しずく「侑先輩とお忍びデート」 (24)

~街中~


侑「まだかな~」


フッ


侑(あ…誰かに後ろから手で目を…)






??『だーれだ?』

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侑「その声…しずくちゃんだね?」

しずく「おや、バレましたか。某蝶ネクタイばりに声を変えていたのに」

侑「ふふん、私は同好会のメンバーの声なら多少変えたってわかるんだよ」

しずく「まったく…侑先輩には敵いませんね♡」


侑「ってか今日ここに誘ったのもしずくちゃんだし」

しずく「まぁぞうですね」

侑「しかしいきなりだから驚いたよ、身分の違いを超えて愛し合う女性の役をやることになったからって、変装して演技の練習がしたいなんて」

しずく「お付き合いいただきありがとうございました」

侑「でもそういうのって演劇部の誰かとやれば…」

しずく「いえ、あえてそれ以外の人とやることによって掴めるものもあるんです」

侑「なるほど、奥が深いね」


しずく(侑先輩…ちょろすぎて心配になるレベルです…そこがいいんですけど♡)

侑「にしてもしずくちゃん、ショートヘアも中々似合うね」

しずく「ありがとうございます、今日は私がリードする役なので張り切ってウイッグを選んできました」

侑「そうなんだ…」

侑(その上シークレットシューズまで履いてきて…元々私より背高いのに…)


しずく「侑先輩も、三つ編み似合ってますよ♡」

侑「そうかな?お淑やかなイメージでお願いしますって言われたから私のイメージでこうしてみたんだけど…」

しずく(すっごく…最高です!)

しずく「それじゃ行きましょうか」スルッ

侑(わっ…自然に腕を絡めて///)


侑「そ、それでどこへ行くのかな?」

しずく「今日は私がリードする役ですからね、期待してください♪」

侑「う、うん…」

しずく「それじゃ行こうか、侑(イケボ)」キリッ

侑「うおっ!?」

しずく「あ、リードしてるからそういうキャラで行こうかと思いましたが…」

侑「う、うん…ちょっとびっくりした…」

しずく「ちょっとしっくりこないのでいつもの感じで行きますね」

侑「そうしてくれるかな…」


侑(ヤバかった…トキメキレベルが一瞬許容量越える所だったよ…)ドキドキ

~美術館~

侑「えっと…来たい所って…ここ?」

しずく「はい、こういうのを見る事によってインスピレーションが働くかと思いまして」

侑「そういうものなんだ…」

しずく「それでは入りましょうか」

侑「うん」

~館内~

しずく「それで、この絵の作者がですね…」

侑「うんうん」


侑(しずくちゃん、凄い楽しそうに語ってる…勉強してきたんだろうな…)


しずく「侑先輩」

侑「な、何!?」

しずく「もしかして退屈でしたか?」

侑「い、いやそんなことは…」


侑(何か話題…あ!)


侑「美術館といえばこの間歩夢と一緒に美術館が舞台のゲームやっててさ…」


しずく(…むぅ)

@cメ*˶ˆᴗˆ˵リ

侑「そのゲームの主人公がいつの間にか誰もいない美術館に迷い込んでさ」

しずく「・・・・・」

侑「途中であった2人の人間と脱出を目指すってゲームなんだけど…」

しずく「・・・・・」


侑「結構怖いゲームでさ…ってしずくちゃん、むくれてどうしたの!?」

しずく「侑先輩、私とデート中なのに他の女の子の話なんて減点対象ですよ」

侑「あ、ゴメン…って何の減点なの?」


しずく「まぁいいでしょう、それじゃ侑先輩」ズイッ

侑「な、何?」


侑(しずくちゃん…ちょっと怖いよ…)

しずく「もし侑先輩がその美術館に迷い込んで、私と他の女の子と出会って…」


しずく「2人までしか出られないと聞かされたら…」



しずく「どちらを選びますか?」



侑「・・・・・」

侑「そ、それは…」

しずく「ハッキリしてください!」


侑「ひ、ひとりだけないんて選べないよ…」

しずく「侑先輩らしい答えですね、それではどうするんですか?」

侑「全員出られる方法を考える…かな」

しずく「なるほど…」

しずく「そのもう1人が歩夢さんでも…ですか?」

侑「も、もちろんだよ…」

しずく「では、どうしても出られなかったらどうしますか?」

侑「その時はそこで皆で仲良く暮らすかな」

しずく「そうですか…すみません意地悪な質問して…」

侑「いや…私こそ変な話振ってゴメンね」

しずく「な…なんか変な雰囲気になってしまったので出ましょうか」

侑「そうだね」

~美術館前~

侑「ふああ…なんか雰囲気の飲まれて眠くなっちゃったな…」

しずく「あ、じゃあそこのベンチで休みましょうか」

侑「うん…ちょっと横に…なる…ね…」


侑「zzz…」

しずく「あらあら…本当に眠ってしまいましたね」


しずく「それでは私の膝枕でゆっくりお休みください♡」

侑「zzz…」

しずく「うふふ、侑先輩の寝顔可愛い♡」


しずく「・・・・・」









しずく「このまま世界が私達だけになっても…」


しずく「2人だけで幸せになれればいいですね、侑先輩♡」チュッ


侑「zzz…」

~1時間後~


侑「ふああ…ゴメンねすっかり寝ちゃって」

しずく「いえいえ、いいものを頂きましたので♡」

侑「?」


しずく「いえ何でもありません、また何かあったら相談に乗ってくれますか?」

侑「勿論だよ、それじゃ…」

しずく「ええ、また明日学校で」

~侑と歩夢のマンション~

侑「ふぅ…すっかり遅くなっちゃったな…」


歩夢「侑ちゃん」


侑「あ…歩夢?どうしたのウチの前で…」

歩夢「今日どこ行ってたの?」

侑「ちょ、ちょっと1人で買い物に…」

歩夢「ふーん…そう」

侑「そ、それじゃ…」


歩夢「私今日町で侑ちゃんっぽい三つ編みの子とカッコイイ子が仲良く歩いてるの見たんだけど」

侑「別人じゃないかな」

歩夢「そっか、そうだよね」

侑「そ、それじゃ明日も学校だからもう休むね」

歩夢「うん、また明日ね」



バタン




歩夢「・・・・・」

歩夢(今度は家出る所から後をつけてみようかな…)




~おわり~

これでおわりです


Ibスイッチ版遅ればせながらやってみました。


3人が出られる世界はないものか…

ゆうしずからしか得られない幸せがある

ゆうしずは生きる気力

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