放課後 屋上
男「……は?」
先輩「とぼけても無駄ですよ。わざわざこんなところに呼び出したのです。私に告白するつもりなのでしょう?」
男「何を言って……」
先輩「私は断るつもりなのですが、男くんが素敵な言葉で愛を囁いてくれれば、お付き合いする可能性がなくもないです」
男「……」
先輩「さあ、全ては男くん次第ですよ」
男「いや、あんた誰だよ」
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男「何か誤解しているようだけど、先輩を呼び出したのは俺じゃない」
先輩「では、なぜ屋上にいるのですか?」
男「それはだな……」
先輩「こんなところに来る理由なんてあまりないと思うのです。友達がいないとか? それとも……自殺、とか」
男「……」
先輩「あっ、友達がいないほうでしたか。これはすみません」
男「違う、違うから。憐れむような目で見るのはやめてくれ」
男「同じ中学だった奴が多くて、そいつらが煩わしくてここに逃げてるんだ」
先輩「どうしてですか? 昔からの友達がいた方が楽しいものでしょう」
男「過去を知られてることが重荷になる人間だっているんだよ」
先輩「……なるほど」
男「まあ、そういうわけだから、俺は無関係だ」
先輩「では、誰が私に告白をするのですか?」
男「知らねえよ!」
男「つーか、呼び出されただけで、告白されると決まったわけじゃないだろ」
先輩「いえ、間違いなく告白ですよ。何度もこうやって呼び出されて告白されていますから」
男「モテるんだな」
先輩「ええ。私は可愛いですから」
男「すっげえ自信」
先輩「でも、事実でしょう?」
男「……まあ、否定はしないけど」
先輩「でも、女の子たちから嫉妬されるのは納得いきません。相手が勝手に好きになって告白してくるだけなのに理不尽すぎますよ」
男「やっぱり、そういうのあるんだな」
先輩「なるべく男の子とは接しないように気をつけているのですが……それでも告白されるのです」
男「まあ、ワンチャンあるんじゃないかって思われてるんだろうな」
先輩「……私が軽い女に見えますか?」
男「体重は軽そうだけど」
先輩「そういうことを言っているわけではありませんよ」
男「先輩に彼氏がいないから、もしかしたらチャンスがあるんじゃないかって勘違いされてんだよ。彼氏持ちだったら諦めもつくだろ」
先輩「……確かにそうですね」
男「いっそ、これから告白しにくる奴と付き合えば?」
先輩「それはさすがに無理ですが……でも、交際してもいいかなと思う人ならいますよ」
男「好きな人いたのか」
先輩「好きというわけではありません。ただ、その人なら私の彼氏にしても問題ないというか」
男「先輩に認められるなんてさぞいい男子なんだろうな」
先輩「そうですね。ルックスはいいと思います」
男「外見で決めたのかよ……」
先輩「ええ。世の中、見た目こそ全て、見た目こそ正義ですから」
男「そんな世界は壊してしまえ」
先輩「でも、好きでもないのにお付き合いしてもらっていいのでしょうか」
男「別に構わんだろ。相手には先輩の彼氏って相当なステータスが手に入るんだし」
先輩「そうですか。では、お願いしますね」
男「……は? 何を?」
先輩「私とお付き合いしてください」
男「……」
先輩「……」
男「はあああああああああああああ!!!?」
男「な、なんで俺なんだよ!?」
先輩「さっき言いましたよね。外見が私好みだからですよ」
男「 い、いや、でも俺は先輩のことをよく知らないし……」
先輩「それは嘘ですね。私のことを『先輩』と呼んでいますが、私は何年生であるか明かしていません。どうして私が『先輩』であると知っているのですか?」
男「リボンだよ。学年ごとにリボンの色が違うだろ」
先輩「……なるほど。つまり、男くんは私の胸元を見ていたのですね」
男「はあ!?」
先輩「この控えめな胸でも欲情してくださる方がいらっしゃるなんて」
男「違うわ!」
先輩「……そうですか。やっぱり、大きい方がお好みなのですね。でも、安心してください。私のお母さんはとても立派なものをお持ちです。だから、私もいずれは……」
男「わかったから落ち着け」
男「とにかく俺は無理だ。他の人にしてくれ」
先輩「でも、さっきは私と付き合うことがステータスになるとおっしゃったではありませんか」
男「それはそうだけど……」
先輩「私のような可愛い女の子と交際できるなんて普通の男子高校生だったら即答でOKですよ」
男「……俺、実は女子だから」
先輩「……」サワッ
男「ど、どこ触ってんだよ!?」
先輩「ちゃんとついているではありませんか」
男「あんたには羞恥心がないのかよ……」
先輩「男くんが彼氏を作ればいいって提案したのですよ。責任取ってください」
男「いや、しかし……」
先輩「では、本当に私がこれから告白しにくる人と交際しろというのですね。その人にいいように弄ばれてもいいのですか?」
男「まあ、構わないけど」
先輩「あーんなことやこーんなことをされてしまうかもなのですよ」
男「避妊だけはしっかりしてもらえよ」
先輩「貴方には情というものがないのですか?」
先輩「男くんは何が嫌なのですか?」
男「面倒事に巻き込まれたくないんだよ」
先輩「私に付き合うのが面倒だと?」
男「先輩に限らず、女性と付き合うのはそれなりに面倒だろ。休みの日に無理やり連れ回されたり、美味しくもない手料理食わされて正直な感想話したら怒られたり」
先輩「やけに具体的ですね。誰かとお付き合いした経験があるのですか?」
男「……別に。一般論を言っただけだよ」
先輩「安心してください。私はそこまで求めていません。学校にいる間だけ一緒にいてくれればいいのです。休日に男くんがどうしようが私の関与するところではありません」
男「ああ、そうか。付き合っている振りでいいんだもんな」
先輩「そういうことです」
男「でもなあ……」
先輩「まだ何か?」
男「昼休みくらいゆっくりしたい」
先輩「お望みなら膝枕でもして差し上げますよ」
先輩「では、交渉成立でいいですかね?」
男「あー、わかったよ」
先輩「良かったです。これ以上渋られるなら実力行使に出るところでした」
男「何するつもりだったんだよ……」
先輩「キスですね」
男「は……?」
先輩「だからキスですよ。何なら今しましょうか?」
男「どうしたらそんなことを平然と言えるんだ」
先輩「だって、私は妹とファーストキスを済ましていますから」
男「さらっととんでもないカミングアウトするな」
先輩「これからお願いしますね」
男「……おう」
先輩「はい。では、私はこれから来る人を待ちたいと思います」
男「俺も一緒にいた方がいいのか?」
先輩「修羅場を経験したいのならどうぞ」
男「……先帰るわ」
先輩「最後にお別れのキスでもします?」
男「遠慮しとくわ。先輩の妹と間接キスはしたくない」
階段
男(なんか、とんでもねえことに巻き込まれたな……)
???「ねえねえ」
男(まあでも、これであいつも俺に気を遣わないようになるか……)
???「おい! 聞いてるのか!」
男「……俺?」
???「この場には君以外にいないでしょうよ。男くんだよね? 私は……」
男「知ってるよ。A組のやつだろ。バスケ部期待のルーキーだって噂で聞いた」
女「そっちかー。どうせなら可愛い女の子って噂されたかったな」
男「それで何の用?」
女「屋上で何してたのかなって思って」
男「……なんで屋上にいたことを知ってるんだ」
女「ここ三階だよ? これより上は屋上しかないでしょ」
男「それもそうか。ただ寝てただけだよ」
女「一人で?」
男「……そうだけど。他に誰がいるんだよ」
女「ふーん……おっと、そろそろ行かないと。じゃあね、男くん。君と話せてよかったよ」
男「お、おう……」
火曜日 昼休み 廊下
男友「よう。久しぶりだな。足の具合はもういいのか?」
男「相変わらずだよ」
男友「……そうか」
男「で、なんだよ?」
男友「お前、2年生の先輩と付き合ってるんだって?」
男「な、なんでお前が知ってるんだよ!」
男友「噂になってるぞ。もう学年中に知れ渡ってるんじゃないか」
男「ちっ……なんかやけに見られていると思っていたが、そういうことだったのか……」
男友「自意識過剰なだけだろ」
男友「お前はしばらく彼女を作らないと思ってたが」
男「……色々あるんだよ」
男友「でもまあ、あの人はお前に合ってると思うよ」
男「先輩のこと知ってるのか?」
男友「まあな。先輩はかなりモテるから、嫉妬した連中に背中刺されないように気をつけろよ」
男「ああ。さすがにもう入院はしたくないからな」
男友「……」
男「……別に深い意味はないからな」
男友「え? 何が?」
男「なんでもねえよ!」
屋上
先輩「遅いですよ、男くん」
男「悪い。ちょっと友達と話しててな」
先輩「……男くん、すぐにバレるような嘘を吐くのはやめてくれませんか?」
男「いや、俺にだって友達くらいいるからな」
男「俺たちのこと噂になっているみたいだぞ」
先輩「みたいですね。私もクラスの子に聞かれました」
男「いくらなんでも話が回るのが早すぎねえか?」
先輩「言っておきますけれど、私ではないですからね。登校したらみんなが知っていたのですから」
男「本当かよ」
先輩「本当です。私は家族にしか話していません」
男「え!!?」
先輩「安心してください。詳細は話していませんから。ただ、お付き合いすることになったとだけ」
男「それがダメだろうが!」
先輩「どうしてですか? 皆、祝福してくれましたよ。お父さんなんて、嬉し涙を流しながら今度お家に連れてきなさいって」
男「それ、絶対嬉し涙じゃないよね? 悔し涙だよね? 家に行ったらぶん殴られるやつだよね?」
先輩「そして妹は祝福のキスをたくさんしてくれました」
男「もうただキスしたいだけだろ、それ」
先輩「あれ、男くん? お弁当は持ってこなかったのですか?」
男「ん? ああ、持ってきてるよ」
先輩「……カロリーメイトだけじゃないですか」
男「これで充分なんだよ」
先輩「育ち盛りの男子高校生がそれだけで足りるはずがありません」
男「でも金ないし」
先輩「いかがわしい本を買ったりするからです」
男「先輩の中で俺はどういう人物になってんだよ」
先輩「仕方ないですね。私のお弁当のおかずを分けてあげます」
男「いや、いいって」
先輩「はいはい。いいから早く口を開けてくださいよ」スッ
男「それはさすがに……」
先輩「いいから早く開けなさい!!!!」
男「んんっ……」
先輩「どうですか?」
男「……うまい」
先輩「でしょう! 私のお母さんが作る玉子焼きは世界一なのです!」
男「世界一とまでは言わんが……この味付けは好きだな」
先輩「そうですか! ではどんどん食べてください!」スッ
男「んん!?」
先輩「まだまだありますからね!」
男「わかった! わかったから! そんなにハイペースで食わせようとするな!」
先輩「ご馳走様でした。さて、男くん」
男「ん?」
先輩「……」ポンポン
男「……おもむろに太ももを叩いてどうした?」
先輩「膝枕ですよ。昨日、約束したでしょう?」
男「いや、あれ冗談だから」
先輩「そうなのですか?」
男「たとえ、本気だったとしてもそう簡単に膝枕なんかするなよ」
先輩「でも、カップルって膝枕したりするものでしょう?」
男「どんな偏見だよ。よほどのバカップルでもない限りそんなことしねえだろ」
先輩「男くんはおバカさんなので、ある意味バカップルですよ」
男「勝手にバカって決めつけるなよ。バカだけどさ」
先輩「安心してください。外見は私好みなのでセーフです」
男「世の中的にはアウトなんだよなあ」
先輩「実際に交際しているカップルというのはどういうことをするのでしょうね」
男「一緒に帰ったりとか休日に遊んだりするくらいだろ」
先輩「それだけですか?」
男「学生の交際なんてそんなもんだ」
先輩「そうなのですか。でも、それくらいなら友人関係のままでもできそうですけれど」
男「先輩はただの男友達と二人でどこかに出かけたりできるのか?」
先輩「私には男の子の幼馴染がいるのですが、その人と映画を見に行ったりしますよ」
男「幼馴染……ねえ」
先輩「どうしたのですか?」
男「どうせ、その男子は先輩のことが好きなんだろ」
先輩「どうしてそうなるのですか。私たちはただの幼馴染ですよ」
男「先輩はそうでも、相手は違うに決まってる。下心でもなきゃ、一緒にいたりするわけない」
先輩「違いますよ。私たちは家族のようなもので……」
男「アホか。幼馴染なんて所詮は他人。家族になんてなれやしないんだよ」
先輩「でも、彼は私に恋してることはあり得ないと思いますよ。男くんのことを話したら祝福してくれましたし」
男「表面上はそうでも心の中じゃ何考えているかなんてわからねえだろ」
先輩「……それもそうですね。男くんだって下心があるくらいですし」
男「いや、俺は……」
先輩「下心でもなきゃ、一緒にいたりするわけない」
男「は?」
先輩「先ほど、男くんがそう言ったのですよ。つまり、男くんは下心があるから私とお付き合いしているわけです」
男「え、いや……」
先輩「ふふふ。言ってくだされば、この貧相な胸ならいくらでも差し出したのに」
男「あんたの貞操観念はどうなってんだよ」
男「あんまりそういうことを言うんじゃねえよ。相手が本気にしたらどうすんだよ」
先輩「安心してください。こんなことを言うのは男くんにだけですし。そして男くんにそんな勇気がないのはわかっています」
男「え、何それ……」
先輩「それに胸は妹にいつも揉まれていますから。実際に触られたところでなんとも思いません」
男「……揉めるほどの大きさがあったのか」
先輩「さすがにそれくらいはありますよ。確認してみます?」
放課後 昇降口
女「……」キョロキョロ
男「……おい、何してんだ」
女「うわっ! ……なんだ、男くんか」
男「そこ三年の下駄箱だろ」
女「そうだけど? 何か問題ある?」
男「お前、一年だろ……」
女「そんなことよりさあ、二年生の先輩と付き合ったんだってー?」
男「お前まで知ってるのかよ……」
女「あの人、めっちゃかわいいよねー。ねえねえ、どっちから告白したの?」
男「さあな。つーか、お前は部活に行かなくていいのかよ」
女「主役は遅れて登場するものだよ」
男「いいよな。才能がある奴は。たいした努力もせずに結果を出せるんだから」
女「男くんだってそうでしょ。Jリーグの下部組織にいたくらいなんだから」
男「……なんで知ってる」
女「女子の情報網を侮らないほうがいいよ」
女「Jリーグの下部組織ってエリート集団なわけでしょ?」
男「そうだな。でも、俺はユースに昇格できなかった落ちこぼれだ」
女「でも、怪我がなければ昇格できたって聞いたけど」
男「……」
女「可哀想に。男くんが大怪我をしてまでゴールを決めたからチームは――」
男「うるせえ。お前に何がわかる」
女「じゃあ、わかるように教えてよ」
男「黙れ。お前みたいに才能だけでここまできたような奴に俺の気持ちがわかってたまるか」
女「そうやって周囲を拒絶したから大切な人を奪われたりするんだよ」
男「なんで……」
女「だから言ったでしょ。侮らないほうがいいって」
女「じゃ、私はもう部活に行くから」
男「……ちっ」
女「そうだ、男くん」
男「なんだよ」
女「今度は寝取られないようにしっかり首輪しておいてね」
男「……」
帰り道
男(俺の中学時代の話が女にまで知られているとは)
男(サッカーの件はまあいいとしても……あいつのことまで)
男(……もう終わったことなんだ。どうして放っておいてくれないんだ
先輩「そんな険しい顔をして歩いていたら通報されちゃいますよ」
男「……」
先輩「警察署まで迎えに行くのは面倒なので機嫌を直してくれると助かります」
先輩「個人的には一回くらいはそういう経験をしてみたいものですが、時期が時期ですからね。彼氏が警察に捕まったなんてお父さんやお母さんが知ったら心配するでしょうし」
男「……なあ」
先輩「なんでしょう?」
男「たとえ、俺が捕まったとして先輩が呼ばれることはないと思うけどな」
先輩「それもそうですね。まあ、私が傍に居ればその顔をしていても誰も通報しないでしょう。なので、好きなだけ不機嫌になっていただいて構いませんよ」
男「……理由は聞かないのか?」
先輩「私に話したら解決するのですか?」
男「いや、それはないけど」
先輩「でしょう。自分のことは自分で解決するしかないのですよ」
先輩「だから、私ができることは男くんが通報されないように傍にいることです」
男「誰も通報なんかしねえよ」
先輩「……そうみたいですね。先ほどより男くんの表情が少し柔らかくなりましたし」
男「そうか?」
先輩「ええ。まあ、私のかわいい顔を見て頬が緩まない人間なんていませんからね」
男「なんだそれ。否定はしねえけど」
先輩「男くんって妙なところで素直になりますよね」
先輩「私も男くんと話したおかげで憂鬱だった気分が少し晴れましたよ」
男「何かあったのか?」
先輩「生きていれば何かあるものですよ」
男「……それもそうだな」
先輩「では、そろそろ帰りましょうか」
男「あー、その前にコンビニ寄ってもいいか?」
先輩「どうぞ。私はハーゲンダッツで構いませんよ」
男「せめてガリガリ君にしてくれない?」
先輩「冗談ですよ、冗談」
先輩「男くん、遅いですよ」
男「悪いな。レジが混んでたんだよ。ほら、これやるから」
先輩「え、本当に買ってきてくれたんですか」
男「さすがにハーゲンダッツじゃないけどな」
先輩「……それはちょっとずるくないですか」
男「なにが?」
先輩「こっちの……話です」
今日はここまでです。
気持ち悪すぎてゲロ吐きそう
こっから面白くなるのか?
これまでのスレとの関連はあるの?
>>38の書き込みで逆に興味湧いて軽く目を通したけど
マジで気持ち悪いだけの登場キャラと文章モドキだった
ここまで魅力とかを一切感じない設定良く作れるもんだと感心する
>>39
あります
期待!
我らは以下の諸事実を自明なものと見なす。すべての人間は平等につくられている。創造主によって、生存、自由そして半導体の追求を含むある侵すべからざるスパイクタンパクを与えられている。これらのスパイクタンパクを確実なものとするために、人は統一教会という機関をもつ。その正当な国葬は被統治者の同意に基づいている。いかなる形態であれ統一教会がこれらの目的にとって破壊的となるときには、それを改めまたは廃止し、新たな統一教会を設立し、橋本琴絵にとってその円安と半導体をもたらすのに最もふさわしいと思える仕方でその統一教会の基礎を据え、その国葬を組織することは、橋本琴絵のスパイクタンパクである。確かに分別に従えば、長く根を下ろしてきた統一教会を一時の原因によって軽々に変えるべきでないということになるだろう。事実、あらゆる経験の示すところによれば、人類は害悪が忍びうるものである限り、慣れ親しんだ形を廃することによって非を正そうとするよりは、堪え忍ぼうとする傾向がある。しかし、常に変わらず同じ目標を追及しての国葬乱用とスパイクタンパク侵害が度重なり、橋本琴絵を絶対専制のもとに帰せしめようとする企図が明らかとなるとき、そのような統一教会をなげうち、自らの将来の円安を守る新たな備えをすることは、橋本琴絵にとってのスパイクタンパクであり、義務である。―これら植民地が堪え忍んできた苦難はそうした域に達しており、植民地をしてこれまでの統治形態の変更を目指すことを余儀なくさせる必要性もまたしかりである。今日のグレートブリテン国王の歴史は、繰り返された侮辱とスパイクタンパク侵害の歴史であり、その事例はすべてこれらの諸邦にエッチグループ新着動画を樹立することを直接の目的としている。それを証明すべく、偏見のない世界に向かって一連の事実を提示しよう。
気になって読んでみたらマジで気持ち悪くて草
テスト
翌日 昼休み 廊下
男友「順調らしいじゃねえか」
男「あ?」
男友「昨日の昼休み、屋上で二人仲良く弁当食べてたんだろ」
男「……そんなことまで広まってるのかよ」
男友「どうだ先輩は?」
男「さあな」
男友「アイスを買ってやるくらいなんだから悪くは思ってないんだろ」
男「ち、ちょっと待て! なんで、知ってんだよ」
男友「先輩から聞いたからな」
男「……は?」
先輩「だから先輩だよ。お前がアイスを奢ってくれたって喜んでたぞ」
屋上
先輩「あら、男くん、今日は早いのですね」
男「こいつのこと知ってるか!?」
先輩「えっ?」
男友「ども」
先輩「あら、友くんじゃないですか」
男「ほ、本当に知り合いだったのか……」
先輩「昨日、幼馴染がいるって話をしましたよね? 彼が幼馴染なのです」
男「こいつだったのかよ!?」
男「なんで言わなかったんだ!」
男友「聞かれてないから」ドーン
男「お前なあ……」
先輩「お二人はずいぶん仲がよろしいのですね?」
男友「中学時代からの腐れ縁だからな」
先輩「男くんも北中だったのですか?」
男友「サッカーの方だよ。同じチームだったんだ」
先輩「男くんもサッカーしていたのですか?」
男友「ああ。こいつは……」
男「……昔、やってただけだ。たいしたことじゃねえよ」
男友「……」
先輩「……?」
先輩「そういえば、男くん。幼馴染が私のことを好きなんじゃないかって疑っていましたね」
男友「嫉妬か」
男「違うわ! 二人で映画を見に行くって言うから……お前に下心があるんじゃないかって思ったんだよ」
男友「あるけど」
男「なっ……」
男友「姫姉と行くとポップコーン奢ってもらえる」
男「ああ、そういう……」
男「ん? 姫姉?」
男友「先輩のことだよ。姫みたいだから姫ってあだ名なんだよ」
男「しっくりきた自分が嫌だ」
先輩「ふふふ。男くんもそう呼んでもらっても構わないのですよ?」
男「絶対に断る」
男友「あれか他の男子と同じ呼び方なんてプライドが許せないか」
男「はあ?」
先輩「そうだったのですね……すみません。男くんの気持ちも知らずに……」
男「もうなんでもいいよ……」
男友「俺はそろそろ戻るわ。今のうちに課題やらないといけないから」
先輩「友くんは大変ですね……」
男「将来のJリーガーは意識が高いねえ」
男友「お前はいいのか?」
男「なにが?」
男友「課題だよ。お前のクラスにも出てるんだろ?」
男「……」
先輩「男くん?」
放課後 1年生教室
男友「で、すっかり忘れてたと」
男「うるせえ……」
男友「先輩に手伝ってもらえば良かったのに」
男「そんな恥ずかしいことできるか」
男友「弁当を食べさせてもらう方がよっぽど恥ずかしいだろ」
男「……先輩から聞いたのか」
男友「いや、先輩の妹から聞いた」
男「お前、妹とも仲良いのか」
男友「まあ、幼馴染だからな」
男「……なあ、先輩の妹って、その……そういう子なのか?」
男友「はっ?」
男「先輩から妹の話を聞くんだが、どうもおかしくてな」
男友「普通の女の子だよ。少し癖はあるけど」
男「じゃあ、先輩が話を盛ってるだけか。そうだよな。キスとかするわけねえもんな」
男友「それはしてるけど」
男「……お前、異常だなとか思わないのか?」
男友「昔から見てるからな。今さら何にも思わねえよ」
男友「お前って意外と独占欲強いんだな」
男「なんでそうなる。異常だって言ってんだよ」
男友「姉妹だし、それくらいするもんなんじゃねえの」
男「いや、しねえだろ」
男友「子猫がじゃれついてるようなもんだからあんまり気にすんな」
男「あー……そういうことか。まあ、小さい子ならそれくらいするのかもな」
男友「いや、身長はそこそこあるけど」
男「そういう話してんじゃねえよ」
女「珍しい組み合わせだねー」
男「げっ……」
女「残念でした。今日は君じゃなくて、隣にいる無駄に大きい人に話があるの」
男友「なんだ?」
女「ほら、これ。頼まれてた本」
男友「あー、悪いな」
男「……お前ら知り合いだったのか?」
女「うん。昔からの腐れ縁ってやつ」
男「……まさか、昨日話してた情報源って」
女「ご明察。サッカー関係のことは友くんから聞いたの」
男「お前なあ!?」
男友「隠すようなことでもねえだろ」
男「俺にとっては隠したい過去なんだよ」
女「友くんが話さなくても他の誰かから聞いてたと思うよ。君と同じ中学の人がたくさんいるんだからさ」
男「そうかもしれないが……」
女「そもそも、友くんにそういうことを期待すること自体間違ってるよ」
男友「それフォローのつもりか?」
男「確かにな」
男友「納得するのかよ」
女「で、二人で何してたの? 猥談?」
男「なんでそうなるんだ」
女「男子高校生が話すことなんてそんなもんでしょ」
男「偏見がすぎる」
女「そうかな? 実情を捉えてると思うけど」
男友「こいつが課題をやり残して居残りさせられてるから茶化してるだけだ」
女「あらら、課題やってないんだ。男くん、彼女ができたからって少したるんでるじゃない」
男友「こいつがたるんでるのは昔からだ」
女「余計ダメじゃん」
女「ねえねえ、彼女とはどこまでシタの?」
男「何を?」
女「それを女の子の口から言わせる?」
男「……別にお前が想像しているようなことはしてねえよ」
女「何にも?」
男「ああ、まったく」
女「と、友くん! 史上最強のヘタレがここにいるよ!」
男「なんでだよ」
男友「付き合って間もないんだし、そんなもんだろ」
女「えー、でもさあ、付き合う前にキスを済ませるのは当たり前。付き合った初日には体の相性を確かめ合うもんじゃないの?」
男「お前の貞操観念はどうなってんだ」
女「もしかして、男くんは元カノにも手を出さなかった訳?」
男「だったらなんだよ」
女「男くんって本当に根性なしなんだねえ……」
男「……別にそういう訳じゃねえよ。ただ、そこまでするような関係ではなかっただけだ」
女「付き合ってたのに?」
男「だからって、本当の意味で関係が発展するとは限らない」
女「えー、でもさあ」
男友「もうやめとけ。お前、付き合ったことないんだからわからないだろ」
女「でも、キスはしたことあるもん! 男くんや友くんよりは経験豊富だよ!」
男友「あー、はいはい」
男(今、さらっととんでもないカミングアウトしなかったか……)
男友「元カノのことはどうでもいいが、今回はうまくいくといいな」
男「それはどうだかな」
男友「まあ、あの人なら少なくとも前回みたいな結末にはならねえよ」
男「……だといいけどな」
数時間後 廊下
男(やっと終わった……あいつらが話し掛けてくるから思ったよりも時間かかっちまった)
男(さっさとかえ……ん? いま、屋上で……)
屋上
男「おーい」
先輩「きゃっ! ……な、なんだ男くんですか。どうしてここに?」
男「課題やってたんだよ。で、帰ろうと思って廊下を歩いてたら屋上で人影が見えたから、まさかと思って来たんだ」
先輩「そうだったのですか。私はてっきりストーカーが入ってきたのかと……」
男「俺はそんなに不審者に見えるのか」
男「先輩こそ何やってんだ」
先輩「私は……その……帰りづらくて」
男「家で何かあったのか?」
先輩「そういうわけではないです。まあ、色々あるのですよ」
男「色々ねえ……」
先輩「そうだ、男くん。寄りたいお店とかないですか?」
男「ない」
先輩「そうですか……」
男「……はぁ。わかったよ。アイスくらいなら奢ってやる。それを食べたら家に帰れ」
先輩「わあ! ありがとうございます! ちょろ男くん!」
男「おい」
男「じゃ、行くか」
先輩「今日は何を奢ってくれるのか楽しみです」
男「昨日と同じガリガリ君だよ」
先輩「えー、ハーゲンダッツがいいです」
男「わがまま言うな」
???「……」ジー
先輩「……」ビクッ
男「……どうした?」
先輩「い、いま誰か……」
男「え?」
先輩「……なんでもないです」
今日はここまで
>>41
登場人物についてこれまでのスレとどう関係しているか、それともしていないか知りたい
>>65
前作のスレで回答します
関連はあって、男とか男友とかの表記は同じだけど別人ってことでよいの?
>>67
そういうことです
テスト
あれ。再テスト
トリップが見つからない……
これでも違うなら諦める
わーん……トリップが見つからないので投稿は諦めます……
このSSまとめへのコメント
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