リハビリがてら
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~東京・昼~
「えーっと...次は...コイツのとこですか。なんかあったまおかしーって聞いてますけど」
先輩「そーなんだけどよ。わり。この後俺、兄貴に呼ばれてるんだわ」
「マジっすか。じゃあ自分1人で行ってきますよ」
先輩「一丁前言いやがってガキのくせに。まぁ今度埋め合わせすっから。じゃな!」
「うぃ~」
・
・
・
~某アパート・204号室前~
「債務者さーん!居るんでしょ~、出てきてくださいよ~」ドンドンドン
「居留守してんでしょ~知ってるっても~」ドンドンドン
(めんどくせーなぁ...)
「だーかーらー」ガチャガチャ
「...あ?開いてんじゃん」
「入るよー。ダメだよ~鍵はしとかなきゃね」
「電気つけるよ......あぁ?」パチ
(なんだこれ...?リビングの床一面に...昔漫画で見た魔法陣みてーな...気持ち悪りぃ)
ザシュッ!
「いっ!?ってぇ...!?」
(脇腹...!刺された...!?)
債務者「はっ!はっ!はっ!」
「債務者...!テメェ...!」
債務者「う、うるさい!!お、お前が悪いんだ!!いつもいつも!!」ザシュッ ザシュッ...
「や、やめ.......ろ...」
債務者「はぁはぁはぁ...はは、ははは...やった...やってやったぞ...!こ、この悪魔を!この僕が!」
債務者「あーっはっはっは!!!はーっはっはっはっは!!!」
「く......そ......」
(魔法陣ピカー)
・
・
・
~第四魔導学院・1年生の教室~
「出てこい!私の眷属!オーダー!」
ボンッ
「わぁ...!や、やったやったぁ!あたしにも出来たー!」
教師「良く出来ました。見事、人型の眷属を召喚しましたね。検査の後に寮へ運びますので、貴女は部屋で待機していてください」
「はい!」
・
・
・
~第四魔導学院・東寮・ の部屋~
コンコン
「はい!あいてます、どうぞ!」
教師「失礼します。あなたの眷属を連れてきました。ベットへ」
「先生!結果は?」
教師「検査の結果ですが、偉人の生まれ変わり、強大な魔力を貯蔵...」
「おおぉ...!」
教師「...と言う事は無く、ただの一般人レベルです。鍛えればそれなりに戦えるかもしれませんが」
「えっ...そ、そんなぁ...」
教師「一般人レベルの生徒は少なくありません。気に病まないように。初期睡眠は額にルーンを書けば起きますので。それでは」
バタンッ
「.......はぁ」
「そりゃ期待はしてなかったけどさ...いざ言われると、ちょっとショック...」
「とりあえず起こそっか。えっと...ルーンを書いて...よし。ほら、起きなさい」ツンツン
「ん...」
「おはよ。気分はどう?」
「...?ここは...?」
「ここは第四魔導学院。それであたしは???」
下1 ご主人(女)の名前
下2 眷属の名前(ご主人に名付けられる)
下3 ご主人(女)の大まかな設定(性格以外)
アニマ
ドグ
ブラウンのツーサイドアップヘアー
容姿端麗で形良い乳!
剣術と火属性魔法の分野が得意
田舎貴族の娘。昔から冒険好きで、野外活動に慣れている
「あたしの名前はアニマ。あなたを召喚した...んーと、言わばご主人様ね!」
「はあ...ご主人?」
アニマ「あなたの名前は?なんていうの?」
「俺は...ん?俺は...?」
アニマ「どうしたの?もしかして覚えてないの?」
「......ダメだ。思い出せない」
アニマ「えぇ...?」
アニマ(おかしい...いくら過去の一般人とはいえ、記憶はあるはずなのに...)
「う~ん...」
アニマ「えっと...じゃあ名前が無いのもアレだし、あたしが名付けてあげる!」
「名前を?俺の?」
アニマ「そ!とびきり良いのつけてあげる!」
「...じゃあ、お願いしようかな」
アニマ「ん~...う~ん...」
アニマ「......ドグ」
「どぐ?」
アニマ「違う、ドグ!どう?良い名前でしょ?」
「ドグ...」
アニマ「だめ?気に入らなかった?」
ドグ「いや、良い名前だよ。とりあえずはドグって名乗る」
アニマ「けってーい!今日から宜しくね、ドグ!」
ドグ「ああ、宜しく頼むよ」
・
・
・
~同場所・翌日~
アニマ「今日は早速だけどドグ!あなたの実力を見せてもらうわよ!」
ドグ「俺の?眷属ってのは戦うモンなのか」
アニマ「そうよ。近いうちに一年生の眷属をお披露目する機会があるの。だからドグの実力を知らなくっちゃね」
ドグ「お披露目?なんでまた...」
アニマ「決まりなの。ほーら、早く行くよ」ギュッ
ドグ「ちょ...!わ、わかったから離れて!」
アニマ「え?うそ、あたし臭い?お風呂入ったんだけどな」クンクン
ドグ「いや、なんでもない。もう大丈夫だから、行こう」
アニマ「そう?ドグったら変なの~」
・
・
・
~第一魔導学院・中庭~
ドグ「凄いな...こんなに広いのか」
アニマ「ほんとに凄いよね。歩くのも大変大変。じゃあ早速だけどドグって何が得意とか...わかる?まさか能力なんて無いとは思うけど...」
ドグ「俺が出来る事か...」
下1 ドグの能力・能力の程度 無しも可
下2 得意武器・能力の程度 無しも可
身体が冷えると僅かな静電気が発する
弓
弓の腕前は
下1
100m先の獣の心臓くらいなら射抜ける
ドグ「ちょっと、わからない...」
アニマ「そうだよね。何も覚えてないんだし、仕方ない仕方ない。そこに少し小さい建物があるでしょ?ドグ、行ってみて」
ドグ「ああ、わかった」
・
~同場所・武器庫~
ドグ「これは...武器の倉庫か」
ドグ(とはいえ...何を使ったら良いのか)
ドグ「......ん?これは...」
ドグ(弓...だよな)
ドグ「...なんだろう、この感じ」
ドグ「...試してみるか」ガチャガチャ
・
~同場所・中庭~
アニマ「あ、戻ってきた。どうだった?」
ドグ「これ。多分使える気がするんだ」
アニマ「へぇ、弓が得意なんだ~。じゃあさ」タタタタ
ドグ(中庭の...木のとこまで行った?)
アニマ「ドグー!たとえばー!この木とかにー!当てられるー?」
ドグ「...やってみる!」
ドグ(距離は大したことないな。これなら、当てられる気がする)グググ...
ドグ「すぅ...」パシュッ
アニマ「おおー!凄いね!じゃあ今度はー!これに当ててみて!」ジャン
ドグ(どっから用意したんだあの的...?木よりは圧倒的に小さいけど...)
アニマ「ど真ん中行ってみよー!」
ドグ「...了解」パシュッ
アニマ「...!」
アニマ(射るまでの速さとこの精度...まぐれじゃ無さそう?)
アニマ「...凄いよ!ドグ!ど真ん中!」
ドグ(うん。よし。なんで使えるのか知らないけど、的に当てるのは難しく感じない)グッ パッ
アニマ「じゃあお次はー!これー!」ジャン
ドグ(どっから出した、あの林檎...)
アニマ「手に持ったままだからねー!ちゃーんと...」
ザシュッ ボトッ
アニマ「......え?」
アニマ(射抜いた...?あの一瞬で?)
ドグ「......よし」
アニマ(ドグって...何者?)
・
・
・
~第一魔導学院・廊下~
アニマ「それでね、この長い廊下の先に学年用のクラスがあってね」
ドグ「へぇ~」
アニマ「それでね、窓から見えるアレが教員塔」
ドグ「ふんふん...」メモメモ
アニマ「あはは。熱心だ。偉いね...ん?」
男子生徒「ねぇ、君ちょっと。良いかな?」
アニマ「は、はい?」
アニマ(制服を着崩してる...柄悪いし...胸の記章、3年生?)
男子生徒「君何年?すっげぇ可愛いね!」
アニマ「い、1年ですけど...」
男子生徒「あー!やっぱり?見た事ないと思ったんだよね~。今何してんの?暇?」
アニマ「いえ、今は学院内の案内を...」
男子生徒「後ろの彼?何、彼氏?」
アニマ「ち、違います!眷属です、私の」
ドグ「...どうも」
男子生徒「へぇ~...眷属ね」スタスタ ガッ
ドグ「うわわっ!」
アニマ「ちょっと!」
男子生徒「大丈夫、変な事しないよ。男同士でお話があんの。ちょ~っと待っててね」
ドグ『な、なんですか?』
男子生徒『眷属君さ。君のご主人、めーっちゃ可愛いじゃん。それでさ、少し借りたいんだけど。良いよね?案内はまた今度って事で』
下1 自由安価 台詞、行動... 何でもOK
本人に聞けや、俺はアニマに従う、お前の言う事を聞く筋合いはない。話す相手もわからないトンマか?
債権回収者の凄み…
ドグ「......」
男子生徒『おい、聞いてんのかー?おーい?』ペチペチ
ドグ『本人に聞けや、俺はアニマに従う、お前の言う事を聞く筋合いはない。話す相手もわからないトンマか?』
男子生徒『...は?お前今なんつった?』
ドグ『えっ...えっ?』
男子生徒「なんつったか聞いてんだよ!」ドコォッ
ドグ「いっって!」ドサッ
アニマ「何してんの!?話し合いじゃなかったの!?」
男子生徒「気が変わったんだ。眷属如きが舐めやがって。お前、中庭に出ろ」
ドグ「ぺっ。ちょっと待ってくださいよ。俺にも何が何だか...」
アニマ「大丈夫!?ドグ!」
男子生徒「動かねぇなら動かすまでだ」
下1 男子生徒の名前
下2 男子生徒の眷属の名前
ゼル
イデア
急にイキリ出して草
男子生徒「おい、イデア。見てんだろ」
イデア「お呼びですか、ゼル様」
アニマ「えっ!?」
アニマ(今...何処から...!?)
ゼル「そいつ、中庭に吹っ飛ばして」
イデア「承知致しました」ピッ
ドグ「わっ、うわわっ!浮いてる!?」
アニマ「な、なにこれ...!ちょっとやめて!お願い!」
ゼル「ごめんね、君とはまた後でね。イデア、やれ」
ドグ「おわぁぁぁっ!?」バゴォーン??
アニマ「ドグ!」タッタッタ
ゼル「ははっ!壁ごと行ったな。骨の何本かいってんじゃね」
イデア「中庭に移動させました」
ゼル「...ちっ。もう良いよ。後は俺が直接やる」
イデア「承知致しました」スッ
ゼル「......」
・
~第一魔導学園・中庭~
アニマ「ドグ!ドグ!」ユッサユッサ
ドグ「......」
アニマ(気を失ってる...!)
ゼル「きーみ。危ないから離れてくれる?」
アニマ「はぁ!?何言ってんの!離れるわけないでしょ!馬鹿!」
ゼル「何をそんなに怒ってるの?たかが眷属が怪我しただけじゃん」
アニマ「たかがって何よ!自分の眷属傷つけられて怒らない主人なんか居ないでしょ!」
ゼル「そう?俺は別に怒らないけど」
アニマ「っ!話にならない!」
ゼル「とりあえずどいてくれる?君も怪我しちゃうよ」
アニマ「っ!!...やってみなさいよ!」ボォォォンッ
ゼル「!?」
ゼル(なんつー魔力...まるで火柱)
ゼル「これは...驚いた」
アニマ「うるさいっ!そこから一歩でも前に出たら、この炎がアンタを襲うわよ!」
下1 ゼルの能力
意識して進んだ場所を一時的に足元をすくわれやすい沼地にする能力
この能力の主は沼になった場所には足をすくわれず滑走することができる
学園の治安がクソ過ぎる
ゼル「わかった。降参だよ」
アニマ「...は?」
ゼル「その炎収めてよ。なんか冷めちゃった」
アニマ「...何、いきなり。私が何もしないとでも思ってる?」
ゼル「前に出たら、でしょ。だから俺は後ろに下がるよ」スタスタ
アニマ(なんなのこいつ...気味が悪い...)
ゼル「それと。こんだけ大騒ぎしたから、教師が今にすっ飛んでくるよ。じゃあね」スタスタスタ
アニマ「...当たり前じゃない、そんなの」
アニマ「はっ!ドグ!...ってそうだった、気を失ってるんだ...ごめんねドグ」
アニマ「ゆっくりしてる場合じゃなかった。よい...しょっと」
アニマ(...無駄に大き過ぎる土地のせいだよ。報告受けてからすぐに来れないんじゃ何かあっても間に合わないじゃん...)スタスタ
ズズ...
アニマ「...え?」
アニマ(な、なにこれ!足が重い!)ズズズ
ゼル「入ったね」
アニマ「っ!」
アニマ(遠くにいたのに...一瞬で詰めてきた...!)
ゼル「そうイライラしないでよ。俺だってイライラしてるんだ、そこの眷属のおかげでさ」スイー スイー
アニマ(なんなのこいつ...!地面を歩いてるのに、滑ってるように見える!)
アニマ「このっ!」ボンッ
ゼル「遅い遅い。そんなんじゃ当たらないよ」
アニマ(速い!これじゃ狙っても...!)
アニマ「......先生達が来るわよ、良いの?」
ゼル「良くないね。でも、背中の眷属をぶっ飛ばせるなら謹慎くらい喜んで受けるよ」
アニマ「さっきから眷属眷属って...!眷属が嫌いなの?」
ゼル「大嫌いだね」
アニマ「でもさっき!眷属の力を借りたじゃない!」
ゼル「勘違いしないでほしいな。借りたんじゃない。使ってあげたんだよ」
アニマ「なに、それ...!」
ゼル「じゃ、お喋りはここまで。重いでしょソレ、受け取るよ」ガッ
アニマ「やだ!ちょっと!ドグを引っ張らないで!」
ゼル「立ってるだけでも疲れるでしょ。暴れたら余計平衡感覚が乱れるよ」
アニマ「こんのっ...!」カッ
ゼル(っ!また炎か...!)
「そこまでっ!!」
アニマ「えっ?」シュン
ゼル「あー...面倒臭いのが来ちゃったよ。教師じゃなくて、よりによって生徒会長様とは」
下1 生徒会長の名前と性別
下2 生徒会長の能力と得意武器
下3 大まかな設定(性格以外)
クリスティーヌ
女
大剣
曲がったことが大嫌い、良家のお嬢様
凍結魔法、氷を生むのではなく特定の範囲を凍結させる 鎖を用いる
とんでもなく不幸、周りに感染するレベル
銀髪ロリ、ちっちゃい、真面目で冷酷
(本当申し訳ない下1名前だった)
クリスティーヌ
女
氷使い
超不幸
これでいいんじゃない?
見直して気付いたけど、第四魔導学院なのに途中から第一なってたスマヌ
31は名前と性別だけ使います
すまねえ
>>31はずれてもいいように全部記述したんだと思ってた
というか俺も安価取らなかったけど性格も書いちゃってたな
氷使いで不幸ってめっちゃ不幸そう(?)
「ゼル。能力を解除しろ。お前何回問題を起こせば気が済むんだ?」
ゼル「はいはい」
アニマ「わっ!も、戻った...足が軽い...」
「...君は、1年生か?」
アニマ「え、あ、はい...そうですけど...」
「私はこの第四魔導学院、生徒会長のクリスティーヌだ。災難だったな、先生の所には私が付き添おう」
アニマ「生徒会長さんですか...あ、あたしはアニマ。背中に居るのはドグ。眷属です」
クリスティーヌ「その眷属...怪我をしているな。後で治癒の出来る生徒を呼んでおくよ」
ゼル「やめた方がいいかもよ~?会長、超不幸体質だし。もしかしたらもっと怪我するかも」
クリスティーヌ「...」キッ
パキキッ
アニマ「うわ...氷?」
ゼル「つめた!って足を固めやがったな!おい、解除しろこれ!」
クリスティーヌ「少しは反省しろ」
「コラァァァ何をしとるかお前達はァァァ!!」
アニマ「や、やっときた...」ヘナヘナ
クリスティーヌ「アニマ。これは私が奴に甘くしすぎた結果だ。申し訳ない」
アニマ「あ、頭を上げてください!会長さんは悪くないですよ!」
クリスティーヌ「お詫びになるかわからないが明日、私の寮室に来てくれ 」
「こんのバカタレ共がァァァ!!」
クリスティーヌ「え、ちょ先s...いたぁい!」
アニマ「ぎゃ!いだぃ...」
ゼル「(死)」
・
・
・
~第四魔導学院・東寮・アニマの部屋~
ドグ「んぁ...」
アニマ「あっ!ドグ起きた!大丈夫?痛いとこない?」
ドグ「あれ?何がどうなって...」
アニマ「話すと長くなるけど...今はとりあえずゆっくり休も!今日は疲れちゃったよ...」
ドグ「...大変だったみたいだね」
アニマ「ほんとだよ...もう...すぅ...」
ドグ「え、寝た?...よっぽど疲れてたんだな」
ドグ(いや、俺のせいか)ゴソゴソ
ドグ「少し夜風に当たりにいくか...おやすみ、アニマ」
・
~第四魔導学院・東寮・屋上~
ドグ「おぉ...夜は冷えるな」
バチッバチッ
ドグ「な、なんだ...?」バチッバチッ
ドグ「...?」
ドグ「今のは一体...」スッ
バチッ
ドグ「あっ」
ドグ(柵を触ろうとしたら...静電気か)
ドグ「ビックリした...」スッ
バチチッ
ドグ「わっ...?」
バチッ バチッ バチッ
ドグ「なんだ...?ずっと静電気が...」
ドグ「......」オソルオソル
バチバチバチバチ
ドグ「すげ...」
ドグ(指と指の間で電気が...)
ドグ「よし、次は5本で試してみよう」
・
・
・
~第四魔導学院・3年寮・西棟~
アニマ「ドーグー?昨日遅くまで何してたの?さっきからすっごい眠そう」
ドグ「ああ、ちょっと...色々と...」
アニマ「ご主人様に隠し事ですか~?この、この」
ドグ「た、大した事じゃない。それより、会長さんの部屋わかってる?」
アニマ「もち!」
・
コンコン
クリスティーヌ「開いてるぞ」
アニマ「失礼します!会長さん!昨日は弁解とか含めて色々ありがとうございましたー!」
クリスティーヌ「アニマ、落ち着いて。そちら眷属の方も無事で何よりだ」
ドグ「なんか、色々とお世話になったみたいで...ありがとうございます」
クリスティーヌ「礼はいい。こちらこそすまなかった。お詫びなるかはわからないが、2人に渡したい物があるんだ」
下1 アニマへの贈り物
下2 ドグへの贈り物
氷雪花の花束
花言葉『 絶 望 』
(クリスティーヌ本人は知らない)
眷属の心得
(秘密のメモ挟まり)
別の書き溜めの間にやってみたら思いの外楽しくなってしまった
今日は一旦ここまで
おつおつ
きたい
乙
クリスティーヌ「まず、アニマにはこれ」
アニマ「わっ!花束?綺麗ですね!」
クリスティーヌ「どうだ、綺麗だろう?なにやら雪国でしか採れない花らしいんだ」
アニマ「えっ。もしかして、これ氷雪花ですか?」
クリスティーヌ「詳しいな。たしか、そんな名前だったよ。大した物では無いが、受け取ってくれ」
アニマ「あ、ありがとうございます!」
アニマ(これの花言葉って...絶望だった気がするけど。会長さん知らなさそう...)
クリスティーヌ「ドグ。君にはこれを渡そう」
ドグ「...これは?」
クリスティーヌ「眷属の心得だ。きっと君の役に立つと思うよ」
ドグ「眷属の、心得ですか」ペラペラ
ドグ(ん?本の間に紙が挟まって...間違って入ったかな)チラッ
クリスティーヌ「ふふ...」シー
ドグ(...なるほど。そう言う事か)
ドグ「会長。ありがとうございます」
クリスティーヌ「さ。昨日の件はこれで終わりだ。どうだ?この後一緒に昼食でも」
アニマ「良いんですか!ご一緒したいです!ドグも良いよね?」
ドグ「ああ。でも先に頂いたものを部屋に置きにいこうか」
クリスティーヌ「確かにそれがいい。では、準備ができたら正門まで来てくれ」
アニマ「はーい!」
・
・
・
~第四魔導学院・東寮・アニマの部屋~
アニマ「これで良し。ドグも置いたね?」
ドグ「先に行ってて。俺ちょっと気になる事があって。すぐ行くから」
アニマ「え?何?私にも教えて?」
ドグ「うぉぁっ!アニマ...ちょっと離れて...」
アニマ「あはは、なんて声出してるの。ドグってあたしにぎゅーってされるの嫌がるよね」
ドグ「いや、そういう訳じゃ無いんだけど...とにかく!会長さん待たせてるんだから行ってきなよ」
アニマ「は~い。ドグも早く来るんだよ」ガチャ パタン
ドグ「はあ...」
ドグ(完全にペット扱い...男としては......って何考えてるんだ!アニマは俺の主人。そう、しゅじんなんだ。やましい気持ちは無い!)ブンブンブン
ドグ「とりあえず...アレを見るか」
下1 秘密のメモの内容
今度二人だけで話がしたい
『今度二人だけで話がしたい』
ドグ「二人だけで話...俺と?」
・
・
・
~第四魔導学院・正門~
アニマ「会長さん、お待たせしました~」
クリスティーヌ「来たか。ドグはどうした?」
アニマ「すぐに来るって言ってましたよ。ドグって、なーんか私に隠し事ばっかりしてる気がするんですよね。あまり深くは聞かないですけど」
クリスティーヌ「歳もそんな変わらないみたいだし、男の子だ。隠し事の一つや二つあるさ」
アニマ「そういうものですかね。そういえば会長さんの眷属って?」
クリスティーヌ「ああ、私の眷属は
下1 眷属の種族と容姿
下2 眷属の名前
下3 眷属の能力
幽霊 甲冑を纏った大柄な騎士
ペペロンチーノ
甲冑の隙間から毒蜘蛛、ムカデ、黒蠍が湧いてくる
剣士として単純に強い。また、幽霊であるため物理的な攻撃を殆ど無効化する
クリスティーヌ「私の眷属は、いつも側に居るよ」
アニマ「え?見えないですけど...」
クリスティーヌ「それはそうだ。幽霊だからな」
アニマ「...え?幽霊...?お化けって事ですか...?」
クリスティーヌ「お化けというにはあまり可愛げがないな。ペペ、姿を出していいぞ」
ペペロンチーノ「......」ヌッ
アニマ「うわっ!出たっ!本当に幽霊だ!」
クリスティーヌ「はは。コイツが私の眷属、ペペロンチーノだ。怖いか?寡黙だが悪い奴じゃない」ゴンゴン
ペペロンチーノ「......」
アニマ「おっきいですね...それに強そう」
クリスティーヌ「見た目に騙されるなよ。ペペの能力はあまり良いものとは言えない。私とは相性が良いがな」
アニマ「あの、これ聞いていいのかわかんないんですけど...」
クリスティーヌ「なんだ?」
アニマ「なんで名前が...その...食べ物の名前なんですか?」
クリスティーヌ「ああ、その事か。見ての通り寡黙で素性を全く明かしてくれないんだ。何も答えない癖に、ぺぺはずっと付いてくる」
アニマ(この見た目で、ぺぺって...ギャップのお化け...)
クリスティーヌ「そんな時、私が食べていたペペロンチーノが...」
アニマ「え!?まさかそのペペロンチーノを!?」
クリスティーヌ「ああ、そうだ。そんなに驚く事じゃないだろう?見た目とのギャップがあって中々可愛いと思わないか?」
アニマ「そう、ですね。会長の感性には驚かされます......」
クリスティーヌ「あっはっは。褒め言葉として受け取るよ。おや?そうこうしているうちにドグが見えてきたな」
アニマ「あっほんとだ!おーい!ドグー!」
ドグ「......お待たせしました。すみません、遅れて」
クリスティーヌ「気にしていない。さ、行こうか」
アニマ「はーい。どこにいくんですか?」
クリスティーヌ「そうだな...
1. 私の行きつけの店に連れて行こう
2. 私の家に行こう。手料理を振る舞うよ
3. 自由安価
下1
1
クリスティーヌ「私の行きつけの店に連れて行こう」
・
・
・
~東の大陸南部・花の街・街道~
クリスティーヌ「そうなのか。記憶が無い眷属は初めて聞いた」
アニマ「そうなんですよ。でも弓の扱いがすーっごい上手くて、手に持ってた林檎なんて一回で射抜いちゃうんです」
クリスティーヌ「それは凄い。今度是非見せてもらいたいな」チラッ
ドグ「は、はい。機会があれば」
アニマ「そういえば会長さんて、超不幸体質って言われてましたよね。全然そんな感じはしないですけど」
クリスティーヌ「その事か。認めたくは無いが、確かに運はあまり良くない」
アニマ「例えばどんな不運が?」
クリスティーヌ「些細な事もあれば、命に関わる事もある」
アニマ「え?命に?」
クリスティーヌ「例えば、朝起きて躓いてしまい、その拍子に頭を打って連鎖的に物が崩れ落ちるのは良くあるな」
アニマ「はあ...」
クリスティーヌ「他には空から鉄材が落ちてきたり、横を通った馬車の荷台が崩れ落ちたり、料理をしていると包丁が飛んでいったり、道具が爆発したり...」
ドグ(もはや歩く災害。道具が爆発ってどうなってるんだ...)
アニマ「わ、わかりました...もういいです...」
クリスティーヌ「お前達の前で何も起きないのは本当にただの偶然だ。よし、着いたぞ」
・
~花の街・洋食店~
店長「いらっしゃいませー。あら、クリスちゃんじゃない。今日はお友達と一緒なのね」
アニマ「ねぇねぇお友達だって、ドグ」ツンツン
ドグ「な、なんだよ...」
クリスティーヌ「こんにちはおばさん。あそこ、使っていいかな?」
店長「もちろん。お好きにどうぞ」
・
アニマ「綺麗なお店ですね~会長さんがいつも来るのもわかります」
クリスティーヌ「だろう。私は休日は必ず外食だからかな、花の街のお店は詳しいぞ。アニマは街に出ないのか?」
アニマ「あ、あたし別の大陸から来てて、まだ散策とか出来てないんですよね」
クリスティーヌ「そうだったのか。なら、この街に来た時は驚いたんじゃないか?ここは大陸一の花の都だ」
アニマ「すっごい驚きました!どこを見ても花、花。見た事ない花まであるし、目がぐるぐるでしたよ」
クリスティーヌ「それは良かった。ドグはどうだ?初めて学院の外に出たのだろう?」
ドグ「
1. 無難に答える
2. あー...えーと...凄かったです(興味無かった)
3. 自由台詞安価
安価入れ忘れた
ここから 下1
学園内部よりは治安がマシで安心した
ドグ「学院内部よりは治安がマシで安心した...」
クリスティーヌ「はは。街の話をしてたんだが、余程昨日の事が気にかかってるみたいだな。それに、学院の治安は特別悪い訳ではない。あんな生徒はゼルだけだ」
アニマ「いつもあんな感じなんですか?」
クリスティーヌ「あの性格だ、友人も居ない。基本的に一人で行動している。信じられないかもしれないが、普段は大人しいんだ。久しぶりで油断してたよ」
アニマ「大人しい...?普段から女の子に声とか掛けてそうですけど」
クリスティーヌ「ないな。アニマが余程好みのタイプだったんじゃないか?私から見てもアニマは綺麗だ。それに仕草も可愛いしな」
アニマ「う、嬉しいのに嬉しくない...」
クリスティーヌ「ははは。確かに奴が1年生の頃は女生徒に声を掛けていた。御家にから止められてからはそういう事はしなくなったと思っていたよ」
ドグ「でも、他にも問題を起こしてるんですよね?」
クリスティーヌ「ああ。先輩への暴行、寮棟の半壊、そして昨日の壁の破壊。更には認可のない状況で眷属の能力を対人に行使するのも規則違反だが、何度も違反している」
アニマ「なんで追い出されないんですか?」
クリスティーヌ「...コレだよ」
アニマ「...?」
ドグ「お金ですか」
クリスティーヌ「そうだ。奴は名家の生まれでな、学院に莫大な援助をしている。後はわかるな?」
アニマ「そんなのって...」
ドグ「やっぱり治安が...」
クリスティーヌ「はは。まぁ追々実感してくれればいいさ。そろそろ何か注文しよう」
・
・
・
~第四魔導学院・教室・翌日~
教師「皆さん、おはようございます。今週も清く正しく、魔導学院の誇りを持って励んでください。それと、全員の眷属召喚が終わり、明日からは眷属を同伴してきて大丈夫です」
「お~」
教師「静かに。それに加え、今週末にはサモン・ストラグルがあります。王国騎士団や冒険者ギルドの皆様方が見に来られますので、手を抜いたりはしないように」
「はい先生!具体的には何をするんですか?」
教師「良い質問です。サモン・ストラグルでは【演習】と【実戦】があります」
教師「まず演習。これは自分の眷属の出来る最大限のパフォーマンスを発揮させる場です。戦いに不向きでも、こういう事ができるとアピールして下さい」
教師「次に実戦。こちらは主と眷属のペアになり2対2の勝負をしてもらいます。3回攻撃を当てられる、降参、明らかに能力差がある場合、教師陣による審議にて決着をつけます」
教師「本日の授業が終わり次第、眷属と相談し、どちらに出るのか決めておいてください。わかりましたか?」
「はーい」
・
・
・
~第四魔導学院・東寮・アニマの部屋~
アニマ「って事があったんだよ~」
ドグ「へぇ。それでどっちに出るんだ?」
アニマ「それが迷いどころ。ドグはどっちが良い?」
ドグ「俺はアニマに従うよ。だから決めてくれ」
アニマ「う~ん...」
下1
アニマ「ドクに危険な目を負わせたくないしパフォーマンスショーに出場させようかなと…今からでも遅くないから一発芸でも覚えて!!」
アニマ「ドクに危険な目を負わせたくないしパフォーマンスショーに出場させようかなと…今からでも遅くないから一発芸でも覚えて!!」
ドグ「演習の事?一発芸って言われてもな...」
アニマ「何か見てる人をわーっ!て驚かせられるのが良いよね」
ドグ「そう言われてもな...一発芸...一発芸...」
アニマ「何個か出してみよっか」
下1 候補1
下2 候補2
下3 候補3
後に1つに絞ります
家事力披露
困ったときの「どじょうすくい踊り」
テーブルクロス引き
アニマ「ドグの家事力を見せるとか」
ドグ「え、俺召喚されてから家事した事ないよ...?」
アニマ「大丈夫、すぐ出来る!」
ドグ「わ、わかった...とりあえず他は?」
アニマ「うーん...」
ドグ(頼むからまともなの来い...!)
アニマ「どじょうすくい踊り...」
ドグ(なにそれーー!?)
ドグ「あの...アニマさん。それは一体...?」
アニマ「たしかね~...別の大陸の舞踊って聞いた事あるんだよね。詳細はわからないから明日図書室で調べよう!」
ドグ「え~っと...他は...?」
アニマ「無難にテーブルクロスとか」
ドグ「一番芸らしい芸だけど...」
ドグ(良いのか...?色々なとこから視察に来るのに...いやでもアニマの提案を無下にする訳にもいかないしな...しょうがない...)
アニマ「とりあえず全部やってみる?」
ドグ「いや、流石に全部は...一つにしよう」
アニマ「どれが良い?」
1. 家事
2. どじょう
3. テーブルクロス
4. 強引に新しいのを提案
下1
1
1
安価やってるのに気付いたら話書き始めそうになる遅筆マン
今日はここまで
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乙
ドグ「じゃあ...家事で」
アニマ「決まり!明日からみっちり教えるからね」
ドグ「アニマは家事が得意なのか?」
アニマ「あたし?得意じゃないよ?」
ドグ「えっ......え?」
ドグ(そんな純粋な眼差しで言われるとは思ってなかった)
アニマ「教えるのはあたしの友達だよ。何でもできちゃう凄い子なの」
ドグ「何でも出来るのか。それは凄いな」
アニマ「ドグも頑張るんだよ?演習でみんなを驚かしちゃお!」
ドグ(家事でどこまで出来るか...)
・
・
・
~第四魔導学院・3年寮・西棟・屋上~
クリスティーヌ「おや、本当に来てくれたか」
ドグ「まぁ...会長さんの呼び出しですし」
クリスティーヌ「呼び出しとは失礼だな。私はただ話がしたいと書いただけだ。お前はそれに応じた、そうだろう?」
ドグ「まぁそうですけど...それで、俺に話とは?」
下1 話の内容
クリスティーヌの右腕に呪いでもかかったような謎の痣がありその正体をつきとめる為に異世界からきた眷属であるドグに訪ねてみた内容
クリスティーヌ「まずは、これを見てくれ」
ドグ「っ!?会長...それは...?」
クリスティーヌ「私にもわからない。ドグ。これは、何だと思う?」
ドグ「いや、俺に聞かれても...」
クリスティーヌ「...そうか。ドグ。お前にこれを見せたのも、聞いたのも、理由がある」
ドグ「理由って...?」
クリスティーヌ「...ちょっと強引な理由かもしれないが、何故だろうな。偶然と言えば偶然...」
ドグ「どう言う事ですか?」
クリスティーヌ「お前が召喚された日に、私の右腕に痣が出来た」
ドグ「はい?それ、俺に関係あるんですか?」
クリスティーヌ「普通なら無い。だが、ドグ。お前はもしかしたらこの世界の人間では無いかもしれない」
ドグ「え?ど、どういう...」
クリスティーヌ「ドグは大昔にあった災厄を知ってるか?」
ドグ「いえ...」
クリスティーヌ「とある眷属が齎した災厄。勇者によって平和を取り戻した」
ドグ(眷属が、災厄を?)
クリスティーヌ「災厄の眷属は、記憶を失っていてな。何でも別の世界から来たらしい」
ドグ「え...」
クリスティーヌ「後にも先にもそんな眷属はその災厄の1人だけだった。だが...」
ドグ「俺が...2人目?災厄の生まれ変わりって事ですか...?」
クリスティーヌ「お前が別の世界から来たとしても、奴の生まれ変わりだとは思っていない。少なくとも私はな」
ドグ「会長...」
クリスティーヌ「追い討ちをかける訳じゃないが、その時代に人々に流行った病があってな」
ドグ「え......まさか...?」
クリスティーヌ「断定はしない。だが、似ている」
ドグ「どうして痣なんて...」
クリスティーヌ「詳しい事は私にもわからない。だが一つ言うなら...」
ドグ「何ですか?」
クリスティーヌ「気を付けろ。お前の命を狙う奴が出る日は遠くない」
ドグ「え!?なんで...!って...そうか。俺は...」
クリスティーヌ「知っているのは一部の教師だけだ。まだ様子を見られているのだろう。だが...」
ドグ「その痣...ですよね」
クリスティーヌ「そうだ。私以外に痣が出来た者は居ないと思いたいが、もし教師の耳に入ったらお前は...」
ドグ「会長は...会長は大丈夫なんですか?」
クリスティーヌ「本来なら死の危険がある。だが、言っただろう?似ているだけ。幸い痛みがあるとかではないしな。お前が気に病む必要はない」
ドグ「そう...ですか...」
クリスティーヌ「ふふ。安心しろ、私は死なない。そして、お前も守る」
ドグ「っ!...あ、ありがとうございます...」
クリスティーヌ「どうした?顔が赤いぞ」
ドグ「いえ、何でもないです...」
ドグ(今の...凄いドキドキした...)
・
・
・
その後、何が起きるでも無く
ドグは、週末までアニマの友人に家事を教えて貰った
~第四魔導学院・演習場~
ドグ「この施設って、もしかして今回の為に?」
アニマ「そんな事ないよ。演習場と訓練場も他校との模擬戦にも使われるし」
ドグ「へぇ。本当この観客席は埋まるのかな?」
アニマ「先生が言うんだから埋まるんじゃないかな?第一から第四のサモン・ストラグルは別の大陸からも足を運ぶ人がいっぱいだーって」
ドグ「そうか...そうかぁ...」
ドグ(鍛えられたとはいえ、胃が痛くなってきた...)
・
~第四魔導学院・実況解説席~
実況の人「さぁー!今年も始まりました!サモン・ストラグル!新進気鋭の1年生達が己の眷属を連れて殴り込みだー!」
解説の人「殴り込みでは無いんですけどね」
実況の人「今年も多くの方々が足を運んでくれていますね!皆さん期待しててください!きっとその眼差しに応えますよ!」
解説の人「あなたが応えるんじゃないんですけどね」
実況の人「焦らないで!皆さん焦らないで!もう始まりますから!」
解説の人「誰も焦ってないんですけどね。予定通り始まりますよ」
実況の人「準備完了の合図が出ました!お待たせしました皆さん!サモン・ストラグル!開始ぃぃーーーッ!!!」
・
~第四魔導学院・演習場~
ドグ「これは、凄いな。なんて人の数だ...」
アニマ「ドグ?緊張してる?」
ドグ「してるよ。アニマは緊張しないのか?」
アニマ「あたしは別に。大勢の前で何かやるのは慣れてるの」
ドグ「なに、そうだったのか。俺は緊張で気持ち悪い...」
アニマ「えー?大丈夫?よしよし~」
ドグ「うぅ...恥ずかしいからやめて」
・
演習は順調に進んだ
射撃、透視、空中浮遊、高速移動、演舞...etc
あえて演習に出る者達も居た
~同場所・控室~
アニマ「ドグ!いよいよ出番だよ!」
ドグ「わ、わわ、わかってる!!」
アニマ「ガッチガチじゃないの!足もガックガク!深呼吸して、深呼吸」
ドグ「すーはー!すーはー!」
アニマ「ゆっくりだよ!落ち着いて、ね?」
ドグ「......」
アニマ「落ち着いた?」
ドグ「だいぶ...マシにはなった」
アニマ「よしよし。じゃあ行こっか。みんな待ってるよ」
ドグ「が、頑張る...」
下1 ドグの家事力
神域
実況の人『さぁお次は!アニマとドグ選手による!家事です!……え!?家事!?』
ドグ(そりゃ驚くよな、他の参加者と毛色が違うし)
解説の人『良いと思いますよ。拠点での雑務は手際の良い人が居ると助かるので。どの程度なのか見物です』
アニマ「なら安心だね!ドグ凄い頑張ったし!」
ドグ「まぁ…頑張ったけどさ…」
実況の人『通りで会場に謎のセットがあった訳ですね!ならば見せてもらいましょう!家事の実力とやらを!』
解説の人『楽しみですね』
アニマ「まずはこの...大量の服!」ドッサァ
ドグ(どっから出したその服は...)
「なんだこいつら?」
「え?家事?」
ドグ(視線が痛いんですけど!)
アニマ「周りの目なんか気にしないの!さ、やっちゃって」
ドグ「ああ...」
ドグ(もう、なるようになれだ)
・
「お、おい...あいつ凄くね?動きは見えてるのに...何か速ぇ」
「あの子、うちで欲しいね」
「投げた服...一気に竿に通さなかった?見間違い?」
「面白い奴も居たもんだ」
アニマ「...良いよドグー!凄いよー!」
ドグ(覚えた事をやっているだけだけど...思ったより反応は悪くないな...?)
実況の人『凄い凄いすごーーーい!ドグ選手!なんて手際の良さ!正確さ!』
解説の人「期待以上ですね。将来有望ですよ」
「おい!!」ズカズカ
アニマ「え?」
ドグ「...え?」
実況の人『お、おっとぉ!?なんだなんだぁ!?』
「な、何でお前がここに居るんだよ!」
解説『知り合い...でしょうか』
ドグ「俺の事...知ってるんですか...?」
「はぁ!?お、覚えてねぇのかよ!」
アニマ「ちょっといきなり何なの!今演習中なんだけど!」
「うるさい!!女は黙ってろ!!」
ドグ(なんだこいつ...覚えてない?......まさか...!)
ドグ「な、なぁあんた!もしかして、記憶を失う前の俺を知ってるのか?」
「記憶を失ってるだと?...はは...ははは!あーっはっは!なんだよそういう事か!」
アニマ「気持ち悪い...何なの」
「...あ?」
教師「ちょっと君!何をしている!さっさと離れるんだ!おい!誰の眷属だ!」
「...ちっ。まぁ、良い...お前が覚えてないなら好都合だよ...くく...クヒヒ」
生徒「すみませーん!やっと見つけた!お前勝手に離れんなよな!」
「クヒヒ...」
生徒「おい、聞いてるのか?」
「すいませんね...」
生徒(なんだこいつ...気味が悪りいな...)
教師「そこの主人の君。あとで話があるから。明日、教員棟に眷属と来るように」
生徒「はーい...ツイてねぇ」
ドグ(あの人...絶対に何か知ってる...)
アニマ「...ドグ?」
・
・
・
軽く荒れたものの、サモン・ストラグルは滞りなく進み
ドグは比較的好印象なイメージを与えることに成功し、その日を終えた
~第四魔導学院・東寮・屋上~
ドグ「......」
ドグ(寝付けない。今日のアレが気になってしょうがない...)
ドグ「冷えるな...あ、そうだ」
バチッバチッ
ドグ(この数日、家事の後ここに来て確信したけど、やっぱり寒い時に俺は静電気を出せる)
ドグ「でもなぁ...この威力じゃ使い物にならないしな」
ドグ「う~ん...あ」
ドグ(そういえば眷属の心得...まだちゃんと読んで無かったけど、能力を成長させる方法とかないかな)
下1 能力を成長させる方法は 有る/無い
下2 心得に書いてある内容
ある
死の間際を覗く時 あなたの才能は一段階開花するでしょう。
・
・
・
~第四魔導学院・お昼休み~
アニマ「ドグ?ドグ?何読んでるの?」
ドグ「...ん?ああごめん、会長から貰った心得を読んでた」
アニマ「お、偉いね?何か眷属として成長したかな?」
ドグ「ご主人様の命令は絶対とは書いてなかったね」
アニマ「えー!そうなんだ。まぁ眷属は奴隷じゃないもんね」
ドグ「そうだよ」
アニマ「あとさ、ドグ。前から思ってたんだけど、夜抜け出してどっか行ってるよね?」
ドグ「え、あ...うん...ちょっとね」
アニマ「やっぱり。話してくれないの?」
ドグ「抜け出して何かしてるわけじゃないよ。寝つきが悪くて夜風にあたってるだけ」
ドグ(流石にあの程度で新しい能力に気付いたって言えないよな)
アニマ「えー、なんかドグが大人っぽい。そういえば昨日のあの人、ドグの事知ってるみたいな風だったね」
ドグ「知ってると思う。だから、ちゃんと話せたら何かわかるかも」
アニマ「でもね、それが変なの」
ドグ「変?」
アニマ「ドグはあの人に会ったのはあれが初めて?こっそり抜け出した時とかに会ってない?」
ドグ「昨日初めて会ったけど...」
アニマ「じゃあやっぱり変。眷属の召喚ってね、記憶はあるって言っても名前とか何が出来るとか、それくらいなんだよ」
ドグ「...?じゃああの人は...」
アニマ「そう、だから変なの。過去には友人だったけど、今では険悪みたいな眷属はいっぱい居るの。初めて会ったドグにあんな事言うの、なんかおかしいなって」
ドグ「たしかに...それが本当なら...」
ドグ(あの人は俺を知ってるどころか、同じ世界から来た...?)
アニマ「...まぁ、ここで悩んでても仕方ないよね。あの人に直接聞こ!」
ドグ「そう簡単にいくかな、だいぶ嫌われてる感じだったし」
アニマ「じゃあ、あたしが聞きに行こうか?ドグが居て向こうが怒っちゃったら話どころじゃないもんね」
ドグ「うーん...どうしようか」
下1
アニマを一人で行かせるのも危険じゃないかな
一緒に行くよ
ドグ「......いや。アニマを1人で行かせるのも危険じゃないかな。一緒に行くよ」
アニマ「おやおや?それ読んで眷属として一歩成長したかな~?」
ドグ「そんなんじゃないって。何かあの人ちょっと危なそうだし、もしもの時にはアニマを守らないと」
アニマ「ドグはあたしを守れる?」
ドグ「......盾くらいにはなれる...かも」
アニマ「あっはは!冗談だってば」
ドグ「弓が常に携帯出来ればいいのに...」
アニマ「禁止事項に入ってるからしょうがないよ。でも、もしもの時はさ」
ドグ「うん」
アニマ「ちゃんと...守ってね?」
・
・
・
~放課後~
ドグ「さっきの授業だけど、何言ってるのかさっぱりだ」
アニマ「わかんないのが普通だよ。ドグ達眷属は感覚的に魔翌力を操れるけど、私達は意識して、手順を踏んで、魔翌力を解放できるんだもん」
ドグ「へぇ~。俺にも魔翌力ってあるのかな?」
アニマ「ドグは...ん~...無さそう」
ドグ「わかるのか?」
アニマ「うん。僅かでも魔力があればこう...雰囲気が感じ取れるというか」
ドグ「そういうものか。ふわっとしてるな」
アニマ「もしかしたらだけど、“栓”がついてるからかも。でも眷属は栓が無いって授業で習ったんだけどなぁ」
ドグ「せん?」
アニマ「魔力の通り道を塞いでる栓。お風呂とかの栓みたいなものだって」
ドグ「栓、かぁ。俺も可能性はあるって思って良いのかな?」
アニマ「うん!だってドグはあたしの眷属だもん」
ドグ「はは、頼りになるよ。そういえば、あの人の場所はわかるのか?」
アニマ「多分Aクラスの人の眷属だね」
ドグ「Aクラス...それってたしか、選抜クラスじゃ...」
アニマ「そうそう
下1 アニマの友人の名前
下2 例の眷属の主人の名前
下3 例の眷属の名前
フェーニ
ガストン
ジェラ
あの方は危険察知能力には長けてるんだ 赤子で魔王幹部に上り詰めるのは容易ではないのもわかるだろ?
ごめんなさい投稿スレミス
アニマ「フェーニもAクラスなんだよ」
ドグ「そうだったのか!どおりで凄いワケだ...教え方も厳しかったし」
アニマ「真面目だからね。可愛いところもあるし、優しいし、良い子なんだよ?」
ドグ「優しい...?でもアニマがそこまで言うんだから、そうなんだろうね」
アニマ「お、嬉しい事言うね」ツンツン
ドグ「つつくなって。この後どうする?」
アニマ「会いに行くのは明日にしよ。あたし達はこれからお出かけをします」
ドグ「お出かけ?街に行くのか?」
アニマ「正解!今日はあたしとデートだよ!」
ドグ「え...で、デート...?」
アニマ「なーにー?嫌なのー?」
ドグ「あ、いや...で、デートか...うん。良いけど...」
ドグ(少しは意識された...?演習の結果が良かったか?)
アニマ「決まりだね!」
・
・
・
街に出たアニマ達は店という店を渡り歩いた
振り回されたドグは想像していた物とは違い疲れ果ててしまう
~花の街・噴水広場~
アニマ「ここ、良い場所じゃない?噴水の周りに椅子と机もあって、露店も囲むようにあるし。花もたっくさん!休憩に最高だね!」
ドグ「......」
アニマ「ちょっとドグ~どうしたの?」
ドグ(アニマとのデートを舐めていた...まさかこんなに疲れるとは...)
ドグ「ちょっと...疲れちゃって」
アニマ「何か飲む?買ってくるよ」
ドグ「うん...お願い」
ドグ(デートってもっとこう...次から次に食べ歩きとかしないで、食べさせ合いみたいな事するんじゃないのか...?)
ドグ(アニマは何でも欲しがって、散財しかけるから説得するのに労力を使い果たしてしまった...情けないな...)
アニマ「お待たせ。大丈夫ドグ?ほら、飲んで飲んで」
ドグ「......」ゴクゴク
ドグ「っはぁ~...生き返った」
アニマ「あはは、なら良かった。ちょっと休憩したら、帰ろっか」
ドグ「そうだな...」
アニマ「それにしても楽しかったね~!ドグは楽しかった?」
ドグ「ああ...楽しかったよ」
ドグ(想像とは違ったけど)
アニマ「なら良かった。あれ?ねぇドグ、あれ...」
ドグ「ん?......あ」
ドグ(あれは...あの人の主人)
アニマ「眷属は...居なさそう。1人だね。どうする?眷属の人じゃないけど、あの人にも話聞く?」
ドグ「聞くだけ聞いてみよう」
・
アニマ「あの~ちょっと良い?」
生徒「はい?あ、同じ学院の人か」
ドグ「俺の事、わかります?昨日の事なんですけど...」
生徒「ん?...あー!君か!昨日はごめんなー!ジェラの奴、君を見るや否や走り出して行ったんだ」
ドグ「ジェラ?それが眷属の名前ですか?」
生徒「ああ。自己紹介がまだだったね。俺はガストン。君達は?」
アニマ「あたしはアニマ。こっちがドグ」
ガストン「アニマとドグか、覚えておくよ。それで、俺に用があるんだろ?なんだ?」
ドグ(ガストンはやっぱり俺を知らない。ジェラが何で俺の事知っているのか聞いてもわからないだろうな。なら、ジェラについて少し探るか)
ドグ「じゃあ...ジェラの事教えてくれませんか?召喚した時とか」
ガストン「あいつの?...あーそういえば、初期睡眠から起こした時は随分と動揺してたな。すぐに何か喜んでたけど」
ドグ「動揺...?」
ガストン「さぁ?起伏の激しい奴だよ。そういや、ジェラとドグは何か因縁があるのか?やけにあいつが突っかかってたけど」
ドグ「俺、実は記憶がなくて...覚えてないんですけど、向こうは知ってるみたいで、それでジェラに話を聞きたいなって」
ガストン「記憶喪失ってやつ?そりゃ大変だ。だったら俺から言っておくよ、明日とかどうだ?」
ドグ「お願いします」
アニマ「ありがとね!ガストン!」
ガストン「良いって良いって。いやーそれにしてもドグが羨ましいなぁ」
ドグ「は、はい?」
ガストン「だって毎日こんな美女と同じ部屋で過ごしてんだろー?多少間違いがあってもおかしくねーって羨ましい」
アニマ「何言ってんの。ドグはドグなんだから、変な事言わないでよね」
ドグ(やっぱり俺はペットかーー!)
ドグ「...こんな感じです。その土俵にすら立ってませんよ」
ガストン「ドグお前...そうか...お前は可哀想な奴だったのか...」グッ
ドグ「わかってくれますか...」グッ
アニマ「ちょっとちょっと、なんで急に仲良くなってんの!ドグはあたしの眷属だよ!」
・
・
・
~第四魔導学院・東寮・屋上・翌日放課後~
ドグ(約束の時間...果たして本当に来るか...)
アニマ「ドグ、緊張してる?」
ドグ「いいや、してないよ」
ガチャ
ジェラ「......」
ドグ「...来たな、ジェラ」
アニマ「ガストンは?来てないの?」
ジェラ「別にどうでも良いだろ、ウゼーな...」
アニマ「なっ!なによこいつ...!ドグ!やっぱあたしコイツ嫌い!」グイグイ
ドグ「ちょちょちょ!アニマ落ち着いて!」
ジェラ「ちっ!...人を呼び出しておいて何だよ?話があるならさっさとしろよ」
ドグ「わ、悪い...単刀直入に聞く。俺は何者なんだ?ジェラは俺の事知ってるんだろ?」
ジェラ「知らねー」
ドグ「えっ?」
ジェラ「知らねーって言ったんだよ。これで満足か?」
ドグ「嘘つくなよ!知ってるんだろ!頼む、教えてくれ!」
ジェラ「...じゃあ」
ドグ「...!じゃ、じゃあ...?」
ジェラ「額を地面に擦り付けて、ジェラ様お願いしますって言ったら教えてやるよ」
ドグ「なっ!?」
アニマ「はぁ!?あんったいい加減に...!」
ジェラ「嫌なら良いんだよ?別に俺は教えなくったってな。それか...」ジロ
アニマ「な、なによ...!」
ジェラ「あんた...アニマだっけ?一晩抵抗せずに俺に付き合ってくれたら教えても良いけど?」
アニマ「っ!」ゾワッ
ドグ「お前っ!ふざけんなよっ!!アニマは関係ないだろ!」
ジェラ「じゃあどうする?俺は後者のが嬉しいけどなぁ...」
ドグ「...っくそ!やれば良いんだろ!」
アニマ「ドグ!もう良いよ!帰ろ!」
ドグ「アニマ...でも...」
ジェラ「はーやーくー。時間は有限なんだよ~?」
アニマ「うるさい!ドグとあたしは帰る!行こ!」
ドグ「......
下1
帰る。ジェラには以後警戒しておく
俗に言う○○編みたいな感じで
区切りついたら終わるつもりだけど
最後まで付き合ってクレイ
おつおつ
ドグ「...ああ。行こうか...」
ジェラ「良いの~?自分の事が知りたいんでしょ?」
アニマ「あんたと話す事なんてもうないよ!」
ドグ(くそ...想像以上だった...ジェラは相当に、性格が悪い...)
ジェラ「あっそ。いつでも頭下げにこいよ???“○○”さん」
ドグ「っ!?」ズキ
アニマ「え...ドグ!どうしたの?大丈夫!?」
ドグ(何だ...頭が割れるように痛い...!今のはなんだ...!?名前...なのか!?)
ジェラ「そうか、今はドグって名前だったんだよな。あっはっはっは!くっくっく...!クク...クヒヒ...!」
アニマ「ちょっと!あんたの能力!?ドグに何したの!早く解かないと燃やすわよ!」
ジェラ「俺は何もしてない、ただドグの本当の名前を呼んだだけなんだから」
アニマ「ドグの...?」
ドグ「うぁぁ...っ!」
アニマ「ドグ!」
ジェラ「なぁドグ。転生した主人公は2人もいらないと思わないか?」
アニマ「何訳わかんない事を!ごめんね、ドグ、ちょっと動かすよ」
ドグ「うぅ...」
ジェラ(これは、物語で言う障害。主人公はその障害を乗り越えてこそ輝くんだ)
ジェラ(感謝するよドグ。また俺に“殺されて”くれるなんて)
・
・
・
「...誰だよあんた」
「そりゃこっちの台詞だわ。あーあー、よくもまぁウチのをこんなに...ってお前餓鬼じゃん!すげぇな!あっはっは!」パチパチパチ
「......あんたもやんの」
「やっても無駄。お前は強いけど、俺には敵わねぇ」
「やってみなくちゃわかんねぇだろ」
「そんな怪我して、元気だなお前」
「余裕ぶってんじゃ...ねぇ!」バッ
「ぶってねぇ。余裕なんだ」
・
~第四魔導学院・東寮・アニマの部屋~
ドグ「うわぁ!?」ガバッ
アニマ「わっ!?びっくりした!」
ドグ「はぁ...はぁ...何だ、今の...」
アニマ「だ、大丈夫...?ドグ...?」
ドグ「...アニマ...か」
ドグ(さっきのは...夢...なのか?)
アニマ「ドグ...ごめんね?あたしが居たから、変にこじれちゃったかも...」
ドグ「いや、アニマのせいじゃない。ジェラは最初から教える気は無かった。アニマにも嫌な思いさせてごめん...」
アニマ「それはあいつが悪いの!あたしも感情的になっちゃったし、ドグは悪くないよ?」
ドグ「いや、俺が...」
アニマ「あたしが...」
ドグ「......」
アニマ「.......」
ドグ「...お腹、空いたね」
アニマ「...ぷ。あはは!......そうだね」
・
・
・
~第四魔導学院・教室・翌日~
教師「サモン・ストラグルが終わったからと気を抜いてはいけません。来週には集中強化期間に入ります」
「はい!集中強化期間って何ですか?」
教師「はい。集中強化期間とは、毎年1回クラス内でグループを作り、一ヶ月間、外部の教官に身体能力、判断力、魔力等を鍛えてもらう期間となります」
「何故そんな事をするのか、問いたいのだが...」
教師「知っての通り、私達は卒業すれば様々な所から引き抜かれ、役割に従事します。多くの生徒は争い事に関わる所へ属しますので、生存能力を高める為にも役に立ちます」
「わ、わたし争いは...苦手なんですけど...」
教師「もちろん。本人、眷属共に戦闘に向いていない人も居るでしょう。その場合は外部の教官に申し出をお願いします」
「その間授業はどうすんすかー?」
教師「期間中は免除です。この期間中は学院内に留まる事なく、教官が野宿をするといえば野宿をし、大陸を渡ると言えば大陸も渡ります」
アニマ「うひゃー...大変そう」
ドグ「どんな教官が来るんだろうね」
教師「質問を締め切ります。グループは眷属を入れて6人でお願いします。今日から話を進めて構いません、各々留意しておくように。それでは授業をはじめます」
・
・
・
~第四魔導学院・教室・放課後~
アニマ「んーっ...!終わっ...たぁ!」ノビー
ドグ「お疲れ、アニ???おわっ!?」
「アニマさん!強化期間のメンバーなんだけどさ!」
「アニマ!俺と組まないか?」
「お前!俺が先だったろ!」
「はぁ!?順番とか関係ねぇだろ!」
「アニマさーん。私達と組もうよ~」
「男子って馬鹿ばっかりなんだから...」
アニマ「あ、あはは...参ったな...」
ドグ(わかってはいたけど...やっぱりアニマの人気は凄い...)
アニマ(こ、このままじゃ帰してくれなさそう...!テキトーに決めちゃえ!)
アニマ「じゃ、じゃあ...
下1 指名した生徒1(性別・名前・能力・容姿等)
下2 生徒1の眷属(種族・名前・能力・容姿等)
下3 指名した生徒2(性別・名前・能力・容姿等)
下4 生徒2の眷属(種族・名前・能力・容姿等)
性別女性
名前リメロ
能力自分の身体を液状化や気体化できる
容姿緑髪のゆるふわロングの髪をした小柄な少女 オドオドした小動物の雰囲気を出している
魔女
名前
アスナ
容姿
ロング銀髪の貧乳少女 斜めストライプ柄のネクタイを締めたシャツの上にグレーセーター。その上ローブを羽織ってる ボトムは長めのスカート
能力
神様のイタズラなのかこの異世界に来てから、魔女なのに魔法は一切使えなくなりその代わりに
切り取り右手と接着左手という能力を得た
条件:無機物の物体のみ対象
念を込めた右手に触れた物体(2m×2mまで)を切り取ることができる。
念を込めた左手に触れた物を、物体と物体同士接着することができる。
・切り取った物体は行使者が手放すまで発砲スチロールのような軽さになる
名前:ラギウス 性別:男
能力:相手の感情を理解する(種族を問わない)
容姿:厳めしい顔つき。老け顔
種族 ドラゴン
名前 ゼスタ
能力 主人の魔翌力を食らってどんどん強くなる。ある程度大きくなると主人以外からも魔翌力を食えるようになる
容姿 今のところは小さな羽の生えた黒いトカゲといった具合のサイズ感
アニマ(あっ、あの2人...!)
アニマ「あ、あたしはあの2人と組む!」
「えっ...え...えぇぇぇぇ!?」
「ん?」
ドグ(アニマに群がっていなかった2人か)
アニマ「ね!良いかな?」
「え、えとえと...ラギウスさん...どうしましょう...」
ラギウス「リメロ。嬉しいのなら素直になれ。俺は別に構わないぞ」
リメロ「わっ...!また感情読んだ...!だめって言ったのにぃ...」
ドグ(気弱そうな女の子と、厳つい老け顔の男...ほんとに同い年なのか...?)
リメロ「わ、わたし...!え、えと...!じゃ、じゃあ...!お願いします!アニマさん!」
アニマ「うん!宜しくね!」
・
・
・
~花の街・噴水広場~
リメロ「で、では...改めまして...」
アニマ「よろしくー!かんぱーい!」
ラギウス「うむ」
キーン
アニマ「ねぇねぇ、リメロの眷属、紹介してよ!」
リメロ「え、えっと...この子はアスナって言って、魔女なんです...」
アスナ「宜しく」
アニマ「へぇ魔女なんだ!お人形さんみたいで可愛いねー!」
アスナ「かわっ...ふんっ」
アニマ「ラギウスは?」
ラギウス「俺のは...コイツだ。出てこいゼスタ」
ゼスタ「ア”ー!」ヒョコッ
リメロ「か、可愛い...!」
ドグ「おお」
アニマ「えーやだちょっと!可愛いなにこれー!?」
ラギウス「ゼスタはドラゴンでな、強さは俺の魔力に比例するんだ。将来、大きくなった時が楽しみでもある」フンー
アニマ「えー!このままで良くない!?こんなに可愛いのに!」
ラギウス「ドラゴンだからな、そういう訳にもいかない。それより、アニマ。お前の眷属の事を教えてくれ」
アニマ「あ、うん!こっちがあたしの眷属のドグ。一般人だけど弓がビックリするくらい上手いの」
ラギウス「ほう。一般人なのに武器に長けているとは、珍しい」
リメロ「演習では...家事をしてましたよね...?」
アニマ「凄いでしょ!仕込むの大変だったんだから!」
ドグ「仕込んだのはフェーニだけど...」
アニマ「あ!そういえば皆は何の能力なの?あたしは、炎が操れるの」ボッ
リメロ「わ、わたしは...気味悪がらないで下さい...!」
ドグ(っ!右手が煙になった...?)
アニマ「え!?」
リメロ「うぅぅ...」
アスナ「リメロは、自分の身体を液状又は気体に出来るの」
アニマ「そうなんだ!凄いねリメロ!」
リメロ「あ、ありがとぅございます...」
アスナ「私は魔女だけど、魔法が使えないの。その代わりなのか知らないけど...」
アスナ「例えばこのグラスの取手。こうやって...右手で、“切り取れる”」
アニマ「え!簡単に取れちゃった!」
アスナ「切り取ったものは、大きさはどうであれ、軽くなる。そして、これを別の場所に置いて、左手で触ると...“接着”出来る」
ラギウス「...これは見事だ」
アニマ「ふぬぬぬぬ...!元々くっ付いてたみたいに...なってるぅぅ!」グググ
ドグ「これは、どんな物にでも出来るのか?」
アスナ「いいえ。無機物に限るわ」
ドグ「へぇー凄いな」
アスナ「ふん...本当はもっと凄い魔法だって使えたのよ?」
ドグ(十分凄いと思うけど...)
ラギウス「俺は、実戦向きじゃないが相手の感情が読み取れるんだ」
アニマ「感情?考えてる事がわかるって事?」
ラギウス「いいや。考えてる事はわからないが、所謂人の喜怒哀楽が読み取れるんだ」
アニマ「でもそれって見ただけでもわかったりしない?」
ラギウス「俺のはもっと深く読み取れる。例え隠していても、俺にはお見通しだ」
アニマ「じゃあ愛想笑いとかも...?」
ラギウス「無駄だ」
アニマ「怖い!ラギウスの前じゃ嘘つけない!」
ドグ(嘘つくつもりだったのか...?)
ラギウス「ゼスタは火炎を吐く。俺の魔力を消費する事によって火力は何倍にもなるぞ」
アニマ「ドラゴンらしくて良いね!」
リメロ「でもラギウスさん...魔力が切れたら...」
ラギウス「そうだ。“枯渇”になってしまう」
ドグ「枯渇?」
アスナ「魔力切れの事よ。枯渇状態になると指一本動かせなくなるって聞くわね」
ラギウス「そうだ。まぁそれも、強化期間でどれ程変わるかだな」
アニマ「おっけーおっけー!みんなの出来る事はわかったね。じゃあお次は...」
リメロ「次...?」
アニマ「遊ぶぞー!」
・
・
・
~第四魔導学院・教室・一週間後~
教師「皆さん、本日から集中強化期間になります。各グループリーダーは私の元へ。担当教官までの案内を渡します」
・
~花の街・街道~
アニマ「教官、街の外で待ってるんだってさ」
リメロ「どんな人でしょう...」
ドグ「教官って言うくらいだし、ちゃんと人じゃないかな」
ラギウス「一ヶ月か...長いな」
アニマ「だよね~。学院から通うのかな、それとも野宿?」
アスナ「ちゃんと休める場所が良いわね、お風呂も入りたいし」
「おや?アニマじゃないか」
アニマ「え?あっ!会長さん!...それと...」ジッ
ゼル「やだな、そんな熱い視線を向けないでよ」
アニマ「おえー...」
リメロ「わ、わわっ...会長さんだ...!」
ラギウス「知り合い...のようだな」
アスナ「......」ジッ
イデア「......」ペコ
クリスティーヌ「奇遇だな、教官の所に向かう所か?」
アニマ「そうです!街の外に居るらしいので、今向かってる所です。会長さんは?」
クリスティーヌ「私達もそうだ。毎年毎年、こいつのお守りを一ヶ月もしないとなると気が滅入る」
ゼル「別に一緒に組まなくても良いって毎年言ってんじゃん」
クリスティーヌ「組む相手も居ないくせによく言う。引き止めて悪かったな、もし期間中会う事があればまた話そう」
ドグ(そうだ、会長にジェラの事を話しておこう)
アニマ「はーい!会長さんも頑張ってください」
ドグ「あの、会長。少しお話が」
クリスティーヌ「ドグ。良いだろう。ゼルお前は先に店に行っていろ。もし居なかったら初日から地獄を見るぞ」
ゼル「わーかってますって」
アニマ「ドグ?」
ドグ「みんなは先に行ってて。すぐ行くよ」
アニマ「そ、そっか。わかった」
・
~花の街・噴水広場~
クリスティーヌ「私に話...何かあったな?」
ドグ「はい。もう1人、俺と同じ世界から来た人間がいました」
クリスティーヌ「...記憶は?何故わかった?」
ドグ「ありました。ただ、俺の事を知っているみたいで...教えてはくれなかったんですけど...」
クリスティーヌ「何?知っている?眷属なのにか?」
ドグ「その件はアニマもおかしいと言ってました。何か手掛かりになると思ったんですけど、中々に性格に難がありまして...」
クリスティーヌ「そうか。ドグと同じ世界から...もう1人か」
ドグ「これくらいしか情報が今はありません。痣の方は大丈夫ですか?」
クリスティーヌ「心配するな。相変わらずだが、何も不自由はしていない」
ドグ「そうですか...早く原因を探れたら良いですね」
クリスティーヌ「そうだな。こんな痣を持っていたら...嫁にも拾ってもらえん...」
ドグ「いや!会長綺麗ですし!そんな事な...い...です...」
クリスティーヌ「なんだ?自分で言ってて恥ずかしくなったのか?ははは、可愛い奴だな」
ドグ「ち、違いますぅぅ...」
クリスティーヌ「だが、話はわかった。そのジェラとかいう奴は私からも探りを入れよう。感謝するぞ、ドグ」
ドグ「は、はい...」
・
~花の街・入り口~
アニマ「でねでね。あっ、ドグ来た。おーい!」
ドグ「ごめんごめん。お待たせ」
リメロ「ゆっくりお話は、できました...?」
ドグ「うん。おかげでね。ありがとうリメロ」
リメロ「な、なら良かったです...」
アスナ「ほーら、ドグが来たなら早く行くわよ。教官待たせてるんだから」
ラギウス「待ち合わせは街の外だが、この場所は...」
ゼスタ「ア“ー!」
・
・
・
~東の大陸・南部・高原~
アニマ「あれー?この辺だよね?この大木?」
ドグ「地図が大雑把だからな...大木の下とは書いてあるけど」
「お~、来たか~」
リメロ「え...えっ...どこ...?」
ラギウス「上か」
「よっ、と。もうちょっと遅く来てくれても良かったんだけどな」
アスナ「何この人...本当に教官?」
「うるせクソガキ、俺はこれでも凄いんだぞ」
アスナ「だ、誰がクソガキよ!」
ドグ(何というか...冴えない感じだな)
下1 教官(男)の名前・能力・容姿
テックマン
模倣能力(相手の能力をランクを少しダウンさせて真似できる)
ツンツンヘアー金髪のムッキムキの大男
夜に少し安価まで投下する
向こうで書いてるやつの筆が乗ってきた
アニマ「あ、あの...本当に教官です...か...?」
「そりゃどういう意味よ。どう見ても教官でしょ」
ドグ(デカイだけじゃ...)
ラギウス「いや、良く見ろみんな。服の下だ」
アニマ「えー?」
「ふんっ!」ブチィッ
アニマ「わぁっ!?」
ドグ「え、すっご...」
「驚いたか?」ピクピク
リメロ「き、筋肉...!すごい...!」
アスナ「暑っ苦しいわ...」
「じゃあ、改めて挨拶でもするか。俺はテックマン。お前達の教官だ」ビシィッ
ドグ(冴えない男だと思ったけど...杞憂だった。これが擬態ってやつか...)
テックマン「正直面倒だが、これも仕事だ。とりあえずお前達がどこまで出来るか見せてみろ」
・
・
・
~同場所~
アニマ「はぁ...はぁ...ど、どうですか...」
リメロ「も、もう魔翌力がぁ...」
ゼスタ「きゅ~...」
ラギウス「...ふぅ。こんなに動かされるとは思っていなかった...」
アスナ「ぜぇ...ちょっと...はぁ...もう無理...」
ドグ「...き、きっつ...いつまでやるんだ...」
テックマン「よし、もう良いぞ。とりあえず休め」
バタバタッ バタンッ
ドグ「そ、それで...どうだったんですか...」
テックマン「中々個性的だな、うん」
アスナ「な、なによ...それ...」
テックマン「そもそもお前ら体力も魔翌力の総量も全然ダメ。一応一人一人ダメ出しな」
テックマン「まずアニマ。まだ剣と炎同時に操れないだろ。意識が分散しすぎてどっちも疎かになりがち。どっちも使おうって考えてるからだぞ」
アニマ「うっ...張り切りすぎた...」
テックマン「次、リメロ。能力の完成度は高い、これ褒められる点だな。ただ全身まで変化させる事が出来ないのは、慣れもあるけど、変化時に起こる魔翌力の乱れに耐えられてない」
リメロ「あ、あの感覚...慣れなくて...」
テックマン「ラギウス。お前は魔翌力の総量が低すぎる。それじゃゼスタとの連携も持って数分、良くて二桁分行けるかだ。能力的に戦闘向きではないから、魔翌力の総量を上げてゼスタを生かせ」
ラギウス「...わかった」
テックマン「アスナは大きい物を切り取る時に念を込めるが、元を辿れば魔翌力だ。魔翌力回路が大きすぎるから念が過剰になって、魔翌力がダダ漏れ。回路を細くして、最小限の魔翌力を使え」
アスナ「そんな事言われても...」
テックマン「で、ドグ。お前は良くわからん」
ドグ「ええ!そりゃないですよ...」
テックマン「いや、ほんとに。身体をもっと使えるのに使ってない...いや使い方を知らないって言うのかな...手を抜いてた訳じゃないんだろ?」
ドグ「はい...本気でやってましたけど...」
テックマン「だよな。ドグは可能性を秘めてる。今は全然ダメだけど、身体を作って動き方を覚えれば見違えるかもな」
ドグ「な、なるほど...」
テックマン「じゃ、一通り終わった事だし行くか~」
アニマ「え?どこにですか?」
テックマン「この大陸の南西に大森林があるだろ。そこだよ」
アスナ「ちょっと嘘でしょ!?野宿しろっての!?」
リメロ「大森林...危ない魔物が出るとか噂が...」
テックマン「修行つったら山籠りって相場が決まってるだろ」
ドグ「森なんですけど...」
テックマン「一緒だ、一緒。安心しろ、風呂くらいは用意してある」
アスナ「え?どうやって?」
リメロ「あっ...!まさか...!」
テックマン「お、リメロは知ってたか。今考えてたそれだ」
アニマ「何?何かあるの?」
リメロ「天然の...お風呂...」
アスナ「天然の?そんなのがあるの?」
ラギウス「大森林の中心部にあるという天然風呂...人が近寄らないために噂となっていたが、本当にあったのか」
アニマ「外で入るの?危なくない?」
テックマン「その点は安心だ。どっかの馬鹿が大の風呂好きでな。大陸各地に自分専用の風呂作っては渡り歩いてんだ」
ドグ「どっかのって...お知り合いですか?」
テックマン「そこそこ知り合い。まぁそう言う訳だ。明日からは個別メニューでやるからな、早く行って休もうぜ」
・
・
・
~大森林・中心部~
テックマン「おっ着いたぞ」
ドグ「や、やっと...ぜぇ...ぜぇ...」
リメロ「も、もうダメです...」バタンッ
アスナ「私達どれくらい...歩いたのよ...はぁ...」
アニマ「も、もう無理ぃ...」
テックマン「半日ちょいしか歩いてないだろ。情けないねぇ若いのは」
ラギウス「だ、だが...もう足が動かんぞ...」
テックマン「ならあそこまで頑張れ。倒れたお前ら担ぐなんて御免だ」
アニマ「あそこって...家?」
ドグ「家の裏から湯気が上がってるけど...あれかな?」
リメロ「......」
アスナ「リメロ!あ~もう!男共!リメロを持って!さっさとあの家に行くわよ!」
テックマン「仕方ねぇ。リメロは俺が連れて行くから、お前達も早く着いてこいよ」
ドグ「そんな軽々と...あんだけ歩いた後なのに...」
アニマ「やっぱ教官って凄いんだね~...」
ラギウス「話は後だ...はやくあの家で休もう」
・
・
・
~大森林・無人の家~
アスナ「リメロ。リーメーロ。起きなさい、そのまま寝ちゃダメよ」
リメロ「んぅ...」
テックマン「野郎は後だ。先に女共は風呂入っとけ」
アニマ「お風呂だー!リメロ、アスナ!行くよ!あ、ゼスタも行く?」
ゼスタ「ア“~?」
ラギウス「良いぞ、行ってこい」
アニマ「やったー!やば!軽っ!かわいいね~!」スリスリスリ
アスナ「そいつ雄じゃないの...?」
リメロ「ねむ...ねむ...」
・
テックマン「...女共も行った所で、だ」
ドグ「ところで?」
ラギウス「うむ?」
テックマン「覗きに行くか?」
ドグ「えっ...えっ!?」
ラギウス「何を...」
テックマン「またまた。2人ともちょっと期待してるって感じだな。良いな、この能力」
ラギウス「なっ!?教官まさか、俺と同じ...?」
テックマン「そういや言い忘れてたな。俺の能力は模倣。この目で見た相手の能力を7割程度使えるんだ」
ドグ「模倣...凄いですね...」
テックマン「オリジナルには劣るが、まぁ使い方次第だな。経験と知識は何より重要だ」
ラギウス「教官...」
テックマン「って何真面目に話してんだ。それで、見たいのか?見たくないのか?」
下1
見たい
はよ
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