・安価スレです。是非ご参加ください。
・コンマ成分は多分ない。でもやってみないとわからない。
・ホラー注意(?)
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―― 1日目 昼休み
【白糸台高校】
照「今日も凄いお弁当だね」モグモグ
菫「適当に詰めてきただけだ」パクッ
照(この料亭の仕出しみたいな中身が『適当』......?)
菫「というか、お前こそまたお菓子ばっかりじゃないか。ちゃんとご飯を食べないと健康に悪いぞ」
照「食堂の定食よりもお菓子の方が美味しいし」モグモグ
照「あ、でも菫のお弁当はもっと美味しいよ」
菫「おだてたって分けてやらないからな」
照「ちっ」
菫「まったく......そんな調子で糖尿病にならなきゃいいが」
照「それは困るかな。だからお弁当ちょうだい?」
菫「だーめーだ!」
ご存知だろうか。糖尿病患者の総数は増加傾向にあるのだが、それでも二十代未満の女性のうちに占める割合はたった1%にも満たないらしい。
そのごく少数に数え上げられるのは是非回避してほしいところではあるものの、だからといってお菓子星人の照が甘味断ちをするのは無理だろうな、と思った。
数分の問答の末になんとか焼き魚を死守しきった私が大きく溜息をつくと、その肩を控えめに叩く指があった。
生徒「あ、あの......弘世さん?」
菫「ん、どうした?」
生徒「外にお客さんが来てるんだけど......」
すぐ隣で別のグループを作っていた同級生だ。特に仲が良いわけではないが疎遠というわけでもない、同じクラスにいるだけの普通の知り合い。
しかし彼女の目線を辿った先には、それよりもっと私に縁深い人物が立っていた。
淡「せんぱーい!」フリフリ
照「淡?」キョトン
菫「なんだろう、凄く面倒なことになる予感がする」
〜〜〜〜〜〜
―― 昨夜
淡「うぅ...寒いね......」
誠子「今日は冷えるなぁ」
尭深「淡ちゃん、お茶飲む?」スッ
淡「ありがとーたかみ......」ゴクッ
淡「あれ、梅干しみたいな味がする」
尭深「梅昆布茶だよ。最近ハマってるんだけどどうかな」
誠子「いやいや、明らかに女子高生の趣味じゃないだろ」
昨日は練習がだいぶ長引いちゃったから、帰りに近くのファミレスでご飯を食べたの。そうそう、最近オープンしたところ。
その後はいつもの交差点で先輩たちと分かれて、まっすぐ駅に向かった。
誠子「それじゃ、私たちはこっちだから」
尭深「また明日」
淡「じゃあね〜」
【白糸台駅】
淡「あっ!待ってー!」ドタドタ
『ドアが閉まります。ご注意ください』
プシュー
淡「ふぅ、ギリギリセーフ」
寒い中で待ちたくなかったし、何とか間に合ってほっとした。
普段ならたくさん人が乗ってるんだけど、昨日は私の他には誰も居なかった。普段より遅かったからかも。
ガタン... ゴトン... ガタンゴトン.........
すぐに電車が動き出して、私の乗ってる最後尾の車両もホームの先端に差し掛かった。
私はボーッと窓から外を眺めてて――外は暗かったけど、確かに見たんだ。
淡「............え?」
ホームの一番先っぽに立ってる、大きな鎧の姿を。
〜〜〜〜〜〜
照「」
菫「鎧?」
淡「うん、そーだよ」コクン
菫「はぁ」
夜中のプラットホームに鎧が棒立ちか。怪談としてはお世辞にも出来が良いとは言えない。
しかし照は今にも卒倒しそうな様子で顔を真っ青に染めているし、淡は真剣な表情で私の目を見つめていた。
菫「一応聞いておくが、冗談じゃないんだよな」
淡「もちろん!」
淡「私、昨日からずーっとアレが気になっちゃって仕方ないんだもん」
菫「なるほど。とりあえず事の顛末は理解したよ」
菫「それはそうとして何故私たちの所に?」
淡「先輩だったら暇そうだから、調べてもらおうと思って」
菫「......失礼な奴だな」グリグリ
淡「あわわわわわ」ゴリゴリ
まあ、彼女の「暇そう」という指摘はあながち間違いでもない。
幸運にも私たち二人の進路は既に決まっている。この数ヶ月は専らモラトリアムを謳歌していたのだが、それも最近では苦痛に感じつつあった。暇は無味無臭の劇薬というやつだ。
少々大仰すぎる気もするが、退屈を紛らわすにはもってこいの案件に思えた。
おまけに私は――それを抜きにしたとしても――彼女の話に興味を寄せていた。推理モノは嫌いじゃないし、束の間でも探偵気分を味わってみるのも悪くないだろう。
聞く限りはミステリーというよりオカルトのほうが近そうで、その不気味さが少々厄介な点ではあるのだが。
キーンコーンカーンコーン
淡「あっ、そろそろ戻らないと」ガタッ
淡「じゃあね先輩!調査お願いしまーす!」タタタッ
かくして嵐のようにやって来た後輩は、またしても嵐のように去っていったのだった。
照「......どうするの?」
菫「実際暇だしな。受けてやろうかと思ってる」
照「そっか、頑張ってね」
菫「ちょっと待て!照は手伝ってくれないのか?」
照「私はやめておこうかな。怖いし」
ポケットいっぱいにお菓子の残りを詰め込んだ薄情者は席を立ち、淡の後を追うようにそそくさと立ち去ろうとしていた。
二馬力あれば多少スムーズに事も進むかと思っていたのだが、仕方ない。
そんなことはいいとして、話にかまけて箸が進んでいないんだった。矢の如く過ぎ去った昼休みに代わって間もなく五限が始まってしまう。
残りは次の休み時間にでも食べるか......
蓋を閉めようと、机の弁当箱に視線を落とした私はあることに気づいた。
菫「.........なあ。照」
照「なに?」
菫「あれだけ残ってた弁当がかなり減ってるんだが......」
照「」ギクッ
菫「お前、さては私が淡と話してる間に食べただろ」
照「さ、さあ.......」
菫「今日の放課後、手伝ってくれるよな」
照「.........ハイ」
力なく返事をすると、照はフラフラと教室を出ていった。
白糸台の亡霊
〜ルール説明〜
<概要>
菫と共に各地へ赴き、謎の鎧の正体を解き明かしましょう。
ただし調査出来るのは以下の時間帯であり、それぞれ行動回数に制限があります。
・昼休み:3回
【白糸台高校】の内部でのみ行動できる
・放課後:8回
自由に行動可能
・夜:無制限
自由に行動可能
放課後以降は好きな時に『帰宅する』を選択することができます。
一度帰宅するとその日の調査は終了します。
赴いた先でどのような調査をするかについては安価で決定します。
行き先は調査が進むごとに追加されていきます。
<行動と回数の判定について>
『行動』とは、ある場所で発生する単独の調査行為を指します。
例:【白糸台高校】の「図書室」でAについて調べた後にBについて調べた場合、行動2回分を消費します。
尚すぐに終わる会話などについてはノーコストとします(>>1が判断します)。
また、長い時間が掛かりそうなものについては2回以上のコストを設定する場合もあります。
施設間の移動は1回分の行動を消費します。
例1:【白糸台高校】内で「職員室」から「麻雀部室」に移動する場合は行動を消費しません(同施設内のため)。
例2:【白糸台駅】から【白糸台高校】に行く場合は行動1回分を消費します。
以上です。
特に何もなければ19時ごろから開始します。
―― 1日目 放課後
担任「ホームルームは以上だ。最近は日が落ちるのも暗いし、この近辺も何かと物騒だからな」
担任「下校が遅くなる人は気をつけて帰るように」
キーンコーンカーンコーン
「きりーつ、気をつけー、礼!」
学級委員の号令と共に、生徒たちは三々五々に散らばっていった。
いそいそと帰り支度をしたり、ユニフォームを持って教室を飛び出したり......彼女たちの今後の予定に比べれば、私のそれはかなり奇妙に思える。
鞄を肩に掛け扉をくぐると、廊下にはちょこんと立ち呆ける照の姿が既にあった。
照「......」ボケー
菫「悪い、待たせた」
照「あ、もう行くの?」
菫「そのつもりなんだが、しかし調査と言ってもどこに行けばいいのやら」
照「今行けるところだとこんな感じかな」
1. 白糸台高校:
私たちの通っている高校だ。
1階:1年生教室・職員室・保健室・美術室
2階:2年生教室・図書室・理科室・食堂
3階:3年生教室・音楽室・麻雀部室
校庭:グラウンド・体育倉庫
体育館
2. 白糸台駅:
白糸台高校の最寄り駅だ。南北に私鉄が走っている。
淡はここで鎧の姿を目撃したと話していた。
菫「だが、当てもなくうろついても仕方ないし......困ったな」
照「まずは校内で手がかりを探してみるのもいいと思うよ」
【白糸台高校 3年生教室】 1日目 放課後 (0/8)
同行者:照
周囲の人物:担任
1. 移動する
行き先を指定 (>>14)
2. 調査する
自由安価
無効は安価下になります
↓1
1 グラウンド
1. グラウンドへ行く
暖房の効いた教室を後にして校舎を出ると、冷たく厳しい北風が手足を刺した。
今年は暖冬と天気予報では言うが、それでもやはりコートがなければ堪える寒さだ。
グラウンドの人影はまだ少ないが、数名の陸上部員がウィンドブレーカーを着込んで砂の上に白線を引いていた。
【白糸台高校 グラウンド】 1日目 放課後 (0/8)
同行者:照
周囲の人物:
1. 移動する
行き先を指定 (>>14)
2. 調査する
自由安価
↓1
2 陸上部員に鎧についての噂がないか聞いてみる
2. 陸上部員に話を聞く
菫「なあ君、ちょっといいかな」
陸上部員「なんですか......って、えぇ!?」
陸上部員(麻雀部の弘世先輩!?なんでこんなところに......)
その内の近くに居た一人に声を掛けると、随分と大げさな反応が返ってきた。
この程度なら慣れっことはいえ、毎回どうもむず痒く覚えるものだ。
菫「この辺りで最近、鎧について何か見たり聞いたりしてないか?」
陸上部員「鎧、ですか...」
菫「ああ。変な質問かもしれないが、ちょっとしたことでもいいんだ」
陸上部員「うーん......特に聞いたことないですね」
陸上部員「私、他の子にも聞いてきます」
小走りで友人たちの元へ向かうと、彼女らは皆同じように顎に手をやってしばらく考え込んだ後に首を振った。
陸上部員「お待たせしました。みんなも聞いたことないみたいです」
菫「そうか。手間を掛けさせてしまって済まなかった」
陸上部員「いえ、お気になさらず」
今回はノーコストとします。
【白糸台高校 グラウンド】 1日目 放課後 (0/8)
同行者:照
周囲の人物:陸上部員
1. 移動する
行き先を指定 (>>14)
2. 調査する
自由安価
↓1
1図書室
2
図書室でこの土地の郷土史をあさり
鎧に関する手掛かりがないか調べる
見たのは和風鎧なのか西洋鎧なのかどっちなんだろうな
それともそこは重要じゃないのだろうか
>>22
例えば淡により詳しい話を聞きに行くのも一つの手です。
1. 図書室へ行く
ガラガラガラ ピシャン
照「菫、そんなに乱暴に開けちゃだめだよ」ヒソヒソ
菫「うぐっ、すまん」ヒソヒソ
室内の長机には三、四人がまばらに座っていたが、そのどれもが忌避の目をこちらに向けてきた。半ば非難の意も含めて。
いきなり騒がしい連中が図書室に入ってくれば煙たがられるのは当たり前である。
この学校の図書室はあまり広いとは言えず、普通の教室よりは広い程度だ。
そんなスペースに一冊でも多く本を詰め込もうとしたこの部屋には所狭しと本棚が設置され、やはり隙間もないほどに書籍が詰め込まれていた。
カウンターの向こうから女性が様子を伺っている。生徒ではなさそうだから司書だろう。
【白糸台高校 図書室】 1日目 放課後 (0/8)
同行者:照
周囲の人物:
1. 移動する
行き先を指定 (>>14)
2. 調査する
自由安価
↓1
2 学校の生徒に学校の怖い話にどんな話があるか聞いてみる
2. 学校の怖い話について生徒に聞く
菫「君、少し話があるんだが」
生徒「......なんですか?」ジトー
菫「この学校の怪談について何か知らないかな?」
生徒「いや、知りませんけど」
そうぶっきらぼうに返すと、彼女は「もう話しかけてくんな」とでも言いたげに手元のノートに目線を落とし、そのまま顔を上げることはなかった。
その後他の生徒にも一応同じことを聞いてみたのだが、残念ながら私たちが一層疎まれただけという結果に収まった。
照「ねえ菫、私たち迷惑だと思うんだけど」ヒソヒソ
菫「そんなこと言われなくても分かってる!」ボソボソ
【白糸台高校 図書室】 1日目 放課後 (1/8)
同行者:照
周囲の知り合い:
1. 移動する
行き先を指定 (>>14)
2. 調査する
自由安価
↓1
2
図書室でこの土地の郷土史をあさり
鎧に関する手掛かりがないか調べる
一昨日は予告なく中断してしまい申し訳ありませんでした。
再開します。
2. 鎧について調べる
『図説・戦国時代の甲胄』
菫(違う)
『中世の騎士:装備・騎士道精神』
菫(違うな)
『府中市政五十周年記念誌』
菫(これは......いや、これも違うか)
菫「照、何か見つかったか?」
照「よいしょ......っと」
菫「照?」
照は踏み台に乗って本棚の最上段へ右手を伸ばしていた。
よりにもよって爪先立ちで、おまけに左手に何冊も本を持ったまま。
菫「おい、危ないから一度降ろせ。持っててやるから」
照「このくらい大丈夫――――」
ガタガタガタ ドスッ
菫「.........はぁ」
派手に尻もちをついた照は、思わず「ぐえっ」とカエルのような声を出した。
司書「あのう、何かお探しですか?」
そんな私たちを見かねたのか、助け舟を出してくれたのは先程までカウンターに姿のあった女性だった。
声を潜めた彼女の問いに対して私は床の本を拾い上げながら、
菫「この地域の歴史についての本を探しているんですが、中々見つからなくて」
司書「なるほど......ここにはそういった書籍は殆ど置いていないんです」
司書「郷土資料館に行くと良いかもしれませんね」
照「郷土資料館?」
司書「【太國霊神社】の境内にある建物です。郷土史関連の本も沢山読めますよ」
【太國霊神社】は市の中心地にある神社だ。この辺りでは結構有名らしく、初詣の時期にはかなり賑わっていた覚えがある。
学校からは少し遠いが、歩けない距離ではない。
司書「お力になれなくてごめんなさいね」
行き先に【太國霊神社】を追加しました
1. 白糸台高校:
私たちの通っている高校だ。
1階:1年生教室・職員室・保健室・美術室
2階:2年生教室・図書室・理科室・食堂
3階:3年生教室・音楽室・麻雀部室
校庭:グラウンド・体育倉庫
体育館
2. 白糸台駅:
白糸台高校の最寄り駅だ。南北に私鉄が走っている。
淡はここで鎧の姿を目撃したと話していた。
3. 太國霊神社
繁華街にある大きな神社だ。
参道
拝殿
郷土資料館
【白糸台高校 図書室】 1日目 放課後 (2/8)
同行者:照
周囲の知り合い:司書
1. 移動する
行き先を指定 (>>30)
2. 調査する
自由安価
↓2
1麻雀部室
1麻雀部室
1. 麻雀部室へ行く
ガチャッ
菫「失礼する」
麻雀部員「「「お疲れ様です!!!」」」ザッ
菫「あー......ご苦労様。気にしないでくれ」
照「お殿様みたいだね、菫」
菫「私はもう引退したんだがな......」
私は既にここの住人ではない。以前は一日の多くを過ごしていたこの部屋に通わなくなったのはつい数ヶ月前のはずだが、随分昔のことに感じられる。
そんな私を置き去りにするかのように、部室の一角で彼女たちは変わらず麻雀を打っていた。
尭深「お疲れ様です。弘世先輩、宮永先輩」
淡「何しにきたんですかー?」
照「淡がお昼に言ってたこと」
淡「あ、ちゃんと調べてくれてるんだ」
菫「亦野の姿が見えないが、今日は休みか」
淡「亦野先輩なら理科室だよ」
尭深「誠子ちゃん、化学の実験が補習になっちゃって......」
【白糸台高校 麻雀部室】 1日目 放課後 (2/8)
同行者:照
周囲の知り合い:尭深・淡
1. 移動する
行き先を指定 (>>30)
2. 調査する
自由安価
↓2
2
淡に鎧見つけた時間帯や鎧の詳細を聞く
上
2. 淡に詳しい話を聞く
菫「淡、昼間の話についてもう少し詳しく聞きたいんだ」
淡「詳しくって?」
菫「鎧を見た時の時間とか、鎧そのものについてもっと細かく覚えていないか?」
淡「えーっと、電車から見たのは夜の九時くらいでした」
淡「教科書に出てくる武士が着てるみたいなおっきい鎧で......でも、暗くて顔までは見えなかったかな」
今回はノーコストです
【白糸台高校 麻雀部室】 1日目 放課後 (2/8)
同行者:照
周囲の知り合い:尭深・淡
1. 移動する
行き先を指定 (>>30)
2. 調査する
自由安価
↓1
1
太國霊神社へ移動
1. 太國霊神社へ行く
校門を後にし、普段あまり通らない道を記憶を頼りに歩くこと二十余分。
ちょうどケヤキ並木が右手に見えてきた頃、背丈の数倍はあろうかという御影石の立派な鳥居が私たちを迎えた。
【太國霊神社 参道】
照「ここは.........」
菫「なるほど、これはなかなかの壮観だ」
その下を石畳が通り、遠くの門の辺りまで続いている。その向こうに見える社が恐らく拝殿だろう。
この時間には参道を歩く人も疎らで、脇に植えられた木々が全て葉を落としているのも輪をかけて侘しい印象を与えている。
途中にいくつかの小さな祠や岩――というよりは石碑か――が立ち並ぶ中に、一際目立つ大きな建物があった。どうやらあれが資料館のようだ。
亀進行ですが、こんな具合でのんびりやっていきたいと思っておりますのでよろしくお願いします。
次回は金曜日の夕方、この安価の解決から再開します。
【太國霊神社 参道】 1日目 放課後 (3/8)
同行者:照
周囲の知り合い:
1. 移動する
行き先を指定 (>>30)
2. 調査する
自由安価
↓1
2郷土資料館で鎧にまつわる資料を探す
急用のため本日はお休みします。
次回は明日の夜になります。
了解です
遅くなりました。
とりあえず出来るところまで進めます。
2. 鎧にまつわる資料を探す
【太國霊神社 郷土資料館】
実際に見るまで、私は図書館のように書籍がどこまでもずらりと埋め尽くされている風景を想像していた。
しかしガラス張りの現代的な建物に入ると、その一階は図書館というよりは寧ろ博物館のような様相を呈していたのだ。
ショーケースの中には茶色い皿の欠片だとか瓦だとかといった類の品物が所狭しと並んでいた。
話が違うじゃないかと思った私は、壁に貼り付けられた案内板を見て安堵のため息をこぼした。
菫「なんだ。資料室は二階にあるのか」
照「.........」ジー
菫「何見てるんだ?」
照「土器」
菫「手がかりになりそうなものでもあったのか」
照「......ううん。ちょっと面白そうだったから見てただけ」
やっぱり、照の趣味はどこか変わっている。
階段を上った先の資料室は予想以上にこぢんまりとしていたが、その蔵書の殆どはこの地域に関する内容だった。
ここで見つからなければ書籍から情報を得ることは難しいだろう。そう思っていたのだが――
菫「......はぁ。全然見つからん」
この街は千云百年の歴史を持つという。となれば、文化財として鎧にまつわる何かが存在してもおかしくはない。
あるいはどんな土地にも多かれ少なかれ伝承の類が存在するのだから、鎧に関する説話の一つや二つでも残っているのではないか。
しかし、探せど探せどそんな話は見つかる気配もないのである。
そんな時、別の棚を物色していた照が一冊の本を手にこちらへ駆け寄ってきた。
コンマ偶数で成功
↓1
おまかせあれ!
→04:成功!
果たして照が引っ張り出してきたのは、『井田氏史』と書かれた古い冊子だった。
菫「井田?」
照「この辺りに古くからある家らしいんだけど......ほら、ここ」
そう言いながら彼女の指が指差す部分を読む。
井田是政
戦国時代から江戸初期にかけての武士。
元は北条氏照の家臣であったが、小田原征伐により主君が自害し、その後府中の地に入り開墾した。
その功績により、古く横山村と呼ばれていたこの土地は「是政」と呼ばれるようになった。
井田一族の墓は現在の多摩競馬場内に置かれている。
照「武士がどうこうって淡が言ってたから、何か関係あるんじゃないかな」
【是政】は【白糸台駅】から電車に乗ることで行くことができます。
行き先に【多摩競馬場】を追加しました
1. 白糸台高校:
私たちの通っている高校だ。
1階:1年生教室・職員室・保健室・美術室
2階:2年生教室・図書室・理科室・食堂
3階:3年生教室・音楽室・麻雀部室
校庭:グラウンド・体育倉庫
体育館
2. 白糸台駅:
白糸台高校の最寄り駅だ。南北に私鉄が走っている。
淡はここで鎧の姿を目撃したと話していた。
3. 太國霊神社
繁華街にある古い神社だ。
参道
拝殿
郷土資料館
4. 多摩競馬場
有名なレースがいくつも実施される大きな競馬場だ。
正門
スタンド
馬場
競馬博物館
馬霊塔
これはAchiga’s Dragon lord
【太國霊神社 郷土資料館】 1日目 放課後 (4/8)
同行者:照
周囲の知り合い:
1. 移動する
行き先を指定 (>>51)
2. 調査する
自由安価
↓1
1
多摩競馬場に移動
1. 多摩競馬場へ行く
【多摩競馬場 正門】
多摩競馬場は市内でも一二を争う広さの敷地を持つ。
他の競馬場と比較してもかなり大規模で、開催されるレースの中には競馬に馴染みのない私ですら聞き覚えのあるものがいくつも含まれる。
つまりそれだけ壮大な施設であるということだ。
すぐ側には真っ直ぐな片側二車線の道路が伸びており、右を見ても左を見ても敷地の端は見当たらない。更にその上を跨ぐように空中通路が向こうの駅まで続く。
そして行く手を阻む高い柵の向こうには想像を絶するほど大きなスタンドが聳えているのである。
大空港のターミナルだと言って見せれば信じてしまう人だっているだろう。
照「でも......なんだか寂しいね」
菫「そりゃお前、私たち以外に誰もいないんだから当然だろう」
だが、肝心の競馬が開催されていなければ当然客も居ない。
通行人は自転車に乗った男性と犬を連れて散歩するお婆ちゃんがいるくらいで、
ましてや門の前で突っ立っている――つまりこの場所に用があって来ているのは私たち二人だけのようだ。
空中通路にも柵の向こうにも人影は全く見られなかった。
端の方の受付には一人、老齢の警備員が船を漕ぎながら座っていた。
あそこで料金を払えば一応入場はできるようだ。
【多摩競馬場 正門】 1日目 放課後 (5/8)
同行者:照
周囲の知り合い:
1. 移動する
行き先を指定 (>>50)
2. 調査する
自由安価
今日はここまで。
次回はこの安価から再開します。
↓1
1馬霊塔
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