上条「今日はバレンタインデーか」 (9)

インデックス「はいとうま。チョコあげるんだよ」

オティヌス「私からもだ」

上条「お!ありがとう2人とも」

インデックス「コンロの使い方覚えるのには苦労したんだよ…」

上条「電子レンジを爆発させたり風呂掃除で排水溝壊したりしてた事を思うと大分進化したな」

インデックス「オティヌスもチョコの入ったボウルに落ちちゃったりして大変だったよ」

上条「え、じゃあこのチョコはオティヌスの味が…?」

オティヌス「黙れ変態。別のに変えて作り直したさ」

上条「まあ流石にそうか」

上条「モテない上条さんにはあなた方2人のチョコがとてもありがたいですの事よ」

インデックス「…(多分学校というか通学路の途中でもチョコ貰って来そうなんだよ)」

~朝飯~

上条「じゃあ学校行ってくるわ」

インデックス「行ってらっしゃいなんだよ!」

オティヌス「気を付けてな」

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美琴「よーっす。元気してた?」

上条「あれ?お前って通学路ここだったっけ?」

美琴「違うわよ。常盤台でみんなでチョコ渡し合っててね。あんたにもチョコあげようと思ってのよ」

上条「マジか!ありがとう~御坂」

上条(?結構ラッピング気合入ってるな)

美琴「じ、じゃあこれで渡したからね!ちゃんと食べなさいよ」





上条「誰だ?アンタ…」

食蜂「初めまして。食蜂操蜂って言います。実は私~あなたのファンなんですぅ??」

上条「ファン!?」

食蜂「常盤台でぇ御坂さんがちょくちょくあなたの事話しててぇとーってもカッコいいなって??」

上条「御坂の知り合いか。ありがたいけどなんかこそばゆいな。ハハ…」

食蜂(御坂さん経由なら覚えてもらえるかも…)

食蜂「はいこれチョコです」

上条「ありがとう食蜂。家に帰ったらちゃんと食べるよ」

食蜂「さようなら。また会いましょう上条さん」

上条「じゃあな」

上条「…?蜂蜜の匂い…?」





上条「これで4人からチョコ貰ったけど幸運過ぎないか?今日死ぬんじゃないか俺」

舞殿「お久しぶりですね。上条さん」

上条「おう久し振り。あの後元気してたか?」

舞殿「正直まだ馴染めないです。普通に学校に通う生活なんて今まで想像できなかった…。」

上条「でもやるって決めたんだろ?我慢の仕方を学んでいくって」

舞殿「はい。お箸の持ち方も仲良くなった人とかと一緒に直していってるんです。で、これが今までのお礼を兼ねたチョコです。」

上条「お礼なんていらないのに。でもその気持ちとチョコは貰っておくよ」

舞殿「本当にありがとう。あなたになら仕えても良いんだけどなぁ」

上条「仕えるとかそういう言い方はやめろって」

舞殿「…これは私の本心ですよ」

上条「!?」

舞殿「それじゃあさようなら」

上条「…揶揄われたのか?」

~学校~
上条「いやあまさかウチの2人以外からも貰えるとはなあ」

青ピ「何ぃ!カミやんは誰かからチョコ貰っとるんか!裏切り者!」

上条「俺が何を裏切ったんだよ」

青ピ「土御門と3人で宣言したやないか!モテないもの同士でバレンタインデーはお互い慰め合おうって!」

上条(記憶失う前の俺ってそんなアホな事してたの!?)

上条「んなもん知るか!」

雲川「相変わらず愉快な会話をしているなお前たちは」

上条「雲川先輩」

雲川「ほれ。今日は何の日か知っているだろう?受け取れ」

上条「マジすか!これって義理ですか!?それとも本命ですか!?」

雲川「フフ…。それは自分で考えてみろ。じゃあ私は用事があるのでまたな」

上条「学校でも貰えるとはなー。今日はマジで運が良いな」

青ピ「…コイツ[ピーーー]か」

上条「怖えよ。あと口調」

~教室~
土御門「カミやんは予想通り愉快なバレンタインデーを過ごしてるんだにゃー」

上条「土御門ももしかして誰かから貰ったのか?」

土御門「そりゃもちろん妹から」

上条「お前はホントにぶれないな」

土御門「舞花に危害を加えようするものは誰であろうとぶっ[ピーーー]ぜよ」

上条「前例があるからシャレになってない」

吹寄「おはよう上条、土御門」

化粧院「お、おはようございますっ!」

上条「おはよう2人とも。その手に持ってるのはもしかして…」

吹寄「クラスの女子全員で男子達に配ってるのよ」

土御門「おお!感謝感激なんだにゃー」

上条「そっちのビクビクうさぎは違うクラスなのに何で?」

化粧院「あうっ!やっぱり名前じゃ呼んでくれないんですね…。私からというよりメインは未絵ちゃんからなんです。私の偽物と戦ったり大熱波の時に水を取りに行かせたりしたからそのお礼みたいです」

上条「本人は何か用事でもあるのか?」

化粧院「いや中学生が高校の校舎に入るのは『圧』が強くてちょっと怖いって言ってました」

上条「まあ分からなくもない」

~帰宅~

上条「ただいまー」

インデックス「お帰りなさいなんだよ。郵便受けにチョコが来てたからテーブルの上に置いておいたよ」

上条「これは神裂のか」

『お久しぶりです。このチョコはあなたとインデックス達で一緒に食べて下さい』

上条「デンマークの時の貸しはまだ返せて無いからお返し頑張らないとな」

上条「これは五和か」

『このチョコレートは天草式の皆で作りました。是非食べて下さい!』

上条「五和とは最近会ってないからまた会いたいな」

上条「これは御坂妹か」

『本当は全員分の気持ちを書きたかったのですが文面が足りないのでこの10032号が代表します。ミサカ達が生きているのはあなたとお姉様のおかげです。本当にありがとうございます』

上条「美琴もシスターズとは上手くやっているのかな」

上条「これは去鳴か」

『お兄ちゃんの件に関するお礼と謝罪を込めてアナタにこれを送るよ』

上条「狂人とか言われてたけど結構良識あるよなこいつ」

上条「これは…蜜蟻か」

『たとえあなたが全てを忘れていたとしても私はあなたの事を忘れはしません』

上条「…ごめん。俺は何も覚えていないんだ。ただもう一度檻の外に出られた時に困ってたら何か手伝うよ」

オティヌス「結局何人から貰って来たんだお前は」

上条「13人だな。今年はマジで運が良かったなー」

オティヌス「今年と言ってもお前去年のバレンタインデーの記憶無いだろ」

上条「さいでした…。記憶喪失前の俺ももしかしてこのくらい貰ってたのかな?それともまさかのモテ期到来!?」

インデックス「全員義理だと思うよ?」

上条「夢くらい見させろやコンチクショー!!」

オティヌス(実際どう思う?真っ白シスター)

インデックス(全員…は流石に無いと思うけど結構な割合はいそうなんだよ)

上条「流石に俺1人じゃ無理だから3人で食おうぜ」

オティヌス「そこの猫畜生には食わせないのか?」

上条「猫にチョコはNGだ」

インデックス「色んな種類があるんだよ!」

上条「食い過ぎて鼻血だすなよ」

インデックス「とうまじゃないんだから平気だもん」

上条「ありゃチョコじゃなくてピーナッツだっただろうが」

上条「しかしこうやって皆んなから貰ったチョコを食べてると人との繋がりって大切なんだなって思うんですよ」

オティヌス「何か急に語り始めたな」

上条「茶化すなよ。今まで色々な人を助けた分逆に助けられたりしてさ。自分1人で出来る事なんて所詮限られてる訳で。だからこの繋がりを大切にしていきたいなと思った訳よ」

オティヌス「繋がる力…か。やはりお前の力の源泉はそこなのだろうな」

インデックス「主に女の子だけどね」

上条「男で仲良い奴だっているわい。人を同性から嫌われる人みたいに言うんじゃ無い」

上条「…来年もこんな感じでのんびりした日常を過ごせると良いな」

インデックス「そうだね!」

オティヌス「ああ」

おわり
作中でバレンタインデーやる頃には禁書シリーズ終わってるのかな

なんかかまちー先生のことだから上条さんが高校卒業するまでの間も書きそうで怖い
おつー

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