【おちフル】ホホ「はいみんなキャンプ行くわよー!」【ゆるキャン△】 (41)

~ネズミ荘~

ロコ「は? キャンプ?」

イノ「キャンプって、野外でおっきなテントを張って中に入っちゃうあのキャンプですか?」

ホホ「そうそう、あのキャンプ!」

ロコ「何かイノが言うとテントやキャンプって言葉すら変態じみてくるから自重しろよ」

イノ「別に変なこと言ってないのに!? ていうか私そんなに変態じゃないですよっ」

ニナ「え?」

はゆ「ほえ?」

イノ「ニナ先輩もはゆちゃんもポカーンとしないでくださいっ」

へも「大丈夫ですイノ先輩! 先輩の代わりに私が変態になるから安心してくださいっ」

イノ「あ、ありがとう……へもちゃん!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1610144482

ロコ「理屈がわからん! っつか今更過ぎるわこの変態シスターズども!」

イノ「へっ……へもちゃんが私のリアル妹に……!? ふへへ、でも義妹設定もアリですよねぇ」

へも「イノ先輩がよければ私は先輩の妹でも娘でも犬でも何でもなりますぅ~じゅるり」

はゆ「ち、ちょっと待って! はゆもイノっちの妹になりたい! お、お姉ちゃんでも……いいよ?」

ロコ「まったくこいつらは本当に……」

ニナ(変態シスターズって言ったらロコちゃんとチコちゃんだって……っていうのは言わないでおこう)

ホホ「あぁもぉうるさぁぁぁぁいい!!!」

5人「!?」ビクッ

ホホ「話が進まないでしょ! いいから聞きなさい」

ロコ「ホホの声が一番うるさかったからな……」

ニナ「それで、えっと、何でいきなりキャンプなんですか?」

ホホ「ほら、あんたたちもライブを成功させたりして、だんだんと知名度も上がってきてるでしょ」

はゆ「はゆたちの……知名度」

イノ「地元のヒガコの皆さんには顔も名前も覚えられてますし」

へも「ライブでも遠くのほうから来てくれるファンの人も増えましたね」

ニナ「私も街を歩いてたら、チラチラとこっちのほうを見られることが増えたかな」ボヨヨンッ

ロコ「ニナの場合は前からだけどな……。まあ、最初の頃に比べたらだいぶ知名度上がってきたんじゃないか」

ホホ「 あ っ ま ぁ ー い !! どろり濃厚ピーチ味よりあまァい!!」

ロコ「うるせぇ!」

ホホ「いい? アイドルとして生き残るためには知名度なんて全国区で轟いていて当然!」

ホホ「ていうかぶっちゃけ、実力よりも知名度の方が大事と言っても過言ではないわ」

ホホ「誰もが認める超絶美形で、歌唱力やダンスが一流だとしても、引きこもりで誰も彼女の存在を知らなかったら、ファンは0人!」

ホホ「そんなに美形じゃないしダンスも歌唱も二流な娘でも、頑張って練習動画を公開したりして知名度が高ければ、それなりにファンはついてくる!」

ホホ「最初から完成されている子よりも、期待値が高くて仲間とともにどんどん成長していくアイドルの物語のほうが、ファンの心に刺さるのよ!!」

はゆ「はえー」

イノ「ホホさん……今日はいつになく説得力があります! まるでまともなマネージャーのよう」

へも「ちょっと見直しました」

ホホ「――って、『アイドル 知名度 上げ方』で検索して出たサイトに書いてあったわ」

ロコ「受け売りかよ!」

ニナ(自分で考えないんだ……)

ホホ「まあ、とにかくあんたたちのいろんな活動をSNSや動画共有サイトにアップすることで」

ホホ「今まで興味を持っていなかった人にもタルトを知ってもらう作戦の一つよ」

ロコ「あー、なるほど。それでキャンプか」

はゆ「へ、どゆこと?」

ニナ「キャンプって最近流行ってるみたいだよ。芸人さんがソロでキャンプする動画が話題になったりとか。だから」

はゆ「あ、そっか! フルーツタルトを知らない人でも、キャンプに興味があってはゆ達の動画を見てくれる人もいるかも!」

イノ「それで私たちを知ってくれて、もしかしたら新しいファンになってくれるかもしれません!」

へも「イノ先輩の動画は私が毎秒再生してたくさんいいねとコメント付けますね❤」

ロコ「露骨なサクラやめろっ。てか、そんなに簡単に上手くいくか?」

ロコ「芸人のように面白い話とかできないし、キャンプやるっていっても豆知識とかあるあるネタとか言えないし」

ホホ「いーのいーの、そんなに気負わないで。女子高生が山登ったり釣りに行ったりギャンブルしたり南極行ったりするだけでまず話題性取れるんだから!」

ホホ「そっから人気上昇するかは、あんたたちの努力次第だけどね」

イノ「……そうですね。私、キャンプ行ってみたいです。いろいろ挑戦しましょう!」

へも「イノ先輩、どこまでもついていきます❤(わたしは中学生ですけど)」

ニナ「キャンプ用の服を用意しなきゃだね」

はゆ「女子高生って南極行けるの……?」

ロコ「いや無理だろ普通に」

~本栖湖畔のキャンプ場~

ロコ「で、実際キャンプしに来たわけだが」


ヒュオオオオオオ……


イノ「ふ、ふぇ、ふぁ……ふぇくてょんっ!」

へも「……くしゅん」

はゆ「へっくちっ」

ロコ「くそ寒いな……というか季節冬になってたのか」

ニナ「今日は日中でも3度くらいまでしか上がらないみたいだよ」

ロコ「北陸も寒いけどむこうとはまた違った底冷え感があるな」もにゅ~

ニナ「そうだね……ってロコちゃんそんなにくっつかれたら前が見えづらいよ~」

ロコ「いや、寒いしスキンシップは大事だろ」

イノ「私もロコ先輩を抱き枕にぃ! い、いえ、湯たんぽ代わりにしていいですか!?」

ロコ「いや、遠慮しとく」

イノ「何でですか~っ!」

はゆ(イノっちにぎゅっとしたら温かそうだなあ)

へも(イノ先輩、今夜はひとつのシュラフのなかで一晩温まりましょう❤)

ロコ「キャンプ場なら都内にだっていくらでもあるだろ。なんでわざわざ山梨まで来たんだよ」

ホホ「ふふふ、ここで皆に見せたいものがあってね」

ロコ「見せたいもの?」

ホホ「この林道を抜けた先にね。それに経費だってガソリン代とキャンプ場の使用料くらいしかかかってないし」

ニナ「え、でも車に積んできたキャンプ道具や食材の費用はどこから?」

はゆ「あ、それならイノっちがね」

イノ「今度キャンプに行くってご近所の皆さんに話したら、道具を持っているからって貸してくれる人がたくさんいまして」

イノ「八百屋さんやお肉屋さんからも折角だからと差し入れを」

ロコ「え、マジ!? 肉もあるの!」

へも「イノ先輩の……おにく(じゅるり)」

イノ「今夜はアウトドア定番のカレーにしましょう! ネズミ荘の定番プラスお肉ゴロゴロカレーです♪」

ロコ「やったー!」

イノ(ふへへ、キャンプで子どもみたいにはしゃいじゃってるロコ先輩……たべちゃいたいくらい可愛いぃ……)

ロコ「お前今変なコト考えてただろ」

イノ「そ、そんなことないですよ!」

ロコ「あ、ごめん間違ってた。今じゃなくていつもだったな」

イノ「ひどいですロコ先輩~!」


あはははははははっ

~本栖湖畔~

なでしこ「リンちゃーん」

リン「……」

なでしこ「晴れて良かったね。富士山」

リン「うん」

なでしこ「リンちゃんもここでソロキャンするつもりだったんだね」

リン「湖畔のキャンプ場って何度来ても飽きないし、ここは特に」

なでしこ「私もここ好き。初めてリンちゃんと会ったとき、ここで見た富士山の景色は忘れられないよ」

リン「そう」

なでしこ「あ、私あそこにテント張ったんだけど。……あ、でもリンちゃん今日はソロで楽しむつもりだったんだよね」

リン「ううん。別に、ソロはいつだってできるし。今日は、あの時のキャンプの続き……しよっか」

なでしこ「リンちゃん」

リン「じゃ、私も設営始めるよ」

なでしこ「うん。あ、私ちょっとお手洗い行ってくるね」

リン「いいよ。荷物見てる」

なでしこ「ありがとう。ここって湖畔にテント張るとトイレの場所が遠くなるよねぃ」

なでしこ「寒いとトイレが近くなるのに遠いなんて困りますわねぇー、奥さん」

リン「はいはい、そうですわねぇ」

なでしこ「行ってきまーす」

リン「行ってらっしゃい」

キュキュキュ コンコン


リン(まあ確かに、湖畔のほうにはトイレや炊事場がないからその都度テントサイトまで戻らないといけないけど)

リン(トイレは整備が行き届いて清潔だし、コインシャワーもあるし、セントラルロッジに行けばお風呂にも入れるし)

リン(何よりこの絶景……やっぱりいいよな、ここ)

リン(今日は貸し切りっぽいし、荷物見てるって言うまでもなかったか)


ジャリ


リン「なでしこ? 早かっ」クルッ

イノ「こ・・こ・・」プルプル

リン「え」

イノ「ここがおトイレですかッ・・・・!?」


ニナ「イノちゃんトイレに行ったきり戻ってこないね」

はゆ「もしかして迷子になってたりして」

へも「私、心配なので見てきますね(真顔)」

はゆ「へもっちが見に行くのが心配だから私も見に行くねっ」

ロコ「また漏らして草葉の陰で事後処理してるんだろ。そっとしといてやれよ」

ホホ「あれ、あの子どっちに向かっていったっけ?」

はゆ「あっちのほうに、……あ、イノっち帰ってきた!」


なでしこ「あ、こんにちは~」


はゆ「ほへ、こんにちは?」

ニナ「イノちゃん、まるで毒気が抜けたみたいに清々しい表情に」

ホホ「きっと大きいほうだったのね」

へも「あの人はイノ先輩じゃありません。先輩の甘美で芳醇な匂いとは全然違います!」

ロコ「それ以前に服装とかいろいろ違うだろ気づけよっ」

はゆ「イノっち、じゃないの?」

なでしこ「いのっち? 私は各務原なでしこだよ」

ニナ「かがみはらさん?」

ロコ「えっと、いきなり呼び止めて悪いけど、君と同じような髪色の女の子を見なかった? そっちの方向に歩いて行ったはずなんだけど」

なでしこ「私と同じような……? あ、そういえば凄い早足の誰かとすれ違ったような気が」

なでしこ「私も急いでたからちゃんと見てなかったんですけど」

ロコ「そうか、なるほど(あいつトイレに行く方向間違えたな)」

なでしこ「その人がどうかしたんですか?」

ロコ「あーいや、こっちの話だから。急いでいるところ悪かったね」

なでしこ(この子、すっごいちっこいなぁ。リンちゃんよりまだちっこい……小学生、もしかして幼稚園児かなぁ)

ロコ「おい、お前今私のことちっちゃいとか思ったよな」ジトー

なでしこ「お、思ってないよー」アワワ

ホホ「ところであなた、何か急いでるなら早く行かなくて大丈夫なの?」

なでしこ「あ、はいっ。おしっこ行くところでした」モジモジ

はゆニナ「「やっぱりイノっち(イノちゃん)!?」」

ロコ「尿意で判定するのやめろ」

ホホ「あら、へもちゃんは?」

ロコ「……嫌な予感がするな。私は先に行くぞ」

なでしこ「私はお手洗い行ってくるから。反対側だねぃ」

ニナ「あ、じゃあ私もお手洗い寄っていこうかな」

はゆ「あ、じゃあはゆも」

ホホ「あ、私もー」

ロコ「全員連れションかいっ」

ジャー


なでしこ「はー、すっきりしたねぇ」

はゆ「はゆもー、そんなに溜まってると思わなかったんだけど結構出たよ」

ニナ「寒いのもあるけど、アウトドアのときって近くなることが多い気がするなぁ」

なでしこ「あ、それ分かります」

はゆ「はゆ、山梨に来たの初めてだからこんなに寒いと思わなかったよ。なでしこちゃんはこの近くに住んでるの?」

なでしこ「南部町ってとこだよ。ちょっと遠いけど自転車で行けるくらいの距離かなぁ。浜松から引っ越してきたんだよ」

はゆ「そうなんだー。はゆたちは東小金井ってところにあるー」

ニナ「あれ、ホホさんは?」

ホホ「大きいほうだから先湖畔の方行ってて」ドンドン

~本栖湖畔~

ロコ「何があったんだ……お前ら」

イノ「だだだだ大丈夫ですロコしぇんぱい! 私の乙女としての……アイドルとしての尊厳は守られましたから!!」

へも「えへへえへへへへ~」

イノ「人としての尊厳は、守れなかったかもしれませんが……」orz

へも「ふへへへ……私がイノ先輩のトイレですぅ」

リン「……」

なでしこ「リンちゃーん、ただいまー」

リン「……」

なでしこ「リンちゃん、どうしたの。固まっちゃって」

リン「あ……ありのまま今起こったことを話すぜ。いや、やっぱいい……忘れよう」ナム

なでしこ「?~?」

はゆ「おお、水だー!」

ニナ「これが本栖湖なのかな?」

ホホ「その通り! ようやくたどり着いたわね」ザッ


ロコ「ホホ」

ホホ「そして、あれがあなたたちに見せたかったものよ――見上げてごらんなさい」

はゆ「見上げ――あっ」

ニナ「わあ」

ロコ「おお」

へも「わぁぁ」

イノ「ふああ……」

なでしこ「……」ニコニコ

リン「……」

はゆ「富士山だぁ」

ニナ「おっきいねぇ」

ロコ「凄いな……存在感」

へも「綺麗ですね」

イノ「本当に綺麗です。こう、汚れた心が洗われて浄化されるような……」

ロコ「イノが浄化されたら、そっちの子みたいになっちゃいそうだな。えっと、なでしこだっけ」

イノ「なでしこ?」

なでしこ「こんにちはー」

イノ「ひっ!? 私のドッペルゲンガーですか!?」

なでしこ「ドッペルゲンガー!? 怖いやつ!?」ビクゥ

リン「いや、間に受けるなよ」←話の流れでそれとなく状況を察していたしまりんでした(CV大塚明夫)


イノ「で、でも……私と見た目が似てる女の子と見つめ合うなんて何だか逆に興奮しますね」ハアハア

リン「……」←静かに目を反らすしまりんでした(同上)


はゆ「ホホちゃん、はゆたちにこの素敵な景色を見せたかったんだね。ありがとう、感動したよ」

ホホ「ふふふ、そうともそうとも。この本栖湖の西側から見る富士山はね、とってもありがたい存在なのよ」

ニナ「ありがたい存在?」

リン「それって、お札の裏に描かれている富士山だからって意味ですか」

なでしこ「うんうん」

ホホ「その通り! アイドルといえば何と言っても最後にモノを言うのはお金の力よ!」

ホホ「お札の裏についてる側の富士山を眺めることで、そのご利益にあやかろうと思って。いいアイデアだったでしょ!」


シ―――ン


ホホ「あら?」

ロコ「いや、なんかがっかりしたよ……アイドルの成長物語はどこへ行った?」

はゆ「とほほ、結局世の中お金なんだね……」

ホホ「あ、うん。ナンカゴメン」

イノ「そんなに歩いてはいないんですけど、なんだか疲れがどっと出てきましたね……」

ニナ「そう? イノちゃんの脚丈夫そうだと思ってたけど大丈夫? あ」

イノ「いいですいいですぅー! 私の脚は筋肉じゃなくて脂肪だけでできているんですー」

へも「イノ先輩の脚、ちょっとだけ……味見したい(そんなことないです、イノ先輩の脚はとっても細くて綺麗ですよ)」

リン(ツッコまないぞ。よくわからないけどアイドルってやっぱりやばいんだな……)

なでしこ「ねぇねぇみんなは、ごはんどうするの?」

ロコ「ああ、ドタバタしててすっかり忘れてた。景色もいいしこの辺りでテント張って準備するつもりだけど」

なでしこ「じゃあ、一緒にごはん作って食べようよ。さっき、はゆちゃんに聞いたんだけど、皆キャンプはあんまり経験ないんだよね」

イノ「そうですね! キャンプに詳しい人においしいキャンプごはんレシピを教えてもらえたらありがたいです!」

なでしこ「ふふふ、料理もだけどうちのソロキャン少女リンちゃんはテント張りも道具の扱いも右に出る者はいないといわれるツワモノですぞ」

リン「いや言われてないよ。左に出る人いっぱいいるし」

はゆ「ソロキャンって独りでやるキャンプってこと? 寂しくないの?」

リン「え。あ、うん。むしろ寂しさを感じることも味わい楽しむ感じ……かな」

はゆ「寂しさを味わう……かっこいい!!」

リン「えっ」

はゆ「凄くかっこいいよ! はゆにも寂しさの楽しみ方教えて!」

リン「……う、うん。そんな教えるほどのものじゃないけど」

ロコ「じー」

リン「な、何か?」

ロコ「あのさ、嫌なら答えなくてもいいんだけどさ。身長何センチ?」

リン「え?」

ニナ(この子、よく見たらロコちゃんみたいにちっちゃくて可愛いなあ)クネクネ

リン「……??」

ホホ「初心者のアイドルキャンパーたちが素人の熟練キャンパーに手ほどきを受けてキャンプの楽しさに気付いていく……なかなかいい絵面じゃない」

ロコ「いい絵面って……ていうかもともと動画撮るのが目的だったよな? 誰も撮影係やってないぞ」


トネ「それはうちにまかしとき!」ザッ

イノ「トネちゃん!?」

トネ「というより、実はここまでずっとみんなをひそかに尾行してカメラ回しとったんや。一部始終バッチリ撮れとるよ~」

ホホ「みんなの自然な振る舞いを撮影したほうが作りもの感がなくていいと思ってね。私が頼んでたのよ」

ロコ「有能なんだか無能なんだかもう分かんないな」

イノ「い、一部始終ってことは、わ、私のアレも・・・・!?」

トネ「各務原さんやっけ。うち、フルーツタルトのアシしとるもんなんやけど、実家がお好み焼き屋でな」

なでしこ「え、そうなのー?」

トネ「多少の料理の心得はあるから、ごはん作るの手伝うで。お好み焼きの材料も用意しとるから、何ならうちの店の味試してみーへん?」

なでしこ「ほんとにぃ! お好み焼き、食べる食べる~」

リン(アイドルってやっぱり個性が凄く強いんだな。私は気後れする。そんな人達と自然体で渡り合っているなでしこ恐るべし)

リン(正直、今日はひとりでソロキャンしに来て、たまたまなでしこに会ったのも予想外なら、この展開も想定外だし)

リン(以前の私だったら嫌な顔して避けていたかもしれないけれど)

リン(まあ、これはこれで楽しめるキャンプになるかもしれない)

リン(そう思えるようになったのは、やっぱりここで、なでしこに出会ったからなんだろうな)


―――――――
――――

~本栖高校・図書室~

恵那「なにそれー、すっごい面白そうなキャンプ体験してるじゃん」

リン「まあ騒々しかったから、次はゆっくりソロで行くつもりだけどね」

恵那「で、その子たちのユニット名、フルーツ卵だっけ?」

リン「卵じゃねぇよタルトだよ、何だよフルーツの卵。無駄に想像力掻き立てられるわ」

恵那「ふふ、言ってみただけー。それで、その子たちのサインとかもらったの?」

リン「いや、ちょうどよさそうな色紙とかは持ってなかったし」

恵那「そっかあ。もし将来有名になったら高く売れたかもしれないのにねー」

リン「心ない転売ヤー的な発想やめろ」

恵那「あはは、冗談」

リン「でもまあ、代わりに……夜の富士山と本栖湖をバックに曲を披露してくれたよ。映像撮った」

恵那「え、そうなんだ。見たいみたい」

リン「……これ」


       カーレー街道まっしぐら~~~~~♪♪



                                      (完)

これ書いたらおちフルとゆるキャン△の落差がすごいと思った

なおモデルのキャンプ場はコロナで営業を中止した模様(血涙)



アキと犬子は?

犬子はトネちゃんとキャラが丸被りだから出さなかったのかな?

>>1がこれまで書いたssが知りたい
タイトルだけでもまとめてくれないかな?

>>35

~犬山家~

あおい「この前なでしこちゃんが本栖湖にソロキャン行ったら、たまたまリンちゃんに会ったらしいで」

千明「らしいな。しかもその後、たまたま出くわしたご当地アイドルと一緒にグルキャンしたらしいぜ」

あおい「うちは謎のへんたいがあらわれたって聞いたわー」

千明「いやアイドルと変態とかまるっきり別物じゃねーか、嘘だろ」

あおい「嘘やないでー。あかりー、あきにマイチューブのあのキャンプ動画見せたって」

あかり「あきちゃん、これこれ!」スマホ

千明「ほぅ、どれどれ」

大垣視聴中……


千明「……」

あおい「……」

千明「これ、アイドルで変態じゃねーか」

あおい「ほらな、うちは嘘ついてなかったやろ」

千明「なあイヌ子、この関西弁しゃべってるナレーション、お前とキャラ丸被りじゃね?」

あおい「せやなー」

千明「しかも天然物の関西出身らしいぞ。これ勝てる要素なくないか?」

あおい「せやなー」

千明「おいイヌ子、無理に一人称を『うち』にして張り合っても無駄だと思うぞ」

あおい「なんや気づいとったんかいな」

千明「お前とは腐れ縁だからな」フフ

あおい「あきもこのメンバーの中に放り込まれたら勝てる要素なくない?」

千明「ふふ、こんなやべーやつらに囲まれたらあたしは壁の花ならぬ壁の眼鏡になっちまうぜ……」

あおい「あ、おるおる……漫画とかで出てくる壁際の席に座ってる眼鏡のモブキャラみたいな」

千明「あーいや、霊圧が消えて体は消滅し眼鏡だけが残って壁にめり込んだ感じ」

あおい「なんや眼鏡が本体かいな。壁にめり込んだ眼鏡ってなかなかシュールやな」

千明「にしてもこれカレーとお好み焼きが食べたくなる動画だな」

あおい「具にブロッコリーも入れたなるな」

千明「よっしゃ、次の野クルの活動では新しいキャンプ飯を開拓するぞ! カレー味のお好み焼きかお好み焼き味のカレーか」

あおい「カレー味はいけそうやけど、カレーをお好み焼き味にするの難しない?」

千明「オタフクソース大量に混ぜればいんじゃね?」

あおい「それただのソースカレーやないかい」



おちこぼれフルーツタルトのキャンプ動画、それなりにキャンプ愛好家に好評でした


                                             (おわり)

>>36 全部版権物で地の文なし。クロス多め
たぶん200本くらい。思い出せるタイトルだけ列挙
ゆるキャン△を書いたのは今回が初めて

【ゆゆ式】
ゆずこ「朝釣りとかいっぺんやってみたい」
縁「ゾンビハンター唯ちゃん」唯「はい?」

【きんいろモザイク】
カレン「ポケモンGOやりマショウ!」
小田切双葉「超無謀パフェ?」【三者三葉クロス】
カレン「心がぴょんぴょんするデース!」穂乃花「待ってーカレンちゃんっ」【ごちうさクロス】

【ひだまり×ごちうさ】
ゆの「ラビットハウス?わあー、素敵なお店」ココア「いらっしゃいませ♪」

【ひとりぼっちの〇○生活】
一里ぼっち「時間を止められるようになりました」

【幽遊白書】
桑原「お兄さん!雪菜さんをオレにくださいッ」

【カイジ×放課後さいころ倶楽部】
カイジ「放課後さいころ賭博・・・・?」

【ジョジョ】
吉良「はい。……もしもし、川尻ですが」メリーさん「私、メリーさん」
仗助「このヘアースタイルがサザエさんみてェだとォ?」サザエ「あら、仗助くん」

【氷菓】
千反田える「なぜ制服姿で黒いタイツをはいたらいけないんでしょう?」

【俺ガイル】
結衣「あのさ……あたし、髪のことで悩んでてね」八幡「髪?」
いろは「先輩、ラーメン屋に……行きたいです」八幡「は?」

【わたモテ】
黒木智貴は静かに過ごしたい

【多重クロス】
ぼっち・小鷹・智子・八幡(雨がやまない……)

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