【シャニマス】めぐる「おいでプロデューサー♪」 (10)

P(はぁ……最近ろくに寝てないな。疲れがかなり溜まってる)

P(それだけアイドルたちが売れてるってことだから、この上なく嬉しいんだけど……)


めぐる「お疲れさま、プロデューサー」

P「!」


P「めぐる、今日はレッスンじゃなかったのか」

めぐる「なに言ってるの? レッスンはもう終わったよー」

P「あれ? 今何時だ?」

めぐる「かなり疲れてるみたいだね……」

P「そ、そんなことはないよ」

めぐる「ウソついた! 見るからにヘトヘトだし、目の下のクマも隠せてないもん」

めぐる「プロデューサーがわたしたちのために大忙しなのは、みんな知ってるんだからねっ」

P「う……」

めぐる「はい、これ差し入れ! スイーツとか飲み物とか!」スッ

P「心配かけてしまったな。ありがとう」

めぐる「お礼なんていいって! それより休憩しよう? わたしと一緒に3時のオヤツ!」

P「はは、ちょっと過ぎてるけどな。休憩するか」

めぐる「うん! このプリン美味しいんだよー。コンビニのだけど、すぐ売切れちゃうの」

P「そうなのか。食べるのが楽しみだ」

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~~~~~~

P「そういえば、真乃と灯織は?」

めぐる「用事があるからって帰ったよ。ホントは3人で差し入れしに来たかったんだけどね」

P「気持ちだけでありがたいよ」

めぐる「……ねえプロデューサー? ちゃんと休まなきゃダメだよ?」

めぐる「わたしたちのために頑張ってくれてるんだし、すごく感謝だけど、もし倒れちゃったら……」

P「大丈夫。俺は絶対に倒れない」

めぐる「自分は大丈夫、っていうのが一番危ないの!」

P「そ、そうだな……でも、やらなきゃいけないことが沢山あって、ゆっくり休んでるわけにはいかないんだよ」

めぐる「え!? じゃあいつお休みするの!?」

P「今週末は休めそうかな」

めぐる「ホントに?」

P「うん」

めぐる「よかったぁ……。このまま働きづめだったら大変なことになっちゃうもん」

P「それだけは防がないとな」

めぐる「できれば今すぐにでも休んでほしいんだけどね」

P「こうして休憩してるじゃないか」

めぐる「それはそうだけど、もっと他に……」

めぐる「あ! 良いこと思いついた!」ピコーン

P「良いこと?」

めぐる「ちょっと待ってね。コンビニの袋をソファーから机に置いて」ガサガサ

めぐる「スカートをぱぱっと払って……これで準備よし」パンパン

P「???」


めぐる「プロデューサー、膝枕してあげる!」

P「……」

P「……ん?」

めぐる「膝枕だよ!」

P「なんで?」

めぐる「パパがお仕事で疲れてるときに、ママがよくやってあげてるんだ。パパ、すっごくリラックスしてたの思い出して」

めぐる「きっと膝枕には疲れを癒す効果があるんだよ!」

P「……」

めぐる「だからね」


めぐる「おいでプロデューサー♪」ポンポン

P「…………」


P「ごめん、めぐる。それはできない」

めぐる「えーどうしてー」

P「警察に捕まる」

めぐる「警察!?」

P「ああ。そのくらいヤバいこと……な気がする」

めぐる「気にしすぎだよ! わたしが膝枕してあげたいんだから、もし警察に捕まっても証言してあげるよ! ほらっ」ポンポン

P「いや、でも……」

めぐる「おいでおいで」ポンポン

P「うっ」

P(お、俺はこの娘のプロデューサーなんだぞ。膝枕なんて……)

めぐる「嫌なら無理にとは言わないけどね」

P「!!」

P「い、嫌というわけじゃ……」

めぐる「なら早く早く!」

P「……」

P(誰も見てないよな)キョロキョロ

P「……お言葉に甘えようかな……」

めぐる「どうぞっ」

P(少しだけだ。ほんの少ししてもらったら起きよう)スッ

ポフッ

P(これは……)

めぐる「……」

P(いいな)

めぐる「えへへ……な、なんか恥ずかしいかも」

P「起きようか」

めぐる「ううん、このままゆっくりしてて。どう? リラックスできそう?」

P「ああ。めぐるのお父さんの気持ちがわかるよ」

P(後頭部に当たってる太ももの感触がどうしても気になってしまうけど)

めぐる「膝枕をしたかいがあるよ!」

ナデナデ

P「め、めぐる?」

めぐる「なでなでしてあげるー♪ これもママがパパにやってあげてたの」ナデナデ

P「…………」

P(すごく安らぐ。気持ちいい)

めぐる「どうかなプロデューサー」

P「うん……疲れがとれていく感じがするよ……」

めぐる「よかった!」

P(もう罪の意識とか恥ずかしさとか、どうでもよくなってくるな。膝枕最高だ)

P(……マズイ……眠くなってきた……)

P「めぐる、ありがとう。もう充分だよ」

めぐる「まだちょっとしかやってないじゃん」

P「このままだと寝ちゃいそうだから」

めぐる「ふふっ、そんなに効果抜群なんだね。寝てもいいよ。ずっとなでなでしててあげるから」

P「仕事があるし……」

めぐる「お仕事は起きてからやろう! 30分くらいならいいでしょ? 時間になったら起こすよ」

P「で……でも……」

めぐる「おやすみ、プロデューサー」ナデナデ

P(……こんなところ他の人に見つかったらどうしよう……まあいいか……)

P(言葉に甘えて……)

P「……」

めぐる「もう寝ちゃった? なーんて……」

P「zzz」

めぐる(ホントに眠ってる!? 早いなぁ。よっぽど疲れてたんだね)

P「zzz」

めぐる「……」

めぐる(プロデューサーの寝顔……)ゴソゴソ

ピロリン♪

めぐる(はっ! 手が勝手に動いて写真を……! い、いいよね。わたしだけの秘密にすれば)

P「zzz」

めぐる(気持ちよさそう。わたしの膝枕でこんなにリラックスしてくれるなんて、嬉しいな♪)ナデナデ

P「zzz」


~~~~~~

P「……うーん……ん?」

P(俺は……ああ、そうか。めぐるが膝枕をしてくれたんだっけ)

めぐる「すぅ……すぅ……」

P(あれ? めぐるも寝てる。今、何時だ?)

ガバッ

P「えっ!? に、2時間も眠ってる! ヤバい!」

めぐる「ん……ふあぁ……? あれぇ……わたし、いつの間にか……」ゴシゴシ

P「えっと、まずはあの件を……!」カタカタカタ

めぐる「あっ」

めぐる「あーーー!? ごめんなさいプロデューサーっ! わたし、30分で起こすって言ったのに!」

P「気にするな! それよりも膝枕ありがとう! 仕事バリバリ頑張れるよ!」

めぐる「う、うん」

P「……あれ」

めぐる「どうしたの?」

P「いや、終わってるんだよ」

めぐる「なにが?」

P「仕事が。企画についての書類やイベントの書類、何から何まで終わってる」

めぐる「ウソ!」

P「一体誰が……?」

めぐる「プロデューサーがやったんじゃないのかな。寝てる間に本能が働いて」

P「そんな馬鹿な」


はづき「あ、起きましたか~」

P・めぐる「!」

P「はづきさん! バイトに行ってたはずじゃ……」

はづき「そのバイトが終わったので事務所に来たんですよ~。あ、そうそう。プロデューサーさんのお仕事、代わりにやっておきました」

P「へ?」

はづき「私にもできる範囲内だったのが幸いですね。ただ見直しができなかったので、ミスの確認をお願いできますか?」

P「は、はい……ありがとうございます……」

はづき「どういたしまして♪」

めぐる「はづきさん、すごーい!」

はづき「いえいえ。肝心な部分はプロデューサーさんが済ませていて、あとは単純な作業でしたから」

はづき「あ、それともうひとつ。膝枕をやるのはいいですけど、ここでは控えていただけると。他の人に見られちゃいますからね~」

P「!!」

はづき「見られてもいいのなら構いませんけど」

P「……気をつけます……」

めぐる「ねえねえプロデューサー」

P「?」

めぐる「膝枕、やってほしかったらまた言ってね!」

P「あ……ああ……」

P(めぐるは膝枕してるとこを見られて恥ずかしくないのだろうか。してる側とされてる側じゃ心境が違うのか?)

めぐる「じゃあわたし、そろそろ帰るね!」

P「送っていこうか?」

めぐる「平気だよ! まだ明るいし!」

P「そうか。お疲れ様」

はづき「お疲れ様です~」

めぐる「お疲れ様ですっ!」

~~~~~~

めぐる「……」

ゴソゴソ

めぐる(えっと、プロデューサーの寝顔写真は……)タプタプ

めぐる(あった。ホントに気持ちよさそうに眠ってるなぁ)

めぐる(お気に入りにしとこう)エヘヘ


おわり

限定めぐる復刻ということで書きました、読んでくださってありがとうございます

めぐるが両親をどう呼んでるか分からなかったのでパパママ呼びにしました

コミュで出てたらごめんなさい

おつおつ
めぐるかわいい

めぐるは天が遣わした救いそのもの

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