【グラブル】ビィ「オイラのリンゴがねぇ!」 (61)

ビィ ご存知浮翌遊トカゲ、赤い
ルリア ご存知よく食べる子、青い
クビラ 去年の歳神、スキンが無い
ビカラ 今年の歳神、夢の国からの新人
ソーン 目がすごくいい、スキンが可愛い
ニオ 耳がすごくいい、スキンが無い
団長 最近『どんどん橋、落ちた』を読んだ、団長ちゃん

(こんなふうに括弧だけで括られた文章は団長の心の中の発言で)

「こんな風にキャラ名無しの鉤括弧で括られた文章は団長の実際の発言です」

(たまに安価がありますが、あんまし意味が無いのも多いです)

(安価によって展開は変わりますが結末は変わりません)

(それではよろしくお願いします)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1578464921

ルリア「ど、どうしたんですかビィさん?」

ビィ「どうもこうもねぇぜ、オイラのリンゴが1個ねぇんだ!」

ルリア「えっと、このテーブルの上のカゴに2個入っているのは違うんでしょうか……?」

ビィ「ったく、それは朝じゃなくてこのあとで食べる分だぜ!」

ルリア「朝の分が1個足りなかったんですね」

ビカラ「へぇ、2人ともよく食べるんだねえ」

ルリア「あっ、ビカラさん!おはようございます!」

ビカラ「ハハッ、おはよう!といっても、朝というにはもう遅い時間だったかな?」

クビラ「仕方ないよ、昨日はジョイと一緒に年末のときの後片付けをして回って、私たちが戻った頃にはもう日付が変わってたんだし」

ルリア「クビラさんも、えっと、こんにちは!」

クビラ「ふふ、こんにちは」

ビカラ「で、一体なんの騒ぎなんだい?」

ビィ「イノシシの姉ちゃん、聞いてくれよ!オイラのリンゴが1個、誰かに取られたみてえなんだ!」

クビラ「……えっと、ここにあるのは違うの?」

ルリア「そうなんです」

ビィ「いつもローアイン達が3人で、3食分のカゴを食堂に置いてくれるのに今日は足りないんだよ」

クビラ「ああ、なるほどね……今更だけど、その体でよくそんなに入るなあ、リンゴ1個でビィの頭と同じだよね?」

ビィ「へへん、すげぇだろ!」

ビカラ「ふむ、してそのローアインくんというのは?」

クビラ「えーっといつも料理を担当してくれている、その、変わった言葉遣いをする人…かな」

ルリア「普段はエルセムさん、トモイさんと3人で全部仕切ってるんです」

ビカラ「ああ、あの陽トピアの住人って感じの彼だね!」

ビカラ「となると、ひとまず考えられるのは……彼が用意する数を1個間違えた!ってところじゃないかい?」

ルリア「うーん、どうでしょう……」

ルリア「ローアインさんたち、これまで毎日欠かさずにビィさんのリンゴをこうやってカゴに入れて用意してくれていたんです」

ルリア「ビィさん以外の料理もいつも完璧に用意してくれていたのに、突然数を間違えるなんてこと、あるんでしょうか……?」

ルリア「カゴに6つまとめて入れたりしたら、重なって見間違えることもあるかもしれませんけど……」

ビカラ「なるほどね、ローアイン……確かに艇に乗って日の浅いぼくでも、彼の働きぶりは何度か見てよく知っているよ」

ビカラ「でも、当然彼も人だ。1日1回くらいは、リンゴの数を間違えたり皿を割ったりするんじゃないかい?」

クビラ「リ、リンゴはともかくお皿をそんなに割るかなぁ?」

ルリア「いえ、ローアインさんはこれまで一度も料理を間違えたことが無いんです」

ルリア「私たちの団に入って約4年……そろそろ5年になりますが、その間たったの一度も、どんな小さなミスも犯していないんです!」

クビラ「優秀過ぎる」

ルリア「ましてや……お皿を割るだなんて、カタリナでも絶対にしないこと、する訳ありません!!」ドンッ

ビカラ「ごご、ごめん、なさい……」シュン...

ビィ「なんでビカラが謝るんだ?」

クビラ「カタリナに失礼だよ今のは……とにかく、つまりローアインくんのミスってことでは無いだろうって話なんだね」

ルリア「はい、エルセムさんも、トモイさんも……でも、ということは……」





ルリア「それ以外の誰かが、盗んだ……ってことになりますよね」




ビカラ「う、あ、あたしじゃない、です……」

クビラ「誰もビカラがやったなんて言ってないよ……でも盗んだだなんて、なんだか大げさじゃない?」

クビラ「こうやって食堂の真ん中のテーブルに置いてあったら、気付かず食べちゃう人もいるかもしれないよ?」

ルリア「いえ、それは無いと思います……」

ルリア「ほとんどの団員はみんな、これがビィさんのリンゴだと知っているはずなんです」

ルリア「ビィさんはグランや私達同様この艇の最古参……自分より先輩にあたる団員の食事を横取りするなんて、まともな人間に出来ることではないでしょう」

クビラ「その通りだけどなんかトゲトゲしいなあ……」

ルリア「それに、欲しければ普通はローアインさん、トモイさん、エルセムさんの誰かに頼めば、食糧庫から出してくれますから」

クビラ「それは確かに。つまり、偶然そのリンゴを食べることはなさそう、ということなんだね」

ルリア「そう……たった1人を除いては。そうですよね──」





ルリア「──ビカラさん」

ビカラ「ぅ、うぇ!??」

クビラ「ちょ、ちょっと、どうしてそうなるの!?団員はみんな、このリンゴを取ることは無いって……」

ルリア「はい、ですがそれは、艇に乗り月日を過ごしてこのリンゴがビィさんのものであると知っている団員は、という話です」

ビィ「そうか、ビカラはこの正月からウチに来たから……!」

ルリア「昨日も帰りが遅かったビカラさんはまだこの艇に慣れておらず、当然、これがビィさんのリンゴだと知る由も無い訳です」

ビカラ「ちょ、え、わ、う、ちが……!」

ルリア「それにビカラさん……実はさっきビカラさんが声をかけてくれた時、口元に何かを食べた跡が見えたんですよ」

ビカラ「え、ち、ここ、これ、は……!!」ゴシゴシ

ビィ「さっきからその慌てっぷり……ビカラ、犯人はおまえだったのか!」

クビラ「な、なんか凄い事になってきちゃった……」

ビカラ「う、うう……」ジワッ

ルリア「さあ、観念してお縄についてください!!」ビシッ

ビィ「つくんだ!!」ビシッ

ビカラ「う、ぐ、ふぅ……!」ポロポロ

クビラ「はいはい、2人ともそこまで!ビカラちゃん泣いちゃったでしょ……はいティッシュ」

クビラ「ビカラちゃんはさっき私が部屋に呼びに行ったんだよ。それまでは部屋にいたみたいだから、そもそも食堂に来る時間は無かったはず」

ルリア「……アリバイがある、というんですね?」

クビラ「あ、ありばい?」

ルリア「現場不在証明、犯罪が行われた時その現場以外の所に居たという証明ですよ」

ビィ「今回に関しては、姉ちゃんがビカラの部屋に行くまでビカラが自分の部屋を出ていない、って証明が必要だな」

クビラ「なんかさっきから、犯罪とか盗んだとか凄い大げさな……」

クビラ「ええっと、うーんそうだなあ、私今日は猫がベッドに登ってきて目が覚めたんだよね」

ルリア「猫ちゃんっていうと、ダーントさんと仲良しの猫さんたちですね!」

ビィ「姉ちゃん、ウリボウ以外の動物にもなつかれるんだな」

クビラ「あはは……とにかくそれで起きた私なんだけど、そこからビカラちゃんを呼びに行くまで、正面にあるビカラちゃんの部屋のドアの開閉は確認してない……どうかな?」

ビィ「うーん……」

ルリア「証拠としては不十分、と言わざるを得ませんね……」

ビカラ「そ、そんな……」

ルリア「クビラさんが起きるまでにビカラさんが部屋を出なかった証明にはなりませんからね」

ルリア「現にクビラさんが呼びに行った時、ビカラさんはもう起きていたんですよね」

クビラ「それはそう、なんだけど……」



(……着替えて食堂に来たら、なんだか揉めている様子だ)

(とりあえず声をかけよう)



1.おはよう

2.どうしたの?

3.さようなら

4.それ以外(自由記述)

↓1

2

「どうしたの?」

クビラ「あ、団長。ねえ、このままだとビカラちゃんがかわいそうだし、ちょっと団長にも聞いてみようよ」

ルリア「そうですね、事情聴取です!」

クビラ「ホント張り切ってるね……」

~~~

(ひと通り話を聞いた……)

(つまり、このままだとビカラがビィのリンゴを取ったことになってしまうらしい……)チラッ

ビカラ「ひぃ!」

(……とにかく、何か言わないと)

1.誰かに話を聞いてみよう

2.この部屋に痕跡が残っていたりしない?

3.自分がやりました!

↓1

2

「この部屋に痕跡が残っていたりしない?」

ビィ「痕跡……つってもなあ?」

ルリア「はい、この食堂は普段は多くの団員が出入りする部屋ですから、特に人の足跡なんかはほとんど……」

(確かに掃除の行き届いた床をひと通り見た限り、分かりやすい跡は無いようだ……)

クビラ「ウリボウを遊びに出して帰ってきた日なんかは、泥のついたヒヅメの跡が付いたりすることもあるけど、それくらいかなあ」

ルリア「ただ今日はたまたまほとんどの団員が出払っていますから、もしかしたらこの部屋をくまなく調べた上で残っている団員全員の靴や手形を確認すれば分かるかもしれませんね……」

ビィ「そうなってくると俺たちでは手に負えねえな、秩序の騎空団を呼んで捜査を始めるレベルだが、流石にそこまでの問題じゃねえし」

クビラ「足跡以外の痕跡は、といっても今日は人があまりいない訳で、昨日清掃されたままの部分が多分ほとんどだね」

ビィ「昨日の掃除後と違うのはオイラのリンゴのカゴがあるのとルリアとコイツ、あとクビラビカラの4人分の朝食が置いてあるだけだな……ほかのやつらは出払ってるか朝は食べない派かって感じか?」

クビラ「みんなが出払ってるなら自分も外で食べようって人も多いのかもね、今停泊中の島にはあまり来ることも無いし」

ルリア「うぅ~、朝ごはんは食べないと体によくないと思います!」

クビラ「あはは、ルリアちゃんは普段からよく食べるもんね」

ルリア「騎空士は身体が資本なんです、しっかり食べてしっかり働いてもらわないと!」

クビラ「うん健康を気遣ってるだけだよねそうだよね」

ビィ「とにかく、この食堂を観察して分かるのはそれくらいだと思うぜ」

ルリア「この部屋からはビカラさんが犯人では無いと証明する何かを見つけることは出来ませんでした、となると次は……」

ルリア「そうですね、ビカラちゃんの潔白を証明できる人を探しましょう!」

ビィ「うーん、つっても誰に聞くんだ?」

クビラ「そうだよ、普通に生活しててその、アリバイ?そんなの証明出来ることってまず無いんじゃないかな」

ルリア「普通はそうですね……でも、この艇には普通じゃない才能や知覚を持った人がたくさんいますから」

クビラ「普通じゃないって……でもまあ、確かにすごい人がたくさんいるよね」

ルリア「異常な人ばっかりですからこの艇」

クビラ「なんでこうたくましいんだろうこの子は」

ビカラ「すすみません……」

ビィ「ビカラは異常なのか?」

ビカラ「は、そそうですね確かに、あたしなんか凡人も凡人、一般人に紛れられる十二神将ですから……」

クビラ「こっちはこっちで謙虚過ぎるし」

ルリア 「そうですよ、元気出して下さい!私なんて戦闘に出ても星晶獣を呼び出す以外何も出来ないんですから!」

ビカラ「戦闘ほぼドーちゃん頼りですみません……」

クビラ「やめてルリアちゃん、これ以上いじめてあげないで……」




(このままだとビカラがルリアのヒロイン圧に負けてしまいそうだ……)

(クビラが迎えに行くまでビカラが部屋を出なかったことを証明出来る人物……)

(誰に声をかけようか)



1.ニオ

2.ソーン

3.その他

↓1

1

「ニオに聞いてみよう」

ビィ「琴姉ちゃんか、とりあえず探してみ」

ニオ「…………何か用」

ビィ「るおお!」

ビカラ「んひぃ!!」

ルリア「ニオさん、こんにちは!」

ニオ「こんにちは……なんだか、騒ぎが聞こえたから」

クビラ「えっと、もしかして今までの内容も全部聞こえてたり?」

ニオ「…………」コクリ

ニオ「私さっきまで下のホールでひとりで調律をしていたから……もっとも、団長の声が聞こえて上がってくるまでのことは詳しくは分からないけど」

ビィ「コイツ別にそんなに喋って無かったのにそれが聴こえただなんて、流石十天衆だぜ!」

ニオ「……まあそれまではあまり、聞いてなかったの。ただ、足音だけは調律の間も聞こえていたわ」

クビラ「そっか、ニオの耳なら普通の人間が歩けば間違いなく聞こえたはずだね」

ニオ「うん、だからさっきの話と私の音の記憶……照らし合わせてみた」

ビィ「今朝食堂を訪れた団員はほとんどいないはずだから、だいぶ時間を絞れるんじゃねえか?」

ルリア「ローアインさんたちがリンゴを用意してから、私とビィさんが朝ごはんを食べにくるまでの足音が怪しいってことですね!」

ニオ「……それが、厨房担当たちが食堂を離れて下に降りてきてから、ルリアが食堂に来るまで──」




ニオ「──誰もこの食堂を歩いていないわ」

ビィ「な、なんだってぇ!?」

ニオ「間違いないわ。私がいたホールは食堂の真下……ホールと食堂はこの階段で繋がっていてそれ以外の廊下はこっち側には無い」

ニオ「彼らが朝の用意を終えて降りてきたあと聞いた足音は全部で3回……話を聞くにそれぞれビィとルリア、クビラとビカラ、そして団長だよね」

ビィ「確かにそうだけどよ……」

クビラ「えっと、とりあえずビカラちゃんの疑いはひとまず晴れた、のかな?」

ルリア「そう、なりますね」

ビカラ「よ、よかったです……」

ルリア「しかしこれはこれで、困ったことになっちゃいましたね……」

ルリア「足音からどのタイミングでリンゴが盗まれたのかが分かれば、容疑者を絞れると思っていたのに……そもそも足音はしなかっただなんて」

クビラ「よ、容疑者ときたか……」

クビラ「でもうーん、となると一体どうやって音を立てずにリンゴを取ったんだろう」

ルリア「はわわ、謎を解明するつもりがむしろ深まっちゃいました……」

ニオ「……それにしてもこの子……ビカラって子の旋律、不思議」

ビカラ「え、あの、この、人は……?」

ルリア「ニオさんは、琴を操る十天衆さんなんです!」

ニオ「団長と私だけが使える、この琴……」





(古の戦場で見つけ、団員総出で素材を集めて磨き上げたこの武器……)

(団長である自分とニオを結びつけ、ニオの更なる力の解放にも関わった光り輝く琴……)

(なんていう名前だったっけ……)

1.九界琴……

2.十戒禁……

3.十八禁……

↓1

3

(書き忘れたので追記ですが、こういう自由記述、みたいなことを特に書いてない安価でも選択肢に無い勝手なこと書いてもらったりってのは歓迎です)

(今後の安価でも可能な限り反映させるので、口調変えたいとかから全く違う内容まで、余程酷いのでなければ全然ふざけてもらって構わないです)

「十八禁……」

ニオ「…………」デファンデュ

ルリア「もうっ!なんでそうやっていつもニオさんのことからかうんですか!」

クビラ「そんなエ、えっちな名前の武器は多分無いよ……」

ビィ「そうだぜ、十戒禁の名前を間違えるなんてどうかしてるぞ!」

ルリア「そんな罰当たりな感じの名前でもありません!」

クビラ「あはは、戒律を禁じるって、確かに凄い名前……」

ニオ「……トカゲも団長も、ひどい」

ビィ「オイラはトカゲじゃねぇ!」

ニオ「九界琴は、そんなヒワイな名前じゃない……!」

ビィ「それを言ったのはコイツだろ!姉ちゃんこそ、たまにグランのノリに染まってきてる気がするぜ……!」

クビラ「はいはい下らない喧嘩しないしない」

ニオ「……話、戻すけど。彼女からは全く違う2つの旋律、聴こえる」

ビィ「普通は1つなのか?」

ニオ「うん。旋律が変わることはあっても、同時に2つっていうのは、変わってる。前見た時と雰囲気が違うのと、関係ある?」

ビカラ「う……」

クビラ「あー、確かにビカラちゃんはその、2つの顔を持つっていうか……」

ルリア「ニオさんが見たのは多分、ねず耳の時のビカラさんですね!」

ニオ「……今も耳、付けてるけど」

ビカラ「ね、ねず耳付けてても鬱いとこうなっちゃう、ていうか……」

ビカラ「ごご、ごめんなさい、どっちかというとこっちがホントの自分、です……」

ニオ「……別に謝ることじゃ、ない」

ビカラ「で、でも、ニオさんが前に見たのは多分作ってる方っていうかウソの自分、ていうか……」

ニオ「嘘、なら。旋律は1つ、片方の顔の旋律だけ。2つの旋律が同時に流れるってことは、作り物でもそれは2つとも貴方の本当の顔。違う?」

ビカラ「それは、その……」

ニオ「片方は静かで辿々しくて、片方は派手で賑やか。2つとも全く違う音色だけど……でも、どっちも不思議と、とても優しい」

ニオ「異なる2つの顔……どちらも真実だからこそ持つ強さと優しさ、それが貴方なんだね。私、貴方の音、もっと聴きたいわ」

ルリア「ニオさん……」

ビカラ「っ、は……」




ビカラ「(は、恥ずかしい……!!)」

ビカラ「(ニオさん、ミステリアスな感じだなとは思っていたけど、なんかすごい言い回しで褒められてる……)」

ビカラ「(こんな風に自分のこと言われるとなんか返事に困るっていうかでもそれ以上に嬉しいし、あーでもなんて言えば……)」

ビカラ「(思えばこの艇に来てからみんな凄くあったかくて、あ、あたしなんかのこと気にかけて大事にしてくれて、十天衆なんてすごい人までこうやって……)」

ビカラ「(まだ日も浅いのに、なんか思い返すと目の奥がギュッと、うぅダメこんなとこで泣いたらまた引かれちゃうよ……)」グッ...




クビラ「ふふ、ビカラちゃん、やっぱり凄いんだね」

ビカラ「すみません……」ポロポロ

ビカラ「(また、泣いちゃった……)」

ニオ「……ごめんなさい」

ビカラ「(しかも謝らせちゃった……)」

ビィ「なんで2人して謝ってるんだあ?」

クビラ「あはは、2人とも多分、考え過ぎるタイプだから……」

ニオ「私何か嫌なこと、言っちゃった?」

ビカラ「ちが、くて……あたし、そんなふうに言われることこれまで、無くて……」

ビカラ「ねず耳付けてないあたしが褒められたことなんてほんとに、一度も……」

ビカラ「でも、団長さんに出会ってこの艇に来てから、たくさんの人がこうやってあたしに良くしてくれる、から……!」

クビラ「ビカラちゃん……」

ビカラ「それが、う、嬉しい、です……」

ルリア「ビカラさん!これからも、よろしくお願いしますね!」

ビィ「おうよ!ビッキィのビカラも、こっちのビカラも、オイラどっちも面白くて大好きだぜ!」

ビカラ「ぐ、うぅ……!」ボロボロ

ニオ「……いい旋律」

ビカラ「(な、なんかめちゃくちゃ泣いちゃってすごい恥ずかしい……ていうか泣かされてるような感じでちょっと悔しくなってきちゃう……でも嬉しい、うぅ……)」





(泣いているビカラを見ると、なんだか不思議な気持ちになる……)

ビカラ「(あと団長さんだけ、なんか変な目でこっち見てる気がする……!)」

クビラ「次は誰に話を聞こうか」

ルリア「耳の良いニオさん、の次は目の良いソーンさんでどうですか?」

クビラ「ソーンか……私、よく一緒になるけどあまりちゃんと喋ったこと、無いんだよね」

ビィ「それならちょうどいいじゃねえか!狩人姉ちゃんなら、この時間は甲板にいるぜ!」

ルリア「事情聴取です!」




ルリア「…………という訳なんです」

ソーン「えっと、それなら私、役に立てるかも」

ビィ「流石だぜ、姉ちゃん!」

ソーン「ふふ、ありがとう。私、いつも朝早くから、この甲板で弓の練習をしているの」

ソーン「2人の部屋は、あのドアの近くよね?」

クビラ「うん、あの右側の……甲板から船内への二つある通路のうち右側の通路のドアのことだよね」

クビラ「通路に入ってすぐ右手にあるのが私の、左手にあるのがビカラちゃんの部屋だよ」

ソーン「やっぱり。私、今日は日が昇る前、まだ誰も起きていない時間から弓を握っていたんだけどね……」

ソーン「練習の間ずっと、ちょうどここにひとりで立っていたから、このドアの丸窓からその通路が目に入っていたの」

クビラ「ちょうど私の顔くらい大きさで、高さも顔の辺りにある窓だね」

ソーン「うん。少し前にクビラちゃんが右手から出てきて左に消えた後、ビカラちゃんと一緒に通路の奥のドアに向かったのが見えたわ」

クビラ「ビカラちゃんを起こして、食堂に向かった時だ」

ビィ「通路をまっすぐ行ってドアを開けたところが食堂、だな」

ソーン「その前にルリアちゃんがそっちに行くのも見えたけど、それまでビカラちゃん達の姿は見ていないわね」

ルリア「つまり、やはりビカラさんは犯人ではない……」

クビラ「ま、まだ疑ってたんだ……」

ソーン「通路の部屋のドアは内開きだから、ドアに隠れて見えなかったということも当然ないし」

ソーン「まあその代わり内開きなおかげでそれぞれの部屋のドアの開閉は見えていないけれどね」

ルリア「でも、実際出入りすれば絶対に見えたはず……そういうことですね?」

ソーン「そう、左右の幅の狭い通路だし、2人の身長なら部屋を出て通路に立てば必ずこの窓から見えたはずだわ」

クビラ「私たち以外の姿は見た?もし見たならそれが……」

ソーン「それがね、見てないの。通路でも、甲板でも」

ビィ「姉ちゃんも誰も見てないのか」

ルリア「ローアインさんたちは見かけましたか?」

ソーン「ううん、彼らの部屋のある通路はあっち……ここからでは見えなかったわ」

ソーン「ルリアちゃん達のいる方の通路のドアが右手で、左手のドアが彼らのいる方の通路なの」

クビラ「通路の中は見えない……でも甲板とこの通路の行き来は無かった、そういうことだよね?」

ソーン「ええ、私の目にかけて……絶対に、誰も通っていないわ」

クビラ「朝になる前からいたんじゃ、見逃すことだってありそうだけど……」

ビィ「いいや、ソーンの魔眼は伊達じゃねぇぜ!」

ルリア「そうですよ!ソーンさんはすーっごく遠くのものでも、全部見えちゃうんです!」

クビラ「いや、別に疑う訳じゃないけどね。そうは言っても、訓練中ずっと窓の方を見ていた訳じゃないよねって思って」

ソーン「いえ、今日はちょうどこの方向を向いて、たまに飛んでくる小さな虫の魔物をずっと的にしていたから……」

ソーン「まあ練習というよりは見張りついでの腕の確認、毎日のメンテナンスみたいなもの、かな?」

クビラ「へえ、魔物を的に……って、えぇ!?」

クビラ「遠くに飛んでる虫を、射抜くってこと……?」

ソーン「ええ、そうよ」

クビラ「そんなことが……」

ソーン「ふふ、驚いた?」

ソーン「…………」

ソーン「……『化け物』って……思ったかしら?」

ルリア「ソーンさん……」

クビラ「ううん……ただ、凄いなって」

ソーン「凄い、か……」

クビラ「……私、十二神将なのに、先代の亥神のような大きな力は無くってさ」

クビラ「今年の歳神のビカラちゃんも、私の前のマキラちゃんも、私の周りはみんな凄い人ばっかりなんだ」

ソーン「ビカラちゃんっていうと、この子?前見かけた時とはずいぶん雰囲気の違うような……」

ビカラ「あぅ……」

クビラ「あはは、今はちょっと、ね。でも、この間2人で稽古した時も、私がずっと押されっぱなしで」

ビカラ「あああのときはその、あたしが、張り切り過ぎてて……」

クビラ「ふふ、そうだったね」

クビラ「以前の、この艇に来る前の私が十天衆の貴方を見たら……」

クビラ「その才能に嫉妬したかもしれないし……うん、化け物って言って、怖がったかも」

ソーン「…………」

クビラ「でもね、今は違ってて。そんな強さを私は目指したいし、並び立ちたい」

クビラ「強くなることを、やる前から諦めたくないって思うんだ」

ソーン「そう……」

クビラ「才能だけじゃない……こうやって誰よりも努力して、腕を磨き続けている様子を見て、改めてそう思う」

クビラ「私も、もっと強くなりたいって」

クビラ「だから、ソーン、今の私は貴方のこと、そうやって遠ざけたりしないよ」

クビラ「私が目指す、並びたい、そして超えたい目標の1人だから」

ソーン「……ふふ、ありがとう」

ソーン「私も同じよ、もっと高いところを見てみたい……」

ソーン「……クビラ、次に貴方と一緒に戦うの、私楽しみよ。もっと強くなれる気がするの」

クビラ「ソーン……」

ソーン「それに……」

クビラ「それに?」

ソーン「その、一緒にご飯とかも、行きたいし……」

クビラ「……え、ええっと……?」

ビィ「なんか良い話っぽかったのに、いきなり飯のお誘いになったな」

ソーン「ちがうの!一緒に戦闘することもある仲だから、そのうち声かけたいなとは思ってたんだけどね!?」

ソーン「クビラとか、あとメーテラとか、なんかこう一見近寄りがたいというか、違う人種なのかなあとか考えちゃって……!」

ビィ「おいおい、むしろ姉ちゃんが遠ざけてるじゃねえか……」

クビラ「わ、私ってそんなに近寄りがたい雰囲気、かな……?」

ルリア「確かにメーテラさんもクビラさんも、露出は多めですし、こう、ローアインさんとかとも仲良く出来そうな感じです!」

ビィ「確かにグランもよく、クビラの服装に鼻伸ばしてるぜ」

ビカラ「そ、そう、クビラさんは陽キャなんです……」

クビラ「そう、なんだ……」



(なんだかクビラが落ち込んでいる様子だ……)

(どう声をかけようか)



1.心配しなくても、クビラの良いところはみんなたくさん知ってるよ

2.メーテラもクビラも、年下の子の面倒よく見てるよね

3.露出が多い女の子って、いいな

↓1

3

「露出が多い女の子って、いいな」

クビラ「だっ、団長!?」サッ

ルリア「もうっ、なんてこと言うんですか!」

ビカラ「えっと、最初に露出がって言ったのは、ルリアさんな気が……」

クビラ「うぅ、先代から受け継いだ、お役目のための大事な装束なのに……」

クビラ「よりにもよって団長に、そんな風に見られてたなんて……」

ビィ「……あーイノシシの姉ちゃん、今のはコイツなりに励ましてるんだぜ?」

クビラ「……そうなの?」

ビィ「要するに、姉ちゃんのその装束がカッコいいって話だよ」

ビィ「先代が作ったその装束は、そのまま姉ちゃんの証だろ?亥神として、諦めず努力した結果が今の姉ちゃんの姿じゃねえか!」

クビラ「そう、だけど……」

ビィ「狩人姉ちゃんだけじゃねえ、イノシシの姉ちゃんも強くなるため努力し続けてるんだ!」

ビィ「だったらそれは、恥じる服装じゃねえ!露出の多さも込みで、誇るべき十二神将の姿だぜ!」

クビラ「……そっか、団長は、それを伝えようと私の服装を……」

ビィ「ああ、コイツがなんも考えずにそんなこと言う訳ないからな!」

ルリア「……クビラさんはそうは思わないかもしれないけど、私から見たらクビラさんはとっても強い、最高に立派な亥神さまです」

ルリア「それだけじゃなくて、とーっても優しいくて、お姉さんみたいで……いつも、本当に頼りになるんです!」

ビカラ「ぁ、あたしなんかにも、いつも心配して声かけてくれ、ます……!」

クビラ「みんな……ごめん、うん、ありがとうね!」

クビラ「団長、ありがとう。……私、あの時貴方の声を信じてよかった」

ビィ「(ったく、コイツの相棒をやるのも大変だぜ……)」

クビラ「ソーンさん、ごめんなさい。私……」

ソーン「クビラちゃん、私こそ、ごめんなさい……拒絶されることの辛さ、十分わかってるつもりだったのに……」

クビラ「ううん、いいんだ。ソーンさんだけじゃないよ、どこかで分かり合えないかもって、不安になるの」

クビラ「私もそうだった。やってみようって、仲間ってものの力を信じようって……この艇に乗る日に決めたはずなのに、今でもやっぱり立ち止まるんだ」

クビラ「だから、ソーンさん、誘ってくれてありがとう。ご飯、行こうね!」

ソーン「う、うん!ほかの子も誘って、みんなで行きましょう!シルヴァにも声、かけるわ!」

クビラ「うん、私もメーテラさんに聞いてみる」

クビラ「……ただ、それはそれとして」

クビラ「さっきビィが言ってたけど、グランのそのエ……えっちなところは、なんとかならないのかな!?」ジロッ

ビィ「いやあ、もうそれは多分どうにもならねぇぜ」

クビラ「やけに視線を感じるなとは、思ってたんだよね……!!」

ルリア「ま、まあ彼も多分反省してますから……ですよね?」

(そう言われても、自分にはどうしようもない……)




ビィ「とりあえず食堂に戻ってきたし、改めて話し合いだな!」

ルリア「えぇ、しかしこれは、厄介な事になってきましたね……」

クビラ「厄介って?」

ルリア「いいですか?この厨房に繋がる道は3つ……甲板から食堂へまっすぐ繋がる2本の通路と、下の階に繋がるこの階段です」

ルリア「仮にクビラさんとビカラさんの部屋がある方の通路を通路A、もう一つの通路を通路Bとしますが……」

ルリア「ソーンさんの証言によれば、そのうち通路Aには私たち以外の人影は一切無かったんです」

ビィ「でもって、オイラたちが不審な動きをする様子も見えていなかった……」

ルリア「はい。そして、誰も甲板からA、Bへ入っていかなかったという事実が示すのは……」

ビィ「そうか、犯人は通路Bか下の階の住人だな!」

ルリア「いいえ……下の階ではニオさんがずっと1人で調律をしていたんです」

ルリア「食堂から階段を降りるとあるホール、その真ん中にニオさんはいました。彼女に気付かれずに上の階の食堂へ行くことは不可能でしょう」

ルリア「また、通路Bにはローアインさん達の部屋と食糧庫があるだけです」

ルリア「そして、ローアインさん達がリンゴを用意してから私たちが食堂に行って異変に気づくまで、ニオさんは食堂を歩く足音を聴いていない……」

クビラ「そ、それってつまり……」

ビカラ「つまり……」ゴクリ

ルリア「そう、ローアインさん達が離れてから私とビィさんが来るまで……期せずしてこの食堂は完全な密室──」

ルリア 「──クローズドサークルと化していたんです!」

クビラ「…………」

ビカラ「…………?」

ビィ「……あー何?くろーず、なんだって?」





(改めて状況を整理しよう……)

(甲板から見て右側の通路A、左側の通路Bにはそれぞれ部屋が6つある……)

(通路Aにある部屋のうち甲板から見て右奥を仮に部屋A1、その1つ手前がA2、もう1つ手前をA3とすると、A3がクビラの部屋だ……)

(同様に左奥からA4、A5、A6とありビカラの部屋はA6……)

(通路Bについても甲板から見て右奥をB1とし、同様にB6まで部屋がある……)

(通路Aの他の住人は、ルリア、ニオ、ソーン、そして団長である自分……)

(通路Bについては、6部屋あるうち厨房係の部屋以外は食糧庫として使われている……)

(ニオによると、ローアイン達が厨房でビィの今日1日分のリンゴのカゴを用意し食堂を離れ下の階に降りてから、ルリアとビィが食堂に来るまで、食堂からの足音はなかった……)

(そして、甲板からドアの窓越しに見ていたソーンによると、甲板から通路AおよびBへ入ったものはおらず、通路Aを通ったのを見たのはルリア達が食堂に行く様子だけ……)

(食堂に行くには通路A、B、ホールからの階段のいずれかを通る必要がある。甲板から直接食堂へ入ったり、どこかの部屋から直接食堂へ移動したりといったことは出来ない……)

ビィ「ダメだ、頭がこんがらがってきた……とりあえずオイラ、まだ早いけど昼の分のリンゴ1個食べちまおっと」

ルリア「確かにそろそろお昼が近いですね、私も頭を使ってお腹が減ってきちゃいました」

クビラ「……この状況で盗むなんて、本当に可能なのかな」

ビカラ「確かに、一見完全な密室空間のようだね」

ビィ「おっ、もう陽トピアに戻ったな」

ビカラ「ハハッ、ビッキィ復活さ!」

ルリア「ビカラさん……それでも、確かに事件は起きた。ビィさんのリンゴは確かに1個、無くなったんです」

クビラ「それなんだけどさ、やっぱり間違って食べちゃったんじゃないかなって私は思うんだ」

ビィ「姉ちゃん聞いてなかったのかぁ?オイラのリンゴを取ろうだなんて思う団員は……」

クビラ「そう、だから団員じゃないんだよ」

クビラ「この艇にいるのは団員だけじゃない……団員の飼うペットもたくさんいる。そうだよね?」

ビィ「そうか、ダーントの猫……!」

クビラ「そう。猫なら調律中のニオに聞こえないよう、足音を立てず食堂に来ることだって出来たんじゃない?」

ビカラ「猫が盗んだ……それなら確かに、ソーンが窓から見えないわけだ」

ビィ「なるほどな、団員なら罰として一ヶ月雑用を命じるところだったけど、それならオイラ拳を収めるぜ!」

クビラ「リンゴ1個で1ヶ月……」

ビカラ「確か不貞を働いたりノルマを達成しなかったりすると買い出しや掃除、厨房の手伝いなんかを命じられるんだっけ、大変そうだったよ」

クビラ「なんかこの艇、ところどころピリピリしてるよねホント……」

ルリア「いえ……猫ちゃんたちがリンゴを取ることはないでしょう」

ビィ「んん、なんでだ?」

ルリア「この艇の猫ちゃんたちが、ダーントさんたちの計らいによって何不自由なく生活出来るのは知っていますよね」

クビラ「うん、現に私が寝てる部屋にも入ってきたくらい自由にしてるね」

ルリア「これはグランに聞いた話ですが……この艇の食費の人猫比は1:1なんだそうです」

ビカラ「うん……うん!?」

ビカラ「ちょっと待って、この艇の団員って……」

クビラ「400人は超えてるね……」

ビカラ「普段は艇にいない団員のことを考えても1:1ってのは流石に……」

ルリア「そう……つまりこの艇の猫ちゃんたちは飢えとは無縁の生活を送っているんです」

ルリア「さらに言うならば、猫ちゃんたちはダーントさんの師匠……考えなしに他の団員の食べ物を奪うことはまずないでしょうね」

ニオ「ちょっと、いいかしら」

ビィ「うおっ、琴姉ちゃん!また突然現れやがって、今度はなんだ?」

ニオ「ごめんね、さっき言い忘れたことがあって」

ニオ「足音しか聴かなかった……って言ったけど、よく思い返すと九界琴の調律中に、別の音を聴いた記憶があるの」

ニオ「集中していたからどのタイミングかは分からないけれど、音ははっきり思い出したわ」

ルリア「それは、一体……?」

ニオ「果実……おそらくリンゴを齧る音よ」

ビカラ「……つまり、食堂でリンゴを食べたものがいると、そういうわけかい」

クビラ「うんまあそうなる、ね」

ビカラ「しかも、猫では音を立ててリンゴを食べることは出来ない……となると、やっぱり猫じゃなく誰かがリンゴを盗んだ……」

ビカラ「しかし一見ここにいる全員にはアリバイがある、困ったものだね?」

ビカラ「この際だからルリアと団長たちの朝起きてからの行動も、まとめて整理してしまおうか!」




ビィ「オイラが起きた時グランはまだ寝てたんだ、とりあえず声だけかけてから暇だしルリアの部屋に行ったんだよ」

ビィ「しかしグランは昨日何をしていたんだ?ずいぶんとギリギリまで寝てたけど、夜更かしでもしてたのかあ?」



(昨日は確か……)

1.ローアイン達と一緒に、食材の買い出しに

2.覚えてない

3.女風呂を覗いていた

↓1

(とりあえず続きは明日、拙い文章ですがリンゴ泥棒の犯人をみなさんも考えてみて下さい)

(ちょいちょいクビィラの、ニオソンへの呼び方が違ってますけどそこらへんは全部ミスです、以降気をつけます……)

3

犯人はルリア。食堂に入った後ビィがリンゴに気付く前に一瞬でヒュゴオしたんだろ

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