ミラージュマン「ようこそ」市原仁奈 「4߂プロダクション!」 (26)

モバマス×キン肉マンのクロス
以下の点だけ理解すれば読める内容です

1. 完璧超人始祖がプロデューサーをやっている

2. この世界でのライブバトル(ダンス、歌、ビジュアル)はアイドルレスリングで“表現”される

3. ゆで理論&オモシロ起源説

4. それぞれの担当
ガンマン ⇨ 渋谷凛P
サイコマン ⇨ 堀裕子P
ペインマン ⇨ 海老原菜帆P
ジャスティスマン ⇨ 南条光P

5. 以下の過去作からの続き


過去作

【モバ肉m@n】

ガンマン「シャバババーーッ!!」渋谷凛「ゲーーッ!1つ目の超人ッ!!」

ガンマン「シュ、シュガァ~~!!」はぁと「3000万スウィートパワー☆」

堀裕子「これが…さいきっくパワー……!!」サイコマン「マグネットパワーです」

堀裕子「これぞさいきっくマグネットパワー!!」サイコマン「もうそれでいいです」

ペインマン「お前は柔らかすぎる!!」海老原菜帆「プニョフワです~」

ジャスティスマン「行くぞ」南條光「正義のヒーローただいま参上!!」

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~フェスから1週間後~



凛「はぁ、はぁ………」

はぁと「よし、今日はここまで!」

凛「ちょっと待ってよ心さん! 私はまだやれるよ!」

はぁと「そんな肩で息しながら言っても説得力ないだろ。てか私のことははぁとって呼べ☆」

凛「でもっ!」

はぁと「でももだってもないっての。あれから毎日レッスン漬けなんだし焦る必要ないってば」

凛「………うん、分かったよ」

はぁと(やっぱりこの前のフェスで全敗したのが効いてるみたいだな。凛が一番経験浅いってのもあるんだけど、本人にはそんなの関係ないみたいだし)

凛「心さん」

はぁと「ん、なんだ?」

凛「私さ、ちゃんとアイドルとして成長してるのかな……」

はぁと「何言ってんだよ、してるに決まってんだろ☆」

凛「………うん、ごめん」

はぁと「………………」

凛「心さん?」

はぁと「…………凛には決定的に足りないものが1つある。必殺奥義だ」

凛「必殺奥義……みくの招き猫落としや光の正義執行みたいな?」

はぁと「そう。ここぞという時に使う高威力の技、それが必殺奥義」

凛「そっか…………」

はぁと(ううむ、厳しい現実をストレートに突きつけすぎたか。やはりアイドルとしてひよっ子の凛にはまだ言うべきでは―――)

凛「技名はどうしよう……ブルー、サファイア、スカイ、シアン………」ブツブツ

はぁと「技名考える前にまず技を考えろっ!!」

凛「でも格好いい技名がいいもん!!」

はぁと「もん、じゃないっての!」

ガチャ

ガンマン「シャバババッ! やっているようだな!」

凛「うん、もう帰るけど」

ガンマン「貴様にそんな暇はないっ!! 今すぐ出かけるぞ!」

凛「は? どこに?」

ガンマン「ミラージュマンのプロダクションだッ!! そこへアイドルプロデューサーとして活動している完璧超人始祖が集まるのだ!!」

はぁと「ミラージュマンってあの時のか。美優ちゃんが所属してるところだな」

凛「あぁ、あの見た目はともかく中身は紳士そうな人ね」

はぁと(あいつほぼ全裸だったもんな。いや、全身タイツなのか……?)

ガンマン「堅物だが頼りにはなるやつだ! 貴様も勉強になることがあるだろう!」

凛「ちょ、ちょっと待ってよ! 今私はレッスン終えたばっかりなんだよ!? 流石に疲れたってば!」

ガンマン「問題ないわ~~ッ!!」ガシッ

凛「ちょっ!? 頭掴まないでよ!!」

ガンマン「行くぞーーーッ!!」ダンッ!

凛「いやぁああああっっ!!」

はぁと「うわっ、飛んで行っちまった。え、てかはぁとお留守番……?」

ガンマン「シャバババッ! 着いたぞここが静岡だっ!!」

凛「あ、頭掴まれたままここまで走ってくるなんて……し、死ぬかと思った」ハァハァ

ガンマン「ふん、情けない………」

サイコマン「情けないのは貴方の頭です」

ガンマン「貴様拾式! 生きていたか~~ッ!!」

サイコマン「どこかの誰かさんのせいで死にかけましたがね。昨日無事入院しましたよ」

裕子「むむっ、凛ちゃん!お久しぶりです!!」

凛「裕子! 裕子のプロデューサーも!」

サイコマン「ニャガニャガ、私たちだけではありませんよ~~!」

光「おお、凛さん! フェスの時以来だね! 元気にしてたかっ!」

凛「うん、それなりにね。光も元気だった?」

光「ああ! あれからまた特訓の日々だ! ヒーローたるもの休みなんかないからな!! な、ジャスティス!」

ジャスティスマン「………………」

菜帆「静岡おでん美味しいですね~」モグモグ

ペインマン「テハハハハッ! どれ、私も一口………うむ、美味い!!」

凛「あっちの2人も相変わらずみたいだね」

光「どうやらここに迎えが来るみたいなんだ。だからみんなで待ってるところさ!」

菜帆「凛ちゃん、光ちゃん! はい、あーん」

凛「へ?」

菜帆「おでんですよ~ はい、あーん」

凛「いや、そんな悪いよ」

菜帆「またまた、私と凛ちゃん達の仲じゃないですか~」

凛(私との仲って……私一度菜帆に絞め落とされてるんだけど……)

光「ヒーローたるもの人からの好意を無駄にしてはいけない! あーん! あ、あふいけどおいひい!!」

菜帆「うーん、美味しいものはいいですねぇ~」

凛「そ、そうだね」

ペインマン「テハハハハ、しかし迎えとやらが来ないではないか~~? いつまで待てば良いのかわからんなぁ~~」

裕子「ムムムム! ここはこのエスパーユッコのサイキックでなんとかしてみせます!」

菜帆「裕子ちゃん、お願いします!」

凛「普段でもサイキック使えるの?」

裕子「もちろんですとも! いきますよ! むむ、むむっ! ムムムムーンッ!!」

光「しかし何も起こらなかった」

裕子「あ、あれ!? まさかのサイキック不発ですか!?」

ペインマン「テハハハハッ、いやいやそんなことはないようだぞぉ~~! あれを見ろ!」サッ

凛「え?」



ドドドドドドドッッ!!

凛「ひいっ!? なんかすごくデカイモンスタートラックが迫ってきた!?」

裕子「ちょ!? あんなの呼んでませんよ!? サイキック大暴走!?」

光「悪の組織からの刺客か!!」グッ

菜帆「石焼き芋屋さんですか!!」

サイコマン「いえ、どうやら我が裕子のサイキックが届いたようですね」


グニョングニョン…………


マックス・ラジアル「バルル~~~ッ!!」

凛「ゲーーッ! タイヤの超人!!」

ガンマン「む、貴様は確か無量大数軍の1人、マックス・ラジアル!」

ペインマン「テハハハハ! なるほど、お前が我々の迎えというわけか~!」

光「す、凄い! あんなに大きなトラックになれるなんて!! これがトランスフォームかっ!!」キラキラ

ラジアル「フッ、サインは後だぜ」

ジャスティスマン「キン骨マンかお前は……」

光「ジャスティス、第一声がキン骨マンとは間が抜けているぞ!」

ラジアル「バルル~~! ガンマン、ペインマン、ジャスティスマン、サイコマン、全員揃っているようだな! よし、では乗るが良い!!」


グニョングニョン!


サイコマン「ニャガニャガ、貴方乗り物に変身できたんですね。では遠慮なく。裕子、貴方も乗りなさい」

裕子「分かりました師匠! ささ、皆さんも早い所乗り込みましょう!」

凛「な、なんか土足だと乗り辛いな……… 一応さっきの人なわけだし………」

ガンマン「構うことはない~~!!」ドカドカ!

サイコマン「貴方は遠慮がなさすぎです」

光「よし、残りの4人も乗り込んだぞ!」

菜帆「あのー重くないですかぁ?」

ラジアル「始祖と比べたら誤差みたいなものだ!」

菜帆「比較対象がこの人たちだとあまりあてにはならない気が……」

ペインマン(テハハハハ、やはり菜帆も乙女だなぁ~!!)

サイコマン「というか、他の皆が歳の割に痩せすぎなんですよ。あぁ、光さんはなかなか健康的なお身体ですが」

光「ヒーローたるもの日頃の体作りは義務だからな! 好き嫌いはなるべく無く、よく食べよく動き、力をつけるんだ!」

ラジアル「よし! それじゃあ行くぜッ!!」ブロロロロッッ!!

凛(この見た目からして多分すごく飛ばす! どこかにしがみ付かないと!)キョロキョロ

ラジアル「全員シートベルトを付けろ!! 車酔いに弱い奴はいるか~! 法定速度は必ず守がもし気分が悪くなったらすぐに言え~~っ!!」

凛「意外と真面目」

ラジアル「当然だ! オレは“完送”の異名を持つ超人だ! 誇りにかけてお前達を送り届けてやる!」

サイコマン「は、完送?」

ラジアル「行くぜッ! バルルルーンッ!!」


~29分後~


ラジアル「よし、着いたぞ!!」

凛「もの凄い安全運転だったね」

裕子「車高が高いので眺めも良かったです!」

ラジアル「ここからは数多くのセキュリティがお前達を待っている。気をつけて進め!! それではなっ! バルルーッ!!」ドドドドドッ!

光「轟音と共に去っていった! って、サインもらうの忘れたッ!!」ガーン

サイコマン「さて、着きましたね。ここがミラージュさんのプロダクションですか」

菜帆「うわ~~大っきいですねぇ! 10階建てのビルですか~!」

ガンマン「よぉ~し、それではとっとと入るぞ!」ズンズン

ダルメシマン「おおっと待ってもらおうか! 何者だお前達は!!」

菜帆「うわぁ!? ワンちゃん!?」

ペインマン「テハハハハ、ダルメシマンではないか! 貴様ここで何をしているんだ~?」

ダルメシマン「オレはこの4߂プロダクションの玄関! “完玄”ことダルメシマン!!」

ダルメシマン「怪しい輩が忍び込まないよう昼夜を問わず見張り続ける番人よ! ここを通りたくばこの俺を倒してからにするんだなッ!」

凛「番人というか番犬じゃ………」

ダルメシマン「マッドドッグトゥース(甘噛み)ッ!!」

凛「あ痛ッ!?」

ダルメシマン「貴様! 二度とオレを番犬呼ばわりするな!! オレは完全なる猟犬よぉ~!!」

裕子「お手!」

ダルメシマン「ウォン!」

光「おかわり!」

ダルメシマン「ウォンッ!」

菜帆「ハウス!」

ダルメシマン「ウォンウォンウォーン!!」ダダダダダッ!

サイコマン「………………」

凛「………………」

ジャスティスマン「何をしている、早く行くぞ」

凛「ねぇ、あの人って―――」

サイコマン「何も言わないでください! あぁ、無量大数軍の一員ともあろうものが情けない………」ガクッ

ガンマン「シャバババッ!」

光「チームワークの勝利だッ!!」

光・裕子・菜帆「イェーーイッ!」パンッ!

ペインマン「うむ、これからもこの4人が互いに助け合い、時には競い合いながら高みへ上り詰めていくだろう! テハハハハ~~!!」

凛「こうしてみるとアンタ、一番まともだね」

サイコマン「えぇ、お褒めに預かり光栄です………」


ジャック・チー「待ってもらおう」

裕子「なっ! 蛇口の超人!?」

サイコマン「なんなんですかここは!? 無量大数軍のバーゲンセールですか!!」

ジャスティスマン「………………」

光「むむ、隙がない…… これは一筋縄では行かなさそうだ。だが、それでこそ戦い甲斐があるッ!!」

ジャック・チー「待て、我輩はこのプロダクションの清掃を任されている“完清”ことジャック・チーだ。人間どもよ、全員手を前に出すがいい!」

裕子「は、はぁ」

凛「こうでいいの?」

菜帆「はい~」

光「とうっ!」

ジャック・チー「行くぞ! ジャック・チーのボイリング・ショット(39℃)!!」ドババババッ!

光「うわっ! びっくりした!」

裕子「あっ、でもほら見てください!」

凛「うわ凄い、手がピカピカになってる!」

ジャック・チー「ジャジャジャ~、手を清潔にしなくてはバイ菌が入って病気になってしまうからな。さぁ、入るがいい」

ペインマン「テハハハハ、では我々も―――」

ジャック・チー「おっと、そこで待ってもらおう。4人ともそこに一列で並べ!」

サイコマン「はぁ」

ガンマン「ふん、何をする気だ」

ペインマン「テハハハハ~~!」

ジャスティスマン「……」スッ

ジャック・チー「完璧滅菌ボイリング・ショット(346℃)!!」ドババハバッ!!


サイコマン「アッツゥゥッッ!!?」

ペインマン「デポハァッ!!!」ブパンッ!

ガンマン「グアアァッ!?」

ジャスティスマン「ハワー!」タンッ!


光「おお、流石ジャスティス! 華麗に躱した!」

菜帆「あ、あぁ~~っ!! 私のプロデューサーさんがまた破裂しちゃった!?」

裕子「あわわわわ! し、師匠大丈夫ですか!?」

凛「ふーん、流石のアンタもこれは効くんだね」

ガンマン「もっと心配しろーーッ!!」

ジャック・チー「滅菌完了だ。さぁ通るといいだろう。我輩はビル周辺の清掃へ出掛けるとする」スタスタ

ジャスティスマン「行くぞヒカル」

光「他の3人はこのままでいいのかジャスティス! ヒーローたるもの苦しんでいる人を見たら助けなくてはっ!」

ジャスティスマン「我々は体を極限まで鍛えた完璧超人始祖だ。その程度、なんの問題もない」

光「ならよし!」

凛「いいの!?」

菜帆「私のプロデューサーさん、死にかけてるんですけど~!?」

裕子「でも師匠も認めているジャスティスマンさんが言っているのならそうなのでしょう! ですよね師匠!!」

サイコマン「ニャ、ニャガ…………た、確かにそうは言いましたが……でもそれとこれとは話が……」シュウゥゥ

凛「もう煮えちゃってるじゃん……」

裕子「返事は煮え切らないですけどもね!」


ミラージュマン「ようこそ、我が4߂プロダクションへ!」

ガンマン「なにがようこそだこのヤロー!!」グワッ

サイコマン「貴方は無量大数軍にどういう教育をしているのですか!! ペインマンさんはもう死にかけてるんですよッ!?」グワッ

ミラージュマン「ゴバッゴバッ! ペインマンは美優殿が介抱しているから問題はない。それに高々350℃程度の熱湯で破裂するとは、アイツはそんなにヤワな身体をしていたか?」

ジャスティスマン「一度全ての緩衝材を破壊されているからな。どんなに素晴らしいものも一度傷付けば脆いものだ」

サイコマン「そういう問題ですか……」

ちひろ「まぁまぁ、みなさん無事なんですし大丈夫ですよ」

ジャスティスマン「センカワ、お前も来ていたのか」

ミラージュマン「今回お前達を呼んだのはセンカワだ」

ちひろ「ええ、ちょっと聞きたいことがありまして。それのついでに地上に出てきているみなさんの近況報告も聞こうかと。差し当たって一番心配なのはガンマンさんなんですが」

ガンマン「ふん、問題ない。あのサトウとかいう女のトレーナーとしての腕は確かだ」

凛「それはそうだけどさ、アンタ自身がなにもしてないよね」

ガンマン「ふん、私はこんな風に雑魚人間の世話をするのは好かん!」

ちひろ「ガンマンさんっ!」

サイコマン「おやおや、やはりお下劣な貴方にプロデューサーとしての能力はなかったみたいですねぇ~~?」

ちひろ「サイコマンさんも煽らない! それより貴方達はどうなんです?」

裕子「我々に問題はありません!! ね、師匠!」

サイコマン「ニャガニャガ、お陰さまで裕子のアイドルランクもぐんぐん上がっていってます。ザ・マンへの報告が楽しみでなりませんよ、ニャガニャガ!」

光「アタシはまだまだ未熟だ! でも向上心と正義の心は誰にも負けないと自負している!」

ジャスティスマン「ヒカルならば問題ない。我が名にかけて一流に育て上げてみせる」

光「もちろんだ!」

ちひろ「それにしてもペインマンさんは遅いですね~」

菜帆「全身大ダメージでしたし……心配です………………」

ペインマン「テハハハハ! みんな揃っているようだな!」

美優「あ、ペインマンさん……あまり激しく動いてはダメです………」

菜帆「あ、プロデュ……サ………?」

凛「うわっ!? 全身可愛いアップリケだらけ!?」

裕子「一つ一つの緩衝材にびっしり付いてますけど!?」

ペインマン「この美優殿の縫合術は完璧だ! どうだ菜帆よ、生まれ変わったこの姿は! テハハハハーーッ!!」

菜帆「あ、はい。いいと思います」

凛「真顔。そして敬語」

裕子「ドン引きですね!」

ちひろ「可愛い…………フフッ」

ペインマン「テハハハハ、菜帆も前回のフェスの反省を活かして猛特訓中だ!」

菜帆「はい頑張ってます」

光「どうした菜帆さん! 目が死んでいるぞ!?」

ガンマン「シャバババ、流石にショックが大きすぎたようだな!」

サイコマン「そ、それよりも! ミラージュさん、貴方のところのアイドルはどこにいるんです?」

ミラージュマン「ふむ、そろそろ公園から帰ってくるはずだが」

ガチャ

美優「あら、どうやら帰ってきたようですね」


ダダダダダダッ!


仁奈「ただいまでごぜーます!!」ダキッ

ミラージュマン「おお、仁奈 。公園は楽しかったか?」

仁奈「楽しかったでごぜーます! クラッシュおにーさんとマーリンおにーさんに遊んでもらったですよ!!」

美優「あらあら、それはよかったわね」

仁奈「うん!」

サイコマン「この娘が貴方のところのアイドル、ですか」

ミラージュマン「そうだ。よし仁奈よ、このお兄さんとお姉さん達にご挨拶をしなさい」

仁奈「うわー!! 今日はデカイ人がいっぱいいるー!! それにピエロさんも!! 今日はお祭りかサーカスでごぜーますか!?」

サイコマン「ピエっ……! そ、それはもしかして私の事ですか?」

ミラージュマン「仁奈よ、その男はピエロに見えるが実はピエロではないぞ」

ガンマン「ピエロなんて良いものではないド腐れ外道だ」

サイコマン「ド腐れ……ッ!?」

仁奈「そ、そうだったでごぜーますか。ごめんなせーです……」

サイコマン「いえいえ、怒ってはいませんよ。ニャガニャガ」

仁奈「改めて仁奈の名前は市原仁奈でごぜーます! この4߂プロダクションでアイドルをやってやがります!」

美優「仁奈ちゃん、ここにいるお姉さん達もみんなアイドルをやっているのよ」

凛「私は渋谷凛。よろしく仁奈ちゃん」

裕子「堀裕子です! よろしくお願いします!」

仁奈「うわぁ~ おねーさん達もアイドルでやがりますか!!」キラキラ

菜帆「海老原菜帆だよ~」

光「南条光だ! よろしくな仁奈ちゃん!」

仁奈「わ~い! 一気に友達が4人も増えた~!!」

クラッシュマン「やったな仁奈 !!」

マーリンマン「ピョピョ~! オレも自分のことのように嬉しいぜ~!」

仁奈「わーいわーい!!」

クラッシュマン「バンザーイ!!」

マーリンマン「ピョッピョーーッ!!」ゴロンゴロン!

ペインマン「テハハハハーー! 何をしているんだお前達ぃ~~!」

クラッシュマン「ギガッ!? それはこっちのセリフだ、なんだアンタのその全身のザマは!?」

マーリンマン「全身アップリケだらけじゃねぇか! 正直悪趣味だぜ?」

ペインマン「テハハハハ! 全身が破裂していたところをそこの美優殿に介抱してもらったのだ!」

マーリンマン「よく見りゃ素晴らしいじゃないか! なぁクラッシュマン!」

クラッシュマン「オレは最初からそう思っていた! うんうん、美優殿の看護は最高だとも!」

裕子「おおう、サイキック手のひら返し!」

マーリンマン「おお、お前が仁奈の友達か!」ガシッ

裕子「ひいっ!?」

クラッシュマン「これからこの仁奈をよろしく頼む!! 本当に良い子なんだ!!」ブンブン!

裕子「あばっあばばばばばっ!!」ガクガクガクガク

光「おおっ! 裕子さんの姿が何重にも見えるぞ!!」

裕子「こ、これぞサイキック影分…ブンブンブンブン、ブン……!!」

サイコマン「巨握の掌~~ッ!!」

クラッシュマン「ギガッ!?」

マーリンマン「ピャガッ!?」

裕子「あふぅ………」

サイコマン「貴方達、私の裕子にその薄汚い手で触れるとはいい度胸ですッ!!」

クラッシュマン「ギ、ギガ~~ッ!!」ギチギチ

マーリンマン「イタタタッ! これはダルメシマンの役目だろ!!」ギチギチ

凛「す、凄い! 裕子のサイキック・ハンドパワーと同じだ!!」

ガンマン「というよりこちらが本家だ。忌々しいがこいつの握力はこの私でさえ苦戦を強いられる」

サイコマン「このままお2人の顔を握り潰して差し上げましょう!」ググッ!

ミラージュマン「まぁ落ち着け拾式」ガシッ

サイコマン「ぐっ! は、離してくださいミラージュさん」

ミラージュマン「我がプロダクションの従業員を潰す気か」

サイコマン「従業員ですって!? さっきからわらわらと沸いて出てくると思ったら!」

美優「ええ、“完防”のクラッシュマンさんと“完泳”のマーリンマンさんです」

クラッシュマン「ぐうぅ……顔が破裂するかと思った………」

凛「てか完防とか完泳とかなんなの?」

ミラージュマン「ゴバッゴバッ、この日本は地震が多い島国として有名だ! そこで例えば地震が起きたとしよう、仁奈!!」

仁奈「おおーっ!! クラッシュおにーさんに抱きつけー!!」ガバッ

クラッシュマン「“完防”アイアングローブ!!」グワァッシャ!!

仁奈「うおーすげーです!! かまくらの中みてーだー!!」

ミラージュマン「と、このように完璧なシェルターの中に隠れることができるのだ!」

マーリンマン「もし津波がきたらオレの出番だぜ! どんな荒波だろうとオレにとっては流れるプール当然よーーッ!!」


仁奈「マーリンおにーさん、また今度プール行きてーです!!」

マーリンマン「おお、遊びに行こうな~」

クラッシュマン「ググッ……オレはプールには行けない……錆びるし沈んでしまう………」

仁奈「美優おねーさんも一緒ですよ!」

美優「えぇ、一緒に行きましょうね」

ちひろ「ええと……そろそろ次に進みたいんですけども………」

マーリンマン「そうか、それならオレ達は席を外すとしよう」

クラッシュマン「ギガギガ、会議には茶菓子が付き物だ。アイツを呼んでこよう」



ちひろ「はぁ、やっと静かになりましたね」

光「このプロダクションは凄く賑やかだな!」

菜帆「楽しそうで良いですね~!」

ちひろ「えっとですね、とりあえず近況報告です! 今のところ地上に出てきている完璧超人始祖は全部で7人、その内5人がここにいますね」

‎4߂プロダクション
プロデューサー:ミラージュマン
アイドル:市原仁奈

92プロダクション
プロデューサー:ペインマン
アイドル:海老原菜帆

16プロダクション
プロデューサー:ジャスティスマン
アイドル:南条光

Iプロダクション
プロデューサー:ガンマン
アイドル:渋谷凛

4×2=3プロダクション
プロデューサー:サイコマン
アイドル:堀裕子


菜帆「ライバルが沢山ですね~これは気合い入れないと!」

光「他の2人はどんな人なんだ、ちひろさん!」

ちひろ「1人は多分中継が繋がるかと……ていっ!」


ピッ



『うおおおーーっ!! おい兄ちゃん、お嬢を守れ!!』

『モガーーッ!!』ドゴッ!

『うがぁっ!? ば、バケモンだこいつ!!』

『おうアビス! 後ろを見んかい!ハジキに注意せえ!!』

『死ねーーーっ!!』バンッ!

『アビスガーディアン!!』

『なっ!?』

『うぉおおお!! グレイブヤードタックル!!』ドゴォ!!

『ぐわぁああ!!』

『このオレの背後を狙うのは不可能だと思いなっ!!』

『ええぞ! ウチも負けてられんのぅ、加勢するぞアビスッ!!』

『よしテメェら! お嬢とアビスマンさんに続けぇーー!! 今日が奴らの組の壊滅記念日だーーッ!!』



ちひろ「ちょっとアビスマンさん!? 貴方何やってるんですか!?」

アビスマン『この声はセンカワか。見りゃ分かるだろ、スカウト中だ!!』

『おいアビス何やっとるんじゃ! まだカチコミは終わっとらんぞ!! 首を取れーーッ!!』

アビスマン『まぁちょっと待て、すぐ終わる! 分かるだろうセンカワ、今は取り込み中だ! しばらく後にもう一度連絡をよこせ!!』

ちひろ「ちょ、そんな勝手な!?」

アビスマン『今行くぞ巴~~ッ!! モガーーーーッ!!』


プツン


凛「………………なにあれ」

菜帆「なんかおっかない人が沢山いましたけど~」

仁奈「スゲー! にんきょー映画みてーだったでごぜーます!!」

ちひろ「あぁ、なにやってるんですかあの人は………」ガクッ

美優「あの……あれ、日本ですよね? 拳銃とか出てきてましたけど……」

ちひろ「ふ、深く考えないようにしてください……!」

サイコマン「あの人も大概バカですからね」

ちひろ「そ、それとですね! あと一人なんですけども!!」

バタン!

ピークア・ブー「よし仁奈! クッキーが焼けたぞ!!」

仁奈「クッキーでやがりますか!!」キラキラ

菜帆「クッキーですか!!」キラキラ

ペインマン「テハハハハ!! クッキーとは楽しみだーーッ!!」

ガンマン「ペインマン、お前そんなに食に対して貪欲だったか?」

サイコマン「今度はピークア・ブーですか……もう何が来ても驚きません………」

ピーク「オレは“完味” ピークア・ブー! この4߂プロダクションの料理人だ!」

菜帆「料理人がいるんですか!!」ガバッ

光「おお、すごい食いつきだぞ菜帆さん!」

ピーク「さあ仁奈、たんと召し上がれ! 客人達も遠慮はしなくていいぞ」

仁奈「わーい!! す、スゲーうめーですよ!!」

菜帆「ウメーウメー!!」バリボリ

裕子「すごい食べ方してますね! あ、でも本当に美味しい!」サクッ

光「おお、疲れた身体に活力がみなぎるようだ!」

サイコマン「ふむ、なるほど……悪くはありませんねぇ」

ジャスティスマン「…………………………」

光「ほら、ジャスティスも! 本当に美味しいからさ、さぁ口開けて!」

ジャスティスマン「……」ヒョイ

光「あっ」

ジャスティスマン「……確かに美味い」

光「全く、照れなくてもいいのに。ジャスティスも可愛いところがあるじゃないか! あははははっ!」

凛「でも本当に凄いね、お店のよりも美味しいよこれ。作ったの?」

ピーク「ああ、仁奈のために急成長したんだ!」

菜帆「あぁ、でも本当に美味しい~ こんなに美味しいものを食べたのは初めてかも~!」

ペインマン「テハハハ! 菜帆よ、お前の作るケーキもそれは美味ではないか~!!」

仁奈「ケーキ! おねーさんケーキ作れるですか!?」

菜帆「本当は食べるの専門の方がいいんだけれどもね~!」


仁奈「いいなぁ~ 仁奈もケーキ食べてーです!」

ミラージュマン「よし分かった!」ガシッ

ピーク「ちょっ………」

ミラージュマン「ゴッバァアアアアアッッ!!!」

ピーク「うぎゃー!!」ビババババババ

凛「うひゃあ!?」

裕子「な、なんですか!? 急に雷が!! だ、大丈夫ですか!?」

ピーク「………………ギャ」

裕子「ん?」

ピーク「ホンギャーー!! ホンギャーー!!」

裕子「ひいっ!?」

光「急に泣き出したぞ!? な、なんだこれは!? まさか精神退行光線だったのか!?」

ジャスティスマン「ヒカル、大正解だ」

ミラージュマン「来い、マックス・ラジアル!!」

ラジアル「バルルルーン!!」ガシャ-ン!

凛「うわぁっ!? 今度はさっきのタイヤ男がガラスブチ破って飛び込んできた!! ここ10階だよ!?」

ミラージュマン「ラジアルよ、今度はケーキ職人の所に放り込んで来い!! 仁奈にとびっきりのケーキを食べさせるのだッ!!」

ピーク「ホンギャ~~ッ!!」

ラジアル「任せろ! この“完送” マックス・ラジアル、完璧にこいつを送り届けてみせるぜ!! バルルル~~ッ!!」ガシャ-ン!

ピーク「ホンギャ~~~!!」

凛「別のガラスぶち抜いて出て行った!? もうメチャクチャだよ!!」

光「それにこんなにガラスを破ったりしたら危ないぞ! 仁奈ちゃんの目にガラスが入ったりしたらどうするんだ!」

仁奈「ありがとーでごぜーます、クラッシュおにーさん!」

クラッシュマン「ギガギガ! 我こそは“完防” クラッシュマン、仁奈の安全はオレが守る!! どんな攻撃からも防御してやろう!!」ギギギギ

凛「い、いつの間に………」

クラッシュマン「それではな、ギガギガ!」

仁奈「また後で遊ぶでごぜーます!」

ペインマン「テハハハ、もちろん私はノーダメージだ!!」

菜帆「ほっ……」


ちひろ「ああもう!! さっきから全く話が進まないじゃないですか!!」

ガンマン「ミラージュマンのプロダクションの従業員が多いせいだろう」

裕子「そりゃこんなに大きなビルになりますよね!」

凛「というか、なんの話をしていたんだっけ?」

ちひろ「完璧超人始祖の一人の話ですよ! 今日ここに来てくれるって言っていたのに………」


プツン



ミラージュマン「ゴバッ!?」

美優「きゃっ!? て、停電ですか………? 真っ暗になっちゃいました」

仁奈「うおーー! 美優おねーさんにくっつけーー!!」ガシッ

裕子「くっ……な、何も見えません! ここはこのエスパーユッコのサイキックでなんとか―――」


「クックック………」
「フフフ………」


凛「誰!?」




「太古の刻に天啓を受けし者達よ。今こそ誓いを果たさん」

「闇夜に生きるボク達に、この輝きは毒だったからね。遅れた非礼を先ずは詫びよう」


菜帆「な、何も見えません~!」

光「怪しいやつらめ! 姿を見せろ!!」



「ハーッハッハッハ! 良かろう、輝きの可能性を秘めし乙女達よ」

「さぁ、共に祝福の歌を奏でよう! 輪廻の時を生きるボク達の生誕に!」


カッ!



神崎蘭子「凶鳥に魅入られし片翼の堕天使、神崎蘭子!」

二宮飛鳥「凶鳥より天啓を受けし片翼の天使、二宮飛鳥!」


蘭子・飛鳥「我らダークイルミネ―――」



ミラージュマン「確保~~ッ!!」

マーリンマン・クラッシュマン「うぉおおおおおーーーーっ!!」ダダダダッ!


蘭子「え、ふぎゃっ!?」

飛鳥「なっ!? うぐっ!!」

マーリンマン「テメェ達何者だ!」

クラッシュマン「仁奈の可愛さを盗みに来た産業スパイか!」

蘭子「ひいっ……!!」

飛鳥「くっ、この力……振りほどけない! 普段のボク達はこんなにも無力なのか……!」

蘭子「わ、我が友飛鳥~ 何をしているか! 未だ我らの降臨の儀は継続中なるぞ!」

飛鳥「蘭子、すまない。これが運命だったようだ………」

蘭子「そ、そんな!? この幻影の城が終焉の地だというのか!?」

凛「ね、ねぇちょっと…… その二人を離してあげなよ………」

ミラージュマン「そういう訳にはいかん。この者共は許可なく我がプロダクションに入って来ているのだ」

美優「ミ、ミラージュマンさん。そ、そんなに神経質にならなくても…… ほら、ね? クラッシュマンさんもマーリンマンさんもその手を離してあげたら……」

マーリンマン「ぐっ、いくら美優殿の進言でもそれは出来ないな!」

クラッシュマン「ああ、仁奈の身を守ることこそが我らの使命! 取り敢えずこの2人は別室へ―――」



「カラララ~~ッ!!」

ヒュンッ!


クラッシュマン「ぐっ!?」バシィッ!

マーリンマン「うおっ!」バシッ!


ミラージュマン「む、何奴だ」

菜帆「これは……黒い羽?」

「ふむ、何奴とはあんまりな物言いではないか?」

ペインマン「その声……なるほど、全て合点がいったぞ」

ガンマン「シャバハババ、そういうことであったか!」

光「ジャスティス、あれが前に言っていた………」

ジャスティスマン「そうだ」

サイコマン「なるほど、この2人が貴方のアイドルという訳ですか……カラスマンさん」

カラスマン「カラララ~~ その通りだ」

凛「カラスマン………見たまんまの名前なんだ」

カラスマン「センカワ並びに諸君、遅れてすまなかった。先程のライブバトルが思いの外長引いてしまってな」

飛鳥「すまないねカラス。どうやらボク達もまだまだだったみたいだ」

カラスマン「勝利したのだ、気を落とすことはない。それにそのことを理解できただけでも価値ある戦いだった」

蘭子「我らが魔力は未だ満ちてはおらぬ。覚醒への旅へ赴くためにいざ手を取り合わん!」

飛鳥「勿論さ蘭子。ボク達の共鳴はまだ始まってすらいないのだから」

ガンマン「…………………おい」ツンツン

凛「……なに? てか脇腹つつかないでよ」

ガンマン「コイツらは何を言っているんだ?」

凛「私にも分からないよ」

ガンマン「……む、貴様からはあの2人と似た空気を感じたのだが………どうやら嘘は言っていないようだ」

蘭子「ほう、よもや我等と同じ瞳を持ちし者がいようとは」

飛鳥「ふっ、だが君はまだその眼を開眼していないようだ。いや、もしかしたら封印してしまったのかもしれないね」

凛「は、はぁ……?」

サイコマン「……………裕子、どういうことです?」

裕子「早い話がサイキックという事です!」

光「アタシだってヒーローとして覚醒するために毎日頑張ってるんだぞ! 多分そういう事だ!」

菜帆「私だって色々頑張ってますよ~ たくさん食べてよく寝てます~ そして目が覚めたら顔を洗って覚醒してます~」

サイコマン「もういいです………」

サイコマン(………この3人、頭がチョット弱いようですね。まぁ裕子はそんなところも魅力的ですが)

蘭子「ふ、ここには我らと共鳴できる者はいないようね。悲しい運命と受け入れてはいるが、それでも我が心が渇きゆく……」

飛鳥「悲観することはないさ蘭子。それが世界の理なのだから」

ちひろ「え、えーっと、あのぉ…………」

飛鳥「おっと、すまない廃人達の導き手よ。自己紹介が遅れたようだ」

蘭子「我らはダークイルミネイト、此の世界の頂へ登り詰める者」

飛鳥「ボク達はダークイルミネイト、有象無象の偶像を征する者さ」

仁奈「何言ってるかさっぱりわかんねーけど、とにかくすげー自信でごぜーます!!」

サイコマン「あの、カラスマンさん。この人たち何を言ってるんです?」

カラスマン「カ、カァ………」

サイコマン「ちょっと嘘でしょ!?」

ジャスティスマン「お前も意思疎通できていないのか、カラスマン」

光「お前も、てことはジャスティスさえも理解できていないのか! こ、これは強敵だぞ………」

サイコマン「それ、何気に致命的ではないですか? そのうち潰れますよ、貴方のところのプロダクション」

蘭子「従僕の道化師よ、その心配は無用だ。我らの邂逅は運命よ!」

飛鳥「それならばボク達の成功もまた運命によって約束されているのさ」

凛「………………ッ!」ハッ!

凛「ねえ、アンタ」

ガンマン「なんだ?」

凛「アレやってよ。ほら、あのピカーってやつ」

ガンマン「おお、その手があったか! おい、貴様ら!!」

蘭子「真実の探求者よ、何用か」

飛鳥「ふふ、ボク達に何か用かい?」

ガンマン「真眼(サイクロプス)!!」カアアアァァァッッッ!!


蘭子「ぴいぃいいいっ!!?」

飛鳥「うぐわぁあああっ!!?」


光「な、なんだ!? アイビームか!?」

菜帆「ま、眩しいです~」


シュウゥゥゥ……………


飛鳥「くっ……何も起こらないじゃないか。驚愕させられたが……」

蘭子「うう……いきなり何するんですか~!」

飛鳥「全くだ! キミは一体何を………何、を………?」

蘭子「どうしたの飛鳥ちゃん?」

飛鳥「ゲ、ゲェェ!? ら、蘭子が……蘭語がが!? 熊本弁が!?」

ガンマン「シャバババ! どうやらそっちの女は嘘をついていないようだな! その付け毛も剥ぎ取りたかったがアイドルということで大目に見てやろう。だが!」ギロッ

蘭子「ひいっ!? な、なんです、かぁ……?」

ガンマン「この私の前で自分を偽ろうなどと無礼千万だ! シャバババババ!!」

蘭子「プ、プロデューサー! この人怖いよぉ!」

カラスマン「ガンマン、貴様という奴は……!」ワナワナ

飛鳥「ちょ、落ち着かないか! カラス、キミが憤るのも無理はないが―――」

カラスマン「有り難い! これでやっとこの蘭子と意思疎通ができる!!」ガシィッ!

ガンマン「シャババババ! 我々は完璧超人始祖だろう。共に研鑽し高みを目指すためならば相応の協力は惜しまぬ」

ちひろ(その考え方を完璧超人始祖以外の人たちにも適用させて欲しいんですけど……)

凛「よし、思い通り!」

菜帆「凛ちゃん、プロデューサーさんと仲良しなんですね~」

凛「え、冗談よしてよ」

裕子「まさか凛ちゃんのプロデューサーさんがサイキックを使えるとは……… 世の中は案外狭いです」

凛「サイキックではないと思うけど………」

蘭子「私もサイキックが使えたらなぁ~♪」

仁奈「仁奈もエスパーになりたいですよ!」

ミラージュマン「ゴバッ!? よし、ピークをユリゲラーの所へ投げてこい!!」

美優「あの、さっきケーキ職人のところへ向かったはかりですよ」

ミラージュマン「ぐっ……! 早まったか………」

ちひろ「はいはい、皆さんお静かにお願いします。これでやっと話ができます」

ペインマン「うむ、そういえばまだ我らをここへ呼んだ理由を聞いていなかったか」

カラスマン「おい待てペインマン。お前、いつからそんな悪趣味な格好になった」

ペインマン「テハハハハ~!!」

カラスマン「笑って誤魔化すな」

ガンマン「ザ・マンからの伝達か何かか?」

ちひろ「単刀直入にお聞きします。貴方達の中で最近シングマンさんと連絡を取った方はいますか?」

カラスマン「シングマンか。そういえばアビスマン共々今日は来ていないようだが」

ペインマン「テハハハ、アビスマンならば先程中継で存在は確認している。地上に出てきているのは間違いない」

サイコマン「そう言えば最近見ていませんが、流石に出てきているでしょう。あれほどザ・マンを敬愛しているというのですから」

ジャスティスマン「…………………………」

カラスマン「どうかしたかジャスティス。そのように難しい顔をして」

ジャスティスマン「……ガンマン。お前、シングマンを知っているか?」

ガンマン「シングマン? なんだそれは、そんなもの知らん」

ちひろ「は?」

ジャスティスマン「センカワよ。これが答えだ」

サイコマン「……………ニャガ」

ペインマン「………………なるほど」

カラスマン「お前………また」

ミラージュマン「………………またやったのか」

ガンマン「どうした、全員そんな顔をして」

ちひろ「ガンマンさん……貴方という人はッ!!」ワナワナ










ちひろ「またシングマンさんを殺しましたねッ!!」

おしまい

シングマン…

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