【デレマス】千枝ちゃん……16歳!? (25)
「……」
「えっと」
「……変わっていませんね」
「うぅん、変わっていたら逆に変ですからね」
「それじゃあ……」
CuP(以下P)「あ、あれは……!」
P「ピンって来た!よ、よし!」
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P「あ、あの!」
?「はい?」
P「アイドルに興味はありませんか?」
?「ふふっ」
P「え?」
千枝16歳「私、元アイドルなんですよ」
いわゆるタイムトリップモノです
クローン技術など、倫理感に反する(かもしれない)内容が含まれてます
お気になさる方は、ブラウザ事バックをお願いします
―事務所
P「というわけで」
千枝「千枝16歳ですっ!」
菜々「♪伊代は……ではなく……うわっ、お肌がピチピチしてます!」
卯月「あはは……」
美穂「で、でも千枝ちゃんって言うより……」
響子「美波さんと美優さん……」
智絵里「それから茄子さんに文香さんを足して、若くしたような……」
まゆ(物凄い色気ですねぇ……)
紗枝(あと、胸……軽く見積もって90はあるどすな)
千夜(くっ……)
杏「でも、どうしてまた何で来たのさ?タイムパラドックスとかいいの?」
千枝「はい、それですが……」チラッ
晶葉「ん?私か?」
志希「にゃはは~未来の匂いって、どんなんだろうね~」
P「込み入った話があるなら、会議室が開いてるから」
千枝「すみません……」
晶葉「……未来の技術でも拝まがまさせてくれるか?」
志希「それとも病気の特効薬かにゃ~」
千枝「……」
バタン
ゆかり「いったいどうしたのでしょうか?」
法子「未来のドーナツとかないのかな?」
有香「法子ちゃんってば」
フレデリカ「……」
幸子「ん?どうしたんですか、フレデリカさん。未来のボクもさぞかしカワイイと思っていただけましたか?」
フレデリカ「……」
フレデリカ「あの子……千枝ちゃん。今、否定しなかった」
杏「あ、やっぱり?」
かな子「えっと……未来の道具~!」チッチャララーッ←例のSE
智絵里「なんでやねん!」ベシッ
みく「あのね……今はそんな話じゃないにゃ」
杏「冗談じゃなくて、特効薬の方」
裕美「特効薬……何かの病気?」
あかり「っ!?……世界が滅びるかもしれないんご!?」
ほたる「わ、私のせいですか?」
歌鈴「そ、そんにゃ……痛…うぅ……また噛みました」
ちとせ「……話が終わるまで待ちましょう」
杏「……そだね」
ちとせ「滅びの方向へ走るか、再生と誘うか……」
悠貴「わわわ……そんな……」
こずえ「……」
ガチャ
晶葉「……」
志希「……」
一同『……』
菜々「か、帰ってきましたけど……」
美玲「ひょ、表情が暗いぞ!」
里奈「す、スマイルスマイルぽよっ!」
フレデリカ「……フフーン、やっぱり世界は滅びるのかな?」
桃華「ふ、フレデリカさん!」
有香「いきなりそんなことを!?」
晶葉「いや……世界はまだ滅びないさ」
志希「ただ……それより悪いこと…………とだけは言えるかな……?」
一同『っ!?』
P「それはいったい……?」
響子「な、何か手伝えることはありますか?!」
卯月「もし、私たちにできるなら……」
智絵里「な、なんでもします!だから……」
晶葉「ありがとう……すまない。気を使ってくれて」
志希「とりあえず、今日明日でどうにかなる話じゃないから……」
千枝「私からも……ごめんなさい。今はまだ言えません。でも……必ず皆さんの為になることですから」
杏「世界が滅びる程ではない……でもわざわざクールの子がキュートの人間を頼って来るってことは……」
フレデリカ「クールかキュートの子が死んじゃうってこと?」
千枝「っ……」
杏「……なるほど。否定はしないけど、肯定できたわけじゃない」
フレデリカ「となると……死ぬのは」
こずえ「……ぷろでゅーさー……?」
P「まさか……おいおい……」
千枝「……」ポロッ
まゆ「嘘……」
まゆ「嘘ですよね!嘘だといってください!」
まゆ「ほ、ほら、まゆがクールのプロデューサーさんのお家の鍵のスペアを入手してきますよ。だから……だから……」
千枝「……ご……めん……なさい……」ポロポロ
まゆ「」
まゆ「イヤァァァァァァァァァーっ!!」
まゆ「……」
まゆ「」バタン
智絵里「まゆちゃん!?」
紗枝「まゆさん!?」
美穂「ど、どうしよう……きゅ、救急車?」
P「……死ぬのか……俺……」
晶葉「いや!大丈夫だ、助手!!」
志希「アタシ達が!……いいえ、パパ達とかあらゆる手段で何とかしてみせるから!!」
P「ふ、二人が言うなら大丈夫だな……」ヨロヨロ
かな子「プロデューサーさんっ!」ガシッ
みく「しっかりするにゃ!」
あかり「あわわわ……倒れちゃダメんご」
P「す、すまん……」
みく「大丈夫だにゃ。あの二人が全力でかかるというなら、心配いらないにゃ。それより未来技術で何かしでかさないかの心配がいるにゃ」
P「……あはは……そうだな。みくの言うとおりだな」
みく「うんうん。まったくPチャンは慌てんぼうだにゃ」
幸子「……」
美玲「どうした、幸子?」
幸子「みくさん……震えてる」
美玲「え?」
幸子「なのに……あんなに一生懸命にプロデューサーさんを……」
幸子「ボクは……何もできなかったというのに」
美玲「幸子……」
杏「とりあえずブレインストーミングしてみようか?」
裕美「ブレインストーミング?」
千夜「些細な意見でも出し合い、インスピレーションに訴えることがあれば成果に繋がるという意見交換の場だ」
ちとせ「そういえば……未来ってどうなってるの?」
千枝「っ……」
紗枝「ちとせはん。さすがに直な……」
千枝「……大丈夫です」
千枝「簡単に言いますと、今から三年後。男性の方ばかり罹患し、死亡率が高いウィルスが発生します」
千枝「ここでは最初に、キュートPさんから。そしてパッションPさんに移り……そして……あの人も……」グスッグスッ
杏「あぁ、大丈夫。もう大丈夫だから……それは……」
千枝「ごめんなさい……で、あちらでも晶葉さんと志希さんは頑張っていたのですが、少し間に合わなくて……」
卯月「……え?少し……ですか?」
千枝「はい……わずかに生き残った人から作り出したワクチンができまして、ようやく病気からは回復しようとしてます」
杏「んー。何かアレだな。まだ何かあるでしょ。私たちに言えない事とか……」
千枝「……」ビクッ
千枝「……」
千枝「あとを追うように……皆さんも……」
一同『っ!』
ちとせ「なるほど。濃厚接触ってアレね」
千夜「普段から接触が多ければ……というヤツですか?」
千枝「はい……」
千枝「キュートとパッションの子は特に……」
卯月「……未央ちゃんとか唯ちゃんとかよく抱き付いてますからね」
千枝「……」
美穂「あれ?そうすると、クールの子とかは……?」
桃華「ありすさんとかぐいぐい行きますし、美優さんや楓さんも」
千枝「え……ええと…………今から一年弱後ぐらいあとに、クールPさんに子供が生まれまして……その」
一同『あー…………』
杏「……」
千夜「……」
ちとせ「どうかしたの?二人とも怖い顔よ」
杏「ん……ちょっとね」
千夜「私は、お嬢様の心配を」
ちとせ「ありがとう。でも、真っ先に死んでそうね」
千枝「いえ、一番最初は……ごめんなさい。何人か同時でしたから……」
ちとせ「あらよかった。で、いつ死んだのかしら?」
千枝「あの……その……」
ちとせ「ん?」
千夜「お嬢様……そろそろ……」
ちとせ「えぇー……せっかく死ぬ時期を知ることができそうなのに」
千枝「いえ……そうでなく……」
みく「あ、わかったにゃ。生きてるんだにゃ!」
法子「まっさか~」
有香「法子ちゃん!!」
千枝「い、いえ……本当です……生きてます」
ちとせ「あら、残念」
千枝「あと、千夜さんにあかりさんも……」
杏「あー、言われなかったから杏は死ぬかー」
智絵里「もう……杏ちゃんってば……」
千枝「……ごめんなさい」
杏「」
杏「……」
杏「……今、ちょっとグッと来た。ごめん、吐いてくる」ダダダダッ
かな子「あ、杏ちゃん!?」
桃華「……さすがに死ぬって言われたようなものですから、仕方がありませんわね」
………………
…………
……
千枝「……なんです」
幸子「そうだったんですか……」
ガラッ
杏「ふぇーっ、すっきりした」
みく「あ、おかえりにゃ」
杏「……単刀直入に聞くけど」
千枝「……はい」
杏「クールPの子を産んだのって……千枝ちゃん?」
菜々「ま、まさかぁ……」
悠貴「さすがにそれは……」
ゆかり「有り得ませんよ」
千枝「……はい」
みく「ほら、はいって言ってるにゃ」
みく「にゃ?」
みく「……」
みく「にゃにゃにゃ!?」
千枝「えっと……小学生の私に子供ができまして……それでほとんどの人が辞めちゃって……それで……」
里奈「……マジぽよ?」
千枝「苗字が変わりましたから……」スッ
桃華「母子健康手帳……本当ですの?!」
『ママには連絡してあります。しっかりおもてなししなさいってね。えへへ……』
『千枝……』
『どうかしましたか……え?……ち、千枝まだ子供だから……』
『やんっ、パンツ脱いでませんよ』
『すごかったです……まだおまたがヒリヒリしてます』
『えへへ、子供はどっちがいいですか?』
『千枝、女の子が欲しいです』
千枝「って……」
一同『……』
一同(なるほど、そういう手があるのか)
千枝「うわ……み、みんなが考えていることがよくわかります……」
杏「……って、そうじゃなくて」
千枝「タイムマシンに乗って来たのも、私はその……事務所を無茶苦茶にしちゃいましたから……」
こずえ「ひとみごくうー……」
ほたる「こ、こずえちゃん?!」
千枝「……そうですね。Pさんを失って自棄になっていたのもありましたから……」
響子「ま、待って。千枝ちゃんとクールPさんの子供は?千枝ちゃんが死んだら一人ぼっちになっちゃうじゃない!!」
昼休憩終了
夜にも戻ります
千枝「大丈夫……です」
千枝「あちらの世界には、私のクローンがいますから」
千枝「そのクローンが、私代わりに万葉を見てくれてますから……」
かな子「万葉……って千枝ちゃんの子供?」
桃華「ですわね……手帳にも記載されてますわ」
智絵里「でもクローンだなんて……」
千枝「いえ……クローンといっても、記憶習性等を完全にコピーした、いわゆるカーボンヒューマンになりますので」
美穂「え、えっと……?」
晶葉「おそらく、生きている間に脳から記憶などをコピーして移植できるようになったのだろう」
悠貴「あ、晶葉ちゃん……大丈夫なの?」
志希「大丈夫も大丈夫。でもたった四年でそこまで技術って発達するのかな?」
晶葉「可能性はある。人口が減り倫理感に構っていられない世界なら世界中の叡知。もしくはコンピュータを繋ぎ合わせれば」
志希「あ、なるほど。にゃはは、それなら何でもできそう♪」
にく「二人はわかるかもしれないけど、みく達にはちんぷんかんぷんにゃ!」
あかり「コンピュータを繋ぐだけでそんなすごいのができるんご?」
晶葉「できているから」
スッ
志希「未来からこの薬を持って来れたわけだし~」
晶葉「というか、千枝はどうやって戻ることになっているかね?」
千枝「あ……それは……その……」
法子「もう戻れないとか?」
みく「もう!さっきから法子チャンはフラグを連発しすぎだにゃ!」
千枝「……このまま消えてなくなりますので」
法子「え……」
みく「あ……」
桃華「嘘……ですの?」
菜々「た、タイムパラドクスってアレですか?」
晶葉「……おそらく」
志希「……」
志希「じゃあ、今から失踪しようか」
千枝「はい?」
杏「そだね。考えるより先に観光とかすればいいよ」
響子「って、何でですか?!」
卯月「この世界にはクールPさんも生きてますから、会いたいとか……」
晶葉「それをやったら、この世界が壊れる可能性があってもか?」
紗枝「……人の体が怪我をしたら直るように、今の千枝はんは世界にとって悪と申しますか?」
千夜「……そうだな。そして、その未来の薬というのも」
志希「多分、消えちゃうね~」
志希「だから、柵から離れようよ」
志希「何も言わないから言うけど、会いたくない人……」
志希「例えばありすちゃん!……とかいるでしょ」
千枝「っ!!」
志希「図星かぁ……あの子も親愛度MAXだもんね~」
幸子「……それだけじゃありませんね。ボクの目から見てもわかりますが、まゆさん同様に」
幸子「……自分の元からいなくなったら半狂乱になりそうですから」
千枝「……」
千枝「私は……」
千枝「あの人を好きであると知った時、初めて世界なんてどうでもいいから、想いを沿い遂げたいと思いました」
千枝「でも……結果」
千枝「あの人の子は悪くありません。だから、私さえ……」
千枝「……私が……」
こずえ「……」
テクテク
美玲「こずえ…?」
こずえ「それー……本心なのー……?」
千枝「え……」
千枝「あ……はい」
こずえ「……っ」
パンッ
千枝「え……」ヒリヒリ
一同『え?!』
こずえ「甘ったれないで!!」
千枝「こずえ……ちゃん?」
こずえ「好きなら好きでいいじゃない!どうして回りばかりを見て過ごすのよ!」
千枝「それは……私がまだ……」
こずえ「それだけの覚悟はあったんだよね。ならどうして、それを貫き通さず茨の道を進んだの!」
こずえ「たしかに小学生の母親だからって、後ろめたいかもしれないけど、それはあなたもわかっていたんでしょ!」
こずえ「なら砂漠でもジャングルでも道は変えられたはず……なのに……弱いから?自分の心が弱かったから?」
こずえ「生まれたばかりの人の命がかかっているのに弱さのせいにするなんて、親失格だ!」
こずえ「それなら最初から、自分の恋路なんか諦めておけばよかったのよ!!」
こずえ「そんな人生なんか、私なら情けなさ過ぎて涙も出ない!」
千枝「……っ」
千枝「……」
千枝「…そうだよね」
千枝「私がもっと貫けば」
法子「というより」
ゆかり「こずえちゃん、普通に話せたんですねぇ」
有香「まってちがう」
みく「二人とも空気を読むにゃ!」
里奈「よ、よーし!それじゃあ、遊びにいくぽよ」
フレデリカ「観光ならフランス人としたら、やっぱりハワイかグアムかオーストラリア?」
菜々「バブル時代ですか!?」
フレデリカ「なら、時代は韓流ブームに乗って中国人といっしょに爆買い?」
幸子「また微妙に古いのを……」
フレデリカ「それじゃあ、れっつごー!」
千枝「あ……はいっ!」
バタン
幸子「ってちょっとぉ!」
紗枝「仕方ありませんなぁ。幸子はん。ご一緒によろしいか?」
幸子「し、仕方ありませんからね。カワイイボクが着いていってあげますよ!」
バタン
こずえ「……」
こずえ「これで……よかったんだよね」
ほたる「こずえちゃん……」
こずえ「……さような…ら……千枝」
こずえ「……グスッ」
裕美「……うん」グスッ
晶葉「さ、時間はないぞ」ズルズル
志希「え~志希ちゃんも遊びたーい」ズルズル
響子「あ、あとで差し入れを入れますから」
志希「じゃあ、ナポリタンとハンバーグとオムライス!」パァァ
みく「トルコライスか!」
法子「ドーナツならあるよ!」
みく「無い時の方が珍しいにゃ!」
アハハハ
ガチャ
ありす「騒がしいですね」
晴「うわっ、見事にキュート属性ばっかだ」
千枝(age11)「な、何かあったんですか?」
一同『……』
一同『あー』
千枝「??」
卯月「千枝ちゃんは」ポンポン
美穂「年相応の」ポンポン
響子「恋をしてくださいね」ポンポン
千枝「ふぇ?」
千枝「こ、恋ですか!?」
千枝「そ、そんなぁ……えへへ(///)」
ありす「むぅ……」
晴「はいはい、橘もそうそうすねるなよ」
ありす「何をおっしゃっているかよくわかりません!」
桃華「まぁまぁ、今からティータイムに致しましょうか」
かな子「ケーキなら用意しますね」
杏「わぁ、かな子ちゃんのケーキ?」
智絵里「た、楽しみです」
……………………
………………
…………
……
幸子「グスッ、グスッ、ウェェェ……」
紗枝「ほら、ちーんして」
幸子「」チーン
晶葉「で、千枝は幸せそうだったか」
フレデリカ「うん、笑ってたよ」
里奈「最後まで笑顔で……ウゥゥ」
志希「……今、二人の匂いをかいでいいのは志希ちゃんだけだから」
フレデリカ「うん」ギュッ
里奈「……少し濡れるぽよ」
志希「ダイジョーブ!科学の力で何とかなるって」
晶葉「……だそうだ」
こずえ「……うん」
こずえ「……また会えるかな」
晶葉「四年後に……な」
こずえ「待っててね……千枝」
杏「そういえば、未来の飴っておいしいのかな?」
杏「一粒食べたら栄養抱負とか?」
かな子・智絵里「なんでやねん!」ベシッ
杏「あ、痛い!」
おしまい
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