提督「朝潮……あさしおォ!?」 (4)
ゴトランド「塩焼きオイシイ……提督!これ美味しいです!!」パクパク
ネルソン「確かにこれは良いものだ……艦隊で漁に出た甲斐はあったのだな」
岸波「カボスもありますよ。使いますか?」
マエストラーレ「クァ・ボース? ペロッ…っ!? すっぱぁ!」><
提督「違う違う。これは絞って使うんだよ。あ、ネルソン閣下、骨取り終わりましたよ」
ネルソン「誰が閣下だ」
大淀「提督が手ずから新人に餌付けしてるのを見ると、『あぁ、ひと段落ついたなぁ』って感じしますね」
提督「餌付けとは人聞きの悪い。親睦を深めてると言ってくれ」
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コンコン
大淀「あら、誰でしょう」
『駆逐艦、朝潮ですっ!』
提督「あぁ、開いてるから入っていいぞー」
ガチャ
朝潮「失礼します!」
提督「うん、どうし……た?」
朝潮(ハロウィンmode)「しっ、司令官!とりっくおあとりーと!!」
提督「(゜Д゜)」
大淀「(゜Д゜)」
ゴトランド「あら、可愛い^^」
ネルソン「変わった制服だな……ニホンの伝統か?」
岸波「伝統というか、仮装ですね。とりあえず、制服では……あ、下は制服なんだ」
マエストラーレ「ぁー! ハロウィンだー! ニホンでも人気って本当なのねー」
提督「(゜Д゜)」
大淀「(゜Д゜)」
朝潮「あの……司令官?」
提督「ハッ! あぁいや、悪い。あまりの可愛さに見惚れてた」(大淀、大淀!)
大淀「…ハッ! あ、あぁあそうですね! とっても似合ってますよ!」(提督、無事ですか)
朝潮「あっ、ありがとうございます!」パァァ
提督(守りたい、この笑顔)
大淀(娘にしたい)
提督「…っと、悪い悪い。お菓子だったな? 秋刀魚の串焼き……は流石にナイな」
大淀「提督、戸棚にろーちゃんのドイツ土産がありますよ」
朝潮「あっ、いえ! お菓子は要りません!」
提督 大淀「「?」」
朝潮「妹たちが用意してくれたこの姿を、司令官に一番に見て頂きたかっただけなので!」///
提督「大淀ォー!! ありったけのお菓子を出せェェェーーッ!!」
大淀「これ! 糧食庫の鍵です! 好きなだけ持って行っていいですからね!!」カチャカチャ
朝潮「い、頂けません! 本当に、それだけなので! しっ、失礼しました!!」ピュー
ゴトランド「……なぁにこれぇ?」
ネルソン「やはり変わった国だな、ニホンは」
岸波「日本人ですけどちょっと何言ってるかわかんないです」
マエストラーレ(やっぱり私も来年は何かしようかな……)
提督「大淀……見たか、今の……」
大淀「はい、確かに……夢じゃありませんでした」
ガシッ!ガシッ!ギュウウウッ!
提督「『あの』朝潮が! 自分から遊びだしたっ!!」
大淀「しかもハロウィーンですよハロウィーン!? 秋刀魚祭りと秋祭りのど真ん中で!!」
岸波「あの~……」
提督「おっと、悪い。取り乱した」
大淀「コ、コホン。失礼しました」///
ゴトランド「さっきの子、朝潮よね? あの子、何かあったの?」
提督「朝潮はなぁ…ちょっと真面目すぎるところがあってなぁ…」
ネルソン「? 良い事ではないのか?」
大淀「提督の命令には絶対服従する代わりに、提督から声がかかるまで一日中待機してたりしましたねぇ…」
岸波「それは……うん。怖い」
提督「それがとうとう自分で仮装して『俺に向かって』トリックオアトリートなんて……くぅっ」
マエストラーレ「提督、お父さんみたいです」
大淀「そうですね。朝潮型はこの鎮守府でもかなり古株ですから、思い入れというレベルは越えてるんでしょう」
ゴトランド「貴女も、なんだかお母さんみたいだったけど」
大淀「私はもともと彼女の妹の僚艦なので。霞ちゃんのお姉さんなら私のお姉さんです。思い入れもします!」
ゴトランド「???」
提督「こうしちゃいられない、すぐに鳳翔さんに連絡してお菓子を確保しないと」
大淀「私も、足柄さんたちに知らせないと」
岸波「ゴトランドさん、あんまり深く考えないほうがいいですよ。多分、こういうノリの人たちっていうだけだから」
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