男の娘「ぼくの思い出」(3)


男の娘「こんにちは」

男の娘「隣良い?」

「構わないよ……」

男の娘「そか、ありがと」カタン

「……」

男の娘「暇だね。入学式ってまだ始まらないのかな、もう時間過ぎてるのに」

「あー……例のアレで電車ストップだとさ」

男の娘「そうなんだ、君は電車で来たの?」

「まあ」

男の娘「ふぅん」


男の娘「ぼくは『』です。みんなよろしくね」

< パチパチパチパチ

教授「では次、【】さんの自己紹介を」

「俺は……【】だ。例の、アレを研究するのが夢っす」

教授「おー、凄い」

「好きな物は……」
(ボケた方がいいのかね)
「……男の娘ってジャンルかな」

< 「ホモだ……」

< 「ホモ野郎だ」

< 「おいみんな気をつけろよ! あいつの前で女装したら掘られるぞ!」

「よろしく」

教授「はい、【】ホモ君ありがとう」

(アンタまでホモつけんなや)


男の娘「ねぇねぇ」

「ん?」

男の娘「男の娘好きなの?」

「まあ」

男の娘「分かる。ぼくも好き、なんか女の子と違って夢あるよね」

「夢……?」

男の娘「そう、夢。やっぱり美形じゃないと無理なところあるじゃない?」

「あー、なるほど」

男の娘「あ、適当に返事した。なるほどって答える人は適当らしいよ」

「そうなの? あいや、適当なつもりはなかった」

男の娘「……」ニヤニヤ

「?」

男の娘「なんか、君可愛いね」

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