浜辺
ザザーン
スイレン「使用者の運気がアップ?」
アシマリ「アウ?」
ロトム図鑑「まぁ、要するにボクのこの機能を使った者は、その使用者に都合のいいことが起こるようになる。」
ロトム図鑑「つまり効果がある内はラッキーになれる機能ロト」
ロトム図鑑「ボクはこの機能を"ラッキーポン"と呼んでいるロト!」
スイレン「なにそれ!?ロトム、チート!」
アシマリ「アウ!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1535629694
サトシ「それがさ!俺も昨日このラッキーポンを使ってみたんだけどさ?これがまたすっげーんだよスイレン」
ピカチュウ「ピカー」
スイレン「サトシ…」
サトシ「ま、1日3回しか使えないのがネックだけどなー」ハハハ
ロトム図鑑「この機能は膨大なエネルギーを使うロト!3回も使えれば充分ロトー!」プンプン
サトシ「ハハハ、わ、わかってるよロトム!」
スイレン「……因みにサトシにはどんなラッキーがあったの?」
サトシ「試しに昨日、カキとバトルした時に使ってみたんだよ!そしたらさ!」
サトシ「出す技出す技全部急所に当たってさ!3回カキとバトルして3回とも楽勝だったよ!」
ピカチュウ「ピカー!」
スイレン「さ、3回とも全部カキとのバトルに使ったんだ……」
ロトム図鑑「カキ……バトルが終わった後泣いてたロトねー」
アシマリ「ウアー……」
ロトム図鑑「どうロトスイレン?スイレンも使ってみるロト?」
サトシ「試しに使ってみろよスイレン!すっげーバルーンとかできるかもしれないぜ?」
スイレン「うん、興味はある…」ゴクリ
スイレン「……ロトム!私もラッキーポン、使っていい?」キラキラ
アシマリ「アウ!」
ロトム図鑑「モチロンOKロトスイレン!では…」スッ
スイレン「……なに?その手」
ロトム図鑑「ラッキーポン1回使用につき、500円頂きますロトー」
ピカチュウ「ピカー」
スイレン「お金とるんだ…」
スイレン(まぁでも……500円でいいことが起きると思ったら安いか…)ゴソゴソ
スイレン「はい、ロトム!500円」スッ
ロトム図鑑「まいどありロトー!」チャリン
ロトム図鑑「では……ラッキーポン!発動ロトー!」ピカー
スイレン「ろ、ロトムが光ってる!?」
アシマリ「アウ!?」
サトシ「おっ!くるぞー!」ワクワク
ロトム図鑑「スイレン!まずはボクの画面を見るロト!」ピカピカ
スイレン「………?星が3つ?」
ロトム図鑑「この星の数は今日使えるラッキーポンの回数ロト。そして……」スゥ
スイレン「星が一つ消えた!?」
ロトム図鑑「今スイレンが1回使ったから消えたロト。今日使えるラッキーポンは残り2回ということロト」
スイレン「なるほど」フム
ロトム図鑑「スイレン!ボクの緑色に光っている目をタッチするロト!」ビカビカ
スイレン「タッチ?こう……?」スッ
ピッ
ロトム図鑑「ロロー!ラッキーポンルーレット、スタートロトー!」ピカー
グルグル
スイレン「る、ルーレット!?」
サトシ「へへっ」
グルグル
ピタッ
ロトム図鑑「スイレンのラッキーレベルは……」
ロトム図鑑「ラッキーレベル"2"ロトー!!」
ピカチュウ「ピッカー!」
スイレン「ら、ラッキーレベル2?」
スイレン「サトシ、ラッキーレベルってなに?」
サトシ「なんかさ?ロトムのラッキーポンにはレベルがあるみたいで……」
サトシ「ラッキーレベルが1から5まであるらしいぜ?レベルに応じてそれ相応のラッキーが起きるんだってさ!」
ロトム図鑑「つまりスイレンには今からラッキーレベル2相当のいいことが起きるロト!」
スイレン「レベル2……」
サトシ「いいなー!スイレン!レベル2なんて初めて見たよ!」
スイレン「……初めて?だってサトシも昨日3回ラッキーポンやったって……」
サトシ「全部レベル1だったよ!」ニッ
ピカチュウ「ピカー!」グッ
スイレン「そ、そうなんだ……(サトシ…1500円かけて最低レベルしか引けないなんて)」
スイレン(でも……レベル1で出した技が急所に当たりまくるなら……レベル2なら……)ゴクリ
スイレン「ロトム!ラッキーっていつ起きるの?」ワクワク
ロトム図鑑「そこまではボクにもわからないロト」
サトシ「スイレン!試しにバルーンやってみたら?いいこと起きるかもしれないぜ?」
スイレン「う、うん!そうだね!」
スイレン「アシマリ!バルーン!」
アシマリ「アウー」プクー
プワー
サトシ「うおぉぉぉー!!」
スイレン「おっきい……!こんなの初めて!」
アシマリ「アウ!」プワーン
サトシ「ははっ!すっげー!でっかいバルーン!」
ピカチュウ「ピカー♪」
スイレン「すごいね!アシマリ!」ニコッ
アシマリ「アウ!」ニコッ
スイレン(うん、本当にすごいバルーン…でも……)チラッ
プワーン
スイレン(………これがレベル2のラッキー?)
ビュオオ
スイレン「……え?」
サトシ「う、うわっ!なんだ!?」
ロトム図鑑「きゅ、急所にどこからともなく強い風が!」
ビュオオ
プワッ
サトシ「……ん?」スゥ
プワーン
サトシ「いっ!?」プワッ
ロトム図鑑「さ、サトシが風に流されてしまった巨大バルーンの中に入ってしまったロトー!」
ピカチュウ「ピカピ!」
サトシ「な、なんだ……!?おーい!出し……」プワプワ
サトシ「わ、割れない!?」
ロトム図鑑「皮肉なことにもアシマリのバルーンの出来が良すぎて中から割れないみたいロト…」
スイレン「サトシ!今助け……」ズルッ
スイレン「え?」コケ
サトシ「スイレン!」
プワーン
スイレン「わ、私もバルーンの中に……」プワップワッ
スイレン「……出れない……」
ロトム図鑑「た、大変ロトー!サトシとスイレンが巨大バルーンの中に閉じ込められてしまったロト!」
ピカチュウ「ピカピ!」
アシマリ「アウ!」
サトシ「おーい!ロトム!呑気なこと言ってないでバルーンから出る方法を考えて……」
ビュオオ
サトシ「………ん?」
ブオン
サトシ「や、やばっ!風でバルーンが流され……」
スイレン「う、嘘!?」
プワーン
ビュオオ
ワー キャー
ロトム図鑑「さ、サトシとスイレンがバルーンに閉じ込められたまま風に流されたロトー!」
ピカチュウ「ピカピー!!」
アシマリ「アウー!」
上空
プワプワ
サトシ「うぅ!くそっ!割れない……!」プワプワ
サトシ「………こうなったらモクローで……」スッ
スイレン「ま、待ってサトシ!今バルーンを割ったら私たち、下に落っこちちゃう!」
サトシ「そ、そっか……ごめん……」
スイレン「……このまま流されて……どっかに止まった時に割るしか……」
サトシ「うぅ……ラッキーポン使ったらいいことあるハズなのに……何でこんなことに…」
スイレン「……ごめん…」シュン
サトシ「い、いや……そういうつもりで言ったんじゃないよスイレン!」アセアセ
スイレン(………本当になんでこんなことに……ラッキーレベル2のハズじゃ……)ガクッ
スイレン(それを……なんでサトシまで巻き込んでこんなことに……)
スイレン「………………」
スイレン「………………ん?」チラッ
サトシ「………ハァ…バルーン……なかなか止まんないな……どんどん流されてくよ…」
スイレン(………今私は……バルーンの中で……誰にも邪魔されない場所でサトシと二人っきり…これってまさか……)ドキドキ
サトシ「………スイレン?」
スイレン「////」プイッ
サトシ「?」
スイレン(ま、間違いない……!こ、これ…ラッキーポンの効果だ…////)ドキドキ
スイレン(ラッキーポンレベル2……恐るべし……////)ドキドキ
スイレン「/////」プシュー
サトシ(スイレン……ずっと下向いてるよ…さっき俺が言ったこと…気にしてるのかな?)
プワーン
ロトム図鑑「サトシとスイレンを乗せたバルーン…すっかり見えなくなってしまったロトねー」
ピカチュウ「ピカピ……」
アシマリ「アウ…」
翌日
ポケモンスクール
ワイワイ
サトシ「それでさー!そのまま夜までずっとバルーンの中だよー」
ピカチュウ「ピッカー」
リーリエ「サトシ、スイレン…それは大変でしたね」
シロン「コーン」
マオ「夕方頃ホウちゃんとスイちゃんが私のところに泣きついてきて大変だったんだからねー?スイレン?」
スイレン「ごめんマオちゃん…」
サトシ「……たまたま木にバルーンが引っかかったから良かったけどさ?あのままだったら何処まで飛ばされてたか……」
ロトム図鑑「ひょっとしたらそのままバルーンに乗ってアローラ一周をしてたかもしれないロト」
サトシ「あっ!それいいかもな!」
マーマネ「サトシはお気楽だねー」
リーリエ「それにしても……ロトムの話からしますと、ラッキーポンはレベルに応じて運が良くなる機能なんですよね?」
ロトム図鑑「そうロト」
リーリエ「でしたら何故サトシとスイレンは風でバルーンごと飛ばされてメレメレを夜までさ迷うハメに?」
リーリエ「もしかして……バルーンで飛ばされて夜中までバルーンの中にいたこと自体がラッキ……」
スイレン「ち、違う!/////」ブンブン
サトシ「何でバルーンの中に夜まで閉じ込められるのがラッキーになるんだ?」
リーリエ「………んー……でしたらやはり、ロトムのラッキーポンがポンコツ……」
ロトム図鑑「ひ、酷いロトリーリエー!」
ワイワイ
マオ「でもラッキーポンか……これで謎が解けたよ」フム
スイレン「え?」
マオ「バルーンの中で夜までサトシと二人っきり……スイレン?ずいぶんラッキーな思いしたんだねー?」ニヤニヤ
アマージョ「アマッジョ」ニヤニヤ
スイレン「だ、だから!ち、違う!/////」
マオ「へぇ?」ニヤニヤ
マーマネ(どうやらそのラッキーポンの効果ってホンモノみたいだね)
カキ「サトシ!そのラッキーポンの話は本当か!」バンッ
サトシ「え?」ビクッ
カキ「……一昨日のバトル……ヤケにピカチュウの攻撃が急所に当たりまくると思ったら……!」ワナワナ
サトシ「あー……あれはその……」ハハハ
ピカチュウ「ピカカー」ハハハ
カキ「……あの時俺がどんなに悔しい思いをしたか…」シクシク
マオ「カキ……そんな泣くほどに……」
カキ「校庭に来いサトシ!リベンジマッチだ!」クワッ
サトシ「わかったよカキ!受けてたつぜ!」
ピカチュウ「ピッカー!」
カキ「ロトムはラッキーポンがあるから教室で待機な。マオ!審判を頼む」
マオ「あーハイハイ」ヤレヤレ
ロトム図鑑「了解ロトー」
サトシ「なぁカキー!俺別にもうラッキーポンは……」
カキ「念のためだ!前科があるからな」ジトー
サトシ「前科って……」
マオ「ははは……」
ワイワイ
スイレン「リーリエ!私たちもバトル、見に行こっか?」
アシマリ「アウ!」
リーリエ「はい、そうですね」ニコッ
リーリエ「マーマネも……」チラッ
マーマネ「あっ、僕は教室でロトムと待ってるよ!」
マーマネ「ラッキーポンの力を試してみたいんだ」
スイレン「!」
リーリエ「ラッキーポン……」ゴクリ
シロン「コーン」ゴクリ
マーマネ「いいよね?ロトム!」
ロトム図鑑「モチロンOKロトマーマネ!」
ロトム図鑑「因みにラッキーポンは1回500円ロト」
マーマネ「え?お金取るの!?」
トゲデマル「マキュキュー」コロコロ
マーマネ「はいロトム。500円」スッ
ロトム図鑑「まいどありロトマーマネ!」チャリン
ロトム図鑑「ではマーマネ!ボクの目を押すロト」ピカー
マーマネ「う、うん!」ピッ
ロトム図鑑「ラッキーポンルーレット!スタートロト!」ピカー
グルグル
マーマネ「」ワクワク
リーリエ、スイレン「」ゴクリ
ロトム図鑑「マーマネのラッキーレベルは……」グルグル
マーマネ「」ドキドキ
ロトム図鑑「ラッキーレベル1ロトー!」ピタッ
マーマネ「なんだ1か…」ガクッ
スイレン「ドンマイ!マーマネ!」
リーリエ「マーマネ!ラッキーレベル1だとしてもいいことは起きるんです!気を落とさないでください」ニコッ
マーマネ「う、うんそうだねリーリエ!」
マーマネ「ねぇロトム!ラッキーレベル1ってどんないいことが起きるの?」キラキラ
ロトム図鑑「そこまではボクにもわからないロト」
マーマネ「そ、そっか!いったい何が起きるんだろうなぁ」ワクワク
トゲデマル「…………」
トゲデマル「マキュー」ピョン
リーリエ「え?」キャッチ
スイレン「トゲデマルがリーリエに飛びかかった」
トゲデマル「マキュキュー!」スリスリ
リーリエ「も、もう……急にどうしたんですかトゲデマル?」クスッ
スイレン「トゲデマルがリーリエに甘えてる。赤ちゃんみたい」クスッ
マーマネ「トゲデマル……羨ましい……(な、なにやってるさトゲデマル!)」
ロトム図鑑「マーマネ。心の声が漏れてるロト」
トゲデマル「マキュキュー!」スリスリ ズイズイ
リーリエ「ふふっ、トゲデマル……くすぐった……」ヨロッ
リーリエ「…………へ?」
ズテン
リーリエ「きゃっ!」ドサッ
スイレン「リーリエが豪快にすってんころりん」
アシマリ「アウ」
マーマネ「スイレン!呑気なこと言ってる場合じゃないよ!」
マーマネ「だ、大丈夫リーリエ?トゲデマル!リーリエに謝ってよ!」
トゲデマル「マキュキュー」シュン
リーリエ「わ、私なら大丈夫ですマーマネ……トゲデマルも悪気があった訳では無いですし……」イテテ
マーマネ「で、でも……ごめんリーリエ……」チラッ
マーマネ「………ん?」
リーリエ「…………?」
スイレン「り、リーリエ!転んだ衝撃でスカートめくれてる!」
シロン「コン!」
リーリエ「…………へ?」
ロトム図鑑「白ロトね」パシャッ
マーマネ「………し、白………リーリエのパン……」ダラッ
スイレン「マーマネ。鼻血鼻血」
リーリエ「……………………」
キャーー!!
リーリエ「うぅ////」ガタガタ
マーマネ「ち、違うんだよリーリエ!こ、これはたまたまで…」ジロジロ
リーリエ「じ、ジロジロ見ないでください!////」バッ
マーマネ「あっ……」
スイレン「………リーリエのパンツを見る……これがマーマネのラッキーレベル1…」ムウ
ロトム図鑑「マーマネはむっつりロトねー」
マーマネ「だ、だからそのリーリエ!ご、誤解してるかもだけど…」アセアセ
リーリエ「うぅ…………」シクシク
シロン「………ゴン!」キッ
マーマネ「!」
シロン「ゴォーン!!」ヒュオオ
ロトム図鑑「シロンがマーマネに向かってこなゆきを放ったロト!」
マーマネ「ひえっ!」サッ
スカッ
シロン「ゴッ!?」
ロトム図鑑「ラッキーポンの効果がまだ続いていたみたいロト。マーマネがシロンの攻撃を避けたロト」
ロトム図鑑「………そしてその避けた先には…」チラッ
ヒュオオ
スイレン「………ん?」
シロン「ゴ……」
ヒュオオ
スイレン「」カチン
アシマリ「アウ!?」ビクッ
シロン「ゴ……」
ロトム図鑑「………マーマネが避けたシロンのこなゆきがスイレンに当たってスイレンがこおり状態になったロト……」
トゲデマル「マキュキュー」コロコロ
マーマネ「そ、そのリーリエ……本当に悪気は……」
リーリエ「………知りません!」プイッ
シロン「こ、コン!」プイッ
マーマネ「………あっ……」
タッタッタ
ロトム図鑑「リーリエが怒って出ていってしまったロト。まぁ、レベル1だとこんなものロトね」
マーマネ「ま、待ってよー!リーリエー!」タッタッタ
トゲデマル「マキュキュー」コロコロ
ロトム図鑑「マーマネも出てってしまったロトねー」
スイレン「」カチコチ
ロトム図鑑「スイレーン。大丈夫ロトかー?」コンコン
アシマリ「アウ!」コンコン
放課後
カーンカンカカカン
ワイワイ ガヤガヤ
スイレン(今日はマーマネのラッキーのせいで酷い目にあった…)イソイソ
アシマリ「アウ」
サトシ「ピカチュウ!ロトム!帰ろうぜー!」
ピカチュウ「ピカー!」
スイレン「! あ、待ってサトシ!」
サトシ「ん?どうしたんだよスイレン」
スイレン「あ、あの……私、昨日いい釣りスポット見つけたの!だ、だからもし良かったら今日一緒に……」モジモジ
サトシ「ごめんスイレン……行きたいのはやまやまなんだけどさー」
スイレン「え?」
サトシ「その……実は今日、家に帰ったらバーネット博士に料理を教えてもらう約束してるんだよ」
ロトム図鑑「サトシは料理がヘタッピだからロトねー」
サトシ「う、うるさいなー!」
ピカチュウ「ピカカ」ケラケラ
スイレン「………ロトム」チョイチョイ
ロトム図鑑「………?どうしたロト?スイレン」ヒュー
スイレン「はい、500円。今日まだラッキーポンあと2回残ってるよね?」スッ
ロトム図鑑「まいどありロトー」グルグル
サトシ「スイレン、ロトムのラッキーポン使ってなにすんだ?」
ピカチュウ「ピカ?」
スイレン「…………………」
ロトム図鑑「スイレンのラッキーレベルは………レベル1ロトー!」バーン
スイレン「………1か…」
サトシ「?」
>>15
訂正
スイレン「あ、あの……私、昨日いい釣りスポット見つけたの!だ、だからもし良かったら今日一緒に……」モジモジ
昨日→この前
ククイ「サトシーいるかー?」
サトシ「ん?どうしたのククイ博士?」
ククイ「それがな?今バーネットから連絡があって……」
ククイ「"今日は仕事で帰るのが遅くなりそうだから料理作りはまた今度、ごめん"だそうだ」
サトシ「えーー!?」
ピカチュウ「ピカー」
スイレン「………」
ククイ「ハハハ、そうガッカリするな!バーネットも実は結構楽しみにしてたんだ。この埋め合わせは後日またするそうだ」
サトシ「んー……だったら仕方ないかな?」
ピカチュウ「ピッカ」
スイレン「サトシ!釣り……どうする?」クイクイ
サトシ「!」
ククイ「なんだサトシー?スイレンと遊ぶ約束してたのか?」
サトシ「うん、まぁ……約束って言うか……」
ククイ「だったら行ってこい!青春なんてこうそくいどうみたいなスピードであっと言う間に過ぎ去っちまう!」
ククイ「友達と何てことない日々を楽しく過ごすことこそが後々の人生でかけがえのない宝物になるんだ!」ニッ
サトシ「…………わかったよ博士!」
サトシ「スイレン!すっげー大物釣ろうぜ!」
ピカチュウ「ピッカー!」
スイレン「うん!」ニコッ
アシマリ「アウ!」
ククイ「サトシ!スイレン!マジカルシャインみたいに輝く青春をおくれよ!」
サトシ、スイレン「はい!」
ロトム図鑑「今の博士の言葉。記録しておくロト」ビビビ
ワイワイ
サトシ「なぁスイレン!その釣りスポットってすっげーポケモン釣れるの?」
スイレン「………私は見た……!実はその釣りスポット……色違いの水ポケモンたちの集会所で……」
サトシ「マジ!?」
スイレン「うーそです♪」テヘッ
サトシ「なんだ嘘か…」ガクッ
ロトム図鑑「サトシー!少しは学習するロトー」
サトシ「だって……」
ピカチュウ「ピカピ」ポンッ
スイレン「ふふっ」クスッ
アシマリ「アウアウ」ニコニコ
スイレン(………青春は後々にかけがえのない宝物になる……か……)チラッ
サトシ「でもすっげーポケモン釣れたらいいなー」
スイレン「…………………」
スイレン(………今こうしていることも思い出になっちゃうなら……いや……できれば……)
スイレン(……………10年後もサトシの隣で……)
サトシ「…………スイレン?」
スイレン「/////」プイッ
サトシ「?」
スイレン(わ、私……!何を考えて……/////)プシュー
スイレン「…………………」
スイレン(………レベル2で誰にも邪魔されないサトシと二人っきりの空間……なら……)
スイレン(………レベル5なら…)ゴクリ
サトシ「なぁスイレン?さっきから黙ってどうし……」
スイレン「………ごめんサトシ!ちょっとここで待ってて!」
サトシ「え?」
スイレン「ロトム!ついてきて!」グイッ
ロトム図鑑「ロ!?す、スイレン!引っ張らないでロトー!」
サトシ「お、おいスイレン!どこ行くんだよ!」
アシマリ「アウ!!」
スイレン(今日の分のラッキーポン……まだ1回残ってたハズ!)タッタッタ
ロトム図鑑「す、スイレン!どこつれてくロトー!?」
十分後
スイレン「おまたせ!」
サトシ「! スイレン!なにしてたんだ?」
アシマリ「アウ?」
スイレン「えへへ、秘密(ハァ……レベル1…残念)」ニコッ
ロトム図鑑「スイレン!ラッキーポンを使うなら使うと……」
スイレン「ロトム!」バッ
ロトム図鑑「モガ」
サトシ「?」
ドドド モー
サトシ「ん?」ジーッ
スイレン「ど、どうしたのサトシ?そんなに見つめて////」ドキドキ
スイレン(や、やった!もう早ラッキーポンの効果が!)
モー モー
サトシ「スイレン!逃げろ!」
スイレン「………え?逃げろ?」
ケンタロス「モー!!」ドドド
ロトム図鑑「す、スイレン!後ろから暴走ケンタロスが迫ってくるロト!」
アシマリ「アウ!」
スイレン「へ?」クルッ
ケンタロス「モー!!」ドドド
スイレン(ラッキーポンを使ったのになんでケンタロスが!?)
ケンタロス「モー!!」ドドド
スイレン(な、なんて思ってる場合じゃない!避けなきゃ!)スッ
スイレン「!」ガクガク
スイレン「な、なんで……?あ、足がガクガクいって逃げれな……」ガクガク
ロトム図鑑「スイレーン!!」
アシマリ「アウ!」
ケンタロス「モー!!」ドドド
スイレン(だ、ダメだ……轢かれ……)ガクガク
スイレン「あ……ぁ……」ガクガク
サトシ「………スイレン!」ダッ
ケンタロス「モー!!」
ドドド
スイレン「………うぅ……」パチッ
スイレン「あ、あれ……私……轢かれたんじゃ……」
サトシ「………大丈夫か?スイレン」ギュッ
スイレン「!」
スイレン「………え……ぁ?/////」
スイレン(わ、私……サトシに抱きしめられて……?////)プシュー
ロトム図鑑「ふぅー!間一髪だったロトねー」ヒュー
ピカチュウ「ピカー」ホッ
サトシ「へへへっ、だな?」ニッ
アシマリ「アウ」ホッ
スイレン(そっか私……轢かれる寸前でサトシに助けてもらったんだ…)
ロトム図鑑「サトシー!いつまでスイレンを抱きしめているロトー?」
サトシ「あっ、そっか!ごめんスイレン!」バッ
スイレン「う、うん……ありがと////」ドキドキ
サトシ「いやー……にしてもなんでいきなりケンタロスが……」
スイレン「……………」ドキドキ
サトシ「スイレン!ケガないか?」
スイレン「う、うん……」ドキドキ
スイレン(ラッキーポン………)
スイレン(最高////)ポッ
サトシ「スイレン、なんで赤くなってんだ?」
その後もスイレンは……
マオ「ねぇ!今日放課後みんなでマラサダ食べにいかない?」
リーリエ「いいですね!」
サトシ「いくいくー!」
カキ「丁度暇だったしいいかもな」
マーマネ「そういえば新作のマラサダが……」ジュルリ
スイレン「……………ロトム」チャリン
ロトム図鑑「スイレンのラッキーレベルは……"1"ロトー!」グルグル ピタッ
マオ「……………ん?」ピタッ
マオ「………あー!」
サトシ「どうしたんだマオ?」
マオ「ご、ごめんみんな!そういえば私、今日お店番頼まれてたんだった!」
サトシ「えー?」
マオ「私から誘っておいて……ごめんねー?」
リーリエ「気にしないでくださいマオ」ニコッ
プルルル
リーリエ「はい」ピッ
リーリエ「………え?お母様が!?はい……はい…わかりました」ピッ
サトシ「なにかあったのかリーリエ?」
リーリエ「じ、実は……今電話でお母様がぎっくり腰になったと…」
サトシ「マジかよ!?」
リーリエ「その…ごめんなさい……私も今日は…」
サトシ「き、気にすんなよリーリエ!」
マオ「そ、そうだよリーリエ!早くお母さんのとこに行ってあげなよ!」
リーリエ「ありがとうございます」ペコリ
サトシ「………じゃあ今日は4人で……」
カキ「………すまんサトシ……よく考えたら今日は牧場の手伝いがあったんだった…」
マーマネ「……僕も……いつも見てるアニメの再放送があるんだったよ……」
サトシ「えぇ!?」
マオ、リーリエ、カキ、マーマネ「ごめん」
サトシ「い、いや……みんな用事があるなら仕方ないよ!」アセアセ
ロトム図鑑「マラサダはまた今度ロトねー」
サトシ「あー……だな?」
スイレン「サトシサトシ」チョイチョイ
サトシ「ん?」
スイレン「………私、暇!」
アシマリ「アウ!」
サトシ「んー………だったら二人で行くか?」
スイレン「うん!」ニコッ
ピカチュウ「ピカー!」
ラッキーポンの力を……
マラサダショップ
サトシ「入ろうぜスイレン」
スイレン「ちょっと待ってサトシ。ロトム」チャリン
ロトム図鑑「まいどありロトー!」グルグル
サトシ「ラッキーポン?」
グルグル
スイレン「……………」ゴクリ
ロトム図鑑「……………おめでとうロトスイレン!ラッキーレベル3ロトー!」
サトシ「ラッキーレベル3!?」
ピカチュウ「ピカ!?」
スイレン「や、やった!レベル3!」グッ
スイレン(レベル3……いったいどんなラッキーが……)ドキドキ
アシマリ「アウー」ドキドキ
サトシ「レベル3ってどんなラッキーが起こるんだろうな?」ワクワク
スイレン「うん!すっごく楽しみ!」ワクワク
ウィーン
パァーン パァーン
サトシ、スイレン「!?」
店員「おめでとうございまーす!」
サトシ「へ?」
店員「あなた方は当店始まって以来、10万人目のお客様になりまーす♪」
パチパチパチ
スイレン「じゅ、10万人目!?」
サトシ「マジ!?」
店員「つきましてはお客様方には記念品の贈呈を」スッ
サトシ「き、記念品……」
スイレン「……………お揃いのキーホルダー!」パァァ
ロトム図鑑「案外ショボいロトね」
店員「はい、ポケモンちゃんたちにも」スッ
ピカチュウ「ピカー!」
アシマリ「アウアウ!」
ロトム図鑑「ボクには無いロト?」
店員「それと……今日に限り、お客様方には当店の商品は全て半額とさせて頂きます」ニコッ
サトシ「半額!?マジ?」
スイレン「やった!最近ラッキーポンに課金しすぎてお金少なかったんだ!」
サトシ「………スイレン!」
スイレン「うん!ラッキーポンレベル3、すごい!」
ロトム図鑑「テレるロト////」テレッ
店員「では、お席にどうぞ」ニコッ
スイレン「サトシ!ここ、一番いい席!」ウキウキ
サトシ「いやぁ、こんなことならみんなも来れたら良かったのになー」
ピカチュウ「ピカー」
店員「お待たせしましたー」スッ
サトシ、スイレン「!」
ロトム図鑑「……ジュース?サトシ、スイレン、何か頼んだロト?」
サトシ「いや……まだ何も……」
スイレン(こ、これって…)ドキドキ
サトシ「あのー……店員さん!俺たちまだ何も注文してないよ?」
店員「私から可愛いカップルさんたちにサービスです」ニコッ
サトシ「……へ?」
スイレン「か、カカカカカ/////」プシュー
店員「ではごゆっくり♪」ニコッ
スイレン(ありがとう……店員さん!)グッ
サトシ「?」
サトシ「………ん?このジュース……一つしかないぜ?」
ピカチュウ「ピカ?」
ロトム図鑑「一つのコップにストローが二本ささってるロトねー」
スイレン「あ、あの…サトシ…」ドキドキ
サトシ「ん?」
スイレン「こ、これの飲み方は……その…////」ドキドキ
アシマリ「アウ/////」
ライチのジュエリーショップ
スイレン「この指輪素敵……海みたいな青……サファイアかな?」ウットリ
アシマリ「アウー」
サトシ「うへー……すっげー値段……」
サトシ「スイレーン、そんな高いの買えるのかよ?」
スイレン「み、見てるだけ!」
サトシ「見てるだけ?」
スイレン「女の子はキレイな物を眺めてるだけでも幸せな気分になれるの!」
サトシ「そういうもんなの?」
スイレン「そういうもん!」
アシマリ「アウ!」
ライチ「おー、それに目をつけるとは……お目が高いなースイレン?」
スイレン「ライチさん……」
サトシ「ライチさん!アローラ!」
ピカチュウ「ピカー!」
ライチ「アローラ!サトシ、スイレン!」
ライチ「二人はまたデートかー?子供のクセに生意気だぞー?」ニヤニヤ
スイレン「そ、そんなんじゃないです!////」
ライチ「またまたー」ニヤニヤ
サトシ「ライチさん!俺、すっげー強くなったんだぜ!ウラウラの大試練も……」
ライチ「ほー」
ワイワイ
スイレン「………………」ジーッ
スイレン(このサファイアの指輪……素敵……でも………)
スイレン(すごく高い…………ただでさえ最近ラッキーポンに課金しすぎてお母さんからお小遣い前借りしてるのに……)
スイレン(………全然足りない…)ガクッ
アシマリ「アウ」
スイレン「………………ロトム」スッ
ロトム図鑑「そろそろ呼ばれる頃だと思ったロトー」ヒュー
グルグル ピタッ
ロトム図鑑「スイレンー!レベル3ラッキーロトー!最近調子いいロトねー!」
スイレン「レベル3……か…」ムゥ
ライチ「あっ、そうそうスイレン」
スイレン「!」
ライチ「あの指輪はあげれないけど………」スッ
ライチ「ここのやつなら全部一つ100円で持っていっていいわよ?」ニコッ
スイレン「ひゃ、100円!?」
アシマリ「アウ!?」
サトシ「おっ、やったなー!スイレン!」
スイレン「い、いいんですか!?」ドキドキ
ライチ「まー、元々そんな高いのじゃないしね?」
スイレン「ありがとうございます!」ペコッ
ライチ「ハハハ、いーっていーって、知らない仲じゃないしね?そのかわり…」スッ
スイレン「?」
ライチ「……これつけてゼンリョクでサトシをゲットしなさいよ?」ヒソヒソ
スイレン「/////」ボフン
ライチ「ふふっ」ニコッ
サトシ「?」
アシマリ「アウアウ」ニコニコ
ラッキーポンを有効活用していった……
一週間後
マオ「アローラー!」
リーリエ「アローラです!」ニコッ
アマージョ「アマッジョ!」
シロン「コーン!」
スイレン「アローラ」ニコッ
アシマリ「アウ!」
リーリエ「! あれスイレン……ずいぶんキレイなアクセサリーをつけていますね?」
マオ「ほんとだー!それってライチさんの店のやつじゃない?」
スイレン「えへへ///」テレッ
マオ「いいなー!それどうしたのスイレン?」
スイレン「いろいろ」ニコッ
リーリエ「! ………スイレン……そのキーホルダー……サトシも持っていませんでしたか?」
マオ「まさかお揃い?」
スイレン「/////」
リーリエ「最近スイレンとサトシ……すごく仲がいいですよね?」
リーリエ「まさか二人は付き合って!?」ワクワク
マオ「え?そうなのスイレン!?」
スイレン「ち、違うよ////」
リーリエ「いーや、怪しいですね?」ニヤニヤ
マオ「これは詳しく聞き出す必要ありだね?」ニヤニヤ
リーリエ「ですね?」ニヤニヤ
スイレン「だ、だからー////」
キャッ キャッ
スイレン(ラッキーポンのお陰怖いくらい幸せ……)
スイレン(無理してお母さんにお小遣い前借りして良かった……)
アシマリ「アウ!」
マオ「スイレン!次のサトシとのデートはいつの予定?」キラキラ
スイレン「で、デートじゃない!////」
リーリエ「ふ、二人はその……き、キキキキキスとか////」
スイレン「キス!?////」ボフン
マオ「あー……この反応はまだ手も繋いでないね」
スイレン「…………デートじゃないけど……日曜日にサトシと一緒に釣り大会出る////」
リーリエ「釣り大会?」
スイレン「うん、ペアのやつ////」
マオ「どこでやるの?」
スイレン「…………えっと…////」
スイレン「ウラウラ島!」ニコッ
日曜日
ウラウラ島
サトシ「うぉー!!いい天気だなー!」
ピカチュウ「ピカー!」
スイレン「うん!絶好の釣り日和!」
アシマリ「アウ!」
サトシ「ペア釣り大会か……燃えてきたぜ!」メラメラ
スイレン「うん!私も!」グッ
サトシ「あっ!そうだスイレン!」
スイレン「なに?」
サトシ「今日はさ、ラッキーポンは無しにしようぜ?正々堂々ゼンリョクで釣り勝負したいし!」
スイレン「もちろんそのつもり!釣りの勝負は正々堂々と!それに……」
スイレン「釣りと名のつくものには……負けない!」メラメラ
アシマリ「アウ!」メラメラ
サトシ「ははっ、スイレン頼もしいな!」ニッ
ピカチュウ「ピカー」
司会「えー…まもなくペア釣り大会出場登録の締め切りを………」
ロトム図鑑「サトシー!スイレン!急いで出場登録しないと大会自体に出れないロトー!」
サトシ「あっ!いけねっ!」
スイレン「急いで登録しなきゃ!」
サトシ「なんとか間に合ったなー」
スイレン「うん!出るからには……絶対に優勝!」メラメラ
サトシ「ああ!もちろん!」
ピカチュウ「ピカー!」
ザワザワ
サトシ「ん?なんだ?騒がしいな」
スイレン「…………ん?」ズイッ
スイレン(あ、あれは………!?)
カップル♀「みてみてー!あの釣竿超かわいー!」
カップル♂「どうやらこの大会の優勝賞品みたいだね。僕が君の為にゲットしてみせるよ!」
カップル♀「カッコいー!」キャー
ワイワイ
サトシ「へー、あの釣竿が優勝賞品なのかー」
スイレン「…………」
スイレン(あれは……私がずっと欲しかった釣竿……しかも……)
スイレン(男女で持つと恋が成就すると言われてる"すごい釣竿ラブカスモデル"だ……)ゴクリ
サトシ「二本あるな!なんか良さそうな釣竿だし、ますます燃えてきたぜ!な?スイレン!」
スイレン「…………」
サトシ「…………スイレン?」
スイレン(あの釣竿……絶対に欲しい……!サトシとお揃いでラブカスモデル!…でも……)
サトシ「スイレン!どうし……」
スイレン「…………ロトム」
ロトム図鑑「ロ?」
スイレン「……ちょっと来て」
アシマリ「アウ……」
サトシ「?」
ペア釣り大会
ピクッ
サトシ「てりゃー!」グイッ
ザパーン
色コイキング「コッコッコッコ」ビチビチ
司会「お、おーっと!サトシ・スイレンペア!またもや色違いのポケモンを釣り上げたー!」
サトシ「さっきから釣竿垂らしただけでポケモンが釣れてる……しかも色違いばっか……どうなってんだ……?」
ピカチュウ「ピカー……」
スイレン(さすがラッキーポンレベル4!すごい……!)
サトシ「な、なぁスイレン……いくら何でもラッキーすぎるよ……まさかラッキーポンを……」
スイレン「つ、使ってない!サトシはさっきの私の言葉、信用してないの!?」
サトシ「い、いや……そういうわけじゃ……でもさ…」ハハハ
スイレン「それはきっとサトシの釣りのウデが開花したから!ね?ロトム!」
ロトム図鑑「そ、そうロトー!サトシすっげーロトー!」
サトシ「え?そ、そうなの?そういえばなんか……そんな気がしてきたかも!」
ピカチュウ「ピカピ……」
サトシ「…………へへっ!よっしゃー!釣りまくるぜー!」ブンッ
スイレン(ロトムを口止めしておいて良かった…)ホッ
スイレン(約束破ってラッキーポン使ってごめんサトシ……でも私……)
スイレン(あの釣竿を絶対にゲットしたいの!)
ピクッ
スイレン「! てやー!」グイッ
ザパーン
色ミロカロス「ミロー!」
司会「おぉぉー!!サトシ・スイレンペア!今度は色違いのミロカロスを釣り上げたー!」
サトシ「うぉー!スイレンすげー!」
スイレン「…………」グッ
アシマリ「アウ!」
サトシ「いやぁ……にしても…ぶっちぎりで優勝だったなー」
ピカチュウ「ピカー」
ロトム図鑑「あれだけ大量に色違いのポケモンを釣り上げたら当然ロト」
スイレン「すごい釣竿ラブカスモデル」スリスリ
アシマリ「アウ」
サトシ「へへっ、スイレン……あの釣竿が随分気に入ったんだな」ニッ
サトシ「……俺もこの釣竿で何釣ろうかなー!」ワクワク
スイレン「サトシ!だったら明日の放課後!この釣竿使って釣りしようよ!」
サトシ「いいな!よっしゃー!楽しみだぜー!」
スイレン「うん!(やった!釣りデートの約束もゲット!)」
アシマリ「アウ!」
サトシ「へへっ!明日カキとマーマネにこの釣竿自慢しよー!」
ピカチュウ「ピカー!」
スイレン「ふふっ」ニコッ
スイレン(ああ……幸せ……なんか…ラッキーすぎて怖いくらい…)
すべてが順調だった……
私は……ラッキーポンのお陰で……すごく幸せだったんだ
「サトシー!」
サトシ「ん?」
でも突然
アセロラ「えへへ、やっぱりサトシだったでしよ?ミミたん!」
ミミたん「キュー」
サトシ「アセロラ!?」
ピカチュウ「ピカー!」
スイレン「!?」
アンラッキーが私の前にあらわれた……
アシマリ「アウ……」
サトシ「どうしたんだよアセロラー!」
ピカチュウ「ピッカー!」
アセロラ「うーんとね?なんか楽しそうなことやってるなーと思ってここ覗いてみたの!そしたら釣り大会?やってて……」
ミミたん「キュー」
アセロラ「アセロラ、暇だったから大会を見てたの。そしたらな~んと……」
サトシ「な~んと?」
アセロラ「ふふふ……アセロラ、サトシを見つけちゃいましたー!」
ミミたん「キュー」
サトシ「あーっ!そういうことかー!」ハハハ
スイレン「…………」
アセロラ「もぅサトシー!ウラウラに来てるんならアセロラに声かけてよー!」プンプン
ミミたん「キュー!」プンプン
サトシ「ハハハ、悪い……」
アセロラ「もぅー!次からはちゃんと声かけてよー?」
サトシ「もちろんだよ!」
ピカチュウ「ピッカー!」
ハハハハハ
スイレン「…………」
スイレン(なに……?この子……)
アシマリ「アウ……」
サトシ「あっ、そうそう!アセロラ、これ見てよ!」スッ
アセロラ「釣竿?」
サトシ「へへへっ!カッコいいだろ?これ、スイレンと釣り大会に出て優勝した賞品なんだぜ?」
サトシ「あースイレンってのは友達で……」
アセロラ「………だから言ったでしょサトシー?ちゃんと見てたよ」クルッ
スイレン「!」
アセロラ「アローラ!アセロラだよ♪よろしくねスイレン!」ニコッ
スイレン「………うん、よろしく」ニコッ
サトシ「へへへ、やっぱ女の子同士だな!スイレンとアセロラ、もう仲良くなってるよ!」ニッ
ロトム図鑑「そうロトね」
ピカチュウ「ピカピ…」
アセロラ「でもいいなー釣り大会…アセロラも出たかったなー」
ミミたん「キュー」
サトシ「クチナシさんに頼んで一緒に出れば良かったんじゃないか?」
アセロラ「おじさんなら"何で俺がそんな大会に、めんどくせー"とか言って出てくれないよ」プクー
サトシ「……ああ……なんか想像できるかも」ハハハ
アセロラ「………だからね?」
サトシ「!」
アセロラ「次こういうイベントがあったらサトシがアセロラと一緒に参加してほしいなー」ニコッ
ミミたん「キュー」フワフワ
サトシ「ああ、いいぜ!」ニッ
アセロラ「へっへー!やったね♪」
スイレン「…………ロトム」スッ
ロトム図鑑「お任せロトー」
アセロラ「…………ん?」チラッ
アセロラ「なにやってるの?スイレン」
スイレン「」ビクッ
スイレン「い、いや……これはその……」アセアセ
アセロラ「?」
サトシ「あー、それなー」
アセロラ「ラッキーポン?」
ロトム図鑑「そうロト!今説明した通り、レベルに応じて使用者にラッキーな出来事が起きるボクの新機能ロト!」
アセロラ「へー……すごいね、ロトム!」
サトシ「試してみなよアセロラ!」
スイレン「!」
アセロラ「いいの?」
ロトム図鑑「モチロンロト!でも500円頂くロト!」
アセロラ「お金とるんだ…はい、500円」スッ
ロトム図鑑「まいどありロトー!」チャリン
サトシ「………ん?」
サトシ「あれ……?ラッキーポンの残り回数が1回になってる。1回は今アセロラが使う分として………今日他にも1回使ったことに……」ウーン
スイレン「さ、サトシ!気のせい!」アセアセ
サトシ「そっか?」
ピカチュウ「ピカピ……」
ロトム図鑑「では……ルーレットスタートロト!アセロラのラッキーレベルは……」グルグル
サトシ「おっ!」ワクワク
アセロラ「」ワクワク
ミミたん「キュー」
スイレン「…………」ハラハラ
ロトム図鑑「アセロラのラッキーレベルは"1"ロトー!」ピタッ
アセロラ「あー……なーんだ…1かぁ…」ガックリ
スイレン「…………」ホッ
アセロラ「ロトム!ラッキーっていつ起きるの?」ワクワク
スイレン(起きなくていいよ)
ロトム図鑑「それはボクにもわからないロト」
サトシ「アセロラ!とりあえずなんかやってみたら?」
アセロラ「うーんそうだねー……じゃあ…」
アセロラ「試しに釣りでもやってみよーかなー?」
サトシ「なら俺の竿……」
スイレン「わ、私の釣竿貸してあげる!」スッ
アセロラ「………?どうも……」
ピクン
アセロラ「………む?」
サトシ「アセロラ!引いてるぜ!」
アセロラ「………うん!よーし!」グググ
アセロラ「………な、なに?竿を引き上げられない!」グググ
サトシ「……きっとラッキーポンの効果だ……それ、大物だよ!」
スイレン(そのまま湖に引きずりこまれないかな)
アセロラ「………うぅー……重い~……!」グググ
サトシ「手伝うよ!アセロラ!」ギュッ
アセロラ「サトシ……」ギュッ
スイレン「!?」
サトシ「いくぜ!」
サトシ、アセロラ「せーの!!」グッ
ザパーン
ラブカス「ラブー」ピチピチ
サトシ「……へ?」
アセロラ「ラブ…カス………?」
ロトム図鑑「あんなに強い引きをしてたのにラブカスロト?」
ピカチュウ「ピー?」
アセロラ「………ふふっ」クスッ
サトシ「ははっ…」
アハハハハ
スイレン「」ワナワナ
アシマリ「アウアウ」マアマア
土手の上
サトシ「アセロラの家で祝勝会ー?」
ピカチュウ「ピッカー?」
アセロラ「うん、そうそう!サトシとスイレンの釣り大会優勝おめでとーの意味を込めてね!」
アセロラ「アセロラのお家この近くだしー……ご馳走作っちゃうよ?」ニコッ
ミミたん「キュー」
サトシ「マジかよ!サンキュー!アセロラ!」
アセロラ「えへへ」
サトシ「スイレンも行くだろ?」
スイレン「う、うん……」
アセロラ「えへへ、期待しててね?サトシの好きな料理も作ってあげるから!」
サトシ「マジ!?」
アセロラ「とーぜん!サトシがウラウラに居た時にサトシの料理作ってたのはアセロラなんだからねー?サトシの好物なんてお見通しだよー」ヘッヘーン
サトシ「やったー!」
スイレン「…………………」
ロトム図鑑「サトシー!アセロラはいいお嫁さんに……」
スイレン「ロトム」
ロトム図鑑「ロ?」
スイレン「…………」クイッ
アシマリ「アウ………」
ロトム図鑑「スイレン。ラッキーポンを使うなら別にこんなところに来なくても……」
スイレン「はい500円」スッ
ロトム図鑑「ロ……」
スイレン「…………早く!」ズイッ
ロトム図鑑「…………スイレンのラッキーレベルは……」チャリン
グルグル
スイレン「…………………」
ロトム図鑑「……ラッキーレベル3ロト…」ピタッ
スイレン「レベル3……どんなラッキーが起きるんだろ」
スイレン「…………楽しみ」ニコッ
アシマリ「アウ……」
スイレン「ごめん!お待たせ!」タッタッタ
サトシ「あっ!スイレン来たぜ!」
アセロラ「気にしないでスイレン!サトシといっぱいお話して待ってたからねー♪」ニコニコ
スイレン(アセロラ……せいぜい今の内に勝ち誇ってればいい……だって……)
スイレン(今の私にはラッキーレベル3がついてるから)ニッ
サトシ「じゃ、スイレンも来たしアセロラの家行こうぜ」クルッ
アセロラ「うん、そうだ……」ズルッ
アセロラ「…………へ?」ヨロッ
ゴロゴロゴロ
アセロラ「キャーーー!!」
ゴロゴロゴロ
ロトム図鑑「た、大変ロトー!アセロラが滑って転んでそのまま土手を転げ落ちていくロトー!」
サトシ「アセロラー!」
ミミたん「キュー!」
スイレン「…………………」
ゴロゴロゴロ
アセロラ「あーー!!」
サトシ「アセロラ!今助け……」
スイレン「ま、待ってサトシ!アセロラが転げ落ちていく先!」
サトシ「…………へ?」
ロトム図鑑「あ、あれはー!肥溜めロト!」
ゴロゴロゴロ
アセロラ「うわぁぁぁぁー!!止めてぇぇぇ!!」
ボチャン
スイレン「アセロラ……肥溜めにホールイン!」プッ
アセロラ「………うぇっ……くさっ……」ヨロッ
アセロラ「………身体中……う○こまみれだよ……」オエッ
サトシ「アセロラー!大丈夫かー!」
アセロラ「サトシ……」プーン
サトシ「ほらっ、アセロラ!捕まれ!」スッ
アセロラ「サトシ……ありがとう……」スッ
サトシ「…………うっ……!くさっ!」サッ
ミミたん「キュー……」
アセロラ「………え?くさ…い……?」プーン
サトシ「…………あ、いや……そうじゃなくて……その………」アセアセ
ピカチュウ「ピカピ……」
アセロラ「………」ウルッ
サトシ「そ、その……アセ……」ビクッ
アセロラ「………うぅ……」グスッ
うわーーん!!
スイレン「…………ロトム。今回のラッキーポンおかしくない?私、あんなの望んでない」ニヤニヤ
アシマリ「アウ……」
ロトム図鑑「…………女の子は怖いロトねー……」ゾーッ
翌日
海上
ラプラス「ラプー」
スイレン「うん!今日もいい天気!絶好の釣り日和!」ピュッ
ラブカス「ラブー」ピチピチ
スイレン「すごい釣竿ラブカスモデルも絶好調!」ニコニコ
アシマリ「アウ!」
サトシ「…………」
スイレン「どうしたのサトシ?なんか元気ない」
ピカチュウ「ピカー」
サトシ「…………いやさ、やっぱり昨日……あの後アセロラを追って謝った方が良かったんじゃ………」
スイレン「サトシ……」
サトシ「…………アセロラ……泣いてたしさ?」
スイレン「…………サトシ、昨日も言った」
スイレン「女の子には……そっとしておいてほしい時だってある!ましてや……ウ○コまみれの姿なんてサトシに見せたくないよ!(私なら死んでる)」
サトシ「でも……」
スイレン「大丈夫!アセロラは強い子だから……!サトシの気持ちも伝わってるよ(知らないけど)」ニコッ
サトシ「スイレン……」
サトシ「………ははっ、そうだよな?わかったよ!アセロラに会うのは時間を置いてからにするよ!」
サトシ「サンキュー!スイレン!」ニッ
スイレン「うん、全然いい」ニコッ
サトシ「よーし!気を取り直して釣りするぞー!」
ピカチュウ「ピカー!」
スイレン「…………………」
スイレン(とは言え……あんなライバルが出てくるなんて誤算だった……これはもっと攻める必要がありそう)ムゥ
スイレン「ロトム」チョイチョイ
ロトム図鑑「なんロトスイレン?」
スイレン「今日の分の500円」スッ
ロトム図鑑「そう来ると思ったロト」チャリン
ロトム図鑑「さーて……スイレンのラッキーレベルは……」グルグル
サトシ「ん?スイレン、今日もラッキーポンするの?」
スイレン「うん、占いみたいなもの」ニコッ
ロトム図鑑「…………ロロー!!つ、ついに出たロトー!」ピタッ
ロトム図鑑「スイレン!ラッキーレベル"5"ウルトララッキーロトよー!!」
サトシ、スイレン「!?」
サトシ「ら、ラッキーレベル5だって!?」
スイレン「う、嘘………」
スイレン(ら、ラッキーレベル5!?それっていったいどんなラッキーが……)ゴクリ
ドドド
サトシ「…………ん?」
サトシ「す、スイレン!」ガシッ
スイレン「」ビクッ
スイレン(………え?え?サトシに掴まれた……?これって……)ドキドキ
スイレン(ラッキーレベル5……ま、まさか……最後まで……)ドキドキ
サトシ「なぁ!スイレン!」ユサユサ
スイレン「…………さ、サトシ……わ、私……覚悟はできてる…////」ドキドキ
スイレン「さ、サトシが相手なら……////」ドキドキ
サトシ「何言ってんだよ!逃げ泣きゃ!」
スイレン「へ?」
サトシ「高波だ!このままじゃ波にさらわれちゃうよ!」
ピカチュウ「ピカー!」
スイレン「!?」
ドドド
スイレン「な、なにこのでっかい波………」ガクガク
アシマリ「アウ……」
ロトム図鑑「ま、マズイロト!このままでは全員波にさらわれて……」
サトシ「ラプラス!ゼンリョクで岸に………」
ラプラス「ラプー!」スイスイ
ドドド
スイレン(う、嘘………なんで……?だって……ラッキーレベル5……)
スイレン(まだサトシと付き合ってすらいない………それなのに……)
サトシ「うわぁぁぁ!」
ピカチュウ「ピッカー!」
ロトム図鑑「ロトー!」
ザパーン
こんなとこで死ぬなんて……
………………
………
…
スイレン スイレン
スイレン「……………ん……」パチ
サトシ「スイレン!」
スイレン「…………サト……シ…」ムクリ
サトシ「良かったぁ……!目を覚まして!」
ピカチュウ「ピカァ!」ホッ
アシマリ「アウ」ホッ
スイレン「…………よ、夜になってる……私、ずっと寝てたの!?」
スイレン「てゆーか……ここって……」キョロキョロ
ロトム図鑑「サトシー!やっぱりこの島には人らしき姿が見当たらないロトー!」ヒュー
サトシ「……そうか……」ガクッ
スイレン「………え?ど、どういうこと??」
ロトム図鑑「スイレン、落ち着いて聞くロト。ボクたちはあの時波にさらわれて、運がいいのか悪いのかこの島に流れついたみたいロト」
ロトム図鑑「おまけにこの島は住民もいなければボクのデータにもない……メレメレから流されたから、アローラ地方のどこかの島だとは思うロトが……」
スイレン「………え?あ………?そ、それってつまり………」ゴクリ
サトシ「……無人島みたいなんだよ…」ハァ
スイレン「む、無人島!?」
サトシ「なぁ、でも波にさらわれる直前スイレンはラッキーレベル5を引いてたよな?なんで無人島なんかに……」
ロトム図鑑「それはボクにもわからないロト…」
アシマリ「………」
スイレン(ラッキーポンは使用者に都合のいい出来事しか起こらない……そしてここは無人島……まさか…)タラッ
スイレン(この無人島で私とサトシがアダムとイヴになれってこと!?)
スイレン「////」プシュー
サトシ「…………スイレン?」
スイレン(………って、何考えてるの私!こんなのいいわけない!)ブンブン
スイレン(私が求めてたのはこんなんじゃない!サトシを巻き込んで……サトシの気持ちを無視してそんな風になっても全然ラッキーじゃないよ!)
スイレン「…………サトシ、ごめん……私がラッキーポンを引いたせいで……」
サトシ「な、なに言ってんだよスイレン!スイレンのせいじゃないよ!」
サトシ「ほ、ほら!それにさ?今日の分のラッキーポン、まだ残ってるだろロトム?」
ロトム図鑑「まだ後2回残ってるロト」
サトシ「ほらっ!な?だったらそのラッキーポンで帰れるかもしれないじゃん!だからさ、元気出せよ!」ニッ
ピカチュウ「ピッカー!」グッ
スイレン「サトシ………」
スイレン(サトシはこんな状況になっても私のせいにしないどころか励ましてくれる……)
スイレン(それなのに私は……サトシを巻き込んでおいて…こんな状況でも心の奥底では…嬉しい"って思っちゃってる……)
スイレン「………私、最低だ…」ボソッ
アシマリ「アウ……」
サトシ「よーし、そうと決まったらロトム!」スッ
ロトム図鑑「まいどありロトサトシー!ラッキーポンルーレット、スタートロト!」グルグル
サトシ「頼むぜー!秘蔵の500円なんだ!」
ピカチュウ「ピカァ!」グッ
スイレン「…………」
ロトム図鑑「………サトシのラッキーレベルは……」グルグル
サトシ、ピカチュウ「」ゴクリ
ロトム図鑑「………1ロト!」ピタッ
サトシ「い、1……?」ガクッ
ピカチュウ「ピカピ……」
スイレン「さ、サトシ!気を落とさないで!1でもラッキーが起こる!ひょっとしたらメレメレに帰れる何かがあるかも!」
サトシ「そ、そうだよな!」
ピカチュウ「!」
ピカチュウ「ピカピー!」クイクイ
サトシ「ん?どうしたピカチュ………」
サトシ「! あ、あれはー!」
カプ・コケコ「コケー」ヒュー
カプ・テテフ「テフテフー」キラキラ
カプ・ブルル「ブルル!」ヒュー
カプ・レヒレ「レヒー」ヒュー
スイレン「じょ、上空に守り神!?」
サトシ「ま、まさかこれが俺のラッキーレベル1……」ゴクリ
ロトム図鑑「サトシー!守り神がサトシの存在に気づけば助けてくれるかもしれないロトー!」
サトシ「そ、そうだな!」
サトシ「おーい!カプ・コケコー!」フリフリ
カプ・コケコ「!」
カプ・コケコ「コケー!」フリフリ
スイレン「カプ・コケコが手を振りかえしてくれてる!」
ロトム図鑑「サトシ!守り神たちがボクたちの存在に気づいた!チャンスロト!」
サトシ「おう!おーい!カプ・コケコー!助けてくれー!」フリフリ
カプ・コケコ「コケー!」フリフリ
カプ・テテフ「テフテフー」クイッ
カプ・コケコ「! コケ」コク
コケコ、テテフ、ブルル、レヒレ「」ヒュー
スイレン「あ、あれ!?行っちゃった?」
サトシ「な、なんで!?」
ロトム図鑑「どうやら守り神たちはボクたちがこの島で遊んでるだけだと勘違いしたみたいロトねー」
サトシ「えぇ!?」
ロトム図鑑「ま、ラッキーレベル1なんてそんなものロト」
サトシ「そんな…」ガクッ
ピカチュウ「ピカピ」ポンッ
スイレン「……………」
スイレン(元はと言えばこんな島に漂流したのも私が原因……)
スイレン(失敗を悔やんでも仕方ない、だったら……私がサトシをこの島から脱出させる!)
スイレン「ロトム!次、私がラッキーポンやる!」スッ
アシマリ「アウ!」
サトシ「スイレン……」
ロトム図鑑「まいどありロトスイレン!」グルグル
ロトム図鑑「……スイレンのラッキーレベルは……」
スイレン(サトシ、待っててね!今、メレメレに帰してあげるから!)
ロトム図鑑「ラッキーレベル"3"ロトー!」バーン
サトシ「さ、3!?」
スイレン「3……やった!これならメレメレに帰………」ガクッ
スイレン「…………え?」ガクガク
サトシ「ど、どうしたんだスイレン……?」
アシマリ「アウ……?」
スイレン(な、なんで………ラッキーレベル3を引いたハズなのに……)ガクガク
スイレン「さ、寒い……」ガクガク
サトシ「寒いって……ラッキーポンを引いたハズなのにどうなってんだ!?」
スイレン「」ガクガク
サトシ「………って、そんなこと言ってる場合じゃないか……!ニャヒート!スイレンを暖めてやってくれ!」ボンッ
ニャヒート「ニャ!」メラメラ
スイレン「」ガクガク
ロトム図鑑「ぜ、全然ダメロトー!」
サトシ「そんな……」
ニャヒート「ニャ!?」
スイレン「うぅ……さ、寒い…」ガクガク
アシマリ「アウー……」
サトシ「……くそっ、だったらどうすれば……」
ロトム図鑑「……サトシ、スイレンを暖める方法……あと一つだけあるロト」
サトシ「な、なんだよロトム!」
ロトム図鑑「サトシ!人肌で暖めるロト」
サトシ「ひ、人肌ぁ?」
ロトム図鑑「……そうロト!この間やっていた映画で雪山で遭難した男女がそうやってお互いを暖めあっていたのを見たから間違いないロト!」
ロトム図鑑「もうそれしかないロト!サトシ、スイレンの服を脱がしてサトシも裸になるロト」キリッ
サトシ「はぁ!?////」
ピカチュウ「ピィ////」
ロトム図鑑「早くするロトサトシ!恥ずかしがってる場合じゃないロトよー!」
サトシ「で、でも……」チラッ
スイレン「寒い……」ガクガク
アシマリ「アウ……」
サトシ「………そうだな……恥ずかしがってる場合じゃないな……」
サトシ「スイレン!ごめん!服、脱がすぞ!」スッ
スイレン(サトシ………)ガクガク
スイレン(………人肌で暖め合う……そうか……)
スイレン(ラッキーポンは使用者に都合のラッキーが起きる……つまり……)
スイレン(………私は結局、この状況でも脱出のことじゃなくて自分のことばっかり考えてる……)
サトシ「と、とりあえずスイレン……水着まででいいかな?」
ロトム図鑑「いいんじゃないロトか?次はサトシも脱ぐロト」
サトシ「………パンツは脱がなくてもいいよな?」
ピカチュウ「ピカァ」
スイレン(………やっぱり私……最低だ……)
アシマリ「アウー……」
翌日
スイレン「…………ん…」パチ
スイレン「朝……」
サトシ「zzz」ギュッ
スイレン「!? わ、私……サトシに抱きしめられてる!?///」
スイレン「そ、それに……私、水着だ……さ、サトシも////」
サトシ「………ん?朝か……」ムクリ
サトシ「………スイレン、もう寒いのは大丈夫か?」
スイレン「え?」
スイレン(そっか……そういえば私……昨日使ったラッキーポンで寒さに襲われて……)
スイレン(サトシ………ずっと私を抱きしめて暖めてくれてたんだ……)
スイレン「…………うん、大丈夫!サトシのお陰!」
スイレン「サトシ!ありがとう」ニコッ
サトシ「へへっ」ニッ
ピカチュウ「ピカピカ」ニコッ
アシマリ「アウ!」ニコッ
ロトム図鑑「サトシー!スイレン!もう起きたロトかー!」ヒュー
サトシ「ロトム…」
ロトム図鑑「今日の分のラッキーポンが溜まったロト!」
サトシ、スイレン「!」
サトシ「へへっ!よっしゃー!今日こそはメレメレ島に………ん?」ゴソゴソ
スイレン「ど、どうしたのサトシ?」
サトシ「な、無い!500円が無い!」
ピカチュウ「ピカ!?」
サトシ「………そういえば昨日のラッキーポン……最後の500円だったもんなー……」
サトシ「なぁロトム?なんとかタダでラッキーポン出来ないかな?」
ロトム図鑑「無理ロト。ボクのラッキーポンは500玉を投入することにより、その効果が発揮される仕組みロト」
サトシ「そんな……」ガクッ
ピカチュウ「ピカピ……」
サトシ「………こうなったら泳いでメレメレに……」
スイレン「サトシ、ここがどこにある島かもわからないのに、闇雲に泳いでもメレメレには帰れない」
サトシ「スイレン……じゃあどうす……」
スイレン「…………」スッ
サトシ「そ、それ……500円玉……」
スイレン「…………私もこれが最後の500円……だから……」
スイレン「…………これに賭ける!!ロトム!」ピーン
ロトム図鑑「まいどありロトスイレンー!ラッキーポンルーレット……スタートロト!」チャリン
グルグル
サトシ「スイレン……ロトム……頼むぜ…!」ゴクリ
ピカチュウ「ピカァ」ゴクリ
スイレン「…………」
グルグル
スイレン(大丈夫……もう迷わない……だって……)
スイレン(サトシが幸せになることが私にとって……)
スイレン「勝負!!」
アシマリ「アウー!!」
スイレン(ラッキーだから!!)
グルグル
ロトム図鑑「スイレンのラッキーレベルは………」ピタッ
ロトム図鑑「"5"!ウルトララッキーロトー!!」バーン
スイレン「……5……やった……」
サトシ「……ははっ!やったなスイレン!!」
スイレン「う、うん!!」
アシマリ「アウ!」ニコッ
ザー ザー
サトシ「うわっ!なんだ!?」
スイレン「急に雨が!?」
ピカチュウ「ピカァ!」
サトシ「お、おいロトム!どうなってんだよ!レベル5ラッキーなんじゃないのかよ!」
ロトム図鑑「ぼ、ボクにそんなことを言われても……」
サトシ「今までだってそうだよ!スイレンがラッキーポン引いた時には半分くらいの確率でラッキー起きないじゃん!」
スイレン「」ギクッ
ロトム図鑑「い、いや……少なくともスイレンにとってのラッキーは……」
ギャー ギャー
アシマリ「アウー」ハァ
コポコポ
アシマリ「アウ?」
アシマリ「アウアウ!」クイクイ
スイレン「? どうしたのアシマリ………」
コポコポ
スイレン「! サトシ!」
サトシ、ロトム「へ?」
コポコポ
ザパーン
カイオーガ「オーガァァァァァ!!」
スイレン「か、カイオーガ!?」ビクッ
サトシ「なんでアローラに!?」
ピカチュウ「ピカァ!?」
アシマリ「アウ……」オクチアングリ
ロトム図鑑「き、奇跡ロトー!!!」パシャ パシャ
ザー ザー
カイオーガ「オーガァ」スイー
スイレン「わ、私……今カイオーガの背中に乗ってる……夢みたい…」ウルウル
アシマリ「アウ」
ロトム図鑑「サトシー!カイオーガの背中に乗って島を脱出できるなんてウルトララッキーどころかミラクルラッキーロトよー」ジトー
サトシ「わ、わかってるって!疑って悪かったよロトム」アセアセ
ピカチュウ「ピカァ」
サトシ「………あっ、そうだスイレン!」
スイレン「?」
サトシ「へへっ!サンキューな!スイレンのお陰で島を脱出できたようなもんだよ!」ニッ
スイレン「サトシ……」
スイレン(違う……元はと言えば無人島に流されたのも私のせい……私はただ、自分の尻拭いをしただけ……)シュン
アシマリ「アウ……」
サトシ「………なぁスイレン」
スイレン「?」
サトシ「………へへっ!せっかくメレメレに帰るんだからさ?嬉しい時は笑おうぜ?」
スイレン「……………え?」
サトシ「………えーと……なんだっけ?笑う門にはラッキー来る……だっけ?えーと……」
ピカチュウ「ピカピ……」
ロトム図鑑「サトシはイマイチ決まらないロトねー」
サトシ「う、うるさいなー!」
スイレン「……ふふっ」クスッ
サトシ「!」
スイレン「……………うん!」ニコッ
サトシ「へへへっ」ニッ
サトシ「………一晩も無人島にいたんだし博士たちも心配して……」チクッ
サトシ「いてっ……!なんだ?」ゴソゴソ
ピカチュウ「ピカ?」
サトシ「…………あーーっ!!」
スイレン、アシマリ「」ビクッ
スイレン「さ、サトシ……どうしたの?」
サトシ「いやー!そういえば忘れてたぜ!これ!」スッ
スイレン「……………え?これって……」スッ
スイレン「ライチさんのお店にあったサファイアの指輪……なんで………」
サトシ「いやぁ!実はあの時帰り際にライチさんにこっそり渡されてさー」
サトシ「サトシも男の子なんだから大事な人ができた時に渡せって」
スイレン「……大事な人……」ドキドキ
スイレン「で、でも……何で私なんかに……」ドキドキ
サトシ「だってスイレンそれ欲しがってたろ?」
スイレン「そ、そうだけど………でも………」ドキドキ
サトシ「それに……」
スイレン「?」
サトシ「スイレンは俺にとって大事な人だからさ!」ニッ
ピカチュウ「ピカァ」
スイレン「////」ボフン
ロトム図鑑(きっとサトシにとってスイレンは大事な友達とかそういう意味ロトねー)ハァ
スイレン「////」バタリ
サトシ「お、おいスイレン!?」
ロトム図鑑「た、大変ロトー!スイレンが幸せのあまり倒れたロトー!」
アシマリ「アウ!?」
ザー ザー
ロトム図鑑「…………ん?」チラッ
ロトム図鑑(あの無人島………ウラウラ島の近くだったロトね)
カイオーガ「オーガァ」スイー
ロトム図鑑(ウラウラ島もカイオーガの影響で大雨になってるロト)
サトシ「スイレーン!!しっかりしろー!」ユサユサ
スイレン「」
こうしてサトシとスイレンは無人島からカイオーガの背中に乗ってメレメレ島に帰還した
1週間後
サトシ「でさー!その時ピカチュウがー」
ピカチュウ「ピカァ!」
スイレン「ふふっ」クスッ
アシマリ「アウ」
スイレン「あっ、そうだサトシ!」
サトシ「ん?」
スイレン「今日暇?もし暇なら今から釣りでも……」
サトシ「あー……悪い。実はこれから予定あるんだー」
スイレン「そっか……」ガクッ
ロトム図鑑「スイレン。ボクが必要ロトか?」ヒュー
スイレン「ロトム……」
スイレン(……確かに今ラッキーポンを使えばサトシの予定は無くなって一緒に釣りができる……でも……)
スイレン「………いい」プイッ
ロトム図鑑「ロ?」
スイレン「……ラッキーポンはもう使わない!これからは……」
スイレン「自分の運命は自分で切り開くことにした!」ニコッ
アシマリ「アウ!」ニコッ
ロトム図鑑「…………そうロトか」フッ
ピカチュウ「ピカピカ」ニコッ
スイレン(サトシだって……ラッキーじゃなく、いつか実力で振り向かせてみせる!)メラメラ
アシマリ「アウ!」
サトシ「?」
ウラウラ島
クチナシの交番
サトシ「えー!?アセロラの家が大雨で水没した!?」
ピカチュウ「ピカァ!?」
クチナシ「そうなんだよ……お陰でしばらくこいつの面倒を交番で見なきゃなんなくなってよぉ……」
アセロラ「………なによおじさん……人を厄介者みたいに…」プクー
ミミたん「キュー!」プンプン
クチナシ「そ、そんなこと言ってねぇだろ!」
クチナシ「……たくっ、俺ちょっとパトロール行ってくるわ。兄ちゃん、アセロラの相手頼む」サッ
サトシ「え?」
ロトム図鑑「クチナシ……逃げたロト」
アセロラ「………………」
サトシ「あ、あのさアセロラ………」
アセロラ「……なに?サトシはアセロラみたいなウ○コ女になんの用?」ジトー
サトシ「う、ウ○コ女って………そんなこと思ってないよアセロラ…」
アセロラ「……嘘!だってサトシ……あの時アセロラを臭いって……」
サトシ「い、いやその………だから今日はそのことを謝りに……」
アセロラ「……ハァ……もう最近最悪だよ……サトシの前でウ○コまみれにはなるし……1週間の大雨で何故かアセロラのお家だけ水没しちゃうし……」
サトシ「え?アセロラの家だけ?」
ロトム図鑑(……1週間前の大雨……アセロラの家だけ水没……まさか……!?)
サトシ「な、なぁアセロラ!元気出せよ!その内いいことあるよ!」アセアセ
アセロラ「……その内っていつ?アセロラにはウ○チはついても運はつかないんだよ……」ハァ
サトシ「アセロラ……(だいぶ落ちてるな…)」
ロトム図鑑「あ、アセロラー!そんな時こそラッキーポンロトー!」
アセロラ「え?」
サトシ「そ、そうか!その手があったか!ナイスロトム!」
サトシ「なぁアセロラ!ラッキーポンやってみろよ!きっといいことあるぜ!」
アセロラ「う、うん………」
ロトム図鑑「アセロラ。500円頂きますロト」スッ
アセロラ「あっ、やっぱりお金はとるんだね」
ミミたん「キュー」
>>51
訂正
アセロラ「……ハァ……もう最近最悪だよ……サトシの前でウ○コまみれにはなるし……1週間の大雨で何故かアセロラのお家だけ水没しちゃうし……」
↓
アセロラ「……ハァ……もう最近最悪だよ……サトシの前でウ○コまみれにはなるし……1週間前の大雨で何故かアセロラのお家だけ水没しちゃうし……」
グルグル
ロトム図鑑「アセロラのラッキーレベルは…"4"ロトー!」バーン
アセロラ「ラッキーレベル4……」
サトシ「ラッキーレベル4か!やったなアセロラ!これってかなりラッキーなこと起きるよ!」
ピカチュウ「ピカァ!」
アセロラ「う、うん!」
ミミたん「キュー」
「あれー?サトシじゃない?」
サトシ、アセロラ「!」
バーネット「なにやってるの?」
バーネット「………なるほど……その子の家が大雨で水没ねー……」フムフム
サトシ「そうなんだよバーネット博士!とりあえず家の復旧工事はしてるみたいだけどさ?何か力になってあげれないかな?」
バーネット「………うーん……」
アセロラ「………もういいよサトシ。サトシのその気持ちだけでアセロラ、元気出たから」ニコッ
サトシ「アセロラ……」
バーネット「………よーし、わかったわ!アセロラ!」ビジッ
アセロラ「?」
バーネット「家の復旧が出来るまで家でアセロラを預かってあげるわ」ニコッ
サトシ「え?」
アセロラ「えぇぇぇ!?」
バーネット「ふふっ、そうと決まったら荷物の準備!」
アセロラ「で、でも……」
バーネット「遠慮することはないわ!聞けばサトシもウラウラ島でアセロラにお世話になったみたいだし」
サトシ「そうだよアセロラ!遠慮なんかすんなよ!」ニッ
ピカチュウ「ピカー!」
アセロラ「サトシ………」
アセロラ「………えへへ、それじゃあ……お言葉に甘えちゃおっかミミたん?」ニコッ
ミミたん「キュー」
アセロラ「………じゃあお泊まりの準備してくるねー♪あっ、それと……おじさんに挨拶とー……」タッタッタ
ミミたん「キュー」フワフワ
サトシ「おう!待ってるよ!」
バーネット「うんうん、楽しくなりそうね」ニコニコ
ロトム図鑑「さすがはボクのラッキーポンの効果ロトねー」
ピカチュウ「ピカピカ」
あ
夕方
メレメレ島
バーネット「悪いわねーアセロラ。買い物まで付き合ってもらっちゃって」
アセロラ「えへへ、これから暫くお世話になるからねー、当然の義務だよ」ニコッ
ミミたん「キュー」
アセロラ「あっ、料理のお手伝いもアセロラに任せて!」
サトシ「バーネット博士!アセロラの料理、すっげー美味いんだぜ!」
アセロラ「えっへっへー、期待しててね!サトシ!」
サトシ「おう!」ニッ
ピカチュウ「ピッカー!」
ワイワイ
バーネット(ふふっ、サトシ……いい子を見つけてきたわね)ニコッ
「あーっ!!」
サトシ、アセロラ、バーネット「!」
スイレン「な、なんでウ○チ女がサトシと一緒に………!」
アシマリ「アウ!」
アセロラ「!」
サトシ「スイレン!」
スイレン「サトシ!何でアセロラと一緒にいるの!?」ズイッ
スイレン「し、しかも……家族ぐるみで買い物まで…」ワナワナ
サトシ「へ?いや……」
アセロラ「………アセロラはこれから暫くサトシのお家にお世話になるの」
スイレン「………は?」
アセロラ「………なんかね?一週間前の大雨で運悪くアセロラのお家だけ水没しちゃったんだよねー」
アセロラ「………スイレン、何でか知らない?」ズイッ
スイレン「そんなの知らない!」
アセロラ「ふーん」ニコニコ
アシマリ「ウアー……」
サトシ「お、おい!二人とも!ケンカはやめろよ!」アセアセ
ピカチュウ「ピカー!」
バーネット(サトシ……あんた10歳のクセに修羅場を…………)
アセロラ「………ま、いーや。ロトム」チョイチョイ
ロトム図鑑「どうしたロトアセロラ?」ヒュー
アセロラ「………これからサトシと一緒に暮らしてくにあたって……いいことありますようにってことでラッキーポン一回しちゃおっかなー?」スッ
スイレン「!」
ロトム図鑑「まいどありロトアセロラー!」チャリン
ロトム図鑑「さ、アセロラ。ボクの目を押し………」
スイレン「………させない!」バッ
アセロラ「!?」
アセロラ「ちょ、ちょっと!何するのよスイレン!」
スイレン「うるさい!あんたなんかに……サトシは渡さない!」
アセロラ「サトシはスイレンのものじゃないでしょー!」
スイレン「うるさいうるさい!」
サトシ「お、おい!やめろよ二人とも!」
バーネット「いやぁ、モテるわねぇ?サトシィ」ニヤニヤ
サトシ「笑ってないで止めてよバーネット博士!」
スイレン、アセロラ「私(アセロラ)が押す!」ピッ
ロトム図鑑「ロロー!!」ビビビ
サトシ「! ラッキーポンを同時に押した!?」
ロトム図鑑「」グルグル
ピタッ
スイレン「………!」
アセロラ「ど、どっち……?」ゴクリ
ロトム図鑑「………スイレンとアセロラのラッキーレベルは"6"ロトー!ウルトラミラクルラッキー!おめでとうロト!」
サトシ「ど、同時押し!?」
ピカチュウ「ピカ!?」
スイレン「………ウルトラミラクルラッキーレベル……」
アセロラ「6!?」
ロトム図鑑「ロロー!!」
ピカー!!
サトシ、スイレン、アセロラ、バーネット「!!?」
10年後
カントー マサラタウン
サトシ「いってきまーす」
ピカチュウ「ピカー!」
スイレン、アセロラ「いってらっしゃーい」ニコニコ
俺、マサラタウンのサトシ!!
早いもんだな!あれから10年の月日が流れた
俺はスイレンとアセロラと結婚してアローラから故郷のカントー、マサラタウンに戻ってきて幸せな家庭を築いている
スイレン「さぁ!サトシが仕事から戻ってくるまでにお掃除しなきゃ!」
アシレーヌ「アシ!」
アセロラ「じゃあ、アセロラはお洗濯をやっておくねー♪」
スイレン「よろしく!アセロラ!」
ハナコ「サトシもいいお嫁さんを二人もつれてきて幸せものねー」ニコッ
スイレン、アセロラ「えへへ////」
何を言っているかわからないと思うけど、俺もよくわかんない!
そう、すべては10年前のあの日…
~10年前~
スイレン「い、今の光は……?」
アセロラ「いったいどんなラッキーが…」ゴクリ
サトシ「うぅ……」ヨロッ
スイレン、アセロラ「!」
スイレン「サトシ!」ダッ
アセロラ「だ、大丈夫!?サトシ!」ユサユサ
サトシ「うぅ…」ヨロッ
サトシ(な、なんだ……スイレンとアセロラを見てると…)ドキドキ
サトシ「……愛してる…好きで好きでたまらないよ…」ドキドキ
スイレン、アセロラ「!?/////」ボフン
スイレン「ぇ……えぇぇぇ!?あ、愛……!?////」
アセロラ「さ、サトシ!どっちを!?アセロラ?スイレン?」ユサユサ
サトシ「りょ、両方…」ドキドキ
スイレン、アセロラ「!?」
バーネット「両方って……サトシあんた…」
ピカチュウ「ピカピ……」
スイレン(りょ、両方……?そんなのありえない!サトシには私だけを見てほしい!)ドキドキ
アセロラ(サトシにはアセロラだけを見てほしいって……さっきまでは思ってた…なのに………どうして?)
スイレン、アセロラ(今は………)
スイレン「………」チラッ
アセロラ「…………」チラッ
スイレン「もう……二人でもいい////」ポワーン
アセロラ「サトシ……アセロラたちをサトシのお嫁さんにして////」ポワーン
サトシ「うん、喜んで」ニコッ
バーネット「…………どうなってんの?」
ピカチュウ「ピカ……」
アシマリ「アウ…」
ミミたん「キュー」
~~~~~~~~~
サトシ(あれからは早かったな……スイレンとアセロラがリーリエに頼んでお嫁さんを二人貰えるようにしてもらって……)
サトシ「……不思議な出来事だったけど…今なら愛する奥さんのスイレンとアセロラ為なら、命だって惜しくない!そう思えるよ」
ピカチュウ「ピカー!」
サトシ「さ!今日もゼンリョクで仕事頑張ろうぜ!」
ピカチュウ「ピカー!」
サトシの家
スイレン(あの頃の私ならサトシを絶対に渡さないって思ってた…でも…)
アセロラ(今なら、愛するサトシを親友のスイレンとアローラでマナーロできて良かったと思ってるよ)
スイレン「アセロラ!私たちは親友で……」
アセロラ「………うん!家族だね♪」ニコッ
ハナコ「うふふ、サトシ…本当にいいお嫁さんたちをもらったわねー」ニコニコ
ロトム図鑑(あの時、ボクのラッキーポンを同時に押したスイレンとアセロラの願いは偶然にも同じ)
ロトム図鑑("サトシを誰にも渡したくない")
ロトム図鑑(偶然の願いの一致と同時押し…すべての奇跡に奇跡が重なって発動した"ウルトラミラクルラッキーレベル"6"は運命すら歪めた)
ロトム図鑑「……いや、これは"奇跡"ではなく、元々の"運命"だったのかもしれないロト…なんにせよ…」
ロトム図鑑「サトシもスイレンもアセロラも!みんな幸せでラッキーロト!」
このSSまとめへのコメント
いいね
いいですね