【ミリマス】P「莉緒がドードリオに進化した」 (17)

P「おはようございまーす」

莉緒「あら、プロデューサーくんじゃない。遅かったわね」

P「」

莉緒「どうしたの? ひょっとして私に見とれちゃった?」

P「その声……もしかして莉緒か?」

莉緒「ひどいじゃない。プロデューサーが担当アイドルを忘れるだなんて」

P「ってなんで事務所にドードリオがいるんだよ!!!」

莉緒「やっと進化できたのよ」

P「ってことは昨日までドードーだったの!?」

莉緒「たゆまぬレッスンのおかげね」

P「765プロはドードリオ養成所だった……?」

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P(ってことはどうでもいい! 今日の仕事どうするんだ。百瀬莉緒『ドード莉緒のすがた』のままではどうにもならんぞ)

莉緒「あらやだ。プロデューサーくん押し黙ちゃって。私の脚線美に見とれちゃった?」

P「実はそうなんだ。細くて、スラっとしてまるで……ってドードリオや! 脚線美なんは当たり前や。だってドードリオやもん!」

杏奈「おはよう……ござい……ます」

P「杏奈! いいところに実は……」

杏奈「ビビッと!」パーンチ

P「ドード莉緒! かわせ!」

莉緒「見切ったわ」

P「リアルでサトシみたいな発言すると思わなかったわ。でも杏奈、なんで急に莉緒に攻撃しようとしたんだ?」

杏奈「杏奈……知って……ます」

P「何を」

杏奈「顔が3つあるモンスターは……左右の顔を倒して……初めて本体に攻撃が……与えられるパターンって」

P「なんとなく分かるけども! ゲームのやりすぎだ!」

杏奈「杏奈……反省……します」

莉緒「それにしてもさっきの攻撃はやばかったわね。サンムーンでs種族値が10上がったおかげで避けられたわ」

P「誰も使ってないけどな。ガブを筆頭に101-109族はあんまり見なくなった」

莉緒「それにしても杏奈ちゃんは強敵よ」

P「そうなの?」

莉緒「だって杏奈ちゃんのオフモードのときは上から、60-50-150-50-150-60だけれども、オンモードになれば攻撃と防御の種族値が入れ替わるもの」

P「杏奈ちゃんはギルガルドが何か?」

P「ってポケモンバトルはいいんだよ。早く莉緒を元に戻す方法を考えなければ」

P「なぁ莉緒、いつからドードリオになったんだ」

莉緒「けっこう前からね」

P「そうなのか?」

莉緒「こちらのフリップを見て」

──前々作 P「未来を抱き枕木にして寝たい」より──

未来「わーあそこに飛んでる鳥おっきいー」

P「だな」

未来「鳥さんかっこいいなあ」

P「俺もそう思う」

──前作 春日未来は鯉させたいより──

未来「あっおっきな鳥」

P「鳥さんかっこいいなあ」
…………
……

莉緒「あれ全部私よ」

P「そうだったの!? 何で無駄に伏線貼ってるんだよ!」

P「ちょっと待てよ、あの作者ってことは……」

俺「ちわーす。郵便でーす」ガチャ

P「やっぱお前も出るよなあ!?」

俺「うす」

P「今回、未来出るのか?」

俺「たぶんでない」

P「何でお前と俺が唯一の皆勤賞を飾らなければならないんだよ!」

莉緒「あら朴くんじゃない」

俺「……チワッ」

P「エ○ファント速報のコメント欄でつけられたあだ名を使うんじゃない!」

朴「かえりますね」

P「てかよくあれだけ叩かれて続編書けたな。メンタルが図太すぎる」

莉緒「まぁいい年した大人がアイドルたちのやり取りを妄想して文字に起こして、他人に見せる時点でそこそこいかれてるわよね」

P「その発言もどうかと思うが」

莉緒「ちなみに作者は未来ちゃんのSSを書いたおかげが、無事フェス限未来ちゃんを手に入れたみたいよ。書けば出るってのは本当なのね」

P「あの出来で出るのか……」

P「話を元に戻すぞ、今日はこれから莉緒のワンマンライブがある。どうにかしてその姿のままで、ライブを乗り越えなきゃならない」

莉緒「ライブ会場まではドードリオGBで3倍か4倍のスピードで着くわ」

P「ポケスタ金銀ネタはどの層に通じるんだよ!」

莉緒「ちなみに次の空を飛ぶライドはリザードンはリストラされてドードリオがくると踏んでるわ」

P「あの快速で走ってくんの?」

P「……ってもうふざけるのはやめるんだ。現実を見ろ」

莉緒「見てるわよ」

P「え?」

莉緒「私が一番現実を分かってるのよ! ドードリオになっちゃって混乱してるの! だから、せめてふざけてないと……おかしくなっちゃいそうで……」

P「……俺に任せろ」

莉緒「プロデューサーくん……」

P「どうにかして、ライブを乗り切る方法を考える」

莉緒「ありがとう。プロデューサーくんがプロデューサーでよかった」

P「とりあえず莉緒はその姿のまま現地入りしてくれ、ただし徒歩で。その姿で交通機関に乗ると混乱を招く可能性がある」

莉緒「分かったわ」

P「俺は移動している間、ライブを乗り越える方法を考える」

そうして俺は莉緒と別れ、電車に乗り込んだ。

電車に乗って即座にドードリオについてポケモン図鑑で調べる。

どうにかして観客たちをごまかせる方法はないのか……。

まず目についたのは技マシン90のみがわり。みがわりを使えばライブ中ごまかせるのではないか。

だめだ。今から技マシンを手に入れる時間はない。

なら卵技はどうか、と頭に浮かんだがそれも即座に却下した。

そもそも卵技を使うには莉緒の卵を今から作らなければならないのだ。

そこから生まれたドードーが卵技を使えたとしても、それはドード莉緒とは別個体ということになる。

今回使用できるのはレベル技と特性ぐらい、ダメだ。ドードリオは自力で使える技の範囲が狭すぎる。

そのとき、莉緒のセリフが脳内にリフレインした。

莉緒「私が一番現実を分かってるのよ! 急にドードリオになっちゃって混乱してるの! だから、せめてふざけてないと……おかしくなっちゃいそうで……」

そうだ!

ライブ開始

観客A「いよいよ、ライブの始まりだな。莉緒さんを生で見れるのうれしいな」

観客B「よっしゃ、はじまった! ってあれは莉緒姉じゃない! ドードリオや!」

莉緒「……」

観客C「俺たちはドードリオを見にきたんじゃない! 早く莉緒ちゃんを出せ」

莉緒「このみねーさあああああああああああああああああああん!!!!!!」

観客「!?」

以下、ライブ前の回想

P「莉緒、ライブは始まったら、とにかく『あばれる』を使うんだ」

莉緒「それで何になるの?」

P「あばれるを使用後、やがて混乱状態になる。そこでドードリオの夢特性ちどりあしが発動するんだ」

莉緒「なるほど!」

P「あとはちどりあしの発動で観客の視線を避けきることでライブ終了時間まで乗り切るんだ」

莉緒「合点承知の助!」

P「莉緒の混乱してるの! ってセリフがヒントになったのさ」

そして時系列は戻る

莉緒「ここはどこ?」

ちどりあし発動!

観客「あれ? 莉緒さんはどこにいった?」

P「よし成功! あとはライブ終了時間まで視線を避けきればOK!」

莉緒「ハッ! 今ライブ中だったわ」

P「だめだ! 7世代になって混乱のターンが短くなったせいで混乱が解けてしまった! そのせいでちどりあしも解けてしまう」

観客「あっ莉緒ちゃんいるじゃん」

莉緒「……」

P「……」

観客「……」

莉緒「歌おうー♪」

P「やった!」

莉緒「はてなき道」

観客「美声だなぁ」

ドードリオの3つ頭を利用したコーラスと約束歌っとけばとりあえず感動するやろの精神でライブは無事乗り越えられた。

事務所

莉緒・P「ただいまー」

律子「おかえりなさい」

P「莉緒がドードリオになってしまってな」

律子「ああ、その事案なら私のヤレユータンのサイコパワーで治せますよ」

P「そうなの?」

律子「ええ。ヤレユータンは図鑑ナンバー765ですからね!」

莉緒の姿は元に戻った。

おわり

乙、毎度快速で駆け抜けていくテンポが堪らない

おつ
作者の自虐ネタで草生え散らかした

さわやかな店員さんが入ってないやん

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