キャラ崩壊注意
提督「知ってのとおり、深海棲艦との戦争は、我々人類側の完全勝利で決着した」
提督「これ以上武力を維持し続ける理由が無くなったため、各地の鎮守府は次々と解体されている」
提督「このたび我が鎮守府も、周辺海域の平和が確認されたことで、めでたく解体となった」
提督「本日をもって君たちは退役し、民間人として第二の人生を歩んでいく」
提督「先に退役する仲間を見送りながら、最後まで残ってくれてありがとう」
提督「これから1人ずつ名前を呼んでいくので、呼ばれた者は前へでるように」
「「はいっ!!」」
提督「軽空母、祥鳳型2番艦、瑞鳳」
瑞鳳「はいっ……」
提督「君は、中期頃に鎮守府へ着任した子だった」
提督「正規空母以上の存在になろうと、鍛錬やイメトレを積み重ね、日々努力し続けてきたな」
提督「その甲斐あって、改二を超え乙にまで成長した時は、私も感動に涙したものだ」
提督「それに自慢の卵料理をはじめ、私たちの食事にも気を遣ってくれて、前線の戦意を支え続けてくれた」
提督「毎朝焼いてくれた卵焼き、美味しかったよ」
提督「今まで本当にありがとう」
瑞鳳「そんなっ……ぐすっ……いつも全部食べてくれて、ありがと……ございま……す……!」
提督「ちなみに、料理を褒めた頃から俺に、毎日部屋にまで朝食を届けに来てくれる仲になったが……」
提督「さすがに毎朝ベッドにもぐりこんできて『瑞鳳のこと……食べりゅ?』と言いながらのえっちっち食べっこプレイは大変だったぞ」
瑞鳳「ゴメンなさい♪」
提督「今度からは気を付けるように」
瑞鳳「はーい♪」
提督「駆逐艦、睦月型2番艦、如月」
如月「はぁい……」
提督「君は、今残っている中では最古参の艦娘だった」
提督「まだ弱小だった頃から俺のそばで、この鎮守府の成長と発展を見守ってくれたな」
提督「後半は遠征組の一員として、多くの資材を調達し続けてくれたこと、感謝しきれないよ」
提督「あと幼い者の多い駆逐艦たちの中でも、自ら率先してお姉さん役を買って出てくれたね」
提督「余裕に満ちた大人びた姿を見て、君のような立派な駆逐艦娘になりたいと頑張る子もたくさんいたんだ」
提督「おかげで心を壊す子は誰もいなかった」
提督「今まで本当にありがとう」
如月「如月……しくしく……ね、ちゃんと……司令官のお役に立てた、でしょう……?」
提督「ちなみに、秘書艦として多用しだした頃から、心身ともに距離が近付いて行ったが……」
提督「さすがに執務の休憩のたびに『司令官もムスコさんも、好きよ♥』と言いながら机の下で秘め事を繰り返されるのは大変だったぞ」
如月「頑張りすぎちゃったかしら?」
提督「今度からは気を付けるように」
如月「分かったわ♥」
提督「金剛型1番艦、金剛」
金剛「イエス……」
提督「君は、この鎮守府に初めてやって来た戦艦だった」
提督「それまで軽巡や重巡の攻撃力しか知らなかった俺に、戦艦の力を存分に知らしめてくれたな」
提督「それ以降着任した戦艦は何人もいたが、最後まで君の力にはお世話になりっ放しだった」
提督「また姉妹だけでなく、他の戦艦勢、果ては異なる艦種の子たちまで、たくさんの艦娘の心の支えとして、鎮守府を導き続けてくれた」
提督「本当、君には頭が上がらないよ」
提督「今まで本当にありがとう」
金剛「テートクのためなら、ワタシ……ぐすっ……いくらでも頑張れマース……!」
提督「ちなみに、初めて出会った時から俺に、明確な好意を寄せてくれていたが……」
提督「さすがにティータイムのたびに『テートクティーが飲みたいネー!』と言いながら何度も俺の特製ミルクを絞り尽してくるのは大変だったぞ」
金剛「オー! ソーリー!」
提督「今度からは気を付けるように」
金剛「了解デース!」
提督「夕張型1番艦、夕張」
夕張「はい……」
提督「君は、デイリー消化と弥生狙いで偶然建造された子だった」
提督「鎮守府で最初の、艤装を4つ積める軽巡という特別な立ち位置で、艦隊運営に貢献してくれたね」
提督「対潜、東京急行、秋刀魚漁など、あらゆる任務に参加できる能力には、毎度驚かされたよ」
提督「あと明石が退役した今、皆の艤装の整備士として、鎮守府運営にも積極的に参加してくれたね」
提督「君のおかげで、今日という日を迎えられました」
提督「今まで本当にありがとう」
夕張「ううん……提督が、みんながっ……ひっぐ……一緒にいてくれた、おかげですっ……!」
提督「ちなみに、整備の腕を褒めた頃から君とは、親密な仲へと進展していったが……」
提督「さすがに工廠へ見回りに訪れるたびに『提督の専用ノズルで私の燃料タンクを満たしてください!』と特製オイルを何度も注ぐのは大変だったぞ」
夕張「ゴメンなさいね?」
提督「今度からは気を付けるように」
夕張「はい! 善処します!」
提督「鳳翔型1番艦、鳳翔」
鳳翔「はい……」
提督「あなたは、鎮守府近海対潜哨戒中に我が艦隊と合流、着任しました」
提督「軽空母一の燃費を武器に、遠征や駆逐艦たちの付き添いなど、様々な場面で活躍してくれましたね」
提督「あなたと一緒の艦隊についた艦娘たちから『安心して出撃できる』という声がいつも出ていましたよ」
提督「それに、あなたが勤めてくれた居酒屋は、様々な艦娘たちの憩いの場として機能し続けてきました」
提督「最後まで俺たちの居場所でいてくれて、嬉しかったです」
提督「今まで本当にありがとうございます」
鳳翔「いえ……私にできることといったら、これくらい……ぐすっ……ですからっ……!」
提督「ちなみに、お店で2人きりになる日が増えてから、熟年夫婦みたいな関係になっていきましたが……」
提督「さすがにお店をわざわざ閉店にして『これは演習ではなく実戦です!』と近藤さん抜きでの連続夜戦は大変でしたよ」
鳳翔「私も軍属ですので♪」
提督「今度からは気を付けてください」
鳳翔「分かりました」
提督「最上型3番艦、鈴谷」
鈴谷「はーい……」
提督「君は、沖ノ島沖戦闘哨戒中に我が艦隊と合流、着任した」
提督「鎮守府内でも地頭が良く、誰もが思いつかなかった発想や思考で、良い意味でみんなを驚かせてくれたな」
提督「その才能があったからこそ、重巡洋艦から航空巡洋艦、そして軽空母へと成長していけたんだ」
提督「それに、軍人らしからぬ言動はとてもウケが良く、民間人の艦娘に対する偏見を取り除く活躍を見せてくれたな」
提督「君のおかげで、みんなを安心して退役させられたんだ」
提督「今まで本当にありがとう」
鈴谷「ぐすっ……別に鈴谷、そんな大したこと……してないし……!」
提督「ちなみに、俺も特に気付かない内にいつの間にか深い仲へと発展していったが……」
提督「さすがに毎晩布団に潜り込んできて『提督の、なんかヌメヌメするー♥』と言いながら夜戦で何度も魚雷を着弾させるのは大変だったぞ」
鈴谷「男女の営みは大事じゃん?」
提督「今度からは気を付けるように」
鈴谷「鈴谷にお任せー」
提督「皆が残ってくれていたおかげで、全ての作業を終了させ、無事に鎮守府を解体することができた」
提督「深海棲艦との戦闘から、鎮守府の運営まで……」
提督「最初から最後まで、みんなのお世話になってばかりだったな」
提督「本当に、ありがとう」
提督「すでに君たちは、我々海軍が斡旋した企業への就職が決まっています」
提督「鎮守府を支えてきたその実力があれば、民間人としてこれからを生きていくことは簡単でしょう」
提督「皆の希望する会社へ就職できたのは、本当に幸運だった」
提督「ここで得た経験を活かし、今度はこの国の発展に尽力すること――」
提督「これが俺の、最後の任務だ」
提督「……頼めるか?」
「「はい!!」」
提督「ありがとう……本当にありがとう……!」
提督「なお、現時点をもって――」
提督「艦娘の最後の権利『提督のもとへ永久就職』を終了します」
「「……」」
提督「……」
提督「えー……」
提督「君たちはこれから、自分の人生を歩んでいきます」
提督「自分の責任で、何をしてもかまいません」
提督「そして、その意志に対して、俺たちがどうこう制限することはない」
提督「だが今の俺はまだ、君たちの上司である提督だ」
提督「その立場に就く者として、1つ言わせてくれ」
提督「……」
提督「おかしくねえ!?!?!?!?」ガビーン!!
提督「だって、なぁ!? その、だって……えぇっ!?!?!?!?」
提督「解体ギリギリまで、俺とがっつりずっぽりハメハメしてきたじゃん!?!?!?!?」
提督「あれだけ隙あらば生中どっぴゅんセックスで獣のように求めあったじゃん!?!?!?!?」
提督「性感帯とその強度から、ケツ穴のシワの数まで、全てを把握し合った仲じゃん!?!?!?!?」
提督「昨夜なんか『鎮守府最後の記念に』って理由で遂に夢の7Pで盛り上がったじゃん!?!?!?!?」
提督「なのに全員俺と別れて自分の人生を歩んでいくとかありえなくねぇ!?!?!?!?」
提督「言っとくけどコレ絶対に自意識過剰じゃないからね!?!?!?!?」
提督「事情を知ったら老若男女誰もが君たちの決断に疑問を抱くだろうさ!?!?!?!?」
提督「君たちの人生だからと干渉しないようにしてきたけど提督もう限界だよ!?!?!?!?」
提督「だから最後に理由を言ってくれないかなあ!?!?!?!?」
提督「何で俺を選ばないの!?!?!?!?」
「「……」」
金剛「……テイトクのためを想ってのことデース……」
提督「俺のため……?」
如月「如月たちは今でも、司令官のことが大好きよ」
提督「それならっ……!」
鳳翔「でも、こんな関係を続けて本当に不幸になるのは提督、あなたなんです……」
提督「俺が……不幸に……」
夕張「どんなにあなたを悦ばせるデータを持っていても、どうにもならないことがあるんですよ……」
提督「そんな……!」
瑞鳳「このままそばにいたら、いつまでも提督の迷惑になっちゃうでしょ?」
提督「迷惑だなんて……」
鈴谷「だから、鈴谷たちが自立しなきゃーって話になったワケ」
提督「自立……」
鳳翔「お互い落ち着いたら、またお会いしましょう」
瑞鳳「世の中の成功者並の活躍、お見せしちゃいますね!」
如月「安心して、頼れる姉妹はたくさんいるもの」
夕張「艦娘ネットワークはバッチリですよ!」
鈴谷「鈴谷、コネだけはたっぷりあるんです」
金剛「ワタシたちの活躍を信じてくれなきゃ、ノー! なんだからネー!」
提督「……」
提督「そうか……」
提督「皆、もう立派な社会人なんだな」
提督「俺だけが、何も変わろうとしていなかったなんて」
提督「しっかり未来を見据えて出した結論なんだよな?」
「「はいっ!!」」
提督「そうか……それならもう何も言わないよ」
提督「それが君たちの選んだ未来なんだから」
提督「そして、それを信じるのが、俺の最後の任務だ」
金剛「テイトク……」
提督「俺はてっきり、皆にフラれた理由が『鎮守府解体で提督じゃなくなるから』かと思っていたが……」
提督「そうじゃなくて良かったよ」ホッ...
鳳翔「いえ、それもちょっとはありますよ?」
夕張「だって年収大幅ダウンじゃないですか」
如月「取締役未満じゃ、どうしても魅力は落ちちゃうわ……」
鈴谷「鈴谷、年収1000万未満の男はちょっと……」
瑞鳳「ご近所の奥様方に自慢できる人でなきゃ、結婚なんて出来ないです」
金剛「テイトクでないテイトクはテイトクでない――ただそれだけネー」
提督「皆リアリストだなオイィ!?!?!?!?」ガビーン
そして――
ガラーン
提督「……」
提督「そして皆、巣立っていった」
提督「こんなに静かな鎮守府は、着任した時以来だな」
提督「初期艦の吹雪と一緒に、二人三脚で鎮守府を切り盛りしていたころが懐かしい」
提督「……」
提督「その吹雪は真っ先に鎮守府を卒業していったがな」
提督「それにしても……そっかー」
提督「あんなに愛を語り合っても、ダメな時はダメなのか……」
提督「……」
提督「俺、これから生きていけるのだろうか」
提督「そばに誰かいるのが当たり前だったから、寂しくて死んじゃいそう」
提督「……」
提督「もう帰ろう」
提督「新しい俺の家へ……」トボトボ
提督「あ、そうだ」
提督「帰りに玉ねぎ買って来いって、霞に言われてるんだった……」トボトボ
おわり
以上です、ありがとうございました
贅沢ものめ
結婚してるじゃん!
霞との夜の話は?
カシュミママァ
乙です
大勝利じゃねえかこの野郎
玉ねぎプレイか…
新しいな
101 名前: ( ´∀`)ノ7777さん 投稿日: 04/02/27 21:13 ID:P/GMKPjD
羽田空港で所持金200円 どうしよう・・だれか助けてください
109 名前: ( ´∀`)ノ7777さん [] 投稿日: 04/02/27 22:21 ID:Lcms1L1u
>>106
友達に銀行に金振り込んでもらったら?UFJなら振込みも24時間できるんじゃなかったっけ?
間違ってたらごめんね。
111 名前: ( ´∀`)ノ7777さん 投稿日: 04/02/27 22:29 ID:P/GMKPjD
>>109
空港の銀行って21時までしかやってないんだよお
しかも東京でてきたばかりでつ
喉がかわいたよお
116 名前: ( ´∀`)ノ7777さん 投稿日: 04/02/27 22:54 ID:P/GMKPjD
残り80円・・
もうだめぼお
117 名前: ( ´∀`)ノ7777さん 投稿日: 04/02/27 22:57 ID:CLIJPtah
>>116
ジュース飲んでんじゃネーヨはげ!!
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