藤原肇「ただ静かに、あなたのそばで」 (26)



 「いちばんっ、三船美優っ……歌います!」

 「かれこれ四人目の一番ね」

 「何でみんな一番槍を掲げようとするんスかね?」

 「それはやっぱり、アイドルですし?」


案の定と言っておくべきだろうか。
喧騒の中心は年長組の集団で、ごくごくと、それはもう楽しげに飲酒を決めている。
そこかしこで学生組や年少組がごくごく節度を持って楽しんでいる。
『ごくごく』の含意を再定義するべき時期かもしれない。


 「楽しんでいらっしゃいますか?」


隣から涼やかな声が聞こえた。
見慣れた笑みを浮かべながら、肇が両手の紙コップを揺らす。
軽く頷き、一つを受け取る。
ジンジャーエールが乾いた喉に染み渡った。

 「もちろん」

何の気なしにそう返してみたが、肇は少し困ったように笑うばかりだった。

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 「……もう少し、気を緩めてもいいと思うのですが」

 「まぁ、何人かはこういう役も必要だ。昔から慣れてる」

遠巻きにこちらを眺めていた皆様を一瞥する。
目を合わせようとして、合わなかった。

いや、大半は善良なファンの方だというのは重々承知してはいる。
ただその中に妙な輩が紛れ込んでいる可能性を考えなきゃならないだけだ。
内心じゃあ平謝りだ。

 「それにしても、こんな端っこで……少しは輪に加わったって」

 「気にしなくていい。肇こそ楽しんでこい、折角の花見なんだ」

正確な言葉でどう言うのかは知らないが、盛りは少し過ぎてしまったらしい。

幹に背を預け、仰ぎ見る。
春風に揺られる度、何枚もの花びらが舞い落ちてくる。
一つがジンジャーエールに浮いて、小さな波紋を立てた。

 「……」

肇が少しだけ逡巡し、それからゆっくりと腰を上げた。
そして輪の中心部へ歩み寄っていく。
細い背中を見送りながら紙コップを空にしてやった。

自分の顔面を好ましく思ったことなど一度だってない。
だが、この面がたまには役立つと言うなら……まぁ、悪くない。


さて、『番犬』の続きと洒落込もう。


心地良い春の風こと藤原肇ちゃんのSSです


http://i.imgur.com/zhn2MA2.jpg
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前作とか
高垣楓「おでん」 ( 高垣楓「おでん」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1523713726/) )
藤原肇「しんしんと、あたたかい夜に」 ( 藤原肇「しんしんと、あたたかい夜に」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1461923524/) )


上記『あたたかい夜に』からしばらく経った頃の話だよ


 ― = ― ≡ ― = ―


潰れた三船さんが担当の奴に押し付けられたり。
佐久間さんが担当の奴に自分を押し付けたり。
高森さんがアディショナルタイムへ突入したり。


文字通りの乱痴気騒ぎも気付けばお開きの時間だった。
若干根を張りつつあった尻を上げ、軽く払う。

用意しておいたゴミ袋を広げ、辺りを見回した。
さて、どこから手を付けてやったもんか。
頭を掻こうとして、ひときわ真面目な横顔を見つけてしまった。

 「真面目」

 「肇ですよ」


俺を見つけ、肇が笑った。

 「その割には真面目に返すんだな」

 「おじいちゃんから貰った、自慢の名前ですから」

軽口を交わしながらも、手際良く後始末をこなす手は止まらない。
そういう所が真面目と言うか、何と言うか。

肇ちゃんメインは久しぶりかな?


 「楽しめたか?」

 「ええ。皆さんと居ると退屈している暇がありません」

全くその通りだ。事件の起きない日は無い。

 「楽しいお花見でした」

 「そうか」


肇と二人、辺りを片付けて回る。
褒めてくれる人もいれば、手伝ってくれる人もいる。
ちょっかいを出してきて速水さんに叱られる塩見さんもいた。

 「……」

そっと肇の横顔を盗み見る。
団子の空パックを袋へ詰め込む表情は、いつも通りの生真面目な色をしていた。
辺りの様子を伺い、肇の隣へ歩み寄る。

 「肇」

 「どうかしましたか?」

 「たまには、悪いことをしてみないか?」

淀みない手つきが止まった。
俺の目を見ながら、口も目も丸く、ぽかり。


 「花見をしよう、肇」


 ― = ― ≡ ― = ―

こつ、こつ。

控えめなノックが窓を叩く。
それからドアが開かれ、助手席に変装モードの肇が乗り込んできた。
甘い匂いがした。


……何か、付けたな。


 「お待たせしました」

 「いや。少し分かり辛かっただろう」

 「はい。何だか……ドキドキしますね」

いつもなら女子寮の前に社用車を停めておくが、そこはそれだ。
今夜は悪いことをする訳で。
女子寮から通りを二本挟んで停めておいたこれは自家用車。
まさか馬車で迎えに来る訳にもいかないしな。

 「行こうか」

 「お願いします」


ラジオを掛けようかとも思ったが、あまりそういう気分でもない。
隣の肇はどこかぼんやりとした表情で夜の街明かりを眺めていた。

 「今更だが」

 「ええ」

 「どうやって抜け出してきたんだ? 女子寮のドアはもう施錠されてるだろう」

確か0時前には閉まる筈だ。
良い子のシンデレラはお休みする時間、と言っていたのは誰だったか。
悪いことをしに行くので、で開けてくれるほど、寮監はお人好しじゃない。

 「寮は1階にも幾つか部屋がありまして」

 「ああ」

 「みくさん達に頼んで、窓からこう、しゅっと」

 「しゅっと」

 「あやめさんのように、鮮やかにとはいきませんでしたけれど」

浜口さんと比べるのは色々と厳しいだろう。
いったい何者なんだろうか、あの娘は。

 「前川さん達に何か言われなかったのか?」


夜中に窓から抜け出すなど不審以外の何物でもない。
当然ながら誰何は受けた筈だ。
首を傾げて水を向ければ、肇は薄く笑みを浮かべた。

 「もちろん、言われましたよ」

 「何て答えたんだ?」

 「正直に。あなたとお花見して来ます、と」


 「……それで?」

 「『頑張ってにゃ』、と」


……頭が痛くなってきた。
いや、誘い出した張本人が言うのもおかしな話ではあるけれども。
もう少しスマートにエスケープを決めるものだとばかり思っていた。
まさかの正面突破だった。

 「なので、今夜は頑張ろうと思います」

 「……無理に頑張らなくていい」

 「そうですか?」

肇の笑顔を見て数年になる。
ここ最近の笑みは、明らかに隙がなくなってきていた。


このままでは飲まれそうな予感しかしなかった。
話の矛先を変えるため、彼女の帽子を指差す。

 「そうだ。帽子は外しておいた方がいい」

 「変装していた方がいいと思いますが」

 「昼間はそうでも、夜の帽子は少し目立つ」

 「……そういえば。今は夜でしたね」

言われた通りにキャスケット帽を脱ぎ、眼鏡の位置を直す。
軽く髪を流すと、また甘い香りが漂った。
ハンドルを握り直した。

 「代わりに髪型を変えておいた方がいいな」

 「分かりました」

赤信号の間、肇は暗い中で小器用に髪を纏め始めた。
くる、くるりと何度か後頭部で巻くと、鞄の中を漁り出す。

ぱち。

 「出来ましたよ、Pさん」

 「そのバレッタ……」

 「愛用しています」


対向車のハイビームが一瞬だけ車内を照らした。
濡羽色の髪の中に、一輪の藤が咲いていた。

 「あなたに頂いた、大切なものですから」

 「……流石に自分でも安直過ぎると思ったやつだけどな」

 「お気に入りなので、大丈夫ですよ」

 「どういう理論なんだ」

しなやかな指先がバレッタを撫でる。

 「似合いますか?」

 「ああ。似合ってる」

 「こちらを向いて言ってくださらないと」

 「運転中だ」

 「では、着くまでおとなしくしていましょう」

肇はそれきり口を閉ざした。
本当におとなしくなってしまうと、それはそれで毒気を抜かれてしまうが。

窓の外を眺める表情は、先ほどよりも少しご機嫌に見えた。


 ― = ― ≡ ― = ―

 「何処でしょうか、ここは」

 「俺も名前は知らない」

雲に隠れていた月が見え始め、凪いでいた風が吹き始めた。
肇と二人、ほの暗い桜のトンネルを歩いていく。
時たま思い出したように電灯が突っ立っていて、眩しいくらいに周囲を照らしていた。

 「相葉さんに教えてもらった場所なんだ」

 「少し、歩きにくいですね」

 「転ぶなよ」

遊歩道から少し外れ、土のままの道を進む。
すぐに行き止まりになって、小さな広場へと辿り着いた。

 「ほら」

 「ありがとうございます」

少々汚れていた木製のベンチに持って来た布を被せる。
隣へ座らせた肇に水筒を手渡すと、軽く首を傾げられた。

 「こちらは?」

 「緑茶」

答えつつ、俺の分のフタを捻る。
春の月夜に湯気が立ち昇った。
注ぎ、啜る。
知らずの内に息が漏れたのは、俺がどうしようもなく日本人だからだろうか。


 「それで」

温かい緑茶を一口だけ傾け、肇が細く息をついた。

 「なぜ、悪いことを?」

 「青少年健全育成条例を知ってるか?」

質問に質問で返してしまった。
こういうのは試験だと減点を喰らうんだったか。
いや、今はどうでもいい。

 「ぼんやりとは」

 「正確には青少年保護育成条例とか言うらしいが、ともかくだ」

 「ええ」

 「18歳未満の子供を守るための条例が東京にはある」

 「なるほど」

 「つまり、18歳以上の子供は不健全に育ててもいい」


しばらくの間、肇と視線をぶつけ合った。
やがて肇が再び水筒のフタを開ける。
ゆっくりと注ぎ、一口。二口。三口。


それから、耐えきれないように笑い始めた。


 「……ふっ、ふふっ……! 私が、18歳になったから……ですか?」

頷いた。

 「たまには悪いことも、悪くないだろう?」

 「そうですね、ふふっ、悪くありません」

 「肇は少し真面目過ぎる」

 「そうでしょうか」

 「ああ。昼みたいなバカ騒ぎの場でも、気を回し過ぎだ」

真面目なのは決して悪いことじゃない。
悪いことじゃないが、行き過ぎてもそれは少し問題だ。
やれ料理を取り分けて、やれ年少組を見守って。

 「花を眺める余裕もあまり無かったんじゃないか」

 「……少しだけ」

 「だから、そう、今くらい花見をすればいい」

 「花見を……」

言葉はやがて途切れ、俺達は視線を上げた。
微かな風に揺れる花の向こうに、薄く光る月が覗いていた。


 「綺麗、ですね」

 「ああ」

 「そこは『肇の方が綺麗だよ』と言う場面ですよ」

 「女心は難しいな」

 「やっぱりプロデュース力不足、ですね」

肩を竦めるしかなかった。
誤魔化すように桜へと視線を戻す。


とん。


竦めたばかりの肩に何かが触れて、徐々に熱を帯びてくる。
甘い香りがした。


 「肇」

 「たまには――悪いことも、悪くないですよね」


声が15センチ近付いただけで、ひどく、よく聞こえる。


言い返すだけの言葉はとっくに尽きていた。
ただただ黙っているくらいしか出来やしない。

 「……」

息が詰まりそうだった。
喉の奥で言葉が暴れ出す。
何でもいいから吐き出してやらないと妙な言葉が飛び出しかねない。
燻っていたそいつらに緑茶を浴びせてやった。

 「肇」

 「良い雰囲気ですね」

無視した。

 「どうして花見って言うんだろうな。桜見でいいだろうに」


 ― = ― ≡ ― = ―

 「……」

肇が身を離し、指折り数えながら何事かを考え込んで三分は経った。
何かを確かめるかのように数度頷き、また頷く。


いや、何なんだ。


 「……肇?」

 「……あ、はい」

 「そんなに難しい質問をしたのかな、俺は」

 「あ、いえ。ただ手持ちの武器を確認していただけで」

 「武器?」

 「いえ、こちらの話です」

そちらの話だから気になるんだが。

 「どうして花見と言うのか、でしたね」

 「……やっぱりそれについて考えてたのか」

 「しっかりとお答えするために、よく、よく考えていたんです」

それにしては悩み過ぎな気もする。
二正面作戦でも立案してるみたいだった。


 「あくまで推測の話にはなってしまいますが」

 「ああ」

 「恐らくは、桜以外をも指しているからだと思います」

桜たちがざわりと風に揺れた。
思わずそう感じてしまいそうになる、何ともタイミングの良い風だった。

 「Pさんは古文がお得意でしたか?」

 「ああ。熟睡するくらいにはな」

 「授業はきちんと受けなきゃ駄目ですよ」

 「受けてたら肇先生の授業が聞けないじゃないか」

 「……肇先生。いいですね、それ……」

 「すまん。話を戻してくれ」

ときどき、肇は自分の世界に浸ることがある。
肇がこほんと軽く咳払いをして、きりりと眉を正した。
俺は何も言わないでおいた。

 「……こほん。まず、学校古文において、『花』はほぼ『桜』を指します」

 「ああ、それぐらいなら分かる」

なら最初から桜と書け、と言いたくなるが。


 「ですが……中でも昔。奈良、万葉集の頃、『花』は『梅』を指していたそうです」

 「梅?」

 「あるいは桃を。宮中が習っていた大陸由来の文化でしょう」

とすると、何かが違っていればこの辺りは一面梅だったかもしれない訳だ。
危ないところだったなと見上げてみても、彼らは涼しい顔で揺れている。

 「花見の起源は宮中の梅木鑑賞会だとも言われています」

 「なら、昔は梅見で、今は桜見と呼んでいたって不思議は無い筈だ」

 「ここからが推測になりますが」

気付いたように肇が髪を撫でる。
伸ばした指先には桜の花びらが摘まれていて、すぐどこかへ飛んでいった。

 「主流がどうあれ、人は自らが心乱される花こそを愛でたいのではないでしょうか」

 「つまり?」

 「つまり……桜でも梅でも……花見は、自由であっていいと思うんです」


言い終えてからしばらくして、肇が小首を傾げた。
顎に指先を添えて、しばらくうんうんと唸って。
少し照れたように笑い、俺から視線を外して桜へと笑いかける。

 「……すみません。上手く纏められませんね」

 「いや、何となく言いたいことは伝わったさ」

 「文香さんのように弁が立てば良かったのですが」

なるほど。
恐らくだが、今の話には鷺沢さんから伝え聞いたものも含まれているのだろう。
学ある人物の傍で過ごすと、自然知識も身に着いてくる。


 「前置きがここまで長くなってしまいました」


 「……前置き?」

目線で訊ねると、肇はゆっくりと、だがしっかりと頷いた。

 「夜明けまで、しばらく時間があります。ゆっくり、お花見を楽しみたくて」

 「ああ」

 「つまり……その、つまり、ですね」

組んだ指先をくるくると回しながら、肇が咳払いを繰り返す。
三回目でむせて、脇に置いたままだった水筒のフタを慌てた様子で開けた。
ごくごくと緑茶で喉を潤すと、細く長く息をついて。

 「お花見ですね」

 「花見だな」

 「桜を愛でるのも、たいへん結構だとは思いますが」

 「ああ」



 「……藤の花を愛でてみるのも、なかなか――悪くないと……思います」


悪いことをしに来た癖に、悪くないとばかり言い張る。
果たしてそれは、立派な悪い子に違いない。

 「……上手くなったな、理屈を捏ねるのが」

 「得意ですから。捏ねるのは」

肇が得意げな顔をして見せて、その頬に朱が差していた。
小動物が毛繕いをするように全身をあちこち整えて回る。
俺にもよく見えるように、どこまでもそのままのバレッタを二度、撫でた。

 「真面目」

 「……ふまじめです」

 「だろうな。それでいいんだ」

いつの間にか俺は笑い出していた。
久しぶりに愉快だった。
生真面目だとばかり思い込んでいた担当アイドル。
彼女は立派に、不真面目に育っていた。

 「肇」

 「はい」

 「もう18になったんだよな」

 「……はい」

腕時計を確認する。
ちょうどいい。そろそろ草木も眠る頃だ。
月も桜も見ていまい。

 「健全なのと不健全なの、どっちがいい?」


大真面目な口調で語ってやると、肇はぽかりと口を開けた。
やがて再び、堪えきれなくなったように口元を隠して震え出す。

 「ふっ……ふふっ……Pさん?」

 「どうした?」

 「私、お花見は、自由であっていいと思うんです」

今度は20センチだった。
甘い香りが漂って、きっとこれが藤の香りなんだろうとぼんやり結論付ける。
肇が目を閉じ、頬がもう少しだけ赤く染まった。



 「お好きなものは、お好きなように」



夜桜に映える藤の花へ、そっと手を伸ばす。


おしまい。


肇ちゃんは古文が得意、肇ちゃんは捏ね上手
すると自然こうなる

第7回シンデレラガール総選挙、大好評開催中
君も好きな藤原肇ちゃんに投票してみよう


ちなみに微課金なのでシンフェスでは無を獲得しました
誰か助けてくれ


あと今回で季節の肇ちゃんシリーズは完結となります
4年弱に渡りお付き合い頂き本当にありがとうございました


■季節の肇ちゃんシリーズ

藤原肇「彦星に願いを」
藤原肇「彦星に願いを」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1405601439/)

藤原肇「大事なのは、焦らない事です」
藤原肇「大事なのは、焦らない事です」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1422349310/)

藤原肇「しんしんと、あたたかい夜に」
藤原肇「しんしんと、あたたかい夜に」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1461923524/)

藤原肇「ただ静かに、あなたのそばで」
藤原肇「ただ静かに、あなたのそばで」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1525434796/)


これからも藤原肇ちゃんをどうぞよろしくお願いします

これ青○の流れでは

大事なところが足りてないなさあ早く書くんだ

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