映姫「ビルス様が幻想郷に!?」ヘカーティア「そうよん」 (58)

ビルス城


ビルス「...ねぇウイス、何か面白い事ない?」

ウイス「うーん、そう言われましても...おや」

ビルス「どうかしたの、ウイス」

ウイス「いえ、神チューブを閲覧していたら、少々興味深い動画がございまして」

ビルス「ふむ...どんな動画?」

ウイス「これです」スッ

『幻想郷(月の都)に異変起こしてみたわよん』

ビルス「...月の都は粗方想像がついたけど、幻想郷って何?」

ウイス「さあ...どうも、動画を観た感じでは地球のどこかのようですが...」

ビルス「地球に幻想郷なんて場所あったっけ」

ウイス「きっと別の地球なのでしょう。この広い宇宙に、一つずつ新しい星を創るのはいくら界王神の方々といえど大変な事です。そこで、同じ名前で同等の環境の星をもう一つ創成される事が時々あるんですよ。ですから、もう一つ地球があっても不思議ではありません」

ビルス「成る程。...で、この動画がどうかしたのかい?」

ウイス「皆さまのコメントを拝見させて頂いた限り、どうやら幻想郷に異変を起こすのが、下位の神々や大妖怪の最近のトレンドになっているようなんですよ」

ビルス「つまりお前が言いたいのは...僕も幻想郷とやらに異変を起こしてみたらどうかって事か?」

ウイス「ええ」

ビルス「うーん、確かにそれなりには楽しめそうだけど...向こうのレベルに合わせて異変の程度を調整しなけりゃ話にならないから面倒だなぁ」

ウイス「ならばまずは、下見も兼ねて、その場所を観光するというのは如何でしょうか」

ビルス「おお、それはいいアイデアだ。よし、早速出発しよう」

ビルス「...で、その幻想郷とかいう場所がある地球はどこにあるんだい?」

ウイス「お待ちください...ふむ、どうやらあちらの方にあるようですね」

ビルス「...把握した。よし、じゃあ行くぞ」スッ

ウイス「はい」コンッ

シュバァァン

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1521350738

界王神星


界王神「...」ズズズ

界王神「...うん、この紅茶、確かに美味しいです!」

老界王神「じゃろ?わしのスペシャルブレンドじゃ......!!」ピキーン

老界王神「ま、まずい!ビルス様がまた移動しておる!」

界王神「何をそう焦っておられるんですか?悟空さんたちのいる地球に向かっているんでしょう?」

老界王神「ち、違う!何を血迷ったか、あやつら、全く別の地球に向かっておる!」

界王神「え、えぇ!?!?!?」

界王神「は、はやくその区域を担当している界王に連絡をいれないと!」

老界王神「分かっておるわい!......」

界王神「...どうですか?」

老界王神「だめじゃ...念力が届かん。どうやら外出しているようじゃ...」

界王神「ええ!?じゃあどうすれば...」

老界王神「うーん...は、そういえば、あの辺りのあらゆる界の地獄を統括する神がおったわい」

界王神「な、ならばその方に今すぐ連絡を!」

老界王神「ああ!」

もう一つの地球にある地獄


ヘカーティア赤「ふぁぁ...クラウンピースに幻想郷に行ってこいとは言ったものの...いざいなくなると暇ねぇ...」

老界王神『おい!聞こえとるか!ヘカーティア!』

ヘカーティア赤「...ん、テレパシーかしら。頭に直接声が...」

老界王神『その様子じゃと聞こえとるようじゃな』

ヘカーティア赤「...どちら様かしらん」

老界王神『界王神じゃ』

ヘカーティア赤「!!!」ブフォッ

ヘカーティア赤「か、界王神様ぁ!?!?!?」

ヘカーティア赤「こ、こんな辺境の地獄の女神に、な、何か用で?」アセアセ

老界王神『心して聞くんじゃ。とても重要な話をする』

ヘカーティア赤「...」ゴクリ

老界王神『破壊神ビルス様が、お主の管理下にある地球に向かった』

ヘカーティア赤「!!!!!!!」ブフォッ

ヘカーティア赤「ちょちょ、それ、一体どういう事ですか!!!いきなりすぎません!?!?!?!?」

老界王神『あやつは気まぐれな奴じゃ...何でそっちに向かったのかはわしでも分からん』

ヘカーティア赤「えぇ......あ、もしかして」

老界王神『何じゃ?心当たりがあるのか?』

ヘカーティア赤「神チューブに地球に関する動画を投稿したんですよ。もしかしたらそれを観て...」

老界王神『成るほどのぅ...まあ兎に角、わしはこちらから事のなりいきを監視しておく。お主はビルス様の接待を頼むぞ。では』

ヘカーティア赤「...お、終わったぁ...」アセアセ

ヘカーティア赤「それにしても緊張したわ...こんなに汗を流したのっていつ以来かしらん」

ヘカーティア赤「最も、今からもっと凄いのがこっちに来るんだけどねぇ...」

ヘカーティア赤「...破壊神ビルス様、一回お会いしたっきりだったけど、まさかこんな形で再開するとは...」

ヘカーティア赤「...取り敢えず、映姫に伝えておこうかしらん...」シュバァァン

是非曲直庁


映姫「小町、今日は随分と死人が多いですね」

小町「ええ、話を聞く限り、物騒な集団が大量虐殺をしたとかなんとかって」

映姫「ふむ...その連中が死んだら、是非ともこの私が裁かなければいけませんね」

小町「はは、ですね」

ヘカーティア赤「ごきげんよう、映姫、小町」

映姫「へ、ヘカーティア様!?」

小町「急にこちらへきて、どうかなさったんですか?」

ヘカーティア赤「実は地球にとんでもないお方が来られるのよ。だから貴女たちにも、接待の手助けをしてほしいの」

映姫「へ、ヘカーティア様よりも上におられる方が来るという訳ですか?い、一体誰なんですか...?」

ヘカーティア赤「破壊神ビルス様よん」

映姫「!!!!!!!」ブフォッ

小町(...誰?)

映姫「は、破壊神ビルス様というのはもしかして...以前ヘカーティア様が私に教えて下さった、宇宙で一番偉くて強い神様の事ですか!?」

小町「う、宇宙で一番偉くて強い!?!?」

ヘカーティア赤「そうよ。だから今とっても大変なの」

映姫「...でも、一体どうして突然...」

ヘカーティア赤「ビルス様は気まぐれなのよ。だから何を考えているかは分からないわ。...原因の一つは思い当たるけど」

映姫「...と、言いますと?」

ヘカーティア赤「神チューブにある、以前私が異変を起こした時の動画を観たんじゃないかって」

映姫「は、はぁ...」

ヘカーティア赤「まあ兎に角、あと数分でこっちに来るから接待の準備をするわよん!」サッ

映姫「は、はい!」サッ

小町(...話についていけない)

続きは?

一方その頃、博麗神社


霊夢「あー、異変って解決するの面倒だけど、全く何もないのもそれはそれで暇ねぇー」

玄爺「わしなんかもっと暇ですよ...ご主人さまが飛べるようになってから、全くお呼びがかからないもんですから」

霊夢「時代の流れよ。その流れに応じて、不必要な存在は底に沈んで、堆積し、そして忘れ去られる。...時の流れって残酷ね」

玄爺「そんな事何年も生きておるわしは嫌と言う程実感しておりますわい」

霊夢「あぁそう。...ところでアンタ、何でここにいるの?玄武の沢に住処に変えたんじゃないの?」

玄爺「たまにでも会っておかないと、本当に忘れられそうですからね」

霊夢「生意気なじじいね。アンタなんてさっさと時の流れに沈めばいいのに」

玄爺(お前に言われとうないわい)

再び地獄


ヘカーティア赤「映姫、そっちはどうかしらん!?」

映姫「はい、もうバッチリでございます!」

ヘカーティア赤「そう、なら後は待つだけね...」

シュバァァン

ヘカーティア赤、映姫、小町「!!!」

ウイス「着きましたよ、ビルス様」

ビルス「ふぁぁ...やっとか」

映姫「...?」(こ、これが破壊神ビルス様?見たところ、下級の獣妖怪にしか見えないけれど...でも)

映姫「...」(ヘカーティア様と同じく...生物そのものの気配が無いわね。...あの青い人からもだけど)

ヘカーティア赤「これはこれはビルス様!お話はお伺いしてたわよん、ささ、こちらへどうぞ」

ビルス「あれ、君どっかで会った事あるな。名前は確か...」

ウイス「ヘカーティア・ラピスラズリさんですよ。数千万年前のビルス様の思い付きで始めた、地獄めぐりでお会いした方です」

ビルス「ああそうそう!ヘカーティアだ!確か、変なTシャツ野郎とか言ってからかってたっけ」

ウイス「はい」

映姫「...」(宇宙で一番偉くて強い神様もそう思うんだ...)

小町(...思ってたよりも砕けた感じの方だなぁ...ヘカーティア様といい、神様は上位になれば成る程自由奔放になるのかしら。...それに対して、自分の主は...)

映姫「...」(...今、何だか嫌な不快な波動を感じたような)

ヘカーティア赤「ちょちょっと、数千万前にも言いましたけど、変なTシャツは酷いじゃないんですか?それによく見たらTシャツよりもスカートの方が変ですわよん」

ビルス「うん...?あ、確かに。じゃあこれから変なスカート野郎と呼ぶことにしよう」

ヘカーティア赤「はい、結構ですわよん」

映姫(そういう問題じゃないと思うけれど)

数分後


ヘカーティア赤「ふむ...やっぱり、大方私の予想していた通りね」

ビルス「ああ。君の投稿した動画、移動中に観賞させて貰ったけど、綺麗だねぇ。あれは、何という遊戯なんだ?」

ヘカーティア赤「弾幕ごっこというんですよ。幻想郷という場所で考案されたんです。詳しくは実際に行ってもらえれば分かるかと」

ビルス「ふむ、なるほど。やっぱり幻想郷とやらが関わってるのか。なら、そろそろここを出るとしよう」

小町「え、もう行かれるんですか?」

ビルス「ああ。僕がこの星にきた本来の目的は、幻想郷とやらに行くことだしね。ここは老いぼれ界王神に進められて立ち寄ったに過ぎない」

映姫「え」

小町「どうかしたんですか、四季さま」

ヘカーティア赤「そうよ、いきなり声出して。何かあったの?」

映姫「え、い、いえ、何も」

ビルス「じゃあ、おいとまさせて貰うよ。ウイス」スッ

ウイス「はい。では皆さん、またいつか」コンッ

シュバァァン

ヘカーティア赤「...ふぅ、緊張したわ」

小町「はい...でも、思ってたよりは話しやすい人でした」

ヘカーティア赤「あら、そう思う?でもあの方はその気になればこの宇宙だって...」

映姫「破壊できるんですよね!?ねえ!」

ヘカーティア赤「わわ、どうしたの映姫。そんなにイライラして」

小町「そうですよ四季さま、一先ず落ち着いて話を...って、え、宇宙を破壊?」

映姫「落ち着いていられる訳がないでしょう!?一触即発の歩く摂理そのものと言えるお方が、血の気が多いのが沢山いる幻想郷に向かったんですよ!?」

ヘカーティア赤「あ、確かに...。ビルス様はお怒りになられると、お怒りの原因となった者(物)は愚か、それが存在している星まで消し去るものねぇ」

小町「え、星...を...消し、サル...?...ウキ?」

映姫「そうです!ですから、ビルス様には失礼以外の何者でもありませんが、私たちとの雑談を終えた後、早々に帰っていただこうと考えていたのです!...それなのに、貴女達がどうしたなんて聞いてくるせいで、そう誘導しにくい雰囲気になって結局...あそこへ向かったんですよ!?常に、爆弾を点火させる火花が散っていると形容するに容易い地、幻想郷へ!」

ヘカーティア赤「あははは...はは......大変な事になったわ」キリッ

小町「ええ。今すぐ様子を見に行かなければ」キリッ

映姫「お二人とも分かっていただけたみたいですね。では、善は急げと言う事で早速出発しましょう」

ヘカ、小町「はい」

シュバァァン

少女移動中


ヘカーティア赤「そういえば映姫、危なっかしい連中でも特にマークしておいた方がいい娘とかいるかしらん?」

映姫「ええ勿論。沢山いますよ。ただ、その中でも最も危険なのは...太陽の畑に住み着いている、あの妖怪でしょうかね」

ヘカーティア赤「ああ...あの娘ねぇ。噂には聞いていたわ、幻想郷最強の妖怪、風見幽香。なまじ強いだけあって、確かに一番心配ねぇ」

小町「ではまずはそちらに行って、あやつにビルス様とは決して戦わないよう忠告しては?」

映姫「いや、それは無駄でしょう。あやつが、私たちの忠告をすんなり飲むとは思いません」

ヘカーティア赤「ならどうするのよ?」

映姫「最悪の事態が起きないよう、私たちがこっそりビルス様一行の追跡をする。これしか方法はありません」

ヘカーティア赤「地味ねぇ」

小町「でもこの星のためなら仕方ない、か...」

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

幻想郷の手前


ウイス「ふむ...どうやら、いま目前にしている場所が幻想郷の様ですね」

ビルス「...ここが、ねぇ」

ビルス「ところでさ、ここに変な結界が張ってあるのは、一体何のためなんだい?」

ウイス「恐らく、外からの干渉をシャットアウトしてある一定の文明レベルを保つためでしょう」

ビルス「成る程、それで妖怪や神がやけに多いのか。科学一色になって迷信が蔓延らなくなった外界に、見切りをつけた妖怪や神が、文明の止まった結界の内部に溜まっているとするのなら合点が行く」

ビルス「でも、こんな場所勝手に作ってよくこの星の神が怒らなかったな」

ウイス「きっと心の広いお方なのでしょう。...誰かさんと違って」

ビルス「隠してるつもりかもしれないが、バレバレだぞウイス」

ビルス「...まあ、つまらない茶番はここまでにして、さっさと幻想郷に行こうか。ウイス、中の奴に感知されるのも面倒だし、適当に時空をいじって入ってくれ」

ウイス「はい、では」コンッ

シュン

期待

魔法の森


シュン

ビルス「...おいウイス、ここは何処なんだ?さっき結界越しに観た場所と全然違うぞ」

ウイス「適当に時空を弄って、と申されましたので」

ビルス「ぐぬぬ...まあいい。どうせここの事なんて全く知らないしね。どこから回っても同じだ」

ウイス「ほほ、そうでしょう?...おや、何かいますね」

ビルス「ああ」

ガサゴソガサゴソ

?「ちくしょう...欲しいキノコが見つからないぜ...」

ビルス「ねぇ、君」

?「え、わっ!?!?ば、化け物!?!?」ビクッ

ビルス「化け物とは心外だな。まあ良い、君に頼みたい事がある」

?「は、はぁ...な、何だ?」

ビルス「僕と、今横にいるウイスに、この幻想郷とやらの案内をしてほしい」

?「べ、別に良いけど」(風貌を見るに...外からやって来た下級の妖獣か?横にいるウイスとかいう人は何なのか分からないけど...)

ビルス「おお、そうかい。それは助かった。じゃあこれから世話になるという事で自己紹介しないとね」

ビルス「...僕はビルス、この宇宙を管理している破壊の神だ」

ウイス「改めまして、私はウイスと申します。ビルス様の付き人をしておりますよ」

?「あ、あぁ...わ、私は霧雨魔理沙だぜ。よろしくな」

魔理沙「...ところでビルスさん、宇宙を管理してるっていうのは、一体どういう事なんだ?」

ビルス「どういう事も何も、そのままの意味だけど」

魔理沙「て、てことは、宇宙で一番偉かったりするのか...?」

ビルス「当たり前じゃないか。宇宙を管理してるんだから」

魔理沙「え...えぇぇぇぇぇぇえぇぇええぇ!?!?!?!?!?!?!?!?」

ビルス「...そんな驚く事ないよ。神様って言っても中身はその辺にいる生き物と同じようなものさ。...一部を除いて」

ウイス「ビルス様に至ってはその辺にいる生物よりも俗に染まっていますからね」

ビルス「おいウイス、余計なことは言わんでいい」

魔理沙「...で、そ、その宇宙で一番偉い神様は、こんな辺境の地に何しに来たんだ?」

ビルス「ちょっとした観光だよ。現時点ではこの星を破壊する気は全くないから安心すると良い。君たちの態度によるけど」

魔理沙「ほ、星を破壊?...あぁ、でも、確かに宇宙で一番偉い神様なら納得がいくな...」

ビルス「だろう?因みにその気になれば宇宙を壊すことだってできるよ」

魔理沙「とんでもないな...まるで生きる摂理じゃないか」

ビルス「まるで、というか本当にその通りなんだけどね。特に僕は破壊神だから尚更」

魔理沙「破壊神?破壊の神様なのか?...なんだかそんな善い神様ってイメージはないな...」

ビルス「神に善悪なんて存在しないよ。だって、神のやる事なす事そのものが法になるんだから」

魔理沙「その考えはなかったぜ...」

ビルス「ところで君、人間の割りに、随分とあっさり僕の話を信じるんだね。普通だったら信じられないって喚き散らすのに」

魔理沙「知り合いに神様が何柱かいるからな。そういうのには結構慣れてるんだぜ。宇宙で一番偉いっていうのは流石に驚いたけど」

ビルス「ふーん、結界で文明の流入を遮断していたとはいえ、これだけ文明の進んだ星に住まう人間が、神様と友達なんて早速常識破りを見せてくれたね、ここは。ま、その分話が円滑に進められるからこっちにとっちゃ利点なんだけど」

これは期待

ビルス「...ま、そんな事はどうでも良いんだ。それよりも君...魔理沙だっけ。早くここを案内してくれ」

魔理沙「ああ、分かってるぜ。でもちょっと待ってくれないか?今、探し物をしてるんだ。それが終わったら、案内してやるよ」

ビルス「ほう、何を探しているんだい?」

魔理沙「え?このキノコだけど...」ガサゴソ

魔理沙「...ほら」スッ

ビルス「ふむ...ウイス」

ウイス「はい、お任せください」コンッ

魔理沙「...?何やってるんだ?」

ビルス「まあ、見てみなよ」

魔理沙「...?」

ウイス「...ふむ。魔理沙さん、貴女はこのキノコをあと幾つ採るつもりだったのですか?」

魔理沙「え?うーん...10個くらいかな...」

ウイス「承知致しました。それ」パァァァ

スッ...

ウイス「...はい、どうぞ」

魔理沙「え、えぇ!?い、今どうやって...」

ビルス「ウイスが杖の先に付いている珠で、この森に生えているキノコの位置を把握して、君の所望した数だけ、纏めてテレポートさせたんだよ」

魔理沙「へぇ...」

ウイス「ご安心下さい。念のため、毒キノコが混じっていないか確認しましたので」

魔理沙「そ、そうなのか...ありがとう」スッ

魔理沙(...このウイスって人、見た目と雰囲気の通り、不思議な術を使うなぁ...)

ビルス「さあ、これで探し物もすんだだろ?今度こそここを案内してくれ」

魔理沙「ああ、勿論だぜ。...でも、どこから案内しようか...あ!」

魔理沙「ビルスさんって破壊の神様なんだよな?」

ビルス「ああ、そうだよ。正真正銘僕は破壊の神さ。...それが何か?」

魔理沙「是非会わせたい奴がいるんだ!私に着いてきてくれ!」フワッ

魔理沙「...あ、そういえば、ビルスさんとウイスさんは空を飛べるのか?」

ビルス「当たり前だろ。人間に出来て神に出来ないことなんてない。...いや、そんな事もないな」

ビルス「まあ兎に角、空は飛べるから移動に関しての配慮は必要ないよ」

魔理沙「よし!ならしっかり着いてきてくれよ!」バシュゥゥゥ

ビルス「ほう、そこそこ速いじゃないか。ウイス、僕たちも行くぞ」

ウイス「えぇ」

バシュゥゥゥ

霧の湖


ビュゥゥゥ

魔理沙「...ビルスさんウイスさん、そろそろ目的地だぜ」ビュゥゥゥ

ビルス「おお、そうかい」ビュゥゥゥ

ウイス「ビルス様に是非お会いさせたい方...一体どんな方なんでしょう」ビュゥゥゥ

魔理沙(...最初はあの二人の話を、内心は疑ってたけど...どうやらあながち嘘でもないらしいな)ビュゥゥゥ

魔理沙(自分でも結構スピードを出してる方なのに、涼しい顔をしてついてくる...一体、どれほどの力を持ってるんだろう...)ビュゥゥゥ

?「やいやい!そこの白黒止まれ!」バッ

魔理沙「うわっとと。...お前か。相変わらず懲りないな」

ウイス「おやおや。随分と可愛らしい妖精さんですねぇ」

ビルス「...魔理沙、君が僕に会わせたいって言ってたのはこの妖精なのか?」

魔理沙「いやいや、コイツじゃないぜ。まあいずれ会わせるつもりではあったけど。...ってか、何で妖精を知ってるんだ」

ビルス「神だからね。この宇宙にいる生命体の種類位は把握しておかないと」

ウイス「...いつも全くお勉強をしていないのに、ですか?」

ビルス「う、五月蝿い」

?「...うん?まりさ、後ろにいるブサイクな猫人間と、顔色悪いでっかいのは何?」

ビルス「ぶ、ぶさいく...」ピキッ

ウイス「ほほほほ、威勢があって宜しいですねぇ」

魔理沙「しょ、紹介するよ。ついさっき、私が幻想郷を案内してあげることになった、ビルスさんとウイスだ」

ビルス「ま、今回に限り、さっきの無礼な発言は見逃してあげよう。それが神としての態度ってもんだしね」

ウイス「ほほほ、すみませんねぇ、傲慢な方で」

?「...変な奴ら。まあいいや、あたいはチルノ!さいきょーの氷の妖精さ!」フフンッ

魔理沙「馬鹿で無礼な奴だけど、どうか仲良くしてやってくれ」

チルノ「バカとは何よバカとは!むっ!」

魔理沙「...さ、自己紹介もすんだことだし、そこをどいてくれ」

チルノ「いやだね!通りたければあたいを倒してみろ!はっはっは!」

魔理沙「...ったく、面倒な奴だぜ...恋符「マスタースパー...」

ビルス「良いだろう。僕が相手してやるよ」

魔理沙、チルノ「!?」

チルノ「あたいは強いぞー!戦ったらこーかいするぞー!」

魔理沙「いいのか、ビルスさん」

ビルス「ああ。ここで考案された弾幕ごっことやらもやってみたいしね。丁度いい機会だ」

魔理沙「へぇ。知ってたんだ、弾幕ごっこ」

あたいと戦った奴は最後、カチンカチンのコチンコチンにされて...

ビルス「ルールは知らないんだけどね。だから教えてほしい」

魔理沙「うーん...ちょっとめんどうだけど...分かった、教えてやるよ。...まず、弾幕ごっこっていうのは...」ペラペラペラペラ

おーい!あたいの話をきけー!

魔理沙「それで、あーしてこーして...」ペラペラペラペラ

ビルス「ふむふむ」

チルノ「...ハァッ☆」

へいへい

チルノは散るの?

数分後


魔理沙「...以上が弾幕ごっこのルールだぜ。分かったか?」

ビルス「ああ、しっかり把握した。要は、当たっても殆どダメージを受けない見せかけの攻撃、主に弾を使って、綺麗かつ避けられる弾幕を作ればいいんだろ?」

魔理沙「そういう事だ。物分かりがよく助かるぜ」

ビルス「ふふ、まあね」

チルノ「まーだー?あたいもう待ちくたびれたー!」バタバタ

魔理沙「なら帰ればいいだろ...」

ビルス「今終わったよ。さあ、弾幕ごっこを始めようじゃないか」

チルノ「弾幕ごっこ?ちがう!あたいがやるのは本気の勝負だ!大けがしても恨みっこなし!」

魔理沙「え、えぇ!?」

ウイス「おや、どうかされましたか?」

魔理沙「い、いや、ビルスさん、大丈夫かなーって...ああ見えてチルノは結構強いから...」

ウイス「ほほほ、やはり私たちの事を疑っておられましたか。ご安心下さい、ビルス様の事ならきっとご無事に帰ってこられるでしょう。...ただ」

魔理沙「ただ?」

ウイス「あの妖精さんの安否は...保証しかねますね」

魔理沙「...」

チルノ「よーし、最初から本気でいくぞ!氷符「パーフェクトフリーズ」!」バッ

ゴォォォォ

ビルス「うーん、涼しいねぇ」

チルノ「あ、あたいのパーフェクトフリーズが効いてないっ!?」

魔理沙「う、嘘だろ...パーフェクトフリーズをあれだけまともに喰らえば、大妖怪だってただではすまないのに...」

ビルス「...あれ、これで終わりなのかい?」

チルノ「そ、そんな訳ないじゃない!今から本気出すの!」

魔理沙「...さっき思い切り本気出してただろ...」

チルノ「今度こそ終わりよ!氷塊「グレートクラッシャー」!」バッ

ビルス「...よっと」シュン

チルノ「あ、え、消えた!?って、うわわわわ!」グルン

チルノ「...くっ!」グッ

チルノ「危ない危ない...ハンマーが重くて地面に落ちるところだったわ...」

チルノ「...それにしても、びるすは一体どこに行ったのよ...」キョロキョロ

ビルス「ここだよ」

チルノ「!!」

チルノ「い、いつの間にあたいの後ろに...!」

ビルス「本当はもっと遊びたかったんだけど、魔理沙が今僕に会わせたいのは君じゃないみたいだからね。これで終わりにさせて貰うよ」

ビルス「睡符「破壊神の手刀」...これでいいのか?」バッ

テシッ

チルノ「っ!!...」ヒュゥゥゥゥ

大妖精「...全く、チルノちゃんったら一体どこに...あ!た、大変!」ビュゥゥゥ

大妖精「チルノちゃん!今私が受け止めてあげ...」

ビルス「よっと」ガシッ

大妖精「!?」

ビルス「妖精にしては中々の強さだったよ、チルノ。...さて、君」

大妖精「...」

ビルス「君だよ、君!」

大妖精「あ、え、わ、私ですか!?」

ビルス「そう、君。君は、その気の大きさから察するに、ここいらの妖精のリーダー格なんだろう?」

大妖精「は、はい、一応...」

ビルス「ならこの娘は任せたよ」スッ

大妖精「は、はい!」サッ

大妖精「チルノちゃん!チルノちゃんしっかりして!」

ビルス「心配しなくても大丈夫だよ。気絶してるだけだから、直に目を覚ます。地面に寝かせて、安静にしておくといい」

大妖精「わ、分かりました」

ビルス「それじゃあ僕は急いでるからここで。またどこかで会おう」ビュゥゥゥ

大妖精「ま、待ってください!貴方は一体...」

ビルス「...僕はビルス、破壊の神さ」

大妖精「は、破壊の神...?」

ビルス「それじゃあ今度こそまたね」ビュゥゥゥ

大妖精「...え、あの人神様なの...え?」

ビルス様は好きだからこれは期待。会わせたい人物はフランかな

魔理沙、ウイス視点


ヒュゥゥゥゥ

魔理沙「お、おい!チルノが落ちてくけど、一体何やったんだ!?」

ウイス「彼女の首に手刀を当てて気絶させただけですよ」

魔理沙「そ、そうか、気絶か。なら良かった」

シュン

ウイス「お帰りなさいませ、ビルス様」

ビルス「ああ、ただいま。...さて、早いとこ目的地に向かおうじゃないか」

魔理沙「チルノはどうしたんだ?」

ビルス「あいつなら、この辺のリーダー格っぽい妖精に渡しておいたよ」

魔理沙「リーダー格って事は大妖精か...きっとチルノを探し回ってたんだな」

ビルス「ふーん...あいつのお守りなんて、大層苦労してそうだな」

ウイス「ビルス様がよくそれをおっしゃれますねぇ」ジトッ

ビルス「ごほっごほん。さて、そろそろ出発しようか」

魔理沙「あ、ああ」(ビルスさん...ウイスさんの尻に敷かれてるんだな...)

破壊神といってもフランと大して変わら無いだろ

────

ビュゥゥゥ

魔理沙「あそこだ!あの真っ赤な館が目的地だぜ!」ビュゥゥゥ

ビルス「ほう、あの館が...ウイス、感じるか?」ビュゥゥゥ

ウイス「えぇ、感じますよ。確かにこれは、自然に出来たとは思えない歪みっぷりですねぇ」ビュゥゥゥ

魔理沙「...?何が歪んでるんだ?」ビュゥゥゥ

ビルス「それはね、何者かが時間操作した影響で時空の流れが...」ビュゥゥゥ

ドォォォン!!

魔理沙「!?な、何だ、何の音だ!?」

ビルス「...時空をも歪めん勢いで、二つの力が激しくぶつかり合ってるな。あの館の中で」

魔理沙「...どういう事だ?」

ウイス「あの中で誰かさんと誰かさんが戦っているという事です」

魔理沙「誰かと誰か...つまり二人って事か...。...あ、まさか...!」

?「ひぇぇ...だ、誰か...誰か助けてくださぁい...っ!!」

魔理沙「!!あっちから聞こえるこの声はまさか!」ビュゥゥゥ

ウイス「...行ってしまわれましたね」

ビルス「僕らも追うか」

ウイス「はい」

ビュゥゥゥ

>>28
フランの壊れる目を手のひらに移動させてキュッとする物質の破壊と
ビルスの純粋なエネルギーによる破壊
どっちの破壊がより大きなエネルギーによって行われるか考えろよ

紅魔館門前


?「はらほれひれはれ...」ピヨピヨ

魔理沙「おーい!大丈夫か美鈴ー!」ビュゥゥゥ

美鈴「あ...ま、魔理沙さん...近くにいらっしゃるのは察知していましたが、態々来てくれたんですね...」

魔理沙「...よっと」スタッ

魔理沙「...なあ、そんなにボロボロになって、一体何があったんだ?」

美鈴「...実は、お嬢様と妹様が、数十年ぶりともいる本気の対決を中で...」

魔理沙「な、何だって!?」

美鈴「ただいま、館の人員を総動員して止めにかかっているんですが...私の様に、皆忽ち返り討ちにされていくばかりで...」

魔理沙「何でそんな事に...」

美鈴「...それは...」

ドォォォン!

咲夜「きゃあ!」ドタッ

魔理沙「さ、咲夜!」

美鈴「だ、大丈夫ですか!?」

咲夜「大丈夫...と言いたいところだけれど...いたた、そうはいかないみたいね...。はぁ...やっぱり、私じゃあ本気になったあのお二人を止めるのは無理ね...だから」チラッ

美鈴「...」チラッ

魔理沙「な、何だよ二人とも」

咲夜「魔理沙...貴女せっかくここに来たんだし、図書館の本のツケ分、中で頑張って来なさいよ」

美鈴「...魔理沙さん、遠慮はいりません。どうぞ高火力で派手な弾幕を撃ちまくっちゃってください」

魔理沙「...回りくどいなぁ。要するに、私も中に入ってレミリアとフランを止めるのに協力してほしいんだろ?」

咲夜、美鈴「そう」

魔理沙「仕方ないな...まあ、でかい音が鳴った時から、そうなる覚悟はしてたけど。...でも取り敢えず、何で二人が戦ってるのかだけは教えてくれないか?さっき美鈴から聞きそびれちゃってさ」

咲夜「その必要は無いわ。中に入れば、直ぐにお二人が戦っている理由が分かるでしょうから」

魔理沙「...本当か?...まあ良いや、一々問いただすのも面倒だし、お前の言う通り、実際に中で確認してくるとするぜ!」ビュゥゥゥ

咲夜、美鈴「いってらっしゃい」ヒラヒラ

喧嘩の原因は何だろうか。

咲夜「...ふぅ、これで暫くの間、体力回復に専念できるわね」

美鈴「...ですが、魔理沙さん...大丈夫でしょうか...今さらですけど...」

咲夜「...出来るなら援護してやりたいけれど、今の私たちの状態では、援護どころか彼女の足を引っ張るだけだわ。...だから、彼女には一人で何とか暫く持ちこたえて貰って...」

ビルス「そこに一柱追加頼むよ」

咲夜、美鈴「!?!?!?」ビクッ

咲夜「あ、貴方、一体何者!!」サッ

美鈴「い、一体いつからそこに!?」(お、おかしい...。今目の前にいる奇妙な二人組からは、全く気を感じ取れない...)

ビルス「詳しい話はあとでじっくりとしてやるよ。今はそれよりも、彼女を助けるのが先だからね」

ウイス「おや、ビルス様が自ら人助けとは、珍しい事もあるものですね」

ビルス「彼女には、幻想郷を案内して貰っているという恩があるしね。他人の恩にはしっかり答えてやらないと、神としての尊厳に関わるだろう?」

ウイス「ほほほ。そうですね」

ビルス「では、中で起こっている騒動を早急に片づけてきてやるとするか。...君達、あとはそこでゆっくり休んでいるんだな。それじゃあ」シュン

咲夜「...呆気にとられるというのは、この事を指すのね」

美鈴「...そのようですね」

紅魔館内部


ドォォォン バァァァン

バコォォォン

魔理沙「くっ...!...へへ、確かに、これはヤバそうだな...今までに感じた事が無い程の殺気と力の圧が伝わってくる...」ビュゥゥゥ

魔理沙「...今更だけど、引き受けるんじゃ無かったな...」ビュゥゥゥ

フラン「お姉様!今日という今日は絶対に許さないわ!」

レミリア「ふん!私だって、貴女に許して貰おうだなんてこれっぽっちも思ってないわよ!」

魔理沙「お、いたいた。...おーいそこの吸血鬼姉妹!何でそんなにいがみ合ってるんだ?」

レミリア「...魔理沙か。一体何をしに来たのかしら?...まさかみすみす殺されに来たという訳ではあるまい?」ギロッ

フラン「まあ、私達の喧嘩の邪魔をするというのなら、目的問わず問答無用でどかーんするけれど?」ギロッ

魔理沙(こ、怖い)「ま、まあ二人共そう刺々するなよ?第一、私はお前達の喧嘩を平和的に解決しようと思って来たんだ。だから、お前達姉妹間の戦いに割って入る様な真似はしないぜ?」

レミリア「あ、そう。なら今すぐ踵を返しなさい。貴女では到底どうすることもできないであろう問題だから」

フラン「そうそう、戦いに巻き込まれたく無かったら、さっさと帰った方が良いよ?」

魔理沙「ま、まあそう言わずに、喧嘩の原因だけでも教えてくれよ。私、何も知らずにここに放り込まれたもんでさ」

レミリア「...そこのテーブルに置いてある物を見なさい」

魔理沙「え...?テーブル?...」

魔理沙「これは...プリン?」

やっぱりそれかwwwwww

ビルスもプリンを食べられて怒ってたし意外と二人に共感しそう。

レミリア「そう、プリンよ」

魔理沙「いや、ちょっと待て」

フラン「何お姉様?馴れ馴れしく名前呼ばないでくれる?」

魔理沙「いやいやプリンは英語に訳すとフランだけども。...って違う違う、そうじゃなくて」

レミリア「一々細かいわね...ならプディングならどうよ?」

魔理沙「いやそれもう別物じゃねえか!プリンじゃねえよ!...って違う!それもどうでも良くて!」

魔理沙「どういう事だよ一体!プリンがどうしたんだ!プリンで何があったんだ!」

レミリア「はぁ...察しが悪いわね魔理沙。そんなだと社会では木偶の坊扱いされるわよ?」

魔理沙「幻想郷に一部を除いて社会も糞も無いだろ!というか木偶の坊は言い過ぎじゃねえか!?」

フラン「おー、血気盛んだね」

魔理沙「こんな陽気の良い真昼間に、激しい戦いしてるお前達の方がよっぽど盛んだよ。...兎に角茶番はもういいから、さっさと暴れている理由を教えろ!」

レミリア「はぁ...仕方がないわ、面倒だけれど教えてあげる。私とフランが何故暴れていたのかを。それは...」

フラン「そこにあるプリンを巡って、死を賭した戦いをしてたからだよ」

魔理沙「...く、くだらねえ...」

魔理沙(まさかとは思ってたけど...それが現実になるなんてなぁ...やっぱり幻想郷では常識に囚われちゃあ駄目だな...)

undefined

レミリア「ちょっとフラン、私のセリフを横取りしないでくれるかしら?」

フラン「お姉様がさっさと話し終えないのが悪いのよ」

レミリア「な、何ですって!?」カッ

フラン「そっちこそ何よ!!」カッ

魔理沙「お、おい!もう下らない事で喧嘩するのは止めろ!」

レミリア、フラン「下らないですって!?」ギロ

魔理沙「っ!?」ビクッ

レミリア「魔理沙...この喧嘩が私達姉妹にとって何たるかというのを、貴女は理解してるの?」

魔理沙「い、いや...」(出来るわけないだろ)

フラン「ふーん、何も理解してないのに口を挟んだんだ...それってつまり」

レミリア、フラン「私達に殺されたいって事よね!?」カッ

魔理沙「くっ!?うわ!!」ドテッ

魔理沙「い、威圧だけで吹っ飛ばされる程のパワー...こりゃ本当にマズイな...」

レミリア「望み通りあの世に送ってやる!神槍「スピア・ザ・グングニル」!!」バッ

フラン「せめてもの冥土の土産として...全力の弾幕をプレゼントしてあげる!禁忌「レーヴァテイン」!!」バッ

魔理沙「しかも...姉妹揃って同時攻撃かよ...」

魔理沙「...クソ!こうなりゃ一か八かだ!彗星「ブレイジングスター」!!!」ビュゥゥゥ

バァァァン

レミリア「ば、馬鹿な!私達二人の一斉攻撃を...押し返している!?」

フラン「ま、魔理沙にこんな力があったなんて...!!」

魔理沙「へへ...褒めてくれてありがとな...」

レミリア「...でも...所詮は人間!偉大なる大妖怪、吸血鬼に敵う事は無い!!」

レミリア、フラン「ハッ!!!」バッ

魔理沙「なっ!?うわぁぁぁっ!!!」

ドォォォン

魔理沙「いたた...へへ、やっぱりこうなったか...」

レミリア、フラン「これで終わりよ、魔理沙!!」ビュゥゥゥ

魔理沙「...はは、プリンを巡った吸血鬼の喧嘩に、水を指して死ぬ、か...下らない最期だぜ...」

魔理沙「...咲夜、美鈴、せめて助太刀くらいはして欲しかったなぁ...」

レミリア、フラン「ハァァァァ!!!」バッ

魔理沙「くっ...!!」

...ドォォォン!!!





魔理沙「......」

魔理沙「......あれ」

魔理沙「生きて...る...?」

魔理沙「い、一体何で...」

?「全く、君も無茶するね。何処ぞのサイヤ人みたいだ」

魔理沙「そ...その声はまさか...!」クルッ

魔理沙「び、ビルスさん!!」

ビルス「ふふ」ピ-ス

魔理沙「一体いつからここに...?」

ビルス「君があの吸血鬼姉妹の発言に鋭い突っ込みを入れていた辺り」

魔理沙「何だよ...ならもっと早く助けて欲しかったぜ」

ビルス「ははは、悪いねぇ。君の実力をちょっと確かめたかったんだよお」

魔理沙「

魔理沙「一体いつからここに...?」

ビルス「君が吸血鬼姉妹の発言に鋭い突っ込みを入れていた辺り」

魔理沙「何だよ...ならもっと早く助けて欲しかったぜ」

ビルス「ははは、悪いねぇ。君の実力をちょっと確かめたかったんだ」

魔理沙「...私の命を半ば放棄してまで観察に費やしたんだ。勿論しっかりとした分析をしてくれるんだよな?」

ビルス「ああ勿論さ。何せ僕は神だからね」

魔理沙「そうか...じゃあ早速、神様の視点から見た私の強さの評価の程を聞かせて貰おうじゃないか」

ビルス「...君、思ってたよりずっとやるね。といったところだねぇ。ここにいる吸血鬼姉妹を相手にして、あそこまでいい勝負をしたのは正直大したものだと思うよ」

魔理沙「ほ、ホントか!...へへ、宇宙一偉くて強い破壊神様に褒められるなんて、光栄な事この上ないな。これは霊夢に胸張って自慢出来るぜ」

ビルス「...霊夢?誰だい、それは」

魔理沙「私の親友とでも呼ぶべき奴さ。今度また会わせてやるよ。アイツとなら、ビルスさんもそれなりに楽しい弾幕ごっこができそうだしな」

ビルス「ほう、この僕を戦闘の類で楽しませられそうな者、か...興味深いね」

期待

魔理沙「そんな事よりもビルスさん、今はレミリア達の方に集中したらどうだ?」

ビルス「レミリア?ああ、この吸血鬼の事か。それなら心配いらないよ、今も僕が人差し指で彼女達の攻撃を受け止めているからね」

魔理沙「ああ、それなら大丈夫だな...ってゑゑ!?」

レミリア「わ、私達の攻撃が...全部人差し指だけで...!!」

フラン「あ、あり得ない...」

魔理沙「ま...マジかよ...」

ビルス「さーて、そろそろ攻勢に移ろうか。それ」バッ

レミリア「!?きゃあああ!!」ビュゥゥゥ

フラン「うわぁぁぁ!!!」ビュゥゥゥ

魔理沙「れ、レミリアとフランが吹っ飛ばされて...い、一体何したんだ?」

ビルス「力のごく一部をあの娘達に向けて放出したんだ。最も、あくまで相手を吹き飛ばす為の技だから、ダメージは入ってないけどね」

魔理沙「...」(力のごく一部であの二人をあんなにも吹っ飛ばした?ダメージは入ってないとはいえ、幾ら何でもとんでもなさ過ぎる...普通なら信じないところだ...でも)チラッ

魔理沙「...」(今までも含め、彼の言葉、態度には雑念が一切なかった。何が起ころうと、常に堂々としてた。まるで、この世界で起こる事全てが、道端に生ける雑草を、虫が少し齧った程度かのように。その揺るぎない自分の強さへの絶対なる自信...の様な何かによって今確信出来たぜ。彼が...ビルスさんの力が本当だって事を)

ビュゥゥゥ

レミリア「...くっ!!」カッ

フラン「うわぁぁ!!」ビュゥゥゥ

レミリア「いつまで飛ばされているのよフラン!体に力を籠めてさっさと止まりなさい!」

フラン「...くっ!!...で、出来ない...」

ビルス「...」(見たところ、あの金髪の娘の方が身体能力では上だが、紫色の髪の娘の方が戦闘には長けているみたいだな...些か、金髪の娘の方は自分の力を持て余している、といったところか)

レミリア「みっともないわね...!」ビュゥゥゥ

ガシッ

フラン「お、お姉様...何で...」

レミリア「今は下らない意地はって喧嘩なんてしている場合ではないわ。貴女も分かるでしょう?」

フラン「うん...ありがと、お姉様」

レミリア「礼なんて必要ないわ。それよりもアレを倒すことに専念しなさい」

フラン「はい!」

ビルス「ふふ...」(喧嘩する程仲が良いっていうのはこの事か)

フラン「それにしても、誰なんだろ、あの人」

レミリア「さあ...でも一つ言えるのは、アレの強さは幻想郷の如何なる者をも超越している、ということかしらね」

フラン「...恐くない?」

レミリア「全然。寧ろ、自分の知らない未知の領域との邂逅に興奮さえ覚えているわ。...そういうフランはどうなのかしら?」

フラン「私も興奮してる...理由は多分お姉様と一緒だよ」

ビルス「ほう...」(力を見せた僕を前にして、恐怖を感じるどころか興奮さえ覚えるとは...大したもんだな。...いや、どこぞのサイヤ人みたく、ただの戦闘バカなだけなのかもしれないけど)

レミリア「そう...私達って案外似ている部分があるのね」

フラン「当たり前でしょ、だって私達姉妹なんだもん!」

レミリア「...姉妹、か」

レミリア「...」(止むを得ない状況だったとはいえ、フランをたった一人にして495年も監禁していた私に、彼女の姉を名乗る資格は有るのだろうか...)

フラン「...どうしたの、お姉様?」

ビルス「...」(急に浮かない顔をしだしたな...姉妹、という単語を聞いてそうなったのを見るに、どうやら過去に姉妹間でトラブルがあったみたいだが...。ま、そこに余所者の僕が介入するつもりは無いし、第一どうでも良いからあまり深くは模索しないけど)

レミリア「...いえ、何でも無いわ。それよりも紫色の猫人さん、貴方とっても強いわね?是非この館のガードマンとして勤めて欲しいのだけど」

訂正

フラン「それにしても、誰なんだろ、あの人」

レミリア「さあ...でも一つ言えるのは、アレの強さは幻想郷の如何なる者をも超越している、ということかしらね」

フラン「...恐くない?」

レミリア「全然。寧ろ、自分の知らない未知の領域との邂逅に興奮さえ覚えているわ。...そういうフランはどうなのかしら?」

フラン「私も興奮してる...理由は多分お姉様と一緒だよ」

ビルス「ほう...」(力を見せた僕を前にして、恐怖を感じるどころか興奮さえ覚えるとは...大したもんだな。...いや、どこぞのサイヤ人みたく、ただの戦闘バカなだけなのかもしれないけど)

レミリア「そう...私達って案外似ている部分があるのね」

フラン「当たり前でしょ、だって私達姉妹なんだもん!」

レミリア「...姉妹、か」

レミリア「...」(止むを得ない状況だったとはいえ、フランをたった一人にして495年も監禁していた私に、彼女の姉を名乗る資格は有るのだろうか...)

フラン「...どうしたの、お姉様?」

ビルス「...」(急に浮かない顔をしだしたな...姉妹、という単語を聞いてそうなったのを見るに、どうやら過去に姉妹間でトラブルがあったみたいだが...。ま、そこに余所者の僕が介入するつもりは無いし、第一どうでも良いからあまり深くは詮索しないけど)

レミリア「...いえ、何でも無いわ。それよりも紫色の猫人さん、貴方とっても強いわね?是非この館のガードマンとして勤めて欲しいのだけど」

ビルス「それは無理だね。なんたって僕は神なんだから。自分より偉い存在以外の下につくなんて、言語道断だよ」

レミリア「あら、貴方神様だったの。まあ、散々次元の違いを見せつけられたし、信じない訳ではないけれど...随分と変わった見た目の神もいるのね」

ビルス「それは君達の主観に過ぎない。神だって千差万別、色々あるんだよ」

レミリア「...」(私達妖怪と同じか...)

レミリア「...ふふっ、なら仕方ないわ...再起不能になるまで甚振って、無理矢理にでも言う事を聞かせてやる!フラン、行くわよ!」バッ

フラン「うん!お姉様!」バッ

ビルス「その自信...いつまで保つか、見届けてあげよう」

魔理沙「...?」(とんでもない程の力量の差を見せつけられたというのに、レミリアはどうしてあんなにも自信満々なんだ...?...あっ、アイツらまさか...!?)

レミリア「フラン!『アレ』、使いなさい!」ビュゥゥゥ

フラン「え!?いいのお姉様?幾らあの人...じゃなくて神様が強くても、『アレ』を使うのはやり過ぎじゃ...」ビュゥゥゥ

ビルス「君達が言う『アレ』が何なのかは知らないが...どうぞご自由に。何なら、弾幕ごっこそっちのけで、殺す気でかかって来るといい」

レミリア「ふふっ、随分と物分かりが良い神じゃない。...さあフラン、彼も許可してる事だし、精一杯暴れてやりなさい。...そして、いつまでも余裕ぶっている奴に...」ビュゥゥゥ

レミリア「後悔というモノを味合わせてあげなさい」ニィッ

フラン「...ふふ、分かったよ...お姉様...」ニィッ

ビルス「作戦会議はすんだかい?」

レミリア「ええ!さあ、名も知らない神!ここからが本当の戦いよ!神槍「スピア・ザ・グングニル」!」バッ

フラン「QED「495年の波動」!」ババババッ

ビルス「ほう...遠隔攻撃と近接攻撃を同時に繰り出して、相手を翻弄しようって作戦か...考えたじゃないか。でも...」

ビルス「威圧「破壊神の波紋」」カッ

レミリア「な、うわっ!!...くっ!大丈夫?フラン!」

フラン「うん、もう慣れたから大丈夫だよ...あ、お姉様後ろ!」

レミリア「なっ!?ふん!」サッ

フラン「わー!流石流石!」

レミリア「褒めてくれるのは嬉しいけれど、今はそれどころではないわよフラン。...まさか、威圧だけで私達は愚か、弾幕も纏めて消しとばすとは...」

ビルス「本当は全ての弾幕を君達に返すつもりだったんだけどね。力加減を見誤って、殆どを返さずに破壊しちゃった」

レミリア「力加減を見誤った?...全く、この神はどこまでぶっ飛んでいるのかしら。守谷の二柱なんて目じゃないわね」

ビルス「君が言う守谷の二柱がどんな神なのかは知らないが...まあ兎に角、これが神の力って奴だよ」

レミリア「あら、自慢かしら?」

ビルス「まあ、ね」

レミリア「ふーん...でも残念だったわね。その神の力は、本日をもって無かった事にされそうよ」

ビルス「どういう意味だ?」

レミリア「それはね...」

レミリア「こういう意味よ」スッ

フラン「キュッとして...」ゴゴゴゴゴゴ

ビルス「?」

魔理沙「全速力で逃げろ!!ビルスさん!!」

ビルス「うん?急にどうしたんだ、魔理沙...」



フラン「ドカーン」

魔理沙「び、ビルスさんが消えた!」

レミリア「ハッハッハッハッハ!どうやら一片の血肉も残さず砕け散ったみたいね!」

フラン「例え神様であっても、すぐ壊れちゃうのね。つまらない」

魔理沙「くっ...こんな事が...。...は!」

レミリア「あら、どうしたのかしら魔理沙。そんなに驚く事無いじゃない、当然の結果だもの」

ビルス「ま、そりゃあ僕が生きているのは当然の結果だな」

レミリア、フラン「!?」ビクッ

レミリア、フラン「ま...」

レミリア、フラン「まさか!?」クルッ

ビルス「やあ」

レミリア、フラン「!?!?!?!?!?」

レミリア(ふ、フランの能力をまともに受けたのにも関わらず...傷一つついてない!?)

フラン「う...うそ...」

魔翌理沙「す...すげえ...」

ビルス「...今ので、魔翌理沙が言ってた僕に合わせたい奴ってのが誰のことか分かったよ」フワフワ

フラン「あ...あ...」

ビルス「恐がらなくても良いよ。...えっと君...名前は確か、フラン...だっけ?」

フラン「う...うん、フランドール・スカーレット...」

ビルス「フランドールか、覚えておこう。と言っても、長いからフランと呼ばせて貰うけどさ。...さて、フラン。一つ聞きたい事があるんだけど、良いかな?」

フラン「う、うん、良いよ」

ビルス「君のその力は...後天的な物かい?それとも、生まれつきあった先天的な物かい?」

フラン「わ、私の能力は、生まれた時から持っていた物よ」

ビルス「ふむ、ならば納得がいくね」

フラン「な、何が?」

ビルス「本来、超能力や魔術といったモノの類は、あきらかな格上に対しては使用する事が出来ないんだよ」

フラン「で、でも、私はあなたを破壊した筈じゃ...」

ビルス「手元、見てみると良いよ」

フラン「え...?あ...め、目を握り潰せてない...!?」

ビルス「そういう事。でも本来なら、そもそも僕の目を手繰り寄せる事すら不可能だ」

フラン「じゃ、じゃあ何で...」

ビルス「僕という存在の性質と、君の力の性質が限りなく似通っていたからだよ。そのお陰で、君は僕の破壊の気に弾かれず、僕の物質の目を手繰り寄せられたんだ」

フラン「ほぇ~...」

レミリア「?」ポカ-ン

魔翌理沙(す...すげえ、ここまで何言ってるのか全然分からないのも珍しいぜ...)

フラン「え...えっと、つまり、私と貴方は似た者同士だから、私の能力が貴方に通用したって事?」

ビルス「そうそう。因みに言っておくと、君が僕の物質の目を握りつぶせなかったのは、君の単なる力不足だよ」

レミリア「フランと似た者同士って...貴方一体何者なの?」

ビルス「神さ。破壊のね」

レミリア「破壊の...。つまり...破壊神という事かしら?」

ビルス「そうそう。宇宙で一番偉い、ね」

レミリア、フラン「う、宇宙で一番偉い!?!?」

ビルス「どうした?あれだけ僕の力を見たというのに、疑うのかい?それとも、まだ僕と戦うつもりか?」

レミリア「...いえ、もう降参よ。こちらはもう奥の手を使ったもの。フランもそれで良いでしょう?」

フラン「うん。...凄いね、貴方」

ビルス「当たり前だ。さっきも言ったように、宇宙で一番偉い神だからな」

レミリア「その宇宙で一番偉い神は、どうしてこんな辺鄙な所にいるのかしら?」

ビルス「ちょっとした観光だよ。...さて、そろそろウイスの所へ戻るか。行くよ魔翌理沙」ビュウウウ

魔翌理沙「ふぅ...驚き過ぎてちょっと疲れたなぁ...」ビュウウウ

レミリア「私達も行きましょう、フラン。皆に今回の事を謝らなければならないわ」

フラン「うん。分かった」

ビュウウウ

────

美鈴「...あの猫人さん、大丈夫かな...」

咲夜「魔理沙も魔理沙で...半ば押し付けだったとはいえ、あのお二人の本気の対決に割って入ろうだなんて、とんだ勇気よね」

美鈴「魔理沙さんはああ見えて数々の修羅場を潜り抜けているから、恐らく大丈夫でしょうけど...猫人さんの方は心配でなりませんよ」

ウイス「...それには及びませんよ。ほら」

ビュゥゥゥ

ビルス「やあ、ただいま」

魔理沙「へっ、何とか生きて帰れたぜ」

ウイス「お二人共おかえりなさいませ」

美鈴「お...お嬢様方は?」

咲夜「ま...まさか倒したの?」

魔理沙「まあな。といってもそこのビルスさんが殆どやったんだけどさ」

ビルス「ふふ」ピ-ス

美鈴、咲夜「...え?」

美鈴(ほ、本気になったあのお二人を止めた!?)

咲夜(一体どういう事よ...あれだけ暴れているお二人を止めるなんて、スキマ妖怪ですら無理な事よ...!?)

ビュゥゥゥ

レミリア「...ただいま」

フラン「ただいま...」

美鈴「あ...お嬢様に妹様...」

レミリア「...皆、今日は迷惑をかけたわね。ごめんなさい」

フラン「プリン一つ如きでこんなに暴れただなんて。..ごめんなさい」

ビルス「プリンで暴れるのは正しいと思うよ。何せ僕も過去にそういう経験g」

ウイス「ビルス様、お静かに」

美鈴「...私は構いませんよ。最も、咲夜さんや、館の中で一生懸命結界を張ろうと奮闘していたパチュリー様、メイドの方々がどうかは知りませんが...」

咲夜「...私も構いませんよお嬢様。妖怪だって生きとし生けるものです。そんな事もあるでしょう」

妖精メイド達「...」コクコク

レミリア「そう...ふふっ、皆優しいのね...私としては館の主人失格だと思ったのだけれど...」

フラン「ありがとう、みんな...!」

咲夜「それはそうと、お嬢様と妹様を倒されたというこの猫の様な方は一体誰なのですか?」

レミリア「そういえば私も、破壊の神と聞いただけで、詳しいことは分からないわね。説明して下さるかしら?」

咲夜、美鈴「...え...神様...?」

ビルス「構わないよ。...ウイス、次いでだから、この際宇宙の神話系統と共に分かりやすく話してやってくれ」

ウイス「かしこまりました。こほん、では皆さん。暫しお耳を傾けて下さいませ」

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ウイス「ではまず、貴方達と最も馴染み深い幻想郷の話から致しましょう。どなたか、ここの統括をしている方の名はご存知ですか?」

レミリア「...確か何人かが協力して治めていて、その内の一人が幻想郷内から直接秩序を保つ役割を担っている、妖怪の八雲紫、もう一人が幻想郷の外から影響を与えている摩多羅...隠岐奈とかいう神ね。もっと他にもいるかもしれないけれど、現時点で私が知っているのはこれだけよ」

魔理沙「私もだ」

フラン「私も」

美鈴「私もです」

咲夜「私もよ」

ビルス「ふむ、そうか。...にしても、八雲紫か。どっかで聞いた名だなー...ウイス、分かるか?」

ウイス「はて、私もその名だけは覚えているのですが、どんな方だったかは忘れてしまいました」

ビルス「そうか...なら詮索するだけ無駄だな。取り敢えず、その二人の詳細について調べてくれ」

ウイス「かしこまりました」コンッ

ウイス「...」ジ-ッ

咲夜「...何をしているんですか?」

ビルス「ウイスの杖の珠には、この宇宙のありとあらゆる情報が入っている。今はその膨大な数とも言える情報の中から、幻想郷のさっき言った二人組について検索をかけてるんだ」

咲夜「...よく分からないけれど、取り敢えず凄いという事で宜しいですか?」

ビルス「ああ、それで充分だ」

続き待ってます

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