私の、注意事項 (9)

この作品には、一部の方にとって受け付け難い部分が含まれている可能性が御座います。

しかし私は私なりの、短編創作かくあるべきという理念に基づき、
わざわざ何処で何が如何の斯うのといった注意は申し上げません。

然るに、読みたくば読み、気に召さねば直ぐに回れ右をせよ、と、敢えて突き放すような物言いをさせて頂きます。

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無論、なるべく多くの人に楽しんで貰うというのが、物書きを嗜む者として当然の願いであります。

が、投げ打つに丁度良い小石を握った者へ向かって、自ら歩み寄る様な真似をするほど他人の評価に飢えている訳でも御座いませんので、
どうかそのお手元の、批難と自論を押し固めた礫はそこらの小川にでも放り投げておいて下さい。それを投げつけられると、恐らく痛いのです。

私が思うに、作者と読者は対等な関係で在るべきで、どちらか一方のみが我儘を押し付け続ける関係というのは少々理不尽であるといえるでしょう。

此処で決して勘違いはしないで頂きたいのですが、私は何も、格闘技の階級を合わせるだとか、そういう風な意味合いの対等のことを言っている訳ではありません。
謂わば、単に友人同士の様な関係を望んでいる訳であります。

つまり批難と反論の殴り合いは真っ平御免という事です。そうやって作品の質を高めようとするよりも、
友人たちと、何が良いのか、何処を直すべきなのかといった意見の交換をした方がよっぽど有意義だとは思いませんか?

まあ、当の殴り合いを好む方々にとっては、この手の話は右から左なのですが。考え方が違うものは致し方ありません。

何やら随分と長たらしい前置きになってしまっていますが、詰まるところ私が言いたいのは、「嫌なら読むべからず、そして語るべからず」という程度の事なのです。

本当に、唯それだけ。私は楽しんで文を書く。それを読み、光栄にも楽しんで頂ける人が居る。それだけで良いじゃありませんか。

さて、どれだけ喋ろうと前置きは前置き。此れでは何時まで経っても本編が始まらない。

ですので私の下らない講釈は此の辺りで終いとし、漸く本文へ取り掛かろうかと思います。それでは皆様、どうぞお楽しみ下さい。



そして、ご精読有難う御座いました。

0点
出直してこい

此処から、如何なる、心持ちで、本編を、始めると言うのだろうか。

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