―ある日の休み ガヴリールの家―
ラフィエル「ガヴちゃん、ヴィーネさん、サターニャさん、全員起きてくださーい。朝ですよ♪」ニコリ
ガヴリール「ふわぁ~、ねみぃ」
サターニャ「いつも以上に眠いわねぇ」
ヴィーネ「昨日は珍しく夜更かししたしね」
ラフィエル「今日は、皆さんの為に私が朝食をお作りしましたので、ぜひ召し上がって下さい。」
………………………………………
ヴィーネ「美味しかった!」
サターニャ「褒めて遣わすわ」
ガヴリール「ふぅ…。中々良い味出てたぞ、ラフィ」
ラフィエル「うふふっ、ありがとう♪ あっ、これ、良ければ飲んで下さい?」コトッ
緑色の液体のようなもの『』ムワ~ン
ガヴィーネサターニャ「「「」」」
ラフィエル「あれ、どうかしましたか?」
ガヴリール「いや、どうかしましたか…じゃねぇだろ?」
ヴィーネ「ラフィ、これって何?」
ラフィエル「あぁ。これは、私特製の野菜ジュースです♪」ニコリ
サターニャ(え、えぇっ……これが野菜ジュース?!)
ガヴリール「野菜100%、使ってるな、こりゃあ! もう緑、緑、緑だよ!!」
ラフィエル「白羽家の力を以ってあっちこっちの野菜を買い漁り、集めた野菜をふんだんに使いましたので、緑一色になりました」
サターニャ「これ作る為だけに自分の家の権力を用いる、なんて初耳よ…」
ラフィエル「もちろん、野菜をふんだんに使った分…こちらの野菜ジュースの効果は滋養強壮、栄養補給、体質改善、精力増強…などその他もろもろですよ?」
ヴィーネ「まるで栄養ドリンクね……」
ラフィエル「さぁ、どうぞ?」ニコリ
野菜ジュース『』ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ヴィーネ(気のせいかしら…野菜ジュースから異様なオーラが…)
ガヴリール(禍々し過ぎて飲みたくねぇな……)
サターニャ(わ、私みたいな大悪魔並みの迫力出すなんて、や、やるじゃないの………)
ラフィエル「あれぇ~、どうしました? 早く飲んで下さいよ?」
ガヴリール(絶対にヤダ…。100%、死ぬな……)
ヴィーネ「………」
サターニャ「ヴィネット?」
ヴィーネ「私、飲むわ」
ガヴサタ「「っ!?」」
ラフィエル「はい。どうぞ、ヴィーネさん?♪」ニコリ
野菜ジュース『』ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ヴィーネ「よし…」グッ
ガヴリール「お、おい、止めておけって!?」ボソボソ
サターニャ「そうね…。いくら何でもこれは…」ボソボソ
ヴィーネ「いいえ。せっかくラフィが作ってくれたのよ…絶対に飲むわ!!」グイッ
ヴィーネ「」ゴクゴクゴクゴク
ガヴリール「あっ!?」
サターニャ「ヴィネットの奴、一気にいったわねっ!?」
ラフィエル「♪」ニコニコッ
ヴィーネ「っ………うっ!?」
ガヴリール「ヴィーネっ!?」
ヴィーネ「う…うぅ………」
サターニャ「ヴィネット、しっかりなさいっ?!」
ヴィーネ「おっ…………おぉ」
ヴィーネ「美味しいーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」
ガヴサタ「「っ!!??」」
ヴィーネ「美味しい♪ この野菜ジュース、美味しいわよ、ラフィ!!」
ラフィエル「そうですか! ヴィーネさんに喜んで頂けて私も嬉しいです」
ガヴリール(ま、マジかよっ!? こんなにもマズそうなのに……)
サターニャ「ヴ、ヴィネットが美味しいって言うなら、私も……」クイッ
ガヴリール「お、おい、お前までっ?!」
サターニャ「」ゴクゴクゴクッ
サターニャ「!?…なにこれ、美味しいじゃないの!!!」
ガヴリール(えっ!?)
サターニャ「色が凄かったから少し遠慮してたけど、こんなに美味しいなら何杯でも飲みたいくらいよ!」
ラフィエル「おぉーっ、サターニャさんにまで喜んで頂けるとは…作った甲斐がありましたよ/////」テレテレッ
ガヴリール(あぁ…サターニャは味音痴だから、ジュースの味まで音痴なんだな……)
ラフィエル「ところで、ガヴちゃん?」
ガヴリール「っ!?」
ラフィエル「ガヴちゃんはどうして飲まないんですか?」
ガヴリール「えっ、あ、いや…」
ヴィーネ「ガヴ、飲みなさいよ? 美味しいわよ。」
サターニャ「そうよ。せっかくラフィエルが作ってくれて、こんなにも美味しいのに勿体無いわよ?」
ガヴリール(くっ…マズそうだが、サターニャはともかく、ヴィーネが美味しいと言ったんだ…。ヴィーネの味覚を信じて飲むしかないな!!)クイッ
ガヴリール「」ゴクゴクゴクッ
ガヴリール「」ピタッ
ヴィーネ「ガヴ?」
サターニャ「どうしたのよ??」
ガヴリール「………」フルフルッ
ラフィエル「ガヴちゃん??」
ガヴリール(………マズっ)バタンッ
ラフィサタヴィーネ「「「ガヴちゃん(ガヴリール)(ガヴ)っ!!!???」」」ビクッ
ガヴリール「」
ヴィーネ「えっ、どうして、いきなり失神なんか!?」
サターニャ「分からないわよっ!?」
ラフィエル「………(あぁ…。)」
ラフィエル「大丈夫ですよ♪」ニコリ
ヴィネサタ「「えっ?」」
ラフィエル「きっと、ガヴちゃんは美味しさのあまり気絶したんですよ」ニコニコッ
サターニャ「あっ、なるほど…。そういう事ね!」
ヴィーネ「って、何納得してるのよ!? この気絶は、ただ事じゃないわよ!!」
ラフィエル「うふふっ…」
ガヴリール「」
その後、ガヴリールは半日以上、目を覚まさなかったという…。
完
山なし、落ちなし、意味なしとは正にこの事
空気系の頂点感を感じる
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