【わたモテ】黒木智子へ10の質問 (77)

●全16レス+α(予定)
●キャラ曲解・崩壊注意
●うっちーかわいいようっちー

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【黒木智子へ10の質問】

※その1※




Q.あなたにとって、二木さんはどういう人ですか?




黒木「・・・ふ? ふた、き・・・?」

黒木「(あ、あー・・・ (●▲●)のことか)」


黒木「(あのやたらハイスペックな、顔文字二号)」

黒木「(騎馬戦で無双して、射的で無双してたな)」


黒木「話・・・ したことは、ないです」

黒木「ただ、結構・・・ 見かける機会は、その、多くて・・・」





A.まあ、なんだか、すごい人だとは・・・ 思います。





「・・・ ・・・ ・・・」


【黒木智子へ10の質問】

※その2※




Q.あなたにとって、岡田さんはどういう人ですか?




黒木「岡田さん、ですか。 (凸だな)」

黒木「岡田さんとも、あまり・・・ 話、したりは、してないです」

黒木「・・・あー、はい。 遠足の時に、ちょっとだけ」


黒木「根本さんと? ・・・そう、みたい、ですね」

黒木「はい、仲直り・・・ してたみたいです」

黒木「当然かな、とも、思いますけど」






A.・・・岡田さんは、根本さんの、いちばんの友達ですから。





「・・・ ・・・ ・・・」

「・・・ ・・・ ・・・」


【黒木智子へ10の質問】

※その3※




Q.あなたにとって、南さんはどういう人ですか?




黒木「南さん・・・? あ、はい」

黒木「(キバ子か。 こはるって名前なのか・・・)」

黒木「(キバ子のくせに、かわいい名前しやがって)」


黒木「・・・南さんとも、話、したことないです」

黒木「陰口・・・? そう、みたいですね」

黒木「わたしも言われてる・・・ んですかね。 え?」






A.・・・別に、普通じゃ、ないですか。





「・・・?!」





黒木「仲のいい人どうしだったら、それくらい普通にするんじゃないですか」

黒木「言われて気持ちのいいものじゃないですけど」

黒木「わたしの聞こえないところでやってくれるなら、別に」





「・・・ ・・・ ・・・」


【黒木智子へ10の質問】

※その4※




Q.あなたにとって、田中さんはどういう人ですか?




黒木「! ・・・あ、あ、はい。 田中、まこ、さん・・・」

黒木「(あのガチレズさんか・・・)」

黒木「・・・は、はい! と、とてもいいひとです!」


黒木「はい! 田村さんのお友達で!」

黒木「いつも仲良くしてくれて! はい! やさしくて気配りできて・・・」

黒木(ヘタなこといって万一耳に入れられでもしたら、ガチで襲われる・・・!)






A.いつも助けてもらってます! とっても助かってますっ!!





「・・・???」


【黒木智子へ10の質問】

※その5※




Q.あなたにとって、加藤さんはどういう人ですか?




黒木「・・・加藤、さん。 あ、はい」

黒木「ときどき、話・・・ すること、あります」

黒木「いろいろ、話かけて、くれます。 いいひとです・・・」


黒木「(・・・ネイルしてくれたなあ。 マスカラ塗ってくれたなあ)」

黒木「(肌キレイだったなあ、いいにおいしたなあ、意外とでかかったな・・・)」

黒木「(ああ、スキがあったら触りたい。 触りたいのに、スキがない・・・)」ムラムラ






A.もうすこしだけ、スキをうかがって・・・ いえ、仲良くできればな、と。





「・・・ふふふっ」


【黒木智子へ10の質問】

※その6※




Q.あなたにとって、内さんはどういう人ですか?




黒木「・・・内さんですか。(絵文字一号(┃_┃)か)」

黒木「(えみりっていうんだよな。 絵文字のくせに生意気だ)」

黒木「はい。 修学旅行でいっしょに。 ・・・いえ、あれからは、あまり」



「・・・ ・・・ ・・・」



黒木「内さんも、あまり、わたしとは話・・・ したくない、みたいです」



「! ・・・・・・・・・」



黒木「内さんは、たくさん、友だちいますから。 わたしとは・・・ え?」

黒木「・・・いえ。 別に、嫌いじゃ・・・ ないです」



「・・・・・・・・・・・・!」


黒木「修学旅行のとき、いろいろ、助けてもらいました」

黒木「(ズボンほうりこんでくれたの、たぶんあいつだよな)」


「!!」


黒木「遠足のとき、いろいろ、お話ししてくれました」

黒木「(キョロ充なりに、気を使ったんだろうな)」


「!!!」


黒木「(あと、絵文字のやつ、気を使わなくていいんだよな)」

黒木「(どうせわたしのこと嫌なんだろうし、遠慮しなくていい)」

黒木「それから、えm・・・」


「!!!!」


黒木「・・・いえ、内、さんは」





A.いっしょにいて、気兼ねしなくていい人だとは、思います・・・





「・・・・・・・・・・・・」ドキドキドキドキ


【黒木智子へ10の質問】

※その7※




Q.あなたにとって、根本さんはどういう人ですか?




黒木「・・・根本さん(ネモ、か)」

黒木「・・・はい。ずっと、話しかけて、くれてます」

黒木「はい。遠足の、時も。 いっしょに・・・」



「・・・ ・・・ ・・・」



黒木「・・・友だち、ですか。・・・・・・・・・」

黒木「・・・・・・・・・そう、なんだと、思います」



「? ・・・・・・・・・」



黒木「え? いえ・・・ 別に、好きじゃないとか、そういう、意味じゃ・・・ でも」

黒木「根本さんには、岡田さんが、いますから」


「・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・」



黒木「・・・はい。 遠慮、してしまいます・・・」

黒木「(凸ってなんか、マジでガチな雰囲気があるんだよな)」

黒木「(ネモにセクハラしたら、刺してきそうな気がする)」



「・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・」



黒木「(・・・でも、考えてみりゃ、ネモって)」

黒木「(わたしのはじめての、オタ友なんだよな)」

黒木「(ゆうちゃんとかとは、そういう話、できなかったもんな・・・)」

黒木「・・・でも。 はい。 はい、そうです。 ネモ・・・とさんは」





A.ずっと、大事にしたい人だと、思ってます・・・





「・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・」

「?!」


【黒木智子へ10の質問】

※その8※




Q.あなたにとって、吉田さんはどういう人ですか?




黒木「よ、吉田さんですか(来たよ・・・)」

黒木「はい。いいひとです! やさしくて趣味もよくて!」

黒木「乱暴? いじめ? いえいえいえ! そんなことありませんってば!」


黒木「(本当のこと言って万々が一にでも耳に入ってみろ)」

黒木「(今度こそ校門の前に逆さに吊るされる・・・)」

黒木「(死力を尽くして考えろ! あの女チンピラのいいところを!!)」


黒木「いつもなぶって・・・いえ『かわいがって』くれて!」

黒木「顔もきれいで! スタイルもよくて! 腕力あって!」

黒木「感度もよくて・・・ あ、いや、えっと・・・」



「・・・ ・・・ ・・・」ムカッ



黒木「(あ、あとは・・・ くまちゃんパンツとか、いや、だめっ!)」

黒木「(えっと、えっと、乳首と股間の感触とか・・・ うわあああ!!)」


黒木「(どうしよう、どうしよう、ろくなもの思い出せない・・・ あっ!!)」

黒木「・・・そうそう! 傘に入れてくれたことがあるんです!」

黒木「はい! 雨の日に・・・ 今江先輩といっしょでした!」



「・・・ ・・・ ・・・」



黒木「そうです! 先輩は途中で帰りましたけど、吉田さんは結局最後まで・・・」

黒木「あ! そうだ! 先輩と言えば、卒業式の時!」

黒木「吉田さんがわざわざわたしを、先輩の前まで連れていってくれて!」

黒木「はい、遠慮してたんですが、そのおかげでご挨拶ができて・・・・・・・・・・・・」


黒木「(・・・・・・・・・・・・あれ?)」

黒木(もしかしてあのヤンキー、本当に意外と、いいやつだったりするのか・・・?)

黒木「・・・・・・・・・・・・だから、その」






A.いろいろ、なんだかんだ、よくしてくれる人・・・ です。






「・・・・・・・・・ちっ」


【黒木智子へ10の質問】

※その9※




Q.あなたにとって、智貴くんはどういう人ですか?




黒木「はあ? 弟のこと・・・ ですか?」

黒木「どう、って。 言われても・・・」



[ おねえちゃん。 おねーえちゃーん! ]

[ 寄るな、近づくな、話しかけるな ]



黒木「(・・・あいつも、変わったよなあ)」

黒木「(生えてもいなかったころから、ずいぶん・・・)」

黒木「(人前でちゅーしてくれって言わなくなったし)」

黒木「(いっちょまえに、剣じゃなく銃を欲しがるようになったし)」

黒木「(部活でもそこそこ活躍してるみたいだし)」



黒木「・・・・・・・・・・・・・・・・・」




「・・・・・・・・・・・・・・・?」


黒木「(・・・それで変態どもからチンコ狙われるようになったんだよな)」

黒木「(あいつも、性欲もてあましてるんだろうしな・・・)」

黒木「(健康な高校生男子が、いつまでも目の前の変態女に手を出さないとは思えない)」

黒木「(コオロギ相手だったら即縁切りだが、ちん子ちゃんくらいならしょうがないか)」

黒木「(あいつはたぶん、わたしより一足先に大人になっちゃうんだろうな・・・)」




黒木「・・・ ・・・ ・・・」


Q.黒木さん?


黒木「・・・ ・・・ ・・・」


Q.黒木さん・・・


黒木「あいつは・・・ 智貴は」





A.もう少ししたら、わたしから、離れていっちゃうんだろうなって、思います・・・






「・・・・・・・・・・・・・・・なっ・・・」


【黒木智子へ10の質問】

※その10※




Q.あなたにとって、田村さんはどういう人ですか?



黒木「はあ、田村さんですか」

黒木「どういう、って。 言われても・・・」


















A.ふつうに、友だち、だとしか。






「・・・・・!」


黒木「え? はい、まあ。 いえ、そんな、特別なことは」

黒木「ちょっと、一緒に、話したり、歩いたり。 ・・・弁当食べたりとか、だけで」



[ ・・・黒木さん、おはよ ]

[ 一緒に、お弁当食べよ? ]



黒木「あとは・・・ お菓子、つくったり、とか」

黒木「・・・交換したりとか」



[ 今日付き合ってくれた、お礼っていうか ]

[ 友…達はするんでしょ、こういうの? ]



黒木「え。 そんな」

黒木「特別なこともしないのに、なぜ、って。 そう、言われても・・・」

黒木「・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・」






 いっしょにいても、特別なこと、しなくていいから・・・ としか。





「・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・」


【あなたへひとつだけの質問】




Q.あなたは、黒木さんに、どうしたいと思いますか?





「・・・どうって、別に」





Q.あなたは、黒木さんに、どうしたいと思いますか?





「・・・だから・・・」





Q.あなたは、黒木さんに・・・





「・・・・・・・・・」










【黒木智子へ10の質問 おわり】

以上、ご覧になっていただきありがとうございました。
余裕があったらあすあさってにアンサー編投下。

おつんこ姉妹

吉田さんとのエピソードが細かく挙げられてて良かった、渋なんかじゃもこっちほど絡んでないまこっちとばかり組み合わせられてて何だかなーって思ってたし
とりあえずつぎ期待して乙

乙です
内さん>>8のえm…で勘違いしてて可愛いな

返信どもです。 アンサー編開始。


【黒木智子へ10の解答】

※その1※


『 まあ、なんだか、すごい人だとは・・・ 思います 』


回答者:二木




チュン チュンチュン


チ チ チ チ ・・・



黒木「(・・・ああ、面倒くさかった)」

黒木「(昨日はいきなりなんで、あんな面談なんかしたんだ?)」

黒木「(あの内容が内申点にひびいたりするのか・・・?)」




二木「・・・・・・・・・」スタスタスタ




黒木「・・・ん、わっ?」


二木「・・・・・・・・・」スッ

黒木「・・・は?」

二木「・・・・・・・・・」スタスタスタ

黒木「・・・なんなんだ、あいつ」

黒木「いきなり来て、いきなりこんなの渡して・・・」

黒木「ネズミ―のメダル・・・?」




二木「・・・・・・・・・」スタスタスタ



二木「(・・・ほめられた)」スタスタスタ

二木「(ほめてくれた。 ほめられちゃった)」スタスタスタ・・・

二木「(うれしいな、うれしいな)」




『 なんだか、すごい人だと、思います 』




A.(ありがと、ありがとね・・・ 智子ちゃん)


【黒木智子へ10の解答】

※その2※


『 ・・・岡田さんは、根本さんの、いちばんの友達ですから 』


回答者:岡田





黒木「いったいなんだったんだ、今の・・・」

岡田「おはよう」

黒木「わっ!!」

岡田「な、なんだよ」

黒木「い、いや、その・・・ あれ」


・・・ ・・・ ・・・ ・・・


黒木「ね、ネモ・・・とさん、は」

岡田「・・・いつでも一緒ってわけじゃないよ」

黒木「はあ」

岡田「なあ、黒木・・・」ヒソヒソ



岡田「あたしに、アニメや漫画のこと、教えてくれよ」


黒木「はあ??」

岡田「・・・陽菜と話を合わせたいんだよ。 頼むよ」

黒木「じゃあ根本さんに聞けば」

岡田「んな恥ずかしいことが聞けるかよ」

黒木「(恥ずかしいことでもわたしには聞けるのか?!)」

岡田「な、頼むよ、なあ・・・(・・・ちくしょう)」


[ ・・・陽菜?! ]

[ う・・・ っく、ぐずっ・・・ うぇっ・・・ ]


岡田「(いっつも笑ってた陽菜が、泣いてた)」

岡田「(怒っても悲しんでも笑ってた陽菜が、顔をくしゃくしゃにして)」

岡田「(あんたに、大事な人だって言われて。 ちくしょう・・・)」

岡田「(陽菜は、あたしが泣かせてやるって、ずっと思ってたのに! くそっ!)」



『 岡田さんは、根本さんの、いちばんの友達ですから 』




A.なにが一番の友達だ! ゆずってなんかもらいたくない!

  絶対あたしが陽菜のいちばんになってやるっ!!


【黒木智子へ10の解答】

※その3※


『 別に、普通じゃ、ないですか 』


回答者:南



岡田「じゃ、頼むぜ。 またな」タッタッタッタ

黒木「(・・・なしくずしにOKさせられてしまった)」

黒木「(なんだか妙な迫力・・・ というか)」

黒木「(殺気みたいなものを感じたというか・・・)」


トテ トテ トテ ・・・


黒木「・・・はあ」

南「・・・く、黒木」トテ トテ

黒木「あ?」

南「お、おはよ」

黒木「(・・・なんだこいつ。 キョロ充のくせに、どういう心境の変化だ)」

黒木「(加藤さんたちにはじかれたから、わたしにすりよろうって魂胆か?)」

南「あ、あのさ」ヒソヒソ



南「ムカつかない? 荻野のやつ」


黒木「へ?」

南「なんか、あいつヤじゃない? 上から目線で、イヤミったらしくて」ヒソヒソ

黒木「・・・・・・・・・」

南「こ、こんな話いやかもしれないけどさ。 でも、そう思わ・・・」

黒木「思う」

南「え?」

黒木「■ねばいいのにっていつも全力で思う」

南「・・・は??」

黒木「■■■万くらいまでならなんとかして出すから、■■■■■■■■ないかって思ってる」

南「・・・」ドンビキー


黒木「(・・・なんだこいつ。これくらいでビビってるのか)」

黒木「(おまえくらいのなんか陰口のうちに入らない)」

黒木「(こっちには2ちゃんの時代から鍛えぬいたテクニックがあるんだ)」

黒木「(10年ROMってから出直して来い)」




『 ・・・別に、普通じゃ、ないですか 』




A.あんたは普通じゃないよ、黒木・・・


【黒木智子へ10の解答】

※その4※


『 いつも助けてもらってます! とっても助かってますっ!! 』


回答者:田中




 トッ トッ トッ ト 。




田中「おはよう、黒木さん」

黒木「おはよう、真子さん・・・ って、あれ?」

田中「ふふ、最近はじめたんだ。 ジョギング」

黒木「(なんでジャージ姿なんだと思った・・・)」

田中「黒木さんほどは、まだ走れないけどね」

黒木「い、いえ」

田中「ねえ、黒木さん」


田中「いま、南さんとお話ししてなかった?」


黒木「え」ギクリ


田中「あ、べつに何でもないんだけど。 ただ、珍しいなと思って」

黒木「あ、あ、そう・・・(聞かれてなかったろうな・・・)」ドキドキ

田中「どんなこと話してたの?」

黒木「い、いえ。 つまらない、こと・・・」

田中「・・・そう。 でも、よかった」

黒木「え?」

田中「じゃあね、黒木さん」タッ!


 トッ トッ トッ ト ・・・


田中(すごいなあ、黒木さんは。 南さんと、もう、あんなに仲よく・・・)

田中(ああ、わたしって、バカだなあ)


[ 南さんたち、きっと悪口言う! 聞かせちゃ駄目!!]

[ ・・・別に、普通じゃ、ないですか ]


田中(黒木さんは、わたしが守るほど、弱い人じゃなかった)





『 いつも助けてもらってます! とっても助かってますっ!! 』



A.・・・いつか、ほんとうに助けられるようになりたい。

  わたしも、強くならなくっちゃ。 黒木さんみたいに。


【黒木智子へ10の解答】

※その5※


『 もうすこしだけ、スキをうかがって・・・ いえ、仲良くできればな、と 』


回答者:加藤




黒木「(今日はなんだか、次から次へと知り合いに会うな・・・)」

黒木「(ちょっと早く出てきたせいかな)」

加藤「あ、黒木さん」

黒木「・・・あっ」

加藤「おはよう」

黒木「お、おはよう、ござい・・・」クンクン

加藤「朝、早いんだね」

黒木「い、いえ、たまたま・・・(うおお、いい匂い・・・!)」クンカクンカ

加藤「ふふふ(・・・黒木さん、か)」ジーッ



加藤(黒木さんって、不思議なひと)



黒木「・・・??」


加藤「(あんまり勉強してるふうでもないのに、成績いいし)」

加藤「(いろんな本、読んでるからなのかな)」

加藤「(あんまり鍛えてるふうでもないのに、体力あるし)」

加藤「(こんなにちっちゃいひとなのにね)」


黒木「あ、あの・・・?」

加藤「・・・・・・・・・・・・」ニコニコ


加藤「(おしゃれしないのに、こんなにかわいいし)」

加藤「(爪も、手も。 目も、かわいかったな・・・)」

加藤「(あんまり人と話さないけど、人嫌いなわけじゃなさそうだし)」

加藤「(いやがって、なかったよね? さわっちゃったけど、いじっちゃったけど・・・)」

加藤「(不思議な人だな、黒木さん。 友達になりたいな。 なってくれないかな・・・)」

加藤「(やっぱり、茜の言う通りなのかな。 黒木さんも言ってたし)


[ 明日香は、スキがなさすぎるんだよ。 近寄りづらく見えちゃうんだ。 ]


加藤「(見せてるつもり、なんだけどなあ・・・)」



『 もうすこしだけ、スキをうかがって・・・ いえ、仲良くできればな、と 』



A.もっといっぱい、スキを見せてあげたら、もっと仲良くなれるのかな?


【黒木智子へ10の解答】

※その6※


『 いっしょにいて、気兼ねしなくていい人だとは、思います・・・ 』


回答者:内




加藤「またね、黒木さん」

黒木「あ、はい、また・・・(今日はいいことありそう)」ポーッ

内「・・・おはよう、黒木」

黒木「(今の取り消し)」ガックリ



トコ トコ トコ

 トコ トコ ・・・



内「・・・ ・・・ ・・・」トコ トコ

黒木「(今日はいったい、どうしたっていうんだろ・・・)」トコ トコ

黒木「(次から次へと、知り合いばっかりやってくる・・・)」

黒木「(学校につく前に気疲れしてきた)」ゲンナリ

内「・・・ ・・・ ・・・」トコ トコ



黒木「(・・・まあ、絵文字はまだ楽なほうだけど)」


内「・・・・・・・・・・・・」トコ トコ

黒木「(こいつはどうせわたしのことなんかどうでもいいだろうし)」

黒木「(そんなに無理して気を使うこともないか)」

内「(・・・ ・・・ ・・・)」…ギュ



[ 内さんも、あまり、わたしとは話・・・ したくない、みたいです ]



黒木「……」ボーッ

内「く 、黒・・・」

小宮山「・・・ゆうちゃん?」

内「え」

黒木「げ」

小宮山「・・・あっ。 ご、ごめんなさい。 人違いで・・・」

内「・・・人違い?」

小宮山「あ、あー・・・ 内 、さん。 その、実は・・・」




―――――




内「・・・その、成瀬さんっていう人と、わたしは似てたんですか」

小宮山「はい。 髪型とか、輪郭とか」

きてた!
ネモクロ他とは年季が違うから凸さん一番になるの大変そー


黒木「中学校のころからの・・・ 友達、なんだ」

小宮山「いまでもとても、親しくしてくれてる人なんです」

内「(・・・そうだったんだ・・・)」

小宮山「ごめんなさい、ほんとうに」

内「いえ・・・ わたしこそ、黒木さんに、悪いことを」

黒木「え?」

内「わたし、てっきり、黒木さんが、その・・・」

内「わたしのことを、変な眼で見てると、思っちゃって・・・」

黒木「なっ・・・」ドキッ!

小宮山「え」

内「黒木さんは、成瀬さんに似てるわたしのことが、気になっただけだったんですね」

内「わたしの気のせいだった。 ちょっと、自意識過剰だったな・・・」ションボリ

黒木「あ、あー・・・」

小宮山「・・・・・・・・・・・・・・・」




小宮山「内さん、それ、たぶん気のせいじゃないです」




内「え?」

黒木「なっ!」


内「ど、どういう・・・」

小宮山「こいつ自分も女のくせに、かわいい女の子にほんっっと目がないんです」

内「!!」

黒木「?! こ、こら!」

小宮山「ほんと、成瀬さんに会うたび、いやらしいことばっかりしてるんですよ」

小宮山「あちこちさわったり、エッチな話したり」

黒木「さ、さわったことはないっ! さわりたいとおもったけど、まださわってない!!」

小宮山「・・・こないだなんか、ゆうちゃんにエッチな下着選んだりしてたんだろ」

内「!!!」

黒木「こ、この・・・ おまえこそ変態だろ!」

小宮山「なにが変態だ! ゆうちゃんにチ●コチョコ贈ったくせに!」

黒木「おまえこそ智貴にチ●ポよこしたんだろうが!!」

小宮山「なっ・・・ バットとボールだっ!」

黒木「『バットとボール』ってチョイス自体が変態だってまだ気づかねーのか!!」

内「・・・・・・・・・・・・・・」



[ 気兼ねしなくて、いい人・・・ ]



小宮山「このド変態!」

黒木「この腐れ変態!」

内「・・・・・・・・・・・・・・キモい」


小宮山「え」

黒木「は?」

内「キモい。 キモイキモいキモい! あーーー、キモいっ!!」

内「あやまって損した! ほんとうに変なヤツだったんじゃん!」

内「わたしのことすーっと、いやらしい目で見てたんでしょ!!」

黒木「そっ・・・ んな、こと!」

小宮山「図星だろ」

内「寝顔じーっと見てたり! パンツ盗んだり!」

内「白メシかきこみながらローアングルでふともものぞきこんできたり!!」

小宮山「うわあ・・・」ドンビキー

黒木「こ、この! えみりのくせに調子乗るな!」

内「!!!!!」ズキューン!

黒木「キラキラネームだから自意識過剰になるんだよ!」

内「だ、だれがキラキラよ! あなたこそ、と喪こでしょ!!」

黒木「いまなんて字で呼びやがった?!」

内「うるさいと喪こ! と喪こと喪こともこ!」

黒木「おとなしくしてれば・・・ この絵文字!!」

内「あんたこそ調子に乗んな、このクマ子!!」

「絵文字!」「クマ子!」「絵文字!!」「クマ子!!」




『 いっしょにいて、気兼ねしなくていい人だとは、思います・・・ 』



A.何が気兼ねしなくていいよ! もう最低!

  あーーーーーー、キモいっ!!


【黒木智子へ10の解答】

※その7※


『 ずっと、大事にしたい人だと、思ってます・・・ 』


回答者:根本



黒木「ぜは、ぜは、ぜは・・・」

黒木「(あ、朝からムダな体力を・・・)」



 ム ギ ュ !



黒木「・・・おっ」

根本「おっはよー、クロ」ギュッ!

黒木「おはよ・・・」

根本「・・・あれ? 驚かないね」

黒木「なんというか、慣れた」ゲンナリ

根本「慣れた??」

黒木「ああ、なんか今朝は、さっきから・・・」



――――――――



根本「へー、すごい偶然だねー」 ニ コ リ 。


黒木「(・・・なんかひっかかる顔だな)」

根本「それで、みんなとお話ししたりしてたの?」

黒木「話っていうか・・・ ケンカごしのやつもいたし」

根本「ねえ、あーちゃんにも会った?」

黒木「・・・いや、会ってない」

根本「あれー? そうなんだ」

黒木「今日は、一緒じゃないのか(秘密にしてくれ、って言われたからな・・・)」

根本「うん。 なんでかなー」 ニ コ ッ 。

黒木「なんでだろうなー」

根本「・・・ ・・・ ・・・」ニコニコニコ・・・




             や
(クロもけっこう、演るの、うまいね)

(・・・まあ、意味ないんだけどね?)




[ あたしに漫画やアニメのこと、教えてくれよ ]

[ ・・・陽菜と話を合わせたいんだよ。 頼むよ ]




(私、全部、聞いちゃってたんだから)

(ふふふふっ)


根本「まあいっかー。 教室行けば会えるよね」グニグニ

黒木「・・・頭どけろ、重い」

根本「やーだ。疲れたし」グリグリ

黒木「・・・アゴぐりぐりするな、こそばい」

根本「やーだー」グリグリ

黒木「あっちいけー」ワサワサ

根本「やだー、もー・・・」グルグル


(・・・クロ、だいぶ、うちとけてくれたな)

(でも、まだ、さわってくれはしないか・・・)


黒木「・・・」ワサワサ

根本「・・・」グリグリ


(わかるよ、クロ。 あなた、気を許した相手にほど、強気になるって)

(意地悪になってくる。悪口も言うようになる。イタズラもするように・・・)




[ この絵文字!! ] [ このクマ子!! ]




・・・ほんと、ライバル多いな。 いやになっちゃう。



わたし、まる2年、かかっちゃったのに。

なんでみんな、ひとっとびで、クロのそばによってっちゃうかな。

もう・・・



[ ・・・おはよ、黒木さん ] [ はい、あーん ]



みんな、ずるい。ずるいよ。 内さんも、田村さんも、加藤さんも。

クロと、あーちゃんも。 ・・・あなたたちが、いちばんずるい。



黒木「もーは牛だろ。 えらそうに角生やして・・・」

根本「・・・・・・・・・」



クロ、ずるいよ。 私は、こんなにもさ、あなたのこと・・・ あーちゃんだってずるい。

わたし、あーちゃんのことだってとっても、とっても・・・ それなのに。



[ 黒木さん、おはよ ] [ ねえ、茜 ]



ふたりとも、わたしよりも、仲のいい人がいる。 ずるい。 ずるいよ・・・

・・・そんなの、許せない。



なんで、わたしだけが、こんな気持ちにならなくちゃいけないの?

ふたりの顔見るたび、こんなにこんなに、苦しくなっちゃうんだよ。



黒木「・・・ ・・・ ・・・?」



許せない、許さない。 ・・・わたしが一番になる。

あーちゃんと、クロのいちばんに、わたしはきっとなる。


そしてわたし、クロの前では、あーちゃんと仲良くする。

あーちゃんの前では、クロと仲良くしてやるんだ。



・・・いまのわたしの気持ち、きっとふたりにも教えてあげるんだから。



黒木「・・・ネモ?」

根本「・・・ ・・・ ・・・」 ニ コ ッ 。



加藤さんにも、田村さんにも、だれにも負けない。

ふたりとも、きっときっと、わたしのものにしてみせるよ。



『 ずっと、大事にしたい人だと、思ってます・・・ 』



A.それじゃ私、気がすまないよ、クロ。

  クロのこと、わたしなしじゃ、いられなくさせてあげるからね。


【黒木智子へ10の解答】

※その8※


『 いろいろ、なんだかんだ、よくしてくれる人・・・ です 』


回答者:吉田



黒木「・・・ネモ、怒ったか?」

根本「うん、怒った」ワシャ

黒木「・・・この」ムスッ

吉田「よう」

黒木「・・・あ」

根本「あ、吉田さんだ。 おはよー」

吉田「ちょうどよかったぜ」

根本「えっ?」

吉田「こないだ、写真撮ってくれて、ありがとうよ」・・・ピッ



 ピ ロ リ ン ♪

♪パパパッパッパ パァウワー!



黒木「おっ?」

根本「・・・LINE?」ピッ!


根本「わ、すごーい!」

黒木「・・・なにこれ、アルバム?」

根本「ほらほら、隠しネズミ―だよ。 こんなにいっぱい・・・」

吉田「へっへ、大漁だったぜ」

黒木「(このネズミ―原理主義者め)」

根本「・・・あれ」

黒木「・・・んっ?」


根本「わたしと、あーちゃんの。 それに・・・」

黒木「わたしとネモとの。 いつのまに、こんなに?」


吉田「あんにゃろうとこいつのマヌケ面撮ろうとしたら、おまえも写っちまってさ」

黒木「(・・・自分はどんな面してやがった)」ムカッ

吉田「邪魔だから引き取ってくれ」

根本「・・・吉田さん、ありがとう」

吉田「ほら、お出迎えだぜ」

根本「・・・あーちゃん!」

黒木「岡田さん」



岡田「・・・・・・・・・」



黒木「・・・ネモ、とさん。 また」

根本「・・・うん、クロ」


岡田「じゃ、な。 吉田、・・・黒木」

吉田「ああ」

黒木「・・・じゃ」



… スタ スタ

 トコ トコ 。



黒木「・・・・・・・・」トコ トコ

吉田「・・・・・・・・」スタ スタ

黒木「(・・・くそ、ヤンキーのやつ)」トコ トコ

黒木「(さっきから無言でケータイいじってる・・・)」ビクビク

黒木「(おっかねーよー・・・)」


♪パパパッパッパ パァウワー!


黒木「んおっ? また・・・」ピッ

黒木「・・・・・・・・・・・・」

吉田「・・・それ、やるよ」

黒木「これ・・・ あのとき、の?」

吉田「ありがと、な」

黒木「へっ?」


吉田「話しかけられるなんて、思ってなかった、からさ」

黒木「・・・・・・・・・(コワイリッチの時の、写真)」

吉田「あたしたち三人組の、写真だ」



[ 元気に歌ってくれた三人組ー、ありがとー ]



黒木「・・・」

吉田「なんか言えよ」

黒木「・・・・・・これ」スッ

吉田「ん? ・・・モーさん?」

黒木「・・・・・・・・あげる」

吉田「あたしにか」

黒木「余っちゃったから・・・」

吉田「バカ」ワ シ ャ ッ 。

黒木「・・・わぷ」

吉田「んっ、たく・・・ こういう時だけ妙に気を使うなよ、バカのくせに」

黒木「・・・へ 、へへ(ほんとに余ってただけなんだけどな・・・)」ニヨニヨ

吉田「へへっ」ニ カ ッ 。




『 いろいろ、なんだかんだ、よくしてくれる人・・・ です 』



A.しょうがねーだろ、バカなんだから。 ・・・ほっとけねえんだよ。


【黒木智子へ10の解答】

※その9※


『 もう少ししたら、わたしから、離れていっちゃうんだろうなって、思います・・・ 』


回答者:黒木智貴




 ザッ ザッ ザッ ザ 。


智貴「・・・ ・・・ ・・・」 … ザ ザ ザ



吉田「・・・おっ」

黒木「ん・・・」

吉田「んじゃ、な」

黒木「・・・あ、うん」



智貴「・・・ ・・・ ・・・」ザ ザ ザ …



黒木「・・・・・・・・・・・・・」

智貴「・・・」ザ ッ 。

黒木「んっ??」

智貴「・・・・・・・・・・」ザリ…


黒木「(・・・どうしたんだ?)」

智貴「別に」

黒木「(いつも家の外じゃ近づくなって言ってるくせに)」

智貴「休憩」

黒木「ふーん」



ザッ ザッ ザ。

 トコ トコ トコ ・・・



黒木「(いつまで一緒に歩くんだ? 人目につくぞ)」

智貴「・・・今の人、友達か?」

黒木「あ? ・・・ん、ああ」

智貴「・・・そうか」

黒木「・・・???」

智貴「・・・・・・・・・」



[ わたしから、離れていっちゃうんだろうなって・・・ ]



智貴(あったり前だろ。 何を今さら)

智貴(本気で俺に養ってもらうつもりでいたのか)


黒木「・・・智貴」

智貴「(何もわざわざ、あんなこと人に言う必要ないだろ)」

智貴「(俺のこと聞かれて、ずーっと黙りこくったあげくに)」

智貴「(口を開いて、一言、それだけ・・・)」

黒木「なにか嫌なことでもあったか」

智貴「何も」

黒木「変態どもに絡まれでもしたか」

智貴「だから何も」

黒木「ならいいけど」 ジ ロ 。



黒木「おまえ、あいつらのこと、どうする気だ」



智貴「あん?」

黒木「あんじゃないよ。 どうする気だって」

智貴「あいつらって・・・ 別に、どうも」

黒木「とぼける気かよ」

智貴「だから、俺は、何も」

黒木「気づいてないって言う気じゃないだろうな?」

智貴「・・・・・・・・・・・・」


黒木「わたしにだってわかるんだ(あいつらの欲望は)、お前にわからないはずないだろ」

智貴「俺は・・・」

黒木「一万歩譲って、まだわからないって言い張るのは許してやるけど」 ギ ロ リ 。



「 もしわかっててオモチャにするようなマネしやがったら

 姉の責任でおまえのこと殺処分してやるからな」



智貴「・・・・・・・・・」

黒木「まあ男なんだから、やっちまうのはしょうがないけど」

智貴「うるせー」ゴスッ!

黒木「ごふぇっ?!」

智貴「あー、無駄な時間を過ごした」・・・ザッザッザ

黒木「あ、あのガキ・・・」プルプル



智貴「(ああ、くそっ・・・ くそったれ)」ザッザッザッ・・・

智貴「(変なところで姉貴ぶりやがって、くそが)」

智貴「(そんなの、てめえに言われなくったって・・・)」





『 もう少ししたら、わたしから、離れていっちゃうんだろうなって、思います・・・ 』



A.人の心配なんざしてるんじゃねーよ。 わかってる。


  ・・・わかってる、って。 ったく・・・


【黒木智子へ10の解答】

※その10※


『 普通に、友だち、だとしか 』


回答者:田村ゆり






・… カッチ コッチ カッチ コッチ

♪ペーペーポー ペーペポポー・・・

ドッ ドッ ドッ ドッ 。




黒木「・・・ ・・・ ・・・」




♪ペーペポ・・・   ・・・パーパパーパパパラー♪

ブ ル ン 。  ブ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ …

 ・・・ ブ ォ ロ ロ ロ




黒木「・・・ ・・・ ・・・」ジ ー ッ 。




黒木「(・・・まだ、かな)」



♪パーパパーラパー・・・

・・・♪ペーペーポーペーペポポー


・・・ ブ ル ル ル ン 。

 カッチ コッチ カッチ コッチ



黒木「・・・ ・・・ ・・・」ジーッ・・・

黒木「(そろそろ・・・ あ)」




田村「・・・・・・・・・・・」スタ スタ




黒木「・・・・・・・・・」トコ トコ

田村「・・・・・・・・・」スタ スタ

黒木「・・・お、おはよ」

田村「あ、黒木さん。 おはよ」

黒木「・・・あ、し、信号」

田村「急ご」



 ・・・ トッ トッ ト

    タッ タッ タ ・・・




 トコ トコ トコ

  スタ スタ スタ




田村「・・・昨日、面談受けてたんだって?」スタ スタ

黒木「受けた」トコ トコ

田村「どんなのだった?」

黒木「めんどくさかった」

田村「・・・いや、内容は、ってこと」

黒木「つまらないこと。 将来の夢とか、なんとか」

田村「・・・そうなんだ」

黒木「適当に答えといたけど、あれ内申に響いたりするのかな・・・」

田村「どうなんだろ。 けっこうあの人、思いつきでいろんなことするから」

黒木「そうだな。 あー、疲れた」コキコキ



 トコ トコ トコ

  スタ スタ スタ



田村「・・・ ・・・ ・・・」スタ スタ

黒木「・・・ ・・・ ・・・」トコ トコ

田村「(・・・黒木さんの、うそつき)」


黒木「・・・・・・・・・」ボーッ

田村「(面談のことだって、正直に言わないし)」

田村「(面談の時にだって、うそをついてた)」



[ いっしょにいて、特別なこと、しなくていいから、としか。 ]



田村「(・・・あなたはいつも、特別なことをしてる)」

田村「(あそこの交差点でよく会うことに気付いてから)」

田村「(あなたはいつも、あそこでわたしのことを待ってくれるようになった)」



黒木「・・・・・・・・・・」トコ トコ トコ



田村「(今日はもっと早く出てきて、ちょっと離れた場所で待ってて)」

田村「(たまたまここで会ったふりをしてみせた)」

田村「(特別なことじゃ、ないのかもしれない。 ふつうのこと、なんだろうけど)」



黒木「・・・・・・・・・・」トコ トコ ・・・



田村「(黒木さんにとっては、あたりまえのことなのかもしれないけど、でも)」

田村「(でも・・・・・・・・・)」


黒木「・・・・・・・・・・・そういえば」

田村「え?」

黒木「さっき、吉田さんに、もらったんだけど」・・・ソッ

田村「(携帯?) ・・・あ、これ」

黒木「うん、ネズミーの・・・ あんときの写真」

田村「(・・・わたしと吉田さんと、黒木さんの写真)」

黒木「・・・もう、もらってる?」

田村「ううん」

黒木「え? そう、なんだ。 じゃ、あげる・・・ね」 ピ。

田村「うん」



・・・ ・・・ ・・・ ・・・



黒木「あれ? あれ? えっと・・・」ピッ ピッ ピ

田村「どうしたの?」

黒木「いや、こういうの、その・・・ あまり、したこと、なくて」

田村「教えよっか」

黒木「いや、待って。 なんとなく、わかる・・・ そりゃっ!」




♪ ピ ロ リ ン !


田村「・・・届いた」

黒木「よっしゃ」

田村「ありがとね」

黒木「はは、ああ、ドキドキした」

田村「ドキドキすることなんかないでしょ」

黒木「いや、こういうこと、あまり、したことないから・・・」

田村「・・・そう」

黒木「・・・で、でもさ」



黒木「友、達は・・・ するん、だよね? こういう、こと」



田村「・・・・・・・・・・うん」

黒木「はは、ははは、いまさら、だけど」

田村「うん・・・・・・・・・・」



[ 友…達はするんでしょ、こういうの? ]



田村「・・・・・・・・・・・・・・」







Q.あなたは、黒木さんに、どうしたいと思いますか?



A.別に、何も。



別に何も、しようとは思わない。

特別なことなんて、する必要、ない。

・・・だって、わたしと黒木さんは、ただの友達だから。



[ ふつうに、友だち、だとしか。 ] 

[ いっしょにいても、特別なこと、しなくていいから・・・ としか。 ]



普通の、ありふれた、どこにでもいる、友達どうし。

みんなと同じ。 わたしだけ特別じゃ、ない。



・・・ トコ トコ トコ

スタ スタ スタ ・・・





わたしだけが特別なわけじゃ・・・





「・・・あ、ごめん、ゆり」

「なあに、智子?」

「やっぱ操作教えて。 トップに戻れない」

「しょうがないなあ、もう・・・」




「!!」「?!」


黒木「(い、いま、わたし・・・ 「ゆり」って言っちゃった!? やばっ!!)」

田村「(黒木さん、いま、わたしのこと・・・ それに、わたし、「智子」って・・・!)」



ドキ ドキ ドキ・・・



黒木「(怒ってないか?! キレてないだろうな?!)」

田村「(く、くろき、さんっ・・・)」



ドキ ドキ ・・・



黒木「・・・・・・・・・」

田村「・・・・・・・・・」

黒木「・・・は、はやく、教えてよ。 ゆり」

田村「偉そうだなあ、と・・・ 智、子は」



ピ ピ ピッ 。



智子「ど、どう?」

ゆり「別に。 ほら」

智子「・・・直った」

ゆり「変なところ、さわっちゃったんでしょ」


智子「そんなつもり、なかったんだけどなあ」

ゆり「変なところさわるのは得意でしょ」

智子「・・・・・・・・・・・」



「うん」



 ー サ ワ ッ 。



ゆり「きゃあ?!」

智子「・・・おっ?」

ゆり「な、なにするの! もうっ!」ポカ ポカッ!

智子「おっ? おお?」

ゆり「いきなり触って! このバカッ!」 ポ カ ッ !

智子「だって、触ってほしいってフリだと思ったし」

ゆり「そんなわけないでしょ、智子のバカ!」

智子「うわー、ゆりに暴力ふるわれるー、たすけてー」タッ!



 パタ パタ パタ

  タッ タッ タッ!


ゆり「もうっ、智子のバカ!」パタ パタ パタ

智子「ゆりのアホー」タッ タッ タ!



ゆり「(小学生じゃないのに、もう・・・ 智子ったら!)」

智子「(あんな声も出せるし、あんな顔もできるんだ それに)」

ゆり「つかまえたー! こうしてやるー!」ポカッ!

智子「(こんなことも、してくるんだ・・・ ゆりのやつ)」

ゆり「(もう、智子ったら! はたかれてるのに、ニヤニヤして!)」



ポカ ポカ ポカッ!

ウワー タスケテー

コノー! ・・・










あたりまえ・・・ だから、いいよね?

名前で呼びあうくらい。


あたりまえだから、いいよね?

ちょっと触るくらい、ちょっとはたくくらい。


ちょっとふざけて、ちょっと、笑うくらい。

何も特別なことじゃない。 ふつうのこと。






 ― 友達、なんだから。





チュン チュン チュン


  チ チ チ チ チ ・・・



【わたしへひとつだけの質問】




Q.あの子たちはこれから、うまくいくと思いますか?






















荻野「やるべきことはやった。 あとはあの子たちに任せましょう」











南「(やっぱうざいわ、コイツ)」







【黒木智子へ10の回答 おわり】

投下は以上になります。ご覧になっていただき、ありがとうございました。
なおこのSSは、とあるイラストから題名とテーマを拝借しました。
こちらのおねだりにこころよく応じていただいたその作者さんに、あらためて感謝いたします。

かさねて、読んでいただいたことに感謝です。
またいつかどこかで。


ほかは全部ゆりもこまでの前座だな
なかなか読みごたえあってよかったわ

個別レス。

>>19
ちん子ちゃんはきっといい嫁になりそうな気がする。

>>20
よしもこはゆりもこの一歩先をいく尊さがあると思う。

>>21
うちもこはゆうこみもこに割って入れるくらいのポテンシャルはある。


>>64

魅力あるキャラばっかりなので、誰を書いても楽しかった。
これ書いてたらこはるちゃんを好きになれた。




ゆうちゃんがオタ話できないって書いちゃったのが心残りだけど
あとはだいたい自己満足できてます。
重ねて感謝を。

おつおつ
個人的には加藤さんがツボ、またいつか書いてくれい

原作でもあり得そうで良かったです

これは間違いなく名教師

乙です
ネモこえーけどマジでこんなこと考えてそうだから困る

いやネモはどうしたら思い出してくれるか考えてんだろ、原作は原作SSはSSだぞ
それを楽しめよ

ネモの名字間違ってるよ

コメントどうもです~

>>68
ありがとうございます~
原作がこっちの予想をかるがると飛び越えていくのがわたモテの醍醐味。

>>69
名教師なんですよね、なんだかんだ、この人。 結果もちゃんと出してるし。
ただ自分の感想はこはるちゃんといっしょですがw


>>70,71
わたモテって、みんな本当に裏表がないんですよね。
もこっちはもちろん、ゆりに吉田さんにゆうちゃんこみちゃんうっちー・・・
主用キャラはぼっちだったり乱暴だったりしても、思ってることがすぐ表に出る。

そのなかでちょっと異質なのがネモで、
モノローグとかで内面が描写されてるキャラクターの中では一番表と裏の乖離が大きいかなと。
あとは加藤さんがどうなのかが気になるところです。

>>72
やべっ;; 脳内補完お願いしますm( ;_ _)m

>>71
ちょっと前までならそう思えたんだけど
岡田との仲直り回や今回のラスト見てると彼女はドSな部分があるからなぁ
行きすぎたらこういう考えになってもおかしくないよ

※74
ネモもまた、表情筋10gなんですよね。すましてるか笑ってるかの違いだけで。
表情のバリエーションはねえさん以上に乏しい。
いつものあの表情は笑顔じゃなくて仮面なんだろうって気がします。

その仮面を、もこっちに叩き割ってもらいたいな・・・

今のわたモテがあるのも全部荻野のおかげと言っても過言では無いんだよなあ
ほんと有能

元ネタイラスト見つけた
タイトルを交換するとちょうどいいかもしれない(笑)

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