【モバマスSS】泰葉「デート大作戦」 (30)
注意事項
泰葉のキャラがちょっと変です。
前作の設定を引き継いでます。
【モバマスSS】泰葉「Pさんが手を出してくれないんです」(初投稿)
【モバマスSS】泰葉「乃々さんにも協力してもらいます」乃々「むーりぃ・・・」
【モバマスss】悠貴「遊園地で!」まゆ「お仕事ですよお」
【モバマスSS】周子「家出と客と和菓子屋と」
【モバマスSS】泰葉「自覚と一転攻勢」
※前回を見ないとわからないです。申し訳ありません。
モブキャラ出ます。ハゲネタが含まれておりますご注意ください
地の文があります
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517112670
・・・・撮影日・・・・
【車内】
P「じゃあ行こうか」
泰葉「はい」
P「・・・いつも助手席だよな泰葉は。」
泰葉「そうですね。助手席好きなんですよ」
・・・貴方の、がつきますけどね
P「最初は警戒して一番うしろにずっと座ってたのに」
泰葉「緊張してただけですよ。怖くはなかったですけど」
P「ま、そりゃそうだよな。撮影終わっていきなり話しかけてくる野郎なんてこわいよな」
泰葉「・・・・私は感謝してますよ。あの時Pさんに出会わなかったらどうなってたか」
P「そりゃ買いかぶりだろ」
泰葉「いいえ、間違いないですよ。」
P「あの後先輩・・・今のまゆさんのPに怒られたんだよなあ」
泰葉「ふふっ、でしょうね。他事務所のモデルをスカウトするなんてきいたことないですよ」
P「まあ、そんなん知らない右も左も分からない新人だったんだよ」
泰葉「あの時すっごい謝ってくれましたもんねえ。可愛かったです」
P「・・・人の黒歴史いじるのやめてくれないかな?」
泰葉「お母さんの前でもすごい焦ってましたもんねえ。あれも可愛かったなあ」
P「なんだ?今日はそういう感じか。なんかSな気分なのかお前は」
泰葉「色々思い出しちゃってるだけですよ。あの時と同じ場所に行くんですから。立場は違いますけど」
P「まあそうなんだけどさ。どうしたんだよ泰葉。今日は楽な仕事だと思ってたのになあ」
泰葉「・・・Pさん。もし、もしですよ?今日、目の前に初めて私がいたらどうしてます?」
P「ん?迷わず声かけるかな」
泰葉「ふふふ。ならいいんです。どっちにしろ変わりませんからね。」
P「おし。そろそろつくな」
泰葉「ふふっ。今日もがんばりますよ」
P「撮影長引かないようにちゃっちゃと終わらせよう。」
泰葉「もー、いいんですかそんな調子で」
P「いいんだよ。今回俺写真見なくていいし。泰葉なら余裕だろ。
それより行きたいとこ優先だよ。俺明日休みだからある程度なら無理聞くし。なんか大荷物だし遠出も覚悟してるぞ俺は」
泰葉「期待はうれしいですけどPさん。真面目にやらないといけませんよ?、後そこまで遠くないです」
P「まあ任せとけって、なんかあったら頑張るからさ」
・・・・・・・・・・
【フォトスタジオ】
カメラマン「久しぶりねえ、泰葉ちゃん!今日はよろしくね?」
泰葉「はい!よろしくお願いします!」
・・・久しぶりに会うこの人は、ついに髪が全くなくなってスキンヘッドになっていた。
カメラマン「アイドルになったって聞いた時はびっくりしたわあ。そっちの方が担当さん?」
P「はい、Pと申します。」
カメラマン「一回会ったことがあるわね確か、泰葉ちゃんの撮影のときだったかしら?」
P「ええ、お世話になりました。今日はよろしくお願いします」
カメラマン「今日は2ページだからまあすぐ終わと思うわ。頑張ってね」
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
~~撮影開始~~
カメラマン「・・・・・」パシャ パシャ
泰葉「(・・・・おかしい)」
P「(この人こんなに静かだったっけ?)」
いつもとカメラマンさんがなんか違う。この人はガンガン喋りながら緊張をほぐしてくれるタイプの人だったはず
カメラマン「・・・・・」パシャ パシャ
なのに今日は一言も発さない。私何かしちゃったかな?
カメラマン「・・・うん。Pさんちょっといいかしら?泰葉ちゃん。ちょっと控室に戻っててくれる?」
泰葉「え?」
・・・どうして?私何かしてしまったのだろうか
P「え!?な、なんでですか!?」
・・・Pさんも焦っている。なんでだかわからない。
カメラマン「いいから。ごめんなさいね泰葉ちゃん。すぐ戻ってくるから」
泰葉「・・・わ。わかりました・・・」
・・・・・・・・・・
【控室】
泰葉「私。何しちゃったんだろ・・・?」
・・・人形が人間の真似事なんかしてた踊ろうしてたから?さっさと終わらせようなんて考えてたから?バチが当たったのかな。
泰葉「Pさん帰ってこないな・・・」
Pさんにも迷惑かけちゃった。きっと失望された。時間がたつのが遅い。頬を熱いものがつたっていくのを感じる。
ダメだ、泣いちゃだめだ。これから再撮影なんだから。これ以上迷惑かけるつもりかお前は。
P「泰葉。すまん。戻った・・・ぞ?え、あ、泣いて・・・るのか!え、えっと」」
Pさんが戻ってきた。でも駄目だ。耐えきれない。最近泣いた覚えなんかなかったのに。
泰葉「P・・・・さん!ご・・・・・・め・・・な・・・・・さ・・・・い・・・!」
言葉にならない。・・・ごめんなさいもちゃんと言えないのか私は
カメラマン「なにしてんだガキ!男ならさっさと抱きしめんかい!」
P「・・・おっ・・・おう!」
・・・Pさんに抱き寄せられた。胸を借りている状態になった
泰葉「(・・・・・Pさんの体暖かい)」
・・・ちょっと硬いけどなんか・・・・安心する。
【控室】
カメラマン「ごめんねええええ!泰葉ちゃん!誤解させちゃって!」
泰葉「あの・・・お気になさらずに」
嘘だ。正直恥ずかしさで今すぐ気絶しそうだ。ていうか今すぐ気絶したい
P「あれだと誤解招きますわ。まったくもう」
カメラマン「あんたが悪いの!すぐフォローいれないといけないのにぼーっとしてもう!・・・・あんたら二人共不測の事態に弱いのねえ。」
P・泰葉「・・・・・」
カメラマン「二人して目をそらさないの。で、さっき説明したとおりなんだけど」
・・・要するにあれだ、逆だったのだ。
カメラマン「泰葉ちゃんが魅力的になりすぎちゃって、集中しすぎちゃったのよお~。も~女の子はすーぐ変わるんだからぁ」
泰葉「あ、ありがとうございます・・・」
P「で、だ。岡崎泰葉の単独写真集を作りたいって言う話になってさ」
カメラマン「なるべく早くスケジュール確認しようって思ったのよお。あ、最初の雑誌の分はもう撮り終わってるから」
P「早いなーハゲ。自分で有能って昔っから言ってたけどホントだったんだなハゲ」
カメラマン「スキンヘッドとお呼び。語尾をハゲにするんじゃないの。このタラシガキ」
・・・なんでだろう?急に二人の距離が近くなってるような気がする。お互いすごい失礼なこと言ってるのに二人共笑ってるし
泰葉「あ、あの。話し合いで何かあったんですか・・・?」
P「なにもなかったよ」
カメラマン「アタシがちょっといじめてこの子が怒ったのよ。全く、ガキの頃のままよこいつ」
・・・・えっと、触れないほうがいいのかな?
カメラマン「スケジュールの確認はすんでるからお仕事終わりよ。また今度会いましょ?あ、そうだ」
P・泰葉「?」
カメラマン「タラシ、あんたちょっと飲み物買ってきなさい。今切らしてるから。
外のコンビニで売ってる限定プリンと、後コーヒーならなんでもいいわ。」
P「え、めんどいんだけど。」
カメラマン「いいからはよいけ」
P「・・・はいはい。行ってきますよーっと」
・・・・・Pさんが行っちゃった。えっと。どうしよう
カメラマン「さて・・・本当にごめんなさい。申し訳ないことをしたわ。」
泰葉「い、いえ、大丈夫ですから」
カメラマン「もしかして役得だなって思ってたりする?」
泰葉「・・・え?」
そうだ、私Pさんに抱きしめてもらって・・・
カメラマン「あら?余計なこと言っちゃったかしら?」
泰葉「あ、あぅ///」
カメラマン「お、いい顔、一枚頂いちゃお」パシャ
泰葉「じ。事務所を通してください。」
カメラマン「まだ契約時間内よ。ま、本題に入りましょうか」
泰葉「は、はい」
カメラマン「・・・変わったわね。本当に変わったわ。ファインダー越しに見ると本当によくわかる。すごい可愛くなった。」
元からかわいいけどね?とカメラマンさんはいう・・・うん。私変われたと思う
カメラマン「自覚あるみたいね、あれのおかげなんでしょうね。恋してる顔だもの
付き合い長いだけのアタシじゃどうにもならないわね」
泰葉「い、いえここで撮影しなかったら会えなかったわけですし」
カメラマン「あらのろけ?いいわね。若いわあ」
泰葉「あ、ありがとうございます?カメラマンさんもお若いですよ?」
カメラマン「私もう50見えてるわよ?・・・わかってると思うけどあれ結構難物よ?がんばんなさい。後これあげる。」
写真一枚渡された。今よりかなり若いカメラマンさんに
頭押さえつけられてる子供が写っている。カメラを嫌がっているのがひと目で分かる仏頂面だ。
泰葉「これは・・・もしかして」
カメラマン「あのタラシよ。15年以上会ってないからお互い気づかなかったのよね。これしかないけど持っていって」
泰葉「・・・・はい。ありがとうございます。頑張ります」
P「ただいま、買ってきたぞ。ほら泰葉の分も」
コンビニの袋を両手に持ったPさんが戻ってきた。
泰葉「ありがとうございます」
カメラマン「ありがとう。そんじゃ適当に帰っていいわよ。またね二人共」
【車内】
P「・・・今日はなんかどっと疲れたな」
泰葉「・・・・そうですね。疲れました。・・・あの、どういうお関係で?」
正直まだちょっと恥ずかしい。Pさんは平気なのかな?
P「ただの昔なじみだよ。こっちはガキだったけどな。さて、思ったよりロスも出なかったし、結局どこに行くんだ?」
泰葉「あ、はい。ここに行ってください」
カーナビを操作する。今日の本当の目的はこれからなのだ
P「・・・ここって」
【ケーキ屋~ポレポレ~店内】
P「・・・ここか。久しぶりだな。」
泰葉「はい。あれから来てなかったので。」
あの頃と違って店内の飲食スペースは落ち着いた雰囲気のカフェになっていた。
P「あん時会った店員さんいないかな?スカウトしたいんだけど」
泰葉「・・・他の女の人のことを話すのはマナー違反ですよ?」
P「お、おう。ごめん」
泰葉「まあいいですけど。ドリンクはなんでもいいですよね?ケーキを教えてください」
・・・ここからだ。ちゃんと手順通り、きっちりやらないと。
P「うん?まあ好き嫌いはないけど。じゃあ俺はガトーショコラにするわ。
泰葉「すいません。お願いします」
ウェイター「ご注文はお決まりですか?」
泰葉「モンブランとガトーショコラをお願いします
ドリンクはアイスティーを一つで。・・・あ、ストローはいりませんので」
ウェイター「かしこまりました。お待ち下さい」
P「?」
注文の品が届いた。作戦開始だ
P「ただのアイスティーだな。ちょっとコップがおっきいけど。なんで一杯だけ?」
泰葉「えっと・・・あ、あったあった。これをさして、と」
カバンの中に入れていた例の物を取り出す
泰葉「さ、飲みましょう?」
P「・・・これあれだよな?漫画とかでたまにみるあのストロー」
泰葉「正式名称はカップルストローというらしいです。商品名はスゥイートハートストローですね」
P「・・・いや、俺喉乾いてないからさ。」
うん。こういうと思った。ここは予想通り
泰葉「Pさんが吸ってくれないと私ものめないんですけど」
P「こんなんどこに売ってるんだよ・・・」
泰葉「流石に置いてないらしいのでこちらで調達しました。通販って便利ですよね」
いつかPさんとやろうと思って結構前に買ったものだ。こんな形で役に立つとは思わなかった
P「いやこれ、ビーチとかでやる罰ゲーム用だろ?冬の寒い日で店内でやるものじゃないだろ・・・」
泰葉「さっきなんでもいいですか?って聞きましたよね?」
P「それをドリンクの種類の話だろぉ。飲み方は予想外だよ・・・」
泰葉「そうですか・・・Pさんは約束を破るんですね・・・グスッ」
自分がさっき泣いたことをプラスにする。予定になかったけどアドリブも演技には大事なのだ
P「い、いや。違うよ?あの。えっとだな」
狼狽している・・・ここで勝負だ
泰葉「・・・じゃあ次に頼むことをやってもらえませんか・・・」
P「わ、わかった!わかったから!次の頼み事は俺にできることならするから!」
泰葉「・・・なんでもですか?」
P「ああいいよ!できることならなんでもやってやるよ!」
・・・・・やった!かかった!
泰葉「Pさん」
P「おう。どうした」
泰葉「これを聞いてください」
【次の頼み事は俺にできることならするから!できることならなんでもやってやるよ!】
P「・・・・は?」
泰葉「言質をとらせてもらいました♪。すいません、追加でミックスジュースお願いします」
ウェイター「かしこまりました。少々お待ち下さい」
泰葉「Pさん。それ飲んでもらっていいですか?食べたら移動しましょう」
P「・・・嘘泣きかよ。まじか。騙されたわ。・・・・普段だったらわかるのに」
泰葉「さっきのせいで、正常な判断力が下がってましたね。ここまでうまくいくとは思いませんでした」
P「・・・・俺の負けだわ。次はどこ行くんだ?」
泰葉「はい、まずは免許証を見せてください♪」
Pさんの顔色が曇る。どうやら察しがついたらしい。
P「・・・アイドルが男の家に来るのは駄目だと思うんだ」
【次の頼み事は俺にできるものはなんでもするから!】
P「・・・・・・」
泰葉「あ、途中でお惣菜でもかっていきましょうか。作る時間なさそうですし」
今回の目標。【Pさんの家に行く】作戦成功です。
【Pの家の前】
P「・・・どうしてこうなった」
泰葉「・・・・・・はぁー、ここが・・・・」
Pさんの家は普通のマンションだった。会社から電車で来れば1時間掛からないくらいかな?今度試してみよう
P「・・・社用車で家来たの初めてだなあ。」
・・・Pさんが遠い目をしている。ちょっと可愛そうだけどここは引けない
泰葉「さ、入りましょうか、鍵出してください。」
P「今ならまだギリギリ引き返せるんじゃないかな?」
泰葉「駄目です」
P「そうか。」
泰葉「いいじゃないですか、周子さんも来たんですから。」
P「あの時とは家の場所がちがうんだよなあ。こっちの家には客人が入ったことないんだよ」
つまり私はPさんの初めてをゲットしたのか。やりました。
【Pの家~居間】
P「ほら、普通の家だろ」
泰葉「おぉー・・・・」
・・・これで最大の目標は達成しました。後はウイニングランです。ここからはすべてアドリブです
P「まあ座って。とりあえずご飯にするか?米なら炊いてあるし、簡単になんかつくってもいいけど」
泰葉「どっちがPさんの部屋ですか?アルバムはどこですか?」
部屋が2つあるからどっちかがPさんの部屋なのだろう。
P「勝手に人の部屋に入るな」
泰葉「・・・まあいいです。次回に持ち越しですね」
P「・・・引っ越し考えてたとこなんだ。ちょうどいいや」
泰葉「・・・Pさん。意地悪です」
P「・・・俺がおかしいのかな・・・?まあいいや。飯にしよう。米でいいな?冷蔵庫から残り物も出すから」
泰葉「あ、はい、頂きます」
・・・Pさんの手料理ゲット!これはいい流れが来てます
買ってきたお惣菜とご飯と残り物と言っていたポテトサラダとおひたしをいただいた
P「ごちそうさまでした。惣菜とか普段買わないから新鮮だわ」
泰葉「ごちそうさまでした。私は結構頼っちゃいますね。自炊勉強中でして・・・」゙
P「まあ、一人暮らし始めたばっかりだもんなあ」
泰葉「あ、洗い物は私やりますので、寛いでおいてください、」
P「いや。量全然ないし、そのたらいに水張って放り込んでおいてくれればいいよ」
泰葉「わかりました」
P「終わった?じゃあこっち来て」
泰葉「はい。」
P「・・・・これ誰の入れ知恵だ?まゆさんか。」
泰葉「・・・・・なんのことでしょうか?」
P「流石に頭が冷えたぞ。今日色々ありすぎて困ったけどな」
泰葉「・・・はい。まゆさんです」
P「だろうなあ。話を詰めて逃げ道を塞いでいく手順がまゆさんっぽかった。」
泰葉「私が頼んだんです。Pさんと落ち着いて話したくて。」
P「事務所で話せるだろう。」
泰葉「誰も居ないところが良かったんです。・・・伝えたい事があって」
P「なんだ。改まって」
泰葉「Pさん」
大きく深呼吸をする。大丈夫。言える。勇気を出せ私
泰葉「貴方のおかげで毎日がとっても楽しくなりました。貴方のことが大好きです。ずっと一緒にいたいです」
よかった。ちゃんと言えた
P「・・・・そっか。そいつは嬉しいよ、でもな泰葉。それは」
泰葉「わかってます。私はアイドルですから。これからもよろしくお願いします」
P「そうか。ありがとう、お礼はちょっとおかしいかな?」
泰葉「Pさんが最初に言ってくれたこと、私忘れません。本当に感謝してるんです。私、人を笑顔にできるアイドルになれましたか?」
P「当たり前だろ、これからも一緒に頑張ろうな?」
泰葉「はい!」
P「そろそろいい時間だな。送っていくよ。帰ろうか」
泰葉「え?どこにですか?」
P「・・・?寮に決まってるだろう」
泰葉「私今日泊まっていくつもりだったんですけど」
P「・・・は?いやいや、駄目だろう。どう考えても」
泰葉「もしここから追い出したら外に出て瞬間大声だします。私アイドルの岡崎泰葉です!助けてください!って叫びます」
P「えぇ・・・さっきアイドルだってわかってるって言ってたじゃん・・・」
泰葉「それはそれ、これはこれです。Pさんの部屋で寝ますからね私」
P「いや・・・布団とか・・・一組しかないし・・・」
泰葉「じゃあ一緒に寝ればいいですよね?」
P「あ、すいません。あります。はい」
泰葉「お泊りセットも完璧に持ってきています。全く問題ありませんね?」
P「あるよ!めっちゃあるよ!なあ、わかってくれよ泰葉。わがまま言わないでくれ」
泰葉「周子さんは泊めたのに私は駄目なんですか?」
P「あれは子供の保護!これは状況が違う!」
泰葉「一緒に寝れば私の首筋かんだりしてもいいんですよ?」
P「・・・・・・・・・・・・・いや、しないから」
泰葉「ちょっと考えたのは見逃してあげます。とりあえず今からPさんの部屋に入り浸りますのでよろしくお願いします」
P「・・・・どうしてこうなった。てかそれどこで聞いたんだよ。」
泰葉「まゆpさんに教えてもらいました」
P「あの人なんてことを・・・後輩を売るなんてなんてひどいぞ。」
泰葉「とりあえずお風呂入って寝ましょうか。一緒に入りますか?」
P「だめに決まってんだろ」
泰葉「まあいいです。今日は。後で合鍵をくださいね」
P「あの。ちょこちょこ来る感じにしようとするのやめてもらっていいかな?てか渡さないよ」
泰葉「・・・・・??」
P「あ、聞く気ないなお前」
泰葉「とりあえずPさん先お風呂入りますか?」
P「・・・・どうしてこうなった」
【Pの家~風呂】
泰葉「お泊りセット持ってきてよかった」
・・・・泊まる気はなかった。告白したら帰る気だったのに、なぜか帰りたくなくなっちゃった。
正直我ながら大胆すぎる。Pさんが部屋に入れてくれなかったからだ。うん、きっとそうだ。そういうことにしておこう。
普段ここでPさんが入ってるんだよね。だめだ。意識するとまずい。歌って誤魔化そう
泰葉「~♪~~~~♪」
うん。歌ったらすっきりした。とりあえず上がろう。今日の着替えはお気に入りのパジャマと・・・大丈夫。うん。ちゃんとかわいい。
泰葉「Pさん、あがりました。Pさんもどうぞ」
P「あ、ああ。布団敷いてあるから。」
泰葉「よかったです。もしいなかったら皆さんに聞き回らないといけないところだったので」
嘘である。今思いついただけだ。ただ、やっぱり図星だったようだ。そんな顔してる。
P「・・・風呂入ってくるわ」
泰葉「いってらっしゃい」
髪を乾かしながらPさんを見送る。こういうのなんかいいな。私が入ったお湯に入るのかな?・・・考えないようにした方がいいかなこれは
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
泰葉「Pさんお風呂入ったかな?さて、と」
この家には部屋が2つある。片方の扉を開ける。本棚がいくつかある。多分こっちじゃないな
布団が敷いてあった。部屋が2つあったからそうするとは思ってたけど。もう一つの部屋に移動させなきゃ
Pさんの部屋に入る。Pさん以外の人が入ってないだろう空間だ。心臓が凄まじく鳴っているのがわかる
シンプルな部屋だった。ベッドと衣装棚とPCとデスクのみ。布団を敷くスペースはありそうだ。
泰葉「よいしょっ」
部屋の真ん中に布団を敷いてからPさんのベッドに寝転がる、枕に顔を押し付けてみた。Pさんの匂いがする。
泰葉「・・・悪くないかな」
嫌な匂いじゃないのでしばらくここにいよう。そうしよう。
P「何してるんだお前。人のベッドで足パタパタして」
泰葉「きゃぁっ!」
いきなり声をかけられた・・・あーびっくりした、Pさんお風呂早いなあ。新発見だ
泰葉「び、びっくりさせないでください」
ジーパンに長いTシャツのPさんだった
P「布団あっちにおいといたはずなんだが」
泰葉「駄目です」
P「・・・もういいや、めんどくさい、これからどうする?もう寝ていいか、正直色々疲れてるんだが」
泰葉「ちょっとお話したいです」
P「・・・わかった。なんか飲んだか?」
泰葉「持ってきたお水を」
P「冷蔵庫から適当に持っていっていいのに。冷たいお茶でいいか?」
泰葉「大丈夫です」
P「持ってくるから待ってて」
泰葉「ありがとうございます」
・・・・・・・
P「ほれ」
泰葉「ありがとうございます。」
Pさんが飲み物をもってきてくれた。Pさんも手に何か持っている。あれって・・・
泰葉「Pさん。それお酒ですか?」
P「ああ、ただのビールだよ。いつ買ったか覚えてないけどなんかあったから」
泰葉「Pさんってたしかお酒飲めないんじゃなかったでしたっけ?」
P「飲めないよ。これくらいがリミットかな?」
私の持ってるコップに指一本押し当てた。どうみてもその缶のほうが多いだろう
泰葉「大丈夫なんですか?」
P「この状況じゃ飲まないと寝れないよ」
泰葉「そうですか。ごめんなさい」
P「別にいいさ。味はきらいじゃないんだ。ただ弱いだけだ」
酔ったPさんは見たことがない。記憶がなくなったりするのかな。
P「あー心配すんな。俺は酔って記憶がなくなることはない。疲れてる時は眠くなるだけだ。後翌日に絶対頭痛くなる」
泰葉「そうなんですか?」
ちょっと残念。・・・つまりさっさと切り上げて寝る気かこの人は。
P「テンション上がる人とか羨ましいなあって思う。片桐さんとか姫川さんはそうらしいから」
飲んだことはないけどね。とPさんは言った。まあ下戸だしそうだよね
泰葉「私が飲む年になったら付き合ってくださいね」
・・・2つの意味で
P「酒は飲めないから飲める人に頼んだほうがいいぞ」
泰葉「Pさんがいいんですけど」
わかっててはぐらかされてるのちょっと嫌だなあ・・・あれ
P「・・・z・z」
・・・船を漕ぎだしている。早すぎない!?
泰葉「Pさん!ちゃんとベッドで寝ないとだめです!」
P「・・・あ。おうそうだな」
ベッドに入って速攻で寝息を立てだした。あ、ビール空だ。一気に飲みきったのか。
P「zzzzzzz」
目を開いてみる。寝たふりかどうかは目の動きでわかる。うん、ほんとに寝てる。
泰葉「私じゃなかったら嫌われちゃいますよ・・・これ」
わざとなんだろうけどね!・・・なんか腹たってきた。あ、いいこと考えた。
泰葉「流しにコップおきに行こう」
ついでに洗い物も済ませておく。Pさんはやらなくていいとはいっていたけど。心の準備のためだ
泰葉「終わった」
部屋に戻る。Pさんは、うん、大丈夫。寝てる。
泰葉「・・・失礼しま~す」
枕をもってPさんのベッドに忍び込んでやる。朝起きてびっくりするといい。
やっぱり暖かいなあ、ずっとここにいたくなる。でも私も眠い・・・
泰葉「おやすみなさい。Pさん」
・・・・・・翌朝・・・・・・・・・
・・・・チュンチュン
泰葉「うーん・・・あれ・・ここ・・・どこ・・・?」
あ、そうだ私、Pさんの家に泊まったんだった。
泰葉「Pさん・・・・?いない」
ベッドからお布団の方に移動させられていた。運ばれたっぽい。
P「お、起きたか。おはよう泰葉」
泰葉「お早うございます」
私服のPさんだ。何か持ってる。紅茶のポットだ
P「とりあえず顔洗ってこい。で、朝ごはん作ってるから一緒に食べるぞ。朝食べない派なら無理しなくていいけど」
泰葉「いえ、頂きます。顔洗ってきます」
この場面で断るという選択肢は存在しない
・・・・・・・
P「簡単なものだけど。飲み物はコーヒーなかったから紅茶にしちゃった。牛乳とかもあるよ」
泰葉「・・・・」
・・・オムレツにソーセージ、昨日のポテトサラダが乗ったサラダ、ミネストローネとフレンチトースト。なんかホテルみたいだ
泰葉「私そんなに寝てましたか?」
P「いや?そんなに寝てないよ。時間なくて米たけなかったから洋食なんだし」
・・・私も料理練習しよう そうしよう。なんかすごい負けた気分だ。あ、このオムレツチーズ入ってる、おいしい
泰葉「Pさん料理上手なんですね。今度教えてくれません?」
P「・・・俺なんか大したことないよ。まゆさんとか五十嵐さんとかのほうがいいんじゃない?」
泰葉「Pさんがいいんですっ」
教えてもらって一緒に作ろう。次来る口実もできるし一石二鳥だ
P「どっかキッチン借りるか・・・」
泰葉「なんだったら女子寮きますか?」
P「勘弁してください・・・なんていうかさ」
泰葉「はい」
P「ほんといい性格担ったなお前、いい笑顔だからいいけどさ」
泰葉「・・・私はもう大丈夫ですから」
P「じゃあ俺担当はず」泰葉「だめです」
泰葉「その冗談は駄目です」
それは言ってほしくない
P「そうだな。ごめんな。これからも一緒に頑張ろう。ご飯食べたら寮まで送っていくよ」
泰葉「はい、ありがとうございます。着替え置いてって」P「だめだ」
泰葉「・・・・・グスッ」
P「嘘泣きしてもだめだ。私物をここにおいていくんじゃない」
泰葉「いじわるです。一緒に寝た仲じゃないですか」
P「お前が勝手に入ってきたんだろうが」
泰葉「まあいいです。今日は諦めます」
P「わがまま言うなよ」
泰葉「そうですね。聞いてほしいわがままのためにとっておきます」
P「だから言うなっていってんの。まあいいやそろそろ行くから準備しろよー」
泰葉「はい。わかりました」
【車内】
P「さて、行くか」
車のエンジンをかけるPさんの横顔をみる
泰葉「はい。一緒に行きましょう」
・・・トップアイドルになっても、引退しても、この人と一緒にいたい。
ずっと ずっと ずっと 。これが一番のわがままです
絶対に逃がしませんので、これからもよろしくお願いしますね。Pさん
後日談~~写真ができました~~
【事務所ー泰葉部屋】
周子「ほーこれが泰葉の写真集で使う写真達かあ」
悠貴「泰葉さんとってもかわいいですっ!」
乃々「これとかなにかこう・・・神秘的なんですけど・・・」
泰葉「さ、流石に恥ずかしいですね」
P「写真に問題はなさそうだな。後で千川さんに持っていってOKだったら発売だな。
順調に行けば2週間後くらいに初版が出ると思う。」
凛「お邪魔します。乃々、遊びに来たよ・・・・・・・あのさ、泰葉さん」
泰葉「なんですか?」
凛「なんでPさんの膝の上に乗っているの?」
泰葉「何か問題でも?」
凛「すごい可愛く首かしげてキョトンとしてる・・・なにこれ、私がおかしいの?」
周子「凛、あれは突っ込んだら行けないやつだよ」
泰葉「Pさん。そっち向いていいですか?」
P「・・・今手はなせないから無理」
泰葉「そうですか。残念です」
凛「頭を胸にこすりつけてる・・・」
周子「ありゃマーキングだね。自分の縄張りを主張するあれだわ」
悠貴「す、すごいです!さすが泰葉さんです」
周子「いやー焚き付けといてなんだけどここまでいっちゃうとはね。真面目ってこわいわ」
泰葉「Pさん」
P「なんだ、離れてくれるのか?」
泰葉「いつでも手を出していいんですからね?」
P「しないって言ってんだろ」
乃々「説得力がないんですけど・・」
泰葉「ふふっ、手を出してくれるまで絶対に離しませんからね?」
終わりです。ありがとうございました。これで一応物語としては完結になります。
番外編としてやるかもしれませんが毛色を変えさせていただきます、やるかどうかもわからないです。全ては泰葉の導きのままに。
おそらくこのような感じのあらすじになると思います。
おまけ~嘘予告のような何か~
岡崎泰葉は悩んでいた。気持ちを伝えた。ベッドの中に潜り込んだ。
ここまでアプローチしても手を出される気配がないのだ。彼女は考えた。だが答えは出ぬ。
そんな彼女に光明が指した、Pの家にあったとある漫画だった。流し読みしていたら一つのセリフが心に響いたのだ
【みんなで幸せになろうよ】
電流が走るようだった。そうだ。自分ひとりだと彼の理性を壊せぬ。なら二人なら?三人、四人、それ以上ならどうなる?
私は別に籍などどうでもいい、自分の子供と彼と幸せに暮らせればいい。
まずは協力者だ。彼には世間体がある。文句を言わせぬような状態にせねばならない。
そして、同志が必要だ。彼を愛し、この関係を受け入れられる者たちを集めなければ。
方針を決めた彼女は実行にうつす。手始めに一人目のターゲットに狙いを定める。
「周子さん。お話があるんですけどよろしいでしょうか?」
次回【Pさんハーレム化計画~第1話~仲間を求めて】
Pは生き延びることができるか
以上です 重ね重ねありがとうございました 依頼出してきます
乙
おいこらPちょっとそこ代われ(番外編も期待してます!!)
乙乙
番外編うれしい
パトレイバーだよなそのマンガ まぁなにはともあれ 以下pv
「よろしい、ならば戦争だ」
「我々は!Pを愛し戦った!だからPも我々を愛してくれ…!」
「目的を達成すれば、手段は正当化される」
「力こそが正義…いい時代になったものだ 勝者は心置き無く好きなものを自分のものにできる!」
しゅーこchangとの正妻の座を賭けた一大決戦編はっじまっるよー!
って方向も見てみたいYO!
いっちゃん大事なこと忘れてました。
総選挙はいつ始まるかはしれませんが岡崎泰葉に声をつけるために!みなさんの投票券をいただけたら幸いです。
よろしくお願いします
おつおつ
正妻戦争はここからだ
このSSまとめへのコメント
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