おお(西住)みそか (32)

ガルパン、最終章バレとかぜんぜんある

続いてしまった
→西住みそ
西住みそ - SSまとめ速報
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なんでまほ姉最終章でドイツ行ってしまったん……

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514717947

まほ「黒森峰よ、私は帰ってきた!」

エリカ「おかえりなさい隊長」

まほ「おいおい、今はエリカが隊長だろ」

エリカ「っ……、それじゃあ……まほ先輩」

まほ「それはさておき年末年始の数日の帰省だ。時間が惜しい、行くぞ」

エリカ「行くって、ご実家ですか!?」

まほ「実はドイツですっかりみそ欠乏症でな」

エリカ「それは日本の伝統的な調味料の話ですか?それとも妹の話ですか」

まほ「みそはみそだ」

エリカ「(悪化している……確実に!)」

まほ「みそに会いに大洗へ飛ぶ、準備しろ」

エリカ「私も行くんですか!?」

まほ「むっ、隊長の仕事が忙しいか。なら私一人で行って来よう」

エリカ「い、行きます!お供します!」

エリカ「(一人で暴走させてはならないわ、せっかく卒業まで隊長のクールなイメージを守り通せそうだったんだから)」

大洗、BAR「どん底」

カトラス「アイスミルクです」

みほ「ありがとうございます」

沙織「ねえみぽりん、どうしたの急にこんなところに来て」

みほ「沙織さん、落ち着いて聞いてね」

沙織「うん」

みほ「私、年末年始はここに隠れてるから」

沙織「えっ!?お姉さんがドイツから帰省するから実家に行くんじゃなかったの?」

みほ「そのつもりだったんだけど……」

沙織「だけど?」

みほ「帰ってきて私が会っちゃうと、一人でドイツに行く決意が揺らいじゃうと思って......」

沙織「そっか」

オパッキャマラッドパッキャマラッドパオパオパパパ
オッパッキャマラッドパッキャマラッドパオパオパ

沙織「なにこの歌?」

押田(白い方)「なんだ貴様、マリー様をこんなところへ連れてきて」

安藤(黒い方)「お前はついてこなくてよかったんだ」

押田「なんだと、貴様から目を離してましてやマリー様と二人きりになどさせるものか!抜け駆けなど騎士道精神の欠片も無い奴め」

安藤「これだから温室育ちのボンボンは、勝つための努力をしないことを高潔なんて言葉で飾ってるだけじゃないか」

マリー「ケーキはあるかしら?生しらすシーフードケーキ?じゃあそれをもらえるかしら。ところでバーテンさん、貴方とてもカワイイわね。今晩私の部屋に来ない?」

沙織「......」

みほ「......」

沙織「とりあえず帰ろう、帰省しないなら部屋にいればいいんじゃん」

みほ「えぇーでもここに……」

直感B+

みほ「そうだね、部屋に居ようかな」

沙織「どうしたの急に?」

みほ「いいからいいから、カトラスさん御馳走様です」

カトラス「また来い」

まほ「やっと着いたな大洗」

エリカ「ヘリですぐに来られる距離に学園艦が居て良かったですね」

まほ「ああ、今の時期サンダースのC-5Mスーパーギャラクシー便は予約でいっぱいだからな」

エリカ「アレを利用してる人が隊……まほ先輩達親子以外に居るんですか?」

まほ「今のシーズンならクリスマスプレ戦車や年賀戦車、それ以外だとタンスカロンでの強襲に使われることもあるな」

エリカ「なんでもありですね」

まほ「タンスカロンがか?」

エリカ「サンダースもです、ついでにまほ先輩も」

エリカ「ちょっとみほに会ったらすぐに戻って貰いますからね」

まほ「なぜだ?」

エリカ「あの子にはあの子の年末年始があるでしょうから」

まほ「む?こっちからみその気配が!」

エリカ「人の話聞いてます?」

大洗・船底

ムラカミ「ん?」

ラム「あん?」

まほ「すまんがそこを通してくれ」

ムラカミ「見かけねぇ顔だな、制服も上の連中とは違うみたいだし」

ラム「よそ者を通すわけにはいかねぇな」

エリカ「なによアンタら」

ラム「そっちこそ、ここを大洗のヨハネスブルクと知って来たのか?」

オパッキャマラッドパッキャマラッドパオパオパパパ
オッパッキャマラッドパッキャマラッドパオパオパ

エリカ「なにこの歌?」


押田「おい、帰る道は本当にこれで合ってるのか?」

安藤「エスカレーター組はマッピングも出来ないのか?来た道を戻るだ

けだぞ」

押田「その来た道と明らかに違うところを通ってるから言ってるんだろ

うが」

安藤「エスカレーター組は受験戦争しないから記憶力も無いのか?ここ

は最初に通っただろうが」

マリー「それより階段はもう飽きたのだけど、エレベーターはないのか

しら?」


ムラカミ「ああもう、上まで連れてってやるから騒ぐな!」

ラム「あれ、あいつら居なくなったな」

まほ「潜入成功だ」

エリカ「匂いがするとかでこっちに来ましたけど、本当にこんなところにみほが...?」

「bar 『どん底』」

エリカ「怪しげな地下のbar......」

ホワンホワンホワンホワンホワワワワワーン

みほ「あらいらっしゃい、エリカさん久しぶりね」

エリカ「ええ、ここのところ忙しくて」

みほ「いつものノンアルコールビールとハンバーグでいいの?」

エリカ「そうね、お願い」

みほ「でも忙しいのにどうしてわざわざ来たの?」

エリカ「それは......」

みほ「それは?」

エリカ「......みほに会いたかったから......よ」

みほ「あら嬉しい、じゃあ今日はハンバーグに目玉焼きサービスしちゃおうかしら」

ホワンホワンホワンホワン

エリカ「......っは!?しまった、ちょっと妄想してる間に隊長がいな

くなってる!」

まほ「みそ警察だ!!!」ガチャ!

カトラス「警察!?」

エリカ「隊長!色んな意味で危ない発言なんで止めてください!」

まほ「ここにみそが居ることはわかっているぞ!」

カトラス「(何この人?みそ、なんの事を言っているの?)」

エリカ「すいませんこの人の言うことは気にしないで下さい。ただの欠乏症なんで」

カトラス「(欠乏症......みそ警察......。みそ欠乏症?)」

エリカ「ホラ、ここには居なかったでしょう。謝って帰りますよ」

まほ「だが私のみそレーダーがここだと......」

カトラス「みそならこれが」コトッ

エリカ「これは?」

カトラス「大洗水産課の協力で実現した新メニュー、あんこうみそラーメン」

まほ「みほらーめん!?」

カトラス「どうぞ、まだ試作品なのでお題は結構よ」

まほ…医者に行って診て貰え
耳と頭を

まほ「いただきます、あむっ」

エリカ「いただきます」

まほ「美味い!魚介の旨みと濃厚なみほの風味が」

エリカ「っぶ!へばぁ……ゴホゴホ、油断してたわ」

カトラス「(みほ……って確か戦車で桃さんの副官の)」

お銀「そういう事か!話は聞かせてもらったよ!」

エリカ「誰!?」

カトラス「いらっしゃい、今日は遅かったのね」

お銀「お客を地上に送っててね、いつもの」

お銀「どっこいしょ、さて、そっちの2人は初めて見る顔だね」

カトラス「みそ警察だって」

お銀「警察?」

まほ「みその匂いを嗅ぎつけて参上した」

エリカ「この人ちょっと今錯乱してるんですけどみほのことを言ってるんです。大洗の戦車道の隊長の」

お銀「隊長?大洗の隊長は桃さんだろ」

まほ・エリカ「えっ?」

エリカ「(桃って確か試合のときとかに副隊長の位置に居た人よね)」

まほ「(隊長がみそじゃないってことは)」

まほ・エリカ「大洗から居なくなった!?」

グループ:黒森峰戦車道        □ ▽



                ねえちょっと>


   大洗の隊長が変わったって話知ってた? >
エリリン:既読




<何言ってるんですか?
HOSI


<どこ情報ですか?
直下

       大洗の新しいMark Ⅳのチームの車長が>
                エリリン:既読


<なんだデマか
パンター

<一気にサメた
ツェスカ


                    ( ゚д゚ ) >
                エリリン:既読
       

<下らんデマを広められるとシャークに触る
HOSI


                  ( ̄□ ̄;) >

                エリリン:既読

<フカくにもワロタ
レイラ

                   (;・`д・´) >

                エリリン:既読

<隊長はネタフリがジョーズですね
マウス



                  ( ゚ Д゚) >
                 エリリン:既読

<ところでエリカ隊長どこに居るんですか?
HOSI       


                私は今大洗に居るわ>
                 隊長と2人でね!>
                 エリリン:既読 

<いや、だから隊長はあんただって
直下

    私はこっちでまほ先輩と年越しだからʅ(◔౪◔ )∫>
                 エリリン:既読


<いつも思うんですけどそのウザい顔文字なんなんですか?
レイラ

   え、まほ先輩から
   喜んでる状態を表す顔文字だって教わったんだけど>
                 エリリン:既読

<( ゚ Д゚)
HOSI

<( ゚ Д゚)
直下

<( ゚ Д゚)
パンター

エリカ「ウチのメンバーに聞いてみたけど知らないみたいですね」

まほ「考えてみたんだが」

エリカ「皆も嘘だって即断してますしデマですよね」

まほ「ヨハネスブルクは人類のゆりかごとも呼ばれる、つまり大洗のヨハネスブルクと呼ばれるここは大洗のゆりかご、つまりここに居ればみそが私のママになって」

エリカ「はい、このままここにいると先輩が良くない方向に向かってしまうので失礼しますね!」

お銀「行っちまったな、面白そうな奴らだったが」

カトラス「(みほ……確か夏ごろ船の上の方が騒ぎになってた時に大洗を救ったのが彼女だとか……)

お銀「どうした?借りてきた猫みたいに黙って。猫を借りたことは無いけどね」

カトラス「この新作ラーメン、名前は恩人の名を借りて」

お銀「桃さんラーメンかい?」

カトラス「みほラーメンにする」

大洗・みほの部屋

みほ「もうすぐ年が明けるね」

優花里「西住殿の部屋で年越しできるなんて光栄です」

沙織「年越しそば出来たよ!」

麻子「唐辛子は要らないぞ」

華「でもみほさん、ご実家に帰る予定だったんじゃ」

みほ「ううん、いいのいいの。おかげで皆と過ごせるし」

優花里「でも西住殿のお母様も懐が深いですね、年末年始に帰らなくても大丈夫なんて」

みほ「……えっ?ああ、うん」

沙織「……もしかして、みぽりん。帰らないこと何も言ってないの?」

みほ「……………………うん」

熊本・西住家

しほ「まほからもみほからも連絡が無い……」

しほ「まさか2人に何か……」

しほ「いやそんな筈は……」ソワソワ

大洗・学園艦地上部

まほ「地下にはみそは居なかったな、やはり家か」

エリカ「そもそも今大洗に居るんですかね?隊長が帰ってくるのを知ってるんだったら熊本に帰ってる可能性もあるんじゃ?」

まほ「………………!?」

エリカ「その発想は無かったって顔ですね。とりあえず家元にみほが帰ってないかを確認したら……」

まほ「お母様には何も言わずに来てるからめっちゃ気まずい」

エリカ「後に回せば回すほど怒られると思いますけど……」

まほ「とにかく、みその家に行ってみよう。そこでいなければ多分実家だ」

みほ「年明けもしたしそろそろ寝ようか」

沙織「そうだね、電気消すよ」


オパッキャマラッドパッキャマラッドパオパオパパパ
オッパッキャマラッドパッキャマラッドパオパオパ

華「なんでしょう?遠くから歌のようなものが聞こえますが」

麻子「大晦日だからどこかで騒いでるんだろう」




押田「遂に年が変わってしまったぞ。いつになったら大洗を出られるんだ」

安藤「お前がいちいち茶々を入れるから進まないんだろうが」

押田「貴様に任せていたらマリー様がいつまでも帰れんだろうが」

安藤「エスカレーター組はママのいる家のベッドじゃなきゃあ眠れないのか、軟弱だな」

マリー「zzz……」

まほ「部屋の電気は……ついてないな」

エリカ「……そうか」

まほ「どうした」

エリカ「私達は家にいるか実家にいるかしか考えてませんでしたが」

まほ「ああ」

エリカ「友達の家に泊まりに行ってる可能性というのは……」

まほ「考えもしてなかった」

まほ「…………よし」

エリカ「なにか思いつきましたか?」

まほ「ここをキャンプ地とする!」

翌朝

みほ「ううーん、みんなおはよう」

優花里「おはようございます」

沙織「麻子!ちゃんと起きて!今日は皆で初詣行くって言ってたでしょ」

麻子「夜でもいいだろ……」

華「なんだか外に人だかりが出来てるみたいですけど」



そど子「アナタたちこんなところでキャンプなんてしちゃダメよ」

エリカ「はい」

まほ「……」

そど子「ガミガミガミガミ」

華「なんでもありませんね」シャッ

沙織「なになに?なにかあったの?」

華「なんでもありません!見てはいけません!」

キィーーーーン ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

沙織「え!?今度はなに?」

優花里「あれは!サンダースのC-5Mスーパーギャラクシー!」

麻子「このパターンは……」

みほ「えぇ……」

まほ「あれは!まさか!?」




ガシャン!カパッ!

しほ「まほ!みほ!あけましておめでとう。連絡の一つもしなかったことなど言いたいことはありますがまずは帰りますよ。二人が帰ってこないと聞いたとき、常夫さんが『とうとう反抗期……しかも二人同時にか』とこっそりつぶやいたのを私は聞き逃しませんでした」

まほ「……」ソローッ

しほ「みほ、そこのこっそり逃げようとしてるまほを捕まえたらみほのお説教は免除に加え、お年玉を1,5倍にします」

みほ「お姉ちゃん、ごめんね」ガシィ

まほ「ミホータス!お前もかっ!」ジタバタ

みほ「バイトできない女子高生にとってお年玉は何よりも大事なイベントなの!」


しほ「まほ、観念してサンダースC-5Mスーパーギャラクシー便に乗りなさい」

みほ「あ、私は友達と初詣の約束があるからそれが終わったらエリカさんと行くね」

しほ「みほにそんな約束をする友達が……わかりました」

エリカ「ちょっと、なんで勝手に決めてるのよ」

みほ「エリカさん、お願い」

エリカ「まぁ別にいいけど」

しほ「ちょろい」

まほ「ちょろいな」

沙織「ちょろいね」

そど子「ちょろいわね」

その後みほ達はエリカを入れた6人で初詣に行き、神社で押田と安藤の喧嘩を目撃した。
まほはしほに連行され実家へ、常夫は娘二人が帰ってくると聞きしほが思わず引くほど泣いて喜んだ。
サメさんチームはみほラーメンが爆発的大ヒット、学園艦地上部への出店に始まり、他学園艦に支店を開く経営者になった。
アンチョビは山へパスタ狩りにダージリンは川へティータイムに行き、川から流れてきた桃から生まれた子を河嶋桃と名付け他のが貴方よ、というジョークで桃ちゃんを励ましたが結局桃ちゃんは浪人した。

ハッピーエンド

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