【艦これ】愛宕「私とあの人と高雄」 (1000)
< しかいない >
提督「ふぅ…………寝たい」
愛宕「眠い? 」
提督「いいや……単に、寝たい。色々と忘れたい」
高雄「一人の女の心を踏み躙るおつもりで? 」
提督「そういうわけじゃあ…………無い、ぜ? ね
高雄「どうだか」
愛宕「ま、あれで海風も吹っ切れたでしょう? 捨てるなら、早めにね」
提督「しないよ。…………捨てられたって、取り戻す。クズの倫理なんて、笑える話だろうけど」
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【艦これ】高雄「私と」愛宕「私と」提督「俺」
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【艦これ】 愛宕「私と」 高雄「私と」 提督「俺」
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【艦これ】提督「俺と」高雄「私と」愛宕「私」
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【艦これ】高雄「私と」提督「俺と」愛宕「私」 (HTML化済み)
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【艦これ】愛宕「私と」提督「俺と」高雄「私」
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【艦これ】提督「高雄と愛宕と、俺」
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【艦これ】高雄「私とあの人と愛宕」
【艦これ】高雄「私とあの人と愛宕」 - SSまとめ速報
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< ある要港部 >
提督……北海道出身。ウイスキー教スコッチ会ニッカ派。好きな色は赤、白、黒、水色
高雄……指輪持ち。あなたの好きなお酒が好きなお酒
愛宕……指輪持ち。おっさん舌
明石……カルヴァドス大好き、カクテルはニコラシカ
加賀……指輪持ち。料理が理不尽に美味しい
雲龍……被虐主義者。芸術への造詣が深い
天城……ビール以外何でも飲む。ビールも割と飲む
Littorio……汚部屋。ルックスと反比例
瑞穂……最近周りに毒されてきたっぽい
叢雲……所謂“ 初期艦 ”ウイスキーと日本酒が好き
漣……所謂“ 初期艦 ”。好きなものは自由とゲーム。洋酒派
海風……カシスよりピーチ派。
江風……スポーツ全般が好き。ビール派
< 横須賀鎮守府 >
金剛……紅茶党。酒より紅茶。涙より笑顔。
霧島……割と珈琲が好き。霧島なら赤派
龍田……酒は楽しむ為に飲む物。
時雨……自称運頼み女
春雨……お酒はあまり飲まない。少食気味。
浜風……食べます食べます食べます
鈴谷……誑し。
扶桑……妹が好き。本当に好き
山城……姉が好き。不幸は酒の肴
鹿島……毒されてスレてきている
若葉……甘いものが好き。屋上同盟
Graf Zeppelin……酒と煙草と珈琲と甘いものが好き。屋上同盟
Warspite……淑女の鏡。ウイスキー教徒であり反煙草。
Aquila……面白いことの味方
赤城……酒より肴。周囲の好意に鈍感
あきつ丸……酒は酔う為に飲む物。喫煙者
こちらでもよろしくお願いします
いつもお疲れ様です
乙です
< 女に訊いてはいけないもの三つ >
漣「年齢、体重、あと一つは? 」
雲龍「セックスでイけているかどうか? 」
愛宕「そうねぇ」
加賀「まぁ、それがいいから好きなのもあるし」
高雄「そうですね」
Littorio「それもまたあの人の魅力、ですか」
叢雲「実際は知らないけど、あいつの良いところ、と言えないこともないか」
雲龍「あ、あぁ、そう…………まさかこんなに深く同意されるなんて、思わなかった」
< 戯れに >
提督「黒のYシャツに赤いネクタイとかダサいから嫌なんだけど」
愛宕「何がどれだけダサいかの見極めも大事よ? 」
提督「こんなの着なくても分かるだろうが」
高雄「薹のたったホスト崩れか何かに見えます」
提督「本当な。大体着る前から似合わないと思っ……なぁ」
愛宕「うん? 」
提督「当然、今俺が言えば、似合わないと思うのでも着てくれるんだよな? お前も」
愛宕「え、えーっと……」
< 男としては、同義ともいえる >
愛宕「ん、んんっ、で、でもね? 」
提督「おう」
愛宕「私に似合わないコーデなんて沢山あるわよ? 」
提督「例えば? 」
愛宕「スモッグとか? 」
提督「それコーデじゃ……したい? 」
愛宕「軽蔑する」
提督「っすよね。…………お前が一番エロいと思う衣装で今夜来な、一人で」
愛宕「ん」
提督「じゃ」
愛宕「ええ。…………一番恥ずかしい、の間違いじゃなくて? 」
< さも笑い話のように語る姿こそ最も >
明石「ゲームといえばですね? 横須賀にいたとき一人でやってたんですよ、BEYONETTA」
漣「ええ」
明石「そしたら大淀が来まして、泥酔して」
漣「ん、んん? 」
明石「何だかあれ私に似てるぅ、とかほざき始めたんです」
漣「まぁ、分からなくも
明石「下着姿で踊り始めましてね? こう……最終的にしなだれかかってきて」
漣「……はい? 」
明石「あれってストレスとかだったんですかねぇ……いやぁ、頭トンだ女って怖……どうしました? 」
< 思考停止状態って稀にあるよね >
雲龍「姉の膜破られた気分はどう? 」
江風「」
天城「天城は別にどうとも」
雲龍「私だものね」
天城「ええ。……それは今だからこそ言える話ですけれど」
海風「海風は嬉しかっ……江風? 」
江風「」
海風「うん? 」
< 衣装? >
Littorio「それで? 」
高雄「ん? 」
Littorio「愛宕、何を着ていったと思う? 」
高雄「戦闘衣だとか普段着だとか……取り敢えず奇を衒ったものではないと思うわ」
Littorio「ふぅん? 分かる気もする」
高雄「本当に恥ずかしいってなると、女体盛りとかかもしれないけれど」
Littorio「無様よね。……高雄? 」
高雄「? 」
Littorio「それが、あなたの最も恥ずかしいと思う“ 衣装 ”なのね? 」
高雄「」
ありがとうございました
乙です
乙です
乙です
< 嫌いな言葉 >
加賀「働かざるもの食うべからず」
江風「ははは……らしいっすねパイセン」
明石「科学万能の時代」
江風「それもまぁ、らしい」
雲龍「桜花爛漫」
江風「ふぅン? 真面目な話? 」
提督「無い」
江風「それこそらしいっちゃらし……もしかして“ 無い ”ってことが嫌いなのか?
胸のことか? そうなンだな? 胸のことだな? なぁ、おい! おいってば! 」
< 大体冗談 >
加賀「何? あなた気にしているの? 」
江風「そりゃ……するだろうさ。江風だって女だ、テートクに抱かれたいかは別にして」
加賀「……そ」
雲龍「揉んであげましょうか? 揉む程あるのかは知らないけれど」
江風「! てっめ喧嘩売り
海風「ありますよ。感度もいいです、寝てても」
雲龍「そ。……で、どうするの? 」
江風「どうする? ってのは断固拒否として……姉貴? ちょっと、江風の目ェ見て? 見て?
寝ててもって、何だ? なぁ……おーいー……」
< 終局 >
龍田「ねぇ、大尉殿」
山城「何よ不出来な中尉」
龍田「それ、それよ。どうして階級違うわけ? 」
山城「そりゃあ……あなたが私よりも反抗的だからじゃなくて? 」
龍田「まさかぁ、私なんて猫ちゃんよ? 撫でられれば誰にでも心どころか股座すら開くわぁ」
山城「……そ」
あきつ丸「そもそも撫でられることを許容することが……いや、確かに女とはそういうものであるが」
時雨「それを女だと認められないのことこそも女だからね……龍田がこうだと、思うしかないのさ」
< 建前と本音とキャラと自分と >
漣「江風はあれなの? 海風のパパなの? 」
瑞穂「『親父の一番長い日? 』」
叢雲「うん? 」
江風「はい? 」
瑞穂「叢雲さんでも分からないなら……江風さんでは仕方無いですね」
叢雲「? 」
江風「はぁン? 喧嘩売ってンですかぁ? 」
瑞穂「……はて」
漣「ま、取り敢えず江風は海風のパパ兼妹兼江風ってことでー」
叢雲「そうね」
江風「パパは兎も角そりゃそ…………“ 江風 ”? 」
< ブランデーでも揺らしつつ >
海風「提督」
提督「うん? 」
海風「海風たちが大湊に行くのは、いつになるんでしょうか」
提督「あぁ……今年中じゃねぇの」
海風「不確か? 」
提督「何もかもね。所詮俺は多少使える駒の身分だし。
俺の部下に甘んじている以上、お前も同じだよ」
海風「甘んじてなんて、いません。私は、望んであなたの女になりました」
提督「そ。…………今年中、だろうよ。駒の駒になったんだ、死ぬなよ? 」
海風「あなたの盾になること以外では、死にませんよ、絶対」
提督「それも遠慮してほしいところだが……ま、そこは俺の能力次第、なんだろうなぁ」
< 逡巡と欲望の果てに、或いは無自覚 >
海風「……ではまた明
提督「ん。…………海風」
海風「はい? 」
提督「…………」
海風「? 提督? 」
提督「…………」
海風「…………__、さん? 」
提督「…………夜の街にでも、行こうか? 」
< 駆動音を背に >
明石「あーあ……また、業を背負っちゃって」
叢雲「あれがあれの幸せなんだから、いいのよ」
明石「降り続ける不幸をどれだけ幸せで塗り潰そうとしても、慣性には勝てません」
叢雲「あなたの幸せはその程度なの? 」
明石「ええ……ある種私はあの人の影ですから。あの人の幸せの分だけ背負うんです、背負わされています」
叢雲「…………」
明石「その代わり、私の不幸は全て、受けてくれますけど」
叢雲「…………」
明石「…………」
叢雲「…………幸せ? 」
明石「愚問。……それが、依存ってものですから」
ありがとうございました
乙です
乙です
< さぁ? でもどこに問題が? >
海風「ぁふ…………おはよう? 」
提督「ん、おはよ」
海風「……………………よく、ホテルに入れましたよね、私の見た目で」
提督「他人からは親子に見えてんじゃねぇの、たぶん」
海風「気に入らないです」
提督「許しておけよ。……それとも場末のラヴホの方がよかった? 」
海風「答えなんて、分かっているでしょう? 」
提督「ん…………ダブルの部屋入った時点で、俺の身分見られてる気もするけど」
< 呟き、拾って >
海風「それこそ今更。海風は、あなたの、女です」
提督「どんな意味にも取れる」
海風「色んな意味がありますから。
他人にはいいようにされる哀れなメス扱いされても構いません。
……シャワー、いいですか? 」
提督「いいよ、一人で入れる? 」
海風「介護まで付くの? あなたの女になると」
提督「或いはいつかの俺に対してのね。…………海でも見に行くか」
海風「いつでも見ていますけど? 」
提督「男と見る海なんてまた違うものだと思うよ。
…………俺は、好きな女の子と見る海、違うからさ」
< 深淵を覗いたとき? >
愛宕「私や高雄がどう思うかよりもね? 」
高雄「本来そっちの方が……何? 」
愛宕「時雨や春雨がどう思うかなって」
高雄「あぁ。…………どうなの? 」
漣「やー、それ訊くの漣より叢雲ちゃんの方が適任だと思いますけど」
愛宕「あの子だと主観強過ぎて」
高雄「あなたの方が他人のこと、見えているもの」
漣「さよーで。…………なーんでご主人様と同じこと言うかなぁ、
ある意味一番見られてるんじゃないの? 漣って」
< 一体どこが分岐点だったのだろう >
鹿島「あなたは、提督さんのいるところへ行きたい? 」
山城「行けと言われれば行くし、言われなければ行かないだけよ」
鹿島「あなたに選択が委ねられれば? 」
山城「姉さまがいるのなら、構わないわ」
鹿島「扶桑さんが沈んでそれでもなお生きなければならない、
それが彼女の望みだとすれば? 」
山城「是非も無し。男に縋ろうと卑賤な娼婦に堕ちようと、遂げるわ」
鹿島「でしょうね。…………こういうの、美しいと思い始めた自分がいるんですよねぇ」
< 美に不足し、正には届かず >
愛宕「そんな生き方な気がする……はふ」
高雄「愛が足りないのね」
愛宕「ふぅん? 」
高雄「私の自意識は、あの人が呉れる現実だから」
愛宕「与えられた愛と同じだけの美を? 」
高雄「持っている、というか持ち得るの」
愛宕「そ。……絶世の? 」
高雄「あるいは傾城の。…………こういうときは」
愛宕「ん? 」
高雄「“ 私って、綺麗? ”、なんて訊くのだったかしら」
愛宕「はいはい綺麗綺麗。……違うでしょ? どう考えても」
瑞穂「口裂け女ってお風呂に入るものなんでしょ……もしかして、口酒女? 」
< 聞いていた人たちと聞きたくない人たち >
天城「姉様の口噛み酒なら、是非」
雲龍「えぇ……」
天城「変態と罵られようと、底辺と誹られようと、それが姉様のなら」
雲龍「……」
天城「古来、葡萄酒は人が踏み潰して醸していたとも言われます。
それが何です、好きなものを好きでいて何が、悪いのです」
雲龍「…………」
加賀「…………私でも、正直、遠慮したいのだけれど」
< 一月くらい前だった気もするけど気にしない >
漣「テストの採点ってさ、問題の難しさによるよね」
叢雲「そりゃあそうでしょうよ、出して終わりなんて簡単なのを問題、なんて言わないわ」
漣「うん。……漣ってテストの問題つくる才能あるかも」
叢雲「そ、よかったわね」
漣「いいのかなぁ。…………採点、終わりそうも無いんだけど」
< 好み >
高雄「ん……豆変えてみたんだけど」
愛宕「当たりよねぇ……まず香りからして違うもの」
高雄「酸味が少し強い気もするけれど……うん」
愛宕「また買うもの増えたわね」
高雄「あの人が気に入れば」
愛宕「気にいるわよ。私たちの好きなもの、絶対好きになるんだから」
高雄「一方的な信頼ね。…………でも、ま、値する価値観、よね、きっと」
< 愛で美しくなる女と、嫉妬で艶やかになるメスと >
叢雲「“ 指輪 ”が指向性の力を補助する概念的な武装なのなら」
明石「ええ」
叢雲「切欠が愛みたいな想いだとしても」
明石「はい」
叢雲「嫉妬や憎悪も力の増幅に役立つんじゃないの? 」
明石「えっ……」
叢雲「ん? 」
明石「…………なるほど、考えてもみませんでしたが、確かに」
叢雲「あぁ……よく分からないけど何か、嫌なもの引き当てたみたいね、これ」
< 斯く語りき >
明石「や、そんなわけでも……私個人の見解としては認められます」
叢雲「個人? 」
明石「ええ、ただの人間の女として私たちを見るのならば、それもまた有意です」
叢雲「……」
明石「思考野の励起、演算力の向上、多面性の解釈と許容、
どれ一つをとっても自我と成長の表裏」
叢雲「それでも、認められないわけ? 科学者としての明石には」
明石「いいえ? その私だって認めています、寧ろ研究の推奨すら」
叢雲「ふぅん? 」
明石「でもね、うん…………私の最もコアな部分、あの人にだけ許す心だけが、それを許さないの」
叢雲「そ。…………まったく、とんだ乙女だこと」
< 寂寥感に囚われた夜に >
明石「乙女ねぇ……そもそも、主観っていうのは世界で自分唯一人だけが持つ物差しなわけです」
叢雲「そうね」
明石「それをあやふやな感情ととるか純粋で得難い尺度ととるか、どうです」
叢雲「そんなのは時と場合によるわ。仮に感情をX軸だとした場合に、
時間はきっとY軸として交叉するもの」
明石「ええ。…………あの人が目の前で見つめてくれれば、等価になってしまうのに」
叢雲「それならあなたいつでも答えなんて…………いや、本当あなたどうしたの?
乙女どころの話じゃ済まなくなってるわよ? ねぇ? 」
< 或いは思わされたか >
江風「やー、でもあれだよな、少子化少子化騒ぐンなら多妻多夫でも認めればいいンじゃねぇの? 」
高雄「それを認める女がいるかどうかですよ、私たちのような化け物を除いて」
江風「認める認めないじゃないさ、女にだって可能性がある。
男を何人も傅かせたっていい」
高雄「そう……でもね、江風さん」
江風「ン? 」
高雄「女は、たった一人の男を決めたいの。
周りに何人の魅力的な男がいたって、それは変わらない」
江風「…………」
高雄「自分が決めたい、自分に決められたい。きっと男女の違いってそこなんです、私は、そう思っています」
< いやいやさすがにそこまで >
提督「そーいやさ、全裸健康法っていうのが一時期流行ったんだよ」
加賀「流行った? 」
提督「少なくともテレビとか雑誌で取り上げられる程度には」
加賀「そう……」
提督「でもあれさ、完全に寒冷地のこと考えてないよな」
加賀「ロシア圏では冬の寒中水泳なんてものが今もあるみたいよ」
提督「それはもう一周回って? 適度にクソ寒いときに全裸とかストレスヤバいだろう」
加賀「分からなくもないけれど……それで? 」
提督「開放感とかが影響するんだと思うけどさ、ここには一人だけ大した効果が無さそうなやつ、いるよな」
加賀「あぁ…………あの子、それを聞いたら嬉々として脱ぎだしそうだものね」
< 誕生日 >
GZ「気付けばもうこの国で二度目、か」
Aquila「生きていて二度目、の間違いじゃないのぉ~? 」
GZ「同じことだ。……な? 」
WS「ええ。この国に来て、というのはつまり私が伯爵と出会った時間と同義だもの」
Aquila「なるほど~? 」
GZ「ま、そんなことはいいさ。この先もあるのだと信じている限り、過去など想い出に過ぎん」
Aquila「それ、重要だと思いますけど? 」
GZ「誰が想い出を無価値なんだと言ったんだ」
WS「まったくです」
Aquila「しっつれーしましたぁ。
…………伯爵もついに気にしないどころか普段通りみたいな顔するようになりましたねぇ」
若葉「……伯爵」
鈴谷「やー……女の子が女の子腕に巻きつけててあれだけ堂に入るものなんだねぇ……はは」
< 溢れ、零し、消えていく >
「……あきつ丸」
あきつ丸「はっ」
「私はね、今でも英断だったと自賛できる」
あきつ丸「何を、でありましょうか。殿下には英断が多くあります」
「そうか。……あの男に、明石をつけてやったことだ」
あきつ丸「はぁ」
「彼ならば彼女の技術を悪用などしない。それに彼女の意志も固くなる」
あきつ丸「あるいは絆されているだけやもしれませんが……そうですな」
「あぁ。……だがだからこそ、彼にとってはきっと失策だった」
あきつ丸「は? 」
「責任を感じて、愛を得て、手放せなくなって……それが、間接的な足枷として忠誠になってしまっている」
あきつ丸「はぁ。…………露悪趣味があるとは、思っておりませんでしたが? 」
ありがとうございました
乙です
乙です
乙です
< 綺麗なものを汚させたいという気持ちに? >
雲龍「随分と前の話だけれど」
提督「うん? 」
雲龍「潔癖症がセックスできるのに納得いかない、みたいなこと言ってたじゃない」
提督「言った気もするな。で? 」
雲龍「それを越えて繋がりたい、ってことじゃない? 」
提督「おおう、確かに」
雲龍「ね? 」
提督「あぁ」
雲龍「…………」
提督「…………」
雲龍「…………あ、そうだ私潔癖症なの」
提督「お前は俺に何を求めてるんだよ……」
< どっちも、では駄目です? >
高雄「今日はキス天です。旬からは外れていますけれど」
提督「いいじゃん? キス好きだし、高雄のだし」
高雄「そ
雲龍「うねぇ……私も好きよ? 」
加賀「薄くて軽い味も、濃いツユで見違えるわ」
叢雲「私はその薄いのが好きだけ……あんたは魚の方言ったわよね? 勿論」
< 偏見だとは思うが >
雲龍「あなたがまともに絵を描ければよかったのに」
提督「あぁん? 」
雲龍「多少下手でもモデルがいいわよ? 」
提督「多少じゃねーんすよ、残念ながら」
雲龍「はぁ」
天城「せめて姉様の百分の一くらいは絵心があればよかったのですけれど」
提督「そこまで俺だって下……雲龍が、上手いのか? そこまで? 」
瑞穂「まぁ、自分勝手なあたり芸術家っぽい気も……いやいや」
< 超絶技巧極まれり >
加賀「そもそもあなたの得意分野、水彩画よね、しかも風景」
雲龍「そうですけれど」
天城「ちなみに直近であなたが相手をしてくれなくて手慰みに描いたのが、これです」
雲龍「それ、捨てたのに……どこから拾ってきたのよ」
提督「」
瑞穂「」
天城「勿体無くて。皺になってしまっていますけれど」
加賀「…………これは」
明石「絶句もしますよねぇ……いや、本当マジで」
< ある国民的アニメ新映画のCMを見つつ >
雲龍「何あの甲標的と航空機足して駄目なところだけ残したようなの」
江風「」
漣「秘密道具でしょうしねー、性能は超絶ですよー」
雲龍「へぇ? ……まぁ、そもそも見た目が私、受け入れられないけれど」
明石「ははは…………あれに対してそんなこと言うかなぁ、普通。喧嘩売り過ぎだし」
< 女の喜び >
雲龍「そりゃあ、セッ
漣「悦び、はいいっすよー」
天城「愛する殿方の笑顔を見れたとき? 」
加賀「夫の帰りを確認したとき」
Littorio「愛を、感じたとき、ええ、いつでも」
愛宕「常に。私が、あの人を愛したときには、いつでも」
雲龍「そうよね、絶対それは外せな
漣「おっも」
雲龍「…………あなた、私に恨みでもあるの? ねぇ? 」
< 好きな人と飲む好きな酒 >
提督「あのね、確かに女の子口説くのに酒で潰すのは無ぇけどさぁ……」
高雄「はぁ」
提督「お酒飲んでる女の子って可愛いんだよねぇ……」
高雄「そう」
提督「こう、自分も酔い回ってるからかもしれないけど、
嚥下する喉の動きとか最高だね」
高雄「分かりません」
提督「分からないの? 」
高雄「私の一番の魅力はあなたのことを好きなこと、違う? 」
提督「違わない。…………まぁ、だからこそ高雄と飲むと楽しいんだけど、さ」
ありがとうございました
乙です
乙です
< 逆しまに >
天城「姉様がスキモノの変態であるという風潮」
雲龍「否定できると思うの? 」
天城「いえ、全く。そんなもので収まっているなんて凄いな、と」
雲龍「そう……でも私はそれでいいもの。別に嫌でも無いわ」
天城「はぁ。…………できれば天城が、否定できる努力を積んでほしいのですけれど? 姉様? 」
< 権化の反転とは >
明石「や、今更雲龍さんレベルが背負った業消滅させても印象なんて変わらないでしょう」
叢雲「そもそも仙人にでもならないと滅却できないわよ」
加賀「或いは欲望を解放して悪魔にでもなる方が早いわ」
雲龍「確かに」
漣「もう既に悪魔みたいな生命体……って範囲に収まらないですよねぇ、きっと。アスモデウス・雲龍は」
< 投げた匙の行方 >
愛宕「アスモデウスが雲龍だとしたら」
高雄「私がレヴィアタンね」
愛宕「いいの? 」
高雄「妬みも嫉みもそれでいいってことになるもの」
愛宕「なるほど」
Littorio「いや……ならないと思うけれど」
< 怒りがすぐに溶かされる場にて >
漣「じゃ、まぁ取り敢えず傲慢のルシフェルは加賀さんで」
加賀「まぁ、別にいいわ」
漣「暴飲枠のベルゼブブは天城さん」
天城「これも加賀さんでいいじゃないですか」
漣「怠惰のベルフェゴールは漣にしておきましょうか」
叢雲「強欲……金銭的な欲求は誰かいる? 」
漣「あー、明石さんで。一応一番お金使う仕事してるし」
明石「いいですけど殆ど公人の私ですよね、それ」
漣「あとは憤怒かぁ……憤怒? 」
< 気のせいですよ? >
海風「私から見て__さんはただのできる男からヤれる男になったわけですが」
提督「言い方言い方」
海風「事実は事実でしょう? 」
提督「身も蓋も無い。俺は好きな子にくらい幻想抱いていたいけどな」
海風「あなたはユメなんかじゃなくて現実ですから。
現実の不満はありますけど、現実でしか手に入らない幸せだってくれます」
提督「そ、大人だね」
海風「なりました」
提督「うん。……………………誤魔化してない? ねぇ? 」
< 発端は誰だ >
龍田「鹿肉ねぇ……誰? 」
山城「私に呉れたのは姉さまよ」
龍田「私、に? 」
山城「姉さまは日向に分けてもらったみたいだけれど」
龍田「じゃあ、日向にありがとうすればいいの? 」
山城「でも日向以外にも陽炎や那智が配っているみたいね」
龍田「ふぅん? …………ふぅん? 」
< 提出箇所の話だけとも言い切れない >
雲龍「ご当地の婚姻届を提出すれば特典のある市町村があるのだけれど」
漣「はい? 」
雲龍「北海道は苫小牧だけなのよ……テンション下がるわ」
叢雲「あぁん? 」
漣「…………それ以前の問題では? いやマジで」
< いつに無く投げ遣りな顔で >
山城「……………………」
扶桑「……………………」
鈴谷「物憂げに雨雫滴る窓辺に座るあの姉妹、なんて絵になるけどさ」
時雨「うん」
鈴谷「それを見る他人の気持ち考えてほしいよね。
すっごいテンション沈むし気分暗くなるから」
時雨「分からなくはないけど……さすがに酷過ぎない? 」
< 終わり無き探求の果てには >
漣「超能力者を裁くことはできるでしょうか」
叢雲「はぁ? 」
漣「異能者を裁くことはできるでしょうか」
叢雲「……何? 」
漣「化け物を裁くことはできるでしょうか」
叢雲「できるでしょ。超能力者だとか異能者がいるのかは知らないけど化け物はいるもの。
実体験で分かってるわ」
漣「そっか。…………言わせといて何だけど、何とも言えないなぁ、これ」
ありがとうございました
乙です
>>63
地元なのに知らなかった
乙です
<どこぞの芸人じゃねぇんだからさ >
愛宕「~~~~……ん~~~~♪ 」
高雄「ん……」
愛宕「♪ …………流しまーす」
高雄「はいはい」
愛宕「♪ …………ん~♪ 」
高雄「…………」
愛宕「…………」
高雄「…………」
愛宕「…………痒いところはぁ? お聞きしまぁす」
高雄「旋毛の左くらい」
愛宕「なるほどぉ? はぁい、流しますねぇ」
高雄「あつっ…………聞くだけなの? ねぇ? 愛宕ぉ? ……あっつ」
< 何のゲーム、してるんだろうね >
漣「はっはー! 控えい控えいっ、我は正義の代行者であるぞー」
明石「そんなゲームじゃないと思いますけどこれ」
瑞穂「また食堂のテレビで……確かに大画面ですが」
叢雲「こんなのでも一応正義面できるのにこれときたら」
提督「あぁん? 」
Littorio「美人には優しいでしょう? 」
叢雲「それは正義? 」
Littorio「ええ。でも、或いは最低の悪徳」
叢雲「そうね」
提督「何も言えねぇけど……いや、本当に何も、言うまいよ」
< 可愛ければ、誰であろうと >
提督「や、そもそもだぜ? ちょっとはクズかもしれないが」
明石「ちょっと、の丼にはどれだけどんぶり勘定されているんですかね」
提督「俺は東に窮地あらば助け、西に孤独あらば癒す男だぜ? 」
雲龍「それで南に佳い女がいれば口説き、北に発情した女がいればヤるのね? 」
明石「……あぁ」
提督「あぁ、じゃねぇんすけど……そりゃ、困ってる女の子いれば、助けるけど? 」
< 咲けばよい、咲けば >
龍田「自分が正義か悪徳か、という問いに対して」
山城「そんな問い普通は日常生活で出ないけれど、何?」
龍田「言い切れる人間、なんて終わってるわよね」
山城「まったくね。怖気振るうわ」
扶桑「じゃあ、山城は? 」
山城「正義です。姉さまと自分の幸せは、至上の正義ですから」
扶桑「……龍田は? 」
龍田「そりゃあ正義ですよぉ。可愛い女の子が正義、でしょう? 」
扶桑「…………」
鈴谷「実演だと思えばまぁ……いやいやいや、露悪だって見ることもできるけどさ、うーん……」
< 望むべくも無き >
扶桑「まぁ、いいけれど……では悪とは? 」
山城「姉さまと私の邪魔になるもの全て」
龍田「んー……私の認めたもの以外、全て? 」
時雨「ガチだね」
春雨「ガチだよね」
浜風「ガチ、ガチ」
GZ「それが正義たる悪徳だろうよ」
WS「あなたの幸せさえあるのなら、私は構わないけれど」
若葉「仲間の痛みも、喜んで受け入れよう」
赤城「似た者が集まったといえばまぁ…………加賀さんの答えくらい、
いや……お互いに相克した幸せとはいやはや、それそのものが幸せとも言えますが」
婚姻届に関しては二、三年前の情報なんで変わってるかもしれませんけれど……
ありがとうございました
乙です
乙です
< そもそも夏に行けよ、とか >
提督「あぁぁぁぁぁぁ……海で、水着の女の子と、遊びたい! 」
高雄「何を言ってるんです。これから真冬がやってきますよ」
提督「冬は海へバカンス、夏は山へウィンタースポーツ。
これが金持ちの休暇だと思うんだがね、高雄くん」
高雄「海外が前提ですか。……パスポートは? 」
提督「軍人の権力を舐めてもらっちゃ困る」
高雄「はぁ。……いや、行きたくないわけではないけれど……でも」
< 列車なら手回り品? >
漣「本気を出せば普通の航空機でも荷物扱いのコンテナで移動できるのでは? 」
愛宕「却下。可愛くない」
加賀「空が見えなければ何の意味も無いわ」
Littorio「腰が痛みそうですしね」
雲龍「寝てればすぐに着……え? 」
< 理解してはいけない >
漣「ご主人様っていかにもリア充の優男みたいなクソ野郎のクセに」
提督「何て言い草……クセに? 」
漣「割と二次元に興味ありますよね、ゲームとか」
提督「俺の世代でゲームに興味無ぇとか逆に怖ぇよ? 」
漣「でもブラゲとか絶対やんないでしょ? 」
提督「ブラゲ……ブラ被んの? 」
漣「んなわけ。…………ご主人様今何か物凄いものに喧嘩売った気しません? 」
提督「ん、時々あるんだよなこの感覚……うぅん? 」
< 面白がる顔、興味の無い顔、そして満足気な顔>
龍田「正義に殉じた彼の取り巻きも、動き始めたわね」
山城「陽炎や浦風を筆頭にして」
時雨「浜風がまた自棄食いしてるよ。勘弁してほしいね」
龍田「ま、確かに? 前日まで笑顔で理想に燃えていた恋の相手が?
明らかに銃殺されて目の前の湾に浮かんでいたら、ねぇ? 」
山城「最低な顔。……同じ顔してる? 」
時雨「してるね。……違う顔、してるだろう? 」
龍田「あなたそんな顔する子だったかしら……ってのも愚問かしらねぇ」
< 冷ややかな笑みをさらに濃くしながら >
扶桑「後味の悪い結末っていうのは先味の良いことが多いのね」
時雨「は? 」
扶桑「最初に幸せを得たからこその後味、というか」
時雨「何のこと? 」
扶桑「さっき話してた……龍田なんかに懸想して国家に喧嘩を売ろうとした男の話」
時雨「あぁ。……誰にとって後味が悪かったんだい? 」
扶桑「私たち他人、と言いたいところだったけれど……。
あなた、本当に嫌っていたのね、そんな顔する程」
ありがとうございました
乙です
おつおつ
乙です
< まぁ……堕、で >
加賀「今年の漢字が決まったわけだけれど」
瑞穂「情報と話題が遅いですね」
加賀「私、年寄りだから仕方無いわ、ね? 」
江風「そンな明らさまに肯定させようみたいな顔やめたら? 」
叢雲「そうね。嵌るのなんて馬鹿な江風か遊び半分のあいつだけよ」
加賀「そう……ごめんなさいね? 」
江風「だから…………その面白がる顔、やめたら? 」
< 悪いとは言わないけれど >
加賀「ま、この子で遊ぶのは置いておいて、決まったじゃない」
江風「もう何も言わねぇ」
瑞穂「ええ」
加賀「でも中々難しいと思わない? 変化の少ない生活が続くと」
瑞穂「はぁ、瑞穂としては
加賀「女、男、酒、食、愛、殺、欲、海、沈、あたりは駄目よ? ありきたりだから」
叢雲「ありきたり……? 」
瑞穂「それなら飲、何てのも引っかかるでしょうし……む」
加賀「難しいでしょう? 」
瑞穂「まぁ、確かに」
叢雲「確、かに……? 」
Littorio「……男女や飲食、戦闘の連続がありきたり、なんてことは絶対に無いと思うけれど」
< 割と安い >
漣「ねーねー、腐る程は無いけど唸る程は金のあるご主人様」
提督「何だよ俺からすれば貧乏人」
漣「うっざ、成金クソ野郎うっざ。
……これ買ってくださいこれー。漣は貯金崩したくないんで☆ 」
提督「てめぇで買えるものくらい自分で買……えぇ……
高雄「一体何……うーん……
加賀「…………ホットスナックの保温機なんて、個人に売ってくれるものなのね」
< ふぉいやー! >
愛宕「そもそもこれの正式名称なんて初めて知ったわよ私」
江風「ホットショーケースねぇ……そンまンまか」
海風「フライヤー、じゃ駄目なの? 」
明石「そもそも……どうせ買ったら整備は私でしょう? いっそ私がつくりましょうか? 」
漣「あながち冗談じゃねーところが……いやいやいや」
< 開き直ったと言えるだろうか >
提督「まぁ、欲しいなら考えないことも無いが……何で? 」
漣「やーねー? ご主人様はどうせクリスマスなんて女侍らせて遊んでるんでしょう? 」
提督「言い方は兎も角、そうだな」
漣「加賀さんとか天城さんは深酒泥酔コース、
Littorioさんは顔だけいつも通りでだだ絡み、
雲龍さんとか海風は陰鬱にカラオケ。
かったるいんでいっそ漣は部屋に引き籠って夕張さんとゲームでもしてようかと」
提督「夕張が一人とは限らないだろう? 」
漣「一人って言ってましたよ? ゲームのチャットで」
提督「あ、そう……それで? 」
漣「漣は彼氏なんていないんでベッドの隣に保温器置いてぬくぬく楽しむんですよ、寂しくないように」
叢雲「それ私にとってすっごい邪魔だし……寧ろ絵面的に寂しいでしょう? 馬鹿なの? 」
< 更けていく >
龍田「クーリースマスが今年もやぁってくる♪ 」
山城「やって来て去っていく。ただの平日みたいなものね」
龍田「夢が無いわねぇ」
山城「夢が尊いから。現実がこうだから」
龍田「まぁ……」
山城「…………」
龍田「…………」
山城「…………」
龍田「…………火」
あきつ丸「ん……眠りたいと言ったはずであります……灰皿」
山城「ん…………姉さま? 」
扶桑「飲み過ぎは…………私も」
鈴谷「はいグラス。……………………ミスったなぁ……今日は駄目な日だったかぁ」
浜風「駄目な、“ 日 ” ? 」
ありがとうございました
乙です
叢雲って養女だっけ?独身で養子って民法に通じるのか?
こいつ他所のスレでも荒らしてたヤツかな
< 闇? >
漣「そーいえばさ、叢雲ちゃんって養子になったんでしょ? 」
叢雲「そうね」
漣「養子縁組って片親じゃなれなくない? 」
叢雲「あら、普通養子縁組なら大丈夫なのよ。年齢が未成年じゃなければ。
特別養子縁組はまぁ、察しの通り」
漣「叢雲ちゃんの設定は? 」
叢雲「十五歳」
漣「十五歳って成人? 」
叢雲「未成年」
漣「…………」
叢雲「? 」
漣「あ、疑問にも思わないんだ…………信頼されてるのか、諦めてるのか、どっち? 」
< 『仄暗い水の底から』? >
提督「んー、何? 何か文句でも? 」
漣「文句なんて無ぇですけどね、権力濫用ってのは一応法に則っていてこそでしょう? 」
提督「まぁな。……お前の戸籍って二十超えてるだろう? 」
漣「こんななりの二十三歳がいたら笑っちゃいますけどね。
一応未成年を戦場に立たせるわけにはいかないってやつでしょ? 」
提督「あぁ。叢雲も同じもの持ってるんだ、
氏名の欄に“ 叢雲 ”しか無い一番お前らに近いやつと、
意味不明な程似合わない名前のやつ」
漣「漣たちって常に書類上は二人いて本人は全くかけ離れた存在ですもんね」
提督「そ。それに一つ増やすくらい政府と関わっていれば余裕なんだ、それだけ。
今は書類上二十三歳だけど兵士ではなくなった瞬間十五歳になるの」
叢雲「正確には二人死んで休んでいた人格が覚醒するつてことよね」
提督「うん」
漣「」
叢雲「それこそ笑える程の若返りね、生きていればだけど」
提督「俺の叢雲は生きてるさ。無根拠だけど」
叢雲「ばーか」
漣「……………………聞かなきゃよかった、本気で」
< 誰がどっちでどっちが誰かな? >
愛宕「んー? 若返り? 」
明石「や、愛宕さん別に若返る必要無いでしょう」
愛宕「女はね? いつだって若く見られたいの」
加賀「少女の内は大人に見られたいわけだから、
つまりあなたは少なくとも少女ではな……その目、やめなさい」
海風「寧ろ他の人にもやり過ぎなくらい若返ってほしいですね。
できれば海風より最低でも三つは下くらいまで」
高雄「なるほど……では願えるのなら私は少し老けましょうか。
あの人と同じ目線で立てる年齢まで」
雲龍「年増として罵倒されるのも、幼気な雌として嬲られるのも、どちらでもいいわ」
瑞穂「容姿ならそもそも多少殿方より若い方が……でも皆さんどちらかに別れるんですね、
同じくらいがいいのか、歳上に焦がれるのか」
< そんなまさか滅相も >
天城「……姉様」
叢雲「あら、でも正解じゃないの?
ベクトルは兎も角として愛されたい形を求めるなんて健気じゃない」
愛宕「ベクトルは兎も角……確かにそうね、負けたわ」
高雄「やりますね」
加賀「認めましょう」
海風「さすが雲龍さんです」
雲龍「そう…………馬鹿にし過ぎじゃないかしら、あなたたち」
< プライドか尊厳か、あるいは単なる恋心 >
海風「や、でも本当に尊敬しているんですよ? 」
雲龍「……」
海風「海風が雲龍さんに近付くには千歩は足りません、少なくとも」
雲龍「千回攻められれば並ばれるのね、私」
海風「…………」
雲龍「…………? 」
海風「…………千回で、並べます? 」
雲龍「さぁ? 」
< 三人寄れば >
雲龍「文殊の知恵? 姦しい? 」
加賀「修羅場、の間違いではなくて? 」
Littorio「内容と意味が大分……間違いではないかもですけれど」
< それもまた >
天城「しかしここでは間違いでは? 修羅場に発展する火種すらありませんよ」
瑞穂「火薬と着火点だけが増え続けて火元が存在しないというか、
常に湿っていて火が点かないというか」
雲龍「導火線も淫水焼けしてるのね」
天城「…………」
瑞穂「…………」
江風「…………取り敢えず雲龍さンって無駄に言語センスあるよな、駄目な方向だけど」
< 明日を望めるのならば、仮令 >
叢雲「でもあんた」
提督「うん? 」
叢雲「そんな面倒なことしてたわけ?
どうせ道踏み外してるなら全部横須賀の殿下なり、
恩売ってる官僚なりに任せればよかったじゃない」
提督「まぁ……そう思う? 」
叢雲「あんたのメンタルを思えば」
提督「思ってくれてる? 」
叢雲「それなりには」
提督「そうかい。…………狗にはね、選べないんだよ、仮令そばにお前がいても」
叢雲「…………」
提督「…………」
叢雲「…………ばかね」
提督「まさか。…………果報者だよ、最高に」
ありがとうございました
乙
乙です
乙です
< ヘェ……マダ……タベルンダァ…… >
浜風「んん……何やらどこかでよくないことを言われたような」
春雨「やめてね? 浜風まで時雨ちゃんみたいに無駄に鋭敏になるの、疲れるんだから」
浜風「それは大丈夫。まだまだそんな境地には、いけない」
春雨「そう? 時雨ちゃんはどう思う? 」
時雨「知らないよ……でも取り敢えず春雨は僕に対してこれ以上辛辣にならないでくれるかい? 何かした? ねぇ? 」
< 食堂にてこれ見よがしに、まるで誰かに聞かせるように >
龍田「仲間と思っている子は確かに少ないけどぉ、
集団行動だとか連携戦術得意なのよぉ? 」
山城「そうね」
扶桑「まぁ」
赤城「異論はありませんよ」
鈴谷「……単に指示が的確で捨て駒とか切り捨ての判断が早いだけじゃないの? ねぇ? ねぇっ! 」
< 或いは天然記念物 >
若葉「言わずもがなだろう、それは」
春雨「クズに絆された女なんてそんなものです」
時雨「精神がガキのままならとうに沈んでいるはずさ」
浜風「まったくですよ」
鈴谷「あ、そう……いや、若葉たちの達観と諦念の具合も割と酷くない? ねぇ」
< ずれ方のベクトルが違うからかもしれない >
龍田「あぁら、でも私それでかなーり人類に貢献してると思うけど? 」
あきつ丸「かなーり、を超えるレベルで同胞を切り捨てているがな」
龍田「同胞? 笑わせないでよ。そんなものは人類の皆様と同じくらいの価値よ」
山城、「まったくね。扶桑姉さまさえ健在ならそれでいいもの」
扶桑「私は山城も龍田もあきつも他にも仲間が…………
何故私この子たちといて不快じゃないのかしら、不思議だわ」
< 逆なら完全犯罪が目論めそうではある >
雲龍「TSモノってあるじゃない、TSF」
漣「え? ええ、まぁ…………どこでそんな情報探してくるのこの人」
雲龍「? 」
漣「……それで? 」
雲龍「ええ、あれで女体化したときに妊娠してもし時間制限があったらそれはどうなるのかしら」
漣「さ、さぁ……孕んでる間は元に戻らないんじゃないです? 」
雲龍「なるほど……そうね、それが正解な気がする。あなた凄いわ」
漣「は、はぁ」
叢雲「…………どこに深く頷く理由が有ったのよ。漣ですら困惑してるじゃない」
< 宴は宴ですし? >
提督「宴、宴だぁぁぁぁ! 」
加賀「ほう……気分が高揚します」
高雄「それはいつもじゃ……クリスマスも年末も年始もあるのに」
愛宕「お金はあるものねぇ」
瑞穂「そういうことではないと思いますけれど」
叢雲「それもいつものことじゃない。で? 今日の理由付けは何? 」
明石「ははっ、理由なんて要らないじゃないですか、ねぇ? 」
江風「やー、構いませンけども……時々サバトになってンじゃン? いいンです? また誰か潰されるンでしょ? 」
< 堕ちたのか思い出したのか刻まれたのか >
海風「それでその後はあの人と誰かが別の儀式始めるんでしょ? 」
江風「いや、それ……まぁ、そうか」
海風「それに潰されるのは大体江風か明石さんだし、いいの」
明石「何もよくないんですけど……
あの人に抱かれてから加速度的に似てきてません?
誰とは言いませんが」
雲龍「うん? 何か言った? 」
< 今はまだ、答えなんて出せない闇の静寂で >
山城「……寄越しなさい」
龍田「煙草、嫌いでしょう? 」
山城「嫌いなもの、嗜んじゃいけない決まりでも? 」
龍田「無いわねぇ……はい」
山城「フ-……火点けるの、上手いじゃない」
龍田「あきつちゃんとかあの人がいるから」
山城「妬けるわね…………本音よ? 」
龍田「じゃなきゃ火なんてあげない。…………はぁ」
山城「…………」
龍田「…………」
山城「…………月、綺麗に見える? 」
龍田「見えない。……煙が、あるから……フ-」
ありがとうございました
乙
乙です
< クイズ! 身近な人の100のこと! >
漣「ってーことでぇ、皆さんにはご主人様の回答内容を予想していただきまぁす」
提督「くっそやる気無さそうな声だな、っていうか俺仕事中、ここ執務室」
漣「第一問じゃじゃん! ご主人様の好きな体位は? 」
提督「は? 」
愛宕「バック? 寝バック? 」
Littorio「騎乗位が多いと思います」
加賀「側位ね。いつもいつもそれでキスをさせて、まったく」
漣「はい、答え」
提督「そりゃ勿論対面座……何なのその意外って顔」
< 終わりがそもそもどんなときなのか分かりたくないという矜持 >
Littorio「まぁ、ときにはね、駆け引きなんて無い純粋な恋愛もしてみたいと思うこともありますよ」
天城「疲れる恋愛、なんて遠い世界の話だと思っていましたよ」
加賀「その疲れが心地良く感じてきてはお仕舞いね」
江風「じゃあ加賀さンはもうお仕舞いなンじゃ……」
加賀「始まってもいないもの、いいの……………………いいのよ、これで」
< 南瓜と言いたいところですが >
提督「冬至といえば柚子湯なわけだよ」
高雄「また片付けが面倒なものを……ぅん」
提督「これ、柚子かな」
高雄「はぅ……そう、思う? 」
提督「思わない、思わないけど……好きだよ、高雄のこと」
高雄「脈絡……いえ、そんなものはいいけれど…………そう、私も、好き、あなたのこと」
提督「ん」
叢雲「柚子とアレなんて間違えるわけ無いじゃない。馬ッ鹿じゃないの? 」
海風「そうだね。…………最大の問題は海風と叢雲がいる大浴場であんなことしてることだけど。
そう、特に海風の、目の、前で、ねぇ? 」
明石「知りませんよもう……知りませんったら」
< ? 当然あなたも食べるでしょう? >
加賀「結婚式のケーキ、あるでしょう。あの大きい」
天城「はぁ。共同作業のよる入刀、なんていうやつですね」
加賀「あれ、全部は食べられないのよ。台座があるの」
天城「当然では? あのサイズが全てスポンジだとまともに立ちもしないでしょう」
加賀「はぁ……夢が無いわね、あなた」
天城「そんな夢は結構で……仮に全部可食部だとして食べられます? あれ」
< いつもの >
雲龍「そもそも初めての共同作業って婚姻届では? 」
天城「知りませんよ。機会なんて永遠に来ないでしょうし」
雲龍「……」
瑞穂「み、瑞穂はどうせなら誓いのキスを初めての、にすればいいと思いますけれど」
明石「神前ならできないんじゃ」
海風「ケーキも無さそうですしね」
叢雲「あら、最近は和洋折衷でできるところもあるみたいだし、
三々九度が共同作業みたいなものじゃないの? 」
提督「そういうこと俺の目の前で……いや、そんな甘んじて受け容れろみたいな顔されても」
< 前提と逆転と生き甲斐と自己とそれから >
加賀「目的意識、何てものが皆無だからこそ強いのよ、私は」
瑞穂「そうは思いませんけれど」
加賀「ふぅん? 私に何か目的や目標何てものがあると? 」
瑞穂「強い自分でいる、強くある為に己を律する、それだけでも目的でしょう? 」
加賀「それは手段よ。目的から逆転すらしていない最初からの、手段」
瑞穂「はぁ」
加賀「赤城さんやあの人に見ていてほしい自分っていうものがあるのよ」
瑞穂「それがもう既に目的でしょう? 」
加賀「いえ、だからそれは私が私たる所以であって…………うぅん、伝わらないわね、きっと」
例によって暫くいなくなるかもしれません。
普通に出てくるかもしれません
ありがとうございました
お疲れ様です。
待ってます。
乙
乙
乙です
< need? exist? >
高雄『聖夜というか静夜というか星夜というか……性夜というか』
愛宕「ん、んん? たぶんどれも間違いじゃないわねぇ。
一番遠いとしたら確実にHolly Nightだけど』
高雄『罰当たりな』
愛宕『そうね』
高雄『ええ』
愛宕『……」
高雄『……』
愛宕『…………神様、要る? 』
高雄『誰かにはいるでしょう? 存在を根本的には否定しませんよ、私でも』
< 一夜か二夜明けて >
叢雲「ん……」
提督「お嬢様、痛くはありませんか」
叢雲「大丈夫。……髪、触り慣れてるから」
提督「ま、そうですね。…………バレッタでいい? 」
叢雲「いい」
提督「ん」
漣「クリスマスとかより過ぎ去った後の方がゲロ甘な件についてー……いや、
単に漣の髪に弄り甲斐が無いからかもしれませんけどー? 」
江風「誰に言ってン……そンな顔で見ないでくれない? 」
< 一応起きてはきた >
江風「」
叢雲「何? この草臥れた残骸。土気色通り越してるように見えるけど」
漣「そりゃご主人様にセットしてもらった上機嫌の叢雲ちゃんに比べたら江風なん……ほんまや」
海風「飲んだら飲んだ分だけ死に体になる馬鹿な妹」
叢雲「ふぅん、昨日はそんなに醜態晒してなかったと思うけど」
海風「見てないだけじゃない? 海風もあの人の隣にずっといたから知らないし」
叢雲「私は加賀と天城と飲んでたし……誰? 」
雲龍「私は早々に床に着いたわ」
瑞穂「瑞穂と明石さんも知りませんよ」
叢雲「…………はぁ」
江風「」
Littorio「あなた…………結局一人で飲んでも潰れるのね」
< 遅れてカクテルでも嗜みながら >
提督「女の子サンタってさ」
加賀「ええ」
提督「もう完全にその子自身がプレゼントだよなぁ」
加賀「そうね」
提督「うん」
加賀「……」
提督「……」
加賀「……」
提督「……何でさ、今、ミニスカサンタなの? 」
< それが逃げだと分かっていても >
加賀「肝心なときにあなたが私以外の女と遊んでいるからでしょう、莫迦」
提督「おう……おう? 正論だけど言いたいことはそれじゃない」
加賀「心に留めておきなさいね。……ところであなた、蛇婿の話はご存知? 」
提督「ん? そりゃまぁ、この国どころかアジア圏でもメジャーな民話の類だろう」
加賀「そう……あなた、それでいう人間の嫁よね」
提督「その場合お前らは退治される場合もあるが」
加賀「構わないわ。あなたに拒まれるなら結果は変わらないもの」
提督「…………」
加賀「…………あ、そのボトル」
提督「はいよ。…………しまらなすぎない? ねぇ? 真面目な顔続けられないぜ? 俺」
< 或いは願い >
龍田「死んでしまったらね、もうあなたのことを思い出すことも、
あなたの為に祈ることもできないのよ」
あきつ丸「知らんな。思い出されたいとも祈られたいとも思わん」
山城「あなたは愛されたいだけだものね。それ以外なんて要らない死にたがり」
GZ「愛されていた、という実感を持って死にたいということか」
山城「分かるじゃない、あなた」
あきつ丸「ハンッ、つまらんことを。
…………ま、つまらんことこそ必要な自分にうんざりするのは、確かだが」
ありがとうございました
乙です
乙です
< まぁ、大掃除とかするだけ >
提督「負けだと思うんすよ、私は」
高雄「それは普段から倉庫を整理している者の台詞ですね」
提督「うん。…………何でこんなものがあるんだろう」
高雄「それは? 」
提督「何年も前の馬券。しかも勝ってる」
高雄「はぁ、幾ら? 」
提督「三万と少し」
高雄「それならマイナス二万円ですね。今年の有馬では一万と少しでしょう? 」
提督「友達がな。…………要る? 」
高雄「要りませんよ。さっさと片付けてくださいね。
まさかこれを全部大湊まで持っていくつもり? 」
提督「んなわけにはいかねぇけど……いかねぇけど、うーん? 」
< 這い寄った蠱毒 >
雲龍「まったく、大掃除なんてものが必要なんて不便ね」
天城「それは雲龍姉様の持ち物が少な過ぎるからです」
雲龍「男と愛と身嗜みと最低限さえあれば女は生きていけるのよ」
天城「間違ってはいないですけれど」
瑞穂「いやいやいや……九割がたが服と小物と雑誌の持ち物で女、というのは間違いですよ、天城さん? 」
<主張する >
天城「しかしその中に鎮座するこの
瑞穂「一輪車」
雲龍「? 」
天城「まぁ、お料理と水彩画以外で目に見える数少ない趣味ではありますけれどね」
瑞穂「違和感甚だしいです」
雲龍「そんなこと言われても」
瑞穂「明石さんにも少し見習ってほしいですよ。
私物が少ないなんて宣いながら図面だとかメモを入れた段ボール、
瑞穂の服より多いですからね?
瑞穂だって人並以上にお洒落には気を使っている自負があってーーーー
天城「……だそうですよ」
雲龍「あれ、あなたの掃除から逃げてきただけね」
明石「ははは……」
< 少なくとも中身を知られないところで >
江風「大掃除ってもこの前荷造りしてるみたいなもンだし大したこと無いよな」
海風「その割に散らかってるけど」
江風「いーンだよ。菓子の袋とかそンなのすぐ捨てられるし」
海風「それ荷物が多いより始末に負えないよね」
江風「ンー……」
海風「まったく、これだから江風は。私がいないとそのうちモテなくなるよ? 」
江風「別にモテなくてもい……待て待て待て、誰にどこでモテてるンだ? なぁ、姉貴ー? 」
< 私が死んだ日。壊れた日たも言う >
雲龍『あなた完全にメスの顔じゃない。今更何言ってるのよ』
天城「あれを言われたときに思いましたね。
あぁ、あの天然気味で優しい姉様は殺されたんだなって」
提督「ノ、ノーコメントで、うん」
< 最後には蜜柑でも載せて >
漣「やー、Littorioさんタッパあっていいですねー。
漣じゃあ全然届きませんもん」
Littorio「はぁ。注連飾りなんてものをする意味があるとは到底思えませんけど」
明石「確かにこの面子でねぇ……」
叢雲「まぁ、一応軍事施設だし。見せなきゃいけないポーズってものがあるのよ」
瑞穂「Littorioさんの容姿でそんなことを言う方がよっぽどおかしいですから」
加賀「叢雲? 準備、できたわ」
叢雲「はいはい」
Littorio「? 」
漣「来年も突きますけどぉ、鏡餅したいんですって、そりゃあもうでっかいの」
瑞穂「えぇ……」
Littorio「なるほど。余程此処らしいイベントね。
…………それにそっちの方が、きっと楽しいし」
ありがとうございました
乙です
乙です
< まさか、言わせるの? >
提督「ふぁ……やる気出ねぇ」
高雄「一体いつになったら出るんです」
提督「やる気ってのは唐突に湧き上がるものなんだよ、俺の場合」
高雄「だから、それはいつです」
提督「恋はいつも突然に、ときめきはいつも刹那の内に」
高雄「……いつです。溜まってるんですよ」
提督「高雄の肉欲? 」
高雄「あなたの仕事」
提督「…………」
高雄「…………」
提督「…………ちょっとも? 」
高雄「はぁ…………私は、溜まっているから早く終わらせて、と言ったの。分からない? 」
< 胸に聞こう >
提督「ってもなぁ……高雄が目の前でベリーダンスでもしてくれる頃には、出るよ? 」
高雄「つまり凄まじくやる気が出ない程煮詰まっている、と」
提督「そうとも言う。……しないの? 」
高雄「できませんよ、雲龍さんじゃないんですから」
提督「そうか。……やるわ」
高雄「ええ」
雲龍「抗議してもいいわよね? 酷過ぎない? ……ねぇっ! 」
< いや、実際そんなことも無いんですがね >
提督「そうか? 」
高雄「さぁ? 」
雲龍「まったく……ベリーダンスといえば」
提督「うん? 」
雲龍「高雄、できる? アイソレーションみたいな動き」
高雄「残念ながら……基本とはいえシュミもアンジュレーションも一通りは」
雲龍「だと思った」
提督「馬鹿にしてる? 」
雲龍「まさか。尊敬してるのよ、本能の強さに対して」
提督「はぁん?」
江風「全く単語の意味は分からないけど取り敢えずエロい動きなンだなってーのは分かるよ、うン」
< 違う >
漣「そーいや訊いてみたかったんですけどね」
愛宕「なぁに? 」
漣「ご主人様が女だったらどうです。友達? 腐れ縁的な悪友? 他人? それとも嫌いな相手? 」
愛宕「ん? んんっ……どういう関係だとして? 」
漣「まぁ……ご主人様がいて、同じ男に依存しているとしましょうか」
愛宕「なるほど。…………私みたいな女? 」
漣「つまり? 」
愛宕「存在が、そもそも許せない」
漣「ははぁ…………自分はオンリーワン、みたいな?」
< 誰だこの完璧超人 >
叢雲「愛宕みたい、ってのは置いといて、どんなやつよ」
雲龍「アレの大きさからして胸が大きくて」
加賀「高身長ですらっとしていて」
天城「綺麗な黒髪と真黒の瞳で」
高雄「顔立ちが無駄に整っていて」
Littorio「積極的で朗らかでいながら心が弱くて」
明石「それでいて芯があって」
海風「自分の弱さを許せない完璧主義の、女? 」
瑞穂「そんな女がいたら、提督、抱きたいでしょう? 」
提督「そりゃお前当たりま……何か微妙な話だな、自分だと思うと」
< マジ >
提督「や、でもそんな俺の理想みたいな女の子いたとしてさ、認める? 」
愛宕「私はそもそも存在が許せないって言ったけど? 」
高雄「殺します、刺し違えてでも」
加賀「仰ぎましょう」
雲龍「ええ」
Littorio「ふふ、引き篭もってしまうかもしれませんね」
明石「……普通に自己嫌悪」
海風「誰であろうと、挑みます」
天城「…………反応はどうあれ戯れの仮定………はぁ」
ありがとうございました
お疲れ様です。本年もありがとうございました。どうぞ、よいお年をお迎えください。
乙です
良いお年を
< 何でもない >
Littorio「んっ……いやらしい、手つき」
提督「あぁ……」
Littorio「あぁ……そんな、ヤり方、ある、っんだ」
提督「……」
Littorio「ぃぃ……いいっ、です」
提督「……」
Littorio「あはっ、それ、そっ、れが……っ」
提督「ふぅ。…………蕎麦打ってるだけなんだけど、何なの? 」
< 寧ろ強く今年を思い出す一連の流れ >
Littorio「いえ、蕎麦打ちなんてもの見たことが無かったので」
提督「それにしては……うん、久々の割に上手くできたかな」
Littorio「これから切断? 」
提督「すぐ切らないと乾燥しちゃうからね」
加賀「準備、できてるわよ」
提督「ん。……俺も研ぎたかったんだけど」
高雄「お鍋も茹だっていますから。いつでもどうぞ」
瑞穂「お店じゃないのですからこんな本格的に……いえいえいえ」
愛宕「天麩羅も各種用意できてるわよー」
叢雲「年忘れ……年忘れ? 」
< 今年も少ないしもう何か勝手なこと宣っちゃう >
雲龍「もしあなたが男で、ここの面子に求められて結婚したら、どう? 」
瑞穂「高雄さんは、取り敢えず愛が重そう」
雲龍「ええ」
瑞穂「愛宕さんは毎日求められて、死にそう」
雲龍「ええ」
瑞穂「雲龍さんは、自明」
雲龍「ええ」
瑞穂「天城さんは……普段と他のときで面倒さが段違い」
雲龍「ええ」
瑞穂「加賀さんは……んぅ? 」
雲龍「どう? この玩具」
天城「知らないですよ……でも瑞穂さん? 何故に天城だけ推測ではないんです? 瑞穂さん? 」
< まぁ、大体来年もきっとこんな感じ >
瑞穂「えへへー」
江風「えへへー」
海風「はぁ」
明石「何か瑞穂さん幼くなると可愛いですね」
瑞穂「んぇ? ありがとっ」
漣「あざとい! 八十点! そしてあったかい! ぬくもり! 」
海風「江風もこっち。漣みたいに抱っこしてあげる」
江風「あン? 」
加賀「鶏天また揚がっ……何、してるの? 」
来年もよろしくお願いします
今年もありがとうございました
乙です
あけましておめでとうございます。
今年もお願いします。
2016年……吉
2017年……末吉
2018年……?
< 園か畑か巣窟か >
龍田「改めてあけおめことよろ~ 」
山城「はいはいよろしく。できれば今年は少し静かにしなさいね」
龍田「善処はするわぁ」
あきつ丸「山城こそ程々にな。……フ-」
扶桑「頭痛い……あなたたちよくあれだけ飲んで騒いで平然としてるわね」
龍田「年季? 」
山城「違うわよ。…………これは? 」
鈴谷「」
龍田「死体? あきつちゃんお持ち帰りしていいわよ」
あきつ丸「自分は理性が弱い。遠慮する」
龍田「あらそう残念ね」
扶桑「何が残ね……理性? 」
< そーいう場所 >
時雨「今年はやらないのかな、羽子板」
春雨「やってもいいけど墨は無いね」
時雨「あれが好きな人なんていな……うーん」
春雨「誰のこと考えたの? 」
時雨「誰ってそりゃ……大体のヒトだよ。違う? 」
< 大体2kg×5回っすねハハッ >
提督「何で新年早々餅搗きなんだよ。かったるいにも程があるんだが」
加賀「餅搗きは新年と相場が決まっています」
提督「どこの相場だ。……似合うな」
加賀「はい? 」
提督「餅搗きのスタイルなんて知らねぇけどさ……やたら似合う」
加賀「そう? 」
提督「戦闘衣からして割とそれっぽいんだけどな」
加賀「そうかもしれないわね。でもありがとう」
提督「…………」
加賀「…………」
提督「…………何キロ? 」
加賀「十キロ程」
提督「」
ピョン吉……?
今年もお願いします。
ありがとうございました
あけましておめでとうございます。
乙です
ピョン吉w
乙です
< 自分が言うことでもないが >
漣「そーいや初詣なんて行ってませんね」
提督「お前もコミケ行ってねぇだろう」
漣「や、さすがに規模っていうか近さが違いますし? 」
提督「まぁ……どうせ新年の挨拶は帝都だし、そのときでいいかなって」
漣「今年は? 」
提督「高雄と愛宕でも連れていくさ。階級と実績があるやつじゃないと駄目そうだし」
漣「それで前回はおまけの加賀さんが本命だったんですよね? 」
提督「違わないけど違う。……つーかそれ誰に聞いた? 」
漣「加賀さんですけど? 初めて映画デートしたって自慢してましたよ」
提督「あっそう。あいつも可愛いとこあ…………何でそれでもこいつら仲悪くないんだろう。割と謎だな」
< betterとかbestとかそういうことじゃなくて >
Aquila「現実は甘くありませんでしたね~ 」
GZ「あん? 」
Aquila「可愛い女の子ばかりのちょっと肉体的に辛いだけのお仕事だって聞いてたのに」
GZ「それはお前……間違ってはいないだろう」
Aquila「肉体的どころか精神的にも重労働で肝心の女の子は変にやさぐれていたりしますけどねぇ」
GZ「そもそもおまえだって何も求人広告を見て志願したわけではあるまい」
Aquila「ですけどー、ねぇ? 」
WS「あら、私は祖国の為に生きていられれば満足よ。
今のこの状況がベストだ、とは言わないけれど」
Aquila「さっすがお利口さぁん♪ 」
WS「あなたが適当過ぎるの、能天気」
Aquila「えー? 」
GZ「まったく……」
WS「……………………それに、ま、伯爵とも出会えたわけですしね。ついでにあなたとも」
< いや、是非聞いてみたい気もする >
WS「しかし……新年とはいっても私たちの闘志をさらに固くする素晴らしい訓示を聞いた後は普段通りなのね」
赤城「まぁ、特にすることもありませんし。弓でも引きます? 」
WS「遠慮しておきます。……あなたはあぁいう訓示、得意そうね」
赤城「そうですか? 私の場合あそこまで眠たくならせる程素晴らしいものは無理ですけど」
GZ「乾杯の音頭の方が得意だものな」
赤城「ええ、それが私の誇りですから」
WS「人望のあるあなたらしい。…………でも確かに好ましくは思うけれど、誇りなのはどうかと思うわ」
< STGトークでもしていたところ >
提督「艦船擬人化ゲームってのが流行ってるらしいじゃん? 」
漣「艦船……擬人化……うっ、頭が」
提督「あん? 」
漣「や、何でもねぇですよ。様式美っていうか何ていうか。もうやりませんよ」
提督「そうか。……流行ってるらしいじゃん。な? 」
明石「どこかで聞いたような覚え……うっ、頭が」
提督「……は? 」
< 本当に不思議がるような瞳で >
高雄「私は特に何もありませんけど」
提督「あ、そう」
漣「ちなみに高雄さんは、これです」
高雄「はぁ、こちらでも黒髪なんですね。…………赤目じゃない」
提督「俺は高雄が好きだよ」
高雄「私もですよ。…………でもそうじゃなくて」
提督「うん? 」
高雄「…………いえ、それでいいです。あなたが赤い目でも好きでいてくれてよかった」
提督「あぁ」
漣「あぁ……とか勝手に黄昏気味に完結すんなってーの。
あまつさえ流れで肩抱いて見つめたりすんな! 」
< 真剣そうな顔が読めない >
提督「あぁん? 文句ある? 」
高雄「…………」
漣「別にどこで盛ろうと構いませんけどね。
新年早々のティータイムではやめてください」
提督「へーい。……デカい」
高雄「…………」
提督「さすが二次元」
漣「高雄さんも大概ですけどねぇ……うん? 」
高雄「…………この衣装、売ってるんでしょうか」
提督「!!!??!!?!!!? 」
< 中身を知っていれば尚更 >
加賀「えーっと、私は……浜風みたいね」
漣「ケ、ケモミミもありますよー」
雲龍「ここに」
加賀「何故あるのよ……はい」
明石「無表情って……ちょっとは笑ってください」
加賀「にゃーにゃー」
天城「悍ましい……いえ、ギャップ萌え? が無いとは言いませんけれどね」
< 使用済み >
明石「私は、ははっ、にゃーにゃー言ってる幼女ですねぇ」
海風「はい」
明石「はい、じゃないんですよ。ケモミミなんて海風さんの方が似合うでしょう? 」
海風「あの人を部屋に呼んだとき付けてみたらさすがに勃たない、勃ったらまずいって言われたので」
明石「」
漣「わーお……」
愛宕「……それはもう本当に可愛かったんでしょうねぇ。危機感が再燃する程度には」
ありがとうございました
乙です
< 知っているだけかもしれないけれど >
時雨「優しさ? 勿論意味は知ってるよ」
鹿島「本当? 容赦が無さ過ぎると思うの」
時雨「生憎と接待プレイなんてできる程は上手くないんだ。
ちゃんと僕の辞書には載ってる」
春雨「……ふぅん? 」
時雨「たださ、それ他人が他人の為にするものなんだ。僕は関係無い」
鹿島「……」
春雨「まぁ、それでいいと思うよ。時雨ちゃんはそのままで」
浜風「つくった優しさよりは余程」
若葉「あぁ。……やらない善の方が救いになることだって、世には溢れているんだからな」
< しんみりしたかったのに >
明石「暇ですねぇ」
雲龍「あの人と高雄姉妹がいないもの」
Littorio「帝都ですものね。……でも、あなたは明石と江風がいれば遊べるでしょう? 」
明石「私で遊ぶとかいう世迷言は兎も角天城さんと加賀さんがいれば肉欲も満たせますしね」
雲龍「あの、割と全員揃わないとつまらないわねって……その顔やめて、襲うわよ? 」
< あながち…… >
春雨「でもさ、仮に時雨ちゃんと結婚したら優しくないよね」
時雨「……え? 」
春雨「機嫌がいいときと夜の相手中しか優しくなさそう」
時雨「えぇ……」
浜風「いえ、分かりますけど」
若葉「そうだな。その割に優しく常に構わないと拗ねる」
春雨「そうそう」
時雨「あのさ……いや、本当、何で? おかしくない? 」
< 悪ノリ >
春雨「それでさ、恋人のときのだだ甘で可愛い時雨を返して、とか言われるの」
時雨「もう何も言わないよ」
浜風「愛は変わらないのに態度が変わる女」
若葉「自分を棚に上げたくは無いがそんな女と結婚なんてしたくないものだな」
時雨「君たちね……」
春雨「さすが山城さんの進化前ってだけあるよね」
若葉「あぁ」
浜風「そうね」
時雨「ちょっとさすがにそれは失れ……山城に対してだよ? 」
山城「へぇ……? 」
< ええ! そうですとも! >
時雨「だ、大体それを言うならだよ? 」
春雨「何? 」
時雨「春雨なんて男友達すら刺しそうだし」
春雨「時雨ちゃんだね」
時雨「浜風は一度きり、ってのからいつの間にか何度でも、永遠に、になりそうだし」
浜風「時雨ですね」
時雨「若葉も痛みを与え合うのが幸せとか言って噛み付いたり嚙み付かせたりしそうだし」
若葉「時雨だな」
山城「まったくね」
時雨「…………」
龍田「まぁ、割とここの面子って救いようないし……私は普通よ? ねぇ? 」
< 話が歪みに歪んでさらに悪ノリ >
龍田「愛されるより愛したい系愛され女子でぇす☆ 」
山城「恋した殿方に全霊を捧げるわ」
鈴谷「取り敢えず仲良くなったらヤっちゃう系ってカンジぃ? 」
扶桑「あの、その……えーっと」
時雨「…………誰? この背筋凍るようなことさせる展開にしちゃったの。怖気走るんだけど」
< 反 >
龍田「まぁ、山城と鈴谷はそれっぽいけど」
鈴谷「は? 」
あきつ丸「あ? 」
鈴谷「龍田にやれって言われたんだけど? 」
あきつ丸「余程龍田の方がそれらしいな」
鈴谷「うんう……うん? 」
あきつ丸「何か? 」
鈴谷「はい? 」
扶桑「…………鈴谷、あなた熊野以外にも気を付けた方がいいわよ。主に、自分の行動」
< まるでそう、毒花咲き誇るように笑み深く >
提督「殿……閣下。大湊に行くこと、謹んで拝命致します」
「左様か。よくぞここまで悩んだものよ」
提督「それは私の不徳故、御容赦を」
「はは。……責とは、まことつまらぬものよな」
提督「…………」
「それが何であれ、自由には生きさせてくれぬ」
提督「…………」
「尊き血筋などと言われてはいるが、
しかしてただ偉大な先祖の栄光に守られた目端の利く小者」
提督「…………否定、するのですか。人類の発達と、この国の犠牲を」
「まさか。それ程余が大きいなどと囈語は申さぬ」
提督「…………」
「だがだからこそ……卑小な人間の一人であるからこそ、余は駒がほしい。
余の理想に共鳴するでもなく、裏切るでもない。
ただ己の欲望の為に必死になれる者が」
提督「…………」
「…………」
提督「…………今ならあなたに不遜な言葉を投げ掛けてみたいですよ、殿下」
「だろうな。……殿下、と呼ばれるだけで十分に余は、いや俺は、不快に思うが」
< 割と悪くない別室 >
愛宕「まっさか迎え兼接待役があなたなんてねぇ」
大淀「私も辞退したいところではありましたよ、本気で」
愛宕「それはそれで傷付くわぁ」
大淀「つまらない嘘を。……明石は元気? 」
高雄「それこそ知っているくせに」
大淀「……これでも友人のことは大切にする方ですから。
勝手にプライベートを覗くなんてこと、しません」
愛宕「嘘? 」
大淀「本音」
高雄「それが嘘? 」
大淀「それも本音」
愛宕「、という嘘? 」
大淀「だから
あきつ丸「やめておけ鬱陶しい。…………それだけ楽しめていれば十分でありましょうよ、まったく」
< いや、本当お遊びですから、ええ >
鹿島「他人を自殺の理由にする程落ちてなんていません」
龍田「本当? 教え子が沈んでから死にたがりに見えるけど」
鹿島「彼女たちは私の為に死んだわけではありませんから」
龍田「あなたの所為で死んだんだものねぇ~ 」
鹿島「ッ…………そ、うです」
龍田「それで自分の理想に目覚めたですって? 笑わせるわね。コメディアンでも目指してるの? 」
鹿島「理想が成った暁には、道化にでもなりましょう」
龍田「馬鹿ね。あなたの理想なんていう彼岸が現実になったら、そんなこと許されないじゃない」
鹿島「だから! それはーーーー
時雨「……あれ、何に見える? 」
山城「甘ちゃんのいい子が世渡りだけは上手いクズ女に挑んでいるところ」
赤城「勝てないと分かっていて我を認めさせたい矮小な存在」
春雨「えぇ…………どっちがマシ? 」
浜風「さぁ? …………どっちも最低ですけど、赤城さんが珍しく直裁なことを言う分、赤城さんでは? 」
< 他方からの逆説の逆説の正対の >
Aquila「まぁ、ようは遊んでるだけですよねぇ~ 」
GZ「片方だけがな」
WS「つまり私と伯爵みたいなものね」
Aquila「どっちがどっち? 」
WS「私があちら」
GZ「それでは私がこちらというわけか」
WS「ええ」
Aquila「それですねー」
GZ「…………」
WS「…………」
Aquila「……ふふ」
GZ「私たちは双方理解しているだろうが……Aquilaはどっちに賛同していると思う? 」
WS「難問ね。…………どちらの方が私に不利かしら」
< (中略) >
「ここで新たな問題が噴出する。人類は、我々は果たして母なる海の魔物に敗北したのか」
提督「…………」
「勝利し続けている、などというのはさすがに無知な戯言だが。……さて、どうだ」
提督「…………さぁ。私も無知故、お答えできる程のものは持ち合わせておりません」
「それこそ戯言を。……__少将」
提督「はっ」
「君は矛盾している。この国の犠牲が積み上げた情報を知りたがりながら、
それでもなお自らは安全圏で心を許した者のみと生きたがる」
提督「……それに関しては、返す言葉もございません」
「あぁ。……ぶくぶくと肥えた無能どもとてそこまでは欲深くはないであろうよ」
提督「…………」
「…………選べ。選ぶということを、選ぶのだ。選び続けよ。
それしか、汝が望むものを手に入れることなど、できまいよ」
< ある種尊敬混じりの呆れ >
提督「よう、終わったぞ。……久し振り」
愛宕「おかえりー」
高雄「帰りましょう」
大淀「お久し振りです。……あなたと話すのが一番楽なんて世も末ですね」
提督「そりゃあ末だろうしな。いや、年始か」
あきつ丸「くだらないことを。……それで? 」
提督「うん? 特に言うことは無ぇよ。
俺は殿下に年始の挨拶を述べただけだぜ?
なんならお年玉でもくれればよかったが」
高雄「……はぁ」
愛宕「……うーん」
あきつ丸「……ハンッ」
大淀「……ここまできて戯言を宣うなんて、あなたくらいですよ、本当」
< ここぞとばかりに >
提督「まぁ、真面目な話するとさ、疲れて甘いもの欲しくなるし。そんな感じで? 」
大淀「この三人は兎も角私はあなたにそんな感情持ち合わせていませんよ。嫌ってもいませんが」
提督「知ってる」
あきつ丸「いや、待て待て、何故自分も勘定に入れる」
高雄「それは
愛宕「ねー? 」
大淀「ええ」
あきつ丸「提督殿のことを嫌ってはいないが自分はそもそも鈴……忘れろ」
愛宕「へぇ? 」
高雄「なるほど」
大淀「まぁ、これは兎も角として明石さえ無事なら干渉はしませんよ」
提督「だそうだ。……で? 好きなの? 愛してるの? もうヤったの? うん? 」
ありがとうございました
乙
おつ
乙です
< ヒトの暖かさの裏にはいつだって氷河 >
龍田「そういえば実際どうだったの? 死体」
あきつ丸「どの死体のこ……忘れろ」
龍田「ん。……あれ、私に恋してた、あれ」
あきつ丸「あぁ、刺殺体だ。自分たちも死体に傷を付けたかったわけではない」
龍田「ふぅん? 私は銃って聞いてたんだけど」
あきつ丸「参列は叶わずとも一応面会の時間は設けられたはずだが。それに説明も」
龍田「興味無いもの。今だって単にふと思っただけ」
あきつ丸「冷たい女」
龍田「ええ。…………それとも、泣いて縋る方が、好み? 」
< 錯覚だって現実なのだと >
あきつ丸「フ-……一般的には、そうだろうよ」
龍田「そうかしらねぇ……フ-」
あきつ丸「ま、それこそ今更な話だ。自分たちは提督殿のように陽の下を謳歌できない」
龍田「あの人の隣を歩くこと以外では」
あきつ丸「……あぁ。或いはそれも錯覚かもしれんが」
龍田「……」
あきつ丸「…………ここにも、寄っていくみたいでありますよ」
龍田「フ-…………そ、ちゃんと、話せるかしら」
< 果実の邪魔なとき >
加賀「死ぬ程寂しくて愛してほしいときにあの人の身体と隙間ができ
雲龍「自販機下に転がった小銭を拾うとき」
加賀「……」
天城「……姉様」
< 説明はしにくい >
提督「あ」
愛宕「うん? 」
提督「そういや俺ツイスターゲームなんてやったこと無いな」
愛宕「無いの? 」
提督「無いな。つーかガタイの分でたぶん即行で負ける」
愛宕「あなたとやると押し潰されそうだから私も嫌ね」
提督「うん。…………でもあれだな、お前とか高雄がやってるのを見るのは楽しい気がする」
愛宕「気がするだけにしておきなさい。……でも男の人って不思議ね」
提督「? 」
愛宕「もっと凄いことしてるのに、あんなソフトなお遊びも見たいだなんて」
提督「や、それはお前、なんつーか……うーん」
< 誰にとっての禍福か >
愛宕「そういえば山城って大尉じゃない、扶桑も」
高雄「そうね」
愛宕「大湊に来る可能性割と高いじゃない」
高雄「ええ」
愛宕「あの人のこと、憎からず思っているじゃない」
高雄「どんな反応かは別にしてね。…………あなたの言いたいこと、分かってる」
愛宕「ええ。次にもし指輪がくるとしたら…………きっと山城よねぇ」
< 取り敢えずは、今年のことだけでも >
提督「よう」
龍田「あら、おはよう」
提督「ん」
龍田「…………」
提督「…………」
龍田「…………何て言えばいいの? 」
提督「遅れたけどあけおめー、とか? ……まさか抱いて、なんて言わないだろう? 」
< 自嘲と諦念を喜劇で包み >
龍田「そうね。……ふふ、でももう本当に言えなくなっちゃった。
そんなこと言われたら今更言えないわ」
提督「卑怯で悪いね」
龍田「んーん。……あれ、最高の結果」
提督「俺はその代わり北国への赴任が早まった」
龍田「やっぱりヤる? 」
提督「お前の身体と赴任じゃあ釣り合わない」
龍田「傷付くわぁ」
提督「ばーか逆だよ。…………来たい? 」
龍田「さぁ? 天龍ちゃんもいるしあきつちゃんとは早々会えなくなるだろうし。
それなりにここで築いたパイプだとかコネもあるのよね」
提督「分かった」
龍田「何が? 」
提督「お前が臆病で流されたがりってこと」
龍田「ッ……あはっ…………とうにもう、知ってるくせに」
< 自作で欲情するのが一流と言われるものだが >
江風「そーいや雲龍さンって無駄に言語センスあるじゃン」
雲龍「そう? 」
江風「あとゲージュツ的センスもやたらある」
雲龍「ん……それで? 」
江風「いっそ表紙とか扉絵とか挿絵も自分で描いて官能小説でも書けば? 割と売れる気がする」
雲龍「……」
江風「……? 」
雲龍「ん…………官能小説……ほう」
天城「また余計なことを……」
< ユメ >
江風「や、でもさ」
天城「はぁ」
江風「エロい意味だけじゃなくて単純に雲龍さンの書く本って興味無い? 」
天城「まぁ、無いとは言いませんが」
江風「ストーリーテラーの才能があるかは知らないけどさ、
素地が現代なのかミステリなのか日常系なのかいっそファンタジーなのか」
天城「む……」
江風「で、書くとしたら、どんなの? 」
雲龍「あくまで書いてみたいもの、よね? 」
江風「うン。軍なのか会社なのか学園なのかでもいいよ」
雲龍「そんなの一択」
江風「へぇ? 」
雲龍「普通に生まれて普通に学生になって普通に恋をして普通に結婚して普通に年経て普通に、死ぬ」
天城「あぁ……」
江風「なるほど。…………官能小説? 」
< 実際自分を基にすると社会派小説になり得る気が >
雲龍「ま、そんなもの知らないからきっと書けないでしょうけれど」
天城「あぁ……」
江風「ストップストップ。そンなマジトーンは勘弁」
雲龍「そう……まぁ、戯れに官能を主に書いてみるとしたら」
江風「うン」
雲龍「今の気分だと普通のOLが取引先の男に辱められるのなんていいわね」
天城「……今の気分? 」
江風「……普通のOL? 」
雲龍「あぁ、この反応がやっぱりしっくりく……我ながら変に順応してるわよね、きっと」
ありがとうございました
乙
ちょっとRで書かれる事を期待した
< 格付けしあう何たら何たら >
漣「今回のテーマは“ 女に嫌われる女 ”! 発表者は江風! 」
加賀「へぇ」
雲龍「ふぅん」
Littorio「ふふ」
叢雲「楽しみね」
瑞穂「ええ」
江風「は? いや、あの、えっと…………いじめ? 」
< 違うよ? >
漣「いーえー? これは単に江風と皆さんの溝を埋める親睦的お遊びだよ? 」
江風「うっそつけ。何でこンなこと毎度思い付くんだよ。
寧ろこれで溝掘り下がりまくるわ」
漣「高雄さんと愛宕さんがいないときこそって感じで? ……そうなんです? 」
加賀「いいえ。面白そうね」
雲龍「興味あるわ」
Littorio「上位に置いた人とは掘り下がりませんよ」
叢雲「別に下に置かれてもこの面子なら堂々と罵るし」
瑞穂「よもやこんな方たちに負けるわけ」
漣「ね? 」
江風「いや、あのさ…………これ、本当いじめじゃない? うン? 」
< 阿吽 >
江風「つ、つーか何? そもそも江風って皆と溝あるの? 」
加賀「……」
雲龍「……」
Littorio「……」
叢雲「……」
瑞穂「……」
江風「」
天城「……そんなにいじめないであげてくださいな」
海風「これでも繊細なんですよ? 」
明石「お二人の方が酷いような……いや、本当仲いいですね、マジで」
< いつもの私たちに >
提督「やあやあ諸君お久し振りです」
愛宕「ただいまー」
高雄「お変わりなく? 」
江風「きゅ、救世主! 」
愛宕「うん? 」
高雄「分かりませんけれど分かります。……でもですね」
提督「今日の玩具これ? 混ぜて? 」
愛宕「即ベッドでもいいわよ? 」
江風「」
高雄「はぁ。…………取り敢えず、ただいま? 」
< せめて複雑な顔と言ってもらいたい >
あきつ丸「それで? 提督殿の真意は掴めたか? 」
龍田「んー……微妙」
あきつ丸「そうか」
龍田「好きな男の心が分かるなんて、どんな女だって望んでるわよ」
あきつ丸「違いない。…………お前はバイか? 」
龍田「いいえ」
あきつ丸「山城は」
龍田「扶そ……レズ寄りのバイ」
あきつ丸「自分は」
龍田「レズ寄りの、バイ」
あきつ丸「鈴谷は」
龍田「ノーマル」
あきつ丸「…………」
龍田「…………こんな妙な悪巫山戯でやたら落ち込んだ顔されても困るんだけどぉ? 」
< 好きな相手が偶々…… >
時雨「そもそもあれだよね、バイとかノーマルとかじゃなくてさ」
あきつ丸「? 」
時雨「龍田の提督と天龍に対する好き、が別物なだけだし」
龍田「そうね」
時雨「山城は提督と扶桑が好きなだけだし」
龍田「ええ」
時雨「あきつさんは提督に対して負い目を感じて鈴谷に逃げたいだけだし」
あきつ丸「」
龍田「あはー……」
山城「何ピンポイントに抉ってるのよ……あと、私が、何ですって? 時雨? 」
< それでも割と気になるものです >
提督「ところでさ、ノンアルって運転しながら飲んでもいいんだよな」
高雄「まぁ、アルコールは有りませんし」
提督「良俗的にどうなのってのは別としてそうだよな」
高雄「ええ」
提督「でもあれって匂いどうなの? 勤務中に飲んでも怒られないレベルなの? 」
高雄「知らないですよ。あなた飲まないもの」
提督「嫌いだし。あれ飲むならそもそも酒を飲まない」
高雄「……」
提督「……」
高雄「……何故、訊いたの? 」
< 人間的クズと塵クズの違いくらい >
愛宕「というかあなた執務中でも余裕でお酒飲んでるわよね」
提督「使ってこそ権力、濫用してこそ権威」
高雄「……人として最低過ぎる」
提督「飲んでるクズより無能なやつが悪い」
叢雲「そういう問題じゃ……そもそも比較対象がお互いにおかしいでしょうが! 」
< 夜も更けつつ心も軽く >
大淀「あの男とまた飲みましたけど」
あきつ丸「そうだな。貴様がいるのは珍しかったが」
大淀「接待役ですし。……何故明石があそこまで入れ込むのかは、分かりませんね」
あきつ丸「貴様も嫌っているわけではないだろう? 」
大淀「まぁ、ルックスもトークも並以上ではあります。女を不快にさせない雰囲気も」
あきつ丸「それで十分だろう。ただでさえ自分たちを素で見てくれる人間など希少どころではない」
大淀「…………惚れやすい明石ならなお、か」
あきつ丸「惚れやすいといえば惚れやすいかもしれないが」
大淀「あんなに下半身で物を考える男なのに」
あきつ丸「下半身脳といえば下半身脳だが…………大淀」
大淀「何? 」
あきつ丸「山城に訊けば分かるでありますよ。
きっと本音とは逆の、周囲からは正しく思える評価を言う」
大淀「…………なるほど」
< グラスを包んだ嫋やかをさらに包み込んで寄り添って >
提督「ポニーもいいな。普段うなじあんまり見せてくれないから」
天城「いつもの自分が好きなんですよ」
提督「俺は今の天城も好きだけど。……どっちかっていうとポニーよりサラブレッド? 」
天城「さぁ? でも、姉様がポニーと仰ったのです」
提督「あいつが結ったのか」
天城「ええ。…………自信が全くないような手つきで、それはもう優しく」
提督「……そっか」
天城「……はい」
提督「……」
天城「……」
提督「……可愛いよ。綺麗なお前も、お前の弱い姉も」
< それも可愛らしいという袋小路 >
天城「ふふ、褒めてもお酒しか出せませんよ」
提督「褒めたか? っていうのは別にしても酒飲んでるんだし十分だろう」
天城「そう? 」
提督「あぁ」
天城「……」
提督「……」
天城「……」
提督「……うん? 」
天城「? ……だからぁ、褒めないと出せませんよ? 」
提督「可愛いっちゃ可愛いけど……めんどくせぇ」
>>209
書きたいと思ったことはあるんですけどね……色んなものを
ありがとうございました
乙です
< 生命の水ですからねぇ…… >
天城「ぅん……………………頭、痛い」
提督「あれだけ飲んだのにあれだけ盛ればな」
天城「目も、回りそう…………あなたは相変わらず平気そうですね」
提督「年季が違うし、そもそもそんなに飲んでない」
天城「あぁ、申し訳も……今日はお注ぎします」
提督「ありがとう。…………そういう問題かな? 」
< やろうと思ってできるあたりが >
天城「三割くらいは冗談。…………おはようございます」
提督「ん、おはよ。勝手に緑茶、淹れてるから」
天城「ありがとう。…………__さん」
提督「何? 」
天城「何故、隣のベッドで姉様が、平然と寝ているのでしょう」
雲龍「…………Zzz」
提督「いや、お前の意識落ちた後普通に入ってきて寝てたけど? 」
天城「…………はぁ? 」
< ドン引きを誘い嘲笑に導きその後を >
雲龍「んん…………うるさい」
提督「おはよう。うるさいのはお前の妹だけだ」
天城「心外な。天城とて大声を出せば頭が痛むのですよ? 」
雲龍「知らないわよ……何時? 」
提督「起きる時間」
雲龍「…………」
天城「今日は天城駄目ですのでこの人にしてもらってくださいね」
提督「まぁ、ヘアセットなんて俺から頼
雲龍「シャワーからね」
提督「……」
天城「はふ……もう少し、寝ないと」
< 絡繰が分かるだけに >
大淀「気を付けてほしいものですね、私って憲兵とか軍上層部の知り合い多いんですよ? 」
あきつ丸「おおそれは怖い」
大淀「殿下直属のあなたは別として」
山城「怖いわねぇ……ねぇ? 」
時雨「そうだね。後ろ暗いことなんて山ほどある」
龍田「ふぅん……」
大淀「あなたも」
龍田「つまんない戯言を。あなたが裏で使える人は、私が動かせる人間より、下」
あきつ丸「是非も無し。大淀が表で使える者こそ強い。
強いが、それだけだ。裏から手を回すのなら龍田の方がよほど、早い」
龍田「ね」
大淀「」
赤城「それこそつまんないですねぇ……立場と立ち回りからくる権威と、欺瞞と色香とブラフで騙した男なんて」
< 心から >
加賀「あの人とあの子にも困ったものね」
天城「結局絡み付いて脱ぎ散らかしていったものは天城が洗濯機に」
瑞穂「眠かったのでは? 」
加賀「醒ましてもらいにいったんでしょう。……でも本当に困るのは」
天城「……ええ」
加賀「それが羨ましく感じることよね、本当に」
< 何を? >
提督「…………腰痛い。あと背中」
雲龍「んん……ごめんなさいね。いつの間にか爪が」
提督「いいけど。……実はお互いに傷つけ合いたいんじゃねぇの? 」
雲龍「分からないわね、心の底から」
提督「…………」
雲龍「…………」
提督「…………って言いつつ握るの、やめない? 」
ありがとうございました
乙です
< 乞うご期待 >
漣「さて、ご主人様」
提督「何だよ間抜け」
漣「さして歌が上手いでも無く絵は壊滅的な野蛮人には言われたくないですねー」
提督「うっせぇな。俺より料理が上手くなってから言え」
漣「それこそうっさいですね。……アコーディオンです」
提督「あ? 」
漣「プレゼント☆ ちゃんと、弾けるようになってね☆ 」
提督「……は? 」
漣「自分の誕生日に弾き語りが目標ですよ☆ 」
提督「…………は? 」
< 煽られたのならば実力で煽り返す >
愛宕「そこはせめて嗜好的にギターじゃないの、とか」
高雄「音楽的センスはまだまともじゃあ、とか」
加賀「言いたいことは割とあるけれど」
明石「マジに受け取って練習始めるあの人もあの人ですよねぇ……」
雲龍「琴とピアノと……ん、いっそボーカルかしら」
叢雲「アコーディオンにボーカルって何よって思ったけど……割にあるし、雲龍なら無駄に絵になるわよね、きっと」
< 衒い無く >
瑞穂「そもそもちょっと待ってください、待って」
愛宕「? 」
瑞穂「雲龍さんってお琴どころかピアノまで弾けるんですか? 」
雲龍「? 音さえ掴めば同じ楽器でしょう? プロになるわけでもないし」
海風「……」
江風「……」
瑞穂「あ、素なんだ……瑕疵に対して、というか才能と容姿への穴、というか」
< ある種のギャップといえる >
雲龍「実際適当に掻き鳴らすだけなら猿でもできるわよ。
ヴァイオリンで綺麗な音を出すのは難しいかもしれないけれど」
明石「やー……えぇ? 」
Littorio「嫌味に聞こえないあたり人徳……いえ、他で馬鹿にされているだけかもしれませんけれど」
< 或いは憧れか壁か目標か >
明石「雲龍さんって無駄に才能に溢れてますよね」
天城「あれで凝れば凝っただけ集中するタイプですし」
漣「しかも見た目だけなら高身長で出るとこ出ててエロそ……眠たげなとこも様になってて」
瑞穂「加えてお料理を始めとして大概はこなすんですよね」
明石「……」
天城「……」
漣「……」
瑞穂「……」
Littorio「ふふ、女の敵、ですね? 」
< どういう経路を辿ってそこに行き着いたのか >
提督「ってもある意味男の敵でもあるわけだが」
叢雲「真っ当な既婚者か遊ばれる程度の馬鹿にはね」
提督「俺はどっちでもねぇって? 」
叢雲「なれないでしょ。このままいけば」
提督「抉ってきますね。……あれが義理でも母親になったらどうする? 」
叢雲「あんたが死ぬ」
提督「……はい? 」
ありがとうございました
乙です
おつ
乙です
< 怖がるどころか嬉々として >
鈴谷「ーーーー……ってことがあったらしーよ? 」
時雨「へぇ……それは確かに恐ろし
あきつ丸「ハンッ、そんなものより余程先日の
春雨「実体験はいいですから……本当に」
< escalation? >
愛宕「そういえばあなた、鼾も歯軋りも無いわね」
提督「無い方がいいだろうよ。ヤって寝た後それとか拷問並じゃねぇか」
愛宕「そうだけど……疲労が見た感じより大したこと無いってこと? 」
提督「知らないけど。そうかもね」
愛宕「ふぅん? …………そっか、つまりまだまだヤっても死にはしないのね」
提督「うん? …………うん? 」
< 帰結 >
高雄「まぁ、死にはしないでしょうけどね」
天城「そういう問題じゃありませんよ」
愛宕「どういう問題? 」
雲龍「一人の回数が、減るわ。集中する分」
高雄「……なるほど」
天城「……盲点でしたね」
愛宕「雲龍ちゃん頭いいー」
雲龍「それほどでも」
瑞穂「絶対的におかしいでしょう……基底がおかしければ正しく聞こえるのかもしれませんけれど」
ありがとうございました
乙
< ploomなんとか >
提督「んー……合わないなこれ。甘い蓬みたいな味する。クスリかよ」
高雄「どうせまた普通の煙草に戻るんなら買わなければいいのに」
提督「っても、さ。……どうすっかなこれ、カプセルまだ三箱くらいあるんだけど」
高雄「ここでは誰も欲しがりませんね」
提督「うん。……結局iQOSも週一くらいでしか吸ってないなぁ」
高雄「はぁ。……そもそも、あー……ヤった後にしか吸わないでしょう、殆ど」
提督「あぁ。ハイなときに一手間有るのが嫌でこれも買ってみたんだが」
高雄「正直普通の煙草の臭いの方がマシです。好きにはなれませんけれど」
提督「あ、そう。……………………女って不思議だよな、性臭には興奮するのに」
< いつだったかな本当 >
漣「やーっと皆さんに出したテストの採点終わりましたよー」
海風「やっとかぁ。江風には勝っててほしいかな」
漣「つっかれたつっかれた。皆さん捻くれ過ぎィ」
提督「知るか。そもそも存在を忘れてたぞ、俺は」
愛宕「一位以外は漣様に献上品。この人より低かったら一週間禁欲、で間違い無い? 」
漣「え、ええ……一応それですけど。やめません? 」
提督「駄目。俺に喧嘩売ったり煽ったりしたんだから、なぁ? 」
加賀「……」
雲龍「……」
高雄「私なんてどう考えてもとばっちりなんですけど」
叢雲「で、一位があいつに何でも命令できる権利か……しょっぱい」
漣「本当ね」
提督「しょっぱいとか言うんじゃねぇよ馬鹿、ってーかお前発端だろうが」
< ある種の理解者 >
漣「えーっと、ではではお待ちかねの結果発表ですが」
雲龍「それであなたの生命も問われるわね」
漣「…………殺さないで? 」
雲龍「」
愛宕「雲龍ちゃん逝きましたー。よかったわね、取り敢えず最下位じゃなくて」
提督「ばーか。誰捕まえて最下位とか宣うんだよ」
加賀「プライドと能力を純粋に問われてるのは瑞穂と江風だけね」
明石「? 叢雲さんは? 」
加賀「どうせ無駄に張り合って変な賭けでもしているんでしょう? 」
叢雲「そうだけど……何かしたり顔で言われると腹立つわね」
< 献上品はお流れになりましたとさ >
漣「まぁ、取り敢えず叢雲ちゃんは首位ではないよ」
叢雲「チッ」
漣「ちなみに江風の上か下は誰もいない」
江風「何でそれだけは確実に言うンだよぉぉぉぉぉぉぉぉ! 分かっちゃうじゃンかよぉ! 」
漣「今回高雄さんは愛宕さんより上」
高雄「へぇ」
愛宕「ざーんねん」
漣「雲龍さんはご主人様よりは下だけど天城さんと瑞穂さんより上」
雲龍「もうどうでもいいわ」
漣「で、あとはまぁ……これでいい? 」
提督「落とし所じゃねぇの。……当然俺が首位だよな? 」
漣「黙秘でーす」
提督「そ。……雲龍ー、漣が一緒に訓練したいって言っ
漣「やめ、やめなさいお兄さん、やめっ、ちょっ、雲龍さんもそんな獲物を見る顔しない! するな! 」
< 分かるけど分からない >
龍田「お互いが言いたいこと全部曝け出せるって理想よね~ 」
山城「今日は一体何をほざくつもり? 」
龍田「別に? 理想よねって」
山城「あなたそれできるの? 」
龍田「できるわけないじゃない」
山城「…………はぁ? 」
< ドビーは悪い子! >
扶桑「そもそも何でも話せる相手、なんて好ましくは思えても添い遂げる殿方としては見れない気がするの」
山城「」
赤城「浮気性の若妻みたいなこと言いますね。……金平糖美味しい」
鈴谷「やー、扶桑だとそれ似合いそうだよねぇ」
山城「」
扶桑「山城? 」
あきつ丸「一理有りそうだ、などと考えた顔だな。
…………だがこんなことで吐血寸前の顔になるな阿呆」
< 珍しく褒めているようでそうでもない >
龍田「その代わり山城は一途で健気でたった一人の男の娼婦にでもなりそうね」
赤城「せめて妻、と言って差し上げましょうよ」
山城「……だ、大体他は兎も角あの扶桑姉さまが何人もの男を許すわけないしょうが」
あきつ丸「おお、生還したか」
鈴谷「同意してもいいけどさー……鈴谷の方見ながら言うのやめてくれない? 怒るよ? 」
< 自分からやめるのと誰かに破られるのと >
雲龍「…………」
叢雲「分っかりやすいテンションの下がり方ねぇ」
雲龍「…………死ぬ」
叢雲「いっそ一週間溜め込みなさいな。死にはしないわ」
雲龍「それができれば……天城でも駄目なの? 」
叢雲「駄目でしょ。ルールに則れば」
雲龍「はぁ……」
明石「……何で雲龍さんは真面目にもう半分破られたような約束守ろうとしてるんでしょう」
愛宕「プレイの一環でしょ? 放置プレイ? 」
江風「えぇ……」
< 魔窟>
鈴谷「明確なレズでさ」
龍田「うん? 」
鈴谷「パートナーが決まっててもうヤってるのって誰? 」
龍田「んー…………あら」
鈴谷「いないよね? 明確に執着する相手がいたりもうヤっちゃってるのはそれなりにいるけど」
龍田「バイみたいなのばっかね」
鈴谷「うん。…………閉鎖空間ってこんなものなの? ねぇ? 」
< 世界の約束♪ >
雲龍「いまは一人でも二人の昨日から~♪ 」
高雄「……」
雲龍「今日は生まれきらめく~♪ 」
加賀「……」
雲龍「初めて会った日のように~♪ 」
天城「……居た堪れない」
瑞穂「なまじ歌が上手いばかりに」
明石「やたら情感籠もってますもんねぇ」
Littorio「酷い自虐か、良い意味での露悪か」
提督「や、本当なんなの……さっきまで楽しく食堂でカラオケしてましたでしょう? ねぇ、皆さん? 」
雲龍「あなたが教えてくれた~ 夜にひそむやさしさ~♪ 」
< 三年目の浮気♪ >
提督「馬鹿いってんじゃないよ~♪ 」
江風「もうただのクズじゃねぇか」
海風「よくいうわ いつもだましてばかりで~♪ 」
明石「海風さんは何故デュエットでこの選曲を」
雲龍「ヤってから三週間も経ってないんじゃないの? 」
提督「三年目の浮気ぐらい大目に見ろよ~♪ 」
愛宕「ふぅん……」
高雄「……へぇ」
海風「両手をついてあやまったって 許してあげない~♪ 」
加賀「そうよね」
Littorio「ふふ……Littorioたちはどちらかというと逆ですけれど」
瑞穂「……もうヤダこの基地」
提督「男はそれなりに浮気もするけど本気になれない 可愛いもんだぜ~♪ 」
ありがとうございました
乙です
おつ
< 今日も朝からコ結構コー >
漣「そーいや結局一位以外が漣にプレゼントを贈るって話無くなっちゃったじゃん? 」
叢雲「あなたね、あの雰囲気でそれ言えたわけ? 」
海風「あの人より下だって確定したら一週間が灰色だもんね」
漣「やー、言えねーですけどねー? でもねー? 」
雲龍「そんなに欲しいなら快楽でも与えてあげましょうか? 私無しじゃ息もできないくらい」
叢雲「……瘴気」
海風「……こわ」
漣「けっこーでー……近付くな触るな壁に追い遣るなぁぁぁぁっ! 」
< ヤンデレとは何ぞや >
雲龍「何? 」
明石「うーん……正直精神的にも愛情的にも雲龍さんで十分病んでると思うんですよ」
雲龍「ふぅん? 」
明石「でもですね、何というか愛が重過ぎてあの人のことちゃんと考えていい子ちゃんしてるでしょう? 忠犬わんこみたいに」
雲龍「わんこは兎も角……まぁ、あの人の嫌がることをしようとは思わないわね」
明石「あと高雄さんなんて完全に病んでると思うんですよ。
二人っきりのときなんてヤバそうですし」
雲龍「ええ」
明石「でもですね、うん。普通のヤンデレとは違う気がするんです、何故か」
雲龍「そう。…………普通のヤンデレ? 」
< 洒落で終わらせないとやってけない程度には >
愛宕「創作方向だから駄目なんじゃない? 」
明石「? 」
愛宕「現実的、っていうとそれも違うけどぉ。
リアルっていうの? この世界で起こっていることから見てみるとか? 」
雲龍「つまりメンヘラサイコストーカーがヤンデレ? 」
明石「や、それはヤンデレじゃなくて文字通りメンヘラサイコストーカーじゃないです? 」
愛宕「難しいものね、っていうかヤンデレになりたいわけ? 」
雲龍「いいえ、全く」
明石「でしょうよ。……ヤンデレっていうよりは深くヤバく末期的に病んでる、ですし? ははっ」
< 定義的には >
瑞穂「意中の相手に精神的・物理的二律背反を抱えた上に、
独占欲が顕れて葛藤によって本来の自分が潰される、ということのようですね。適当に纏めると」
雲龍「ん……私、ヤンデレ? 病んでる? 」
愛宕「病んでるんじゃない? 」
雲龍「そうよね」
明石「まぁ、それでも……それで? 」
雲龍「うん? 」
明石「何で今更ヤンデレ? 」
雲龍「そんな中途半端がいたら嫌いになりそうだと思ったの。大湊で」
叢雲「本当そうね、掛け値無しに」
海風「それ、意味と意志が全く違うと思うんだけど……」
< 主よ、汝の御意志を今 >
龍田「折ると祈るって似てると思わない? 」
扶桑「そうね。……何故賛美歌を聴きながらそれを言うのかは理解できないけれど」
龍田「扶桑ってこういう趣味あるんだ、って思ったの」
扶桑「信教なんてことは宣わないわ。単に好きなの、静謐な部屋で聴いていたいわ」
龍田「そこに私が来た、と」
扶桑「遠回しに言って邪魔だからせめて静かにしていてくれるかしら。
折角山城もいないし暫く振りに一人なのに」
龍田「残念。上官があなたを呼んでるの」
扶桑「そう。…………祈りって、理不尽よね」
龍田「誰にとっても……ええ」
< それが楽しい >
山城「まったくこの女は……姉さまのお時間を取り上げるようなことを」
龍田「あぁら、私は上官の命令に従っただけよ? 」
山城「あなたの口なら幾らでも遅らせられるじゃない」
龍田「咥えるってこと? 」
あきつ丸「メリットが無いという意味か? 」
鈴谷「相変わらず……言語が違うって言われた方がまだ幸せだよ、本当」
< 割といると思うけどね >
あきつ丸「しかし……悪人面が性格面に追い縋っているのか逆なのか迷うところだな」
龍田「こんな美人捕まえて悪人面なんて失礼しゃうわねぇ~ 」
山城「そういう顔が悪女の最たるって……いえ、これはこれで好きな男もいるようだけれど? 」
< 瀆神者の凱歌 >
扶桑「……………………山城」
山城「はい、扶桑姉さま」
扶桑「大湊って、寒いわよね」
山城「此処よりは、少なくとも」
扶桑「…………」
山城「…………」
扶桑「…………女って、いえ……私って、醜いわね」
山城「ええ。……でも、それが姉さまの、美しさですから」
< 遠目から眺めつつ >
鈴谷「言葉では伝わってる気がしないのに何故か伝わってる現象っぽい」
赤城「あれで共依存極めてますからねぇ」
鈴谷「知ってるけどさ。……熊野ももう少し物理な接触控えてくれたらあぁなれるのに」
赤城「なりたい? 」
鈴谷「そりゃね。これでも熊野のことは特別好きだし……最上と三隈には悪いかもだけど」
赤城「そう。…………熊野さん? 」
鈴谷「ひぃぃぃぃっ! ……いないし。赤城さんまでそういうことやるのやめ
赤城「いえ、後ろではなく其方
鈴谷「ヤぁぁぁぁっ! …………いないし! いないしっ! なんなのもうっ! 」
< ヒトという多面性の極致 >
愛宕「優しくて頼りになるカッコいい人」
加賀「まぁ、間違ってないわね」
愛宕「繊細で臆病だけれど芯のある人」
加賀「それも間違ってはいない」
愛宕「身内だと認識したらどこまでも想って行動してくれる」
加賀「誤ってはいないわ」
愛宕「他人の自己犠牲は嫌うけれど自分のそれは許してほしい」
加賀「ちょっとクズっぽくなった代わり逆に一番正解に近いわね」
愛宕「ええ」
加賀「…………」
愛宕「…………」
瑞穂「瑞穂も間違っているとは言えませんけれどね……好意的過ぎるんじゃあ」
< 天職なんて本当に幸せだと思う >
愛宕「だって好きだし? 」
加賀「右に同じ」
Littorio「大切な存在が傷付くのを見たくなくて、
狡賢くしても気付かれない世渡りの上手さがあって、
豆腐メンタルで踏み出すのが怖くて、
流されることに逆らわないのが流儀で、
無償の奉仕なんてものを信じることができない。
そんな優男のお話ですね。臆病なところだけは限り無く正しい」
愛宕「……」
加賀「……」
瑞穂「……」
江風「ここだけ聞くと本当にヒモとか女衒とかになった方がよかったンじゃねぇの? いや、マジでさ」
< 禁欲中です >
雲龍「人間は危機的状況に陥ると胤を遺そうとして性欲が高まるらしいわ」
提督「聞いたことあるな」
雲龍「つまり逆説的には禁欲中に性欲が高まるのは、
種の保存が危機的状況に陥っているわけでこれはまっとうな女の
明石「んなわけねーでしょーが! この淫乱女! 」
< 普段平生いつものあなたが >
雲龍「悪いわね、乙女の前で」
明石「はぁ」
天城「姉様は乙女じゃないんですか? 」
雲龍「あの人の前でだけ、なれるの」
明石「……はぁ」
天城「……なるほど」
雲龍「乙女は娼婦になれるけれど娼婦は決して乙女には戻れない。それだけは大切な矜持」
瑞穂「これは最高に乙女ちっくで清廉に思います、けれど……うーん」
< 都合のいい女から見た都合のいい女 >
雲龍「まぁ、そもそも複数の女囲ってる男の前で乙女になってもいいとこ都合のいい女だけれど」
明石「……はぁ」
天城「……そうですね」
瑞穂「台無し。…………仮に照れていて露悪的になっていたとしても、無いですよ? 雲龍さん」
ありがとうございました
乙です
乙です
乙です
< 本当やめて >
雲龍「そもそもあなた、しなつくって誘惑してみても割に平然としてるじゃない」
提督「や、そんなこと無ぇと思うが」
雲龍「例えば上目遣いとか」
提督「背高いから、女の子に見上げられるのって慣れてるんだよ」
雲龍「本当にそれだけ? 」
提督「あん? 」
雲龍「仁王立ちフェ
提督「やめろ」
< 欲望渇望熱望尽きなく >
雲龍「もっと髪掴んで腰振ってもいいのに。できれば唇が腫れるくらい強く」
提督「あのさ……上目遣いの話どこいった」
雲龍「三つ編みなんて手綱の為にあるようなものでしょう? 」
提督「そんなわけ。……お前普段からその為に編ませてることになるが」
雲龍「天城なら許してくれるわ」
提督「そりゃそうだろうが」
天城「その方面の姉様に関しては零す涙も枯れましたしね」
雲龍「でしょ? 」
天城「はい。……でしょ、ではないと思いますけれどね」
< 狭間といえる >
愛宕「海風ってどこまで仕込まれてるのかしら」
高雄「品の無さ極まれり、ね」
加賀「どこまで、というのがどこまで、か分からないのだけれど」
愛宕「んー……ん? 」
高雄「……さぁ? 私も分かりませんよ」
加賀「ナカで排にょ
雲龍「嫌ですね」
愛宕「えっ」
高雄「そんな」
加賀「つまり海風はまだ、と」
明石「やー……雲龍さんをそういうボーダーラインにするの楽でいいですねぇ、はははっ」
< 止まるところを知らず知らず >
雲龍「私が欲しいのは痛みであって傷であってあの人の証であってつまり白くて濁った粘性の精えーーーー
天城「何でこんなのが姉でしかも嫌いになれないんでしょう……」
< 自分が高くて僅差だとは考えないのか >
漣「江風って大きいよね、漣より」
江風「ン? 度量のこと? 」
漣「ばーかばーか! 漣の方が百倍デカいわばーか」
江風「ガキかよ……タッパ? 」
漣「それもだけど、そうじゃなくて、胸」
江風「あぁ……微々たる差じゃねーの? 」
漣「あと一点で最下位逃れられなかった子もいるんですよ! 」
江風「そりゃすま……江風のことだろ?
自分で言うのもなンだけど江風並って、誰だ? 」
ありがとうございました
おつ
< どうか世界中が幸ある朝を >
瑞穂「あぁ……………………汚された」
明石「人聞きの悪い。初めてにしてはよかったですよ? 」
瑞穂「クズ……あの人に似てきてません? 」
明石「あの人はこんなこと言いませんよ。
…………似てきてるというか似たようなことしたのは、確かですけど」
< それなりに晴れた陽の下で >
瑞穂「はぁ。…………初めてが女というのも酷い倒錯」
明石「あの人の方がよかった? 」
瑞穂「ノーコメント。…………これは失策? 」
明石「ええ。“ あなたがよかったの ”くらいは言ってほしいところです」
瑞穂「自分では言えそうもないのに? 」
明石「だから、ですよ。…………シャワー、浴びないと。
このままじゃあ私たち、朝食も食べられません」
< 普通の女の子って普通に強いんだよ? >
龍田「…………これからもよろしく? 」
山城「仕方無いわね。私と姉さまの邪魔をしないならそれでいいわ」
扶桑「拝命に対する拒否権を認められていたのが、逆にあれよね」
あきつ丸「圧というか、何というか」
鈴谷「龍田たちは皆大湊かぁ、寂しくなるね」
龍田「ん……まぁ、思い出したらお手紙でも送
鈴谷「お土産、期待してるよ? 青森といえばーーーー
龍田「えっ」
山城「はぁ」
扶桑「…………ま、ある種強いといえば、確かにあなたらしい、かしらね」
< 明日は明日の風が吹く。或いはそれが、嵐でも >
山城「ま、まぁ、それより問題なのは」
扶桑「龍田改二? 」
龍田「あの人はいい土産だ、なんて笑ってたわねぇ」
山城「知ってたの? 」
龍田「あれで高級将校なのよぉ? 無駄に中枢にも首突っ込んでるし」
山城「そうだけれど」
扶桑「私たち以外の面子のことは? 」
龍田「知らない。本来ならあなたや山城のことだって知らないはずの類でしょう、こんな情報。ねぇ? 」
あきつ丸「お互いがお互いを縛るような存在だというように?
逃げ出せない足枷と力を解放する感情を同時に持たせられると? 」
龍田「ええ」
山城「…………ええ」
扶桑「……………………そう、ね。ええ、そこまで見透かされているとは、確かに考えたくない」
< だってまだ、さよならを言うときではないから >
山城「あぁ、そうだ。天龍は? 」
龍田「天龍ちゃん? 天龍ちゃんは……大丈夫。あの子には何だってあるもの」
山城「何だってあったとしてその一つが遠ざかるわけだけれど? 」
龍田「遠くてもいいの。私たちは相手がどこかで生きていて幸せになろうと藻掻いてる、って信じることさえできれば」
山城「…………そ」
扶桑「強いのね」
龍田「それに? ほら、あなたたちもいるし? 」
山城「…………」
龍田「…………」
扶桑「…………まだ、言えてないのね」
山城「…………それでも、決断したことくらいは認めてあげる。
後悔と懺悔に苦しんだ顔で笑っていても」
< 振り切って信じ込もうとして >
提督「メンバー見る限り……うん」
高雄「誰に何が期待されているのか分かりやすいですね」
愛宕「遂に私たち決戦兵器扱いされ始めたの? 」
提督「火力と経験値的な意味でな。…………しっかし」
高雄「何人か知らない方がいますね。会ったことも無い」
愛宕「軍じゃ当然のことじゃない。それに」
高雄「? 」
愛宕「私はこの人と高雄さえいれば、構わないわ。他にこれ以上を望むなんて、他の人に悪いもの、ね? 」
高雄「そ、うね。……………………ええ、本当に、そうだわ」
< あまりにも直裁に >
雲龍「そうそう、ちゃんと膜は残してあげた? 」
瑞穂「」
明石「だいじょぶですよ。ハードなことなんてしてませんし。というかできない」
雲龍「そ、よかったわね。喪わなくて」
瑞穂「」
雲龍「と、いってもこれそのうち手滑って
明石「いやいやいや……いやいや、ねぇ? 」
< お姉様が一人だけとは限りませんからね >
加賀「まぁ、踏み外したのは確かよね」
瑞穂「…………それくらいは、自覚しています」
加賀「明石ってどう? 私、殆ど寝台では絡んだこと無いのだけれど、優しい? 」
瑞穂「優しい、のではないですか。基準がよく分かりません」
加賀「そ、分からないままゆっくり堕ちていけるといいわね。気持ちよく
瑞穂「堕ちるのは確定なんで……はい? 」
< お互いに知らない姿を >
加賀「まぁ、別にあの人も雲龍も優しくないわけではないけれど」
天城「寧ろ姉様は甘いくらい蕩けさせてくれますよ。
天城はあの人といるときの受けの姉様なんて知りません」
加賀「えっ」
天城「はい? 」
加賀「…………え? 」
< 誰が為の、何の為の努力 >
あと一年、続けてみよう。
あと半年、やってみよう。
あと一ヶ月、続けてみよう。
あと半月、やってみよう。
あと一週間、続けてみよう。
あと半日、やってみよう。
その連続で、私はできている。
雲龍「はい」
漣「はいじゃないが」
瑞穂「そもそも何を続けてやってみて、を聞きたくない時点で出落ちですね」
< これ以上は付き合いきれませんよ? >
雲龍「でもね、褒めてほしいの」
瑞穂「はぁ……? 一体何を」
漣「瑞穂さんに手出さなかったこと? 」
瑞穂「」
雲龍「そうじゃないけれど……そうね、何だかそう言われるとそれも凄い気がしてきた」
天城「姉様……? 」
< 褒められたことではない(偽) >
瑞穂「……で、何です」
雲龍「復帰早いわね。……買うの、見送ったの」
瑞穂「はぁ」
天城「……覚悟は決めました、どうぞ」
雲龍「スパンキングベンチ」
天城「」
漣「うへぇ……」
Littorio「ディープ…………いえ、思い止まったのですから、ええ。
もうこんな話はしたくないので終わりましょう? 」
< 同居するのかなんて知らないが >
高雄「酔いました」
叢雲「知らないわよ」
高雄「酔ったんです……あの人ももう少し地に足をつけて穏当にいってくれないものでしょうか」
叢雲「臆病な割に無茶をしたがるものね」
高雄「ええ。……どうにかならないものでしょうか」
叢雲「一人の女の至上命題について話せなんて難し過ぎて無…………まぁ、そうね」
高雄「? 」
叢雲「実際あなたがそれなりに意識変えてあいつの情に訴えれば何とでもなると思う」
高雄「はぁ」
叢雲「縋れって言っているんでもなくて、
突き放せって言っているんでもなくて。
もっとあなた自身のことを見てもらえるよう努力なさいな」
高雄「なるほど。…………やけに親身ですね」
叢雲「気紛れよ。……………………娘も他人事ではいられないし」
ありがとうございました
乙
< 取り敢えず現状を >
加賀「戦力バランスはかなり改善されるわね」
提督「そりゃあ曲がりなりにも警備府だしな」
加賀「現状は
天城「戦艦が一、正規空母が二、変態が一、水上機母艦が一、重巡洋艦が二、工作艦が一、駆逐艦が四、ですね」
加賀「ありがとう。…………あら、でも思ったより悪くはない気も」
天城「そうですね」
提督「しかも練度はかなり高いし」
江風「いやいやいや、何で皆平然としてるンすかもう……」
< 邪推や穿った見方もし過ぎるとですね…… >
提督「? 潜水艦タイプがいないのは苦しいが、
Littorioを守る配置と思えばそれなりだよな」
愛宕「軽巡がいないのは少し痛いけれど、寧ろ空母三に水母一は過剰? 」
高雄「だからこその龍田さんですか」
提督「…………」
加賀「…………」
愛宕「…………」
高雄「…………何だか自分で言っていて嘘臭く思えてきました。おかしいですね」
< 部屋の掃除のことかな? >
愛宕「ま、まぁ、いいでしょ、そんなことは」
高雄「そ、そうね。……いつ? 」
提督「そのうち? 」
愛宕「は? 」
提督「怖い怖い。……今月か来月には行くんじゃねぇの」
愛宕「適当な」
提督「掃除が済んでないんだろう」
愛宕「……ふぅん」
高雄「大事ですものね」
加賀「まったく……手早く済ませてほしいわ」
< 割とストレートに気分が悪い >
雲龍「そういえば、これ。少しだけだけれど書いてみたの」
天城「? 」
雲龍「官能小説。前に書いてみろって言っていたでしょう? 」
天城「あぁ……書けと言ったつもりはありませんが」
雲龍「でも駄目ね。希望を書くととても他人には見せられないものになるし」
天城「姉様にもそれくらいの分別はあったんですね」
雲龍「ノーマルに書こうとするとどうしても思い出して濡れるわ」
天城「はぁ。…………あれ、つまり天城にこれから姉様が興奮したシチュを、読めと……? 」
< 昏い寝室。月明かりも今は莫く >
舌、というものは本来は味覚を感知する為の感覚器官である。
他にも上手く言葉を発音する為の口腔機能なんてものも備えているのだったか。
少なくとも、そう。
其処に誰かが在ることを確認する様に、
其の誰かに自分をぶつける様に動かす機関ではなかった筈だ。
彼の舌が蛇の様に私の舌を絡め取り、
追い立てられた鼠の様に私の舌ははしたない性器に成り果てる。
吸われ擦られ甘く、噛まれて。
性器に成り果てた私の舌は全身の感覚を鈍らせる代わりに、
其処の感度を研磨させ葉脈の如く脳髄に痺れを流し込んだ。
深く抱き締められ、仰け反らされた背が更に軋んだ。
流し込まれた唾液に燃やされた下腹が自分勝手に身体を跳ねさせる。
跳ねた身体はまるでそうあるのが当然の様に、
彼の身体に更に密着し、芯から火照らせていく。
穿たれ、抉られ、嬲られ、様々な甚振り方をされるのを期待して、熱い蜜液が、流れる。
「欲し、い……早く」
執拗に責め苛んで昂ぶらされても、欲しいところには触れてくれない。
この男はそういうタイプの、クズだ。
全身から汗と牝の臭いを撒き散らかされても、なお。
こちらからはしたなく、下品に、心の底から願わないと、与えてくれない。
彼自身だってその凶器染みた肉槍が破裂しそうな程に猛っているのに、まだ。
まだ、与えてくれないのだ。狩人は獲物の隙にのみ、矢を放つ。
「……何? 」
「だから、あぁっ……ッ」
一瞬だけ、そう一瞬だけ、まるで感覚を確かめる様にふわりと尻たぶの下方を過ぎる掌。
時に腰を鷲掴みにしたり胸を覆って揉み潰すこともできる大きさだけれど。
今回はただ単に軽い羽根の様に撫で摩って行ってしまった。
相変わらず腰に巻き付けているのが定位置であるかの様に、それは私を離さない。
「うん……? 」
「だ、からぁぁぁぁ……! 」
昂ぶらせて、ねだらせて、貶めて、心が膝を着くまで、きっとこれは終わらない。
望んだのは私だけれど、でも。
それでも、でも。
きっとこれは罰なのだ。
そう。既に妻のいる男を惑わせて自分の愛欲を満たし、情を分けてもらいたい。
そんな浅ましい牝に対するーーーー
< 説明調とか突然の解説とかその辺 >
天城「…………」
雲龍「短いけれど、どう? 」
天城「まぁ、色々と言いたいことは有りますが……何というかですね」
雲龍「ええ」
天城「…………司馬遼太郎でも目指しているんですか? 」
雲龍「…………はい? 」
< 無駄に真面目 >
天城「取り敢えず無駄な表現が多過ぎでは?
馬鹿にするわけではありませんけれど、
官能小説なんてものは要は読者を興奮させる為の読み物でしょう」
雲龍「でも私は微に入り細を穿つ方が妄想も捗ると思うの」
天城「無駄に気を回し過ぎです。読者にだって好みの情景や仕草があるのですからね」
雲龍「それを自分のものに寄せさせるのがある種筆者の喜びでしょう? 」
天城「そういった見方もできますか。いえ、しかしですねーーーー
加賀「…………あの子たちは一体何がしたいのかしら」
< 見透かすような顔をされると…… >
加賀「……A4にびっしり十枚」
天城「無駄な表現を削れば半分以下だと思いますけれどね」
雲龍「別にプロになりたいわけでもないし」
天城「存じてますが」
加賀「…………あなたとあの人? 」
雲龍「、の様な、誰かです」
加賀「…………ふぅん」
天城「…………なるほど」
雲龍「? ……あぁ、これって自分の感情というか感想を読まれているみたいな…………もうやめますね、本当に」
ありがとうございました
お疲れ様です
乙です
< 下着とは >
提督「脱がすもの? 」
高雄「…………ファッションだとかでは。せめて防寒具や補正」
< 出落ちの出落ち >
雲龍「そもそも普通に考えて自分から見たものよね」
天城「ええ」
雲龍「つまり脱がされるも
天城「違います」
< 雰囲気の変化に対して >
山城「あの男の好みね」
扶桑「私は正直前の方が」
あきつ丸「中身に雰囲気が追い付きやがったであります」
鈴谷「余計狩られそうになった気がする」
龍田「ふぅん、概ね好評ねぇ~ 」
時雨「い、いや、どの辺りが好評に聞こえるんだい? 龍田さん? 」
< 囚われた姫君の囚われ >
龍田「時雨さんも女の子でしょう? 恋をしたら盲目になるの」
時雨「そう言われると同意せざるをえないね」
春雨「そんなわけないよ? 時雨ちゃん? 」
< 見た目と雰囲気だけでこの言われよう >
あきつ丸「ハンッ」
山城「クズに恋慕募らせるクズが更にクズに好かれやすいクズになっただけじゃない」
龍田「あらぁ、嫉妬? 」
山城「…………」
浜風「…………もういいと思いますよ、それで」
< 何があっても言いそうも無いこと >
加賀「赤城さんより私の方が食べます」
提督「…………」
高雄「…………」
明石「…………」
叢雲「…………認めたくないのかいつも通り赤城に対して謙遜しているのか、悩みどころね」
< 先に踏み外した方が負けなんですよ >
江風「実際一番駄目男に捕まらなさそうなのって雲龍さンじゃね? 」
海風「うん? 」
江風「高雄さンはあれだし愛宕さンも結構承認欲求の塊っぽいし」
海風「……」
江風「加賀さンなんてもう自分ができる女な分あれだし」
海風「……」
江風「明石さンもLittorioさンも絆されてあっち側……姉貴? 」
海風「何? 別に機嫌悪くしたとか無いよ? 全部真実といえばそうだし」
江風「はぁ」
海風「でもさ、うん。そもそも__さんのこと好きな時点で駄目な男に捕まるレベル、高いよ」
江風「…………」
提督「君らさ……本当何? 俺のこと泣かせたいの? うん? 」
ありがとうございました
乙
< 出立まで幾許 >
提督「何故に刀なんぞ差さにゃあならんのじゃあ。重くてかなわん」
愛宕「そのキャラやめなさいね、うざいから」
加賀「最後くらいしゃんとしなさい。次の始まりに進む為に」
提督「へーい」
高雄「その割にノっているようですけれど? 」
提督「そりゃお前、礼装整えて軍刀持った俺とかカッコいいだろうが」
Littorio「まぁ、否定はしませんが」
叢雲「最後の最後までこれってのもある種大物というか」
漣「そりゃあ、警備府のボスになるんですからねー。大物っすよー」
明石「そんなこといいですからさっさと並んでくれませんかね……」
< 右の頬を打たれたら>
あきつ丸「馬鹿な。打たれる前に殺せ」
龍田「打たせたつもりで肉から骨まで削ぎ落とすのよぉ」
山城「そんなやつに関わるのがそもそも間違いよ」
鈴谷「誰が一番マシ? 」
扶桑「軍人としては山城が落第」
山城「姉さま、寧ろそれは褒め言葉ですよ」
扶桑「そういう風に言ったの」
山城「! ありがとうございます姉さ
あきつ丸「ハンッ、貴様は軍人にしかなれんがな」
山城「…………」
< 空元気とも違うが >
龍田「あぁら、便利な道具にもつまんない男の玩具にもなれるけど? 」
鹿島「山城さんでなくても願い下げですね。女として死んでいますし」
山城「まったくね」
金剛「龍田も怖がりネー。何があっても提督の傍にいれば守ってくれるって信じればいいのに」
龍田「……………………」
山城「琴線というか逆鱗というか」
あきつ丸「鳩が榴弾砲……程度でありますな」
鈴谷「これだからお気楽天然女は……時々あるんだよねぇ、こういうの」
< 生きやすい生き方を知ってなお >
山城「だからいいのよ。数少ない金剛のいいところね」
鈴谷「お、珍しく褒める」
山城「さっきそれを意識してできる女に会ってたから、気紛れよ」
鈴谷「ふーん……誰? 」
金剛「Bismarck? 」
山城「当たり。あなた冴えてるわね。雪の次は槍? 」
金剛「む……私も女ですからネー。それくらい分かりマース」
あきつ丸「なるほど。……………………確かに、それでいてなおこうというのは、
金剛のいいところかもしれんな」
< 余興というかメインというか >
天城「盛り上がらないですね……何でこの四人で麻雀? 」
加賀「昼過ぎに始めるものだから昼寝と執務がいるのよ」
雲龍「……私も寝たい」
瑞穂「盛り上がらないならやめればいいのに」
加賀「何は無くとも遊んでいないと。立ち止まっていることが怖くなるわ。……ボトル」
雲龍「はい。……今なら口移しのサービスが」
加賀「遠慮しておくわ。ありがとう」
雲龍「つれないですね」
瑞穂「万が一にもしないでくださいね。今見ると明石さんに会いたくなってしまいそうですから」
加賀「……」
雲龍「……」
天城「……それを聞いてやっぱりやる? みたい顔するのやめません? 」
< それがメインでもまぁ >
天城「というか少し手加減してください。
もうそろそろ天城不味いのですけれど」
雲龍「脱衣ならもう下着だけね」
加賀「する? 」
雲龍「し
天城「ません。しませんったらっ」
< やめたげてよぉ…… >
雲龍「よし、勝った、勝ったので」
天城「ので? 」
雲龍「景気付けにヤってくる」
瑞穂「どうせ負けても憂さ晴らしに抱かれにいくでしょうが」
雲龍「ええ」
天城「まったくですね」
加賀「それでは全員で憂さ晴らしに行きましょうか」
漣「いやいやいや……通り掛かりに変なこと聞きましたけど真面目に仕事してましたからね? ね? 」
< 実際どうなんでしょうね >
龍田「白露ちゃんって性欲とか破壊衝動も一番なの? 」
春雨「」
時雨「知らないよそんなこと……知って何になるんだい? 」
龍田「私が面白い」
山城「私も面白いわね」
時雨「そうかい。…………言うわけないだろう?馬鹿なの? 」
ありがとうございました
お疲れ様です
乙
< 読めない顔二人 >
雲龍「おかしをくれないなら悪戯して」
提督「ハロウィンがいつだとかいう以前にお前は何がしたいんだ」
雲龍「したいんじゃなくてされたいの」
天城「 つまり頭と股が緩い私を辱めて、と言っているのです」
雲龍「そうね」
提督「お、おう……? 何? マジでお前それでいいの? うん? 」
< 戦略的撤退 >
天城「まぁ、実際分からなくはありませんけれどね、姉様」
雲龍「? 」
天城「あの人の手で手首を掴まれて寝台に押し倒されるのも、
膝で割られた股をもっと広げられるのも、
首筋に吸い付かれて耳元で熱っぽく囁かれるのも」
雲龍「はぁ」
天城「犬のように這い蹲ばらされて犯されるのも、
卑しい豚のように猥語を口にさせられるのも、
ときに上になって知らない自分を引き摺りだされるのも……姉様? 」
雲龍「ん……想像してたら、濡れてきそうね」
天城「…………」
雲龍「…………」
天城「…………感受性が天才的、ということにしておきましょうか」
< アウトプットとの差かな? >
漣「叢雲ちゃんって読書に生命賭けてるみたいなとこあるじゃないですか」
Littorio「まぁ……異常な程の知識欲だとは思いますね」
漣「目に付いたら片っ端から読むんですよ。お金と暇は有りますし」
Littorio「はぁ」
漣「実用書だろうが歴史物だろうが娯楽小説だろうがペーパーバックだろうが」
Littorio「それはそれは」
漣「で、当然というか恋愛小説とかも読むわけです、無表情で」
Littorio「怖いですけど割に想像は簡単ですね」
漣「でも、さすがにですねぇ……うん」
Littorio「? 」
漣「日記って無表情で書いて薄ら笑いで机に仕舞うものでした? 」
Littorio「…………怖いですけど割に想像は簡単ですよ? 」
< “ 何も無し ” >
漣「あれって夜な夜な仲間の悪口でも書いてんの? 」
叢雲「その場合あなたとあいつのことばっかね」
漣「嬉しーなー。叢雲ちゃんがご主人様のことは兎も角漣のことばっか日記に書いてくれるなんて」
叢雲「都合のいい耳ね。……Rien、とでも書いてほしかった? 」
漣「ははー。どっちかっていうと革命はご主人様が起こされる方じゃん? 」
叢雲「起こせる女なんて好きにならないわよ、あいつ」
漣「かもね。それでもそういう人落としたがってるよね。誰とは言わないけど」
叢雲「ハンッ。宝くじでも買った方がマシじゃない」
明石「頭悪そうで良さそうでただのクズですよね。
…………まさかルイさんもこんな茶番に使われるとは思わなかったでしょうに」
< ちょっと反省 >
雲龍「あら……割に取れやすいわね」
提督「」
雲龍「あまり擦らなくても取れてよかった」
提督「」
雲龍「直るとはいえ肌を強く擦るのも抵抗があるし」
提督「」
雲龍「…………どうしたの? 」
提督「は、腹と太腿に雌豚とか売女とか……なんなのなの……脱がせた女にラクガキとかなんなの」
雲龍「そんなに嫌だった? ふぅん……? 」
< リアルだと本当冷めるから、マジで >
雲龍「でもほら、マッキーじゃないだけマシ? 」
提督「どこがどうマシなの……思いっきり萎えた」
雲龍「困ったわね……」
提督「困ってるのは俺だよもう……」
< 努力くらいは認めようか >
雲龍「寝取られたとでも思った? 」
提督「…………もう何か何も考えたくない。意識遠くなったんだけど」
雲龍「いい兆候ね」
提督「は? 」
雲龍「うん? 」
提督「あのね……」
雲龍「でもちょっと興奮したでしょう? 」
提督「しねーよ……思ったことといえばよく自分の身体にそんな綺麗な文字書いたなってことくらいだ」
< 献身の対象と方法 >
雲龍「でも……少し安心した」
提督「あぁん? 」
雲龍「奪られて悦ぶ趣味なんか無くて」
提督「普段から無ぇって言ってるだろうが。一般的じゃない趣味を押し付けるんじゃねぇよ」
雲龍「だって万が一があるでしょう? あなたの望みなんて叶えてあげたくなるもの」
提督「…………」
雲龍「? 」
提督「…………なんつーかお前が被虐趣味で良かった気がしてきたよ。
お前レベルでサドとか俺心身ともにぶっ殺されてた気がする」
ありがとうございました
おつ
< 朝食にバナナが出ましてね? >
雲龍「ほら、私バナナを噛まずに食べられるの」
江風「は? 」
雲龍「舌が動くし喉まで使えるってこと」
海風「凄いですね」
明石「割と素直に特技ですよねぇ」
雲龍「でしょう? 」
天城「………一遍死んでみた方がいいんじゃありません? 」
< あと……あなたとも寝にくくなるし >
愛宕「また二人部屋なのねぇ~ 」
高雄「四人部屋も八人部屋も選べるけれど」
愛宕「それすると高雄、適当にあの人呼べないわよ? 」
高雄「あの人の部屋に呼んでもらうもの」
愛宕「あら言うわね。……ヤらないで仲間と和気藹々、っていうのは? 」
高雄「生きる理由には代えられないわ。下世話な意味ではなくて」
愛宕「……そ」
< 反発か服従か崇拝か >
愛宕「真面目な話するとね? 」
高雄「ええ」
愛宕「私たちは今の部屋割りとして、精々加賀さんとLittorioが二人になるくらいでしょう? 」
高雄「そうね」
愛宕「山城と扶桑は当然同じとして。
龍田と同じ部屋にしても大丈夫そうな子、新しい面子で、いた? 」
高雄「…………」
愛宕「…………」
高雄「…………一人部屋もいいと思わない? 」
< 地獄行き寝台列車というのも如何なものか >
鈴谷「そーいや結構前の話なんだけどさ」
赤城「ええ」
鈴谷「若葉にね、他人殺しの鈴谷たちは皆地獄への片道きっぷを買わされてる、なんて言われたんだ」
赤城「どんな流れかは知りませんけれど……そうですね」
鈴谷「それ提督に言ったらさ、行くまでがグランクラスならそれでいいだろう、とか言われたの」
赤城「はぁ」
鈴谷「意味分かんないよね。どうせならサンライズとか言ってくれればいいのに」
赤城「はぁ……? 」
大淀「さすがに赤城さんでも鉄道関係は無理でし……何故鈴谷は知っているの? え? 」
< 介入 >
龍田「思い当たる節があるでしょう? 」
大淀「ん? あ、あぁ……今はそういう男とヤ
鈴谷「ふっざけんな! 前も今も無いからマジで。
なんなの? 安心して雑学知識も披露できないの? 」
< ねだってくれないのもそれはそれで不愉快 >
提督「ニットセーターに包まれた谷間に手突っ込んで暖を取りたいですぅ……寒いですぅ」
高雄「心底気持ち悪い。愛宕にでも頼んでくださいね」
提督「愛宕は今日セーターじゃなかったし」
高雄「雲龍さん」
提督「あいつはなんか違う」
高雄「加賀さん」
提督「加賀も何か違……あれ、何だか新鮮でいい気がしてき……何その顔」
< 泣くよりキレそうではある >
鈴谷「……………………ぅ」
扶桑「…………後味の悪い結果になったわね」
山城「…………ええ」
扶桑「…………」
山城「…………」
扶桑「…………はぁ」
山城「…………でもまさか、本気で鬱ぎ込むなんて思わないですよ」
あきつ丸「阿呆が。戯れとしても“ 誰までならば金で股を開けるか ”などと訊くな。
鈴谷というのを度外視しても普通の女とて泣くだろうがッ、クズにも劣るクソ共め」
< 思い当たり >
山城「反省、はするしさすがに謝るけれどね、あきつ丸」
あきつ丸「何だクソ女」
山城「キレ過ぎ。……じゃなくて」
あきつ丸「あぁん? 」
山城「…………罰ゲームなの」
あきつ丸「あぁぁぁぁん? 罰ゲーム如きで鈴谷を泣かせたと? 痛めつけられる趣味でも? 」
山城「そうだけどそうじゃなくて……姉さま? 」
扶桑「…………鈴谷の、罰ゲームなの」
あきつ丸「は? 」
扶桑「鈴谷が酷いことを言われてあなたがどう反応するか試す、という罰ゲームなの」
山城「…………」
あきつ丸「…………」
鈴谷「…………ははは」
あきつ丸「……………………ッたぁぁぁぁつぅぅぅぅたぁぁぁぁぁぁぁぁッ!
出ぇぇぇぇてぇぇぇぇこぉぉぉぉいッ! 沈めてやるぅぅぅぅ!!!! 」
ありがとうございました
お疲れ様です
寒いので風邪などにご注意を。
< 人妻とかいう響きが悪いんだ >
提督「や、僕女体盛りより舟盛り派なんで……」
明石「食べ物を粗末にするのと女を物扱いするので背徳感あるって聞きますけど」
提督「別に背徳感とか求めてねぇし。純でいいんだよ」
加賀「この前は人妻ってワードで割と葛藤してたわよね」
愛宕「ふぅん……」
高雄「なるほど」
提督「! いや、おま……それはガチじゃねぇっていうか……あのさ……君は何で言うの? 言っちゃったの? 」
< 新鮮? >
加賀「ま、本人が言う通り私との言葉遊びと戯れに惑ってくれただけよ。安心しなさい」
瑞穂「一体そんなものに惑う男のどこに安心できる要素があるというのです」
雲龍「初めてが女のレズ専にはあなたも言われたくないわよね? 」
提督「や……」
瑞穂「」
提督「……うーん」
明石「これ私が一番駄目な……普段提督ってこういう気分味わってるんですね」
< 何を馬鹿な、という顔で >
Littorio「しかしあなたも見たことが無い、とは言いませんでしたよね」
提督「え……」
瑞穂「うわぁ……」
提督「や、付き合いで行ったら遭遇したというかだな、うん。取り敢えず違うんだ」
高雄「谷間酒だとかわかめ酒も女体盛りの一部だと思いますけれど」
提督「待て待て待て、それは
天城「違いますね。倒錯していないとは言えませんけれど、お酒ですから」
提督「お、おう……? 」
瑞穂「…………一番怒りそうなのに」
明石「ははは……そこはほら、天城さんですからねぇ」
< 回り回って >
龍田「何故にビール」
GZ「Bismarckが大量に受け取ったのでな、お裾分けのお裾分けというやつだ」
龍田「はぁん? 何? ファンでもいるの? 」
GZ「そうだ」
龍田「そうな……はい? 」
GZ「貴様とはまた違った意味で外面がいいんだ。分かるだろう? 」
龍田「あぁ……釈然としないけど、完ッ全に理解したわ。あれも大変ねぇ」
< 飲酒でも見た目相応と言えるのだろうか >
鈴谷「ま、取り敢えず? かんぱーい? 」
GZ「Prost! ……何だ」
山城「あなたって乾杯のときだけは何故か声張るわよね、って」
GZ「礼儀というか癖というか……まぁ、珍しいのは確かかもしれないな」
若葉「あまりビールは……んんっ、きつい」
GZ「無理して呑むものではないさ。ほら、甘味も用意してきたんだ」
若葉「! ありがとう、伯爵」
扶桑「可愛らしいわね、あの子。無理に背伸びしてみたりして」
あきつ丸「Graf Zeppelinが飲むから飲んでいるのだがな……ま、そこも含めて、か」
< 乾杯といえば色々ありますけれど? >
龍田「フランス」
赤城「A votre sante. Cincinでもいいですけど」
龍田「ロシア」
赤城「За здоровье.……健康の為に、でいいですよね? 」
龍田「ヘブライ」
赤城「ん、んん……לחיים? 」
龍田「タガログ」
赤城「Mabuhay! 、だったような」
龍田「次は……
山城「やめなさいな。そういうの赤城さんなら下手したら全言語まで終わらないんだから」
龍田「はいはい」
大淀「謎過ぎる知識ですね……あ、たこわさ持ってきましたよ、はい」
< 持ち寄りでは割とある出来事 >
鈴谷「ちーっす。たこわさ持ってき……あるし」
大淀「あ、すみません」
鈴谷「や、別にこの面子なら無くなるしいいけど」
あきつ丸「どうせならスイーツでも持ってくるべきでありましたな」
鈴谷「む、悪意無い? 」
龍田「無いでしょ。鈴谷だし」
山城「無いわね。私や龍田なら兎も角」
あきつ丸「ハンッ。貴様らならそもそも押し付けて終わりだ」
金剛「さらっと鈴谷だから食べる宣言してるデース……? 」
< 飲めればいいんですがね? >
龍田「ま、私ならたこわさなんておじさんっぽいもの持ってこないけど? 」
山城「白子ポン酢なんて持ってきた女が寝言宣うんじゃないわよ」
大淀「と、言いつつ山城さんも酒盗ですよね」
金剛「私はスコーン持ってきたデース。おじさんっぽくは、無い! お姉さんデース! 」
赤城「や、そもそもお酒にスコーンが……いただいてますけど」
WS「見た目……見た目がまともじゃない」
Aquila「あら~。慣れればこういうのも美味しいですよぉ? 」
GZ「私はお前の順応性がおかしいと思うが……Italienischは皆こうなのか? 」
< 本人だけは与り知らぬ >
Littorio「っしゅ……この国ではこういうとき噂をされている、なんて言うのでしたね」
提督「きっといい噂さ」
Littorio「そうだといいですけれど。
……そもそも噂でくしゃみならあなたなんて呼吸困難ですか」
提督「や、さすがにそれは言い過ぎな気が……ねぇ? 」
>>350
ありがとうございます
、と言いつつもう割とあれですけど
ありがとうございました
乙です
乙です
乙です
< 平常運転 >
鈴谷「」
龍田「乙女がしちゃいけない顔で寝てるわね」
山城「というか、生きてる? 」
あきつ丸「ビールだけであぁも酔えるというのは羨ましいものだな」
赤城「それは単にあきつ丸さんが強いだけでしょう? 」
扶桑「私が寝落ちしてお手洗いに起きたときも飲んでいた人が何を……」
赤城「山城さんたち三人も起きていましたよ? 」
WS「そういう括りに入れられていることに対してという……頭、痛い」
< 何度目かを数えるのはやめた >
提督「ねっむ……凄まじく眠いんだけど」
Littorio「あれだけ女を貪れば眠くもなりましょう……ふぁ」
提督「不快な眠さじゃないしいいけどさ。……眠い」
Littorio「眠いの? 」
提督「うん」
Littorio「…………寝ましょう? 」
提督「いいよ。いいけど…………これ、二時間くらい前にも同じ遣り取りしたよな? 」
< 大体そんなもの >
Littorio「いいじゃない……Littorioと寝たくないの? 」
提督「意味はずれててもトータル何時間寝てたと」
Littorio「気にしない気にしない。Littorioだって物凄く眠いの」
提督「さすがにしろよ。……そもそも目一杯奉仕したのは俺だ」
Littorio「まぁ……あなたって」
提督「あぁ」
Littorio「SともMともつきませんよね。プチサド奉仕、というか」
提督「ん……よく分からないけど、重要なこと? 」
Littorio「いいえ、このまま溶けて二人で無くなってしまえばいいのにって思ってたの」
提督「意味分からな……ふぁ」
< それで構わないけれどね >
提督「まぁ、実際男って大体そんな感じに憧れるものなんだよ。
嫌いとは言わないけど常にされるだけなんて願い下げだね」
Littorio「ふぅん? Littorioはあなたを傅かせてみたいですけれど」
提督「椅子にでもなってやろうか? 」
Littorio「魅力的といえば魅力的ですけれど……枕になってくれれば、それで」
提督「ん。…………結局お前が寝たいだけだろう? 」
< そうこうしている内に >
叢雲「朝食どころか昼食も出てこないってどういうことよ、まったく」
海風「仕方無いよ。昨日というか早朝のLittorioさん、凄い声出してたし」
漣「そうじゃなくてさ。叢雲ちゃんは単に昼になってもご主人様の顔見れないのが不愉快なの」
叢雲「あぁん? 」
海風「あ、そっか」
叢雲「はぁん? 」
天城「…………姉様と加賀さんの関係というか、何というか」
< そんなわけ >
加賀「その場合、海風はド淫乱の救いようも無い馬鹿になるけれど」
海風「その代わり才能に溢れて最高に女らしくて心底から欲した愛を分けてもらえますね」
叢雲「…………」
漣「…………」
天城「…………」
雲龍「…………一応、褒められた、の? 」
ありがとうございました
乙です。
おつ
乙です
< 聴こえる >
加賀「? フルート? 」
天城「ええ。雲龍姉様です。これ以上やってもヴァイオリンは上手くならない気がする、と」
加賀「そう。…………何なのかしらね、あの子」
天城「妬みも湧かないくらいには多才ですよね」
加賀「あれで自己評価が低いのだけれど、本当に何なのかしら」
天城「低いのはあの人のことだけであってそれなりにナルシーも入りますけど? 」
加賀「そう。…………赤城さんとどちらが得難いのかしら。
できて当然と思う者と、できない方がおかしいと思う者と」
< 何とは無しにやりたくなったので >
雲龍「天城ちゃんスイッチ、【あ】」
天城「えーっと……【愛してます、姉様】」
雲龍「天城ちゃんスイッチ、【い】」
天城「【犬の真似】……わふっ? 」
雲龍「天城ちゃんスイッチ、【う】」
天城「【うなる】……ガウゥ?」
雲龍「天城ちゃんスイッチ、【え】」
天城「【笑窪をつくる】」
雲龍「天城ちゃんスイッチ、【お】」
天城「【怒る】……唐突におかしくならないでくれません? 疲れるんですよ? 」
雲龍「ごめんなさいね」
江風「何あれ……いい歳に見える姉妹が淡々とやる遊びじゃねーと思うンだけど」
海風「ノ、ノーコメント」
< 自害か殺害か >
山城「はぁ……憂鬱だわ」
時雨「山城が憂鬱を感じないときなんて扶桑といるときか死ぬときくらいじゃないか」
山城「そんなこと無いわよ。姉様がいなくたって心許せる友と笑えあえれば、それだけでいいの」
時雨「その中には僕も入れてくれるのかい? 」
山城「是非も無し。言わせるものじゃないわ」
時雨「そう。…………龍田は? 」
山城「誤解されてるみたいだから言うけど。
私嫌いな相手とお酒は飲まないし目の前での喫煙なんて許さないの」
時雨「なるほど。……龍田? 」
山城「は? 嘘に決まっ…………はぁ? 」
時雨「ごめん。ちょっと興味本位で。いないよ」
山城「……………………よかったわね。聞かれていたら、この国の戦力、落ちてたわよ」
< 酔ってヤって終わって帰ってきっと寝て >
加賀「ふぁ…………」
叢雲「珍しいわね。あなたが欠伸なんて」
加賀「何度失神したのか分からないもの。それくらいするわ」
叢雲「はぁ。……割と単純に興味本位なんだけど」
加賀「ええ」
叢雲「あいつって、上手いの? 」
加賀「比較のしようはないけれど……そうね」
叢雲「ふぅん」
加賀「一人でスるときより何倍も疲れる代わりにそのさらに数倍は満たされるわ」
漣「や、そんな満たされきった顔で言われてもね……ツッコミどころ残してくれないと会話になりませんよ? 」
< 浪漫とは個人の好み、或いは尊厳を指す言葉 >
江風「へい! キャプテン」
提督「あ? 」
江風「歴戦の艦に乗ってきたンだから船長みたいなものじゃン? 」
提督「せめて艦長と言ってほしいところ。キャプテンは何か違う」
江風「変わらねぇって」
提督「絶対的に
変わるんだよ。男の子にとってはね」
< 狂気を認識し、なお進んだ先に >
江風「江風はふっつーに傷付くけどさ、高雄さンは違うンだよ」
高雄「はい? 」
江風「誰かに化け物とか言われてもね、理由が違うの」
高雄「はぁ」
江風「高雄さンはさ、テートクと違うものだって言われたり、
そういうのを意識させられて蔑まれるのが嫌なンだ」
高雄「……」
江風「あとはね、テートクが自分の所為で馬鹿にされるのが一番嫌い」
高雄「それは当然では? 自分の認めた男の刃や盾に成らずして女なんてものが何になるというのです」
江風「…………うン」
海風「ね? 」
江風「」
海風「一人の男を決めた女ってのを舐め過ぎなんだよ? 江風は」
ありがとうございました
乙です
< 二人でいる証というか承認欲求というか >
雲龍「ふぅ…………いつも悪いわね。起こさせて」
天城「慣れましたから」
雲龍「そう……でも、ありがとう」
天城「ええ。…………………………………………それに、今更姉様が一人で起きてしまったらがっかりしそうですし」
< 割とマジで >
提督「……………………ふぁ……ねっむ」
Littorio「ぅ…………Zzz」
提督「シーツ巻いた女の子とかゲージュツだよなぁ」
Littorio「…………Zzz」
提督「…………」
Littorio「…………Zzz」
提督「…………でもどこであんなこと覚えてくるんだろう。女の子ネットワークとかマジでヤベぇ」
< 誰に何をどのように? >
瑞穂「次は、負けませんからね? 」
明石「はぁ。………………………瑞穂さんが生娘だったとしても割に啼かせられるあたり、
私も相当仕込まれてるんだなぁ」
< 自分がそうだとは口が裂けても >
瑞穂「ふぁ…………考えてみると」
明石「ええ」
瑞穂「どうせ結婚できない籠の鳥なのなら女同士の方が普通かもしれませんね」
明石「んなわけ……瑞穂さんまで思考停止して流されたら誰が常識人やるってんですかぁ」
< 良いのか悪いのか >
叢雲「私たち、貴重よね」
漣「うん? 」
叢雲「誰ともヤってないってこと」
江風「瑞穂さンは明石さンに引き摺りこまれたしなぁ」
漣「あぁ、そういう……でも瑞穂さんまで堕ちたら明日は我が身だよねぇ……ははっ」
< 主張 >
江風「でも例えば叢雲がテートクと寝るところなンて想像できる? 」
漣「そりゃ
叢雲「自分で言うのもなんだけど割とでき
海風「無いです、無いったら無いです」
叢雲「……………………」
< 夢遠き >
愛宕「はぁ~……結婚して専業主婦になりたい」
高雄「……はぁ? 」
愛宕「愛する子供と一緒に家族の為に働く夫を待ってお料理用意してお帰りなさい言って愛に包まれながら抱かれたい」
高雄「随分具体的な。……どうしたの? 」
愛宕「今更とか言われようと女としてそれ諦めたら終わりな気がして」
高雄「それなら始まってもいないでしょう」
愛宕「ひっどーい…………実際そうだけど」
< 収まるところに収まるものだと思いたい >
雲龍「やはー」
愛宕「おはよ。相変わらず薄らぼんやりしてるわね」
雲龍「眠いものは眠いの。……確かに愛人として一つの家で待つのって楽しいかもしれないわ」
天城「姉妹丼ならぬ姉妹部屋ですね。
マンションなのか戸建なのかは知りませんけれど」
高雄「それはきっと私たちも」
愛宕「愛人訪ねて姉妹レズしてたら笑っちゃうわね」
漣「全ッ然笑えねーですよそんなの……」
海風「…………何もかもが酷くて何がマシなのか分からない」
江風「姉貴ぃ……」
< 恣意的過ぎる選択 >
雲龍「天城、愛宕、山城、龍田」
愛宕「? 」
雲龍「私の知っている妹のラインナップって酷い有様ね」
高雄「まったくです」
天城「……長女は姉様だけで救えない有様だと思いますけれど? 」
< キラリーン☆ >
愛宕「でもそれなら雲龍、誰と交換したいの? 」
雲龍「そうね……能代」
高雄「そうなると阿賀野さんと天城さんですか」
愛宕「……」
雲龍「……」
高雄「……」
天城「……自分で言うのもおかしいですけれどね、あんまりどちらも変わらないんじゃあ」
< やー……どう? >
雲龍「天城は? 私以外の姉なら」
天城「高雄さんか妙高さんで」
雲龍「どちらも重巡ね」
天城「だってしっかりしているとはいっても姉が叢雲さんだとかだと老けた妹みたいでしょう? 」
高雄「確かにそう見られ…………私って天城さんには明確に歳上の容姿だと思われているの? 」
< 仕方無いといえばまぁ、それで >
愛宕「そもそも望んでいる姉妹像が割とずれてる気がする」
天城「しっかりしていてピーキーな性格でなければそんなに多くは望みませんよ」
高雄「たったそれだけのことがどれだけ難しいか」
愛宕「そうよねぇ。高雄だとか妙高、あと叢雲ですら当てはまるなんて断言できないもの」
雲龍「あの人に関わって離れない時点で一つの終局でしょう? 」
天城「同意、はしますけれどさすがに酷過ぎるんじゃあ……」
< 遅れまして登場 >
加賀「とはいっても天城は四人の中だと一番まともよね」
天城「加賀さん……」
愛宕「龍田と山城が圧倒的に悪意と狂気に満ちているだけで比べるものじゃないだけ」
高雄「あのレベルまで堕ちて自我が残っているのが不思議ね」
雲龍「何故そんなのと仲良くなれるの? 」
提督「……うん? 何の話? 」
< 憂鬱じゃない朝なんて無いんだね >
提督「何の話してるのか知らねぇけど大概自分たちもアレだからな?……うぃーっす、おはよう」
高雄「二日続けて……何時だと思ってるんです」
提督「考えないことにしてるよ。書類回して」
愛宕「よかったわねぇ。引き継ぎ関係の書類は終わらせてて」
提督「本当な。…………はぁ」
高雄「何です。今までずっと遊んでいたわけでしょう」
提督「……ん」
愛宕「何? これ」
提督「帝都からの秘匿回線できたやつ。Littorioと起きた朝にこれとか嫌んなるわ」
高雄「イタリア関係ですか。……コーヒー、淹れておきましたけど、エスプレッソにでもします? 」
< 悲観的に楽観的 >
天城「追い出されてしまいましたね」
加賀「階級的に見られない情報なんて嫌でしょう? 」
雲龍「加賀さんは残っていられたはずですけれど」
加賀「どうせ嫌でも知るなら後でいいわ。結論だけおしえてもらった方が」
天城「イタリア関係というと……大湊に誰か来るのでしょうか」
加賀「それかLittorioが着いてこられなくなった、か」
雲龍「そうなるとあの子は“ 子飼い ”扱いではなかったんですね」
加賀「想像よ? 」
天城「はぁ。……飲みますか」
加賀「今の気分なら熱か
雲龍「飲ませませんよさすがに……後で報告聞くんですから」
< レッテルの反対って評判でいいんです? >
大淀「龍田さんって本性知らない人からはどう思われているんでしょう」
山城「そりゃあ……まぁ、悪い印象は無いでしょうね」
龍田「美人で頼りになってシニカルで割に世話焼きでちょっとエッチなお姉さん? 」
鈴谷「えぇ……」
時雨「まぁ……
問題なのは本当にそう思ってるのが沢山いそうなところ、だけどね」
< 否定するどころか本心っぽい笑みを >
大淀「では知っている人からだと? 」
山城「クズ女」
龍田「そうねぇ~ 」
時雨「簡単なことだね」
鈴谷「えぇ……」
< 重い言葉 >
雲龍「内線で呼び出してくれてもいいのよ? 」
提督「あ? 」
雲龍「今からヤりたい、とか」
提督「文字通り語源通りのコールガールじゃねぇか。しない」
雲龍「えぇ? 」
提督「お前デリヘルとか呼ばれて嬉しいの? 」
雲龍「だってお金なんて取らないし愛を交換するだけでしょう? 名前に意味なんてあるの? 」
提督「はぁ? 」
雲龍「うん? 」
提督「…………天城」
天城「これが、姉様ですから」
明石「……諦念にも限度ありません? 」
< 終わりそうもないのでカット >
山城「あなたこれ膝上何センチ? 鈴谷より酷いじゃない」
龍田「さぁ? 足が長いから短く見えるんじゃないの? 」
鈴谷「つーか鈴谷が悪いみたいなのやめてくれる? これはファッションですぅ」
山城「ハンッ、これだからビッチと淫乱女は」
あきつ丸「…………山城は自分が清楚だとでも思っているのか? その丈で? 」
鹿島「あきつ丸さんも大概……いえ、最初に言っておきますけど自分も入ってますよ? 入ってますからね? でも私服は大じょ
ありがとうございました
乙です
乙です
乙
乙
おつ
そういえば阿賀野型って誰も出てきたことなかった気がする
< いっそ花魁淵にでもどーぞ >
雲龍「恋人と訪れると恋が成就するスポットに夫婦で行くっていうのは」
天城「不倫中とでもいうんですか」
雲龍「いえ……お熱いことでよろしいわね、と」
加賀「当てられて拗ねた顔ね」
瑞穂「バカップルに対する不満顔かも」
明石「自分省みて悲しくなったのかも」
天城「全部では? 」
雲龍「はぁ。…………何だか本当に悲しくなってきたんだけれど」
< ごめんねごめんねー >
漣「ここだけの話ですけど」
提督「あぁ」
漣「叢雲ちゃんって姉妹のこと好き過ぎて時々気持ち悪いですよね」
提督「まぁ……うん」
漣「表には絶対出さないですけど」
提督「出さないんだから許してやれよ。極稀なら別に問題無い」
漣「吹雪ちゃん尊敬してる辺りがもう最高に盲目ですよねー」
提督「かもな」
高雄「…………あなたたちは逆に吹雪さんに謝るべきでは? 」
< 物は言いよう? >
鈴谷「あんね、鈴谷別にお友達ごっこがしたいわけじゃないから。
本当に仲間だと思えるから付き合い続けてるの。分かる? 」
龍田「そ、そう」
山城「……そう」
若葉「さすが鈴谷さん。怒ると本気が伝わる」
あきつ丸「いや…………たかがカレー如きでキレた鈴谷に引いているだけだと思うであります」
< それは貶してるの? >
山城「そういえばあなた、大湊に行く面子って知ってる? 」
龍田「知らない。私とあなたと扶桑と、あとはあの人の子飼いちゃんたち」
山城「そう。……そうなると」
龍田「? ええ」
山城「本当にあの男の好みが反映された夜の店みたいね」
龍田「そうねぇ」
扶桑「あの人も困ったものね、時雨」
時雨「うん。…………そこで冷笑みたいなの浮かべる辺り扶桑もやっぱり山城の姉だ、と言わざるを得ないなぁ」
< あなたもでしょ、という目ですよ >
龍田「でもそうね……その理論なら」
山城「ええ」
龍田「阿賀野姉妹とかくるのかしら。一人除いて」
山城「かもしれないわね。あとは時雨の妹何人かとか」
龍田「千歳姉妹も欲しいところね」
山城「妙高姉妹も中々堅いわ。あと秋月姉妹」
鹿島「つまりあなたたちはあの子たちをそういう風に見て……何ですかその目は」
< 何をしても罪からは >
漣「ご主人様って絶対犯罪係数ヤバいですよね」
提督「ん? 犯罪係数? 」
漣「説明面倒なんで字面と語感で察して」
提督「ん、んん……察した」
漣「まぁ、そーいう相手の考えとか読めちゃうのが高い理由なんですけど」
提督「察しない方がいいの? 」
漣「その場合はただの馬鹿故、ってことになります」
提督「や、それどうしろっての? うん? 」
< あなたを、好きになって愛しているのです >
愛宕「私がコスプレを何でも受け入れるとしてね? 」
提督「は? 」
愛宕「その代わり普段の私とはもうヤれないの。コスプレとプレイだけ」
提督「はい? 」
愛宕「コスプレとかプレイ無しの普段の私だけ、っていうのとどちらがいい? 」
提督「そりゃお前普段のお前だろうよ。何言ってんの? 不満でもあんの? 」
愛宕「ふふ……何でもなーい」
< からの台無し >
Littorio「では一生一つのコスプレしかしない、と言われたら何を求めます? 」
提督「え? は? ……うーん…………ん? あれ、何だこの難問。ちょっと待て」
愛宕「…………私が楽しんでたのに」
Littorio「ふふ……」
< ビール=ディアンドル=???、みたいなヒトも >
提督「漣と擬人化で売れそうなものって話をしてたときに」
明石「カクテルとかリキュールって言ったんでしょう? 」
提督「あぁ。でも実際売れると思わない? タイアップだってやろうと思えば割にできそうだし」
Littorio「シェリー酒やビットウィーン・ザ・シーツが雲龍みたいなキャラクタになるんですね? 」
雲龍「そんな失れ
漣「ワンカップが足柄さんみたいな? 」
提督「お前さすがにそれは……なぁ? 酷くない? 」
< 申し訳ありませんが丸齧りでお願いしますね? >
提督「林檎食べたい」
高雄「どうぞ」
提督「ありがと。…………あのさ、いい? 」
高雄「何か」
提督「言った俺が言うのもなんだけどね……何で一瞬で出せたの? 」
高雄「愛です」
提督「あ、愛か」
高雄「ええ」
提督「…………ちょっと怖いんだけど。脳内覗かれたりしてるの? 俺」
阿賀野姉妹はその、別のところで難儀しましてね……書いてみたいのは確かですが
ありがとうございました
乙です
おつ
乙です
< 朝酒自棄酒絡み酒 >
雲龍「女として求められることに喜びを感じ始めてからが女でしょうが」
天城「分かりますけれどね? 女として求められることに喜びを感じ始めてからが女だと思うことが終わりかと」
雲龍「…………」
天城「…………」
雲龍「…………」
天城「…………姉様? 」
雲龍「寝る……」
天城「ちょ、ちょっと待って、何故にこんな馬鹿話でテンションが? 」
加賀「何周回ってここに堕ちたの? 、ってのは置いておいて……起きなさい。
あの人が大事な話あるって言っていたでしょうが」
< 帰結 >
雲龍「加賀さんなら一番に同意してくれると思っていたのに」
加賀「は? 今更とはいえ規律を忘れる程耄碌してはいな
雲龍「あの人が改まるなんてベッド呼ばれないより最悪でしょう」
加賀「…………」
雲龍「…………」
加賀「…………天城、グラス取って」
天城「はい」
瑞穂「いやいやいやいや……えぇ? 」
< 実際巫山戯んのも大概にしろよとは思った >
提督「ところで俺はだな、家事代行サービスを頼みたい気がしてきたぞ」
愛宕「うーん? つまりそーいうサービス? 」
提督「何と勘違いしてるのか知らねぇけどな、高雄」
高雄「……正直私にも手に負えないですね」
瑞穂「瑞穂もちょっと一日では……」
愛宕「はい? 」
Littorio「ははは……」
提督「ちょっとズボラなだけの女の子だと思ってたけどさ……押入れってね? 破裂するんですよ? 知らなかったでしょう? 」
< 素でも酒でも。そもそも酔いが平素という可能性も>
叢雲「はぁ……はい」
雲龍「んぇ? 」
叢雲「くっさ、酒くっさ。あなたそれでも寝起きの乙女なの? 」
雲龍「自制は兎も角理性は保ってるわよ」
叢雲「信じたいところね。……大湊招集のメンバー」
雲龍「あの人来ないのね。……はい」
天城「見ないんですか? 」
雲龍「興味無い」
天城「はぁ。……どうぞ」
加賀「私も無いわ」
天城「ですか。……はい」
叢雲「ん。…………アルコールの所為で見てくれない方がまだマシね、本気で」
< だって、そうだろう? >
瑞穂「待って、待ってください。割と重要じゃないですか。
場合によっては瑞穂なんかよりも」
叢雲「じゃあ、はい」
瑞穂「いえ、瑞穂に見る意味があるとは思えませんので」
叢雲「あっそ」
江風「……………………はぁ? 」
< 分かりきった結末 >
叢雲「あのね、江風。同じことやらせないでくれる? 」
江風「あ? 」
叢雲「…………はい」
江風「江風が名簿なンて見る意味有ると思ってンの? 」
叢雲「有るには有るでしょうよ。…………張っ倒していい? 」
海風「いいよ。……何です? この茶番」
明石「ははは……ま、見せてくださいよ。装備の整備には必要ですからねー、っと」
< 寛容かはたまた絆されただけか >
Littorio「あはっ、キスというのは……ん、理性なんて簡単に乱して、蕩かして、壊してしまうのね」
提督「ん……いいけど、押入……っ」
< 唯一絶対の指針とするならば >
龍田「正義って何なのかしら」
山城「どういう意味? 」
龍田「思ったこと答えなさいな」
山城「つまり疑問の体で私に喋らせたいわけね」
龍田「そうとも言うかしら」
山城「はぁ。……………………馬鹿にしてるの? 私が正義、過ちを含めて、正義よ」
龍田「正解。…………ここまで含めて馬鹿にしてるって、とるの? 」
ありがとうございますした
乙です
乙
乙です
< 不貞寝Time? >
愛宕「抱かれたい男が他の女とヤってるときに姉妹と慰め合う女ってどう思う? 」
高雄「さぁ? ……しかもその姉妹もその男の女、なんて状況よね」
愛宕「最高ね、本当」
高雄「ええ」
愛宕「…………特に感慨も浮かばないくらい麻痺してきたわ」
高雄「私もそんな感じ。…………終わってるわね。始まってもいなかったかもしれないけれど」
< これくしょん >
江風「もうなンかどーでもいいことなンだけどさ」
瑞穂「ええ」
江風「姉貴とテートク並ンでたり抱き合ってたらヤバくない? 」
瑞穂「完全に同意しますけれど、それはどのヤバさ、です? 」
江風「ストレートに犯罪っぽいなって。テートクってタッパあってガタイいいし姉貴は並の身長だし」
瑞穂「あぁ。…………しかしそれはあの人が持つ犯罪これくしょんの中ではまだ軽い方では? 」
江風「そうだけど」
加賀「犯罪これくしょんってあなたね…………でも否定できないわね」
< 彼氏の前で食っちゃ寝食っちゃ寝してたとして >
鈴谷「あー、ほら、疲れてるときに抱き締めてあげるよ? 疲れとれるよ? 」
山城「そんなことされたら張っ倒すわ」
龍田「そこはまぁ、男だとしてだし? 」
山城「そりゃあそうでしょうけれどね。
でも自分がいい加減疲れているときに殆ど仕事をしない女が巻き付いてきて許せる? 」
鈴谷「テートクなら許すんじゃない? 」
龍田「ないない。あの人そういう子好きにならないもの」
山城「愛宕や雲龍ですら仕事は早いものね」
龍田「あの人意外だってそうよ。割に限度ってあるものなの」
鈴谷「あっそ。…………何かそう言われたらそうな気がしてきたけど」
乙?
乙です
< 肩が重いとか言われても困るがね >
龍田「人殺しは肩が凝るっていうじゃない? 」
あきつ丸「背に取り憑く、とかいうやつか」
龍田「どうなの? 」
あきつ丸「知らんな。もしかすると取り憑いているかもしれんが生憎と勝手に正常化される」
山城「便利な身体でよかったわね。代謝弄れるなんて本当化物」
あきつ丸「まったくだ。…………そう考えるとそもそも化物に取り憑く気概のある者など殺したことが無いな、恐らく」
< 大切にしていたグラスを割ってしまったのですけれどね? >
雲龍「……………………」
天城「……酔ってもいない欲求不満でもない姉様に一方的に叱責されるなんて、なんてこと」
加賀「それはそれは新鮮だったでしょうね……」
< 真なる美について >
提督「男っていうのは背中で語るものだけどね」
海風「は、はぁ」
提督「女っていうのは、正面を語られるもの。語られないといけないものなんだ」
海風「……」
提督「ま、後ろ姿が綺麗なのもそれはそれで大事だけどさ」
海風「……」
提督「……」
海風「……何故、戦艦長門トークの流れでそれを? 」
提督「……うん? 」
< 分からないという禍福と分かるという禍福 >
明石「ほらほら、海風ちゃんとお茶飲んでないでちゃんと仕事する」
提督「だるい」
明石「おい高級将校。……さっきの話ですけどね、たぶん私とあなたしか分からないですよ」
提督「そっか。艦の美しさ、分からないか」
明石「分からないでしょうねぇ……」
海風「はぁ。…………何故そんな憐憫を湛えた目を? 」
< 何を言っても結局 >
龍田「ちょっと最近聞いたんだけどぉ」
山城「何よ鬱陶しい顔ね」
龍田「あなた、あきつにあの人が将棋なら桂馬だ、とか言ったんですって? 」
山城「それが何か。最優ではあり得ないけれどある特定のパターンに力を発揮する、くらいは認めるところよ」
龍田「ええ。……桂馬ってチェスだとナイトよね? 」
山城「は? …………は? 」
龍田「…………」
山城「…………」
龍田「…………あはっ☆ 」
< 唐突ですが嫁力なんぞを >
愛宕「私割にお料理は家庭的よ? 」
加賀「舌は飽きさせないわ」
天城「夜が遅くてもお料理つくって待っていられます。
その後お酒にも愚痴にも付き合います」
雲龍「いつでも応じる」
叢雲「雲龍も大概料理上手いでしょうが……それ言っておきなさいよ」
< また始まった……みたいな顔されても >
提督「大体いつでもとか言われても男にだって気分というものが……何その目」
瑞穂「いえ……何にも」
< 間違ってはいないけれどきっと私の信条には >
鹿島「あなたももう少し正直で他人に優しくすればいいのに」
龍田「あらぁ、私正直に言いたいこと言って好きな子には優しいけど? 」
鹿島「そういうことではなくて」
龍田「ま、分かるけど。正直とか優しさが大切なことなんてちゃんと理解してるわ」
鹿島「それなら」
龍田「でも大切なものって大事に仕舞ってあまり使わないようにするものでしょう? 」
鹿島「…………」
< 捧ぐ、それとも注ぐ? >
提督「やたら美味ぇ。安酒なのに」
加賀「肴が美味しいから」
提督「そうだな。……本来はつくった本人が言うことではねぇけど」
加賀「本来は、ね。私普通じゃないもの」
提督「まぁな。……仕方無い、下ろすか」
加賀「何? 」
提督「春秀。壷だぞ」
加賀「ほう……そんなものを出してくれるのなら」
提督「なら? 」
加賀「次は懐石でも出しましょうか? 」
提督「嬉しいね。…………でもたかがつまみでそんなこと言われたら懐石に出すものなんて無ぇよ? いや、マジで」
< ノリツッコミツッコミノリ >
加賀「身体と誠意で払いなさいな」
提督「俺割にナルシー入ってるけどさすがに自分の身にそんな価値があるとは思ってねぇよ」
加賀「それならそれ、一年分貰うわ」
提督「本当にやろうか? 」
加賀「いいの? 」
提督「俺はね」
加賀「…………」
提督「…………」
加賀「…………高雄と愛宕の好きなものとか欲しいもの、おしえてくださる? 」
提督「俺」
加賀「…………」
提督「や、冗談じょーだ……んなマジな顔されたら俺がただのクズ野郎みたいじゃね……クズだったわ」
< 絶対正義の筈ではあるのですが……ええ >
江風「ってもさ。確かに美味いのは分かるけどそんな変わるか? 」
海風「うん? 」
江風「例えばさ、テートクって高雄さンと愛宕さンの料理、分かると思う? 」
海風「分かるでしょ」
江風「同じ食材同じ料理でだぜ? ンなもン美食家でも分かるわけ無い」
海風「分かるに決まっ
雲龍「あなた、馬鹿舌なのね。可哀想に」
江風「」
海風「そういうことじゃなくて……本来そういうことかもしれないですけど……もうっ」
< 匙はとうに、そして今全てを >
雲龍「ぁ、やっぱり海風が一番キツキツなのかしら。経験数とか体躯的に」
提督「」
海風「」
加賀「あなたね…………まぁ、確かにこの人しか知らないかもしれないけれど」
< 一番ではなくて二番目の趣味 >
瑞穂「ぬいぐるみ集めです」
漣「一にゲーム二にゲーム。三四もゲーム五もゲーム」
叢雲「読書」
高雄「編み物」
天城「お料理」
雲龍「一輪車? 歌? 料理? ハンモック? 楽器? でも楽器は物によって分ける方が……んん? 」
加賀「単に飽き性なだけな……いえ、それなりに物にしていくあたり、恐ろしいけれど」
< 瞬殺 >
天城「姉様はもう少し一人で孤独に突き詰める趣味を持てばいいのでは」
雲龍「うん? 」
天城「楽器やお料理も究極的にはそうでしょうけれどね。
一人で続ける分には本当に自己満足しか得られないタイプの」
雲龍「? お絵描きは? 」
天城「そういうのですけれど、でも姉様って風景画ばかりでしょう?
天城たちにも上手いって分かりやすいじゃないですか」
雲龍「抽象画なんて私が分からないわよ」
天城「ほら、写真とか言語とか」
雲龍「ハメ撮りしたりシーハーシーハー言うようになるわよ? 」
天城「」
雲龍「うん? 」
< 今だけは……私だけのあなたでいてください >
漣「なーんてご主人様に会うまでは割とクッサイ話だと思ってましたけどねー」
江風「事実は小説よりも奇なり、ね」
漣「そういう風に思う可能性なんてあり得たんだなーって」
江風「まったくそうだな。……………………もしかして、漣自身のこと、なのか? 」
< 酔ってんです、マジで、たぶんきっと >
提督「んん……ん? 」
加賀「……? 」
提督「何か歯に挟まった」
加賀「魚の骨か何か? 取っていた筈だけれど」
提督「かな。……取れない」
加賀「……楊枝」
提督「ありがと。……………………ん」
加賀「取れない? 」
提督「あぁ」
加賀「…………」
提督「…………」
加賀「…………ん、分かるわね? 」
提督「いやいやいや、やー……歯磨きしようとしないでくれる? かなりみっともない」
< 珍しく二人で >
山城「あの煙が無いのはいいわね。清潔で」
鹿島「ええ、本当に。…………男性の汚いところを集めたような印象ですもの」
山城「あら、私でもあきつや龍田の煙草は魅力として認められるけど? 」
鹿島「私だって煙草の似合う男性像くらいあります。でもそういうことじゃないんです」
山城「ふぅん? 」
鹿島「…………」
山城「…………」
鹿島「…………正直、本気で自分を捨てれば、大概の男性は動かせる気がして」
山城「脈絡考えなさいな。……………………これは、龍田も危ないから見てあげて、なんて言うはずよね、本当」
< フラグをフラグとして残すという悪行 >
山城「あのね、私が言うのも何だし男って基本馬鹿だけど馬鹿じゃないの」
鹿島「知ってますよ、それくらい」
山城「それは重畳」
鹿島「ええ」
山城「じゃあ、私関係無いしそういうことで。
…………………………………………本当に、分かってると、いいわね、あなた」
< 明日もまた、あなたがあなたであることを信じてやまない >
龍田「で、投げてきた、と」
山城「あなたね……ま、あれはあれで理想があるんだしいいでしょうよ。
理想なんてものに溺れて沈まないことを祈るばかりってやつね」
龍田「ええ。…………山城」
山城「何よ」
龍田「私のことは、見捨てないでほしいわ」
山城「それはあなた次第ね。…………あ、そうそう」
龍田「何? 」
山城「私って割にクズだけれど、見捨てないでほしいわ」
龍田「…………」
山城「…………」
龍田「…………それは、あなた次第ね」
山城「重畳よ。…………じゃ、私は姉様が待ってるから、また明日」
< 何度目かの幕引き >
加賀「ん…………I love you? 」
提督「me too? I koow? 」
加賀「どちらでも」
提督「酔ってる」
加賀「あなたに、それに私に」
提督「自信家だ」
加賀「あなたこそ。…………ぁはっ」
提督「何? 」
加賀「何でも。…………明日はまた、あなたではないあなたであって」
提督「難しいことを」
加賀「簡単じゃない。明日こそ私を一番に愛してくれれば、いいの」
提督「そうか。……………………難しい、ことを」
アルコールとか疲労とか……申し訳無いです
ありがとうございました
乙です
おつおつ
乙です
< 幾夜の果てに >
提督「ふぁ…………酔ってた」
加賀「ん……知ってる」
提督「酔ってたんだよ、酔ってたんだけど」
加賀「ええ」
提督「普段の俺と大して変わらなかった気がする」
加賀「いいじゃない。表裏一体己は己、結構よ」
提督「左様か。…………眠い」
加賀「寝ましょう? 寝て、寝て……何かあれば、私が盾になってあげる」
提督「やめてもらいたいね……やめてもらいたいけど、代わりに抱き枕になってくれる? 」
加賀「ん……拒める筈、無いじゃない」
< だからといってですね >
愛宕「ふぁ……何時? 」
高雄「寝坊」
愛宕「でしょうけど……何時? 」
高雄「…………二度寝すればそんなこと気にならなくなるわ」
愛宕「そんな時間なんだ……寝ましょうか」
高雄「ええ。…………ここでこんなことをできるのも、きっとあと少しだし」
< 人ではないだろう、的な >
あきつ丸「自分が罪人だなど理解しているに決まっているだろうが。
人殺しには理想と満足はあっても言い訳や逃避など不可能だ。
人殺しなんてことは、どう考えたって人非人の最たる行いであります」
龍田「……」
山城「……」
扶桑「……」
時雨「……」
鈴谷「そだね。…………四人とも今ギリギリでセーフ、みたいな顔したけど、本気? 」
< 何の気無しの独り言に反応してみたところ >
高雄「そういえばあれね」
愛宕「? 」
高雄「愛する者を傷付けるのは嫌だけれど」
愛宕「ええ」
高雄「傷心のあの人を慰めてもっと深く堕としてしまうのは中々…………うん」
愛宕「……………………高、雄? 」
< 分かるでしょう? 冗談です >
高雄「まぁ、冗談よ。分かるでしょう? 」
愛宕「姉が一瞬でも冗談でも自分を亡き者にしそうなこと口走ってるなんて怖いわ」
高雄「でもあなたもその後にはちょっと惹かれるでしょう? 」
愛宕「それは、まぁ……」
高雄「…………」
愛宕「…………」
高雄「…………怖いわね」
愛宕「だからそう言ってるんだってば、もうっ」
< 読み難いよりはカタカナの方がいいと思うけどね >
Littorio「ん…………理兎李和、っと」
加賀「何してるのかしら。辞書なんて眺めて」
Littorio「あぁ。仮に帰化できたら名前は漢字にしてみようかと」
加賀「…………はい? 」
< さすがに酷くないかしら >
雲龍「」
天城「何ですこれ……固まってますけれど」
漣「や、ジョークグッズとして犬用のお皿見せたら……」
< 首を傾げつつ想像し >
雲龍「…………そういうことではなくて」
漣「ごめんなさいってば。さすがにやり過
雲龍「割にいけそうだと思った自分に絶句していただけだから」
漣「」
天城「…………どうせそんなことだろうと」
< 馬力 >
愛宕「あー! ジョークグッズなら私も持ってるわよ? 」
加賀「おはよう。私が言えた義理ではないけれど遅いわね」
雲龍「バイブとかってジョークグッズとして売られていたりもするんだったかしら」
愛宕「そんなのじゃなくて、鞭」
天城「はい? 」
愛宕「突発的に麻雀大会とかあるしそのときの景品にしようかなって」
漣「んなもん誰が欲しいっていうんですか……」
愛宕「? だって少なくとも痛いのは私じゃないもの」
提督「し、死ねって言ってる? なぁ? ……おいっ! 」
< もう全部ジョーク、ジョーク! >
雲龍「安心しなさい。私が勝者ならあなたには使わないから」
提督「あ、そう。……………………愛宕、今日俺に使っていいぞ」
愛宕「だーかーらー……ジョークグッズなの、分かる? 」
ありがとうございました
乙です
乙
< 現在進行形 >
提督「フ-…………」
海風「寒いです」
提督「悪い。…………どこで間違えたんだろう、踏み外したんだろう、何が……」
海風「過去形にしようとしても駄目ですよ、__さん」
提督「……………………フ-」
< 過去完了形 >
愛宕「ヤって吸ってカッコつけの背中見たんだけど」
高雄「ええ」
愛宕「隣だと分からないだけで割と無様だったわ」
高雄「そう……そういうものでしょう、男って」
< 現在終了してる系集団 >
雲龍「のくせに今更何を。要らないなら、頂戴? 」
愛宕「カッコ悪いトコも好きになったんで遠慮しまーす」
高雄「そうね」
加賀「…………平然と同意するのもどうかと思うけれど」
< 過去最低の下ネタトーク >
雲龍「誰とは言わないけれど天城と何人かと飲んでいたの、横須賀にいたとき」
高雄「ええ」
雲龍「偶然ワインばかり並んでいたのだけれど無駄にインテリな方向にいったわ」
高雄「はい」
雲龍「産地がどうとか酸味がどうとか。……でも唐突に潰す段階の話になってね」
高雄「はぁ。しかしそれはそれで大事な工程でしょう? 」
雲龍「そうね。…………誰だかが口噛み酒の話を始めたの。サブカルに明るい子だった筈。それで……高雄? 」
高雄「…………もう既に聞きたくないのですけれど」
< 割と誰でも正解に思えそうではある >
雲龍「まぁ、最初はまだよかったのよ」
高雄「続けますよね、雲龍さんなら」
雲龍「ええ。…………そこからアソコに入れた葡萄をアレで潰したものはワインにできるかという話になったの」
高雄「…………」
雲龍「…………」
高雄「…………誰だかは聞かないでおきますよ」
雲龍「ん、賢明ね」
< ?<X<? >
加賀「結局は海風とも情を交わしてしまったわけでしょう」
天城「ほら姉様、こういうところですよ。
あの人のクズさとかではなくて表現がまたマシでしょう? 」
雲龍「そんな理不尽……って程でもないのかしら。悪いの私じゃないし」
< 一人に決めるくらいには難しい >
加賀「雲龍なんて今更だからいいのよ」
天城「はぁ」
雲龍「……複雑」
加賀「それで……どうせ一人を選べなかったのだし、
なんなら何人まで選べるか考えてみた方が良いかと」
高雄「なるほど」
愛宕「へぇ? 」
提督「はいぃ……? 」
< 欲望の発露をまざまざと >
漣「あー……今はまぁ、八人? 」
提督「……………………」
漣「うわぁ…………改めて、うわぁ」
愛宕「私たちは突き抜けてきてて本人が一番ショック受けるっていうのも……はぁ」
< 散った後、こそこそと >
雲龍「実際どうなのかしらね。Bismarckは確定として他は」
叢雲「いないんじゃない? この国でいるんなら誰かしら噂だけでも持ってるでしょ」
愛宕「そうよねぇ……Romaは? 」
Littorio「断言はできませんけれど、無いですね。
あの人は兎も角Romaはそういうこと隠せない子だから」
高雄「信じましょう。私も彼女と話した感じでは、無いです」
雲龍「そうなの……まぁ、それならいいわね」
愛宕「ええ」
漣「いや、一度は改めてドン引きしたのにどこに納得できる要素があったっていうんですか……? 」
< 悪いところがどんなかは忘れて >
龍田「自分の子供にとってより良い母親になれそうなのって? 」
山城「母親ね……私ではないと思う」
あきつ丸「自分も駄目だな」
鈴谷「はい! 」
龍田「…………いないみたいねぇ」
山城「そうね」
あきつ丸「鈴谷、愛さえあればいいなど幻想であります」
鈴谷「…………は? は? 」
< 式も解も無い喜び >
漣「ツーシータってそんなにいいものなんです? 」
提督「うん? 別に分かってもらおうとは思わないさ」
漣「そりゃあカッコいいとは思いますけど」
雲龍「女と二人になれるしね」
提督「そうだな。でもそういうことではないんだよ、残念ながら」
雲龍「うん? 」
漣「はぁ」
明石「残念ながら、というか幸福なことに、
というか……そもそもツーシータだから、とかじゃないっていうか」
< お決まりの流れ >
漣「黙っていれば綺麗とは? 雲龍さん無しだとして」
愛宕「……」
高雄「……」
天城「……」
加賀「……」
雲龍「……褒められたってことにするわ。綺麗、なのは誰も否定しないし」
ありがとうございました
おつ
乙です
< 楽しそうに去っていった >
愛宕「ちょおっとぉ、ヤり過ぎじゃないかしらぁっ」
提督「ん……そう? 」
愛宕「最近乾いてないんじゃない? 」
提督「や、そんなこと」
愛宕「それとも今まで渇いてたってこと? 」
提督「うーん……」
愛宕「でも、そうね……まだいける、まだいける、と」
提督「は? 何その顔やめ、ちょっ、おいってば……おーい? 」
< ですよねー? 売るのが目的とかまさかそんな >
提督「次に欲しいソシャゲの話シリーズなんだけどさ」
漣「要らねぇシリーズっすね」
提督「そう言うな。……通貨はどうだ? 」
漣「なんか微妙にトレンドに被ってますね」
提督「だから思い付いたしな」
漣「仮想通貨ちゃんは苛められっ子キャラなんです? 」
提督「いや、サイバーパンクだな。ガイドキャラ」
漣「ふぅん…………程よく炎上しそうですね」
提督「そこがいいんだ。売ろう」
漣「なるほど、カクテルよりはマシかな。
歴史とか適当に拾っとけばキャラデザも性格もイケ
叢雲「一応、仮想通貨ガールズってあるみたいだけど? 」
提督「…………」
漣「…………」
叢雲「そんな売るのが目的のやつ、売れるわけないでしょ? 馬鹿なの? 」
< ??!!?!???!?!!?>
叢雲「つまみぃ? かったるいんだけど」
雲龍「珍しく沢山食べられそうなの」
叢雲「それならあいつ呼びなさいよ。お腹に溜まるものならあいつの方がいいでしょ」
雲龍「お腹に溜まる? 」
叢雲「炒飯でも鉄板系でも。……本当にお腹に溜まるくらい出るの? 」
提督「んなわけあるか。……豚串食べたいんだけど、それでいいか? 」
雲龍「ええ」
叢雲「私も貰う。…………そっか、出ないんだ」
< 何か問題がありまして? >
提督「はいよ」
叢雲「ありがと」
雲龍「どうも。……とはいってもね、叢雲」
叢雲「? 」
雲龍「何も出されるのとか注がれるのが白いやつだけとは限らないでしょう? 」
叢雲「はぁ。…………あんた、ビール止めて、冷酒」
提督「だろうね、って言うのも何か違うか。……緑川でいい? 」
< 愛とは何ぞや >
雲龍「私が言ったのは愛情を注がれる、ってことよ? 」
叢雲「あなたこの前愛情じゃ腹は膨れないとか言ってたじゃない」
雲龍「でも心は暖まるでしょう? 」
叢雲「……そうね」
提督「あぁ言えばこう言うというか……いや、それともこいつの中では理路整然としてるのかな」
< 本日二月十二日は >
提督「ブラの日だぞ! 」
加賀「そう」
提督「あぁ! 」
加賀「下着で一日過ごせばいいの? 」
提督「そんなわけあるか。面白くねぇ」
加賀「ふぅん……なら」
提督「? 」
加賀「何故、こんな日があるの? 」
提督「さぁな」
< 特許申請だか何だかの話なんですがね >
瑞穂「いやいやいやいや……そこを疑問に取ります? 冗談だとしても」
提督「今更。……でもブラの日がそういう日なら下は履いちゃ駄目なんじゃないか? 」
加賀「それはみっともないと思うの。男がどう思うかは知らないけれど」
提督「ん、確かにまぁ逆はいいものだが……うーん」
明石「いっそどっちも着なきゃいいじゃないですか」
提督「えっ」
加賀「それは違うわ」
明石「ですか」
瑞穂「…………うーん? 」
< じゃあ、どこからがおっさんかと言われると…… >
提督「俺っておっさんじゃん」
明石「まぁ、年齢だけなら。でもあなたくらいの年齢の人って本人の努力でどちらにも見えますよね」
提督「ってもそれ若者、ではないと思うんだ」
明石「同じこと同年齢の女に言えます? 」
提督「……」
明石「……」
提督「……そうか、俺若者だったんだな」
明石「そうですとも」
< 自分たちは嫌な思いしないから >
加賀「でも“ おっさん ”と“ おばさん ”って割に印象違うわよね」
瑞穂「というより男女の違いでは? 」
雲龍「もっと言うなら男女の価値の違いね」
愛宕「そこは価値観の違いって言うべきだと思うけど……まぁ、年取らないものね、今のところ」
< 知ってても、巫山戯るなと >
龍田「考えてみなさいな。可愛い女の子がいたら愛でたくなるものでしょう? 」
山城「それを鈴谷に納得させられれば認めてあげる」
鈴谷「やー……むりだと思うよ、マジで」
時雨「そもそも龍田の愛でる、何てものがまともな筈無いしね」
龍田「せ~い~か~い~」
山城「猿でも分かる話ね」
鈴谷「…………分からせる気、ある? 」
龍田「あるわけないじゃない。知ってるでしょう? 」
鈴谷「…………」
< 最終手段、或は自殺 >
龍田「ま、でも……」
鈴谷「ん? 」
龍田「クスリでもなく圧倒的支配でもなく、知りたいなら、待ってるわ」
鈴谷「願い下げ。死んでもこめんだね」
龍田「せ~い~か~い~。…………本当に何もかもどうでもよくなったとき以外、来ないことね」
鈴谷「そうする。……………………龍田が絶対に使わない手なんて、マジに嫌、だけどね」
< まーじごめん、本当に知らない >
提督「さて、君はこの国に“ 追分駅 ”が幾つあるか知っているかね? 」
叢雲「何よいきなり気持ち悪い。……七つくらい? 」
提督「その心は」
叢雲「分岐路、って意味があんでしょ。それなら由来も縁もあるかなって」
提督「なるほど」
叢雲「で? 」
提督「…………続きはWebで? 」
叢雲「…………」
提督「…………すまんな。俺が行ったことあるの、二つだ」
ありがとうございました
乙です
乙です
乙です
< 次はどんな段階かな? >
雲龍「明日はバレン多淫ね」
天城「姉様…………何も分からなければいいのにすんなり理解して、
大した感慨も浮かばない自分に絶望することにも慣れてしまいましたよ」
< もっとなんかこう……ねぇ? >
雲龍「でもほら、明日ってBismarckの誕生日でしょう? 」
天城「……あぁ」
提督「あのさ……や、俺も悪いのかもしれないけど、
そんな直球で淫乱女扱いは無くね? ねぇ? 」
< 在りし日 >
雲龍「ふぅん? 昔の女の肩持つの? 」
提督「…………そういうことじゃねぇだろうが」
雲龍「ん……悪かったわ。冗談冗談」
提督「知ってる。……スフレでも食べる? つくったんだけど」
雲龍「貰う」
Littorio「あぁ……あぁいう顔で真面目な声出す程」
加賀「嫉妬の念、というよりも本当に大切な友人なのね、とか」
明石「あれはあれで本当に昇華した関係っぽくて、何とも言えないですねぇ……」
< 興味の矛先……鏃?>
加賀「そういえば意外なことにあなた、買わないのね」
漣「? 何をです? 」
加賀「えーと、モンハン? 」
漣「あぁ。……どーも漣あーいうの苦手で」
加賀「ふぅん? あなたでも苦手なゲームなんてあるのね」
漣「そりゃあ並以上には、やれると思いますけど」
加賀「そ。…………でもあれ、弓が出るらしいじゃない」
漣「そーいう視点だったんですかぁ……」
< あなたは、誰ですか? >
龍田「あきつと鹿島ってどっちも理想を追ってるみたいだけど」
山城「そうみたいね。物好きなこと」
龍田「あきつはそれが理想を求める唯一の方法だって決めつけて落ちて」
山城「ええ」
龍田「鹿島は道が幾つもあるって錯覚して迷子になりかけてるだけよね」
山城「理想なんてもの投げ捨ててくだ巻いてる私たちが言えた義理? 」
龍田「無いわよ? 無いけど……眩しいし、哀れねって」
山城「ハンッ。…………だからあなたのこと、嫌いなのよ。鏡が喋ってるみたいで」
< そんなこと、望まないくせに >
龍田「あらあら、これは嬉しいことを」
山城「あなたは私が鏡でいいわけ? 」
龍田「いいわよ? 嫌いになったら割ってあげるもの」
山城「そ。…………曇ってたら知らせなさいな。磨くフリくらいはするから」
< 拗ね >
扶桑「はぁ…………あれで龍田とは反りが合わなくて友人が少ないとか宣うのよ? 」
時雨「そりゃ僕も思うところはあるけど」
扶桑「不幸だわ……というか単に憂鬱だわ」
時雨「扶桑にはほら、僕がいるじゃないか」
扶桑「ありがとう。…………あなたも山城といることの方が多いと思うの」
時雨「え、えーっと……えぇ? 」
< 見つめた先、或いは目と鼻の先 >
扶桑「まぁ、構わないけれど。……魅力的な殿方にお縋りしたい気分だわ」
時雨「それは特定の人物を指してないかい? 」
扶桑「そうでもないわ。好ましく思った殿方になら、相手が遊びでも身を捧げていいの」
時雨「ただしそんな男と会ったことが無い、って? 」
扶桑「ええ。……………………はぁ」
時雨「ッ…………そ、注ぐよ」
春雨「見た? 」
浜風「当然。……明らかに扶桑さんの溜息に堕ちかけましたよね、時雨」
ありがとうございました
乙です
時雨……ww
乙です
< 両親のを見るより多少マシかもしれない >
GZ「……………………」
龍田「あら、どうしたの? 二日酔い? 」
GZ「あぁ…………昨夜は、Bismarckの日だったろう? 」
龍田「そうね。私はすぐ退場したけど」
GZ「私たちも日付けを跨ぐ頃には一応解散したんだが」
龍田「ええ」
GZ「多少馬鹿にはしていても心から敬す同輩が同輩と寝台で絡まり合っているのを見るのは、クるな」
龍田「確かにそうねぇ……私も少し、嫌かも」
< それが誰かは、さて >
龍田「ん……でも、今更? 」
GZ「まぁ、知ってはいたが……それよりだな」
龍田「ええ」
GZ「何の気無しに誘われたとき、
断る理由が理性や常識ではなくて他の女の顔だったことに衝撃を受けていたところだ」
龍田「なる……えっ? え? ちょっとそれ本気? えっ? 」
< 私は何処へ帰ればいい?♪ >
漣「土」
雲龍「はい」
漣「では」
雲龍「じゃ」
漣「…………」
雲龍「…………」
漣「…………何です? これ」
雲龍「さぁ、私は取り敢えず眠いだけだし」
叢雲「はぁ? 」
< もっと別の何か >
漣「意味が分からない」
雲龍「分かる方がおかしいわよ」
叢雲「…………は? 」
江風「…………叢雲もさ、どこまでがネタなのか、とか思うよな」
海風「出来レース? 」
< 考えてみると >
愛宕「清楚キャラって周りにいない気がする」
高雄「あー……羽黒さんとか」
愛宕「本気で言ってる? 」
高雄「……じゃあ、名取さんとか」
愛宕「それも本気で言ってるの? 」
高雄「…………」
愛宕「うん? 」
高雄「…………キャラなら構わないでしょう? 何も清楚である、とは言ってないし、うん」
< 女という生き物であるということ >
江風「や、色ンな人に喧嘩売ってると思うよ。
江風から見たら羽黒さンも名取さンも最高に清楚だし」
愛宕「ふぅん……」
高雄「……なるほど」
江風「な、なンだよその意味深顔ぉ……」
< 女ー句 >
雲龍「我が軍には処女ビッチ風清楚ビッチ鈴谷がいるでしょう」
愛宕「あ! 」
提督「最低過ぎるだろう……あ! って何だよ」
< 全く害の無い戯れ >
提督「誤解しないでほしいんだけどさ」
愛宕「もう前置きが既に駄目だけれど、何? 」
提督「別にマゾとかじゃなくて、時々女の子に組み伏せられて犯されたいときってあるわけよ、男には」
愛宕「あぁ、別に前置きなくても共感してるけど」
提督「うわぁ……引くわ」
愛宕「……は? 」
提督「うそうそじょーだん? 」
< 本人たちには害の無い戯れ >
山城「ん……ねぇ」
龍田「うん? 」
山城「今なら姉さまの心、掴めると思う」
龍田「でもしないんでしょう? 」
山城「そうだけれど……訊かないの? 」
龍田「私だってあなたが鬱になってたらチャンスだと思うけど、しないもの」
山城「そ、お優しいことね」
龍田「怖いだけ、小狡いだけ」
春雨「時雨ちゃん的にはあれどう? 扶桑さんに堕ちかけてたでしょ? 」
時雨「は? …………はい? 言うことなんて、無いけど? 」
< 引き摺られる戯れと純情 >
山城「時雨なら、構わないわ。あなたなら扶桑姉さまも、任せられる」
龍田「そうねぇ……あ、山城が寂しがってたら偶には返してあげてね? 」
時雨「や、待って待って、前提がおかしい、おかしいからね? うん? 」
< 倫理さんは引き続き求職中です >
時雨「大体さ、扶桑は山城ならいいかも、って言ってたよ? 」
龍田「山城に言ってあげなさいな。喜ぶわよ? 」
時雨「本当にそうなったらあの二人のことまともに見られなくなりそうだから嫌」
龍田「そ。…………つまり最初に時雨を落としちゃえば障害無し? 」
時雨「や、どう考えても違うと思うけど? 」
< ででん! テーマは >
愛宕「あの人の最高に好きな女」
高雄「黒髪ロングで」
雲龍「巨乳以上で」
加賀「背が高くて」
叢雲「頭の回転早くて」
海風「できれば歳上で」
天城「芯があるのに弱い女? 」
叢雲「そんな完璧に近い女いるわけ無…………もしかして、長門? 」
< キャラクリからやり直し >
愛宕「あら、そう考えると確かにそうね」
加賀「心身が強い女っていうのもポイント高いわ」
天城「でもまぁ……普通ですよね。
好みの相手を好きになるわけではないっていう」
漣「性格を真面目に決めてステ上げもガンガンやりつつ?
可愛い系の趣味もチェックするルートですねー」
明石「はは……あながち間違いでもないのがなんとも」
< 違うけどそうとしか言えない >
江風「そもそも扶桑さンは? ビンゴじゃねーの? 」
Littorio「堕ちかかっていて切掛さえあれば転びそうなヒトのことを話してもつまらないでしょう? 」
江風「ン、ンン? そういう、話なのか? 」
< さてさて酔いも深まってきまして >
叢雲「この面子でモノポリーってあんた、我ながらヤバいと思うわ」
提督「そうか? 」
高雄「ふふ……」
Littorio「なるほど……これはこれで」
瑞穂「呼んでくれるのは単純に嬉しいのですけれど……うーん」
ありがとうございました
乙です
< 情念その他染み付いております >
提督「えー、三月初めにこの住み慣れた我が家を後にするわけですが」
明石「今初めてぼんやりとでも日取り聞きましたけど」
叢雲「まだ正確な日時は出ないのね」
提督「ん……わけですが」
高雄「はぁ」
提督「ベッド、どうしよう」
愛宕「あぁ……」
加賀「そういえばキングサイズのベッドだったわね」
提督「いっそ廃棄して新しいの買う? 」
明石「まぁ、トラック自体には積めますけど……。
何だか運ぶのがちょっと嫌ですもんねぇ」
< 当然の疑問 >
提督「取り敢えずそれはいいや。加賀くんに天城くん」
加賀「何? 」
提督「酒の梱包、任せたぞ」
天城「構いませんけれど……あの」
提督「うん? 悪いが俺は他に仕ご
天城「日付を指定していただけませんとどこまで包んでいいか分かりません」
提督「…………」
雲龍「そんなギリギリまで飲みたいなんてあなたね……」
< 艶笑話 >
瑞穂「落語は分からないですよ。音楽だって殆どクラシックか懐メロなのに」
加賀「短くて簡単なのなら『紀州飛脚』なんていいのじゃなくて? ね? 」
雲龍「中々入らないのもそれはそれでいいと思います」
瑞穂「はぁ。どういう噺なんですか? 」
叢雲「雲龍が笑い話にしそうなやつ。
…………でもさらっと内容が分かる辺り雲龍も変なこと知ってるわね」
< 炎症の話 >
天城「でもあまり傷が付くと、その」
高雄「割に困りますよね。直るのは直りますけど」
明石「実際傷付かないにこしたことはないですよ。
将来的にそれが積み重なって、って可能性も無いわけじゃないですし」
天城「でもこの前姉様、少し色が変わった気がするとかって」
明石「…………」
高雄「…………」
天城「…………」
瑞穂「傷だとは思っていないのか何なのか。
……まさか意識的に沈着させているなんてことはないでしょうし」
< 延焼した話 >
海風「色素ですか。あなたはもう遅いですよね」
提督「」
江風「」
Littorio「……江風の方がダメージを受けていそうなのが、なんとも」
< 袁紹さんのお話?>
龍田「そういえば死んだ例の将校の後釜、エリートらしいわね」
あきつ丸「この国有数の華族出身で軍内にも政界にも財界にも血縁と繋がりがある」
龍田「まるで役に立ちそうもない感じね」
あきつ丸「家柄があれならば無能ではない限り生を全うできるだろう」
龍田「なるほど? 」
あきつ丸「海兵の席次も実力で勝ち取っているしな」
龍田「へぇ、優等生。…………でも、できなさそうなのね? 」
あきつ丸「ノーコメント、とさせていただく」
ありがとうございました
乙です
乙です
< 何が言いたいのかは本人も >
雲龍「妻と夫を熟語にすると」
天城「ええ」
雲龍「男が先で負債、女が先で財布。つまり」
天城「はぁ」
雲龍「夫妻の方がマシね」
天城「……はぁ? 」
< ショックというよりは考え込む表情に >
雲龍「だってATM男と結婚するよりは負債があっても好きな男と添い遂げたいでしょう? 」
天城「理想論というか何というか。
理解はしますけれどお金や生活は大事ですよ? 」
瑞穂「お酒が買えないからですか? 」
江風「知ってた」
天城「…………」
< すら、ってのもどうなんだこの世の中 >
雲龍「まぁ、あの人はそもそも負債もなければATMになる程落魄れてもいな
漣「雲龍さんじゃそもそも妻にすらなれないですけどねー」
雲龍「そうね。…………龍田にいいクスリでも紹介してもらおうかしら」
< 何と何が同じだって? >
漣「まぁまぁ。知っててそのキャラでしょ? 」
雲龍「キャラではないししたり顔で言われると普通に腹立つのよね」
漣「こっわーい! …………でもチヤホヤされる容姿だからいいんですよ? 」
雲龍「? じゃないとあの人だって好きになってくれないから同じでしょう? 」
漣「う、うーん……? そうなの? 」
叢雲「私に訊くんじゃないわよ馬鹿」
< 外連味 >
提督「溢れ過ぎよな」
愛宕「寧ろ外連味を極限まで減らそうとしてるのにこの有様なんじゃないの? 」
提督「減らそうとしてるか? 」
愛宕「あなたの話じゃないの? 」
提督「だってそんなもの無いだろう? 」
愛宕「外連味が? 」
提督「外連味が」
愛宕「そうなの。…………自分で言うのは気持ち悪いけどこの面子が派手じゃないなんて思える人、いる? 」
ありがとうございました
おつ
乙です
< コント(嘘):日常(真) >
龍田「鹿島先生に是非ともおしえていただきたいことが」
鹿島「あ、私用事があるのでこれで」
龍田「やめなさいな、傷付く」
鹿島「こんなので傷付くような人からは逃げませんよ」
龍田「逃げるの? 」
鹿島「それは違います」
龍田「違うの? 」
鹿島「違うの」
山城「あなたたち何やってるのよ……鹿島も変に適応するんじゃないわ」
< 暇を持て余した神々の >
龍田「遊び」
山城「何をしているのか訊いたわけではないのだけれど」
鹿島「はぁ。……こんな同輩でも、離れるとなると寂しくなるものですね」
龍田「という嘘? 」
鹿島「違います。…………あなたなら違わなくとも、いいのでしたっけ? 」
< 個人的に夢が無いと思うのです >
雲龍「AAAカップって大体18gらしいわ」
提督「だから何なんだよ……意味分かんねぇよ」
雲龍「いえ、生活は楽そうねって。仰向けになって一円玉が十八枚よ? 」
提督「む…………なるほどな」
漣「何を悟っ……こっち見んなばーか! もうちょっとあるわばーかっ!」
< おしえられた方も困惑するのですがね >
提督「そもそもお前一応AAAではないしな」
漣「はぁ? 何で知ってんですキモ
提督「雲龍がおしえてくれた」
漣「…………」
江風「や、本当どーいう会話してたらそンな犯罪的な流れになるンだよキモチワリーな」
< 割と主観気味ですが >
提督「ってもな。別に雲龍に限らずそういう話するだろう? 女の子同士で」
海風「無いとは言えないですけど男性のあなたが知っているのがおかしいのでは。気持ち悪いですよ」
提督「そうかな。因みに海風は? 」
海風「重さでいえばあのポトルに入るくらいですね」
提督「そうか」
江風「その流れで即答すンな、ってーかもしかしてデカいと重さって調べるものなの? うン? 」
< 完全な断絶と緩やかな終わりと >
雲龍「この身体でよかったと思うのはあれね、垂れない」
天城「完全な人間になってしまうとその辺り恐ろしいですよね」
雲龍「多少ならそれもアクセントたり得るらしいけれど……ねぇ」
提督「うん? 」
雲龍「正直どこまでならヤれそう? 」
提督「せめて女として見れそう? と訊いてほしいね。……分からん」
雲龍「ふぅん? 」
提督「俺自身が老いていく最中だし。できれば考えたくないからな。
……死を意識する方が、余程楽だろう? 」
< 分かった上で >
Littorio「でも確かにセックスというのは確実に最も長くあってほしい娯楽の一つですね」
加賀「ふぅん? 最古の職業の一つが娼婦、みたいな話? 」
Littorio「別にLittorioは性産業のお世話になるつもり、ありませんよ。
……何というか仮に電子化、電脳化が進んだとしても」
加賀「ええ」
Littorio「自らが肌で生を実感できる、そういう承認欲求の完遂は他にあってほしくないので」
加賀「……なるほど」
Littorio「肌が肌に触れられる、それこそプリミティブであって且つ先鋭的な存在でしょう? 」
雲龍「ようはいつまでもヤりたいってことよね。言葉は兎も角、分かるわ」
< 忠犬 >
提督「かったりぃ……なんなのもう」
高雄「それでは一日くらい止めて引き篭もってみては? 」
提督「部屋で一人、ね。……貧乏学生でもねぇし今なら何するんだろう。
やっぱり読書でもして、寝て、カップ麺でも食べるかな? 」
高雄「私は、呼ばれるまで待ってますよ」
提督「そうか。…………高雄といる為に執務してるわけじゃ、ねぇよ? 」
高雄「そんなこと、知ってます。……ほら、次の裁決事項です」
< この面子で飲むのって >
金剛「何だか久し振りな気がしマース」
山城「ぼっち、っていうやつ? 」
金剛「ぼっ、ぼっちじゃねーデース! 榛名も比叡も霧島もいるしぃ? 」
大淀「姉妹しか話せる相手がいないなんて寂しいですね」
龍田「いないから言えるのよ。いれば、溺れるわ」
金剛「違う」
山城「違わないわ」
大淀「違いますよね。……いや、別に金剛さんのフォローのつもりではありませんが」
< 似合わないと思うよ、絶対 >
提督「漣と雲龍の希望はどうせ叶えないが新天地で望む設備その他。
しゃーねーしポケットマネーでやってやる」
雲龍「地下牢」
愛宕「ネイリスト」
天城「酒蔵」
加賀「射場」
漣「DDR」
提督「…………」
高雄「…………地下牢? 」
ありがとうございました
乙
乙です
< 唐突ではありますが >
明石「異動前に健康診断、っていうかまぁ書類上は総点検をしろとのお達しが」
提督「ほーん、まぁ悪いことも無いし。頼んだ」
愛宕「ふふ、着替え、覗いてもいいのよ? 」
提督「あ、そう? 」
瑞穂「駄目です」
提督「どうしても? 」
瑞穂「どうしても」
提督「本気で? 」
瑞穂「本気で。……あなたが瑞穂だけのものになって、
絶海の孤島にでも連れ去ってくれるのなら考えてみますけれど? 」
提督「言うね。本気で全く許さないってことじゃん? 」
瑞穂「そう言っていますもの、心から」
< 言って去る >
明石「というかあなたも対象ですけどね。
艤装とのシンクロだとかトランス効率なんて項目はありませんが」
提督「マジ? 」
明石「マジです。採血だとかもありますよ? 」
提督「そうか。……お前にもぶっとい針挿してやろうか? 」
明石「いいとこナースと患者、みたいなプレイですけど。まぁ、気が向いたらで」
提督「向かせてみせるさ」
海風「あ、じゃあナース服用意しておきますね」
提督「あぁ、ありが…………はい? 」
< 無理なダイエット >
浜風「ってどこから? 」
春雨「うーん……うん? 」
浜風「断続的に一定間隔で身体を励起したり回復し続ければ五日くらいは走り続けられるけど」
春雨「それで痩せるのかな、春雨たちって」
浜風「あやしいですよね。いや、痩せはするけれどそれは本当にダイエットなのかという」
春雨「うん。……取り敢えずお代わりいる? 」
浜風「ください」
時雨「本当、浜風は今の身体に感謝するべきだね。
……いや、僕はもう十分味わったよ、春雨スープ」
< 他はまぁ兎も角として >
若葉「そんなに食べるのなら最初から鍋で食べればいいのに」
浜風「それは違います」
春雨「そうなの? もう皆お腹いっぱいみたいだから浜風ちゃんに渡そうと思ったのに」
浜風「それなら貰います」
若葉「それは違わないのか? 」
浜風「全く違いません」
時雨「…………本当さ、浜風ってこの環境でよかったね。少なくとも金銭的には」
< それ以上は悪口になるので >
時雨「でもまぁ、不思議だよね、その割に僅かずつでも成長はするんだから」
赤城「厳密には成長というか身体の変化はありますよ。
老化はしていないとしても老廃物は溜まりますし。
意識的か無意識的に変化を“ 傷 ”と認識して修復することはありますけど」
鹿島「あと仮に一キロ太ったとしてそれを意識して修復しようとした瞬間直すことも、できることにはできます」
大淀「普通に運動して痩せた場合の数十倍は疲労が襲ってきますし下手すれば別の不調に悩まされますけどね」
若葉「つまりあれか。不便があると言いながらブラがきつくなってきたとか宣う浜風や浦風は……ほう」
春雨「ふーん……」
浜風「…………何ですか、言いたいことがあるなら、言ってみては? 」
< 別にクソビッチが好きとか遊びとかではなくて >
提督『前の男塗り替えるのって割と燃えるわけよ。分からない? 』
漣「とか言ってましたね、前の前の前くらいの任地からの電話で」
雲龍「ん、んん……分からないとも言えないけれど」
愛宕「最初から決めた男がいるのよねぇ」
漣「でもご主人様にだって前の女がいたわけですよね? 単なる遊びでもなく」
雲龍「それに勝ててる自信なんて無いもの」
愛宕「ルックスと時間は兎も角、うーん」
瑞穂「はぁ。…………取り敢えず女って、嫌ですね」
< 本音とは思えない本音のような建前にも見える…… >
雲龍「別に嘘でもないのに。本音でもないけれど」
愛宕「そうよね。自信と誇りの違いっていうか」
高雄「本ッ当に女とは……いえ、分かるからこそ、うんざりするのでしょうけれど」
< 扉越しに聞いている >
加賀『ところであなた、何故そんなものを持っているの? 』
提督『や、まぁ何というか、流れ? 』
加賀『呆れた。馬鹿馬鹿しいにも程があるわ』
提督『でもお前、好きだろう? 』
加賀『ばか。……そんなわけ、ないじゃない』
提督『そういうやつに限って……な? 』
高雄『ええ、加賀さんなら、きっと』
雲龍『本当の猫は加賀さんみたいな女を言うのかもしれませんよ』
加賀『ッ……』
愛宕「気、気になるッ。何の話なの? 何のッ? 」
< ごめんなさいね、つまらないもので >
提督「何ってそりゃあ高機能猫じゃらしだが」
高雄「これが中々安物とは違うのよ」
雲龍「あの子も喜ぶわ。最近は面白いものが無くて私にじゃれついてばかりなの」
加賀「猫如きにつまらないもの扱いされる悲哀があなたに分かって? 」
愛宕「全然。……取り敢えず雲龍は猫にでもなったら? 今度は、雄で」
< すぅぱぁぶぅめらん >
雲龍「歯に絹着せるということを知らない面子だから冗談として聞いてみるけれど」
提督「精神的に他人関係無しな人間なら叢雲も欲しいところだな。で? 」
雲龍「激戦に次ぐ激戦で最期に生き残るのが映えるのって誰かしら、ここだと」
提督「お前ではねぇな。お前ぜってー加賀庇って死ぬわ」
雲龍「本望ね、割と」
加賀「ん……江風じゃなくて? 新参という意味でも、性格の意味でも」
愛宕「Littorio? 帰国して日記書いて縁者が出版して儲けるんでしょ? 」
高雄「それなら明石さんでも。ある種の傍観者であり仲間であるという存在ならば」
提督「なるほど。……マジに最低だな、お前ら」
< それもまた処世術ってことでひとつ >
加賀「と言いつつあなた、割にこういう話好きでしょう? 」
提督「割にどころか大好物だよ。妄想の悲劇に飼い慣らされた平和呆け軍人だから」
高雄「日常的な喜劇に取り憑かれた、の間違いでは? 」
提督「や、知らないねそんなこと。
…………悲劇を喜劇として生きていけるキチガイ、なんて言われたことはあるけどさ」
< 大分時間も経ちまして >
天城「昨今セクハラの定義ってかなり厳密に且つ厳しくなっていますよね」
高雄「ええ」
天城「何の気無しの行動がセクハラとして受け取られることも儘あるとか」
高雄「でしょうね」
天城「それならば逆も然りでは、と。セクシャルな話をしているつもりなのにそう受け取られない、という」
高雄「……」
天城「……」
高雄「……なるほど、面白そうですね」
愛宕「ちょっ、酔ってる! 酔ってるからぁ! ツッコミ二人止めたらどうなると思ってるのよ! 」
< しかして自分から取り込まれてみたりして >
愛宕「おっぱいおっきいわよね」
雲龍「そうね」
愛宕「少し触られただけで感じるって本当? 」
雲龍「それが愛する男なら」
愛宕「先端より周り? 」
雲龍「モノごと揉み潰されながら弄ばれるのが」
愛宕「後ろもイけそう? 」
雲龍「彼が望むのならいつだって」
愛宕「ふぅん? じゃあ、あれなんじゃない? 実際集団で輪姦されてもイケるんじゃない? 」
雲龍「……死にたいの? 」
愛宕「あとほら、えーっと前から訊いてみたかったんだけどーーーー
瑞穂「何ですかこの状況……一瞬殺気に溢れたと思ったらいつものボンヤリ顏に戻ったり……はぁ? 」
< それすらアルコールで流せれば >
愛宕「結論。そういう場合もあるけど雲龍ではそもそもサンプルにならない」
天城「分かりきったことを」
高雄「時間と体力の無駄ね」
雲龍「…………酔っ払いに馬鹿にされる程腹の立つものは無いわね。この刺身、つまと山葵換えてやろうかしら」
< そりゃあ突っ込まれたくはありませんが >
Littorio「“ 寄り ”を含めてボケ側とツッコミ側にすると」
愛宕「ボケだとかツッコミだとか言い方は兎も角、ボケ側が多過ぎるわよね」
高雄「私と天城さんと瑞穂さんと叢雲さんと……まぁ、江風さんも入れておきましょうか」
明石「やー、私もどちらかというとツッコミ側かと」
雲龍「あなたも突っ込み側なのにね」
提督「……うん? 」
< シークタイム大体三秒くらい >
天城「ん……酔い覚ましに屋上に出たのに、結局熱燗飲んでる」
瑞穂「寒いですね……これはこれでお酒も進みますけれど」
天城「乙なもの、なんていうのは結局言い換えだとか逃避ですけれど」
瑞穂「ええ。…………しかし」
天城「はい」
瑞穂「次は青森でしたか。露天風呂でも頼んでみるべきでしたね」
天城「肌を刺す風に舞う雪と、朱い月ですか。…………今からでも頼んできません? 」
< 経験と妄想の分だけですよ? >
海風「並外れてお金あるっていってもお金出すのはあの人なのに」
江風「どーせヤる理由になって一番得するのもテートクだしいいだろ」
海風「ぁ…………そうだね」
叢雲「簡単に同意してんじゃないわよ馬鹿」
漣「その短い間にどれだけの妄想があったのかなーっと、ネーチャン? 」
< 誰に言っているのやら >
漣「現実的にというかリアル的にというか割と正確っぽい現状認識としてさ」
叢雲「前置き長いわね。……何? 」
漣「処女且つ非レズかつ心に生きている人のいない存在が誰もいないって割と凄くない?
良い意味でも駄目な意味でも」
叢雲「まぁ。…………別に心に生きている、くらいは、いいわよね? 」
< まるで抜き身の名刀の如き切れ味で >
叢雲「でも待ちなさいな。ということはあなたの中にも誰かしら住んでるっていうの? 」
漣「誇張でもなく叢雲ちゃんもご主人様も他の皆も大切だよ、漣にとっては」
叢雲「そ。……………………誰よ漣に飲ませたの。こっちまで酔いたくなるじゃない」
< 可能性なんて誰にでも拾えるものだし >
Littorio「と、言いつつあなたも割に溺れそうではありますけれど。性に」
漣「そりゃまぁ、女社会で揉まれて孤独をゲームに求める美少女ですし? 」
明石「夕張もそうなのかな……いや、あれはあれで何だかレズっぽい気もするけど、うーん? 」
ありがとうございました
おつ
乙です
乙です
< こういう朝でいいんだよ >
提督「んー……凄まじく疲労感に覆われた目覚め」
愛宕「あれだけヤれ……出せば? 」
提督「間違いではねぇけどな、言い方よ」
愛宕「ん…………私は結構快適な目覚めだけど」
提督「あるよな。疲労感が達成感で塗りつぶされること」
愛宕「そうねぇ……コーヒー淹れてあげる」
提督「さんきゅ。……ベーコンは柔めでいい? 」
愛宕「うん。……先がいい? 」
提督「浴びてきな。タオルとか用意しておくから」
< 寝ゲロせずに目覚めただけまぁ >
漣「うへぇ……吐きそ」
叢雲「私が見ていないところでやってね」
漣「そりゃ漣にもプラ……プラ、イドォ」
叢雲「はぁ、脳内麻薬とか消化酵素で身体弄れるんだから何とかなってほしいものだわ」
漣「体、ちょ、よ、くなってぉ……物、無く、ならない」
叢雲「そうね。…………はい、バケツ」
漣「要、ら、な、い…………プライドォ! 」
< 仕方無いね >
叢雲「御手洗いまで保ってよかったわ」
提督「そこだけ聞くとちょっとあれだな」
叢雲「あんたスカトロ趣味とか無いんじゃなかった? 」
提督「字面でハイになるのと実際は別だよ、叢雲くん」
叢雲「あっそ。…………そもそも嘔吐物って別よね。何て言い方だった? 」
雲龍「エメトフィリア。……迷い無く私に訊かれるというのも、何か嫌」
< それは誰も知らない >
雲龍「明日の献立と流れでどう連れ込むかを考えながら殺しそうな方」
愛宕「そうなの? 」
雲龍「こっちは昨日の夜を思い出して次はどう褒めてもらおうか考えながら殺しそうな方」
高雄「はぁ」
雲龍「で、翻って私は何も考えずに殺すの。少しだけまともでしょう? 」
瑞穂「はい? 」
天城「いえ、そう訊いても姉様がまともであるとは到底思えませんけれど、一体何のお話なんですか? 」
< ぼくのかんがえたさいきょうのせんかん >
提督「主砲百門くらい積めばいいんじゃねぇかとかは思ってたな、ガキの頃は」
Littorio「ふふ……それでは浮くかどうかもあやしいですよ」
提督「まぁな。でもガキっていうのは無意味に火力に憧れるものなんだ」
Littorio「つまり今も? 」
提督「当然。……悲しいことに多少現実的になって、飛んだら解決だなとか思っちゃってるけど」
Littorio「…………解決? 」
< アレンジさえ無ければまぁ >
WS「あら、金剛に霧島……何か? 」
霧島「食べられるものを組み合わせているのだから調和して美味しくはならなくとも
金剛「普通食べられるものにはなる筈デース……」
霧島「…………」
金剛「…………」
WS「なるほど……あなたたち」
霧島「? 」
WS「人間だって集まれば調和なんて有り得ず喧嘩ばかりでしょう? 」
霧島「そう言われると、まぁ」
金剛「人間の友好程度に並ばれる妹が不憫でならないデース……」
WS「そうね。……そんなレベルのお料理、ではあると思いますけれど」
< あねいもうと >
山城「あなたも天龍と離れるのなら警戒はしておくことね」
龍田「知ってるわぁ。それに天龍ちゃんって人を見る目はあるのよ? 」
山城「そ。あの子を姉にしたい子ってかなりいるみたいだし」
龍田「駆逐の子とかには異常な程好か……念の為訊くけれど、それって頭に義、とかつかないわよね? 」
< 幸か不幸か >
時雨「バレンタインよりもホワイトデーが早ければよかったんだ」
若葉「ん? 」
時雨「受け取った時点でね、ある種の呪いを掛けられるなんてあんまりだよ」
若葉「そうだな。…………それはそれで当日、期待した者に付き纏われる気がするが」
< 大体忘れてる >
天城「? 何をしてるんです、姉様」
雲龍「年賀状の当たりを探しているの」
天城「はぁ。何が当たるんですか? 」
雲龍「自転車とか旅行とか、あと切手シートとか。現金なら十万円だったかしら」
天城「買えますよね。旅行なんて行けるかどうかの方が怪しいですし」
雲龍「分かってないわね。……でも一つ、分かった。
こういう無頓着だとか興味無しのところに集まるから、受取手が毎年足りないの」
< 静かにしていてほしいわけでもないし >
加賀「あの人宛の年賀状よね」
高雄「ええ。毎年うんざりするくらい届きますから」
加賀「そう……去年だとか一昨年のは? 」
高雄「期限が切れてそのまま。住所録をつくってあとは一年後廃棄ですね」
加賀「残念ね。それだけあればあの子も一日くらい静かよ」
高雄「はぁ」
愛宕「そんな犬に与える骨じゃないんだから……」
< だからそういうことじゃない >
漣「っても雲龍さんそれ楽しいです? 」
雲龍「? それなりに」
漣「ふーん? 」
雲龍「この軍人は確か嫌味なやつだったな、とか。
この政治家は舐め回すような視線が不愉快だったな、とか。色々あるの」
漣「それはまぁ、面白そうですけど」
雲龍「それに当選が出るのを期待して見ると割に心躍るものなのよ、こういうのって」
漣「はぁ」
瑞穂「切手シートばかり幾つもあったって……使わないでしょう、雲龍さん」
< 満足 >
提督「色気のある女ね……うーん」
天城「中々に難しいのでは? 」
提督「いや、綺麗な瞳とか笑みの形の唇とか仕方無いですねって感じの溜息とかあと
漣「天城さん見ながら考えるとかふっつーにキモいんで、やめてくれます? 」
提督「…………」
天城「別に天城は……いえ、もういいですけれど」
< でも女性にどうやればいいの? と言われると >
提督「確かにそう言われると……む」
天城「容姿、スタイル、香り、声音、仕草……どれをとってもこれといったものは無いのです」
提督「醸し出されるっていうかな。……それで? 」
天城「つまり自信の有る無しからくる装いで雰囲気がつくられるなら姉様が学生の制服を着てもいい、と」
提督「……違わね? 」
天城「違いますよね」
雲龍「そう? 」
< してなくてもしたいと思ってるって、マジで >
提督「つーか別にそういう小難しいこと考えなくても似合うと思うよ、ブレザーでもセーラーでも」
雲龍「でもセーラーは着たこと無いし」
提督「タイミングが悪いんだよ」
雲龍「そう……」
天城「そういえば天城はブレザーって無いですね」
江風「……制服プレイって世の中のちょっとあれなカップルは普通にするものなのか? なぁ? 」
< 汚すのがまた、とかそういうのも >
海風「でも私も戦闘衣でヤったことあるよ? 」
明石「あ、私も」
瑞穂「神聖な、とかは言いませんけれどね……あの」
加賀「それ、やっぱり制服っていう認識よね……本当に何故そういう形になったのかしら」
< だとしてそれはそれで悪くない >
叢雲「あなたは制服がセオリーには見えない年齢扱いされたんじゃない?
集合的無意識だか英魂の意志だかに」
加賀「ほう……頭にきました」
提督「や、分かってるから、お前別に十代専用の筈の制服着ても似合うから、本当分かってるから」
加賀「そうよね? 」
愛宕「私が言えた話じゃないけどぉ……結局似合うの意味合い変わっちゃってるのよねぇ」
< 特異点? >
海風「でも逆に言うと海風たちは加賀さんみたいな装いはセオリーではない、と思われたわけです」
加賀「そうね。それで? 」
海風「その巫山戯た意志の所為で私はあの人に抱かれるまでとても待ちました、とても」
加賀「……そうね」
明石「はは…………あれ、でも、私は? 」
< 無いってのもそれはそれでとかなんとか >
天城「しかしその、なんです」
提督「うん? 」
天城「先程は漣さんに切り捨てられてしまいましたけれど」
提督「あぁ」
天城「男性ってその、割と見ているんですね。胸とか以外にも」
提督「そりゃおっぱいは大好きだけど別におっぱいと結婚したいわけじゃないし、うん」
< あれ、そういう話だっけ? >
加賀「まぁ、胸を見ないと言っているわけでもないけれど」
提督「加賀くぅん、折角割と綺麗めに終わらせたんだけど」
加賀「いいでしょう。私にも絡ませなさい」
提督「はぁ。……そりゃ見るよ。おっぱいと結婚するわけじゃないけど、
そのおっぱいの持ち主と結婚するかもしれないんだし。
下半身脳とかではなくてね、魅力的な女の子が分からないわけじゃないんだから」
加賀「なるほど」
天城「良いことを言っているようで……しかし見られる感覚への言い訳には全くなっていないのでは? 」
< あるときは悪魔の手先、しかしあるときは正義の代行者 >
龍田「よねぇ」
山城「そうね」
あきつ丸「まぁ、確かに殿下や帝都の命令で一応の生物を殺して仲間を見捨てているといえば、手先だが」
鹿島「あなたたちの正義って結局は自分の幸せなんだから代行者ですらないのでは? 」
< 実際どうなのかな >
提督「よく考えると身長が低ければそれだけで大柄な女の子とヤってる感覚楽しめるのかな」
雲龍「そうだとしてあなたも普通の女とヤったとき小柄な子って感覚になってるんじゃない? 」
提督「なるほど……頭いいなお前」
雲龍「ええ」
提督「…………」
雲龍「…………」
提督「…………何の話しようとしたんだっけ? 」
雲龍「そんなこと、知らないわ」
< 尽くす女と尽くされる女 >
龍田「どちらが似合うか」
赤城「尽くされるのが似合う女は尽くす姿も美しいと思いますよ。
尽くすのが最初から似合う女が尽くされることに違和感を覚えることはあっても」
龍田「なるほど……それで? 」
山城「この流れで言えと? ……ま、尽くす方くらいね、私なら」
鈴谷「尽くされる方がいいなー。だってどっちでもいいんでしょ? 」
あきつ丸「ハンッ、尽くされるのではなく傅かれるの間違いだろうが、龍田なら」
鈴谷「そだねー。飴と鞭が1:99くらい? 」
龍田「え、それだけで満足してくれるの? 」
鈴谷「うん? …………うん? 龍田さ、鞭の意味履き違えてない? 鞭は本気での苦痛だよ? 特に龍田の場合」
< ご褒美的なアレではなくて >
龍田「失礼な。私これでも尽くす女なのよ? 」
鈴谷「さっきも言ったけど寧ろ適度な飴で手懐けそうだよね」
山城「それか単に重い女ね」
龍田「もうっ……でも不思議なの」
あきつ丸「オチは予想できるが、聞いてやる。何だって? 」
龍田「何故か寄ってくるのは踏んでほしいとか罵ってほしいとかそういうのばかりでね? この前なんてーーーー
< カッコ良ければそれでいい気も>
Littorio「何やら武器のようなものを顕現させるには特殊な能力でも必要なのでしょうか」
加賀「さぁ……私の場合弓は艦載機を顕現させる触媒でもあるけれど」
Littorio「雲龍や叢雲はあれ、特に使わないでしょう」
加賀「叢雲はもしかすると近接戦闘の可能性もあるし最終的には投擲もできるわ」
Littorio「ええ。雲龍の場合そこまで近付かれた時点で終わりですけれど」
加賀「…………」
Littorio「…………」
加賀「…………こんなところでも謎なのね、あの子」
ありがとうございました
乙
< まぁ、大体そんな感じのこの頃 >
高雄「ところで今現在、かなり大規模な作戦が展開されているようですけれど」
提督「出ないよ。俺たちは」
高雄「確定事項? 」
提督「そう。それも大湊に行く条件」
高雄「ふぅん? 何故その程度が天秤に掛けられたの? 」
提督「さてね。そういう背景想像するの嫌い? 」
高雄「はっきりしないことは、嫌いです」
提督「そうか。…………まぁ、キープかな? って感じにされるよりははっきり断ってくれた方がいいしなぁ」
高雄「そういうことではないですけど……やけに実感籠ってますね」
< ぐさぁー! >
加賀「明確なキープ扱いを決め打ちされるよりマシね」
提督「」
漣「プークスクス☆ ざまぁ! 」
高雄「…………はぁ」
< そんなものが本当に有るのならば >
雲龍「マスターさせたわ」
明石「はい? 」
雲龍「あの子お手とおかわりしかできなかったでしょう? 」
明石「あぁ、黒猫サンジョルディ。何ができるようになったんです? 」
雲龍「ゴロン」
明石「えぇ……いや、確かに難しいし凄いですけど」
瑞穂「それは大体犬におしえるものでは? 」
雲龍「勝手にゴロゴロするから条件付けさえすればなんとかなるのよ。
嫌がることは本当に嫌がるけれど楽しみの延長として覚えさせれば」
叢雲「本当にこれは……あなた本気で来世は猫でも目指せば? 」
< 蛇の手、それとも猫の逆鱗? >
提督「…………ぁ」
雲龍「あ、って何? 」
提督「や…………うん、何というかふとしたときに自分の行いに落ち込むんだ、最近」
雲龍「そう……それなら」
提督「うん? 」
雲龍「もっと堕ちましょうよ……そんなこと、考えられなくなるくらい。
存在が有り得ない程ファジーなら、誘い手だってきっとファンタジー、なんだから」
< 不倫 >
「道徳にはずれること。特に、男女関係で、人の道に背くこと。また、そのさま」
海風「へぇ、別に男女とか関係無くあの人って不倫状態だったんだね」
江風「……そっすね」
< 民法とかを勘案すると >
明石「実は浮気ではあっても不倫とはちょっと違うんですよねー、私たち」
天城「……そんな浮気ならまだいいみたいな言い方」
叢雲「そういうことヘラヘラ話せる辺り程度の差はあっても明石だって壊れてるってことよね」
明石「そりゃあ雲龍さんとかと比べたらまともどころか真人間に近いですよ、誰だって」
天城「…………自分ではなく姉とはいえ、言い返せないどころか腹が立ちもしないですね」
< 明日もというか今日もというか昨日も今日もこれからもよろしく >
雲龍「ま、瑣末でつまらないことは、忘れましょうか」
提督「そう言って顎に添えた手が鎖骨に降りていくのは何ですか、雲龍さん」
雲龍「あら、他の女は察して遠くに……閣下? 」
提督「あっそ。…………お前に溺れさせてくれる? 」
雲龍「喜んで。……その代わり、今は私だけ、見なさいな」
< 自覚なんてものは贖罪にならないのですがね >
愛宕「あの人と雲龍がいないから言うけど」
高雄「自分たちで出てきたけれどね。……何? 」
愛宕「間女、でいいかしら。そういう相手と面と向かうのってどういう気分だと思う? 」
高雄「……二度と近くなとか、こんな女にとか、殺してやりたいとか? 」
愛宕「そうよね、普通そんな感じよね」
高雄「? 」
愛宕「心の欠落っていうか……そういう感情が湧きそうも無いって言ったら、笑う? 」
高雄「自嘲なら、きっと。……………………欠落というよりは、きっと初期不良みたいなものだし」
ありがとうございました
おつ
乙です
< 去年の十月くらい、たぶん >
高雄「ところで明石さん」
明石「? 」
高雄「どう考えても研究には役立ちそうもない薬品だとかを集めたようですね、あの人の名前で」
明石「え、えーっと……? 」
高雄「故意に害を為すことなんて無いでしょうけれど……二度は無いですよ」
明石「…………」
高雄「無いですからね。雲龍さんにも伝えておいてください」
明石「はい。……………………どこで暴露たんだろう、本当」
< 発露、というか反転の転換の露悪 >
雲龍「暴露た? 」
明石「ええ。ある種高雄さんからの信頼すら感じましたね。反転して」
雲龍「…………まぁ、もうしないつもりではあったけれど」
明石「本気で止めた方がいいですね……骨も残りませんよ、きっと」
雲龍「ええ。あとで謝ってくる。あの人にも高雄にも」
明石「それがいいかと」
瑞穂「表情だけでも女ってあんな怯えた顔をできるものなのですね……何をしたかなんて聞きたくもありませんが」
< 悪手と握手 >
高雄「あぁ。あの人の性欲と体力を励起させるクスリを盛ったんですよ。禁制品まで使って」
瑞穂「は? 」
加賀「死にたいの? 」
雲龍「」
江風「ある種最大級の最後通牒」
明石「」
海風「…………ふふ」
高雄「ま、明石さんの技術と雲龍さんの心なんて疑いませんけれど……分かって、くださいますよね? 」
< 捌けた後に >
Littorio「でもね、高雄」
高雄「何? 」
Littorio「お酒でハイになったわけでもなく自棄になって暴れたわけでもないあの人が」
高雄「え、ええ」
Littorio「ただただ愛してくれるあの人がそのままに時間だけ濃密、それを受けた感想は? 」
高雄「えーっと…………言わなきゃ、駄目? 」
< 刺激なんてものよりもさらに >
Littorio「駄目。Littorioは置いておいても雲龍も、それから愛宕だって味わいたい一時でしょう? 」
高雄「…………」
Littorio「うん? 」
高雄「はぁ。…………つまり、そういうことでしょう。お望み通り? 」
Littorio「それはもう。…………ただ単に穏やかな快楽に満たされて愛を感じたなんて、なんと幸せなことか」
ありがとうございました
乙です
乙です
年表1~3は提督「俺と、高雄と愛宕」(【艦これ】提督「俺と、高雄と愛宕」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1479046877/))の>>654-656
年表4
17/03/04 高雄と愛宕がしけこむ 提督は独り寝
17/03/07 提督風邪をひく
17/03/08 『もぎたて』の懸賞が届いた
17/03/12 提督の失言から雲龍・愛宕・加賀・Littorioによる精の付く料理作りその後料理メンバー+高雄と夜戦
17/03/18 若葉の誕生日
17/03/23 提督が免許の更新へ高雄が同行
17/03/24 那珂の誕生日をなんとなく思い出す
17/03/29 今年度最後の肉の日 提督・加賀が外泊
17/03/31 お花見 金剛が失言浜風ぶち切れ
17/04/05 高雄「私とあの人と愛宕」(【艦これ】高雄「私とあの人と愛宕」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491400093/))開始
17/04/05 鈴谷が改二になる
17/04/09 漣が『ニーア』をクリア『ゴーストリコン』へ
17/04/10 明石やらかす工廠爆破
17/04/11 愛宕・高雄・Littorio・明石・雲龍・天城でアンゲーム 横須賀にて鹿島が順調にスれていく
17/04/17 要港部内演習 愛宕ご褒美会得
17/04/22 赤城の誕生日
17/04/23 提督の誕生日(艦これ四周年)
17/05/01 提督友達と飲みに出て朝帰り
17/05/12 高雄の誕生日 結婚式(仮)
17/05/16 瑞穂の誕生日
17/05/18 金剛・時雨の誕生日
17/05/23 恋文の日 提督と愛宕が手紙を交換
17/05/29 龍田の誕生日 提督・加賀が中華を食べにそのまま外泊
17/06/06 漣の誕生日
17/06/09 Romaの誕生日
17/06/13 愛宕・高雄・Littorio・明石が特別筆記試験(提督・叢雲制作)
17/06/14 結果発表色々荒れた
17/06/16 愛宕の誕生日 提督・愛宕が外泊
17/06/17 高雄が車の免許を取ることを考える
17/06/22 横須賀にておクスリ騒動(士官)
17/06/25 加賀が剣道も始めた
17/06/29 明石の誕生日 車中泊
17/06/30 サーキット着
17/07/07 雲龍と七夕デート
17/07/13 漣ちゃんのーみっどないとれぃでぃお不定期開始
17/07/26 海風が提督を『あの人』と呼ぶことにした
17/08/04 イタリア製の装備が届いたが...
17/08/09 加賀と提督襲い襲われ...
17/08/10 お風呂で自己的な事故(更新一時中断)
17/08/22 Littorioの誕生日
17/09/21 春雨の誕生日(更新再会)
17/09/25 雲龍の誕生日 朝からべったりで... 叢雲・漣は訓練任務中
17/09/26 提督・雲龍が外泊
17/09/27 叢雲の誕生日 江風が呉の大将からの手紙を受け取る
17/10/01 花火大会
17/10/14 雲龍と天城も段々おかしくなってきた... 艦隊バレー頓挫する
17/10/15 提督と天城が外泊 居残りが慰めあう...
17/10/21 鹿島の教え子が...
17/10/26 江風が呉の大将からの手紙について提督に打ち明ける
17/10/27 指輪の増産分が提督の下に(加賀と)
17/10/28 軍令部から緊急の通信が...
17/10/30 異動の内命と国葬の知らせが届く ※2明石・雲龍が提督にクスリを盛った
17/10/31 ハロウィンで提督が叢雲の仮装
年表5
17/11/01 江風の誕生日 提督と高雄国葬出席の為帝都へ 漣ちゃん特製の超激ムズテスト(予告)
17/11/03 山城の誕生日
17/11/06 提督と高雄“やることやって”帰還
17/11/09 漣ちゃん特製の超激ムズテスト
17/11/17 加賀の誕生日
17/11/20 要港部の皆が免許を取った 鈴谷の誕生日
17/11/25 浜風の誕生日
17/11/26 WSの誕生日
17/11/27 海風の誕生日 海風と一線を越える
17/11/29 愛宕「私とあの人と高雄」(【艦これ】愛宕「私とあの人と高雄」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1511959941/))開始
17/12/05 海風と夜の街へ
17/12/08 GZの誕生日 漣がテストの採点に着手する
17/12/10 要港部にて七大罪が決まる?
17/12/21 理由無き宴 あれから海風の雲龍化が加速度的に悪化
17/12/22 クイズ! 身近な人の100のこと!
17/12/25 聖夜で静夜で星夜で性夜...
17/12/27 大掃除後餅つき
17/12/31 大晦日 蕎麦打ち 瑞穂玩具になる...
18/01/01 お正月早々餅を搗いた
18/01/02 某艦船擬人化ゲームで色々と
18/01/04 提督・愛宕・高雄横須賀へ 提督が殿下に年始の挨拶 大淀初登場
18/01/09 雲龍が自作の官能小説を書くことに興味がでた
18/01/10 提督・愛宕・高雄が帰還 要港部にて格付けしあう女たち
18/01/12 漣に煽られ提督がアコーディオンの練習開始
18/01/14 漣ちゃん特製の超激ムズテストの採点が終わった...
18/01/18 龍田の改二が決まる 瑞穂が踏み外した
18/01/19 雲龍が自作の官能小説を少しだけ書いた
18/01/22 要港部の皆で記念撮影を
18/01/24 鈴谷本気で鬱ぎ込む?あきつ丸ブチ切れ
18/01/30 天城ちゃんスイッチ【あ】行
18/02/01 秘匿回線で帝都より連絡が
18/02/03 鈴谷ブチ切れ(原因カレー)
18/02/10 過去最低の下ネタトークを記録
18/02/14 Bismarckの日
18/02/15 提督・叢雲・ 高雄・Littorio・瑞穂でモノポリー
18/02/19 要港部にて異動前の健康診断
18/02/22 雲龍が年賀状の当たりを探す
18/02/24 10/30※2の件バレた
18/03/03 (三周年)
ホッシュ
引越し作業忙しいんかね?(作中話)
待ってまーす
ほっしゅ
まってる
< はっ! ここはどこだ? 何が起こった? >
提督「雪……雪が、無いだとぅ? 」
愛宕「有るじゃない。大体溶けたけど」
提督「ん、んん……あれ? 」
愛宕「夢でも見てたの? 」
提督「夢ってーか何てーかリアルな白昼夢? ……うん? 」
愛宕「ここは青森県むつ市大湊であって北海道じゃないのよ? 」
提督「あぁ、うん…………何か大切な筈のイベントを逃した気がしないでもないな、何だ? 」
< 初対面ならいざ知らず >
提督『クッソ面倒くせぇ挨拶とか要らねぇよな』
山城『まぁ、あなたの悪名なんて轟いているものね』
扶桑『悪名かは兎も角、そうかも』
龍田『出立まで時間が無いのに天龍ちゃんが離してくれなくて眠いわぁ』
高雄『……上官への罵倒よりも重症、というかあなたは意志を疎通させる気、あるの? 』
< どうぞよろしく大体歓迎 >
提督『えー……取り敢えず、よろしく。大体それなりに私がここの責任者です』
愛宕『もっとまともなこと言えないの? 』
提督『俺が真面目に訓示なんて垂れたら三十分は喋りまくるがそれでいいか? 』
初月『ベッドを用意してくれ、眠くなるぞそれは』
涼月『……あの、慣れるの早いね、初月』
伊14『んっふふ~、楽しそうな予感? 』
伊13『嫌な……予感はしてた……』
阿賀野『提督さんのとこ一回来てみたかったんだよねー』
能代『はぁ……明らかに苦労するの能代なんだけど、阿賀野姉ぇは静かにしててね? 』
旗風『……キャラ、濃くない? 』
松風『……言ったら負けじゃないかな、たぶん』
< 先達はかく語りき >
瑞穂『……キャラなんてものはもう、どうしようも、ないのですよ』
旗風『…………何故そんな懺悔するかのような顔を? 』
松風『無駄に重い雰囲気…………何だこれ』
< 投げ付けられた印象 >
龍田『あ、そうそう。基本的なあなたの情報は移動のヘリでおしえておいたから』
提督『は? 』
龍田『感謝してくださいねー。これから驚かれることは少ないですよぉ~? 』
提督『…………』
龍田『……うふ』
叢雲『諦めなさいな、というかあんた大概自分の所為でしょーが』
愛宕『だからといってこの仕打ちは……ねぇ? 』
< それはそれでどうなんだ >
山城『ちなみに言っておくけれど』
提督『あん? 』
山城『龍田は本体として、彼女たちに語っていたのはあと鈴谷と若葉と時雨と大淀と金髪ポテトだったわ』
提督『…………若葉だけが癒しだな、その面子』
< さぁ、愉快な現実へ >
高雄「ん……やはり何か違う」
加賀「十分味わうに値する味だと思うけれど」
高雄「違うんですよ、何かが。出したい味ではありません」
加賀「その気持ちも分かる、けれど。だとすると一朝一夕では出せないわね」
高雄「それだけの価値がありますから」
加賀「ええ。…………でも一ついい? 」
高雄「何でしょうか」
加賀「少しずつ変えたとしてもきんぴらを十皿はおかしいと思うの、さすがに」
< 基準なんてものは投げ捨てた方が幸せだよ >
天城「しかし保存する必要も無い時点であまりおかしくないのでは、ここだと」
能代「余ったら阿賀野姉ぇにあげますよ」
旗風「ひ、酷くないです……? 」
加賀「そうではなくてこれでは舌を見誤る可能性があるでしょう? 」
江風「そっちなのかよ……えぇ? 」
< つまみだって料理だと思うんですけどね >
高雄「どうも和食は愛宕に勝てませんね」
加賀「そんなものよ。私もあなた程洋食は自信無いもの」
高雄「加賀さんに言われても。……新しい子ってお料理どれくらいできるんでしょう」
加賀「偏見だけれどあまりできそうもないわね。
能代と阿賀野はそれなりだったはずだけれど」
高雄「あの人が変なものをおしえる前におしえないといけませんね」
明石「そんな私が失敗作みたいな……や、確かにつくれるものの偏り酷いとは思いますけども」
< 震機一転 >
提督「それにしても……さすが大湊、デケェな」
愛宕「そんな当然の感想。そもそも何日経ったの? 」
提督「おっきいの好きだもん。男の子は。引き継ぎ期間とか知らないよ」
愛宕「そう、ね。分かってあげる」
提督「うん。…………別におっぱいとかじゃなくて浪漫的な話なんだけどな」
< そーいう集団 >
高雄「結局自分の得意なもので誤魔化してしまいました」
提督「いいんじゃねぇの。試作品には付き合うけど皆で囲んでも許せる出来まで取っておいてほしいな」
高雄「……ええ」
提督「そもそもがさ、棟は別だけどここ海軍軍人だらけだぜ?
それで食堂もあるのにわざわざ自分たちでつくってんだから最高だよ」
高雄「はぁ……そう思っておきましょうか。論点の掏り替えに感じますけれど」
天城「よくもまぁこんな地位にいるというか……何故だか面子だけで通信だとか主計をまともにこなせるっていうのがおかしいですが」
< 仕方無いね、質素だったからね >
初月「恋愛が関わらなくとも狂信としては同程度だろう?
殉じることも躊躇わない、というべきか」
漣「まぁ、そりゃねー。積み重ねってやつがあるし」
初月「だが僕は彼に一目あって仕えるに値する主人だと感じた。
君はその選択を馬鹿にしないと思ったんだ」
漣「あれで中々有能っすからねー。いいんじゃない? 」
初月「あぁ。…………それには、彼の女が、邪魔だ」
漣「…………ふぅん? 」
初月「英雄足れる能力を使い潰すのは感心しない。
女を食うのもその威としては構わないが、しかし」
漣「なるほどなるほど。……でもできないんでしょ? 」
初月「主人を噛む犬畜生に成り下がるなんて御免だ。
牙を研き爪を研ぎ、彼の下知を待つことしか僕には許されない」
漣「なーるほどねー……初月ちゃんさ」
初月「? 」
漣「そんなこと言いつつ高雄さんに飼い慣らされてるんじゃないの?
そのパスタ確かに美味しいけどさー……ねぇ? 」
< 新人というもの >
雲龍「女が騙されるのは頭が悪いから。男が騙されるのは頭が良くないから」
叢雲「ふぅん? 」
雲龍「女が綺麗なのは頭が良いから。男がカッコいいのは頭が悪くないから」
叢雲「なるほど。……大体分かった」
龍田「当然のことよねぇ~ 」
山城「そうね」
松風「……せめて同じ国の言葉を喋って共感してほしいんだけど」
江風「諦めな。それが肝心だよ、うン」
< 古参というもの >
瑞穂「その理論だと提督は頭が悪くないだけの変態でクズで駄目な男ですけど」
雲龍「だからそう言ってるじゃない」
山城「まったくよ」
龍田「そうねぇ」
叢雲「一つでも長所があるだけいいんじゃない? 」
瑞穂「ん、んん……? 」
< 刹那、凍りつくその場 >
愛宕「自分の男の話が聞こえたんだけど? 」
龍田「いつものやつよ」
愛宕「そう……」
山城「この辺り高雄との違いよね。…………いない? 」
叢雲「いそう、ではあるけど」
雲龍「そこのところ侮れないのよね」
高雄「それで構いませんよ。…………うん? 」
< 関係無いよね! >
高雄「そもそもの話、私は別に法律上妻でもなんでもありませんし」
愛宕「とか言ってるけどかなーり拘ってるのよ?
早く書類上もお嫁さんになりたいのよね? 」
高雄「それは女として当然でしょう? 」
龍田「そこだけ聞くとただの売れ残り女ね」
山城「信頼関係の無い夫婦はただの紙切れ一枚でしか繋がっていないわ。紙切れがなんだっていうのよ」
扶桑「そうね。…………何か、書類が無くても愛があれば、に聞こえるけれど」
< この際ってどの際? >
山城「そう言いましたし」
扶桑「…………」
山城「この際だから言いますけれどね、私は姉さまさえよければ毎日同衾したいのですよ」
扶桑「…………」
山城「愛にも種類があります。肉まで欲するもの、昇華された敬愛、見つめているだけの真心」
扶桑「…………」
山城「それならばですね、姉妹愛としてのものでもなく肉欲としてのものでもない、
純粋には割り切れない混濁していてなおかつ穢れなき愛があってもいいと思うのです」
扶桑「…………私がそれを受け入れるのはあなたが彼への気持ちを認めるくらい難しいと思うけれど? 」
山城「あら、そんな簡単なことでいいんですか? 」
扶桑「」
提督「」
龍田「あら~……まずい? 」
雲龍「私としては割と……でも、お酒って怖いわね、江風」
江風「なーンで江風に振るの? うン? 」
< 罪には罰を >
龍田「んー……幸せ」
山城「まったくね。ぼんやり過ごして適当に訓練してお酒飲んで寝て」
龍田「誘えば抱いてくれる男もいる? 」
山城「否定はしないわ。…………自惚れ? 」
龍田「事実でしょ。あの人自身がそうだけどあなたも好きか嫌いか両極に振れるタイプだし」
山城「そう。…………何とも言えないわね、それ」
< 人生が全て濃度で決まるというのなら >
提督「無人島に何を持っていくか、って訊かれてな」
天城「ええ」
提督「大概誰でも生き残ろうとするだろう?
サバイバルナイフとかライターとかそういうの選ぶんだ」
天城「そうでしょうね」
提督「小学校の文集でさ、一番好きな本って書いた友達がいたんだよ。
自分はそんなところで何を持っていても生き残れないだろうから最期に読んで死にたいって」
天城「随分とまぁ……達観した子供ですね」
雲龍「その理論なら私はあなたでいいわ」
提督「で、俺が酒でも持って
天城「天城も……いえ、手料理、にしましょうか」
< 初顔合わせのことなど思い出して >
提督「もう少し真面目にやればよかったかな? 」
愛宕「ダメだしした私が言うのもなんだけど別にいいでしょ。
これから身内になるか敵になるかな相手なんだし」
提督「そうかな」
初月「それにしても雑過ぎたと思うが」
伊13「それより……イヨちゃん飲ませて即行潰すのは……やめて」
伊14「んっふふ~! 今日もたーのしっ♪ 」
涼月「カボチャのプディングつくりました! Littorioさんにおしえてもらったんですよー! 」
海風「……海風たちより明らかに順応早い、怖い」
能代「気にしたら負けでしょう……ボスがアレ、なんですから」
< クチクカン…… >
瑞穂「随分とまた……キャラが濃いというか」
漣「変なの引き寄せるオーラでも放ってるんじゃないです? 」
海風「警戒する相手が増えた……」
江風「姉貴の所為で増えたンじゃ……姉貴で越えなきゃ気にする相手じゃなかっただろ」
< 一応仕事もしているので、一応 >
加賀「でもあれよね、これでも通常艦艇の基準でいえば戦力的には足りないわ」
高雄「そもそもが防衛というより飛ばされただけでしょう?
全戦力を横須賀と呉に分散なんてさせたら政治が余計面倒になりますし」
叢雲「面倒に複雑化しないために軽く複雑化しておくってことね」
雲龍「どうせ海上か現地で合流して作戦展開するわけだし無意味に取られがちだけれど」
提督「意味の有ることなんすよ。…………本当お前ら仕事中も御構い無しに喋り散らかすなぁ」
< 一瞬で冷めるには、まだ>
加賀「酒盛り中に電話なんて取るのが悪いわ」
提督「んな無茶な。シカトしろってーのかよ」
加賀「そのときは無能扱いするわ」
提督「だと思った。……酔ってたの暴露てないよな? 」
高雄「暴露てたとして何か問題でも? あきつ丸でしょう? 」
提督「や、まぁ……そうだけどそうじゃねぇと思う」
< 実際買えない衣装なんてあるのかな? >
愛宕「高雄が大型の免許取ったら」
高雄「ええ」
愛宕「私はバスガイドコスすればいいのね? 」
天城「そんなもの売ってるんでしょうか……いえ、この国に無いものが無い気もしますけれど」
< 働きアリとサボりアリの割合というかなんというか >
浜風「はぁ…………嫌んなる」
時雨「御愁傷様。……飲む? 」
浜風「ええ。……いいですね、時雨の姉妹は全員あの男と距離を置いていて」
時雨「そうだね。村雨は警戒してるけど他は皆提督と仲がいいから」
浜風「私の姉妹は…………まったく」
時雨「一般的感覚なら君の姉妹が圧倒的にまともなんだけどね」
浜風「そんなわけ。提督がクズなのは正しいけれど理想に溺れた敗残者だって大して変わらない」
鹿島「化け物が信奉するものなんてそんなものですよ……ははっ」
金剛「龍田と山城がストッパーだったネー……霧島ぁー! 」
< トンデモ理論 >
提督「おっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱい……はぁ」
高雄「…………巫山戯た顔で巫山戯たことを宣えば壊れたもの扱いされて慰められる理論ですね? 一遍死んでみては? 」
提督「んな殺生な……ふへぇ、おっぱいぃ」
< 実際は >
高雄「…………はぁ」
提督「その顔傷付く……こいつに十回言ってみろって言われたんだよ」
雲龍「そうね」
高雄「はぁ。ピザだとかシャンデリアだとかの……十回クイズでしたっけ」
雲龍「いえ、これはただ言わせてみただけだけれど」
提督「…………」
愛宕「遊び方にも程度ってものがあるでしょうよ……」
< 新参は見たよ、肉の山を瞬殺した姿 >
提督「ってもな……やっぱおっぱいには神秘を感じる」
高雄「脂肪の塊ですけれどね」
提督「んなこと言ったら人間誰しも肉の塊だろうよ」
高雄「そうですけれど」
加賀「しかも不味……別に私が食べたわけではないのだけれど、何? 」
< 親和性というかなんというか >
叢雲「相性ってあるのね……いや、そんなことは知っているつもりだったけど」
漣「天性の中二ってーか何てーか……ねぇ? 」
叢雲「正直、うーん……これが妬くってやつ? 」
漣「かもね。漣はもう二回目だけど。大丈夫? 」
叢雲「ん…………そう、そうなんだ。つまり……いや、問題無い、無いわよ、本当」
< はたと気付く >
提督「はっ、もしかしてバイじゃねぇのって俺だけなんじゃ」
Littorio「だからどうしたというのです」
提督「別に。思っただけけ」
Littorio「……そう」
瑞穂「いやいやいや……瑞穂もバイではないつもりですよ? 」
江風「この場合バイよりレズの方がヤベぇンじゃ……」
< 酔ってるのかフリなのかははてさて >
天城「あぁ、確かに瑞穂さんもバイではありませんね、今のところ」
瑞穂「一生なりませんよ。瑞穂、こう見えて一途で嫉妬深いですし」
加賀「よかったわね。捨てられても捨ててくれないわよ」
明石「ひえっ? …………ヒエー? 」
< いやぁ……ねぇ? >
龍田『いよいよねぇ』
扶桑『大湊なんて行ってもどうせ駆り出されるのよね、大規模作戦の展開には』
龍田『そりゃあね』
赤城『といっても今次の作戦だって後処理というか始末は途中抜けでしょう』
山城『掃討戦なんてもの龍田には向き過ぎですからね』
龍田『あぁら、失礼しちゃう。なんなら危険地帯の殿軍でも承りましょうか? 』
山城『そんなときがあれば、ね。どうせそうなったら私たち皆死んでるもの。赤城さん以外』
赤城『残念ながらそうで……後方にいる空母だからですよね?
何か別の理由ではないですよね? ね? 』
< いやいや、真面目とはいえ飲んでますからね? >
初月「僕はね、自分の主人が誰かは決めてるんだ」
提督「そりゃあカッコいいね。……で、誰? 」
初月「当然自分さ。他人には単に流されている、なんて見られていてもそれは僕が決めたことだ」
提督「へぇ」
初月「君だってそうだろう。個は個の主観でしか語れないんだ。
自分から流されることを良しとする惰弱者は兎も角として」
提督「かもね。…………初月」
初月「何だい」
提督「孤高と孤独は極端にいくものだぜ。中途半端はよくない」
初月「!……こんなことを誰かに吐露する時点で僕は…………くっ」
叢雲「……あれを至極真面目にやってる辺り、相性いいわよね、良過ぎるくらい」
漣「ノーコメント貫きますぅ……」
< 鼠算式とは言わないが >
龍田「時雨も欲しいところねぇ」
愛宕「やめてよね。これ以上意味不明な共感者増えたら通訳雇うわ」
高雄「通訳ができるくらいなのだから結局さらに一人増えるだけなんじゃあ……」
< 影の薄さ >
涼月「取り敢えず旧知らしい龍田さんと山城そんと扶桑さんは無しですよね」
伊13「阿賀野さんと能代さんも旧知、ではあるって……」
瑞穂「そもそも涼月さんの妹さんからして濃いですよね、なんなら瑞穂より」
伊14「ややっ、レズ専の瑞穂さんよりは薄いですってー! んっふふー♪ 」
瑞穂「」
阿賀野「でもそれ否定できないよねー」
能代「まぁ……そもそもレズ専に堕ちたのも元はといえば環境というかボスの影響がある気はしますけどね」
お久し振りです……
リアルが忙しくて緩くなったと思って調子に乗って
【艦これ】うちの鹿島がなんか違うけどそれがいい
【艦これ】うちの鹿島がなんか違うけどそれがいい - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1520773555/)
こんなの書いてたらまた忙しくなってましたすみません
また、ゆるゆるお願い致します
>>634-635
いつもありがとうございます、本当に
改めて、ありがとうございました
乙です
舞ってた
お疲れ様です
おつおつ
乙
< 前提の前提の前提の……えーっと >
雲龍「そもそもね、不倫をするなら同じ職場の女とは結婚しないものよ」
天城「はぁ」
雲龍「多少の変動はあっても環境を知られているわけでしょう?
勤務時間だとか休憩のタイミングだとか有給の取り方とか」
天城「どこで得た知識なんですそれは」
雲龍「経験則」
天城「なるほど。……無意味では? 」
雲龍「だってこの人だもの」
提督「ん……自分で言うのもなんだけどさ、前提条件が崩れてない? うん? 」
< 舌噛むと割と痛いよね >
涼月「噂には聞いてましたけど……うーん」
江風「あーこれすぐ染まるわ」
能代「でしょうね……もう堕ちてるのもいるし」
阿賀野「んんっ? はに? 」
能代「阿賀野姉ぇ、クッキーは逃げないから黙って食べて」
Littorio「Amaretti焼き上がりましたよー」
提督「Schnitten焼いたぞ」
阿賀野「⁈ ぅはっ、んぁっ⁈ ほぁ? 」
< そうだといいね >
雲龍「ちょっとテンション下がった話しても? 」
加賀「ええ」
雲龍「この前ホテルに行ったんです。春物選んでもらった帰り」
加賀「あったわね」
雲龍「私は初めてのホテルのWi-Fiがノータイムで接続されたんです、あの人」
加賀「…………」
能代「あー……ランチバイキングで来た、とか? はは……」
< そもそも >
雲龍「あの人が一人でランチに行くとでも? 」
能代「いやー……あるんじゃないです? 十年に一回くらいは」
加賀「なるほど。つまり向こう二十年は無い計算ね? 」
雲龍「…………」
能代「…………」
伊13「…………経験済み……なんですか」
< 方向性 >
初月「これで銀時計でも持っていたらもっとカッコよかったのにな、お前」
提督「何を馬鹿な。あんなもんキチガイしか持ってねぇよ」
初月「頭のいい人間をキチガイ扱いとはまた負け組らしい」
提督「言ってろ。俺の世代の銀時計はな、海兵始まって以来の天才って言われてたんだぞ」
初月「知ってる。僕も会ったことあるし。類い稀な鬼才だった」
提督「キチガイだっただろ? 」
初月「はは、まったくもって」
扶桑「謎のシンクロだけれど……妙に嫉妬が欠片も湧かないわね」
< 瑣末事hour >
龍田「フ-……あなた」
山城「何よ」
龍田「喫煙所に手ぶらで来るって何? 」
山城「悪い? 」
龍田「悪くはないけど」
提督「いいだろう。ここだと俺とお前しか来ないし」
山城「そうよね」
龍田「んー……新しい子、どう? 」
山城「可も無く不可も無し。……ボス? 」
提督「いいんじゃねぇの。フ-…………嫌いなやつがいるなら、飛ばしてやるけど? 」
< 卑小minute >
山城「ふーん? それが高雄か愛宕でも? 」
提督「ハンッ、お前を飛ばしてやるさ」
龍田「そもそも新しい子、じゃないしね」
山城「あぁ、純潔的な意味で? 」
提督「あぁん? 中古にしてやろうか? 」
山城「死ね」
龍田「ツンデレ、でもないかそもそも……はぁ」
< 戯言Seconds >
山城「大体あなたね、殆ど自分が御せる相手しか選んでないでしょうが」
提督「それを肯定したとしてお前は大人しく俺に従ってくるのか? 」
山城「そりゃあ天下の帝国海軍が誇る少将閣下ですもの。ご命令とあらば喜んでご奉仕致しますわ」
提督「そりゃどうも。願い下げだね」
龍田「私にでもいいわよ? 」
山城「同じく願い下げ。……いっそあなたが仕えてみる? 」
龍田「いいわよ? ……いい? 」
提督「拒めないよ。…………受け入れてるわけでも、ないだろうけど、さ」
ありがとうございました
乙です
おつ
乙です
< 出会い頭 >
提督「ふぁ……おはよう」
初月「あぁ、おはよう」
涼月「おはようございます」
提督「…………ん、どうよ」
初月「最高だよ」
提督「そうか」
初月「だろ? 」
提督「あぁ」
涼月「ん? んん……? はい? 」
< 仕方無いね、うん、仕方無い >
提督「まぁ、初月は知ってるよ。……どうかな、やめたくなった? 」
涼月「はい? 」
提督「ボスがこれじゃあさ、合う合わないってどうしても出てくるから」
初月「合う存在がほぼいないの間違いだろう」
提督「知らん。……いい加減黙れば? 俺は涼月に訊いてる」
初月「はいはい。駄犬は黙ってるよ」
涼月「……姉妹との溝を、感じてます? 」
< 明日こそ一歩を >
提督「って冗談だろう。……いいよ。涼月はどこからも必要とされてる。
俺を信用できないのは仕方無いけど、出すときは悪いことなんて書かない」
涼月「その辺りは誰であれ信頼できます。
私を幽閉したりゴミにする余裕なんてこの国に無いですから」
提督「そうだな。……なら、本音を言ったって変わらない」
涼月「ふふ……忌憚無く言ってもこれからです、これから」
提督「ふぅん? 」
涼月「あなたがクズなんて自明ですけれどね。
女であることと化け物であることがそれを凌駕することなんてありふれた喜劇です」
提督「初月みたいなこと言うな」
涼月「姉妹ですから。……ガッカリ、させないでくださいね? 」
提督「ん。…………歓迎は、してるよ。去るのも拒まないけど」
< そんな刹那 >
能代「能代たちには訊かないんですか? 」
提督「訊いてほしい? 」
阿賀野「んーん、阿賀野は別に提督さんのこと特別好きでもないけど嫌いにはならないから。
疑われるのはそれなりに傷付くよ」
愛宕「つまり涼月は大して信頼してないのね」
提督「俺にだって権利はあるんだぜ。男としては兎も角指揮官としては」
能代「なるほど。……阿賀野姉ぇが常に素面でお菓子食べてなくて報告の直後だったら、つまんないかな、きっと」
ありがとうございました
乙。
乙
乙です
< いや、まぁそれはそれで割に >
龍田「この人って3P上等姉妹丼どんと来いのクズじゃない」
山城「そうね。紛れも無く」
龍田「じゃあ扶桑の背中押して自分の心見つめ直したらすぐにでも扶桑と寝られるんじゃない? 」
山城「は? …………………………………………ん? 」
提督「俺別にレズの仲介役じゃねぇんだけど……」
< 倫理という供物 >
扶桑「私の気持ちも考えてほしいところね、龍田」
龍田「うぅん? 」
扶桑「何故望んだ殿方との同衾に妹が付いてくるのよ、馬鹿」
山城「…………」
雲龍「終わってるわね、本当。クズに惹かれる馬鹿女って皆こうなの? 」
叢雲「ブーメラン、なんて自覚して自嘲する顔とかよく虚しくならないわね、あなた」
< じゃあ誰なら言っていいんだって話 >
江風「実際雲龍さンってルックスと性格ですっげー得してるよな。元もすげーけど」
海風「まぁ……うん」
江風「あの人って極度のロリコンとか貧乳好きじゃない限り抱きたくない男とかいないだろ? 」
海風「そうだね」
江風「時々抜けてる天然で料理上手くて多才でエロくて一途とか何これ最高? 」
提督「まったくだな」
瑞穂「……あなたは言っちゃ駄目でしょう? 」
< 堕ちる快楽の徒花に >
雲龍「まったくね」
龍田「あなたも別の意味で言っちゃいけないと思うけれど」
雲龍「化け物の身体を抱ける、ってことを勘案していい男に捧げた身よ? 他には何も要らない」
龍田「…………」
雲龍「…………」
龍田「…………なるほど」
伊13「全く……理解できない? 」
< 或いは堕ちるという浮揚感 >
叢雲「現時点で女八人も囲ってる社会の敵に疑問なんて寧ろ馬鹿の思考よ」
愛宕「全くその通りね」
高雄「全面同意です」
伊14「…………その状況で至極幸せそうなのが、一番狂ってない? うん? 」
< 本日のオチ >
加賀「言わない約束ってやつよ、それは」
伊14「はぁ」
加賀「どうせ結婚もできないし子も為せないなら、欲した愛を甘受することの何が悪いの? 」
伊14「それは……論理的な回答なんてできないですけどぉ」
加賀「この世は論理じゃないの。くだらない俗世の価値観でしか測れない。それでもいいじゃない」
提督「いいけどな……取り敢えず執務室で宣うのはおかしいっていい加減分からないの? 君ら」
ありがとうございました
お疲れ様
執務室の応接スペース広くなってそう
乙
乙です
< 可愛いという特権 >
高雄「ふぅ……二日酔いのときに、猿並に盛らないでくれます? 」
提督「先に腰揺らしてシャワー入ってきたのがどっちだと……死ぬ程眠いんだけど。
何かバスタブに足の指ぶつけたし」
< 可愛い子が隣にいるという特権 >
高雄「だって、あなたが欲しかったんですもの」
提督「そうかい。……高雄さ」
高雄「? 」
提督「だからって起床後の着替えでネグリジェになるのはね、何か違うと思うよ。ましてや、お前が」
< 何も無い日々の幸せに気付いたのです >
高雄「でもそういう私も好きかと思って」
提督「ギャップだろう?……でも何か違うってーか今日やたら攻めてくるけど、何かあった? 」
< 運命の五分間? >
赤城「なるほど……三分だけでなく五分のも」
あきつ丸「どうせ無駄に高いだけでありましょうよ」
鈴谷「分かってないねーあきつちゃん。最近のって凄いんだよ? 」
時雨「というか赤城さんがあんまり知識無いのって意外じゃない? 」
霧島「大概文句も言わずに粗食で耐えられますし。
自分でつくった方が美味しいからでは? 」
GZ「いや、そもそもだな……たかがカップ麺に何だ? この集まりようは」
< 偏見? >
海風「臆病は言い訳になりませんよ。
時々奥ゆかしさだとか清廉って言い換えられますけど」
龍田「中々にきついことを言うわね」
海風「私より愛される筈なのに無駄な遠慮と馬鹿さに酔ってる悲劇気取りの女にはこれくらい構わないでしょう? 」
龍田「」
山城「……あれの所為よね? こんなに歪んで攻撃的なの」
瑞穂「いや、それを瑞穂に言われても…………ま、そうに決まっていますけれど」
< 期待値と落胆値の狭間を揺蕩い、今 >
初月「>>709」
愛宕「うん? 」
初月「どうなんだ。あの傍若無人を見れば勝手に執務室も改造していた気がするが」
愛宕「執務室ってね、仕事の部屋なのよ? 」
初月「そうだな。…………カラオケだとかを設置していたと聞いたが、変なところで真面目、と言える気さえするな」
< 過剰摂取 >
愛宕「一回の量を減らしたら今より回数こなせるのかしら」
Littorio「道理といえば道理にも聞こえますけれど」
明石「そんなのどうやって実現させ……や、私にそんな技術無いですってば、マジで」
< ……んー? てへっ☆ >
雲龍「姉妹を除いて仲がいい二人組をつくるとすると」
高雄「何でまたそんな不穏なことを」
雲龍「高雄・Littorio、龍田・山城、明石・漣くらいしかいないのって割に終わってない? 」
高雄「はぁ。……そんなものどうでもいいでしょう? 」
愛宕「私別にあの人さえいればいいし」
天城「天城も姉様がいればどうでもいいですよ」
阿賀野「まぁ、そうだよね。阿賀野も毎日が楽しくて美味しければそれでいいし」
能代「そんなも……あれ、阿賀野姉ぇ、能代は? 」
< 妬みや嫉みすらエッセンス >
山城「そもそも私とこれの仲がいい、ですって? 」
扶桑「正しい認識だと思うけれど。まさか否定する気? 」
山城「…………」
龍田「妙に最近卑屈っぽいけど……チャンス? 」
提督「何のだよ……やめて? 」
< 足跡残して消えた後 >
山城「大体あなた、そろそろあれに迫ってもいいんじゃないの? 」
龍田「…………」
山城「海風にすら煽られるってあなた割と終わってると思うけれど」
龍田「…………怖いって言ったら、笑う? 」
山城「そうね。あの男が怖いっていうなら、笑ってもいいわ」
龍田「そ。…………仮に面子が揃っても元には戻らないなんて、知ってたはず、なのにね」
< 強いにも程がありますよね、とか言われて >
雲龍「じゃあ、性欲薄そうな女って誰よ。どんな女なのよ」
天城「えーっと……うーん? 」
< 知らなければ堕ちることなど無く >
雲龍「まぁ、答えは愛される幸せ知らない可哀想な女なんだけれど」
天城「なるほど……なるほど」
伊13「知ったら戻れない気がするし……知らないままで、いい……? 」
< えっ、どこが? >
Littorio「しかしあれですよね、薄そうなのはそれでも強そうな女は割に言いやすいというか」
雲龍「絶対あなたなんて変態よね、見た感じ」
伊13「えぇ……? 酷くない、です? 」
< さぁ? 想像ですよ? >
提督「ヒトミたちってどうよ。強い不満とか持ってない? 」
高雄「あなたの前でも私の前でも変わりませんから。
あなたの見たままがつまりそういうことです」
提督「そっかそっか。…………何故お前が俺の前のあいつらを、知ってるんだ? 」
< 違うはずなのに否定できないという違和感 >
涼月「皆さんってお酒好きですけど」
愛宕「まぁ、娯楽が制限されていたらトークのお供も大活躍よね」
涼月「ウイスキーって人気だったんですね。知らなかった」
高雄「え……」
天城「崩れる足下というか生だとか娯楽の根幹というか……ある種の、真理? 」
< パーツとか言われてもね >
漣「漣たちの身体って売れないんです? 臓器的な意味で」
明石「ブラック……まぁ、売れないでしょうね」
漣「ふぅん? 硬化したりはしますけど人間用の風邪薬とかも効きますよね? 」
明石「それでも、です。塩基が違うかどうかなんてものはまだ不明ですけど。
根本的に肉人形みたいなものですから」
漣「なるほど、把握しました」
能代「や、しちゃ駄目でしょうそれ。化け物は兎も角肉人形ってあなたね」
< まぁ、大体三割くら冗談 >
阿賀野「いいじゃん別に。阿賀野はどっかの将校にメスの形した慰安用程度の糞袋って言われたことあるよ」
提督「は? おい思い出せそいつ。探し出してやる」
能代「許さない。善悪分からない少女だって頑張って生きてるんですからね」
阿賀野「いいから。…………それより能代はさ、ちょっと一回お仕置き必要じゃない? ねぇ? 」
ありがとうございました
乙です
乙です
乙です
< 優雅に紅茶でも嗜みつつつまらない話を >
加賀「あなたたちって割と理想的な立ち位置よね」
能代「はい? 」
加賀「あの人とそれなりの仲で止まってるじゃない?
嫌わずに友人やっていられるって凄いと思うわ」
能代「まぁ、クズレベルは高いですけど悪い人間ではないですし」
阿賀野「面倒なこと言いださないもんね~ 。
無能じゃないから無茶な作戦にも出されにくいし」
能代「政治力があるって貴重ですよ。
不安定な地盤しかない恐ろしさを割と最近実感しましたし」
加賀「あぁ……そうね、本当、そう」
< 別に抱かれたいって思うのだけが好意ではねーですし >
能代「というか別に能代、提督のこと嫌いじゃないですけど今のところ割と幸せなんで」
阿賀野「余裕があるって感じ? 」
加賀「なんと健全な」
能代「まぁ、阿賀野姉と寝たいとか考えるよりはずっとアリ、ですけどね。
レズとかただの逃避じゃないですか」
瑞穂「」
阿賀野「阿賀野も女の子よりは男の人の方がいいなぁ。女って陰湿だもん」
明石「はは、は……私が悪いのかなぁ、これって。流れ弾は兎も角として」
< 馬鹿にしたわけでもなく >
加賀「でもあれね、能代は兎も角あなたも割に色々考えているわよね」
阿賀野「馬鹿なフリしてた方が楽ですから」
能代「、っていう話を聞いただけだよね、龍田に、昨日」
阿賀野「む……ネタばらし早過ぎない? 能代つまんなくない? 」
加賀「ふぅん。…………素でやれてるんだから、最高よあなた」
< 特に含みなんてございませんがね? >
龍田「そんな阿賀野ちゃんが馬鹿みたいな言い方」
加賀「悪い意味ではなくて、そうでしょう」
龍田「まぁ……ええ」
加賀「というかあなたもそういった意味で言ったのではなくて?
単に彼女の純真さがそれを嫌味にも皮肉にも取らなかっただけで」
龍田「さぁ? ま……それが一番穏当、なんでしょうけれど」
< さてね >
赤城「春っていうのはですね、定義も存在も曖昧ですけど」
鹿島「はい? 」
赤城「疲れてるんです、脈絡が行方不明なのは許してください」
鹿島「そういうことじゃないですけど、はい」
赤城「同じものなんです。青春と売春の春は、同じ」
鹿島「随分とまたエッジと戯言のハイブリッド」
赤城「青春に価値があるとするならば、だからこそそれを弼ぐ意味も生まれるというもの」
鹿島「そうですね」
赤城「戯言に同意されても。……報告書、上げてこないといけないので、それでは」
鹿島「はぁ、いってらっしゃい、です。
…………まるで今の私や赤城さんに売れる春があるかのような言い方でしたけど、本気? 」
< 寄り道 >
赤城「…………女の子のお守りなんて柄ではないんですけど……龍田にも山城にも頼まれましたからねぇ、どうしたものか」
あきつ丸「フ-……大変なものでありますね、託されるということは」
赤城「まったくです。私としては彼女がどうなろうとそれは彼女の責任だと思っていますが」
あきつ丸「普段の赤城を見ている者が聞けば耳を疑う発言だな」
赤城「でしょうね。……その臭い何とかならないんですか? 」
あきつ丸「喫煙所から出て行くことを勧めるであります」
赤城「そうですか。…………友なんてもの、加賀さんだけで十分な筈だったのに」
あきつ丸「そんな存在が憎たらしい程、幸せなのでありますよ赤城は。
…………鹿島や他の女とて赤城にそれくらい想われているのならば道を違えることなど……フ-」
< “ 報告書 ” >
赤城「あぁ、ところであきつ丸」
あきつ丸「何だ」
赤城「……持って行きなさい」
あきつ丸「は? …………は? 」
赤城「龍田に懸想した憐れな盲の支援者リスト、欲しがっていたでしょう? 」
あきつ丸「口に出したことなど無いが、そうだな。……見返りは? 」
赤城「大湊に遣れ、とは言いませんけど」
あきつ丸「多少、長い演習でも入れろと? 」
赤城「ええ。この先長い間大切なだけの友人や後輩としか話せないんですよ、私。可哀想だと思いません? 」
あきつ丸「それは自分とて…………ま、期待しておくであります。悪いようにはならない」
赤城「それこそ期待していますよ、ええ。我が友とのことですから」
< 障子にメアリー? >
龍田「赤城さんは上手くやってるかしら」
山城「あぁ、例のリスト? 赤城さんなら余裕でしょう」
龍田「そうだけど……ねぇ? その後が、大事? 」
山城「まぁ、私が知る限り陽炎たちも支援者には会っていたみたいだし。
要らぬ恨みを買うのは避けたいところね」
龍田「そうじゃなくて。あきつちゃんのこと考えて変に譲歩しないかなって」
山城「あなたこそ変に心配なんてするのやめなさいな。
赤城さんなら私たちにすら本当の理由話してなくてもおかしくないわ」
龍田「そうかなぁ……」
山城「そうに決まってるわ」
提督「…………俺さ、本来その中身訊かなきゃなんねぇ立場なんだけど、阿呆なの? それともデカい罠? ん? 」
< 見る聞かざる言う >
龍田「まっさかぁ~ 。信頼してるだけですよ~ 」
山城「そうね。……聞きたい? 」
提督「いや、全く」
山城「ならいいじゃない。…………正直どうかとは思うけれど、助かるわ」
< 目も合わせずに即答されて >
あきつ丸「化け物が人を殺すのに理由が必要だろうか」
鈴谷「ん? 必要でしょそりゃあ。理由なんてのは自分を納得させるか誤魔化す方便みたいなもんだよ」
あきつ丸「なるほど。…………龍田たちに隠れていたが、鈴谷も大概なものでありますね」
< 楽しければいいじゃん? ね? >
初月「? 何だかより一層今日は楽しそうだね」
愛宕「んー? まぁね。今日は頑張ってもらわないと私が満足できそうもないから」
初月「……そうか」
愛宕「先行投資みたいな? うーん……そこのハーブ取って? 」
初月「いっそ哀れというか、家畜並なんだなお前」
提督「言うなよ……自家中毒起こしたみてぇだろうが」
< さてそれから幾許過ぎて >
提督「えー、第三回歓迎会兼発足会兼再会記念会兼ただの飲み会を始めまーす」
漣「略していうもの飲みっすね先輩」
高雄「取り皿が足りなければ言ってくださいね」
叢雲「初月、そのパスタよそって」
初月「あぁ、代わりにそのポテトをくれ」
涼月「第三回って、何? 」
伊14「考えたら負けですよぅ……ね? 」
伊13「ん……馬鹿になった方が、いいみたい」
雲龍「ふぁ……寝ていい? 」
天城「構いませんよ。放置して差し上げますから」
扶桑「ガワと中身が変わってる筈なのだけれど……世の中ってどこもこんな感じなのかしらね」
< 流れぬ雰囲気流れる会話 >
龍田「実際どうなの? あなたたちって例の将校さん派じゃなかったからここにいるわけでしょう? 」
伊13「付かず、離れず……イヨちゃんが幸せなのが、大事」
伊14「そーそー! 姉貴の幸せがイヨの幸せだし? あれこれ完璧? 」
江風「なンか今サラッとすげーこと言わなかった? 」
海風「? 江風の幸せが海風の幸せだよ? 」
江風「そりゃどーも。……………ぶっ壊れてるやつしか来ねーの? テートクのとこって」
明石「何を当たり前な。ワインセラーからなら何を選んだって結局ワインでしょうが」
天城「実にいい例えです、明石さん」
愛宕「はいはーい。ピザ焼きましたよーっ」
< さぁ、ここで一曲 >
雲龍「Ooh……もうどうなっても構わない夜があるの~ ♪ 」
扶桑「この子マイク離さないのだけれど」
山城「分かりきったことでしょう……一人で五曲は入れてましたよ」
阿賀野「ほえ~ 、すっごい上手いね? 」
能代「まぁ……取り敢えずそんな感想しか湧いてこない阿賀野姉ぇが羨ましいかな」
雲龍「目を閉じてじっとしていて私からしたいの♪ 」
< 誰か私を♪ >
高雄「ふぅ……ご静聴、ありがとう? 」
雲龍「…………」
加賀「…………」
Littorio「…………」
能代「…………」
涼月「…………」
雲龍「コトリンゴね。次、私も入れるわ」
山城「頭痛くなってきた……これでもあなたたちって空気読むの上手いはずじゃなかった? ねぇ? 」
< 静寂に溶けゆく熱の咎 >
提督「ん……痛いよ、愛宕」
愛宕「痛くしてるの……痛いでしょう? 」
提督「あぁ…………あぁ」
愛宕「ふふ……無駄に穿って心の底覗いた気になってるその顔、嫌いだけど好き」
提督「…………」
愛宕「ぁふ……いい、のよ、それで。腐った男を続けてくれれば。私を愛し続けていてくれれば」
提督「難しそうだけど…………きっと、簡単だよ、お前なら、さ」
< 耳許の囁きが罰という痛みへ >
提督「んっ、ッ……い、つになく、攻撃的だね」
愛宕「何故かしら……何故? 」
提督「俺が悪い、で終わればハッピーエンド、なんだけど…………ッ」
愛宕「絶対にあなたでなんて終わらせない……私は私が悪い女で終わりたいの」
提督「は、は、は……露悪趣、っみでも…………ッーーーー
ありがとうございました
乙
乙。
< 隠されたとして知ろうとしないかというとそれはまた >
伊13「よく考えなくても……上官と同僚の、性活とか、普通知らないよ? 」
江風「ンなこと言われてもね。正論過ぎて何も言えない」
龍田「別に隠してないものねぇ……」
< 格ゲーでも何でもいいから、そのうちさ >
漣「ここにまともなキャラ絵描ける人なんていませんけど」
提督「ん? あぁ」
漣「ご主人様っぽい誰かを主人公にしてギャルゲにすると」
提督「おう」
漣「真ヒロインは絶対叢雲ちゃんですよね」
明石「真というか裏というか……攻略できないヒロインで設定とか謎が明かされる裏ルートなんじゃないです? 」
提督「攻略できない……なるほど分かった」
漣「……妙にそこだけ反応しましたけど、何か問題でも? 」
< 抜きゲとはまた別のベクトルだと思うんですがね >
提督「や、どうせゲームなら女の子全部ヒロインにしてよ」
明石「あなただとヒロインが人妻とか未亡人ばかりになったりロリを攻略できないので駄目です」
提督「そうか。…………は? 」
< わざわざ言い直す >
漣「逆に抜き特化するとご主人様の嗜好全開の気ッ色悪いやつになりますからね」
提督「や……えぇ? 」
明石「普通は若い子とヤれるもの選……加賀さんは若いですよ? 」
加賀「は? …………昼食できたけれど……明石はちょっと、来なさいね」
< 平常通りここどおり >
龍田「復讐をしても更に新しい憎しみを生むだけなのよ~ 」
天城「連続でフルハウスなんて出鱈目もいいとこ」
山城「だとして遣り返さない意味も無いわ。止めるなら私の後にあなたがやめなさいな」
龍田「勝ってから言ってね? 負け犬さん? 」
扶桑「……決め打ちでレイズされるという私たちがある種勝負の分かれ目というのも、
中々に巫山戯た話ね、これは」
< 本気の身体 見せつけるまで 私眠らない ♪ >
雲龍「ぁはっ……今、私とあなたはゼロ距離」
提督「ん……」
雲龍「……女組み敷いて懺悔の顔なんて、最低」
提督「…………あぁ」
雲龍「あなたの傷から溢れたもの、啜り込んだ分だけ幸せになれそうね」
提督「まさか。…………不仕合せに、なってるのに気付いてないだけさ、きっと」
< したいからしてるだけですよ? >
龍田「本当下半身脳ね」
愛宕「私たちには相応しいクズよ」
龍田「私、たち? 」
愛宕「私と高雄とその他の皆さん」
龍田「酷い言い方」
愛宕「酷い男の話だもの」
龍田「そうね。…………あなた、弱くない? 」
愛宕「まぁね。…………何故あなたとサシでチェスなんてやらなきゃいけないのか、訊いてもいい? 」
< なら >
龍田「ふぅ……真面目な話をすると」
愛宕「ええ。……うんざりしてきた。リザイン」
龍田「そ。……私、本気であの人奪っていくつもりだから」
愛宕「本気で婢女になるの間違いでしょう。いいわよ、どうなろうと」
龍田「…………」
愛宕「…………」
龍田「…………私なら十七手で私を詰めるけど? 」
高雄「十三手の間違いでしょう。そこで愛宕はナイトを捨て切れません」
龍田「そうなんだ。…………盤面なら、負けね? 」
< ピロートークには物騒ね >
高雄「十三手なんて言いましたけれど……そもそもあそこまで長引かせる理由が無いわ」
愛宕「相当手加減してまで話したかったんでしょ、何が言いたいのか皆目分からなかったけど」
高雄「…………本当に盗られたらどうなるかしら」
愛宕「私なら、もう一度獲り返すわ」
高雄「強いわね」
愛宕「まさか。高雄はそもそも盗られるなんてことを考えてないもの。その方が強いわ」
高雄「そんなわけ。…………兆が一、あなたに縋るかも」
愛宕「願い下げ、なんて言いたいところだけど……そのときは、一緒に堕ちましょうね? 殺して逃げていつまでも」
ありがとうございました
乙です。
乙です
おつおつ
ヒロインで裏って言葉を聞くとパルフェを思い出す
< どれでもどーぞ? >
鈴谷「この国の良いところはさ、四季だよやっぱ」
あきつ丸「また年寄り臭いことを」
鈴谷「春の麗らかなカレー、夏に食べる激辛カレー、秋に食べる孤独なカレー、冬に食べる団欒のカレー! あぁっ! 」
金剛「全く何が言いたいか分からないデース……というかどれに突っ込めばいいの? 」
< 敢えて命令しないという命令 >
龍田「あら……珍しく勝ったわね、一人勝ち」
山城「言ってなさい。あなただって普段から大したことないじゃない。最優ではないわ」
高雄「不覚……二番手に甘んじるとは」
山城「ふぅ……でも弱さを言い訳にはできないわ。江風」」
江風「? 」
山城「罰ゲームは、一つずつ命令すること。私と龍田と高雄それぞれに誰かがいる場所で」
高雄「はぁ……」
龍田「……ふふ」
江風「…………巻き込まれた時点で罰ゲームだと思ってたら罰ゲームが死の宣告並なンすけど? いじめ? 」
< 坩堝だかどツボだか何だか>
江風「いや、実際マジで何を命令すればまだマシなの? 」
海風「さぁね。……いっそ楽しめば? どうなるかなんて知らないけど」
江風「助けてくれ姉貴、本当に」
龍田「そういうときは私に対して山城と高雄への命令権を与えればいいのよ、命令で」
江風「なる、ほど……? じゃあそれで」
漣「余計酷くなる未来しか……あーあ、漣は知ーらないっと」
< さて彼女は誰を思い浮かべたでしょうか? >
涼月「提督って救えないクズなのは兎も角かなり優秀で高い立場の凄い人ですよね」
提督「否定はしないよ」
涼月「そんな男性の伴侶となるのならば」
提督「あぁ」
涼月「あなたの職務に忠実で且つ力になってくれて、
私事でも細かいところまで助けになってくれて、
お料理が上手くてお酒が飲めて夜は献身的な女性が理想ですよね」
提督「そうだな」
涼月「でもそんな女性存在するわけ無…………あれ? 」
< 維持のための意地を見せない意志 >
提督「確かこの前ギャルゲにすると、とか言ってたけどさ」
漣「言いましたねぇ」
提督「ヒロインの体重とかスリーサイズって公開されてるものなんじゃねぇの? 」
愛宕「そうなの? 」
漣「ええ、まぁ大体……別に愛宕さんは公開しても問題無いでしょう? 」
愛宕「そうね。……私別に自分のが嫌だって思ったわけじゃないんだけど? うん? 変に気遣わないで? 」
漣「…………」
叢雲「でも実際割と重めよね。スタイルがいい女って」
Littorio「まぁ、筋肉がそれなりにありますし……それを男性に見せられるかは、別ですけどね」
ありがとうございました
オッツ
おつ
< 男としては永遠の謎なのですがね >
提督「女の子って女の子と寝たときにさ」
天城「はぁ」
提督「イってるかどうかって分かるの?
男は女の子がイったかどうか分からないっていうじゃん」
天城「分かっていると思いますけれど……うーん」
雲龍「女で分かるなら男でも分かるわね。
要は信じるか信じないか、愛してるか愛してないかよ」
提督「なるほど…………なるほど」
明石「一体どこに納得する要素が……ねぇ、瑞穂さん? 」
瑞穂「ノーコメントで、お願いします? 」
< 正しく予防線 >
山城「一日の内で一、二度しかまともなこと言わないあなたがまともなこと言ったのに割にスルーされたわね」
雲龍「ストレートもレズセもできてない女に言われたくないわ」
山城「…………」
龍田「簡単に返り討ちに合わないでよ……あ、私は何も言ってないから酷いこと言わないで? 」
< 二度目の防御線 >
扶桑「でもそのどちらも経験してる女にとやかく言われるのもおかしいと思うの」
雲龍「…………」
龍田「簡単にやり込められないでほしいわ……あ、私は何も言ってないから酷いこと言わないで? 」
< 一度目の流れ弾 >
初月「そのどちらも今の自分が大切で受け入れも踏み出しもできない女には、
あいつも言われたくないだろうな」
扶桑「操と倫理から見れば至極真っ当だと思うけれど」
初月「まったくだな。クズたちの話はこれだから」
提督「……あのさ」
< 零度の日常、或は毎度の遊び >
漣「取り敢えず話なんて聞かなくても分かります」
提督「あん? 」
漣「“ お前が言うな ”」
提督「……………………そう、だな」
Littorio「これはこれでおかしいと思いますけれど……何に納得して何を甘受したのでしょうね? 」
< 何、考えました? >
扶桑「ローテクもいいところね、私たち。WW2世代なんて技術的には技術とも呼べないでしょう? 」
明石「と言っても私たちってそもそもオカルトみたいなものですしね。そんなものです」
天城「その割にハイテクな整備されてますけれど」
明石「気の所為ですよ。要は化け物体質の自己回復を励起させてるだけですから」
漣「はーいここでWW1世代以前の三笠さんから一言いただ……その顔の方が駄目ですよね? どう考えても」
< 執務中ですが何か >
涼月「なんていうか……暇? 」
初月「いいじゃないか。演習だったとしても身体が傷付くのは当たり前だろう? 」
涼月「ん、でも……存在意義は」
初月「それが自分で良いと思ってるならいいけどさ……な? 」
提督「暇も中々難しいものだぜ涼月、ってのは置いといて……俺は暇じゃねぇよ? うん? 」
< いや、でもまだ執務中なんですよ >
初月「いや、言うじゃないか。暇な時を忙しくした者にこそ栄光が訪れるって」
加賀「言わないと思うけれど」
初月「そうかな。……そう? 」
提督「知らん。お前が決めろ」
初月「そうだね。……お前」
提督「うん? 」
初月「色々と理想的な上司だね。クソみたいな下半身を除けば」
提督「そりゃどうも。……俺もお前みたいに割り切ってくれんのは楽だよ、マジにさ」
< だーかーらー……執務中だったんですよ? >
高雄「んっ……ごめんなさい」
提督「いいけど……欲求不満? 」
高雄「言わせないで……ッ…………」
提督「…………」
高雄「…………愛してよ、私を」
提督「…………」
高雄「…………」
提督「…………」
高雄「…………殺すか愛すか、どっちかですよ? 」
ありがとうございました
お疲れ様です
乙
乙です
< 誤魔化すような手付きでした >
高雄『こん、っな……こんなこと、わた、っしに……ッ』
提督『だって高雄のこと……好き、だから』
高雄『んんぅ……なっ、ら、他の好きな女に、っも同じことを……ッ? 』
提督『え、うーん……どう、かな? 』
高雄『ん、あぁっ! ……ぁ…………んんっ⁈ 』
< あと、あと、あと…… >
高雄「んふ…………Zzz」
提督「珍しく間抜け顔。…………でも何でこんなに可愛いんだろう」
高雄「Zzz…………」
提督「もっと色んな顔も見てるけど寝顔が一番……いや、待てよ?
寝顔もいいけど料理つくってるときの横顔とか、
あと俺がいるのに気付かないで鼻歌歌ってるときとか……ーーーー
高雄「……………………………私は今みたいなときのぼんやりしたとこ、凄く好きですけどね」
< 夢の数だけ遊びの数だけ可能性 >
雲龍「Zzz………………………………………はっ! 」
天城「! な、何ですか姉様! 」
雲龍「…………」
天城「…………姉様? 」
雲龍「…………二人に分裂したあの人に犯される夢を見ていたのだけれ
天城「はぁ? まだ天城夢を楽しみたかったのですけれど?
いつも通りのくだらないことで起こさないでくれます? 」
雲龍「ごめんなさいね。…………普通に考えれば私への評価だけれど……天城の夢って、どんな? 」
< 冗談が冗談という冗談? >
天城「まぁ、いいですけれど……はぁ」
雲龍「いいところだった? 」
天城「ええ。あの人と暮らして小料理屋を営んで娘が一人いて長男を妊娠しているところで、
あの人がお母様たちに娘を預けてお料理を振舞ってくれているところで、起こされました」
雲龍「…………」
天城「…………」
雲龍「…………」
天城「…………や、そんな心底申し訳無い顔なんてされても。冗談ですし」
ありがとうございました
乙です
おつおつ
おっつっつー
乙です
< まったくもってその通り >
漣「そう、その瞬間から……僕たちの遠距離は、始まったんだ」
叢雲「あぁん? 」
海風「何が始まったの? 」
漣「や、ご主人様に言わせて絶妙にキモい言葉考えてたの」
叢雲「……割とそれ誰が言ってもキモくない? 」
海風「でもあぁいう立場の人が最大限気持ち悪く思えるのって、どんなとき? 」
涼風「中々難し……難しく思ってしまう立場であることが一番気持ち悪いのでは? 」
< 石女とは言われたくないけれど >
初月「まぁ、取り敢えず幼児言葉では言わせておけばいいだろう」
涼風「乳児相手にだったら別に普通にならない? 」
初月「幼児言葉は未発達の時期に聞かせると言語野の成長を阻害する可能性があるんだぞ」
天城「なるほど。これが明日使えない無駄知識ですね? 」
扶桑「サラッと教育が役に立たないと……いえ、ある種確定事項みたいなものではあるのだけれどね」
< さてどういう意味かな >
龍田「あの人が自分の子供を抱けるなんて扶桑がその子の母親であるくらいの難題よね」
山城「まったくもって。……あの男が父親になれたら姉さまも抱いているかもしれないけれど」
< 露悪か本音か屈折か >
加賀「聞き捨てならないわね。それはあの人への侮辱よ」
山城「失礼。加賀さんがあの男にそこまで入れ込んでいるとは」
加賀「……酔っている、と思って言うけれど。殊更攻撃的になるなんて婢女並の思考ね」
山城「ハンッ、ご自由にどうぞ」
加賀「…………」
龍田「愛って難しいのね ☆ とか適当に言えたらよかったんだけど……うーん」
< 抱き上げるのはちょっと……抱いた後なら? >
叢雲「一応私は娘なんだけど」
漣「秘密だしね。それとも何? 抱いてもらう? 」
叢雲「いいえ。……抱き上げられるのかストレートに抱かれるのか、どちらでも微妙な話ね」
< 終わったのか始まってきてるのかは永遠に >
龍田「自分で吐いた言葉って繰り返せば刷り込まれていっちゃうのよ~ 」
山城「あなたがしてきたみたいに? 」
龍田「そうそ……二、三回よ? 本当よ? 」
扶桑「……一度きりでも大分終わってる話だと思うけれど」
< 絶妙な配分の調味料か或いは愛情 >
赤城「ふぅ……熱いですね」
GZ「これはまた狂気染みた量の……」
WS「まさか一人で食べたりはしないですよね」
Aquila「あはー、赤城なら食べられそうですけどぉ? 」
赤城「そんなことは……私向けの調味料も入っていませんし」
鈴谷「龍田ならクスリっぽそうだし山城なら扶桑の何かな気もするけど……え? 冗談、だよね? ね? 」
ありがとうございました
おつ
乙
唐突に現れる涼風
< 慈悲無く癒す >
高雄「ん……おはようございます」
提督「あぁ、おはよう。…………殺す気? 」
高雄「まさか。私の選んだ男があれしき耐えられなくてなんとします」
提督「はぁ。…………助かった」
高雄「? 」
提督「分からないならそういうことにしておくけど、苛ついてた」
高雄「それはよかった。…………朝食、用意してきますね」
< キッチンって割と密室 >
愛宕「でも実際どうなの? 涼風が来たの全く知らなかったのかしら」
高雄「知らなかったんでしょう。あれが演技なら大したものよ」
愛宕「今更私たちを騙す意味も無いし」
高雄「ええ。……まぁ、彼女本人は然程警戒しなくてもいいと思う」
愛宕「本人は、ね」
高雄「…………」
愛宕「…………」
高雄「…………苛つけるってことは割と危機感はまだまともね。そういえば」
愛宕「嫌な話だけどねー。……はい、サラダも盛ったし、行きましょう? 」
< 一夜明け >
提督「お前ら紛らわしいんだよもうちょっと名前どうにかしろ」
涼風「は? 大して顔とか似てないし」
涼月「名前も音は分かりやすいかと……書類の方でも間違えました? 」
提督「別に。お前いつ来た? 」
涼風「昨日の夜。おまけの補充だってさ」
提督「あっそ。……前の配置は? 」
涼風「知らない方がいいぜ? 姉妹だって誰も知らないはずだし」
提督「うっそだろまーじ……それも聞かなかったことにするわ」
涼風「そーしときな」
< 可能性という恐怖 >
提督「まぁ、過去とかどうでもいいことではあるんだけどな? 」
涼風「うん」
提督「にしてもアレじゃねぇの? 挨拶も無しでお付きもいないとか」
涼風「断ったし。提督とは横須賀とかで元々それなりに喋ったりしてたけどさ」
提督「あぁ」
涼風「あたい、提督のこと色々見てたんだぜ? 」
提督「…………ストーカーってことにしといていい? まだ怖くない」
< 今日のいつもの >
雲龍「まぁ、でももう少し胸毛があっても面白かった気がすることはあるわね」
海風「あと肉がもう少しあってパンプアップしたみたいな感じとか」
雲龍「日焼けもあるとなおいいわ」
海風「海、行きたいですね……」
雲龍「そうね、岩蔭とかどうなのかしら」
江風「……そこから海に繋がる過程が全く分かンねーよ」
< 成長したのか間違えたのか >
雲龍「野生的な男と海の接続に何か問題でも? 」
江風「問題しかねーよ」
涼風「あるぇ? この人ってこんな人だった? なぁ? 」
叢雲「色々と、あったのよ……ええ、色々と」
< 強いといえば強いが >
涼風「ま、結構知ってたんだけどな」
叢雲「理由は聞かないでおいてあげる」
涼風「ありー。……でも実際に見ると割と衝撃的っていうか? 」
叢雲「染められないことね。一応祈っておくわ」
初月「無理だと思うけどな。せめて僕くらいメンタル強くないと」
涼月「即行で染められたクセに何……でもある種染めたとも考えると……
漣「実際凄いと思うよ? 別に全く良い意味ではないけどさ」
< 聞かされる方が辛い >
江風「野生的とは何か、小一時間問い詰めたいよ江風は」
海風「えっ? 」
雲龍「いいの? 」
江風「は? 」
明石「長時間野生的とかいうのこの二人に説明される方が頭おかしくなりそうだと思いますよ? 」
江風「あぁ……」
< きっとたぶんだいたい >
瑞穂『や、瑞穂レズってわけではありませんから』
加賀「そういえばこんなこと宣っていたわね、一昨年くらいからずっと」
瑞穂「変なことを思い出さないでいただけます? 」
加賀「あなたその後バイも否定していたけれどこうなってくると、怪しいわ」
瑞穂「えっ? そ、れは……えーっと……無い、ですよ? ええ」
< ずっと眺めていても飽きな風景い >
漣「ねぇ、ご主人様」
提督「うん? 」
漣「別に漣は過激な動物保護団体に参加とかしてませんけどね」
提督「おう? 」
漣「それから動物とヒトモドキの交流にも懐疑的ではないです」
提督「ん、んん? 」
漣「さすがにあれは……おかしくねーです? 」
雲龍「眠い……サン? 」
天城「…………猫って常に抱き上げて移動して抱き枕にするものでしたっけ? 」
< 言い返せない >
雲龍「…………Zzz」
漣「寝おった、寝おったですぞこの女。
かるーく窓前の長椅子に寝て猫抱いて寝ました」
提督「やー……こいつがいいならいいんじゃねぇの? 一緒に寝てるし」
加賀「…………くっ」
天城「瑞穂さんなら猫に嫉妬しているところでしたね」
瑞穂「…………くっ」
< さて、そろそろ次の趣味でも >
雲龍「折り紙? ……ん、なるほど」
天城「姉様の浮気性は趣味と手慰みには向いていますし」
雲龍「そう……折り紙なんて要は手順通り折るだけのものだけれど」
天城「また不特定多数に喧嘩を売るような」
雲龍「創作折り紙にするわ」
天城「はぁ、凝るのも大概にしてくださいね。割に邪魔になりますから」
雲龍「ええ。習作なんて殆どゴミ近似だし」
瑞穂「そんなできること前提な……違和感は覚えませんけれど」
< 得意科目は? >
明石「まぁ……物理で」
愛宕「英語? 」
高雄「英語で」
雲龍「音楽? 」
天城「いいんじゃないです? 天城も音楽で」
加賀「書道、というのも……む」
江風「体育でいーや」
涼月「家庭科。…………あざとく家庭科ですなんていう人、いないんですね」
< いいのかそれで >
Littorio「そもそも一部を除いて家庭科なんていうのは必須スキルですから」
涼月「はぁ」
漣「や、Littorioさん? 」
Littorio「? 」
漣「片付けできない女って割と家庭科落第だと思いますよ? 」
涼月「だそうですけど」
Littorio「…………Littorioの得意科目は、この国で言うところの第二外国語です? 」
< 何をしてたか割と覚えが無い >
龍田「今って“ 情報 ”とか“ 技術 ”みたいな科目があるのよね? 」
叢雲「あなた的な意味のじゃないけど」
龍田「あら~、私的な意味って? 」
叢雲「人間の汚いところ集めたのに女の気色悪い魅力振りかけた化け物の能力から見て、よ」
龍田「そっかぁ。…………そこまで? 」
叢雲「はぁ。…………そういうことを言わせるところだ、ってこと」
龍田「なるほど~ ? ま、いいけどぉ」
< さぁどうでしょうねぇ…… >
加賀「忠犬や雌犬だけだと思っていたら遂に狂犬まで生まれてしまったわね」
初月「僕のことかい? 」
天城「笑い事ではないと思いますけれど」
雲龍「忠犬は兎も角雌犬は複数いますしね」
伊13「割と、その……皆さん、狂犬、では……? 」
< まぁ、知ってるだけと言っておりますからね >
高雄「ま、自覚している狂気、なんてものは端から見た場合然程のこともありませんよ」
天城「モノには限度、と高雄さんにはおしえて差し上げるですか? 」
高雄「ふふ……レクですか? もう知ってはいますよ? 」
天城「…………」
< ……不穏な話が聞こえる >
愛宕「高雄ってね? 例えばテレビで戦争孤児とか難民とかの映像が流れていたりするじゃない。
それっぽいBGMなんて流れて」
初月「あぁ」
愛宕「そういうのに全く絆されないのよ。尊敬しちゃうくらい」
初月「最高じゃないか。自分を貫いてるんだ、善悪なんてものを抜きにして」
愛宕「ん……そうじゃなくて。根本的に共感能力が欠如してるんじゃないかって」
初月「……」
愛宕「あなただってきっとできない。
割に自分を持っている子だとは思うけれど、それだけ。
馬鹿にするわけでもなくて、普段から慈愛に溢れているなんてこともなくて。
普通はその一瞬だけでも神妙になれる、なってしまう。
凶悪な犯罪者ですらそんな刹那の煩悶は
提督「ん? 何してんの? 大事な話? 」
愛宕「…………べっつにー? 」
初月「はは……最ッ高だねお前は、まったく」
提督「うん? ……うん? 」
< 器とか格が違うだけであって >
時雨「分かってくれとは言わないけどさ」
春雨「うん」
時雨「提督は五点満点でいうところの四.八点くらいなんだ」
春雨「高評価だね」
時雨「あぁ。……聖人って言われるくらい優しい人はさ、総計だと百点満点では九十六点くらいに思える、僕には」
春雨「…………」
時雨「…………」
春雨「…………納得したら駄目な女扱いされるよね、これ」
時雨「そうだね、まったくもってその通り」
< ……まだ? >
雲龍「あ、話は変わるけれど」
提督「ん? 」
雲龍「殴ってみて? 頰張り飛ばしてマウント取って? 」
提督「…………」
雲龍「…………」
提督「…………」
雲龍「…………」
提督「…………無理。お前の悦びだとして、治るとして、できない」
雲龍「そ。……………………よかった、落胆より嬉しさの方が、まだ高いわ」
< 好きだけど嫌いで好きで嫌いな或いは、なやつ >
雲龍「自分」
漣「クラウド」
提督「えーっと、キュリロス」
山城「この男」
扶桑「ふぅん……」
提督「お、おう……」
山城「何か? 」
< もし…… >
天城「いじめですか? 」
加賀「死ねば意志を認めてくれるの? 」
漣「んなわけ……もしご主人様が断酒したらって言っただけなのになんなの」
< 冗談だと願うのも割と馬鹿らしい顔つきでした >
加賀「あなただって好きなものを取り上げられたら発狂ないし無気力になったりするでしょう? 」
漣「や、別に漣はイライラはしたとしてゲーム無くなってもフツーですけど」
天城「あなたがこの人や叢雲さんを喪って同じことを言えるかどうか見物です」
漣「それは……そりゃあ……」
提督「それ程までに酒が好きだってドン引けばいいのか、
そこまで好きなものと同列なのを喜ぶべきか……あれぇ? 」
>>804
き、気の所為ですって、気の所為
ありがとうございました
お疲れ様です
乙です
乙 改白露型が最大派閥になった?
< のんべんだらりと屋上で >
雲龍「ぁ、蜘蛛」
天城「はぁ、いいお天気ですね」
雲龍「そうじゃなくて、spiderの方」
天城「ど、どこです姉様っ、どこっ? 」
雲龍「涼月の肩甲骨辺り」
天城「は? はぁ? …………ん、あぁ、天城にも見えました」
雲龍「そう……」
天城「…………早く伝えましょう? ねぇ、おかしくないです? 」
< おしえて戻ってきて >
天城「ほら、涼月さんあんなに半狂乱だったじゃないですか」
雲龍「だからよ」
天城「はぁ? 」
雲龍「初月は気付いていたもの。気付かれないように払おうと思っていたんでしょうね」
天城「…………」
雲龍「…………寝るわ。お日様気持ちいいし、屋上って最高ね」
天城「え、ええ。……………………馬鹿は踊る、というかなんというか…………いえいえ」
< 血沸き? >
提督「いい加減車買わねぇの? 」
明石「ちょっとまだ買う勇気が」
提督「勇気ねぇ」
明石「分けてくれません? 」
提督「生憎と持ち合わせが不足してましてね」
明石「はぁ」
提督「ま、勇気なんて自分の内からしか湧いてこねぇけど……湧くようなことしに行く? 」
< 下手の横好きってマジで最高だと思うね >
涼風「え、何々? 何しにいくの? 」
提督「まぁ、適当にサーキット行ってディーラーでも回って……好きだけど大して詳しくねぇんだよ」
涼風「ほぉう……」
明石「そこまでしてもらうってのも……んー……買えばいいのね? そうなのね? 」
初月「絶対に違うと思うが……まぁ、勝手にしなよ」
< 魔が差して候 >
明石「じゃじゃーん! それっぽい数値が液晶に表示されるスイッチ複数付きのマシンです! 」
涼月「何ですそれは」
明石「これはですね、自由に表示されるタイトルを決められるんです。
裏コマンドで何度でも変更可能! 」
涼月「……それが何か」
明石「誰かを撮影して名前を入力するとランダムな数字が出るんですよ?
認識能力はかなり高めなんで撮るときだとか写真写りで滅多に数値は変わりません! 」
涼月「…………」
明石「…………」
涼月「…………面白そう? 」
明石「はいっ! 」
< そりゃまぁ面白そうじゃん? >
初月「またくだらないことを」
漣「技術力の無駄遣い極まれりですよねー」
明石「やー、それほどでも」
初月「褒めてない。……で? 」
明石「? 」
初月「タイトルは? 最初は誰にする? 」
涼月「……何で乗り気なの? 私が言うのもおかしいけど」
< 血華(結果) >
初月「やぁ、my boss」
提督「あ? 」
初月「ピロリーン、っと」
提督「イケメンに撮れてる? 」
初月「一般的にはね。…………99か」
提督「何が? 」
初月「愛した女を不幸にする確率」
提督「」
明石「死んでる……」
< 楽しければいいんすよ大体それなりに割と >
漣「ほらー、シャレにならないって言ったじゃん?
無駄に初月ちゃんのこと信頼してる純情ボーイなんだから」
初月「その言い方は僕に失礼じゃないか? 」
提督「……いや、明石の玩具を使ってんのは分かる。
分かるがちょっと唐突にぐっさり来過ぎじゃねぇのか」
明石「ちなみに他の候補は『性欲の高さ』とか『共依存の深さ』とかですね」
提督「最低過ぎる……俺ありきのやつじゃねぇか」
初月「だから面白いんだろう? 」
提督「まぁ、そ……………………そうだよな。次は? 」
涼月「……勝手に仲間になってるし、何で? 」
< ピロリーン☆ >
愛宕「んー? 盗撮? ネットに流すのはやめてね? 」
初月「06、か。なるほど」
愛宕「? なぁに? それ」
初月「表と内心の合致度だ。つまり面従腹背女というわけだな」
愛宕「…………ふーん? それで? 仮にそうだとしてそれを私に言うってことは」
初月「本性でも見せてくれるってのかい? 」
愛宕「いいけど……ん、やっぱ駄目」
初月「怖いかい? それとも遊びにすぐ飽きるタイプ? 」
愛宕「んーん、本当の私を知ってもいいのはこの世で一人だけだから。
醜いところも含めて許してくれるのも。その玩具、使えないわね
< こう、何というか勝負に出たら惨敗したような >
初月「……負けた」
漣「何にさ。……正直予想できた展開だったけど」
叢雲「そもそも悪趣味前提として面白いの期待するなら加賀とか天城じゃないの? 」
海風「だよね。高雄さんとか雲龍さんとかはガチだもん」
江風「そンな加賀さンとか天城さンがガチじゃないみたいな言い方」
瑞穂「非常に言いたくないことではありますけれど……瑞穂が一番面白い流れになったのでは? 」
< 例えばですけれど >
初月『90丁度か』
瑞穂『はい? 』
初月『女にしか欲情しない貞節、だ』
瑞穂『』
明石『嬉しくもないですねぇ……いやいや』
< ↑ >
瑞穂「とか」
初月「それは面白いのか? 」
瑞穂「瑞穂は明石さんしかいりませんもの」
明石「」
愛宕「ふ、ふふ……あはっ」
涼月「まぁ、確かに面白いといえば……刺さったのは瑞穂さんじゃありませんけど」
安価でもコンマでもないのに予想外の流れ……
ありがとうございました
お疲れ様です
乙でした
乙です
< 布団は一つ、枕は二つ >
伊14「ならまだ分かるんだけどねー」
能代「最大何人なんです? 」
雲龍「知る限り三人ね。私と天城と明石」
愛宕「私と雲龍と明石ってこともあったわ」
高雄「愛宕と明石さんがいたことなら」
能代「なるほど。…………皆勤賞? 」
明石「や…………はははっ……は? 」
< まともとは何か >
伊14「でもそれってレズ適性かバイ適性無いと辛くない? 」
阿賀野「んー、男の人なら腕と棒と口で四人くらい何とかなるんじゃないの? 」
能代「」
提督「ならねぇの。奉仕されてるだけで満足できるなら全部適当でもいいかもしれねぇけど」
涼風「だーれもまともなやついねーし……あたいも、別の意味ではそうだけど、さ」
< 鳴かせてみしょう >
Littorio「今更ですけれど気を付けてくださいね」
伊13「? 」
Littorio「元の面子は全員、特に雲龍は時々謎の言語を発しますから」
伊14「鳴くとか? 」
Littorio「啼いてはいるでしょうけれど……そうではなくてね? 」
伊14「? 」
< 実際に見に行く >
雲龍「あのジッパーを下ろすときの屈辱感が堪らないわ」
天城「知らないですよ……普通は咥えて引き下ろしたりしないですから」
雲龍「だからいいのよ。あの人脱がせるのは好きなのに脱がされるの苦手みたいだし」
天城「和服や浴衣のときは素直ですよ」
雲龍「なるほど……彼の帯で腕を縛って上目遣いね? 」
天城「違います」
Littorio「ほらね? 」
伊14「…………」
伊13「……やめてね? 何か大体分かってきた、みたいな顔してるけど……」
ありがとうございました
おつ
< お友達がいるものでしてね? >
提督「真面目な話さ」
涼風「あん? 」
提督「抜けるって可能なのか? お前のいたような機関」
涼風「無理じゃない? そこら辺に特務とか公安がいてもあたいは驚かないね」
提督「そうか。…………しゃーねーな」
涼風「うん? 」
提督「お前が俺を仲間として思う限り、尽くしてやる」
涼風「そうかい。…………無駄に物分かり、良過ぎない? 」
< それも含めて >
提督「そうか? 」
涼風「正直女誑しでクズ野郎の提督なら慰めの言葉か下らないお為ごかしでも口走るかと」
提督「ばーか。俺は軍人だぜ? んな自分も信じられない適当な確約はできねぇよ」
涼風「そうだけど。……盗聴器、探すとかさ」
提督「それはするぜ? 明石に頼んで」
涼風「こんなときにも他の女かい。…………ま、いいと思う、そういうの」
提督「あん? 」
涼風「海風や江風、姉妹と生きていつか捨てられるのを待つのも悪くない」
提督「そ。…………悲しいね、それすら、定かでは、ないなんて」
< 箱庭にいつまでも >
涼風「いいじゃん、あれ」
江風「ン? 」
海風「当たり前。じゃないと私は私を捧げない」
涼風「ふーん? 捧げてんの? 」
海風「あの人が中々受け取ってくれないだけだよ」
涼風「そりゃ重畳。…………まっさか、こんなところで一緒になるなんてな」
江風「まぁ、それは江風も思うけど……何でここ? 」
涼風「知らない。あたいはあたいを使いたい人間のところでしか生活してきてないから」
江風「…………」
海風「いいじゃんそれで。あの人、捨てたりは絶対しないよ。だって最初から自分の幸せしか見てないもん」
涼風「は、はははっ……さいって、最ッ底じゃんそれ…………馬鹿は最高だね、本当。いつまでも幸せだっ」
< 肌寒い夕暮れ時、巫山戯るなんてことはなく >
阿賀野「雲龍さんってさー」
能代「? 」
阿賀野「綺麗な容姿でスタイル良いのに勿体無い趣味と性格してるとか言われてるじゃん」
能代「一般的にはまずまず正当だと思うけど」
阿賀野「あんなに純粋で身内にだけは甘いヒト、いないよ。
あのヒトの背中、ある意味で加賀さんなんかよりよっぽど信頼できるもん」
能代「そう。……………………そう、なんだ。阿賀野姉ぇが言うなら、そうなの、かな? 」
< ときめいた時点で >
阿賀野「まぁ、阿賀野って真面目な話苦手だし知らないけどさ」
能代「……そ」
阿賀野「ぶっちゃけ能代って誰? ここにいるヒトと結婚するなら」
能代「そんなの阿賀野姉ぇに決まってるでしょう。放っておけないもの」
阿賀野「ッ、あ、っそう……………………いや、一瞬ときめいたけど、ダメじゃない? ねぇ? 」
< ひっそりと >
能代「じゃあ何? 阿賀野姉ぇは能代が他の女と絡まって喘いでいてもいいって言うの? 」
阿賀野「や、それは、あの、うん……? 」
能代「…………服、畳んでくるね」
阿賀野「うん。…………フツーせめて提督さんとかじゃない? あれ? 」
< 一応部屋にいたんだけど…… >
瑞穂「ふふ……いいんですよ、男性じゃなくたって」
阿賀野「はい? 」
瑞穂「愛に性別は関係有りません。何なら愛なんて要りません。自分の欲望を満たせればいいのです」
阿賀野「は? 」
瑞穂「あはっ、は……ははははははははっ! 気持ち良ければいいんですよぉ、あはっ」
明石「はいはーい、飲み過ぎて他人に絡むのは止めましょうねー。お騒がせしましたー」
阿賀野「い、いえー…………は? 誰あれ本当、え? 」
< ジレンマですらなく >
Littorio「恋が着せ、愛が脱がせるとかなんとか」
山城「間違ってはいないでしょう? 着込み過ぎて誰にも脱がせられない女もいるけれど」
Littorio「随分と辛辣ね」
山城「自分を棚に上げてるだけよ。
……私の場合中が抜けてるの、女であるから着て、愛を知って脱ぎたがる」
Littorio「知らぬよりは余程いいかと。
……或いは、愛なんて知らない方がよかったかもしれないんだから」
ありがとうございました
乙
乙です
< 味見だけでお腹いっぱい >
龍田「そういえば昨日って赤城さんの誕生日だったわね~ 」
提督「ぼくはきょうがたんじょうびですよおねえさん」
龍田「なぁに? 幼児退行でも起こしたの? そういうプレイ? 」
提督「たんにねむいだけですよおねえさ……マジで眠くてヤバいんだよ、きつい」
龍田「寝ればいいじゃない」
提督「おま、朝から色んなやつに料理とかの感想訊かれるのをシカトしろと? 冗談だろ? 」
高雄「いいから執務を……せめて喫緊の書類くらい見てください」
< 凶悪無比 >
龍田「あれじゃない? 高雄が執務室の前で番犬してればいいと思うの」
高雄「何故私がそんな面倒なことをしなくてはならないんです」
龍田「顔と雰囲気が怖いから」
高雄「」
提督「まぁ、確かに目つきはちょっと今ヤバ……睨むなって、お前も眠いんだよな? うん? 」
< 優しき期待という重圧 >
高雄「私はLittorioとチェスを。……あなたは何故眠いんです。
昨日は奥の空き部屋にいたようですけれど」
提督「アコーディオン練習してたんだよ。三ヶ月と少ししか練習できなかったし」
高雄「あぁ、あの漣さんに戴いた」
提督「最後の調整ってーか何てーかな」
高雄「期待してますよ」
提督「ん。…………お前の顔見てたらさ、どれだけやっても満足はいかないよ。ある意味敵だね、高雄って」
< そんなこと、露ほども思っていないくせに >
雲龍「はい」
提督「うん? 」
雲龍「メーベ」
提督「メーベだね。折り紙の」
雲龍「誕生日、おめでとう」
提督「ありがとう。……これだけ? 」
雲龍「これが一差しのキスで、私に代わるわ」
提督「ッ…………受け取れないよ」
雲龍「でしょうね。…………次に私の部屋来たとき、渡すわ」
提督「そ。……………………悪いな、クズに絆されたばっかりに、不幸な女の子にしてしまった」
< 判官贔屓なんてものは無く >
雲龍「馬鹿ね……本当馬鹿」
天城「はい? 」
雲龍「私も彼も、馬鹿なのよ……馬鹿が幸せ求めて、快楽を貪って生き永らえてる」
天城「…………お慰めしましょうか? 」
雲龍「頭でも撫でてくれるっていうの? 願い下げだわ」
天城「…………」
雲龍「…………良いお酒でも飲んで、潔く寝るわ。
敗残者にはお似合いだし」
< だってほら……似合うから >
扶桑「ふぅ……食後すぐにホールデムなんて爛れているわ」
高雄「ボスに言ってくださいな。本人は執務中ですけれど」
愛宕「ついでに明石もねー。前から見れば大分大きな工廠なのに何が不満なのかしら」
龍田「あ、レイズね、レイズ」
初月「はいはい。……何故、僕がディーラーなんだい? 」
< (あなたたちの姉妹で業が浅いヒトって? ) >
涼月「……ぁ」
漣「はいはいはいはい、会議! 江風くん、あの目は江風くんを見る海風の目に似てはいないかい? 」
江風「割と似ていると思うであります、漣様」
漣「左様……じーつに嘆かわしいっ」
江風「まーったくでありますっ」
海風「あんなに控えめじゃないよ? 私」
江風「」
漣「…………」
涼風「我が姉妹ながら、なんて業の深い」
< いつか、なんてものよりも目の前を楽しもう >
提督「ふぅ……何時? 」
明石「まだヒトハチマルマル、より少し後くらいですね」
提督「っても大分やってたな。かったりぃ」
明石「別にこれ以上設備も資材も要らないと思いますけど」
提督「何も起こんねぇならそうだろうよ。かるーく三年は戦争できるぜ、マジに」
明石「ですね。…………何か? 」
提督「知らん、知らんけど……大湊警備府責任者の重責ってやつ? 」
明石「馬鹿な冗談を。…………冗談、にしておきますからね? 」
<まぁでも、真面目な話なんて忘れてさ >
提督「実際女の子が女の子にムラつくってどんなとこ?
特にレズじゃなくてバイの場合は」
明石「んんっ…………男性と大体同じじゃないです? 」
提督「柔らかさとか反応はそうかもしれねぇけど。俺が言いたいのは視覚のこと」
明石「同じですよ、浅ましいクソ男に感化されてはしたないクズ女になったんです」
提督「レズに喧嘩でも売ってんのかバイ女」
< ニアミスくらいにしておきたいところ? >
伊14「あれ? 三番書庫ってどこだっけ? 」
伊13「えーと……」
涼風「それならこっから真っ直ぐ行って右の四番目だよ」
伊14「ありがとー」
涼風「別に」
伊13「あれ、涼風ちゃんってここ来たの最近だし……書庫なんて行か
涼風「た、たまたま提督の部屋で見取り図見てたんだ。それだけ!
あたいは提督に用あるから、じゃ! 」
< 疑うことの痛苦など >
涼風「っぶねー、ちょっと気ィ弛んでたかな」
提督「前に訓練で来てたとか言っておけよ。見取り図見る状況とかどんなだ」
涼風「実際見たことあるし。頭に叩き込んでる」
提督「そうかい。…………あいつらが信用できるかなんて俺も知らねぇんだからな、気を付けとけ」
涼風「はいはい。提督があたいを信じてるのと同じくらいは信じてるだろう? 」
提督「分かってるじゃねぇか。…………信じさせたままで、いさせてくれよ? 」
< これが末路だとして、なん、て幸せな >
旗風「何、これ」
雲龍「手慰みの絵。クズに依存して媚びるしか能の無い女だと思ってた? 」
旗風「そっ、んなことは、ないです」
雲龍「そ。……………………そう思われていたみたいなのに何にも感じないってどうなの? 我ながら」
< 贖宥状程悪辣てはないつもりだがね >
松風「でもあれだね、どこかしら壊れてるのは確かだけどさ」
旗風「うん」
松風「使える権力最大限に使って世に憚ってるクズが集めた集団なんだ。
女としてもヒトとしてもレベルは高いんじゃないかな」
旗風「なるほど」
涼月「だとして免罪符には……いえ、それこそ逆説なのかも、しれませんけれど」
< 終局 >
提督「よかったのか? ここにずっといて」
高雄「あなたと愛宕がいればそれだけでいいんですよ」
愛宕「誰とも離れたくなかったのよね? 」
提督「ふぅ……迷惑かける」
高雄「あなたがそれだけ好きなんです。他の瑕疵なんて、気にならない程」
愛宕「自分の価値を思い出しなさいな。クズがそれでも愛される、理由を」
提督「あぁ……………………参るね、本当」
< おたんじょーびー >
愛宕「おめでとー」
江風「いぇーい! 」
漣「ひゅーひゅー」
提督「どーもどーも。本日またおっさんになりました」
旗風「料理の数……酷い」
松風「横須賀より酷いね、これは。うんざりする」
高雄「パスタは少なめなので」
Littorio「その分pizzaは焼きましたけれど」
初月「誰だ? 僕のグラスにグラッパなんて注いだやつ。乾杯で噎せたぞ」
瑞穂「瑞穂です。何か? 」
伊14「ははー! 今日も楽しいなー! 」
伊13「イヨちゃん……最近それしか、言ってない? 」
明石「初月さんなんて潰さないと延々中二がきますからねぇ」
涼月「分かるけど……複雑」
加賀「家族、団欒……」
叢雲「そんな死の間際みたいなこと言ってんじゃないわよ」
龍田「うふっ、加賀さんなんてお婆ちゃんだからそれでいいのよ」
扶桑「ブーメラン? っていうの? 」
山城「どうでもいいですよ。この男が一つまた、死に近づいたってことなんですから」
天城「そのくせきっと泣きますよね、山城さん」
能代「……能代は別にウェイトレスじゃないんですけど」
阿賀野「似合うのが悪いよー。阿賀野が代わろっか? 」
雲龍「やめておきなさい。……………………幸せね、本当に。
今この瞬間に死ねたら、なんてあなたが思いそうなくらいには」
< まったくこのジャヴァときたら! >
提督「街の女のマリーは寂しかった アコーディオン弾きは 兵隊に行った ♪ 」
高雄「何故にこの曲」
天城「『アコーディオン弾き』をアコーディオンで弾くなんてなん
初月「なんて最高なんだ」
叢雲「…………そーいう好みなのね? このチョイスって」
提督「死んでしまった アコーディオン弾き それでもくたびれた脚は あのホールへ ♪ 」
< 続きまして >
雲龍「いいじゃない。……あの曲、練習してきたわね? 」
提督「まぁな」
雲龍「よし。……ヴォーカル」
Littorio「ヴァイオリンは任されました」
愛宕「ピアノってそこまで上手くないのよ? 」
高雄「リラなんてやらされた日には……まったく」
提督「は? え? うん? ……あ、高雄ってマジに眠かったわけ? これで? 」
< 観客席 >
叢雲「満足? あれだけ煽って」
漣「や、えーっと……もしかして風吹けば桶屋方式で国防疎かにしてた? 」
江風「ンなことよりテートクの周り本気にさせるとかガチでやべーと思う」
海風「絶対感想求められるよね、逃げ場無しで」
漣「えぇ……なにそれ」
阿賀野「全く意味が分からないけど取り敢えず馬鹿ばっかってのは、分かった」
加賀「いつも通りでしょう。…………少し、疎外感も、あるけれど」
< 射ち堕とされたのは何か >
雲龍「弓がしなり弾けた焔 ♪ 」
提督「夜空を凍らせて♪」
初月「わぁ……♪ 」
涼風「何この目ェキラキラ美少女」
涼月「言わないであげてください」
提督「喪失のエンゲージ 白くしなやかな指で ♪ 」
明石「死ぬ気で練習したんですねぇ…… 」
龍田「何この圧倒的敗北感」
扶桑「…………はぁ」
雲龍「私 射ち堕とす ♪ 」
気付けば艦これもここまで……
ありがとうございました
乙
おつおつ
乙 加賀さんは和楽器っぽいしね
乙です
< XX歳+一日の朝 >
提督「フ-…………何か用? 」
涼風「や、気にしてるかなって思って。あたいだけ昨日少し抜けてたし」
提督「別に。大して祝ってもらう理由も無ぇしな」
涼風「またまた。女社会で割に御法度だろあれは」
提督「俺女じゃないから」
涼風「そうだね。…………また来るぜ、誰か」
提督「ふぅん……いいんじゃねぇの? 」
涼風「いいのか? 」
提督「今度からお前より面倒そうなやつが来るときだけおしえてくれ」
涼風「じゃあ、おしえてよかったよ」
提督「あ、そう…………折角一年に一度しかない美味い煙草タイムだったんだけど、な」
< 最果てがあるというのなら、そこで愛を >
涼風「ニートにでもなりなよ。提督のルックスと財産なら欲しがられるさ」
提督「高雄と愛宕から離れなきゃなんねぇってのは置いておいてもだな」
涼風「あぁ」
提督「養われるだけのお人形になったら終わりだぜ?
働いてるからまだ俺みたいなクズでも許されてる」
涼風「確かにな。…………マジで女のおっぱいでも吸って引き篭もってりゃいいのに」
提督「理想とは違うし。…………聞くよ。誰来んの? 」
< ご挨拶 >
提督「まったく……嫌んなるね……フ-……今度は何? 」
龍田「あぁら、今度? 」
提督「忘れろ」
龍田「ん……海辺に立つ優男に話しかけるのに理由が必要? 」
提督「股でも開きにきたのかい、クソ女」
龍田「股開かせるために立ってるんじゃないの? クソ男」
提督「かもな。…………フ-……火ィくれ」
龍田「さっき点けて……はい、女に点けてほしいなんてどうしたの? またメンタル壊した? 」
< 返答なんて気にしない >
龍田「ま、いいけど……私にも頂戴? 」
提督「ん…………シガーキスなんて不倫並だな」
龍田「喜んで」
提督「ばーか。…………お前は大丈夫だな」
龍田「うん? 」
提督「新しく麗しいお仲間が増えるってことさ。……やってらんねぇよ、マジで」
< 昨夜から幾許自分を取り戻して突き付けてそれから >
龍田「お、はよ」
雲龍「? おはよう……眠い」
龍田「私って一応ハープとピアノはできるのよ?
あとたぶんエレクトーンなんかもできるわ」
雲龍「そう……」
龍田「はい」
雲龍「ん…………私これ、歌える。いつでもいいわよ」
龍田「なるほ…………何でよ、おかしくない? ねぇ? 」
< そんなわけないじゃない >
雲龍「実際冗談よ。曲は分かるけれど声の感覚覚えるまで少しかかる」
龍田「はぁ? 」
山城「…………考えてみれば損なっている人格を埋めてるってことで、割に妥当? 」
< 才と災厄 >
提督「我が軍最終兵器の力を思い知ったか馬鹿め」
龍田「それでも異常じゃない? 」
提督「まぁな。……イレギュラーなんだよこいつ。嫉妬も湧かねぇぞマジで」
龍田「でしょうねぇ、なんでもできるってくらいできるもの」
提督「おう。…………逆なら、まだ幸せだったのかもな」
龍田「かもね」
雲龍「莫迦。…………あなたが私の幸せなんだから、幻滅させないでよ」
< いるんだよねこういう人、本当 >
伊13「なんというか、さ……人間もヒトモドキも」
伊14「? 」
伊13「大体は……プラマイで零から五十位なんだと思う」
伊14「良いところと悪いところを足して? 」
伊13「うん。……そうすると、提督は八十、くらいかな? 」
伊14「かもね」
伊13「じゃあ雲龍さんは? 」
伊14「えーっと……計測不能? 」
ありがとうございました
乙
おつ
乙
< 偶々偶然凄いレベルで苛々が重なったんです >
鹿島「馬鹿な振りをできる頭のいい女が一番得をするってことですよ……はぁ」
金剛「誰デース! 鹿島に朝から飲ませた龍田みたいな人は」
赤城「私です」
金剛「わ、why? 」
赤城「色々と失敗して愚痴を話したいみたいだったので」
金剛「何故それで朝酒に繋がるの? 」
赤城「面ど……お酒で忘れる悲しみだってこの世にはあるんですよ? 」
霧島「これ一番やさぐれてるの鹿島じゃなくて赤城さんなんじゃ……」
< 誰に誰が? >
金剛「大体……鹿島? 」
鹿島「はい? 」
金剛「楽な生き方をするのが佳い女とは限りません。
努力と挫折を乗り越えて美しくなる女だっています」
霧島「いつになくまともですね」
金剛「うるさい。…………吐き出したいなら、いいよ? 」
鹿島「! …………金剛さぁん……」
霧島「まぁ、こういうヒトですけ……何か今、色々と変な視線が」
鈴谷「取り敢えず比叡さんは演習中だったと思うけど……誰? 」
< 堕ちた先の、沼 >
加賀「いつのことだったかは忘れたけれど」
Littorio「ええ」
加賀「今更自分が高雄や愛宕を押し退けて一番になっても絶望するみたいな話をしたじゃない」
Littorio「しましたね。江風には随分と理不尽を押し付けました」
加賀「ん、それでもきっと、その絶望への慰めは、彼に要求するでしょうね」
Littorio「それこそ本懐。或いはLittorioたち、それに望みを抱いているのかもしれませんよ? 」
加賀「まさか…………まさか、と思っていられたいものね、願わくば」
< 認めてしまえばその先は >
雲龍「実際私、天城より天城の身体のこと知ってると思うわ」
天城「そういうことを言われる天城の気持ちも知ってもらいたいところですね」
雲龍「そうやって返してくれるところも知ってる」
天城「でしょう…………自分の拠り所を見失うところでしたよ、天城」
雲龍「はい? 」
< まぁ、一人で観てツッコんでると終わった後虚無感凄いんだけどね >
提督「そーいやお前俺の映画センスに文句言っていただろう」
Littorio「今では割に悪くない、くらいは思っていますよ」
提督「そうかい。……異動を機に実家に置いてある学生時代のコレクション送ってもらうことにしたんだ」
Littorio「へぇ? 」
提督「画質は少しあれだけどハマると抜け出せないぞ」
Littorio「なるほど」
提督「エド・ウッドのシリーズとかサム・ライミの初期とか『サンゲリア』とか『ドラキュラ対フランケンシュタイン』とかあとーーーー
< ラブホとかならまぁ…… >
漣「えぇ……いっそAVでも観た方がいいんじゃないです? 」
提督「目の前に可愛い子がいてそれって羞恥か何か? 」
Littorio「構いませんよ? 自信、有りますし」
雲龍「あんまり面白くないと思うの」
漣「そっすか。…………まともだ、って思ったけど雲龍さんだからなぁ」
江風「経験済みでそう言ってるとしたら……やれやれ」
< やることはいつも通り >
赤城「ヤンデレ……なるほど」
大淀「モグモグしていない赤城さんって何言わせても大概怖いですよね」
浜風「そんな酷い……あ、この串あと五本くらい」
若葉「あぁ。…………珍しい面子だと思っていたら、まったく」
< 擬猫化……かな >
加賀「さぁ、猫可愛がりしなさい」
提督「賭けの報酬がそれでいいのかってのは置いといて、そりゃどうやるんだ」
加賀「私をサンジョルディ……あの黒猫を相手にするときのように可愛がりなさい」
提督「はぁ。……抱き上げて喉でも撫でればいいの? 」
加賀「やってみて? 」
提督「あぁ。……………………あれ? 何か楽しいけどこれ、あれ? 」
加賀「ん…………ぁ」
< 一段落しまして >
提督「何なんだろう、この深夜に麺類食いたい現象」
加賀「知らないわ。この時間でも幾つか近くの店は開いているみたいだけれど? 」
提督「んー……まぁ、独り身の学生なら行ってるけどさ」
加賀「私も今から大掛かりに味の濃いものをつくる気にはなれないわね」
提督「だよな。…………でもカップ麺じゃあ満足できないと思う、これ」
加賀「贅沢。…………ぁ! ……猫と戯れてみない? 」
< 拘り >
提督「で、来てみました猫部屋」
加賀「サンジョルディは……あら、部屋の端で縮こまっているわね」
提督「そりゃこの時間の異邦人だし。……これ何? 」
加賀「猫用のカニカマ。結構好きなのよ? 」
提督「ふぅん……ほい」
加賀「は? 」
提督「うん? 」
加賀「て、手ずから渡すのがいいのに……床に置くの? あなた馬鹿なのね? そうなのね? 」
提督「え、えぇ……? 」
< 理由なんて何でもいいんだ >
加賀「し、しかも食べてる……」
提督「お前面白いな」
加賀「は? 」
提督「冗談。…………食うな」
加賀「食べてるわね」
提督「…………」
加賀「…………」
提督「…………動物が貪ってるの見ると、ムラつくな」
加賀「そんなわっ、んんっ……ゃ……」
ありがとうございました
乙 広めの猫部屋もできたんだな
おつ
乙です
乙
提督名義で加賀の猫グッズ通販が止まらない?
< ありがちないつもの空を見上げて >
漣「Level.99の漣ちゃんにありがちなこと」
叢雲「今」
初月「今だよな。僕もLevel.99の初月だが」
伊13「え……」
伊14「そこまでいけてないよねぇ」
高雄「165……といいつ別にどうでもいい基準ですよ。
守りたいものを守れればいいのですから、ね? 」
< さてね >
漣「ぐぬぬ……Level.99の漣ちゃんにありがちなこと! 」
叢雲「何でめげないのよ、面倒くさいわね」
漣「それがLevel.99の漣ちゃんだから」
叢雲「じゃあそれで」
初月「さすがさすが」
漣「…………雲龍さん! 」
雲龍「何よ、何でも私に振ってオチにしようなんて甘過ぎな……酷過ぎない? 」
< 堕ちオチ、落ちた >
漣「や、ほら、でも雲龍さんって大体何かで選ぶとしたらなヒトでしょ」
雲龍「はぁ? 」
漣「ヴォーカル」
叢雲「まぁ、雲龍よね」
漣「楽器」
初月「まぁ、雲龍さんで構わない」
漣「エロいこと」
天城「姉様ですね」
漣「ご主人様、佳い女といえば! 」
提督「高雄と愛宕。……別に雲龍が違うとかそういう意味ではなくてだな、お前見え見えの誘導やめたら? 」
< 面白くも珍しくもない終着 >
雲龍「それでも傷付くわね」
漣「んなわけ」
雲龍「ん…………本当よ? 」
漣「ッ…………」
叢雲「簡単に女の貌に落ちてんじゃ……あなたもそのマジ顔やめなさい。
あいつ絆す以外で使うなんて、最低よ」
< 予言か、或いは瑣末事 >
天城「そんなあの人には使っていいみたいな」
龍田「いいでしょ。雌の顔見せてもどうせ落ちないし」
山城「寧ろその顔見て嗤ってるやつよね、あれ」
雲龍「なんですって? 」
扶桑「正しく狂犬ね。……愉快なことに、きっと私たちもいずれそうなってしまうのだけれど」
< ごめん、マジで知らないんだその辺 >
初月「おいお前」
提督「あ? 仕事中なんだが」
初月「ドラムを買ってくれ」
提督「はいはい。……高雄」
高雄「希望のモノはありますか? 私もこの人も楽器の名前には疎いので」
初月「えっ? 」
提督「あ? 」
高雄「困りますね」
初月「…………うん? 」
愛宕「取り敢えず高いの頼めばいいんでしょ? もう面倒くさいしそれでいいわね? 」
< また明日、それとも永遠に >
初月「いやいや待て待て、待てよ」
提督「うっせぇな。欲しいのか欲しくないのかどっちかにしろ間抜け。苛ついてんだよ」
初月「…………それでいい。頼む」
愛宕「はいはーい」
高雄「いつもの名義と手順で」
愛宕「んー」
初月「」
加賀「こんなことでショック受けるなん……感動した顔とかやめてくれる? 怖気振るうわ、本当」
ありがとうございました
乙です
お疲れ様です
乙
機嫌が悪い→買って貰えない
機嫌が悪い→高いの買って貰える
上の場合は結構あるけど下に至るって凄いなww
< 死闘後 >
高雄「はぁ……眠い」
提督「どんだけ負けず嫌いなんだよ……死ぬぞ俺」
高雄「知りませんよ、死んでから言ってください」
提督「後追いしてくれるって? 」
高雄「ええ。その先ではもっと繋がっていられるでしょう? 」
提督「さぁね。…………死んでも一緒ってのは、割に怖いことなんじゃねぇのか、普通は」
< 愛が愛を詰まらせる >
高雄「普通の女であれば死んでからも夫なんて見たくもないのでしょうけれどね」
提督「ましてやあれだぜ? 死んでるからには歳食ってる夫だぜ? 」
高雄「身体が不自由になって容色の衰えたときでも愛に値する男を見つけたんです」
提督「あぁ、そう…………コーヒー、淹れて? 」
高雄「少々お待ちを」
< 何の基準かは知らない >
初月「僕らって生まれ落ちた瞬間からある程度の知識や常識を持っていただろう」
明石「そうですね」
初月「だけどさ、それはどの程度僕らを形作っていたのかな」
明石「はい? 」
初月「例えばね、生まれ落ちてすぐに連れて行かれたのが地下室なんだ」
明石「は、はぁ」
初月「そこでは薄汚い肥えた男たちに犯される女だらけ。臭いも酷い性臭が立ち込めている」
明石「……」
初月「それでさ、“ お前も同じことをするんだ。皆やっているんだから ” 、
なんてことを言われて拒否できるのかな」
明石「できるでしょう。これは科学だとか愛だとかくだらないものではなくて、女で済む話。
堕とされた今では分かりませんがね、堕ちない女の気高さをあなたは舐め過
初月「Brava! 最高じゃないか明石さん! 」
明石「は? …………はい? 」
< まぁ、英語とか仏語でも使いますがね >
漣「ブラヴォーじゃなくて? 」
叢雲「女一人にはbrava、不特定多数にはbraviとか色々あんのよ」
漣「ふーん、フランス語って難しいんだね」
江風「そうだな」
Littorio「! や、これは祖国の言葉でですね……あのぅ」
< ちょっとくらいまともな会話を…… >
提督「えー、場所が変わったり面子も変わりましたが今年も花見を開催できました。
特に言いたいこともありませんので適当に飲んでください。この辺は貸切です。以上」
松風「軍施設内の桜、ね。いいのかな」
旗風「いいんじゃない? 殆ど会わない普通の海軍軍人は何回かに分けて他の市まで行ったみたいだよ」
愛宕「そういえば青森には愛宕公園っていう桜の名所があるのよ? 」
龍田「そもそもこれ散りかけよね」
山城「私たちが散りかけってことじゃないの? 」
雲龍「馬鹿ね。咲いてもいない女が何背伸びしてるのよ」
高雄「うるさい……黙って飲みなさいな」
提督「…………」
愛宕「…………飲みましょうか」
< 好きなんだから仕方無いじゃないか >
初月「やぁ、我が主殿」
提督「変な絡み方すんなよかったるいな」
初月「酷いな。僕たちの仲じゃないか」
提督「何の仲……ん」
初月「ありがとう。……んん……焼酎なんてね、ここに来るまで飲んだこと無かったんだ」
提督「そりゃすまんな。堕落させて」
初月「主の堕落に付き合うのも従者の務めだろう? 」
提督「違えた道は直してほしいけどな。…………高雄? 」
高雄「いなり寿司は、ここに」
涼月「いなり寿司……? 」
< 誰に何をどう釈明するのが正解でしょう? >
能代「ひょっとして叩かれるのを想像している方がキスよりも高揚しているかもしれませんよ? 」
雲龍「そんなわけ。それだけは無いわ」
能代「無いですか」
雲龍「実際に叩かれたらその後は分からないけれど」
江風「分かンねーのかよ……テートク可哀想じゃね? 」
天城「何を今更。こうやって構ってほしいだけですよ」
加賀「へぇ……そうなの」
雲龍「はい? い、いや、違、違いますったら! 否定すればいいのか肯定すればいいのか分かりませんけど、違いますって! 」
< 影、貴方に咲く >
初月「やけに最近不機嫌じゃないか」
提督「たった数週間顔合わせてるだけのお前に何が分かるって? 」
初月「……普段のお前はガキっぽさを持った大人だけどな」
提督「あぁん? 」
初月「今のお前はただの歳経たガキだ。うざったいからやめろ」
提督「やめろって言われてもね。誰でも不機嫌なときくらいあるだろう、何もなくとも」
初月「そうだな。……お前にそんな気まぐれが許されるとでも思っているのか? 」
提督「あ? …………………………………………ごめん、高雄」
高雄「構いませんよ。許します」
初月「何で僕に言わない、とかは言わないけどさ……さっきまで旗風たちと飲んでなかった? 高雄さん」
< 部屋が部屋じゃない >
天城「この前加賀さんと二人で飲んでいたのです」
Littorio「ええ」
天城「加賀さんのお部屋だったのですけれど……隣から叫び声と物音がしまして」
Littorio「はぁ」
天城「姉様とあの人がまた盛っているのかとも思いましたけれど、
お酒を取りに倉庫へ行く途中姉様が愛宕さんと飲んでいたんです」
Littorio「絵になりそうですね」
天城「それはもう。…………あのですね」
Littorio「? ええ」
天城「……………………手伝いますから、お掃除しましょう?
まだお引越しのときの荷物、解いてませんね? 」
Littorio「え、えーっと……はは」
< よろしければそのままの君で >
能代「こう見えて阿賀野姉ぇは結構美味しいものつくるんですよ」
阿賀野「えっへんっ」
松風「あぁ、だから……」
能代「ええ」
阿賀野「? ね、ねぇ、今のどういう意味? 何で納得した顔したの、ねぇ? あと能代? 能代ぉ? 」
< 許容範囲の魔境 >
天城「そう考えると怠惰の権化みたいな割に姉様ってスタイル維持してますね」
雲龍「節制とかですらなくて、限度って大事だと思うけれど」
天城「…………はぁ? 」
能代「この雲龍さんですらできることを、
と思うべきかその辺りには特化していると考えるべきか……うーん」
< 普通とか異常とかくだらないことですものね >
阿賀野「でも能代も割とあれだよね。阿賀野だけ言われるのは納得いかなーい」
龍田「そこはほら、印象的にね? 」
山城「そうね。これだってもう少し可愛げがあれば今頃あの男なんて要らなかったはずよ」
龍田「そうねぇ……捻て捻くれてるからあの人が好きなのかしら」
山城「そうに決まってるわ」
扶桑「あれでいて山城、自分のこと本気で純粋だとか言うのよ? おかしいと思わない? 」
伊13「えーっと……肯定しても、いいの? 」
<善悪の超越、或いは逃走 >
涼風「その人割にすぐ酔うから話半分で聞いておきなよ。怒ったりはしない」
伊13「そ、そうなんだ」
扶桑「純粋に不純とか……ただの詭弁じゃない」
涼風「そうだね。でも扶桑さん、自分のことどう思ってる? 」
扶桑「勿論ただの扶桑よ。捻ているかどうかなんて幸せの前では紙屑同然」
涼風「うん。そうだね」
扶桑「大体不純だとして何だって言うのよ。
愛した殿方くらいせめて目で追うくらいさせなさいな」
涼風「うん。そうだね」
伊13「……はぁ」
伊14「あははー。姉貴さいなーんっ」
海風「そんな大平楽な……まぁ、それが一番楽なのかもしれないけど」
天城「天城の方を見る意味は分かりますけれどね……姉様はもう少し純粋に馬鹿ですよ? 」
< 104とかの可能性もゼロ近似ではありますが…… >
扶桑「私たちにもスマホが支給されたじゃない」
山城「支給というよりかはあの男の懐から出てきたようなものですけれどね」
扶桑「それでこう、拙かった操作にも大分慣れてきたの」
山城「ええ、私もおおよそは機能も覚え
扶桑「さっき提督に個人のものらしい電話番号おしえていただいたの。提督ご自身のものではなくて」
山城「……」
扶桑「これ……あきつ丸以外の可能性ってあると思う? 」
< それとも、相手が登録していた場合には >
山城「…………何の為の連絡先なのでしょうね、それ」
扶桑「さぁ……それも分からないわ」
山城「まぁ、秘匿回線ではありませんしよっぽどのとき以外使えな
提督「やめておいた方がいいぞ。お前らの方からかけるのは」
山城「いきなり話しかけてこないでよ。……何故? 」
提督「あいつが何してるか分からないし。任務中は音鳴らねぇようにしてるとは思うが」
扶桑「それでは、何故? 」
提督「お前らにかかってきたときに名前がちゃんと表示されるように。
…………確実に名前は分かるようにしておけよ? 恥ずかしい渾名とかは、駄目だぜ? 」
< 実際渾名とか異名使うかな? >
龍田「ん? 私は“ あきつちゃん ”にしたけど」
山城「そ。…………あなた割に可愛らしいわね」
龍田「まぁね? 女の子だし? 」
山城「随分とうざい女の子様ね」
龍田「ふふ。…………さすがに “ 姉さま ” とか “ 女狐 ”とか “ 水之江女 ” とか入力してるヒトよりはマシだと思うの」
< どうでもいい本音 >
山城「フルネームで入れてる相手だっているわ」
龍田「ふぅん? ____? 」
山城「ええ」
龍田「まぁ、確かに一応上官だし男性だしそんなも……愛宕たちってどう入力してるのかしら」
< プライドが許すかどうかかな >
愛宕「私? ____だけど」
高雄「同じく」
雲龍「そうね」
天城「意外、ではないですね。寧ろ自分の名前の前にあの人の苗字を付けていたりはしそうですけれど」
< どうでもいい過去 >
涼月「あ、同性婚可能な国に移住してですね」
高雄「ええ」
涼月「高雄さんと愛宕さんが結婚して提督が一緒に住めば夫婦の格差は無くなっ
愛宕「二年くらい前に考えたわよね、たしか」
涼月「」
< 広さ、って何だろうね >
龍田「フ-……いつだったか、去年くらいに電話したじゃない」
提督「お前の誕生日だったな」
龍田「あのとき私を外の世界に連れ出して、なんて言ったけれど」
提督「無理って言いかけたな」
龍田「あれ、本気だから」
提督「そ。覚えとくよ」
龍田「ええ。…………やっと大きい鳥籠から逃げたんだから、箱庭よりも広い場所、おしえてね? 」
< これを否定するなんて、眩しくて見れない >
雲龍「あれ、いいの? 」
愛宕「うん? ま、別に木の陰でコソコソ煙草吸ってるくらいどうでも」
雲龍「ふぅん? 慣れてるってこと? 」
愛宕「そうね……ん、そういうことでもあるのかな、これ」
雲龍「? 」
愛宕「手の届くところ、声の届くところにいるはずなのに、あの人本当は遠いの、出逢ったときから」
雲龍「そ。……………………手が届かないからこそ、蠱惑的なのかもしれないわね、幸せって」
< ジー…… >
雲龍「じゃあ……あれ、いいの? 」
愛宕「え? …………えぇ」
漣「ほーら加賀さん? お肉ですよー」
加賀「…………」
漣「もう少しで焼けますよー。漣に花札で負けなければ食べられたのになー」
加賀「…………」
漣「まさかねー? 酔った勢いで倍掛けしてお酒まで奪られるとはねー? 」
江風「っぶふぁっ? これ、っほ、加賀しゃンの、しゃ、っけ? マジ? 」
漣「いやー! いつだったか酔い潰されてお肉食い尽くされましたからなー! あっはっは」
愛宕「…………私しーらない」
< 心の火なんて、いつだって燻るくらいが >
提督「服に引火するってことだっての、ばーか」
龍田「んー……それは嫌ねぇ。最近下ろした上着だし」
提督「はぁ。……何? いきなり宴会場の陰で木に押し付けてきたりして」
龍田「本気だと思ったでしょう? 」
提督「どう思ってほしかった? 」
龍田「どう思ったと答えるのが正解でしょう? 」
提督「さぁね。…………今更、逃げるなんてことさせないからな、変なこと考えるのは、やめておきな」
< 他方静かに >
鈴谷「あー……何か物足りない、ことに気付いたんだけどさ」
あきつ丸「龍田たちがいないからか? 」
鈴谷「うん。でも龍田たちがいなくて物足りない自分にちょっと愕然としたよね、マジで」
あきつ丸「そうか。…………ま、自分もそう思っていた。そんなものでありますよ」
< 他方うるさく >
金剛「私は単純に寂しいケド? 」
時雨「あぁ、弄ってくれるヒトが二人もいなくなったもんね」
金剛「はぁ? そんなわ……ま、そうかも」
時雨「ふぅん? 」
金剛「本気で嫌がっていたら女の園でのさばらせてなんてあげない。
慈悲を乞うまでやる。…………あー、ってさっき霧島が
霧島「お・ね・え・さ・ま? 」
金剛「お、霧島ぁ。時雨がいじめるデース! 」
霧島「はぁ? 」
GZ「すまん。潰したままは悪いと思って無理矢理叩き起こしたんだが……」
Aquila「まさか本当に叩けば起きるなんて」
WS「この国の機械が割にアナログなのは本当みたいですね。…………直るとは限らないみたいだけれど」
< 宴も酣ではございますが >
あきつ丸「機械、だと? 」
WS「あら、何か文句でも? 」
あきつ丸「産廃並の肉人形と比べるなど機械に失礼だろうが」
WS「肉人形は愛を囁けませんから」
GZ「そう、だな……あぁ」
若葉「伯、爵……? 」
Aquila「はいはい。酔って本音と攻撃性出すとか淑女じゃないんでおねんねしましょーねー? 」
ありがとうございました
乙
乙です
乙です
< アドレスの登録名のお話 >
旗風「そういえば……肝心の司令官は? 」
愛宕「あの人は私たちが軍からいただいた有り難い偽名で登録してるわね」
松風「意外だね。愛宕さんたちをもっと大切にしているのかと」
愛宕「それでいいの。本当にどうでもいいと思ってたらスマホ無造作に貸してくれたりしないでしょう? 」
提督「そうだな。…………俺としてはそれでいいんだけどさ、ちょっと盲信過ぎない? ねぇ? 」
< それを幻滅と取るうちはまだまとも、あるいはガキ >
愛宕「何言ってるのよ。盲信でもしないとやってられないわ」
提督「…………そっすね」
旗風「大人の男性のそんな顔……一生見たくなかったのですけれど……」
< 女が嫌なのか女であることが嫌なのかこんな女が嫌なのか >
龍田「ふぅ……ヤぁねぇ、女って」
扶桑「その女であることを生かして生きてきたんじゃない」
龍田「そんな私がビッチみたいな言い方。心外ね」
扶桑「それならあらゆる罵倒を意に介さず自分を保つ、でいいかしら? 」
龍田「多少マシになったわねぇ~ 。正解でもないけど」
山城「それをまともに思う人格が……いえ、私も同じなのは、私が卑しいからですけれどね? 」
< 迷惑だからやめてくださいね、マジで >
涼月「ゴールデンウィーク……? 」
涼風「楽しんだじゃんか、花見」
初月「まったくだ。……ぅ」
海風「調子に乗って二日連続あの人と飲み続けるから……あんまり強くないんだね」
初月「他がアルコールにも化け物なだけだ……あぁ」
雲龍「よく分からないですね」
加賀「ええ。…………酔って自分を失ってみたいものね、色々な意味で」
< まだまだじゃれ合い >
漣「今日も今日とてstar wars day でございます」
明石「人数増えても何故だかこの集まりは増えませんね」
提督「仕方無いだろう。所詮大衆映画だからな」
漣「そんなご主人様が所詮大衆にはウケないみたいな返しされても」
明石「好きな人が好きであるだけでいいんですねぇ……」
提督「そう、だな? …………あ? 」
< 同性っていうのはね、3Pより割にきついものだって聞いたよ >
雲龍「あなたって割にレズっぽいわね。最近思うわ」
能代「確かに阿賀野姉ぇには過保護かもですけど普通に男性が好きですよ」
雲龍「ふぅん? 」
能代「誰か特定の、なんてことではなくて。
髪をかき上げる仕草だとかをセクシーだと思うだけですが」
雲龍「自分を慰めるときは男を想像するのね? 」
能代「そりゃそうですよ。……逆に訊きますけど雲龍さんって女相手でも一人でできます? 」
雲龍「えっ……えーっと…………えっ? 」
< こんなときだけ >
能代「うーん……なんだか変な琴線に触れたみたい」
雲龍「……………………」
天城「天城は姉様ならイけますけれどね」
能代「知りませんよそんなの」
加賀「逆に瑞穂に訊けばいいのではなくて? 男性をセクシーだと思うことがあるか、なんて」
明石「ほう……」
瑞穂「……………………助けて? 」
提督「ふざけんなばーか」
< そもそも目の前で話すな >
能代「瑞穂さんには悪いですけれどね」
雲龍「ええ」
能代「堕落して女を女として見るのはありふれたことです。
こんなにも失楽した園にいるのなら」
雲龍「ん」
能代「でもね、快楽を蔑んで染まった存在を邪険にしてきて。
ボーダーを超えた先に同性がいたなんて虫酸が走りますよ、能代は」
雲龍「……」
能代「腐った性根になることは誰にもあるけど。
その過程を無視することなんてできません。今がそこそこ幸せな能代には」
雲龍「阿賀野が、好きなのね、あなた」
能代「」
阿賀野「能代って自分に厳し過ぎなんだよねー、ってのはいいとしてさ。
雲龍さん? 妹のこと、いじめないでくれない? 」
< 痛み分けなのか相互逃走なのか >
雲龍「だってあなたが能代を受け入れないのが悪いのでしょう? 」
阿賀野「知らないよそんなの。阿賀野レズじゃないし」
雲龍「一緒に箱庭に沈めばいいじゃない」
阿賀野「馬鹿。能代も言ってたじゃん? 堕ちる過程が自分を許すって」
雲龍「そうね。…………あなた、女としての完成系なんじゃないの? 」
阿賀野「まっさかー。心捧げた男を見つけてからが女ですよぉ ☆ 」
雲龍「もう、いいわ。……………………それ、連れて行きなさいね」
ありがとうございました
乙です
乙です
< 咲夜の寸劇 >
高雄『ん……素っ気ないキスね』
提督『分からない? 』
高雄『何を? 』
提督『それも、分からない? 』
高雄『だから、何を? 』
提督『それも…………高雄』
高雄『はい」
提督『単車回したり、下らない言葉遊びしたり、精々酒の話したり、駄目な男でごめんな』
高雄『知れたことです』
提督『うん。…………愛してるよ、お前を想う程打ち拉がれるくらいには』
高雄『そう……………………永遠に、救われないですね、あなたも、私も』
< ひととせに一度の本日 >
提督「ふぁ……………………おはよ、高雄」
高雄「おはよう、__」
提督「夫を呼び捨て? 」
高雄「されたがっていたでしょう? 」
提督「そうだな。…………何をしたって、捧げたって返せない」
高雄「私もです」
提督「…………」
高雄「…………」
提督「…………」
高雄「…………さ、一晩過去にいた妻の手料理でも、御用意致しますよ。…………あなた」
< はてさてどんな顔だったでしょう? >
江風「初月ってテートクのこと主人とか言ってるけどさ」
初月「あぁ」
江風「仮にテートクに身体求められたら受け入れるわけ? さすがに拒否する? 」
初月「受け入れるさ。僕だって興味が無いわけじゃないし」
江風「なるほど。……だってさ」
初月「? 」
海風「…………ふぅん」
初月「」
漣「ふえぇ……そこらのホラーよりホラーじゃん? 仇敵でも、踏み躙るの? 」
< 開き直りへの諦めの開き直りという諦念の…… >
海風「そんなくだらない思想と意志であの人に迫るなんて許さないから、私」
初月「……許しなんていらないさ」
海風「へぇ……」
初月「それに」
海風「なに? 」
初月「腐った性根のクズらしくて可能性を否定できないだろう? 」
海風「…………まぁね」
叢雲「……さすがにあいつに謝んなさいよあなたたち。特に海風」
< 元よりここより今よりも >
提督「え? 何初月くんとヤっていいの? 」
初月「お前が望むなら、というだけのことだ」
提督「あっそ」
初月「あぁ」
提督「あ、そーいやこの前のドラムなんだけどな、今月末には届くようにしたから」
初月「そうか。感謝する」
海風「ん、んんっ? 」
扶桑「……嫉妬も湧かないわね、ここまでツーカーだと」
< 女疾女石ト言帝今心 >
高雄「私は妬きますけどね。大概どんなことでも」
扶桑「あぁいう関係でもいいわけ? 」
高雄「よくはないですけれど、そういうことではないんです」
山城「単にあの男が他の存在と関わるのが許せないだけですよ、高雄は」
高雄「そういう見方もできますね」
扶桑「そう…………認めるのってどうなの? それも女の前で」
< 沸々 >
高雄「私の価値基準はあの人と共にあることですから。
その障害になるなら扶桑さんだって排除しますし、罵倒も嘲笑も気になりませんよ」
扶桑「そうありたくはないものね。今更手遅れとはいえ」
涼風「提督なんだしいいじゃん。中毒性の強い毒だぜ? あれ」
瑞穂「その代わりの快楽と愛、ですか…………ふふ、今の瑞穂に彼の人をとやかく言う資格など、ありませんけれど」
明石「……………………」
加賀「諦めなさいな。あなた、一時の感情に飲まれて取り返しのつかないこと、したのよ? 」
Littorio「あの人より浅はか。下半身脳ですね」
明石「」
天城「……この上ない、クリティカル? 」
< 自嘲なんていう逃避に頼ってみたり >
時雨「龍田たちがいなくなって唯一よかったことといえばさ」
春雨「うん」
時雨「赤城さんは特にそうだけど心配の目で見られなくなったことだよね」
春雨「まぁ……何で赤城さんがあんな女と、とか言われてたしね」
時雨「クズでは決してないけどさ、人格は破綻してると思うんだよね、あのヒト」
春雨「そりゃそうだよ。破綻してなきゃ聖人とか言われないし敬されないもん」
時雨「まったくだ。…………赤城さんには悪いけど、今まで安穏としていた罰だと思ったり、するね」
< 砂一粒の真実祈り >
赤城「護国の鬼神たる私に向かって何てことを」
時雨「冗談。……まぁ、確かに赤城さんって器大きいし誰にでも優しいけど」
春雨「心に飼ってる獣も強いよね」
赤城「しかも卑怯で狡賢い。……喧嘩でも売ってるんですか? 」
時雨「赤城さんが買わなければ在庫に戻しておくよ」
あきつ丸「永遠に破棄でもしておくであります」
赤城「そうしていただけると。…………ま、私が買ったら、負けてしまいますけどねぇ」
< 殺すべきか、生かすべきか。それが問題だ >
赤城「しかし……疲れますね、他人の相手は」
時雨「僕も他人だけどね」
赤城「共犯者の間違いでしょう。……龍田って」
時雨「うん」
赤城「食堂で牽制みたいな会話をしたり分かりやすいこともしていましたけど」
時雨「才能はあったよね。心殺して面倒起こさない立ち回りの。
表でも裏でも好きなように動けてた」
赤城「確かに一部の同性には蛇蝎の如く嫌われていたけど、得難い存在だったのね」
時雨「あぁ。…………お互いくだらないものに縛られているのは、赤城さんも変わらないけど」
< 私を哀してください >
赤城「それを言うなら時雨もでしょう? 」
時雨「まぁね。……幸い、僕は元々一部に狂犬とか言われているからほぼ自然体だけど」
赤城「それこそ卑怯。……………………友ばかり恨むなんて、何て不幸」
浜風「禍福の反転でも望みますか? 」
赤城「さあ? ……加賀さんも、龍田も、山城も……嫌いなんですよ、心から」
時雨「…………」
浜風「…………」
赤城「……………………ま、それだけでは、ありませんけど」
< クズ! 身近なクズの100のこと! >
漣「ご主人様の実子は将来的に何人? 」
提督「クイズじゃねぇし趣旨違うし全然違ぇじゃねぇか」
高雄「二人か三人」
愛宕「同じく」
雲龍「最初からこの二人に答えさせたらそこで終わるじゃない」
加賀「まったくね」
提督「本当だよ。…………ま、覚えとくけどさ」
< to be >
愛宕「と、言いつつあれよね、あなたが言ってたのよ? 」
提督「まぁな」
高雄「まぁ、一人の女に二人か三人、とは言ってませんでしたけどね」
Littorio「……へぇ」
天城「……なるほど」
提督「や、そりゃお前高雄と愛宕だし一人とは言ってねぇけ……ヤバくね? 」
叢雲「ヤバいに決まってんじゃない。馬鹿なの? 」
< 知らなくていいこと >
松風「高雄さんと愛宕さんが大尉なのは分かる」
旗風「うん? 」
松風「扶桑姉妹とか加賀さんが大尉なのも分かる」
旗風「うん」
松風「他のヒトも分かるけど何で涼風も、大尉? 」
旗風「うーん……戦闘記録でも見てみる? 多分全部記録されてるよ? 」
提督「……余計なことを」
涼風「ははは……どうしたものかな。あたいだって異動後即同僚の謎の死とか嫌なんだけど」
< 知りたくもなかったこと >
提督「でも実際さ、俺とお前だけの秘密にしては俺に接触無いってのもおかしくないか」
涼風「だからだって」
提督「うん? 」
涼風「あたいがどっかでヤバいことしてたのなんて本当は言っちゃいけないんだぜ、提督にも」
提督「あぁ、そういう。…………嫌な信頼だな、マジで」
< 免罪符って歴史的には軽いっすからねー >
初月「それにしてもバイとバイ予備軍が多いな」
高雄「愛宕が言っていたのだけれど」
初月「うん」
高雄「本質的にレズしかいないのかもって。あの人だけ、別腹なの」
初月「それは、終わってる。……ね? 」
瑞穂「…………瑞穂は明石さんだけですよ? レズとか男性とか関係無く」
< 二月始めくらい >
愛宕「そういえばいつだったか、自分と阿賀野の立場を交換してみたいとか言ってたわよ、雲龍」
阿賀野「ふぅん? じゃあ、阿賀野の妹が天城さんになるんだ」
天城「今と大して変わらない状況だと思いません? 」
阿賀野「んーん、阿賀野の妹はこの世に三人しかいないから。厳然とした違いがあるよ」
天城「は、はぁ」
能代「あ、阿賀野姉ぇ……! 」
阿賀野「あっ。あと今より甘えられるかは分からないし? 」
能代「あ、阿賀野姉ぇ……? 」
< 誰のことでしょうねぇ…… >
阿賀野「まぁ、実際今より楽なのってちょっと望めないのは本当」
天城「そうなんですか? 」
能代「……阿賀野姉ぇがそう思っているのなら」
阿賀野「ん。……どうせなら提督さんの妹だよね。
義理のお姉さんとか妹とか親戚のお姉さんみたいなの沢山できるし」
高雄「別に私はこれ以上妹を増やす気なん……親戚は兎も角、妹? 」
< 望み尽きなく、愛は止め処なく >
叢雲「もしかして、私? 」
高雄「ですかね……はぁ」
叢雲「仮にも自分の夫がロリコン扱いされているのも複雑よね」
高雄「それもありますけれど……あのですね」
叢雲「? 」
高雄「もしそれが雲龍さんやLittorioだった場合私は……老けていると思われているんですよ? 許せますか? おかしくないですか?」
叢雲「許せるけど。……今更そんなところ気にするの? 他でも無い、あなたが? 」
< 閉幕後の緞帳に、一雫 >
雲龍「まぁ、あなたって性欲強そうだものね」
阿賀野「平均を知らないけど。能代よりは弱いよ? 」
雲龍「ふぅん? 」
阿賀野「たとえば昨日だって阿賀野より先に寝たのに深夜起きたら床にパジャマ散乱して変な音聞こえて敵襲かと思うくらいの呻きご
能代「ちょ! ちょっちょ! 阿賀野姉っ……そういうこと、言うの、やめよ? 」
ありがとうございました
乙です
乙
前の
【艦これ】高雄「私とあの人と……愛宕」
【艦これ】高雄「私とあの人と……愛宕」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1526564778/)
停滞気味ですがなんとか続いております……
次のでもよろしくお願いいたします
< 梅 >
提督「や、俺梅は好きだよ結構。梅酒が駄目なの」
松風「ふぅん? 」
提督「そういうのあるだろ? トマトは嫌いだけどケチャップは大丈夫とか」
松風「まぁね。でも高雄さんが漬けてる梅酒飲まないなんてあるんだなって」
提督「一口は飲むけどな。……君純粋だね」
松風「うぅん? 」
高雄「飲んでほしいですけどね……まぁ、挑戦の甲斐は、ありますけれど」
< それすら誇らしそうに >
雲龍「問題。水を一瞬で氷にする方法とは? 」
天城「え、えーっと……淫水、ではないし、さすがに凍らせるなんてマニアックなことは姉様でも無いし」
加賀「キスで氷を、というのは逆ね」
扶桑「別れが心を氷に、というのは穿ち過ぎね。漢字の形も大分違うし」
伊14「? 水に点を書くだけでしょ? なぞなぞだよね? 」
雲龍「正解。…………ね? こうなるでしょう? 」
能代「全面的に雲龍さんの所為だと思いますが……」
< 心底不思議そうな顔で訊き返されて >
雲龍「まぁ、私も今更そんな瑣末なこと時々にしか考えないわ」
能代「時々思うことがあることすら驚きですね」
雲龍「でも私って女なの。あの人の前以外でも」
能代「捨ててるじゃないですか。毒婦かもしれないですけど乙女じゃないですよ」
雲龍「じゃああなたは乙女なの? 」
能代「あったりまえじゃないですか。馬鹿なんですか? 」
雲龍「はい。…………反論、できないなんてね」
< 木 >
伊14「別に嫌だったとかじゃなくてー。
単純に桜より梅の方が好きかなーって」
提督「おい馬鹿やめろ」
叢雲「もうやらないわよ、安心しなさいな」
伊14「? 」
明石「心底うんざりしましたよねぇ……桜の成り立ちから逸話を通って都道府県の分布とか語られたときは」
瑞穂「明石さんの口からなら許しますよ、何でも」
明石「はぁ。…………はぁっ? 」
< 親守り、と言うわけにも >
漣「もし四天王なんてつくったらどんな感じかな? 誰を選ぶかにもよるけど」
初月「芍薬の加賀、牡丹の天城、百合の雲龍」
漣「あと一人は? 」
初月「子守り悪鬼の叢雲」
叢雲「あぁん? 喧嘩売ってんの? 」
初月「でもさ叢雲、否定できるのかい? 」
叢雲「そんなのできるに決まっ……でき…………させなさいよ馬鹿ァ! 」
提督「すまん。…………でも否定したかったのって子守りのとこなのか、お前」
< 八方塞がり美人 >
Littorio「ここはこの国の言葉を学んだLittorioに任せていただきましょうか」
漣「ほうほう。どんなです? 」
提督「大喜利じゃねぇんだぞ馬鹿ども」
Littorio「優美高妙の加賀、錦心繍口の天城、活発艶麗の叢雲」
漣「オチは? 」
Littorio「四十八手の雲龍」
漣「いいね! 」
天城「全くよくないですよ……ねぇ姉様? 」
雲龍「え……えーっと。よくない、って言っていいの? 」
天城「駄目です」
雲龍「えぇ……」
< 雲繋がりってことで一つ >
雲龍「ちなみに」
天城「ちなまなくていいですよ、姉様」
雲龍「雲雨巫山だとか巫山之夢、朝雲暮雨は他にもヴァリエーションがあるけれど全て大陸の故事が元でーーーー
天城「…………あなたに出会わなかった雲龍姉様ってきっと憧れと尊敬を集める方だったんでしょうね。怨みますよ? 」
提督「……うん? 」
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