女「でもって、ここにゆであずき缶詰があるじゃろ?」
男「……まて、その組合せは」
女「こうじゃ!」グツグツ
男「どうみても冬至です12月イベントの地味な方のヤツです!!」
女「柚子もあるでよ!」ジャーン!
男「あーもー年賀状出さなきゃな気分になってきた」
女「お、えらいなー。年賀状ちゃんと出すんだ?」ユズヲヨクアライマシテ
男「面倒くさいけど一応」ライネンハイヌドシダネ
女「確かに作るのは面倒だよねー、貰うのは楽しみなんだけど」ユズカワムキマシテ
男「年賀状受け取る前に顔会わせそうな奴とかもいるじゃん、顔合わせるんだから年賀状なんかいらないんじゃないかとか……ん?いい匂い?」クンクン
女「柚子の皮千切りにしてまーす」トトトトトトトトトト
男「あー、いいなあ。でもこれどうすんの?」
女「最低一度は茹でるの。このままだとちょっとエグみがあるからねー」オナベヨウイシマシテ
男「へぇ、そうなんだ?」
女「お吸い物の吸い口なんかで、
皮だけ薄く削いでるの食べると案外苦味あるでしょ」オミズヒタヒタ
男「……すまん、そんなお上品そうなもんご縁がないんだが……」
女「なんと!……では一週間後にもう一度きてください、本物のお吸い物を」キリッ
男「時事ネタは風化するんだぞ」マガオ
女「とか言ってるうちに柚子の皮茹だらさったね」ユキリシマス、ダバァー
男「……ゆだらさった?」
女「うん、茹だらさったよ?」シンナリ
男「女……ゴミは?」
女「なげる」ドウシタキュウニ
男「手袋を」
女「はく?」
男「僕サッカーで」
女「優勝したよ!」
男「お前道民か」
女「」Σ(゚д゚)
女「いやまあ、別に要らない情報なのかなあと思ってさあ。今まで出身地の話とかあまり出なかったしさあ」エヘヘ
男「いやまあ、気にしないけどさあ。たまにイントネーションが変わってるなあとは思ってたんだけどさあ」
女「えー、別に内地の人とそんなに変わりないじゃないさ。ふつう普通」ユズノカジュウシボリマシテ
男「えー、だいぶ違うぞ?」ア、マタイイニオイ
女「そっかなぁ?全然気にならないと思ってたけどなあ……」ユデタカワトカジュウヲナベニイレマシテ
男「まあ、方言萌えってのもあるらしいからいいんじゃないの?」
女「萌え……男は?」サトウモイレテヒニカケマスヨー
男「……ハイ?」
女「え?あ、いや、まあその……気にしない気にしない」アハハ
男「……萌える、かなぁ」
女「!」!
男「方言ってよりはその人の喋り方とか話の中味とか。そこに方言がふっと入ってくるのがいいかなあ……」チラッ
女「……えー、と……そ、そっか……」ドンナカオシタライイカワカラナイヨォ
男「そ。」
女「そ……。あー、えーっと………………。柚子を煮詰めてジャムにします!」
男「唐突な進行っぷりも嫌いじゃないw」
女「ところで例のカボチャとゆであずきですが」ホカァ
男「見事に炊けてますなあ……年末感がビンビンに伝わってきますが」
女「ええ、このままでは12月22日になってしまいます」
男「ああ、元旦着狙うなら25日までに投函しなければ……友達用とその他用のデザインどうするかなあ」ブツブツ
女「え、賀状のデザイン一々分けてたの?」
男「え、分けないの??」
女「無難なデザインで全員分作ってた……」
男「俺は分けるなあ。フォーマルなのだとどうも普段の自分と違う気になっちゃって」
女「そういう気遣いが伝わるからかなあ、男から貰う年賀状って何か嬉しいよねぇ」
続きかもん
作文呪い……もとい鈍いのでゆっくりいきたい>>1でございます。
冬至までには完成したい←呪いすぎる
ここに待ってる読者がおるじゃろ?
男「そういわれちゃうと、なんか照れる……」
女「来年も期待しちゃうよ?」オイウチ!
男「お、おう……んじゃ女んとこには超大作送りつける!!」グッ
女「まあ私は全員おんなじデザインのでおくりますけどねー」カボチャデキタヨー
男「そこは特別扱いしてくれないのかw……で?いとこ煮どうすんの?」
女「んー、半分はこっちに取り分けて晩に家族に試食してもらって」
男「試食?」
女「冬至本番にはおいしいいとこ煮作りたいからねー。練習よ練習」シルワゼンブヨケルヨー
男「わ、わざわざ練習するほどのものなのかいとこ煮……」
女「考えてもみたまえよ。カボチャと小豆のいとこ煮なんて冬至以外にいつ食べるね?」
男「言われてみれば……」
女「でしょ?めったに食べないってことはめったに作らないってこと。で、久しぶりに作ったものが美味しくなかったらがっかりでしょ」
ツヅキ ハヨ ト セカシマシテ
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