美波「楓さんにプレゼントを?」 (16)
※前作の続きです
前作 夕美「トリックオアトリート!」
夕美「トリックオアトリート!」 - SSまとめ速報
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~午前中・事務所~
P「えぇ、先日は色々お世話になったもので」
P「あの一件で」
P(危うく命が果てる展開でしたし…)
美波「なるほど、それで何を送るべきか私に相談したんですね」
美波(楓さん何したんだろう…)
P「はい」
美波(難しいなぁ)
美波「…プロデューサーさん、プレゼントって中身が重要じゃないんです」
美波「気持ちが重要なんです」
美波「中身は二の次ではないでしょうか」
美波(ごめんなさい。思いつきませんでした)
P「そうかぁ…ありがとうございます」
P(無茶ぶりだったね。すまぬ)
美波「くれぐれも再び変な騒動起こさないでくださいね…」
P「相談に乗ってくれたお礼にここだけの話を話します」
P「実はあの一件が起きたのは別な理由があるのですよ」
美波「何ですか(嫌な予感がする)」
P「天皇賞(秋)だったんですよ」
美波「天皇賞秋」
美波(ハロウィンより事務所のアイドルよりパーティーより天皇賞秋ってwww)
P「天皇賞秋じゃない、天皇賞(秋)だよ」
美波「そ、そうなんですか…」
美波(青と蒼ぐらい違いがわからない…)
P「藍子と愛梨のバストくらい違う」
美波(いまさらっと失礼なこと言いましたね)
P「まあ、これだけは譲れなかった…日本でトップクラスの戦いだからね」
P「コースには問題あるけど、日本で秋の芝2000の古馬GⅠはここだけからね」
P「アイドルとかどうでもよくなるくらい気になる…有給とってでも行きたい…」
美波「今の話はみんなの前では話さないでくださいね…聞かなかったことにしておきますから」
P「なぜ?」
美波「…察してください。だから乙女心が分からないとか言われるんですよ」
P「何かよくわからんけど…忠告は聞きます」
美波「それならいいです。どうか御武運を」
美波(実は楓さんがPさんに秘密でプレゼントしようとしていたことは言えないなあ…)
P「ありがとう」
P(あとで街に出てみるか)
P(ほかにヒヤリングできそうなのはいないしなあ)
志希「お困りのようだねえ~」ニュッ
P「お、おう」
P(驚いたわ)
志希「お困りの匂いがするねえ~何か話してみるにゃ~♪」
P「楓さんへのプレゼントって何がいいと思う?」
志希「わからな~い…ごめんね~」
志希(何かこの間問題あったらしいけど心配不要だったにゃ♪)
P「わかるわ」
P(実際楓さん何考えているか的確にこたえられそうな人はこの世に存在しないしなあ…)
P(ここは直感勝負で行こう…)
~午後・事務所前~
ポツリ ポツリ
P(雨降ってきたよ…)
P(でも今日の午後暇だし、お礼は早い方がいいもんなあ…)
P(さて、どこ行くか…)
美波「お出かけですか?」
P「ええ。ところで美波は何を?」
美波「あいにくの雨ですけど、これから事務所の外でランニングを…」
P「うーん、今日じゃなくても…」
美波「日程が詰まってるんでここでやらないと駄目なんです」
P「雨降ってるよ?」
美波「大丈夫ですよ…ウインドウォーマーシャツのフード被れば良いんですから」スポッ
P「寒いぞ」
美波「裏地付ですよ」
P「そうか…まあ、風邪ひくなよ」
美波「Pさんもいいモノを見つけてくださいよ。では」タタタタタ
P(元気だなあ…パッション感溢れるねえ)
P(じゃ、美波と逆方向あるこうか)トコトコ
ザーザー ザーザー
P(何か雨強くなってるね…バスで行くか)
~渋谷の街~
P(ここなら何でも揃いそうです)
P(それにしても世は天皇賞(秋)よりもハロウィンか…悲しいなあ…10月の末と言えば天皇賞(秋)なのに)
P(この南瓜はたしかスマイルジャック…違う、ジャック・ル・マロワという名前だったなあ…)
P(この南瓜みるとタイキシャトルと岡部さん思い出すなぁ)
P(まあ、いいや)
P(せっかくだし東〇の東横店じゃなくて本店行くか)トコトコ
P(あれがスクランブル交差点ねえ)
P(和傘差している人いるよ…観光客かな)
芳乃「でしてー」
P「こりゃたまげた」
P「何してるの芳乃は」
芳乃「あいどるとしての仕事が終わったので人々の闇を浄化してたのでしてー」
P「すごいお仕事のようで」
芳乃「人々を幸せにするのも私のつとめでありますー」
P「偉いなあ…芳乃は」
芳乃「当たり前のことですー」
芳乃「ではー私は急ぎの仕事が入ったのでーこれで失礼しますー」
P「頑張れよー」
芳乃(先ほど楓殿がそなたのためにぷれぜんとを探していたことは言えなかったのでしてー)
~センター街~
P(久々に来たけど、飲食店だらけになったなあ…)
P(そういえば今度ゆかりがセンター街でロケするとか言ってたなあ…)
P(色々心配だわ…)
凛「プロデューサー?」
P「渋谷で渋谷凛さんと遭遇ですか」
凛「つまらないよ」
P「これは失礼いたしました。ではまた今度」
P(怖え…)
凛「待って…冗談だよ。怒ってないよ」
P「ならいいや…凛はこの辺当たりよく知っているのかい?」
凛「まあね…」
P「楓さんにプレゼントを買おうと思っているのだけど」
凛「ここで買うのは違うんじゃない?」
P「でしょうね…ところで凛よ」
凛「何?」
P「学校帰り?」
凛「うん」
P「珍しい恰好してるね。制服の上からパーカーとか…」
P「ご丁寧にフードまで被ってるし」
凛「傘持ってないんだよ。朝降ってなかったよね」
P「なるほど…やっぱり機嫌悪い?」
P(天気悪いしなあ)
凛「物分かりが悪いなあ…プロデューサーは」トコトコ
P「どうした?」
凛「もっと乙女心を学ぶべきだよ」ギュッ
P「だからと言っていきなり抱き着かれてもなあ」ナデナデ
凛(まさかのナデナデされたよ…やったね)ズボッ
P「あっ…フードか脱げてしまった…すまない」
凛「気にしないでよ。また被ればいいんだから」スポッ
凛(今日はいい日だね…最高だよ)フフッ
P「…もうこんな時間か。こんなところで立ち話とか済まないな…」
凛「そうだね…これから事務所に行くとするよ。じゃあね」トコトコ
P「頑張ってなー」
凛(さっき楓さんと会ったけどあのことは秘密にしておこう…)
芳乃(時空が歪んでいるとの通報を受けまして急ぎの仕事のついでに此処に急行しましたがー)ヒョッコリ
芳乃(凛殿が素直になった代償としてーただ時空が歪んだだけでしたー)
芳乃(よきかなーよきかなー)
~東〇本店~
P(何買おうかな…)
P(とりあえず催事場行ってみるか)
P(なんだよ…アヤしいモノ販売会って)
P(プレゼントとは関係なさそうだが、一応見るか…)
P(何々…これは最強のエリクサー…100円って安いなあ)
P(効果は知らんけど、買うか…最悪楓さんにあげてもいいかもね)チャリン
P(次は…とある女の人の使用済みレインコートねえ。誰が買うんだよ)
筆者注:主催者曰く美波の私物らしいです。無許可で出品とのこと
参考作品 志希「とある雨の日の話にゃ」
志希「とある雨の日の話にゃ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1507311918/)
P(これは…永遠に枯れない花(赤薔薇)かあ…)
P(知人が告白には枯れない花を使うといいよと言ってたなあ…)
P(この花が枯れるまで付き合おうといって造花を渡すとうまく行くらしいね)
P(ちなみに知人はその戦術で結婚まで行ったがその後離婚してるし…本当かねえ)
P(まあ、今回は告白するわけじゃない)
P(これをプレゼントするか…きれいだし…思いがけぬところでいいもん買えたなあ)チャリン
P(ところであれは…ディープインパクトの種付権か…こんなもん売って良いのか?)
P(これは…アカシックレコード全6.02×10²³巻ねえ…売約済みって誰買うんだよ(笑))
P(いろいろカオスだなあ…)
楓「こんにちは。Pさん」
P「これは楓さんですか」
P(楓さんへのプレゼントを買いに来たといえない)
楓(よく考えたら秘密裏にPさんの1か月遅れの誕生日プレゼントを買いに来たのに自ら声をかけてしまったら意味ありませんね…)
P・楓(どうしましょう…)
藍子「みなさんこんにちは」
P・楓「こんにちは」
藍子「何をしているんですか」
P「まあ、いろいろと…ね」
楓「そういうことです」
藍子「?」
藍子「これから事務所に行くんですが、一緒に行きませんか?」
P(もう少し散策したいが…目的達成したし引き上げるか)
楓(帰りましょうか…何とか買えましたし)
~事務所~
志希(いいね~いいねぇ~)
志希(志希ちゃんプロデュースアヤしいモノ販売会絶好調だよ~)
志希(まさか1冊8.31×10³頁のアカシックレコード全巻まで売れるとは~)
P「ただいま」ガチャ
志希「にゃはは~おかえり~」
楓「そうです、Pさんに渡したいものあるんです…遅い誕生日プレゼントですけど…」
P「ありがとうございます…何でもうれしいですよ」
楓「ちょっと待っててください…芳乃ちゃんとゆかいな分身たちを呼ぶんでね…」
一同「?」
藍子「プロデューサーさん、分身って何ですかぁ?」
P「芳乃に不可能はないということよ…恐ろしい子」
藍子「私には無理ですね」ショボーン
P「いやいや…できなくて普通」
志希「あたしは1人だけならできるよ~」バババ
P「…まあ、美波が出来ないから心配ないし、多分仕事で使わないから大丈夫」
芳乃軍団「「「「「「お待たせいたしましたー」」」」」」
芳乃集団筆頭「アカシックレコードですー」
P「え…」
P(芳乃の急ぎの仕事ってこれかい)
楓「デパートで売ってたんですよ…〇急本店で」
P「良く買えましたねえ」
P(売約済みって楓さんかい)
志希(驚いたにゃ~)
楓「Pさんの仕事もはかどると思いますよ。ではでは~」
藍子(これなんだろう…)
芳乃(本人)「ところでとても量が多すぎますーどうしましょー」
P「うーん…とりあえず芳乃の四次元空間に置いておいてくれないか」
芳乃「かしこまりましたー」ズボボ
P(でも便利そうなものではあるなあ)
藍子「ところで志希さん、美波さんは?」
志希「別室だよ~」
P「なにか用?」
藍子「こんど一緒にラジオに出るのでその打ち合わせを…」
P「なるほど。うまくやるんだぞ」
~別室~
美波「」ゴホッ ゴホッ クシュンッ
卯月「美波ちゃん大丈夫ですか?」
美波「これから打ち合わせに…」
凛「だめだよ美波…安静にしなよ」
美波「でも…」
P(別室で揉めている声…気になるなあ)
P「どうしたんだー?」
美波「何でもないですよ」フラフラ
P「うん、何かおかしい」
藍子「顔が真っ赤ですね」
未央「プロデューサー、みなみんが仕事行くって聞かないんだよ…」
未央「39度の熱があるというのに」
P「これはいけませんなあ」
志希「最近体調の悪そうな匂いしてたもんね~」ニュッ
P「まあ、わからなくもない」
美波「…ばれてたんですね」
P「美波よ、スケジュールを守ることは大事だが」
P「自分の健康を守る方がもっと大事だよ」
凛「なんかプロデューサーが言うと薄っぺらく聞こえるね」
未央「しぶりん、自重!」
P「やっぱり機嫌悪い?」
凛「悪くないよ」イラッ
卯月「その返し方は明らかに悪いです!」
美波「藍子ちゃん、今からここで打ち合わせを…」
藍子「だめですよぉ…休んでてください」
未央「あーちゃんの言うとおりだよ」
美波「でも…でも…」グスッ
P「まあまあ、落ち着いて」ナデナデ
美波「みんなに迷惑かけたくないんです」ウウ…
藍子「大丈夫ですよ…泣かないでください」
P「仕事を風邪で休んだって簡単に信頼は崩れません」
P「美波の頑張りは周りの方々全員理解してますよ」
凛「やっぱりプロデューサーの言う言葉はうす」
未央「しぶりん、シャラップ!いったん部屋から出よう!?」ズリズリ
凛「ちょっと…やめてよ…」
P「卯月、凛が機嫌悪いの何か心当たりない?」ヒソヒソ
卯月「多分ですが…プロデューサーさんが蒼について理解していないのが原因だと思います」ヒソヒソ
卯月「昨日の企画書に蒼ではなく青って書いてありましたよね」ヒソヒソ
P「それか…後で謝っておこう」ヒソヒソ
卯月「でも心配しないでください…事務所内では青と蒼の違いが分かる人はいません」ヒソヒソ
P「ですよねー」ヒソヒソ
美波「うう…うう…」
P(そうだアレを使おう)
P「美波、いいモノがある」
美波「…何ですか?」
P「このエリクサーです」
藍子(あそこで売ってたやつですね)
卯月(怪しいです!)
美波「大丈夫なんですか?」
P「何でも効くらしいですよ」
美波(怖いけど)
美波「では頂きます」ゴクゴク
美波「体が軽くなりましたね」
美波「熱も下がったような気がします」
藍子卯月「良かったですね」ニッコリ
P「マジか」
美波「これから仕事に…」
P「無理するなよ…」
P(楓さんあたりに美波のスケジュールの監視をしてもらいましょう)
P(芳乃だとなぜか美波関連の仕事は嫌がるし)
藍子「私も一緒に…」
卯月「私はこれからレッスンに行きます」
P「おう、頑張れよ」
P(…みんな頑張ってるなあ。俺も頑張らんと)
~翌日~
ガヤガヤ ガヤガヤ
P(朝から揉め事かい…)
美波「もう…人のスケジュールに口出ししないでくださいよぉ」
楓「でもね、美波ちゃん…一日の食事の時間が合計5分はおかしいと思うの」
美波「…そこは休憩時間を削れば」
楓「休みは人を強くするものよ…」フフッ
夕美「そうだよ!」
夕美「そもそも3日に1度しか寝てないよ!」
夕美「72時間戦う時代じゃないよ!」
美波「夕美ちゃんまで…大丈夫だから」
P(時代を感じるなあ…)
P「朝から皆さん元気なことで」
一同「おはようございます」
P「何もめてたんだ?」
夕美「美波さんのスケジュールだよ」
P「そんなにまずいのか」
楓「およそ人の行動計画とは思えません」
楓「どうぞ」
P「わお」チラッ
P(ついに秒単位でスケジュール管理ですか…これ誰がこなせるの?)
P「大変言いにくいのだが…美波の負けです」
美波「そんなぁ…」
P「また倒れたらみんな心配するぞー」
P(芳乃以外はな)
楓「美波ちゃんにはいつでも元気でいてほしいんです」
夕美「そうだよ!」
美波「みんながそこまで言うなら仕方ないですね…」
P「こちらからも仕事は選別するようにはするから」
P「頼むから無理をしないでくれ」
美波「はい」
美波「ところでPさん、楓さんにプレゼントがあるんですよね?」
夕美「何かな~超高級品かな?」
P「これです」
P(煽らないでくれ)
P「お受け取り下さい」
楓「ありがとうございます」
楓(お酒だと期待していたのですが…)
夕美「花束かぁ…いいねえ」
夕美(楓さんって赤い薔薇じゃないよねえ…)
P(何かいまいちな反応だなあ…)
美波(あの一般論、この二人には通じなかったようです…)
凛「ふーん」
P「どうしたの急に」
凛「どこで買ったのそれ?」
P「ああ、〇急本店…別に普段はもっと安いところで買うが」
凛「ふーーん」
P(機嫌悪そう)
夕美「私は普段日比谷〇壇で買うよ!」
美波「私は…青山フラワーマーケ〇トかなあ…」
凛「ふーーーん」
P「機嫌悪い?」
P(今日は快晴なのに)
凛「別に」イラッ
夕美「凛ちゃんの実家って花屋だよね」
P(そういえばそうだった)
凛「…別に」トコトコ
楓「相当お怒りのようですね…凛ちゃん。なぜでしょう?」
美波「楓さん気づいていないんですか」
美波「凛ちゃんが実家の花屋を使わなかったことに怒ってるんですよ」
P「なるほど」
美波「プロデューサーさんまで!?」
美波「もう少し乙女心が分かるようになりましょうよ…」
P「はい…」
天の声(芳乃)「後日ーかの方は凛殿の実家で花を買いましたー」
天の声「これでー凛殿の機嫌はよくなりましたー」
天の声「よきかなーよきかなー」
終わり
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前に埼玉Pリスペクトして滑って袋叩きにあってた作者いたけど本人かな
話が前作同様何を伝えたいのかわからん
このSSまとめへのコメント
わざわざ競馬とかパチンコとかssにぶっこむ奴ってなんなの?