オール安価でまどか☆マギカ 20 (1000)
このスレは、安価で決めた主人公・時系列・前提設定で進める長編多めの安価SSです。
各編で話につながりはありませんので、途中参加は大歓迎です。
【現行】キリカ編2 :[14]>>719~[15]>>182,[17]>>927~
・・・同主人公の1つめとは無関係。未契約キリカが黒猫と謎の少女に出会う話。
・・・ついに復讐を遂げたが、ワルプルギスの夜は翌日に迫り、キリカはSGに負傷。
・・・ほむらの目的を知り、自分たちの過去を知り、まどかは『全ての平行世界をつなげて分岐する前に戻す』願いで契約する。
・・・ほむらを救うために過去に戻り、キリカはついに平行世界の自分の犯した罪と向き合い前を向く。
・『統合後』 [18]>>846~
【完結した話】
さやか編 :[練習]>>8~>>154
・・・マミの死後、さやかが魔法少女になって張り切ったり悩んだりする話
・・・試験作。かなりあっさりしてます。
中沢編 :[練習]>>164~[2]>>150
・・・まだ試運転。中沢が安価の導きにより魔法少女たちと関わっていく話。
QB編 :[2]>>198~[4]>>502
・・・感情の芽生えたQBの話。
ユウリ編様 :[5]>>954~[6]>>792(BadEnd)
・・・契約したばかりのユウリが目的を達成するためにマミの後輩になる話。
恭介編 :[6]>>815~[7]>>240(BadEnd+)
・・・恭介の病院での日々と、退院してからの話。
Charlotte編 :[7]>>264~>>285
・・・チーズを求めるCharlotteの小話。
キリカ編 :[7]>>309~>>704,[8]>>475~[9]>>151
・・・本編時間軸で織莉子が既にいない世界のキリカの話。話はほぼまどマギ本編寄り。
アマネ編 :[7]>>807~>>963,[8]>>5~>>130(GiveUp)
・・・抗争に破れて見滝原に来た最弱主人公の野望の話。 ※オリ主※
メガほむ編 :[9]>>181~[12]>>666
・・・非情になれないほむらの4ループ目、織莉子たちとの戦い。
・After『夜明け後の一週間』12->>93
なぎさ編 :[12]>>717~[14]>>616
・・・謎の神様によって魔女化から助けられたなぎさが見滝原で奮闘する話。
・After『あすみ参入』:[13]>>953
杏子編 :[15]>>197~[17]>>918
・・・マミの“先輩”な杏子のifストーリー。
・・・マミと仲直りしたり、色んな人と仲良くなったりする比較的ほのぼのなストーリー。
・After『マミさんじゅうごさい』:[17]>>436
【未完結の話】
Homulilly編 :[4]>>535~>>686
・・・生まれたばかりの魔女Homulillyが時空を旅する話。
かずみ編 :[4]>>982~[5]>>879
・・・ユウリのドジで見滝原に運ばれたかずみが織莉子とともに救世をめざす話。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1504964306
【注意】
★無効安価は自己判断で安価下。明らかに無効になりそうな内容は、その下に別の安価をしてくれるとスムーズに運びます。
★基本的に連投・連続有り ※ただし同じ内容で連投はダメ
★多数決は連続・連投無し
★多数決で同数に意見が割れた場合は指定内の最後のレス内容を採用
★主レスは安価先を指定する数字に含まない
★まどマギのほかに、おりマギ本編・かずマギ・漫画版まどマギ・TDS・PSP・劇場版のネタを含みます。
それ以外からのネタは出さないか考慮しませんが、知ってるとより楽しめるネタはあるかもしれません。
★「下2レス」と書いた時にはその1時間以内に2レス目がこなければ「下1レス」に変更します
・前スレ
『まどかマギカで安価練習』 :まどかマギカで安価練習 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1369643424/)
『オール安価でまどか☆マギカ 2』:オール安価でまどか☆マギカ 2 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1370979872/)
『オール安価でまどか☆マギカ 3』:オール安価でまどか☆マギカ 3 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1371835671/)
『オール安価でまどか☆マギカ 4』:オール安価でまどか☆マギカ 4 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1372909496/)
『オール安価でまどか☆マギカ 5』:オール安価でまどか☆マギカ 5 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373645366/)
『オール安価でまどか☆マギカ 6』:オール安価でまどか☆マギカ 6 - SSまとめ速報
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『オール安価でまどか☆マギカ 7』:オール安価でまどか☆マギカ 7 - SSまとめ速報
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『オール安価でまどか☆マギカ 8』:オール安価でまどか☆マギカ 8 - SSまとめ速報
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『オール安価でまどか☆マギカ 9』:オール安価でまどか☆マギカ 9 - SSまとめ速報
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『オール安価でまどか☆マギカ 10』:オール安価でまどか☆マギカ 10 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1417014605/)
『オール安価でまどか☆マギカ 11』:オール安価でまどか☆マギカ 11 - SSまとめ速報
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『オール安価でまどか☆マギカ 12』:オール安価でまどか☆マギカ 12 - SSまとめ速報
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『オール安価でまどか☆マギカ 13』:オール安価でまどか☆マギカ 13 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1439045180/)
『オール安価でまどか☆マギカ 14』:オール安価でまどか☆マギカ 14 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1448012780/)
『オール安価でまどか☆マギカ 15』:オール安価でまどか☆マギカ 15 - SSまとめ速報
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『オール安価でまどか☆マギカ 16』:オール安価でまどか☆マギカ 16 - SSまとめ速報
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『オール安価でまどか☆マギカ 17』:オール安価でまどか☆マギカ 17 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1483717207/)
『オール安価でまどか☆マギカ 18』:オール安価でまどか☆マギカ 18 - SSまとめ速報
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『オール安価でまどか☆マギカ 19』:オール安価でまどか☆マギカ 19 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1497797899/)
☆随時募集
*安価で魔女を作ろうぜ*
主に風見野や見滝原外などで登場するオリジナル魔女を募集中です。
登場の機会があれば色んな物語に出させます。
被りは一部再安価か統合。
・名前:【安価内容】の魔女(思い浮かんだものがあれば魔女名も)
・攻撃方法/見た目/特徴/性質/弱点/使い魔 など
まどか「……」
さやか「いやでもあの間違いはひどくない? ね、仁美はどう思う?」
仁美「……えっ?」
……ほむらが途中でコケた。
しかもその先に居るのは――
キリカ(ちょっと待ってほむら――! そっちはゴ○ゴ――――!)
…………結局、ほむらは仁美ちゃんに背中から抱きつくようになってしまった。
とりあえず今回は撃退されることはなかった。
……しかし、仁美ちゃんは棒立ちになっていた。
ほむら「~~~~…………」
キリカ「…………だ、だーれ……だ?」
仁美「く、呉さん!? なにしてるんですか!? あまりいきなりこういうことは……その……」
仁美「……大胆ですわ」
まどか「え、ええと、声をかけようと思ってコケたとかなんじゃ……?」
さやか「そういえばドジっ娘でしたっけ」
キリカ「私のドジじゃないしっ!ほむらもなんか言って!」
ほむら「…………きゅぅ」
……撃退されるまでもなく戦闘不能であった。
ほむらのドジが一番の誤算……だったかなぁ。
私たちも一緒に加わって歩きはじめる。
ほむら「す、すみません……すみません……」
仁美「気にしてませんわ。それより、お怪我がないようでなによりです」
さやか「なんだ、ほむらだったのかー」
キリカ「本当はまどかを驚かせるつもりだったんだけどね……」
だって、仁美ちゃんの背後に立つと怖いし。
……今回は無事でよかったけど。
ほむら「は、はい、決して志筑さんに大胆なことをするつもりじゃ……」
さやか「……その言い方は色々危ないから」
1自由安価
2……わたし、ドジっ娘じゃないからね
下2レス
1 もうほむほむてば大胆何だから、もしかして百合趣味があるのかしら?
2
キリカ「……わたし、ドジっ娘じゃないからね」
さやか「まあどちらかというとほむらに持ってかれてますよね」
キリカ「どちらかというとって何!? どちらかといわなくてもドジっ娘じゃないから!」
さやか「いや、でも……ねえ」
ほむら「あはは……」
キリカ「何を笑ってるんだ、ほむらー……」
これでは今までそんなイメージは(恐らく)なかった仁美にまでそんなキャラにされてしまう。
まあ、でも、やっぱりほむらのほうが強烈か。
キリカ「…………」
……なんとなく後ろのほうから眺める。
仁美ちゃんって普段からこんなに大人しかったっけ。
キリカ(……普段っていうほど知らないや)
学校に着くと、階段の途中でみんなと別れて自分の教室に向かう。
クラスに入ってからも、また少しクラスメイトと雑談をして授業が始まるのを待っていた。
*「そして、ここでは行くという単語でもgoneではなく……」
――…………授業が始まって数十分。
黒板をノートに書き写しながら、なんとなくペンを回して話を聞いていた。
そろそろ“予習”の効果が薄くなってくる時期だ。
キリカ(……いざとなったらマミにでも教えてもらうかなぁ)
キリカ(聞けば熱心に教えてくれそうだ)
キリカ(それか、織莉子…………)
ふと考えて思った。
あっちではどうしてるんだろう。学校、楽しくやれてるのかな。
一番知られたくなかったはずの友達にあの件を暴かれてしまった。あの二人は今は……
キリカ「あっ」
*「ペン落ちたよー」
キリカ「ありがと」
うっかりペンを落として、隣の人が拾ってくれた。
ペン回しなんかに気を逸らしてる場合じゃない。一旦授業に集中することにした。
―昼休み 屋上
まどかたちを待つ間、景色を見下ろす。
狭苦しい教室から屋上に出るのはなかなか解放感があって良い気がした。
さやか「おまたせしましたー」
マミ「そんなに待ってないわよ。じゃあ食べはじめましょうか」
丁度良い場所に腰掛けて、お弁当を広げる。
……また昨日と同じメンバー。
そういえば、まどかたちはいつからここで食べてるんだろう。
1自由安価
2(仁美に対して)朝はごめんね、と言っておく
下2レス
2+前回みたいにお弁当のおかずを差し出す
朝はごめんね、あれは私がやろうと言い出したことだから
お詫びといってはなんだけど、おかずで欲しいのがあれば食べて
↑
それとなくさやかの様子を伺う
昨日あれからどうなったのか聞くのは放課後にする
キリカ「仁美ちゃん、朝はごめんね。あれは私がやろうと言い出したことだから」
キリカ「お詫びといってはなんだけど、おかずで欲しいのがあれば食べて」
仁美「い、いえ、私はそんな……気にしてませんから」
キリカ「遠慮しなくていいよ?」
仁美「……でしたら、お言葉に甘えさせていただきますね」
仁美ちゃんはそう言うと、サツマイモの甘露煮を一かけら箸で摘んでいった。
……そういうの好きなんだ。
キリカ(少しだけ気が合う……かも?)
キリカ(今度スイートポテトでも作ってこようかな……)
そういえば、割と元気に見えるから今まで気にしてなかったけど……
さやかのこと、放課後になったら昨日あれからどうなったか聞いてみよう。
……今日上条君の腕が治れば、そのままお祝いの雰囲気にもなるのかな?
それで二人とも明るい雰囲気なってくれれば、それが一番いいんだけど。
お昼を食べ終えて、荷物をまとめて立ち上がる。
キリカ「それじゃ、また放課後ね」
マミ「午後の授業も頑張りましょう」
さやか「はい!」
みんなで屋上から出ようとして、
何か言いよどんだような様子で立ち止まる仁美ちゃんを見てまどかが呼びかける。
まどか「仁美ちゃんは今日も習い事だっけ?」
仁美「……はい。習い事が……ありますので」
……私には『普段』はわからない。
けど、みんなにはどう見えてるんだろう。
それもまとめて放課後に聞いてみようと思って、今は別れた。
---------------------
ここまで
次回は12日(火)20時くらいからの予定です
前スレはまだ埋まってなくてなにかリクエストがあれば、今までやった話のおまけ的な数レス程度の超短編とか投下してもいいかなと思ってます
誰編で見たいとかあればぜひ
乙です
今度は仁美に何やら不穏な気配が…
仁美にも夢とはいえ平行世界の記憶?が出てきた点も気にかかりますね
巻き込まれ体質なクラスメイトA君とかでやってみたい
ギャルゲー的に
前スレは荒らしで埋まってしまったけど、前スレの>>995ってまだ募集しているかな?
>>18
無理だったらQB編の続きでいいですよ
気になっている人もいるだろうし
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>>19
一つとは言ってないので、別に両方でも
超短編なので続きってほどの続きは書けませんが…小ネタ程度で
新婚話は年齢的に杏子編AfterのほうでもOK?
あの杏子が結婚しているイメージがあまりないからなぁ……
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あ、杏子編Afterのキリカって意味で
杏子がどうしてるかはあえて言及しないでおこう…
見たいのはそのキリカじゃないけどな~
他に募集でもしてください。QB編のその後だけでいいんで
影の魔女戦でのバーサーカーキリカのイラストが見たいです
とりあえず埋めネタについてはまたスレの終わりが近づいた時に。
ちなみに、「この話の」After・小話は完結後にも募集します。
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―放課後
学校が終わると、下で合流してみんなで歩き出す。
杏子とゆまはいつもどおり病院の前で待っているみたい。
マミ「私たちは外で待つしかないけど、今までやってきた成果を祈るしかないわね……」
キリカ「『一点に集中できれば十分な回復力がある』……んだったね。コツが掴めればってとこなのかな」
さやか「今のゆまならできるんじゃないかって気がします」
さやか「ここ最近訓練を見ててっていうのもそうなんですけど、コツならもう掴んでるんじゃないかって」
そういえば、私の怪我を治してくれたのがゆまだったんだっけ。
マミでも難しかったらしいけど……
キリカ「……私の怪我を治した時って、どんな感じだったの?」
マミ「あの時は……そうね、大分衰弱してたし、膿んでたり汚れてたりっていうのがあったから」
マミ「私だけじゃ表面は治せてもなかなか完全には治せなかったのよね」
今は傷跡や痛みは何も残っていない。
あれからなんともなさすぎて当たり前のように過ごしてたけど、それもゆまのおかげだったんだ。
キリカ(……今日会ったら改めてありがとうって伝えないとな)
さやか「あ、でも、あれだけ悩んでるのが一発で治っちゃうのも実感わかないっていう気持ちはありますよ?」
さやか「恭介、昨日も散々な様子だったから」
キリカ「そういえば、昨日はどうなったの?」
さやか「……色々言われましたよ。でもやっぱり一人にはしておけないなって思いました」
さやか「リハビリも何もやる気がないって病室に籠り切って、自棄になって看護師さんにも色々迷惑かけたらしいです」
さやかはそう言うと、少し真面目な顔になる。
さやか「『バイオリンを弾けない僕に価値はない』……だってさ」
さやか「あたしの気持ちを本当になんだと思ってるんだか」
さやか「落ち込んでるの見るのはイヤだよ。でも、これで腕が治ったら、バイオリンのことしか頭になくなっちゃうのかな?」
キリカ「…………」
まだどこかすれ違っているような雰囲気はあるらしい。
今は何言っても喧嘩になっちゃうのかもしれないけど……
1自由安価
2腕が治ったらもう一回気持ちを伝えてみなよ
下2レス
安価↓
2+さやかにアドバイス
今の上条君はこの間までの私と一緒だね
自分の現状に失望して悪い方にばかり考えて、すねて廻りに当り散らしてる
色々と言われると思うけどそんな時だからこそ、さやかは傍にいて支えてあげないとね
また変な事言ってきたらその時はガツンと怒って、今のうちに上条君の手綱をしっかりと握っておかないと
キリカ「……今の上条君はこの間までの私と一緒だね」
キリカ「自分の現状に失望して悪い方にばかり考えて、拗ねて周りに当り散らしてる」
キリカ「色々と言われると思うけど、そんな時だからこそ、さやかは傍にいて支えてあげないとだよ」
さやか「はい」
キリカ「腕が治ったらもう一回気持ちを伝えてみなよ」
キリカ「また変な事言ってきたらその時はガツンと怒って、今のうちに上条君の手綱をしっかりと握っておかないと」
さやか「……手綱、かぁ」
キリカ「うん、手綱」
自分の手を見たさやかに、微笑んで返した。
……肝心なとこで押しが弱いのは私と一緒で、そこで後悔してほしくはなかった。
さやかの話を聞いていて思った。告白して付き合えたって、本当に肝心なのはその先なんだろう。
マミ「……呉さんもなんか変わったわね」
キリカ「えー?」
マミ「前よりしっかりした気がする」
キリカ(……“も”?)
……他に誰と比べたのか、少しだけ気になったけどあえて聞かないことにした。
病院に着いて杏子とゆまと合流すると、この前みたいに裏のほうに集合する。
……ほむらがゆまの手を握る。
キリカ「張り切って行っておいでよ、魔力のコントロールも私より上手いんじゃないかってくらいだし!」
キリカ「それと、ゆま……この前は本当にありがとうね。 その力、やっぱすごいよ」
ゆま「うん!」
ゆまの小さな頭を撫でて、手を放す。
ここからはついていけないけど、始めれば私たちにとっては一瞬で終わる。
ほむら「……行こっか」
ほむらがそう言ってからすぐ。
二人は目の前から消えたと思うと、少しだけ離れた位置からこちらに歩いてきた。
さやか「もう終わったの……!? どうだった!?」
その姿に、さやかが一番に駆けて行った。
すぐにはわからないかもしれない。でも、ゆまの表情はこの前のような表情ではなかった。
ほむら「……後は経過をみましょう」
ほむら「やれるだけのことをやり切れたのなら、きっと大丈夫です」
さやか「……! うん」
杏子「あたしたちの願いを聞いてくれてありがとうな」
マミ「訓練もよく頑張ってくれたわ」
ゆま「うん……! これからはわるぷるぎすのためにつよくならなくちゃだね」
杏子「おう、意気込みはすげーけどさ……今日くらい息抜きしないのか?」
1自由安価
2甘いものが食べたい
3訓練しようか
4魔女でも探しに歩いてみようかな?
下2レス
安価↓
3のあとほむらの家で夕飯を作る事になった
休憩中にキリカの料理が話題に出た
杏子とゆまが食べたいと言ったので食べたいものを聞いて作る事になった
4
キリカ「まあ私も契約したばかりで色々と見てほしいところはあるし、あまり日にちもないもんね」
マミ「これだけ意気込みのある人たちが居るなら私も張り切らないと」
杏子「なんだこのキラキラしたオーラは……」
キリカ「別にキミが息抜きしたいなら構わないけどさー」
ほむら「佐倉さんだって、実は結構上達してたって聞きましたよ? 幻惑魔法」
マミ「佐倉さん、なぜか努力を隠したがるものね。けど本当は努力家なのは知ってるわよ」
杏子「はーいはい、訓練だろ! 別にやりたくないとは言ってないし」
ゆま「いっしょにやろ!」
病院の裏から出て、いつもの訓練場所に向かうことになった。
上条君のことは明日また聞いてみることにして、さやかも着いてくる気らしい。
訓練内容
1格闘技術
2模擬戦闘
3魔力コントロール
4魔力の観察
下2レス
安価↓
3
-----------------------
ここまで
次回は14日(木)20時くらいからの予定です
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>>24
影の魔女戦でのバーサーカーキリカ
漫画的文字入れ
https://i.imgur.com/j5JKYJQ.png
文字なし
https://i.imgur.com/1QhcWpQ.png
―見滝原大橋下
ゆまと杏子は久しぶりにガッツリ格闘訓練をやるらしい。
あっちのほうから気合いの入った声やら音やらが聞こえる。
私もぼちぼち訓練をはじめてみて、少しすると、マミが様子を見にこっちに来た。
マミ「それで、今日も魔力の扱いの訓練?」
キリカ「もう少し感覚取り戻したいからねぇ…… あと、集中する練習?」
日常に馴染みすぎたというか、戦闘からも訓練からも、魔力なんてものからも少々離れすぎていた。
そもそも、魔法少女として活動していた期間だってそんなに長いわけじゃない。
契約していた世界はいくつかあるけど、それぞれ足しては数えられない気がした。
ほむら「魔力をそのまま使う訓練って、呉さんなら色々と応用が利きそうですね」
キリカ「うん、実戦でも戦い方を広げられる気はするんだよね」
キリカ「私の『心持』も、また今までとは変わってるから」
ソウルジェムを握って、感覚に集中する。
――……心と身体に一体となって湧いてくる力。
これで傷つけることも癒すこともできるのだから、不思議なものだ。
キリカ(……もう間違えたりはしないし、『やられたくない』から『やる』んじゃない)
キリカ(恨みに任せて自棄になることも……――)
……今なら自分に一番合った戦い方が出来る気がした。
下1レス,下2レスコンマ判定
平均【50】以上でLvUP
どうだ?
バーサーカーキリカ、いいね
コンマ力が欲しい―
さやか「おーい! キリカさんもこっち来てくださいよ」
……そろそろ休憩に入ろうかな、なんて思ったところで声をかけられた。
なにやらみんなが集まっている。
キリカ「何、どうしたの?」
ゆま「キョーコとマミが“もぎせんとー”するんだって」
さやか「で、どっちが勝つほうに賭けます?」
ほむら「やっぱりここは巴さんじゃないですか?」
ゆま「ゆまはキョーコがかつと思う!」
キリカ「えぇ……そうだなぁ」
1マミが勝つと思う
2杏子が勝つと思う
下2レス
引き分け
1
キリカ「1対1ならマミが勝つんじゃない?」
ゆま「えー、でも分身があるから1対1じゃないもん!」
キリカ「まあ幻惑魔法の使い方によっちゃわからないか……で、賭けって、何を賭けるのさ」
さやか「えーと、そうだなぁ……なんだろ。今度のお茶会の時のケーキとか?」
杏子「おい待て何勝手に話進めてんだ! それなら勝った方はもっと豪華にするべきだよな?」
さやかがそんなことを言うから、杏子が話に割って入ってきた。
ついでにマミまで入ってくる。
マミ「佐倉さん、そもそもケーキを作るのは私よ? 勝って多く貰ったって嬉しくないわ」
マミ「それに、私のほうが先輩なんだから」
杏子「なんだよ、勝つのが当たり前みたいに言っちゃってさあ」
キリカ「……さやか、この話はやめようか? 死闘が起こりかねないよ?」
さやか「みたいですね……」
やっと二人が向かい合って、それぞれ変身して武器を構える。
私たちは端の方に座って観戦していた。
戦いが始まって、杏子が武器を構えて一直線に駆け出す。
当然それを狙おうとするマミ。しかし、いつのまにか杏子は後ろに回っていた。
マミ「何度も言ってるけど闇雲に突っ込むようじゃ……」
杏子「こっちこっち! こんな初っ端でやられてくれちゃつまんないぜ、マミさん!」
マミ「……学習してくれて嬉しいわ、佐倉さん」
キリカ(分身……結構いるように見えるしそこそこ安定もしてる)
キリカ(1,2,3……10体ってところか)
ゆまの言うとおり、見た感じは全然1対1じゃない。
それでもリボンを使って器用にいなしていくマミはさすがだ。
マミ「分身を動かすのに集中するのはいいけど……それで自分の動きが鈍るようじゃ本末転倒よ」
マミ「これでおしまいっ!」
マミが杏子に向けてリボンを伸ばす。
杏子「――残念、あたしはこっちっ!」
その奥から走ってきた杏子が槍を構えてリボンを刺そうとする。
――が、その槍を絡め取るようにリボンが展開する。
マミの狙いは最初から“本物”のほうだった。
マミ「まだまだってところね」
杏子「えー、なんで!? ありえないって!」
マミ「折角の幻惑魔法も、わかってて注意していれば見破れないことはないものよ?」
マミ「分身に囲まれた時はちょっとひやっとしたけど、騙そうとする意思はもっとさり気なく隠しておかなきゃ」
杏子「くっそー、くやしい!」
悔しがる杏子をゆまがなぐさめている。
こうして見ているとなんか微笑ましい。
マミ「ね、私が勝ったんだから何か欲しいわ!」
杏子「あんたさっき嬉しくないみたいに言ってただろ!」
マミ「それは、私が作るケーキだから。じゃなくて、具体的にはまた呉さんのお料理が食べたい!」
ほむら「あ、あの……私も賭けには勝ちました」
杏子「なんだそれ、あたしにも食わせろよ!」
キリカ「いや、ていうか、私も賭けには勝ってるんだけど……」
さやか「杏子、勝ってすらいないじゃない」
杏子「うるせー、いーだろ。 つうかキリカって料理出来たの?」
キリカ「……なんで料理できない人って思われてるの?」
杏子「出来ないとは言ってないが……そういや前に家行った時の母親のメシはうまかったな」
マミ「親譲り?」
キリカ「え、それはどうかな…… じゃあいいよ、出来ないと思われてるのも癪だから作ってあげる」
ゆま「キョーコがいくならゆまもいく!」
キリカ「ほむらの家でいい? 四人だよね?」
さやか「あー、あたしも気になりますけど、今日は帰ります」
さやか「そんなに大勢でも大変でしょうし、うちでも今日は好物って聞いてますから」
他の人からすれば、当然のようにこうやって言えるさやかは羨ましいのかもしれない。
……それは私もか。
その後もう少しだけ訓練を続けると、さやかと別れてほむらの家に向かうことになった。
何作るのか決めないと
材料買わなきゃいけないし
キリカ「で、何が食べたいの?」
杏子「とんかつとか食いたいなー」
マミ「もう、お肉ばっかりなんだから」
ほむら「キッチンが油まみれになるのは勘弁してほしいです……」
キリカ「じゃあそう言うほむらは? 何が食べたいの?」
ほむら「……おとうふ?」
キリカ「味噌汁にでもしてあげるよ。……あー、ていうかまず勝者のマミに聞くべきか」
マミ「肉じゃがとかでどうかしら? バランスいいわよ」
杏子「おう、確かになかなか食わないメニューだな」
ゆま「いいね! ゆまもたべたい!」
キリカ「わかったから、スーパー寄るよ」
『はーい』と揃った返事を返すみんな。
……みんなある面ではすっごく頼もしいのに、こうしてると引率みたいな気持ちになるのはなんでだろう。
買い物を終えてほむらの家に着くと、早速ほむらとキッチンの方に向かう。
ほむら「それでは、好きに使ってもらって構いませんから」
キリカ「おけー。じゃあみんなと待ってて」
キリカ「……って、家主を差し置いてみんなソファのほうでごろごろしてるんだけどいいの?」
ほむら「いつものことですから」
ほむらは穏やかにそう言う。
キリカ(これは織莉子のほうも苦労してるんじゃ……?)
キリカ(ていうか、マミは自分の家には帰ってるのかな?)
マミ「暁美さん暁美さん! このクロスワードの答えがみんなわからなくて……」
杏子「ここはやっぱりタテのカギから責めるしか」
ほむら「えっ? ちょっと待ってください」
キリカ(……気にせず進めてよう)
細かいところまでこだわる感じとか、キッチンの中で同時進行で進めていく感じとか。
気が進まない時は面倒くさいけど、やっていると楽しくなってくる。
キリカ(お味噌汁の味、このくらいでいいかな?)
キリカ(みんなの好みは……割とバラバラそうだな)
キリカ(それから、肉じゃがのほうも…………じゃがいもの加減もよし、あとはサラダか)
……最後に少し調整と出来上がりの確認をして、みんなのほうに呼びかける。
テーブルの上は相変わらず新聞やらでとっ散らかっていた。
キリカ「出来たから、テーブル空けて」
ほむら「はい! みなさん、また後でやりましょう」
杏子「おお、出来たか!」
ゆま「いいにおいー!」
マミ「これは絶対おいしいわね」
お皿に盛りつけた料理を運んでいく。
こういう反応はやっぱり悪い気はしない。
食事中の話題
1自由安価
2味付けどう?
3織莉子に家事押し付けすぎないでよ?
下2レス
2+3
安価↓
魔法少女の中で誰が最強か?
1 キリカ「どうマミさん、美味しい?、マミさん所食事に比べると私所の飯何てありふれてる感じ何だけどさ」
キリカ「肉じゃがとお味噌汁、味付けどうかな?」
マミ「とっても美味しいわよ! あぁ、言ってみてよかった」
杏子「絶妙なバランスだよなー、うまいうまい」
ゆま「今まで食べたごはんのなかで一番おいしい!」
キリカ「ええ? マミのよりも? 織莉子の家で食べてるだろう高級なのよりも?」
そう言ってくれてとりあえずほっとしたけど……。
そこまで褒められると照れるというか、ちょっと申し訳ない気持ちにもなる。
杏子「毎回言ってる気もするけどな」
キリカ「なんだ……」
ゆま「えへへ、でもおいしいのはホントだよ!」
ゆま「それにゆま、マミのおりょうり、たべたことないよ?」
マミ「あー………そうね……」
キリカ「えー! そっちのほうが意外だよ!」
キリカ「ていうかみんなも、織莉子に家事押し付けすぎないでよ?」
マミ「反省するわ……なんだか美国さんちょっと厳しくなったし」
杏子「ああ、厳しくなったよな」
キリカ「そうなの?」
なんだか、みんなのお母さんみたいになってる織莉子を想像してしまった。
……うん、私なら二日くらいで投げ出す。
ゆまや普段あまり野菜を食べようとしない杏子にも食べやすいように
果物を添えたのがよかったのか、サラダも好評のようだった。
……けど、見ているとそればっかり食べてるような。特に杏子。
マミと杏子が同時に箸を伸ばして、『あ』と声を出した。
マミ「……佐倉さん、さっきから葡萄取りすぎじゃない?」
杏子「えっ、そんなことはないんじゃないかな? つうか好きなのとっていいだろ?」
マミ「だって、私の分がなくなっちゃう勢いだもの」
マミ「ねえ、私が勝ったんだし、ここは優先されるべきよね?」
……今更だけど、大皿じゃなくてちゃんと皿に分けたほうがよかったかなぁ。
杏子「なあなあ、ところで魔法少女の中で最強って誰だと思うよ? 確かに今日は負けたけど、あたし的には幻惑魔法って――」
キリカ「まどか。はい終了」
杏子「最後まで聞けよ! それ出されたらなんも言えなくなるだろ!」
キリカ「だから終了。まだあるんだから譲り合ってよ」
キリカ「ゆま、葡萄ほしい?」
ゆま「ほしいー!」
杏子「……こういう時って大体ゆまにいくよな」
マミ「まあ、それはしょうがないわ……」
本当に、頼れる時はすっごく頼れるんだけど。
キリカ(……やっぱり二日も持たないかもしれない)
―――美国邸 夜
織莉子「くしゅん!」
久しぶりに一人での夕食だった。
……みんながいないと楽な部分は楽なんだけど。
織莉子(……寂しいといえば寂しいわね)
織莉子(あら、マミからメールが来ているわ……そろそろ帰ってくるかしら?)
織莉子(…………代わりにあっちだといつもの役割はほむらかキリカにいったのかしら?)
織莉子(だとしたら色々と大変そうね)
―6日終了―
キリカ 魔力[115/120]
GS:2個
・[90/100]
・[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]
・仲間
マミ
[魔力コントロールLv5] [体術Lv3] [射撃能力Lv20]
ほむら
[魔力コントロールLv4] [体術Lv1] [射撃能力Lv5]
杏子
[魔力コントロールLv5] [格闘Lv20]
ゆま
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv3]
まどか【未契約】
[魔力コントロールLv3] [体術Lv1] [射撃能力Lv4]
-------------------------
ここまで
次回は16日(土)18時くらいからの予定です
乙
魔女募集しているけど、魔女狩りはするのだろうか?
あとリクエストで今回の食事会の一シーンを見て見たい
ほむらが途中からマナーモードになってて草
----------------------------
>>62 雰囲気だけでも
https://i.imgur.com/uglcB3V.png
―7日 朝 自宅
杏子「昨日は豆腐で今朝は大根か」
ゆま「キョーコ、このつけものおいしいよ!」
杏子「どれどれ」
キリカ「なんで増えたし……」
いつも通りほむらが来て、ついでに杏子とゆままで一緒に転がり込んできた。
結局昨日と同じメンバーでテーブルを囲んでいる。
ほむら「あれから荷物がないので巴さんは帰ったんですけど、二人はそのまま泊まってて」
杏子「マミや織莉子んとこだとなんかシャレたメシばっかりだし、こういうのが恋しくなるよな」
ほむら「このお味噌汁を飲まないと朝がはじまった気がしないですよね」
キリカ「褒められてるんだかわかんないんだけど……」
キリカ「……っていうか、ねえ、なにそれもしかして告白されてんの?」
ほむら「……家に欲しい気持ちなら少し」
杏子「あー、確かになぁ」
……あの中に加わるのもちょっと楽しそうかもしれないけど、
その役割では絶対に入りたくない。
1自由安価
2あっちの朝食が気になる
3ほむほむ、この前も仁美ちゃんに大胆なことしてたしもしかして百合趣味でもあるのかしら?
下2レス
3
安価↓
3
2+今日の訓練について
キリカ「……ほむほむ、この前も仁美ちゃんに大胆なことしてたしもしかして百合趣味でもあるのかしら?」
杏子「なんだその白々しい口調は。 つうか大胆なことって何やらかしたんだよほむら」
キリカ「道歩いてるところにそっと忍び寄って後ろから抱きついてた」
ほむら「ち、違いますって! あれはコケただけで~……」
杏子「うへえ、それはある方面が黙ってないな」
ほむら「佐倉さんまでそんな巴さんみたいなことを……」
杏子「まあとりあえずアンタと結婚する相手は幸せだろうな」
キリカ「そんな随分と先の事、まだ想像もつかないよ」
……それにしても、ある方面ってなんだろう?
杏子「あー、それにしてもうまかった! やっぱ日本人は米だな」
キリカ「……明日からも来る気?」
杏子「マミがフレンチトーストとか作ってくれるなら戻ってもいいかな」
キリカ「えーずるい! マミのフレンチトースト、私も食べたいよ」
杏子「それなら今日頼んできてくれよ」
キリカ「じゃあ会ったら言ってみる」
杏子「よし、マミが今度フレンチトースト作ってくれるってさ」
ゆま「わあい!」
キリカ「まだ決まったわけじゃないんだけど……」
支度をして、家を出たところで杏子とは別れた。
ほむらと一緒に学校に向かう。杏子たちはこれから少し風見野の方に行くらしい。
遭遇判定、下1レスコンマ判定1ケタ
1 まどか
2 さやか
3 仁美
4 まどか・さやか
5 さやか・仁美
6 まどか・仁美
7 まどか・さやか・仁美
0 小巻
それ以外 誰とも会わなかった
ほい
いつも三人が待ち合わせている場所には、さやかと仁美の二人が立っていた。
まだまどかが来てないらしい。地面の石ころを小川に蹴りいれながら話してるのが見えた。
さやか「おー、二人ともおはようー」
ほむら「おはようございます!」
キリカ「今日はまどかがまだ来てないんだ?」
さやか「さては寝坊かな、たまーにそういうことあるんですけど」
さやか「それかまた野良猫でも見つけて遅くなったとか」
……そういえば私もそんなことがあったっけ?
キリカ「そ、それは仕方なくない?」
さやか「えっ……キリカさんもあったんですかそういうこと」
1自由安価
2一緒に待つ
3先に行くね
下2レス
うん、エイミーを見つけたときにちょっとね…
私ちょっと引き返してまどかを探してみるね
↑
そういえばサマーセーター、早く完成させないとね
キリカ「うん、エイミーを見つけたときにちょっとね……」
キリカ「私ちょっと引き返してまどかを探してみるね」
ほむら「わ、私もいきます!」
仁美「二人まで遅くならないようにしてくださいね」
……来た道を戻ってみると、パンを咥えたまどかと鉢合わせた。
こんな光景、普通めったに見られない。
まどか「ふみゃ……ほみゅ?」
キリカ「飲み込んでから喋って」
まどか「もぐ……――お、おはようございます!」
まどか「まさかこんな時に会うなんて思ってなくて……」
ほむら「口の周り汚れてるよ」
ほむらがまどかの口の周りをティッシュでぬぐった。
まどか「ありがとうほむらちゃん、でも自分で拭けるよー……」
ほむら「さ、急ごう! 美樹さんたちが待ってるよ!」
そういえば、ほむらっていつの間にまどかにだけ敬語で話さなくなってたんだろう?
私やマミとか織莉子なんかは年が違うからわかるんだけど……
キリカ「待たせたね」
ほむら「まどか連れてきたよ!」
まどか「おはようさやかちゃん! 仁美ちゃん」
さやか「お、やっと揃ったね。じゃあぼちぼち歩こうか」
さやかたちと合流して歩き出す。
さやか「で、今日はまどかは何してたの?」
まどか「えーと、ちょっと朝もたもたしてて……」
キリカ「引き返したおかげで珍しいとこ見られたよ」
さやか「えっ? なになに?パン咥えてたとか?」
まどか「!」
さすが幼馴染……言うまでもなく当てちゃった。
1自由安価
2上条君から何か連絡はあった?
下2レス
2
安価↓
2+パン咥えのことを話す
もう絵に描いたような典型的なパン咥えだったね
これで曲がり角で誰かとぶつかってたら、運命の出会いになってたかもね
ほむらもまどかの口元拭ってあげてたし何か世話焼きお姉さんみたいだったね
お魚加えたドラ猫を裸足で追いかける織莉子
さやか「お、当たってた!?」
キリカ「もう絵に描いたような典型的なパン咥えだったね」
キリカ「これで曲がり角で誰かとぶつかってたら、運命の出会いになってたかもね」
まどか「それは言わないでくださいよう」
キリカ「ほむらもまどかの口元拭ってあげてたし、何か世話焼きお姉さんみたいだったよ?」
ほむら「そう言われるとちょっと……悪い気はしないですね! 一人っ子だし」
さやか「あっはっは、まどかは妹かぁ」
まどか「えー、そんなぁ」
家じゃまどかはお姉さんらしいけど。
私も一人っ子だからちょっと気持ちはわかる。
さやか「しっかしその出会いって少女漫画の世界だね、仁美はそういうのは読んだりすんの?」
仁美「えっ? 少女漫画は読むことはありますけど……」
キリカ「……普通の少女漫画も読むんだ」
……そっちのほうが意外だった。
キリカ「そういえば上条君から何か連絡はあった?」
さやか「いえ、まだ何もないです」
さやか「とりあえず今日はお見舞いに行ってみようとは思ってますけど……」
上条君の話題に仁美ちゃんも反応した。
忘れそうになるけど、さやかと上条君を取り合ってた相手がこの子で……
――……いや、その表現は少し悪意があるか。
仁美「上条君となにかあったんですの?」
さやか「あー、少しね。具合はどうかなって」
仁美「そんなに急に変わるものなのでしょうか……?」
さやか「この前の話だと怪我の経過はいいらしいよ? だから……そろそろ退院できれば良いんだけどねぇ」
そういえば前の世界だと、退院した時連絡くれなかったんだっけ。
今回、付き合っててそれはさすがに酷いと思うけど……
仁美「……そうですか」
……仁美ちゃんはまだ気になっている様子だった。
キリカ「……セーーフ」
――……みんなと別れて教室に着くと、チャイムが鳴る5分前だった。
*「おはよー」
*「今日遅かったね、寝坊?」
キリカ「おはよう。寝坊したのは私じゃないんだけど、まあちょっとね」
*「肌の調子治ってきた?」
キリカ「あ、うん、この前おすすめしてくれたの試してみて――」
学校に着いても、ここまでそこそこ距離があるから気は抜けない。
みんなも無事間に合ってるかな。
少しの間雑談をして、それから退屈な授業を聞いて、お昼の時間を待った。
そろそろキリカの作る料理を安価で決めたいなぁ
――昼食時間を含めた昼休みが始まると、マミと廊下で会って屋上に向かう。
キリカ「……ていうわけでさ、今朝は杏子とゆまがうちに来てて」
キリカ「二人を満足させるためにはマミのフレンチトーストが必要なわけなんだよ」
キリカ「あと私も食べたい」
マミ「えーと、呉さんが作るっていう選択肢は……」
キリカ「それじゃ意味ないでしょ! 私はマミのが食べたいの!」
……そんな話をしていたら、階段の途中でばったりとさやかたちに会った。
さやか「……お、お疲れ様です」
まどか「えっと……」
ほむら「……そっちの方面ですか?」
キリカ「違うよ!変なとこだけ聞かないで」
屋上に着くとさっそくお弁当を広げて食べ始める。
……今日は少し風が強い。
1自由安価
2明日のお料理教室のこと(何を教えようか?)
3再度朝食の件を頼み込んでみる
下2レス
2の場合は簡単な料理がいいのかな?
安価↓
2+3
作る料理は安価かな?
3のあと2
キリカ「マミ、お願いだよ。 フレンチトースト、杏子とゆまはもう作ってくれる気だよ」
マミ「相変わらず勝手ね……」
キリカ「お泊りの時の朝でいいからさ!」
キリカ「私が料理を教えるんだし、そのくらい聞いてくれたっていいでしょ?」
マミ「……わかったわ。それで、お料理教室だと何を教える気なの?」
キリカ「えーっと……」
そういえば考えてなかったなぁ。
教わる側のほむらも不安げに見ている。 何にしよう?
・何を教えようか?
下2レス
鶏ささ身と小松菜の卵炒め・筑前煮・おくらと豆腐のみそ汁
野菜炒めさえまともにできなさそうだからなぁ……
安価↓
無難にカレーライス
キリカ「和食がいいんだっけ? 筑前煮と簡単な炒め物とか、お味噌汁でも……」
ほむら「……!?」
……うわあ、ほむらが顔芸してくる。
キリカ「…………無難にカレーライスとかでいいんじゃない」
マミ「あっ、そこは負けないで!」
さやか「実際さ、ほむらが作れるものってなんなの?」
ほむら「え……えーと」
さやかが聞くと、ほむらは黙り込んでしまった。
さやか「黙るなよ!」
ほむら「この人たちに見られてると、おにぎりですらおこがましくて作れるなんて言えないです!」
マミ「……まずはカレーでいっか」
とりあえず、マミは折れてくれたよう。
お昼の時間も少なくなってくる。今日の放課後はどうしようかな?
1自由安価
2訓練
a格闘技術
b射撃技術
c模擬戦闘
d魔力コントロール
e魔力の観察
3魔女狩り
4久しぶりに部活に誘ってみる
下2レス
まどかを誘って4
2d
お昼にもまた上条君の話を聞いて、それから昼休みを終えて教室に戻った。
……さやかは今日一日中ずっと気にして待っていたものの、
結局授業が終わって放課後になっても上条君からの連絡はなかったらしい。
帰り道を途中まではみんなで一緒に歩いて、
さやかは朝言っていた通り、上条君の様子を見てくると言って病院に向かっていった。
――昨日の結果は、さやかからの連絡を待つしかない。
私たちはまた見滝原大橋のほうに向かって、訓練を始めようとしていた。
杏子「……にしてもさ、上条も治ってるなら彼女に連絡くらいしろって話だよな」
杏子「不安になるだろ」
キリカ「うーん……まあ、あっちはなにも事情知らないからね……何か検査とかで忙しいのかも」
杏子「にしたってさあ」
マミ「言ってても仕方ないわ。美樹さんからの連絡を待ちましょう」
そう話を落ち着かせるしかなく、自分の訓練に集中する。
下1レス,下2レスコンマ判定
平均【50】以上でLvUP
キリカのことが好きだ!
Me too
レベルアップしたから絵のリクエストする「帰ってきた最愛の人を迎えたキリカがお決まりの『ごはんにする? お風呂にする? それとも私にする?』を言う」で
あと>>64の絵をありがとう
>>96
お見事
あと0.1秒遅かったら…
>>96 物凄いパワーを感じる…
------------------------------
――――――
――――――
★魔力コントロールLv3→魔力コントロールLv4
冷たい風が吹いて、随分と時間が経っていることに気づく。
いつのまにか暖かい日差しが消えて暗くなり始めていた。
キリカ(今日は大分集中出来てたな)
キリカ(魔力の扱いにも大分自信は出てきたし……ここまでくれば一度実戦でも使ってみたいかも)
……鞄の方を見て、携帯が光っていることに気づく。
メールの着信。さやかからだろう。鞄のほうに駆け寄って見てみた。
キリカ(結果に関わらず連絡はするだろうけど……)
キリカ「――!」
みんなにさやかからのメールの内容を教えた。
結果は……成功していた。やっぱり、ゆまの感覚は正しかったんだ。
検査で忙しかったというのは本当らしかった。本人や医者も相当驚いているようだった。
マミ「そう――……ついに」
杏子「あたしたちも上条のとこに行ってみるか?」
ゆま「うん!」
キリカ「さやかもまだ居るかな?」
二人にしてあげたい気持ちもあるけど……まずは腕を治したゆまに喜びを分かち合ってほしかった。
それに、お祝い事くらいはみんなで賑やかにやるのも良いかもしれない。
それからでも二人の時間はたっぷりあるのだから。
―病院 上条の病室
恭介「!」
さやか「……みんな」
杏子「よう、邪魔しちゃったか?」
マミ「別に見てる前で仲良くしてくれても構わないのよ?」
……みんながそう囃し立てたのも、病室に入って早々手を握り合ってるのが見えたからだった。
どんな話をしていたかはわからないけど、
腕のせいで一旦拗れかけていた二人の仲が昨日までとは違うものに戻ったのは確実だった。
二人ともにうっすら涙の痕があった。
マミ「……あまり大胆なことじゃなければ、だけど」
恭介「! ……それは」
マミの語調は囃し立てるようなものよりも少し真面目なものだった。
……何か心当たりがあるのか上条君は目を逸らした。
前まで進展なんてまるでなさそうな二人だったのに。
マミ「申し遅れたわね。私は美樹さんの先輩の巴マミ」
マミ「上条君のことは美樹さんからも聞いていて。折角だから今日はついでに寄っちゃった」
マミ「腕、治ったんでしょう? おめでとう」
恭介「あ……はい。ありがとうございます」
さやか「……恭介」
さやか「ちゃんとした時だったら、ちゃんとあたしを見てくれれば、なにをしたっていいよ」
さやか「なんでも聞いてあげる」
……なんだかさやかのほうも、意外なほど積極的に見えた。
ゆま「あ、ラブラブだ!」
さやか「もー、ゆままで囃し立てないでよ」
恭介「みんなもわざわざ来てくれてありがとう」
1自由安価
2退院はいつ頃になりそう?
下2レス
上条にそれとなくさやかに付き添いが必要みたいなことを話す
あとさやかにこっそり料理を教えようかと提案
腕の方はもう大丈夫だけど脚のほうはまだ完治してないんだよね?
なら、登下校のときさやかに付き添ってもらったらいいんじゃないかな?
なんかさっき手を握り合ってたから恥ずかしがる事じゃないと思うし
さやか、料理の勉強の方は進んでる?
よかったら今度私が教えようか?
手綱だけじゃなくて胃袋もしっかり握っておけば将来は安泰だと思うんだけどねー
↑+2
キリカ「退院はいつ頃になりそう?」
恭介「腕のほうは驚くほどなんともないんですけど、もう少し足のリハビリをするので……」
恭介「とはいってもそっちも大分治りが良いんで、一週間ほどかもう少し早いくらいで済むかと」
さやか「これなら諦めずにリハビリもやっておけばよかったよね?」
恭介「そうだね……それは本当に後悔してるよ」
足か……。
リハビリをすればゆっくり歩けるくらいには治ってるって言ってたっけ。
ゆま「足もなおればうれしい?」
杏子「……ゆま」
杏子がゆまを制するように名前を呼ぶ。
奇跡か魔法でもないと治せない腕と違って、魔法に頼りすぎるのも良くないというのが考えなんだろう。
恭介「心配しなくても、遠くないうちに治るみたいだよ」
キリカ「じゃあ、登下校の時はさやかに付き添ってもらったらいいんじゃないかな?」
キリカ「なんかさっき手を握り合ってたから恥ずかしがる事じゃないと思うし」
さやか「え!? で、でも一緒に登校って、あんまりくっついてたら見られそうだし」
杏子「どうせ『羨ましいー』って視線だけだよ。見せつけてやれ」
恭介「……頼めるなら頼みたいかな。さやか、いいかい?」
さやか「わ、わかったわよ。なんでも聞いてやるって言った後だもんね」
……確かに、なんでも魔法に頼りすぎないほうが良いこともあるみたいだ。
一通り話しを終えると、病室を後にした。
廊下に出たあともまたみんなで陽気に話し始める。
マミ「さっ、無事美樹さんの願いが叶ったお祝いとして明日はお茶会でもやりましょうか!」
さやか「おー! 久しぶりのお茶会!」
マミ「夜はお料理教室として、午後はケーキの作り方を教えましょうか?」
マミ「美樹さんも、今度はちゃんと退院祝いの品を用意しなきゃだものね」
杏子「退院祝いが手作りのケーキはポイント高そうだな」
さやか「なるほど……それはたしかに!」
キリカ「そういえば料理の勉強の方は進んでる?」
キリカ「明日のは簡単なやつだけど……よかったらまたなんか教えてもいいよ」
キリカ「手綱だけじゃなくて胃袋もしっかり握っておけば将来は安泰だよ!」
さやか「わぁ、二人がついてくれれば百人力ですね」
……病院から出たところでみんなと別れる。
夜の少し冷たくなった空気を吸い込んでふうっと深呼吸をした。
さっきまであれだけわいわいと話していたから、やけに静かに感じた。
―7日終了―
キリカ 魔力[110/120]
GS:2個
・[90/100]
・[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]
・仲間
マミ
[魔力コントロールLv5] [体術Lv3] [射撃能力Lv20]
ほむら
[魔力コントロールLv4] [体術Lv1] [射撃能力Lv5]
杏子
[魔力コントロールLv5] [格闘Lv20]
ゆま
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv3]
まどか【未契約】
[魔力コントロールLv3] [体術Lv1] [射撃能力Lv4]
-------------------
ここまで
次回は17日(日)18時くらいからの予定です
―8日 朝 自宅
キリカ「そういえばあの時の生姜焼きはどうなった?」
ほむら「ええ……えっと、前にやって見せたところまでなら……そんなに自信はないですけど」
ほむら「ところでカレーは簡単なほうなんですよね? どっちが簡単なんでしょうか?」
キリカ「え、どうかなー……まあ同じくらいじゃない?」
ほむら「本当ですか!?」
少し今夜のことも話しながら朝食を食べて、
それから鏡の前で髪を整えているとほむらが覗き込んできた。
ほむら「あ、あの、今日はちょっと私がセットしてみてもいいですか?」
ほむら「いつものクラスメイトから教えてもらったんです!」
キリカ「えっ。でもそんなにアレンジできるほど長くないよ」
ほむら「でもせっかく髪飾りも色々あるんですし…… とりあえず任せてください!」
キリカ(……張り切ってる。嫌な予感がするなぁ)
……いつものってことはまた三つ編みかなにかだろうか。
あまり髪型を変えることもなかったし、今更凝りすぎるのもなんか恥ずかしい気もする。
1自由安価
2そんなに張り切らなくていいよ?
3杏子とか色々アレンジできそうだけどね
下2レス
2+3
嫌な予感がするので上手く誤魔化して杏子を生け贄にしよう
↑
そういえば今晩の料理は織莉子のとこでするんだよね?
エイミーも連れてくの?ていうか連れて行こう!
昨日は忙しかったから出来なかったけど、モフモフ分を補給させてよ!
ほむら「スタイリング剤とか使ったら幅広がりそうなんですけどね……やるなら休みの日でしょうか」
キリカ「そんなに張り切らなくていいよ?」
キリカ「ていうか、杏子とか色々アレンジできそうだけどね……」
見てみると、朝食の後つまらなくなったのか口をぽかんと開けたまま上を向いて寝ている。
本当に自由奔放っていうか……
ほむら「ああ、何度か挑戦しようとした人は居るんですけど……」
ほむら「動きづらいとかで嫌がるし、梳かそうとしてもすぐわしゃわしゃーってやっちゃうから」
キリカ「……だろうねー」
犬か。
やっぱりあれをどうにかするのは難しいかなぁ……
ほむら「呉さんは髪も指に引っ掛からないですし」
キリカ「み、短いからだよ……多分」
杏子じゃないけど、重力に逆らった留め方といい……
普段大したアレンジなんてしないからなんか落ち着かないのはわかる。
大体、何の日でもないのに大げさなような……
キリカ「……そういえば今晩の料理は織莉子のとこでするんだよね?」
キリカ「エイミーも連れてくの? ていうか連れて行こう!」
キリカ「これまで忙しかった分もモフモフ分を補給させてよ!」
ほむら「まあ、エイミーを一人にしておくわけにはいきませんしね……」
暫くして、ほむらが手を止める。
……あくびが漏れた。杏子とゆまはまだ寝ている。
キリカ「……で、出来た?」
ほむら「うーん、多分!大丈夫です」
キリカ「多分ってなにー? ていうか時間ないからそろそろ出るよ? 杏子も起きてよ」
杏子「……ん?朝か?」
キリカ「何寝ぼけたこと言ってるのさ、出るよ」
杏子「なんか変な髪の毛してるな」
キリカ「……ほむら、やっぱり出たくないんだけど」
ほむら「もう、佐倉さんが変なこと言うから…… 行きましょう!」
…………連れてかれた。
遭遇判定、下1レスコンマ判定1ケタ
1 まどか
2 さやか
3 仁美
4 まどか・さやか
5 さやか・仁美
6 まどか・仁美
7 まどか・さやか・仁美
0 小巻
それ以外 誰とも会わなかった
誰かな?
ほむら「ていうかヘンって、変わった……って意味ですよね?」
キリカ「無理にフォローしようとしなくていいから! 余計に傷が広がるよ」
ゆま「変わってるけど、かわいいとおもうよ!」
ほむら「だ、だよね?」
キリカ「……本当?」
……そんな話をしていると、ちょうどまどかとさやかの二人とばったり会った。
さやか「おはようございます! あれ、あんたたちも一緒なんだ? 珍しい」
杏子「あたしらはすぐ抜けるよ」
やっぱり二人の視線はこっちに集まってくる。
まどか「それ、イメチェンですか?」
キリカ「ほむらに遊ばれた」
さやか「あー、どこかで見覚えあると思ったらほむらがやられてたやつだ」
まどか「でも大分イメージ違うね。短くてもできるんだ」
ほむら「横髪とかそこそこ長いし、ぎりぎり結べるくらいの長さはありますしね」
さやか「あたしは長さが合わないから結うには向かないかなー」
みんなで髪の毛の話をしていると、杏子はまたつまらなそうにしている。
……まだ早いっていうか。本当にそういうの全く興味ないのかなぁ。
1自由安価
2杏子も折角髪伸ばしてるんだし……
下2レス
2+マミさんみたいな髪形にしてみる
安価↑
2
そういえば杏子は髪のこと無頓着だよね?
せっかく髪伸ばしてるのにもったいないよ、今晩料理終わったら私に弄らせ…もといセットさせてよ?
ゆまも普段とは違う杏子の髪型見てみたいよね?
ゆまも女の子なんだし、おかしい…じゃなくて新しい杏子の姿見たいと思わない?
それに…私の料理パクパク食べてるんだから、それぐらいさせても良いと思うんだけど?
等価交換ってやつだね
できたら>>119にしたいな……
キリカ「そういえば杏子は髪のこと無頓着だよね? 折角髪伸ばしてるんだし……もったいないよ」
杏子「あー、そうだなぁ。切りに行くのも面倒だし伸ばしっぱなしになってるだけなんだが」
杏子「そろそろざっくり切っちまってもいいな」
キリカ「!」
あれ、余計なこと言った?
……私の一言のせいでさらに無頓着になったらなんか悪い気がする。
まどか「杏子ちゃん、髪切るの?」
さやか「いくらなんでも自分で適当に切ったりすんなよ?」
ほむら「美容室より食べ物にお金かけたいー、とか言いそうですけどね」
杏子「…………」
杏子は白けたような表情から、少し浮かない表情になった。
それから曲がり角で立ち止まった。
杏子「あたしらはそろそろ抜けるわ。あんたらんとこの学校の知り合いと会っても面倒だしな」
杏子「ほらゆま、行くぞ」
ゆま「うん」
杏子とゆまが抜けて、三人がいつも待ち合わせてる場所が見えてくる。
ほむら「……か、勝手なこと言いすぎましたかね」
さやか「いや……どうだろ。だって実際無頓着じゃん」
まどか「で、でも……杏子ちゃんっていつもカッコいいけど、女の子なんだよ?」
まどかがそんなことを言うと、場の空気が少し静まり返る。
今更ってくらいにわかってはいるんだけど、その似合わない響きというか……
さやか「女の子って、あんた『女の子』に夢見すぎだって」
さやか「そういうまどかはカワイイけどさぁ、ちょっと少女趣味っていうの?」
さやか「全員が全員そういうの興味あるわけじゃないし」
まどか「えー、だってぇ」
1自由安価
2変なこと言っちゃったかな?
3髪の事以外でもそういうの気にしてるのって見たことあった?
下2レス
3
3
キリカ「髪の事以外でもそういうの気にしてるのって見たことあった?」
さやか「少なくともあたしはないかなぁ」
さやか「服もいつも似たようなのだし、興味ないんじゃないかと思うけど」
ほむら「……でも、寝る時とか髪をほどいた姿を見ることはあるけど、いつも髪飾りは手放ずに持ってるかも」
さやか「髪飾りねぇ」
足を止めて、仁美ちゃんが来るのを待ちながらさっきの話を話す。
……そのうちにほどなく現れてまたみんなで歩きはじめた。
キリカ(……また放課後会った時に話してみようか)
……教室に足を踏み入れると、やっぱりクラスメイトたちにも髪のことを話題にされた。
そんなふうに大げさに注目されるのは少し恥ずかしいけど……まあ悪い気はしない。
*「――今日はどうしたの? 髪型可愛いー」
*「好きな人でもできたとか? 最近変わったっていうか、なんか明るくなったし」
キリカ「いや……それはせめて高校からかなぁ」
*「えー、もったいないよー。あとの一年諦めちゃダメだって!」
*「和服とか似合いそう。 ねぇ、今年の夏まつりって行く?」
キリカ「えっと……まだわかんないけど、みんなが行くなら」
*「じゃあ行こ!」
かといって、ずっとこの髪型を続けようとも思わないけど……
……今度の夏祭りはまたほむらにお願いしようかなぁ、なんて思った。
――午前の授業を終えて、昼休みになると、いつもどおり屋上に行ってみる。
それからまどかたちが来て……でもあと一人がなかなか来なかった。
仕方なくマミを迎えに教室まで行ってみる。
……すると、マミはみんなの心配を裏切るように自分の席でぐっすりだった。
キリカ(もう、なにがあったのかって思ったじゃん)
こう寝顔を見ていると、いたずらしたくなってくる。
…………どうしてやろう?
1自由安価
2ほっぺをつっついてみる
3鼻をつまんでみる
4写真
下2レス
4をしてみたい
安価↓
寝ているマミさんの唇にキスする
流石にこれは再安価だろ
ちょっと暴走しすぎ。誰もいない教室なら1000歩譲るとしても……
さすがにキスはだめでしょ、4
寝顔を写真で撮ろうとしたら、よだれを垂らして結構だらしない表情をしていた
キリカ「……マミさーん」
キリカ「…………はい、ちゅ」
唇に感触を感じてか、マミがもぞりと動く。
鞄に入れてた鳩の形のサブレ。後でみんなで食べようと思ってたんだけど。
マミ「ん…………?」
……マミはくんくんと匂いを嗅ぐと、サブレをかじってもごもごと咀嚼していく。
キリカ(えー……寝たまま食べやがった)
キリカ「あー、頭が…… こら、杏子並みにいじきたないぞー」
割と爆睡してそうだったので、
首なしのサブレを片手にとりあえず寝顔を写真に納めておいた。
キリカ「今度はサブレとキスしてる写真でもいいかな……あ」
マミ「……え? ん?」
そうこうしてるうちにやっとマミが目を覚ます。
キリカ「もうとっくにお昼だよ。上行こ」
マミ「えっ、このサブレ何!?」
……食べかけのサブレを渡して屋上に行くことにした。
スレ主のフォローが上手い
みんなが揃った屋上でお弁当を広げて話す。
……さっそくさっきの写真を見せてネタにしていた。
マミ「それいつのまに撮ったのよ……なんだか起きたら口の中も甘いし」
キリカ「だって寝たまま食べるんだもん」
さやか「えー、それで気づかないってすごいっすよ」
ほむら「でもなんか、気持ちよさそうな寝顔ですね……」
こう見えて疲れてるのかもしれない。
マミもゆまの訓練でずっとコーチをやってたんだから。
上条君の腕を治せたと知って、気が緩んだってところか。
1自由安価
2…もしかして授業も寝てた?
下2レス
安価↓
今日の料理教室のメニュー変更を宣言
あと教室に戻るときにマミに今朝の杏子の髪の事を相談
やっぱり腕を上げるには新しい料理に挑戦しないとね
というわけで、カレーから昨日考えてた炒め物と筑前煮、みそ汁に戻すよ
失敗しないために私がついて教えるんだから大丈夫だよ
マミ「それより、呉さんのその髪型は? 誰かに遊ばれた?」
キリカ「! ……さすがお見通し」
マミ「暁美さんに雰囲気が似てるんだもの。暁美さんが? それともそのクラスメイトさんから直接?」
ほむら「はい……私がやりました」
さやか「おっと、ついに白状したかー」
仁美「でも確かに似合ってますわ」
まどか「新鮮だよね」
……そうほめられると、やっぱりどんな反応をしたらいいかわかんなくなるけど。
キリカ「えーと、じゃあ私も張り切ってお礼をさせてもらいます」
ほむら「えっ」
キリカ「今日のお料理教室なんだけどさ、やっぱりもうちょっとくらい難易度上げてもいいんじゃないかな?」
キリカ「やっぱり腕を上げるには新しい料理に挑戦しないと」
ほむら「難易度を上げるって……どのくらいですか!?」
キリカ「カレーから昨日考えてた炒め物と筑前煮、お味噌汁に戻そうかと」
ほむら「そんなぁ!」
キリカ「だってよく考えてみたら、カレーなんて別に私が教えなくても良いじゃん?」
キリカ「箱の裏にでも習っとけって話でしょ」
マミ「まあ……それもそうね」
……不安そうなほむらをどうにか説得する。
提案したのはどれもほむらも好きそうなメニューだ。自分で作れるようになるに越したことはない……はず。
ほむら「で、でも……私に出来るんでしょうか?」
キリカ「大丈夫だよー、失敗しないために私がついて教えるんだから!」
まどか「ほむらちゃん、がんばって!」
ほむら「……はい」
……やっぱり最終的にはまどかの言葉が決め手だった。
お弁当を食べ終わって屋上から戻って、廊下でマミと二人になると、
今朝の事が気にかかってマミに相談してみる。
キリカ「……ところでさ、今朝杏子が髪を切るとか言ってたんだけど」
マミ「あら、そうなの? ずっと伸ばしてたのに」
キリカ「切るのが面倒だったんだって。いつも見た目には無頓着だし……」
キリカ「杏子っていつからああなの」
マミ「前から特別気にしてるって風ではなかったけど……」
マミ「やっぱり、私のもとを離れてからは変わったでしょうね」
キリカ「…………」
自分の教室が見えて、『また放課後に』と挨拶してマミと別れた。
------------------------
ここまで
本日最後の安価(大嘘)
https://i.imgur.com/YahNNfA.png
次回は18日(月)18時くらいからの予定です
乙です
>>139
3、一択で!!
それではキリカを頂いてきます!!
今回のキリカの髪型がどんな風だったのかいまいちイメージが思いつかなかったのでイラストにしていただけないでしょうか?
-------------------------
>>140
描きわけ能力ない人がキャラの髪型をいじるとうっかり誰だかわからなくなるジレンマ…
言い訳程度に土台変えずにいつものもつけときます
イメージ
https://i.imgur.com/EArA87K.png
いつもの
https://i.imgur.com/jWt93Ko.png
――――学校が終わると、まずはみんなで材料の買い出し。
ほむらは一旦家に帰って支度してくると言って別れた。
キリカ(夕飯用の材料はこれでいいかな……そろそろマミのほうを見に行こうか)
スーパーの中を回りながら、食材を手に取ってカゴに入れる。
マミたちはケーキの材料のほうを見に行っている。
今日はどんなケーキだろう。考えるとわくわくしてくる。
さやかに教えるって言ってたから、あんまり難しいのではないと思うけど……
1自由安価
2材料のほかに何か買う(自由安価)
3マミたちと合流
下2レス
エイミー用のケーキを買う
↑
これからお茶会なんだしエイミーだけケーキなしは可哀想だしね
エイミーが寄ってきて自分は食べられないと知ってがっかりした時に出せばエイミーの好感度UPは間違いなし
そのあと存分にモフらせてもらおう…フフフ
マミたちを探しに行く前に、ふと足を止める。
良いことを思いついた。
キリカ(……これからお茶会なんだしエイミーだけケーキなしは可哀想だよね)
猫用のケーキって売ってたっけ。
……たしかあっちのペットショップのほうにあったかな?
キリカ(エイミーが寄ってきて自分は食べられないと知ってがっかりした時に出せばエイミーの好感度UPは間違いなし)
キリカ(そのあと存分にモフらせてもらおう……フフフ)
一旦会計を済ませて、ペットショップのほうを見に行ってみることにした。
前にここに来た時も確かエイミーのおやつを買いに来た時だった。
……ケーキとなれば普通のおやつよりも更に上。エイミーにとっても珍しいはず。
キリカ「……そろそろマミたちのところに戻ろうっと」
エイミー用のケーキを片手に再びスーパーのほうに戻っていく。
……両手が買い物袋で埋まった。思いのほか大荷物だ。
キリカ「おまたせー」
まどか「あっ、その袋、もしかしてエイミーのおやつですか?」
キリカ「お茶会に合わせて猫用のケーキだよ」
さやか「へー、そんなのあるんだ」
マミ「暁美さんはもう着いたかしらね? 私たちも行きましょうか」
みんなで織莉子の家に行くなんて、いつぶりだろう。
あのころと同じ明るい気持ちで。
賑やかに話しながらよく知った道を歩いて、なんだか懐かしい感じがした。
……そんな気持ちに浸りながら歩いていると、
大きな家が見えてきて、マミがこんなことを言い出した。
マミ「チャイムを押したら『いちごさーん』よ」
キリカ「……まだそのネタ引っ張るの?」
マミ「ネタもなにも、もう呼び名として定着しちゃってるんだもの……」
キリカ「えっ!? なにそれ初耳なんだけど」
そういえば、この前は何も言わなかったなぁ。
想像したらくすっと噴きだしそうになった。……本当かな。
マミ「じゃ押すわよ」
さやか「いやあたしも初耳なんですけど」
…なんて言って挨拶しよう?
・自由安価
下2レス
場の空気を読んでいちごさーん
いちごさーん
織莉子が怒ったらマミに責任転嫁
>>148
確かに言いだしっぺはマミだから間違いではないよねw
考える間もなくチャイムの音が鳴る。
『いちごさーん』そうみんなで呼んで、それから数秒。さやかたちがまた呼びかけた。
さやか「いちごさん、来ましたよー」
まどか「いちごさーん、こんにちはー」
……すると、扉が開いた。
キリカ「こ、こんにちはおり……いちごさん」
さやか「こんにちはー」
織莉子「…………マミね?」
マミ「……それはいつもの掛け声の方がわかりやすいかなぁって」
織莉子「余計なこと教えなくていいの!」
マミ「怒らないでよー、美味しいケーキ作ってあげるから。美樹さんが」
さやか「あたしっすか!?」
キリカ(……とりあえずマミに責任転嫁しておこう)
織莉子「大体まったく、貴女たちもねえ……」
キリカ「それはだって、みんな『いちごさん』で定着してるってマミが言うから」
キリカ「私だけ合わせないのは疎外感あるかなっていうか、仲間外れみたいかなーって」
織莉子「もう、適当な事教えて……」
まどか「え、違ったんですか?」
マミ「みんなとは言ってないけど、定着はしてるわよ?」
廊下を通ってリビングのほうへと歩いていく。
ゆまがソファからひょっこりと顔を出した。
ゆま「わぁ! 今日はたくさん!」
杏子「おう、来たか。これでケーキを作りはじめられるな!」
ゆま「いちごさん、ケーキのときのお茶は? ゆま、やっぱりフルーツのがいいなあ」
織莉子「ええ、そうね……両方用意しておいてもいいかもしれないわね」
……あ、定着してた。
織莉子「! こ、これは違うのよ……」
ゆま「……ちがうの?」
織莉子「いえ、そっちの違うではなくてね」
キリカ(…………これは誰が吹き込んだんだろ)
……みんながキッチンのほうに回って、ケーキ作りを始めている。
私は少しその間にエイミーを見にソファの方に来ていた。
エイミーは寝転がって毛繕いをしている。
しなやかに身体を丸めたり伸ばしたり、動きがいちいち可愛い。
なめらかな黒い毛はこうして保たれているのである。……モフモフしたい。
杏子「ケーキ作りのほうは見ないのか?」
キリカ「杏子こそー、いっつも食べるだけなんだから」
杏子「いっとっけど、この前はちゃんと作ったからな? やろうと思えばやれないことはないんだよ」
杏子「でも、作ってもらうほうが楽にうまいもん食えるだろ?」
キリカ「……まあ私もお茶会の時はいつもそんな感じだったけど」
キリカ「作るにしたって作ってもらうにしたて、私も美味しいもの食べたいっていうのが一番だからね」
……その辺は割と通じる部分はあると思うんだけど。
1自由安価
2髪、本当に切るの?
下2レス
2
せっかく髪伸ばしてるのにもったいないよ、ちょっと私に弄らせ…もといセットさせてよ?
ゆまも杏子の髪、長くて綺麗だと思うでしょ?
髪型を変えるとその人の普段とはちょっと違う一面がみれるんだよ、今朝の私みたいにね
ゆまもちょっと違う杏子の姿見たいって思わない?
それに…私の料理パクパク食べてるんだから、それぐらいさせても良いと思うんだけど? (ズイ
杏子は貸し借りはなしって考えるタイプだよね?なら、これが等価交換ってやつだね(ズイズイ
↑
杏子に迫った時こっそり耳打ち
杏子、今朝みんなに言われた事気にしてたよね?
みんなにちょっと見返してやろうと思わない?
キリカ「髪、本当に切るの?」
杏子「だって絶対短い方が楽だろ?」
キリカ「……まあ。それはたぶん」
杏子「……大体、未練がましいっつうの? 別にその程度大げさなことでもないし」
杏子「むしろさ、なんも気遣いもしないくせに、なんで今までずっとうっとーしく伸ばしてたんだって思うだろ」
……普段の様子を見ていれば、そう思うのは仕方ないんだけど。
キリカ「じゃあその前にちょっと私に弄らせてよ」
キリカ「朝も言ってたけど、切るならちゃんとしたほうがいいしさ」
キリカ「今日お風呂から出たら一旦ちゃんと梳かして乾かして、そんでセットしよう」
杏子「……は? そんなことしたところで何になるんだよ」
キリカ「……私が楽しい?」
杏子「楽しいってお前なぁ」
キリカ「私の料理パクパク食べてるんだから、 等価交換ってやつだよ!」
キリカ「杏子は貸し借りはなしって考えるタイプだよね?」
杏子「な、なんだそりゃ……」
キリカ「……杏子だって、本当は今朝みんなに言われた事気にしてたよね?」
キリカ「髪型を変えるとその人の普段とはちょっと違う一面が見られるんだよ、今朝の私みたいにね」
杏子「……そんであたしを清楚にでも見せるってか?」
杏子「こっ恥ずかしいだけだろ、内面は変わんないぞ」
キリカ「見た目から入るってことだってあんの。印象が変わればちょびっとは変わるよ、決めつけないでよ!」
……杏子はちょっと頑固だ。
特にこの話題、未練なんて自分で言っちゃったくせに。
キリカ「……すぐに消費する食べ物以外、ほとんど最低限しか私物を持たない」
キリカ「いつも似たような服なのも仕方ないだろうし、お風呂だって毎日ゆっくり入れるわけじゃない」
キリカ「そりゃそこまで気を回してる余裕なんかなくなるよね」
キリカ「そういう生活続けてたらいつのまにか何にも気にしなくなるのはわかるよ」
杏子「……」
キリカ「でも一応、今は違うでしょ……居候って形ではあるけど」
キリカ「なにより心の余裕が。ホントに荒んでた頃とは違うと思ってるよ」
杏子はまだ黙ったままだ。
……それから少しして、観念したように言った。
杏子「……わかったよ、好きにしろ」
キッチンの方から甘い匂いが漂ってきている。
ケーキと紅茶と……さっき言ってたフルーツハーブティーの匂い。
みんながテーブルのほうにやってくる。
キリカ「おお、ケーキよくできてるじゃん」
キリカ「……よく見るとちょっといびつだけど」
さやか「で、デコレーションがちょっとミスっただけです! 中身は美味しいはずですから!」
ゆま「でもクリームいっぱいでおいしそうだよ!」
マミ「じゃあ、お皿に分けるわよ」
杏子「やっと食えるな、待ちくたびれたよ」
ほむら「エイミー、邪魔しちゃだめだよ。あっちいこう」
エイミー「にゃ」
ソファを占領していたエイミーが床に飛び降りて端のほうに移動する。
……今がチャンスだ。
キリカ「待って、エイミーの分もあるよ!」
エイミー「……にゃ?」
まどか「あ、そうでしたね」
こっちもケーキを用意する。
……エイミーはやっぱり珍しいものに興味津々だ。
キリカ「うふふふ、後でたっぷりモフらせてねー」
織莉子「周到ね……」
ほむら「……さすがですね」
キリカ「なかなか会えないんだから気合いも入るよ」
1自由安価
2ケーキ作りは順調だった?
3エイミーといつも一緒にいるみんなが羨ましい
下2レス
2+3
↑
ほむらに次の休みの前日に泊まらせてと頼む
もっとエイミーと触れ合う機会が欲しいんだ!
お礼に出し巻き卵作ってあげるから
キリカ「エイミーといつも一緒にいるみんなが羨ましいなー」
キリカ「ねっ、ほむらは来週の金曜はどっちに居る予定? ここか自分の家か」
ほむら「まだ決めてませんけど……」
キリカ「どっちでもいいから泊まらせてよ! もっとエイミーと触れ合う機会が欲しいんだ!」
キリカ「お礼に出汁巻き卵作ってあげるから」
織莉子「それは……つまりほむらをうちに泊めればキリカの料理が食べられるってこと?」
キリカ「!」
織莉子「最近かなり張り切っているらしいじゃない? 気になってるのよ」
織莉子「前友達だった時だって、料理となると色々フォローはしてもらったけれど、まともに作ってもらったことなんてないんだもの……」
ほむら「……か、考えておきますね」
エイミーは気に入ったようにケーキをはぐはぐと食べている。
……とりあえず喜んでくれたようだ。
こっちもケーキを頬張って、その甘さを堪能する。
シンプルなフルーツケーキだけど、これがまた幸せだった。
マミ「……呉さんって、幸せそうな顔で食べるわよね」
織莉子「そうそう。だから楽しいの」
キリカ「えー、なにそれー」
まどか「とりあえず、また幸せそうな顔が見られてよかったです」
キリカ「……うん。 ところで、ケーキ作りは順調だった?」
さやか「一人でも多分大丈夫です! マミさんのレシピノートも写させてもらったし!」
キリカ「おお、それは心強そう」
織莉子「マミ、それ私にもまたじっくり見させてもらってもいいかしら?」
マミ「どうぞ」
さやか「ただ、見てわかると思うんですけどデコレーションが。そう何回も練習できるとこじゃないし」
キリカ「味わっちゃえばデコレーションのゆがみなんて最早気になんないよ」
ゆま「さやか、おいしいよ!ありがとう!」
さやか「よかったー」
キリカ「ていうか、マミがプロすぎんの! このくらいのほうが手作り感はあるんじゃない?」
さやか「そうっすかね? そうっすよね!」
杏子「食ってるうちにどうせ崩れるしな」
さやか「……それは食べ方が汚いんじゃないか?」
……いつもどおり手づかみでケーキを食べる杏子。
さっきはああ言ったけど、やっぱりこういうとこはすぐには直らないんだろうなぁとは思った。
現時点ではマミがお菓子作りが得意で料理は洋食がメイン
キリカが料理全般が得意で和食メインってところなのかな?
…………メインのケーキを食べ終えた後は、少し冷めた紅茶を飲みながら雑談をしていた。
マミの淹れる紅茶って、冷めても美味しい。
というか、本当にどう飲んでも美味しく飲めるから驚いた。
……いや、やっぱり無糖は少しきついけど。
マミ「……改めて言うけれど、ゆまちゃん、上条君の事本当にありがとうね」
ゆま「ううん! ゆまもキョースケのうでをなおせてうれしいから!」
杏子「やっぱ、ゆまを上条と会わせてよかったな」
杏子「治った時の喜びも違う。 それに、あたしらも少しはさやかの彼氏ってのがどんな奴なのかわかったしな」
さやか「もう、そんな堂々と言うなよー。恥ずかしいじゃん」
まどか「さやかちゃん、そんなに恥ずかしがらなくていいのに」
ほむら「私たちの中では十分公認だものね」
マミ「次は誰になるかしらね」
さやか「そんなこと言ってるマミさんかもしれませんよ?」
織莉子「いつも落ち着いてるマミがドギマギと慌ててるところとか、少し見てみたいわね」
マミ「美国さんこそ」
1自由安価
2さやか、これからも上条君の事しっかり支えてあげてね
3みんなは好きな人とかいるの?
下2レス
2+織莉子と杏子に昼のマミのだらしない寝顔の写真を見せる
いちごさんにあんこさんや、ちょっと良い物があるんだけど見て見て
ほらこれだよこれ!よだれ垂らして寝てる誰かさんの顔だよー
↑
これはマミさん大慌てだな
キリカ「さやか、これからも上条君の事しっかり支えてあげてね」
キリカ「私たちはそんなさやかの事を全力で支えることにするから!」
さやか「ええー、だからそこまで言われると恥ずかしいですって!」
マミ「だって今のところ私たちのコイバナと言ったら美樹さんしかいないんだもの」
……これからしばらくはさやかを支えつついじってそういう雰囲気を分けてもらおう。
いつか自分がそっち側に回ることになれば……きっとそれはそれで、幸せなことなんだろう。
空になったティーカップをテーブルに置く。
お茶会が終わってしまう前にポケットから携帯を取り出した。
キリカ「いちごさんにあんこさんや、ちょっと良い物があるんだけど見て見て」
杏子「……もしかしてあんこってあたしか?」
織莉子「ちょ、ちょっとその呼び方やめなさい……それで、何?」
他の人はまだ澄ました顔で座っている。
キリカ「ほらこれだよこれ! よだれ垂らして寝てる誰かさんの顔だよー」
――そう言うとみんながふっと噴き出すように反応して、マミは慌ててこっちに飛んできた。
マミ「なにを見せてるのよ!?」
さやか「あー、それ今日の」
杏子「気持ちよさそうな寝顔だな」
織莉子「……よく起きないわね」
キリカ「そうなんだよ、はとちゃんサブレ口に押し付けたら寝ながら食べちゃうし」
マミ「それ以上はストップ!」
キリカ「簡単には渡さないよ!」
携帯を奪いにかかってくるマミから逃げる。
織莉子「あ、こら! 家の中で暴れ回らない!」
マミ「は、はーい……」
……織莉子に注意されるとマミはあっさり諦めた。
負担がかかりすぎてないか心配したけど、なんだかんだでしっかりと力を握ってはいるようだ。
織莉子「まったく、今日一日キリカまで『そっち』に行ったら更に大変になっちゃうじゃないの」
キリカ「あはは……ごめんごめん。ていうか、『そっち』って」
ほむら「なんだかんだ、大人しい人と常識人が苦労人になりがちですからね」
さやか「自分で言うのかー? それ」
マミ「え、ちょっと待って。私は『そっち』じゃないわよね?」
……それはどうだろう。
------------------
ここまで
次回は19日(火)20時くらいからの予定です
乙でした
お茶会も無事(?)終了、この後はほむらとキリカの料理か…上手く出来るといいなぁ
>>141
リクエストに応えて頂きありがとうございます!
自分がイメージしてたのと全然違ってましたが、これはこれで似合ってますね
乙でした
キリカが付いてるからよほどの事がない限り大丈夫でしょ、多分
リクエストまだ募集中ならエイミーをモフるキリカをお願いします
今日は来ないね…
---------------------
あ
すみません!日付見てひやっとしました!
何故か日付完全に一日分勘違いしてた!
この先少し間が空いてしまうので、
本日の20時くらいから開始してもよろしいでしょうか?
かまわん、やれ!
ではハジメマス!
-----------------
織莉子「あ……そうだ。これ、返さなきゃね」
織莉子が何かを取りに行って戻ってくる。
……この前のハンカチだ。
マミ「あ、それ呉さんのだったの」
キリカ「うん。ちょっと喧嘩した時にね。紅茶零れちゃって」
マミ「喧嘩!?」
織莉子「本気で喧嘩した後の二人には固い友情が生まれる……らしいわよ」
さやか「……それ、仁美ですか?」
織莉子「ええ」
マミ「へえー……えぇ……でも喧嘩って」
……すっごくらしくないノリで、その影響元を知ったら少しだけ納得した。
でもいっこだけ、これだけは訂正しておく。
キリカ「……本気じゃないし、大分手加減したからね?」
織莉子「そ、そうね……」
でもそっちでも織莉子が仁美ちゃんとそんなに仲良くなってたなんて、意外。
マミが話しているのは目にすることはあったけど……
お嬢様同士だから?
1自由安価
2仁美ちゃんと仲いいの?
3そういえばまどかたちから見て仁美におかしいところはない?
下2レス
2+3
↑
何か仁美ちゃんの様子が変だったというか…
はっきりしないんだけど違和感があるんだよね
やっぱり上条君の事絡みかな?失恋したわけだし
キリカ「仁美ちゃ……えっと、仁美と仲いいの?」
織莉子「ええ、平日は忙しいそうなのだけど、休みの日には一緒にお出かけすることがあるわ」
キリカ「へー、じゃあ結構仲良いんだ」
それで私はと言うと、未だにどっか心に距離があるというか、無意識によそよそしい呼び方になってるままだ。
お嬢様とかそんな偏見取っ払って、あの子とも仲良くしたいって思ってたはずなのに。
織莉子「見滝原のことも聞かせてもらっているし……」
織莉子「そうしていると、私の学校とは違う雰囲気を少し感じられて」
キリカ「…………」
学校、か。
結局あの人とはあれからどうなったんだろう。
私のせいで嫌な空気が流れそうで怖くて、『今学校が楽しいか』なんて聞けなかった。
キリカ「……そういえば、まどかたちから見て仁美におかしいところはない?」
キリカ「何か仁美ちゃんの様子が変だったというか……はっきりしないんだけど違和感があるんだよね」
キリカ「最近妄想しなくなったとか」
ほむら「いきなり後ろから抱きついても殴られませんでしたしね」
さやか「二人とも仁美をどんなキャラだと思ってんのよ……」
まどか「でも元気がないの、呉さんも気づいてたんですね」
キリカ「やっぱり上条君の事絡みかな? 失恋したわけだし」
さやか「でも、それだけじゃない気がするんですよね」
さやか「結構前から仁美も恭介とのことは知ってて、この前まではまだなんともなかったように見えたから」
……やっぱりまどかたちも気づいていた。
けど、二人にも打ち明けられない悩みなんて。
織莉子「心当たりと言えるかわからないけど、この前送ったメールの返事がまだ届いてなかったわね……」
マミ「メール?」
織莉子「今週末はどうかってだけのメールなのだけど」
そう言いながら織莉子が携帯を確認する。
……少し表情が変わったのを見れば、その内容は私にも推測は出来てしまった。
キリカ「返事来てた?」
織莉子「……ええ、駄目みたい。まあ仕方がないわね」
織莉子はそう軽く言って携帯をしまった。
また学校で楽しく過ごせなくなってしまったなら、全く関係のない仁美の存在はきっと織莉子にとって大きい。
キリカ「明日までだけど、今週末は私も居るから!」
杏子「ここはいつも賑やかだしな」
織莉子「そうね、ありがとう」
……私たちは完全には代わりになれないかもしれないけど。
そうやってみんなで励まして、それからまどかたちは帰っていった。
―――
―――
……夕焼けがかった空の下、仁美は少しの間このまま足を進めるのを躊躇った。
それから、決意を決めて再び歩き出す。
今日はバレエのお稽古だった。
小さいころから通い続けた見慣れた教室が見えて、足を踏み入れる。
仁美「…………」
支度をしようとしてロッカーの前で唖然とする。
*「どうされましたの? 志筑さん」
仁美「いえ、少し今日使うはずの衣装が見当たらなくて……」
*「あら、それはいけないわ。ご自分の物はご自分でしっかり管理しないと……」
仁美「……はい」
*「それと、志筑さん」
*「余裕がないようでしたら、そろそろやめていただくこともお父様と話し合われたら?」
仁美「…………」
*「どこへ行くの?」
……仁美は返事を返さなかった。
何も言わず、走って外へと出て行ってしまった。
*「その上無断欠席なんて……」
*「これはやめるということと受け取っても良いのかしら?」
――――仁美は返事を返さなかった。
―――
―――
……夕食を作る前にお茶会の後片付けをやらなくちゃいけない。
なんか当番ができたらしく珍しく杏子が洗い物をやってるけど、ちょっと心配だった。
だってあれ全部、一枚いくらするんだかわかんないし。
ゆま「キョーコ、ゆまもてつだおーか?」
キリカ「待って、私も何か手伝えることは?」
織莉子「久しぶりにうちに来てくれたお客様なんだから、後片付けなんて任せられないわ」
織莉子「それに、このあとお料理まで教えてくれるんだものね」
ほむら「そういえば、いつも巴さんの家でお茶会をしてた時は後片付けも何も巴さんに任せきりでしたね……」
マミ「その代わり、ここではほとんど美国さんに任せきりだったけどね」
キリカ「杏子、丁寧にね!」
杏子「わーってるって」
……織莉子が家事を頑張っていたっていうのもあるんだろうけど、
正直極力触れたくない気持ちは少しわかる。
散らかしっぱなしだったキッチンとテーブルの片づけを終えて、洗い物も終えると、
やっと料理の準備が出来る。
……問題はここからだ。
キリカ「ほむら、準備は整ったよ!」
ほむら「……はい」
なんとも自信のなさそうな返事が返ってきて心配になる。
マミ「相変わらず気の抜ける返事ね……」
ほむら「いや、だって出来る気がしなくて」
杏子「で、今日はなんなんだ? 色々買ってきてたみたいだけど」
キリカ「えー、今日のメニューを発表します」
キリカ「鶏ささ身と小松菜の卵炒め。それから筑前煮、おくらと豆腐の味噌汁。この三品を作っていくよ!」
杏子「ささみー?」
キリカ「ほむらはさっぱりしたのが好みって聞いたから」
ほむら「あ、はい。それはそうなんですけど…… 作るってなると!」
マミ「なかなか素朴で良さそうなメニューね」
織莉子「なんていうか、家庭的ね。そういうの作れるの。うちに欲しいくらい」
キリカ「織莉子からのプロポーズでもそれはお断りさせていただく」
キリカ「ていうかこれからほむらが覚えてくれれば問題ないから! 材料を出して切っていこうか」
キリカ「まずはしいたけを戻して、その間ににんじんを……――」
ほむら「も、戻すとは一体?」
キリカ「水につけとくだけ。それで、にんじんはこのくらいに……」
ゆま「ゆまの出番?」
キリカ「……え、なんで?」
織莉子「治療要員に決まってるじゃない」
……先が思いやられてきた。
――――……
本日のほむらちゃんの働きぶり
※キリカとマミのフォローにより“最終的には”下限[50]くらいの出来に固定されます
・下1レスコンマ判定 『炒め物』 0~99
・下2レスコンマ判定 『筑前煮』 0~99
・下3レスコンマ判定 『味噌汁』 0~99
ほい
あ
高い
駄目駄目ですなぁ
キリカ「もう少し大きく切っていいよ。……あ、それは少し大きすぎかも」
ほむら「は、はい!」
キリカ(思ってたより時間がかかってるな……)
キリカ(でも急かしたら怪我しそうだし)
ほむら「乱切り……でしたっけ。難しいですね」
キリカ「……それはまあ慣れないことには? 私はこの前の千切りのほうが大変だった」
マミ「あれは達人レベルはすごいわよ。私もまだまだ」
ほむら「話の次元が違いすぎるんですけど……」
キリカ「それからこっちも皮剥いて切って、これも……」
ほむら「ざ、材料が多くて大変ですー」
キリカ「……ちょっとこっちでやっておこうか。杏子も暇してるならおいでよー」
――……やっぱり包丁の使い方が危うい。
少々工程も多すぎたかもしれない。
時間がかかるからと並列作業させようとするとパンク寸前になって、あちこちでフォローが忙しかった。
最終的な出来上がりは……味噌汁はフォロー抜きにしてもそこそこ上手く出来てるように思える、かな?
――――
――――
織莉子「完成?」
キリカ「うん! 杏子とゆま起こしてきて」
織莉子「わかったわ」
途中から二人は寝に行ってしまった。
まったく、お気楽なものである。
キリカ(やっぱ私もお気楽してたほうが楽ではあるんだけどなー)
キリカ(……まあ、これも恩返しと思えば)
キリカ(でも、役に立てたかな? どのくらい覚えてくれただろう……)
テーブルを囲む。
失敗ってほどのものはないだろうけど、どうだろう。
1自由安価
2ほむら、自分で作れそう?
3今度またリベンジしよう!
4みんな、どう?
下2レス
4+2、最後に3
3+4
できたら安価↑で
安価↓とか入れるの忘れた
キリカ「みんな、どう?」
ほむら「…………」
ほむらが不安そうにちらっとみんなを見ている。
織莉子「……悪くないと思うわよ?」
マミ「こういうメニュー自体珍しいし嬉しいわよね」
ほむら「よかった……」
キリカ「よかったね。ほむら、自分で作れそう?」
ほむら「そ、それは別問題ですっ! それに絶対私が手を出さないほうが上手くできますし!」
ほむら「ただ……お味噌汁くらいは作ってもいいかなとは……」
杏子「それだけでも進歩か?」
キリカ「……んー」
けど……みんなが悪くないとは言ってくれてるけど、
やっぱりまだ色んなところで未練がある。
『悪くない』じゃない。文句なしの美味しいを聞かせたいんだ。
キリカ「筑前煮、今度またリベンジしよう! あと炒め物も」
ほむら「ええっ」
キリカ「露骨に嫌そうな顔しないでよー」
キリカ「これじゃ織莉子のお嫁さん……じゃなかった、とにかく認めてくれないよ!」
ほむら「織莉子さんの……お嫁さんには別になりたくもありませんし」
織莉子「……こっち見ないで。勝手に告白もしてないのに振らせないで頂戴」
マミ「あら残念ね」
ゆま「ほむら、がんばろうよ!」
ゆま「ほむらのつくったごはん、またたべてみたい!」
ゆま「みんなでお料理するの、たのしいよ?」
杏子「ゆまも立派な治療要員だしな」
治療要員って、そんなの料理の役割として初めて聞いたんだけど。
とりあえず今日は使うことにならなかっただけよかったのかな。
ほむら「……まあ、それならたまには。 私も楽しくないってわけじゃないですから」
ほむら「で、でももうちょっとやさしめのお願いしますっ!」
マミ「まずは今度カレーでも作ってみましょうよ?」
マミ「そうやって少しずつ包丁の使い方にも慣れてくればいいでしょう」
織莉子「そろそろマミの料理も食べたいのだけどねえ……」
キリカ「とりあえず、明日のフレンチトーストは楽しみにしてるからね」
マミ「はいはい」
……この中にずっと加わるのはなんか大変そうだけど、
確かにたまに来る分にはこの雰囲気は賑やかで楽しい。
そんな、家よりもずっと賑やかな夕食を終えると、
そろそろ就寝へ向けて準備をする時間となる。
キリカ「――……それにしても大きいねえ」
杏子「ああ、反則だよな」
キリカ「反則ったって、私たちにはどうしようもないじゃん」
キリカ「生まれついてのことなんだから」
杏子「……でもあんまりあんたには言われたくないけど?」
キリカ「あー、ごめん、私も十分恵まれてるとは理解してるよ」
杏子「もう遺伝子レベルで決まってるんだろうな」
キリカ「そうそう、遺伝子レベルで……え? 遺伝子レベルのお風呂の大きさって何?」
織莉子「ちゃんとあったまった? そろそろ上がる?」
キリカ「待って、もうちょっと! この泡の試したい」
……数人くらいなら足を伸ばしても十分入れる織莉子の家のお風呂。
人数が多いからと今日はいっぺんに入っていた。
お泊りはお泊りでも、まるでホテルか旅館にでも来た気分だ。
1自由安価
2この後杏子にさせる髪型(自由安価)
下2レス
エイミーはお風呂に入れないの?
猫ってたいがい水に濡れるの嫌がるみたいだけど、エイミーも同じなの?
そうでないならエイミーと一緒に入って体洗ってあげたいな
2は凝ったものではなくツインテールで
漫画版のラストのほむらがしてたみたいな感じで
↑
風呂から上がって着替える時杏子が織莉子の下着に茶々を入れた
この間買ったケバい…じゃなくて大胆な下着にはしないのか?
キリカ、聞いてくれよ。織莉子のやつこの間とんでもない下着を…
あ、髪型はストレートで左右の揉み上げ辺りに小さめの三つ編みを結った感じで
キリカ「そういえば、エイミーはお風呂に入れないの?」
キリカ「猫ってたいがい水に濡れるの嫌がるみたいだけど、エイミーも同じなの?」
キリカ「大丈夫そうならエイミーとも一緒に入って体洗ってあげたい!」
ゆま「おふろ入ってるとよくくるよ! 外にいるかも」
キリカ「へー! 織莉子、ちょっと開けてみてよ!」
織莉子「呼べばくるかしらね……」
ゆま「エイミー!」
ゆまの声が広いお風呂の中によく響いた。
……ゆまには結構懐いてるんだろうか。
ゆま「……エイミー、こっちにこれる?」
ゆま「いつもはおみずの中に入ったことはないから」
エイミー「にゃっ」
すると、エイミーが湯船の縁に飛び乗って、器用に歩き始める。
杏子「あっ、落ちたぞ」
ゆま「ゆわれなくてもわかるよ! エーイミー!」
キリカ「これで水を嫌んならないといいけど……」
……慣れるにはもうちょっと時間がかかりそうだ。
のぼせない程度に堪能してからお風呂から上がる。
身体を拭いて着替えはじめると、杏子がこんなことを言い始める。
杏子「この間買ったケバい……じゃなくて大胆な下着にはしないのか?」
杏子「キリカ、聞いてくれよ。織莉子のやつこの間とんでもない下着を……」
キリカ「えっ、いちごじゃなかったの?」
織莉子「いちごもそれももう忘れて! それは勝負なので普段は穿かないの!」
キリカ「勝負…………そんな予定あるの?」
織莉子「それは……いつかは?」
杏子「もしくはハニートラップだろ」
……現物が気になるような、
やっぱり見るのはやめておきたいような気持ちになった。
織莉子「……ところで、みんなはどこで買ってるの?」
キリカ「下着? そのへんか、ちょっと遠出した時に買うか……もしくは通販とかは? いろんなの揃ってるよ」
織莉子「なるほど……」
杏子「……一気についていけなくなったからさっさと出よっと」
部屋に戻ると、順番に髪をブローしていく。
みんなは髪が長いから大変そうだ。私は自分の分を早めに終えて、杏子の髪をいじっていた。
杏子「面倒くさいー……」
キリカ「じゃあ目瞑っててもいいから。そのほうが目を開けた時楽しいし」
キリカ「でも頭は動かさないでね」
杏子「おい待て楽しいって、変なことすんなよ」
キリカ「楽しみにしといてよ」
洗ったばかりの髪はさらさらとしていて、まっすぐに下ろしていると普段とは大分印象が違った。
杏子「……美容院みたいだな」
杏子「それか、子供の頃母さんに乾かしてもらったの以来だ」
キリカ「…………」
……丁寧にブローしながら長い髪を梳いていく。
きちんとシャンプーとリンスをしてこうするだけで全然違うのに。
テーブルの上に、杏子がお風呂に入る前に外した髪飾りが置いてあるのが目に入った。
キリカ(リボン、と…… 変わった形の飾り)
キリカ「――――……目を開けて」
小さく肩を叩くと、杏子が目を覚ます。
鏡を目の前に見せる。
キリカ「基本ストレートで、サイドだけ三つ編みにしてみたよ」
……まだ寝ぼけ眼だ。
杏子「……母さん?」
キリカ「!」
杏子「!! いや、今のは違う! ああそうか、髪型か、そうだったな」
杏子「まあなんか知らないけどいいんじゃないの」
織莉子「……今キリカの事『母さん』って言わなかった?」
ほむら「いくらなんでもキリカさんのことを間違えるのは……」
杏子「ち、違えーよ!」
織莉子はさっき自分がいじられたせいか、仕返しとでもいうように詰め寄っていた。
……確かに杏子がこうやって慌てるのはめずらしい。
みんなに見せた後、三つ編みはすぐに解いてしまった。
でも、頑張ってセットしたストレートはまだそのままだ。
キリカ「……夢を見てたの?」
杏子「…………そんなこともういいだろ」
キリカ「で、本当に髪切るの?」
杏子「またその話かよ……」
キリカ「これ、大事なものなんだよね?」
キリカ「多くは物を持ち歩けないから、いつでも身に着けて持ち歩けるようにって」
もう一度髪飾りに目を移す。
未練があるとしたら、きっとこれのことを言っていたんだろう。何かの想いが託された物。
杏子「……切らない」
杏子「なんだかんだで、願いも過去も否定したってずっと捨てずに持ってた」
杏子「大事なものだから捨てられなかったんだ。これも、伸ばしたままの髪も」
…………杏子がこうやって素直に言うのも、本当にめずらしかった。
キリカ「エイミー、おいで」
エイミー「にゃ」
支度が済んだら、寝る前にエイミーを呼んでみる。
エイミーもふわふわに乾いたばかりだ。
そう。これが今日一番の楽しみと言っても過言ではなかった。
一晩中エイミーをモフモフするという野望である。
それからエイミーを占領してひたすらモフモフとしていた……――――
…………。
ほむら「エイミー抱っこしたままソファで寝ちゃってますね……」
杏子「起こすか?」
ほむら「……もう少しこのままにしてあげましょうか」
ほむら「抱かれたまま寝るなんて、エイミーも安心してるんでしょうね」
杏子「ふかふかしてるんだろ、あたしらとは違って」
ほむら「……虚しいこと言わないでください。私にもちゃんと懐いてますから」
―8日終了―
キリカ 魔力[110/120]
GS:2個
・[90/100]
・[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]
・仲間
マミ
[魔力コントロールLv5] [体術Lv3] [射撃能力Lv20]
ほむら
[魔力コントロールLv4] [体術Lv1] [射撃能力Lv5]
杏子
[魔力コントロールLv5] [格闘Lv20]
ゆま
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv3]
まどか【未契約】
[魔力コントロールLv3] [体術Lv1] [射撃能力Lv4]
-----------------------
ここまで
次回は26日(火)20時くらいからの予定です
>>172 エイミーをモフるキリカ
https://i.imgur.com/Hut7blQ.png
乙
杏子がお母さんと勘違いしたキリカを
―――
*「仁美お嬢様、おかえりなさいませ」
――――適当な時間に家に戻ると、お手伝い達の出迎えを受ける。
結局あれから仁美は、この日はその辺で時間を潰していた。
自分の部屋に向かうだけなのに、わざわざ関係ない人と関わることになるのが少し鬱陶しく感じていた。
……でも、やはり“あの件”のせいか、いくらかその顔ぶれが少なくなっているらしいことも知っている。
仁美「……今日はちょっと疲れましたし、これから少し休むことにしますわ」
*「そういえば、今度バレエの発表会があるんでしたね」
仁美「はい。といっても小規模なものですし、本当は少し、他にも力を入れたいことはあるのですが……」
*「これから受験勉強のほうにもますます力を入れなければいけなくなりますしね」
*「やはり、高校からは白羽を狙ってほしいと旦那様は……」
仁美「……それも『私のため』ですか? 私やこの家の品位を保つために」
仁美「……いえ、休んできますね」
……長い廊下を通って、やっと部屋の中で一人になる。
仁美「…………私は、そんなに“わがまま”を言ってきたのかしら?」
自分は間違ったことはしていないつもりだった。
しかし、こうなると、何が正しいのかわからなくなってくる。
――仁美は何かの気配を背後に感じて振り向いた。
仁美「!」
―――
―9日 朝
美国邸
リビングには甘い匂いが漂っていた。
卵液の付け方や焼き方にもコツがある。久しぶりだったけどうまくいったようだった。
あとは粉砂糖を振ってできあがり。
ゆま「おーいしそー! マミって料理じょうずだったんだね!」
マミ「え、ええ、まあね」
織莉子「これからもたまには頼むわよ」
みんなが群がってくる。しかし一人足りない。
いつもはいないメンバーが。
杏子「で、キリカは寝坊助してんのか?」
ほむら「久しぶりの休日で気が抜けたんでしょうか? この前の休日ではむしろ消耗しきっていたでしょうし……」
マミ「でもあれだけ期待してたのにねぇ……」
織莉子「一番遅くまで一緒に居たのって杏子じゃないの?」
杏子「あたしが見た時には気持ちよさそうに寝てたぞ。布団抱きしめて『エイミー』っつってた」
ほむら「エイミーをモフるって意気込んでましたからね……」
マミ「私が見てくるわ」
マミ(……ついでに何か仕返ししちゃおっかな?)
部屋に入ってみると、呉さんは布団の上ですやすやと寝ていた。
そういえば結局こっちに来たのは昨日の夜何時だったのかしら。
気が抜けたというのもあるけれど、それのせいもあるかもしれない。
佐倉さんが言っていたように、かけ布団を抱きしめて寝ている。
じっと覗き込んで見てみても起きない。
確かに気の抜けた……もとい、穏やかな寝顔だった。
月曜に目を覚ますのを待ってた時と違って、顔色は良さそうだ。
どうやって起こそう?
1自由安価
2エイミーに起こさせる
3くすぐってみる
4耳元で音楽を流してみる
下2レス
2
キリカが起きてから写真を撮る事忘れた事に気づく
↑
マミ「エイミー……お行きなさいっ」
エイミー「にゃっ」
と、まるで使い魔(ここでは魔女の手下のそれではなく、魔法少女のお供的な意味で)でも放つように
エイミーをけしかけてみる。
とすんっ、と身体の上に乗る。呉さんがもぞりと身じろいだ。
キリカ「ん……」
……とてとてと身体の上を器用に歩いて、顔に肉球が押し付けられる。
この起こし方は見たことがある。ご飯がほしいの合図。
大抵やられてるのは暁美さんで、早く起きてる美国さんにねだってるところは見たことがないのはなぜだろう。
マミ「今日はもうご飯はあげた後だけどね……」
エイミーが諦めたように後ろにターンして、
その拍子にしっぽがバサバサと顔に当たって、やっと目を覚ました。
キリカ「んっ、ぶっ、なにこれ……う……? エイミー? のおしり……」
マミ「おはよう。朝食できてるわよ」
……まだ眠そうだ。
―――
エイミーを抱えてリビングまで歩いている。
……眠い朝に長い廊下を歩くのはちょっと不便だった。
でも、リビングに入った瞬間にそんなことはどうでもよくなる。
キリカ「甘い匂い!」
マミ「呉さんのには粉砂糖多めにしといたわよ。あと佐倉さんも」
キリカ「おお、ありがとう! さすがわかってるね!」
杏子「やっと起きてきたか。マミ、寝言でも聞けたか?」
マミ「いえ、でも寝顔はしっかりと……あ、写真も撮った方がよかったかなぁ」
キリカ「えー、なにそれ仕返し?」
マミ「まあいいわ、焼きつけておいたから」
キリカ「さっさと忘れていいよ……そんな恥ずかしい」
杏子「あたしらは互いの寝顔なんてもう普通に見慣れちゃってるっけどな」
……マミはご機嫌そうだ。
食卓を囲む。朝から紅茶にフレンチトーストなんて、優雅な朝はこの家らしい。
1自由安価
2…ところで寝言って、なんか言ってた?
下2レス
2+一番早く食べておかわりを要求
↑
終始ご機嫌のキリカ
甘いフレンチトーストを食べられて、おまけに膝の上で丸まってるエイミーをナデナデ出来る
最高の朝だなぁ……
キリカ「……ところで寝言って、なんか言ってた?」
マミ「布団抱きしめて『エイミー』って言ってたって聞いたけど?」
キリカ「えっ、それホントに」
杏子「ああ、マジ。すごい幸せそうだった」
ゆま「夢の中でもエイミーと遊んでたの?」
キリカ「まあね……起きても本物が居たのは嬉しいんだけど、もうちょっと良い起こし方なかったの?」
マミ「最初は手だったのよ? でも起きないから」
ほむら「よっぽどぐっすりだったんですね」
キリカ「むー…… まあ、最近早かったし」
ふんわりもちっととした食感。ふんわりとした甘さ。
やっぱり私が作るんじゃ駄目だ。こればっかりはマミに任せるのが一番だろう。
マミ「それにしても……さすがに二人はペースが速いわね」
キリカ「おかわり!」
杏子「むっちゃむっちゃむっちゃ」
織莉子「……杏子は飲み込んでから喋りなさい」
マミ「まったくねえ。はい、呉さん」
杏子「むっちゃむっちゃ!」
マミ「……佐倉さんは口の中のがなくなったらね」
おかわりを受け取って、粉砂糖を追加する。
一番乗り。杏子には悪いけどこれだけは譲れない。
ほむら「……なんかもう真っ白になってません?」
キリカ「粉砂糖は上品な甘さなんだから、このくらいは全然大丈夫だよ?」
ほむら「そ、そうなんでしょうか?」
――もちろん私のほうもご機嫌である。
甘いフレンチトーストを食べられて、おまけに膝の上で丸まってるエイミーをなでなでできるなんて。
キリカ(最高の朝だなぁ……)
特にこれから何か予定があるわけでもない。
そんな何にも急かされることのない朝をゆったりと過ごしていた。
朝食を食べ終わると、リビングのソファに腰掛けていた。
今日は特に予定はない。
他の人の様子を見ていても、これから何かするというようなことはなさそうだった。
みんなも適当にくつろいでいる。これがいつもの雰囲気なのか。
キリカ「エイミー」
エイミー「にゃ」
ティッシュをひらひらとさせて少し遊んでみる。
……駄目だ、ティッシュじゃすぐボロボロになってしまう。
キリカ(なにもなさそうなら、お昼前には帰ることにしよう)
キリカ(そういえば、今日は訓練とかってしないのかな……?)
マミも疲れた様子だった。
せっかくの休日だ。今日くらい訓練は休みでもいいか。
わざわざこっちから言い出したら気を遣わせてしまうかもしれない。
1自由安価
2連絡(まどか・さやか)
3エイミーのおもちゃとかってないの?
下2レス
------------------------
ここまで
次回は27日(水)20時くらいからの予定です
3、ないなら買いに行く
ちょっと早いけど散歩もかねて出かけよう
店が開いてなかったらパトロールでもしよう
>>210がスルーされていてワロタ…ワロタ……
出来たら例の下着を着て見た織莉子さんをお願いします
-------------------------
>>225
https://i.imgur.com/wcXQgqu.png
精一杯のサービス
これ以上は色々危ないので適当に妄想してください
>>210はイラストのリクエスト?だとは思わなかったんだ
一枚絵にするにはイメージがつきにくいのでもう少し限定的に指定してくれれば
>>226
じゃあ、杏子視点でキリカと母親を重ねる感じで
キリカ「……エイミーのおもちゃとかってないの?」
ほむら「おもちゃかぁ……今初めて考えました。やっぱりあったほうがいいですかね?」
キリカ「だって遊び盛りの子猫だよ!? ずっと室内じゃ身体動かし足りないって」
キリカ「子供は遊んで育つものだもんね、エイミーも欲しいよね?」
エイミー「にゃ」
キリカ「よしよし」
エイミーの首のあたりを撫でる。
……そういえば首輪もないままだ。元野良だったら、なおさら動きたくなると思うんだけど。
ソファを立ちあがる。
キリカ「……じゃ、私はちょっと早いけど出るよ」
キリカ「ついでになんかいいのあったら見てくるからさ。そしたら後でまた戻ってくるかも」
ほむら「はい、いってらっしゃい」
織莉子「ええ……また今度ね」
マミ「またね、私はもう一眠りしようかなぁ」
キリカ「朝食美味しかったよ、ゆっくり休んで! みんなもありがとうね!」
みんなに挨拶をして、荷物を取って歩いていく。
……まず駅前のほうに向かってみるけど、まだフロアが閉め切られている。
ほとんどの店が開いてないようだった。
キリカ(……ま、そうか)
キリカ(普段こんな早くに出歩かないからなぁ……)
下1レスコンマ判定1ケタ 遭遇
1
2
3,4
5,6
ほい
遭遇
遭遇してたら誰だったんだろ
ここで0出てたか…では少し暴挙を取ります
---------------------------------
*コンマ『0』ボーナス*
・選択
1まどか
2さやか
3仁美
4小巻
5誰とも会わなかった
6上記キャラを数人組み合わせ
下2レス
3
仁美が心配だから
1+3
原作の箱の魔女戦前みたいな状況
仕方なく道を引き返そうとすると、すいた道に見知った姿があった。
仁美「あ……」
キリカ「今日も習い事?」
仁美「いえ、今は少し散歩をしているだけですわ」
ああ、そういえば習い事で忙しいのは平日って言ってたっけ。
でも今週は何か用事があるみたいだったけど。
キリカ「奇遇だね。実は私もそんな感じ」
そう言うと、仁美はじっと私の方を見る。
やっぱりなにかあるんだろうけど、いきなり踏み込んだことは教えてくれないかな。
仁美「……それではまた学校で」
キリカ「あ、うん」
特に話すこともなく、仁美がその場から去っていこうとする。
……その後ろをなにかが駆けていった。
キリカ「……?」
キリカ(キュゥべえ…………?)
キリカ(なんでここに?)
……近くのベンチに腰掛けて、少しだけぼんやりと考え事をする。
今日と明日の過ごし方とか。さっきのこととか。
携帯を手に取ってみる。すると、まどかが目の前を通った。
まどか「あっ……キリカさん。おはようございます」
キリカ「あぁ、うん、おはよう。もしかしてまどかも散歩?」
まどか「あ、いえ、わたしはちょっと違って……」
まどか「なんか、朝から誰にも言わずに家を出てるらしいって、仁美ちゃんちから連絡があって」
……といってもまだ朝だし。
そんなに長い間のことじゃないなら、少し外に出たくらいで騒ぎすぎな気もしたけれど。
そんなしっくりきていない様子が表情に出ていたのか、まどかが付け加える。
まどか「仁美ちゃんの家って広いから、お手伝いさんにも誰にも見られずに外出ってあんまりないんです」
まどか「だから、こっそり抜け出したっていうか、そんな感じみたいで」
まあ、悩んでるらしい今、心配なのは確かだ。
キリカ「さっき会ったよ。あっち行った」
まどか「本当ですか!ありがとうございます!」
キリカ「あ……ところで月曜のことなんだけど、久しぶりにまた部室に集まれる?」
キリカ「少し渡したいものがあって」
……去り際にまどかに声をかける。ちょうどメールしてみようかと思ってたところだった。
色々あってそれどころじゃなくなってたけど、そろそろセーターも渡したいし。
まどか「はい! じゃあまた学校で!」
キリカ「うん、またね」
……さっきのキュゥべえのことも気になる。
キリカ(…………少し経ったら、あれからどうなったかまどかに連絡してみよう)
ベンチから立ち上がると、家に帰る前に少しだけ寄り道をしてみることにした。
行先は特に決めていない。散歩みたいな感じ。
訓練が休みなら、一人でもちょっと魔女を狩りに行ってみたいっていうのも目的として兼ねていた。
なにしろ私だって少し持て余しているのだ。再契約してやっと数日、そろそろ訓練の成果を試してみたい気持ちはある。
下1レスコンマ判定
0~20 使い魔
21~40 魔女
魔女
駅から離れて、街をゆっくりと歩いていく。
暫く気の向くままに適当に散策していた。
キリカ(……そろそろ連絡してみようか)
キリカ(まどか、ちゃんと仁美ちゃんのこと見つけられたかな?)
あっちもせかせか歩ってるようには見えなかったから、多分大丈夫だとは思うけど。
……電話をかけてみると、数コール後にまどかが出た。
キリカ「あれからどうなった?」
まどか『仁美ちゃんと話して……そしたら、ちょっと外で一人になりたかっただけって』
キリカ「……やっぱり悩んでるのが関係してるのかな」
まどか『それなんですけど……』
まどかが言いにくそうに少し言いよどむ。
……足を止めた。
まどか『――この世界だと、仁美ちゃんにも素質があるみたいで』
キリカ「え?」
足を止めたのは、気になることが聞こえたからというだけじゃない。
魔女の魔力を感じたからだった。……気にはなる。けど、まずは行かないと。
キリカ「……ごめん、結界見つけたから行ってくるね。後で聞かせて」
まどか『あ……はい。気を付けてください』
まどかと別れて気配の強くなるほうへと探り向かっていく。
……その結界は小さな道の隅にあった。
―芸術家の魔女結界
どこかで見覚えのある作品。サイケデリックな空。
……戦ったことはある。けど一人で挑むのは初めてだ。
前はどんな感じだったっけ。
キリカ(周りの使い魔をなんとかしてから魔女を狙うのが順番通りなんだけど)
キリカ(もーちょい近づけば、遠距離から一気に魔女を倒すことも出来そうかな……)
キリカ 魔力[110/120] 状態:正常
GS:2個
・[90/100]
・[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]
敵:Isabel
代表作×4 <-攻撃対象デフォルト
意欲作×5 <-攻撃対象デフォルト
1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
下1レス
無理せず1
なんか色々技が増えてる
キリカ(ま、それはさすがに消費が大きすぎるか)
まず近くの使い魔へと踏み込んで小刀を飛ばし、隙をついてもう片腕を振るう。
落ち着いてやればいけそうだ。
無駄なく。無理なく。
下1レスコンマ判定 有効度
0~99
+一桁0クリティカル
+補正+20
ほい
敵に囲まれて戦ってるのに、やっぱり前のどんな時とも大分違う気がした。
『何も感じない』のともまた違う。
ちゃんと観察していれば、どう動けばいいかもちゃんと見えてくる。
キリカ(飛んでるのは一旦距離を取って……)
キリカ(…………大分魔女に近づいてきたな)
逃がしたくないからって焦って突っ込むことはしないけど、長引かせる気もない。
ある程度まで使い魔を片づけると、門の横のほうに回り込んで刃を――――
キリカ「――!」
――咄嗟に身を守るように振るおうとした腕を高く上げて飛び退いた。
……振り向きざまに、その顔をはっきりと見上げた。
----------------------
ここまで
次回は29日(金)20時くらいからの予定です
乙です
うーん、乱入(?)してきたのは仁美かな?
身を守るようにってことはキリカに当たるような攻撃をしたって事だし、またキナ臭くなってきましたねぇ
戦闘コマンドから武器換装がなくなってますけど、もう小太刀は使わないって事なんでしょうか?
勢い良く振り下ろされたものが身体すれすれを通る。
キリカ「お前……――」
「あー、やっぱ一撃ってほど簡単にはいかないものですねェ」
「他のベテランや面倒臭いイレギュラーよりはマシな相手だとは思うんだけど」
キリカ「……生きてたのか。優木」
「勝手に死んだ者扱いしないでほしいんですけど?」
「ていうか、やっとまともに名前呼んでくれましたね……」
「話題の魔法少女狩りだかなんだか知らないけど、あなたのああいう態度、気に入らなかったんですよね。鬱陶しくて」
優木は実に忌々しそうに言った。
厄介なことにこいつも平行世界のことはしっかりと覚えてるらしい。
キリカ「……“敵”の名前くらい覚えてるさ」
キリカ「何の用? といっても、まともに話し合う気がある態度には見えないけど……」
「最近思い出したんですよね……――忌々しい記憶を」
「目をつむっても気を逸らしてもまとわりついてくるんですよ……“それ”が真実なんだって」
キリカ「……」
沙々生きていたのか……
記憶があるってことは魔女化はしってるわけか
それでもこの時間軸で魔女化しなかったってことは、多少は精神的にタフになってるってことか
周囲の気配に気を配りつつ、目の前の敵に警戒を向ける。
……まるで関係ない話でもするように話す優木の言葉を遮って、こちらから忠告をした。
キリカ「見ての通り戦ってる最中だから。とりあえず邪魔しないでくれる? うっかり死んでも知らないよ」
「うっかり? 私の魔法をお忘れですか!」
「この『魔女』も、『結界』ごと、私の一部としてあなたを襲う敵となるのに」
「殺れるモンなら殺ってみろ――!」
「せっかくやり直すチャンスをくれたなら、それを活用しないでどうする?」
「二度もあの女狐にしてやられたままイモ引くよりはそっちのほうがまだマシだァっ!」
キリカ「!」
――挟み撃ちになるように門が背後に向き直され、そこから何かが発射される。
その風圧を感じながら、横に跳んで避ける。
キリカ「やっぱり退いてくれるわけがない、か……――!」
……ついてない、なぁ。初戦からこれって。
そんなことを思いながら、どう切り抜けるべきか考え始めた。
前の時間軸でキュゥべえから情報は聞いてるし、戦ってるところを見たこともある。けど、直接戦うのは初めてだ。
話しぶりからしても、織莉子に恨みがあるのだろうが。
本人を直接狙うには周りに強敵が多すぎる――……か。
そんな状況に、前の時間軸のことも少しだけふと思い浮かんだ。
キリカ 魔力[110/120] 状態:正常
GS:2個
・[90/100]
・[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]
敵:優木 <-攻撃対象デフォルト
Isabel
意欲作×1
1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
下1レス
ああ、なるほど
魔女化する恐怖よりも自分をコケにした織莉子への憎しみの方が強いのか…
割り込み失礼
安価↓
不意討ち気味に3
「!」
不意打ち気味に、優木に向けて長い袖に仕込んだ小刀を一斉に投擲する。
怯んだ隙にもう一度動きを制限するように周囲に小刀を放ち、一気に距離を詰めにいく。
キリカ「見くびらないでよ。私だってあの時よりは成長してるんだから!」
「……へェ、でもそれなら、私だってあの時と一緒じゃないんですよねエ」
優木はニッと歪んだ笑みを浮かべて一歩分飛び退いた。
――刀を放ったほうへと。
「こんなちっさい刀は威嚇にもならない!」
「ほら、私を斬りたいならもっと近寄ってくださいよ!」
キリカ「成長したっていうよりは、面倒くさくなっただけだな……」
いきなり目の前に門が現れる。
――人が操ってるとなると、魔女のこの移動の仕方は少々厄介だ。
下1レスコンマ判定
0~85 回避
避けた
ここで避けられないとか安価運ないな
85%を引けないとか…スマヌ
キリカ(……どっちを先に倒したほうがいい?)
このまま魔女を攻撃するのなら、このまま正面から重い一撃で一気に撃破に持ち込むべきだ。
しかし、そうしたら今度は隙が生まれる。
そんな気の迷い。
避けるのは簡単なはずだった。
キリカ(ヤ……、バ――――)
真正面、門の中から放たれる衝撃波。
メシャッ、とか、そんな音が身体全体に響いた気がした。
キリカ「ぐっ……、う……――!」
衝撃に立っていられなくなる。
でも、まだ戦闘態勢を解いてはいけない。
「速度を下げる魔法……でしたっけ?」
「案外あれ役に立ちませんよね。使う人の頭の問題でしょうか。普通にやられてましたし」
キリカ(……やっぱり)
……こいつは『仲間』だった時の私しか知らない。
前の時間軸じゃきっと、戦う予定もない私の情報なんて知らされてもいなかったんだ。
私たちの戦いから逃げたまどかを殺すためだけの役割しかなかったから。
――鉄砲玉だ。当時の織莉子ならそんなものだろう。腹が立つのもわかるけど。
うーん、やばいかも…
「一体だけでおしまいですか? ほかにもたくさんのペットたちを用意したのに」
「…………私、気づいたんですよ。あの時は驚いたけど、そんなの関係ない」
「むしろその“殺し方”は私の魔法にはぴったりですらあるって!」
この話を聞いて確信した。
こいつが変わったとしたら、振り切れただけだ。――それは、傍目から見れば哀れな姿だった。
痛覚を切ってわざわざ捨て身の無茶をするのも、いつだかの私と同じ。
私もさやかも、それを受け入れられない時、みんなが通る道なのかもしれない。
キリカ(……治してる暇もないかな)
キリカ(私も今だけは『合わせてやる』しかない?)
キリカ 魔力[105/120] 状態:負傷(大)
GS:2個
・[90/100]
・[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]
敵:優木 <-攻撃対象デフォルト
Isabel
意欲作×1
1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
12自分の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
全快分=魔力-45
下1レス
12
合わせちゃったら、また昔のキリカに戻りそうな気がする
決意する前に足が崩れて、考えるより先に回復に魔力を充てていた。
戦いを優先するには、少し長く日常に浸かりすぎた。
でも、せめて回復できるところまでは回復できれば、少しは――――
「あれ、何しようとしてるんですか?」
「こいつ、こんな奴だったっけ……ていうか、こんなに弱っちかったっけ?」
頭上から魔力が光り、目の前が眩しいくらいの白に包まれる。
「……まあいいや」
「ちゃんと回復しないと心配されちゃいますしね。ゆっくり治しててくださいな」
治療が終わる。
それなのに身体が思うように動かなかった。少し怠い寝起きのような感覚だ。
「別にキリカさんを殺すつもりで戦ってたわけじゃないですしね」
「一人だけ殺したところでなんにもならないし。精々あいつへの嫌がらせ程度? どんだけ悲しむかも怪しいトコですが……」
精神操作か
「それで、今他の人たちってどこですか?」
キリカ「…………」
……話に聞いていた『洗脳催眠状態』だ。
半分はその状態にあるはずなのに、思ったより明確に意識が動いていた。
キリカ(気づいてはいない……みたいだな)
私の魔法、『魔力の阻害』。その微弱な魔力。しかし、さすがに完全な無効化には至らなかったようだ。
優木を目線だけで見て、反撃のチャンスを考える。
……“手駒”はあれだけじゃない。
相手はもう人間を捨てている。中途半端な攻撃をなんとか一つ繰り出せたって、勝てる見込みはない。
一撃で覆せるような状況じゃ、ない。
キリカ「……家に居ると思うよ」
「じゃあ、今から呼んでください。織莉子さんだけでいいです」
キリカ「……!」
ゲームオーバーなら>>>257にしたいな
他の人に安価を頼んだ俺がバカだった
「あ、やっぱりあいつのこととなると抵抗が大きいのか」
「……いいですか? 理由なんてなんでもいいんですよ? ただ『会いたくなった』ってだけなんですから」
「織莉子さんに会いたいでしょう?」
「『見せたいものがある』でもいいですし……でもそれが何かは『秘密』ですよね?」
「知られたらサプライズの意味がなくなっちゃいます」
優木は私に言い聞かせるように言う。
頭の中で言葉が反響するようだ。一度疑問をいだかなくなりさえすれば、きっと自分の中で辻褄が合うように処理される。
今の気持ちを失っては、流されてはいけないんだ。
……電話帳からその名前を探す。できれば出ないでほしい。
そう思いつつも、何もない休日。あっさりと電話に出てしまった。
キリカ「……織莉子」
織莉子『キリカ、どうしたの? さっきの猫の話ならほむらに代わりましょうか?』
キリカ「あ、ううん、そうじゃないんだけど」
優木は獲物でも見つけたような目でこちらを見ていた。
内容までは聞こうとしないあたり、自分の魔法を過信しているのかもしれない。
キリカ「…………そっか」
優木は小首を傾げてこちらを覗き込んでくる。
キリカ「織莉子なら今、手が離せないって……」
キリカ「……――――さ!」
――――……そのまま駆け出した。
意識だっていつまで保ってられるかもわからない。このままじゃ追い詰められる一方だ。
今反撃ができないなら、なんとか逃げ出すしかなかった。
――――…………
「…………――――おいで、芸術家の魔女さん」
優木が呼ぶと、門の魔女はみるみるうちに壊れるようにして消えていく。
結界が消え、グリーフシードへと変貌する。
「…………クソッ!」
――――――――
阻害の魔力をありったけ流しながら走っていた。
それでも既に受けた分はすぐに消えてはくれなかった。
耐えられたのは、魔法を使うまでもない、私の魔力の持つ『性質』――それも大きいのかもしれない。
相手が私の願いを――魔法を『速度低下』のままだと勘違いしてくれて助かった。
キリカ(……でも、放っておける相手じゃないな。一度逃げられたら警戒はするだろうし)
キリカ(直接織莉子が一人で居るところを狙われることだってある)
キリカ(マミや杏子は相手しないにしても、他の人がまた狙われたら…………)
1自由安価
2織莉子の家に向かう
下2レス
2
安価↓
------------------------
ここまで
次回は30日(土)18時くらいからの予定です
織莉子にすぐに電話して状況を説明して指示を仰ぐ、まどかにも連絡を取って近くにいるようなら合流する
そういえばまどかと仁美のことも後で話を聞くって言ってた。
あの子にも魔法少女の素質がある。まだ契約はしてない? もう契約しちゃった後?
……――考えがまとまらない。
キリカ(……今の私じゃ駄目だ)
キリカ(織莉子に任せよう)
こんな時に一番に頼りになるのはやっぱり織莉子だ。
考えるのはあっちのほうが得意だろうから。
―――
―――
美国邸
朝みたいにみんなでテーブルを囲んで座る。
でも、朝とは違って緊張感が漂っていた。
さっきのことについて話すついでに、まどかと仁美にもついてきてもらった。
それも全部織莉子の指示だ。あれからまたすぐに織莉子に電話した時には驚いていたけど、切り替えの早さはさすがた。
一人で居るのが一番危険だ。離れないことが望ましい。けど、ずっとなんて無理だ。
織莉子「とにかく、無事で良かったわ」
織莉子「でも、彼女の存在も警戒くらいはしておくべきだった――私の撒いた種だもの」
キリカ「……どうして今になってなんだろうね」
キリカ「ゆまはもっと早く思い出してるのに」
ゆまのほうを見てみる。
ゆまも最初のうちは全部を思い出していたわけじゃなかったけど……
織莉子「……恐らくは、『どれだけ平行世界に関わっているか』が鍵なんじゃないかしら」
織莉子「繰り返す中での違い、本来の未来とズレた『因果』がどれだけあるか」
織莉子「この世界では、それが記憶の有無や素質にも関わっている気がするの」
今まで俯いていた仁美が顔を上げた。
『素質』はともかく、記憶の方は……――
織莉子「私が例の彼女に関わったのは“二度”だけ。差異が始まった時期も関係がないとは言えない」
織莉子「ゆまさんの場合は杏子やキリカとの出会いという刺激もあるし、平行世界の存在も教えられてたでしょう?」
織莉子「彼女のほうに刺激があるとしたら――――魔法少女の真実」
織莉子「……ゆまさんほど決定的な要因がなくとも、魔法少女である以上、あの魔法を使うたびに“それ”は付き纏う」
織莉子「しかしそれを思い出しても“今度は魔女にはならなかった”。ただしその代わりに――」
キリカ「……織莉子への恨みに向いて、納得できない部分を振り切ることにした……ね」
淡々と話し続ける織莉子。
でも責任を感じてはいるようだった。
マミ「ねえ、ところで志筑さんには『平行世界の記憶』のほうはあるの?」
マミ「何か夢を見た、とか…………」
仁美「!」
仁美は幸いまだ契約はしていないらしかった。
でも、こうなればもう無関係じゃない。関係ない世界の人ではいられない。
仁美「……あまり思い出したくはないです」
まどか「……仁美ちゃん、もしかしてそのことで悩んでるの?」
仁美「いいえ。だってそれは所詮夢でしょう? 現実ではありません」
仁美はきっぱりと言い放つ。
……その態度はやっぱり強がりに見えた。
1自由安価
2契約したいと思ってるの?
3今叶えてほしい願いはあるの?
下2レス
2+3
安価下
↑
キリカ「キュゥべえからは一通り聞いてるんだよね……」
キリカ「……契約したいと思ってるの?叶えたい願いとか」
仁美「…………」
沈黙。仁美ちゃんはその問いに悩んだ様子だった。
まだ答えをすぐには出せない、っていうことなら……
杏子「やめとけよ。奇跡でどうにかしようなんて碌なことにならないぞ」
杏子「……もし都合の悪い現実捻じ曲げて、関係ない人にまで影響するようなことなら――」
仁美「さ、さっきのことは本当に大丈夫ですわ!」
仁美「少なくとも、誰かに迷惑かけたり……とかはしませんから」
杏子「……そうかよ。それでもおすすめはしないけどな」
杏子が心配したのはさやかのことだろう。
けど、さすがにいくら悩んでたって友達を犠牲にするような人じゃない……とは思う。
――それなら、他に何を悩んでるんだろう?
ほむら「あの……今はやめておいたほうが良いと思います」
ほむら「契約すれば、件の魔法少女の耳にも入るでしょうから」
ほむら「相手は『真実』を知った洗脳魔法の使い手……警戒しておくに越したことはないでしょう」
織莉子「そうね、私も貴女をあまり巻き込みたくはない」
仁美「はあ……」
納得していなさそうな返事なのは仕方がない。
いきなりこの場に集められて、事の詳細をなにも知らないから。
織莉子は表情を曇らせている。相手も相手だけど、これは紛れもない『罪』の記憶。『自分が蒔いた種』。
今までこっちの世界とはなにも関係なかったはずの仁美にまでそれを知られてしまうのが怖いんだ。
織莉子「……今回のことは私が決着をつけたい」
マミ「え……?」
キリカ「何か考えがあるの? 契約するっていうのはナシだよ」
織莉子「そうね……ただ、何もしないままみんなに任せて守られて終わりっていうのが嫌なのよ」
織莉子「いざとなったら私も囮くらいにはなれないかしら?」
キリカ「……本気?」
織莉子「とにかく……相手の狙いが明確なら、行動を読むことだって出来ないことはないはずよ」
1自由安価
2じゃあ、これからどうするの?
下2レス
安価下
2で
キリカ「じゃあ、これからどうするの?」
織莉子「とりあえず、出来るだけ二人以上で行動するようにしましょう」
織莉子「彼女が次に狙うなら…… 私と関わりがあるということでいえば仁美さんだって危ない」
仁美「!」
織莉子「……いきなり呼び出してしまってごめんなさい」
織莉子「確か今日は用事があるって言っていたわよね」
仁美「そ、それは…………」
織莉子「誰か送っていってあげてくれないかしら?」
仁美「……ま、待ってください!」
仁美が突然大きな声を出した。
いつも物腰柔らかなイメージがあるから、少し驚いた。みんなも一斉にそちらに注目する。
仁美「私……本当は用事なんてありませんでした」
仁美「私は……ただ……逃げようとしてたんです」
仁美「お手伝いさんやお父様の言うことに従う……それが私のためで、みんなのためにもなるんだって」
織莉子「……」
仁美「……私は今まで何と言われようと自分の正しいと思うことを信じてきました」
仁美「でも、それが間違いになるのなら…………――」
――悪い答えを予想してか、織莉子の表情は更に曇る。
仁美の悩みの原因。……それは、織莉子自身が一番に理解できてしまった。
“貴女が私だったら”
――――ついにそうなってしまったと。
織莉子「…………そう」
織莉子「仁美さんの悩みって、私のせいだったのね」
仁美「……!」
織莉子「貴女は私と違って優しいから。優しくて綺麗で何も知らないから、それに甘えてしまったの」
織莉子「私と同じようにならないように、貴女のような人は一番、私に関わってはいけなかったのかもしれないわね」
織莉子「……今までありがとう。これから学校ではほむらも居るから大丈夫でしょう。そこまで長引かせたくはないけれどね……」
織莉子「送っていってあげて。仁美さんとまどかと、あとキリカのことも」
キリカ「えっ……私はまだ居るよ。確かにさっきは負けたけど……一応戦力にはなるし」
織莉子「昼には帰る予定だったんでしょう? 心配されるんじゃないかしら?」
キリカ「…………」
1帰る
2織莉子のことが心配だ
3自由安価
下2レス
2+油断している間にアイツが襲ってくると限らない
私がいなくても大丈夫というならせめてマミや杏子に連絡入れておいて
安価下
↑
キリカ「……キミの方が心配だよ」
織莉子「どうして? 一人くらい見送りにつけたところで、これだけいれば安全なはずよ」
キリカ「いや……それもそうだけど、それだけじゃなくて!」
キリカ「家には連絡するし、もうちょっとくらい居られるよ……」
キリカ「それに、もし戦いになるなら、私のステキな休日を邪魔してくれたお礼もしてやりたい」
織莉子「……じゃあ、二人の見送りをお願い」
・見送りに付けるメンバー
(ほむら・マミ・杏子・ゆま)から二人選抜
下2レス
ほむら、マミ
時止めとリボンならささを捕まえることができるから
安価下
↑
この二人なら妥当な気がする
ほむら「私が見送りに行きます」
マミ「二人だったわね。じゃあ私も行くわ」
織莉子「ええ、お願い」
まどか「お邪魔しました。織莉子さんもみんなも、気を付けてください」
ほむら「じゃあ、いこっか」
仁美「……」
……仁美は静かに会釈をして去って行った。
キリカ「……これからどうするのさ?」
織莉子「どうって、それは……そうね。あまり待ちの姿勢で居続けるのも良くないとは思うけれど……」
キリカ「や、そっちもそうだけど、仁美とのことだよ!」
キリカ「本当にあれでいいの?」
織莉子「……」
織莉子は暫く黙り込んで考えた。
……敵を追い詰める作戦を考えている時よりも、そっちのほうが深刻そうに見えた。
織莉子「……そんなの仕方が無いわ」
織莉子「私と関わり続ければ悪い噂が立つ。そして、それは仁美さん一人で済む問題じゃない」
キリカ「でも、私たちは普通に関わってるのに……」
織莉子「……それも仕方が無い事なのよ」
織莉子「生まれついての事…… 私が『美国』であるように、仁美さんが『志筑』だから」
……納得が出来ない。
この前の被害者や今回の優木の件ような、自業自得ともいえる『消せない罪』とは別に、生まれつきなんて。
こんなの織莉子が悪いことでもなんでもないのに。
織莉子「仁美さんも……」
織莉子「――『志筑仁美』であることを辞めたいと思っているのかもね」
1自由安価
2仁美の願い事について
3織莉子のほうは学校はどうするの?
下2レス
2+3
安価↓
↑
そう考えているうちは何も変わらないよ
このままだと織莉子も仁美も立ち止まったままだよ
勇気を出して一歩踏み出して見たらどうだい?杏子もそう思わないかな?
キリカ「……仁美の願いのこと?」
織莉子「全部が“同じ”じゃなくても、私が一番彼女の気持ちを理解できると思うから」
キリカ「そしたらどうなるの?」
織莉子「さぁ……わからないわね。でも私は前はよくふと思っていたの」
織莉子「いつの日か、名前も家も過去も自分の存在そのものを全部捨てて」
織莉子「全然違う人間としてポンと生まれ変わったりできればいいな……とか」
織莉子「そんな現実逃避」
織莉子はどこか遠くを見て話す。
想像してみたらゾッとした。
キリカ「……それは『変わった』とは言えないよ」
キリカ「そう考えているうちは何も変わらない」
……なにより、私が少しだけ似たようなことを願って苦しんだ過去があるから。
どこか許せなかった。
キリカ「このままだと織莉子も仁美も立ち止まったままだよ」
キリカ「私はそういう事情はよくわかんないけど……おかしいものはおかしいってわかってるのに」
キリカ「……もう『仕方ない』はやめよう? 勇気を出して一歩踏み出してみようよ」
キリカ「ねえ、杏子もそう思うでしょ?」
杏子「……まあ、そりゃあたしもあいつの契約は絶対反対だよ」
杏子「今みたいな辛気臭い気持ちにつけ込まれんのが一番タチ悪いし、ろくなことにならないんだよ」
杏子に話を振ると、少し面倒臭そうな調子で言った。
それから、今まで静かに足のつかない椅子に腰掛けて話を聞いていたゆままでひょこりと織莉子のそばに駆け寄った。
ゆま「ねえ」
ゆま「いちごさんは『いちご』でしょ?」
織莉子「…………」
杏子「ああ、そうだったな!『いちご』だったな!」
織莉子「茶化さないでちょうだい……ていうか、キリカも何顔背けて笑ってるの」
キリカ「いや、ごめん……つい」
……でもそうだった。
ここじゃ……ていうか、ゆまにとっては『いちご』だった。
……観察していると、織莉子のゆまを見る目はどこか悲しげなような、他の人と違って距離がある。
今もそう。よそよそしいというか、やっぱりどこか壁を作っている。
織莉子「…………勇気だけでどうにか出来れば良いのだけどね」
織莉子「とりあえず、この件が済んでから……ね」
織莉子「今はこれ以上私の罪に仁美さんを巻き込むわけにいかない」
どうにかするとしたら織莉子一人で全部どうにか出来ることじゃないのかもしれない。
でも、せめてその考えだけでも変えることができればいいと思った。
『仕方ない』で全部を済ませるようになってしまったら、また昔みたいに何にも心が動かなくなってしまう。
仁美ちゃんにもそうなって欲しくはない。……私は少ししか知らないけど、仁美ちゃんはそういう人じゃないと思うから。
杏子「あー、まずはその魔法少女だなぁ」
キリカ「……ところで、織莉子のほうは学校は?」
杏子「休んでもいいんじゃないか?」
ゆま「キョーコがついてったら?」
杏子「無理だろ。即つまみ出されるぞ」
キリカ「制服だけなら幻惑魔法でなんとかならないの?」
杏子「あたしがお嬢様のふり出来るわけないだろ」
織莉子「学校か……」
……織莉子にとっても今はやっぱり楽しい場所ではないんだ。
キリカ「……どうせ行きたくないなら、杏子の言う通り休んじゃえば?」
キリカ「織莉子も家に居れば杏子とゆまがいるし、こっちはほむらもマミもいる」
キリカ「わざわざ一人になって狙われる危険を冒してまでは行く必要もないんじゃ……」
けど、そうしたらまたそのまま行かなくなってしまうんじゃないかって気もした。
……織莉子は今は何のために行ってるんだろう?
……――――暫く考え込んでいたようだった織莉子が、ハッとしたような表情をする。
キリカ「……織莉子?」
織莉子「…………確かに私たちがこうして集まっていれば、恐れるほどの相手じゃない」
織莉子「相手も一度逃げられて、私たちが警戒しているのは承知のはず」
織莉子「だったらやはり、あいつが正面から挑んでくるとは思えない……」
杏子「……つまりどういうことだ?」
織莉子「『私に関係のある魔法少女』と考えれば、ちょうど居るのよ」
織莉子「私たちや仁美さん以外にも……“彼女の知ってる人”が」
小巻か
--------------------------
ここまで
次回は1日(日)20時くらいからの予定です
>>227 お待たせしました
こんなんでいいかわからんけど漫画風味 最後のコマのふきだし空欄なのは寝ぼけて耳に入ってない感じ
https://i.imgur.com/UtpY58Q.png
乙
絵といい、色々とありがとうございました
織莉子「やはりもっと早くに警戒しておくべきだった」
織莉子「彼女が次狙うとしたら――――」
キリカ「……今から連絡は取れないの?」
――……誰の事かは察しはついた。
今になって『心配してる』なんて、皮肉以外の何物でもない。
織莉子はふるふると首を横に振った。
織莉子「私たちは元々友達なんかじゃないから」
キリカ「……」
織莉子「ごめんなさい。ただ『同じ学校に居る』というだけで、貴女が勘違いをしただけなの」
織莉子「『同じ学校に居るだけ』の、面倒くさいクラスメイト――」
織莉子「――――あの時はそれだけで切り捨てられたのに」
杏子「……何処へ行く気だ?」
杏子「まさかマジで囮にでもなる気か」
無言で席を立った織莉子を杏子が呼び止める。
織莉子は廊下へ続く扉に手をかけて振り返った。
織莉子「…………ちょっとだけ、罪滅ぼしかしら?」
織莉子「私の事であの人が巻き込まれる理由はない」
織莉子「ひどく今更で、手遅れだけど」
キリカ「――待ってよ!」
キリカ「行くなら私たちも行くよ! みんなもそうするでしょ!?」
杏子「けどだからどこに行くんだよ? あてもなく探し回るなんて非効率にもほどがあるぞ」
キリカ「それでも何もしないでここに固まってるよりはまだマシだよ」
キリカ「織莉子が囮にならなくてもいいように」
行く場所
1公園
2通学路
3駅
4病院
5繁華街
6歩道橋
7土手
8鉄塔
9廃工場
10立体駐車場
11風見野
12自由安価
下2レス
4
安価↓
8
みんなで織莉子の家を出て、大雑把に方向を決めて歩き出す。
優木の仲間は魔女……街中にはあいつが管理してる魔女の結界もあったっておかしくない。
その中に誰かが入れば、格好の獲物だ。
もしそれが、織莉子の言ってた人なら…………
下1レスコンマ判定
0~20
21~40
hoi
――――
――――
?の魔女結界
「相変わらずしぶといですね。守ってばっかいないでその中から出てきてくださいよ」
小巻「アンタ――いきなりなんなわけ!」
小巻「魔女の仲間だっていうのなら、魔女狩りのついでにまとめて成敗してやるわよ」
「あらら、“自分を殺した人間”すら覚えてないんですかぁ?」
「私ははっきりと覚えてますけどね……」
小巻「……は?」
「まぁ仲良くしましょう? 敵討ちに来られても困りますし……」
――――性質の異なる結界同士が混ざり合い、なんの結界かもわからなくなっている。
魔物ひしめく魔女結界に、魔法少女が二人いた。
「――あいつの件で利用価値がなくなったらあなたもこの中に加えてあげますよ」
「見てください、私の仲間たちを! 前よりもいっぱい新しい仲間が増えたんですよ」
「このままもっと魔女を増やしていけば、私は無敵になれる――……」
……しかし、その時、この結界を操る魔法少女は異変に気付いた。
いきなり当たりか
小巻(…………囲まれてるのはまずい)
小巻(魔女や使い魔を増やされたら、いつまで持つかわからないわね)
周囲にバリアを張って耐える。
攻撃に転じる暇はなかった。大きな斧は、一対一では絶対の攻撃力を発揮できても、囲まれることには弱い。
そんな追い込まれて何もできない状況になりながら、ふと見知らぬ魔法少女の言っていた言葉が気になっていた。
小巻(…………“自分を殺した人間”?)
ゆま「――――てりゃーっ!」
杏子「よしっ、グリーフシードゲット。まだまだあるな。こりゃ大漁だぞ」
キリカ「相変わらず反吐が出るけどね……」
「よくも私の魔女たちを……!」
「……へえ、あなたもわざわざ来てくれたんですか、織莉子さん」
織莉子「……ええ。私を探しているようだったからね」
織莉子「用件があるのなら、話くらいは聞いてあげる」
「話、ねェ……それならさっさと死んでくださいよ。私の用件はそれだけなんですけど?」
杏子「残念、戦う気しかないってさ」
杏子「あたしたちも友達を殺されるわけにいかないんだよな。それに、そっちの奴だって」
杏子は杏子編のときみたいに小巻と戦りあった事があるのかな?
キリカ「――ちょっと派手にやりすぎたんじゃない? あと時間をかけすぎたね」
キリカ「ニュースでも見てれば足取りは掴めたよ。 この辺り、事故多発だってさ」
……キュゥべえもこの件についてはきっと頼りにもならない。
魔法少女殺しでも、『殺す』手段が魔女化となればあいつにとっちゃ大歓迎だろう。
探すなら、手がかりは『魔力』くらいしかなかった。
小巻「…………」
杏子「おい、ボサッとしてんなよ。そっちはそっちで集中しとけ!」
キリカ「さぁ、さっきの恨みを晴らさせてもらおうか!」
キリカ 魔力[120/120] 状態:正常
GS:2個
・[30/100]
・[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]
仲間:
杏子 状態:正常
ゆま 状態:正常
小巻 状態:【防御中】
敵:優木
Isabel <-攻撃対象デフォルト
代表作×3
意欲作×4
Elsamaria
Sebastian's(小)×8
Sebastian's(大)×12
Gisela
Gertrud
Adelbert×10
Anthony×7
1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
12【連携補助魔法】完全防護結界(魔力-7/1ターン) :ゆまと力を合わせ、自動回復効果+魔女や魔法攻撃から護る結界を張る。
13【連携必殺技】針の牢獄(魔力-30) :杏子の編込結界と合わせ、敵を刃の鎖で絡め取る。
下1レス
10をかけてから1
このわけのわかんない全体結界に阻害の魔力を張ってみる。
洗脳が薄まったのか、一斉に魔物たちの動きに混乱が混じる。
その隙を突いて使い魔の間を縫い、魔女に斬りかかる。
「っ……! 何が起きた! 誰の魔法だ!?」
「まさかお前――あの時のも……――」
優木はやっとなにかに気づいたようだ。
キリカ「このまま魔法解ちゃっいたほうが役には立つんじゃない?」
キリカ「高みの見物で使役してるつもりだった仲間たちに食い破られたければ、だけど……」
小巻「はぁ――――ッ!」
結界に勇ましい声が響く。彼女もこの隙を見逃さなかった。
周囲に張ったバリアを解いて、斧を構えて一直線に突進して抜け出していた。
大柄な魔女が一体消え、それに合わせて使い魔も消滅する。
小巻「一旦抜け出せればこっちのもんよ……いつまでもやられてなんてあげないわよ」
杏子「今のを一撃か……使い魔が多すぎてうざいが、魔女を倒せば一気に消せるってのは大分楽になるな」
杏子「どっちを優先すべきかね……」
「――なぁに、勝った気になってんだよぉオオ!」
「私はたった、使い魔の一匹でもその女のところに向かわせて殺らせれば目的は達成なんだよ!」
「魔法が完全に解けたわけじゃない!」
使い魔の群れの中心から抜け出すと、彼女は織莉子のほうへと向かって、その目の前へと出て行く。
少し疲れた様子だけど、まだまだ闘志の消えない目をしている。
織莉子「貴女……」
小巻「……あんたのことは許せないけど、あいつの思い通りにさせたらいけないのくらいわかるから」
キリカ 魔力[113/120] 状態:正常 使用中魔法:【魔力阻害(魔力-7/1ターン)】
GS:2個
・[30/100]
・[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]
仲間:
杏子 状態:正常
ゆま 状態:正常
小巻 状態:正常
敵:優木
Isabel <-攻撃対象デフォルト
代表作×3
意欲作×2
Elsamaria
Sebastian's(小)×5
Sebastian's(大)×5
Gisela
1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
12【連携補助魔法】完全防護結界(魔力-7/1ターン) :ゆまと力を合わせ、自動回復効果+魔女や魔法攻撃から護る結界を張る。
13【連携必殺技】針の牢獄(魔力-30) :杏子の編込結界と合わせ、敵を刃の鎖で絡め取る。
下1レス
7
午前に戦ったのと同じ門を、連結させた刃で切り刻む。
硬い魔女で少々手こずったけど、こうすれば刃は通る。
キリカ「こっちも一体はやった!」
杏子「ああ、こっちの影のほうももう少しで……」
自分の戦力がどんどん少なくなっていくことに焦ってか、
優木が苛立ちを隠さずに舌打ちした。
「この際他の魔女の洗脳はもういい! バイク、轢き殺せェええっ!」
キリカ「!!」
結界の奥でうろうろとしていた鈍足な真っ黒い魔女が、いつのまにかピカピカの銀色になっていた。
直線を描いて通ったその姿と風圧に、振り返る。
――狙いはやっぱり織莉子だ。
キリカ(ここからじゃ間に合わない――!)
確か、あっちに居たのは、織莉子と…………
――後ろから苦しげな声が聞こえた。
小巻「く…………っ―――」
小巻「さすがに正面からこの体当たりを受けるのはキツいわね……」
……大きな斧を盾にして攻撃を受けていた。
でも、今のでダメージを完全に防げたとは言えなさそうだ。それに、未だ体勢を崩したまま。
「くふふっ、無駄な抵抗もここまでです……庇うならこのまままとめて死ね」
小巻「あと別に庇ったんじゃないわよ」
小巻「あの魔女がいきなり突っ込んできて、すぐにできる対処の方法がこれだけだったの」
彼女が優木を睨む。
――その目には、さっきまで以上の闘志が灯っていた。
小巻「……“あんたにだけはやられたくない”」
---------------------------
ここまで
次回は4日(水)20時くらいからの予定です
「……やっと思い出したんですか?」
「もう死ぬんで今更ですけど! でもそれなら私の気持ちもわかってくれますよね」
二人の至近距離から銀色の魔女が腕を振り上げる。
――彼女は優木を睨んだまま、しかし、ダメージは重く未だ体勢を崩したまま動けなかった。
「――――クソ女狐と死にぞこないさん、二人まとめてさようなら」
ここに居る全員、武器は近距離。
それこそ時間でも止めない限り、今すぐ駆け寄ることは不可能だ。
速度低下もない今の私じゃ、杏子のほうがよほど速く動けるだろうけど、その杏子も別の戦いの最中。
だから優木はすでに勝ちを確信していた。
――魔女を刃が抉る。
雨のように無数の青紫の光が降り注いでいく。
キリカ「ここからでも爪は届く!」
キリカ「見くびらないでって言ったよね?」
杏子「今の技……まどかか」
これまでの世界を通して、今の私にはこれだけの仲間が居る。
魔法少女じゃなくなった人も。その思いや戦い方を参考に出来るところはたくさんあった。
キリカ「まだやるの? 残った仲間の洗脳も、さっき解いたって言ってたけど」
織莉子「結界が崩れ始めている……一旦逃げた方が良さそうね」
杏子「そうだな。ゆま、ここは撤退するぞ」
魔女の制御が切れたことで、今まで無理矢理に重ねられていた結界が歪に崩壊していく。
それは優木の敗北を意味しているようなものだった。
「そんなこと、させてたまるか…………っ」
崩壊する結界の中、やっと本人がこちらを追って近づいてくる。
織莉子「……死にぞこないは貴女のほうじゃなくって?」
織莉子「シンプルに言えば、邪魔なのよ。前世での怨念にとり憑かれた亡霊の様」
織莉子「今を生きようとしない貴女は生きているとはいえない」
織莉子「誰も貴女を必要とする人は居ない」
……後ろを振り返って一応攻撃に備える。
しかし、そうするまでもなく優木の姿は魔女の黒い影に阻まれて見えなくなった。
杏子「……まあ、あれが本当の自業自得ってやつだな」
杏子「ニュースにも出るくらい、この結界だって相当被害出してんだ」
小巻「――……ええ」
小巻「…………あたしがやられたのは一度だけじゃなかったんだ」
小巻「あいつにやられたあたしと友達の仇……か」
結界の外に出て、彼女が小さく呟いた。
前の時間軸でのことは私は知らないけれど。
……暫くして、結界が完全に崩壊するとグリーフシードとともにその場に変身の解除された優木が横たわった。
魂までなくなれば死体も残らない。“ただの死体”ではない証。
指輪のある手に触れると、身体との接続を強制的に切断してソウルジェムを取る。
キリカ「……」
これで再接続しない限り命を吹き返すことはなくなる。
……ソウルジェムのこと、彼女はまだ知らないんだっけ。
このままこの件には触れず、口に出さない方がいいのかな。
1自由安価
2マミたちに連絡しよう
下2レス
2
小巻だとショック受けてSGが濁りそう
安価↓
2+合流したら優木をどうするか考える
彼女に真実を話すかどうかは後で織莉子に相談しよう
それにもし、彼女に話すとしたら…それは織莉子の口からだと、そんな気がするから
それにしても優木はどうしよう
無力化できたといってもこのままだと死体だし、もし目が覚めたらまた面倒事になる
このまま殺すなんて目覚めが悪いし、かといって捨てるわけにもいかないし…どうしよう、これ?
キリカ「……マミたちに連絡しよう」
織莉子「ええ。もう送り届けた後かしら。こっちはまどかのほうに連絡してみるわ」
彼女に真実を話すかどうかは後で織莉子に相談しよう。
それにもし、彼女に話すとしたら……それは織莉子の口からだと、そんな気がするから。
織莉子「……ねえ、ところであいつの名前ってなんていったっけ?」
キリカ「え」
キリカ「優木のこと!? 妙に『彼女』とか『魔法少女』とか代名詞で呼んでると思ったら! ……すっかり忘れてたの?」
織莉子「そういえばそんな名前だったわね」
杏子「あたしはキュゥべえからも聞いたし、チョロチョロ周辺の縄張り荒らして回ってる奴って元から聞き覚えあったけどなぁ」
杏子「ついでに風見野にも来てたようだったからそろそろぶちのめしてやろうかと思ってた」
織莉子「……私は単に敵対してなかったから、深く覚えておく理由がなかったのよ」
……織莉子のほうが名前まともに覚えてなかったなんて。
それ言ってやったらよかったのに。
それにしてもどうしてやろう、こいつのこと。
魂だけ手元にある。目が覚ませば面倒は確実だ。
私が前の時間軸で学んだことは、『悪人に甘いとこみせたらいけない』ってことだった。
けど、殺したらその分の重みは背負うことになる。できれば非情になんてなりたくない。
織莉子「そいつは……“自分の手駒にしていた魔女に食われて死んだ”」
織莉子「彼女に恨みを抱かせたのも私の罪でもあるけれど、哀れな人よ」
……連絡を終えて、手の中のソウルジェムに目を移していると、それを見かねて織莉子が言った。
織莉子はこのまま話す気はないっていうことなのかな。
ゆま「おねえちゃん」
小巻「!」
ゆまが彼女のもとに駆けていくと、光が灯る。
治癒の魔力だ。
ゆま「けが、だいじょうぶ?」
小巻「……ええ、ありがとう」
……それ以降会話がない。
この人は今回の事、どう思ってるんだろう。
小巻「あたしはもう行くわ」
キリカ「……さっきのこと、別に助けたとか罪滅ぼしとかは思ってないから」
キリカ「でも、織莉子のことは許してくれないかな」
キリカ「……織莉子は『友達じゃない』って言ったけど、この前街で見かけた時は仲良さそうに見えたよ」
無言の雰囲気と私のほうを見る視線が辛くてそう言ったけれど、ますます気まずくなってしまった。
小巻「美国から聞いたわよ」
小巻「……美国に恨みがないなら、あんたは今どう思ってるの?」
キリカ「それは……――」
1自由安価
2織莉子はこのままでいいの?
下2レス
どういえばいいかな?
安価↓
------------------------
ここまで
次回は5日(木)20時くらいからの予定です
2
今日は来なさそう
また日にち間違えたな……
大遅刻ですみませんがちょこっとだけ
今帰ってきたのですが、まだ人いますかね…
---------------------------------------------
キリカ「――織莉子はこのままでいいの?」
織莉子「……」
織莉子は答えなかった。
私もこれ以上この場でどう言えばいいのかわからずに何も言えなくなっていた。
小巻「……契約、したのね」
小巻「あの時本当にさやかが言ってた通り契約してなかったらだけど」
キリカ「それは、あの事とは全然関係ない願いがあってのことで……」
小巻「――…………あんたの考えてることが一番わかんない」
キリカ「……恨んでないわけじゃないよ」
キリカ「けど、これ以外にもまだ“違う世界”があるから」
小巻「……!」
待ってたよー
小巻「なんなの……? 何が起きてんのよ、あたしたちの周りで」
杏子「……まあ、詳しく話せば長くなるが、平行世界ってやつだ」
杏子「この世界が始まるまで、あたしたちもずっと忘れてたけどな。あんたの知らない世界はまだいくつかある」
小巻「…………」
……そんな話で納得できたのか。
――彼女はこの場を去っていく。
1自由安価
2マミたちと合流
下2レス
まだ小巻に声をかけられるなら、もう少し話に付き合ってほしいと頼む
無理なら2
↑
……彼女のほうが恨んでるというのなら、仕方がないのかもしれない。
キリカ(……呼び止める?)
キリカ(これ以上何の話をする? 平行世界の事?)
キリカ(彼女にはほとんど関係のないことだ。そんなの聞かせてどうしてほしいっていうんだ)
1自由安価
2マミたちと合流
下2レス
2
2
……やっと全てが片付いたところで、私たちもこの場から離れていく。
マミたちと合流しに行こう。
ゆま「……」
みんなが歩き出した時、ゆまはまだ後ろを見ていた。
杏子がその手を引く。
杏子「……織莉子も言ったろ」
杏子「そいつは魔女に殺されたんだ」
杏子「それでも生きてられるのは、もう人間じゃないからってだけだ」
……このままこいつもいつか、
優木の魔女のせいでこの辺りで起きた不審死と一緒に処理されるんだろう。
キリカ(自業自得……か)
――再び織莉子の家に戻って、マミたちと合流する。
マミたちの方が一足先に着いていたらしい。
マミ「お疲れ様。まさか私たちが送りに行ってる間にそっちで倒したなんて……」
ほむら「みなさんが無事で良かったです」
織莉子「ええ、送り迎えお疲れ様」
織莉子「……それにみんなも、着いてきてくれてありがとう」
杏子「おう。お礼は食いもんでいいからな」
ゆま「くいもん!」
ほむら「ゆまちゃん、『たべもの』ね」
ゆま「えへへ、キョーコのまね」
キリカ「……じゃあ、私はもうそろそろ帰らないと」
1帰宅
2帰る前に何か話す(自由安価)
下2レス
送る際仁美ちゃんとまどかの様子はどうだったかと聞く
↑
キリカ「そういえば、送った時仁美ちゃんとまどかの様子はどうだった?」
マミ「……それなんだけどね」
マミ「美国さんに『ごめんなさい』って志筑さんが」
織莉子「……」
マミ「とても申し訳なさそうにしてたわ。志筑さんも本当は仲良くしたいみだいだけど……」
織莉子「……ええ。わかってる」
織莉子「私の方が謝らなくちゃいけないのに」
マミ「そんなことはないわ。志筑さんもちゃんとわかってる。あなたを恨む気持ちなんてないのよ」
マミ「だって、二人とも何も悪くないんだもの」
ほむら「だから、家のことさえどうにかできれば……なんですけどね……」
勇気だけじゃどうにもならない? ……本当に?
さっきのことと違って『恨んでない』ならなおさら、とてももどかしく思えて。
1帰宅
2帰る前に何か話す(自由安価)
下2レス
----------------------
ここまで
次回は6日(金)20時くらいからの予定です
織莉子に自分から動くように告げる
織莉子、さっきも言ったけど『仕方ない』だと何も変わらないよ?
織莉子はここまで散々悩んで考えてきたんだ、なら後は行動に移すだけだよ
あの人の事も同じ、口ではなんだかんだ言ってたけど本当に織莉子の事なんてどうでもいいのなら、もっと悪意をぶつけてくるはずだよ
…まぁ、まだ勇気を出せないなら、まずは今身近にいてくれる人への壁を作らない事だね
ゆまのことか
キリカ「……やっぱり、自分から動いてもっかい仁美ちゃんと話そうよ」
キリカ「さっきも言ったけど『仕方ない』だと何も変わらないよ?」
キリカ「織莉子はここまで散々悩んで考えてきたんだ、なら後は行動に移すだけだよ」
織莉子「…………今以上に仁美さんが後悔し傷ついたとしても?」
キリカ「今のままだって後悔してるでしょ?」
……織莉子が『仕方ない』というのは色んなことを考えた結果だ。
全部がうまくいく答えがないから悩んで、大切なものを切り捨てようとしている。
それは多分、仁美の親だとか世間だとかからすれば、『正しい』ことなんだろう。
キリカ「……やっぱり私は無責任なこと言ってるって思う?」
キリカ「織莉子からすれば私は間違ってて、聞き分けがないのかもしれない」
キリカ「でも、聞き分けの良い子供で居続けないで、やりたいようにやるのが織莉子の『本当の願い』を叶える方法なんじゃないかな」
キリカ「それに、あの人の事も……――」
織莉子「……!」
……あの人の事は、消せない罪があるのは私も同じ。
私も何も言えなかった。私は何かを言える立場じゃない。でも――――
織莉子「…………」
――――織莉子は悩んだままの重い表情で、じっとゆまのことを見ていた。
その理由がわからずに、ゆまはきょとんと織莉子を見上げる。
やっぱりまだ織莉子はゆまのことが嫌いなんだ。ゆまを、というか、きっと子供自体に良い感情がない。
その原因は相手には少しもなくて、ゆまは織莉子のことを嫌ってなんていないのに。
――……酷い人だよ、本当に。
織莉子「……考えてみようと思う」
織莉子「でも、あの人のことは…………」
キリカ「……うん。まあ、まずは今身近にいてくれる人への壁を作らない事だよ」
織莉子「…………」
――帰りの挨拶を告げて、手を振ってみんなと別れる。
……二度目の別れ。
朝出た時から大分時間が経っちゃった。
キリカ(お腹すいた……)
片付いたら、なんか急に空腹と疲れが襲ってきた。
今から帰るって家に連絡しなくちゃ。
今日はもう休もう。
でも、最終的にみんな無事でよかったけど、一瞬の気の迷いであんなにあっさり負かされるなんて思ってなかった。
前より考えは広がったし心も落ち着いた。出来ることも広がった。
あとは、訓練もいいけど、やっぱり実戦の勘も取り戻さないと駄目だ。
なにより、それでみんなを危険に晒しちゃったのが悔しかった。
キリカ(……やっぱり一人だとまだ駄目だなぁ)
――――――……
織莉子「…………ごめんなさい」
織莉子「私はずっと、貴女に嫉妬をしていたの。……ゆま」
ゆま「え?」
杏子「……なんかわかんないが、謝る気持ちがあるっていうんなら素直にお礼でも期待しとけ」
杏子「ゆま、食いたいもんは?」
ゆま「うん! ゆまね、このまえのラーメンがたべたい!」
ゆま「あと、デザート! またみんなで駄菓子たべたい! おっきいチョコレートのやつがいい!」
杏子「安上がりだな」
ほむら「でもいいですね。この前の時は織莉子さん居なかったし、そういうの珍しいでしょう?」
織莉子「……ええ。行きましょう」
―9日終了―
★浄化しました
キリカ 魔力[120/120] 状態:正常
GS:3個
・[0/100]
・[34/100]
・芸術家[100/100]
・影[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]
・仲間
マミ
[魔力コントロールLv5] [体術Lv3] [射撃能力Lv20]
ほむら
[魔力コントロールLv4] [体術Lv1] [射撃能力Lv5]
杏子
[魔力コントロールLv5] [格闘Lv20]
ゆま
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv3]
まどか【未契約】
[魔力コントロールLv3] [体術Lv1] [射撃能力Lv4]
魔力コントロールが3になってる…
------------------------------------
どっからのコピペミスだ!?
【訂正】
キリカ 魔力[120/120] 状態:正常
GS:3個
・[0/100]
・[34/100]
・芸術家[100/100]
・影[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]
・仲間
マミ
[魔力コントロールLv5] [体術Lv3] [射撃能力Lv20]
ほむら
[魔力コントロールLv4] [体術Lv1] [射撃能力Lv5]
杏子
[魔力コントロールLv5] [格闘Lv20]
ゆま
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv3]
まどか【未契約】
[魔力コントロールLv3] [体術Lv1] [射撃能力Lv4]
------------------------------------
―10日 昼
自宅
お昼を食べ終えて、リビングでお菓子を食べながらぐだぐだする。
お砂糖を何杯か入れて、甘くなるまで蜂蜜を加えたミルクティを口に運ぶ。
自分で家にあった紅茶を淹れてみたけど、やっぱりマミのとは違う。
*「まったく二人してごろごろして……」
周りを掃除していたお母さんがぼやく。
テーブルの向かいではお父さんが新聞を広げていた。
……昨日が少しハードだったから、その反動。
結局昨日はあれから遅いお昼を食べた後にぐっすり寝ちゃって、
そこから生活時間が少しずつずれこんでいた。
*「紅茶少しもらってもいいか?」
キリカ「うん」
キリカ「……あ、でもそれ砂糖入ってるよ」
……飲んでからやっぱり文句を言われたからムッとした。
お父さん曰く『歯が溶けそう』だそうだ。そんな大げさな。
ミルクティって甘いものじゃないの? 市販のも結構入ってるって聞いたけど。
これはこれで美味しい、最近のお気に入りの飲み方なんだけどなぁ。
今日はどうしよう?
1自由安価
2今度こそ買い物に行こう
3魔女狩り
4ふらっと出かけてみる(いつもの遭遇判定)
5たまには勉強でもしておこうかなぁ
下2レス
2
安価↓
3
……おやつタイムを終えると、
お父さんの後ろに回り込んで新聞を覗き込む。
キリカ「ちょっと見せて」
*「キリカが世の中のことに興味持つなんて珍しい」
キリカ「うっさい」
下1レスコンマ判定
0~30 有力な情報があった
31~70 なにか気になる情報があった
ほい
また外した…
……一通りさっと目を通して、すぐにふいっと離れた。
*「……興味をなくすのも早いな」
キリカ「うん」
別に気になる記事はなかった。
せいぜい、昨日の優木の結界付近での事故死のことが改めて書いてあったくらい。
見ていて良い気持ちにならなかったので見るのをやめてしまった。
キリカ「ちょっと出てくる」
*「いってらっしゃい。明日は学校あるんだから遅くならないでね」
キリカ「はーい」
……魔女狩りに出て行こう。
昨日もあんなことがあったし、誰かを誘っていこうか?
1誘っていく(魔法少女の中の誰か)
2一人で
下2レス
1 キョウコ
安価↓
2
安価↑+マミさんも入れて三人で
マミ
書き込むの一歩遅かったか
……まあ、まずは一人で行こう。もし途中で会えたらでいいか。
一旦自分の部屋に戻ってから、着替えて外に繰り出す。
下1レスコンマ判定1ケタ
0~3 誰かと遭遇
下1レスコンマ判定2ケタ
0,1 使い魔
2,3 魔女
ほい
はい
まずは近所の路地を進んでいると、魔女の魔力を感じた。
……小川をずっと行った先、茂みの奥にその魔女結界はあった。
―武者の魔女結界
キリカ(なんかすごい場所に迷い込んじゃったみたいな気分だな……)
日本庭園みたいな結界。
なんだかんだでお金持ちの知り合いはできたけど、こんな家に住んでる人って近くにいるのかな。
織莉子の家とかは洋風だけど……
キリカ「えいっと!」
途中で現れる使い魔を倒して進む。
すると、大勢の使い魔に囲まれた。
……どうやって倒してやろうかと思っていると、後ろからすっと気配を感じた。
キリカ(まずい――っ!)
キリカ「! えっ」
……攻撃を予想したのに、その予想は完全に裏切られた。
後ろから現れた使い魔にひょいと持ち上げられてしまった。
そのまま使い魔たちの波に乗ってどこかへ運ばれていく。
キリカ「ちょっとちょっと、えーーっ!? どこに運んでくの!?」
キリカ「きゃっ」
……いきなり地面に下ろされると、目の前には魔女らしき和風の黒い甲冑。
中身があるのかわからない鎧が動き、こちらに向けて刀を構える。
いつまでもこうしてられない。
立ち上がる。
キリカ「……なんなのこの魔女」
……周りの使い魔が気にならないこともないけど、相手はやる気だ。
キリカ 魔力[120/120] 状態:正常
GS:3個
・[0/100]
・[34/100]
・芸術家[100/100]
・影[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]
敵:魔女Swort <-攻撃対象デフォルト
使い魔×13
1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
下1レス
1
キリカ(――――来る!)
……こっちも武器を構える。
下1レスコンマ判定 戦況
0~(劣勢) < 99(優勢)
+一桁0クリティカル(劣勢時は相手、優勢時は自分)
+補正 自[格闘Lv5]*3
+補正 相[格闘Lv20]*-3
hoi
ほい
キリカ愛してる
駄目か
自分が出した95でも+-で50だから、この魔女強敵だよ
キリカ「――うわぁ!?」
刀が爪と強くぶつかる。
魔力の刃は飛ばされてしまうようなことはないけど、力で押し負けて爪の中に刀身が抜けていくのを感じた。
相手にならないのを一瞬で悟った。
……――っていうか、そもそもこんな近接用にバッチリ武装してる敵とやり合うのが無謀だ。
こんな戦いの場まで用意して。
私なんて一発でもまともに斬られたら終わるのに。
キリカ(後ろ……――どこか、逃げ……)
キリカ 魔力[120/120] 状態:正常
GS:3個
・[0/100]
・[34/100]
・芸術家[100/100]
・影[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]
敵:魔女Swort <-攻撃対象デフォルト
使い魔×13
1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
下1レス
10b
キリカ「っ……――――く、」
前方に向けてありったけ阻害の魔力を流す。刃の衝撃を受けたのは同時だった。
被害は最小限に抑えられた……――とは思う。
でも、相手はまだ至近距離にいる。
――刀を振り下ろしてくる。
キリカ 魔力[120/120] 状態:負傷(中)
GS:3個
・[0/100]
・[34/100]
・芸術家[100/100]
・影[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]
敵:魔女Swort <-攻撃対象デフォルト
使い魔×13
1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
12自分の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
全快分=魔力-23
下1レス
6から12
刃から衝撃波を起こして、甲冑のわきを抜ける。
同時に、“前方ではなく後ろへと集中を切り替える”。
一方向には変わりないものの、背後までちゃんと集中さえしていれば前みたいに隙を見せちゃうようなことはない。
キリカ(とにかく、距離を取らないと……!)
傷を治して、また魔女へと向きなおった。
いくらか威力は削げるものの、やり合うのに動き自体は変わらない。
純粋な力の強いタイプは私の魔法と相性が悪い。
――相手のペースにのまれちゃいけない。
わざわざ相手の一番得意な土俵で戦う必要はないんだ。
キリカ 魔力[82/120] 状態:正常 使用中魔法:【重魔力阻害(魔力-10/1ターン)】
GS:3個
・[0/100]
・[34/100]
・芸術家[100/100]
・影[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]
敵:魔女Swort <-攻撃対象デフォルト
使い魔×13
1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
下1レス
8
7
すっと一直線に腕を上げて、指をさす。
魔女がこちらに近づく前に、そこを始点とした魔力の流れを練る。
キリカ「――――それっ」
魔力の刃の雨を降らす。
甲冑を刃が削る。それでも魔女は、刃を構えてただこちらに駆け寄ってこようとしていた。
……魔女は浄化されるように消えていった。
その中にはやはり中身はなく、代わりにそこに存在していた証を残すようにグリーフシードだけを落とした。
★浄化しました
キリカ 魔力[120/120] 状態:正常
GS:3個
・[0/100]
・[0/100]
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]
------------------------
ここまで
次回は7日(土)18時くらいからの予定です
乙です
キリカ1人だと苦戦してますよね
安価運がないのか、はたまた相性が悪いあいてだからなのか…でも戦い方自体は幅が増えてますよね?
これってキリカ自身強くなってるって事なのかな?
さて久々にイラストのリクエストを
まどかと一緒に編み物してるキリカをお願いします
>>392 まどかと一緒に編み物
https://i.imgur.com/xxumrtX.png
-----------------------------------
変身を解くと、次に行く前に茂みの隅で手持ちのグリーフシードを出してみる。
ソウルジェムを浄化し終えて眺めながら考える。
5つ。――すでに穢れが渦巻いてるのが2つ。
キリカ(……考えてみたらプラマイゼロ)
キリカ(やっぱり苦戦してるな……)
キリカ「!」
ソウルジェムを指輪に戻し、グリーフシードをしまって立ち上がろうとする。
すると、何かが茂みから顔を出す。
キリカ(猫だ!)
やっぱり野良かな。そっと近づくと『にゃん』と鳴いた。
手を伸ばしてみる。
キリカ「よしよし……いったっ」
「にゃ」
……いつもエイミーをモフってる調子で手を出すと、逃げない代わりに噛まれた。
あぁ、やっぱエイミーは特別か。
警戒を持たれないようにそっと気を引いて、そっと撫でてみる。
キリカ「可愛いなぁ……エイミーに比べたら攻撃的だけど」
1次の場所
2GS回収
3自由安価
下2レス
安価↓
猫が立ち去るまで構う
それから魔女狩り再開
そういえばエイミーが居た茂みはあっちだったっけ。
しゃがみこんだままもうちょっと猫に構ってみる。
キリカ「キミこの辺に住んでるの?」
キリカ「他にも猫っていたり……」
「にゃ」
キリカ「うん」
「にゃ」
キリカ「うん」
「にゃ~」
キリカ「……うん、わかんないな」
猫がごろんと仰向けに転がる。
エイミーのはよく見るけど、大分警戒心解いてくれたってことかな?
キリカ「おー。連れて帰りたいな~、私も猫羨ましいもん」
……手を伸ばしてみると、途端に噛み付いてきた。
キリカ「いったい! もうっ」
キリカ「……慣れたっていうか挑発されてる?」
「ふにゃ」
猫がまた茂みの方にとてとてと歩いていく。
……私もそろそろ行こうか。
行く場所
1公園
2通学路
3駅
4病院
5繁華街
6歩道橋
7土手
8鉄塔
9廃工場
10立体駐車場
11風見野
12自由安価
下1レス
9
―廃工場
川を渡って西の方に進んで行くと、更に街から離れるほうに歩いていく。
……普段立ち寄らない郊外の中でも、特に不健康そうな感じ。
空気悪そうな感じ。
この場所といえば……思い浮かぶのはこの前のことだった。
ずっと籠っていたら気が塞ぐような暗さ。そうでなくても良い思い出がない。
あの場所は今どうなってるだろう。確かめに行くのも気が進まなかった。
下1レスコンマ判定1ケタ
0~3 誰かと遭遇
下1レスコンマ判定2ケタ
0,1 使い魔
2,3 魔女
遭遇
キリカ(使い魔か……)
魔力を感じて、工場群を歩いて結界を探索する。
……大きな工場の裏の方に使い魔が溜まっていた。
―銀の魔女結界
キリカ「うわっ……足場悪いなぁ」
不安定に現実が混ざり、結界っていうにはお粗末な場所であった。
錆びて汚れたパイプが転がり、地面はガソリンか石油だかがぶちまけられて虹色に光っている。
引火するような攻撃はないはず。ばしゃばしゃと跳ねさせてその上を走る。
少し衣装が汚れるのは仕方がない。
キリカ 魔力[120/120] 状態:正常
GS:3個
・[0/100]
・[0/100]
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]
敵:使い魔Dora×5
1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
下1レス
1
――袖の先から魔力の刃を形作り、振るいに行く。
下1レスコンマ判定 戦況
有効度0~99
+一桁0クリティカル
+補正 自[格闘Lv5]*3
+補正 自[倍速] +10
+80以上1ターン撃破
+40以下【状態:鈍足】
どうかな
一発、もう一発と腕を振るい、刃を当てる。
動きは鈍いが手ごたえは硬い。
一体倒すまでに思ったより時間がかかってしまった。
キリカ「わっ……!」
振り撒かれた黒い錆びに一旦足を止められ、後退させられる。
仕込んでいた小刀を放って、やっともう一体倒す。
……いくら足の遅い使い魔っていっても、複数を相手するのは少しきつかったか。
キリカ 魔力[120/120] 状態:正常
GS:3個
・[0/100]
・[0/100]
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]
敵:使い魔Dora×3
1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
下1レス
再度1
寝てたら出遅れた…
>>393
リクエストに応えて頂きありがとうございます!
セーターを渡したときのまどかの反応が楽しみ
まだ使い魔は迫っている。
このまま押し切れるか――?
下1レスコンマ判定
【現在の戦況 43】
有効度0~99
+一桁0クリティカル
+57以上撃破
+56以下【状態:鈍足・負傷(小)】
ほい
ガチでコンマ悪いわ…
コンマ運ないなぁ
それでも先手は十分に取れる。ここまで来たらやってしまうしかない。
相手よりも一歩先に踏み出して、斬りつける!
キリカ「はぁっ……!」
――それで押し切れればよかったんだけど。
また黒いものが振り撒かれて目をつむって、使い魔の機械仕掛けの腕が直撃して体勢を崩してしまう。
キリカ(何かかかった!?)
キリカ「痛つ……――」
キリカ(くそ、重くて動きづらい……これで囲まれたら…………!)
今からでも一旦体勢を立てなおさないと。
まだ動きに支障が出るほどの傷じゃない。
これでもまだ一対一で見れば速さで相手より劣ることはないんだ。
キリカ 魔力[120/120] 【状態:鈍足・負傷(小)】
GS:3個
・[0/100]
・[0/100]
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]
敵:使い魔Dora×3
1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
下1レス
意地でも1
今度こそ良い安価来て欲しい
……拳を握る。
こうなったら意地だ。
下1レスコンマ判定
【現在の戦況 12】
有効度0~99
+一桁0クリティカル
+鈍足-10
+88以上撃破
こい!
倒した?
……でも、握った拳は振り上げることすら叶わず。
振り撒かれる錆に埋もれていく。
液体が浸って虹色に反射する地面に膝をついて、ツンとした匂いが鼻につく。
使い魔のうちの一体が錆を完全に落として姿を変える。
その姿には見覚えがあった。私が以前かなり苦戦した使い魔だった。
キリカ(この状態であれにどつかれたら……死ぬんじゃないかなあ)
使い魔だけの結界でこのざまなんて、すっごい情けない。
これで負けたら、みんなになんて説明したらいいんだろう。
――諦めかけた時、突如として立ちはだかっていた影が消えて視界が明るくなる。
バイクの使い魔が縦に割れて、粒のように消えていく。
助っ人来てくれたか…
まさに一刀両断。私とはまるで違う戦い方だった。
その場に現れた魔法少女は、残りの鈍足な黒い使い魔を次々と重い一撃で綺麗に引き裂いていった。
そして、最後に私に向けて斧が振り上げられる。
この人にとっては私もあれと同じ? この人にやられちゃうんならまだ納得できるかな。
――――そう思ったけれど、その腕は振り下ろされずに止まった。
キリカ「…………」
小巻「……元から黒いのに、錆だらけで真っ黒よ」
彼女に腕を掴まれた頃には、やっと錆とその重さが消えかかっていた。
そうなればもう自力で立ち上がれる。
ガソリンのない方にまで歩いて、変身を解いた。
ソウルジェムを翳して傷の治療をする。
もう汚れた衣装は纏ってないのに、身体や髪に匂いがついている気がする。
小巻「……いっとくけど、あたしはこれであんたの分の昨日の借りは『返した』つもりだから」
小巻「なんであんなのに苦戦してんのよ」
小巻「あんたそんなに弱くないでしょう」
キリカ「昨日もあいつに言われたよ」
キリカ「ねえ、私は弱くなったの? ……なんで?」
出来ることは増えた。経験だって今が一番ある。
なのに、臆病だった時や、そんな自分を隠すように毛を逆立たせてた時よりも力が振るわない。
それとも、心が欠けたまま幻想を見てた時の自分みたいに、何にも動じない容赦のなさがないから。
小巻「そんなのあたしが知らないわよ」
キリカ「…………」
キリカ「……そうだよね」
……あの自分もあのまま私の中にある。
夢に見た、幼い子供の姿。
本当は違う。あれは幼い頃の私ではない。
欠けているから、残ったものだけを寄せ集めたら『足りない』姿にしかならなかったんだ。心も、身体も。
安価運のなさがストーリーにまで悪影響を及ぼしたか
すんなり勝ててたらなぁ
キリカ「まだ何も言ってなかったから、一応謝っておくよ」
キリカ「……この前はごめんなさい」
キリカ「あ……もちろん、違う世界でのこともだけど!」
小巻「……そっちは一応もう聞いた」
キリカ 魔力[97/120] 状態:正常
GS:3個
・[0/100]
・[0/100]
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]
1自由安価
2パトロールに誘ってみる
3帰宅
下2レス
2
ゲームオーバーになったらどこからやり直すのがいいかな?
安価↓
2
キリカ「パトロール中なら私もついていってもいい?」
小巻「……ところであんた、使い魔も倒しに行くの?」
小巻「わざわざ使い魔の結界にやられに行くのはやめてほしいんだけど」
キリカ「……別にやられにいくつもりじゃないんだよ」
キリカ「一人じゃ苦戦するのは確かだけど……使い魔にまでやられそうになるとは思ってなくて」
そう言うと、彼女はまるで呆れたようにため息をついた。
小巻「…………わかったわよ」
そして、同情したように、あまり乗り気ではなさそうな返事を返してくれた。
……そんなに私、情けなさそうな顔してたのかな。
行く場所
1公園
2通学路
3駅
4病院
5繁華街
6歩道橋
7土手
8鉄塔
・廃工場[現在地]
9立体駐車場
10風見野
11自由安価
下1レス
8
とりあえず二人で並んで移動しているけれど、相変わらず会話がない。
なんていうか、ほっといたら死にそうだから拾ってやったみたいな……
……工業地帯を川沿いに南に進むと、高い鉄塔が見えてくる。
野良猫の居たところの小川と比べて、こっちのは大きいけれど大分汚い。
下1レスコンマ判定
0~20 使い魔
21~40 魔女
あ
小巻「居ないわね…………」
歩いてる途中で、どっちに進もうか方向が別れて『あ』と同時に声を上げる。
というか、今まで碌に話し合わずにここまで来れたのがむしろすごい。
小巻「どこに行こうとしてんの」
キリカ「どっちでもいいよ」
1自由安価
下2レス
杏子と知り合いなのか聞いてみる
↑
追加で名前を教えてくれないかと頼む
少しの間ぎくしゃくと譲り合って、一つの方向に歩いていく。
……空気の重さに先が思いやられた。
そもそも私もこの人の名前知らないし、多分相手も私の名前を知らない。
小巻「…………この間の人たちとはその『別の世界』で知り合ったの?」
キリカ「うん……まあ」
キリカ「杏子とかは長い事魔法少女やってるけど……知ってる?」
小巻「名前くらいは。グリーフシード強盗の常習犯でしょ」
キリカ「……今はそんなことないと思うけど」
……荒れてた時代のことか。
そういえばマミも言ってたっけ。良い噂を聞かないって。
キリカ「……ところで、名前、教えてもらってもいい?」
小巻「……浅古小巻」
キリカ「私のことも知らないよね。私は呉キリカっていうんだけど……」
曖昧な自己紹介をした後はまた静かな雰囲気に戻る。
…………この人は恨んでないのかな。さすがにそんなことを直接聞くのは聞づらくて。
ふと同時に足を止めた。向こうも魔力の気配はわかるらしい。
-----------------------
ここまで
次回は8日(日)18時くらいからの予定です
―人食いの魔女結界
……結界の中に進入すると、植物で覆われた景色が辺りに広がっている。
この魔女は見覚えがあった。
使い魔は結界内の景色に紛れ、そこかしこの植物が全部怪しく見えてしまう。
結界の奥では大きな人食い植物がその口から使い魔となる種を噴き出し続けている。
小巻「斬っても斬っても沸いてくるわね……」
小巻「あたしが大きい一撃を用意しておくから、周りのはあんたが斬って」
そんな無茶ぶりな!
確かに小回りが利く武器じゃないのはわかるけど……
キリカ 魔力[97/120] 状態:正常
GS:3個
・[0/100]
・[0/100]
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]
仲間:
小巻 状態:正常
敵:魔女Rafflesis
使い魔Groth×??
1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
12自由安価(会話とか)
下1レス
10+1
キリカ(周りのって、どんだけいると思ってんの……!)
辺りに阻害の魔力を流して、伸びてくる蔦を斬る。
刃が当たれば蔦は避ける。けど、彼女も言ってたように、斬っても減っている気がしない。
それどころか使い魔は増え続けている。
……とりあえず、サポートをするなら前に出て道は確保しないといけない。
けど、動きを合わせるには慣れも信頼も足りなすぎる。ただでさえ調子だってよくないのに。
キリカ「……!」
不意に後ろから伸びた蔦が腕に絡んだ。
斬り損ねて不意を突かれたわけじゃない。
私の身体、肩のあたりに植え付けられた『種』から伸びてきてるんだ。
振り切るように力任せに前に向けて腕を振るう。
ぶちぶちと蔦の切れる音が響く。
それでも蔦の伸びるスピードのほうが速い。すぐにまた伸びてくる。
キリカ(長引かせたらまずいな……)
そうして動きが鈍ると、そこを狙われて更に身動きが取れなくなる。
――――その時、使い魔の群れが一筋に裂かれた。
小巻「あーもう、融通効かないわね……密集してんのはあたしでも倒せるわよ!」
小巻「もっと細かい時だけでいいから!」
種と蔦はむしり取ってくれた。
やっぱり元から取らないと駄目らしい。
キリカ 魔力[90/120] 状態:正常 使用中魔法:【魔力阻害(魔力-7/1ターン)】
GS:3個
・[0/100]
・[0/100]
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]
仲間:
小巻 状態:正常
敵:魔女Rafflesis
使い魔Groth×??
1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
12自由安価(会話とか)
下1レス
12小巻に火とか出せないか聞く
これって植物だから、火なら燃やせるんじゃない?
キリカ「ごめん……つい躍起になった」
キリカ「だって増えてくんだもん。一気に火とかで燃せたりしたら楽そうなんだけど」
小巻「……で、できんの?」
キリカ「無理だけど」
今度ほむらに爆弾の作り方でも聞いてくるかな……
小巻「……思ったんだけど、アンタ、負け癖でもついてるんじゃない?」
小巻「せいぜい『この世界』じゃ数日の新人でしょ。なのに記憶はいくつもあって、ついてってないっていうか」
小巻「そんでどっかで上手くいかなかったから、それが癖になって意地になってるとか」
キリカ「…………」
……なんだかんだでまともに考えてくれてたんだ。
さっきといい、意地になってるのはそうなのかもしれない。
色んな世界での経験が統合されて、戦い方は増えた。心持も変わった。ただ、まだそれを活かすのに慣れてないだけ。
キリカ「……参考にしてみるよ」
キリカ 魔力[90/120] 状態:正常 使用中魔法:【魔力阻害(魔力-7/1ターン)】
GS:3個
・[0/100]
・[0/100]
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv2]
仲間:
小巻 状態:正常
敵:魔女Rafflesis
使い魔Groth×??
1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
12自由安価(会話とか)
下1レス
8
キリカ「……こっからいける?」
小巻「何が?」
キリカ「私が辺り一面一掃するから」
下1レスコンマ判定 戦況
有効度0~99
+一桁0クリティカル
+補正 自[射撃Lv2]*3
80以上/『クリティカル』で消費10・射撃LvUP
60以上で消費20
40以上で消費30
てい
お願い!
良い安価来て!
>>443
よくやった!
上空に薄く魔力を張り、そこから小さめの刃の雨による射撃を開始する。
目の前を塞ごうとする使い魔を刃の連射で素早く撃ち落としていく。
魔女への『道』が開くと、小巻は一気に駆け出した。
小巻「――――それっ!」
キリカ(……こういうところは純粋にすごいと思うけどなぁ)
使い魔だろうと魔女だろうと、彼女は一撃で裂いていく。
なにより私と違って迷いがない。
私は……前より心は落ち着いたけど、やっぱり。
★[射撃Lv2]→[射撃Lv3]
キリカ 魔力[73/120] 状態:正常
GS:3個
・[0/100]
・[0/100]
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
・人食い[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv3]
結界が消滅して、変身を解く。
魔女の落としたグリーフシードを拾って、その辺の植え込みに腰掛けた。
彼女は隣りに立ったままだ。……そのあたりが育ちの違いなのかもしれない。
キリカ「……やっぱり、戦うのって苦手だわ」
小巻「何言ってんのよ、今更」
キリカ「うん、今更、だね…………」
今になって私の弱いところなんて見せたくない。
特にこの人には。
キリカ「……あ、さっきのグリーフシードだけど」
1私がもらってもいい?
2君が持っていいから
3自由安価
下2レス
半分には出来ないから今ここでお互い浄化しよ?
残った分はどうする?
↑
キリカ「半分には出来ないから今ここでお互い浄化しよっか」
小巻「アンタの方が魔力使ってるんじゃないの?」
キリカ「まあそうなんだけど……」
小巻「……そこまでケチくさいことは言わないから先使ったら?」
……お言葉に甘えて先に使ってみる。
残ったのは半分くらいだ。残りを彼女に手渡す。
キリカ 魔力[120/120] 状態:正常
GS:3個
・[0/100]
・[0/100]
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv3]
小巻「ちょうど半分くらいじゃない。残りはもらっていいならもらうけど」
キリカ「そうだったね。どうぞ」
……そろそろ日が落ちてくる。
私も昼過ぎからずっと歩いてきて疲れてきた。そろそろお開きにしようか。
1自由安価
2GS回収
3帰宅
4とりあえずお礼
下2レス
4のあとまた今度一緒に魔女狩りをしないかと誘う
今日はありがとう、助けてもらったし助言もくれたから少し心が落ち着いた気がするよ
気が向いたらまた今度一緒に魔女狩りを出来ないかな?
あと何かあった時のために連絡先交換できないかな?
↑
小巻に縄張りの事を聞いてみる
小巻の縄張りって見滝原だっけ?それとも隣の風見野?
キリカ「今日はありがとう。助けてもらったし、助言もくれたから、少し心が落ち着いた気がするよ」
キリカ「君さえよければ……だけど、気が向いたらまた今度一緒に魔女狩り出来ないかな?」
キリカ「……ていうか、小巻の縄張りって見滝原だっけ?」
小巻「あんまり気にしたことないわね。うるさい奴はうるさいみたいだけど……」
小巻「普段は学校や塾のあるほうの街で活動してることもあるわ」
……なるほど、掛け持ちしているタイプか。
どおりで普段名前を聞かなかったわけだ。向こうにもそれで受け入れられてるのかな。
キリカ「……あと、何かあった時のために連絡先交換できないかな?」
キリカ「昨日も探してたんだよ。織莉子が君が危ないって言って」
小巻「……」
そう言うと、やっぱり『織莉子』の名前に小巻は反応した。
キリカ「……私の事も、だけど、織莉子の事はまだ恨んでる?」
キリカ「もし許せる気があるなら、話すのは君からじゃないと無理なんだよ」
キリカ「許して友達になってほしいなんて、さすがに自分から頼めないから」
小巻「だからあんたからあたしに頼んでるの? 随分とあいつのために世話を焼くのね……」
キリカ「世話を焼く、かぁ…… まあ、そうかなぁ……」
織莉子だって一人じゃできないことはたくさんある。
前までは気づかなかったけど、むしろそんなところだらけなのかもしれない。
……あの人は見かけよりもずっと弱い。
小巻「……失望したっていうのはあるかな」
小巻「けど、一応昨日のことで少しは気持ちに決着がついたから」
小巻「それにちょっと前、あいつから頼まれたことならあるのよ。『友達になってほしい』って」
キリカ「……そうだったんだ」
織莉子はああ言ったけど、小巻がそれを断ってないなら本当はもう二人は友達だった。
でもその矢先がアレ。
小巻「本当はあいつには勝手な憧れがあったんだ。……あいつには絶対内緒ね」
キリカ「……うん、内緒」
植え込みから立ち上がってスカートをはたく。
くすっと笑って視線が交わった。
…………そうして、連絡先を交換して私たちは別れた。
―自宅
家に帰るとちょうど夕飯前くらいだった。良い運動と外出にはなった。
けど、結構疲れたな。怪我は魔法で治せても、疲労までは完全には治せない。
キリカ(あ、髪がまだガソリン臭い……早くお風呂入ってこようっと)
着ていた服を洗濯かごにやって、シャワールームに入る。
ああやって変な場所ばっかり探し回って戦ってた後だからこそ、こうしてゆっくりする時間が心地いい。
QB「やあ、今日は……」
キリカ「わーっ!? なんで入ってきてるんだよ!」
QB「きゅブッ」
慌てて顔面にシャワーをぶっかけてやると、キュゥべえはしぶしぶ出て行った。
…………それから部屋に戻って髪を乾かしながら、キュゥべえに無言で使用済みのグリーフシードを投げつけてやった。
キリカ「…………」
QB「……そう怒らないでくれないかな。僕は人間の裸を見たところで何とも思わないよ」
QB「そもそも別に声をかけなかっただけで、着替えや入浴の最中に居合わせることだって普通に……」
キリカ「…………死ね」
QB「まあ、それで殺された個体も居ないことはないね。入浴中は声をかけないように注意しておくよ」
……駄目だこいつ、全然反省してない。
1自由安価
2挨拶だけならもう帰ってよ
3翌日へ
下2レス
キュウベェは信用出来ないけど、戦い方のアドバイス位はしてくれるかな?
あんまり気乗りしないけど、ちょっと相談してみよう
「君が来るということは何か問題事かい?」+2
の後↑
↑あとキュウベェに説教
君は女の子の側にいるくせに女心を全く理解してないね
君はデリカシーって言葉の意味を理解出来ないのかい?
あと反省してるようには見えないし何かムカついたから罰を与えよう
マジックで眉毛描いてやる!
うわぁ……全然似合わないしミスマッチすぎだ、キモ
キリカ「あんたが来るってことは何か問題事? 疫病神。挨拶だけならもう帰ってよ」
QB「まあそうだね、グリーフシードも回収したしもう帰ることにするよ」
QB「……あと一応みんなには伝えたから君にも伝えておくけど、志筑仁美が家出したらしい」
キリカ「! ……まだ見つかってないの?」
QB「今彼女の家が大慌てで捜索してるところだ」
QB「すぐ見つかるとは思うけれど、僕としてはあまり思いつめてほしくはないね」
QB「君からの質問は以上かい?」
キリカ「……仁美については。じゃあ、気乗りしないけど一つ相談。私の戦い方についてアドバイスとかない?」
QB「戦い方についてか。近距離から遠距離までカバーできるようになっているね」
QB「一つの方法で責めて手が詰まったら、一旦体勢を立て直すのも手じゃないかな」
キリカ「……うん。意外と参考にはなるね。一応ありがとう」
QB「どういたしまして」
*「夕飯出来たから下りておいで」
……ちょうど会話が一区切りつくと、
ノックの音がして、呼ぶ声が聞こえた。
*「話し声が聞こえたけど、通話中?」
キリカ「ううん、もう行くよ。話し終わったから」
キリカ「…………」
……織莉子は結局仁美ちゃんとは話せなかったんだろうか。
ああ言ってたってことは、キュゥべえも見つけられてないんだろうけど。
もし見つかったら契約の危機だ。
キリカ(仁美ちゃん、大丈夫かな……)
―10日終了―
キリカ 魔力[120/120] 状態:正常
GS:3個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv2] [射撃Lv3]
・仲間
マミ
[魔力コントロールLv5] [体術Lv3] [射撃能力Lv20]
ほむら
[魔力コントロールLv4] [体術Lv1] [射撃能力Lv5]
杏子
[魔力コントロールLv5] [格闘Lv20]
ゆま
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv3]
まどか【未契約】
[魔力コントロールLv3] [体術Lv1] [射撃能力Lv4]
----------------------
ここまで
この話のキリカは戦闘シーンになると要所要所でコンマに恵まれてない気がする…
次回は9日(月)19時くらいからの予定です
------------------------------
リクエストじゃないけど前に描いた落書きが出てきたので投下
うたたね中のゆま+キリカ
https://i.imgur.com/ZCWYIdD.png
>>462
ほうほう、さやかが写真に撮ったシーンですか
―11日 自宅 朝
キリカ「……やっと一人に戻ったか」
ほむら「あ、金曜のことはありがとうございました」
ほむら「巴さんも家事を再開しはじめたので、佐倉さんたちも一応満足したみたいで」
キリカ「うんうん。よかったー、毎日来られたらうちのエンゲル係数が死亡フラグだもの」
ほむら「それに、今はあまり家を空けるわけにはいかないといいましょうか……」
……今朝は朝食を作ってる最中にほむらが来た。
本当は、仁美のことを聞いて、朝からどうしようかとは思ってたんだけど……
少しの間無断で外出しただけでもあんな調子だった。まどかとかだって、学校そっちのけで探してたっておかしくない。
キリカ「……でも、呑気にお味噌汁なんて作ってる場合かなぁ」
ほむら「今日は何のお味噌汁ですか?」
キリカ「大根とほうれん草。もうすぐできるよ」
ほむら「待ってました!
完成した料理を皿に盛って、テーブルに並べていく。
私が手伝ったのはいつものお味噌汁とサラダくらいだけど、ほむらはやたらとこれを気に入っている。
1自由安価
2仁美ちゃんのこと…聞いてるんだよね?
3あれから何か自分で作ってみた?
下2レス
3
安価↓
3+2
登校中にまどかかさやかに連絡を取ってみる
キリカ「ほむらはあれから何か自分で作ってみた?」
ほむら「お味噌汁、作ってみたんですよ。お魚の味噌汁です」
キリカ「お魚『と』味噌汁じゃなくて?」
ほむら「はい。お味噌汁って、お魚で出汁を取るんですよね?」
ほむら「だから合うかと思ったんですが、なんだか苦くて……内臓は先に取っておくべきでしたね」
キリカ「…………」
……やっぱりまたやらかしてた。
ていうかなんの魚だよ。
キリカ「いや、ちゃんとやれば合うとは思うけど……」
キリカ(この子にはもうお魚は触らせないように注意しておいたほうがいいんじゃないかな……)
……こうしてると、やっぱりほむらはどっか呑気に思える。
キリカ「ほむら、仁美ちゃんのこと……聞いてるんだよね?」
ほむら「あ、はい! それは……」
キリカ「?」
……ほむらが不自然にこっちを見て、それから“テレパシー”を送ってくる。
ほむら『……ひとまず志筑さんのことは任せておいてくれませんか?』
キリカ『何、どういうこと? わざわざテレパシーで言うこと?』
ほむら『キュゥべえにも知られたくないので。志筑さんなら今は――』
ほむら『織莉子さんのところで保護しているところですから』
キリカ「えっ……」
ほむら「ごちそうさまでした!」
……ほむらがそう挨拶をして、箸が止まっていたことに気づく。
私も早いところ食べて支度しないと。
……家を出て、二人で通学路を歩く。
いつも通りの道だけど、テレパシーで話しながら歩いているのが微妙な雰囲気だった。
キリカ『……保護って、仁美ちゃんの家の人は知らないんだよね?』
キリカ『織莉子の事は良く思ってないだろうし、バレたら大問題なんじゃ』
ほむら『そうですね。保護っていうか、家出の手助けともいえる状態ですけど……』
ほむら『……やっぱり帰りたくないと言うので。下手に帰すよりは安全かなぁって』
キリカ『それは確かに……』
いつもの待ち合わせ場所に着いたけど、そこには二人の姿もない。
キリカ『まどかたちには知らせた?』
ほむら『いえ、これからです』
連絡くらいは取っておいたほうがいいかもしれない。
そう思っていると、向こうから少し沈んだ様子の二人が歩いてきた。
キリカ「……! おはよう」
まどか「あ……おはようございます」
さやか「まどかから仁美のこと聞きました。仁美にも素質があるって」
さやか「織莉子さんとか家のことで悩みがあって、家出までしたって……」
さやか「昨日はあたしたちも探してたんですけど、こっちでも探すから学校にはちゃんと行けって釘刺されちゃって」
ほむら「そ、それ志筑さんの家から?」
キリカ「……結構大がかりに探してるの?」
さやか「こんなときに誘拐とかなったら大変ですからね」
キリカ「……あー、そーだね」
今の状態も誘拐っちゃ誘拐になるのかなぁ。
……二人からあっち側の事情を一通り聞くと、
ほむらがさっきみたいにテレパシーでこっちの事情を伝えた。
ほむら『――――……ということで、とりあえず内密にお願いします』
といっても、一方的な話しかできない。
魔法少女じゃない二人はキュゥべえの中継がないとテレパシーを使えないんだ。
……テレパシーばかりというのも不自然だ。
それからは普通の世間話に切り替えて学校に向かった。
――――
――――
昼休み 屋上
午前の授業を終えると、今日もいつもみたいに屋上でお弁当を広げ始める。
ここに来てから仁美ちゃんがいないのは初めてだった。
マミ「……なんか今日、ヘリ飛んでるの多くない?」
まどか「仁美ちゃんちのですね」
キリカ「めちゃくちゃ大がかりだね……」
最初は普通に世間話をしていたものの、ヘリの音にかき消されて何度目か会話が途切れた。
ほむら「早めに教室戻ります?」
キリカ「そうだね……ところで、今日は放課後は?」
マミ「私は魔女狩りにでも行こうかなって。志筑さんを探すついでに」
あんまり全員で集まってると怪しまれそうだから。
……マミからそんなテレパシーが聞こえた。
キリカ「……私たちは久々に部活だよ」
キリカ「それが終わったらちょっと織莉子の家に寄ってみようかな」
マミが学校に来たのも普段通りを装ってのことらしい。織莉子も今頃は学校だ。
ならこっちも最初に決めてた通り普通に過ごそう。
1自由安価
2さやかのケーキについて
3昨日のQBのことについて愚痴
下2レス
2+3とか?
安価↓
↑
追加でほむらに自分がまた料理を見るまで魚使用禁止令
あと出汁を取るのには少量の昆布か鰹節で十分と話す
キリカ「ところでさやかのケーキは? 退院いつになるかってもう教えてもらった?」
さやか「はい! それに合わせてパーティしようってことになって、今色々と計画中です」
さやか「ほら、デコレーションもちょっとは上手になったんですよ?」
キリカ「おー」
さやかがスマホで写真を見せてくれた。
みんなで覗き込んで、次々に感心の声が上がった。
マミ「順調ね。教えてよかったわ」
さやか「写真じゃ伝わらないですけど、味のほうももちろん良くなってるんですよ? 秘伝レシピのおかげですね!」
キリカ「それに比べてー……」
ほむら「うっ、なんですか」
……ほむらをじとーっと見てみる。
キリカ「……ほむらは私がまた料理を見るまで魚使用禁止令ね」
キリカ「アレンジしたら失敗する典型じゃん! 私にも『教えてよかったわ』って言わせてよ!」
マミ「あぁ、昨日の……思い出しただけで口の中が生臭苦くなりそう」
マミ「もう当分お魚食べられないかも」
……みんなにも深刻なトラウマを与えていたようだ。
あれ? 『昨日の』ってことは、まさか仁美ちゃんまでその被害に遭ってる?
キリカ「出汁を取るのには少量の昆布か鰹節で十分だから」
ほむら「み、身は!?」
キリカ「もったいない気はわかるけど、鰹節を長く煮すぎると雑味が出るよー。魚丸ごと一匹は論外」
キリカ「ていうか普通に顆粒出汁使っていいよ」
水○どう○しょうで大泉がユーコンで作ったグレーリング飯みたいなものか
さやか「ほむら、まーたやらかしたの? 何作ったのかすっごい気になるんだけど」
ほむら「お……お魚の味噌汁です」
まどか「お魚の……味噌汁? 漁師町で出てくるのみたいなのかな……」
キリカ「……ほむらはそれは目指してないと思う」
マミ「写真撮っておけばよかったわね……なかなかのインパクトよ、あれ」
なんとなく想像はついたものの、あまり見たくはない。
……お昼を食べ終わって立ち上がる。今日は早めに戻ろう。
キリカ「あ……あとさ、キュゥべえには注意したほうがいいよ。いつ覗かれてるかわかんないから」
キリカ「もう聞いてよ! 昨日なんてお風呂覗きに来たんだから」
キリカ「しかもぜんっぜん反省してないし!」
ほむら「えー……」
さやか「うっわ、きっしょ! 最悪じゃん!」
まどか「わ、わたし見られてないよね?」
マミ「……ええ、注意しておくけど」
……ドン引きする三人の隣で、マミはどこか目を逸らして微妙な反応をする。
さやか「マミさん、どうしたんすか?」
マミ「ええ……ちょっとね……」
マミ「みんなの反応を見て、普段から一緒にいて慣れすぎてたなぁって……」
キリカ「……あー」
……確かにマミは無防備すぎるなって思ってたけど。
……三年のフロアの廊下を歩きながらマミをなぐさめる。
マミ「考えてみればおかしいわよね?」
マミ「だって、今まで足元に居ても気にしてなかったし……前は一緒にお風呂入ったりとか……はあ」
キリカ「まあまあ、そんなに落ち込まないで」
マミ「……なんか、今になってすっごいムカついてきた」
死んでも治らないっていうか、
それで今までも殺されてきてるらしいのに反省する気もないんだからどうしようもない。
長いこと魔法少女やってるマミが一番の被害者か。
キリカ「あんなのにムカつくだけ損だよ。向こうは『何とも思わない』とかスカしてるんだから」
キリカ「……だからって絶対許さないけど」
マミ「…………そうね」
とりあえずそう考えることにして、もう一回マミのことを励まして一旦別れた。
――――
――――
放課後になると、久しぶりの部室に向かった。
私が一番乗りだったらしく、珍しく先生以外誰もいない。
キリカ「……こんにちは」
そこそこ人が居ればわざわざ挨拶することもないんだけど。
一足先にテーブルの隅の席に腰掛けて荷物を置く。
……今日は家庭科の授業があったから、ここに来るのは数時間ぶりだ。
だけど、授業で来るのと部活で来るのはやっぱり少し雰囲気が違う。
キリカ「!」
暫く一人でいると、廊下の方から話し声と足音が聞こえた。
やがて近づいてくる。
まどか「キリカさん、待たせちゃいました?」
ほむら「まだあんまり人いませんね……」
キリカ「そこまで待ってないよ。さやかも一緒なの?」
さやか「あたしもちょっとだけ様子見に来ちゃいました! 完全に部外者ですけど」
知り合いが来て、一気に賑やかになったみたいだ。
キリカ「まどか、ちょっと来て」
キリカ「ほむらはちょっとさやかと話でもしながら準備しててよ」
ほむら「はい」
さやか「ん、なになに?」
まどかと二人になると、例のものを取り出して見せて手渡した。
キリカ「はい。これまどかにプレゼント」
まどか「! これって……」
最近制作を再開した、ピンク色のサマーセーター。
キリカ「前から作ってたやつだけど、まどかに似合いそうだから少しサイズを小さくして完成させてみたの」
まどか「あ……もしかして、前身長のこと聞いたのもそれですか!?」
キリカ「150でしょ? ゆったりした作りだし、成長しても大丈夫だよ」
まどか「ありがとうございます! もう完成してたんですね……可愛いです」
キリカ「ふふ、よかった」
紙袋ごとまどかに手渡して、テーブルのほうに戻る。
そろそろあっちも準備が整ってる頃だろう。
キリカ「今度着て見せてよ」
まどか「はい!」
……裁縫はしていても、今まで家族以外にプレゼントなんてはじめてだった。
とりあえず、喜んでくれて本当によかった。
……ほむらたちのほうを見てみると、ミシンのセットをしていた。
けど、どっちかっていうとほむらのほうが教わってるみたいだった。
さやか「まどかー、ちょっと見てほしいんだけど」
まどか「え、なに?」
ほむら「はい、ちょっとこの糸をどうしたらいいかが……」
まどか「ああ、それなら……」
まどかがミシンのセットをしていく。
……さやかが手に持ってるものを見てみると、授業のやつかな?
1自由安価
2……さやか、もしかして居残り?
3こうなったらさやかも手芸部に勧誘してしまえ
下2レス
2+3
さやかもさやかって部活動してるの?
快活なイメージあるから運動部に入ってるのかな
入ってないならさやかも手芸部に入らない?
裁縫も出来るようになれば女子力もさらにアップするよ?
手編みの手袋とかマフラーを上条君に編んであげれば喜ぶと思うけど
文章が変になってる……
安価↓
2+3
アームニッティングって知っているかな
道具無しに手だけで編めるんだよ
キリカ「……さやか、もしかして居残り?」
さやか「いや、どうせならってことでちょっとだけやろうって!」
さやか「ホントここだけなんですよ。あとここだけ縫えば完成なんです!」
ほむら「私は転入してからはじめて、遅れがありすぎて全然完成しなさそうなんですけどね……」
キリカ「じゃあほむらも今やんなよ。それにしても、エプロンかぁ……私の時とは違うね」
まどか「キリカさんの時はどんなだったんですか?」
キリカ「私の時は鞄だったよ」
さやか「にしてもさー、こんなの絶対使わないじゃん。なんかぺらっぺらしてるし」
さやか「使わないの作ってどうすんのって感じなんですけど」
ほむら「美樹さん……先生睨んでますから……」
……まあ、確かにその気持ちはわからないことはない。
こうなったらさやかも手芸部に勧誘してみよう。
キリカ「さやかって何か部活入ってるんだっけ?」
キリカ「手芸部はどう? かけもちでも大丈夫だよ!自分の作りたいの作れば楽しいよ!」
さやか「入ってないです。色々勧誘は受けたけど、きついのやだし」
キリカ「そんならうちキツくないしぴったりだよ」
さやか「でもあたしこういうの苦手ですよ?」
キリカ「あー……慣れだよ! 手芸っていっても色々あるし」
キリカ「針がイヤなら編み物は? アームニッティングって知ってる? 道具無しに手だけで編めるんだよ」
さやか「あー、一応考えときます」
……うーん、あんまり反応は良くないかなぁ。
----------------
ここまで
次回は11日(水)20時くらいからの予定です
……ミシンのセットを済ませて縫い始めると、すぐに完成したらしい。
本当にさやかの言ってた通り残りは少しだけだった。
さやか「やー、みんなありがとう!」
さやか「やればすぐなんだけど、ミシンとか準備が面倒でどうしても億劫になるっていうか……」
キリカ「ほむらは?」
ほむら「わ、私のはこの前やっと縫い始めたところで、結構先が長そうですし……」
ほむら「先生も出来るところまででいいとは言ってくれてるので」
さやか「でも手芸部なら居残りできる時間はいっぱいあるじゃん?」
ほむら「それはそうなんですけど……そうまでしてエプロンを完成させたいかは……」
さやか「だよね! わかる!」
……あんたもか。
まあ、授業で作ったものなんて大半使ってないのは私も同じ。
だったら作りたいものを作ったほうがいい、っていう気はするけれど……
まどか「今度の授業は食のほうだから、頑張ろう!」
さやか「調理実習なら裁縫と違ってその場で食べられるし」
ほむら「えっ……」
……でも、ほむらにとってはそっちのほうが苦手かもしれない。
1自由安価
2せっかくだからミシンで何か作ってみる?
3…調理実習では魚使うなよ
4織莉子の家に行ってみる
下2レス
2+3とか
安価↓
>>482後半の内容でさやかを再勧誘+4、教室を出る際に3
さやか「じゃ、あたしはそろそろ帰るかな」
キリカ「えー、ねえねえさやかも手芸部に入ろうよー」
キリカ「裁縫も出来るようになれば女子力もさらにアップするよ?」
キリカ「手編みの手袋とかマフラーを上条君に編んであげれば喜ぶと思うけど」
さやか「ええ、でもあたしの手編みなんて使い物になるかなぁ。あいつならもっと良いマフラーとか持ってるし」
キリカ「手作りってところに意味があるんでしょ」
キリカ「それに冬までにまだまだ時間はある! 登録費、年会費無料!」
さやか「年会費っていうか部費はともかく、登録費がかかる部活は聞いたことないですよ」
まどか「まあ、入っておくだけタダだよね」
帰る前にさやかを再勧誘してみたけれど、どうだろう。ちょっとは興味持ってくれたかな。
……さやかが使った後そのままのミシンを見てみた。
まどか「……ミシン片づけますか?」
キリカ「ほむらはなんか作ってみたいものとかないの?」
ほむら「ええと……いきなりまともなものが作れる気がしないし」
まどか「いきなりすごいの作ろうとしなくていいよ」
まどか「使うかわからない授業のエプロンだって、なにか作ったら練習になるから」
ほむら「じゃあ、もう少しだけ続きをやってみようかな……」
もう少しだけ作業してからミシンを片づける。
それから私たちも出ることにした。
キリカ「……それと、ほむら」
キリカ「調理実習では魚使うなよ」
ほむら「ちょ、調理実習で魚なんてないですよ!」
……それならいいけど。
最初私たちしかいなかった教室には、少しずつ人が増えてきていた。
―――
―――
織莉子邸
ゆま「ヒトミ、もっとあそんでー!」
仁美「今度は何をしましょうか?」
ゆま「かくれんぼしよー!」
仁美「ま、またかくれんぼですか?」
ゆま「今度はヒトミがかくれて!ゆまが見つけるね!」
杏子「その辺にしとけよー。仁美おねーちゃんが困っちゃうだろ」
杏子「……まったく、よう付き合ってやるよな」
織莉子「あまり家を遊び場にするのはほどほどにしてほしいけれど……」
二人が楽しそうにしている風景を少し離れたところから見ていた。
……織莉子にとってはそれを微笑ましいとはまだ思えかった。
杏子「ほらやっぱやりすぎると怒られるぞ。こいつ怒ったら怖いんだから」
仁美「そうなんですか?」
織莉子「……さあ、どうかしらね」
>>……織莉子にとってはそれを微笑ましいとはまだ思えかった。
思えなかった、かな?
------------------------------------------------------
読み返してみると、そこそこ致命的な誤字脱字が度々あるんですよね
訂正ついでに>>492一行目は正しくは『美国邸』です
ゆま「いちごさん、おこった?」
織莉子「別に怒ってないけれど」
杏子「まあでも、あたしはあんたのことは少し見直したよ」
杏子「見直したっていうか、今まで印象を誤解してたみたいだ」
ゆま「やー!」
杏子は二人のほうに近づくと、ゆまの頭の上にポンと手を置いてわしゃわしゃと撫でた。
それから仁美も、ゆまの頭にそっと手を置く。
杏子「あんた、意外と面白い奴じゃないか」
杏子「格闘のセンスもあるしさ、遊びの次はまた空き部屋のほうで訓練やるか?」
仁美「はい!」
織莉子「みんな元気ね……」
……そんな時、チャイムの音を確認して織莉子が立ち上がった。
キリカ「こんにちはー。そっちはどんな感じ?」
織莉子「……仁美さんのことを聞いてきたの?」
キリカ「キュゥべえのことは今マミがひきつけてくれてるみたいだから」
まどか「あんまり集まってると怪しまれるって言われてるし、そんなに長居する気はないんですけど」
まどか「様子は少し見ておきたかったから」
廊下の奥のほうに歩いていくと、その途中で三人と会う。
杏子とゆま、それから仁美ちゃんも一緒に居た。どこかへ行く途中らしい。
仁美「あ……こんにちは」
杏子「おう、こっちはこれから『訓練』だぞ。あんたらも見にこいよ」
キリカ「訓練? 何の?」
ゆま「とにかくきてよ、ヒトミすごいんだから!」
少し強引に手を引かれてついていく。
廊下を進んでいくと、着いた先はあまり普段立ち入ったことのない部屋だった。
杏子「よしっ、こっちにも一人加わってくれたし早速訓練といくか!」
仁美「よろしくお願いします!」
キリカ「えっ、もしかして訓練って格闘の? 家の中で!?」
杏子「外に連れてくわけにもいかないだろ?」
杏子「契約する前に、まずは一緒に訓練でもしてみたらどうかって提案したんだよ」
杏子「あたしなりの魔法少女体験コースってわけだ」
キリカ「そんな強引な……」
杏子は当然のように言う。
契約を止めるように説得するでもなく、むしろ訓練に付き合わせるだなんて。
それに、格闘って……嫌な予感しかしないのは私だけだろうか。
杏子「せっかくだから手合せしてみろよ!」
仁美「よろしくお願いします!」
キリカ(うわー、やっぱり嫌な予感しかしないと思った!)
杏子「ほら礼! 弟子同士礼儀正しく!」
キリカ「弟子って~~……」
すでに相手は戦う気満々らしい。
キリカ「よ、よろしく……?」
仁美「呉さんも格闘のほうなんですね。ちょっと意外です」
まどか「ええ? どっちを応援しよう……でも仁美ちゃん契約はしてないし。あの、手加減してくださいね?」
キリカ「あ、うん。わかってるよ……」
まどか「仁美ちゃん、がんばって!」
織莉子「本気で拳を交えれば固い友情が生まれるのよね?」
なぜか応援までアウェイ。
荷物を隅に置いて、向かい合う。……今日は訓練とか戦う気じゃなかったんだけどなぁ。
――杏子の合図とともに、今日の格闘訓練がスタートする。
下1レスコンマ判定 戦況
0~(劣勢) < 99(優勢)
+一桁0クリティカル(劣勢時は相手、優勢時は自分)
+補正 自[体術Lv2]*3
+補正 自[格闘Lv5]*1
+補正 相[体術Lv18]*-2
キリカ愛してる
仁美「いきますよ!」
キリカ(いや、そもそもこっち制服だし! スカートだし!)
キリカ(あれ? でもみんな戦う時もスカートか)
よく気にせず戦えるな、私はスパッツがあるけど――
――ふとそんなことを考えてるうちにも、次から次へと仁美の攻撃は迫ってくる。
戦いが始まるとそんなこと考える余裕はなかった。
力自体はもちろん加減するつもりだったけど、
動きについていけなくてあっさりと劣勢に持ち込まれてしまった。
キリカ「ちょっ、ちょっとちょっとタンマー!」
織莉子「……決着ついたわね」
杏子「だな」
ゆま「はらぱん!はらぱん!」
キリカ「やめて、食べたものとか魂とか出ちゃうから!」
……下手に勝負が拮抗して腹にパンチとかもらってダウンするよりはよかったのかもしれない。
仁美は勝負が終わるとまた礼儀正しく挨拶をしてくれた。
杏子「これで三連勝だな」
キリカ「んぐぅ…… 三連勝って、杏子にも勝ったの?」
杏子「あたしだって手加減した!」
キリカ「じゃあムキになるなよ。あと誰?」
ゆま「ゆまもたたかったよ」
織莉子「さっきさやかも来てたけど、惨敗してたわ」
キリカ「またやられたのか。ちょっと見てみたかったなぁ……」
……でも、この前会った時と比べて元気になったように見える。
1自由安価
2リビングでお菓子でも食べようよ
3実は織莉子も意外と体術とかできるんじゃ?
下2レス
3
安価↓
----------------------
ここまで
次回は12日(木)20時くらいからの予定です
3
キリカ「実は織莉子も意外と体術とかできるんじゃ?」
キリカ「仁美みたいに習い事やってたっておかしくないし、おまけに文武両道でしょ?」
杏子「おっ。織莉子も格闘訓練やるか?」
織莉子「な、何を言うのよ! 私なんて大したものじゃないわよ?」
織莉子「せいぜい一般人よりは少しマシってくらいよ……戦ったことあるんだからわかるでしょ?」
確かにそんなに派手に動いてるところは見たことはないけど。
だから気になるといえば気になるんだけどなぁ。
織莉子「ま、ましてや仁美さんに勝てるわけないじゃない?」
織莉子「そうだわ、折角だから下でお茶でも飲んでいったら? 喉渇いたでしょう」
……焦ってるな。
仁美「呉さん、改めてさきほどはありがとうございましたわ」
仁美「是非またご一緒させてください。今度は準備が整ってる時に!」
キリカ「えー、一緒にやるのはいいけど手合せはもう勘弁してほしいかなあ……」
杏子「何言ってんだ、今度はこっちで手合せするぞ。魔法少女同士ならエンリョなく変身して対戦できるだろ?」
キリカ「……杏子はちょっと遠慮してよ、力強いんだから」
……本当、訓練しに来たつもりではなかったんだけどなぁ。
……変身すると、仁美ちゃんが衣装をまじまじと見てくる。
漫画とかよくハマるらしいから、こういうのも好きなんだっけ。
さっきのは純粋な『体術』だけど、武器を扱っての格闘となるとやっぱり少し違う。
手から直接出す爪の感覚は素手にも近い気もするけど、圧倒的に違うのはリーチだ。
下1レスコンマ判定 『格闘』経験値
0~99
※結果を半分にしたものを加算(0=100、少数切り上げ)
現在Lv5 EXP:0/100
ほい
杏子「やっぱ久しぶりでちょっと鈍ってるんじゃないか?」
キリカ「そ、そんなことないよ! 経験だけなら今が一番あるんだし……」
仁美「佐倉さんのは華やかですけど、呉さんの衣装も落ち着いてて可愛いですね!」
仁美「眼帯がかっこいいです。でも、接近戦だと戦いにくくはないんでしょうか?」
相変わらず仁美はまじまじと見てて、こういちいち素直に感想を出してくるから少し恥ずかしい。
衣装のこともだけど、仁美は訓練の風景も真剣に眺めていた。
……でもその眼差しは自分の人生を賭けるような重いものじゃなくて、今はただ純粋に華やかなものに憧れているだけに見えた。
キリカ(……なるほど)
キリカ(杏子の狙いはそれか)
頭ごなしに否定しても反発を強めるだけ。
一旦こうして嫌なことを忘れて発散する場を作ったのは正解なのかもしれない。
仁美「ところで、佐倉さんは下何もはいてませんよね?」
杏子「はっ!?」
まどか「えっ……そうなの?」
杏子「ご、誤解されるような言い方してないか!? そりゃスパッツとかはないけど!」
キリカ「隙ありっ! 眼帯気になるならあげるよ、ちょっと本気を出すからね!」
仁美「!」
杏子「おい卑怯だぞ!」
…………――
[格闘] 現在Lv5 EXP:19/100
★体術Lv2→体術Lv3
キリカ 魔力[120/120] 状態:正常
GS:3個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv3] [射撃Lv3]
キリカ「――……疲れたぁ」
あれからまた少し訓練をしてから、下に行ってお茶を飲んでいた。
運動後にはぴったりだからって、蜂蜜入りのレモンティー。杏子はあんまり好きじゃないらしいけど。
仁美「お疲れ様です! 全部が楽しいってわけにはいかないのかもしれないけど、こうしてみてると楽しいです」
仁美「おかげで良い体験も出来ましたし」
……仁美は割と元気そうだ。
杏子「あんたもお疲れな。 昨日はマミとほむらが射撃も教えてたし、筋もいい」
杏子「契約しても強いんだろうな。その腕だけなら、一般人にしておくにはもったいないくらいだよ」
杏子「……なあ、今も契約したいって思うのか? 今のままでも楽しそうに見えるけどな」
仁美「…………」
杏子「こんなのは憧れてるくらいが一番いいんだよ」
杏子「契約しなくてもこうやって自分を出して笑ってられるなら、そのほうがいいと思わないか?」
杏子「結局、自分の勇気と行動次第ってやつなんじゃねえの」
1自由安価
2織莉子はあれから仁美とはちゃんと話せたの?
下2レス
2
安価↓
2+みんなにあの事(魔女化)の事実も話したほうがいいかどうか聞く
話した際に仁美には事実を知っている人の名前を告げて、それ以外の魔法少女には絶対に話してはいけない話す
話さないなら織莉子に今日登校したならどうだったか聞く
キリカ「……織莉子はあれから仁美とはちゃんと話せたの?」
織莉子「ええ、一応は」
織莉子「でも、会いに行っても会わせてくれなかったから」
織莉子「……仁美さんがこうして家出したのも私のせいね」
織莉子はそう言って苦笑する。
……仁美は家のことと自分の意志を比べて、織莉子のほうを選んだんだ。
けど、このままじゃただの家出のまま。
仁美「……私、家に戻ってみます。本当は、家のことも全部が嫌いなわけじゃないんです」
仁美「だから、戻って、ちゃんと認めてもらえるように話し合ってみます」
仁美「何も知らずに陰口を叩くような人たちなんて、叩きのめしてやりますから!」
仁美「契約を考えるのは、それからにしてみますわ……」
織莉子「……ええ。それでこそよ」
これで一応仁美の中では決着がつけられたといえるのだろうか。
問題はこれからどうなるか、だけど……
キリカ「……あ、あの事はどうする? 一昨日は話す暇なかったよね」
織莉子「あの事?」
キリカ「魔法少女の事情について」
杏子「……そうだな」
杏子「仁美。もし契約するとしても、それで全部上手くいくわけじゃないってことは忘れるなよ」
杏子「大抵、契約してからぶつかる困難のほうが、契約する前よりよっぽど大きいんだ」
杏子「……こっちの世界に来るってのは、そういうことだ。そこんとこ軽く考えて後悔するバカには絶対なるなよ」
織莉子「……仁美さん」
仁美「…………」
――――……杏子の忠告に続けて、織莉子がその真実を話す。
仁美はどう思っているのか、真剣にそれを聞いていた。
織莉子「またいつでも来て。大体みんなも居るから」
織莉子「一晩いてわかったと思うけど、みんな遠慮ないのよ。いきなり来て勝手に泊まってくって言うし」
織莉子「でも私はそのおかげでこの家を好きになれたわ」
仁美「はい、ありがとうございました。…………あ、でも」
仁美「今度はできれば、普通のお味噌汁がいいですわ……」
キリカ「……やっぱりお魚の被害に遭ってたんだ」
仁美「いや、なんていうんでしょう、その……個性的……でしたわ」
仁美が去り際に足を止めて、言いにくそうにして言った。
……全然取り繕えてはいない。
まどか「……仁美ちゃん、元気になったかな?」
織莉子「きっと。昨日に比べれば大分」
キリカ「ところで、杏子も少し変わったよね」
杏子「……気まぐれだよ」
一昨日はあんなに面倒くさそうにしてたのに。
前だったらきっと、仁美のこともこんなふうに理解してあげることはできなかっただろう。
織莉子「マミもそろそろ帰ってくる頃かしら? 連絡しないとね」
まどか「じゃあ、わたしたちもそろそろ帰りますか?」
キリカ「そうだね……今日はありがとうね!」
織莉子の家を出て、久しぶりにまどかと二人で帰り道を歩く。
辺りは日が落ちて暗くなってくる頃だった。
……仁美は私たちの仲間の魔法少女には全員会っている。
さっき織莉子の口から出た名前をふと思い出した。この街の魔法少女はあの人を除いて全員その真実を知っている。
織莉子はいつか、小巻に話す気はあるのだろうか。
話題
1自由安価
2小川の野良猫の話
3翌日
下2レス
2+魔女戦で苦戦してる事を相談
最後にまどかの技で勝てた事に礼を言う
↑
今度まどかの家に遊びに行ってもいいかな?
弟君に会ってみたいし、まどかのお父さんのお料理も食べてみたいかな?
そのときはお裾分け持ってかないとね
----------------------------
ここまで
次回は13日(金)20時くらいからの予定です
乙です
仁美はひとまず落ち着いた感じですね
魔女化の事実を知ってまで契約するかどうかまだわかりませんが
……放課後に歩いた道をまた戻っていく。
昼とは少し雰囲気の違う学校と、それからいつもの通学路の小川が見えて、この前のことを思い出した。
キリカ「この前さ、ここをまっすぐ進んだとこの茂みに猫がいたんだよ!」
キリカ「魔女狩りに行ってる時に偶然会ったの!」
まどか「へえー、この辺りエイミーの他にも居たんですね! 懐いてくれました?」
キリカ「うーん……まだちょっと懐かれてないっていうか、ツンの強い子なんだけど」
もっと構ってたら懐いてくれるかなぁ。
……暫く猫のことを考えていたけど、それからあまり奮わなかった魔女狩りのことも思い出した。
キリカ「…………ところで、私、最近魔女との戦いで苦戦してるんだよね」
キリカ「戦おうとすると変に力入っちゃうっていうか」
まどか「……あまり考えない方がいいと思います。苦手だって思ったらきっと動きづらくなっちゃいます」
キリカ「それはそうなんだけど……」
まどか「わたしは格闘のことは詳しくないけど、敵を見て戦うのが大事っていうのはマミさんに何度も言われました」
まどか「今もこの前の世界の小刀とか使えるなら、どう戦うのがいいか観察して戦ったらいいんじゃないでしょうか?」
まどかに相談してみると、少し間が空いてから返事が返ってきた。
……こう見えてまどかは魔法少女としてなら私より先輩だ。
まどか「わたしじゃアドバイスになるかわからないですけど……」
まどか「あとは、一度マミさんか杏子ちゃんに模擬戦闘で見てもらったらどうでしょう?」
キリカ「…………そうだね。一応、前よりいろんな戦い方出来るようにはなってるんだよ」
キリカ「この間はまどかの技を参考にして勝てたし。だから、ありがとう」
まどか「いえ! 役に立てたみたいでこっちも嬉しいです!」
まどかがふわりと微笑む。
……技や戦い方は増えても、結局使いどころが肝心ってことか。
その判断については、もうちょっと経験を積まないとわからないのかもしれないけれど。
住宅街をさらに歩いて、交差点の前で立ち止まる。
キリカ「今度まどかの家に遊びに行ってもいい?」
キリカ「弟くんに会ってみたいし、まどかのお父さんのお料理も食べてみたいかな~」
まどか「はい、ぜひ来てください! せっかく家も近いですし」
まどか「わたしもまた朝とかお邪魔してもいいですか?」
キリカ「もちろん!」
まどかと約束をして、手を振って別れる。
……ワルプルギスの夜まで約一週間。その日までに一度行ってみよう。
――――その日を過ぎても今と同じ日常が続くとは限らないから。
―11日終了―
キリカ 魔力[120/120] 状態:正常
GS:3個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv3] [射撃Lv3]
・仲間
マミ
[魔力コントロールLv5] [体術Lv3] [射撃能力Lv20]
ほむら
[魔力コントロールLv4] [体術Lv1] [射撃能力Lv5]
杏子
[魔力コントロールLv5] [格闘Lv20]
ゆま
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv3]
まどか【未契約】
[魔力コントロールLv3] [体術Lv1] [射撃能力Lv4]
―12日 自宅 朝
今日はなんか早い日らしく、珍しくお父さんが早く起きてばたばたと出て行った。
お母さんはそれに合わせて更に早く起きてて大変そうだった。
朝食を先に一人分作ってて大変そうだったし、こっちはこっちで別のものを作ろうか。
……キッチンに立つ。
前と比べて、最近は早く起きるのが日課になっていた。
キリカ(……何にしようか)
折角だからほむらの好きそうなものを作ろうかと思ったけど、
そもそもほむらの中でのレパートリーが少ない気がする。
朝食
・自由安価
下2レス
安価↓
卵とほうれん草のバター炒め、豆腐とわかめのみそ汁
朝から箸の進むメニューだな
――火を止めて、お皿に分けていく。
朝食が出来る頃には当然ほむらも来ていた。それから、昨日の話から早速まどかまで。
……ただ迎えに来ただけなのか、朝食の時間を狙ってきたのかはわからないけど。
ほむら「今日は全部呉さんが作ってるんですね。おお、これは……」
キリカ「卵とほうれん草のバター炒め。お味噌汁は豆腐とわかめだよー」
テーブルに並べて『いただきます』の挨拶をして食べ始める。
……ほむらはいつも通りお味噌汁を有り難がっていたし、バターの香りも気に入ってくれたようだ。
まどかも美味しいって食べ進めてくれている。
ほむら「志筑さん、帰っちゃったんですね。まあ前向きになってくれたなら良いことなんですけど……」
ほむら「一昨日は楽しかったから、ちょっと寂しいです」
キリカ「今日も学校で会えるんでしょ?」
ほむら「そうですね」
まどか「今日はいつもの待ち合わせ場所に来てくれるかな?」
1自由安価
2まどかって家では朝はパンのことが多いの?
下2レス
1 まどかの料理事情とか聞いてみる
知久さんと会ったことあたっけ?
安価↓
↑
追加でワルプルギス対策会議を提案
そろそろワルプルギスへの対策をはっきりと形にしないとね
お昼にマミに話してみるから放課後、みんな集まって話し合わない?
倒した経験のあるまどかも来て話を聞かせて
キリカ「まどかは料理とか出来るんだっけ?」
まどか「パパがいるから全部自分で作ることは少ないけど……お手伝いくらいなら」
キリカ「私も普段はそんな感じだけどね。まあ親と居るとそうなるよね?」
キリカ「ていうか、まどかの家はそのパパさんが家事全部やってるんだよね。お母さんはお料理とかしないの?」
ほむら「なんか豪快そう」
まどか「そうですねー、たまに作ってくれることはあるけどパパのとはやっぱり違います」
……少し想像してみる。
まどかのお母さんはいつも仕事で居ないから、会った覚えがないけど。
キリカ「……今度まどかの家に夕飯食べに行ったらママさんとも会えるかな?」
まどか「あー……そうですね。酔ってないといいなぁ……」
キリカ「酒癖悪いんだ……?」
ますますまどかから想像できなくなる。
まどかの穏やかな人柄はお父さん似なんだろうか。
実はグールズの総帥です(声優ネタ)
ゴトゥーザ様だしなぁ
朝食と少しの支度を済ませて家を出ると、歩きながら三人で話し始める。
キリカ「……そろそろワルプルギスへの対策をはっきりと形にしないとね」
ほむら「一週間を切ったところですもんね……」
キリカ「お昼にマミに話してみるから、放課後みんな集まって話し合わない?」
キリカ「倒した経験のあるまどかも来て話を聞かせてよ」
まどか「はい! 場所はどうしますか? やっぱ織莉子さんの家ですか?」
キリカ「そうだね……話すにはそこが一番みんな集まりやすいかな? 織莉子も倒したんだもんね……」
考えてみると、ワルプルギスの夜を倒したことのあるメンバーの中で
今契約しているのはほむらだけか。
あの世界とは何もかも違う。でも、今度こそ私が戦って、勝ちたいと思った。
……待ち合わせ場所に着くと、すでに仁美とさやかがそこに居た。
キリカ「ごめん、遅かったかな?」
さやか「そんなことはないっすよ。むしろあたしらが早かっただけです」
仁美「昨日の事、改めてお礼を言いたくて。本当にありがとうございました」
キリカ「……お礼だったらほかの人にも言ってあげなよ。私は様子を見に行っただけだから」
1自由安価
2あれから上手くいった?
下2レス
2
安価↓
2
キリカ「あれから上手くいった?」
仁美「全部が上手くいったというわけではないですが……家族にはなんとか認めてもらうことはできました」
仁美「ただ、その……世間からの評価は覚悟しておかなければいけない、ということと」
仁美「志筑家からは少し独立することになってしまうかな……と」
まどか「え……でもそれって、大丈夫なの?」
仁美「まだ卒業後の話です。巣立ちと思えば悪くはありません」
仁美「自分のやりたいようにやるなら、家に面倒を見てもらうようじゃいけませんから」
仁美「そのほうが動きやすいところもあるとは思いますし」
仁美はケロっと言ってのけた。
なんていうか、相当たくましくなった気がするけど……。
仁美「……というか、私にはきっとそのほうがあってるんです」
仁美「なんといっても、お父様から反対される漫画を読んでいたり、学校の友達と居る時が一番楽しいんですもの」
仁美「一人娘がこれでは、やっぱり親不孝なのかもしれませんけれど……ね」
……今のところ、契約はもう必要なさそうだ。
でもきっと、契約しても契約しなくてもこれから苦労が待ってることは変わりないんだろう。
キリカ「……そっか。頑張ってね」
仁美「はい!」
--------------------
ここまで
次回は16日(月)20時くらいからの予定です
……学校に着くと、階段の途中でみんなとは一旦別れることになる。
その別れ際、くるりとターンして声をかけた。
キリカ「今日はお昼仁美も来られるよね?」
仁美「はい。ご一緒させてもらいますわ」
キリカ「うん、もしかしたら、少し仁美にも話したほうがいいことがあるかもだから」
仁美「わかりましたわ」
仁美は少しきょとんとした顔をしたけれど、了承の返事をしてくれた。
ワルプルギスのこと、仁美ちゃんにも話くらいはしておかないと……。
……でもまずはマミと相談しないとかな?
三年のフロアに行くと、
歩く動作に合わせてふわふわと揺れる見慣れた金色のドリルを見つけて駆け寄っていく。
キリカ「あっ、マミ」
マミ「あらおはよう」
……ちゃんと話すのは考えてた通りお昼休みでもいいかな?
それとも今も少し話しちゃおうか。
1自由安価
2昼に話す約束をしておく
下2レス
2
安価↓
2+魔女戦の苦戦を伝え後で杏子と一緒に戦い方のアドバイスや助言を頼む
キリカ「今日は昼休みが始まる前、大事なお話があるから一旦教室に行かせてもらうよ」
キリカ「前みたいにぐっすり寝てたらまた写真撮っちゃうからね」
マミ「えっ!? だ、大事な話って?」
キリカ「ワルプルギスの夜のこと」
マミ「ああ……わかったわ。今度は寝ないようにしておく」
キリカ「それと……訓練の時、杏子と一緒に戦い方見てもらってもいい? 最近苦戦してて」
マミ「それはもちろん構わないわ。佐倉さんにも頼んでおくから」
キリカ「はーい、よろしくね」
約束を取り付けて自分の教室に向かう。
そしたら、昼までは学校のことにも少し集中しなきゃ。
キリカ(……テストももうすぐだし)
キリカ(マミとかはやっぱ対策ばっちりなのかな?)
―昼休み マミの教室
授業終わりのチャイムが鳴ると同時に荷物を持って教室に行ってみる。
……今日は起きてたみたい。
キリカ「なんだ、起きてるのか」
マミ「そんないっつも寝ないわよ!」
挨拶をすませると、二人で廊下に出る。教室で話すには少し人が多い。
……そして、本題に入った。
キリカ「そろそろワルプルギスの夜の対策について話し合わないと、ってことでマミにも少し話をね」
マミ「そうね……あまり時間もなくなってきたものね」
マミ「一度みんなで話したほうがいいかしら?」
キリカ「うん、それは放課後に織莉子の家でどうかって」
キリカ「あと、仁美にも今日少し話しておいたほうがいいかなと思うんだけど」
マミ「そうね……どうやって話しましょうか?」
1自由安価
2マミの意見を聞いてみる
下2レス
2
安価↓
2+仁美も織莉子の家に連れて行って、ワルプルギスのことを話す役は織莉子に丸投げしよう
実際の対策は仁美が帰ってから話そう
…別にどう話せばいいかわからないわけじゃないんだ、けっして、断じて
ここは冷静かつ参謀的な織莉子に押し付け…もとい任せるのが良いと思うんだ
キリカ「うーん……マミはどう話せばいいと思う?」
キリカ「私は聞いただけで実際には見たことないから、他人に説明できるほどの実感なくて」
マミ「ええ、それなら私から説明するわ」
マミ「ワルプルギスの夜についての基本的な概要と被害の規模、あとは出現位置くらいでいいかしら?」
マミ「足りない部分は暁美さんに説明させましょう。彼女が一番詳しいでしょう」
キリカ「ありがとー! マミってやっぱりこういう時頼りになるよね」
マミ「それほどでもないわ」
……って、思ったけど、よく考えたら半分くらいほむらに丸投げするって言ってる気もする。
まあ、いいか。私の口から説明するよりはマシだろうし。
マミ「じゃあ、屋上行きましょうか。みんなもう待ってるんでしょう?」
キリカ「そだね」
ほかになにか話すことはあるか?
1特になし、みんなと合流しよう
2自由安価
下2レス
マミに合体体魔ってできないのかな?と提案
私たちの固有魔法って組み合わせることとか出来ないのかな?
↑
追加で仁美にキュウベェがここぞとばかりに不安を煽って契約を迫って来るから注意してと話す
キリカ「あと、訓練の時試したいことが」
キリカ「私たちの魔力をうまく合わせた新しい魔法とか作れないかなって」
キリカ「せっかく私も仲間になったんだから、使える魔力も増えるわけでしょ?」
マミ「あら、『連携必殺技』について?」
屋上へと歩き出しながら、ぽつりと話す。
……まるでゲームシステムでも語るように言うからがたっときた。
けど、私が知らないだけで、みんな使ってる言葉だったらそれも恥ずかしいし。
キリカ「……もうみんなはなんかあるの?」
マミ「そうねぇ……連携は色々考えてはいるわよ?」
マミ「でも、新しい魔法? 魔法そのものを組み合わせるってこと?」
マミ「私は一人の時が長かったから、それは試したことないわ」
キリカ「せっかくだから協力プレイしようよ。ソロプレイモードじゃ気づけなかった発見があるかもよ」
マミ「もう、そんなゲームみたいに言わないでよ。遊びじゃないんだからね」
……あんまりマミには言われたくないかなぁ。
屋上の扉を開けると、もうみんな揃っていた。
-------------------
ここまで
次回は17日(火)20時くらいからの予定です
さやか「あ、お疲れ様です! 先食べてますよー」
マミ「ええ、おまたせ」
さやか「見てください! 今日お弁当あたし自分で作ったんですよ!」
マミ「あら、すごいじゃない!」
仁美「私もそろそろ自分で家事をこなせるように練習しないといけませんね……」
マミ「なに? 花嫁修業? ……それとも、新生活でもはじめるの?」
まどか「仁美ちゃん、高校から一人暮らしするらしいんです」
まどか「昨日家の人と話し合った結果、ひとり立ちするっていうことで……」
マミ「……まあ、そうだったの」
仁美「一人になった途端ひどい生活をしていては笑われてしまいます」
キリカ「あ、ほむら今目逸らしたでしょ」
ほむら「いやなんか、自分のことを言われたような気がしたのでつい……」
私たちもみんなの隣に腰掛けて、お弁当を広げて食べ始める。
……さっきのことを話すタイミングはマミに任せてある。
まだ食べてる時くらいは楽しい話題をしよう。
1自由安価
2きっと花嫁修業にもなるよ
3仁美の料理事情
下2レス
2+3
3の時にもしかして全部家政婦か料理人にやってもらっているんじゃないよね?と聞く
安価↓
安価↑+さやかの料理を吟味する
今度ほむらに料理教えるとき仁美も一緒にする?
キリカ「きっと花嫁修業にもなるよ」
仁美「そうでしょうか? なんにしてもこれから頑張らないとですね……」
キリカ「仁美って料理とかしないの?」
キリカ「もしかして、全部家政婦か料理人にやってもらっているんじゃないよね?」
仁美「それは……あれだけ『お手伝いさん』が居たので」
さやか「あ、お茶も自分で淹れたことない感じ」
仁美「まあはい……でも、これじゃ駄目だっていうのは思ったので!」
仁美「そういうところの考え方から変えていかないとなぁ……って」
……一人立ちするにはまだまだ問題は色々とありそうだ。
習い事郡の中に『お料理』が入ってないあたり、お嬢様には必要のないスキルだったんだろう。
マミ「まあ、慣れちゃうわよ。お手伝いさんに頼れない環境に放り出されるんだから」
キリカ「今度ほむらに料理教えるとき、仁美も一緒にする?」
仁美「習えるのならぜひ!」
けど、仁美なら大丈夫だって信じよう。
なんたって、ほむらよりは意欲は高そうだし。
さやか「ま、茶なんかたててるより、キリカさんやマミさんに料理習ったほうがよっぽど役に立つと思うよ」
マミ「まずはたまには自分でお茶を淹れてみたら? 今度教えるわよ」
キリカ「あー、それはマミに習うしかないね」
仁美「それもぜひよろしくおねがいしますわ」
キリカ「ね、さやかのお料理食べてみたい! てことでなんかちょーだい」
さやか「アスパラベーコンと交換ならいいですよ!」
キリカ「お、それに目を付けたか」
おかず交換してみる。
……マカロニを少しつまんでみると、チーズとマヨネーズの味がした。
キリカ「これって何か参考にしたの?」
さやか「はい! といってもスマホとかですけどねー」
さやか「何かそろそろ料理本とか一冊くらい買ったほうがいいかなあ」
キリカ「本屋寄ったら見てみたら? 今度おすすめの教えてあげようか」
そういえば、ほむらに料理本あげる計画とかも考えてたことがあったんだった。
色々あってうやむやになってしまったけれど。
お弁当を食べ終えて鞄を漁っていると、さやかが覗いてくる。
私とマミより早く食べていたみんなはもう少し早くに食べ終わっていた。
さやか「今日のおやつは?」
ほむら「いつもなんかのお菓子が出てくる鞄ですからね」
キリカ「いつ入れたかわかんないチョコレートがあるけどいる?」
さやか「じゃあもらっときます……ってべちゃべちゃじゃないですか」
マミ「いつ入れたのかわからないって……管理はしとかないと駄目よ」
マミ「虫が出るわよ?」
……鞄を漁る手を止めた。
ゾッと腕の辺りから寒気が通ったからだった。
キリカ「……やめてよそういうこと言うのー」
マミ「これはもしかして経験がある反応なのかしら……」
キリカ「それより、仁美が来るからと思ってちょっと作ってきたものがあるんだよ」
キリカ「サツマイモ好きでしょ? みんなで食べよう」
仁美「まあ! スイートポテトですか」
さやか「あたしもお芋さん好き!」
……おやつタイムを楽しみつつ、ちらっとマミのほうを見てみる。
そろそろ話したほうがいいかな。そう思っていると、仁美のほうからその話題が出た。
仁美「そういえば、朝言っていたお話とは一体?」
キリカ「ああ……、マミ」
マミ「……ええ。私から話すわね」
マミ「私たちがずっと目標にしてきた魔女の話。そろそろ日にちも近いから」
仁美「目標にしてきた魔女……ですか?」
マミ「ワルプルギスの夜、というのだけどね。結界を持たずに現実に大きな影響を及ぼす、大災害のような魔女よ」
マミ「魔法少女の間では超弩級の大型魔女として伝説になっているわ」
仁美「……それがもうすぐ来るのですね」
マミ「ええ。ちょうど今度の日曜日」
マミ「……私が挑んだ時にはやられちゃった」
マミ「そのせいで暁美さんが契約して、繰り返す世界が生まれたの。私たちにとっては因縁の相手よ」
……その頃のことは私の記憶にはない。
けど、そういえばマミも倒せなくても戦ったことはあるんだった。
仁美「……今は勝算はあるのでしょうか?」
マミ「さっきのは私が無茶して一人で挑んだ時の話。今はこれだけの仲間がいるし、倒したこともあるの」
ほむら「今の私たちにはこれだけの『経験』もあります」
ほむら「対策だってするつもりですし、勝算がないってことはないって思ってます」
キリカ「まあでも、仁美にも気を付けてほしいことはあって」
キリカ「あいつ、私たちが戦ってる間に、ここぞとばかりに不安を煽って契約を迫ってくるだろうから」
一応仁美に話したほうがいいことは話せた……かな。
1自由安価
2このくらいでいいか
下2レス
安価↓
キュウベェの勧誘について詳しく話す
キュウベェは契約を取れればそれでいいから、あとはどうなろうと知ったこっちゃない、ってすまし顔だよ?
私たちが戦ってる時に『君が契約すれば云々…』『彼女たちだけでは勝てるか』とか言って不安を煽る手口だよ
それでいて契約した後は『君が決断したんだろ?』って感じでほんとムカつくだよ
あ、しつこかったら全力全開で腹パンかましてやっていいからね?
死んでもゴキブリみたいにまた湧いてくるから、あまり意味ないけどストレス発散にはなるかもね
あ、まどかたちに話した覗きのことも伝えたかったかも
キリカ「キュゥべえは契約を取れればそれでいいから、あとはどうなろうと知ったこっちゃない、ってすまし顔だよ?」
キリカ「私たちが戦ってる時に『君が契約すれば云々…』『彼女たちだけでは勝てるか』とか言って不安を煽る手口だよ」
キリカ「それでいて契約した後は『君が決断したんだろ?』って感じでほんとムカつくよ」
仁美「く、苦労されているのですね……」
キリカ「あ、しつこかったら全力全開で腹パンかましてやっていいからね?」
キリカ「死んでもゴキブリみたいにまた湧いてくるから、あまり意味ないけどストレス発散にはなるかもね」
キリカ「ついでに覗き魔の変態だから気を付けて」
仁美「覗き……って、ええ! 本当ですか?」
キリカ「本当」
……キュゥべえの勧誘のことを詳しく話すついでに愚痴ってみた。
話したら少しすっきりした!
さて、チャイムが鳴らないうちに教室に戻ることにしようか。
仁美「……魔女の事と契約についての忠告は理解しました。心配してくださっていることも感謝しています」
仁美「でも、それ以外で何か役立てることがあればいつでも力になりますわ」
屋上を出て階段を下りる。
仁美は去り際にそう言うと、ぺこりと礼をしてみんなとともに去って行った。
---------------------------
ここまで
次回は19日(木)20時くらいからの予定です
乙です
これなら仁美はよほどの事がない限り契約しなさそうですね
契約したらしたでどんな魔法少女になったのか興味はありますが…やっぱり近接格闘型かな?
――――
――――
放課後 美国邸
学校が終わると、いったん着替えてから織莉子の家に向かう。
家が近いまどかとほむらも下校の時から一緒だった。
……チャイムを鳴らして、何か言おうかと思ったところですぐに扉が開く。
杏子「なんだ、あんたらか。まあ入れよ」
出てきたのは杏子だった。
……なんか、もう自分の家みたいな言い方。
キリカ「織莉子はまだ帰ってきてないの?」
杏子「ああ。今日のことは先に来た奴から聞いてるよ」
杏子「まあ織莉子もすぐ帰ってくるだろ」
廊下の奥に進んでいくと、ゆまが出迎えてくれた。
それと、リビングにはすでに私服でくつろいでるマミの姿。
まどか「まだ来てないのは織莉子さんだけ……みたいですね」
キリカ「織莉子の家なのにね」
マミ「お茶淹れましょうか?」
キリカ「ほんとに馴染んでるなぁ…… あ、じゃあたまにはミルク有でお願い」
ゆま「ゆまもミルク入りがいい!」
……少しお茶でも飲みながら待っていよう。
1自由安価
2……マミってもう自分の家に帰ってないの?
3はちみつください
下2レス
2
安価↓
2+残ったスイートポテトをゆまと杏子にあげる
キリカ「……マミってもう自分の家に帰ってないの?」
キリカ「着替えとかこっちに置いちゃってるみたいだけど」
マミ「これだけ部屋があるんだもの。使わなきゃもったいないでしょう?」
杏子「だよな」
……あ、突っ込み役が不在だ!
最近は一応家事も分担するようになったらしいけど。
マミ「ああ、でもそろそろ郵便受け見にいかないとね。チラシが溜まってるかも」
ほむら「夜逃げでもしたと思われますよ……」
マミ「訓練が終わったら帰りに見に行くとしましょう……」
暫くして、マミがテーブルにティーカップを並べる。
そこにミルクを入れていく。
キリカ「ミルクから先に入れるの?」
マミ「英国式ならこれが正統派だと思うわよ」
ゆま「お茶真っ黒だよ!?」
ほむら「コーヒーみたいに見えますね……でも、紅茶の匂いが漂ってますし……」
マミ「ええ。味に深みのある茶葉を選んで濃いめに淹れてみたわ」
マミ「本当はミルクティ専用のブレンドがあればそれが良いんだけど」
まどか「そんなのがあるんですね……」
濃い紅茶の色とミルクが混ざり合っていくところを眺める。
完璧な調和。ミルクティ一つでも、私が適当に作るのとは大違いだった。
マミ「……さあ、お茶が入ったわよ」
本当はミルク多めにしようとか言うつもりだったけど、
完成した後でバランスを壊すとマミが怒りそうだから黙っておくことにした。
……おまけにミルクティは甘いものだとか蜂蜜だとか口に出せる雰囲気じゃない。
ゆま「お砂糖は?」
マミ「あ、忘れてたわ。持ってこないとね」
キリカ「え! 入れてよかったのか!」
マミ「入れない人もいるけど、一般的には何杯も入れて甘くして飲むものよ?」
マミ「甘いものが苦手な人はここには居ないでしょうし、みんなも一つくらいは入れて飲んでほしいわね」
キリカ「!」
まだ完成されていなかった! つまり私の味覚はおかしくないんだ、やったー!
やっぱり言ってみるものだった。そう心の中でゆまに感謝して、お砂糖を入れて飲んでみる。
キリカ「……王室の味だなあ。自分で作るとなんか全体的に味が薄いっていうか」
キリカ「参考にしたいけど、やっぱり敷居が高いなあ」
杏子「紅茶だけはずっとマミの担当だしな」
キリカ「あっ、そうだ。 スイートポテトの残りがあったんだった。折角のティータイムだし二人で食べて」
杏子「お!もしかして手作りか! 気が利くな、サンキュー!」
ゆま「わあい、ありがとー!」
……みんなでロイヤルなティータイムを楽しんでいると、リビングの扉が開く。
織莉子が帰ってきた。それと……――
杏子「おー、おかえりー」
織莉子「良い紅茶の匂い。みんなもう集まっているのね」
小巻「まるでお茶会じゃない? 作戦会議って聞いたんだけど――」
小巻もその隣にいた。
織莉子と小巻、何とか和解できたんだ
……この人が一緒に来てくれたってことは、前に言った頼み事は聞いてくれたってことなのかな。
それとも、ただ『作戦会議』だから仕方なくついてきただけ?
織莉子「私たちの作戦会議はいつもお茶会みたいなものよ。集まるたびにこうなの」
織莉子「今日は何を食べてるの?」
ゆま「スイートポテト! キリカがつくったんだって!」
キリカ「!」
しまった! 織莉子の分まで用意してない。
ていうか、お昼の残りだったしそこまで多くは作ってなかった。
……私が目を泳がしていると、杏子が非情な一言を告げる。
杏子「あー……悪い。一足遅かったな。今なくなったところだ」
織莉子「!」
織莉子「え、ええ…… みんなは食べたの?」
マミ「お昼に頂いたわ」
まどか「仁美ちゃんたちと一緒にみんなで」
ほむら「めちゃくちゃ美味しかったです」
小巻「……あんたハブられてない?」
キリカ「は、ハブってないよ! これは色々と仕方ないっていうか……」
織莉子「……『仕方ない』わね」
……うわあ。なんかまるでシリアスシーンみたいな目してる。
仕方ないで全部納得しようとしてるけどやっぱり納得しきれてない子供みたいになってる。
1自由安価
2ごめん、今度織莉子にも作ってあげるから!
3小巻も戦うの?
下2レス
3+織莉子と小巻にも食べてもらいたいので、台所を借りて何か作る
織莉子、ちょっと台所借りて良い?材料があるなら今から何か作るから
↑
……織莉子、悪かったけど仕方ないで済まそうとする悪い癖が出てるよ?
なんというか、拗ねた子供見たいに見えるし、少しはマミや杏子みたいに図々しくてもいいんだよ?
台所貸して、今から何か作ってあげるよ
キリカ「……織莉子、悪かったけど仕方ないで済まそうとする悪い癖が出てるよ?」
織莉子「あなたが言ったんじゃないの、仕方がないって!」
キリカ「いや、まあ、そうなんだけど……」
キリカ「…………なんというか、拗ねた子供見たいに見えるし、少しはマミや杏子みたいに図々しくてもいいんだよ?」
キリカ「台所貸して。今から何か作ってあげるよ。折角だから小巻の分もね」
マミ「私も紅茶淹れてくるから!」
織莉子「……ええ、ありがとう。頼んだわ」
織莉子「小巻も適当に掛けて」
小巻「はあ、まあ感謝はするけどなんか気が抜けるわね……」
キッチンに入る。
織莉子の家の大きい冷蔵庫。何かしら良さそうなものはとってありそうだけど。
作るもの
・自由安価
下2レス
パンケーキ
さつまいものプティング
お、安納芋がたくさんある!高そうな耐熱容器もたくさんあるし…流石ぶるじょわ
これだけあれば2人分どころかみんなの分も十分作れるなぁ
卵に牛乳、砂糖とマーガリンに…よし、スライスアーモンドも加えよう
安納芋は焼き芋こそが至高、異論は認める
>>578
今の時期焼き芋美味しいですよねー
何か食べたくなってきたぞい
キリカ(お、安納芋がたくさんある!高そうな耐熱容器もたくさんあるし……流石ぶるじょわ)
織莉子もサツマイモ好きの仲間だったのか。それとも杏子かマミあたりが買ってきたのか。
私の持論ではサツマイモ好きに悪い人は居ない。是非是非これを使ってあげよう。
キリカ(これだけあれば2人分どころかみんなの分も十分作れるなぁ)
キリカ(卵に牛乳、砂糖とマーガリンに……よし、スライスアーモンドも加えよう)
――――
マミ「紅茶をどうぞ」
小巻「ありがとう、えっと……」
マミ「私は巴マミ。ここ見滝原で二年ほど活動してる魔法少女よ」
小巻「そう、あなたが。聞くことはあったわ。ここの縄張りの主だって」
マミ「でも媚を売る気はないって感じでしょう? そんな感じがする」
小巻「そうかもね。あまりここの街でばっかり活動してるってわけでもないし」
小巻「……あたしは浅古小巻。媚は売らないけど、まあ仲良くしておいて損はないとは思うわ」
小巻「それにしても本格的な紅茶ね」
マミ「ただの趣味よ」
「……~~♪」
杏子「お、キリカの鼻歌が聞こえてきたぞ。これは順調だな」
ゆま「なにつくってるのかな?」
キリカの鼻歌は途中からダースベイダーのテーマにしてほしいな、両方とも黒いしw
ニコニコにあるあれかよw
確かにキリカは黒がイメージカラーだし暗黒面に堕ちたしなw
杏子とゆまがキッチンを覗きに来た。
……二人はもうさっき食べただろうに。まあ、ちゃんとみんなの分作るつもりだけど。
遅れて織莉子も顔を出す。
ゆま「丸いおいもさんだ!」
織莉子「何を作ってるの?」
キリカ「さつまいものプティング。みんなの分もあるから、もうちょっと待ってて?」
キリカ「少し手間かかるけど、裏ごしを丁寧にすると口どけもなめらかになるからね」
杏子「聞いたか! みんなの分もあるってさ」
杏子の呼びかけで、リビングのほうから沸き立った声が上がる。
……そんなに期待されてるとちょっと照れるけど嬉しい。
プリンが焼き上がって、あとは冷えるのを待つだけになる。
一旦テーブルに戻ってみんなの話に加わる。
マミ「あともうちょっとでできそう?」
キリカ「うん! その間に少し真面目に話そうか」
キリカ「……ずっと気になってたんだけど、小巻も戦うの? そのための作戦会議で来たんだよね?」
小巻「というより、ワルプルギスの夜のことを『聞きに来た』だけ」
小巻「悪いけど、その日は朝から予定が入ってるから」
マミ「予定っていうのは、見滝原以外の場所でのこと?」
マミ「恐らくこの街は全体に避難勧告が出されるわよ」
小巻「ええ、街の外に出ることになるわ」
杏子「……まあ、無理強いはできないしな」
……――それから、昼と同じように
マミとほむらが『ワルプルギスの夜』についてざっくりと説明をしていく。
1自由安価
2ワル夜戦での自分の戦い方について
3訓練の時に試したい事
下2レス
2+3
ワルプル戦を迎えるにあたって自分なりの考えを話す
・固有魔法を組み合わせる事とか
攻撃でいえばマミの大砲にみんなの魔力を弾にして威力を上げたりできないのかな?(なぎさ編のアレ
私の固有魔法(魔力阻害)を弾に込める事が出来たら、ワルプルギスの魔力を弱めたり防御力を下げたりとかできないかな?
・最近の自分の苦戦について
この間小巻にも言われたけど、私戦い方が定まってなくて苦戦してるんだ
マミには話したけど杏子にも意見を聞きたいし、2人には実戦形式でも教えてもらいたいから
あと数日しかないけど『今の』自分の戦い方を早く見出して磨かないといけないから
何にしてもGSは必要だから、訓練組みと魔女狩り組に別れて順番にやっていこうよ
--------------------------
ここまで
次回は20日(金)20時くらいからの予定です
小巻「……まあ話はわかったわ。予想以上に大きい魔女なのね…………」
ほむら「あの、やっぱり用事というのは外せませんか……?」
小巻「家の用事で出かけるから一人だけは抜けられないから」
小巻「見滝原が危険なら尚更。家族を守ることだって、あたしにとっては大事なのよ」
珍しくほむらが食い下がったけど、やっぱり外せないみたいだった。
そこまで言われたら、さすがに無理は言えない。
ほむら「そうですか……」
キリカ「ワルプルギスの夜の時は私はどう戦えばいいかな?」
キリカ「前に比べて出来ることや対応できる距離は広がったんだけど……」
キリカ「その分ちょっと戦い方が定まらなくて苦戦してるんだよね。この後の訓練でも見てもらおうと思うんだけど」
織莉子「今回、ゆまといいキリカといい、広範囲をカバーできる魔法が多いわよね」
織莉子「これはワルプルギスの夜を相手するのに有利だと思ってるわ」
織莉子「といっても、阻害はあまり範囲を広げると効果は薄まるのかしら?」
織莉子「だから、基本的にはあまり離れずに魔法の範囲内で戦ってほしいとは思うけれど」
キリカ「……厳密に測ったことはないけど、目に見えるくらいの距離だったら大丈夫だよ」
キリカ「近づけば集中して効果を重く出来るけど、後ろに回られた時にもろに食らうね」
ほむら「当日は魔力や暴風の影響で色んなものが宙を舞ってるから、範囲を絞るのはやめたほうがいいかと……」
……実際に何回かそれでやられてるし、やっぱりそのやられ方には良い思い出はない。
範囲自体は、私の攻撃の届く範囲内ならどれだけ離れても大丈夫だとは思うけど。
結局どうしようか。そう思っているとマミがこんなことを言い出した。
マミ「もしくは、私たちの魔力で『結界』でも張ってみる?」
マミ「ワルプルギスの夜は結界を持たずに現世に災害をもたらす魔女」
マミ「それなら、私たちの力で結界を張ることが出来れば被害も抑えられないかしら」
ほむら「……出来るんですか? そんなこと」
マミ「魔力を合わせるって案があったでしょう? そこから考えてみたの」
まどか「動きも制限することができますし、それが出来れば戦いやすくなると思います」
ついでに自分たちに有利なフィールドを作れるなら、それに越したことはない。
でももしできたとして、戦いながらずっと保ってられるのかな。
マミ「ただ……一人でも欠けたらたちまち崩壊するでしょうね」
杏子「欠けさせなきゃいいんだろ? やってみりゃいいじゃないか」
マミ「ついでに他にも出来ることがあれば、やってみたいところだけれど……」
キリカ「攻撃でも何か組み合わせられればいいね」
キリカ「……けど、何にしてもグリーフシードは必要だから、そっちを稼ぐのと訓練と順番にやってくことになるのかな」
1自由安価
2『封印結界』による魔力破壊はどれだけ有効か?
3プリンが冷えた頃かな?
下2レス
2+1でどれだ魔翌力が必要になるか
安価↓
2
キリカ「あと、私の魔法についてだけど……ワルプルギスの夜の魔力って破壊できるのかな?」
マミ「“ワルプルギスの夜の魔力”か……。あれの実体については諸説あるんだったかしら」
マミ「確か、その成り立ちからして単一の魔女じゃないって噂もあったはず」
キリカ「……単一の魔女じゃない?」
マミ「実際に戦ってみて、どこまでも禍々しく大きい魔力を身に感じたわ……」
マミ「思ったより複雑なものなのかもしれないわよ。一つ集中して破壊すれば全てを壊せるほど単純ではないかもしれない」
……そう言われて、納得できたようなできないような気がした。
私は実際に対峙したことはないから。対峙した時どう感じるか、私の魔法が通じるのかは不安だった。
杏子「けど、まったく効果ないってわけでもないだろ?」
杏子「絡み合ってるなら、必要なものからバラせればいいわけだしな」
杏子「当然そこがうまくいくかは分析力次第ってことになるが……」
キリカ「……難しいなあ」
実際にどう感じるかはわからない。
……ただ、できるだけの準備はしておいたほうがいいんだろう。
残りの限られた日数で何を優先するかは悩むところだけど……――
・ワルプル対策
1自由安価
2プリンが冷えた頃かな?
下2レス
2
漠然とだけど方向性は見えたね
あとは細かいところを詰めていくしかないけど…とりあえずプリン食べない?
頭を働かせるには糖分が必要なんだよ!あともふもふ分もあれば完璧だね
あ、少し多めに作ってあるけど、今日みたいなことにならないようにさやかと仁美ちゃんの分は残しておいてよ?
↑
キリカ「……――でも、漠然とだけど方向性は見えてきたね」
織莉子「みんなの力を合わせて、ワルプルギスの夜を結界の中に閉じ込めて戦う……と」
小巻「勝算も見えてきた?」
マミ「少なくとも話し合う前よりは。次に必要なのは実践よ」
キリカ「あとは細かいところを詰めていくしかないけど……とりあえずプリン食べない?」
キリカ「頭を働かせるには糖分が必要なんだよ!」
キリカ「あともふもふ分もあれば完璧だね」
ほむら「もふもふ分って……エイミーはいませんけどね」
マミ「……キュゥべえでももふもふしてみる? 訓練にはついてくるそうよ」
キリカ「あの変態はお断り」
再び席を立って、キッチンに向かう。
冷蔵庫から完成したプリンを取り出してテーブルに運ぶ。
杏子「おー! もはや芸術的だな!」
ゆま「プリン!」
キリカ「少し多めに作ってあるけど、今日みたいなことにならないようにさやかと仁美の分は残しておいてよ?」
キリカ「また拗ねられたら困るから」
杏子「わかってるって」
小巻「……ありがとう、いただくわ。 本当に良く出来てるわね。こういうの得意なんだ」
キリカ「普段はお菓子作りはマミの分野なんだけどね。やらないわけじゃないよ、甘いものは大好きだし!」
織莉子「私もそれが意外で気になって……これじゃますます私の立ち場がなくなるわね」
キリカ「織莉子にそんな立場なんて最初からあったっけ?」
私がそう言うと、織莉子はさらに意気消沈してしまった。
今日の織莉子は、なんか……力が抜けるっていうか。ところどころダメダメっていうか。
元気づけるように織莉子にもプリンを渡すと、パッと嬉しそうにする。
キリカ「どう? どう?」
織莉子「サツマイモのプリンなんて初めて食べたけれど、合うのね。なめらかで美味しいわ」
織莉子「…………でも、そんなに拗ねたっていうか……『子供』みたいに見えてた?」
……それ、気にしてたのか。
1自由安価
2ちなみにサツマイモ買ってきたのって誰?
下2レス
2
安価↓
------------------------
ここまで
次回は21日(土)18時くらいからの予定です
-----------------
おっと寝すぎた
安価下なのでレス来たらはじめるよー。
0時くらいまで来なかったら2にします
2+織莉子と話す
子供っぽいっていうか、織莉子の違う一面がみれてよかったと思うよ?
普段の大人びた感じから、何かダメダメ属性が付いた感じかな
ところで小巻と仲直り出来たんだね、学校で何かあったの?
あ、織莉子と小巻にもキュウベェの覗きの事を話す
キリカ「……子供っぽいっていうか、わがままは言わなくても、もうごまかしたって奥まで見えるから」
織莉子「!」
マミ「美国さんも私と同じみたいね。取り繕ってた完璧が剥がれちゃったってだけ」
マミ「でも、そのほうが動きやすいでしょう?」
キリカ「お菓子で一喜一憂してるとことかさ! 織莉子の違う一面がみられてよかったと思うよ?」
キリカ「何かダメダメ属性が付いた感じかな、前にも増して」
織莉子「ダメダメ属性って……」
……織莉子はやっぱり不満そうだった。
けれど、それから少しして織莉子はどこか納得したように呟く。
織莉子「そうだったわ。私にそんな立場なんて元からなかったわね」
織莉子「……『私』の言った通り、ケーキは結局完成しなかったのだから」
キリカ「……ケーキ?」
……確かにまあ、織莉子のお菓子作りっていうと、前に失敗してたのくらいしか覚えがないけど。
織莉子が言ってるのはそれとも違うような気がした。いつのことだろう。
ほむら「あ、そうだ、前に織莉子さんがケーキ作ってくれたことがあったんですよ!」
ほむら「あの時のは素晴らしかったです。ぜひまた作ってください」
すると、『ケーキ』の話題で思いついたらしく、ほむらが楽しそうに話した。
それはそれで多分私の知らない時のこと。杏子も気になったようで話に食いついた。
杏子「なんだそれ、いつの話だよ?」
まどか「ワルプルギスの夜を倒した後の話だよね。また無事に倒せたら作ってくれますか?」
織莉子「……今度はマミが居るじゃない」
キリカ「いや、私も気になるよ! どうせなら織莉子が作ってみてよ」
小声で『失敗しないならだけど』と付け足すと、織莉子は表情を強張らせる。
プレッシャーをかけてしまったらしい。そこにマミが助け舟に入る。
マミ「一応私が見てましょうか? 出来るだけ手出しはしないわ。それならいい?」
織莉子「……ええ、それなら。今度こそみんなで祝勝会をやりましょうか」
織莉子「その時は……――ぜひあなたも来てほしい。小巻」
小巻「……え? なんであたしが。戦わないって言ったじゃない?」
織莉子「祝勝会というのもそうだけど、私たちの過去への『区切り』でもあるから」
織莉子「あなたに対して簡単に『区切り』だなんて言うつもりはないけれど、ただ……」
織莉子「……――私があなたにも居てほしいの」
織莉子の真剣な眼差しに、小巻がわずかに目を見開く。少しきょとんとしたようにも見える。
……彼女は少ししてからわざと呆れたように返事を返した。
小巻「わかったわよ。ケーキ食べに行くくらいならいいわ。もし失敗したら笑ってやる」
織莉子「しないわよ……多分」
キリカ「……二人、仲直り出来たんだね。学校で何かあった?」
織莉子「ええ、少し……ね」
私が聞くと、織莉子はそれだけあっさりと言った。
……小巻が目線をこちらに向けた。けれど、彼女もそれ以上この場で何か言うことはなかった。
――――
――――
お茶会が終わると、みんなで織莉子の家を出ていつもの場所への道を歩きはじめた。
……今日は動く前に食べてしまった。今からこの分をちゃんと消費しないといけない。
歩きながら、小巻の方に寄って話しかける。
キリカ「小巻も今日は訓練には来てくれるの?」
小巻「一度くらいは見てみたって良いかと思ったから」
小巻「模擬戦ですってね。でも、もうあんたとは戦わないわよ」
小巻はそう言って目をそらす。
……確かに私も、もうこの人とは例え訓練の一環としても戦いたくはない。
キリカ「……あのさ、ありがとう」
小巻「あいつのこと? なんであんたに感謝されんのよ」
キリカ「それはだって、頼んだの私だし」
小巻「……お人好し」
キリカ「そんなこと私に言わないでよ。よりによって君の口から」
キリカ「……仲直りしたってことは、織莉子のことは許したの?」
小巻「当然許せるわけないわよ。全部なんて」
小巻「でも、反省する気はあるようだから、もう一回あいつのことちゃんと見てもいいかと思っただけ」
小巻「あんたのことも……まあそんな感じ」
――その言葉に目を見開く。
魂のない身体の中から、鼓動がどくんと鳴り響いた気がした。
『あの子』は聞いているだろうか。心音は、小さく幼い、傷だらけの身体を跳ねさせた音だ。
……わずかでもそれは救いに、癒しになってくれた。
キリカ「……キミだってお人好しだねー」
小巻「うるさい」
……つっけんどんに返された。
それからもう暫く歩いていつもの訓練場所に着くと、まずは隅のほうに荷物を置く。
小巻「いつもこんな場所で訓練なんてしてたのね」
マミ「最初は私一人だけだったの。でも、こうして仲間が増えて今はとても賑やかになったわ」
マミ「これからは浅古さんもいつでも来てくれていいのよ?」
小巻「……まあ、暇なときはね」
QB「やあ。これから訓練だね」
……そうしてると、いきなり足元から声が聞こえた。
そういえば、訓練には来るって言ってたっけ。
キリカ「小巻! そいつ気を付けて! ああ、織莉子もだからね!」
小巻「いきなり何よ?」
キリカ「だってその位置!絶対スカートの中覗いてるじゃん!」
織莉子「言われてみればそうね。小巻、もろに覗かれてない?」
小巻「なっ……!」
……小巻がスカートを押さえてキュゥべえから離れる。
QB「別にそんな気はなかったんだけどな」
小巻「まず変なところから現れるのやめなさい!」
キリカ「それにこいつ、お風呂とか着替えとか覗く変態だよ!声かけてこなくたってこっそり覗いてるんだから!」
QB「……まだそのことを根に持っているのかい?」
キリカ「ほら反省してない! こんな奴、もふもふどころか身体中の毛を全部引っこ抜いてやりたくなるね!」
QB「そんなことしてもなにもならないよ」
小巻「……あたしのとこに来たら承知しときなさいよ」
キュゥべえは相変わらずだ。
この澄ました無表情の奥で無駄な脅しだと嘲笑ってる気がする。それが更にムカつく。
仮にキュウベェがスケベ心に目覚めたら別の意味で最悪になるね
マミ「キュゥべえは隅で見てなさい。アドバイス以外で頼る気はないから」
杏子「アドバイスだってあたしたちが居れば十分な気もするけどな」
ほむら「まあ、一応魔法のことは詳しいでしょうから」
ほむら「さきほどの案を実現させるにあたっては何か役に立つことが聞けるかもしれません」
キリカ「……ていうか、それくらいは役立ってくれないと困る」
キリカ「で、模擬戦から? どっちから?」
マミ「まずは一戦ずつやってみましょうか。そこからアドバイスしていきましょう」
杏子「そんならまずはあたしからでいいか?」
キリカ「お、オッケー!」
……開けた場所で二人、向かい合う。
他の人は観戦に回っている。
杏子「そっちからこいよ」
……杏子は余裕そうに言う。
杏子といえば格闘。どう戦おう。
キリカ 魔力[120/120] 状態:正常
GS:3個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv3] [射撃Lv3]
相手:杏子
1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
b必殺(※キャンセル消費0※) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(※キャンセル消費0※) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-5) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-2×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-10) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
10封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
下1レス
意表をついて2
---------------------
ここまで
次回は23日(月)20時くらいからの予定です
全速力で勢いをつけて正面に駆けだしていく。
手に持つ武器は久しぶりの刀。そこに魔力を集中させる。いきなりだけど、必殺技の構えだ。
杏子「なんだなんだ、最初から全力か?」
杏子「威力比べでも負ける気はないけど」
キリカ「!」
杏子「そういう勝負じゃないからな、これ!」
目の前に槍が伸びてくる。
駆けだした勢いは止められない。このままだと自分から激突しにいく羽目になりかねない――――
キリカ「……――っ」
――――槍が私の足元を通過する。
そのまま槍の上を走ろうとすると、一直線だった柄に不意に等間隔の切れ目が出来る。
それらがバラける一瞬前に跳びあがって、下に向けて刀を振るった。
――鎖の砕ける音が響く。
キリカ「……案外、意表を突いていけないかなって思ったんだけどね」
杏子「そんな甘くやられてやってたまるか」
キリカ 魔力[120/120] 状態:正常
GS:3個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv3] [射撃Lv3]
相手:杏子
1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
b必殺(※キャンセル消費0※) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(※キャンセル消費0※) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-5) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-2×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-10) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
10封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
下1レス
1
――丁度格闘の間合いだ。
着地すると、すかさず踏み込んで刀を振るいにいく。
杏子のほうも再び一直線に戻した槍を手にし、刃が交えられる。
勝負はここからだ。
下1レスコンマ判定 戦況
0~(劣勢) < 99(優勢)
+一桁0クリティカル(劣勢時は相手、優勢時は自分)
+補正 自[格闘Lv5]*3
+補正 相[格闘Lv20]*-3
ほい
94+15-60で49…互角のちょい下くらい?
何かのリズムでも作るように激しく規則正しい金属音が響いている。
今日は互角に戦えてる。……多分。
杏子「おっ、今日は調子がいいな!今から一刀流に転向するか?」
キリカ「……褒めてくれるのは嬉しいけど、もうちょっと手加減してよっ!」
でも、こっちは大分頑張ってついてってるというのに杏子は相変わらず余裕そうだ。
それどころかなんか楽しそうで、悔しい。
杏子「それじゃ訓練にならないだろ!」
キリカ「あんまり厳しくしすぎたら、伸びる前にふて腐れて腐っちゃうぞ!」
杏子「ガキかよ。ゆまだってめげてないからな?」
キリカ「あーもうそんなこと言うんだ、私の方が年上なんだから敬えよ!」
杏子「所詮一歳差だろ!あたしのほうが師匠だし!」
キリカ 魔力[120/120] 状態:正常
GS:3個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv3] [射撃Lv3]
相手:杏子
1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
b必殺(※キャンセル消費0※) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(※キャンセル消費0※) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-5) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-2×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-10) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
10封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
下1レス
膠着から抜け出すために2
と見せかけて本命に8
空いてる方の手で不意打ち気味に3
これ以上に責める隙が見つからない。
それどころか、やっぱりずっと今の状態を保てるとも思えない。
――なら、そろそろ動くしかない!
下1レスコンマ判定
【現在の戦況 49】
+一桁0クリティカル
+51以上 スパークエッジ発動可能
ほいさ
今日はコンマ運いいね
大技の構えに入ると、杏子のほうもそれに合わせて構える。
今度こそ正面からぶつかり合う。
杏子「!」
――しかし、そこで二人が動きを止め力を抜く。
……上空に展開された魔方陣。
魔力の刃の雨を降らす準備は出来ている。
杏子「……」
キリカ「……勝った!」
杏子「いやおかしいだろ!」
キリカ「どうしてだい。 発動さえすれば勝利は確定だよ?」
杏子「……正確には『自分ごと攻撃して自滅』だろ?」
杏子「そんな捨て身の戦い方で勝とうとする子に育てた覚えないからな!」
キリカ「……うぐう」
マミ「ええと、決着ついたの? 引き分けでいい?」
1引き分け
2戦闘続行
下2レス
2
1
杏子「それでいいよ。まだこのあとマミともやるんだからな」
杏子「引き分けってことでちょっと休憩しとけ」
キリカ「あっ、卑怯ー!」
……杏子がすたすたと歩いて行ってしまったので、仕方なく上空に張った魔方陣を消す。
次の試合に備えて水でも飲んでくることにしよう。
荷物を置いたほうに歩いていくと、観戦してたみんなが寄ってきた。
ゆま「キリカ、すごいかっこよかったよ!」
ほむら「今日のは特に頑張ってましたね」
まどか「なんていうか、白熱してました。引き分けだってそうそうないですし、誇っていいと思います」
キリカ「まあね……ありがとう。私もめげるつもりはないから」
マミ「アドバイスはまた後でね。準備が出来たら始めましょうか」
キリカ「うん」
まあ、今日の勝負は悪くはなかったかなと自分でも思う。
……仲間相手だから変に気が張ってないのかな。この調子を大事にしていかなきゃ。
1マミと模擬戦開始
2自由安価
下2レス
織莉子と小巻にも今の模擬戦の感想を聞いてみる
↑
自分が使う武器、小太刀と魔翌力の爪どちらが合ってるか考える
水分補給を終えて立ち上がると、織莉子のほうに寄ってみる。
隣には小巻もいる。
織莉子「あら、お疲れ様」
キリカ「あの……どうだった?」
織莉子「前に見た時と違う戦い方は変わってるけど、やっぱり上達してるわね」
小巻「……ていうか、刀なんて使えたんだ?」
キリカ「あー、まあそれはいろいろあって」
キリカ「刀のほうが合ってるのかな? 今まであんまり刀一本で格闘に使うことなかったんだけどなぁ……」
マミ「それも含めてこれからの訓練で見ていけばいいと思うわよ」
いつのまにかマミも後ろから近づいてきてた。
キリカ「……それもそうか。じゃあ、始める?」
マミ「ええ。そちらの準備が出来てるなら」
――さっきと同じように適当な距離を持って、今度はマミと向かい合う。
先制は私に譲ってくれている。マミは静かに構えているだけだ。
どうやって攻撃しようか考えていると、マミがこっちに呼びかけた。
マミ「……呉さん、さっきの事、あまり難しく考え過ぎなくていいのよ?」
マミ「どちらも使えて、どっちでも大丈夫ってことなんだから。それってすごいじゃない?」
キリカ「……うん。じゃあいくよ」
マミは杏子とは全然違うタイプの師匠だ。戦い方もだけど、こういう優しい態度とか。
……いや、あっちも優しいとこはあるし、マミも厳しいとこは厳しんだけど。
二人から習えるのはバランスとしてはとても良い気はした。
キリカ 魔力[120/120] 状態:正常
GS:3個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv3] [射撃Lv3]
相手:マミ
1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 魔力の爪二刀流。隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
b必殺(※キャンセル消費0※) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2斬る :近接武器戦闘(魔力-0) 刀。隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
bスパークエッジ【Lv1】(※キャンセル消費0※) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-5) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-2×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-10) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
10封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
下1レス
引き続き2
刀を抜いて、右手に構えながら走る。
せっかく調子が良かったんだから――今回は引き続いてこっちでいってみよう。
マミ「まあ、どっちでも簡単には近寄らせないけどね」
キリカ「!」
連射できないなんてさほど欠点にもならないかのように、金色の弾丸がばらばらと飛んでくくる。
それ自体で攻撃する気はないのはわかっている。
問題は、弾丸に動きを制限されると同時に伸びてくるリボンだ。
キリカ(さすがに補助魔法なんもなしでやり合うのはきついなぁ……)
下1レスコンマ判定 戦況
+一桁0クリティカル
+補正 自[格闘Lv5]*3
+補正 相[射撃Lv20]*-3
50以下 足止め
流石に90以上はもう出ないかな?
あ
弾丸を弾き、リボンを切り裂く。
戦況としては拮抗。両者ともに動きはない。けど、これだけで精一杯だ。
……完全に足止めされてる。
キリカ 魔力[120/120] 状態:正常
GS:3個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv3] [射撃Lv3]
相手:マミ
1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 魔力の爪二刀流。隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
b必殺(※キャンセル消費0※) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2斬る :近接武器戦闘(魔力-0) 刀。隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
bスパークエッジ【Lv1】(※キャンセル消費0※) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-5) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-2×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-10) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
10封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
下1レス
うお、95だと!?
95なら補正でちょうど50だが、88だと43…分が悪いなぁ
----------------------------
ここまで
次回は24日(火)20時くらいからの予定です
割り込み失礼
9かけて接近
キリカ(……よし!)
周囲に阻害の魔力を張り巡らせ、一気に踏み込む!
はじめから加減のされた弾丸は、もう当たっても痛みを感じないくらいにまで威力が落ちている。
リボンを切り裂いて、足止めを突破する。
すると、今度はマミの周りを一周取り囲むようにマスケット銃が展開される。
マミ「そうこないとね。もう少しだけ力を込めさせてもらうわよ。少し試したかったこともあるの」
キリカ「えっ――……わっ!」
そして、マスケット銃がその周りをぐるぐると回転しながら弾丸を放っていく。
……まるでマミ自身がフルオートの機関銃にでもなっているかのようだ。
思わず身構えるようにして後退ってしまう。
キリカ「なにそれ!? もう連射できないなんて嘘じゃん!」
マミ「前に戦った時のことで、狙ってから撃つまでの時間に無駄が多すぎるんだって学習したから」
マミ「その弱点を埋めるための工夫、かしら?」
キリカ(まずい……!)
――当然この隙を狙ってくるのはわかってる。訓練なら決め手にするのは拘束技だ。
キリカ 魔力[113/120] 状態:正常 使用中魔法:【魔力阻害(魔力-7/1ターン)】
GS:3個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv3] [射撃Lv3]
相手:マミ
1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 魔力の爪二刀流。隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
b必殺(※キャンセル消費0※) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2斬る :近接武器戦闘(魔力-0) 刀。隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
bスパークエッジ【Lv1】(※キャンセル消費0※) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-5) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-2×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-10) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
10封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
下1レス
6
キリカ(やっぱりきた、リボン……!)
更に一歩飛び退きながらなんとか剣を振るい、風を起こす。
――けど、更に追い込められたような気もする。
阻害を解いたら絶対痛いことが予想されるから解けないし。
そうしている間にもマミの射撃は止まらない。
このままだとやっぱり負けてしまいそうだ。
キリカ 魔力[101/120] 状態:正常 使用中魔法:【魔力阻害(魔力-7/1ターン)】
GS:3個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv3] [射撃Lv3]
相手:マミ
1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 魔力の爪二刀流。隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
b必殺(※キャンセル消費0※) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2斬る :近接武器戦闘(魔力-0) 刀。隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
bスパークエッジ【Lv1】(※キャンセル消費0※) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-5) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-2×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-10) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
10封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
下1レス
2
焦らずマミの射撃の切れ目まで防御に徹する
……防御に徹するようになんとかやりすごしてはいるんだけど、
それにしたって少しずつ後退させられて行っている。
キリカ(ていうか、攻撃に切れ目がなさすぎる!)
キリカ(なんかもうマミは完全に獲物を追い詰める目してるし……)
マミ「……呉さん、一つだけ勝つ方法を教えてあげましょうか?」
マミ「隙がないなら、自分から動いて作ることよ。強敵が相手になるほどそうしないと勝てなくなる」
どうやって!?
――そう心の中で叫んだと同時に、マミは私の考えてることを見通したように言う。
マミ「その方法までは自分で考えて。考えることをやめたら負けてしまうから」
……やっぱり無茶ぶりだ。
――その瞬間、マミの姿が目の前から消える。
マミはリボンを使って悠々と宙を舞ってこちらに近づいてきていた。
……いつのまにか、私の上に居る。その姿を見上げた時にはもう間に合わない。
一気に回り込むようにして背中へと連射される弾丸と、伸びるリボンの束。
――――両腕を縛るようににリボンが食い込み、刀が手から落ちた。
キリカ「あわわ……」
マミ「勝負、あり?」
……マミはああ言いつつ、私に隙を作らせるための隙なんてくれなかった。
模擬戦闘だって戦いなんだから、そんなのゴネるわけにもいかないんだけど。
キリカ「……参ったよ。完全に負けだ」
……負けて悔しいというよりも、防戦一方で疲れた気分のが大きかった。
でも、ここまで長引かせられたのは、射撃を決め手にせず、傷をつけないように威力を調整してたからに他ならない。
マミは手加減はしている。全力でやってたらとっくに私なんて蜂の巣だ。
……改めて、これが『本番』じゃなくてよかったと思った。
もし前に戦った時にあんな戦いされてたらと思うと恐ろしい。
マミ「当然よ。今日は私も調子が良かったの。仲間が居る私は強いんだから」
キリカ「……そっか。それならなんか納得した」
まどか「二人ともお疲れ様です!」
ほむら「お疲れ様でしたー」
……戦いが終わってみんなも寄ってくる。
キリカ「それで……どうだったかな。 私の戦い方」
マミ「格闘に関していえば前より技術は上がってるんじゃない?」
マミ「けど、戦い方が単調になりかけてるかな。必殺技以外でも射撃を交えたらテンポを崩しやすいでしょう」
マミ「折角の格闘も遠距離で足止めされてちゃ活かせないからね」
杏子「あと自滅は禁止だ。けど、そういう機転はどっかで活かせるかもな」
……苦笑いする。
私にもっと技術があれば、突き合いで押し負かせて相手だけ取り残して攻撃を当てることもできたんだろうけど……
なにしろ二人とも、半端な機転だけじゃ勝ち目のない相手だったから。
小巻「……まあ、どんなもんかと思ったけど私も楽しませてもらったわよ」
小巻「二人ともさすがにお強いようね。暇があったら少し習いに来るわ」
マミ「今日だってやっていってもいいのよ? あなたも私たちとは大分違うタイプみたいだし」
みんなで話しながら適当な場所に腰掛ける。
次はまた魔力を使う訓練なんだから、今のうちに休憩しないと。
1自由安価
2『結界』・魔力合成の訓練へ
下2レス
小巻と杏子って武器も長物同士だし近接型だよね?
どっちが強いのかな?
↑は話題ですよね?
追加で小巻と杏子の模擬戦闘を見てみたいと話す
近接戦闘型の2人の模擬戦も見てみたいね
勝った方にはお菓子を1品作ってあげるよ?
あ、どうせならみんなもどっちが勝つか賭けてみない?買った人にも同じお菓子作ってあげるよ
キリカ「私とはもうやりたくないだろうけど、近接同士杏子と戦ってみたら? 私はその間に休んでるからさ」
キリカ「あ、また勝った方にはなんか作ってあげようか? お菓子とか」
杏子「お、そういうことならあたしは大歓迎だけどな! よっし、じゃあ全力出してやるから来いよ」
小巻「ちょっと、引っ張るなって! 絶対あたし負けるでしょ!」
ほむら「でも少し気になります。浅古さんはどのくらいの強さなんでしょうか?」
ほむらの問いに、小巻は少し間をあけてから答える。
……私の方を見ながら。
小巻「……大体そいつと互角くらい、かな」
キリカ「…………」
あの時は私の方が少し優勢に立ってた、気はした。
最初は手加減してた。実際、私たちが本気で戦ったらどうだろう?
……でも、あまり考えたくはない。
小巻「でも、この前のあいつの事とか、今度こそああいう事がないように強くならなくちゃとは思うから」
小巻「賞品なんてなくていい。今から見てくれるっていうならお願いするわ」
二人が開けたほうに歩いて行って、向き合う。
……今度は私は観戦側だ。
変身を済ませると、杏子が片手に槍を持ちながら大きく手を広げる。
……余裕そうだ。
杏子「お菓子がないなら弟子に先攻は譲ってやるよ。いつでもどーぞ」
小巻「ちょっと、いきなり師匠面しないでよ……――じゃあ、遠慮なく!」
小巻はいきなり手に持った斧をぶん投げた。
そこそこ重量がありそうな武器を持ったままじゃ、折角の先制も活かせないっていう判断だろう。
小巻は一気に間合いにまで走っていく。
杏子の方はというと、大きな斧で向こうから姿が隠れた隙に、早速分身を作っていた。
それを見て小巻が驚く。
小巻「二人!?」
再び斧を握りこんで、そのままどちらにも攻撃できずにためらっていた。
杏子もいきなり意地が悪い気もするけど、この前と同じだ。
小回りの利かない斧じゃ囲まれるのには相性が悪い。
杏子「あんまり早く決着がつくのもつまんないだろ? どうやって切り抜けてくれるかね」
こんな時に防御に頼りすぎるのは、きっとあまり良くはない癖なんだろう。
相手が強敵になるほど、自分から動かないと勝機は作れない。
-----------------------
ここまで
次回は25日(水)20時くらいからの予定です
小巻「確率は二分の一……だ!」
小巻が斧をぐるりと振り回す。
二分の一どころか、どちらにも当てようとしている気がするけど……
杏子「隙あり」
小巻「ぎゃっ」
……杏子がわき腹を柄で突っつくと、小巻はすてんと転がった。
期待していたより、えらくあっさりした終わり方だった。
杏子「めちゃくちゃな動きしたら隙だらけだぜ、ただでさえ大振りになりがちなんだから」
小巻「いたた、防御はしっかりしてたつもりなんだけど……まさか分身なんてすると思わなかったから」
マミ「あら、こんなもんで驚いてちゃ早いわよ? 佐倉さんの分身は最大で10体……もっと増えたんだったかしら?」
マミが自慢するように言う。まるで自分のことのように誇らしげだ。
杏子「互角ってのは過去の話だろ? キリカもなんか教えてやれるんじゃねーの?」
杏子「なんたってあたしの弟子だから」
キリカ「いや、教えるってのは……遠慮しておきたいけど」
杏子「さ、格闘はまた今度にして、次の訓練にしよーぜ。ほむらとゆまも待ちくたびれてるだろ」
……立ち上がると、みんなで今まで戦ってた中心へと集まる。
円を描くように並んで、互いに顔を見やった。
言い出しておいてなんだけど、この後どうしたらいいかなんてわかるわけない。
少しの間そうしていると、さっきから黙ったままだったキュゥべえが口を出してきた。
QB「……チームで魔力を合わせて一つの魔法にするっていう前例なら、いくつかあるよ」
QB「君たちにしかできない魔法になるんだから、君たちの思うとおりにやってみればいい」
マミ「そうね……あなたなんかに言われなくても、力を合わせてやってきたんだから」
マミ「今更遠慮することはないわ! 私たちの力を信じてやりましょう!」
杏子「そーやって結局マミがなんだかんだ仕切ってくんだから!」
ほむら「でもそういう呼びかけ、少し安心します」
キリカ「仕切ってくれる人が居た方がなんだかんだやりやすいしね」
ゆま「うん、やってみる! ゆまの魔法は、みんなのための魔法だもん!」
みんなが魔力を練り、その輝きを一か所に合わせていく。
……その様子をまだ少し離れたところから見ていた二人も、少しだけこちらに踏み出した。
織莉子「私たちも……魔力は合わせられなくても応援してるわ」
まどか「はい! あの時と同じ、わたしたちだって仲間だから」
集められた魔力は周囲に広がり、景色を歪ませて包み込む。
杏子「見渡す限りは壁はないように見えるけど……どこまで続いてるんだ?」
ゆま「わるぷるぎすっておおきな魔女なんだよね?」
まどか「これって成功ですか!?」
マミ「まずは出来ない事はないってことはわかれば十分よ。思ったより安定もしてそうだし」
マミ「これからもうちょっと練習と、違う使い道を探ることはしていきましょう」
……改良の余地はあるかもしれないけれど、やってみたら意外と簡単に望むものは作れてしまった。
これだけ居て集まってて、今まで少しも合わせるということを思いつかなかったのは、
みんな一人で戦うことに慣れすぎてしまっていたからかもしれない。
マミ「……悪くないわね、『協力プレイモード』っていうのは」
キリカ「結局それ言ってるじゃん」
……マミもなんかうれしそうだ。
――――
――――
マミってゲームとかしてるのかな?
ゲームやってるイメージがあんまり沸かないけど
『!』
……魔力を練って一か所に集めたまま攻撃に使おうとしたら、その場で大爆発を起こした。
魔力の操作での失敗は初めてだけど、慣れないことをしようとするとこうなるのはしょうがないらしい。
杏子「今のは今ので攻撃に使えないか!?」
ほむら「爆弾数個分くらいの威力はありそうですよ」
マミ「けどちょっと危ないわね……」
織莉子「大丈夫?」
傍で見ていた三人も駆け寄ってくる。
マミ「ええ……大丈夫。これは一旦まとめて大砲にでも込めて、遠距離にでも飛ばしたほうがいいかもね」
杏子「日が暮れてきたな。そろそろ集中すんのも疲れてきたし、お開きにするか?」
キリカ「一応進展はあり……だしね」
ほむら「明日からはまた魔女狩りも並行してやりましょう」
ほむら「とにかく、お疲れ様です。今日の分は、この間手に入ったグリーフシードがあるのでみんなで使ってください」
訓練が終わると、ほむらがグリーフシードを渡してくれた。
みんなで回して使い切ると、最後にキュゥべえが器用にそれをキャッチして回収する。
1自由安価
2解散
下2レス
さっきマミが言ってた事だけど、マミが大砲そのものを作って私達の魔力を砲弾にするってのはどうかな?
魔力の扱いはマミが一番器用だから、みんなの魔力を打ち出すための砲身、土台を作るって事だと思うんだ
つまり魔力をコントロールして安定、志向させるっていうことだからマミが適任だと思うよ?
あ、そうだ
明日さやかと仁美に渡すプリン忘れないようにしなきゃね
↑
追加で帰る時にほむらの家に寄ってエイミーのモフモフ分を補給
キリカ「さっきマミが言ってた事だけど、良いと思うよ。マミが大砲を作って私達の魔力を砲弾にするってやつ」
キリカ「一番器用に魔力を扱えるマミが土台を作って安定させてくれるなら安心できるよ」
杏子「まあ確かに、マミならちゃんとまとめられるかもな」
マミ「あら、珍しく素直に褒めてくれるのね」
杏子「ただの事実だろ」
みんなばらばらと帰ろうとしはじめる。
私も荷物を持って立ち上がる。 あとの荷物は……訓練が始まる前にほむらに持たせていた。
キリカ「あ、そうだ。ほむら、さやかと仁美の分のプリンだけど、もうちょっと盾に入れててよ」
キリカ「これからほむらの家に寄っていきたいから!」
ほむら「え? ……もしかして、もふもふ分ってやつですか?」
キリカ「そうだよ! 私は今癒しを求めているんだ!」
まどか「わたしもついていきたいな! 久しぶりにエイミーと遊びたいから」
ほむら「わ、わかりました。じゃあ行きましょうか」
この後の道で別れるみんなにさよならの挨拶をして、三人で帰り道を歩きはじめる。
……こういう時、家が近くて良かったと思った。
―ほむらの家
ほむら「どうぞ、ちょっと散らかっててごめんなさいですけど……」
キリカ「わぁ、本当だ。何があったの?」
まどか「散らかってるのって珍しいよね?」
ほむら「少し探し物をしてて。あと、爆弾作りに熱中してるうちにこうなっちゃった」
……なんか危険物とか転がってないよな?
そう思ってると、顔に出てたのかほむらが慌てる。
ほむら「あっ、危ないものとかはありませんから!」
キリカ「……それならいいけど」
ほむら「なにかお茶とか出しますね! といってもボトルの麦茶ですけど!」
キリカ「ありがとう、でもそれよりまずはエイミーだよ!」
床に置かれた物の間を器用に歩いて、エイミーがとことことモフられにやって来た。
ふわふわの頭に手を伸ばすと、すりつけるように甘えてくる。
……やっぱこの子は素直だなぁ。
1自由安価
2そういえばエイミーの玩具の話は?
下2レス
2
2+エイミーとお散歩したいから猫用のリードも買おうと提案
あとみんなに内緒でエイミー用の服とかアクセサリーを作ろう
リードもだけど首輪は?もうしてたっけ?
キリカ「そういえばエイミーの玩具の話は?」
まどか「あっ、何もないなら猫じゃらしでも採ってくればよかったかな?」
ほむら「今度見てみますかねえ……エイミー、どういうのが好きなんでしょう?」
まどか「それか、手作りでも作れるよ。壊れやすいものだし、うちではよくそうやって遊んでたの」
ほむら「どうやって作るんですか?」
まどか「家にあるもので簡単に出来るよ!」
キリカ「この辺のゴミの中に使えそうなもの埋もれてたりしないかな?」
ほむら「って、ゴミ呼ばわりしないでください……」
あ、口が滑った。
でも何の材料なのか、いるのかいらないのかわからないものがいっぱいあるんだもの。
まどか「たとえばこれなんかも丸めれば、ほら!」
キリカ「おー」
適当になんかの包装を丸めたボールだけど、エイミーの目の前で転がすと追っかけてくる。
少し遠くに投げると、口にくわえて持ってきた。
おもちゃ問題は解決しそうな気もする。……けど、首輪もないままだし。
キリカ「首輪とか買わないの? お散歩とかしたいから、猫用のリードとかも買ったらどうだろう?」
ほむら「猫用のリード、なんてあるんですか?」
まどか「いつものペットショップに置いてあったかな」
まどか「歩いてるとよく後を着いてくるけど、ちゃんと散歩するならあったほうがいいだろうね」
……ほむらはふむふむと頷いている。
ほむら「ちょっと見てきます!」
キリカ「今から?」
ほむら「どうせ数分の距離ですから。帰ってくるまでの間、よろしくお願いしますね」
ほむらが家を出て行って、まどかと二人取り残される。
善は急げってやつかな。
エイミーがにゃあと鳴いた。
キリカ「……任されちゃった」
まどか「ほむらちゃん、どんなの買ってくるんでしょう?」
1自由安価
2エイミーと遊ぼう
下2レス
2+まどかに今日の自分の模擬戦の感想を聞いてみる
↑
キリカ「とりあえず遊ぼう! エイミー、ボールいくよ! それっ」
エイミー「にゃっ」
まどか「このへんのとか使ったら猫じゃらしも作れそうですね……」
まどか「ほむらちゃんが帰ってきたら聞いてみようかな」
まどかが床のゴミ……もとい資材を見て言う。
エイミーと遊びつつ、ちょっとまたさっきの訓練の感想を聞いてみることにした。
キリカ「……まどか、この前はアドバイスありがとうね。今日は見てみてどうだった? 模擬戦闘」
まどか「接近戦の動きもよくなってますし、わたしの必殺技も取り入れてくれてるようで……なんかうれしいです」
キリカ「離れないと安全には使えないね。その代わり広範囲に攻撃できるから、役立ってるんだけど」
まどか「そうですね……」
キリカ「ところで、まどかだったらあの時マミの言ってた『隙を作る方法』ってどうする?」
まどか「……難しいです。なにやっても反撃されそうですし。マミさんも絶好調だったから」
キリカ「まあ、何やっても勝つのは難しいだろうねぇ」
まどか「ただ、テンポを崩すってことは重要なのかなって」
まどか「あとは……なんだろう。範囲を絞って強めるっていうのを使えば、連射の集中攻撃は突破できたり……しないかなあ」
キリカ「……あー、そうだねえ」
それ使って“二度”も負かされてるし、タイミングを間違えたらやっぱり反撃されちゃうんだろうけど。
難しいねともう一度まどかと言い合った。まどかも『模擬戦闘』は一度も勝てたことがないらしい。
ボールを取って戻ってきたエイミーを撫でる。
……そろそろ形が崩れてきた。丸めなおそう。
まどかと話しながらエイミーと遊んでると、ほむらが帰ってきた。
ほむら「おまたせしました!」
まどか「おかえり、ほむらちゃん」
キリカ「どんなの買ってきたー? おお、可愛いじゃん!」
まどか「さっそく着けてみよう!」
ほむらの買ってきた首輪とリードはエイミーの瞳の色と同じ、蜂蜜みたいな綺麗な黄色。
……そういえば、ほむらは私と色が似てるって言ってくれたこともあったっけ?
黄色の首輪が毛並みの良い黒い毛に明るく映えている。
まどか「ところでほむらちゃん! この辺のもの使って猫じゃらしとか作れないかな?」
ほむら「ちょっと教えてください!」
まどか「うん! 割と丈夫に作らないと駄目でね……」
ちょっとした工作をして、またエイミーと遊んで。
暫くすると疲れたのかエイミーは寝てしまって、私たちも帰ることにした。
――家に帰ると、もうお母さんが夕食を作って待っていた。
訓練前にお茶会はしたけど、今日は模擬戦闘で動いたし、ちょうどお腹が空いてる頃だった。
それから、寝る前に部屋に戻って一人になると、編み物のセットを取り出す。
気分を落ち着かせるにはちょうどいい。それに、作ってみたいものならさっき思いついた。
キリカ(みんなに内緒でエイミー用の服とかアクセサリーを作ってみようかな?)
……カラフルな毛糸の玉を手に取って選んでいく。どんな色が似合うだろうか。
―12日終了―
キリカ 魔力[120/120] 状態:正常
GS:3個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv3] [射撃Lv3]
・仲間
マミ
[魔力コントロールLv5] [体術Lv3] [射撃能力Lv20]
ほむら
[魔力コントロールLv4] [体術Lv1] [射撃能力Lv5]
杏子
[魔力コントロールLv5] [格闘Lv20]
ゆま
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv3]
まどか【未契約】
[魔力コントロールLv3] [体術Lv1] [射撃能力Lv4]
---------------------
ここまで
>>652 なぜか一人でマリオパーティとかやってる図が浮かんだ
…もとい、対戦とかわいわいやる系は好きそう
次回は28日(土)18時くらいからの予定です
―13日 朝
自宅
寝る前の時間に少しだけと思っていたら、いつのまにか熱中して少々寝るのが遅くなってしまった。
下に降りていくと、顔を洗って眠気を覚ましてからキッチンに手伝いに行く。
お湯でソフトに目覚めるのもいいんだけど、そろそろあたたかくなってきたから冷たいお水も気持ちいい。
ほむら「おはようございます!」
キリカ「おはよー、ほむらも大分うちに馴染んできたね」
ほむら「そうでしょうか? あっ、でも私も緊張しなくなってきました」
そうしていると、今日もほむらがやってくる。
……手伝いが終わって一足先にテーブルに戻っていると、ほむらと話している途中であくびが出た。
それがほむらにまで伝染して、ほむらが口を押えたところで少し恥ずかしそうにする。
ほむら「……夜更かしでもしてました?」
キリカ「ま、まあ少しね。でも朝はだいたい眠いよ」
ほむら「それはそうですね……」
何を作ってるかはまだ秘密だ。
でも、ほむらも『夜更かし』というのに何か心当たりがあるらしかった。
ほむら「私も昨日は『工作』を少し」
キリカ「……それ、どっちの?」
お母さんも居るから言葉を濁したのか。
ちょうどテーブルにご飯が運ばれてくるところだった。
全部並んだところで、ほむらと二人でいただきますの挨拶をする。
ほむら「昨日は楽しかったですね。あんなにはしゃいでるエイミー見たことなかったです」
キリカ「私も!昨日はいいものが見られたよ!また行ってもいいよね?」
ほむら「エイミーも喜んでくれると思います」
1自由安価
2ワル夜の時はエイミーはどうする?
下2レス
2
2+前にも言ったかもしれないけど、今度ほむらの家に泊まりに行っても良い?
キリカ「あ、土曜はよろしくね! 忘れないでよ、絶対だからね!」
ほむら「あ、はい。わかってますよ」
キリカ「……でも、『日曜』はどうする? エイミー。誰かに預けとくしかないかな?」
ほむら「そうですね、その時はまどかか…… もしくは織莉子さんにでも預けましょうか」
『日曜』は朝からワルプルギスの夜が来る日。
エイミーも避難所に連れていかなきゃなんだけど。
ほむら「織莉子さん、連れていきたいって言いますかね?」
キリカ「私だったら取り合いになるけどね。織莉子はどうだろ?」
キリカ「……まどかだったら連れていきたいって言うだろうなあ」
ほむら「それは……そうですね。もともとエイミーと仲が良かったのはまどかだし」
ほむら「まずはまどかに聞いてみます」
ほむら「お泊りが終わったら、ワルプルギスの夜の前日くらいは一緒に居させてあげるのもいいかもしれません」
キリカ「うん」
食べ終わると、持っていくものを整理して家を出る。
……昨日の夜に降った雨で道がまだ濡れている。これから雨の季節かと思うとイヤだなぁ。
遭遇判定、下1レスコンマ判定1ケタ
1 まどか
2 さやか
3 仁美
4 まどか・さやか
5 さやか・仁美
6 まどか・仁美
7,8 まどか・さやか・仁美
9 小巻
0 安価
あ
いつもの場所で三人と合流する。
……今日はわざわざみんな揃って私たちを待っててくれたようだった。
キリカ「おはよう! もしかして待っててくれてた?」
さやか「最近はまた大体一緒だったじゃないですか」
キリカ「あ、うん……そうだね」
キリカ「ところで、今日はみんなお昼は大丈夫だよね?」
仁美「今日も何かお話が?」
キリカ「話……じゃないんだけど、まあ楽しみに待ってて!」
そもそも、一緒に登校しなくなったのも“ぎこちなさ”をみんなが察してくれたからだった。
今はやっと苦手意識もなく話せるようになったんだから、一緒のほうがいいか。
1自由安価
2二日後のテストについて
下2レス
2
ワルプルもそうだけど、まずは2日後のテストを乗り越えないとね
みんなは大丈夫?特にさやかは
失礼、途中で送信してしまいました
特にさやかはそろそろ予習みたいなことが薄れてきてるころだからね…まぁ、わたしもなんだけど
キリカ「ワルプルもそうだけど、まずは2日後のテストを乗り越えないとね」
さやか「えっ……」
テストの話題を出すと、さやかが心外みたいな表情をした。
それを無視して話を続ける。
キリカ「……みんなは大丈夫? 特にさやかは」
さやか「いや、考えてなかったです! だって、ワルプルのほうが大事ですし!」
さやか「たとえあたしが戦うことはなくても、全力で応援するために全力で準備をしますよ!」
まどか「さやかちゃん……それってなんの準備なの?」
さやか「えっと、心の?」
キリカ「心の準備に何日もかけなくていいから。ワルプルギスの夜を言い訳にしてないかい?」
そう言うと、ほむらまで心当たりがあるようにそっぽを向き始めた。
ほむら「私もいつもワルプルギスの夜のこととか考えてると身が入らなくて……」
キリカ「……ほむらはその重さを考えれば仕方ないような気はするけど」
仁美「でも、本当に追い詰められているのでないなら言い訳にするのはいけませんわ」
仁美「巴さんはベテランでも成績を落としたことはないと言ってましたし」
仁美「それで、もちろん呉さんは両立なさってるんですよね?」
……けど、そう聞かれると、私もちょっと困る。
私も完璧とは程遠い。ちょっと先輩ぶりすぎた。
キリカ「えっ、いやっ!これから!これからちゃんとやるよ!」
キリカ「でも、特にさやかはそろそろ予習みたいなことが薄れてきてるころだし……まぁ、わたしもなんだけど」
さやか「一番抜けだからね」
まどか「だから、それは笑えないって……」
みんなして苦笑い。
それにしても、マミは特別すぎるけど。
仁美「さやかさん、私で良ければ教えますよ?」
さやか「えー、でもさやかちゃん忙しい身だし……」
まどか「……心の準備が?」
さやか「いや、それもだけど、ちょっと今日はね」
仁美「それでは学校に着いたら。小休憩にでも教えますわ」
……学校に着いて別れる間際、みんながそんな会話をしていた。
教室に着くと、私も珍しく自分の席で教科書とノートを広げ始める。
すると、教室に入ってきたクラスメイトがこっちに寄ってきた。
*「勉強中? さすがー」
キリカ「そろそろヤバいと思って。ていうか、さすがっていうほど真面目でも優等生でもないよ?」
*「え、そう? でもあたしよりはできるでしょ! このあたりとか教えてほしいんだけど」
キリカ「イメージだけだよ……私も教えるほど余裕ないってば」
謙遜みたいにとられた気がするけど、ホントにそんなでもないのに。
大人しいというだけでそう見られがちなのは損か得か。
これからさらに化けの皮が剥がれたら超がっかりされるだろうなぁ。
……同じクラスに仁美みたいのがいるのを羨ましく思った。
私も教えてくれる人がほしい。結局私も、授業が始まるまでマミの教室に駆け込みに行くことにした。
―昼休み 屋上
授業が終わって廊下に出ると、そこでマミとばったり合流する。
二人で屋上に向かうと、三人がノートを広げていた。
マミ「あら、みんなで勉強?」
仁美「今しまいます。お二人が来るまでの時間にやっていただけですから」
マミ「もう試験も近いものね。こっちも朝、呉さんが泣きついてきたところよ」
キリカ「あー! それは言わないでってば!」
さやか「自分から教わりにいくあたりあたしよりずっとマシじゃないすか」
……自分でいうな。自分で。
勉強は中断にして、みんなでお弁当を広げ始める。
へこんでるところか隅のほうはまだ水たまりがあるけど、地面は大分渇いている。
良いことなんだけど、そのせいで今日の体育が外だったのは残念だった。隣の方でマミのクラスも見えたっけ。
1自由安価
2今日の訓練について
下2レス
2+誰かとおかずを交換
今朝私が作ったのは出汁巻き卵とサラダだけど、お母さんが作った鯖の竜田揚げ誰か交換しない?
あ、ほむらには出し巻き卵別に用意してるからね、アレしまっててくれたお礼にね
↑
さつまいものプディングか
さやか「さて、今日のほむらちゃんのお弁当チェック!」
まどか「なになに、串揚げ? 美味しそう!自作?」
マミ「いえ……確か前に家では揚げ物はしたくないって言ってなかったかしら?」
ほむら「えっと……はい。お惣菜です、安かったので」
さやか「バランス栄養食とか魚焼いただけ弁当よりはずっとマシか」
さやか「ていうか、みんな相変わらずめちゃうまそうー」
キリカ「さやかのお弁当だって美味しそうだけど」
さやか「どうせ冷食ですよ」
さやかがみんなのお弁当を羨ましそうな目で見ている。
確かにまあ、みんなのを見ていればその気持ちはわからなくもない。
うちの弁当じゃまず出てこないようなものが入ってたりするから。
キリカ「んー、じゃあ、今朝私が作ったのは出汁巻き卵とサラダだけど、お母さんが作った鯖の竜田揚げ誰か交換しない?」
キリカ「あ、ほむらには出し巻き卵別に用意してるからね、アレしまっててくれたお礼にね」
ほむら「ほんとですか!」
さやか「アレ? なんかヤバいもんでも隠してたとか!?」
仁美「『ヤバいもん』……とは?」
さやか「そりゃアレでしょ。思春期の中学生が隠したいものといえば」
仁美「まあ! いけませんわ!」
まどか「捨て猫とか?」
キリカ「大外れです。仁美は何をそんなイケナイもの想像したんだよ」
ていうか、まどかなら察しはつくはずじゃ。あの時一緒に居たんだし。
キリカ「……でも捨て猫はいいなあ」
まぁ、ほむらは実際にヤバイもの持ってるけどね、バレたらパクられるしw
結局、強く希望したさやかとマミと交換することに。
冷凍食品だって美味しいものは美味しい。 ……マミの作ったロールキャベツに比べると少し落ちるけれど。
そして、隣ではほむらが出し巻き卵を幸せそうに食べている。
……こういう顔が見られるなら良いなぁ。そんなに手間でもないし。
『アレ』については適当にはぐらかしてたけど、お弁当を食べ終わる少し前を見計らって鞄を漁る。
キリカ「そろそろ『アレ』を取り出すことにしようか」
さやか「って、今持ってきてるんですか!」
仁美「鞄の中にしまっていると考えると……もしかしてまた食べ物ですか?」
保冷バッグからプリンを取り出すと、二人が目を輝かせた。
さやか「プリン! これも手作りですか!?」
キリカ「うん。昨日の放課後みんなで食べたから、あとは二人の分」
さやか「女子力たけえ」
仁美「オレンジがかった色に見えますね」
さやか「さつまいもだ!」
キリカ「しかも安納芋だよ!織莉子の家の冷蔵庫にいっぱいあったの」
さやか「ねえ聞いた!? 仁美、今度織莉子さんちに芋たかりに行こうぜ!」
仁美「たかるって言い方はちょっと…… でも、今度それとなく話題に出しても怒られませんよね?」
二人も喜んでくれたようだ。
やっぱり、美味しいものがあると幸せになるのはみんな同じだ。
…………昼休みも終わりが近づく。
屋上を去る前、荷物をまとめて立ち上がったところでマミがこっちに振り返った。
マミ「そうだ、二人とも、今日の訓練はどうする?」
キリカ「えっと……そうだなぁ」
1格闘技術
2模擬戦闘
3魔力コントロール
4魔力の観察
5魔女狩りに行く
6決めてもらう
下2レス
6
5、マミの意見しだいで6
昨日も言ったけど魔女狩りで最近苦戦してるんだよね
マミか杏子に実際の私の戦い方を見てもらって、アドバイスをもらいたいんだけどどうかな?
昨日の訓練で私の伸ばすところ、訓練することとがあるならそれを優先するよ
キリカ「……昨日は模擬戦で見てもらったし、実戦でも試したいって気持ちはあるんだけど」
マミ「まだ不安?」
キリカ「行くならマミか杏子についてきてもらいたいかなあ」
キリカ「……でも、二人も自分の訓練があるだろうし、そのためだけに付き合わせるのも悪いかな?」
マミ「戦って不安が解消するのなら、また私が模擬戦闘をしましょうか?」
マミ「魔女と戦うよりはそっちのほうが実力を見られるんじゃないかなって思うんだけど」
キリカ「だってそれだと勝てないじゃん!」
……そう言うと苦笑いされた。
効率でいえば、やっぱりほむらが戦いに行ったほうがいいのかもしれないけど。
爆弾だってワルプルギスの前にあまり減らすのはまずい気もするし、ほむらがいつも夜更かしして作ってるのも知ってる。
マミ「……ワルプルギスの夜との戦いは、普通の魔女とも魔法少女とも大分違うはずよ」
マミ「だから、その準備って考えると純粋に技術を磨いたほうが無難かな」
マミ「それに、技術が上がれば確実に戦いやすくはなるわ。戦い方については今後見ていきましょう」
キリカ「……うん」
……技術、か。確かに私に足りないものなんてまだまだたくさんある。
私にもうちょっと頼りがいがあれば、違ったのかな。
少しだけ悔しく思って、屋上から去って行った。
――――
――――
学校が終わると、一旦家に戻って荷物を置いて、着替える。
……マミは『技術を磨く』とは言ったけど、その内容までは言ってなかった。
なんの訓練をするのかな。多分、まんべんなく鍛えるにこしたことはないんだろうけど。
とりあえず訓練らしく動きやすい服装に着替えて家を出る。
――見滝原大橋に着いてその下を覗きに行くと、いつものメンバーと……仁美まで居た。
杏子「よう、ちょっと遅いぞ。アンタ家近いでしょ?」
仁美「よう!」
キリカ「みんなもうやってた? えっと、それで仁美は……」
杏子「で、何買ってきたんだよ! どうせコンビニ寄ってきたんだろ」
キリカ「あ、ロッキーあるけどいる? 期間限定の抹茶味」
杏子「抹茶ー? 普通のやつのほうがうまいだろ」
仁美「そうだぜな! 抹茶なんてもう飽き飽きだぜ!」
……その反応は少し予想できてたけど。
それにしたって、これはなんなんだろう?
キリカ「…………仁美はなにやってるの? ていうかどうしたの?」
仁美「格闘訓練の指導だぜですわ!」
仁美「いつもの口調が親しみにくいのではないかと言われまして……杏子さ、杏子のマネを」
ゆま「キリカたすけてー、ヒトミがこわくなっちゃったよー」
……ゆまが泣きついてきた。
こわいっていうか、むしろちょっと滑稽で面白い感じがするんだけど。
キリカ「……とりあえず、違和感ハンパないからやめようか?」
杏子「あたしそんなじゃない!」
仁美「精進します」
マミ「助かってるわよ。私も初めて本格的な体術習っちゃった」
キリカ「でも、平日は習い事とかあるんじゃないの?」
仁美「実は習い事も全部すっきりやめてしまいました」
仁美「これだったら私でも役立てますからね! 契約しないならこういうところで活躍したいと思いまして」
まあ、それはとても心強いんだけど。
キリカ「……じゃあまずは格闘訓練?」
マミ「ええ、まずは志筑さんに見てもらいましょうか」
マミ「呉さんの爪なら剣よりは素手に近いし、見てもらいやすいんじゃないかしら?」
仁美「あ、剣術もいけますよ?」
キリカ(お嬢様って強いなぁ……)
下1レスコンマ判定 『格闘』経験値
0~99
※結果を半分にしたものを加算(0=100、少数切り上げ)
[格闘] 現在Lv5 EXP:19/100
ほい
ゾロ目で何かあったりしない……?
残念だがゾロ目は何もなかったはず
攻撃、防御、回避と順番に見てもらって、立ち回りを訓練してもらう。
どんな武器でも、とりあえず隙をつくらないことは重要だ。
……そんな隙ができると、仁美がいちいちつっついてくる。
仁美「……今こっちに隙ができてましたわ」
仁美「背後を取られてしまうのだけは阻止しないといけませんから」
キリカ「やっぱり反応が遅いのかな?」
仁美「というより動きと感性の問題かしら……」
仁美「正直、今のままでは動きだけ速くなったところで負ける気がしませんから」
仁美がくすっと笑う。自信ありげだ。
今は使えないけれど、とくに格闘じゃ、速度低下があればもっと戦いやすいのにって思うことはあった。
けどそれも、ただの実力不足の言い訳にすぎないってことか。
キリカ「――……疲れた! ちょっと休憩!」
仁美「今日はこのくらいにしますか」
休憩に入ると、荷物を置いたほうに駆け込んでペットボトルとお菓子を漁りに行く。
……水分と糖分を補給していると、マミまで覗き込みに来た。
マミ「私は好きだけどなあ、抹茶」
キリカ「……欲しいの?」
ロッキーの先を一本マミの口に近づける。
……こう見てると、人に餌付けするのも面白い。
[格闘] 現在Lv5 EXP:47/100
1自由安価
2次の訓練
下2レス
マミにあーんして噛む瞬間引いてみる
↑
マミにあーんして、噛む瞬間に引いてみる。
マミ「ーーーー!」
……こうやって意地悪するのも面白い。
杏子「お、仕返しか?」
キリカ「ふふふ」
マミ「何? 呉さんもやられてたの?」
キリカ「あー、あの時はマミはいなかったっけ?」
キリカ「……よし」
マミ「もうっ、犬じゃないんだから」
マミがちょっと拗ねながらもロッキーを齧っていく。
一口で入りきらない分、こっちのほうが更に餌付けっぽいかもしれない。
------------------------
ここまで
次回は30日(月)20時くらいからの予定です
ハムスターみたいにもごもごとしながらマミが一本分を食べ終える。
杏子までこっちに駆け寄って、詰め寄ってきた。それに釣られてみんな寄ってくる。
杏子「他にはお菓子ないのかよ!」
ゆま「ゆまもたべたい!」
キリカ「餌付けしてほしいの?」
杏子「ハマったのか。仕返しする気満々か」
キリカ「……ゆまには意地悪しないよ」
楽しくなってきた。
色々とお菓子の箱を開けてみる。杏子は割と期間限定とかよりも定番のシンプルな味のほうが好きかもしれない。
そう思っていると、やっぱり最初に杏子が食いついたのはチョコレート菓子だった。
……あと杏子が好きそうなものってなんだろう。
杏子「なあ、甘いの以外も買おうぜー。じゃがることかシェアしようぜー」
キリカ「そういえば抹茶クリーム味ってあったね」
杏子「いい加減抹茶から離れろ!」
マミ「それも美味しそうだけど、私も普通のが好きかなぁ……」
杏子「この調子ならお腹のお肉はすぐ復活しそうだな」
キリカ「うるさい。ていうか君のはつまめなすぎるんだよ!」
キリカ「あー、でも、太るのもヤだけど、筋肉つきすぎるのもヤだなぁ……」
杏子「そんなの心配するレベルじゃないだろ」
そう言われるとなんにも言えないけど。戦いと格闘の日々を続けてたら、これから数年後はわからない。
けど、仁美とかあんなに強いのにムキムキしてる感じはしないし。普通に健康的な感じだ。
……そう思ったのはみんなもみたいだった。
杏子「それにしても、あたしたちと比べりゃ派手に動けるわけでもないのによくやるな。仁美」
マミ「鍛えすぎてる感じもしないし」
杏子「そうだよなあ! 機動力半減はどこいったんだよ?」
仁美「動きと威力を極めるのにはある程度の筋力や体力が必要ですが、元々屈強な格上相手に勝とうとは思っていませんわ」
仁美「ですから、あまり動かなくてもいいように戦っているのです」
仁美「……半減は知りませんが」
そういうところをわきまえているらしい仁美の戦い方は、それはそれでカッコイイ。
魔力での体力底上げばかりに頼ってちゃいけないんだろうけど、仁美の技術にそれが加わったら更に強くなれる……かなぁ。
みんなでしばらくおやつ休憩をしてると、買ってきたお菓子もそろそろなくなってくる。
いい感じに糖分とお腹が満たされていた。
……その代わり、今から身体を動かす気にはなれなかった。
そろそろ自分の訓練がしたいと言った杏子に次いで、マミがすくっと立ち上がる。
マミ「それじゃ、次は私が呉さんを見る番ね」
キリカ「なにを見てくれるの?」
マミ「私からは射撃。格闘に組み合わせる投擲と、それから必殺技のほうの魔力から狙いをつける訓練」
キリカ「……あー、そういうの得意そう」
下1,2レスコンマ判定 『射撃』経験値
0~99
※結果の合計を半分にしたものを加算(0=100、少数切り上げ)
[射撃] 現在Lv3 EXP:0/100
キリカ大好き
--------------------
よし、2レス目自分でレスしてしまおう
低かったらごめん
謝るならするなよ…安価↓で上げればいいじゃん……
----------------------
コンマ運がなさすぎる……
これだとあまりにもなので↓
ほい
投擲の訓練は前にもやってたから少しコツはわかってたけど、動く的を狙う訓練となるとやっぱり相手がいないとできない。
接近していれば外すことはそうない。
けど、もう少し離れていても安定して狙えるようになれば心強いかもしれない。
――――――
――――――
[射撃] 現在Lv3 EXP:51/100
……訓練していると、魔女狩りのついでにほむらがこっちに顔を出しに来た。
ほむら「お疲れ様ですー」
マミ「ええ、そっちはどう?」
ほむら「まずまずってところでしょうか……あ、訓練で魔力使っていたら浄化しますよ」
ほむら「あともう少しだけ回ってみますかね……」
ほむらの反応を見るに、あんまり芳しくないのかもしれない。
キリカ「……それなら、私もついて行こうか?」
キリカ「二人いるなら一応安心だし。爆弾だってあんまり減らすのはまずいでしょ」
ほむら「爆弾使わないと、むしろ私が役に立てるかどうか……」
マミ「いいじゃない、それも含めて連携を鍛えると思えば」
杏子「確かにほむらも爆弾頼り切りはよくないかもなぁ」
荷物をまとめて橋の下から出る。
……ほむらと今日回った場所なんかを話しつつ、魔女を探して歩くことにした。
下1レスコンマ判定
0~50 使い魔
51~99 魔女
ほい
魔女こい!
ほむら「やっぱり連携には爆弾ってあまり向かないですよね……」
キリカ「あー、前にさやかが文句言ってたっけ」
ほむら「時間を止めれば銃も当たるんですけど……」
ほむらも自分の戦い方に悩んでるのは同じらしい。
そんな相談を聞いているうちに、魔女の魔力を見つけた。
―ハコの魔女結界
キリカ「とりあえず周りの使い魔から倒す?」
ほむら「えっと、そうですね」
一人で戦う時には使い魔は無視してるのかな。
ほむらが盾から取り出した銃を構える。
キリカ 魔力[120/120] 状態:正常
GS:3個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv3] [射撃Lv3]
仲間:
ほむら 状態:正常
敵:魔女H.N.Elly(Kirsten)
使い魔Daniyyel+Jennifer ×6 <-攻撃対象デフォルト
1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
12自由安価(会話とか)
下1レス
1
ほむらは私から離れてるのを狙って!
キリカ「ほむらは私から離れてるのを狙って!」
ほむら「は、はいっ!」
使い魔に向かって駆け出していく。
ふわふわと掴みどころなく動いているそいつらをぶった切りながら魔女に接近していく。
下1レスコンマ判定 戦況
有効度0~99
+一桁0クリティカル
+補正 自[格闘Lv5]*3
+補正 自[射撃Lv3]*2
+補正 ほむら[射撃Lv5]*3
60以上使い魔殲滅完了
補正抜き20以下【精神汚染】
あ
-------------------------------
ここまで
次回は31日(火)20時くらいからの予定です
キリカ(上手くいってないことはないはずなんだけど)
キリカ(……少し戦いづらいな)
二人いれば早く片付けられるはずが、むしろ遠慮し合ってどちらも力を発揮できてないような。
まだ使い魔は残ってるけど、使い魔の相手にいつまでもてこずってるわけにもいかない。
魔女が攻撃を繰り出してくる。
飛んでくる板のようなものを刻みに行こうと踏み込んだ瞬間、ほむらが目の前に出た。
キリカ「ちょっと、いきなり目の前に現れたら危ないよ!」
ほむら「ご、ごめんなさい! とりあえず使い魔片づけてきます!」
ほむらが再び場所を移動する。板のほうはほむらがなんとかしたようだ。
ついでにいつのまにか残ってた使い魔も居なくなってる。
キリカ(さっきだって、本気を出せばこんなの全部一人で片づけられただろうに)
キリカ(……最後くらい、私の活躍できるとこ残しといてよ)
1私がやるしかない!
2「【発言安価】」
下2レス
安価↓
ここはほむらのサポートに徹しよう
ほむら、私の事は気にしないで!私はサポートに回るから!
やるなら今。敵は目の前だ、今度こそ私がやるしかない!
魔力を強く爪に乗せて踏み込もうとした次の瞬間、またもやほむらが場所を移動して、魔女の真横に出た。
ほむら「ここは私がやります!」
キリカ「は!?」
……さっきからやろうとしてることが噛み合わないもどかしさと、少しの苛立ち。
けど、考えてみればなんでそんな風に思うんだろう?
キリカ(……手柄がほしいから? でも今ほむらとそんなの奪い合ってどうするんだ)
必殺の魔力を込めた爪を引っ込める。
……それならここはほむらのサポートに徹しよう。
キリカ「ほむら、私の事は気にしないで!私はサポートに回るから!」
ほむら「!」
キリカ 魔力[120/120] 状態:正常
GS:3個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv3] [射撃Lv3]
仲間:
ほむら 状態:【精神汚染】
敵:魔女H.N.Elly(Kirsten) <-攻撃対象デフォルト
1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
×強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
×強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
×スパークエッジ【Lv1】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける必殺技。ほぼ同じどころか完全にさやかから受け継いだ。
2仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
3ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
×スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
4タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
×ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
×ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
×狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
5魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
6封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
7自由安価(会話とか)
下1レス
5b
ほむらの様子がおかしい……いつになく強気だし、何か暴走してる?
キリカ(私もだけど、ほむらの様子もおかしいな……いつになく強気だし)
キリカ(何か暴走してる?)
阻害の魔力を目の前に向けて強く流す。
これでもサポートなら得意分野だ。いつもそうだった
ほむらが盾からショットガンを取り出して武器を持ち替える。
一発当たると魔女は大きく後退し、悶えるように左右についた羽をバタバタと振るっている。
キリカ「逃がすかっ!」
ほむら「はい、もう一発いきます……!」
阻害の射程から外れた魔女を再び目の前に捉え、一撃腕を振るう。
それから二発目の弾丸が撃ち込まれると、魔女はついに消え去った。
ほむら「やっぱり連携も大事みたいですね……」
キリカ「……まあ、互いにね」
――グリーフシードを拾って、二人で浄化する。
無事に戦いを終えたのに、なんともいえないもやもや感が残る。
チームで戦ってたことはあるけど、最近はブランクがある。
もともと私もチームプレイみたいのは得意じゃない。それ以上に、一人での戦いも上手くいかない時はひどいものだったけど。
キリカ 魔力[120/120] 状態:正常
GS:4個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
・ハコ[75/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv3] [射撃Lv3]
……空気まで少しぎこちなくなってる気がする。
この感じで別れるのがなんか嫌で、普段通りに戻そうとこんな提案をする。
キリカ「どうせだからこの辺で少し買い物とかしてこうよ」
ほむら「買い物? 何か買いたいものがあるんですか?」
キリカ「いや、適当。でもいっこほむらに買ってあげようと思ってたものがあるんだった」
キリカ「ちょっとついてきてよ」
本屋につれていく。向かう先は料理本コーナーだった。
最近出た推理小説とか泣ける犬の話とかも気になるけど、それは少し後にする。
キリカ「あったあった、これとかどう?」
ほむら「それってイタリアンの本じゃないんですか?」
キリカ「いや、この人のすごいのはそれだけじゃないよ。包丁の使い方」
キリカ「基本的なとこからすごくわかりやすく解説してる本もあるんだよ。だからほむらに丁度いいと思うんだけどなー」
ほむら「ああ、名前からしてもそんな感じですもんね……」
本を手に取ろうとすると、同時に横から手を伸ばしてきた人と手が触れた。
どちらともなく一言謝る。横の人も隣の同じ本を取っていった。
キリカ「ほら! 途切れないりんごの皮剥きから千切りの極意、桂剥きの極意まで載ってるよ!」
ほむら「すごい、薄い!」
少し本の内容をほむらに見せてると、さっきの人がこっちを見ていることに気づいた。
*「……アンタたち、見る目あるね」
*「当然、初版のほうも持ってるよね?」
キリカ「え…………持ってるけど」
そう答えると、彼女は少し満足そうにしてレジの方に去って行った。
ほむら「なんだったんでしょうね?」
キリカ「さあ。ファンなんじゃない?」
他に買いたいもの
1自由安価
2他にも本を見よう
下2レス
料理本コーナーに気になる本があった
本のタイトルは「安価」
↑
追加で2
料理本コーナーをもう少し見ていると、に気になる本があった。
タイトルは……
キリカ「『安価』?」
ほむら「節約レシピ集みたいですね。私みたいのには助かりますが……」
キリカ「ほむらって資金はいっぱい持ってるんじゃないの?」
ほむら「そ、それはまあ……そうなんですけど」
キリカ「なになに? どんなのが載ってんの?」
本を手に取ってページをめくってみる。
材料(自由安価)
下3レスまで
鶏肉のささみ
お豆腐
安価こないのでもう一度
豚バラ肉
--------------------
【訂正】>>727
見ていると、に気になる本があった。
見ていると、気になる本があった。
みんな思った以上に真面目になんか作れそうな材料出してた、何が出来るんだろう
--------------------
---------------------------
ってレス来てた!
下1レス(その料理の名は!)
豚バラ肉の肉豆腐・すき焼き風
豚肉のすき焼き、美味いよ(北海道出身)
キリカ「豚バラ肉の肉豆腐・すき焼き風だって」
ほむら「うーん、お肉が多いですね……」
キリカ「豚か鶏どっちか省けば? で、ほむら。これ買う?」
ほむら「……他の料理本よりは簡単そう、でしょうか?」
まあ、少しはこれでレパートリーも増えてくれるだろう。
ほぼ押し付け気味に買わせることにして、最初に気になってた本を見てからレジに行った。
キリカ「よし、目当ての本も買えたし私もほくほく」
ほむら「面白そうですね」
ついでにほむらにもおすすめしておいたら、そっちにも興味を持ってくれたようだ。
後で感想とか語り合おうか。そういうのも悪くないかもしれない。
1自由安価
2また明日
下2レス
一緒に帰宅するさいにさっきの料理のことを話す
さっきの肉豆腐、明日の晩飯に作ってみようか?
いや作るぞ、手伝いたまえ弟子1号!
↑
マミ達に連絡
まだ訓練してるなら何か飲み物買って帰る前に寄る
あ、まだマミ達訓練してる可能性もあるのか
ドリンク買っていくなら杏子には変なの買って行きたいな
キリカ「さっきの肉豆腐、明日の夕飯に作ってみようか?」
キリカ「いや作るぞ、手伝いたまえ弟子一号!」
ほむら「弟子一号ってなんですかー」
キリカ「……不満なの?」
ほむら「というか、私はそう呼ばれるほどのものでは……」
キリカ「だから頑張ってよ。あ、帰る前にマミたちにも連絡しておこうか」
携帯を操作してマミに電話をかけてみる。すると、なぜかゆまが出た。
ゆま『はい!』
キリカ「あれ、マミは? 今なにしてるところ?」
ゆま『マミはいまおりょーりしてるの』
キリカ「だからゆまが出たのか…… てことは今は家か」
キリカ「じゃあとりあえず、魔女一体、一応無事に倒せたって伝えといてくれる?」
ゆま『うん!』
……電話を切る。それにしても。
キリカ「早めに下ごしらえしてるってことは、なんかすごいの作ろうとしてるな……こっちも負けてられないね?」
ほむら「えっ! いや、私は巴さんと張り合うなんて無理ですよー」
雑談しながら帰り道を歩く。
……ほむらとは駅前のあたりで別れた。
……一人で歩きながら、さっきの話を思い出してみる。
結局、ワル夜前日から当日の避難までのエイミーのことは、まどかに任せることになったらしい。
まどかも久しぶりにエイミーと過ごせるって喜んでた。
キリカ(ちょっとうらやましいなぁ……)
そう思って、少し帰り道を通り過ぎて、この前猫と会ったところへと足を延ばしてみる。
……小川の先。オレンジ色の日差しに照らされる景色の中を歩いて探してみる。
キリカ「あ……今日もここに居たんだ。猫ちゃん、おひさ」
「にゃ」
キリカ「今のは挨拶と思っていいのかなあ」
キリカ「おーいーでー」
手をひらひらとやってみる。
……けど、こっちを見てるだけで無反応だ。
キリカ「……やっぱ手だけじゃダメか。じゃあ、これならっ」
鞄の中に入れてたコンビニの袋を、わざとくしゅくしゅと音を立てるようにして取り出す。
なにかもらえるかもと思ったのか、猫がそろそろと近づいてくる。
キリカ「まあ、なにもないんだけどね」
「にゃ」
キリカ「あー、いかないでー!」
……何もないことがわかると興味をなくしたらしい。
なにかないかと鞄を漁ってみる。
なんかでてきたもの
・自由安価
下2レス
--------------------------
ここまで
次回は2日(木)20時くらいからの予定です
エイミーにあげようと家から持ってきていた食塩無添加の煮干
味噌汁作るときに余ったかつお節
キリカ「ぬうー……私の鞄が甘いものだけだと思うなよ! 杏子には絶対やらないけど」
必死こいて探ってると、ビニールの包装らしきものが手に触れる。
出てきたのは食べかけの煮干し。無塩。無添加。 私のじゃなくて、エイミーにあげた残りだった。
またいつエイミーに会ってもいいようにとっといてたのが、案の定今の今まで忘れ去られて隅のほうに入っていた。
キリカ「……ていうか杏子は普通にうんまい棒とかのほうが好きそーだな。絶対味がないとかケチつけるし」
キリカ「ほらっ、おーいで?」
……手にいくつか煮干しを乗っけて差し出すと、ツンデレ猫がしっぽを立てて再び寄ってきた。
ぺろぺろと手を舐めて煮干しを食べている……
キリカ「意外とこういう時丁度いいものも持ってるものだねぇ」
キリカ「よしよし……――今だっ!」
「!」
もふる。もふる。もふる。もふる。もふる!
そうしてると、差し出してるほうの手をまたもやガブッとされた。
「にゃ」
キリカ「あ、いった……わかったよ。食べてる時に邪魔はしないよ」
キリカ「でも食べたらお礼に撫でさせてよ?」
「……にゃ」
わかってくれたのかなぁ。
煮干しを追加で手に乗せて差し出す。
煮干しがなくなった後の手を念入りにぺろぺろと舐めて……それから猫がそこに頭をすりつける。
キリカ「ん、もっとほしいの? それとも……撫でていいの!?」
そろそろ撫でさせてくれたっていいだろう。
エイミーとはまた違うもふもふ感を楽しむと、去り際に腕に巻いていたベルトのアクセサリーを外す。
キリカ「……よし、キミの名前は『ツン』だ!」
キリカ「また会おうね、ツン」
「にゃ」
……ピンクのベルトはアームバンドから首輪になった。長さが足りるか心配だったけど、十分みたいだ。
草むらから立ち上がる。そろそろ帰ることにした。
―13日終了―
キリカ 魔力[120/120] 状態:正常
GS:4個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
・ハコ[75/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv3] [射撃Lv3]
・仲間
マミ
[魔力コントロールLv5] [体術Lv3] [射撃能力Lv20]
ほむら
[魔力コントロールLv4] [体術Lv1] [射撃能力Lv5]
杏子
[魔力コントロールLv5] [格闘Lv20]
ゆま
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv3]
まどか【未契約】
[魔力コントロールLv3] [体術Lv1] [射撃能力Lv4]
―14日 朝
自宅
キリカ「どう、昨日の本は。読んでみてる?」
ほむら「はい、わんちゃん可愛いです。でも、おかげで寝る前に少しと思ったら結構遅く……」
キリカ「あー、そっちか。あれはまず表紙が可愛い。挿絵も可愛い」
ほむら「でも泣ける系なんですよ? 最後はやっぱり……」
キリカ「そういうことは、考えない考えない! 今可愛いとこなんだから」
ちょっとのつもりで夜更かししちゃうのは、私も似たようなものだったりするから人のことはいえないなぁ。
けど、そっちもだけど、ひとまず料理本の方がどうなったのかが気になるのに。
キリカ「で、なんか作った?」
ほむら「あ、一応……『もやし味噌いため』なら作りましたよ!」
キリカ「……材料はもやしと味噌だけ?」
ほむら「はい!」
……そういうところからやってって抵抗感をなくしたほうがいいのかもしれないな、うん。
まずはそう思うことにした。
1自由安価
2で、今日の夕飯、覚えてるよね?
下2レス
2+母親にうちって猫飼っても大丈夫?と聞いてみる
今日は訓練の後に肉豆腐・すき焼き風を作ろうと思うけど、どこで作ろうかな?
あ、ほむらには味噌汁を担当してもらおうかな…私も一緒だし味噌汁なら上手く作れるよ
具はシンプルにわかめと油揚げでどうかな?
↑
キリカ「で、今日の夕飯、覚えてるよね?」
キリカ「今日は訓練の後に肉豆腐・すき焼き風を作ろうと思うけど、どこで作ろうかな?」
ほむら「うち来ますか? キッチンは狭めですけど……」
キリカ「……それか、団欒に加わりたいなら加わってくれても」
キリカ「いいよね? ご飯も私たちが用意するから!」
……お母さんに頼み込んでみると、割とあっさりオッケーしてくれた。
まあ、いまもこうして食卓囲んでるんだし。
キリカ「あ、でもだったらエイミーもつれてきてほしいなぁ……」
そう考えて、ついでに昨日の猫のことを思い浮かんだ。
少し遠慮がちに聞いてみる。
キリカ「…………ていうかさ、うちって猫飼っても大丈夫?」
*「いきなりどうしたの、飼いたいの?」
*「……どうせ友達の家で見て羨ましくなったんでしょ、『可愛い』だけじゃないんだから」
ちょっと連れてくるのはいいけど、いきなり飼う話はすぐに許してくれそうにない。
……言われると思った。
わからずや。そう心の中で呟いて、どうすれば説得できるかと考え出す。
キリカ(いっそ、こっそり拉致ってきちゃおうか……)
でも、あんまりずっと抱き上げてると暴れだしそうだし、あまり大きい猫バッグとか持ってったら怪しまれそう。
……こういう時こそほむら収納に頼るべきか?
ほむら「な、なんでしょう?」
そんなことを考えてほむらを見たら、ほむらもこっちに目を合わせた。
キリカ「いや、ほむらにはお味噌汁を担当してもらおうかな……って」
キリカ「私も一緒だしお味噌汁なら上手く作れるよ、お魚さえ使わなければ。具はシンプルにわかめと油揚げでどうかな?」
ほむら「はい……多分まあ、呉さんが見ててくれるなら」
……説得のことはまた後で考えるか。
そろそろ出る時間も迫ってる。朝食を終えると、残りの支度をして学校に向かった。
遭遇判定、下1レスコンマ判定1ケタ
1 まどか
2 さやか
3 仁美
4 まどか・さやか
5 さやか・仁美
6 まどか・仁美
7,8 まどか・さやか・仁美
9 小巻
0 安価
キン肉マン
さやか「おはよー」
仁美「お二人とも、おはようございます」
いつもの待ち合わせ場所につくと、先に来てた二人と挨拶をかわす。
……またまどかか。
キリカ「今日はまどかが最後かー」
ほむら「またパン咥えてたりして……」
キリカ「さすがにそんなに頻繁に……」
キリカ「…………ないよね?」
さやか「さあ、どうでしょう?」
1自由安価
2引き返してみる?
3ちょっと待つか
下2レス
あ、もしかしてツンを見に行ってるとか?
ちょっとツンのいた川の方に行ってみよう
↑
もし遅刻しそうになったら変身して学校まで一気に駆け抜けよう
もしかして、まどかもツンのことに気づいた……?
そういえば前に場所は教えたんだっけ?
キリカ「……ちょっと見に行きたいところが!」
仁美「えっ!? ……今からどこへ?」
キリカ「いやちょっとね、ちょっとちょっと」
そろそろと動き出す。
目指すは川沿いに進んだ先。みんなの中を抜けて早足で歩いていくと、昨日も見た景色がある。
まどかの姿はないものの……茂みの端に、ギリギリ日の当たる場所で丸まってるもふもふが見えた。
そっとそっと、音を立てないようにして近くに寄っていく。
……すると、後ろからみんなの声が聞こえた。
仁美「呉さん、こっちになにが!?」
さやか「こんなほうに行くってことはまさか魔女結界……――」
ほむら「ね、猫ですか。それで朝…………」
キリカ「……まあね」
「にゃ」
……皆が来たらツンが起きた。
ハズレだったか
これはこれで、仲良くなったことをみんなに自慢しよう。
丸まったもふもふをもふもふする。日差しの当たってたところがちょうどあったかくなってる。
さやか「おー、確かにかわいい」
キリカ「この前会って懐いた野良猫だよ! やあ、おはよう……いたっ」
あ、ダメだ、寝起きで機嫌悪い。
キリカ「寝てたとこ起こしちゃったしなぁ……またおやつで機嫌取るか……」
仁美「懐いてるんでしょうか……?」
キリカ「懐いてるってば!」
キリカ「ただちょっと、触られたくないときはとことん触られるの嫌がるから、こっちに気を向かせる必要があるんだよ」
キリカ「また煮干しがいいか! ほら、朝ごはんだよー」
「にゃ」
慌てて鞄から昨日の煮干しを取り出してあげる。
……可愛いだけじゃないのはまあわかる。飼うとなったらエイミーよりも難易度は高そうだ。
仁美「……あ、まどかさんから連絡が」
さやか「あ、やべえ。 急いで戻りましょ!」
キリカ「えー、もうちょっと……」
ほむら「駄目ですって、行きますよ」
……後ろ髪を引かれつつ、ツンのいる茂みを後にする。
待ち合わせ場所には、まどかが一人で待っていた。
まどか「みんな遅いよー。誰もこないからどうしたのかと思っちゃった」
少し不満そうだ。
本当は私たちの方が先に来てたんだけど……
キリカ「いや、ごめんごめん……ちょっとね。 また帰りにみんなで寄ろうか」
まどか「どこ行ってたんですか?」
キリカ「前に話した猫のいるとこ」
まどかも話に食いついてくれた。
……さっきの続きはまた時間のある帰りにしよう。今度はまどかも含めて。
-----------------------------
ここまで
次回は3日(金)20時くらいからの予定です
まどかたちと別れて階段を駆け上がると、ギリギリ気味に教室に滑り込む。
下の階との通信を聞くに、間に合ったかは別として、あっちもどうにかなったようだ。
テスト前日に範囲を進めすぎるわけにはいかないから、多分今日の内容は大したものじゃない。
なかった……はず。
そんな言い訳が授業開始から大当たりして、『やっぱりもうちょっと遅れてもよかったかな』なんて思って、
テレパシーにまで漏れる前にその考えを消す。
キリカ(ほむらとか、意外と厳しいっていうか、鋭いしたとこあるしなぁ……)
いざとなったらこっちにはほむらもいる。
……でも、そういうのに使うのはやっぱり本人は嫌がるんだろう。
――――
――――
昼休みになって屋上に集まると、今日の話題の中心はさやかの写真だった。
ケーキの写真は前にも見せてくれたけど、その時よりも更に綺麗に出来ていてみんな驚いていた。
さやか「そのですね、特別に上手にケーキを作れたから見てもらいたくて!」
マミ「あら本当! 順調みたいだけど、これはまだ練習?」
さやか「いえ、本番です!」
キリカ(昨日は忙しいって言ってたのはこのことか……)
ケーキ作りの本番といえば、上条君の退院祝いのパーティをやるって日だ。
けど、その日にちまでは聞いていなかった。
まどか「へえ~、すごいよさやかちゃん! でもケーキの他には写真は?」
マミ「そうね、また何か進展とか」
さやか「そ、それはまた後で!」
さやかが焦ったように言う。
……今出すと仁美にまで見せつけた感じになってしまう。
けど、見せつけるネタは持ってるってことか。
1自由安価
2ほむら、今晩は負けない写真を撮ろうね?
下2レス
2
ここで言ったらプレッシャー与えちゃうかな?
後でこっそり言おう
↑
さやかに退院の日にちを聞く
まどか「ふふ、そっか。そうやって写真に残しておくのはいいね」
キリカ「そういえば、昨日はマミも久しぶりに料理をしたって聞いたけど」
マミ「ええ。久しぶりに腕を振るいたくなったから」
マミ「義務的に毎日家事をやるのは疲れるけど、たまにやるとやっぱり楽しいわね」
マミもなんだか久しぶりにきらきらとしている。
その気持ちは私も分かった。趣味には良いけど、毎日やれって言われたらだいぶ面倒くさい。
ほむら「食べる側としては、ぜひ毎日続けてほしいところなんですけどね……」
ほむら「せめて私のいる土日だけでも……」
マミ「そう? 私は美国さんの料理も好きだし、佐倉さんの料理も好きよ?」
マミ「色々味わえるから良いのよ。佐倉さんとか、たまに失敗するのも含めてね」
ほむらはほむらで完全に『食べる側』になってるな。
……今言うとプレッシャー与えそうだから言わないけど、今晩は頑張ってもらわなきゃ。
仁美「そちらも楽しそうですね」
マミ「志筑さんもまたいつでも来てもいいのよ?」
マミ「――って、私が言うのも変だけどね」
今日の訓練
1技術訓練(格闘・射撃)
2模擬戦闘
3魔力コントロール
4魔力の観察
5魔女狩りに行く
6決めてもらう
下2レス
6
6
↑
お昼休みも残り少なくなって、別れる前に放課後の事を決めておく。
キリカ「……今日の訓練はどうしたらいいと思う?」
マミ「特にやりたいことがないなら、成長を実感するまでは引き続き技術を磨いたほうがいいかしら」
マミ「呉さんはそれでどう?」
キリカ「不満はないよ。せっかく最高の師匠が居る環境なんだから」
マミ「呉さんは素直ね。嬉しくなっちゃうわ」
仁美「それは私もでしょうか?」
……わざわざそう言われちゃうと少し恥ずかしくなる気もするけど、二人が嬉しそうだからなによりだ。
まあ、私はツンデレじゃないし。
――それから食べ終わったお弁当箱やらを片づけると、立ち上がる。
お菓子のごみが鞄に入ってることに昨日気づいた。これも帰る途中でなんとかしないと。
鞄の中を整理して、教室に戻る前に別れ際にこっそりほむらに『今晩のこと』を話す。
キリカ「……ほむら、今晩は負けない写真を撮ろうね?」
ほむら「だから張り合うなんて無理ですってー……」
これでもプレッシャー与えないようにこっそりにしたんだけどなぁ。
ほむらと二人で足を止めたのに気づいて、マミがこっちに呼びかけた。
マミ「どうしたの?」
キリカ「あっ、今いくよ!」
……明日の昼休みにはどんな自慢が出来るか、楽しみだ。
――――
――――
――――放課後になると、家の近いみんなで集まって帰り道を歩く。
今日も一旦家に戻って着替えて、訓練に行く予定なんだけど――……
……その前に朝に寄ったあの道はずれの小川の先に行く。
キリカ「…………あれ?」
まどか「ここなんですか?」
キリカ「そうなんだけど、お留守なのかな?」
いつもの場所を見てみると、ツンの姿はなかった。
少しがっくりして、名前を呼んでみる。
キリカ「ツンー、いないの?」
茂みの前にしゃがんで何度か呼びかけてみる。
……すると、ツンがのそのそと茂みの中から出てくる。
――――それから、思わずさやかが声を上げた。
さやか「わあっ」
仁美「まあ、猫がいっぱい……」
ツンがリーダー的な役割だったのだろうか。
まどかがわらわらと出てきた猫たちの中の一匹を見る。
キリカ「……ここ、こんなにいたんだ」
まどか「エイミー?」
エイミーにそっくりな小さい黒猫が鳴いた。
『にゃ』という声は返事にも聞こえるけど、やっぱり意味なんてわかってはいないんだろう。
ほむら「そっくりだね。もしかして兄弟かな?」
まどかがしゃがんでじっと黒猫を見つめる。
すると、黒猫はそっとまどかの足元に寄ってきた。
キリカ「……まあ、私にはツンがいるからいいや」
キリカ「それに、ここの一人を手なずけたってことは、ここの猫たちとも仲良くなったも同然ってことだよね!」
「にゃ」
キリカ「あ痛い」
……もふもふぽんぽんとお尻を触ると噛まれた。
調子に乗ると噛まれるのは相変わらずだけど。
1自由安価
2訓練行こう
下2レス
どうせ訓練のあと買い物するからその時何か買って帰宅前にまた来よう
↑
キリカ「これだけ居ると、煮干し足りるかなぁ……」
どうせ訓練の後は買い物するから、その時何か買ってここに来ようか。
……ツンだけ少し集団から外れた位置にいたけど、鞄をごそごそとしているとみんな集まってくる。
囲まれてるのもハッピーだ。それに、意外と人懐っこいのが多い。
そうして見ているとやっぱり気になったのか、仁美が首輪の事を聞いてきた。
仁美「その子だけ首輪をしているのは?」
さやか「あれ、どっかで見たことあるぞ」
キリカ「ああ、それ私のだから」
さり気ない所有の主張…… もとい、友好の証。
……二人はどんな意味で受け取ったかな。
訓練にもあまり遅くなるわけにはいかない。
そろそろ行こうかと言ったところで、まどかが名残惜しそうに足元の黒猫を見る。
まどか「この子、うちで飼えないかな……兄弟で離れ離れになったら可哀想だし」
ほむら「それは賛成! ……それになんだか、まどかと兄弟で飼うってお揃いみたいでうれしいかも」
……出会って早々で羨ましいことに、黒猫はまどかに懐いてる様子だ。
キリカ「……まあ、私にはツンがいるからね」
「……にゃ」
ツンは変わらず他の猫たちからは少しだけ離れたところにいる。
リーダーってわけじゃないのかな?
……私もどうにかお母さんたちを説得できないかなあ。
もし家で飼っても、散歩とかしたがりそうだ。堂々とするには拉致じゃいけない。
キリカ「また来るよ」
そう挨拶すると、ツンはこっちに向けてもう一度鳴いた。
----------------------
ここまで
次回は5日(日)18時くらいからの予定です
―見滝原大橋下
急いで家に戻ってから訓練場所に向かうと、昨日と同じメンバーが揃う。
それに加えて、今日はさやかもこっちに来ていた。
まどかはあの黒猫を連れて家に戻った。飼うための交渉と準備をするらしい。
……勉強道具を出しているさやかのほうを見る。
見学ついでと、仁美の格闘指導の合間に昨日出来なかった勉強を見てもらうんだとか。
結局そこでも仁美は指導係だ。
キリカ「まあ、私は今は訓練で忙しいからね…………」
マミ「今は訓練に集中するとして、この分は後で頑張らないとね」
仁美「私も準備は整いましたわ」
キリカ「……私もオッケーだけど」
……二人ともやる気あるなぁ。
さすが指導係。
下1レスコンマ判定 『格闘』経験値
0~99
※結果を半分にしたものを加算(0=100、少数切り上げ)
[格闘] 現在Lv5 EXP:47/100
キリカ大好き
ちょっとだけ身体を動かす準備をして、基本の動きから格闘術を習い、実践的に動いてみる。
武器有では仁美は相手はしないものの、アドバイスも鋭かった。
仁美「少しずつ良くはなっていますが、余裕がなくなると力に頼って動きが大振りになるのはよくないですね」
仁美「そういう時こそ冷静にならないと、隙を突けません」
キリカ「っ……」
さやか「あー、格ゲーで追い込まれた時適当にガチャガチャってやっちゃうあれか」
……さやかはさやかで、さっきからちょっと気が散ることを言う。
さやかだってケッコー似たようなものだったくせに。
横目で見ると、即座に知らんぷりして目を逸らした。
キリカ「考えすぎても動けなくなるし、どうすればいいのさ?」
仁美「難しいですね。考えすぎても考えなさすぎてもいけませんが……」
仁美「ほぼ考えなくても最良の動きを身体が覚えてるって状態になれば、一番良いのでしょうね」
仁美「今はちょっと、独自のものなのか不自然な動きも混じっていますから」
キリカ「……?」
[格闘] 現在Lv5 EXP:75/100
不自然な動きって何だろ?
――――剣が予想していなかった角度から交わり、弾かれる。
結局また一本取られた。
仁美「今日はこのくらいにしておきましょうか? 私も少し休憩したいところですし」
剣術も見られるってことで、切れ味をなくした剣を二つ作ってやってみたけど、やっぱ仁美には剣術でも勝てそうにない。
……こうしてるとちょっと前の世界でさやかと組手してた時の事も思い出す。
さやかも懐かしそうにこっちを見ていた。
仁美「でも、やる前より何かコツは掴めたのでは。 なにか活かせそうですか?」
キリカ「…………何か、ねぇ」
・スパークエッジ(魔力-60)【Lv1】→【lv2】
1威力増
2発動までの速度上昇
3魔法効果付加
下2レス
3?
でも何の効果を付ければいいのやら…
安価↓
3
キリカの属性が魔力の破壊?見たいな感じだからそういった感じのになる、のかなぁ??
★技仕様変更
スパークエッジ【Lv2】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける、さやかから受け継いだ必殺技。ヒットで【封印結界】効果。
……今まではなんとなく全力でかかればいいやって感じだけだったけど、もうちょっと『技』として洗練できればとは思っていた。
さやかとは違う。さやかと同じことをしようと思ったって、同じにはできない。
今のままでは『閃光』とはほど遠い、ただの大振りな全力。
キリカ「もう少し私の出来ることを加えるだけの余裕が出来れば…… ってところかな」
仁美「そうですか。 何かを思いつくきっかけになれれば幸いです」
休憩時間
1自由安価
2さやか、勉強は順調?
3次の訓練
下2レス
2
安価↓
次の訓練の前にマミと杏子、あと時折鋭いさやかに相談
さっき仁美に『不自然な動き』が混じってる、ってアドバイスを受けたんだけど
みんなはこれまで私の動きでそんな印象を感じたことはあるかな?
仁美はにこっと微笑むと、さやかの勉強を見に行った。
私も少し休憩に行って、ついでにみんなに聞いてみる。
キリカ「……さっき仁美に『不自然な動き』が混じってる、ってアドバイスを受けたんだけど」
キリカ「みんなはこれまで私の動きでそんな印象を感じたことはあるかな?」
杏子「……多分あれだな」
杏子「アンタのことはあたしやマミが面倒見てた時も長い。っけど、その時とは違う癖なら確かにあるよ」
相談してみると、少し間をあけて、考えるようにしながら杏子が話してくれた。
杏子「独自の動きと教えた技が混在してる……っつうか」
杏子「その時の『状態』が特殊なんだろうな。今は何の感情に任せて戦ってるわけじゃなくともだ」
杏子「結構ムチャやってた時あっただろ? 変な癖がつくと厄介だぜ」
……そう言われるとはっとした。
自分が傷つくことも省みない戦い方。あの時はそれで強くなった気がしてた。
結局のところ、『自暴自棄』と『自業自得』の負の遺産だ。
キリカ「……マミも気づいてた?」
マミ「まあ、それはね。でも、気にしすぎると余計に意識しちゃうかなと思った」
マミ「指摘したからって直せるものでもないし」
さやか「……それだけかな」
さやか「あたしはそりゃ技術的な詳しいこととか言えないけど」
さやか「ムチャな動きするのに、攻撃の直前になると迷いがあるような、そんな感じに見えた……かも」
……ノートを開いて勉強に取り組んでたさやかもいつのまにかこっちを見てた。
気を散らすことばっか言ってたくせに、さやかはこういうとこ時折鋭い。
人相手だと……いや、人相手じゃなくても、どうしても少し遠慮してしまうところはあるんだろう。
キリカ「……それは訓練で直る?」
杏子「前者は確実にな。仁美に任せる。習っただけあって、あいつの型はすこぶる綺麗だからな」
杏子「けどあたしだって独自の動きだらけの野生児だよ。どんな型だって極めたもん勝ちさ」
マミ「まあ、私も人の事言えないわね。教えることは出来るけれど、全部独学よ」
マミが訓練用のノートをひらひらとさせる。丁度今も何か書き込んでたところだった。
マミの独学はほんとにすごい。
“前者”は確実に。杏子がそう言ったのが気になっていた。
……マミ何を書いていたのか見せてもらってると、
外の通りのほうから足音が近づいてくるのが聞こえた。
ただマミさんのノートには黒歴史も書かれてるのがなぁ…
小巻「今日もやってるわね」
マミ「こんにちは、浅古さん」
一昨日ぶりだ。私もそっちに挨拶にいく。
小巻「こんにちは、あたしも混ざりに来たんだけど」
マミ「志筑さんを呼んでくる? 今とても頼もしい人が来ていてね……」
杏子「おーい、仁美! ちょっと見てくれないか?」
仁美「はい! さやかさん、後は一人でも大丈夫でしょうか?」
さやか「えー、うーん大丈夫かなぁ」
小巻が来てから再びみんなも訓練の雰囲気に戻った。
小巻「あの時よりも増えてるのね。まだ仲間いたんだ」
マミ「呉さん、こっちも始めましょうか? 昨日の続き」
キリカ「あ、うん」
少し小巻と仁美のほうを見ていたけど、マミの呼びかけで意識がこっちに戻される。
私もそろそろ休憩は終わりにしないと。
下1レス・下2レスコンマ判定 『射撃』経験値
0~99
※結果の合計を半分にしたものを加算(0=100、少数切り上げ)
[射撃] 現在Lv3 EXP:51/100
ほい
あ
↑
おおっ、デカいな
射撃の訓練だからって身体を動かさないかっていうとそんなことはまったくない。
手を動かすのも同じ。攻撃する手段が変わっただけだ。わざわざ少し離れた距離で。
そうしてると、踏み込めるタイミングも見えてくる。そっちは格闘訓練のおかげだろうか。
でも、なにもないところから魔力の塊を飛ばすっていうのはどうなんだろう?
――……空に魔方陣を描く。
マミ「基本的には射撃も同じよ。『慣れ』」
マミ「ただ、それをどこを始点として発するか、その違いよ。魔力のコントロールさえ出来ていればね」
キリカ「……マミの言うことは感覚的すぎて難しいなぁ」
マミ「だから慣れればわかるって」
キリカ「……強引だ」
……けど、まあ少しだけわかってきたかもしれない。
慣れればもっとマミの言うこともわかるかもしれないっていうことだけは。
★[射撃Lv3]→[射撃Lv4]
[射撃] 現在Lv4 EXP:25/100
あっちの格闘訓練はどうやってるんだろう。
小巻の斧は、仁美が得意とする普通の体術や剣術寄りの武器の動きとは違う気もする。
杏子も一緒に見ているみたいだ。そういえば、さっきはゆまの姿もあったけどどこ行ったんだろう?
そんなことを思って隣りの訓練風景に目を向けてると、頬に何かが飛んできた。
キリカ「――……いたっ」
ゆま「やったー、あたったー!」
キリカ「う、死角狙いの攻撃とは卑怯な……ていうかゆま、それ何? 吹き矢?」
ゆま「さやかにつくりかた教えてもらったの!」
キリカ「……さやか、勉強中じゃないの?」
さやか「いや、あたしも休憩?」
ゆまの吹き矢はノートを丸めたやつみたいだ。
さやかはへらへらと笑っている。まったく、ホントにあれで明日は大丈夫なんだろうか。
……私も人の心配してる場合じゃないけど。
マミ「隙だらけ。気になるの?」
キリカ「そりゃ少しは」
杏子「なあ、そっちの訓練が終わったならこっちに来たらどうだ?」
仁美「お二人で一度、手合せとかしてみたらどうでしょう?」
仁美「今は巴さんが射撃を見ていますが、さっきまで私も教えてたんですよ」
小巻「手合せ? あいつと? ……戦ったことならあるわよ」
仁美「いえ、さっきやってたみたいな組手ですよ」
1やってみる
2断る
3自由安価
下2レス
1かな?
さっき言われた事を意識して戦ってみる
1
キリカ「…………」
杏子「……この前『ほぼ互角』っつってたな。一番実力は近いかもな」
仁美「でしたら……」
仁美は更に勧めようとして、それから少し訝しげにする。
表情に出てた。雰囲気に出てた。……どっちがか、どちらもか。
仁美「……何かお嫌な理由が?」
小巻「別に、いいわよ。やるわよ。そろそろ勝ち星も欲しかったところ」
キリカ「私も構わないけど……」
小巻の方に近づいていく。
そして、構える。
さっき言われたことを意識して――――
――――……あれ、けど意識するとよくないからマミは黙ってたんだっけ。
そんなことを考えたら、動けなくなった。
ん?
1を選択したのに何で794の安価内容になってるのかな?
小巻「――えい。勝ったけど、これでいいの?」
斧の代わりに、おでこにチョップが降ってきた。
その手をどけて抗議してみる。
キリカ「こっち準備整ってない! それはいくらなんでも卑怯じゃないか?」
杏子「今のは『開始』って言わなかった審判が悪いな」
仁美「今まで組手に審判なんていましたっけ?」
杏子「よーい、はじめ」
開始を告げる杏子の声がして、小巻がまっすぐに前を――私を見る。
でも、やっぱりどっちも動かなかった。
『はじめ』の声から数秒経つ。タイミングを逃してしまったら更に動けなくなった。
杏子「もう始まってるぞ!」
小巻「先に動いたら、また卑怯呼ばわりされそうだし」
杏子「だからもう始まってるんだって」
あ、動いていいのか。
ふとそんなことを思って踏み込むと、相手も体勢を変えて攻撃に備えようとする。
一撃目が始まれば、そこから連鎖するように応酬が続く。
……今度は終わる気配がなかった。
仁美や杏子相手と違ってこんなに長引くのは、実力差がないからだろうか。
もう引き分けでいいのに。
そんなことを思ったとき、仁美が喝を入れるように叫んだ。
仁美「……ここは観客の私たちが応援です!」
仁美「踏み込んでー! 攻撃に『力』が入ってませんよ!」
――今のはどっちに言った言葉だろう。
格闘の応酬に疲れてきて、無意識のうちに手を抜こうとしていたことに気づく。
しかし、次の瞬間杏子は反対のことを言った。
杏子「癖が出てるぞ! 極めたってしょうがないほうのやつが」
杏子「力を抜け!」
キリカ(力を……抜く?)
……こっちは絶対私に向けての言葉だ。
どっちの言うことを聞けばいいのか、どっちも私には必要なことなんだろう。
――――あれだけ長引いてたのが嘘のよう。
最後は本当にあっさりと、なにも意識しないままごく自然に決着がついた。
------------------
ここまで
次回は6日(月)20時くらいからの予定です
乙です
うーん、決着はどうなったんだろ?
キリカはあれこれと悩みが尽きないですねぇ…
本人もそうだけど読んでるほうも苦行ですわ
乙
ワルプルギスまであと何日あるっけ?
応酬を続けるのでも手を抜いて負けるのでもなく、勝って終わらせようと力を『入れた』。
自分自身で留めていた力を『抜いた』。
そうしたら、私の技は通っていったのだった。
小巻「…… 参りました! あたしも疲れてきたからちょっと休憩ね」
キリカ「…………」
小巻は面倒くさそうに隅のほうに去っていく。
長引いてたのは実力差がないからじゃない。――いや、そもそも。
杏子「あいつが言ってたのはもう昔の話だって、互角じゃないって言ったろ?」
杏子「たまには面倒見てやれよ」
キリカ「…………私もちょっと疲れた」
変身を解いて、重いものを吐き出すようにため息をついた。
1自由安価
2ゆまとさやかのほうに行ってみる
3ほむらにメール(合流)
下2レス
安価↓
今の模擬戦での自分のあり方について考えてみる
何かしら答えがでたらその事をマミや杏子達に話してみる
キリカ「…………」
少しみんなと離れて、一人でその辺に腰掛ける。
ちょっとだけぼんやりと考えていた。
動きの癖は訓練で直る。このまま極めても、自然と必要ない部分は削られて洗練されるだろう。
後のことは気の持ちよう? 苦手意識の正体もこれ?
だからまずは、技術を磨いて自信がつけば、その意識もなくなるかもしれないってマミも提案したんだ。
キリカ「……―――いたっ」
……あれこれ思案してると、頭になんか当たった。
またか。さやかとゆまが楽しそうにハイタッチしてるっぽい音が聞こえた。
ちょっとうんざりした気持ちで振り返ると、後ろからゆまが抱きついてきた。
キリカ「わっ! こらー、さっきから!」
ゆま「キリカがおこった!」
キリカ「怒ってないけど、ちょっと仕返し」
ゆま「やー、わしゃわしゃやめてー」
ゆまの柔らかい髪をわしゃわしゃする。
考えてみれば、ゆまといられる時間だってもう残り少ない。
……意識すると悪化するのは確かにそうなのかもしれない。結局は今の自分がどうしたいかだ。
折角契約したんだから、みんなの役に立ちたい。そのために戦えるようにはなりたい。でも、それだけなのかな?
キリカ「ちょっとそれ教えてよ」
さやか「いーですよ!」
さやかはノートを切り取ると、器用に吹き矢を作っていく。
見てると簡単な作りだけど、よく思いつくなぁとは感心する。
キリカ「しかし、真後ろはともかく、顔はちょっと危険だよ」
さやか「だから眼帯のあるほう狙ったんだよね?」
ゆま「そうそう!」
なるほど、目の保護という本来の使い方通りなんだけど、やっぱ死角なんだよな。
……『戦いにくくないか』って仁美から言われた素朴な疑問も思い出す。
武器や魔法が心持なら、これも何か私の心持と関係してるのかな。
見えなければ怖くない。……少なくとも攻撃が当たるまでは。
……――暫くすると、休憩に外に買い物に出ていた小巻も戻ってくる。
そして、小巻はこの光景を見て呆れた顔をする。
小巻「……なにやってるの、あれ」
マミ「射撃訓練と思えば悪くはないのかしらねぇ……」
小巻「楽しそうね」
仁美「勉強はどこにいったんでしょう」
……ゆまやさやかと遊んで、そのうちにそろそろ夕方になるころだと気づく。
ついでにさやかのノートもちょっと薄くなってきたところだ。
マミ「吹き矢のゴミかたづけてよー?」
さやか「はーい、わかってますって!」
キリカ「みんなで拾おうか」
結構変な場所にすっ飛ばしたのも多い。
けど、こうして見てみると、私たちが散らかしたの以外にもゴミ多いなぁ。通りの方から投げ込んでるんだろうか。
マミ「今日は訓練はこのくらいにする?」
キリカ「ああ、うん。射撃もちょっとまたコツ掴めてきたし、格闘も今からまたガッツリやるのは疲れたからね……」
1自由安価
2ほむらにメール(合流)
下2レス
安価↓
明日から訓練では眼帯を取ってみよう+2
……みんなはまだ続けるのかな?
ほむらとの約束もある。ゴミを拾い集め終わると、荷物のあるほうへ向かった。
キリカ「じゃあ私は一足先に行かせてもらうよ」
さやか「仁美はもうちょっといんのー?」
仁美「はい、みなさんがまだいらっしゃるなら」
さやか「じゃーあたしももうちょっとやる。ていうか、全然進んでないや」
……さやかは未だにへらへら笑ってるんだけど、本当に大丈夫かなぁ。
小巻「それにしても、二人もこの中に未契約がいることもだけど、あんだけ師匠やってる仁美が未契約っていうのは驚いたわ」
杏子「あいつはあれでも『ベテラン』だよ」
仁美「ええ、まあ一応!」
小巻「あんたたちの空気はわかったわ。これは織莉子でも絆されるわけね」
いつのまにか小巻の呼び方が変わっている。
そういえば織莉子のほうもだっけ?
見滝原大橋から遠ざかっていく。
あっちがもう何事もないのなら……私もいつまでも囚われてることもないのかもしれない。
下1レスコンマ判定
0~20 使い魔
21~40 魔女
ほい
待ち合わせた場所に行く途中、結界の魔力を感じた。
不安定な使い魔の結界と、よく知った魔法少女の魔力。
そこに乗り込んでいくと、やっぱりほむらの姿があった。
―薔薇園の魔女結界
ほむら「!」
順序無視して一撃で倒せる魔女結界と違って、使い魔を全部倒そうとするとほむらにとっては少し手間がかかる。
ほむらが時間を止めようと盾にかけた手を止めて、こっちを見た。
キリカ「私も手伝うよ!」
キリカ 魔力[105/120] 状態:正常
GS:4個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
・ハコ[75/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv3] [射撃Lv4]
仲間:
ほむら 状態:正常
敵:使い魔Anthony×3
使い魔Adelbert×3
1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv2】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける、さやかから受け継いだ必殺技。ヒットで【封印結界】効果。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
12自由安価(会話とか)
下1レス
眼帯を外して1
キリカ「そっちの飛んでるのはやっつけられる?」
ほむら「な、なんとかやってみます!」
危なくなったらフォローもするとして、まずは自分の敵に集中だ。
今度こそ二人分の力を合わせて早く片付けてしまおう……――
下1レスコンマ判定 戦況
有効度0~99
+一桁0クリティカル
+補正 自[格闘Lv5]*3
+補正 自[射撃Lv4]*2
+補正 ほむら[射撃Lv5]*3
60以上殲滅
------------------
ここまで
次回は8日(水)20時くらいからの予定です
あ
わたあめが鋏をがしゃがしゃと鳴らして近づいてくる。
まず一歩踏み出してそこに一閃、二閃。
キリカ「!」
……そうしたところで、空を舞う使い魔がほむらのほうに突進してくのが見えた。
ほむらも構えたけど間に合わなさそうで、こっちから腕を伸ばして小刀を放る。
ほむら「あっ、ありがとうございます!」
キリカ「いやいいけど、こっちの――わっ」
――早くもテンポが乱れた。
そこそこ近づいてくるなら、直接投げこむか斬るかしたほうがやりやすい。
最初こそ分担しようとしてたものの、結局この前と似たような混戦ぶりになってしまった。
マミは『狙ってから撃つまでの時間』を気にして新しい戦い方を身に着けていたけど、
普通は戦い方と技術だけでそれを埋めるのは厳しいんだろう。
ほむらは相変わらずオロオロしている。どうしたものか。
キリカ 魔力[105/120] 状態:正常
GS:4個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
・ハコ[75/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv3] [射撃Lv4]
仲間:
ほむら 状態:正常
敵:使い魔Anthony×2
使い魔Adelbert×1
1刻む 【戦況45】:近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv2】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける、さやかから受け継いだ必殺技。ヒットで【封印結界】効果。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
12自由安価(会話とか)
下1レス
ほむらは空を飛ぶ方に集中して!
近づいてくる方は私が相手をするから!
使い魔の群れを突っ切って、一旦戦場からひいていく。
こういう時無視して続けるの、悪い覚えがあるんだよなぁ……。
キリカ「待った、待った! 一旦仕切り直し!」
ほむら「えっ!? でもあとちょっとなのに!」
キリカ「もうすでに……あれじゃん、射撃活かせる距離じゃないじゃん!」
ほむら「だって、飛んでるのだって近づいてきますし!しかも下のより速いんですよ!」
キリカ「じゃあ距離取って!狙えるのだけでいいよ!」
任せきれない私の戦いぶりにも問題はあるのだろうけど……
正直そこそこお互い様に、邪魔になってるし手際悪く映ってそうだ。
でもそもそもの話、私は使い魔戦に向いてないほむらに無駄に魔力や弾丸を使わせすぎないように手伝おうとしたんだった。
使い魔たちがこっちを追うのをやめてこの隙に逃げようとする。
キリカ「わぁー! 逃げてくよ!」
ほむら「大丈夫です、いざとなったら逃がしませんから……」
ほむらは盾に片手をかけつつ使い魔を追おうとする。
見たところ、ほむらの射撃の有効距離は、私よりも少しは長いものの精々中距離レベル……か。
こうなったら、完全にこの場は任せてもらうこともできるけれど……。
それじゃほむらは嫌がるかな?
キリカ 魔力[105/120] 状態:正常
GS:4個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
・ハコ[75/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv3] [射撃Lv4]
仲間:
ほむら 状態:正常
敵:使い魔Anthony×2
使い魔Adelbert×1
1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
b強化版(魔力-7/1ターン) :他の継続技と併用すると効果が小さくなる。封印結界時にも保てなくなる。
c強化必殺(魔力-15×2) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv2】(魔力-60) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける、さやかから受け継いだ必殺技。ヒットで【封印結界】効果。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-10) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-5×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-2×20) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9狂い裂きファング :痛覚遮断による人間を捨てた戦闘。装備は鉤爪固定・制御不能状態。
10魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
11封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
12自由安価(会話とか)
下1レス
11
ほむらが建てたを回す瞬間、咄嗟にほむらの身体を掴んだ
魔力がもったいないなぁ
キリカ(残り三匹ね……)
そりゃ大しているわけじゃないけど、ここまで減らすのにさっきは予想外に時間がかかっていた。
私が途中で立ち止まると、ほむらが先に駆けていって銃を構える。
――それから、私が何かする前に周りの使い魔とその結界が消えた。
…………通りの隅で変身を解いてしゃがみこむ。
……私、空回った?
結局、普通にほむらが戦うよりも無駄に消費がかかったかもしれない。
キリカ「なんか…………ごめん」
ほむら「いえ……助けようとしてくれたんですし……」
とりあえず、昨日から戦いになると私たちの連携がひどいってことは発覚してしまった。
他の人とだとどうだろう。
杏子やマミだときっと相手がなにやっても上手く合わせてくれるんだろうけど、私やほむらはそれほどの経験がない。
ワルプルギスの夜に挑む前にそれがわかったことは、まだよかったのかな……?
1自由安価
2明日は連携を鍛えようか?
3明日はほむらが訓練したら?
4買い出し
下2レス
2
2
1ほむらと夜の特訓♀
キリカ「明日は連携を鍛えようか?」
キリカ「訓練や魔女狩りもいいけど、こっちもなんとかしないとまずいかな……って」
ほむら「そうですね…………」
ついでにまだ一度も一緒に組んで戦ってないゆまとも、一度くらいは連携を試しておいたほうがいいだろうか。
ゆまは杏子とはいつも行動してることが多いだろうから、二人以上で戦うことは私たちよりは慣れてるかな?
……まあ、詳しいことは明日マミにでも相談してみよう。
ほむら「今日のことは気にしてませんから」
ほむら「問題点が見つかったことは良いことですし……」
私が落ち込んでるのを見かねてか、ほむらは立ち上がると励ますように言う。
……変な雰囲気をいつまでも引きずってるわけにはいかないか。これから猫と夕飯のこともある。
1自由安価
2買い出し
下2レス
2
ほむらの励ましが心に沁みる…
目頭が熱くなりほむらをハグする
キリカ「ありがとう、ほむらの励ましが心に沁みるよ! 美味しい夕飯のために買い出しに行こう!」
ほむら「は、はい!」
立ち上がって抱きつくと、ほむらはちょっとわたわたしてた。
私もこういう接し方は最近クラスメイトから移ったようなものだけどなぁ。
例のレシピの材料と猫たちにあげられそうなものを買いにスーパーに向かった。
入り口付近のカゴを取る。まずは材料だ。
本の内容を見ながらスーパーを回ってそろえていく。
ほむら「そうそう、あの本に書いてあるの実際安いんですよ。昨日の夕飯は総額13円でした」
キリカ「もやしと味噌だけならなぁ」
『肉豆腐』の場合もうちょっとかかるだろう。
今日は何が安いんだっけ。
夕飯のほかに買うもの
・自由安価
下1レス
----------------------
ここまで
次回は9日(木)20時くらいからの予定です
本屋で見かけた料理の本を買う、
料理の本って買ってるんじゃ?
本見ながら買い物してるし
ほむら「豆腐ゲット、ですね! あとは……」
キリカ「お肉は豚ばら肉ならうちにある。それとも鳥がいい?」
ほむら「いえ、あるものを使わなくては逆に出費になってしまいますから」
節約魂入ってるな……あの本に毒されたかな。
ほむら「他にはどうしますか?」
キリカ(猫にあげられそうなものはなんか買うとして……他はなんかいるかな)
キリカ(本は昨日買ったしなぁ)
1副菜になりそうなものの材料
2デザートコーナー見よう
3生活用品
4あとはいいや
5自由安価(その他、猫にあげるものの詳細とか)
下2レス
1
安価↓
1+2
デザートコーナーに行ったらキリカが目の色かえる有名スイーツの出張販売を見つけた
キリカ「節約にしてもサラダくらいはつけたいな。ほむらも節約ばっか凝らないで栄養は気を使ったほうがいいよ?」
キリカ「もやしばっかり食べてたらもやしになっちゃうぞ」
ほむら「すでにもやしかもしれませんけど……」
……こう素直にしょぼんとした反応されると、こっちも反応に困るなぁ。
キリカ「反応に困る自虐言わないでよ。デザートコーナーも見にいくよ」
ほむら「デザートまでつけるんですか」
キリカ「か、代わりにご飯少なめにするし! ほむらはいらないなら私が独り占めするから」
ほむら「あ、いえ、いりますっ。見に行きましょう」
サラダに良さそうな野菜を見て回ってから、デザートコーナーに向かうと、なんか人だかりができてるのに気づく。
ここが混んでることってそんなにあるかな……? デザートって大した安売りされてるの見たことないけど。
ほむら「なにかあるんでしょうか?」
ほむらも不思議そうに人だかりを眺める。
私は人が集まる理由に気づくと、ほむらの手を掴んでみんなに負けじとダッシュする。
ほむら「ま、待ってくださいっ! なんですか急に」
キリカ「待たない、行くよ! 有名スイーツ店の出張販売! みんなあれが目当てなんだって!」
キリカ「あー、でも手持ちいくらあったかな!? 足んなかったらほむらも貸してよ、家についたら返すから!」
ほむら「そ、それはいいですけど……」
ほむら「…………呉さんってたまに強引なんですね」
――――
――――
買い物袋を両手にスーパーを出る。
夕飯の材料と、この前のよりも大容量の煮干しと、それから……
今日は久しぶりにいい買い物が出来た。
キリカ「……勝った! いやー、どんな魔女を倒した後よりも嬉しいね」
ほむら「ワルプルギスの夜よりもでしょうか……?」
キリカ「いや、それはまた別だけど…… 今は望むものが手に入って純粋に嬉しいの」
キリカ「今から行ったらいくつか売り切れてるかもしれないよ」
ほむら「確かに人気だったみたいですけど……そんなにすごい店なんですか? あれ」
……駄目だ、ほむらは物の価値を理解してないな。
まあでも、この勝利もほむらのおかげだ。ほむらには感謝しておくことにしよう。
キリカ「でもこれは早く冷蔵庫に入れた方がいいかな……」
ほむら「そうですね、ではおうち向かいましょうか」
ほむらは完全にすぐ帰る気だ。
ほんとは猫の居るとこに寄り道考えてたけど、どうしようかな?
1猫は今度にして帰るか
2寄り道
3自由安価
下2レス
1
安価↓
一家に一台、ほむら収納に収めてもらってから1
キリカ「いや、抜群に鮮度を保てるものならちょうどいいのがあるじゃないか?」
キリカ「一家に一台、ほむら収納」
ほむら「……それってもしかしてプロポーズされてます?」
キリカ「いや……本人は別に。盾が欲しいだけかな」
ほむら「今日は大分ストレートですね……」
しかし、唯一にして最大の欠点は人目のあるところでは使えないことだ。
しまうのは人通りがないところに出たらでいいや。
ほむらと一緒に帰り道を歩いていく。
……今日はやっぱり早いとこ帰ろう。
煮干は明日の朝かな?
キリカ「ただいまー」
家に帰ると、お母さんが出迎えに来る。
今日は夕飯の準備も全部私たちがやるから、いつもよりはお母さんものんびりしてそうだ。
*「おかえり、暁美さんはいつ頃来るの?」
キリカ「さっき別れたとこ、エイミーを連れてくるからって。待ってたらすぐ来るんじゃない?」
*「で、それが夕飯の材料? ……ケーキらしき箱まであるけど」
キリカ「どんなの作るかは秘密だよ! ケーキはね、聞いてよ今日すごかったんだから!」
キリカ「……あっ、それより早く冷蔵入れないと! これ入れてくるね!」
まずキッチンに向かって冷蔵庫の整理をしてると、チャイムが鳴った。
……絶対ほむらだ。思ったよりも早い。
どうしてこんな時冷蔵庫のスペースを空けておかなかったんだろう。今はこっちのが大事だ。
*「もう来てるよ!」
キリカ「ちょっとこっち大変だから、そっちで入れてあげてー」
……玄関の出迎えをお母さんに頼んで少しすると、ほむらがキッチンの入り口までやってくる。
まだ猫を抱いたままだ。
ほむら「お邪魔してます」
キリカ「うん、いらっしゃい! ちょっと部屋案内するから!」
なんとかデザートをしまって、今日使う材料を出す。
こっちの準備が整ってから、ひとまず部屋にエイミーを置きにいこう。そこなら文句はないだろう。
でもちょっとその前にお母さんにエイミーを見せつけてこようっと。
猫の可愛さを知れば、飼いたくなってくるかも……しれない。
……階段を上がって自分の部屋に入る。
ほむらとエイミーも一緒だ。
エイミーをだっこしてベッドの上に座る。
ほむら「この時間に呉さんの家に入るのって初めてですね」
キリカ「あー、そうだっけ?」
ほむら「まどかとか巴さんの部屋もいいけど、ここは落ち着きますね」
ほむら「普通の家って感じがします」
キリカ「……褒められてるのかなぁ」
そりゃ大して広くはないけど。
みんなの部屋は物がなさすぎる気もする。まどかの家は椅子がいっぱいあったけど。
1自由安価
2うちのお母さんも猫飼うの許してくれないかな?
3料理はじめるよ!
下2レス
2
↑
追加でほむらに今日泊まってく?と話す
キリカ「うちのお母さんも猫飼うの許してくれないかな?」
ほむら「両親の説得ですか……」
エイミーの頭を撫でながら話してみる。
目を細めてるのが可愛い。
……お母さんも可愛いとは言ってくれたんだけどなぁ。お母さんはなんとかできても、最難関はお父さんかなぁ。
ほむら「なんで駄目って言われたんでしたっけ?」
キリカ「お母さんが言うには『いきなり』すぎるから。私、ずっと機会があったら飼いたかったよ!」
キリカ「あと、ちゃんと面倒見れるのかー……とか」
ほむら「証明すればいいのなら、飼うしかないのでは?」
キリカ「だよね!?」
ほむら「今までペットとか飼ったことありました?」
1昔飼ってたもの(自由安価)
2ない
下1レス
縁日で捕った金魚ぐらいかな…すぐ死んじゃったけど
キリカ「縁日で捕った金魚ぐらいかな……すぐ死んじゃったけど」
ほむら「それは呉さんの面倒のせいではないですよね……。だったらチャンスはあるのでは?」
キリカ「そっかな!? あとちゃんと餌も買ってあげてたんだからね?」
キリカ「今でもまだあまりまくってるよ、どこやったっけ」
ほむら「もう腐ってるんじゃ……」
あれから引っ張り出すこともなかったんだからしょうがない。
……それにしても、あの時は金魚死んだの悲しかったな。ていうか、ホラーだった。いきなりぷかーっとしてるの。
まあ、数日の付き合いだったけど。
キリカ「……うーん、まずはお料理はじめてくるか!」
ほむら「あ、家事とか手伝ってたりすれば、認めてくれるかもしれませんよ!」
キリカ「『いい子にしろ』ってことかぁ? なんかそうやって取り入るのはヤだけど、まあ背に腹は代えられませんな……」
エイミーをベッドの上に置いて、再びキッチンに向かう。
わたし、結構その辺は手伝ってるよね?
最近は学校だって真面目に行ってるし。
……十分いい子だって思うんだけどなー。
-------------------
ここまで
次回は10日(金)20時くらいからの予定です
---------------------
一時間くらい、おくれます
りょーかい
キリカ「ほむら、『安価』の用意!」
ほむら「はい、ここに! えーと、ページは……」
キッチンにつくと、さっそくレシピ本を開く。
材料を確認して、作りはじめようかとしたところでほむらが不安そうにつぶやいた。
ほむら「……私もレシピがあればよかったんですが」
キリカ「私が教えるってば。ていうかお味噌汁くらい覚えてよ、二回目でしょ?」
ほむら「あ、一応三回目です……」
キリカ「…………」
……そういえば無意識に存在を抹消しようとしてた。
それはカウントしちゃダメってことにしとこう。
魚を使ったお味噌汁、ほむらの失敗の代わりにちょっと今度挑戦してみたい気もするけど……
まあそれは置いとくとして。
キリカ「今日はわかめと油揚げだから、油揚げ切って?」
ほむら「りょ、了解です」
私も今日のメインを作り始めよう。
味噌汁なんて基本は同じだ。基本さえ逸脱しなければ……多分大丈夫だとは思うけど。
ほむら汁出来コンマ補正(基礎値68)
1~50 加点無し
51~99 +加点
※ただしゾロ目でドジ発揮
※一桁0なら完璧マスター
下一レスコンマ判定
こい!
レシピを見ながら『たれ』を合わせて煮詰めていく。
すき焼き風にはここが重要らしい。ここまでは普通のすき焼きの割り下を作るのとほぼ同じだ。
そして、さらにそこにお豆腐とお肉をたっぷりと投入する。
キリカ(もう少ししたら更に良い匂いが漂ってきそう)
キリカ(待ってる間にサラダのほう作ろうか)
……自分の調理を進めながらほむらのほうも見る。
今日は結構順調そうだ。そのおかげで私もゆっくりと料理に集中できていた。
キリカ「おお、この前私が見た時より上手くいってるじゃん?」
ほむら「はい……不安でしたけど、意外とまだ覚えてるみたいです」
キリカ「よかったよかった、弟子ちゃんと成長してくれてたんだね!」
キリカ「こっちも割と簡単そうだから、今度家で作ってみたら? せっかくレシピはあるんだから!」
ほむら「そう……でしょうか……?」
ちょっともじもじと照れた様子だけど、嬉しそうだ。
これで自信がつけば、少しは調子に乗せられるかもしれない。
――――
――――
*「ただいまー。 おっ、今日はすき焼きか?」
玄関の開く音がして、浮いた声が聞こえた。
リビングまで来たお父さんを迎えに行くついでに今日のメニューを教えてみる。
キリカ「……風」
*「“ふう”?」
キリカ「節約だから」
完成した鍋の中を覗き込むと、お父さんも何が言いたいのか察したようだ。
でも、がっかりされる謂れはないと思う! これだって十分なごちそうだよ!
……よし、これからあっと言わせてやる。
ほむら「お邪魔してます」
*「ああ、今日は友達が来てるんだったね」
キリカ「ねえ、ねえ、今日のお味噌汁はほむらが作ったんだよ」
キリカ「あとよそるだけだから早く着替えてきて! 食べよ! 美味しいから!」
結局肉は何肉にしたんだっけ?牛肉?豚肉?
やっと準備が整って、4人でテーブルを囲む。
食卓は忙しいいつもの朝以上に賑やかだ。
……でも、こうやって揃うと、お決まりみたいにみんなで私のことを話し始めたからちょっと困った。
それに、なんだか嬉しそうなのが恥ずかしい。
私が頑張ってることが伝われば、猫への道も近くなるのかな?
とりあえず変なこと言わないでね、って念送っといた。ほむらなら大丈夫だとは思うけど。
キリカ「面談じゃないんだから。 それよりどうこれ? 美味しいでしょ?」
ほむら「たれの風味良いですよね! 私にとっては立派なすき焼きですよ!」
キリカ「そう言い切られると、ちょっと貧乏性出てるような気がするけど……」
キリカ「……すき焼きと比べちゃうからいけないんだって。偽物じゃなくてこれはこれ」
キリカ「豚肉合うよね? これはこっちで正解だと思うよ!あ、鳥ささみか豚かで悩んでたんだけどさ」
ほむら「レシピにはどっちも書いてあったけど、こっちだけで良さそうですね」
キリカ「お豆腐いっぱい食べられるのも嬉しいし」
*「うん、あと暁美さんが作ってくれた味噌汁も美味しいね。料理とか家でも手伝ってるの?」
話はほむらのほうにも移っていく。
やっぱ二人も、毎朝家に連れてくるまで仲良くなった、ひさしぶりのお友達にっていうのに興味はあるんだろう。
……しかし二人はほむらの料理の恐ろしい部分をしらない。今日のは今まで見た中で最高レベルなんだけど。
ほむら「手伝いっていうのは……あんまりしたことなかったです。今は家で一人ですし」
ほむら「だからちょっと、今日はこうやってお邪魔させてもらって嬉しいです。暖かい感じがして」
……少し空気がしんみりとする。
そういえば、ほむらの両親ってどうしてるんだっけ。
*「……そうだったの。悪いね、変なこと聞いちゃって」
ほむら「……あっ、元気です! ただちょっと色々入院とかごたごたがあって今離れてるだけで!」
*「そう、それならよかった」
話題
1自由安価
2今頃まどかはもうあの黒猫を迎え入れたかな?
3スーパーでデザート店の出張販売があった話
下2レス
3と2
↑
追加でこのあとほむらを泊めていいか聞く
*「でも、入院してたって、今は身体は大丈夫?」
ほむら「はい。相変わらず体力はないですけど、色んな人に助けられてますので」
一回しんみりして踏み込んじゃいけない空気が流れたけど、ほむらのほうの話も盛り上がる。
私も今まで聞いた事なかった家族の話とか聞けたのは新鮮だった。
キリカ「まあでも今は一人でもエイミーもいるしね」
*「エイミー?」
ほむら「猫です。あ、今度お母さんたちにその話もしたいな……なんて言うだろう」
ほむら「実家に戻る時離れることになったりしたら、悲しい……なぁ」
*「話し合っておいたほうがいいかもしれないね。元は捨て猫かなにか?」
ほむら「野良猫なんですけど……」
キリカ「もふもふな家族が加わるっていいよね? 私だったら嬉しいなー、喜ぶけどなー」
訴えるようにお母さんとお父さんの方を見つつ言ってみる。
……けど、やっぱ露骨に流された。
*「……まあそこは話し合っておかないとね」
ほむら「は、はい」
今頃まどかのほうじゃ、すでにもふもふな家族が歓迎されてるかもしれないのに。
……あっちは今頃どうなっただろう。
エイミーの晩ごはんは?
キリカ「……今頃まどかはもうあの黒猫を迎え入れられたかな」
ほむら「どうでしょう……あまり頑なに反対はしない気がします」
ほむら「立派な庭もありますし、動物が来るということ自体はたまにあるみたいですよ」
ほむら「ただ、作物を荒らされるのは困るとか……」
キリカ「……あー」
*「野良猫がまだいっぱいいるの?」
キリカ「そう、そうなんだよ! まどかのとこのはエイミーの兄弟っぽくてなついてて」
キリカ「私も仲良くなったのがいて……」
……結局、今はそれ以上話が進むことはなかった。
夕飯を終えてもみんなまだテーブルを囲んでのんびりとしてる。
皿を取って流しに運ぶ。
ほむら「ちょっとエイミーのこと見てきますね」
キリカ「あ、うん。私も行く」
一足先にテーブルから離れ、階段を上って自分の部屋に行く。
……エイミーはまだ食べてる途中だった。
それを見下ろしながらベッドに腰掛ける。
キリカ「……そろそろ勉強もしないとね。今日なんもしないのはさすがにヤバいよ」
キリカ「あれだけ遊んでたさやかとかに負けたらすっごい嫌だし」
ほむら「あ、そうですね……」
キリカ「ちょっと一緒に勉強しようよ。ついでに、遅くなるだろうし泊まってったら?」
ほむら「いいんですか?」
キリカ「ほむらが大丈夫なら言ってくる。この部屋だってその辺で寝るくらいのスペースならあるよ」
ほむら「じゃあ、そうしようかな…… でも教科書とか」
キリカ「私が前に使ってたの貸してあげよっか? ついでにノートも」
キリカ「ほむらのノートって、転入したてで前の内容ないでしょ」
ほむら「はい……ありがとうございます。じゃあ、今晩は頑張りましょう!」
キリカ「でも、その前に糖分補給ね!いくぞ、ほむら!」
再び階段をおりてく。
……エイミーにもちょっと後でデザートをあげよう。
------------------------
ここまで
次回は11日(土)18時くらいからの予定です
リビングにはまだみんな揃ってた。
ちょっとさっき出来なかった自慢をしてみる。
キリカ「あ、そうだそうだ、さっきは話しそびれたけど聞いてよ!デザートの話!」
キリカ「夕飯の材料買うためにスーパー寄ったらさ、デザートコーナーで私の憧れのお店が出張販売してたの!」
キリカ「もうすっごかったんだから! 幸いまだ大丈夫だったけど、ちょっとぼやぼやしてたら売り切れるとこだったよ!」
テンションが上がって、もう一気に話し始めてしまった。
……そしたら、ついでにお母さんも目の色変えた。
*「それは良かったね」
*「……それで、みんなの分あるんだよね? これだけ話しておいてまさか自慢だけじゃないよね?」
キリカ「えっ…………」
甘いものが好きなのはみんな同じだ。
お母さんのほうが特にだろうけど、ここまでスペシャルだと普段甘党じゃなくたって心惹かれるのはおかしくない。
キリカ「そっ…………そんなわけないよ? うん、いいよ、みんなで食べよう」
キリカ「けど、お金のほうもちょっと出してくれると嬉しいなぁ。お小遣いがピンチだから」
冷蔵庫から箱を取り出して、テーブルに持っていく。
箱を開けてみると、みんな目を輝かせた。
キリカ、ほむらの分以外全部食べるつもりだったのかw
さすが超甘党
ほむら「確かにこれは美味しいですね。高級感あります」
キリカ「ほむらもやっと価値わかったか。私は甘いものなら安いのから高いのまで全部好きだけどさ」
キリカ「しかもこれ限定なんだから、めちゃくちゃ味わって食べないと」
ついでに写真も撮っておいた。明日自慢しよう。
この場にいなかった人はさすがにしょうがない。みんなの羨ましがる様子を想像すると……
――……ちょっといい気になった。性格悪いかな?
まあ、さやかとかついに上条君の退院パーティも終えてリア充してるんだし。
こっちだってこうして幸せな思いしたって良いはず。
ほむら「それにしても……いつものことですけど、いい顔で食べますよね」
キリカ「幸せなんだもん」
とりあえず今は、ケーキを口に運んで甘い味を堪能するだけで幸せです。
1自由安価
2明日はこれと夕飯の写真を見せて自慢しよう
下2レス
2
2+両親にも味の感想を聞く
そんなことをしながらケーキを堪能してたら、ほむらに写真を撮られてた
キリカ「ほむら、明日はこれと夕飯の写真を見せてみんなに自慢するぞ!」
ほむら「これはともかくとして、夕飯は自慢になりますかね? 高級なものでもないし……」
キリカ「なるよ、美味しかったんだから。ほむらもやっとうまくいったんだから自信もって自慢して」
ほむら「はい……じゃあ、明日はそうしようかな」
ほむらを自信づけてると、私のほうもなんか自信がわいてくる。
前から、『三周目』の時からそうだったのを思い出した。私たちはこういう雰囲気が合ってるコンビなんだと思う。
戦いのほうでもそれをなんか活かせればいいんだけどな……昨日から何故だか戦いになると気まずくなってばっかりだ。
どっちも戦いに向いてないからだって考えればそれまでだけど……。
キリカ「二人もどう? 美味しいよね? 美味しいよね?」
*「いつもは年二回の楽しみだったけど、この店はこういうのも美味しいんだね」
キリカ「でしょー? ショートケーキみたいのばっかりじゃもったないんだって」
キリカ「……クリスマスになるとどうしてもクリスマスのオリジナルのほうに目がいっちゃうけど」
ほむら「いつもクリスマスにも買ってるんですか?」
*「近くに店舗がないから普段はなかなか買わないんだけどね」
*「毎年誕生日とクリスマスになるとここのケーキをねだってくるんだよ。あと、良いことがあった時とか」
ほむら「なるほど、それで……」
*「限定なのが惜しくなるねぇ」
みんなに味の感想を聞いてみて、幸せを共有する。
……そんなことをしながらケーキを堪能してたら、ほむらが携帯の画面を見せてくる。
いつのまにか写真を撮られてた。
キリカ「えー!? こんな大口開いてるとことか映さないでよぉ」
キリカ「なんか間抜け面してるし」
ほむら「幸せそうな顔じゃないですか」
キリカ「ええ、私の幸せそうな顔ってそんな間抜けな感じなの?」
ほむら「これも自慢してきます」
……恥ずかしいけど、そう言うほむらも幸せそうな顔してた。
――……デザートも食べ終えると、席を立ちあがる。
みんなもそろそろ自分の部屋に戻ったり、家事をしたりに戻るみたいだ。
その前に、宣言もかねてさっきのことを言っておこう。
キリカ「あ、そうそう。ほむら、今日泊まってくって」
キリカ「これから勉強してくるから、そのための合宿」
……というのは建前もあるけど。
*「そう、頑張ってね」
*「それと……猫の話はテストの結果次第ってことにするから」
キリカ「えっ、ホント!?」
*「今から買いにいきたいって話ならもっと渋ったけどね」
*「せっかく張り切ってくれるんだったら、そういう条件をつけてもいいでしょう」
……これは今までの頑張りが通じたチャンスなのか、単にテストの話で墓穴を掘っただけなのか。
とりあえず、明日からのテストは頑張らないわけにはいかなくなった。
*「けど、朝も言ったけど、友達と一緒に飼いたいからってだけじゃ駄目だからね」
*「家族としての責任も出るし、病気もするかもしれない。まずは病院で診てもらわないとね」
*「野良猫がかわいそうっていっても、ちゃんとしないと今より不幸になるんだよ」
キリカ「……わかってるよ。不幸にはしないから」
ほむらも横で真剣に聞いていた。
ほむらの時はまどかの契約を防ぐ成り行きだったし、こういうふうに言ってくれる人もいなかっただろう。
*「お風呂も冷めないうちに入っちゃってよ。お父さんより後に入るのイヤとか言ってたでしょ」
キリカ「いや……別にそういうのはもういいよ。 二人入るの時間かかるし、後で入るよ」
ほむらと再び二階に上がろうとした時、
お母さんのつぶやきが後ろから聞こえてふと足を止めた。
*「……反抗期が終わってきたってことかねぇ」
……私だって別に嫌いなわけじゃない。
ただ、なんとなく……一人で出歩くことが増えて、都合の悪い時だけ離れようとしてたのはあるかもしれない。
立ち止まったのと思い出したついでに、部屋に戻る前に振り返って一つ聞いてみる。
キリカ「……ところで、前に買った魚の餌とか金魚鉢とかってどこにしまったっけ?」
*「金魚鉢は押入れ。餌は……そこの棚の下の段にあったけどこの前の整理で捨てたよ」
キリカ「あっ、そうだった……。あれもう捨ててたんだ」
*「どうせ使わないでしょ、もう古いし」
結構前のことなのに、よく覚えてるなぁと感心した。
私はさっきほむらに話すまですっかり忘れてたのに。
*「あとこの子、金魚死んだ時わんわん泣いてたよ」
*「お祭りで捕ってきた金魚なんだけど、飼おうってはりきってたから」
ほむら「そ、そうなんですか」
キリカ「それは昔の話だって……あんまり覚えてないし。 ほむら、そろそろ行こうか」
ほむら「はいっ」
もしツンを家族に迎えてなにかあったら、あの時以上に泣くだろうな。
……そう思ったのと同時に、自分にもなにかあったらどうなるだろうとも思った。
自ら投げ捨ててもいいと思ったことはあった。
実際に、投げ捨てた時もあった。……そうなったことも確かにあったんだ。
ワルプルギスの夜は明後日。死ぬ気はないけど、危険なことは変わらない。
少し気を引き締めた。被害を出さずに食い止めることが出来るとしたら私たちだけ。
…………その前に今はテストに集中しよう。こっちも気を引き締めないといけない。
――――……部屋に戻ってから数十分が経つ。
ベッドの上を机にしてノートを広げていた。
隣にはノートパソコン。授業で使ったプリントとか、練習問題も大体こっちにも入ってる。
アカウントさえあれば授業の振り返りはできるのは便利だけど、
そればかりに頼ってるとわからないこともあるから、ノートが一番わかりやすかったりする。
けど、何を見てもわからないのは…………
キリカ「あー、これわかんない! ほむらー、これ意味わかる? 解説見てもわかんないんだけど」
ほむら「えぇっ? 三年生の内容なんてわかるわけないです」
キリカ「一か八か、織莉子にメールしようかな? もう寝てるかもしんないけど」
ほむら「巴さんのほうが良くないですか? 同じく明日が試験なら起きてるかも!」
キリカ「ああ、絶対起きてるね。マミも夜になって慌ててるはずだよ。夕方まで訓練やってたんだから」
キリカ「とりあえずどっちにも送っておこう」
ほむら「あの、こっちもちょっと聞きたいことがあるんですけど……」
キリカ「え? そういうのは早く言ってよ! もう送っちゃったよ」
キリカ「私にもわかるかな……? えーと、これは…………」
ほむらのを見て、どうにか解決したところで一旦区切りをつける。
……頭が疲れてきた。身体も疲れてきた。ちょっとリフレッシュに行こう。
ほむら「ありがとうございます、おかげでなんとか……」
キリカ「……そろそろお風呂入ってこようかなぁ。それとも、ほむら、先入りたい?」
ほむら「私はどっちでも……」
キリカ「じゃあ先入ってきちゃおうかなー」
お風呂に持ってくものを準備してると、エイミーがにゃんと鳴く。
なにか気になったのかな?
キリカ「お、一緒に入りたいの?」
ほむら「え、別に私は…… そういう趣味はないです」
キリカ「ほむらには言ってないよ! 織莉子の家ならともかく、うちのお風呂狭いんだから!」
キリカ「ちょっとエイミー借りてくよ。一人でも勉強頑張ってー」
ほむら「は、はい!」
エイミーを抱っこしたままシャワールームに入る。
エイミーはなんにしても都合よく思えるほどすっごい素直な性格だ。
こうして洗おうとしても、されるがままになってくれる。
キリカ「前より水も怖くなくなったのかな?」
キリカ「よしよし、そろそろ自分の身体も洗わないと……」
でもやっぱり湯船はちょっと怖いみたい。前に落ちたからかな。
……さっぱりしてお風呂から上がると、パジャマに着替えて、エイミーにはタオルを巻いて部屋に戻る。
キリカ「出たよー。ほむら、次入ってきて……」
……部屋に戻って来ると、その光景に驚いた。いや、その可能性もちょっとは思ったけど。
寝てやがる。
ほむらはベッドの上に腕を組んで伏せる体勢ですやすや寝てた。
キリカ「…………」
さっきの仕返しに間抜け面を撮ってやろうかとも思ったけど、顔が下に向けられてて見えない。
どうしてやろう。
1自由安価
2耳元でわっと声出して脅かす
3背筋をなぞる
4髪の毛をいじる
下2レス
4
安価↓
前に織莉子邸でマミにされたようにエイミーをけしかけてみる
顔が見えたら写真を撮る
キリカ「……エイミー」
そっとほむらの横に置いてみる。
すると、ぶるぶるっと身体を震わせて水分を吹き飛ばした。
キリカ「これで起きないってのもなかなかだなぁ……」
膝のあたり、ぶっかかってるんだけど。
しょうがないからもっかい抱き上げて背中に乗っけてやると、さすがにほむらは目を覚ました。
ほむら「ん……あれ? おかえりなさい」
キリカ「だからおかえりじゃないって……――――!?」
ほむら「……どうしたんですか?」
ほむらが眼鏡の位置を整える。……自分では気づいてないらしい。目の上のあたりに赤い模様がついていた。
突っ伏して寝ていたせいで、眼鏡が押し上げられたまま顔に圧迫されてついた跡だろう。
眉が二つあるみたいで面白い顔になってるのに。
キリカ「ちょっと! ほむらそのまま!」
ほむら「へ?」
すかさず携帯を取って、写真に収める。
……見せてやると、ほむらが顔を手で覆った。
ほむら「えぇぇっ、なんですかこれ! 消してください、恥ずかしいです……」
キリカ「やーだー、こんなレア写真なかなかないよ。さっきのお返し」
キリカ「それに、こうして見せられなければ気づかず気にしないままだったんだよ?」
ほむら「知らぬが仏……には思えないですけど……」
ほむら「今までも気づかずこんな顔晒してたことあったのかなぁ……」
キリカ「お風呂案内するから、入ってきてよ。そしたらすぐ取れるよ」
ほむら「はい……」
自分の髪とエイミーを乾かしてあげて、また勉強の続きをする。
……私はうっかり寝ないようにしよう。
今寝たら、仕返しでとんでもない起こし方されそうだ。
メールの返信も届いていた。
マミは起きてたみたいだけど、結局織莉子を起こすことになっちゃったらしく、文句が返ってきた。
一応遅くにメールしちゃったことは謝っておこう。お礼もしなくちゃ。
キリカ「わかったようなわからないような気がする……」
キリカ「……なんで織莉子はそんなさっくりわかるんだろう。頭のつくりが違うとしか思えないな」
キリカ「まあいいや、そんなに難しいのばっかりでないでしょ……」
確実に点を取れるとこから頭に入れておかないと。
そういえば、今までワルプルギスの夜の後になるテストの結果は見たことなかった。
被害が出なければ、何事もなかったように月曜からもテストが続けられるんだろう。
そっちはまた土日で勉強することにしようか。今日は金曜の教科を重点的にやろう。
――――
――――
キリカ「わー、エイミーそれ乗っちゃだめー!」
「にゃ?」
変な音がしてふと見てみると、エイミーがベッドの上のノートパソコンの上に乗ってた。
それでキーボードが押されてシステム音みたいなのが出てたらしい。
キリカ「エイミーも暇かー。構ってあげられなくてごめんよ、おやつあげるから」
「にゃー」
離れた場所に誘導して、煮干しをあげる。そういえばデザートをあげる予定だった。
それから自分でも煮干しをつまんでみる。歯を磨いた後でもこれなら砂糖や塩は入ってない。
キリカ「……あ、これ意外と癖になるかも」
そうしてると、いつのまにかほむらもお風呂から上がって戻ってきた。
ほむら「呉さん、私も出ましたけど……えっ、煮干し食べてるんですか?」
キリカ「ちょっとどんなもんか気になって。ほむらも食べる? いけるよ」
ほむら「……あ、確かに素朴な風味はなかなかですね」
キリカ「でしょ?」
ほむらも髪を乾かしはじめる。
エイミーもそっちに歩いていく。やっぱり飼い主が一番か。
キリカ「ほむら、そういえばいいクリームがあるんだけど」
ほむら「クリーム? あ、この匂いは覚えがあります」
キリカ「私がつけてるやつー。前に友達から勧められたの」
二人ともいつでも寝られる準備は整っている。けど、もう少しだけ頑張ろうかな。
基本的に内容は全然違うから個人なんだけど、ちゃんと集中してるかの監視にはなる。
一人だと途中でくだらないことやって時間つぶしたり、寝ちゃったりしそうだ。
私もまたほむらの分の内容でわかるところは教えてた。
……あれからまた二人で勉強して、暫く時間が経った。
エイミーは膝の上で丸まって寝ている。
ほむら「……そろそろ寝ませんか? 睡眠不足でも頭が働かないですよ」
キリカ「あー、そうだねぇ……テスト中に寝たらおしまいだ」
一旦エイミーを起こす。
普段使ってない布団を引っ張り出して、床に敷く。
ランプを付けてから電気を消して布団に入った。
1自由安価
2おやすみ
下2レス
エイミーを真ん中にして川の字で寝よう
あと明日はちょっと早く家を出てツンに煮干しを持っていってあげよう
↑
朝起きたらほむらに抱きつかれてた
あと何故か胸元がはだけてた
……ほむらってそういう趣味あるの?
キリカ「さっ、エイミーも一緒に……あっ、どこ行くの!?」
「にゃ」
ベッドの上でエイミーを抱っこしてると、するっと抜け出して下にいってしまった。
……ほむらのほう? やっぱり飼い主には勝てないのか!?
ちょっとショックだ。嫉妬する。
キリカ「ずるーい!」
ほむら「ずるいって言われても……」
ほむら「多分抱っこされたまま寝るのが不安定で落ち着かなかっただけですよ」
エイミーはほむらの横で丸まってた。
キリカ「そういうことなら、私も下いくよ! エイミーを真ん中にして川の字で寝よう!」
ほむら「そ、それは構いませんけど……」
無理やり布団を下に持ってって、テーブルを端に寄せて、ほむらにもそっちに寝返りを打ってもらう。
エイミーもちょっとだけ移動だ。
キリカ「あと、明日はちょっと早く家を出てツンに煮干しを持っていってあげよう!」
ほむら「あ、はい。私も着替えなきゃいけないし……その間に家に帰ってますね」
キリカ「あっ、そうか! わかった! とにかく明日はちょっと早く出るからね」
キリカ「おやすみ!」
ほむら「はい……おやすみなさい」
ただでさえ遅いんだから、あんまりお喋りしてる場合じゃない。早く眠りにつかないと。
……なんて、考えてる暇もなくすぐに眠りについていた。
―14日終了―
キリカ 魔力[105/120] 状態:正常
GS:4個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
・ハコ[75/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv3] [射撃Lv4]
・仲間
マミ
[魔力コントロールLv5] [体術Lv3] [射撃能力Lv21]
ほむら
[魔力コントロールLv4] [体術Lv1] [射撃能力Lv5]
杏子
[魔力コントロールLv5] [格闘Lv20]
ゆま
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv4]
まどか【未契約】
[魔力コントロールLv3] [体術Lv1] [射撃能力Lv4]
------------------
ここまで
次回は12日(日)19時くらいからの予定です
―15日 朝
自室
キリカ「ん…………ぐ?」
頭に違和感を感じて目を覚ます。
目の前にはパジャマの肌蹴た……ほむらの肉付きの薄い胸元が目の前にある。
……朝起きたら、ほむらに頭を抱えられるようにして抱きつかれてた。
いや、どんな状況だ!?
ほむら、やっぱりそういう趣味が!?
よしよしされてる。ていうかぐしゃぐしゃに……――
キリカ「――! ほむら、それエイミーじゃない!私の頭!」
ほむら「ふえっ? ぎゃッ」
頭突きするように頭を振る。顎のあたりにヒットしたようだ。
いくら色合いが似てるからって、この間違いはひどい。エイミーの毛はもっと黒くてもふもふだ。
……ほむらがやっと起きて、それから正面に向き合うと、いきなり噴き出された。
キリカ「なんだよ!」
ほむら「頭、すごい寝癖です!」
キリカ「寝癖じゃない、誰のせいだと思ってるの……あーもー梳かしてくるから」
頭に手をやって、なんとか形を戻そうとする。
大分最悪な目覚めだけど、足元をついてくるエイミーを見ると心が安らぐ。
朝ごはんがほしいらしい。昨日の夜使った皿に入れてあげてから、鏡と向き合って髪のセットをはじめる。
キリカ「……ほむら、ブラつけないの? 垂れるよ」
ほむら「!? なんですかいきなり!? いつ見――……あ、まさかやっぱりそういう趣味が……」
キリカ「それ、キミにだけはすっごく言われたくないんだけど。見えてたってか、見せつけてたのはそっちだからね?」
別にまじまじ見たくもないんだけど、貸してあげたパジャマがゆるいせいか、上から覗く視点になると中が全部見えてた。
あまり小さい頃のだと身体の幅は合っても丈が短い。
結局ワンサイズ小さいのに落ち着いたけどそれでも大きそうだった。
キリカ「ていうか、見ても何も思わないよ」
ほむら「いえ、まあ……垂れるものなんてありませんし……」
……だから、そういう発言は返しに困るんだって。
ほむら「それとも、せめて織莉子さん並のを持ってこいってことですか!?」
キリカ「そんな話してないでしょーが!」
キリカ「あれだって苦労あるんだよ、絶対。大きければ大きいで揺れて痛いし、服選び困るし、垂れやすいし……」
キリカ「見られたりいじられたり、こういう風にネタにされるのもさぁ……嫌気刺してると思うよ?」
キリカ「しまいには同性だから許されるってノリで揉んでくる奴いるのはやめてほしいね。反応に困る」
ほむら「そ、それはごめんなさいです…… って、揉まれたんですか!?」
キリカ「そこ食いつくな。……まあ織莉子はどこ取っても美術品みたいに綺麗なんだけど」
……そう言うと、なぜかほむらが距離を取った。
ほむら「いやでも、ほら、そういう発言がそっち方面ってやつに聞こえるんじゃないですか? 私よくわかんないですけど」
キリカ「なんでだよ、どう聞いても客観的評価だから! だって無駄な脂肪とかホントないんだよ。足も長くてスラーってしてるし」
キリカ「モデルみたいに理想すぎて、憧れると同時にちょっと自分に自信もなくすくらい。お風呂の時見てなかったの?」
ほむら「……あ、私は眼鏡なかったのでモザイクかかってました」
キリカ「ほむらには刺激が強すぎるか……」
ほむら「あとパジャマお返しします」
キリカ「うん」
そんなことを言いつつその場で着替えてるんだから、そこまで隠したいわけではないらしい。
まあ、着替えなら昨日も見たんだけど、なんとも思わないっていうのだけは確実に事実だ。
……少し心配にはなったけど。
1自由安価
2朝食を作りに行こう!
3……屈むとき気をつけなよ?
下2レス
3
安価↓
↑
ほむらも織莉子やマミみたいなグラマーな体つきになりたい?
それともスレンダーな美人になりたい?
キリカ「……屈むとき気をつけなよ?」
ほむら「えっ! 見えたのって、その……――――うえぇえ」
やっと気付いたらしく、ほむらが慌てだして、それから落ち込んだ。
……忙しいなぁ。
キリカ「……ほむらも織莉子やマミみたいなグラマーな体つきになりたい?」
キリカ「それともスレンダーな美人になりたい?」
ほむら「ええと……そう言われるとどうでしょう。スレンダーな美人って、痩せたって『美人』のほうはどうしようもないです……」
……ほむらのそんな態度に、これはこれでちょっと苛ついてしまう。
体つきといい顔といい、私からすれば、ほむらだって織莉子の次くらいには羨ましいのに。
織莉子に会ってから、私の中の理想の体型ってやつは少し変わったかな?
ただ痩せてるより“グラマーな部分”はあったほうが綺麗に見えるんだとは思うようになったけど。
キリカ「……ほむらはもうなってるよ、十分」
ほむら「えっ!? 私、全然グラマーなんかじゃないですよ!」
キリカ「何故そっちにいった…………」
当の本人は自分に自信なさげ。
お風呂はモザイクでも、自分の顔と身体くらい見えてるだろうに、なんで気づかないんだろう。
足は伸ばせないから、せめて私の目標のはマミかな。うん、そうしよう。
マミもたゆまぬ訓練の成果か、あれで細いとこはしっかり細い。私も訓練を頑張るしかないかな?
……髪を整え終わると、下に降りて家族に挨拶をする。
洗面所に顔を洗いに行って、それから朝食を作りに行った。
朝食時
1自由安価
2テストは自信ある?
下2レス
2
今度ほむらの化粧をしてみよう
ほむらは基が良いから簡単な化粧でも輝くはずだ
キリカ「今日はちょっと時間ないから、簡単なもので済ませるよ」
ほむら「そうですね……まあ、今日は仕方ないです」
そう言いつつも、そう言った時はほむらはちょっと残念そうだった。
冷蔵庫に置いてあった漬物と、さっと和風オムレツを作って食べ始める。
ほむら「わ、これ美味しいです!」
キリカ「適当に作ったけど結構いけるね」
……けど、食べ始めたら残念そうな雰囲気は消えていた。
折角の『スレンダーな美人』なとこ悪いけど、最近は食欲も結構あるみたいだし、ほむらもそろそろちょっとは肥えるだろう。
まあ、ほむらはそのくらいがちょうどいい、か?
キリカ「……そういえばさ、ほむらってメイクとか興味ある?」
ほむら「メイク、ですか? やったことないですね……家に道具もありませんし、何から始めたらいいのやら」
キリカ「今度私がやってあげようか?」
ほむら「そういえば、呉さんは休みの日とかたまにしてましたっけ……?」
キリカ「心配しなくても、ほむらは任せてくれればよし。なんたって、自分にやるより楽しそうだし」
ほむら「楽しそうって何ですか!」
基が良いから簡単な化粧でも輝くはずだ。
それでみんなに褒めてもらえば、ちょっとは自信もつくかもしれない。
1自由安価
2じゃ、準備終わったら昨日の川の先のとこに来て!
下2レス
2
2
朝食を終えると、さっと着替えと支度を済ませてほむらと一緒に家を出る。
ほむらはまだ私服のままだし、エイミーも連れたままだ。
キリカ「じゃ、準備終わったら昨日の川の先のとこに来て!」
ほむら「はい!」
ほむらと別れて、いつもより早い時間の通学路を軽快に歩く。
この時間だと制服を着た人とすれ違うこともない。人通りの少ない静かな道。
小川が見えたところで川沿いに進んで、その先の茂みに寄っていく。
キリカ「ふう……着いた着いた」
キリカ「ツン、猫ちゃんたち、おいでー」
鞄の中に手を入れて、煮干しの袋を取り出す。
袋を空けて煮干しを手に取ったところで、猫の耳がひょこひょこと茂みから出てきた。
でもやっぱり、一番最初に茂みから出て歩いてきたのはツンだった。
キリカ「あいたかったよー」
「にゃ」
なんだかんだで懐いてくれてる、のかな。
キリカ「今日はたくさん用意しておいたからね!」
ツンが出てくると、続いてわらわら出てくる。
煮干しを乗せた手に群がる。
これだけ猫に囲まれるなんて、天国みたい。いや、ここは猫天国だ。
キリカ「…………早起きもしてみるもんだね」
キリカ「外の空気もなんか、気持ちいい気がする」
芝生の上に寝転んでみる。……いけない、うっかりすると寝てしまいそうだ。
身体を起こして、近くに寄ってきた薄茶色の斑点のついた猫の背中を撫でる。この子は大人しい猫だ。
ここにはまだ人懐っこい猫も多い。
けど、他の猫に構ってたらツンがなんか恨めしそうにこっち見てた。
ツンツンのくせに意外とヤキモチ灼きか、あいつ。
ほむらが来るまで
1自由安価
2メール
3ノートの見直し
4このまま待つ
下2レス
この猫達、ワルプルギスが来ても大丈夫かな?
どこかに避難させた方がいいのかな?
織莉子の家の物置とか、杏子が寝泊まりしてた教会とか借りられないかな……後でみんなに相談してみよう
↑+3
ほむらが来るまでノートの見直しでもしようっと。
そう思って鞄を漁ると、猫たちが期待したように鞄に近づいてくる。
キリカ「あー、悪いけど食べ物じゃないよ。 煮干しだったらまだあるけど」
キリカ「……この猫達、ワルプルギスが来ても大丈夫かな?」
キリカ「どこかに避難させた方がいいのかな」
織莉子の家の物置とか、杏子が寝泊まりしてた教会とか借りられないかな……
後でみんなに相談してみよう。
ノートを開いて、昨日やったとこの復習をする。
まずは地理からだ。
キリカ「山脈……盆地……うー、覚えるだけなんだけど、ところどころわかんなくなるな。こんなのいつか役に立つわけ?」
キリカ「……それ言ったら数学とかのほうが使わないか」
地理のノートをしまうと、今度は国語のノートを開く。
こっちはちょっと自信あった。
キリカ「暗中模索、手がかりがないまま色々やってみること。一騎当千、一騎で千人を相手に出来るくらい強いこと」
キリカ「……国語は割と簡単そうかな。このくらいなら普通に使いそう」
キリカ「一騎当千……かぁ。かっこいいな、いつかそんな感じに大活躍してみたいとこだけど」
キリカ「千人斬りのキリカ隊長……ってねぇ」
ほむら「あの……」
そんな独り言をぶつぶつ言ってたら、いつのまにかほむらが居た。
……思わず跳ね上がった。
キリカ「――――!? どっからいた!?」
ほむら「千人斬りってところまで」
ヤバい、一番イッタいとこ聞かれてるし。
改めて聞くとダサいよその通り名。周り猫たちしかいないから、完全に油断して口から思考がダダ漏れてた。
ほむらが来ると、そっちにも猫が集まっていく。
しっぽを立てて、なにかを期待している様子だ。
ほむら「私も何か持ってきたほうがよかったかなぁ」
キリカ「ほむらにはエイミーがいるじゃん」
みんなが期待してるのは、なにも食べ物だけじゃない。
モフられることを期待してる可愛げたっぷりの猫もいるので、つまりこれはwin-winなのだ。
……といっても、ツンはそういう感じとはちょっと違って、『撫でさせてやる』ってオーラが出てるんだけど。
しかも、許しがない時に触ると怒る。……これは何の関係になるんだろう?
1自由安価
2一人に妄想に耽ってたわけではないよ、と一応弁解
3テストは自信ある?
4待ち合わせ場所に行く
下2レス
2+さっきの事を相談
いざとなったらほむらの盾の中に入れてもらうしかないかな?
あ、でも生き物入れて大丈夫なのかな?
↑
追加でツンと自分の関係を考える
もしツンを飼う事になったら私はご主人様、つまり私の方が偉い
私にはツンをモフる権利がある!はずだ、多分…
ほむら「それで、何してたんですか? なんか楽しそうでしたけど」
キリカ「な、何って……勉強だよ!? 全然楽しくないよ!」
キリカ「いっとくけど、一人に妄想に耽ってたわけじゃないよ? ノートだって出てるんだから見ればわかるでしょ」
ほむら「必殺技でも考えてるのかと……」
キリカ「中二病ノートじゃないよこれ、ただの国語のノートだよ」
さっきの四字熟語の書いてあるページを見せる。
暗中模索。一騎当千。……書いてある文字を目で追って、ほむらも納得したようだった。
ほむら「なるほど……これを見て妄想してたんですね」
キリカ「いや、えー……」
――……自分が大活躍する妄想を。そう言われたら間違いではないか。
キリカ「……うん、まあそうだよ」
キリカ「それより、ワルプルギスの夜の時の猫たちだけどさ、どこに居れば安全かな」
ほむら「場所を移すとしても、これだけの猫ちゃんを誘導するのは難しいですね……」
ほむら「そこまで懐いてくれてる子ばかりでもないですし」
キリカ「いざとなったらほむらの盾の中も考えたんだけど、生き物はヤバい?」
ほむら「盾の中、ですか…………中は武器がありますし、間違えて出した時が怖いです」
……ああ、ほむらのドジをなめたらいけない。
ちょっと心配だけど、ワルプルギスの夜の被害さえ押さえ込めば、外への影響は普通の台風レベル。
なんとかそうやって守り切るしかない……か……?
ほむら「あまりのんびりしてるとまた遅くなってしまいますよ、千人斬りのキリカ隊長さん」
キリカ「その呼び方やめてってば! なんかダサいし、それに……別の意味まで浮かんでやっぱすごいやだ」
ほむら「……別の意味とは?」
キリカ「わかんないならいいよ」
猫たちが鳴く。
名残惜しいけれど、今はちょっとの間さよならだ。
待ち合わせ場所まで戻って、まどかたちと合流しよう。試験日に遅刻はシャレにならない。
……ツンと目が合う。 そのついでに、ツンと自分の関係を考えてみた。
もしツンを飼う事になったら私はご主人様、つまり私の方が偉い。
私にはツンをモフる権利がある! はずだ、多分……
--------------------
ここまで
次回は13日(月)20時くらいからの予定です
乙です
メガほむ編で織莉子入れてたから生き物は問題ないはず、だけどほむらのドジは怖いなぁ
慌てた時のドラ○もんみたいに出し間違えとかありそうw
スレ主、キリカが言ってた別の意味って何ですか?
-------------------------------------------
遅れましたがそろそろはじめます
>>909
https://kotobank.jp/word/千人斬り-550994
川沿いに来た道を戻っていくと、すでに待ち合わせ場所には三人の姿が見えた。
キリカ「おはよう!」
さやか「おはようございます。そっちから来たってことは、また猫に会いに行ってたんですか?」
キリカ「まあねー。ところでまどかは? あれから無事飼えた?」
まどか「はい! あれから飼うために必要そうなものを揃えに行って。今ではうちの一員です」
ほむら「まどかの家は家族の人もすぐ納得してくれた?」
まどか「パパはママが帰ってきて意見を聞くまで保留って置いてくれて、ママもオッケーしてくれたから」
まどか「ママも昔野良猫拾ってきたことあったんだって。だから、懐かしくなったって」
ほむら「そっかぁ、よかったね!」
キリカ「ママが猫好きかぁ……いいなあ」
まどか「あ、でも、ママには注意はされました。責任とかちゃんと考えないとって」
やっぱり、まどかのところも、昨日言われたのと同じようなことは注意されたのかな?
……ほむらのところは話したらどうなるんだろう。
暫くはこっちに居るみたいだけど、実家に帰る時は一緒に連れてったりするのかな。
1自由安価
2エイミーとも会わせてあげたいね
下2レス
2
2+後でさやかに上条君とどうだったか聞く
さやか「いいなあー、今度遊びにいくからね!」
キリカ「そういえば、私もまどかの家に行きたいって言ってたっけ」
キリカ「ワルプルギスの夜の前だと明日しかないね。今日はお泊りだし……」
まどか「じゃあ、明日うちに来ますか?」
ほむら「その時はエイミーも一緒になるね」
キリカ「そういえばそう言ってたっけ。てことは、久しぶりに兄弟が顔を合わせることにもなるのか……」
ワルプルギスの夜の時はまどかのところに預けるって話だ。
まさか まどかの家に行きたいって言った時はそんなことは考えてもなかったけど……
二匹の黒猫に囲まれるなら嬉しい誤算すぎる。
まどか「エイミーとエイミー弟、会ったらどんな反応するかな」
まどかも楽しそうにしている。
……けど、まだ名前ないのかな?
さやか「ねえ、ちょっといい? それ……『エイミー弟』って、まさかとは思うけど、名前じゃないよね?」
まどか「え? 名前だよ」
ほむら「弟なんですか?」
まどか「わからないけど、多分。でもわたしが会ったのが後だから」
……さっきのは仮称じゃなかったらしい。
さやかと仁美の二人が呆れたように頭を抱えて、ほむらも苦笑いしてた。
仁美「ついにネーミングセンスを発揮してしまいましたか……」
さやか「『エイミー』まではよかったのになあ……」
まどか「え? えぇ!? そんなに変かなぁ……?」
1素直に変だと言う
2変じゃないよ、と慰める
3……名前、私が考えようか?
下2レス
1+3
まどかって弟君いるんだよね?名前は何て言うの?
まどかの言い方だと弟君の本名が『鹿目まどか弟』になっちゃうよ
男の子か女の子かもまたはっきりしてないなら、はっきりしてからもう一度考えてみようよ?
私も一緒に考えてあげるからさ!
そんな顔でこっちを見られてもなぁ……。
キリカ「いや……変だよ」
まどか「そんなぁ!」
さやか「おお、ストレート……」
キリカ「だって、ここははっきり言わせてもらうよ!」
キリカ「まどかって弟君いるんだよね? 名前はなんて言うの?」
まどか「タツヤっていいますけど……」
キリカ「まどかの言い方だと弟君の本名が『鹿目まどか弟』になっちゃうよ」
まどか「そ、そうですね……確かにそれだと、わたしが優先されててずるいかも」
もしこの例えまで『いい名前』とか言い出したらどうしようかと思ったけど、さすがに否定してくれた。
……けど、やっぱり反応がずれてるような。
キリカ「男の子か女の子かもまたはっきりしてないなら、はっきりしてからもう一度考えてみようよ?」
キリカ「私も一緒に考えてあげるからさ!」
まどか「はい……ありがとうございます! また考えてみます!」
まどかはなんとか納得してくれたようだ。
それにしても……
キリカ(まどか、そんなにネーミングセンスなかったのか)
……エイミーは変な名前にならなくてよかったな、と思った。
----------------------------
ここまで
次回は16日(木)20時くらいからの予定です
――学校に着くと、さすがにみんなもテストのことを意識しはじめて、テスト範囲を確認し合ったりしていた。
他のみんなは一緒のクラスだから、テストの内容も、今日やる教科まで一緒だ。
そうやってみんなで教え合ったりできるのはちょっと羨ましかった。
登校は一緒だけど、テストは一人の戦いだ。
私も自分の分の内容を思い出しながら、みんなと別れて廊下を進み、教室に入る。
「呉ちゃんおっはよー」
キリカ「わぁ」
……思考が頭から飛んでった。
教室に入るなりクラスメイトに後ろから抱きつかれた。……こいつ、タイミング狙ってやがったな。
キリカ「出たなさっちん、セクハラ魔!」
「いやあ、相変わらずいい体してますな」
キリカ「だからいつまでもくっつくなー。考えごとが頭から飛んだじゃないか」
「考えごと? なに? もしかして恋の悩み?」
キリカ「いつでもそんなこと考えてるの君だけだよ。今日なんの日かわかってるの?」
「テストの日でしょー、わかってるよー」
……同性だから許されるってノリで揉んでくるヤツの一人。
さやか以上に能天気な人も、いるところにはいるものだ。
「だいじょぶだいじょぶ、普通の日と同じ」
「ていうか前より痩せた? 最近痩せてるよね? 呉ちゃんのむちむち柔らかくて好きなのに」
キリカ「それはありがとう、でもむちむち言うな」
「まあまだ豊満なとこ残ってるしむちむちが消えたわけじゃ……あっ、ちょっと待ってよー。別に太ってるって言いたいわけじゃないってー。
男子とかイチコロだと思うよー?多分ー」
……今のところはちょっと放っておこう。
自分の席に向かうと、前の席の人と話が始まり、自然とさっきのまどかたちみたいに確認し合いになる。
やっぱり、もうちょっと静かなグループにいる時のほうが落ち着くかも。
私の方もいくらか遠慮なく言えるようになって、ああいう空気も楽しめるようになったとは思うんだけど。
出席を取り終えると、忙しそうに担任は去っていく。
それからすぐに担当の教師が入ってきて問題を配り始める。すると、今までがやがやとしてた教室の雰囲気も静まり返る。
それに、ゆっくりと教室内を回りながら監視する教師の目。
もう何回もやってるけど、あんまり好きじゃない緊張感。
ここからは本当に一人の戦いだ。まずはお昼まで。
……チャイムが鳴ると同時に、問題用紙を捲る。
キリカ(!)
――――
――――
――……昼休憩開始のチャイムが鳴ると、荷物を持って廊下に飛び出し、屋上までの階段を一気に駆け上がっていく。
屋上の扉を開け放つ。
息が詰まるような教室内から外へ出て、感動するほどの開放感が私を迎えた気がした。
一番乗りだった。大きく深呼吸をして空を仰ぐ。
キリカ「ふわぁ……」
ぽかぽかと日差しが暖かい。
気を抜いていると、後ろから扉の開く音がして、背中をつんとつっつかれた。
さやか「えい」
キリカ「ひゃあ」
……朝と似た展開。
割といつでもさやかは気を抜いてそうだ。
キリカ「もー、なにするんだよ!」
さやか「いやあ、こんなところに背中があったのでつい。反応がいいんですもん」
まどか「さやかちゃーん、ふざけてないで早く食べようよ」
へらっとしたさやかと、それをたしなめるまどか。その後ろにほむらと仁美。
そこに更に人の気配が増える。
マミ「みんな早いのね。 それで、何やってるの?」
キリカ「あー、マミ聞いてよ。さやかが」
さやか「なんにもしてませんって! 食べましょ」
屋上に仲間が集まっていく。
みんなで囲むように座ってお昼を広げる。この雰囲気はテスト期間だろうと変わらない。
さやか「あと一時間っすよー。終わったらめいっぱい遊ぼっと」
マミ「でもテスト期間は月曜も残ってるわ。あまり気を抜きすぎてると後が苦しいわよ?」
キリカ「まずは午後だよ。あと一時間だからって浮かれてると大変なんだからね」
さやか「みんな堅いなぁもう。マミさんはともかく、キリカさんもいつもそんなに堅かったっけ?」
キリカ「だって私も大事なものがかかってるから! このテストだけは滑るわけにはいかないんだよ!」
ほむら「呉さん、このテストの結果が良ければ猫を飼っていいんだって」
さやか「あぁ、納得。それは力入るわけですね……」
1自由安価
2昨日の夕飯とデザートの自慢
3今日の訓練の話(ほむらとの連携)
下2レス
2+3
安価↓
↑
追加でさやかの真似
ほむらはわたしの嫁になるのだー
あ、そういえばまどかはさやかに捨てられちゃったんだよね?なら、まどかも私の嫁になるのだー
ほむらとまどかが嫁になれば当然エイミーとエイミーの弟(仮)も付いてくるしね
これぞ一挙両得、両手に華!二兎追うものは四兎を得るだね!
仁美「ところでお二人のお弁当がお揃いですけど、これの意味するところは!?」
仁美が私とほむらの弁当を見比べて言う。
なるほど、そこに気づいたか。……別に変な意味はないんだけど。
マミ「暁美さんのお弁当、呉さんが作ってあげたの?」
キリカ「正解ー。昨日うちにお泊りだったから」
鞄を漁って携帯を取り出す。テストだから完全に音が鳴らないようにしてある。
画像のフォルダを開くと、みんなにその画面を見せつける。
キリカ「これを見給え」
まどか「おいしそうなご飯ですね。もしかしてこれもキリカさんが?」
ほむら「あの……お味噌汁のほう、私が作りました」
まどか「そうなんだ、すごいよほむらちゃん!」
キリカ「他は私だけど、お味噌汁は全部ほむらの力だから。やっと教育が実を結んだなぁって先生しみじみだよ」
マミ「お味噌汁……普通のも作れたのね」
キリカ「変なことしなきゃ大丈夫ってことはこれで証明されたね」
仁美「なるほど、私の時は運が悪かったのですね……」
……そういえば仁美もアレの被害者だった。
昨日の成功が誇らしい反面、他の人がほむらの料理をこれしか知らないままというのも残念だ。
マミ「よかったら、訓練が終わったらまた美国さんちに来ない?」
マミ「今日はそっちでお泊りなの。暁美さんにも作ってもらいましょう」
仁美「はい、ぜひ伺います!」
キリカ「完全に自分ちみたいな誘い方だ……」
マミ「連絡は今のうちにちゃんとするから! それで前怒られたしね」
マミが片手でスマホを操作している。
……最近、周りを見てるとスマホの人が増えてきた。私も今度ねだってみようかな?
メールを送信し終わったところで次の画像を見せる。……デザートの画像だ。
キリカ「次の画像だよ、これも見て!」
マミ「あら、スイーツがたくさん」
さやか「これは?」
キリカ「いーだろー」
マミ「……え? 自慢したかっただけ!?」
キリカ「昨日スーパーで出張販売してたんだよ。あれは素晴らしかったね」
さやか「あー、でも確かにうまそう」
キリカ「さやかはついこの前リア充パーティしたんでしょ」
ほむら「そうじゃなくても私たち、結構な頻度でケーキ食べてる気がしますけどね……」
言われてみればそれは当たりだ。
だから訓練が必要なんだ。未契約で身体動かさなくなったさやかとか絶対太るはず。
ていうか太れ。存分に幸せ太れ。
キリカ「よしまどか、さやかに捨てられちゃったなら私の嫁になれ。あとついでにほむらも」
ほむら「昨日は告白もしてないのに振られたんですが……」
キリカ「ほむらとまどかが嫁になれば当然エイミーとエイミーの弟(仮)も付いてくるし」
マミ「ねえ、私は?」
キリカ「じゃあマミも嫁ね」
キリカ「そんでクリスマスとかさ、きっとさやかだけ除いてみんなで集まってケーキを貪り食うんだよ」
仁美「きっとホール単位で追加しながらみんなでぐっちゃぐっちゃにつついて食うんですね……ぜひ私も参加したいところです」
キリカ「じゃあ仁美も嫁で」
仁美が冗談めかして言う。
やるとしたら、仁美にとってはヤケクソ失恋パーティみたいなものだ。クリスマスだと随分先だけど。
……あれ、でもこうなると最早嫁ってなんだ?
こんなことを言ってるうちによくわかんなくなってきた。
さやか「想像が悲しいな! ていうかどっちかっていうと、あたしはキリカさんのほうが嫁に欲しいんですけど」
マミ「そうね、やっぱり私もそっちにするわ」
キリカ「あげないよ! みんなが言ってるのは嫁じゃなくて母親役押し付ける気でしょうが!」
キリカ「……私はもっと欲を言えば嫁いでくれるなら猫だけで十分かな」
ほむら「やっぱり振られてるんですが……」
マミ「今日のテストで頑張れば嫁がもらえるじゃない」
キリカ「それはそうなんだけどね。 よしっ、午後も頑張るか」
キリカ「それと、今日はほむらやゆまとの連携を鍛えたいなって思ってて。実戦ばっかりだと伸びない部分もあるだろうから」
マミ「わかったわ。それならはじめは」
キリカ「じゃ、詳しいことはまた後で! 今はちょっとまた最後の確認をしないとね」
お弁当を食べ終えると、午後の教科に向けて勉強をする。
昼休みが終わるまでの少しの時間だけど、有効に活用しなくては。
--------------------------
【訂正】
>>925
マミ「わかったわ。それならはじめは」
↓
マミ「わかったわ。それならはじめは暁美さんも訓練のほうに加わってもらいましょう」
キリカ「うーーーん……」
マミ「次のテスト、自信ある?」
キリカ「なくは……ない。でもそれより月曜のがきついかな」
キリカ「今日は文系の教科が集中してたからさー、特に午前はそこそこ自信あったんだけど」
マミ「こっちは数学とか初日に終わったから、少し気が楽かな。やっぱりみんなあれ苦手なのかしら?」
キリカ「割とみんなそうじゃない? ほむらとかはやってみたら結構得意になったらしいけどね」
……なにをやっても得意な人はまた別として。
ほむらによると、この学校の数学は特に難しいらしいっていうのも聞いたけど。
ノートを捲っていく。
勉強の甲斐あって、今回はかなり良いほうだ。
1マミにわからないところを聞く
2まどかたちにわからないところがないか聞く
3一足先に教室に戻る
4自由安価
下2レス
-----------------------
ここまで
次回は17日(金)20時くらいからの予定です
1
キリカ「無理ならいいけど、余裕そうなら私のも見てよ」
マミ「いいけど、なにがわからないの?」
キリカ「うーんと……」
折角だからマミになにか聞こう。
そう思ったものの、いざ考えてみるとすぐに思い浮かばない。
昨日聞いた超複雑な問題はマミもよくわかってないらしかったし。
マミ「……なにがわからないのか、わからない?」
……それって重篤か。
どうしよう、今なんかあほの子みたいに見られた気がする。
キリカ「なんていうかさ、答えとか解説とかは書き写してるんだよ」
キリカ「けど、問題変わったらどうかなっていうとイマイチ自信なくて」
マミ「解説を見てわかった気になってるかもってことね? それはなんかわかるわ」
私が弁明すると、マミも考えてくれた。
マミ「……教えるのも難しいわね。問題とか作れたらいいのかもしれないけど、私もそんなに上手じゃないから」
マミ「本当はもうちょっと早い時期に先生に直接相談するのが一番いいのかもね」
マミ「ついでに積極的な印象もつけば評価も上がるわよ?」
キリカ「今度のテストは考えておくよ。ところでマミ、昨日のアレって理解できた?」
マミ「途中まではね……。でもこっちはテストじゃあんなの出なかったわよ?」
キリカ「どうだろ、そっちは優しいじゃん。うちのクラスの物理の先生性悪だから。通称マッドサイエンティスト先生」
マミ「……私も二年の時はそっちだったからわかるけど、そんなあだ名聞いたことないわよ?」
キリカ「私がつけたから。今流行らそうとしてる」
マミ「まあ確かに宿題多くて大変だったけどね。でもきっとまた、さっきの問題はテストに出たとしてもおまけみたいなものよ」
マミ「そんなに悪い人じゃないわよ? おまけの難題が解けたらお菓子とかくれる良い先生よ」
キリカ「優秀な子には甘いんでしょ? そこが性悪なんだよ」
マミ「…………むしろこれはお菓子の恨みってことかしら」
……なんて、愚痴ってたところでしょうがないのはわかってるんだけど。
丸暗記するものでもないから、あまり不安がっててもしょうがないかもしれない。
キリカ「じゃあ英語とか! マミ得意そうじゃん。リスニング苦手なんだよー」
マミ「……え、それってここで話せってこと?」
無茶ぶりしてみたけど、リスニング用に読める文章がない。マミなら張り切って発音良い風で喋ってくれると思ったんだけどな。
しょうがないから例文を読ませてみたら、期待通り張り切って読んでくれた。
声に出すのは頭に入りやすくて良いっていうけど、恥ずかしくて普段そこまでできない。ここには私たち以外居ないからまだマシかな。
キリカ「……マミ、そこアクセント違うよ」
マミ「!」
……ふとハリボテらしいところに気づいてしまうと、少し残念な気持ちにもなったけど。
赤っ恥でも間違えたままよりはマシってことで、結局二人で読みあいっこしてた。
昼休憩が終わって再び教室に戻って一人の戦いがはじまると、そこからはあっという間だった。
チャイムが鳴ると同時に問題を捲って、そこに書き込んでいく。
――……そうしていつのまにか終わりのチャイムが鳴って、一時間が終了する。
一時間というのは早い。
それもテストで時間足りないってくらい集中してた一時間だから、いつもより早く感じる。
でも、そう思えるのも善戦できてた証拠なのかな?
いつも苦手な教科なんて、こっちから戦いを放棄するような問題が多くてもっと早く終わってた気がする。
キリカ「……帰ろうっと」
その後は短いHRだけやってすぐに解散になって、ドッとクラスに活気が戻った。
鞄を持って席を立つ。いつもより早い時間だ。
横のほうから美味しいもの食べに行く話とか聞こえてきたけど、今はそれどころじゃないし聞かなかったことにしよう……
「あ、呉ちゃーん! これからみんなでパンケーキの店行く話になってて」
「そこの店クリームがすっごいって話題なんだよ!エベレストって!ねー、そういうのって好きじゃない?」
キリカ「……」
なんでこんなタイミングで話しかけられるんだ!
そう思ってると、勝手になんか解釈したらしくまた勝手に話が進む。
「あれ? ダイエット中だっけ? だったらごめんね?」
キリカ「いや、ほんとこれから用事あるから……」
……誘惑を断ち切って去る。少しガマンだ。昨日だって良い思いしたじゃないか。
ついでに、ダイエットだって少しは――――
キリカ(…………今度誰か誘って行こう)
訓練場所に向かうと、今日はほむらも居た。
こうして一緒に訓練するのは久しぶりだ。前に格闘やって以来だっけ。
ほむら「今日はよろしくおねがいします!」
キリカ「それで結局、どうなったんだっけ? 連携って」
マミ「まずは模擬戦闘でもやろうかなって。前みたいに2対1でね」
マミ「……それから、一つだけルールを追加ね。今日は時間停止を使わないこと」
マミ「ワルプルギスの夜と戦う途中から使えなくなるんでしょう? やっぱり頼りすぎるのはよくないと思うの」
マミがそう言うと、ほむらはあからさまに自信を無くしたような表情になる。
ほむらはなんだかんだで時間停止があるから強い。それなしでどこまで戦えるかっていうのはやっぱり不安らしい。
ほむら「でも、私の銃って実弾だし、加減もできないですよ? だから訓練には向かないかなって……」
仁美「ですから私、良いものを持ってきました!」
仁美が待ってましたと言わんばかりに何かを持って登場する。
淑やかな外見に似合わないごっついものを抱えていた。
ほむら「……えっと、スナイパーライフルに見えますが」
仁美「はい。BB弾専用のモデルガンですから、当たっても危険はないと思います」
仁美「今日はこれを使うのはいかがでしょう?」
ほむら「あ、ありがとうございます。扱えるかは不安ですけど……」
素人目には似たようなの使ってるように見えるけど。
ほむらが仁美からモデルガンを受け取って操作を確認している。
マミ「準備が出来たら声をかけてちょうだい」
ほむらと相談とか
1自由安価
2準備OK
下2レス
2
安価↓
-------------------------
今日は人がいなさそうなんでここまで
実際どのくらいの曜日時間がやりやすいんだろう? 要望とかあったらくださいな
次回は18日(土)18時くらいからの予定、安価下採用なのできてたらはじめます
私はマミに中近距離で戦うつもりだけどほむらはどう戦う?
私が撃線に入ったら撃ちにくいよね?
スナイパーライフルだとよく狙う分狙うことに集中し過ぎて動きが止まっちゃうかな
マミもそこらへんは当然わかってるだろうけど…
まぁ難しく考えても仕方ないか
昨日上手くいった味噌汁みたいに考えようか!マミは味噌汁の具材だと思って撃っちゃいなよ!
キリカ「作戦タイム!」
戦闘態勢に入る前に、ちょっとマミから離れて会話する。
ほむらはモデルガンを少し重そうに抱えている。
今日はこれがメインになるんだろうけど…… やっぱ遠距離なんだろうか?
ほむら「……どうしますか?」
キリカ「この前マミと戦った時、近距離まで踏み込もうとしても近寄らせてくれなかったんだよね」
キリカ「突破できる隙が出来れば、それだけで大分追い込めるとは思うんだけど……」
キリカ「まずは中近距離で戦うとして、ほむらはどう戦う? 私が射線に入ったら撃ちにくいよね?」
ほむら「…………」
実際に使い魔や魔女と戦ってみて、私たちだけでやるとどっか遠慮したり邪魔し合ってしまう。
連携を鍛えるってことは、うまく二人で力を発揮するってこと。
似た武器だったさやかの時とは違って、互いに相手のことをもっと考えないと上手くいかないのはわかった。
ほむら「狙撃用の銃ですが、あまり距離もないので、普通の銃よりは狙いやすいとは思います。ですが……」
キリカ「よく狙う分狙うことに集中し過ぎて動きが止まっちゃうか。マミもそこらへんは当然わかってるだろうけど……」
私がマミを足止めをしないとほむらが狙われる。
……ほむらを守ることを考えたほうがいい?
キリカ「……まぁ難しく考えても仕方ないか」
キリカ「昨日上手くいった味噌汁みたいに考えようか!マミは味噌汁の具材だと思って撃っちゃいなよ!」
ほむら「えっ、お豆腐がぐしゃぐしゃになってしまいますよ!?」
キリカ「豆腐で考えなくていいから!」
マミ「話はまとまったかしら?」
変身して戦闘態勢に入り、向かい合ったまま適当に距離を取っていく。
はじめは中距離だ。ここからどう攻めていくか。
キリカ 魔力[105/120] 状態:正常
GS:4個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
・ハコ[75/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv3] [射撃Lv4]
仲間:
ほむら 状態:正常
相手:マミ
1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 魔力の爪二刀流。隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
b必殺(※キャンセル消費0※) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv2】(※キャンセル消費0※) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける、さやかから受け継いだ必殺技。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-5) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-2×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-10) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
10封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
11自由安価(会話とか)
下1レス
9+3
マミは先制は譲ってくれてるけど、すぐにでも距離を離すために構えている……そんな感じがする。
阻害の魔力を敷くと同時に、マミに向けて腕を振るい、牽制のために小刀をばら撒く。
それはマミが銃を宙に並べたのとほぼ同時だった。
手は空いている。
踏み込むか、続けて撃ちこむか。
ほむらは開始と同時にやや後方に下がり、私の視界からは消えている。
マミはそっちのほうも気にしてはいるようだ。
キリカ 魔力[100/120] 状態:正常 使用中魔法:【魔力阻害(魔力-7/1ターン)】
GS:4個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
・ハコ[75/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv3] [射撃Lv4]
仲間:
ほむら 状態:正常
相手:マミ
1刻む :近接武器戦闘(魔力-0) 魔力の爪二刀流。隙があれば袖に仕込んだ小刀の投擲も交えつつ近~中距離までカバーする。
b必殺(※キャンセル消費0※) :瞬間的に強化した爪に魔力を込めて切り刻む。
2スパークエッジ【Lv2】(※キャンセル消費0※) :魔力を込めた刀で全力で斬りつける、さやかから受け継いだ必殺技。
3仕込み小刀乱れ撃ち(魔力-5) :袖から一斉に小刀を前方へとばら撒く。中距離への不意打ち狙いを目的とした攻撃。
4ステッピングファング(魔力-5) :魔力の爪を投擲する
5スプラッシュファング(魔力-2×6) :両手から魔力の爪を一斉投擲
6タイフーン(魔力-5) :魔力を纏わせて刃を振るい周囲に風を起こす。
7ヴァンパイアファング(魔力-30) :魔力の爪を連結させ鞭のように伸ばす。
8ブレードライクマジカルスコール(魔力-10) :上空から魔力の刃を雨のように降らせる。
9魔力阻害(魔力-7/1ターン) :一定範囲内の魔法力を低下させて威力や効果を弱める。特に固有魔法に有効。
b重(魔力-10/1ターン) :適用範囲は前方のみに狭まるが効果をより強力に。
10封印結界(魔力-30・準備ターン1) :『隙』を突いて魔力の波形を1ターン分完全に破壊して封印する。単体で成功率83。集中力が必要。
11自由安価(会話とか)
下1レス
8
小刀と銃身がぶつかる金属音が響く。銃口はまだこちらに向けられている。
……さすがに真正面から撃ちあいしたら勝てないかな。
マミ「!」
上空に魔方陣を描くと、マミはそこから魔力の刃が降る前に飛び退いてその場から逃げようとする。
そのタイミングを狙ってか、ほむらのBB弾も撃ちこまれる。
マミはそっちの対処にリボンを纏わせた腕を振り上げた。
このまま退避なんてさせるもんか!
1接近する
2回り込む
3魔方陣発動
4自由安価
下1レス
3しながら阻害を重に
咄嗟に阻害の範囲を絞って重くする。けど、マミ自身の動きのほうはどうしようもない。
すでに魔方陣の中心からやや外れてる。
……これだと掠らせる程度だ。やっぱりこれだけで決め手にはできない。
そう思った時、ほむらからテレパシーがきた。
ほむら『援護します……私ももう一発いきます!』
マミの動きが目に見えて遅くなる。……ほむらの援護は弾丸だけじゃなかった。
思っていた以上に射程内に踏みとどまらせることも出来そうだ。
――射撃が途切れると同時に踏み込みに行く。ここで決着をつけよう!
下1レスコンマ判定 戦況
0~(劣勢) < 99(優勢)
+一桁0クリティカル(劣勢時は相手、優勢時は自分)
+補正 自[格闘Lv5]*3
+補正 自[射撃Lv4]*3
+補正 相[射撃Lv21]*-2
+補正 相[体術Lv3]*-3
+補正 【阻害(重)】20
+補正 【クロックダウン】20
ほい
ごめん…いや、実践じゃないから別いいかなと思ったけど本当にごめん……
これは連携失敗かな?
ワルプルギス戦直前なのに大丈夫か、これ?
肝心なところでコンマ運がいつも失敗だからなぁ
毎回、コンマで失敗しているからコンマ参加しないわ……ごめん、>>947
いやいや、あなたのせいではないですよ
コンマ運がないのはキリカ編では普通何ですから!
>>949
作者まで一度糞コンマ出してますしね…(白目)
--------------------------------
――その瞬間、横から……マミの後ろのほうから現れた銃身に手が阻まれる。
例の回転式の銃だ。
簡単には通してくれないとは思ってたけど、
あの状況でこんなに素早く機転利かせられるのは本当に恐ろしい。
キリカ「またそれー!」
マミ「本当はもうやられてあげてもいいかなとも思ったんだけどね」
マミ「ちょっとまだ続けてみたくなっちゃったから♪」
アカン、マミを本気にさせてしまった。
……これは勝てるのか!?
キリカ 魔力[73/120] 状態:正常 使用中魔法:【魔力阻害重(魔力-10/1ターン)】
GS:4個
・芸術家[34/100]
・影[100/100]
・武者[100/100]
・ハコ[75/100]
◆ステータス
[魔力コントロールLv4] [格闘Lv5] [体術Lv3] [射撃Lv4]
仲間:
ほむら 状態:正常 使用中魔法:【クロックダウン】
相手:マミ(状態:鈍足)
1退却!(距離を取る)
2戦況続行【現状:25】
3ほむらと作戦会議
4自由安価
下1レス
安価下
3かな?
一発だと気にならないくらいまで威力を落とされた弾丸も、ここまで連射されると気にしないわけにはいかなくなる。
とりあえず決め手らしき攻撃の動きと拘束にだけ注意して、なんとか対処しながらほむらと通信する。
キリカ『ほむら、どうしよう!?』
ほむら『どうしようって言われても! こっちから一発撃った程度じゃすぐに弾き返されてしまいます!』
一気に踏み込んだ方がいいのか、距離を取ったほうがいいのか。
安易になにをしても捕まる気がする。
1自由安価
2『なにか他に良いものないの?』
3退却!(距離を取る)
4戦況続行【現状:25】
下2レス
4
安価下
2+3
「なにか他に良いものないの?」
「大きな音とか激しい光を放つのとかそういう気を逸らすモノは」
キリカ『なにか他に良いものないの? 大きな音とか激しい光を放つとか、そういう気を散らすモノとかさ』
ほむら『爆弾ならありますけど…… あっ』
キリカ『えっ?』
マミが一瞬後ろのほうに目を逸らす。
周りを回る銃の数本分を使って『飛んでくるもの』を撃ち落とそうとする。
キリカ(おいおいまさかホントに……!)
……隙を見て距離を取る。
こっちに爆弾でも投げ込んだのかと思ったけど、どうやら違うようだ。撃ち落とされた方から爆発音は聞こえない。
……フェイクだ。
下1レスコンマ判定
+一桁0クリティカル
+補正 体[射撃Lv5]*2
+補正 自[射撃Lv4]*3
+補正 ほむら[射撃Lv5]*3
+補正 相[射撃Lv21]*-2
+補正 相[体術Lv3]*-3
+補正 【阻害(重)】 20
+補正 【クロックダウン】20
いいコンマ出て!
>>957
ありがとう…ありがとう……その言葉しか浮かばない
>>956 補正が謎の誤字…
正しくは +補正 自[体術Lv5]*2 です
-------------------------
すかさず銃に向けて小刀を投げこみ、放たれる前に銃の軌道を変える。
再び踏み込むと、今度はマミが地面から拘束のリボンを生やす。
キリカ「……!」
……だから考えてはいたんだ。安易に踏み込んでも捕まるってことは。
腕を振るおうとすると、後方からほむらの弾丸がリボンを裂いた。
BB弾でも魔力を込めればそのくらいの威力は出せるらしい。
もう一歩踏み込んでその腕をマミに向ける。
――――その刃が命中する位置に姿を捉えた!
キリカ「てりゃっ!」
マミ「!」
直前で刃を消して、固まってるマミの肩を軽く掴む。
……私には傷つけずに相手を動けなくする技はないから、決め手を取るなら必殺の攻撃を突きつけるしかない。
でも、これも拘束っていえるのかな。
これは…勝ったのか?
マミ「久しぶりに良く戦えたわ」
マミ「どうだったかしら? 二人の魔法はなかなか強力だし、二人がかりなら私にも十分互角に持ち込めるでしょ?」
……やっと勝負がついて、戦闘態勢を解く。
マミはなんだかキラキラとしている。それにしたって強かったけどなぁ。
杏子「二人で使いな、午前中狩りに行ってたっから」
観戦してたみんなも近づいてくる。
ソウルジェムを浄化して、一旦休憩の雰囲気に入る。
キリカ「モデルガンも役立ってるみたいだね。実物の消費が気になるなら、普段そっちでもいいんじゃない?」
仁美「ならまだ貸していましょうか? 実戦で役立つのならこの子も喜ぶはずです!」
ほむら「はい……それはありがたいです。それに、思ってたより軽いから使いやすくて」
ほむら「こっちでももっと他の種類とかそろえてみようかな……」
今日は完全にほむらは遠距離だったけど、狙撃用のライフルだけじゃなくて
いつも使ってる拳銃みたいのもあればまた使いやすくなるだろう。
ほむら「ところで…………」
ほむら「この前からですけど、眼帯やめたんですか?」
キリカ「!」
マミ「あ、私もそれ言おうと思ってたのに」
キリカ「いや、やっぱ死角になるから邪魔かなって……ちょっと試しに。途中で取るなら最初から出さずに変身すればいいし」
さやか「ああ、やっぱり封印されし魔の力が……」
キリカ「さやかはちょっと黙ってよっか!」
さやかにチョップする。
マミはなぜかちょっと残念そうだ。
杏子「今度はまた組み合わせ変えてやってみるか!」
キリカ「あ、うん。ゆまとも連携試しておきたいしね」
マミ「それなら、次はどっちからにする? 相手は私か佐倉さん、どっちがいい?」
1ゆまと連携して模擬戦闘(相手マミ)
2ゆまと連携して模擬戦闘(相手杏子)
3ほむらとゆまの連携模擬戦闘を観戦する(主人公側の戦闘コマンド安価はスキップ)
下2レス
3
安価↓
まぁ安価は間を開けたいね
3
キリカ「私は疲れたからもうちょっと休んでるよ。見てるからほむら先やってきて」
ほむら「そうですね。私は後ろにいたけど、呉さんは大分動いてたし…… ゆまちゃん、やろっか」
ゆま「うん! キョーコも!」
杏子「あたしは簡単に負かせると思うなよ!」
三人が盛り上がっている。元気は十分みたいだ。
……さっきみんなが見てた端のほうに寄って座り込みに行く。
見てれば参考にできるところはあるかもしれない。
キリカ(ゆまかぁ…… 優木を倒しに行った時は一緒だったけど、やっぱり杏子と二人のイメージが強いな)
キリカ(……ほむらは初めてじゃないはずだけど、あの時はほむらも状態が良いとはいえなかったか)
連携はほぼ初めてでも、ゆまはよく杏子と訓練してるから慣れてるはず。
戦いがはじまって、それをあれこれ考えながら見守る。この二人だとどうだろう。
……やっぱりゆまとほむらのほうは応援したい。
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ここまで
次回は19日(日)18時くらいからの予定です
さっきと同じくほむらは遠距離にいるようだ。仲間のゆまが中距離で戦ってるのも同じ。
ゆまの衝撃波が一直線に走り、そこにほむらの弾丸がスピードを増して乗っていく。
傍目に見ていれば相性は良さそうだ。
キリカ(でも、それだけじゃ勝てないだろうな)
杏子は軽々と攻撃をいなしていく。二人の劣勢は変わらなかった。
マミ「……どう思う?」
勝つとしたら、他に何か。
考えていると、隣からマミが聞いていた。観戦側としても試すように。
キリカ「……ほむらに合わせるために攻撃が直線だけになってるんだ」
キリカ「広範囲に攻撃すれば銃弾の軌道まで乱してしまう」
マミ「あの戦い方は打ち合わせでしょうね。でも、もっと状況を見て細かく合わせられるのが連携だから」
こっちで話していると、やっぱりあっちでも杏子が今私が言ったようなことを指摘する。
杏子「狙いがわかりやすすぎ! こんなんで分身でも出されたらどうするんだ?」
ゆま「う~っ」
それから杏子は、言葉通りに分身を出して囲ませていく。
……ちょっと意地悪にも見える。けど、無理にでも広範囲に攻撃させて連携を試そうとしてるんだろう。
マミ「有効な攻撃でも同じような手ばかりじゃ通用しないから」
キリカ「マミはどっち応援してるの?」
マミ「私は中立よ? どちらも弟子だもの、どっちも頑張ってほしいって思ってるわ」
ゆまが広範囲に衝撃波を放って杏子と分身を足止めする。
その隙にほむらの弾丸がそのうちの一体を狙った。
キリカ「……新しい手を考えたみたいだよ」
マミ「また打ち合わせたのかしらね」
弾丸がすり抜けさせてふっと消えた。……ハズレだ。
キリカ「ハズレだったみたいだけど」
マミ「でもまた考えて攻撃を続けていければ無意味ではないわ」
キリカ「杏子が相手だと遠距離に攻撃が来ることはないだろうから、その分攻撃での連携が試されるってことか」
当たりを引くのが先か、手詰まりにされるのが先か。
結局あと一歩のところで杏子もやっぱり機転を利かせてきて、二人の負けという形で勝負はついた。
こうして見てると、杏子の幻惑魔法も上達してるようだ。
キリカ「……じゃ、また私の番か!」
キリカ「私もちゃんと訓練頑張って、マミみたいに体型維持……ていうか、体絞らないと」
ひそかに目標にしたことを、ちょっと口に出してみる。
すると、マミは意外そうにした。
マミ「……私みたいに?」
キリカ「だってマミって、普段からケーキとか食べてるのに細いじゃん。訓練とかずっと頑張ってたからでしょ」
キリカ「私ももっとメリハリを! 具体的にはお腹とか腕とか足とか全体的に細くしたい! って思って」
マミ「そう言ってくれるのは嬉しいけどね。あまり変わらないと思うけどなぁ」
マミ「それより、それ以上痩せると心配になるわよ?」
キリカ「……そうかな」
こっちのほうが意外だった。
自分のお腹周りを見下ろして見る。……確かに前より体重は落ちたままだったけど。
キリカ「――はっ」
マミ「な、何?」
キリカ「も、もしかして罠!?私を油断させようとしてる!?」
マミ「そんなことないから! ね、みんなもそう思うでしょ!?」
……慌てたように、マミがあっちで話してたまどかたちに話を振る。
ここで言われたってお世辞なのかわからない。
――――
――――
……私の二戦目を終えて休憩に外に飲み物を買いに出る。
それから再び橋に戻ると、訓練場所の下まで戻る前に橋の上に寄ってみていた。
二日後ワルプルギスの夜が出るのもこの辺りだ。
ほむらが言ってた出現位置を眺める。
今は何もない。時々穏やかな風が吹いているだけ。
この後
1戦闘技術訓練(格闘Lv5→6)
2魔力コントロール訓練
3魔力分析(現在の封印結界成功率:83)
4魔女狩り
5また違う組み合わせで模擬戦闘
6もう少し散歩
7自由安価
下2レス
3
安価↓
3
「なにをしてるの? 今は休憩?」
後ろから声をかけられる。
振り返ってみると、制服の二人が居た。……織莉子と小巻だ。
キリカ「そっちも学校が終わったところか」
織莉子「ええ、こんにちは」
キリカ「昨日は勉強教えてくれてありがとうね、おかげで……まあ解けたよ。よくわかんなかったけど」
結局例の問題はおまけに出てきた。
けど、例題で出たのとなにも数字は変わらず一言一句そのままだったのが救いだった。
こっちも織莉子の言葉をそのまま写しただけ。ご褒美のお菓子はもらえたら織莉子にあげようか。
キリカ「……そっちは普段からあんなのばっかやってるの?」
織莉子「まあ、そうね。割と普通に出るわね」
小巻「なに、何の問題?」
織莉子「この前貴女が私に聞いてきたのと似たやつよ」
小巻「えっ、ちょっと! それってそいつと同レベルって思われるじゃない!」
キリカ「えっ」
……いくら相手が学力とお金を積まないと通えないお嬢様学校っていっても、
それはあまりに酷くないか。
織莉子「多分小巻は悪気はないと思うわよ?」
キリカ「……まあ訓練してきなよ。ついでにちょっと観察させてもらうから」
小巻「なによ観察って?」
二人を下に連れていく。
これだけ人がいるんだから、今日は出来るだけ多くの魔力を見てみよう。
下1レスコンマ判定
83以下で成功率2上昇
成功率83%なら…
おげ
もうキリカ編の安価は呪われてないか?
男子6番・瀬戸口北斗(せとぐち・ほくと)
バスケットボール部。幼稚園組。
容姿の良さ・無邪気さなどから異性からの人気が高い。
外見とは裏腹にいたって温厚な性格。
身長/174cm
愛称/北斗、北斗くん、せっちゃん
特記/相模晶(女子6番)とは近所に住む幼馴染
能力値
知力:
体力:
精神力:
敏捷性:
攻撃性:
決断力:
★★☆☆☆
★★★★☆
★★★★☆
★★★★★
★★☆☆☆
★★★★☆
以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。
支給武器:
なし
kill:
なし
killed:
坂ノ下愛鈴(教官)
死亡話数:
3話
凶器:
拳銃(名称不明)
晶に恋心を抱いている。
プログラム開催の事実に衝撃を受け、愛鈴のルール説明に堪忍袋の緒が切れた。政府を罵った為、反政府的発言をしたと見なされ、全身被弾の上に頭部被弾により死亡。<第3話>
最初の犠牲者はやっぱり北斗でした。
改稿前よりは彼の晶に対する気持ちを出せたかなぁと思っています。
こんな最初に退場させていますが、北斗の事は大好きですよ。
女子8番・谷口まどか(たにぐち・まどか)
バスケットボール部部長。女子主流派グループ。
明朗活発で、曲がった事は嫌い。
信頼を得る事が上手く、リーダーに向いている。
身長/165cm
愛称/まどか、まどかちゃん、まどちゃん、ぐっさん
特記/近原公孝(男子9番)とは恋仲
能力値
知力:
体力:
精神力:
敏捷性:
攻撃性:
決断力:
★★★★☆
★★★★★
★★★★★
★★★★★
★★★☆☆
★★★★★
以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。
支給武器:
ぬいぐるみ
kill:
なし
killed:
上総真央(女子4番)
死亡話数:
52話
凶器:
Vz61 “スコーピオン”
F=03エリアにて潜伏していたが、滝川渉(男子8番)に襲われる。白鳥里子(女子7番)・野島三奈子(女子15番)を失うが、公孝と共にF=04エリアの中学校に逃げ延びた。<19話>
↓
F=04エリアにて松浦亮介(男子16番)の亡骸を発見し、ショックを受ける。その後園田茂樹(男子7番)に襲われるが、公孝が倒した。<29話>
↓
F=06エリアで安藤悌吾(男子1番)・久保田篤史(男子5番)に会う。2人の作戦のことを知るが、別れる。<38話>
↓
I=05エリアで上田昌美(女子2番)を発見、声を掛けたところ突然襲われる。しかし、公孝との話で落ち着いた様子。和やかになったところを、背後から真央に襲われる。公孝に言われ昌美と共に逃げようとするが、真央が発砲。避けようとしたが、昌美に盾にされ、全身被弾し死亡。<51・52話>
改稿前より生き延びてくれました、ぐっさん。
最期は、こういう人もいるかもしれないということで・・・気の毒です(>_<)
ちなみに“ぐっさん”は私の高校の時の友だちのあだ名です^^;;
女子12番・中田智江子(なかだ・ちえこ)
ゲーム部。ゲーム組。
卑屈な性格で、いつも人の悪口を言っている。
3度の飯よりゲームが好きなほどのゲームオタク。
身長/152cm
愛称/智江ちゃん
能力値
知力:
体力:
精神力:
敏捷性:
攻撃性:
決断力:
★☆☆☆☆
★★☆☆☆
★★★☆☆
★★☆☆☆
★★★★☆
★★☆☆☆
以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。
支給武器:
小刀
kill:
なし
killed:
上田昌美(女子2番)
死亡話数:
12話
凶器:
小刀
G=04エリアで潜伏。優勝しようと企み、遭遇した昌美を盾にしようとするが、企みがばれて小刀で刺殺される。<第12話>
悪口っ子登場です。
改稿前から思っていましたが、この子書きにくい!!
悪口いっぱい言わせるのは難しいです(>_<)
奈良敬子
水谷雫
女子9番・津和野早苗(つわの・さなえ)
吹奏楽部。女子主流派グループ。
生真面目な優等生で、大人しい性格。
グループ内では騒ぎすぎる面々を抑える存在。
身長/159cm
愛称/早苗、早苗ちゃん、さなちゃん
能力値
知力:
体力:
精神力:
敏捷性:
攻撃性:
決断力:
★★★★★
★☆☆☆☆
★★★☆☆
★★☆☆☆
★☆☆☆☆
★★★★☆
以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。
支給武器:
グロック19
kill:
なし
killed:
滝川渉(男子8番)
死亡話数:
5話
凶器:
マシンガン(名称不明)
学校を出た直後、渉に襲われ全身被弾。 次に出てきた手塚直樹(男子10番)に助けを求めるも、再び頭部に被弾、死亡。<第5話>
犠牲者第二号も変わらずさなちゃんでした。
たっきの大量殺戮の幕切れになるのか、話が変わるのか、その辺はヒミツです。
相変わらず深く書く事の出来ない子でした、ごめんね、さなちゃん。
矢崎
女子1番・東ちとせ(あずま・ちとせ)
部活は無所属。女子不良組。
いつもぼーっとしていて何事にもやる気が感じられない。
普段はまったり口調だが、キレると口調が一気に変わる。
身長/159cm
愛称/ちとせ、ちとせちゃん
能力値
知力:
体力:
精神力:
敏捷性:
攻撃性:
決断力:
★☆☆☆☆
★★★★☆
★★★★☆
★★★★☆
★★☆☆☆
★☆☆☆☆
以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。
支給武器:
フライパン
kill:
なし
killed:
上総真央(女子4番)
死亡話数:
33話
凶器:
S&W M36 チーフススペシャル
G=03エリアでやる気なくぼーっとしていたところに荒れている真央が現れる。普段見たことのないような真央の様子に興味を持ち、真央の神経を逆撫でた。結果、全身に被弾し死亡。
しかし人の不幸に興味を持つとはいけない子ですね、この子は。
改稿前よりも早い退場になってしまいましたが、ちとせ好きですよ。
暴れさせられなかったのがちょっと残念ですが・・・
女子11番・戸田彩香(とだ・あやか)
バレーボール部。女子主流派グループ。
明るく元気でいつも笑っているが、怒ると怖い。
校舎の端の教室まで聞こえるほど声が大きい。
身長/157cm
愛称/彩香、彩香ちゃん、あや
特記/夏生初音(女子13番)とは幼馴染
能力値
知力:
体力:
精神力:
敏捷性:
攻撃性:
決断力:
★★★☆☆
★★★★★
★★★★☆
★★★★★
★★☆☆☆
★★★☆☆
以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。
支給武器:
NO DATA
kill:
なし
killed:
夏生初音(女子13番)
死亡話数:
43話
凶器:
トカレフTT33
I=04エリアで西岡隼人(男子13番)・村尾信友(男子17番)と遭遇。恋愛話に盛り上がっていたが、初音の襲撃を受け、負傷。復讐心に燃える隼人を止めるが、錯乱する初音の銃撃に遭い、全身に被弾、死亡した。<42・43話>
改稿前と同じく親友に倒されてしまいました。
幼馴染を護ることを選んだあや。結局は初音も錯乱から退場になってしまいましたが。
スノーホワイト
女子15番・野島三奈子(のじま・みなこ)
バスケットボール部。女子主流派グループ。
口調はきついが、性格が悪いわけではない。
時に後先考えずに行動してしまう事もある。
身長/163cm
愛称/三奈子、三奈子ちゃん、三奈ちゃん、みぃちゃん、みぃ子
能力値
知力:
体力:
精神力:
敏捷性:
攻撃性:
決断力:
★★☆☆☆
★★★★★
★★☆☆☆
★★★★★
★★★☆☆
★★☆☆☆
以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。
支給武器:
ブーメラン
kill:
なし
killed:
滝川渉(男子8番)
死亡話数:
19話
凶器:
ミニウージー
瀬戸口北斗(男子6番)が好き。
F=03エリアにて潜伏していたが、渉に襲われる。運悪く全身に被弾し死亡。<第19話>
この子も性格が悪くないワリには悪さしかでてない・・・
まぁね、皆1人くらいはそういう子がいるんじゃないですかね(ヤな話だなぁ)。
改稿前に比べたら、里子と順番が入れ替わった&まどかを巻き込まなかった感じ。
再び鳴り響いたマシンガンの銃声。
教室に残るクラスメイトの間に緊張が走る。
単純に考えて、今出て行った手塚直樹(男子10番)が襲われた確率が高い。
水谷雫
F9 鋼兵まとめ サジェスト スクリプト荒らし 特定騒動 ニュー速民 5ちゃんねる 無職 wikiまとめ アフィ 自分語り 詳細
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