久子「戦車道時代」 (2)


 ――1952年 初夏――


 【大洗女子学園 学園艦】


教師「――さて、これで必要な書類は全部ね。これであなたも大洗の学徒よ」

 「ありがとうございます先生」

教師「それにしても遠くから引っ越してきて一人暮らしなんて大変ねぇ。ちょっと前までは学童疎開なんてのもあったけど・・・えっと、どこから来たんだっけ?」

 「九州です。南の」

教師「まあ、そんな遠くから・・・だけど、どうしてそんなに遠方から大洗に来たの?それも一人でなんて」

 「・・・それは――」


 ガラッ

冷泉久子(十六歳)「おはようございます。遅刻届を提出に来ました」ダラ~


教師「あら、ずいぶんゆっくりの登校ね冷泉さん。財閥の令嬢でももう少し早く来るわよ。まあ、いつものことだけど」

久子「嫌味を言わんでくだいよ。朝はめっぽう苦手なんで大目に見てください」

教師「でも丁度良かったわ。こっちにいらっしゃい。明日からあなたと同じ組に編入する子よ。仲良くしてあげてね」

 「・・・」モジッ

久子「学童疎開か」

教師「もう戦争は終わったの。七年も前にね。さあ、自己紹介して」


西住かほ「・・・西住かほです。大洗女子学園、二年は組に編入することになりました・・・よろしくしてやってください」ペコリ

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まほ短期転校シリーズの人新作きたか

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