【召喚】
メイドオルタ「サーヴァント、ライダー、アルトリア・ペンドラゴンだ」
メイドオルタ「この私が来た以上、理想の生活を覚悟してもらおう。二度寝も運動不足も許さん」
メイドオルタ「掃除・洗濯は徹底的にやる。りょり、料理も……できる範囲で、やってみせよう」
これはライダーことメイドオルタが、氷血魔界の魔王ことキリアと共に第五次聖杯戦争を駆け抜ける物語。
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【料理】
メイドオルタ「おい。ご主人様。これは、なんだ?」
キリア「料理だが?」
>テーブルの上には食欲がそそる数々の料理が並べられていた。
メイドオルタ「……(パク」
メイドオルタ(う、旨い。ハッキリ言って私が作るより、確実に、美味しい――)
メイドオルタ「ご主人様。少し暇を貰う」
キリア「突然どうした。もしかして口に合わなかったか?」
メイドオルタ「そんな事はない。ないが、……これは私の矜持の問題だ」
メイドオルタ(仕えるご主人様より、料理下手などメイドとしての矜持が許さない)
>しばらく妙なメイドが様々な所に現れては、料理に関して師事をする珍事が起きたが、それは別の話である
【聖杯への願い】
メイドオルタ「そういえばご主人様。聖杯戦争に参加するからには願いがあるのだろう」
メイドオルタ「仕える主が何を聖杯に望むか訊いておきたい」
キリア「特にない」
メイドオルタ「……は」
キリア「言ったとおりだ。聖杯に望む願いはないが、聖杯へは用事がある」
メイドオルタ「なんだ。トンチか。ご主人様」
キリア「今回、俺が聖杯戦争に参加する理由は、ある男と契約をしたからに過ぎない」
キリア「で、なければ、人間界のイベントに関わることは無かった」
【ある男との契約】
メイドオルタ「ほう。魔王クラスのご主人様と契約を結ぶとは、この時代の魔術師にしてはかなりの者か」
キリア「さあな。たまたま知り合いの吸血鬼に鰯料理を振る舞うために、鰯の買い付けに来たときに出会ったからな」
メイドオルタ「ご主人様と契約した男よりも、吸血鬼に鰯料理を振る舞うという所が気になるのだが」
キリア「そうか? 人間の血を吸わない代わりに、無類の鰯好きな、少しだけ変わり者の吸血鬼だ」
メイドオルタ「……少しだけ? 魔界基準だと、それは少しなのか」
キリア「話は戻すが、その男と聖杯を破壊するという契約を交わした以上、聖杯は破壊する」
メイドオルタ「聖杯を破壊すると言うがご主人様。可能……。愚問だな。魔王クラスの攻撃に耐えうるほど聖杯の強度は高くないか」
【メイドオルタの願い】
キリア「ライダーこそ、何か願いがあって召喚に応じたはずだ」
メイドオルタ「愚問だなご主人様。メイドたる私の願いがあるとすれば、それはご主人様の願いの達成」
メイドオルタ「聖杯の破壊がご主人様の願いならば、それを叶えるために全力で協力しよう」
キリア「そうか。なら、よろしくなライダー」
メイドオルタ「ああ。ご主人様」
【恋する乙女の行動は全てが合法である】
セルフィーヌ「なんなんですの。あの女は」
プリニー「相変わらずキリアさんの盗撮ッスか。飽きないッスねー」
プリニー「メイドッスかー。魔界のはゾンビ系ッスから、ああいうのも良いッスね」
プリニー「胸は無いッスけど尻の形が良いッス。あの格好の上からでも分かるッス」
※メイドオルタは霊基再臨3の姿をしています※
http://i.imgur.com/mFRVlPy.jpg
パンパンパン
プリニー「「「ギャァァァァァァア――ッス」」」
セルフィーヌ「私の魔奥義にも動じないキリア様の事は信頼してますが……」
セルフィーヌ「メイドという奉仕精神を理由に、淫らな行為を迫る可能性は、十分にありえますわ」
※あくまでセルフィーヌの個人的感想です※
セルフィーヌ「こうしてはいられません。私も人間界へ行かなければっ」
なんでFateの後にケツの穴つけてんの?
キリアって誰だよ時臣さん出せよ若しくはケイネス先生
【vs.ランサー】
キリア「出てきたらどうだ。気配が隠しきれてないぞ」
ランサー「は。良く気づいたな」
キリア(獲物は槍。ランサーか)
メイドオルタ「待て。ご主人様」
キリア「?」
メイドオルタ「聖杯戦争は英霊同士の戦いだ。手出し無用でお願いしよう」
キリア「――分かった。なら、任せる。ライダー」
メイドオルタ「了解した。ご主人様」
【vs.ランサー Ⅱ】
ランサー「ちぃ。銃器に魔剣だと。どこの英霊だ!」
メイドオルタ「この程度で推測できないとは、まだまだだな」
ランター「いや、普通はできないだろ! 真名を隠すためとはいえよ」
メイドオルタ「別にそういうわけではない」
メイドオルタ「本来なら水着姿な訳だが……」
メイドオルタ「流石に冬で水着姿は目立つ。故にこの格好をしている」
ランサー「――。いや、本当にどこの英霊だ」
メイドオルタ「日本かもしれないし、中国かもしれないし、北欧からもしれないし、イタリアやイギリス、ローマかもしれないぞ」
ランサー「ふん!」
【vs.ランサー 観戦】
キリア(良い腕をしている)
キリア(できれば戦ってみたい相手だ)
キリア(ただ気になるのは、妙に手を抜いている気がする事だ)
キリア(相手を過小評価して手を抜くタイプには見えないが……)
キリア(ライダーもそれに気がついてある程度、実力を抜いているな)
キリア(この様子だと、あと少ししたら中断しそうだ)
【vs.ランサー 中断】
メイドオルタ「おい。ランサー、いつまで様子見をしているつもりだ」
ランサー「……ち。気づいてたのか」
メイドオルタ「当然だ。メイドを舐めるな」
ランサー「別に舐めてないが」
ランサー「俺のマスターは慎重者でね。今回言い渡されたのはあくまで偵察なんだよ」
メイドオルタ「――なら、退けランサー。次に会ったときは、本気のお前と戦って、見事に掃除(スイーパー)してみせよう」
ランサー「おっかねー。ま、なら言葉に甘えさせて貰うぜ」
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