ある魔界にある魔王城

主である魔王ラハールは暇を持て余していた

エトナは最近になってやってきたハナコに魔神として修行をつけるとかで不在。

フロンは天界へ帰り天使長への試験中。

シシリーは兎兎魔界へ人参の買い出しとカレーを習いに行っている

そのためラハールは暇を持て余していた。

ラハール「暇だ。メーヴェル、『星の墓場』へゲートを繋げ」

メーヴェル「はい。分かりました」

※星の墓場……他の世界から色々な物が流れつく場所。平行世界ではエトナがラハールを暗殺した際に死体を遺棄した場所。

※メーヴェル……お馴染みの時空の渡し人。年齢不詳。かなり昔からいる。

ラハール「暇潰しのアイテムでも落ちてればいいがな」

ﾊﾞﾁﾊﾞﾁﾊﾞﾁﾞﾊﾁﾞ

メーヴェル「――！ これは、誰かが干渉して……っ」

【？？？】

ラハール「ここは、どこだ。『星の墓場』ではないようだが……。メーヴェルがゲートの位置をミスをするとは珍しい事もある」

ラハール「まあいい。ちょうど退屈していた所だしな。暇潰しぐらいにはなるだろう」

ラハール「……」

ラハール「ふん。このオレ様に、無謀にも殺気を向けてくるとは――良い度胸だ！」

キメラ『■■■■■！！』

ラハール「呆気なさすぎる。一撃で終わるとは……。まて、そもそもどこからどう見ても分かる雑魚が、このオレ様に単身挑んでくるとはありえないハズだ」

ラハール「――ここはオレ様の魔界ではないのか？」

ラハール「よく見れば天井には岩盤。と、言う事はここは地底世界。或いはそういう魔界ということか」

ラハール「とりあえずぶっ壊して外がどうなっているか見てみるか」

ﾋｭﾝﾋｭﾝﾋｭﾝ

ラハール「矢――、だと」

アマゾネス「男だ。しかも、野良で、生きの良い男だ」

アマゾネス「アレは私が飼ってやる」

アマゾネス「早い者勝ちだ。私が貰うぞ」


ラハール（……このオレ様を、飼う、だと。魔王たるオレ様を？）

ラハール「ハァーハッハッハッハッ。貴様等如きがオレ様をどうこうできると思うな！」

――メテオ・インパクト――