プロローグ
ロズワール邸の朝は早い。
朝の日差しよりも早く、屋敷の使用人たちは目覚め、身支度を済ませてから各々が朝の仕事に取り掛かる。
屋敷の主の朝食の支度に掃除、洗濯、買い出しと、日のある内に出来る仕事を迅速に、着実にこなしていく。
この屋敷にいる使用人は今、三人だけ。
家事全体を取り仕切る双子のメイドと、一人の使用人。
これは、そんな使用人――ナツキ・スバルの元に訪れた一つの平和の物語。
魔獣の森の一件が片付き、平穏な日々を送っていた彼に訪れた、一時の安らぎの物語である。
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ロズワール邸、午前
食糧や調味料と言った買い出しを済ませたスバルが屋敷に戻り、それらを調理場に仕舞い終えた時の事。
スバル「よっこらせ……と、ふぅ、これで午前中の買い出しも終わったな」
レム「お疲れ様です、スバルくん、お茶をどうぞ」
スバル「おおレム、悪いな、時間かかっちまった」
レム「いえ、量も結構ありましたし、大丈夫ですよ」
スバル「しっかし、急にこれだけの買い出しが出るなんて、ラムのやつ、一体何考えてんだ?」
レム「あれ、スバルくんはご存知なかったんですか?」
スバル「……何の話だ?」
レム「実は……」
ラム「近々、この辺りに嵐が来るからその準備よ」
スバル「どわっ、いきなり出てくるなよラム……え、嵐だって?」
ラム「そ、毎年この時期になるとここら一帯は外にも出られないぐらい酷い嵐が発生するのよ」
レム「嵐になると村でもお買い物はできなくなりますからね、それに備えての買い置きだったんですよ」
スバル「なーるほど、そういう理由か」
ラム「この後は嵐に備えてお屋敷の補修作業があるから、いつまでもサボってないで準備をなさい、バルス」
スバル「へいへい……今日はいつも以上に肉体労働だな」
お茶を飲み干し、スバルは勢いよく立ち上がる。
ロズワール邸で使用人として働く事数日、スバルもレムとラムからのこの扱いにはすっかり慣れていた。
スバル「さーてと、一息着いた所でお仕事再開と行きますか……で、まずは何をすればいいんだ、先輩」
ラム「そうね……まずはラムとレムのお茶を用意して頂戴」
スバル「って、自分はサボる気満々かよ!」
ラム「失礼ね、ラムとレムは今から休憩よ」
スバル「ああ、そう……」
レム「スバルくん、レムもお手伝いします」
スバル「ありがとな、でも大丈夫だよ、レムは姉様と待っててくれ」
スバル(……使用人として、お茶ぐらいはしっかり淹れられないといけないしな)
こうして穏やかな日常は過ぎて行く。
時にラムにどやされ、時にレムに褒められつつも、ナツキ・スバルの使用人生活は今日も続いて行くのであった。
―――
――
―
ラムの指示に従い、スバルはレムの協力の元、ノコギリで木板を切り、釘とトンカチで指定された個所を補修して行く。
ロズワール邸は由緒正しくも古い屋敷という事もあり、広大な屋敷の補修個所は壁、窓枠、天井を含め数十、数百に及んでいたが、スバル達はそれら嵐の被害を受けそうな箇所を片っ端から補修して行った。
そして、腕と足腰を痛める肉体労働が続くこと数時間。
スバル「ふぅ……あとは天井裏が終わればとりあえず午前の仕事は一区切りか……」
レム「はい、頑張りましょう!」
人一人がやっと入れるかどうか怪しい、狭い天井裏。
そこに大工道具を持ちこみ、スバルは魔法石の明かりを頼りに補修作業を進めて行く。
スバル「げほっげほっ……ううぅ、埃がすげえな」
レム「スバルくん、大丈夫ですか?」
スバル「大丈夫だ! なんとかなる!」
そうして作業を進める事数分、やっとの思いで仕事を完了させ、天井裏からスバルが這い出て来る。
レム「お疲れ様です、スバルくん」
スバル「ぁ~~……さ、さすがに疲れた……」
ラム「バルス、お疲れ様……って、酷い恰好ね」
泥に塗れた顔を拭っていると、様子を見に来たラムが声をかけて来た。
そのラムの言葉通り、スバルの姿は今着ている服を含め、髪の毛から足先まで全身が埃と汗にまみれている。
スバル「今の今まで埃っぽい所で肉体労働してたんだ、むしろ勲章と言って欲しいね」
ラム「はぁ、そんな恰好でお屋敷の中を出歩かれる訳にもいかないわ、せっかくお掃除した所がまた汚れてしまうじゃない」
スバル「それもそうだな……とりあえず着替えっか」
ラム「午前中の仕事もひと段落ついたようだし、一度休憩にしましょう。バルスはお着替えついでにお風呂で汗を流してらっしゃい」
スバル「ああ、そうさせて貰うよ」
レム「じゃあ、レムはお風呂とお着替えの用意をしてきますね」
スバル「ああ、サンキュな、レム」
―――
――
―
そして、いつもより早い風呂で汗を流し、レムの用意した着替えを済ませてしばらく。
庭園でまったりとした一時を堪能していた時の事。
レム「すみません、代えの燕尾服がなかったのでスバルくんの私服をご用意しました」
スバル「いや、むしろこれで大丈夫だよ、ありがとう、レム」
風呂上がりに洗濯したての着馴れたジャージ。これで冷たいコーヒー牛乳でもあればもう言う事は無いのだが、そこまでの贅沢を望む程今のスバルは強欲ではなかった。
レム「スバルくんのその服、すごく不思議ですよね、軽くて柔軟性があって、それでいて生地はすごく丈夫にできていて……」
スバル「あー、まぁ、ルグニカじゃまず見ない服だろうなぁ」
確かに、ポリエステルやら化学繊維で編み込まれた現代のジャージは、この世界ではオーバーテクノロジーと呼ばれても良い程の技術の産物だろう。
反面、この世界にはスバルの世界には存在しえない『魔法』と呼ばれる術が一般に認知されていたりもする。どちらの世界も技術的な面で言えばオーバーテクノロジーという認識に差異はなかった。
レム「スバルくんの生まれ育った国の事、レムはもっと聞きたいです」
スバル「……そっか、どんな事が聞きたいんだ?」
レム「そうですね……食生活の事とか聞いてもいいですか?」
スバル「食生活ね……」
食事……。その国や地域柄によって異なる、人が生活を営む上で最も基本となる文化の一つだろう。
それはこの異世界でも変わる事は無い、人が人として生活を営む限り、そこには様々な文化と風習が生まれ、歴史を作って行く。
この世界に来て、幾重もの時を重ねる事数日。スバルもこの世界の習慣にはすっかりと馴染んでいた。
スバル「そうだな……まず、俺の国の食事の代表と言えば……」
スバルが二~三思考を巡らせ、声を出そうとしたその時だった。
エミリア「あら、スバルにレム、こんな所にいたのね」
スバルの背後から銀髪のハーフエルフ、エミリアが声をかけて来た。
その肩にはパックの姿も見え、普段と変わらぬエミリアの姿がそこにあった。
スバル「ようエミリアたんにパック、ははは、今日も可愛いなぁ」
レム「エミリア様、如何なさいましたか?」
エミリア「少し休憩にね……それで、庭園を見たらスバルとレムの姿が見えたから。……二人は何のお話をしていたの?」
レム「今、スバルくんの国の食生活についてお話を聞いていたんです」
エミリア「わぁ、楽しそう、私も聞きたいわ」
パック「僕も僕も! スバル自身の話ってなかなか聞く機会ないからねー」
スバル「そ、そっか……それじゃあ良ければ聞いてくれ、俺の国の食文化についてだったな」
エミリアとレム、パックの期待もあり、スバルは嬉々として自分の国、日本の食生活について語り始めた。
スバル「やっぱ、俺の国の食事の基本と言えば米だよな」
レム「コメ……ですか」
エミリア「一体、どういう食べ物なのかしら?」
スバル「へへへ、米ってのはいうのはだな……」
そして、スバルの話は止む気配を見せず続く。
日本人の魂とも呼べる米、それに合う大豆を中心とした味噌や醤油といった調味料。
異国との交流と食文化が重なり、日本独自の進化の末に生まれた料理、肉じゃがと、その根本となった料理、カレーなど。
他にもハンバーグやスパゲティ、果てはパフェといったデザートの話まで。
スバルの好物を中心に、エミリアとレム、パックはその異世界の食の話に聞き入っていた。
レム「スバルくん、その、肉じゃが……というのは、どんな食材で作るんですか?」
スバル「ジャガイモ……あ、ここじゃタライモっていうんだっけか、そいつの皮を剥いて醤油とダシで煮詰めてだな……」
エミリア「なんだか美味しそう……是非一度、食べてみたいわ」
スバル「調味料さえあれば俺でも作れるんだけどな……っても、中学ん時に調理実習で作ったきりだけど」
エミリア「あの、前にスバルが作ったマヨネーズじゃだめなの?」
スバル「マヨネーズは確かに俺的には欠かせないソウルフードの一つだ、きっと肉じゃがにも合う……が、肉じゃがの調理過程には含まれないんだよなこれが」
レム「そう、なんですか……」
スバルがこれまで当り前のように食べ馴染んできた料理とその作り方を、レムはその完成図と味を頭の中でイメージしながら聞いていた。
同様にエミリアも、スバルが話す料理のイメージを頭の中で膨らませてはいたが、それでも結びつかない点が多く、スバルの話す異国の味にただ興味と想像を膨らませていたのだった。
そして、どれほど話していただろう。
喋りすぎてやや乾燥しかけた口内をスバルがお茶で潤していたとき。スバルのお腹に低い音が鳴り響く。
――ぐぅぅぅ……。
スバル「つうか……飯の話してたら腹減って来た……久々に食いてえな、米……」
住む世界と国が違えば食文化が変わるのも当然。そして、ルグニカでは専ら洋風料理……つまりパンが主食だった。
スバル自身、今の食事に不満は無いが……、それでも、長く親しんできた米を久しく食していないと言う事を思い出し、自分の世界の食事に遠く懐かしさを感じていた。
幸運な事に、この世界の食材はかつての世界に酷似している点が多く、そしてスバルは試行錯誤の末、この世界には存在しえないマヨネーズすらもレム達の協力の元で作り出す事に成功していた。
なれば、きっと醤油やケチャップの作製も可能だろうと思い、一つ目標を立ててみる。
スバル(今度は醤油とケチャップも作ってみよう……そうなると大豆やトマトが必要だよなぁ……あれ、醤油ってどうやって作るんだっけ……)
――ぐぅぅぅ……
懐かしい食事とその味を思い出すと、再びスバルのお腹が鳴った。
それもその筈、スバルもレムも、今朝早くに朝食を済ませてから先程まで絶えず体を酷使していたのだ、休憩時間に飲むお茶以外を一切取り入れていない胃袋がここいらで空腹を訴えたとしても、何ら不思議ではなかった。
レム「そういえば、もうお昼ですね」
エミリア「もうそんな時間なのね……そろそろ昼食にしましょうか?」
スバル「そうだなぁ……じゃあ、そろそろ戻るか……」
スバルが立ち上がり、昼食の準備に取り掛かろうとした時。
ラム「あー、バルス、ここにいたのね」
レム「姉様、どうかなさったんですか?」
スバル「よぉラム、どうした? 恐い顔して」
ラム「バルス、あなたはお使いも満足にできないのかしら?」
憤慨と言ったような表情でスバルを睨むラム、その手には今朝スバルが任された買い出しのリストが握られていた。
スバル「え、何、俺なんかやった?」
ラム「買い出しを頼んだリンガ(リンゴ)の数が足りなかったわ」
スバル「ん……? あ、やっべ、数間違えちまった」
スバルが買い出しリストに書かれていたリンガの欄を見る。
そこには、スバルの世界の公用語に例えれば『1』と書かれているように見えたが、実際には『10』の数がそこに書かれていた。
スバルのミスはいわば、この1と10を間違えただけなのである。
ロズワール邸でエミリア達と過ごすようになり、その合間を縫ってはこの世界の公用語を学んでいたスバルではあったが、数字の1と10を間違える初歩的ミスをするとは思ってもみなかった。
走り書きしたメモの字が見辛かっただの、買う物が多くて気が回らなかった等、言い訳は幾つか浮かんだが、エミリアやレムの手前……何よりも、先輩であるラム向けてそれを言う事は自分を下げると思ったので口にはせず、真摯に受け止め事にする。
スバル「悪い、確かに、リンガ一個だけってのも何かおかしいなとは思ったんだよな」
ラム「疑問を感じたのならきちんと確認なさい、これでは、バルスに任せられる仕事も限られてくるわ」
スバル「ああ、ラム、悪かった。次からはちゃんと確認するから許してくれ」
エミリア「ラム、スバルも反省してるみたいだし、許してあげて」
ラム「まぁ、バルスも反省してるみたいだからこれで終わらせるけど、次からは気を付けて……あとそれと、バルス、今すぐ足りない分を買い出しに行ってきて頂戴」
スバル「そうだなぁ、こればっかりは俺に責任があるしな。分かった、今から村まで行ってくるよ」
レム「でしたらスバルくん、私も一緒に行きます。姉様、いいですか?」
ラム「まぁ、昼食の仕込みは朝の内にレムがやってくれてたし、ロズワール様とエミリア様のお食事ならラム一人でも問題は無いけど……」
エミリア「だったら、買い出しのついでに村で食事を取ってきたらどうかしら? スバルもレムもお腹空いてるでしょ?」
スバル「そうだなぁ……」
レム「レムは、スバルくんにお任せします」
ラム「エミリア様が言うのであればラムは構わないわ、レムと食事に食事を済ませて来ても大丈夫よ……それにその方が、洗い物も少なくて済むし」
スバル「じゃあ、お言葉に甘えるとすっか」
確かにここからアーラム村までは結構かかる、行きと帰りの時間の他、買い出しにかかる時間を考慮し、更にその後食事を作る手間暇まで考えたら、とてもこの腹が持つとはスバルには思えなかった。
―――
――
―
スバル「じゃあ、行ってくるよ」
レム「なるべく遅くならないようにしますね」
ラム「行ってらっしゃい」
エミリア「レム、気を付けてね。スバル、あまりレムに迷惑をかけないようにね?」
スバル「子供かっ、俺は!」
エミリア「あははっ、気を付けて行ってらっしゃーい」
そしてスバルとレムはアーラム村に向けて歩を進める。
先程の話の続きをしながら賑やかに村へと向かうレムとスバルのその足取りは、とても軽やかなものだった。
―――
――
―
アーラム村に到着し、手早く買い出しを済ませる二人。
危うく売り切れる所だったリンガの詰め込まれた袋を手に、スバルとレムは昼食を取る為の店探しをしていた。
スバル「っかし、飯屋なんてあんのかここ」
レム「どうでしょう、レムも姉様も普段はお屋敷で食事を済ませてますから、外食は初めてで」
スバル「まぁ、それもそっか」
屋敷では基本レムとラムが食事の用意をするので、レムにとって屋敷の外で食事を取ると言う事は、エミリアの付き添いで遠くの国へ出かける時を除き、基本的にあり得る事ではなかった。ましてや、メイザース領内にいながらわざわざ外で食事を取ると言う事自体、レムにとっては初めての体験だった。
そして、スバル自身も、この世界でレムと共に外食をするという事は初めての体験でもあった。
スバル「ん、あの扉……」
レム「スバルくん、どうかなさいましたか?」
スバル「いや、あんな所に扉なんてあったっけ?」
スバルの目線の先。そこには、さっきまで無かった扉が一つ。
レム「ほんとですね……見落としていたんでしょうか?」
スバルとレムがその扉に近付く。
扉には、レムが見た事のない奇妙な生き物を模した看板と、これまたレムには見慣れない文字が書かれていた。
レム「異国の文字でしょうか、初めて見る文字ですね……何と書いてあるんでしょう」
レムが疑問の声を上げる。そこには、スバルの国……日本の文字で
“洋食のねこや”
と書かれていた。
その字を見た瞬間、スバルの身体が硬直する。
スバル「日本語……」
レム「え、何ですか? スバルくん」
スバル「なあレム、ここ、入ってみようぜ」
レム「へ、あっ、スバルくん?」
レムの手を引き、スバルは扉の中へと入って行く。
スバルの世界の母国語……日本語で書かれた不思議な看板。
この世界で日本語を目にするなんて、スバルには思ってもみなかった事だ。
それがどういう事を意味するのか分からなかったが。それでも、スバルは入らずにはいられなかった。
自分がこの世界に来る前、当り前のように使っていた日本語、その日本語で書かれた『洋食』の二文字。
きっと、ここには俺が求めていた物がある。直感的にスバルはそう感じていた。
―――
――
―
扉を開けた瞬間、チリンチリンと鳴り響く鈴の音。
それに合わせ「いらっしゃいませ!」と叫ぶ元気なウェイトレスの挨拶。
やや広めの店内から覗かせるそのウェイトレスの少女の姿に、レムの表情が僅かに強張る。
スバルが扉を開けた瞬間に感じた奇妙な違和感に伴い、二人を出迎えたウェイトレスの少女のその頭から覗く、山羊の様な角と、微かに感じる魔族特有のその波動……。
先の魔獣の一件もあり、レムがウェイトレスの少女に対し、強い警戒心を露わにする。
レム「魔の者……スバルくん、下がってください」
アレッタ「へ? あ、こ、これは……」
手に取ったトレイで自身の角を隠し、僅かにうろたえるウェイトレスの少女だった。
レムの眼光に気圧され、身体が凍ったように動かなくなり、その表情は完全に怯えてしまっていたが、それを見かねたスバルがレムを宥める。
スバル「落ち着けよレム……いきなり失礼だろ」
レム「ですが、スバルくん……」
店主「アレッタさん、どうした?」
店の奥から店主と思わしき男が顔を覗かせる。
やや大柄な体つきに髭の整った顔立ちと、清潔感の溢れる調理服がその背恰好にはとても良く似合っている。
レムもスバルも、一目でその男がこの場を仕切っている店主だと言う事が理解できた。
アレッタ「あ、マスター……」
状況を察した店主がレムとアレッタを交互に見て一言告げる。
店主「ああ、お客さん、そんな恐い顔しないで下さい。この子はうちの従業員です、何もしやしませんよ」
スバル「ほら、あの人もああ言ってるんだしさ……な、レムもいいかげん落ち着けって」
レム「魔の者に見えますが……確かに邪悪な感じはしませんね……すみません、少し過敏になっていたようです」
スバルの声に警戒を解き、レムが少女と店主に頭を下げる。
アレッタ「えへへ、大丈夫ですよ……あ、二名様、こちらへどうぞ」
ウェイトレスに連れられ、スバルとレムは手頃な席に腰を下ろす。
アレッタ「初めまして、私、アレッタと申します、このお店でウェイトレスをさせて頂いてます。お客様、初めまして……ですよね?」
レム「はい、私はレムと申します。ルグニカ王国宮廷筆頭魔術師、ロズワール・L・メイザース様のお屋敷で使用人を務めております」
店主「ルグニカ……聞いた事無い国だな……」
アレッタ「また、新しい扉が出現したんでしょうか?」
レム「……一体、何の話ですか?」
店主「ああ、この店は週に……いや、七日に一度だけ、異世界と繋がる不思議な店なんですよ」
そう、簡単に説明する店主の言葉にレムは驚愕する。
レム「異世界……ですか、レムには信じられません……」
とても信じられないと言った様子で店内を見回すレムだった。
店内には窓は無く、光源は魔力で照らされているのか、天井部に仕掛けられた魔道具と思わしき光で照らされており。
通された席の椅子もテーブルも丁寧な手入れが行き届いており、新品さながらの美しさを放っていた。
更に、店の隅には以前、どこかのお城で見覚えのあった蓄音器が飾られており、そのいずれもが、レムの知る庶民の定食屋とはかけ離れた店構えをしていた。
レム(この灯りも……あの蓄音機も……どれも一国の主じゃないと用意できない代物に見えます……それをこんなに……もしかして、本当にここは異世界……??)
店主「いきなりそう言われても信じられないとは思いますが、俺の作る料理は本物ですよ。さぁ、宜しければ何か食べてって下さい」
アレッタ「お待たせしました、お水とおしぼりです、どうぞ」
レム「ど、どうも……」
アレッタから差し出された水とおしぼりにレムは再度目を丸くする。
レム(ルグニカでも貴重な氷を飲み水に……それにこのおしぼり、お城でも見た事がないぐらい綺麗で冷たくて……気持ちいい……)
スバル「あのーすみません、外の看板の文字は……」
店主「おや、これは驚いた……お兄さん、もしかして日本人ですかい?」
スバルの姿に今度は店主が驚きの声を上げる。
土曜の日にはまず見かけない、ジャージ姿の現代人、店主からすれば二回りほど歳の差を感じさせるその少年の姿に、思わず視線が注がれる。
スバル「あ、はい! ナツキ・スバルって言います」
店主「昴さんか……いやぁまさか、異世界から日本人が訪ねてくるとは思わなかったな……」
スバル「俺もっすよ、まさかここで……ルグニカで、俺と同じ日本人に会えるとは思ってませんでした」
店主「はっはっは! お客さん気に入ったよ、まだ開店したばかりで他にお客さんもいないし、何でも好きなもん頼んで下さい、久々に和食とか食いたいでしょう?」
スバル「いいんすか!? わぁぁ……チョー感激っす!」
店主の一言に歓喜の声を上げるスバル。
先程まで、思い出を懐かしむ様にエミリアやレムに語っていた自国の食事……それが空腹も最高潮に高まった今、食べられると知ったのなら、その感動は何よりも強いものへと変わっていった。
店主「はいよ、じゃあ、注文が決まったら彼女にお声かけ下さい」
店主からメニューが手渡される。ここでは普段、異世界と繋がってる日は異世界語に翻訳されたメニューが差し出されるのだが、今日は特別。店主から差し出されたメニュー表には、スバルの国の文字が……日本語が使われたメニューが差し出されていた。
嬉々としてメニューを広げるスバルが舐めるようにメニューを端から見回す。
懐かしい文字で書かれているメニュー表にはオムライス、カレーライス、チョコレートパフェといった、スバルが以前当り前に食していた料理名が並び、それらを日本語が読めないレムに配慮し、スバルが順に分かり易く説明する。
普段、ルグニカの文字はレムがスバルに読み聞かせている所ではあるが、今日はその立場が一転し、スバルがレムに日本語を読み聞かせている状況となっていた。
スバル「とまぁこんな所だな……レムは何か食べたいのあるか?」
レム「じゃあ……さっきスバルくんが話してくれた……肉じゃがが食べたいです」
スバル「いいね~レムりん、分かってるー」
レム「ふふっ……スバルくん、本当に楽しそうです」
スバル「じゃあ俺は……カレーにハンバーグにチョコパフェに……ああでもカツ丼も捨てがたいよなー」
レム「あはははっ、もう、スバルくん、そんなに頼んで食べきれるんですか?」
スバル「へへっ、今日の俺は一味違うぜ、今の俺ならこの店の料理、全部食べ尽くせる自信はあるぞ! すみませーん! 注文お願いします!」
アレッタ「はーい、ただいま!」
そして、スバルはアレッタに次々と注文を告げる。
スバル「肉じゃが定食一つに、カレーライスにハンバーグ、オムライスとフライドポテトとにコーラ……あとデザートにチョコパフェで!」
アレッタ「はい、ありがとうございます!」
スバルの注文を的確に聞き分けたアレッタがキッチンの店主に注文を告げる。
明らかに二人前を超えるその注文を聞いた店主の頭に一つ案が浮かび、スバルにその提案を持ちかける。
店主「はっはっは! 若いなぁ……じゃあ、スバルさん、ちょいと手間賃かかりますが、こういうのはどうでしょう」
スバル「……ん?」
店主「スバルさんの分は普通サイズじゃなく、小皿に盛った点心風にしますよ、それならウチの色んな種類の料理を、より多く食べれるでしょう」
スバル「いいんすか? そんな手間かけて貰っちゃって」
店主「ええ、まぁ、その分手間賃は掛かりますけどね」
スバル「って事らしいんだけど、レム、お金大丈夫?」
レム「ええ、そこはご心配なく、食事代はエミリア様からたくさん頂いてます」
言うとレムは金貨の入った袋の中から何枚かの金貨を取り出し、アレッタに手渡す。
アレッタ「……珍しい、純金の金貨ですね。これなら大丈夫だと思います」
スバル「へへ、じゃあ、追加でお好み焼きも……」
尚もスバルの注文は続いていた。店主自身もこの国の貨幣価値はいまいち分からないが、それでも、純金貨がこれだけあれば十分に料理を振舞えるだろう、そう確信し、店主はキッチンに戻り、調理に移る。
静かな店内にトントンと食材を刻み、コトコトと食材が煮込まれる音の他、程なくしてから炒め物や揚げ物を作る音がスバル達の元にも聞こえてくる。
それらの音と、キッチンから漂う香りがスバルとレムの耳と鼻を刺激し、二人に空腹の波が強く押し寄せてくる。
スバル「美味そうな香りしてんなぁ……いやぁまさか、ルグニカで日本の料理が食べれるとは思わなかったよ」
レム「ニホン……ここがスバルくんの生まれた国……なんですね」
スバル「ああ……」
先程までレムが驚愕して見ていたこの店の光景は、スバルからしてみれば、ほんの少し前まで当り前に過ごしてきた日常の一部だった。
手頃なファミレスに入れば氷水は当たり前に差し出されるし、冷たいおしぼりで顔を拭くのも、若干おっさん臭いが日本ではよく見られる光景でもあった。
店内を照らす電灯の光も懐かしく、スバルの胸中にかつての記憶が呼び起こされる。
それと同時、一瞬、ある考えがスバルの中に浮かび上がってくる。
スバル(……七日に一度って事は……もしかして、上手い事ここで一晩過ごせば……俺は元の世界に帰れるんじゃ……)
瞬時に浮かんだ考えだったが、それと同時にエミリアやレム、ラム、パック、ベアトリスにロズワール達の顔が次々と頭に浮かび上がり……スバルは頭を振ってその抱きかけた考えを掻き消す。
スバル(って、何考えてんだ俺は……)
レム「スバルくん、どうかなさいましたか?」
スバル「いいや……早く来ねえかなって思ってさ」
レム「ふふっ、スバルくん、今日は子供みたいで可愛いです」
スバル「あまり子供扱いしないでくれ……変な気になる……」
レムの笑顔に対し、スバルもまた照れたような笑顔でそう返す。
スバル(今は、この世界が俺の居場所だ……)
元いた世界への未練を振り切り、今はこの世界でエミリアの、レム達の傍にいようと、改めてスバルは誓ったのであった。
―――
――
―
待つ事数分、会話で賑わっていた二人の席に、待ちに待った食事が並び始める。
アレッタ「お待たせしました、肉じゃが定食です!」
スバル「待ってました!!」
レム「これが……肉じゃが……」
アレッタが料理の盛られたお盆を二人のテーブルに乗せる。
ほくほくとした湯気を放つ肉じゃがを中心に、その両サイドには綺麗に茶碗に盛られたご飯と、ワカメと油揚げが入った味噌汁と、付け合わせには漬物と冷奴の小鉢。
それはまさにスバルが待ち焦がれていた、日本の料理の姿そのものであった。
それに続き、今度は店主が幾つかの小皿を持ってやって来る。
店主「お待たせしました」
熱そうな湯気を発し、鉄板の上でデミグラスソースが跳ねるハンバーグに、丁寧に卵に包まれたオムライスの他、上品に煮込まれたカレーライスと付け合わせの福神漬け、本場のソースとマヨネーズの香りが強く引き立つお好み焼きなど。
小皿に盛られた出来たての料理が次々とテーブルの上に並び、最後に、氷の入ったグラスに注がれ、泡の弾けるコーラがスバルとレムの前に差し出される。
これでもかと言わんばかりに若者向けの、特にスバルぐらいの年代の若者が好きな料理が並んで行く。
スバル「やべえ、俺すっげー泣きそう」
レム「どれも美味しそう……ですね」
夢かとも思うその素敵な光景に思わずスバルは涙ぐむ。
幸せそうなスバルのその顔に、レムもまた優しく微笑みかける。
そして、レムの前にスプーンとフォークが、スバルの前には箸が置かれ、食事の準備が整った。
アレッタ「ライスはお代わり自由ですので、どうぞ遠慮なく召し上がって下さい」
レム「では頂きましょう……――木よ、風よ、星よ、母なる大……」
レムが食前の祈りを捧げようとするが、ふとその言葉を中断し、スバルに尋ねかけた。
レム「……あのぅ、スバルくんの国では、食前のお祈りはどうなさっているんですか?」
どうせなら、スバルの国の風習に合わせたいとレムは言う。
なればと思い、スバルもその気持ちに答え、日本ならではの作法で食事を始める事にする。
スバル「じゃあレム、俺に続いてくれ」
レム「はい」
そして両手を合わせ、スバルが一言告げる。
スバル「いただきます!」
レム「い、いただきます」
一言、長らく言ってなかったその言葉を料理に、食材に、そして作ってくれた店主に向けて言い放ち、スバルとレムの食事が始まる。
スバル「美味ぇ………ああぁぁ……超美味ぇ……!!」
レム「美味しい……これ、すっごく美味しいです!」
適度に熱く、また醤油と出汁の味が染みたジャガイモの味わいがレムの口の中で踊りだす。
同様に、噛むほどに肉汁溢れるハンバーグの深い肉の味がスバルの口内を支配し、ソースの甘みとほのかな酸味が更にスバルの食欲を刺激する。
空腹の限界を迎えていたスバルの食は止まらず、次々に料理の小皿が空となり、端に積み重なっていく。
それは対面のレムも同様だった、上品にナイフとフォークを使い、ジャガイモが、冷奴が、漬物がその小さな口に運ばれて行く。
そして、次第に一組二組と次々に店内に客が入り始め、てきぱきと接客と応対をアレッタはこなし、店内に賑わいが満ち溢れて行く。
サラ(メンチカツ)「どうもー、メンチカツ定食一つお願い、あれ、新しいお客さん?」
アレッタ「はい! かしこまりました! ええ、今日初めて来て下さったんですよー」
アルトリウス(ロースカツ)「ほっほっほ……鬼族の娘と人間とは、また珍しいカップルじゃの……ああ、わしはいつもの、ロースカツにビールを頼む」
ヴィクトリア(プリンアラモード)「ふふ、特に彼氏さん、すごく美味しそうに食べてるわね……あ、プリンアラモードお願い」
ヴィクトリア(プリンアラモード)(あれ、でもあの人、なんだかハーフエルフの香りが……)
ハインリヒ(エビフライ)「よほどここの食事が気に入ったのであろう、私も負けていられんな……エビフライを三人前頼む」
アレッタ「はーい! 皆さんありがとうございまーす! 出来上がり次第御用致しまーす!」
あくせくとトレイを手にアレッタが食卓とキッチンとを往復する、その動きに呼応するように、店内の賑わいもより一層慌ただしくなっていた。
店主「アレッタさん、出来上がり次第並べて行くから順番に配膳を頼む」
アレッタ「はーい! お待たせしました! エビフライにメンチカツ、カツ丼です!」
スバル「これだよ、この味……ああぁぁ……日本食最高……!!!」
レム「このスープも……初めての味です……塩加減も丁度良くて……身体だけじゃなくて、心も温かくなります……すごく美味しいですっ」
差し出される料理の全てがレムにとっては新鮮で、またスバルにとってはどれもが懐かしく、二人の間をそれぞれ違った感動が包み込む。
それは、傍から見る側をも幸せにするような至福の一時でもあった。
スバル「レムも良かったら食べてみなよ、これが本場のマヨネーズの味だ」
スバルが熱せられた鉄板の上に盛られたお好み焼きをレムの前に差し出す。
鉄板の上のお好み焼きには黒いソースとマヨネーズが網目状にかけられており、その強い香りと踊るように揺れる鰹節が、やや満腹状態にあったレムの食欲を大きく膨らませる。
レム「い、いただきます」
スバルに勧められるがままにレムは熱々のお好み焼きを口に頬張るが、その熱さに思わず身震いする。
レム「あ、熱っ!」
スバル「わっ、レム大丈夫か?」
レム「ら、らいりょうふ……れす……」
レムが火照った口を冷やそうとコーラを一口飲む、……初めて口にする炭酸のその爽快感が、またレムを初めての快感へと誘った。
レム「ひゃっ…この不思議なお水……甘くてしゅわしゅわします……」
スバル「ははははっ、レムの顔! っっくぅぅぅぅうう!! いやー、炭酸のこの喉越し……なっつかしいなぁ~」
レム「……スバルくんは平気なんですか?」
スバル「ああ、ちょっと前まではよく飲んでたよ、はははっ、レムには炭酸はきつかったかな」
レム「い、いえそんな……スバルくんが好きなものなら、レムも好きになりたいです!」
スバル「おまっ! こんなとこでいきなり何言ってんだ! て、照れんじゃねえか……!」
レム「…………」
アレッタ「あははは、レムさんとスバルさん、仲良しですねー」
店主「はっはっは、若いってのは羨ましいなぁ……さて、俺達ももうひと頑張りするか」
アレッタ「はいっ!」
スバルとレムのその見せつける様な仲の良さを、微笑ましい表情でアレッタと店主も、また常連客も見届けていた。
それは、洋食のねこやに新たな常連客が生まれた瞬間でもあった……。
―――
――
―
デザートのチョコパフェも堪能し、スバルとレムの席に安らかな空気が漂い始める。
客の往来も落ち着き始め、次第に静かな空気が店内に広がって行く。
スバル「いやー……食ったなぁ」
レム「はい、どの料理も……すごく美味しかったです」
二人に出された料理はどれもが素晴らしい味で、食事を終えた時にはスバルとレムも、すっかりねこやの虜になっていた。
スバル「なあレム……日本料理……どうだった?」
レム「はい、スバルくんの故郷の味……すごく美味しかったです……今度は、レムが作りたいと思います」
スバル「じゃあ、また来ようぜ、今度はエミリアにラムにベア子……ロズっちも連れてってさ」
レム「はいっ!」
笑顔と共にレムは答える。そして……。
スバル「ご馳走さまでした!」
レム「ごちそうさまでした」
食事の始まりと同様、日本式の感謝の言葉で二人の食事は締めくくられた。
その帰り際。
アレッタ「ありがとうございました!」
店主「ありがとうございました、是非また来て下さい」
スバル「もっちろん、俺、こうなりゃとことん通い詰めますよ! 目指せねこや全メニュー制覇!」
レム「あははっ、スバルくんったら……はい、次は姉様達と一緒に来たいと思います」
店主「ええ、常連になってくれりゃまた色々とサービスしますんで、今後ともぜひご贔屓にお願いします」
レム「はい、こちらこそ、よろしくお願いします」
スバル「次も楽しみにしてますよ、それじゃあ!」
挨拶を済ませ、レムとスバルは店を後にする。
その二人の姿を見送る様に、スバルとレムの後ろから
店主・アレッタ「「ありがとうございました!」」
と、二人の元気な挨拶が送られた。
扉を出た瞬間、元のアーラム村の景色が飛び込んでくる。
二人が後ろを振り向けば、そこにはもう扉は無く、ただ何もない空間が広がっていた。
スバル「なんか……夢みたいだったな」
レム「ええ、店主さんとアレッタさんもとても良い人でした……ご飯も美味しかったですし、夢みたいですけど、本当にあったんですよね……」
スバル「そうだなぁ……しっかし、初めてコーラ飲んだレムの顔……っぷっ」
レム「もぅ、スバルくん、笑わないで下さい……恥ずかしいです……」
スバル「あははっ……あ~、いっけね、もういい時間だな……早く帰らねえと、またラムに怒られちまう」
レム「スバルくん、急ぎましょう」
スバル「ああ、レム、屋敷まで競争すっか?」
レム「うふふっ、スバルくん、負けませんよー」
スバル「ちょっ! レム本気出し過ぎ! 速いって!!」
レム「競争っていったのはスバルくんですよー」
レムの姿を追うように、リンガの袋を持ったスバルはその後を追いかける。
二人の足取りは軽く、静かな村に、二人の賑やかな声がこだまする。
これは、様々な陰謀渦巻く世界にやって来た一人の少年と、その少年を慕う少女の一時の平和の物語。
――後に、幾重もの苦難と絶望に打ちのめされ、それでも運命に抗い、やがて勝利を掴み取る少年と少女の、一時の安らぎの物語である。
Fin...
短かったですがこれにて終了です、もしも受けが良かったのであれば、また色んな世界のキャラに美味いねこやの食事を振舞いたいと思います。
それではまたどこかのSSで。
乙
面白かった
考えてみれば日本から異世界行ったらもう和食は食べられないんだよなぁ
こりゃスバルからすりゃ世界規模のご褒美だな
>>48
どうしても食いたきゃ、似たもんで似たもんを作るしかないわな。あればの話だけど
リゼロ見た事無いけど良かった(異世界食堂はBSで見ている)
次はナイツ&マジックキャラの来店を希望
異世界に詳しくはないけど、とりあえず食料事情が酷い所に行ってあげてほしいかなぁ
そういうところにもドアは出るよ
気になったらなろうで原作を読んでみるといい
おつです。
もし希望が叶うのなら進撃の巨人のエレン達の所に行ってあげて欲しいな。
あの世界ほど食料事情が酷い世界もないだろうし。彼らに腹一杯美味いもん食わせてあげたい。
>>54
サシャが大喜びだなwwww
後は孤独な人の所とかな
例えばペルソナ2のタッちゃん……少しくらい平穏な何かがあっても良いじゃん……ねぇ?
クロノトリガーの未来の人達のとことか
鬼斬とのコラボがみたいなー。
あくまで個人経営で毎週土曜日に1回しか通れないからね
貧困の人たち大勢を救うなんてことはできないのがね
>>55
喜ぶどころか冷蔵庫の中から色々掻っ払うぞww
もし本当にやったらサシャ個人は出禁だな
神様とか常連にぶっ殺されかねんな
まああそこじゃ揉め事はご法度だけど
食う系異世界でも殊更異色のダンジョン飯とのクロスはどうだろうw
このすばの世界に開いてビール頼もうとして説教くらうカズマを笑いものにするアクア
Web版だと説教はないのか
少女終末旅行の世界はどうだろう?
ゼロ魔は……既出か?
もしも異世界食堂だったら
傭兵団の料理番で一つ……
シュリはあちこちで修行してたみたいなので、その内の一つがねこやって事にしたら面白いかも…
ゆめにっきのまどちゃんの所は?
夢なら部屋内か、扉空間にしれっと混ざってる感じ?w
現実ならあの階段のとこかな
SCPの世界なら、普通に調査とインタビューされて収容済みになってそう
フォゴットンワールドの自機の二人の所とか
進撃クロスも乙!
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