【艦これ】吹雪「大変です、司令官!」 キット「パート2突入です」 (1000)

前回980まで行ったから、次投稿したらパート2立てようって思ったら、1000まで埋まってたし。
と、言う訳でパート2いっきまぁーす。


前スレ
【艦これ】提督「車買ったんだ」 明石・夕張「ふーん、そうですか」
【艦これ】提督「車買ったんだ」 明石・夕張「ふーん、そうですか」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1463837899/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1501331009

きりがいいので、今回からグラーフの提督に対する呼称を「アドミラル」から「アトミラール」に修正します。
字にすると英語も独語も両方「Admiral」だから違いが分からない。台詞聞いても「アドミラール」ってよく分からん英語に聞こえるし。もう全部英語にしてつかーさい。
そして「アドミラル・ヒッパー」がアトミラールではなく、アドミラルだから余計にややこしい。


ついでにどうでもいい設定ですが、
艤装を装備していない艦娘と提督の力関係(腕力的な意味)は以下の通りです


ブチキレ吹雪>>>朧>>鳳翔さん>(武蔵?)>長門>霰>>>提督>>>その他の艦娘+イ級・ヲ級(ノーマル吹雪もココ)


・ブチキレ吹雪
 絶対零度の凍気の使い手。誕生日(進水日)的には蠍座だけど、名前的には水瓶座に方が似合う(と思う)
 怒りという負の感情を乗り越え、明鏡止水の境地にたどり着いた時、誰にも止められなくなる。唯一のケッコン艦故、飛びぬけた錬度を持つ


・朧
 積尸気の使い手。敵にまわすと一瞬であの世送りになる
 朧と言えば蟹。蟹と言えば、キャンサーのデスさん・死刑執行人さん、ネオデンマーク及びOZの蟹を連想した結果、蟹座の黄金聖○士的なキャラになってしまった


・鳳翔さん
 日本産空母の元締め。フェニックス響の師(今考えた)。死の女王島に封印された暗黒艦娘を監視しているとか、いないとか(実際にやる予定無し)
 提督に対して好意的なので、赤城たちを泣かせたりしない限り、手を上げることは無い


・武蔵
 長門以上に強そうだが、まだ居ないため不明


・長門
 腕力だけなら(現状)艦娘一強い。艤装未使用で腕相撲大会をやったら多分最強。提督に対して999ヒットコンボを叩き込んだ過去を持つ


・霰
 自分と同じ名前の某アニメのキャラクターから影響を受けた。つおいものが大好き
 素手で地球を割る霰よりもつおい長門とは一体・・・


・提督
 人間の中では強い方。ビームサーベルと日本刀を装備しているので、艤装を装備した艦娘や深海棲艦が相手でもある程度戦える。素手での戦闘は流石に無理。砲撃を受けると当然死にます
 「素手で深海棲艦を倒せるかって?俺は戦闘民族ナントカ人でも、聖○士でも、流派○方不敗でも無い。だいだい、素手で倒せるなら、地下室で水攻めに合った時、自力で扉を破壊して脱出してるっての」


・その他の艦娘たち
 艤装が無いとリミッターが掛かる設定なので、腕力では男である提督には勝てない
 フェニックス響の鳳翼天翔も「一度見た技は二度通用しない理論」により効果が無い


-執務室-

長門「先日のレ級の件だが」

提督「そういえば、褒美は何がいいかまだ聞いてなかったな」

長門「うむ」

提督「俺に出来ることなら何でも言ってくれ」

長門「その・・・提督にしか出来ないことだ///」

キット(長門さんは何故顔を赤くされているのでしょう?)

長門「では言うぞ!」

提督「うん」

長門「わ、私を」

提督「うん」

長門「提督の膝の上に載せてもらって、頭を撫でて欲しいにゃん///」

提督「・・・。マジで?」

長門「恥ずかしいんだから何度も言わせるな///」

提督「お、おう」チラッ

吹雪「え?えっと、長門さんの要望なので叶えてあげて下さい」

提督「分かった。おいで」

長門「では、失礼する」

ナデナデ

提督「こんな感じでいいのか?」

長門「ああ、最高だ!」キラキラ

~1時間後~

長門「満足した!」

提督「それは良かったです」グッタリ

長門「では、私は失礼する!」キラキラ

ガチャ

バタン

吹雪「随分お疲れですね」

提督「ああ、女性に対してこんなことを言うのは失礼だが、吹雪よりはるかに体が大きい分、それなりに体重もあるからな」

吹雪「司令官が押しつぶされないか、少し心配でした」

提督「いや、流石にそこまで重くは無いさ」


コンコン

清霜「清霜です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

清霜「司令官、見てみてー」

ガチャ

提督「ほう。山下清の絵か。どうしたんだ?」

キット「確かに山下清の作品のようですが、未発表作品でしょうか?このような作品は記録にありません」フォンフォン

提督「え?マジ?」

キット「マジです」フォンフォン

提督「言われて見れば確かにそうか。戦艦武蔵(艦娘では無い)なんて描いている訳が無いよな」

吹雪「山下清って放浪の画家と呼ばれた、ちぎり絵の人ですよね?」

提督「ああ、そうだ。よく知ってるな」

吹雪「はい。司令官が土曜の夜にあの番組を観ているのを後ろから見ています。クオリティ・ウィズ・サプライズ」

提督(むしろこっちが驚きだよ!後ろから見ているって早霜かよ!)

提督(ん、何か視線を感じる様な?)チラッ

早霜「ふふふふふ」←扉の隙間から観察中

提督「ひっ!?」

夕雲「うふふふふ」←扉の隙間から観察中

提督(夕雲まで!!!)

清霜「これは清霜作だよ」

提督「は?」

吹雪「え?」

キット「今、何と?」フォンフォン

清霜「だ・か・ら、清霜作だよ!」

提督「ば、バカな!?」

清霜「この絵はしれーかーんにっ、あげる!その代わり、武蔵さんが早く着任出来るようにしてね」

提督「善処します」

吹雪「絵は壁に飾っておきますね」


コンコン

秋雲「秋雲だよ」

提督「どうぞ」

秋雲「あー、スランプだー!提督!マンガのネタを頂戴!」

提督「いきなりネタをくれと言われてもな」

秋雲「えー簡単じゃん。提督と吹雪が秋雲さんの目の前でイチャイチャしてくれたら、それをマンガにするから」

吹雪「///」

提督「おまっ、一体どんなマンガ描く気だよ!」

秋雲「どんな?って、そりゃエッチぃのだよ!」

提督「R-18かよ!清霜の教育に悪いだろ、清霜の前でそんな話をするんじゃない!」

秋雲「えーいいじゃん。清霜だってそろそろ、そういうことに興味が出てくるお年頃だし、提督は毎晩そういうことしてるんでしょ?」

提督「してねーよ!吹雪の歳を考えてから言ってくれ」

秋雲「吹雪の歳って、艦娘なんだから年齢とか関係ないでしょ?」

提督「憲兵もケッコンした艦娘なら、相手が駆逐艦だとしても口出しはしないと言っている、だがこれは罠だ!」

秋雲「罠?」

提督「奴等、俺が吹雪に手を出した瞬間に乗り込んで来て逮捕する気なんだ。俺が居なくなったら鎮守府が解体されて、皆を路頭に迷わせることになる。そして・・・」

秋雲「そして?」

提督「新聞の一面に『○○鎮守府の提督、淫行容疑で逮捕』『日常的に艦娘を性的虐待か?』などと掲載されることを考えてみろ」


空母K「あの変態がいやらしい目で見てくるのが不愉快でした。アレが捕まってどう思うか?やりました(プライバシー保護のため音声は(以下略))」

航戦Y「あんな変態が鎮守府のトップだなんて、不幸だわ」

戦艦K「アイツが逮捕されてせいせいしたデース。妹たちもこれで安心出来マース」

戦艦H「(提督が逮捕されたから、もう)大丈夫です!」

軽空母C「あの野郎、お姉にまで手を出そうとしてたなんて本っ当に信じられない!」

航巡K「アレが提督だなんて、有り得ませんわ!」

航巡S「だよねー」

戦艦Y「私はホテルじゃありません!」

駆逐艦Y「あの人、気持ち悪いっぽい」

駆逐艦S「彼には失望したよ」


提督「と、なる訳だ・・・」

秋雲「いや、マジで考え過ぎだよ(汗) その人たち絶対そんなこと考えて無いから」

提督「あと3年もすれば吹雪も人間で言う18歳相当だ(と思う)。この鎮守府と皆を守るためにも、それまでは何もしない!」

秋雲「はぁー、こりゃ提督と吹雪のエッチぃのは無理だな」

清霜「ねーねー、あーるじゅうはちって何?」

キット「清霜さんはまだ知らなくていいことです」フォンフォン

夕雲(ピュアな清霜さんに余計なことを吹き込むなんて・・・秋雲さんには後でお話が必要ね)ギリッ

早霜(司令官とイチャイチャ・・・いいなぁ)

清霜「ふーん(後で夕雲姉さまに聞いてみよっと)」

秋雲「ん?そういえば、その絵、どうしたの?」

提督「清霜作だそうだ」

秋雲「まっさかぁー」

清霜「本当だもん!」

秋雲「山下清の作品でしょ?」

提督「そう思うだろ?だが、よく考えて欲しい。山下清が戦艦武蔵なんて描くだろうか?」

秋雲「言われてみればそうかも」

提督「そうだろ?」

秋雲「それじゃ、まさか・・・」

清霜「だから清霜の作品だもん!」

秋雲「そんな・・・」ガーン

秋雲「今までこの鎮守府で一番絵が上手いのは、この秋雲さんだと自負してきたのに。清霜に負けたなんて・・・」orz

提督「そんなに落ち込むな。秋雲と清霜では方向性が違うだろ」

吹雪「そうだよ!絵画とマンガだからそんなに気にしなくても」

秋雲「二人とも、そんな慰めは要らないよ。秋雲さんは筆を折るから。いや、この場合はペンを折るか?」

提督(想像以上に深刻だ)

秋雲「ところで清霜、いつ何処でこんな才能を身に付けたの?」

清霜「んーとね、夢の中に清っておじさんが出てきて、真似してたら出来るようになってた」

秋雲「ぐはっ(吐血)」バタッ

ピクピク

提督「秋雲!しっかりするんだ!」

吹雪「秋雲ちゃん!」

キット「余程ショックだったのでしょう」フォンフォン


響「響だよ」

提督「悪いが今、取り込み中で」

響「山下清と言えば、おにぎり。おにぎりと言えば、この私、響だ!」

提督(聞いてないし)

提督「響、何て言うか・・・その、夢を壊わすようで悪いが、山下清がおにぎりが好きってのはメディアが作り上げた話で事実では無いそうだ」

響「」ガーン

提督「だから、その」

響「同士ガングート、司令官の処遇はどうしますか?」

提督「ガングートって何だ?誰に話しかけているんだ?」

吹雪「さあ?」

キット「ロシアにその様な名前の戦艦が存在したはずですが」フォンフォン

響「了解」

提督「あの、響さん?」

響「銃殺刑だ」

提督「は?」

響「司令官を銃殺刑に処すると言っている!」

提督「えっと、意味が分からないのですが」

響「同士ガングートは司令官に対して銃殺刑を求刑した」

提督「いや、だからガングートって」

スッ

提督「何故、そんな物を持っている?」

響「私は艦娘だ。拳銃の一つや二つくらい持っているさ」E:トカレフTT-33

ブーン

提督「何が何でも俺を殺さないと気がすまないようだな。いいだろう、ならば相手をしてやろう」E:セイバー

響「剣と銃で勝負になると思っているのかい?」

提督「その言葉、そっくりそのまま返そう」

響「そっちのは抜かないのかい?」

提督「必要ない。こっちは響を斬ってしまうからな」

響「嘗められたものだね」

清霜「大変だよ!止めないと!」

秋雲「んーいいねー!新しいマンガの題材に出来そうだ!」

吹雪「響ちゃん」

響(な、何だ!この恐ろしく攻撃的な凍気は!?)ゾクッ


響「ど、どうしたんですか?吹雪さん」

吹雪「どうして『吹雪さん』なんて余所余所しい呼び方するのかな?お姉さん傷付いちゃうよ。確かに響ちゃんは特Ⅲ型だけど、電ちゃんまでの特型駆逐艦は皆、私にとって可愛い妹だよ?」ニコッ

響(顔は笑っているのに、目が笑ってない。そして、途轍もないプレッシャーを感じる。受け答えを間違えば死が待っている!)

響「姉さん」

吹雪「うん、それでいいの。でもね・・・」

響「でも?」

吹雪「例え可愛い妹でも、司令官を傷付けるのは許さないから」ゴゴゴゴゴ

響「ひっ・・・」

吹雪「あっちでお話しようね」ガシッ

響「嫌だ!離せ!」

ズルズル

響「うわあああああああぁぁぁぁぁぁ」

バタン

ァァァァァァァァァァーッ

提督「廊下からまだ叫び声が聞こえる(汗)」

清霜「あわわわわわ」ガタガタ

秋雲(絶対に吹雪だけは怒らせない様にしよう。あの恐ろしさ、陽炎や夕雲の比じゃないよ)

~数分後~

ガチャ

吹雪「ただ今戻りました」ニコッ

提督「お、おう。おかえり(響のことは下手に触れない方がいいだろうな)」

清霜(吹雪さん怖い吹雪さん怖い吹雪さん怖い)ガタガタ

提督(場の空気を何とかしなくては・・・、そうだ!)

提督「清霜、さっき貰った絵のお礼にアイスでも食べないか?もちろん、吹雪と秋雲の分もあるぞ」

清霜「え?いいの?」

提督「もちろんだ」

清霜「わーい!司令官、ありがとー」

~しばらく後~

秋雲「秋雲さんはそろそろ帰るねー」

提督「おう、お疲れさん」

清霜「清霜もそろそろ帰るね」


-廊下-

夕雲「秋雲さん」

秋雲「ん?どったの?」

夕雲「清霜さんに余計なことを教えてくれたみたいね」ゴゴゴゴゴ

秋雲「え?えっと、一体何の話をしているのやらさっぱり」

夕雲「問答無用です!」

秋雲「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!」


-執務室-

ギャァァァァァァァ!

提督「今の悲鳴は!」

キット「秋雲さんのようですね」フォンフォン

提督「ちょっと様子を見てくる」

吹雪「行かない方がいいと思いますよ」

提督「どうして?」

吹雪「女の勘です」

提督「?」


-甘味処 間宮前-

暁「響じゃない。何してるの?」

響「ちょっとした罰ゲームさ」

電「首から何か提げてるのです」

雷「えーっと、なになに『私は司令官に手を上げました』って何コレ?」

電「そんなことより大変なのです!響ちゃんの足元が凍結してるのです!」

暁「これってまさか・・・」

雷「こんなことが出来るのは、吹雪お姉さんしか居ないわね。つまり」

響「違うんだ。私はただ、同士ガングートが司令官を銃殺刑にすべきだと主張したから」

一同「銃殺刑!?」

響「司令官がいけないんだ。山下清はおにぎりが好きと言うのは事実では無いなんて言いだすから」

暁「これは響が悪いわね」

雷「そうね」

電「なのです」

響「!!!」

暁「響はほっといて行きましょ」

響「待ってくれ!今から間宮さんの店に入るんだろ?大事な妹を見捨てる気なのかい?」

電「吹雪お姉さんを怒らせたくは無いのです」

雷「だいたい、司令官を銃殺刑にしようとした響がいけないんじゃない」

響「違うんだ!同士ガングートが」

暁「だから、ガングートって誰よ?って、急がないと数量限定の戦艦パフェが売り切れるわ!」

電「大変なのです!」

雷「急がないと!」

ガラガラ

暁「間宮さーん、戦艦パフェ3つお願いしまーす」

ピシャン

響「・・・。おのれ司令官、許さんぞぉぉぉぉーっ!(血涙)」

世に文月のあらんことを

本日はここまで。

海風の水着エロい。流石、駆逐ビッグセブン(神風、春風、夕立、海風、浜風、浦風、秋雲、夕雲、長波 ※個人の主観)の一人だ。
他にも大きい子は居た気がするけど、残りの子たちはそんなに好きじゃないから別にいいや。
時雨もそこそこあると思うけど、ビッグセブンに入る程ではないよな。あと、磯風、朧も。
早霜、沖波も中破グラ見ると結構あるっぽい。でも、沖波は水着グラになると縮んでる様な?寄せて上げてる?

本日分、始まります。


-執務室-

ミーンミンミンミン

赤城「提督」

提督「どうした?」

赤城「鰻が食べたいです」

提督「食べてきたらいいじゃないか」

赤城「まだレースの賞金残ってますよね?」

提督「もちろん残ってるぞ。いくら何でも一晩で使い切る訳が無いだろ?ドンペリでも開けたら無くなりそうだけど」

赤城「鰻が食べたいです」

提督「だから、食べてきたらいいじゃないか」

赤城「人のお金で食べる焼肉が美味しいのと同じで、鎮守府のお金で鰻を食べたいのです!」

提督(セコッ!セコ過ぎる)

ツクツクボーシ

提督「あえて言おう、味と値段が釣り合ってないからダメだ!正直、あの値段で鰻を買おうとは思わん」

赤城「お肉はいいのに、鰻はダメなんですか!もういいです。自分で捕って食べます!」

提督「止めとけ。天然鰻ははっきり言って美味くない」

赤城「ま、まさか提督」

ミーンミンミンミン

提督「ああ、食べたことあるぞ」

赤城「提督だけズルイです!」

提督「ズルイも何も、もう十年程前の話だぞ。赤城はまだ産まれてないだろ?」

赤城「私が産まれる前だとしてもズルイものはズルイです」←あくまで艦娘として産まれてからなので、軍艦時代は含んでいない

提督「むちゃくちゃ言わないでくれ。俺は君らよりいくつ年上だと思ってるんだ?」


赤城「うぅ・・・。で、味は、お味はいかがだったんですか?」

シャシャシャシャ

提督「食感は確かに鰻なんだけど、凄く淡白な白身魚って感じで脂が乗ってなくて、鯛の方が美味だな」

赤城「それを聞くと養殖の方がいいって思えてきました」

提督「だろ?それと、金剛やウォースパイトに鰻って言葉を聴かれると不味いから気を付けてくれ」

赤城「はい。蒲焼や鰻丼は食べたいですが、ゼリー寄せは遠慮したいです。コマンダン・テストさんが調理するなら話は別ですが」

提督「それについては全面的に同意する」

赤城「今日の所は引きますが、私は諦めませんから。では」スタスタ

ガチャ

赤城「あら、吹雪さん。お疲れ様」

吹雪「お疲れ様です!」

赤城「お仕事頑張ってね」ニコッ

吹雪「はい!」

バタン

吹雪「赤城さん、カッコイイですねー」

提督「そうだな。食が絡まなければ、カッコイイ、一航戦だ」

吹雪「?」

提督「エアコンの件はどうだった?」

吹雪「後で確認に来てくれるそうですが、早くとも三日は掛かるんじゃないかってことでした」

提督「クッ・・・。暫くは扇風機だけで我慢か」

吹雪「あれ?何だか扇風機が」

提督「回転速度が落ちてるよな?」

ピタッ

吹雪「あ、止まりました」

提督「扇風機殿は拙者に死ねと申されるか!」

吹雪「落ち着いてください!」

ミーンミンミンミン

ツクツクボーシ

シャシャシャシャ

提督「蝉共うるせー!」


コンコン

長門「長門だ」

提督「どうぞ」

長門(何だ?この気だるさ全開の声は?)

ガチャ

提督「あ・づ・い」グデー

吹雪「暑いです」グデー

バタン

長門「暑いならエアコンを使えばよかろう」ピッ

シーン

ピッ

長門「おかしいな」ピッ

提督「故障中だ」

長門「こんな時に故障か。では、扇風機で我慢するしかあるまい」

吹雪「扇風機さんも先ほど亡くなられました」

長門「災難だな」

提督「ああ、明石にエアコンの修理を依頼したが、早くても三日は掛かるそうだ」

長門(それでこんなにもだらけているのか)

提督「暑い、だるい、暑い、だるい、巡り巡って、今は溶けそう」

吹雪「私ももう無理です」

長門「提督よ、情け無いぞ。キットも何か言ってやれ」

キット「」

長門「キット?」

提督「キットなら暑さが原因の熱暴走で停止したぞ」

長門「!!!」

吹雪「初雪ちゃんなんてもう溶けてるかも知れません・・・」

長門「いくら暑いからと言って人が溶けたりする訳が無かろう」

吹雪「長門さん、知らないんですか?私たち吹雪型は雪女なんですよ」

長門「何を馬鹿な」

提督「いや、本当だ」


長門「て、提督?」

提督「吹雪とその姉妹(白雪、初雪、深雪)は皆、艦娘でありながら雪女でもある。だから俺も吹雪に触れたくても触れられないんだ、体温で溶けてしまうから」

長門「!!! では、初雪は本当に・・・」顔面蒼白

提督「ああ、もう手遅れかも知れん」

長門「初雪ぃぃぃぃ!」ダッ

ガチャ

バタン

吹雪「プッ」

提督「あはははは!」

吹雪「長門さん、信じちゃいましたね(笑)」

提督「まさか真に受けるとは思わなかったぞ(笑)」

キット「アドミラル、吹雪さん、あななたち中々のワルですね」フォンフォン

提督「いつも卯月からもっと酷いイタズラをされているんだ、この位いいだろ?」

吹雪「そうだよ」

キット「まぁ、この程度なら長門さんも直ぐに冗談だと気付くでしょう」フォンフォン

提督「しかし、早く何とかしないと、この暑さでは仕事にならんぞ」

キット「車内で仕事をされますか?」フォンフォン

提督「それも有りっちゃ有りだが、狭い空間にずっと座っているのもな」

キット「エコノミークラス症候群を発症する恐れがあります」フォンフォン

吹雪「何処か涼しい所にでも行きたいですね」

提督「それだ!」


-吹雪型私室-

ドンドンドンドン

長門「初雪!居るか?長門だ!」

ドンドンドンドン

長門(返事が無い!)

長門「入るぞ!」

ガチャ

長門「そ、そんな・・・!本当に溶けてしまったのか・・・」←びしょ濡れの布団を発見

長門「そうだ!この布団を冷やせば初雪を元に戻せるかも知れない!」

長門「今すぐ助けてやるからな!」

初雪「長門さん・・・何してるの?」←トイレから帰ってきた

長門「初雪!?」

初雪「初雪・・・です」

長門「初雪ぃぃぃぃ!」ギューッ

初雪「暑い・・・離して・・・」グッタリ


※布団がびしょ濡れなのは汗が原因であり、お漏らしではありません


-執務室-

提督「と、言う訳で欧州方面の支援に行って来ようと思う」

大淀「まさか提督が欧州のことまで考えていたなんて・・・大淀、感激です!」

提督(遊びに行くついでにちょこっと支援してこようって程度に考えていただけに、罪悪感が・・・)

提督「とりあえず、メンバーは吹雪、コマンダン・テスト、瑞穂で考えている。残りは検討中だ」

大淀「では、飛行機は私が手配しておきますね」

提督「頼む」

大淀「では、失礼します」

ガチャ

バタン

提督「残りの三人は誰にするか・・・。誰か連れて行きたいメンバーは居るか?」

吹雪「うーん、そうですね(睦月ちゃんと夕立ちゃんも捨てがたいけど・・・そうだ!)」

吹雪「扶桑さん、山城さんなんてどうでしょう?」

提督「扶桑に山城か。あの二人なら火力も申し分ないし、瑞雲で制空権も取れるか。よし!扶桑姉妹は決定だな」

吹雪「では、あと一人ですね」

提督「出来れば姉妹の居ない子がいいな」

吹雪「そうですね。陽炎ちゃんや、夕雲ちゃんの様な姉妹の多い子から選ぶと、○○だけズルイ!私も連れてって!ってなりそうですね」

提督「翔鶴、瑞鶴の様な二人姉妹でも同じだけどな。うーん。大和か島風辺りが無難か・・・。でも、大和は抑止力として鎮守府に置いておきたいし」

吹雪(長門さんたちが問題を起こさなければ、大和さんを連れて行きたいですが。やっぱり心配です)

提督「そうなるとやっぱり島風か。よし、島風に決定!じゃあ、扇風機を買いに行くぞ!」

吹雪「はい!」


-出発当日の朝 鎮守府 滑走路-

提督「あの、大淀さん?これは一体」

大淀「見ての通り、コンコルドですが?」キョトン

提督「いや、それは見れば分かるよ。何でこんな物があるのかを聞いているんだ」

大淀「フランスまでは遠いので、少しでも早く着けるようチャーターしておきました!」ニコッ

吹雪(あの・・・司令官、この飛行機って昔、事故を起こして運行を止めたんじゃ?)ヒソヒソ

提督(ああ、そうだ。何処から用意したのか知らんが、彼女は俺に恨みでもあるのか、それとも純粋な好意なのか・・・)ヒソヒソ

島風「おうっ!これが早いと噂のコンコルドですね!」

山城「墜落事故を起こした飛行機だなんて、不幸だわ」

扶桑「飛行機に乗るのは初めてだから楽しみよ」

山城「!!! そうですね!楽しみですね、姉さま!」

瑞穂「そういえば、キットはどちらに?」

提督「ああ、キットなら飛行機への搭乗を断固拒否してな、昨晩、海上ルートで一足先に出発したぞ」

瑞穂「では、向こうで合流ですね。でも、間に合うんでしょうか?」

提督「本人が計算して間に合うと言っていたから大丈夫だろう」

吹雪「そうですよ。今頃、きっとスーパー追跡モードで海上を疾走してますよ」

瑞穂(『キット』と『きっと』をかけた駄洒落でしょうか?)

コマンダン「提督、そろそろ出発いたしましょう」

提督「そうだな。では、留守中は頼むぞ」

新提「任せておけ!」

長門「私たちが居れば安心だ!」

提督(君らが一番心配だ)

吹雪(あなたたちが一番心配です)

提督「大和、頼んだぞ」

大和「はい、お任せください!」

提督「留守番してもらう分、何か土産は買ってくるから」

大和「楽しみに待ってます」


-機内-

扶桑「本当に空を飛んでるわね」

山城「街があんなに小さく見えます!」

島風「はっやーい!でも、私の方がもっと早い!」

提督「以前、聞いた話だが、地中海は近い将来無くなってしまうそうだ」

吹雪「えぇー!無くなっちゃうんですか!?」

提督「近い将来と言っても数百万年先らしいけどな。惑星の一生にとって数百万年は大した時間では無いらしい」

コマンダン「ウイ。過去には完全に干上がっていた時期もあるそうですし、そういう場所なんでしょうね」

瑞穂「海が無くなってしまったら漁師の人たちは困ってしまうでしょうね」

提督「そうだな(ただし、数百万年先まで人類が居るかは知らんが)」

吹雪「フランス語で可愛いって何て言うんですか?」

コマンダン「ミニヨン、若しくはミニオンです」

提督「映画に出てくる黄色い小人って可愛いと不気味の中間の存在って感じだよな」

吹雪「えー、そうですか?私は可愛いと思いますよ」

提督「男女の感覚の差か」

コマンダン「あの、提督、黄色いキャラクターは発音は似ていますが、フランス語ではありませんよ」

提督「!!!」

コマンダン「可愛いは『mignon』で、あちらは『minion』です」

提督「そんな・・・米国の映画なのに何故フランス語なんだ?変だな。とは思っていたが、全く違うかったなんて・・・はめられた」orz

瑞穂(はめられたって、これは単に提督が勘違いしていただけなのでは?)


-シャルル・ド・ゴール空港-

提督「入国審査も済んだし、キットと合流したらフランス海軍基地へ向かおう」

瑞穂「でも、キットは四人乗りなのでは?」

山城「四人乗りのキットに六人だなんて・・・」

提督「迎えが来てくれることになっているから大丈夫だ」

赤城「初めてのパリ旅行、楽しみですね、加賀さん」

加賀「流石に気分が高揚します」

提・吹「!!!」

吹雪「な、何だか知っている人の声が聞こえた様な?(汗)」

提督「き、気のせいだ!」

瑞穂「あら、あちらにいらっしゃるのは」

提督「ストップ!それ以上、言っちゃいけない!言えば現実になる」

熊野「巴里観光は今時のレディの嗜みの一つですわ」

鈴谷「お、提督じゃんちーっす」

提督「(うわぁ・・・)君ら、ここで何してるんだ?(汗)」

熊野「見ての通り、フランス旅行ですわ。おほほ」

鈴谷「コマさんが居るから、言葉も困らないし。いい感じじゃん!」

三隈「くまりんこ!」

最上「楽しみだねー」

赤・加「提督」

提督「!!!」ビクッ

赤城「この度はお招きいただき、ありがとうございます」ペコッ

加賀「鎧袖一触です」ペコッ

提督「いや、招いた覚えが無いんだが」

赤城「え?大淀さんから聞いてませんか?」

提督「???」

加賀「今回の旅費は経費で処理してもらえるそうよ」

赤城「お土産代として軍資金も頂きました」

提督「経費!?」

赤城「お土産はやはりエッフェル塔のキーホルダーでしょうか?」

加賀「パリ饅頭も捨てがたいです」

提督(パリ饅頭って何だよ!マカロンか?マカロンのことなのか?)


大鯨「皆さーん、ちゃんと一列になって付いて着てくださいねー!」

伊19「ワクワクするのね!」

伊58「(艦娘になってから)初めて日本の外に出たでち」←日本以外の土地に上陸したという意味

伊8「ドイツ語なら任せてください!」

呂500「ここはフランスだから、フランス語ですって」

伊26「きた きた きた~!パリに来た~!」

伊14「フランスに来たからには、いっぱいワインを飲まないとねー」

伊13「イヨちゃん・・・飲みすぎはダメよ・・・」

伊401「フランスにも運河とかあるのかな~?」

伊168「今年のパリコレで発表された服をお土産に買って帰ろうかしら」

提督「!!!(潜水艦娘たちまで居る!)」

秋津洲「提督、何を驚いてるかも?」

提督「うわぁぁぁ!あ、秋津洲!?」

コマンダン「ふふっ。何だか賑やかになりそうですね」

瑞穂「え?ええ、そうですね(汗)」

今年の夏は地中海の深海鎮守府を叩く話にしようと思って書いてたら、夏イベは欧州か。
やはり夏の欧州はいいぞ!ってことだな。クソ暑い時に間違っても南方には行きたくないしな。暑い時は北方、寒い時も北方!涼しいって最高!
夏の欧州は本当にいいぞ!何がいいかと言うと、湿度が低い!ジメジメしてない!だから体感気温が低い!涼しい!
そしてユーロのレートがおかしい!ボッタクリだ!ついでにフランスは物価が高い!

このスレが冬まで続いてたら今度はインド洋でも攻略するか。
秋か冬のイベントはインド洋方面でもいいのよ。何だか知らんが、毎度名前の挙がるレイテでも可。

本日はここまで。



つまり夏イベは砲弾と航空機の応酬になる、と・・・

メンテナンス延長?
知ってた。
一言だけ言いたい。午後の演習で入るはずだった経験値をよこせ!

今回は欧州だからリットリオ、ローマ、グラーフ、アクィラのドロップ有りそうだし、未所持の提督の所に来るといいねー。
ただ、アクィラだけはねぇ・・・。君、本当に正規空母?

本日分、始まります。


-鎮守府 執務室-

新提「ちょっと雉を撃ってくる」

長門「了解」

ガチャ

バタン

コンコン

電「電です」

長門「どうぞ」

ガチャ

バタン

電「あれ?長門さんお一人ですか?」キョロキョロ

長門「ああ、新提はトイレに行った」

電「司令官は居ないのですか?」

長門「何を言っている?提督ならフランスに出張(と言う名のバカンス)中じゃないか」

電「チッ」

長門「電?どうした?」

電「せっかくお盆に帰って着てやったのによぉ」

長門「さっきから様子が変だぞ。それに心なしか透けてないか?」

ぷらずま「ああ、そうさ。俺様は深海棲艦の怨念、ぷらすま様だ!お前を食ってやろうかぁ?」

長門「」

ぷらずま「おい!聞いてるのか?」

長門「」

ぷらずま「コラ!立ったまま寝るんじゃねぇ!」

コンコン

天龍「天龍だ。遠征の結果報告に来たぜ!」

シーン

天龍「新提、長門さん?居ないのか?」

シーン

天龍「入るぜ」

ガチャ

天龍「何だ、ちゃんと居るじゃねーか。ん?電、お前何で執務室に居るんだ?どうやって先回りしたんだ?」← 一緒に遠征に行ってた

ぷらずま「俺様は電じゃねぇ。深海棲艦の怨念、ぷらずま様だ。お前を食ってやろうかぁ?」

天龍「」

ぷらずま「お前もかよ!寝てないで話を聞け!ママから人の話はちゃんと聞きましょうって教わらなかったのかよ!」


朧「長門さん、執務室から変な気配がしますが」

ぷらずま「がおー」

朧(悪霊?)

ぷらずま「どうだ?怖いか?」

朧「積尸気鬼蒼焔」

ぷらずま「うぎゃぁぁぁぁぁ!体が、体が燃えるぅぅぅぅ!うわぁぁぁぁ!」

朧「お盆だからって出て来なくていいから」

ぷらずま「ぎゃぁぁぁぁぁぁーっ!」

朧「それと、もし今度現れたら、二度と帰ってこられない様にするから」

ぷらずま「はい!申し訳ありません、もう二度と現れません!あぁぁぁぁぁーっ!」

朧「燃え尽きたみたい」

新提「ふーっ、スッキリした。ん、朧か。ん?長門と天龍はどうしたんだ?」

朧「お化けでも見たのかも知れませんね」

新提「?」


-シャルル・ド・ゴール空港-

『歓迎 提督ご一行様』

提督「えっと、あそこに明らかに俺たちを指していると思われるプラカードを持っている人が居るよな」

吹雪「ええ、間違いなく私たちですね」

コマンダン「確認してきます」

提督「頼む」

コマンダン「Bonjour!」

~数分後~

仏大尉「お待ちしておりました!深海側の鎮守府を三つも破壊した貴方が支援に来ていただけるなんて、感激であります!」

提督「そんな大げさな」

仏大尉「大げさなどではありません!貴方はそれだけの戦果を挙げたたのですから!」

コマンダン「あの、ここで立ち話も」

仏大尉「そうですね。早速、移動しましょう。バスを用意してあります」

提督「私は自分の車がありますので」

仏大尉「?」

キット「アドミラル、こちらです」フォンフォン

仏大尉(車が喋った!噂には聞いていたけれども、本当だとは!)

提督「待たせたな」

キット「アドミラルの到着予想時刻を計算して、先ほど到着したところです」

瑞穂(本当に到着しているのですね)

仏大尉「今日はこのままパリ市内のホテルに滞在して頂き、観光でもして頂けたらと考えています」

提督「では、そうさせてもらいます」


-パリ市街 バス車内-

伊58「あの人たちは何をしているでち?」

コマンダン「あれはパリ・ブラージュと言って、海の無いパリで海気分を味わうために、セーヌ川沿いにビーチ(の様なもの)を造って楽しんでるんです」

伊58「ふーん。わざわざ川にビーチなんて、毎日、海を見ているゴーヤたちには分からない感覚でち」

コマンダン「確かに私たち艦娘にとって、海はあるのが当たり前ですからね」

山城「姉さま、凱旋門です!」

扶桑「あれが、かのボナパルトが建設させた凱旋門ね」

伊168(ボナパルトって・・・間違ってないけどね。あえてそっちで呼ぶ?)


-キット車内-

仏大尉「我々が『コート・ダジュールの亡霊』と呼んでいる深海棲艦の対処をお願いしたく」

提督「コート・ダジュール?では、ニースですか?」

仏大尉「はい」

キット「ニースと言えば、イギリス人の散歩道と呼ばれる遊歩道が有名です」

提督「あんな綺麗な海で暴れるとは許せんな」

吹雪「知ってるんですか?」

提督「ああ、昔、行ったことがある」

吹雪「ま、まさか、元カノと海外旅行ですか?」

提督「そんな訳無いだろ。まだ学生の頃の家族旅行だ。学生が彼女と海外旅行って何処のボンボンだ?」

吹雪「よかった」

提督「今と違って、まだ深海棲艦の存在が認知されていない時代で、平和だったからな」

吹雪「平和な海を取り戻さないといけませんね!」

仏大尉「貴女方、艦娘だけが最後の希望です。マドモアゼル」

提督(カッコカリとは言え、一応ケッコンしている訳だから、マダムの様な・・・。いや、結婚ではなく、ケッコンだからいいのか?)

仏大尉「奴等は決まって夜に現れます。そして・・・」

提督「そして?」

仏大尉「奴等はどの様なトリックを使っているのか、攻撃が全く通用しません」

提督「攻撃が通用しない?」

仏大尉「まるで実体が無いかのように攻撃がすり抜けます」

吹雪「まるで幽霊ですね」

提督(まさか?いや、そんなはずは無いか)

キット「幽霊と言えば、深海棲艦の怨念『ぷらずま』が居ましたね。彼女(?)と出会うまで、幽霊などと言う非科学的な存在は有り得ないと思っていましたが」

仏大尉「幽霊だなんて、面白い冗談ですね」

提督「いえ、残念ながら本当の話です」

仏大尉「!?」

短いですが、本日はここまで。

世の提督たちはE2のヌ級に相当ご立腹のようですが、個人的にヌ級は言うほどでも無かった。
ただ、ラスダンで沸いてきた駆逐古姫、テメーは絶対許さん!ぶっ○す!いや、当然沈めてやりましたけどね。
奴のせいで、ラスダン10回程出撃したし!エンドレスワルツになりかけたし!

E3もやっぱり、ヌやヴェアアアより、古姫がムカツク!開幕でアレを沈めたら、その時点で勝ったー!ってなるし。
ボス(旗艦)より目障りな随伴って何なんですかね?

本日分、始まります。


-翌朝 ホテルのロビー-

提督「俺たちはこれから南仏のニースに移動するが、皆はどうする?」

大鯨「私と潜水艦の子たちは提督に着いて行きます」

伊58「でち!」

伊19「なのね!」

伊168「はい!」

伊8「ですね」

伊26「そうだね」

伊401「行きます?行っちゃいます?」

呂500「ですって」

提督「ん?ヒトミとイヨが居ない様だけど?」

伊13「イヨちゃん、急いで!」

伊14「ぐー」zzz

吹雪「ヒトミちゃんがイヨちゃんの手を引いて走ってきましたね(汗)」

提督「アイツ、朝まで飲んでたな(汗)」

伊13「遅くなって・・・ごめんなさい」

伊14「ぐー」zzz

提督「いや、君たちは休暇で来ているから気にしなくていいぞ」

熊野「私たちはクリニュー中世美術館へ貴婦人と一角獣のタペストリーを観に行きますわ。その次はモン・サン・ミシェルへ。なので、コマンダン・テストさんを借りますわ」

コマンダン「え?あの・・・」

提督「貴婦人と一角獣なら毎日、執務室で見てるだろ?それに俺たちは仕事で来てるんだ。観光なら自分たちだけで行って来い!」

熊野「残念ながら私、フランス語は話せませんわ」

鈴谷「鈴谷もムリー」

最上「ボクも」

三隈「くまりんこ」

提督「英語が話せれば大丈夫だ」

熊野「仕方ありませんわ。提督に同行します」

提督(英語も無理なのか・・・。帰ったら、金剛とウォースパイトに頼んで英会話教室を開いてもらおう)

提督「赤城たちはどうする?」

赤城「私たちも同行します」

加賀「私たちはただバカンスに来たのではなく、提督のサポートも兼ねてます」

提督「それは心強いな」

仏大尉「では、移動しましょうか」

キット(コムリンク)「私は陸路で移動します」

提督「そう言うと思った。我々は陸路で移動しますので、コート・ダジュール国際空港で合流しましょう」

仏大尉「え?陸路で移動ですか?」

提督「大丈夫ですよ。あななたちが到着する頃にはきちんと着いてますから」


-路上 キット車内-

提督「さて、皆を見送ったし、俺たちも出発するか」

吹雪「そうですね」

提督「ナビを頼むぞ」

キット「お任せください」


-数時間後 コート・ダジュール国際空港-

提督「おーい、皆、こっちだ」

仏大尉(本当に到着している!?)

コマンダン「お待たせしました」

提督「じゃあ、行こうか。案内お願いします」

仏大尉「あ、はい」

伊14「海だー!泳ぐぞー!」

伊13「イヨちゃん、お酒が抜けてから・・・泳ごうね・・・」

提督「さっきまで寝てたのに、起きたら起きたで元気だな」


-仏海軍基地-

提督「荷物を置いて一休みしたら、悪いが近海の哨戒を頼む」

吹雪たち「はい(ウイ)!」

提督「この辺りの深海棲艦は夜にならないと現れないらしいから、軽く見回りをしたら休んでくれ」

赤城「提督、私たちも出ます」

提督「バカンス中なのにすまない」

加賀「さっきも言ったけど、私たちは提督のサポートも兼ねて来ているわ」

提督「それでも、休みは休みだからな。お礼に後でクレープでも奢ろう」

赤城「上々ね」キラキラ

加賀「鎧袖一触です」キラキラ

提督「皆が哨戒に出ている間に俺は作戦会議に行って来る」


-海上-

吹雪「本当に綺麗な海ですね!」

島風「おうっ!」

山城「こんな綺麗な海に姉さまと来られるなんて、幸せだわ」

扶桑「ふふっ。山城ったら」

コマンダン「この辺りは保養地として有名で本来、この季節多くの人が集まる場所なのですが・・・」

瑞穂「深海棲艦のせいか、人がまばらですね」

山城「おかげで私たちの貸切状態。ふふふ」

扶桑「山城、そんなことを言ってはいけないわ。多大な影響を受けている人も居るのだから」

山城「・・・。そうですね、姉さま。ごめんなさい」

吹雪「私たちが頑張って静な海を取り戻さないと!」


加賀「静かね」

赤城「ええ。艦載機からも深海棲艦の艦影は見えないと連絡が来ています」

加賀「提督の言っていた通り、夜にならないと現れないのかしら」

赤城「もう少し見回りをしらた、吹雪さんたちにも連絡して引き上げましょうか」


-夕食後 提督・吹雪が宿泊している部屋-

秋津洲「夏だから怪談話をしたいかも!」

提督「怪談?」

秋津洲「言いだしっぺだから秋津洲から始めるかも!」

提督「まだやるとは言ってないんだが」

吹雪「まぁまぁ、せっかくですし」

秋津洲「これは知り合いから聞いた話なんですけどねぇ、いつも通りプラモデルを作ってい時のことだそうです」

提督「・・・」ゴクッ

秋津洲「すこーし硬いパーツが有ったそうなんですけど、無理やりはめ込もうとしたんですね。そしたらボキッと、関節の軸が折れてしまったそうです」

提督(MG シナ○ジュでも腰の軸をへし折ったって話はよく聞くよな。この手の話を聞く度に思うのが、無理に押し込まずに、グリスを塗るとか、軽くヤスリ掛けしろよ)

秋津洲「でも、本当の恐怖はここから始まるんです」

最上(どうしよう・・・怖くなってきた)

秋津洲「折れたパーツに1mmのピンバイスで穴を開け、そこに真鍮線を指し込み、ニッパーで切断したそうです」

三隈(く、くまりんこ)

秋津洲「なーんか嫌な感じがして手元を見ると、そこには金属用ニッパーではなく・・・究極のプラモデル用薄刃ニッパーが握られていたのです!」

提督「うわぁぁぁぁ!」

最上「きゃー!」

三隈「くまりんこーっ!」

吹雪「?」

鈴谷「提督たちはどうしたの?」

吹雪「分かりません」

熊野「この程度の話で悲鳴を上げるなんて、提督たちもまだまだですわね」←理解できてない

提督「何て恐ろしい話だ・・・。そして、バカ過ぎる。瑞鳳がこの場に居なくて助かった」

最上「そうだね。瑞鳳さんが居たら大変だったよ」

三隈「くまりんこ!」

バタッ

提督「ん?何の音だ?扉の向こうで何かが倒れたか?」

ガチャ

瑞鳳「」ブクブク

提督「ず、瑞鳳!しっかりしろ!」ユサユサ

提督「え?瑞鳳さん?」

赤城「先ほど悲鳴が聞こえましたが、あら?瑞鳳さん?いつの間に」

提督「ついさっき来たようだ。とりあえずベッドに運ぼう」

赤城「それなら私たちの部屋に」

提督「いいのか?」

赤城「ええ。ベッドは余ってますし、同じ空母ですからね(それに、提督と吹雪さんの邪魔をするのも悪いですし)」

提督「瑞鳳を運んでくる」

吹雪「私は瑞鳳さんの荷物を運びます」

一同「行ってらっしゃーい」

鈴谷「じゃあ、次は鈴谷の番だね。あれは、ある夏の暑い日の夜でした」

前段終わった・・・燃え尽きて真っ白だ。油と弾を5万弱消費したのに対して、鋼はまだ8千程度しか減ってないし。
流石大規模、(資材を)殺しに来てるぜ!

仏棲姫戦一回目でプリンツの魚雷CIが600近いダメージをたたき出した時は、これ楽勝じゃない?ってなったけど、
その後、奇跡は起きず、精々200止まり。
少々苦戦したけど、クソ古姫が居ないからE2よりは楽だったな。
本当にあのクソ古姫は避けるわ、終幕雷撃で的確に戦艦潰してくれるわで、前段で一番ムカツク!


秋津洲の怪談はとあるアニメのネタですが、久しぶりに物凄く爆笑したな。
プラモが趣味じゃないと絶対に分からないであろうネタだけど。

本日はここまで。

旗風を見てふと思った。
神風型って上から順に、ボイン、ぺったんこ?(とりあえず長女、三女、五女よりは小さい)、ボイン、ぺったんこ、ボインと交互に繰り返してないか?
松風は中破グラを見る限り胸板に見える。キャラがキャラなだけに本気で男の娘じゃないか?って思った(現在進行形)。

E5は癒しとはよく言ったもんだ。
道中、特に初っ端の潜水艦マスはかなり腹が立つけど、支援出せば小鬼共は蹴散らせるし、航空マスは滅多に事故らないし。
ボス戦は開幕攻撃が一通り終了すると、中破したダイソンが一匹で呆然と立ち尽くしていたりするし。
もう、思わずひゃっはー!ざまあ(笑)!ってね。
戦いは手数だよ、兄貴!

E6まで終了で難易度はE2甲>>>E4甲>>E3甲>E6甲>E5甲>E1甲って感じだった。
E6は敵弱いけど、輸送作戦の消費が激しかった・・・。
でも、E6終了時点で消費した資材は春イベ終了時より少ないという・・・。まぁ、春イベの消費の内、1/3程度ローマ捜索が原因だけど。
そして、古姫だけはマジ許さん。

本日分、始まります。


-瑞鳳を運んだ後 廊下-

提督「瑞鳳も来るなら来るで連絡してくれたら良かったのに」

吹雪「サプライズで驚かせたかったのかも知れませんね」

提督「ん?」

吹雪「どうしたんですか?」

提督「廊下の角のアレは何だ?」

吹雪「フランスの艦娘さんでしょうか?」

提督「それにしては様子が変だが」

吹雪「こっちに向かって来ましたね」

提督「あ、アレは!」

吹雪「!!!」

タ級ゴースト「Bonsoir!」

提・吹「タ級!」

提督「どうやって、侵入したんだ?いや、今はそれどころでは無いな。主砲で攻撃してやれ!」

吹雪「艤装はドックです!」

提督「うん、そうだよな。非常にマズイ」

タ級ゴースト「Je m’appelle Ta classe」

提督「あんな所に消火器がある。えいっ!」ポイッ

スッ

吹雪「すり抜けました!」

ガッシャーン

提督「まさか・・・本当に亡霊なのか!?」

タ級ゴースト「Adieu!」

吹雪「!!!(構えた!司令官を守らないと!)」

スパッ

タ級ゴースト「?」

提督「本当に斬れたぞ」

吹雪「え?斬れた?妖精さんの言う霊的な物を斬るって本当だったんですね!」

提督「ああ、その様だ。まさかこんな所で実演するとは思わなかったぞ」

タ級ゴースト「Ahaaaaaaaaa!」撃沈

提督「消えた?もう聞こえないだろうが一言言っておく。仏語は全く分からない訳ではないが、英語で話せ。多分、こう言っていたって程度にしか分からなかったぞ」


秋津洲「何か大きな物音がしたけど、何事かも?」

仏大尉「はぁはぁ。何かあったのですか?」

提督「タ級の亡霊?に襲われた」

仏大尉「奴等が基地の中まで侵入するなんて!」

提督「キット、さっきの奴が何処から侵入したか分かるか?」

キット(コムリンク)「さっきの奴とは?」

提督「さっき俺たちを襲ったタ級だよ」

キット(コムリンク)「監視カメラの映像にはアドミラルが何も無い空間に向かって消火器を投げた後、刀を振っている映像しか映っていませんが」

吹雪「嘘!?そんな・・・」

提督「さっきのが本物のオバケだとしたら、写らなくても不思議ではないということか」

ドドドドドドド

提督「今度は何だ!?って島風か」

吹雪「島風ちゃんですね。新手が現れたかと思いましたよ」

島風「提督、大変です!」

提督「どうしたんだ?」

島風「海に幽霊船みたいなのが現れました!」

提督「幽霊船?」

仏大尉「奴等本格的に責めて来る気なのか」

提督「まさか、俺がここに来たことを嗅ぎ付けて攻めてきたと?」

仏大尉「おそらくそうでしょう」

提督「よし、こうなったら迎え撃つぞ!」

秋津洲「やるかも!」

提督「悪いが、秋津洲は部屋で怪談をしているメンバーを呼んで来てくれ」

秋津洲「はい!」ダッ

提督「吹雪は赤城たちへの声かけを頼む。だた、空母は夜戦が出来ないから基地の防衛になるが」

吹雪「はい!」ダッ


-ブリーフィングルーム-

提督「夜になり深海棲艦が活動を始めたのでこれより迎撃を開始する!」

一同「はい!」

提督「第一艦隊は吹雪を旗艦に島風、扶桑、山城、瑞穂、コマンダン・テストで出撃」

提督「第二艦隊は最上を旗艦に三隈、鈴谷、熊野」

提督「第三艦隊はハチ、イク、ニム、イムヤ、しおい」

提督「第四艦隊はヒトミ、イヨ、ゴーヤ、ろーだ。潜水艦娘たちは第一、第二艦隊のフォローを頼む」

一同「はい!」

提督「赤城、加賀、秋津洲、大鯨は基地の防衛を頼む。俺はキットと出撃して奴等の大将を直接叩く」

島風「大将を叩くって提督大丈夫なんですか?キットから指揮する程度にした方がいいと思いますよ」

提督「大丈夫だ。さっき、タ級の亡霊?を倒した。奴等の親玉も亡霊だとしたら、妖精さんに造ってもらったこの刀じゃないと倒せないからな」

島風「でも」

提督「心配するな。いざとなれば、キットに乗って逃げる」

仏大尉「提督さん、コイツも連れて行ってやってください」

リシュリュー「Je suis vraiment ravie de vous rencontrer amiral」

提督「あの、日本語話せる?(最上たちは英語もダメみたいだし、日本語話せないなら第一艦隊の編成を変えるしか)」

リシュリュー「ウイ。話せますよ」

提督「よし、では最上、頼めるか?」

最上「任せてよ!」

提督「いきなり連携を取って戦うのは難しいだろうが、頼んだぞ」


-鎮守府-

叢雲「アイツ、今頃何してるのかしら」ボソッ

黒吹雪「あれー?叢雲ちゃん、司令官のことが気になるんだ?」

叢雲「ちょっ、そんな訳無いでしょ///」

黒吹雪「司令官が居なくて寂しい分、お姉ちゃんに甘えてもいいのよ」

叢雲「バカなこと言わないで欲しいわね」

黒吹雪「そうだよね・・・」

叢雲「え?」

黒吹雪「同じ吹雪でも元深海棲艦なんて、姉だと認めたくないよね」ハイライトオフ

叢雲「え?え?」

黒吹雪「やっぱり私の居場所は海の底だよね・・・。私はここに居ちゃいけないよね」チラッ

叢雲「え?あの」

黒吹雪「司令官にお別れ出来なかったけど、出て行くね」チラッ

叢雲「ちょっと待ちなさい!」


-海上-

提督「早速おいでなすったな」

吹雪「私に続いてください!」

吹雪「お願い! 当たってください!」ドーン

島風「五連装酸素魚雷!いっちゃってぇー!」

山城「吹雪の砲撃は当たったのに、島風の魚雷はすり抜けたわ」

島風「おうっ!?」

扶桑「どうやら普通の深海棲艦と、提督の言う亡霊?が居るみたいね」

提督「この辺りの敵は任せた。俺は向こうの幽霊船に乗り込んでくる」

吹雪「はい!」

最上「了解!」

ドーン

ドーン

キット「あの船に生命反応はありません」

提督「本物の幽霊船か?亡霊?の親玉なら深海提督も亡霊かも知れんが。とにかく近づくぞ」

キット「はい」

三隈「くまりんこ!」ドーン

リシュリュー「Feu! Feu!」ドーン

熊野「あそこに透けて見えるリ級が居ますわ!」

鈴谷「きっとアレが提督の言ってた亡霊だよ!」

最上「いっけー!」ドーン

熊野「すり抜けましたわ!」


-仏海軍基地-

加賀「戦闘が始まったようね」

赤城「その様ですね」

秋津洲「出来ればこっちに来て欲しくないかも」


扶桑「吹雪ちゃん、あなたは提督の所へ行ってあげて」

吹雪「でも・・・」

扶桑「提督のことが心配でしょう?」

山城「ここには姉さまも私も居るんだから大丈夫よ。戦艦が二人も居て負ける訳が無いわ」

コマンダン「Exactement.ここは大丈夫です」

瑞穂「山城さんの仰るとおりです」

島風「ほら、早く行ってあげて!」

吹雪「皆さん・・・ありがとうございます!吹雪、行ってきます!」

扶桑「あの子を送り出したまではいいけれど、どうしたものかしら」

山城「普通の敵はいいけれど、亡霊の相手だなんて不幸だわ」


提督「横付け出来たな。よし!では、甲板上へ飛ばしてくれ」

キット「はい」

【EJECT L】ピッ

ピューン

スタッ

提督「深海棲艦共がうじゃうじゃいるのを想像したが、全く居ないな。その方が好都合ではあるが」

キット(コムリンク)「アドミラル、大丈夫ですか?異常はありませんか」

提督「今のところ何も無いから安心してくれ」

吹雪「よいしょっと。司令官、サポートに来ました!」

提督「吹雪?何してるんだ!お前、旗艦だろ」

吹雪「扶桑さんから提督のサポートに行くように言われたんです!それに、司令官が心配だから」

提督「来てくれたのは嬉しいが・・・いや、向こうは扶桑がいるから大丈夫か」

吹雪「向こうから何か来ます!」

提督「!」


地中海深提「死ぬのが」

スパッ

地中海深提「怖いか?向こう100年間、俺の船で働けば」

吹雪「何だか某カリブの海賊の映画に出てきそうな深海提督ですね」

提督「出てきそうと言うより、そのまんまだな。元・師匠が深海側で提督をやっていることを知るまでは、深海側の提督はあんなのばかりだと思ってたぞ」

吹雪「そういえば、人間ではない深海提督って始めてですね」

地中海深提「お前ら話を聞け!」

提督「まぁ、そうカッカしなさんな。自分の足元を見てみろ」

地中海深提「足元だと?」

蟹の爪「やあ!」

地中海深提「爪だと?」

地中海深提「まさか・・・無い?左腕が無い!うぎゃぁぁぁぁぁ!」

提督「さて、お前には考える時間を与えよう。このまま細切れにされてブイヤベースにされるか、未来永劫、海底で大人しくしているか。選べ」

吹雪「夕食のブイヤベース美味しかったですね♪」

地中海深提「ブ、ブイヤベースゥ!?もう二度と悪さはしません!許してください!」

提督「ここで俺が『許す』と言った場合、背を向けた瞬間に襲い掛かる気だろ?悪党の行動は相場が決まっている」

吹雪「悪党あるあるですよね。私の戦闘力は53万の人がいい例です」

地中海深提「そんなことしません!本当です!信じてください(泣)」

提督「ふーん。で、お前に言いたいことがあるんだが」

地中海深提「な、何でしょうか?」

提督「まず一つ目、お前の居場所はカリブ海じゃないのか?」

地中海深提「いえ、自分の担当は地中海ですので・・・」

提督「あ?」

地中海深提「ひっ・・・ごめんなさい、カリブ海ではなくてごめんなさい」

提督「チッ。まぁ、いい。で、次だ。海賊映画最新作のCMで衝撃のラストと言っていたが、実際2回も衝撃を受けた」

地中海深提「はい」

提督「問題は2回目の方だ」

地中海深提「はい」

提督「アレは何だ?」

地中海深提「何だ?と言われましても・・・それは、その脚本を書いた人に聞いてください。その・・・自分は映画の登場人物ではありませんので」

提督「コイツどうしようか?」イラッ

吹雪「やっぱりブイヤベースにしますか?」

地中海深提「何卒それだけは!」

提督「では、今すぐ深海棲艦共を撤収させろ。10秒だ」

地中海深提「へ?」

提督「10,9,8」

地中海深提「お、お前たち、直ぐに撤収しろー!」

提・吹「7,6,5」

地中海深提「急げ!急ぐんだ!」


-海上-

扶桑「深海棲艦が撤収していく?」

山城「何が起きたのでしょうか?」

瑞穂「あの幽霊船の方に集まっています」

コマンダン「提督が勝ったのでしょうか?」

島風「おっそーいー!」

伊58「ゴーヤに恐れをなして逃げていくでち!」

呂500「それは無いですって」


熊野「とぉぉ↑おう↓!!」

ドカーン

鈴谷「あれ?撤収してくよ」

三隈「くまりんこ!」

最上「どうしたんだろう?」

リシュリュー「このリシュリューに恐れをなして逃げていくのね!」

最上(多分、違うと思うよ)

三隈(くまりんこ・・・)

鈴谷(それは無いよねー)

熊野(ありえませんわ)


-船上-

提・吹「2,1,0」

提督「これで全部か?」

地中海深提「はい!そうであります!」

提督「本当だろうな?」

地中海深提「間違いありませんッ!」

提督「ならば信じよう。だが、もし今後、海で暴れた場合は」

地中海深提「場合は?」

提督「ありったけの魚雷を打ち込み、チリ一つ残さないから覚悟しろ」

地中海深提「はっ、はい!」

提督「これは脅しでは無い。何なら、脚も一本斬ってやろうか?」

地中海深提「ひぃぃぃ!何卒お許しください!貴方様が我々を攻撃できることは重々承知しております!」

提督「良かろう。吹雪、帰るぞ」

吹雪「はい!」

提督「キット、今から帰る」

キット(コムリンク)「はい。梯子の横で待機しています」

提督「最後に念を押しておくが」

地中海深提「重々承知しております!」

提督「ならいい」


-海上-

扶桑「船が沈んでいくわ」

島風「キットが帰って来ましたよ!」

瑞穂「吹雪さんも無事みたいですね」

提督「撤収するぞ。詳しいことは基地に帰ってから話そう」

一同「はーい!」

E6輸送を攻略中にローマ二隻目来た・・・。
春イベ攻略後の堀は何だったんだ?
攻略後は遠回りになるけど、攻略できないのは本末転倒だから、適当なところで攻略前堀は諦めてメーテル倒した後で堀に行ったのに。
マジで未所持の提督の所へ行ってやれ。
トレード機能があったら、ローマを出すから、武蔵頂戴と言いたい。

とりあえず、姉妹そろって二隻ずつ居るから、高速戦艦枠で困ることは無くなったな。
もう札なんて怖くない。けど、燃費悪いし、霧島の二隻目を育てた方がいい様な気がしなくも無い。

本日はここまで。

おおおおしゃあああああ←ボンドカー出してーとか言ってた人正直に言うとパート2探してて見つけて発狂した

はよ更新

E7、乙も丙も変わらないってことだったから、ネジ目当てに乙で攻略したら、クッソザコだった。EOのボスの方が強い。ボスより手前のPT小鬼の方が厄介。
でも、甲は無いわ。ここで調子に乗って甲を選択すると地獄を見るのが目に見えてるし。
そして、欧州棲姫の周りのエイ型?の艦載機がハンブラビ(MA形態)に見えた。
もうダメみたい。

甲略した人たちは甲勲章の呪いなのか、ソードフィッシュMK-Ⅲ(熟練)が欲しいのか、両方なのか?
バカナノ?オロカナノ?ドエムナノ?ナニガ カレラヲ カリタテルノカ。

本日分、始まります。


-仏海軍基地-

提督「と、言う訳で奴等はもう現れないはずだ」

ワー
ヤッター
オシゴトオワリー

仏大尉「本当ですか!?」

提督「万が一、現れた場合は日本へ連絡をもらえれば飛んできます。今度はチリ一つ残さず消し去りますよ」

仏大尉「ありがとうございます!」

提督「少し様子を見てからパリに戻ろうか。熊野はクリニュー中世美術館とモン・サン・ミシェルに行きたいんだったな?」

熊野「ええ、そうですわ」

提督「よし、じゃあ皆で行くか」

鈴谷「やったー!」

提督「せっかくだから、ルーヴルとヴェルサイユも行くぞ!」

三隈「くまりんこー!」

山城「提督とフランス観光だなんて・・・不幸だわ」

扶桑「そう言う割には嬉しそうな顔じゃない」

山城「そ、そんなことありません!」


-翌日-

提督「日が暮れたが奴等は現れないな」

吹雪「あれだけ脅しましたからね」


-翌々日-

提督「キット、奴等の反応はあるか?」

キット「例の幽霊船の反応はありません」フォンフォン


-翌々々日 朝-

提督「約束どおり奴等は大人しくしているようだから、モン・サン・ミシェルのあるブルターニュに移動しようか」

伊13「提督、あの・・・イヨちゃんがまだ・・・。その、お酒を飲んで」

提督「うん、そうだと思った。イヨは俺が運ぶから大丈夫だ。寝かせてやってくれ」

吹雪「ヒトミちゃんも大変ですね(汗)」

提督「身内に大酒飲みが居ると大変だよな・・・。ザラとか飛鷹とか」

吹雪「ところで、司令官」

提督「どうした?」

吹雪「どうして皆でブルターニュに行こうと思ったんですか?」

提督「あの辺りはドーバー海峡に面しているからな」

吹雪「なるほど!向こうにも深海提督が居れば倒しておこうってことですね?」

提督「ああ、そうだ。向こうも地中海の担当ならそれでいいし」


-モン・サン・ミシェル周辺-

提督「一応、周辺の哨戒を頼む」

コマンダン「ウイ」

吹雪「行ってきます!」

イ級「ヒッ・・・」ガタガタ

ヲ級「アイツラコワイ、アイツラコワイ、アイツラコワイ」ガタガタ

タ級「に、逃げろー!」ガタガタ

リ級「地中海深提を破ったヤバイ奴等が来たぞー!」ガタガタ

吹雪「平和な海ですねー」

瑞穂「この辺りもやはり、地中海深提の支配海域なのでしょうか?敵の姿が見当たりませんね」

島風「皆、おっそーい」

吹雪「一人で先行したら危ないよ!」

扶桑「アレがかの有名な大天使ミカエル像ね」

コマンダン「ウイ。このモン・サン・ミシェルは大天使ミカエルのお告げにより建てられたとされています」

山城「海から見られるのは艦娘の特権ね」


赤城「これがかの有名なオムレツですね!」キラキラ

提督「ああ、思う存分食べてくれ」

加賀「さすがに気分が高揚します」キラキラ

大鯨「このオムレツ・・・鎮守府に帰ってから作ってみたいです」

伊58「本当でちか!?」

伊8「はっちゃん、楽しみです!」

伊14「ワインおかわりー」

伊13「イヨちゃん・・・飲みすぎはダメよ・・・もう、止めようね」


-ルーヴル美術館-

熊野「モナ・リザですわ!」

鈴谷「深海棲艦のせいで観光客が少ないからゆっくり見られるよねー」

吹雪「さっきから携帯ゲーム機で何してるんですか?」

提督「コイツに館内を案内してくれるソフトが入ってるんだよ。ほら」

吹雪「本当だ!作品の解説までしてくれるんですね」

伊26「見て見てー、あの絵、深海棲艦みたい」

伊19「流石に深海棲艦の絵なんて・・・本当にあったのね!」


-ヴェルサイユ宮殿-

伊168「この、マリー・アントワイムヤにひれ伏しなさい!」

伊401「ははーっ」

呂500「ははーっ」

提督(アイツ、何してるんだ?)

伊168「パンが無いならケーキを食べればいいじゃない」

提督「イムヤ、マリー・アントワネットはその発言をしてないらしいぞ」

伊168「!!!」

伊8「その発言がマリー・アントワネットによるものと言うのは否定されていますし、そんなことを言う人ではなかったそうですよ」

伊168「わ、私はマリー・アントワイムヤだからいいのよ!」

提督(イムヤって女王様願望があったのか?)


-???-

???「ふん。提督め、いい気になりおって!」ガンッ

???「まさか地中海まで破れるとは。どうやら我々は彼等を見くびっていた様です」

???「次は誰が仕掛ける?」

インド洋深提「わしに任せておけ」

???「ほう。インド洋か。お前に目を付けられるとは、奴が可哀想になってきたぞ(笑)」

???「ところで、地中海はどうする?」

???「彼なら私の部下に始末を命じておきました。もう終わる頃でしょう」


-地中海 海底-

地中海深提「ま、待ってくれ!我々は仲間じゃないか!そうだ!話し合おう」

地中海深提「今回はたまたま調子が悪かっただけだ。だから、次は・・・うわぁぁぁー!」


-???-

ピロリロリーン

ユーガットメール

???「地中海の始末が済んだそうです。証拠の写真が届きましたが、ご覧になられますか?」

???「始末が済んだならそれでいい」

???「そうだな。わざわざ確認する必要も無いだろう」

インド洋深提「お前の命もあと少しだ。精々残りの時間を楽しめよ。ふはははは!ガングートよ、今こそお前の力を見せ付ける時だ!」

ガングート「提督よ、貴様は銃殺刑だ!」


-鎮守府-

響「!!! 同志ガングートが私を呼んでいる?」

暁(最近、響の様子が変じゃない?)ヒソヒソ

雷(変よね)ヒソヒソ

電(変なのです)ヒソヒソ

今イベントは甲甲甲甲甲甲乙でクリアしたけど、後半はE6輸送が無駄に長いのと、E7で二回目のPマスに中々行かないことを除いて後半は癒しだった。
ルイージも掘れたし、完全終了!あとは精々、E1でボーキ堀だな。

今回でフランス編は終了して次回から日本に戻ります。

本日はここまで。

やったー!
着任から2年3ヶ月にして、3群だけど初めてランカー入りしたぞー!491~500位に名前が無かったから無理だったって思ったけど、480番代で入ってた模様。Z砲さん、ありがとー!
マンモスうれピー!
次のアップデートで真価云々って話だから楽しみ!
F6F3-Nって夜戦ってカテゴリーになってるけど、空母も夜戦で艦載機を飛ばす時代が帰って来る?
確かグラーフって実装直後は夜戦で砲撃ではなく、艦載機飛ばしてたよね。表示のバグだけど。
そして川内=サンが喜びそう。

本日分、始まります。


-日本 某所-

夕張「わーい、たーのしー」パシャ

明石「提督たちは明日、帰って来るんだったわね」

夕張「提督が帰ってきたら、ハリボテの写真を見せてあげないと」パシャ

明石「どちらかと言うと、提督は1/1スケールの一角獣の方が喜ぶんじゃない?」

夕張「言われて見ればそうかも」パシャ

夕張「じゃあ、一角獣の代わりにティエレン28thでも」

明石「ティエレンって・・・確か鉄人って中国語だとティエレンらしいけど」←ナントカダブルオーを観てなければ、一生知らなかったであろう知識


-翌日 鎮守府 執務室-

提督「一週間ぶりの我が家(?)だな」

吹雪「何だか懐かしいですねー」

リシュリュー「ここがアドミラルの鎮守府なのね」

大淀「あのー提督、そちらの方は?」

提督「フランスの戦艦、リシュリューだ。帰る前に戦艦寮に一部屋用意を頼んでただろ?彼女の部屋だ」

~回想中~

-シャルル・ド・ゴール空港-

提督「皆への土産も買ったし、後は日本へ帰るだけだな」

吹雪「久しぶりに皆さんに会えるのが楽しみですね」

提督「里帰りはどうだった?」

コマンダン「とても楽しめました。提督、Merci」

提督「それは良かった」


赤城「これをお土産に買っておきましょう」←免税店で買い物中

加賀「赤城さん、機内食が出るまでの間食にサンドイッチは要りませんか?」

赤城「お願いします!」

伊14「お酒も免税だから機内で飲む分を買っとかないと!」

熊野「今時のレディの嗜みとして、おフランス産の香水は買っておかなければなりませんわ」

ワイワイ

ガヤガヤ


リシュリュー「アドミラル」

提督「リシュリュー?わざわざ見送りに来てくれたのか?」

仏大尉「いえ、見送りではなく、リシュリューは正式にあなたの鎮守府へ異動することになりました。これが辞令です」つ辞令

提督「・・・。読めない。コマンダン・テスト、頼む」

コマンダン「えっと、今日付けで提督の鎮守府への異動を命じる。仏海軍元帥と書かれています」

提督「そうか。これからよろくしな、リシュリュー」

リシュリュー「こちらこそ、よろしくお願いします」

提督「大淀にメールを送っておくか」

仏大尉「またいつでも遊びにいらしてください」

~回想終了~


提督「と、言うことがあった」

大淀「そうでしたか」

リシュリュー「はじめまして、戦艦リシュリューです」

大淀「大淀です。よろしくお願いします。部屋は今、妖精さんたちが準備してくれています」

提督「留守中、何か変わったことは無かったか?」

新提「何も無いぞ」

長門「ああ、いつも通りだ」

提督「・・・。大和、どうだった?」

大和「ええ、何も問題ありません。今回はお二人とも大人しくされていましたよ」

新・長(俺たち(私たち)全く信用されてない・・・)ガーン

提督「色々土産を買ってきたから、後で皆に配らないとな。配ると言うより、選んでもらう訳だが」

大和「もしかして、この段ボールが?」

提督「ああ、そうだ。食べ物、酒、香水等々好きな物を選んでもらおうと思ってな。大和、長門、大淀、新提は先に選んでくれていいぞ」

大和「ありがとうございます!」

コンコン

夕立「夕立よ」

提督「どうぞ」

夕立(提督さんの声!?)

ガチャ

夕立「提督さーん!」ダッ

提督「ただいま」

夕立「夕立、寂しかったっぽいーっ!」ギューッ

提督「寂しい思いをさせて悪かったな」ナデナデ

夕立「吹雪ちゃんもおかえり♪」

吹雪「ただいま♪」

時雨「ボクも提督に会えなくて寂しかったな」ボソッ

提督「時雨もおいで」

時雨「いいの?」

提督「当然だろ」

時雨「じゃあ、失礼するね」ギュー

ナデナデ

時雨(ああ、提督だ。本物の提督だ♡)クンクン

吹雪(夕立ちゃんはともかく、時雨ちゃんは榛名さんに次ぐ要注意人物なだけに心配です)


夕立「そうだ!今回の出撃のMVPは山風だったぽい!」

提督「そうか。山風も頑張ってくれたか!そんな隅っこに居ないでこっちにおいで」

山風「・・・」

夕立「ほら、山風も来るっぽい」グイッ

山風「止めて、引っ張らないで」

提督「夕立、あまり強引にするのは良くないぞ」

夕立「はーい」

提督「山風、よく頑張ったな」ナデナデ

山風「止めてよ」

提督「悪い、嫌だったか。夕立たちは喜んでくれるから、つい癖で」

山風「・・・」

夕立「提督さん、その人だぁれ?」

提督「フランスから来た戦艦リュシュリューだ」

リュシュリュー「戦艦リュシュリューです」

夕立「白露型駆逐艦四番艦の夕立よ。よろしくね!」

時雨「僕は白露型駆逐艦二番艦の時雨。これからよろしくね」

山風「あたし・・・白露型駆逐艦・・・その八番艦。山風」

青葉「そして重巡青葉ですぅ。一言お願いします!」

リシュリュー「え?あの」

提督「おまっ!何処から沸いてきた?」

吹雪「青葉さん!?」

青葉「細かいことを気にしてはいけませんよ。それより新人さんへのインタビューを」

提督「あとで皆の前で挨拶してもらうから、その後にしろ」

青葉「えー」

提督「新聞書くの禁止するぞ」

青葉「な、何卒それだけは!」

提督「では、挨拶が終わるまで待てるな」

青葉「はいっ!待ちます!青葉待つわ、いつまでも待つわ」

提督(コイツ絶対反省して無いだろ)

提督「驚かせてすまない。コイツは趣味で新聞を発行していてな、新人が来ると毎回こうやってインタビューしたがるんだよ」

リュシュリュー「そうでしたか」

時雨「提督、キットの姿が見えないけど、どうしたんだい?」

提督「工廠で点検中だ」

時雨「長旅だったから、キットも労わってあげないとね」

提督「ああ、そうだな」


-工廠-

夕張「一通り点検完了っと!何処も異常は無いわね」

キット「ありがとうございます」フォンフォン

明石「ねぇ、キット。フランスはどうだった?」

キット「異文化に触れて色々と勉強になりました」フォンフォン

夕張「キットは真面目だねー」

キット「そういえば、アドミラルは妖精さんから貰った胴太貫で深海棲艦の亡霊を斬ったそうです」フォンフォン

夕張「へ?」

明石「ナニソレ」


-1時間後 大ホール-

提督「よし、皆集まったな」

吹雪「はい。全員集合しました」

提督「異例ではあるが、今日から鎮守府に新しい仲間が増えたので紹介します。フランス生まれの戦艦リシュリューだ」

リシュリュー「Bonjour!戦艦リシュリューです」

ワー
ツヨソー

提督「見知らぬ土地で不安もあるかと思うが、困ったことがあれば俺か、コマンダン・テストか、周りの戦艦にでも相談してくれ」

金剛「任せてくだサーイ!」

提督「あと、ニュースを見てもう知っているかも知れないが、シュヴァリエの勲章を授与された」

雪風「しれー、日本でも勲章を貰ったことが無いのに、外国で貰っちゃってよかったんですか?」

提督「俺もそう思って一度は断ったんだが、ちゃんと話を通しておくからとプッシュされてな」

大淀「安心してください。何かあれば私が黙らせます」メガネクイッ

提督(怖えぇー!)

雪風「あわわわわわ」ガクブル

提督「ま、まぁ、そういうことだから安心してくれ」

シュヴァリエは芸術文化勲章の一つで芸術、文学で功績を挙げた人物に与えられる勲章ですが、
シュヴァリエを日本語に訳すと『騎士』なので、本来の用途とは違いますが軍事功労勲章的な扱いで使っています。
シュヴァリエ=ナイトですからね。


春、夏イベで登場した新艦及びローマ等の入手艦は秋の人事異動でまとめて登場させる予定でしたが、
フランスに行く話しを書いて、ゲームにフランスの艦娘が登場したので一足先に着任させました。
ガングート等は来月から登場予定です。

本日はここまで。

えっこの提督今まで相当貢献してるよね?
深海側の進行防いだりしてそれなのに勲章の1つもないって……

>>66
提督が受け取るはずだった勲章は某メガネの艦娘が「勲章じゃ腹は膨れねーんだよ!金寄こせ!」とお上を脅し、秘密裏にお金に換わっているんですね~。
怖いですねー、恐ろしいですねー。
なので資金は潤沢にあり、一航戦、最上型、大鯨+潜水艦ズ、アッシマーに瑞鳳の旅費(とお土産代)が経費で処理されています。
某メガネの軽巡とは一体誰だ!?何淀かさっぱり分からない。
現実によくある、経理担当が会社の資金を横領している感じですね(経理が皆、そんなことをしていると思っている訳ではないですよ)。
ただし、私腹を肥やすためや、私利私欲のためでは無く、鎮守府に所属する全艦娘のためにしている様です。

提督は提督で、頑張った割には勲章とか貰ったこと無いよな。とか思いつつ、
給与と賞与はきちんと支給されているので別にいいや。って程度にしか思っていない模様。
これで給与未払いなら、海の底に沈んだゴリアテを回収して大本営に対して怒りのアフガンですよ(何だそりゃ?)。

イベント終了と同時にサラ改二実装?(グラーフがいいとか言えない)
改二は回避の低さをどうにかしてくだち・・・。
うちのサラ(Lv96)は旗艦にしているにも関わらず、被弾しまくりでち。
実装からの時間が空母内で一番短いにも関わらず(アークロイヤルはまだ出撃してない)、うちの空母で一番被弾してるでち。
マジでたのんます。真っ先に中破して置物化するのを避けるために、回避を上げるか、装甲空母にするか。

本日分、始まります。


-執務室-

提督「はぁー」

キット「どうされましたか?」フォンフォン

提督「いや、9月に入って多少は涼しくなったが、まだまだ暑いなーと思って」

吹雪「日本は湿度が高いですからね」

キット「こればかりはどうにもなりません」フォンフォン

提督「まぁ、そうなんだけどな」

吹雪「プールにでも浸かりたいですね」

提督「プール?それだ!」

吹雪「?」

提督「ちょっと出掛けてくる」

吹雪「え?いってらっしゃい」

ガチャ

バタン

吹雪「どうしたんだろう?」

キット「プールという単語に反応していたようですが」フォンフォン


-工廠-

提督「妖精さーん」

妖精ズ「はーい!」

提督「仕事を頼みたい。報酬はコレで足りるかな?」パカッ

『ジュラルミンケースいっぱいのお菓子』

妖精ズ「依頼の内容を聞かせてもらおう。受けるか否かは内容次第だ」

明石(今日の妖精さんたちは渋いわねー)

提督「実は・・・」

~交渉中~

妖精ズ「お安いご用です~」

提督「じゃあ、頼んだよ」

妖精ズ「早速取り掛かるぞー!おー!」

青葉「面白そうですねぇ~、これは早速記事に」

川内「ドーモ、青葉=サン。川内デス」

青葉「せ、川内=サン(汗)」

川内「今の提督たちの話を記事にするなら」

青葉「嫌だな~そんな訳無いじゃないですかぁ~、司令官が皆のために準備してくれているサプライズをばらしたりしませんよ~」

川内「それならいいよ。でも」

青葉「神に誓って記事にはしません!」

川内「そこまで言うなら信じるよ。それじゃ」

青葉(危なかったー)


-執務室-

ガチャ

吹雪「あ、お帰りなさい」

キット「お帰りなさい」フォンフォン

バタン

提督「ただいま」

吹雪「何処に行かれてたのですか?」

提督「ちょっと工廠にな」

吹雪「また妖精さんに何か作ってもらうんですね?今度は何ですか?」

提督「まだ言えないな。三日程で出来るから、それまでのお楽しみだ」

吹雪「えー、気になります」

提督「じきに分かるさ。皆が喜んでくれるものだ」


-三日後 執務室-

ジリリリリーン

ガチャ

提督「もしもし」

明石「もしもし、明石です」

提督「おう、明石か。どうした?」

明石「妖精さんたちから頼まれたものが出来たから、提督に伝えて欲しいと言われまして」

提督「了解!直ぐに行くから」

明石「はーい」

提督「ちょっと工廠に行ってくる」

吹雪「はーい」

キット「いってらっしゃい」フォンフォン

ガチャ

バタン

吹雪「先日、妖精さんに頼んだ何かだよね。キットは知ってる?」

キット「ええ、知っています。ですが、もう直ぐアドミラルから皆さんに発表があるでしょうから、それまでお待ちください」フォンフォン


-工廠-

提督「妖精さーん」

妖精ズ「はーい」

提督「例のものが出来たと聞いて来たよ」

妖精ズ「はい!例のものは依頼通りグラウンド・・・」

明石(一体何を作ったのかしら?)

提督「素晴らしい」

妖精ズ「このボタンを押せば・・・ます」

明石(気になるけど、よく聞こえない)

提督「完璧だ。これ少ないけど御礼だから」つ間宮羊羹×10本

妖精ズ「ありがたき幸せ」

提督「それじゃ」

妖精ズ「いってらっしゃいませ~」フリフリ

提督「明石、いい所に居たな。今から全員に知らせるが、一時間程したらグラウンドに来てくれ」

明石「はい(何が始まるんだろ?)」


-1時間後 グラウンド-

提督「皆集まったな」

吹雪「はい」

提督「では、これより重大発表を行います」E:拡声器

ザワザワ

提督「皆の活躍と労を労うのと、少々季節外れな気もしますが残暑を乗り切るために、妖精さんに頼んでプールを造ってもらいました!」

夕立「プール?そんな物見当たらないっぽい」

時雨「子供用のビニールプールかな?」

村雨「それだと妖精さんに造ってもらったなんて言わないんじゃない?」

白露「白露がいっちばーん!に入る!」

金剛「提督、プールなんて見当たりませんヨー」

提督「そんなに焦らなくても直ぐに分かるさ。では行くぞ」ポチッ

ゴゴゴゴゴゴゴ

利根「地鳴りがしておるぞ!ちくまー怖いのじゃー(泣)」

筑摩「姉さん、大丈夫です。落ち着いてください」

長門「地面が割れて下から何かが上がってきたぞ」

霧島「私の計算によると、迫り上がってきたのは・・・すばり、プールでしょう」

比叡「ヒエー!」

鳥海「それも、ただのプールではなく、ウォータースライダー付きでしょう」メガネクイッ

霧島「流石ね。そこまで見抜くとは」

鳥海「いえいえ、霧島さんほどではございません」

提督「あの二人は何をしているんだ?」

吹雪「さっぱり分かりません・・・」

伊8「メガネスト同士のプライドのぶつかり合い、そして友情を確かめ合ったのでしょう」ネガネクィツ

大淀「その様ですね」メガネクイッ

香取「ええ、間違いありません」ネガネクィツ

望月「だねー」ネガネクィツ

巻雲「その通りですよ、司令官様」ネガネクィツ

提・吹(もう着いていけない(いけません))

提督「えっと、まぁ、そういうことなので、思う存分遊んでくれ」

吹雪「でも、プールなんて造ったら水道代が大変なことに」

提督「その点は大丈夫だ」

吹雪「え?」

提督「目の前は海だ。水はいくらでもある」

吹雪「海水のプールですか?」

提督「いや、ろ過装置を通して真水にしてある。なので、思いっきり飲んでも大丈夫だ」

那珂「提督ったら、那珂ちゃんのポロリを期待してるんですねー。でも、残念ながら那珂ちゃんはそんなことしませんよぉー。きゃはっ♪」

提督「吹雪も着替えて、プールで遊ぶといい」

那珂「ちょっとー!無視しないでー(泣)」


~しばらく後~

キャッキャ

提督(うへへ、たまりまへんなぁ~)←パラソル立ててデッキチェアで休憩中

提督(金剛、大和といった大人組みから、駆逐艦でも夕立、海風、浜風に浦風まで最高過ぎるだろ)ニヤニヤ

漣「ナマ足魅惑のマーメイドー♪」

提督「懐かしいな。俺がまだ高校生だった頃の曲じゃないか」

漣「え?ヴェステンフルスのアニキがこの曲を熱唱していた頃、ご主人様はまだ高校生ですか?」

提督「ああ、そうだ」

漣「し、信じられない・・・」

提督「俺をいくつだと思ってるんだ?」

漣「261歳くらい?」

提督「俺は老師か?五老峰で深海棲艦を見張る役目なんて与えられてないぞ」

漣「!?」

提督「何だよ、その反応」

漣「ところでご主人様」

提督「何だ?」

漣「漣の水着姿を見てどうですか?興奮しまくってませんか?」

提督「全然」

漣「そんなこと言っちゃって~、ご主人様の主砲が・・・って何にも起きてねー!」

提督「女の子がそんなこと言うんじゃない!」

漣「何がですか?漣は主砲としか言ってませんよ?」

提督「今の流れで主砲って一つしな無いだろ」

漣「きゃー、ご主人様のエッチー!」

提督「いい加減にしないと怒るぞ」

漣「ほいさっさ~。でも、ご主人様」

提督「今度はどうした?」

漣「その頃のご主人様が漣と出会っていたら、恋に落ちてませんか?」

提督「残念ながら無いな」

漣「ガーン」

提督(口で言うか?)


提督「決して漣に魅力が無いって訳では無いぞ。ただ、俺のストライクゾーンからは外れているってだけだ」

漣「フォローになってません」

曙「ちょっと、クソ提督!何やらしい目で見てるのよ!」

提督「漣にもそのうちいい男が現れるさ」

曙「無視すんな!(涙目)」

漣「ボノボノがせっかくおめかししたのに、見てもらえなくて拗ねてますよ」

提督「ん?曙、居たのか。水着似合ってるぞ」

曙「こ、このクソ提督!///」

漣「褒めてもらったんだから、素直に礼を言わないと」

曙「うるさいわね、漣のバカー!」ダッ

漣「行っちゃった」

提督「何だったんだ?」

漣「ボノボノなりの照れ隠しですよ、ご主人様」

提督「そうなのか?」

漣「ええ、そうです。ところでご主人様は何でTシャツ、短パンなんですか?泳がないんですか?」

提督「ああ、俺はここで休んでいるだけでいい」

黒吹雪「司令官」

提督「黒ブキも着が・・・ありがたや!ありがたや!」

黒吹雪「ちょっ、司令官!拝まないで下さい///」

提督「ありがたや!ありがたや!」

漣(それにしても潮ほどでは無いけど、大きいよなー。同じ吹雪姐さんなのに、何処で差がついたし)

吹雪「司令官」←黒ビキニ着用

提督「吹雪もきt」

吹雪「どうですか?似合ってますか?///」

提督「」

吹雪「あの、司令官?」

提督「」

吹雪「司令官!しっかりしてください!」ユサユサ

漣「ごすずん様、死なねえでくだせえ!」

黒吹雪「ちょっと、縁起でもないこと言わないでよ!」

提督「はっ!」

吹雪「よかったー、気が付いたんですね」

提督「吹雪がとても健康を持て余していたので、一瞬意識が飛んでいた・・・」


~回想中~

吹雪「プールはいいけど、水着どうしよう?持ってないし、潜水艦の人にでも借りようかな」

鈴谷「吹雪ちゃん、ちーっす」

吹雪「鈴谷さん、こんにちは。これからプールですか?」

鈴谷「そうだよー。吹雪ちゃんは?」

吹雪「私は水着持ってなくて、どうしようか考えてたんです」

鈴谷「そうなんだ。そうだ!いいこと思いついた!ちょっとここで待ってて」ダッ

吹雪「行っちゃった」

~数分後~

鈴谷「鈴谷のお古だけど、これあげる!」

吹雪「いいんですか?」

鈴谷「いいよー。もう着ないからね」

吹雪「ありがとうございます!」

鈴谷「さ、早いとこ着替えて提督を喜ばせてあげたら?」

吹雪「司令官を喜ばせるなんて、そんな///」

鈴谷「きっと喜ぶよー。熊野待たせてるから、それじゃーね」

~回想終了~


榛名「榛名も水着を提督に見て頂きたいです・・・」

金剛「じゃあ、見せに行くネー!」

榛名「ああっ、お姉さま!まだ心の準備が」

金剛「そんなこと言ってたら日が暮れるネー。さあ、行くよ!って先客が」

榛名「うぅ・・・榛名の心の準備が整う前に大和さんに先を越されてしまいました」

大和「提督、ラムネはいかがですか?」

提督「ありがとう、いただ・・・って何してるんだよ!」

大和「こうしたら喜んで頂けるかとおもって」←水着グラのポーズで胸にラムネを挟んでいる

提督「いや、その」

吹雪(私には真似できません・・・)

漣(うわぁ・・・、マジパナイ。姐さんの前でよくやるよ)ドンビキ

黒吹雪(私もああいうのをしてあげた方が良かったのかな?)

大和「冷たいので早めにお願いします♡」

提督「お、おう(これはアレか?どさくさに紛れて、おさわりオッケーってことか?)」

提督(いや、しかし、実際にやってしまうと憲兵沙汰になりかねない。それ以前に、吹雪たちの目の前でそんなこと)

提督(だが、大和が望んでいるのであれば・・・いや、それでも)

大和「提督?」

提督「」ブシャーッ

バタッ

漣「きゃー!ご主人様がマンガみたいに鼻血を噴いて倒れたー!!!」

黒吹雪「衛生兵!えーせーへー!」

吹雪「司令官、しっかりしてください!大和さん!何てことしてくれるんですか!」

大和「ごめんなさい!まさか、こんなことになるとは思わなくて」

提督(この時、俺は薄れ行く意識の中で思った。どうせなら大和の胸を触って、吹雪か大和に思いっきりビンタされて倒れる方が良かったと・・・)

今更ながら水着回でした。
少し前に、健康を持て余している吹雪のマンガを見つけてはまったけど、一年ほど更新されてないし。
あれほど健全な(エロスを含んだ)吹雪のマンガは無いから再開して欲しいな。

今度、沖波が艦隊に加わることにより、ネガネ艦娘たちが『神聖眼鏡同盟 メガ・ネリティア』を結成する模様。
何を言っているのか自分でも分かりません。そして、メガネフェチとかではありません。

本日はここまで。

夏イベ終了しましたね。皆さん完走できましたか?
新艦は皆、うちに来たのでまだ居ない艦娘は武蔵と大鳳だけになりました。
あれれ?おかしいな~。春イベ終了時から何も変わってないよ。 by 名探偵

やりましたよ!散々大型建造しましたよ!その結果、空母レシピで建造された『まるゆ』って何なんですか?
何処にボーキ7000の要素があるんですか(マジギレ)!
まるゆは最低値で引き当てるからこそ当たりなんだよ!

本日分、始まります。


-執務室-

響「司令官、覚悟!」E:トカレフTT-33

提督「危ないから銃なんて振り回しちゃいけません!これは没収だ」


-数日後 執務室-

響「お命頂戴!」E:果物ナイフ

提督「ていっ!」

響「くっ!」

クルクルクル

プスッ

キット「お見事です。ダーツの的の真ん中に突き刺さりました」フォンフォン

吹雪「凄いです、司令官!」

響「今日の所は下がってやるが、まだ諦めた訳じゃないからな!」ダッ

ガチャ

バタン

提督「はぁー、ここの所、毎日のように凶器を持って襲い掛かって来るんだが、遊んで欲しいのか、反抗期なのか」

吹雪「もし反抗期だとしたら、曙ちゃんなんて可愛いものですね」

提督(何気に酷い発言だ・・・。一応、君の妹さんだろ?)

キット「遊びや反抗期でここまでするでしょうか?」フォンフォン

提督「普通しないよな。前に言ってたガン何とかってのも気になるが」

キット「ガングートです。ガングートについて調べてみたところ、ロシアにガングートと言う名の艦娘が存在することが分かりました」フォンフォン

提督「響との関係は分かるか?」

キット「残念ながらそこまでは」フォンフォン

提督「そうか」

吹雪「響ちゃんはまだ艦だった頃、ソ連に居たことがあるんですよね?」

提督「ああ。戦後、賠償艦としてソ連に引き渡されている」

吹雪「その時に何かあったんでしょうか?」

提督「うーん、吹雪は前世のことは覚えているのか?」

吹雪「私は・・・あまりはっきりとは覚えていません」

キット「個人差があるのでしょう」フォンフォン

提督「仮に前世で何かあったとして、今まで普通に過ごしていたのに、最近になって急に様子がおかしくなってきたよな」

吹雪「そうですね」

提督「こうなったら本人に直接確かめるしかないか」


-翌日 執務室-

提督「響を呼び出したから、後は来るのを待つだけだな。キットは嘘を言ってないかチェックを頼む」

キット「はい」フォンフォン

コンコン

響「響だよ」

吹雪「来ましたね」

提督「どうぞ」

ガチャ

提督「暁も来たのか」

バタン

暁「司令官、お願いです!響を解体しないで下さい!」

提督「解体?何を言っているんだ?」

暁「だって・・・最近、響の様子がおかしいから、解体することを決めたんでしょ?」

吹雪「そんなことする訳無いじゃない。ねぇ、司令官」

提督「ああ、解体なんてしない。話を聞きたいだけだ」

暁「本当に?」

提督「本当だ」

暁「指きりしてくれる?」

提督「いいぞ。ほら」

暁「指きりげんまん(略)」

提督「これでいいか?」

暁「一筆もらえないと信用できないから、この書類に署名をお願い」

提督「どんだけ信用されて無いんだよ!いい加減、本題に入らせてくれないかな!」

暁「仕方ないわね。司令官が響に変なことをしないか、ここで見張ってるわ」

提督(何かすげー腹立つ)イラッ

吹雪(落ち着いてください)ヒソヒソ

提督「とりあえず座ってくれ。机に置いてあるジュースは飲んでいいぞ」

暁「響、飲んじゃダメよ!」

響「どうしてだい?」

暁「ジュースかグラスに睡眠薬を仕込んであるわ」

提督「???」

暁「眠らせたうえで何処かに連れて行ってイタズラする気なのよ!エロ同人みたいに!」

提督「何処でそんな言葉覚えたんだよ!しかも、言葉の意味分かってるのか?」

キット「秋雲さんの影響でしょう」フォンフォン

吹雪「司令官はそんなことしません!万が一、するとしても戦艦や重巡、空母の人が狙われます!」

提督「」


~しばらく後~

提督「いい加減、本題に入っていいだろうか?」

響「いいよ」

提督「響、君は赤(共産主義)なのか?」

響「何を言っているんだい?私(の下着の色)は白だよ」

吹雪「本当に赤(共産主義)じゃないよね?」

キット「嘘ではないようです」フォンフォン

響「姉さんまでどうしたんだい?(下着の色は)白に決まってるじゃないか。赤は秋月だ」

提・吹「秋月(ちゃん)!?って何だか会話がかみ合って無い様な?」

響「何なら見せようか?」

提督「ん?見せる?」

キット「どうやって証明するのでしょう?」フォンフォン

スカートタクシアゲー

吹雪「見ちゃダメですぅ!司令官に下着を見せるのは私の役目です!」ゴキッ

暁(吹雪お姉さん、そんなことしてるんだ)←してません

提督「ぐえっ」

吹雪「ご、ごめんなさい!」

響(チャンスだ)ニヤッ

コンコン

鳳翔「鳳翔です」

提督「いてて・・・、もう少しで死ぬところだったぞ。どうぞ」

ガチャ


暁「ちょっと、銃なんて取り出してどうしたのよ?」

響「司令官を亡き者にするに決まっているじゃないか」E:トカレフTT-33

暁「司令官を殺ろす!?冗談は止めてよ!」

響「私は本気だ。そこをどいてくれ、暁」

暁「どかないわ!」

響「どけ!」

暁「バカなことは止めなさい!司令官は何も悪いことなんてして無いでしょ!」パンッ

鳳翔「ああっ!何てことを!」

響「司令官コロス、司令官コロス、司令官コロス、司令官コロス」ハイライトオフ

吹雪「司令官、響ちゃんの様子がおかしいです!」

提督「!!!」

鳳翔「提督、直ぐに逃げてください!」

提督「どういうことですか?」

鳳翔「最近、響ちゃんの様子がおかしかったのは、何者かが響ちゃんに幻朧魔皇拳を使ったからです!」

提督「ナニソレ」

鳳翔「そして、暁ちゃんが響ちゃんをぶったことにより、僅かに残った良心も消え去り、完全な殺戮マシンとなってしまいました!もう私でも止められません」

吹雪「えぇー!」

暁「そんな・・・私のせいで・・・」

響「シネ、シネ、シネェーッ!」

パン

パン

パン

吹雪「きゃっ!」

提督「うわっ!」

キット「早く車内へ!」フォンフォン

ガチャ

バタン

提督「ふぅ、とりあえずキットの中に居れば一安心だ」


パン

カンッ

パン

カンッ

パン

カンッ

提督「もう止めるんだ!」

カチッ

カチッ

響「チッ!弾切れか!」

キット「響さん、止めて下さい」フォンフォン

響「こうなったら」ダッ

提督「何処へ行く気だ?」

キット「ドックへ向かっている様です」

提督「ドック?艤装を取りに行ったのか!」

キット「その様です」

提督「鳳翔さん、響を止める方法は無いんですか?」

鳳翔「あの術は目の前で誰かが死ななければ解けないはずです」

提督「深海棲艦でも有効ですか?」

鳳翔「ええ、恐らく」

金剛「ヘーイ、提督!さっきから執務室が騒がしいケドって」

金剛(え?何この状況・・・壁には銃弾の跡、アカツキは泣いてるしどういう状況デース?)

提督「キット、シャッターを開けてくれ」

キット「はい」

ガラガラガラ

吹雪「私も着いて行きます!」

提督「吹雪は残ってくれ。何かあれば援軍を要請する。あと、金剛。悪いが説明している暇は無いから、吹雪や鳳翔さんから話を聞いてくれ」

金剛「アッ、ハイ」


-ドック前-

提督「響、こっちだ!着いて来い!」

ブーン

響「自ら首を差し出しに来るとはいい心がけだね。キット諸共、あの世に送ってあげるよ」


-海上-

通りすがりのイ級「イー♪」

ドーン

バシャーン

ドーン

バシャーン

通りすがりのイ級「イー?」クルッ

響「墜ちろー!」

ドーン

通りすがりのイ級「イー!?」

提督「あんな所にイ級が。悪いが利用させてもらおう」

キット「上手く行くでしょうか?」

提督「やるしかない!」

ドーン

バシャーン


-鎮守府 大淀私室-

大淀「今回は提督が外国で勲章を受け取ったせいで資金に出来ませんでしたが、艦娘基金もかなり貯まってきましたね」

大淀「あの子は、あの子だけは戦争が終わったとしても提督の側に居て養ってもらえるでしょうが、私たちはどうなるか分かりません」

大淀「提督のことを信じていない訳ではありませんが、皆が幸せに暮らせる様にお金を貯めておくに越したことはありません」

大淀「帳簿はデジタルではなく、紙媒体で正解でした。データとしてPC上で管理していたら、あっさりキットに見つかっていたでしょうからね。ふふふ」メガネキラーン


-執務室-

金剛「そんなことがあったんデスカ」

吹雪「はい」

金剛「アカツキ、貴女は何も悪く無いデスヨ」

鳳翔「ええ、その通りです」

暁「でも、でも、わだじのせいでじれいがんがじんじゃったら(泣)」

吹雪「キットも居るから大丈夫だよ!ゴリアテやに深海棲艦に襲われても生きてる司令官なんだから!」

吹雪(司令官も響ちゃんもちゃんと帰って来てくれますよね・・・?)


ドーン

バシャーン

通りすがりのイ級「イーッ!」顔面蒼白

提督「イ級と並走するところまでは上手くいったな」

キット「射線上に並んだまではいいですが、どうやっイ級に当てさせるのですか?」

通りすがりのイ級「イー、イー!?」

響「無駄だね」

ドーン

ヒューーーーン

提督「今だ!急速潜航!」

ブクブクブク

通りすがりのイ級「イッ!?」

ドカーン!

通りすがりのイ級「イー・・・」撃沈

響「!!!」

提督「やったか?」

キット「響さんのバイオリズムが正常な値に戻りました」

提督「罪の無いイ級の犠牲により助かったな。それに明石、夕張、妖精様様だ。キットを大改修してなければこの作戦は不可能だったからな」

響「わ、私は何てことを・・・」ガクッ

提督「浮上しよう」

キット「はい」

ザッパーン

響「!!!」

ウィィィィーン(窓オープン)

提督「響、大丈夫か?」

響「司令官、来ないで!私は司令官を殺そうとしたんだ!」

提督「それは自分の意思ではなく、操られた結果だろ?」

キット「アドミラルの言う通りです」

響「私は艦娘失格だ。司令官を殺そうとする様な艦娘は必要無い。私自身を処分する」スッ

提督「バカなことは止めろ!キット、マイクロウェーブで連装砲をロックするんだ!」

キット「艦娘の艤装はシールド処理されているため効果がありません!」

提督「くっ、こうなったら・・・」

バコーン!

響「うっ・・・」気絶

提督「少々手荒だが、ドアビンタでなんとか止められたな」

キット「出来ればこの方法は使いたくありませんでしたが、仕方ありません」

提督「響を車内に乗せよう」グイッ

提督「響のみだと軽いが、艤装込みだと結構キツイな」

キット「出来ることなら私も手伝いたいですが、手がありませんので」


-鎮守府 執務室-

ジリリリリーン

吹雪「着信?司令官からかも!」

ピッ

吹雪「こちら吹雪です!」

提督「吹雪か。響を止めることに成功した」

吹雪「司令官も響ちゃんも無事ですか!」

提督「ああ、俺は無事だ。響は自決しそうになったので、仕方なく殴って気絶させた」

暁「響はちゃんと生きてるのよね?」

提督「大丈夫だ。ちゃんと息はしている」

暁「よかった・・・」

提督「帰ったら医務室へ直行する。またバカなことをしない様に誰か見張りを就けたいんだが」

金剛「私に任せてくだサーイ!」

提督「では、頼む」

金剛「了解デース」

提督「あと5分程度で鎮守府に到着する」

吹雪「分かりました!」

提督「では切るぞ」

プーッ

プーッ

鳳翔「私たちは医務室前で待ちましょうか」

金剛「そうデスネ」

鳳翔「暁ちゃん」

暁「はい」

鳳翔「響ちゃんのお姉さんとして、響ちゃんを支えてあげてね」

暁「はい」

吹雪「私も出来る限りのことはするから」

暁「ありがとう、吹雪お姉さん。お礼はちゃんと言えるし・・・」

金剛(あんなことがあったから当然デスガ)

鳳翔(相当落ち込んでますね)

ナイト3000の潜水モードを見た時に、お前はボンドカー(ロータス・エスプリ)か!とつっこんだ諸兄も多いはず?
ナイト2000,4000が水上走行可能なのに対して、3000は潜水ってことは水上走行は出来ないのか?よく分からないから出来ることにしておこう!

サラトガの任務、5-5はレ級(2回目)とE風のおかげで苦戦しまくったけど、6-5は一発クリア。
毎月思うけど、5-5と6-5って難易度設定間違ってるだろ?
現状最終海域の6-5が5-5よりはるかに楽ってどういうことですかね?
秋月砲や90mm砲を持ってないと6-5はキツイだろうけど、秋月砲と90mm砲と機銃と電探を改修してると特に苦戦しないし。

本日はここまで。

乙 乙 
前パートで大和、武蔵揃えばコンプ報告した者だが、武蔵がきた!
あとは大和だけだぜ。悪いね>>1先に行かせてもらう!

>>91
おめでとう!
開発資材1で建造すると武蔵を弾けるらしいので、少しだけ成功率が上がりますね。
8hを引いても大和or武蔵でドキドキするより、大和確定だ!の方が嬉しいし。

大鳳=サン、武蔵=サン、そろそろうちに来てくれてもいいのよ。
いや、来てください。おねがい島風!

大型建造にサラが追加されたし、いずれイベントで春日丸もドロップする日が来るだろうし、
クォータリーか半年に一回でいいからカタパルトがもらえる任務が欲しいな。
イベントの報酬でもいいけど、その場合、改二実装フラグだったりするから下手に消費できないし。

本日分、始まります。


-暗殺未遂事件から一週間後 執務室-

提督「響の様子はどうだった?」

吹雪「司令官はまだ会わない方がいいと思います。私が会いに行っても、『もう少しで姉さんをミボウジンにするところだった』って舌を噛もうとしましたから」

提督「そうか・・・。だが、アイツは不死鳥だ。必ず蘇ると信じている」

吹雪「司令官」ウルッ

提督「例え宇宙のチリになったとしても帰って来る奴だからな!」

吹雪「へ?」

キット「それは不死鳥違いです」フォンフォン

提督「!?」

キット「何を驚いているのですか?」フォンフォン

コンコン

大淀「大淀です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

大淀「提督、大本営より新提さんについての連絡が届きました」

提督「新提について?そういえばアイツ、うちで半年程度面倒を見るんだったな」

吹雪「と言うことは、配属先が決まったってことですか?」

大淀「はい。その通りです」

提督「では、アイツも呼んで話を聞こうか」

大淀「そうですね。本人も交えて話す方がいいでしょうね」

スピーカー「新提、大事な話があるので執務室へ来てくれ。繰りかえす」


~数分後~

コンコン

新提「新提だ」

提督「どうぞ」

ガチャ

提督「ん?長門も来たのか」

バタン

新提「このタイミングで私が呼ばれたと言うことは」

提督「ああ、お前さんの配属先が決まったそうだ。詳細は大淀から」

長門「提督よ、貴様・・・あの誓いを忘れたのか!」

提督「誓い?」

長門「そうだ!誓いだ!」


提督「我ら三人」

長門「生まれし日」

新提「時は違えども兄弟の契りを(以下略)」


吹雪(三国志でしょうか?)

大淀(桃園の誓いですか)

提督「いやいやいや、そんな三国志みたいな誓い立ててねーから!」

長門「劉備、貴様と言う奴は!」

提督「誰が劉備だよ!そこまで言うなら、お前も一緒に異動するか?」

長門「なっ」

提督「長門が居なくなるのは痛いが、どうしてもと言うなら考えるぞ」

吹雪「長門さんが居なくなれば戦力はガタ落ちですが、どうしてもと言うなら仕方ないですよね」

大淀「はい。長門さんが居なくなるのは困りますが、先日リシュリューさんも来ましたからね」

キット「少々キツくはなりますが、他の戦艦の方々でカバー出来るでしょう」フォンフォン

新提「どうする?私と二人で駆逐艦のパラダイス鎮守府を作り上げるか?お前が来てくれれば心強いが」

長門「クッ!駆逐艦パラダイスは捨てがたいが・・・」

吹雪「お二人はお似合いのカップルですし」

提督「まだ一週間ほど猶予はあるから、直ぐに決めなくてもいいぞ」

大淀「一応、異動される前提で考えておきましょうか」

長門「うぅ・・・陸奥えもーん、皆がいじめるよぉー(泣)」ダッ

ガチャ

バタン

提督「いじめているつもりは無いんだが」

キット「皆さんから一斉に迫られたのがプレッシャーとなったのでしょう」フォンフォン

提督「で、どうする?長門次第だが、どうしてもと言うなら考えるぞ」

新提「長門が来てくれれば心強いのは間違い無いが・・・」


-翌日 執務室-

ジリリリリーン

提督「電話だ」

ガチャ

提督「もしもし」

元帥「もしもし、私だ」

提督(元帥だ!何かやらかしたか!?)

吹雪(この様子だと元帥からのようです)

元帥「君の所で預かってもらっている新提君なんだが」

提督「はい」

元帥「実は・・・彼が着任予定だった鎮守府が昨晩、襲撃を受けて壊滅した」

提督「はい!?」

元帥「完成したばかりの建物を破壊するなんて酷い奴等が居るもんだ。深海棲艦共に請求書を突き付けてやりたいよ」

提督「それで被害はどの程度ですか?」

元帥「夜だったおかげで人的被害はゼロだが、施設の再建にはしばらく時間が掛かる。悪いがもうしばらくそちらで彼の面倒を見てやってくれ」

提督「御意」

元帥「じゃあ、頼んだよ」ガチャ

プーッ

プーッ

吹雪「あの、司令官、元帥からですよね?何かあったんですか?」

提督「新提が着任予定で新設していた鎮守府が襲撃を受けて吹き飛んだそうだ・・・」

吹雪「えぇー!」

提督「長門」ボソッ

吹雪(確かに長門さんが犯人だとしたら、合点がいきますね)

提督「長門ぉぉぉぉぉぉぉーっ!」

コンコン

長門「長門だ。私を呼んだか?」←たまたま近くを通りかかった

提督「入れ」


ガチャ

バタン

提督「長門よ、これから大事な話がある。正直に答えろ」

長門「分かった(何だ?随分、怒っている様だが)」

提督「昨晩、新提が配属される予定だった鎮守府が攻撃を受けて吹き飛んだ」

長門「な、何と!それで被害の程は?」

提督「夜間だったおかげで人的被害は無いが、建物は壊滅状態だそうだ」

長門「深海棲艦め!何と言うことを・・・」

提督「単刀直入に聞こう。犯人はお前ではないのか?」

長門「な、何を言う!私がそんなことをする訳が無かろう」

提督「偶然にしては出来すぎている!」

吹雪「昨日の今日ですからね」

長門「確かに昨日のことがあった以上、疑われるのは仕方が無い。だが信じてくれ!私は無罪だ!」

提督「昨晩は何処で何をしていた?」

長門「ずっと部屋に居た」

提督「証人は?」

長門「陸奥だ」

提督「身内の証言は証拠として採用されない」

長門「そんな・・・」

提督「と言いたいところだが、陸奥なら嘘の証言をすることはあるまい」

~数分後~

提督「昨晩、長門は何処で何をしていた?」

陸奥「夕食を食べて、お風呂に入った後はずっと部屋に居たわ」

提督「本当だな?」

陸奥「ええ、もちろんよ」

提督「・・・」チラッ

キット「お二人とも嘘の証言はしていません」フォンフォン

提督「疑って悪かった」

長門「いや、昨日の一件があったから疑われても仕方ない」

提督「詫びと言ってはなんだが、間宮さんの店で何か奢ろう」

長門「いいのか?」

提督「男に二言は無い。吹雪と陸奥も行こう」

吹雪「はい!」

陸奥「あら、いいの?」

提督「キットは留守番を頼む」

キット「はい」フォンフォン


-甘味処 間宮-

吹雪「ご馳走様でした」

長門「あぁ~、間宮のパフェは最高だ!」キラキラ

陸奥「ふふっ、長門ったら子供みたいね」

提督「俺は少し用事があるから先に帰っててくれ」

吹雪「はい(響ちゃんに会いに行くんですね)」


-駆逐寮 暁型私室前-

コンコン

暁「どなた?」

提督「俺だ」

暁「司令官ね」

ガチャ

提督「悪いが響と二人きりで話をさせてもらいたい」

暁「分かったわ」

提督「三人で間宮さんの所にでも行くといい」つ間宮券×3

暁「雷、電、行きましょ」

雷「はーい」

電「なのです」

バタン

提督「響」

響「私は司令官に合わせる顔なんて無い」

提督「もう済んだことだ。忘れろとは言わんが、そこまで抱え込むな」

響「私は司令官を殺そうとしたんだ。許されるはずが無い」

提督「もし、俺が逆の立場でお前たちを手に掛けようとしたら、俺は自分が許せないだろう」

響「・・・」

提督「だが、俺は生きている。犠牲者なんて出なかったじゃないか(イ級は除く)。もう自分を許してやれ」

響「私はここに居ていいんだろうか?」

提督「当然だ。お前は俺たちの大事な仲間だ」

響「司令官にお願いがあるんだ」

提督「何だ?」

響「抱きしめて欲しい」

提督「分かった」ギューツ

トクン

トクン

響「司令官の心臓の鼓動が聞こえる」

提督「生きているって実感できただろ?」ナデナデ

~数分後~

提督「響?」

響「・・・」zzz

提督「寝てしまったか。そーっと布団まで運んで、俺も帰るとするか」


-窓の外-

電「はわわ。羨ましいのです」

暁「わ、私は一人前のレディだから羨ましくなんてないわ」←本当は羨ましい

雷「許せない・・・司令官は甘えさせる立場ではなく、私に甘えて来ないといけないのよ。だいたい吹雪お姉さんが甘やかすから」ブツブツ

電「はわわ!雷ちゃんが怖いのです。ハイライトさんがお出掛けしてるのです」

暁「羨ましくなんて・・・ないんだから・・・」グスッ


-インド洋深海鎮守府-

インド洋深提「ふはははは!日本の鎮守府を一つ潰してやったわ!お前たち、この調子で頼むぞ!」

イ級「イー」

ヲ級「ヲー」

リ級「リー」

ガングート「次は奴を銃殺刑にしてやるか?どうやら駆逐艦のガキを使った作戦は失敗した様だが、私が直接手を下せば確実だ」

インド洋深提「それもいいが、ジワジワと戦力を削いで追い詰める方が楽しかろう?」

ガングート「まったく、恐ろしい人だ(笑)」

テレビ「先ほど入りましたニュースです。現地時間の昨晩、日本の鎮守府が何者かに襲撃を受け壊滅しました」

インド洋深提「見ろ!我々の功績がニュースになっているぞ!放送終了後、犯行声明を出してやるか!」

テレビ「襲撃を受けた鎮守府は稼動前だったということで、人的被害は無く」

インド洋深提「へ?」

イ級「イ?」

ヲ級「ヲ?」

リ級「リッ?」

ガングート「何だと・・・」

テレビ「続きまして天気予報です」


-海上-

暁「・・・」ブルッ

電「暁ちゃん、どうしたのです?」

雷「顔色が悪いわよ」

暁「な、何でも無いわ!(汗)」

響「もしかして」

暁「ち、違うわよ!」

響「まだ何も言って無いじゃないか」

暁「おしっこしたいなんて思ってないんだから!」

響「鎮守府までまだ時間が掛かるし、ここでするしかない。敵影も見えないから今なら大丈夫だ」

雷「そうね」

電「なのです」

暁「野ションなんてレディのすることじゃないわ!」

響「お漏らしの方がレディのすることじゃないよ」

暁「うぅ・・・」

響「私たちは少し離れた場所で見張りをするから、今のうちに済ましてしまう方がいい」

暁「分かったわ。絶対に見ないでね」

響「分かってるよ」


-少し離れた場所-

響「そろそろ終わったかな?」

ザッパーン

響「な、水中からXXXが!?」

???「幻朧魔皇拳!」

響「うっ・・・」

???「お前の鎮守府の提督を抹殺しろ」

響「分かった」

???「さらばだ」ブクブクブク

暁「ふぅ、スッキリした。響ー、雷ー、電ーもういいわよー」

雷「はーい」

電「なのです」

響「・・・」

暁「響?」

響「ん?ああ、済んだのか。じゃあ、帰ろうか」


-鎮守府 暁型私室-

響「うぅ・・・、うわぁ!」ガバッ

響「はぁはぁ・・・司令官?」キョロキョロ

響「そうか、あの後そのまま寝てしまったのか」

響「さっきの夢は・・・いや、ただの夢じゃない・・・二月程前に実際に起きた出来事だ。そうだ、アイツは、アイツが私を!アイツだけは絶対に許さない!」


-執務室-

新提「私が着任するはずだった鎮守府が攻撃を受けた吹き飛んだ!?」

提督「そうだ」

隼鷹「提督、どういうことだよ!」

ポーラ「そうですぅ~、酷すぎますぅ~!」

伊14「新提の送迎会で目いっぱい飲めると思ったのに!」

提督「お前ら、普段から目いっぱい飲んでるだろ!」

ポーラ「そんなこと無いですよぉ~」

伊14「そーだ、そーだ!」

提督「文句なら鎮守府を吹き飛ばした深海棲艦に言ってくれ!」

隼鷹「こうなったら、誰も出て行かないけど送迎会をするしかないね!」

提督「ほう、そういうことをするのか。直に新人が着任して歓迎会を開くことになるから、それまで禁酒にしようか」

吹雪「そうですね」

キット「それがいいかと」フォンフォン

隼鷹「へ?」

提督「しばらく酒を絶ってから久しぶりに飲めば美味さも倍増だろ?」

ポーラ「ポ、ポーラ用事を思い出しましたぁ~。失礼します!」ダッ

ガチャ

伊14「イヨも姉貴と出かけるんだった。それじゃ」ダッ

隼鷹「あたしは艦載機の整備をしないといけないんだった!」ダッ

バタン

提督「まったく・・・、あいつ等どんだけ酒飲みたいんだよ」

吹雪「困ったものですね」

新提「夕雲ママを初期艦として迎えて鎮守府を運営する計画が・・・夕雲ママァ・・・」orz

提督「何も見てないし、聞いてないことにしよう(そもそも夕雲を初期艦として選ぶことは出来ないんだが・・・)」

キット「それがいいかと」フォンフォン

吹雪「その方が幸せですね(汗)」

深海棲艦に『セ級』が居たら面白かったのにって思った。

インド洋の部下のガングートの正体についてもう気付いている人も居るでしょうが、もう少しこのまま続きます。
インド洋の部下であることに意味はありません。適当に決めただけです。

本日はここまで。

SPM清霜欲しいけど、何故か近所のゲーセンに置いてない。
いつか清霜を戦艦にしてやろうと思って、SPM長門の艤装を2つ持ってるのに。
本当はいずれ出るであろう陸奥に使うか、1/100スケールのロボに使って艦ダムにしようと思っていた訳ですが。
そしてSPM陸奥が発表されて、艤装のデザインが微妙に違うことに気付いた。
やはり、戦艦清霜or艦ダムしかない。

清霜置いて無かったゲーセンに鹿島が入荷してた。
スカートがかなり短い。パンチラ寸前だった。吹雪は鹿島に対して切れていい。

本日分、始まります。


-執務室-

提督「本日の業務終了っと」

吹雪「お疲れ様です」

キット「お疲れ様です」フォンフォン

吹雪「司令官、一つ聞いてもいいですか?」

提督「いいぞ」

吹雪「最近、ふと気になったんですが・・・この鎮守府って誰が設計したんでしょうね?」

提督「知りたいかね?」

吹雪「ご存知なんですか!?」

提督「ああ、実はな・・・、F・L・ライトだ」

吹雪「フ、フランク・ロイド・ライト!!」

キット「まさか!」フォンフォン

提督「ん?知っているのか?」

吹雪「ライトと言えば帝国ホテルを設計した人で、当時の経営陣との衝突により担当から外された後は弟子の遠藤新がホテルを完成させています!」

提督「・・・。随分詳しいな(何で知ってるんだよ)」

吹雪「当然です!」

提督「さっきのは冗談なんだけどな」

吹雪「えぇー!」

提督「本当はル・コルビュジエだ」

吹雪「あのサヴォア邸や国立西洋美術館を設計したコルビュジエですか!」

提督(マジかよ・・・)

提督「一体何処でそんな知識を?」

吹雪「見ています。クオリティ(ry」

提督「あ、ああ・・・そういう」


-窓の外-

早霜「見ています・・・いつでも・・・いつまでも。ふふふ・・・」


ゾクッ

提督(!!! 何だ?今、異様な気配を感じた様な?)キョロキョロ

吹雪「どうかされましたか?」

提督「いや、何でも無い。本当は藤堂高『流石にそれは冗談ですよね?』」

吹雪「築城の名手と呼ばれた人ですが、戦国武将は冗談だと分かりますよ」

提督「ばれたか。本当は俺も知らないんだ。キットは知ってるか?」

キット「いえ、存じ上げません」フォンフォン

提督「明日はテレビ電話で定例会議だから元帥に聞いてみるか」

吹雪「そうですね」

キット「元帥ならご存知でしょう」フォンフォン


-翌日 執務室-

元帥「各鎮守府に来月から配属される艦娘のリストを送付したので目を通しておくように」

提督たち「はい!」

元帥「何か質問はあるかね?無ければ定例会議は終了とする」

提督「あの、お聞きしたいことが」

元帥「何だね?」

提督「個人的な内容なので、他の鎮守府の皆さんは・・・」

元帥「そうか。では、提督君を残して解散してくれ」

提督たち「お疲れ様でした!」

元帥「質問とは何だね?」

提督「はい、実はこの鎮守府を設計した人物のことが気になりまして」

元帥「ふむ(入札で選ばれた工務店が施工したが、それではつまらんな。少しからかってやるか)」

元帥「ル・コルビュジエを知っているかね?」

吹雪「え・・・」

提督「ル・コルビュジエ!?」

???「やっぱり父さんの設計した建物は凄いね兄さん!」

???「そうだな、弟!」

提・吹「!!!」クルッ

元帥「後ろがどうかしたかね?」

提督「いえ、何でもありません!」

元帥「君の鎮守府を設計したのはル・コルビュジエだ。いずれ世界遺産に登録されるやも知れぬ。くれぐれも丁重にな」

提督「は、はひっ!」

吹雪(驚きのあまり噛んでます)

元帥「他に何かあるかね?」

提督「いえ、ありません!」

元帥「では通信を終了しよう」ピッ

吹雪「あの・・・司令官」

提督「ヤバイ」滝汗

提督「全員集めて注意喚起をしなければ!」

ピンポンパンポーン

スピーカー「全員、今すぐ大ホールに集合するように!繰り返す」


-5分後 大ホール-

ザワザワ

提督「全員集まったな」

提督「これよりとても大事な発表をするので、心して聞くように」

一同「はーい」

提督「この鎮守府はル・コルビュジエによる建築であることが発覚した!」

ダレソレー?

リシュリュー「!!!」

コマンダン「C'est vrai ?(マジで?)」

瑞穂「大変ですわ!」

ウォースパイト「Really?」

大淀「ま、まさか・・・」

金剛「大変デース!」

比叡「!?」

榛名「た、大変です!」

霧島「そ、そんな・・・」

鳥海「私の計算では・・・こんな事あり得ない・・・」

摩耶「んー?どうしたんだ鳥海?」

鳥海「これは大変なことよ、摩耶!」

摩耶「?」

龍驤「えらいこっちゃ!」

大和「嘘っ・・・!?」

不知火「し、不知火に落ち度でも?(ル・コルビュジエって誰ですか?)」

時雨「!!!」

夕立「?」

島風「それって早いの?」

陸奥「大変じゃない!」

長門「?」

新提「コ、コルビュジエだと・・・」


足柄(ヤバイ!先日、トンカツを揚げた油を処分しようとした時に躓いて壁に油の染みを作ってしまったわ!)

暁「暁は一人前のレディだから知ってるわよ!」

電「暁ちゃん、すごいのです!物知りなのです!」キラキラ

響「ふーん。では、一人前ではない私に解説してくれるかな?」

暁「へ?えっと、その・・・」

朝霜「何だそれ?くいもんか?」

夕雲「朝霜さん、これは大変なことよ」

阿賀野「ねーねー、能代。何だか美味しそうな名前だよね~」

能代「そ、そうね・・・(汗)」

矢矧(阿賀野姉・・・)

酒匂「ぴゃ~(汗)」

山城「欠陥戦艦と呼ばれた私とは大違い・・・不幸だわ」

扶桑「山城、しっかりして!提督はこんな私たちでも愛してくれたじゃない!」

大淀「それは本当なのですか?」

提督「実は先ほど、君たちにマジで!?の波動を当てた」

天龍「マジで!?じゃあ、嘘かよ」

提督「と、言うのは冗談だ。元帥がそう仰っているので間違いない!」

吹雪「私も一緒に聞いていたので間違いありません」

天龍「マジで!?(無駄に大げさなリアクションをして超ハズイ。穴があったら入りたい)」

龍田「天龍ちゃ~ん♡」ニヤニヤ

天龍「!!!」

リシュリュー「コルビュジエがこの国で国立西洋美術館以外にも設計したなんて聞いてないわ・・・」

提督「ポーラに隼鷹!絶対に洗面台と便器とバケツ以外の場所で吐くなよ!」

ポーラ「は~い!うぷっ」

提督「言ってる側から吐こうとするなぁぁぁぁぁ!」

隼鷹「つまりこれは振りだろ?吐くなよ、吐くなよ、何で吐かないんだよ!って」

提督「んな訳あるかぁぁぁぁ!」

隼鷹「まぁまぁ、落ち着きなよ」

提督「誰のせいだと思ってるんだ!千歳、那智、イヨ、君らは大丈夫だと思うが」

千歳「はい。気を付けますね」

那智「任せておけ」

伊14「はーい」


-執務室-

提督「全員に注意喚起したが、心配だ・・・」

吹雪「大丈夫ですよ」

キット「心配しすぎです」フォンフォン

コンコン

大淀「大淀です。来月着任する新人のリストをお持ちしました」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

大淀「こちらがリストです」つリスト

提督「ありがとう」

提督「駆逐艦が神風型の旗風、綾波型の狭霧に天霧、夕雲型の藤波と沖波か。結構多いな」

吹雪「特型の子が来るんですね!」

提督「空母が英国の正規空母のアークロイヤルに軽空母の春日丸。ウォースパイトの仲間が増えるな!」

提督「海防艦?新しい艦種も来るのか。占守、国後、択捉、松輪」

大淀「海防艦の人たちは対潜に特化しているそうです」

吹雪「それは頼もしいですね」

提督「補給艦の神威、潜水艦のルイージ・トレッリ。ルイージ・・・」

吹雪「何だか某ゲームの緑色の弟さんを連想する名前ですね」

提督「やはりそう思うか」

大淀「実際、その人を連想される方は多いかと」

提督「そして戦艦ローマ。ローマ!?」

吹雪「ローマってまさか!」

大淀「はい。リットリオさんの妹さんです」

提・吹「やったー!」

提督「後でリットリオに知らせてやらないと!」

吹雪「そうですね!あれ?もう一枚あるみたいですよ」

提督「本当だ」ペラッ

提督「!!!」

吹雪「どうしたんですか?」

提督「見てみろ」

吹雪「!!!」


ドンドンドン

ザラ「提督大変です!ポーラがポーラが!」

提督「ザラか。ポーラがどうした?兎に角、入ってくれ!」

ガチャ

ザラ「ポーラが廊下で吐きました!」

提督「」バタン

ピクピク

吹雪「司令官!?」

大淀「提督!?」

ザラ「あぁ!ポーラのせいで提督が!」

吹雪「司令官、しっかりしてください!」ユサユサ

提督「ダメだ」ムクッ

提督「もうダメだ。切腹するしかない!」

吹雪「司令官、落ち着いてください!」

ザラ「止めて下さい!」

キット「アドミラルが切腹をしても何も解決しません」フォンフォン

提督「離せ、吹雪、ザラ!」

大淀「そうです、バカなことは止めて下さい!切腹に日本刀は長過ぎます。切腹するなら、短刀でないと!それに服装は白装束です!あと介錯はお任せください!」

吹雪「大淀さん、いい加減にしてください!司令官を殺したいんですか?」

大淀「そんなことはありません。ですが、きちんと作法に則ってですね」

ザラ「何でもいいから止めてください!セップークなんて馬鹿げてます!」

大淀「さあ、胴太貫をこちらへ!介錯してさしあげます」

吹雪「大淀さん!」


大和「提督、元帥からメールがって何してるんですか!?」

吹雪「大和さんも一緒に司令官を止めてください!」

ガシッ

大和「一体何が起きたんですか?」

提督「離せ大和!切腹して詫びるしか無いんだ!」

吹雪「ポーラさんが廊下で吐いたせいで、切腹すると言い出しだんです!世界遺産(予定)が汚れたのは司令官のせいではありません!」

大和「世界遺産?提督、それは誤解です!元帥からのメールを読んでください!」つスマホ

吹雪「誤解?誤解ってどういうことですか?」

大和「元帥からのメールで、鎮守府がコルビュジエ作は冗談だと伝えて欲しいと」

吹雪「え?」

大淀「冗談?」

大和「はい。そう書いてあります」

提督「確かにそう書いてある・・・」

ザラ「良かったー」ヘナヘナ

提督「ザラ、このことはポーラには黙っておいてくれ」

ザラ「はい!ポーラにはしばらく反省してもらいましょう!」

提督「ところで、何で大和に元帥からのメールが届いたんだ?」

大和「元帥とはメル友なんです♪」

吹雪(お爺ちゃんなのにそんなことしてるんでんすか・・・。何と言うか今時ですね)

提督「まさか二人がそんな関係だったとは・・・」

大淀「大和さんお手柄です。提督が切腹をせずに済みましたし、一件落着です」

吹雪「司令官の首を刎ねようとした貴女の言うことですか」


-インド洋深海鎮守府-

インド洋深提「ガングートよ、先日はジワジワと戦力を削いで奴を追い詰めると話したが」

ガングート「やはり私の力が必要となったのだな?」

インド洋深提「そうだ。やってくれるか?」

ガングート「私と貴様の仲ではないか!」

インド洋深提「やってくれるか!頼んだぞ!」

ガングート「勝利を貴様に!」

インド洋深提「潜入の手筈は向こうに潜入しているスパイが準備してくれる」

ガングート「では、そいつからの連絡を待てば良いのだな?」

インド洋深提「そうだ。提督よ、残り僅かな日々を精々楽しむがいい!ふははははは!」

もし、艦これに仏艦が実装されてなければ、今回のネタは辰野金吾でやっていた。

サンマ漁は早く終わってくれ。
嫁の限定グラがお祭り女 宮川吹雪は複雑な心境過ぎる。
限定グラの無い子も多いのに贅沢言うなって怒られそうだけど、お祭り女はちょっとね・・・。

本日はここまで。

吹雪「アカーン!」

>>115
もう、ね・・・、吹雪(cv:宮川大輔)で「アカーン!」「この水死んでる!」「やっすいやつやん!」等が余裕で脳内再生されてしまうんですね・・・

最近、卯月を出してないから、そろそろ出さないといけないという謎の使命感に苛まれつつ、先に磯風を出すことを決めてしまった。
夢の中に『モザイクのかかった何か』を持った磯風が出てきて微笑んでいたんです。磯風を出さないと命がヤバイ!でも、夢の中で死ねば現実に帰れるのか?(インセプションネタ)
うーちゃんも執筆中なので近々出します。

ミッチー改二来る?
確認してみたらミッチーかなりレベル低かったでござる。朝雲、山雲は余裕で改造可なレベルだったし。


本日分、始まります。


-10月上旬 執務室-

コンコン

大淀「大淀です。本日から配属される新人の皆さんをお連れしました」

提督「どうぞ」

ガチャ

ゾロゾロ

提督「よく来てくれた。俺がここの提督だ」

吹雪「秘書艦の吹雪です」

新提「副長の新提だ」

キット「アドミラルの愛車、Knight Industries Two Thousand. K.I.T.T キットとお呼び下さい」フォンフォン

大淀「では、私は失礼します。皆さんはご挨拶を」

バタン

旗風「司令、神風型駆逐艦、旗風、参りました。お供させて頂きます。よろしくお願い致します」

神風「よく来たわね。歓迎するわ!朝風と春風も待ってるわ」

松風「やあ、旗風。会えて嬉しいよ!」

提督(相変わらずヅカってるな)

吹雪(いつも通り、宝塚ですね)

旗風「神姉さん、松姉さん会えて嬉しいです」

松風「僕が鎮守府を案内してあげるよ。付いておいで!」

提督「鎮守府の案内は全員の挨拶が終わってからにしてくれるかな?」

松風「キミが沿う言うなら仕方ないね」

提督(妹が来て嬉しいのは分かるが、普通、全員の挨拶が終わるまで待つだろ)

天霧「さあ、いってみよう!綾波型駆逐艦、天霧だ。よろしくな、提督!」

狭霧「提督、あの、私・・・綾波型駆逐艦・・・狭霧といいます。お手伝いできるよう、頑張ります」

吹雪「綾波ちゃん、やったね!また私たちの姉妹が増えたよ!」

綾波「や~りま~した~」

天霧「吹雪の姉貴に綾波の姉貴、これから宜しくな!」

狭霧「吹雪姉さん、綾波姉さん、会えて嬉しいです」

吹雪(私たち特型駆逐艦は最も姉妹の数が多い一大勢力。全員揃えば鎮守府で多大な影響力を持ってしまいます!」

提督(心の声がダダ漏れだ。と、言うか俺のヨメカッコカリって時点でもう充分じゃないですかね?)

夕雲「吹雪さん、確かにケッコンは貴女に譲りましたが、私はまだ諦めてませんよ?」

バチバチ

吹雪「私は負けませんから!」


提督(ヤベッ。二人で火花散らしてるし。ここに金剛たちが居たらもっとヤバかった。こっちに話を振ってくる前に次の子に行ってもらおう)

キット「では、次の方、自己紹介をお願いします」フォンフォン

提督(ナイス!)

藤波「お疲れ!夕雲型十一番艦、藤波よ。司令、よろしくね!」

沖波「夕雲型駆逐艦十四番艦の、沖波です。えっと・・・はい、頑張ります。よろしくお願い致します!」

夕雲「藤波さん、沖波さん、皆で頑張りましょうね」

占守「占守型海防艦1番艦、占守っす!司令、沿岸防衛はこの占守に任せるっす。海を守る、海防艦っす。うん!」

国後「占守型海防艦、その二番艦、国後。何それ?違うけど?そうね、クナって・・・呼んでもらってもいいけど」

択捉「司令、おはようございます!択捉型海防艦一番艦、択捉です。今日も頑張ります!」

松輪「海防艦、松輪です。あの・・・択捉ちゃん・・・私も・・・頑張ります・・・」

提督「海防艦は始めての着任だからまだ分かってないことが多いが、これから勉強するので宜しくな!」

占守「一緒に頑張るっしゅ!」


-執務室前-

子日「あわわわわ」ガタガタ

子日「今日は何の日?って突入してる場合じゃないよ・・・」


神威「給油艦、神威と申します。はい、北海道神威岬の名前を頂いてます。できる限り、頑張りますね」

提督「速吸、色々と面倒を見てやってくれ」

速吸「はい!速吸にお任せください!立派な聖○士に育て上げます!」

提督「いや、君は艦娘であって聖○士では無いだろ?」

速吸「速吸は艦娘であり、聖○士でもあります!」

提督「お、おう(俺にはもうこの子が分からない・・・。いや、この子だけでなく、朧や響もそうか?)」

春日丸「特設航空母艦、春日丸と申します。不束者ですが、務めを果したいと思います」

鳳翔「よく来ましたね。海の平和を守るため、一緒に頑張りましょう」

春日丸「はい!皆さんに追いつける様に努力します」

ルイージ「Ciao!あたしは、そう、Luigi Torelliよ。そね、トレッリ・・・。んー、ルイでいいや」

提督「君の兄弟にヒゲを生やして赤いシャツに、青いオーバーオールを着用したお兄さん居ない?」

ルイージ「皆、それ言うよね。ルイはそのゲームのキャラクターとは無関係だよー!」

吹雪(関係無いんだ)

提督「すまなかった」

伊58「でーっち、でちでちでち!これから立派な潜水艦娘に育ててやるでち!」

提督「はっちゃん頼んだよ」

伊8「はい!お任せください!」

伊58「でちっ!?」

提督「ゴーヤにはろーちゃんが居るだろ?」

伊58「アイツはもう立派に育ったでち!」

呂500「ろーちゃんはもう、でっちと一緒に居ちゃダメなの?」ウルウル

伊58「!!! そ、そんなこと無いでち!」

呂500「やったー!」

伊58(負けたでち)

ローマ「ヴィットリオ・ヴェネト級戦艦4番艦、ローマです。よろしく。何? あまりジロジロ見ないでくださいね」

提督「リットリオ、長らく一人にさせてすまなかった」

リットリオ「時間はかかりましたが、来てくれて嬉しいです。提督、ありがとうございます」

アークロイヤル「私は、Her Majesty's Ship Ark Royal。Admiral・・・貴方が・・・。・・・よろしく。」

ウォースパイト「これから二人で英国文化を広めて、この鎮守府を英国色に染め上げましょう」

アークロイヤル「It's so cool」

提督「紅茶以外は広めなくていいから」

ウォースパイト「!?」

提督「お前さん、何時からそんなキャラになったんだよ」


ガングート「貴様が提督というヤツか。ふん。ガングート級一番艦、ガングートだ。いい面構えだ。いいだろう」

吹雪「!!!」

提督「ふむ。エテ公っと」

ガングート「ちょっと待て!誰がエテ公だ!私の名はガングートだ!」

提督「お前が俺に対して銃殺刑を求刑したガングートだろ?だからエテ公だ」

ガングート「私は猿では無い!貴様、銃殺刑にするぞ!」

提督「まったく。誰も猿だなんて言ってないだろ?エテ公とはロシアの女帝エカテリーナ2世のことだ」

ガングート「エカテリーナ2世?」

提督「ああ、そうだ。『エ』カ『テ』リーナ『公』だ」

ガングート(案外、まとも過ぎて反論できない)

提督「エカテリーナは夫であるアッティラを暗殺して皇帝の座に着いただろ?」

ガングート「ピョートル3世だ!アッティラはフン族だ!」

吹雪「そうですよ、エカテリーナの夫はオクタヴィウスですよ」

ローマ「オクタヴィウスは古代ローマの皇帝よ」

提督「だから、俺を八つ裂きにして鎮守府を乗っ取ろうとしているお前さんをエカテリーナにちなんで、エテ公と呼んだ訳だ」

ガングート「八つ裂きじゃない!銃殺刑だ!さっきはちゃんと銃殺刑と言っていただろ!」

???「ちょっと待ちなさい!」

ドアバーン

提督「ビスマルクか。ドアは静かに開けてくれないか」

ビスマルク「提督、さっきの発言は聞き捨てならないわ!」

提督「?」

ビスマクル「エカチェリーナはドイツ出身よ!」

提督「そうだな」

ビスマルク「それなのに、そこのロシア野郎がエカチェリーナですって!」

提督「確かにエカテリーナの産まれはドイツだが、ロシアの女帝にまで上り詰めたのは事実だろ?」

ビスマクル「それは事実よ!でも、だからと言ってこんな奴にエカチェリーナは許せない!」

ガングート「会って早々にこんな奴呼ばわりとは、貴様も銃殺刑にしてやろうか?」

ビスマルク「彼女は回顧録の中でロシア人を『疑り深く恩知らずで密告に走り、私利私欲を求める者が数知れぬほどいる』と綴っている。心までロシア人になった訳では無いわ!」

提督「よくそんなことまで知っているな」

ビスマルク「当たり前じゃない!いいのよ、もっと褒めても」

提督「流石ビスマルク!よっ、博識!」

ビスマルク「それ程でも無いわ///」

吹雪(完全に照れてますね)

ビスマルク「それにエルミタージュだけが、彼女の心の拠り所だったと言われているわ!コイツがそんな繊細な奴に見える?」

提督「まったく」


ガングート?「貴様っ!」

提督「それどころか、どう見ても戦艦ル級だ」

ル級「!!! な、何を言うんだ。私は艦娘だ。ガングートだ!」

提督「皆、この自称ガングートをどう思う?」

吹雪「何処からどう見てもル級です」

ビスマルク「ル級じゃない?」

一同「ル級」

コンコン

響「響だよ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

ル級「同志ヴェールヌイ!良い所に来てくれた」

響「貴様。よくも同志ガングートの名を騙り、私を騙してくれたな!」

ル級「ま、待て、同志ヴェールヌイ」

響「私は響だ!鳳翼天翔ぉぉぉーっ!」

ル級「ぐわぁぁぁぁーっ!」大破

ドサッ

ル級「まだ、まだだ・・・提督の命を取るまでは」

吹雪「私の司令官を殺そうだなんて、いい度胸してますね」イラッ

ビルマルク「私たち艦娘に囲まれたこの状況でそんなことが出来ると思ってるの?バカなの?」

ル級「ひっ・・・」

ドカーン!

ル級「うわぁぁぁぁぁぁ!」HP:1

提督「まだ生きているだと!?」

ル級「まだだ・・・まだ終わる訳には」

コンコン

磯風「磯風だ。失礼するぞ」

ガチャ

バタン


磯風「新人に手料理を振舞おうと思い、作ってきたぞ」つポイズンクッキング

提督(何て匂いだ!)

吹雪(匂いだけで意識が・・・)

ビスマルク「オエッ」

ザワザワ

磯風「どういうことだ!?新人が死にかけているではないか!」

提督「は?おまっ、何を」

磯風「さあ、食え。元気が出るぞ」

ル級「うわぁぁぁぁぁぁ!」撃沈

磯風「お、おい!しっかりしろ!どうしたんだ?」

吹雪(磯風ちゃんの料理がトドメを刺しました・・・)

磯風「司令、どうしよう!新人が息をしていないんだ!」

提督「磯風、落ち着け」

磯風「落ち着いていられるか!早く救命措置を!」

提督「兎に角、落ち着いて話を聞いてくれ。そこに倒れているのはル級だ。深海棲艦の戦艦ル級だ」

磯風「バ、バカな!」

提・吹(俺(私)たちがゴリラと長門(さん)の区別が付かなかった時と同じだな(ですね))

コンコン

大淀「大淀です」

提督「どうぞ」

大淀「渋滞に巻き込まれて到着が遅れていた新人をお連れしました」

ガングート「遅くなってすまない。私がガングート級一番艦、ガングートだ」

一同「・・・」

ザワザワ

ガングート「?」

コンドハ ホンモノ?

マタ ニセモノジャナイノ?


-インド洋深海鎮守府-

インド洋深提「何っ!?シグナルロスト・・・だと?」

リ級「はい」

インド洋深提「バカな!ガングート(と言う名のル級)がやられただと!?」

リ級「間違いありません」

インド洋深提「奴程の手練れを破るとは・・・どうやら、わしは奴(提督)を見くびっていた様だ」

リ級「この後、どの様にことを進めますか?」

インド洋深提「面白い!実に面白い!奴をこちら側に引き込めば、我ら深海勢は無敵だ!何としても奴をこちら側へ引き込むぞ!」

イ級「イーッ!」

ヲ級「ヲーッ!」

リ級(相変わらず恐ろしいことを考えるお方だ)


~しばらく後~

提督「新人の訓練は香取に任せるとして・・・ん?」

吹雪「どうしたんですか?」

提督「今、ふと思ったんだけどな」

吹雪「はい」

提督「最近、と言うか結構前から鹿島の姿が見えないなと思って」

吹雪「あー、言われてみればそうですね」

キット「お二人ともその発言は本気ですか?」フォンフォン

提督「当然本気だが。他所に異動したって記録も無いしなぁ」

吹雪「どうしちゃったんでしょうね?」

コンコン

香取「香取です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

香取「提督、鹿島のことでお話が」

提督「丁度良かった!」

香取「?」

吹雪「さっき鹿島さんの姿を長らく見てないって話をしてたんですよ」

香取「提督・・・」プルプル

提督「ん、どうした?(何か怒ってる?)」

香取「激務に追われて大変なのは認めますが・・・」

キット(香取さんがご立腹なのも当然ですね)

香取「鹿島は民間交流の一環としてコンビニに出向したままです!」

提督「!!!」

吹雪(忘れてたとか言えない)

提督「も、もちろん覚えてるぞ(汗)」

香取「本当ですか?」ジトー

提督(香取の視線が痛い・・・)

提督「そういう訳で鹿島に会いに行ってくる。行くぞ、キット」

ガチャ

キット「はい」フォンフォン

バタン

吹雪「シャッター開けますね」

ガラガラ

提督「行ってくる」

吹雪「いってらっしゃい」

香取「はぁ・・・あの様子だと完全に忘れてましたね」

なんというかもうキットを中心としたドタバタ珍事件集だなこりゃ
いやこういうの好きだけど


-ローソン 駅前店-

鹿島「いらっしゃいま・・・て、提督さん!?」

提督「や、やあ!」

鹿島「でい゛どぐざーん」ダッ

鹿島「わ゛だじ、わ゛だじ、もう忘れられてると思ってま゛じだ」ギューッ

提督「わ、忘れたりする訳ないだろ(汗)」

鹿島「うわぁぁぁーん(泣)」

提督(すげー罪悪感だ)ナデナデ

~しばらく後~

提督「落ち着いたか?」

鹿島「はい。お恥ずかしいところをお見せしました」

提督「店長さんと話をしたいんだけど」

鹿島「分かりました。店長ー」

店長「はいはい。て、提督さん!?」

提督「どうも。鹿島のことで話をさせてもらいたいのですが」

店長「分かりました。奥で話しましょう。鹿島ちゃんはレジを頼むよ」

鹿島「はい」


店長「提督さんが来たと言うことは」

提督「はい。そろそろ鹿島を鎮守府に帰してもらおうと思いまして」

店長「ついにこの日が来てしまいましたか。鹿島ちゃんが居なくなるのは辛いですが、艦娘さんの仕事がある以上、仕方ありません」

提督(話の分かる人で良かった)

店長「ですが、こちらもシフトの都合がありますので」

提督「ええ、分かってます。今日、連れて帰るとは言いませんよ」

店長「では、今月いっぱいこちらで働いてもらって、来月から鎮守府に帰ってもらうと言うことでいいですか?」

提督「はい。それで構いません」


提督「と、言う訳で来月から帰ってきてもらうことになったから」

鹿島「はい!鹿島、誠心誠意頑張ります!」

提督「では、今日は失礼するよ」


-夜 鎮守府 大浴場(女湯)-

ローマ「こ、これは!ヴェスヴィオス火山の壁画!?何故、お風呂にこんな物が」

卯月「ヴェスヴィオス?それは富士山だぴょん」

ローマ「フジヤマ?ああ、日本の有名な山ね。あなたは?」

卯月「卯月だぴょん。皆からはうーちゃんって呼ばれているぴょん」

ローマ「私はローマ。よろしく」

卯月「ローマさんは日本のお風呂は初めてぴょん?」

ローマ「ええ。今日、来たばかりだから」

卯月「じゃあ、うーちゃんが手ほどきしてあげるぴょん!」

ローマ「郷に入れば郷に従え。そうね、お願いするわ」

卯月「任せてぴょん♪(いいカモを見つけたぴょん♪)」

卯月「まずは頭と体を洗うぴょん」ゴシゴシ

卯月「洗い流したら、浴槽に浸かるぴょん」チャプン

ローマ「ふむふむ」

卯月「この時にある歌を歌うといいぴょん」

ローマ「歌?」

卯月「うーちゃんがお手本を見せるから、同じように歌うぴょん」

ローマ「分かったわ(変わった文化があるのね)」

卯月「ヘイヘイホー」

ローマ「ヘイヘイホー」

卯月「ヘイヘイホー」

ローマ「ヘイヘイホー」

卯月(ぷぷっ♪古代ローマの公衆浴場をテーマにした映画と同じようにしてやったぴょん♪)


-数日後 大浴場(女湯)-

ローマ「ヘイヘイホー」

リットリオ「あら?随分ご機嫌ね」

ローマ「姉さんはどうして歌わないの?入浴時に歌うのがしきたりでしょ?」

リットリオ「え?」

ローマ「え?」

ルイージ「あはは~、何それ~(笑)」

ポーラ「ポーラ初耳ですぅ~」

ザラ「私も初耳です」

リベッチオ「リベも知らないよ」

アクイラ「アクイラも知らないわ」

リットリオ「誰からその話を聞いたの?」

ローマ「卯月って子よ」

一同「あー・・・」

ローマ「?」

リットリオ「卯月はイタズラっ子で有名だから」

ローマ「それってつまり」

リットリオ「間違った知識を植えつけられたってことよ」

ローマ「///」プシューッ

一同(顔から湯気が出るほど恥ずかしいんだ)

鎮守府にやってきたガングート(ル級)は皆さんご存知?アンドロイド限定バグからのネタでした。

巨人・大鳳・瑞鳳(卵焼き)!
ヒィィィィィィーハァァァァァァァー!!!(意味は察してください)
そういえば、トップガン2ってどうなったんだっけ?5年位前に製作決定って言ってた気がするけど。

本日はここまで。

そういえばイタリア料理でよく「うさぎ」を使いますね
いえちょっと思い出しただけで深い意味は無いですけど

>>125
気が付いたらドタバタ珍事件集になってましたね
何処で何を間違ったのやら・・・。今後、シリアスな展開も考えてます(何時やるとは言って無い)


>>131
では、イタリアではありませんが、うーちゃんは英国のナントカラビットのお父さんのようにウサギパイにして食べちゃいましょう(意味深)
ってのは流石に冗談です。はい。

でも、かちかち山のウサギさんってネタが浮かびました。

霧島連山の噴火のニュースを聞いて、不謹慎ながらブチ切れた霧島ネキが頭から火を噴いている姿を想像してしまった。

本日分、始まります。


-海上-

レ級「何とかここ(地球)まで帰ってこれたぜ・・・。あのゴリラ女にぶん殴られて月まで飛ばされた時はもうダメかと思ったぜ。もう少しで宇宙棲艦になるところだったからな」

シーン

レ級「おいおい、ここは笑うところだぜ?笑えよ!」

シーン

レ級「・・・。むなしい」

レ級「奴の鎮守府に乗り込んだ時にあたし以外はやられちまったからな。提督さんよぉ、テメーの首を取るまでは諦めねえからな!」

レ級「前にリベッチャオとか言うガキから聞いた話だと、この辺りはレーダーの有効範囲外のはずだ。ここから偵察機を飛ばして情報収集をしてやるか」


-鎮守府 執務室-

コンコン

青葉「青葉ですぅ」

提・吹(何だか嫌な予感がする(します))

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

青葉「司令官」

提督「答えはノーだ」

青葉「まだ何も言ってませんよ!」

提督「どうせまた、ろくでもない話を持って来たんだろ?」

青葉「失敬な!青葉がろくでもない話なんて持ってきたことがありますか!」

吹雪「鈴鹿のレースとか、ですね」

キット「その通りです」フォンフォン

提督「そーだ、そーだ!」

青葉「あれはウォースパイトさんたちが優勝して結果オーライじゃないですか」

提督「ふぶきー、青葉が心の傷をえぐってくるよぉー」

吹雪「よしよし。青葉さん」

青葉「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!青葉が悪いんですか?」

提督「まぁ、そうなるな」

青葉「司令官まで」

提督「で、用件は何だ?」

青葉「え?」

提督「いや、何か用事があるから来たんだろ?」

青葉(もう、ついていけません・・・)

青葉「パリダカとか興味ありませんか?」

ワン!

提督「無い」キッパリ

青葉「本当はありますよね?」

提督「青葉よ」

青葉「はい」

提督「キットはラリーカーでは無い。砂漠を走らせようとするでない」

キット「アドミラルの言う通りです」フォンフォン

ワン!

青葉「えぇー!だって、キットは海の上やマグマの川だって平気で走るじゃないですかぁ~」

キット「砂漠とは訳が違います」フォンフォン

提督「砂漠の様な地形を走行しようと思うと四輪駆動でなければ無理だ」


-窓の外-

青葉「パリダカとか興味ありませんか?」

豆之助「ワン!」

偵察機(野郎、今度はパリダカに出場する気か)

豆之助「・・・」ジー

偵察機「何だテメー、あっち行け、シッシッ」

豆之助「ワン!ワン!」

偵察機「あっち行けっての」

ガブッ

偵察機「テメー、あたしの偵察機に何しやがる!」

ブンブン

偵察機「振り回すな!視界が揺れて気分が悪くなってきたぞ!」

時雨「豆之助、何を咥えているんだい?」

豆之助「ワン!」

時雨「ほら、汚いからペッしなさい」

豆之助「ワン!」ペッ

時雨「じゃあ、散歩に行こうか」

豆之助「ワン!」


-海上-

レ級「うぅ・・・あの獣が振り回してくれたおかげで気分悪い・・・」

レ級「だが、奴がパリダカに出場することが分かっただけで充分だ。ダカールの砂漠をテメーの墓にしてやる」


-執務室-

提督「兎に角、パリダカには出場しないからな」

青葉「えー、ケチー」

提督「ケチで結構。それよりも大事な話がある」

青葉「何ですか?」

提督「昨日、着任した新人の歓迎会を兼ねて週末に月見パーティを開こうと思ってな」

青葉「いいですねぇ~」

提督「青葉を宣伝大使に任命したい」

青葉「お任せください!そうと決まればうかうかしていられません。部屋に戻って新聞の作成に取り掛からないと。では、失礼します!」

ガチャ

バタン

吹雪「青葉さんって結構乗せられやすい性格ですよね」

提督「そう言ってやるな。新聞作りは青葉の趣味だし、こういうのは青葉が適任だからな」

キット「その通りです」フォンフォン

吹雪「確かにこういうのは青葉さんが適任ですね」


これ書いてる時に知ったけど、もうパリダカって無かったのね・・・。
今でもパリを出発してダカールの砂漠を爆走していると思ってた。
とりあえず、この世界では今でもパリダカを開催していることにしておいてください。


コンコン

夕立「夕立よ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

夕立「今回の出撃のMVPは山風だったっぽい!提督さん、褒めてあげて」

山風「いいよ・・・そんなの」

提督「そうか。よく頑張ったな」ナデナデ

山風「構わないで(提督に撫でてもらえた。嬉しい)」

提督「おっと、スマン。夕立は喜んでくれるからつい癖で」

山風「・・・(何で?何で止めちゃうの?)」ジー

提督「そうだ!間宮券をあげよう。何か食べてくるといい」つ間宮券

山風「・・・。ありがと」

夕立「提督さん、またね~」フリフリ

山風「・・・」

ガチャ

バタン

提督「はぁー。山風は中々心を開いてくれないな」

キット「そうですね」フォンフォン

吹雪「そんなこと無いと思いますよ」

提督「?」


-金曜の夜 グラウンド-

提督「では、これより新人の歓迎会を兼ねて月見パーティーを始めます!」

一同「イエーイ!」

提督「今夜は無礼講だーッ!」

一同「イエーイ!」

提督「みんなー、好きなだけ飲み食いして楽しんでくれー!」

一同「イエーイ!」

提督「挨拶終わり。では、飲み物は持ったかな?」

一同「はーい」

提督「かんぱーい!」

一同「かんぱーい!」

ポーラ「て~とくぅ、飲んでますぅ~?」

提督「始まった瞬間から早速酔ってるのは流石と言うか、何と言うか」

ポーラ「そんなに褒められると照れてしまいますぅ~」

提督「いや、褒めて無いから」

ザラ「ポーラ、酔って提督に絡むのは止めなさい」

提督「いや、今夜は無礼講だ。気にしなくていいぞ」

ザラ「でも」

提督「ザラも今夜くらいはポーラのことを忘れて羽を伸ばすといい。ポーラはちゃんと見とくから」

ザラ「・・・。では、お言葉に甘えさせてもらいます。ポーラ、くれぐれもご迷惑をかけない様にね」

ポーラ「はぁ~い」


秋津洲「提督」

ポーラ「わぁ~、美味しそうなお団子~」

提督「待て、ポーラ!」

秋津洲「ああっ!ダメかも!」

ポーラ「え~、どうしてですかぁ~?あ!アレですか?神様にお供えしてから的な」

提督「いや、ソレは食べ物じゃない」

秋津洲「提督の言う通りかも!」

ポーラ「???」

提督「パテをこねて作った団子の様な物だ」

秋津洲「食べたらお腹こわすかも!」

ポーラ「うわぁ・・・とんだトラップですね」

提督「飾るための物だからな」

秋雲「今年は新作、ちねり米の焼き飯もあるよー」

提督「去年、パテでちねり米って言ってたな。皿とレンゲ以外、全部パテなのか?」

秋津洲「お米は全部パテだけど、具はパテとUVレジンで出来てるかも」

秋雲「秋津洲さんと秋雲さんの合作だよー」

提督「毎度、君らのそのよく分からん情熱には感心させられるよ」

赤城「あら、美味しそうですね」

秋津洲「これは食べられないかも」

赤城「ええ、分かってますよ。有機溶剤の臭いがプンプンしますからね」

提督「え?」

秋津洲「へ?」

秋雲「嘘ぉー」

クンクン

提督「さっぱり分からん」

秋津洲「分からないかも」

秋雲「完成からそれなりに時間が経ってるから全く分からないねー」

ポーラ「無臭ですねぇ~」

提督「流石、一航戦と言ったところか。犬、いや、象並みの嗅覚か?」

加賀「赤城さん、向こうで蒼龍たちがお待ちかねですよ」

赤城「ああ、ごめんなさい。では、失礼します」ペコリ

提督「楽しんでこいよ」


提督「日本では月の模様がウサギに見えると言うが、イタリアでは何に例えられるんだ?」

卯月「ぴょん?」

ポーラ「イタリアでは蟹ですよぉ~」

朧「!!!」

ISO波「提督、ポーラさん、こっち向いてください」

提督「ん?」クルッ

ISO波「はい、チーズ」

パシャ

ISO波「今度、プリントアウトしてお持ちしますね」

ポーラ「グラーチェ」

提督「あの、磯波さん?その高そうなカメラは?」

ISO波「青葉さんからお借りしました」

提督(青葉の奴、あんな凄いカメラを持ってたのか)

提督「そうか。壊さない様にな」

ISO波「はい!では、私は他の人を撮影してきます」ダッ

ISO波「吹雪姉さんも一枚撮りましょう」

吹雪「え?磯波ちゃん、そのカメラどうしたの?(汗)」

提督「まぁ、そうなるよな」


川内「月は出ているかー!」E:提督のサングラス

提督「今年もそうなるのか」

ポーラ「あははははは!何してるんですかぁ~」

川内「ニートごっこだよ」

提督「その言い方は辞めて差し上げなさい。誤解を招く」

川内「あ!提督、夜戦しよ!」

提督「マ○オカートで良ければ朝まで付き合うぞ」

川内「もしかして、小さいアレ買ったの?」

提督「ああ、そうだ」

川内「じゃあ、約束だよ!パーティ終わったら行くから!」

提督「執務室に来てくれ」

川内「やったー!提督と夜戦だー!」

提督「喜んで走り回るのはいいが、今年はサングラスを壊さないでくれよ」

川内「はーい」

ポロッ

提督「おぉぉぉーい!言ってる側から!」

川内「大丈夫大丈夫。まだ踏んでないから」

神通「姉さん」

川内「うわっ!って神通か」

神通「去年、提督のサングラスを壊したのにまたやりそうになって、反省していない様ですね」

川内「ちゃんと反省してるって!」

提督「今年はまだやらかしてないからその辺にしといてやれ」

神通「分かりました。提督がそう仰るならそうします」

那珂「みんなー、那珂ちゃんのお月見ライブ始まるよー」ダダダダダ

バキッ!

川内「あ・・・」

神通「!!!」

ポーラ「あーあ」

提督「」

那珂「ん?何か踏んだ様な?」

那珂「これってもしかして・・・」

ポーラ「提督のサングラスですねぇ~」

神通「那珂ちゃん」

那珂「ち、違うよ!わざとじゃないよ!」

提督「神通、故意じゃないから許してやれ」

那珂「提督、ごめんなさい」

提督「次からは気を付けてくれよ」


那珂「那珂ちゃん責任取ります」

提督「もういいから」

那珂「那珂ちゃんはアイドルだから本当はこんなことダメだけど・・・、提督なら枕営『神通、連行しろ』」

神通「はい。那珂ちゃん、向こうでお話しましょう」

那珂「あ~れ~」

ズルズル

提督(そんなに俺を豚箱にぶち込みたいか・・・)

川内「那珂ちゃんのおっちょこちょいには困ったもんだね」

提督「元はと言えば誰のせいだ?」

ポーラ「川内さんですねぇ~」

川内「てへぺろ」

霧島「これは困りました」

提督「どうしたんだ?」

霧島「那珂ちゃんが連行されてしまったので、お月見ライブは中止するしかありません」

???「ちょっと待ったー!」

霧島「この声はまさか!」

白露「白露いっちばーん!」

時雨「時雨、二番」

村雨「はいはーい!村雨、三番だよ」

夕立「夕立、四番っぽい!」

白露「提督、ここは私たちに任せて!」

提督「何かやる気満々だし、任せるよ」

時雨「任せといて」

村雨「村雨の本気、見せてあげる♪」

夕立「任せるっぽい!」

白露「では、私たち四人で艦娘音頭を歌って踊りまーす!」

ハ- ヨイショ!


秋津洲「瑞穂さーん、三方にこの特製焼き飯を乗せて欲しいかもー」

瑞穂「えっ、えぇ!?」

神威「提督、お団子を作ってきたので、良ければお召し上がりください。ポーラさんもどうぞ」

提督「ありがとう、ただくよ」モグモグ

ポーラ「いただきまーす」

提督「神威は歓迎される側だから、団子作りなんてしなくても良かったのに」

神威「神威が好きでやってことなので、お気になさらないで下さい」

ガングート「提督よ、今日は無礼講だと言っていたな?」

提督(酒臭っ)

響「提督、同志ガングートはウォッカをかなりの量呑んでいるから逃げたほうがいいよ」

ガングート「無礼講と言うことは、何をしても許されるということだ!提督よ、貴様は銃殺刑だ!ふははははは!」

提督「相当酔ってるな。しかも、ポーラより性質が悪い」

ポーラ「私でもあんなことしませんよぉ~」

ガングート「避けられるなら、避けてみろー!」

パン

パン

パン

提督「はぁー、やれやれ」

ブーン

スパッ

スパッ

スパッ

ガングート「光る剣で全て斬るとはやるな!だが、まだまだ!」

吹雪「ガングートさん」ゴゴゴゴゴゴゴ

ガングート「な、何だ!この悪寒は!」ゾクッ

吹雪「向こうでお話しましょうか」

ガングート「は、離せー!」

ズルズル

提督「やってしまったな」

ポーラ「吹雪さんの余りの迫力に酔いが醒めてしまいました」


ドンドコ!

ドンドコ!

大淀「霞ちゃんを称えよ~!」

足柄「称えよ~!」

清霜「称えよ~!」

朝霜「称えよ~!」

霞「あんたたち!ことあるごとにドンドコするの止めなさいよ!///」


-翌朝 戦艦寮前-

チュンチュン

ガングート「ん?朝か・・・」

ガングート「な、何だ!首から下が氷の塊に埋まって身動きが取れない!」

響「同志ガングート」

ガングート「同志ちっこいの!助けてくれ!体が氷の塊に埋まって動けないんだ!」

響「助けたいのは山々だけど、無理なんだ」

ガングート「何故だ!?」

響「その氷は吹雪姉さんが作り出した物だ。戦艦の砲撃でもビクともしない」

ガングート「な、何ぃ・・・」

響「昼頃には自然と溶けるはずだからそれまで我慢して欲しい」

ガングート「私が何をしたと言うのだ!」

響「忘れたのかい?」

~説明中~

ガングート(そうだった・・・)

響「そういうことだから、私は行くよ」

ガングート「ふっ。たかが駆逐艦と侮っていたが、流石は提督のヨメカッコカリと言ったところか・・・はっくしょん!」


-執務室-

提督「よし、このコースが終わったらしばらく寝る!」

川内「そうだね。夜戦も満足したし、眠くなってきたよ」

本当は今回、うーちゃんパラダイスに突入しようと思いましたが、昨年の月見祭りを思い出したので、今年もやっちゃいました。
次から二週連続うーパラに突入します(予定)。

本日はここまで。

うーちゃんが遂にカチカチ山でパイになるんですね!?

そろそろ秋イベが近づいてきましたね。
夏が日本⇒インド洋⇒地中海⇒ドーバー海峡⇒イギリスだったから、
秋は逆にイギリス⇒大西洋⇒パナマ運河⇒太平洋⇒日本って感じだったら面白いな。

本日分、始まります。


-廊下-

卯月「うぅ・・・、最近イタズラして無いからウズウズするぴょん」トボトボ

卯月「司令官の驚く顔を見たくて仕方が無いぴょん!」

卯月「そうだ!前に長門さん(ゴリラロボ)に襲われた時に計画していた落とし穴を実行に移すぴょん!」

ヲ級「・・・」キョロキョロ

卯月「あれはヲっきゅん!丁度いいから手伝ってもらうぴょん!」ダッ

卯月「ヲっきゅん、手伝って欲しいことがあるぴょん!」

ヲ級「?」

卯月「実は・・・落とし穴を掘って司令官を落としたいぴょん」

ヲ級「」コクコク

卯月「手伝ってくれるぴょん?」

ヲ級「」コクコク

卯月「? どうして喋らないぴょん?」

ヲ級「」喉を指差してジェスチャー

卯月「あー、喉を痛めて声が出ないぴょん?」

ヲ級「」コクコク

卯月「それじゃあ、手伝ってもらうのも悪いぴょん」

ヲ級「」大丈夫というジェスチャー

卯月「じゃあ、お願いするぴょん。レッツゴー!」

ヲ級「」ニヤッ

長門(あの事件以来、卯月に近付くと逃げられてしまう・・・。さらに睦月型の子たち全員から警戒される始末。それ故、こうして離れた場所から見守ることしか出来ない)

長門(何故か暁やリベッチオ、朝潮たちにまで避けられるし、私が何をしたと言うのだ・・・)

長門(吹雪のおかげで白雪や綾波からは避けられないが、私は幼女と触れ合いたいんだ!大きい子たちはいいんだよ!)


-しばらく後 グラウンド-

卯月「穴は掘れたし、緩衝材も敷き詰めたからこれで安全だぴょん」

ヲ級「」b

卯月「あとはブルーシートを被せて、砂でカモフラージュすれば・・・。これで完成だぴょん!」

卯月「ヲっきゅんが呼んでるって設定で司令官を呼んでくるから、ここで待ってて欲しいぴょん」

ヲ級「」コクコク


-執務室-

コンコン

卯月「うーちゃんだぴょん」

提督「どうぞ」

ガチャ

卯月「司令官、ヲっきゅんが呼んでたぴょん。案内するから付いて来て欲しいぴょん」

提督「分かった。ちょっと行ってくるよ」

吹雪「はい」

キット「いってらっしゃいませ」フォンフォン

バタン


-グラウンド-

卯月「あそこだぴょん」

提督「何でわざわざグラウンドに?まぁいい、どうしたんだ?」

ヲ級「」パクパク

提督「聞こえないからもう少し大きな声で頼む」

卯月「ヲっきゅんは喉を痛めて大きな声を出せないって言ってたから、近づいてあげて欲しいぴょん」

提督「そうか」スタスタ

スボッ!

提督「???」

ヲ級「」ニヤッ

提督「え?え?何コレ」

卯月「ぷっぷくぷぅ~!ここでイタズラ成功のプラカードをって・・・忘れてきたぴょん!急いで取りに戻らないと!」ダッ

ヲ級「くっくっくっ、こんなにも簡単だとは」

提督「!!! 貴様、ヲ級じゃないな!」

ヲ級(敵)「そうだ。私は貴様の配下のヲ級ではない。インド洋深提の指示によりこの鎮守府に忍び込んだのだ」

提督「クソッ!こんな簡単に侵入を許すなんて」

ヲ級(敵)「傑作だったぞ。正面から堂々と侵入出来たうえに、艦娘共は私とお前の部下のヲ級の区別が付かなかったんだからな」

提督(不味いな。何とか体勢を立て直さないと)

ガシッ

ヒョイ

提督「離せ!」

ヲ級(敵)「このまま私と来てもらうぞ」ダッ


卯月「プラカードを取ってきたぴょん。あれ?司令官?」

卯月「ネタばらしの前に脱出されてしまったぴょん・・・」

卯月「でも、うーちゃんは知ってるぴょん。司令官は甘いから怒ったりしないぴょん♪」


-執務室前(外側)-

ソーッ

卯月(あれ?司令官はまだ帰ってないぴょん?何処へ行ったぴょん?)←窓からこっそり伺っている

卯月(ヲっきゅんに聞いてみるぴょん)


-廊下-

卯月「ヲっきゅんが居たぴょん!」

卯月「おーい!ヲっきゅーん!」

ヲ級「卯月じゃない。どうしたの?」

卯月「あれ?喉の調子はもういいぴょん?」

ヲ級「喉?何の話?」

卯月「え?だって喉を痛めて声が出ないって」

ヲ級「さっきから何を言っているの?今日は今、初めて会ったじゃない」

卯月「ぴょ・・・ぴょん?」顔面蒼白

ヲ級「卯月?」

卯月「大変だぴょぉぉぉぉぉぉーん!」ダッ


-執務室-

ドアバーン

吹雪「!?」ビクッ

卯月「大変だぴょぉぉぉぉぉぉーん!」

吹雪「何が大変なの?」

キット「落ち着いて順番に話してください」フォンフォン

~事情説明中~

吹雪「何てことしてくれたの!」

卯月「ごめんなさい・・・」

キット「落ち着いてください、吹雪さん。ここで卯月さんに怒鳴っても事態は好転しません」フォンフォン

吹雪「そうだね。司令官の現在地は分かる?」

キット「コムリンクからの微弱な電波をキャッチしました。現在も移動中です。急がないと通信範囲外になり追跡できません」フォンフォン

吹雪「急がないと!でも、私たちだけじゃ」

青葉「お困りの様ですね」

吹雪「青葉さん?」キョロキョロ

卯月「上だぴょん!」

パカッ

青葉「天井裏からこんにちは!青葉だよぉ!」

吹雪「変な所に居ないで降りてきてください」

青葉「よ!っと」スタッ

川内「ドーモ=吹雪サン。川内デス」

吹雪「せ、川内さん」

ヲ級「話は聞かせてもらったわ。私も同行する」

卯月「ヲ級院!」

ヲ級「誰がヲ級院よ!」

キット「遊んでいる場合ではありません」フォンフォン

吹雪「そうだった!早く出発しないと!」

キット「この人数を全員は乗せられないので、誰か一人は後ろを付いて着てもらうことになります」フォンフォン

吹雪「司令官を拉致した深海棲艦との戦闘が予想されるので、皆さん艤装を着けて行きましょう!」

川内「そうだね!」

青葉「ですね!」

卯月「ぴょん!」

ヲ級「そうね!」

吹雪「全員、自力で航行するから案内をお願い」

キット「分かりました」フォンフォン


-埠頭の倉庫-

提督「俺を殺すのが目的だろ?やるなら一思いにやれ!」

ヲ級(敵)「そんなに死にたいなら、たっぷりいたぶって殺してやろう」

装甲空母鬼「待て。コイツは生かしておけと言われたのを忘れたのか?」

ヲ級(敵)「ふん。命拾いしたな」

提督「何が目的だ?俺を人質に大本営を脅す気なら無駄だ」

装甲空母鬼「そんな嘘が通用するとでも?お前は我々深海側の鎮守府を四つも破壊した英雄だ。それを見捨てるはずがあるまい」

提督「俺なんかより優秀な指揮官なら他にも沢山居る」

装甲空母鬼「精々強がるがいい」

提督(何とかして逃げなければ。だが、どうする?隙を突いて逃げたとしても武器は執務室に置いてきた。逃げ切れるか?)

装甲空母鬼(この男を洗脳して我々の手先として利用しようとは、インド洋深督は恐ろしいお方だ。それにしても迎えが遅いな。何時になったら来るんだ?)

提督(何か使えそうな物はないか)キョロキョロ

ダンボール「よお!」

提督(無理だ)


-海上-

キット「アドミラルは正面に見えてきた倉庫に捕らわれている様です」フォンフォン

川内「私が一足先に乗り込んで敵をかく乱するから、皆はその隙に提督を救出して」

吹雪「分かりました。お願いします」


-倉庫内-

ガタッ

ヲ級(敵)「ん?何の音だ?」クルッ

川内「ドーモ=ヲ級サン」

ヲ級(敵)「き、貴様は艦む」

ゴスッ

ヲ級(敵)「ぐはっ!」

バタッ

川内「さて、この調子で暴れながら提督を探しますかね」キョロキョロ

リ級「さっきの音は何だ?」

ネ級「あっちの方から音がしたな」

川内「どうやら気付いたみたいだね」

リ級「お、お前は!」

ボコッ

リ級「ぐえっ!」

バキッ

ネ級「ぐぼっ!」


-海上 インド洋深提所有のクルーザー内-

インド洋深提「まだ日本に着かんのか?」

ツ級「まだ5時間は掛かります」

インド洋深提「そんなに!?もっと早くならんのか?」

ツ級「これでもフルスロットルですよ。だいたい、連絡を受けてから出発するのではなく」クドクド

インド洋深提(あー、面倒くせぇ説教が始まった。コイツの話は長いんだよな。だいだい、わしが上官でコイツは部下なんだけどな)


-倉庫前-

キット「そろそろ頃合でしょうか。川内さんのおかげで活動中の深海棲艦の数がかなり減っています」フォンフォン

吹雪「では突入しましょう!」

キット「まずは私が扉を突き破りますので、その後皆さんは突入してください」フォンフォン

一同「了解!」

キット「では、突入します」フォンフォン

ブーン!

装甲空母鬼「何の音だ?」

ドンガラガッシャーン

装甲空母鬼「!!!」

提督(キットか!)

卯月「司令官を返せぴょん!」

装甲空母鬼「飛んで火に入る夏の虫とはこのことか。たかが三隻の艦娘と深海の裏切り者に何が出来る?」

卯月「司令官はうーちゃんの大切な・・・」

提督(そんなにも俺のことを)ジーン

卯月「大切なオモチャだぴょん!」

ズコー

装甲空母鬼「貴様、ふざけているのか!自分の上司をオモチャなどと」

吹雪「・・・」ゴゴゴゴゴ

卯月(お、恐ろしいオーラを感じるぴょん!完全に殺気だぴょん)チラッ

吹雪「卯月ちゃん、帰ったらお話があります」ゴゴゴゴゴ

卯月「ひっ・・・。あ、あの、重ね重ね無礼なことをしたのは謝ります」


ギコギコ

プチッ

ヲ級「縄が切れたわ!今のうちに早く!」

提督「助かった!」

キット「アドミラル、早くこちらへ」フォンフォン

装甲空母鬼「逃がすか!行け!」

ヲ級「させないわ!全艦載機、発艦!」

バババ!

ドカーン!

提督「ふぅ~、助かった。車内に居れば安心だ。敵さんも俺を生け捕りにする気なら本気で攻撃してくるなっての」

キット「人間と艦娘の違いを理解していないのでしょう」

提督「確かにそうかもな。艦娘なら大怪我で済んでも、俺は死んでるぞ」

装甲空母鬼「お前たち、あの車を破壊して奴を引きずり出せ!」

シーン

装甲空母鬼「何をしている!早くしろ!」

川内「無駄だよ」

装甲空母鬼「何っ!?」

川内「アンタの仲間は全部伸びてるよ。で、アンタが最後だから」

吹雪「形勢逆転ですね」

装甲空母鬼「クッ!だが、私がお前たちを倒せば済む話だ!」

キット「多勢に無勢です。大人しく投降することを薦めます」フォンフォン

装甲空母鬼「黙れ!行けっ!」

吹雪「お願い、当たってください!」バババッ

川内「突撃よっ!」

ドカーン!

青葉「索敵も砲撃も雷撃も。青葉にお任せ!」

ドカーン!

卯月「砲雷撃戦、開始するぴょん!」

ドカーン!

装甲空母鬼「無念」撃沈


卯月「司令官、ごめんなさい。卯月はどんな罰でも受けます」

提督「今回の件は敵の侵入を防げなかった俺にも非がある訳だから、卯月は不問にしよう」

卯月「へ?」

吹雪「大甘の甘、愚の愚です!司令官は私にだけ優しくしていればいいんです!」

川内「へぇ~、吹雪って案外独占欲が強いんだね」

青葉「これは記事にしなければ!」

吹雪「ち、違います!今のはその///」

川内「残りの深海棲艦はどうする?」

提督「捕虜として大本営に引き取ってもらおう」

ツンツン

提督「おい、起きろ」

ヲ級(敵)「あと5分だけ」

提督「何寝ぼけてるんだ」

ヲ級(敵)「ん?き、貴様何故!」

提督「お前たちのリーダーと思われる装甲空母鬼は倒した。大人しく投降しろ」

ヲ級(敵)「バカな!?」

提督「大人しく投降すれば悪いようにはしない」

ヲ級(敵)「私が人間如きに従うと思うか?」

パクッ

ゴクッ

提督「まさか!」

ヲ級(敵)「ぐはっ!(吐血)」バタッ

青葉「服毒自殺!?」

提督「キット、助けられないか?」

キット「残念ながら既に死亡しています」フォンフォン

提督「残りの奴等が同じことをする前に止めないと!」

リ級「がはっ!(吐血)」バタッ

ネ級「ジークジ○ン!(吐血)」バタッ

卯月(何か変なのが混ざってるぴょん)

バタッ

バタッ

バタッ

提督「クソッ!遅かったか」

ヲ級「大人しく投降すれば悪い様にはしなかったのに・・・」

提督「作戦に失敗した部下に自決を強要するなど・・・それが指揮官のやることか!」ギリッ

吹雪「許せません」

川内「この後、どうする?」

提督「大本営に連絡して調査班を派遣してもらおう。全員死亡しているから話は聞けないが、何か分かるかも知れない」


-海上 インド洋深提所有のクルーザー内-

インド洋深提「連絡が途絶えた、だと?」

ツ級「はい。定時連絡も無く、こちらからの呼びかけにも応答がありません」

インド洋深提「まさか。兎に角、急ぐぞ」

ツ級「先ほども言いましたが既にフルスロットルです。これ以上は機関が持ちません」

インド洋深提「そんなことは分かっておるわ。可能な範囲で急げということだ」


-数時間後 海上 倉庫近辺-

ツ級「提督を監禁していた倉庫周辺に海軍の人間が集まっています」E:双眼鏡

インド洋深提「提督め、この状況をも打ち破ったというのか。面白い!ますます奴に興味が湧いてきたぞ!」

ツ級=サンの何処に目があるのか?とか、どうやって双眼鏡を使うのか?とか考えちゃダメだよ。お兄さんとの約束だ!

うーちゃんがパイになるか、否かは次回のお楽しみ。

次回もうーちゃん!本日はここまで。

今月は5-5出撃回数が二桁到達したぜ!ひゃっはー!
レ級とE風に振り回されて10回も出撃した奴がここに居るぞ!笑えよベジ○タ。
5-5と比べて6-5は癒しだよね。
マジで5-5はレ級かE風かどちらかにしやがれ下さい。

本日分、始まります。


-午前 工廠-

提督「久しぶりに建造してみるか」

妖精ズ「資材はどうしますかー?」

提督「そうだな・・・。この位でいってみよう」

妖精ズ「了解です。建造スタート!」

『06:40:00』

提督「6時間40分?あまり覚えのない数字だな」

夕張「そうですね」

吹雪「これってもしかして・・・」

提督「?」

吹雪「大鳳さんじゃないですか!?」

妖精ズ「ですね~」

提督「な、何だと!?」

妖精ズ「おめでとうございます。大鳳さんの建造に成功しましたよ!」

提督「んばばんばんば」

夕張「メラッサメラッサ」

提・夕「んばばんばんば、メラッサメラッサ」

吹雪「二人ともどうしたんですか?突然、室戸市名物シットロト踊りなんて踊り始めて(汗)」

提督「え?」

夕張「へ?」

提・夕「室戸市名物シットロト踊り?」

吹雪「はい」

提督「バカな!」

夕張「そんな・・・」

提・夕「今までアニメの創作ダンスだと思ってたのに・・・」

吹雪「はぁ」

提督「大鳳の建造に成功した喜びを踊りで表現していた訳だ」

夕張「そう。喜びの踊りよ」

提・夕「それなのに、実在する踊りだったなんて・・・」orz

提督「夕張はまだいい。俺なんてこの歳になるまで知らなかったんだからな」

吹雪「あ、あの・・・」

夕張「元気出してください。そんなこともありますよ」


-夕方 執務室-

吹雪「そういえば、先日の一件でセキュリティを強化するって話でしたが、どうなったんですか?」

提督「正門に網膜スキャンを設置することにした。準備が出来次第、全員登録してもらうから」

吹雪「今回は正面から堂々と侵入したってことでしたが、それなら大丈夫そうですね」

提督「ああ、認証せずに通過したらアラームが鳴るように設定するから、一発で気付くだろう」

キット「正面から堂々と侵入するという大胆な手口には驚かされました」フォンフォン

提督「本当にな。堂々とし過ぎて逆に気付かないよな」

吹雪「相手がヲ級だったからこそですよね。ヲ級さんが鎮守府に居なければ通用しなかった手口ですし」

ジリリリリーン

ガチャ

提督「もしもし」

夕張「夕張です。大鳳さんの建造が完了しましたよ」

提督「そうか!直ぐ行くから待っててくれ」

夕張「はい。お待ちしてます」

ガチャ

提督「建造が完了したそうだ」

吹雪「早速、会いに行きましょう!」

提督「そうだな!その前に鳳翔さんも呼んでおくか」

ピンポンパンポーン

スピーカー「鳳翔さん、工廠へ来てください。繰り返します、鳳翔さん」


-工廠-

鳳翔「提督、どうされたのですか?」

提督「大鳳の建造に成功したのでお知らせしておこうと思いまして」

鳳翔「そうでしたか!では、後で赤城さんたちにも知らせてあげないと」

提督「早速、会いに行きましょうか」

吹雪「楽しみですね」

夕張「あ、提督!では、早速開けてみましょうか」

提督「頼む」

夕張「オープン!」

ギィィィィィ

モクモク

大鳳「そう・・・私が大鳳。出迎え、ありがとうございます。提督・・・貴方と機動部隊に勝利を!」

提督「やったー!大鳳だー!」

吹雪「やりましたね!」

提督「よく来てくれた。俺が提督だ。宜しくな!」

大鳳「こちらこそよろしくお願いします」

提督「鳳翔さん、空母寮まで案内をお願いしていいですか?」

鳳翔「はい。お任せください」

提督「鎮守府内の案内は明日の朝にしましょう」

鳳翔「そうですね。もう日も暮れますし、寮と食堂だけ案内しておきますね」


-夜 睦月型私室-

卯月「明日はハロパだぴょん!楽しみだぴょん♪」

テレビ「アバダ○ダブラ!」

弥生「校長先生・・・死んじゃった・・・」

卯月「弥生、怒ってるぴょん?」

弥生「怒ってません」

卯月「そうだ!以前、司令官に杖を買ってもらったんだった!」

弥生(いいなー)

卯月「うーちゃんだけ買ってもらって、怒ってるぴょん?」

弥生「怒ってません」

卯月(明日はこの杖で遊べるぴょん!)


-提督私室-

提督「明日は昼からハロウィンパーティだな」

吹雪「楽しみです!」

提督「せっかくだから俺もコスプレしてみるか」

吹雪「狼男とかフランケンシュタインですか?」

提督「いや、流石にそういう格好はな。客人が来ることは無いだろうが、あまりふざけた格好をする訳にはいかんからな」

吹雪「じゃあ、どうするんですか?」

提督「前に作ってもらった衣装があるだろ?」

吹雪「あー、閣下の衣装ですね?」

提督「ああ、そうだ。一応軍服だから不自然では無いだろ?」

吹雪「そうですね」

テレビ「アバダ○ダブラ!」

提督「そういえば前に卯月がハリ○タの杖を欲しがっていたから買ってやったな」

吹雪「杖?そうだ!いいこと思いつきました!」


-翌日 午後 執務室-

暁「暁は一人前のレディだからお菓子なんて要らないわ」

提督「そうか。では、響、雷、電の三人にお菓子をあげよう」つお菓子

響「ハラショー」

雷「ありがとう」

電「ありがとうなのです」

暁「・・・」チラッ

提督「どうした?暁は一人前のレディだから要らないんだろ?」

吹雪「そうですね。暁ちゃんは一人前のレディだから要らないって言いましたね」

キット「はい。間違いなくそう言いました。先ほどの発言を再生しましょうか?」フォンフォン

暁「・・・」涙目

提督「ほら、暁の分だ」つお菓子

暁「いいの?」

提督「ああ。変な意地張ってないで受け取りなさい」

暁「ありがとう!」

コンコン

漣「ご主人様~、漣です」

提督「どうぞ」

ガチャ

響「じゃあ、私たちは次に行こうか」

暁「そうね」

雷「行ってきます!」フリフリ

電「なのです」フリフリ

提督「沢山もらってこいよ~」


漣「ご主人様、トリックオアトリート」

曙「トリックオアトリート」

潮「トリックオアトリート」

朧「積尸気オアトリート」

提督「では、お菓子を・・・って今何か変なこと言わなかったか?」

吹雪「何か違う単語が聞こえた気がしますね」

漣「? ちゃんとトリックオアトリートと言いましたよ」

曙「私もよ」

潮「潮もです」

朧「積尸気オアトリート」

提督「へ?」

朧「積尸気オアトリートです。お菓子をくれないなら死んでもらいます」

提督「あの・・・朧さんはわたくしに何か恨みでも?」

朧「潮のことをやらしい目で」

提督(え?え?ちょっと待って!重巡、戦艦、空母辺りはまぁ、全く身に覚えが無いとは言わん。だが、潮をそんな風に見た覚えは無いんだが・・・)

朧「見ない提督にはお仕置きが必要です。潮には魅力がありませんか?」

提督「は?」

朧「吹雪姉さんより、潮の方が出るところが出てますよ」

潮「///」

吹雪「・・・」

漣「さらっと姐さんをディスるのはどうかと思うお」

曙(うわぁ・・・)

提督「お菓子あげるので勘弁してください」

朧「仕方ないですね。お菓子で手を打ちます」

提督(助かった)

漣「お菓子ももたったし、次行くお!」

曙「レッツゴー!」

提督(何だかんだ言って曙も楽しんでくれているな。良かった)

潮「では、失礼します」

バタン


コンコン

卯月「うーちゃんだぴょん!」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

卯月「アバダ○ダブラ!」

提督「うっ」

バタッ

卯月「ぷっぷくぷぅ~♪」

吹雪「司令官もノリノリですね」

卯月「司令官、もう生き返っていいぴょん」

吹雪「もういいそうですよ」

卯月「いつまで死んでるぴょん?」

吹雪「司令官?え・・・」

卯月「どうしたぴょん?」

吹雪「息、してない」

卯月「そこまで本格的にしなくてもいいぴょん♪」

吹雪「脈も無い・・・」

卯月「え?冗談だよね?」

キット「残念ながら、既に亡くなられています」フォンフォン

卯月「冗談は止めるぴょん!」

吹雪「どうして・・・たの?」

卯月「へ?」

吹雪「どうして殺したの?」

卯月「ち、違うぴょん!うーちゃんはハリ○タの真似しただけだぴょん!」


ガチャ

時雨「どうしたんだい?」

夕立「何かあったっぽい?」

朝潮「し、司令官が倒れてます!」

吹雪「卯月が司令官を殺したの」

卯月「ち、違うぴょん!うーちゃんはただ」

時雨「提督の敵は僕が取るよ」←忠犬その2

夕立「最っ高に素敵なパーティ始めましょ」←狂犬

朝潮「司令官との約束を今、果たします」←忠犬その3

卯月「違うぴょん!うーちゃんは殺してていないぴょん!話を聞いて欲しいぴょん!」

吹雪「言い残すことはそれだけ?」←柴犬(忠犬その1)

卯月「ひっ・・・」

吹雪「これ以上、何も無いなら向こうで司令官に謝罪しなさい」

卯月「嫌ぁぁぁぁぁ!」ダッ

吹雪「もういいですよ」

提督「少々やり過ぎじゃないか?」ムクッ

朝潮「卯月さんにはいい薬になったと思います」

提督「もういいだろ?ネタばらしを」

吹雪「ダメです!」

提督(先日の発言(オモチャ呼ばわり)をまだ根に持ってるのか?)

提督「時雨、夕立、朝潮は下がっていいぞ。これお礼だから」つ間宮券


-廊下-

卯月「あぁぁぁぁぁぁぁ!」

ドン

卯月「きゃっ」

神通「卯月さん、大丈夫ですか?廊下を走ってはいけませんよ」

卯月「ごめんなさい」

神通「何があったのですか?」

卯月「司令官が死んじゃったぴょん!それで、うーちゃん逃げてきたぴょん!」←絶賛錯乱中

神通「提督が?一体どういうことですか?」

卯月「うーちゃんが昨日テレビでやってたハリ○タの真似して、アバダ○ダブラしたら司令官が死んじゃったぴょん!」

神通(なるほど。普段からイタズラされているから、逆ドッキリで死んだふりをしたのですね)

卯月「早く逃げないと吹雪と時雨と夕立と朝潮に殺されるぴょん!」

神通(せっかくだから私も乗ってみますか)

神通「卯月さんが提督を殺したのですね?」

卯月「ち、違うぴょん!うーちゃんは魔法使いじゃ無いぴょん!」

神通「提督を殺害した貴女を見過ごす訳にはいきません」

卯月「ひっ・・・」

神通「覚悟してください」

卯月「嫌ぁぁぁぁぁ!」ダッ

神通「少し怖がらせ過ぎましたか」

吹雪「神通さーん」

神通「吹雪さん。卯月さんならあっちの方に走っていきましたよ」ユビサシ

吹雪「ありがとうございます!」

神通「卯月さんへの逆ドッキリですよね?私も着いて行きます」

吹雪「お願いします」

卯月「あぁぁぁぁぁぁぁ!」

卯月(何処に逃げれば助かるぴょん!?そうだ!)

卯月(戦艦寮なら・・・!でも、金剛さんや大和さんに知られたら殺されるぴょん!長門さんだけが唯一の望みだぴょん!)


-戦艦寮 廊下-

卯月「うぴゃぁぁぁぁぁー!ゴリラさーん」

ローマ「卯月」←ハロウィンコス中

卯月「あ・・・ロ、ローマさん?あの、うーちゃんに何かご用ですか?私、急いでますので」

ローマ「この国にはカチカチ山のウサギさんって童話があるそうね」

卯月「へ?」

ローマ「ウサギがお婆さんを殺したたうえに、お爺さんに対してお婆さんで作った婆汁を食べさせて、狸がお爺さんに代わってウサギに火を放ったり、泥舟に乗せたりして復讐を果たすストーリだそうね」

卯月「え?え?それって狸とウサギが逆じゃ?それにカチカチ山とげんこつ山のたぬきさんが・・・」

ローマ「そんなことはどうでもいいのよ」

卯月「あ、あの・・・」

ローマ「今日はハロウィン。もてなす代わりにイタズラをしてあげるわ」

卯月「ひっ・・・」

ローマ「まずは貴女を捕まえて、生きたまま皮を剥いで、それから・・・首は大釜へ。うひひひひひ。黒魔術にウサギはぴったりなのよ。それに提督はウサギのパイが好物だと言っていたわね。特に、肉の柔らかい仔ウサギのね」

卯月「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁ!本物の魔女だぴょぉぉぉぉーん!」ダッ

ローマ「ちょっと脅かしすぎたかしら?でも、先日、お風呂で恥をかかされたんだから、この位いいわよね」←当然仕掛け人


-空母寮 廊下-

卯月「うぴゃぁぁぁぁぁー!」

赤城「あら、卯月さん」

卯月「ひっ・・・来ないでぇぇぇぇ!」

赤城「お菓子をあげようと思ったのに、どうしたんでしょう?」


-軽巡寮 廊下-

天龍「よう!卯月じゃねーか」

卯月「て、天龍ちゃんさん?」

天龍「おーい、神通!卯月が居たぞー」←捜索を頼まれただけで仕掛け人では無い

神通「見つけましたよ」

卯月「嫌ぁぁぁぁぁぁ!」

天龍「あいつ等、どうしたんだ?」


-重巡寮 廊下-

摩耶「おう!卯月じゃないか」

愛宕「ぱんぱかぱーん!」

卯月「ぎゃぁぁぁぁぁぁー!」←もう全員が自分を狙っていると思い込んでいる

摩耶「アイツどうしたんだ?」

愛宕「お菓子をあげようと思ったのにね」


-工廠-

卯月「うぴゃぁぁぁぁぁー!」

明石「どうしたんだろ?」

夕張「お菓子をもらいに来た感じでは無かったわね」


-中庭-

那珂「みんなー、今日は那珂ちゃんのハロウィンライブに来てくれてありがとー!」

ワー

キャー

卯月「うぴゃぁぁぁぁぁー!」

那珂「卯月ちゃんも来てくれたんだねー」

卯月「ひっ」

那珂「どうしたの?」

卯月「嫌ぁぁぁぁぁぁ!」

那珂「え・・・、何だったの?」

ザワザワ

ナカチャンガ ナカセター

那珂「ち、違うよー!(汗)」


-グラウンド-

卯月「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁーっ!来ないでぇぇぇぇぇ!」ダダダダダ

卯月「側溝の蓋の上に赤い風船!?」

卯月「あわわわわわわ・・・」


~回想中~

卯月「司令官、アイティーって映画が面白そうだから観たいぴょん(司令官はホラー系が苦手らしいからびびらせてやるぴょん♪)」

提督「アイティー?」

卯月「そうだぴょん。ピエロの映画だぴょん」

提督「マジかよ・・・。それはアイティーではなく、イットだ。あの映画、リメイクしたのか」

卯月「リメイク?」

提督「ああ、俺がまだ小学生の頃に公開された映画だ。あれはマジでトラウマもんだから止めとけ」

吹雪「そんなに怖いんですか?」

提督「ああ」

卯月「そんなこと言って怖いんでしょ?」

提督「当時はマジで怖かったが、今はもう平気だ。それに、アレは子供を怖がらせる映画だからな」

卯月「そこまで言うなら古い方でいいから一緒に観るぴょん!」

提督「分かったよ。だが、どうなっても知らんぞ」

卯月「やったー!(司令官の顔が恐怖に歪むのを鑑賞して楽しんでやるぴょん!)」

提督「吹雪はどうする?」

吹雪「う~ん、私は止めときます」

提督「賢明な判断だ」

~鑑賞中~

卯月「うぎゃー!!!!」

卯月「きゃー!」

卯月「ピエロ怖いぴょぉぉぉぉぉーん!(泣)」

提督「だから言ったのに(汗)」

~終了後~

卯月「」ガタガタ

提督「はぁー、だから止めとけって言っただろ?」

卯月「今夜は眠れないぴょん・・・」

提督「部屋には睦月や如月が居るだろ?」

卯月「ダメだぴょん・・・子供だけだと襲われるぴょん・・・」

提督「はぁ・・・、分かったよ。部屋まで布団を取りに行こう」

卯月「一緒に寝てくれるぴょん?」

提督「ああ、今夜は俺と吹雪と三人だ。これでいいだろ?」

卯月「それと、あの・・・」

提督「トイレも付いて行ってやる」

~回想終了~


卯月「嫌ぁぁぁぁぁぁーっ!アイツが来るぴょーーーーーーん!!!」ダダダダダ

大淀「こんな所まで飛ばされていましたか。早く拾って飾りつけ作業に戻らないと」

卯月「嫌ぁぁぁぁぁぁーっ!」

大淀「卯月さんはどうしたのでしょう?」


-資材倉庫内-

卯月inドラム缶「はぁはぁ・・・ここなら当分見つからないはずだぴょん」

卯月inドラム缶「うーちゃんは司令官と仲良くしたかっただけだぴょん・・・。殺す気なんて無かったぴょん・・・(涙)」ガタガタ

提督「う・・・づき」

卯月inドラム缶「もう睦月ちゃんや如月ちゃんに会えないのかな・・・」ガタガタ

提督「う・・・づき」

卯月inドラム缶「司令官の声?司令官は生きてるぴょん!」

卯月「うーちゃんはここだぴょん!」ヒョコッ

提督「うづき、どうしておれをころしたんだ」←ボロボロの服に血糊のゾンビメイク

卯月「うぎゃぁぁぁぁー!!!」バタン

提督「お、おい!しっかりしろ!」

卯月「」ブクブク

提督「やっぱりやり過ぎだろ?トラウマものだぞ」

吹雪「この位しないとお仕置きになりません」

提督「しかしだな」

吹雪「司令官は卯月ちゃんと私、どちらが大切ですか?」

提督(その言い方は卑怯だろ)

提督「当然、吹雪だ。だが、卯月も大切な仲間だ」

吹雪「ふーん。でも、私を選んでくれたから許してあげます。なので根拠を見せてください」

提督「根拠?」

吹雪「根拠と言うより、証明と言うべきでしょうか?」


提督「どうしたらいいんだ?」

吹雪「簡単なことです。キスしてください!」

提督「・・・。分かったよ」チュッ

吹雪「ほっぺでは無く、唇にです!」

提督「そういうのは大人になるまで取っときなさい。将来、俺よりいい男が現れるかも知れないだろ?」

吹雪「そんなことありません!してくれないと拗ねますよ」

提督「吹雪、落ち着いて考えてくれ。今の俺の格好を見てもまだ、今がいい!って言えるか?」

吹雪「・・・。やっぱり今度でいいです」

提督「そうだろ?とりあえず、卯月は医務室に運ぶとするか」

吹雪「そうですね。倒れた時に頭を打ってるといけないので、一応診てもらいましょう」

提督「誰か付き添いが居た方がいいんだが、俺や吹雪だと目を覚ました時に驚かせてしまうしな」

加賀「提督。私が診ててあげましょうか?」

提督「加賀か。良い所に。頼まれてくれるか?」

加賀「ええ」

提督「では、医務室に運ぶとしよう。運んだら俺は着替えてくるから」

吹雪「では、パーティ会場で待ってますね」

提督「加賀は卯月が目を覚ましたら、会場に連れて来てくれるか」

加賀「分かりました。それにしても凄い格好ね」

提督「俺もここまでする必要は無いと思うんだがな、吹雪がどうしてもと言うんでな」

加賀「倉庫に入っていく提督を見かけた時は驚いたわ」

提督「驚かせてスマン」


-しばらく後 医務室-

卯月「う~ん」パチッ

加賀「気が付いたかしら?」

卯月「ひっ・・・、うーちゃんは美味しくないから食べないで下さい!お願いします!」

加賀「大丈夫よ。襲ったりしないわ」

卯月「本当に?」

加賀「本当よ。それと、貴女に言っておかないといけないことがあるわ。提督は死んでなどいない」

卯月「え・・・」

加賀「あれは貴女がいつもイタズラをするから、そのお返しよ」

卯月「司令官は生きてるぴょん?」

加賀「ええ。深海棲艦に襲われても死なない提督がそんな簡単に死んだりしないわ」

卯月「よがっだびょん・・・じれいがん本当に死んじゃったとおもったびょん」

加賀「バカね。そんな訳無いじゃない」


-パーティ会場(食堂)-

足柄「ガオー!食べちゃうわよー」←狼女コス中

夕立「きゃー!食べられちゃうっぽい!(笑)」

夕雲「きゃー、怖いわぁ(笑)」

清霜「きゃー!(笑)」

暁「あ、暁は一人前のレディだから、こ、怖くなんてないんだから・・・」涙目

キャッキャ

提督「楽しそうだな」

足型「あら、提督も来たのね」クルッ

足柄(やだカッコイイ)ズキューン

足柄「あの、提督・・・、私をた・べ・て♡」

提督「足柄、駆逐艦の子たちの前でそういう発言は止めなさい」

夕雲「///」

清霜「足柄さんを食べるってどういうこと?」

夕立「足柄さん特製カツを食べるってことじゃないの?」

提督「ああ、その通りだ。足柄特製カツのことだ」

清霜「でも、どうして私たちの前でそんな話をしちゃダメなの?」

提督「今からご馳走が出てくるのに、カツを食べてしまったら満腹になってしまうだろ?夕食前にお菓子を食べて満腹になってしまうのと同じだ」

清霜「あー、なるほど。私たちが真似しないようにってことだね!」

提督「そういうことだ(何とか誤魔化せた)」


睦月「魔王睦月にひれ伏すがよいぞ」

吹雪「あはははは!睦月ちゃん何してるの?」

睦月「今夜の睦月は睦月ではない。魔王睦月にゃしぃ!」

秋雲(魔王睦月?そうだ!新しいマンガのネタが浮かんだ!)

提督「楽しそうだな」

睦月「およ?提督もコスプレ中かにゃ?」

吹雪「しれ・・・閣下、お待ちしておりました!」

睦月「閣下?」

~想像中~

提督「蝋人形にしてやろうかぁ?」

睦月「ひっ・・・、如月ちゃん、助けて欲しいにゃー!」

提督「ふはははは!如月なら既に蝋人形にして我輩のコレクションに加えてやったわ!」

睦月「嫌ぁぁぁぁー!(泣)」

~想像終了~

睦月「あわわわわわわ」ガタガタ

提督「睦月?どうした?顔色が悪いぞ」

睦月「蝋人形にしないで下さい!お願いします!」

吹雪「あの、睦月ちゃん?その閣下じゃないよ」

睦月「へ?」

提督「悪魔の格好に見えるか?」

睦月「・・・。確かに違うにゃしぃ」

夕張「あら、提督。エレガント閣下の衣装を着て来たんですね」

提督「ハロウィンだから仮装してみようと思ってな」

夕張「似合ってますよ♪」

提督「ありがとう」


加賀「提督。卯月を連れてきました」

提督「ありがとう。後は俺に任せて、パーティを楽しんでくれ」

加賀「では、そうさせてもらいます」

卯月「司令官、あの・・・ごめんなさい」

提督「俺のほうこそ悪かった。少々やり過ぎた」

卯月「全部、私が悪いんです。これからはいい子になるから見捨てないで下さい!」

睦月「卯月ちゃんはどうしたの?」

吹雪「うん、ちょっとね」

提督「先日のことなら怒ってないから、大丈夫だ(怒ってるのは吹雪だし)」

提督「だから卯月はいつもの卯月で居てくれ。皆、卯月の明るさに助けられているからな」

卯月「司令官」ウルッ

ウォースパイト「ウサギのパイが焼けたわ」

ローマ「あ・・・」

卯月「ウサギの・・・パイ?」ガタガタ

提督「どうした?」

ローマ「提督、実は・・・」カクカクシカジカ

提督「なるほど、そんなことがあったのか。後は任せておけ」

提督「卯月、落ち着くんだ。ウサギのパイだが、ウサギとは鶏だ。チキンのことだ」

卯月「チキン?でも、ウサギって」

提督「昔の人は鶏のことをウサギと呼んでいたんだ。ウサギは何て数える?一匹、二匹ではなく、一羽、二羽だろ?」

卯月「確かに一羽、二羽って数えるぴょん」

提督「そうだろ?(スマン、大嘘だ。だが、今はこう言うしか無い)」

瑞鶴「誰が七面鳥ですって!?」

提督「んなこと言ってねぇ!」

翔鶴「すみません、提督。ほら、瑞鶴。あっちへ行きましょう」

提督「兎に角、そういうことだから、ウォースパイトが焼いたパイはチキンだから」

卯月「分かったぴょん」


吹雪「閣下、そろそろ乾杯の音頭を」

提督「そうだな。ちょっと行ってくるから、睦月、卯月を頼む」

睦月「任せて欲しいのね!」

提督「では、ハロウィンパーティを楽しんでくれ。乾杯!」

一同「乾杯!」

ワイワイ

ガヤガヤ

アイオワ「アドミラル、サタデーナイトよ!」

提督「そうだな」

アイオワ「ノリが悪いわねー。サタデーナイトはフィーバーしないと!」

提督「えっと・・・つまり、トラボルタの様に踊れと?」

アイオワ「ザッツライト!ミュージックスタート!」

提督(ハロウィンってそういう祭りだったっけ?)

~30分後~

提督「疲れた・・・」

吹雪「お疲れ様です(汗)」

提督「アイオワの奴、どんだけ踊らせたら気が済むんだよ。そうだ、卯月はどうしてる?」

吹雪「睦月ちゃんと居ますよ」

提督「ちょっと様子を見てくる」

吹雪「はーい」

提督「卯月、楽しんでるか?」

卯月「楽しんでるぴょん」

提督(明らかに元気が無いよな)

提督「ほら、料理もケーキも沢山あるからいっぱい食べろよ」

卯月「うん・・・」

睦月「美味しい料理が沢山あるんだから食べて元気出すにゃしぃ」

卯月「うん・・・」


-3日後 朝 執務室-

ガチャ

提督「そろそろ執務を始めるか」

吹雪「そうですね」

バタン

提督(あれ以来、卯月が元気が無く心配だが、大丈夫だろうか?)

吹雪(卯月ちゃんのことを心配している様ですね)

ストン

ブーーーーーーー!

提督「???」

吹雪「し、司令官?」

提督「ち、違う!俺じゃないぞ!ん?これは・・・」

吹雪「ブーブークッション?」

提督「こんなことをするのは・・・」

吹雪「卯月ちゃんしか居ませんね」

提督「コラー!卯月!」


-執務室前-

卯月「ぷっぷくぷぅ~、大成功だぴょん!」ダッ


-執務室-

提督「はぁー。まぁ、いつもの卯月に戻ったと思えばいいか」

吹雪「杞憂に終わりましたね」

提督「アイツはこの位の方がいいよな」

吹雪「そうかも知れませんね」

卯月は提督のことが大好き(恋愛感情では無い)だけど、不器用故、素直になれず、小ばかにした発言をしたり、
イタズラでちょっかいをかけることしか出来ないって感じで描いてみました。

吹雪の方はね、自分で書いといてアレだけど、何か某ギリシャ辺りの神話の、
女を見ると手を出さずにはいられない全知全能の神の嫁っぽくなったきたな。

本日はここまで。



なんだかんだ言って提督が一番楽しんでたんじゃ…
でも、うーちゃんが良い感じに料理されていて良かったです

余りにも吹雪きの性格悪すぎるこれって下手しないでも精神壊れたりするやろ卯月が精神病んで狂ってしまうとか考えなかったんやろな

SS界のうーちゃんの扱いって大体こんなもんでしょ

>>183
提督が一番楽しんでるって?キノセイデスヨー

>>184
これで精神崩壊ならアムロ・レイ等、戦争をしているアニメのキャラは全員病院送りですよ。
特にフリット・アスノなんて7歳の時に目の前で母親殺される。14の時に恩人、初恋の人を殺され、以降ずっとそんな人生ですが狂ってはいませんし。

>>185
悲しいけど、うーちゃんの扱いってこんな感じですよね。今回は少々やり過ぎ感はありますが。

先日、うちにも大鳳が来ましたが、どの辺がママなのか分からない・・・。
夕雲ママ、浦風ママ、霞ママ、雷ママも全く分からない。
夕雲と浦風は好きだけど、どの辺に母性を感じるんだか。教えてエロイ人。
ただ、鳳翔さんがお艦ってのは唯一共感出来た。

本日分、始まります。


-執務室-

鹿島「鹿島、本日より鎮守府での業務に戻ります!誠心誠意務めさせて頂きます」

提督「長期の出向任務ご苦労だった(長いことほったらかしにしてたし、今度何かお詫びをしないと)」

吹雪「長い間お疲れ様でした。鹿島さんが帰ってこられて嬉しいです(今度、何かお詫びをしないといけませんよね)」

キット「お帰りなさい。鹿島さんが戻ってこられたので、これで香取さんの負担が減らせますね」フォンフォン

鹿島「吹雪ちゃん、キット、ありがとう」

香取「先日、着任した新人が待ってるわ」

鹿島「では、行ってきます!」

提督「頼んだぞ」

ガチャ

バタン

提督「鹿島も帰ってきたし、もう忘れていることなんて無いよな?」

吹雪「大丈夫・・・ですよね?」

キット「はい。現状、他は何もありません」フォンフォン

提・吹「良かった」

~数分後~

コンコン

大淀「大淀です。お客様をお連れしました」

提督(客?そんな予定聞いてないけどな)

提督「どうぞ」

ガチャ

提督「お、お前は!」

吹雪「!?」

キット「・・・」フォンフォン

大淀「ごゆっくりどうぞ。では、私は失礼します」

バタン


師匠(元・瀬戸内海深提)「久しぶりだな」

提督「何のマネだ?」

師匠「久しぶりに師匠が会いに来たというのに、つれない奴だ」

提督「何故、お前がここに居る?脱獄してきたのか?」

師匠「そう怖い顔をするでない。刑務所で模範囚として服役していたので、仮出所が認められたのだ」

吹雪「それで何しに来たんですか?」

師匠「そう邪険に扱わないでくれ。出所したはいいが、行く所が無いのでな。元帥に頼んでここに置いてもらうことになった。元帥からの手紙だ」つ手紙

提督「元帥からの手紙だと?」

『拝啓 やっほー、提督くん元気してるー?実はさぁ、君の師匠の元大将なんだけどぉ、むしょから出たはいいけど、行く所が無いって泣きついてきてさぁ、まー幼馴染だから見捨てられないし、君の所で面倒見てあげてねー。きゃはっ☆ 元帥』

提督「・・・」プルプル

吹雪(どうしたんだろう?)

キット「アドミラル、血圧が上昇していますが、大丈夫ですか?」フォンフォン

バタッ

吹雪「し、司令官!しっかりしてください!」

提督「何処のJKが書いた手紙だ!鈴谷かよ!」

師匠「何を言うか、正真正銘、元帥からの手紙だ」

提督「信じられるか!」

吹雪「何て書いてあるんですか?」

提督「読んでみるといい」つ手紙

吹雪「では、読ませていただきます」

吹雪「」ポカーン

提督「キット、筆跡鑑定を頼む」

キット「はい」フォンフォン

~鑑定中~

キット「残念なお知らせです」フォンフォン

提督「ま、まさか・・・」

キット「ええ、そのまさかです。正真正銘、元帥の直筆でした」フォンフォン

提・吹「」ポカーン


師匠「どうだ?これで分かっただろう?」

提督「吹雪、仕事を辞めて何処か遠い所へ行こうか。暑い所は苦手だから、どこか北の方へ」

吹雪「そうですね。フランスなんてどうですか?勲章を貰ったくらいですし、受け入れてくれるはずですよ」

提督「そうだな。それなら、コマンダン・テストとリシュリューも連れて行こうか。母国に帰れるなら、その方がいいだろう」

師匠「お主等、待たぬか!」

提・吹「軍のトップがこんなふざけた手紙を渡すなんて、この国はもうお終いだ(です)!」

師匠「そこはお茶目さんだと関心するところだろ!」

提・吹「出来るかー!」

師匠「わしには家族が居らん。頼れるのはお前さんだけだ。それにわしはお前さんを実の息子の様に思っておる」

提督「アンタには感謝している。アンタが居なければ、俺は今ここに居ないからな。だが、それはそれ、これはこれだ。金で寝返った奴が今更そんなことを言って信じられるか!」

吹雪「司令官の仰る通りです!」

師匠「こんなことを言っても信じてもらえんかも知れんが、実は深海側に寝返った振りをして奴等の動向を探っていたのだ」

提督「まさか・・・それじゃあ」

キット「残念ながら嘘です」フォンフォン

提督「え?嘘?」

キット「はい。アドミラルを息子の様にという部分は本心でしょうが、それ以降の部分で嘘を検出しました」フォンフォン

提・吹「・・・」ジトー

師匠「な、何を言うか!提督よ、キットは故障しているようだ」

提督「残念ながら、昨日、定期メンテナンスを済ませたところでな」

吹雪「明石さんたちからは何も問題ないとの連絡を受けています」

師匠「うっ・・・」

提督「二度も裏切られるとは思わなかった」

吹雪「酷すぎますね」

師匠「悪かった。この通りだ」土下座

師匠「わしにはお前さんしか居らんのだ、頼む!ここに置いてくれ」

提督「はぁ・・・。元帥からの手紙もある以上仕方ない」

吹雪「いいんですか?」

提督「仕方ない。放り出してまた問題を起こされても困るからな」

吹雪「確かにそうですね」

師匠「おお!ここに置いてくれるのか?」

提督「アンタのためじゃない。元帥からの命令だからだ」

師匠「そうだとしても恩に着る」


コンコン

青葉「青葉ですぅ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

青葉「師匠さん、早速インタビューを!」

師匠「待て!落ち着かぬか!」

提督「アンタも青葉がこういう性分なのは知っているだろ?青葉、会議室に連行していいぞ」

師匠「お、おい!何を言い出すんだ!」

提督「インタビュー中に部屋を用意しておくから、行って来てくれ」

青葉「では、連れて行きますね~」ガシッ

師匠「待て!離せ!」

青葉「ええ。たっぷりお話しましょう!」ズルズル

師匠「その『話せ』ではない!『離せ』と言ったのだ!」

青葉「ええ。たっぷりじっくりお話しましょうね」ズルズル

師匠「あぁぁぁぁぁぁーっ」

ガチャ

バタン

提督「はぁーーーーーーーーーーっ。空はあんなに青いのに」

吹雪(物凄いため息です。でも、仕方ないですよね)


-扶桑型私室-

扶桑「くしゅん」

山城「姉さま!?まさか、風邪お召しになられたのですか!?」

扶桑「落ち着いて、山城。私たちは病気に対する免疫は一通り持っているじゃない。風邪なんてひかないわ」

山城「では、まさか・・・未知のウイルスに姉さまは侵されている!?ああ、どうしましょう!このままでは姉さまが・・・」

扶桑「きっと、誰かが噂話をしているのよ」

山城「提督だわ!提督が姉さまのあんな姿やこんな姿といった、あられもない姿を妄想しているのだわ!」

扶桑「そうやって提督を悪者にするのは止めて」

山城「ですが、姉さま!」

扶桑「仮にそうだとしても提督なら悪い気はしないわ(それに、普段から出撃後の報告時にあられもない姿を見られているし。提督は報告は入渠後で言いと言うけれど、先に済ませておかないと)」

山城「あぁ・・・そんな・・・姉さまが提督に!!!」


-執務室-

コンコン

山風「山風・・・です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

山風「提督、あのね・・・」

提督「うん」

山風「さっきの出撃であたしがMVPだったよ・・・」

提督「そうか!よく頑張ったな」ナデナデ

山風「止めてよ、いいのに(もっと、もっと!)」

提督「おっと、スマン。つい、いつもの癖で。許してくれ」

山風「・・・(どうして・・・止めちゃうの?)」

吹雪(山風ちゃんはもう少し素直になった方が良いと思うよ)

提督「では、お詫び兼、MVPのご褒美として間宮券を進呈しよう。好きな物を食べてくるといい」つ間宮券

山風「ありがと・・・(もっと撫でて欲しかったのに・・・)」

山風「それじゃ・・・」

ガチャ

バタン

提督「相変わらず、あの子と接するには距離感が分からない」

キット「難しい年頃ですね」フォンフォン

吹雪「そんなに難しく考える必要は無いと思いますよ」

提督「そうだろうか?」

吹雪「はい」

提督「そういうものか?」

吹雪(司令官もキットも山風ちゃんの本心に気付いてないみたい)

提督「そうだ。忘れないうちに全員に連絡しておかないと」

吹雪「皆さんを集めて師匠さんの紹介をしないといけませんね」

ピンポンパンポーン

スピーカー「提督です。連絡事項があるので全員、ヒトサンマルマルに大ホールに集合するように」


-ヒトサンマルマル 大ホール-

ザワザワ

提督「全員揃ったな?」

吹雪「はい。その様です」

提督「では、これより今日、新たにこの鎮守府に加わった人物に挨拶をしてもらいます。皆に挨拶をしてくれ」

比叡「お姉さま、あの人は!」

金剛「!!! 提督のマスター!?」

一同「え?提督の師匠!?」

師匠「今日からこの鎮守府で世話になることになった元・海軍大将だ。よろしく頼む」

提督「金に目が眩んで深海側に寝返った奴だけどな」

ザワザワ

新提「何!」

提督「かつてのお前さんの仲間だな」

師匠「かつての?貴様も深海側に居たのか?わしは瀬戸内海だった」

新提「私は日本海だ」

師匠「まさかこんな偶然があるとは」

大和「あの」

提督「どうした?」

大和「どうしてその人が鎮守府に?」

提督「元帥からの命令でな。悪いが我慢してくれ」

大和「そうでしたか。それとさっき金剛さんの言っていた師匠とは?」

提督「文字通り、俺の師匠だった人だ。だが、深海側に寝返った様な奴だ。もう師匠でも何でもない。他に質問は?」

シーン

提督「無いか。では、先ほど青葉がコイツにインタビューをしてたので、詳細は明日の艦隊新聞でも見てくれ」

青葉「お任せください!」

提督「最後に一つ。深海側から足を洗ったとは言え、諸手を挙げて信用していい人物では無い。何かあれば後ろからでも撃っていいぞ」

吹雪「流石に言い過ぎじゃないですか?」

師匠「構わんよ。裏切ったのは事実だ。そう簡単に信じてもらえるとは思っておらん」

提督「そうういうことだ。では、解散」

師匠「イ級、ヲ級」

ヲ級「嫌よ」

師匠「まだ何も言って無いんだが」

ヲ級「私とイ級は提督の艦娘になったんだから、アンタの下に付く気は無いわ」

師匠(艦娘ってお前たちは深海棲艦だろ・・・)

師匠「久しぶりに会ったので話をしようと思っただけだ。わしの配下に付けとは言わん」

ヲ級「そう。ならいいわ」


-執務室-

提督「元帥も何を考えてらっしゃるのやら」

吹雪「きっと何か考えがあるんですよ」

キット「考えがあると言えば、『私にいい考えがある』と死亡フラグを立てる司令官が居ます」フォンフォン

吹雪「それって相当ダメな人だよね?(汗)」

コンコン

夕張「夕張です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

夕張「提督!アレの季節がやって来ましたよ!」

提督「アレの季節?」

キット「なるほど、アレの季節ですか」フォンフォン

提・吹(アレって何だろう?クリスマスはまだ早いし。でも、街はハロウィンが終わった途端、クリスマスムードだし。うーん)

吹雪「司令官、アレって何ですか?」

提督「さっきから考えているんだが、さっぱり分からん」

夕張「もぉー、分かってるくせに。私の好きなアレですよ、ア・レ!」

提督「夕張が好きな物で、今の季節に関係がある・・・」

ポクポクポク

チーン!

提督「あー、アレか!」

キット「気付きましたか」フォンフォン

吹雪「分かったんですか?」

提督「ああ、答えは秋刀魚だな?」

夕張「へ?」

提督「冗談だ。蕎麦だろ?」

夕張「正解!新蕎麦が出てお蕎麦が美味しい季節です!」

提督「よし、では週末は信州へ!と言いたいところだが、少々遠いので出石に出かけよう」

夕張「やったー!」

吹雪「出石って、江戸時代に信州からお殿様がお国替えでやって来て、蕎麦職人も一緒に来たから蕎麦が有名なんですよね?」

提督「よく知ってたな」

キット「よくご存知で」フォンフォン

夕張「へぇ~、そうなんだ」

吹雪「出石は艦だった頃の私が建造された舞鶴から近いですからね」

提督「なるほど、それでか。そうだ!鹿島も誘っていいだろうか?」

夕張「私は構いませんよ」

吹雪「いいと思います。長い間、コンビにで頑張ってもらいましたし、美味しい物食べてもらいましょう」

提督「よし。では、後ほど鹿島を誘ってくる」

夕張「私も明石と大淀さんを誘おうかな」


-土曜の朝 正門前-

提督「では、留守中は頼んだぞ」

新提「任せておけ」

長門「土産を頼むぞ」

提督「ああ」

卯月「何処へお出かけぴょん?」ヒョコッ

鹿島「あら、卯月ちゃん」

卯月「鹿島さん、おはようだぴょん」

提督(見つかってしまった!)

吹雪「これから夕張さんたちとお蕎麦を食べに行くんだよ」

卯月「いいなー。うーちゃんも連れて行って欲しいぴょん!」

提督「見つかってしまった以上、仕方ない。でも、睦月たちには内緒だぞ」

卯月「分かってるぴょん!流石に睦月型全員を連れて行くのは無理があるぴょん」

吹雪「これ以上増えないうちに出発しちゃいましょう」

提督「そうだな。夕張、出発しよう」

夕張「はーい。と、言うことなので乗っちゃって」

明石「これ以上増えると、金剛さんか、サラトガさんか、ウォースパイトさんにも出してもらわないといけなくなるわね」

大淀「そうなると大変ですね。早く出発しましょう」

卯月「うーちゃん、助手席に座ってみたいぴょん」

提督(助手席は吹雪の指定席なんだが)

吹雪「構いませんよ。私は鹿島さんと後部座席に座ります」

提督「そうか。卯月、分かっているとは思うが」

卯月「大丈夫だぴょん!うーちゃん、そこまで非常識じゃないぴょん。運転中の司令官にイタズラして事故死なんて嫌だぴょん!」

提督「分かっているならそれでいい。では、乗ってくれ」

ガチャ

バタン

提督「よし、出発だ!」

この後、提督一行は美味しい蕎麦を食べたそうな。

本日はここまで。

私のとろろ蕎麦もどうですか?

>>198

鹿島「遠慮しておきます」ニコッ

夕張「私もお腹いっぱいです」

憲兵「向こうで話を聞こうか」

今回のイベントで防空棲姫が出てきて良かった。
やっと15夏の雪辱(と言うかトラウマ)を果たせたよ。
当時は着任から日が浅く、E7までは行ったけど、あきつ丸も居なかったし、当時火力が一番強かったLv83の長門がボス戦で一人で足引っ張りまくったし、丙なのに手も足も出なかったし。
今回は弱体化しているとは言え、甲でボッコボコにしてやったぜ!

それと、レ級って先制雷撃が無いとただの戦艦だよね。タ級やル級と変わらない。夕立や綾波ならともかく、ブッキーが小破未満だったレ級を連撃で殴り倒した(撃沈)のを見てよっわ(笑)ってなった。
駆逐艦の改二が増えて吹雪の順位はだいぶ下がったけど、それでもまだ強いことが分かったよ。

本日分、始まります。


-鎮守府 中庭-

金剛「秋デスネー。お出かけにぴったりなシーズンデース」

榛名「お弁当を持ってお出かけはどうですか?」

金剛「いいデスネー!そろそろ紅葉も始まりマース」

アークロイヤル「紅葉か。この国の紅葉は美しいと聞いたことがある」

ウォースパイト「いいわね。車も有るし、お出かけしましょうか」

比叡(えっ、車で?)

比叡「私、ウォースパイトさんのDB5に乗ってみたいです!」

榛名「は、榛名も乗ってみたいです!」

霧島「かの有名な英国諜報員が乗った伝説の名車、DB5。私も乗ってみたいです」メガネクイッ

ウォースパイト「乗りたいなら私は構いませんが、貴女たちは金剛と一緒の方が」

比叡「いえ!お姉さまのトランザムにはいつでも乗れます!」

榛名「そうです!せっかくなのでDB5に乗せてください!」

霧島「是非ともお願いします!」

ウォースパイト「分かりました(汗) そういうことなので、金剛、貴女のKnight2000にアークロイヤルを乗せてもらえますか?」

金剛「もちろんデース」

アークロイヤル「よろしく頼む」

金剛「英国車もいいデスが、アメ車の良さを教えてあげマース。では、ティータイムが終わったら、提督に申請に行って来ますネ」


-執務室-

コンコン

金剛「金剛デース」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

金剛「提督、お願いがありマース」

提督「俺に叶えられる範囲の内容にしてくれよ」

金剛「大丈夫デース。実はマイシスターズ、ウォースパイト、アークロイヤルでお弁当を持って出かけようとおもいマシテ」

提督「ああ、それなら構わないぞ。次の金曜日は全員出撃の予定が無いし、行ってくるといい」

金剛「サンキューデース」

提督「そうだ、吹雪も連れて行ってやってくれないか?」

金剛「もちろん大歓迎デース」

吹雪「いいんですか?」

提督「ああ、秘書艦なら大淀にでも頼むから大丈夫だ」

パカッ

青葉「青葉にお任せです!」

提督(いつも通り天井裏から現れた)

シュタッ

川内「私に任せてよ!」

吹雪(やっぱりこの人、忍者ですよね)

ドドドドドドド

提督「この地鳴りはまさか・・・」

金剛「間違い無いネー(汗)」


ドアバーン

夕立「夕立に任せるっぽい!」

大和「大和にお任せください!」

時雨「二人とも落ち着きなよ。提督、ここは僕に任せてくれないかな?」

黒吹雪「吹雪の代わりが勤まるのは私だけです!」フンス

提督「いや、君も一緒に行ってきていいよ」

金剛「どっちのブッキーも大歓迎デース」

黒吹雪「ダメです!私には秘書艦の仕事があります!」

提督(ダメだこりゃ。もう引かないな)

瑞穂「提督、瑞穂をご指名ですか?」

高雄「私で宜しければ///」

愛宕「ぱんぱかぱーん♪」

摩耶「あたしに任せな!」

鳥海「私の計算では、私が最適かと」

漣「ご主人様!貴方のラブリーエンジェル、漣が勤めさせていただきます」

曙「はぁ?何言ってんの?クソ提督が選ぶのは私だし!」

瑞鳳「卵焼き焼いてきたよ」

足柄「カツサンドの差し入れよ!」

由良「由良を選んでくれますよね?ね?」

夕雲「もちろん私ですよね?」

赤城「一航戦の誇りにかけて」

加賀「ここは譲れません」

グラーフ「私こそが適任だ!そうだろ?アトミラール」

葛城「貴方は私がついてないとダメね」

扶桑「戦艦扶桑、(秘書艦代理として執務室へ)出撃いたします」

伊8「はっちゃんは準備万端です」

春風「司令官様♡」


ヲ級「もちろん私よね?」

翔鶴「提督のお力になれればと思っています」

瑞鶴「私を選んでくれないと爆撃するから!」

浦風「当然、うちを選んでくれるよね?」

浜風「私にお任せください」

蒼龍「やだやだやだ、私を選んでくれないとやだ!」

飛龍「ここで立候補したら多聞丸に怒られちゃうかな?」

大井「本当は嫌だけど、仕方ないから引き受けてあげます!」

大井「あーあ、北上さんと一緒に居られる時間がへっちゃうなー(棒)」チラッ

摩耶「嫌なら引き受けなければいいだろ?(ここで一人でもライバルを蹴落とさないとな)」

足柄「そーだ、そーだ!(一人でも減らさないと)」

大井「!!!(クッ・・・そう来たか!マズイ。次の手段を考えないと!)」

大淀「皆さん、落ち着いてください。提督が指名したのは私です!」

酒匂「ぴゃー♪」

提督(何この修羅場・・・。ここで大淀に頼むと言えば角が立つ、しかし、他のだれか一人を選んでも角が立つ)

島風「(決断が)おっそーい!」

天津風「急かしちゃダメよ」

島風「だって遅いんだもん!」

提督(つまり、俺に残された選択肢は一つしかない)


-球磨型私室-

北上「何か大井っちが物凄い勢いで出て行ったけど、何だったんだろ?」

球磨「凄かったクマー」

多摩「きっと提督の所だニャー」

木曾「大井の姉貴は何だかんだ言って提督のことが好きだよな」

北上「確かにそうだねー」


-金曜日 路上-

男A「お!いい女発見!」

男B「どこどこ?」

男A「後ろから来る車を見てみろよ」

男B「運転してる子、最高じゃねーか!」

男A「信号待ちで横に止まるぞ」

男A「そこのお姉さん、俺たちと遊びに行かない?」

金剛「私とレースをして勝てばいいデスヨ。次の信号まで先に到達した方が勝ちネー!」

男A「よっしゃー!勝ってやるぜ!」

吹雪「不味いですよ、金剛さん!」

金剛「心配しなくても大丈夫デース。レプリカとは言えナイト2000デス。そんじょそこらのカスタムカー風情には負けまセーン!」

吹雪「そういう意味ではなくて」

アークロイヤル「お手並み拝見ね」

金剛「青デース」

ピューン

男A「へ?」

男B「何してるんだよ!早く出せ!」

男A「お、おう!」

霧島「やってしまった・・・」

比叡「ヒエーッ!」

ウォースパイト「貴女たちが金剛のKnight2000に乗りたがらなかったのってもしかして」

榛名「はい。見ての通り、金剛お姉さまはハンドルを握ると人が変わるタイプです」

ピューン

警官A「おい!今の見たか?」

警官B「ああ、制限時速を50km/hはオーバーしていたぞ!」


警官A「そこの黒い車、止まりなさい!それと、後ろの車も!」

吹雪(やっぱりこうなってしまいました)

金剛「ポリスに見つかってしまいましたネ。振り切ってやりマース!」

アークロイヤル「流石だ」

吹雪「ダメです!大人しく止まりましょう」

金剛「仕方ないデスネ」

アークロイヤル「そうか。この国ではPolicemanに止まれと言われると、止まらないといけないのか」

吹雪「全世界共通です!」

キキーッ

警官A「俺は前の黒い車の所に行ってくる」

警官B「了解。では、俺は後ろの車に」

コンコン

警官A「免許書見せて」

ウィィィーン

吹雪「どうも(汗)」

警官A「(左ハンドル?)あれ?君もしかして・・・」

金剛「ブッキー、渡してくだサーイ」つ免許証

警官A(黒いトランザム?見覚えのある顔・・・まさか)

吹雪「免許証です」つ免許証

警官A「!!! し、失礼いたしました!お返しします。どうぞ!」

金剛「罰金はいくらデスカ?」

警官A「罰金なんて滅相もございません!お手数をお掛けして申し訳ありません。どうぞ、行ってください。安全運転でお願いします」

金剛「? そうデスカ。じゃあ、行きましょう」

ブーン

警官B「おいおい、何で行かせたんだよ?」

警官A「提督さんの所の艦娘さんだった」

警官B「あー、相手が相手だけに流石に反則切符は切れんよな」

警官A「ああ、普段から世話になってるからな。それに、この街の平和、いや、国の平和を守ってもらっているし」

警官B「提督さんはバリバリの武闘派って噂だよな」

警官A「素手で深海棲艦を殴り倒して、ちぎっては投げって噂だからな。下手なことをすると後が怖い」

男A「では、自分たちもこれで」

警官A「待て。お前たちは行っていいと言ってないぞ」

男B「やっぱりダメだった」


-鎮守府 執務室-

提督「はっくしょん」

夕立「提督さん、風邪ひいたの?」

提督「いや、誰かが噂をしていた様だ」

夕立「ふ~ん」

提督「ところで、夕立さん。何故、俺の膝の上に座ってらっしゃるのですか?」

夕立「ここが落ち着くからっぽい~♪」

時雨「あと5分で交代だよ」

夕立「はーい」

時雨「次は僕で、その次が大和さんで」

提督「ちょっと待て」

時雨「どうしたんだい?」

提督「何その順番」

時雨「さっきくじ引きで決めたんだよ?」

提督「マジっすか」

時雨「今日、集まってる全員の順番が決まってるから」

提督(生殺しじゃないか。地獄だ・・・)

青葉「司令官。実は昨日、元帥から任務が届きまして」

提督「何で青葉に?」

青葉「実は、青葉は元帥とメル友なんです」

提督「青葉、お前もか」

青葉「(お前も?)それで内容ですが」

提督「続けてくれ」

青葉「先日、吹き飛んだ新提さんが着任予定だった鎮守府の再建費用を捻出するために、艦娘主演の映画を作製することになりました」

提督「またかよ!」

青葉「来年のゴールデンウィーク公開予定で製作して欲しいとのことです」

提督「約半年で?」

青葉「無理なら夏休み公開でも構わないそうです。本来の仕事の方が大事ですからね」


提督「で、アイデアはあるのか?」

青葉「勿論です。一つ目がガサー主演で、考古学者のガサーが大冒険を繰り広げる『失われたクリスタル・最後の魔宮』」

提督「おい!」

青葉「どうしたんですか?」

提督「どうしたも、こうしたもあるか!某考古学者の映画のタイトルをくっ付けただけだろ!」

青葉「まーまー落ち着いてください。ストーリーの概要を説明しますから」

提督「分かった。聞こう」

青葉「考古学者のガサーがクリスタルで出来た死者の書を発見して、ピラミッドと言う名の魔宮で古代のミイラを蘇らせてしまいます」

提督「ちょっと待て!」

青葉「もー、何ですか?良い所なのに」

提督「自動車メーカーの様な名前の人物が主演のスピルナントカ監督作品に、古代エジプトの神官の様な名前の人物が登場するミイラ映画をくっ付けた内容じゃないか!」

青葉「そんなこと無いですよ!蠍王とか登場しませんし!」

提督「自分でパクリって言ってるじゃねーか!」

青葉「パクリじゃないです!リスペクトです!」

提督「都合の良い言葉を出してきたな」

青葉「それほどでも///」

提督「褒めてないから。蠍王と言えば、人気があったらしく蠍王が主役のスピンオフ映画あったよな」

青葉「ありましたねー」

提督「あれってアヌビスの軍団を率いて戦う映画かと思ったら、蠍王になるまでの過程を描いた映画だったな」

青葉「あれには驚きましたねぇ。え?そっちですか!?って」

提督「更に蠍王2ってのがあった」

青葉「そうなんですか?では、今度こそ」

提督「そう思うだろ?」

青葉「はい」

提督「今度は少年時代の話だった」

青葉「へ?では、アヌビスを率いて戦う話は?」

提督「そんなもの無い。本当に何なんすかコレ?って感じだった」

青葉「うーん・・・気を取り直して次行きましょう!」

提督「そうだな」


青葉「もう一つは、熊野さん主演で『富豪艦娘』です」

提督「もう突っ込まんぞ」

青葉「こちらのストーリーはですね、世界一の大富豪の孫娘、熊野さんが警察に就職し、金に物を言わせて事件を解決する刑事もの(?)です」

提督「うん、そうだと思った」

夕立「面白そう~、夕立も出して~」

青葉「司令官の許可が出たら、夕立さんの出番も考えますよ」

夕立「提督さぁ~ん」

提督「夕立が出るのは構わんが、俺は絶対に出ないからな」

青葉「いいんですかぁ~?元帥からの指令ですよ。いくら司令官と言えどもノーとは言えないはずです」

提督「前回の映画のキスシーンを忘れたとは言わせんぞ。あの後、吹雪が怒るわ、拗ねるわで大変だったんだぞ」

時雨「アレは吹雪が嫉妬するのも仕方ないよ。例え、角度的にしている様に見えるだけで実際にはして無いとしてもね」

青葉「あはは・・・。今回はそういうシーンは入れないので安心してください。それと強力な助っ人を呼んでます」

提督「助っ人?」

青葉「どうぞ、入ってください」

ガチャ

提督「!!! あ、あなた方は!」

淀長「ハイ皆さん、こんばんは」

水野「いやぁー、映画って本当に良いものですね」

バタン

提督「青葉、その人たちをどうやって連れてきた?(汗)」

青葉「恐山のイタコの人に頼んで呼んでもらいました。本当は黒澤監督も呼びたかったんですが、予算の都合でお二人だけに」

提督「帰ってもらいなさい」

時雨「夕立、交代の時間だよ」

夕立「名残惜しいけど、仕方ないっぽい」

時雨「じゃあ、失礼するよ」ストン

提督(ナチュラルに座ってきた)

青葉「残念ながら、契約が終了するまで帰ってもらうことは出来ません」

提督「クッ・・・。ん?青葉、お前さんいつの間に青森まで行ってきたんだ?」

青葉「行ってませんよ。今はオンラインでイタコに依頼できる時代です」

提督「マジっすか」

青葉「イムヤちゃんに教えてもらいました。スマホで見つけたそうです」

提督「イムヤの奴、スマホで何やってんだか」


-京都 嵐山-

金剛「渡月橋が見えてきましたヨー」

アークロイヤル「あれが、かの有名な渡月橋か」

金剛「ブッキーは懐かしいんじゃないデスカ?」

吹雪「えっ?あの、私、京都は京都でも舞鶴なので」

金剛「ウップス、そうでした。嵐山に海はありマセンネ。ソーリー」

吹雪「あそこの駐車場はどうですか?」

金剛「一日1000円デスカ。観光地の駐車場はボッタクリデース」

吹雪「観光地の駐車場はそんなものですよね。でも、向こうはさらに高いですよ」

金剛「仕方ないのでそこに停めましょう」

ウォースパイト「金剛がParkingに入っていきましたね。私たちもあそこに停めましょう」

比叡「あれ以降、お姉さまが何も問題を起こさず目的地にたどり着いたのが奇跡です」

榛名「きっと吹雪さんが同乗していたおかげです」

霧島「ええ、間違いないかと」


-執務室-

時雨「ねぇ、提督」

提督「どうした?」

時雨「提督の階級って大佐だよね?」

提督「ああ、そうだ。それがどうかしたか?」

時雨「おかしいと思わないかい?今までに深海側の鎮守府を四つも潰したのに、勲章の一つももらえず、評価されないなんて」

大淀(ま、まさか!時雨さんは気付いている?いいえ、これは鎌をかけているだけのはず。ここで慌てると相手の思う壺よ。冷静に振舞わないと)

提督「時雨がそう思ってくれるのは嬉しいが、俺なんてまだまだだ」

大淀「提督の武功を考えると、勲章の一つすらもらえないのは納得できませんが、元帥に何かお考えがあるのでしょう」

提督(大淀ぉ・・・、いや、ここで下手な発言をすれば大淀に危害が及ぶ危険性ある。俺が知らないふりをしたら丸く収まるんだ、何も言うまい)

時雨「提督のことを評価しない元帥なんて要らないよね。大丈夫、僕が提督を元帥にしてあげるから」ハイライトオフ

提督(ヒエーッ!ヤバイ発言してるし!)

提督「時雨、俺は現状で満足しているからな!だから落ち着こう」

時雨「ダメだよ。提督はもっと向上心を持たないと」

提督(どうしたらいいんだよ!もう詰んでるだろ!?)

扶桑「時雨、そんなことを言ってはいけないわ」

提督(ナイス、扶桑!)

時雨「僕の邪魔をするなら扶桑と言えども」

扶桑「これだけ人が居る場所でそんなことを言っては何処から情報が漏れるか分からないわ。後で二人で話し合いましょう」

時雨「そうだね。扶桑の言う通りだ」

提督「ちょっと待て!!!何でそうなる!」

時雨「何故かって?」

扶桑「そんなの決まってます。提督に出世して欲しいからです。提督の出世を望まない艦娘なんて居ません」

提督「いえ、でも、そういう物騒なことは止めて頂けるとですね、助かると言いますか」


-嵐山-

吹雪「このサンドイッチ美味しい~です」

金剛「沢山作ったので遠慮せず食べてくださいネー」

吹雪「はい!頂きます」

ウォースパイト「良かったらこれもどうぞ」

吹雪「チョコですか?」

ウォースパイト「マーマイトよ」

吹雪「!!!(マーマイトって物凄くマズイって聞いたことがあるアレですか・・・)」

アークロイヤル「一つ頂こう」

ウォースパイト「どうぞ」

モグモグ

アークロイヤル「美味い」

吹雪(貴女はイギリス人(艦)だから平気でしょうが、私たち日本人(艦)は・・・って金剛さんが露骨に目を反らしてます・・・)


-執務室-

大和「提督、お茶がはいりましたので、ここに置きますね」

提督「ありがとう」

提督(この香りは・・・)

提督「大和なら緑茶かと思ったが、アールグレイか」

大和「はい。秘書艦として提督の好みを把握するのは当然です」

提督「そうか、ありがとう。ん?」

大和「どうかされましたか?」

提督「いや、何でもない」

提督(今、大和は秘書艦代理ではなく、秘書艦と言ったよな?つまりこれって、大和は、いや、今集まっている全員が明日以降も秘書艦として来る気じゃないよな?)

大和「・・・」ニコニコ

提督(大和の笑顔が怖い。秘書艦の座を巡って、執務室の中の戦争とか止めてくれよ。嘘だと言ってよバーナード)

瑞穂「摩耶さん、そろそろ交代のお時間です」

摩耶「もうそんな時間か。名残惜しいけど、仕方ない」

瑞穂「では、失礼いたします」ストン

提督(さも当然と言わんばかりに皆、膝の上に座ってきたが、頼むから止めてください。駆逐艦の子(一部例外あり)だけにしてください)


-嵐山-

金剛「紅葉も満喫しましたシ、そろそろ帰りまショウカ」

ウォースパイト「そうね」

比叡「お土産買って帰りませんか?」

金剛「いいデスネー。確かこの辺りに有名な七味唐辛子のお店がありマシタ」

吹雪「それってまさか・・・」

金剛「舞妓はんナントカって名前デシタ」

吹雪「やっぱり。以前、司令官がその唐辛子で大変な目に合ったって聞いたことがあります。辛い物マニア以外にはオススメできないとか」

金剛「食堂に置いておけば誰か使いますヨー」

吹雪「そうですね!辛い物マニアの人は喜びますね」

榛名(でも、辛い物マニアの人って居たでしょうか?)

霧島(私の記憶ではその様な人は居なかった様な・・・)

金剛「では、30分後に駐車場に集合しまショウ」


-夕方 執務室-

ガチャ

吹雪「ただいま戻りました」

バタン

黒吹雪「おかえりなさい」

提督「おかえり」ゲンナリ

吹雪「あれ?司令官、随分お疲れの様ですが」

キット「アドミラルにとって今日は大変な一日でしたから」フォンフォン

吹雪「やっぱり私は残った方が良かったんじゃ」

黒吹雪「今日は結構暇だったのに」

提督「色々あるんだよ。それと吹雪は悪くないから気にするな」

吹雪「でも」

提督「吹雪を連れて行く様に頼んだのは俺だからな」

吹雪(何があったのか気になるから、後でこっそりキットに聞いてみようかな)

提督(皆、普通に座ってくるせいで煩悩云々なんて口が裂けて言えない)


-夜 食堂-

鳳翔「長門さんはいつも通り甘口ですね?」

長門「ああ、甘口で頼む」

鳳翔「はい、甘口です」

長門「ありがとう」

陸奥「駆逐艦の子たちが長門の食べてるカレーが甘口だと知ったらどう思うでしょうね?」

長門「バレなければいいだけの話だ。あそこが空いているな」

陸奥「では、あそこに座りましょう」

長・陸「いただきます」

清霜「長門さーん」

長門「清霜か。どうした?」

清霜「長門さんは戦艦(おとな)だから辛い物も平気で食べられますよね?」

長門「当然だ。私はビッグセブンだからな!」

清霜「じゃあ、辛口カレーにこの舞妓はんって七味唐辛子をかけても平気ですよね?」憧憬の眼差し

長門「と、当然だ!」

陸奥(ご愁傷様)

清霜「じゃあ、かけますねー」

パッパッ

ドバー

長門(え?こんなにかけるのか?)

陸奥(甘口から一気に激辛ね)

清霜「こんなものかな」

長門(真っ赤に染まったカレー・・・)

清霜「どうかしましたか?」キョトン

長門「何でもない。では、食うぞ」パクッ

長門「う、美味い!」汗ドバー

陸奥(顔が引きつってるわよ)

清霜「わぁー!すごーい!」

長門「お、大人だならな」

清霜「早く清霜も立派な戦艦になりたいなー」


-夕食後 長門型私室-

長門「あーーーーー!辛いーーーー!」ゴロゴロ

陸奥「見栄を張るからよ」

長門「私はビッグセブンだ!辛口のカレーが食えんなど、恥ずかしくて言えるか!」

陸奥「その変なプライドは捨てた方がいいわよ。身から出た錆ね」

長門「あーーーーー!」ゴロゴロ

陸奥「はぁ・・・静かにしてよ」

世界一辛い(と販売元が主張している)一味、七味の舞妓はんひぃ~ひぃ~
京都市内各所で売っているので、気になる人は試してみてください。
一応、言っておきますがメーカーの回し者ではありません。

本日はここまで。

E4のマスの記号がもう意味分からない。どこまで拡張する気ですか?そのうちZZZとか出るの?

Z1:レーベ?
Z2:鉄機武者鋼丸のモデル。それ以上は知らん。
Z3:マックス?
ZZ:ガンダム
ZZ2:新手のガンダム?こんな奴居そう。
ZZ3:同上

本日分、始まります。


-10月中旬 執務室-

ジリリリリーン

ピッ

提督「もしもし」

妖精ズ「もしもし、提督さん?大変です!」

提督「大変?何が起きたんだ?」

妖精ズ「工事中に天井が崩落しました!」

提督「何だって!それで被害は?」

妖精ズ「全員無事ですが、崩落した場所の真上が大淀さんの部屋で、大変な物が落ちてきました!」

提督「大変な物?」

妖精ズ「兎に角、来てください!」

提督「分かった。直ぐ行くから、ちょっと待っててくれ」

ピッ

キット「大変な物とは何でしょう?」フォンフォン

提督「分からん。とりあえず行ってみるしかない」

キット「アドミラルの盗撮写真が大量に見つかった、とかならいいのですが」フォンフォン

提督「その程度であればいいが。周辺に青葉は居ないか?」

キット「青葉さんを含む、艦娘はどなたもいらっしゃいません」フォンフォン

提督「それでは、上から三段目、左から五冊目をっと」グイッ

ピーッ!

ピーッ!

キット「本棚の本が地下へのエレベーターの起動スイッチとはまるで忍者屋敷ですね」フォンフォン

提督「遊び心があっていいだろ?」

キット「アドミラルが気に入っているのであれば否定はしません」フォンフォン


-地下通路-

妖精ズ「提督さーん」

提督「お待たせ」

妖精ズ「これを見てください!」

提督「艦娘基金?何だコレ?」

妖精ズ「中を見てください」

提督「ふむ」ペラッ

提督「!!!」

ペラッ

ペラッ

提督「こ、コレは!?」

妖精ズ「提督さん」

提督「これを部屋に戻して、崩落した箇所は元に戻してくれ」

妖精ズ「ですが」

提督「後のことは俺が処理する。君たちは何も見て無いし、聞いてない。天井の崩落なんて起きなかった。いいね?」

妖精ズ「分かりました」

提督「後で差し入れを持っていくよ」


-現在 執務室-

提督(大淀の部屋から見つかった艦娘基金と書かれた帳簿。何も無ければ見なかったことにしようかと思ったが・・・)

提督(先日の時雨、アイツの目はやばかった。もしかしたら、大淀が俺に隠れて資金を貯めていることに気付いているのかも知れない)

キット「大淀さんの部屋から見つかった、帳簿のことを考えているのですか?」フォンフォン

提督「そうだ。やはり、本人に直接確かめるべきだろうか?」

キット「そうですね。私も先日の時雨さんの反応を見て、大淀さんから話を聞くべきだと思いました」フォンフォン

提督「やはりそう思うか」

キット「はい。あの時の時雨さんはアドミラルに仇なす者は全て敵だと言わんばかりの態度でした」フォンフォン

提督「元帥に対してもあの態度だったもんな」

キット「大淀さんにどの様な意図があるのか分かりませんが、彼女を守るためにも白黒つけるべきかと」フォンフォン

提督「そうだな。大淀を呼んで話を聞こう」


-しばらく後 執務室-

提督「急に呼び出して悪かった」

大淀「いえ、どうされたのですか?」

提督「君に聞きたいことがあってな。とりあえず掛けてくれ」

大淀「では、失礼します」

提督「ここだと話しづらいので、場所を移動する」

大淀「?」

提督「そのまま座っていてくれ」

大淀「ですが、座ったままでは」

提督「大丈夫だ。直ぐに分かる」グイッ

ピーッ!

ピーッ!

大淀「警報音?」

ゴゴゴゴゴ

大淀「一体何が!?」

提督「少し揺れるからしっかり座っててくれ」


-執務室(地下)-

大淀「ここは一体?」

提督「この空間はゴリアテの襲撃を受けた時に隠れてやり過した場所だ」

大淀「確かにあの時、提督は地下から現れましたね」

提督「この場所は夕・・・(ヤベッ。この時空の夕張はこの場所を知らないんだった。知っているのはツ級に俺が殺された時空の方の夕張だ)」

大淀「夕?」

提督「ごほん。限られた者しか存在を知らない場所だ」

大淀(夕?誰でしょう?夕張さん、夕立さん、夕雲さん・・・夕雲さん!?まさか)

~妄想中~

提督「ママ~、僕、ママのおっぱいが欲しいでちゅう」

夕雲「もう、提督ったら甘えん坊さんですね」

提督「ママ~、早く~」

夕雲「ふふっ。仕方ないですね」

提督「わーい」

~妄想終了~

大淀「何て破廉恥な!」←オークラ先生の薄い本に思考を毒されている

提督「え?破廉恥?」

キット「大淀さん、どうされたのですか?」フォンフォン

大淀「え・・・?も、申し訳ありません!」

提督「話を続けていいだろうか?」

大淀「はい!お願いします」

提督(大淀の奴、どうしたんだ?まぁいい。とりあえず話の続きを)

提督「君に尋ねたいことがある。先日、妖精さんに地下空間の拡張工事をしてもらっていた時のことだ」

提督「君の部屋の床、ここから見ると天井に当たる場所が崩落して、上から物が落ちてきた」

大淀「!!!」

提督「落ちてきた物の中に艦娘基金と書かれた帳簿があった」

大淀「まさか・・・」

提督「悪いが中を確認させてもらった」

大淀「知ってしまったのですね」

提督「ああ、俺が受け取るはずだった勲章を換金するとの趣旨の文書と元帥のサインも確認した」

大淀「知ってしまったのなら、隠しても仕方ありませんね。ええ、そうです。全てお金に換えました。どうしますか?私を解体しますか?」


提督「大淀」

大淀「それとも、腹いせに酷いことをしますか?エロ同人のように!そうされても文句を言えないことをしでかしたんですからね」ヌギヌギ

提督「待ちなさい。スカートを脱ごうとするんじゃない!」クルッ

大淀「後ろを向いたりせず、私を見てください」

提督「ちゃんとスカートを履いたらな」

大淀「そうですか。提督は服を着たままがお好きですか」

提督「何故そうなる!」

大淀「えい!」ドン!

提督「うわっ!」バタッ

提督「いてて、何するんだ!」クルッ

大淀「貴方がその気にならないなら、私がその気にしてあげます」ストン

提督「こら!跨るんじゃない!」

大淀「吹雪さんより先に貴方の子供が出来れば」ブツブツ

提督「キット、助けてくれ!」

キット「大淀さん、止めなさい!」フォンフォン

大淀「大丈夫ですよ、提督♡」

提督「大丈夫じゃないから!兎に角、話し合おう!」

大淀「ええ、たっぷりと」ニコッ

提督(ダメだ。言葉が通じない!)

ドスッ

大淀「うっ・・・」バタッ

提督「お、大淀?」

川内「提督、危なかったね」

提督「川内!?」

川内「川内参上!提督の護衛なら任せといて!」

提督「何故この場所を?」

川内「どうして秘密の地下室を知っているかって?何故なら私は忍者だから」

提督(魚雷の様な訳の分からんことを言い出した。それに自分で忍者って言ってるし)

川内「冗談はさておき、とりあえず大淀さんを退けようか」

提督「そうだな。何時までも抱きつかれるかたちになるのは色んな意味で良くない」

川内「よっこらせっと。で、どうする?このまま床に寝かせとく?」

提督「まだ聞きたいことがあるから、キットに乗せておく。キット、ドアを開けてくれ」

キット「はい」フォンフォン


-廊下(地上)-

巻雲「沖波」

沖波「あ、巻雲姉さん」

巻雲「ちょっとこっちに」

沖波「はい」スタスタ

巻雲「沖波に大事な話があるから付いて着て」

沖波「分かりました」


-会議室-

コンコン

巻雲「巻雲です。沖波を連れてきました」

霧島「どうぞ」

ガチャ

沖波(た、沢山人が集まっています・・・。天霧さん以外は先輩方。まさか、新人いびり?)

バタン

巻雲「ようこそ!神聖眼鏡同盟 メガ・ネリティアへ」

沖波「神聖眼鏡同盟 メガ・ネリティア?」

天霧「何だソレ?」

ローマ「文字通り、メガネを着用している艦娘により構成された組織よ」

天霧(意味が分からん)

沖波「え?でもそれなら時雨さんも」

霧島「時雨さんはファッション伊達メガネです」

天霧「提督はどうなんだ?」

香取「提督のはPC用メガネで度が入ってません」

沖波「それじゃあ、瑞鳳さんは」

鳥海「彼女のはハ○キルーペです。拡大鏡はメガネではありませんし、常時着用してる訳では無いので除外します」

伊8「武蔵さんはまだ居ないので除外しますね」

天霧「なるほど」

望月「大淀さんも含まれるけど、さっき司令官に呼ばれてどっか行ったから今は居ないよ~」

巻雲「それじゃ、本題に入るね」


-執務室(地下)-

提督「とりあえず、大淀が起きるまでティータイムでにもするか」

川内「やったー!私、金剛さんのティータイムにもお呼ばれしたこと無いし、初めてなんだよねー」

提督「それって単純に昼間寝てることが多いからだろ?」

キット「確かに川内さんは夜戦に出かけることが多い分、昼間は寝ていることが多いですね」フォンフォン

川内「言われて見ればそうかも」

提督「金剛のティータイムに参加したいなら、頼んでおくぞ」

川内「そうだね。頼んでもらおうかな」

~しばらく後~

大淀「うーん・・・、あれ?ここは?」

キット「お目覚めですか?」

大淀「キットの車内?どうしてここに・・・?そうだ!提督を襲おうとしてそれから・・・」

川内「悪いけど、私が眠らせたよ。提督を襲わせる訳にはいかないからね」

大淀「川内さん!あと少しだったのに!」

提督「大淀。何故、こんなことをしたのか教えてくれ」

大淀「提督を襲い既成事実を作ってしまえば」

提督「そこじゃない!」

大淀「?」

提督「例の帳簿の話だ」

大淀「・・・。提督、この戦争が終わったとしたら、私たちはどうなると思いますか?」

提督「戦争が終わっても暫くは事後処理があるだろうし、残党の掃討も必要となるだろう」

大淀「ええ、そうですね。でも、問題はその後です。私たちが必要無くなった時、大本営はどうするでしょうか?」

川内「・・・」

大淀「私たちを追い出すとは考えられませんか?戦うことしか出来ない私たちが突然社会に出ても生きていけません」

大淀「だからお金が必要です。鎮守府を追い出されても当面生きていけるだけのお金が」

提督「そんなことは俺がさせない!」


大淀「提督ならそう言って下さると信じていました。ですが、貴方も組織に所属する身。上からの命令を拒否できますか?」

提督「そうなったら、上の連中と戦争でも、クーデターでも何でもしてやる」

大淀「この国を守った英雄がそんなことをしたら、取り返しが付きません。深海棲艦との戦争が終わり、平和になったとしてもそれでは元も子もありません」

川内「そうだよ。提督がそこまでする必要なんて無いよ」

提督「自分の仲間すら守れず何が提督だ!」

大淀「全てがばれてしまったうえに、提督を手篭めにする作戦も失敗・・・私を処分してください。追放や解体されたとしても文句を言えないことをしでかしたのですから」

提督「ならば、帳簿の件は俺が指示したことにしろ」

大淀「何を言い出すんですか!」

キット「宜しいのですか?」フォンフォン

提督「さっき言ったはずだ。仲間を守れない奴に提督を名乗る資格は無いと。終戦後まで含めて俺には責任がある。それに」

川内「それに?」

提督「先日の時雨の発言が気になる。この件を知ってか、知らずか、大淀に危害を加えかねない発言をしていたからな」

川内「確かにそうだね」

提督「正直、少し怖かった。普段はいい子なんだけどな」

川内「確かに」

提督「そういうことだから、大淀にはこれまで以上に働いてもらうぞ」

大淀「はい!」

キット「一件落着ですね」フォンフォン

大淀「貴方の様な人に見初められた吹雪さんが羨ましい」ボソッ

川内「解決したし、私は帰るね」

シュッ

提督「アイツ本当に忍者だよな」

キット「はい。完全に忍者です」フォンフォン

提督「そういえば、珍しく一言も夜戦と言わなかったな」

大淀「確かに夜戦の『や』の字も発しませんでした」


-女子トイレ(地上)-

川内「ミッションコンプリート」

ペリペリ

伊13(ふぅ・・・、川内さんに化けて提督の護衛をするの・・・疲れるね・・・)

ヌギヌギ

伊13(でも、正体を明かす訳にはいかないし、川内さんは忍者っぽいから突然現れても違和感が無いよね)

~回想中~

元帥「君がこれから着任する鎮守府の提督について話しておきたいことがる」

伊13「はい・・・」

元帥「彼は優秀だが、困ったことがあってな」

伊13「困ったこと・・・何ですか?(艦娘にセクハラする提督も居るって聞くし・・・そんな人だと嫌だな・・・)」

元帥「彼はこれまで誰も成し得なかった、深海側の鎮守府を破壊することに成功した」

伊13「はい・・・」

元帥「だが、それ故、深海側から目を付けられて何度も命を狙われている」

伊13「はい・・・(違ってて・・・良かった)」

元帥「当然、彼の鎮守府の艦娘たちが護衛をしているが、君も彼を護ってやって欲しい。特別な訓練を受けた訓練を受けた君だからこそ頼める任務だ」

伊13「分かりました・・・」

~回想終了~

伊13(着替え終わったし、帰ろっと・・・)

川内=サン=忍者、忍者=川内=サンがこの鎮守府の共通認識です。
忍者とスパイは厳密には違いますが、ここでは同じということで。

-執務室(地上)-

ガチャ

吹雪「ただいま戻りました。今日も周辺海域に異常はありません」

提督「おかえり」

キット「おかえりなさい」フォンフォン

大淀「おかえりなさい」

吹雪「あれ?大淀さん」

吹雪(テーブルの上にはポットとティーカップ・・・)

吹雪「二人だけでティータイムなんてずるいです!」

提督「吹雪の分も直ぐに淹れるから待っててくれ」

吹雪「はい♪」


-会議室-

沖波「これより、メガ・ネリティアの一員として、その名に恥じぬ様、誠心誠意務めます!」

天霧「あたしも頑張るぜ」

霧島「お二人の活躍に期待しています。大淀さんは帰って来ませんでしたが、本日の会合はここまでとしましょう。お疲れ様でした」

一同「お疲れ様でした!」

イベント終わったー。
へっぽこ提督だけど純粋な西村艦隊で甲略してやったぜ。

クリア後の台詞には目頭が熱くなったな。もう全て許すと言いたくなったけど・・・だし、防空無傷。テメーはダメだ!!!
装備の良し悪しは関係なく、兎に角祈れとは何事だ!航空隊も陣形選ばせろ!輪形陣か警戒陣使えたらもっと楽だっただろ!
ここだけはマジで許せん!

本日はここまで。



純粋な西村艦隊(志摩ルート)
あと防空で陣形が変化すると航空隊基地が変形している可能性が

>>232
軍艦が人(艦娘)になり、主砲が連装砲ちゃん、連装砲くん等になり、深海側には飛行場姫や港湾棲姫が居る訳でですから、
こちらも基地を擬人化してもいい頃だと思うんですよね。

明日のメンテで多摩改二実装ですね。多摩、全く育ててねー。
イベントの度に思うけど、皆、軽巡って育ててるんだろうか?
連合艦隊は一枠しか無いから実質、神通か阿武隈の二択だし、
陸上型対策に大淀と一応夕張、遠征・輸送作戦に鬼怒が居たら事足りるし。
五十鈴は海防実装で仕事無くなった・・・。冬イベはE1に潜水棲姫居るといいな。五十鈴が輝ける数少ない舞台だし。
由良さんは・・・太ももがイイネ!

本日分、始まります。


-執務室-

キット「!!! アドミラル、吹雪さん、動かないで下さい!」フォンフォン

提督「ん?どうした?」

吹雪「?」

パリーン

提督「何事だ!?敵襲か!」

プスッ

吹雪「司令官!アレを!」

提督「壁に矢?いや、矢文か」

吹雪「何て書いてあるんですか?」

提督「えっと、この鎮守府内に裏切り者が居る。今から名前を挙げる艦娘をテストせよ。神通、加賀、伊勢、摩耶、熊野、榛名、瑞鶴、大鳳、吹雪」

吹雪「私も!?」

提督「島風、夕雲、秋月、親潮 (中略) 速吸、間宮、龍驤。 艦娘Kより」

吹雪「艦娘Kって一体」

キット(今、名前が挙がった方々の共通点と言えば、まさか)

提督「艦娘K。カ行の名前は香取、鹿島、加賀、葛城、清霜、加古、鬼怒、北上、神風、風雲、陽炎、衣笠、黒潮、江風、霧島、木曾、熊野、この位か?」

吹雪「数が多すぎて絞り込めませんね。何かもう少しヒントがあればいいのに」

キット「お二人とも気付いてください。今挙げた中で矢を使う人物は限られています。いえ、実質一人しか居ません」フォンフォン

提・吹「う~ん」

提督「さっぱり分からん」

吹雪「ですね」

提督「何だか知らんが、とりあえず名前の挙がっているメンバーを集めるか」

艦娘Kの矢文に名前が挙がっている艦娘は


駆逐艦
春風、松風、旗風
如月、皐月、文月、菊月
吹雪、初雪、叢雲、綾波、敷波、曙、漣、響、電
村雨、春雨、海風、江風
満潮、大潮、朝雲、霰、荒潮
陽炎、初風、長波、舞風、浦風、藤波、嵐、沖波、野分、天津風、親潮、黒潮、谷風
夕雲、巻雲、朝霜、早霜
秋月、初月
島風


軽巡(雷巡含む)
大井、鬼怒、神通


重巡
加古、衣笠、足柄、摩耶、熊野


戦艦
榛名、伊勢


空母
加賀、龍驤、瑞鶴、飛鷹、大鳳


潜水艦
伊8、伊19、伊13、伊14


海防艦
択捉


その他
間宮、瑞穂、伊良湖、あきつ丸、速吸、秋津洲


です。全員出したらきりが無いので登場するのは一部になりますが。
このメンバーの共通点、分かる人には分かるはず。


-会議室-

親潮「司令はん、今から何が始まるんですか?」

提督「え?親、いや黒、いや親潮・・・だよな?」

黒潮「司令はん、何をそんなに驚いてはるん?」

提督「君は黒潮だよな?」

黒潮「うち、黒潮やで」

提督「親潮が黒潮と同じような喋り方をしたから、色々と混乱してきてな」

黒潮「うちと一緒に居るうちにうつったんやな。言うても、親潮も舞鶴出身やし」

提督「そうだな(だからと言ってうつるか?)」

提督「えー、とりあえず本題に入ろう。皆に集まってもらったのは、ちょっとしたテストをするためだ」

ザワザワ

提督「一人ずつテストをするので、呼ばれたら隣の部屋に来て欲しい」

一同「はーい」

提督(誰から始めようか)

島風「はーい!はーい!」

提督「よし、島風から始めよう。移動するから付いて来てくれ」

島風「はーい!」


-別室-

提督「そういえば島風は舞鶴出身だったな」

島風「へぇ。そうどすえ」

提督「いや、京都だからって、祇園の舞妓さんの様な喋り方しなくていいんだぞ。舞鶴って確かに京都(府)だが京都(市)からかなり遠いだろ」

島風「そんなことおまへん。舞鶴産まれの艦娘は皆、この喋り方どすえ」

提督「吹雪がそんな喋り方している姿を見たことないんだけど」

島風「もう!提督ったらノリ悪ーい!」

提督「スマン、スマン」

島風「で、テストって何をするんですか?数学ですか?理科ですか?」

提督「今から見せる物の名前を教えて欲しいんだ」

島風「それだけですか?」

提督「ああ、それだけだ。早速始めよう」

『春菊』

島風「菊菜ですか?」

提督「ふむ。では、悪いが次は神通を呼んで来てくれ」

島風「え?もう終わりですか?」

提督「ああ、これだけだ」

島風「神通さんですね?では、失礼しまーす」ピューン

提督「相変わらず早いな」


コンコン

神通「神通です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

提督「とりあえず座ってくれ。島風から聞いたかも知れないが、今から見せる物の名前を教えて欲しい」

神通「はい」

『南瓜』

神通「なんきん、です」

提督「ふむ。では、悪いが次は榛名を呼んで来てくれ」

神通「はい、分かりました(一体何のテストだったのでしょう?)」


提督「布引の水は赤道を越えても腐らないと言われているが、その理由は?」

榛名「有機物の含有量が少なく、適度なミネラルを含んでいるから腐りづらいと言われています」


提督「この食べ物の名前は?」

『冷やし中華』

瑞鶴「冷麺よ。韓国冷麺(平壌冷麺屋)の日本における最古の店は神戸にあるそうね」


提督「京橋は♪」

黒潮「ええとこだっせ(中略)グランシャ○ーへいらっしゃい♪」


提督「コレ、何て読む?」

『魚の棚』

荒潮「うおんたな、よぉ~。常識じゃない」


提督「灘五郷と言えば?」

摩耶「今津、西宮、魚崎、御影、西郷だな」


提督「とーれとれ♪」

初風「ぴーちぴち、蟹料理♪って何歌わせるのよ!///」

提督「ついでに聞くが、作曲したのは誰だ?」

初風「浪速のモーツァルトよ」


提督「兵庫の初代知事は?」

伊8「伊藤博文です」


提督「箕面」

衣笠「温泉スパーガ○デン♪」


提督「尼崎市は何県?」

瑞穂「大阪府です」


提督「今から目隠しをした状態で」

熊野「わたくしが抵抗出来ないのをいいことに、口にするのも憚られることをする気なのね!このケダモノ!」

提督「何でそうなる!味覚のテストだ!正月にやってる格付け的な奴だよ!(それに、やるなら鈴谷の方がいいだろ!)」

熊野「今、失礼なことを考えてませんでしたか?」

提督「そんなことは無い」キッパリ

熊野「まぁ、いいですわ。このアイマスクを着用すればよろしいのですね」

提督「そうだ」

熊野「準備完了ですわ」E:アイマスク

提督(ヤバイ。噴出しそうになった)

熊野「早く始めてください」

提督「では、今から100g3000円の神戸牛と100g1000円の国産黒毛和牛を食べてもらう。どちらが神戸牛か当ててくれ」

熊野「楽勝ですわ!」

提督「では、Aの肉だ」

熊野「あーん」

パクッ

モグモグ

ゴクン

提督「次に、Bの肉だ」

熊野「あーん」

パクッ

モグモグ

ゴクン

熊野「分かりました。最高級神戸牛ステーキはBですわ!」

提督「ふむ。合格っと(だが、正解はAだ)」


提督「鶏肉を別の表現で何と言う?」

足柄「チキンよ」

提督「そうだけど、そうじゃなくて!日本語で頼む」

足柄「あー、かしわ」

提督「ふむ。合格」

足柄「提督、貴方まさか・・・トンカツよりチキンカツの方が好きだったの・・・?」

提督「へ?」

足柄「そうなのね・・・だからこんなことを聞いてきたのね?」

提督「いや、どちらかと言えば、トンの方が好きだが」

足柄「そうよね・・・やっぱりそうなのね・・・トンカツの方が・・・ってトンカツ!?今、トンカツって言った?」

提督「そうだ」

足柄「分かったわ!私の揚げたトンカツを食べたいのね?腕によりをかけて揚げて来るわ!行って来ます!」ダッ

ガチャ

バタン

提督「・・・。たまにはビフカツ食べたいです」


コンコン

龍驤「龍驤や」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

提督「早速で悪いが、テストを始める」

龍驤「いつでもええで。ドンと来いや」

提督「関西電気」

龍驤「? どないしたん?」

提督「!」

提督「じゃあ、コレは?」

『ビリケン像』

龍驤「何やコレ?」

提督「!!」

提督「この魚は?」

『鱧』←実物を見せています。字の読み方ではありません。

龍驤「何やけったいな魚やな。鰻。いや、穴子か?」

提督「!!!」

提督「最後にコレは?」

『ミンチカツ』

龍驤「コロッケ」

提督「いや、確かに似ているが、ひき肉の」

龍驤「あー、メンチカツ」

提督「!!!! テストは以上だ。会議室に戻ろう」

最近までビリケンさんって大阪のゆるキャラ(?)だと思ってたけど、100年以上前にアメリカで誕生って・・・。
しかも、千葉や箱根にも像があるって。いやー、色々と衝撃だった。


-会議室-

提督「皆に聞きたいことがあるので答えてくれ」

一同「はーい」

提督「関西電気」

一同「ほーあん○会♪」

龍驤「な、何や一体」

提督「コレは?」

一同「ビリケンさん」

提督「この魚は?」

一同「ハモ」

提督「最後にコレは?」

一同「ミンチカツ」

龍驤「さっきから何やねん!」

提督「残念ながら龍驤は一つも答えられなかった」

加賀「答えられなかった?どういうことなの?」

足柄「貴女、大阪出身でしょ?」

龍驤「何言うとるんや!うちは横須賀出身や!」

一同「え?」

龍驤「だ・か・ら、うちは横須賀出身や!」

酒匂「ぴゃーっ!(威嚇)」

龍驤「ちょい待ち!自分、舞鶴に居たってだけで出身は佐世保やろ!それ以前に、いつの間に現れたんや!さっきまで居らんかったやろ!」

酒匂「龍驤ちゃん、そうやって酒匂を差別するんだ・・・」

龍驤「いや、ちょっと待ってぇな!事実を指摘しただけやろ!」

酒匂「司令(泣)」ダッ

ザワザワ

リュウジョウサンガ ナカセター

提督「よしよし」ナデナデ

酒匂「龍驤ちゃんが苛めるよぉー!(泣)」

提督「龍驤」

龍驤「ち、違うんや!うちはただ、ほんまのこをと言うただけで」

提督「真実は時として人を傷付けることもある」

龍驤「何でうちが悪者みたいになっとるねん!」


浦風「龍驤さんは横須賀出身やのに、関西弁を使ってるんが悪いんじゃ!」

龍驤「そういう自分こそ、広島モドキやろ!」

浦風「あ゛?」

龍驤「いえ、その、浦風さんは広島弁で話されていますが、大阪出身ではないかと思いましてですね」

浦風「提督さん、龍驤さんが苛めるー(泣)」ダッ

提督「よしよし」ナデナデ

浦風(べーっ!)

龍驤(コイツ!)

提督「龍驤よ、貴様・・・酒匂に続き、浦風まで泣かせたな」

龍驤「違うんや!うちは悪無い!」

吹雪「何が違うんですか?」

龍驤(ヤバイ、ヤバイで!司令官に吹雪、両方敵に回したら命は無いで!)

加賀「今まで私達を騙していたのね・・・」

榛名「嘘つきは!榛名が許しません!」

瑞鶴「許せない!全機爆装、準備出来次第発艦!目標、龍驤さん、やっちゃって!」

摩耶「お前・・・あたしを怒らせちまったなぁ!」

春風「龍驤さんはわたくしたちを騙していたのですね」

龍驤「ちょい待ち!落ち着いて話し会お!って言うか、去年もこんなことやってたやろ!」

神通「油断しましたね。次発、装填済みです」

呂500「ビスマルク姉さんやオイゲンさんのようにはいかないけど、ろーちゃん頑張るって」←酒匂と同じく舞鶴所属なのでいつの間にか現れた

荒潮「あらあらぁ~」

鬼怒「マジパナイ!」

酒匂「撃ちたかったんだぁ、てぇ♪」

浦風「おどりゃあ!」

大鳳「そうね。この際、徹底的に撃滅しましょう!」

霰「うっほほーい」

ドカーーーーーーーン!

龍驤「ぎゃー!」

加賀「運動してお腹が空いたので、間宮さんのお店にでも行きましょう」

瑞鶴「いいわね!」

間宮「団体さん、大歓迎です。急いでお店に戻らないと」

加賀「奢らないわ」

瑞鶴「奢ってくれなんて言って無いわよ!」

加賀「そう。ならいいわ」

ワイワイ

ガヤガヤ


足柄「提督、冷めない内に食べてね」

提督「ああ、ありがとう」

足柄「それじゃ」

ガチャ

バタン

提督「吹雪は先に執務室に戻ってくれ」

吹雪「分かりました」

ガチャ

バタン

提督「行ったな。さて、どうしてこんなことをしたんだ?」

黒こげアフロ龍驤「何を言うてるんや?」

提督「とぼけても無駄だ。今回の件は全てお前さんが仕組み、加賀に頼んで矢文を打ち込んだんだろ?」

黒こげアフロ龍驤「君は全てお見通しか。そうや、全てうちが仕組んだことや」

提督「・・・」

黒こげアフロ龍驤「うち、横須賀出身やのに、こんな喋り方してるせいで大阪生まれやと勘違いされがちでな。皆に本当のことを知って欲しかったんや」

黒こげアフロ龍驤「そして、あわよくばキャラを変えよ思うて。もう自分が分からんのや・・・」

提督「ありのままでいいじゃないか」

黒こげアフロ龍驤「ありのまま?司令は大阪モドキなうちでええんか?」

提督「それが龍驤の個性だろ?」

黒こげアフロ龍驤「そうか・・・個性か。ありのままでええんか・・・」

提督「歌わなくていいからな」

黒こげアフロ龍驤「チッ。せっかくやから、Let It Be歌ったろ思ったのに」

提督「Goだ。Beは英国の人たちだから」

黒こげアフロ龍驤「今のはギャグや。受けんかったな」

提督「ごめん」

黒こげアフロ龍驤「謝られたら余計に虚しいわ。まぁええ。君がありのままでええ言うんやったら、うちは今まで通りに過ごすわ!」

提督「それがいい。そうだ!言い忘れるところだったが、執務室の窓の修理代はお前さんの給料から天引きだから」

黒こげアフロ龍驤「へ?」

提督「へ?やあらへんがな。誰のせいで窓ガラス割れた思とんや?」

黒こげアフロ龍驤「加賀」キッパリ

提督「お前だよ!お前が頼まなければ加賀はあんなことして無いだろ!矢文なんて時代劇みたいなことせずに、普通に届けろよ」

黒こげアフロ龍驤「そこを何とか!お代官様!」

提督「ダメ」

黒こげアフロ龍驤「おねげえしますだ!」

提督「ダメなものはダメだ。ここで許したら後輩たちに示しがつかないだろ」

黒こげアフロ龍驤「うぅ・・・アホなことしてもた」

二年越しの海上突入がやっと終わったぞー!トータル30回近く出撃したぞ、クソがぁぁぁ!
(訳:ようやく終わってホッとしました。もう二度とやりたくありません。そして、もうこんな任務実装しないでください)

本日はここまで。

年内に夕雲型の改二決定か。長かった。
とりあえず夕雲型は全員Lv80以上だから、誰でもウエルカム!
ただ、来年、清霜が主役?の話を予定しているので、ここで清霜改二登場はタイミング的に微妙かも。

本日分、始まります。


-執務室-

提督(そろそろ皆のプレゼントの準備を始めないといけないな)

コンコン

龍田「龍田だよ」

提督(今日は非番なのにどうしたんだ?)

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

龍田「提督、ちょっと相談したいことがあるの~」

提督「どうした?」

龍田「提督と二人でお話がしたいから、悪いけど」

吹雪「分かりました。席を外しますね」

提督「間宮さんの店にでも行ってくるといい」つ間宮券

吹雪「ありがとうございます。ごゆっくりどうぞ」

ガチャ

吹雪(二人だけでしたい話って何だろう?龍田さんのことだから、変なことはしないだろうけど)

バタン

龍田「行ったわね。提督、今年のクリスマスプレゼントのことなんだけど」

提督「それならいつも通り、手紙を書いてポストに投函するとサンタが届けてくれるだろ」

龍田「天龍ちゃんは純粋だから~、本当にフィンランドから来たサンタさんからプレゼントを貰ったと思ってますけど~、私は知ってますよ」

提督「何を言っているんだ?」

龍田「サンタの正体は提督。貴方よねぇ~?」

提督「さっきから何を言っているだ?」

龍田「あくまでシラを切るのねぇ」

提督「いや、シラを切るも何も、知らないものを『イエス』とは言えんだろ?」


龍田「仕方ないわねぇ~、実は青葉ちゃんを締め上げて吐かせたの」

提督「ははは。何を言っているんだ」チラッ

キット「残念ながら本当です」フォンフォン

提督「!!!」

龍田「提督も青葉ちゃんと同じ目に合いたいのかしらぁ?」

提督「お、落ち着くんだ、龍田!」

龍田「そうだ。嘘つきさんは手を切っちゃいましょう。右手ですかぁ、左手ですかぁ?」

提督「白状します!俺がサンタです!」

龍田「うふふ。ようやく白状したわね。素直な提督は好きよぉ~。さっきの青葉ちゃんの話は嘘だから」

提督「へ?嘘?」

キット「そんな馬鹿な」フォンフォン

龍田「キットを騙す演技力。中々のものでしょ~?」

提督「頼む!このことは駆逐艦の子たちには」

龍田「分かってますよ~。だからこそ、吹雪ちゃんは席を外してもらいましたからね。皆の夢を壊わすのは悪いわ」

提督「そうしてもらえると助かる。それで相談したいことは?」

龍田「実は先日・・・」


~回想中~

天龍「もう直ぐクリスマスだな!」

龍田「そうねぇ~。天龍ちゃんはサンタさんに何をお願いするの?」

天龍「ア○ニって名前の超つえー主砲だ」

龍田「ア○ニ?」

天龍「ああ、ア○ニだ。この間、夕張が観てたアニメに出てきたロボットが持ってたんだけどな、去年貰ったこのシュベルトゲベ○ルとセットで持ってたんだよ」

龍田「はぁ」

天龍「それでよぉ、来年は高機動型の艤装を貰ってパーフェクト天龍になるって寸法よ!どうだ?怖いか?ふはははは!俺は自分が怖いぜ!」

龍田(天龍ちゃん・・・)

~回想終了~


龍田「と、言うことがあったの」

提督「はぁ・・・」

キット「夕張さんの影響力は強大ですね」フォンフォン

提督(今になって思うのが、妖精さんは何故あのデザインの刀を造ったんだ?やはり夕張の影響か・・・)

龍田「私としては天龍ちゃんには中二病な方向から足を洗って欲しいの」

提督「俺もそう願うよ」

龍田「それでね、私としては天龍ちゃんにはオシャレして欲しいから可愛いお洋服をプレゼントしてあげて欲しいの」

提督「それはいいが、オシャレな服と言われても」

龍田「そう言うと思って参考資料を用意しておいたわ」つ資料

提督「おお、そうか。それはたすk・・・何コレ?(汗)」

龍田「何ってゴスロリファッション誌よぉ~」

提督「あの・・・本当にこんなのを天龍に?」

龍田「そのために持ってきたのよ?」

提督「冗談とかじゃないよな?」

龍田「当たり前じゃない。私は本気よ」

提督「・・・。分かった。キット、雑誌の内容をスキャンしておいてくれ」

キット「分かりました」フォンフォン

提督「完了したら龍田に返す。吹雪に見られてあらぬ誤解をされたくは無いからな」

龍田「そうねぇ~吹雪ちゃんがこれを見て、提督の好みだと勘違いしたら大変よねぇ~」

キット「アドミラルの好みだと勘違いした吹雪さんがこの様な格好をしている姿を想像するだけで・・・」フォンフォン

提督「止めてくれ。全く嬉しくない」

龍田「そうそう、言い忘れるところだったけど~、プレゼントを持ってきた時にどさくさに紛れて天龍ちゃんに変なことしたら、命はありませんよぉ~」

提督「心配しなくても何もせんよ」

龍田「もちろん提督のことは信じていますが、一応釘を刺しておかないとね~」

~しばらく後~

コンコン

吹雪「吹雪です」

提督「龍田ならもう帰ったから大丈夫だ」

ガチャ

バタン

吹雪「随分、お疲れの様子ですね。龍田さんは何の相談だったんですか?」

提督「プライベートかつ、とてもデリケートな問題故、吹雪と言えども教えることは出来ないんだ。すまん」

キット(サンタの件は秘密である以上言えませんが、それ以上に天龍さんにゴスロリ衣装の話は出来ません)

吹雪「そうですか。それなら余計な詮索はしない方がいいですね」

提督「そうしてもらえると助かる」


-夜 執務室-

提督「クリスマスの作戦会議のために集まってもらったが、川内がまだ来て無いな」

長門「いつもなら一番乗りで現れるのだが」

青葉「もしかして夜戦に出撃してしまったのでしょうか?」

大淀「有り得ますね」

鳳翔「無いとは言えないのが何とも」

川内「皆、言いたい放題だね。私ならちゃんと居るよ」

提督「何処だ?」キョロキョロ

青葉「天井裏でしょうか?」キョロキョロ

長門「それはお前だけだろ」

鳳翔(それは青葉さんだけですね)

川内「もー!皆、何処見てるの?」

長門「!!!」

鳳翔「!?」

大淀「?!」

青葉「どうしたんですか?」

長門「て、提督の影が!」

青葉「司令官の影?」

ヌッ

川内「川内参上!夜戦なら任せといて!」

青葉「司令官の影から川内さんが!」

提督「俺の影から現れただと!?」

川内「何故なら私は忍者だから」

提督「ゲルマン忍者かよ!そういうのはプリンツだけにしてくれ」

鳳翔(ゲルマンってドイツ人のことですよね?ドイツ人忍者?)

川内「え?あの子も忍者なの?」

提督「いや、今のは忘れてくれ」

長門(そう言えば以前、プリンツが嵐と衝動(Sturm und Drang)!と叫びながら突撃して行ったことがあったな。あの時のことか?)


提督「全員揃ったので会議を始めよう。まず最初の議題だが、トナカイのレンタルはどうなっている?今年もヘラジカとか止めてくれよ」

大淀「今年は大丈夫です。事前に抑えておきました」

提督「そうか。それなら大丈夫そうだな」

長門「提督」

提督「どうした?」

長門「その、プレゼント配布の担当の件だが」

提督「そう言えば去年、問題を起こさなければ長門に駆逐艦を担当してもらうって話をしたな」

長門「覚えてくれていたか!」

提督「長門に任せてもいいかと思っているが、皆はどう思う?」

川内「いいんじゃない」

鳳翔「いいと思います」

青葉「ありだと思います」

大淀「問題ないかと」

提督「ふむ。では、長門に任せよう」

長門「提督、皆、ありがとう」

提督「ただし、問題を起こせば来年以降は無いからな」

長門「しかと肝に銘じておく」

提督「では、次の議題だが」


-翌日 執務室-

コンコン

占守「占守っす」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

占守「司令に聞きたいことがあるっしゅ」

提督「どうした?」

占守「クリスマスにはサンタって人からプレゼントが貰えるって本当っすか?」

提督「本当だ。なぁ、吹雪」

吹雪「はい!ちゃんとサンタさんがプレゼントを届けてくれるよ」

提督「ただ、常識の範囲内に限るが。姉が欲しいとか言われても無理だからな」

占守「分かってるっしゅ!占守は一番艦だからそんなこと言わないっす」

提督「欲しい物は手紙に書いて寮に置いてあるポストに入れてくれ。俺が回収してフィンランドのサンタに届けるから。あと、サンタ氏も準備が必要だから今週中に頼むぞ」

占守「え?提督は外国に知り合いがいるっすか?」

提督「まあな(鎮守府内にもイタリアやらドイツやらの艦娘が居るだろ。彼女たちは外国人に含んでないのか?)」

占守「聞きたいことはそれだけっす。では、失礼するっす」

ガチャ

バタン

提督「そろそろクリスマスパーティの準備もしないといけないな」

吹雪「去年は大和さんのおかげで大変でしたね」

提督「思い出しただけで何かもう・・・、今年は飲兵衛共に気を付けないといけないな」

キット「それならいっそ、アルコール類を禁止しては?」フォンフォン

提督「そうしたいが、奴等はあの手この手で何処からか入手して来るからな」

吹雪「もうお手上げですよね(汗)」


コンコン

アークロイヤル「アークロイヤルだ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

アークロイヤル「Admiral.貴方に相談したいことが」

提督「まさか・・・艦隊に馴染めず悩んでいるのか?」

アークロイヤル「いや、赤城はよくしてくれているし、同郷のウォースパイトも居るからそんなことはない」

提督(良かった)

アークロイヤル「それで相談だが」

提督「うん」

アークロイヤル「先日、金剛たちと紅葉を見に出かけただろ?」

提督(何か嫌な予感がしてきた・・・)

吹雪(これってもしかして・・・)

アークロイヤル「私も車に興味が出てきてな。車を購入しようと思うのだが」

提督「・・・。それなら申請書を出してくれたら承認するから」つ申請書

アークロイヤル「ふむ。ここに必要事項を記入して出せばいいのだな」

提督「問題が無ければ直ぐ承認する」

アークロイヤル「車種を書く欄が無いようだが」

提督「書かなくて大丈夫だ」

アークロイヤル「そうか。では、書けたら持ってくる。失礼する」

ガチャ

バタン

提督「またか・・・」

吹雪「またですね・・・」

キット「まだそうと決まった訳ではありません」フォンフォン

提督「今までの傾向を考えてみろ。ここにきて至って普通の車は有り得ないだろ」

吹雪「そうですよね。また英国諜報部員の車でしょうか?」

提督「ウォースパイトがそうだっただけに有り得るな」

キット「来てからのお楽しみですね」フォンフォン

提督「はぁ・・・」

アークロイヤルは登場させた時から何か面白そうな車に乗せようとは思っていましたが、まだ車種は決めてません。
そのうち何か出します。ターボ・インターセプターも考えたけど、メリケン艦に置いておくべきだし、やっぱボンドカーか?

年が明けたら、前に予告(と言うほど大層なものではない)していた通り、シリアス(っぽい感じ)の話も書きます。
ついでに久しぶりに艦プラバトルもやります。

本日はここまで。

デス・レース2000っていう素晴らしい車の映画もあるのですよ

そこは、モーリス・マリーナで!
ケアレス航空「あ、しまった・・・また落とした・・・」

ロータスエスプリがいいなぁ ボンドカーの奴
空母が潜水艦に乗るってのが見たいw

ロータスエスプリがいいなぁ ボンドカーの奴
空母が潜水艦に乗るってのが見たいw

ロータスエスプリがいいなぁ ボンドカーの奴
空母が潜水艦に乗るってのが見たいw

>>257
予告を観てみましたが、何と言うか・・・、実写版チキチキマシン猛レース(のヤバイ奴)って感じですね。
スタローンと言えばロッキー、ランボー、ターミネーター(ラスト・アクション・ヒーローのスタローン版ターミネーターは本当に観てみたかった)ってイメージだからちょっと驚きましたよ。
これはこれで面白そうなので、正月にでも観てみようかと。

>>258
アークロイヤル所有のモーリス・マリーナに黒塗りの高級ピアノを落としたケアレス航空。
アークロイヤルが言い渡した示談の条件とは・・・。
これは確実に血みどろの事件に発展しますね。いや、空中で爆発四散だから血みどろでは無いか?

>>259
個人的に最もインパクトが強いボンドカー、ロータスエスプリ。
これもいいかなーとは思いましたが、車が潜水するネタは響が提督を抹殺しようとした時にキットでやってしまっただけに、どうしたものか。

サンタさんへ

今年のクリスマスは零戦21型を100機程くだち

零戦21型(熟練)はともかく、何故メリケン艦戦まで零戦21型を素材として要求して来るんですかね?
今(と言うか、慢性的に)足りない装備でち。

本日分、始まります。


-夜 執務室-

提督「クリスマスまで一週間を切ったな」

長門「ああ、急がなければ」

青葉「司令官、秋津洲さんのリクエストがよく分からないんですが」

提督「ん?どれどれ・・・『レジェンドBB サンタガ○ダムが欲しいです。』ふざけんな!そんな物が有るなら俺が欲しいわ!」

青葉「あ、あの(汗)」

提督「だいたい、騎士、FA騎士、バーサル騎士、黄金神、真悪参まで出しといて魔王だけは頑なに出さないってどういうことだよ!」

長門「落ち着くんだ、提督」

提督「おっとスマン。取り乱した。秋津洲にはアイツが喜びそうなプラモの詰め合わせを用意するから任せてくれ」

青葉「あ、はい。お願いします」

~しばらく後~

鳳翔「一通りチェックできましたね」

長門「おかしい」

川内「どうしたの?」

長門「いくら捜しても卯月の分だけが無いんだ」

鳳翔「おかしいですね」

提督(もしかして)

長門「明日、本人に直接聞いてみるか」

提督「いや、本人ではなく、睦月か如月辺りに聞いてくれるか?」

長門「分かった」


-翌日 駆逐寮廊下-

長門(とりあえず、睦月型の部屋に行けば睦月に会えるだろう。逃げられなければいいのだが)

長門「む!あれは睦月か。おーい、睦月!」

睦月「!!!」ビクッ

睦月「む、睦月に何かご用ですかにゃ?」

長門「少し睦月に聞きたいことがあってな」

睦月「は、はい!何でも答えます。正直に答えると誓います。だから食べないで!」

長門「・・・。睦月、前にも言ったが卯月を攫ったのは動物園から逃げた(?)ゴリラであり、私ではない」

睦月「はひっ」涙目

長門「取って食おうなんて言わん。立ち話も何だから間宮さんの店に行こう」

睦月(如月ちゃん、睦月はこれから長門さんに食べられます。弥生ちゃんたちのことをお願いします)


-甘味処 間宮-

睦月「???」

長門「どうした?」

睦月「あの、間宮さんの店って何かの隠語なんじゃ?」

長門「何を言っている?」

睦月「だって・・・長門さんは睦月を食べようとしてたんじゃ?」←性的な意味ではない

長門「何を言っているんだ?さっきも言ったが、取って食ったりせんよ」

睦月「本当に?」

長門「本当だ」

睦月「ケーキに睡眠薬を仕込んで、眠った隙に」

長門「だから、そんなことはしない!今日は私の奢りだ。好きな物を注文するといい」

睦月「え?でも・・・」

長門「奢りと言ったが、本当は提督から間宮券を渡されたのだが」

睦月「提督から?それなら大丈夫にゃしい!」

長門(提督は良くて、私はダメなのか・・・)

睦月「間宮さーん、デラックスパフェをお願いしまーす!」

間宮「はーい」

長門「私は特濃ソフトクリームを」


睦月「それで話って何ですか?」

長門「うむ。実は卯月のクリスマスプレゼントの件なんだが」

睦月「卯月ちゃんの?そう言えば、卯月ちゃんはリクエストを出してなかったみたいにゃしぃ」

長門「その様だな。提督がサンタに手紙を渡せなくて困っている。卯月が欲しがっている物が何か分からないか?」

睦月「卯月ちゃんの欲しいもの?う~ん・・・、そうだ!1/1スケール うさピョンちゃん人形を欲しがっていたのね!」

長門「うさピョンちゃん人形?」

睦月「卯月ちゃんが観てるアニメのキャラクターのぬいぐるみにゃ」

長門「そうか。1/1スケール うさピョンちゃん人形だな」メモメモ

長門「ところで、何故卯月がリクエストを出してなかったか分かるか?」

睦月「多分ですけど・・・」

~回想中~

睦月「およ?卯月ちゃんはサンタさんへのお手紙書かないのかにゃ?」

卯月「うーちゃんは今年一年、いい子にしてなかったからプレゼント貰えないぴょん・・・」

睦月「そんなこと無いよ!ねぇ、如月ちゃん」

如月「そうね(正直、去年も今年も変わらないわ。いつも通り、司令官にイタズラしてたし)」

睦月「ほら、如月ちゃんもこう言ってるよ?」

卯月「それでもダメだぴょん・・・(司令官が深海棲艦に拉致されたのはうーちゃんのせいだし・・・。きっとダメだぴょん)」

~回想中~

睦月「ってことがありました。卯月ちゃんもちゃんとプレゼント貰えますよね?」

長門「当然だ。サンタは皆の所へやって来るからな!」


-夜 執務室-

長門「卯月の欲しい物は1/1スケール うさピョンちゃん人形だそうだ」

提督「調査ご苦労だった。キット」

キット「はい。アマ○ンにて注文しました」フォンフォン

鳳翔「これで全員分のプレゼントを用意できますね」

提督「ええ。後はクリスマスを待つだけです」


-12/24 フタサンゴーマル 提督私室-

提督(そろそろ日付が変わる。作戦を始めるか)ムクッ

提督(吹雪はっと、眠っているな。よし)

提督(抜き足、差し足、忍び足・・・)

ガチャ

吹雪「あれ?しれいかん、どうしたんですか?」

提督「!!! ちょ、ちょっとトイレ」

吹雪「そうですか、いってらっしゃ・・・」zzz

提督(よし、寝たな!今のうちに脱出しよう)ダッ

バタン

吹雪「」zzz


-12/25 マルマルマルマル 執務室-

提督「では、これよりプレゼント配布作戦を開始する!」

長門「いよいよこの時が来たか」

大淀「ソリは正門前でスタンバイ中です」

提督「川内は各寮を見回り中だな」

青葉「川内さん、聞こえますか?」

川内「こちら川内、異常なし」

青葉「了解です。引き続き見回りをお願いします」

川内「ラジャー」

提督「では、出発しよう。長門、分かっていると思うが」

長門「心配するな。ようやく手にした権利を手放なす訳が無かろう」

提督「もちろん信じているが、一応だよ。それでは、行ってくる。後は頼んだ」

青葉「了解です」

大淀「お任せください!」


-軽巡寮 天龍型私室-

龍田(提督サンタさんが来たわねぇ~。天龍ちゃんに変なことしないか見張ってないと)

天龍「ぐがー」zzz

提督(天龍にはこの服っと。お前の欲しがっていた物ではないが許してくれ。流石に、あんな危険極まりない兵器はプレゼントできん)

天龍「ぐがー」zzz

提督(龍田にはコレっと。何だかさっきから殺気を感じる気がするが、気のせいだろう。と言うか、そう思いたい)


-駆逐寮 睦月型(睦月~卯月)私室-

睦月「にゃー、にゃー」zzz

長門(ああ・・・何て可愛いんだ!食べてしまいたい!だが、約束を破る訳にはいかん!サンタとしての勤めを果たさねば)

ガサゴソ

長門(まずは睦月だな。そして如月)

如月「司令官♡」zzz

長門(夢の中まで提督か!クソッ、羨ましい!)

長門(弥生には・・・)

長門(!!! 起きているのか?いや、それにしては反応が無いな)

フリフリ

弥生「」zzz

長門(反応が無い。目を開けたまま眠っているのか・・・。卯月にはこの、うさピョンちゃん人形だな。喜ぶ姿が目に浮かぶ)

卯月「」zzz

長門(このまま寝顔を眺めていたいが、まだ先は長い。次の部屋に向かわなくては。次は隣の部屋の皐月たちだな)


-重巡寮 廊下-

提督(次は最上たちの部屋だな。去年のことがあるから少し心配だが、まぁ大丈夫だろう)

ガチャ

ピカッ

提督(!?)

パン

パン

提督(今年もかよ!)

最上「よく来てくれたね」

三隈「くまりんこ!」

鈴谷「やっほー、サンタさん」

熊野「待ちくたびれましたわ」

提督「ホッホッホ。メリークリスマス」

最上「プレゼント貰っといてタダで帰すのも悪いって話になってね」

三隈「くまりんこ」

熊野「軽食と暖かい飲み物を用意しておきましたわ」

鈴谷「鈴谷たちからのほんの気持ちだから受け取ってね」

提督「ありがとう。では、早速頂くとするかの」

鈴谷「どう?サンドイッチ美味しい?」

提督「中々美味じゃの」

熊野「用意した甲斐がありましたわ」


-駆逐寮 朝潮型(朝潮~荒潮)私室-

朝潮「」スヤスヤ

長門(あぁ・・・なんて素晴らしい寝顔だ)ハァハァ

長門(このまま朝まで眺めていたいが、私にはサンタとしての役目がある。スマン、朝潮。私は行かねばならん!)


-潜水艦寮 廊下-

提督(ゴーヤは俺指定の防寒具か。だいたい俺指定のって何だよ!水着だって指定してないぞ!)

提督(ゴーヤはともかく、はっちゃんや、イクや、ニムはあんな格好をされると目のやり場に困るだろ!)

提督(ここだな)

ガチャ

提督(抜き足、差し足、忍び足)

伊58「でち~」zzz

提督(!!!)

提督(・・・。寝言か。女の子の服の好みは分からんから、鳳翔さんに一緒に選んでもらったコートだ。喜んでくれるといいんだが)

提督(次は、はっちゃんだな)


-朝 睦月型私室-

睦月「おはよー」

如月「おはよう、睦月ちゃん」

弥生「おはよう・・・」

卯月「おはようぴょん」

睦月「わーい、プレゼント置いてあるにゃー!」

卯月(うーちゃんは悪い子だからプレゼントは来ないぴょん)

如月「卯月ちゃんにも大きいプレゼントが届いてるわ」

卯月「え?」

弥生「開けてみたら?」

卯月「弥生、うーちゃんにプレゼントが届いたことに怒ってる?」

弥生「怒ってない・・・」

ビリビリ

卯月「!!!」

如月「あら、良かったじゃない。卯月ちゃんの欲しがってたうさピョンちゃん人形ね」

睦月(提督、長門さん、ありがとーにゃー)


-秋津洲私室-

秋津洲「うーん」パチッ

秋津洲「!!! プレゼントが届いてるかも!早速開けるかも!」

秋津洲「・・・。サンタガン○ムじゃないかも。流石にサンタさんでも売ってない物は無理だったかも・・・。でも、これはこれで嬉しいかも!」


-執務室-

ドアバーン

天龍「おい、提督!どういうことだよ!」

提督「ん?どうしたんだ、天龍?」

ゴスロリ天龍「どうしたじゃねーよ!俺はサンタにア○ニを頼んだのに、この服は何だ!」

提督(何だ!と言いながらきっちり着てるし)

提督「似合ってるじゃないか」

吹雪「可愛いです♪」

キット「中々お似合いですよ」フォンフォン

ゴスロリ天龍「に、似合ってるって?当然だよな。何たって、俺は世界水準軽く超えてるからな///」

提・吹(チョロい)

龍田「失礼しまぁ~す。天龍ちゃん、ダメじゃない。ドアを開ける前にちゃんとノックしないとねぇ~」

天龍「おう、わりい。それより龍田。提督たちが俺の服似合ってるって///」

龍田「あらぁ~良かったわねぇ~」ニヤニヤ

提督(龍田の奴、天龍で遊んでないか?いや、まぁ、実際似合ってるしいいか)

天龍「今から皆に自慢して来るぜ!」

提・吹「いってらっしゃい」

龍田「では、失礼します」

バタン

吹雪「さっきの天龍さんの服って、本人のリクエストでは無いんですよね?」

提督「その様だな。でも、何だかんだで本人も気に入ったみたいだし、結果オーライだ」

キット「そうですね」フォンフォン


コンコン

磯風「磯風だ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

磯風「司令、見てくれ!」E:謎の剣

提督「ん?何だソレ?」

磯風「エクスカリバーだ」

提督「エクス・・・カリバー・・・?」

磯風「そうだ。エクスカリバーだ。他の鎮守府の私の間ではこのエクスカリバーを持つのが流行っていると聞いたんでな」

提督「そうか・・・磯風は俺を殺したいほど憎んでいたのか。すまなかった」

磯風「司令?何を言っているんだ?」

提督「さあ、一思いに。いや、少しだけ待ってくれ。遺書を書いておく。『ここを訪れし少女たちよ、君らに吹雪を託す』っと」

吹雪「司令官?(汗)」

提督「遺書も書いた。心残りはあるが、仕方ない。さあ、一思いにやれ」

磯風「吹雪、司令は一体どうしたんだ?(汗)」

吹雪「分かりません(汗)」

キット「アドミラル、一体どうしたのですか?」フォンフォン

コンコン

夕張「夕張です」

吹雪「夕張さん、助けてください!」

夕張「!?」

ガチャ

提督「吹雪、キット、止めれくれるな!何があったか分からんが、磯風を追い詰めた俺が悪いんだ!」

夕張「え?あの・・・(何この状況)」

磯風「夕張!」

吹雪「夕張さん!」

夕張「あの、一体何がどうなってるの?」

磯風「私がサンタから貰ったこの剣を見せたら、司令が一思いやれと言い出したんだ」

夕張「ソレってもしかしてエクスカリバー?」

磯風「そうだ」

夕張「何でエクスカリバーで?」

夕張(エクスカリバー。あれ?何かあった様な?・・・。そう言えば提督って)

夕張「磯風ちゃん、その剣を廊下に置いてきて」

磯風「何故?」

夕張「いいから急いで!説明は後で!」

磯風「分かった」ダッ


夕張「提督、落ち着いて聞いてください」

提督「夕張、止めないでくれ。俺は磯風を傷付けてしまった。命をもって償うしかないんだ!」

夕張「いえ、ですから、磯風ちゃんのエクスカリバーは山羊座の必殺技ではありません」

提督「その通りだ。カプリコーンの・・・ん?カプリコーンでは無い?」

夕張「はい。アレはアーサー王が持つ伝説の剣のレプリカです」

提督「アーサー王ってアレか?おたくの騎士の?」

吹雪(おたくの騎士?円卓じゃなくて?)

夕張「そうです!某有名な小学5年生のナントカちゃん人形が好きなキングⅡ世と愉快な仲間たちのアレです!(何か色々ごめんなさい。でも、横井って人が悪いんです!)」

磯風「司令、もう大丈夫だろうか?」

提督「取り乱してすまなかった」

磯風「私が司令を憎むはずなど無かろう。大丈夫、私が護ってあげる」

提督「陸の上では俺がお前たちを護ってやらないといけない立場だ」

磯風「提督は優しいな」

提督「そう言えば、夕張は何をしに来たんだ?」

夕張「あれ?何しに来たんだろ?」

吹雪「もしかして」

夕張「さっきの騒ぎのせいで忘れちゃったじゃないですか!」

提督「スマン」

夕張「仕方ないので、思い出したらまた来ます。何だったかな・・・。あー、モヤモヤするー!」

キット「物忘れはふとした瞬間に思い出します。得てしてそういうものです」フォンフォン

提督(キットに言われてもな)

吹雪(キットはコンピュータだから物忘れなんて無いんじゃ・・・)

クリスマスグラのはっちゃんが持ってるのってシナモンスティック入りの紅茶?
だとしたら、良い趣味をしてらっしゃる。
でも、頬が少し赤い感じがするから酒?
しかし、酒にシナモンなんて入れるのか?林檎かレモンの様な物もグラスに付いてるよな。ライムが付いてる酒なら見たことあるけど、酒のことはさっぱり分からん。
シナモンの使い方って紅茶、カレーのスパイス、シナモンシュガー、お菓子類の材料位しか思い浮かばない。

本日はここまで。

乙 しかし同じ声なのに雲龍にロンゴミニアドを持たせようとするやつは少ないな

今年は宣言通り、モニターの前に(ねんどろいどの)吹雪が居るぞー!
改二じゃ無い方もお迎えしないと。
あとfigmaのしば吹雪も。アニメ版の方は・・・うん、いいや。

昨日の続きいっきまーす。


-12/25 夕方 執務室-

提督「海外勢と今年来た新人は全員集まったな」

吹雪「はい。皆さん、集まってます」

提督「では、これより今夜のパーティについての注意事項を話しておくので、よく聞いてくれ」

一同「はーい」

提督「アイオワとウォースパイトには去年も話したから覚えていると思うが、我が鎮守府では諸事情により七面鳥は出さない」

アイオワ「そう言えば、そんなこともあったわね」

ポーラ「どうしてですかぁ~?」

提督「もし、瑞鶴から爆撃されたいのであれば、彼女の前で七面鳥と言ってみるといい」

ポーラ「は、はい!絶対に言いません!」

吹雪(一瞬で酔いが醒めるとは・・・。やっぱり空母の爆撃って怖いんですね)

サラトガ「提督、ガングートが居ませんよ」

提督「あれ?本当だ」

吹雪「何処に行ってしまったのでしょう?」キョロキョロ

提督「ロシアでもクリスマスには七面鳥を出すのか?」

一同「・・・」

提督「誰も知らないか。まぁ、大丈夫だろう。七面鳥の代わりに今年はミュ○ヘンの唐揚げを用意しておいた」

ビスマルク「ミュ○ヘン?わざわざドイツまで唐揚げを買いに行ったの?」

吹雪(ドイツに唐揚げってあるんですか?)

グラーフ「そうか。ビスマルクは知らなかったか」

ビスマルク「?」

グラーフ「ミュ○ヘンと言うのはこの国のビアホールだ。私も連れて行ってもらったことがあるが、あそこの唐揚げは絶品だ」

ビスマルク「ふーん。楽しみにしてるわ」

提督「伝えることは伝えたし、解散。パーティは一時間後開始だから遅れない様に」


-食堂-

提督「では、クリスマスパーティを始めよう。乾杯!」

一同「かんぱーい!」

ワイワイ

ガヤガヤ

夕張「メぇぇぇ~~リぃぃぃぃクリっスマぁぁぁースぅ!!ひゃーーーーはっはっはっはっはっーーーーーーーっ」

吹雪「夕張さんはどうしたんですか?(汗)」

提督「分からん(汗)」

吹雪「とりあえず」

提督「そっとしといてあげよう」

夕張「ちょっと、提督!ノリ悪いですよ!」

提督「夕張さんのテンションが高すぎるだけだと思います。はい」

夕張「何でそんな他人行儀なんですか!」

提督「わたくし、夕張さんのテンションに付いて行けません」

夕張「もー!もっと受けると思ってやったのに!」

提督「?」

夕張「今の岩本エッキスですよ」

提督「あー、通りで。何か何処かで見た様なって気がしたんだよ」

夕張「ようやく分かってくれましたか!では、提督も一緒に!メぇぇぇ~」

提督「ゴメン。俺、あのマンガ好きじゃない。黒歴史認定してるから」

夕張「酷い、酷過ぎますぅ~(涙)」

吹雪(さっきから夕張さんのテンションが変ですが、酔ってるんでしょうか?)

提督「ゲームの方は好きだけど、それでも、3、5、6、7は無かったことにしていいと思ってるからな」

夕張「酷っ!酷すぎます!」

提督「5、6に登場したあるキャラなんて公式に存在を抹消されるって扱いを受けているんだからいいだろ」

夕張「まー、そんなもんですよねー」


雷「この唐揚げ美味しい~!」

電「なのです!」

響「ハラショー!」

暁「暁は一人前のレディだから、唐揚げなんてお子ちゃまな物は食べないわ」チラッチラッ

ビスマルク「中々美味しいわね」モグモグ

プリンツ「美味しいですねー、ビスマルク姉さまー♪」

暁「・・・」ジー

ビスマルク「ビールが進むわ」ゴクゴク

響「暁は要らないと言っているから、遠慮せず暁の分まで食べよう」パクッ

暁「あー!」

響「どうしたんだい?」

暁「な、何でもないわ!」

電「二つ目食べるのです」パクッ

暁「うぅ・・・」

電(段々可哀想になってきたのです)

響「暁は要らないんだろ?」

暁「唐揚げなんて子供っぽい物は・・・」

響「美味しそうに食べているビスマルクさんや、プリンツさんはレディじゃないと言いたいのかい?」

電(でも、ビスマルクさんは大きい暁ちゃんと言われているのです)

暁「そんなことは・・・」

響「変な意地を張ってないで食べたらいいじゃないか」

雷「そうよ!司令官が買って来てくれたんだから、食べないと失礼よ!」

暁「・・・。いただきます」パクッ

モグモグ

暁「美味しい!」

提督(暁のレディ論はよく分からん。無理して大人ぶる必要は無いだろ)


夕立「吹雪ちゃん、飲み物が無いみたいだし、貰ってきたら?」

吹雪「うん、そうするね」

睦月「毎日クリスマスならいいのに」

漣「毎日ごちそう。キタコレ!」

吹雪「鳳翔さーん」

鳳翔「あら、吹雪ちゃん。飲み物を取りに来たの?」

吹雪「はい!このブドウジュース美味しそう!」

鳳翔「果汁100%ですよ」

吹雪「じゃあ、これ貰いますね」

鳳翔「どうぞ」

夕立「吹雪ちゃん、お帰り」

吹雪「ただいま」

睦月「何を貰ってきたの?」

吹雪「果汁100%のブドウジュースだよ」

夕立「美味しそう~、後で夕立も貰ってこよっと」

鳳翔「あら?提督用に用意した巨峰サワーは何処に行ったのかしら?ポーラさんがワインと間違って持っていったのでしょうか?」

~数分後~

吹雪「それでね~司令官ったら、ケッコンしたのにキスもしてくれないんらよ~」

夕立「吹雪ちゃん、様子がおかしいっぽい」

漣「姐さん、どうしたお?」

吹雪「どうもしないお!あはははは!」

睦月「確実におかしいにゃ」

提督「皆、楽しんでるか?」

吹雪「あ!しれいかん、だいしゅき~。えへへ~」スリスリ

提督「え?え?」

夕立「さっきから吹雪ちゃんの様子がおかしいっぽい」

漣「ご主人様~、姐さんはコレを飲んでから様子がおかしいお!」つブドウジュース

提督「ジュースだろ?」クンクン

提督「!!!」

夕立「どうしたの?」

提督「この匂いまさか・・・」ゴクッ

提督「これ酒だ!」

睦月「えぇー!」

漣「通りで様子がおかしい訳だ」


提督「誰だ!吹雪に酒を飲ませたのは!ポーラか?隼鷹か?」

ポーラ「いくらポーラでも駆逐艦の子に飲ませたりしませんよぉ~」

隼鷹「あたしも知らないよ」

那智「当然、私でも無い」

伊14「イヨも知らないよ」

鳳翔「提督、ごめんなさい!ジュースと間違って巨峰サワーを渡してしまった様です」

提督「鳳翔さん・・・。俺は吹雪を連れて帰るので後はお願いします。ほら、帰るぞ」

鳳翔「申し訳ありません」

吹雪「だっこ~」

提督「よいしょ!っと」

吹雪「えへへ///」

提督(こうやって甘えられるのも、悪くは無いんだが・・・酔ってない方が嬉しいよな)

ガングート「提督を銃殺刑に処すなら今がチャンスか」

響「同志ガングート」

ガングート「どうした?同志ちっこいの」

響「バカなことは止めておいた方がいい」

ガングート「吹雪が酔いつぶれた今が最大のチャンスだ。このチャンスを逃がす手は無い」

響「忠告はしたよ」

ガングート「案ずるな。私は失敗しない主義だ」

金剛「ヘーイ、ガングート!ちょっと話があるネー」

酒匂「ぴゃー」

浦風「面白そうなことを考えてる様じゃねぇ」

高雄「馬鹿め、と言って差し上げますわ!」

愛宕「これは見過ごせないわねぇ~」

夕立「最っ高に素敵なパーティ始めるっぽい?」

山風「パパを殺そうなんて・・・許せない」

川内「夜戦しよっか」

翔鶴「・・・」ニコッ

瑞鶴「爆撃」


山城「不幸だわ」

扶桑「そうね、山城。とても不幸ね」

グラーフ「アトミラールに手を出そうとはいい度胸だ」

鈴谷「何か楽しそうなこと考えてるじゃーん」

蒼龍「昨日の出撃で江草隊が何機か落とされちゃったから、熟練度を上げるための的が欲しかったんだよね~」

飛龍「私も友永隊の演習相手が欲しいなぁ~」

陸奥「あらあら」

時雨「皆でお話しようか」

春風「ガングートさん」ニコッ

榛名「榛名は大丈夫じゃありません」ハイライトオフ

夕雲「うふふ」

赤城「クリスマスを邪魔する人は許せませんね」

加賀「ここは譲れません」

瑞穂「合戦用意!ですね」

香取「これは躾が必要ね」

鹿島「提督さんに手を出そうなんて許せません!」

伊19「提督から何をしてもいいと言われてるのね♪」

大和「ここだと皆さんに迷惑なので場所を変えましょうか」

摩耶「おう!そうだな」

鳥海「私の計算だと、お仕置き部屋が最適かと」

鳳翔「では行きましょう」

ズルズル

ガングート「あぁーーーーーーーーーっ!」

響「はぁ・・・。だから忠告したのに」

ポーラ「あれぇ~、一気に人が減った気がしますが、どうしたんですかぁ~?ヒクッ」

響「皆、二次会に行ったよ」

ポーラ「えぇー!ポーラも行きたいですぅ~」

響「二次会と言ってもポーラさんの想像しているものとは違うよ。ここで飲んでた方がいい」

ポーラ「そうなんですかぁ~?」


-別室-

金剛「さて、どうして提督を殺そうとしたか話してもらいましょうか」

夕立(金剛さんの話し方が変わってる。もう本格的にダメっぽい)

ガングート「えっと、その・・・」

摩耶「はっきりしやがれ!」

ガングート「ひっ」

高雄「摩耶、ダメよ。怖がってるじゃない。さあ、何もしないから(ただし、事と次第による)話してちょうだい」

ガングート「ち、鎮守府を赤に染めたくて」

リシュリュー「ふ・ざ・け・な・い・で!」

酒匂「ぴゃーっ!提督の血で染めるなんて許せない!」

ガングート「ち、違う!」

サラトガ「この場合、赤とは共産主義のことです」

酒匂「そうなの?酒匂、知らなかったー」

アイオワ「まだ赤の生き残りが居たのね。これは教育が必要よ」

ガングート「な、何をする気だ!」

アイオワ「朝までビデオを観るだけよ」

北上「テレビとDVDプレイヤー持ってきたよー」

大井「早速始めましょう!」

ガングート「や、止めろぉぉぉぉ!」


-提督私室-

吹雪「だいしゅき~」スリスリ

提督「ほら、部屋に着いたぞ。ちゃんと布団で寝なさい」

吹雪「はーい。おやすみなしゃ~い」バタン

吹雪「」zzz

提督「もう寝たか。吹雪には酒を飲ませない様に気を付けないと」


-翌朝 食堂-

ガングート「シホンシュギサイコウ、シホンシュギサイコウ、シホンシュギサイコウ・・・」

提督「ガングートの奴どうしたんだ?」

吹雪「どうしたんでしょうね?」

隼鷹「ひゃっはー!次持ってこーい!」

伊14「じゃんじゃん持って来てー!」

那智「まだまだ序の口だ!」

ポーラ「まだまだ飲み足りませ~ん」

提督「あいつ等、何時まで呑んでるんだよ・・・」

ザラ「提督、おはようございます。ポーラを知りませんか?」

提督「あそこ」ユビサシ

ザラ「!!! 直ぐに止めさせます!」ダッ

提督「頼む」

伊13「イヨちゃん、いい加減にしないとお姉ちゃん・・・泣くよ・・・」

提督「予想通りの惨状と言うか」

吹雪「平常運転ですね・・・(汗)」

提督(そういう吹雪も昨晩は酷かったんだけどな)

本日はここまで。

>>277
なるほど、そういうネタもあるのか(ロンゴミニアドって何だ?⇒ぐぐる⇒アーサー王の槍か)
今度、雲龍の杖をしれっとロンゴミニアドに変えてみようかな。

ぴゃぁぁぁぁーっ!
武蔵確立アップキャンペーン始まってから二回目で武蔵キター!
ぎゃぁぁぁsjejisgfuortklu?!
(現状)全艦娘コンプじゃぁぁぁぁぁ!ヒャッハァァァァァーッ!

随分、待たせやがって・・・。長かったぞ、カカロットォ!!!

本日分、始まります。


-12/31 夕方 執務室-

夕張「提督、今年も全自動蕎麦打ちマシーンの準備が出来てますよ!」

提督「よし、では食堂で蕎麦の生産を始めてくれ」

夕張「了解です!夕張、出撃します!」

ガチャ

バタン

吹雪「もう少しで今年も終わりですね」

キット「このまま平穏に新年を迎えられるといいのですが」フォンフォン

提督「深海棲艦もわざわざ年の瀬に働きたくは無いだろう」

キット「そうだといいのですが」フォンフォン

吹雪「去年も一昨年も年末は何も無かったから、今年も大丈夫・・・だといいんだけどね」

提督「何かあれば全力で叩き潰してやればいいさ。無粋な奴等に慈悲は無い」

キット「そうですね」フォンフォン


-夜 食堂-

提督「少し早いが、今年も年越しパーティを始めよう。皆、お疲れさん!」

一同「お疲れ様です!」

提督「では、乾杯!」

一同「乾杯!」

夕張「今日の晩ご飯は夕張特製蕎麦ですよ!後で感想聞かせてね!」

一同「いただきます」

提督「うむ。良い出汁だ」

吹雪「美味しいですね~」

夕張「そうでしょ!ちょこちょこ弄って改良したんですよ」

提督「流石、蕎麦好きの夕張だな」

夕張「それほどでも///」

~しばらく後~

霧島「皆さん、お食事は終わりましたか?」

一同「はーい。終わったよ~」

霧島「では、ここからはショータイムです。まずは磯風さん、雪風さんの出番です」

磯風「磯風だ」

雪風「雪風です」

提督(二人とも何で艤装を装着してるんだ?)

磯風「これから二人で」

雪風「一発芸をやります!」

磯風「ミュージックスタート!」

♪~

雪風「雪風が西瓜を投げるので、磯風がエクスカリバーで受けます!」

磯風「準備万端だ。いつでもいいぞ」

雪風「では、投げます!えい!」ポイッ

磯風「ふん!」ザクッ

雪風「えい!」ポイッ

磯風「ふん!」ザクッ

提督「確かにこれは艤装が無いと無理だ」

長門「私は艤装を使わなくとも余裕だ」

提督「うん。君は余裕でしょうね。それにしても西瓜なんてどうやって用意したんだ?」

山雲「山雲が~ハウスで栽培したんですよぉ~」

提督「よくあんな使い方に許可を出したな」

山雲「食べ物で遊ぶなら許可しませんでしたけど~、ちゃんと食べるからと頼み込まれたので~、許可しました~」


磯風「司令」

雪風「しれー」

提督「やらんぞ」

雪風「えー」

磯風「司令も立派な刀を持っているじゃないか」

雪風「吹雪さんを抱きかかえられる筋力があるなら、西瓜なんて余裕ですよ」

提督「君ら、重心って言葉知ってる?」

磯風「当たり前だ」

提督「だったら、飛んできた西瓜を刀で突き刺したまま姿勢を維持するのと、人を抱きかかえるのとどっちが楽か分かるだろ」

時津風「余裕、余裕」

提督「よし。じゃあ、刀を貸してやるからやってみろ」

時津風「えぇー、無理、無理ー!」

霧島「と、いう訳で西瓜はこの後、秋津洲名人の手によってフルーツカービングが施されます」

秋津洲「秋津洲名人じゃないかも!メイジン・アキツシマかも!」

霧島(正直、どっちでもいいと言うか、違いが分からない)

霧島「えー、メイジン・アキツシマの手によってフルーツカービングが施されます」

秋津洲「それでいいかも。超一流のモデラーの腕を見せ付けてやるかも!」

秋雲「秋雲さんのデザインしたイラストを彫ってもらうよー」

霧島「完成までしばらく掛かるので次に行きましょう。お次はポーラさんたちによる歌謡ショーです」

ワー

パチパチ

ポーラ「ポーラ歌いまぁ~す。ミュージックスタート」

ポーラ「今日は大晦日だ酒が呑めるぞ~、酒が飲める、酒が飲めるぞ、酒が飲めるぞ~♪」

伊14「明日は元日だ酒が飲めるぞ~、酒が飲める、酒が飲めるぞ、酒が飲めるぞ~♪」

隼鷹「明後日も正月だ酒が飲めるぞ~、酒が飲める、酒が飲めるぞ、酒が飲めるぞ~♪」

那智「明々後日も正月だ酒が飲めるぞ~、酒が飲める、酒が飲めるぞ、酒が飲めるぞ~♪」

提督「またか・・・」

吹雪「またですね・・・」

今年も全日本酒飲み音頭をネタにしまくった・・・と思っていたら、今回が最初だったでござる。
大晦日だから最初で最後だな。


霧島「お次は江風さんの出番です」

江風「今年は山風の姉貴も一緒にネタやるよ!山風の姉貴!」

山風「え、でも・・・、本当にやるの?」オドオド

江風「ちゃんと練習した通りにやれば大丈夫だって!」

海風「お姉さんも付いてるから大丈夫だよ」

山風「うん・・・」

江風「ミュージックスタート!」

~中略~

山風「地球上に提督は・・・何人いると思っているの?」

ザワザワ

ナンニンダ?

山風「35億。あと5000万」

提督「そんなに居る訳ねーだろ!そんなに居たら今頃、深海棲艦を殲滅してるわ!」

吹雪「その通りです!」

漣「ご主人様、今のはブルボンって芸人のネタですよ」

提督「ブルボン?お菓子のメーカーか?ホワイトロリータってお菓子が好きだな」

漣「流石、ご主人様!よっ、ロリコン!」

提督「どうせ俺はロリコンですよーだ」

漣「冗談ですって!暁ちゃんや朝潮ちゃんならドン引きもんですが、姐さんは初期艦だから特別ですよね!」

提督「いいんだ。どうせ俺なんて」

漣「もー義兄さん、いい加減にしてください!」

吹雪(今、義兄さんって)

提督「今、何て?」

漣「ご主人様、いい加減にしてくださいって言ったんですよ。まったく、冗談の通じないご主人様には困ったものですね」

提督「そうか?」

漣「そうですよ」


霧島「お次は霰さんです(去年の一件があるだけに一抹の不安が・・・)」

霰「んちゃ。霰です。一発芸やります」

大井「また地球を割るんじゃないでしょうね?」

霰「!?」

北上(図星って顔してるよ)

霰(こうなったら・・・)

キュィィィィーン

提督「何の音だ?」

吹雪「何でしょう?」

霰「んちゃー!」

ンチャー

ンチャー

ンチャー

ンチャー

ンチャー

ドーン!

提督「か、壁に穴が・・・」

朝潮「何てことを!申し訳ありません、司令官!この朝潮、姉妹の不祥事を身をもって償います!司令官、介錯をお願いします」

提督「」ポカーン

吹雪「司令官、大変です!早く朝潮ちゃんを止めないと!」ユサユサ

提督「あぁ・・・何だか冷たい風がピューピュー吹いてるな」白目

吹雪「朝潮ちゃん!お願いだからバカなことは止めて!」

朝潮「吹雪さん、止めないで下さい!切腹して詫びるしかないんです!」

金剛「アサシオー、バカなことは止めるネー!」

曙「クソ提督!何時まで寝ぼけてるのよ!」

ベチン!

提督「・・・。朝潮は何をしているんだ?」

曙「霰がやったことの責任を取るために切腹するって言い出したのよ!」

提督「マジかよ!?朝潮、止めなさい!」

朝潮「止めないで下さい!」

提督「建物は妖精さんの力で修復できるから!」

朝潮「でも!」

霰「ごめんちゃい」

提督「ほら、霰もちゃんと謝ったから!」

朝潮「ですが」

提督「俺がいいと言ったから、それでいいんだ!バカなことは止めなさい!」

朝潮「分かりました」

提督「霰、頼むから一発芸をやるならもっと大人しいネタにしてくれ」

霰「はい」


霧島「大変なことが起きましたが、気を取り直して行きましょう。お次はヒトミさんとイヨさんです」

伊14「イヨよ」

伊13「ヒトミです・・・」

伊14「姉貴と二人で一発芸やりまーす!」

伊13・14「クローゼットの中はダニのパラダイス♪」

提督(またやらないといけないのか?)

伊13・14「・・・」ジー

提督(はぁー、やっぱりか)

提督「ふぁーっ!」

伊13・14「もう食べたい放題、やりたい放題、なにしてくれとんねん♪」

榛名(双子であることを生かした息ぴったりの芸!これなら榛名と霧島も!)

霧島「お次は伊勢さんと日向さんです」

日向「特別な瑞雲を貴方にあげる」

伊勢「あったかいんだから~♪」

提督「昔、あんな芸人居たな」

吹雪「居ましたね。彼らは何処に行ってしまったんでしょう?」

提督「分からん。だが、日向は何故そこまで瑞雲を布教したがるんだ?」

吹雪「日向さんにとって瑞雲は特別なんでしょうね」

伊13・14って双子では無いらしいけど、深海側に居た時は深海双子棲姫って双子だったよな。
この姉妹は一番謎だ。
村雨・夕立も双子らしいけど、良く分からん。


ゴーン

ゴーン

サラトガ「あの音はもしかして、ジョヤのカネですか?」

提督「よく知ってたな」

サラトガ「はい。速吸から教えてもらいました」

提督「速吸から?何だか嫌な予感が」

サラトガ「108回鐘を突くことにより108の魔星を封印するんですよね?」

提督「やっぱり・・・。一つだけ訂正させてもらうと、108の魔星ではなく、108の煩悩だから」

サラトガ「そうなんですか?」

速吸「リシリューさん、今聞こえている鐘の音は除夜の鐘と言ってですね」

提督「速吸さん、海外出身の艦娘に嘘を吹き込むのは止めてください」

速吸「嘘なんて教えてません!深海棲艦=108の魔星です!」

提督(何を間違ってこんな風になってしまったんだ?)

秋雲(うんうん。順調に布教が進んでるね。あのマンガはヨーロッパでも人気だって聞くから良い感じに広まって行くね)

~しばらく後~

提督「あと5分で今年も終わりか」

暁「暁はレディだから今年こそはカウントダウンに参加するわ!」

提督「今年は起きてたのか?無理して起きてる必要は無いんだぞ」

暁「一人前のレディにとって年末のカウントダウンに参加するのは当たり前なのよ!」

電(夜眠らないようにとお昼寝してたから、起きているだけなのです)

~4分後~

一同「5、4、3、2、1」

提督「明けましておめでとう!皆、今年も宜しくな!」

一同「宜しくお願いしまーす!」

吹雪「無事、新年を迎えられましたね!」

提督「ああ、本当に良かった。今年も宜しくな!」

吹雪「はい!今年も頑張ります!」

提督「もう少ししたら俺は寝るけど、正月だからってハメを外しすぎるなよ」

ポーラ「らいじょ~ぶれすよぉ~」

提督「もう既に大丈夫じゃないだろ」

ポーラ「らいじょ~ぶれすって~」

提督「うん、まぁ、程ほどにな」

来年の掛け軸って誰作だろ?
今年がアイオワだったから、ガングートかリシリュー辺りが候補かな?

今年はここまで。
来年もぼちぼちやっていきます。

今年もぼちぼち進めていきます。


-執務室-

榛名「提督。提督にお願いがあります」

提督「どうした?」

榛名「榛名に指輪を下さい」

提督「・・・。悪いがそれは出来ない」

榛名「榛名は二番目、いえ、例え十番目だとしても大丈夫です。側室でも構いません!」

提督「榛名、俺は最初にジュウコンはしないと皆の前で宣告した。その上で吹雪に指輪を渡したんだ。榛名もそれで納得してくれたよな」

榛名「はい。でも、提督のことを諦めきれません。提督のお好きな鄧麗君の歌にもありますよね。私は待つ身の女でいいんです」

提督「榛名」

榛名「それでもダメだという目をしていますね」

榛名「分かりました。貴方を殺して私も死にます!」

提督(!!! いつの間に胴太貫を!?)

榛名「この刀は介錯をするための物ですよね?」

提督「確かに名前の由来はそうだが、どちらかと言うと、某有名泥棒一味のストーンリバー氏が持っている物凄く良く斬れる刀をイメージして造ってもらった物だ」

ジリジリ

提督(不味い!ジリジリと詰め寄られている!仕方ないセイバーで応戦して取り押さえるしかない)

榛名「榛名も直ぐに後を追います」

提督(無い?セイバーが無い!?)

ピタッ

榛名「やっぱり無理です。榛名には貴方を殺すなんて出来ません」

提督「榛名、いい子だから刀をこちらに渡しなさい」

榛名「でも、こうすることは出来ます」スッ

提督(刃を自分の喉元に!?)

提督「早まるんじゃない!いいから刀を渡しなさい!」

榛名「こうすれば榛名は提督の中で生き続けられます・・・さよなら、提督」ニコッ

提督「榛名ぁぁぁぁぁぁ!」


-1/1 提督私室-

提督「うわぁぁぁぁぁぁ!」ガバッ

ハァハァ

提督「ここは・・・俺の部屋?」

吹雪「う~ん、どうしたんですか?」

提督「スマン。ちょっと変な夢を見た」

吹雪「そうなんですか?大丈夫ですか?」

提督「ああ、大丈夫だ。ゆっくり休んでくれ」

吹雪「まだ三時ですか。おやすみなさい」zzz

提督(朝になったら妖精さんたちに頼んで、俺と吹雪以外は鞘から抜けない様にしてもらおう)

提督(それにしても新年早々何て夢だ。いや、初夢は1日の夜から2日にかけて見るものだから、今のは去年最後の夢になるのか?)


-同刻 食堂-

隼鷹「ひゃっはー!どんどん持ってこーい!」

那智「今夜ばかりは呑ませてもらおう!」

ポーラ「あれ~、なんかわらひたちいがいいなくないですかぁ~?」

隼鷹「皆、何処いっちまったんだ~?」

那智「まだ年が明けたばかりだと言うのに、ノリの悪い奴等だ」←午前3時だと気付いてない人たち


-朝 食堂-

ガミガミ

提督「何か騒がしいな」

吹雪「何でしょうね?」

提督「」ポカーン

吹雪「どうしたんですか?」

提督「」無言の指差し

吹雪「あっち?」

吹雪「!!!」

妙高「だいだい貴女たちはですね」ガミガミ

ポーラ「今、何時だと思ってるの?」ガミガミ

那智「はい。すみません」正座

ポーラ「申し訳ありません」正座

隼鷹「あっはっは~、二人とも大変だね~。うちはガミガミ言うのが居なくて助かったよ」

鳳翔「隼鷹さん」

隼鷹「!!!」

鳳翔「自分が言っても聞かないからと、飛鷹さんからお説教を頼まれました」

隼鷹(もっとヤバイ人が来たー!)顔面蒼白

~食後~

提督「ちょっと工廠に寄るから、執務室で待っててくれ」

吹雪「分かりました」

秋津洲「やっと、やっと完成したかも・・・」フラフラ

吹雪「あ、秋津洲さん!?凄い隈、まさか徹夜で彫ってたんですか?」

秋津洲「そうだよ。完成したから寝る!」バタン

吹雪「こんな所で寝ないで下さい!」ユサユサ

秋津洲「ぐー」zzz

瑞穂「吹雪さん、どうされたのですか?」

吹雪「秋津洲さんが徹夜で西瓜を掘っていたとかで、寝てしまったんです」

瑞穂「それは困りましたね。秋津洲さん、起きて下さい」ユサユサ

秋津洲「ぐがー」zzz

瑞穂「ダメですね。仕方ありません。後ほど、部屋まで運んでおきます」

吹雪「お願いしていいですか?」

瑞穂「お任せください。ただ、一人だと少しキツイですね」

霰「んちゃ。霰も手伝います・・・」

瑞穂「ありがとうございます」


-工廠-

提督「妖精さーん」

妖精ズ「はーい」

提督「明けましておめでとう」

妖精ズ「おめでとうございます」

提督「これ、お年玉の代わりだから」つお菓子詰め合わせ

妖精ズ「これはこれは。ありがとうございます」

提督「新年早々悪いんだけど、仕事を頼めるかな?」

妖精ズ「お任せあれー」

提督「この刀なんだけど、特定の人物以外、鞘から抜けないように出来ないだろうか?」

妖精ズ「出来ますよー。パスワード認証方式にしますか?それとも指紋認証ですか?」

提督「そうだな、それじゃ指紋認証で」

妖精ズ「了解です。では、これから改造するので、午後になったら取りに来てください」

提督「分かった」

妖精ズ「提督さん以外に登録したい人が居れば一緒に連れて来てくださいね~。一緒に登録しますから」

提督「了解。登録は妖精さんに頼まないと出来ないのかな?」

妖精ズ「当然です。誰でも登録出来る様にしてしまったら、認証機能の意味がありませんからね」

提督「そうだな。しれじゃ、頼んだよ」


-執務室-

ガチャ

摩耶「お!帰ってきたぞ」

吹雪「帰ってきましたね」

提督「摩耶?もしかして」

摩耶「今年も手伝いに来たぜ!」

バタン

提督「正月早々悪いな」

摩耶「何言ってんだよ、アタシと提督の仲だろ!」

コンコン

吹雪「早速来ましたよ」

睦月「睦月です」

提督「どうぞ」

ガチャ

ゾロゾロ

バタン

睦月型一同「明けましておめでとうございます」

提督「おめでとう」

吹雪「おめでとうございます」

摩耶「おめでとさん」

提督「お年玉をあげよう」

睦月「わーい」

提督「まず、睦月」

睦月「ありがとうなのね!」

提督「如月」

如月「ありがとう♡」

提督「弥生」

弥生「ありがとう・・・ございます」

提督「卯月」

卯月「え?うーちゃんも貰っていいぴょん?」

提督「当然だろ」

卯月「でも、うーちゃんは去年、良い子にしてなかったし・・・」

摩耶「くれるって言ってるんだから、貰わない方が失礼だろ」

吹雪「そうだよ」

卯月「ありがとうぴょん!うーちゃん、今年はいい子になるぴょん!」

提督「まぁ、イタズラしてもいいけど、程ほどにな」


コンコン

提督「睦月たちが帰って一息ついたと思ったら、もう次が来たか」

天龍「天龍だ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

ゴスロリ天龍「どうだ?カッコイイだろ?」

吹雪「???」

摩耶「お前・・・何やってるんだ?」

提督「天龍、そっちは壁だ。90度左側に回転しろ」

ゴスロリ天龍「おう、こっちか」クルッ

ゴスロリ天龍「では、改めて。どうだ?カッコイイだろ?」

提督「あの、天龍さん?何をしてらっしゃるのですか?」

ゴスロリ天龍「見ての通り、ダブル眼帯だ!年末に夕張と観てたアニメに出てきたキャラがしてたんだけどよぉ、気に入っちまってな」

提督(ルナ○ク大佐ぁ・・・)

吹雪「あの、前見えてませんよね?」

ゴスロリ天龍「ふっ。当然だ。オシャレは命がけだぜ!」

提・吹(オシャレなのか・・・(ですか・・・))

摩耶(理解できねぇ・・・)

コンコン

木曾「木曾だ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

提督「」

吹雪「」

摩耶「」

木曾「新年の挨拶に来たぜ!」


提督「あの、木曾さん?何をしてらっしゃるのですか?」

木曾「見れば分かるだろ?ダブル眼帯だ!」

ゴスロリ天龍「フッ。やはり俺たちは似た者同士だな」

木曾「天龍か。やはりお前も夕張と観たアニメの影響を受けたようだな」

ゴスロリ天龍「当然だろ?」

提督「木曾まで・・・」orz

コンコン

提督「どうぞ」

ガチャ

摩耶「テメェ・・・」

提・吹「!? ほ、北方棲姫!?」

木曾「何ッ!?」

ゴスロリ天龍「北方棲姫だと!?」

北方棲姫「ゼロ・・・ヨコs!?」

摩耶「今年こそアタシから鉛弾をたんまりくれてやるよ!」

北方棲姫「ヒッ!?(去年ノ、怖イオ姉チャンガ居ル!)」

北方棲姫「嫌ァァァァァァ!」ダッ

摩耶「待ちやがれ!」ダッ

提督「おい、摩耶!仕方ない、俺たちも追いかけるぞ!」

吹雪「はい!」

ゴスロリ天龍「何処だ!」

木曾「こっちか?」

ゴツン

ゴスロリ天龍「うわっ!」

木曾「痛っ!」

提督「何やってんだよ・・・。キット!北方棲姫が現れた!摩耶の居場所は分かるか?」

キット(コムリンク)「摩耶さんは凄い速度で資材倉庫の前を通過し、出撃ドック方面に向かっています」

提督「分かった。俺たちも直ぐに向かうから、キットも向かってくれ」

キット(コムリンク)「はい」


-工廠-

【NORMAL CRUISE】⇒【AUTO CRUISE】ピーッ

【P】 ガチャ ⇒【R】 ガチャ ⇒【N】ガチャ ⇒【D】

ブーン

妖精ズ「キットが走って行ったです?」

妖精ズ「何かあったです?」


-出撃ドック前-

摩耶「都合よく出撃ドック方面に来た!あと少しで艤装を取りに行ける。直ぐに蜂の巣にしてやるからな!」

北方棲姫「嫌ァァァァァァ!」

摩耶「待ちやがれー!」

北方棲姫(海ニ逃ゲ込メバ!)

ドボン


-海中-

伊58「見たこと無い顔でちね?新人でちか?」

北方棲姫(ココニモ艦娘ガ!)

伊58「今日はお休みだから一緒に泳ぐでち」

摩耶「おーい!ゴーヤ!」

伊58「摩耶さんが呼んでるでち」

伊58「何でちか?」←水面から顔だけ出している

摩耶「そこに居るのは北方棲姫だ!」

伊58「ほ、北方棲姫!?魚雷さん、お願いします!」

北方棲姫(海中モダメ!上ニ逃ゲナイト!)

ザッパーン

摩耶「待ってたぜ」

北方棲姫「ヒッ・・・」

吹雪「摩耶さん!」

摩耶「おう!来たか」

吹雪「もう逃がしません」

摩耶「もう逃げ場は無いぜ。あたしと吹雪に挟まれて、下にはゴーヤ。観念しな」

北方棲姫「ア!アレハ!」

摩耶「そんな手に引っかかると思ったか?」

吹雪「その手には乗りませんよ」


雪風「あっひゃっひゃ。雪風は沈みましぇ~~~ん!」

時津風「ワン!ワン!」

舞風「ワンツー、ワンツー」クルクル

摩耶「アイツ等どうしたんだ?(汗)」

吹雪「恐らく・・・」

摩耶「恐らく?」

吹雪「磯風ちゃんの毒おせちや毒お雑煮を食べさせられたんじゃないかと」

摩耶「またアイツか・・・」

浜風「姉さん、部屋に帰りましょう。舞風も止めなさい。はぁー、浦風姉さんと谷風が磯風姉さんを取り押さえているのでこれ以上被害が出なければいいのですが」

摩耶「料理上手な姉妹が居ると大変だな」

吹雪「大変です!」

摩耶「うん。大変だ」

吹雪「違います!北方棲姫があんな遠くに!」

摩耶「しまった!」

ブーン

吹雪「司令官!」

提督「キット、運転を頼む。あと、ルーフを開けてくれ」

キット「はい」

【NORMAL CRUISE】⇒【AUTO CRUISE】ピーッ

【AUTO ROOF LEFT】ピッ

提督「捕獲ネット発射!」

ボンッ!

北方棲姫「!!!」

ザッパーン

伊58「逃がさないで・・・ち!?」

提督「おいおいおい!」

キット「北方棲姫では無く、ゴーヤさんへの直撃です」

伊58「助けてくだち!」ジタバタ

吹雪「何と言う絶妙なタイミング(汗)」

摩耶「タイミング悪すぎるだろ」

伊58「助けてくだち!」ジタバタ

提督「あー、もう!吹雪、摩耶、手伝ってくれ!」

吹雪「はい!」

摩耶「おう!」


提督「ゴーヤのお陰でかなり離されたな」

キット「ですが、まだ追跡可能な距離です」

ウィィィーン

提督「摩耶」

摩耶「どうした?」

提督「北方棲姫は生け捕りにする。多少攻撃しても構わないが、沈めるな」

摩耶「分かったよ」

キット「どうやら北方棲姫は前方に見えてきた施設に向かっている様です」

提督「前方の?何の施設か分かるか?」

キット「海新重工の工場です」

吹雪「海新重工?」

提督「スプーンから戦艦までがキャッチフレーズの企業だ。ただ、今は深海棲艦が居るから艦船の建造はしていないが」

吹雪「その企業が深海棲艦と何か関係があるんでしょうか?」

提督「分からん。何かしら繋がりがあるのか、あるいは適当に逃げた結果、工場に向かっているのか」

摩耶「深海棲艦のせいで仕事が減ってるって考えると、関係性は無いんじゃないのか?商売あがったりだしな」

キット「深海棲艦との繋がりを示す資料等は見つかりません。偶然でしょう」

提督「あそこから上陸しよう」


-工場前-

ガチャ

バタン

提督「内部をスキャン出来るか?」

キット「赤外線もX線も遮断され、内部の様子を窺うことは出来ません」フォンフォン

提督「やはり工場だから産業スパイ対策等で中は分からないか」

吹雪「どうしますか?」

提督「北方棲姫が中に逃げ込んだのは間違いないな?」

キット「はい。間違いありません」フォンフォン

提督「手分けして捜索しよう。吹雪は正面から、摩耶を二階を、俺は裏口から捜索する。キットは施設の責任者への連絡を頼む」

キット「分かりました」フォンフォン


~吹雪視点~

吹雪「お正月で生産ラインも停止しているから静かです」キョロキョロ

吹雪「電探も反応なし。この部屋には居ないみたいだし、次の部屋へ進みますか」

ガチャ

キョロキョロ

吹雪「ここにも居ないみたい」

吹雪「!?」

吹雪「コレってまさか!でも、私を見ても何も反応しないし、違うのかな?」

吹雪「もし本物なら間違い無く襲ってくるよね?」

ドカーン!

グラグラ

吹雪「爆発?まさか!」


~摩耶視点~

摩耶「ここにも居ないな。何の変哲も無いただの工場って感じだし、深海棲艦との関係云々って考えすぎだな」

摩耶「それにしても北方棲姫の野郎、何処へ隠れやがったんだ?」

摩耶「おーい、北方棲姫ー!可愛がってやるから出てこーい」

摩耶「・・・。チッ。出てこないか。呼んで出てきたら苦労しないよな」

ドカーン!

グラグラ

摩耶「下の階から爆発音?まさか!提督、死ぬなよ。直ぐに行くからな!」


~提督視点~

キョロキョロ

提督「ここにも居ないか」

北方棲姫「・・・」

提督「ん?」

北方棲姫「・・・」

提督「部屋の片隅に置かれているあの像、良く出来てるよな。まるで本物の北方棲姫みたいだ」

北方棲姫「!!!」

提督「流石に像のふりをしてやり過そうなんて考えないよな」

北方棲姫「・・・」

提督「次の部屋に行ってみるか」

ガチャ

バタン

北方棲姫(ナントカ誤魔化セタ)

提督「・・・。さっきのアレ、本当に違うよな?何か物凄く気になってきた」

北方棲姫(今ノ内ニ逃ゲヨウ)

ガチャ

提督「・・・」

北方棲姫「・・・(汗)」

提督「・・・」

北方棲姫「・・・」

提督「やっぱり本物じゃねーか!」

北方棲姫「ヒッ・・・」

提督「ここで会ったが百年目。刀の錆にしてやる(と、言ってもビームだから錆にはならないし、生け捕りにするが)」ジリジリ

北方棲姫「コ、来ナイデ!」


提督「あれ?」ブンブン

提督「おい!動け!」ペチペチ

提督「ビームが出ない!?」

ピコーン

ピコーン

提督「何の音だ?」キョロキョロ

提督「!? エ、エネルギー残量ゼロ・・・?え?マジ?」

北方棲姫「・・・」

提督「今日の所はこの辺で勘弁しておいてやる。二度と悪さするなよ!それじゃ」

北方棲姫「カエレ!」

提督「艦載機が飛んできた!?マズイ!」ダッ

ドカーン!

提督「うわぁぁぁぁぁーっ!」

壁「よお!」

提督「か、壁が!」

ベチン!

ズルッ

ズルッ

ボトッ

提督「」ピヨピヨ


吹雪「司令官!」

摩耶「提督!」

摩耶「クソッ!北方棲姫の野郎!一度ならず二度までも。絶対許さねぇ!」

吹雪「司令官!しっかりしてください!」ユサユサ

摩耶「キット!聞こえるか?キット!クソ!圏外かよ!」

吹雪「司令官を連れて鎮守府に戻りましょう!」

摩耶「おう!」


-工場前-

キット「!!!」

吹雪「キット、ドアを開けて!」

ガチャ

キット「何があったのですか?」フォンフォン

吹雪「分からない。爆発音が聞こえて、司令官が倒れていたの!」

摩耶「状況からして北方棲姫から攻撃を受けたのは間違いねぇ!」

バタン

摩耶「アタシが運転する」

吹雪「お願いします!」


-海上-

吹雪「摩耶さん、もっと飛ばしてください!」

摩耶「あ、余りスピード出すと危ないだろ」

吹雪「40km/hしか出てませんよ!」

摩耶「法定速度はその、ちゃんと守らないと」

吹雪(摩耶さんってもしかして)

キット「私が代わります」

【NORMAL CRUISE】⇒【AUTO CRUISE】ピーッ

吹雪「司令官、あと少しの辛抱です。もう少しで鎮守府です」

木曾をおバカキャラにして・・・本当にすまないと思う。
次に出てくる時にはイケメンに戻りますので。

本日はここまで。

正月任務があったから今月は久しぶりに5-5を攻略したけど、良い(E)風が吹きまくって腹が立ったから天津風とダンケして来る。
マジで何で5-5だけは索敵値ではなく、完全ダンダムなんですかね?
駆逐2って指定だから潜水ルートも使えないし、ボスはそんなに強くないから辿り着けばほぼ勝利確定なのが救いか。

本日分、始まります。


-提督たちが北方棲姫を追跡していた頃 鎮守府 伊13・14私室-

伊14「まだまだ呑むぞー!」

伊13「イヨちゃん・・・もう・・・止めようね?」

伊14「何言ってんの?お正月なんだからまだまだ呑まないと損だよ!」

伊13「お姉ちゃん・・・泣くよ。イヨちゃんが呑むの止めてくれないなら、泣くよ・・・」

伊1「うっ・・・(姉貴に泣かれるのは・・・でも、お酒も・・・いや、でも)」


-川内型私室-

川内「ぐー」zzz

神通「今年は朝一でご挨拶に行こうって約束してたのに」

那珂「川内ちゃんは今年も昼夜逆転生活を送りそうだね(汗)」


-鎮守府 医務室-

提督「うぅ・・・」パチッ

提督「ここは何処だ?」ムクッ

吹雪「気が付いたんですね!良かった!」ギューッ

提督「おいおい、急に抱き付かないでくれ」

吹雪「あ、ごめんなさい」

摩耶「一時はどうなるかと思ったけど、一安心だな」

金剛「良かったデース!」←帰還したところに遭遇して付いてきた

提督「摩耶に金剛・・・君たちはどこの所属だ?」

摩耶「え?」

金剛「何を言っているデース?」

提督「それに吹雪、その指輪はどうしたんだ?」

吹雪「え?」

提督「ああ、なるほど。吹雪もそういうのに興味の出るお年頃か。そう言えば服装も何か違う様な?」

摩耶「提督!どうしちまったんだよ!」

金剛「ドクター!さっきから提督の様子が変デース!」

軍医「目が覚めましたか。提督さん、今日の日付が分かりますか?」

提督「今日?今日は・・・201x年4月x日です」

吹雪「それって・・・」

軍医「この鎮守府には艦娘が何人居ますか?」

提督「吹雪(初期艦)と由良(初建造)と明石と大淀の4人です。明日には大本営から白雪が来ることになっています」

摩耶「!?」

金剛「?!」

軍医「ふむ。頭を強打したことによる一時的な記憶喪失でしょう」


コンコン

新提「失礼します」

ガチャ

バタン

新提「調子はどうだ?」

提督「君は?」

新提「は?」

吹雪「実は」

~事情説明中~

新提「親友である私のことを忘れてしまったのか・・・」

提督「すまない」

吹雪「新提さん」イラッ

コンコン

師匠「失礼する」

ガチャ

バタン

提督「し、師匠!?何故、貴方が?」

師匠「?」

吹雪「実は」

~事情説明中~

師匠「なるほど、そんなことがあったか」

師匠(待てよ。記憶が無いのであれば、都合がいいのでは?)

師匠「実はな、元帥から頼まれて来たのじゃ。着任したばかりで右も左も分からないであろうお主をサポートしてやれと言われたのでな」

提督「ご足労おかけしまして申し訳ありません。ですが、師匠に来ていただければとても心強いです」

師匠「はっはっは。師として弟子の面倒を見るのは当然のことだ」

吹雪「お二人とも司令官の記憶が無いのを良いことに有る事無い事吹き込まないで下さい!」

提督「???」

吹雪「お二人とも元・深海側の提督です!」

提督「師匠が元・深海側?」

師匠「ばれてしまっては仕方ない。確かにわしは軍を辞めた後、一度は深海側に寝返った身だ」

提督「・・・」プルプル

師匠「だが、今はこうして『何してやがるんだ、このクソジジイ!』」

師匠「結局こうなるのね・・・(泣)」


-医務室前-

大井「・・・」ギリッ

大井「北方棲姫、許さない」


-執務室前-

吹雪「部屋に帰る前に一度、執務室に寄りましょう」

提督「なぁ、吹雪。本当は皆でドッキリを仕掛けているんだろ?」

吹雪「・・・。(私たち初期から居た艦娘のことは覚えてるけど、他の人に関する記憶は失っている。でも、キットに会わせればもしかしたら・・・)」

ガチャ

キット「お帰りなさい。調子はいかがですか?」フォンフォン

バタン

提督「えっと、あの、ナイト2000にそっくりな車まで用意して随分手の込んだドッキリだな。キットの声は誰が担当してるんだ?」

吹雪「司令官、本当に分かりませんか?」

提督「?」

吹雪「目の前に居るキットは貴方の愛車で、明石さんたちに頼んで改造してもらい忠実に再現したレプリカです」

提督「そんな・・・まさか」

天龍「提督!」

木曾「俺たちのことも分からないのか?」

提督「天龍に木曾、本当に君たちも俺の仲間なのか?」

天龍「本当に忘れちまったのか・・・」

木曾「クソッ!俺たちが付いていながら」

吹雪「貴女たちは眼帯で遊んでただけですよね」ボソッ

天龍「うっ・・・」

木曾「それを言われると・・・」

吹雪「ですが、今回の件は司令官を止めなかった私に責任があります。あの時に止めていればこんなことには」

木曾「あまり思いつめるなよ」

天龍「ところで、提督がこの状態で艦隊運営はどうなるんだ?」

吹雪「幸い、初期から居た私や由良さんのことは覚えていますし、師匠さんが艦隊運営については修行中に叩き込んだから大丈夫だろうと言っていました」

提督「戦艦や空母の指揮は経験が無いが、知識は師匠から教わったから大丈夫だ(多分)」

吹雪「それに、新提さんや師匠さんも居ますから」

木曾「そうだな、あの二人にキットも居るから大丈夫だよな」

吹雪「そろそろ部屋に帰りましょうか。先ほども言いましたが、今日は元日でお休みです」

提督「・・・。そうだな」


-提督私室-

提督「執務室で会ったキットや天龍に木曾で分かったが、本当にドッキリでは無い様だな」

吹雪「はい。司令官、貴方はここに来てから今日までの数年間の記憶を失っています。ですが、貴方は私たちが絶対に護ります」

提督「吹雪・・・」

吹雪「だから何も心配しないでください」

提督「情けないよな。海の上ならともかく、陸の上でまで護ってもらわないといけないなんて」

吹雪「司令官だからですよ。それだけ貴方が慕われているってことです」

提督「そうか。それなら良かった。記憶を失う前の俺はここで皆と上手くやれてたってことだな」

吹雪「そうですよ。少し出掛けてくるので、ゆっくりしていてください」

提督「分かった」

ガチャ

バタン

提督「テレビでも点けてみるか」ピッ

テレビ「新年最初の放送は」

ピッ

テレビ「あけまして」

ピッ

テレビ「○○神社には初詣の行列」

提督「ニュースでもやってるかと思ったが、正月特番しか無い。本当に今日は元日なんだな」

~数分後~

コンコン

足柄「足柄よ」

瑞鳳「瑞鳳です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

足柄「調子はどう?」

提督「悪くない・・・と思う」

瑞鳳「あの、私たちのこと分かる?」

提督「瑞鳳と足柄だよな?二人はここに来てどの位になるんだ?」

瑞鳳「記憶が無いって話は本当だったんだね」


-執務室-

吹雪「ねぇ、キット」

キット「何でしょうか?」フォンフォン

吹雪「先生はいずれ司令官の記憶は元に戻るだろうって言ってたけど、本当に戻るのかな?」

キット「昔、マイケルも頭を打って記憶を失くしたことがありましたが、紆余曲折を経て元に戻りました。アドミラルもきっと同じでしょう」フォンフォン

吹雪「もし、このまま記憶が戻らなかったら」ポロポロ

キット「吹雪さん、泣かないで下さい」フォンフォン

吹雪「こんな時に私が弱気になってたらダメだよね」

キット「そうです。今は貴女がアドミラルを支えてあげないと」フォンフォン

吹雪「そうだ!司令官があの状態だからキットに話しておきたいことがあるんだけど」

キット「はい」フォンフォン

吹雪「司令官が負傷したあの工場でゴリアテを見たの」

キット「ゴリアテを?しかし奴は」フォンフォン

吹雪「うん。私たちの目の前で海に沈んだ。それに本物だったとしたら、何もしてこなかったのが気になって。やっぱり見間違いかな?」

キット「ですが、この件は調べてみる価値はありそうですね」フォンフォン

コンコン

由良「由良です」

吹雪「どうぞ」

ガチャ

バタン

由良「提督さんが記憶喪失って話は本当なの?」

吹雪「はい」

キット「残念ながら」フォンフォン

吹雪「でも、初期から居た私と、由良さんと、大淀さんに明石さんは覚えているそうです」

由良「そうなんだ・・・。吹雪ちゃん、私たちで提督さんを支えてあげようね。ね!」

吹雪「はい!」


コンコン

摩耶「摩耶だ」

吹雪「どうぞ」

ガチャ

バタン

摩耶「北方棲姫のことなんだけどな、アイツ何処から侵入したか気にならないか?」

吹雪「私も気になっていました。鎮守府の厳重なセキュリティをどうやって突破したのか」

由良「キットは分からない?」

キット「私も気になって監視カメラの映像を確認していましたが、どうやら正面から堂々と入った様です」フォンフォン

吹雪「え?」

由良「正面から?」

キット「はい。正門から侵入しています」フォンフォン

摩耶「でも、正門には守衛のあきつ丸が居たんじゃ?」

キット「映像にあきつ丸さんは映っていませんが、持ち場を離れたとの記録は無いため、その場に居たと思われます。カメラの死角に入っていたのでしょう」フォンフォン

摩耶「確認する必要がありそうだな」

吹雪「はい」

摩耶「ちょっと行ってくる」

由良「私も」

吹雪「由良さんは何かあった時の連絡係として残ってください」

由良「分かったわ。二人とも気を付けてね」


-提督私室-

瑞鳳「お腹空いてない?卵焼き焼いてきたんだけど」

提督「せっかくだから頂こうか」

足柄「私もカツを揚げてきたわ!(提督の記憶が無い今がチャンス!胃袋を掴むのよ!婚活よ!)」

ツンツン

足柄「あら、どうしたの?」

瑞鳳「今、変なこと考えてませんでしたか?」ジトー

足柄「ナ、ナンノハナシカシラ?(汗)」

瑞鳳「提督の記憶が無いからって、提督の気持ちが自分に向く様にするのはいけないと思います」

足柄「そ、そんなことする訳」

瑞鳳「・・・」ジトー

足柄「ごめんなさい」

瑞鳳「分かれば良いんです」

提督「あの」

瑞鳳「あ、ごめんなさい。はい、どうぞ!」


-正門前-

吹雪「あきつ丸さん」

あきつ丸「おや、吹雪殿に摩耶殿。どうされましたか?」

摩耶「お前に聞きたいことがある。コイツを知らないか?」つ写真

あきつ丸「おや?この子は提督殿のご息女でありますな」

摩耶「は?」

吹雪「何言ってるんですか?」

あきつ丸「え?ですから、提督殿のご息女だと」

吹雪「司令官は結婚してませんし、子供も居ませんが」

あきつ丸「提督殿は吹雪殿と結婚しているではありませんか」

摩耶「ケッコンカッコカリな」

あきつ丸「なるほど。つまり、吹雪殿との間に婚前に出来た子供であると」

吹雪「さっきから何を言ってるんですか?写真に映っているのは北方棲姫です!」

あきつ丸「北方棲姫!?では、吹雪殿は深海棲艦でありますか!?」

摩耶「だから、吹雪の産んだ子じゃねぇって言ってるだろ!」

吹雪「何でそうなるんですか!」

あきつ丸「いや、しかし」

吹雪「門番をしていたのはあきつ丸さんですよね?」

あきつ丸「そうであります」

摩耶「そして、北方棲姫を通したのもお前だな?」

あきつ丸「そ、それは・・・。自分は相手が深海棲艦だとは思わなかったであります!てっきり提督殿のご息女であると」

吹雪「現在、存在が確認されている深海棲艦は全てリスト化して全員で情報を共有しているはずですが」

あきつ丸「えっと、それは・・・」

摩耶「つまり、お前はリストをちゃんと見ていなかったか、見落としていたかのどちらかってことだな」

あきつ丸「ち、違うであります!自分は北方棲姫の居る海域には出撃したことが無く」


まるゆ「でも、ちゃんと写真入りのリストは見てますよね。それに北方棲姫を通したのはあきつ丸さんだから、あきつ丸さんに非が無いとは言えないと思います」

あきつ丸「何時の間に!?それより、まるゆ殿!何を言うでありますか!」

摩耶「コイツの言う通りだ。誰のせいで提督は記憶喪失になったと思っているんだ?」

あきつ丸「北方棲姫のせいであります!」

まるゆ「でも、北方棲姫を鎮守府内に入れなければ、隊長が負傷することも無かったと思います」

あきつ丸「まるゆ殿は海軍に魂を売ったでありますか!」

摩耶「話は向こうでゆっくり聞いてやるよ。陸軍としては、提督が活躍するのが面白く無かったんだろ?」ガシッ

あきつ丸「は、離すであります!」

金剛「摩耶」

榛名「摩耶さん」

摩耶「姐さんたちが来てくれれば百人力だな!」

金剛「陸軍の言い分をしっかり聞かせてもらいまショウ」

榛名「提督があんなことになって、榛名は大丈夫ではありません」

あきつ丸「離せぇぇぇーであります!」ズルズル

まるゆ(クックック。こうしてあたかも奴が陸のスパイであるかの様に思わせることにより、私には疑いの目が向けられない。完璧な作戦だ)

吹雪「まるゆちゃん」

まるゆ「はい」

吹雪「朝潮ちゃんには気を付けてね」

まるゆ「へ?」

吹雪「それじゃ」

まるゆ(朝潮?朝潮型ネームシップの朝潮がどうしたんだ?まてよ、奴は二次改装を受けた結果、対潜特化型になったな。まさか!?)

まるゆ(あの女(かんむす)私が陸のスパイであることに気付いているとでも言うのか!だが、証拠は何も残していないはずだ。勘か、それとも・・・)

まるゆ(しばらくは用心するに越したことは無いな。流石はあの男が指輪を与えただけのことはあると言ったところか)


-会議室-

摩耶「では、これから尋問を始めようか」

コンコン

明石「明石です」

ガチャ

榛名「どうぞ。入ってください」

金剛「例の物は持って来てくれマシタカ?」

明石「もちろんです」

バタン

明石「あきつ丸さん、ちょっと失礼しますよ」

ゴソゴソ

あきつ丸「な、何をするでありますか!?まさか、電気ショックで拷問でありますか!?」

明石「違います。嘘発見器を取り付けます」

あきつ丸「嘘発見器!?それが嘘であります!自分が陸軍出身だからって酷いであります!」

摩耶「ゴチャゴチャ煩せぇぞ!」ガンッ

あきつ丸「ひっ・・・」

明石「セット完了です」

摩耶「じゃあ、始めようか」

榛名「あきつ丸さん、貴女は誰の味方ですか?提督ですか?陸軍ですか?それとも・・・」

あきつ丸「い、今は提督殿であります!」

明石「反応無し。事実ですね」

摩耶「テメーはまるゆと同じか?」

あきつ丸「あの、質問の意味が」

摩耶「まるゆと同じく、陸のスパイか?って聞いてるんだ」

あきつ丸「ま、まるゆ殿がスパイ!?何を言っているでありますか!」

明石「反応無し。本当に知らないみたいですね」

摩耶「本当に陸のスパイじゃ無いんだな?」

あきつ丸「提督殿に誓って違うであります!」

明石「シロですね」

摩耶「姐さんたち、どうします?」

金剛「あきつ丸がホワイトなら」

榛名「話してもいいんじゃないでしょうか」

摩耶「今から話すことは他言無用だ。いいな?」

あきつ丸「はい」ゴクリ


- 一月程前 ショッピングモール -

吹雪「お買い物も終わったし、司令官が待ってるから早く帰らないと」

吹雪「あれ?あれは、まるゆちゃん?何処に行くんだろ?」

謎の男A「誰にもつけられてないな?」

まるゆ「大丈夫だ」

謎の男B「念のため、場所を変えるぞ」

まるゆ「分かった」

吹雪「様子が変だし、確認した方がいい・・・よね?」


まるゆ「こんな場所で大丈夫なのか?」

謎の男A「フードコートで軍の人間が機密情報のやり取りをしているなんて誰も考えないだろ?」

まるゆ「確かにそうか」

謎の男B「木を隠すなら森の中と言うことだ」

まるゆ(それは意味が違うのでは?)


吹雪(何を話してるんだろう?離れてるからよく聞こえないけど、近付いたらばれるし)

川内「片方は陸軍の将校だね。あと、もう片方は人間じゃない」

吹雪「人間じゃない?って川内さん!?」

川内「しっ!声が大きい」

吹雪「ごめんなさい」

青葉「陸の奴等は司令官を陥れようとしている様ですね」

吹雪「青葉さんまで(この人たち本当に何なんだろう・・・)」

川内「録音は?」

青葉「バッチリです!」


摩耶「と、言うことがあった」

あきつ丸「信じられないであります!」

榛名「ですが、これは真実です。青葉さんの録音データを聞きましたよね?」

あきつ丸「ですが」

金剛「海軍内にも深海棲艦の息の掛かった輩は居マシタ」

明石「残念ながら、陸軍にそういう人が居ないとは断言できません」

摩耶「この話を聞いたからにはコレを着けてもらうからな」

あきつ丸「コレはまさか!?爆弾チョーカーでありますか!?」

摩耶「は?」

あきつ丸「提督殿が持っていたマンガで見たことがあるであります!『あぎゃあぎゃ』って変な笑い方をする主人公が組織を裏切ったとして爆弾付きチョーカーを起爆されて殺されそうになる話を!」

摩耶「ちょっと待て」

あきつ丸「それにキング○マンって映画では、最後に爆弾で首が飛んだであります!あれは爆笑したであります!そして2も面白かったであります!つまり、摩耶殿はサイコな麻薬王でありますか!?」

摩耶「あたしが疲労がポンと取れるクスリをやってるって?ふざけんな!」

あきつ丸「ひっ・・・、ご、ごめんなさいであります!」

金剛「あきつ丸、ハンバーグにされたくなかったら大人しく私たちに強力するネー!」

あきつ丸「します!何でもします!お願いですから、ハンバーグは止めて下さい!」

榛名「では、このブレスレットを常時着用してください」

あきつ丸「は、はい!であります!」

摩耶「コイツは着用者のバイオリズムを計測する機械だ。24時間キットが監視している。もし、お前がおかしなことをすれば」

あきつ丸「ドカン!でありますか!?」

摩耶「(もう、いいや。そうしておこう)そうだ。それと側面に付いているボタンを押せばあたしたちに連絡が入る」

あきつ丸「つまり、万が一、まるゆ殿が提督殿を襲おうとした場面に遭遇したら押せばいいと?」

摩耶「そう言うことだ」

あきつ丸「分かりましたであります。では、自分はこれで」

摩耶「待て」ガシッ

あきつ丸「まだ何か?」

摩耶「ここからが本題だ。提督が負傷したのは誰のせいか忘れたのか?」

あきつ丸「北方棲姫であります!」

摩耶「お前だよ!この400字詰め原稿用紙100枚に反省文を書き終えるまで帰さないからな」

あきつ丸「ヒエー!であります!」


-戦艦寮 扶桑型私室-

山城「不幸だわ ああ不幸だわ 不幸だわ 山城心の俳句」

扶桑「山城、俳句には季語が必要だから、それは川柳よ」

山城「ですが姉さま、日曜の夕方に放送している某アニメに出てくるお爺ちゃんの心の俳句に季語は入っていません」

扶桑「確かにそうね。俳句に季語なんて必要無いわ」


-駆逐寮 白露型私室-

夕立「提督さん、大丈夫かな?」

時雨「皆で押しかけたら迷惑だから、後で吹雪に様子を聞いてみよう」

夕立「うん」

時雨(提督が記憶喪失って話が本当なら、会っても夕立のことが分からない。ショックを受けるだけだ。それなら会わせない方が)


-夕雲型私室-

夕雲「提督・・・」

巻雲(夕雲姉さまは司令官様が負傷したせいでショックを受けてらっしゃる。ここは巻雲が何とかしないと!)

巻雲「夕雲姉さま!」

夕雲「うふふ・・・これはチャンスよ。今なら提督に甘えてもらえるはず」

巻雲(あれ?何か想像と違う)

夕雲「提督、貴方の夕雲が直ぐに駆けつけます!」ダッ


-暁型私室-

雷「これはチャンスよ!今ならもっともっと頼ってもらえるわ!」

響「ハラショー」

暁「一人前のレディとして提督から頼られるのは当然よね!」

電「皆、落ち着くのです!」

雷「待ってて司令官!直ぐに行くわ!」ダッ

響「ハラショー」ダッ

暁「一人前のレディの実力を見せてあげるわ!」ダッ

電「ちょっと待つのです!」


-第二会議室-

大和「皆さんに集まって頂いたのは他でもありません」

加賀「徹底的にやりましょう」

赤城「ええ、最早許せません」

ビスマルク「やってやるわ!」

瑞鶴「提督さんの弔い合戦よ!」

葛城「瑞鶴先輩、やっちゃいましょう!」

翔鶴「瑞鶴、その表現は止めて。提督は生きてらっしゃるわ」

雲龍「でも、記憶を失ったとなると死んだも同然」

蒼龍「皆、物騒なこと言いすぎだよ!ねぇ、飛龍」

飛龍「許さない、許さない、許さない」ブツブツ

蒼龍(ダメだこりゃ)

アイオワ「マリアナ海溝に沈めてやるわ。そうすれば二度と現れない」

リットリオ「二度とパスタを食べられないようにしてやります」

ローマ「姉さん」

蒼龍(皆、無茶苦茶だからびしっと言ってあげて!)

ローマ「そんなの甘いわ。潰れたトマトにしてあげないと」

蒼龍(もっとヤバかったー!)

サラトガ「サラの子たちが北方棲姫の血を求めています」

蒼龍(妖刀使いみたいになってるし!)

リシュリュー「自由・平等・博愛の精神に基づいて沈めてあげるわ」

ウォースパイト「私たち英国艦の力を見せ付ける時です」

アークロイヤル「提督と女王陛下のために、奴を生かしておく訳にはいかん」

ガングート「北方棲姫は資本主義の敵!」

グラーフ「アトミラールの弔い合戦だ!」

陸奥「あらあら」

アクイラ(この人たち)

天城(怖いです)

鎮守府内には複数のスパイが潜伏しています。

元帥が提督の護衛として送り込んだエージェント イーサ・・・いや、伊13

レーニンの懐刀 オクトパスナンチャラ・レボリューション(ガングート)鎮守府を赤に染めようとするも、西側諸国の艦娘による洗の・・・では無く、教育により資本主義に寝返った

某映画の影響でスパイごっこを始めた英米艦たち アークロイヤル「Manners Maketh Woman」

陸の狗 まるゆさん 今後、本格的に活動を開始する予定


本日はここまで。

ガバガバ鎮守府。このスレのうーちゃん可愛い

>>334
卯月「ありがとぴょん♪うーちゃん、これからも頑張ってイタズラするぴょん!」

隙の無いパーフェクト鎮守府より、ガバガバ鎮守府の方が色々(やりたい放題)出来て面白いと思うんですよね。
それって軍事施設としてどうよ?って部分に関しては考えないことにしました。

ついに龍田の改二が実装されてしまいましたね。
うちの龍田は未改造のままずーっと遠征で使って条件満たしたから、改二までワープ進化してしまいました。
鬼怒改二実装後、一度も出番が無い天龍ちゃんの明日はどっちだ?
図鑑の神風改と龍田改二の間って配置的に天龍改二っぽいし、天龍改二も有るか?

本日分、始まります。


-提督私室-

浦風「提督さん、提督さんは怪我人だから、ちゃんと食べんといかんよ。うちが食べさせてあげる。あーんして」

提督「自分で食べられるから大丈夫だ。それに、恥ずかしい」

浦風「何言っとるんじゃ!怪我人は黙って甘えればいいんじゃ!」

提督「しかしだな」

浦風「そんなにうちに看病されるのが嫌?」ウルウル

提督「いや、そうじゃなくて」

浦風「昔の優しかった提督さんはもう何処にもおらん・・・」グスッ

提督(何か俺が泣かせたみたいになってるし!)

提督「あー、何か浦風に食べさせて欲しくなってきたなー(棒)」

浦風「!!! それじゃ、あーんして」

提督「あーん」パクッ

モグモグ

浦風「美味しい?」

提督「美味しいです」

浦風「あーんして」

提督「あーん」パクッ

モグモグ

コンコン

夕雲「夕雲です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

夕雲「提督、リンゴを持ってきました。剥いてあげますね♡」

提督「ありがとう」

浦風「提督さんはまだ食事中じゃ。待ってくれんかのう?」

バチバチ

夕雲「提督さんは今すぐリンゴを食べたがっています。そうですよね?」

提督(俺はこの子たちに何をしてしまったんだ・・・?慕われているのは嬉しいが、過去の自分のやったことが怖い)

コンコン

雷「雷よ」


-執務室-

コンコン

大井「大井です」

吹雪「どうぞ」

ガチャ

バタン

大井「吹雪さん、出撃の許可をもらえますか?」

吹雪「出撃って一体何処へ?」

大井「決まってるじゃない。北方棲姫を沈めるのよ」

吹雪「北方棲姫を沈めるって、まさかお一人で!?そんなの無茶です!」

大淀「吹雪さんの言う通りです!そんな無茶なことは」

新提「そうだ。今は北方棲姫よりも今後の艦隊運営を考える方が大事だ」

師匠「その通りだ」

由良「北方棲姫を捜すにしてもきちんと艦隊を組んで」

大井「貴方たちはは黙っていてもらえます?私は吹雪さんとお話しているんです」ギロッ

大淀(何て威圧感)

由良(刺し違えてでも北方棲姫を沈める気ですか?)

新提(雷ママァ・・・助けて。大井っちが怖いよぉ)

師匠(大井ってこんな奴だったか?ワシの知っている大井は北上至上主義者だったが)

大井「許可、貰えますよね?」

吹雪「ダメです!」

キット「大井さん、冷静になってください」フォンフォン

大井「分かりました。もういいです!」スタスタ

ガチャ

バタン!

吹雪「私も北方棲姫は許せませんが、一人で出撃なんて無謀です」

大淀「吹雪さん、貴女は間違ってなどいません。今は提督があの状態でどうやって艦隊を運営するかを考えないと」


-提督私室-

卯月「本当にうーちゃんのこと忘れちゃったぴょん?」

提督「すまない」

卯月「うーちゃんのこと思い出してよ・・・(泣)」

如月「卯月ちゃん、これ以上はご迷惑だから、今日は帰りましょう」

卯月「うん・・・」


-提督私室前-

青葉「あの」

比叡「司令のお見舞いですか?」

青葉「はい」

霧島「面会時間は5分でお願いします。それと、司令は怪我人なので取材は控えてください」

青葉「分かってます」

コンコン

青葉「青葉です」

提督「どうぞ」


-執務室-

キット「大井さん、何をしているのでですか?今すぐ止めて下さい!」フォンフォン

吹雪「どうしたの?」

キット「大井さんが無断で出撃しようとしています」フォンフォン

吹雪「直ぐに止めないと!」

キット「今、出撃ドックのゲートを閉じています」フォンフォン

ドカーン!

大淀「爆発音?まさか」

キット「はい。大井さんがゲートを破壊して強行突破しました」フォンフォン

吹雪「大変!直ぐに追いかけ・・・ない方がいいよね?」

大淀「ええ。下手に刺激するとこちらに危険が及ぶかも知れません」

吹雪「そうですよね。気が済むまで待った方が安全ですよね。キット、大井さんの現在地は分かる?」

キット「はい。GPSの信号を追跡しているので分かります。北上さんのフルアーマー装備で出撃したので、直ぐに燃料切れを起こして帰って来るでしょう」フォンフォン

吹雪「仕方ないので空母の人たちにお願いして護衛を付けてもらいましょうか」


-出撃ドック-

大井「フルアーマー大井改二、出撃します」

スピーカー「大井さん、何をしているのでですか?今すぐ止めて下さい!」

大井「邪魔はさせない」

ピーッ

ピーッ

ゴゴゴゴゴ

大井「ゲートを閉じた程度で私を止められるとでも?」

大井「六連装酸素魚雷!」

ドカーン!

大井「北方棲姫、待ってなさい。直ぐに海の藻屑にしてあげるわ」


-海上-

大鳳「あれは大井さん?大井さーん」

大井「大鳳さん?貴女も北方棲姫を捜しているのね?」

大鳳「北方棲姫?私はトレーニングをしていたんですが、北方棲姫がどうかしたんですか?」

大井「そう、貴女知らないのね。北方棲姫のせいで提督が負傷して記憶喪失になったのよ」

大鳳「え?」

大井「そういうことだから、私は北方棲姫を沈めに行くわ」

大鳳「待ってください!一人では危険です!」

大井「貴女、燃料はどの位残っているの?」

大鳳「20%程です」

大井「だったら貴女は帰りなさい。奴は私が一人で仕留めるわ」

大鳳「大井さんを一人にする訳にはいかないけど、私は補給を受けないといけないし・・・そうだ!彩雲の妖精さん、お願いできますか?」

妖精ズ「お任せあれー」

大鳳「私は一度鎮守府に戻って補給を受けます。帰って来るまで大井さんの追跡をお願いします!」


-鎮守府 執務室-

キット「大変です!北方棲姫が現れました」フォンフォン

吹雪「また!?今度は何処から?」

キット「下水から侵入した様です。マンホールから現れました」フォンフォン

吹雪「そんな所からの侵入なんて想定してないよ!兎に角、司令官を安全な場所に避難させないと」

由良「私は北方棲姫の捕獲に向かいますね」

大淀「私も同行します」

吹雪「お願いします」

新提「では、私たちはここに残って捕獲部隊の指揮を」

師匠「うむ」

吹雪「ここは危険です。お二人は安全な場所に避難してください。会議室に行けば摩耶さんたちが居るはずです」

新提「しかしだな」

キット「北方棲姫はこの場所を把握しています。アドミラルの命を狙っているのであればここに現れるでしょう」フォンフォン

師匠「提督があの状態でわし等にもしものことがあれば鎮守府の運営が成り立たなくなるか。仕方ない」

新提「くっ」

キット「吹雪さん、行きましょう」フォンフォン


-廊下-

ヲ級「あれは、ほっぽ?」

北方棲姫「ヲ姉チャン!」

ヲ級「貴女、こんな所で何をしているの?それより、提督を負傷させたって話は本当なの?」

北方棲姫「ウン。オジサンガ怖カッタカラ、艦載機デ攻撃シタ。デモ、心配ニナッテ様子ヲ見ニ来タ」

ヲ級「ここは危険よ!ほっぽが提督を負傷させたって皆が殺気立っているわ!今直ぐに『北方棲姫!?』」

北方棲姫「!!!」

伊58「北方棲姫が居るでちー!」

ヲ級「こっちよ!」

伊58「あー!何で北方棲姫を連れて逃げるでち!」

ホッポウセイキガイルデチー!

飛龍「北方棲姫!?」ダッ

飛龍「ゴーヤちゃん、北方棲姫は何処?」

伊58「向こうに走って行ったでち!ヲっきゅんも一緒でち!」

飛龍「提督の敵。許さない、絶対に許さない」ダッ

伊58「何か怖かったでち・・・」


-甘味処 間宮-

ペラッ

ペラッ

秋雲「どうかな?」

巻雲「ナニコレ(汗)」

秋雲「何?って秋雲さんの自信作だよー?」

巻雲「記憶を失った司令官様を秋雲が介抱してそのままイチャイチャ突入って」

秋雲「ラブロマンスって言って欲しいね。提督が記憶喪失って話を聞いて一気に書き上げたんだから!」

巻雲「え?一気にって、まさか午前中に仕上げたの?」

秋雲「そうだよー」

巻雲(うわぁ・・・って言うか、普段からその位やる気出してよ・・・。それに、ハロウィンパーティの時に言っていた新作はどうしたのよ?)

マテー!コノヤロー!

秋雲「何か外が騒がしいな」チラッ

秋雲「え?何アレ?ヲ級と北方棲姫?」

巻雲「それに戦艦、空母の人たちが凄い形相で追いかけてる・・・。アレってまさか」

秋雲「間違いなくそのまさかだよ」


-間宮前-

山城「邪魔だ、退けぇぇぇぇっ!」

ドカーン!

ヲ級「お願いだから話を聞いて!」

北方棲姫「アノオ姉チャンタチ怖イ(泣)」

加賀「裏切り者の話を聞く必要などありません」

山風「パパを苛める奴は許さない」ハイライトオフ

ヲ級(このままだと追い詰められるのも時間の問題。どうにかしてほっぽを逃がさないと)


-戦艦寮 伊勢型私室-

日向「流石瑞雲、このフォルム、質量、色、全てが美しい」

伊勢「正月早々、瑞雲詣に精が出るね」

日向「当然だ。一年の計は瑞雲に有り。瑞雲こそはこの世の根源であり、森羅万象だ」

伊勢「そう言えばさっきから外が騒がしい様な?」

日向「俗世の騒がしさなど、瑞雲の前では些細なことだ」


-提督私室-

ガチャ

比叡「お手洗いですか?」

提督「さっきから何か騒がしいから気になってな」

霧島「確かに少し前から騒がしいですね」

伊58「大変でちー!」

比叡「どうしたんですか?」

伊58「ほっぽ」ゼエゼエ

霧島「ほっぽ?まさか、北方棲姫が?」

伊58「そうでち!北方棲姫が現れたでち!」

比叡「霧島!」

霧島「はい!司令を安全な場所に避難させましょう!」

比叡「司令、失礼します。キット、聞こえる?」

シーン

比叡「キット?」

シーン

比叡「故障してるみたい」

霧島「キットの車内に避難してもらうのが一番安全ですが、連絡が取れないとなると」

伊58「キットの居そうな場所となると工廠か執務室でち」

比叡「今日はお休みであることを考えると、執務室より工廠の方が可能性が高い」

提督「北方棲姫がどうとかってどうしたんだ?」

比叡「鎮守府に北方棲姫が侵入しました。ここは危険なので安全な場所に避難しましょう!」

霧島「さあ、行きますよ!」グイッ

提督「おいおい、引っ張らないでくれ。それにキットならさっき執務室で」

霧島「執務室ですか。しかし、北方棲姫が現れたと言うことは司令の命を狙っている。やはり、執務室に近付くのは危険です」


-海上-

妖精ズ「本当ですか?はい。直ぐに大井さんに伝えます!」

大井「どうしたの?」

妖精ズ「鎮守府に北方棲姫が現れたそうです」

大井「直ぐに戻るわよ!」

妖精ズ「はい」


-提督私室-

ガチャ

吹雪「司令官!」

吹雪「居ない!?それに護衛をしているはずの比叡さんと霧島さんの姿も無い。ってことは騒ぎに気付いて避難したってことだよね。でも、何処に?」

吹雪「比叡さんと霧島さんが付いている以上、北方棲姫も簡単には手を出せないだろうけど、早く見つけないと!」ダッ


-グラウンド-

長門「ほっぽちゃんは何処だ!?」キョロキョロ

長門「奴等より先に見つけなければ!」←提督より北方棲姫の心配をしている奴

長門「今、助けてあげるから待っててね!」


-執務室-

ドアバーン

大鳳「大変です!って、誰も居ない!?赤城さんたちに無線で呼びかけても応答が無いし、皆何処に行ったのよ!」

大鳳「彩雲は大井さんと一緒に居るし、こうなったら自力で捜しだすしか」ダッ


-軽巡寮 川内型私室-

川内「う~ん。人が気持ちよく寝てるのに何か騒がしいけど、何かあったの?」

シーン

川内「神通?」キョロキョロ

シーン

川内「那珂ちゃん?」

シーン

川内「二人とも何処行ったんだろ?」


-資材倉庫前-

瑞鶴「目標、ヲ級と北方棲姫」

由良「皆さん、止めて下さい!」

大淀「加賀さん!これはどういうことですか!」

加賀「見て分からないかしら?裏切り者のヲ級と北方棲姫を始末しようとしているところよ」

大淀「北方棲姫は生け捕りにと言うのが吹雪さんからの指示です!」

加賀「そう。なら、殺さない程度に痛めつけて捕獲するわ。瑞鶴、聞こえたかしら?」

瑞鶴「チッ。分かったわよ。死なない程度にやっちゃって!」

ヲ級(こうなったら)

ヲ級「全機発艦!」

ドカーン!

ドカーン!

ドカーン!

モクモク

大淀「何てことを」

加賀「生け捕りと言ったのに」

瑞鶴「やりすぎちゃった。てへっ(提督さんの敵なんだから沈めて当然でしょ?)」

赤城「爆煙で何も見えませんね」

ドボン!

ヲ級(今のうちに倉庫に逃げ込むわ!)ヒソヒソ

北方棲姫(ウン)ヒソヒソ

葛城「水中に逃げ込んだみたいです!」

瑞鶴「逃がさないわ!」


-資材倉庫内-

ヲ級「行ったわね。今のうちに逃げましょう」

ギィィィィィ

ヲ級「!!!」

黒吹雪「ヲ級さん、これはどういうことですか?」

ヲ級「吹雪!どうしてここが!?」

黒吹雪「私は元々貴女たちと同じ深海棲艦です。同類の気配位分かります」

ヲ級「お願いだから話を聞いて」

黒吹雪「司令官への恩を忘れて北方棲姫の味方をするなら」

ヲ級「違うわ!確かにこの子は提督に怪我をさせたけど、あれは事故なの!」

黒吹雪「事故で済んだら軍なんて要りません。私もかつてはそちら側だった身、せめて私の手で」

北方棲姫「」ガタガタ

ヲ級「私はどうなってもいいわ。だからこの子だけは!」

黒吹雪「・・・。いいでしょう。ソレの処遇は司令官に決めてもらいましょう」

ヲ級「分かったわ」

黒吹雪「司令官が工廠に向かうのを見かけました。移動します。変なことをすれば撃ちますから」

ヲ級「ほっぽ。提督に会いに行きましょう」

北方棲姫「ウン」


-工廠-

妖精ズ「刀を受け取りに来たんですか?」

提督「刀?」

ヲ級「提督」

提督「ヲ級!?」

比叡「司令、落ち着いてください。彼女は味方です」

提督「ヲ級が?」

霧島「はい。間違いありません」

提督「にわかには信じられないが、二人がそう言うなら信じよう」

伊58「でも、さっき北方棲姫と一緒に居たでち!」

黒吹雪「入りなさい」

北方棲姫「・・・」コクッ

比叡「ほ」

霧島「北方棲姫!?」

妖精ズ「キャー!」ダッ

提督「北方棲姫も味方なのか?」

伊58「違うでち!」

比叡「吹雪さん、どういうことですか!」

提督(あれ?吹雪が何かいつもと雰囲気違う様な?)

黒吹雪「司令官にコイツの処遇を決めてもらうために連れてきました」

北方棲姫「アノ、ゴメンナサイ」

ヲ級「提督、私はどうなっても構いません!だからこの子だけは!」

提督「何がどうなっているんだ?」

黒吹雪「この北方棲姫は貴方が記憶喪失になった原因です」

提督「!!!」

ヲ級「この子は提督を傷付ける気は無かったんです!ビックリして艦載機を出してしまっただけで、そうでしょ?ほっぽ」

北方棲姫「ウン」

パリーン

提督「今度は何事だ!?」

大井「一度ならず二度までも提督を狙うなんて許せない。二度と提督に手を出せないように、今ここで沈めてやるわ!」


ヲ級「大井さん、止めて!」

大井「ヲ級さん、貴女、北方棲姫の味方をする気?」

ヲ級「私はどうなっても構わない。だから、ほっぽには手を出さないで!」

大井「そう。なら、二人まとめてあの世に逝きなさい!」

吹雪「司令官!」

キット「アドミラル、ご無事ですか?」フォンフォン

提督「え?え?吹雪が二人?」

北方棲姫「コ、来ナイデ!」←大勢に囲まれてパニック

大井「艦載機なんて全部打ち落としてやるわ!」

バババババ

ドカーン!

大井「しまった!一機が提督の方に!」

吹雪ズ「司令官、逃げてください!」

比叡「霧島!」

霧島「はい!」

ドン

提督「うわっ!」←霧島に突き飛ばされた

ゴツン!

比叡「ヒエー!」小破

霧島「きゃあっ!」小破

吹雪「司令官、大丈夫ですか!?」

黒吹雪「しっかりしてください!」

提督「痛たた。霧島、助けようとしてくれたのは感謝するが、もう少し加減を頼む」

霧島「申し訳ありません」

吹雪「無事で良かったです」

黒吹雪「一時はどうなるかと思いました」

提督「二人とも心配かけてすまんな」

吹雪「二人とも?」

黒吹雪「司令官、私のこと分かるんですか?」

提督「当然だろ?そう言えば俺は何で工廠に居るんだ?北方棲姫を追いかけて海新重工の工場に居たはず」

吹雪「今日が何年何月何日か分かりますか?」

提督「2019年1月1日だ」

黒吹雪「記憶が戻ってる!」


大井「アンタのせいで提督は!」ギリギリ

北方棲姫「」

ヲ級「提督!大井さんを止めてください!ほっぽが、ほっぽが!」

提督「!!! 大井、止めるんだ!」

大井「提督?生きてたんですね!」

提督「ああ、比叡と霧島のおかげでこの通り無事だ」

大井「良かった」パッ

北方棲姫「ゲホッ、ゴホッ」

ヲ級「ほっぽ!」

提督「何がどうなっているのか説明してもらえないだろうか?」

吹雪「実は・・・」

~事情説明中~

提督「なるほど。そうだったのか。とりあえず皆、執務室に来てくれ。それと大井、北方棲姫に手は出すな」

大井「分かりました」


-執務室-

提督「北方棲姫、君は戦う気は無いんだな?」

北方棲姫「ハイ。サッキハゴメンナサイ」

ヲ級「ほっぽは零戦が好きで、零戦を欲しがっていたんです」

提督「零戦を?しかし、兵器を簡単にやる訳にはいかんしな・・・」

ヲ級「あの、その件で瑞鳳と話したいので呼んでもいいですか?」

提督「瑞鳳を?分かった」

~数分後~

コンコン

瑞鳳「瑞鳳です」

提督「どうぞ」

ガチャ

瑞鳳「北方棲姫!?」

提督「戦う意思は無いそうだ。安心してくれ、と言っても無理だろうが、とりあえず大丈夫だ」

瑞鳳「提督がそう言うなら」

バタン

ヲ級「去年お願いしていたアレなんだけど」

瑞鳳「うん。完成してるよ」

『1/72 零戦21型(プラモ)』

『1/72 零戦52型(プラモ)』

北方棲姫「ゼロ!?」

ヲ級「それをほっぽにプレゼントしてあげて欲しいの」

瑞鳳「えぇー!北方棲姫に!?提督」チラッ

提督「プラモならいいだろう」

瑞鳳「提督がそう言うなら、あげる」

北方棲姫「瑞鳳オ姉チャン、アリガトー!」

瑞鳳「お、お姉ちゃん///(妹の居ない私が初めてお姉ちゃんって呼ばれた!)」

提督「一件落着だな。大井、納得できないかも知れないが、俺は無事だし、この件はこれで終わりにしてやってくれるか?」

大井「分かりました」

大井「提督は甘すぎるのよ」ボソッ


提督「北方棲姫、君に聞きたいことがあるんだが」

北方棲姫「ハイ」

コンコン

川内「川内よ」

提督「どうぞ」

ガチャ

川内「北方棲姫!?」

提督「戦う意思は無いから安心してくれ」

川内「提督がそう言うなら」

バタン

提督「それで君が逃げ込んだ工場だが、あそこは深海棲艦と関係があるのか?」

北方棲姫「知ラナイ。慌テテ逃ゲ込ンダダケダカラ、分カラナイ」

川内「工場?」

提督「そのことは後で話す」

比叡「とりあえず解決しましたし、私はお姉さまたちに報告してきますね」

提督「そうだな。頼む」

霧島「では、私も失礼します」

伊58「ゴーヤも帰るでち」

瑞鳳「私も失礼します」

ガチャ

バタン

ヲ級「提督、ほっぽを間宮さんの店に連れて行っていいかしら?」

提督「行ってくるといい。その前に一つ聞きたいんだが、北方棲姫はここに住む気じゃないよな?」

北方棲姫「ホッポ、オ家帰ル」

提督「そうか。ならいい。コレを使うといい」つ間宮券

ヲ級「ありがとう」


提督「川内と大井にはまだお年玉渡してなかったな。姉妹の分も一緒に渡しておくから」つお年玉

川内「やったー!これでまた、バリバリ夜戦が出来るね!」

大井「ありがとうございます」

提督(お年玉と夜戦に何の関係が?)

提督「あと川内にはコレを」つ真珠の耳飾

川内「真珠のピアス?」

提督「ああ、年末に観たとある番組の歌が耳から離れなくてな」

川内「とある番組の歌?」

吹雪「真珠の耳飾のクノイチです」

川内「何それ?」

大井「フェルメールの有名な絵を題材にした歌ですよ。他にも執務室の壁紙にしている、貴婦人と一角獣を題材にした『ごめユニコーン』とかありましたね」

提督「とりあえずフェルメールに謝ろうかって言いたくなる歌だが、よく知ってたな」

大井「少し興味があったので。そのピアスはやっぱりアレですか?」

提督「ああ、その通りだ。そのピアスは爆弾になっているから、いざと言うときに投げつけてやるといい」

川内「いざと言う時に使わせてもらうね。それでさっきの工場がどうとかって話だけど」

提督「そうだな。話そうか」

~説明中~

川内「私が寝ている間にそんなことがあったんだ」

吹雪「司令官、実はあの工場でゴリアテかも知れない大型トレーラーを見ました」

一同「!?」

黒吹雪「ゴリアテ?」

提督「昔戦ったキットの兄弟の様なものだ」


-海上-

妖精ズ「大鳳さーん」

大鳳「彩雲の妖精さん」

妖精ズ「提督さんの記憶が戻りました!」

大鳳「本当ですか!?それで、北方棲姫は?」

妖精ズ「鎮守府で保護しています」

大鳳「保護?皆さん、事件は解決した様なので帰りましょう」

赤城「そうですね。北方棲姫が鎮守府に居る以上、海に居ても意味がありませんね」


-鎮守府 戦艦寮 廊下-

長門「ほっぽちゃーん、どこかなー?」

長門「何もしないから安心して出ておいでー?」

長門「出てきたらお菓子あげるよー」


-執務室-

師匠「記憶が戻ったか」

新提「一時はどうなるかと思ったぞ」

提督「もう大丈夫だ。心配をかけて申し訳ない」

コンコン

ヲ級「ヲ級です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

師匠「ほっぽ!」

北方棲姫「オ爺チャン!」

吹雪「知り合いですか?」

師匠「わしが深海側に居た時に預かっていた鎮守府の子だ」

吹雪「つまりヲ級さんとも顔見知りってことですね。この鎮守府に三回も現れた理由が分かりました」

ヲ級「この後、ほっぽはどうしますか?」

提督「事件も解決したし、帰ってもらって構わない」

北方棲姫「アノ、マタ遊ビニ来テイイ?」

提督「次に来る時はこの通行証を入り口で見せるといい」つ通行証

北方棲姫「アリガトウ」

ヲ級「では、私はほっぽを送ってきます」

~しばらく後~

コンコン

赤城「赤城です」

陸奥「陸奥よ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

赤城「提督、記憶が戻られたと言うのは本当ですか?」

提督「ああ、心配をかけてすまなかった」

陸奥「北方棲姫はどうしたの?」

提督「相手は子供だし、戦う気は無いと言う事だったから帰した」

赤城「提督は甘すぎます!」

提督「そう言われても仕方ないが、無益な殺生をする必要は無いだろ?」

陸奥「被害者本人がこう言っている以上、仕方ないわね」

提督「お詫びと言っては何だが、コレで何か食べてくれ」つ間宮券

赤城「ありがとうございます♪」

吹雪「そうだ!司令官、大井さんなんですけど・・・」


-出撃ドック-

提督「何だこりゃー!!!」

コリャー!

コリャー!

コリャー!

大井「申し訳ありません」

吹雪「司令官の一件があって大井さんが強引に出撃しようとした結果なので、出来るだけ穏便に済ませてあげてください」

提督「ま、まぁ、妖精さんたちに頼めば直ぐに復旧できるだろう・・・(汗)」

提督「罰として大井には軽巡寮のトイレ掃除一ヶ月を命じる」

大井「え?でも」

提督「今回の件は俺がヘマしなければ起きなかったんだ。俺にも責任はある」

大井「提督・・・」


-その日の夜 海新重工 工場前-

川内「ここが提督の言っていた工場だね。潜入してみますか」

ドカーン!

ドカーン!

メラメラ

川内「爆発!?」

リ級「あれは艦娘!始末するか」

タ級「待て。深提からの指示はアレを移動させた後、証拠隠滅のために工場を爆破することだ」

リ級「だが、邪魔者は早めに始末する方がいい」

タ級「奴はこの工場と我々深海棲艦の関係に気付いていない。こちらから仕掛ければ、関係があると教えている様なものだ」

リ級「確実に仕留めればいいだけの話だろ?」

タ級「仕留めそこなった時のリスクを考えろと言っているのだ」

リ級「チッ。運のいい奴だ。今日の所は見逃してやる」

タ級「さあ、気付かれる前に立ち去るぞ」


-翌朝 提督私室-

テレビ「昨晩遅くに海新重工の工場で火災が発生し、今も延焼が続いています」

提督「何だと」

吹雪「昨日の工場ですよ!」

提督「これで調査は不可能になってしまったな。吹雪が見たアレの真相は闇の中か」

覚えている人が居るか分かりませんが昨年、ヲ級が瑞鳳に依頼したのは零戦のプラモの製作でした。
元々、去年のお盆頃にやるつもりでしたが、地中海編をやってしまったので、一年越しになってしまいました。


次回は久しぶりにうーパラ(うーちゃんパラダイスの略)の予定です。
先日の血のハロウィンの様な展開にはならないので大丈夫です。

しかし、血のバレンタインはあるかも知れません。

???「コーディは殲滅だ!」

???「もう止めようよ」

ザラ「光だ」


本日はここまで。



天龍ちゃんは鈴熊のときみたいに翌月とかにすぐ改二くると思うわ

天龍も未改装なら弾薬消費が重い鬼怒改二より天龍使った方が良くない?

>>360
そうだといいんですけどね・・・。何時まで経っても改二にならない青葉や、長女以外改二になった球磨型を見てるとですね。うん。


>>361
残念ながら天龍ちゃんは任務(新「三川艦隊」出撃せよ!か、抜錨!「第十八戦隊」)をやった時に改造してしまったんですよね。
龍田も任務の前に改造したと思ったら、してなかったのでそのまま使ってただけで。
で、任務終わって思ったのが、別に改造する必要無かったかも?
改二で龍田の様に燃費据え置きで大発搭載可ならあるいは。

小枝師匠に「うーちゃんパァ~ラダァ~イス」ってやって欲しい。

本日分、始まります。


-1月中旬 会議室-

ウォースパイト「The Scent of Roses」

一同「復讐の鎮魂歌・さらばナイト2000」

ウォースパイト「Tomorrow Never Dies」

一同「トゥモロー・ネバー・ダイ」

ウォースパイト「The World Is Not Enough」

一同「ワールド・イズ・ノット・イナフ」

ウォースパイト「Die Another Day」

一同「ダイ・アナザー・デイ」

キンコンカンコーン

ウォースパイト「では、今日の授業はここまでにしましょう。皆さん、復習を忘れない様に」

一同「はーい」

朝潮「ウォースパイト先生の授業、とても勉強になりました!」

霞「何の勉強になったのよ!」

夕雲(一体何処で使うのかしら?)

夕立「ウォースパイト先生の英会話教室で英語ペラペラになれるっぽい!」

睦月「睦月もこれでネイティブなのね!」

卯月「ためになったぴょん!」

吹雪「そ、そうだね(全部映画のタイトルを復唱してただけだよね・・・)」

夕立「お腹ベコペコだから早くお昼ご飯にするっぽい!」


-サハラ砂漠-

レ級「クソッ!提督の野郎、今日も現れない。水も残り少ない」

レ級「数日前にレースの参加車が何台が近くを通ったが、それっきり何も通らない。ラクダすら居ない。待つ場所が悪いのか?」

レ級「野郎まさか、このレ級様に恐れを成して逃げ出したのか?」


-昼食後 鎮守府 正門前-

提督(誰も居ないな)キョロキョロ

卯月「お出かけぴょん?」

提督「!? 何だ卯月か。ああ、ちょっとそこまで」

卯月「キットには乗らないぴょん?」

提督「直ぐそこの商店街が目的地だからな」

卯月「うーちゃんも連れて行って欲しいぴょん!」

提督「・・・。お菓子しか買ってやらんぞ」

卯月「やったー!司令官、大好きだぴょん!早く行くぴょん!」グイグイ

提督「おいおい、引っ張らないでくれ」


-商店街の本屋-

店主「おや、提督さん。いらっしゃい」

提督「こんにちは。卯月、ご挨拶しなさい」

卯月「ハロー。アイ アム 卯月。プリーズ コール ミー うーちゃん」

店主「お譲ちゃん、英語話せるんだ。凄いね」

卯月「ディス イズ マイ サーヴァント」

店主「え?」

提督(召使い?)キョロキョロ

卯月「司令官、キョロキョロしてどうしたぴょん?」

提督「いや、卯月の召使いなんて何処に居るのかと思って」

卯月「司令官のことだぴょん」

提督「はい?」

卯月「だから、うーちゃんのサーヴァントは司令官だぴょん」

提督「・・・」

店主「」

卯月「嬉しさの余り、言葉が出ないみたいだぴょん♪」

提督「吹雪に言われるならともかく、誰が卯月の召使いだよ!」

卯月「吹雪ちゃんならいいんだ」

提督「いや、良くは無い。だが、嫁の尻に敷かれている旦那は世の中沢山いるだろ。俺は尻に敷かれてないからな」

卯月「分かってるぴょん。流石に、ケッコンしたからと言って、上官を尻に敷く艦娘なんて居ないぴょん」←上官をオモチャ、召使いと言い切った奴

提督「そうだろ?」

卯月「そうだぴょん。でも、司令官がサーヴァントであることに変わりは無いぴょん」

提督「一つ聞いていいかな?何処でそんな言葉を覚えた?(どうせウォースパイトだろ?帰ったら文句言ってやる)」

卯月「テレビでお笑い芸人の人が相棒をサーヴァントと言っていたぴょん」

提督「ウォースパイトが教えたのかと思ったら、菅ーーーっ!(※)」

店主「あはは・・・(提督さんも大変だな)」


※お笑い芸人 ロザンの菅ちゃんは相方で京大卒のクイズ王(笑)の宇治原のことを某番組で「マイ サーヴァント」と言っています。


卯月「じゃあ、サーペント?」

提督「誰がサーペントだ。俺はサジタリアスだ」

卯月「うーちゃんは蛇遣い座なんて言ってないぴょん」

提督「じゃあ、アレか?俺は狡猾でろくでもない人間だと言いたいんだな?悪かったな」

卯月「ひがみ過ぎがぴょん」

店主「まぁまぁ、落ち着いて」

卯月「うーちゃん末っ子だから、いつもお姉ちゃんたちにパシられてばかりだから、うーちゃんの言うこと聞いてくれる人が欲しかったんだぴょん・・・」

提督「卯月、そうだったのか・・・。ん?」

卯月「どうしたぴょん?」

提督「ちょっと待て。お前、4番艦だろ。(夕月は居ないけど)12人姉妹の四女じゃねーか!」

卯月「ばれたか」

提督「まぁいい。今日は卯月のサーヴァントになってやるよ」

卯月「本当ぴょん?」

提督「ただし、鎮守府に帰るまでだからな」

卯月「やったー!司令官、大好きだぴょん!」

提督「へいへい。とりあえず用事を済ませるから、少しだけ待ってくれ」

卯月「はーい」


店主「ありがとうございましたー」

提督「さて、卯月お嬢様、何処か行きたい所はございますか?」

卯月(何か召使いと言うより執事って感じだぴょん)

卯月「近くにケーキの美味しいカフェがあるって聞いたから、そこに行きたいぴょん」

提督「かしこまりました。では、行きましょう」


-カフェ-

店員「いらっいませー。お好きなお席へどうぞ」

提督「お嬢様、どれに致しますか?」

卯月「イチゴのショートケーキもいいけど、モンブランも捨てがたいぴょん」

提督「私はお嬢様の財布でございます」

卯月「? もしかして、両方頼んでもいいって意味ぴょん?」

提督「もちろんでございます(ただし、ケーキが原因で晩飯が・・・ってなっても知らんぞ)」

卯月「じゃあ、両方にするぴょん!」

提督「お飲み物は何に致しますか?」

卯月「ロイヤルミルクティーがいいぴょん」

提督「すみませーん」

店員「はーい」


卯月「美味しかったぴょん♪」

提督「満足して頂けたようで何よりです(卯月も普通にしてれば可愛いんだけどな)」

卯月「ありがとぴょん」

提督「お嬢様、睦月お嬢様たちのお土産も買って帰りましょうか」

卯月「え?いいぴょん?」

提督「もちろんでございます(流石に卯月だけって訳にはいかんからな)」

卯月「やったー!それじゃ、持ち帰りでコレとアレとソレもください」

提督「あとコレもお願いします」

卯月「一つ多いぴょん」

提督「吹雪の分だよ」

卯月「あー、なるほど」

店員「8000円になります」

提督「では、これで」つ諭吉さん

店員「2000円のお返しです。ありがとうございましたー」

提督「お嬢様、次はどうされますか?」

卯月「あまり長いこと留守にするといけないから、そろそろ帰るぴょん」

提督「宜しいので?」

卯月「ケーキ食べて満足したぴょん」

提督「では、帰りましょうか」


-鎮守府 正門前-

卯月「司令官、今日はありがとぴょん」

提督「どういたしまして」

卯月「また、今日みたいに一緒にお出かけしてくれるぴょん?」

提督「時々ならいいぞ」

卯月「それじゃ、部屋に帰るぴょん。バイバイ」

提督「一人じゃ全員分のケーキ運べないだろ?部屋まで付いてくよ」

卯月「そうだったぴょん」

提督(忘れてたのかよ(汗))

榛名(提督とお出かけなんて羨ましい・・・。榛名も提督とデートしたいです(泣))←たまたま近くを通りかかった


-睦月型私室-

ガチャ

卯月「ただいまぴょん」

睦月「お帰りにゃしぃ」

卯月「司令官に姉妹全員分のケーキ買ってもらったぴょん」

睦月「提督、ありがとなのね!」

提督「どういたしまして。それじゃ、俺は帰るから」


-執務室-

ガチャ

吹雪「お帰りなさい」

キット「お帰りなさい」フォンフォン

提督「お土産にケーキ買ってきたぞ」つケーキ

バタン

吹雪「わぁー、美味しそう!ありがとうございます!」

提督「なぁ、吹雪」

吹雪「何ですか?」

提督「ウォースパイトの英会話教室ってどんな授業をしてるんだ?」

吹雪「えっとですね・・・映画のタイトルを復唱したり、何処で使うんだろ?って内容ばかりですよ」

提督「そうか。ところで、サーヴァントって知ってるか?」

キット(何故、召使いなどと言う単語を?)

吹雪「サーヴァント?動物ですか?」

提督「いや、動物では無い。知らないなら、それでいいんだ(やはり犯人は菅か)」

吹雪「それでサーヴァントって何なんですか?」

提督「知らないなら、知らないでいい。吹雪は吹雪のままでいてくれ」

吹雪「そんなこと言われると余計に気になります」

提督「頼むから知らないままで居てくれ」

吹雪「? (釈然としませんが)分かりました」

ローソン公式HPによると、今回も最寄のローソンには艦これのグラス付きゼリーは入荷しない模様。
今までジョジョとかエヴァンゲリオンは置いてたし、キティちゃんやカービィのマグカップ付きゼリーはあるのに、艦これは入荷しないって・・・。
カービィのマグちょっといいなーって思ったのは秘密だ。
そのカービィのマグだけど去年の11月発売っすか。マジっすか。今日、づほのタペストリー他を買いに行ったら置いてあったし。
買ってくれって言っている気がしてきた(謎の使命感)。

本日はここまで。

ゼリー無事に入手できたでござる。
新しいゼリーを見て、前のゼリーどうしたっけ?ってなってしまった。
食べた記憶が無いからそのまま置いてるな。ゼリーって賞味期限長そう(個人の主観)だし、大丈夫だろう。

本日分、始まります。


-1月下旬 執務室-

提督「もう直ぐ節分か」

吹雪「今年もやるんですか?」

提督「そうだな。中々好評だったから、今年もやろう。少し趣向を変えて俺と、新提と、師匠の三人が鬼役にしてみよう」

キット「鬼役が三人とは、戦略の幅が広がります」フォンフォン

提督「そうだろ?そして三人それぞれ獲得できる得点が違うと」

吹雪「なるほど!面白そうです」

提督「後で掲示板に告知を貼っておくか」


-2/3 大ホール-

提督「これより豆まき大会を開催する」

ザワザワ

提督「ルールの説明をするのでよーく聞いてくれ」

一同「はーい」

提督「まずは、去年と同じく艤装の使用は禁止する。当然ながら艦載機の使用も禁止だ」

瑞鶴「えー」

提督「えー、じゃねぇよ!」

日向「瑞雲は艦載機では無いのでセーフだな」

提督「禁止に決まってるだろ。艦戦、艦爆、艦攻、偵察機、水戦、水爆、哨戒機、カ号に大発他、全部禁止だ」

日向「チッ」

あきつ丸「チッであります」

提督「明石と夕張」

明・夕「はい」

提督「変な道具を使うのも禁止だ」

明石「えー」

夕張「せっかく豆ガトリング砲を整備したのにー」

提督「二人は参加する権利を剥奪しようか?」

明・夕「ごめんなさい!変な道具は使いません!」

提督「それでいい。だいたい、俺以外にあんなの使ったら死人が出るぞ」

夕張「そう思って出力を下げたんですけどね」

提督「あと鈴谷」

鈴谷「なぁにー?」

提督「今年は某うる星なキャラのコスプレなんてしなくていいからな。寒かっただろ?」

鈴谷「きっちり見てたんだ」

提督「目の保養させてもらいました」ボソッ

吹雪「やっぱり司令官は胸の大きな女性が好きなんだ・・・。同じ吹雪なのに私より」ブツブツ

夕立「吹雪ちゃん、落ち着いて(汗)」

提督「今年は新たな試みとして鬼役が三人居る。新提、師匠」

新提「おう」

師匠「うむ」

提督「豆は一人100粒。俺に当てれば一粒につき5点、新提なら3点、師匠なら1点だ」

赤城「なるほど。提督を狙い一気に稼ぐもよし、師匠さんを狙い地道に稼ぐもよしということですね」

提督「そういうことだ。告知していた通り、優勝者は常識の範囲内で願いを叶えよう」

ザワザワ

提督「制限時間は1時間。俺たちは先に出発するので、5分経ったらスタートだ。では、キット頼む」

ピーーーーッ

キット「では、始めてください。4分59,58,57・・・」フォンフォン

提督「諸君らの検討を祈る」ダッ


~5分後~

ピーーーーッ

キット「では、皆さん出発してください。これより1時間のカウントを開始します。59分59,58,57・・・」フォンフォン

清霜「絶対に優勝して戦艦にしてもらうんだ!」

夕雲「清霜さん、頑張ってね」

清霜「うん!頑張ります!」

鈴谷「ねーねー、熊野」

熊野「何ですの?」

鈴谷「熊野は優勝した場合の願い事決まってるの?」

熊野「もちろんですわ。神戸牛のシャトーブリアンを所望しますわ」

鈴谷「こ、神戸牛のシャトーブリアン!?」ゴクッ

熊野「もちろん、鈴谷の分もお願いして差し上げますわ!それで、鈴谷は決まってますの?」

鈴谷「鈴谷もそれにする!ちゃんと熊野の分も頼んであげるから!」

熊野「楽しみにしてますわ」

響「同志ガングート、行こうか」

ガングート「そうだな。このセツブブーンとやらで優勝してウォッカ一年分を手に入れるぞ!」

響「ウラー!」

榛名「何としても優勝して提督とデートする権利を!」

占守「やるからには優勝を狙うっす!」

北方棲姫「ホッポ、優勝シタラ、新シイゼロモラウ」


-廊下-

赤城「師匠さん、覚悟してください」

加賀「鎧袖一触です」

師匠「赤城に加賀か。だが、ワシもタダではやられんぞ」

ポイッ

ポイッ

師匠「よ、っと」ヒョイッ


-グラウンド-

新提「朝潮ちゃーん、僕はここだよー!さあ、どんどん投げるんだ!」ハァハァ

朝潮「ひっ・・・こ、来ないでください!」

新提「朝潮ちゃん」ハァハァ

朝潮「嫌ぁぁぁぁー」ダッ

新提「何で逃げるんだ?朝潮ちゃーん」ダッ

霞「何してるのよ!このクズ!」ポイ

ポコポコ

新提「朝潮ちゃーん」ハァハァ

霞「止めなさい!クズ!」ポイ

ポコポコ

霞「しまった!豆がもう無いわ」

スピーカー「霞さん、240点獲得しました」

荒潮「あらあら、霞ちゃんが暫定1位ね~」


-厨房-

ガチャ

提督「さて、何処に隠れるか。去年は最初に執務室に隠れたな。速効で吹雪たちに見つかったが。流石に執務室の地下は卑怯だから無しだな。このまま冷蔵庫に隠れるか?」

ガサゴソ

提督「流石に無いな。うーん。また執務室に隠れるのもアリか。二年連続で同じことをするとは考えまい。飲み物も手に入ったし」

川内「ドーモ、提督=サン。川内デス」

提督「アイエエエ!川内!?ナンデ川内!?」

川内「どうして提督の居場所が分かったかって?何故なら私はクノイチだから」

提督「もう突っ込まんぞ。ん?その眼はどうしたんだ?」

川内「月読」

提督「!?」

提督「・・・」

提督「何も起きない?」

川内「やっぱり無理かー」

提督「えっと」

川内「いやー、万華鏡写○眼のコンタクト入れてみたんだけどね、やっぱ無理だったわ」

提督「そりゃコンタクトじゃ無理だろ。むしろそんなんで能力を使われると困るんだが」

川内「だよねー」

ピューン!

提督「!!!」ヒョイッ

神通「避けられてしまいましたか」

提督「川内で気を引いて神通が豆を投げる。陽動作戦か。あと0.5秒気付くのが遅ければ危なかった」

神通「ですが、次は逃しません。姉さん」

川内「オッケー」


-廊下-

師匠「相手が年寄りだからとなめてもらっては困るな」

加賀「一発も当てられないなんて・・・」orz

赤城「この赤城、戦いの中で戦いを忘れた」orz

赤城「見ておくがいい、戦いに敗れるとは、こういうことだ!」

師匠「馬鹿なことをするでない!」

加賀「赤城さん、止めてください!」

赤城「放してください!」

師匠「ゲームで負けた程度で命を捨てようとするな!」

加賀「その通りです!」

赤城「これはただのゲームなどではありません!命を賭けた真剣勝負です!」

師匠「いつからそんな大層なものになったんだ!」


-厨房-

神通「豆が無くなってしまいました」

川内「刀で豆を斬るなんて卑怯だよ」

提督「主催者特権だ。去年も避けて斬って凌いだからな」

ピューン!

提督「・・・」ヒョイッ

提督「目立ちたがりの那珂ちゃんがよく今まで気配を殺して潜んでいたな」

那珂「てへっ、ばれちゃってたか」

提督「川内と神通が居て那珂ちゃんが居ないとは考えられないからな」

那珂「ここからはアイドルとか関係なしの真剣勝負だよ!川内ちゃん、神通ちゃん、二人の敵は討つから!」

提督「かかって来い!」


-グラウンド-

新提「清霜ちゃーん」

清霜「きゃー(笑)」

新提「さあ、どんどん投げるんだ!」

夕雲「新提さん。清霜さんに何をしているんですか?」ゴゴゴゴゴ

新提「ゆ、夕雲ママ、違うんだ。僕はただ」

夕雲「ママ?」ギロッ

新提「あわわわわ」

清霜「夕雲姉さま、新提さんは遊んでくれてただけだよ」

夕雲「そう。清霜さんがこう言っているので、今日の所は見逃してあげます」

新提「ほっ」

夕雲「ですが、けじめは付けてもらいましょう。跪きなさい」

新提「はい」

夕雲「いきますよ」ガサー

ポコポコポコポコ

スピーカー「夕雲さん、300点獲得しました」

夕雲「さあ、清霜さんも」

清霜「はーい」ガサー

ポコポコポコポコ

新提(あぁ・・・可愛い女の子が頭から豆を浴びせてくる。何て幸せなんだ・・・。天にも昇るとはこのことか)バタッ

スピーカー「清霜さん、300点獲得しました」

新提「あぁ・・・♡」ピクピク

清霜「新提さん、大丈夫?」

夕雲「放っておいて大丈夫よ。行きましょう」

清霜「はーい」


-空母寮 飛鷹型私室-

隼鷹「ひゃっはー!この豆、酒のつまみに最高だな~」ゲラゲラ

隼鷹「あ・・・、無くなっちまった。まーいいか」

隼鷹「どんどん呑もうぜ!なー千歳、那智、ポーラ。あれ?誰も居ない」


-廊下-

提督「ふー、何とか那珂ちゃんも凌いだが、10発ほどもらってしまった。精進せねば」

磯風「エクスカリバー!」

提督「!!!」

ギリギリ

磯風「流石だな司令」

提督「これは一体何のマネだ?クソ山羊」

磯風「ふっ、知れたこと。節分とは戦だ。そしてエクスカリバーは艤装では無い。ルール上使用しても問題は無いはずだ。それと山羊とは何だ?」

提督「山羊は気にするな。確かにエクスカリバーは艤装では無くただの剣だが、何故俺を殺そうとしている?」

磯風「? 何故、私が司令を殺さないといけない?」

提督「いや、普通に斬りかかってきておいて、殺意はありませんなんて言われても説得力無いんですけど!」

浜風「提督、申し訳ありません」

提督「浜風!」

浜風「何度も止める様に言ったのですが」

提督「説得に失敗した訳か」

浜風「はい。しかし、戦である以上、この状況は利用させてもらいます。えい!」

提督「だから節分が戦って何だよ」

ポコポコ

磯風「景品が懸かっている以上、これは戦だ」

ポコポコ

提督「これも立派な戦術ということか。仕方ない」ゴソゴソ

スピーカー「浜風さん150点獲得、磯風さん100点獲得しました」

磯風「刀から片手を離すとは、なめられたものだ。片手で押さえられると思っているのか?浜風、今がチャンスだ!」

浜風「はい!」

提督「思っていないさ。だが」ポイッ

浜風「きゃー!」ダッ

磯風「おい、浜風!どうした?」

提督「自分の足元をよく見てみろ」

磯風「足元?」

G「やあ!」

磯風「うわぁぁぁぁぁ!」

提督(今のうちに)ダッ


-執務室-

提督「今年もGのオモチャを用意しておいて正解だった」

ガチャ

キョロキョロ

提督「誰も居ないな」

バタン

提督「少し休むか」

ドスン

提督「はー、疲れた」

???「だーれだ?」

提督「!?」

提督(この声は吹雪。しかし、首筋に当たっている柔らかいものの感触、ボリュームからして吹雪ではない。ならば答えは一つ)

提督「黒ブキ」

黒吹雪「正解です♡」

ストン

提督「あの、何でそんなにくっ付いて座るのかな?ソファーだし、そんなにくっ付かなくても余裕あるよね?」

黒吹雪「司令官にお願いがあります」

提督「お、おう」

黒吹雪「私を優勝させてください。そうしたら、吹雪と二人でい・い・こ・と、してあげますよ♡」

提督「い、いいこと?」ゴクッ

吹雪(そのまま引き付けてね)


-グラウンド-

霰「つん、つく、つん」

新提「」

霰「うっほほーい!」ポイッ

ポコポコ

新提「」

霰「ばいちゃ」ダッ

スピーカー「霰さん、300点獲得です」

山城「まったく、提督は何処に隠れてるのよ」

扶桑「まだ時間の余裕はあるわ。焦らなくても大丈夫よ」

山城「ですが、姉さま。ん?アレは」

扶桑「新提さんね。新提さん、こんな所で寝ていると風邪をひきますよ」

山城「うわっ、何このキモイにやけ面」ドンビキ

扶桑「きっと何かいいことがあったのね」

山城「姉さま、せっかくだからコイツで点数を稼ぎましょう」ポイッ

ポコポコ

扶桑「寝ている人で点数を稼ぐのはどうかと思うけど・・・この際だから利用させてもらいましょう」ポイッ

ポコポコ

スピーカー「山城さん、扶桑さん、300点獲得です」


-廊下-

提督「危なかった・・・。もう少しで誘惑に負けるところだったぞ。それに吹雪と連携して攻撃して来るとは」トボトボ

天龍「見つけたぜ、提督!」

提督「げっ、天龍」

天龍「アンタは、オレが討つんだ!今日、 ここで!!!」

提督「天龍、落ち着け。お前さんが持っているのはシュベルトゲベ○ルだ。それをやりたいなら、磯風からエクスカリバーを借りてきなさい」

天龍「そうだっけ?」

提督「そうだ。インパクトとか言う奴が持ってるのがエクスカリバーで、シュベルトゲベ○ルはストライクさんだ」

天龍「何てこった・・・。俺は何てミスを」

提督「まぁ、気を取り直してかかって来い!」

天龍「いや、いいよ。オレはもう参加する権利なんて無ぇよ」

提督「いや、そこまで落ち込まなくても」

島風「提督発見!」

天津風「ちょっと待ってよ」ゼエゼエ

提督「天津風も大変だな。天龍、俺は行くが、お前も参加しろよ。それじゃ」ダッ

島風「待てー!」ダッ

天津風「待ってってば!」

キキーッ

島風「おうっ!天龍さん、どうしたの?」

天龍「島風か。オレは膝に矢を受けちまってな」

島風「矢なんて見当たりませんよ」

天龍「比喩表現であって、物理的にって話じゃ無いからな」

島風「ふーん」

天龍「何かお前を見てるとつまらないことで悩んでいるのがバカバカしくなってきたな。よし、一緒に提督を追いかけるか!」

島風「はい!」

天龍「提督、待ちやがれー!」


-食堂-

朝霜「壁際まで追い詰めてやったぜ。観念しな」

師匠「ワシをここまで追い詰めたことは褒めてやろう。だが」

朝霜「往生際が悪いな」

師匠「アレは何だ!」

朝霜「ん?」クルッ

朝霜「何も無いじゃねーかって逃げられた!あたいとしたことがこんな手に引っかかるなんて。ジジイ許さねーぞ!」


-グラウンド-

春風「司令官様、どちらにお隠れですか?」

神風「聞いて出てきたら苦労しないわよ」

旗風「大変です!神姉さん、春姉さん、あそこに人が倒れておられます」

松風「新提じゃないか。こんな所で寝ていると風邪をひくよ」ツンツン

朝風「うわっ、何このにやけ面」

神風「・・・。丁度いいから利用さえてもらおっか」ポイッ

松風「そうだね」ポイッ

春風「神風お姉様、流石にそれは・・・」

朝風「いいんじゃない?ほら、春風と旗風もやらないと損よ」ポイッ

春風「旗風さん、このままではわたくしたちだけが0点になってしまいます。新提さんには申し訳ありませんが、利用させてもらいましょう」ポイッ

旗風「新提さん、申し訳ありません」ポイッ

スピーカー「神風型の皆さん、300点獲得です」


-廊下-

天龍「おかしいな。提督はこっちに走ってきたのに、何処にもいない」

島風「居ませんねー」

天津風「あんたたち、どんだけ走るのよ・・・」

夕立「あっちの方から提督さんの匂いがするっぽい」クンクン

時雨「確かに提督の匂いがするね」クンクン

夕立「ぽい!」

島風「おうっ!」

時雨「この辺りで提督を見かけなかったかい?」

天龍「オレたちも追いかけてたんだが、この辺りで見失っちまったぜ」

夕立「そう言えば去年もこの辺りで提督さんを見失ったわ。・・・。この壁の向こうから提督さんの匂いがする」

時雨「確かに」

島風「壁の向こうから?」

時雨「うん、壁の向こうからだよ」

天津風「ここから隙間風が吹いてるわね。まさか」

夕立「ぽい!」

ペタペタ

クルッ

夕立「ぽいぃぃぃぃ!」

天龍「壁が回転して夕立が居なくなった!?」

クルッ

夕立「ぽい!」

時雨「現れた。まるで忍者屋敷だね」

夕立「匂いを辿って追跡するっぽい!」


-工廠-

提督「ここまで逃げれば大丈夫だろう」

瑞穂「提督」

提督「瑞穂か。明石、夕張が待ち受けているかと思ったが、意外だな」

瑞穂「私だけではありませんよ」

コマンダン「Bonjyour. Comment allez-vous?」

提督「Ca va bien, Merci.」

神威「お待ちしておりました」

提督「なるほど、水母同盟か」

瑞穂「提督、覚悟してください」


-執務室-

鈴谷「もー!ダーリンは何処に行ったっちゃ!」

熊野「コスプレはしなくていいって言われたのに、きっちりするとは(それと、提督は鈴谷のダーリンではありませんわ)」

鈴谷「当然だっちゃ。うちの魅力でメロメロにしてシャブリをゲットだっちゃ!」

熊野「その下品な略し方は止めてくださいます?シャトーブリアンですわ」

鈴谷「えー、いいじゃん」

熊野「そこは素で答えるのね」


-食堂-

占守「鬼は外ーっす!」

鬼怒「鬼怒は鬼じゃ無いよぉ~(泣)」

占守「ほら、クナも投げるっしゅ!」

国後「姉さん、豆を投げる相手を間違ってるわ。豆は司令に投げないと」


-甘味処 間宮-

吹雪「ダメだったね」

黒吹雪「いけると思ったんだけどな~」

ガラガラ

間宮「いらっしゃいませ」

師匠「吹雪ではないか。豆まきはもう終わったのか?」

吹雪「師匠さん、お疲れ様です」

黒吹雪「お疲れ様です。二人がかりで挑みましたが、逃げられてしまいました」

師匠「ふむ。中々やりおるな(ワシが鍛えたのだから当然だな)」

吹雪(でも、これで良かったのかも知れない。ここで私が優勝すると司令官を独占してるみたいになるし)←セイサイの余裕


-工廠-

夕立「提督さん、見つけたっぽい!」

提督「!!!」

時雨「さあ、提督。年貢の納め時だよ」

島風「私からは誰も逃げられないんだから!」

天津風「いい風吹いてる?」

天龍「怖くて声も出ねぇか?」

提督「明石、夕張の相手もしてやらないと悪いと思って工廠に来てみたが、これは完全に想定外だ」

瑞穂「ここは一つ、全員で強力して、この中の誰かが優勝したら報酬は山分けと言うことでどうでしょうか?」

一同「意義無し」

提督「・・・」チラッ

天龍「よそ見なんてして随分余裕だな」

提督(残り1分、逃げ切れるか?)

島風「島風、砲雷撃戦入ります!」ポイッ

夕立「ソロモンの悪夢、見せてあげる!」ポイッ

時雨「ここは譲れない」ポイッ

天津風「逃がさないわ!」ポイッ

ブンブンブン

瑞穂「セイバーを回転させて豆を弾きましたか。ですが」ポイッ

コマンダン「行きます!Feu!」ポイッ

神威「(お豆さんを)お届けしましょう」ポイッ

ブンブンブン

提督(残り30秒。全力で走るか)ダッ

天龍「待ちやがれ!」ダッ

天龍「天龍様の攻撃だってうわぁぁぁ!」

島風「天龍さんが派手に転んだー!」

夕立「そして豆が全部、提督さんめがけて飛んでいくっぽい!」

提督「マジかよ!?」

ポコポコポコポコポコポコポコポコ

スピーカー「天龍さん、500点獲得です」

ピーーーーッ

スピーカー「ただいまを持ちまして豆まき大会を終了します」


-大ホール-

提督「えー、ではこれより、結果発表を行います」

ジャカジャカ

提督「優勝は・・・」

ジャカジャカ

提督「500点を獲得した天龍さんです!おめでとうございます!」

龍田「あら~天龍ちゃん、凄いじゃない」

提督「では、約束どおり天龍の願いを叶えよう。願いを言ってくれ」

天龍「言っていいんだな?」

提督「そういう約束だからな」

天龍「よし、じゃあ言うぞ!」

提督(何を要求するんだろう?改二とか言われたらどうしよう)

天龍「オレ様を不老不死にしろーっ!!!」

一同「!?」

提督「不老不死って俺はシェ○ロンじゃないぞ!アレか?ニンニクJr.の様になりたいのか?アイツ確か不老不死になったよな」

天龍「今のは冗談だ」

提督「冗談で良かった。本気で言われても無理だからな」

天龍「最後に工廠に居たメンバー全員に間宮券一年分進呈してくれ」

提督「一人につき12枚×人数分でいいか?」

天龍「ああ、それでいい」

提督「了解」


榛名「うぅ・・・提督とデートする夢が叶いませんでした」

金剛「また次がありマース」

比叡「そうだよ!そんなに落ち込まないで」

霧島「姉さまの言う通りよ。またチャンスは有るわ」

提督「俺とデート?榛名はそんなのが望みだったのか?」

榛名「そんなのって・・・こういう機会が無ければ叶わない望みです!」

提督「いや、その程度なら言ってくれれば」

榛名「提督は良くても吹雪さんが」

吹雪「え?あの、普通にお出掛けする位なら、私は構いませんよ」

榛名「え?いいんですか?」

吹雪「はい」

榛名「提督をホテルに連れ込んだりしないので、榛名とデートしてください!」

提督(普通、男が連れ込む側じゃないんですかね?いや、そんなことしないけど)

金剛「榛名、それは犯行予告と言うのデスヨ」

提督「日程は後で決めよう」

榛名「はい!」

金剛「私もお願いしマース!」

提督「いいぞ」

大和「是非、大和ホテルにご宿泊を!」

提督「それはちょっと・・・」

ワタシモ!

ワタシモ-!

提督「そう言えば、新提はどうしたんだ?」

吹雪「姿が見えませんね」

師匠「何処に行ったのだ?」


-夜 食堂-

提督「では、妖精さん、今年の恵方を教えてくれるかな?」

妖精ズ「羅針盤回しまーす。えい!」

グルグル

吹雪(え?あの、司令官?)ヒソヒソ

提督(大丈夫だ。羅針盤に細工をして今年の恵方を指す様にしてある)ヒソヒソ

吹雪(それなら大丈夫ですね。ルーレットで決めるのかと思ってビックリしました)ヒソヒソ

ピタッ

妖精ズ「東北東です」

提督「よし、では皆、太巻きを持って東北東を向いてくれ」

一同「はーい」

提督「よし、準備できたな。では、いただきます」ガブッ

一同「いただきます」ガブッ


-グラウンド-

新提「えへへ~、かしゅみママァ~」zzz

ちょっと遅くなりましたが、節分回でした。

本日はここまで。

ローソン公式HPによると最寄のローソン(徒歩2分)はゼリーの入荷が無いことになってたけど、
今日行ったら、2個も置いてたし。つい確保しまった。
ちょっと待って。最寄には置いてないことになってたから(実際、今まで置いてなかった)、遠い方(自転車5分)に夜中に買いに行ったのに、何で最寄に置いてるんだよ!

本日分、始まります。


-工廠-

明石「提督、完成しましたよ!」

提督「完成?何が出来たんだ?」

明石「提督が依頼されたアレですよ」

提督「アレ?(何だっけ?)」

夕張「もー、分かってるくせに。アレが有れば深海棲艦を殲滅できるって言ってたじゃないですか」

提督「えっと・・・本当に分からないんだが」

明・夕「核ミサイルですよ」

提督「核!?ちょっと待て!そんな物使ったら」

明石「核の冬が来ますね。ですが、今日はバレンタイン。血のバレンタインですよ♪」

提督「真顔でしれっと何言ってるんだ!」

夕張「まーまー落ち着いてください。核がダメな時のために、もう一つ用意しましたから」

明石「じゃーん!プラズマダイバ○ミサイルです!」

夕張「ミサイルを発射することを強いられているんだ!!!」

提督「ちょっと待て!落ち着け!」

明石「私は冷静だ!夕張、発射ボタンを押しちゃって」

夕張「了解」

提督「待て!待つんだ!」

明石「提督は私が抑えるから早く!」ガシッ

提督「放せ!」

夕張「蒼き清浄なる世界の為に!」ポチッ

ゴーーーーッ

明石「忌まわしき記憶と共に深海棲艦の本拠地へ飛んで行け、ミサイル!」

提督「夕張ぃぃぃ!」


-深夜 提督私室-

提督「うわぁぁぁぁ!」ガバッ

吹雪「」zzz

提督「あれ?」ゼェゼェ

提督「何だ、夢か・・・。いや、夢で良かった。念のため、夜が明けたら工廠に行ってみるか」

提督「そう言えば、今日はバレンタインか。だから血のバレンタインだったのか?」


-朝 工廠-

提督「明石、夕張」

明石「はーい」

夕張「何ですかー?」

提督「二人に聞きたいことがあるんだが」

明・夕「はい」

提督「俺に黙って何かを開発したりしてないよな?」

明石「そんなことしてませんよ(まさか・・・)」

夕張「する訳無いじゃないですか(黙って主砲を開発したことがばれた?)」

提督「本当だな?」

明・夕「神に誓って」

提督「ミサイルとか開発してないな?」

明石「ミサイル?」

夕張「流石にミサイルなんて造りませんよ」


提督「うん、そうだよな。それならいいんだ。手間をかけて悪かった。それじゃ」

明石「提督、ちょっと待ってください」

提督「?」

明石「提督。はい、チョコレート。お返しは・・・う~んと豪華なスイーツと、資材でいいですよ?」

提督「善処しよう」

夕張「はいっ、夕張からのチョコレート!ちゃ~んと果汁が入ってるんだから。ホントよ?」

提督「ありがとう」

夕張「お返しは・・・スイ○チがいいです!」

提督「スイ○チ?工作でもするのか?」

夕張「違いますよ。ゲーム機ですよ」

提督「あー、そっちか」

明石「チョコのお返しにゲーム機って厚かましいわね」

夕張「明石も人のこと言えないでしょ」

提督「でも、何でスイ○チなんて欲しいんだ?」

夕張「ロック○ン11が発売されたからですよ!提督もお好きでしょ?」

提督「全然」

夕張「またまたー」

提督「9、10で醒めた。エッキスかSechsかD○SHの新作が出たら、新しいハードとセットで買ってやるよ」

夕張(こうなったらカプ○ンに突撃するしか)

キット「アドミラル、私もプレイしたいです」フォンフォン

提督「キットが好きなのはパック○ンだろ?」

キット「どちらも似たような物です」フォンフォン

提督「名前だけな」


-執務室-

ガチャ

吹雪「おかえりなさい」

提督「ただいま」

バタン

吹雪「あの、司令官、これ!受け取ってください!」

提督「ありがとう、後で頂くよ」

吹雪「新提さんと師匠さんの分も用意しているので、後で渡してきますね」

コンコン

卯月「うーちゃんだぴょん」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

卯月「司令官にチョコをプレゼントだぴょん♪」

提督「・・・。ありがとう」

卯月「どうしたぴょん?」

提督「一応確認なんだけど、普通のチョコだよな?」

卯月「当たり前だぴょん!流石のうーちゃんでも食べ物で遊んだりしないぴょん!ぷっぷくぷー!」

吹雪(流石に卯月ちゃんでも、ジョロキア入りチョコとか作ったりしない・・・よね?)

提督「そうだよな。悪かった(卯月には悪いが食べる前に一応、キットにスキャンしてもらおう)」

卯月「分かればいいぴょん」


叢雲「どうせアンタは誰からも貰ってないだろうから、持って来てあげたわ///」

提督(実の姉、しかもケッコンした吹雪の前で何を言い出すやら)

吹雪(何でこの鎮守府には素直じゃない子が多いんだろ?)

提督(吹雪の妹ってちょいちょい捻くれてるよな)

提督「ありがとう、嬉しいよ」

叢雲「この私が用意してあげたんだから感謝して食べなさい」


高雄「あの・・・提督、チョコを作ったので、よかったら召し上がってください」

愛宕「ぱんぱかぱーん♪愛宕の手作りチョコも食べてね」

摩耶「これはあたしからだ」

愛宕「摩耶ちゃんなんて、自分は甘い物が苦手なのに提督のためにって手作りしたんですよ~」

摩耶「ちょっ、姉貴///」

鳥海「あ、あの・・・このチョコレート、どうぞ」

提督「皆、ありがとう」


瑞鳳「今年も九九艦爆チョコを作ろうかと思ったけど、今年はちょっと変えて彗星チョコにしてみたよ♪」

提督「ありがたき幸せ」

吹雪「瑞鳳様~!」

瑞鳳「恥ずかしいから止めてよ///」


秋津洲「去年、瑞鳳が九九艦爆チョコを作ったから、私は1/72スケール 大艇ちゃんチョコを作ったかも!」

吹雪「また凄いのが来ましたね(汗)」

提督「うん、ある種予想通りと言うか・・・。これってプラモから型取りしたんだよな?」

秋津洲「そうだよ」

提督「一つ聞きたいんだけど、パーツは洗浄して使ったよな?」

秋津洲「当然かも!離型剤でベトベトな食べ物なんて作らないかも!って言うか、食べられないかも!」

提督「スマン。それならいいんだ」

秋津洲「失礼しちゃうかも!秋津洲はメイジン・アキツシマなんだから、ちゃんと知識を持ってるよ!」

提督「そうだよな。悪かった」

秋津洲「こうなったら、メイジン・タカハシよりも連打力が優れていることを証明してやるかも!」

提督「最早プラモは全く関係無いし。つーか、メイジン・タカハシって久しぶりに名前を聞いたが、生きてるのか?」

秋津洲「知らないかも」

提督「知らんのかい!」


-神風型私室-

神風「作ってしまった! 私特製のチョコケーキ・・・。司令官、喜んでくれるかな? 大丈夫だよね?」

春風「ええ、司令官様はきっと喜んでくださいます。神風お姉様、司令官様に渡しに参りましょう」

神風「ちょっと待って!まだ心の準備が!」


-執務室-

日向「君にはこの特別な瑞雲をあげよう」

吹雪「また本格的なのが来ましたね」

提督「ああ、着色までしているとは凄いな。食紅で着色したのか?」

日向「食紅?何を言っているんだ?」

提督「何って、このチョコはどうやって着色したのか聞いたんだが」

日向「チョコ?何を言っている?これは瑞雲だ」

提督「は?」

日向「だから瑞雲だ」

提督「えっと、瑞雲のプラモを型取りして作った瑞雲チョコじゃなくて、瑞雲そのもの?」

日向「君は何を言っているんだ?瑞雲に決まっているだろう」

吹雪(うわぁ・・・)

提督「ありがとう・・・」

日向「では、私は瑞雲の布教活動に戻るとしよう。さらばだ」

ガチャ

バタン

提督「瑞雲を貰ってどうしろと?俺は人間だから使えないし、吹雪は装備出来ないし・・・。ほっぽにでもあげるか?」

吹雪「でも、勝手に処分したと知ったら日向さんが怒りそうですよ」

提督「だよな。仕方ないので飾っておくか」

吹雪「それが無難でしょうね」

提督「これがラジコン瑞雲とかだったら、飛ばして遊ぶかってなるんだけどな」


響「バレンタインだからチョコを作ってきたよ。元気になる成分を色々入れておいたから」

提督「元気になる成分?元々、チョコは薬だったって聞いたことがあるが、そんな感じか?」

響「少し違うかな。チョコは軍の非常食なんかにもなるよね」

提督「ボナパルトは『我にショコラありせば、他の食糧を断つも可なり』なんて言ったそうだな」

吹雪(ボナパルト?)

響「同志ガングートがよく、我が冬将軍がボナパルトを返り討ちにしてやった!ってコタツの中で豪語しているよ」

提督(冬将軍って厳しい寒さであって、人じゃないけどな。それに、艦としてのガングートが建造されるより100年程前の話だろ)

吹雪(日本に来た海外の人たちは皆、コタツの餌食に・・・)

響「で、話を戻すけど、元気になる成分とは男性のためのものだよ」

提督「?」

響「これを食べて吹雪姉さんと子作りを頑張るといいよ、義兄さん」

提督「ブッ!な、何を言い出すんだ!」

吹雪「ちょ、ちょっと響ちゃん///」

暁「何言ってるのよ、響。赤ちゃんはコウノトリさんが運んでくるのよ?」

電「なのです」

雷「///」

響「フッ、暁と電はお子様だね」

暁「お子様言うな!」


萩風「司令!カカオ100%の健康チョコレートです!」

提督「あ、ありがとう(物凄く苦そうだ)」

嵐(カカオ100%ってことは全く甘みが無いってことだよな?司令の顔が引きつってるぞ)


磯風「司令、今日はバレンタインだ。チョコケーキを作ってきたぞ」つチョコケーキの缶詰

提督(何だコレは・・・。缶が蠢いているだと・・・)

吹雪(この兵器は何ですか?)

浜風「提督、申し訳ありません。磯風を止められませんでした」

提督「いや、浜風は悪くない」

磯風「何を謝っているのだ?」

浜風「一体、誰のせいだと」

提督「浜風、いいんだ」

浜風「提督がそう仰るなら。あの、これは私からです。受け取っていただけますと、幸い・・・です」

提督「ありがとう」


ポーラ「提督~、ワインボンボンを作ってきましたよぉ~」

提督「ありがろう。流石と言うか、何と言うか・・・」

吹雪「いかにもって感じですね(汗)」

ザラ「バレンタインのチョコまでお酒ですみません」

提督「ポーラらしくていいじゃないか(そんなに酒好きじゃないけど)」


グラーフ「アトミラール、この包みだが・・・そ、そうだ。貴官に差し上げる」

提督「Danke!」


リシュリュー「Mon amiral. これを受け取りなさい。いいから!」

提督「Merci!」

リシュリュー「よろしい。それじゃ、失礼するわ」

ガチャ

バタン

提督「リシュリューがくれたチョコだから、きっとフランスのチョコなんだろうな」

吹雪「きっとそうでしょうね~」

提督「開けてみるか」

提督「ゴ○ィバかよ!」

吹雪「何か想像と違いましたね」


金剛「提督にバァーニングゥラァァァーヴ!なチョコをプレゼントデース!」

提督「ありがとう」

比叡「私からは義理チョコです」つチ○ルチョコ

提督「流石にチ○ルは酷くない?(涙)」

比叡「冗談ですよ~。こっちが本物です」

提督「なんだ冗談か。ありがとう」

榛名「あの、榛名からは本命です!」

提督「ありがとう(毎年のことながら本命をアピールされても困るんだが・・・)」

霧島「私のは秘密です」

提督「ありがとう(そしてやはり気になる)」


山城「提督、仕方ないのでコレあげます」

扶桑「山城、もう少し素直になった方がいいわよ」

吹雪(私もそう思います)

山城「何を言うのですか、姉さま」

扶桑「山城ったら提督に喜んでもらおうと手作りしたんですよ」

山城「ね、姉さま///」

提督「そうか。わざわざ作ってくれたのか。ありがとう」

扶桑「これは私からです」

提督「ありがとう」


-夜 執務室-

提督「はぁぁぁぁー」

キット「どうしたのですか?」フォンフォン

提督「この山の様に積みあがったチョコを見てくれ」

キット「アドミラルが皆さんから好意を寄せられている証です」フォンフォン

提督「だからと言ってこの尋常じゃない量をどうしろと?」

キット「甘い物はお好きでしょ?」フォンフォン

提督「限度があるわ!」

キット「生ものでは無いので、少しずつ消費すれば問題ありません」フォンフォン

提督「そうだ・・・磯風からもらったこの物体を調べてくれ」

キット「何ですか、その物体は?」フォンフォン

提督「チョコケーキ・・・らしい」

キット「缶が蠢いていますが」フォンフォン

提督「一体、何を錬成したのやら」

キット(磯風さんは錬金術師ですか?)

~分析中~

キット「アドミラル、落ち着いて聞いてください」フォンフォン

提督「新種の生命体が誕生したと聞いても驚かんよ」

キット「正にその通りでした」フォンフォン

提督「だよねー。ギリシャの映画で『ムサカ』って料理が人を襲うってのがあると聞いたことがあるが、そんな感じか」

キット「この缶の中身がそのムサカと同様かは分かりませんが、気を付けた方がいいでしょう」フォンフォン

提督「いっそマリアナ海溝にでも沈めるか?」

キット「缶が潰れて中身が出てくる、あるいは深海棲艦に拾われて利用でもされたら大変です」フォンフォン

提督「だったら宇宙へ。いや、宇宙人に拾われると深海棲艦以上の大問題になりかねないか」

キット「一応、食品なのでいずれ賞味期限を迎えてダメになるかと」フォンフォン

提督「そうは言っても缶詰だからな。賞味期限は長いだろ?」

キット「その日を迎えるまで厳重に保管するしかないかと」フォンフォン

提督「はぁぁぁぁーっ」

九九艦爆チョコとか作ってくれる彼女が居たらいいよね。いや、良くないか。
格の違いを見せ付けられて凹むだけだな。


今日のメンテは23時までってことになってるけど、完了は明日だろうな。
恐らく一期最後のイベントだし、最後くらいビシッと決めて欲しいな。


本日はここまで。

E3まで終わったけど、敵さんが接待モード過ぎて怖い。ドロップもやたら豪華だし。
後半戦は地獄ですか?そうですか?
お願いです。最後まで接待モードを続けてください。

本日分、始まります。


-執務室-

コンコン

雪風「雪風です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

雪風「司令、大変です!」

提督「大変?どうした?」

雪風「今日は春節です!」

提督「ば、馬鹿な!?」

吹雪「しゅ、春節!?」

キット「旧暦のお正月ですか」フォンフォン

足型「そんな!執務室でお茶してる場合じゃないわ!カツを揚げないと!」

雪風「雪風は焼肉屋さんを呼んできます!」

提督「焼肉屋さん?」

雪風「はい!焼肉屋さんです。獅子舞を舞ってもらいます」

提督「焼肉屋さん、獅子舞・・・?」

キット「たむ○んでは?」フォンフォン

吹雪「そう言えばあの人、獅子舞してましたね」

提督「雪風」

雪風「はい」

提督「言いにくいんだが、中国の獅子舞と日本の獅子舞は別物だ」

雪風「アイヤー!本当アルか?」

吹雪(雪風ちゃんって確か戦後は台湾に渡ったんだよね?喋り方が・・・ねぇ)

キット「本当です」フォンフォン

提督「焼肉屋さんに会いたいなら、某探偵事務局にでもお手紙を送りなさい」

雪風「そうするアル」

提督(突っ込むべきなのか?)


雪風「獅子舞がダメでも、雪風には変臉があります!」

足柄「え?貴女、変臉が出来るの?」

雪風「はい!準備するので少しお待ちください!」ダッ

ガチャ

バタン

吹雪「変臉って何ですか?」

提督「一瞬でお面が変わる芸を見たことないか?変面とも言うけどな」

吹雪「あー!見たことあります!」

提督「だが、あれは中国・四川の伝統芸能のはずなんだけどな」

吹雪「え?」

足柄「そう言えばそうね。台湾では無いわね。あの子なんで出来るのかしら?」

~数分後~

雪風「準備できました!早速始めますね!」

シュッ

提督「おぉー!」

シュッ

吹雪「一瞬でお面が変わりました!」

シュッ

足柄「凄いわね」

シュッ

キット「スロー再生でも捉えきれません」フォンフォン

雪風「しれー、どうですか?」

提督「正直、ここまで本格的なものが見られるとは思ってなかった。凄いじゃないか!」

雪風「しれーに褒められました♪」

提督「せっかくだから、夕食後に皆の前で披露してみるか?」

雪風「はい!」


-夜 食堂-

提督「えー、皆さんにお知らせがあります」

ザワザワ

提督「今日は春節と言うことで雪風が変臉を披露してくれるそうだ」

清霜「春節ってなぁに?」

夕雲「旧暦のお正月よ」

清霜「へー、そうなんだ」

時雨(変臉?あれって中国の伝統芸能だよね?)

加賀(あの子は戦後、台湾に渡ったはずだけど、変臉って台湾では無いはず)

提督「では、雪風さん、ステージへどうぞ!」

雪風「どうも、雪風です!今から変臉を披露します!」

電「はわわ。変わったお面なのです」

提督「ミュージックスタート!」

♪~

シュッ

電「一瞬でお面が変わったのです!?」

暁「」ポカーン

シュッ

不知火「見えなかった・・・。これは不知火の落ち度です」

シュッ

ビスマルク「この国の駆逐艦は凄いわね」

提督「いや、雪風が特別なだけだ。あと、アレは中国の伝統芸能だから」

ビスマルク「え?そうなの?」

シュッ

アイオワ「以前、チャイナタウンで見たことがあるわ。凄いわね!」

ウォースパイト「That's amazing!」

シュッ

リシュリュー「一体どうなっているの?」

ローマ「変わる瞬間が全く見えないわ」

シュッ

雪風「以上で終了です」

ワー

パチパチ


明石「続きまして龍舞ロボと獅子舞ロボによる龍舞と獅子舞を披露します!」

提督「ナニソレ?」

夕張「急遽こしらえちゃいました。てへっ♡」

提督「よく短時間で用意できたな」

明石「私たちの技術力を舐めてもらっては困りますね」

提督「まぁ、せっかくだから披露してもらおうか」

明・夕「はい!では、ミュージックスタート!」

♪~

夕立「凄いロボットが出てきたっぽい!」

睦月「にゃしぃ!」

急遽思いついてやってみたネタでした。
調べてみたら来年の春節は2月5日ですか。
順番が前後しますが、今回のネタは節分とバレンタインの間と言うことで。

本日はここまで。

E4はボスより手前のル級×6の方が遥かにキツかった・・・。いや、ダイソン×6じゃないだけ有情だとは思いますけどね・・・。
ダイソン×6はボスだとしても無理か。
とりあえず、由紀さおりは許さん(八つ当たり)。

本日分、始まります。


-執務室-

コンコン

大淀「大淀です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

大淀「提督、元帥からお荷物が届きました」

提督「元帥から?」

吹雪「何でしょうね?」

キット「とりあえず開けてみては?」フォンフォン

提督「そうだな」

~開封中~

提督「酒か」

大淀「お手紙も一緒に入ってますね」

『拝啓 提督君。 ~中略~ 君にこの酒を贈る』

吹雪「高そうなお酒ですね」

提督「俺、あまり飲まないんだけどな」

大淀「とは言え、飲兵衛の方々にあげるのは勿体無いかと」

提督「そうだよな」

吹雪「そうですね。あの人たちにあげると味わうこと無く、一瞬で無くなりそうです」

提督「せっかくの頂き物だし、飲むとするか。キット」

キット「はい」フォンフォン

提督「あいつ等に見つかると厄介なので、車内に隠させてくれ」

キット「分かりました」フォンフォン


-夜 執務室-

ガチャ

提督「ふー、いい湯だった」

バタン

キット「湯冷めをする前に布団に入った方がいいのでは?」フォンフォン

提督「せっかくだから元帥から頂いた酒を飲んでみようかと思ってな。飲んだら冷える前に寝るさ」

キット「では、どうぞ」フォンフォン

ガチャ

提督「一応確認だが、周辺に飲兵衛共は居ないな?」

キット「はい。アドミラル以外の反応はありません」フォンフォン

提督「それなら安心だな」

トクトク

提督「うん。ザ・日本酒って感じの香りだな」

キット「日本酒の香りは酢酸イソアミルとカプロン酸エチルが主な成分です」フォンフォン

ゴクッ

提督「口当たりが良く、飲みやすい感じだな」

~数分後~

提督「それじゃ、部屋に帰って寝るとするか。おやすみ」

キット「おやすみなさい」フォンフォン


-翌朝 提督私室-

ピピピピピ

提督「んー、朝か」

吹雪「おはようございます」

提督「おはよう」

吹雪「!!! し、司令官?」

提督「何だか体が軽いな」

吹雪「鏡で御自分の姿を確認してください」つ手鏡

提督「どうしたんだ?」

吹雪「見てもらえば分かります」

提督「・・・。!?!?!?!?」

提督「なんじゃこりゃーーーーーー!」

コリャー

コリャー

コリャー

ドドドドドドド

提督「地鳴り?まさか」

吹雪「ええ、恐らく」

ドンドンドンドン

金剛「提督!何事デスカー!」

榛名「提督!大丈夫ですか!」

ガチャ

提督「驚かせてすまない」

金剛「・・・。ブッキー、この子誰デスカ?」

吹雪「司令官です。多分」

金・榛「て、提督?」

金剛「提督、どうして体が縮んでしまったのデスカ?いえ、そんなことはどうでもいいデース。お姉さんが貴方を護ってあげマース!」ギューッ

榛名「お姉さまばっかりズルイです!榛名も提督を抱きしめたいです!」

金剛「そうデスネ。交代デス」

榛名「榛名が提督をお守りします」ギューッ

提督「あの・・・榛名、それに金剛、何故か体は縮んだが、中身はそのままだ。おっさんだ。見た目は子供、頭脳は大人な某名探偵状態だ。だから、その・・・抱きつかれるのはその・・・」

榛名「恥ずかしがらなくても大丈夫です」


摩耶「提督、重巡寮まで叫び声が聞こえたんだけどよぉ、って誰だ?その坊主」

榛名「提督です」

摩耶「提督?榛名姐さん、朝から変な冗談は」

金剛「摩耶、本当に提督デース」

摩耶「は?え?」

提督「摩耶、俺だ」

摩耶「」ポカーン

摩耶(ヤベッ。変な方向に目覚めそうになった)

北上「提督、何かあったのー?」

大井「朝から鎮守府中に響き渡る叫び声をあげるなんて迷惑です」

提督「スマン」

北上「誰?」

吹雪「司令官です。朝、起きたらこうなってました」

北・大「えぇぇぇぇぇぇーっ!!!」

加賀「提督」

時雨「提督」

夕立「提督さん」

夕雲「提督」

浦風「提督さん」

グラーフ「アトミラール」

瑞鶴「提督さん」

大和「提督」

足柄「カツ食べる?」

瑞鳳「卵焼き食べりゅ?」

吹雪(こんな時でもお二人は平常運転で・・・)


-執務室-

提督「と、いう訳で目が覚めると体が縮んでいた」

新提「バ、バカな・・・」

師匠「ありえぬ」

大淀「一体どうして」

浦風「縮んだ理由なんてどうでもいいけぇ。うちが提督さんの母になるんじゃ!」

夕雲「そうはいかないわ!私が提督のママになるのよ!」

夕立「それは認められないっぽい!提督さんは私たち白露型の弟になるっぽい!」

時雨「夕立の言う通りだよ」

黒吹雪「ここは私たち特型駆逐艦に任せてください!」

瑞鶴「ここは私たち翔鶴型が護衛するべきよ!装甲空母を舐めないで!」

加賀「五航戦なんかには任せられません。ここは私たち一航戦にお任せください」

瑞鶴「何ですって!」

グラーフ「アトミラールの世話は是非私に!」

ヲ級「いえ、私に任せて!」

摩耶「いいや。ここはあたしたち高雄型が面倒を見るぜ!(姉貴たちは子供の扱い上手そうだし)」

金剛「提督の面倒を見るのは私たちデース!」

大和「いえ、ここは私が!」

足柄「ちょっと待ってよ!まずは腹ごしらえよ。提督にお腹いっぱいカツを食べさせてあげないと!成長期なんだから沢山食べないとダメよ!」

瑞鳳「はい、あーんして♡」

提督「恥ずかしいから止めてくれ///」

吹雪「皆さん、落ち着いてください!司令官の面倒なら私が見ます!」

一同「くっ・・・。そうこられると何も言えない」

提督「こんなことをするのは明石か夕張しか考えられない。呼び出すか」

吹雪「明石さんか、夕張さんですか?」

提督「ああ、あいつ等がアポトキシンナントカを俺に盛ったとしか考えられない」

~数分後~

明石「そんな物を造る訳無いじゃないですか!」

提督「こんなことをするのはお前たちしか考えられない!」

明石「だいたい、私たちは年を取らないんですから」

提督「だからこそだ!ウヰスキー、お前さんは産まれた時から大人の姿だったから、子供になってみたい願望がだな」

明石「そんなのありませんよ!」

夕張「そうですよ!」

明石「ちょっと待ってください!ウイスキーって誰ですか?」

提督「明石のことだ。あと、ウイスキーではなくウヰスキーだ。某高校生探偵を小学生にした黒い組織(仮)は酒の名前をコードネームにしている。そしてお前さんの名前の由来になっている明石にはウヰスキーの蒸留所がある。だから明石はウヰスキーだ!」

明石「何ですかそれ(呆)」

夕張「明石にあるのはニッ○じゃないですよ」

提督「だいだい、あのマンガは何時になったら『名前を言ってはいけないあの方』の正体が判明するんだよ。もう20年以上やってるのに引っ張りすぎだろ」

夕張「何かヴォルナントカ卿と混ざってますよ(汗)」

どうでもいいですが、これを書いていた時はまだ「あの方」の正体が判明する前だったので、正体不明のままにしています。
マンガは読んでないので、アニメで正体を知るのは何時になるのやら。


キット「アドミラル、落ち着いてください。順番に整理してみましょう」フォンフォン

提督「確かにキットの言う通りか」

キット「昨日、いつもと違うことはありませんでしたか?」フォンフォン

提督「違うことねぇ・・・。いつもの時間に起きて、いつも通り仕事をして、いつもの様に風呂に入って、いつもと同じように寝・・・る前に酒を飲んだな。元帥から頂いた奴」

明石「そのお酒が原因じゃないんですか?」

提督「まっさかー、元帥からの贈り物だぞ?」

夕張「調べてみる価値はありますよ」

提督「そこまで言うならやってみるか。キット、分析を頼む」

キット「では、お酒を適当なグラスに注ぎ、アナライザーにセットしてください」フォンフォン

~分析中~

キット「アドミラル」フォンフォン

提督「何も出なかっただろ?」

キット「いえ、人体を幼児化させる物質が検出されました」フォンフォン

提督「ほらな。だから言っただろ?何も出な・・・今、何て言った?」

キット「俄かには信じられませんが、人体を幼児化させる物質が検出されました。飲んだ量が多ければもっと縮んでいたでしょう」フォンフォン

提督「バカな!そんなマンガの様なものが存在するはずが」

明石「そのマンガの様なものを造ったと私たちを疑ったのは何処の誰ですかねぇ?」

提督「悪かった」

キット「理論上は可能です。高度な技術と設備が無ければ不可能ですが」フォンフォン

吹雪「そうなると誰でも作り出せる訳では無いってことだよね?」

キット「はい。この様な物を簡単に生成できては大変なことになります」フォンフォン

提督「つまり、元帥からの贈り物だと思った酒は元帥からでは無かったということか」

師匠「そう考えるのが妥当だな。何かおかしな点は無かったのか?」

提督「そう言えば、同封されていた手紙が直筆では無く印刷した物だった。お忙しい方だから、秘書艦にでも代筆してもらったのだろうと思ったが」

師匠「この酒を贈った何者か、と言っても十中八九深海側の誰かだが、印刷した手紙を元帥の秘書艦の代筆と思うだろうと考えたのだろう」

吹雪「確かに元帥からの荷物を偽者が送ってきたとは思いませんよね」

大淀「宅配業者から受け取った時点で私が気付いていれば」

提督「まんまと引っかかってしまった訳か。大淀が悪い訳じゃない。自分を責めるな」

新提「解毒剤は造れるのか?」

キット「現在、シミュレーション中ですが、生成できそうです」フォンフォン

新提「とりあえず一安心と言ったところか。体は縮んでも中身はそのままなんだよな?」

提督「ああ、少々不便だが執務に影響は無い」


吹雪「あの、司令官」

提督「どうした?」

吹雪「こんな時に不謹慎ですが、元の姿に戻る前に一度くらい一緒にお出かけしてみたいです」

提督「それって」

吹雪「今の司令官とデートしたいです。年上の司令官も素敵ですが、一度くらい歳の近い男の子とデートしてみたかったんです!」

青葉「アオハルかよ」

提督(今、一瞬だけ青葉が居なかったか?)

師匠「ならば、今日行ってくるといい」

新提「そうだな。鎮守府のことは私たちに任せておけ」

提督「しかしだな」

新提「嫁さんの願いを叶えてやれ」

提督「まだ結婚してないぞ」

師匠「新提の言う通りだ」

提督「そこまで言うなら、お言葉に甘えさせてもらうか」

吹雪「はい!お二人ともありがとうございます」

キット「解毒剤の生成方法を確立できました。プリントアウトします」フォンフォン

明石「じゃあ、私たちは解毒剤の生成に取り掛からないと!」

キット「少しでも配合を間違うと、効果が無いので慎重に作業を進めてください」フォンフォン

夕張「任せておいて!」


-執務室前-

伊13(提督と吹雪ちゃんはこれからデート?また川内さんにでも化けて、こっそり護衛に付いて行く方がいい・・・よね?)


-インド洋某所 インド洋深海鎮守府-

インド洋深提「提督の奴は今頃、体が縮んで赤ん坊になっているはずだ」

ツ級「解毒剤は用意しているのですか?」

インド洋深提「当然だ!奴を拉致しても元に戻せなくては意味が無いからな」

ツ級「それでどうやって拉致するのですか?ヲ級を忍び込ませる方法はもう使えませんよ」

インド洋深提「・・・」

ツ級「どうして黙るのですか?」

インド洋深提「・・・(汗)」

ツ級「まさか小さくした後のことは考えてなかったとでも?」

インド洋深提「はい(小声)」

ツ級「は?」

インド洋深提「どうやって拉致するかまで考えてませんでした」

ツ級「だいたいアンタはいつも」

ガミガミ


-鎮守府 執務室-

ガラガラ

提督「じゃあ、出発しようか」

吹雪「え?キットに乗って行くんですか?」

提督「そりゃそうだろ。公共交通機関より、キットに乗っている方が安全だからな」

吹雪「でも、その体で運転している姿を見られると」

提督「大丈夫だ。運転はキットに任せて窓にスモークを展開しておけばいい」

キット「お任せください」フォンフォン

吹雪「確かにそれなら大丈夫そうですね」

提督「それじゃ、後は頼んだ」

新提「任された。楽しんでこいよ~」

ブーン

師匠「(行ったな)ちょっと雉を撃ってくる」

カンタイシンブンゴウガイダヨー!


-会議室前-

師匠(誰も居ないな?)キョロキョロ

ガチャ

バタン

師匠「ヒトミ」

シュタッ

伊13「はい」

師匠「悪いが提督の護衛・・・もう準備万端か」

伊13「直ぐに追いかけます」


-ショッピングモール-

提督「さて、まずはどうしようか」

吹雪「あの、観たい映画があります」

提督「じゃあ、最初は映画にするか」

吹雪「はい!」


-映画館-

提督「丁度いい時間に始まるのがあって良かったな」

吹雪「はい、ラッキーでした」

提督「映画と言えば、映画を観にくる度にアレを思いだす」

吹雪「?」

提督「確かティーンエイジ・ミュータント・ニジャ亀を観た時だったと思うが」

吹雪「あー、アレですか」

提督「ああ、隣に居た知らないおばさんがラ・○・ランドのCMを観て一言『色使いが下品』って。あの発言は噴出しそうになったな」

吹雪「確かにあの色使いは無いですね~。赤、緑、青と原色だらけでしたね」

提督「あまりに的確な指摘だったから面白かったんだろうな」

伊13(提督たち楽しそう・・・、私も提督とデートしたいって言ったら、してくれるかな・・・?)

マモナクジョウエイガハジマリマス


~約2時間後~

提督「いやー、面白かったな」

吹雪「期待以上の出来でした♪」

グー

提督「・・・。よし、昼食にするか」

吹雪「そうですね、お昼ご飯にしましょう!」

伊13(二人はこれからお昼ご飯?私もお腹空いたし・・・お昼ご飯にしよう)


-フードコート-

提督「この辺に座るか」

伊13(提督たちと付かず離れずの場所に居ないといけないけど、結構混んでる・・・)

提督「ん?」

伊13(!!! 目が合った!?隠れないと!)

吹雪「どうかしましたか?」

提督「いや、何でもない(今のは川内か?)」

吹雪「? それじゃ、食べましょうか」

提督「そうだな」

提・吹「いただきます」


~数時間後~

提督「もうこんな時間か。何処か寄りたい場所とかあるか?無ければそろそろ帰ろうかと思うんだが」

吹雪「最後に夕日を見たいです」

提督「夕日か・・・よし!」


-摩耶山 掬星台-

提督「日没5分前。丁度いいタイミングで着いたな」

吹雪「夕日が綺麗」

提督「この綺麗な夕日と海を見られるのも吹雪たちのおかげだ」

吹雪「私たちだけでは何も守ることは出来ません。司令官が居てくれたおかげです」

提督「俺は吹雪たちが居なければ戦えない。これからも一緒にこの海を守っていこうな」

吹雪「はい!」


-鎮守府 執務室-

ガラガラ

新提「帰ってきたな」

ガチャ

夕張「お帰りなさい」

提督「ただいま」

バタン

明石「解毒剤、完成しましたよ!」

吹雪「もう出来ちゃったんですね」

提督「吹雪には悪いが、いつまでもこの状態で居る訳にはいかないからな」

キット「では、寝る前に200ml服用してください。そうすれば翌朝には元の姿に戻っています。量を間違うと危険なのできっちり計量してから服用してください」フォンフォン

夕張「多すぎると師匠さんの様になることもあり得るってこと?」

キット「はい。元の年齢を通り越してお爺さんになってしまいます」フォンフォン

明石「浦島太郎状態ね」

提督「それは危険だな、きっちり計量して服用しよう。二人に迷惑かけたからお詫びにケーキを買ってきたぞ」

夕張「わーい」

明石「ありがとうございます」


-会議室-

師匠「ご苦労だった。問題は何も起きなかったか?」

伊13「お昼に一瞬、提督と目が合ってしまいました・・・。気付かれたかは分かりません」

師匠「その位なら問題なかろう。仮にお前さんに気付いたとしても、今のお前さんはどこからどう見ても川内だ」

伊13「はい」

師匠「この後は何も無いから、ゆっくり休んでくれ」


-フタサンマルマル 執務室-

提督「今日、吹雪とデートして思ったんだが、俺は本当に吹雪に指輪を渡して良かったんだろうか?」

キット「どういうことですか?」フォンフォン

提督「吹雪は歳の近い男の子とデートしてみたかったって言ってただろ?」

キット「はい」フォンフォン

提督「俺は吹雪とカッコカリとは言え、ケッコンと銘打っていることをした。そのせいで吹雪の未来を奪ったんじゃないかと思ってな」

キット「考えすぎでしょう。吹雪さんにその気が無ければ指輪を受け取っていないのでは?」フォンフォン

提督「・・・。そういう考え方もあるか」

キット「それに、未来のお二人は結婚して子供も居ますが、あくまで未来は未確定。そのことは貴方が一番良く理解しているはずです」フォンフォン

提督「確かにそうだな。これまでも未来を変えてきた。そしてこれからも変わる・・・か」

キット「それと、艦としての吹雪さんは1927年に進水しているので今年で92歳になります。アドミラルの祖父母くらいか、もう少し上の年齢でしょうか」フォンフォン

提督「そういうのは現存しているアイオワだけにしてくれ。日本の艦は残って無いんだから、進水からカウントせずに艦娘としての年齢だけでいい」

キット「そうなると吹雪さんの年齢は」フォンフォン

提督「言わなくていい。それを言い出すと吹雪に限らず、艦娘全員がアウトになる」

ヤセンダー!

ヤセンノジカンダー!

提督「川内の叫び声が段々近づいてくる(汗)」

ドアバーン!

川内「提督、夜戦の時間だよ!」

提督「ノックしてから入ってくれないか?」

川内「だって夜戦の時間だよ!ノックしてる時間が勿体無いよ!」

提督(コイツは夜戦が絡まなければちゃんとしてるんだけどな・・・)

提督「そうだ、今日はありがとう」

川内「何の話?」

提督「こっそり護衛のために付いて来てくれてただろ?」

川内「護衛?私は夜明けまで夜戦してて、昼間は寝てたよ」

提督「は?じゃあ、俺が見た川内は一体誰だ?」

川内「見間違いか、他所の鎮守府の川内じゃない?」

提督「他所の鎮守府の川内がわざわざこの辺りまで遊びに来るとは思えない。そう言えば耳飾りをしてなかった」

川内「提督から貰った真珠の耳飾りなら今もしてるよ」

提督「俺が見た川内の件は気になるが、これ以上考えても仕方ないか」

川内「そうそう。だから夜戦行こ!若返った分、体力も余ってるでしょ?」

提督「解毒剤の効果は寝ている間出るって話だから、夜戦は無理だ」

川内「えー」

提督「好きなだけ夜戦してきていいから」

川内「本当に?」

提督「許可する」

川内「やったー!じゃあ、行ってくるね!」ダッ

提督「まったく、騒がしい奴だ。じゃあ、解毒剤を飲んで寝るとするか」

キット「おやすみなさい」フォンフォン


-海上-

叢雲「ここまで来ればもう・・・」

吹雪「まだダメだよ!気付かれる前にもっと離れないと!もしも追っ手に捕まったりしたらタダでは済まないから」

叢雲「そうね・・・。弾薬も燃料も万全の状態では無いけど、全ては私たちに懸かってる」

E6甲の2本目、ラスダンになった途端に道中事故多発、ボスに勝てない。で、仕方なく乙に下げたら虐殺が始まった・・・。
今までの苦戦が嘘みたいにワンサイドゲームな展開でE6あっさり終了。
甲と乙ってこんなに差があったっけ?
間違って丙まで下げたかと思ったら、やっぱり乙だった。もう分からん。

本日はここまで。

E7は乙で51cm砲を回収しようと思ったけど、wiki見てると実用性に欠けるこれくしょん装備なのか。
運よく1月にのランカー報酬で貰えた46cm砲改の方が最終海域の報酬より使えるとは一体・・・。

本日分、始まります。


-深夜 海上-

吹雪(ここまでは順調に進んだけど、急がないと・・・)

吹雪「!!!」

叢雲「どうしたのよ?」

吹雪「電探に反応が」

浦波「まさか、もう追っ手が?」

吹雪「違うみたい。でも、どんどん近づいてくる・・・まさか!」

ヒューーーーーン

吹雪「二人とも逃げて!」

ドーン!

タ級「外シタカ」

叢雲「タ級!?それに他にも!」

浦波「こんな時に・・・」

タ級「駆逐艦ガ、タッタ三匹デ我々ノ縄張リヲウロウロスルトハ、沈メラレタイ様ダナ」

吹雪「叢雲ちゃん、浦波ちゃん、二人は逃げて」

叢雲「何言ってるのよ。アンタ一人で勝てる相手じゃ無いわ。私も残る。浦波は早く逃げなさい!」

浦波「でも!」

吹雪「ここは私たちが時間を稼ぐから早く!」

叢雲「アンタと違って私たちは二次改装を受けてるの。この程度の敵に負けたりしないわ」

タ級「言ッテクレルナ」

浦波「クッ!武運長久を!」

タ級「仲間ヲ逃ガスタメ、犠牲ニナルトハ、愚カナ」

叢雲「何、私たちが沈む前提で物言ってんのよ」

吹雪「ごめんね、叢雲ちゃん。こんなことに付き合わせて」

叢雲「全く。出来の悪い姉を持つと大変だわ。行くわよ!」


-朝 鎮守府 提督私室-

ピピピピピ

提督「んー、朝か」

吹雪「おはようございます。ちゃんと元の姿に・・・あれ?」

提督「どうした?」

吹雪「少し若くなってませんか?」つ手鏡

提督「・・・。確かに。キット、聞こえるか?」

キット(コムリンク)「おはようございます、アドミラル」

提督「昨晩、言われたとおりに計量して解毒剤を飲んだんだが、薬がちゃんと効かなかったのか、元通りになってない様なんだが」

キット(コムリンク)「それで問題ありません」

提督「問題ない?」

キット(コムリンク)「はい。未来の吹雪さんのために実年齢より10歳ほど若くなる様にしておきました」

提督「そりゃどーも」


-執務室-

提督「さて、今日の哨戒任務は誰に頼むとするかな」

吹雪「はい!私が行きます!」

提督「吹雪が行ってくれるのか?」

吹雪「はい!最近、叢雲ちゃんと一緒の出撃が無いので、叢雲ちゃんと二人で任務に当たりたいです」

提督「では吹雪と叢雲に頼むとしよう。秘書はどうするか・・・キットが居るから無理に頼む必要は無いが」

???「話は聞かせてもらいました。是非、私にお任せを!」

提督「だ、誰だ!?」

吹雪(大和さんですね。そんなにノリノリで分からないふりをしなくても)

ガチャ

大和「大和です。是非、私にお任せを」

提督「では、大和に頼むとするか」

大和「お任せください」


-鎮守府近海-

吹雪「こうして叢雲ちゃんと一緒に出撃するのはいつ以来かな?」

叢雲「何で私が吹雪と一緒に哨戒任務に出ないといけないのよ///」ボソッ

吹雪「そっか・・・。久しぶりに姉妹水入らずの出撃だと思って浮かれてたのは私だけだったんだね。ごめんね、叢雲ちゃん」

叢雲「ちょっ!何でそうなるのよ!」

吹雪「帰ったら司令官にお願いして、今後は叢雲ちゃんと一緒に出撃しない様にしてもらうから」

叢雲「久しぶりに姉さんと一緒の任務で嬉しいな!」←半ばヤケクソ

吹雪「本当にそう思ってくれてる?」

叢雲「当然よ!」

吹雪「叢雲ちゃーん!」ギューッ

叢雲「ちょっ、抱きつかないでよ///」

吹雪「!!!」

叢雲「どうしたの?」

吹雪「電探に何か反応が」

叢雲「まさか敵?」

吹雪「違うみたい。でも、微弱な反応過ぎて何か分からない」

叢雲「確認した方が良さそうね」

吹雪「行ってみよう」


吹雪「大変!あそこに人が!」

叢雲「まだ息があるなら助けないと!」

吹雪「叢雲ちゃんは司令官に連絡をお願い!私は確認してくるから」

叢雲「分かったわ」

吹雪「聞こえますか!」

浦波「うぅ・・・」

吹雪「叢雲ちゃん、まだ生きてるよ!早く鎮守府へ運ばないと!」

浦波「吹雪・・・姉さん?良かった・・・」ガクッ

吹雪「この子は!?」


-執務室-

ピーッ

ピーッ

提督「無線通信?何かあったのか!」

提督「こちら提督」

叢雲「叢雲よ。海で遭難者を発見したわ。鎮守府へ運ぶから受け入れ準備をお願い!」

提督「分かった」

キット「海で遭難者ですか。船が転覆したといったニュースは入っていませんが、釣り人が足を滑らせて海に落ちたのでしょうか?」フォンフォン

提督「詳しいことは分からんが、兎に角、受け入れ準備をしないと。大和!」

大和「はい!」


-???鎮守府-

大和「提督、昨晩駆逐艦三名が脱走した模様です」

提督「ふん。放っておけばいい。奴等には最低限の補給しかしていない。例え脱走したとしても何処へも辿り着けず、海の藻屑となるだけだ」

大和「ですが」

提督「俺にはお前だけ居ればいい。他の艦娘、特に駆逐艦など使い捨ての駒だ」

大和「・・・」


-鎮守府 医務室-

提督「遭難者が艦娘だったとは・・・。怪我はしていない様だが、遠征中にはぐれたんだろうか?」

大和「随分痩せ細っていますし、数日間、海を漂っていたのかも知れません。それにこの子」

吹雪「はい。特型駆逐艦10番艦の浦波。私の妹です」

コンコン

ガチャ

叢雲「鳳翔さんにお粥を頼んできたわ。あと水を持ってきたから」

提督「ありがとう」

パチッ

浦波「ここは・・・?」

吹雪「良かった、気が付いたんだね!ここは鎮守府だよ」

叢雲「アンタが海で遭難してたのを見つけてここへ運んだのよ」

浦波(そうか・・・あそこからは逃げられたんだ・・・。でも姉さんたちは・・・)

提督「俺はこの鎮守府の提督だ。早速で悪いが、君は何処の所属だ?君を保護したことを連絡しないと」

浦波「所属は、その・・・」

提督(訳ありか?)

浦波「あれ?姉さん、指のソレは?」

吹雪「ケッコン指輪だよ」

浦波「ケッコン指輪?まさか」


~想像中~

吹雪「司令官とケッコンしたら妹たちには手を出さないと約束してくれますか?」

提督「いいだろう、約束してやる」

吹雪「分かりました。指輪をはめてください(これで白雪ちゃんたちを護れるなら、私は・・・)」

提督「クックック、これで憲兵共も口出しは出来ない。今日からたっぷり可愛がってやるからな。あーはっはっは!」

吹雪「不束者ですが、宜しくお願いします・・・(涙)」

~想像終了~


浦波「姉さんから離れろ!」

提督「?」

吹雪「浦波ちゃん?」

浦波「姉さんたちは私が護る!」

叢雲「急にどうしたのよ?」

浦波「吹雪姉さんは姉妹を人質に取られてコイツに脅されて、酷いことをされているんだよね?そうだよね!」

吹雪「司令官はそんなことしません!」

大和「そうです!」

浦波(大和!?)

叢雲「何を言い出すかと思えば、このヘタレにそんなこと出来る訳無いわ」

提督「誰がヘタレだ!」

キット(コムリンク)「そうです、アドミラルはヘタレなどではありません。奥手なだけです」

提督「ちょっと待て!全くフォローになってないぞ!」

~数分後~

提督「で、話を戻していいだろうか?」

コンコン

鳳翔「鳳翔です。おかゆが出来ました」

ガチャ

提督「ありがとうございます」

鳳翔「この子が海で遭難していた子ですね?」

提督「はい」

鳳翔「熱いから気を付けて食べてくださいね」

浦波「はい。ありがとうございます」

提督「話を聞くのは明日でいいから、食べた後はゆっくり休んでくれ。ここで休むより、吹雪型の部屋の方がいいか」

吹雪「そうですね」

提督「叢雲、案内を頼めるか?」

叢雲「ええ、任せておいて」

提督「俺は執務室に戻るから、何かあったら呼んでくれ」


-執務室-

提督「浦波のことなんだが、様子がおかしいと思わないか?」

大和「所属を聞かれた時に直ぐに答えなかったのが引っかかりますね」

吹雪「それに、私が司令官とケッコンしているのを知った時のあの反応」

キット「何かあると考えるべきでしょう」フォンフォン

提督「だが、聞いて答えてくれる雰囲気では無かったな」

吹雪「私が聞いてみましょうか?」

提督「うーん、姉妹なら正直に話してくれるかも知れないが・・・」

ユーガットメール

提督「呉の提督さんからメールだ」

吹雪「他の鎮守府から直接の連絡なんて珍しいですね。普段なら大淀さん経由で来るのに」

提督「会って話がしたいと書いてある」

大和「わざわざ会ってですか?」

提督「ああ、電話やメールではダメな様だ」

キット「直接会ってとなると、他人に知られては困るということでしょうか?」フォンフォン

提督「恐らくそうだろう。電話だと盗聴が無いとは言い切れないからな。とりあえず、明日か明後日でと返しておこう」


-翌日 呉鎮守府-

呉提督「ご足労おかけして申し訳ありません」

提督「いえ、直接会って話したいとなると、それだけ重要な用件でしょうから」

呉・高雄「お茶を淹れてきますね」

呉提督「頼む」

ガチャ

バタン

呉提督「ところで・・・提督さん、ですよね?何だか若くなっている気がしますが」

提督「はい。正真正銘本人です。話すと長くなりますが、深海棲艦に毒を盛られまして、こうなりました」

吹雪「そうなんです。色々と大変でした」

呉提督「そうでしたか。それで本題ですが、実は昨日、海で遭難した艦娘を保護しまして」

提督「え?昨日、うちもで同じことがありましたよ」

呉提督「その保護した艦娘の所属ですが、武羅悪(ブラック)鎮守府から逃げてきたと話しています」

吹雪「!!!」

提督「武羅悪!?良くない噂の絶えない、あの鎮守府ですか?」

呉提督「はい。武羅悪提督の所業を告発するために命からがら逃げてきたと話しています」

吹雪「では、噂は本当だったんですか?」

呉提督「残念ながらその様で。逃げる途中で深海棲艦と遭遇し、妹を逃がす時間を稼ぐために戦い、ボロボロになりながら流れ着いたそうです」

提督「その艦娘はどうしていますか?」

呉提督「後ほど、ここへ呼ぶので話を聞いてあげてください」

提督「ところで、どうしてこの話を俺に?」

呉提督「直接、上に報告しようかとも思いましたが、まずは信頼できる人物に話すべきだと思いまして」


-夕方 鎮守府 執務室-

提督「急に呼び出して悪いが、君に確認したいことがある」

浦波「はい」

提督「君は武羅悪鎮守府から逃げてきたんだな?」

浦波「!?」

提督「先ほど、呉の提督さんと会って聞いた話だ。君と一緒に脱走した吹雪と叢雲は無事だ。呉鎮守府で保護されている」

浦波「本当ですか!?」

吹雪「本当だよ。私たちがこの目で確認してきたから」

提督「武羅悪鎮守府のことを話してくれないか?」

浦波「はい。一日、この鎮守府で過ごして貴方は信頼できる方だと分かりました。今までの無礼をお詫びします」

提督「気にするな。今まで酷い仕打ちを受けてきたんだ、人間を信用できないのは仕方ない」


-夜 執務室-

長門「提督よ、それは本当なのか!?」

提督「ああ、本人がそう証言している」

新提「許せん!可愛い駆逐艦たちに何てことを!」

師匠「・・・」

大淀「何て酷いことを」

大和「それで昨日の浦波さんはあの様な態度だったんですね」

長門「私が今から乗り込んで叩き潰してやる!」

吹雪「落ち着いてください!」

提督「そうだ。お前が乗り込むと鎮守府が更地になりかねない」

長門「更地にして何が悪い!」

新提「そーだ、そーだ!」

提督「いい訳ないだろ。この件は俺に任せてくれないか」

長門「クッ。分かった」

シュタッ

川内「話は聞かせてもらったよ」

提督(毎度のことながら、コイツ忍者だよな)

川内「武羅悪鎮守府の調査は私に任せて」

提督「危険過ぎる!」

川内「何も分からない状態で乗り込もうとしてる提督の方が危険だよ」

提督「だが」

川内「私は提督の艦娘だよ?提督が信頼してくれなければ、誰が信頼してくれるの?」

提督「・・・。分かった。だが、少しでも危険だと判断したら直ぐに引け。いいな」

川内「分かってるって。情報は持ち帰らないと何の意味も無いからね」


青葉「天井裏からこんばんは。青葉だよ」

川内「それじゃ、今から潜入してくるから」

提督「頼む」

青葉「ちょっと!無視しないで下さい!」

提督「居たのか」

青葉「酷すぎません!?」

提督「冗談だ。それで何しに来たんだ?」

青葉「青葉も川内さんと一緒に乗り込んで証拠を押さえようかと思いまして」

提督「つまり、写真や動画を撮って証拠とすると?」

青葉「はい!」

提督「分かった。川内にも言ったが、くれぐれも無茶はするな」

青葉「大丈夫ですよぉ!青葉を信じてください!」

提督「では、川内、青葉の二名に武羅悪鎮守府の調査を任せる」

川内「了解!」

青葉「任されました!」

大淀「お二人が持ち帰った証拠は私が責任を持って元帥に届けます」

今回のイベントは、づほと阿武隈がMVPだった。
二人が夜戦時に生き残った空母棲姫×1と戦艦棲姫改を無視して深海瑞鶴をスナイプしてくれたおかげで勝てた!
何気に阿武隈フィニッシュは今回が初めて。
(ある部分を見ながら)まったく、駆逐艦は最高だぜ!

本日はここまで。

マルユ、オイテケ・・・。

本日分、始まります。


-浦波保護から数日後 夜 執務室-

提督「浦波を見て薄々気付いてはいたが、ろくに食事も与えられていない様だな」

吹雪「皆、やせ細っています・・・」

青葉「ゴーヤさんなんてオリョクル・ハイを発症して危険な状態でした。周りが止めないと、補給もせずに出撃しようとするくらいでしたし」

大和「何て酷いことを」

川内「戦艦、空母は戦力として重要視しているみたいで、こんなに酷い扱いは受けてなかったみたい」

提督「浦波もそう言っていたな。奴は大艦巨砲主義に取り憑かれた男だと」

青葉「ですが、戦艦の人たちも皆さん目が死んでました」

長門「今すぐ私が乗り込んで叩き潰してやる!」

新提「私も同行する!」

提督「NAGATO-1 TITUS、シット」

長門「ワン!って私は犬ではない!」

提督「兎に角、落ち着け。先日も言ったが、お前さんは鎮守府を更地にしかねない。大淀、二人が集めれくれた証拠を元帥に提出してくれるか?」

大淀「はい」

提督「それと適当な理由をでっち上げて武羅悪提督にアポを取ってくれ」

大淀「分かりました」

吹雪「いよいよ乗り込むんですね?」

提督「ああ、証拠は押さえた。奴を捕らえて憲兵に突き出してやる。当日はキットもサポートを頼む」

キット「お任せください」フォンフォン


-武羅悪鎮守府 執務室-

武羅悪・大和「提督」

武羅悪提督「何だ?」

武羅悪・大和「○○鎮守府の提督から共同作戦を行いたいので打ち合わせをしたいと連絡が届いています」

武羅悪提督「奴から・・・、いいだろう。了解したとの旨を返しておいてくれ」

武羅悪・大和「はい」

武羅悪提督「向こうからわざわざ会いに来るとは都合がいい。奴さえ居なくなればこの俺が海軍でナンバーワンだ!」


-数日後 埠頭-

提督「留守中は頼む」

新提「任せておけ」

長門「護衛は吹雪だけでいいのか?必要ならば私も」

提督「大丈夫だ」

長門「そこまで言うなら、吹雪頼んだぞ」

吹雪「はい!」

明石「いつでも出港できますよ。それにしてもキットに乗って行かなくていいんですか?」

提督「キットに乗って行くと警戒されそうだからな。それに」

明石「それに?」

提督「以前、キットで海上を走行した時に、飛ばし過ぎて吹雪が酔ったたことがあってな」

明石「確かに自力で航行するのと、乗り物だと違いますからね」

提督「キットは後方から付いて来てくれ」

キット「はい」フォンフォン

大和「武運長久を祈ります」

提督「ありがとう。では、行ってくる」


-数時間後 海上-

提督「そろそろ武羅悪鎮守府の管轄区域だな」

吹雪「あと10分程で到着ですね」

提督「そろそろ連絡を入れるか」

吹雪「そうですね」

提督「こちら○○鎮守府の提督。武羅悪鎮守府、応答願う」

守衛長「こちら武羅悪鎮守府、守衛。どうぞ」

提督「本日、そちらの提督との面会を予約しているので、入港許可を願いたい」

守衛長「面会の予約を確認した。貴艦の入港を許可する」


-武羅悪鎮守府 埠頭-

守衛長「武羅悪鎮守府へようこそ。念のため、身分証の提示をお願いします」

提督「はい」つ身分証

守衛長「ん?」チラッ

守衛長(写真と同一人物か?何かおかしいぞ。どう見ても写真より目の前に居る人物の方が若い)

提督「どうかされましたか?」

守衛長(怪しい)

吹雪(あの、身分証の写真をまだ差し替えてないから、怪しまれてませんか?)ヒソヒソ

提督(うん、そうみたいだな。よし)ヒソヒソ

提督「余の顔を見忘れたか?」

守衛長「う、上様!?ははーつ。いや、上様がこんな所に居るはずが無い!曲者だ!者共、出合え出合えーっ!」

守衛ズ「イーッ!」

スッ

吹雪「し、司令官!?」

提督「かかって来い」

吹雪「ノリノリで構えないで下さい!それは某米将軍の刀じゃないですよね?拝さんのですよね?皆さんも落ち着いてください!」

武羅悪・大和「お止めなさい。その方は提督のお客様です」

守衛長「チッ。命拾いしたな曲者」

吹雪「この人は正真正銘本物です!」

提督「斬っていいですか?」

武羅悪・大和「ご無礼をお許しください」

吹雪「こちらこそすみません」

武羅悪・大和「提督がお待ちなので案内致します。その前に艤装をお預かりします」


-応接室-

武羅悪・大和「こちらでお待ちください」

提督「分かりました」

バタン

提督「とりあえず座って待つか」

吹雪「そうですね」

プシュー

プシュー

提督「な、何だ!?」

吹雪「まさか・・・毒ガス!?」

ガチャガチャ

提督「開かない!」

吹雪「そんな!」

提督「クソッ!奴を捕まえるはずが、読まれていたか」

吹雪「司令官、最後まで護れなくてごめんなさい」


-執務室-

武羅悪提督「そろそろ息絶えた頃か」

武羅悪・大和(ごめんなさい。でも、提督のためにこうするしか無かったんです)

提督「そうだな。奴等のマヌケな死に顔を拝んでやるか」

武羅悪提督「ああ、さぞかし・・・!!!」

武羅悪・大和「!!!」

提督「さぞかしどうした?」

武羅悪提督「き、貴様何故!」

提督「何故生きているのかって?敵の本拠地に乗り込もうって時に何の下調べもせずに乗り込むと思うか?」

吹雪(天井裏の通気ダクトを通って脱出後、執務室に忍び込むなんてスパイ映画みたいです)

武羅悪提督「クッ!」

提督「相手の一手先を読んでこその提督!」

吹雪「貴方がこの鎮守府で行ったことは全て浦波ちゃんから聞きました」

武羅悪提督「浦波だと、まさか!」

提督「そのまさかさ。お前が轟沈したと思っている浦波はうちで保護している。そして全て上に報告済みだ。観念しろ」

武羅悪提督「俺はこんな所では終わらん!貴様を倒し、俺こそが最も優れていると証明してやる!そうすれば些細な問題など」

吹雪「些細な問題?貴方にとって艦娘はどういう存在ですか?」

武羅悪提督「決まっている。艦娘は深海棲艦を倒すための道具だ。駆逐艦など大和を運用するための資材を集める使い捨ての駒でしかない!俺には大和だけ居ればいい!」

提督「本当に浦波から聞いた通りだな。その腐った性根を叩きなおしてやる」

武羅悪提督「やれるもんならやってみてくださいよぉ、先輩!」ピキピキ

提督「お前に先輩と呼ばれる筋合いなど無い」

武羅悪提督「アンタに無くても俺にはあるんでね。大和、その小娘の始末は任せたぞ。艦娘と言えども艤装が無ければただの小娘。いや、艤装があったところでたかが駆逐艦だったな!」

提督「うちの吹雪をあまり嘗めない方がいいぞ」

武羅悪提督「随分な自信だな。艤装の無い駆逐艦と、ご自慢のナイト2000も無い状況で何が出来る?」

提督「いつから吹雪に艤装が無く、キットも居ないと錯覚していた?」

ブーーーーーーーーン

武羅悪提督「エンジン音?まさか!」

ドンガラガッシャーン

キット「お待たせしました。吹雪さん、艤装のスペアをお届けにあがりました」フォンフォン

吹雪「ありがとう」

提督「トランクにスペアを積んでおいて正解だったな」

武羅悪提督「馬鹿な!鎮守府周辺に奴の反応は無かったぞ」

キット「レーダーを掻い潜って潜入する方法はいくらでもあります」フォンフォン


提督「さて、どうする?大人しく投降するか?」

武羅悪提督「そうだな。大人しく投降しよう・・・と、言うとでも思ったか?」

パンパン

提督「まぁ、そうなるな」

スパッ


吹雪「大和さん、貴女はどうしてあんな人に?」

大和「吹雪さん、貴女も指輪を貰ったんですね。だったら分かるはずです。あんな人でも私にとっては唯一の存在であると」

吹雪「大和さん・・・」

大和「吹雪さん、貴女に恨みはありませんが、提督のために消えてもらいます!」


武羅悪提督「刀で銃弾を斬るとは流石だな。先輩」

提督「過去に深海棲艦を真っ二つにしたこともあるんでな」

武羅悪提督「流石だな。だが、何時まで続くかな?」

提督「減らず口はその辺にしておけ」

武羅悪提督「アンタたちが死んだ後、深海棲艦は全て俺たちが倒し、戦争を終わらせてやるから安心して死んでくれ」

提督「やれやれ」


-埠頭-

守衛「あ、貴方様は!」

大淀「このお方を止めるとこは出来ませんよね?通してもらいますよ」

守衛「どうぞお通り下さい!」


ドーン!

ドーン!

吹雪(さっきから大和さんの砲撃は狙いが定まっていません。キットが間に入って妨害してくれているのもあるんだろうけど、やっぱり迷いがあるんですね)

大和「ちょこまかと!」

キット「無駄ですよ、大和さん。例え貴女の砲撃が直撃したとしても私には傷一つ付けられません。そして吹雪さんも撃たせません」フォンフォン

吹雪「大和さん、もう止めましょう」

大和「クッ・・・。提督のためにこんな所で終わる訳にはいきません!」

吹雪「大和さん・・・」

ドーン!

大和「きゃあ!」


カチッ

カチッ

武羅悪提督「しまった!弾切れか!」

提督(チャンスだ!)

提督「春風流剣術奥義 海航艦娘舞」ゴキッ

武羅悪提督「ぐわぁぁぁぁぁぁ!」

ドーン!

ドーン!

ドーン!

武羅悪・大和「提督!!!」ダッ

吹雪「あの人、壁を突き破って飛んで行きましたけど、大丈夫ですか?(汗)」

提督「安心しろ、峰打ちだ」プルプル

吹雪「峰打ちって時代劇でよく見ますが、本当にやると刀が折れるって聞きますけど」

提督「コイツはその程度で折れる様な鈍らじゃないさ」プルプル

吹雪「さっきから様子が変ですが、大丈夫ですか?」

バタッ

吹雪「司令官!?」

提督「いってぇぇぇ!全身筋肉痛だー!」ゴロゴロ

吹雪「えぇ・・・」

提督「実はさっきの技は陸上では力の逃げ場所が無いから使用禁止だと、春風から止められたいた!」ゴロゴロ

吹雪「どうしてそんな技を使っちゃったんですか?(汗)」

提督「いかにもって感じの必殺技で締めるとカッコイイだろ?」

吹雪「はぁ・・・、男の人ってそういうところありますよね」

提督「だが、今は激しく後悔している。春風の言いつけを守るべきだったと!あああー!」ゴロゴロ

吹雪「そうやってのた打ち回るくらいなら、止めておくべきでしたね」


ガチャ

大淀「元帥のおなーりー!」

元帥「武羅悪君・・・、って何だが凄いことになっているが」

大淀「うわぁ・・・。あ、あの、提督?」

提督「」チーン

吹雪「司令官は訳あって全身筋肉痛で死にそうになってます(汗)」

武羅悪提督「まだだ、まだこの程度で。ぐはっ(吐血)」ヨロヨロ

武羅悪・大和「もう止めて下さい!このままでは死んでしまいます!」

武羅悪提督「奴を倒すまでは・・・、俺とお前こそがナンバーワンだと証明するまでは!」

師匠「武羅悪よ」

武羅悪提督「し、師匠!」

提督「は?師匠?」ムクッ

師匠「隠していた訳では無いが、機会が無かったので話していなかったが、コイツもワシの教え子でな。お前の弟弟子だ」

提督「寝耳にウォーター!ファーストイヤー!」

吹雪(金剛さんみたいになってます)

師匠「何処で間違ってしまったのやら・・・。お前はワシに対して辛辣なことを除いて真っ直ぐ育ってくれたのだが」

提督「誰のせいですかねぇ?誰かさんが裏切ったりしなければ今でも尊敬する師匠でしたよ」

吹雪「その通りです」

師匠「いや、それを言われるとだな、返す言葉が無いと言うか」

元帥(完全に空気だ)

師匠「お前が道を踏み外したのは師であるワシにも責任がある」

元帥「いいもーんだ、無視されても泣かないから・・・」

大淀「落ち着いてください」

提督「げ、元帥!?」

元帥「いいよ、いいよ、気付いてもらえなくても気にしないから」

提督「申し訳ありません!」

元帥「提督君、君からの報告書と添付資料は一通り目を通した。武羅悪君のやったことは許されることではない」

提督「はい」

元帥「彼は解任され、軍法会議に懸けられるべきだが、君も知ってのとおりこの仕事は誰にでも勤まるものではない。もう一度だけ彼にチャンスを与えてやって欲しい」

提督「御意(うちに一人暇してる奴がいるんだけどなー)」

元帥「新提君は施設の再建が済んだら着任してもらうから安心したまえ」

提督「はっ!」


師匠「叢雲」

武羅悪・叢雲「はい」

師匠「この叢雲はお主の初期艦だそうだな」

武羅悪提督「はい」

武羅悪・叢雲「アンタが鎮守府を建て直すのを手伝ってあげるわ。ずっと側でアンタを見てきた初期艦としての義務よ」

師匠(もう一度だけチャンスを与えてやって欲しいと土下座して頼んだ甲斐があった)

武羅悪・叢雲(あんなことされたら断れる訳無いじゃない。それに、本当に昔の様に戻れるなら・・・)

武羅悪・吹雪「叢雲ちゃんを放っておくことは出来ません」

武羅悪・大和「提督、やり直しましょう。また昔の様な賑やかな鎮守府に」

武羅悪提督「こんな俺に付いて来てくれるのか?」

武羅悪・叢雲「さっきも言ったでしょ?アンタの面倒を見るのが初期艦としての義務だって」

師匠「いい艦娘に恵まれたな。ワシも師として教育し直す責任がある。提督」

提督「うちは大丈夫ですよ」プルプル

師匠「もう帰って来るなと言いたげな顔をせんでくれ」

提督「してません」プルプル

吹雪「そうですよ、考え過ぎですよ」

師匠「・・・」

提督「普通に立ってるだけで痛いんだ」プルプル

師匠「引き止めて悪かった。鎮守府に帰ってゆっくり休むがいい」

大淀「肩を貸します、掴まってください」

提督「スマン」

吹雪「あの」

元帥「どうしたんだね?」

吹雪「以前いただいた人間用の高速修復剤をお持ちではありませんか?」

元帥「悪いな。今は持ち合わせておらん」

吹雪「そうですか・・・。普段から持ち歩く物では無いから仕方ないですよね」

元帥(アレの中身はリ○ビタンDだ。飲んだとしても効果が無いだろうし、嘘だとばれてしまう)


-数時間後 鎮守府 提督私室-

春風「だからあれ程あの技は陸上では使ってはいけないと申し上げたのです」

提督「はい。バカなことをしたと反省しています」

春風「しばらくお仕事はキットと新提さんに任せるとして、吹雪さんお一人で看病は大変でしょうから、私もお手伝い致します」

吹雪「ありがとうございます」

提督「いや、この程度で休む訳には」

春風「お箸すらまともに持てない状態でどうするおつもりですか?数日は安静にしていてください」

提督「面目無い。ところで浦波は本当に良かったのか?」

浦波「はい!助けていただいた恩返しをさせてください!」

提督「これから宜しくな!痛てて」

ドンドンドン

金剛「テイトクー、死にそうって本当デスカー!!!」

榛名「もしも提督が亡くなられたら、榛名も直ぐに後を追います!」

ガチャ

吹雪「お二人とも大げさです。司令官はただの筋肉痛ですよ」

金剛「ヘ?本当デスカ?」

吹雪「本当です。また青葉さんが大げさに言いふらしてるんですね?」

提督「青葉も心配してくれているんだろうし、大目に見てやってくれ」

本日はここまで

今回のイベントは、まるゆの収穫ゼロであることを除けば中々楽しいイベントだった。
E1で拾った海防艦を全部まるゆとチェンジしてくだち・・・。

本日分、始まります。


-甘味処 間宮-

ガラガラ

大和「今日は何にしようかな。ぜんざいもいいけど、戦艦パフェも捨てがたいし」

イラッシャイマセー

ピシャン

清霜「なれるもん!」

朝霜「んなもん、なれるわけねーだろ」

清霜「絶対になれるもん!提督と夕張さんが『自分の中の可能性を信じて力を尽くせば道は自ずと拓ける』って言ってたもん!」

大和(清霜ちゃんと朝霜ちゃん?何を言い争ってるんだろう?)

清霜「あ!大和姉さま」

朝霜「ん?大和さん」

大和「清霜ちゃん、朝霜ちゃん、こんにちは。何を言い争ってたの?」

朝霜「聞いてくれよ、大和さん。清霜の奴がガン○ムになるとか言い出したんだぜ」

大和「え?ガン○ム?」

清霜「うん!清霜、ガン○ムになりたいんです!」

大和「清霜ちゃんは戦艦になりたかったんじゃ」

清霜「戦艦なんてもう古いよ」

大和(戦艦なんて古いよ、古いよ、古いよ・・・)ガーン

朝霜(おい!大和さんが露骨にショック受けてるぞ)ヒソヒソ

清霜(えー、そう?大和姉さまはこんなことで凹む人じゃないよ)ヒソヒソ

間宮「ご注文は何にされますか?」

大和「戦艦なんて古いわよね。そうよね。戦艦なんて・・・」ブツブツ

間宮「あ、あの、大和さん?」

大和「あ、ごめんなさい。ガン○ムパフェをお願いします」

間宮(ガ、ガン○ムパフェ?戦艦パフェのことでしょうか・・・?きっとそうですね)


ガラガラ

夕張「清霜ちゃん!完成したよ!」

清霜「やったー!」

朝霜「完成って何が?」

夕張「清霜ちゃんの艤装を改造してたのよ。早速試運転に行ってみる?」

清霜「はい!食べ終わったら行きます!」

大和「夕張さん」

夕張「ひっ!や、大和さん、どうしたんですか?随分、暗いオーラが出てますが」

大和「清霜さんだけだと心配だから私も同行させてください」

夕張「えっと、私の一存では決められないから提督に」

大和「そうですね。行って来ます!」ダッ

間宮「お待たせs・・・あれ?大和さん?」

夕張「執務室に向かって走って行きましたよ」

間宮「大和さんご注文の戦艦パフェ、どうしましょう・・・」

赤城(今日は何にしましょうか)

間宮「赤城さん、良い所に!」


-執務室-

コンコン

大和「大和です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

大和「提督、ガン○ムさんの試験運転に随伴艦として参加させてください!」

提督「お、おう(凄い迫力だ。それよりガン○ムさんって清霜のことだよな?)」

吹雪(ガン○ムさんって清霜ちゃんのことでしょうか?)

提督「清霜は今、間宮さんの店だよな?」

大和「はい」

提督「もう少ししたら出撃ドックに来るだろうから、出撃ドックで待つとするか」

大和(私が戦艦の良い所を見せて、清霜ちゃんの目を覚ましてあげます!)

提督「そういう訳で出撃ドックに行ってくるから、留守番を頼む」

キット「お任せください」フォンフォン


-出撃ドック-

リベッチオ「提督さん!清霜さんが戦艦になったって本当?」

提督「いや、清霜はガン○ムになったんだ」

リベッチオ「ガン○ム?何それ?」

夕張「え?知らないの?イタリアにも銀色の脚(笑)とか、ただのチャラ男かと思いきや無茶苦茶熱い人だった伊達男とか居るじゃない!」

提督「プッ!銀色の脚(笑)は止めてやれ。終盤に再登場して活躍してたじゃないか(笑)」

吹雪(お二人の会話が分かりません)

清霜「司令官、準備出来たよ!」

提督「了解。せっかくだからリベッチオも一緒に出撃してみるか?」

リベッチオ「うん、する!」

清霜「でも、艤装が何も変わってないけど、本当にガン○ムになれたの?」

提督「心配になるのも仕方ない。今は何も変化が無いからな。戦闘になれば清霜に応えてくれるさ」

清霜「そうなの?楽しみにしてるね!」

大和「清霜さん、そろそろ行きましょう」

清霜「うん。清霜に任せて!」

リベッチオ「さぁ!イタリア駆逐艦の魅力、教えてあげるね?リベッチオ、出撃です!」

大和「戦艦大和。推して参ります」

朝霜「なぁ司令、清霜は本当にガン○ムになっちまったのか?」

提督「いいや、清霜は駆逐艦の艦娘であって、ガン○ムでは無い」

朝霜「どういうことだよ?」

提督「駆逐艦が戦艦になれるならしてやりたいが、それは不可能だ。だからせめて雰囲気だけでもと思い夕張に艤装を改造してもらった」

夕張「そう。一角獣が変身するのを参考に改造したのよ!」

朝霜「清霜の奴がそれに気付いたらショックを受けるぞ」

提督「分かっている。俺を憎んでくれて構わない。だが、駆逐艦は戦艦にはなれないし、火力が全てでは無いことを知って欲しいんだ」

朝霜「この間、司令がしめた奴みたいになって欲しくないってことか」

提督「・・・。不良のケンカみたいな言い方は止めてくれ」

朝霜「あたいがヤンキーだって?」

提督「言ってない」


-海上-

レ級「提督さんよぉ、テメーは絶対に許さねぇぞ!サハラ砂漠で待ってたから、もう少しで干物棲艦になるところだったんだぞ!」

レ級「親切な現地人のお陰で助かったけどよぉ、この積年の恨みは絶対に晴らしてやるからな!」

レ級「まずは長門だ、その次にテメー(提督)を血祭りにあげてやるからな!」

レ級「ん?アレは・・・」


清霜「深海棲艦、居ないねー」

リベッチオ「鎮守府近海だからねー、わんさか沸いてこられても困るよ」

大和「!!! 清霜さん、リベッチオさん逃げて!」

清霜「え?」

ドカーン!

大和「クッ、こんな所で、大和は、沈みません!」中破

レ級「流石は戦艦大和だな。ありったけの魚雷を叩き込んでやったのにこの程度とはなぁ!」

大和「レ級!」

レ級「こんな所に居るってことは、あの鎮守府の艦娘だろ?まずはテメー等を血祭りにあげてやるよ!」

大和「ここは私が引き付けます。二人は逃げて!提督にこのことを知らせて!」

清霜「負傷した大和さんを見捨てて逃げるなんてガン○ムのすることじゃないよ!」

レ級「ん?誰かと思えばリベッチャオじゃねーか」

リベッチオ「リベはリベッチオだよ!」

レ級「お前は顔見知りのよしみで見逃してやるよ」

清霜「顔見知りってどういうこと?」

リベッチオ「前にリベのパパは海軍の中将で、深海側のスパイでもあったって話したよね?このレ級はパパの部下だったの」

レ級「ほら、見逃してやるから早く行けって」

リベッチオ「仲間を見捨てて逃げるなんて出来ないよ!」

レ級「ふーん。じゃあ、お前も一緒に沈め」

清霜「自分の中の可能性を信じて力を尽くせば道は自ずと拓ける」

ピカーッ

レ級「何だ?」

ガコン

ガコン

リベッチオ「艤装から緑色の光が・・・」

大和「それに装甲がスライドして展開したわ!」

清霜「二人は清霜が護る!」


レ級「ケッ、たかが駆逐艦がこのレ級様に歯向かおうってか?」

清霜「清霜は駆逐艦じゃないもん!ガン○ムだもん!」

レ級「で、そのガンナントカがどうしたって?」

清霜「えい!」

ドカーン!

レ級「ぐえっ!たかが駆逐艦と思って見くびっていたら」

清霜「まだまだ!」

ドカーン!

ドカーン!

大和「何て速さ!」

リベッチオ「凄い!あのレ級を押してる!」

レ級「頭に乗るな!全艦載機発艦!」

清霜「そんな物、役に立たないよ」

ピタッ

レ級「どうした?何で止まるんだ!早くあのガキを殺れ!」

清霜「無駄だよ」

クルッ

レ級「!? 何故、アタシに向かって来る!」

ドカーン!

レ級「ぐふっ!何故、アタシの艦載機が・・・」

清霜「これで終わりだよ!」

『試製61cm六連装(酸素)魚雷』シャッ

『試製61cm六連装(酸素)魚雷』シャッ

『試製61cm六連装(酸素)魚雷』シャッ

清霜「いっけーーーーーーーーぇ!」

ドカーン!

レ級「おのぉぉぉぉぉれぇぇぇぇぇ!」

ピューン

キラーン!

清霜「大和姉さま、リベッチオちゃん、清霜やったよ」

リベッチオ「レ級をやっつけちゃうなんて、凄いよ!」

大和「清霜さん、凄いわ!」

清霜「えへへ」

バタッ

リベッチオ「清霜さん!?」

大和「大変!早く鎮守府に連れて帰らないと!」


-鎮守府 入渠ドック-

提督「本当に清霜がレ級を退けたのか?」

リベッチオ「間違いないよ!ちゃんとこの目で見てたんだから」

提督「・・・」チラッ

夕張(私も信じられません。あくまで雰囲気であって本当にサイコフレ○ムを積んだりしてませんよ!と言うか造れません!)

提督(心当たりが無いと言いたげだな)

妖精ズ「清霜さんは緊張の糸が切れて倒れたって感じですねー。直に意識が戻ると思いますよ」

提督「そうか。それなら一安心だな。大和はどうだ?」

妖精ズ「結構派手にやられちゃいましたねー。バケツ使います?」

提督「そうだな。頼む」

妖精ズ「はーい。バケツ投入!」

ドバー

妖精ズ「完治しましたー」

ガチャ

大和「提督、申し訳ありません」

提督「何を言うんだ。大和が二人を庇ってくれなかったら危なかったぞ」

大和「清霜さんの様子はどうですか?」

提督「直に意識が戻るだろうって妖精さんが言っている」

大和「良かった」

提督「清霜の意識が戻ったら話を聞かせて欲しい。今はゆっくり休んでくれ」

大和「はい」


-執務室-

提督「夕張」

夕張「いや、本当に何がどうなっているのやら」

提督「何がどうなっているのやら、じゃねーよ!改造したのは夕張だろ!」

夕張「本当に清霜ちゃんが奇跡を起こしたとしか」

吹雪「奇跡って・・・、皆さん無事帰ってこられたからいいですけど」

キット「夕張さんに設計図を見せてもらいましたが、これと言って何も見当たりません。本当に艤装が清霜さんの心に応えたとしか言い様がありません」フォンフォン

提督「えぇ・・・、キットにそれを言われても・・・」

キット「私がこんなことを言うのは変ですか?」フォンフォン

吹雪「変って言うか、コンピュータであるキットが奇跡って釈然としないと言うか」

キット「何にせよ、清霜さんがレ級を退けたのは紛れもない事実です」フォンフォン

吹雪「そうだね」

夕張「一応、艤装を解析してみますが、あまり期待はしないでください」

提督「それが良さそうだな。まぁ、清霜の仲間を護りたいという強い思いが奇跡を起こしたとでも思っておくよ」

コンコン

清霜「清霜です」

大和「大和です」

リベッチオ「リベッチオです」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

清霜「提督!清霜がレ級をやっつけたよ!」

提督「大和とリベッチオから聞いたよ。良くやったな」ナデナデ

清霜「えへへ~」

リベッチオ「提督さん、リベもガン○ムになりたいです!」

提督「その件は考えさせてくれ」

大和(提督も大変ですね)

本日はここまで。

次の改二は霰で確定?
レベルを確認してみたら、Lv23で下から五位タイだった。
まー、そんなこともあるよねー。ねー大井っちー。
出来れば朝雲か山雲にしてください。レイテのおかげでレベル高いし。

本日分、始まります。


-執務室-

提督「資材に余裕があるし、久しぶりに大型建造をしてみるか」

吹雪「武蔵さん狙いですね?」

提督「その通りだ」

コンコン

夕張「夕張です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

夕張「提督、清霜ちゃんの艤装のことなんですけど」

提督「何か分かったのか?」

吹雪(何だか長引きそうだし、司令官の代わりに工廠に行ってこようかな)

夕張「いえ、まだ仮説の段階ですが」

吹雪「建造をしに工廠に行ってきますね」

提督「ああ、頼む」


-工廠-

吹雪「妖精さーん」

妖精ズ「はーい」

吹雪「建造をお願いできますか?」

妖精ズ「お任せください」

吹雪「使用する資材はですね・・・、でお願いします」

妖精ズ「了解でーす」

吹雪「では、私は次の用事があるのでお願いしますね」

妖精ズ「はーい」

妖精ズ「じゃあ、建造するべ」

『08:00:00』

妖精ズ「!? この時間ってもしかして・・・。吹雪さん!ってもう居ないよねー」

妖精ズ「どうする?」

妖精ズ「バーナー使っちゃうです?」

妖精ズ「でも、提督さんの了承を得ずに使うのもなー」

妖精ズ「言うても、バーナーは余りまくってるやん?」

妖精ズ「じゃあ、やっちゃうか」

妖精ズ「賛成ー。ファイヤー!」

チン!

妖精ズ「オープン!」

???「ここは・・・?」

妖精ズ「!!! やはり我々の眼に狂いは無かった。ついに彼女が建造されたぞ」

大淀「明石、居るー?」

妖精ズ「良い所に大淀さんが!大淀さーん」

大淀「あら、妖精さん。どうしたの?」

妖精ズ「先ほど、吹雪さんに頼まれて建造したのですが、その」

大淀「?」

妖精ズ「建造された艦娘さんを見てもらう方が早いですね」

大淀「!? あ、貴女は・・・」


-執務室前-

コノムネノトキメキヲ アナタニー

大淀(はぁ・・・またバカップルがいちゃついてる)

コノヨニタイセツナノハ アイシアウコトダケトー

コンコン

大淀「大淀です」

アナタハ オシエテク-レル

大淀(返事なし)

ガチャ

提督「このファイルを棚に直しておいてくれ」

吹雪「はい」

大淀「???」

提督「ん?大淀か。どうした?」

大淀「???(え?提督は吹雪さんに歌ってたんじゃ?え?あれ?)」

大淀「あ、えっと、建造が完了した新人をお連れしました」

提督「おお、そうか。ご苦労」

武蔵「フッ、随分待たせたようだな・・・。大和型戦艦二番艦、武蔵。参る!」

提・吹「!!!」

提督「し!」

武蔵「し?」

提督「シゲル・マツザキ!?」

武蔵「いや、武蔵だ」

吹雪「え?武蔵さん?(シゲル・マツザキさんじゃないんだ)」

提督「大変だ!シゲル・マツザキさんが来たぞー!」

大淀(やっぱりさっきのは聞き間違いでは無かったんですね・・・)

武蔵「いや、だから、武蔵だ。む・さ・し」

提督「武蔵!?」

武蔵「そうだ、武蔵だ。よろくし頼むぜ、相棒!」

大淀(相棒。ここで提督は○京さんぽい反応をするのでしょうか?)

提督「大変だ!画伯、画伯を呼ばないと!それと大和だー!」

大淀「画伯?秋雲さんですか?」

吹雪「いえ、画伯とは清霜ちゃんです」

大淀「清霜さんが画伯?」

キット「壁に飾ってある戦艦武蔵の絵が見えますか?」フォンフォン

大淀「はい。ありますね」

キット「あの絵は山下清霜画伯がアドミラルに贈ったものです」フォンフォン

大淀「はぁ・・・?(訳が分かりません)」

ピンポンパンポーン

スピーカー「大和、清霜画伯、大至急執務室へ!繰り返す」


コンコン

大和「大和です」

清霜「清霜です」

提督「どうぞ」

ガチャ

大和「提督、って貴女は!?」

清霜「!!!」

バタン

武蔵「大和、清霜、久しぶりだな」

大和「し」

武蔵(まさか・・・)

大和「シゲル・マツザキ=サン!」

清霜「わーい!シゲル・マツザキ=サンだー!」

大淀(うわぁ・・・)

武蔵「お前たち・・・」

大和「ふふっ、冗談よ。武蔵、よく来たわね」

清霜「え、武蔵さん!?」

一同「え?」

提督「あの、清霜さん?」

清霜「じょ、冗談だよ?(汗)」

提督(これは間違いなく冗談じゃない奴だ)

吹雪(清霜ちゃん・・・)

提督「大和、悪いが武蔵に鎮守府の案内をしてやってくれるか?」

大和「はい!お任せください!」

大淀「清霜さん、あの絵は本当に清霜さんが?」

清霜「はい!清霜作です!」

大淀「こんな才能があったなんて」

大和「清霜さん、行きましょうか」

清霜「はーい」

大和「行って参ります」

提督「頼んだ。一通り説明したら執務室へ帰って来てくれ」

大和「はい」

提督「そうだ!聞くのを忘れるところだったが、武蔵の部屋は大和と相部屋でいいか?」

武蔵「ああ、それで構わん」

提督「では、寝具を手配しておく」

清霜「じゃあ、今度こそ行ってきます」フリフリ

ガチャ

バタン

清霜「清霜ねー、ガン○ムになってレ級をやっつけたんだよー!」

武蔵「ガン○ム?」

大和「ガン○ムって言うのはね」


提督「武蔵を執務室まで案内してくれてありがとう。下がってくれていいぞ」

大淀「いえ、私はまだ報告事項が」

提督「そうか」

大淀「来月から新人が配属されます。こちらがリストです」つリスト

提督「もうそんな季節か」

吹雪「早いですね~。浦波ちゃんもですけど、武蔵さんの歓迎会も新人さんたちと一緒にしましょうか」

提督「そうだな。浦波の歓迎会もまだだったし、来月まとめてするか」

大淀「キットの分はUSBにデータを入れてます」

提督「米国の正規空母イントレビッドと軽空母ガンビアベイ」ペラッ

吹雪「サラトガさんのお仲間が増えますね」

提督「海防艦の松輪、佐渡、対馬、日振、大東」

キット「潜水艦狩りが捗りますね」フォンフォン

提督「実際、大鷹や占守たちのおかげで対潜が楽になったな」

提督「潜水艦が伊400」

吹雪「しおいちゃんのお姉さんですね」

提督「駆逐艦が秋月型の涼月、夕雲型の浜波に、ジャーヴィスだと・・・。奴等、うちにキットが居るのを知っていて嫌がらせか!」

大淀「提督?どうされましたか?」

提督「ジャーヴィスと言うと、スタ○クさん家のAIだろ?うちには既にキットが居る!」

大淀「落ち着いてください。ジャーヴィスさんは英国の駆逐艦です。映画のキャラクターなんて配属される訳無いじゃないですか」

提督「キットを、いや、キットだけじゃない。夕張のデロリアン、サラトガのバイパー、ウォースパイトのDB5を見てもまだ言えるか?」

大淀「それを言われると・・・。ですが、写真を見ればって剥がれてしまってますね。後で捜してお持ちします」

提督「いや、キットに渡したデータを見せてもらうからいい」

大淀「確かにその方が手っ取り早いですね」

提督「もう一人居るのか」ペラッ

提督「!!!」

大淀「気付かれましたか?」

吹雪「どうしたんですか?」

提督「最後の一人が問題だ。見てみろ」つリスト

吹雪「!!!」

提督「後ほど響とガングートを招集して作戦会議だな」

大淀「それが宜しいかと」

提督「これで全員目を通したな」

コンコン

鈴谷「鈴谷だよ」

熊野「熊野ですわ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン


鈴谷「ねーねー、提督。今年ももう直ぐ新人が配属されるんでしょ?」

提督「今、大淀からリストを貰って見ていた所だ」

鈴谷「そしたら歓迎会を開くよね?」

提督「そうだな」

鈴谷「鈴谷、食べたい物があるんだけどぉ~」

提督「一応、聞いておこう」

鈴谷「シャブリを食べたい」

提督「ナニソレ?」

吹雪「鰤しゃぶですか?でも、もう鰤のシーズンじゃないですよね」

熊野「その下品な表現は止めてくださいます?神戸牛のシャトーブリアンですわ」

大淀「却下」

提督「だ、そうだ」

鈴谷「えぇ~ケチ~」

熊野「ケチですわ」

大淀「神戸牛のシャトーブリアンなんて全員分用意したらいくら掛かると思ってるんですか?」

鈴谷「んーとね、余裕で一束は要るね」

大淀「分かってるならそんなリクエストを出さないでください」

熊野「年一回の贅沢すら許されないなんて・・・こんな貧乏鎮守府は嫌ですわ」

キット「贅沢にも限度があります。それと、新人が着任するのは年二回です。更にクリスマスパーティ等もしているので、年一回どころではありません」フォンフォン

鈴谷「じゃあ、提督が個人的に奢ってよ」

提督「ダメ」

鈴谷「奢ってくれたらイイコトしてあげるよ?」

提督「イ、イイコト?」ゴクッ

吹雪「・・・」ジトー

提督「ダメなものはダメだ!自分達の金で食べてきなさい。二人ともそれなりに給料は貰ってるだろ?」

熊野「もういいです!提督がこんなケチだとは思いませんでしたわ!」

鈴谷「そうだね~。ケチな提督の所に居ても仕方ないから帰ろっか。お肉は他人の奢りだからいいんだよ」

ガチャ

バタン

提督「俺は何か間違っているか?」

吹雪「いいえ、何も間違っていません」

キット「その通りです」フォンフォン

大淀「鎮守府の運営経費は無制限ではありません。提督は何も間違っていません」

提督「そうだよな」


-夜 執務室-

提督「二人に来てもらったのは相談があるからだ」

響「私に出来ることなら何でも協力させてもらうよ」

ガングート「貴様と私の仲じゃないか」

提督「二人ともありがとう。相談はコレだ」つ着任予定の艦娘リスト

響「こ、コレは!?」

ガングート「!!! レーニンめ、まだ諦めていないのか」

提督(レーニンって戦前に亡くなっていると思うんだけど。いや、戦前と言うより100年近く前か?)

吹雪「この人のことでお二人に協力をお願いしたいんです」

響「司令官と姉さんは私が護る」

ガングート「私も協力しよう。大船に乗ったつもりでいてくれ」

提督「これから仲間になるんだ。出来るだけ穏便に済ませてくれ」

ガングート「任せておけ。私はもう赤では無い。西側諸国の艦娘たちが私に資本主義の素晴らしさを教えてくれた」

響「その通りだ、同志ガングート」

ガングート「金さえあれば何時でもアイスが買える!それも好きなだけ!こんなに素晴らしいことは無い!」

提督(アイスって。それでいいのか?)

吹雪(本人が幸せそうにしているので、それでいいんじゃないでしょうか?)ヒソヒソ

提督(確かにそうだな)ヒソヒソ

ガンビアベイはどう運用したらいいのかマジで分からん。

本日はここまで。

意味がわからないのだか武蔵の見た目は松崎しげるなのか?
それともただ色黒だから冗談でいったの?

三日程前にHDDさんが亡くなられました・・・。
データ復旧ソフトで書きかけのデータを復旧できればいいですが、無理なら内容はだいたい覚えているので書き直します。
もし待っている人が居れば、しばらくお待ちください。

まだ約一年しか使ってないHDDなのに早すぎるだろ・・・。

待ってるよー

>>475
たまたま富豪刑事(2005年)の再放送を見て思いついた色黒ネタです。
当時の松崎しげるは今ほど黒くなく、武蔵に近い色かなと思ったので。
ただ、先ほど『まつざきしげるいろ』と見比べてみたら、武蔵の方が白いですね。武蔵、しおい、ろーちゃん、しおんは色白だった。


>>477
お待たせしました。
データ復旧ソフトって偉大ですね。もう少しで色々と詰むところでした。

月曜日にローソン神戸泊地に行ってきました。
9時50分頃に着いたら整理券が既に100番を超えてた・・・。
提督って沢山居るのね~(他人事)。誰ですか?艦これはオワコンって言った人。
で、1時間半程並んで店に入ると、タオル2種類とエラー娘のポンタカードしか残ってない。
づほのタオルが目当てだったし、熊野コースター貰えたからまぁいいけど。

あと、店の前にボンネットやドアに榛名がプリント(ラッピング?)された痛180SXが居たな。
あれが痛車ってやつか・・・(痛車を初めて見た訳ではないけど)

本日分、始まります。


-4月上旬 執務室-

コンコン

大淀「大淀です。本日から配属される新人の皆さんをお連れしました」

提督「どうぞ」

ガチャ

ゾロゾロ

バタン

提督「よく来てくれた。俺がここの提督だ」

吹雪「秘書艦の吹雪です」

新提「副長の新提だ」

キット「アドミラルの愛車、Knight Industries Two Thousand. K.I.T.T キットとお呼び下さい」フォンフォン

提督「本来、もう一人居るんだが、長期出張中なので帰ってきたら挨拶してもらおう」

師匠「ワシは元大将で提督の師だ。今はこの鎮守府に居候している」

提・吹「!?!?!?」

新提(何時の間に!?)

大淀(この大淀の索敵能力を以てしても気付けなかった・・・。不覚っ!)

師匠「どうした?」

提・吹「何でここに居るんだ!(ですか!)」

師匠「今日は新人が着任する日だから挨拶に来ただけだ。向こうは大和と叢雲に任せてある。一日位、問題あるまい」

提督「まぁいい。そういうことにしておこう」

大淀「では、気を取り直して、皆さんご挨拶を」

イントレビッド「Hi! Essex class航空母艦、5番艦。Intrepidよ! 貴方がAdmiralなのね? 素敵ね。さァ、一緒にいきましょう? いいかナ?」

ガンビア・ベイ「It's a pleasure to meet you. My name is Gambier Bay・・・ふわぁ!う、撃たないで!」

提督「いや、いきなり撃ったりしないぞ(汗)」

ガンビア・ベイ「ふぅ・・・よ、よかった!」

吹雪(この人、大丈夫でしょうか・・・)

提督「鎮守府でのことは鳳翔さんとサラトガが面倒を見てくれるから、何かあれば二人を頼ってくれ」

鳳翔「鳳翔です。不束者ですが、よろしくお願い致します」

サラトガ「ここの提督はいい人だから安心してくださいね」

伊400「提督、ごきげんよう。潜特型の長女、一番艦、伊400です。ん・・・、し・・・お・・・ん?そう・・・しおん・・・とお呼びください」

提督「あの、君はもしかして艤装の修復とか出来たりする?」

伊400「艤装の修復ですか?いえ、私は工作艦では無いので」

提督「そうだよな。スマン、今のは忘れてくれ」

吹雪「?」

伊401「しおいはずっと一人だったから、お姉ちゃんに会えて嬉しい嬉しい♪」

提督「長らく一人にしてすまなかった。他の潜水艦の子たちは多いが、潜特型の子はもう来ないのかと思っていただけに本当に良かった」


佐渡「択捉型海防艦! 三番艦の佐渡だぜ。シ・レ・イ! よろしくな! ひひっ」

対馬「択捉型海防艦、対馬。ここに・・・南方航路防衛用に建造されたこの体・・・。存分に働くつもりですから。楽しみに・・・ね」

日振「日振型海防艦、一番艦、日振!提督、日振型、着任しました! 頑張りますっ!」

大東「日振型海防艦、その二番艦、大東さ!ちゃっくにーん! あんたが提督かー。へへ、いいね!あたいもよろしくなー! さ、いってみよー!」

提督「先に着任している占守たち同様、潜水艦対策に期待しているからな!」

浜波「あ、あたし…夕雲型・・・駆逐艦・・・十三番艦・・・。ちゃ、着任・・・しました・・・。は、浜波・・・です・・・。あの・・・あの・・・あたしは・・・」

夕雲「そんなに怯えなくても提督は怖い人じゃないから大丈夫よ。むしろ飢えた狼(意味深)な方が嬉しいのだけど」チラッ

提督(こっち見てるし・・・)

大淀「次の方、お願いします」

夕雲(まだ私のアプローチが足りないようね。でも、いつか必ず!)

涼月「秋月型防空駆逐艦「涼月」です。皆さんを・・・皆さんをいつまでもお護りできるよう、私・・・頑張ります。よろしくお願いします!」

提督「秋月たちは防空で活躍してもらっているから、期待しているぞ」

秋月「力を合わせて艦隊をお守りしましょう!」

涼月「はい!秋月姉さん、一緒にお守りしましょう!」

ジャーヴィス「Nice to meet you. Lucky jervis、来たわ!そう、もうゼッタイよ!任せておいて!」

ウォースパイト「よく来たわね。これから一緒に英国の文化を広めましょう」

提督「アークロイヤルの時も言ったが、紅茶以外は広めなくていいから」

タシュケント「Здравствуйте!嚮導駆逐艦、タシュケント、はるばる来てみたよ!同志提督! よろしくお願いするね!」

ガングート「同志よ、よく来たな」

響「歓迎するよ」

提督「全員、挨拶は済んだな。では、鎮守府内の案内をしてやってくれ。それと、週末に歓迎会を開くので覚えておいてくれ」

一同「はい」

コンコン

アイオワ「アイオワよ」

提督「(こんな時にどうしたんだ?)どうぞ」

ガチャ

バタン

アイオワ「アドミラル、正面ゲート前で困っていた艦娘を連れてきたわ」


~回想中~

米軍関係者「今日からこの鎮守府に配属される艦娘を連れてきたので、ここの提督に会いたいのだが」

あきつ丸「じ、自分、英語は話せないであります!」

米軍関係者「いや、日本語で話しているよ」

あきつ丸「海外の水兵さんが怖いであります!」涙目

???「あの」

あきつ丸「ひっ・・・。誰かー!助けて欲しいであります!」

アイオワ「どうしたの?」

あきつ丸「アイオワ殿!海外の水兵さんに英語で話しかけられて困っていたであります!」

米軍関係者「アイオワ!いい所へ来てくれた。この子が今日からここに配属されることになったので、提督の所へ連れて行って欲しい」

アイオワ「分かったわ」

米軍関係者「そこの人は話が通じなくて困ったよ」

アイオワ「あはは・・・」

~回想終了~


サミュエル「私ね、ジョン・C・バトラー級護衛駆逐艦、サミュエル・B・ロバーツっ」

提督(ロバーツ・・・)

吹雪(司令官、芸人の人たちはロバーツではなく、ロバートです)ヒソヒソ

提督(!!!)

吹雪(貴方の考えていることは大体分かりますよ)ヒソヒソ

サミュエル「ね、覚えて!あ、長い? じゃあ、サムでもいいよ?Nice to meet you!」

ガンビア・ベイ(サムが来てくれたー!)

新提(うへへ。駆逐艦が沢山)ニヤニヤ

提督「え?あ、Nice to meet you too, Sam.えっと・・・」チラッ

大淀「いえ、先日届いたリストには入っていませんが」

提督「配属先はうちで合ってる?」

サミュエル「もちろん合ってるよ。はい」つ米軍の偉い人からの手紙

提督「えっと・・・、確かにうちに配属と書いてあるな。あと、上にも連絡済と書かれている」

吹雪「それなら間違いありませんね」

提督「では、アイオワとサムはもう少し残ってもらうとして、挨拶の済んだ子たちは鎮守府内の案内を頼む」


-甘味処 間宮-

タシュケント「同志ガングート、ここは?」

ガングート「ここはマミーヤと言って美味いスイーツを出す店だ」

間宮「響さん、ガングートさんいらっしゃい。あら、そちらの方は?」

タシュケント「今日、着任したタシュケントだよ。よろしく」

間宮「新人の方でしたか。私は間宮です。よろしくお願いしますね。皆さん、ご注文は何になさいますか?」

ガングート「戦艦パフェを三つ頼む」

間宮「はい」

ガングート「二人とも今日は私の奢りだ」

響「ありがとう」

タシュケント「え?いいの?」

ガングート「私からの歓迎の証だ」

タシュケント「Спасибо.ところで計画は順調に進んでいるかい?」

ガングート「計画か・・・」


伊良湖(間宮さん、本日貸切の張り紙をしてきました)ジェスチャー

間宮(ラジャー)ジェスチャー


-間宮前-

ウォースパイト「あら?今日は貸切になっているわね」

ジャーヴィス「マミーヤのスイーツは美味しいって聞いて楽しみにしてたのにー」

ウォースパイト「仕方ないので私の部屋でティータイムにしましょう。アークや金剛も呼びましょう」


-店内-

間宮「パフェ三つお待たせしました。ごゆっくりどうぞ」

響「間宮のパフェは絶品だよ。さあ、溶けないうちにどうぞ」

タシュケント「いただきます」パクッ

タシュケント「美味しい~!」

ガングート「同志タシュケントよ、我々がこうして好きなときに美味い物を食えるのは何故だと思う?」

タシュケント「深海棲艦からある程度、制海権を取り戻したことにより、物が流通する様になったから」

ガングート「違う!」

タシュケント「!!!」ビクッ

ガングート「大きな声を出してすまなかった。だが、違うぞ同志タシュケントよ」

タシュケント「じゃあ、どうして?」

ガングート「それはこの国が資本主義だからだ!社会主義国家では食料は配給だが、資本主義では金さえ出せば好きな時に、好きなだけ買える!」

響「同志ガングートの言う通りだよ」

ガングート「だからこそ、自室の冷蔵庫の冷凍室を高級アイスで埋め尽くすことも出来る!」

タシュケント「そ、そんな!あり得ない!」

ガングート「それがあり得るのだ!何故なら私は西側に寝返ったからだ!」

タシュケント「バ、バカな!?」

響「残念ながら事実だよ」

ガングート「同志タシュケントよ、お前もこちらへ来るのだ!共にブルジョワ生活を謳歌しようではないか!」

タシュケント「わ、私は・・・」

ガングート「この間宮の戦艦パフェも金を出したからこそ手に入るんだ!配給では無い!いや、パフェは配給などされない!」

タシュケント(私はどうすれば・・・)

響(これでダメならやるしかないね)

タシュケント(こんな美味しい物をいつでも食べられるなら寝返ったらいいじゃないか!)悪魔の誘惑

タシュケント(ダメだよ!社会主義を広めるという使命を忘れたの?)天使の囁き

タシュケント(私は・・・)

ガングート「レーニンはもう居ない。奴のことなど忘れて、共に提督と美味い物のために戦おうではないか!」

響「ここでの生活は三食昼寝にデザートまで付くよ」

タシュケント「!!! そうだね。ソ連はもう無い。提督のために戦おう!」

響「平和的に解決出来て良かったよ。ダメなら私が幻魔拳を使うしか無かったからね」

タシュケント「幻魔拳?」

ガングート「うむ。同志響と鳳翔は幻魔拳と言って脳に作用して相手を支配したりする技を使えるからな。まぁ、私には通用せんが。ハハハ」

響「そうだね。同志ガングートは西側諸国の艦娘たちのおかげで目が覚めたからね」

タシュケント(同志レーニン、スターリン、どうやら私はとんでもない所へ来てしまったようです)ドンビキ

タシュケント(あ、でも、レーニンもスターリンももう同志じゃないか。これからは同志提督の時代だ)

タシュケントって一人称が分からないから「私」にしたけど、ボクっ娘だったりするんだろうか?


-執務室-

キット「響さんとガングートさんによる説得が成功した様です」フォンフォン

提督「そうか!それは良かった。響にコムリンクを持たせておいて正解だったな」

吹雪「そうですね!後で結果を聞くより、盗聴しているみたいになりますが、リアルタイムの方が安心ですよね」

提督「これで安心して眠れる」

吹雪「大げさですよ~」

提督「うむ。少々大げさだが、これで残こすはM(まるゆ)だけだな」

吹雪「ええ、Mさんだけですね」


-土曜日 グラウンド-

提督「では、これより新人の歓迎会兼花見を始めます。思う存分楽しんでくれ。以上、挨拶終わり」

ポーラ「今日は呑んで呑んで呑みまくりますぅ~」

提督「今日『は』じゃないだろ。今日『も』だろ?」

伊14「提督ぅ~呑んでるぅ~?」

提督「もう酔ってるのかよ!」

伊13「提督、申し訳ありません・・・。イヨちゃん・・・酔って絡むのは止めようね」

提督「ヒトミも大変だな」

隼鷹「ひゃっはー!」

那智「ほら、どんどん呑め!」

隼鷹「溢れる溢れる!」

提督「当然、あいつ等も平常運転っと」

千歳「提督も何かお飲みになります?」

提督「アルコール以外で頼む」

千歳「では、お茶をどうぞ」

提督「ありがとう。昼から呑んでたらあいつ等に絡まれそうだからな」

千歳「ふふっ、確かにそうですね」

天龍「なぁ提督、この間、武羅悪鎮守府の提督をスゲー必殺技でぶっ飛ばしたんだろ?」

提督「まぁ、そうだな」

天龍「オレにもそのスゲー必殺技を教えてくれよ」

提督「あれは春風から教わったものだ。春風に教えてもらいなさい。若しくは爺さん(師匠)に弟子入りするか。爺さんも強いぞ」

天龍「爺さんはしばらく帰って来ないだろ。で、春風?春風ってあの春風か?」

提督「そうだ。神風型の春風だ」

天龍「アイツが刀を持ってる姿なんて見たことねーぞ」

提督「だろうな。春風のは仕込み刀でな、傘がそうだ」

天龍「マジかよ・・・。人は見かけによらないとは言うけど、アイツ、いや、あの人がそんなスゲー奴だったなんて。今から弟子にしてもらってくる!」ダッ

天龍「春風!いや、春風先生!オレを弟子にしてください!」

春風「て、天龍さん!?どうされたのですか?」


ISO波「浦波、笑って!」

パシャ

浦波「い、磯波姉さん!?」

吹雪「磯波ちゃんはカメラを持つとISO波ちゃんになっちゃうから」

黒吹雪「困ったものね」

浦波「姉さん助けて」

吹雪「ゴメンネ。気が済むまで付き合ってあげて。こうなってしまったら、もう誰にも止められないから」

浦波「そんな・・・。写真を撮られると魂を抜かれて死んでしまうのに・・・」

黒吹雪「それって何時の時代の話?」

吹雪「そんなこと言う人なんて久しぶりに見たよ」

浦波「え?」

吹雪「艦だった頃の私たちが建造された頃には、そんな人ってもうほとんど居なかったよね」

黒吹雪「幕末や明治の人ならともかく、昭和だったからね。それに今は平成だし」

浦波「じゃあ、魂は抜かれないってこと?」

吹雪「そうだよ」

浦波「良かった・・・」ヘナヘナ

ISO波「姉さんたちも一緒に。はい、チーズ」

パシャ

青葉「ISO波よ、立派になったな。青葉は師として嬉しく思うぞ」

浦波(この人のせいか・・・)


那珂「那珂ちゃんオンステージ!舞風ちゃん、のわっち!」

舞風「はーい」

野分「はい!」

ワー

キャー

ナカチャーン!

那珂「那珂ちゃん、亀ラップを『ストーーーーップ!』やりまーす」

カメラップッテナニー?

アレハダメダ

ナカチャンノファンヤメマス

提督「待て!落ち着け!止めるんだ、那珂ちゃん!舞風に野分も!誰の差し金だ?卯月か?卯月だな!」

夕張「あー、多分私です」

提督「は?夕張?卯月じゃなくて?」

夕張「はい。実は先日、工廠で明石とキットの改修プランを考えていた時のことなんですねどね」


~回想中~

-工廠-

夕張「ここをああして」

明石「あそこもこうして」

夕張「それもいいねー!」

明石「あれ?何か外明るくない?」

夕張「本当だって、もうマルロクマルマル!?」

明石「えぇー!もう朝!?」

夕張「何かテンション上がってきたー!」

明石「イエーイ!」

夕張「夕張、歌いまぁーす!」


-工廠前-

那珂「何か工廠の方が騒がしいな~。どうしたんだろ?」←ランニング中

那珂「やっぱ気になるし、ちょっと様子を見てみよーっと。万が一、深海棲艦が居たら大変だし」

那珂(そーっと)

夕張「メケメケメケメケ」

明石「あははははははは!」ゲラゲラ

那珂「」ポカーン

夕張「メケメケメケメケ」

明石「あぁ~可笑しい(涙)」ゲラゲラ

那珂(え、何?この面白すぎるラップは・・・)

~回想終了~


夕張「ってことがありました。いや~深夜のテンションって怖いですね~」

提督「」

那珂「そうだよ~、夕張ちゃんから教わったんだぞ☆」

提督「頼むから止めてください。アレは女の子がしちゃいけない顔になるから」

那珂「えー、仕方ないなぁ。じゃあ、他の曲にしまーす」

吹雪「司令官、亀ラップって何ですか?」

提督「吹雪、世の中知らなくていいこともあるんだ。お前は純粋なままで居てくれ」

吹雪「・・・。これ以上、詮索するなってことですね?」

提督「そうだ」

ツンツン

吹雪「ん?」クルッ

伊168「イムヤがスマホで亀ラップの動画見せてあげる」

提督「止めなさい!スマホを取り上げるぞ!」

伊168「えー、いいじゃない。知的好奇心は満たしてあげないと」

提督「そんなにスマホを没収されたいか?」

伊168「いえ、止めておきます。ゴメンネ。司令官がダメって言ってるから。それじゃ」ダッ

卯月「司令官」

提督「!!!」

卯月「何でもかんでもうーちゃんのせいにするとはいい度胸だぴょん」

提督「スマン!」

卯月「うーちゃんのデリケートなガラスのハ-トが傷ついたぴょん!」

吹雪(日ごろの行いのせいだと思うんだけど)

提督「申し訳ない」

卯月「賠償を請求するぴょん!」

提督「どうしたら赦してくれる?」

卯月「この間のカフェでケーキを奢ってくれたら赦してあげるぴょん」

提督「分かった。約束する。今は予定が分からないから、日程は後で決めさせてくれ」

卯月「分かったぴょん♪」


雪風「雪風、歌います!」

提督「雪風が?珍しいな」

吹雪「何を歌うんでしょうね?」

♪~

提督「」

吹雪「?」

雪風「如果没有遇见你♪」

赤城「何語でしょうか?英語では無いようですが」

加賀「ですが、何処かで聞いた様な」

リットリオ「イタリア語ではありません」

ビスマルク「ドイツ語でも無いわね」

リシュリュー「フランス語でも無いわ」

ガングート「ロシア語でも無いな」

雪風「我将会是在哪里♪」

吹雪「司令官、さっきから様子が変ですが、どうしたんですか?」

提督「鄧麗君だ」

吹雪「鄧麗君?」

雪風「除了你 我不能感到 一絲絲情意♪」

対馬(今はあなたしか愛せない?つまり雪風さんは司令が・・・、でも、司令は吹雪さんを・・・。危険がいっぱい・・・ふふふ)

提督「テレサだ」

吹雪「あー、だから何処かで聞いたことがある気がしたんですね!でも、あの人って結構前に亡くなってますよね?司令官は知らないんじゃ?」

提督「俺が中一まで生きていたぞ。生まれる前に亡くなった人の曲なんて知らないし、聞かないだろ」

吹雪「思ったより最近まで生きてたんですね」

提督「雪風のこのチョイスは何なんだ?」

吹雪「多分、単に司令官好みの選曲じゃないかと。もし、他の意味があったとしても・・・」

提督「あったとしても・・・?」ゴクッ

吹雪「私は負けませんから!」

時雨「じゃあ、ボクは『雨の慕情』を」

榛名「榛名は『愛人』を!」

提督「止めてください。お願いします」


伊58「毎日、毎日、ゴーヤたちはオリョールの、海で泳いで嫌になっちゃうよ」

提督「うちではオリョクルはさせてないんだが」

伊58「ある朝、ゴーヤは鎮守府の提督と」

吹雪「もしかしてオリョクルをしたいって言うアピールでしょうか?」

提督「やっぱり、そう思うよな」

伊58「!? ち、違うでち!」

提督「じゃあ、何でそんなの歌ってるんだ?」

伊58「去年のイクの『俺ら大本営さ行ぐだ』が面白かったから、同じような感じの選曲をしてみただけでち!」

提督「もう少しマシな選曲してくれ」

吹雪(潜水艦の人たちの感性がよく分かりません)

提督「こうなると来年は五十鈴が某トラックの歌とか」

五十鈴「やらないわよ」

提督「だよねー」

由良「え?やらないの?」

五十鈴「むしろ何でやると思ったのよ?」

由良「面白いから?」

五十鈴「・・・」

由良「冗談だからね。ね?」

五十鈴「アンタ、この鎮守府では二番目に古株だったわね?」

由良「そうだけど?」

五十鈴「提督から変な影響を受けすぎたのね・・・」

由良「?」


秋月「秋月です姉妹で『月夜海』を歌います」

~中略~

秋月姉妹「それでも月はそこにあるの♪」

提督「何か、光岡氏のナレーションで『月はいつもそこにある』って聞こえてきそうな気がする」

夕張「提督もですか?奇遇ですね」

提督「何でだろうな?」

夕張「何ででしょうね?」

秋雲(この二人、完全に汚染されてるよ)

大和「次は大和が『真赤なスカーフ』を歌います!」

提督「それはヤマト違いだ・・・。しかも、マイケル(佐々木功)」


大淀「武蔵さんを迎えてから初めてのメガ・ネリティア会合を開きましょう」

武蔵「武蔵だ。よろしく頼む」

大淀「皆さん仲良くしてあげてください。まず最初の議題ですが、Mについてです」

巻雲「司令官様と夕雲姉さまのためにもさっさとやっちゃいましょう!」

香取「提督は穏健派です。物騒なことは望んでいません」

鳥海「司令官さんはバリバリの武闘派ですよ?これまでも深海棲艦を千切っては投げの大乱闘をしていますし」

霧島「ええ、あの時の司令は素敵でしたね。まぁ、いつも素敵ですけど」←現場を目撃したことは無い

沖波「え?」

天霧「深海棲艦を千切っては投げ?」

鳥海「お二人はここへ来てからの日が浅いから知らないでしょうけど、司令官さんは複数の深海棲艦を葬っているんですよ」

天霧(提督は本当に人間か?)

鳥海「司令官さんはれっきとした人間ですよ。時々、スーパー司令官ゴッドスーパー司令官になりますが」

沖波「!?」

鳥海「最後のは冗談ですけどね」

ローマ「真顔で言われると本気にする子が出るわ」

沖波「そ、そんな人居ませんよ」

巻雲(あー、これは本気で信じてたやつだ)

鳥海「そうですね。ごめんなさい」

望月「どちらかと言うと、司令官は純情派だと思うよ~」

大淀「純情派と言えば、小杉とリーダーが殉職した時は驚きました。殉職者が出る様なドラマだとは思ってませんでしたから」

伊8「黒いマヨネーズの人ですか?」

大淀「センチュ○ー21の方です」

伊8「あー、そっちですか」

武蔵「盛り上がっている所に水を差して申し訳ないが、Mとは何だ?」

大淀「おっと、これは失礼しました。Mとは『まるゆ』のMです」

武蔵「まるゆ?陸軍の潜水艦か?」

大淀「ええ。彼女はいつの間にか偽者と摩り替わっていました。提督は尻尾を出すまで泳がせると仰っていますが」

霧島「私は早いうちに処理すべきと考えています」

香取「本物のまるゆさんが人質になっている可能性を考慮すると、提督の指示に従うべきです」


提督「おーい、武蔵。楽しんでるか?」

武蔵「ああ、楽しんでるぜ!」

提督「そうか。それは良かった。ところで、皆で集まってどうしたんだ?(メガネの艦娘ばかりだし)」

大淀「メガネの情報交換です!」

霧島「私たちにとって無くてはならない必須アイテムですからね」

提督「お、おう。では、何かあれば呼んでくれ」

武蔵「ああ、そうさせてもらう」

提督「それじゃ」

大淀「行きましたね。話を戻しますが、いつの間にかまるゆさんと摩り替わった偽者が提督を狙っています」

望月「でも、今までも何だかんだで司令官はピンチを切り抜けてきたよね~」

大淀「だからと言って次も大丈夫とは言えません!」

霧島「そーだそーだ!」

望月「じゃあ、司令官は『はみだし司令官情熱系』ってことで」

大淀「刑事ドラマにしないでください!」


北方棲姫「オ団子美味シイ♪」

イ級「間宮のスイーツは最高だな」

ヲ級「そうね!」

ガンビアベイ「鎮守府に深海棲艦が居るって怖すぎ」

サミュエル「私が付いてるから大丈夫だよ」

サラトガ「あそこに居るのは無害な子たちだから大丈夫よ」

アイオワ「でも、深海棲艦が居る鎮守府ってアメイジングね~」

イントレピッド「深海棲艦でも仲良くできるならそれでいいじゃない」

ガンビアベイ「それに喋る車まで居るし・・・」

アイオワ「キットは私たちと同じユーエスエー生まれよ」


大井「・・・」ジー

北上「そんな怖い顔して監視しなくても大丈夫だって」

大井「いいえ、ダメです!北方棲姫はきちんと監視していないとまた提督を襲うかも知れません」

木曾「ヲ級が居るから大丈夫だろ」

球磨「キソーの言うとおりクマー」

多摩「にゃー。大井は心配し過ぎだにゃー」


提督「鈴谷ー、熊野ー」

鈴谷「なになに~?」

熊野「何ですの?」

提督「今日の夕食はすき焼きだ。シャトーブリアンは用意出来ないが、そこそこいい肉だぞ」

熊野「流石提督ですわ!」

鈴谷「提督大好き♡」

提督「現金な奴だな」


水野「いやぁー、お花見って本当に良いものですね」

提督「楽しんでもらっているようで何よりです」

水野「向こうではいつも、淀川さん、黒澤さん、裕次郎君、健さんなんかと一緒に花見をしているんですけどね」

提督「豪華な顔ぶれで」

水野「綺麗な女性に囲まれてのお花見も良いですね~」

青葉「せっかく地上に帰ってきたんだから存分に楽しんでください」

提督「そう言えば、淀川氏はどうしたんだ?姿が見えないが」

青葉「あー、淀川さんなら営・・・、映画鑑賞中だと思いますよ」

提督「なるほど。確かにあの人は桜より映画を観てそうだよな」

青葉(危なかった・・・)

提督「ところで映画の撮影は順調なのか?」

青葉「はい!後は司令官の出演シーンをちょこっと撮影したら終わりです!」

提督「俺の役って世界一の大富豪で熊野の祖父だよな?」

青葉「そうですね」

提督「特殊メイクとか準備出来ているのか?」

青葉「そんなことしませんよ?」

提督「しない?」

青葉「はい。白髪のヅラ被るだけです」

提督「・・・。青葉よ、某国営放送のドラマでよくある20代の役者が主人公で最後は50代、60代の設定で孫も居るが、頭だけ白くて肌はツヤツヤしているのを見てどう思う?」

青葉「めっちゃ手抜きですねぇ」

提督「それと同じことをしようとしているのは誰だ?」

青葉「誰でしょうか?」

提督「お前だよ!無理な設定は止めて無難に兄とかにしないか?」

青葉「やっぱり、その方がいいですよね」


-夕食後 吹雪型私室-

初雪「吹雪お姉がこっちに居るって珍しい・・・。司令官と喧嘩した?」

吹雪「違うよ。ちょっと調べ物をしたくてね」

初雪「それなら執務室か司令官の部屋のPCを使えばいいんじゃないの?」

吹雪「司令官には知られたくないから」

初雪「エッチなやつ?」

吹雪「違うよ!亀ラップってのを知りたいの」

初雪「あー・・・。あれは司令官が知らない方がいいって言ってたよね?」

吹雪「そう言われると余計に気になるよ」

初雪「悪いことは言わない。今からでも止めた方が・・・」

吹雪「もう遅いよ。再生ボタン押しちゃった」

PC「YO!そこの道行く兄ちゃん 姉ちゃん」

初雪「やっちゃった・・・」

PC「突き進むスタイル 確率、独立」

吹雪「ナニコレ・・・。訳が分からないよ・・・」

初雪「だから言ったのに。鎮守府のネットワークはキットが監視してるから、司令官は知らなくても、キットは気付いてる・・・」

吹雪「司令官、ごめんなさい。貴方の吹雪は汚れてしまいました・・・」

初雪「大げさ過ぎる・・・」

浦風丁改が実装されてしまいましたね。
アラレと違って浦風はLv97で慢心中だったから速攻で改造してやったし。
まー陽炎は・・・うん、まぁ・・・そうね・・・(改二はまだ先だと思ってたから、育ててない)。

いえ、決しておっぱいが大きいから育ててたとかじゃないですよ。本当ですよ。
浜風は浦風より10程低いし、アマツは浦風よりLv高いし。
吹雪、そんな目でって、瑞鶴!艦載機を ドカーン うわぁぁぁ!

本日はここまで。

改二実装した途端、掌返した様に持てはやす連中みてると割と
本気で殴りたくなる。それまで改二になれないのネタにしたりしてた癖に
都合が良いよなって。

>>502
そういうの居ますね。
うちの艦隊は愛着順で育てているので改二が実装されても、ほーん、で?って感じで放置してるのも多いですが。
なので、改止まりの子の方がレベル高かったりします。
で、夕雲姉さまとか、神風とか、白雪の改二はまだですかね?Lv99で待機中でござる。

改二と言えば、霰改二の3-2任務が面倒すぎる。
20回近く出撃しているのにまだ50%止まりって。羅針盤は許さん!

今回、アークロイヤルの車が登場します。
以前、勧められた「デス・レース2000年」ですが流石にアークロイヤルを乗せるにはちょっと・・・ってなったので別の車です。

本日分、始まります。


-執務室-

コンコン

アークロイヤル「アークロイヤルだ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

アークロイヤル「Admiralに相談があるんだが」

提督「相談?(食事が口に合わないとかだったらどうしよう)」

アークロイヤル「実は・・・私も自分の車を買おうと思ってな」

吹雪(また某英国諜報部員の車が増えるんでしょうか?)

提督「では、この申請書類に必要事項を記入して提出してくれ。問題が無ければ直ぐに承認する」つ申請書類

アークロイヤル「ふむ。車種を書く欄が無い様だが」

提督「それは書かなくて構わない」

アークロイヤル「そうか。では、記入したら持ってくる。失礼する」

ガチャ

バタン

提督「はぁー」

吹雪「今度はどんなトンデモ車が来るんでしょうか?」

キット「ウォースパイトさんの前例があるので英国諜報部員の車でしょうか?」フォンフォン

吹雪「やっぱり、そう思うよね?」

提督「まぁ、何が来ても、問題を起こさなければそれでいいさ」

吹雪「そうですね」


-数週間後 執務室-

摩耶「こちら摩耶。作戦成功だ!」

提督「よくやった!鎮守府に帰還するまでが作戦だ。気を抜くなよ」

摩耶「おう!じゃあ、後でな」

吹雪「無事に作戦終了ですね」

提督「いつまで経ってもこういうのは慣れないな。いつも皆が無事帰ってこられるか心配で仕方ない」

キット「完璧な作戦など存在しませんが、アドミラルの立てる作戦に間違いはありません」フォンフォン

吹雪「そうですよ。皆さん、司令官の作戦だから安心して出撃出来るんですよ」

コンコン

アークロイヤル「アークロイヤルだ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

アークロイヤル「Admiral、先ほど私の車が納車された」

提督「そうか。良かったじゃないか(ついにこの日が来てしまった)」

吹雪(顔が引きつってますよ)

アークロイヤル「せっかくなのでお披露目会をしたいのだが、時間はあるだろうか?」

提督「よし、今から見に行こう。吹雪、キット」

吹雪「はい」

キット「はい」フォンフォン


-工廠前-

提督(このカバーの下にアークロイヤルの車が)ゴクッ

吹雪(一体、どんなトンデモ車が出るのでしょう?)

摩耶「おーい、提督!」←帰投して執務室に向かっていた

提督「おかえり」

摩耶「今日もS勝利だったぜ!」

提督「それは良かった」

摩耶「ところで、何で集まってるんだ?」

アークロイヤル「私の車が納車されたので、お披露目会を開こうと思ってな」

摩耶「なるほど。せっかくだから、あたしも見ていくか」

アークロイヤル「では、coverを取るぞ」

提督「・・・」ゴクッ

バサッ

提督「こ、これは!」

吹雪「知ってるんですか?」

提督「知らん」

ズコー

摩耶「知らねぇのかよ!」

キット「モーリス・マリーナと言う英国の車です」フォンフォン

アークロイヤル「我が英国の誇る名車だ」

摩耶(何か・・・普通だな。いつもの様にトンデモ車が出てくるかと思ったのに)

キット「!!! 皆さん、逃げてください!」フォンフォン

ヒューーーーーーン

提督「何の音だ?」

キット「上です!」フォンフォン

提督「上?うわっ!危ない!」

ガッシャーーーーーーーーーーーーーン!


提督「吹雪、怪我は無いか?」

吹雪「はい!司令官のおかげで無事です」

提督「摩耶は?」

摩耶「あたしも無事だ」

提督「アークロイヤル」

アークロイヤル「私のモーリス・マリーナが・・・」orz

明石「何か凄い音がしましたけど何事ですか?」

夕張「うわぁ・・・車が廃車になってる」

アークロイヤル「あっ、あ、あああああっあ・・・」←ドラゴンボ○ル的反応

提督「ファフロツキーズだ」

吹雪「ファフロツキーズ?」

提督「突然、空から魚が降ってきたり、あり得ない物が落ちてくるって話を聞いたことないか?」

吹雪「あります」

提督「その現象をファフロツキーズと言う。超常現象だ」

吹雪「司令官、あなた疲れてるのよ」

提督「何を言っているんだ、吹雪!僕は疲れてなどいない!これは間違い無く超常現象だ!そして新ナイトライダー2000に副長官が犯人として登場していた!」

摩耶「はいはい、お二人さん、某ドラマのFBIごっごの最中に悪いけど、上を見てくれ」

提督「上?ヘリだな。摩耶、打ち落とせ」

摩耶「おう!」

バババッ

吹雪「えぇー!攻撃なんてダメですよ!」

提督「ここは軍の施設だ。当然、飛行禁止区域だ。その上空を飛んでいるとなると深海棲艦の艦載機か、スパイか、テロリストしか無い」

キット「その通りです」フォンフォン

吹雪「言われてみれば確かにそうですね」

ドカーン

パイロット「うわぁぁぁぁぁぁぁーっ!」

ドサッ

パイロット「痛てて。テメー、何しやがんだ!」


提督「貴様、どこのスパイだ?それともテロリストか?」

パイロット「スパイ?テロリスト?何を」

摩耶「ここが鎮守府と知っての狼藉だろ?」ポキポキ

パイロット「ち、鎮守府!?違うんだ!俺はただ依頼されたピアノの運搬を」

摩耶「ヘリでピアノを運搬する奴なんていねぇよ!」

提督「その通りだ。ヘリで運搬など聞いたことが無い。普通、トラックだろ」

アークロイヤル「・・・せ」

パイロット「へ?」

アークロイヤル「返せ!私のモーリス・マリーナを返せ!」

パイロット「モーリス・マリーナ?」

提督「お前が落としたピアノのせいでおしゃかになった、あの車だ」

パイロット「あわわわわ・・・」

アークロイヤル「Swordfish!」

fish

fish

fish(エコー)

ブロロロロ

パイロット「何だこの音は!?」

吹雪(空母の人って艤装を装着してなくても艦載機を呼び出せるんですね)

妖精ズ「お待たせしました~」

アークロイヤル「Shoot!」

妖精ズ「イエッサー!」

ドカーン!

ドカーン!

ドカーン!

パイロット「うぎゃー!」


-翌日 執務室-

提督「昨日の件は残念だったが、運送業者から賠償金をふんだくったから、新しい車を買えるぞ」

アークロイヤル「それは本当か!」

提督「ああ、本当だ。嘘をつく理由が無いだろ?」

吹雪「良かったですね」

キット「これで一安心です」フォンフォン

アークロイヤル「Thank you so much!」

提督「モーリス・マリーナをもう一台購入するもよし、別の車種にするもよし」

アークロイヤル「う~む。どうするか考えたいので、後日でもいいだろうか?」

提督「もちろん構わんよ」

アークロイヤル「ウォースパイトとも相談してみようと思う」

提督「おう、決まったら教えてくれ」

アークロイヤル「では、失礼する」

ガチャ

バタン

吹雪「一時はどうなるかと思いましたが、一件落着ですね」

提督「本当に一安心だ」

吹雪「アークロイヤルさんの車を買った後、余ったお金はどうするんですか?」

提督「鎮守府の運営資金になる。臨時収入が入ったからと言って贅沢は出来んからな(本当は大淀に渡して艦娘基金の足しにするが)」

アークロイヤルの受難は続く。
アークロイヤルが嫌いとか、恨みがあるとかじゃないですよ。
あ、でも、冬イベの友軍で来たのはいいけど、ソーフィが全く役に立たなかった(オールmiss)のはちょっと腹が立ちましたが。

本日はここまで。

レディプレイヤー1のデロリアンがデロリアンだと思っていたら、ナイト2000だった。
何を言っているのか(ry
スピルバーグ!(バシィ
映画は面白かったし、キャラ探しも楽しかったけど、プライド(DMCのロゴ)取り戻せ、デロリアン!

本日分、始まります。


-日曜日 鎮守府正門前-

提督「そろそろ来る頃かな」

多摩「お出掛けかにゃ?」

提督「ああ、ちょっとってその格好どうしたんだ?」

多摩「夕張に着せられたにゃ」←猫娘のコスプレ中

提督「色々大変だな」

多摩「鯛焼きが食べたいにゃ」

提督「カスタードだったな?」

多摩「にゃ」

提督「了解。姉妹全員分買ってくるよ」

多摩「楽しみにしてるにゃー」

卯月「お待たせぴょん」

提督「では、出発するか」

多摩「いってらっしゃいにゃー」フリフリ


-カフェ-

提督「約束どおり好きな物を奢るぞ。ケーキでもパフェでも好きな物を選んでくれ」

卯月「やったぴょん!」

提督「悪いが30分程したら迎えに来てくれ」

キット(コムリンク)「はい」

卯月「この後、何処かに行くぴょん?」

提督「ああ、買い物に行こうと思ってな」

卯月「うーちゃんも付いて行ってもいいぴょん?」

提督「いいぞ。お詫びのついでに何か買ってやろう」

卯月「やったぴょん♪」


-ショッピングモール駐車場-

提督「日曜だから混んでるな」

卯月「日曜だから仕方ないぴょん。あ、あそこ空いてるぴょん」

キット「そこはダメです」

卯月「?」

提督「軽かよ!空いてると思ったら、軽が居る。駐車場で腹が立つあるあるNo.1」

キット「そこから三つ先に空きがあります」

提督「よし、そこに停めよう」

ガチャ

バタン

提督「留守番を頼むぞ」

キット「はい」フォンフォン

卯月「行ってくるぴょん」

キット「行ってらっしゃい」フォンフォン


-ショッピングモール 1F-

提督「さて、何処から見るかな。その前にちょっと雉を撃ってくるわ。ここで待っててくれるか?」

卯月「了解だぴょん」

提督「すぐ戻るから」スタスタ

卯月「司令官が戻るまで案内板でも見て何処に行くか考えておくぴょん」

男A(あの子は例の掲示板に載っていた子じゃないか!今、一人だな?チャンスだ!)

男A「そこのお嬢さん」

男A「そこのピンク色の髪のお嬢さん」

卯月「うーちゃんのことぴょん?」

男A「そうそう。ちょっと聞きたいんだけど、この辺に本屋さんって無いかな?」

卯月「一つ上のフロアにあるぴょん」

男B(そこに居る人が話しかけてる子は!)

男A「実はここに来るの初めてで、よく分からないから案内してもらえないかな?」

卯月(司令官が帰ってくるまで待ってないといけないけど、この人困ってるみたいだぴょん)

男C(おいおい、あの子は!)

卯月「分かったぴょん。うーちゃんが連れて行ってあげるぴょん」

男A「ありがとう(うまく行きそうだ)」ニャッ


-ショッピングモール 2F-

卯月「こっちだぴょん」

男A(よし、このまま人通りの少ない通路に連れ込んで・・・)

男A「ん?」

卯月「どうしたぴょん?」

男A「今、そこの通路の奥で何か光ったな」

卯月「ふ~ん。本屋さんはあっちだぴょん」

男A「ちょっと気になるから見に行ってみよう」

卯月「ちょっと待つぴょん。そっちは本屋さんじゃないぴょん」

男A「何だろう、コレ?」

卯月「何も落ちてないぴょん」

男A「ほら、よく見て」

卯月「何もフガフガ」

男A「100万ゲットだぜ!」

卯月「んー、んー!(離せ!)」

男A「大人しくしな。悪く思うなよ。お嬢ちゃんを誘拐すると100万円貰えるんだ」

男B「ターゲットの女の子を捕まえてしまいましたか」

男A「アンタもあの掲示板を見たのか?」

男B「ええ」

男C「チッ、遅かったか」

男B「あなたもですか」

男A「掲示板には報酬として一人100万ずつ支払うと書いてあったよな?」

卯月(こいつ等なんの話をしているぴょん?)

男C「そうだな」

男A「だったら、俺たち三人で取引場所へこの子を連れて行けば全員が報酬をもらえる。違うか?」

男B「ここは協力しましょうか」

男C「そうだな。俺は車を持っている」

男A「では、アンタの車で取引場所へ向かおう。途中で変な気を起こすなよ」

男C「大丈夫だ。初対面の相手に信じろと言われても難しいだろうが、今は信じてくれ」

男B「協力する以上、信じるしかありませんね」


-ショッピングモール 1F-

提督「ふー、スッキリした。お待たせ。って卯月?何処だ?かくれんぼか?」

提督「・・・。仕方ない。探すとするか」

~数分後~

提督「おかしい。このフロアには居ないのか?卯月の携帯にかけてみるか」

オカケニナッタバンゴウハ デンパノ

ピッ

提督「繋がらない・・・。何かあったのか?」

夕立「あ!提督さんだ。提督さーん!」

提督「夕立!この辺りで卯月を見かけなかったか?」

夕立「卯月ちゃん?夕立も今来た所だから見てないっぽい。何かあったの?」

提督「卯月とここへ来て、トイレから帰ってきたら姿が見えないんだ」

夕立「携帯に電話は?」

提督「繋がらない」

夕立「じゃあ、迷子センターに頼んで呼び出してもらう?」

提督「いや、キットの方が早い。キット」

キット(コムリンク)「はい。何でしょうか?」

提督「卯月が行方不明になった。防犯カメラの映像で探してくれ」

キット(コムリンク)「分かりました」

キット(コムリンク)「カメラの死角に入っているのか何処にも映りません」

提督「マジかよ・・・」

夕立「これってもしかして、マズイことになってるんじゃ・・・」

キット(コムリンク)「卯月さんの携帯電話の電波をキャッチしました」

提督「良かった。何処にいる?」

キット(コムリンク)「高速で移動しています。恐らく車です」

夕立「それって、もしかして・・・」

キット(コムリンク)「誘拐された恐れがあります」

提・夕「!!!」

提督「直ぐに駐車場に向かう。キットは電波の追跡を頼む!」

キット(コムリンク)「はい」

提督「夕立は鎮守府へ帰るんだ」

夕立「仲間が誘拐されたかも知れないのに、そんなこと出来ないわ!夕立も付いて行く!」

提督「・・・。分かった。長門にも連絡を入れて応援を頼もう」


-鎮守府 長門型私室-

長門「ハァハァ・・・ほっぽちゃん」ニヤニヤ

長門「先日の花見の時に青葉が撮っていた写真を貰えて幸運だった」ニヤニヤ

長門「陸奥が居たら気持ち悪がられるが、アイツは出掛けている。こういう機会に堪能しておかねば」ニヤニヤ

ジリリリリーン

長門「せっかく楽しんでいるというのに、誰だ?ん?提督か」

ピッ

長門「もしもし。こちら長門」キリッ

提督「今から言うことを落ち着いて聞いてくれ」

長門「ああ」

提督「卯月が誘拐された」

長門「何だとぉぉぉぉぉ!」

ダトー!

ダトー!

ダトー!

ダトー!

長門「どういうことだ!犯人は!」

提督「耳がキーンとする。大声を出さないでくれ」

長門「すまなかった。それで状況は?」

提督「キットが卯月の携帯の電波を追跡してくれているので、現在地は把握できている。夕張でもサラでも誰でもいいから車を借りて増援に来てもらいたい。場所は後ほど送信する」

長門「了解した!待っていろ、卯月。この長門が助けに行くぞぉぉぉぉぉ!」ダッ


-ショッピングモール 駐車場-

提督「だから大声を出すなっての」

夕立「夕立も耳がキーンとするっぽい・・・」

提督「隣に居る夕立にまで聞こえるとかどんだけだよ」

ガチャ

提督「さあ、乗ってくれ」

夕立「失礼します」

提督「あの、どうして後部座席に座るんだ?」

夕立「助手席は吹雪ちゃんの指定席っぽい」

提督「今は吹雪は居ないんだから、助手席に座ればいいじゃないか」

夕立「でも・・・」

キット「私は何も見ていません」

提督「キットもこう言っているぞ」

夕立「いいの?」

提督「構わんさ」


-鎮守府 工匠前-

長門「うぉぉぉぉぉぉーっ!待っていろ卯月!今から私が助けに行くならなぁぁぁぁ!」ドドドドド

吹雪「長門さん、どうしたんですか?」

キキーッ

長門「卯月が誘拐された」

吹雪「え?」

長門「卯月が何者かに誘拐された」

吹雪「えぇ!?」

長門「現在、提督たちが追跡中だ。私も増援を頼まれた」

吹雪「私も行きます!」

長門「よし、来てくれ!」


-路上 キット車内-

提督「クソッ!俺が目を離したせいで!」

夕立「提督さんのせいじゃないわ。お手洗いに一緒に連れて行く訳にはいかないし」

キット「夕立さんの言うとおりです」

提督「クッ・・・。まだ追跡できているか?」

キット「はい。犯人は山中の廃工場へ向かっている様です」

提督「待ってろ。直ぐに助けてやるからな」


-路上 バイパー車内-

吹雪(結構飛ばしていますが、金剛さんと違って安心して乗っていられます)

吹雪「犯人のこととか分かっているんですか?」

長門「いや、提督から何も聞かされていない。恐らく提督たちもまだ分かっていないのだろう」

吹雪「一体、何の為に卯月ちゃんを・・・」

長門「身代金目的か、それとも深海棲艦の仕業か・・・どちらにせよ、タダでは済まさんぞ!」

ピロリーン

長門「提督から最新情報が届いた様だ。悪いが確認を頼む」

吹雪「はい。犯人は山中の廃工場に向かっている様です。座標が一緒に送られてきました」

長門「では、その場所をナビに入力してくれ」

吹雪「はい」


-山中の廃工場-

男A「取引場所はここだな」

男B「ええ、そうですね」

男C「掲示板に三人で確保して連れて来たと書き込んでおいたぞ」

男A「後は相手からの返事待ちだな」

男C「お!今から引き取りに行くと返事があった。金はちゃんと300万用意するとも書いてあるな」

男B「しかし、簡単に300万も用意出来るとは取引相手はどんな相手でしょう?」

男A「ヤクザだったりするかもな。この子を売り飛ばせばいい儲けになりそうだからな」

男C「確かにそれは考えられるな」

男A「ちょっと小便に行って来るわ。見張りを頼む」

男B「分かりました」

卯月「んーんー!(うーちゃんをどうする気だぴょん!)」

男C「ここならどれだけ叫んでも問題無いから取ってやるか」

男B「そうですね」

卯月「お前たち、うーちゃんをどうする気だぴょん!」

男B「どうもしませんよ。ただ、取引相手に渡した後は知りませんが」

卯月「!?」

男C「どうせロリコンの玩具にでもされるんだろ?せっかくだから味見しとくか?」ニヤッ

男B「それもいいですねぇ。掲示板には誘拐しろと書いてありましたが、手を出すなとは書いてありませんでしたからねぇ」ニヤッ

卯月「ひっ・・・、こ、来ないで!」


-廃工場前-

男A「こんな簡単に100万手に入るとは、大もうけだ。100万で何を買おうかな」

キキーッ

ガチャ

バタン

男A「何だお前」

提督「卯月を返してもらうぞ」

男A「何のはなs」

ゴスッ

男「ぐばぁ!」バタッ

男A「」チーン

夕立「提督さん、コイツどうする?」

提督「しばらく目を覚まさないだろうから、放っておけ」

夕立「はーい」

提督「キット、中はどうなっている?」

キット「男二人と卯月さんが居ます」フォンフォン

夕立「あ、長門さんが来たっぽい!」


-バイパー車内-

吹雪「司令官と夕立ちゃんです!」

長門「卯月よ、もう少しの辛抱だからな。よし、ミサイルで扉をぶち破るか。発射!」

吹雪「長門さん!?」


-廃工場前-

提督「おーい、長門ー!ん?バイパーのウェポンポッドを展開した!?」

キット「アドミラル!」フォンフォン

夕立「提督さん、逃げて!」

提督「あの馬鹿、何考えてるんだ!!!」ダッ

ドカーーーーン!


-廃工場内-

男C「これから何処かのロリコンの金持ちに買われて可愛がられるんだ、その前に予行演習をしておこうねぇ」ニヤニヤ

卯月「ひっ・・・、嫌ぁぁぁぁ!司令官、助けてぇぇぇぇ!」

男B「叫んだところで助けなんて来ませんよ」ニヤニヤ

ドカーーーーン!

男B「!?」

男C「何事だ!?」

卯月「司令官?」

キキーッ

ガチャ

長門「貴様ら、よくも卯月を誘拐してくれたな。タダで済むと思うなよ!」

男C「何だテメェ!」

長門「貴様らに名乗る名など無い!だが、何処の誰に葬られたかも知らずあの世に逝かせるのも不憫故、教えてやろう。よく聞け、私はNAGATO-1 TITUSだ!」

男B(NAGATO-1 TITUS?NAGATO・・・この女まさか!)

吹雪「長門さん」ゴゴゴゴゴ

長門「今良いところだ、もうすこs!?」

吹雪「帰ったらお話があります」ゴゴゴゴゴ

長門「お、落ち着け。話せば分かる!」

吹雪「ええ、お話(物理)しかしませんよ。今は卯月ちゃんの救出が先です」

提督「卯月!」

夕立「卯月ちゃん!」

卯月「司令がーーーん(泣)」

男C「まさか、この子の父親か!」

男B(司令官?やはり間違いない!)

提督「いいや、父親ではなく、そこの子の上官だ。人間を誘拐しても充分罪は重いが、相手は艦娘となると更に罪は重い」

男C「か、艦娘!?」


提督「そうだ。お前たちが誘拐した卯月は艦娘だ。そしてここに居る三人も艦娘だ。大人しく投降しろ」

男C(足元に鉄パイプが!コイツで・・・)

男C「こうなった以上仕方ない。お前たちが居なくなれば全てを闇に葬ることが出来る。うおぉぉぉ!」E:鉄パイプ

男B(今のうちに)ダッ

夕立「提督さん、逃げて!」

ゴスッ

男C「ふべっ!」バタッ

提督「この程度の相手、逃げるまでも無い」

夕立「提督さん、カッコイイ!」

男B「な、何だ!急に足が動かなくって足元が凍っている!?」

吹雪「逃がしませんよ。後は長門さんにお任せします」

提督「殴るのは構わんが殺すなよ」

長門「善処しよう」

男B「ご、ごめんなs『ビッグセブン・タックル!』」

男B「ぐぼぉ!」

長門「ビッグセブン・ニーキック!」

男B「ぐえっ!」

長門「ビッグセブン・ラリアット!」

男B「うぎゃー!」


-廃工場前-

男A「う~ん」パチッ

提督「そうだ。お前たちが誘拐した卯月は艦娘だ。そしてここに居る三人も艦娘だ。大人しく投降しろ」

男A(か、艦娘!?俺たちが誘拐したのは艦娘だって!?)

ギャー

グワー

グエー

男A(こ、殺される!)ムクッ

男A「うわぁぁぁぁぁ!」ダッ

キット「待ちなさい!そっちは」フォンフォン

男A「うわぁぁぁぁぁ!あれ?」

ヒューーーン

男A「うわーーーーーーーっ!」

キット「アドミラル、ここで伸びていた人が目を覚ましたのですが、慌てて逃げようとして崖から転落してしまいました」フォンフォン

提督「そいつの捜索は警察に任せればいい。一味のうち二人を捕らえたんだ、直に捕まるさ」


~しばらく後~

刑事「逃げた容疑者は我々が責任を持って捕まえます」

提督「お願いします」

長門「卯月よ、もう大丈夫だ」

卯月「ごわがっだよぉぉぉ!」

提督「よしよし、もう大丈夫だ。うちに帰ろう」ナデナデ

提督(それにしても犯人一味は誘拐したのが卯月で命拾いしたな。吹雪なら氷像になっていた恐れがあるし、朧なら今頃仲良く黄泉比良坂を登っていただろう。響の場合も、うん。うちの特型の子たちは何か違うよな)


-山中-

男A「あ、アンタが掲示板の依頼主なのか!?」

謎の男B「小娘一匹を誘拐する簡単な仕事すらこなせないとは。使えない奴だ」

男A「相手が艦娘だなんて聞いてないぞ!」

謎の男B「艤装がなければ艦娘も人間も変わらん」

男A「あの子を誘拐すること自体は簡単だったが、直ぐに仲間に見つかったじゃないか!相手が一般人ならこうはならなかった!」

謎の男B「お前はもう用済みだ。最後に私の本当の姿を見せてやろう。光栄に思え」

男A「本当の姿?何を言って」

港湾棲姫「消えろ」

男A「し、深海棲艦!?うわぁぁぁぁ!」ダッ

ドカーン

港湾棲姫「まるゆ(偽)が中々奴を仕留められないから、艦娘を洗脳して奴の鎮守府を内側から崩壊させようと思ったが仕方ない。次の手を考えるとするか」


-鎮守府 廊下-

多摩「おかえりにゃー。鯛焼き・・・何かあったにゃ?」

提督「ああ、少し」

卯月「・・・」

提督「悪いが」

多摩「分かったにゃ。鯛焼きは今度にするにゃ」

提督「すまん」

多摩「今は卯月と一緒に居てあげるといいにゃ。それじゃ」


-提督私室-

吹雪「私が居るとお邪魔でしょうから、今日は妹たちと寝ますね」

卯月「一緒に居て欲しいぴょん・・・。人数が多い方が安心できるぴょん」

吹雪「卯月ちゃんがそれでいいなら」

提督「卯月が安心できるまでここに居ればいい。後で睦月たちにそう伝えておく」

卯月「ありがとぴょん」


-夜 提督私室-

提督「そろそろ寝ようか」

卯月「うん」

提督「それじゃ、電気を消すぞ」

吹雪「おやすみなさい」

卯月「おやすみぴょん」

提督「おやすみ」

~数分後~

提督「」zzz

吹雪「」zzz

卯月「司令官?」

提督「」zzz ←完全に熟睡中

吹雪(司令官はの○太君くらい寝るのが早いです) ←寝ぼけ眼

卯月「今日は助けてくれてありがとぴょん。司令官は絶対に来てくれると信じていたぴょん」

卯月「うーちゃんは司令官のことが大好きだぴょん」

吹雪「・・・」

卯月「深海棲艦との戦争が終わった後も司令官と一緒に居られたら、司令官の娘になりたいぴょん。そしたら吹雪ちゃんはお母さんだぴょん」

吹雪(卯月ちゃんごめんね。今まで卯月ちゃんのことを誤解してたみたい)


-改白露型私室-

山風「!!!」

江風「ン?どうしたんだ?山風の姉貴」

海風「お手洗い?お姉さんが付いて行ってあげましょうか?」

山風「何でもない・・・」

海風「本当に大丈夫なの?」

山風「何でもないから・・・」

海風「それならいいけど、何かあったらお姉さんに言ってね?」

山風「うん・・・」

山風(誰かが・・・あたしのパパを狙ってる・・・。パパは・・・渡さないから!)


-翌朝 食堂-

吹雪「卯月ちゃん、私のプリン食べていいよ」

卯月「え?でも」

吹雪「いいからいいから」

卯月「ありがと」

提督(急にどうしたんだ?昨日のことがあったから、優しくしているのか?まぁ、理由はどうでもいい。吹雪がやった以上、俺もやるしかない)

提督「卯月、俺のもやろう。甘い物が苦手で困っていたんだ」

卯月「司令官が甘党なのは周知の事実だぴょん」

提督「子供が遠慮するな」

卯月「うーちゃんは子供じゃないぴょん」

提督「俺にとっては娘みたいなものだ」

卯月「ありがとぴょん」


-執務室-

提督「はい、はい。分かりました」

ピッ

提督「昨日の逃走した犯人はまだ見つからないそうだ」

卯月「・・・」

提督「そんなに心配しなくても直に捕まるさ。それに何かあっても俺が護ってやるよ」

吹雪「司令官が居れば大丈夫だよ」

卯月「うん・・・」

提督「それと、犯人は互いに面識が無いそうだ」

吹雪「どういうことですか?」

提督「ネットの掲示板に卯月を誘拐して欲しいとの書き込みがあったそうだ」

キット「なるほど。その書き込みを見た人物が犯行に及んだということですか」フォンフォン

提督「そうだ。で、その掲示板は既に削除されて閲覧できない状態になっているそうだ」

キット「ネットが発達した現代だからこそ起きた犯罪ですね」フォンフォン

提督「依頼主はただの変質者だったのか、それとも・・・」

今回登場した謎の男Bは以前、吹雪と川内が目撃したのと同一人物です。
艦娘も深海棲艦も女しか居ない(イ級とか性別あるか知らんけど)のに、何で謎の男かって?
そこまで深く考えずに書いたからだよ!謎の女にしておくべきだったな。でも、軍関係者なら男の方が自然だし。
当然、港湾棲姫は女です。

本日はここまで。

イオンで艦船キットコンピレーションを250円で売ってたから、とりあえず二つ買ってみたら・・・加賀(フルハル)と加賀(洋上)が出た。
何この熱い加賀さん推しは?Ver違いとは言え加賀さん×2は涙が出そう。

本日分、始まります。


コンコン

秋津洲「秋津洲です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

秋津洲「提督!面白い物作ったから見せに来たかも!」

提督「ちょっとだけ待ってくれ」

秋津洲「分かったかも」

提督(またUVレジンでも使って変な工作もでしたんだろうな)

吹雪「ぷっ!秋津洲さん、何ですかソレ?(笑)」

キット「面白い物をお持ちですね」フォンフォン

秋津洲「秋津洲の新作、連装砲ちゃんかも!」

提督「連装砲ちゃん?」チラッ

提督「ぷっ!おまっ(笑)」

秋津洲「こんにちは。連装砲ちゃんです」

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira153316.jpg

提督「どの辺が連装砲ちゃんだよ!いかつ過ぎるだろ(笑)」

秋津洲「頭がちゃんと連装砲かも」

提督「よくそんな訳の分からん物を思いついたな」

秋津洲「武器屋って会社が悪いかも。連装砲を出したりするから」

吹雪「え?頭の連装砲って市販されてるんですか?」

秋津洲「してるよ」

吹雪「色々あるんですね~」


秋津洲「そういえば、提督は週刊デロリアンは買ってますか?」

提督「アレか。アレは俺も気になって全部買うといくらになるのか調べてみた。そしたら」

秋津洲「そしたら?」

提督「合計231,409円(税込)だそうだ」

秋津洲「はい?」

提督「231,409円だ。ついでに完成までの期間は2年半だそうだ」

秋津洲「聞き間違いじゃなかった・・・流石にその金額は無いかも」

提督「そうだろ?ミニ(?)カーであの金額はな。中古とは言え本物の車が買える金額だからな」

秋津洲「確かにそうかも!」

提督「だが、危なかった」

秋津洲「何がですか?」

提督「これがもし、週刊ナイト2000を作るだったら、買っていたぞ」

キット「私というものがありながら、購入するのですか?」フォンフォン

提督「キットは部屋に飾れないだろ」

キット「確かにそうですが」フォンフォン

吹雪「既にプラモデルがあるじゃないですか」

秋津洲「金額を知ったら一気に購買意欲が失せて目標を失ったかも・・・」

提督「俺の部屋から限定品以外のプラモなら持って行っていいから、プラモにしておきなさい」

秋津洲「そうするかも」

提督「そうだ、秋津洲にいい物をあげよう」

秋津洲「?」

提督「ハロウィンの頃に100均で売っていた蓄光マニキュアだ」

秋津洲「こ、コレは!」

提督「ガンガルエッキスのガイドレーザー受光部なんかに使うと面白いかもと思って買っておいた」

秋津洲「それいいかも!早速、使わせてもらうかも!でも、ガ○アからアル○ジオの蓄光塗料が出てた様な?」

提督「気のせいだ(100均で売ってたから安い方を買ったとか言えない)」

秋津洲「秋津洲は鎮守府一のモデラーだからきちんと使いこなしてみせるかも!」

提督「艦プラバトルで俺に負けたのは何処の誰だっけ?」

秋津洲「バトルの腕とモデラーとしての腕は必ずしも一致しないかも!」

提督「ほんのジョークだ。そこまでムキにならなくてもいいだろ」

秋津洲「ほんのジョークって言い方が某床屋ロボみたいでムカつくかも!」

提督(何で分かるんだよ・・・夕張やアラレならともかく)


コンコン

最上「最上だよ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

最上「提督って、秋津洲。いい所に」

提督「ん?秋津洲に用があって来たのか?」

最上「提督に話したいことがあったんだけど、秋津洲にも関係あるからね」

秋津洲「?」

最上「提督に艦プラバトルの立会人になってもらおうと思って」

提督「艦プラバトルなら別に俺が居なくてもいいんじゃないのか?」

吹雪「そうですよね。普段から皆さんバトルされてますし」

最上「今回は特別なんだ。秋津洲がボクに敗れる姿を目に焼き付けてもらわないと困るからね」

秋津洲「あたしに勝つ?2000戦2000敗しておいて、この秋津洲様にまだ挑むとはいい度胸かも!」

提督(おいおい、スペシャルで2000回で模擬戦な炭酸飲料さんかよ)

最上「秋津洲の天下は終わる。ボクが終わらせる」

秋津洲「いつも通り、返り討ちにしてやるかも!」

最上「バトルは今度の土曜日でいいかい?」

秋津洲「いいとも!」

コンコン

島風「島風です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

島風「わぁー!連装砲ちゃんだ!可愛いー!」

吹雪(可愛い?)

提督(可愛いのか?いや、それより、よく一目で連装砲と認識できたな)

秋津洲「気に入った?」

島風「はい!」

秋津洲「じゃあ、あげる」

島風「え?いいんですか?」

秋津洲「艦娘に二言は無いかも!」

島風「やったー!ありがとうございます!早速、連装砲ちゃんに見せてきますね!」

ガチャ

バタン

ピューン

提督「アイツは何をしに来たんだ?」

吹雪「何だったんでしょうね?ただ、嵐の様にやって来て、嵐の様に去っていくのは島風ちゃんらしいと言うか」

最上「そういうことだから、提督も必ず来てね」

提督「分かった」


-島風私室-

島風「連装砲ちゃん、見て見て~!」

連装砲ちゃん「キュー」

島風「これはね、秋津洲さんが作ってくれた連装砲ちゃんのプラモデルだよ!」

連装砲ちゃん「キュ?(え?全然似てないんですけど)」

島風「可愛いよね~」

連装砲ちゃん「・・・」

天津風(可愛い?可愛いって何だったかしら・・・)←島風がボッチだと可愛そうなので同居中

長波「可愛い・・・のか?」←同じく


-夕方 提督私室-

秋津洲「おじゃまします」

提督「好きなのを持って行っていいぞ。ついでにバトルに向けて二式大艇を強化するといい」

秋津洲「お言葉に甘えさせてもらいます」

秋津洲「どれがいいかな~」キョロキョロ

秋津洲「・・・」

提督「どうした?」

秋津洲「何か提督の持ってるガ○プラが微妙に古いかも」

提督「気付いてしまったか・・・。知られた以上仕方ない」

秋津洲「あ、あたしをどうする気ですか!?」

提督「いや、どうもせんよ」

秋津洲「へ?驚かせないで欲しいかも!」

提督「むしろ、何で本気で何かされると思ったんだよ?」

秋津洲「一見、いい人そうな提督も実は飢えた狼かも!って心配になったからかも」

提督「俺は皆からどう思われているんだ?」

秋津洲「それで微妙に古いのはどうしてですか?」

提督「(露骨に話を逸らしたな)それはな、フニャプラが嫌いだからだ!」

秋津洲「あー、それで」

提督「あれは1/144ならまだいいが、1/100に使う素材ではない。あれが嫌で買わなくなった」

秋津洲「それは分かるかも。あれ?でも、そこに大量に積まれているプラモって」

提督「サクのバリエーションがいくら発売されようが、ふーんでお終いだ。だが、しし座は違う。コイツは多々買いを・・・強いられているんだ!!!」

秋津洲「そんなに!?」

提督「それはもう、わが世の春が来たぁ!って感じ?」

秋津洲「えぇ・・・」

提督「今のは流石に冗談だけどな。だが、コイツは20年以上待ち続けていたからな」

秋津洲「ようやく念願が叶ったってことですね」

提督「そういうことだ。後はテレビ版の死神が1/144で出ればそれでいい。ヤドカリとかは・・・まぁ、無理だろうな」


秋津洲「あそこにある、作りかけのプラモって」

提督「ああ、あれか。正月に買った艦船福袋に入っていた雷巡仕様の北上だ。完成したら北上にプレゼントしようと思ってな」

秋津洲「もちろん、大井さんもセットですよね?」

提督「・・・」

秋津洲「提督?」

提督「ピュ、ピュ~」

秋津洲「口笛吹いて誤魔化してもダメかも」

提督「やっぱ一緒じゃないとダメか?」

秋津洲「大井さんがやきもちを妬くと思いますよ」

提督「やっぱそうだよな。大井も買ってくるか」

秋津洲「五連装酸素魚雷いいな~。欲しいな~」

提督「二式大艇の何処に積む気だ?」

秋津洲「そこは何とか頑張って積むかも」

提督「他の使えそうなパーツにしときなさい」

秋津洲「ケチ~」

提督「ケチで結構。使えないものをやっても仕方ないだろ」

秋津洲「仕方ないから他のにするかも。どれがいいかな~」

提督「ん?」

秋津洲「どうしましたか?」

提督「RGのエク○アから太陽炉だけが無くなっている。一つ聞いてもいいかな?」

秋津洲「どうぞ」

提督「太陽炉を何処にやった?」

秋津洲「知らないかも」

提督「よし、正直に答えたことに免じて、って知らない?知らないと言ったか?」

秋津洲「はい」

提督「いや、秋津洲以外に誰があんな物を盗るんだよ?」

秋津洲「豆之助とか?」

提督「豆之助がどうやって棚にあるプラモの特定のパーツだけを器用に持っていくんだよ?」

秋津洲「兎に角、あたしは知りません!」

提督「(嘘をついている感じではないな)疑って悪かった。しかし誰が?」


-土曜日 大ホール-

霧島「艦プラバトル司会の霧島です。バトルを始める前に秋津洲選手と最上選手に意気込みを聞いてみましょう」

秋津洲「当然、今日もあたしが勝つかも!」

最上「勝つと言っておきながら、『かも』かい?今日で君の天下は終わりだよ」

秋津洲「かもじゃないかも!絶対勝つ!」

霧島「まぁまぁ、落ち着いて。では、バトルを始めましょう。お二人とも位置についてください」

バトルシステム「Please set your KP Base」

ガチャ

バトルシステム「Begining Plavsky particle dispersal」

バトルシステム「Field : The Sea of Japan」

バトルシステム「Please set your Kan Pla」

秋津洲「アメイジング大艇ちゃん、出撃するかも!じゃなかった、出撃!」

最上「瑞雲、出撃するよ!」

バトルシステム「Battle Start」

秋津洲「アメイジング大艇ちゃんは瑞雲より優れていることを徹底的に叩き込んでやるわ!」

最上「ふふっ。今日のボクは今までのボクとは違うよ」

秋津洲「先手必勝!」

バババッ

最上「何の!」

バババッ

霧島「激しいドッグファイトが繰り広げられています!」

バババッ

バババッ

秋津洲「確かにいつもの最上とは違うかも」

最上「だから言っただろ?今日のボクは違うと」

秋津洲「でも、まだまだ!」

バババッ

ドーン!

最上「!!! 損傷軽微。まだ問題無いね」

秋津洲「今までなら今の一撃で堕ちていたはず・・・。確かに今までの最上とは違うと認めるしかないかも!」

バババッ

バババッ

提督(最上の瑞雲から出ている緑色の光は何だ?)


秋津洲「このままドッグファイトを続けても埒が明かないかも!」

最上「奇遇だね。ボクもそう思ったところさ」

秋津洲「すぐ下に丁度いい島が」

最上「よし、そこで決着を付けよう」

秋津洲「トランス」

最上「フォーム!」

霧島「信じられません!秋津洲選手のアメイジング大艇ちゃんと最上選手の瑞雲が変形してロボットになりました!」

提督「何処の魔神○雄伝だよ!」

夕張「あれは魔神○雄伝と言うより、覇王○系ではないかと」

提督「そうなのか?そっちは名前は知っているが、観たことは無いんだよな」

吹雪(お二人は何を話しているのでしょう?)

ヒューーーン

ドーン

霧島「両者、無事着地しました!ここからどの様なバトルが展開されるのでしょう?」

秋津洲「POIXAM」

POIXAMシステムスタンバイ

秋津洲「最っ高に素敵なパーティ始めるかも!」

霧島「おーっと、秋津洲選手がここでPOIXAMを起動させました!(で、POIXAMって何?)」

最上「早いッ!」

秋津洲「このまま一気に止めを刺すかも!五連装酸素魚雷型ミサイル発射!」

提督「おい!きっちり持って行ってたのかよ!」

霧島「最上選手の瑞雲への直撃コースです!このまま勝負がつくのか?」

最上「ところがぎっちょん、トランザム!」

提督「!!!」

霧島「何ということでしょう!最上選手の瑞雲がトランザムを使用して回避しました!(で、トランザムって?車?って言うかキットのこと?)」

提督「お前・・・まさか」

最上「そうよ、そのまさかよ!お前の部屋に忍び込み、太陽炉を盗んだのはこのボク様だ!提督のガキィ!」

鈴谷「お兄ちゃん、キャラが変だよ」

熊野「お兄様、しっかりしてください」

三隈「くまりんこ!(お兄様、お気を確かに!)」

最上「一気に畳み掛ける!じげんはおーりゅー奥義」

提督「・・・」ブチッ

一同(これはマズイんじゃ・・・)

ドカーン!

ドカーン!

提督「じげんはおーりゅー死すべし。慈悲は無い」

一同(うわぁ・・・やっちゃったよ)

秋津洲「腕を上げたかも!でも、まだまだ!」


提督「ビルド吹雪コスモスDX出る!」

霧島「ここでまさかの提督が乱入です!」

ドカーン!

ドカーン!

提督「月は出ているか?」

バトルシステム「夜戦モードに突入します」

川内「野戦!?」ガタッ

神通「姉さん、座ってください」

最上「な、何だ!急に夜になった!一体何が起きてるんだ!?」

提督「バトルシステムにはお前たちの知らない隠しコマンドが実装されている」

最上「提督!いつの間に!」←バトルに集中していて提督の乱入に気付いてなかった

秋津洲「マジっすか!かも」

提督「最上よ、俺のビルド吹雪コスモスDXのDXはなんだと思う?」

秋津洲(スタービルド吹雪DXから地味に名前が変わってるかも!)

最上「デラックス?」

提督「ダブルエックスだ!」

最上「ダブルエックス?」

秋津洲「今、月が光ったかも!まさか!?(今のうちに逃げるかも!)」

提督「そう、そのまさかだ」

『Sキャノン』ピッ

最上「何が始まるのか知らないけど、提督が出てきたところで・・・って、月からビルド吹雪コスモスDXに伸びる光は一体?」

秋津洲「ガイドレーザーかも」

最上「ガイドレーザー?」

秋津洲「ガイドレーザーによる現在地確認が済んだから、次はマイクロウェーブが来るかも!」

提督「チャージ率80%、90%、100%、チャージ完了!跡形も無く消えろ。Sキャノン発射!」

最上「な、何だこの途轍もなく広範囲に発射されたビームは!?駆逐艦の砲撃とは思えない!回避しないと!」

秋津洲「もう手遅れかも」

最上「間に合わない!?うわぁぁぁぁぁぁーっ!」

ボンッ

三隈「くまりんこ!くまりんこー!(提督!酷過ぎますわ!)」

鈴谷「いや、あれはお兄ちゃんが悪いよ」

熊野「鈴谷の言う通りですわ。以前、秋津洲さんがやらかした時と同じことをしでかしたんですもの」

鈴谷「そうそう、墓穴を掘ったってことだよねー。お兄ちゃんがNGワードを叫んだのが原因だし」

最上「だからお兄ちゃんじゃないって言ってるだろ!」

秋津洲「本当にチリ一つ残さず消滅したかも・・・(汗)」

霧島「信じられません!島ごと消し飛びました!!!」

バトルシステム「Battle Ended」

霧島「秋津洲選手、提督ペアの勝利です!」

ワー!

スゴーイ!


大和「前に駆逐艦だから波動砲は積んでないって言ってたのに、随分な装備を積んでるんですね」ブーブー

提督「いや、その、悪かった。次は大和を使うから」

大和「約束ですよ?針千本ですよ」

提督「分かった」

金剛「私も使って欲しいデース!」

榛名「榛名もお願いします!」

ワタシモー!

ワタシモー!

提督「皆、落ち着いてくれ。そんなに一気にプラモは作れないからな」

???「最上を破るとは少しはやる様だな」

提督「何者だ!?」

秋津洲「上かも!」

提督「上?」

???「とう!」ジャンプ

スタッ

最上「師匠、申し訳ありません」

???「最上よ、お前はよくやった。後は私に任せておけ」

霧島「おーっとここで謎の人物の登場です!」

???「自己紹介が遅くなった。私は瑞雲仮面」

秋津洲(瑞雲を仮面の代わりに、顔に貼り付けてる変な人が出た・・・)

提督「いや、お前、日向だろ!」

秋津洲「その通りかも」

日向「瑞雲仮面だと・・・、一体何者だ?」

一同「え?」

提督「ひゅ、日向は観客席に居る!?」

秋津洲「じゃあ、アイツは誰かも?」

日向「一つだけ言えるのは、私はここに居る以上、ソイツは日向では無いということだ」

一同「えぇー!!!」

瑞雲仮面「さあ、提督、秋津洲よ。君たちに瑞雲の素晴らしさを教えてあげよう。そして骨の髄まで瑞雲色に染め上げてやる」

提督(瑞雲色って何だよ・・・)

秋津洲(瑞雲色って意味が分からないかも・・・)

瑞雲仮面「さあ、バトルを始めよう。二人まとめて相手をしよう」

霧島「怒涛の展開にもう付いていけません!」

収集イベの2つ目の報酬のみ悩むな。
冬イベでも大艇ちゃんは2つで足りてたけど、今後も2つで足りるとは限らないし。
しかし、魚雷は改修すると強いって運営が言ってるしなー。
三連装後期が改修で五連装に並ぶか、超えるなら魚雷だよな。

本日はここまで。

更新乙です
瑞雲仮面に釘付けですわ

>>541
瑞雲仮面「応援ありがとう。今週の私の活躍に期待して欲しい」

コンプティーク付録の瑞鳳目覚ましボイスがやばかった。
目が覚めるどころか、危うく永眠するところだったよ。いや、本気で殺しに来てるだろ?
もし次があるなら、吹雪と金剛と扶桑姉さまと摩耶様と夕雲辺りでお願いしたい!

本日分、始まります。


-秋津洲が着任した日の鎮守府-

日向「そこの君」

秋津洲「あたしですか?」

日向「そう、君だ。今日、着任した水上機母艦と言うのは君かな?」

秋津洲「はい、そうです。貴女は?」

日向「私は航空戦艦 日向。皆からは師匠と呼ばれている」

秋津洲(何か変な人に絡まれてるかも!)

日向「君も我々と一緒に修行に参加してもらおうと思って誘いに来た」

秋津洲「あたしは提督から任務を与えられたので失礼します」

日向「では、早速行こうか」ガシッ

秋津洲「ちょ、離して~」ズルズル


日向「まずは精神統一だ!」←滝行中

最上「はいッ!」←滝行中

秋津洲(何であたしが)←滝行中


日向「ひとーつ、ふたーつ・・・」←崖で腕立て伏せ

最上「ひとーつ、ふたーつ・・・」←崖で腕立て伏せ

秋津洲(こんなことを)←崖で腕立て伏せ


日向「じげんはおーりゅー奥義 瑞雲突き!」シュッ

最上「じげんはおーりゅー奥義 瑞雲突き!」シュッ

秋津洲(何であたしがこんなことをしないといけないの!提督から与えられた大切な任務があるのに!)シュッ


日向「よくここまで付いてきた。第一段階は終了だ」

最上「はい!第二段階も頑張ります!」

秋津洲(まだ続くの・・・?)

日向「ここからは瑞雲を用いた実践訓練だ」

最上「ついに瑞雲を使えるのですね!」

日向「君たちにはこの特別な瑞雲を進呈しよう」

最上「ありがたき幸せ!」

秋津洲「あたしは瑞雲使いじゃないかも!」

最上「え?」

日向「何を言っている?水上機母艦は皆、瑞雲を使うものだろう?」

秋津洲「あたしのパートナーは二式大艇であって、瑞雲じゃないです!」

日向「な、何と・・・」

秋津洲「失礼します!」

最上「師匠、追いかけないと!」

日向「いや、いい。水上機母艦は皆、瑞雲使いと思い込み確認をしなかった私に責任がる」

最上「師匠・・・(秋津洲。師匠に恥をかかせた君はいつか必ずボクの手で)」ギリッ

ここまで回想、最上と秋津洲の因縁の過去編でした。
次から現在に戻ります。


バトルシステム「Please set your KP Base」

ガチャ

バトルシステム「Begining Plavsky particle dispersal」

バトルシステム「Field : Pacific ocean」

バトルシステム「Please set your Kan Pla」

秋津洲「アメイジング大艇ちゃん、出撃するかも!じゃなかった、出撃!」

提督「ビルド吹雪コスモスDX出る!」

瑞雲仮面「瑞雲(六三四空/熟練)、出撃するぞ!」

バトルシステム「Battle Start」

霧島「謎の瑞雲仮面とのバトルがスタートしました!これからどの様なバトルが展開されるのでしょうか?」

提督「フォーメーションδだ!」

秋津洲「了解かも!」

瑞雲仮面「フッ、何をしようが私の瑞雲の前では無意味だ」

バババッ

バババッ

霧島「瑞雲仮面選手、華麗に回避しています!」

秋津洲「一筋縄ではいかないかも!」

瑞雲仮面「次はこちらからだ!」

提督「急降下してきたか。ならば」

『Bofors 40mm四連装機関砲』

バババッ

瑞雲仮面「機銃による対空砲火など想定済みだ」

提督「コイツ・・・出来る!」

霧島「何ということでしょう!対空砲火を華麗に回避しています」

秋津洲「今、助けに行くかも!」

瑞雲仮面「かかったな」

クルッ

霧島「信じられません!急降下していた瑞雲が反転して急上昇を開始しました!」

秋津洲「!!!」

バババッ

ボンッ

秋津洲「きゃあー!被弾!?」

提督「秋津洲!」

秋津洲「ま、まだ大丈夫かも!でも、エンジンを一基やられたから速度が落ちたかも」

瑞雲仮面「提督を攻撃しようとすれば助けに来る。読みが当たったな」

提督「クッ・・・、奴の掌で踊らされた訳か」


瑞雲仮面「まだまだ行くぞ!」

バババッ

バババッ

提督「何とかして奴の隙を突かねば」

瑞雲仮面「ぼやっとしている暇は無いぞ」

霧島「またしても瑞雲が急降下を開始しました!」

秋津洲「直ぐに助けに行くかも!」

提督「いや、来るな!また同じことが起きるぞ!」

秋津洲「でも!」

提督「こちらは自分で何とかする。秋津洲は奴の弱点を探ってくれ」

秋津洲「分かったかも!」

瑞雲仮面「この一撃を君への最後のプレゼントとしよう」

霧島「瑞雲から投下された爆弾がビルド吹雪コスモスDXへの直撃コースです!このまま終わってしまうのでしょうか!」

提督「回避!」

バババッ

霧島「提督は対空砲火をしつつ回避行動を取っています!」

瑞雲仮面「無駄だ」

提督「避けきれない!」

ドカーン!

提督「クソッ、第三砲塔が!」

瑞雲仮面「今の一撃で堕ちないとは流石だな。先ほどの最上戦の様にSキャノンで反撃してこないのか?」

提督「・・・」

瑞雲仮面「まぁ、あの武器は使用までに時間がかかるので無理だろうが」

秋津洲「隙あり!五連装酸素魚雷型ミサイル発射!」

瑞雲仮面「無駄だと言ってる」

バババッ

ドカン!

ドカン!

ドカン!

ドカン!

ドカン!

秋津洲「全部打ち落とされたかも!そして爆煙で前が見えないかも・・・」

モクモク

提督「!!!(爆煙!その手があったか!)」


瑞雲仮面「何処を見ている?私はここだ!」

秋津洲「直上!?」

バババッ

ドカーン!

秋津洲「きゃあー!」

提督「秋津洲!」

秋津洲「ま、まだ大丈夫かも」

瑞雲仮面「君たちはよく頑張った。だが、次で終わりだ」

提督「秋津洲、俺に向かってミサイルを撃て!」

秋津洲「意味が分からないかも!」

提督「いいから早く!」

瑞雲仮面「何をする気か知らんが、もう手遅れだ」

秋津洲「五連装酸素魚雷型ミサイル発射!」

提督「まだいけるさ」

『Bofors 40mm四連装機関砲』

バババッ

ドカン!

ドカン!

ドカン!

ドカン!

ドカン!

モクモク

霧島「爆煙で真っ白になり何も見えません!」

瑞雲仮面「爆煙が晴れた時が君の最後だ」

提督「それはどうかな?」

霧島「煙が晴れてきましたが・・・、何ということでしょう!!!」

瑞雲仮面「!!!」

霧島「提督のビルド吹雪コスモスDXが6隻に増えています!」

瑞雲仮面「ダミーを使っての時間稼ぎか。ならば!」

バババッ

パン!

霧島「一つ目はダミーバルーンでした!」

瑞雲仮面「ならば次だ」


霧島「月から伸びる光・・・提督はSキャノンで反撃する様です!ダミーバルーンにも光が伸びているため、どれが本物か分かりません!」

瑞雲仮面「Sキャノンを発射する前に全て破壊するまでだ!」

バババッ

パン!

霧島「またしてもダミーバルーンです!」

瑞雲仮面「クッ!」

提督「チャージ完了。Sキャノン発射!」

霧島「し、島の向こうからビームが!今、見えていたのは全てがダミーでした!」

瑞雲仮面「私の瑞雲は特別だ!例えビームによる砲撃だとしても見切って回避出来る!」

霧島「何と何と、瑞雲仮面選手はSキャノンを回避してしまいました!」

提督「残念だったな。Sキャノンは本命じゃない。今だ!」

POIXAMシステムスタンバイ

秋津洲「さっきのお返しかも!五連装酸素魚雷型ミサイル発射!」

瑞雲仮面「!!!」

霧島「Sキャノンを回避したと思ったら秋津洲が待ち構えていました!陽動作戦です!」

瑞雲仮面「間に合わない!?」

ドカーーーーーーーーーーン!

霧島「五連装酸素魚雷型ミサイルが直撃です!」

バトルシステム「Battle Ended」

霧島「提督、秋津洲選手ペアの勝利です!」

ワー!

キャー!


提督「お前はたった一人で俺たちを相手によく頑張ったよ」

瑞雲仮面「そんな・・・私が負けただと・・・有り得ない!有り得ない!そんなこと認めない!」

提督「観念するんだな。さあ、仮面を取って素顔を見せてもらおうか」

夕張「提督、ダメですよ!仮面の下の素顔を見られることは裸を見られるより恥ずかしいことなんですよ!」

提督「いや、コイツは聖○士じゃないだろ。仮に聖○士だとして何座だよ?瑞雲座か?」

夕張「鋼鉄聖○士ならあるいは」

提督「鋼鉄は聖○士じゃねーし!」

吹雪「瑞雲仮面さんの様子が変です!」

瑞雲仮面「ずいうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!」

瑞雲仮面「瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲」

最上「大変だ!このままだと」

提督「このままだと?」

最上「世界が瑞雲に・・・瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲」ハイライトオフ

提督「ふざけている場合か!このままだと世界がどうなるんだ!」

最上「瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲」ハイライトオフ

鈴谷「何だかお兄ちゃんの様子が変だよ!」

三隈「くまり・・・瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲」ハイライトオフ

熊野「お姉さま、しっかりしてください!」

鈴谷「ヤバイよ。何だか分からないけど、逃げよう!熊野」

熊野「瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲」ハイライトオフ

鈴谷「熊野?ふざけてる場合じゃ・・・瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲」ハイライトオフ

瑞穂「瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲」ハイライトオフ

コマンダン「瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲」ハイライトオフ

神威「瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲」ハイライトオフ

利根「な、何が起きているのじゃ!?筑摩よ、今はこの場から逃げ・・・筑摩?」

筑摩「瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲」ハイライトオフ

利根「筑摩!しっかりするのじゃ!ちく・・・瑞雲、瑞雲、瑞雲」ハイライトオフ

提督「何が起きているんだ!?」

キット「瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲」ズイウンズイウン

提督「スキャナーの音まで変わっている!?」

キット「瑞雲にシステムを乗っ取られました 」ズイウンズイウン

提督「しっかりしろ、キット!」

キット「私はマシーンです。自分の意思などありません」ズイウンズイウン

提督「ボブおじさんのモノマネしている時点で余裕だろ?」

プシュー

吹雪「キットのタイヤから空気が!」

提督「キットがシャットダウンしたんだ!恐らく少し待てば再起動するはず」

霧島「ず、瑞雲///」

提督「無理して合わせなくていいから。影響を受けているのはパッと見た感じ瑞雲を装備出来る子たちだろ?霧島は瑞雲は装備出来ないんだから」

佐渡(じゃあ、佐渡様はやらなくていいんだ)


リットリオ「瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲」ハイライトオフ

ローマ「瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲」ハイライトオフ

ザラ「瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲」ハイライトオフ

ポーラ「ザラ姉さま!どう・・・瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲」ハイライトオフ

秋津洲「国境を越えたかも!」

伊58「瑞雲でち、瑞雲でち、瑞雲でち、瑞雲でち、瑞雲でち」ハイライトオフ

提督「何故かゴーヤの語尾は変わらない」

伊401「ゴーヤちゃん、しっかりして!」

提督「ん?しおいは何とも無いのか?」

伊401「うん、何とも無いよ」

伊400「私たちは晴嵐の加護を受けていますから」

提督「と、言うことは」

伊13「私も・・・平気です」

伊14「イヨもだよ」

提督「もう訳分からねぇ!意味不明過ぎて、疲れたよパトラッシー」

吹雪「司令官、しっかりしてください!ここで貴方まで疲れてしまったらお終いです!」

提督「もう訳分からんから、ローマに火をつける」

吹雪「ネロ違いでした!でも、それはそれで大変です!」

大淀「提督、落ち着いてください!ローマ大火は皇帝ネロによるものとする説は否定されています」

ローマ「瑞・・・私に火を放つですって!?」

提督「あ、ローマが正気に戻った」

吹雪「とりあえず一人でも正気に戻ってよかったです」

ローマ「瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲」ハイライトオフ

提督「やっぱりダメだ・・・」

吹雪「ダメでしたね」

青葉「何だか面白いことになってきたしたねぇ」パシャ

衣笠「写真撮ってる場合じゃないって!」


時雨「以前、扶桑から聞いたことがある。これは瑞雲バースト、あるいは瑞雲パンデミックと呼ばれる現象だよ!」

提督「瑞雲パンデミック!?」

時雨「うん。このままだと世界はいずれ瑞雲に飲み込まれる・・・」

提督「おいおい、深海棲艦に滅ぼされるならまだしも、瑞雲によって滅びるのかよ!」

秋津洲「止める方法は!?」

時雨「分からない・・・。肝心の扶桑もあの状態だから、もう聞くことも出来ない」

扶桑「瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲」ハイライトオフ

山城「姉さま、姉さま、姉さま、姉さま、姉さま」ハイライトオフ

提督「・・・(汗)」

時雨「山城はぶれないね(汗)」

吹雪「司令官、バトルシステムの中央を見てください!」

提督「!!!」

秋津洲「あ、アレは・・・水上要塞ズ・イウ・ンー」

夕張(何その、宇宙要塞ア・バ○ア・クーみたな名前は)

提督「知っているのか?」

秋津洲「知らないかも。今、頭に浮かんだ言葉を口にしただけかも」

提督「ややこしいことをするな!」

秋津洲「ごめんなさい」

提督「とりあえず、今のこの状況は恐らくズ・イウ・ンー(仮)が関係していると思われる」

秋津洲「多分、あたしも提督と同じことを考えてるかも!」

提督「一か八か、やるぞ秋津洲!」

秋津洲「はい!」

提督「吹雪は皆を避難させてくれ」

吹雪「はい!」

伊400「私たちもお手伝いします」

金剛「私たちも協力するネー!」

日向「君たち、急ぐんだ!」

提督「日向、無事だったのか!」

日向「早くズ・イウ・ンーの中にある瑞雲コアをはか・・・ずい」

秋津洲「やっぱり私たちの考えは合っていたかも!」

日向「ずいう、頼む、いそ・・・ずい」

提督「日向までも瑞雲に飲み込まれそうになるとは・・・。急がなくては!」


瑞鶴「ズイ₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾ズイ」

翔鶴「!? 瑞鶴、しっかりして!」

葛城「瑞鶴先輩!」

加賀「しっかりしなさい」

ペチン!

瑞鶴「痛いわね、何するのよ!」ヒリヒリ

翔鶴「良かった・・・正気に戻ったのね」

瑞鶴「?」

翔鶴「加賀さん、ありがとうございます」

加賀「礼は要らないわ。早く避難しないと」

瑞鶴「ぶったことに対して礼を言うなんて納得できない」

赤城「瑞鶴さん、説明は後です。今は避難しましょう」

提督「バトルシステムはまだ生きている」

秋津洲「提督、やるかも!」

提督「おう!」

秋津洲「提督、ズ・イウ・ンーのフロート部分に入り口らしき穴が!」

提督「よし、あそこから内部に進入するぞ」


提督「水上要塞なだけあって内部は水路になっているのか」

秋津洲「内部が水路になってなければ大変でしたね」

提督「ああ、水路で助かったよ」

秋津洲「何アレ?」

提督「何かが接近して来るな」

秋津洲「!?」

ブーーーーーーーン!

提督「羽虫の様な小さい瑞雲の大群!?」

秋津洲「気持悪いかも!」

提督「Sキャノンでまとめて吹き飛ばしてやる!」

秋津洲「堕ちろ蚊トンボー!」

ボン!

ボン!

ボン!

ボン!

ボン!

提督「全部吹き飛んだな」

秋津洲「提督、あそこを見てください!」

提督「光り輝く瑞雲?」

秋津洲「きっとアレが瑞雲コアですよ!」

提督「そうだな。よし、Sキャノン発射!」


提督「クッ・・・」

秋津洲「効いてないかも!」

提督「秋津洲よ、最終手段だ。アレをやるぞ」

秋津洲「ぶっつけ本番でアレは危険過ぎるかも!」

提督「では、他に手があるか?あるなら教えてくれ」

秋津洲「・・・。分かりました。アレに賭けます!」

提・秋「ドッキングシークエンス開始!」

ガチャン

ガチャン

提・秋「アメイジング二式吹雪コスモスDX大艇!」

提督「やるぞ!」

秋津洲「はい!」

提・秋「スーパーSキャノン発射!」

ゴォォォォォォォォォォーッ!

ピシッ

ピシッ

秋津洲「瑞雲コアに亀裂が!」

提督「いっけぇぇぇぇ!」

ピシッ

パリーーーーーーーーーーーーーン!

提督「やったぞ!」

秋津洲「やりましたね!」

ズイウン

ズイ

シーン

提督「瑞雲コールが止んだ!」


ピシッ

ピシッ

ピシッ

パリーーーーーーーーーーーーーン!

秋津洲「瑞雲仮面の仮面が!」

提督「!!!」

瑞雲仮面「私は一体何を・・・?」

提督「日向!?」

瑞雲仮面「私は日向では無い!瑞雲仮面だ!」

日向「もう止めようよ、日向」

秋津洲「日向が二人居るかも!」

日向「提督、日向が迷惑をかけてごめんなさい」ペリペリ

提督「!?!?!?」

秋津洲「日向は伊勢で、瑞雲仮面は日向で・・・訳が分からないかも!」

伊勢「実は私が日向に変装していました」

提督「何で某スパイ映画や某怪盗アニメの様に簡単にマスクを作って変装出来るんだ?」

明石「それは、私がマスク作成機を作ったからです!」

提督「・・・」

キット「明石さんらしいと言いますか」フォンフォン

提督「うん、まぁ、その件はいいわ。日向と最上、お前たちは罰として一ヶ月おやつ抜きだ」

日向「まぁ、そうなるな」

最上「えぇー!何でボクまで!」

提督「俺の部屋に忍び込んで盗みを働いたのは何処のどなたですかねぇ?」イラッ

最上「あー、ボクたったね。テヘッ。ごめんちゃい」

提督「・・・」ブチッ

秋津洲「と、とりあえず危機も去りましたし、落ち着いてください」

提督「そうだな」

日向「最上よ、提督の怒りに油を注ぐ真似は止めるんだ」

最上「はい、師匠!」

秋津洲(夕立ちゃん、ありがとう。POIXAMのお陰で世界は救われたかも)


-秋津洲私室-

夕立「」パチッ

夕立「あれ?」ムクッ

夕立「ここ何処?」

夕立「・・・。そうだ!秋津洲さん誘われて秋津洲さんの部屋に遊びに来てたんだったわ!それからどうしたっけ?」

夕立「秋津洲さん居ないっぽい?」キョロキョロ

MG ザクVer2.0を使って軽巡ザク上さんを製作したいと思って早3年。
F型とかJ型とかあるからどれを使えばいいのかいまいち分からず。
とりあえずシャー専用とか高機動型は足のミサイルポッドが無いはずだから違うってのは分かるんだけどな。

瑞雲仮面は近いうちに再登場予定です。
本日はここまで。

今回のイベント、海苔が一番苦戦した。
5-4は米しか出ない。4-5は週末に周回したけど出ないし・・・。お茶も梅干もあるのに海苔だけ地獄だった。
深海の奴ら唯一の海産物である海苔を、いつも海で見ている海苔を、海苔ウメーって食いまくってただろ?酒の肴にしてただろ?
でも、最終的に任務を全部終えても資材もバケツも大して消費しなかったし、ネジ儲かったし、何だかんだで楽しいイベントだったな。

本日分、始まります。


-執務室-

コンコン

夕張「夕張です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

夕張「提督」

提督「どうした?」

夕張「P○4を買いましょう!」

提督「急にどうした?」

夕張「エッキス アニバーサリーコレクションを買いましょう!提督もお好きでしょ?」

提督「P○4ねぇ・・・、F○Ⅶが発売されたら買おうと思っていた時期が俺にもありました」

夕張「ありました?過去形?」

提督「あと何年掛かるんだ?5年か、10年か?発売される頃にはもうP○5の時代になってるんじゃないのか?」

夕張「うん、まぁ、否定できませんね」

提督「流石にもういいわ。なので却下」

夕張「分かりました。じゃあ、スイ○チでいいです!前にエッキスが出たら買うって約束しましたよね?」

提督「確かに言ったが、アニバーサリーコレクションって何だ?9なのか?」

夕張「1~4が収録された1と、5~8が収録された2の二つが発売されます」

提督「なるほど。最近よく見る昔の奴の詰め合わせか。それなら4と8だけ欲しいな」

夕張「え?1は要らないんですか?」

提督「1は小さいス○ファミでプレイしたからいい」

夕張「2はどうすか?」

提督「可も無く不可も無く。好きでも嫌いでもないって感じだな」

夕張「じゃあ、3は?」

提督「夕張君、君は何を言っているんだい?3はゲームとしては発売されなかったじゃないか」

夕張「え?」

提督「3は何故かカ○ドダスでの展開だったな。何でだろうな?」

夕張「・・・(これは無かったことにしたってことだよね?もうこれ以上、3に触れるのは止めよう。そういえばクリスマスに3に触れたときもこんな感じだったわ)」

夕張「えっと、4は欲しいってことだったから、5はどうですか?」

提督「5、6は何故かゲ○ムボーイで発売されたよな。アレは中々いい感じだった。ただ、あくまでゲ○ムボーイとしてはだけど」

夕張「え?」

提督「ん?どうした?」

夕張「いえ、何でもないです(もしかして地雷踏んだ?)」


夕張「じゃあ、7はどうですか?」

提督「7?7ってあったっけ?いや、8があるんだから、7が無い訳無いよな・・・。イ○ハンか?いや、アレは1のリメイクだよな・・・」

夕張(ヤバイまた地雷踏んだ!)

提督「えっと・・・全く思い出せん」

夕張「ほ、ほら、RPGのアレですよ!」

提督「あ~、あの黒歴史か。以上」

夕張「ま、まぁ、そういうことなので、スイ○チ買ってください!」

提督「そんなに欲しいなら買えばいいじゃないか」

夕張「他人のお金で焼肉を食べたいのと同じで、提督のお金で買ってもらったスイ○チに価値があるんです!」

提督「・・・」

吹雪(うわぁ・・・セコイ)

キット「夕張さん、その発言は流石にいかがなものかと」フォンフォン

キンコンカンコーン

提督「昼休みのチャイムだ」

吹雪「お昼ごはん食べに行きましょう!」

スタスタ

キット「いってらっしゃい」フォンフォン

夕張「ちょ、置いてかないでよぉ!」


-食堂-

提督「今日は鱧の湯引きか。夏って感じだな」

吹雪「夏ですね~」

龍驤「何で鱧が夏なん?」

吹雪「え?知らないんですか?」

提督「知らないのか?」

龍驤「え?何や、その当たり前やろ?みたいな反応」

摩耶「当たり前だよな、なぁ足柄」

足柄「そうね。当たり前よ」

黒潮「せやな。京阪神の常識やで」

龍驤「???」

提督「鱧は京都の夏の風物詩だ」

龍驤「海の無い京都で海の魚が風物詩?」

吹雪「鱧は非常に生命力が強いから、生きたまま内陸部まで運べて重宝されたんですよ」

龍驤「マジか!?」

提督「ああ、マジだ。その昔、まだトラックも高速道路も無かった時代に明石や淡路島で水揚げされた後、行商人が足で運んだからな」

龍驤「それで生きとるとは、なんちゅう生命力や」

夕雲「運搬中の鱧が逃げ出したりして山道で拾われるから、『京都の鱧は山で獲れる』なんて言うのよ」

龍驤「ほえ~、勉強になったわ!」


卯月「司令官、コレを盛ると美味しいぴょん!うーちゃんのマイブームだぴょん!」ドサッ

提・吹「!?」

『山盛りパクチー on 鱧の湯引き』

卯月「パクチー美味しいぴょん♪」モグモグ

提督(うん、これはイタズラじゃなくてガチの奴だ)

吹雪「卯月ちゃんはパクチーが好きなの?」

卯月「最近はまってるぴょん♪」

提督「俺はどちらかと言うと、バジルの方が好きなんだけどな」ボソッ

ローマ「提督」ギロッ

提督「!?(何か知らんが、ローマに睨まれてる!)」

ローマ「提督なら分かってくれると思っていたわ!」

提督「へ?」

ローマ「バジリコは私たちイタリア艦娘のソウルフードなの!提督ならコリアンダーブームに流されたりせず、バジリコを選ぶと信じていたわ!」

卯月「違うぴょん!司令官はパクラーだぴょん!」

ローマ「いいえ、提督はバジラーよ!」

ワー

ギャー

提督(何か訳の分からん派閥争いに巻き込まれてるし・・・)

吹雪(これだけの数の艦娘が居ると好みが分かれて司令官も大変です)

瑞鳳「ねー、提督。う巻きの代わりに鱧巻き作ったけどたべりゅ?」

提督「食べりゅ~!」

ローマ「ちょっと!提督はバジリコを食べるのよ!」

卯月「違うぴょん!パクチーを食べるんだぴょん!」

提督「あの、どちらも単体で食べる物では無いと思うんですけど」

瑞鳳「鱧巻きを食べるの!」

ローマ「バジリコ!」

卯月「パクチー!」

ワー

ギャー

吹雪(鎮守府は今日も平和です)


-深夜(マルヒトマルマル) 秋雲私室-

秋雲「出来た・・・ついに出来てしまった・・・」赤疲労

巻雲「もう無理」赤疲労

秋雲「巻雲の分の布団用意してるから寝ていいよ~」

巻雲「うぅ・・・部屋に帰って夕雲姉さまの顔を見たかったけど、もう無理。寝る」バタン

巻雲「おやす」zzz

秋雲「おやすみって言い終わる前に寝てるよ。さて、秋雲さんも寝るかね」

明日はついに伊勢改二の実装ですね。
弱い(個人の主観)から掌を返すほど強くなるのか、それとも・・・。
とりあえずLv78だと足りないだろうなー。

本日はここまで。

イベントで拾った海防艦で対潜を上げようと思い改修に使ったら、運が上がった・・・。
運はまるゆ改×5で改修するから要らんのじゃー、ボケー(マジギレ)!
海防艦を使った改修の仕様(対潜 or 運)って確実に嫌がらせとしか思えない。
頼むから対潜上昇に変えてくだち。

本日分、始まります。



『コード ジャニュアリー -逆襲の睦月-』


STAGE 1 魔王 が 生まれた 日


-神聖深海帝国 宮殿-

睦月「皇帝陛下、母が身罷りました」

提督「それがどうした?」

睦月「どうした?」

提督「そんなことを言うためにお前は深海皇帝に謁見を求めたのか?次の者を」

睦月「父上!どうして母上を護ってくださらなかったのですか?皇帝ですよね!」

提督「負け犬に用は無い。それが皇族と言うものだ」

睦月「なら、睦月は皇位継承権など要りません。貴方の後を継ぐのも、争いに巻き込まれるのもたくさんです!」

提督「死んでおる。お前は生まれた時から死んでおる」

睦月「!?」

提督「その服は誰が与えた?家も、食事も、命さえも、全てワシが与えたものだ。つまり、お前は生きたことなど一度も無い!」

睦月「ひっ・・・」

提督「むつぅきぃ、死んでいるお前に権利など無い!如月と共に日本へ渡れ。皇女二人ならいい取引材料だ」


-日本-

卯月「首相の娘の卯月だぴょん。皆からはうーちゃんって呼ばれてるぴょん」

睦月「睦月なのね!」

如月「如月と申します」


夕雲「こうして日本に送られた二人は卯月と仲良くなって平和に暮らしていたわ。でも、幸せな時間は長くは続かなかった」

夕雲「深海暦2012年、深海帝国は地下資源ボーキサイトを巡り日本と(貿易戦争を)開戦」


提督「関税を撤廃して欲しいか?」

首相「はい」

提督「では、深海帝国の同盟国になれ」

首相「おK」

提督「あと、用心棒代として年間30万ボーキよこせ」

首相「おK」


夕雲「こうして日本は神聖深海帝国の同盟国となり、用心棒代として年間30万ボーキを支払うこととなった」


睦月「うーちゃんのパパを脅してボーキサイトを奪い取るなんて許せないのね!深海帝国をぶっ潰すのね!」


-7年後 日本-

皐月「あのトレーラー派手に事故ったね」

睦月「助けに行って来るのね!」

皐月「ちょ、睦月!」

睦月「よっこいしょ、っと」

ガタガタ

睦月「きゃあ」

ドサッ

睦月「動いてる?このままじゃ睦月は何処かに運ばれてしまうのね!」

睦月「とりあえずコンテナから出ないと。あれ?このカプセルは何かにゃ?」

憲兵長「そこのトレーラー止まれ!」

ブーーーーッ!

憲兵長「あくまで抵抗するか。よし、お前たち行き止まりに追い込むぞ」

憲兵ズ「イエス、マイ ロード!」


~数分後~

睦月「止まったにゃ。今のうちにここから出るにゃ」

ガチャ

睦月「開いた?」

卯月「ぴょぉぉぉぉーん!テロリストを成敗するぴょん!覚悟するぴょん!」

睦月「!?」

卯月「捕まえたぴょん!どうして毒ガスなんて使うぴょん!」

睦月「毒ガス?何を言って・・・卯月ちゃん?」

卯月「睦月ちゃん?まさか」

睦月「違うにゃ!」

プシュー

睦月「!?」

卯月「カプセルが!!」

パッカーン!

卯月「毒ガスじゃない?」

睦月「中から人が!」

憲兵長「卯月一等兵、ご苦労だった。カプセルの中身は確保したかったが、見られた以上仕方ない。全員始末しろ」

憲兵ズ「イエス、マイ ロード!」

ブシャー(水鉄砲で発砲)

卯月「うぴゃぁ!」バタッ

睦月「卯月ちゃん!?」

卯月「睦月ちゃん、うーちゃんはもうダメだぴょん」ガクッ

憲兵長「残りも殺せ」

憲兵ズ「イエス、マイ ロード!」

夕雲「撃つな!」

ブシャー

夕雲「きゃぁ!」バタッ

睦月「!? し、死んだ・・・。卯月ちゃんも、この子も・・・」


憲兵長「次はお前だ」

睦月(ここで終わるの?何も出来ないまま・・・。如月ちゃん・・・)

夕雲「終わりたくないのね?力があれば生きられるかしら?これは契約。力をあげる代わりに私の願いを一つ叶えてもらうわ」

睦月「いいのね!契約するにゃ!」

睦月「深海帝国を憎む深海人はどう生きればいいかにゃ?」

憲兵長「貴様、主義者か?」

睦月「どうした?撃たないにかにゃ?」

憲兵長「うっ・・・」

睦月「相手はただの学生なのね。それとも気付いたのかにゃ?撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだと!」

憲兵長「う、撃て!」

睦月「睦月が命じる。同士討ちをするのね!」

憲兵長「イエス、ユア ハイネス!」

憲兵ズ「イエス、ユア ハイネス!」

ブシャー

憲兵長「うわー」

憲兵ズ「冷てっ!」

憲兵長「よし、お前たち。濡れたし風邪引く前に帰るぞ!」

憲兵ズ「はい!」

睦月「自分は無力だと絶望して生きてきたけど、この力があれば深海帝国とも戦えるのね」

睦月「如月ちゃんや、殺された卯月ちゃんのためにも深海帝国を必ず叩き潰すのね!」

卯月「うーちゃんは死んでないぴょん」ムクッ

夕雲「私もよ」ムクッ

睦月「睦月から卯月ちゃんまで奪った深海帝国は絶対に許さないにゃしぃ!」

卯月「だから死んでないぴょん」


-鎮守府 執務室-

提督「突っ込みどころ満載過ぎる。とりあえず、いくつか聞いていいか?」

秋雲「いいよー」

提督「何で俺が悪の帝国の皇帝みないな役になってるんだ?」

秋雲「そりゃー、この鎮守府で一番偉い人だから?」

提督「疑問系かよ!夕雲の役はまぁ、いいや」

秋雲「夕雲は見ての通り、髪の色だけで選んだからね」

提督「こんなことを言うのは失礼だが、睦月が録画した映像を使って会話を成立させたり出来る程賢いと思うか?」

秋雲「思わない(即答)」

提督「じゃあ、何でこんなマンガを描いたんだよ」

秋雲「ほら、魔王睦月って呼ばれてるし、魔王繋がりで。それに頭脳戦とかやらなければいいんだよ」

提督「うわぁ・・・。そもそも魔王睦月って初めて聞いたんだが」

吹雪「私も初めてです」

秋雲「そう?秋雲さん界隈では割と有名だよ?」

睦月「もっと睦月を崇めるがよいぞ」

秋雲「ほら、今のが魔王っぽいでしょ?」

提督「そういうことにしておこう」

吹雪「そうですね」

何度見ても扇だけはマジで○んどけって思うのは自分だけだろうか?
出番はありませんでしたが、くの一メイド役は川内で、ナイトオブワン役はビスマルク(名前ネタ)です。

本日はここまで。

伊勢改二の6-5任務は楽勝だったけど、黒潮の3-2任務が終わらない・・・。

瑞鶴、教えてくれ。俺たちはあと何回3-2に出撃すればいい?
俺はあと何回ハズレマスに反れればいい?
零戦は俺に何も言ってはくれない。教えてくれ、瑞鶴!

あと、夕雲改二おめでとう!実装ありがとう!
かなり前からLv99でスタンバってた甲斐があった。

本日分、始まります。


-インドネシアのとある島 洞窟

ト級「本当にこんな所に?」

リ級「深提がそう言っているのだから間違い無い・・・と思う」

ト級「思うって」

リ級「命令だから仕方ないだろ」

ト級「まー、そうだけど。ジメジメして気持ち悪いな」

リ級「任務だから我慢しろ」

ト級「ん?何だアレ?」

リ級「もしやアレが目的の物か?何かそれっぽい壷があるぞ」

ツンツン

リ級「おい、勝手にいじったりするな」

ト級「ちょっと位いいだろ?減るもんじゃないし」

グラッ

リ級「!?」

ト級「ヤベッ」

パリーン

ト級「落として割っちまった」

リ級「深提に何と報告するつもりだ!」

ト級「割っちまったものは仕方ない。落として割ったと報告する」

リ級「アホか!」バキッ

ト級「痛いなー、殴ることないだろ」

リ級「艦娘どもを倒す『何か』を落として割ってしまいましたで済む訳が無いだろう!」

モクモク

ト級「何だ?この煙は」

リ級「お、おい!」

ト級「な、何だアレは!」

ギャーーーーーーーーーーーオ!

ト級「どんどん巨大になっていく!このままだと洞窟が崩れて生き埋めだ!」

リ級「ヤバイ、逃げるぞ!」


-鎮守府 菜園-

山雲「まぁ~た虫食いの被害が出てるわ~」

涼月「私の南瓜も動物に齧られてます」

黒吹雪「それならいい対処法がありますよ」

山雲「対処法~?」

黒吹雪「はい。コレを畑の周りに植えると害虫、害獣は寄り付かなくなりますよ」

山雲「あら、いいわね~」

涼月「早速、植えさせてもらいましょうか」

山雲「ところでこれって何の球根かしら~?」

黒吹雪「育ってからのお楽しみです」


-夜 執務室-

提督「今日、集まってもらったのはMについてだ」

木曾「そろそろ奴と決着を付けるのか?」

提督「そうしたいところだが、問題が起きてな」

あきつ丸「提督殿!まるゆ殿が偽者と入れ替わっているのは本当でありますか?」

提督「紛れも無い事実だ。あー、そっか」

あきつ丸「?」

提督「陸軍としては海軍の輩の言うことは信用できないであります!ってことか」

あきつ丸「え?いや」

木曾「お前・・・」

あきつ丸「ち、違うであります!」

提督「冗談はさておき、奴が俺を殺そうとして実際に行った行動の一例を話そう」

~回想中~

提督「流石だな、ローマ。よくやってくれた!」

ローマ「それ程でも無いわ///」

コンコン

まるゆ「まるゆです」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

提督(げっ!この臭い・・・)

まるゆ「隊長に飲み物をお持ちしました」

ローマ「あら、カッフェじゃない。提督は嫌いだったわね。代わりに頂くわ」ヒョイッ

まるゆ「あ・・・」

ゴクッ

ローマ「!!!」

まるゆ「あの」

ローマ「これは何?」

まるゆ「え?あの、コーヒーです」

ローマ「は?」ギロッ

まるゆ「え?」ビクッ

ローマ「これはアメリカンじゃない!水臭いわ!」

まるゆ「え?その」

ローマ「エスプレッソとカプチーノ以外はカッフェとは言わないのよ!」

まるゆ「ひっ・・・」涙目

~回想終了~


提督「と、言うことがあった」

木曾「何て野郎だ!」

吹雪「酷すぎますよね!」

あきつ丸(え?コーヒーを出すのが酷いことでありますか?)

木曾「どうした?」

あきつ丸「いえ、何でもないであります」

吹雪「あきつ丸さんは分かってない様ですが、司令官にとってコーヒーは泥水でしかありません。そんな物を飲ませようとするなんて・・・」

あきつ丸(泥水って)

木曾「俺にとっては墨汁だ」

あきつ丸(泥水に墨汁って・・・、コーヒーが可愛そうになってきたであります)

吹雪「その後、偽まるゆちゃんはローマさんから小一時間説教されてました」

あきつ丸「ローマ殿はコーヒーへのこだわりがマジパナイでありますな」

提督「そして事件は今日の昼間に起きた。ガングートたちとティータイムを楽しんでいた時のことだ」


~回想中~

アハハハハ

タシュケント「同志提督、面白いね!」

提督「そうだろ?」

吹雪「もう最高です!」

響「本当に最高だよ」

ガングート「貴様がこんなに面白いとは思わなかった」

コンコン

まるゆ「まるゆです」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

まるゆ「隊長に飲み物をお持ちしました」

吹雪(今度は何だろう?)

ガングート「ほう、ウォッカか。よし、乾杯しよう」

トクトク

提・ガ「乾杯!」

ゴクッ

バタン!

提・吹「!?」

響「え?」

タシュケント「同志ガングート?」

ガングート「」ブクブク

提督「おい、ガングート!しっかりしろ!」ユサユサ

吹雪「ガングートさん!」

タシュケント「まるゆ!まるゆが居ない!」

響「同志ガングートを直ぐに入渠させないと!」

ダンボール箱「・・・」

~回想終了~


提督「と、言うことがあった」

木曾「ウォッカに毒が仕込まれていたのか」

吹雪「はい。後でキットに解析してもらったらそうでした」

提督「俺は呑む前だったから助かったんだが、奴がそこまでするとは思わなかった。俺の想定が甘かったせいでガングートは・・・」

吹雪(普段、ジュースみたいなのしか呑まない司令官にウォッカは無理だったでしょうけど)

木曾(提督にウォッカは無理だろうから、口に含んだ瞬間、ガングートの顔面に吹き付けていただろうな)

あきつ丸(提督殿にウォッカは無理だと思うであります)

木曾「自分を責めるな。今までイタズラの延長程度のことしかしてこなかったんだ、毒殺を狙うなんて考えなくて当然だ」

吹雪「あの時、キットはメンテナンスで執務室に居なかったから、混乱に乗じてまるゆちゃんには逃げられてしましい、今も見つかりません」

あきつ丸「それでガングート殿はどうなったのですか?」

吹雪「直ぐに入渠したお陰で事無きを得ましたが」

提督「ああ、だが問題が起きてな」

木曾「何が起きたんだ?」

提督「ブチ切れたガングートがKGBを使ってまるゆを始末すると言い出した」

木曾「もうお終いだ・・・」

あきつ丸「しかし、それは自業自得では?」

提督「本物のまるゆの安否がかかっている以上、自業自得で済ませる訳にはいかない」

吹雪「そうですよ!」

木曾「それで、奴はまだ見つからないのか?」

提督「ああ、空母や海防艦たちにも協力してもらっているが、未だに見つかっていない」

あきつ丸「それで鎮守府内に艦載機が飛び回っていたでありますか」

木曾「このままだとマズイな。俺たちが見つけるのが先か、KGBが来るのが先か」

提督「奴の確保に協力してもらいたい」

木曾「任せておけ!」

あきつ丸「了解であります!」


-翌朝 提督私室-

テレビ「昨日、サイクロンが発生したと思われる現場の映像です」

提督「これは酷いな」

ピピピピピ

吹雪「う~ん、おはようございます」

卯月「おはようぴょん」

提督「おはよう」

吹雪「うわっ!すごいことになってますね」

提督「ああ、サイクロンによる被害だそうだ。人的被害が無いのが不幸中の幸いだな」

吹雪(竜巻の被害にしては何だか変な様な?)

卯月「お腹空いたぴょん」

提督「よし、食堂に行こうか」


-執務室-

提督「今日も平和だな(奴の件を除いて)」

吹雪「平和ですね~(まるゆちゃん事件を除いて)」

卯月「一応、深海棲艦と戦争中だから平和ではないぴょん」

キット「ですが、皆さんの活躍により深海棲艦の活動は鈍っています。昔と比べれば平和ではないでしょうか?」フォンフォン

卯月「言われてみればそうかも知れないぴょん」

提督「暑いし、そろそろプール開きするか」

吹雪「いいですね!」

卯月「賛成だぴょん!」

時雨「プールもいいけど、雨が降ったら素敵だと思わないかい?」ハイライトオフ

提督「そ、そうだな。雨乞いの儀式もしてみるか?(汗)」

時雨「雨雨降れ降れもっと降れ」

吹雪(お願いだから、雨が降らないからって情緒不安定にならないで)

夕立「雨が降らないのは提督さんのせいじゃないっぽい」

ピーッ!

ピーッ!

ピーッ!

提督「何事だ!?」

キット「鎮守府の防衛ラインに深海棲艦が接近中です!」フォンフォン

提督「迎撃するぞ!敵の数は分かるか?」

キット「艦種は重巡と軽巡ですが、二隻だけの様です」フォンフォン

提督「たった二隻?何かの罠か?まぁいい」


-海上-

長門「こちら長門。敵を捕捉した」

提督「了解。沈めてやれ」

長門「了解」

赤城「待ってください、様子が変です!」

加賀「彩雲からの連絡によると白旗を揚げているわ」

提督「白旗を?とりあえず威嚇射撃をしてやれ」

長門「いいのか?」

提督「構わん。相手は深海棲艦だ」

長門「分かった」


ト級「艦娘が見えてきたな。出迎えか?」E:白旗

リ級「そんな訳あるか!よく見てみろ!」

ト級「おいおい、ちょっと待て!撃ってきたぞ!」

リ級「兎に角避けるぞ!」

バシャーン!

雨の歌って「雨の慕情」「氷雨」「レイニーブルー」「みずいろの雨」「長崎は今日も雨だった」「あめふり(童謡)」くらいしか思い浮かばない。
助けて明石えもん、懐メロしか出てこない。

でも、時雨の歌う雨の慕情は本当に聴いてみたい。


~しばらく後 埠頭~

リ級「インド洋深提からの親書です」つ親書

ト級「白旗を揚げてるのに撃ってくるとかどんだけ非常識だよ」ボソッ

摩耶「あぁ?」ギロッ

卯月「文句あるのかぴょん?」ギロッ

ト級「な、何でもありません!」

リ級(ぴょんって言ってる子が凄んでるつもりだろうけど、可愛い)

時雨「そうか。君たちのせいだったんだね」

ト級「何の話だ?」

時雨「だったら降らせるしかないよね。血の雨をさぁ!」

提督「!!! ここに書いてあることは本当なのか?」

リ級「間違いありません。目の前で目撃しましたから。と、言うかコイツのせいです」

ト級「おい!黙って見てないで助けろよ!」

時雨「さあ、早く降らすんだ!」

吹雪「どうしたんですか?」

提督「読んでみるといい」つ親書

ト級「無視かい!」

吹雪「こ、これって!」

長門「どうした?」

吹雪「読んでみてください」つ親書

長門「!!!」

赤城「そんな!」

加賀「信じられません」

卯月「うーちゃんも見たいぴょん!」

長門「そうだな。うーちゃんも読むといい」

吹雪「今朝のニュースでやっていたのって」

リ級「はい。奴の仕業です。このままでは人間も艦娘も深海棲艦も地球上の全てが終わってしまいます」

提督「面倒なことをしてくれたものだ。だが、このままにする訳にもいかない。討伐隊を結成して出撃だ」


-大ホール-

提督「今朝のニュースを見た者も居ると思うが、インドネシアで大規模な災害が発生した」

提督「あれは自然災害ではなく、深海側のアホ共が封印されていた化け物を復活させてしまったと泣きついて来た」

ザワザワ

提督「その化け物を討伐しなければ地球上の全ての生命に危機が及ぶため、討伐に出撃する!」

提督「相手が相手なので、今回は連合艦隊編成で出撃する。呼ばれた者は前へ」

一同「はい!」

提督「第一艦隊は赤城、加賀、翔鶴、瑞鶴、長門、武蔵。旗艦は長門に頼む」

長門「了解した」

提督「第二艦隊は吹雪、響、霰、朧、神通、鳳翔さん。旗艦は神通に頼む」

神通「お任せください」

提督「呼ばれなかった者は鎮守府の防衛を頼む」

一同「はい!」

提督「留守中は頼むぞ」

新提「任せておけ」

金剛「私も連れて行って欲しかったデース」

提督「金剛、こっちへ」

金剛「ハイ」

提督「金剛には別の任務を頼みたい」

金剛「え?」

提督「俺の留守中、Mの件を頼む」

金剛「了解デース!お任せくだサイ!」

提督「では、準備が整い次第出発しよう」

鳳翔「現地まではどの様に移動しますか?海を航行してもいいですが、時間がかかります」

提督「秋津洲に二式大艇を出してもらえるので大丈夫ですよ。あと、二人まではキットに乗れますし」

鳳翔「それなら早く到着できそうですね」


-埠頭-

提督「準備も出来たし、出発するか」

キット「皆さん、乗ってください」フォンフォン

ボンッ

響「司令官、二式大艇の様子が変じゃないかい?」

朧「変ですね」

ボンッ

プシュー

吹雪「爆発音の後に黒煙が出てきました・・・」

提督「見るからにマズイ状況じゃないか!」

秋津洲「大艇ちゃん、頑張るかも!動いて大艇ちゃん!」

日向「お困りの様だね」

提督「日向か。見ての通り二式大艇は使えそうに無い」

日向「では、先日のお詫びとして手助けしよう。ずいうーん!」

提督「何その猿が觔斗雲を呼ぶかの様なノリで瑞雲を呼ぶのは」

ブーーーーーン

吹雪「瑞雲が10機ほど飛んできましたね」

提督「だが、あんな小さい瑞雲に妖精さんはともかく、人は乗れないからな」

日向「瑞雲!」

提督「10機の瑞雲が一箇所に集合していく」

ピカーッ

日向「10/1 瑞雲だ」

吹雪「」ポカーン

響「う、うん、何というか」

朧「うわぁ・・・」

提督「何でスラ○ムが合体してキングスラ○ムになるかの様なノリで巨大瑞雲になるんだ・・・?それ以前に10/1って」

日向「本来の瑞雲(実物)の10倍のサイズだからな」

提督「うん、それは分かるんだが、プラモのスケールの話をするときに1/100って書かないといけないのを100/1って訳の分からんことを言う奴居るだろ?」

日向「確かに居るな」

提督「それを目の前で見せられればこうもなる」

日向「これは瑞雲の力のほんの一部でしかない」

提督「・・・。そうっすか」

日向「さあ、乗ってくれ」


-数時間後 インドネシア とある島-

提督「インドネシアって何語で話すんだ?」

キット「公用語はインドネシア語ですが、英語も通じます」フォンフォン

提督「それなら大丈夫だな。英語がダメなら通訳を頼む」

キット「お任せください」フォンフォン

ト級「思ったより早かったな」

提督「お前たちこそ」

吹雪「向こうから現地の人が来ますよ」

長老「あなた方はもしや(日本語)」

提督「この島で怪物が暴れていると聞き、退治しに来ました」

長老「おお!予言は本当だったのか!」

提督「予言?」

長老「はい。怪物が蘇る時、異国の地から軍艦の魂を持った少女が現れ、怪物を倒すと伝わっています」

吹雪「それって多分、艦娘のことですよね?」

長老「では貴女が」

吹雪「はい。特型駆逐艦の吹雪です。この人は私たちの司令官です」

長老「自己紹介が遅くなりました。ワシはこの村の長老です」

提督「長老さんはどうして日本語を?」

長老「ここもかつては日本領でした。今では日本語を話せるのはワシ一人になってしまいましたが」

提督「そうでしたか。ところで、怪物について何かご存知ですか?」

長老「我々の伝承では奴をガッズィーラと呼んでいます」

提督「!? ガッズィーラ?」

長老「はい」

提督「た、大変だ!キットを今すぐこの島から逃がさないと!」

吹雪「何をそんなに焦ってるんですか?」

提督「ガッズィーラってアレだろ?クピポーって鳴いて金属を食べる可愛らしい怪獣だろ?」

吹雪「?」

霰「それは則○ガジラです」

長老「何を想像されてのか存じ上げませんが、ガッズィーラはそれはそれは醜い怪物です」

提督「そうか・・・違うのか。いや、違っていて良かったが」


長老「長旅でお疲れでしょうから、今日はもうこちらのホテルでお休みください。お代は結構ということで宜しいでしょうか?」

日向「うむ」

『Hotel ZUIUN』

日向「汚いホテルだがゆっくり休んでくれ」

吹雪「どう見ても超豪華リゾートホテルですよ♪」

響「こんな言い方は失礼だけど、この場に似つかわしくない豪華ホテルだね」

提督「あのホテルって」

日向「まぁ、そうなるな」

提督(何で俺の知らないところでホテルの経営なんてしてるんだ?帰ったら大淀に確認してみるか)

長老「奴は夜は現れない様なので、ゆっくりお休みください」

提督「はい、ありがとうございます。お前たちはどうする?」

リ級「我々は鎮守府に戻ります。また明日の朝来ますので」

提督「そうか。じゃあ、今日はこれで」


-鎮守府 執務室-

新提「それにしても奴は何処に隠れたんだ?」

金剛「提督の命を狙うような不届き者は私が沈めてやりマース!」

ダンボール箱「!?」

新提「空母たちも見つけられないと言っていたが、鎮守府の外に出た形跡も無いしな」

金剛「案外近くに居るかもしれマセン」

新提「まっさか~」

ダンボール箱(昨日、隊長の毒殺に失敗してからずっとここに居ます。夜、無人になったら逃げようと思ったのに部屋はロックされて、警報装置も作動していたので出るに出られず・・・。お腹が空きました)グー

新提「ん?」

金剛「どうしたんデスカ?」

新提「何か音が聞こえた様な?それに、あんなダンボール箱有ったっけ?」

金剛「昨日の朝までは無かったと思いマス」

新提「あそこに隠れてたりして」

ダンボール箱「!?」

金剛「流石にそれは無いデスヨ(笑)」

新提「だよな~(笑)」

ダンボール箱(今のうちに少しずつ扉の方へ)トボトボ

新提「だーるまさんが」

金剛「転んだ!」チラッ

ダンボール箱「!?」ピタッ

新提「ダンボール箱が動く訳無いよな。ハハハ」

金剛「そうデスヨ。アハハ」

ダンボール箱(バレて無い)

新提「でも、一応中身を検めておくか」

金剛「そうデスネ」

ダンボール箱(こうなったら開いた瞬間に賭けるしかありません)

パカッ

まるゆ「えい!」ゴン

金剛「!?」

新提「がふっ!」

バタッ

新提「」ピヨピヨ

金剛「新提!しっかりするデース!」

まるゆ(渾身の一撃が顎にヒットしました!今すぐ逃げます!)ダッ

ポチッ

ジリリリリリリリリ!

スピーカー「執務室からまるゆが逃亡しまシタ!皆さん、追跡をお願いシマス!」


ジリリリリリリリリ!

占守「何事っしゅ?」

国後「警報が鳴るなんてただ事じゃないわ!」

スピーカー「執務室からまるゆが逃亡しまシタ!皆さん、追跡をお願いシマス!」

占守「大変っす!」

大鷹「お二人とも行きましょう!」


瑞鳳「えぇ~!卵焼き焼いてる真っ最中なのにー」


ジャーヴィス「噂のスパイが逃げたのね。ダーリンのためにあたしが沈めてあげる♪」


対馬「スパイの居る鎮守府。危険がいっぱい・・・ふふふ」


朝潮「司令官との約束を今、果たします!」


浦風「うちの提督さんに対するスパイ行為、後悔させたるけえ!」


五十鈴「スパイが逃げた?仕方ないわね。五十鈴が沈めてあげるわ」


朝霜「あたいの出番だな!」


嵐「待ちやがれー!」

まるゆ「ひぃぃぃ」


-埠頭-

コラー

マテー

まるゆ「ひぃぃぃ(泣)」

占守「このままでは海に逃げ込まれるっす!」

ガングート「KGBの到着を待つ時間は無い。私がこの手で捕まえてやる!貴様はシベリア送りだー!」

まるゆ「ひぃぃぃ(号泣)」

あきつ丸「待つであります、まるゆ殿!」

木曾「待ちやがれ!」


-執務室-

新提「いやー、酷い目に合った。まるゆと言えども顎に一撃をもらうと効くな」

金剛「まるゆが逃げたことは伝えたので、皆さん追跡中のはずデス」

新提「そうか。それなら時間の問題だな」

ピーッ

ピーッ

ピーッ

新提「今度は何だ?」

新提「!!!」

金剛「どうしたんデスカ?」

新提「深海棲艦が防衛ラインに接近中だ!」

金剛「直ぐに迎撃に出ないと!数は分かりマスカ?」

新提「戦艦1、空母3、艦種不明だが他多数」

金剛「まさか、提督が不在のタイミングを狙って?」

新提「いや、アイツは居ないとは言え、艦娘の大半と私が居る。奴らの目的は、まるゆの回収だ」


-埠頭-

まるゆ「嫌ぁぁぁぁぁぁ!(号泣)」

あきつ丸「ん?アレは何でありますか?」

大鷹「!!! 敵艦載機です!」

木曾「敵艦載機!?まるゆを回収しに来たのか!」

バババババ

あきつ丸「防衛システムVer.3.0.2が対空砲火を開始したであります!」

嵐(どんだけ細かいんだよ)

ジリリリリリリリリ!

スピーカー「総員、第一種戦闘配備!深海棲艦の艦隊が鎮守府に接近中、第一艦隊は大至急出撃せよ!」

国後「まるゆが居ない!」

占守「あんな所まで逃げてるっす!どさくさに紛れて逃げるなんて卑怯っす!」

木曾「兎に角、追いかけるぞ!」

あきつ丸「第一艦隊が来るまで見失わないようにしないと!であります」


-フタフタマルマル Hotel ZUIUN-

提督「明日は大変な日になるだろうから、そろそろ休むか」

吹雪「そうですね。深海棲艦ですら恐れるガッズィーラ・・・、きっと恐ろしい敵でしょうね」

コンコン

提督「ん?誰か来たな」

ガチャ

提督「響か。どうしたんだ?」

響「今夜は司令官たちの部屋に泊めてもらえないだろうか?いつも姉妹と一緒だから一人だと落ち着かなくて」

提督「そういうことなら一緒に寝よう。朧も居るんだろ?」

朧「ばれちゃいましたか。お邪魔します」

響「じゃあ、私は朧姉さんとこっちのベッドで寝るから、吹雪姉さんは司令官と」

吹雪「え?」

響「いくらなんでも三人はキツイよ」

吹雪「そ、そうだよね。じゃあ、司令官の隣に失礼します///」

提督「お、おう///」


長門「いいラウンジだな」

武蔵「ああ。マスター、オススメを頼む」

日向「では、このズイウングリーンを」

武蔵「・・・」

長門「何故、日向が?」

日向「私はこのホテルのオーナーであり、ラウンジのマスターでもある」

武蔵「艦娘とは一体・・・」

赤城「あら、長門さんに武蔵さん」

加賀「貴女たちも来てたのね」


響「」zzz

朧「」zzz

吹雪「」zzz

提督(さっき吹雪が寝返りを打った時に抱き付いてきて抱き枕にされてしまった・・・。こんな状況で眠れる訳が無い。拷問か・・・)


霰「おやすみなさい」←提督の部屋がいっぱいなので鳳翔さんの所に来た

鳳翔「おやすみなさい、霰ちゃん」


神通「今頃、姉さんと那珂ちゃんが騒いでないか心配です」


瑞鶴「お風呂の後のエステ最高だったね!」

翔鶴「そうね♪」

瑞鶴「鎮守府にもああいうの欲しいな~。提督さんに頼んでみようかな」

秋になったら提督と吹雪の温泉旅行を書きたい。
提督と吹雪が温泉旅館でイチャイチャ・・・なんて話を書く気は毛頭無いがな!
やっぱり事件を起こさないとね。
西村京太郎や山村美紗の様なサスペンスやミステリーは書けないけど、兎に角事件を起こします。
構想は完了している。後は書くだけ!やるわ!

本日はここまで。

先日、家の近所で脱皮中のセミさんが亡くなってはりました。
ついでに、エアコンさんも亡くなりました(笑)
生きるって難しいね・・・。

この異常な夏を乗り越えられる気がしない。
もし、更新が止まったら暑さで死んだと思ってください。

本日分、始まります。


-翌朝 Hotel ZUIUN-

響「リゾートホテルに相応しい実にハラショーな朝食だったよ」

吹雪「朝ごはんも食べましたし、長老さんに会いに行きましょうか」

提督「そうだな」目の下に隈

吹雪「何だか朝からお疲れの様ですが、大丈夫ですか?」

提督「ああ、問題ない(吹雪に抱きつかれたせいで眠れなかったなんて言えないからな)」

提督「では、皆聞いてくれ。30分程したら長老の家に向かうので準備してくれ」

一同「はい!」


-長老の家-

提督「おはようございます」

長老「おはようございます」

提督「早速で悪いんですが、例の怪物のことを聞かせてもらえますか」

長老「分かりました。伝承によると数百年前の出来事じゃった・・・」

~30分後~

長老「そして一昨日の昼過ぎのことじゃった。地鳴りが聞こえたので外に出てみると、それはそれは大きな」

提督(無駄に話が長い・・・)

吹雪(要点だけまとめてください・・・)

ドスーン!

ドスーン!

グラグラ

提督「地鳴り?」

長老「奴が、奴が来たんじゃ!」

ギャーーーーーーーーーーーオ!

提督「ガッズィーラですか?」

長老「そうです!」

提督「よし、皆、出撃だ!」

一同「了解!」


提督「な、何だ!あの山の様に巨大なイ級(?)は!?」

長老「奴がこの村を無茶苦茶にした厄災、怪獣ガッズィーラですじゃ!」

提督「あ、あれがガッズィーラ・・・」ゴクッ

霰「ねーねー、司令官。怪獣ってつおい?」

提督「ああ、むちゃんこつおいぞ!改二パワーを見せ付けてあげなさい!」

霰「うっほほーい!キーーーーーン!」ダッ

ガッズィーラ「ギャーーーーーーーーオ!」ゲシッ

霰「およ?」

ピューーーーーン

キラーン

提督「へ?」

吹雪「霰ちゃん!?司令官、大変です!霰ちゃんが蹴飛ばされて見えなくなってしまいました!」

提督「た、大変だ!」

長門「貴様ッ!絶対に許さんぞ!」


-鎮守府 駆逐寮 朝潮型私室-

朝潮「司令官は今頃戦っているのでしょうか?」

霞「そうね。でも、アイツなら大丈夫よ」

朝潮「霞は司令官を信じているのですね」ニコッ

霞「当たり前でしょ?私たちはアイツの艦娘って何言わせるのよ!///」

ドーーーーーン!

朝潮「な、何事ですか!?」

霰「ただいま」

朝潮「霰!?どうして貴女が?」

霰「んとね、怪獣に蹴られて、吹き飛ばされて、気が付いたら鎮守府に到着した」

霞「はぁ?訳分かんない!」

朝潮「とりあえず司令官に霰は無事だと伝えないと!」

霞「この訳の分からない状況でよくそんなに冷静で居られるわね(汗)」

霰「とりあえず、壊れた壁を直さないと」

霞「アンタ・・・」


-インドネシア-

キット「アドミラル、鎮守府から着信です」フォンフォン

提督「鎮守府から?この大変な時に何だよ!とりあえず繋いでくれ」

キット「はい。スピーカーホンで繋ぎます」フォンフォン

朝潮「司令官、聞こえますか?朝潮です!」

提督「ああ、聞こえている。今、取り込み中だから手短に頼む」

朝潮「はい。霰が怪獣に蹴られた後、鎮守府まで飛んできました。霰は無事です」

提督「・・・。了解した」

朝潮「では、頑張ってください」

プーッ

プーッ

提督「だ、そうだ」

長門「良かった。霰が無事で良かった(涙)」

吹雪「ええ、本当に良かったです」

提督「物理法則とか、そういうのに突っ込むのは野暮だよな?もう考えないことにする」

長門「だが、貴様は絶対に許さんぞ!ガッズィーラ!」

鳳翔「響ちゃん、やりますよ」

響「了解」

鳳翔「鳳」

響「翼」

鳳・響「天翔!」

ガッズィーラ「ギャーーーーーーーーオ!(なるほど。聞きしに勝る技だ。だが、その程度で余は倒せぬ)」

提督「!? 効いてない?鳳翔さんと響の渾身の鳳翼天翔が効いてないだと!?長門、武蔵!」

長門「全主砲、斉射!てーッ!!」

武蔵「この武蔵の主砲は・・・伊達ではない!いくぞ!!」

ドーン!

ガッズィーラ「ギャーーーーーーーーオ!(効かぬわ!)」

提督「長門と武蔵の一斉砲撃ですら大して効いてない!?」

神通「吹雪さん、朧さん、私たちも続きましょう」

吹雪「はい!」

朧「沈みなさい!」

ドーン!


赤城「第一次攻撃隊、発艦してください!」

加賀「みんな優秀な子たちですから」

翔鶴「行くわよ!全機、突撃!」

瑞鶴「アウトレンジで・・・決めたいわね!」

ブロロロロ

ドカーン!

モクモク

提督「今度こそやったか?」

キット「いえ、まだです。皆さん、逃げてください!」フォンフォン

ガッズィーラ「ギャーーーーーーーーオ!」

ドカーン!

提督「口からビームでも出すかと思ったが、普通の砲撃で助かった(汗)」

長門「提督、アレを!」ユビサシ

提督「!? 地面に隕石でも落ちたかの様な巨大なクレーターが!」

武蔵「何という威力だ!」

神通「伊達に大きい訳では無いということですね」

提督「ここまでの化け物とは想定外だ」

リ級「もう始まっている!皆、やるぞ!」

深海棲艦ズ「おー!」

リ級「沈め!」

ドカーン!

ドカーン!

提督「リ級たちも到着したか。いかに巨大で丈夫と言えども何かしら弱点はあるはずだ」

瑞雲仮面「苦戦している様だな」

提督「瑞雲仮面!」

吹雪(最早、瑞雲仮面さんに対して何の疑問も持たずに会話しています・・・。日向さん、正体がばれているのに瑞雲仮面になるんですね)

瑞雲仮面「カモン、瑞雲!」

提督「あ、アレは!10/1 瑞雲じゃないか!?」

吹雪(司令官もノリノリです)

瑞雲仮面「瑞雲、トランスフォーム!」

提督「変形して巨大ロボになったー!?」

吹雪(艦プラバトルで目にした光景が現実になりましたが、もう驚きません)

瑞雲仮面「全ての道は瑞雲に通ず。怪獣にも瑞雲道の素晴らしさを教えてあげよう。そして悔い改めるがいい」

キット「瑞雲仮面・・・。彼女は一体何者でしょうか?」フォンフォン

吹雪「え?本気で言ってるの?」

キット「こういう場合、知っていても知らないふりをする優しさも必要かと」フォンフォン

吹雪「キットに忖度される日向さんって・・・」

蘭子「混沌電波第151幕!(ちゃおラジ第151回)」
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瑞雲仮面「瑞雲パンチ!」

バッチコーイ!

ガッズィーラ「ギャーーーーーーーーオ!(やるな。だが、まだまだ!)」

提督「流石、瑞雲ロボだ。巨大な敵には巨大ロボ。毒を以て毒を制すということか」

瑞雲仮面「瑞雲スペシャル!」

ガッズィーラ「ギャーーーーーーーーオ!」

提督「押している?いいぞ、この調子で攻撃してやれ!」

長門「このまま一気に畳み掛ける!全主砲、斉射!てーッ!!」

武蔵「今は遠慮はなしだ!そうだろう?相棒よ!」

ドカーン!

提督「ああ、ドンドン撃ちまくれ!ところで、リ級」

リ級「はい」

提督「奴は封印されていたということだったな?具体的にどの様に封印されていたんだ?」

リ級「洞窟の中にあった壷に封印されていましたが、壷は割れてしまい、洞窟も崩れてしまったので回収できませんでした」

提督「何か代わりになる物があればいいのか?」

リ級「恐らく」

長老「提督殿!これを使ってくだされ!」つ炊飯ジャー

提督「ピッ○ロ大魔王かよ!まぁいい。朧、積尸気冥界波で奴の魂を引きずり出してやれ!」

朧「気を溜める時間が欲しい。5分だ、5分でいい。時間を稼いでくれ!」

提督(朧のキャラが変わりすぎてもう誰か分からない。それより気って何だ?小さい宇宙じゃないのか?)

ガッズィーラ「ギャーーーーーーーーオ!(図に乗るな、艦娘ども!)」

ドカーン!

ワー

キャー

長老「またクレーターが出来てしもうた・・・」

鳳翔「やるときは、やるのです!」

ブロロロロ

ドカーン!

ガッズィーラ「ギャーーーーーーーーオ!」

吹雪「眼に直撃、痛そうです」

提督「眼?そうか、眼だ!いかに巨大な怪物と言えども眼は弱いはずだ!」

瑞雲仮面「了解!瑞雲パンチ!」

スッ

瑞雲仮面「何っ!?」

ガッズィーラ「ギャーーーーーーーーオ!(そう何度も食らわぬわ!)」


提督「油断大敵。余所見は怪我の元だ。てい!」ポイッ

ガッズィーラ「!?」

ブスッ

提督「もう一丁!」ポイッ

グサッ

ガッズィーラ「ギャーーーーーーーーオ!(眼が!眼がぁぁぁ)」

赤城「両目に刃が突き刺さるとは・・・。敵ながら少し可愛そうですね」

加賀「ええ。でも仕方ありません」

武蔵「恐ろしい絵面だ」

提督「吹雪、動きを封じてやれ!」

吹雪「はい!кольцо(カリツオー)」

ガッズィーラ「ギャーーーーーーーーオ!(な、何だ!動けぬ!)」

響「流石、吹雪姉さん。ロシア語の発音が完璧だ」

朧「待たせたな。積尸気冥界波!」

ガッズィーラ「ギャーーーーーーーーオ!(ぐわぁぁぁぁぁ!)」

瑞鶴「ガッズィーラの魂が!」

翔鶴「長老さんの炊飯ジャーに吸い寄せられていきます!」

ガッズィーラ「ギャーーーーーーーーオ!(おのれ、忌々しい艦娘どもめ!いつの日か余は必ず蘇る!人間も、艦娘も、深海棲艦も、その時が貴様らの最後だ!)」

提督「長老さん、蓋を閉めてください!」

長老「はい!」

バタン!

神通「ガッズィーラの体が灰となり、崩れていきます」

サラサラ

長門「勝った・・・のか?」

提督「ああ、俺たちの勝ちだ!」

瑞雲仮面「私はこれにて失礼する。さらばだ!」ダッ

提督「待ってくれ、瑞雲仮面!あと、10/1 瑞雲ロボ」

提督「行ってしまった・・・。礼を言いそびれたな。だが、きっと彼女には何時かまた会えるだろう。そんな気がする」

鳳翔「そうですね。私も彼女にはまた会える気がします」

赤城「瑞雲仮面、不思議な人でしたね」

瑞鶴(いや、アレって日向さんでしょ・・・)

加賀「こういう時は知らないふりをするものよ(これだから五航戦は)」ヤレヤレ

翔鶴「加賀さんの仰る通りよ、瑞鶴」

瑞鶴「むしろ、その優しさが痛いと思うんだけど」


吹雪「全て終わりましたね」

リ級「まだ終わりではありません」

吹雪「?」

提督「そうだな」

リ級「ガッズィーラを二度と見つからない場所に封印しないと」

提督「だが、それに適した場所となると・・・」

キット「マリアナ海溝などいかがでしょう?」フォンフォン

提督「マリアナか。確かにあそこは地球上でもっとも深いとされる場所だから容易には近づけないが、水圧でジャーが壊れるだろ?」

長老「このジャーは核爆発にも耐えられます。深海でも平気でしょう」

吹雪「えぇ・・・」

鳳翔「何という強度!うちにも一台欲しいです!」

日向「おーい、提督!」

提督「日向か」

日向「地震の様な振動や、激しい爆音が聞こえたんだが何が起きたんだ?」

提督「たった今、例のガッズィーラを退治したところだ」

日向「もう終わっていたとは・・・、もう少し早く気付いていれば私も協力したんだが」

吹雪「・・・。ここで突っ込むのは野暮だよね?」

キット「はい」フォンフォン


長老「皆の者、怪物は封印されたぞ!(マレーシア語)」

現地人「やったー!これで平和にくらせるぞー!(マレーシア語)」

現地人「彼らにお礼をしましょう!(マレーシア語)」

提督「マリアナに沈めるにしても、どうしたものか。潜水艦娘は連れてきてないからな」

リ級「それならお任せください。うちのカ級を呼びます」

提督「・・・」

リ級「うちの深提も今回の件で懲りたので、二度とあの化け物を利用しようなんて考えません。信じてください」

提督「分かった。お前を信じよう」

吹雪「いいんですか?」

提督「あれは嘘をついている目では無い。そうだろ、キット?」

キット「はい。嘘は検出されませんでした」フォンフォン

リ級「念のため、カメラを持たせて中継させます」

~しばらく後~

カ級「了解。じゃあ、マリアナに捨ててくるわ」

リ級「念のため、カメラ持って行って中継して」

カ級「ほいほーい」

提督「頼んだぞ」

カ級「任せてちょ。二度とあの化け物が出て来れない様に深い所に捨ててくるから」

ト級「それにしても迷惑な奴が居るもんだな」

提督「お前だよ!」

リ級「このおバカ!」バキッ

ト級「何で殴るんだよ?痛いだろ」

リ級「誰のせいで怪物が暴れまわったと思ってるんだよ!」

ト級「深提」キッパリ

リ級「封印を解いたのはお前だよ!」バキッ

長門「深海棲艦同士の漫才か?」

武蔵「深海棲艦にも色々と居るんだな」


長老「提督殿!これよりお礼の宴を開こうと思います」

提督「お気持ちはありがたいのですが、日本のことが気になるので帰ろうと思います」

吹雪「お気持ちだけ受け取っておきます」

長老「そうですか。それは残念です」

日向「私が居ない間、ホテルを頼んだぞ。あと、村の再建が済むまでホテルで寝泊りしてもらって構わない」

長老「はい。ありがとうございます」

日向「瑞雲の加護のあらんことを」

提督「日向、10/1 瑞雲の操縦を頼めるか?」

日向「任せておけ」

長老「提督殿、このご恩は何時か必ず」

提督「いえ、我々はあくまで仕事として怪獣を討伐しただけです。そこまでして頂かなくても」

長老「それでは我々の沽券に関わります!マレーシアに来て頂いた際には最大限のおもてなしをさせて頂きます!」

提督「えっと・・・では、期待しておきます」


-数時間後 マリアナ海域-

カ級「この辺でいいか」ポイッ

カ級「もう二度と出てくるなよ~」

ブクブク

カ級「よし、順調に沈んで行ってるな」

~数分後~

カ級「見えなくなった。もういいだろう。帰るとするか」

ギャーーーーーーーーオ!

カ級「?」キョロキョロ

カ級「気のせいか」


-太平洋上 ナイト2000車内-

キット「炊飯ジャーを持ったカ級の動きが止まりました」

提督「この辺りで捨てる様だな」←モニターで確認中

吹雪「そうみたいですね」

響「あ、捨てたね」

朧「ドンドン沈んでいきます」

提督「それにしてもとんでもない化け物だったな。深海棲艦以上の敵が居るとは思わなかった」

吹雪「そのうち本物のゴ○ラとも遭遇するかも知れませんよ」

提督「ハハハ。それは遠慮したいな」

響「私は会ってみたいかも」

朧「私も興味あります」

キット「私は遠慮しておきます」

提督「だよな~」

一応、今後

ガッズィーラ討伐後、鎮守府に帰ってからの平和な日常(平和な日常とは言ってない)



まるゆ完結偏



奴(レ級では無い)が鎮守府襲撃



さらばインド洋!深海提督、暁に死す



熊野主演『富豪艦娘』



未定(何かやるかも知れないし、そのまま次の温泉に行くかも)



温泉物語



未定



第3回カンプラバトル ついにあの艦娘(初雪じゃないよ)が本気を出す!

の順で進む予定です。

本日はここまで。

今までありがとう、岩川基地。3年半お世話になりました。
そして、舞鶴鎮守府よろしゅうおたのもうします。

本日分、始まります。


-昼過ぎ 海上-

キット「あと1時間程で鎮守府に到着します」

提督「では、連絡を入れておくか」

吹雪「そうですね」

朧「鎮守府に着いたらまずはお昼ご飯ですね」

響「ホテルの食事はハラショーだったけど、鳳翔さんや間宮さんの料理が恋しいよ」


-鎮守府 執務室-

ジリリリリーン

新提「もしもし」

提督「俺だ、俺」

新提「オレオレ詐欺!?」

金剛「大変デース!」

提督「何でそうなる?提督だ」

新提「分かっているさ。例の怪物はどうだ?」

提督「そっちは解決した」

新提「もう解決したのか?」

提督「ああ、かなりの強敵だったけどな。後1時間程したら鎮守府に到着するが、そっちはどうだ?」

新提「少々問題が起きている。電話だとマズイので直接報告したい」

提督「分かった」


-鎮守府 執務室前-

提督「一日ぶりの我が家だ」

吹雪「何だかもっと経っている気がしますね」

提督「怪獣のおかげで濃い一日だったからな」

ガチャ

提督「ただいま」

新提「おかえり」

金剛「おかえりなさい」

バタン

提督「早速だが、問題について聞かせてもらえるか?」

新提「実は・・・」

~事情説明中~

提督「そうか・・・」

新提「私がついていながら、こんなことになってすまない」

提督「いや、気にするな。元はと言えばもっと早い段階で処理しなかった俺の責任だ」

吹雪「逃げて終わりとは思えませんし、また攻めて来るでしょうね」

金剛「そうデスネ」

提督「今まで以上に警備を厳戒にしよう」

新提「こんな時に悪いが、私は明日、研修で大本営へ行かないといけない」

提督「そうだったな。護衛は誰にする?長門がいいか?」

新提「いや、朝一の新幹線で移動するだけだ。護衛は付けなくていい。私より鎮守府の護衛に回してくれ」

提督「いいのか?」

新提「ああ、今は私より自分の心配をしてくれ」


『30%』


-夜-

夕立「何か、頭が痛くて、ダルイいっぽい」

時雨「夕立もかい?」

夕立「時雨も?」

時雨「うん。ボクだけじゃないよ。春雨や白露姉さんも同じ様な症状らしい」


金剛「うぅ・・・何だか調子が悪いデース」

比叡「お姉さまもですか?」


山城「何だか今日はいつも以上に不幸だわ」

扶桑「何だか体がダル重いわ」


黒吹雪「睦月ちゃん大丈夫?」

睦月「あまりいい感じじゃないにゃしぃ。黒ブキちゃんは大丈夫なのかにゃ?」

黒吹雪「うん、私は何ともないよ。皆どうしたんだろう?」


ヲ級「今日は皆、元気が無いわね」

イ級「全員そろってアレの日とか?」

ヲ級「んな訳無いでしょ。艦娘全員一斉にってどんな偶然よ」


『80%』


-翌朝 食堂-

提督「朝定食をお願いします」

ドン!

提督「・・・。あの、魚焦げて」

鳳翔「何か問題でも?」

提督「い、いえ、何でもありません(魚はほとんど炭だし、叩き付けられたせいで味噌汁もこぼれてるけど、言えない)」

吹雪「私も朝定食をお願いします」

鳳翔「はい、どうぞ」ニコッ

提督(俺と吹雪で反応が全然違う・・・)

吹雪「司令官、鳳翔さんと何かあったんですか?」

提督「いや、全く心当たりが無い。昨日、帰ってきてから何も無かったが。気のせいか、皆からの視線が冷たい気がする」

吹雪「確かに皆さん、司令官に対する態度がいつもと違いますね。何だか殺気立っていると言いますか」

提督「それについても全く心当たりが無いんだが」

吹雪「私のお魚半分食べてください」

提督「いや、大丈夫だ。吹雪はしっかり食べなさい」

吹雪「でも」

提督「執務室にカ○リーメイト他、非常食を多少置いてあるから大丈夫だ」


『100%』


-執務室-

提督「今日の執務を始めるとするか。それにしても皆どうしたんだ?」

吹雪「何だか様子が変でしたね」

ドアバーン

金剛「提督、どうしてデスカ?」

提督「いきなり入ってきて何だ?」

金剛「どうして私たちを裏切ったんデスカ!」

榛名「榛名は提督に裏切られて大丈夫ではありません」

提督「裏切った?一体何を」

時津風「がるるる」

吹雪「時津風ちゃん?」

時津風「がうー!」ダッ

提督「ステイ!」

ピタッ

時津風「わん!」

由良「提督さん、大人しく自首してください。今ならまだ間に合いますからね。ね!」

時雨「提督。君には失望したよ」

夕立「いけない提督さんにはソロモンの悪夢を見せてあげる」

長門「私たちと平和な海を取り戻そうと言ったのは嘘だったんだな?」

吹雪「皆さん、落ち着いてください!急にどうしたんですか?」

提督「さっきから何なんだよ!俺がいつ裏切った!」

加賀「この期に及んでまだシラをきるのね」

グラーフ「アトミラール、説明してもらおう!」

ビスマルク「私たちを裏切るなんて貴方も相当偉くなったものね。鉄血宰相の名に懸けて貴方を始末してあげるわ!」

リシュリュー「どういうことなの?説明して頂戴!」

高雄「裏切り者め!と言って差し上げますわ」

摩耶「アタシたちを裏切った罪を償わせてやる!」

曙「アンタは正真正銘のクソ提督ね!」

霞「このクズ!」

満潮「カス!」


足柄「好きだったわ、提督」

暁「一人前のレディとしてぶっ○してあげるわ」

響「それはレディの発言では無いよ」

暁「そ、そんなことないわよ(汗)」

鈴谷「提督、マジキモイんだけど」

熊野「ドラム缶に詰めて大阪湾に沈めて差し上げますわ!」

瑞鳳「(毒入りの)卵焼き食べりゅ?」

ポーラ「さー提督、(毒ワインを)グイっといってください。楽になれますよぉ~」

朝潮「司令との約束を今、果たします」

吹雪「約束?」

朝潮「はい。司令がもしも自分が敵になる様なことがあれば朝潮に討って欲しいと頼まれていました」

提督「そんな約束してねぇよ!俺がいつ敵になった!」

春風「司令官様、お命頂戴致します」

ブン!

スッ

吹雪「何するんですか!」

春風「何故逃げるのです?」

提督「むしろ何故、大人しく斬られると思ったのか教えてくれ」

春風「この期に及んでご自分の罪をお認めになられないのですね」

提督「だから、さっきから何の話だ!冗談にしても度が過ぎるぞ!」

春風「構えてください」

提督「何だか知らんが、こうなった以上仕方ない」

吹雪「司令官!」

提督「大丈夫だ。怪我はさせない。吹雪は下がっていなさい」

春風「随分な自信ですね」

長門「お前たち手を出すなよ」


天龍「提督、覚悟しやがれ!刀の錆にしてやる!」ダッ

長門「あのバカ、手を出すなと言ったのに!」

天龍「うぉぉぉぉーっ!」

ペチン

天龍「!?」ヒリヒリ

天龍「うえ~ん、龍田~、提督が苛めるよ~(泣)」ダッ

提督「ただのデコピンだろ。大げさな」

磯風「天龍を破ったか。だが、奴は四天王の中で最弱ッ!」

春風「隙あり!」

提督「おっと!」ヒョイッ

磯風(無視された・・・)

カン!

カン!

カン!

ピシッ

長門「激しい抜刀術の打ち合い。流石だな」

磯風(万が一、春風が敗れたなら、この磯風がエクスカリバーで斬る!)

春風「このままでは埒が明きません」

提督「このまま千日戦・・・あの構えは!」

春風「春風流剣術奥義」

長門「決まったな」

春風「海航艦娘舞!」

スッ

長門「かわしただと!?」


春風「避けても無駄だとご存知のはず。何故、避けるのです?」

提督「この術の弱点を知っているからだ」

春風「!?」

提督「てい!」

ポキーン

春風「私の愛刀が・・・」

プスッ

磯風「ひっ・・・、わ、私の目の前に折れた刃が・・・。ビビッてなんてないぞ!」

提督「この術は一撃目を放った後、追撃をかける前に約1/1000秒の隙が出来る。その瞬間を狙えば勝てる。それに先ほどの打ち合いで春風の刀には亀裂が入っていたからな」

春風「そこまで見破っていたとしても、実際に打ち破ったのは司令官様が初めてです。煮るなり焼くなりお好きにしてください」

松風「姉貴を泣かせるとは・・・君、許さないよ」

磯風(よし、今度こそ磯風の出番だ!)

ズシーン!

ズシーン!

提督「地鳴り?」

吹雪「儀装を装着した大和さんです!」

大和「せめてもの情けとして、苦しまずに逝かせてあげます。サヨナラ、私たちの提督だった人」

吹雪「司令官、逃げてください!」

磯風「え?あの・・・」

青葉「大和さん少し待ってください。最後に一言お願いします!」

提督(おいおい、大和の砲撃なんて食らうと確実にアウトだ!)


ブーン

提督(この音は!)

ドンガラガッシャーン

大和「ゲホッ、ゲホッ、何事!?」

キット「アドミラル、直ぐに車内へ!」フォンフォン

ガチャ

提督「助かった!」

吹雪「私も一緒に逃げます!」

提督「いや、吹雪は残るんだ。俺と一緒より、ここに残る方が安全だ」

バタン

吹雪「でも!」

提督「必ず助けに戻る。俺を信じろ!」

吹雪「分かりました」

大和「邪魔をするならキットも一緒にあの世に送ってあげます」

『SMOKE RELEASE』ピッ

シューツ

モクモク

長門「ゲホッ!煙幕とは卑怯な!だが、鎮守府中に艦娘を配備した。逃げ切れると思うなよ!」


-埠頭-

長門「こちら長門。応答願う」

陸奥「長門からね。こちら陸奥。どうぞ」

長門「提督がそちらへ向かった。迎撃を頼む」

陸奥「分かったわ。任せておいて」

長門「では、頼んだ。通信終了」

陸奥「だ、そうよ」

武蔵「やるか」


提督「何だか知らんが、このまま鎮守府の外まで逃げるぞ。対処法を考えるのは後回しだ」

キット「アドミラル、前方に如月さんたちが居ます」

文月「ねえ、アイツ殺っちゃってい~い?」

如月「いいわよ♡」

海風「二人ともお姉さんに続いて」

江風「まろーん、裏切りやがって」

山風「パパなんて大嫌い」

霰「うっほほーい!」

荒潮「あらあら、逃げるなんて無駄よ~」

提督「駆逐艦の砲撃程度なら当たっても問題ない。突っ切るぞ」

ドーン!

ドーン!

赤城「提督、私たちを裏切った償いをしてもらいます」

飛龍「多聞丸も激オコだよ!」

蒼龍「提督がそんな人だとは思わなかったよ」

翔鶴「提督、今までお世話になりました。私たちは新しい提督と鎮守府を立て直します」

瑞鶴「目標、提督。殺っちゃって!」

キット「今度は空母の皆さんです」

提督「厄介な。進路を変えるぞ」

ドカーン!

ドカーン!

提督「クッ、まだ付いてくるか。やはり空母は厄介だ」

キット「アドミラル、前方を!」

提督「陸奥に武蔵!誘い込まれたのか!」

陸奥「あらあら、残念ね。これで終わりよ」

武蔵「あばよ、相棒!」

ドーン!

提督「うわぁぁぁぁ!」

武蔵「終わったな」

陸奥「いいえ、まだよ。死体を確認するまでは終わりじゃないわ。それに、あの提督とキットを甘く見てはダメよ」

武蔵「随分、高く評価しているな」

陸奥「あの人は何度も死線を掻い潜ってきた人よ。この程度で死んだとは思えないわ」

武蔵「なるほどな」

陸奥「でも、殺すには惜しい人だわ」

武蔵「陸奥」

陸奥「分かってるわ。彼は私たちと、人類を裏切ったんだもの」


-海中-

キット「アドミラル、しっかりしてください!アドミラル!」

提督「う~ん」パチッ

提督「ここは?」

キット「海の中です」

提督「そうか、武蔵たちの砲撃を受けて海へ吹き飛ばされたのか。陸ではなく海で好都合だ。キット、損傷は?」

キット「システムオールグリーン。何処も損傷はありません」

提督「よし、浮上しよう」


-鎮守府 埠頭-

大淀「このデータを証拠として提出すればいいのですね?」

???「そうだ」

大淀「分かりました」

???「一時間程したらもう一度来る」

大淀「はい」

???「次は提督と艦娘として会おう」ニヤッ


-大本営 元帥執務室-

元帥「もう直ぐ研修が始まると言うのに呼び出してすまない」

新提「いえ。それでご用件は」

元帥「新提君、残念なお知らせだ」

新提「まさか、私はクビですか?」

元帥「いいや、君のことじゃない。提督君のことだ」

新提「アイツがどうしたんですか?」

元帥「彼は深海側に我々を売った」

新提「何かの冗談ですか?もしくはドッキリ?」

元帥「冗談でもドッキリでもない」

新提「そんな話、信じられるはずがありません!」

元帥「私とて信じたくはない。だが、決定的な証拠が大淀君から送られてきた」


-海上-

キット「吹雪さんは連れて来なくてよかったのですか?」

提督「何だか知らんが、俺は命を狙われているんだ。連れて来る方が危険だ。それに仲間に危害は加えない・・・と思いたい」

キット「確かにそうですね。それに、どちらかと言うと、危害を加えようとした側の方々が心配です」

妖精ズ「とりあえず提督さんが無事で一安心です」←後部座席の足元に隠れていた

提督「妖精さん!」

キット「一体何が起きているのでしょう?」

妖精ズ「実は昨日から鎮守府近海で変な電波が発信されています」

提督「変な電波?」

妖精ズ「はい。発信源を特定しようとしたのですが、この騒ぎで中断してしまいました」

提督「今から調査出来ないかな?」

妖精ズ「残念ながら機材がありませぬ故」

提督「キットはその電波をキャッチ出来ないか?」

キット「残念ながら」

妖精ズ「あれは特殊な周波数の電波故、感知出来ないはずです」

提督「そうか。だからと言って、機材を取りに帰る訳にもいかないし・・・」

妖精ズ「何処かの鎮守府の工廠を借りられれば作成出来ますが」

キット「先ほど、大本営よりアドミラルがお尋ね者として手配された様です」

提督「・・・。一つだけ可能性がある。あそこなら」


-鎮守府 監房-

金剛「こんなことをしたくはありマセンが、ブッキーが提督の味方をする以上仕方ありマセン」

吹雪「・・・」

金剛「処分が決まるまで、この独房で大人しくしててもらいマス。ブッキーだけは助けてもらえる様に、皆に頼んであげマス。それじゃ」

ガチャ

バタン

ヲ級「吹雪!どうして貴女まで?」

吹雪「皆さん突然おかしくなって司令官を殺そうとしたんです。司令官はキットと脱出したはずですが、私はここに残った方が安全だって」

ヲ級「そんなことがあったの。提督はキットと一緒なら無事だろうし、貴女は一緒に逃げるより、ここで大人しくしてる方が安全かも知れないわね」

イ級「でも、私たちは深海棲艦だから処刑されないか?」

吹雪「そうなるまでに司令官が助けてくれると信じてます」

ガチャ

睦月「キビキビ歩くにゃしぃ!」

黒吹雪「ごめんね。捕まっちゃった」

睦月「私語は慎むにゃしぃ!」

望月「裏切り者は全部捕まえたね~、あ~面倒くさかった」

ガチャ

睦月「ここへ入るのね!」

黒吹雪「・・・」

バタン

カチャ

睦月「お前たちの処遇は後ほど伝えるからここで大人しくしてるにゃしぃ!」

望月「まー、精々残り短い人生を楽しみなよ」

バタン

睦月「監房の見張りをお願いするのね」

龍驤「任せとき。うちがしーっかり見張っといたるわ!蟻の子一匹通さんで!」


-廊下-

朧「私が出たら一撃だったのに」

漣「朧っちは分かってないね~」

朧「?」

漣「ご主人様だった人を狩るゲームなんだから、朧っちのチートな積尸気なんて使うと即ゲームオーバーで楽しくないお!」

潮「あの人、早くこの世から居なくなって欲しいな」

漣「おや?潮っちがそこまで言うなんて珍しい」

潮「あの人・・・潮をいやらしい目で見てくるから嫌い」

朧「許せない!」

漣「ぶっ○してやる!」


-工廠-

夕張「さーて、提督を必ずぶっ殺すマシーンを造るわよ!」

明石「提督のことだから一筋縄では行かないし、腕がなるわね!」

夕張「あれ?妖精さんたちが居ない?」

明石「本当だ。何処に行ったんだろう?」


-伊13・14私室-

伊14「もう呑めないよ~」zzz

伊13「理由は分からないけど、皆がおかしくなって提督を殺そうとしてる・・・」

伊14「呑めないってば~」zzz

伊13「原因の調査と、元帥に現状報告をしないと・・・」


-伊勢型私室-

日向「やはり瑞雲は素晴らしい」

最上「はい、師匠!」

日向「このフォルム」

最上「色」

日向「重量」

最上「質感」

日向「ディテール」

最上「味」

日向「そして香り。まさに神が創りし芸術品。いや、この世は創造主たる瑞雲により創られたものであり、水爆としての瑞雲は神が地上に降臨する際に使っている仮の姿だったな」

最上「そういえば、さっきから外が騒がしいですね」

日向「俗世の騒がしさなど、瑞雲の前では何の意味も成さない」

最上「そうですね!」


-秋雲私室-

秋雲「♪」

秋雲「やっぱ、アニキの歌声を聞きながらの作業は捗るわ~」E:妖精印のヘッドホン

秋雲「あれ?まだ夜明け前だと思ってたけど、もうこんな時間?とりあえず音楽止めてっと」

秋雲「巻雲~、休憩しよっか」

シーン

秋雲「巻雲~」

シーン

秋雲「あれ?居ない?まーいいや。時計を見たら眠くなってきたし、ちょっと寝よっと。おやすみ~」


-出撃ドック-

ガングート「提督よ、貴様は見つけ次第、銃殺刑だ!血で海を赤く染めてやる!」

タシュケント「同志だった提督、見つけたらシベリア送りだよ!」

卯月「うーちゃんを騙した罪は重いぴょん!」

龍田「天龍ちゃんを泣かせた罪は重いわよぉ~。楽に死ねると思わないでねぇ~」

北上「大井っちと組めば裏切り者の提督なんて敵じゃないよね。ねー、大井っち」

大井「ええ。裏切り者は私たちの手で始末しましょう!」

北上「フルアーマー北上改二」

大井「大井」

北・大「出撃!」

ウォースパイト「ロイヤルネイビーの名に賭けて裏切り者は始末します」

アークロイヤル「女王陛下のために裏切り者は始末する」

ジャービス「ダーリンはあたしが沈めてあげる♪」

ローマ「ドン・アンミラーリオ。ファミリーを裏切ったことを後悔させてあげるわ」

卯月(ファミリー?ローマさんってマフィアだったぴょん?それより、ドン・ナントカって司令官がマフィアのボスってことぴょん?)←何となく雰囲気で理解している

ローマ「姉さん、先に行くわよ!」

リットリオ「ふふっ。ローマったら張り切ってるわね。これから激しいドンパチをすると思うとユニオン・ステーションの銃撃戦を思い出すわ」

卯月(いや、それはアメリカだぴょん!前に乳母車が階段から落ちるシーンを観たことがあるぴょん!)

リットリオ「裏切り者を始末したら、トルタ・カプレーゼでお祝いしましょう」

卯月(今度はイタリアに戻ってるぴょん!でも、司令官からトルタ・カプレーゼの誕生にはアル・カポネが関わってるって聞いたことがあるし、やっぱりアメリカ?しかも、かまどがどうのって言ってたし、もう訳が分からないぴょん!)

アイオワ「同盟国を裏切ったらどうなるかたっぷり教えてあげる」

イントレピット「着任早々に提督が裏切るなんてついてないな~」

サラトガ「サラの子達が提督の血を求めてます」

ガンビアベイ「ひっ・・・怖すぎ」涙目

サミュエル「」白目

サラトガ「あら?どうかしましたか?」ニコッ

ガンビアベイ「な、何でもありません!」

サミュエル(サラってこんな艦娘だったっけ?)


-武羅悪鎮守府 執務室-

師匠「提督よ、どういうことだ!」

武羅悪提督「本当に裏切ったならアンタを突き出すしかない」

提督「どうなっているのか、こっちが聞きたいくらいだよ!全く身に覚えが無いのに、突然裏切り者呼ばわりされて艦娘たちから襲われたんだ!」

師匠「本当に裏切ってないのだな?」

提督「誰かさんと一緒にしないで欲しいですね!」

師匠「だ、誰のことやらさっぱり(汗)」

武羅悪提督「何かの間違いだと言うなら信じましょう」

提督「恩に着る」

武羅悪提督「しかし、ずっとここに匿う訳にもいかない」

提督「工廠を使わせてもらいたい。用事が済めば直ぐに出て行く」

師匠「工廠?何か掴んでいるのか?」

提督「妖精さんたちによると鎮守府近海から変な電波が出ていると。それが今回の事件と関係しているかも知れない。と、言うより関係していると考えています」

武羅悪提督「大和」

武羅悪・大和「はい」

武羅悪提督「先輩を工廠まで案内してやってくれ」

武羅悪・大和「はい。こちらへどうぞ」

提督「あ、そうだ!迷惑ついでに食事も頼む」

武羅悪提督「食堂にも案内してやってくれ」


-執務室前-

武羅悪・叢雲「アイツには借りがあるわ」

武羅悪・吹雪「今こそ恩返しをしないと!」


-鎮守府 執務室-

大淀「大本営より派遣された臨時提督が到着しました」

臨時提督「私が臨時の提督だ。宜しく頼む」

金剛「宜しくお願いしマース!」

長門「宜しく」

赤城「宜しくお願いします」

大淀「全体への挨拶は後でするとして、現状の報告をお願いします」

長門「陸奥と武蔵による砲撃後、提督の行方は掴めていない。死体が見つかっていない以上、まだ生きていると思われる」

赤城「中々しぶといですね」

臨時提督「だが、その方が狩り甲斐があるではないかね?」

金剛「イエース!その通りデース!」

赤城「偵察機による捜索範囲をもっと広げるしかなさそうですね」

長門「だが、空母の艦載機だけでは限界があるだろ?」

赤城「はい。そこで水上機母艦や航空巡洋艦の皆さんの水戦、水爆にも協力をお願いできないかと」

臨時提督(クックック・・・もう少しだ。もう少しで我等の悲願が達成される。自らの手で提督を殺害し、正気に戻った後で絶望のどん底に堕ちるがいい!)

大淀「提督?」

臨時提督「ああ、すまない。そのプランで進めてくれ」

大淀「承知いたしました」


-数時間後 監房前-

ドスッ

龍驤「うっ・・・」バタッ

川内「悪いけど、しばらく眠っててね」

ガチャ

ズルズル

吹雪「何の音?」

ヲ級「何かを引きずる様な音ね」

川内「吹雪、助けに来たよ!」

吹雪「川内さん!」

川内「今、出してあげるから。えーっと、どの鍵だ?」

川内「コレだ!」

カチャ

吹雪「川内さん?いつものアレ、しないんですか?」

川内「アレ?」

吹雪「ほら、いつもの、ドーモ、○○=サン。川内です。って挨拶です」

川内「今はそんなことしてる場合じゃないの!」

吹雪「そうですね。ごめんなさい」

川内「悪いけど、吹雪以外はここに居てもらうよ」

ヲ級「ええ、仕方ないわ」

イ級「そうだな。私たちまで出たら大騒ぎになる」

黒吹雪「川内さん、吹雪をお願いします」

川内「任せといて」

吹雪「龍驤さんはどうしますか?」

川内「手足を縛って吹雪が入ってた独房に入れとこうか」

吹雪「龍驤さん、ごめんなさい」

カチャ

川内「鍵も掛けたし、行くよ!」

吹雪「はい!」


-廊下-

神通「姉さん?姉さんは部屋で寝ていたはずでは?それにどうして吹雪さんを連れているのです?」

川内「何言ってるの?それじゃまるで私は昼間はずっと寝てるみたいじゃない。吹雪は連れて来いって長門さんに言われたからだよ」

吹雪(マズイです!)

神通「・・・。那珂ちゃんの黒子は何処にありますか?」

川内「え?」

神通「黒子の場所を答えてください」

川内「背中」

神通「・・・」ダッ

ガシッ

川内「いきなり殴りかかるなんて危ないじゃない」

神通「貴女は誰ですか?」

川内「何言ってるの?」

神通「那珂ちゃんの黒子はお尻です。もう一度聞きます。貴女は誰ですか?」

川内「そんなに知りたいなら、力ずくで吐かせたら?」

神通「そうさせてもらいます」

川内「吹雪!このUSBに入ってるレポートを元帥に送って!PCに挿せば後は全自動だから」ポイッ

吹雪「はい!」

神通「何を企んでいるのか知りませんが、そうはさせません」

川内「神通の相手は私だよ!」

吹雪「川内さん?武運長久を!」ダッ

神通「仕方ありません。まずは偽者の貴女を全力で倒します」


綾波「吹雪ちゃん、こんな所で何してるんですか?」

吹雪「綾波ちゃん!」

綾波「吹雪ちゃんは独房に入れられたはずですよね?」

吹雪「私にはどうしてもやらないといけないことがあるの。お願いだから通して」

綾波「仕方ないですね。流石の綾波も吹雪ちゃんには敵わないので、通っていいですよ」

吹雪「ありがとう」

綾波「な~んて言うと思いましたかぁ?ってあれ?動けない!首から下が凍ってる!?」

吹雪「ごめんね。しばらくそこで大人しくしてて」

綾波「妹にこんなことするなんて酷すぎます~!(泣)」

吹雪(綾波ちゃんは確かに姉妹艦だけど、私の妹は浦波ちゃんまでだなんて言えない)


-執務室前-

吹雪(執務室前には見張りが居るから、侵入するのは無理そう・・・)←曲がり角から偵察中

吹雪(通信室には大淀さんが居るだろうから無理だし・・・)

吹雪(こうなったら!)


-廊下-

神通「偽者にしてはやりますね」ハァハァ

川内「当然だよ」ハァハァ

神通「お互い息も上がって、余裕がありませんね。次で決めます」ハァハァ

川内「望むところだよ」ハァハァ

神通「これで終わりです!」

川内(時間稼ぎも出来たし、そろそろ)

ボンッ

モクモク

神通「煙玉!?卑怯な!」

川内(悪いけど、いつまでも神通さんの相手をしてる暇はありません・・・)


-阿賀野型私室-

能代「阿賀野姉、シャキっとして!裏切り者を捜索しないと」

阿賀野「え~面倒くさい~」

能代「矢矧と酒匂に任せっぱなしにする訳にはいかないでしょ!」

阿賀野「二人が捜索に出てるならそれでいいじゃない。阿賀野が居なくても大丈夫だよ~」

能代「阿賀野姉、最近太ったんじゃない?」

阿賀野「そ、そんなこと無いよ!(汗)」

能代「運動が必要ね」ガシッ

阿賀野「あ~れ~」ズルズル


-古鷹型私室-

古鷹「ほら、加古起きて!」

加古「え~、寝かせてよ」

古鷹「新しい提督も着任したし、前提督を早く見つけ出さないと!」

加古「別にあたしが居なくても大丈夫だって。他の皆に任せとけば大丈夫だよ。おやすみ」

古鷹「起きて!」

加古「」zzz

古鷹「もう!こうなったら無理やり連れて行くしか無いよね」

ズルズル

加古「」zzz


-吹雪型私室-

ガチャ

キョロキョロ

吹雪(誰も居ない?)

ヌキアシ

サシアシ

シノビアシ

初雪「ん~?」パチッ

初雪「吹雪お姉、何してるの?」

吹雪「!? ちょ、ちょっとテレビを観ようと思って」

初雪「ふ~ん。私はもう一寝入りするから、うるさくしないでね」

吹雪「うん、おやすみ」

初雪「」zzz

吹雪(セーフ!部屋に居たのが初雪ちゃんで助かりました!今のうちにPCを立ち上げて)


-大本営 元帥執務室-

ピロリーン

元帥「ん?メールか」

元帥「こ、コレは!?エージェント・ヒトミから直通回線を使った暗号通信!」

元帥「!? 提督君の鎮守府でこんなことが起きていたとは・・・。大和!大和は居らぬか!」


-鎮守府近海-

提督「無事、鎮守府近海までは来られたな」

キット「ですが皆さん、アドミラルの捜索中の様です。これ以上接近すると見つかってしまいます」

妖精ズ「では、こんなこともあろうかと用意しておいたラジコンボートを使いましょう」

提督「本当にこんな物で騙せる?」

妖精ズ「大丈夫です!大船に乗ったつもりでいてください」


夕雲「この反応は・・・」

浦風「キットじゃ!」

龍田「皆、行くわよぉ~」

磯風「今度こそ、この磯風がエクスカリバーで斬る!」

巻雲「司令官様、夕雲姉さまのためにも確実に沈めてあげます!」

島風「皆、おっそーい!」

天津風「勝手に先行しちゃダメでしょ!」


キット「皆さん、ラジコンボートの方に向かって行きます」

妖精ズ「大成功です」

武羅悪・叢雲「ダミーだと気付いて帰ってくる前に片付けるわよ!」

武羅悪・吹雪「ええ、行きましょう」

武羅悪・伊58「その通りでち!」

提督「そうだな」


妖精ズ「丁度この真下が電波の発信源です!」

提督「よし、ゴーヤ頼めるか?」

武羅悪・伊58「任せておくでち!オリョール以外の海に潜るのは久しぶりで腕がなるでち!」

ガチャ

チャプン

武羅悪・伊58「行ってくるでち!」

バタン

提督「よし、俺たちは少し下がった場所で待つか」


-鎮守府近海 海底-

武羅悪・伊58(変な装置があるでち。きっとアレが電波の発信源でち。装置を守るようにカ級やヨ級まで居るから間違いないでち)←岩陰から偵察中

武羅悪・伊58(でも、ここから魚雷を撃って当たるか心配でち)

武羅悪・伊58(ええい!後は野となれ山となれでち!アイツ等は上で待機してる叢雲と吹雪に任せるとしてゴーヤは装置の破壊だけを考えるでち!)

武羅悪・伊58「魚雷さん、お願いします!」


-海上-

バシャーン!

提督「今の水柱は」

妖精ズ「はい!電波が検知されなくなりました!」

提督「よくやってくれた!」

キット「ゴーヤさん以外に複数の潜水艦が接近中です」

ポーン

ポーン

武羅悪・叢雲「ソナーに感あり。潜水艦が居るわね。やるわよ!」

武羅悪・吹雪「うん!」

武羅悪・伊58「ぷはぁ!敵潜水艦が物凄い形相で追いかけてきてるでち!」

武羅悪・吹雪「後は私たちに任せて!」ポイッ

武羅悪・叢雲「沈みなさい!」ポイッ

ドーン!

ドーン!

カ級「うぎゃー!」轟沈

ヨ級「ぐわー!」轟沈


『100%』 ⇒ 『0%』


-鎮守府 執務室-

金剛「? 私は何を・・・」

臨時提督「どうした?」

金剛「!? 深海棲艦!」

臨時提督「深海棲艦?一体何処に?」

金剛「何故、深海棲艦が執務室に!」

ポチッ

ジリリリリリリ

戦艦棲姫「クソッ!装置が破壊されたのか!」ダッ

パリーン

金剛「待ちなサイ!」

大淀「わ、私はなんてことを・・・」プルプル


-海上-

キット「鎮守府方面から何かが高速で接近してきます」

提督「何が接近してきてるんだ?」

キット「あれは・・・金剛さんたちと、戦艦棲姫です!」

提督「戦艦棲姫?よし、撥ねてやるか」

ブーン

武羅悪・叢雲「ちょっと、待ちなさいよ!」

武羅悪・吹雪「追いかけないと!」

武羅悪・伊58「追いかけるでち」

ドーン!

バシャーン!

ドーン!

バシャーン!

戦艦棲姫「クソッ、艦娘どもめ!後少しというところで!」

提督「前方不注意は怪我のもとだ」

戦艦棲姫「!?」

ドン!

戦艦棲姫「ぐぼぁ!?」

ピューン

提督「ぶつかった瞬間、スイカバーで突き刺された人みたいな表情になっていたな」

キット「ええ。衝撃的な表情でした」

武羅悪・叢雲「深海棲艦とは言え、あの表情は少し気の毒だったわ」

武羅悪・吹雪「そうだね(汗)」


比叡「お姉さま!キットに撥ねられた戦艦棲姫がこちらへ飛んできます!」

金剛「私たちを騙したツケを払わせるネー!」

加賀「頭に来ました」

赤城「私たちを騙したことを後悔させてあげます」

大和「許しません!」

金剛「全砲門ファイヤー!」

ドーン!

ドーン!

ドーン!

ドーン!

ドーン!

戦艦棲姫「ぐはっ!無念・・・」撃沈

提督「見事だ」

金剛「提督・・・。私は提督に合わせる顔がありマセン」クルッ

比叡「お姉さま・・・」

武羅悪・叢雲「逃げる気?コイツはアンタの提督でしょ?きちんと向き合いなさい」

金剛「そうデスネ・・・。叢雲の言う通り・・・アレ?」

提督「この子は武羅悪鎮守府所属の叢雲だ。色々世話になった」

金剛「そうデシタカ」

提督「鎮守府に帰ろう。礼をしたから君たちも来てくれ」

武羅悪・叢雲「分かったわ」


-鎮守府 埠頭-

吹雪「司令官、それにキットも無事だったんですね!」ギューッ

提督「ああ、心配を掛けてすまなかった」

キット「吹雪さんも無事で安心しました」フォンフォン

武羅悪・叢雲「お熱いわね」

吹雪「武羅悪鎮守府の叢雲ちゃん?///」

提督「武羅悪鎮守府で色々と助けてもらったからな」

武羅悪・吹雪「こんにちは」

武羅悪・伊58「ゴーヤも居るでち」

吹雪(うぅ・・・見られちゃった///)

金剛「ブッキー、独房に入れたりしてゴメンナサイ」

吹雪「金剛さんも正気に戻ったんですね!」

金剛「ハイ」

提督「これから全員を集めて話をしないといけないから、金剛たちは大ホールで待っててくれ」

金剛「ハイ。皆さん行きまショウ」

提督「叢雲たちは執務室へ」


-執務室-

ガチャ

提督「ん?大淀、何してるんだ?それより何で白装束?」

大淀「提督。大淀は取り返しの付かない過ちを犯しました。命をもって償います」

提・吹「!!!」

大淀「介錯をお願いします。提督の刀は介錯をするための物ですよね?」

提督「そうだけど、そうじゃない!って言うか前に夢でこんな状況に遭遇したぞ!その時は榛名だったけど!」

吹雪「大淀さん、バカなことは止めてください!」

大淀「放してください!罪を償うには他に方法が無いんです!」

提督「こんな言い方はしたくなかったが仕方ない。これは命令だ。生きろ」

大淀「・・・。イエス、ユア ハイネス」

提督「秋雲ぉ!」

秋雲「呼んだ?」ヒョコッ

提督「お前さんのマンガのせいで大淀がおかしくなってるぞ!」

大淀(秋雲ちゃんのマンガではなく、夕張さんにコードギ○ス全話一気見に付き合わされたせいです)

秋雲「どゆこと?って言うか、大淀さんは何で白装束着てるの?」

提督「命をもって罪を償うと言い出して白装束を着ているんだ」

秋雲「あー、つまりハラキリ?てか何でそんなことを?」

提督「理由はお前たちが一番よく分かってるだろ?」

秋雲「?」

吹雪「何で分からないって顔してるの?」

秋雲「だって、秋雲さんは徹夜でマンガ描いてて、その後さっきまで寝てたし」

提督「つまり、一連の出来事を知らないと?」

秋雲「うん」

提督「知らないなら、知らないでいい」

秋雲「えー、気になるじゃん」

提督「余計なことに首を突っ込まんでよろしい。大淀、皆を大ホールに集めてくれ」

大淀「はい」

提督「もし、部屋から出て来ない奴が居れば首に縄を付けてでも連れて来てくれ」

大淀「分かりました。行って参ります」

武羅悪・叢雲「アンタも色々大変ね」

提督「胃が痛い・・・。話が終わったら間宮さんの店で好きな物を奢るから、しばらくここで待っててくれ」


-30分後 大ホール-

提督(おいおい、マジかよ・・・。大淀以外にも白装束が何人か居るんですけどぉ!)

吹雪「司令官、あの・・・あそこを見てください」

提督「うわぁ・・・本当に首に縄を付けて連れて来られてる子も居る・・・。アレはものの例えであってだな」

吹雪「でも、そうしないと梃子でも動かなかったんだと思います」

提督「そうだろうな・・・。空気が重過ぎる」

シニタイ・・・

ワタシナンテイキテテモ

カイタイシテクダサイ

大淀「皆さん、集合しました」

提督「ご苦労さん」

提督「皆に大事な話があるので良く聞いてくれ。今日の事件は深海棲艦によって仕組まれたものであり、君たちには何ら落ち度も責任も無い」

提督「気にするなと言っても無理かも知れないが、俺はこうして生きてる。だからもういい。大丈夫だ。自分を責めるな(まー、生きてるのはキットのお陰だけど)」

テイトク・・・

シレイ・・・

提督「それでも納得出来ないなら、その気持ちは全て深海棲艦にぶつけてやれ。以上だ」

秋雲「で、結局何だったの?」


-甘味処 間宮-

提督「遠慮せずに何でも好きな物を頼んでくれ」

武羅悪・叢雲「そうね・・・。デラックスパフェにするわ」

武羅悪・吹雪「私もそれにします」

武羅悪・伊58「ゴーヤもでち」

提督「吹雪はどうする?」

吹雪「私はケーキセットにします」

提督「間宮さん、デラックスパフェを三つと、ケーキセットをお願いします」

間宮「はい。少々お待ちください。提督、申し訳ありませんでした」

提督「もう気にしなくていいですから」

間宮「はい・・・」

提督「先ほど借りた資材についてだが」

武羅悪・叢雲「それなら返さなくていいわ」

提督「いや、そういう訳にはいかない。借りたものは返さないと」

武羅悪・叢雲「私たちはアンタに借りがある。それを今回返したからこれでチャラよ」

提督「おいおい、そんな勝手に」

武羅悪・叢雲「いいのよ。私にもその位の権限はあるわ」

武羅悪・吹雪「そうですよ。先日の件があった後、叢雲ちゃんは司令官から指輪を頂いたんです。それなりに権限は持ってますよ」

武羅悪・伊58「でち」

武羅悪・叢雲「ま、アイツとは仲直りって訳じゃないけど私もケッコンしたからそれなりに権限はあるのよ。ここで奢ってもらった分だけ報酬代わりに貰っておくわ」

吹雪「叢雲ちゃんもケッコンしたんだね。おめでとう!」

武羅悪・叢雲「ま、まぁ礼は言っておくわ。ありがとう」ボソッ

武羅悪・吹雪「指輪を受け取った時、嬉しくて泣いてたよね」

武羅悪・叢雲「余計なこと言わなくていいわよ///」

提督(もしかして武羅悪は今、叢雲の尻に敷かれているのか?いや、まぁ、叢雲はアイツの初期艦だし、駆逐艦との関係改善には良い策か)

武羅悪・叢雲「何か失礼なことを考えてない?」

提督「いやいや、そんな訳無いだろ。アハハ」

武羅悪・叢雲「ふ~ん。ならいいわ」


-叢雲たち帰還後 執務室-

コンコン

鳳翔「鳳翔です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

鳳翔「提督、今朝は申し訳ありませんでした!」

提督「そのことならもういいですから」

鳳翔「そうはいきません!」

提督「しかし、あれは深海棲艦に仕組まれたものであって」

鳳翔「だとしても許されることではありません!艦娘と言えども私も女です。スタイルに自信はありませんが、体で責任を取ります!」

吹雪「鳳翔さん、落ち着いてください!」

提督「脱ごうとしないで!」

~しばらく後~

提督「落ち着きましたか?」

鳳翔「はい。取り乱して申し訳ありませんでした」

提督「兎に角、この件はもういいですから。これで終わり。いいですね?」

鳳翔「はい。では、失礼します」

ガチャ

鳳翔「あら、春風ちゃんに金剛さん、榛名さん、大和さん。貴女たちも謝罪に来たのですね」

春風「はい。私たちだけではなく、皆様、並んでおられます」

吹雪「執務室前の廊下が大変なことになってます!」

提督「皆、並んでいる?」チラッ

提督「うわぁ・・・。はい、全員解散!皆が謝罪に来てたら何時間掛かるんだよ!」

春風「今のうちに私たちは入らせて頂きましょう」

金剛「そうデスネ」

ゾロゾロ

バタン


春風「司令官様、私を司令官様の妾にしてください」

提督「はい?」

春風「私を破った殿方は司令官様が初めてです。私は自分を破った殿方の下へお嫁に行こうと決めていました。ですが、吹雪さんがいらっしゃるので妾にしてください」

榛名「榛名は側室でも大丈夫です!」

金剛「榛名だけズルイデース!私は3番目でも4番目でも、それ以降でも大丈夫デス!」

大和「是非、大和ホテルにご宿泊(意味深)を!」

提督「止めて。マジで止めてください。俺が怒られるから!」

春風「司令官様、英雄色を好むという言葉をご存知ですか?」

提督「知ってるけど俺は英雄とかじゃないから!あと、人を女好きの遊び人みたいに言うのは止めなさい!」

大和「ま、まさか提督は男s『違うわ!』」

提督「吹雪とケッコンしているのに何故そうなる!」

大和「本当は男色家なのを儀装するために」

提督「だから何でそうなる?まさか、大和はBLが好きなのか?」

大和「いえ、そんなことはありません!ただ、秋雲さんのマンガで少し興味を持った程度です!」

提督「えぇ・・・」

吹雪「大和さん・・・」

榛名「英雄で無いなら、救世主ですか?」

提督「我はメシア也。ハーッハッハッハ!って何やらせるんだよ!」

榛名「?」

提督「いや、今のは忘れてくれ(夕張ならノってきそうだけど、榛名は無理だよな)」

提督「ところで春風。体は大丈夫なのか?陸上であの術を使うのは負担が大きいだろ?」

春風「司令官様はこんな私のことを気にかけてくださるのですね。私は艦娘です。人間である司令官様より体は丈夫なので平気です」

提督「そうか。人間の俺が調子に乗って艦娘の剣術を使ったせいで酷い目に合っただけか。それなら良かった。それと刀を折って悪かった」

春風「あれは司令官様を斬ろうとした私が悪いのです」

提督「明日、妖精さんに頼んで新しい刀を打ってもらおう」

春風「はい」

大和「提督が宿泊して下さらないのであれば実力行使です!」ガシッ

提督「コラ、大和!放しなさい!」

榛名「大和さん、ここは先輩である榛名に譲るべきです!」

金剛「そう言う榛名は姉である私に譲るべきデース!」

春風「いえ、ここは私が」

吹雪「皆さん、いい加減にしてください!」


ドアバーン

一同「!?」ビクッ

大本営・大和「お前たちは完全に包囲されている!おとなし・・・あら?」

コノテニヨセル

大本営・大和「元帥から着信?」

ピッ

元帥「大和、スマン」

大本営・大和「あの、たった今、執務室に乗り込んだのですが・・・、その、既に解決済みと言いますか・・・」

元帥「ヒトミから事態を収拾したとの連絡が一時間以上前に届いていたのだが、先ほど気付いた」

大本営・大和「つまり入れ違いになっていたと?」

提督(入れ違い?ドタバタしていたせいで報告を忘れていたが、大淀が連絡してくれていたのか?)

元帥「その通りだ。到着したばかりでスマンが帰ってきてくれ」

大本営・大和「分かりました」

ピッ

大本営・大和「あの・・・お騒がせしました。私、元帥の命を受けてやって来た大和です」

提督「あ・・・、提督です。遠路はるばる来ていただいて申し訳ありませんが、見ての通り解決済みです」

大本営・大和「その様ですね。ところで、ここの大和は一体何を?」

大和「な、何でもありません!」

提督「ここまで来て頂いてタダで帰すのも失礼ですし、間宮さんの店で休んで帰ってください」

大本営・大和「いえ、その様なお気遣いは」

提督「その間に帰りの燃料を補給しておきますので」

大本営・大和「そこまで仰るのであれば、お言葉に甘えさせて頂きます」

提督「ここへは何名で?」

大本営・大和「私と、武蔵と、長門さん、陸奥さん、赤城さん、加賀さんの六隻です」

提督(おい!やる気満々のガチメンバーじゃねぇか!間宮さんの飲食代が大変なことになる。後で元帥に請求しとこっと)

提督「吹雪、悪いが皆さんを間宮さんの店に案内を頼む」

吹雪「はい!あと、大和さんたちには帰ったらお話があります。司令官に変なことをせず、大人しく待っててください。いいですね?」

一同「アッ、ハイ」

吹雪「では、行きましょうか大和さん」

ガチャ

大本営・大和「はい。武蔵たちも呼びますね(提督さんも大変ですね)」

バタン


提督「何かもう・・・色々胃が痛い」

大和(その色々には大和たちも含まれて居ますよね・・・)

金剛「提督、悪ノリが過ぎて申し訳ありマセン」

榛名「ごめんなさい」

春風「申し訳ありません」

提督「とりあえず気持ちだけ受け取っておくから」

コンコン

足柄「足柄よ」

提督「どうぞ」

ガチャ

足柄「提督、お詫びのカツを揚げてきわた!」

提督「お、おう」

足柄「元気を出してもらおうと思ってカツに精力剤を入れておいたわ!カツを食べた後、私を食べてくれてもいいのよ!」

吹雪「カツを食べた後、どうするんですか?」

足柄「だ・か・ら、私をたべ・・・吹雪ちゃん!?どうして貴女が!?」

吹雪「忘れ物をしたので取りに帰ってきました」

足柄「さっきのはちょっとした冗談よ!本当は普通のカツだから。それじゃカツ食べてね!」ダッ

提督「騒がしい奴だ」

吹雪「はぁ・・・。それでは、もう一度行ってきますね」


-夜 提督私室-

提督「一時はどうなるかと思ったが、これで安心して眠れるな。それにしても、どうして吹雪は影響を受けなかったんだろう?」

吹雪「それはきっと、司令官から頂いた指輪のおかげだと思います」

提督「指輪?ケッコンカッコカリの指輪か?」

吹雪「はい!この指輪は司令官と艦娘の間に強い絆を結ぶ物です」

提督「だから皆を操っていた電波も強い絆に阻まれて、吹雪は影響を受けなかった。と言うことか?」

吹雪「はい。それにあの電波は艦娘にしか影響は無かった様です」

提督「そうらしいな。ヲ級や元・深海棲艦だった黒ブキは影響を受けていなかったと聞いた」

吹雪「そう言えば、川内さん?もそうでしたよ」

提督「川内が?」

吹雪「はい。でも、不思議なんです。川内さんは昼間は寝ていたから自分は事件のことを知らないって」

提督「どういうことだ?」

吹雪「でも、私を独房から出してくれたのは確かに川内さんでした。そういえば元帥にレポートを送信後、いつの間にかレポートの入ったUSBメモリも消えていました」

提督「その川内?が証拠を残さないように回収したのか」


-工廠-

伊13「キット、大事な話が・・・あるの」

キット「ヒトミさんが元帥の命を受けたエージェントである件でしょうか?」フォンフォン

伊13「どうして・・・それを?」

キット「以前、大淀さんの事件の際に川内さんに化けて現れた時に気付きました」フォンフォン

伊13「提督には・・・」

キット「はい。話していませんし、これからも話しません」フォンフォン

伊13「ありがとう」


-北太平洋深海鎮守府-


北太平洋深提「今回は彼女たちの絆に阻まれて失敗したか」

港湾棲姫「はい」

北太平洋深提「彼女たちとはまた近いうちに合間見えるだろう」

港湾棲姫「次こそは必ず仕留めます」

北太平洋深提「そうだな。そして彼女たちに本当の絆と言う物を教えてあげないとな」

HTML5でマップも変わるみたいだけど、5-5をどうにかしてくだち。
白露改二の任務でも5-5だけ超苦戦して10回も出撃したし(全部、レカスとE風が原因)。

個人的にEOの難易度は

5-5(全てにおいてレカスとE風が悪い。マジで○ね!)>4-5(道中、ボス共に事故りまくる)>3-5北ルート(ほっぽマジ切れ時のみ。普段通らないから割とどうでもいい)>6-5(癒し)>以下、有象無象

でち。マジで5-5憎い!普段、潜水ルートで攻略するけど、やっぱレカスだけは許せん。レカスと比べるとツカスすら霞んで見える。

本日はここまで。

5-5ぉぉぉぉ!前にも増して酷くなっとるやんけぇ!(血涙)
いや、マジでレカス増量キャンペーンとか止めて。
今までは最終段階になるとレカスが居なくなるから楽だって思ってたのに、新しくなってからはもう無理。吐きそう。
5-5と他のEOの間には嘆きの壁が存在すると思っていたけど、それ以上になってしまった・・・。
中部海域は変わらなくて本当に良かった。

で、運営=サン。今年も金剛の水着は無しですか?


本日分、始まります。


-執務室-

新提「昨日は大変だったな。いや、昨日もか」

提督「本当にな。もう少しで死ぬところだったぞ。ハハハ」

吹雪「笑っている場合ではありません!」

キット「吹雪さんの仰るとおりです。もう少しで本当に殺されていましたよ」フォンフォン

提督「確かにそうだが」

コンコン

明石「明石です」

夕張「夕張です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

明・夕「提督、申し訳ありませんでした!」土下座

提督「その件ならもういいから、顔を上げてくれ」

明・夕「でも・・・」

提督「昨日も言っただろ?あれはお前たちのせいじゃない」

吹雪「司令官もこう仰ってますし」

キット「吹雪さんと私が居る限りアドミラルは安全です」フォンフォン

明石「お詫びと言ってはなんですが、万が一に備えて私たちの儀装を緊急停止させる装置を作ってきました」

夕張「このボタンを押せば半径1km以内に居る艦娘の儀装は機能を停止します」

提督「えっと・・・、一つ聞いていいだろうか?」

明・夕「はい!」

提督「昔、とあるアニメで核分裂を抑制して原発を含むあらゆる核が使えなくなるナントカジャマーなる物が登場した」

夕張「ありましたね」

提督「それを作った奴らは戦争に勝つ為に必要だ!などとぬかして、ナントカジャマーを無効化するナントカジャマーキャンセラーなる物を作りおった」

吹雪(無効化する装置を無効化する装置って・・・。泥沼の無限ループが始まりそうです)

明石「それってつまり、昨日の様なことがまた起きたとして、この装置を無効化する装置を私たちが作ったらどうなるか?ってことですね?」

提督「そうだ」

夕張「それはもう・・・ね」

明石「ええ。そこまで考えてませんでした!」

提督「ですよねー」

新提「それじゃあ、意味が無いじゃないか」

提督「まぁ、あんなことは何度も出来るものではないし、向こうも二度目が成功するとは思っていないだろう。この装置は何かの役に立つかも知れないし、貰っておこう」


コンコン

大淀「大淀です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

大淀「提督にお手紙が届いています」つ手紙

提督「手紙?誰からだ?」

大淀「差出人は不明です。不審な手紙かも知れませんが、提督宛でしたのでお持ちしました」

提督「・・・。キット、中身をスキャンしてくれ」

キット「では、アナライザーにセットしてください」フォンフォン

~分析中~

キット「中には紙以外は入っていません。ですが、少々気になる内容です」フォンフォン

提督「じゃあ、開けてみるか」シュッ

新提「おいおい、刀で封を切るなよ。危ないじゃないか」

提督「悪いな。だが、残念ながらペーパーナイフなんて便利な物は置いてなくてな」

大淀「だとしても鋏かカッターナイフを使ってください」

提督「今度からそうしよう」ペラッ

提督「・・・」

吹雪「何の手紙ですか?」

提督「まるゆについてだ」

吹雪「!?」

新提「まるゆだと!」

提督「まるゆを助けたければ、明日、指定した場所へ一人で来いと書かれている。ご丁寧に地図付きだ」

夕張「一人でなんて危険すぎます!」

明石「そうですよ!これは罠です!」

大淀「二人の言うとおりです!提督、こんな手紙無視してください!」

新提「その通りだ!行けば今度こそ殺されるぞ!」

提督「例え罠だとしても、自分の部下を見捨てる様な奴に提督を名乗る資格は無い」

吹雪「でも・・・」

提督「安心しろ。準備する時間はたっぷりある。今から作戦会議だ」


-翌日 指定された港の倉庫-

キキーッ

ガチャ

バタン

提督「約束どおり一人で来たぞ。まずはまるゆの顔を見せてもらおうか」

???「約束どおり一人で来るとは感心だな。だが、まずは車を見えなくなるまで下がらせてもらおうか」

提督「キット、言われたとおりにしてくれ」

キット「はい」フォンフォン

【NORMAL CRUISE】⇒【AUTO CRUISE】ピーッ

【P】 ガチャ ⇒【R】

ブーン

???「ふむ。姿が見えなくなったな。次に武器を捨ててもらおう」

提督「分かった」

ポイッ

ポイッ

???「よかろう。何処の誰に殺されたのかも分からないままでは不憫なので、まずは自己紹介をしよう。私は陸軍大将だ」

提督「海軍にも裏切り者は数名居たが、陸にも居たとはな」

陸軍大将「裏切り?それは違うな。貴様ら海軍と違って我々、陸軍は崇高な理想に基づいて行動している。例え深海棲艦と言えども利害が一致すれば協力することはあるのだよ」

提督「御託はいい。まるゆの安全を確認させてもらおう」

陸軍大将「連れて来い」

偽まるゆ「はい」

まるゆ「隊長!」

提督「見たところ危害を加えたりはしていない様だな」

陸軍大将「大事な人質だ。今はまだ何もしない。今はな。だが、少しでもおかしな素振りを見せればお前の部下の脳みそが飛び散るとこになるぞ」E:拳銃

偽まるゆ「大将。奴の始末は私が」

陸軍大将「それは面白い。自分の部下だと思っていた艦娘の手によって絶望しながら死ぬがいい」

偽まるゆ「アンタはこれから絶望のどん底に落ちる」

まるゆ「隊長~!」

~シャッフル中~

まるゆ「「隊長!助けてください!」」

偽まるゆ(クックック・・・。これではどちらが本物か分かるまい)

まるゆ「まるゆの真似をしないでください!」

偽まるゆ「そちらこそ真似しないでください!隊長、私が本物のまるゆです!」

まるゆ「違います。私が本物です!」

まるゆ「「私です!」」

提督「・・・」

偽まるゆ(クックック・・・。混乱しているな)


~偽まるゆ妄想中~

提督「クソッ!どちらが本物だ・・・」

偽まるゆ「隊長~!」ダッ

まるゆ「あぁ、隊長!そのまるゆは偽物のまるゆです!」

提督「いや、しかし、俺に向かって来ている方が本物かも知れない」

偽まるゆ「・・・」ニヤッ

プスッ!

提督「!? まる・・・ゆ?」

ポタッ

ポタッ

偽まるゆ「そうだよ。お前の部下はあっちだよ。このまま絶望して死ね!」

ザクッ!

ザクッ!

まるゆ「隊長ぉぉぉぉ!」

~妄想終了~


-海上-

タ級「さて、やるか。提督を道連れに出来ることを光栄に思え」

タ級「ムッ、魚雷?艦娘か!いや、違う・・・コノ魚雷は!」スッ

レ級「テメェ、レ級様の獲物に手を出そうとはいい度胸だな」

タ級「レ級!貴様、奴の味方をする気か?」

レ級「味方?何を言ってるんだ。アイツの首を取るのはこのレ級様だ!誰にも邪魔はさせない」

タ級「まぁいい。今すぐ貴様を片付けて奴も始末すればいい」

レ級「おいおい、戦艦風情がこのレ級様に勝てると思っているのか?」


長門「やはり現れたか」

陸奥「倉庫ごと提督を吹き飛ばすつもりみたいね」

瑞鶴「提督さんはやらせない!」

長門「ん?レ級が現れたが、仲間割れか?」

翔鶴「彩雲の妖精さんによると、レ級が提督は自分の獲物だと言ってタ級を攻撃している様です」

長門「レ級の奴、まだ諦めてなかったのか」

陸奥「どうする?」

長門「とりあえず、タ級を倒すぞ」


-倉庫内-

偽まるゆ(いける。隊長、アンタに恨みは無いが死んでもらう!)

提督「はぁ・・・」ダッ

陸軍大将「き、貴様!何のマネだ!」

提督「俺は自分の部下と別人の見分けが付かない程アホじゃない。それにうちには優秀な艦娘が居る、お前たちの作戦は筒抜けだ」

陸軍大将「止まれ!止まらんと人質を殺すぞ!」

提督「艦娘とは言え女を殴るのは気が進まんが・・・」

偽まるゆ「隊長?」

バコーーーーーン

偽まるゆ「ぐえっ」

ピューン

陸軍大将「こ、こっちへ来るな!」

ゴツン!

陸軍大将「ぶへっ」

バタッ

陸軍大将「」ピヨピヨ

偽まるゆ「」ピヨピヨ

シュタッ

川内「結局、私の出番は無かったね」

提督「川内はいざという時の保険だ。出番が無いならそれに越したことは無いさ」

川内「まー、そうだけど。アレはどうする?」

提督「縛ってから持って帰って陸軍に突き出そう。流石に組織全体が深海棲艦と協力関係にあるとは思えない」

川内「そうだね。流石に陸軍全体が深海棲艦と協力関係にあるとは考えづらいし、あのオッサンやごく一部だけだろうね」

まるゆ「隊長!怖かったです~(泣)」

提督「よしよし、もう大丈夫だ。キット、解決したから迎えに来てくれ」

キット(コムリンク)「はい、直ぐに向かいます」


陸軍大将「うぅ・・・。酷い目に合った。だが、まだ終わらん。まるゆはしくじったが、私が奴を葬ればいい」フラフラ

パン

パン

川内「提督、逃げて!」

まるゆ「隊長ぉぉぉ(泣)」

提督「逃げなくても斬れば・・・ってさっき捨てたんだった!」

キキーッ

カン

カン

キット「怪我はありませんか?」フォンフォン

提督「助かった」

カチッ

カチッ

陸軍大将「弾切れか!こうなったら最終手段だ・・・。倉庫に仕掛けた爆弾で奴を吹き飛ばしてやる!死ねぇぇぇ!」

キット「アドミラル、早く車内へ!」フォンフォン

川内「提督を護らないと!そう言えば・・・」


提督「そのピアスは爆弾になっているから、いざと言うときに投げつけてやるといい」


川内「えい!」ポイッ

ドカーーーーン!

陸軍大将「うぎゃぁぁぁ!」

提督「うわぁ・・・。今のは真珠の耳飾だよな?まさか、ここまでの威力とは」

川内「え?提督も知らなかったの?」

提督「ここまで強力な爆弾だとは思ってなかった。死んでないか?」

ツンツン

陸軍大将「」

川内「黒こげのアフロになってるけど、息はあるから大丈夫」

提督「それならまぁいいか。今度こそ縛って持って帰ろう。キット、トランクを開けてくれ」

キット「はい」フォンフォン


偽まるゆ「うぅ・・・。まるゆはまた居場所を失ってしまいました・・・」

提督「どういうことだ?」

偽まるゆ「まるゆはドジで何をしても失敗ばかり・・・。あまりにも使えないからと解体寸前でした・・・。でも、そんな時に大将が拾ってくれたんです」

偽まるゆ「大将のやっていることはいけないことだと分かっていました。でも、こんな私を拾ってくれた恩返しがしたかったんです」

提督「・・・」

まるゆ「まるゆさん・・・」

偽まるゆ「まるゆは全てを失いました・・・。解体でも何でもしてください」

提督「まるゆ」

まるゆ「はい」

提督「いや、うちのまるゆではなくて・・・。ああ、ややこしい!偽物の方!」

偽まるゆ「はい」

提督「お前が心を入れ替えて真面目に働くなら鎮守府を紹介してやらんことも無い」

偽まるゆ「本当ですか!」

提督「どうだ?真面目に働くか?」

偽まるゆ「はい!神に誓って!」

提督「ならば武羅悪に連絡してみるか」

川内「提督。自分を殺そうとした艦娘を助けるなんて大甘だね」

提督「甘くて悪かったな」

川内「悪いなんて言ってないよ!ちょっと甘すぎる気もするけど、それが提督のいい所なんだから」


-海上-

タ級「うぐっ・・・。レ級に艦娘4匹は分が悪すぎる・・・。だが!」大破

ドーン!

タ級「フハハハハ!倉庫さえ吹き飛べばそれでいい!奴はもう終わりだ!」

瑞鶴「させるかぁぁぁ!噴式景雲改、発艦!」

妖精ズ「了解!」

ヒューーーーーン

バババッ

ドカーン!

タ級「バカな!砲弾を打ち落としだと!?」

長門「これで終わりだ!全主砲、斉射!」

タ級「ぐわぁぁぁぁ!」撃沈

レ級「チッ。止めはゴリラ女に持っていかれたか」

長門「誰がゴリラだ!」

レ級「あたしはゴリラとは言ったが、誰とは言ってないけどな。自覚があったのか?(笑)」

長門「貴様・・・(怒)」

レ級「流石のあたしもここに居る全員の相手はキツイ。今日のところは引いてやる」

長門「逃がさん!」

陸奥「長門、落ち着いて。今は提督の安全を確認するのが先よ」

レ級「提督とお前の首を取るのはあたしだ。それまで死ぬなよ。じゃあな!」


-数日後 路上 護送車車内-

運転手「まさか大将ともあろう人が深海側と繋がっていたとはな」

憲兵「本当に信じられんよ」

運転手「ん?道路の真ん中に人が居るな」

ブーーーーーーーッ!

運転手「危ない!早く退けよ!」

ブーーーーーーーッ!

憲兵「お、おい、アレって・・・」

運転手「!? 深海棲艦!」

憲兵「轢いてやれ!」

運転手「了解!」

ガシッ

キュルキュル

憲兵「もっと踏み込め!」

運転手「これで目一杯だ!」

キュルキュル

グラッ

運転手「お、おい!まさか・・・」

憲兵「引っ繰り返される!?」

ガッシャーン

運転手「うわぁぁぁぁ!」

憲兵「ひぇぇぇぇぇ!」

港湾棲姫「やるか」

ブロロロロ

港湾棲姫「ムッ!艦娘共の艦載機か!」

赤城「貴方たちは逃げてください」

運転手「は、はい!」ダッ

憲兵「後はお願いします!」ダッ

加賀「残念だったわね。見ての通り、この車は囮で乗っていたのは私たちよ」

武蔵「相棒の読みは正しかったな」

港湾棲姫「赤城、加賀に武蔵か。流石に分が悪い」

武蔵「この武蔵の主砲は・・・伊達ではない!いくぞ!」

シューッ

モクモク

武蔵「煙幕だと、小癪な!この程度で逃げられると思うなよ!」

赤城「待ってください!」

加賀「私たちの仕事はあくまで囮として敵を引き付けることで、戦闘では無いわ」

武蔵「・・・。そうだったな」

赤城「提督に連絡しましょう」


-路上 ナイト2000車内-

キット「赤城さんから着信です」

提督「繋いでくれ」

赤城「こちら赤城です。護送車が深海棲艦に襲われました」

提督「やはり現れたか。そちらの状況は?」

赤城「護送車が損傷しましたが、怪我人は居ません。それと敵には逃げられてしまいました。申し訳ありません」

提督「気にするな。囮として敵を引き付けてくれればそれで良かったからな」

赤城「はい」

提督「では、赤城たちは鎮守府へ戻ってくれ」

赤城「はい」

提督「帰ったら間宮さんの店で何か奢るよ」

赤城「ありがとうございます!」

提督「だ、そうだ。向こうに乗らなくて命拾いしましたねぇ、大将殿」

陸軍大将「・・・」

吹雪「司令官のおかげで助かりましたね。感謝してください」

提督「護送車が襲われたと言うことは情報が漏れているな」

陸軍大将「一体誰が・・・」

吹雪「この人以外にも内通者が居るんでしょうか?」

提督「そうかも知れないし、PCにウイルスが仕込まれているかも知れない。どちらにしても調査を進言するべきだな」

陸軍大将「・・・」

提督「それにしても両手に花とは実に羨ましい」

金剛「出来ればこんなオッサンより、提督の隣が嬉しかったデース」

榛名「こんなオッサンの隣で榛名は大丈夫ではありません」ハイライトオフ

提督(榛名らしからぬ発言。これは結構ヤバイかも)

吹雪(榛名さん怖いです)

提督「俺たちと一緒に居る限り、無事に刑務所へたどり着く。塀の中ではたっぷり時間があるんだ、自らの愚かな行動を反省するんだな」

「偽まるゆ」はこのスレの鎮守府の「まるゆ」では無いので便宜上、偽としていますが「まるゆ」には違いありません。
「まるゆ」の姿をした深海棲艦とかではありません。

本日はここまで。

復旧したのでぼちぼち進めていきます。
一ヶ月以上、鯖が死んでいたからしばらく季節のずれた話が続きます。
涼しくなってきましたが、夏真っ盛りな話です。はい。

今日、初めてナイト2000のレプリカを見たっしゅ!しかも2台。
かっこよかったっす!
他にも不っ細工な3000、デロリアン、カーズのマックイーンかマッコイーンって車も居たけど、
ここまで来たらバイパーやナイト4000も一緒に展示しろよと言いたい。

本日分、始まります。


-執務室-

コンコン

アークロイヤル「アークロイヤルだ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

アークロイヤル「Admiral、私の新しい車が納車されたのでお披露目会をしたい」

キット「今度はどんな車ですか?」フォンフォン

アークロイヤル「それは見てからのお楽しみだ」

吹雪(今度は大丈夫でしょうか?)ヒソヒソ

提督(流石に二度も即廃車にはならないだろう)ヒソヒソ

アークロイヤル「どうした?」

提督「いや、何でもない。行こうか」


-中庭-

秋月「長10cm砲ちゃん、お散歩は楽しい?」ズルズル

秋月「そう?それは良かったわ♪」

島風「10cm高角砲を引きずって何してるんだろう?」

天津風「しっ!見ちゃダメよ!」

照月「うぅ・・・、秋月姉は酸素欠乏症に・・・(涙)」

初月「いや、違うから」

涼月「そんな・・・」

初月「涼月姉さんも信じなくて良いから」


-工廠前-

アークロイヤル「では、Coverを取るぞ」

提督「・・・」ゴクッ

バサッ

提督「こ、コレは!」

吹雪「!?」

アークロイヤル「紹介しよう。私の新たなる愛車、BMW Z8だ」

吹雪(この車って映画で真っ二つにされませんでしたか?)ヒソヒソ

提督(された。ヘリに吊るしたチェーンソーで綺麗に真っ二つにされた。何か今回もダメな気がしてきた。それにしても英国艦たちはそんなに某諜報部員が好きなのか?)ヒソヒソ

キット「南方より未確認飛行物体が高速で接近してきます!」フォンフォン

提督「未確認飛行物体?またピアノを吊るしたヘリじゃないだろうな」

吹雪「まさか・・・流石に二度目は無いと思いますよ(汗)」

提督「だよな」

ブロロロロロ

アークロイヤル「煩いな。何の音だ?」

摩耶「提督ーっ!逃げろー!」

提督「なっ、チェーンソーを吊るしたヘリだと!?」

吹雪「アークロイヤルさんの車へ向かって行きます!」

アークロイヤル「止めろぉぉぉぉ!」

ギュイーーーーン

ガリガリガリ

パッカーン

アークロイヤル「The World Is Not Enough!」バタッ

提督「アークロイヤル!」

吹雪「しっかりしてください!お気を確かに!」

提督「摩耶、打ち落としてやれ!」

摩耶「あたしの偽装はメンテ中だから無理だ!」

提督「なんというタイミングの悪さだ!」


明石「何だか凄い音が・・・って何アレ!?」

夕張「うわぁ・・・某スパイ映画みたいにアークロイヤルさんの車が真っ二つになってる」

秋月「アークロイヤルさんの悲鳴が聞こえましたが、どうかしたんですか?」

提督「秋月!上を見てみろ、奴にアークロイヤルの車を真っ二つにされた!」

秋月「上?うわっ!?チェーンソーを吊るしたヘリ?長10cm砲ちゃん!」

シーン

秋月「長10cm砲ちゃん、どうしたの?ガンガン撃って!」

提督「お、おい、秋月?」

摩耶「秋月の奴は何してるんだ?(汗)」

吹雪「分かりません(汗)」

夕張「明石!って居ない・・・。工廠に長10cm砲ちゃんを取りに行ったのね!」

明石「秋月ちゃん、長10cm砲ちゃんよ!」ポイッ

提督「何が起きているんだ?」

夕張「摩耶さんの儀装もだけど、秋月ちゃんの長10cm砲ちゃんもメンテ中だったんです」

提督「・・・。つまり、長10cm砲ちゃんが居ないことにより、禁断症状が出て10cm高角砲に話しかけていたと?」

夕張「ええ、恐らく」

秋月「長10cm砲ちゃん?あれ?じゃあ、今、散歩してた長10cm砲ちゃんは・・・え?ただの10cm高角砲?」

提督「秋月!何でもいいから早く打ち落としてくれ!今度はウォースパイトのDB5に向かっているぞ!」

秋月「はい!長10cm砲ちゃん、ガンガン撃って!」

バババッ

ドカーン!


-鎮守府 正門前-

あきつ丸「あのトレーラー、真っ直ぐこちらへ向かってきているでありますか?」

ブオー!

あきつ丸「そこのトレーラー止まれであります!戦車もであります!」

ブオー!

あきつ丸「ここは鎮守府の敷地であります!止まりなさい!あのトレーラー、何やら見覚えがある様な・・・」

ブオー!

あきつ丸「うわぁ!であります」


-工廠前-

キュルキュルキュルキュル

提督「何の音だ?」

キット「今度は戦車です!」フォンフォン

吹雪「戦車!?」

摩耶「今日は一体何なんだよ!」

霰「キーーーーーン!」

ドーン!

ピューン!

ドカーン!

明石「走ってきた戦車に走ってきた霰ちゃんが衝突して吹き飛ばされましたね(汗)」

霰「んちゃ!」

大淀「さっきから騒がしいけど何事ですか?」

明石「さっきからヘリやら戦車やら大変なのよ!」

大淀「ヘリ?戦車?訳の分からないことを」

ブオー!

あきつ丸「提督殿、大変であります!一大事であります!」

提督「このクラクション音・・・まさか」

大淀「!?」

キキーッ

提督「ゴ、ゴリアテ!?」


キット「ゴリアテ、何故お前が!お前は海の底へ沈んだはずだ!」フォンフォン

シーン

キット「答えなさい!」フォンフォン

???「残念ながらこれはゴリアテではないのだよ」

提督「誰だ!」

???「はじめまして、提督君。私は北太平洋を管轄している深海提督だ。本来ならば直接会って挨拶すべきだが、スピーカー越しで許して欲しい」

提督「北太平洋だと!ゴリアテではないとはどういうことだ?」

北太平洋深提「これはゴリアテを参考に作り上げたトレーラーで本物と違ってAIは搭載していない」

提督「わざわざゴリアテのレプリカを作るとはいいご趣味で!」

吹雪(お正月に私が見たのはやっぱり・・・)

北太平洋深提「ふふっ、喜んでくれているようだね。今日は君とちょっとしたゲームをしようと思ってコイツを送り込んだ」

提督「ゲームだと?」

北太平洋深提「そうだ。コイツは君のナイト2000を追跡して走る様に設定してある。そしてコンテナには50tのプラスチック爆弾が積んである。そんな物が街中で爆発すればどうなるかは分かるね?」

提督「貴様!」

北太平洋深提「そう怖い顔をしないでくれ。これはゲームだと言ったはずだ。君が勝ちさえすれば被害は出ない」

提督「どうすればいいんだ?」

北太平洋深提「ゴリアテは次に動き出したら爆弾のスイッチが入る。時速60km以上で走行している間は何も起きないが、60km以下になるとカウントダウンが始まり、10秒でドカン!だ」

提督「時速60km以下で爆発だと・・・」

夕張(まるでキ○ヌ・リーブス主演の映画ね)

北太平洋深提「何も無い場所までゴリアテを誘導して爆破させれば君の勝ち。市街地で爆発すれば私の勝ちと言ったところかな。準備時間として30分与えよう。それと、邪魔が入れば即爆発させるからそのつもりで居てくれ。健闘を祈る」

提督「大淀、警察に連絡を」

大淀「はい!」

提督「事情を説明した上で市内に車を入れないように伝えてくれ。それと住人の避難を」

大淀「はい!直ぐに取り掛かります!」ダッ

ウォースパイト「Admiral、さっきから騒がしいわね。あら?このTrailerはどうしたのかしら?」

ジャーヴィス「わぁー!So Big Trailer!ダーリン、コレがアークロイヤルの買った車?」

提督「あれはまだ二人が着任する前だったから知らないんだな」

ウォースパイト「?」

ジャーヴィス「アークロイヤル?こんな所で寝てると風邪ひくよ」ツンツン

吹雪「昔、この鎮守府を襲撃して司令官を殺そうとした大型トレーラーを深海棲艦が復元した物です」

ウォースパイト「!?」

霰「ねー、ねー、司令官」

提督「霰、聞いての通りだ。余計なことをすれば奴はゴリアテを自爆させる。間違っても手を出すな」

霰「はーい」

伊13(アレが・・・ゴリアテ?何処を探しても見つけられなかったのに・・・今まで何処に隠していたの?)


提督「とりあえず、アークロイヤルを工廠で休ませてやってもらえるか?」

明石「簡易ベッドしかありませんが、それでもよければ」

提督「よし、直ぐに運ぼう。今は時間が惜しい。キットは奴の分析を頼む」

キット「はい」フォンフォン

卯月「さっきから騒がしいけど何事だぴょ・・・」

提督(マズイ、卯月だ!)

卯月「ゴ、ゴッ、ゴリ・・・!?」

~ゴリアテによって滅びた世界をフラッシュバック中~

卯月「嫌だぴょん・・・皆、死んじゃうなんて嫌だぴょん・・・うーちゃんを置いてかないで・・・」ポロポロ

提督「卯月」

卯月「司令官も睦月ちゃんも吹雪ちゃんも、皆死んじゃうなんて嫌だぴょん・・・」

提督「卯月!」

卯月「うぴゃぁ!?司令・・・官?」

提督「俺を見ろ。俺は生きている。絶対に死んだりしない」

卯月「約束してくれるぴょん?」

提督「ああ、約束する」

卯月「指きりして欲しいぴょん」

提督「よし、指きり拳万(以下略)」

提督「これでいいか?」

卯月「うん」

提督「よし、では長・・・(いや、長門だと卯月が怖がるかも知れない)」

提督「陸奥!陸奥は居ないか?」

陸奥「ここに居るわ。提督、アレって」

提督「ああ、陸奥が想像している奴で間違いない。悪いが今は事情を説明している時間は無い。卯月を間宮さんの店に連れて行ってくれないか?」

陸奥「分かったわ」

提督「俺の奢りだ。今はチケットを持ってないので、付けておいてくれ。後で払いに行く」

陸奥「ええ、分かったわ。卯月ちゃん行きましょう」

卯月「うん・・・」

陸奥「絶対に死なないでね」ボソッ

提督「当然だ」


陸奥「卯月ちゃん、大丈夫よ。提督は絶対に死んだりしないわ」

卯月「さっき約束したぴょん・・・」

陸奥「以前、ゴリアテに襲われた時も生きて帰ってきたし、先日の事件でも生き延びたわ。彼を殺せるとしたら、磯風ちゃんか吹雪ちゃん位よ」

卯月「どうしてぴょん?」

陸奥「まず、磯風ちゃん。彼女の作るポイズンクッキングなら提督を食中毒で殺せるかも知れない」

卯月「確かにそうかも知れないぴょん」クスッ

陸奥(笑ってくれた。これなら一安心と言ったところかしら?)

陸奥「それと吹雪ちゃん。彼女に嫌われたら提督はきっとショック死するわ」

卯月「その光景が目に浮かぶぴょん♪」

長門(クソッ!うーちゃんと楽しそうにして!提督よ、何故、私ではなく陸奥なのだ!!!)

長門(私なら陸奥なんかよりもっと上手にうーちゃんを笑顔に出来たのに!)血涙

陸奥(長門の気配がするわね。貴女は前科があるから仕方ないわ)


~30分後~

北太平洋深提「時間だ。始めようか」

提督「俺たちが出発した後、更なる襲撃があるかも知れない。防衛は頼んだぞ」

新提「任せておけ。お前の帰る場所は私たちが守る。死ぬなよ」

提督「ああ。キット、出発しよう」

キット「はい」フォンフォン

金剛「提督、必ず帰って来てくだサイ」

榛名「提督の帰りをお待ちしています」

夕立「提督さん・・・」

時雨「夕立、大丈夫だよ。提督は必ず帰ってくる。帰ってくるって信じてるから」

北太平洋深提「艦娘たちとの最後の別れになるかも知れない。後5分だけ待とう」

摩耶「絶対に死ぬなよ」

夕雲「帰ったら思う存分、夕雲に甘えてくださいね」

山城「ああ、不幸だわ・・・」

扶桑「そんなことを言ってはいけないわ。提督、ご無事を祈っています」

朝潮「提督がお帰りになるまで正門前で待ち続けます!」

提督「普通に部屋で待っててくれ(汗)」

大和「提督が帰ってこられたら、鳳翔さんと二人で腕によりを掛けたフルコースを作ります!だから・・・」

提督「ああ、必ず帰ると約束する」

鳳翔「どうかご無事で」

テイトク

シレイ

ザワザワ

日向「君に瑞雲の加護のあらんことを」

北太平洋深提「今度こそ時間だ」

提督「よし、出発だ」

ガチャ

吹雪「私も付いてきます!」

提督「分かった。乗ってくれ」

吹雪「はい!」

バタン

【P】 ガチャ ⇒【R】 ガチャ ⇒【N】 ガチャ ⇒【D】

提督「出発だ」

ブーン

提督「奴について何か分かったか?」

キット「車体についてはゴリアテを完全に再現している為、パワーも装甲もオリジナルと全く同じと考えられます。コンテナ部は赤外線もX線も通さない為、爆弾が何処に積まれているか分かりません」

提督「ゴリアテを参考にと言うのはハッタリではなく事実か」

吹雪「かなりの強敵ですね」


-工廠-

ビスマルク「アークロイヤルの車が大破したんですって?笑いに来てやったわよ(こんな時じゃないと普段の仕返しが出来ないから絶好のチャンスよ!)」

プリンツ「ビスマルク姉さま、アレ」ユビサシ

ビスマルク「・・・(思ったより酷いわね)」

明石「静かにしてください。アークロイヤルさんはショックで倒れたんですから」

ビスマルク「ごめんなさい。帰るわ」

プリンツ「お大事に」

ビスマルク「流石にあんなに酷いとは思わなかったわ」

プリンツ「ショックで倒れるのも当然ですね」

妖精ズ「これはまたこっ酷くやられたね~」

妖精ズ「でも、前回と違って綺麗に真っ二つだから、これなら復元可能です」

妖精ズ「やっちゃうです?」

妖精ズ「やっちゃうです!」

トンカン

トンカン


-路上-

提督「事前に連絡しておいたおかげで俺たち以外に車は居ないな」

吹雪「警察の人たちが避難させてくれたおかげですね」

キット「市街地で大爆発が起きれば一大事ですから、必死だったのでしょう」

提督「そうだな。このまま採石場まで無事にたどり着ければいいが」

吹雪「やっぱり爆発と言えば採石場が定番ですよね」

キット「アドミラル、前方に子供が!」

提督「まだ避難していない民間人が居たのか!キット、別ルートは?」

キット「検索中です!」

吹雪「あんな巨大なトレーラーが通行できる道なんて」

キット「次の交差点を左折してください!」

提督「俺たちはいいが、ゴリアテは曲がりきれるか・・・、この際、多少の物的被害は仕方ない!ん?ゴリアテの速度が落ちている?」

吹雪「確かに減速しています!」

キット「停止しました。今のうちに逃げてもらいましょう」

キキーッ

提督「ここは危険です。早く避難してください!」

母親「はい!すみません」


-北太平洋深海鎮守府-

北太平洋深提「君たちにとって私は悪魔に思えるだろうな。しかし、私は悪魔ではない」


-路上-

パラリラパラリラ

暴走族A「ひゃっはー!今日は俺たちの貸切だぜ!」

暴走族B「おまわりの野郎が何か言ってやがったが、無視して正解だー!」

ブオーーーーー!

暴走族A「あぁ?何だぁ?」

暴走族B「何か黒い車とでけぇトレーラーが物凄い速さで突っ込んでくるぜ」

暴走族A「野郎、なめやがって。この俺様を誰だと思ってやがる?三代目暴走夜露死苦組の総長様だぞ!車が怖くて族の頭が務まるか!」

暴走族B「お、おい!ドンドン距離が詰まってるぞ!」

プーーーーーッ!

提督「邪魔だ!バカ、退け!」

プーーーーーッ!

暴走族A「うるせぇんだよ!ブッ○すぞ!」

吹雪「あのチンピラ二人組みって」

キット「ええ。警察の制止を振り切って進入したのでしょう」

提督「ええい、こうなったら」

『TURBO BOOST』ピッ

ブーンッ

暴走族A「く、車が」

暴走族B「飛び越えやがった!?」

ブオーーーーー!

暴走族B「ひっ!?トレーラーが!このままだと轢かれちまう!」

暴走族A「トレーラーがなんぼのモンじゃい!」


暴走族B「お、俺は逃げるぜ!」ダッ

暴走族A「おい!命より大事なマシーンを捨てて逃げるな!」

メキメキ

ドカーン!

提督「族のバイク一台が轢かれて爆発したな」

吹雪「しましたね」

提督「乗っていたバカは無事な様だが」

ブオーーーーー!

暴走族A「ひっ!?く、来るな!来るなぁぁぁ!」

提督「あのバカ!早く逃げないと轢かれるぞ!」

暴走族A「うわぁぁぁぁ!」ダッ

吹雪「あ、もう一人もバイクを捨てて逃げました」

提督「まったく。ヒヤヒヤさせてくれる」

メキメキ

ドカーン!

吹雪「もう一台も爆発しましたね」

キット「自業自得です。もっとも、二輪など何の損失もありませんが」

吹雪(二輪に対しては物凄く辛辣です)

暴走族A「今日で族は卒業して、明日から真面目に働くわ」

暴走族B「俺も・・・」


-鎮守府-

ウォースパイト「Admiralを助けに行きましょう。新提の承認も得ています」

金剛「でも、邪魔をしたら即爆破すると」

ウォースパイト「邪魔をしたらExplodeする。逆に言えば邪魔をしなければExplodeしない。敵がそんなPromiseを本当に守ると思いますか?」

金剛「思いマセン」

ウォースパイト「だったらやることは一つです」

金剛「ですが、提督の現在地が分かりマセン」

ウォースパイト「それなら大丈夫です。私のDB5ならキットの現在地が分かるわ」

夕張「それなら私もデロリアンで付いていきます!」

明石「私も同乗させて!」

サラトガ「やはり行くのですね。私も同行します」

アイオワ「ミーも行くわ!」

夕張「サラトガ院!」

サラトガ「サラトガ院?」

夕張「あ、何でも無いです。忘れてください」

ウォースパイト「ジャーヴィス、貴女はアークロイヤルの傍に居てあげて」

ジャーヴィス「はーい!ダーリンのことはお願いね!」


-路上-

提督「とりあえず市街地を抜けて一安心と言ったところか」

吹雪「高速に乗れたら楽なんですけどね」

提督「あのデカブツは料金所のゲートを通過出来ないだろうからな」

キット「はい。大きすぎてゲートに衝突して破壊することになります」

提督「だよな。流石にそれは避けたい」

吹雪「保険で何とかなるでしょうけど、文句を言われたくは無いですよね」

提督「ああ。さっきの子供の様に人命が懸かっているなら話は別だが」

キット「秋津洲さんから着信です」

提督「秋津洲から?繋いでくれ」

秋津洲「提督、聞こえますか?」

提督「ああ、聞こえている」

秋津洲「ゴリアテに爆弾が積まれているってことだから、解体に必要かもって思って大艇ちゃんに工具を運んでもらってます」

提督「二式大艇に?」

吹雪「後方に二式大艇が見えます!」

提督「よし、吹雪に受け取ってもらうから右側に寄ってくれ」

秋津洲「了解!大艇ちゃん、キットの右側に寄せて」

提督「キット、右側のルーフを開けてくれ」

キット「はい」

『AUTO ROOF RIGHT』ピッ

ウィーン

提督「吹雪、受け取ってもらえるか?」

吹雪「はい!」

秋津洲「それじゃ切り離すかも」

ポトッ

吹雪「受け取りました!」

秋津洲「中にはペンチ、ドライバー、カッター、ピンセット、ニッパー、ピンバイス、金属ヤスリが入ってるかも」

吹雪「確かにちゃんと入ってます(でも、コレって全部プラモデル用の道具じゃないですか?)」

秋津洲「ニッパーはメイジン秋津洲印の特製品だから」

提督「秋津洲印のニッパーだと!?コレさえあれば百人力だ!」

吹雪(ナニソレ)

秋津洲「頑張ってね!」

提督「おう!任せとけ」


吹雪「工具を受け取ったのはいいですが、これからどうするんですか?」

提督「俺がゴリアテに飛び移って、コンテナ内の爆弾を解体する」

吹雪「えぇ!?飛び移るって、走行中のトレーラーに飛び移るなんて無理です!」

提督「こんなこともあろうかと、靴底に強力なネオジム磁石を仕込んでおいた」

吹雪「でも・・・」

提督「キットなら正確に飛ばしてくれるさ。そうだろ?」

キット「はい。アドミラルをコンテナ上に飛ばすこと自体は問題ありません。ですが」

提督「このまま延々とゴリアテを誘導するより、爆弾を解体する方が安全で確実だ。ルーフを開けてくれ」

『AUTO ROOF LEFT』ピッ

ウィーン

吹雪「司令官・・・」

提督「大丈夫だ。俺を信じろ。キット、やってくれ。あと、運転は頼んだ」

キット「はい」

『EJECT L』ピッ

ピューン

キット「今はアドミラルを信じましょう」

ベタン!

提督「靴底に磁石を仕込んでおいて正解だったな。普通の靴なら確実に飛ばされていた」

ウィーン

提督「ここから入れと言わんばかりに開いたな。あそこに見えるのが爆弾か。だが、その前に」

ブーン

提督「後方のカメラを潰しておいてやる」

スパッ

ボンッ!


-北太平洋深海鎮守府-

モニター「ザー」

北太平洋深提「後方のカメラが潰されたか。だが、まだセンサーが生きているので問題ない」

港湾棲姫「ここまでは順調に進んでいますね」

北太平洋深提「ムッ。後方から何台か車が接近しているな。あれは艦娘の車か」


-コンテナ内-

提督「コレが爆弾だな。さて、どうしたものか・・・」

提督「ん?ご丁寧に爆弾の設計図が置いてあるな。写メをキットに送って解析してもらうか。送信っと」

キット(コムリンク)「アドミラル、聞こえますか?」

提督「ああ、聞こえている」

キット(コムリンク)「まずは黄色のケーブルを切断してください」

提督「分かった」

パチン

キット(コムリンク)「次に緑のケーブルを」

提督「分かった」

パチン

キット(コムリンク)「次は黒です」

提督「分かった」

パチン

提督「次はどれだ?」

キット(コムリンク)「次?次とはどういうことです?送られてきた設計図にはそれ以上載っていません」

提督「載ってない!?まだ赤と青のケーブルがあるぞ!」

キット「赤とa・・・」

提督「キット、聞こえるか?キット!」

シーン

提督「クソッ!通信が遮断されたか!」


-ナイト2000車内-

キット「アドミラル?アドミラル!」

吹雪「どうしたの?」

キット「通信が遮断されました」

吹雪「そんな!」

キット「アドミラルをコンテナ内に閉じ込めて爆破するのが敵の目的だったのでしょう。二式大艇との接触を妨害しなかった時点で気付くべきでした」

吹雪「私をコンテナの上に飛ばして」

キット「残念ながら吹雪さんの主砲ではコンテナに穴を開けるどころか、傷すら付けられません。それに下手なことをしてゴリアテの動きが止まれば爆発してしまいます」

吹雪「でも!」

キット「こうなってしまった以上、アドミラルが正しいケーブルを切断して爆弾の解体に成功すると信じるしかありません」

吹雪(絶対に生きて帰ってきてください!)

キット「!」

吹雪「どうしたの?」

キット「後方よりウォースパイトさんのDB5が接近してきます」


-路上-

ウォースパイト「例のTrailerが見えてきました」

金剛「レーザーで攻撃してやるネー!」

夕張「ちょっと待ってください!時速60km以下になったら爆発すると言っていたのに、タイヤにでも当たって走行不能にでもなったら大変です!」

ブロロロロロ

アイオワ「またヘリが来たわ!」

サラトガ「トラクターミサイルで打ち落とします!Attack!」

ドカーン!

明石「ヘリの残骸がゴリアテに!」


-コンテナ内-

グラグラ

提督「な、何事だ!?」

提督「今の揺れは路面の状態が悪いって感じの揺れでは無かったな。キットが攻撃したのか?」

提督「いや、考えても仕方ないな。それより爆弾だ」

提督「赤か、青か・・・」

提督「某名探偵の映画一作目でもこんなシーンがあったな」

提督「ツノねーちゃんは赤いケーブルは運命の赤い糸とか言って、もう一方を切ったよな。もう一本って何色だっけ・・・。やっぱ赤と青だったか?まー、どうでもいい」

提督「仮に赤が赤い糸だとして、繋がっている先が吹雪なら切る訳にはいかない、しかし・・・深海棲艦ならとっとと縁を切りたい」

提督「ならば青か?いや、これは罠かも知れない。俺が『赤=赤い糸』と連想すると考えて青を切るように仕向けた結果、切った瞬間にドカン!もあり得る」

提督「もし間違ったケーブルを切断したとしてもキットは爆発に耐えられるだろう。つまり死ぬのは俺一人」

提督「覚悟は出来ている。しかし、出来ればこんな死に方をしたくは無いが・・・。皆、すまない。約束を守れないかも知れない」

提督「ええい、青だ!」


-北太平洋深海鎮守府-

北太平洋深提「ヘリの残骸が衝突した影響でセンサーもやられたか。だが、大した問題では無い」

港湾棲姫「そう。まさに奴は籠の中の鳥」

北太平洋深提「クックック・・・最後のケーブルがどちらか分からず迷っているな」

港湾棲姫「そろそろ宜しいのでは?」

北太平洋深提「そうだな。これ以上邪魔をされる前に終わらせよう。サヨナラだ、提督君」ポチッ

モニター「ザー」

港湾棲姫「おめでとうございます」

北太平洋深提「ふはははは!やった!ついにやったぞ!」


~爆破ボタンを押す直前~

サラトガ「こんな所で提督を死なせる訳にはいきません!アイオワ、電空パルスを」

アイオワ「電空パルスなんて使って大丈夫なの?」

サラトガ「回路をショートさせれば爆弾も停止するはず」

アイオワ「分かったわ」


-コンテナ内-

提督「心なしか速度が落ちている?いや、間違いなく減速している!」

ピタッ

提督「そして完全に停止した?ヤバイ、早く切断しないと!って、爆弾のランプが消灯している?これは機能停止したってことだよな?何が起きているんだ?」

キット(コムリンク)「アドミラル、聞こえますか?」

提督「ああ、聞こえている。ゴリアテが停止した様なんだが、何が起きているんだ?」

キット(コムリンク)「サラトガさんのバイパーより放たれた電空パルスによりゴリアテが機能停止しました」

提督「そうか、サラが来てくれたのか」

キット(コムリンク)「サラトガさんだけではなく、金剛さん、夕張さん、ウォースパイトさんもです」

提督「皆が来てくれたのか。だが、邪魔をすれば爆破すると言っていたのに何故何もしなかったんだろう?」

キット(コムリク)「サラトガさんたちが駆けつけたところで何も出来ないと思ったのではないでしょうか?もしくは、アドミラルが爆弾の解体に失敗して自爆するとの確信があったか」

提督「確かにそれはある。最後にどちらを切ればいいか分からなかったからな」

キット(コムリンク)「吹雪さんが心配しています。外へは出られそうですか?」

提督「壁を斬れば出られると思う」

ブーン

スパッ!

提督「またつまらない物を・・・。それにしてもキットのレーザーや戦艦の主砲でもほとんど効かないのに、ビーム兵器は恐ろしいな。これで人や艦娘は斬れないから不思議だ」

吹雪「司令官!」

提督「今、降りるからちょっと待ってくれ。よ、っと」

スタッ

吹雪「良かった・・・。司令官が死んじゃうんじゃないかって怖かったんです」ギューッ

提督「心配を掛けてすまなかった」ナデナデ

ウォースパイト「お熱いわね」

吹雪「///」


提督「俺たちを助けに来ることを提案したのは誰だ?」

ウォースパイト「私です」

提督「そうか、ウォースパイトか。ありがとう。それに皆もありがとう」

ウォースパイト「Admiralが戦っているのに、私たちが何もせず待っている訳にはいきませんからね」

金剛「提督が無事で何よりデース!」

アイオワ「サラのバイパーの電空パルスが無ければ危なかったわね!」

サラトガ「先日はあんなことをしてしまいましたが、今回は助けられて良かったです」

明石「提督、爆弾を調べてみましたが、最後に残ったケーブルは切らなくて正解でしたね」

提督「どういうことだ?」

明石「あれはどちらを切断しても爆発していました。本当に切るべきケーブルは見えない位置に隠されてましたよ」

提督「なるほど。奴の仕掛けたゲームはどうやっても俺が勝てない仕組みになっていたのか。完全に負けイベントだな」

明石「ええ。しかも勝負に乗らなければその場でゴリアテを爆発させて鎮守府を吹き飛ばしていたでしょうね」

提督「北太平洋。これまでに戦った深海提督の中で最も狡猾で恐ろしい奴だ」

夕張「通信装置を取り外したので、もう外部からは操作できません」

提督「よし、ではコイツを鎮守府に持って帰ろう。帰ったら徹底的に調べてくれ。特に海新工業との関連を。誰か運転出来るか?」

一同「・・・」

提督「もしかして全員、普通免許しか持ってない?」

一同「はい」

提督「えっと・・・コイツのキットを追跡する機能は生きているか?」

夕張「はい。そっちは大丈夫です」

提督「仕方ない。キットを追跡させて鎮守府まで誘導するか」


-鎮守府-

アークロイヤル「うーん」パチッ

ジャーヴィス「あ!目が覚めた?」

アークロイヤル「ジャーヴィス?そうだ、私のZ8は!」

ジャーヴィス「アークロイヤルのZ8?それならあそこだよ」

アークロイヤル「何とも・・・無い?」

ジャーヴィス「どうしたの?」

アークロイヤル「私のZ8は真っ二つにされたはず・・・」

ジャーヴィス「夢でも見てたんじゃないの?アークロイヤルは車のお披露目中に暑さで倒れたって聞いたよ」

アークロイヤル「暑さで倒れた?」

ジャーヴィス「うん(本当はShockで倒れたけど、妖精さんが元通りにしてくれたし、黙っておく方がいいよね?)」

アークロイヤル「そうか。暑さで倒れたか。艦娘でありながらこの程度で倒れるとは自分が情けない」

ジャーヴィス「JapanのSummerは普通じゃないから仕方ないよ。すっごくジメジメしてるし」

本日はここまで。

今回でインド洋偏は終了です。
インド洋深提を出した時から最後はセイロン島と決めていて(むしろセイロン島⇒インド洋って発想の方が正しいかも)初秋イベのE3がセイロン島でしたね。
ゲームの方では一足先にインド洋の攻略が終わりましたが、こっちはこれから始まります。

本日分、始まります。


-北太平洋深海鎮守府-

北太平洋深提「何っ!彼はまだ生きているだと!?」

港湾棲姫「はい。先ほどニュースに出ていました」

北太平洋深提「バカな!あの状況で助かるはずなど無い・・・一体どうやって?」

港湾棲姫「ゴリアテを爆破(自爆)する直前に駆けつけた艦娘が何かしたのでしょうか?」

北太平洋深提「いや、戦艦と言えどもゴリアテの装甲を破ることは出来まい。そうか、サラトガか!」

港湾棲姫「サラトガ?空母がどうかしたのですか?」

北太平洋深提「彼女の所有するバイパーには電空パルスが装備されていると聞く。電空パルスで電子回路をショートさせたなら」

港湾棲姫「つまり、ゴリアテを爆破する直前に電空パルスによる攻撃を受けて機能停止していたと?」

北太平洋深提「後方のカメラを破壊されていたので姿は確認出来ないが、それしか考えられない」


-インド洋深海鎮守府-

インド洋深提「クソッ!北太平洋め、余計なことをしおって!」ガンッ

ツ級「それもこれも、何時まで経っても提督を始末出来ない貴方にしびれを切らした結果でしょう」

インド洋深提「そんなことは分かっておるわ!これ以上邪魔が入る前に、早急に奴を始末しなくては・・・」

インド洋深提「何か・・・何か奴の弱点は・・・」

ペラッ

ペラッ

ツ級「ん?ちょっと待ってください」

インド洋深提「どうした?」

ツ級「一つ前のページに何やら使えそうな情報が見えた気がします」

インド洋深提「一つ前のページだと?」

ペラッ

インド洋深提「・・・。こ、これは!?この情報は使える。でかしたぞ!」

ツ級(本当に今度は大丈夫なんですかね?もうコイツの下で働くの辞めよかな・・・)

インド洋深提「ふはははは!提督よ、貴様はもう直ぐこのワシにひれ伏すことになる!残り僅かな日々を精々楽しむのだな!」


-翌日 鎮守府 執務室-

秋津洲「提督、ごめんなさい」

提督「何故謝る?」

秋津洲「あたしが爆弾の解体に必要な道具を送ったりしたせいで、提督が死にかけたからです」

提督「秋津洲はあの時、最善と思われる行動をしたんだ。何も悪いことなんてしていない」

吹雪「そうですよ。秋津洲さんは悪くありません。絶対に爆発する様に仕組まれているなんて誰も考えもしませんよ」

キット「お二人の言うとおりです。あの状況では、秋津洲さんの取った行動こそが最善策です」フォンフォン

提督「俺はこうして生きてるんだ。気に病むことは無い」

秋津洲「でも」

提督「そうだ。まだ礼をしてなかったな。これで甘い物を食べて気分転換するといい」つ間宮券

秋津洲「いいんですか?」

提督「ああ、思う存分楽しんで来い」

秋津洲「提督、ありがとう!行ってくるかも!」ニコッ

ガチャ

バタン

提督「とりあえず、秋津洲については一安心だな」

吹雪「あそこまで気にしているとは思いませんでした」

キット「先日の洗脳事件があったから余計に気にしていたのでしょう」フォンフォン

提督「良く言えば責任感が強いのかも知れんが、そこまで思いつめる必要は無いだろう。俺は生きているんだ。結果オーライだ」


コンコン

明石「明石です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

明石「昨日、持ち帰ったゴリアテを徹底的に調べたのでですが」

提督「うん」

明石「車体はあらゆる自動車メーカーの部品で構成されていて、爆弾も含めて海新工業製のパーツは使われていませんでした」

提督「そうか。海新工業との繋がりは何も無かったか」

吹雪「海新工業製のパーツが一切使われていないのが逆に怪しいと言えなくも無いですが・・・」

キット「そう簡単に尻尾は出しませんか」フォンフォン

明石「でも、お正月に吹雪ちゃんが海新工業の工場でゴリアテを見たんですよね?」

吹雪「はい。確かに見ました。昨日のゴリアテと同じものだと思います」

明石「もうこの際、無理やり乗り込んでしまっては?」

提督「そうしたいのは山々だが、いくら調べても証拠が出て来ない。それに、あの会社は軍や各国の政府とも取引をしている。下手なことは出来ない」

明石「でも・・・」

提督「正月のことも含めて上には報告している。もう少し調査を続けよう」

明石「はい」

提督「夕張と二人で使ってくれ」つ間宮券×2

明石「ありがとうございます!では、失礼します」

ガチャ

バタン

提督「はぁー」

吹雪「現物があれば証拠になると思いましたが、ダメでしたね」

提督「本当に厄介だ。海新工業が深海側と何かしら繋がりがあるのは間違いないのに、証拠が無いから何も出来ない」

キット「私も海新工業の取引の監視を続けていますが、深海側との繋がりは見えてきません。余程上手く立ち回っているのでしょう」フォンフォン

提督「この件は長期戦になると覚悟しておかないといけなさそうだな」

キンコンカンコーン

提督「お、昼休みのチャイムだ。昼食にしよう」

吹雪「はい」


-食堂-

テレビ「続きまして天気予報で・・・ザー」

提督「何だ?故障か?」

吹雪「故障だとしてもデジタル放送に移行してから砂嵐なんて見たことありませんよ」

提督「確かにそうだよな」

吹雪「あ、映りました」

テレビ「日本及び、世界中の諸君に告ぐ。ワシはインド洋を管轄している深海提督だ」

提・吹「!!!」

テレビ「今、この時間を以ってワシの管轄するインド洋の海域及び、陸路、空路を完全に封鎖した」

提督「何だと!」バキッ

吹雪(お箸を折ってしまいました)

テレビ「インド洋を航行していたタンカーも拿捕したが、船員は全員無事だ。今はな。だが、各国の軍が余計なことをすれば人質はどうなるか分からんぞ?」

吹雪「なんて酷いことを!」

テレビ「せっかくだから拿捕したタンカーの船長に話を聞いてみるか。『ひっ』ほら、何か言え。『た、助けてくれ!スリランカ周辺を航行中に捕まったんだ!』」

テレビ「我々の要求は追って伝える。人間どもよ、震えて待つがいい。ふはははは!」

テレビ「南部は晴れのち曇り。降水確率は」

吹雪「通常の放送に戻りましたね」

提督「奴らによる電波ジャックが終了したからだろう」

吹雪「これからどうしますか?人質を取られている以上、下手はことは出来ませんが」

提督「キット」

キット(コムリンク)「はい」

提督「先ほどの電波ジャックの発信源を特定出来るか?」

吹雪(まさか・・・)

キット(コムリンク)「スリランカのセイロン島が発信源でした」

提督「なるほど。そこが奴らの本拠地か」

吹雪(セイロン島って)

キット(コムリンク)「本拠地と断定は出来ませんが、深海棲艦の基地があると見て間違いありません」

金剛「提督」

提督「金剛か。先ほどの放送を見ていたんだな?」

金剛「ハイ。私だけではなく、ウォースパイト、アークロイヤル、ジャーヴィスも準備出来てイマス」

提督「では行くか。吹雪、留守番を頼む」

吹雪「はい」


新提「提督、大変だ!」

吹雪「司令官は出掛けました」

新提「出掛けた?こんな時にいったい何処へ?」

吹雪「セイロン島です」

新提「あぁ・・・。セイロン島か・・・。なるほど」

吹雪「はい。セイロン島です。キットによると先ほどの電波ジャックはセイロン島が発信源だそうです」

新提「インド洋は恐ろしい奴だと聞いていたが、恐ろしくアホな奴の間違いだったのかも知れない」

吹雪「そうですね。司令官が愛飲しているセイロンティーの産地を占拠して封鎖なんてしたら・・・」

新提「アイツ死んだな」

吹雪「そうですね」

大井「当然の結果よ」

北上「だねー」

新提「こうして、また一つの深海鎮守府が終わりを迎えるのか」

吹雪「このまま戦争が終わってしまえば良いのに」

比叡「お姉さまと司令ならやってくれますよ!」

吹雪「むしろ、やり過ぎないか心配なんですが・・・」


-数時間後 インド洋海域-

カ級「暇だなー」

ヨ級「この海域は封鎖したからな。でも、ちゃんと見張っとかないと怒られるぞ」

カ級「艦娘共なんて来ないって。そんな直ぐに攻め込んでくる訳が無いだろ」

ヨ級「だといいんだけどな」

カ級「だいたい機雷を大量に設置して、警備も150%増し(当社比)なんだから大丈夫だって」

ジャーヴィス「ダーリン、前方に敵潜水艦発見したよ!」

提督「よし、一発ぶちかましてやれ!」

ジャーヴィス「はーい」爆雷ポイッ

ヨ級「ん?何か沈んできたぞ」

カ級「人間が船上からポイ捨てしたゴミじゃねーの?」

ヨ級「今、この海域は封鎖されてるんだからポイ捨てしたゴミが沈んでくる訳・・・って爆雷だ!」

カ級「ば、爆雷!?」

ドカーン!

カ級「グワー」大破

ヨ級「グエー」大破

キット「潜水艦カ級、及びヨ級の大破を確認しました」

提督「よし、今はセイロン島に乗り込むことを優先する。各自、敵は撃沈しなくても構わない、適当に攻撃しつつセイロン島を目指すぞ」

一同「了解!」


金剛「邪魔だ、退けぇぇぇぇ!」

ウォースパイト「Fire! fire!! fire!!!」

ドカーン!

ドカーン!

グワー!

ギャー!

キット「金剛さんが山城さんの様になっています」

提督「それだけ怒っていると言うことだ。怒りのインディアンだ」

ジャーヴィス「Shoot!」

ドカーン!

アークロイヤル「Swordfish shoot!」

ドカーン!

ウワー!

金剛「ここは私たちが引き受けマス。提督は進んでくだサイ!」

提督「分かった。だが、危なくなったら退けよ」

金剛「こんな所で沈む気はありマセン」

アークロイヤル「敵の拠点を探すために彩雲を同行させる」

提督「助かる」

ウォースパイト「Manners Maketh Woman」ポイッ

パリーン

ヲ級「グエー!」

タ級「ギャー!鬼だ鬼が出たぞー!」

提督「ランス○ット卿が荒らぶっておられる」

キット「傘でジョッキを投げましたが、傘とジョッキは何処から出てきたのでしょうか?」

提督「レディが日傘を持っていても何らおかしくないだろ?」

キット「日傘には見えませんが。むしろ、某映画の表の顔は高級テーラー、正体はスパイな人たちが持っている傘の様に見えます」

提督「気のせいだ」

キット「分かりました。見なかったことにします」

ル級「本部に応援を要請しないと!」

金剛「本部に応援を要請してどうするんデスカ?」

ル級「どうするってそりゃ当然、艦娘たちが攻め・・・ひっ!?」

金剛「させると思いマスカ?」

ドカーン!

ル級「ぎゃぁぁぁぁぁ!」


-セイロン島-

提督「さて、ここまでは順調にたどり着いたが」

キット「彩雲の妖精さんによると丘の上に怪しい施設を見つけたとのことです」

提督「そこへ行ってみるか。金剛たちへ連絡を頼む」


-インド洋深海鎮守府-

インド洋深提「ぐへへ・・・。今頃、奴は悔しくて地団駄踏んでいる頃だろう。奴の悔しがる顔が目に浮かぶ」ナイフペロペロ

イ級「大変です!」

インド洋深提「騒々しい、何事だ?」

ドカーン!

イ級「ギャー!」

インド洋深提「な、何だ!?何が起きている!?」

ドカーン!

ドカーン!

ツ級「これは・・・砲撃!恐らく戦艦による砲撃です!」

インド洋深提「何だと!?艦娘共が攻めてきたのか!ワシはシェルターに避難する!」

ドンガラガッシャーン!

インド洋深提「!!!」ビクッ

ガチャ

提督「インド洋深提はどいつだ?」

バタン

ツ級「逃げようとしてドアの前に立っている奴です」ユビサシ

インド洋深提「おまっ!?」


提督「そうか、アイツか。いい所にナイフが落ちているな」

インド洋深提「あ、気に入りましたか?では、差し上げます」

提督「いいや、返す」ポイッ

ヒューン

プスッ

インド洋深提(ひっ!?顔の横を掠めて壁に・・・)

インド洋深提「あ、あの、提督さん?そのナイフ裁きはどちらで学ばれたのですか?」

提督「サイレントバトルシップ」

インド洋深提「あ、ああ、沈黙の。セ○ールいいですよね。自分、大ファンです」

提督「そうか。俺は別にファンでは無いが」

インド洋深提「そうですか・・・。それはそうと死ねや、提督!」

パン!

パン!

提督「やれやれ」

スパッ

スパッ

インド洋深提「銃弾を斬っただと!?」

提督「この程度で死んでいたら何回殺されているやら」

キット「アドミラルを殺したければもっと別の方法を考えるべきでしょう」フォンフォン

インド洋深提(何か、何か手は無いのか!いや、それよりツ級よ、見てないで助けろ!)

ツ級「・・・」ボケー

提督「お前に一つ言っておくことがある」

インド洋深提「は、はい!何でしょうか?」

提督「<ruby><rb>印度</rb><rp>(</rp><rt>ダージリン</rt><rp>)</rp></ruby>ならくれてやったが、セイロン島に手を出したのが運の尽きだったな」

インド洋深提「あ・・・では、今すぐセイロン島は開放します。おいツ級、全員にセイロン島を開放しろと伝えろ!それと、今すぐダージリン高原に引っ越すぞ!」

提督「今更遅い!」

インド洋深提「ひっ・・・」

提督「来いよインド洋深提。銃なんか捨てて、かかってこい!」

インド洋深提「役に立たない銃なんぞ要らねぇ!」ポイッ

インド洋深提「てめぇを殺してやる!(ヤケクソ)」E:ナイフ


ツ級(あー、これフラグだ。コマ○ドーで見た)

ボコッ

インド洋深提「ぐえっ!」

提督「あーたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた」

インド洋深提「ひでぶ あべし」

提督「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」

インド洋深提「どべっ ぶひゃっ」

提督「たたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた」

インド洋深提「もっとー、もっと殴ってぇぇぇ!か・い・か・ん!」

ツ級(うわぁ・・・変態だ・・・)

提督「たたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた」

インド洋深提「ぼげぶげ ぺぷちゃべ はぶらばら びィえ かぴぷ あぶた びぎょへ」

提督「オワッター!」

インド洋深提「」チーン

提督「よし、コイツを鎖で縛って日本に持って帰るか」

ツ級「どうぞどうぞ」

提督「止めないのか?」

ツ級「そのアホの下で働くのに疲れたんで、どうそお持ち帰りください。あと、人質は直ぐに解放します。そうだ、機雷の片付けも必要だな」

提督「そうか。では、遠慮なくそうさせてもらう。キット、トランクを開けてくれ」

キット「はい」フォンフォン

パカッ


インド洋深提「うぅ・・・酷い目に合う夢を見た」パチッ

提督「たはして、それは本当に夢かね?」

インド洋深提「き、貴様は!何だ!動けない」

ジャラジャラ

インド洋深提「鎖?鎖で巻かれてる!?」

提督「貴様を持ち帰るために縛った」

インド洋深提「フン!この程度でワシの動きを封じられると思うなよ!うぎぎぎぎぎ」

ジャラジャラ

提督「止めておけ。アンド○メダのチェーンを引き千切ることは不可能だ」

インド洋深提「アンド○メダ!?」

提督「冗談に決まっているだろ」

ゴスッ

インド洋深提「グエッ!」

ツ級「諦めて捕まりなはれ」

インド洋深提「おまっ!この裏切り者!」

ツ級「アンタがもっと出来る人ならこうはならなかったよ。私たちはこれから隠居生活を楽しませてもらう」

提督「だ、そうだ。諦めろ。キット」

キット「はい」フォンフォン

ウィーン

カチャカチャ

インド洋深提「あの・・・提督さん?フックに鎖を掛けている様に見えるのですが」

提督「見ての通りだが?」

インド洋深提「いや、せめて車内に乗せて欲しいと言うかですね」

提督「車内に?汚らしい深海棲艦なんてフックにチェーンを掛けて引きずって帰れば充分だろ」

インド洋深提「え?あの、私、人間ですが」

提督「人間?コレが人間に見えるか?」

キット「いいえ、深海棲艦です」フォンフォン

ツ級「足は臭いわ、息は臭いわ、加齢臭はキツイわの3K(臭い)の最低な深海棲艦です」

インド洋深提「嘘ぉ!?おい、ツ級!」

提督「満場一致で深海棲艦に決定した」

インド洋深提「いやいやいやいや」


※インド洋深海提督は人間です。今のところ、地中海以外の深海提督は全員人間です。


提督「最後に一つだけ聞いておこう」

インド洋深提「は、はい!何でしょうか?」

提督「かつてセイロン島ではさび病が流行したと聞くが、それもお前たち深海棲艦によるものなのか?」

インド洋深提「いいえ、違います」

提督「そうか。もし、そうなら引きずるのは止めてトランクに入れてやろうかと思ったが・・・お前は日本まで引きずりの刑で充分だ!」

ゴスッ

インド洋深提「ぐえっ!何で殴るんですか!」

提督「コーシー死すべし。慈悲は無い」

インド洋深提(おい、ツ級!奴にコーヒーをお出ししろ!)目配せ

提督「おい」

インド洋深提「は、はい!」

提督「そんなことをすれば、日本に連れ帰らずに、ガッズィーラと共にマリアナ海溝に沈むことになるぞ」

インド洋深提(思考を読まれてるー!)

提督「さて、用事も済んだし帰るか」

ツ級「お疲れ様でした」

ガチャ

提督「スリランカと言えば宝石が名産品だったな」

キット「はい」

バタン

提督「11月の誕生石って何だっけ?」

キット「トパーズです」

提督「トパーズか。トパーズと言えば殺しの暗号だな」

キット「ええ。シーズン1の第15話がトパーズにまつわる話でした」

提督「吹雪へのプレゼントとしてトパーズのネックレスでも買って帰るか」

キット「喜ぶと思いますよ」

ブーン

インド洋深提「ぎゃぁぁぁぁ!本当に引きずられてるー!」

ズルズル

インド洋深提「このままでは日本に着くまでに磨り減って死んでしまうぅぅぅぅ!」

ツ級「アホが居なくなって清々した。しかし、あんなアホでも居なくなると寂しく・・・ならないものだな。さて、何して遊ぶか」

ト級「サッカーしようぜ!」

ツ級「いいねー」

イ級「その前に入渠ドックへ連れて行ってくれ・・・」

ツ級「あー、スマン。忘れてたわ」


-海上-

提督「おーい皆、帰るぞー」

インド洋深提「ゴボゴボ!」

金剛「ハーイ」

ジャーヴィス「ダーリン、キットと繋がってるChainに巻かれてるのって」

提督「ああ、コイツがインド洋だ。捕虜として持ち帰ることにした」

アークロイヤル「なるほど、コイツがそうか。Admiral、一発殴ってもいいだろうか?」

ウォースパイト「そんなことをしてはダメよ!」

インド洋深提「ゴボゴボ!(おお、何と慈悲深い艦娘だ!)」

ウォースパイト「アークの手が汚れてしまいます!やるなら矢で射らないと!」

アークロイヤル「それもそうか」

インド洋深提「ゴボゴボ!?(ファッ!?)」

ウォースパイト「頭の上にリンゴを置いて、わざと下の方に当てましょう」

アークロイヤル「なるほど。良いアイデアだ」

インド洋深提「ゴボゴボ」白目

ジャーヴィス「何だか苦しそうだよ?」

提督「おっと、いかん。止まったせいで沈んだか。スピードを上げて水面を引きずる様にしなければ!少し飛ばすぞ」

金剛「帰ったらティータイムにしまショウ!」

ウォースパイト「そうね。これでセイロンティーの供給も再開されるでしょうし、安心してTeatimeが出来ます」

アークロイヤル「では、私が腕によりをかけてスコーンを焼こう」

ジャーヴィス「わーい」


-数時間後 鎮守府 執務室-

ガチャ

吹雪「あ、おかえりなさい」

新提「おかえり」

提督「ただいま」

バタン

インド洋深提「奇跡だ。生きたまま日本にたどり着いたのが奇跡だ・・・」

新提「奇跡?どうやって連れ帰ったんだ?海藻やらゴミやら絡まっているが」

提督「鎖でグルグル巻きになってるだろ?この鎖の端をキットのフックに掛けて引きずって帰ってきた」

新提「お、おう・・・。よく生きてたな(汗)」

インド洋深提「ん?き、貴様は、日本海ではないか!こんな所で何をしている!早くコイツを始末するんだ!」

提督「残念だったな。コイツはこちら側だ。ところで面識があるのか?」

新提「いいや。私は深海側では下っ端だったからな。話には聞いたことがあるが、顔を見るのは初めてだ」

吹雪「その人はどう処理しますか?」

提督「大本営に連絡して引き取ってもらう」

吹雪「では、大淀さんを呼びますね」

提督「頼む。さて、大淀が来るまで『おもてなし』するか。」

インド洋深提「あ、いえ、そんなに気を使って頂かなくても」

新提「遠慮する必要は無いぞ」

吹雪「司令官が『おもてなし』すると仰っているのに気に入らないんですか?」

インド洋深提「い、いえ、そう言う訳では」

提督「まずはあつーーーーい紅茶をカップを使わずに飲んでもらおうか」

インド洋深提「へ?」

吹雪「そうですね。セイロンティーをポットから直接お口に注ぎましょうか。セイロン島を占拠したくらいだから好きですよね?」

インド洋深提「ほ、捕虜の扱いは・・・」

提督「あ゛?」

インド洋深提「<small>捕虜の扱いは・・・その</small>」涙目

提督「聞こえんなぁ」

新提「ほら、口を開けろ」

インド洋深提「」フルフル


コンコン

大淀「大淀です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

大淀「提督、捕虜を・・・って何をされているのですか!?」

提督「わざわざ日本までお越し頂いたから、『おもてなし』をしようと思ってな」

大淀「止めてください!」

インド洋深提(助かった)

大淀「<ruby><rb>拷問</rb><rp>(</rp><rt>おもてなし</rt><rp>)</rp></ruby>なら大本営のプロに任せてください!生かさず殺さず、たっぷり可愛がってくれます!」

インド洋深提「!?」

提督「そうだな。プロに任せよう」

大淀「では、連れて行きますね」

提督「頼んだ」

大淀「キビキビ歩きなさい!」

インド洋深提「ひぃぃ(泣)」

ガチャ

バタン

提督「さて、ティータムにしようか。それにしても奴の顔傑作だったな(笑)」

吹雪「真に受けてましたね(笑)」

提督「流石にそんなことしないっての」

新提(冗談だったのか。しかし、引きずって帰ってきたのは本当だったみたいだし、そっちの方が拷問だろ)

提督「そうだ!吹雪にお土産を買ってきたんだった」つトパーズのネックレス

吹雪「わぁ!ありがとうございます!」

提督「11月の誕生石のトパーズだ」


-数日後 大本営 取調室-

ガチャ

インド洋深提「フン、新手か。ワシの口を割らせたければ拷問でもするんだな!ワシは誇り高き深海提督だ、死んでも口は割らん!」

女性仕官「拷問などしない」

インド洋深提「では、自白剤でも使うか?」

女性仕官「それも必要ない」

インド洋深提「だったらどうする?」

女性仕官「落ち着け。この姿では話も出来んか。少し待て」

インド洋深提「お、お前は!?」

港湾棲姫「これで話が出来るだろう?」

インド洋深提「北太平洋の所の港湾棲姫だったのか。お前がここに来たと言う事はワシを助けに来たのだな?よし、ここを出て今度こそ奴を倒すぞ」

港湾棲姫「残念ながらそれは出来ない」

インド洋深提「何故だ!確かにお前はワシの部下では無いが、深海棲艦ならば提督に従うのが」

港湾棲姫「私がここへ来たのは別の用事だ」

インド洋深提「別の用事?まさか・・・」顔面蒼白

港湾棲姫「そう。サヨナラだ」

インド洋深提「ま、待て!ここから出さえすれば」

ドカーン!


-鎮守府 執務室-

ドアバーン

提・吹「!?」

大淀「提督、大変です!」

提督「大淀がそこまで慌てていると言うことは、相当な緊急事態なのか?」

大淀「はい!先ほど、インド洋深提が死亡しました!」

提督「バカな!」

吹雪「どういうことですか?」

大淀「詳細はまだ分かりませんが、取調室で爆発が起こり、死亡したとのことです!」

提督「爆発?まさか、自害するために体内に爆弾を隠していたのか?」

キット「いいえ、それは考えられません。彼を捕らえた時に調べましたが、爆発物の類は持っていませんでした」フォンフォン

提督「では、深海棲艦による襲撃か?」

大淀「当時、大本営周辺で深海棲艦も、その艦載機も確認されていません」

提督「どういうことだ・・・」

吹雪「このまま迷宮入りでしょうか?」

提督「どうだろう。監視カメラの映像を解析すれば原因は特定できると思うが・・・。一つだけ確かなのは、もう奴から情報を引き出すことは出来なくなったと言う事だ」

近々、ヒトミが活躍するミッション:艦ポッシブル/ゴーストアウト(タイトルに意味は無い)をやる予定ですが、
そろそろヒトミの正体がばれる展開にするか否かが悩みどころ。

本日はここまで。

二期になってから6-5はネルソンと伊勢入れて下ルート攻略がオススメって見たからやってみたけど、
キラ付けしているにも関わらず初戦の潜水艦マスで事故多発、夜戦マスはネルソンタッチ(笑)不発のオンパレード、
途中で上ルートに変えようかと思ったけど、何回で攻略できるか実験したら計15出撃で終わった・・・。上ルートは平均7出撃・・・。笑えよベジ○タ。
もう二度と下はやらねぇ!

本日分、始まります。


-執務室-

提督「あづー」グデー

卯月「司令官は暑さに弱すぎだぴょん」

摩耶「クーラーも扇風機も点いてるだろ?」

提督「それでも暑いものは暑い」

吹雪「その通りです」

摩耶「二人ともシャキッとしろよ」

足柄「こんな時こそカツよ!揚げてくるわ!」

ガチャ

バタン

摩耶「アイツ、何かにつけてカツだよな・・・」

提督「一応、俺のことを思っての行動だ」

摩耶「そうだけどよぉ」

提督「それにしても暑い。この暑さでタマもびろーんってなってるぞ」

卯月「?」←分かってない

摩耶「おまっ///」←分かった

吹雪「多摩さんなら今日は非番だからプールで遊ぶって言ってましたよ?」←分かってない

卯月「摩耶ぴょんの顔が赤いぴょん」

提督「スマンかった。今のは忘れてくれ(摩耶は遊んでいるとは思わんが、こんな初心だとは・・・。吹雪と卯月は・・・うん、まーそうだよな)」

卯月「意味が分からないぴょん」

摩耶「いいからこれ以上、深掘りするな!///」

卯月「どうしてぴょん?」

摩耶「どうしてもだ!」


コンコン

青葉「青葉です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

青葉「皆さん、熊野さん主演映画の編集が完了しましたよ!」

提督「おぉ!ついに完成したか!」

青葉「せっかくだから試写会をしませんか?」

吹雪「いいですね!」

提督「よし!皆を集めて試写会にしよう」

ピンポンパンポーン

スピーカー「マイクチェック、ワン、ツー。こちら提督、熊野主演映画が完成したのでこれより試写会を行う。手の空いている者は30分後に大ホールに集合してくれ。繰り返す・・・」

提督「よし、では行くか。卯月も放送を聞いただろうし、後で来るだろう」

吹雪「はい!」

摩耶「おう!」

神威「楽しみですね」


-30分後 大ホール-

ザワザワ

熊野「皆様、私のために集まってくれたことに感謝しますわ。では、青葉さん始めてください」

青葉「では始めますよ~」

提督(何かカメラを持った青葉とパトランプを頭に載せた衣笠が出てきて聞き覚えのあるBGMが・・・)

『NO MORE 映○泥棒』

提督(何この芸の細かさ)

ガオー

ガオー

『艦映』

パッパラパー

提督(M○Mか、東○か、20世紀F○Xかどれだよ・・・。統一しろよ)


『富豪艦娘 -富豪艦娘と盗まれた黄金像-』



-深夜 博物館-

泥棒A「このケースのガラスをカッターで切って」

泥棒B「上手くやれよ。ようやくここまで来たのにミスって警報装置が作動したら一貫のお終いだからな」

泥棒A「心配するな。そんなヘマしねーよ」

泥棒A「よし!開いたぞ!」

泥棒B「黄金像を頂いてとっととずらかろうぜ!」

泥棒A「そうだな」

ジリリリリリ

泥棒B「ヤバイ!」

泥棒A「ブツは手に入れたんだ、もう用は無い!ずらかるぞ!」ダッ

泥棒B「おう!」ダッ


-公園-

泥棒B「アステカの黄金像。コレさえあれば俺たちは大金持ちだ!」ニヤニヤ

泥棒A「俺たち?悪いな、それは俺の物だ」

泥棒B「俺の物?お前何を」

ゴスッ

泥棒B「あがっ!?」バタッ

泥棒A「悪く思うなよ。儲けた金でお前の分まで豪遊してやるからよ」

???「隙を見て奪ってやろうと思ったが、仲間割れか。面白いことになってきたな」


-翌朝 警察著-

長門「昨晩、博物館で展示されたいたアステカの黄金像が何者かに盗まれた」

ザワザワ

長門「それと今朝、盗難にあった博物館近辺の公園で変死体が発見された」

長門「現場に残されたゲソ痕と遺体で発見された人物の靴が一致したため、博物館に侵入した窃盗団の一人であることが判明した」

川内「つまり、仲間割れをして殺されたってことですか?」

長門「恐らくそうだ。盗まれた黄金像は大英博物館から借りている物だ。見つからなければ大変なことになってしまう。全力でホシを挙げるぞ!」

一同「はい!」

熊野「あのー、ちょっと宜しいかしら?」

長門「何だ?」

熊野「盗まれた黄金像を犯人さんから直接返してもらえば宜しいのではなくって?」

長門「どうやってだ!」


-夜 神戸邸-

熊野「と、言うわけで私たちは盗まれた黄金像を取り返さなければならなくなってしまいました」

提督「お前ももうそんな立派な仕事を任される様になったのか(涙)」

提督「爺さんと父さんが散々悪事を働いて溜め込んだ金を正しいことに使ってくれるとは、お前は本当に天使の様な子だ」

熊野「お兄様、何か良い案はありませんか?」

提督「そういうことなら任せておけ。父さんの昔の仕事仲間にその方面に詳しい人物が居た」

熊野「そうなのですか?」

提督「ああ、明日呼び寄せよう。アイツならばきっと力になってくれる。それにしても古代の出土品とは・・・昔を思い出す。父さんと爺さんがまだ生きていた頃」

大淀「提督」ジロッ

提督「!? い、いや、何でもない」

熊野「?」


-翌日 神戸邸-

美術品ブローカー「お久しぶりです、坊ちゃん」

提督「もういい歳なんだから坊ちゃんは止めてくれ」

美術品ブローカー「これは失礼。ですが、自分にとってはいつまでも坊ちゃんとお嬢ですよ」

提督「早速だが本題に入りたい」

美術品ブローカー「美術館から盗まれた例の黄金像の件ですね?」

提督「分かっているなら話が早い。熊野が事件の捜査に関わっているので協力して欲しい」

美術品ブローカー「もちろんです。この手の事件を解決するなら犯人から直接買い取るのが確実でしょう」

提督「ならば古美術品の売買をする会社を立ち上げるか」

美術品ブローカー「はい。表向きは合法ですが、裏では表沙汰に出来ない美術品を扱う会社をね」

提督「お前も悪よのう」

美術品ブローカー「いえいえ、坊ちゃん程では」

提督「あははははは!」

美術品ブローカー「あははははは!」

大淀(また悪い顔をしてらっしゃる。お嬢様に見られたらどうする気ですか?)


-警察署-

北上「古美術商を色々と当たってみたけど、収穫は無かったよ~」

長門「うーむ・・・。この手の事件に詳しい北上でも収穫無しか。引き続き捜査を頼む」

北上「了解」

熊野「長門警部」

長門「何だ?」

熊野「お兄様がこの手の事件に詳しい方を助っ人として呼んで下さったので、一気に進展すると思いますわ」

長門「そうか。引き続き頼むぞ(期待はしてないが、万が一、解決すれば上司である私の手柄になる)」

熊野「大船に乗ったつもりでお待ちください」

川内「上手く行くといいけどね」


-泥棒A宅-

泥棒A「コイツを依頼人に届ければ10億が手に入る」ニヤニヤ

ピンポーン

???「お届け物でーす」

泥棒A「はいはい、今行きますよ」

ガチャ

???「どうも、シロネコダイワです」

犯人A「は?どう見ても宅急便の」

プスッ

犯人A「!?」

???「お前が盗んだ黄金像は俺がもらってやる。安心してあの世に行け」

犯人A「ぐはっ・・・」

ザクッ

ザクッ

???「黄金像を頂いてとっととおさらばするか。コイツが自宅に黄金像を持ち帰った後、移動させていないのは確認済みだ」

???「有った!居間のテーブルの上に土産物の様に置くなよ」

テレビ「美術品を何でも高く買い取ります。神戸美術商会。何処よりも高く買い取ります。神戸美術商会」

???「神戸美術商会?聞いたこと無いな」

~しばらく後~

近隣住人「Aさーん、町内会の回覧・・・し、死んでる!?きゃー!」

ザワザワ

ナニゴトダ?

近隣住人「け、警察!警察ー!」


利根「見ての通り死因は腹部を刺されたことによる失血死じゃ」

長門「怨恨による犯行か?」

利根「いや、それがそうでも無い様での」

長門「どういうことだ?」

利根「このガイシャの靴が美術館のゲソ跡と一致したのじゃ」

長門「美術館の?あのゲソ跡は二つだったはず。つまりこのガイシャが」

利根「その様じゃ」

長門「それで黄金像は?」

利根「残念ながら室内には無い。何処か別の場所に隠したか、コイツを殺した人物に持ち去られたか、あるいは既に売り飛ばしたか」

長門「クソッ!また振り出しに戻ったか」


-夜 バー-

知人「アステカの黄金像が盗まれたんだってな」

犯人C「ああ、俺が忍び込む前に盗まれていたな(だがその後、俺が奪い取ってやったがな!)」

知人「そういえば、神戸美術商会って知ってるか?」

犯人C「今日、CMで見たぞ」

知人「あの会社、表向きはただの美術商だが、裏ではヤバイ品の売買もしているらしいぜ」

犯人C「ヤバイ品?」

知人「ああ。盗品の買取もしているらしいぜ。俺の知り合いが盗んだ絵画を高値で買い取ってもらったそうだ」

犯人C「大丈夫なのか?」

知人「大丈夫だ。この業界は信用第一。サツに情報を売る様なことはしないさ。それに買い取った美術品は金持ちの個人的なコレクションにするらしいぜ」

犯人C「そうか。一度訪ねてみるか」

知人「そうするといい。お前さんも色々他人には言えないブツを持ってるだろ?」

犯人C「まぁな」


-翌日 神戸商会-

熊野「いらっしゃいませー」

犯人C「美術品を買い取って欲しいんだが」

熊野「はい。何処よりも高く買い取らせて頂きますわ」

犯人C「コレなんだが」

熊野「北斎漫画ですね。鑑定してまいりますので少々お待ちください」

~鑑定中~

熊野「お待たせいたしました。買い取り金額ですが、1,000万でいかがでしょうか?」

犯人C「い、1,000万!?」

熊野「安過ぎましたか?でしたら」

犯人C「売ります、売ります!」

熊野「では、お支払いは現金か小切手どちらがよろしいでしょうか?」

犯人C「現金で!」

熊野「用意いたしますので、少々お待ちください」

犯人C(本物とは言え1,000万って・・・。昨日、アイツが言っていた通りだった。これなら黄金像も・・・)

熊野「お待たせいたしました。ご確認をお願いします」

犯人C「1、2・・・998、999、1000。確かに1,000万確認出来ました。それでは」

熊野「ありがとうございました」


-警察署-

長門「熊野、例の会社はどうだ?」

熊野「順調ですわ」

長門(本当にこんな方法で解決できるのか?)

熊野「大船に乗ったつもりで待っていてください」

長門(とは言え、手がかりが無い以上、コイツに賭けるしかない)

熊野「それでは会社へ行ってきますわ」

金剛「ヘーイ熊野。捜査は順調デスカー?」

熊野「まだ黄金像は見つかっていませんが、様々な美術品が集まってきているので犯人の耳にも届いているはずですわ」

比叡「さすが熊野さん!」

金剛「期待していマース!」

熊野「そんなに褒めなくてもよろしくてよ」


-夜 犯人C宅-

依頼人「例のブツは手に入ったんだろ?」

犯人C「ああ」

依頼人「では、明日の夜、私の屋敷で取引をしたい」

犯人C「その前に聞きたいことがある」

依頼人「何だ?」

犯人C「アンタはこの黄金像をいくらで買い取ってくれるんだ?」

依頼人「最初に15億と言ったはずだが?」

犯人C「そうだったな。では、アンタには売れないな」

依頼人「何だと?」

犯人C「その程度のはした金では売れないと言ったんだ」

依頼人「はした金だと?ふざけるな!」

犯人C「アンタより高値で買い取ると言っている人物だいるんだよ」

依頼人「何だと」

犯人C「その人は50億で買い取ってくれるそうだ」

依頼人「ご、50億!?そんなハッタリ」

犯人C「それがハッタリじゃないんだよなぁ」

依頼人「誰だ?」

犯人C「おいおい。おいそれと情報を漏らすと思うか?だが、アンタよりも相当な金持ちとだけ言っておこう」

依頼人「クッ・・・」

犯人C「どうする?50億以上出せるか?」

依頼人「・・・」

犯人C「交渉決裂だな。あばよ」

依頼人「ま、待て!」

ガチャ

プーッ

プーッ

犯人C「クックック・・・。50億なんて嘘に決まってるだろ?だが、神戸商会ならアンタ以上の金額で買ってくれるさ」


-翌日 神戸商会-

熊野「中々犯人が現れませんわね」

美術品ブローカー「これだけ美術品を相場よりはるかに高値で買い取ったのです、そろそろ犯人の耳にも届いている頃でしょう」

熊野「そうですわね。ここで私が弱気になってはいけません」

美術品ブローカー「その通りです、お嬢様」

ウィーン

美術品ブローカー「客ですよ」

熊野「応対してまいりますわ」

熊野「いらっしゃいませー。あら、貴方は」

犯人C「先日はどうも」

熊野「また来て下さったのですね。本日は何を売ってくださるのですか?」

犯人C「取引の前に一つ確認したいことが」

熊野「何ですの?」

犯人C「例えば、例えばですよ?盗品だったりしても、警察に通報しないかの確認をですね」

熊野「当然ですわ!当社はお客様第一。どの様なことがあっても情報を漏らす様なことはありませんので安心してください」

犯人C「コレなんですが」つ黄金像

熊野「あら、可愛い像ですわね」

犯人C(可愛い?不気味の間違いだろ?変わった感性をお持ちで・・・)

熊野「鑑定してまいりますので、少々お待ちくださいまし」


熊野「今日は可愛い像が持ち込まれましたわ」つ黄金像

美術品ブローカー「!?」

熊野「どうしましたの?」

美術品ブローカー「お、お嬢様・・・。これは例のブツでは?」

熊野「例のブツ?」

美術品ブローカー「まだ鑑定をしていないので断定出来ませんが、盗まれたアステカの黄金像ではないかと・・・」

熊野「!?」


熊野「お待たせいたしました。貴方がお持ちになられた像はとても貴重な品ですわね」

犯人C「ええ、まぁ・・・」

熊野「100億でいかがでしょうか?」

犯人C「へ?」

熊野「100億でいかがでしょうか?」

犯人C「ひゃ、100億ぅ?」

熊野「はい。100億ですわ」

犯人C「う、売ります。売ります!」

熊野「ありがとうございます。お支払い方法はどうなさいますか?」

犯人C「小切手で!」

熊野「では、用意致します」

熊野「どうぞ」つ小切手

犯人C「確かに」

ウィーン

熊野「ありがとうございました」

熊野「あの方が黄金像を盗んだ犯人ですわね」

美術ブローカー「間違いないでしょう」

熊野「行ってまいります」

美術ブローカー「お気を付けて」


-街中-

犯人C(やったぞ!俺も超大金持ちだ!億万長者だ!)

熊野「もしもし、長門警部?熊野ですわ」

長門「熊野か。どうした?」

熊野「先ほど店に黄金像を盗んだ犯人が現れましたわ」

長門「何だと!?」

熊野「私は今、犯人を尾行中です」

長門「尾行中!?バカ、早まるな!直ぐに応援を送る。今何処だ?」

熊野「えっと・・・。何処でしょう?」

犯人C「ん?」

長門「何か目印になる様な建物は?」

熊野「大きいビルが見えますわ」

長門「大きいビルで分かるか!もっと具体的にだな(これだから方向音痴は・・・)」

犯人C(あれは神戸商会の店員?)

熊野「具体的にと言われましても・・・。長門警部の方から逆探知してください」

犯人C(警部だと!?あの女、サツに情報を売りやがったな!)

犯人C「おい」

熊野「はい」

犯人C「こんな所で何をしている?」

熊野「何って・・・貴方を尾行なんてしていませんわ」

犯人C「やっぱり尾行してたんだな!」

熊野「何故それを!?」

犯人C「来い!」グイッ

熊野「きゃあ!」

長門「おい、熊野!どうした?何が起きた?」


-警察署-

長門「熊野!応答しろ!」

川内「どうしたんですか?」

長門「熊野が黄金像の犯人を尾行中に見つかってしまった様だ」

川内「大変じゃないですか!それで場所は?」

長門「分からん」

川内「どういうことですか!」

長門「忘れたのか?アイツは超方向音痴だ」

川内「あ・・・」

北上「しかし、早いとこ見つけないとヤバイですよ」


-倉庫-

犯人C「美術品を相場よりはるかに高値で買い取るから怪しいとは思ったが・・・まさか俺をおびき出すための罠だったとはな」

熊野「何を仰っているのです?私には何の話やらさっぱりですわ」

犯人C「お前がサツの回し者だってことは分かってるんだよ!さっき電話で警部って言ってただろ!」

熊野「違います!警部ではなくケイブさんとお話をしていただけですわ!」

犯人C「あー、なるほど。俺の聞き間違いで警部ではなく、ケイブさんか」

熊野「そうですのよ」

犯人C「んな訳あるか!アンタに恨みは無いが、ばれた以上仕方ない」

熊野「な、何をする気ですの!?」

犯人C「決まってるだろ?この状況ですることと言えばただ一つ」

熊野「ま、まさか・・・」

犯人C「そのまさかだよ。悪く思うなよ」E:ナイフ

熊野「きゃー!誰かー!」

犯人C「無駄だ。誰も来ないさ。抵抗しても苦しむだけだぞ」

熊野「誰かー!」

犯人C「あばよ」

???「そこまでだよ!」

犯人C「誰だ!?」

川内「川内参上!」

熊野「川内さん!」

犯人C「クッ、仲間か!まずこの女を殺った後、お前も直ぐに始末してやる!」

パン!

カン!

犯人C「ぐっ!?」

北上「間に合ったね」

熊野「北上さん!」

北上「単装砲って何気に侘び寂びよねー」

川内「形勢逆転だよ。大人しく投降しな」

犯人C「こうなったら・・・」ダッ

長門「何処へ行く気だ?」

犯人C「!?」

長門「ビッグセブン・ラリアット!」

犯人C「ぐぼあ!?」チーン


熊野「どうして私の居場所が分かったんですの?」

川内「キットが知らせてくれたんだよ」

熊野「キットが?」

川内「熊野の靴にはGPSが仕込んであるんだって」

熊野「私のプライバシーはどうなっていますの!」

長門「それは兄上に聞いてくれ」

犯人C「うぅ・・・」

北上「気が付いたみたいですよ」

長門「お前が黄金像を盗んだ犯人だな?窃盗、及び殺人未遂で逮捕する」

犯人C「窃盗?何を勘違いしているだ?盗んだのは俺じゃない。俺は奪い取っただけだ」

長門「やはりそうか。先日の殺人はお前だったんだな」

犯人C「ああ、そうだ」

熊野「どうしてそんなことを?」

犯人C「決まってるだろ?金のためだ!もう少しで100億が手に入ったのに」

熊野「たった100億ぽっちのために人を殺すなんて・・・」

犯人C「たった100億ぽっちだと!ふざけるな!」

熊野「この世にはお金なんかより大切なものがありますわ。それは、愛です!」

犯人C「は?愛?」

長門(何言ってるんだ、コイツ)

熊野「そう、愛なんです!」

キット「お嬢様、お迎えにあがりました」フォンフォン

熊野「失礼します」

長門「勝手に帰るなー!」


-数日後 神戸邸-

提督「買い取ったフェルメールの絵画(笑)が長年行方不明になっていた本物の『合奏』で美術館から懸賞金が支払われただと!?」

美術品ブローカー「はい。それと他にも盗難に遭い行方不明だった絵画の本物が多数・・・。所蔵していた美術館と持ち主が全て懸賞金を支払うと」

提督「!?」

熊野「盗まれた絵画が持ち主の下へ返るとは良いこをしましたわ」

提督「お前が付いていながら大儲けするとは・・・」プルプル

美術品ブローカー「申し訳ありません」

提督「熊野、お前もだ!今度こそ、我が家の財産を全て正しいことのために使い切ってくれると思ったのに、この兄不幸者が!!!」

熊野「良いことをしたのに怒られるなんて理不尽ですわ」


-???邸-

『盗まれた黄金像取り戻される』

『長門警部お手柄』

『神戸家が捜査協力か?』

師匠「おのれ神戸のガキ共め・・・。親子共々、ワシをコケにしおって!」ワナワナ

阿賀野「お爺ちゃん、お茶がはいったから置いとくね~」

師匠「おお、すまんの」

師匠「お茶、お茶」ペタペタ

コツン

グラッ

ドバー

師匠「熱ぅぅぅぅ!」

師匠「おのれ神戸、許さんぞ!」


青葉「エンディングは武蔵さんと満潮さんのデュエットで愛○メモリーを流します」

提督(何でその二人だ?)

青葉「何でこの組み合わせだ?って思ってますね?」

提督「ああ」

青葉「まず、武蔵さんですが、着任された時にシゲル・マツザキだ!って騒いでましたよね?」

提督「何の話かな?(汗)」

吹雪(この人、また天井裏で見てたんでしょうか?)

青葉「青葉の情報力を見くびらないで欲しいですね。それと満潮さんですが」

提督(理由が全く分からない)

青葉「満潮さん⇒みっちー⇒ミッチー(及川○博)です。今回の映画のモデルとなった富豪○事の最終回でマツザキ=サンと王子がデュエットしてましたからね」

提督「ナニソレ・・・。いや、確かにそうだったけど。満潮は文句言ったんじゃないのか?」

青葉「満潮さんは嫌がるかなーって思ったんですが、案外ノリノリでしたよ」

提督「ならいいや」

水野「いやぁー、映画って本当にいいものですねぇー」

淀長「すごいですねー、怖いですねー。熊野さんが拉致されたシーンは特にハラハラしましたねー」

水野「今回の映画で新たな映画のネタが浮かんだのでよければまた呼んで下さい」

青葉「いいですねぇ~。また映画を作製することになったらお願いしようかな」

提督「どんな映画ですか?」

水野「タイトルはシベ○ア超特急殺人事件です。概要を説明すると、シ○リア超特急内で殺人事件が起き、名探偵 山○奉文陸軍大将が事件の調査に乗り出すのですが、遺体には12箇所の刺し傷があるんですね」

提督「それ、オリ○ント急行でしょ?ア○サ・クリスティに怒られますよ」

水野「いいえ、シベ○ア超特急です」

提督「そうっすか」

水野「では、失礼します」

スーッ

吹雪「消えました!」

提督「本当にイタコに頼んで呼び寄せてたんだな」

青葉「当然です!」


鈴谷「熊野、凄いじゃん!」

最上「いやー、こんな本格的な仕上がりになるとは思わなかったよ」

三隈「くまりんこ!」

熊野「当然ですわ。主演はこの熊野なのですから!」

卯月「凄かったぴょん」

足柄「中々面白かったわね。そろそろ中断してたカツを揚げに行かないと」

淀長「私も次の営業があるので帰りますね」

提督「営業?あの世に帰るんじゃ?」

淀長「いえ、私はまだ生きてます」スッ

吹雪(メガネを取りました)

小松「はじめまして、小松です」

提督「!?」

小松「青葉さん」

青葉「はい」

小松「またお仕事があれば呼んでください」

青葉「はい!またお願いします」

小松「それでは失礼します」

提督「青葉、どういうことだ?」

青葉「いやー、それがですねぇ。予算の都合で淀川さんは途中からモノマネ芸人の人に依頼してました。テヘッ」

提督「テヘッじゃねぇよ」

青葉「でも、大淀さんにはちゃんと事情を説明して入館証も発行してもらいましたよ」

大淀「はい。確かに青葉さんの言うとおりです。有名な方ですし、身元は確かなので問題無いかと。それに、鎮守府に居る間は見張っていましたが不審な行動はしていませんでした」

提督「それならまぁいいんだけど、そういうのはちゃんと報告してくれ」

青葉「サプライズです!」

提督「・・・」

夕張「提督」

提督「どうした?」

夕張「ゴリアテなんですけど、調査が完了した後、解体して資材として使ってもいいですか?」

提督「構わんが何を造るんだ?」

夕張「それはヒ・ミ・ツです♡」

提督「あまり変な物を造らないでくれよ」

夕張「大丈夫です!」

提・吹(正直、この台詞はあまり信用できない(ません))

熊野主演の富豪艦娘の大ヒットにより鎮守府の外で熊野ファンクラブが設立され、那珂ちゃんと並ぶ二大アイドルになるのはまた別のお話。


補足

水野:「いやぁー、映画って本当にいいものですねぇー」でお馴染み、水野晴郎氏。台詞で分かりますよね?ね?

淀長:「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」でお馴染み、淀川長治氏。
    淀川さんが亡くなった後しらばく、新開地に「ありがとう淀長さん」って顔写真入りの垂れ幕がぶら下がっていたのを今でも鮮明に覚えています。淀長さんなんだ・・・(ナニソレ)ってなりましたよ。

小松:小松政夫氏。淀川さんのモノマネをする人。


長門タッチ(仮)実装予告を見た時は、武蔵改二実装後、一度も出番の無い長門の出番が久しぶりに来るかと思ったけど・・・ナナメは無いわ!

本日はここまで。

次のイベントは小規模ってことは、最終海域甲報酬は期待できるはず。
今までの傾向からして大規模は骨折り損、割に合わない報酬ばかりだけど、中規模は豪華報酬もらえたし。
明日のメンテ23時までってことはてっぺん越えるな。
待たずにとっとと寝るが吉。我輩は寝る!

本日分、始まります。


-執務室-

コンコン

山雲「山雲です~」

涼月「涼月です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

山雲「司令さ~ん、見て見て~」

提督「おお、沢山収穫出来たな」

涼月「私のも見てください」

吹雪「おっきな南瓜ですね!」

キット「こんなに立派な南瓜は初めて見ました」フォンフォン

山雲「これも全部もう一人の吹雪さんのお陰なんですよ~」

吹雪「?」

涼月「そうなんです。彼女に天然の虫除けを教えてもらってから害虫被害が減ったんです」

提督「天然の虫除け?」

キット「唐辛子のエキスでも撒いたのですか?」フォンフォン

山雲「違うわ~。とーっても綺麗なのよ~」

吹雪「綺麗?何でしょうか?」

提督「ますます分からない」

涼月「せっかくなので見ていただけませんか?」

提督「そうだな。休憩がてら見に行ってみようか」

吹雪「そうですね」

山雲「ネズ公死すべし」

提督「ネスミに畑を荒らされて腹が立つのは分かるが、頼むからアイオワたちの前では言わないでくれよ。変な誤解を生みたくは無い」

山雲「分かったわ~」


-菜園-

黒吹雪「うふふ、綺麗に咲いてますね~」←恍惚の表情で水やり中

提・吹「」

山雲「ね~、綺麗でしょ?」

涼月「あの綺麗なお花のお陰で害虫被害が減ったんですよ」

提督「あのー、吹雪さん?貴女の双子(?)の妹さんは深海成分が抜け切ってないのでは?」

吹雪「何を仰るんですか、司令官。あの子は貴方の部下ですよ?」

キット「二人で押し付け合いは止めてください」フォンフォン

提督「ソンナコトシテナイヨ」

吹雪「ソウダヨ」

提督「冗談はさておき、あの娘も俺たちの仲間だ。例え深海成分が抜けてなかったとしてもそれは変わらないさ。現にイ級やヲ級も居るからな」

黒吹雪「あ!司令官たちも見に来てくれたんですね」

提督「ああ、山雲たちに誘われてな」

吹雪「綺麗に咲いてるね」

黒吹雪「山雲ちゃんや、涼月ちゃんが畑を荒らされて困ってるって聞いたから勧めたんだよ」

提督「そういえば彼岸花って別名、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)だったよな?何かそんな歌無かったっけ?」

キット「山○百恵さんですね。但し読みは曼珠沙華(まんじゅしゃげ)では無く、曼珠沙華(まんじゅしゃか)ですが」フォンフォン

提督「あー、それだ!」

吹雪「あれ?山口○恵さんって司令官の世代じゃないですよね?」

提督「当然だ。俺はもっと若いぞ。親父が良く聴いてたから知ってるんだよ」

涼月(先日、深海棲艦に盛られた薬で若返った事件がありましたが、実は以前にも薬を服用して若返っていた・・・ってことはありませんよね?仮にそうだとしても提督をお守する気持ちは変わりませんが)

提督「涼月まで疑ってるな?」

涼月「いえ、そんなことは」

提督「免許を見てみろ」つ免許

涼月「本当に年齢詐称ではなかったんですね」

提督「当然だ」

吹雪「免許の写真より、今目の前にいる本人の方が若いって不思議ですね」

提督「次に免許を更新する時に写真も変わるさ」


山雲「吹雪さんの進水日って確か11月15日だったわよね~?」

吹雪「そうだよ」

山雲「自分の誕生花は何か知ってる~?」

吹雪「誕生花?そういえば何だろう?」

山雲「目の前にあるわ~」

吹雪「え?もしかして」

山雲「そう。彼岸花よ~。花言葉は『悲しき思い出』『あきらめ』『独立』『情熱』よ~」

吹雪「詳しいんだね(汗)」

山雲「お野菜もお花も好きだから覚えたのよ~。そういえば彼岸花には白もあるのよ~」

吹雪「え、そうなの?赤い花しか知らなかった」

山雲「他に黄色やピンクなんかもあるんだけどね、白い彼岸花には『また会う日を楽しみに』って花言葉があって、もう一人の吹雪さんとの出会いを指しているのかも知れないわね~」

吹雪「確かにそうかも」

山雲「それともう一つ『想うはあなた一人』って花言葉もあるのよ~。司令さんから指輪をもらった貴女にはぴったりね~」

吹雪「///」

山雲「でも~、鎮守府には司令さんを狙う艦娘が沢山居るから~、気を付けないと盗られちゃうわよ~」

吹雪「肝に銘じます」


-執務室-

コンコン

大淀「大淀です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

大淀「提督、また新しい方々が着任する季節がやって参りました」

吹雪「もうそんな季節なんですね」

提督「彼岸花が咲いてるんだから当然と言えば当然だな」

大淀「彼岸花?」

キット「先ほど、菜園に害虫避けとして植えられた彼岸花を見てきたのです」フォンフォン

大淀「ああ、そう言えば山雲ちゃんが彼岸花がどうとか言ってましたね。こちらがリストです」つリスト

提督「えっと、駆逐艦が夕雲型の岸波にマエストラーレ級のマエストラーレ」

吹雪「マエストラーレ級って」

大淀「ええ、リベッチオちゃんと同じですね」

提督「だが、リベッチオは一人っ子と聞いているから艦としては姉妹だが、艦娘としては違うんだろうな。一応、後で本人に聞いてみるか」

提督「海防艦の福江に軽空母の神鷹。神鷹は大鷹の姉妹艦か。戦艦がネルソン」

大淀「ネルソンさんは長門さんと同じビッグセブンなんですよ」

提督「へぇ~、そうなのか」

吹雪「ところで、ビッグセブンって長門さんと、陸奥さんと、今度来るネルソンさんと、残りは誰なんですか?アイオワさんもそうですか?」

提督「・・・」

大淀「・・・」

吹雪(マズイこと聞いちゃいました・・・)

キット「残りはコロラドさん、メリーランドさん、ウェスト・バージニアさん、ドロニーさんです」フォンフォン

大淀「気を取り直して次に行きましょう!」

提督「そうだな!最後に軽巡のゴトランドか」

大淀「ゴトランドさんは初めてのスウェーデンの艦娘ですよ」

吹雪「また国際色豊かになりますね」

大淀「ええ・・・」

吹雪「どうしたんですか?」

大淀「一つ心配事がありまして」

吹雪「心配事?」

大淀「スウェーデンと言えば世界一臭いと有名な缶詰シュールストレミングが名物です」

吹雪「あのシュールストレミングですか!?」

大淀「ゴトランドさんが持ち込まなければいいのですが」

提督(ゴトランドって何処かで聞いた様な気がするんだよな)

吹雪「司令官?どうかしたんですか?」

提督「いや、何でもない」


リベッチオ「提督さん、リベに話ってなーに?」

提督「今度着任する艦娘のことなんだが」

リベッチオ「うん」

提督「マエストラーレ級一番艦のマエストラーレが着任することになった」

リベッチオ「そうなの?」

提督「で、確認なんだが、リベッチオは一人っ子と聞いていたから艦としては姉妹だが、艦娘としては他人ってことになるんだよな?」

リベッチオ「そうだね」

提督「そうだよな。うーん、着任してからしばらくはアクィラにでも面倒を見てもらうか」

吹雪「リットリオさんとローマさんはリベッチオちゃんと同居中ですし、アクィラさんにお願いするのが無難でしょうね」

キット「はい。ザラさんはポーラさんだけで手一杯でしょうし」フォンフォン

提督「ポーラが酔っ払ってどんちゃん騒ぎをしなければザラに頼むのもありなんだけどな・・・」

リベッチオ「提督さん、リベはマエストラーレと一緒の部屋でもいいよ」

提督「いいのか?」

リベッチオ「うん!同じマエストラーレ級だし、一緒に住んでみたい!」

提督「そうか。では、一応、駆逐寮に二人の部屋を用意するとして、マエストラーレ着任後に本人に確認してみるか」

リベッチオ「念のためにアクィラさんにマエストラーレのことを話しておくね」

提督「頼む。後で俺からも頼んでおくが、一言言っておいてもらえると助かる」

リベッチオ「任せておいて」

提督「とりあえず、これで一安心だな」


-10月上旬 執務室-

コンコン

大淀「大淀です。本日から配属される新人の皆さんをお連れしました」

提督「どうぞ」

ガチャ

ゾロゾロ

バタン

提督「よく来てくれた。俺がここの提督だ」

吹雪「秘書艦の吹雪です」

岸波(そう言えば、ぼの先輩のお姉さんもそんな名前だった様な?)

新提「副長の新提だ」

キット「アドミラルの愛車、Knight Industries Two Thousand. K.I.T.T キットとお呼び下さい」フォンフォン

師匠「ワシは元大将で提督の師だ。今はこの鎮守府と武羅悪鎮守府を行き来している」

提督(あれ?何か一人足りなくないか?)

大淀「では皆さん、ご挨拶を」

岸波「夕雲型駆逐艦、その十五番艦、岸波です。貴方が提督?そう。いいけど。岸波、第三一駆逐隊に着任します」

夕雲「よく来たわね。歓迎するわ」

マエストラーレ「Buon giorno♪ マエストラーレ級駆逐艦!マエストラーレです。提督ぅ、私もどうぞ!よろしくお願いしますね!頑張りまーす!」

リベッチオ「私、リベッチオ。よろしくね!」

マエストラーレ「貴女がリベッチオなのね。会えて嬉しいわ!私のことはお姉さんだと思ってね!」

リベッチオ「うん!」

提督「あの二人は上手くやっていけそうだな」

吹雪「そうですね!安心しました」

福江「択捉型海防艦、福江。着任!司令、あたしは負けないから・・・。負けるもんかッ!」

択捉「福江、この鎮守府には気を付けないといけない人がいるから」

福江「気を付けないといけない人?」

択捉「詳しいことは後で話すわ」

提督(それってどう考えても)

吹雪(新提さんと長門さんですよね・・・)

神鷹「Guten Tag・・・いえ、こんにちは。私、神鷹って名前・・・その・・・航空母艦です。まだ色々と慣れなくてごめんなさい。でも頑張ります」

大鷹「二人で艦隊のお役に立てるよう、努めましょうね」

ゴトランド「北欧スウェーデンから参りました。航空巡洋艦ゴトランドです。提督、どうぞよろしくお願い致します!偵察任務に水上戦闘・・・私、自分なりに頑張ってみますね!」

提督「スウェーデンから来た艦娘は初めてだから、こちらとしても分からないこともあるが、何かあれば俺かイギリスやドイツの艦娘も居るから相談してくれ」

ゴトランド「はい。でも、ゴトは昔から提督のことを知っている気がします」

提督「俺ににた知り合いでも居たのか?」

ゴトランド「いえ、よく似た人ではなく、貴方です」

提督「?」


提督「何かさっきから曙が扉の隙間から覗いているんだが」

吹雪「私も気になってました」

キット「声をかけては?」フォンフォン

提督「そうだな。おーい、曙。入っておいで」

岸波(曙?ぼの先輩!?)チラッ

曙「仕方ないわね。クソ提督がどうしてもと言うなら入らせてもらうわ」スタスタ

提・吹(素直じゃないな(ないですね))

岸波「ぼの先輩!」

曙「ちょっと、皆の前でぼの先輩は止めて」

岸波「はい、ぼの先輩!」

吹雪「二人は仲がいいんだね。曙ちゃんはいつもツンツンしてるからお友達が居ないんじゃないかって心配してたんだよ」

曙「別に姉さんに心配されなくても友達に一人や二人くらい居るし」

岸波「姉さん?」

曙「この人は私たち特型駆逐艦の一番艦。特型全員にとっての姉よ」

岸波「!?」

曙「どうしたの?」

岸波(ぼの先輩のお姉さんで特型駆逐艦の長女?つまり神!)

岸波「吹雪姉さま!」

夕雲「!?」

吹雪「え?」


-正門前-

ブーーーーン

あきつ丸「あの車、こちらへ向かって来ているでありますか?」

キキーッ!

あきつ丸「ここは鎮守府の敷地であります。関係者以外は立ち入り禁止であります!」

ネルソン「頭が高い!余を誰と心得る?」

あきつ丸(何か変な人が来たであります。とっとと追い返すであります)

ネルソン「余はネルソンであるぞ!」

あきつ丸「?」

ネルソン「余を知らぬとは・・・さては貴様、もぐりだな」

あきつ丸「失敬な」

ネルソン「余は今日付けでこの鎮守府に着任することになっている」

あきつ丸「今日着任する方々は先ほど全員到着したはずですが。提督殿に連絡を入れるので少し待つであります」

ネルソン「乗れ」

あきつ丸「はい?」

ネルソン「助手席に座れ言っている。Armiralの所まで案内してもらおう」


-執務室-

夕雲「岸波さん、貴女の姉は私でしょ?」

岸波「そうね、夕姉。でも、特型の先輩が居なければ私たちも居ないわ。だから吹雪姉さまよ」

夕雲「うっ・・・それを言われると」

夕雲(そう言えば吹雪さんは私と同じ舞鶴生まれだったわ。つまり腹違いのお姉さん?)

キット「アドミラル、所属不明の車が接近中です」フォンフォン

師匠「何だと!」

新提「!!!」

提督「!? また深海棲艦が攻めてきたのか!」

キット「いえ、今回は違うようです」フォンフォン

ウォースパイト(まさか!)


-執務室前(外側)-

キキーッ

あきつ丸「怖かったであります・・・」

ガチャ

ネルソン「どれがAdmiralか教えてもらおう」

あきつ丸「はい」

バタン

あきつ丸「窓際に立っている男性が提督殿であります」

ネルソン「ふむ。あの老人か」

あきつ丸「いえ、あの人は提督殿の師匠殿であります。その右側であります」

ネルソン「なるほど。あちらか。では。ゴホン」

ネルソン「余がNelsonだ。貴様が余のAdmiralという訳か。フッ・・・。なるほどな。・・・いいだろう。見せてもらおう、貴様の采配を、な。愉しみだ」


-執務室-

提督「何か変なのが現れて、何か言っているが・・・聞こえない(汗)」

吹雪「もしかして、って言うかもしかしなくてもあの人がネルソンさんですよね?」

提督「うむ。写真で見たネルソンそのものだな。一人足りないからおかしいと思っていたんだ」

新提「初日から車で乗り付けるとは・・・凄いのが来たな」

ウォースパイト「申し訳ありません。後で言い聞かせておきます」

提督「とりあえず入ってもらおう」

ガラガラ

提督「あきつ丸、ネルソン、入ってくれ。あとネルソンは自己紹介を頼む。何か言っていたが聞こえなかった」

ネルソン「何、聞こえなかったたと!?」

あきつ丸「窓越しに喋っても聞こえなくて当然であります」

ネルソン「Made in Japanの窓はそんなにも防音性が高いのか」スタスタ

あきつ丸「何処の国でも同じだと思うであります」スタスタ

ネルソン「では改めて、余がNelsonだ。貴様が余のAdmiralという訳か。フッ・・・。なるほどな。・・・いいだろう。見せてもらおう、貴様の采配を、な。愉しみだ」

提督(何か凄いのが来た)

ウォースパイト「ネルソン」

ネルソン「Oh,Lady. 久しぶりだな」

ウォースパイト「着任初日に遅刻したうえに、車で乗り付けるとは何事ですか」

ネルソン「普通ではないか?」

ウォースパイト「普通ではありません!」


提督「とりあえずネルソン以外は解散。鎮守府を案内してやってくれ。それとヒトハチマルマルから食堂で歓迎会を開くから集合してくれ」

一同「はい」

新提「また某諜報部員の車が増えたな」

吹雪「ええ。この間、アークロイヤルさんの車が納車されてまた増えるとは思いませんでした」

新提「これが英国面と言う奴か」

提督「俺が言うのもなんだが、この鎮守府はどうなっているのやら・・・」

キット「類友と言うやつでしょう」フォンフォン

提督「つまり、俺がキットを造ってもらったのが始まりと言う訳か」

キット「ええ、そうなるかと」フォンフォン

提督「それにしてもクイーンエリザベスと言う割りに大人しいウォースパイトと、着任早々目立ちまくるネルソン。どうしてこうなった?」

吹雪「不思議ですね」


-北太平洋深海鎮守府-

???「クックック、これは面白い。パーティの始まりだ」

吹雪の進水日と除籍日は両方11月15日で誕生花は彼岸花。
深海棲艦と言えば彼岸花のイメージ。
あれ?これってもしかして・・・ってことで

提督「大変だ!大本営に知らせないと!」

大淀「受話器」

提督「!?」

って展開も考えてみましたが、大淀黒幕説は前にやったし、これって嫁を売ってるよなってなってボツにしときました。


本日はここまで。

メンテは結局延長でしたね。開放は午前4時頃?
最初から12時間でメンテが終わるとは思ってないし、半日以上止めるなら24時間止めて確実に終わらせる方がいいと思うんですけどね。
そこまでして終わらなければ流石に、お・ま・え・は・ア・ホ・か?ってなりますが。
家電もで前年機種をベースに新機種を開発すると既存機能が死んだ(笑)とかあるある過ぎるのにね~。

本日分、始まります。


-???-

伊13「ここは・・・何処?」

???「エージェント ヒトミ」

伊13「誰?(顔は見えないけど・・・何処かで聞いた声・・・)」

???「君は大切なものを全て失う」

伊13「大切なもの?」

???「後ろを見たまえ」

伊13「後ろ?」

提督「アハハ」

伊14「アハハ」

伊13「提督とイヨちゃん・・・?」

パン

パン

提督「ぐはっ!」バタッ

伊14「きゃあ!」バタッ

伊13「提督、イヨちゃん!」ダッ

???「こうなる前に私を始末すべきだったな」

提督「ヒトミ、俺はもうダメだ・・・」

伊13「喋らないで!直ぐに手当てすれば助かるから!」

提督「もう手遅れだ・・・」ガクッ

伊14「姉貴、もうダメみたい」ガクッ

伊13「二人とも死なないで!しっかりして!」


-早朝 鎮守府 伊13・14私室-

伊13「嫌ぁぁぁぁぁ!」ガバッ

伊14「もっと持ってこーい。ビールが足りないよ~」zzz

伊13「ハァハァ・・・夢・・・?」


-昼 食堂-

テレビ「米国大統領を乗せた原子力空母ミニッツが横須賀を目指して太平洋を航行中です。予定では明日の昼には」

提督「日本には一応、非核三原則ってのがあるんですけどねー。まぁ、そんなことはどうでもよくて、アイツ等何考えてるんだ?」

吹雪「先日、北太平洋深海提督の襲撃を受けたのに、太平洋を航行して日本に来ようなんて正気じゃありません」

アイオワ「プレジデントはアメリカの力を誇示したいのよ。メイビー」

提督「多分って。普通にエアフォースワンで来いよ。空の方が圧倒的に安全だろ」

サラトガ「海路で無事、日本に到着することにより海の安全性を示す目的もあるのです」

金剛「さっきブッキーが言いましたが、太平洋は全く安全ではありまセーン」

アイオワ「万が一、途中で襲撃されても撃退できるだけの戦力は積んでるから大丈夫よ」

イントレピッド「そうですよ。大丈夫です。だってアメリカですから!」

提督(何、この訳の分からん自信は?)

メリケンズ「イエス ウィー キャン!」

テレビ「しかし、目的地である横須賀では原子力空母の入港に対する反対運動が予想され」

提督(このノリに付いて行けない)

吹雪(この人たち、何なんでしょう?)

金剛(ヤレヤレ、デス)


-午後 商店街-

店主「お、雪風ちゃん。よく来たね」

雪風「こんにちは!これでお願いします」つ抽選補助券×4

店主「一、二、三、四枚。よし、一回抽選だ」

雪風「じゃあ回します!」

ガラガラ

ポロッ

『金』

店主「」ポカーン

雪風「わぁ!綺麗な色です!」

店主「と、特賞当選!」カランカラン!

ワー

スゲー

オオアタリダ!

店主「おめでとう!特賞の温泉旅館ペア宿泊券だ!」

雪風「温泉旅館ペア宿泊券!?ありがとうございます!」


-鎮守府 執務室-

コンコン

雪風「雪風です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

雪風「しれー!銀杏を拾ってきました!」

提督「おお、大量だな!」

雪風「はい!」ニコニコ

提督「それは鳳翔さんに渡して茶碗蒸しにでもしてもらおう」

雪風「後で渡してきますね。それと、コレを差し上げます!」つ封筒

提督「ん?何だコレ?」

雪風「商店街の福引で当たった温泉旅館ペア宿泊券です!」

吹雪「福引で!?」

雪風「はい!」

吹雪(雪風ちゃんは幸運艦って呼ばれてるけど、ここまで凄いなんて・・・)

提督「流石にこんな高価な物を受け取るわけには」

雪風「しれーにもらって欲しいんです!」

提督「・・・。分かった。キット、相場を調べてくれ」

キット「およそ5万円です」

提督「雪風、流石にタダで受け取るのは気が引けるので買い取るよ」

雪風「遠慮しないでください!」

提督「いや、これは沽券に関わる。現金か間宮券どちらがいい?」

雪風「え?でも・・・」

吹雪「雪風ちゃん、ここは司令官の顔を立てると思って受け取ってあげて」

雪風「分かりました。それじゃあ、間宮券がいいです!」

提督「分かった。ちょっと待っててくれ」

~10分後~

提督「約束の間宮券だ。確認してくれ」つ間宮券

雪風「はい。いち、にー・・・ちゃんとありました!しれー、ありがとうございます!」

提督「礼を言わないといけないのはこちらだ」

雪風「時津風たちと間宮さんに行ってきます!」フリフリ

提督「ええ子や・・・(涙)」

吹雪「ええ。一人で使えばいいのに、姉妹に分けてあげるなんて優しいですね」

提督「せっかくだから、この温泉宿泊券で遊びに行こう」

吹雪「はい!」

提督(これで夢を叶えてやれる)

吹雪(司令官と二人で温泉旅行///)


-夜 日本近海 ミニッツ-

横須賀提督「こちら横須賀鎮守府所属の提督。ミニッツ艦長、応答どうぞ」

艦長「こんばんは、横須賀提督。こちらミニッツ艦長」

横須賀提督「航海は順調に進んでいますか?」

艦長「ええ。予定通り、明日の昼には横須賀に入港できそうです」

横須賀提督「それは良かった。明日の朝には迎えの艦娘をそちらに送ります」

艦長「お願いします」

横須賀提督「では、明日会いましょう」

艦長「はい。おやすみなさい」

横須賀提督「おやすみなさい」

艦長「ここまで何事も無く来られたのが嘘のようだ。このまま何も起きなければ良いのだが」

ピーッ!

ピーッ!

ピーッ!

艦長「何事だ?」

オペレーター「艦の周辺に複数の深海棲艦を確認しました!」

艦長「迎撃してやれ!」

グラグラ

艦長「何だ!?船体が揺れているぞ!」

操舵手「か、舵が利きません!」

艦長「まさか、深海棲艦の仕業か!?」

曹長「艦長、大変です!甲板上に深海棲艦が!」

艦長「クソッ!だから海路で日本に向かうのは反対だったんだ!何としても奴らをブリッジには近づけるな!それと大統領を安全な場所へ!」

曹長「イエッサー!」


-翌朝 執務室-

提督「今頃、ミニッツは日本の領海に居るんだろうな」

吹雪「そうでしょうね」

提督「何もニュースが流れないということは無事にたどり着いたということだな」

キット「いえ、事件が起きた様です」フォンフォン

提督「事件?」

ドアバーン

大淀「提督、一大事です!」

提督「何事だ?」

大淀「ミニッツが深海棲艦に乗っ取られました!」

提督「ふーん、ミニッツが・・・。は?ミニッツ?」

吹雪「それって」

キット「米国大統領を乗せた原子力空母です」フォンフォン

提督「横須賀鎮守府は何をしてるんだよ!」

大淀「それが東京湾に深海棲艦が大量発生し、対応に追われているそうです。そのため、各鎮守府へ応援要請が来ています!」

提督「応援要請って、うちから横須賀まで何時間掛かると思ってるんだ!」

瑞雲仮面「フッ。どうやら私の出番の様だな」

提・吹「瑞雲仮面(さん)!」

瑞雲仮面「私の瑞雲を使えば横須賀まであっと言う間だ。直接、ミニッツに乗りつけよう」

提督「よし、メンバーを招集しよう。大淀、俺たちはミニッツに乗り込んで深海棲艦を制圧すると伝えてくれ」

大淀「了解いたしました」


提督「と、言う訳で我々はミニッツに乗り込んで深海棲艦を制圧する」

長門「制圧すると言われても、どうやって乗り込むのだ?」

提督「瑞雲仮面が瑞雲を出してくれるそうだ」

長門「インドネシアに行く時に使った巨大瑞雲か!」

春風「司令官様、一つよろしいでしょうか?」

提督「何だ?」

春風「出撃メンバーの選定が気になったのですが」

天龍「俺も気になってたんだよな」

磯風「うむ」

武蔵(大体の見当は付くが・・・)

提督「艦内で主砲を使ってドンパチする訳にはいかない。それ故、主砲を使わずとも戦えるメンバーを選んだ」

春風「そういうことでしたか。確かに私、磯風さん、天龍さんは刀が有りますし、長門さん、武蔵さんは格闘戦がお得意ですね」

提督「他に質問はあるか?」

吹雪「司令官、私も連れて行ってください」

提督「吹雪は残ってくれ。まだ何か起きる・・・、そんな予感がするんだ」

新提「鎮守府の守りを固めることも必要だ」

提督「そういうことだ」

吹雪「分かりました。でも、必ず帰って来てると約束してください」

提督「当然だ」

キット「皆さん。瑞雲の準備が出来たそうです」フォンフォン

提督「よし、出発しよう!」


-横須賀 上空-

提督「ミニッツが見えてきたな。ところで今更ながら気になったんだが、どうやって乗り込むんだ?パラシュートか?」

瑞雲仮面「簡単なことだ。瑞雲で着艦する」

提督「なるほど・・・って、おい!瑞雲は下駄履きだろ?」

瑞雲仮面「ご搭乗の皆様、当機は間もなくミニッツに着艦いたします。シートベルトをご確認ください」

提督「ちょっと待て!」

長門「こうなった以上諦めよう」

瑞雲仮面「提督よ、喋っていると舌を噛むぞ」

提督「うわぁぁぁぁぁ!」

ガリガリガリガリ

ピタッ

瑞雲仮面「ミニッツに無事着艦いたしました。快適な空の旅をお楽しみ頂けましたでしょうか?」

提督「人生最大の恐怖体験だったぞ・・・」

天龍「こ、この程度でびびるとは提督もまだまだだな」ガクブル

武蔵「そう言う天龍も震えているではないか」

天龍「か、勘違いするな!武者震いだ!」

武蔵「それは頼もしいな」

提督「とりあえず降りよう」

ガチャ

提督「うわぁ・・・甲板がグチャグチャだ・・・」

瑞雲仮面「案ずることは無い。瑞雲はこの通り無傷だ」


提督「米軍になんて説明しよう・・・」

春風「深海棲艦の仕業にしてしまえば良いのです」

提督「うん、そうだな!そうしよう!全部深海棲艦が悪い」

磯風「現実逃避はよくないぞ、司令」

武蔵「早速おいでなすったな」

タ級「何だか凄い音がしたな」

ヲ級「お、おい!アレを見ろ!」

タ級「艦娘だ!」

長門「仲間を呼ばれる前に始末しなければ!」

瑞雲仮面「私に任せろ。瑞雲波!」

ビューン!

天龍「すげー!日向の掌から瑞雲の形をしたエネルギーが放出されたぞ!!」

ヲ級「ぐわー!」撃沈

タ級「ぐはっ!?」撃沈

提督「イマノナニ?」

長門「恐らく、かめ○め波や波○拳の類だろう(汗)」

提督「長門も手からあんなのを出せるのか?」

長門「フッ。ビッグセブンを甞めてもらっては困る・・・と言いたいところだが、流石の私でも無理だ」

提督「だよな。頼むから長門はそのままでいてくれ」

長門「善処する」

提督(いや、待てよ。ビッグセブンラリアットをぶちかましている時点でどちらかと言うとあっち側か?)


-艦内-

ツ級「甲板の様子を見に行った奴らと連絡が取れないんだが」

イ級「様子を見に行くか?」

ツ級「うーん・・・そうだな。見に行くか」

武蔵「その必要は無い」

ツ級「それはどういう・・・って艦娘!?」

長門「ビッグセブンラリアット!」

ツ級「ぐはー!」撃沈

武蔵「51cmパンチ!」

イ級「うぎゃー!」撃沈

提督「ここからは二手に分かれて行動しよう」

長門「そうだな。割り振りはどうする?」

提督「俺と春風、磯風はブリッジへ向かう。残りのメンバーは乗組員の救出を頼む」

長門「よし、任せておけ」

タ級「何だからこちらの方から悲鳴が聞こえなかったか?」

リ級「聞こえたな。何があったんだろう?」

磯風「新手か!」

天龍「オラオラ!天龍様の攻撃を食らいやがれ!」E:シュベルトゲベ○ル

タ級「!!!」

リ級「タ級、逃げて!」

ザクッ

リ級「タ級、逃げてぇ・・・」

タ級「リ級!」

リ級「逃げて・・・」ガクッ

タ級「リ級ぅぅぅぅぅ!」

天龍「うるせぇ!」

ザクッ

タ級「おのれ艦娘め・・・」ガクッ

提督(天龍が持つ刀も相まって何処かで見たような光景が繰り広げられている・・・)


天龍「乗組員の居場所をはきやがれ」

ツ級「教えると思っているのか?」

天龍「まだ足りない様だな。次は何処を殴られたい?」

ツ級「たとえ見つけたとしても手遅れだ・・・ぐはっ」

天龍「チッ。またダメか」

長門「こちらもダメだ」

瑞雲仮面「たった今、偵察に出した瑞雲から連絡が入った。深海棲艦共が出入りしている部屋があるそうだ」

武蔵「そこに人質が監禁されている可能性が高いな」

瑞雲仮面「案内する。着いて来てくれ」


提督「ブリッジ前まで無事たどり着いたはいいが、中の様子は分かるか?」

春風「申し訳ありません。電探の電波が乱反射して正確な敵の数も位置も分かりません」

提督「元々艦内で使う物では無いから仕方ない」

磯風「どうする?このまま突撃するか?」

提督「ジョージ・アームストロング・カスター作戦で行こう」

磯風「ジョージ・アームストロング・カスター?」

春風「どなたですか?」

提督「南北戦争で活躍したアメリカ陸軍将軍でな、部下208名を全滅させてネイティブ・アメリカンに負けた最初で最後の白人だ。超優秀だろ?」

春風(それは嫌味なのでは?)

磯風「なるほど。つまり私たちに死んでこいと言っているのだな。司令の命令とあらばこの磯風、命など惜しくない」

提督「ちょっと待て!誰も死んでこいなんて言ってないぞ!」

磯風「では、どうしろと言うのだ?」

提督「今から作戦を説明するからよく聞いてくれ」


瑞雲仮面「この角を曲がった先が乗組員が居ると思われる部屋だ」

天龍「さっそく乗り込もうぜ!」

瑞雲仮面「待て!」

天龍「どうしたんだよ?」

瑞雲仮面「反対側から深海棲艦が来る」

ガチャ

タ級「交代の時間だ」

ヲ級「やっと交代か。頼んだぞ」

バタン

武蔵「やはり間違いない様だな」

ヲ級「まったく・・・人間共の見張りも大変だ」

瑞雲仮面「それはご苦労」

ヲ級「本当に疲・・・お前は!?」

瑞雲仮面「瑞雲波!」

ヲ級「ぐわー!」撃沈

ガチャ

タ級「叫び声が聞こえたが」

武蔵「51cmパンチ!」

タ級「うわぁぁぁぁ!」撃沈

長門「我々は日本の艦娘だ。乗組員たちよ、全員無事か?」


提督「よし、作戦開始だ。まずは俺が扉を斬る。後は作戦通りに行動してくれ」

春風「承知致しました」

磯風「任せておけ」

スパッ

深海棲艦たち「!?」

提督「今は突撃する気は無い!」

深海棲艦たち「???」

提督「かかれー!」

磯風「エクスカリバー!」

タ級「ぐわぁぁぁ!」撃沈

提督「クソヤギィィィィ!」

春風「春風斬!」

ル級「ぐおぉぉぉ!」

磯風「エクスカリバー!」

リ級「ぐはっ!」撃沈

提督「クソヤギィィィィ!」

磯風「私がエクスカリバーを使う度に山羊、山羊と五月蝿いが一体何なんだ?」

提督「スマン。気にしないでくれ」

ツ級(バカな艦娘め、隙だらけだ!)

春風「磯風さん!」

磯風「おっと」

スパッ

ツ級「クソッ!」撃沈

ル級「おのれ人間・・・せめて貴様だけでも・・・」

提督「まだ息があるとはしぶとい奴だ。今、楽にしてやる」

スパッ

ル級「ぐはっ」撃沈

春風「司令官様の足元を血で汚すとは不埒な」

提督(暁より春風の方がレディではなかろうか)

磯風「司令」

提督「どうした?」

磯風「司令は本当に人間なのか?いつものことながら、人間である司令が深海棲艦を倒すのが信じられない」

提督「俺は正真正銘人間だ。深海棲艦を斬れたのは妖精さん特製の武器のお陰だ。普通の刀なら斬る前に折れるぞ」

磯風「そうだな。そういうことにしておこう」

提督「しておこうって」

春風「これでブリッジは制圧できましたね」


提督「このまま北上を続ければ東京に衝突してしまうが、停め方が分からないので180°回頭させて太平洋に移動させよう」

春風「長門さんたちがクルーの方々を連れて来てくだされば解決ですが、何時になるか分からないので今は司令官様の案が最善ですね」

提督「よし、やるぞ!」

提督「おかしいな。舵が動かない」

磯風「そんなはずは無いだろう」

提督「んぎぎぎぎぎ!」

提督「ダメだ。全く動かない」

磯風「では、私が。ふん!」

磯風「本当に動かない!」

妖精ズ「ここは我々にお任せください!」

提督「妖精さん!一体何処から?」

妖精ズ「ずっと提督さんの上着のポケットに居たです?」

提督(俺の上着のポケットは四○元ポケットにでもなってるのか?全く気付かなかったぞ)

ポチッ

ピッ

ピッ

妖精ズ「あー、これは良くないですね~」

提督「どうなってるのかな?」

妖精ズ「この艦のコンピュータは外部から不正アクセスを受けて乗っ取られています」

提督「それで舵が効かないのか。対処はできそうかな?」

妖精ズ「お任せあれ~」

ピッ

ピッ

ピッ

妖精ズ「これでもう大丈夫です」

提督「ありがとう、助かったよ。ところで何処からアクセスされていたか分かるかな?」

妖精ズ「残念ながら海外の複数のサーバを経由していたので辿るのは無理でした」

提督「そうか」


長門「提督、乗組員は無事救出したぞ」

提督「よくやってくれた。武蔵たちはどうしたんだ?」

長門「艦内にまだ深海棲艦が居ないか捜索中だ。それで艦長たちを連れてきたのだが・・・」

大統領「Make America great again」

艦長「いやぁ、助かったよ」

磯風「何か変なのが来たな」

春風「磯風さん、あの方は米国大統領です」

磯風「なるほど。見覚えのある顔だと思ったらそういうことか」

大統領「Make America great again」

艦長「自己紹介が遅くなった。私が合衆国大統領だ。そして彼がこの艦の艦長である」

艦長「この度はお恥ずかしいところをお見せして申し訳無い。あなた方のお陰で助かりました」

提督「皆さんがご無事で何よりです」

磯風「流石司令だ、あの変なのを前にしても大人の対応をしている」

春風「磯風さん、事実とは言え失礼ですよ」

大統領「Make America great again」

艦長「聞こえているぞ」

提督「ご無礼をお詫びします。ほら、二人も謝りなさい」

艦長「気にしないでください。事実なので」

大統領「Make America great again!」

艦長「文句があるなら普通に喋ってください」

大統領「Make America great again!」

艦長「やれやれ」


-北太平洋深海鎮守府-

???「あの駄馬共もよくやってくれたじゃないか」

北太平洋深提「部下たちを駄馬だと、貴様っ!」

???「何をやっても失敗ばかりの役立たず共だ。駄馬と言って何が悪い?念のため後方待機させていた港湾棲姫の出番が無かったのは奇跡だな」

北太平洋深提「今の発言を取り消せ!」

???「もっとも作戦が成功したのはミニッツのコンピュータにアクセスして制圧の手助けをしたおかげだが。成功して当然の作戦だな。そしてお楽しみはこれからだ」

北太平洋深提「ミニッツを東京に衝突させる以外にまだ何かあるのか!?」

コンコン

港湾棲姫「港湾棲姫です。ただ今帰還しました」

???「港湾棲姫が帰還したぞ」

港湾棲姫「深提?いらっしゃらないのですか?」

北太平洋深提「入れ」

ガチャ

港湾棲姫(話し声が聞こえていたのに、深提一人しか居ない。独り言だったのか?)

バタン

港湾棲姫「米国大統領から奪った核のボタンをお持ちしました」

北太平洋深提「!?」

港湾棲姫「どうかなさいましたか?」

北太平洋深提「いや。何でもない。よくやってくれた。下がっていいぞ」

港湾棲姫「はっ、失礼します」

ガチャ

バタン

北太平洋深提「か、核のボタンだと・・・」

ガチャ

パッカーン

北太平洋深提「既に発射されている!?」

???「クックック、だから言っただろ?お楽しみはこれからだ、とな」

北太平洋深提「貴様!」

???「人間同士が戦争を始めれば我が社の兵器が売れる。それに、愚かな人間同士で潰しあってくれる方が手間が省けるではないか」

北太平洋深提「人類を滅ぼす気か!」

???「深海棲艦が地上を制圧した暁には人類は滅びるのだ、予定が少し早まるだけだろ?」

北太平洋深提「人類を滅ぼすなど、(深海)元帥は」

???「元帥は望んでいるさ。そのために我々深海提督は存在する」

北太平洋深提「クッ!兎に角、今は核を何とかしなければ!」

???「無駄だ。発射後は鍵を処分する様に指示しておいた。発射コードと鍵の両方がなければ止めることは出来ない」

北太平洋深提「!!!」


-ミニッツ艦内-

大統領「Make America great again?」

艦長「そう言えば、核ミサイルの発射ボタンを見かけませんでしたか?」

提督「はい?」

春風「核ミサイルの発射ボタン?」

磯風「映画でよく観るアレか」

艦長「実は・・・深海棲艦に奪われてしまいまして」

提督「」

春風「まぁ!それは一大事です!」

テンテケケテケテンテケケテケ

提督「ん?キットから着信?」

春風「キットからですか?」

磯風「コムリンクを使わず、電話とは」

提督「鎮守府からどれだけ離れていると思っているんだ?コムリンクは通信圏外だ」

ピッ

提督「もしもし」

キット「アドミラル、落ち着いて聞いてください」

提督「? 分かった」

キット「ハワイの米軍基地から核ミサイルが発射されました。ロシアに向かっているものと思われます」

提督「キットもジョークの腕を上げたな。今までで一番面白かったのは絵に描いたチーズでネズミを捕ろうとした話だったのに」

キット「アドミラル、これはジョークではありません。現実逃避は止めてください」

オペレーター「大変です!ハワイから核ミサイルが発射されました!」

提督「いやいやいや、核ミサイルが発射されたとか、どうしろってんだよ!発射前ならともかく、もう手遅れだろ!第三次世界大戦勃発だ!」

長門「仮に第三次世界大戦が勃発したとしても、第7次宇宙戦争よりはマシだ」

提督「何処でそんなネタ覚えたんだよ・・・って夕張しかないな」


大統領「Make America great again」

艦長「心配後無用。ペンタゴンに居る副大統領に今すぐ止めさせる」

オペレーター「ペンタゴンがA.G.F.Gに占拠されたとの連絡が入りました!」

大統領「Make America great again!」

艦長「何だと!?テロリスト共め!」

春風「A.G.F.G?」

提督「Anti Fleet Girls Groupの略で、日本では反艦娘団体と呼ばれている」

磯風「時々ニュースで観る、深海棲艦は神だとか、神による裁きを受け入れよなどとぬかしている輩か」

夕張「提督、聞こえますか?」

提督「ああ、聞こえている」

夕張「先日、ゴリアテを解体した資材で造った秘密兵器を使えばアメリカまでひとっ飛びです!」

提督「秘密兵器?」

夕張「はい!コンコルドMK-Ⅱです!加速性能はついにトー○ギスを超えました!」

提督「・・・。色々と突っ込みたいが、今は止めておこう。で、そんな物を誰が操縦するんだ?」

夕張「サラトガさんが操縦出来るそうです」

提督「一つだけ確認しておきたいんだが、Gは大丈夫なのか?」

夕張「私たちは艦娘ですよ?人間なら耐えられなくても艦娘なら平気です」


-鎮守府 執務室-

提督「分かった。操縦はサラトガに任せる。あと、アイオワとイントレピッドも出撃させよう」

夕張「準備は出来ているので、メンバーさえ決まれば何時でも出せます!」

吹雪「私も行きます!」

提督「よし、吹雪も頼む」

川内「私も出るよ!」

吹雪(何時の間に!?)

提督「川内も頼んだぞ!」

川内「任せといて!」

新提「最後の一人はどうする?ペンタゴンを占拠したテロリストの規模は分からんが、念のため、大和を出すか?」

提督「武蔵がこちらに来ている以上、大和は鎮守府の守りとして残しておきたい。霧島を出そう」

新提「分かった。直ぐに呼び出す」

提督「キットも頼んだぞ」

キット「はい。鎮守府から全力でサポートします」フォンフォン

提督「いや、キットも行くんだが」

キット「空を飛ぶなど馬鹿げています」フォンフォン

霧島「さあ、キットも一緒に行きましょうね」

キット「霧島さん!?押さないでください!」フォンフォン

提督「作戦は一刻の猶予も無い。人類の未来は吹雪たちに掛かっている」

新提「頼んだぞ!」

吹雪「はい!」

E2まで甲クリアしたけど・・・、ヴェアアアも南方棲鬼も弱すぎて引いた。ナメプですか?
ボス手前のダブルダイソンの方が100倍怖い(但し、運がいいと航空隊で吹き飛ぶ)し、
随伴のPT小鬼がクッッッソ目障り(コイツのせいでS勝利し辛い)なことを除くと完全に接待じゃないですか。
神通=サンと比叡と霧島ヤバイ。この三人だけで殲滅してた気がする。


※米国大統領に特定のモデルは存在しません。存在しません。大事なことなので二度言いました。

本日はここまで。

E3甲略完了!
最後は萩OUT、プリンツINの妙高姉さんと二段構えのカットイン体制にするも、そろって不発。
またダメだ・・・って思ったら、磯風「チ○ンラーメン(日進違い)にしてやろうか?」でまさかの魚雷CIスナイプ撃破。

今回のイベントは

PT共は(毎度のことながら)泣こうが、喚こうが、土下座して謝ろうが許さない。処す。貴様だけは処す。市中引き回しの上、打ち首獄門じゃ!全部電探縛りプレイが悪いのよ!
クソガキは(ry ZZマスで嵐、萩、磯風を狙って中破させるのが本当にいやらしい!大破なら女神カウンターが狙えるけど、中破だからボス戦で大破して動けないのが腹が立つ!

ダイソンも空母おばさんもどうでもいい。奴等から比べれば些細なことだ。航空隊で吹き飛ぶ様なゴミ共だし。ただし、PTとクソガキ、テメー等はダメだ!

って感想しかない。古姫が居ないだけマシか。
本日分、始まります。


-ミニッツ艦内-

長門「提督よ、ふと思ったんだが」

提督「うん」

長門「瑞雲を使って提督をミサイルまで運んで空中で解体することは出来ないか?」

提督「何その、ジム・フェル○スやイーサン・ハ○トも真っ青なガチのミッションインポッシブルは。お前は俺を何だと思っているんだ?」

磯風「なんでベ○ジーすぐ死んでしまうん?」

春風「ベ○ジーさんは毎回酷い目に合っていますが、一度も死んでいません」

長門「提督なら出来る!提督の世界を守りたいという気持ちはその程度なのか!」

提督「気持ちの問題じゃない」

春風「司令官様の仰るとおりです」

磯風「司令なら可能だと思うが」

提督「磯風まで何を言い出すんだ」

長門「いけるいける!何なら私が提督を天高く放り投げれば」←錯乱中

提督「無理だ」

磯風「司令よ、無理というのは嘘つきの言葉だ」

提督「そこまで言うなら」

磯風(よし!その気になったな!)

提督「お前がやってみろ」

磯風「へ?」

提督「俺は人間だ。だが、磯風は艦娘だ。人間より遥かに身体能力は高いだろ?余裕だろ?」

磯風「司令も人が悪い。冗談じゃないか。ハハハ」

提督(完全に本気だっただろ)

提督「どうしてもやりたいなら、スーパー○ンか、アイ○ンマンか、サ○ヤ人共にでも頼んでくれ。アイツ等なら空中でミサイルを掴んで宇宙に向かって方向転換させる位出来るだろ」

長門「よし、暗悪○太に連絡だ!」

提督「それは、梅干食べて・・・の方だ。大体、何処に居るんだよ」

長門「何っ!?居ないのか?」

提督「居る訳無いだろ」

長門「いや、しかし・・・キットが実在するんだ、スーパー○ンだってきっと」

提督「現実を見てくれ。明石に頼めばアイ○ンマンスーツなら作れそうだが、スーパー○ンは居ない」

春風「今は吹雪さんたちが作戦を成功させると信じて待つしかありません」

大統領「Make America great again!」

艦長「・・・」

提督「大統領は何と?」

艦長「えー、大変申し上げにくいのですが、行って来いと」

提督「お前が行けや(怒)」


大統領「Make America great again!(大統領に向かって何と無礼な!)」

艦長「アンタが悪いだろ。彼は米兵じゃない。アンタの部下じゃないぞ」

大統領「Make America great again!(何と我が侭な!)」

艦長「あー、もう面倒臭い。二等兵、大統領を安全な所へ」

二等兵「イエッサー!大統領、こちらへ」

艦長「あと、ペットのエサ皿に入れた雨水でも飲ませておけ」

二等兵「イエッサー!」

大統領「Make America great again!?(扱いが酷くない!?大統領だよ?そっくりさんとかじゃないよ!)」

二等兵「はいはい。行きますよ」

大統領「Make America great again!(放せー!)」

艦長「はぁ・・・」

提督「色々大変ですね」

艦長「重ね重ねお恥ずかしいところをお見せしました」

提督「いえ。ところで一つ聞いても?」

艦長「はい」

提督「艦娘の姿が見えないのですが」

艦長「乗っていません」

提督「はい?」

艦長「乗っていません。大統領が艦娘に頼らず、人間の力のみで航行することによりアメリカの力を誇示するとか訳の分からんことを言い出しまして」

提督(深海棲艦に占拠されるのも納得だ)

艦長「アホでしょ?もう遠慮せず仰ってください。アホでしょ?」

長門「うむ。アホだ」

提督「あの、大統領って」

艦長「いえ、アレはただのアホです。反艦娘派はありません。そこは保障します」


-鎮守府-

夕張「私たちの自信作の初飛行。楽しみだわ」

明石「準備は出来ているので、そちらのタイミングで発進してください」

サラトガ「はい。第一、第二、第三、第四エンジン点火」

ゴゴゴゴゴゴゴ

キット「空を飛ぶなんて馬鹿げた行為は止めましょう!今ならまだ間に合います!」フォンフォン

吹雪「ここで止めたら第三次世界大戦が勃発してしまいます!」

川内「そうだよ。キットだって第三次世界大戦が始まって欲しいなんて思ってないでしょ?」

キット「ミサイルが不良品で爆発せずに終わることも考えられます!」フォンフォン

霧島「私の計算では・・・その可能性は1%未満です」

アイオワ「さあ、出発しましょう!」

サラトガ「コンコルドMK-Ⅱ発進します!」

ピューン!

島風「はっやーーーい!」キラキラ

明石「流石、私たちが設計した飛行機ね」

島風「でも、アレって輸送機なんじゃ」

夕張「アレはコンコルドMK-Ⅱよ。いいわね?」

島風「アッ、ハイ」

吹雪「そういえば、サラトガさんはどうして操縦できるんですか?」

サラトガ「空母なら当たり前ですよ」

イントレピッド「イエース。当然ね!」

吹雪(そうなんだ。今度、赤城さんに聞いてみようかな)

川内「いや、普通じゃないと思うよ。ねぇ、キット」

キット「」

川内「キット?」

キット「」

吹雪「恐怖のあまりシャットダウンしてしまった様です(汗)」

霧島「確かにスキャナーが点灯して無いわね」


-北太平洋深海鎮守府-

北太平洋深提「何とかして止めなければ・・・」

???「無駄だ。手遅れだと言っただろ?」

ピーッ!

ピーッ!

北太平洋深提「何だ?衛星からの映像に何かが・・・、コレは!」

北太平洋深提「核ミサイルを止めるために艦娘たちが動いている?ならば!」


-鎮守府 執務室-

新提「吹雪たちの作戦は上手く行くだろうか・・・」

大淀「今は作戦が成功すると信じて待つしかありません」

新提「その通りではあるが・・・。奴等がここまでやるとは思いもしなかった」

大淀「元・深海側の貴方ですら驚くとは」

新提「確かに私は元々あちら側ではあったが、提督と言ってもはっきり言って下っ端だったからな。幹部連中のことはあまり知らない」

大淀「日本海と言う微妙な規模の深海鎮守府の提督でしたよね?」

新提「いや、確かに微妙な規模ではあったが、そうはっきり言われると・・・ねぇ?傷付くと言うかですね」

ピーッ!

新提「何事だ!?」

大淀「新提さん、PCのモニターを見てください!」

新提「こ、コレは!?」

大淀「画面に表示されたメッセージは本物でしょうか?」

新提「分からない。だが、今はこれに賭けてみるしかない。吹雪たちに連絡を!」

大淀「はい!」


-コンコルドMK-Ⅱ機内-

大淀「こちら大淀。サラトガさん、聞こえますか?」

サラトガ「はい。聞こえています」

大淀「先ほど鎮守府に正体不明の人物から核ミサイルの発射コードなるものが送られてきました」

サラトガ「核ミサイルの発射コード?」

大淀「はい。本物か分かりませんが、万が一の時に賭けてみる価値はあると思います」

サラトガ「そうですね」

吹雪「今すれ違ったのって」

川内「うん、核ミサイルだね」

アイオワ「この速度を維持したままペンタゴンに辿り着けば充分間に合うわ」

霧島「到着まで、あと30分と言った所でしょうか?」


-北太平洋深海鎮守府-

北太平洋深提「理由は分からないが、キットが機能していないらしくPCに直接アクセスすることが出来た。後は彼女たちに賭けるしかない」

???「ご苦労なことだ。無駄な足掻きと分かっていながら止めようとするのだからな。疲れたので私は休ませてもらうとしよう。次に目を覚ました時が楽しみだ」

北太平洋深提「我々の作戦を悉く挫いて来た彼女たちならきっと。敵を頼るのはおかしな話だが、今回ばかりは頼む。核ミサイルを止めてくれ」


-ペンタゴン上空-

サラトガ「もう直ぐペンタゴン上空です。皆さん、降下の準備をしてください」

吹雪「キット、起きて!」

キット「・・・」フォンフォン

川内「スキャナーが点灯したよ!」

キット「おはようございます」フォンフォン

吹雪「良かった。このまま起きなかったらどうしようかと思ったよ」

サラトガ「アイオワとイントレピッドは私のバイパーへ」

アイオワ「アイオワ、出撃します」

イントレピッド「ハーイ!それにしても、こんなかたちで帰って来るとは思わなかったナ」

吹雪「私たちもキットに乗りましょう」

ガチャ

霧島「いよいよね」

川内「腕が鳴るね!」

バタン

サラトガ「後部のハッチを開きます」

ウィィィーン

サラトガ「準備完了。いつでもどうぞ」

キット「準備完了?一体何が始まるのですか?」

吹雪「何ってペンタゴンへの降下だよ。霧島さん、お願いします」

霧島「はい!」

【P】 ガチャ ⇒【R】

キット「バカなことは止めてください!」

霧島「行くわよ!」

ブーン

キット「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」フォンフォン

アイオワ「余程高いところが怖いのね」

サラトガ「私も着陸後にペンタゴンへ向かいます。それまでお願いします」

イントレピッド「任せておいて!」


霧島「えっと、パラシュートのボタンはどれだったかしら?」

吹雪「そう言えば私も知りません」

川内「えぇ・・・」

キット「くぁwせdrftgyふじこlp」

吹雪「お願いだからしっかりして!このままだと地面に激突してしまいます!」

A.G.F.GメンバーA「何だ?空から何か落ちてきたぞ」

A.G.F.GメンバーB「何だか知らんが、ボスに報告しておくか」

A.G.F.GメンバーA「そうだな」

キット「パラシュート展開」

川内「いい感じに中庭に着地できそうだね」

キット「もうダメです・・・」ドバー

A.G.F.GメンバーA「また何かが」

ベチャ

A.G.F.GメンバーB「アハハハハ!何だ?特大の鳥のクソか?」

A.G.F.GメンバーA「こ、この臭い・・・」

A.G.F.GメンバーB「まー何でもいいや。俺は一服させてもらうぜ」ボッ

A.G.F.GメンバーA「バカ、待て!」

A.G.F.GメンバーA「うぎゃぁぁぁぁぁぁ!」

A.G.F.GメンバーB「な、何で突然火達磨になったんだ!?敵襲か!?」

ドカーン!(武器の火薬に引火)

A.G.F.GメンバーB「うわぁぁぁ!」

吹雪「何だか地上が大変なことになってます(汗)」

アイオワ「派手にやってるわね!」

イントレピッド「私たちも頑張らないとネ!」


キット「やっと地上に着きました。もう少しで回路が焼き切れるところでした」

吹雪「あの人たち大丈夫かな?」

A.G.F.GメンバーA「」プスプス

A.G.F.GメンバーB「」チーン

キット「息はあるので大丈夫です」

川内「それなら大丈夫だね」

吹雪「・・・。キットから降りて突入しましょうか。まずは副大統領を保護しないと」

アイオワ「その必要は無いわ。このまま壁を突き破って突入すればいいのよ。トラクターミサイルの出番よ!」

霧島「では、そうしましょう!」

吹雪「霧島さん!?」

アイオワ「ファイヤー!」

ドカーン!

吹雪「えぇ・・・」

霧島「今のミサイルによる攻撃はあくまでアイオワさんがやったことです。そうよね?」

キット「はい。記録しておきました。何かあってもアイオワさんが行ったと証明できます」

川内「そういう問題じゃないと思うけど(汗)」

霧島「アメリカの艦娘がアメリカの施設を破壊しても私たちには何の責任も無いわ。それに最悪、反艦娘団体がやったことにすればいいのよ」

吹雪(責任は無いって、同じ鎮守府に所属する仲間ですよ・・・。司令官の責任問題にならなければいいのですが)

キット「万が一、アドミラルの責任を問われることがあれば、音声を合成して電話越しに止めようとしたにも関わらず、アイオワさんが暴走した風に加工します」

吹雪「それなら大丈夫だね」白目


A.G.F.GメンバーC「今の爆発は何だ?」

A.G.F.GメンバーD「おい、アレを見ろ!」

A.G.F.GメンバーE「艦娘だ!やっちまえ!」

バババババ

カン!

カン!

カン!

カン!

A.G.F.GメンバーC「全て弾かれた!?」

A.G.F.GメンバーE「おい、アレって」

A.G.F.GメンバーD「ナイト2000にバイパー!?どうなってやがる」

イントレピッド「お返ししましょうか」

アイオワ「そうね」

A.G.F.GメンバーD「バイパーがミサイルポートを展開したぞ!」

A.G.F.GメンバーC「ヤバイ!逃げろー!」ダッ

A.G.F.GメンバーE「うわぁぁぁぁ!」ダッ

アイオワ「あら、残念。エスケープしたわ」

イントレピッド「本当に撃つ気だったの?」

アイオワ「アメリカンジョークよ」

イントレピッド「そうよね。ジョークよね」

アイオワ「そう、ジョーク。ユーエスエー!アハハハハ」

イントレピッド「ユーエスエー!アハハハハ」

吹雪「何だか分かりませんが、アイオワさんたち楽しそうですね」

川内「何なんだろうね、あの二人」

霧島「邪魔者も居なくなったので、このまま突入しましょう」


A.G.F.GメンバーF「お、おい!屋内なのに車が壁を突き破って突っ込んできたぞ!」

A.G.F.GメンバーG「どうなってやがる!?」

A.G.F.GメンバーF「このままじゃ轢かれちまう!俺は逃げるぞ!」ダッ

A.G.F.GメンバーG「おい、勝手に持ち場を・・・ひっ!?やっぱ俺も!」ダッ

霧島「キット、副大統領の居場所は分かるかしら?」

キット「地下に居るのを発見しました。地下へのエレベーターはこの先にある一つだけです」

霧島「では、エレベーター前へ急ぎましょう!アイオワさんたちにも連絡を」

キット「はい」

アイオワ「分かったわ。誘導をお願いね」

A.G.F.GメンバーH「化け物共め!」

バババババ

カン!

カン!

キット「エレベーターが見えました」

キキーッ

キット「セキュリティを解除します」

キット「解除出来ました」

霧島「ここは私たちが抑えます。吹雪さんと川内さんは副大統領の下へ」

吹雪「はい!」

『SMOKE RELEASE』ピッ

シューツ

モクモク

A.G.F.GメンバーH「クソッ!前が見えない」

川内「行くよ!」

ガチャ

吹雪「あの、相手は人間なので手加減してあげて下さいね」

霧島「大丈夫です」

バタン

霧島「オラッ、マイクチェックの時間だ!」

ゴスッ

A.G.F.GメンバーH「ぐはっ!」

キット「無駄な抵抗は止めて大人しく投降しなさい」フォンフォン

アイオワ「ファイヤー!」

ドカーン

A.G.F.GメンバーG~N「ぎゃー!」

イントレピッド「イントレピッド航空隊各隊、発艦はじめて!」

ドカーン

A.G.F.GメンバーO~Z「ぐわー!」


-地下5階-

川内「随分深い所まで降りてきたね」

吹雪「核シェルターも兼ねてるんでしょうか?」

川内「そうかもね。こんな所で上みたいにドンパチしたら崩れて生き埋めだよ」

吹雪「あそこに居るのは!」

川内「間違いないね」

吹雪「副大統領、ご無事ですか?」

副大統領「君たちは?」

吹雪「私たちは日本から来た艦娘です」

副大統領「そうか、助けに来てくれたのか!A.G.F.Gの奴等に捕まって監禁されていたんだ」

川内(何だろう?この違和感は)

吹雪「今すぐ核ミサイルを止めてください!」

副大統領「操作パネルはこっちだ」

川内「一つ聞いてもいい?」

副大統領「何だね?」

川内「貴方はテロリストに捕まって監禁されたって言ってたよね?」

副大統領「ああ」

川内「じゃあ、どうして縛られてもないし、見張りも居ないの?」

副大統領「・・・」

ブンッ

吹雪「きゃっ!?」

副大統領「チッ、かわしたか」E:コンバットナイフ

川内「やっぱりそうだったんだね」

副大統領「勘のいいガキは嫌いだ」

吹雪「どういうことですか?」

川内「つまり、コイツもテロリストの仲間ってことだよ」

副大統領「仲間ではない。私こそがA.G.F.Gアメリカ支部のリーダーだ!」

吹雪「そんな!」

副大統領「私は神から今回の計画を知らされた。そこで部下たちを招きいれ、ペンタゴンを占拠させたのだよ」

川内「深海棲艦を神呼ばわりとはね」

副大統領「神は汚れきった地上をメギドの炎により浄化しようとしている。生命は全て母なる海へ還るべきなのだ!」

川内「いかれてる」

吹雪「こんな人が国のナンバー2だなんて」

川内「コイツの相手は私がする。吹雪はミサイルを止めて!」

吹雪「はい!」


吹雪「これが操作パネル?ミサイルの現在地が表示されてるから間違いない!」

吹雪「現在地は・・・って、もうロシアに差し掛かってる!?急がないと!」

ピッ

ピッ

ピッ

川内「うわぁー!」

ドサッ

吹雪「川内さん!」

副大統領「艦娘ってのは中々丈夫だな」

川内「大丈夫。相手はだたの人間と思って油断してたよ」

副大統領「私はネイビーシールズ出身でな」

川内「なるほど。只者では無いってことだね」

吹雪「川内さん、交代しましょう」

川内「大丈夫。吹雪はコードの入力を続けて」

副大統領(!!! 間違いない。途中まで入力されているコードは本物だ。大統領が持つコードは神が奪ったはず。何故、こいつ等が知っている?)

副大統領「何故、お前たちが核のコードを知っている?」

吹雪「答えると思いますか?」

副大統領「ならば力ずくで吐かせるまでだ。もっとも、そんなことをしなくとも直に全てが終わるが」

川内「何処を見てるの?アンタの相手は私だよ!」

ゴスッ

副大統領「ぐっ!調子に乗るな!」

川内「吹雪、早く残りを入力して!」

吹雪「はい!」

ピッ

ピッ

ピッ

副大統領「させるかぁ!」

バキッ

吹雪「きゃぁ!」


副大統領「はぁ、はぁ・・・。私をここまで追い詰めるとは・・・褒めてやる」

川内「吹雪!」

吹雪「大丈夫・・・です。こんなの被弾と比べたら、何でもないです」

川内「アンタの相手は私だと言ったでしょ!」ガシッ

副大統領「コイツ!」

ポイッ

副大統領「うわぁぁぁぁ!」

ドサッ

吹雪「あと三桁で終わりです」

副大統領「うぉぉぉぉぉ!させるかぁぁぁぁぁ!」ダッ

ピッ

ピッ

川内(あと一つ!)

川内「ミッション・・・」

ゴスッ!

副大統領「ぐはっ!?後少しで我等の悲願が・・・」

ガシッ

川内「クッ!」

ベリッ

バタッ

副大統領「」チーン

吹雪「コンプリート!」

『Enter』ピッ


-ロシア バイカル湖-

ヒューーーーーン

バイカルアザラシ「?」

ザッパーーーーーン

バイカルアザラシ「!?」

バイカルアザラシ「アウッ!?アウッ!?」


-ペンタゴン 地下5階-

川内「終わった・・・?」

吹雪「はい!やりましたね、川d・・・ヒトミちゃん!?」

川内「何言って」

伊13「!?(マスクが・・・破れてる)」←ガラスに映った自分の姿を確認

伊13「あ、あの・・・これは・・・その・・・」

吹雪「え?え?」←混乱中

伊13「だから・・・えっと・・・」

吹雪「川内さんがヒトミちゃんで、ヒトミちゃんは川内さんで・・・。えっと、つまり・・・ヒトミちゃんは国際通貨基金(IMF)から派遣されたスパイだったの!?」

伊13「え?あの・・・スパイは国際通貨基金ではなくて・・・Impossible Mission Forceです」


-地上-

A.G.F.GメンバーZZ「おのれ、艦娘め・・・」バタッ

キキーッ

ガチャ

バタン

サラトガ「あら?もしかして終わってしまいましたか?」

キット「はい。今のが最後の一人です」フォンフォン

霧島「では、私たちも地下へ!」

キット「その必要はありません。たった今、吹雪さんが核ミサイルを停止させました」フォンフォン

アイオワ「コングラッチュレーション!」

イントレピッド「返ったらお祝いね!」


-ミニッツ艦内-

テンテケケテケテンテケケテケ

提督「着信だ」

ピッ

提督「もしもし」

提督「作戦は成功?核戦争は回避されたんだな?良くやってくれた!」

提督「ああ、鎮守府で落ち合おう」

提督「皆、作戦成功だ!」

長門「やったな!」


-ペンタゴン-

キット「吹雪さんたちが上がって来た様です」フォンフォン

ウィーン

霧島「お疲れ様です」

イントレピッド「その縛られてる人って」

吹雪「はい。副大統領です。この人がテロリストのリーダーでした」

サラトガ「そんな・・・」

アイオワ「!? ユーはサブマリンの・・・」

伊13「あの・・・帰ってからお話・・・します」


-夕方 鎮守府 執務室-

提督「元帥の命を受け、極秘に俺の護衛をしていた?」

伊13「はい・・・。そのことを知っているのは・・・師匠さんとキットだけです」

提督(言われてみれば、もしかしてと思い当たる節がある。地下で大淀に襲われた(意味深)の時とか)

提督「そうか、今まで何度も助けられたんだろうな。ありがとう。ところで何で川内に変装してたんだ?」

伊13「それは・・・あの人、くのいちっぽいから、突然現れても驚かれないかな・・・と思いました」

吹雪(否定の余地が見当たりません)

アイオワ「確かにあの子、ニンジャガールねー」

サラトガ「イエス、ニンジャ!」

イントレピッド「ニンジャー!」

霧島「懸命な判断かと」

伊13「あの、このことはイヨちゃんも知らないので・・・内密にお願いします」

提督「分かった」


-天井裏-

青葉(大スクープです!艦隊新聞に載せれば一面を飾れます!)

青葉(しかし、本人が秘密にして欲しいと言っている以上、載せる訳には・・・)

青葉(あー!でも、でも!)


-執務室-

提督(青葉の奴、また天井裏でスパイごっこをしているかも知れない。釘を刺しておくか)

提督「こんなことを青葉に知られたら大変だなー(棒読み)」

吹雪「そうですねー(棒読み)」

伊13「? あの・・・提督?」

提督「でも、青葉は良識のある記者だから新聞に載せたりしないよなー(棒読み)」

吹雪「ええ、青葉さんはそんな人ではありませんよねー(棒読み)」

提督「これでもう大丈夫だ。この件は今ここに居るメンバーだけの秘密だ。皆、いいな?」

一同「はい」


-天井裏-

青葉(うぅ・・・、司令官からあんなこと言われたら引き下がるしかありません)

青葉(スクープよ、サヨナラ(涙))

E3攻略後、一週間掘り続けてようやくジョンストン来たよ。マジ疲れた。
効率の悪すぎるろ号をやっているのか、掘っているのか分からなくなったし。

今回の堀の教訓
(初秋イベの時点で分かっていたけど)ネルソンタッチの様な不確定要素に頼ってはいけない。

本日はここまで。

諸事情によりしばらく入院していました。
しかし私は忠義面して世界をめちゃくちゃにした戦争屋では無いのでソロモン(コンペイ島)ではなく、自宅に帰ってきました。

ぼちぼち再開します。


-事件の翌日 会議室-

提督「元帥、意見具申しても宜しいでしょうか?」

元帥「構わん」

提督「海新工業への強制捜査を提案します。ミニッツのコンピュータは海新工業製でした。先日のゴリアテ襲撃も、今回の事件もあの会社が関わっていると見て間違いありません」

元帥「そのことなんだが、実は・・・数日前から件の会社の社長が行方不明になっている」

吹雪「!?」

提督「裏で糸を引いていることがばれて逃げたか」

元帥「それがそうとも言い切れんのだよ」

提督「どういうことですか?」

元帥「何者かによって連れ去られたとの目撃情報が寄せられている。その何者かが、深海棲艦あるいは、奴等に組する者だとしたら」

提督「脅されて協力させられた可能性もゼロでは無いと?」

元帥「そういうことだ。この件はまだ公にはなっていないので、内密に頼む」

提督「御意」

元帥「米軍から提督君に問い合わせが来ているのだが」

提督「何でしょうか?」

元帥「ミニッツの甲板がズタボロになっていたそうだが、何か心当たりはあるかね?」

提督「いえ、全く。恐らく、深海棲艦の仕業でしょう」

元帥「そうか。では、その様に返答しておこう。米国国防総省についても問い合わせが来ているのだが。施設全体がボロボロになっていたとか」

吹雪「それは全てテロリストによる犯行です。私たちが到着した時には既にボロボロでした」

元帥「やはりそうか(本当は吹雪君たちがやったんだろうが、テロリストのせいにしておこう)」

吹雪(キットが監視カメラの映像を全て消去してくれたので、証拠は残っていません。それに職員の人たちは全員監禁されていたので大丈夫。現場は見られていません)

元帥「それと、米国大統領からなんだが、何か無礼を働いたかね?」

提督「いえ、記憶にございません」

元帥「うむ、そうだな。君がその様なことをするとは思えん。それにミニッツ艦長も大統領の言うことは聞き流して欲しいと言っていたからな」

提督「ミニッツの艦長殿は苦労人です」

元帥「その様だな。最後に一つ確認なのだが、この通信は外部に漏れるということは無いかね?」

提督「この通信は安全です。テレビ電話装置は妖精さん作ですし、通信は常時キットが監視しています」

元帥「それなら大丈夫だな。ミニッツが外部からの不正アクセスを受けたと聞いて気になったのでな」

提督「大事なことを忘れるところでした。元帥、ありがとうございます」

元帥「?」

提督「ヒトミから全て聞きました。私を護るためにヒトミを着任させて頂いたと」

元帥「べ、別に提督君のためなんかじゃないんだからね///」

提・吹(うわぁ・・・)

元帥「ゴホン。他に議題はあるかね?」

提督「いえ、他にはありません」

元帥「海新工業についてはこちらでも調査を進めておく。いつまた事件が起きるか分からない、くれぐれも気を付けてくれたまえ」

提督「ハッ!」


-数日後 執務室-

提督「当然と言えば当然だが、ロシアはアメリカに対して猛抗議をしている。一触即発の状況が続いているな」

吹雪「核ミサイルについては深海棲艦の仕業なんですけどね。司令官から説明して説得できませんか?」

キット「それは難しいでしょう」フォンフォン

提督「そうだな。日本とアメリカは同盟国だ。ロシアから見たら喧嘩相手(米国)の友達(日本)が友達(米国)の肩を持っている様にしか見えないだろう。それに」

キット「アドミラルは一軍人であって政治家ではありません。ロシアとのパイプもありません」フォンフォン

吹雪「今は人間同士で争っている場合じゃないのに」

コンコン

ガングート「ガングートだ」

タシュケント「タシュケントだよ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

ガングート「提督よ、先日の核騒ぎでわが祖国と米国が随分揉めている様だな」

提督「ああ、解決の糸口が見えず、泥沼化しているな」

タシュケント「そこで、同志ガングートと話し合ったんだけど」

ガングート「我々が一度祖国に戻って大統領を説得しようと思う」

提督「ガングートたちが?」

ガングート「そうだ。大統領も自国の艦娘の話なら聞く耳を持つだろう」

提督「なるほど、一理あるな。よし、では二人に頼もう」

ガングート「大船に乗ったつもりで待っているといい」

提督「そうだ!一緒に連れて行って欲しい奴がいるんだが」


提督「急に呼び出して悪かった。早速だが秋雲、ロシアに行ってみないか?」

秋雲「ロシアに?そっか・・・秋雲さんは要らない子なんだね・・・。だから、奴隷として売り飛ばされるんだね」

提督「???」

秋雲「秋雲さんは知らない男の物になるんだ。せめて初めては提督が良かったな・・・。でも、提督には吹雪が居るし」

吹雪「あの、秋雲ちゃん?」

秋雲「吹雪、お願い!一晩でいいから提督を貸して!そしたら秋雲さんは提督との思い出を胸に強く生きるから!提督、秋雲さんを抱いて!」

提督「お前は何を勘違いしているんだ?」

秋雲「提督は秋雲さんをロシアの大統領に売り飛ばして今回の件の幕引きを考えてるんでしょ?」

キット「何を言っているのですか?」フォンフォン

秋雲「だから、秋雲さんは売り飛ばされてピーされて、ピーでピーなんでしょ?」

提督「お前・・・」ドン引き

吹雪(変なマンガの描き過ぎです・・・)ドン引き

~しばらく後~

秋雲「何だ~、それならそうと言ってよ」

提督「お前が勝手に勘違いして話を進めたんだろ」

秋雲「本当にエルミタージュに行っていいの?」

提督「ああ。フランス遠征の時に秋雲を連れて行ってやれなかったからな。ルーヴルの代わりとしては格が落ちるかも知れないが」

秋雲「そんなこと無いよ、エルミタージュだって超一流だよ!提督大好き!」

提督「現金な奴だ。出発は明後日の予定だ。あと、護衛としてアイオワとサラトガを付ける」

秋雲「それなら安心だね。じゃあ、準備してくるね!」

提督「ああ」

ガチャ

バタン

提督「まったく・・・アイツは俺を何だと思っているんだ?マンガ描くの禁止するべきか?」

吹雪「禁止したら禁止したでフラストレーションが溜まって、かえって危険じゃないですか?」

提督「だよな。部下に襲われる(意味深)とか洒落にならん。しかも、駆逐艦なのが余計にヤバイ」

吹雪(やっぱり、そうなる前に私から積極的に行って方が)


-二日後 執務室-

夕雲「うぅ・・・秋雲さん(涙)」

黒潮「ロシアに行っても強く生きるんやで(涙)」

提督(何で今生の別れみたいになってるんだ?)

吹雪(何でこんなに大げさな反応をしているんでしょうか?)

不知火「お土産はマトリョーシカがいいです。あとはシベリアの永久凍土から出土したマンモスなんかも」

浦風「流石にそれは無理じゃ」

磯風「うむ、無理だ」

不知火「そんな・・・。マンモス欲しかったのに」

雪風「雪風はえっと・・・ピロシキを食べたいです!」

提督「ピロシキくらい買ってきてやるから他のにしなさい。どうしても本場の味がいいなら、ガングートにでも頼むから」

萩風「何か健康にいい食材を買ってきてください」

秋雲「いや、大雑把過ぎて分からないんだけど(汗)」

嵐「俺はロシアのライダーの変身ベルトを頼む」

秋雲「それは日本のおもちゃ屋に行きなよ(汗)」

時津風「んーとね、んーとね、何でもいいや」

秋雲「いや、何でもいいって一番困るんだけど」

陽炎「秋雲に何かあったら許さないから」

提督「何で何かある前提になってるんですかね?護衛も付けてるんですけど」

陽炎「だって、マレーシア機の事件はロシアによるものって言われてるじゃない」

提督「流石に自国の艦娘の乗った飛行機を打ち落としたりしないだろ。それ以前に当てられないと思うが」

夕張「ミサイル程度じゃコンコルドMK-Ⅱには追いつけないわ。世界一早い飛行機なんだから!トール○スを超えたんだから!」

陽炎(だから、そのトール○スって何?)

提督「イエス、トール○ス!」

提・夕「イェーイ!」ハイタッチ

陽炎(この人たち何なの?他所の鎮守府への移動願い出そうかな・・・)

不知火「その必要はありません」

陽炎「!?」

不知火「不知火は司令を信じています」

秋雲「それじゃ、行ってくるね~。お土産は適当に買ってくるから」

提督「お土産を買うための軍資金(小遣い)を渡したんだから最低でも姉妹の分は買って来いよ」

秋雲「大丈夫だって。秋雲さんに任せといて!」


-数時間後 ロシア クレムリン-

ガングート「大統領よ、先日の核ミサイルの件で話をしに来た」

大統領「その件ならもう対応が決まりました。あれはアメリカから我々に対する宣戦布告だ。やつ等を叩き潰す!」

ガングート「あれは深海棲艦による犯行だと言ったはずだ。証拠もある」

大統領「そんな話を信じられるとでも?あのミサイルは起爆すること無くバイカル湖に墜落しましたが、モスクワが標的だったことは火を見るよりも明らかです!」

ガングート「そうやってロシアとアメリカが開戦させることこそがやつ等の目的。思う壺だ」

大統領「教官、貴方は日本へ行って変わってしまった・・・。貴方ともあろう方がアメリカの肩を持つとは」

ガングート「アメリカの肩など持っていない。我々の敵は深海棲艦だと言っているのだ!」

タシュケント「そうだよ!今は人間同士で争ってる時じゃないよ!」

大統領「二人とも何故変わってしまったのだ・・・。日本へ発つ前は鎮守府を壊滅させて帰って来ると意気込んでいたのに」

タシュケント「いや、赤く染めるとは言ったけど、そんな物騒なことは言ってないよ(汗)」

大統領「赤く染めるとはつまり、血で染めると言うことだ!」

タシュケント「いや、違うから。大統領こそ色々大丈夫?」

ガングート「私は身も心も提督のものになった!」

大統領「」ポカーン

タシュケント「え!?いつから同志提督とそんな関係になったの?」

ガングート「艦娘なら当然だ。昨晩も(夢の中で)提督に抱かれたからな!」

タシュケント「知らなかった・・・。まさかそんなことになってたなんて・・・」

大統領(おのれ提督とやら、貴様は、貴様だけは許さん!)

ガングート「大統領よ、これが最後通告だ。今は人間同士で争っている時ではない。一致団結して深海棲艦と戦う時だ。それが出来ないならお前を討つしかない」

タシュケント「同志ガングート!?」

大統領「クッ・・・。分かりました。今回は貴方を信じましょう。しかし、次は無い。いいですね?」

ガングート「構わん。その時はアメリカと戦争でも何でも好きにすればいい(もっとも、次など無いが。やつ等も二匹目のドジョウを狙ったりしないだろう)」

ガングート「あと、KGBを使って提督を始末しようなどとバカなことは考えないことだ」

大統領「!?」

タシュケント「そうだね。同志提督は深海棲艦でも殺せない人だし」

大統領(深海棲艦でも殺せない?化け物か!)

ガングート「では、我々は失礼する」クルッ

タシュケント「同志ガングート、一つ聞きたいんだけど」

ガングート「どうした?」

タシュケント「大統領は同志ガングートを教官って呼んでたけど」

ガングート「ああ、そのことか。奴は軍にいた頃、私が鍛えた教え子の一人だ」

タシュケント「へぇ~、未来の大統領を育てたなんて凄いね!」

ガングート「そうでもないさ。さて、仕事も終わったし、オークラたちを連れて観光に出掛けるか。エルミタージュに行きたいと言っていたな」


-夜 鎮守府 食堂-

提督「ん?茶碗蒸しに入ってる銀杏って」

鳳翔「はい。先日、雪風ちゃんが拾ってきてくれたものです」

時雨「小ぬか雨降る御堂筋」

雪風「どうしたんですか?」

黒潮「あれは歐陽○菲のデビュー曲『雨の御堂筋』や。大阪の御堂筋は銀杏がぎょーさん植えられてるんで有名やねんで」

雪風「へー、雪風また一つ賢くなりました!」

時雨「提督は『Love is over』の方が好きだったかな?」

提督「そういう振りは止めてください。お願いします」

榛名「榛名をお呼びですか?」

提督「いや、呼んでないから、大人しく晩御飯を食べなさい」

榛名「提督がご所望なら榛名『Love is over』を熱唱します!」

提督「止めて。頼むから止めて」

榛名「そうですか?」キョトン

榛名「なるほど!尾崎紀○彦さんの『また逢う日まで』の方がいいんですね!」

提督「違う。そうじゃない」

榛名「では、もう少し新しい方がいいですか?それなら中○美嘉さんの『愛詞』にします」

大和「大和をお呼びですか?」

提督「うん、大和違いだ。って言うか榛名、俺と付き合っていたという過去を捏造しようとしないでくれ」

榛名「?」キョトン

提督「いや、小首を傾げて可愛い仕草をしなくていいから」

ゴトランド「そうですよ!提督とお付き合いしているのはゴトです!」

提督「君は何を言っているんだ?」

龍驤「さっきから歐陽○菲とか、尾崎紀○彦って君いくつや?」

ズンチャンチャチャーチャチャン

龍驤「こ、この曲は!」

提督「聞きたいかね?昨日までの時点で・・・10万36歳だ」

龍驤「おしい!35なら完璧やったのに!」

夕立「提督さんがいつの間にか悪魔になってるっぽい」

提督「蝋人形にしてやろうか?」

夕立「きゃー(笑)」

吹雪(何だか楽しそうにしてるけど、何があったんだろう?)←少し離れた席で姉妹と食事中


天龍「お前らいい加減にしろよ!さっきから黙って聞いてりゃあチャラチャラした選曲ばっかしやがって!」

時雨「じゃあ、天龍は何がいいんだい?」

天龍「俺たちは艦娘だ。艦娘なら海だ!加山○三の『海 その愛』に決まってるだろ!」

時雨「う、うん・・・」

龍驤「自分らさっきから何なんや?」

龍田「無いわぁ~。流石に無いわぁ~」

提督「天龍、お前いくつだ?」

天龍「提督に言われたかねーよ!」

龍田「海ならジュディ・オ○グの『魅せられて』だってあるじゃない。女は海よ~」

夕張「ジオ○グ?」

提督「うん、似てるけど違うな」

龍田「提督、時には誰かに甘えることも必要よぉ~」

提督「そうだな」

龍田「またそうやって適当に聞き流して~。提督のことだから年下の吹雪ちゃんに甘えるなんてみっともないとか思ってるんでしょ?」

提督(!?)

龍田「一体何年の付き合いだと思ってるの~?貴方の考えなんてお見通しよぉ~」

提督(コイツ・・・出来る!)

龍田「何なら私でもいいわよぉ~。海の様に大きな愛で包んであげるわぁ~」←艦娘としては吹雪より年下

天龍「フン!龍田に甘えたいならまずは俺様に甘えてもらおうか!」

提督「そんなこと一言も言ってません」

天龍「何だと!俺じゃ力不足だって言いてぇのか!」

提督「んなこと言ってねぇよ!」

天龍「だったら俺に甘えろよ!」

提督「だから何でそうなる?」

時雨「提督、遠慮は要らないよ。僕が癒してあげる」

夕立「夕立も立候補するっぽい!」

夕張「はい、はい、はーい!」

大和「いえ、ここは大和にお任せください!」

榛名「いいえ、榛名です!」

ゴトランド「違います!ゴトです!」

龍驤(やっぱここはうちも立候補すべきか)

龍驤「しゃーないから、うちが一肌n『皆、落ち着け』」

龍驤(言いそびれてもた・・・)

鳳翔「そうです、皆さん落ち着いてください。夜枷なら私が引き受けます!」

提督「え?あの・・・鳳翔さん?」

龍田「もてる男は辛いわねぇ~」クスクス

提督「誰のせいだと思ってるんだ?」

龍田「さぁ?誰かしら~」


-執務室-

ドアバーン

大淀「提督、大変です!」

提督「何事だ?騒々しい」

大淀「東京が一晩で砂漠になってしまいました!」

提督「一晩で?」

大淀「はい!それに長崎は一ヶ月雨が降り続いて街が水没しそうになっています!」

提督「ふむ」

大淀「深海棲艦による新手の攻撃です!」

提督「いや、これは深海棲艦の仕業ではない」

大淀「深海棲艦ではない?では誰が・・・」

提督「犯人は彼しか居ない」

ペラッ

時雨「そう、彼しか居ないね」

大淀「えぇ・・・、川内さんならともかく、時雨ちゃんが隠れ身の術って(汗)」

パカッ

武蔵「うむ、彼しか居ないな」

大淀「今度は武蔵さんが床下から・・・。もういいや、考えるのは止めます。それで、彼とは誰なんですか?」

三人「清だ」

清霜「えぇー!私はそんなことしてないよぉ~」

武蔵「安心しろ。清とは清霜のことではない」

時雨「そうだよ」

提督「俺たちは『彼』と言っただろ」

清霜「グスッ。じゃあ、清霜は悪くないの?」

提督「ああ、清霜は悪くない。悪いのは彼だ」ナデナデ

大淀「それで、彼と言うのは?」

三人「前○清」

大淀「えぇ・・・(困惑)」

提督「事件はまだ続くぞ」

時雨「間違いないね」

大淀「続くとは?」

武蔵「次は神戸で捨てられて惨めになる人が現れるぞ」

清霜「大変!」

提督「第三の事件を阻止しなくては!」

大淀「もう訳が分かりません」


ピピピピピ

提督「う~ん」パチッ

提督「?」キョロキョロ

提督「俺の部屋?」

吹雪「おはようございます」

卯月「おはようぴょん」

提督「おはよう。夢だったのか」

吹雪「夢?」

提督「ああ、いや、気にしないでくれ。昨日の時雨たちのお陰で変な夢を見ただけだ」

卯月「ぴょん?」

提督「強いて言うならば、懐メロ事件だな」

本日はここまで。

クソ運営め、吹雪の新グラ実装だと!
某マイスターに勝るとも劣らない超精密射撃で打ち抜かれてしまったではないか!

本日分、始まります。


-12月下旬 銀行-

提督(ミニッツの事件以降、深海棲艦共がやけに大人しいが何が起きているんだ?嵐の前の静けさか?とりあえず今は目の前のミッションに集中すべきか)

行員「受付番号103番の方」

強盗ボス「このカバンにありったけの現金を詰めろ」

行員「!?」

強盗ボス「バカな真似をすれば脳天に風穴が開くぜ」

吹雪「司令官」

提督(このまま無事、新年を迎えられるならそれに越したことは無い。まずはお年玉として渡す分の金を下ろさねば)

吹雪「司令官!」

提督「ん?スマン、考え事をしていた。どうした?」

吹雪「窓口の様子が変じゃないですか?」

提督「窓口?」

ザワザワ

パンパン

強盗C「俺たちは強盗だ!大人しくしやがれ!」

キャー

提・吹「!!!」

提督「窓口側に三人」

吹雪「入り口側にも三人は居る様です。どうしますか?」

提督「こちらは二人で相手は最低六人。多勢に無勢だ。それに損害は保険で補填されるだろうし、人質に危害を加えない限り大人しくしておく方がいい」

吹雪「でも」

強盗B「さっきから何コソコソしてやがる?まぁいい。この嬢ちゃんを人質にしてやるよ」

提督「前言撤回だ。やっぱこの場で○ね」ブチッ

強盗B「あぁ?何だテメー」

提督「ひき肉にしてやんよ」

吹雪「スーパーマ・・・、マ、マ、えっと・・・マ○オ的な名前の全然面白くない芸人コンビのメガネじゃない方の人がよく言う台詞が出ました!」

提督「確かに全く面白くないが、円○志はメガネの方のファンだ。多分、嫌味だと思うが」

強盗B「ひき肉だと?面白れぇ。やっ」

ゴスッ

強盗B「ごばぁ」

ピューン

ドサッ!

強盗B「」チーン


強盗C「!? ア、アニキ!Bの奴が!」

強盗ボス「おい、しっかりしろ!誰にやられた?」

提督「俺だ」

強盗C「おい、兄ちゃん。何嘗めた真似してくれてんだ?」

強盗ボス「コレが見えないのか?」E:拳銃

提督「その程度のオモチャみたいな銃でびびると思ってるのか?こっちは本職だ」

強盗C「本職だぁ?」

ブーン

スパッ

強盗ボス「!?」

強盗C「ア、アニキのチャカが!テメェ、何しやがった!」

提督「五月蝿い」

ゴスッ

強盗C「ぶへっ!」

強盗ボス「お、おい、Cしっかりしろ!クソッ、D、E、F、やっちまえ!」

強盗D「へい!」

強盗E「俺たちを怒らせてただで済むと思うなよ!」

強盗F「ブッ○してやる!」


強盗D「」チーン

強盗E「」ピヨピヨ

強盗F「」チーン

強盗ボス「バ、バカな!」

提督「さて、残りはお前だけだ」

吹雪「大人しく投降した方が身のためですよ」

強盗ボス「ご、ごめ」

提督「ごめんで済んだら警察なんていらねぇんだよ!」

ゴスッ

強盗ボス「ぐふっ」

バタッ

吹雪「この人がリーダーみたいですね。それにしてもセイバーを持ち歩いているなんて思いませんでした」

提督「胴太貫を持ち歩いていたら不審者だが、セイバーならポケットに入るからな。護身用に持ち歩いて損は無い」

吹雪「確かにお陰で助かりましたが・・・」


刑事「お前たちは完全に包囲されている!武器を捨てて大人しく投降しなさい!」


提督「随分早い到着だな」

キット(コムリンク)「私が通報しました」

提督「道理で早い訳だ」

支店長「あの、強盗を撃退して頂きありがとうございます」

提督「貴方は?」

支店長「私は当行の支店長です。警察の方に事情を説明してきます」

提督「お願いします」


刑事「いやー、まさか提督さんが来ている銀行で強盗を働くなんて不運な奴等ですね」

提督「これも軍人としての勤めです」

吹雪(最初は黙って見過ごそうとしてましたよね)

刑事「当時の状況を確認したいので事情聴取をお願いしてもいいですか」

提督「はい。ってもうこんな時間か!すみません、連れを待たせているので明日にしてもらえませんか?」

刑事「でしたら明日、鎮守府へ伺います」


-銀行前-

キット「そこの貴方、何処へ行く気ですか?」フォンフォン

男「?」キョロキョロ

キット「貴方です」フォンフォン

男「!? 車が喋った!いや、遠隔でスピーカーから音声を流しているだけか。何処へ行こうと俺の勝手だろ」

キット「では、ポケットに隠しているソレは何ですか?」フォンフォン

男「何の話だ?」

キット「あくまでシラを切るつもりですか。その拳銃のことです」フォンフォン

男「チッ!どさくさに紛れて逃げようと思ったが、ばれちゃあ仕方ねぇ」

パン

パン

カン

カン

男「弾が弾かれた!?」

キット「やれやれ。大人しく投降すればと思いましたが、仕方ありません」フォンフォン

ガチャ

バコーン!

男「グエッ!?」


-銀行内-

パン

パン

提督「!!!」

刑事「発砲音!?」

キット(コムリンク)「強盗の仲間が逃げようとしていたので撃退しておきました」

提督「まだ仲間が居たのか。よくやってくれた!」

キット(コムリンク)「しばらく起きないと思いますが、早めに回収をお願いします」

提督「そういうことなのでお願いします」

刑事「はい!」


-ショッピングモール-

瑞鳳「お買い物中に偶然会うなんて思わなかったね~」

時雨「うん、ボクも瑞鳳と会うなんて思わなかったよ」

瑞鳳「この後、プラモデルを見に行こうと思うんだけど、時雨ちゃんはどうする?」

時雨「プラモデル?提督も好きだよね。せっかくだからボクも行ってみようかな」

鹿島(偶然を装って瑞鳳さんに接触する計画だったのに、まさか時雨さんに先を越されるなんて・・・。でも、やるのよ鹿島!ここで怖気づいたら提督さんには近づけないわ!)

時雨「へぇ~、プラモデルって沢山あるんだね」

瑞鳳「船だった頃の私たちや、飛行機、戦車、車にバイクからロボットまで何でもあるからね~」

時雨「!?」

瑞鳳「どうしたの?」

時雨「アレ」ユビサシ

瑞鳳「HG シ○ー?」

時雨「作るの難しいかな?」

瑞鳳「ちょっと古いけど、ガン○ラなら初心者でも大丈夫だよ。提督にお願いしたら手取り足取り教えてくれると思うよ」

鹿島「瑞鳳さん!」

瑞鳳「あら、鹿島さん」

鹿島「瑞鳳さん、お願いです。私を弟子にしてください!」土下座

時雨(えぇ・・・)

瑞鳳「え?ちょっ、お願いだから止めて!恥ずかしいから!///」

ザワザワ

ママー

ミチャイケマセン


-フードコート-

瑞鳳「落ち着いた?」

鹿島「はい。先ほどは申し訳ありませんでした」

時雨「急に土下座なんてするからビックリしたよ」

鹿島「すみません」

瑞鳳「それで弟子って話だけど」

鹿島「はい!私にプラモデル作りを教えて欲しいんです!」

瑞鳳「教えるのは構わないけど、急にどうしたの?」

鹿島「艦プラバトルでアッシマーさんに勝ちたいんです」

瑞鳳「アッシマーさんに?でも、アッシマーさんは鎮守府内でNo.2の強さだよ」

時雨(アッシマー、アッシマーって秋津洲のことだよね?)

鹿島「それは分かっています」

瑞鳳「厳しい修行になるよ」

鹿島「私は演習巡洋艦です。厳しい訓練には慣れています」

瑞鳳「その目は本気だね。いいよ、徹底的に鍛えてあげる」

鹿島「ありがとうございます!」

提督「遅くなってスマン。ちょっとゴタゴタがあってな」

吹雪「お待たせ」

時雨「待ってないから大丈夫だよ。ところでゴタゴタって?」

吹雪「ここでは言い辛いから後でね」

提督「ん?瑞鳳に鹿島も来てたのか」

瑞鳳「はい、偶然会ったんです」

鹿島「そうなんです」

提督「後部座席に三人は少し狭いだろうが、一緒に帰るか?」

瑞鳳「せっかくだから乗せてもらおうかな」

鹿島「はい、お願いします!」


-夜 鎮守府 新提私室-

新提「面白そうな映画のBDをレンタルしたから鑑賞しよう」

長門「何てタイトルだ?」

新提「『THAT/あれを見つけたらゲームオーバー』だ」

長門「!!!(それって殺人ピエロが出る映画の偽物では・・・)」

新提「早速再生しよう!」

~しばらく後~

テレビ「ハァ~イ、ジョーン」

新提「出たー!(笑)」

長門「ひっ!?」

テレビ「でも、知らない人とお話しちゃダメって」

長門「ぎゃぁぁぁぁぁーっ!」

~終了後~

新提「いや、その・・・すまなかった。長門がホラー苦手だとは思わなくて」

長門「こ、怖くなんて無いんだから・・・」涙目

新提「だが、参考になった」

長門「何が?」

新提「あの序盤のマンホールの穴から話しかけるシーンだ」

テレビ「ハァ~イ、ジョーン」

長門「ひっ!?」

新提「落ち着け、アレはただの映画だ。ピエロのオバケなんて居ない」

長門「そうだな。うん、オバケなんて居ない、オバケなんて居ない、オバケなんて居ない。ペニー○イズなんて居ない」

新提「では、本題に入ろう。私たちもマンホールの穴に隠れて可愛い駆逐艦たちに話しかけるんだ」

長門「しかし、怪しまれて誰も近寄らないじゃないのか?」

新提「そこはちゃんと考えてある。お菓子で釣るんだ」

長門「なるほど」


~妄想中~

長門「ハァ~イ、うーちゃん。こっちへ来たらお菓子をあげるよ」

卯月「本当にもらえるぴょん?」

長門「この通りだよ」つお菓子が沢山入った袋

卯月「やったぴょん!長門さん大好きだぴょん!」

長門「うーちゃん、私は長門ではない。ナガーワイズだよ」

卯月「ナガーワイズ大好きだぴょん!」

~妄想終了~

長門「うへへ・・・いける」ニヤニヤ

新提「分かってくれたか!」

長門「同志よ、早速計画を練ろう!」

新提「うむ!」

長門「一人は駆逐艦のために」

新提「皆は駆逐艦のために」

新・長「全ては駆逐艦のために!」

本日はここまで。

伊勢丹吹雪が可愛すぎて辛い

41cm三連装砲改二があって、41cm連装砲改二が新たに実装されて、もう41cm砲はゴチャゴチャ過ぎて訳が分からん(お目目グルグル)。
陸奥の任務、5-5は言うまでもない(3回連続ダブルレカス引いた)けど、3-5が地味に面倒だった。毎月、北ルートで攻略している提督たちは本当によくやるよな。

本日分、始まります。


-執務室-

コンコン

明石「明石です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

明石「あれ、吹雪ちゃんは居ないんですか?」

キット「吹雪さんは哨戒任務に出ています」フォンフォン

明石(それなら好都合)

明石「今日は提督に耳寄りな話を持ってきました」

提督「それは楽しみだな」

明石「提督、女の子になってみませんか?」

提督「は?何を言っている?」

キット「明石さん、何を言っているのですか?」フォンフォン

明石「文字通りですが?」

提督「明石よ、すまなかった」

明石「?」

提督「工作艦は明石しか居ないせいで、負担をかけてしまっていたことに気付けなかった俺を許してくれ」

明石「へ?」

提督「一週間くらいでいいか?ゆっくり羽を伸ばしてくれ。その間は俺たちで何とかするから」

明石「私は疲れてなんていません!」

提督「疲れが溜まり過ぎておかしな言動をしているんだろ?遠慮は必要ない」

明石「違います!」

提督「違う?ではどうした?」

明石「提督はケッコンしたのに吹雪ちゃんに手を出したことが無いそうですね」

提督「余計なお世話だ」

明石「憲兵さんに捕まると思ってるんですよね?例え駆逐艦でもケッコンしていて相手も了承していたら問題無いのに」


~想像中~

提督「吹雪」

吹雪「司令官///」

ドアバーン!

憲兵「そこまでだ!」

提・吹「!?」

憲兵「駆逐艦に手を出そうとはふてぇ野郎だ!」

提督「は?いや、ちょっと待ってくれ。駆逐艦でもケッコン済みで相手の同意があれば」

憲兵「嘘に決まっているだろ」

提督「は?」

憲兵「貴様の様な輩を捕らえるための嘘に決まっているだろう!」

提督「なん・・・だと」

憲兵「さぁ、神妙にお縄につけ」

提督「あばよ、憲兵のとっつぁーん」ダッ

憲兵「待てー、逃がさんぞ提督!逮捕だー!」ダッ

吹雪「司令官、司令かーん!(涙)」

~想像終了~

提督(って感じでトムとジェ○ー若しくは、ル○ン三世な展開が始まるのはまっぴらご免だ!それに将来、俺よりもいい男が現れるかも知れない。だから今は手を出すべきではない)

提督「用が無いなら帰ってくれ。だいたい吹雪に指輪を渡した俺が言うのも何だが、犯罪だろ?」

明石「そこでもう一度言います。女の子になってみませんか?」

提督「サッキカラ ナニヲ イッテイル?イミガ ワカリマセン」

明石「同性同士ならセクハラにはなりません。お触りし放題です(本当は男性のままの提督にお触りして欲しいけど、この際仕方ないわ)」

提督「やっぱり疲れているんだな。確か大本営に頼んだらカウンセラーを派遣してもらえたな。えーっと連絡先は」

明石「だから疲れてませんって!私は提督のことを思って言ってるんです!」

提督「俺のことを?」

明石「色々溜まり過ぎて爆発しない様にガス抜きをする方法を私なりに考えたんです!」

明石(と、言うのは建前で本当は、大本営が他所に知られるとマズイと隠蔽したから提督は知らないだろうけど、他の鎮守府の提督が女の子に換えられたって話を聞いて面白そうって思ったんですけどね。何で知っているのかって?明石ネットワークですよ。でも、お触りウエルカムは本気です)」

提督「明石が色々気を使ってくれたのはよく分かった。気持ちだけ受け取っておこう」

明石「何だか喉が乾きましたね。ティータイムにしませんか?」


提督「・・・」ジトー

明石「そんなに警戒しなくても紅茶に薬を混ぜたりしませんよ。そんなことしたら提督は即気付くでしょうし、しばかれたくはありませんからね」

提督「女を殴ったりはしない」

明石「でも、洗脳騒ぎの時に天龍さんがデコピンされたって泣いてましたよ」

提督「いや、デコピンは暴力には入らないだろ?戸○呂弟ならともかく」

明石「その人がやると艦娘と言えども首が飛びますね」

提督「どうでもいい話はここまでにして少し休憩するか。キット、明石の行動をよく見張っておいてくれ」

キット「はい」フォンフォン

明石「ちょっとは信用してくださいよー」

提督「さっきの話を聞くまでは信用していたさ」

明石「ひどーい!」

キット「自業自得です」フォンフォン

明石(ここは一旦引いて作戦を練り直すしか無いわね)


-正門前-

あきつ丸「ご苦労様であります」

あきつ丸「大淀殿宛ての電報でありますか。これは早く渡してあげる方が良さそうでありますな」

大淀「♪」

あきつ丸「あんな所に鼻歌を歌いながら散歩している大淀殿が。大淀殿~!」

大淀「あら、あきつ丸さん」

あきつ丸「大淀殿に電報が届いているであります」つ電報

大淀「電報?ありがとうございます」


-夕方 厨房-

明石「ふふっ。あの程度で私は諦めたりしませんよ。今日は金曜日。つまり晩御飯はカレーです!カレーならスパイスが効いてるから少しくらい薬を入れても気付かれないはず」

パカッ

明石「いい香り。じゃあ、ちょっと失礼して」

ポタッ

ポタッ

明石「う~ん。この大鍋に数滴程度じゃ足りないかも・・・。全部入れちゃえ!」

ドバーッ!

明石「この薬は男性⇒女性の一方通行だから艦娘の皆には影響は無いから大丈夫!あー、明日の朝が楽しみだな~」

明石「・・・。何か忘れている気がするけど、分からないし、まーいいや」


-翌朝 提督私室-

ピピピピピ

提督「んー、朝か。おはよう」

提督(ん?俺、こんな声高かったか?それに何だか胸が締め付けられて苦しい)

卯月「誰ぴょん?」

吹雪「司令官!?どうしたんですか、その姿!?」

卯月「へ?司令官?」

提督「?」

吹雪「ご自分の姿を見てください」つ手鏡

提督「な、な、何」

吹雪「ダメです!」

提督(ダメだ!ここで叫んだらまた金剛たちが来てしまう!)

プチン

卯月(ボタンが弾け飛んだぴょん。戦艦クラスだぴょん・・・。うーちゃんより遥かに大きいぴょん。羨ましいぴょん)ジー

吹雪「どうしてこうなったか心当たりはありませんか?また深海棲艦ですか?」

提督「いや、明石だ。間違いなくあの野郎だ。ちょっと行って来る」

卯月「ちょっと待つぴょん」

提督「止めてくれるな」

卯月「違うぴょん。サラシを巻いて行った方がいいぴょん」

提督「そうか?」

卯月「そうだぴょん。その方が動きやすいぴょん。うーちゃんが巻いてあげるから、上脱いで」

提督「分かった」ヌギヌギ

提督「何か恥ずかしいな///」

卯月「じゃあ巻くぴょん」モミモミ

提督「ひゃぁ!?コラ、止めなさい!」

吹雪「・・・(戦艦クラス・・・羨ましい・・・)」

卯月「よいではないか、よいではないか。うへへ」

提督「吹雪、見てないで止め『私も混ぜて』」

提督「へ?」

卯月「もちろんだぴょん。二人で可愛がるぴょん」

提督「ちょ、待て。早まるな!」

吹雪「では失礼します」

提督「あーーーーーーーーーーーーーっ!」


-工廠-

提督「酷い目に合った・・・。それもこれも全部明石が悪い」

提督「おい、明石!」

明石「えっと・・・どなた?新しく着任した艦娘?」

提督「どなた?だと」ピキピキ

明石「ごめんなさい。何処かで会ったことありましたっけ?」

提督「上司の顔を忘れたか?」

明石「上司?えっと・・・。!?まさか提督!いや、でも」

提督「その通りだ!」

明石「やったー!成功したんですね!」

提督「・・・」イラッ

ブンッ

スパッ

提督「あー、勢いよく手が滑って棚を斬ってしまったー(棒読み)」

明石「女の子になったのに胴太貫を軽々振るなんて凄いですね!提督の刀は結構重いですし、艦娘でも儀装が無い状態だと長門さんや武蔵さんくらいしか使えませんよ」

提督「当然よ。この刀は妖精さんたちが私のために打ってくれたものなんだから。貴女たちにとっての儀装みたいな物よ」

明石(口調が変わった!?精神面にも影響が出始めたんだわ。このまま時間を稼いで心身ともに女性になってしまえば・・・)

ブンッ

スパッ

提督「次に手が滑ったら明石を斬ってしまうかも知れないわー(棒読み)」

明石「!?」

提督「斬られたく無ければ元に戻る薬を出しなさい」

明石「ありません」

提督「は?」

明石「実はあの薬、偶然の産物なので解毒剤的な物はありません」

提督「そう」ブチッ

明石「はい、そうなんです。なので諦めてこの状況を楽し」

ブンッ

明石「ひっ!?何するんですか!」

提督「手が滑ったわ」

明石「あの・・・もしかしてオコですか?」

提督「当然でしょ?」頭の上で指立てポーズ

明石「ですよねー」


提督「貴女は艦娘よ。少しくらい斬っても死なないし、入渠すれば傷も残らないわ」

明石「確かにそうですけど、痛みは感じますから!」

提督「この事態を引き起こしたのは誰かしら?」

明石「んー、誰でしょう?」

ブンッ

明石「ひぃー!ごめんなさーい!」ダッ

提督「待ちなさい!」ダッ

明石「殿中でござる~!殿、いや姫?兎に角、ご乱心でござる~!」

春風「司令官様、助太刀いたします」

明石「春風ちゃん!?一体何処から?」

春風「司令官様が女性になってしまった以上、もう妾になることが出来ません。許しません」

旗風「春姉さん、助太刀致します」

金剛「覚悟するネー!」

榛名「榛名は大丈夫ではありません」ハイライトオフ

酒匂「ぴゃー!」

大和「許しません」

武蔵「相棒にこんなことをしてタダで済むと思うなよ」

川内「ドーモ、明石=サン。川内デス」

明石「あわわわわ・・・」

神通「覚悟はいいですね?もっともノーとは言わせませんが」

那珂「きゃはっ♡殺っちゃうよ♪」

北上「流石に見過ごせないよね~」

大井「○ね」

木曽「俺たちを怒らせた以上、楽に死ねるとは思わないことだな」

鬼怒「マジパナイ!」

青葉「遺言をどうぞ!」

明石「嫌ぁぁぁぁ!」

浦風「うちの提督さんに何してくれとんじゃワレ」

明石「うちの提督さんって、それを言えるのは吹雪ちゃんだけなんじゃ」

浦風「あ゛?」

明石「ひっ!?」

卯月「おのれ明石、ゆ゛る゛さ゛ん゛!!司令官を改造するなど、断じてゆ゛る゛さ゛ん゛!!」

明石「ちょっ、卯月ちゃん落ち着いて!何処かの最凶ライダーみたいになってるって!それライダー違いだから!仮面じゃないから、ナイトライダーだから!」

卯月「卯月ケインでおしおきだぴょん!」

ブンブン

明石「それって前に提督に買ってもらったって言う杖じゃない!しかも光ってるし!って言うか私は悪の組織の怪人じゃないから!危ないから止めて!振り回さないで!」


???「ちょっと待ったー!」

明石「!?」

卯月「誰だぴょん!」

嵐「ライダーと言えばこの俺だ!」

卯月「ライダー?何言ってるぴょん?」

嵐「だから、仮面卯月ブラックRXだけでなく、俺もライダーとして交ぜろよ」

卯月「意味が分からないぴょん」

明石(今のうちに)

卯月「何処へ行くぴょん?」

明石「!!!」

嵐「俺たちから逃げられると思ってるのか?」

萩風「萩風特製の毒入りケーキはいかがですか?とーっても美味しいですよ」

明石「い、いえ、遠慮しておきます」

萩風「とーーーっても美味しいですよ」ニコッ

明石「いえ、ですから」

萩風「あ!なるほど」

明石「?」

萩風「使用した毒の種類を知りたいのですね」

明石「いえ、そういう訳では」

萩風「トリカブト、彼岸花、水仙、鈴蘭に福寿草、あとヤドクガエルから抽出した成分で全て天然素材です」

明石(それ本当に死ぬ奴じゃないですか。殺る気満々過ぎるじゃないですか!しかも人間なら即死しそうだけど、私は艦娘。死ねずに苦しみだけが続く最悪のパターンも考えられる)

嵐「おい!萩が食えって言ってるのが聞こえないのか?」

明石「あの、私・・・その、お腹空いてないなーなんて」

嵐「仮面卯月ブラックRXは左を頼む」

卯月「了解ぴょん」

嵐「俺は右腕を押さえる」

浦風「じゃあ、うちは口を閉じんように押さえたるけぇ」

明石(何とかして逃げないと毒ケーキを食べさせられる!何か・・・何か無いの?)ゴソゴソ

明石(コレは!)

明石「えいっ!」ダッ

ピカーッ

嵐「うわっ!?」

卯月「ぴょん!?」

萩風「きゃぁ!」

明石「何故かポケットに照明弾が入っていて助かったわ。早く安全な場所へ逃げないと!」


ポーラ「明石さぁ~ん、一緒に飲みましょう~」

明石「い、いえ、私お酒はあまり、その(今ここで飲まされて酔いつぶれたりしたら・・・)」

ポーラ「そんなこと言わずにぃ~」

明石「ちょっと待って!その瓶、ドクロのマークが!」

ポーラ「え~?あ、本当だ~。でも~、ドクロのマークならデスソ○スにだってプリントされてますよぉ~」

明石「それとは明らかに違いますって!」

ポーラ「・・・」

明石「ポーラさん?」

ポーラ「あがっ!?(吐血)」

バタッ

明石「ポーラさん!」

ポーラ「」ピクピク

ザラ「ポーラ!?どうしたの!」

ポーラ「」

ザラ「ポーラ?」

ポーラ「」

ザラ「息・・・してない」

明石「え?」

ザラ「脈も無い」

明石「そんな!」

ザラ「どうして?」

ザラ「どうして殺したの?ねぇ、どうしてよ!ポーラが何をしたって言うの!」

明石「私じゃありません!」

ザラ「許さない」

明石「だから私は」

ザラ「今、敵を取ってあげるからね・・・」

明石「違います!私じゃありません!」

ザラ「黙れ、黙れ、黙れ!」

明石(ダメだ!言葉が通じない!兎に角、逃げないと!)

明石「夕張、お願い匿って!」

夕張「無いわー。提督を女の子にするとか無いわー」

明石「ちょっ、何故それを?」

夕張「鎮守府中で噂になってるわ」

明石「そう言う夕張もノリノリで協力してくれたじゃない!」

夕張「本当にやるとか無いわー。私はただ開発して遊ぶだけだと思ってたし」

明石「裏切り者ー!(怒)」ダッ


由良「明石さん」

明石「はひっ!」

由良「皆さんの前で謝りましょうね。ね?」

明石「でも、そんなことをしても」

由良「大丈夫。誠心誠意謝れば皆さん許してくれますよ」

明石「そう・・・ですよね。うん、そうに違いない」

由良「でも、由良は許しません」

明石「えっ?」

由良「由良は許しません」

明石「あの、由良さんは改装後に水戦、水爆を装備できる様になりましたよね?」

由良「はい」

明石「ここに強風と二式水戦(熟練)が有ります」

由良「はい」

明石「この二つを差し上げるので許してください!」

由良「・・・。つまり、由良を買収しようと言うのですね?」

明石「買収と言うか、何と言うか」

由良「許しません。買収しようという魂胆がますます許せません!」

明石「ち、違うんです!私はただ」

由良「だた?」

明石「ごめんなさーい!」ダッ

由良「逃がしません。行ってください!」ダッ

明石「ひぃぃぃ!由良さんと瑞雲が追って来る!」

山城「提督が女性になるなんて・・・不幸だわ」

扶桑「そうね。不幸だわ」

山城「その不幸を払うには原因を取り除くしか無いわ」

扶桑「そうね。それしか無いわ」

明石「嫌ぁぁぁぁぁ!(泣)」

扶桑「待ちなさい!」

山城「逃げるなぁぁぁぁぁぁーっ!(怒)」

ドーン!

明石「嫌ぁぁぁー、本当に撃ってきたー!(泣)」


明石「あれは吹雪ちゃん!」

明石「吹雪ちゃん、お願い助けて!」

吹雪「明石さん、人の旦那様にあんなことをしておいてタダで済むと思ってるんですか?」ハイライトオフ

明石「ひっ・・・」

吹雪「さあ、罪を償ってください」

明石「ち、違うの!私は吹雪ちゃんのためを思って」

吹雪「言い残すのはそれだけですか?」

明石「いや、だから」

吹雪「もういいです。氷の棺の中で未来永劫、朽ち果てることなく美しい姿のまま眠らせてあげます」

マテー

コラー

明石「ごめんなさぁぁぁぁーい」

吹雪「逃がしません」

明石「あれはキット!キット、お願い!車内に匿って!」

キット「アドミラルにあの様なことをしておいて助けて欲しいとは・・・」フォンフォン

明石「キット?」

キット「皆さん、明石さんはこちらです」フォンフォン

明石「裏切り者ー!」

キット「自業自得です」フォンフォン


新提「長門、大変だ!朝起きたら女になっていた!」

長門「!? ど、同志よ、何が起きたんだ!」

新提「分からない。深海棲艦による新手の攻撃か?」

長門「何がどうなっている・・・。いや、それよりどうしたらいいんだ・・・」

新提「まずは夕雲ママに慰めてもらおう。同性なら受け入れてくれるはず」

長門「天才か!」

新提「膳は急げだ!」

長門「うむ!」


グラーフ「サメの餌にしてやる」

足柄「いいえ、狼の餌よ」

ウォースパイト「Tower of London!」

陸奥「あらあら」

荒潮「あらあら」

浦波「よくも司令官を!」

明石「ちょっと待って!何で殺したみたいになってるの!」

ガングート「シベリアがお前を待っているぞ」

ヲ級「アカシコロス、アカシコロス、アカシコロス」

黒吹雪「ユルサナイ、ユルサナイ、ユルサナイ」

明石「吹雪ちゃん落ち着いて!って貴女、額に角が!?」

黒吹雪「ユルサナイ、ユルサナイ、ユルサナイ」

明石「それにその左手もどうしたの!?」

黒吹雪「ユルサナイ、ユルサナイ、ユルサナイ」

明石(そう言えば、この子は元々深海棲艦だって提督が・・・)

深海吹雪「コロス」

明石「ひっ!?」

深海吹雪「シズメ、シズメ、シズメェェ!」

伊400「うろたえるな、小娘共ー!」

キャー

ウワー

明石「た、助かった?」

深海吹雪「邪魔ヲシナイデ」

伊400「うろたえるなと言った筈です。この裏切り者は私が討ちます」

明石「へ?助けてくれたんじゃ?」

伊400「晴嵐レボリューション!」

明石「星屑の代わりに無数の晴嵐が私めがけて飛んでくる!?これはまるで大空を翔る晴嵐!」

明石(もうダメ。私はここで終わるのね・・・)


瑞雲仮面「瑞雲波!」

ドカン!

ドカン!

ドカ-ン!

伊400「晴嵐さんが!?」

明石「・・・」チラッ

明石「生きてる?」

瑞雲仮面「瑞雲こそ究極にして至高なり!」

明石「日向さん!」

瑞雲仮面「日向?誰かと勘違いしている様だな。私は瑞雲仮面だ」

明石「ふざけてないで助」

瑞雲仮面「君は少々おいたが過ぎた様だな。瑞雲の裁きを受けよ」

明石「ち、違うんです!私はただ」

瑞雲仮面「ただ?だたどうした?」

明石「ちょっとした出来心で」

瑞雲仮面「そうか出来心か」

明石「そうなんです」

瑞雲仮面「ならば私は許そう」

明石「よかった・・・」

瑞雲仮面「だが、瑞雲とお天道様はお前を許さないそうだ」

明石「!?」


曙「クソ提督にあんなことしてタダで済むとは思ってないわよね?」

岸波「曙先輩の敵は私の敵です」

暁「一人前のレディとして下手人を始末してあげるわ」

呂500「裏切り者は許さないんですって」

磯風「我がエクスカリバーの錆となれ」

明石「本当に錆になったら困るよね?だから止めて!」

足柄「お墓にトンカツを供えてあげるわ」

瑞鳳「瑞鳳も卵焼きを供えてあげるね」

リシュリュー「Je te coule!」

夕雲「・・・」

明石「お願いだから無言で主砲を向けないで!」

ザラ「ポーラの仇」

明石「だから違いますって!」

???「とぉぉ↑おう↓!!」

明石「この叫び声は!」

熊野「私が成敗して差し上げますわ」

鈴谷「明石っちってば調子に乗りすぎじゃん」

三隈「くまりんこ!」

最上「師匠の瑞雲がボクをこの場へ導いてくれた。瑞雲の裁きを受けてもらうよ」

提督「見つけたわ」

明石「て、提督!?」

提督「観念しなさい。もう逃げられないわよ」ジリジリ

明石(ジリジリ詰め寄られてる!兎に角、今は逃げないと!)

ドン

明石「え?か、壁が!しかも私を中心に180°囲われてる!?」

ヤッチマエー

アカシヲユルスナー

ヤーレ!

ヤーレ!

提督「覚悟はいいわね?」

明石「あわわわわわ」ガタガタ


???「・・・し」

明石「殿中でござる~!」

???「・・・かし」

明石「殿中でござる~!」

???「明石」

明石「はっ!」

大淀「随分うなされてたわよ」

明石「提督は?」

大淀「提督?一人で机の上に突っ伏して寝てたじゃない」

明石「じゃあ、あれは夢?」

大淀「一体、どんな夢を見てたの?」

明石「ちょっと提督の所に行って来る!」

大淀「あ、ちょっと!行っちゃった」


-執務室-

ドンドンドンドン

明石「提督!」

ガチャ

提督「何だ?騒々しい」

明石「良かった・・・、何も起きてない」

提督「何もって、おまっ、まさか」

明石「いえ、違います!誓って何もしてません!本当です!」

提督「・・・。嘘をついている様には見えないから一応信じよう」

明石「もう二度とバカなことをしないから許してー(泣)」

~しばらく後~

提督「落ち着いたか?」ナデナデ

明石「はい」

提督「何があったか知らないが」

明石「今回の件は全て私が悪いんです。悪ノリしてバカなことをしようとしたせいです」

提督「それも俺が負担をかけ過ぎていたせいだろう。悪かった」

明石「もう少しこのままでいいですか?」

提督「ああ(でも、あまり密着されると困ります)」


-工廠-

大淀「帰ってきたわね」

夕張「おかえりー」

明石「ただいま」

大淀「メンバーもそろったし、今から大事な話を始めます」

明石「大事な話?」

大淀「先ほど、大本営から電報が届きました」

明石「電報?何でわざわざ電報で?」

大淀「電話やメール、無線だと情報が漏れる恐れがあり、郵便だと時間がかかると考えたのでしょう」

夕張「それで内容は?」

大淀「まだ全ては解読できていませんが、分かっている部分だけ読み上げます」

明石(暗号で送ってきたってことはかなり重要な内容なの?)

大淀「ゴトランドさんが着任したいくつかの鎮守府で提督が『自分の初期艦はゴトランドだ』などと意味の分からない言動をしているそうです」

明石「全ての鎮守府ではないってこと?」

大淀「はい。その現象が起きている鎮守府と、起きていない鎮守府の違いはまだ分かりません」

夕張「・・・」

大淀「どうしましたか?」

夕張「これは先日の食事中の出来事なんだけど、ゴトランドさんが自分は提督とお付き合いしているって」

大淀「!?」

夕張「でも、提督はあっさり否定してたけど。まるで、ブリ○チの月○さんね」

大淀「このままでは提督が藍○隊長に勝てたのもゴト島さんのおかげになってしまいます!」

夕張「落ち着いて!それ本当に月○さん事案だから!って言うか提督は藍○隊長と戦ってないし!」

大淀「それよりも提督の斬○刀を守らないと!」

夕張「提督のは斬○刀じゃないから!提督なら○解よりもトランザムしそうだし」

明石「そうそう。トランザム乗りがトランザムって・・・何でやねん!」

夕張「いやー、まるでRJさんの様な見事なノリツッコミ」

大淀「ふざけてる場合ですか!このままでは尸○界は大変なことになってしまいます!」

夕張「尸○界って」

明石「大淀が手遅れになってる・・・」

大淀「誰が手遅れですか!私は月○さんに記憶を改変なんてされてません!」

明石「だから月○さんじゃなくて、ゴトランドさんだって!」

大淀「!? 私としたことが・・・。ゴホン。話を本題に戻します」


大淀「ゴトランドさんの目的は分かりませんが、提督の記憶が改変されるのを阻止する装置を造ってください!」

夕張「えぇ・・・」

明石「無茶振り過ぎる」

大淀「二人は提督がおかしくなってもいいんですか?」

夕張「よくは無いけど、ねぇ」

明石「原因が分からないものを防げって言われても」

大淀「もういいです!私がデロリアンで過去に戻り、ゴトランドさんを着任前に始末します!」

明石「いや、落ち着いて!スカイ○ットみたいな発想になってるから!」

夕張「ターミ○ーターはマズイって!」

大淀「ゴリアテ襲撃時にも歴史を変えたじゃないですか!」

夕張「提督の死を回避するのと、これは違うから!」

明石「キットにも協力してもらって当面監視を続けるってことで納得して!」

夕張「尻尾を出したら直ぐに捕らえるから!」

大淀「仕方ありません。今はそれで妥協します。でも」

夕張「取り返しの付かない状況になった場合は仕方ないわ。その時はデロリアンで・・・」

>>796
ええ。フェブキも良いですが、今回の新グラはログインした瞬間に成仏する勢いでしたよ。


薬の処分に困った明石が海に不法投棄した結果、鎮守府近海の生物が雌になるという現象が発生したとか、しなかったとか。

本日はここまで。

幼獣マメシバのスピンオフ?なドラマの存在を最終回でたまたま知った。一生の不覚。
で、ナイトライダーの新作は全然進展が無いみたいだけど、どうなったんだ?
ネクストの時も話が出てから10年近く待った気がするなー。きっとまた黒歴史が増えるんだろうなー(涙)

本日分、始まります。


-12/31 夜 大ホール-

提督「皆のお陰で今年も乗り切ることが出来ました。これより忘年会兼カウントダウンパーティーを始めます。乾杯!」

一同「乾杯!」

提督「ここからは無礼講なので各々楽しんでくれ」

一同「イエーイ!」

提督「ただし、ポーラ、那智、千歳、イヨはハメを外して飲みすぎないように」

ポーラ「ブーブー」

提督「姉妹から直訴されているんだ。常識の範囲内で楽しんでくれ」

ザラ「ポーラ、今夜は禁酒にしましょうか?」

ポーラ「じょ、常識の範囲内で楽しみます、はい!」

ザラ「よろしい」

睦月「卯月ちゃんがステージに上がったにゃ!」

卯月「うーちゃん、一発芸をしまーす!」

ワー

パチパチ

卯月「秋刀魚を焼く時に使った串を指の間に挟んで・・・」

卯月「ア゛ーーーーッ!ウズヴァリンだぴょん!」

ウォースパイト「まるでヒュージ・アックマンね」

提督「落ち着いてください、ランスロット卿。区切りがおかしいです」

ウォースパイト「誰がランスロットですか!私はtorchの熱で溶けたりしません!」

提督(何だネタを理解してるのか。と、言うことはヒュージ・アックマンもただの冗談か)

提督「悪い悪い。今のはほんの冗談だ」

ウォースパイト「私はランスロットではなく、ガラハッドです!」

提督「えぇ・・・」

ウォースパイト「何処かにコ○ン・ファースの様な渋い男性は居ないかしら?」

提督「何か酒臭い」

ウォースパイト「お酒が足りないわ。ラム酒はまだかしら?」

ネルソン「待たせたな。ラム酒を大量にもらってきたぞ!Admiral、貴様も飲むか?」

提督「犯人はネルソンか・・・。以外な伏兵が居たものだな」

ネルソン「フクヘイ?」

提督「気にしないでくれ。俺は遠慮しとくよ」

ネルソン「貴様、私とは盃を交わせないと言うのか?」

提督「何処でそういうのを覚えるんだ?」

ネルソン「那智から聞いたぞ。Admiralと艦娘は盃を交わして絆を深めると」

提督「ナニソレ?893ですか?とりあえず那智から聞いたという話は間違っているぞ」

ネルソン「!?」

提督「まー、そういうことだからウォースパイトと楽しんでくれ」


伊58「ゴーヤです。魚雷のモノマネをするでち!」

ギョライノモノマネ?

ナニソレ?

伊58「ギョラ!?あんたたちふざけ過ぎー!」

シーン

提督「プッ(笑)」

夕張「アハハハハハ!」

リシュリュー「Cool Japan!」

呂500「何だか分からないけど、魚雷のモノマネ、凄いんですって!」キラキラ

一同「えぇ・・・(困惑)」

伊8「今のは伝説の鼻毛マンガ ボ○ボーボ・ボーボボに登場した魚雷○生というキャラクター?のモノマネです。魚雷をキャラと言っていいのか疑問ですが、生きているのでキャラとします」メガネクイッ

吹雪「だから魚雷のモノマネですか(汗)」

伊8「ええ」

吹雪(魚雷なのに先生って訳が分かりません)

伊8「ゴーヤはよく『ゴーヤの魚雷さんは』とか『魚雷さんお願いします』とか言ってますからね。他の誰よりも魚雷に対する想いが強いのです」

アイオワ「アイオワよ」

サラトガ「サラトガです」

イントレピッド「イントレピッドです」

三人「これから三人で歌います。ミュージックスタート!」

スピーカー「♪~」

提督「この曲は・・・」

三人「カーモンベイビー♪」

提督「エグ○イルか」

吹雪「違いますよ。三代目Jソ○ルブラザーズですよ」

提督「どちらもあまり変わらないと思うんだが。兄弟グループだし」

川内「二人とも何言ってんの?ポ○ノグラフティだよ」

比叡「ボーイズ・タ○ン・ギャングですね!」

提督「それは『君の瞳に恋してる』だろ?I love you babyでは無く、カモンベイビーアメリカだ。ベイビーしか合ってないぞ」

比叡「!?」

神通「皆さんしっかりしてください。ス○ッツですよ」

足柄「いいえ、ミス○ルよ」

那珂「ちょっと皆大丈夫?ボーカルは誰か分かってる?(汗)」

一同「IS○A」

那珂(何でそこまで分かってるのに間違うの・・・。わざと?わざとやってるの?)

提督(それにしても凄く揺れてるな)

吹雪(私もあの位になったら司令官は喜んでくれるんでしょうか?)


-1/1 昼 提督私室-

提督「ふぅ~、全員挨拶が終わったな」

吹雪「年々、人数が増えるから大変ですね。でも、こうして無事に新年を迎えられて良かったです」

ガチャ

摩耶「よ!遅かったな」

足柄「待ちくたびれたわよ」

大鳳「97、98、99・・・あ!提督、お帰りなさい」

瑞鶴(こんな時でもトレーニングって真面目と言うか、何と言うか)

榛名「榛名は少しくらい待っても大丈夫です」

衣笠「衣笠さんは待たされて寂しかったなー」

提督「えっと・・・、皆そろって俺の部屋で何をしているのかな?」

荒潮「あらあら、女の子を待たせておいてそんなこと言うの~?」

伊8「提督にとってはっちゃんは要らない子なんですね・・・」

伊19「イクも必要とされないなら海に沈んだ方がいいのね」

伊勢「まぁまぁ、コレ(瑞雲)で落ち着いて」

鬼怒「ここで瑞雲が出てくる辺り、マジパナイ!」

加賀「何を言っているの?そんな物で喜ぶのは貴女の妹だけよ」

熊野「その通りですわ」

大井「そうよ!二人とも潜水艦なんだから魚雷の方がいいわ!」

瑞穂(瑞穂は少し嬉しいなんて言えません)


初風「提督も私をツチノコ呼ばわりするのね」

提督「一言も言ってないぞ」

秋津洲「それより皆で新春恒例 艦プラバトル大会をするかも!」

加古「ぐー」zzz

神通「加古さん、起きてください。提督が帰ってきました」

伊14「もう呑めないってば~」zzz

伊13「イヨちゃんも起きて・・・。提督が帰ってきたよ」

飛鷹「提督と一緒に初詣に行こうと思って待ってたんですよ」

提督(だからって俺の部屋で待つ必要は無かったんじゃないですかね?)

朝雲「私も初詣に付き合ってあげるために待ってたのよ」

提督「今日は山雲は一緒じゃないんだな」

朝雲「山雲だって常に一緒に居るわけじゃないわ」

提督「瑞鶴は俺より翔鶴との方がいいんじゃないのか?」

瑞鶴「せっかく来てあげたのに文句あるの?爆撃するわよ!」

提督「滅相もございません!」

加賀「少しは素直になりなさい。提督が帰って来るまでソワソワして待ってたでしょ」

瑞鶴「ちょっ、何を言うのよ!///」

提督「初詣なんだが、ジャーヴィスが初詣に行ってみたいと言い出したから、英国勢と行くことになってな」

摩耶「じゃあ、ジャーヴィスにあたしたちも付いて行っていいか聞いてくれよ」

提督「ああ、だがダメだと言われたら諦めてくれよ。まぁ、帰ってきてからもう一回行ってもいいが」

吹雪「今回は人数が多いから電車での移動ですね」

提督「そうだな。交通規制をしているだろうし、移動本部は使えないな」


-神社-

ネルソン「これが初詣というものか。アークは前にも来たことがあるのか?慣れているようだったが」

アークロイヤル「うむ。私は去年も赤城たちと来たからな」

ジャーヴィス「ねぇ、ダーリン。次はヒメハジメを体験してみたい!」

提督「は?」

吹雪「?」

荒潮「あらあら~、随分おませさんね~」

衣笠(この子、自分のことは棚に上げてるよ)

アークロイヤル「ヒメハジメ?」

ネルソン「何だそれは?」

ウォースパイト「」ポカーン

ジャーヴィス「だからヒメハ『ストーーーーップ!』」

提督「大きな声で何度も言うんじゃない!」

ジャーヴィス「?」

ウォースパイト「ジャーヴィス、貴女、意味は分かっているの?」

ジャーヴィス「意味は知らないけど、オークラがくれたJapanのmannerについてのマンガに、初詣とヒメハジメはお正月に欠かせない伝統行事って書いてあったよ?」

提督「秋雲ぉ!あのおバカ、帰ったら説教だ!」

ウォースパイト「Admiral」

提督「その前にこの難局をどう乗り切るか・・・」

ウォースパイト「Admiral.私から説明します」

提督「すまない」

ウォースパイト「これも年長者の務めです。ジャーヴィス、こちらへ」

ジャーヴィス「はーい」

ウォースパイト「姫初めと言うのはですね・・・と言う意味です」

ジャーヴィス「///」プシューッ

足柄「顔から火が出るって言うけど、マンガみたいに蒸気が出るなんて初めて見たわ(笑)」


???「きゃっ」

提督「おっと、大丈夫ですか?」

???「すみません。慣れない服装なもので躓いてしまいました」

提督「普段、振袖なんて着ませんからねって・・・タ級!?」

タ級「え?」

吹雪「まさか司令官を狙って」

摩耶「テメー、転んだフリをしてあたし達の提督を刺そうとはいい度胸してるじゃねーか!」

タ級「ち、違うんです!私は・・・」

加賀「・・・」スッ

瑞鶴「・・・」スッ

大鳳「・・・」スッ

タ級「ひっ!?」

ザワザワ

提督「三人とも無言で構えるのは止めなさい。周りの人が驚いているぞ。それより何処から出したんだ?」

加賀「妖精さんに作ってもらった四次元転送装置を使いました」

瑞鶴「このポケットがあれば地球の裏側、いえ、月に居たとしても瞬時に艤装を取り出せるわ」

提督(何そのドラ=サンの道具を出すポケットの様な物体は・・・)

大鳳「そういうことです」

提督「とりあえず三人とも下ろしなさい。あと、飛鷹もだ。式神を引っ込めなさい」

飛鷹「仕方ないわね」

提督「すみません、映画の撮影をしてまして」

参拝客「なんだ、映画の撮影か」

参拝客「本物の艦娘の人かと思ったよ」

提督「お騒がせしてすみません」

提督「ここだと周りに迷惑がかかる。とりあえず場所を変えるぞ」


-喫茶店-

加賀「場所を変えたのはいいけど、ここは大丈夫なのかしら?」

提督「ここは知り合いの店だ。貸切にしてもらったから暴れたりしない限り問題ない」

足柄「まずは神社で何をしていたのか話してもらいましょうか」

神通「事と次第によってはタダでは済みません」

タ級「初詣です」

摩耶「提督の暗殺を狙っていた、だろ?」

タ級「ち、違います!本当に初詣です!この人が提督だなんて知りませんでした!」

摩耶「嘘ついてんじゃねぇぞ!」

タ級「ひっ・・・」

瑞鶴「爆撃した方が良さそうね」

大井「ええ。雷撃しましょう」

提督「店内で爆撃とか雷撃しようとするんじゃない。兎に角落ち着け」

榛名「提督が襲われたのに落ち着いてなんていられません!」

神通「私は冷静です」

提督「主砲を向けながら言ことじゃない!」

タ級「ひぃぃぃ(泣)」

提督「ソレを下ろしなさい」

神通「提督のご命令なら仕方ありません」

提督「ゴホン。では、話を再開しよう。所属は何処だ?」

タ級「瀬戸内海です」

提督「瀬戸内海?」

タ級「はい」

ピッ

プルルルル

提督「あ、俺だ。今出てこられるか?そうか。場所はキットに伝えておくから。うん、乗ったらキットが連れて来てくれるから大丈夫だ」

荒潮「ここのパフェ、間宮さんに負けないほど美味しいわ~」

伊勢「本当に美味しいよね~」

アーク「マスター、この店の紅茶を何処の物を使っているんだ?」

マスター「ウエッジウッドです」

アーク「やはりそうか」

ジャーヴィス「いつもと同じ感じがしたもんね」

ウォースパイト「ええ、そうね」

ネルソン「やはりteaはWEDGWOODに限る」

飛鷹(あっちは本当にマイペースよね)


~しばらく後~

ガチャ

カランカラン

マスター「いらっしゃい」

ヲ級「提督、用事って・・・タ級?」

タ級「ヲ級!?」

ヲ級「久しぶりね。元気してた?」

タ級「ヲ級、助けてぇ~!この人たち、私がこの人を殺そうとしたってカンカンで話を聞いてくれないの(泣)」

ヲ級「何があったの?」

タ級「神社に初詣に行ったら躓いて転びそうになって、この人に助けてもらったんだけど、転んだフリをして刺そうとしたんだろって」

ヲ級「あ~、慣れない服装だから躓いたのね。安心して。この子、ウミウシも殺せない小心者だから命令されたところで提督を殺すなんて無理よ」

提督「やはりそうか。さっきから様子を見ていたが、そんな気がしてたんだ」

摩耶「おい、ヲ級!お前、仲間だからってかばってるんじゃないだろうな?」

ヲ級「そんなことしないわよ。本当に提督を刺そうとしたんなら、私が沈めてやるわ」

タ級「ひっ!?」

吹雪「信じていいんでしょうか?」

提督「元同僚が言うんだからそうなんだろう。迷惑をかけてすまなかった。お詫びと言ってはなんだが、奢るから好きな物を頼んでくれ」

タ級「えっと・・・それじゃパフェを」

提督「マスター、パフェ三つ追加!」

マスター「へい!」

吹雪「三つ?」

提督「吹雪とヲ級も食べるだろ?」

吹雪「はい!」

ヲ級「頂くわ」


-夕方 提督私室-

提督「こんなに疲れる初詣は初めてだ」

吹雪「大変なことを忘れていました!」

提督「大変なこと!?」

吹雪「はい!司令官のご両親への挨拶を忘れていました!」

提督「なんだそんなことか」

吹雪「そんなことか、じゃないですよ!新年の挨拶は大事です!」

提督「じゃあ、明日でも行けばいい」

コンコン

時雨「時雨だよ。今いいかな?」

提督「時雨か。どうしたんだろう?」

ガチャ

提督「どうした?」

時雨「休みの日にごめんね。提督にお願いがあるんだけど」

提督「とりあえず入ってくれ」

時雨「お邪魔します」

バタン

吹雪「お茶入れますね」

提督「頼む。それで頼みってのは?」

時雨「うん、実は・・・プラモデルを教えて欲しいんだ」

提督「構わないが急にどうしたんだ?」

時雨「先日、ショッピングモールで瑞鳳と会ったよね?その時に一緒にプラモデル屋を覗いていて興味だ出たんだ」

提督「なるほどな。じゃあ、今度一緒に買いに行くか」

時雨「物はもう用意してるよ。ニッパーも秋津洲から秋津洲印の特製ニッパーを譲ってもらったし」

提督「それなら準備万端だな」

時雨(フフフ・・・。ゴー○ト/ニューヨークの幻の陶芸シーンの様な感じでボクが前、提督が後ろに座ってニッパーの使い方を手取り足取り指導してもらうんだ。当然、BGMは『アンチェインド・メロディ』で)ニヤニヤ

提督「時雨?」

時雨(指導中に突然、提督の手がボクの胸に来てイチャイチャが始まるんだ。村雨や夕立には劣るけど提督はきっと喜んでくれるはず)ポタポタ

吹雪「大変!鼻血が出てるよ!」

時雨「へ?」

提督「とりあえず横になった方がいい」

時雨「だ、大丈夫!それじゃ、今日は帰るね」ダッ

提督「ちょっと待て」

ガチャ

バタン

提督「行ってしまった」

吹雪「大丈夫でしょうか?」

提督「走って出て行く位だから大丈夫だとは思うが、後で様子を見に行くほうが良さそうだな」

時雨「危なかった・・・。提督とイチャイチャする妄想をしてたら鼻血が出ましたなんて言えないよ」

DMMで何故か今更アルペジオのゲームが始まるみたいだけど、また艦これコラボやらないかな。
イオナ神がヤバかったって話は聞くけど、まだ着任してなかったから知らないんだよな。

本日はここまで。

最寄のローソン(徒歩3分)が施設の老朽化を理由に閉店したー(涙)
艦これコラボ中は特に世話になりまくったのに。

そして今年もトアロードに出撃か。
去年は近いし、焦らんでええやろって思って30分前に行ったら大行列だったな・・・(白目)
コンビニに並ぶって人生で始めての経験だった。
熊野コースターは入手したし、グッズは後日ロッピーで購入できたからいいけど。

本日分、始まります。


-甘味処 間宮-

イラッシャイマセー

吹雪「今日は何を頼もうかな~」

時雨「数量限定の戦艦パフェなんかいいんじゃないかな?」

夕立「あ、はっちゃんさんだ。こんにちは」

伊8「こんにちは」

夕立「何読んでるの?」

伊8「フリードリヒ・ニーチェの『ツァラトゥストラはかく語りき』です」

夕立「それって面白い?」

伊8「ええ。はっちゃんは好きです」

夕立「夕立も読書の秋を楽しんでみたいっぽい!」

吹雪(秋って言うか真冬だよ)

伊8「それなら図書室に行けばいい本が沢山ありますよ。オススメを教えましょうか?」

夕立「お願いするっぽい!」


-図書室-

吹雪「曙ちゃん、何読んでるの?」

曙「な、何でも無いわ!///」

漣「ボノボノが読んでるのはシンデレラだお!」

曙「ちょ、漣!」

吹雪「そっか、曙ちゃんもそういうのに興味があるんだね」

曙「う、うん///」

漣「ボノボノはいつか白馬の王子様が現れると信じてるんだお。ピュアだよね~」

曙「漣!」

吹雪「曙ちゃんにも素敵な人が現れるといいね」

曙「うん///」

漣「姐さんには白馬の王子様が居て羨ましいな~」

吹雪「?」

漣「ご主人様だお!」

吹雪「司令官は黒馬の騎士だよ?」

曙・漣「・・・」

漣「チクショー、のろけやがってー(泣)」ダッ

曙「クソ姉ー(泣)」ダッ

吹雪「え?え?」

時雨「二人はどうしたんだい?」

吹雪「えっと・・・曙ちゃんが白馬の王子様に憧れているって話をしてて」

時雨「うん」

吹雪「私には白馬の王子様がいて羨ましいって言われたから、司令官は黒馬の騎士だって答えたら二人とも泣きながら走って行っちゃった」

時雨「・・・。それは吹雪が悪いと思うよ(呆)」ヤレヤレ

吹雪「えぇ・・・(困惑)」

夕立(はっちゃんさんに勧められた本は難しくて分からないっぽい・・・。提督さんはこういうの読んでそうだから、後で提督さんに聞いてみよっと)


-執務室-

夕立「提督さんに聞きたいことがあるの」

提督「おう」

夕立「フリードリヒ・ニーチェってどんな人?」

時雨「夕立、ダメじゃないか!」

吹雪「そうだよ、夕立ちゃん!司令官が知ってる訳無いじゃない!」

キット「お二人とも、アドミラルを嘲る様な発言をするのはいかがなものかと」フォンフォン

吹雪「そんなんじゃないよ!でも、明らかに司令官の興味があるジャンルの話ではないでしょ?」

キット「それは否定しません。ですが、吹雪さんはご存知なのですか?」フォンフォン

吹雪「この間、はっちゃんが本を読んでたから、ドイツの哲学者ってことくらいは知ってるよ。それ以上のことは知らないけど」

提督(フリードリヒ・ニーチェ・・・。誰だ?何処かで聞いた様な気はするが)←集中し過ぎて聞こえてない

提督(古代ギリシャ辺りの哲学者か?いや、名前の響が明らかにギリシャじゃないよな)

提督(画家?いや、そんな画家は聞いたことが無い。じゃあ、建築家?彫刻家?うーん、数学者か?いや、科学者?)

提督(いやいや、政治屋かも知れない。あるいは何処かの国の王様?もしやローマ法王か?さっぱり分からん!ええい、こうなったら)

提督「夕立よ。フリードリヒ・ニーチェというのはな」

夕立「はい」ゴクッ

提督「アンドロメダ星雲のM42と言う銀河を発見した天文学者だ」

夕立(あっ・・・(察し))

時雨(やってしまった・・・)

夕立「あの・・・提督さん、変なこと聞いてごめんなさい」

提督「何故、謝る?」

キット「フリードリヒ・ニーチェとはドイツの哲学者です。天文学者ではありません。それにM42はオリオン大星雲です」フォンフォン

提督「」

夕立「提督さんに恥をかかせてしまったわ」

提督「し、知っていたに決まってるだろ。ちょっとしたジャブだよ(汗)」

キット「苦しい言い訳をするより、素直に知らないことを認めるほうが潔いですよ」フォンフォン

提督「今日はこの辺にしといたるわ!」

時雨「新喜劇みたいになってるよ」


-翌日 鎮守府近辺の公園前-

電「今年最初の~♪」←買い物帰り

雷「電ったらその歌好きね」

電「はわわ。この季節になると吹雪お姉さんたちがよく歌ってるから、ついうつってしまったのです」

雷「うつったって病気じゃないんだから」

クゥーン

クゥーン

雷「犬の鳴き声?何処かしら?」

電「あそこなのです!」

『拾ってあげてください』

電「トイプーさんなのです!」

雷「可哀想に、捨てられたのね」

電「この子、連れて帰ります」

雷「ちょっと待って!司令官に許可をもらってからじゃないと」

電「司令官さんは優しいから認めれくれるのです」

雷「勝手に決めるのは良くないわ」

電「もう決めたのです」

雷「どうなっても知らないわよ」


-鎮守府 執務室-

コンコン

電「電なのです」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

電「司令官さんにお願いがあるのです」

提督「俺に叶えられる願いならいいが」

電「この子を飼ってもいいですか?道端に捨てられてたのです!」つトイプー

トイプー「クゥーン」

吹雪(可哀想だけど、ダメなやつです)

提督「電」ニコッ

電「はい!」

提督「元の場所に返してきなさい」

電「はい!ありが・・・え?今、何て?」

提督「返してきなさいと言ったんだ」

電「どうして・・・どうしてなのです?夕立ちゃんの豆之助はいいのに、何でこの子はダメなんですか!」

提督「犬を飼いたいなら日本の犬にしなさい。とは言え、土佐は手に負えないし、秋田はアホ面だからダメだ。アホ面だからダメだぞ。大事なことだから二回言いました」

電「どうして・・・(泣)」

提督「狆は日本の犬っぽく無いが、れっきとした日本犬だ。それに、あまり見ないが神戸テリアもいいぞ」

提督「どうしても外国の犬を飼いたいならパグか、パピヨンか、フレンチブルにしなさい」

???「自由、平等、博愛の国で生まれた犬を選ぶとは、提督、貴方目が高いわね」

提督「誰だ?」

吹雪(分かってるのにノリで聞いてます)

リシュリュー「リシュリューよ。入ってもいいかしら?」

提督「どうそ」

ガチャ

バタン

リシュリュー「提督、今度の作戦について相談なんだけど」

提督「ああ。ん?電、まだ居たのか。吹雪、悪いが電を連れて行ってくれ」

吹雪「はい。電ちゃん、行こう」

電「はい、なのです・・・」

ガチャ

バタン


-廊下-

電「電は不良になるのです!まずは酒保でタバコを買うのです!」

吹雪「え?鎮守府内にタバコを吸う人なんて居ないから、そんな物置いてないはずだけど。それに司令官はタバコの臭いが嫌いだから余計に機嫌が悪くなるよ」

電「電には関係ないのです!司令官さんなんて嫌いです!」

吹雪「電ちゃん、司令官がトイプーを嫌っているのは理由があるの」

電「理由ですか?」

吹雪「うん。これは以前聞いた話なんだけどね。昔、知り合いに頼まれて二週間ほどトイプーを預かったことがあるそうなの」

電「はい」

吹雪「それでね、その預かったトイプーが超胸糞悪かったとかで、それ以来トイプーが大嫌いなんだって」

電「そんなの、この子には関係無いのです!」

吹雪「確かにその子に罪は無いわ。でも、司令官がトイプーを嫌っているのは仕方ないから、そこは分かってあげて」

電「理不尽なのです!」

吹雪「明石さんに一時的に工廠の片隅でその子を飼えないか相談してみるのはどうかな?工廠に置いてもらえるなら、その間に私が司令官を説得するから」

電「でも・・・、ばれたら吹雪お姉さんが酷いことをされないか心配なのです」

吹雪「電ちゃん」

電「はい」

吹雪「いくら電ちゃんと言えども、司令官をろくでなしのゴミクズDVヒモ野郎みたいに言うのは許さないよ。取り消して」ハイライトオフ

電「ひっ!?そ、そこまで言ってないのです!」

吹雪「取り消して」

電「ごめんなさい!全て電が悪いのです!」

吹雪「よろしい」

電(電は時々、吹雪お姉さんのことが分からないのです)


-工廠 酒保コーナー-

チーン!

明石「はーい」

チン!

チン!

チン!

チン!

チン!

明石「はい、はい、はい!そんなに何度も鳴らさなくていいから!」

電「電は不良になったのです!タバコをくださいなのです!」

明石「ココア、イチゴ、オレンジ、ブルーベリーどれにする?」

電「ココアにするのです」

吹雪(タバコって駄菓子の)

明石「30円です」

電「はい」つ30円

明石「まいどあり」

パクッ

電「美味しいのです」

明・吹(かわいい)

吹雪「明石さん、お願いがあるんですが」

明石「新しい武器の開発?」

吹雪「いえ、電ちゃん」

電「はい。この子なんですが」

トイプー「ワン!」

明石「トイプードル?」

吹雪「少しの間、工廠で預かってもらえませんか?」

明石「預かるってどういうこと?」

~事情説明中~

明石「なるほど。でも、工廠には色々機械を置いてて危ないし・・・」

電「中じゃなくてもいいのです!工廠裏に小屋だけでも置いてもらえれば」ウルウル

明石「(うぅ・・・これじゃ断れないじゃない)分かったわ」

電「ありがとうございます!」


-執務室-

提督「有意義な時間を過ごせたな。休憩にしようか」

リシュリュー「ええ、そうね」

提督「紅茶でいいか?」

リシュリュー「Oui」

キット「!!!」フォンフォン

リシュリュー「!?」

提督「ん?どうした?」

リシュリュー「」パクパク

提督「何をそんなに驚いているんだ?」

リシュリュー「」ユビサシ

提督「窓の外に何か居るのか?」クルッ

提督「」白目

提督「フフッ。どうやら俺たちは疲れているようだな」

キット「アドミラル、現実逃避は止めてください。今見えている鰐は現実です」

リシュリュー「どうしてそんなものが鎮守府に!?」

提督「知るか!何か対処法は・・・そうだ!鰐にはヘチマだ!」

リシュリュー「Luffa?」

提督「ヘチマ○ル!ワイヤー・ヘチマ○ルはおらぬか!」

キット「アドミラル、鎮守府にその様なロボットは居ません」フォンフォン

提督「何だと!?一体どうすれば・・・」

キット「私が追い払います」フォンフォン

提督「キットが?」

キット「はい。私が外に出たら即、シャッターを閉じてください」フォンフォン

提督「分かった。では、開けるぞ」

ガラガラ

【P】 ガチャ ⇒【R】

ブーン

リシュリュー「早く閉じて!」

提督「おう!」

ガラガラ


キット「何処から来たか知りませんが、ここはお前の居るべき場所ではりません」フォンフォン

ボンネットオープン!

鰐「!?」

提督「鰐がキットに驚いて逃げていくな」

リシュリュー「助かったわね」

提督「今思ったんだが、鰐って顎を閉じる力は物凄く強いが、開く力はかなり弱いから踏みつければ余裕で勝てたよな。その間にビニールテープでも持ってきてもらえばいい訳だし」

コンコン

マエストラーレ「マエストラーレです」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

マエストラーレ「提督、サメさんを知りませんか?」

提督「サメさん?」

マエストラーレ「あ、サメさんと言うのはワニのことです」

提督「ワニ?ワニってアレか?クロコダイルとかアリゲーターとか」

マエストラーレ「そう、ソレです!」

提督「お・ま・え・か!鰐がサメって何だよ!確か山陰の方では鮫をワニって呼ぶはずだが、逆は初めて聞いたぞ」

マエストラーレ「サンイン?」

リシュリュー「鳥取か島根かよく分からないけど何かその辺りよ」

提督「フランス人にまでネタにされる鳥取、島根って。いや、それよりどうして鰐が鎮守府に居るのかな?」

マエストラーレ「怒ってます?」

提督「返答次第では怒るぞ」

マエストラーレ「実は・・・近所の公園に居たのでペットにしようと思って連れてきました。首輪とリードを付けて逃げないようにしてたんですけど、逃げちゃって」

提督「それって犬用じゃないだろうな?」

マエストラーレ「もちろん犬用です」

提督「おい!そもそも許可すると思ったのか?(怒)」

マエストラーレ「え?ダメですか?」

提督「当然だ!」

リシュリュー「公園に居たってことは何処かの動物園から逃げたのかしら?」

提督「恐らくそうだろう。キット、鰐が脱走した動物園等が無いか調べてくれ」

キット「はい」フォンフォン

提督「俺は捕獲に向かう。二人は執務室に居てくれ。危ないから外に出るなよ」

リシュリュー「ええ」

マエストラーレ「はーい」

提督「鰐は何処へ行ったか分かるか?」

キット「一度海の方へ向かいましたが、今はグラウンド方面に向かって移動している様です」フォンフォン

提督「そうか。皆、艦娘だから怪我をすることは無いだろうが、早く捕獲しないと」


-グラウンド-

由良「きゃー!」

豆之助「ウーッ!ワン、ワン!」

夕立「わぁー!鰐さんだ!動物園以外で見たのは初めてっぽい!」

由良「夕立ちゃん、今すぐソレから離れようね。ね!」

夕立「もしかして由良、びびってる?」

由良「びびってなんていません!でも、噛まれたら大変です!」

豆之助「ワン、ワン!」

霰「うっほほーい!鰐さんってつおい?」

酒匂「ぴゃー!矢矧ちゃん、見て見て!鰐さんだよー!」

矢矧「何で鰐が鎮守府に居るのよ!」

龍驤「えらいこっちゃ!大変なことになったで!」

武蔵「ふむ、鰐か。何故こんな場所に居るのか知らんが、相手にとって不足なし!」

提督「今のは由良の悲鳴か!今行くぞぉぉぉぉ!」

由良「提督さん!」

提督「鰐は俺が抑える。皆は逃げろ!」

武蔵「私も手伝おう」

提督「(武蔵なら大丈夫そうだな)頼む!」

酒匂「司令、頑張ってね~」フリフリ

矢矧「提督、死なないで」

夕立「夕立も手伝うっぽい!」

由良「提督さんの邪魔になるから行きますよ」ズルズル

夕立「は~な~し~て~」

龍驤「ほな、うちも邪魔にならん場所に移動するわ」

霰「バイちゃ」


提督「よし、皆行ったな。俺は口を押さえる。武蔵は尻尾を!」

武蔵「了解!」

提督(取り押さえることには成功した。後は持ってきたテープで口を縛れば)ゴソゴソ

提督(無い?まさか何処かで落とした?いや、あるはずだ)ゴソゴソ

武蔵「どうした?」

提督「いや、何でもない(マジか!何処かで落ちしちまったよ!)」

吹雪「何だかグラウンドの方が騒がしいけど、何かあったのかな?」

電「!?」

吹雪「電ちゃん、どうしたの?」

電「あわわわわ」

吹雪「し、司令官!?」

提督「丁度いい!吹雪、ビニールテープを持ってきてくれ!」

吹雪「はい!電ちゃん、行くよ!」ダッ

電「はい、なのです!」ダッ

武蔵「相棒よ、もし吹雪が来なければどうするつもりだったんだ?」

提督「二人で鰐を抱えて移動だな」

武蔵「・・・」

提督「いや、ビニールテープは持っていたんだが、捜索中に何処かで落としてしまったんだ」

武蔵「様子がおかしかったのはそう言うことか」

吹雪「そうだ!電ちゃん、ちょっとこっちへ」

電「はい」

吹雪「ごにょごにょ」

電「でも、上手く行くでしょうか?」

吹雪「上手く行けば司令官を説得できるし、やってみる価値はあるよ」


~数分後~

提督「吹雪はまだか!」

武蔵「相棒よ、大丈夫か?キツイなら交代するが」

提督「いや、大丈夫だ」

吹雪「お待たせしました!」

提督「帰ってきたか!キャッチするから投げてくれ!」

電「司令官さん、その子から受け取ってください!」

提督「その子?」

トイプー「ワン!」

武蔵「犬が袋をくわえているな」

提督「チッ!(吹雪の入れ知恵か)」

武蔵「どうした?」

提督「いや、何でもない」チラッ

電「!? やっぱり、司令官さん怒ってるのです!」

吹雪「うん。今の私は阿修羅すら凌駕する!って感じの表情だね」

電「何を言っているのかよく分からないのです」

~捕縛後~

武蔵「相棒よ、随分疲れた様だな。日常生活において鰐と格闘することなど無いから当然と言えば当然だが」

提督「俺はク○コダイル・ダンディじゃないからな。こう見えても疲れまんねん」

龍驤「懐かしいわー。リゲ○ンかアリ○ミンか忘れたけど、栄養ドリンクのCMやったな」

提督「何で知ってるんだよ・・・。20年位前のCMだろ」

龍驤「次はハムの人やな!わんぱくでもいい、たくましく育って欲しい」

提督「スタ○ーンがハムのCMやってたのはもっと前、確か俺が幼稚園の頃だぞ。マジで何で知ってるんだ?」

龍驤「細かいことを気にしたらあきまへん」

電「あの、司令官さん。この子はお役に立ちましたか?」

提督「ああ、そうだな」ムスッ

電「それで、あの」

提督「吹雪に免じて許してやる。ただし、ちゃんと世話しろよ。俺は一切面倒を見ないからな」

吹雪(やっぱりばれてましたか)

電「はい、ありがとうございます!」

キット(コムリンク)「アドミラル、鰐が脱走した動物園と連絡が取れました。今から引き取りに来るそうです」

提督「分かった」


-正門前-

提督「ライオンや虎じゃないだけマシですが、猛獣が逃げるなんて洒落になりませんよ」

動物園職員「申し訳ありません。ただ、今回は何者かが檻を破壊した痕跡がありまして・・・、警察に相談しています」

提督(深海棲艦が騒ぎを起こそうとした?いや、考え過ぎか)

提督「縛ってはいますが、危ないので早いとこ連れて帰ってください」

マエストラーレ「うぅ・・・サメさん・・・(涙)」

動物園職員「はい。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。では、失礼します」

マエストラーレ「グスッ、サメさーん、元気でねー(涙)」

提督「さて、鰐も無事引き取ってもらえたし、マエストラーレは執務室で少しばかりお話だ」

マエストラーレ「はい」


-執務室-

提督「ガミガミ」

マエストラーレ「はい。すみません」

~5分後~

提督「分かったな?」

マエストラーレ「はい」

提督「じゃあ、説教は終わりだ」

マエストラーレ「え?」

提督「一時間コースが良かったのか?」

マエストラーレ「いえ、そんなことありません!」


-暁型私室-

電「この子を飼っていいことになったのです!」

トイプー「ワン!」

雷「良かったじゃない!」

暁「私が一人前のレディとしてお世話してあげるわ」

響「暁は散歩に連れて行かれる側じゃないのかい?」

暁「ひどーい!私だってワンちゃんの散歩くらい出来るわよ!」

響「フフッ、冗談さ。暁は何度か豆之助を散歩に連れて行っているし、信頼しているさ」

雷「名前は決まってるの?」

電「まだ決まって無いのです」

暁「それなら名無しの権兵衛ね」

電「そんな名前は嫌なのです!」

暁「名前じゃないわよ(汗)」

響「名無しは恐ろしい妖怪(?)だ」

雷「そうよ、名無しは危険よ!でも、可哀想な子でもあったわ」

暁「安心して。司令官や朧お姉さんなら問答無用で成仏(物理)させてくれるわよ」

電「さっきから何を言っているのか分からないのです」


-中庭-

妖精?「クックック。鰐の腹に貼り付いて上手く潜入できたぜ。騒ぎも落ち着いた様だし、そろそろ破壊工作を始めますかね」

豆之助「クゥーン?」

妖精?「あぁ?何だテメー」

豆之助「ワン!」

ガブッ

妖精?「ギャー!」

夕立「豆之助ったらこんな所に居たのね。勝手に居なくなったらダメじゃない」

豆之助「クゥーン」

夕立「あら?何をくわえてるの?変な物を食べるとお腹を壊すからペッしなさい」

ペッ

夕立「うわぁ・・・何かばっちい。焼却炉にポイするっぽい」

豆之助「ワン!」

こうして豆之助によって気付かぬ内に工作員は処理されたのであった。めでたしめでたし。


ズイパラがスイパラに見えてスイーツパラダイスとコラボするのかと一瞬勘違いした。
何かムカついたから今度ケーキやけ食いしに行ってくる。
胸焼け?いえ、知らない子ですね。

本日はここまで。

好きの反対は無関心とはよく言ったものですね。
艦これとヒロタのコラボを知った時、ヒロタとかかれこれ10年は見てなかったけど、生きとったんかワレ!ってなりましたよ。もう無い会社だと思ってました(ガチ)。
で、コラボ対象の店舗見てたら見覚えのある地名が。調べてみたら、しょっちゅう目の前を素通りしてた・・・。
いや、確かにシュークリーム売ってる店があるな~って程度には思ってましたが、全然気付かなんだ。

本日分、始まります。


-執務室-

コンコン

島風「島風です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

島風「出撃の報告書を持ってきました」

提督「ありがとう、そこに入れておいてくれ」

島風「はい」

提督「もうこんな時間か、休憩にしようか」

吹雪「そうですね」

提督「冷蔵庫にモ○ゾフのプリン入ってるから島風も食べていいぞ」

島風「島風は武士の娘です。プリンなんて子供っぽいものは食べません」

吹雪(暁ちゃんはレディを強調しつつも、喜んで食べてるよね)

提督「武士の娘?それを言い出したら俺は武士の子孫だが」

島風「へ?」

吹雪「またまたー」

キット「いえ、今回は事実です」フォンフォン

島風「本当に提督のご先祖様は武士なの?」

キット「はい。戸籍を確認したので間違いありません」フォンフォン

吹雪「萬○さんのご先祖様が武士だったなんて知りませんでした」

提督「誰が立花萬○だ。俺はインスタントラーメンなんて作ってないぞ。それに武士なのは嫁さんの方の家だろ?」

吹雪「!?(じゃあ、私は武士の娘?)」

島風「お父様!」キラキラ

提督「誰がお父様だ!まだ子供は居ないぞ。それにお父様って『やらせはせんぞぉ!』の人が浮かぶんだが」

島風「?」

提督「詳しいことは知らんが、付録目当てに買った雑誌でそんなマンガがあってな。娘がお父様ーって叫ぶと、やらせはせんぞぉー!ってお父様のスタンド?が現れるんだ」

島風「ふ~ん。そのよく分からないマンガはいいので、島風を娘にしてください!」

提督「いきなり娘にしてくれと言われてもな」

吹雪「そうだよ。司令官も困るよ」

島風「お母様!」

吹雪「お、お母様!?」

島風「はい!」キラキラ

吹雪「司令官、島風ちゃんを娘にしてあげてください!」

提督「落ち着け(汗)」


-甘味処 間宮-

卯月「!?」キュピーン

睦月「どうしたのかにゃ?」

卯月「誰かがうーちゃんのパパを狙ってるぴょん」

如月「パパ?」

卯月「こうしてはいられないぴょん!」ダッ

睦月「行っちゃったにゃ。パパって誰かにゃ?」

如月「鎮守府で男の人と言うと司令官か新提さんよね」

睦月「ま、まさか・・・」

如月「司令官のことをパパと?そんなこと無いわよね」

睦月「アハハハ!それは無いにゃ!」

如月「アハハハ、そうよね。・・・。そうよね?(汗)」

睦月「・・・(汗)」

如月「睦月ちゃん、お願いだから違うと言って」

睦月「き、きっと・・・違うにゃ」

如月「そうよね。そうだわ!うん、間違い無いわ!」

睦月「睦月たちの妹が提督をパパと呼んで如何わしいことをするなんて有り得ないにゃ!」


-執務室-

コンコン

山風「山風です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

山風「提督、あのね・・・」

提督「うん、どうした?」

山風「そのね・・・」

提督「焦らなくていいから落ち着いてごらん」

山風「提督のこと・・・パパって呼んでもいい?」

提督「は?」

吹雪「」ポカーン

島風「」ポカーン

ドアバーン

サクラ「ちょっと待ってよ!パパはサクラのパパだよ!」

島風「おうっ!?」

提督(何故、このタイミングで現れる!!!)

吹雪(何てタイミングなの!)

山風「誰・・・?」

卯月「司令官はうーちゃんのパパになってくれるかも知れない人だぴょん!」

提督「何その、某ロリコンでマザコンでシスコンの赤い変質者みたいな発言。それより何時の間に現れた?」

吹雪「そうだね」

提督「へ?」


荒潮「パパァ~♡荒潮、新しいお洋服が欲しいんだけど~」

提督「おまっ、そろいもそろって何処から現れた!?」

荒潮「お・ね・が・い♡」

吹雪「・・・」ジトー

提督「分かった!買ってやるから抱きつくな!吹雪、そんな目で見ないでくれ!」

吹雪「何ニヤニヤしているんですか?」

提督「1ミリたりともにニヤニヤしてないだろ!」

サクラ「うん、全くニヤニヤして無いね。ママったらやきもち焼き過ぎだよ。他の人にパパを盗られたりしないって」

卯月(今、ママ、パパって言ったぴょん?)

鈴谷「ちょっと待ったーーーー!提督は鈴谷のパパ(意味深)だし!鈴谷はパパとあんなこと(出撃)やそんなこと(装備の開発)したしー」

青葉「大スクープです!そこんところ詳しくお願いします!」

提督(そろいもそろって、何故このタイミングなんだよ!)

吹雪「司令官、後でお話があります(低い声)」

サクラ「パパ、どういうことなの?鈴谷お姉ちゃんと何をしたの?」

提督「違う!誤解だ!俺は潔白だ!キットも何か言ってくれ!」

キット「私の知る限り潔白です。ただし、私の知る限りですが」フォンフォン

提督「疑われる様な発言をするな!」

鈴谷「ところでお譲ちゃん、誰?」

卯月「誰ぴょん?」

荒潮「そう言えば、知らない子が居るわねぇ~」

青葉「もしや司令官の隠し子!?」

島風「えっと、はじめまして。島風です」

サクラ「私はサクラ。パ」

提督(待て、待て、待て!それを知っているのは俺と吹雪とキットだけだろ!)

吹雪(正体がばれると不味いよ!)

サクラ(あ!何とか誤魔化さないと!)

サクラ「おじさんの姪なの」

鈴谷「ん?でも今、パパって言おうとしなかった?」

サクラ「パパは提督おじさんの双子の弟なの!」

提・吹(セーフ!)


鈴谷「あー、なるほど!双子ならうっかり間違っても仕方ないよねー。って提督って双子だったの!?」

青葉「スクープです!」

提督「ああ、そうだ(嘘です)」

吹雪「そ、そうなんですよ!私も数回しかお会いしたこと無いんですけどね!(当然嘘です)」

サクラ「おじさんとパパって一卵性だからホントそっくり~」

青葉「なるほどなるほど。いい記事が書けそうです」

荒潮「あらあら、パパったら荒潮に隠し事するなんてイケナイ子ね~」

提督「そのパパって呼び方は止めなさい」

卯月「そうだぴょん!パパは卯月のパパだぴょん!」

鈴谷「だからー、提督は鈴谷のパパだって!」

山風「違う・・・。あたしのパパ」

島風「島風は武士の娘です」

吹雪「・・・」イラッ

提督(何この修羅場。訳が分からん。兎に角、吹雪がキレる前に収拾しなければ・・・。そうだ!)

提督「島風」

島風「はい」

提督「人数分の間宮券をあげるから、皆で間宮さんの店に行っておいで」

島風「いいんですか?」

提督「俺は武士の息子だ。武士に二言は無い」つ間宮券×6

島風「ありがとうございます!みんな~、提督から間宮券もらったよー」

鈴谷「パパってば太っ腹~」

提督「パパ言うな」

山風「ありがとう・・・パパ」

荒潮「パパ愛してる」

卯月「流石パパだぴょん!」

提督「だからパパって言うな」

青葉「ふむふむ。司令官はパパと呼ばせるプレイにはまっている、と。青葉もパパと呼んだほうがいいですか?」

提督「いい加減にしないと怒るぞ」

青葉「じょ、冗談です!今のメモはこの場で廃棄します!」

ビリッ

ポイッ


島風「提督、一枚足りませんよ」

提督「サクラは後で連れて行くから大丈夫だ」

サクラ「サクラはおじさんとお話したいから、島風お姉ちゃんたちだけで行ってきてね」

島風「おうっ!?お、お姉ちゃん!?何て新鮮な響なの・・・。もう一回、お姉ちゃんって呼んで!」

サクラ「島風お姉ちゃん」

島風「おうっ!?もう一回!」

提督「いいからはよ行け。島風は一人っ子だから新鮮なのは分かるが、これじゃあ話が進まないだろ?」

島風「そうでした。島風、出撃しまーす!」

ガチャ

ゾロゾロ

バタン

提督「ふぅ、やっと行ったか」

吹雪「司令官」

提督「吹雪、俺が愛しているのは吹雪だけだ(イケボ)」

吹雪「もぅ~司令官ったら~子供の前でそんなこと言わないでください///」

サクラ「ヒューヒュー」

提督(何とか誤魔化せたな。このまま鈴谷の発言を忘れてくれればいいが)

キット「アドミラル、扉の向こうに人の気配がありますが、人物を特定できません」フォンフォン

提督「深海棲艦が忍び込んだのか!」

サクラ「あー、違うから大丈夫だよ。今日はお友達も連れてきたんだ。皆行ったから、入っても大丈夫だよ」

ガチャ

バタン

???「あのっ、ごめんなさい!」

提督(羽黒の子か)

吹雪(羽黒さんのお子さんですね)

サクラ「ながとちゃんったら怖がり過ぎだよ。向こうの世界ではいつもパパに会ってるでしょ?」

ながと「でも、この時代のおじ様に会うのは始めてだし・・・」

提督「ん?ながと?」

サクラ「うん!この子、長門さんの娘なの!」

吹雪「え?羽黒さんじゃなくて?」

ながと「ごめんなさい。よく言われます」

提督「マジか・・・。ところで父親は俺たちが知っている人物なのか?」

サクラ「うん、よく知ってる人だよ」

提督「そうか、アイツ等結婚したのか。良かった・・・のか?」

吹雪「そこは普通にお祝いしてあげるべきだと思いますよ」

提督「そうだな。いや、一抹の不安がよぎったが、その日が来れば盛大に祝ってやらないとな」


提督「そう言えば、島風たちが出て行った時に会わなかったんだよな?何処に隠れていたのかな?」

ながと「あの・・・川内さんから気配を消して隠れる術を教えてもらいました」

提督「あぁ・・・なるほど(あのクノイチ何を教えてるんだ)」

吹雪「流石と言うか何と言うか」

キット「川内さんらしいですね」フォンフォン

提督「冷蔵庫にプリンが入ってるから食べていいぞ。ジュースは無いから少し待っててくれ」

サクラ「ミルクティーでいいよ」

ながと「私もミルクティーをお願いします」

提督「そうか。じゃあ淹れよう」

吹雪「二人は艦娘なの?」

ながと「はい」

サクラ「艦娘から産まれた女の子は艦娘になるみたいだよ」

提督「やはりそうか。リベッチオがそうだからもしかしたらとは思っていたが」

ながと「でも、まだ数が少ないから分からないことも多いそうです」

提督「ミルクと砂糖は好みの量を入れてくれ」

サクラ「ありがとう」

ながと「ありがとうございます」

提督「二人は出撃したことはあるのか?」

サクラ「ううん、艤装の使い方を覚えておいて損は無いってことで訓練はしてるけど、実戦の経験は無いよ」

ながと「昔と比べてかなり平和になったから、出撃することも少なくなってきているそうです」

提督「そうか、それは良かった(実の子を実戦に参加させるのは如何なものかと思うしな。ただ、嫁ならいいのかって話になるが)」

吹雪「私たちのやってることは無駄じゃないってことですね」

サクラ「ながとちゃんは普段はこんな感じで大人しいけど、艤装を装着すると長門さんみたいでカッコイイんだよ」

ながと「そ、そんなこと無いよ///」

サクラ「主砲を撃つ時なんて凄いし」

ながと「でも、私はサクラちゃんみたいに素早くは動けないし」

提督「サクラは駆逐艦だよな?」

サクラ「うん、そうだよ」

提督(吹雪が産んだ子なのに空母だとか言われたらどうしようかとドキドキしたが、間違ってなくて良かった)

提督「駆逐艦には戦艦の様な火力は無い代わりに素早いし、戦艦は速さは無い代わりに火力や丈夫な装甲がある、それぞれ良さがあるんだよ」

サクラ「はい。未来のおじ様にもそう言われました。お父さんやお母さんもそう言ってますが・・・、二人とも駆逐艦の子供が欲しいとも言ってます」

提督「やっぱアイツ等を結婚させちゃダメだ!」

キット「落ち着いてください。子供を欲しがることは何ら問題ではありません」フォンフォン

提督「アイツ等が駆逐艦の子が欲しいとか言うと犯罪にしか聞こえん!」

吹雪「お二人の子供の前でそういう発言は」

提督「そうだな。すまなかった」

ながと「いえ、お父さんとお母さんはろりこんって人種だと知ってるから大丈夫です」

提・吹(子供が両親はロリコンって認識してるって・・・)


-長門型私室-

長門「くしゅん」

陸奥「あら、風邪?」

長門「私たち艦娘は風邪などひかん」

陸奥「冗談よ」

長門「きっと駆逐艦の子たちが私の噂話をしているに違いない。行かねば!」ダッ

陸奥「はぁ・・・」


-執務室-

黒吹雪「吹雪です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

黒吹雪「来客中でしたか」

サクラ「叔母さん、はじめまして。サクラです」

黒吹雪「誰がオバサンですか!」

提督「落ち着いて聞いてくれ。この子は俺と吹雪の子だ。オバサンではなく、叔母と言ったんだ」

吹雪(本当のこと言って良かったんですか?)ヒソヒソ

提督(サクラが叔母さんって言ってしまったし、この子も吹雪だから家族だ。話しても問題は無いだろう)

黒吹雪「なるほど。って、え?司令官と吹雪の子?え?」

吹雪「急にこんなこと言われると混乱するよね」

黒吹雪「何時の間に産んだの!?」

~事情説明中~

黒吹雪「にわかには信じられないけど・・・」

キット「お気持ちは分かりますが、事実です」フォンフォン

提督「そう言えばデロリアンは何処に停めたんだ?」

サクラ「地下室だよ」

吹雪「地下室?」

提督「いい機会だから教えておこう。キット、執務室周辺には誰も居ないか?」

キット「周囲にはどなたもいらっしゃいません」フォンフォン

提督「吹雪、本棚の上から三段目、左から五冊目を引っ張ってくれ」

吹雪「こうですか?」グイッ

ピーッ!

ピーッ!

ゴゴゴゴゴ

ガコン

黒吹雪「執務室の下にこんな地下室があったなんて」

吹雪「ここってもしかして」

提督「ああ、そうだ。ゴリアテの襲撃をやり過ごした場所だ」


~数時間後~

サクラ「そろそろ帰るね」

ながと「お世話になりました」ペコッ

提督「達者でな」

吹雪「未来の私たちによろしくね」


-未来 鎮守府-

提督「クックック。こうも簡単だとはな。いや、当然か。俺は『提督』なのだからな」

大淀「提督?どうかされましたか?」

提督「!? いや、何でもないぞ。気分転換に散歩をしていただけだ」

大淀「そうですか。そう言えば、先ほど金剛さんが探していましたよ。ティータイムのお誘いだと思いますが、金剛さんのところに行ってあげてくださいね」

提督「分かった」

大淀「では、私はこれで」スタスタ

提督「余計なことに巻き込まれる前に目的を果たすとするか」

サクラ「元の時代に到着!過去の世界も楽しかったね」

ながと「うん」

提督「アレが例のタイムマシーンか」

サクラ(パパだ!ばれたら怒られる!)

サクラ「あ、あの、パパ?」

提督「どうした?」

サクラ「な、何でもないよ!ながとちゃんいこ」ダッ

ながと「うん」ダッ

サクラ(何だか今日のパパは雰囲気が違う。何でだろう?)

ながと「サクラちゃん、何だかおじ様の様子が変じゃなかった?」

サクラ「やっぱりそうだよね」

提督「二人ともこんな所にいたのか」

サクラ「え?」


-現在 鎮守府 執務室-

提督「二人が帰って一気に静かになったな」

吹雪「そうですね~」

提督「とは言え、他にも騒がしいのは沢山居るが。川内とか那珂とか卯月とか・・・」

吹雪「そうですね(汗)」

ドアバーン

提・吹「!?」

サクラ「パパ大変!」

提督「さっき帰ったはずのサクラがまた現れた。何を言っているか(ry」

サクラ「ふざけてる場合じゃないよ!一大事なんだから!」

シューアイスのシール、姫様のアップと無良提督の全身だった。
野郎はいいから艦娘をよこせと言いたい。
紅茶味に期待してたけど、何か・・・うんって感じだったな。
一個食べたらもういいわ。

本日はここまで。

時雨の改三か、金剛の様な改二○が予定されてるらしいけど、使えるようになるといいね・・・。
本当にレイテが最初で最後だった。
figmaは最初から艤装が破損してるし(使えそうなパーツ集めてアーム作ったった)、ゲームでは運初期値は高いけど戦闘力は吹雪に劣るし、改二になった姉妹全員に抜かれるし、幸運艦どころか不幸艦だろ・・・。

本日分、始まります。


-鎮守府 執務室-

キット「ふざけているのではなく、訳が分からず混乱していると思うのですが」フォンフォン

吹雪「キットの言うとおりだよ。さっき帰ったのに、直後にまた現れたら困惑するよ」

提督「ゴホン。それで一大事と言うのは?」

サクラ「落ち着いて聞いてね」

提督「ああ」

サクラ「夕張お姉ちゃんのデロリアンを盗まれちゃった」

提督「デロリアンを盗まれた?じゃあ、サクラはどうやって過去に来たんだ?」

キット(コムリンク)「私が連れてきました。若きアドミラル」

提督「何を言っているんだ?キットはずっと執務室に居たじゃないか」

キット「私は何も言っていません」フォンフォン

提督「じゃあ、今のは誰だ?」

サクラ「キットを突貫工事でタイムマシンに改造したの。今は地下に居るよ」

提督「なるほど。現在のキットと未来のキットがってマズイんじゃないのか!?タイムパラドックスの発生により最悪の場合、宇宙が崩壊するとかしないとか」

吹雪「!!! そう言えば、バック・トゥ・○・フューチャーでそんな話がありましたね!」

キット(コムリンク)「安心してください。同じ人間が二人同時に存在することは有り得ませんが、私はコンピュータです。自分の複製を造ることは可能なのでその事案には該当しません」

キット「ええ、その通りです」フォンフォン

提督「・・・。うん、何か納得できた様な、出来ない様な」

吹雪「キット本人が大丈夫だと言っているので、大丈夫ってことにしておきましょう」

提督(そう言えば、前に夕張が来た時も大丈夫だったな。あの時は二人の夕張同士がばったり遭遇しない様に細心の注意を払ったが)

サクラ「話を本題に戻していい?」

提督「そうだな。盗まれたって話が本題だったな。犯人は分かっているのか?」

サクラ「うん。私たちが未来に帰った直後、ある深海棲艦が鎮守府の防衛ラインを突破して侵入する姿が記録されてたの」

提督「ある深海棲艦と言うのは?」

サクラ「それがね・・・、母なる深海棲艦って呼ばれてる存在なの」

吹雪「母なる深海棲艦?」

サクラ「うん。あらゆる艦種の特徴を併せ持っていて、深海棲艦を生み出した存在じゃないかって言われているの」

提督「あらゆる艦種の特徴?まるでレ級だな。奴も戦艦でありながら航空砲雷撃をしてくる無茶苦茶な奴だからな」

サクラ「レ級お姉ちゃんじゃないよ」

提督「お姉ちゃん?」

サクラ「レ級お姉ちゃんは、週一ペースで決闘だ!って遊びに来てるから」

提督「週一って」

吹雪「遊びに来てる?」

サクラ「毎回、ちゃんと正門から入ってくるよ。パパとは仲良しで顔パスで入れる仲だから」

提督「何か俺、とんでもない奴に気に入られてないか?」

吹雪「まるゆちゃん事件の時に、海から司令官を攻撃しようとしていたタ級をレ級と一緒に撃破したって長門さんが言ってましたね」

提督「確かにそんなことを言っていたな。俺を倒すのは自分だとも言ってたとか」


サクラ「それでね、その深海棲艦は他人に化ける能力も持っているの(あの時のパパがそうだったのかも知れない)」

提督「他人に化ける?キット」

キット「安心してください。バイオリズムを計測しましたが、正真正銘のサクラさんです」フォンフォン

提督「そうか、それならいい。ところで何故この時代に来たんだ?何か根拠があるのか?」

サクラ「最後に来たのがこの時代だから、履歴で残ってるこの時代に向かったじゃないかって未来のパパが」

提督「なるほど、そういうことか」

キット「相手は設定方法知らないはず、ならば設定されている時代へ向かう」フォンフォン

吹雪「確かにそれが確立として一番高いよね」

提督「後は俺たちが何とかする。危ないからサクラは帰りなさい」

サクラ「えっと、それがね・・・」

提督「どうした?歯切れが悪いな。まさか」

サクラ「違うよ!ちゃんと帰れるよ。ただ、24時間かかるだけで」

吹雪「どういうこと?」

サクラ「さっき、キットを突貫工事で改造したって言ったよね?」

吹雪「うん」

サクラ「キットは本来タイムマシンじゃないから、再度タイムトラベルをするのにチャージ時間が必要なの」

提督「その時間が24時間、丸一日ってことか」

サクラ「そうなの」

提督「仕方ない。チャージが完了するまで鎮守府に居なさい」

サクラ「はーい」

提督「それで、その母なる深海棲艦って奴を未来の俺はどうやって倒したんだ?この時代に来たってことは過去に倒したんだろ?」

サクラ「それがね・・・未来のパパは過去にそんなのと戦ったことは無いって」

吹雪「えっと、それじゃあ」

サクラ「ごめんなさい!歴史を変えちゃったみたい」

提督「あー、まぁ、歴史が変わるのはよくあることだ、うん。未来なんて不確定要素の塊だからな」

サクラ「怒らないの?」

吹雪「怒らないと言うより、怒れないって言うほうが正しいかも。パパも過去に歴史を変えたからこそ、今こうして生きてるから」

サクラ「そうなの?」

提督「ああ、そうだ。何度かそんなことがあったな」

吹雪「何度か?ゴリアテの一回だけなんじゃ」

提督(ヤベッ)

キット「大変なことが起きたせいでアドミラルは混乱しているのです」フォンフォン

提督「そ、そう!キットの言うとおりだ。軽くパニックを起こしていただけだ!」

吹雪「怪しい。何か隠していませんか?」

提督「吹雪に隠し事なんてする訳無いだろ?」

吹雪「地下室の件、隠していたじゃないですか」

提督「あれは隠していたのではなく、話す機会が無かっただけだ」


コンコン

金剛「金剛デース」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

金剛「ワーオ!この子が噂のニース、デスネ!」

吹雪「噂の?」

金剛「青葉から聞きましたヨ」

提督「いつものことながら、青葉が関わると一瞬で鎮守府中に広まるな」

吹雪「本当に恐ろしい人です・・・」

サクラ「はじめまして、おじさんの姪のサクラです」

金剛「金剛デース!私のことをお姉さんと呼んでもいいデスヨ」

サクラ「金剛お姉ちゃん」

ズキューン!

金剛「シスターたちから毎日、お姉さまと呼ばれていますが、小さい子から呼ばれるのは格別デース!」

提督(未来でも毎日こんな感じなんだろうか?)

金剛「提督、この子をティータイムに連れて行っていいデスカ?」

提督「いいぞ」

金剛「ブッキーも行きまショウ!」

吹雪「お気持ちは嬉しいのですが、私はまだお仕事が」

提督「吹雪も行ってくるといい。今日の仕事は粗方終わったから大丈夫だ」

吹雪「では、お言葉に甘えて」

金剛「行ってきマース!」フリフリ

ガチャ

バタン

提督「行ったな。さて、未来のキット、敵について分かっていることを教えてくれ」

キット(コムリンク)「PCに情報を転送しました。ただ、母なる深海棲艦につていはまだ分かっていないことが多く、不確定な情報も含まれています」

提督「だとしても何も分からないよりはいい。ヲ級たちにも話を聞いてみるか」


提督「急に呼び出して悪かった」

ヲ級「提督のためなら真夜中でも駆けつけるわ!」

黒吹雪「私もです!」

提督「それは頼もしいな。さて、本題なんだが、とある筋から母なる深海棲艦と呼ばれる存在の情報を得た」

イ級「母なる深海棲艦?」

提督「ああ。ソイツはあらゆる艦種の特徴を併せ持ち、深海棲艦を生み出した存在ではないかと目されている。何か知らないだろうか?」

ヲ級「残念ながら聞いたことが無いわ」

イ級「私も知らないな」

提督(二人とも知らない?どういうことだ?それにこの時代では噂すら耳にしたことが無いのが気になるな)

黒吹雪「深海棲艦を生み出した存在なんて居るんでしょうか?」

提督「どういうことだ?」

黒吹雪「司令官も知ってのとおり、私はかつて沈んだ船から産まれました。深海棲艦は皆、そうやって自然発生的に産まれたのだと思っていたのですが」

ヲ級「・・・。私はどうやって産まれたのかしら?」

イ級「言われてみれば分からないな。艦娘の様に誰かに建造されたんだろうか?」

提督「深海棲艦についてはまだ分からないことが多いということか」


-夜 食堂-

熊野「貴女が鈴谷の言っていたサクラさんね。私は熊野ですわ。私のこともお姉さんと呼んでよろしくってよ」

サクラ「熊野お姉ちゃん」

新提「へぇ~、あそこに居るのがお前の姪か。何か吹雪に似てないか?」

提・吹「!?」

長門「サクラちゃん可愛い(言われてみればそうだな)」

提督「き、気のせいだろ?」

新提「そうか?」

鈴谷「あの子は提督の姪なんだから、提督はともかく、吹雪ちゃんに似てるのはおかしいじゃん?」

新提「確かにその通りだよな」

島風「提督、この時間にまだサクラちゃんが居るってことは今日は鎮守府に泊まるんですか?」

提督「ああ、明日の夕方頃に帰る予定だ」

島風「じゃあ、明日、鎮守府を案内してあげてもいいですか?」

提督「んー、工廠等の機密に関わる場所以外ならいいぞ(一応、部外者ってことになってるから、そう言っておかないとな)」

島風「やったー!」

長門「島風かわいい(すっかりお姉さんだな)」

提督「さっきから本音と建前が逆になってるぞ(汗)」

吹雪(サクラが長門さんに何かされないか心配です)


-提督私室-

提督「吹雪が帰って来る前に一つ聞いておきたい、と言うより確認しておきたいことがある」

サクラ「なぁに?」

提督「お前の母親は吹雪で間違い無いんだよな?」

サクラ「そうだよ。前にキットにも確認してもらったじゃない。今更どうしたの?」

提督「いや、ちょっと気になっただけだ」

サクラ「あ、もしかして」

提督「?」

サクラ「前に見せた未来の写真と比べて今のママはお胸が小さいから、叔母さんの子じゃないかって思ったんでしょ?」

提督「!? ち、違うぞ。断じて違うからな」

サクラ(バレバレだよ)

ガチャ

吹雪「いいお湯でした」

卯月「ぴょん♪」

提督「吹雪たちも帰ってきたし、寝よう!ほら、湯冷めしないうちに布団に入りなさい」

吹雪「そうですね」


こんごう「ダディ!」

提督「ダディ?」

こんごう「こんごうはダディのドウター、デース」

提督「ちょっと待て。何を言っているんだ?」

サクラ「あー、その子はパラレルワールドのパパの子だね」

提督「それってつまり」

サクラ「ママ以外の人と結婚したありえたかも知れない世界ってことだね。無いとは言い切れないでしょ?」

提督「確かに絶対に無いとは言えないが・・・」

ふそう「お父様」

まや「とーちゃん」

やまと「父上」

提督「増えた!?」

あしがら「パパ」

ずいほー「おとーさん」

パパー

オトウサン

提督「うわぁぁぁぁぁ!」

ジリリリリリ

提督「ん?何だ夢か」

サクラ「パパ、ママ、卯月お姉ちゃんおはよう」

提・吹「おはよう」

卯月「今、ママって言ったぴょん?」

サクラ(やっちゃった!?)

卯月「提督を間違ってパパって呼ぶのはともかく、吹雪ちゃんをママはおかしいぴょん」

提督「ほら、アレだよ。寝ぼけてついって奴だよ」

サクラ「そうなの!おじさんの鎮守府に泊まりに来てたの忘れれたの」

卯月「怪しい」

提督「腹減っただろ?早く食堂に行こう!」

吹雪「そうですね!」

卯月「二人とも何か隠してないぴょん?」

提督「何も隠してないぞ」

吹雪「そうだよ、考え過ぎだよ」


-正門-

ピッ

ニンショウシマシタ

???「・・・」ニヤッ

ガチャ

バタン


-執務室-

提督「昨日、未来のキットにもらった情報を元に捜索を続けているがまだ見つからないな」

吹雪「空母の皆さんに彩雲と二式艦上偵察機を飛ばしてもらってますが、捜索対象が分からない以上難しいでしょうね」

提督「ああ、とは言え敵さんの狙いは間違いなく俺だ」

キット「はい、間違いありません」フォンフォン

吹雪「誰かに化けてもう鎮守府内に侵入しているかも知れません」

サクラ「・・・」ソワソワ

提督「どうした?」

サクラ「おトイレ行きたい」

提督「吹雪、連れて行ってやってくれ」

吹雪「はい」

サクラ「場所は分かってるから大丈夫!行ってくるね」

ガチャ

バタン

提督「未来でも間取りは変わってないだろうから、場所は分かるだろうが・・・、非常事態だから吹雪に着いていってもらおうと思ったんだけどな」

吹雪「一緒に行くのが恥ずかしかったんでしょうか?」

提督「子ども扱いするなって思ったのかもな」

吹雪「そういう風に思う年頃なんでしょうか?」

提督「反抗期が始まりそうな年頃だしな」


-廊下-

サクラ(そろそろ島風お姉ちゃんとの約束の時間だから早く帰らないと)

???(ムッ、あそこに居るのは提督の娘?タイムマシンは私が奪ったのに、どうやってこの時代に来たんだ?)

???(いや、そんなことはどうでもいいか。奴を提督をおびき出す餌として使うか)

島風「サクラさん」

サクラ「あ!島風お姉ちゃん」

島風「今から二人で遊びに行かない?」

サクラ「遊びに?今日は鎮守府を案内してくれるって聞いてたけど」

島風「鎮守府よりも外に遊びに行く方が面白いよ」

サクラ「でも」

島風「提督にもちゃんと話をしたから大丈夫だよ」

サクラ「うん、それなら」

島風(クックック・・・。島風と約束をしていたとは好都合だ)


-執務室-

コンコン

島風「島風です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

島風「サクラちゃんを迎えに来ました!」

提督「サクラなら花を摘みにいっている。もう帰って来る頃だと思うから少し待っててくれ」

島風「はーい」

キット「!!! アドミラル、たった今、サクラさんと島風さんが鎮守府から出て行きました!」フォンフォン

提督「は?」

吹雪「え?」

島風「?」

提督「吹雪!」ブーン

吹雪「はい!」

島風「え?提督、どうしてセイバーを構えるんですか?それに吹雪ちゃんも怖い顔して」

ドアバーン!

一同「!?」

卯月「うーちゃん参上だぴょん!」

卯月「あれ?皆どうしたぴょん?もっと反応してくれないとうーちゃん悲しいぴょん」


キット「アドミラル、その島風さんは本物です!」フォンフォン

キット(コムリンク)「若きアドミラル、今朝、外出していないはずの島風さんが外部から入館した記録があります!」

卯月「何がどうなってるぴょん?」

提督「つまりどういうことだってばよ!」

キット「ここに居る島風さんが本物で」フォンフォン

キット(コムリンク)「サクラさんを連れ出した島風さんが偽物です」

提・吹「!?」

島風「えっと、えっと・・・」

提督「やられた!」

吹雪「二人の足取りは?」

キット「残念ながら鎮守府を出た後は分かりません。街中の防犯カメラにも映っていません」フォンフォン

提督「クソッ!」ガンッ

提督「入り口は認証を受けなければ入館出来ない様にセキリュティを設定したのに簡単に突破されるとは・・・」

キット(コムリンク)「セキュリティを突破された原因が判明しました」

提督「ハッキングか?」

キット(コムリンク)「いえ、二台の私が同時にネットワークに接続していた影響でセキュリティシステムが誤作動を起こし、退館記録が無いにも関わらず入館出来てしまった様です」

吹雪「確かにキットが二台同時に存在することは想定してなかったけど・・・」

提督「こんな時にセキュリティホールが見つかるとは、何と言う皮肉だ」

卯月「島風ちゃんがサクラちゃんを連れ出したって何を言っているぴょん?」

提督「島風に化けた深海棲艦がサクラを連れ去ったと言うことだ」

島風「おうっ!?」

卯月「大変だぴょん!」

コンコン

大淀「大淀です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

大淀「提督、ポストに封書が入っていました」つ提督宛の封書

提督「ありがとう」

大淀「あの、何かあったのですか?」

提督「いや、何も無いぞ」

吹雪「ええ、何も起きていません」

大淀「そうですか?」

提督「うん、何も無いから下がってくれていいぞ」

大淀「(ますます怪しいのですが)分かりました。失礼します」

ガチャ

バタン


提督「開封するか」

吹雪「司令官」

提督「いや、刀で開封なんてしないぞ。うん。ここにちゃんと鋏があるからな(汗)」

チョキチョキ

卯月「手紙は何て書いてあるぴょん?」

提督「今読む」

提督「!?」

島風「おうっ!?子供を返して欲しくば、一人でここへ来いって書いてある!」

提督「おまっ!?」

卯月「子供ってどういうことだぴょん!」

提督「子供は子供だ。大人の反対の言葉だろ?」

卯月「絶対嘘だぴょん!昨日から様子がおかしかったぴょん!それにキットが二台ってどういうことだぴょん!」

吹雪「こうなった以上仕方ありません、本当のことを話しましょう」

提督「・・・。そうだな。だが、このことは他言無用だ。間違っても口外するなよ。いいな?」

島風「はい」

提督「フリじゃないぞ」

卯月「分かってるぴょん!」

提督「サクラは俺の姪と言ったが、アレは嘘だ。本当は未来から来た俺と吹雪の子だ」

島風「おうっ!?」

卯月「つまり、うーちゃんの妹!?」

荒潮「それなら、荒潮の妹でもあるわねぇ~」

山風「妹が一人増えた」

提督「!? 何処から現れた!俺の知らない秘密の通路でもあるのか?」

荒潮「細かいことを気にしちゃダメよ」

提督「それに君らを娘と認めた覚えは無いが」

島風「島風を本物の武士の娘にしてくれると約束したじゃないですか!武士に二言は無いと言うのは嘘だったんですか?」

卯月「パパに捨てられたらうーちゃん生きていけないぴょん。もう死ぬしかないぴょん」

山風「あたしも死ぬ・・・」

荒潮「荒潮がパパの刀で介錯してあげるわ。その後で直ぐに追いかけるから」

提督「残念だったな。俺の刀は俺と吹雪しか抜けない様にしてある。それより今はふざけている場合じゃない!」

卯月「分かったぴょん。死ぬのは後にするぴょん」

山風「あたしも」

提督「だから死ぬ前提で話をするのは止めなさい!」


キット(コムリンク)「若きアドミラル、これは罠でしょう」

提督「ああ、間違いない。だが、サクラを見捨てることは出来ない」

吹雪「そうだよ!」

卯月「うーちゃんはお姉さんだから妹を助ける義務があるぴょん」

提督「卯月一人で突撃して勝てる相手じゃない。まずはは作戦を立てないと」

山風「あたしも行く」

荒潮「荒潮も行くわ~」

提督「だから駆逐艦だけで動こうとするな」

???「お困りの様だね」

提督「この声は・・・」

吹雪「ええ、間違いありません」

シュタッ

川内「川内参上!」

提督「もうやだの鎮守府。マジで俺の知らない秘密の通路があるだろ」

キット「いえ、その様なものは見つかりません」フォンフォン

川内「まぁまぁ、落ち着いて」

提督「吹雪」

吹雪「はい。失礼します」

ムニュ

モミモミ

川内「ひょっほ、はにふんのよ!(ちょっと、何すんのよ!)」

吹雪「変装ではなくご本人の様です」

提督「キット」

キット「間違いなくご本人です」フォンフォン

提督「二人がそう言うなら間違いないか。何処から聞いてたんだ?」

川内「えっとね、提督宛の手紙が届いた辺りから」

提督「ほぼ全部じゃねーか!」

川内「私も協力するから作戦を立てないと」

提督「聞いていたなら説明する手間を省けたと考えるべきか・・・」


-大ホール-

提督「急に集まってもらってすまない。緊急事態が発生した」

ザワザワ

提督「昨日から泊まりに来ていた姪のサクラが深海棲艦に誘拐された」

新提「一大事じゃないか!」

長門「深海棲艦め、許さんぞ!今すぐ沈めてやる!」

提督「まずは話を聞いてくれ」

長門「すまない。私としたことが熱くなり過ぎた」

提督「これより人質救出作戦を開始する。詳細は不明だが、敵は母なる深海棲艦と呼ばれている。それと他人に化ける能力を持っていることが確認されている」

金剛「厄介な敵デスネ」

提督「今回は部隊を三つに分けて行動する。まずは人質救出隊、川内を旗艦として卯月、山風に頼む」

提督「次に足の速さを生かした水雷戦隊で仕掛ける。神通を旗艦として吹雪、黒吹雪、綾波、島風、荒潮で頼む」

提督「最後に火力を生かして戦艦、空母で畳み掛ける。大和と旗艦として金剛、ビスマルク、長門、赤城、加賀で頼む」

鈴谷「提督、鈴谷も連れてってよ!提督の姪が一大事なのにじっとしてられないよ!」

熊野「私もですわ!」

提督「鈴谷たちは鎮守府を守ってくれ。俺たちを鎮守府から引き離し、その隙に襲撃してくることも考えられる。帰って来る場所を守って欲しい」

鈴谷「・・・。分かったよ。でも、ちゃんとサクラちゃんを助けて提督も帰って来てね」

提督「ああ、約束する」


-某島 廃墟-

ギィィィィ

提督「約束どおり一人で来たぞ。サクラを返してもらおうか」

サクラ「パパ、来ちゃダメだよ!」

提督(アレが母なる深海棲艦?見た所、タ級にしか見えないが)

母なる深海棲艦「まずは車を見えなくなるまで下がらせろ」

提督「キット、言われたとおりにしてくれ」

キット「はい」フォンフォン

【P】 ガチャ ⇒【R】

ブーン

母なる深海棲艦「クックック。本当に一人で来るとはバカな奴だ」

提督「人質をとられた以上、従わざるを得ない」

母なる深海棲艦「確かにその通りだな。私は慈悲深い深海棲艦だ。最後に二人で話をする時間をやろう。最後の時を楽しむんだな」


-島内-

川内「とりあえず忍び込んだまではいいけど、水偵を飛ばすわけにもいかないし」

卯月「うーちゃんセンサーがあっちだと言っているぴょん」

山風「あたしも・・・あっちだと思う」

川内「勘だけも言われてもねぇ」

卯月「勘じゃないぴょん!うーちゃんには妹の声が聞こえるぴょん!」

川内「分かった、分かった。そこまで言うなら行ってみよう」

卯月「ビンビン感じるぴょん」

山風「あたしも感じる」

川内「そんなので見つかったら苦労しないって」

卯月「ドンドン強くなってるぴょん」

ピタッ

川内「急に止まったりしてどうしたの?」

卯月「見つけたぴょん!」 

川内「そんな訳・・・って居た!それにデロリアンも。いや、これは罠かも知れない。慎重に行動しないと」

山風「あたしには分かる・・・これは罠なんかじゃない」

サクラ「んー、んー!」

卯月「今解くぴょん」

サクラ「お姉ちゃんたちが居るってことはおじさんも来てるんでしょ?早くおじさんを止めないと!」

卯月「司令官から全部聞いたぴょん。もう姪のフリをしなくていいぴょん」

サクラ「全部ばれちゃったんだ・・・。パパを止めないと」

山風「大丈夫。パパはこんなことで死んだりしない」

キット「川内さん」フォンフォン

川内「いいところに来たね。人質と一緒にデロリアンも見つけたんだけど、罠とか仕掛けられてないかな?」

キット「何も仕掛けられておらず安全です。それとサクラさんも本物で間違いありません」

川内「なら良かった。提督に報告しないと」

サクラ「キット、パパに直ぐに逃げる様に伝えて!」

キット「サクラさん、貴女のお父上はこの程度で死ぬような人ではありません。それは貴女が一番よく理解しているはずです」

川内「そうだよ。アンタの両親は深海棲艦に負けたりしないって」

サクラ「川内お姉ちゃん・・・。うん、そうだよね。パパたちなら勝てるって信じる!」

川内「それでこそ二人の子だよ!」


-島内 ナイト2000車内-

キット「川内さんから入電です」

提督「繋いでくれ」

川内「提督、人質は無事に助けたよ」

提督「よくやってくれた!」

川内「それとデロリアンを見つけたんだけど」

提督(こんな所にあったのか)

提督「未来のキット、デロリアンの調査に向かってくれ」

キット(コムリンク)「既に川内さんと合流し、爆弾等が仕掛けられていないことを確認済みです」

提督「よし、ならば川内はサクラたちを連れてデロリアンで脱出してくれ」

川内「えー、私も暴れたいー!」

提督「今度、好きなだけ夜戦させてやる」

川内「ホントに?」

提督「武士に二言は無い」

川内「提督大好き!じゃあ、鎮守府で待ってるね!」

キット「良かったのですか?」

提督「サクラを戦いに巻き込む訳にはいかない。ああでも言わないと引き下がらないだろ?」


-島内-

川内「提督への連絡も済んだし、敵さんに見つかる前に帰りますかね」

キット「川内さん、敵が接近中です!」フォンフォン

リ級「!?」←見回り中

川内「ヤバッ」

卯月「仲間に連絡される前に倒すぴょん!」

山風「でも、主砲を使ったりしたら・・・音でばれる」

川内「任せといて!」ポイッ

ドカーン!

リ級「リ・・・」撃沈

サクラ「今のってもしかして」

川内「提督にもらった真珠の耳飾りだよ」

卯月「真珠の耳飾りは爆弾って本当だったぴょん!?」

山風「じゃあ、火水木金土は図書館勤務なの?」

川内「何の話?」

卯月「真珠の耳飾りをしたくノ一は図書館の事務員と二足の草鞋だぴょん」

川内「よく分からないけど、私は艦娘一筋だよ。脱出するから三人はキットに乗って」

サクラ「川内お姉ちゃんは?」

川内「私はデロリアンを回収しないとね」


-廃墟内-

サクラ「パパー」ダッ

母なる深海棲艦(これで終わりだ。偽物の娘に刺されて逝くがいい)

サクラ(サヨナラだ、提督)ニヤッ

ザクッ

提督「サク・・・ラ?」

サクラ「こうも簡単だとは傑作だな!」

母なる深海棲艦「我等の悲願が達成されたぞ!」

提督「やはり予想通りでしたか」

サクラ「!? 何故、死なない?いや、血も出ていないだと・・・」

提督「当然です。貴方が刺したのはアドミラルでは無いのですから」

サクラ「まさか・・・」

提督「ええ、そのまさかです」

ガシッ

サクラ「離せ!」

提督「離せと言われて離すと思いますか?自爆装置を起動します」

母なる深海棲艦「!?」

サクラ「止めろぉぉぉぉ!」

ドカーーーーーン!

母なる深海棲艦「ぐわぁぁぁぁ!」撃沈

サクラ「うわぁぁぁぁ!」

キット(コムリンク)「若きアドミラル、作戦通り人形を自爆させました」

提督「奴はどうなった?」

キット(コムリンク)「戦艦タ級(偽・母なる深海棲艦)は撃破を確認。サクラさんに化けていた母なる深海棲艦はまだ生きています」

提督「よし、作戦を第二段階に移行する。荒潮、やってくれ」


-廃墟前-

荒潮「はーい。士魂部隊の皆、お願いね~」

士魂部隊妖精ズ「野郎共行くぞー!おー!」

ドドドドド

母なる深海棲艦「うぅ・・・、今度は何だ・・・。壁の向こうで何かが」

ドーン!

士魂部隊妖精ズ「目標発見!突撃だー!」

母なる深海棲艦「!?」

士魂部隊妖精ズ「うぉぉぉぉ!」

ドーン!

母なる深海棲艦「うぎゃー!」

荒潮「士魂部隊の皆、ありがとう~」フリフリ

母なる深海棲艦「今のは・・・今のは痛かったぉぉぉぉ!(怒)」

荒潮「私はここよ~、早く捕まえてぇ~(笑)」

母なる深海棲艦「許さん、ぶっ殺してやる!」ダッ

荒潮「鬼さんこちら、お尻ペンペン(笑)」ダッ

母なる深海棲艦「うおぉぉぉぉ!」

荒潮「きゃー、こわぁーい(笑)」

キット「荒潮さんから入電です」

提督「繋いでくれ」

荒潮「敵さんを挑発してあげたら面白い位に引っかかったわ。もう少で合流ポイントに到着よ」

提督「分かった。直ぐに乗れるよう、助手席側のドアを開けておく。ところでどんな感じで挑発したんだ?」

荒潮「お尻ペンペンってして挑発してあげたのよ」

提督「・・・。本当にいい性格してるな」

荒潮「パパに褒められて嬉しいわ~」

提督(褒めてない)

キット「アドミラル、荒潮さんが見えてきました」

提督「よし、ここまでは順調だな」

荒潮「ただいま」

バタン


母なる深海棲艦「うおぉぉぉぉ!」

提督「飛ばすぞ」

荒潮「はーい」

ブーン

提督「士魂部隊の効果はどうだった?」

荒潮「バッチリだったわ~」

提督「やはりそうか。あらゆる深海棲艦の特徴を併せ持つということは、水上艦であり陸上型でもある。その考えは間違って無かったか」

母なる深海棲艦「逃がさんぞぉぉぉぉ!」

荒潮「怖い顔してるわねぇ~」

提督「お前さんが変に挑発したからだろ(汗)」

荒潮「荒潮はパパに指示された通りにやっただけよ?」

提督(挑発しろとは言ったが、ここまでやれとは言ってないぞ)

キット「海が見えてきました」

提督「そろそろだな。ターボブーストを使うぞ。しっかり摑まれ」

荒潮「はーい♡」

提督「ターボブーストだ!」

『TURBO BOOST』ピッ

ブーン!

ザッパーン!

提督「無事着水したな」

母なる深海棲艦「海に逃げたところで無駄だぁぁぁぁ!海こそ我が領域だ!」

提督「バカめ、と言ってさしあげよう」

荒潮「それは高雄さんの台詞よ」

ドカーン!

ドカーン!

ドカーン!

ドカーン!

ドカーン!

母なる深海棲艦「うぎゃー!」

キット「海岸線に並べておいた機雷に引っかかりました」

提督「頭に血が上ったお陰で判断能力を失う。ここまで見事に引っかかるとは(しかし、ここまでブチギレさせろとは言ってない。正直、引くくらいヤバイ表情をしていたぞ)」

荒潮「荒潮はこの辺で降りて吹雪さんたちと合流するわ」

提督「引き続きたのむぞ」

荒潮「任せておいて」


大和「機雷の爆発を確認。作戦は順調に推移している様です」

金剛「私たちもやるネー!」

ビスマルク「腕が鳴るわね」

長門「やるぞ!」

大和「敵艦捕捉、全主砲薙ぎ払え!」ドーン!

金剛「撃ちます!ファイヤー!」ドーン!

ビスマルク「さあ、かかってらっしゃい!」ドーン!

長門「全主砲、斉射!てーーッ!!」ドーン!

赤城「第一次攻撃隊、発艦してください!」

加賀「ここは譲れません」

ヒューン

母なる深海棲艦「はぁはぁ・・・、今度は何だ?」

村田隊妖精ズ「爆弾投下」

母なる深海棲艦「砲撃と艦載機による攻撃!?」

ドカーン!

母なる深海棲艦「ぐわぁぁぁぁーっ!」

提督「あれだけの攻撃を受けてまだ中破手前といったところか?驚異的な強度だな」

キット「今までの深海棲艦の比ではありません」

母なる深海棲艦「おのれ・・・許さん、許さんぞ!」

提督「何だ?様子がおかしい」

母なる深海棲艦「うごごごごご」

ペッ

提督「口から卵の様な物を吐き出した?」

ピシッ

ピシッ

ヲ級「ヲー!」

提督「卵の様な物体からヲ級が現れた!?ピッコ○大魔王かよ!」

キット「深海棲艦を産み出す能力、まさに母なる深海棲艦です」

提督「至急、赤城に繋いでくれ」

キット「はい」


提督「赤城、聞こえるか?」

赤城「はい、聞こえています」

提督「敵がヲ級を産み出した。詳しい説明は後だ、まずはヲ級を始末してくれ」

赤城「分かりました。加賀さん、やりましょう!」

加賀「ええ」

赤城「第二次攻撃隊、発艦してください!」

加賀「みんな優秀な子たちですから」

大和「産み出したとはどういうことでしょうか?」

金剛「文字通り、産んだって意味じゃないデスカ?」

長門「そんなことが出来るのか?」

ビスマルク「母なる深海棲艦って言う位だからおかしくは無いわ」

ヒューン

一同「!?」

提督「今度はタ級を産んだぞ。皆、避けろ!」

長門「次から次へと!どれだけ産み出せるか知らんが、長引くとこちらが不利になるな」

ザッパーン

神通「皆さん、まずはタ級を仕留めますよ」

一同「はい!」

神通「各艦、突撃用意・・・行きましょう!」

ドーン!

タ級「ぐおぉぉぉぉ!」撃沈

母なる深海棲艦「新手か!何処に隠れていた!」

綾波「よく狙って・・・てぇえええ~い!」

ドーン!

母なる深海棲艦「ぐっ・・・」

島風「にひひっ。あなたって、遅いのね!」

ドーン!

母なる深海棲艦「ちょこまかと!」

荒潮「かわいそうかしら?」

ドーン!

母なる深海棲艦「ぐはっ!アレはさっきのガキ!まずはお前を沈めてやる!」

ペッ

ペッ

ペッ

リ級「リー!」

ツ級「ツー!」

イ級「イー!」

黒吹雪「卵?を吐き出したかと思えば、深海棲艦が出てきました!」


母なる深海棲艦「あのガキを集中攻撃しろ!跡形も無く消してやれ!」

ドーン!

ドーン!

ドーン!

荒潮「あらあら。素敵なことするのね。でも当たらないわ」

綾波「随分怒っている様ですが、何をしたんですか?」

荒潮「提督に指示されたとおり、軽ーく挑発してあげただけよ~」

吹雪(あの怒り方からして絶対軽くじゃないよね・・・)

ビスマルク「何処を見ているのかしら?足元お留守よ」

母なる深海棲艦「魚雷!?」

ドカーン!

母なる深海棲艦「ぐはっ」

大和「私たちもお忘れなく」

ドカーン!

母なる深海棲艦「ぐぼっ」

村田隊妖精ズ「爆弾投下」

ドカーン!

ツ級「ツー!」撃沈

イ級「イー!」撃沈

提督「段々、可哀想になってきたな」

母なる深海棲艦(クソッ!こうなったら潜ってあのガキを海中に引きずり込んでやる)

荒潮「あら~、あの深海棲艦の姿が見えないわねぇ~」

島風「ソナーに反応があるよ!」

神通「やはり提督の読み通りでしたか。そこです」ポイッ

ドカーン!

母なる深海棲艦「ごばっ!クソッ!潜って仕留めることも出来んとは・・・こうなったら」

ペッ

ドカーン!

母なる深海棲艦「!?」

吹雪「卵?を産む瞬間は動きが止まるから隙だらけですよ」

母なる深海棲艦「クソッ!プランFだ!」

リ級「リー!」


ピカーッ!

吹雪「きゃっ」

神通「クッ」

黒吹雪「照明弾!?」

島風「おうっ!?」

荒潮「眩しいじゃない!」

綾波「何も見えません・・・」

母なる深海棲艦「ふははははは!例え真昼と言えども、目の前で照明弾が炸裂すればしばらく何も見えまい!じわじわなぶり殺しにしてやる!」

ドーン!

リ級「リー・・・」撃沈

母なる深海棲艦「馬鹿な!」

吹雪「無駄ですよ」

~回想中~

提督「机の上に解体した連装砲があるな?」

吹雪「はい」

提督「では、目隠しをした状態で一分以内に組み立てるんだ」

吹雪「分かりました」

提督「準備はいいな。スタート!」

吹雪「出来ました!」

提督「58秒03か。正確に組めたか確認のため、あの的を撃つんだ」

吹雪「はい!」

ドーン!

提督「中央に命中。よくやった!」

吹雪「司令官のお陰です!」

~回想終了~

吹雪「と言う訓練を私たちはしてきたんです。視界を遮られた程度で止まったりしません!」

神通「その通りです」

提督「いや、ちょっと待て!確かに視界を遮られた状態で戦う訓練はしたが、そんなM:○:Ⅲのワンシーンの様なことをさせた覚えは無いぞ!」

島風「何でベ○ジー直ぐ死んでしまうん?」

提督「島風、お前もか。ベ○ジーは死んでないから死んだ死んだって言うのは止めてやれ。公開が決定した次回作もその次も大丈夫だ(多分)」

島風「はーい」


吹雪「アレをやるよ!」

黒吹雪「了解!」

提督(奴を挟んで吹雪と黒吹雪が対角線上に並んだ!)

母なる深海棲艦「!?」

吹雪ズ「お願い! 当たってください!」

母なる深海棲艦「クッ、間に合わない・・・」

ドーーーーン!

母なる深海棲艦「ぐわぁぁぁぁーっ!」

キット「直撃を確認」

提督「あのコンビネーション、流石だな。大北コンビ以上かも知れないな」

母なる深海棲艦「私を倒した程度でいい気になるな・・・。貴様らは・・・あの方には・・・勝てないのだからな」撃沈

シュゥゥゥゥゥ

キット「!? 煙の様に消えました!」

提督「奴を回収すれば何か分かると思ったが、消えてなくなるとは・・・」

ゴトランド(こっそり付いてきましたが、ゴトの出番は無いまま終わってしまいましたね。気付かれる前に帰らないと)

???「もう少しやるかと思ったが、最後は呆気なかったな。とは言え、奴が提督を葬ったら俺がここへ来た意味がなるなるから、こうなった方が良かったとも言えるが。さて、目的を果たすとしますか」


-北太平洋深海鎮守府-

???「はじめまして、北太平洋深海提督」

北太平洋深提「!? き、貴様、どうやってここへ!」

???「いや、親父殿と呼ぶべきだったかな?ここは俺の家だ。入ってこらこれるのは当たり前だ」

北太平洋深提「何を言っている!」

???「まぁまぁ、落ち着いて。俺は敵じゃない。今から証明して見せるから安心してくれ」


-鎮守府 執務室-

サクラ「パパー(涙)」

提督「よしよし。一時はどうなるかと思ったが、一件落着だな」

吹雪「知らない人に付いて行ったりしたらダメじゃない」

サクラ「知らない人じゃないもん。島風お姉ちゃんだったもん」

島風「私に化けて連れ出すなんて許せません!」

キット「今回の件は私が二台存在した影響によるものです。今後は二度と起きないでしょう」フォンフォン

キット(コムリンク)「ええ。私が未来に帰れば発生しない事案です。ですが、念のため、セキュリティの見直しをしておいてください」

卯月「何はともあれうーちゃんの妹が無事で安心したぴょん」

荒潮「荒潮も安心したわ~」

山風「あたしも」

川内「無事、帰ってきたことを皆に知らせたほうがいいんじゃない?」

提督「そうだな。皆に心配をかけた分、ちゃんと知らせておかないとな」

島風「ところで提督、約束は忘れてませんよね?」

提督「約束?」

島風「サクラちゃんを救出したら私を本物の武士の娘にしてくれるって約束です」

提督「いや、あの・・・初耳ですが?」

卯月「酷いぴょん!」

荒潮「信じられないわ~」

山風「ブーブー」

川内「約束を守らないのは人としてどうかと思うよ」

提督「いや、マジでそんな約束してないから。吹雪とキットも聞いてないだろ?」

キット「その様な約束は記録にありません」フォンフォン

吹雪「確かにそんな約束はしていませんが、二号さんになりたいと言っている訳ではありませんし、私は構いません」

提督「吹雪!?」

サクラ「ママは良いって言ってるよ」

提督「いや、しかしだな・・・。拾ってきた犬を飼っていいかって話じゃないんだ、そんな簡単に決められる訳無いだろ」


島風「提督にとって島風は用済みだから、ゴミ箱へポイなんですね?」ハイライトオフ

卯月「うーちゃん、今から首吊るぴょん」

荒潮「姉さんたちに介錯してもらうわ」

山風「今から一人で海に出て沈められてくる・・・」

川内「提督サイテー」

提督「あー、もう!分かったよ!戦争が終わった時、希望者は養子にする。これでいいな?」

島風「やったー!」

卯月「パパ大好きだぴょん!」

荒潮「愛してる♡」

山風「ありがとう」

島風「では、一筆認めてください」

提督「分かった」カキカキ

提督「これでいいな?」

島風「最後に血判を押してください」

提督「分かった。って何でそこまでしないといけないんだよ!何時の時代だ!」

島風「えー」

提督「えー。じゃねぇよ!サインで充分だろ」

川内「うん、流石にそこまで必要ないよね」

島風「分かりました。じゃあ、サインでいいです」

提督「この件については時が来たら俺から皆に話すから、今は黙っていてくれ。いいな?」

一同「はーい」

そろそろモロゾフとコラボしてガングートのプリンとか、
ユーハイムとコラボしてビスマルクのバウムクーヘンとかやらないかなと思う今日この頃。

本日はここまで。

春イベ真っ最中ですが、夏イベは今年も欧州遠征に花京院の魂を賭ける!

E1のスーパーツカスは硬いのか、柔らかいのか良く分からん奴だった。
夜戦でも全員揃って一桁のカスダメ連発してたかと思えば、ケッコンしてない吹雪(吹雪3号)が一撃で200、二発目は100のダメージ叩き出してワンパンキルするし。訳ワカメ。

E2は軽量編成で行くと秋月砲、ボフォース、ポンポン砲が全く役に立たず事故りまくって1ミリも削れず、重量編成にしたらあっさクリア。最初から重量編成の方が安上がりだったって皮肉だよな。
しかもラスダンは自分史上最大のやらかし編成だったのに普通に一発で勝てたし・・・。またしても訳分からん。

E3までは聞いていたほどきつく無かったな。何かヤバイヤバイって言うからどれだけ恐ろしいのかと思ったら、楽勝とは言わんけど、そこまででも無いって感想だった。
感覚が麻痺してるんだろうか?

本日分、始まります。


-執務室-

提督「今回の件でタイムマシンは諸刃の剣だと分かっただろ?もしも俺たちが母なる深海棲艦に敗れたら、サクラの存在も消えていたからな」

サクラ「うん・・・。未来のパパにも同じことを言われた」

卯月「うーちゃんだってタイムマシンでやらかしたぴょん!サクラちゃんだけを責めないで欲しいぴょん!」

提督「サクラを責めている訳じゃない。自分のしたことの結果を正しく受け止めて欲しいだけだ」

サクラ「ごめんなさい」

提督「もうタイムマシンを使って過去の世界へ来ない方がいい」

卯月「!!! そんなことをしたらうーちゃんたちは妹に会えなくなるぴょん!」

山風「それは・・・仕方ないよ」

荒潮「そうね。仕方ないわ」

島風「うん・・・」

サクラ「大丈夫だよ、卯月お姉ちゃん。まだしばらく先だけど、お姉ちゃんたちは未来で私に会えるから」

卯・山・荒・島「未来で会える・・・」

卯月「それって・・・」

山風「ボブが閉じようとしている隔壁を必死に押さえながら・・・」

荒潮「ジョンを逃がして、お腹から自分のバッテリーパックを取り出し」

島風「エッキスの口にねじ込んで自爆するんですね?」

川内「確かそのシーンで『未来で会おう』とか言ってたと思うけど」

提督「未来で会えるって一言でそのシーンを連想する君らに驚くわ」

吹雪「ええ、ビックリです」

提督「それに一つ言わせてもらうと、2の個体と3の個体は別物だからな。3のはボブじゃない」

荒潮「細かいことはいいじゃない」

サクラ「そろそろ帰るね」

提督「そう慌てるな。まだ回収したデロリアンの点検も済んでない。もう一晩泊まって行くといい」

サクラ「いいの?」

提督「ああ。この時代に来るのはこれが最後だから、今の卯月たちと思い出を作るといい。そうだ、昼は何も食べてないだろ?間宮さんの所に行って来るといい」つ間宮券

サクラ「ありがとう!帰ってきたらサクラも点検のお手伝いするね。お姉ちゃんたちいこ!」

卯月「働いた後の間宮さんは格別だぴょん!」

山風「パパ、ありがとう」

荒潮「愛してる♡」

島風「行ってきまーす!」

川内「私は後から行くから、先に行っておいて」

サクラ「うん。お店で待ってるね」

ガチャ

ゾロゾロ

バタン


川内「提督、さっきの発言は本気?」

提督「ああ、武士(の子孫)に二言は無い。希望者は養子として迎える。とは言え、戦艦や空母の子たちは流石に困るが」

吹雪「ええ。赤城さんや、金剛さんは流石に困りますよね」

キット「戦艦や空母の方々ではカップルにしか見えません」フォンフォン

川内「ふーん、そっか。それじゃ、ちゃんと約束は守ってね、お父さん」

提督「へ?」

川内「それじゃ、私も行って来るね」

ガチャ

バタン

提督「今のって・・・」

キット「川内さんも希望者の一人の様ですね」フォンフォン

コンコン

鈴谷「鈴谷だよー」

熊野「熊野ですわ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

鈴谷「サクラちゃん、無事帰ってきたんでしょ?会いに来たよ~」

熊野「あら?居ませんわ」

提督「さっき間宮さんの所へ行ったところだ。入れ違いになってしまったな」

鈴谷「え~。せっかく会いに来たのに~」

熊野「仕方ありませんわ」

提督「二人にも迷惑をかけたし、コレをあげよう。まだ追いつけるだろう」つ間宮券

熊野「有り難く頂いておきますわ」

鈴谷「提督ってば太っ腹だね!それじゃ行ってくるよ」

ガチャ

バタン

吹雪「司令官、お二人はさっきの件の対象ですか?」

提督「んー、微妙。重巡の子たちは戦艦、空母寄りだよな」


-翌日 正門前-

提督「では、サクラを送ってくるから留守中は頼むぞ」

新提「任せておけ」

卯月「バイバイぴょん」

金剛「また遊びに来てくだサーイ!」

鈴谷「待ってるよ」

ワイワイ

ガヤガヤ

吹雪(残念ながらこれが最後です。これ以上、歴史に干渉して未来を変えてしまうと大変です)

提督「そろそろ行こうか」

ガチャ

サクラ「うん。お姉ちゃんたちありがとう」

バタン

ブーン

新提「やはり子供はいいな」

長門「ああ。最高だ」

新提「私たちもあんな子が欲しいな」ボソッ

長門「な、何を言うんだ!///」


-路上-

サクラ「鎮守府を出たのはいいけど、これからどうするの?デロリアンも未来のキットも地下だよね」

提督「秘密の通路から鎮守府に戻る」

サクラ「え?でも、海とは反対側に来てるよ?」

提督「秘密の通路は一つだけじゃないからな。万が一に備えて複数用意してあるんだ」

サクラ「え?そうなの?未来のパパからは海に繋がるルートしか教えてらってないよ」

提督「何かしらの理由で閉鎖してしまったのかもな」


-鎮守府 執務室(地下)-

キット「若きアドミラル、タイムサーキットの設定をお願いします」フォンフォン

提督「分かった。設定する日時を教えてくれ」

ガチャ

キット「203X年○月△△日の□□時××分に設定してください」フォンフォン

ピッ

ピッ

ピッ

提督「設定出来たぞ」

キット「ありがとうございます。では、降りてドアを閉めてください」

バタン

サクラ「パパ、色々ごめんね」

提督「気にするな。子供のやったことは親の責任だ。家に帰ったら未来の俺たちによろしくな」

サクラ「うん!」

提督「あと、ちゃんと勉強もしろよ」

サクラ「分かってるよ」

提督「達者でな」

サクラ「バイバイ(ママでも元気でね)」

キット「若きアドミラルもお達者で」フォンフォン

ガチャ

バタン

ブーン

ピカッ


提督「帰ったか。なぁ、キット」

キット「何でしょうか?」フォンフォン

提督「振り返ると、そこにはサクラがってことは無いよな?」

キット「二度あることは三度ある。とは言いますが、そうそう何度も起こりません」フォンフォン

提督「そうだよな。それならいいんだ」

キット「何故、振り返ろうとしないのですか?」フォンフォン

提督「今言ったことが現実にならないか心配でな」

キット(後ろにお一人隠れているのは黙っておきましょう)

???「パパ」

提督「サクラ!?」クルッ

吹雪「ふふっ、私ですよ。司令官」

提督「何だ、吹雪か。脅かさないでくれ」

吹雪「どうでしたか?似てました?」

提督「ああ、さすが親子だ。本当にサクラかと思ったぞ」


-未来 鎮守府-

提督「頼んだぞサクラ。俺や吹雪が直接乗り込めば確実だろうが、同じ人間が同時に存在する訳にはいかない。今はサクラや過去の俺たちを信じるしか・・・」

ピカッ

提督「!?」

サクラ「ただいま!」

キット「ただいま戻りました」フォンフォン

提督「帰ってきたと言うことは」

サクラ「うん!母なる深海棲艦は過去のパパたちがやっつけたよ!過去のパパたちもすっごくかっこよかったよ!」

提督「詳しい話は後で聞こう。とりあえず無事帰ってこれてよかった。おかえり」


-土曜 朝 食堂-

夕立「・・・」

提督「どうした?何か悩みでもあるのか?」

夕立「食パンって何で『食』って言うのかしら?」

時雨「!? 夕立、ダメじゃないか!」

吹雪「心配しなくても今回は大丈夫だよ」

提督「何だそんなことか。文字通り『食用』のパンだからな」

夕立「食用?食べられないパンなんてあるの?もしかしてフライパン?」

提督「確かにフライパンは食べられないパンだよな。なぞなぞでパンはパンでも・・・なんて言うからな」

夕立「違うっぽい?」

提督「ああ、残念ながらな。食パンの対義語(?)として消しパンがある。ただ、これは一説であって他にも由来があるらしいが」

夕立「消しパン?」

提督「デッサンってあるだろ?」

夕立「絵を描くこと?」

提督「ああ、そうだ。そのデッサンを描く時にパンを消しゴムの代わりに使うんだよ」

夕立「へぇ~、夕立、また賢くなったっぽい!」

時雨「また夕立が提督に恥をかかせるかと心配したけど、安心したよ」

提督「確かに俺は絵を観るだけで、描かないからな。それにしても時雨よ、もしかしてお前さんは俺をパーだと思ってないか?」

時雨「ち、違うよ!そんなこと無いから!」

提督「まぁいいさ」

時雨「そ、それより、今日は何か予定はあるかな?」

提督「今日は特に無いぞ」

時雨「じゃあ、提督の部屋に遊びに行ってもいいかな?前にお願いしてたプラモデルなんだけど」

提督「俺は構わないが・・・」チラッ

吹雪「いいですよ。後でお菓子買って来ますね」

時雨「二人ともありがとう!」


-提督私室-

パチン

パチン

提督「よし、綺麗に切り取れたな」

時雨「うん。秋津洲印のニッパーはよく切れるね」

提督「もっと綺麗に仕上げたければヤスリがけをするが最初はそこまで必要無いだろう。パーツをはめる前にポリキャップを忘れないようにな。俺は未だにやってしまうんだよな」

時雨「ポリキャップもちゃんと入れたよ」

提督「じゃあ、しっかり奥まではめ込むんだ」

パチン

時雨「はまったよ」

提督「うむ。これでパーツが一つ出来上がったな」

時雨「ねぇ、提督」

提督「どうした?」

時雨「この機体が完成したら、提督と艦プラバトルをしてみたいな」

提督「いいぞ。約束しよう」

時雨「やったー!あの棚に飾ってある青と白の機体、何ていうか・・・エレガントだね」

提督「そうか、時雨にもあの機体の良さが分かるか!」

時雨「うん。あの青は何を使ったんだい?」

提督「ウルトラマリンブルーだ」

時雨「ウルトラマリンブルー?フェルメールの?」

提督「よく知っているな。まぁ、ラピスラズリから作った高級品では無いけどな」

時雨「知っていて当然だよ。だって観ているからね」

提督「へ?」


-提督私室前-

早霜「ふふっ、見ています。ふふ・・・うふふふ」


-提督私室-

提督「!?」ゾクッ

吹雪「どうしたんですか?」

提督「いや、何か寒気がした」

~回想中~

T督「えぇ、あの時初めて自分はとんでもない場所に居るんじゃないかって思いましたよ」

T督「艦娘の子たちは基本的にいい子たちなんですけどね・・・」

T督「時々暴走するって言うか・・・、身の危険を感じるんですよね」

T督「もう、ピーを連れてどこか遠い所へ逃げようかと思いましたね」

※プライバシー保護のため、音声は加工しています

~回想終了~

提督「あの、時雨さん?何を観てらっしゃるんですか?」

時雨「美の巨○たちだよ」

提督「あ、あぁ、そういうことね」

時雨「何だと思ったんだい?」

提督「いや、別に」

早霜(私は美の巨○たちを鑑賞している提督を見ています。でも、最近は観て居ない様ですが、どうしたのでしょうか?)

時雨「艦プラバトルなんだけど、初めてのバトルは棚のあの機体じゃダメかな?」

提督「悪いことは言わない。あの機体とのバトルは止めておきなさい」

時雨「どうして?ボクが初心者だからかい?」

提督「まぁ、それも無い訳では無いが・・・、時雨のその機体では勝負にならない。その機体の機動性では逃げることも、追いかけることも出来ず、一方的に撃墜されることになる」

時雨「・・・」

提督「そんな極端過ぎる機体とバトルするより、ちゃんと勝負になる機体で相手をする方がいいだろ?」

時雨「そうだね」

吹雪(二人とも楽しそう。私もプラモデル買ってみようかな。この鎮守府はモデラーの人多いし)


秋津洲「おや?吹雪ちゃんもプラモに興味が出てきたかも?そんな貴女に提督のこれくしょんから、このレ○ェンドBB 飛駆鳥○将軍を!」

吹雪「何時の間に!?」

提督「止めろ。マジで止めろ。再販される保障の無い物を勝手にあげようとするな」

秋津洲「それが人にものを頼む態度かも?」

提督「お願いします。止めてください」

秋津洲「それじゃ舐めるかも」足差出し

提督「!?」

秋津洲「ホラ、早くするかも」

提督「・・・。分かりました」

秋津洲「あ、そうだ!秋津洲様のおみ足を舐めさせて頂きます。と言うかも」

提督「あ、秋津洲様のおみ足を舐めさせて頂きます」

吹雪「秋津洲さん」

秋津洲「何か・・・ひっ!?」

吹雪「司令官に何させてるんですか?司令官も司令官です!」

秋津洲「ごめんなさい!調子に乗り過ぎました!」

提督「すまん。だが、従わないと何をされるか」

吹雪「司令官はこの鎮守府の責任者なんですから、もっとビシっと言ってやってください」

提督「面目ない」

吹雪「それにそういうことをするなら、私にしてください!」

提督「お、おう・・・(俺、別にそういう趣味は無いんだけどな)」

時雨(吹雪って意外とSっ気が強いのかも・・・)


-大ホール-

バトルシステム「Battle Ended」

鹿島「うぅ・・・また負けてしまいました・・・」

瑞鳳「そう落ち込まないで。確かに今回も私が勝ったけど、鹿島さんも着実に強くなってるよ」

鹿島「そんな慰めなんて要りません・・・」

瑞鳳「これは本当だよ!今までは一発も当たらなかった攻撃が今のバトルでは三発も被弾したし」

鹿島「瑞鳳さーん(涙)」

瑞鳳「よしよし。卵焼き食べたら、もう一戦しよ?」

鹿島「はい!」

瑞鳳(鹿島さんは確実に強くなってる。私を超えるのは時間の問題だし、このまま行けば例えアッシマーさんと言えども・・・)


-提督私室-

秋津洲「あれ?もしかして、そこの作りかけのプラモってエッキスですか?」

提督「ああ、そうだ。エッキスだ。10年程前にこのシリーズが出た時は当然、エッキスも発売されると信じていた!」

秋津洲「でも出なかった」

提督「それが幾星霜を経て発売されたんだ。買わない訳が無いだろう!」

秋津洲「その通りかも!」

提督「だが、最初に値段を見た時は驚いたぞ。最近流行の某ガール(一部除く)より高かったからな!」

秋津洲「あたしも何処にそれだけ値段の上がる要素があるのか悩んだかも!」

提督「しかし、ずっと待っていたんだ!値段なんて関係無い!」

秋津洲「そーだ、そーだ!」

提督「でもな、一つだけ不可解なことがある」

秋津洲「何ですか?」

提督「4以降のデザイン準拠と言っておきながら、第二段が3のアーマーであることだ!そのチョイスに悪意しか感じない!」

秋津洲「確かにそうかも!」

提督「3はクソだったからな。だが、5、6、7と最低のクソを更新し続けると言う悪い奇跡を起こした結果、相対的に3はマシだったのかも?と思うようになったが」

秋津洲「そこは否定の余地が見当たりません!」

時雨「二人は随分盛り上がってるけど、何の話題なんだい?」

吹雪「何なんだろうね?」

三年ぶりの中枢=サン、硬過ぎる。ギミック発動前はHPを半分削れたらいい方だったし。だからゲージも全然減らないし・・・。
某エロサイトの「削りはどちゃくそしんどい」って表現が本当にピッタリ過ぎる。そしてギミック発動後は変な笑いが出る位弱かった。
ただ、戦艦水鬼のお陰でS勝利できないから、フレッチャー掘りのために後段に友軍プリーズ!

ギミック発動前に一度でも中枢を沈めた提督は居るんだろうか?

本日はここまで。

春イベ全海域甲クリアしたった。
今回のイベントはE4 中枢=サンのゲージ削りがピークで、その後は静かーに下山した感じだった。
最後は友軍の谷風さんが太平洋を魚雷CIスナイプで終わり。何だかな~。ラスト(と言う名の5回目まで)は友軍が全く役に立たなかったのに、最後は何やねん。最初からその位やる気出してよ。
最終的に油、弾を約9万、バケツ200個程度しか消費しなかったし、今回はエコ(?)イベントだったな。
ただし中枢、テメーはダメだ!お前だけは許さん。マジ許さん。

そうだ、明日の晩御飯はハリハリ鍋にしよう。

本日分、始まります。


『温泉旅館殺人事件 ファイル1』

-2月下旬 執務室-

新提「先日、雪風から温泉旅館宿泊券をもらったんだろ?」

提督「ああ」

新提「有効期限はあるのか?」

提督「いや、特に記載は無いから無いと思われる」

新提「そろそろ使わなくていいのか?暑くなったら温泉なんて行きたくないだろ?それに来シーズンはどうなるか分からないし、行ける時に行っておくべきだと思うが」

提督「確かにその通りなんだけどな」

新提「どうした?」

提督「俺たちだけ温泉でゆっくり休むなんて皆に悪い気がしてな」

新提「何を言っているんだ。お前が居たからこそ、日本周辺は平和になっているんだ。これまで働いた分、少しくらい休んでも罰は当たらんさ。それに留守中は私に任せておけ」

提督「そこまで言うなら言葉に甘えてそうさせてもらおうか」


-重巡寮 青葉型私室-

青葉「フムフム、なるほど。司令官は来週末あたりに温泉旅行の予定ですか」

青葉「明日の朝、電話を盗聴して予約を取れたか確認する必要がありますねぇ」ニヤニヤ

衣笠「青葉ぁー、何してるの?」

青葉「ガ、ガサー!?ただラジオを聴いてるだけですよ!」←携帯ラジオ型受信機で盗聴中

衣笠「随分ニヤニヤしてるけど、そんなに面白い番組やってるの?衣笠さんも聴いてみたいな」

青葉「残念ながらニュースの時間になってしまいましたよ」

衣笠「そうなんだ、残念」

青葉(ふぅ~、何とか誤魔化せましたね)


-翌日 夕方 会議室-

大淀「お話は何でしょうか?」

青葉「実はですね、大淀さんに耳寄りなお話がありまして」

大淀「耳寄りな?それは興味深いですね」

青葉「本題に入る前に一つお願いがありまして」

大淀「何でしょうか?」

青葉「お恥ずかしい話ですが、その・・・金銭的な。ね?」

大淀「情報の内容次第では言い値で買い取りますよ」

青葉「え?いいんですか?」

大淀「内容によりますが」

青葉「ふむ。司令官が吹雪さんとお二人で温泉旅館に遊びに行こうとしていると言ったらどうしますか?」

大淀「!? それは何時、何処へと言った具体的なことも分かっているんでしょうか?」

青葉「モチのロンですよ」

大淀「いいでしょう。その情報、買い取ります」

青葉「毎度あり!これで新しいレンズが買えます」

大淀「早速、本題をお願いします」

青葉「はい!」


-旅行前日 執務室-

暁「暁が一人前のレディとして淹れた紅茶を召し上がれ」

提督「うん、いい香りだ」

吹雪「しっかり抽出されていますね」

提督「それに渋みも出ていない。腕を上げたな」

暁「当然よ!金剛さん、ウォースパイトさん、アークロイヤルさんにみっちり指導してもらったんだから!」

提督「だが、レディとしてまだ足りないものがある」

暁「そんな!何が・・・何が足りないの?」ガーン

提督「まぁ、落ち着け。そんな暁のために先生を紹介しようと思うのだが、どうだ?」

暁「紹介して!」

提督「辛く厳しい茨の道になるぞ。覚悟はあるのか?」

暁「レディとして認められるためなら、どんなに辛く、厳しく、苦しくてもやり遂げて見せるわ!」

吹雪(暁ちゃんがここまで拘るレディって何なんでしょうか?)

提督「分かった。その覚悟、本物の様だな。今から先生を呼ぼう」

ピッ

プルルルル

提督「あ、もしもし、俺だけど。うん、前に頼んでた暁の件なんだが、うん、うん。分かった。それじゃ執務室で待っているから」

ピッ

提督「今から迎えに来てくれるそうだ」

暁(誰だろう?リシュリューさんかな?それともネルソンさん?ビスマルクさんは・・・無いわね)


~数分後~

コンコン

夕張「夕張です。暁ちゃんを迎えに来ました」

暁「え?夕張さん?」

提督「どうぞ。どうした?夕張じゃ不満か?」

暁「そういう訳じゃないけど・・・」

ガチャ

バタン

夕張「暁ちゃん、迎えに来たわよ!」

暁「えっと・・・その・・・」

提督「心配するな。夕張なら確実に結果を出してくれる」

暁「司令官がそこまで言うなら・・・。先生、宜しくお願いします!」

夕張「早速行きましょう!」

暁「はい!」

提督「頑張れよ」

暁「行ってきます!」

ガチャ

バタン

吹雪「あの、司令官?本当に夕張さんでいいんですか?リシュリューさんとかもっと適任者が居たんじゃ」

提督「いや、これは夕張にしか出来ないことだ。今は彼女を信じて待つだけだ」

吹雪「そうですか。私は司令官にレディにしてもらえる日を待ってます///」

提督「ぶはっ!?ゲホ、ゲホ」

吹雪「だ、大丈夫ですか!?」

提督「ああ、大丈夫だ」


-重巡寮 青葉型私室-

青葉「チクショー、イチャイチャしやがってー!(血涙)」

青葉「吹雪さんならユニコーンを手懐けられるでしょうが、青葉だって心はともかく、体は清純ですよ!」


-旅行当日 鎮守府 正門前-

隼鷹「土産に地酒を頼むよ~」

ポーラ「いいですねぇ~」

提督「○鹿、○鶴、日○盛、沢○鶴、菊○宗他、好きな物を選んでくれ」

隼鷹「えー、全部スーパーや酒屋で買えるじゃん」

提督「全部、地元の酒だろ?」

隼鷹「いや、確かにそうだけどさぁ~。って、地酒ってそういう意味じゃないって!」

???「提督、お酒なんて買ってこなくていいですよ」

???「その通りです!毎日毎日、ワインばっかり飲んでるのに、さらに日本酒の味まで覚えたら収拾がつきません!」

隼鷹「何でだよ!お土産に美味しい酒を頼むのは・・・って飛鷹!」

ポーラ「げっ・・・ザラ姉さま」

飛・ザ「少しはお酒を控えなさい!」

隼・ポ「ハイッ!」

提督「うん、まぁ、何て言うか酒以外のお土産買ってくるから、それで妥協してくれ。キット」

キット「トランスフォーム」フォンフォン

吹雪「キットがコルベットに変形しました!?(トランザムがコルベットになってもあまり変わらな気がするのは黙っておきます)」

提督「前に黒ブキにやられた時にキットを改修しただろ?その時に実装した機能だ。キットは目立つからな」

吹雪「そうだったんですか。でも、スキャナーは変わらないんですね(外見的にあまり変わってない気がしますし、充分目立ってますよ。司令官が満足そうにしているのであえて言いませんが)」

提督「レディプレ○ヤー1のデロリアンも何故かキットのスキャナー的なのが付いてただろ?コレはキットの象徴だから無くす訳にはいかないんだよ」

吹雪「こだわりってことですね。そういえば、どうしてトランザムのまま大改造したんですか?」

提督「シェルビーGT500KR?知らない子ですね」

吹雪「そこもこだわりってことですか」

ガチャ

提督「さぁ、乗ってくれ」

吹雪「はーい」

バタン

提督「じゃあ、後は頼むぞ」

新提「任せておけ」

長門「ゆっくり羽を伸ばしてくるといい」

提督「大和も頼んだぞ」

新・長「!?」

大和「はい、お任せください。お二人は私が見張っておきます」

新・長(私たちは信用されてないのか?)ガーン

大和(お二人は前科がありますからね)

ガチャ

バタン

ブーン

大淀「行きましたね。あと30分程でチャーターしたバスが来るので、皆さん準備をお願いします」


-旅館 エントランスホール-

若女将「ようこそお越しくださいました、○○様」

提・吹「お世話になります」

若女将「妹さんとご旅行ですか?」

提督「ええ、そうなんです」

若女将「仲がよろしいのですね」

吹雪(妹じゃなくて妻なのに)ムスッ

提督(今日はプライベートで遊びに来ているんだ、妹ってことにしておいてくれ。提督と艦娘って知られて余計なことに巻き込まれたくないだろ?)ヒソヒソ

吹雪(それはそうですけど)ヒソヒソ

若女将「そういえば○○様は海軍の有名な提督さんに似てらっしゃいますね」

提督「え?ええ、よく言われます(汗)」

若女将「着きました。こちらがご宿泊して頂く松の間でございます。ごゆっくりどうぞ」

提督「ありがとうございます。荷物を置いたら、散歩にでも行こうか」

吹雪「はい!」

~街ぶら中~

吹雪「サイダーを置いてるお店が多いですね」

提督「炭酸はこの辺りの名物で、天然の炭酸水も沸いているからな」

吹雪「天然の炭酸水?」

提督「ああ。通常、サイダー(ラムネ)は水に炭酸ガスを注入して人工的に製造するが、自然に炭酸ガスが含まれた水が湧き出す場所もある。当然、糖類は含まれてないからタダのシュワっとする水だけどな」

吹雪「へぇ~、そんなのがあるんですね」

提督「炭酸水と言えばウィル○ンソンはイギリス人のウィル○ンソンさんが現在の宝塚で発見した源泉の水をの工場で詰めて販売していたそうだ」

吹雪「あ~、その話はテレビで観た気がします。炭酸水と言えば、夏になると司令官が作ってくれる紅茶のシロップを炭酸水で割ってティーソーダが美味しいです」

提督「夏はやっぱりアイスの方がいいからな」


-鎮守府 駆逐寮 神風型私室-

松風「くしゅん」

神風「あら、風邪?」

松風「何言ってるんだい姉貴、ボクたちは風邪なんて引かないじゃないか。誰かが僕の噂話をしているみたいだ。人気者は辛いね」

神風(自分で人気者って・・・)


-旅館 松の間-

提督「流石旅館の料理だ。鳳翔さんにも勝るとも劣らない腕前」

吹雪「美味しかったですね♪」

提督「食事も済んだし、温泉に行こうか」

吹雪「はい!」

提督「それじゃ、上がったら廊下で待ってるから」

吹雪「はーい」


-女湯-

キャッキャ

吹雪(先客の人が結構来ているみたいです)

呂500「舞鶴の温泉もいいけど、有馬温泉も気に入ったんですって」

伊58「こうやってゆっくり温泉に浸かるのは初めてでち」

伊8「温泉での読書も良いものです」

伊504「これが日本の温泉か~」

伊400・401「ドボンします!」

大鯨「他のお客さんの迷惑になるからダメですよ」

伊401「ごめんなさい」

伊400「静かにドボンしますね」

伊14「う~ん、温泉に浸かりながらのお酒もサイコー!」

伊13「イヨちゃん、お風呂でお酒は危ないから・・・止めようね」

伊14「姉貴は心配し過ぎだよ~、溺れたりしないって」

伊13「たまにはお姉ちゃんの言うことを・・・聞いてね」ウルウル

伊14「う゛・・・分かったよ。これで最後にするから。このお猪口に注いだ分位呑んでもいいだろ?捨てるのは勿体無いし」

伊13「それが・・・最後だよ」

伊14「約束する(姉貴に泣かれると逆らえないんだよな)」

伊26「極楽、極楽ぅ~」

伊168「ん~、いい気持ち~」

まるゆ「まるゆはこんなに贅沢していいんでしょうか?」

吹雪「え?え?」

伊58「あ、吹雪でち」

吹雪「皆さん、何してるんですか?(汗)」

伊58「見てのとおり、温泉を満喫中でち!」

吹雪「いえ、そうでは無くて」

大鯨「大淀さんが格安の温泉旅館を見つけてくださって、皆で遊びに来たんです。まさか吹雪さんたちもこの宿だったなんて」

吹雪「あはは・・・(汗)」

大鯨「それにしても格安とは思えない立派なお宿ですね」

吹雪(どういうことでしょうか?格安じゃないはずなんですけど)


-男湯-

キャッキャ

提督「向こうは多いみたいだけど、こっちは貸切だな。露天風呂を一人で満喫とは何と贅沢な」

伊19「さっぱーん!」

提督「!?!?!?」

伊19「提督、ビックリし過ぎなの。はい、深呼吸。吸ってー」

提督「スー」

伊19「吐いてー」

提督「ハー」

伊19「吸ってー」

提督「スー」

伊19「吐いてー」

提督「ハー」

伊19「落ち着いた?」

提督「」コクコク

伊19「それは良かったのね」

提督「おまっ、何でここに居るんだよ!ここは男『静かにするのね!』」

伊19「イクの言うとおりにしないと大声を出すのね。そうなればどうなるか分かるでしょ?」

提督「クッ」

伊19「提督が嫌がるイクを無理やり連れ込んだと証言してやるのね」

提督「何が目的だ?」

伊19「イクだって提督に甘えたい時くらいあるの」

提督「だからと言って男湯に」

伊19「わお!提督の主砲が臨戦態勢なのね!」

提督「お、おい!何処を見てるんだ!///」

伊19「イクの裸を見て興奮したの?責任を取ってイクが鎮めてあげるのね!///」

提督「止めなさい!」

伊19「イクに逆らえる状況だと思ってるの?いい度胸なのね。提督は自分の立場をちゃんと理解すべきなのね」

提督「お願いします。止めてください」

伊19「ダーメ。こんなに苦しそうにしてるのに放っておけないのね!」

提督「頼む、本当に止めてくれ」

伊19「ここに吹雪は居ないの。提督はイクのことだけ見ていればいいのね!」


-女湯-

大鯨「あら?イクちゃんが居ませんね」

伊8「もう上がったんでしょうか?」

伊58「脱衣所を確認してくるでち」ダッ

伊58「脱衣所には人数分の浴衣があるでち」

伊168「まさか・・・」

呂500「のぼせて沈んでいたら大変ですって!」

吹雪「私、内風呂を確認してきます!」

伊26「イクー、イクー!」


-男湯-

イクー

ドコデチー

提督「!!! 向こうの皆がイクが居ないことに気付いたみたいだぞ。ほら、いい子だから手を放してくれ」

伊19「提督を楽にしてあげるまでは帰れないのね!後少し・・・後少しで・・・」

イクー

イクチャーン

タイヘンデス、ウチブロニモイマセン!

提督「これ以上騒ぎが大きくなる前に帰るんだ!」

イクー!

BGM:誰も寝てはならぬ

伊19「チッ!あと少しだったのに。仕方ないから今日のところは引き上げるのね」

チャプン

提督「おい!潜って・・・って行ってしまった。いや、待てよ。現れた時も水中からだった・・・。つまり、男湯と女湯は水中で繋がっていて行き来が出来るのか?それしか考えられないよな」

提督「それにしても色んな意味でどうしてくれるんだよ・・・。あと、某古代ローマの浴場設計技師がタイムスリップする時に流れるオペラが聞こえるのは気のせいか?」


-女湯-

伊19「皆、どうしたの?」

大鯨「イクちゃん!」

伊58「イクの姿が見えなくて心配してたでち!何処に居たでち!」

伊19「ごめんごめん。少しのぼせたから、あそこの木陰のベンチで涼んでたのね!」

伊8「ここからだと死角になって見えませんね」


-廊下-

提督「はぁ~、イクさえ現れなければいい湯だったんだけどな・・・」

???「ため息ついてたら幸せが逃げるで」

提督「ん?」クルッ

提督「龍驤!?」

龍驤「せや、君の龍驤や」

提督「何故ここに?」

龍驤「こうしてると昔を思い出すな」

提督「話を聞けよ!」

龍驤「君はもう忘れてしもたんか?」

提督「何を?」

龍驤「赤い手ぬぐいをマフラーにして横丁の風呂屋に通ったやろ?」

提督「神田川かよ!俺は分かるが、俺と同世代の奴にはほとんど通じないぞ」

龍驤「せやろか?」

提督「爺さん(師匠)ならともかく、俺より若い新提なら神田川って聞いても東京を流れる川しか浮かばないはずだ」

龍驤「ほな、うちは湯に浸かってくるわ」

提督「だから、話を聞けよ・・・」

ガラガラ

吹雪「え?龍驤さん!?」

龍驤「せや、龍驤や。ここは美肌の湯やと聞いて来たんや」

吹雪「あの、司令官・・・何だかこの宿、宿と言うか泊まってる人が変じゃないですか?(汗)」

提督「ああ、何故かうちに所属している子たちが居るんだが・・・(汗)」


???「あれは提督さん!提督さーん」ダッ

???「ダメだよ!って行ってしまった・・・」

夕立「提督さん、会いたかったっぽい!」スリスリ

提督「夕立!?」

時雨「ダメじゃないか!」

提督「時雨まで!?」

吹雪「もう訳が分かりません・・・」

時雨「ごめんね、二人とも。提督を見かけても邪魔はしないって約束だったんだけど」

夕立「だって・・・提督さんに会いたかったんだもん!」

提督「今朝、会ったと思うんですが・・・」

夕立「お昼から会えなかったから寂しかったっぽい!」スリスリ

提督(何この、家で留守番してて飼い主の帰りを待っていたワンコみたいな反応は)

時雨「そろそろ離れるんだ。吹雪がやきもちを妬くよ」

夕立「ごめんなさい」

吹雪(夕立ちゃんは胸は大きいけど、マスコット的な存在と言うか、司令官も変な目で見てないから大丈夫だよ)

提督「ところで二人は何故、ここに居るんだ?」

夕立「大淀さんが格安の温泉旅館を紹介してくれたっぽい!」

時雨「そうだよ。所謂、慰安旅行ってやつかな?流石に全員で来ると色々と大変なことになるから、抽選で選ばれたメンバーが来たんだよ」

提督(やけに外出届が多いとは思っていたが・・・、大淀ぉ・・・)

吹雪「さっき、お風呂で大鯨さんも格安って言ってましたが、いくらだったの?」

時雨「一泊二日で税込み1万円だよ」

吹雪「え?そんな金額で泊まれる旅館じゃないんじゃ?」

時雨「ボクもそう思ったけど、オフシーズンで稼働率が低いから安くしてでも利用してもらおうってことなんじゃないかな?もう少ししたら卒業旅行とかで賑わいそうだけど、今は利用者も少なそうだし」

吹雪「確かに格安海外旅行とかはそんな話を聞くけど」

提督(これはつまりアレだな。大淀が裏帳簿(艦娘基金)から補助したな。あの金の運用に関しては俺は完全ノータッチだから構わないが、こんなところで使って大丈夫なのか?)


-鎮守府 軽巡寮 大淀私室-

大淀「今頃、提督は皆さんと遭遇して驚いている頃でしょうか?」

大淀「今回の旅費は艦娘基金から出しましたが、ちゃんと資産運用して増やしているので心配ご無用ですよ」メガネキラーン

大淀「私も行きたかったのですが、抽選ですし主催者だからと言ってズルをする訳にはいきません。でも、今度、明石でも誘って行ってみようかしら」


-厨房-

若女将「話って何ですか?お金なら振り込んだはずです」

板長「分かってるんだろ?」

若女将「何のことか分かりません」

板長「おいおい、つれねぇなぁ」

若女将「近寄らないで下さい」

板長「寄りを戻そうぜ、若女将。昔みたいに仲良くしようじゃないか」ニヤニヤ

若女将「止めて!」

ドン!

板長「うわっ!」

ヨロヨロ

ドン

板長「痛ってえ。何しやがる、このクソアマ!人が下手に出てりゃあ調子に乗りやがって!」

グラッ

ヒューン

若女将「棚の上から包丁が!?」

プスッ!

板長「ぐはっ!」

ピタゴラ○イッチ!

若女将「い、板長?」

板長「」

若女将「し、死んでる!?私が・・・殺した?」

若女将「ち、違う!私は殺してないわ!何とかして誤魔化さないと・・・」

若女将「そうだわ!第一発見者を装って、発見した時には板長は死んでいたことにすればいいのよ!」

若女将「きゃーーーーーーーーーーーーーーっ!」


-廊下-

キャ--------------ッ!

吹雪「悲鳴!?」

時雨「何かあったのかも知れない!」

提督「行ってみよう!」

夕立「ぽい!」


-厨房周辺-

提督「こっちの方から悲鳴が聞こえたと思うんだが」

若女将「板長!しっかりして、板長!」

夕立「若女将さんの声がするわ」

時雨「血の臭い?」

吹雪「え?血の臭い?そんなのする?」

夕立「確かにするっぽい!」

提督「!!!」

若女将「○○様!?」

提督「何があったんですか?」

若女将「厨房の前を通りかかったら、板長が・・・板長が!」

提督「まだ温かい。それに硬直も始まってない。それほど時間は経過していない様だ。吹雪、警察に連絡を」

吹雪「はい!」

提督「キット」

キット(コムリンク)「はい、何でしょうか?」

提督「旅館内で殺人事件が起きた。この一時間で出入りした人物は居るか?」

キット(コムリンク)「いえ、どなたも出入りしていません」

提督「ならば、裏口からこっそり逃げていない限り、まだ館内に居ることになるな。若女将、裏口に防犯カメラは付いていますか?」

若女将「いえ、カメラは付いていませんが、鍵は従業員しか持っていませんし、鍵が無いと出入りは出来ません。それに無理に開けたら警報装置が作動します」

提督「ならば、後ほど従業員の方を集めて確認すれば分かりますね」

若女将「○○様、貴方一体・・・」

提督「通りすがりの探偵です」

時雨(探偵って)

夕立「提督さん、マ○コさんみたいで格好いい!」

若女将(て、提督!?やっぱり他人の空似なんかじゃなかったのね・・・)

提督「俺がマ○コさんなら、土○さんは誰だ?いや、それより土○さんを演じる内藤○志はいつの間にか十○川警部やタクシードライバーになっていたが、問題は十○川警部だ!」

時雨「確かにそうだね」

夕立「?」

提督「今の十○川警部はやたらバイオレンスと言うか直ぐにドンパチを始める。初めて観た時はナニコレ・・・ってなったぞ」

時雨「ボクも全く馴染めないよ。先代の渡瀬○彦が亡くなって世代交代をしたからイメチェンを図ったのかも知れないけど、西○警察でも観ているのかなって思ったよ」

提督「内藤○志を観ていると捜査○課長も全部、科○研に見えてくるんだよな」

時雨「分かる。分かるよその気持ち」


???「姉さま、何だかあちらが騒がしいです」

???「そうね、様子を見に行ってみようかしら」

提督(被害者がぶつかったのか、棚が少し動いた形跡があるな。だが他に争った様な痕跡は無い。何かに滑ってぶつかったのか?だが、床は濡れてないな)

扶桑「提督?何かあったのですか?」

提督「ああ、ちょっと事件がな。って扶桑に山城?」

時雨「うん、殺人事件だよ」

山城「はぁ・・・何で提督が居るんですか?(時雨に頼んで旅行を申し込んでもらって正解だったわ!こうして姉さまと旅行が出来たうえに、提督にも会えたんだもの)」

提督「それはこちらの台詞だ!」

扶桑「山城、そう言う言い方は良くないわ。私たちは提督が泊まっている宿に来ているのよ。提督が居るのは当然じゃない。提督、お二人の邪魔をするつもりは無かったのですが、ごめんなさい」

提督「気にするな。イクから比べれば可愛いものだ」

扶桑「イクちゃんがどうかしたのですか?」

提督「うん、まぁ、色々・・・(遠い目)」

吹雪「警察に連絡してきました!え?扶桑さんに山城さん?」

扶桑「こんばんは」

山城「邪魔してるわよ」

板長「うぅ・・・」

提督「まだ生きている!?」

板長「お、おっ、お・・・かみ」ガクッ

提督「しっかりするんだ!直ぐに救急車を呼ぶからな!キット、救急車を手配してくれ」

キット(コムリンク)「分かりました。至急手配します」

夕立「夕立、犯人が分かったっぽい!」

時雨「え?」

夕立「今、板長さんは狼って言ったわ。つまり、犯人は足柄さんよ!」

時雨「いや、確かにあの人、飢えた狼って言われているけど・・・(汗)」

提督「足柄も来ているのか?(アイツは外出届けを出してなかったはずだが)」

時雨「来てないよ」

提督「だったら容疑者でも何でもないじゃないか」ヤレヤレ

若女将(まだ生きていたなんて・・・、何とかして口封じをしないと。そうだわ!)

若女将「あの、板長の背中の包丁を抜いた方がいいんじゃないですか?」

提督「いや、下手に抜くと血が噴出す恐れがあります。ここは医者に任せないと」

若女将「そうですか(失敗してしまいました。でも、何とかして板長の口を封じないと・・・。このままでは宿の名に傷が付いてしまいます)」


夕立「分かったわ!」

時雨「今度は何だい?」

夕立「板長さんは自分の背中に包丁を刺して自殺を図ったのよ!」

若女将(この調子で何とか誤魔化せれば・・・)

山城「自分の背中に包丁をってどうやってそんな器用なことをするのよ」

夕立「何かトリックがあるっぽい!」

提督「見たところ何かを仕掛けていた様な痕跡は見当たらないが」

夕立「本人が証拠を隠滅したっぽい!」

吹雪「隠滅って・・・。この状況だと無理じゃないかな?」

夕立「例えば糸を使って天井から包丁をぶら下げて、刺さった後で急いで糸を解いて飲み込んだ。アリだと思います!」

扶桑「なるほど。その方法なら・・・」

山城「いくらなんでも無理がありますよ、姉さま」

扶桑「そうね、やっぱり無理があるわね」

提督「そもそも天井にフックとか見当たらないが」

若女将(何とかして板長が自殺を図った方向に持っていかないと)

提督(さっきから若女将の様子がおかしいな)


-エントランスホール-

刑事「従業員の方々と宿泊されている方は全員集まってもらえましたね?」

女将「はい。従業員一同とお客様全員で間違いありません」

刑事「それにしても提督さんと艦娘の皆さんにこんな所で会うなんて」

提督「提督?私は通りすがりの探偵です」

夕立「この人は提督さんではなく、科捜研の人っぽい!」

時雨「探偵って名乗ってるのに、科捜研だと無茶苦茶だよ」

吹雪「色々すみません」

刑事「これから一人ずつ話を聞かせてもらいます。えっと、探偵役の提督さん、協力をお願いできますか?」

提督「分かりました」

時雨(役って言われてるよ)

提督「真犯人はこの中に居ます」

一同「!?」

提督「名探偵と言われた、ばっちゃんの名にかけて!」

吹雪「前にもこんなことがありましたが、司令官のお婆様って探偵では無いですよね?」

提督「・・・」

刑事「まずは第一発見者である若女将からお願いします」

若女将「はい」


刑事「被害者を発見したときのことを詳しく教えてもらえますか?」

若女将「はい。ミーティングの時間になっても板長が現れなかったので、全員で手分けして探していました」

刑事「そして厨房で被害者を発見した、と」

若女将「はい」

提督「どうして厨房に向かったのですか?」

若女将「もしかしたら包丁の手入れでもしていて時間を忘れているのでは?と思いまして」

提督(確かに板前が厨房に居ると考えるのは筋が通っているな)

刑事「不審な人物を見たり、物音を聞いたりはしませんでしたか?」

若女将「いえ、私が発見した時には既に刺されて倒れた板長だけでした」


刑事「事件が起きたときはどうしていましたか?」

仲居A「ミーティングの時間になっても板長が来なかったので全員で手分けして探していました」

刑事(若女将の証言と一致しているな)

刑事「不審な人物を見たり、物音を聞いたりはしませんでしたか?」

仲居A「いえ、何も。私は大広間に居ましたので」

刑事「そうですか」


刑事「事件が起きたときはどうしていましたか?」

仲居B「ミーティングの時間になっても板長が来なかったので全員で手分けして探していました」

刑事(やはりミーティングと言うのは間違いないのか)

刑事「不審な人物を見たり、物音を聞いたりはしませんでしたか?」

仲居B「いえ、何も見聞きしていません」

刑事「事件が起きた時間帯は何処に居ましたか?」

仲居B「タバコを吸っているのかもと思い、喫煙所の様子を見に行っていました」

提督「最後に一つ宜しいですか?」

仲居B「何ですか?」


刑事「事件が起きたときはどうしていましたか?」

板前A「ミーティングなのに板長が来なかったので、板前Bと一緒にトイレを探しに行ってたんすよ」

刑事「トイレ?」

板前A「はい。前にもトイレに篭ってて遅れてきたことがあったんすよ」

刑事「被害者は胃腸が弱かったんですか?」

板前B「あん時はたまたまだったみたいっす」


刑事「事件が起きたときはどうしていましたか?」

板前B「板前Aと一緒にトイレを探しに行っていました」

刑事(証言は一致しているが・・・)

提督「お二人は一緒に行動していたのですか?」

板前B「いえ、途中まで一緒でしたが、途中で分かれてそれぞれ別のトイレを見に行っていました」

刑事「なるほど」


夕立「はっちゃんさん」

伊8「はい」

夕立「この事件の犯人は誰だと思う?」

伊8「分かりません」

夕立「はっちゃんさんでも分からないっぽい?本を沢山読んでるはっちゃんさんなら分かると思ったのに」

伊8「私、推理小説は読まないので」

夕立「それは残念」

時雨「その考え方でいくと、金○一やコ○ンを読んでいた夕立も探偵として犯人を見つけないといけないことになるじゃないか」

夕立「夕立の推理は外れたっぽい」

吹雪(確かにさっきトンデモ推理を披露してたよね・・・)


刑事「関係者の話は一通り聞けましたね。時間も遅いので今日は一旦解散して、明日の朝、改めてお話を聞かせてもらうことにしましょうか」

提督「そうですね」

刑事「そういえば、仲居さんには何を聞いていたんですか?」

提督「ちょっと気になったことがありましてね。でも、大したことではありませんよ」

刑事「そうですか。では、皆さんが待っているエントランスホールに戻りましょうか」

提督「先に戻ってもらっていいですか?」

刑事「どうかしたんですか?」

提督「ちょっとトイレに」

刑事「分かりました」

提督「直ぐに戻ります」ダッ


刑事「皆さん一通り話は聞かせてもらいました。時間も遅いので今日は一旦解散し」

提督「お待たせしました」

チャクシンヤデー

チャクシンヤデー

提督(何この着メロ(笑))

刑事「ん?」

ピッ

刑事「もしもし」

刑事「何!?ガシシャが亡くなっただと!」

若女将「!!!」

刑事「ああ、分かった」

ピッ

刑事「皆さん、聞こえたかと思いますが、被害者が病院で亡くなったそうです」

一同「!!!」

刑事「これより本件は殺人事件として扱います」

ザワザワ

刑事「今夜は念のため、我々警察も見張りを兼ねて泊まります。何かあれば直ぐに対処しますのでご安心ください」


-鎮守府 会議室-

夕雲「皆さんそろいましたね。これより第250回夕雲型会議を始めます」

秋雲「今まで249回もこんな会議してたんだ・・・」

長波「こんな会議初めてだけどなー」

秋雲「へ?」

長波「だから初めてだって」

巻雲「突っ込んだら負けですよ」

秋雲「もう何でもいいや。夕雲に一つ聞きたいことがあるんだけど」

夕雲「何ですか?」

秋雲「秋雲さんは陽r『夕雲型、ですよね?』」

秋雲「いや、だから陽『夕雲型です』」

秋雲「か『ゆ・う・ぐ・も・が・た』」

秋雲「・・・。はい、秋雲さんは夕雲型です」

夕雲「ふふっ、おかしな秋雲さんね。それでは本題に入ります」


夕雲「本日の議題はどうすれば提督のママになれるか、です」

ザワザワ

早霜「これは難しい議題ね・・・」

清霜「はいっ!」

夕雲「清霜さん」

清霜「戦艦になればいいと思います!」

夕雲「戦艦になって喜ぶのは清霜さんだけです」

清霜「リベッチオさんも喜ぶのに・・・。それに、清霜はガン○ムなのに」

浜波「あ、あの・・・」

夕雲「何ですか、浜波さん」

浜波「司令のママって・・・」

夕雲「文字通りです。提督のママになって私に依存させることにより、行く行くは正妻になるのよ」

岸波「提督の正妻?提督の正妻は吹雪姉さまでは?」

夕雲「吹雪さんはカッコカリです。まだ正妻ではありません」

岸波「曙先輩を呼ばないと」

ドアバーン!

一同「!?」

朝霜「陽炎型のカチコミだ!」

沖波「今のでメガネが・・・って無事でした」

浦風「提督さんのママになるんはうちじゃ!」

卯月「違うぴょん!司令官はうーちゃんのパパだぴょん!」

夕雲「卯月さん、私は提督のママになりたいと言っているのであって、提督の子になりたいなんて言ってませんよ」

卯月「おうっ!?うーちゃんお呼びで無いぴょん?」

夕雲「ええ。卯月さんが提督のママになりたいなら容赦しませんが、違うなら用はありません」

卯月「あー、なるほど。うーちゃん早とちりしてたぴょん。じゃあ、帰るぴょん」ピューン

浦風「ん?秋雲?こんな所で何しとるんじゃ?お姉さん怒らんから素直に言うてみ」

秋雲「アキグモサンハ、ユウグモガタデス。アキグモサンハ、ユウグモガタデス。アキグモサンハ・・・」ハイライトオフ

浦風「!? 陽炎ー!秋雲が、秋雲が!」

曙「アンタたち、夜遅くに何騒いでるのよ」

一同「!?」

曙「岸波からメールが着たから様子を見に来たら、クソ義兄貴のママになるですって?」

漣「ご主人様のママ?ギザワロス!マンモス片腹痛いっピ!ご主人様のママはこの漣なんだから!」

長波(いつもにも増して訳わかんねーな。マンモスとかピ!って何だ?)

巻雲(ノ○ピー語を使いこなすなんて・・・出来るッ!)

曙「は?」

漣「え?」

金剛「おふざけは許しマセン!」

曙「念のため、金剛さんを連れてきて正解だったわ。岸波は帰っていいわよ」

岸波「姉さんたち、お先です」ペコリ

夕雲「曙さん、これだけは言わせてもらうわ。この程度で勝ったと思わないことね」


-深夜 松の間-

提・吹「ぐー」zzz

ガチャ

キョロキョロ

???「・・・」ニヤッ

吹雪「う~ん」パチッ

吹雪「あれ?夕立ちゃん?」

???「!!!」

吹雪「違う!司令官、起きてください!」ユサユサ

提督「ん~、何だ?」ムクッ

???「!」ダッ

吹雪「誰かが部屋に忍び込んで来たんです!」

提督「・・・。事件の真相に近づいた俺を口封じしに来たのか?」

吹雪「確実に私たちの仲間ではありませんでした」

提督「吹雪のお陰で助かったな。ありがとう」

吹雪「礼には及びません。私は貴方の秘書ですから」

提督「私は貴方の秘書ですからって、西○寺?西○寺なのか?って言うか西○寺は秘書ではなく、執事なんだが」

吹雪「細かいことを気にしてはいけません。おや?足元に何か」

提督「これは・・・間違いない」

吹雪「犯人の遺留品でございますか」

提督(何時まで西○寺を続けるんだろう?)


-翌朝 若女将私室-

若女将「無い!?何処にも無い!まさか・・・」


-大広間-

龍驤「何やて!?寝込みを襲われた!?」

提督「声が大きい。あと、米粒と唾を飛ばすな」

時・夕「!?」

山城「不幸だわ」

扶桑「山城、しっかりして。提督は襲われたけれども、無事よ。ギリギリ不幸では無いわ」

夕立「提督さんを襲うなんて・・・許せない」ギリッ

時雨「刻んで魚の餌にしてやる」バキッ

伊19「ドラム缶に詰めて海に沈めてやるのね」

伊58「でち」

呂500「ビスマルク姉さんやオイゲンさんも呼んで血祭りですって」

提督「物騒な発言は止めなさい」

吹雪「龍驤様、声が大きいです」

龍驤「ごめんごめんって龍驤様?どないしたんや?」

吹雪「どうかなさいましたか?」

龍驤「いや、普段、様付けで呼ばれたことなんて無いし」

提督「昨晩、襲われた時からパーフェクト執事っぽくなった。刑事さんが佐藤○郎っぽい感じなら完璧だったんだが」

龍驤(キットの方がパーフェクト執事っぽいのは黙っとこか)

龍驤「それで君を襲った犯人の目星は付いてるんか?」

提督「ああ、板長の事件と同一人物だ。朝食が終わったら謎解きの時間だ」

吹雪「謎解きはモーニングのあとで、です」

龍驤(そう言えばソレも執事やったな。って言うかそれも言うならブレックファーストとちゃうんか?)

~朝食後~

刑事「犯人が分かったって本当ですか!?」

一同「!?」

提督「ええ。犯人は・・・、若女将、貴女です」

刑事「若女将!?しかし彼女は第一発見者ですよ」

提督「そう、彼女は第一発見者。それこそが盲点だったんですよ」

若女将「私が犯人とはどういうことですか?板長は刺されていたんですよ。それなら犯人は返り血を浴びているはず」

提督「確かに普通はそうですね。しかし、板長は後ろから刺されていた。例えば、包丁を固定していた場所に被害者を突き飛ばせば返り血は浴びません」

若女将「そこまで言うなら私が犯人である決定的証拠を出して下さい!」

提督「コレです。昨晩、俺たちが宿泊していた部屋に忍び込んだ何者かが落としておきました」つ かんざし

若女将「!?」

提督「コレは貴女の物ですね?」

若女将「確かに私の物です。ですが、今朝、気が付いたら無くなっていました。きっと真犯人が私を犯人に仕立て上げるために」

提督「ええ、確かにコレだけでは貴女が犯人とは言えませんし、何者かが貴女を犯人し仕立て上げようとしたとも考えられます。そこで、失礼ながら貴女の銀行口座を調べさせてもらいました」

刑事「何時の間に!?それにどうやって・・・」


提督「それは昨日の」

~回想中~

刑事「関係者の話は一通り聞けましたね。時間も遅いので今日は一旦解散して、明日の朝、改めてお話を聞かせてもらうことにしましょうか」

提督「そうですね」

刑事「では、皆さんが待っているエントランスホールに戻りましょうか」

提督「先に戻ってもらっていいですか?」

刑事「どうかしたんですか?」

提督「ちょっとトイレに」

刑事「分かりました」

提督「直ぐに戻ります」ダッ

提督「キット」

キット(コムリンク)「はい」

提督「今回の事件、恐らく犯人はあの人だ。だが、まだ決定的な証拠が無い。犯人をあぶりだすため、刑事さんに電話をかけて被害者が亡くなったという設定で芝居させて欲しい」

キット(コムリンク)「分かりました」

提督「それと・・・についても調べて欲しい」

キット(コムリンク)「はい、そちらも調査しておきます」

刑事「皆さん一通り話は聞かせてもらいました。時間も遅いので今日は一旦解散し」

提督「お待たせしました」

チャクシンヤデー

チャクシンヤデー

提督(何この着メロ(笑))

刑事「ん?」

ピッ

刑事「もしもし」

キット「こんばんは、刑事さん。キットです。アドミラルが犯人の目星が付いたそうなので、証拠を掴むため、被害者が亡くなったという演技をしてください」

刑事「何!?ガシシャが亡くなっただと!」

キット「ありがとうございます。こでれアドミラルが犯人を見つけられるはずです」

若女将「!!!(板長の口封じは出来たわ)」

刑事「ああ、分かった」

ピッ

刑事「皆さん、聞こえたかと思いますが、被害者が病院で亡くなったそうです」

一同「!!!」

刑事「これより本件は殺人事件として扱います(提督さん、これでいいですね?)」チラッ

提督(バッチリです!)

~回想終了~

提督「あの時にキットに依頼しておきました」


提督「勝手に口座を調べたことについては謝ります。ですが、貴女の口座から板長の口座への送金が確認されました」

若女将「!!!」

提督「貴女は過去に板長と交際していたのではありませんか?そのことで板長から脅されていたのではありませんか?」

女将「板長を刺したのは私です!」

刑事「女将さん、貴女のアリバイは確認済みです」

若女将「確かにあの時、私は厨房にいました。でも、刺したりはしていません」

提督「ええ、そうでしょうね」

龍驤「どういうことや?」

提督「板長と口論になり突き飛ばしたのではありませんか?そして偶然が重なり板長の背中に包丁が突き刺さった。そう、まさにピタゴ○スイッチの様に」

龍驤「んなアホな」

提督「そして、歴史のある旅館の若女将が事件に関わったとなると、評判はガタ落ち。だから何とかしてもみ消そうとした」

龍驤「ここまで君の推理が正しいとして、襲われたんは何でや?」

若女将(ここまでばれているならもう誤魔化せないわね・・・)

若女将「脅かせばこの件から手を引くと思ったからです」

刑事「認めるのですね?」

若女将「はい。○○様、申し訳ありませんでした」

女将「若女将と板長のことは薄々気付いていました。見てみぬふりをせず、対処していればこんなことには・・・」

刑事「署までご同行願います」

女将「貴女が罪を償って帰ってくるまで、子供のことは私に任せなさい」

若女将「お儀母様(涙)」

刑事「行きますよ」

若女将「はい」


提督「少しだけ待ってください。若女将、これをお返ししておきます」

若女将「ありがとうございます」

提督「刑事さん」

刑事「はい」

提督「俺が寝込みを襲われた事件なって無かった。いいですね?」

刑事「へ?」

提督「いいですね?」

吹雪「司令官様がこう仰っているのです。言うことを聞けないのですか?」

夕立(何だか吹雪ちゃん、様子がおかしいっぽい)ヒソヒソ

時雨(きっとアレが流暢なフランス語で話し、料理も出来て、時代劇の殺陣から探偵までこなす謎のパーフェクト執事なんだよ)ヒソヒソ

刑事「滅相もございません!」

提督「あ、あと一つ大事なことを忘れるところでした。板長ですが亡くなっていません」

若女将「え?」

提督「被害者が亡くなったことにすれば、犯人を炙り出せる。そう考えて刑事さんに演技をしてもらいました」

刑事「はい。これは本当です」

提督「なので貴女が重い罪に問われることは無いでしょう」

刑事「今回の件は事故だった様ですし、そうなるでしょうね」

提督「これにて一件落着か」

吹雪「事件が解決してホッとしました」

時雨「不幸な事故だったね」

山城「そうよ、私は不幸を振りまく女よ・・・」

時雨「いや、山城のことを言ったんじゃないよ(汗)」

提督「・・・」キョロキョロ

扶桑「どうしたんですか?」

提督「いや、鳳翔さんが現れてララバイしないかと思って」

夕立「ララバイ?」

提督「いや、何でもない。気にしないでくれ」


-鎮守府 居酒屋 鳳翔(準備中)-

鳳翔「!?」

赤城「どうしたんですか?」

鳳翔「いえ、何だか提督に呼ばれた気がして」

隼鷹「提督ってああ見えて結構甘えん坊だからね。鳳翔ママが恋しいのかもね」

鳳翔「ママだなんて・・・///」

赤城「そうなんですか?知りませんでした」

隼鷹「まー、今のは適当に言っただけなんだけどね~」ゲラゲラ

加賀「そうやって適当なことを言うのは良くないわ。青葉にでも聞かれたら大変なことになるわよ」

隼鷹「さーせん(笑)」


龍驤「よし、ここはうちが鳳翔の代わりに一肌脱いでエンディングテーマを歌ったろ!」

提督「いや、別に求めてない」

龍驤「それではお聞きください。龍驤で『おかんの呼ぶ声』」

提督「何でそのチョイス?」

龍驤「ララバイ言うたら、聖母(マドンナ)や。つまり聖母=おかんや!そしてうちは空母やで!」

提督「訳が分からん。そして謎のヒロシ推し」

龍驤「♪」←龍驤熱唱中

提督「まったく、行く先々で事件に巻き込まれて俺はジョン・マク○ーンなみについてないな」

吹雪「どちらかと言うと、イー○ン・ハントだと思います。その刑事さんは3作目で上司から『人間辞めますの一歩手前』とまで言われてたじゃないですか」

提督「イー○ンはイー○ンで自ら巻き込まれに行っている気がするが。それに5作目では存在しないテロ組織をでっち上げ、命令に背いて勝手な行動を続ける反逆者って扱いだったしな」

吹雪「そうですけど、私はブ○ース・ウィリスより、トム・ク○ーズの方が好きです」

伊58「ブ○ース・ウィリスは中途半端にハゲてた頃より、完全に丸坊主になってからの方がカッコイイでち!」

伊8「はっちゃんもそう思います」

提督「皆はどうやって帰るんだ?二人までなら乗せられるが」

扶桑「行きも帰りも大淀さんのチャーターしてくれたバスで送迎してもらえるので、心配後無用です」

夕立「夕立は提督さんと一緒に帰りたい!」

時雨「夕立!昨日も言ったけど、二人の邪魔をしたらダメじゃないか!」

夕立「でも・・・」

山城「時雨の言うとおりよ。ここは二人っきりにしてあげるべきよ」

夕立「はい・・・」

提督(今更そんな気を使ってもらわなくていいんだけど・・・。ショボンとしている夕立が可哀想だ)

吹雪(時雨ちゃん、山城さんありがとうございます!)

扶桑「お迎えが来るまでまだ時間があるので、観光に行きましょうか」

提督「鎮守府に帰るまでが旅行だからな。気を付けて行ってこいよ」

一同「はーい」

提督「じゃあ、俺たちも行こうか」

吹雪「はい」

龍驤「ご静聴ありがとうございました」ペコリ

龍驤「って誰もおらへん!?まさかうちだけ置いてかれた?」

金田一風のタイトルを付けてみましたが、一話で完結したのでファイル2とかは無いです。はい。

探偵ものにはトンチンカンな推理をして「お前が犯人だ!」と言いまくるキャラが居ますが、
東野圭吾によると、主役の探偵より先に真犯人を見つけ出して、真犯人を避けつつ「お前が犯人だ!」と言わないといけないそうです。
万が一、真犯人を当てて白状されてしまうと探偵の立場が無くなってしまうとか。
今回の夕立はそんなポジション・・・では無かったりしますが。

本日はここまで。

SHELLYが髪型と色のせいで酒匂に見えた。
暑さで疲れてるんだろうな。
酒匂嫁提督の皆さん、申し訳ない。

本日分、始まります。


-日曜 朝 睦月型私室-

卯月「パパたちは旅行中でつまらないぴょん。うーちゃんは空気の読める艦娘だから遠慮したけど、空気の読めない奴が多過ぎるぴょん」

卯月「弥生がテレビの前で正座してるぴょん。暇だから弥生でもからかうぴょん」

卯月「うーーーーちゃん参上だぴょん!」

弥生「・・・」

卯月「反応してくれないと寂しいぴょん」

弥生「テレビ観るから静かにして」

卯月「弥生、怒ってるぴょん?」

弥生「怒ってません」

卯月「ホントに?」

弥生「静かにしないと怒ります」

卯月「ごめんなさい。静かにします(弥生がマジギレしたら手が付けられないぴょん。ここは大人しくするのが得策だぴょん)」

弥生「何か失礼なことを考えてない?」

卯月「そ、そんなこと無いぴょん(汗)」

弥生「・・・。そういうことにしておきます」

卯月(ふぅ~、セーフ)

卯月「ところで何観るぴょん?鬼○郎?」

弥生「プ○キュア。まだ鬼○郎の時間じゃないです。局も違います」

卯月「プ○キュア?そんな小学生が観てそうなもの観るぴょん?弥生はお子様だぴょん!ぷっぷくぷー(笑)」

弥生「あ゛?」ギロッ

卯月「ひっ!?」

弥生「そこに座りなさい」

卯月「ごめんなさい!謝るから折檻はやめて下さい!(泣)」

弥生「いいから座りなさい」

卯月「はい(パパ、ごめんなさい。うーちゃんはこれから沈められます)」

テレビ「♪~」

弥生「始まりました。今から一緒に鑑賞してプ○キュアの良さを教えてあげます」

卯月「へ?」

弥生「黙って観なさい」

卯月「はい(とりあえず助かったぴょん・・・)」

~30分後~

卯月「不覚だぴょん」orz

卯月「あの杉下○京ですら守備範囲だったのに・・・。うーちゃんは今までこんなにも素晴らしい物を知らなかったなんて・・・」

弥生「そんな卯月に今から録画したプ○キュアを見せてあげます」

卯月「え・・・、本当にいいぴょん?でもプ○キュアをバカにしてたうーちゃんにそんな資格は」

弥生「これからは卯月もプ○キュアを愛する仲間です。資格云々なんてありません」

卯月「弥生ー(涙)」ギューッ

弥生「抱き付かれると再生できません」


-正午 執務室-

新提「さっきあと30分程で着くと連絡があったし、そろそろ提督たちが帰って来る頃だな」

長門「うむ、そうだな。きっとゆっくり休んでリフレッシュしたことだろう(青葉と大淀の件で一抹の不安はあるが、多分大丈夫だろう)」

ガチャ

新提「噂をすれば何とやら。おかえり」

提督「ただいま」

バタン

長門「どうしたんだ?随分疲れたような顔をしているが」

吹雪「司令官様は事件に巻き込まれて疲れておられます」

新・長「さ、西○寺=サン!?」

提督「何でこれだけで分かるんだよ・・・」

新提「私たちも観ていたからな」

長門「この鎮守府にもあの様な執事が欲しいと思いながら観ていたんだ」

提督「執事が欲しいって何処のお嬢様、若しくは奥様だ?」

コンコン

暁「暁です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

暁「司令官様、夕張女史の下での修行を終え、帰還致しました!」E:メガネ

提督「それはご苦労。夕張の下での修行はどうだった?」

暁「ハッ、とても有意義でした!」

吹雪「あ、暁ちゃん?どうしたの?」

提督(驚きのあまり、西○寺モードが終了してるな。次はラト○スクモードとかにならなければいいが。いや、ラト○スク化するのは夕立だよなー。ラト○スクモード時のエ○リュは瞳が赤いもんな)

暁「吹雪姉さま、どうかなさいましたか?」

吹雪「え?うん、その・・・何時もと雰囲気が違うと言うか」

長門「提督よ、暁たんに何をした?正直に答えろ!」

提督(暁たん?)

暁「貴様ッ!司令官様に対して何という口の利き方だ!」

長門「暁たん、一体どうしてしまったんだ?」オロオロ

暁「私は暁たんなどでは無い!私のことはレディ・アカツキと呼べ!」

提督「暁、こちらへ」

暁「はい」

スッ(メガネOFF)

提督「よく頑張ったな」ナデナデ

暁「もう!子ども扱いしないでよ!」

吹雪「いつもの暁ちゃんに戻ってる!?」


提督「そしてメガネを戻す」

スッ(メガネON)

暁「司令官様」

新提「何が起きているだ?」

夕張「それは私から説明します」

長門「夕張!何時の間に!?」

新提「全く気配を感じなかったぞ!」

夕張「細かいことを気にしてはいけません」

新・長「アッ、ハイ」

夕張「提督と暁ちゃんを一人前のレディにするにはどうすればいいか・・・散々会議を重ねましたよ。そして私たちはある結論にたどり着きました」

吹雪「ある結論?」ゴクッ

夕張「そう。手本を示せばいい!それが私たちの出した結論よ!」

提督「うむ。我ながらこれ以上無いと断言出来るパーフェクトな結論だ」

夕張「そして私は新機動戦記ガンダム○全49話を視聴させて、レディとは何たるかを教えたわ」

提督「そして暁は真のレディ、レディ・アカツキへと進化したのだ!」

新提「僕たちの暁たんはもう居ない・・・」

長門「嘘だ・・・、嘘だぁぁぁぁ!嘘だと言ってよバー○ィ!」

夕張(バー○ィって)

暁「司令官様の仰っていることは真実だ」

吹雪「本人が納得してるなら、それでいいと思います」


長門「そうだ、メガネだ。メガネさえ破壊してしまえば!」

暁「貴様ッ、司令官様から頂いたメガネを素手で触り、指紋を付けるなど万死に値する!」

提督「待て。長門は悪気があった訳じゃない。許してやれ」つメガネ拭き

暁「司令官様に免じて今回だけは許してやる」

新提「そうだ、夕雲ママに慰めてもらおう・・・」フラフラ

提督「あ!おい、待て!早まるな!」

ガチャ

バタン

提督「行ってしまった・・・」

ウワァァァァァァァァァァーッ!

夕張「今の悲鳴って(汗)」

吹雪「間違いありません(汗)」

暁「フン。自業自得だ」

提督「言わんこっちゃ無い。長門、悪いが行って来てくれるか?」

長門「了解だ」

長門「慰めて欲しいなら夕雲ではなく、私のところへ来ればいいものを」ボソッ

提督「そうだ、お土産を渡しておこう。これが夕張の分だ」つお土産

夕張「ありがとうございます」

提督「それでこっちが暁たちの分だ。響たちにも渡しておいてくれ」

暁「ありがたき幸せ」


-夕方 提督私室-

秋雲「ねー、提督」

提督「どうした?」

秋雲「うわっ!赤甲羅投げてこないでよ!」

提督「赤甲羅とは前を走るプレイヤーを妨害するために存在する。それに先に投げてきたのはお前さんだろ?」

秋雲「うぅ・・・そうだけどさー。まーいいや。それで本題だけど、提督ってさー、吹雪と二人っきりの時に、吹雪にバブみを感じてオギャるの?」

提督「・・・。秋雲さん、ばぶみを感じておぎゃるって何すか?汚ギャルなら知っているが、違うよな?吹雪はギャルじゃないし、ギャルなら鈴谷だが、汚では無いよな」

秋雲「そっかー、提督は知らないんだ」

提督「うん、知らん。で、どういう意味だ?」

秋雲「ばぶみってのは、年下の女性へ求める母性、もしくは年下の女性から感じる母性だよ」

提督「は?」

秋雲「で、オギャるは、赤ちゃんの泣き声から来ていて、赤ちゃんになって甘えたいって気持ち。もう分かったよね?」

提督「つまり秋雲は俺を赤い変質者の同類だと思っている訳だな」

秋雲「そんなこと思って無いよー。提督はどちらかと言うとロ『ロリコンで悪かったな』」

秋雲「冗談だから!暁や朝潮ならマジでドン引きだったけど、吹雪なら大丈夫だって!提督にとって初期艦って特別な存在でしょ?指輪をもらえなかった人達が妬んで言ってるだけだって!(夕雲とか夕雲とか夕雲なんかが!)」

提督「変な慰めなんて必要無い。本当のことを言ってくれ」

秋雲「嘘じゃないって。あ、ゴールした」

提督「負けた。俺を動揺させてゴールするとは中々の戦術だな」orz

秋雲「いや、今のは本当にただの事故だって!」

提督「そういうことにしておこう」

秋雲「それで話を戻すけど、秋雲さんにオギャってみない?」

提督「いい年して年下の少女に甘えるとか変態だろ?絵面が犯罪でしかない」

秋雲「秋雲さんは1941年生まれの(もう直ぐ)79齢だから余裕で年上だし。提督の祖父母くらいの年齢じゃない?」

提督「そう言うのは現在進行形で存在しているイントレピッドたちだけにしてくれ。人としての年齢はまだ一桁だろ?」

秋雲「年の差なんて関係無いよ!例え年下だろうがバブみを感じればオギャればいい、何の問題も無いじゃない!」

提督「有るわ!大有りだ!」

秋雲「来いよ、提督!プライドなんか捨ててかかって来い!」

提督「捨てちゃダメだろ。あと、人をベ○ットみたいに言うな」

秋雲「提督、お願い!新しいマンガのネタに困ってるんだ!だから赤ちゃんプレイで新境地を開かせて!(本当は夕雲との密約であって、マンガのネタってのはオマケ程度だけど)」

提督「だが断る」

秋雲「ほら、秋雲さんのお、おっ、おっぱい吸わせてあげるから///」

提督「やっぱり俺のことを変態だと思ってるだろ?って脱ごうとするな!」


~数分後~

提督「落ち着いたか?」

秋雲「うん。変なことしてゴメン」

提督「気にするな」

秋雲「ねぇ、提督」

提督「今度は何だ?(急に真顔になったな)」

秋雲「提督って吹雪に、いや、吹雪じゃなくてもいいけど、鎮守府の誰かに甘えたことある?」

提督「・・・」

秋雲「ここで黙るってことは無いってことだね」

提督「・・・」

秋雲「沈黙は肯定とみなすよ」

提督「秋雲が気にする様なことじゃない」

秋雲「そんなこと無いよ!提督はこの鎮守府のトップだけど、だからって肩肘張って一人で抱え込むこと無いじゃない!そうやって追い詰められて提督にもしものことがあったら・・・」

提督「心配するな。俺は何処へも行かないし、深海棲艦にでも殺されでもしない限り居なくなることは無い」

秋雲「秋雲は本気で提督のことを心配してるんだよ!」

提督「心配をかけたことは謝るが、俺は大丈夫だ」

秋雲「その変なプライドを捨てて秋雲に甘えてよ。秋雲じゃ力不足?」

提督「そんなことは無い。秋雲は充分魅力的だ」

秋雲「だったら・・・」

秋雲「だったら今すぐ、この場でオギャってよ!」

提督「真面目に応えて損したわ!大体いい年したおっさんに甘えられても気持ち悪いだけだろ?」

秋雲「提督はおっさんじゃないし、提督ならウエルカムだよ!」

提督「だから脱ごうとするな!」


-提督私室前-

吹雪(司令官・・・、ああは言っていますが本当は一人で全て抱え込んでいますよね?私が支えてあげないと)←姉妹にお土産渡して帰ってきた

吹雪(それはそれとして、秋雲ちゃんにはお話が必要ですね。赤ちゃんプレイって何を考えてるんですか?)


-翌日 執務室-

夕張「昨日もらったお土産、美味しかったですよ」

提督「それは良かった」

吹雪「お口に合った様で何よりです」

夕張「そう言えば、温泉はどうでした?まだ聞いてませんでしたね」

提督「うん、いい湯だったぞ・・・(遠い目)」

吹雪「ええ、温泉自体はいい湯でしたね・・・」

夕張(何か様子が変だけど、どうしたんだろう?)

コンコン

卯月「うーちゃんだぴょん」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

卯月「今日は司令官に相談があって来たぴょん」

提督「悩み事か?」

卯月「悩みじゃないぴょん。うーちゃん、魔法少女になりたいんだけど、どうしたらなれるぴょん?」

提督「魔法・・・」

夕張「少女?」

卯月「そうだぴょん!」

提督「魔法少女だと!?」

卯月「さっきからそう言ってるぴょん」

提督「魔法少女ってアレだろ?」

夕張「ええ、そうですよ!」

提督「『まじかるー』とか言いながら人を殺しまくる奴だろ!絶対にダメだ!」

吹雪(ナニソレ?話を聞いてるだけで怖いんですけど)

夕張「そうだよ!あんなのになりたいだなんて、卯月ちゃんどうしちゃったの!?」

提督「頼むから昔の卯月に戻ってくれ!(涙)」

夕張「うぅ・・・提督、私たちの知っている卯月ちゃんはもう何処にも居ないんです・・・(涙)」

卯月「二人とも何言ってるぴょん?」

提督「いや、だから、魔法少女・オブ・○・エンドだろ?」

卯月「何ソレ?訳が分からないぴょん」

提督「へ?魔法少女・オブ・○・エンドじゃないのか?」

卯月「そんなの知らないぴょん」


提督「そう言えば、魔法少女・オブ・○・エンドってまだ連載してるのか?LCが終わってから買ってないから知らないんだよな」

夕張「私も同じくです。途中までしか読んでないからその後が気になるんですよね」

キット「2017年9月号で連載は終了しています」フォンフォン

提督「へぇ~、終わってたのか。あのマンガ、確か『全てはハッピーエンドのために』って台詞が有ったと思うけど、全くハッピーエンドになる気配が無いと言うか、想像できないよな」

夕張「ええ、第一部は魔法少女のせいで日本滅亡エンドでしたからね」

提督「魔法少女・オブ・○・エンドで思い出したが、イ○娘ってのもあったな。アレって深海棲艦だろうか?」

夕張「何とも言えませんが、それっぽいですよね」

提督「もし、遭遇したら撃っていいぞ。俺が許可する」

卯月「その魔法少女ナントカの話はいいぴょん。うーちゃんは真剣に悩んでるんだから、ちゃんと答えて欲しいぴょん!」

提督「スマンスマン。しかし、魔法少女になりたいと言われてもな・・・」

吹雪「困りますよね」

提督「そもそも艦娘の存在自体が、ある種の魔法少女的な?」

卯月「全然違うぴょん」

吹雪「そうだ!卯月ちゃん、ハリ○タの杖持ってたよね?」

卯月「持ってるぴょん」

提督「なるほど!その手があったか」

夕張「これはいけるかも知れませんね!」


-工廠-

提督「明石ー、居るかー?」

明石「はーい。開発ですか?改修ですか?それとも、わ・た・し?」

提督「卯月のこの杖なんだけどな」

明石「ひっ!?ち、違うんです!」

提督「どうした?何をそんなに怯えているんだ?」

明石「私はゴル○ムでも、クラ○シス帝国の怪人でもありません」バタッ

提督「お、おい、明石!しっかりしろ!」

夕張「明石、しっかりして!」

提督「何がどうなっているんだ?兎に角、医務室に運ぶぞ。夕張も手伝ってくれ」

夕張「はい!」


-北太平洋深海鎮守府-

北太平洋深提「まさか、完成していたとは・・・」

???「これも親父殿の長年の研究成果だ」

北太平洋深提「だが、先日の戦闘で艦娘たちに撃破されたんだろう?」

???「奴は調整不足だ。先日の戦闘を一部始終を観察しておいたお陰で弱点は分かった。なので今回のは欠点を改良し、更に強くなる」

北太平洋深提「それなら安心だ(だが、艦娘たちとのパワーバランスが変わり、均衡が崩れなければいいのだが・・・)」

???「艦娘共は一度倒した深海棲艦だと思うだろうが、先日の奴とは大違いだ。奴等にとって終わりの始まりとなる」

暁と言えばレディ。暁のレディと言う台詞を聞いて真っ先に浮かんだのがレディ・アン特佐でした。と言う訳で皆大好き真のレディ(レディ・アン)になってもらいました。

本日はここまで。

レディと言えばコブラの相方なんだよなぁ

>>932
いやー、コブラはノーマークでした。コブラで某アニメの砂漠の虎がサイコガンを装備してたのを見て、えぇ・・・ってなったのを思い出しましたよ。
お詫びとして士魂隊、カミ車、ロケランを装備して集積を燃やしてきます。

前に「夏イベは欧州遠征に花京院の魂を賭ける!」って言ったけど、やっぱり欧州か・・・。
もう来年も、再来年も、艦これが続く限り夏は欧州遠征やろ。

気付けば5度目の夏を迎えていたけど、未だにレーベ、マックスはレベル一桁で放置してる。
欧州なら出番あるかも知れんけど、育てたところでねぇ・・・ってなるし。
地球の皆、オラにレーベ、マックス(ついでにマエストラーレ、リベッチオ、サム、あとガンビー)を育てようって気持ちをわけてくれ!

本日分、始まります。


-執務室-

コンコン

大淀「大淀です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

大淀「提督宛にお手紙が届いています」つ手紙

提督「ありがとう」

吹雪「大本営からですか?」

提督「いや、違う。ん?誰だ?」

大淀「まさか・・・提督への嫌がらせでカミソリの刃が入っているのでは!?」

提督「話には聞くが、本当にそんな嫌がらせをする奴なんて居るのか?」

大淀「危険です!このまま処分しましょう!」

吹雪「そんなことしなくてもキットに調べてもらえばいいじゃないですか(汗)」

大淀「なるほど!その手がありましたね」

提督「と、言う訳で調べてもらえるか?」

キット「では、アナライザーにセットしてください」フォンフォン

~分析中~

キット「中身は普通の手紙です。それと差出人は先日の旅館の女将です」

提督「女将から?とりあえず開封するか」チョキチョキ

提督「若女将の一件のお詫びだそうだ。読むといい」つ手紙

吹雪「本当ですね」

大淀「お詫び?何かあったのですか?」

提督「うん、まぁ、ちょっとな・・・」

吹雪「ええ、色々と・・・」

大淀(私が皆さんを送り出した件と関係があるんでしょうか?でも、それなら旅館の女将から手紙が届く理由にはなりませんね)

提督「手紙と一緒にお詫びとして無料宿泊券が入っているが、どうしたものか・・・」

吹雪「せっかくのご好意を無下にする訳にはいきませんが、ちょっと複雑な気持ちになりますね・・・」

提督「流石に次は大丈夫・・・と思いたい」

吹雪「ええ」

キット「同じ場所で二度も事件に巻き込まれる確率は天文学的な数値です。世界一運の悪い人物でも無い限り何も起こらないと考えるのが妥当です」フォンフォン

提督「そうだといいんだけどな」

吹雪(そう言えば、ジョン・マク○ーン氏は世界一ついてない男がキャッチコピーだった様な・・・)


提督「少し大淀と二人で話をしたいから、5分程度席を外してもらえるか?」

吹雪「分かりました」

スタスタ

ガチャ

バタン

提督「さて、色々と言いたいことはあるが、一番気になっていることだけを聞くぞ」

大淀「はい」

提督「先日の温泉旅行だが、大淀が代金を負担したんだろ?例の基金から出したんだと思うが、こんなところで使って大丈夫なのか?」

大淀「(旅行を邪魔したと怒られるかと思いましたが、そうきましたか)それなら問題ありません」

提督「そうなのか?」

大淀「ええ。例の基金は株、FX、投資信託、タックスヘイブン等々様々な方法で運用して増やしているので心配ご無用です」

提督「何かヤバイ発言が聞こえた気がしたが・・・。艦娘の給金は非課税だから最後のは要らないんじゃないかな?(汗)」

大淀「気にしたら負けですよ」

提督「そうっすか」

大淀「ええ、そうです」

提督「だが、株やらFXやら元本割れのリスクがあるだろ?」

大淀「その点は心配後無用です。キットがサポートしてくれています」

提督「キットが?」

キット「はい。常に私が監視しています」フォンフォン

提督「初耳なんだが」

キット「大淀さんから黙っていて欲しいと頼まれましたので」フォンフォン

提督「まぁ、いいけど。皆の大事な、元はと言えば俺が出所の金だからちゃんと管理してくれよ」

キット「お任せ下さい」フォンフォン

提督「もういっそのこと、海水を汲んで塩作って、艦娘印の塩として売り出すか?案外、キャラクターグッズ的な感じで人気が出て売れるかもな。そうすれば基金も更に増やせるぞ」

大淀「なるほど!そして栄養補助食品を経て最終的にインスタントラーメンに行き着くのですね!」

提督「だから俺は萬○さんじゃないと言っただろ!」

大淀「?」

提督「いや、何でもない。言いたいことはそれだけだ、下がってくれていいぞ」

大淀「あの、私からも一つよろしいですか?」

提督「いいぞ」

大淀「旅行の件ですが、皆さん提督に対してご迷惑をかけたりしませんでしたか?」

提督「正直、言いたいことは色々あるが、事件のせいで全部吹っ飛んだ。あと、事件のことは詮索しないでくれ」

大淀「申し訳ありません」

提督「済んだことだ、気にするな。それに、皆も息抜きは必要だ。だが、次からはこんなことは止めてくれ。どうせ青葉にそそのかされたんだろうが、何度もされると流石に怒るぞ」

大淀「申し訳ありません」

提督「何度も謝らなくていい。話はそれだけか?」

大淀「はい」

提督「じゃあ、吹雪を呼んできてくれ」

大淀「分かりました。では、失礼します」ペコリ

スタスタ

ガチャ

大淀「吹雪さん、入ってもらって結構です」

吹雪「はい。卯月ちゃん、行こっか」

卯月「パパに確認したいことがあるぴょん」

提督「俺たちしか居ない時はパパでも構わんが、皆の前では止めてくれよ。まだ養子の件は公表してないんだからな」

卯月「うーちゃんはちゃんとTPOは弁えてるぴょん。そう言うのは温泉旅行に申し込んだ人たちに言って欲しいぴょん」

提督「卯月は申し込まなかったのか?」

卯月「当然だぴょん」

提督「そうか・・・卯月は卯月で気を使ってくれてたんだな。それで、用件は何だ?」

卯月「魔法少女の件だぴょん」

提督「あー、アレか。明石に話をしに行ったはいいが、杖を見せた瞬間、ゴル○ムとか、クラ○シス帝国とか訳の分からんことを言って倒れてしまってな」

吹雪(ソレってライダー違いなんじゃ?)

卯月「それじゃあ、進展は無しぴょん?」

提督「ああ。悪いがもう少し待ってくれ。様子を見てまた話をするから」

卯月「残念だけど仕方ないぴょん。一応、行動はしてくれたから許すぴょん」

提督「お詫びと言ってはなんだが、今から間宮さんの所に行かないか?」

卯月「パパの奢りぴょん?」

提督「ああ」

卯月「やったー!パパ大好きだぴょん!」

提督(現金な奴だ)

提督「キット、しばらく留守番を頼む」

キット「お任せ下さい」フォンフォン


-甘味処 間宮-

『新メニュー ピーチ・メルバ始めました』

卯月「何か、冷やし中華始めました。みたいなノリで新メニューを貼ってるけど、ピーチ・メルバって何だぴょん?ピーチって言うくらいだから桃を使ってるってことしか分からないぴょん」

提督「ピーチ・メルバと言えば、ロンドンのナントカって有名ホテルの料理長がオーストラリア出身の歌姫ネリー・メルバのために作ったデザートではないか!」

吹雪「ですね」

卯月「ネリー・メルバ?」

ウォースパイト「Exactly.よくご存知ですね」

吹雪(この人、何処から現れたんでしょうか?川内さんの様に音も無く現れましたが)

提督「キ○ラ緑子=サンの様な声をした、おくどさんが教えてくれたからな」

ウォースパイト「極道さん?提督のお知り合いにGangsterが居るのですか?」

吹雪「極道さんじゃありません。お・く・ど・さ・ん、です」

ウォースパイト「おくどさんと言う人が居るのですね」

吹雪「おくどさんと言うのは人ではなく、かまどのことです。京都ではかまどのことをおくどさんって呼ぶんですよ」

ウォースパイト「かまど?Cooking stoveのことですか?」

提督「ああ、そうだ」

ウォースパイト「Cooking stoveが教えてくれたとは?」

???「ちょっと待ちなさい!」

提督「この声は・・・。これは面倒なことになりそうだ」

リシュリュー「ペーシュ・メルバを考案したのはフランス人シェフのジョルジュ・オーギュスト・エスコフィエよ!だからこのデザートはイギリスではなく、フランスの物でなくって?」

ウォースパイト「あら、誰かと思ったらリシュリューじゃない。フランス人ならフランス人らしくクレープでも焼いていればいいのよ」

リシュリュー「なんですって!ペーシュ・メルバをイギリスの物の様に言った挙句、クレープを馬鹿にするなんて・・・いいわ。表に出なさい」

ウォースパイト「馬鹿になんてしてないわ。いきなり表に出ろだなんて、フランス人は野蛮ね」

吹雪「司令官、そろそろ止めたほうが」

卯月「このままじゃマズイぴょん」

提督「はぁぁぁぁーっ。何でヨーロッパ勢は鎮守府内で第三次世界大戦を勃発させようとするんだよ」

卯月「鎮守府の中の戦争だぴょん」


提督「そこのお二人さん」

ウォースパイト「何ですか?」

リシュリュー「何かしら?」

提督「それぞれの国で色々事情があるのは分かるが、ここは食事をする場所だ。争いごとは止めてくれ」

ウォースパイト「Admiralがこう言ってるわ」

提督「他人事みたいな反応をしないでくれ」

ウォースパイト「?」

リシュリュー「貴女に言ってるのよ」

提督「二人に対して言っているんだけどな」

ウ・リ「私たちに!?」

リシュリュー「貴女のせいで提督に怒られたじゃない!」

ウォースパイト「何処かの蛮族のせいじゃなくって?」

提督「だから止めろと言っているだろ。まず、ウォースパイト」

ウォースパイト「はい」

提督「確かにピーチ・メルバはイギリスのホテルで考案されたデザートだが、作ったのはフランス人シェフだ」

ウォースパイト「その通りです」

提督「そしてリシュリュー」

リシュリュー「ウィ」

提督「確かに考案したのはフランス人シェフだが、作られた場所はイギリスのホテルだ。だから、両方の国のものじゃないか」

ウォースパイト「提督がそうおっしゃるのなら」

リシュリュー「仕方ないわね」

提督「二人とも今は仲間なんだから、変な喧嘩は止してくれ。これでこの話は終わりだ。いいな」

ウ・リ「はい」

提督「じゃあ、仲直りの握手だ」

ウォースパイト「仕方ありません」

リシュリュー「過去のことは水に流して、今は仲良くしてあげるわ」

提督(トゲがあり過ぎだろ。歴史的に色々あるから仕方ないんだろうけど)

ウォースパイト「ええ、お互い仲良くしましょう」

卯月「一件落着だぴょん」


プリンツ「アトミラールさん、プレッツェルもありますよ!」

提督「髪長姫?」

プリンツ「それは、ラプ○ツェルです!ツェルしか合ってないし!」

提督「つまり、チャ○チャミと共謀して国を乗っ取るのか?」

プリンツ「だからそれはラプ○ツェルだって!近○春菜に怒られるよ」

提督「シュ○ックのことを近○春菜って呼ぶのは止めなさい。緑の怪物に失礼だ」

プリンツ「失礼なのはアトミラールさんだよ!」

提督「いや、そもそも近○春菜って言ったのはプリンツじゃないか」

プリンツ「そうだっけ?」

提督「そうだ」

プリンツ「てへぺろ」

提督「可愛いから許す」

プリンツ「わーい、アトミラールさんに褒められた~♪ビスマルク姉さまに報告しないと!」ダッ

卯月(これはマズイんじゃ・・・)チラッ

吹雪「どうしたの?」

卯月「何でもないぴょん」

吹雪「あ、もしかして、司令官がプリンツさんを褒めたからやきもちを妬いたと思った?そんなの気にしてたら勤まらないよ。ほぼ女性だけの職場だし」

卯月(意外に冷静だぴょん。もしかしてこれがセイサイカッコカリの余裕って奴ぴょん?)

提督「やれやれ、騒がしい奴だ」

ガングート「提督よ、私の特製モ○ゾフのプリンもあるぞ!」

提督「ガングート特製モ○ゾフのプリンって何だよ?確かにモ○ゾフ氏はロシア人だが、それは買ってきただけだろ?」

ガングート「何を言うか!モ○ゾフのプリンの空き容器に私の手作りプリンを詰めたものだ!買ってきた物では無い!」

提督「それは最早ガングートのプリンだろ・・・」

ガングート「モ○ゾフのプリンだ!」


ポーラ「提督ぅ~、ポーラ特製のトルタ・カプレーゼも食べてくださぁ~い。好評ならメニューとして採用してもらえるそうです~」

提督「せっかくだから頂こうか」パクッ

吹雪「いただきます」パクッ

卯月「美味しそうだぴょん♪」パクッ

ガングート「どれどれ」パクッ

一同「!?」

提督「辛っ!塩辛っ!何だよコレ!」

吹雪「美味しくないです・・・」

卯月「不味いぴょん」

ガングート「ロシアンルーレットのつもりか?貴様ッ、銃殺刑だ!」

ポーラ「塩辛い?そんな訳無いじゃないですか~」パクッ

ポーラ「・・・。ごめんなさい、お砂糖とお塩を間違えました」

吹雪(素面のポーラさんなんて大本営で水攻めに遭って司令官が死にかけた時以来です)

卯月(あのポーラさんが素面になってるぴょん)

ガングート「遺言はそれだけか?」

提督「おいおいおいマジかよ。調理する時くらい酒は止めてくれ。あと、ガングートは落ち着け」

吹雪(こんなマンガの様なミスを犯すのは五月雨ちゃんだけだと思ってました・・・。磯風ちゃんでもやらないよ。まぁ、磯風ちゃんは磯風ちゃんで思いっきり分量を間違いそうだけど)

卯月(五月雨以外にこんなのが居るなんて信じられないぴょん・・・)

ポーラ「このトルタ・カプレーゼはポーラが責任を持って全て食べます!」

提督「待て!早まるな!」ガシッ

ポーラ「放してください!これはポーラが犯した罪です!」

提督「そこまで大層な話じゃないだろ!」

ポーラ「サムライにとってのセップークと同じです!」

提督「いやいやいや!大げさ過ぎるから!」

卯月「止めちゃダメだぴょん!司令官も武士の息子なら分かるはずだぴょん。武士にとっての切腹がどれだけの覚悟なのか・・・分かるはずだぴょん!」

リシュリュー「提督はサムライだったの!?」

提督「違う。俺は武士の子孫であって、俺自身は武士じゃないからな」

吹雪「そうですよ、司令官は騎士です。ナイトライダーなんですから」

リシュリュー「そう言えば、フランス政府からシュヴァリエの称号をもらってたわね」

ガングート「ならば私が直々に銃殺刑に処してやる!光栄に思え!」

提督「だから落ち着け!」

間宮「皆さん」ゴゴゴゴゴ

三人「!?」

間宮「ここはお食事をする場所です。喧嘩をするなら出て行ってもらいますよ」

三人「ごめんなさい」

卯月(パパまで怒られて理不尽だぴょん)


-執務室-

提督「まったく・・・ヨーロッパ勢は同郷同士の場合はいいが、複数の国のメンバーが集まると疲れるな」

キット「それぞれ領土や資源を巡って争ってきた歴史がありますから」フォンフォン

吹雪「そうだけど、今は深海棲艦と戦う仲間なんだから」

キット「一度ガツンと言ってみては?」フォンフォン

提督「ウォースパイトとリシュリューの二人には言ってやったからしばらくは大人しくしているだろう」

吹雪「お二人が喧嘩を始めた時にアイオワさんたちが居たら、やっぱりウォースパイトさんの側に付いたんでしょうか?」

提督「やっぱり米国は英国側に行くんじゃないか?でも、そこにドイツが居たらアイツ等(英、米、仏)結束しそうだよな」

吹雪「そこにガングートさんが参戦するともう訳の分からないことに・・・」

キット「!!! アドミラル」フォンフォン

提督「どうした?」

キット「地下にサクラさんが現れた様です」フォンフォン

提督「サクラが?もうこの時代には来ない様に言ったのに。まさか・・・」

キット「いえ、本人です。深海棲艦が化けた偽物ではありません」フォンフォン

吹雪「それなら一安心だけど」

ガチャ

サクラ「パパ、大変なの!」

バタン

提督「もうこの時代に来ちゃダメだって言ったじゃないか」

サクラ「ごめんなさい。でも、どうしても伝えないといけないことがあるの!」

提督「分かった。とりあえず座りなさい」

ガチャ

提督「あ、ジュース切らしてるな。買って来るか」

バタン

サクラ「飲み物なんて後でいいよ!」

提督「そうか、では用件を聞かせてもらおうか」

サクラ「うん、それがね」

コンコン

ゴトランド「ゴトランドです」

提督「悪いが話は後にしてくれ」

サクラ「うん」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

ゴトランド「提督、あら?この子は・・・」

提督「姪のサクラだ」

サクラ「はじめまして、サクラです」

ゴトランド「貴女がこの間、深海棲艦にさらわれたサクラさんね。はじめまして、スウェーデン生まれのゴトランドです」


~しばらく後~

ゴトランド「では、失礼します」

ガチャ

バタン

サクラ「ねぇ、パパ」

提督「何だ?」

サクラ「あの人、誰?」

提督「誰って、ゴトランドじゃないか。本人もそう名乗っただろ?」

サクラ「うん、そうだけど・・・」

提督「どうしたんだ?」

サクラ「あんな人、知らないよ」

提督「知らないってまさか・・・」

サクラ「ううん、それは無いよ!パパは誰も轟沈させてないのが自慢だって言ってたし」

吹雪「だとしたら、サクラが産まれる前に異動でこの鎮守府を離れたんでしょうか?」

キット「スウェーデンに帰ったとも考えられます」フォンフォン

提督「うーん、何とも言えないな。未来はどうなのか分からないが、今までこの鎮守府から異動して行った子は居ないからな」

サクラ(知らない人なのに、ずっと前から知ってる気がするのは何でだろう?)

コンコン

鈴谷「鈴谷だよー」

提督「(またかよ)どうぞ」

ガチャ

バタン

鈴谷「提督、ってサクラちゃん?遊びに来てたんだ」

サクラ「うん」

鈴谷「あれ?でも今日は平日だし、学校はどうしたの?」

提督「インフルエンザで学級閉鎖だそうだ」

吹雪(瞬時に適当な理由をでっち上げる辺り凄いと言うか、何と言うか・・・)

鈴谷「そうなんだ。人間は病気とか大変だよね」

サクラ「うん、そうなの(サクラは艦娘だから病気にはならないけど、今は話を合わせとかないとね)」

鈴谷「そうだ、熊野にも会わせてあげたいし、サクラちゃん借りて行っていい?」

提督「構わん(本当はダメだと言いたいが、理由が思い浮かばない以上仕方ない。何時になったら話を聞けるやら・・・)」

鈴谷「それじゃ、行って来るね」フリフリ

サクラ「行ってきます」

ガチャ

バタン

吹雪「鈴谷さんは何の用だったんでしょうね?」

提督「大した用件じゃなかったんだろうな」

キット「ええ、そうでしょう」フォンフォン


-廊下-

鈴谷「あれ?」

サクラ「どうしたの?」

鈴谷「何しに執務室に行ったんだっけ。思い出せないし、まーいいや」

サクラ「時々あるよね(汗)」

鈴谷「そうなんだよねー。思い出したらまた行けばいいや。お、アレは熊野。おーい、熊野ー」

熊野「何ですの?」クルッ

熊野「あら、鈴谷にサクラさん。ごきげんよう」

サクラ「こんにちは」

鈴谷「今からお兄ちゃんたちも誘って間宮さんの所に行かない?」

熊野「いいですわね」


-最上型私室-

最上「誰がお兄ちゃんだ!」

三隈「くまりんこ?」

最上「え?いや、何故かそう呼ばれた気がしたんだ」

三隈「くまりんこ」

最上「うん、そうだね」

ガチャ

鈴谷「サクラちゃんが遊びに来たよー」

サクラ「こんにちは」

最上「よく来たね」

三隈「くまりんこ!」

熊野「これから皆で間宮さんはいかがかしら?」

最上「いいねー」

三隈「くまりんこ」


-夜 提督私室-

提督「やっと話を聞けるな」

吹雪「随分ずれ込みましたね」

卯月「サクラが来たってことは一大事だぴょん?」

サクラ「うん。とっても大事な話だよ」

提督「・・・」ゴクッ

サクラ「実はね、この時代に来たのは母なる深海棲艦だけじゃなかったみたいなの」

提督「他にも居る、だと」

吹雪「何が来たの?」

サクラ「分からない。カメラの映像にパパに化けた『何か』と母なる深海棲艦がデロリアンに乗り込む姿が映ってたけど、詳しいことは分からないの」

卯月「また厄介なことになりそうだぴょん」

提督「相手が誰であろうが、敵である以上迎え撃つまでだ」

サクラ「パパ、カッコイイー」

卯月「流石パパだぴょん!」

提督「しかし」

吹雪「ええ、困りましたね」

提督「相手が分からない以上、向こうから仕掛けてくるのを待つしかないのが困ったものだ」

本日はここまで。

久しぶりのランカーで高高度局戦 試製秋水ってのをもらったけど、深海の奴等、ついに宇宙から攻めて来るのか?
前にレ級が宇宙棲艦にってネタやったけど、ジ○ン星人によるコロニー落としとか、ガミ○ス星人による遊星爆弾はやめて下さい。
川内=サンが夜戦専用決戦兵器GX-9900に乗ってノリノリで出撃しそうで恐ろしい。

本日分、始まります。


-日曜日 市街地-

青葉「いやー、お目当ての品も手に入りましたし、ランチも美味しかったですね~」

衣笠「そうだねー。次、どうする?帰るにはまだ早いよね」

青葉「そうですねぇ~」

衣笠「!?」

青葉「先日、テレビでスイーツの美味しいお店を紹介してたんで、そのお店はどう?ってどうしたの?」

衣笠「アレって・・・」

青葉「し、司令官!それに誰ですか、あの綺麗な女性は!?許せない・・・」プルプル

衣笠「青葉、落ち着いて」

青葉「司令官には青葉と言うものがありながら、艦娘ですらない一般の女性と街を歩くなんて!」

衣笠「一旦、落ち着こうよ。そもそも青葉は提督とそんな関係じゃないし!それに、もしかしたら親戚の人とかかも知れないし」

青葉「従姉妹とあんな風に親密な感じで歩いてるなんておかしいよ!こうなったら、写真に収めて強請るネタに使ってやる!」

パシャ!

パシャ!

パシャ!

衣笠「落ち着いてってば!」


-非合法な物を扱うお店-

???「頼んでいた物は入っているか?」

店主「もちろんだ。ちょっと待っててくれ、裏から出してくる」

店主「よっこらせっと」

ドスン

店主「しっかし、こんな物何に使うんだ?」

???「余計な詮索はしない方が身のためだ」

女「そうよ。深入りし過ぎたら貴方を消さないといけなくなるわ」

店主「!!! ま、まぁ、見ての通り、うちは表沙汰に出来ない品を扱っているんだ、余計な詮索はしないさ」

???「そうしてくれると助かる。アンタにはまた世話になるだろうからな」

店主「それはそれは、末永く頼みますよ」

???「じゃあな」

店主「ありがとうございましたー」

女「あの男は消さなくて良かったのか?」

???「ああ、ゴリアテの一件で会社はマークされている。だからこそ、こういう店を使っているんだ、利用価値がある内は生かしていかないとな。始末は何時でも出来るさ」

女「そうだな」

???「さて、深フォンで親父殿に目当ての品を入手したと連絡しておくか」


-翌日 鎮守府 執務室-

コンコン

青葉「青葉ですぅ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

青葉「今日は司令官に耳寄りなお話がありまして」

提督「耳寄りな話?それは気になるな」

青葉「ここだとちょーっと話しづらいので、場所を変えて二人で話せませんか?」

提督「分かった。会議室にでも行こう。吹雪、悪いが留守番を頼む」

吹雪「分かりました」


-会議室-

提督「それで話ってのは?」

バンッ!

提督「!?」ビクッ

青葉「コレは何ですか?」

提督「何って・・・写真?」

青葉「そんなことを聞いてるんじゃありません!写ってる内容について聞いているんです!」

提督「?」

青葉「司令官と一緒に写ってる女性は誰ですか?」

提督「いや、知らない人だが。それ以前に写ってるのは俺じゃない」

青葉「まだそうやってシラを切るんですね」

提督「本当に知らないって!何時撮ったんだ?」

青葉「昨日のお昼頃です」

提督「昨日の昼頃?その時間帯なら荒潮と出掛けてたぞ」

青葉「そんな嘘を信じるとでも?」

提督「本当だって。ちゃんと買い物をした時のレシートもある。そのレシートの日時を見れば分かるだろ?」

青葉「では、見せてください」

提督「ちょっと待ってくれ。確か財布のこの辺りに・・・有った!」


-朝潮型私室-

荒潮「♪」←鏡の前で一人ファッションショー中

満潮「ん?新しい服買ったの?」

荒潮「パパに買ってもらったのよ~」

満潮「ふ~ん、そうなんだ。え・・・、パパ?」

荒潮「そう、パパ」

満潮「パッ、パッ、パパってアンタまさか・・・」

荒潮「パパってのは提督のことよぉ~。みっちゃんってば何を想像したの~?」ニヤニヤ

満潮「わ、私は姉として、アンタが道を逸れたことをしてないか心配しただけよ!///」

荒潮「そんなこと想像してたのねぇ~。でも、荒潮のことを心配してくれて嬉しいわ」

満潮「姉妹のことを心配するのは当然でしょ!それより、何でアイツのことをパパなんて呼んでるのよ?」

荒潮「うふふ~、みっちゃんも提督のパパって呼んでみたら?きっと喜ぶわよ~」

満潮「そんな恥ずかしいこと出来る訳無いじゃない!」

荒潮「あらあら、残念ねぇ~。パパって呼んで甘えたら、みっちゃんも新しいお洋服買ってもらえたかも知れないのに~」

満潮(別に何か買って欲しいって訳じゃないけど・・・私も荒潮みたいに甘えてみたい・・・。でも、今更そんなこと出来る訳無いじゃない。アイツは許したとしても、自分が許せない)


-会議室-

青葉「確かにこのレストランのレシートの時刻は青葉が司令官を目撃した時間と一致しますね・・・(それに注文した量からして一人分じゃない。赤城さんなら余裕で全部食べるでしょうけど)」

提督「そうだろ?これで疑いは晴れたか?それでも信じられなければ荒潮を呼ぶが」

青葉「申し訳ありませんでした」

提督「まぁ、そんなこともあるさ。それにしても、この写真の人、本当に俺に似てるな」

青葉「はい、てっきり司令官が愛人と密会中だと思ってしまいました」

提督「そんな訳無いだろ。だいたい、どうやって外に愛人を作るんだよ」

青葉「ネットとかで?」

提督「とかで?って随分、大雑把だな。青葉も新聞記者ならもう少し決定的な証拠を掴んでからにしてくれ」

青葉「うぅ・・・耳が痛いです」


-執務室-

ガチャ

吹雪「お帰りなさい」

提督「ただいま」

バタン

吹雪「青葉さんのお話は何だったんですか?」

提督「いやー、それがな、俺が外に愛人を作ってる証拠写真があるって言われてな」

吹雪「え・・・(低い声)」

提督「いや、誤解だからな。昨日、荒潮と出掛けていた時間帯に撮られた写真だったからちゃんと証明してきたぞ」

吹雪「本当に愛人なんて居ないんですね?」

提督「当然だ」

吹雪「キット」

キット「嘘は検出されませんでした」フォンフォン

吹雪「疑ってごめんなさい」

提督「先日の鈴谷の件といい、短期間に二度も吹雪に疑われるなんてショックだなー(棒読み)」

吹雪「ごめんなさい・・・」

提督「今のは軽いジャブだからな。本気で落ち込まないでくれ。それにしても写真に写っていた人物は本当に俺にそっくりだった」

吹雪「そんなに似てたんですか?」

提督「ああ、疑われるのも仕方ないと思えるくらいにな」

吹雪「まさか・・・サクラの言ってた司令官に化けた『何か』って」

提督「いや、俺も一瞬そう思ったが、女性と一緒に街を歩いてるのはおかしいだろ?」

吹雪「確かにそうですね」


コンコン

天龍「天龍だ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

天龍「提督、今日は頼みが有って来た」

提督「聞かせてくれ」

天龍「提督と真剣(を用いた)勝負がしたい」

提督「真剣(本気の)勝負?」

天龍「ああ、そうだ。先日のミニッツでも提督が深海棲艦を倒したんだろ?」

提督「倒したと言っても死にかけの奴に止めを刺しただけだ」

天龍「だとしても普通の人間に出来ることじゃない。だからこそ、剣で戦う者として提督と剣で戦ってみたい。頼む、オレと勝負してくれ!」

提督「それは演習と言う認識でいいんだよな?」

天龍「ああ、当然だ」

提督「艤装は使用禁止だからな」

天龍「もちろんだ」

提督「それならいいだろう」

天龍「よっしゃー!じゃあ、早速頼むぜ!」

提督「待ってくれ。まだ今日の仕事がある」

吹雪「そうですよ。いきなり今からと言われても司令官も困りますよ」

天龍「それもそうか」

提督「明日のヒトゴーマルマルでどうだ?」

天龍「いいぜ!その時間にグラウンドで待ってるからな!」

提督「了解した」

天龍「ビビッて逃げんなよ」

提督「逃げないっての」

天龍「それじゃ、待ってるぜ!」


-翌日 執務室-

キット「天龍さんとの約束の時間の10分前です」フォンフォン

提督「もうそんな時間か。それじゃ、行って来る」

吹雪「行ってらっしゃい」


-グラウンド-

霰「つんつくつん」ニコニコ

朝潮「霰?何してるんですか?」

霰「朝潮ちん、んちゃ!」

朝潮「何だか楽し・・・キャアァァァァーッ!何をしてるんですか!」

霰「電ちんのトイプー(仮名)のピー(自主規制)をツンツンしてる」

朝潮「汚いから止めなさい!」

霰「楽しいよ。朝潮ちんも一緒にしようよ」

朝潮「楽しくありません!帰りますよ!」ズルズル

霰「あーれー」

ヒュゥゥゥゥゥゥ

提督「待たせたな」

天龍「この時を待ちわびたぜ」

提督「では、始めるか。ほら、木刀だ」

天龍「何を言ってやがる!真剣勝負だと言っただろ?」

ブンッ

提督「あっぶねぇ!いきなりシュベルト○ベールで斬りかかってくるとは何を考えてるんだ!」

天龍「だから真剣勝負だと言っただろ?」

提督「真剣勝負だからって本物の対艦刀で斬りかかってくることは無いだろ!」

天龍「だから真剣で勝負だって言っただろ?」

提督「いや、真剣勝負って本気の勝負って意味だろ?」

天龍「何を言ってやがる?真剣を用いた勝負に決まってるだろ!」

提督「ジーマー?」

天龍「マジだ。今更ナシだ何て言わせねぇぞ!構えやがれ!」

龍田「提督、天龍ちゃんにケガさせたら承知しませんよぉ~」

提督「だったら止めろよ!」

龍田「それは出来ない相談ね~。これは天龍ちゃんが望んだことなんですもの~」

提督「どないせいちゅうねん!」

龍田「一方的に斬られたらいいんじゃないですか~?」

提督「拙者に死ねと申されるか!」

龍田「あはは、面白ぉ~い」

天龍「オレを無視して龍田とおしゃべりとは随分余裕だな!」

ブンッ

提督「あっぶねぇ・・・。俺は人間だぞ!お前たちと違って斬られたら死ぬからな!」

天龍「提督なら入渠ドックに放り込んで、バケツを使えば即元通りだろ?」

提督「だから俺は人間だつってんだろ!」


雪風「あれは、しれーと」

磯風「天龍だな。向かい合って何をしているんだ?」

雪風「天龍さんがしれーに斬りかかりました!」

磯風「何が起きているんだ!?」

雪風「止めないと!」ダッ

キンッ

キンッ

雪風「天龍さん!しれーに何をするんですか!」

天龍「あぁ?何だ雪風か。見りゃあ分かるだろ?」

磯風「うむ。司令を殺そうとしているな」

天龍「何言ってんだよ。見ての通り、オレは提督と演習中だ」

雪風「演習って・・・、どうして本物の剣を使ってるんですか!」

天龍「そりゃあ、真剣勝負だからな」

磯風「なるほど」

雪風「なるほど。じゃないです!」

磯風「はぁぁぁーっ!」

提督「!?」

雪風「磯風!?」

ブーン

バチバチ

磯風「我がエクスカリバーの軌道を見切ってセイバーで受け止めるとは・・・流石、司令だ。只者では無いな」

提督「何のマネだ?」

磯風「天龍が戦っているのを見て、私も司令と戦ってみたくなった」

提督「着任した時に、『私が護ってあげる』って言ってたのは何処のどなたですかねぇ?」

磯風「フッ。そんなこともあったな。だが、司令は私なんかが護らなくても充分過ぎる程強いじゃないか」

提督「それと突然斬りかかってくるのは別の話だと思うのですが」

磯風「問答無用!」

天龍「オラオラ、余所見してんじゃねぇぞ!」

提督「クッ!(流石に二人同時はキツイ)」

雪風(助けを呼ばないと!)ダッ

春風「し、司令官様!?」

提督「春風!いい所に来た。助けてくれ!」

春風「私で良ければ助太刀致します」


-執務室-

吹雪「司令官のことだから怪我をさせたりしないだろうけど、大丈夫かな」

キット「こんなことを言うと天龍さんに失礼ですが、彼女には負けないでしょう」フォンフォン

吹雪「そうだね」

ドアバーン!

吹雪「!?」ビクッ

雪風「吹雪さん、大変です!司令が、しれーが!」

吹雪「どうしたの、雪風ちゃん。落ち着いて」

雪風「しれーが天龍さんと磯風に殺されそうになってます!」

吹雪「へ?」


-グラウンド-

春風「磯風さん、貴女の相手は私が致します」

磯風「神風型の力、とくと見せてもらおうか!」

天龍「邪魔者は春風が引き受けてくれたし、楽しませてくれよ提督!」

キンッ

キンッ

提督「お前、演習と言いながらガチで殺しに来てるだろ?」

天龍「真剣勝負だと言っただろ?殺す気でかからないと提督には勝てねぇ!」

提督「・・・。分かった。そこまで言うなら本気で相手をしてやるよ」

カチャン

天龍「刀を鞘に納めてなんのつもりだ?」

提督「・・・」

天龍「!!! その構え。そうか、やっとその気になったか。いいぜ、かかって来いよ。春風に教わったって言う必殺技、見切ってやるぜ」


キンッ

キンッ

磯風「流石だな。司令に剣術の指南をしただけのことはある」

春風「司令官様は剣術の基礎はお師匠さんから教わっています。私はほんの少し指導をしただけです」

磯風「なるほど。やはりあの老人も只者では無かったか」

ゴゴゴゴゴゴ

天龍「な、何だ、このプレッシャーは!?」

磯風「姫級の深海棲艦ですらここまでのプレッシャーを感じたことなど無い!」

吹雪「天龍さんに磯風ちゃん」

天龍「・・・」汗ドバー

磯風(今の内に逃げよう。天龍の犠牲は無駄にはしない)

雪風「何処へ行く気ですか?」

磯風「何処って、風呂だ。汗をかいたら風呂に入る。何もおかしなことなど」

吹雪「お二人は向こうで私とお話をしましょうね」

雪風「雪風も一緒にお説教します」

天龍「龍t・・・って居ねぇ!」

龍田(ゴメンネ、天龍ちゃん。流石にキレた吹雪ちゃんの相手をする勇気は無いわ)←物陰から観察中

天龍「放せー!いや、放してください。オレが悪かった!謝るから!」

磯風「私は説教をされる様なことなど」

雪風「司令を殺そうと斬りかかったのは誰ですか?」

磯風「司令は剣の軌道を見切って受け止めた。何の問題もあるまい」

吹雪「はいはい、言い訳は向こうで聞きます」ズルズル

春風「司令官様、お怪我はございませんか?」

提督「大丈夫だ。春風のお陰で助かったよ」

春風「当然のことをしたまでです。お礼を言われるようなことなど」

提督「いや、春風が来てくれなければ危なかった。お礼に間宮さんのところで何かご馳走しよう」

春風「宜しいのですか?」

提督「ああ、ほんの気持ちだ」

春風「では、ありがたく頂戴いたします」


-夜 居酒屋鳳翔-

天龍「ったくよぉ、何もあそこまで怒るこたぁ無ぇだろ。ヒクッ」

木曽(吹雪がブチ切れるのは当然だろ・・・)

鳳翔(吹雪ちゃんが怒るのも当然です)

天龍「お前だって刀を使うだろ?一度位、提督と戦ってみたいと思わないのか?」

木曽「オレも戦ってみたいとは思うが、真剣で斬りかかろうとは思わないな」

天龍「何いい子ぶってやがるんだ・・・。ガチの勝負だぜ?真剣を使って当然だろ!ヒクッ」

木曽「真剣勝負だとしても真剣は使わないだろ」

天龍「あー、もう空だ。もう一本追加だー」

鳳翔「天龍さん、飲み過ぎは体に良くないすよ」

木曽「もうこの辺にしておけ」

天龍「もう一本らけだってー」

木曽(コイツ、何でコーラで酔ってるんだ?)


-会議室-

天津風「提督を襲撃って何考えてるのよ!」

浦風「うちの提督さんを殺そうとするとは何事じゃ!」

磯風「襲撃などしていないし、殺そうともしていない。ただの演習だ」

浜風「演習と言いながら、レーザー対艦刀で切りかかるバカが居ますか!」

不知火「これは妹の教育が出来ていなかった不知火の落ち度です」

陽炎「それを言い出したら長女の私が一番悪いってことになるんだけど」

黒潮「せや。妹の不始末は姉の責任やで」

親潮「黒潮さん、私たちの責任でもありますよ」

黒潮「何やて!?」

萩風「お詫びとして健康ケーキを持って謝りに行かないと」

秋雲「アキグモサンハ、ユウグモガタデス」

陽炎「アンタはいい加減、元に戻りなさい」

秋雲「アキグモサンハ、ユウグモガタデス」

時津風「ダメっぽい、ダメっぽい」

何か「カスミール地方のカスミヤ山羊」って謎ワードが頭に浮かんだ。泣き声は「クズー、クズー」だろうな。
その姿はボン・モフ・モフのわがままボデーをした霞の顔の山羊(羊じゃナイヨ)と思われる。
寒くなったらカスミヤ山羊の話を書きたい。

本日はここまで。

三式弾が欲しいのに徹甲弾ばかり出て、零戦32型が欲しいのに烈風とか紫電が出るのは何なんだろうね?物欲センサーって奴?
特に紫電は掃いて捨てるほど有るから零戦32型とトレードして欲しい・・・。


先日の宣言通り、カミ車、士魂隊 or 陸戦隊、ロケランを装備して集積を燃やしてきました。
ミッチーと霞が毎度1000超えの訳の分からんダメージ連発してた。
集積地棲姫、敵ながら不憫な子(笑)


本日分、始まります。


-早朝 グラウンド-

アトジュッシュウ!

エェー!

吹雪「はぁ」

加賀「朝からため息なんてどうしたの?」

吹雪「加賀さん」

赤城「私も居ますよ」

吹雪「加賀さん、赤城さん、おはようございます」

赤城「何か悩みでも?」

吹雪「実は・・・、昨日、青葉さんが司令官に愛人が居るって言い出しまして。まぁ、誤報だったんですけど、その誤報で司令官を疑ってしまったんです」

赤城「そんなことがあったんですね。でも、私も吹雪さんの立場なら疑ってしまうと思います」

吹雪「でも、それって司令官を信じて無いってことなんじゃないかと思って」

赤城「難しい問題ですね。船だった頃と違って今の私たちには今は感情がありますからね」

加賀「吹雪さん」

吹雪「はい」

加賀「スキャンダルなら男の勲章よ」

赤城「加賀さん!?」

加賀「ジュディ・オ○グの曲の歌詞です。その位、大きな器を持たないとダメよ」

赤城「あぁ・・・、そういうことですか」

吹雪「あの、それはテ○サ・テンさんだと思います」

加賀「よく分かったわね」

吹雪「何処でそういうの覚えるんですか?」

加賀「歌の勉強をしようと思って、Me Tubeで色々聞いているうちに覚えました」


-午後 執務室-

提督「吹雪」

吹雪(今朝、加賀さんに言われたことも確かに一理あります)

提督「吹雪」

吹雪(司令官の妻と名乗っておきながら、司令官を疑ってしまった自分が恥ずかしい)

提督「吹雪?」

吹雪「は、はい!」

提督「どうしたんだ?体調が優れないなら」

吹雪「何でもないです、大丈夫です!」

提督「そうか?それならいいが、無理はしないでくれよ」

吹雪「はい。すみません」

コンコン

日向「日向よ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

日向「今日は提督に相談・・・と言うか頼みがあってきたんだ」

提督「えっと、一つ確認だが、俺と戦いたいとか言わないよな?」

日向「そんな天龍の様なことを言いに来たんじゃないよ」

提督「それならいいんだ。それじゃ、用件を聞かせてもらおうか」

日向「来月くらい、キットを貸してもらえないだろうか?」

提督「俺は構わないが・・・」

キット「アドミラルがいいなら問題ありません」フォンフォン

日向「そうか、ありがとう」

提督「何処に行くんだ?」

日向「京都だ」

提督「京都?まさかな」

吹雪「ええ、流石にねぇ?」

提督「瑞雲院に行きたいとか言わないよな?」

日向「!? 何故分かったんだ!」

提・吹「えぇ・・・」

提督「ところで、どの瑞雲院だ?上京区か、それとも下京区の方か?」

日向「上京区だ」

提督「なるほど。横山崋山のお墓がある方か」

日向「横山崋山?」

吹雪「横山崋山と言うのはですね」

早霜「横山崋山とは江戸時代の活躍した京都の絵師であり、紅花屏風などが有名です」

一同「!?」

キット「一体何処から現れたのですか?」フォンフォン

早霜「フフフ。ずっとクローゼットから司令を見ていました」


提督(この子、ストーカーっぽいところがあるよな・・・(汗))

早霜「江戸時代の京都には大勢の絵師がいましたね」

提督「ああ、そうだな。伊藤若冲、円山応挙、尾形光琳、俵屋宗達、狩野派の絵師たち、安藤緑山にモネやルノワール」

青葉(いやいやいや、安藤緑山は江戸時代でも京都の人でも絵師でもありませんし、モネやルノワールに至ってははフランス人ですから!)←天井裏で観察中

青葉(あ、でも安藤緑山の作品の一部は確か京都の美術館に収蔵されていましたね)

提督「睡蓮は八坂神社の池で、ムーラン・ド・ラ・ギャレットは南座を描いたんだったな」

青葉(ボケてるんですか?ボケてるんですよね?そうだと言って下さい!)

提督「江戸時代の絵師の作品もいいが、松方これくしょんも素晴らしいぞ」

日向「まぁ、そうなるな」←分かってないけど相槌

早霜「なるほど、そう来ましたか」

吹雪「確か、東京の国立西洋美術館って松方これくしょんを収蔵するための美術館でしたよね?」

提督「ああ、その通りだ。松方幸次郎が集めた絵画の一部はロンドンの倉庫火災で焼けてしまったが、その火災の原因はナチスによる放火だったよな」

吹雪「ええ、信じられません。人間のすることではありませんよ!」

提督「何か腹が立ってきたから、後でビスマルクをしばくとするか(冗談だけど)」

吹雪「そうですね。そうすべきです!」←冗談だと分かってる

早霜「ええ、許せません」←当然分かっている

日向「まぁ、そうなるな」←分かってない

青葉(火災の原因がナチスによる放火だなんて聞いたことありませんし、ビスマルクさんはとんだとばっちりですよ!)

コンコン

隼鷹「隼鷹でーすっ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

隼鷹「今、松方幸次郎の話をしてなかったかい?」

提督「してたぞ」

隼鷹「やっぱりそうか~。いや、松方幸次郎って言うと飛鷹の父親みたいなモンだし、ちょっと気になってね~」

日向「まぁ、そうなるな。伊勢も飛鷹も川崎造船所で建造されたんだ、そこの社長だった人物なら父親と言えなくも無い」

早霜(今まで適当に相槌を打っていた感がありましたが、この話はちゃんと分かっている様ですね)


隼鷹「ところでさ~、ウォースパイトから聞いたんだけど、京都に遊びに行くんだろ?」

吹雪「ウォースパイトさんから?」

日向「元々、京都に興味を示していたのはウォースパイトだからな」

吹雪「なるほど、それで日向さんも瑞雲院に行こうと思ったんですね?」

日向「うむ、瑞雲布教の一環として丁度いいと思ってな」

提督(布教って)

隼鷹「迷惑じゃなければあたしも連れてってよ~」

日向「もちろん構わないよ」

提督「お前さんは伏見の酒を呑みたいだけだろ?」

隼鷹「もちろんそれもあるけど、それだけじゃ無いよ。本当だよ~」

提督「どうだか。尤も、日向がいいと言っている以上、俺が口出しすべきでは無いが」

隼鷹「よーし、それじゃパーっと打ち合わせしに行こうぜ~!」

日向「そういうことだから、日程が決まったらまた知らせに来るよ」

早霜「では、私も失礼します」

スタスタ

ガチャ

バタン

提督「何でクローゼットに入って行くんですかね?(汗)」

吹雪「もしかして、秘密の抜け穴でもあるんでしょうか?(汗)」

キット「いえ、その様なものは見当たりません」フォンフォン

提督「もしかしてアレか?」

吹雪「アレ?」

提督「ハリ○タに『行方をくらますキャビネット』って有ったが、あんな感じで別の場所に繋がっているのか?」

吹雪「流石にそんな魔法のアイテムなんて・・・、いえ、明石さんたちならやりかねませんね・・・」

提督「ちょっと調べてみるか」

ガチャ

提督「うん、居ない。とりあえず入ってみるか。よ、っと。悪いが閉めてくれ」

吹雪「はい」

バタン

吹雪「どうですか?」

提督「うん、何も起きないな」


-数日後 廊下-

山風「♪」

江風「なぁ姉貴、何で山風の姉貴を尾行してンだ?」

海風「最近、山風はよく執務室に入り浸っています」

山風「?」キョロキョロ

海風「!!! 隠れて!」

山風「気のせい・・・?」

コンコン

山風「山風」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

江風「今日も執務室に入ってったな」

海風「以前は寄り付かなかった執務室に今は毎日の様に入り浸って、お姉さん心配です!」

江風「考え過ぎだって。提督が変なことする訳無いだろ」

海風「いい人と思わせておいて実は・・・と言うことはあります」

江風「姉貴は提督を何だと思ってンだよ・・・。もっと提督を信じてやンなよ」

海風「信じています。でも、万が一ってことも」

江風(それで信じてるって言えるのか?)


-執務室-

山風「パパあのね・・・、今日の演習でMVP取ったよ」

提督「おぉ!よく頑張ったな!」

海風「パッ、パッ、パパァーッ!?」

江風「姉貴!」

ガチャ

海風「あ・・・」

吹雪「あの、海風ちゃんに江風ちゃん?何してるんですか?」

海風「ち、違うんです!私たちは何も・・・。そう、たまたま通りかかっただけなんです!」

山風「何・・・してるの?」

江風「姉貴、もう正直に話した方がいいんじゃないのか?」


海風「山風、さっき提督をパパって呼んでたけど、あれはどういうことなの?」

山風「パパはパパだから・・・」

提督(面倒なことになってしまった)

江風「なぁ姉貴、提督がパパってどういうことだ?」

山風「あたし・・・パパの娘になった」

海風「提督、どう言うことですか!そう言うプ、プレイをして楽しんでるんですか?///」

提督「ち、違う!誤解だ!」

キット「アドミラル、この際、正直に話した方がいいのでは?」フォンフォン

吹雪「私もそう思います」

提督「潮時か・・・」

~事情説明中~

提督「と、言う訳だ。分かっているとは思うが、他言無用で頼むぞ。時が来れば全員にきちんと話すから」

江風「分かったよ、父ちゃん」

海風「か、江風!?」

江風「姉貴は提督の娘になりたくないのかい?」

海風「うぅ・・・」

提督「本人が望まないなら強要するのは良くないぞ」

海風「不束者ですが、宜しくお願いします。お父さん///」


-白露型私室-

時・夕「!?」

時・夕「誰かが提督(さん)を狙ってる(ぽい)!」

時雨「一体誰が・・・誰がボクの提督を」

夕立「提督さんは時雨のものじゃ無いっぽい。強いて言うなら、吹雪ちゃんのものっぽい」

時雨「吹雪はともかく、ドロボウ猫どもめ!許さないよ!」

夕立「だからー、提督さんは時雨のものじゃ無いっぽい」

時雨「夕立は提督を盗られてもいいのかい?」

夕立「良くは無いけど、時雨のものみたいに言うのは良くないわ」

今回のイベントでまさかアクィラが役に立つとは夢にも思わなかった。正直、存在を忘れてた(ガチ)。ごめん、アクィラ。
でも、旧5-4で何となくLv99まで育ててた甲斐があった。
何かE2は史上最悪とか、カッチカチやで(by ザブ○グル)とか言われてるけど、そこまでキツイ?おフランス棲姫初登場時(17夏 E4甲)なんて妙高姉さん、プリンツ、時雨の3連続魚雷CIを叩き込んでもまだ沈まなかったんだぞ(血涙)!!!
深海地中海棲姫は許す。超許す。ただし、PT小鬼は許さん。毎度のことながらクッッッッッッソ目障り!

あとはチッ、ナマイキ!なクソガキさえ沈めれば思い残すことは無い。友軍到着が先か、撃沈が先か。

本日はここまで。

結局E3は友軍到着前にあっさり終わったっちゃ。
アンツィオ沖棲姫は四大ザコラスボス(今後、五大、六大と増えるだろうけど)に認定でした。
加賀さんと五航戦が出番無かったのは何気に初めてな気がする。赤城さん?(出番が無いのは)仕様です。
春、夏とぬるいイベント(個人の主観)が続いたけど、秋はヤバイのが来るフラグ?出来れば今回のダイソンくらい温情仕様でお願いしたい。

で、ジャーヴィスって本当に特効あった?
Lv99で五連装魚雷★MAX×3+ボフォース装備だったけど終始カスダメ連発(削り時に魚雷CIの150程度が最大だった。北神様やザラ姉さまも連撃でこの位は出してた)で、最後は吹雪が魚雷CIでジャーヴィスより遥かにいい数字出してで仕留めてくれたし。

結論:やっぱ特型駆逐艦は最高だぜ!!

本日分、始まります。

今回は前回から数年後、吹雪が成人し、深海棲艦との戦争が一段落ついた後の話になります。


最終回

『復讐の鎮魂歌・さらば吹雪』


-朝 刑務所-

刑務官「囚人番号xxxx番、何時まで寝ている気だ?起きろ」

シーン

刑務官「聞こえないのか?」

シーン

刑務官(様子がおかしいな。確認するか)

ガチャ

スタスタ

刑務官「おい、囚人番号xxxx番」

バサッ

刑務官「!? い、居ない!?布団がもぬけの殻だ!」

ジリリリリリリリ

刑務官「大変だ!囚人が脱獄したぞ!」


-某所アジト-

元・陸軍大将「刑務所は今頃騒ぎになっているだろう」←偽まるゆ事件の犯人

男C「アンタのお陰で上手く逃げられたぜ」←卯月誘拐事件の犯人

元・陸軍大将「礼ならコイツに言ってやれ。コイツが居なければ脱獄できなかったからな」

陸軍少尉「陸軍を貶めた海軍の奴等を許しておくことは出来ません。それに無実の罪で投獄された大将を助けるのは当然です!」

元・陸軍大将(深海棲艦と手を組み、海軍を陥れたのは事実だが黙っておこう。こういう純粋な奴ほど使いやすいものは無い)

男C「脱獄したからには当然やるんだろ?」ニヤッ

元・陸軍大将「当然だ。お礼参りをしない理由が無いからな。いや、そのために脱獄したと言うのが正しいか」

陸軍少尉「愚かな海軍に一泡吹かせてやりましょう!」


-数日後 夜 鎮守府 提督私室-

提督「吹雪」

吹雪「はい」

提督「吹雪は本当に俺でよかったのか?」

吹雪「急にどうしたんですか?」

提督「分かっていると思うが、俺の方が吹雪よりかなり年上だ。天寿を全うするまで生きられたとしたら、俺の方が先に逝くことになる」

吹雪「それは・・・覚悟しています。でも、少しでも長生きしてください」

提督「善処する」

吹雪「司令官こそ、本当に私でよかったんですか?私は人間ではなく、艦娘です。貴方とは違う存在、私たちを化け物と呼ぶ人も居ます」

提督「今更何を言うんだ。俺がパートナーとして選んだのは吹雪だ。人間か艦娘かなんて些細なことだ」

吹雪「貴方の艦娘でよかった。私は貴方と出会えて幸せです」

提督「明日は早いし、もう寝ようか」

吹雪「はい♡」


-翌日 チャペル-

卯月「おめでとうぴょん」

朝潮「お父さん、吹雪さん、おめでとうございます!」

北方棲姫「オメデトー」

一同「おめでとうー」

吹雪「皆、ありがとう!」

山城「今日は艦生、いえ、人生で一番幸せな日なんだから、不幸なんて言っちゃダメよ」

扶桑「普段から不幸、不幸なんて言っているのは貴女だけよ、山城。吹雪ちゃん、おめでとう」

吹雪「ありがとうございます」

牧師「新郎〇〇、あなたはここにいる吹雪を(中略)誓いますか?」

提督「はい、誓います」

牧師「新婦吹雪、あなたはここにいる〇〇を(中略)誓いますか?」

吹雪「はい、誓います」

牧師「誓いのキスを」

チュッ

キャー!

霧島「さーて、お次は皆さんお待ちかねのブーケトスです!次の花嫁は誰か!?」

加賀「ここは譲れません」

赤城「ライスシャワーはまだですか?」

呂500「ライスシャワーじゃなくって、ブーケトスですって」

赤城「ご飯の時間はまだ先ですか・・・」

グラーフ「ライスシャワーは私たちが新郎新婦に向かって米を振り掛けるんだ。まさか生米を食べる気だったのか?」

赤城「ふふっ、冗談ですよ」

グラーフ(冗談に聞こえない・・・)

由良「キャッチするのは由良ですよね?ね?」

日向「瑞雲を投げるなら命がけで捕まえるが・・・」

熊野「もらってあげても宜しくってよ」

鈴谷「熊野はまず相手を見つけなよー」

新提「ここはやはり長門だろう」

長門「な、何を言うんだ!///」

ザワザワ

吹雪「いきますよ」

キット「アドミラル、隣のビルの屋上にライフルを持った人物が!」フォンフォン

提督「ライフル?」

元・陸軍大将「クックック・・・。これでお終いだ」


パン!

吹雪「!!! 危ない!」

吹雪「きゃっ」バタッ

提督「吹雪?しっかりしろ、吹雪!」

金剛「ブッキー!」

比叡「ヒエー!?」

榛名「吹雪さん!」

霧島「一体何処から!?」

吹雪「貴方が無事で・・・良かった」ガクッ

提督「吹雪ぃぃぃぃーッ!」

明石「早く止血しないと!」

大淀「大至急、救急車をお願いします!はい、場所は」

木曾「キット、下手人は何処だ!」

キット「隣のビルの屋上です!」フォンフォン

木曾「天龍、行くぞ!」

天龍「おう!」

師匠「おのれ下衆め!ワシも行k」ゴキッ

師匠「痛たた、腰が」

天龍「犯人は俺たちに任せて爺さんは休んでな」

師匠「スマン。頼んだぞ」

新提「キット、提督を連れて鎮守府へ戻るんだ!」

キット「はい」フォンフォン

ガチャ

長門「提督、早くキットへ!」

提督「死ぬな吹雪!」

長門「貴方にまでもしもこととがあっては艦隊が崩壊する、早く安全な場所へ!」グイッ

提督「放せ!」

長門「後は頼む」

バタン

キット「お任せ下さい」フォンフォン


-ビル エントランスホール-

元・陸軍大将「クックック、計画が少し狂ってしまったが、上手く行ったな。後は地下に停めた車で脱出するだけだ」

イッカイデス

元・陸軍大将(一階?押した覚えは無いぞ)

ウイーン

元・陸軍大将「!?」

木曾「お前が吹雪を撃った下手人か?タダで済むと思うなよ」

天龍「提督と吹雪の結婚式を台無しにしたんだ、ツケは払ってもらうぜ」

元・陸軍大将「おー、怖い怖い。だが、ツケを払うのはお前たちの提督の方だ」

天龍「何だと!」

バババババッ

木曾「うおっ!」

天龍「っぶねぇ!」

陸軍少尉「ここは私が引き受けます。大将は逃げてください!」E:マシンガン

木曾(大将?)

元・陸軍大将「うむ、後は任せた」

バババババッ

天龍「チッ!艤装も無ぇし、迂闊には動けねぇな。どうする?」

木曾「弾切れの瞬間を狙うしかない」

天龍「やっぱそうなるか」

陸軍少尉「弾切れの瞬間に飛び掛る。実に理にかなった作戦だ。だが、これでどうなか?」ポイッ

シューッ

モクモク

木曾「煙幕!?」

天龍「ゲホッ、ゲホッ、何にも見えねぇ!」

陸軍少尉「さらばだ!」ダッ


-ビル前-

大井「コイツが犯人みたいですね」

北上「随分、甞めたマネしてくれたね~。木曾を可愛がってくれた分も合わせて責任取ってもらうよ」

球磨「タダで済むとは思わない方がいいクマ」

多摩「とっ捕まえるにゃ」

陸軍少尉「生憎だが、お前たちの相手をしている暇は無い。さっさと終わらせてもらうよ」

北上「艤装を装着していないとは言え、艦娘四人に囲まれて随分余裕だね~」

陸軍少尉「そんな格好で戦えるのか?」

北上「まー、動きづらいけど」

ゴスッ

大井「うっ・・・」バタッ

北上「大井っち!?」

球磨「やるクマ!」ダッ

多摩「にゃ!」ダッ

陸軍少尉「遅い」

ゴスッ

球磨「クッ!」

陸軍少尉「ほう・・・受け止めたか。少しは出来る様だな」

球磨「球磨はこいつ等の姉ちゃんだクマ。そう簡単にはやられないクマ」

多摩「ニャーッ!」

陸軍少尉「一人が引きつけて、もう一人が攻撃。だが、甘い!」

北上「あたしが居ることもお忘れなく」

陸軍少尉「中々の連携だな」スッ

大井「さっきはよくもやってくれたわね!」

陸軍少尉「流石艦娘、しぶといな。人間ならまだ寝ているぞ」


プーーーーーーーッ!

球磨「あの車、真っ直ぐ突っ込んでくるクマ!」

多摩「避けるにゃ!」

キキーッ

木曾「その車を運転している奴が吹雪を撃った下手人だ!姉貴たちが相手をしているのは護衛だ!」

球磨「クマッ!?」

元・陸軍大将「早く乗れ!」

陸軍少尉「ハッ!」

ガチャ

バタン

ブーン

大井「待ちなさい!」

木曾「クソッ!」

瑞雲仮面1号(日向)「私たちに任せろ!」

天龍「ひゅ、じゃなかった、瑞雲仮面!」

瑞雲仮面1号(日向)「行くぞ!」

瑞雲仮面2号(伊勢)「了解!」

瑞雲仮面ズ「W瑞雲波!」

元・陸軍大将「な、何だアレは!」

陸軍少尉「艦娘による攻撃ですが、問題ありません」

ブロロロロ

大井「何の音?」

木曾「鳥だ!」ユビサシ

天龍「飛行機だ!」

多摩「いや、一式陸攻にゃ!」

ドカーン!

モクモク

瑞雲仮面1号(日向)「クッ!爆煙で前が見えない」

陸軍少尉「一式陸攻型ラジコン飛行機を用意しておいて正解でした」

伊勢は瑞雲院にて『瑞雲の心』に触れたことにより、真の瑞雲ソウルに目覚めて瑞雲仮面2号となりました。
瑞雲ソウルって何だ?とか考えてはいけない(書いてる本人も理解出来ていない)。いいね?
とりあえずB'zのウルトラソウルとは関係ない。


元・陸軍大将「フハハハハ、やったぞ!奴等を振り切った!」

陸軍少尉「ええ、やりましたね!」

川内「ドーモ、川内です。ハイクを詠め」

元・陸軍大将「!?」

陸軍少尉「何時の間に!?」

キキーッ

川内「うわっ!」

パリーン

ヒューン

シュタッ

川内「急ブレーキをかけて車外に放り出すなんて危ないじゃない!艦娘と言えども打ち所が・・・って!?」

ブーン

川内「うわっ!」

川内「車外に放り出した次は轢き殺そうとは良い度胸してるね。待てー!」ダッ

元・陸軍大将「フン。海上ならいざ知らず、陸上を走って車に追いつけると思っているのか?」

川内「ダメだ・・・、どんどん放されてく。この格好でバイクに乗るのはちょっとって思って乗ってこなかったのが間違いだった。今から呼んでも間に合わないし、車内に取り付けた発信機だけが頼りだね」

陸軍少尉「まさか車内に潜り込んでいたとは思いませんでした」

元・陸軍大将「ん、今度は何だ?道路のど真ん中に人が。また艦娘か?」

プーッ

陸軍少尉「アレは人ではありません。このままスピードを上げて轢いて下さい。奴はレ級と呼ばれる深海棲艦です(面倒な奴が現れたな)」

元・陸軍大将「何っ!奴があのレ級か!」


レ級「このレ級様のダチの結婚式を台無しにするとはいい度、ゴフッ!」ドサッ

レ級「人が名乗りを上げている最中に轢くとは・・・それが人間のすることか!待ちやがれー!」ダッ

陸軍少尉「奴は戦艦でありながら、艦載機や魚雷で仕掛けてきます。スピードを上げて振り切るしかありません」

元・陸軍大将「分かった」

ウイーン

陸軍少尉「これでも喰らえ」ポイッ

レ級「ん?何か投げてきたな」

コロコロ

レ級「手榴弾?いや、ただの手榴弾じゃない!これは・・・」

ドカーン

レ級「うぎゃー!」

レ級「轢き逃げの次は手榴弾とは・・・、重ね重ね無礼な野郎だ・・・」ガクッ

川内「レ級、しっかりしな!これ以上の追跡は無理だし、仕方ない。レ級を連れて一旦帰ろう」

陸軍少尉「ムッ!」

ゴソゴソ

元・陸軍大将「どうした?」

陸軍少尉「車内にこんな物が」

元・陸軍大将「さっきの小娘が仕掛けたのか。小癪な」

プチッ

ボンッ

陸軍少尉「これで追跡の心配はありません」


-数時間後 鎮守府 執務室-

コンコン

大淀「大淀です」

シーン

大淀「提督?いらっしゃらないのですか?」

シーン

大淀「開けますよ」

ガチャ

大淀「提督」

提督「・・・」

大淀「提督!」

提督「大淀か・・・。どうした?」

大淀「あんなことがあったから落ち込むのは分かりますが、貴方はこの鎮守府の指揮官です。しっかりしてください。艦隊の士気に関わります」

提督「すまない」

大淀「提督宛に差出人不明のお手紙が届いています」つ手紙

提督「手紙?」

提督「・・・」

ガンッ!

大淀「あ、あの・・・」

ガラガラガラ

ガチャ

提督「行くぞ」

キット「はい」

バタン

大淀「提督、待ってください!一体何処へ?」

ブーン

大淀「行ってしまいました・・・。手紙には何が書かれていたんでしょうか?」

『久しぶりだな。お前たちから受けた屈辱を今まで(中略)提督の仇を討ちたければ一人でここへ来い』

大淀「!? 吹雪さんを撃った犯人からの手紙!こうしては居られません!川内さん、ヒトミさん!」


-病院-

吹雪「ん・・・」パチッ

明石「よかった!気が付いたのね」

吹雪「明石さん?ここは?」

明石「ここは病院よ。提督が艦娘が社会に出たときのためにって色々手配してくれていて助かったわ。ここの設備じゃなかったら助けられなかったもの」

吹雪「病院?どうして私、病院なんかに・・・、司令官!司令官は無事ですか!」

明石「安心して。提督は無事よ」

吹雪「良かった・・・」

明石「ちょっと待っててね。鎮守府に連絡を入れてくるわ」

ガラガラ

明石「あ、大淀。吹雪ちゃんが目を覚ましたわ。え・・・、どういうこと!?」

明石「うん、うん、分かった。それじゃ」

ガラガラ

明石「お待たせ。それじゃ、軽く検査しましょうか」

吹雪「何かあったんですか?」

明石「え、な、何も無いわよ」

吹雪「明らかに嘘をついてますよね?」

明石「ソンナコトナイヨ。ホントダヨ」


-某所アジト-

キキーッ

ガチャ

元・陸軍大将「クックック・・・。よく来たな。いや、来て当然か。本来ならばお前が死んで、お前の女をここで始末する予定だったが、順番などどうでもいい」

提督「遺言はそれだけか?」

元・陸軍大将「感動の再会なのに随分つれないな。安心しろ、お前も直にあの女の所へ送ってやる」

提督「吹雪の所へ行くのはお前の方だ。あの世で吹雪に詫びろ」

キット「アドミラル、直ぐに車内に戻ってください!」フォンフォン

ドーン!

提督「!?」

元・陸軍大将「おっと、外れたか。いや、外したと言うべきか。一発で殺してしまっては何の面白みも無いからな!」

キュルキュルキュルキュル

提督「戦車だと!何て物を」

キット「アドミラル、早く車内へ!」

提督「ああ!」

バタン

陸軍少尉「大将、乗ってください」

元・陸軍大将「さあ、楽しい狩りの始まりだ!精々逃げ回れ。我々を楽しませてくれよ!」

ドーン!

提督「厄介な物を!」

【D】 ガチャ ⇒【R】

ブーン

元・陸軍大将「ほらほら、どんどん逃げ回れ!」

男C「お前のせいでムショ暮らしだったんだ。恨みは晴らさせてもらうぜ!」

ドーン!

提督「レーザーで反撃だ」

【LASER】ピッ

ビーッ!

元・陸軍大将「無駄だ!」

提督「効いてない!?」

キット「どうやらレーザーに対する対策を施している様です」

提督「こちらの攻撃に対して対策を施していると言うことは、奴等の砲弾もキットの装甲を貫ける特殊な物を使っていると考えられるな」

キット「はい。通常の砲弾であれば直撃しても平気ですが、何かしら対策をしていると考えるのが妥当です」

提督「対処を誤れば一巻の終わりか」

キット「弾切れを起こすまで逃げ回りますか?」

提督「そうだな。とりあえずその作戦で行こう」


ドーン!

ドーン!

ドーン!

元・陸軍大将「フハハハハ!逃げろ、逃げろぉ!」

男C「アイツの焦った顔が目に浮かぶぜ!」

提督「そろそろ頃合か」

【SMOKE RELEASE】ピッ

シューッ

元・陸軍大将「フン!煙幕で目眩ましとは小癪な。だが、センサーでお前の姿は」

男C「反応が無いぞ!」

元・陸軍大将「何っ!?」

陸軍少尉「どうやらただの煙幕でな無い様ですね」

元・陸軍大将「だが、奴の攻撃は我々には通用しない。こちらが有利であることに違いは無いからな、煙幕が晴れるのを待つまでだ」

【EJECT L】ピッ

ピューン

クルクルクル

スタッ

元・陸軍大将「今の音はまさか・・・。奴を振り落とすんだ!」

男C「分かった!」

提督「遅い」

スパッ

ドカーン!

男C「うわっ!?」

元・陸軍大将「クソッ、砲塔をやられたか!だが、奴を振り落として轢き殺せばいい!」

提督「砲塔の次は足を潰すに決まってるだろ」

スパッ

スパッ

男C「な、何だ!動かないぞ!」

元・陸軍大将「無限軌道までやられたか!だが、まだだ・・・、私が直々にロケットランチャーでぶっ殺してやる!」

陸軍少尉「はぁ・・・、使えない人だなぁ・・・。ここまでお膳立てしてあげたのに」

元・陸軍大将「何だと!」

戦艦棲姫「やはり最初から小細工などせず、私が出るべきだった。まずは提督だ。お前たちは最後にしてやる」

男C「!?」


戦艦棲姫「出ろ」パチン

元・陸軍大将「せ、戦艦棲姫!?」

戦艦棲姫「人間に化けて近づいても気付かないとは、海軍を散々コケにしていた割に陸軍もマヌケだな」

ゴゴゴゴゴ

提督「地鳴り?何が起きているんだ?」

キット「アドミラル、下がってください!地面の下から何かがやって来ます!」フォンフォン

ドーン!

提督「アレは・・・戦艦棲姫の艤装!?」

元・陸軍大将「うわぁぁぁぁーっ!」

男C「ぎゃぁぁぁぁーっ!」

ヒューン

ドサッ

提督「二人が投げ飛ばされた!?一体何が・・・」

戦艦棲姫「この時を待ち侘びたぞ」

提督「戦艦棲姫!?」

戦艦棲姫「全ての基地が破壊され、元帥までもが崩御されたが、我々は止まらぬ。貴様を倒し、人間を滅ぼすまではな!」

提督「そうか、今回の事件は全てお前が仕組んだのか」

戦艦棲姫「その通りだ」

提督「向こうで伸びているバカ共は後回しだ。まずは前を仕留める」

戦艦棲姫「フハハハハ!面白い。人間のお前が私に勝てるとでも?」

提督「何時から俺一人だけだと錯覚していた?」

戦艦棲姫「ムッ、そう言えば車が・・・ごばぁ!?」

キット「私をお忘れなく」フォンフォン

戦艦棲姫(どうなっている?衝突の瞬間までわずかな音すらしなかったぞ)

提督「余所を見している暇は無いぞ」

スパッ

戦艦棲姫「ぐっ・・・。たかが人間と思っていたが、数々の深海提督と元帥を破っただけのことはあると言うことか。お前を見くびっていたぞ。だが、この一撃で終わりだ!」

ドン!

戦艦棲姫「ぐはっ!?また車か!二対一とは卑怯な・・・、それが人間のやることか!」

提督「聞こえんなぁ」

戦艦棲姫「いくら強かろうが所詮は人間・・・これで終わりだ!吹き飛べ!」

ドカーン!

戦艦棲姫「やった。やったぞ!ついに我らの悲願が達成された!」

モクモク

提督「何が達成されたって?」

戦艦棲姫「!?」

キット「この程度では私の装甲は抜けません」フォンフォン

戦艦棲姫「またお前かぁぁぁぁ!」


提督「余所見をしてる暇は無いぞ」

戦艦棲姫「後ろだと!?」

提督「これで終わりだ。春風流剣術奥義 海航艦娘舞!」」

戦艦棲姫「ぐわぁぁぁぁーっ!ここまでか・・・だが、これだけは忘れるな。あの御方は必ず・・・必ずや蘇る・・・。それまで精々仮初の平和を楽しむのだな・・・。フハハハハハ、グハッ」撃沈

提督「深海元帥にも言ってやったが、何度蘇ろうともその都度、地獄に送り返してやるさ」

元・陸軍大将「戦艦棲姫がやられた・・・だと」

提督「起きていたのか。そのまま寝ていれば苦しまずにあの世に逝けたのにな」

男C「ひっ!?た、助けてくれ!俺はコイツに唆されただけなんだ!」

元・陸軍大将「何だと!誰のお陰で外に出られたと思っているんだ!この恩知らず!」

提督「お前は卯月を誘拐した一味の一人だったな。あの事件で卯月は心に大きな傷を負った。そして今度は吹雪を殺害した。許すと思っているのか?」

元・陸軍大将「ふはははは!何処を見ている?これで終わりだ!死ねぇ!」

スパッ

元・陸軍大将「じゅ、銃が!」

提督「ご自慢の銃ももう使えない。次はどうする?ナイフか?爆弾か?それとも素手でかかってくるのか?」

元・陸軍大将「うおぉぉぉぉ!」

ゴスッ

元・陸軍大将「ぐばぁ!」

ドサッ

提督「もう終わりか?」

元・陸軍大将「た、頼む!命だけは!」

提督「おいおい、どの口がそんなことを言っているんだ?」

元・陸軍大将「私が悪かった!何卒、命だけは!」

提督「ゴメンで済んだら警察など必要ない。お前の首を刎ねて終わりだ」

元・陸軍大将「ひっ・・・」

キット「止めなさい、アドミラル!貴方まで犯罪者になる気ですか!」フォンフォン

プスッ

元・陸軍大将「ひいぃぃ!刀が、刀がぁ」バタッ

キット「突き刺したのは貴方の体ではなく地面です。元・大将ともあろう者が恐怖の余り失神ですか」フォンフォン

提督「脱獄に加えこれだけの事件を起こしたんだ。もう二度と外には出られまい。死ぬまで刑務所の壁を眺めて楽しむんだな」

男C「アハハ・・・オワッタ、ジンセイオワッタ・・・。アヒャ、アヒャヒャヒャヒャ・・・」

伊13「遅かった・・・みたいです」

川内「うん、そうだね。もう全部終わってるよ」

伊13「引き上げましょうか・・・」


-鎮守府 執務室-

吹雪「大淀さん!」

大淀「吹雪さん。良かった、もう大丈夫そうですね」

吹雪「司令官は何処ですか?」

大淀「貴女を撃った犯人の所へ向かいましたが、もう終わったそうです」

吹雪「終わった?」

大淀「ええ、犯人は提督が捕らえたと川内さんから連絡がありました」

吹雪「司令官は無事なんですか?」

大淀「はい。無事だと聞いています」

吹雪「良かった・・・。それで今は何処に?」

明石「ちょっと待ってね。今、GPSでキットの現在地を調べるから」


-海岸-

提督「吹雪・・・」

提督「ギリシャ神話のオルフェウスは彼女、いや妻だったか?どちらでもいいが、亡くなった大切な人を連れ戻す為に冥界に行ったんだったな。俺も朧に頼めばあるいは・・・」

吹雪「○○さん」

提督「ん?」チラッ

提督「・・・。キット、俺はもうダメみだいた。吹雪の幻影が見える」

キット「アドミラル、そこにいらっしゃるは本物の吹雪さんです」フォンフォン

提督「本物・・・だと?」

吹雪「私は艦娘ですよ?あの程度の傷、入渠したらへっちゃらです」

提督「そうか。そうだよな!」

吹雪「それより皆さん貴方の帰りを首を長ーくして待ってますよ。今夜はパーティです!」

提督「よし、帰ろう。皆が待つ我が家へ!」

吹雪「はい!」

キット「帰りましょう」フォンフォン

提督「これからも宜しくな」

吹雪「こちらこそ、不束者ですが、宜しくお願いします♡」


巨大な悪に立ち向かう現代の軍人、提督。明日、彼らを待ち受ける者は果たして誰か。

-艦-

ナイトライダーの(日本における)最終回風にしましたが、吹雪死亡エンドにする気は無いのでその辺は変えました。
それにしてもナイトライダーのスタッフはマイケルに何か恨みでもあるんだろうか?
前妻は結婚式の最中にマイケルを庇って殺されたし、後妻は息子(二代目マイケル)の目の前で殺されるし、初代へのオマージュのつもりかも知れんけど、マイケルに恨みがあるとしか思えない。


キリがいいので一旦ここで終了としますが、
艦プラバトル(鹿島 vs 秋津洲)、ゴトランド初期艦疑惑の謎、川内=サン バイクを買う、ランゲルハンス島 DE バカンスMode -皐月危機一髪の巻-、一航戦と豚饅、反艦娘団体(深海教団 日本支部)との戦い、
母なる深海棲艦と共に未来から来たナニカとの激闘等々ネタはまだまだあるので、需要があれば続けるぴょん(>>965の続きからになります)。

まだちょこっと残っているので小ネタパァ~ラダイスやります。
どんなんかなー by 桂○枝


-ある日の朝-

朝風「朝だー!」


-その日の夜-

川内「夜だー!夜戦だー!」


-また別の日の朝-

朝風「朝だー!」


-その日の夜-

川内「夜だー!夜戦だー!」


-翌朝-

朝風「朝だー!」

提督「あいつ等、ハブとマングースみたいだよな」

吹雪「マングースってハブの天敵ですよね?川内さんと朝風ちゃんが互いに敵同士ってことですか?」

提督「マングースはハブの天敵って思われてるけどな、実際には全くその様なことは無かったんだ」

キット「ええ、その通りです」フォンフォン

吹雪「えぇー!」

提督「マングースは昼行性なのに対して、ハブは夜行性だから基本的に出会わないんだ」

吹雪「それじゃあ」

提督「ああ、ハブを狩るどころか、害獣が繁殖するだけだったそうだ」

吹雪「活動時間が違うから出会わないとなると、確かにあの二人に似ている気がしますね」


-執務室-

コンコン

足柄「足柄よ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

足柄「今日はカツサンドを作って来たの♡」

提督「ありがとう」

足柄「吹雪ちゃんも食べてね」

吹雪「ありがとうございます」

提督「では、早速頂こうか」

モグモグ

提督(足柄のカツは美味いんだけどなー、流石に飽きると言うか、たまにはビフがいいな)

足柄「どうかしら?」

提督「うん、美味しいよ」

吹雪「美味しいです」

足柄「それは良かったわ」

提督「でも」

足柄「でも?」

提督「作ってもらっといてこんなこと言うのも失礼だが、たまにはビフカツがいいなーなんて」

足柄「!!!」

提督「すまん!気を悪くしたなら」

足柄「そうよね・・・」プルプル

提督(やってしまった!)

足柄「何故、私はトンカツばかり揚げてたのかしら?」

提督「ん?」

足柄「トンカツよりビフカツの方が美味しいに決まってるじゃない!」

提督「あの、足柄さん?」

足柄「神戸牛よ!神戸牛が私を呼んでがるわ!シャトーブリアンのビフカツよ!カツレツよ!カツサンドよ!」

提督「いや、あの、勿体無いんで普通の国産黒毛和牛でいいです」

足柄「そう?国産の黒毛和牛ね」

提督「ああ、国産だ。米国産じゃないからな」

吹雪「ええ、国産ですね」

足柄「でも、どうしてそこまで国産にこだわるの?」

提督「それはな・・・」

足柄「それは?」ゴクッ


提督「昔、スーパーで買った米国産牛のステーキ肉が臭かったからだ!」

足柄「へ?」

提督「俺はある日、古くて安くなっている訳でもないステーキ肉を買った。その肉が非常に臭かった。あれは完全にマトンの臭いだった!」※実体験です

吹雪「酷すぎますよね」

足柄「うわぁ・・・」ドン引き

提督「別にマトンは嫌いじゃないぞ。だが、牛を買ったのにマトンの臭いがしたんだぞ!勘違いしてマトンを買ったのかと確認したらやはり牛だった!」

足柄「確かにそれは嫌になるわね」

提督「そうだろ?それ以来、米国産牛は嫌いだ」

足柄「ええ。納得だわ」


-2日後 執務室-

コンコン

足柄「足柄よ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

足柄「約束どおりビフカツサンドを作って来たわ!冷めないうちに食べてね♡」

提督「おお、美味そうだな!早速頂こうか」

吹雪「はい♪」

提・吹「いただきます」

モグモグ

提督「やっぱビフカツは美味いな」

吹雪「美味しいですね~」

足柄「気に入ってもらえて良かったわ。また作ってくるわね!」


-翌日 執務室-

足柄「今日も用意したわ!」


-翌々日 執務室-

足柄「今日もあるわよ!」


-一週間度 執務室-

足柄「今日も揚げてきたわ!」

提督「美味いんだけど、流石に毎日は・・・」

吹雪「ええ、毎日はちょっと・・・。ところで、何処の部位ですか?ヒレとかですか?」

足柄「神戸牛のシャートーブリアンよ」

提督「へ?」

足柄「だから、神戸牛のシャートーブリアンよ」

提・吹「」

足柄「ちゃんと大淀が経費で処理してくれてるから平気よ」


その月の鎮守府のエンゲル係数はアゲアゲだったそうな。めでたしめでたし。


-執務室-

卯月「新コーナー『うーちゃんに叱られる』の始まりだぴょん!」

睦・如「イエーイ!」

パフパフ

提督「コーナーって何だよ・・・。それより、俺は仕事中なんですけどねぇ」

如月「司令官ったらノリが悪いんだから~」

睦月「如月ちゃんの言うとおりにゃしぃ」

キット「休憩だと思って少し付き合ってあげては?」フォンフォン

提督「しゃーないな。付き合ってやるか」

卯月「流石、司令官だぴょん」

提督「で、何が始まるんだ?」

如月「直ぐに分かるわ」

卯月「ねぇ、睦月ちゃん。この中で一番紅茶に詳しい素敵な大人ってだぁれ?」

睦月「それはもう、ね?」

如月「ええ、そうね」

睦月「提督にゃしぃ」

提督(何この、チ○ちゃん的な寸劇は?)

キット「やれ、紅茶があるなら青茶もあるんじゃないかとか、緑茶と烏龍茶と紅茶って何が違うんだ?などと言っている全ての日本人に今こそ問います」フォンフォン

提督「キットも乗らなくていいぞ」

卯月「紅茶の銘柄ってだいたい産地の名前だけど、アールグレイは産地じゃないぴょん。アールグレイってどういう意味?」

提督「グレイとは英語で伯爵の意で(中略)と言う訳だ」

卯月「・・・」プルプル

如月(あぁ・・・やってしまったわ)

卯月「ガチで答えてんじゃないぴょん!」プップクプー!

提督「いや、ちょっと待って。これって不正解の時に『ボーっと生きてんじゃないぴょん!』とか言って叱られるんだろ?」

卯月「当然だぴょん。でも、正解なら正解で面白くないぴょん」

提督「・・・。正解でも、不正解でもダメって理不尽過ぎませんかね?」

睦月「こそは空気を読んで臨機応変に対応しないとダメにゃ」

提督(なんつー無茶振りだ)


艦娘辞典



パワーアップ《Power up》

【戦闘能力向上のため、様々な追加装備をほどこすこと】


-執務室-

コンコン

夕張「夕張です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

夕張「前に造った北上さんの強化装備の改修プランを考えてきました!」

提督「ほう。早速見せてもらおうか」

夕張「はい。こちらが現行の艤装と、以前作ったフルアーマー装備です」

吹雪「フルアーマーは燃費が悪過ぎてダメでしたね」

夕張「ナンノハナシカシラ(汗)」

提督「気を取り直して次行ってみよう」

夕張「はい。では、プランその1 スーパーフルアーマー北上改二」

提督「は?」

夕張「更にウルトラスーパーフルアーマー北上改二」

吹雪「うわぁ・・・」

夕張「更に更にウルトラスーパーフルアーマーヘビー北上改二」

提督「・・・」

夕張「極めつけはウルトラスーパーフルアーマーヘビーデラックス北上改二です!」

提督「」白目

スタスタ

夕張「提督?」

ガチャ

夕張「窓なんて開けてどうしたんですか?」

提督「おーいくもよーどこへいくんかー」

夕張「良かった~、ちゃんと分かってくれたんですね」

提督「あのさ、コレって本気でやってるのか、ネタでやってるのかどっちだ?」

夕張「本気かネタかと聞かれれば、本気です!」

吹雪「今のフルアーマー改二でも燃費が悪くて、余程の事態で無ければ使えないのに更に酷くなってないですか?」

夕張「そこはまぁ、緊急事態用ってことで」

提督「緊急事態だとしても北上、大井、木曾の雷巡三人だけで何とかさせようってのが無理がある」

吹雪「そうですね」

提督「とりあえず、この件は保留だ」

夕張「あと、白雪ちゃんにこんなの造ってきました。バ○ターライフルです!」


-執務室前-

白雪「バ○ターライフル・・・。何て優美な響でしょう」ウットリ


提督「却下!」

夕張「えぇ~、せっかく造ったのにー」

提督「えぇ~じゃねぇよ!どこぞの黒歴史に出てくる白雪姫が持ってる武器じゃねーか!こんな物騒な物を白雪に持たせようとするんじゃない!」

吹雪(白雪姫?私が知ってる白雪姫(グリム童話)とは別の白雪姫が居るんでしょうか?うん、それしか考えられないよね)

夕張「黒歴史(笑)」

提督「だいたい何でビーム兵器をさも当然かの様に造ってるんだよ」

夕張「それを言うなら提督のセイバーもそうですよ」

提督「うっ、それを言われると・・・」

夕張「妖精さんの手に掛かればビーム兵器だろうが、キットだろうが、タイムマシーンだろうが造れてしまうんです。妖精さんの科学力は世界一!」

コンコン

白雪「白雪です」

提督「!? ちょ、ちょっと待ってくれ!」

提督「夕張、早くソレを隠すんだ!」

夕張「隠せと言われましても」

提督「そうだ、クローゼットだ!吹雪!」

吹雪「はい!」

ガチャ

ポイッ

バタン

吹雪「仕舞いました!」

提督「よし!ゴホン、入っていいぞ」

白雪「失礼します」

ガチャ

バタン

白雪「あら、夕張さんもいらしてたんですね」

夕張「ええ、提督と新装備の開発会議をしてたの」

白雪「そうなんですか。司令官、報告書です」

提督「うむ、確かに受け取った。コレで甘い物でも食べておいで」つ間宮券

白雪「ありがとうございます。では、失礼します(いい話を聞かせてもらいました。後で妖精さんに相談してみましょう)」ペコリ

吹雪「・・・」

ガチャ

バタン

吹雪「何だか白雪ちゃんの様子が変じゃなかったですか?」

夕張「そう?」

提督「そうか?」

吹雪「いえ、気のせいならいいんですが」

提督「よし、今から処分しに行くぞ」

夕張「えぇ~、せっかく造ったのに」

提督「だからそんな物騒な物を使わせようとするんじゃない!」

提督の指示通りバ○ターライフルは廃棄処分されたものの、後日ツインバ○ターライフルを装備して出撃する白雪の姿が目撃されたそうな。めでたしめでたし。

観に行こうと思っていて見逃したスノーホワイトの続編を先日テレビでやってたから観たけどナニアレ?
白雪姫は一瞬しか写らない(しかも後姿だけ)アナ雪のバッタもんって感じだった・・・。続編作って失敗した映画って腐るほどあるけど、ここまで酷いのは久しぶりかも。


鰯の報酬で海防艦もらったし、そこそこ数も溜まってきて邪魔になってきたから改修に使おうと思ったら改二実装済みかつ、HPが4nの駆逐艦って案外居ないことに気付いた。マジかよ・・・。
軽巡を入れても五十鈴と木曾と那珂ちゃんしか居ない。二度目のマジかよ・・・。
対潜を改修したい子は居ないし、運ならまるゆ一選だし、改二では無いけど秋津洲も4n。しかし三ヶ月に一度6-4しか出番ない・・・。
イベント海域の緊急修理次第では出番増えるかも知れないけど、現状「緊急修理?要らないねぇ、そんな物は」って感じ過ぎる。
解体するものなぁってなるし、マジで処遇に困ったな。


-執務室-

夕立「ドーナツ美味しい~♪」

摩耶「お前ホント好きだよな」

夕立「あれ?摩耶さん食べないっぽい?」

摩耶「ああ、あたしは飲み物だけでいい」

夕立「じゃあ貰ってもいい?」

摩耶「いいぞ」

夕立「わーい、摩耶さんありがとー」

金剛「ロイヤルミルクティーを用意しましたヨー。提督、どうぞ」

提督「ありがとう」

提督「・・・」クンクン

夕立「どうして匂いを確認してるの?」

卯月「説明しよう。司令官は先日、某有名ドーナツチェーン店でロイヤルミルクティーを頼んだら、カフェオレを出されたぴょん!それ以来、パパは確認してからじゃないと飲めなくなったぴょん!」←実体験です。ちゃんとミルクティー用の白いカップだったのがなおさらタチが悪い(怒)

金剛「ええ、本当に酷い事件デシタ・・・」

提督(おいバカ!皆の前でパパって呼ぶな!)

摩耶「うわぁ・・・」

夕立「酷いっぽい・・・」

酒匂(許せない!)

提督(気付いてない?セーフか)

提督「あれは恐らく、東〇か、エル〇ビアか、サル〇ィンが俺の命を狙って工作員を送り込んだに違いない」

夕立「エル〇ビア?サル〇ィン?何だか聞き覚えがあるけど、何処の国か分からないっぽい」

吹雪「相〇とか、科〇研に出てくる架空の国だよ」

夕立「あ~、なるほど。だから聞き覚えがあったのね」

酒匂「司令、ちょっとお出かけしてくるね」

提督「ん?何処へ行くんだ?」

酒匂「司令を苦しめたお店へのカチコミだよ」

提督「は?カチコミ?え?」

摩耶「待て」

提督(ナイス!)

摩耶「お前一人だと不安だ。あたしも着いてくぜ!」

提督(止めたんじゃないんかい!何とかして気を反らさないと)

摩耶「提督、何処の店だ?」

提督「えっと・・・、何処だったかな・・・(卯月、間違っても言うなよ!)」

酒匂「司令に聞くより卯月ちゃんに聞いた方が早いと思うよ」

摩耶「それもそうだな」

提督(おいおいおいおい)

摩耶「おい、卯月」

卯月「うびゃあ!?」


キット「皆さん、ドーナツと言えばミ〇ドが有名かと思いますが、日本における第一号店は何処にあるかご存じですか?」フォンフォン

提督(今度こそナイス!)

酒匂「一号店?う~ん」

摩耶「考えたことなかったな。どこだ?」

金剛「東京デスカ?」

キット「西日本です」フォンフォン

吹雪「私は知ってるよ」

卯月「うーちゃんも知ってるぴょん」

キット「皆さん店舗の前を通ったことがあるはずです。ヒントは滝です」フォンフォン

夕立「西日本・・・、滝・・・、分かったわ!那智の滝がある和歌山よ!」

提督「うん、そんな所に連れて行ったこと無いな」

摩耶「滝と言えば布引だ。新神戸だな!」

提督「俺の記憶が正しければその辺りでミ〇ドを見たこと無いぞ」

酒匂「浄蓮の滝!」

提督「最早、西日本ですらない・・・」

キット「何を基準とするかにもよりますが、静岡は西日本に分類されます」フォンフォン

提督「マジか!?」

夕立「うーん、分からないっぽい」

摩耶「さっぱり分からねーぜ」

酒匂「酒匂もー」

金剛「私も分かりまセーン」

キット「では正解発表です。答えは、箕面でした」フォンフォン

夕立「箕面ってあのスパーガーデンのある?」

吹雪「そうだよ」

摩耶「確かに紅葉の時期に箕面大滝を見に行ったことがあったなー。それにしても梅田とかじゃなくて箕面って何か微妙な場所だな」

提督「本当に何であんな場所、いや、あんな場所は失礼か。あそこなのか謎だよな。あの辺は猿が多いって聞いたことがあるが、襲われたりしないんだろうか?」

夕立「提督さんを襲う悪い猿なんて夕立がやっつけてあげる!」

摩耶「おいおい、それは翔んで〇玉なみにディスリ過ぎだろ(笑)」

提督「まぁ、襲われるってのは冗談だ。俺の両親が若い頃に行っても猿は見なかったって言ってたからな」


-夜 白露型私室-

夕立「あれ?」

白露「ん?どうかしたの?悩み事?悩みならお姉ちゃんを頼っていいんだよ!」

夕立「大丈夫。何でも無いっぽい」

白露「うわぁーん、夕立が冷たいよー(泣)」

村雨「よしよし」

時雨(まったく・・・大げさだなぁ)

卯月(昼間、卯月ちゃんがパパって言ってた気がしたけど何だったのかしら?)

次回 迷探偵夕立の華麗なる推理 ~パパとは誰だ編~ 始まるかも知れない。

今年は春イベあるのかな?
桃の節句イベントは恐ろしい位資材を消費しなかった(開発資材を除いてイベント中にカンストする体たらく)だったので
一日一回大型建造祭りを実施中だけど、まるゆさん来ない・・・。
うん、まぁ、これまでも二週間に一回、せいぜい月二回程度だったからいつも通りとも言えるけど。

まるゆ出て来いや!

パート3始めました。

【艦これ】吹雪「パート3始まりました」 キット「最終章です」
【艦これ】吹雪「パート3始まりました」 キット「最終章です」 - SSまとめ速報
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このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年08月18日 (金) 09:17:18   ID: gRgoCP94

何て恐ろしい話を…。

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