あの日のあの日 (46)

ssとかそういうのは初めてだから色々粗とかはあるかも知れないけど許してね。

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「スマ〇ラやろーぜ!スマ〇ラ!」
「お、いいねいいねぇ!」
「俺1P使うからなぁ!」
(´・ω・`)ああ、みんな強いなぁ、あ、次最下位になった人変わってねー

(´・ω・`)今日もダメだった。今日のためにコンボとか考えてきたんだけどなぁ

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「スマ〇ラとか小学生の時以来やってねぇなー」
「お、お、久しぶりにやらない!?」
「いいねぇ!」

(´・ω・`)やっぱり強いなぁ小学生の時以来とか言ってたけど全然ブランク入ってないよ....

(´・ω・`)久しぶりにみんなと遊べてよかったよ。また部活が休みの日は誘ってくれると嬉しいな

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「らんらん!降りてきなさい!!今回のテストの点数、これはどういう事なの!」

(´・ω・`)ご、ごめん、頑張ったんだけどな....

「頑張りが足りてないのよ!あなたホントに勉強した!?もっともっと努力なさい!あなたのクラスメイトだって血のにじむような努力をしているのよ!」

(´・ω・`)ご、ごめんって、次はどうにかするからさ.....


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「らんらん、お前だけタイムが伸びていないぞ?しっかり練習しているのか?やる気がないのならやめてもらってもいいんだぞ?」

(´・ω・`)す、すいません.....その.....はい。ボクの気が緩んでました....

(´・ω・`)..........一回もサボったことなんかないししっかりみんなと同じだけ練習してるんだけどなぁ.....


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(´・ω・`)なんてこと考えてるうちにもうテスト期間だよ....

(´・ω・`)もうカーちゃんの大目玉を食らいたくないし、今回からは本腰入れて勉強しよう.....

「あら、らんらん、こんな時間までお勉強がんばってるのね?おかあさん嬉しいわ。スープでも1杯どう?」

(´・ω・`)あ、うん頂こうかな.....


........…………………………...............

「らんらん!!!ちょっと!!!こっちに来なさい!!!!あなた、この点数は何!?前よりひどくなってるじゃないの!!世界史に至っては赤点ですって!?」

(´・ω・`)うっ.....

「世界史だなんてそんな覚えるだけの教科、どうして出来ないの!!!」

(´・ω・`)ご、ごめん......

「あながちまたサボってゲームでもしていたのでしょう?あなたがしっかりと努力していればこんな事にはならなかったはずよ!もうすぐ高校受験なのに、どうするの!?」

(´・ω・`)ッ......

(´・ω・`).........

(´・ω・`)努力、したんだけどなぁ、ホントに自分の努力の量が足りなかったのかなぁ

(´・ω・`).........(´?ω??`)

(´?ω??`)ホントに....今のボクに努力って必要なのかな




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「このままだと....そうですねぇ、らんらん君が目指せそうな高校は公立怒鬼金高校くらいしか...」

「そ、そんな......努鬼金高校だなんて.....」

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「「「「あけましておめでとうございます!」」」」

「いやー久しぶりやねーらんらんくん元気にしてた?」

(´・ω・`)え、えぇ....まあ....

「いやーそれでうちの子はあそこの大学行ってなー」
「えー!?そこって結構頭のいいところやん!」
「それで娘があのー何やったけな、せや!羅猿高校に行ってな!」
「うそー!?羅猿高校ってあの!?」
「せやで!いやー立派な子に育ったわ!がははは!!」
「羨ましいわ~それに比べてうちのらんらんと来たら......」

(´・ω・`)......ッ!

(´・ω・`)く、くそう、どうしてボクがこんな思いをしなくちゃいけないんだ.....

(´・ω・`)........気分転換に夕方まで街で時間を潰そう....

文字化けしたなぁ。泣いてる顔ってことにしといてください


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(´・ω・`)

従姉妹は皆頭がいい。皆が皆名門、というわけではないが、それでも誰一人として中途半端な学校に行った人はいない。今、この瞬間、エリア最底辺とまで呼ばれた怒鬼金高校には慰労している自分とは大違いである

(´・ω・`)どうして、どうして俺だけ......

いや、まだだ。きっと、努力が足りなかったのだろう。カーちゃんに言われたように。努力が足りないから結果が出ないのだ。

そうでもないなら、今の自分には説明の使用がない


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(´・ω・`)カーちゃん....その、受かってたよ。怒鬼金高校。

「.......らんらん、こんな高校を出てどうするの?進学するにしても、就職するにしてもロクな所がないわよ?」

「らんらん!どうして努力をしないの!?あなたがもっともっと努力していれば普通の高校ぐらいは行けたでしょう!?」

(´・ω・`)ッ....ごめん....怒鬼金では頑張るからさ....


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(´・ω・`)そうか....底辺校か.....ボクの人生はどこかられーるをふみはずしてしまったんだ

(´・ω・`)みんなと楽しくゲームしていたあの頃に戻りたいなぁ

(´・ω・`)戻り....たい......

「えーね、部活には必ず入ってもらいます。これは絶対です。ウチの高校やと.....そうやなぁ、バスケがなかなか.......」

(´・ω・`)部活かぁ......陸上....もっかいやってみようかなぁ

これ人いる....?

読んでるよ
実体験?

半分実態験ですね。似たような実体験を学校生活というものに置き換えてます

(´・ω・`)やめよう。もうあとも無いし、勉強だけはしっかりしないと.....

(´・ω・`)テキトーな部活に入ってテキトーに理由つけて辞めてしまおう....

(´・ω・`)それにしても授業も何だかあれだなぁ。英語はアルファベットの読み方から復習したし、他のもなぁ.....

(´・ω・`)ホントになんでこんなところに来てしまったんだろう。

(´・ω・`)調子を崩し始める前ならカーちゃんの言ってたところはいけたと思うんだよね

(´・ω・`)やめよう。もうあとも無いし、勉強だけはしっかりしないと.....

(´・ω・`)テキトーな部活に入ってテキトーに理由つけて辞めてしまおう....

(´・ω・`)それにしても授業も何だかあれだなぁ。英語はアルファベットの読み方から復習したし、他のもなぁ.....

(´・ω・`)ホントになんでこんなところに来てしまったんだろう。

(´・ω・`)調子を崩し始める前ならカーちゃんの言ってたところはいけたと思うんだよね


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(´・ω・`)さて、テストの期間がやってきた。

(´・ω・`)..............

(´・ω・`)努力....か。

(´・ω・`)中学時代、最後のテストはそれこそ本気で1日丸ごと勉強の時間に費やした事もあった。

(´・ω・`)これが、ひょっとしたら周りの奴らにとっては普通のことなのかもしれない

(´・ω・`)でも、ひょっとしたら周りの奴らからしてもやり過ぎなのかもしれない

頑張ったつもりになっていたけど、頑張れていなかったのかもしれない。いいや、それとも頑張り方を間違えたのか。馬鹿な。そんなはずはない。数学のテストを控えているから、数学の勉強をする、予習をする、国語のテストを控えているから国語の勉強をする、予習をする。これの何が間違っていると言えるのか。
.........そもそも頑張りの線引きをすること自体が間違っているのかもしれない。努力したと言える線を引く場所なんてものは個人個人の生き方によって違ってくるのだ。

(´・ω・`)もうわからないや


(´・ω・`)ボクはどれ程の努力をしていたのか

(´・ω・`)中学時代のアレは頑張れてすらいなかったのか

(´・ω・`)ボクの中ではやっていた事になっている。一応ね。だって自分のことだからね。一番知っているよ

(´・ω・`)でも、ウチのカーちゃんにしてみればどうなんだろうか

(´・ω・`)それとも、カーちゃんは結果が欲しいだけなのかな

(´・ω・`)幸いにもボクの高校は天下の怒鬼金高校、そう、テストのレベルは中学時代よりも下がっている。

(´・ω・`)今のボクでも結果は出せる。

(´・ω・`)だらける。ボクはこのテストまでの残り1週間、すべての日をだらけてだらけて過ごす。

(´・ω・`)自分の目ですべてを確認するまでは心を鬼にしよう。昨日までの気弱な自分とはさよならだ

だらけてていいの…?(心配)

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(´・ω・`)久しぶりにスマ〇ラでもやってみるか

(´・ω・`)あぁ、懐かしいなぁ。こんなゲームに本気になって遊べた時期が懐かしいよ

(´・ω・`)はぁ....


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(´・ω・`).........


(´・ω・`)...........急に部屋に部屋に置いてあった少年ジャンパーの漫画にイラついてきたぞ

(´・ω・`)主人公はみんなそうだ。努力をすれば結果が出る。ねじ伏せさられても、また努力すればどうにかなる.....

「こちらは~古本回収車~.....」

(´・ω・`)雑念が入るな。捨ててしまおう。なんとも運がいいこと。

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(´・ω・`)テスト初日だ

(´・ω・`)ボクはしっかりこの1週間を遊び尽くした。もちろん、カーちゃんにはバレないように。

(´・ω・`)ちょっと不安になることもあったけど。テストの範囲を見る限りでは大丈夫だ。寧ろ中学時代よりもレベルが下がっている

(´・ω・`)敢えて努力しないで様子を図ろう、だなんて怒鬼金高校じゃないと出来ないよ


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(´・ω・`)なかなかの手応え。

(´・ω・`)なんだか自分自身まで努力した気分になってしまうなぁ.....手応えがあるってのは恐ろしい


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(´・ω・`)すべてのテストが返ってきた

(´・ω・`)この日のために点数を確認しないでおいたのさ

(´・ω・`)おおっ!なかなかの高得点!

(´・ω・`)これなら......

(´・ω・`)ああ、形はどうあれ、これで自分は努力をしないで対価を得たのだ。

(´・ω・`)まあ、中学時代の復習みたいなもんだけど。

(´・ω・`)こんな高校に入ってカーちゃんもピリピリしてるだろう。中学の復習とかそんなことを考える余地はないよね


多分。

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(´・ω・`)........

(´・ω・`)ボクは分かってるよ。帰って、テストの結果を見せて

(´・ω・`)何を言われるのか。

(´・ω・`)カーちゃんの事だ。掌返すに決まってるさ

(´・ω・`)ボクは怖い

救いはあるの…?

(´・ω・`)逃げ道はない

(´・ω・`)わかってるなら最初からやらなければよかったよ、なんてね

(´・ω・`)それでも自分の目で見て耳で聞かないと納得出来ないんだ

(´・ω・`)怖いよ

(´・ω・`)怖いけどさ、人生たまには痛い目を見るのも必要なんだと思う

(´・ω・`)それが今、この時なんじゃないかな。

救いを与えるかどうか現在進行形で迷っております

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(´・ω・`)ただいま

(´・ω・`)テスト全部返ってきたよ、カーちゃん。

(´・ω・`)はい、どうぞ。

「らんらん、あなた.....」

「よく頑張ったじゃない!えらいわ~!どの教科もよく取れてるじゃない!やっぱりやれば出来るじゃないの!」

(´・ω・`)ッ......

「数学なんか90点も取って........せ.......か........な.......や...........」

(´・ω・`)ふざけんなよ

「ん?どうしたの?らんら」

(´・ω・`)ふざけたこと抜かしてんじゃねーぞこのクソババアッッ!!!

(´・ω・`)お前なんか、お前なんかぁっ!!もう知るかぁッ!!!

頭の中が真っ白になって、気がつけば泣きわめきながら家を飛び出していた。何処に目的があるわけでも無く、ひたすら、がむしゃらには知り続けた。幾分、前もって予測はできていたが、自分に突きつけられた強烈な矛盾を前に、自分は耐えられなかった。

「頑張りが足りてないのよ!あなたホントに勉強した!?もっともっと努力なさい!あなたのクラスメイトだって血のにじむような努力をしているのよ!」

「らんらん、お前だけタイムが伸びていないぞ?しっかり練習しているのか?やる気がないのならやめてもらってもいいんだぞ?」

「あら、らんらん、こんな時間までお勉強がんばってるのね?おかあさん嬉しいわ。スープでも1杯.....」

「あながちまたサボってゲームでもしていたのでしょう?あなたがしっかりと努力していればこんな事にはならなかったはずよ!もうすぐ高校受験なのに、どうするの!?」

(´・ω・`)うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!

(´・ω・`)どうして!

(´・ω・`)どうしてあの時のボクは認めてもらえなかった!

(´・ω・`)寝る間も惜しんで、1日1日、気が狂いそうになるほど勉強机に向かって勉強したあの時のボクは!!

(´・ω・`)どうして認めてもらえない!!!

(´・ω・`)だらだらしながらゲームして、鼻くそほじくりながらテレビを見ていたボクがぁ!!!

(´・ω・`)どうして褒められるんだ!!!!

~~~~~~~~~~~~~~~~

「らんらん、開けて、お願い.....お母さん謝るから......」

トントントン

「お願い、らんらん、部屋から出てきて......らんらん......」

(´・ω・`).........

(´・ω・`)ボクは勝てなかった。

(´・ω・`)痛い思いをするのは生きていく上で大切だが、これはわざわざ痛い思いをしなくても良かったことなのかもしれない

(´・ω・`)ボクにとってあの一言は中学時代の人生そのものを否定されたようなものだ

(´・ω・`)でも、今回の出来事がきっかけでホントの自分を知ることが出来た

(´・ω・`)そう.....

(´・ω・`)どれだけ努力しても壁を超えられない自分という本当の自分を知ることが出来た

(´・ω・`)ボクは劣っていたんだ。

(´・ω・`)今の今まで、それに気づいていなかっただけ。いや、気づこうとしていなかったのかもしれない

(´・ω・`)どれだけコンボを考えようが、必死になってやり込んでも、

(´・ω・`)友達の壁は乗り越えられなかった

(´・ω・`)どれだけ必死に走り込んでも、みんなと同じだけ必死に練習しても

(´・ω・`)他の部員、ご丁寧に誰1人としてボクは超えられなかった

(´・ω・`)どれだけ必死に勉強しても

(´・ω・`)中学レベル以上の勉強にはついていけない

(´・ω・`)ボクは、どこから、どうして生まれて、どこへ行くのだろう。ああ、どこに行ってしまうのだろう

「らんらん.....お願い開けて.......お母さん、謝るから......」

「ぶつぶつ、ぶつぶつ、.....」

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  ∧∥ヘ
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  ∪ /ノ
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  ∪∪

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  -==-

 
遺言書

ボクは認めて欲しかった。必死になってもがいている姿を、がんばったね、と一言励まして欲しかった。それだけで、それだけで良かった。何もかもから見放された訳では無いけど、見放されてしまった気がする。さようなら。
あなたの息子、らんらんより




  ∥
  ∧∥ヘ
 ( ⌒ヽ

  ||  |
  ∪ /ノ
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  ∪∪

   ;
  -==-

  

救いないじゃないですか……

これにて完結となります。最後まで見てくださった方がいらっしゃるのなら、これ程幸せなことはありません。ありがとうございました。では、またいつか。

HTML化依頼は明日になってから出させて頂きます。

しよう、と思っていましたが、早めにした方が良さそうなので今から出してきます。

あらためて、ありがとうございました。

半分実体験っていうならこの後の親の反応は書けないの?

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