...「苗木...苗木...まこと...」
苗木「…ん」
苗木「ここは…どこ?どうしてボクはこんな薄暗いところに…?」
ガシャ…
苗木「鎖?ボクの首に首輪がついてる」
苗木「鎖がボクの首輪と壁をつないでいる...」
苗木「これじゃあ、動けないよ」
苗木「なにか…なにかないかな…」
プツン…
モノクマ「やあ、苗木君」
苗木「うわぁ!」
モノクマ「目は覚めたかい?」
モノクマ「君は今の自分の状態に、さぞ驚いているだろう」
モノクマ「君は勇気があり、優しくて、前向きで、みんなの笑顔にしてくれて」
モノクマ「それで、それでどんなお話も聞いてくれて、一緒に笑ってくれるし、泣いてくれるし」
モノクマ「一緒にいてくれる!」
モノクマ「だけど、そんな君を憎む者もいる」
モノクマ「君は知らないだろうね。君のせいで苦しんでいる人がいることを」
モノクマ「君はわからないだろうね。君が存在している限り悩める人がいることを」
モノクマ「君には彼らの苦しみを万分の一でも理解しなければならない」
モノクマ「さあ、苗木君ゲームをしよう」
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モノクマ「君のすぐそばに布を被った物体があるだろう?その布をとってごらん」
モノクマ「それが君の第一の試練だ」
苗木「ごくり…」
ハムスター「チュウ」
苗木「籠と…その中にハムスター…?」
モノクマ「どうだかわいい鼠だろ?」
モノクマ「本来ハムスターはあまり鳴かないんだけどこいつは特殊なんだよ」
苗木「へえー」
モノクマ「今から10秒後にクッキーで作られた鍵をその籠に落とす」
モノクマ「その鍵は、君を鎖から開放してくれるものだ」
モノクマ「だが、その鼠はとてもおなかが空いている」
モノクマ「反応が遅れればあっという間に鍵は食べられちゃうだろうね」
苗木「え!」
モノクマ「じゃあ、いっくよー!」
苗木「ちょ、ちょっと待って!」
モノクマ「ぽいっとな」
ハムスター「ちゅうううう!!!!」
苗木「うわぁぁぁぁぁ!!!」
苗木「っと」キャッチ
モノクマ「へえ、やるねえ苗木君」
モノクマ「だけど、君がその鍵を手に入れたことに...より見てごらん」
ハムスター「チュウ...」
モノクマ「おなかを空かせた鼠の悲しげな顔を…」
苗木「うっ…」
苗木「確かにこれはちょっと心にくる…」
モノクマ「ふふふ。ちょっとはわかってくれたかな虐げられた者の痛みを」
モノクマ「さあ次だ」
モノクマ「君の試練はまだ始まったばかりだ」
苗木「これで鎖はよしっと」カチャ
ピッ
苗木「え!?何の音?」
モノクマ「あーららー。苗木君その鎖をはずしちゃったね」
モノクマ「その鎖は君を呪縛するとともに君を守ってくれてもいたんだよ」
苗木「どういうことだよ!モノクマ!!」
モノクマ「その鎖をはずしたことにより君は3時間という制限を与えられる」
モノクマ「3時間以内にその首輪を取れなかった場合、君の肉体は四散爆発して飛び散る」
苗木「過激だよ!」
モノクマ「主旨は最初から変わってないよ。君には苦しみを理解してもらわないといけない」
モノクマ「さて、そこの薄汚い鼠の悲しげな顔を見ながら次のゲームに進もうか」
苗木「…そうだ!」
鍵をぽい
モノクマ「!」
苗木「この鍵はもう使い終わったんだからいらないよね」
ハムスター「ばくばく」
苗木「これでボクもこの子も両方救われたことになるはずだよ」
モノクマ「うひゃー、なにそれかっこいい!」
モノクマ「でも、果たして君はいつまでそんなことを続けられるかな」
苗木「ボクは誰も見捨てたりしない。引きずっていくんだ」
苗木「君もこんなところにいたら、碌な目にあわないよ。さあいこう」
ハムスターヒョイ
モノクマ「ふん、愛らしい苗木君が、その愛らしさをより一層引き立てる道具を手に入れたわけだね」
モノクマ「さあ、さっさと次の試練にいきなよ。時間は限られてるんだから」
モノクマ「苗木君、次はそこの布をとってご覧」
モノクマ「その布の下に次のゲームが待ってるよ」
苗木「さっきの物体よりもかなり大きい…」
苗木「いったいこの布の下に何が…」ゴクリ
バサ!!
狛枝「あああ!!!苗木君だ!!!苗木君だ!!!」
狛枝「ボクの希望である苗木君!!!希望峰学園の希望である苗木君!!!全人類の希望である苗木君!!!」
狛枝「明るく、笑顔のかわいい天使の苗木君!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
狛枝「苗木君!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
モノクマ「この憎たらしいキモ白髪は狛枝凪斗」
モノクマ「君の存在が彼をこのような見るも無残な姿にしてしまったのさ」
モノクマ「彼は被害者だよ。かわいそうにね」
苗木「狛枝さん…」
モノクマ「熱心な苗木君信者の彼のことだ、彼は君の姿を追い続けるだろうね」
モノクマ「だから、君が彼に自制をかけるんだよ」
モノクマ「彼から光を奪うんだ!もう二度と君の姿が見えないようにね!」
モノクマ「もうわかっただろ?何を言いたいのかが」
モノクマ「さあ、苗木君。狛枝凪斗の両目を潰せ」
モノクマ「次のゲームに行くためには、扉のスイッチをおさなければならない」
モノクマ「そのスイッチは彼の目の中にある」
モノクマ「さあどうする?苗木君?」
モノクマ「君が助かるには彼の両目を潰さないといけない」
モノクマ「両目を潰すときはそこのドライバーを使いなよ」
モノクマ「まあ、でも君にはそんな勇気はないかな?」
モノクマ「さあどうする苗木君!時間は進むよ!君が悩んでいる間にも!」
狛枝「うぎゃぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
苗木「みんなが助かるにはこうするしかないんだ。ごめんね狛枝さん」
苗木「こうやって目にドライバーを刺して、ねじを抜くように、狛枝さんの目を回しながら抜くしかない」
苗木「血とどろどろのジェル状のものが出てきてもボクは止めないよ!希望は前に進むんだ!」
モノクマ「ひえっ…」
狛枝「うぅ…目が…」
苗木「さて、扉も開いたことだし次のゲームに行こうか!」
がしっ!
狛枝「待ってくれよ苗木君!ボクは目が見えないんだ!」
狛枝「こうやって君の足にしがみつかせてよ!僕を置いていかないでくれ」
苗木「うーん、仕方ないなぁ」
狛枝「ありがとう苗木君!ああ、苗木君の匂いだぁ」ペロペロ
苗木「気持ち悪い…」
いくら相手が相手とはいえどうしたん苗木…
まともな苗木だと思ってたらキチガイだった
モノクマ「次のゲームは簡単にはいかないよ」
罪木「アヘェ」ビクッ
モノクマ「彼女は罪木蜜柑。ゲロ豚のような屑だよ」
モノクマ「いや、屑のようなゲロ豚だったか」
モノクマ「彼女は今大量の媚薬によって、エロ同人誌のような状態にある」
罪木「ッヒイィィィッィィィ!!!」ビクンビクン
モノクマ「次の扉に進むためには鍵が必要なんだけど…」
モノクマ「その鍵はゲロ豚の子宮の中にある!」
モノクマ「アヘってる女の子宮の中にある鍵を取り出すには…」
モノクマ「ここまで言えばもうわかるよね?」
モノクマ「まあ、苗木君から行かなくても彼女のほうから動くだろうけどね」
罪木「お、お、お、」
罪木「男おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」シュバババババ
苗木「うわぁぁぁぁ!!!」
罪木「うひひ、今すぐこのズボンの中から解放してあげますからねえ♪」
モノクマ「あららー。苗木君のズボンのチャックに手をかける淫乱女!その結末は…」
罪木「アヘェ!!???」
モノクマ「残念!貞操帯がついてました!苗木君の童貞は簡単には奪えません」
罪木「ンヒイイイイイイィィィッッ!!!!!!!」
苗木「うーんでもどうしたらいいかな」
苗木「何か硬くて棒状のもので罪木さんの子宮の中にある鍵を取り出せそうなものといえば…」
苗木「…!」
苗木「狛枝さん!」
苗木「の両目をえぐったドライバーを使えば!」
モノクマ「ひえっ…」
罪木「ンぎいぎぎぎぎぎぎいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!」
罪木「いだい!いだい!いだい!」ビクンビクン
苗木「加減がわからないや」エヘヘ
苗木「適当に掻き回してたらとれるかなぁ」ジュグジュ
苗木「うーん、血と謎の液体は出るんだけどなぁ…」
罪木「いだいぃぃ!!!!!死ぬヴ!!死ぬヴ!!」ビクンビクン
苗木「あ!なんかあたったぞ!これかな!勢い強く刺してみよう!」
苗木「えいっ!」グジュ
罪木「…」ビクビク
苗木「よーし、これで次に進めるぞ!」
狛枝「やったね苗木君」
がしっ!
罪木「まっでくだざいぃ。苗木さんのおがげでわだぢもう子供産めなぐなりまじだ」
罪木「責任どっでぐだざいぃ」
苗木「えぇ…」
苗木「こうなったら一人も二人も一緒だ!」
苗木「ボクは二人を引きずって前に進む。ボクには前に進むことしかできないんだ」
狛枝「なーんかゲロ豚くさいなぁ」
罪木「苗木さん、苗木さん、苗木さんの子供、うへへへ」
今回の事で完全にキチガイだと確定したな。
苗木(暗い...)
苗木(薄暗い部屋だ...)
苗木(この道を進めばいいのかな...)
苗木(この先に何があるのかな...)
苗木(足取りが重い...)
狛枝「うひひ、苗木君...」
罪木「ぐひゅひゅ、苗木さん...」
苗木(この二人のせいだ...)
モノクマ「うぷぷぷ。苗木君、なぜこのゲームにその二人が選ばれたか知っているかい?」
モノクマ「この二人はね、依存症なんだよ。自分という存在がないんだよ」
モノクマ「その男は希望依存症。より強い希望のためだけに生きる絶望的に不気味な屑だよ」
狛枝「苗木君、君はボクの希望だよ...」グヒュヒュ
モノクマ「その女は絶望依存症。絶望のために絶望を孕むことを望む家畜同然の豚さ」
罪木「苗木さん、ワタシと一緒に絶望を見ましょうよ...」エヒヒ
モノクマ「嫌いだよ、二人とも。ワタシの大事なものを汚す...。ワタシから大事なものを奪う」
モノクマ「クソくらえだ...!!!」
苗木(モノクマの話を聞きながらボクは歩みを止めることなく進む)
苗木(一歩...)
苗木(また一歩と...)
苗木(どのぐらい時間がたったのだろう...)
苗木(わからない...)
苗木(時間感覚がわからなくなってくる...)
モノクマ「残り30分だよ、苗木君」
モノクマ「まだ次の部屋につかないの?」
苗木(ボクは進む)
苗木(一歩...)
苗木(また一歩と...)
苗木「行き止まり...?じゃない、扉だ」
モノクマ「うぷぷ、ついにここまで来ちゃったね。来ちゃいましたね」
モノクマ「ここは、僕のお気に入りのゲームが置いてある部屋なんだ」
苗木(ボクはゆっくりと扉を開く...)ギギギ
モノクマ「そのゲームは実に残酷で」
苗木(ボクはゆっくりと...)ギギギギ
モノクマ「最高のゲームさ。その名も...」
苗木(ゆっくりと...)ギギギギ
モノクマ「グングニルの槍!!!」
ガチャン
苗木「!」
苗木(ボクの目の前には...)
苗木(ボクが憎くて、嫌いで、理解できなかった...)
苗木(江ノ島盾子がいた...)
江ノ島「Hello、苗木ぃ」
苗木「江ノ島盾子...!!!」ズッ
江ノ島「おっと、それ以上近づくんじゃないよ!」
苗木「!」
苗木(よく見ると江ノ島さんは手足が固定されて動けないみたいだ)
江ノ島「足元をよく見なよ、苗木」
苗木(ボクの足元には細い糸がピンと張られている)
江ノ島「何らかの仕掛けがあるみたいなのよねぇ」
苗木「じゃあ、この糸を跨いでいけば...」ヨイショット
カチ
モノクマ「ハロー、苗木君」
モノクマ「君がこのビデオメッセージを見ているということは、地面にあったスイッチを踏んだということだよ」
江ノ島「この馬鹿」
苗木「...」
モノクマ「そこで固定されている女は、とんでもない女だ」
モノクマ「世界を絶望へと陥れ、世界を壊した女」
モノクマ「だが、そんな絶対絶望的な女も」
モノクマ「学級裁判で君に敗北し、あらゆるお仕置きを受けた」
モノクマ「そう...一つを除いてね」
モノクマ「それがこの”グングニルの槍”さ!!!」
モノクマ「ルールは至って簡単!」
モノクマ「君はこの女を救いたいかい?」
モノクマ「救いたいのであれば、そこの”脱出スイッチ”を押しなよ」
モノクマ「そのスイッチ一つで彼女は解放される」
モノクマ「うーん!最高にエキサイティングなグレイとなゲームの始まりぃ!!!」
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