サターニャ「福引で温泉旅行が当たったわ!」 (48)


ガヴドロss ガヴサタです






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ガヴ「おい、あとどれくらいで目的地だ?」


サターニャ「ちょっと待って。……うーん、あと一時間ってところかしらね」


ガヴ「まだ一時間も乗らんといけんのか……」グデー


サターニャ「ふっ、だらしないわねガヴリール。たった二時間程度で根をあげるなんて」


ガヴ「体力バカのお前と違って、私は繊細なんだよ」


サターニャ「バカとはなによ!!……暇ならトランプしましょうよ」

ガヴ「もう何回やったと思ってるんだ。それにお前弱すぎだろ」


サターニャ「う、うっさいわね。たまたまよたまたま!」


ガヴ「ババ抜き10連続で負けといて何がたまたまだ。よく言えたな」


サターニャ「うっ……」


ガヴ「……まぁいい。私は寝るから、着いたら起こしてくれ」


サターニャ「ちょっと!この私を放っておいて寝るつもり!?」


ガヴ「なんだよ……悪いかよ」


サターニャ「あんたが寝たら私が暇になるじゃない!ほら、起きなさいよ~っ!!」ユサユサ


ガヴ「あ~もう!」


ガヴ(だから私は行きたくなかったんだ!!)



~回想~




サターニャ「てことで今週の土日に一緒に行くわよ、ガヴリール」


ガヴ「やだ」


サターニャ「即答!?」


サターニャ「ちょっ……いいじゃない、一緒に行きましょうよ。ただなんだし」


ガヴ「えー……ヴィーネとか誘えよ。きっと喜んでついていくぞ」


サターニャ「もう誘ったわよ……でも、魔界の講習を受けに行くからいけないって断られて……」


ガヴ「講習?」


サターニャ「えぇ……最近仕送りが減ってるらしくて、悪いことをするための勉強会が魔界であるからそれを受けるって言ってたわ」


ガヴ「あいつも苦労してるんだな………ラフィエルは?」

つまんね


サターニャ「ラフィエルもちょうど天界の実家で会食があるらしくて行けないって言ってたわ」


ガヴ「チッ……んで、残った私に泣きついてきたと」


サターニャ「ま、そんなところね。二名様までって書いてるから、ちょうどいいと言えばちょうどいいけど」


ガヴ「ふーん……」


サターニャ「あんたはどうせ暇でしょう?ついてきなさいよ」


ガヴ「……なんかムカつくから行かない」


サターニャ「そんなぁ!?このままだと、せっかく当たったのにムダになるじゃない!」


ガヴ「知るか」


サターニャ「なんで行きたくないのよ。どうせ家でネトゲしかしてないじゃない」


ガヴ「そうだけど……なんか二人がダメだったから仕方なく来た、みたいな言い方に聞こえたからやだ」


サターニャ(めんどくさいなぁ……)

サターニャ「そ、そんなことないわよ。ガヴリールと一緒に行きたいわ」


ガヴ「本当か?」ジー


サターニャ「ほんとほんと」


ガヴ「んー………」


サターニャ「………」


ガヴ「………やっぱいかない」


サターニャ「なんでよ!?」


ガヴ「いや、単純にめんどくさい」


サターニャ「結局そこなんじゃないの……もしかして、私と行くの嫌?」シュン


ガヴ「お、おい………はぁ、わかったよ」


サターニャ「じゃ、じゃあ……!!」


ガヴ「行けばいいんだろ行けば。……ったく、なんで私が」


サターニャ「詳しいことはまた連絡するわ!じゃあね、ガヴリール」




~回想終了~


ガヴ(あいつがあまりにもしょぼくれた顔するから、天使の情けで行くって言っちまったが……失敗だったかな)


サターニャ「トランプが嫌ならウノでもする?あ、花札もあるわよ!ルール知らないけど」


ガヴ「知らないのに持ってきたのか……」


サターニャ「それともお昼にする?もう12時だしね」


ガヴ「ん?言われてみれば腹が減ってるような気もするな。車内販売で何か頼むか」


サターニャ「待ちなさい、ガヴリール。こんなこともあろうかと……」ガサゴソ


サターニャ「じゃーん!!この私があんたの分もお弁当作ってきたわよ!感謝しなさい」


ガヴ「おぉー………いや待て。それ、食えるのか?」


サターニャ「どういう意味よ!!失礼過ぎない!?」


ガヴ「いやだってさ、お前味覚が……」


サターニャ「……?よくわからないけど、これくらい私でもできるわよ」


ガヴ(不安だ……)


サターニャ「ほら、これあんたの分ね」つお弁当


ガヴ「まぁ……ありがとう」カパッ


ガヴ(ふむ……見た目は普通と。むしろ美味しそうな雰囲気さえ醸し出している)


サターニャ「ふん、よく味わって食べることね。このサターニャ様直々に手間暇かけて作った料理なんだから!」


ガヴ「………いただきます」



パクッ!


ガヴ「………」モグモグ


サターニャ「…………ど、どう?その………あんたの口に合うかしら…?」ドキドキ


ガヴ「………普通に美味しい」ゴクン


サターニャ「!!と、当然よね!この私が愛情をこめて作ったんだもの!」


ガヴ「ふーん、愛情ねぇ……」


サターニャ「あっ…ちがっ///こ、言葉の綾っていうか……///」テレテレ


ガヴ「て、照れるなよ……こっちまで照れるだろーが///まぁでも、本当に美味しいよ。ありがとう、サターニャ」ニコッ


サターニャ「……ふ、ふん。あんたが感謝するなんて、明日は雨でも降るのかしら?」


ガヴ「言ってろ、バカ」モグモグ


サターニャ「……あ、口にご飯粒がついてるわ」ヒョイッ


ガヴ「ん、すまんな」


サターニャ「まったく……子供じゃないんだから」パクッ


ガヴ「!?」


ガヴ「お、お前……まじか」カァァ


サターニャ「……?なにが?」


ガヴ「いや、別に……」


ガヴ(無意識か……一番質悪いな)



サターニャ「……まぁいいわ」モグモグ


サターニャ「……うん、自分で言うのもアレだけど、確かに美味しいわね」


ガヴ(お前は何食っても美味しいしか言わないじゃん)





ガヴ「それにしても、もし私が昼飯用意してたらどうするつもりだったんだ?」


サターニャ「愚問ね。あんたみたいな駄天使が、昼食を用意してるわけないじゃない」


サターニャ「絶対構内のコンビニか、車内販売で済ますと思ってたから、その辺は心配してなかったわよ」


ガヴ「嫌な信頼のされかただな……」


サターニャ「それに……たとえ万が一あんたが弁当を持ってきたとしても、残った分はおなかすいた時に自分で食べるか、もったいないけど捨てたらいいしね」


ガヴ「………ばか、捨てるなんてもったいないことするな。その時は私が食べてやるよ」


サターニャ「ガヴリール……」


ガヴ「か、勘違いすんなよ。天使として、食べ物がムダになるのは見過ごせねぇだけだからな」プイッ


サターニャ「ふふ、ありがとうね。ガヴリール」


ガヴ「……っ///だ、だからお前のためじゃないって言ってんだろ、馬鹿悪魔」


サターニャ「はいはい、そういうことにしておいてあげるわ」



ガヴ「ふぅ……食った食った」


サターニャ「本当にきれいに食べたわね」


ガヴ「サターニャにしては、それなりにうまかったしな」


サターニャ「そ、そう?……まぁ、このサタニキア様にかかればこれくらい当然よね!!」フフン


ガヴ「そんなサターニャに、これから私の家で飯を作る権利をあげてもいいぞ」


サターニャ「いらないわよそんな権利……」


ガヴ「チッ……せっかくいい召使ができたと思ったのに。………飯だけに」


サターニャ「え?」


ガヴ「………なんでもない」


サターニャ「ガヴリールでもそういうこと言うのね」ニヤニヤ


ガヴ「ばっちし聞こえてるじゃねぇか!!」



~温泉・宿~



ガヴ「はぁ~………やっと着いたなぁ」グデー


サターニャ「ほんと、情けないわねぇ……」ハァ


ガヴ「うるせ。どこぞのバカと違って私はか弱い女の子なんだよ」


サターニャ「私も女よ!」


ガヴ「あぁ、この畳の匂い。前に温泉行った時も思ったけど、やっぱこの匂い好きだな」


サターニャ「はぁ……まるでお年寄りね」



ガヴ「この際年寄りでもなんでもいいから、このままずっとゴロゴロしてたい」


サターニャ「ちょっと!温泉は!?」


ガヴ「私はパス」


サターニャ「何のためにここへ来たのよあんた……」


ガヴ「私は渋々お前に付き添ってやっただけだ」


サターニャ「うぐっ……そ、そうだとしてもせっかく来たんだから、温泉に入りましょうよ!」


ガヴ「えぇー………てかなんでそこまで温泉に拘るんだよ。さては、お前マジでそっちの趣味が……」


サターニャ「このくだり二回目よ……それに温泉が目的なんだから拘るにきまってるでしょーが!!」


ガヴ「めんどくさいなぁ」


サターニャ「ほら、行くわよ!」グイッ


ガヴ「わ、わかったから引っ張るなよ……」


サターニャ「ふん、最初からそうやって素直に聞いときなさいよね」


ガヴ「調子にのんなクソ悪魔」



~温泉~



サターニャ「わぁぁ!!ガヴリール見て!すっごい綺麗よ」パァァ


ガヴ「景色一つでよくそこまで騒げるもんだな……」


サターニャ「あんたは無感動すぎるのよ」


ガヴ「私はちゃちゃっと入って、早く部屋でゴロゴロしたいんだよ」


サターニャ「…………」


ガヴ「ったく……温泉の一体何がいいんだか私には理解できん」ブツブツ


サターニャ「………悪かったわね」


ガブ「あん?」


サターニャ「悪かった、って言ってるのよ。私のわがままに無理やり付き合わせてしまって………」シュン


ガヴ「…………別に。つか、謝んなよ。私が悪者みたいじゃん……」


サターニャ「だって、あんたが全然楽しそうじゃないから………」


ガヴ「温泉に限らず私はいつもこんな感じだろ。それくらい、今までの付き合いで分かれよ」


サターニャ「………そんなのわかんないわよ」

ガヴ「……ったく。それに、だ」ポリポリ


ガヴ「本当に嫌なら………そもそもお前とここにきたりしてないし」プイッ


サターニャ「!!ガヴリール……!」ダキッ


ガヴ「うわっ!きゅ、急に抱き着いてくるなよ」


サターニャ「ふふふ、余計な心配して損したじゃない!まったく、これが今流行りのつんでれ?ってやつね」


ガヴ「誰がツンデレだ」


サターニャ「さぁ、ガヴリール!!この私と、どっちが長く浸かってられるか勝負よ!」


ガヴ「や、ちょっ……押すなって危な」ザッパーン







ガヴ「のぼせた……」


サターニャ「私も……」



~部屋~



ガヴ「疲れを癒すつもりが余計に疲れたんだが」


サターニャ「なによ、意地張って出ようとしなかったあんたが悪いんじゃない」


ガヴ「さっさと負けを認めなかったお前が悪い」


ガヴ・サタ「ぐぬぬ……」


ガヴ「……やめよう、不毛だ」


サターニャ「そうね……ここにきてまで争うのもアホらしいわ」


ガヴ「長旅のせいで体もだるいしな」カタグルグル


サターニャ「あんたって肩凝るほうだっけ?」


ガヴ「まぁな。普段からパソコンに向き合ってばっかだから、何かと凝るんだ」


サターニャ「ふーん」モミモミ


ガヴ「おい、何のつもりだ」


サターニャ「見てわからない?特別に肩揉んであげるわよ」


ガヴ「……やけに優しいじゃん。何を企んでるんだ?」


サターニャ「何も企んでなんかいないわよ。ほら、どこが凝ってるのか言いなさいよ」


ガヴ「ん……もう少し上の方かな」



サターニャ「ここ?」モミモミ


ガヴ「あぁそこそこ……」


サターニャ「確かに少し硬い気もするわね」


ガヴ「だろ?私も苦労してるんだよ」


サターニャ「自業自得だけどね」


ガヴ「はぁ~……私の肩に蔓延る悪しき者たちが浄化されていく……」


サターニャ「クスッ……なによそれ」


ガヴ「肩こりの辛さはなってみないとわからんからな」


サターニャ「私は肩とか凝らないからわからないわ」


ガヴ「地味に羨ましいな……あ、すまん。もう少し右の方」


サターニャ「はいはい」モミモミ


サターニャ「それにしてもほっそい身体ね。あんた、ちゃんとご飯は食べてる?」


ガヴ「ヴィーネが来てくれる時以外は、基本インスタントだな」


サターニャ「あんたいつか病気になるわよ…………」


ガヴ「だって、料理って面倒じゃん。そんな暇あったら少しでもクエスト進めたいしな」


サターニャ「末期ね……」



サターニャ「次は首のほうもほぐしとこうかしら」サワ


ガヴ「ひゃんっ」


サターニャ「」ビクッ


ガヴ「ば、ばか!急にそんなとこ触んじゃねぇよ!!」


サターニャ「ご、ごめん」


ガヴ「ったく、気をつけろよな」



サターニャ「………」


サターニャ「………」サワ


ガヴ「ひゃうっ」


サターニャ(おもしろい)


ガヴ「お・ま・え・なぁ~……!!」


サターニャ「ふふ、ガヴリールでもあんな可愛らしい声出すんだと思って。ついね」


ガヴ「っ///バカ言ってないでさっさと揉んでくれ」カァァ


サターニャ(顔真っ赤にしちゃって……可愛い)ナデナデ


ガヴ「……誰が頭を撫でろっていった」


サターニャ「間違えたわ」


ガヴ「何をどう間違ったらそうなったんだよ……」




ガヴ「もういいや、肩はいいから腰の方を頼む」ゴロン


サターニャ「注文が多いわね」


ガヴ「お前がやるって言ったんだからな」


サターニャ「で、どこ揉めばいいのよ」


ガヴ「そうだな……あ、ここらへん」


サターニャ「ここね」グッグッ


ガヴ「んっ……そう、そこらへん」


サターニャ(本当に気持ちよさそうね)グッグッ


ガヴ「はっ……ふぅ、あっ……」


サターニャ「………ちょっと、変な声出さないでよ」


ガヴ「しかたないだろ……気持ちいんだから」


サターニャ(ただのマッサージなのに、なんかイケないことしてるみたいだわ)グッグッ


ガヴ「あぁ……んっ、そこすごくいい……っ」


サターニャ「…っ///」


サターニャ(もう、なんなのよ///)




ガヴ「すまんな、だいぶ楽になった」


サターニャ「そ、そう。それならよかったわ///」


サターニャ(ガヴリールの声に意識しすぎて記憶がないわ……)


ガヴ「ん?なんかお前、顔赤くないか?」


サターニャ「そ、そそそんなことないわよ!」


ガヴ「……まさか、お前。私の体に触ってやましいこと考えてたんじゃないだろうな?」


サターニャ「んなっ///」


ガヴ「なにその怪しい反応。まじか……」ヒキッ


サターニャ「し、しかたないじゃない!あんたがあんな変な声あげるから///」



ガヴ「あ、あれは不可抗力だって……」


サターニャ「……それにお風呂上がりのせいかしらないけど、あんた何だか色っぽかったし……」


ガヴ「い、色っぽいって……///こ、このエロ悪魔!!」カァァ


サターニャ「ちょっ、その呼び方はやめなさいよ!」


ガヴ「うへぇ……レズ悪魔と二人っきりとか怖すぎるんだが」


サターニャ「だーかーら!!そんなんじゃないって言ってるでしょ!!」


ガヴ「あはは……冗談だって」


サターニャ「笑顔が引きつってるんだけど!?」



~食後~



ガヴ「ふぅ、もう何も入らねー」


サターニャ「少なそうに見えて結構あったもんね」


ガヴ「これがタダなんだからすごいよな。福引様様だよ」


サターニャ「誘ってあげた私への感謝を忘れてないかしら?」


ガヴ「はいはい」


サターニャ「ちゃんと感謝しなさいよ!」




ガヴ「うるさいなぁ……」ウトウト


サターニャ「……眠そうね?」


ガヴ「今日は疲れたからな……それに満腹感も相まって眠気が……」


サターニャ「まるで子供ね」


ガヴ「うる……せ……」スゥスゥ


サターニャ「……本当に寝ちゃったわ」


ガヴ「………zzz」


サターニャ「………しかたないわね」ハァ


サターニャ(このままじゃ体勢が悪いから、座布団を枕代わりにしようかしら)


サターニャ「とりあえず横になって……」


サターニャ(こうして見ると、ガヴリールって結構整った顔立ちしてるのよね……ま、私ほどじゃないけど!)


ドア「コンコン」


仲居『食器の方お下げしに来ました』


サターニャ「あ、はーい。……ほら、ガヴリール。ちょっと動かすわよ」ヨイショ


ガヴ「ん……さたー…にゃ…」グイッ


サターニャ「ちょっと!そんなひっぱったら……きゃっ」ドテーン


ガヴ「うおっ!?な、なんだ?」


サターニャ「いたた……もう!急に何するの……あ」


ガヴ「っ!?///」


サターニャ(お、押し倒しちゃった……///)


サターニャ「こ、これはその……っあ、あんたがひっぱるから///」


ガヴ「やっぱそういう趣味があったんだな……」


サターニャ「ち、違うってぇ……」


ガヴ「……」


サターニャ「が、ガヴリール?」


ガヴ「……」グィ


サターニャ「わわっ……ど、どうしたのよ。ってちかっ///」


ガヴ「………いいよ」


サターニャ「へ?」


ガヴ「だから、いいよ///サターニャになら……」


サターニャ「ちょ、ちょっと待って!あんたは勘違いしてるわ!!」アセアセ


ガヴ「寝込みを襲っておいて何が勘違いなんだよ……それに、私もサターニャのこと、き…嫌いじゃないし///」


サターニャ「が、ガヴリール……」


ガヴ「ほら……私としたいんだろ?………キス」メヲトジ


サターニャ「き……きすって///」



サターニャ(ガヴリールとき、きす………じゃなくて!!確か仲居さんが……)


仲居「失礼しますね」


サターニャ「あっ……」


ガヴ「……え?」


仲居「あらあら。お若いですね」


ガヴ「………ば」


サターニャ「が、ガヴリール……?」


ガヴ「サターニャのばかーーーーーっ!!」ドカッ


サターニャ「ぐへぇっ!!」


サターニャ(なんで私が………こんな目に………)




~夜~



サターニャ「も~、いい加減機嫌直しなさいよ」


ガヴ「うっせ変態」


サターニャ「もはや悪魔ですらない!?」


ガヴ「お前のせいで変な誤解されただろが……どうしてくれんだよ」


サターニャ「だからそれこそ誤解だって言ってるでしょ!?」


ガヴ「はっ、どうだか」


サターニャ「」イラッ


サターニャ「あんただって、『サターニャなら』って頬染めてたクセに」


ガヴ「なぁっ!?そ、そんなこと言ってないし!!」



ギャーギャー



ガヴ「……やめよう、疲れるだけだ」


サターニャ「同感よ……」





ガヴ「……おい、サターニャ」


サターニャ「……なによ。疲れてるならもう寝なさいよ」


ガヴ「……そっち、入っていいか?」


サターニャ「……好きにすれば」


ガヴ「やっぱ二人はいると狭いな」


サターニャ「あんたが入ってきたんでしょーが」


ガヴ「お前もう少し向こう行けよ」


サターニャ「なんで私が!だいたい、あんなに私のことレズだの変態だの言っときながら……」



ガヴ「………」


サターニャ「なんでそこで黙るのよ」


ガヴ「………」


サターニャ「ね、ねぇ……そんな急に静かにされたら怖いんだけど」


ガヴ「……チッ」チュッ


サターニャ「んんっ!?!?///」


ガヴ「………」



サターニャ「あんた、今……き、きす……?」


ガヴ「う、うるさい///」ギュッ


サターニャ「……私、初めてだったんだけど」


ガヴ「私だって初めてだよ」


サターニャ「……なによ、あんたのほうがよっぽど変態じゃない」


ガヴ「じゃあ変態同士だな」


サターニャ「私は変態じゃないって何回言えば……」


ガヴ「……私のこと、嫌いか?」シュン


サターニャ「ふぇ!?そ、そんなことないわよ!むしろ好き…っていうか……」


ガヴ「………私も…本当は、好き…だよ。普段はあんな冷たい態度とってるけど……」


サターニャ「クスッ……素直じゃないわね」ナデナデ


ガヴ「ほっとけっ」


サターニャ「ふふっ、これからもよろしくね?ガヴリール」


ガヴ「………おう」



~翌々日~



ヴィーネ「ごめんね、サターニャ。温泉行けなくて」


ヴィーネ「このままだと仕送りが減る一方だったから……」


サターニャ「あんたほど悪魔らしくない悪魔も珍しいからね……」


ラフィエル「私もどうしてもあの日だけは外すことができなかったので……」


サターニャ「いいのよ。それに……良いこともあったしね」


ヴィーネ「?」




ガララッ



ガヴ「うぃーっす」


サターニャ「あ、ガヴリール。おはよう!約束通り来たのね」


ガヴ「あぁ。……お前に会いたかったからな」ギュッ


サターニャ「ちょっと///ここ学校よ!?」


ガヴ「いいじゃん。それとも、お前は私に会えたのに嬉しくないのか?」


サターニャ「うっ……嬉しいに決まってるでしょ///」


ガヴ「ん、ならいい」ニコッ


ラフィエル「」ポカーン


ヴィーネ「なにこれなにこれ」


サターニャ「えへへ、ガヴリール大好き!」




おわり


最近ガヴサタが減ってきている気がしたので急きょ書きました
皆さんももっとガヴサタをお願いします(懇願)


お目汚し失礼いたしました

ガヴサタ流行れ

乙乙面白かった

ガヴサタ流行れ 

sageミス失礼しました

微妙

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