やる夫が正史を書くようです40 (1000)
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【過去ログ一覧】
27 やる夫が正史を書くようです27 - SSまとめ速報
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やる夫wiki .http://ja.yaruo.wikia.com
【主要参考資料】
●正史三国志1~8 ちくま学芸文庫
●中国の歴史03 ファーストエンペラーの遺産 講談社
●中国の歴史04 三国志の世界 講談社
●中国の歴史05 中華の崩壊と拡大 講談社
●図説中国文明史5 魏晋南北朝 創元社
●三国志 正史と小説の狭間 白帝社
●西晋の武帝 司馬炎 白帝社
●世説新語 上・中・下 明治書院
【お約束】
※やる夫(陳寿)が『三国志』を書くのを生暖かく見守るスレです。
※基本、正史三国志準拠のフィクション・やる夫スレです。
※ようやくタイトル回収できそうです。
※長文・ネタバレに関しては気になさる方もいらっしゃるので、ご配慮いただけるとありがたいです。
初めて見たけどすごい歴史あるスレだな
応援する
たておつー
たて乙です
>>1
そのセリフはこれまでの何倍もお話が続くパターンじゃないですか!
やったー
建て乙です。
たておつ~!
このスレで初めて正史を知ったが姜維という人物がよく分からなくなってしまった
スレが終わるまでにぜひ>>1の蒼の子(姜維)評を聞いてみたいものだ
読み返したら26スレに>>1の姜維評があった。見落としてたみたいだ。すまなんだ
新スレ乙ー
前スレで杜預さんが王濬に「長江より淮水に入り、黄河を遡って都に還る」て言ってたけど、
そういえば王濬艦隊はどうなるんだろう?長江を登って蜀に戻るのだろうか?
その杜預さんの台詞ってどっちがパクったの?
やらない「お前だ!」
蒼天孟徳「お前だ!」
不孝史家「お前だ!」
長江より黄海に出で、倭国に渡ってそのまま移住する・・・なんて道を選んだ人は当節居たのだろうか
牟佐氏や蜂田氏は孫亮の、仁徳天皇に仕えた茨田氏は孫皓の子孫を称してたというし、
実際に孫氏の末裔ではなくても、江東人が日本に渡来していた可能性はあるのでは
まだか?
【>>12日本に初めて医書を持ち込んだのは百済にいた陳の僧侶と言われています】
, '´ ̄ ̄` ー-、
/ 〃" `ヽ、 \
/ / ハ/ .大 \ハヘ
|i │ l |リノ 伴 \}_}ハ
|i | 从 ● ● l小N 智聡殿!
|i (| ⊂⊃ 、_,、_, ⊂li|ノ
| i⌒ヽ j (_.ノ ノi|__/⌒) .あなたの持つ医学の知識と書物を
| ヽ ヽx>、 __, イl |::::ヽ/. .我が国のために役立ててもらいたいにょろ!!
| ∧__,ヘ}::ヘ三|:::::/l| |',:::::ハ
| ヾ_:::ッリ :::∨:/ | | >'''
__ _____ ______
,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、
'r ´ ヽ、ン、
,'==─- -─==', i
i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |
レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .||
ゆっくりできるべすとぷれいすを求めて !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i |
L.',. ヽ _ン L」 ノ| .|
南朝陳の僧侶→ .| ||ヽ、 ,イ| ||イ| /
レ ル` ー--─ ´ルレ レ´
亀になりましたがようこそです。
>>11
『晋書』『王濬伝』にある杜預さんのお手紙です。
※遅くなりましたが、5/4(金)の22:00頃から続きを投下します。
おつ
このスレのおかげで、塾講の仕事中に工業高校の生徒に三角関数がらみで裴秀の話ができた(ただし英語の授業)
了解
なんだが四日は木曜では
: : : |: : : :八: : : :{{: : : : ∨: : : : }: : : : : : /: : :ハ: : :l: |: : : : } : : : ハ
; : : {\: : : 、ヽ: :', ',: : : : : : : : : ;: : : : : :/!: : //: : ノ: | : : : ; : : ://
:',: : :V>x:.. \、 ', ヽ{、: : : : : : ; : : : : / i: ://: /: 丿 : : ; : : //: :
圦: : :、==ミ弍\Vハ \: : : :ハ: : : :,仁|://イ: :/: : : .イ: /∧: :
{ /\: :ヽ:r‐┤ ヾ \ \/,ノ. イ' : : l'心/// : /:./: V: : \
lん( (:::ーrァ 、 ´ んr::::v‐=、く / イ: /、: : : : : : : …………
_八: : ゞ=-' : : ; {: :、::::ノ: : } V ル'⌒ヽ>. . . : : :
ヽ. : : : : ン 、: : : : :ノ ,}}/:.:. : : : :\. . . : : : とりあえず、
ニ=‐-‐ァ ̄  ̄ ̄ ̄ ハ:.:.:. : : : : : \. . : : .この上奏文を御史台に下げ渡して審議させて。
―= イ :.::::::::::.:.:. )' :.:.:::::::::.:. ; : : ー=ニ二フ. . : :
: : . .丿.:::::::::::::::.:.:. :.:.:::::::::.: { . . . . . : : : /. . . : : .話はそれからよ
二ニ=ァ }二ニ==< . . : : : :
: . . ノ 仁二ニ=フ . : / : :
ー==フ .イニ=ニ二∠. . :'": : ノ :
{!/ : :/ , : / i: :ハ: . :|ヽ . :ト、 : :i : : :ヽ
/ / / i i Lリ_ | i l 十i=|=|ト、 | : : : :i
| イ i . : !ィキラ""_.|/| ,' ∨__リ ヾト i: : : ハ!
|! | ! . :イ! ∨ィェz !/ イろfi了ミ | |: : / リ
!j i: : Y'´ろfi } 弋zソ | ! /リ
リ∧ト、 ヽ弋zソ " レ'//
\ト 、 イ-'
結果は見えていると思うのですが ヘ 、___, /ミミ.>
丶、 , ':\
`ト __ , イi. : : :/
/|\ _ / |\/: ̄:7
/: :/ / { | l: : : `V . .、
r-‐ '´:/: : :/ | } | !: : : ::i: : : : \
s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \
弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、
|ーr‐弌弋 `ヽ∟」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_
≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ
. l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。
s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。
| ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。
| ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。
| ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_
|____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i
|: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ
|::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ
|弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、
|:l:l〈::: | |/__||/Ⅵ . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^㍉。.,_ __|i:i口i:i|_
|从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_
|::::::: (:| |/__||__Ⅵ |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ
|-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_,
|::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡
|ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:|
二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:|
二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩
二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵
.γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| 厄介な問題が舞い込んできたわ |
ヽ________________乂
l l::::::/ | \ 〉
l |/ | l /
l | ト、_ l /
l ト、 \ ≧ヘ、 l /
l | >=─ァ今ーァ Vl /
l | ´ _/r‐ヘ::「 〈
l l ^ ¬ _ゞ \ 原告はこの国で一二を争う大豪族。
l ヽ `ヽ、_
l \ / .被告は呉討伐の勲功第一であろう将軍。
l `丶、 </
l > , ィ .その上奏文を読んだ上で意見を聞かせて頂戴
l _, --' ´ ¬
-┼──一 ' ´ T′
ヽ| |
| ¨T=- .. _/
/ |
., --──-、
/ニYニヽ ., イ / ヘ ト 、
/ (0)(0)ヽ .____ i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
/ ⌒`´⌒ \ / \ ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ,-) (-、.| / ─ ─\ | ヽ ' _ ` イ
| l ヽ__ ノ l | / (●) (●) \ l l ´=` l
\ ` ⌒´ / .| (__人__) | ノ ヽ _,、__ノ
/ ヽ \ |\ / /| _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/ ヽ / /⌒ノ \/ ( ) /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
| | | .| / / | | 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. /ニYニヽ
/ (0)(0)ヽ
/  ̄`´ ̄ \
| ,-) (-、.| 今まで下された詔勅を見れば、
| l ____ l | .王濬将軍が王渾将軍の指揮に従っていないのは明らかですっていう。
\ ` ⌒´ /
,、-='l \_,ン g< \ 王濬将軍に檻車を派遣するべきと考えますっていう
/ \ └〆\ i=i|\' \
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \
平時であれば完全に違法ですけど、 | (__人__) |
戦時、敵国での話だから指揮云々で罪に問えるかは微妙な所ですお。 .\ ` ⌒´ /
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、.
呉の宝物を略奪が事実なら問題だと思いますお : | '; \_____ ノ.| ヽ i
| \/゙(__)\,| i |
> ヽ. ハ | ||
., イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ 王濬将軍はこれまでも度々問題行動が取り沙汰されています。
l l ´=` l
.ノ ヽ _,、__ノ 今回もお咎めなしでは示しがつかないのではないでしょうか?
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
【>>21修正】
. /ニYニヽ
/ (0)(0)ヽ
/  ̄`´ ̄ \
| ,-) (-、.| 今まで下された詔勅を見れば、
| l ____ l | .王濬将軍が王渾将軍の指揮に従っていないのは明らかですっていう。
\ ` ⌒´ /
,、-='l \_,ン g< \ 王濬将軍に檻車を派遣するべきと考えますっていう
/ \ └〆\ i=i|\' \
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \
平時であれば完全に違法ですけど、 | (__人__) |
戦時、敵国での話だから指揮云々で罪に問えるかは微妙な所ですお。 .\ ` ⌒´ /
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、.
呉の宝物を略奪したのが事実なら問題だと思いますお : | '; \_____ ノ.| ヽ i
| \/゙(__)\,| i |
> ヽ. ハ | ||
., イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ 王濬将軍はこれまでも度々問題行動が取り沙汰されています。
l l ´=` l
.ノ ヽ _,、__ノ 今回もお咎めなしでは示しがつかないのではないでしょうか?
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
____
/ \
/ ─ ─\ .ただ、報告が王渾将軍からしか届いていないのが気になりますお。
/ (●) (●) \
| (__人__) | .この上奏文にある王濬将軍の振舞いが事実なら、
\ ` ⌒´ / 他の将軍たちからも同じ上奏があっても良いはず。
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、.
: | '; \_____ ノ.| ヽ i 確か、蜀討伐の折、
| \/゙(__)\,| i | 鄧艾の問題行動を糾弾した上奏は一つ二つじゃなかったですお
> ヽ. ハ | ||
-‐ 二>─- 、
/ ,ィ \
∠_ ̄ ┴- _ ヽ
〃 「 7¬- 、`V l \ 、
// | / | V | ヽ
ヾ l/ ,イ /| | 、 '
\ l! ∠ /∠ ⊥ |
そうね。 ヘ v' アT rゝ | |.l | l ゝ
/iフ / | | | l/
そして、あの時の例を参考にするのなら、 /く / || -‐ '
次は王濬に対して事実関係を問い質すのが筋 ー -ヘ ‐ ∠ -─ Tフ ̄
ヽ l′
}__,ィ |
l |
/ _, -ヘ
, ヘ ∠ - ´ ヽ
/ r‐く「 /^ヽ、
/ {ト┘| / >ヘ、
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ しかし、これで王濬将軍に
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 有利な裁定をしては太原王氏の一門が黙っていないでしょう
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| // / / ヽ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: / 厶 -──- L __/ | ハ
. / ´ _,. -ァァ─‐-、____! | ', ハ
/,ィ7 // | | l! ', ヘ
,′{ | { ′ | | ト、 ヾ \
〈 ヾ! il /| , イ_ l i ヾ \
. \ \ l! ∠=_T∠斗‐ ! ! ヽ\_ ,ゝ
気が早いわね。 ゝ≧ォ、_ / チヘ._jア´! l l _//
. `ヘ.jヽ ` "′ | ! ! _ -_, -‐"
けど、心配する事はないわ。 .!ハ´, _ノ _L! イ /
_ノ /__ ー‐──  ̄ V
あたしたちは ー'------ ゝ`-=- 、
意見を述べるだけで裁定を下すのは陛下なのだから \ _, \ , ─- 、
>- -<「 く `ヽ、
/ \ ヽニヽ \
/ \_ }\ \
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .この問題に際して、朝廷では王渾の肩を持つ者が多かった
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::|::::::::::::| !|:::::::::::::l:| ゝ::::::::j
|:::::::::::i:::::::::::::::::::::l:::::i!:::::::___|_ |::;;;;;::::::|:| ',::::::!
|:::::::::::|:::::::::::::::::::::l::::|!/´ ,`´ `⌒__ l:::::|
|::::::::::::|::::::::::::::::::::::Y,y=≡=ミ、 / `Y::::|ヽ
i:::::::::::::l:::::::::::::::::::::::|f'ひ::::} ` ィ=X j:::::|∨ .
l::::::::::::::l:l::::::::::::::::::::| ∨スノ イy:} リ/::::::| .
l::::::::::::::i!::::::::::::::::::::|  ̄ ヒ:ソ ./::::::::| 人が踏むべき子としての道は、
. l::::::::::::::l::::l::::::::::::::::l 丶 ,:::::::::::| 我が身を宝のように大切にした上で、
l::::|:::::::::l::::l::::::::::l:::::l __ j:::::::::::| 行動を全うして父母の名を揚げる事より大きい事はない。
l::|::::::::i::l:::l:::::::::::l::::l `= ` Y´l:::::::::::|
|/:::::::::l:::l::|::::::::|::l::::l.、 , ィ | |::::::::::| .あなたに与えた字の意味と共に覚えておきなさい
|::::::::::::|:::i!ヽ\{\:::| >r -イ::::::::| |::::::::::|
|::::::::::::|::::} ヽ'`ゝ'ミュ:::::::__| ト-=:」i!
--┘_:::_,r=ニヽ、 r='.ノ´ `ヽ!_ _
,′:.:.:.:.:.:.:`ミ 、 \\ ヽ (, ‐二ー l´:.:.:ヽ .
,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ \.\ .) } , ___ ):.:.:.:.:.:’ .
l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、 \ `ー== }</ __ }:.:.:.:.:.:.:} /: : : : :`ーv - 、
/: : : : : : : : : : i: : : :丶
魏 司空 王昶 l: : : : : : : : : : :ノ: : : : : }
」: : く  ̄ \: ll: : :_: : :ノ
. (Iヽ_/ヽ,ニミ ` '_´ ィ: /
r- 、 __ 千于i___ ノ <t:ァ`i'´
゛-'、ノ\_つl l l __ _ / /
玄黙沖虚より、玄沖でしたな /_>´ ̄ `i r`=y'` /
」 ‐'二二) lヽ_ 二__/
... -‐' ヽ _二i ヽ:_:_:_:_:l ヽ‐-、
/ ̄ 〉 < ヽ__/、 .,l /l |  ̄\
. ヽ ∧、__..ィ ヽ 八 l l
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .王渾の属する太原王氏は并州きっての名門豪族であり、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .父親の王昶は正始政変と淮南三叛で一貫して司馬家の側に立っている。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .司馬家の側から見れば、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 司馬懿以来の盟友的存在であり、粗略に扱えない相手だった。
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .そうした関係は、王渾の華々しい官歴によく表れている
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【>>25修正】
/::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::|::::::::::::| !|:::::::::::::l:| ゝ::::::::j
|:::::::::::i:::::::::::::::::::::l:::::i!:::::::___|_ |::;;;;;::::::|:| ',::::::!
|:::::::::::|:::::::::::::::::::::l::::|!/´ ,`´ `⌒__ l:::::|
|::::::::::::|::::::::::::::::::::::Y,y=≡=ミ、 / `Y::::|ヽ
i:::::::::::::l:::::::::::::::::::::::|f'ひ::::} ` ィ=X j:::::|∨ .
l::::::::::::::l:l::::::::::::::::::::| ∨スノ イy:} リ/::::::| .
l::::::::::::::i!::::::::::::::::::::|  ̄ ヒ:ソ ./::::::::| 人が踏むべき子としての道は、
. l::::::::::::::l::::l::::::::::::::::l 丶 ,:::::::::::| 我が身を宝のように大切にした上で、
l::::|:::::::::l::::l::::::::::l:::::l __ j:::::::::::| 行動を全うして父母の名を揚げる事より大きい事はない。
l::|::::::::i::l:::l:::::::::::l::::l `= ` Y´l:::::::::::|
|/:::::::::l:::l::|::::::::|::l::::l.、 , ィ | |::::::::::| .あなたに与えた字の意味と共に覚えておきなさい
|::::::::::::|:::i!ヽ\{\:::| >r -イ::::::::| |::::::::::|
|::::::::::::|::::} ヽ'`ゝ'ミュ:::::::__| ト-=:」i!
--┘_:::_,r=ニヽ、 r='.ノ´ `ヽ!_ _
,′:.:.:.:.:.:.:`ミ 、 \\ ヽ (, ‐二ー l´:.:.:ヽ .
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魏 司空 王昶 l: : : : : : : : : : :ノ: : : : : }
」: : く  ̄ \: ll: : :_: : :ノ
. (Iヽ_/ヽ,ニミ ` '_´ ィ: /
r- 、 __ 千于i___ ノ <t:ァ`i'´
゛-'、ノ\_つl l l __ _ / /
玄黙沖虚より、玄沖でしたな /_>´ ̄ `i r`=y'` /
」 ‐'二二) lヽ_ 二__/
... -‐' ヽ _二i ヽ:_:_:_:_:l ヽ‐-、
/ ̄ 〉 < ヽ__/、 .,l /l |  ̄\
. ヽ ∧、__..ィ ヽ 八 l l
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/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .王渾の属する太原王氏は并州きっての名門豪族であり、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .父親の王昶は正始政変と淮南三叛で一貫して司馬家の側に立っている。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .司馬家の側から見れば、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 司馬懿以来の盟友的存在であり、粗略に扱えない相手だった。
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .そうした関係は、王渾の華々しい官歴によく表れている
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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/: : : : :`ーv - 、
/: : : : : : : : : : i: : : :丶
l: : : : : : : : : : :ノ: : : : : }
」: : く  ̄ \: ll: : :_: : :ノ 武子よ。
(Iヽ_/ヽ,ニミ ` '_´ ィ: /
r- 、 __ 千于i___ ノ <t:ァ`i'´ 人が踏むべき子としての道は、
゛-'、ノ\_つl l l __ _ / / 我が身を宝のように大切にした上で、
/_>´ ̄ `i r`=y'` / 行動を全うして父母の名を揚げる事より大きい事はない。
」 ‐'二二) lヽ_ 二__/
... -‐' ヽ _二i ヽ:_:_:_:_:l ヽ‐-、 心しておくのだぞ
/ ̄ 〉 < ヽ__/、 .,l /l |  ̄\
ヽ ∧、__..ィ ヽ 八 l l
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./|:.:.:.:.:.:.:.:.:.<
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.__>
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.ハ:.:.:.:./ヽ:.:.:.:.:.:.:.\
:::::::::.:.:.:.:.:.∧:.:.:/―--、/ i:.:.:/ , -‐:.:.:.:.ト、:.\
:.:.:.:.:.|:.:.: / /:.:/ // j/ヽ .|:.// |:.:.:./ \\
:.:.:.:.:.|:.:./ // z==ミ. j/ z=ミ.j:.:./ \
\:.:.:∨ \. ムイ
:.:.:\:.:\ ∠/ .|
ガハハハハッ! \:.:.:\:.:\ __ |
`ミ\`ミ` .__ ,..-xテ´/ヽ/.| /
もうその話は耳にタコだぜ!! .`ー-、_ンヽ \`'`′ / /
|:.:.:.:.:|. \ \/ヽ/ヽ/ヽ/ /
.ヽハ| \  ̄ ̄ ̄ |
____|____. `ー-..,,____ノ _
|____|___ ̄ ̄ ̄| |_
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .王渾は鍾繇の曾孫に当たる女性を妻にしていた。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .彼女との間に生まれたのが
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .贅沢競争で悪名を馳せた王済である。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ 彼は司馬炎の娘の常山公主を妻に迎え、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ その才幹と弁舌を司馬炎から愛される寵臣の一人だった
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【紀元280年4月 晋首都 洛陽】
|\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/| .これは王侍中。
\_| ▼ ▼ |_/ \_| ▼ ▼ |_/
\ 皿 / \ 皿 / お父上の御活躍、我ら一同謹んでお祝い申し上げます。
( ) ( )
| | |. | | |. こちらはつまらない物ですが……
(__)_) (__)_)
(
` 、ー =‐------―…・・・…‐- .
丶:::::::::... r- 、 丶
. (____,> .:::::::|:: ::::.:.:. . . ヽ
` ̄> .: :::::::::::::|:: i:::::::::.: : . . ∨)
/ /. :.:::::::::::j:::::|:: i i !斗\:::::::.: : : : : : : : : : ハ
おお、すまんな。 ( /:/ :::::::::」:::::|:: l l !斗‐ヲ\ヽ: :}: : : : :jヽ.: .:|
j/ j{::::ハ::::|从|:::: 从广´ :ノ.: : :,ノノ }.: :|
この所、豚の品種改良で何かと入用でな。 . 八{ f :j 八{ /ノ: :彡' ,ノ.: :j
八{く‐-、 __ // ムイ.: : :ノ
お前たちの顔は覚えておくぞ 从 ` ィW |.: : :/
小 下、三 ノ / |: :/
ハ .イ::. {从
{ .....:::::::::: _{≧、
_`二ニ丁´ xz≦圭圭ヲ>、
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .『晋書』『王濬伝』は太原王氏の親子を豪強と記している。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .普通の人であれば、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .そんな勢威のある家に睨まれる真似は避けたいのが人情だろう。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ むしろ、彼ら親子に迎合して王濬を糾弾した者もいたらしい
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_....._ィ: : : : : : : . ,
/7: ̄: : : : : : : : : : ヽ
/ : : : : : /: : : : :l: : : : : ,
|l: : : ヘト≠ lヘ: | rキ从: : :l|
. ヘト: : :代シ ∨弋シハ : ノ .御史台の役人たちの間では、
トゝ , ィノ 王濬殿に檻車を送り、都に連行すべきという意見が多いそうです。
. 、 っ ノ=ァ
...ィ /不 ト|: :ヽ
_ィ::::/:::∧イァvィ|::::,:::::ト、
/rl::<:::::| /^l rュ::/::::/:::
r─-=ミ . -┐
{ `'r‐r'´ |
>、∠二ニ'='‐=ニニ>ク
. く __.∠_ト\__\
/レ, '´ / . / ', ヽ ヾ
. / ./ i i { } ! ! i
/ 八 ト、l\|\/l/レ| ∧
. 〈 _j\_{ о о jイ_ 〉
`マ ニ=ヾ=〈 、_,、_, ノ=r'7
ヾ=-r`ソ≧=‐./´ ̄ ̄`/´ ̄ ̄/
. `ソ /´ γ⌒ヽ / Yヽ
ヽ ーヾ_ノ / 〈_ノ
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .司馬氏と太原王氏の関係上、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .司馬炎自身が王渾の肩を持っても不思議はなかったのである
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
.,,,ッェェェェ、,,
,ッェェェェ、ッn,,rツイ´ : :/.´!
,ッェェ、! : : : : /.7: :,..r=-、; ! :く
\: .レ'´`.=:-|;;;|='´;__;_;,,r' : ;不、
/: ゝ=-='ソrらそゝ=--:'´ヽ ヘ
ム=----イ l l l l l l l ', ヘ
l l l l .l l l l l l l l .ノ\
l l .l li ⌒i .l l l ⌒ l .リ .∧/ , ,.ム、
ヘヘ.ヘリイ心、ゞヾiイ:心、!リりイヾソ イ=、
ムゞ、ヾi.杙リ 弋;りリムイ彡イムイ.,イi
i.三ミヾソ、 r...ァ /彡イ三ミヾ る´
てヾ三ミ,r≧=-r=< ノ: / ̄つヾ その意見は却下するの。
i: : :| \/:../ ; : : :〉
ヾ; .:,i='天ヾ、 .〉: : : く 王濬の側からの主張も聞きましょう
く: < iノノii ヾゝ、: : : ヘ
.ヾソi .iiゞソ i: : : : ヘ_
__,イヾ:! : ∧ヽ、 !: : : : ヾ``ヾ=--..、
´ | |.∧ ∨: : : : l : :.\: ::ヾ、
ri´¨´!: : : .ヘ l : : : : l : : :.ヾ : :ト、
r'ノ: : |: : : : ヘ ! : : : :ヘ、: : :. : : .ゝソ
く: : :.|xxx、,,,,xッア、!xxxxxxxxッイ7 : : : : : :ヾ
ゞ: :,xく¨¨`¨¨´,イム、____ソ,ノii : : : : : ::|
〈:歹´_フ7Y=i´| | ::/ .i ッ i .|´ i:.iii : : : : : .ソ
i_,イi lノ.l リ ノ! !` ::|_/! |! ! | ii iii : : : :,イ´
rッ、 iヾそ,イヾー、 ヾ∧__i`ヾ r'''7_iヾrゝ,ソ´ムイ´
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .しかし、司馬炎はそれをしなかった。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .『晋書』『王濬伝』によれば、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 司馬炎はひとまず王濬に詔書を下して詰問する事にしたという
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【陛下の詔勅(大意)】
厂し勹ノしヘ_
〉: ⌒⌒ー、_人厂し'て_ノし勹_rヘ、
/: : : : : : : : : :}}:⌒ヽ/ ̄ : : : :\_ノ
_rヘ._,厶ィ⌒ヽノしヘ{{__: : : }}: : : : : : : : : : }
r‐くン⌒: :しヘ._人_r一'⌒^⌒^⌒ヽ厂し勹'⌒Yて
⌒ヽ: : : :/ } しヘrく__厂しく
{: :/ ' / / ′ し勹 : : : :しヘ
У | /⌒メ、 / } く__rヘ: : : く_
/ |l /x=x |l ,廴/_ / | し勹: : : : _〕
{ ,{:/i{ ん,ハ八 / 厶、`メ、}、 ⌒Yて_「
\__ _ / .:l V/ツ  ̄ ん/ハY' / } i | lし勹 国の討伐は命令が重んじられるべきよ。
/ (_レ'⌒ヽ`^ V/ソ }ノ爪 ノ ノ ー┐
乂__こ二|/⌒ト、 、 ' _, `^ 人У⌒ヽ 八 .前に勅使を将軍の下に派遣して、
(___ { /⌒)へ、_ < / /⌒ヽ} / 安東将軍王渾の節度に従うよう命じたけれど、
,⌒) ーく(__ノー=ミ__厂し' ⌒ く⌒)=彡 ) .王渾は思慮深く命令通りに将軍を待っていたの。
i: : : :)ノ: : :{ _し勹__厂しi| : : )': : :<
|: : : : : :||: :/ r‐(こ)ト、 r' ||: :(_: : : : :ノ どうして王渾の節度に従わずに進んで、
〉: : : :| ||:// | | | |.、Y: :|| : : : : : :/ 詔勅を違えて大義を失うような事をしたのかしら?
〈: :__: :.| l// : | | | |: } | : || : : : /:|
V⌒: :、{ {: : :| |_| | :| | : ||こニ=: :.:}
丶 : : : \__',人_人_'_,ノ.:.:||: : : : : /
/ /7⌒: ̄ ̄| 「 ̄⌒ーく: : : : :「
/ /{:.{:r‐-ミ__:.:|_|: : : : : i : }: : :./
/: : { , -‐く__} Y⌒ヽ: : : : : ノ: : /:\
/: : : __/ ノ ,ノ } \: ____/: : :}⌒ヽ
/: : ノ ( ′ ,.: (__ 〔__{ }: : : :ー=彡: : : : :\
厂し勹ノしヘ_
〉: ⌒⌒ー、_人厂し'て_ノし勹_rヘ、
/: : : : : : : : : :}}:⌒ヽ/ ̄ : : : :\_ノ
_rヘ._,厶ィ⌒ヽノしヘ{{__: : : }}: : : : : : : : : : }
r‐くン⌒: :しヘ._人_r一'⌒^⌒^⌒ヽ厂し勹'⌒Yて
⌒ヽ: : : :/ } しヘrく__厂しく
{: :/ ' / / ′ し勹 : : : :しヘ
У | /⌒メ、 / } く__rヘ: : : く_
/ |l /x=x |l ,廴/_ / | し勹: : : : _〕
{ ,{:/i{ ん,ハ八 / 厶、`メ、}、 ⌒Yて_「
\__ _ / .:l V/ツ  ̄ ん/ハY' / } i | lし勹
/ (_レ'⌒ヽ`^ V/ソ }ノ爪 ノ ノ ー┐ 将軍の勲功はヒナの心にあるけれど、
乂__こ二|/⌒ト、 、 ' _, `^ 人У⌒ヽ 八 詔書は崇められるべき王法であって、
(___ { /⌒)へ、_ < / /⌒ヽ} / .自分勝手な考えで功を恃まれては……
,⌒) ーく(__ノー=ミ__厂し' ⌒ く⌒)=彡 )
i: : : :)ノ: : :{ _し勹__厂しi| : : )': : :<
|: : : : : :||: :/ r‐(こ)ト、 r' ||: :(_: : : : :ノ
〉: : : :| ||:// | | | |.、Y: :|| : : : : : :/
〈: :__: :.| l// : | | | |: } | : || : : : /:|
V⌒: :、{ {: : :| |_| | :| | : ||こニ=: :.:}
丶 : : : \__',人_人_'_,ノ.:.:||: : : : : /
/ /7⌒: ̄ ̄| 「 ̄⌒ーく: : : : :「
/ /{:.{:r‐-ミ__:.:|_|: : : : : i : }: : :./
/: : { , -‐く__} Y⌒ヽ: : : : : ノ: : /:\
/: : : __/ ノ ,ノ } \: ____/: : :}⌒ヽ
/: : ノ ( ′ ,.: (__ 〔__{ }: : : :ー=彡: : : : :\
【紀元280年4月 晋 揚州 建業】
,ハ :
/.:.:.:゙、 : _ _ _ _
,/.:.:.:.:.:.:ヽ : _ _ _ _ _
_/.:.:.:.:.:.:.:.:.`L,,
_ _ _ _ :_ :_ ,/.:.:.:.:==r.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
_ _ _ _ _ _ _ :_ :_ ,/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:L_
,,,,、、r;:;:イ ==r.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:゙i,
,r'゙.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:r=.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:``''ー、
,r'゙.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:r=.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:``ヽ、
,、ィ''´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:, '´::::::::;;:;:;:;:;::::;:;;:::` 、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:``'''ー-、 _ _ _ _ _
,,、、ィ''´;;::;r=.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;::;:;:::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;=.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ
``ヾ:;:;;;;;:;:;:;:;:;;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;;:;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;=.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:=r.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,r'゙
 ̄`¨`ヾ;;;;;:;:;:;:;:;:;.:.:.:.:;:;:;;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;;:;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,,r''"´
ヾ.:.:.:.:::;:;:;;:;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;, '.:.:r==.:.:,r'''"´ _ _ _ _ :_ :_ _ _
i.:.:.:.:r==.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
‥‥‥‥ ∵ ゙ヾ、.:.:.:.:r==.:.:.:.:.:.:.:.:=| ヒナはどうやって天下に命を下せばいいのかしら? |
`ヾ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ_______________________乂
_ _ \.:.:.:.:.:.:,'′ :
_ _ ヾ:;;:/
V
,' ,' ' ,':::::::::::::', ド、:::::::::::::/! イi | ! |
:/ ,7 ,' !::::::::::::::::ヽ {. iソi;:::::::/. Lハ! ! i |
,',' ! | :::::::::::::::::::\ ゝ:'ノ:::::/ `ヽ」 i. |
,',' , ト、:::::::::::::::::::::_;二::_::::〈 `
!i:.. i ! `ー一 ' ´  ̄ヽ
: |.|::.. | .i > 若造が
: |.|:.:. | |! /
: !.|:.:. | | ヾヽ , ' .いい気になりおって
:.i l:.:.:. ! ! , ィi
:.| !:.:.:.. l i_ /:.|.|| ┼〃
:': i:.:.:.. l |:.:.i:ュ 、_ /.: ::.:|:|| ´「
:| ,:.:.:.:.:| |:.:.l:!i  ̄1i.::.:.:.:.|:|| //
:| ! .:.:.:.| |:.:.l !| |:|.::.:.:.:.!:i| /
:|.i:.:.:.:.:.! !: :| !! |:|:.::.:.::.|:|! . . | :! | | /| / ∨ ! ! | |
. | :! | /|: / :| 、/:| Ⅵ\| :! !
V | | /_ {/-=|/| /{_:l_ ̄ ̄ ¨マ ー| :!ノ
V | 七 ¨ -‐ ! |/ | :|
Ⅵ :| _- | / .冬, _ .斗,| :|
ヘ! -=≠孑匕 ´  ̄ | :|
小 :! :i | :|
王渾将軍って、 .l | :!、 _ ハ .小
いかにも悪党って感じの人相してたもんねぇ l| |∧ -‐=::::::::::::::::::ヽ ,' !ハ
l/| !. ∧ /::::::::::::::::::::::.:.:.:. : ハ ーヘ
V |\|,ヘ {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :ノ イ /|∧ ト、l
∨ /} \i` . ー―=  ̄ //|/. ∨.|
∨. \> <|/|/ \|
´::::::::::::::::::::::::::::::::::`::::..、
:::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::/::::`:.、
::::::::/::::::::::::|::::::::::::/`ヽ、::::::ヽ
::::::::|::::::::::: |:::::::; く ヽ:::::::',
:::::::|:::::::::::::|::/ \ `<:::}
::::::|::::::::::::::|' _xzt、 、 _.. -}イ
::::;j:::::::::::::::| ′ ぅヾ _ ,'::i
/ .|::::::::::::: | 弋リ ´ィz, ::| 建業の街では、
{ (| ::::::::::: | {', }トr {リ :::! .私たちと揚州勢が戦を始めるのではと噂になっています。
弋|::::::::::::: | ゞ=''´ 廴」フ:|
::::::|::::::::::::::| {:::::! .しかも、建業に居座る揚州勢は、
:::::i|::::::::::::::| 八::| .我々は伯夷・叔斉で、こちらの諸軍は盗蹠であると吹聴しています。
::: ||::::::::::::::ト ^ ,イ::::: |
:::::!i::::::::::::::| >,、 __,.'::::|::::::::| そのくせ、この石頭城で布帛を略奪しているので始末が悪いですね
/j ';:::|!::::トi ト、::::::::::::::|::::::∧
ヽ レへ」 i! / ヽL__:::|:::::::!
\ , -‐´ /: `‐-Lトリ_
', イrト /: : : : : : : : : : ; '´`ヽ ,,.-‐'''"´ ´ `、丶、
.:\∥||ヾ、/ : : : : : : : : : : : / ', ,-'´, ィ ,i i .i ヽ ヾ、丶、ヽ、
./ / ,イ i! ||i ll ヽ ヽ丶.ヽ 丶
/ ノ ,/ /! ∥ |.l lヽ li. li ,i. l
/ ,イ! l l .l ,ハ. lヽヽヽ li li l i l
| .l .i ll i. l l_ l、 l ゝヾヽ」‐、l! ! .! li
‐' l .l! l'´!_' ´` `ェ_ l l! l. l.l
そういえば、 l .K´,-ァテナ '"ヤ'ニソヽl .l l ヽ .i l.l
略奪を働いた連中は周浚の所に帰したのだろう? l l、!` `'''´ l lノ.i l l.l l
l l.lヾ、 _ 丿 ハ l. l .l.l.ト、
それから何か言ってきたのか? l l l l丶、 !、`丶 , イ!/ /l l. l l l.l.l
il! .l l l l ll丶--´ '´ .」フ' /l.l .l. 丶 l l.l.l
i|.l! l. l l,l ll ,iゝ、,-''"´ ./ / l.l .l 丶 l. l.l.l
,i.l.l! l l .l! .l lノ!,r'´\ ./ / \、. ヽ、 丶l. l.l.l
i.l l! l l .l /ィ´//l、ヽ〉ソ / / ヽ、丶 ヽ、.l.l
i.l l! l lィ、 くィ´/l ll、ヽ/ / ./ ヽ, ヽ、l.l
/:::/´::::::::::::::::::::::::、::::::\
/:::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::k
,i':::i::::::i::::::::::::::ハ:::::::::::::::::::::i:::::::::kヽ
l:::::|:::::i:::::::_/. ヽ、 __::::i:::::::::|:::i,
. |:::::|:::::|:::'´/ ` ´ヽ、::゙ォ:::::::|::::i
.|:::::|::::::|ィ〒テァ、 -テ〒tk|::::::::|:::::|
. |::r'|::::::|r、ピ::」ぅ--f -ピ::ノ./|::::::|゙i:::| いえ、特に何も。
|::k|::::::|ヽ==='⌒ヽ====-'|::::::|ノ::|
. .|::::|::::::|. ' |::::::|:::::| それと、王渾将軍が孫皓の所有していた船に乗り込み、
. .|: :|:::::::|、 rー‐、 ./:::::::|::::|| そこにあった財宝や貨幣を接収していったという報告もありました
. |::::|:::::::|::>、_ ー ' _,-'::|:::::::|::::| |
lル-、:::::l::::::ィ|゙゙ ー--‐''´|、::: |::::::|-┘
\「フ^ 、 / 》レ'´
_,.. -‐''´|.:k ヽ、 / ノ.:::|.::゙::ー ..,,_ ,,.-‐'''"´ ´ `、丶、
..r'´.::.::.::.::.::.::.:ゝ-\/介\/..::ノ.::.::.::.::.::.:: ゙̄:: ,-'´, ィ ,i i .i ヽ ヾ、丶、ヽ、
./ / ,イ i! ||i ll ヽ ヽ丶.ヽ 丶
/ ノ ,/ /! ∥ |.l lヽ li. li ,i. l
/ ,イ! l l .l ,ハ. lヽヽヽ li li l i l
| .l .i ll i. l l_ l、 l ゝヾヽ」‐、l! ! .! li
‐' l .l! l'´!_' ´` `ェ_ l l! l. l.l
l .K´,-ァテナ '"ヤ'ニソヽl .l l ヽ .i l.l
l l、!` `'''´ l lノ.i l l.l l
こないだ視察に行った船だな。 l l.lヾ、 _ 丿 ハ l. l .l.l.ト、 ⌒)
l l l l丶、 !、`丶 , イ!/ /l l. l l l.l.l 丶、 )
困った連中だ .il! .l l l l ll丶--´ '´ .」フ' /l.l .l. 丶 l l.l.l 、_ノ
i|.l! l. l l,l ll ,iゝ、,-''"´ ./ / l.l .l 丶 l. l.l.l
,i.l.l! l l .l! .l lノ!,r'´\ ./ / \、. ヽ、 丶l. l.l.l
i.l l! l l .l /ィ´//l、ヽ〉ソ / / ヽ、丶 ヽ、.l.l
i.l l! l lィ、 くィ´/l ll、ヽ/ / ./ ヽ, ヽ、l.l
| ̄| П Л Л | ̄|!
li r┐ 「 ̄V^V^V ̄| 「 ̄V^V^V ̄|
―‐tr┴t-r┴lL_ L.∩∩_∩∩」 L∩∩_∩∩.」
_ _ | || | |:. .:|‐v┴v┴v┴vi|:. .:| _
| ll | || | _ | [] :| | [] :|____fl____f!_____旦_血_」|_
二.∩..二. ィうハぇ、 ┴―「l‐「L. 「 ̄ ̄ ̄ ̄|l∩∩∩∩∩fl「 ̄ ̄ ̄ ̄|二⊥二二⊥二二⊥二二二⊥二二二コ
:Ш: 〃ハソ八ツミメ ┤―‐|ー‐'平| [] [] | 「 「 「 | [] [] | | | 「l | 「l 「l | 「l |:
二.∩ ハ へソハノ二ミ、. l ├―――‐┼―――――┼―――‐┼―|ー―‐ー|ー―‐ー|ー――‐ー|ー――‐ー|
yシイミ火ミメ. 乂ハ三二ミメ l /ハ :| /ハ |:ハ. /ハ ハ.| /ハ | | /ハ l| /ハ l| /ハ./ハl| /ハ :|:
`亠ソイ彡Zミメ、 ツハフソト. l |土| :| |土| |:L.l l土l L.l | |土| | | |土| l| | ィッャヤ爻ミ>彡ミメ、_ィ
ツハ、 彡火ソ彡ミ 二Vソノ :土l ├―――‐┼―――――┼―――‐┼―| ィッメハソ爻ソ爻三ミメ ソえ
彡代爻 爻火彡 「L. ー=ミメ ィハぇェ、 [ ] | 〃⌒ヾ. :| [ ] .: ィッャ へ巡巛ケネえ┴,ィッくぇ、ッぅ
ミ彡イミメ、 彡_「| ̄!「l ̄L... 父''⌒ヾミ、ミメ. :| || || | [][] .: ミ彡ミく ,.へマ彡ケ気 彡イ三Уミメ
爻刈ミ彡爻、_」___.l:_:_:_:_] ー父ミメ、.入火..∩| ||__|| |∩ ∩ 彡イ ィ彡升三フナ二 シミ彡之えミ
林炎杉化彡父ミ |: : : |゙ ̄ ̄|爻父ミメ、ミ彡、 ̄ ̄  ̄ ̄  ̄彡⌒ヾ ̄ 彡気三二イ入シ У气三平火 ぇ
ミ 林杉ハ爻彡㍉ _|:_:_:_| ̄| ̄|ィ入 二ミ 杉 :::::: :::::::::::::ノ ぇこ >ぇ ク三こけ手彡 ソハヾ' xハ 彡シ
ミ>、 林杉仇へミふミぇ|: : : | | ll |彡シ升三ミ 炎x:: :::::::::::ハィー彡ケハ 彡イうW宀 ノシノソ ,ィーくハソ
父メ、 杉爻モ二うハミ : : :.|―|―|杉不タZx 入巛:: ::::::::::へィ彡えソ八 彡多タ シ升彡へぇ ソハこミメツ
炎彡ハ 杉才辷彡ハ<仁ミぇ | |林杉木シ㍉、 ツ:: ::::::ィ彡升彡ハミ ソ杉ソ イソ入彡 ィ<彡升ミ三千
森林杉 杉火彡父杉二くミ、 | ll |森林杉木彡ハ ::: ::::::::::勺不三爻 从X升 ケけ三 ケく彡升林杉タミ に
森林杉 林杉ハ三木杉イ゙rrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrFコrrr|rrrrrrrrrrrr|rlFコ穴rrrrrrr汁火УクノУ シハミソミ巡 久彡へ
森林炎杉 杉彡林杉三 IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII|__|IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII|__|出IIIIIIIIIIIヘ人 タケ ィツイハソミ木 三杉 ふく
森林炎火ミメ 林杉ミ癶 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...... ......::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 寸辷 シヘシハソミ木 ミ二こ彡火
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 使者が洛陽と建業を往来する間、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 建業では王渾・周浚の軍勢と王濬の軍勢が睨み合いを続けていた。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .両軍の間でいくつか揉め事も起こっている
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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/ヽ
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| | | \ 皿 / 彡 ゞ
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| | 彡 / `─
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_,.-─--|ヽ\_ \ |- |
彡/ .|:::::::::::::::\ ヽ |
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. i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::リ
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Y¨ヽ:::〉 _,,、`<::::::::ハ:::::,. ,、i::/
f } }}ゝ/-'´,--ゝ、_``' ゙_,ィ/ ゙i/
ゝ‐ァ‐h. Y:.:.:.:.:.:.:.:.}" /≦゚-'.i
{.} i__i,人:.:.:.:.:.:ノ | ./
._.,.、.-≦/:ハ iN.、 `".._,,,_ 、_ | __ ,.'≧::....、____
‐::':::´:::::::::::::::::,.:'::::::| ','、:'、`゙'"、__,゙." /`'´::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:`::
:::::::::::::::::::::::::/::::::::::| ヽ',::ヽ `ニニ ii:::::::':、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::/::::::::::::|i ヽ:::ヽ,..-::‐::-:..i:i::::::::::::'、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::/::::::::::::::i '、 ヽ::::::::::::::::::::::ハ::::::::::::::',:::::::::::::::::::::::::::::::::::
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/:,:.:.: / ヽ \
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./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 王濬の態度に立腹していた王渾は、王濬を攻撃する構えを見せていた
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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,ハ :
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ヾ.:.:.:.:::;:;:;;:;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;, '.:.:r==.:.:,r'''"´ _ _ _ _ :_ :_ _ _
i.:.:.:.:r==.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ _ _ _ _ :_ :_ _ _
‥‥‥‥ ∵ ゙ヾ、.:.:.:.:r==.:.:.:.:.:.:.:.:=.:.:.:,/ _ _ _ _ :_ :_ _ _
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゙j =.:.:.:.:.:.:.:,r'゙′ ∵∴ ∵∴
_ _ \.:.:.:.:.:.:,'′ :
_ _ ヾ:;;:/
V
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .一方の王濬は王渾との全面衝突を避ける方向で動いていた。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 建業入城後、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .呉の宮殿の顕明宮から建業郊外の石頭城に移ったのが良い証拠だ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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升㌢Ⅳ Ⅳl||\ |l | / .′/ / ∥/ :| |:| | :|| ゙. | |l | ゙、∧
㌢ll Ⅳ Ⅳ州 |l | | | /∥ ∥ l ゙ | | :|l : | |l | ゙、 ハ
llⅣ Ⅳ 州 |l | |_.」 l_||__ || | ゙ :| |l | | |l | l| l
|| / |l | | | 「|| ̄|| ト、 | ,゙ | / | | | |l | l| |
∥ / ,.L_|l 「  ̄ ¨ __― -- |_| l|__」 '| |l |ハ | |
. / .// ,.‐、|l ≪《てフテ7≠ミ、 __′ L」`iト |/| l| |
/ ./ { l ん|l | 乂:::::::::ソ ァァ=kzx./≧イ |  ̄  ̄ 前門の虎、後門の狼か。
. / .八 ヽ |l |  ̄ {:::::::ノ イ /∥||
/ / l\ |l |  ̄´ / . 〃 || | .さすがに陛下の機嫌を損なうわけにはな
. / / // ` |l | ヽ _彡イ / | |
/ / // |l l ____ /| | | | |
./ / // |l ト ` ー‐ ´ イl | | | | | <沙-=守ミ::::.、
../ / // |l | ::> , < | | | | l| | /:::::::::::::`寸ヽ::::.
/ // ノ |l | : : : :::::>-< | | | | | | l| | /::::::/:::::::::/::::l寸ハ:::
. / // / : : |l |: : : ::::::::/ | | | | | | | 冫、//::::::/:::::::|::i廻i::|
|:l:|沁ー┴―リ::lУ::リ
レi , ´沁/:: l':::::/
,\、 _厶イ::::/
/.:/__7爪∝∨::/{
. _/.:./廻}-‐ ∨:::|
/∧ ̄}川ーへ…⌒i::|
誠心誠意、上奏文を書く事をお勧めします .∨_/.:.Υ/ニニア‐:.:./::|
八{.:.:.:.://.:.:.:∝彡イ:::l|
\.:.:..:.:_:;/.:.:.:人lリ
/.: ̄\.:.:.:.:\.:.:{
/.:{{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\〉
/.:.:.{{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧
_{.:.:.:.::%:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } また、司馬炎の詔書に対する返事の上奏文を書いている
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.`
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 この時、王濬が書いた上奏文は二つある
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
【王濬さんの上奏文】
__
.: ´ ` 、
,. ´ ` 、
/ / \
/ 〃 〃| / | ゙、 ヽ \
. / ∥ ∥ : .' | ゙: ∨ 、
/| || | | | | i ∨ :、
/| || | | | | | | V ', :、
. / ,| || | | | | | | ', ', 、
/ / | || | | | l }} | : i ‘,
. / / /| || |‐- | | , ∥V l | | ‘,
/ / //| ||__| |_|` ', ./ V l | | ', ', ‘,
./ / ///| |zz≠テミぅxヽ \/ }_|--| | ', ' 私が先日もらった詔書に曰く、
.../⌒ヽ| | {:.:.:.:し..} ヾ、 ,. }_| l ト. } 「勝ちに乗じて流れに従い、遠き建業に至るように」
/ /⌒>x| | `ー―'′ ,ィ示テx/ | |_|∨
{ ( と| | {;;ノ」:/ :| .私は詔書を受けた日、即刻東へ下った。
.\ ヽ | 。o≦| | , `" .l |
ノ>/三ニニ| | 、 ′ /l | また、同じ詔書に曰く、
ノ//三三ニニ=| |  ̄ " ‐- / |
/三三三三ニ| | /___゙、 :、 「太尉賈充は諸方を総督し、
三三三三三ニ| |> イ三三ニニ∧ :、 司馬伷及び王渾・王濬・唐彬らは、
三三三三三ニ| | ≧=- <三三三三三∧ :、 皆、賈充の指揮を受けるようにせよ」
二二-=≦三三≧===≦三三三三三三三ニ=/:、 :、
三三三三三三三三三三三三≧o。三_/ :、 :、
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 一つは、王渾の指揮に従わなかった件に関する弁明
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【>>42修正】
【王濬さんの上奏文(一部抜粋)】
__
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,. ´ ` 、
/ / \
/ 〃 〃| / | ゙、 ヽ \
. / ∥ ∥ : .' | ゙: ∨ 、
/| || | | | | i ∨ :、
/| || | | | | | | V ', :、
. / ,| || | | | | | | ', ', 、
/ / | || | | | l }} | : i ‘,
. / / /| || |‐- | | , ∥V l | | ‘,
/ / //| ||__| |_|` ', ./ V l | | ', ', ‘,
./ / ///| |zz≠テミぅxヽ \/ }_|--| | ', ' 私が先日もらった詔書に曰く、
.../⌒ヽ| | {:.:.:.:し..} ヾ、 ,. }_| l ト. } 「勝ちに乗じて流れに従い、遠き建業に至るように」
/ /⌒>x| | `ー―'′ ,ィ示テx/ | |_|∨
{ ( と| | {;;ノ」:/ :| .私は詔書を受けた日、即刻東へ下った。
.\ ヽ | 。o≦| | , `" .l |
ノ>/三ニニ| | 、 ′ /l | また、同じ詔書に曰く、
ノ//三三ニニ=| |  ̄ " ‐- / |
/三三三三ニ| | /___゙、 :、 「太尉賈充は諸方を総督し、
三三三三三ニ| |> イ三三ニニ∧ :、 司馬伷及び王渾・王濬・唐彬らは、
三三三三三ニ| | ≧=- <三三三三三∧ :、 皆、賈充の指揮を受けるようにせよ」
二二-=≦三三≧===≦三三三三三三三ニ=/:、 :、
三三三三三三三三三三三三≧o。三_/ :、 :、
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 一つは、王渾の指揮に従わなかった件に関する弁明
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
___
,.. -''"´ `丶、
,.-'"´ ` ヽ、
/ィ,ィ r , , 、 ヽ
/,'´/ , ' / ,/ l i 、 、 丶 i!
, ',イ / /,' / イ l | i !. `、 i! i
/.//,.ク .// ,ク / ! ! i!l | li! i! l!
!/イ/ l //./ l / l i l! l | l! |! l
! ケ/イメ、i ,' | ,i! ハi! i! l! | l!
l l ト`i.、メ l ハ l l! |l l. ,'l! i l
! l lヽ!_;〉 `` 「`卞,ト| jl j ハ ヘ l!
| l! ! , ‐‐iテュ 、 `! ./ L.i! ヽ l!
li l! ヽ 、_ ヽニ' '´/./ ! ノト、 ヽ l!
l! ll l!丶 `ー- ,..j!/ ,'´l ヽ \ l! 私へ王渾の指揮を受けるようにという文は無い
! ll l! l.丶 --┬''"´ /'´ i! l. \ 丶 ト、
l! l! ハll \ヽ〕! / ノ.l i! \ 丶、ヽ
! i´ !| ∥ / //,,. ‐'"´ ! ヽ 丶、 ヽ \
l r〈 i!.!」L ,イ/フ /二三 | 丶 丶 ヽ ヽ
广、 ヽ`´ ィ'///// '´r‐ ヽ l 丶 丶、 丶、丶、
〈 丶 ヽ i /'´rヘ/ ,' // i! l ヽ `丶、 丶、丶、
/ヽ_ヽ.」'´ / i lハ. | lト l ヽ ヽ 丶、 丶、`丶、
/ `i / l ! l/ / j ヽヽ \ \ 丶ヽ、 丶、 `丶、
,.' | / ll l li! // l ヽヽ. \ ヽ、 ヽ 丶、 丶、 ヽ
i! ,j! ィ' l l ∨ /´ /`i 〉ヽ ヽ ヽ、 ヽ 丶、 ヽ ヽ
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .先にも触れたが、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 王渾と王濬はそれぞれ別の詔勅を名目にして動いている。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .これでは話が噛み合うわけがない
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
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.: ´ ` 、
,. ´ ` 、
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/ 〃 〃| / | ゙、 ヽ \
. / ∥ ∥ : .' | ゙: ∨ 、
/| || | | | | i ∨ :、
/| || | | | | | | V ', :、
. / ,| || | | | | | | ', ', 、
/ / | || | | | l }} | : i ‘,
. / / /| || |‐- | | , ∥V l | | ‘,
/ / //| ||__| |_|` ', ./ V l | | ', ', ‘,
./ / ///| |zz≠テミぅxヽ \/ }_|--| | ', ' 三月十四日に
.../⌒ヽ| | {:.:.:.:し..} ヾ、 ,. }_| l ト. } 建業から二百里にある牛渚を攻めるよう命じた。
/ /⌒>x| | `ー―'′ ,ィ示テx/ | |_|∨
{ ( と| | {;;ノ」:/ :| .三山に至った所で
.\ ヽ | 。o≦| | , `" .l | 北岸にいた王渾軍が書と使者を遣わしてきた。
ノ>/三ニニ| | 、 ′ /l |
ノ//三三ニニ=| |  ̄ " ‐- / | .そこで相談事をしたが、
/三三三三ニ| | /___゙、 :、 私へ指揮を受けるようにといった話は出なかった
三三三三三ニ| |> イ三三ニニ∧ :、
三三三三三ニ| | ≧=- <三三三三三∧ :、
二二-=≦三三≧===≦三三三三三三三ニ=/:、 :、
三三三三三三三三三三三三≧o。三_/ :、 :、
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 呉討伐における建業入城前後の
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
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.: ´ ` 、
,. ´ ` 、
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/ 〃 〃| / | ゙、 ヽ \
. / ∥ ∥ : .' | ゙: ∨ 、
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/| || | | | | | | V ', :、
. / ,| || | | | | | | ', ', 、
/ / | || | | | l }} | : i ‘,
. / / /| || |‐- | | , ∥V l | | ‘,
/ / //| ||__| |_|` ', ./ V l | | ', ', ‘,
./ / ///| |zz≠テミぅxヽ \/ }_|--| | ', ' 我が水軍は追い風に乗じて賊城に至ったが
.../⌒ヽ| | {:.:.:.:し..} ヾ、 ,. }_| l ト. } .長大な流れの中で船を動かし、
/ /⌒>x| | `ー―'′ ,ィ示テx/ | |_|∨ 王渾軍を追い抜いたために連絡が断絶した。
{ ( と| | {;;ノ」:/ :|
.\ ヽ | 。o≦| | , `" .l | .しばらくして孫皓が
ノ>/三ニニ| | 、 ′ /l | 私に使者を遣わして降伏の意を伝えてきた。
ノ//三三ニニ=| |  ̄ " ‐- / |
/三三三三ニ| | /___゙、 :、 すぐに王渾へそれを知らせると共に、
三三三三三ニ| |> イ三三ニニ∧ :、 孫皓の手紙の写しを送り、
三三三三三ニ| | ≧=- <三三三三三∧ :、 石頭城において孫皓と相対している
二二-=≦三三≧===≦三三三三三三三ニ=/:、 :、
三三三三三三三三三三三三≧o。三_/ :、 :、
__
.: ´ ` 、
,. ´ ` 、
/ / \
/ 〃 〃| / | ゙、 ヽ \
. / ∥ ∥ : .' | ゙: ∨ 、
/| || | | | | i ∨ :、
/| || | | | | | | V ', :、
. / ,| || | | | | | | ', ', 、
/ / | || | | | l }} | : i ‘,
. / / /| || |‐- | | , ∥V l | | ‘,
/ / //| ||__| |_|` ', ./ V l | | ', ', ‘,
./ / ///| |zz≠テミぅxヽ \/ }_|--| | ', '
.../⌒ヽ| | {:.:.:.:し..} ヾ、 ,. }_| l ト. }
/ /⌒>x| | `ー―'′ ,ィ示テx/ | |_|∨ 夕刻になって、王渾の所から節度の符を受けた。
{ ( と| | {;;ノ」:/ :|
.\ ヽ | 。o≦| | , `" .l | 翌十六日、孫皓の逃亡に備えるため、
ノ>/三ニニ| | 、 ′ /l | .諸将と共に石頭城に帰還して、これを囲んでいる
ノ//三三ニニ=| |  ̄ " ‐- / |
/三三三三ニ| | /___゙、 :、
三三三三三ニ| |> イ三三ニニ∧ :、
三三三三三ニ| | ≧=- <三三三三三∧ :、
二二-=≦三三≧===≦三三三三三三三ニ=/:、 :、
三三三三三三三三三三三三≧o。三_/ :、 :、
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ここで述べているのは、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
__
.: ´ ` 、
,. ´ ` 、
/ / \
/ 〃 〃| / | ゙、 ヽ \
. / ∥ ∥ : .' | ゙: ∨ 、
/| || | | | | i ∨ :、
/| || | | | | | | V ', :、
. / ,| || | | | | | | ', ', 、
/ / | || | | | l }} | : i ‘,
. / / /| || |‐- | | , ∥V l | | ‘,
/ / //| ||__| |_|` ', ./ V l | | ', ', ‘,
./ / ///| |zz≠テミぅxヽ \/ }_|--| | ', '
.../⌒ヽ| | {:.:.:.:し..} ヾ、 ,. }_| l ト. } 詔書の中に
/ /⌒>x| | `ー―'′ ,ィ示テx/ | |_|∨ 私が勅命を放棄して専断に振舞っているとあった。
{ ( と| | {;;ノ」:/ :|
.\ ヽ | 。o≦| | , `" .l | 手厳しい詔書を伏読し、
ノ>/三ニニ| | 、 ′ /l | 驚くと共に怖れ慄き、身命の置き所がない。
ノ//三三ニニ=| |  ̄ " ‐- / |
/三三三三ニ| | /___゙、 :、 どうして老臣の独断で、
三三三三三ニ| |> イ三三ニニ∧ :、 .三軍の士気を沮喪させなければならないのか?
三三三三三ニ| | ≧=- <三三三三三∧ :、
二二-=≦三三≧===≦三三三三三三三ニ=/:、 :、
三三三三三三三三三三三三≧o。三_/ :、 :、
__
.: ´ ` 、
,. ´ ` 、
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/ 〃 〃| / | ゙、 ヽ \
. / ∥ ∥ : .' | ゙: ∨ 、
/| || | | | | i ∨ :、
/| || | | | | | | V ', :、
. / ,| || | | | | | | ', ', 、
/ / | || | | | l }} | : i ‘,
. / / /| || |‐- | | , ∥V l | | ‘,
/ / //| ||__| |_|` ', ./ V l | | ', ', ‘, .私は国の恩を受け、
./ / ///| |zz≠テミぅxヽ \/ }_|--| | ', ' 聖朝に託された重大事を果たせぬ事を恐れながら、.
.../⌒ヽ| | {:.:.:.:し..} ヾ、 ,. }_| l ト. } .身を死地に投じて万里を転戦してきた。
/ /⌒>x| | `ー―'′ ,ィ示テx/ | |_|∨
{ ( と| | {;;ノ」:/ :| .幸い良い結果になったのは、
.\ ヽ | 。o≦| | , `" .l | 皆陛下の神策廟算の賜物だろう。
ノ>/三ニニ| | 、 ′ /l |
ノ//三三ニニ=| |  ̄ " ‐- / | .私は横で鷹や犬の役を果たしただけで、
/三三三三ニ| | /___゙、 :、 功労はあれど自分勝手に功を恃み、
三三三三三ニ| |> イ三三ニニ∧ :、 聖詔を違えるような真似をするつもりはない
三三三三三ニ| | ≧=- <三三三三三∧ :、
二二-=≦三三≧===≦三三三三三三三ニ=/:、 :、
三三三三三三三三三三三三≧o。三_/ :、 :、
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } また、次のようにも述べている
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
__
.: ´ ` 、
,. ´ ` 、
/ / \
/ 〃 〃| / | ゙、 ヽ \
. / ∥ ∥ : .' | ゙: ∨ 、
/| || | | | | i ∨ :、
/| || | | | | | | V ', :、
. / ,| || | | | | | | ', ', 、
/ / | || | | | l }} | : i ‘,
. / / /| || |‐- | | , ∥V l | | ‘,
/ / //| ||__| |_|` ', ./ V l | | ', ', ‘,
./ / ///| |zz≠テミぅxヽ \/ }_|--| | ', '
.../⌒ヽ| | {:.:.:.:し..} ヾ、 ,. }_| l ト. }
/ /⌒>x| | `ー―'′ ,ィ示テx/ | |_|∨
{ ( と| | {;;ノ」:/ :| 『春秋』によれば、
.\ ヽ | 。o≦| | , `" .l | 大夫は国境を出れば専断が許されるとある
ノ>/三ニニ| | 、 ′ /l |
ノ//三三ニニ=| |  ̄ " ‐- / |
/三三三三ニ| | /___゙、 :、
三三三三三ニ| |> イ三三ニニ∧ :、
三三三三三ニ| | ≧=- <三三三三三∧ :、
二二-=≦三三≧===≦三三三三三三三ニ=/:、 :、
三三三三三三三三三≧o。三三三三ニ=/ :、 :、
三三三三三三三三三三三三≧o。三_/ :、 :、
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .これは『春秋公羊伝』にある言葉で、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 蜀討伐時の鄧艾も司馬昭に弁明を行った際に言及している。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .外征中の将軍が言い訳に用いるテンプレだ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
__
.: ´ ` 、
,. ´ ` 、
/ / \
/ 〃 〃| / | ゙、 ヽ \
. / ∥ ∥ : .' | ゙: ∨ 、
/| || | | | | i ∨ :、
/| || | | | | | | V ', :、
. / ,| || | | | | | | ', ', 、
/ / | || | | | l }} | : i ‘,
. / / /| || |‐- | | , ∥V l | | ‘,
/ / //| ||__| |_|` ', ./ V l | | ', ', ‘,
./ / ///| |zz≠テミぅxヽ \/ }_|--| | ', '
.../⌒ヽ| | {:.:.:.:し..} ヾ、 ,. }_| l ト. }
/ /⌒>x| | `ー―'′ ,ィ示テx/ | |_|∨ どうか陛下には我が誠意を察して、
{ ( と| | {;;ノ」:/ :| 方牧の任を授け、征討の事を委ねてもらいたい。
.\ ヽ | 。o≦| | , `" .l |
ノ>/三ニニ| | 、 ′ /l | 燕主が楽毅を信じ、漢祖が蕭何に任せたように
ノ//三三ニニ=| |  ̄ " ‐- / |
/三三三三ニ| | /___゙、 :、
三三三三三ニ| |> イ三三ニニ∧ :、
三三三三三ニ| | ≧=- <三三三三三∧ :、
二二-=≦三三≧===≦三三三三三三三ニ=/:、 :、
三三三三三三三三三≧o。三三三三ニ=/ :、 :、
三三三三三三三三三三三三≧o。三_/ :、 :、
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 王濬の上奏文を見るに、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .どうも楽毅の故事が念頭にあったように思われる。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 大軍を率いて外征中であり、讒言によって主君の嫌疑を受ける。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .そう表現すれば、楽毅に似ていると言えなくもない
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` もう一つの上奏文は、
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 王濬が呉の宝物を奪ったとする誣告への反論が主だ
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
【王濬さんの上奏文(一部抜粋)】
__
.: ´ ` 、
,. ´ ` 、
/ / \
/ 〃 〃| / | ゙、 ヽ \
. / ∥ ∥ : .' | ゙: ∨ 、
/| || | | | | i ∨ :、
/| || | | | | | | V ', :、
. / ,| || | | | | | | ', ', 、
/ / | || | | | l }} | : i ‘,
. / / /| || |‐- | | , ∥V l | | ‘,
/ / //| ||__| |_|` ', ./ V l | | ', ', ‘, .先日もらった詔書によれば、
./ / ///| |zz≠テミぅxヽ \/ }_|--| | ', ' 安東将軍の所の揚州刺史周浚の上書にこうあった。
.../⌒ヽ| | {:.:.:.:し..} ヾ、 ,. }_| l ト. } .
/ /⌒>x| | `ー―'′ ,ィ示テx/ | |_|∨ 私の諸軍が孫皓の宝物を得て
{ ( と| | {;;ノ」:/ :| .牙門将の李高が孫皓の宮殿に火を放ったと。
.\ ヽ | 。o≦| | , `" .l | .
ノ>/三ニニ| | 、 ′ /l | 聞けば、王渾が私を陥れようとしているとか。
ノ//三三ニニ=| |  ̄ " ‐- / |
/三三三三ニ| | /___゙、 :、 建業での事は、全て先の上表で述べた通りだ
三三三三三ニ| |> イ三三ニニ∧ :、
三三三三三ニ| | ≧=- <三三三三三∧ :、
二二-=≦三三≧===≦三三三三三三三ニ=/:、 :、
三三三三三三三三三三三三≧o。三_/ :、 :、
__
.: ´ ` 、
,. ´ ` 、
/ / \
/ 〃 〃| / | ゙、 ヽ \
. / ∥ ∥ : .' | ゙: ∨ 、
/| || | | | | i ∨ :、
/| || | | | | | | V ', :、
. / ,| || | | | | | | ', ', 、
/ / | || | | | l }} | : i ‘,
. / / /| || |‐- | | , ∥V l | | ‘,
/ / //| ||__| |_|` ', ./ V l | | ', ', ‘,
./ / ///| |zz≠テミぅxヽ \/ }_|--| | ', '
.../⌒ヽ| | {:.:.:.:し..} ヾ、 ,. }_| l ト. } 昔から邪佞の輩が国に害を為してきた。
/ /⌒>x| | `ー―'′ ,ィ示テx/ | |_|∨
{ ( と| | {;;ノ」:/ :| 古くは費無忌が楚を破滅させ、
.\ ヽ | 。o≦| | , `" .l | 伯嚭が呉を滅ぼし、石顕が漢を乱して傾けた。
ノ>/三ニニ| | 、 ′ /l |
ノ//三三ニニ=| |  ̄ " ‐- / | . これらは全て
/三三三三ニ| | /___゙、 :、 典籍に載っており、世の戒めとする所だろう
三三三三三ニ| |> イ三三ニニ∧ :、
三三三三三ニ| | ≧=- <三三三三三∧ :、
二二-=≦三三≧===≦三三三三三三三ニ=/:、 :、
三三三三三三三三三三三三≧o。三_/ :、 :、
__
.: ´ ` 、
,. ´ ` 、
/ / \
/ 〃 〃| / | ゙、 ヽ \
. / ∥ ∥ : .' | ゙: ∨ 、
/| || | | | | i ∨ :、
/| || | | | | | | V ', :、
. / ,| || | | | | | | ', ', 、
/ / | || | | | l }} | : i ‘,
. / / /| || |‐- | | , ∥V l | | ‘,
/ / //| ||__| |_|` ', ./ V l | | ', ', ‘,
./ / ///| |zz≠テミぅxヽ \/ }_|--| | ', '
.../⌒ヽ| | {:.:.:.:し..} ヾ、 ,. }_| l ト. } 昔、楽毅は斉を討伐して
/ /⌒>x| | `ー―'′ ,ィ示テx/ | |_|∨ 七十城を降すも讒言を受けて出奔した。
{ ( と| | {;;ノ」:/ :|
.\ ヽ | 。o≦| | , `" .l | 楽羊が背いたのは、
ノ>/三ニニ| | 、 ′ /l | .子の羮を飲み干した事を書状で誹謗されたからだ。
ノ//三三ニニ=| |  ̄ " ‐- / |
/三三三三ニ| | /___゙、 :、 まして私などは頑として説かねば、
三三三三三ニ| |> イ三三ニニ∧ :、 邪悪奸佞な口によって罷免されてしまうだろう
三三三三三ニ| | ≧=- <三三三三三∧ :、
二二-=≦三三≧===≦三三三三三三三ニ=/:、 :、
三三三三三三三三三三三三≧o。三_/ :、 :、
__
.: ´ ` 、
,. ´ ` 、
/ / \
/ 〃 〃| / | ゙、 ヽ \
. / ∥ ∥ : .' | ゙: ∨ 、
/| || | | | | i ∨ :、
/| || | | | | | | V ', :、
. / ,| || | | | | | | ', ', 、
/ / | || | | | l }} | : i ‘,
. / / /| || |‐- | | , ∥V l | | ‘,
/ / //| ||__| |_|` ', ./ V l | | ', ', ‘,
./ / ///| |zz≠テミぅxヽ \/ }_|--| | ', '
.../⌒ヽ| | {:.:.:.:し..} ヾ、 ,. }_| l ト. }
/ /⌒>x| | `ー―'′ ,ィ示テx/ | |_|∨ 今、呉の君臣は皆生きており、
{ ( と| | {;;ノ」:/ :| .彼らに問い質す事で真偽を明らかにしたい
.\ ヽ | 。o≦| | , `" .l |
ノ>/三ニニ| | 、 ′ /l |
ノ//三三ニニ=| |  ̄ " ‐- / |
/三三三三ニ| | /___゙、 :、
三三三三三ニ| |> イ三三ニニ∧ :、
三三三三三ニ| | ≧=- <三三三三三∧ :、
二二-=≦三三≧===≦三三三三三三三ニ=/:、 :、
三三三三三三三三三三三三≧o。三_/ :、 :、
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 王濬は呉の君臣の証言に依拠して、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
__
.: ´ ` 、
,. ´ ` 、
/ / \
/ 〃 〃| / | ゙、 ヽ \
. / ∥ ∥ : .' | ゙: ∨ 、
/| || | | | | i ∨ :、
/| || | | | | | | V ', :、
. / ,| || | | | | | | ', ', 、
/ / | || | | | l }} | : i ‘,
. / / /| || |‐- | | , ∥V l | | ‘,
/ / //| ||__| |_|` ', ./ V l | | ', ', ‘,
./ / ///| |zz≠テミぅxヽ \/ }_|--| | ', '
.../⌒ヽ| | {:.:.:.:し..} ヾ、 ,. }_| l ト. }
/ /⌒>x| | `ー―'′ ,ィ示テx/ | |_|∨
{ ( と| | {;;ノ」:/ :|
.\ ヽ | 。o≦| | , `" .l | 呉の中郎将孔攄が説いた所によれば……
ノ>/三ニニ| | 、 ′ /l |
ノ//三三ニニ=| |  ̄ " ‐- / |
/三三三三ニ| | /___゙、 :、
三三三三三ニ| |> イ三三ニニ∧ :、
三三三三三ニ| | ≧=- <三三三三三∧ :、
二二-=≦三三≧===≦三三三三三三三ニ=/:、 :、
三三三三三三三三三三三三≧o。三_/ :、 :、
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .ここで王濬が述べているのは、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 陶濬の下に集められた呉兵が宝物をもらった後に逃走した件である
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ (第六十三回其の捌参照)
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| 私が前に三山にいた時に得た周浚の手紙には、 |
ヽ_______________________乂
_,,..-‐'' / /^ `丶、
, -'" /
l ヽ
/ / /l ,
,' / / l ,' ',
,' / / / l |
/ ' '´/ ̄ ̄``Vヽl、 | l } }
{ ,' l | { / -- V | V|\ | }
{ ! ,从 .| l ,l ,' _ ヽ| V| '⌒ヽ} l}
| l ヘ |ハ { =≠≠ミ ヾゝ Vl/ } l}
:. l人 ∨ {l ヾ _ / / /
, -\ { ヽー、 寸ー ⌒ヾ>/ /}/ 孫皓が財宝を散じて
./´/⌒\ - 、>ゝ , // .将兵に下賜したので、呉の府庫は空虚な有様だそうです
l { l }⌒}:.. ` ‐ /)}
` \_{、_ノヽ j .、 ィ
人 ゝ _′ > _ <ハ)
`ー//}h、 {r ̄-/
///////}h、 K ̄
, -'"////////////}h、{//\
.γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| ……と記されていた .|
ヽ___________乂
_,,..-‐'' / /^ `丶、
, -'" /
l ヽ
/ / /l ,
,' / / l ,' ',
,' / / / l | .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
/ ' '´/ ̄ ̄``Vヽl、 | l } | しかし、今になって、 |
{ ,' l | { / -- V | V|\ | } ヽ___________乂
{ ! ,从 .| l ,l ,' _ ヽ| V| '⌒ヽ} l}
| l ヘ |ハ { =≠≠ミ ヾゝ Vl/ } l}
:. l人 ∨ {l ヾ _ / / /
, -\ { ヽー、 寸ー ⌒ヾ>/ /}/ 金銀は箱に満ち溢れ、その数は万に達する程
./´/⌒\ - 、>ゝ , //
l { l }⌒}:.. ` ‐ /)}
` \_{、_ノヽ j .、 ィ
人 ゝ _′ > _ <ハ)
`ー//}h、 {r ̄-/
///////}h、 K ̄ .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
, -'"////////////}h、{//\ | ……などと言っている .|
__,,..-‐''//////\//////////ハヘ/\ ヽ____________乂
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| これを知った我が軍は、言動が食い違っていると疑念を抱いている |
ヽ_______________________________乂
,.. -―‐--――- 、
/ ,.. - -- 、\
/ / ,. - - 、 \\
/ / / ヽ ヽ :.
/ / / / , :. ':, ',
' ' / / | | | | :. ! ! !
| l| |/ ' :l | | | l |l| | | |
| i| |--|、 i| | | | _ム斗| | | |
| :| {_!ィ芹ミ、 リl从 ,ィチ=、l_」| | |
| :| |:|、 ヒ::i:ソ ヒ:i::ソ ' }/} | !
| :| jム , 从' 八 私は軍司張牧・汝南相馮紞らと
, 八 l| l 、 ー 一 イ / / | 孫皓の宮殿を見に行ったが、席が用意されていなかった。
/ :l :::. }:| > ィ / / l|
, | , Ⅵ Yー 、`´,-‐、 , , :. .後日、張牧らと孫皓の船を視察したが、
/ / } |イ:| /r=、 /, { , 王渾は私に一日先んじて船に乗っており、
./ / ,ィ| |:::::::、/ィ介、∨::{ |::ヽ| :. .船上にあった物は全て見て知る所だったはずだ
/ /,イ Ⅵ !::::::::/ / }! ヽ::::| |::/ `ヽ、 ',
/ // \ | |::::::/ /} Ⅵ }:::| |:, / } :.
./ , , ` | |:::〈_/::||、 /}=':: \ l|:{ / | ,
,' /r-- 、 , !::::::::::/'::∨||::::::::::::ヽ| ' . ヽ
./ ,' 7≧-`ヽ、}/:::::::::::{::::::::、l」::::::::::::::::Y! } ,
/ / と_,. -ァ `丶、::::::::::::::}:> ´ ̄`ヽ} ヽ :.
.., / / ィ´イ' ,.--、 `> ´ _ / } ,
/ / ーr-/ノ ̄>  ̄ , ´ `'ー-- 、___| : |
,、 '  ̄ ' 、
//// // lヽ
/ / 7ー_-<<ノ / | `,
/.// / ´ゞ戈 ヽ、/ノ | }
/´!_ // / / , z,ー、メ/ l|
/´/ ゝ_, '´ // /| /゙ヽ '圷'`ソ´
ヽ ` {_ / / ' ∧ 〈 / /. /\ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
_! /::::::::〈ヽ,゙ l´\ 、 ´ / '≧ <
, 、 - ' / k /、::::::::::::>l .|::::::::::\/ ニ 7´/-=ニ 私が船を調べて皆と出て行った後! ≦
‐ ´ ,.、 イ:::::::::::` ー':|:::::::ゝ::::::}: | |:::::::::ク:l;::| l ! .! ≧ ≦
,、 ' ´/ 〈::::::::::::::::::::::::|::::::::ゝ::/:::| |::`´^{::::{;::'、 | | | /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
// /z::::::::::::::::::,z::::::::ゞ'´:::::| |:::::::::::{::::{:ゝヘ| | |
/ /::::::::`^≠ー`_:::イ'´:::::::::,' !::::::::::::}:::::'、^ゝ`| |
/ /:::::::::::::::::::j:/ |::::::::::::/ |::::::::::::メ::::::::}::::::: | | !
l::::::::::::::::::::/. |::::::/ ノ::::::::::メ:::::::::;j::::}:::::| | ゙,
ヽ:::::::::/ |/ ./::::::::::;'メ::::::::::;メ:::/::::: | ト
` ´ イ /::::::::::::::zメ::::::::rf´:::;r::::^´|
\ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
-=ニ 王渾は船にあった若干の宝貨を得ている!! ≦
≧ ≦
/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 遂には、王渾こそ財宝を強奪したと主張し始める
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
__
.: ´ ` 、
,. ´ ` 、
/ / \
/ 〃 〃| / | ゙、 ヽ \
. / ∥ ∥ : .' | ゙: ∨ 、
/| || | | | | i ∨ :、
/| || | | | | | | V ', :、
. / ,| || | | | | | | ', ', 、
/ / | || | | | l }} | : i ‘,
. / / /| || |‐- | | , ∥V l | | ‘,
/ / //| ||__| |_|` ', ./ V l | | ', ', ‘,
./ / ///| |zz≠テミぅxヽ \/ }_|--| | ', '
.../⌒ヽ| | {:.:.:.:し..} ヾ、 ,. }_| l ト. }
/ /⌒>x| | `ー―'′ ,ィ示テx/ | |_|∨ .また、呉人からこんな話を聞いた。
{ ( と| | {;;ノ」:/ :| .
.\ ヽ | 。o≦| | , `" .l | .先の張悌との戦の折、
ノ>/三ニニ| | 、 ′ /l | 王渾・周浚は二千人討ったのみにも関わらず、
ノ//三三ニニ=| |  ̄ " ‐- / | 討ち取った将兵は万に達すると言いふらしていた
/三三三三ニ| | /___゙、 :、
三三三三三ニ| |> イ三三ニニ∧ :、
三三三三三ニ| | ≧=- <三三三三三∧ :、
二二-=≦三三≧===≦三三三三三三三ニ=/:、 :、
三三三三三三三三三三三三≧o。三_/ :、 :、
:|!:: | :::: . ′ / | \ ヽ ヽ l| |l l| |l
. :::::::::: ,' /. | ヽ. ヘ ∨ l| |l .′
. ::::::::: '. / |', ', ヘ. ヘ V l| |l
.::::::::: l / l |}h、 '、 ヘ ',. l | │ 〔〕
::::::::: l / /l |ニ}h、 \ ', l ', |. ―┼─ _
.:::::::::l ,'ニヘ ', ',ニニニh、', ',l } |. l ’ │││ ||
:::::::::| lニニニ}!ヘ lニニニ=--ミ_| } ハ ′ 〃 ・・ ・
:::::::::| l斗ニミニニ\lア_,,、zzzニニ| /}从 ハ 〃
:::::::::| | |. |h、,、、、≧ニニニニニニニニニl /./イ> 〉
::::::::::::::::::::`', ニニニニニニニニニニ=ァニリ )) __,ソ .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
::::::::::メ::::::::: ヘ、ニニ<´  ̄_,,..ィニニ/! ゞ'" 丁 | そして、主簿の呉剛を洛陽に遣わし、 |
.::::::::::::':::::::::::: )h、 ニニニニニニ=/ニi|_}!=彳. ヽ__________________乂
.:::::::::::::::::::::::::::::::::::: ≧。.ニニ/ニニニ|∨ ,, |!
:::::::‘:::::::::::::::::::::::::::::::::: ,|ニニニニニニ| ∨ |
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ |ニニニニニニ/ |)h、. l|!
::::::::::::::::::::::::::::::::,ィi{/ ノニニニニニ/. |i:i:i:i:h、 ||! γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
.:::::::::::::::::::::: ,ィi{:i:i:i/ :|ニニニニァ' |:i:i:i:i:i:i:i:〕hx、 ゙' | 討った将兵の数を水増しするよう命じたと |
.::::::::::::::::,ィi(:i:i:i:i:i/ :Vニ/_. |:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∨ / .ヽ___________________乂
. ::::::::: /:i:i:i:i:i:i:i:/ /ヽ_∨,ィニ)h. |:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∨
::::::::::: |:i:i:i:i:i:i:i//:i:i:{ マ亡彡 /:i:i:i:i:h、 |:{寸:>''>'''7''''>=ミ
::::::::::: |/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iV/イ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:,ィ廴|__ノ ノ_ノ
:::::::::::/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i))⌒⌒⌒,' >''¨¨¨¨¨''<
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:::::: ,:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:㍉、: ,ィi{. | な お |
:::::::{:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i::i:i:i:i| | っ 待 |
::::::::l:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|. | て ち │
:::::::::':i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:| | ?. に |
.:::::::::ゝ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:| !. 乂 ノ
\
/ \
/ / / . \
/ / /// / ',
/ 〃 〃 / ./ / | ',
/ /∥ ∥ ./// / /| | :
/ ∥ ∥ /// / //:| | |
⌒ヽ ∥ ∥/〈/ // // l | |
⌒i }∥ 《iトx、 〈/\// 八. |l l|
(( ∥ iV ィ心、 /∧ /l ∥ ∥
. ∥ ∥ ', う.:iハ. レ′/∥ ∥ ∥
. ∥ ∥ ヽ_ソ リ /|/ / 〃
__∥ ∥ /| |__彡 彳
ニ≧o。j{_ { | | |
ニニ二ア ト、 〉 |
ニ二ア \:、 / l : | 周浚らは偽りによって陛下を欺こうとしており、私はこれを惜しんでいる
丁 ̄j{ / l | |
」 jト ' l | |
\ j{. ¨´ 、 ゙、
ニ∧jl fハ ゙、 ゙、 , -/l
ニ=∧ }j ’ ゙、 / 〈;;;:/
ニニ=}. | .! / /、
ニニ/ :′ } _ / / \
ニ=/ ′ .{ / / / \ \ \
ニ/ / ヽ _/ /| \ \
=/ .: ト \
/ { ',
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } あまり長くなるのもよろしくないので、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| どっちもどっちじゃね? |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:<
| | |::::::::| > イ |::::::::| つい、こんな感想を抱いてしまう
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
【紀元280年4月 晋 揚州 建業】
/ ' ,/ /〃 /イ .i| i ! |i i i
/ ,イ 〃 //,' '"| || | ∥ i. || | i |
〃7 /' //..L ! ! !| ! |.! | || | | |
/ L./ !.._/ |! | `ト. !. |ヽ」」ム__」 || | | !
`' 爪 ト¬=ミ、 `ヾ ,.三 └.ル.」| | | | できたぞ。
二 i | ! |! ゝ_ソ ¬ ;¬ァ、|i ∥ | |
ィ i | ! || ' ゞ'ノ ' !! !) ! ! 後はよろしく頼む
r:、 i│! fヽ. 、____ ,. || |! | |
', '、 | | | | ! |丶 ` ' ´ ,.ィi├|| |! | i !
,ム `n /.│l | ! ! i 〉:ー‐ '"i|│|│|| ||i ! !. l
/ ヽ、ヽ!. |! ! | !.| | | リ l|∥|│|| ||| | | |
(⌒ヽ / ノ .|∥ ! ! ィ'´ 丶 |│|| ||| | | |
i::::::::::::i:::::::::::::/::::::}!:::::::::::::::::::::::::::::::::!ノ_:::::
l::::::::::::l::::::::::/::l !::::,ィ!::::::::::::::::::::::::::::::::::, ヽ:::
l::::::::::::l:::::::::':::リ レ' !::::::::::::::::::::::::::::::::::i
l::::::::::::l:::::::i/ x㍉::::::::::::::::::::::::::::::::::l
li:::::::::::l::;:イ /j气i:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
ll::::::::::从∧ ./ キ刈N:::::::::::::::::::::::::::i:::!
確かにお預かりしました。 !l。s≦___∧ .匁!:l i:::::::::::::::::::::::::::l::l /
i:! l:::::::::::::::::::::::::::!:j r'!::
私たちを虚仮にした i .:リ :::::::::::::::::::::::::リ´ ノ ,:
あの二人に思い知らせてやりましょう ノ / !::::::::::::::::。sf i'
i:;ィ::::。sf
、 リイ !
ヽ / ' ,
\ / /
\ .。ヘ/ i
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 今紹介した上奏文は、あくまで王濬側からの主張だ。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } これで王渾側の上奏文があれば対比できるのだが、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .『晋書』の編者が王渾にとって不名誉な話と判断したのだろう
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
,-'´, ィ ,i i .i ヽ ヾ、丶、ヽ、
./ / ,イ i! ||i ll ヽ ヽ丶.ヽ 丶
/ ノ ,/ /! ∥ |.l lヽ li. li ,i. l
/ ,イ! l l .l ,ハ. lヽヽヽ li li l i l
| .l .i ll i. l l_ l、 l ゝヾヽ」‐、l! ! .! li
‐' l .l! l'´!_' ´` `ェ_ l l! l. l.l
l .K´,-ァテナ '"ヤ'ニソヽl .l l ヽ .i l.l さて、これで後門の狼はいいとして、
l l、!` `'''´ l lノ.i l l.l l .後は前門の虎を何とかしなければならんな。
l l.lヾ、 _ 丿 ハ l. l .l.l.ト、 ⌒)
l l l l丶、 !、`丶 , イ!/ /l l. l l l.l.l 丶、 ) .何か良い知恵はないか?
il! .l l l l ll丶--´ '´ .」フ' /l.l .l. 丶 l l.l.l 、_ノ
i|.l! l. l l,l ll ,iゝ、,-''"´ ./ / l.l .l 丶 l. l.l.l
,i.l.l! l l .l! .l lノ!,r'´\ ./ / \、. ヽ、 丶l. l.l.l , : : ´: : : : : : : : : : : : : : :`ヽri: : : : \
i.l l! l l .l /ィ´//l、ヽ〉ソ / / ヽ、丶 ヽ、.l.l /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ : :ヾ\ : : :ヽ
i.l l! l lィ、 くィ´/l ll、ヽ/ / ./ ヽ, ヽ、l.l /: : : : /: : : :/ /|i: : : : : ヽ : : : : : : ハ V :ハ`ヽ
/ァ: : : : /: : : /! / |{: : :!: : : : }: : : : :',:: : ', 〉: :{
. /: : : : / : : :/ !/ | ', : !, : : : |: : : : : ',: : :lΛ: :ヽ
i: : :/: :i: : :/~´| | ,: |ヘヽ: :| : : : : : }: : :!:::: : l-`ゝ
|: : l: : |: :/ ヽ! V: :!: : : : : リ: : ハ:::: /
| ,小 : {/ ,x=ミ、 ,ニ=、, :! : : l : ム: /l l´`
|' |: : ハ〃バム .ハムヽ: : /: ΛV. l/
そもそも、王渾将軍の指揮に従っていれば、 八: ::ハ 乂う .レzリ }} /: :/ }/
こんな事態に陥らなかったと思うのは私だけですか? ヽ仏 , `"´ l/! / .ノ
八 ,-i'<ヘ
. ,. <>、 ` ' /::::ハ : : |:ヽ
/: : : : :/>.、 _ ≦'::::::/: : : : ! : :\
i: {: : ::/ : : :!::::{ヽ /:::::: / : : : : :!: : : : :ヽ
. 〈 : ',: :/ : : : |./介ヽ /: : : _:_:〃: : : : : ::ヽ
i: : ヽi: >://廾} {、 /: : l´::/ : : : : : : : : i
,-'´, ィ ,i i .i ヽ ヾ、丶、ヽ、
./ / ,イ i! ||i ll ヽ ヽ丶.ヽ 丶
/ ノ ,/ /! ∥ |.l lヽ li. li ,i. l
/ ,イ! l l .l ,ハ. lヽヽヽ li li l i l
| .l .i ll i. l l_ l、 l ゝヾヽ」‐、l! ! .! li
‐' l .l! l'´!_' ´` `ェ_ l l! l. l.l
l .K´,-ァテナ '"ヤ'ニソヽl .l l ヽ .i l.l 何か言ったか?
l l、!` `'''´ l lノ.i l l.l l
l l.lヾ、 _ 丿 ハ l. l .l.l.ト 年を取ると耳が遠くなっていかん
l l l l丶、 !、`丶 , イ!/ /l l. l l l.l.l
il! .l l l l ll丶--´ '´ .」フ' /l.l .l. 丶 l l.l.l
i|.l! l. l l,l ll ,iゝ、,-''"´ ./ / l.l .l 丶 l. l.l.l ,. . :´ : : : : : : : : : : : : : `ヽ、
,i.l.l! l l .l! .l lノ!,r'´\ ./ / \、. ヽ、 丶l. l.l.l . . -: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
i.l l! l l .l /ィ´//l、ヽ〉ソ / / ヽ、丶 ヽ、.l.l . /: : : : : : : : : : : : : : : : : -: :、 : : : :、: ::ヽ _ ,
i.l l! l lィ、 くィ´/l ll、ヽ/ / ./ ヽ, ヽ、l.l / : : : : : /: : : : : Λ : : : : : : : : :ヽ : : :ヽ:i: レ-: ´: /
. /: : :/: : : l: : : : : / : : : : : : -=-->`⌒/: : : -='、
/: : :/: : : : | : : : : { }: : : : : : : ::/ //: : : : : : : ヽ
!/{: :! /: : : !:`ー: :ゝ- .': : :一 ´: / ,/ 〃: : : : : : : :、 : ヽ
. j .ヘ: l/ : : : |: : : : : : : : : : : : :/: { 〃 /i: / : : : : : : : ',: 、:ヘ
. `| ::: : ::ハ -:-: : : : : : : : ´: : : :ゝ、,イ !:' : /: : : : : : :}: :}`ヾ、
l:,、:: : lrヘ : : : : : : : : : : : :/: ,: : | l:l: /: : :/: : : : :! ;'
lハ::: ハ ヽ:__:/: : : : : :´: : / /l,ハ!/:i : /: : : : : l/
仕方ありませんね /ヽ' ノ _ハ : : : : : : : : //::/::::::::::| ::l .::: : : :、: : !
. 八 し'´ .ヘ: ::::::::::::/::::::/:::::::/!/'i ::::: : :ハ: :!
ヽ i ヽ、::::::::::::::::::::::::,イ´ / l ,、 : / V
ヽ .:. ヽ彡'゛゛゛`/ l/ ヽ'
ー― ! ト、
l _/´ヽ
ノ_,,, <´ 人
, - ── ‐- 、ノ|‐- 、
,. . ´ : : : : : : /: : : : : : :`::.、-、: \
/: : : : :/ : : : ∧ : i: : : 、 : : : \_}: : }
/: : : : : :/: : :/: ,' ',: :! : : : ヽ: : : : ヽ : : ,
, ' / : /: : :/: : :/!: ' ',: !ヽ: : :|: : : :', ',、: ヽ
/: /: ::/: : :/!: : / | ,' ,| ' : ::! : : : : ! :!ヽ:|
. /:,イ: ::|: ::,' |: / .|,' .',| ' : | : : : : |: | ト、:|
|/ !: : : !: : ' レ ! | ヽト、: : : :|: |J `
! |: : : | : ' xテチミ xテチミx |: : : |: |
' : : :| : ' { ムメ:ハ ':メ:ハ } |: : /: /
V: :|/i 弋_::_ノ 弋:__:ノ ! :/,:/
v|´ i , レ }
ヽ , / /
、 r─‐ /- ´
\ 丶- ' / 孫皓親子の身柄を王渾将軍に引き渡してはどうでしょう?
` r , イ
,イヽ ` ´ ト 、
-─- _/.: | `>< ´ | .:\ _ _
/ .: .: ヽ .: .: .:| .: .: ! ///Y i ', ヽ/.: .: | .: .: .:/ .: '
, .: .: .: .: .:, .: .:.| .: .: |//`ヽ! ! ! ./.: .: .:| .: .: / .: .: .'
' .: .: .: .: .: ', .: .! .: .:/ ニニ }.j |/ .: .: .: !.: .:/ .: .: .: .i
i .: .: .: .: .: .: i.: .\ , -‐┼-、 .: .:./ .: / .: .: .: .: |
| .: .: .: .: .: .: |.: .:< .! イノヽ, `,.: .ヽi .:/ .: .: .: .: .::,
, .: .: .: .: .: .:.| .: __ | |'ヽ ' |.:/.:|.:i .: .: .: .: .:./
| .: .: .: .: .: .::|/ .:\ヽ / | '.: .::!:| .: .: .: .: /
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` 王濬にとって幸いだったのは、
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 . 彼がまだ王渾と妥協できる余地を残していた事だ。
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ .恐らくこの時点まで、
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l 王濬は孫皓親子の身柄を抑えていた
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
【紀元280年4月 晋 揚州 建業】
____ -―- 、
´ : : : : : : : : : `'<_ :<⌒
/ : : : / : / : : : : : : : : \ \\
/ : : : : : : : : /| : : : :ヽ:\: : : :ヽ };ハ
: :/: : : : /: : : : | : : : : : : : i : : : : V、: |
/ :/ /: : :/⌒/:/ l :|\: : : l│ : | : ∧〉:
| : : : : :.:/:| :/l/ : |⌒ヽ : :│ : |:.:/:人:|
|/|: :|: :/ |/ \ ': :.リ: : :彡: : : :|
厶イ j{ ,z=ミ _ _ ∨ : :/: : : : :八 かくかくじかじかで、
乂} ⌒ヾY | : /斗vl/ .孫皓親子の身柄を王渾将軍に引き渡したいのです。
' 厶イ ノ
八 、_ / 後はそちらでお好きなようにして下さい
丶、 ィ^´
\__... ´ ∧
/∧ ´ ̄ノ:\
__.. イ::::/ ノく /:::::::::_> 、
_,,..-─ 、r‐、 _
/ : : : /ハ:Y^ヾ: : :\.、
, ':/: : :/´|l  ̄ ̄ l从 : : ヽ\
./:/: : ∨ __ ハ: : : : :}: .
l/: { : {/⌒ ⌒丶l}: /: :/: :}
御苦労様です。 ∨:{\〉,ィ圷 T心、イ//: : :'
ゞ从∨ヒソ ヒり `/: : : : /、
お互い、上司が意地を張ると苦労しますよね (ヽ ` イ/T乂: )
〔¨ 、 。 r‐‐彳、: :)
弋ソ> _ イ ̄l: :ゝイ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .『晋書』『何攀伝』によると、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 何攀は孫晧の身柄を王渾の下へ届けるよう王濬に進言。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .王濬はそれに従って孫皓親子の身柄を王渾に差し出した
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
, -........._
/〈_ヽ:::::::::::ヽ___
/::::::::::::``:::::/::::::::::::::::::::::ヽ
;::::::::::,::::::::::::::::::::::ヾ==ニニノヘ
{::::/ ∨イ::::::::::::_::::::::::::::::::::::::l
r‐-V__ヘ、 ヾ ー''"´ \::::::::::::::::::}
>=(////)` 、__.∠⌒ヽ_ヾ:::::::::::/
└‐|ヾ=''/ `ー゚`ヽ },r-ミ/
二三三八 / 〃イ ノ 向こうにも話が通じる者がいるようだな
ニ三三/=ぃ=、ー^ =-、_, 〃r‐く≧ュ、
ニ三三/二=}} ゞ_ ―ァ 〃/ }二ニゝ、
ニ三/二7〃  ̄,...:'// /二ニ7三≧ュ、__
ニ/二ニ7/_: ̄:≧.、/∠‐''´ /二ニ7三三三三三≧ュ.、
<二ニニ7 | /T''ー-,< ,ィ'二二|三三三三三三三ニヽ
二>=7 ' 》ミ>´ 、 //二二=|二二三三三三三三=ヘ__ { ヽ ',
二二=! ///| ヽ''´ /二二二|二二二三三三三三=/人 ' / / | ヽ ',
l / |l | {l }
| l | / |l | l| {l }
| l lレ---ミ丶|、 l|\ ---ミ } } '
l、 | -、 ヽ寸, -\lヽ } / /
'、l从l { _ _ Y ノ, '
{\l\ムー== ー== 彳ィ/)
\{l丶-ハ ' /ノ )
ゝマ _ゝ _,,..rzzッ..,,_ イ Tく
ノ --ミ⌒l::※::・▽::}こノ⌒
l ⌒ヽ=ゝ'´ ̄`У}
ノ ⌒J\`==='ニ=}〕iト
.γ ' }∧ニニ>‐<=%リ〕iトニ〕iト、
/-/ ノ/∧//||o\///////}/ハ
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー その結果、事態は収束に向かったという。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 王渾にしてみれば、王濬に圧力をかけたら、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .孫皓親子を都に護送すれば彼の功績になる上、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .王濬に潰された王渾自身の面目も立つのだから
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ .失礼します。
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ 只今、琅邪王殿下の使者が参りまして、
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 孫皓親子の処置について話があると言っています
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| /::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ,'::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::_::_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
i::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::/,._ ``'‐.、::::::::::::::::::::::::::::::/
. V::::::::::::::::::::::::i:::::::/ ii ``' ヽ、:::::::f ´`ヽ:::::::/
. \:::::::::i`' <iヽ/ ノi _, V::::i´/ i::/
` . iへ、_ /ノ-=ニタ V::::i /:/
ヽィ'´:.:.:.ヽ ´ ` ' ‐ ' ´ i::::i_/:/
i:.:.:.:.:.:.:.:| i:::::i i
'、:.:.:.:.:.: | ,ィ===‐' i:::::i |
. ゙ヽ‐‐ 'i_ _,、 〃 ,、-‐ ,'::::::i. i
何? 、`ヽi`ヾ' _,.-‐'´ ,'::::::,' ',
`'" \ ≠" ,'::::::,' 人.、
', ___,/::::::/ / /:::ゝ、
i:::´:::::::::::::::::::::::::/./ ./::::::::::::i:``
i::::::::::::::::::::::::::::::/´ /::::::::::::::::i:::::
, ィ:: ̄7i ̄ ̄ィ ̄ ,.':::::::::::::::::::i:::::
. ,...:<::::::::::::::/,.へ´ ,.:':::::::::::::::::::::::i::::
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } しかし、王渾は孫皓親子を手元に留めておく事はできなかった
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` 『三国志』『孫皓伝』は、
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 晋軍の建業入城後の事として、次のように記している
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
あらら?また雲行きがあやしく…
【紀元280年4月 晋 揚州 建業】
┏────────────────────────────────────────────┓
司馬伷は、孫皓が自分に印綬を差し出した事を理由に、彼自身の使者に孫皓を晋の京邑まで護送させた。
┗────────────────────────────────────────────┛
--- __
´ `´ \
/ ヽ `< \
' ' ′ ハ,,ィ :. ヽ \
/ /{l i /"゙゙}i丶 : } }^⌒\
′ / ,{: ┼ -ォ- }l \ i\} }
i / /ハ i / { __ 八 、 ト、 }
{ィi / }v乂_l/{Ⅳ示笊㍉{\{斗} / /
__}从{ }从{⌒ ヽ{ Vリ ヽ ィァ, ' /
ィ〔///∧>}. .}i , , 〈リ /j/
〈////////ハ}. .}:.、 , 厶ィ 孫皓の身柄を都に送る権利を持つのは、
「  ̄「l>厶ィ}. .} : : ≧s。 _ ィ /¨オ
i |:|i:i:{ }. .} :.「 ̄ } / 「{ | .どうか彼らの身柄をお引渡し願います
| |:|ィ^ヽ}. .} :} ィ/. /|:| | -=ミ
イ ¨≧L>_⌒j. .,、__/ /. /斗¬´: : : : : :\
/: : : :/ ̄ >/ //////>、{. . { ¨´V\>、: : : : : : }
: : : イ´ / ////////ハ. . V ヽ v V∧: : : : ,
/ / //////////∧. .V \ V∧ : : {
. . . . '. /⌒V//⌒ ¨¨ 丶. .v ', V/〉: : 〉
: : : : : : :{. { . /{. : : : : : : : : \: : :}、  ̄T´
: : : : : :八. .、 . . ,. . : : : : : : : : : .ヽ, \ {
,-──── 、
ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
-ー  ̄ ̄`´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:r───、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}
{.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:___/|/ ,ィ´ ̄`ー ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.j
':.:.:.:.:.:.:.:≠=≧ rツY ̄ ̄ヽ Y:y一、ノ
\.:.:.:.〈 ..-ー─t | 0 | り イ ハ
\.:Y:::::::::::::::| | ー─一 |l tオ j
Z|:::::::::::::ノ/ .|l ノ
r} >ー一 t、 ゝ r==、__ノ |:yハ、 __
<ゝ>ヾ、 r== ソ |:.:i j`Y圭圭圭
.  ̄ | ヽ一' r==ニニニl j:.ノ / |圭圭圭
| ヽ | | /:/ / .|圭圭圭
| ト、. k二二二y /::j / |圭圭圭
| |:::}__ ===ー--'::::/ |圭圭圭
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::| |圭圭圭
└─┬''''''洲洲x'┘ j圭圭圭 / / { ヽ ヽヽ
圭圭圭| 州州从 /圭圭圭 ,' / /{ ', ',}
{/ / / .| {、 ',
|l 'l /⌒`寸 ', \'⌒``} }
{l l /ィ芹斥 {\{ィ芹圷、Y l }./
l从 l{ヾ ヒzリ ` ヒzリ ノノレi/
人 ,小 u ' '7 / )
言われてみればその通りなのよね 乂 辷、 - - /イ_ ィ_
ハ )-、Y7´‐ニヲ イ _ノ⌒
`Y __ノノ/_‐っ|ヽ__ノ
 ̄_ィ {/ / V〕}h、
,ィ/////} | / V///〕iト
|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
. i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::リ
. V::::::::::::::__::__::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
Y¨ヽ:::〉 _,,、`<::::::::ハ:::::,. ,、i::/
f } }}ゝ/-'´,--ゝ、_``' ゙_,ィ/ ゙i/ 話は分かった。
ゝ‐ァ‐h. Y:.:.:.:.:.:.:.:.}" /≦゚-'.i
{.} i__i,人:.:.:.:.:.:ノ | ./ 殿下からの申し出とあれば断われるものではない。
._.,.、.-≦/:ハ iN.、 `".._,,,_ 、_ | __ ,.'≧::....、___
‐::':::´:::::::::::::::::,.:'::::::| ','、:'、`゙'"、__,゙." /`'´:::::::::::::::::::::::::: 孫皓親子はそちらに引き渡そう
:::::::::::::::::::::::::/::::::::::| ヽ',::ヽ `ニニ ii:::::::':、:::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::/::::::::::::|i ヽ:::ヽ,..-::‐::-:..i:i::::::::::::'、:::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::/::::::::::::::i '、 ヽ::::::::::::::::::::::ハ::::::::::::::',::::::::::::::::: / ァ ⌒´ \ \
:::::::::::::::::::/:::::::::::::::::i ヽ /',--‐‐‐--.' i::::::::::::::::',::::::::::::::: ' / / / ' , 丶 ヽ 丶 .
:::::::::::::::::,'::::::::::::::::::::i \/ 〉:::::〈. `' |:::::::::::::::::',::::::::::::: / ,ィ ' , ト、/{ 丶 \ V v ∧
::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::i /::::::::::', |:::::::::::::::::::i:::::::::::: . ' / | {''"゙{ 、 \ ≧=- v ', ハ
{/ | : i { 八 \ 斗<´ =-} } }
}' | : l ‐‐{ -- \ ト、 ィチ笊芋ア '
Ⅳi { 从ィチ笊 ヽ{⌒ 乂rツ / ' / ′
,八 ト. Ⅳ V_ツ , , / / / /
丶{ \{从 , , , ノィ. . .厶ィ ___
V圦 , /}. .//////////ア
ありがとうございます .}. .介: . ` .イ' ,「 ̄ ¨ ヽ⌒
}. . .} r、≧=- < _/ / | }__
,. . . } | | ーrォ } 「 /../ | ´: : : :≧s。
_/. . . , __| |i:i:i} { //. / ¨ア 、_/: : : : : : : : :
//. . . / { ∨ У'. / / /: : : : : : : : : : :
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } こうして孫皓親子の身柄は、琅邪王司馬伷が預かる事になった
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
,ハ :
/.:.:.:゙、 : _ _ _ _
,/.:.:.:.:.:.:ヽ : _ _ _ _ _
_/.:.:.:.:.:.:.:.:.`L,,
_ _ _ _ :_ :_ ,/.:.:.:.:==r.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
_ _ _ _ _ _ _ :_ :_ ,/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:L_
,,,,、、r;:;:イ ==r.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:゙i,
,r'゙.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:r=.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:``''ー、 アッハッハッ!
,r'゙.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:r=.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:``ヽ、
,、ィ''´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:, '´::::::::;;:;:;:;:;::::;:;;:::` 、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:``'''ー-、 _ _ _ _ _
,,、、ィ''´;;::;r=.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;::;:;:::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;=.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ
``ヾ:;:;;;;;:;:;:;:;:;;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;;:;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;=.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:=r.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,r'゙
 ̄`¨`ヾ;;;;;:;:;:;:;:;:;.:.:.:.:;:;:;;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;;:;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,,r''"´
ヾ.:.:.:.:::;:;:;;:;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;, '.:.:r==.:.:,r'''"´ _ _ _ _ :_ :_ _ _
i.:.:.:.:r==.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ _ _ _ _ :_ :_ _ _
‥‥‥‥ ∵ ゙ヾ、.:.:.:.:r==.:.:.:.:.:.:.:.:=.:.:.:,/ _ _ _ _ :_ :_ _ _
`ヾ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
゙j =.:.:.:.:.:.:.:,r'゙′ ∵∴ ∵∴
_ _ \.:.:.:.:.:.:,'′ :
_ _ ヾ:;;:/
V
´ ̄ `ヽ ` 、
\/ ,. '´ \ \ ヽ \
/\ ///, / / | \ | | 、ヽ.
_|_ / / // ! | ト、 {\__」ヽ_」 | i ヽ
| 〃/ // | :N ヽゝ'〃⌒ヾO! :! ∧
///| ! レ'x=ミ、 ////// ト、 ハ それは傑作だ!
レ' `「 V////∠∠./// | } '.
| ℃/ r'´,. -― 、∧ | V '. 衝撃の若造のマヌケ面を拝みたかったわ!!
| 八 V } /! | 、
| ヽ. ヽ / , ' | :! ヽ
| ! !个 、 ,イ | '. \
! :| | :| | >. 、 ´ ! ∧ V /
,' | | :| | | :! '. _、 、--、 ' ィ / ,:i:iア \ ',
/ | | | :| | | ハ `7:.:∧ \ /// ' /wi} ',
/ ! ! | :| | レ'ノ ,. !:.:.! 、 / / / / { 、 i
' ' i {、 { \ \ } }
{ i И \八 、 \ /\ } i
| l { : {笊示ミ、\{\ィチ芹笊} ,
И { i Ⅳ Vツ ヽ Vツ / ' /
}八 { 乂__ i ノィ /┐
笑い事ではありません。 )八 i从⌒ / ィi:i:i:{_
\{ 込、 ´ ` イ /i:i:/^|
とにかく、孫皓親子は 「 }.} ̄〕iト _ ィi〔/^「 ̄ |
我々で都まで護送する事になりましたので |,./.:.:.:.:.:「 } __ / | |... __j___
,. -//i:.:.:.:.:._|^{ _/ __/| |......./ \
/ //| |.:/´ ∧/__//...| |_/ 丶
' //:::}><i:i:i:i/Vハ '. ./ / __
{ /^yィi〔/i:i:i:i/i:i:i:i∧-=ァ. {__〕iトr ⌒}\
. /ー-=ニ/ :〃 / / / ハ ヽ\
.. / \ー:' i' / , '/j ,| l :i :.
. __| i|/x< / //'| | i| il
/,rl i仡芯くヽ /〃 } } i| i|
. 人 ゙| i|ゞ-' ,ニ7/ :ハ :i|
. 〃 /`| i| ヒツ,イiT| j_}ハj しかし、羊公の腰巾着だった男が、サマになっているじゃないか。
.. / /t | i| t‐- 、 ' ,仆 il|´
/ー辷| i|、 ` "イ ili| | .やはり血筋は争えんな
. /{::{:/ ̄ `ヽ`::< /| li| |
{::/ V''^´ | li| | _____
. {::{ '. | li| | /> ´ ⌒^\ -----
八 '. '. Vili| | /´ ¨  ̄ `^´ ` .
:{::{\_'. '. V{ { / ´ , \
.. ::{::{::{::{:{:. ヽ `ー‐` . / / \ 丶
' / / \ ',
. / ィ ′ 丶 ', i }
/// i 、 \ ヽ} } . 、 . .
. /' , i { { \,_/ } ′ }^Y. . \ . . . . ,
. { { 乂 八 ィチ笊 }/. . . . '} /. r‐ .,ヽ. i. .
. | 八 i { \} vツノ. . . . /.}' . |i:i:i:i:i:i:\}. . ′__
あなたは相変わらずの御様子。 . |′ \ {八. / ⌒7 . . / 人. . {i:i:i:i:i:i:i:i:i\{/i:i|
. ヽ 〈 /ィ }/_/___〕iトVi:i:i:i:i:i:i:i:i:{^}i:i:i:|
この先が思いやられますわ 、_ , - /' ./ .............\i:i:i:i:i:i:i:Vi:i:i∧
\_< /_/ニニニ=-- Vi:i:i:i:/∧i:i:i:iハ
/ 丶{__ /i:{. .∨i:i:i}
. / ......... ∨i:i:|. . .VⅣ
′ .........., ‐、_|i:i:i:}. . .乂
. /{ / ............{ {_{i:i:ハ. ./ 〕i
/./V.../ ..................乂__j∨ニV. .
. . : : ¨¨¨  ̄ ̄ ¨¨⌒ <⌒\
/ . / , / 丶 \ \
' . : ' / / /W \ ', \
/ . :/. ′ ' /''゙゙i \ ',
' . :/ . i i /⌒ { 、 \i i }
「\ __ {: . ' . :.l ィたて㍉、 \⌒} } ,
{//////\ : : . Y^| 乂ツ ⌒\{ィ示 } / /
V///////\、: .乂| { '' , ヒツメ/ ' ' ですが、今は羊公もお喜びなられているでしょう
/\///////∧: /:八 乂 、 ''.:./} /}/
_〈//////////ノ」ニニ}\{:、 ´ イ/{ノ' /
「/////二ニニ=--. : 「⌒ -=ニ} }: : >r<_八 ∧
..⌒ ニ=- ⌒. . : :.__|ニ=- j 「 ̄{__{ヘニ} \ 、 -┼┼-
/: : : . . . / ⌒ ニ=- __/ ∧: . }「 }ニ| \ \
./ . . . . . . . ' -=ニ' / o〉、_「\〉∧⌒ヽ 丶 丶 ,. -―‐ 、
´ ` ..
/ / 丶
| | l l| | \
. / | | l l| | |', ', ∨\
/ /| | l l| | | ', ', ∨ \
| |」`ト」、l」}ハ 」ヽ〉
/ l_/ | | ,:==、 八
. /Y´- `:| | " `{ ;
/ 人ヽ:l | |:::::__ 〉 ;
羊公の墓前に祝い酒のひとつでも供えて報告してやろう .////>‐ | l {^ ∧ :.
≧s/ | | ヽ /_', :.
三三≧o_| |>‐'三三: 、
≧o。三三ニ/Ⅵイ三ニ=`、 `
三三三ニ≧∧ Ⅵ三三三:i、 `、
三三三三三∧ Ⅵ三三三ム `、
三三三三三=∧ Ⅵ三三三}\ \
__
.: ´ ` 、
,. ´ ` 、
/ / \
/ 〃 〃| / | ゙、 ヽ \
. / ∥ ∥ : .' | ゙: ∨ 、
/| || | | | | i ∨ :、
/| || | | | | | | V ', :、
. / ,| || | | | | | | ', ', 、
/ / | || | | | l }} | : i ‘,
. / / /| || |‐- | | , ∥V l | | ‘,
/ / //| ||__| |_|` ', ./ V l | | ', ', ‘,
./ / ///| |zz≠テミぅxヽ \/ }_|--| | ', '
.../⌒ヽ| | {:.:.:.:し..} ヾ、 ,. }_| l ト. }
/ /⌒>x| | `ー―'′ ,ィ示テx/ | |_|∨
{ ( と| | {;;ノ」:/ :|
.\ ヽ | 。o≦| | , `" .l | 私が天下統一を果たしたのだと
ノ>/三ニニ| | 、 ′ /l |
ノ//三三ニニ=| |  ̄ " ‐- / |
/三三三三ニ| | /___゙、 :、
三三三三三ニ| |> イ三三ニニ∧ :、
三三三三三ニ| | ≧=- <三三三三三∧ :、
二二-=≦三三≧===≦三三三三三三三ニ=/:、 :、
三三三三三三三三三三三三≧o。三_/ :、 :、
ヾ叉7
_ⅲL_,, ,. _
,,、、-‐'''""´: .: .: .:::::::::.:.:.:. : :``ヾ、、、
,,. '"´. .:.: .:.: : .:r==.: :. :.: .:. :. :. :..: .: :. .::. :.`ゞー-、、
,r'"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;;;;;:;:;:;:.;:.:.:.:;;;;;;;;;;;;;;:.:.:.:.:.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;:;:;:;:;;;;;;;;;;:;:;:;:;;:>
``ヾ、;:;:;:;:;;:;:;:;;:;:;:;:;r==;:;:;r==、;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;;:;r==;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:r''"´ .
``ヾ;:;:;;:;:::::;;;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;:;;;;;;;;===;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.:.:.:.:.:.:.:.:,r'゙
 ̄`¨`ヾr==.: .: .: .: .:. :. :. ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :r=z,;,;,;::/
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,、r''"´. :.: .:. :. . :. :. :. :.: .: .:`ヽ、
,、r'"´.:.::;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:.:.:.: .:. . .:.::::::`'ヽ、
``ヾr==;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;::.:.:. :.: .: . :.: .: . ::.:,r'´
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`ヾ.:;;;;;;;==.::.::.:.:..:.::r'´
_,」;;:;:;:;;;:;::.:.:. :. :.:. j
``ヾ;:;:; :;::;;: ;r==.:.j
゙i:;:;:.:. :.: .:. :.:.:.:,!
l;:;: .:.: .: ..:;;;:;;;!
'i;;;;;:.:.:.:.:;;;;;;;;;!
1;:;:;:;:r=:.::{
ゞ;;;;;;:.:,r'´.:.:``;:ー-..、,,_
`i;;:;:;;:;;:;;;;;;;;;:;:;:;,,、-‐''"´
〉;:;:;:/´ ̄
_____
.: ´: : : : : : : : : :`: . 、
/: : : : : : : : : : :i: : : : : : :\
/: : : : : : : : :{/: :/l!: : : : : : : : :ヽ
|: : : : | : : : : |:/ Ⅵ : / :│ : : i: :.、
|: : : : | : : : : |rォ≧ュ У: :/!ヽ.: :l\l
l: :.i⌒l : : : : l. 込ソ /}: 厶|: /: :| ノ ようやく孫皓殿を洛陽へ送る手筈が整った。
}: :乂_|: : : |: | 〈/ヒソjイ: : :|
И: : :.|: : : |: | _ ′{: :∧: ノ .仲思殿にも一緒に行ってもらうよ
!: : ∧: : :ト、》、___ イ: / }′
|/ /\: !≧=く }: :/!:.′
/ ̄ ヾ `ヽ《:イ j
./ , \
/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
;:::::::::::|::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
|:|::::/::ト、::|:::|:l:::::l::::::|:::ト:::::::::::::::::::::l
|:|:::什|≧ト、|从:戈戎刈:|::::::::::l::::::|
義兄上! .|ハ::{i' 込刈 ̄ハ弋㌃ノ.八:::::::/ハ:/
И| ー '/ ` ー‐ ´ И/ リ
何度も言いますが、 | `. ' ι ,'. イ
僕は晋王朝に仕える気はありませんよ!! 、 { ̄ ¨ヽ /|::/
\ ー― ' / И_ __
故郷の琅邪国に帰らせてもらいます!!! \ ̄ . '´ レ'´ \
. ' ¨¨ハ ̄ /.::.::.::.::.:/ ̄ ¨¨ 、
/ /::.:ハ /.::.::.::.::.:;. ′ ヽ
, ' /.::.::И .:′.::.::.::.::; ′ ∧
/ ,′::.::.:ハ , ′.::.::.::.::.:/ ∧
/ ′::.::.::| /:.::.::.::.::, へ. ,′ ∧
_____
.: ´: : : : : : : : : :`: . 、
/: : : : : : : : : : :i: : : : : : :\
/: : : : : : : : :{/: :/l!: : : : : : : : :ヽ
|: : : : | : : : : |:/ Ⅵ : / :│ : : i: :.、
|: : : : | : : : : |rォ≧ュ У: :/!ヽ.: :l\l
l: :.i⌒l : : : : l. 込ソ /}: 厶|: /: :| ノ それで構わないよ。
}: :乂_|: : : |: | 〈/ヒソjイ: : :|
И: : :.|: : : |: | _ ′{: :∧: ノ .琅邪国なら融通が利くから、諸葛の家の祭祀を絶やさないでほしい。
!: : ∧: : :ト、》、___ イ: / }′
|/ /\: !≧=く }: :/!:.′ けど、私の妻は都にいるから、一度だけでも会ってあげてほしい
/ ̄ ヾ `ヽ《:イ j′
./ , \
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:..:.::.:..:.::.: .: : ..ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.::.:..:.:.:..:..:.:.: .: .ヽ
| ト::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:..:..::..:...: .:: .!
|::!l::::::::::::::::::::::::::::::ト、:::| jl:::::::::::::.::.:.::::::...:.:.::::: .: .: .!
|::l|:::::::::::/i::::::ト、:::Lヽ|川:::::lヽ:::::::::::::::::::...:...:.: .: .!
!i|::::::::i::l-ゝ::!| ヽ:::i-|ニニヽ:| ヽl、::::::::::::::..:.. . .: .|
ヽハ!|::|ィテく! `ト !::::ソ` - __l:..:/ヽ::::..: .: .!
下 !弋丿ト- l `ニ‐' / l:::.|´! |::::.. ./
姉は元気にしていますか? \!_, -イ ` ー‐''゛ !/ ソ/::: .:/
! 〈 、 r/:::: ./
ヽ / l::ハ::|
\ ̄ / ゞ , -、
\ , -'" / \
ヽイ / 7‐、
/ヽ / / `ヽ
_ィ゙ │ / / \
_____
.: ´: : : : : : : : : :`: . 、
/: : : : : : : : : : :i: : : : : : :\
/: : : : : : : : :{/: :/l!: : : : : : : : :ヽ
|: : : : | : : : : |:/ Ⅵ : / :│ : : i: :.、
|: : : : | : : : : |rォ≧ュ У: :/!ヽ.: :l\l
l: :.i⌒l : : : : l. 込ソ /}: 厶|: /: :| ノ 昔と変わらないよ。
}: :乂_|: : : |: | 〈/ヒソjイ: : :|
И: : :.|: : : |: | _ ′{: :∧: ノ 千年に一人の美少女だし
!: : ∧: : :ト、》、___ イ: / }′
|/ /\: !≧=く }: :/!:.′
/ ̄ ヾ `ヽ《:イ j′
./ , \
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:..:.::.:..:.::.: .: : ..ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.::.:..:.:.:..:..:.:.: .: .ヽ
| ト::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:..:..::..:...: .:: .!
|::!l::::::::::::::::::::::::::::::ト、:::| jl:::::::::::::.::.:.::::::...:.:.::::: .: .: .!
|::l|:::::::::::/i::::::ト、:::Lヽ|川:::::lヽ:::::::::::::::::::...:...:.: .: .!
!i|::::::::i::l-ゝ::!| ヽ:::i-|ニニヽ:| ヽl、::::::::::::::..:.. . .: .|
ヽハ!|::|ィテく! `ト !::::ソ` - __l:..:/ヽ::::..: .: .!
下 !弋丿ト- l `ニ‐' / l:::.|´! |::::.. ./
\!_, -イ ` ー‐''゛ !/ ソ/::: .:/
! 〈 、 r/:::: ./
ヽ / l::ハ::|
\ ̄ / ゞ , -、
\ , -'" / \
ヽイ / 7‐、
/ヽ / / `ヽ
_ィ゙ │ / / \
【諸葛靚さんの脳内】
_/ン,,i´ `'-、
_,riツ'′ i、 `'i、
,/゙,i´:" \゙l,‘i、
./ .,l‐., 、 ヾl..゙l、
./ .,,i´ ,i´ .,、 ,! i、 ゙l,゙lノ`'-、
./ 丿 .,i´ .,‐ /` 、 │.,! ,! .、 ゙l ∨ ヽ
..l"| ./ .,,l゙ ., .丿,i} / │ │ l ,| l, .l゙ ゙l │ ゙l,
: ,l゙| l゙.,/l゙ ,l゙i、 /`,l゙l゙./ .,イ ,'| | /| l゙| .E , ゙l ,l゙ .゙l_
│,}。| l゙ | .,!.| l゙ .Z |.l゙.,/ | .l゙ | .゙l ,l゙.| | ゙l || | | .| ,「)
│| ゙|.| .| | l゙ l │゙i|,リ` ゙l l | | ,l゙ .| | ゙l |゙l、.|l, ゙l| .,l゙|
│) テ┤ |.| │ |{j、 .|l゙ ゙l .| │ |. | ゙l .゙l゙l、'|i、.! .゙| ,/|.|
`'″ ゙l, 八.||テ`'‐ミ,_`'i、` │l゙.l゙ ゙l| ヾl.,゙l, ゙l),゙l .,l| ,,,i´ l゙l゙
゙l,》.|.|| .| `゙●-,,,,,-゙l.|.|/ ゙",,,-ー゙″`〈l,゙l| |,|,,,,-‐'′ ,l゙l゙
.`゙l'l{ ヽ,,、_,,,,-''` ゙lコ"゙'''''゙゚●广'''''""゙゙゛ ゙l ││ .ー′
l |  ̄ .″ ヽ_ .,,/ .l゙ .l゙ |
l゙ ゙l `゙゙'''''"` ,l゙ .l゙ 丿
| ゙l 、 l゙ │.,/
| .八 .,r- - .,r-,." ,l゙ ,ト'"
| l゙ ヽ、 リ、_ .| | ,iン丿
._ .| | ._,ソr,、 ゙r,. ゙̄| 〔,フ゜ ./'i、.,iレリ.,l゙
_,,,,,r'"゙ ゙゙̄''| .|''''″ .|i\ `゙''''l゙ ] ,r‐(, .|" ./,/`''''''"゙''''-、、
` `''-、 .゙l.| | ゙'、ヽ、 | レー-'"゙゙''"゙゙''/vツ′ ‘'i、
`'i、 .∥ ヽ `''ミヽ-| | .リ \
.゙i、 ″ \ `'-,| | { ./ ヽ
_____
.: ´: : : : : : : : : :`: . 、
/: : : : : : : : : : :i: : : : : : :\
/: : : : : : : : :{/: :/l!: : : : : : : : :ヽ
|: : : : | : : : : |:/ Ⅵ : / :│ : : i: :.、
|: : : : | : : : : |rォ≧ュ У: :/!ヽ.: :l\l
l: :.i⌒l : : : : l. 込ソ /}: 厶|: /: :| ノ
}: :乂_|: : : |: | 〈/ヒソjイ: : :|
И: : :.|: : : |: | _ ′{: :∧: ノ
!: : ∧: : :ト、》、___ イ: / }′
|/ /\: !≧=く }: :/!:.′
/ ̄ ヾ `ヽ《:イ j′
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|::!l::::::::::::::::::::::::::::::ト、:::| jl:::::::::::::.::.:.::::::...:.:.::::: .: .: .!
|::l|:::::::::::/i::::::ト、:::Lヽ|川:::::lヽ:::::::::::::::::::...:...:.: .: .!
!i|::::::::i::l-ゝ::!| ヽ:::i-|ニニヽ:| ヽl、::::::::::::::..:.. . .: .|
ヽハ!|::|ィテく! `ト !::::ソ` - __l:..:/ヽ::::..: .: .!
下 !弋丿ト- l `ニ‐' / l:::.|´! |::::.. ./
\!_, -イ ` ー‐''゛ !/ ソ/::: .:/
なんか本当、 ! 〈 、 r/:::: ./
姉が御迷惑をおかけしているようですいません ヽ / l::ハ::|
\ ̄ / ゞ , -、
\ , -'" / \
ヽイ / 7‐、
/ヽ / / `ヽ
_ィ゙ │ / / \
_____
.: ´: : : : : : : : : :`: . 、
/: : : : : : : : : : :i: : : : : : :\
/: : : : : : : : :{/: :/l!: : : : : : : : :ヽ
|: : : : | : : : : |:/ Ⅵ : / :│ : : i: :.、
|: : : : | : : : : |rォ≧ュ У: :/!ヽ.: :l\l 息子は四人いてね。
l: :.i⌒l : : : : l. 込ソ /}: 厶|: /: :| ノ
}: :乂_|: : : |: | 〈/ヒソjイ: : :| 長男には孫も生まれたよ。
И: : :.|: : : |: | _ ′{: :∧: ノ
!: : ∧: : :ト、》、___ イ: / }′ なんやかんやで楽しくやっている
|/ /\: !≧=く }: :/!:.′
/ ̄ ヾ `ヽ《:イ j′
./ , \
. / ',
,′
|:. .:. |
|:::. .:. .:...:.. .::::::. .: :|
V::::...::::.. ..::{^ヽ::::ハ:.:八:::::..::::.:::::|
/`V:::i^ヽ从 V 从二V::|::|::/^i
{ Vム :, ‘, マ( )=彡 ノ
そう、ですか。 ゝ __ ;{i \ \:, \¨¨´ γ⌒i、
__ -‐=ニ 「 | \ \ `ー \_,/ / |ニ=ー- _
それを聞けて安心しました。 | ゝ、 :. 、 :.\ / |  ̄ ヽ
| |\ :.\ ./ :| ,
あんなんでも、 | | ゝ、 / | ′
たった一人生き残った家族なんで .| | \_}i, \ :| :,
. | | :/∧:. \ :| ,
| |、 / ∧:. .:::|\:! ::/ ′
| |: \/ ∧:. .::::::|: \ ::/ |
あんなんwwwwww
でもラス一となると切ないなあ
ヾ叉7
_ⅲL_,, ,. _
,,、、-‐'''""´: .: .: .:::::::::.:.:.:. : :``ヾ、、、
,,. '"´. .:.: .:.: : .:r==.: :. :.: .:. :. :. :..: .: :. .::. :.`ゞー-、、
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`ヾ.:;;;;;;;==.::.::.:.:..:.::r'´
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``ヾ;:;:; :;::;;: ;r==.:.j | 二十年以上会っていないんだよなぁ |
゙i:;:;:.:. :.: .:. :.:.:.:,! ヽ_________________乂
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| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:<
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-< .続きは今週の土曜日までに
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| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! お疲れ様
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
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ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
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オッツオッツ
乙ー
どっちもどっちだが
うーんどちらかというと王濬の方がトラブル起こしているよーな?
>>1乙ー
なんか王渾も王濬も、最初は互いに譲り合ってた感じがしたのに結構こじれちゃったな
総司令官の大都督賈充さんが仲裁すればよかったのに
賈充は、呉討伐に関しては、とことんやる気無かったから、
王渾と王濬を指揮するとか、二人の間に入る気なんて、
全く無かったんじゃね?
おつー
そう言えばここまで賈充がどういう行動をしたって話出てないね
王渾と王濬に対する監督責任がありそうなもんだが…
乙でした。
今更ですが、この遠征の総大将が諸将の仲裁や調整をするべきですよね。
賈充の動きは傍観のみだったのでしょうか?
【お断り】
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. .:::::: |:::::::|::::|xr允芳ミ xr允芳ミk | :::::|::::::::|: >>96-99
:::::::: |:::::::|::::^ V^ソ V^ソ ^从::::|::::::::|:: .記録がないのよ。
:::::::::::|:::::::| Λ /.|::::::|::::::::|:::
. ::::::::::::|:::::::|、 Λ ` / |::::::|::::::::|:::: .だから書きようがないらしいわ。
:::::::::::::|:::::::|::\c U cノ|::::::|::::::::|::::
. ::::::::::::::|:::::::|:::::::|:込 ( ) 人|::|:|::::::|::::::::|::::: .今さら太尉も危ない橋は渡らないでしょうし
. :::: |:::::::|:::::::|:::::::|:::|::::`ト イ(:::: |::|:|::::::|::::::::|:::::
::::: |:::::::|:::::::|:::::::|:/ /| > < | \|::|:|::::::|::::::::|:::::|
::::: |:::::::|:::::::|:: : / /| | \|::::::|::::::::|:::::|
※今回の話ですが、予想以上に分量が膨れ上がったため、
次回分の話として予定していた分と再構成したいと考えています。
※当初の予定とは異なりますが、今回の話を「天下統一 其の玖」、次回を「天下統一 其の拾」に変更します。
※御了承下さい。
【紀元280年4月 晋 揚州 建業】
ヾ叉7
_ⅲL_,, ,. _
,,、、-‐'''""´: .: .: .:::::::::.:.:.:. : :``ヾ、、、
,,. '"´. .:.: .:.: : .:r==.: :. :.: .:. :. :. :..: .: :. .::. :.`ゞー-、、
,r'"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;;;;;:;:;:;:.;:.:.:.:;;;;;;;;;;;;;;:.:.:.:.:.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;:;:;:;:;;;;;;;;;;:;:;:;:;;:>
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゙i:;:;:.:. :.: .:. :.:.:.:,!
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1;:;:;:;:r=:.::{
ゞ;;;;;;:.:,r'´.:.:``;:ー-..、,,_
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .四月上旬。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 孫皓らが司馬伷の兵に伴われて建業を出発する
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_ __上ニニニニTR
rニニニiヲニコT彡t―.王ニニニニニ=、=┬┬┬-D
├──────''´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||ミ:.:.: : ::┴┴┴ヲノ
│: : : : : ┌──┐: : : :┌┐: : : :||il───┐li /┬──┐
│┌┐: │┌┐│: : : :││: : : :||: : : : : : ::│:::/:┬┬┬ヲ
フ::││: ││││: : : :││: : : :||:──┬─V:┌───、
/:::││: ││││: : : :││□: :||:──┴ ‐/∧: : : : : : : \
_ /:::::││: │└┘│: : : :││: : : :||: : : : : : : //: : \/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/
, ' ´,-i i-`'、:::::└┘: │ │: : : :└┘: : : :||: : : : : : //: : : : : /´三三三 /
../ ハV | | .//ヽ::::: : : : │ │: : : : : : : : : : :ノ: : ,、: : //: : : : : /三三三三 / ノ彡ミミヾ㌫rツ ノ彡ミミヾ㌫rツ
{ ヘ V | |// >',::::::::: :│ │: : : : : : : : : //ノ/∧://__/三三三三 / 彡´ r ム jl 彡´ r ム jl
i.l \V..|/ //廴、:: :│ │: : : : : : : //_ ././//__/´ ̄/ ̄ヽr――-、 彡 入 ヶ {l7 彡 入 ヶ {l7
|.|---{ ヾ/_{i|ミ: ー┴──┴──<_/ , -''´  ̄ `' 、 / //,r ´  ̄ = ー イ // ヽ _」l // ヽ _」l
|.|_ - ''v/ソ、____|.|├─======-==-==-=//ヽ | /ハ 'n二二二二二二二二二⊃l { ハ二㌧リ| { ハ ㌧リ
' , //| i \ ̄ | |/i l┴──、 、 フ ┬─/ /\ V // >、 ',三三//{ レ ! !l } ! !l }
.V/ ./ .| .i V//ヲ┘│ ヽ.... │ 7 .ト、_>-、/_ ゝ',三彡ノ t ヘ l j l j l j l j
V /. . | i ///.. . └─ `''---.┤ |___it j }ミ=、 | iフ=. 、ヽ>、 ゝ、、_ tヘ / ノ ハ _ tヘ / ノ ハ
\ミー >// { ハ //不/ヽ`'-i } .`'{ k 〈  ̄{ V-<.ハ  ̄{ V-<.ハ
`ー―''´ ヽ V ./ | ヽ V ./ .l 「 ㌧こ、 y } ㌧ j y } ㌧ j
\ソ-.上__ソ/ ノーl \ヽ } l ヽ‘、 } l ヽ‘、
`''ー---'''´ .ゝー'’ ヽ\ ノン v`、 ノン v`、
辷イ/ yヘ、/ yヘ、
し' 辷 コ 辷 コ
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .目的地は司馬炎の待つ洛陽。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j この一行は、孫皓と呉の一部の高官、及びその妻子で構成されている
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /:::::::::::::::::::::::::\
/::/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /:::::::::/::::::::::::::::::::::ヽ
. :::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::://:::::::::∧:::::::::::::::::::::::::::.
|::|::::::/:::::::/:::::/ :::::/ ⌒\:::::::::::::::::::::|
レj/::::::::x气=ミ // \ ::::::::::::::::|::|
乂::::_iイヽ _,ハ / x=≠气ヘ:::::: ∨:|/
ー=ニ二 ::::::i小. トJ| _,ハ / /:::\:::∨
|::::::i :i゙; Vソ . トJ| .::::::::::::乂二ニ=一 ほな行こか
|::::::i:::'.| :.:.:.: Vソ ∧ ::::::::i:::::::.
|::::::i: 八 r‐ :.:.:.: 厶:i:::::::::::i::::::::.
'::::: i::::::::丶、 、:::ノ ィ :::::i::::::::::::i:::::::::.
/::::::::j:::::::::::::V> _,, < ::i:::::::i:::::::::::::i:::::::::\
. /:::::::_厶_ :::::::: マヘ,」 ト、__ ::::i:::::::i::::::::::::::i:::::::::::: \
.::::〃⌒\\:::::::::Vヘ、 `7 ¬ー-、::::::::::::::::::\ー- \
/ /: : : : : : :|: : : ::: : : U : : : :ヽー'"
./ ::/ ::|_,. (_ ∧::::/::: : : :',:: : : : : ヽ
_,./ :::|::イ"|: : : ::::/`ー/:|:::: : : : :|::: :: !::: |',
おいおい。 / / : ::|/ ;ヘV: :::::/=≠=、:::::: : : :|::: :: |::: |: ',
/ ,' : : :: :/f::| V:::/f::::ヽ ヽ::::: : :/::: :: |::: |:: |
こないだと打って変わって御機嫌だな 〈 =-/ : ::: :;弋ソ V |f:::c:! ∧::: :/ー、::: |::: |:: |
', /,.イ:::::ハ 丶 弋ソ / }:::/´ |::: |:::/ヽ!
.', '"ヽ-ゝ、 __ |::/ー'":: へ{
.ヽ 〈T>`==` イT,.|/ ̄ ̄ヾ
\ | | | r、|r" 〉`ー-、
, -――- 、 _ _/ヽ
/: : : : : : : : : : : : : : : : !-.-.‐.‐.‐. ァ
__∧': / . . . : : : : : /: :/: : : :`: :< γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
. /:::::::::::::::::〉: : : : : : :./: : : :,:イ: :∧: :i: : . .\:`ヽ ○ | いやな |
〈::::/:::::::::::/: : : : : : :/ : : : / /: / ',: |: : ハ: : ヽ \ ヽ______乂
∨:::::::::::::/: /: : : : :/: :-∠_/_:/ |: |: : :∧: : :ヘ、 ', ○
〈:::::::::::::/: /: : : : :/: :.X // \!∧: : : :',: : : ハ\j
/\:::::/: /|: : : : /i/ \ /`ー∨: : :l: : : :.! o
,'.:: : :ヾ:./´ !: : : /  ̄ ̄ ̄ ___∨: :i:. : : :!
. i.: : : ./イ! |: : / __ \ /!: ;イ::. : :.i〉
. !: : : : .::|:.ヽ_j: / /:::::`:.、 \ /、|:/:.|:::. : ,'
j: : : : : .:!:.:/ |/ \ /::::::::::::::::::〉 ! }':.:.:|∨:/ o r‐- 、 / }
|: : : : : .:|:/ > 、j::::::::::::::::::/ , イ-<:.:.;イ:.Ⅳ . \ \」 ノ
|: : : : : .:|' / |` ーrー-イ--‐ ' |:.:.:.∨:.!: | >z=-、メ丶、`丶、
|: : : : : : ! 〉 | /ヽ ヽ o j:.:.:.:.:. : !: | O , ': : : : / ,小: :l `\: : \
|: : : : : : | /`ー 、 | ,! }、 |:.:.:.:. : :.|: ! ○ //: : : :」 / .| ',:」:_: : : : : : 丶
, ' :/: : : 'フイ/ | ヽ|ヽ`ヽ:レ: : : :',
呉 牙門将 陸機 / ィ: :/: : /ィ=ミ テミ、: :/: : /: :}
//ハ:| : /仆イ} トイ}ソ : : /: :/
|: :|: ハ弋ン 弋ン/: : ,イ: :/
|: :|イ :} '__ /: : /': :/
文仲従父上。 ∨ ',: :ゝ、 `′ _ノ: イ/イ/
∨ ヽ;ヲ ヒ/イレ'
お世話になります / ̄/_ / 丶、
/| 「 / _」
. ハ | / イ ̄ }
| {ヽ レ' / / /
.γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ l />l∠ ィフ /
| ウチの子らが帰って来たんよ |
ヽ_________________乂 呉 陸機の弟 陸雲
【>>104修正】
, -――- 、 _ _/ヽ
/: : : : : : : : : : : : : : : : !-.-.‐.‐.‐. ァ
__∧': / . . . : : : : : /: :/: : : :`: :< γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
. /:::::::::::::::::〉: : : : : : :./: : : :,:イ: :∧: :i: : . .\:`ヽ ○ | いやな |
〈::::/:::::::::::/: : : : : : :/ : : : / /: / ',: |: : ハ: : ヽ \ ヽ______乂
∨:::::::::::::/: /: : : : :/: :-∠_/_:/ |: |: : :∧: : :ヘ、 ', ○
〈:::::::::::::/: /: : : : :/: :.X // \!∧: : : :',: : : ハ\j
/\:::::/: /|: : : : /i/ \ /`ー∨: : :l: : : :.! o
,'.:: : :ヾ:./´ !: : : /  ̄ ̄ ̄ ___∨: :i:. : : :!
. i.: : : ./イ! |: : / __ \ /!: ;イ::. : :.i〉
. !: : : : .::|:.ヽ_j: / /:::::`:.、 \ /、|:/:.|:::. : ,'
j: : : : : .:!:.:/ |/ \ /::::::::::::::::::〉 ! }':.:.:|∨:/ o r‐- 、 / }
|: : : : : .:|:/ > 、j::::::::::::::::::/ , イ-<:.:.;イ:.Ⅳ . \ \」 ノ
|: : : : : .:|' / |` ーrー-イ--‐ ' |:.:.:.∨:.!: | >z=-、メ丶、`丶、
|: : : : : : ! 〉 | /ヽ ヽ o j:.:.:.:.:. : !: | O , ': : : : / ,小: :l `\: : \
|: : : : : : | /`ー 、 | ,! }、 |:.:.:.:. : :.|: ! ○ //: : : :」 / .| ',:」:_: : : : : : 丶
, ' :/: : : 'フイ/ | ヽ|ヽ`ヽ:レ: : : :',
呉 牙門将 陸機 / ィ: :/: : /ィ=ミ テミ、: :/: : /: :}
//ハ:| : /仆イ} トイ}ソ : : /: :/
|: :|: ハ弋ン 弋ン/: : ,イ: :/
|: :|イ :} '__ /: : /': :/
文仲従父上。 ∨ ',: :ゝ、 `′ _ノ: イ/イ/
∨ ヽ;ヲ ヒ/イレ'
お世話になります / ̄/_ / 丶、
/| 「 / _」
. ハ | / イ ̄ }
| {ヽ レ' / / /
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ l />l∠ ィフ /
| ウチの子らが帰って来たんよ .|
.ヽ_________________乂 呉 陸機の弟 陸雲
【紀元280年4月 晋 揚州 建業】
/ / :| /::: |:::: \ `ヽ、
/イ / ::| :::::/ V:: ト、::: ヽ::::::.. \
/-イ :::;' ::::| ::/、_ V:: |_,-:::: ::: ';_::::::::ヽ
/ ::::| ::::/|/≠ミ`'V:: ,',.≦-::: :::: ',  ̄`ヽ!
| :::::| ::::/ / :r;: |` V: /イ:r;:';ヽ::::::: ';
| :::::::| ::::/ |: i::j :| V | ij: | ヽ:::::: | 下の弟たちは生きてたのか。
| ::::::{ | :::/ 弋::ソ , 弋ソ |ヽ::::: |
| :::::::::`|::/_、 ,-、_,、 ノノ|ヽ: | そりゃよかったな
|::::,.イ;,ィ!:::::::> 、 ー─' ,.イ:;へ:| ';'
|/ |/ ┬=≧=-r=┬
ト、 | |! / |
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|:::」_:::::/⌒//:://:::/⌒ヽ:\ :::::::|
「{./ >:::::≦==ミ //斗==ァト、:∨|ノ
色々あったし、 -=ニ二 く八 rリ / rリ ´ /::乂
ウチの地元に邸用意して、そこで暮らしてもらう事にしたんよ。 |:\_ハ. じ , じ /:|/
|/| :: :∧ ::: ___ :::: 八|
これで心置きなく洛陽に行けるってもんや r<^ァニニニ、:> ー' イ ::::ト、
{ {. }::V{` ーァ≦ |::::::|/}
/〉/ 小::マヘ ̄/ / | ::::| ,′
/::{ノ 「 j::}<V>―'´ |:::::|/
.:::::〈 厂|::|ァ///tー‐'´│::j
/::::::::∧ /_|::|/////\_,,人::|
_、-''"´ ̄ ̄¨''ー、
、-'" `ヽ.
/ ゙ヽ
/ ゙i
| |
/ , |
!、 i , i __ ,!
〉、∠ __ }! ,ィ二, レ′
〈`_ヲ ≡≦≡=- '" メ-ュ リ しかし、陸喜殿。
∨/ ` 二゙- "" ,>ノ イ
l!'_,,≧: ,、-'' ィ゙_,、イ「゙i 呉郡にある陸氏の土地はどうなさるおつもりで?
「「ミ`ニーミ、 | 「 /l! ゙i
| !``ー ヽヾ ノ ノ ,/ィリ | .都に移るとなれば管理が面倒になるのでは?
!タ_,N"lii;, _ノ-''"_、-''" ノ/ |. \
/ |.ト-三ニ=_,ニ" :='/ .| ヽ、
/ ,'|.| 「 ナ'ニニィ゙ ,/ | `
' |.| レ'__二フ′ ィ' |
////////////////////i/. \//////////////////////j|
7///////////////i/|// / \////////////////////j|
|//////////////// :i//.′ ,.-_,z:::示<////////////////|
{/////////////// ,'// 〃´ c:゚::ハ :::///////////////j|
i/jV///////////___/:/ i′ !::::::q:::|///////////////,'!
息子たちに任すわ。 Vi|∨///////,:=示=x' V::::7|:|////////////////i
',:i ∨/////イ, v:::c ゞ' !:////////////////∧
周処殿の所もそうするんやろ? ヾ V///∧ V:::', i:.!////////////////jム
/≠////∧ .ゞi ' ,':.|/////////////////i∧
,イ'´ \//jハ ,':.:,//////////////////,'∧
{>x/,'i r-; /:.イ////////////////////∧
V// 八 ´ _x<////////////////////////j∧
大土地所有者→ |//////>- _ _ /---------- <: ∨//////////////j∧
|//////////>'´ `ヽ、:`ヽ、: : : : : : : : : :.∨//////////////j∧
-─‐-
/ \ \
_/ li\ \ 、 ヽ
彳/ } ハli:i:i\ハ ! し1
Ⅵ、 /i:i:i仡ア:i:i:ノ /≧彡
_从ヾY:i:i:i:i:i:i:i:i:i/i{ K | _____
VⅥi:i:i/⌒ヾi{i:i:〉ム:斗ミ ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/∧ うむ。
V「 ̄廴〉i:i/:.:.:.:.:.:.:.廴/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.///∧
、:::::::У::|:.:.:.:.:.:./:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./: ∨/∧ .後顧の憂いは断った。
「 ̄::::::l:.:.:.:. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /:::::::::\/l|
|:::::::::::厂 ̄ |:.{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/::::::::::::::::::: \ヘ、 .呉の人々のため、生きて未来を切り開く
ノ::::_/|: : : : : |:.:.:.:.:.:.:.:.:. /:::::::::::::::::::::/i:i:i:i:i:i:\
__/イ::::::::::::|: : : : : |:.:.:.:.:.:.:.:.:/:::::::::::::::::::::/i:i:i:i:i:i:i:i:i/|
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./:.:.:.:.:|: : :|:::::::::::::|: : : : : l:.:.:.:.:.: ヽ|::::::::::::::::/:i:i:i:i:i:i:i:i/:∨
〈:.:.:.:.:. |: : :|:::::::::::::|: : : : : l:.:.:.:.:.:.:.:.乂::::: /:i:i:i:i:i:i:i:i/:::::::...、 ←大土地所有者
、:.:.:.:.|: : :|:::::::::::::|: : : : : |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Τ:i:i:i:i:i:i:i:i/::::::::::::::::::\
/ /: : : : : : :|: : : ::: : : U : : : :ヽー'"
./ ::/ ::|_,. (_ ∧::::/::: : : :',:: : : : : ヽ
_,./ :::|::イ"|: : : ::::/`ー/:|:::: : : : :|::: :: !::: |',
/ / : ::|/ ;ヘV: :::::/=≠=、:::::: : : :|::: :: |::: |: ',
/ ,' : : :: :/f::| V:::/f::::ヽ ヽ::::: : :/::: :: |::: |:: |
どうでもいいけど、そのカッコで行く気かよ 〈 =-/ : ::: :;弋ソ V |f:::c:! ∧::: :/ー、::: |::: |:: |
', /,.イ:::::ハ 丶 弋ソ / }:::/´ |::: |:::/ヽ!
.', '"ヽ-ゝ、 __ |::/ー'":: へ{
.ヽ 〈T>`==` イT,.|/ ̄ ̄ヾ
\ | | | r、|r" 〉`ー-、
-─‐-
/ \ \
_/ li\ \ 、 ヽ
彳/ } ハli:i:i\ハ ! し1
Ⅵ、 /i:i:i仡ア:i:i:ノ /≧彡
_从ヾY:i:i:i:i:i:i:i:i:i/i{ K | _____
VⅥi:i:i/⌒ヾi{i:i:〉ム:斗ミ ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/∧
V「 ̄廴〉i:i/:.:.:.:.:.:.:.廴/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.///∧
、:::::::У::|:.:.:.:.:.:./:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./: ∨/∧ 例えそれが、修羅の道であろうとも
「 ̄::::::l:.:.:.:. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /:::::::::\/l|
|:::::::::::厂 ̄ |:.{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/::::::::::::::::::: \ヘ、
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./:.:.:.:.:|: : :|:::::::::::::|: : : : : l:.:.:.:.:.: ヽ|::::::::::::::::/:i:i:i:i:i:i:i:i/:∨
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、:.:.:.:.|: : :|:::::::::::::|: : : : : |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Τ:i:i:i:i:i:i:i:i/::::::::::::::::::\
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/::::::ヽ|: : :|:::::::::::::|: : : : : |:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.:.:.:\(///∧::::::::::::::::::::::::::::\
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__ r==-ァ
. 「 i|「 i  ̄:!
┴――- _」_
/´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Y⌒iヽ、__
fヽ7.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.从 :j _)}〕
iア'.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:__j_:.:.ヽ:.:.:.:`´.:.:.ー'.、
7.:/.:.‐∧:.:.:.:.:.: /イ示ミx:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ では干瑩殿。
|:.j:.:.:.:f,zx、:. /イ iトrイ}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧一
V|;.:.:.:|{ irハ/ ゝ- '!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、 陶濬はこれで失礼しますね。
ー=彡ヽ:ハ ー ' |:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.:.:.从
/:/.:.:.:.:.i ,ィ= ┐ j:.:.:.:.:.:|:.:.:.:. ,イ/ 丹陽に帰ったら、皆さんによろしく伝えてください
!イ.:.:.:Y. ヽ. ヽ __ノ /.:.:.:,イ/イ/
|/レゝ ' > __ ィ;!.:/ ̄:ヽ
/⌒`丶、: : : : :∧
/ \_ : : ∧ ,.ィ'::::::/::::{::::::丶:`:::.、::`:.、
i ∨: : : :\ ,.ィア::::::::/::::::::::'::::::::::::V::::::ヽ::::ム
j i! ∨ : : : : \ -=ニア/::::://:::::::::::j:::v::::::::::V::::::::ヽ:::ハ
. //:::::://:/::::::::/!::::V::::::_:iヽ::::::::::ヽ:!
/ '::::::/十{::::::::/_|:::::::Vr r':::::`::<:::::\
! |j:::|,zミ';:::::/ `ヽ::::|'f'!::}::::::::/:::T  ̄
人/:::::,゙'ぅリヽ:{ 芹ミ,Y!j!jァミ:::::/::::::!
/.!:::::} ` うタj::::/ )!:/:::::::八
/ |::八 ' ~ /|:::{_/::::::::::/
都に行っても元気でね .( |::::/:\ ` ' ノ::/:/:::::::r '
. |::/ !{__,:ヽ _。s≦/イ::':::::::::ノ
|/ィア/` } r'::::|:::r‐≦
|ア〃 /ノ ,!/´::::j'<_
/〃 'ニニx '"(ノ::::}´ 〃ィ≧x,
,ィL__ミx, ,ニ/ ,.ィ)::r ' 〃/ニニニハ
| ! /,イ.):.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\イ ハ
人 __///):.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧ i}
ア // ):.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧、___ ノ
/´,..ィ / /.:.:.:.:.:.:.:.ィ´.:.:.:7!:ヽ:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:. /.:.:.:.:.: /.:.:.:.:.:.:.:.:.i
/ ´ ,.:.:i:.:.:i:.:.:.:.´ ∧:.:.:/ |:. !:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /‐ /,'.:.:.:.:.:/.:.:.:./.:.:.:.:.:|
/ f:.:.:.:|:.:.:∨.:.:./ ヽ| ∨:/!:.:.:.:.:.:.:.:.: /.:.://.:.:.:.`ヽ:.:. /.:.:.:.:.:.:.!
/ ;.:.:. ∧:.:.:∨. ! _ i/ V.:.:.:.:.:/|//.:.:/ i:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.
___./_ /.:.:.:.:.:∧:.:.:.iヽ,zチ"⌒`ヾ、 \/ !/ /.:./.:.:.:.:/.:.:.:.∧
i: : : : : : : : : :\ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.! ィ==ミx、i/ア.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:∧
|二二二 `ヽ: : :\ァノ.:.:.:.:.:.:.:.:.∧:.{ ′ ヾ /.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:. ∧
j: : : : : : : `ヽ \: :}1:/i:.:.:.:.:.:.∧ \、_ __ /.:.: /.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.∧ はい!
. /´/⌒ ー― 、: \ / レ !:.:.:.:.:/.:人_ /´` ー ≧、 /.:./.:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.i\、_
/ `ヽ:/ |:.:.:.:.;.:.:. ィ:.:丶 { } /イ!:.:.:.:.:.:.:.:.:./i:∧./
. / ヽ :|:.:.: j!/ |/レ;\ 、 ノ ´ ./_|:.:.:.:/.:.:.:/ :|:! レ
/ } .∨./ ヾ ト イ:.:.:/i:.:.:/.:.:.:/ !!
/ , -┬.∨――‐ァ⌒<:.} >ー― ≦ノレ !/ :|:./.:./ j!
/ノ :!: :i !: : : :/ /: : : iノ j!ヽ //イ
/ ∨ヽヽ: : :i ! : : : | |: : :ゝー、 ./イ
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\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/ ザッ
|\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/|.|\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/| ザッ
\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/
|\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/|.|\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/|
\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/ ザッ
\ 皿 / .\ 皿 / \ 皿 / \ 皿 /
/ .\ / .\ / .\ / .\
/´ ⌒Y⌒ヽ /
〈 { . 斗-=ミk、 ∨ /
_、/ _ ∨^寸k. ∨
⌒ア ト、 \ ∨/ハ∧ 人_ノ
. | i{ \_| | j} Ⅷ{ \__ノ
i ト、.\t苡| i⌒〉.j_人__厂
八 苡\{ ノ j_ イ〈_
从 , -⌒ヾ ゙寸
j}\ _,.へ_jI斗 ⌒ ー┐
厂 \ 、 ∧ /
/ \ ∨ /
/ ̄ ∧ ∨
/ }∧ ′
/⌒\ .厂 \____}
_
/´ ⌒Y⌒ヽ /
〈 { . 斗-=ミk、 ∨ /
_、/ _ ∨^寸k. ∨
⌒ア ト、 \ ∨/ハ∧ 人_ノ
. | i{ \_| | j} Ⅷ{ \__ノ
i ト、.\t苡| i⌒〉.j_人__厂
八 苡\{ ノ j_ イ〈_ 行っちゃいますね。
从 , -⌒ヾ ゙寸
j}\ _,.へ_jI斗 ⌒ ー┐ .これからどうなるんでしょう?
厂 \ 、 ∧ /
/ \ ∨ /
/ ̄ ∧ ∨ _ ,、 __
/ }∧ ′ ,-<:.:.:.: ̄`'く:.:.:ヽ
/⌒\ .厂 \____} ‘,//:.;.:.:.:.:.:.:`、:.:.:. ヽ:.:.:,
└ 、 \_/ { , /' /:::ハ::::{、_:.:.:.:.:、:.: i|:.:.:.:,
彡::7^'ヽ{ ヽ`:.:.:乂_リ:.:.:.:l
/ハ'` =ミ、`≧=-:.:.:.:.l
_∧、‘圦 `._, '' ,-イ:.:.:.:.:i:.;'
〈寸:l>、'、:≧=< {_ '、:.:.:.l/
`ア ィ:lア:.:/レ'//⌒L:.:.{、
そこは、揚州を治める王渾殿の思惑次第でしょうね。 ヽ /:}/:l:.:レ:.:「「 |:.:.:、
V:.:.,:.//:.l l ⌒ .|、:.:.:.:、
あの方との付き合い方を考えなければいけません {:.:.:i/:./:.:.:.:.l.l ー' |. \:.:ヽ
ノ:.:.:}_/:.:.:.: /l.l | ヽ:'.
{:.:.:.:.:辷≧入l.| _,|、 }/
アTー}:l___}7 l| | | |:.:.} /
,':.:.l l:l:l:l:7 ,l| |_| |:./
、:.l! .l:l:l7 ./:|| .|へ
_j{ ノ
. _jI斗 ‐====‐ <
__/_jア´ / \
 ̄ア jレ' | V∧
j{_ノ / /! ∧ Vハ
厂ア{ / j{∧ /厂∨ j| ト、
. ∧/.∧{ x芋ミ //x芋ミ、.ノ从 \ それはそうと、顧栄殿はこちらに残るんですね。
. / j,∧ i{. 《 Vソj/ Vソ 》 N{
i{^ V ) i{ /ィ .八 なんだか意外です
八 j∧ト、\ r__っ / (
j/个 _. 个\___
/{ ∨ : : : : ア\
_,/ : :‘,____/: : : :,/ | ,∠ --孑'"´:.:.:.:.:.:.:.:.ミx、
厂> .,_: :\ 7: : :/′ | { 〔_,ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.--:.ミ:.:.:.:.丶、
. / \.≧s\/x< ./ :| ∧ /:.:.:.:.:.:.:.:.-/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.、:.:.:.:\
j{ `¨¨[ ̄_]¨¨7 | ,':.:L/:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
,':.:.:/:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.`'x、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,
i:.:.:.':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/^ヘ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,
|:.:.:i:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.i/ V:.:.:.:.{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}
|:.:.:l:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.: i| _ヽ、:.:',、:.:.:―-:.:.:V
|:.:.:.,:.:.:rノ:.:.:.:.:.:.:.リ ̄ `ヽ'. 斗zx'<{
生憎、声がかからなかったので。 V:.∧/イ:∧:.{/x竓竿ミ 泛7`/、:乂
∨:.:‘'く }/ ヾ、“ ヒ斗 '"´ ′`ー
しばらくの間は、 V:.:.:.:.:.`'<x ; '
晴耕雨読、琴を弾いて酒を煽る日々になりそうです .|:.:.:.:.:.:.:.:リ ,〕 、 、_ ,, ., '
/|:.:.:.:.:.:.://{! ` ., - イ
./:.:.:.:.:.:.:.//: : : ヽ、 `ーr ´: :≧= 、_
/:.:.:.:.:.:.:ノく: : : : : :ヾx、 /} !: *l: : : : ヽ
,':.:.:.:,,': : : : : 、: : : : :ヽヽ ,j l: : : :l: :*: : : '、
,':.:.r'’: : : : : : : : :、: : : : :`''</: : +!: : :+ : 〉
,∠ --孑'"´:.:.:.:.:.:.:.:.ミx、
{ 〔_,ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.--:.ミ:.:.:.:.丶、
∧ /:.:.:.:.:.:.:.:.-/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.、:.:.:.:\
,':.:L/:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
,':.:.:/:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.`'x、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,
i:.:.:.':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/^ヘ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,
|:.:.:i:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.i/ V:.:.:.:.{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}
|:.:.:l:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.: i| _ヽ、:.:',、:.:.:―-:.:.:V
|:.:.:.,:.:.:rノ:.:.:.:.:.:.:.リ ̄ `ヽ'. 斗zx'<{
V:.∧/イ:∧:.{/x竓竿ミ 泛7`/、:乂
∨:.:‘'く }/ ヾ、"ヒ斗 '"´ ′`ー
V:.:.:.:.:.`'<x ; '
.|:.:.:.:.:.:.:.:リ ,〕 、 、_ ,, , '
/|:.:.:.:.:.:.://{! ` ., - イ ふふふ
./:.:.:.:.:.:.:.//: : : ヽ、 `ーr ´: :≧= 、_
/:.:.:.:.:.:.:ノく: : : : : :ヾx、 /} !: *l: : : : ヽ
,':.:.:.:,,': : : : : 、: : : : :ヽヽ ,j l: : : :l: :*: : : '、
,':.:.r'’: : : : : : : : :、: : : : :`''</: : +!: : :+ : 〉
,':.:.:.{: : : : : : : : : : : : : : : : :、:/: : : : /: : : : : :l{
{:.:.:.:j: : : : : : : : : : : : : : : : :./: : : : /: : : : : : .l l
l:.:.:.:l: : : : : : : :、: : : : : : : : /: : : : /: : : : : : : { l
|:.:.:.|: : : : : : : : :ヽ: : : : : :/: : : : /: : : : : : : : j: !
|:.:.:.|: : : : : : : : : :.}: : : : /: : : : /: : : : : : : : /: :l
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ 呉に仕えた人々は、
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 孫皓と共に洛陽に行った重臣たちと江東に残った者に二分される。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 晋で高官や要職に就けたのは前者が主であり、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .知名度から呉の遺臣の代表選手扱いされる陸機だが、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .実際の所は後者に属する人物だと頭に入れておいてもらいたい
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_ ,、 __
,-<:.:.:.: ̄`'く:.:.:ヽ
‘,//:.;.:.:.:.:.:.:`、:.:.:. ヽ:.:.:,
/' /:::ハ::::{、_:.:.:.:.:、:.: i|:.:.:.:,
/ハ'` =ミ、`≧=-:.:.:.:.l
_∧、‘圦 `._, '' ,-イ:.:.:.:.:i:.;' .あら?
〈寸:l>、'、:≧=< {_ '、:.:.:.l/
`ア ィ:lア:.:/レ'//⌒L:.:.{、 康僧会殿ではありませんか。
ヽ /:}/:l:.:レ:.:「「 |:.:.:、
V:.:.,:.//:.l l ⌒ .|、:.:.:.:、 あなたも陛下たちのお見送りに?
.{:.:.:i/:./:.:.:.:.l.l ー' |. \:.:ヽ
ノ:.:.:}_/:.:.:.: /l.l | ヽ:'.
{:.:.:.:.:辷≧入l.| _,|、 }/
アTー}:l___}7 l| | | |:.:.} / . / ⌒\ ヽ⌒ヽ∧}
,':.:.l l:l:l:l:7 ,l| |_| |:./ / \ / 、ノ' .ノ
. / ‐=ミ \/ ∧ヽヽ
. / \ \ .//∧
/ 、 Ⅹー<⌒ \ ヽハ /∧
. ' ト、_\`ー───抖ミX込_ヽ} /∧
. //| l{/\込 〃_ノjハハ ├ 、 / ,
| 八 乂‐ノ ', ! 丿 ,
おお、顧栄殿。 レヘ 込 x= 、 "" } .|´ 丶 \
\ハ ヽ⌒` ' -、 ,.イ ! \ 丶 \
お久しぶりデース。 `} 人" 〈 ノ /| |├‐ァ 、 丶 \
| | > _ _,.斗.! l/ 'ー 、、 \ 丶
何だかんだで陛下はお得意様でしたし…… .| ∧ /{ ∧ xー=| l ,. -ミ} \ 丶 \
l ./ .l 」、 >、 {/ ,.l lイ / ‘, 丶 \
. j/ |/r→{__/ ⌒} ̄ リ / ‘, \
. / /l !={ ノ=/ 〃 ' ‘, .、\
______ __
X(``  ̄ ̄ ̄``丶vX"゙ミメ㍉x、
'"⌒ Zニ. ヽ i} 州ハ
. ´ \く~ トj
/ \紗′
,′ ,i' 〃 . \、, \、, `
. i i{ |i \ \. \ヽ
{ :| :八 |い. || _. ;_ |ヽ
{ :| |: イ(_,.斗-=ミ\ ,,」|ソ^ \(/, ^ii |:、|
! i|l :i|: i| \\ ッノ|L '⌒^\ iリ )|
‘ i ii| :八: xう笊外ミヽ _抖ミ:rxニ=-
i.i :i仆i V犲 riしハi癶 ィれi ,从| \}i
|.i :i i{^i `i V:)ツ r:)ツ /:.i| )り’
|.i :i八'ヘ:、 `i. 、 ハi ~| 道中の無事ぐらい、
|i i,:`: ^アッ、 -_ 、 人| i i お祈りしても罰は当たらないと思いマース
| / /rト込, `:,_ ´ イ| i | | i
|i / /广ニ (ゝ、 'v「,_T爪(沁i|:| i |! ,
ノ'/ ,:i仁ニ=-=ミx\ \ ̄}L, )小人:、':., \、
:´/ イ八___,. -‐…‐ \ `マ辷..,___厂}\⌒ニ‐-____ __ ___
、ソ /i :l)厂 x;===‐- .,,)?x_’沁⌒狄⌒)、\ ⌒ー `丶、
,// i:i| {.i ⌒メッi: V礼,j辷み___彡少犲 \丶 \
/ :/ , i i八 ヤ;. | やx」 0 i(?~ミメ,\ \\:.、 \
/ /i :, :/∧ 'v i | | …)i 0 i(…)火圦, \ ヽ`ぃ
. / /i '/| : :i人_]; |i,| | ?v?,)i `i(?ハ卷卷卷ォ ) } iノ
/ / :i/,ノ : :i  ̄i} iリ| | ……)i 】i(ハ卷卷卷オ ___彡'
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 建初寺の康僧会は、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
γ ⌒ ⌒ `ヘ
イ,,,, "" ⌒ ヾ ヾ
/゛゛゛( ⌒ . . ,, ヽ,,'' ..ノ
(⌒ヽ、 ( 、、 、 ’'', . . ノ
( ⌒ ≦__ ____ .................ゞ (. . .,,,゛゛゛゛ノ. .ノ )
 ̄ ̄ ̄ ̄ _≧ ⌒) ) :::::::::::::::::::::( ノ( ^ゝ、、ゝ..,,,,, ,'ソノ ) .ソ:
 ̄ ̄ ̄ ― :::::::::::::::::::.:::::(、;''Y ,,ノ.ノ ,,,^ ^,,,;;;ノ)::::::::::::..::
__ _ . . . . :::::::::::::.('''yノ (''、,,,ノ)ノ ::::::::::,,,,,::
_ ―= ) ,, . . . . . ::::::::::::( ( ,,,人、..ツ. ノ ) ::::.::::
( (⌒ =―  ̄  ̄ . . . ,,,,, . . .:::::::::::::'''(, イ")'"´ノ;; :::::
 ̄ ̄ . . . . . . ,,,. . ,,,::::::( , ゛゛..(’_''/,,, ..ノ
. . . ,, . . ((,⌒ノ,,,.:::::' ( (’''....ノ ソ :::
==lュ、 rl========lュ、 . . (’’,,,/(~~ノ(’''''ソ:.:.,、,,,,,( .:: ノ..)
rl=========ュ ヽrl==========lュ y(、,,'''ノ(、、...,,,Y),,,ノ:::.:)~~ノノ)”),,, . ,,
/ ∧ / ヽ rl========lュ rl=======lュ rl=========lュ、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;rl==
. / / ',rl===============lュ / ヽ/ ヽ / ヽ rl=========lュ、/
/_____/__/ ∧__rl====================lュ rl========================lュ_
三三 三三三|三/ / ', 三/ ∧ / ',=
三三 三三三|::/__________/__, / / ', /_____________ ',
三三 三三三|'|三三三三三三三三三|::::::::::::/___________/__,|三三三三三三三三三三三三三三|
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| ……おや? .|
ヽ_______乂
|、 ∧ Y
、 ー====ミ | .八
\_ \ _j ∠ .,_
./ _ -=ニ / ̄ ` ._
/ _ア⌒ `ヽ
./ / | ∨ ‘,
{ / | /! .| ∨ 、 \_
{ j| | 、 / .| |\. ∨∧ ̄ ̄
∨/ i| /\___| | ノ、V.∧
jI_ イ ∨/| i | ./ .厂 i| i| .火事!?
И i| \l | |( )|/⌒j/ ( ) i| 八
_ノ ∧ i⌒ヽu / u ∨ 火事ですよ!!
⌒ ∧ 、 u ┌――― 1 八 ( ̄\
/ ∧ 〈\ | .j_ イ .〉 ‘, ヽ あっちは石頭城の方角じゃ!!?
/ \ア^≧=- -r=≦∧__jN/ (_` i
厂 ̄ ⌒\ ∨ / / /⌒ヽ. `! |
./二二\ } j>∨<{ 〈 / /⌒ <__」 |
|\_/ ̄ ̄\_/|
\_| ▼ ▼ |_/∧彡
\ 皿 / _彡 ・ \
( ⊃ ⊃彡 人.ヽ.)
申し上げます!! ,-(_)--y"'''--/'''" ̄
=≡=( | 晋.| ヽ
/ └─‐┘ )
/ ノ ノ ̄丶 ソ \
/// / \ ヽ\ .\
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨(´⌒;; ⌒;《_/ 《_/ (´⌒;ヽ/ラ丶/ラ
|\_/ ̄ ̄\_/|
\_| ▼ ▼ |_/∧彡
\ 皿 / _彡 ・ \
( ⊃ ⊃彡 人.ヽ.) 王濬将軍が石頭城において、
,-(_)--y"'''--/'''" ̄ 残っていた呉の軍船に火をつけて焼き払っています!!
=≡=( | 晋.| ヽ
/ └─‐┘ )
/ ノ ノ ̄丶 ソ \
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∨. ./.i|. . . . . . /l ,.斗午斥 \. .斗-ミV|. . .│|
許可を出した記憶がないのだけど…… .∧. .|l.人|i | . |/ く rJ}}¦ ヽ_j丁}V. ./.∧|
. |. .j ̄\八| . | 乂_ツ ヒツ 〈/./
あの方は何をしているのかしら? . 乂. .__,ノ| {_\ト- ¦ , iト |/
⌒〈`j⌒Y>r‐ヘ. し 八
>‐く_,ノ厶}:.丶 (`フ /
厂 ̄\ ,. イ
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i′ i ||リ ! i ヾ、i ヽ ヽ メ、 ヾ , ュ=ア |に ) }
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ヽ! トi、 ヽヾてひヾ  ̄ i| !| |! i | ト
帰るか ,'1! |イ| |トヽ丶 ツ , 1! || ,、 |! ! | lヽ
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『晋書』『王濬伝』によれば、 .Ⅵヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ
王濬は孫皓降伏後に呉の軍船百三十五艘を焼き払ったという。 \ヽ、 _ , イ!::/
/ ヽ{ ト、ヽ l:′
……無断で .∧\ マ三ソ| .\
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~~~~ し //A//////l
~~~~ 从ノtァ刈'///l
人__ム'///
/ 〈 〉`(ソ、
. {/ゝ、∀ ,(ソ/}
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lニlニ〈八〉ニ仁l
この炎は呉を弔う炎なのかもしれないね .| i三三三i |
| |三三三| |
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帰ろう。 . {/{三爪∞}/}
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僕達の真実の戦いを後の世に伝えるために .| i三三三i |
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: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
丹陽県丞の干瑩。 Ⅵヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ
\ヽ、 _ , イ!::/
彼には息子が一人いた / ヽ{ ト、ヽ l:′
∧\ マ三ソ| .\
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
i: : : :: : : : :|<V>| : : : !
,.ィア::::::::/::::::::::'::::::::::::V::::::ヽ::::ム
-=ニア/::::://:::::::::::j:::v::::::::::V::::::::ヽ:::ハ
. //:::::://:/::::::::/!::::V::::::_:iヽ::::::::::ヽ:!
/ '::::::/十{::::::::/_|:::::::Vr r':::::`::<:::::\
! |j:::|,zミ';:::::/ `ヽ::::|'f'!::}::::::::/:::T  ̄
人/:::::,゙'ぅリヽ:{ 芹ミ,Y!j!jァミ:::::/::::::! その時、丞相の張悌様は言ったのさ。
/.!:::::} ` うタj::::/ )!:/:::::::八
/ |::八 ' ~ /|:::{_/::::::::::/ 晋軍よ。
( |::::/:\ ` ' ノ::/:/:::::::r '
. |::/ !{__,:ヽ _。s≦/イ::':::::::::ノ .我らは帰ってきたーってね
|/ィア/` } r'::::|:::r‐≦
|ア〃 /ノ ,!/´::::j'<_
/〃 'ニニx '"(ノ::::}´ 〃ィ≧x,
,ィL__ミx, ,ニ/ ,.ィ)::r ' 〃/ニニニハ l゙ヽ 、 /゙i
_jニアニv::ヽ{ィ竺竺v::ノ 〃,ニニニニ} ! 、ヽ )\._____ / , i , ィ
. l l 、ヾ,シ'´::::::::::::`ヾ /l i/::;;|
/冫';:::::::::, , :::::\/\シ′
. /三'::,::'::, イ:: ::/\::: ::::ヽ三\
. f三〃:::/⌒|:;::/ ⌒ヾ::::弋!l三三ゝ
,.ィ\{イ::! ● j;ノ ● .l::::人::!;三/ヽ、
./:::::::::∧::l⊃ 、_,、_, ⊂⊃::ソ::::ハ/!::.丶\
フ:::/⌒ヾ./:;ハ ゝ._) ィ'::;:'/⌒i |::iゝ::: 丶
ヾ;:'\ / ̄ 7,>,、 __, イ!;:;ヘ、__∧ ゞ ヾ::ノ
. l||l l||l//`、l l(_)// |;/l||l__l||l/,. ハ
从 l||l/、 {⌒`y´⌒}'l||l人.∧ノ∨ `ヽ.
( ⌒ )` ‐`lニニニニl´‐ ( ⌒ )´:.:..,,:.:.:.:ソ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 息子の名は干宝といった
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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【紀元280年4月 晋首都 洛陽】
s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \
弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、
|ーr‐弌弋 `ヽ∟」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_
≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ
. l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。
s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。
| ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。
| ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。
| ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_
|____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i
|: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ
|::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ
|弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、
|:l:l〈::: | |/__||/Ⅵ . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^㍉。.,_ __|i:i口i:i|_
|从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_
|::::::: (:| |/__||__Ⅵ |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ
|-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_,
|::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡
|ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:|
二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:|
二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩
二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵
.γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| また厄介事が舞い込んできたわ .|
ヽ________________乂
l l::::::/ | \ 〉
l |/ | l /
l | ト、_ l /
l ト、 \ ≧ヘ、 l /
l | >=─ァ今ーァ Vl /
l | ´ _/r‐ヘ::「 〈
l l ^ ¬ _ゞ \ 今度は降伏した呉軍の軍船を焼き払ったそうよ。
l ヽ `ヽ、_
l \ / その数、百三十五艘。
l `丶、 </
l > , ィ その上奏文を読んだ上で意見を聞かせて頂戴
l _, --' ´ ¬
-┼──一 ' ´ T′
ヽ| |
| ¨T=- .. _/
/ |
., --──-、
/ニYニヽ ., イ / ヘ ト 、
/ (0)(0)ヽ .____ i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
/ ⌒`´⌒ \ / \ ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ,-) (-、.| / ─ ─\ | ヽ ' _ ` イ
| l ヽ__ ノ l | / (●) (●) \ l l ´=` l
\ ` ⌒´ / .| (__人__) | ノ ヽ _,、__ノ
/ ヽ \ |\ / /| _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/ ヽ / /⌒ノ \/ ( ) /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
| | | .| / / | | 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
/ニYニヽ
/( ゚ )( ゚ )ヽ
/::::⌒`´⌒::::\ 結局王濬将軍は詔書を受けたにも関わらず、
| ,-)___(-、| 未だに王渾将軍の指揮に従っていないっていう!
| l |-┬-| l |
\ `ー'´ /l!| ! .不敬極まりないっていう!!
/ \ |i
/ ヽ !l ヽi 廷尉に引き渡して処罰するべきっていう!!!
( 丶- 、 しE |そ
`ー、_ノ ∑ l、E ノ
., --──-、
., イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
そのとおりです。 ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ
詔勅を守らないのに、上奏のみ繰り返すのは言語道断。 l l ´=` l
.ノ ヽ _,、__ノ
詔勅によって、王濬将軍を廷尉に逮捕させましょう _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \
| (__人__) | 王濬将軍というお方が、クソコテだというのはよく分かりましたお
\ |\ / /|
/ /⌒ノ \/ ( )
| / / | |
/ ∠ __ ヽ
. / /  ̄ ヽ} !
/ 厂 ̄ ¬ー- 、l l
,′ ハト、 l | |
i ム廴ヽ. ! ノ〃ハ !
| 代斥㍉ヽ ∠仏ィ! !
| | `" `伝チ}川 l 御史台では、王濬を処罰すべきという声が大半ね。
ヽ、 | , 八ハリ /
. ` … _ト、 一 _∠Wy// 太原王氏どうこう以前に問題行動が多過ぎるもの。
. r===≧=イ 〃
,ィく /⌒ヽ}、 ″ 不遜という意見も理解できるわ
/ \__/ f⌒Y7厂`ー-、
_/ T ト-ヘくハ rハ
. /⌒ヽ___ノl ¦ J }___」 │
/// : :/: : /: .:i :i : :ヽ : :\i
{!/ : :/ , : / i: :ハ: . :|ヽ . :ト、 : :i : : :ヽ
/ / / i i Lリ_ | i l 十i=|=|ト、 | : : : :i
| イ i . : !ィキラ""_.|/| ,' ∨__リ ヾト i: : : ハ!
|! | ! . :イ! ∨ィェz !/ イろfi了ミ | |: : / リ
!j i: : Y'´ろfi } 弋zソ | ! /リ
リ∧ト、 ヽ弋zソ " レ'//
では、陛下にはそのようにお伝えしましょう \ト 、 イ-'
ヘ 、___, /ミミ.>
丶、 , ':\
`ト __ , イi. : : :/
/|\ _ / |\/: ̄:7
/: :/ / { | l: : : `V . .、
r-‐ '´:/: : :/ | } | !: : : ::i: : : : \
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .四月下旬。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 洛陽の官吏たちの間では、王濬を処罰すべしという声が強まっていた
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| 判決 |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:< ところが、司馬炎が下した判断は意外なものだった
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
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【紀元280年4月 晋首都 洛陽】
厂し勹ノしヘ_
〉: ⌒⌒ー、_人厂し'て_ノし勹_rヘ、
/: : : : : : : : : :}}:⌒ヽ/ ̄ : : : :\_ノ
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r‐くン⌒: :しヘ._人_r一'⌒^⌒^⌒ヽ厂し勹'⌒Yて
⌒ヽ: : : :/ } しヘrく__厂しく
{: :/ ' / / ′ し勹 : : : :しヘ
У | /⌒メ、 / } く__rヘ: : : く_
/ |l /x=x |l ,廴/_ / | し勹: : : : _〕
{ ,{:/i{ ん,ハ八 / 厶、`メ、}、 ⌒Yて_「
\__ _ / .:l V/ツ  ̄ ん/ハY' / } i | lし勹
/ (_レ'⌒ヽ`^ V/ソ }ノ爪 ノ ノ ー┐ .王濬は先に詔書を受けて建業に至り、
乂__こ二|/⌒ト、 、 ' _, `^ 人У⌒ヽ 八 後になって王渾の下で節度を受けているわ。
(___ { /⌒)へ、_ < / /⌒ヽ} /
,⌒) ーく(__ノー=ミ__厂し' ⌒ く⌒)=彡 ) これは詔書が滞って下に至らなくて、
i: : : :)ノ: : :{ _し勹__厂しi| : : )': : :< .詔書を受ける事ができずに命令が伝わらなかったから。
|: : : : : :||: :/ r‐(こ)ト、 r' ||: :(_: : : : :ノ
〉: : : :| ||:// | | | |.、Y: :|| : : : : : :/ .王濬の何通にもわたる上奏文は、
〈: :__: :.| l// : | | | |: } | : || : : : /:| 詔書にあった王渾の言葉に対してであって、
V⌒: :、{ {: : :| |_| | :| | : ||こニ=: :.:} 元々ヒナが咎めたのだから返事をするのは当然よ
丶 : : : \__',人_人_'_,ノ.:.:||: : : : : /
/ /7⌒: ̄ ̄| 「 ̄⌒ーく: : : : :「
/ /{:.{:r‐-ミ__:.:|_|: : : : : i : }: : :./
/: : { , -‐く__} Y⌒ヽ: : : : : ノ: : /:\
/: : : __/ ノ ,ノ } \: ____/: : :}⌒ヽ
/: : ノ ( ′ ,.: (__ 〔__{ }: : : :ー=彡: : : : :\
厂し勹ノしヘ_
〉: ⌒⌒ー、_人厂し'て_ノし勹_rヘ、
/: : : : : : : : : :}}:⌒ヽ/ ̄ : : : :\_ノ
_rヘ._,厶ィ⌒ヽノしヘ{{__: : : }}: : : : : : : : : : }
r‐くン⌒: :しヘ._人_r一'⌒^⌒^⌒ヽ厂し勹'⌒Yて
⌒ヽ: : : :/ } しヘrく__厂しく
{: :/ ' / / ′ し勹 : : : :しヘ
У | /⌒メ、 / } く__rヘ: : : く_
/ |l /x=x |l ,廴/_ / | し勹: : : : _〕
{ ,{:/i{ ん,ハ八 / 厶、`メ、}、 ⌒Yて_「
\__ _ / .:l V/ツ  ̄ ん/ハY' / } i | lし勹
/ (_レ'⌒ヽ`^ V/ソ }ノ爪 ノ ノ ー┐
乂__こ二|/⌒ト、 、 ' _, `^ 人У⌒ヽ 八
(___ { /⌒)へ、_ < / /⌒ヽ} / 王濬には呉討伐の功労があるわ。
,⌒) ーく(__ノー=ミ__厂し' ⌒ く⌒)=彡 )
i: : : :)ノ: : :{ _し勹__厂しi| : : )': : :< それを些細な過ちで覆い隠していいのかしら?
|: : : : : :||: :/ r‐(こ)ト、 r' ||: :(_: : : : :ノ
〉: : : :| ||:// | | | |.、Y: :|| : : : : : :/
〈: :__: :.| l// : | | | |: } | : || : : : /:|
V⌒: :、{ {: : :| |_| | :| | : ||こニ=: :.:}
丶 : : : \__',人_人_'_,ノ.:.:||: : : : : /
/ /7⌒: ̄ ̄| 「 ̄⌒ーく: : : : :「
/ /{:.{:r‐-ミ__:.:|_|: : : : : i : }: : :./
/: : { , -‐く__} Y⌒ヽ: : : : : ノ: : /:\
/: : : __/ ノ ,ノ } \: ____/: : :}⌒ヽ
/: : ノ ( ′ ,.: (__ 〔__{ }: : : :ー=彡: : : : :\
_....._ィ: : : : : : : . ,
/7: ̄: : : : : : : : : : ヽ
/ : : : : : /: : : : :l: : : : : ,
|l: : : ヘト≠ lヘ: | rキ从: : :l|
. ヘト: : :代シ ∨弋シハ : ノ
トゝ , ィノ では、呉の軍船を焼き払った件の追及も……
. 、 っ ノ=ァ
...ィ /不 ト|: :ヽ
_ィ::::/:::∧イァvィ|::::,:::::ト、
/rl::<:::::| /^l rュ::/::::/::::; l ! V: : : :( ゝ ノ <ヽ ゝ ゝtフテv__:ゞ=/: : : : : :
ゝ __ ノ: / |!ヽ. ヽ {收jマtフ : : : : : :
´V ′ ' ! ! |!∧\ ヽ ゝホtハ : : : : : : : :
.// / | ′! | |! 'ヾ i ',. rホj!: : : : : : : : : :
.'′ ′ ! ! ! ! │ !│ ' | ヽ ゝrtゞ.: : : : : : : :
′ ! ! ! ! ! ヾ. ! ,j!_|__ | | ' !ッrj\: : : : : : :
.! ! | ! ! ! ! ヽ イ | | |!l| ∧ ! ゝハレ': : : : : :
.! ! | ハ ゝ ', ヽ i/ ,.!_!ノ=レ.、ハハ レ/ `…ー-r.-
.!. ! V ヾ _ゝ ヾ\\ハ/从イ::::::::. _!ヾ / / /
. ヽ!ハ ゝ !ィ\ヾ\iヾ ヾゝ ゝ′ rz:::ノ i ,.' / ヾゝ′
\\\ ゝヾ_,. =`、 ゝ - ' / (.. ___ゝ
.ゝゝ ゝ∧-ハ::::::r! '''/ _ _ (ゝ.._
しなくていいわ \ ! ハ ゝン 、 ,.r' ´ ` ´
.j/∠ゝ ,,, _ ノ /イ"フー_ - ─<
.∠__ ...-‐ゝ. (( _jノ_j/イ,: ⌒:ヽ
√ __ >__ ― r_-ゝ' ´: : : :.:/: : :∧: :\
. レ ´ _ ヽ `r ´ : : /: : : : : :/: : : : : :ゝ-…
{_ (´_ノr-‐ '「: : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : :
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 王濬が起こした数々の問題行動は、呉討伐の功績によって不問とする
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
__
__ _r‐v´:x:―:=ミ __
,. :´ : : 二ヽ'⌒V__ : : : : { : :/
}: :/´ : : /^f┘ ` <: :{
く : : : : / ′ '. Y`゙ 、
. /: :\_ イ !{ !‐リ-ノ } Y
 ̄ Ⅳ从‐ァ廾、 ノz≠ミ リ ‐={
/ { 八{ィf=ミ`´ ゞソ 厂 )´ __ノ
, ´ 乂__∧ ゞ'' ' , ノ r匕´__ノ どうかしら?
. { _ (二7ゝ `__ ィ = ´_ テ
. 乂´ , ´ゝ‐‐)>┘__ 弌´: : : : ゝ
乂.ノ ∧: : 《: : : : 大: : : :》: : 〈
 ̄ /: :/ ゞ=彳 ゞ=彳 V 〉
ヽ/: : : : l| :|l : : : : ∨ /ノ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈\:::八{它ハ
/: : : : :.l|: :|l : : : : : :, く{/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ̄〈{ハこフハ
. /.: : : :. :.l| :|l : : : : : :′ /〈::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ト<ノ::::::
/: : : : : : :l|: :|l : : : : : : ', ′ 7ー― ---l| -------- ――|l―┘〈::::〉:::::: l
. /.: : :. :. :. :.l| :|l : : : : : : : , l|::::::|― ┼―‐l |―--------―‐|l――〈::::〉::::::::|
|l::::::|:::::::::|::::::::::| |:::::::::::::l:::::::::::::::|::::||:::::::::::::|〈:::::::::::|
└┬L _ 丁_l_| |:::::::.ー|- ..._::::|::::||:::::::::::::|:::::::::::: |
|::::::::|r≧ミ  ̄ ̄ 三二二  ̄|l:::::::::::::|:::::::::::: |
| :::::::|l トrヘ 〝了¨¨丁刈 リ:::::::::::::ト、:::::|::::|
| ::::::::l ヽ=' ヒンノ ./:::::/:::::∧|:::::|:: |
賢明な御判断かと | :::::l::|"'' .:.:.:. /:::::/::: /´ ノ:::::|:::|
| :::::|人 ` 厶イ 二 イ:::|::::|::|
.  ̄ |\ 、 _, /|::|::::::|:::::l::::|:|
|::|:::丶 _ /⌒7::::|::::::|:::l|
┌‐-⊥ _> 、 -≦ /⌒´゚ _厶 ⊥:::_|:::|
/丁::} / |゚ | /⌒´゚ _/ _ ノ ̄::::::`ヽ
l::::|:::〈 |У゚ _/ _ ノ::::::::::::::::::::::: |
|!-‐== 、-‐: :  ̄ ¨__- 、 _____
! /: : : : : : : : : : : :.ヾく二 -‐‐ ¨フ
∨: : : ://:. ;〃: l: : : :i: : ∧ /
.〃:/: :〃:.:/ /l: :|ヽ: : l: :|: :.∨ /
//:/!: : lム⊥_{ W_ヾ:ト、l: : :.Yi
. l/ |!: :.{ ∨‐ - `メ リ: i :}:リ ああ、馮紞殿。
. |! |\ir=ミ ≠=ミ ノ:.从リ
! , ∠ノュ ノ. お帰りなさい。
ヽ ┌ ┐ ,.ィ:ァ<.
> 、_ .,.ィ ⊥ォ: : :.Y あなたが進言したのでしょうか?
____ ノT゙ ̄/::ヽ: : ム
〃:::/:::}从/:::::/:::::ヾ: : ゙Y
〃-‐ヽノフ∠::_/¨::::;::-‐-Y: :{ 丶 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノヘr┬'^
,{:{::::::/ //:::::::>〃:::::::::::::}: : :) '⌒ 、____ / ____  ̄ ̄ ̄ ノマニ7⌒
/::{::::/ //::::/:::〃 ::::::::::::::i : : ゙ヽ, i :::::::::i:::::::::Λ :::::::::::::::ii::::::::::::::i::::::::::::::::V:::::::: .
j.::::::::::l::::::::「^| i:::::::::::::il :::::::::::::l;:::::::::::::: l::::::::: :
⌒T:::::|:::::::iト | i:::::::::::::i| i::::::::::::|i:::::::::::::: l::::::::: i
i ::::「「`汎 Li:::::::::::::iLi:::::::::::」i:::::::::::::: l::::::::: l
∧::::} り  ̄ ¨^汀J了 i:::::::::::::: l:::::::::¦
'⌒W 乂,_ソ .i:::::::::::::: l::::::::: ;
从 ' ・ .'::::ぅヘV::::::: /
^⌒ 厶イ_ ィ:::::::::: ′
そこは、陛下の御判断という事にしておきなさい 、 、 / 「:::::i:::::::::::i
. 「心. r ´¬〔:::::::l:::::::::::l
ノヘ::::〕Tマ 瓜<⌒'ー< __::厶:::::::::l
, <⌒ⅵ 」「∵_, ∴ン'⌒ <
∠{f芒,ノ厂「 フ⌒ :,ジ~ .
ー£=辷彡ヘ〈ア^ ∴ジ _, i
/-‐冖勹¬'~ __ ∵ジ~ /~ .....:::::::.. ¦
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .寛大な判断である。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j この姿勢は、後の論功行賞でも一貫している
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.`
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 そうこうするうちに、
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ .孫皓が洛陽に到着する日がやってきた
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
― 太康元年(二八〇年)五月四日 ―
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.
【紀元280年5月 晋首都 洛陽】
s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \
弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、
|ーr‐弌弋 `ヽ∟」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_
≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ
. l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。
s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。
| ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。
| ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。
| ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_
|____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i
|: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ
|::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ
|弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、
|:l:l〈::: | |/__||/Ⅵ . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^㍉。.,_ __|i:i口i:i|_
|从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_
|::::::: (:| |/__||__Ⅵ |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ
|-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_,
|::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡
|ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:|
二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:|
二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩
二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .五月四日。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 司馬炎は郡臣を集めた上で孫皓を引見している
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_,ィ ⌒ヽー=≡≧x
,ィ≦圭Ⅳ::::/}::L:::::::::::::::::::::... 、
|圭圭圭才 ̄`寺≧x:::::::::::::::.》
|圭X才 `寺≧x..:::才
」圭/ `寺圭{
}IⅣ ハ \
/} / / ′ / ハ
/ リ∧/\ /}/ リ∧ / /
∨ ミlrtュハ{ セエソ / / /
∨ ミ乂 、 }彳彡ィ/
ゞ. ミ圭>- r'⌒:::::::::.:..`ヽ
Y::::r=ョf≧x:::::::::::::::::::::..{
rr< ,ィ ーくヾ{ ハ:::::::::::::::::::入
liレ/ : ゞ::\_,}:::r一''、::::::∧
,」/ / i : \:::::::{ ∨::::∧
_,ィ:::{i l l! : ,ト:::::ハ ∨::::∧
__/.::::::::::/乂: | i {:::::::::{ ノ.:::::::::..\
.ィ⌒ヾ::::::::::::イ } i | | ゞ::::::ハ /..:::::才⌒ヾ:\
/ r=f )::イ__/ ノ ム Y::::::::::// ,イ::::::.\
`⌒ .. "..:::::: : : : . .ー=≠=- ヾハ::::::::{ゝム //ノ.:::::::::::::::{
\
\
\ __
/{ヽ..\,.....:::::: ̄::::::::: ̄`ヽ、
/ >''"´.::::::::::::::、__::::::::::::::::::::::ヽ、
ヘ/.::\::::::::::::::::::::':, ` 、.:::::::::::::::'.,
/.:::::::::::::\::::::::::::::::::',‐=ニミt、ヽ .:::::::::',
::::::::::::::::::::::\::::::::::::::l -‐、.__ヽノヽ:::l
::::::::::::::::::::::::::\::::;::::::| ャチ''ヾt、 `ー''"´:l
:::::::::::::::::::::::::::::::\;:::::l `ヽ. ヾ;〉 .l
:::::::::::::::::::::::::::::::::::\::l ヽ,
::::::::::::::::::::::::::;:--::、::ヽヽ、 ィ゙j
:::::::::::::::::::::::', ヽ、.(`ヽ, \ }
:::::::::::::::::::::::::ヽ、 `¨ / \ ,...ィ'゙
::::::::::::::::::::::::::::::::::`::‐r‐ '"、 .><ム. \
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l \,.ィ'゙ ブ \
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l ./\_/ \
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l ,' \
\__人_人从_人_人从/
_) (__
) 皇帝陛下万歳ッ!! (
 ̄ ̄) ( ̄ ̄
\_人_人∧从_人_∧_人_从_//
) >
< 大晋万歳ッ!!! >
< (
/^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
f¨゙!
:┐ n /〉 <ヽ /^〉'
! }”/ ,、 <`ヽ ./:::/.,、
⌒!ィ f¨゚{ <´ 'ヽ Vハ |ヽ Y¨! |::::}イ { , -ー 、 _ /¨> r-‐,、 <⌒!
::〈人_r-ー- 、_r<}| >:::: ̄:`ヽ__, - 、__r 、r=¨>‐-! /:::::}__Vヘ }:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くノ ̄! ./;;;;;;;;;}_, ヘ⌒',
:.:.:.:}|:::::::::::::::::::|:{:. }:!:::::::::::::::::::::::: l:.:.:.:.:.:.|ィ ゝx}:::::: |::::::/:.:/ / > ¨⌒ヽ:'. V¨¨ヒ{_. V==<:::::`ヾア´:f⌒!ヽ:::::}
\f':!::::::::::::::::::lハ:.:リ'.:::::::::::::::::::::::∧:.:.:.:./ >イ::! :::: |:::::{Y/' 〈 /:::::::::::::::::}:' V::::::::::{ .} .}::::::::::|:.:.:.:.|:.:.:|:.:.}-:'
ヾ!,、:::::::::__/_/ ヽ::::::::::::::::/|レVWハ/::::::::/:::::: |::::::|ハ V!::::::::::::::::::!:/ ./:::::::;:::Y /^!:::::::{:ト、: |:.:.:|:./:::::
`Y゚ ̄ _/VレvイW:::::`ー-::__/:::::::::/:::::::| ヽ `!:::::i:::::::::::|' /:::::::/L_|  ̄⌒¨}>ヘ}:.:.:|”::::::::
、 f´ ̄::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::| ヽ .|:::::l::::i::::::| /:::::::::| >- ._ }} |:.: |ヽ:::::::
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 郡臣は皆、万歳と唱えたと『晋書』『武帝紀』は記している
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.一:;:;:;:;:;:;:;ヽ
|:;`:;ー:;:r:;一:;":;:;:;:;:;:;:;:;x彡彡ハ
にト 、__l:;_:;_:;…" ̄彡彡彡彡:1
弋i fニ; : こフ ゙`ヾ三三彡ヘ
| __ ヽ __ 彡彡ィ }}
ゝ"ゞト| ,ィゞシ ゙彡”ツ リ
i、 ノ"| \ 彡ftイ
:、 ̄ .! 、 彡レ\
ヽ ー一'" ヽ ///::::ヽ
、_l!__ 、 .イ//::::::::::「!
ヾニ¨ニ / //:::::::::::刈
__>rr‐一 ´ .イ,:'::::::::/ , ..::.. ヽ ヽ
.. ´ / {::ゝ. /::::::x≦ / /. ¦ \ .:::i| .:. ,
/. { :|::..... \ .:::i| .:.:| ′
晋 太尉 賈充 ./ { :|\:_〕斗\i| .:.:ト.:. :,
,′.| i{ :|i/xr笠斥:| .:.:L:.:.:. ′
|. |::.. !:| 笊`ヽ }:!. .:.:| , Y. :,
:. |:::....卜、:刈 ヤj! ′ .:.:廴.川. ′
|. |:::::::::!|ミ, 乂丿 .:.:._,.什:| ,
i:人::::: 弋ハ .:;:;: | .:.:.:|i |:| :! ′
| .:.::\::Λリ | .:.:.:|从乂 ′
. : | .:.::::::::〕爪 _ | ::l:|:|::::\ `ヽ ,
{ | : :::::::::リ 价:..、' | :从|、;;;;;::丶 ′
| | .:.:::::::::|:::|i::|:!:i> _ ヘ | ,′|入 `Y. ,.
. ; | .:.:::::::::|:::|i::|:!:::::::::::::::::: ;;)| ,′ |i.. ノ人_. 丶
i | .:.:::::::::|:人从::::::::::::/ | ,′ |乂/ ! }ニ=-.. \
| . :::::::i:|. \> '7Λ,,/j! 人. | -=ニニニマ.
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 恐らくこの日までに、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
______ ______ ______ ______ ______
| ____, | |______ | |______ | .|______ | |______ |
|_| | | / / / / ./ / / /
| | | ̄|/ / | ̄|/ / | ̄|/ / | ̄|/ /
/ / | ,_/ | ,_/ | ,_/ . | ,_/
/ / // // // //
 ̄ ´ ´ ´ ´
,〃 // イ il |l l ' 、ゝ ヽヽ丶ヽ iト ! | ヽ
, ',' イ i || | l || ! | `、、ヽ ' ヽヽ _ .ムヽ }, ! i ヽ
,' i l.| { ll l ! |! l l ヾ 丶 `>ヾ 丶- 丶l !、i ! ヽ
/ | ! ! l !∥ | l Lム L._ ヽ `'´, , ,-‐ュ-、.| ト,ヾ ヽ 丶
/ │ ' l ! l L_」'´ ,. ‐ュ-ャ、 / ヒ' さリ / l. ! /l ヽ ヽ
,′ レ' | ト∥ lトャく 弋こハ} ー─'" ! |イ ! ヽ ヽ
. { | l l !iヽ ー一´ 、 ,!. | i l \ ヽ
! j| l | |、 ヽ _, ,イ! !. ! l ヽ 気持ちいいな
/|| ! | ∥ `i丶、 `  ̄ ,ィ !| | l ! 丶
/ ,!| .l i |l ! |i丶 ,. ' ! l| | | i ヽ
/ i ! l l || | l} !`iト . _, 彡 _, ヘ. i| l |! | ヽ
/ l.| ! | || ∥ || | ! |>不ヽ< ∨ !-─=二コ ヽ
〃 l.|i │ !i .|l ||_」」ィ ,イ ハヾ 丶 / / } 丶 ヾ
,'/ i || l | r' ¨¨ ´ i ヽ' i ! l iヽ'" ,' / ノ ヽ ヽ
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 呉討伐の主役たる平東将軍王濬は洛陽に戻っている
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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_/´ _,_ `丶、 | | | ̄|/ / | ̄|/ /
/ ^^ _____ \ / / | ,_/ | ,_/
( ,,,r-=ニ@,ニ,,__ ヾ,, ) / / // //
`ト,-=7 ̄ ̄ `>ェ=´  ̄ ´ ´
Y´ィェ,ャr-=≠ミ| |.|
/>イ!::リ` !::リハ:::リ
ハ;;;;∧ 、_ イ:::'' 唐彬将軍も来れば良かったのにね
\;;;;ミ;゙>,,、, ィヾ!/ //: : /
`ヾ,〉ヾ∧ノ`i -── ∠ _: : ̄ヽ
ノ;;;//;;;;イ;;| .. .:: : : : : : : : : : : : : `: 、ヽ; 、: :\
/;;;;;;| !;;;;;|.|;;| /: : : /: : : : :\: : : : \: : : ヽ__}:\: ヽ
|;;;;;;;| ;;;;;;ハソ、 .: : : ::/:∧:: ::i: : : : \: : : : \: : :!:.、: : :iヽ{
/: /: :/:/ |: ::|\: : : : ヽ:: : : : :!: :|: :J : |
./: /: : ,i| ',: ヽ-\: : : | : :! : :|: /: ::|: : |
| : | : : !リ \: ', \ :!: ::|: : |/: : ::|: :/
| : |; ::| ヽ{x=z`|: : ! : :!: : : : 'V
| : |:',: :| x=zx んハ }|: ::|: : |-、: /
',: :|: ヽ! {:: ::. 乂_:ソ |: /レ' V
ヽ|\ ', 乂:ソ |/ } /
誰が巴蜀の兵を連れ帰るんですか ` , ' __/
_ , /|
` |/¨ヽ
\ __, ´ / / ` 、
/{ \_/ / _\
/ / r,.レ' / / ` 、
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 論功行賞の記録を見る限り、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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| ____, | |______ | |______ | .|______ | |______ |
|_| | | / / / / ./ / / /
| | | ̄|/ / | ̄|/ / | ̄|/ / | ̄|/ /
/ / | ,_/ | ,_/ | ,_/ . | ,_/
/ / // // // //
 ̄ ´ ´ ´ ´
|\_/ ̄ ̄\_/|
\_| ▼ ▼ |_/ 孫楷様。
\ 皿 /
( ) 孫秀様はどちらに?
| | |.
(__)_) / / / /{ ', \ \ ヽ
/ / / /、 \. \ \ ヽ、 ,
. / / { {_,.斗‐==\ 彡ヾ , ,
/ , / /{ .{ { \{\ゞ\', ‐ 、 ' ,
. ' / i 代 ', { /゙´だ心ヽ ん ! i
| / / \\', 弋tソ r'´ノ .| ,
|i.i ! | ,ィzx、 \ i´ ! ,
び・ょ・う・け・つ || ', ゝ_r.弋.ソ /| | ,
|| \ / } ' , .| | ,
察してあげてね .ゝ / ∧ -‐ 、 ' .! } | ,
_/__/_ヽ' 、 ` /_/´| ./ l\ ,
. ,r'―‐ 、_}´ / >‐-- '´<´ .!/ /:xz=ニニニx、 ,
/ f二_ノ .//´ヽノ/,イニミ 、 .l ∠/ xz=ニ=x} '
| ノ´=ニ/ / {ニニソ、:ヽ/ {={:∠/´  ̄ `ヽ \
ノ _/=ニ/ : : |/ 〉イ i: / /{={/ニニニニニニニ} \
__/、 ´/ヽ〉/ミ、:_,.ノ{ノニ/ |/ /〈_/: |ニニニニニニニ/ヽ、 \
. ∧ `ゝ<ニ/:/´ /{_/} / , /: :∠.ニニニニニニ/ ',\ \
______ ______ ______ ______ ______
| ____, | |______ | |______ | .|______ | |______ |
|_| | | / / / / ./ / / /
| | | ̄|/ / | ̄|/ / | ̄|/ / | ̄|/ /
/ / | ,_/ | ,_/ | ,_/ . | ,_/
/ / // // // //
 ̄ ´ ´ ´ ´
f¨゙!
:┐ n /〉 <ヽ /^〉'
! }”/ ,、 <`ヽ ./:::/.,、
⌒!ィ f¨゚{ <´ 'ヽ Vハ |ヽ Y¨! |::::}イ { , -ー 、 _ /¨> r-‐,、 <⌒!
::〈人_r-ー- 、_r<}| >:::: ̄:`ヽ__, - 、__r 、r=¨>‐-! /:::::}__Vヘ }:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くノ ̄! ./;;;;;;;;;}_, ヘ⌒',
:.:.:.:}|:::::::::::::::::::|:{:. }:!:::::::::::::::::::::::: l:.:.:.:.:.:.|ィ ゝx}:::::: |::::::/:.:/ / > ¨⌒ヽ:'. V¨¨ヒ{_. V==<:::::`ヾア´:f⌒!ヽ:::::}
\f':!::::::::::::::::::lハ:.:リ'.:::::::::::::::::::::::∧:.:.:.:./ >イ::! :::: |:::::{Y/' 〈 /:::::::::::::::::}:' V::::::::::{ .} .}::::::::::|:.:.:.:.|:.:.:|:.:.}-:'
ヾ!,、:::::::::__/_/ ヽ::::::::::::::::/|レVWハ/::::::::/:::::: |::::::|ハ V!::::::::::::::::::!:/ ./:::::::;:::Y /^!:::::::{:ト、: |:.:.:|:./:::::
`Y゚ ̄ _/VレvイW:::::`ー-::__/:::::::::/:::::::| ヽ `!:::::i:::::::::::|' /:::::::/L_|  ̄⌒¨}>ヘ}:.:.:|”::::::::
、 f´ ̄::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::| ヽ .|:::::l::::i::::::| /:::::::::| >- ._ }} |:.: |ヽ:::::::
../ _, 、_. \
/ (● ) (● ) \
| (__人__) |
しかし、孫皓みたいな悪人は、 \ ` ⌒´ /
見せしめとして斬った方が良かったと思いますお 〆~\ /ヽ
/:::;;;、:::::::i::ヽ`介´/::::i::::::::::ヽ
. \::::::::\:::::\;;;i,,/:/:::::::::i:::::{
_jT冖…ー 、
/7r' ̄⌒ 、 ヽ ヽ
/丨レ':で¨丁ヽ ヽ. ヽ
, /´:::_;:ニ='-‐1i i、 i i l
ハ{;ィi、、 jiム斗li¦ | |l|
. { i !仏込. /斥:升!l|∥ !l|
. |iヘ{トxく:ハ! 川|从ソリ
l lヽゞ》、丶_ _ レ//_j」ル′
ヽVWハ>,、 フ´ { 陛下は寛大なお方だから
ヽ>ヘ⊥-'^ ´}_,. -┴i
r一'´ --、_」
,√}/ ,ヘ.
j/ /「 ゝ、 } }
,ノ/_〈⌒.へ Y:,ハ 亅
. _/ ∧:;::;::;::| l::::::7′
`ヽノ ∨//| l::::;イ
/ ̄ ̄ ̄\
../ _, 、_. \
/ (● ) (● ) \
| (__人__) |
度が過ぎるような気がしますお \ ` ⌒´ /
〆~\ /ヽ
/:::;;;、:::::::i::ヽ`介´/::::i::::::::::ヽ
<:::::::::::<|:::::::l::::ヽ| | i::::::7;;;;;;:l::::}
. \::::::::\:::::\;;;i,,/:/:::::::::i:::::{
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 今回の結びとして、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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|_| | | / / / / ./ / / /
| | | ̄|/ / | ̄|/ / | ̄|/ / | ̄|/ /
/ / | ,_/ | ,_/ | ,_/ . | ,_/
/ / // // // //
 ̄ ´ ´ ´ ´
f¨゙!
:┐ n /〉 <ヽ /^〉'
! }”/ ,、 <`ヽ ./:::/.,、
⌒!ィ f¨゚{ <´ 'ヽ Vハ |ヽ Y¨! |::::}イ { , -ー 、 _ /¨> r-‐,、 <⌒!
::〈人_r-ー- 、_r<}| >:::: ̄:`ヽ__, - 、__r 、r=¨>‐-! /:::::}__Vヘ }:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くノ ̄! ./;;;;;;;;;}_, ヘ⌒',
:.:.:.:}|:::::::::::::::::::|:{:. }:!:::::::::::::::::::::::: l:.:.:.:.:.:.|ィ ゝx}:::::: |::::::/:.:/ / > ¨⌒ヽ:'. V¨¨ヒ{_. V==<:::::`ヾア´:f⌒!ヽ:::::}
\f':!::::::::::::::::::lハ:.:リ'.:::::::::::::::::::::::∧:.:.:.:./ >イ::! :::: |:::::{Y/' 〈 /:::::::::::::::::}:' V::::::::::{ .} .}::::::::::|:.:.:.:.|:.:.:|:.:.}-:'
ヾ!,、:::::::::__/_/ ヽ::::::::::::::::/|レVWハ/::::::::/:::::: |::::::|ハ V!::::::::::::::::::!:/ ./:::::::;:::Y /^!:::::::{:ト、: |:.:.:|:./:::::
`Y゚ ̄ _/VレvイW:::::`ー-::__/:::::::::/:::::::| ヽ `!:::::i:::::::::::|' /:::::::/L_|  ̄⌒¨}>ヘ}:.:.:|”::::::::
、 f´ ̄::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::| ヽ .|:::::l::::i::::::| /:::::::::| >- ._ }} |:.: |ヽ:::::::
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 天と人との功が相成るかな
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
に厂く之、 \`マう rっrっrっrっrっrっrっrっ
厂に} く辷く辷く辷く辷_,/ ̄/`⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ヽ
. |⌒に} _>-┴く {二¨¨¨´ ̄ ̄ }
/ に/ ┌<  ̄ ̄} }─く\こ>こ>こ>こ>{7〉 /
. / く廴 _」> \_ノ`⌒⌒7ノ に\ 〈/ /
{こにに> ´  ̄ ̄ ̄ にノ\ {_} :|
/ / / にノ\ {_,| ∠こ>こ>こ>┐
. / / ′ にノ\{_ノ/ /
. ′ .: / | / `⌒´ ̄く\ /
{ { { { |/| ′ } } ∨7´く\ /
)ハ八 :. :. |` :| .: ′ / }/ /⌒l─′
〈 \ :. :|ィ\|=ミ\ :| l| / / / ノ/ ′\
〈 \ \ノ\| しi:刈 \人八/ )/ / ,′ ′ / }
. 〈 \ \ ,/⌒ヽ| V_ ノ ィ==ミ 厶ィ / / /. -─-ミ
〈 \ \ {ニ=- :| , ノ |/ノイ / // }
\ \ /⌒ヽ八 /´ ̄ ̄ ̄〕 l/ // _,. '′
〔 \__{ニ=- }{ \ F-- 7 { /⌒厂 ̄/ _.. <~´ )
. `¨)ノ `¨)ア´ `)ア>  ̄ / 〈 / ̄ ̄\ / } 〔__
/ ̄ ̄ ̄>「 ̄/{ / {\ /二}} _.ノ }
. -‐/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\廴 / | | :厂 八 `¨¨7´ ̄ ̄ } ′
. | | | ̄ ̄ ̄ ̄\,厂/ /| | { \_ 廴___,ノ _/_
. | | | {__/V | | \ |\__ ノ 〔 \ノ_
. _人/ :| l ,/ /ハ ∨:| |: Y⌒ヽノ \ } \ノ_
_... -‐ { | | / //∧ V| | { く ( ̄廴__彡′ \ノ_
/ / // // / ∧ l| | \ `¨¨¨¨´ } / \ノ_
\二二二/ / / | l| | {ノ\____,ノ/ \ノ_
/ / / / / :| l| | 八 \ \ノ_
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 覇王の業は大いなるかな
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
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| |:::::::::::::f \::::::::}
| おしまい |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:<
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-< 幕間は今日の昼か夕方に投下予定。
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! .お疲れ様
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
乙でした。
この時の司馬炎は輝いてましたね。
将来が嘘みたいですが…。
ただこのまま晋が長期間平和だったら三国志は有名にはならなかったんだろうなー
>>1乙ー
幕間常連だった干宝がついに本編登場するところまで
時代が進んだんだなあ
乙でした
こうして覇業と統一は成り、三国時代の乱世は終わったんだなあ
・・・いや、“終わった”と誰もが思ってしまったのだろうなあ
まさに覇者の風格
>>1乙です
雪風陶濬は呉が滅びたのちも生き残ったのか
なんか「一夜にして軍勢が逃亡した」の後の消息は不明みたいに書かれることが多いので、
西晋の世にも生き延びてるのを見るとホッとする
なんで無駄に船燃やしたのかわからんね。今までのもめごとよりさらにやばい案件だった気が。
念のための謀叛防止だったとか?どのみち独断はアウトだが
京観代わりのつもりだったのか、衝撃の王渾に引き渡すのがシャクだったのか・・・
【幕間】
に厂く之、 \`マう rっrっrっrっrっrっrっrっ
厂に} く辷く辷く辷く辷_,/ ̄/`⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ヽ
. |⌒に} _>-┴く {二¨¨¨´ ̄ ̄ }
/ に/ ┌<  ̄ ̄} }─く\こ>こ>こ>こ>{7〉 /
. / く廴 _」> \_ノ`⌒⌒7ノ に\ 〈/ /
{こにに> ´  ̄ ̄ ̄ にノ\ {_} :|
/ / / にノ\ {_,| ∠こ>こ>こ>┐
. / / ′ にノ\{_ノ/ /
. ′ .: / | / `⌒´ ̄く\ /
{ { { { |/| ′ } } ∨7´く\ /
)ハ八 :. :. |` :| .: ′ / }/ /⌒l─′
〈 \ :. :|ィ\|=ミ\ :| l| / / / ノ/ ′\
〈 \ \ノ\| しi:刈 \人八/ )/ / ,′ ′ / }
. 〈 \ \ ,/⌒ヽ| V_ ノ ィ==ミ 厶ィ / / /. -─-ミ
〈 \ \ {ニ=- :| , ノ |/ノイ / // }
\ \ /⌒ヽ八 /´ ̄ ̄ ̄〕 l/ // _,. '′
〔 \__{ニ=- }{ \ F-- 7 { /⌒厂 ̄/ _.. <~´ )
. `¨)ノ `¨)ア´ `)ア>  ̄ / 〈 / ̄ ̄\ / } 〔__
/ ̄ ̄ ̄>「 ̄/{ / {\ /二}} _.ノ }
. -‐/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\廴 / | | :厂 八 `¨¨7´ ̄ ̄ } ′
. | | | ̄ ̄ ̄ ̄\,厂/ /| | { \_ 廴___,ノ _/_
. | | | {__/V | | \ |\__ ノ 〔 \ノ_
. _人/ :| l ,/ /ハ ∨:| |: Y⌒ヽノ \ } \ノ_
_... -‐ { | | / //∧ V| | { く ( ̄廴__彡′ \ノ_
/ / // // / ∧ l| | \ `¨¨¨¨´ } / \ノ_
\二二二/ / / | l| | {ノ\____,ノ/ \ノ_
/ / / / / :| l| | 八 \ \ノ_
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .皇帝司馬炎は万事に寛大な人物である。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j それは今回の話で紹介した
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .王濬への措置や孫皓の処遇を見れば理解してもらえるだろう
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` ただ、この寛大さを
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- どう評価するのかは人それぞれだ。
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ 『三国志』『孫皓伝』にある孫皓への評を紹介したい
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
【孫皓への評価@『三国志』『孫皓伝』】
┏──────────────────────────────────────┓
孫皓が刑罰を濫用した事により、落命したり配流された者は数え切れない程に達するだろう。
その群臣は全て恐れ憂いて、
皆が日々の命を全うしたいと願い、朝には夕の生死も計りかねるといった様子だった。
熒惑星や巫祝たちが、さまざまに兆しを示したのは事態の切迫を伝えるためであった。
┗──────────────────────────────────────┛
/ // .::::::::::::`:ト、 〉 __ |
. / _ イ.::::/:::::::::::∧l< / l〕ト
<´ /:::::::i:::∧::::::::::::/ 、:::::\ | |i |圦\\
ヽ '::/::i::l/ \::::::l \::::}\_,| |i || |.\丶ヽ
. 人{/:::::|/==' \| ==ミ∨::::::::::::| lj || | | ゝ-'′
〈/∧::::⊂⊃ ⊂ニ⊃::::::八_,ノ| | |
// 〉::::{ |::::::::::::::::::::::| | |
. 〈/ l:::/l:\, ‐y‐ 、 !:::∧:::i:::::::∧|/ まさか、本当に長江が氾濫して呉が滅びるとか
. j厶l::::/ 、 }_ イ|:/、∨:::::/ }
/ ∨ ノて/⌒ヽl. jリ′ ヽ::::/
八 { ゝ-'{ } /′,_, i/
. `トイ`ヽ _ >-、 \( ´⌒` |
<人人 / / l\ \ 、 ノ /\___/ヽ
/'''''' '''''':::::::\
. |(●), 、(●)、.:|
| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
. | `-=ニ=- ' .:::::::|
真田●、父上が出ていた頃は面白かったですよね \ `ニニ´ .:::::/
,,.....イ.ヽヽ、ニ__ ーーノ゙-、
: | '; \_____ ノ.| ヽ i
| \/゙(__)\,| i |
> ヽ. ハ | ||
┏──────────────────────────────────────┓
昔、舜帝や禹王は、自ら耕作に従事するなど、至聖たる徳を備えておられた。
それでも群臣に対して、「予が誤った時は、汝らが助けよ」と宣言し、
正しい言葉を申し述べた者に対しては拝礼をし、常に己の過ちを正すべく努めたのである。
┗──────────────────────────────────────┛
/ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ─ ─ ヽ
| (●) (●) |
\ (__人__) __,/
/ ` ⌒´ \
.. / /ヽ,,⌒)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(,,ノ \
/ /_________ヽ.. \
. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┏───────────────────────────────┓
まして孫皓は度し難い悪人で、
欲しいままに暴虐を働き、忠義から諌めた者を誅殺し、
讒言によって諂う者を取り立て、民を苦しめて淫乱奢侈を極めたのである。
当然、彼を斬首刑に処して、全ての人々に謝罪するべきであった。
┗───────────────────────────────┛
. i ! .
. : ,ノ キ、 : .
-----‐=========´,. , ==
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;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ,.r'.::1 i l|
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,ノ ;;:;:;::;:;::::::::::::::::::::::: ,.-'´:::::::::::::::::::::::::::::/ / .l!
/:::::::::::::: /::::::::::::::::::::::::::ヽ,.-'´:::::::::::::::::::::::::::::;:- ' , ' l
,}'´ /:::::::::::::::::::::::::-'´:::::::::::::::::::::::::::::::::;f´ ,' .!
/ /': : : : : : : ,-'´::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;ノ ,:'
/ ,i゙ ,-'´::::::::::::::::::::::::::::::::::;f´ /
/ ! ;-'´:::::::::::::::::::::::::::::::::;:- '゙ /
/ ./. ;:-'´:::::::::::::::::::::::::::::::::;;;ノ ,. '´ __
,/ ./-'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ´ , '´ _l. ‐ .:::/:::::::.`ヽ
,ノ ,r:'´:::::::::::::::::::::::::::::::;ノ ̄ , -'´ . \ ./.::::/`ヽ、.:::::::..ヽ
. < /.:::/ ヽ、i:::..ヽ
/ .l.::::lノ `ヽ !.:::::.l
!.:::l○ ○ u '´ヽ::!
l.::::l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ノ:::.!
/⌒ヽ」,;:::l ゝ._) j /⌒i:.|
\ /:::::/ >,、 __, イァ/ /:::l
. /:::::/ ヾ:::|三/::{ヘ、__∧:::!
`ヽ< ヾ∨:::/ヾ:::彡':::::
┏─────────────────────────────────┓
しかし、死罪を許す詔を受けた上、
帰命侯に封じられる優遇が加えられたのは、
天子の広々とした恩徳と言うよりは、度の過ぎた寵沢だったのではないだろうか。
┗─────────────────────────────────┛
, -――‐-v冖v-―――- 、
く: : : :r>―^ーヘノ)==ミ : : : :|
rクヘ:/ , , ヒr┬- 、: :/ __
. rク : :/ / l | 厶:ヾ、:_:》 :\ ‐ .:::/:::::::.`ヽ
K_:_:/ / ,′ l |l | 厶 : : : : / /.::::/`ヽ、.:::::::..ヽ
/| l/| レ1 / lメ、_/l l|ヽ、/ヽ、 /.:::/ ヽ、i:::..ヽ
. / l |イ ⌒| / /⌒ `7 リ=ミ__〉 l.::::lノ `ヽ !.:::::.l
. 厶イ>l | ● ′● /| /ヽ、`二} .!.:::l● ● '´ヽ::!
く// ,小⊃ 、_,、_,, ⊂⊃=<| \ l.::::l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ノ:::.!
{_{_fて(ヘ ゝ._) ィ /⌒i } 匸´ ./⌒ヽ」,;:::l ゝ._) j /⌒i:.|
/⌒ヽ__>,、 __, イァ/ / ` ̄ \ /:::::/ >,、 __, イァ/ /:::l
\ // : : :_:_∨_:__: :ヘ__∧ . /:::::/ ヾ:::|三/::{ヘ、__∧:::!
// : : { {:r介、: :}}:ヾ:::彡' `ヽ< ヾ∨:::/ヾ:::彡':::::
f¨゙!
:┐ n /〉 <ヽ /^〉'
! }”/ ,、 <`ヽ ./:::/.,、
⌒!ィ f¨゚{ <´ 'ヽ Vハ |ヽ Y¨! |::::}イ { , -ー 、 _ /¨> r-‐,、 <⌒!
::〈人_r-ー- 、_r<}| >:::: ̄:`ヽ__, - 、__r 、r=¨>‐-! /:::::}__Vヘ }:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くノ ̄! ./;;;;;;;;;}_, ヘ⌒',
:.:.:.:}|:::::::::::::::::::|:{:. }:!:::::::::::::::::::::::: l:.:.:.:.:.:.|ィ ゝx}:::::: |::::::/:.:/ / > ¨⌒ヽ:'. V¨¨ヒ{_. V==<:::::`ヾア´:f⌒!ヽ:::::}
\f':!::::::::::::::::::lハ:.:リ'.:::::::::::::::::::::::∧:.:.:.:./ >イ::! :::: |:::::{Y/' 〈 /:::::::::::::::::}:' V::::::::::{ .} .}::::::::::|:.:.:.:.|:.:.:|:.:.}-:'
ヾ!,、:::::::::__/_/ ヽ::::::::::::::::/|レVWハ/::::::::/:::::: |::::::|ハ V!::::::::::::::::::!:/ ./:::::::;:::Y /^!:::::::{:ト、: |:.:.:|:./:::::
`Y゚ ̄ _/VレvイW:::::`ー-::__/:::::::::/:::::::| ヽ `!:::::i:::::::::::|' /:::::::/L_|  ̄⌒¨}>ヘ}:.:.:|”::::::::
、 f´ ̄::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::| ヽ .|:::::l::::i::::::| /:::::::::| >- ._ }} |:.: |ヽ:::::::
/ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ─ ─ ヽ
| (●) (●) |
\ (__人__) __,/ ま、要するにだお
/ ` ⌒´ \
.. / /ヽ,,⌒)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(,,ノ \
/ /_________ヽ.. \
. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ ̄ ̄ ̄\
/ ─ ─ \
/ (●) (●) ヽ
| (__人__) |
\ ` ⌒´ __,/
/ \ 慈悲はないお
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| トン
_(,,) 死 刑 (,,)_
/ | | \
/ |__________」 \
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『三国志』において、陳寿がここまで酷評したのは孫皓のみである。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } そして、晋王朝に関する記述を極力避ける陳寿が、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .陳寿に限らず、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .当時の晋の朝廷で同じように考える人がいたのかもしれない
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| 孫盛曰く |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' "
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:< この件に関して、
| | |::::::::| > イ |::::::::| 裴松之は東晋の孫盛の意見を紹介してくれる
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
【孫盛さんの意見】
_____
、___>  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
_..:::彡⌒.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ __
ー ≦、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ.
<:::::::::__: ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヘ.
> /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:/彡イ气:::::::::::::::ヘ.
/:/:::::::::::::::::::///;イ:////:/´ `ミ::::::::::ヘ
/___::ノ:::::::://77メく_/ //:/ _ ミ:::::::::::::l
/クハ::://///_,,/≧/´/ ..,≦´ `ヽミ::::::::::::!
. / 〉!/ハ! イ'ひゾ /: / / イろ心、 ハ::::::::/
//ル ! ` ̄'/ ゞー"ノ ハ:::::/
ヾ に! };. ムわ/
ヽい ´:ソ /ノ:/′
ー', _____ んソ 孫皓の罪は逃亡した賊の罪に該当し、
ヽ ´ ` :/´ .暴虐は桀王・紂王に勝っていたと言えるだろう。
__|\ `" /
. / | :ヽ .イ:!`ヽ .その首を斬り落として白旗の先に掲げても、
. , イ .:.j : : : :ー: ´:.:.:.:.:.:! / | .罪無くして殺された人々の魂に謝罪するには足りない。
/ __ ..:/イ / |
/_/ /⌒)/:.:.l __/: L___,、_ その居住していた建物を打ち壊して池にして、
,..<イ⌒/:.:.:.:l / :/:| /ー:、 その身体を社で殺したとしても、
., < >イ :/:.:.:.:.:.l:__ / :/ .:i / / ̄`ヽ、 .その残虐な行いを償うには不充分だった
<::>"´ .,.:/_ :.:.:.:.l ヽ .:./ :/ .:/| :/ /:.:.:. . . ` ー
"´ .:/ !\ :.:.l / // :|/ /:.:.:. . . . .
..:/ :!:.:.:!\ヽ / // /
.:/ !/!__ :/:// /
. .:/ . ィ´ ∨:.:/ :/
.:/ ノ ヽーく_:./ :/ r――<___
_..ノ:イ:::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:::ヘ
/::::::/ ::::::::/::::|::::::::彡イ气::::::::::::::::::::::::',
. /::::::/:::::::::/:::::::|:::::|´ `ミ:::::::::::::::::::}
/:::/!::!:::::/:::i::::::|:::::! __ ミ:::::::::::::::::;
. // |:从:升┼Ⅵ::::| ´r__- ミ::::::::::::/
. iハハマ弋外ヽ! ラ弋夊フ .!/⌒Y .ところが晋の朝廷は、
. i ! i ` ̄ }  ̄´ { 込 ! .高位を与えて孫皓を優遇し、
ノ __ ィ′ しばしば立派な品物を下賜している。
. '、 ヽ 、 /|::/
、 、__ __,. レ これは天の与える罰を謹んで代行し、
\ ― / [___ 罪ある者を討伐して、
/ 、____/ ノ^ハ .人々を救うのに心を砕く道義に外れる。
八 { __/ ∧
/ >{ 厂 〉、_ .だから、反逆者は懲らしめられず、
_ .イ /! { ヘ / 、_ ` __ 大悪人が世に蔓延る事が分かるんだ
_ -- _ !/ ム__」 、 / ― _ `丶、
, _ -‐ ヽ::/ ` ´ 丶、 ヽ
. // 0 l| 7 ハ
/ リ / ∧
, | ! | / / ∧
! l | / , / :
.! 、 l , : ! / i
. j ∨ | l | |
_____
、___>  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
_..:::彡⌒.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ __
ー ≦、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ.
<:::::::::__: ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヘ.
> /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:/彡イ气:::::::::::::::ヘ.
/:/:::::::::::::::::::///;イ:////:/´ `ミ::::::::::ヘ
/___::ノ:::::::://77メく_/ //:/ _ ミ:::::::::::::l
/クハ::://///_,,/≧/´/ ..,≦´ `ヽミ::::::::::::!
. / 〉!/ハ! イ'ひゾ /: / / イろ心、 ハ::::::::/
//ル ! ` ̄'/ ゞー"ノ ハ:::::/
ヾ に! };. ムわ/ .『詩経』に曰く、
ヽい ´:ソ /ノ:/′ 「あの他者の悪口を言う者を捕らえ、豺虎に食わせろ」
ー', _____ んソ
ヽ ´ ` :/´ 他者の悪口を言ってそうなるのなら、
__|\ `" / 僭上暴虐を行う者に対してなら、勿論そうなるだろう。
. / | :ヽ .イ:!`ヽ
. , イ .:.j : : : :ー: ´:.:.:.:.:.:! / | それに加えて、
/ __ ..:/イ / | 孫皓は軍勢が間近に迫って初めて命乞いしてきた。
/_/ /⌒)/:.:.l __/: L___,、_
,..<イ⌒/:.:.:.:l / :/:| /ー:、 .恩赦が与えられるような罪でないのは明らかだし、
., < >イ :/:.:.:.:.:.l:__ / :/ .:i / / ̄`ヽ、 三度まで罪を見逃す道理も通用しない状態だった
<::>"´ .,.:/_ :.:.:.:.l ヽ .:./ :/ .:/| :/ /:.:.:. . . `
"´ .:/ !\ :.:.l / // :|/ /:.:.:. . . . .
..:/ :!:.:.:!\ヽ / // /
.:/ !/!__ :/:// /
. .:/ . ィ´ ∨:.:/ :/
.:/ ノ ヽーく_:./ :/ r――<___
----
...::i〔:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i〕iト
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\
/⌒i:i:i:i:i:iア"""`ー≠i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ
/i:i:i:i:i:iア" `ー≠i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}
/i:i:i:i:iア゙ x≠"⌒ ^⌒{i:i:/⌒ヽi:i:}
′i:i:i:i:\ 汽苡 `^ (ノj}}i:i:}
Иi:i:i:i:i{=ミx ^´ {ノ /i:i:i}
{^{i{^:i汽リ くi:i:i:i′ 例え、情勢を見た上での便宜的な策だとしてもだ。
{ Ν 小〈 、 ′ `ー{
{∧` -=ア / ', 孫皓を許す事には賛成できないな
ー / /⌒
\ / / 〉
\ " / / 〕ト
`¨´ 〉辷彡' / 」┐" 〕iト
}ハ^V / /乂 jI斗
/}i:i:i:i∨ / Y
r 、ミ ___ //i:i:i:i:/ ´ / /
/_] ┘} [ 」′ __./ }:i:i:i:i/ / .′
/7 :| | | | { ハ/i:i:i:i:′ ′ /
/ { .:| | | |´ ̄`{ ゝ\i:i{ { /
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
孫盛の意見に対して、裴松之は何も言っていない。 Ⅵヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ
\ヽ、 _ , イ!::/
彼も陳寿や孫盛に肯定的だったと思われる ./ ヽ{ ト、ヽ l:′
∧\ マ三ソ| .\
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
l; : : : : \\.り/: : :i
i: : : :: : : : :|<V>| : : : !
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` 案外、後世の史家からの評判は悪かったようだ
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ-
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| おしまい |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:<
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-< 罪の深さでは、孫皓>劉禅というお話
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
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|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
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|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
>>1乙ー
>陳寿がここまで酷評したのは孫皓のみ
董卓よりもひどい評価なんだよな。
陳寿にとっては歴史上の人物の董卓よりも、同時代で目に見耳に聞いた孫皓の振る舞いのほうが実感できたのかもしれない
今で言うと歴史上のナチスドイツよりも今現在報道されてるイスラム国のほうに憤慨するような
>罪の深さは孫皓>劉禅
当時から現代に至るまでこの評価は不動不変だな
乙です。
まぁ、劉禅は無能と言われても、無道とは言われてないですからね。
呉滅亡の9年前に御遠行してるので、今更ながら悪く言う人も少なかったかと。
>>1乙です
孫皓に寛大だったのは、司馬炎の性格のほかに、「平穏に呉全土を鎮定したい」という政略的思惑もあるのかもな
中央軍は壊滅したにしても、吾彦や陶璜ら辺境軍は孫皓の降伏を聞いてから初めて降伏したわけだし
乙です
今回とは関係ない話題だけど、
六世紀の書物の『高僧伝』の記述ぐらいしか呉と仏教の関わりを知らなかったから
支謙とか康僧会とかの功績、活躍にやや疑問だったんだけど
孫チン伝に寺壊したり僧侶斬ったりの話があって考えを改めた
伍子胥の廟を壊すのと同列で語られてるから、当時からメッチャ認知度高いし重要視されてるじゃねーか
てか、自分が忘れてるだけで本編でもこの事件、取り上げられてたかもしれない
>>179
>例え、情勢を見た上での便宜的な策だとしてもだ。
孫盛が言ってるこの部分も、その辺りを指してるんだろうけどね。
それでも処刑すべきだった、と言われても仕方ない過去の所業が伝わってるからね…
孫酷の所業もさることながら韋昭を処刑したことが史家には余計怒りを募らせたのかもね
>>180
第36話でチラッと出てたな>孫チン伝に寺壊したり僧侶斬ったりの話
正史で仏教について触れてるのって、たぶんこの孫綝の逸話と、後漢末期に仏教軍団を率いた笮融しかないと思うけど
両者の間の70年ぐらいに何があったかはよくわからないよね
無双8はあと周倉もでるとか
>>182
>韋昭を処刑したことが史家には余計怒りを募らせたのかも
あー、なるほど
>>181
ただ、裏を返せば「孫晧を斬って抵抗する連中がいたら、徹底的に殲滅すればよかった」という意味でもある。
呉の遺臣への嫌味でもありますね。
>>183
あと当時「仏教を始めたのは実は老子で、西に去った老子が浮屠(仏陀)を教化した」
という説(老子化胡説)があったのが、『魏略』「西戎伝」の記述でわかります。
こういう説が出てくるのは、それなりに脅威としてみられていたからかな、と。
この時代前後の仏教史はとあるスレがダイジェストながらかなり詳細に解説してる、仏教だけでなく道教も並行して
(体系化された上で入ってきた仏教に触発されて神仙思想も体系化されて道教となっていく、という過程な関係から)
メインはやっぱりこの時代の後なんだけどね
マニ教の場合は中国で布教する際にはブッダと類似性を強調したり
その西晋時代の「老子化胡経(ブッダは老子の末裔としている)」に
唐時代に加筆して老子の予言として
「450年後、私(老子)はバビロニア(蘇隣国)の宮廷に降下して、太子として誕生するだろう。
家族を残して道に入り、出家して末摩尼(マール・マーニー)と称するだろう。
マーニーから450年後、私の教えは西域からやってきて、儒教・道教・仏教は再び私に帰一するだろう」
としているそうな
マニ(216?-277?)だからほとんどこのスレと同時代だな
>>186
>呉の遺臣への嫌味
孫盛は西晋臣下の家出身だけど、呉の遺臣たちが結構な勢族になっている東晋で「呉への嫌味」はあまり言えないのでは?
むしろ東晋や南朝では「西晋や、孫皓治世下の呉は反面教師。やっちゃいけない治世」という思いが強かったらしいので、それに沿った意見なのかも
しかし孫盛もそろそろ本編に登場してもおかしくないくらいの時代になったね
いままで司馬炎の寛大さは「大豪族たちに逆らえない気の弱さ」ぐらいにしか思っていなかったんだけど、
政争でも頑として死罪にはしなかったり、大豪族王渾の弾劾を退けて王濬をかばうところといい
司馬炎は単なる気の弱さじゃなくて、「君主は寛大たるべし」という相当強固な信念をもっていたのかな?
司馬炎の寛容さは、個人的には皇帝大菩薩の放埓さと通ずると思う
信念っていうより寛容さが唯一の武器って印象を受けるんだよなぁ、司馬炎
ホラ、お前ら厳罰主義は嫌でウチを担いだんだから、朕の寛容さには文句言わねぇよな?的な
寛容さも行き過ぎると、勘違いしてやり過ぎる馬鹿が身内から出てくるけどな…
司馬攸には厳しかったですよね。
西晋は武帝に滅ぶ、としか…。
ネタバレになるんで詳細は避けるけど、司馬攸への処遇は十分寛容だと思うんだよな>司馬炎
二宮の変や孫休と比較するととりわけ
魏の文帝を半面教師にしていたのだろうと考えている
天下を統一し漢高祖、光武帝に並んでからは・・・
>>190
孫盛の場合は、それはいえそうです。
陳寿の場合は……やっぱり嫌味が見えます。
上は徳という名分を盾にしてしか貴族相手に権力を確立できんし
下は清談という体で政治に避けるに貴族に睨まれるのを避ける
こんな国そりゃ長続きしないよ
でも司馬氏に天下取らせた連中もあんま楽しそうじゃないんだよな。太原王氏ぐらいか?
なんだろうね。西晋ってみんな権力っていう形のないものに翻弄されてる感じ
司馬師が生きてりゃ師が強靭な意識で引っ張ってくれたのにな
ってみんな思いながらぐだぐだ走ってるんじゃないかコレ
上でも「反面教師」って書き込みがあるけど、
司馬炎の寛大さは「魏の時代・三国時代は反面教師。真似してはいけない治世」て考えてのことだったんじゃないかな
この時代あたりは結構「前王朝の歴史は反面教師」という思いが強い感じがする
曹操や劉備「後漢は反面教師」
西晋「魏は反面教師」、
東晋「呉や西晋は反面教師」というような
>>90
>長男には孫も生まれたよ
そうか司馬伷の孫ももう生まれてるのか
次の世代の主役たちがどんどん出てくるな
>>200
絶対者がいないのが問題なんだよな
誰を中心にすべきか、何を目標にすべきかはっきりしなくて周りの顔色見ながらやるから全てが鈍重
炎がギリギリ調停者やれてるから船山に登る様な事にはなってないけどその次が……
八王の乱に入っても引きずっているよね>何を目標にすべきかはっきりしない
だから天下取るまではいいけど、とったあとにビジョンがないからどの王もグダるだろう
慢心じゃなくてそもそも天下を取るという手段が目的だったんだから
でも司馬師がリーダーシップ取ってた時はアイツは強引すぎるって声も多かったからな
やっぱりこの時代、無責任な人間が多いように感じるなぁ。
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Ⅵヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ
\ヽ、 _ , イ!::/ 5/27(土)23:00頃より投下開始
/ ヽ{ ト、ヽ l:′
∧\ マ三ソ| .\
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
l; : : : : \\.り/: : :i
>>1先生、乙です。
楽しみにしてます。
. ,、
. _ / ヽ、_
,.ノ-.ミヽ、 / (;;;;;ヽ
. / .::::::::. ヾ、 ,,.-'7 ,,.-''´: ̄:ヽ_
./ .::::::::::::. ソ´ッ'´ /:::: ヽ
. / .::::::::,.-'7´::/ /:::: ,. ヽ
ノ :::::/:::::{:::::/ ./:;::::: / ., // l , .ヽ
. |//'::::::::λ〈 ,-‐l:::l:::,:::::| ト/|、||: |: , ., ヘ.|
、.''::::::/::ハミヘ| /'|l|:::|:::::|::|ト|l-l.|ミλ ,| l ,,l.' 「やる夫が正史を書くようです」第六十三回。
l゙ ::::/::::/ ヽヘ.\'|::||::::;:N '゙ {'i` |/,/ソ'l/
ノ::/::::::/ ヾ._ `l:|ヘ:ト,,,_, '、 .天下統一其の拾、ですね。
//:::::;/ _`ヽ,|::l:ト .| /
. /':::::::;:/ .'、`゙`ミ|l::ト.、_l / >>1は投下中にレス返しをしませんし、
. /.:::// |`゙゙゙''ヘ:::ヾゝ`´| .先の展開のネタバレ行為は禁止されています。
/.:/':::::l ._ノッ-‐.''''ヽ、:ヽ、|:ヘ
/ //::::| .///;;;;;:::::::::::::: ヽ、:\ト-.、 なお、「竹林の七賢」は、
|' ./:::::| .i.''//;;;;;;;;:::::::::::::::::::: ヽ:::::ヽヽヽ ._,, .東晋期にできた言葉なので悪しからず
| ::|::l::::| 'ソ|';;;;;;;;;;;::::::::::::::;//ヘ\::ヘ´ ,.-''.ノ-‐- ..,,_
ヘ::|:|::::ヘ ,.|_,,,..-=-..,,,_// /l::}ヽ:ヘ.,、ノ- く -'''-‐.'
. ヾ、l|:::::::゙''‐---‐:'´''_:二`,''-.、 ' .、 ,./ `}'_,.-゙}:':::::::::;;;;ヽ_,_..-‐--ミ、
゙ヘ._ ::::_;;: -‐''´ ヘ ,,_`る ''―-,.〉 l {,.ソ,ヽ::::::;;;;;. 〉 ヾ
. ヾ.、 ヘ `ヾ_- ヘ ./ ''/゙'.ソ、ヽ': : /
`゙ミ≡=-‐ .l i.、. ヽ 〉'´ ./、 :/
} ||`''-.\ 'll ./ ゙''
} ||;..-='''゙\ /
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| 呉支配強化月間 |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ// 太康元年の五月。
| | >:´|、 - ,|`:<
| | |::::::::| > イ |::::::::| 晋の朝廷は、
| | >-、\! !/::,-< 呉の人士への施策を矢継ぎ早に繰り出している
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
【紀元280年5月 晋首都 洛陽】
, -――‐-v冖v-―――- 、
く: : : :r>―^ーヘノ)==ミ : : : :|
rクヘ:/ , , ヒr┬- 、: :/
. rク : :/ / l | 厶:ヾ、:_:》 :\
K_:_:/ / ,′ l |l | 厶 : : : : /
/| l/| レ1 / lメ、_/l l|ヽ、/ヽ、
. / l |イ | / / `7 リ=ミ__〉
. 厶イ>l | ノ ′`ヽ /| /ヽ、`二}
く// ,小 ● ● ll=<| \ 蜀討伐の例に倣って、
{_{_fて(ヘ⊃ 、_,、_, ⊂⊃彡} 匸´ 呉の重臣たちにも相応の官位を与えましょう。
〃: : : :_:_∨_:__: : : : :ヽ 今は呉の人たちの心を掴むのが第一なの
___/((┃)) {:r介、: :}}: : :_:ノi|_ ガリガリガリガリッ
/ /ヽ,,⌒) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(,,ノ、 \
/ /__________ヽ \
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .司馬炎が孫皓を引見するより前、
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .晋の朝廷は呉で声望の高かった者を才能に応じて抜擢している。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .『三国志』『薛綜伝』と『晋書』『陸喜伝』の記述より、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .孫皓に随行していた薛瑩・陸喜ら十五人に晋の官職を与えたようだ。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .かつて、蜀の宰相格だった
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .董厥・樊建を散騎常侍に任じて厚遇したのと同様の事例だろう
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \
弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、
|ーr‐弌弋 `ヽ∟」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_
≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ
. l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。
s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。
| ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。
| ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。
| ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_
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|::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ
|弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、
|:l:l〈::: | |/__||/Ⅵ . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^㍉。.,_ __|i:i口i:i|_
|从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_
|::::::: (:| |/__||__Ⅵ |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ
|-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_,
|::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡
|ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:|
二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:|
二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩
二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵
ー=ニ二_/ / : : : : : : : : : : : :\:\__,
/ /: : : : : : :|: : : ::: : : U : : : :ヽー'"
./ ::/ ::|_,. (_ ∧::::/::: : : :',:: : : : : ヽ
_,./ :::|::イ"|: : : ::::/`ー/:|:::: : : : :|::: :: !::: |',
/ / : ::|/ ;ヘV: :::::/=≠=、:::::: : : :|::: :: |::: |: ', まさか、俺が一番最初に叙任されるとは思わなかった。
./ ,' : : :: :/f::| V:::/f::::ヽ ヽ::::: : :/::: :: |::: |:: |
〈 =-/ : ::: :;弋ソ V |f:::c:! ∧::: :/ー、::: |::: |:: | そういうのは、
.', /,.イ:::::ハ 丶 弋ソ / }:::/´ |::: |:::/ヽ! .お前さんの方が相応しいんじゃないか?
.', '"ヽ-ゝ、 __ |::/ー'":: へ{
.ヽ 〈T>`==` イT,.|/ ̄ ̄ヾ
\ | | | r、|r" 〉`ー-、
. /::::::::::::::::::::::::::::/ |:::: | -‐∨:::::∧:::::::::::::::::::::::::::ハ
晋 散騎常侍 薛瑩 ′:::::::::::::::::::::: / |:::::リ \:::::ヘ::::::::::::::::::::::::::::::l
. i:::::::::::::::::/:::::::/ l:::::; \:::\:::::::::::::::::::::::::l
|::l ::::::::::/:::::::/ |:::/ ,≠ ,千㍉ト::::\::::::::::::::::::::!
|::|::::::: /::::::; '=ミ、l::/ {:刈 :|::::::> .::::::::::::::|
|::Ⅳ::/:::::メ、 {;ハ :/ Ⅵリ :|::::::::::::::|:::::::::::::: !
.八:{ V::/:ム Ⅵ! ¨´ |::::::::::::|::::::::::::::::l
`/\Y:ム ゞ ′ ::::::::::::::リ:::::::::::::::::!
この国のお偉いさんは、 |::::::l ,::::::::::: /:::::::::::::::::::|
薛瑩殿が呉の第一人者と思うとるんやろ .|::::込、 -、 ,::::::::::::/::::::::::::::::::::::|
|:::::::::::::> . ,. <,'::::::::::/::::::::::::::::::::::: |
|::::::::::::::::::::::::::::::ニ´ /:::::::::/::::> .::::::::::: |
|:::::::::::::∧::::::::::::/l /:::::::::/_ --___\:::::::::|
|:::::::::::/ ∨::/ ,.::/:::::::::/ > ´- ヽ::::|
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .陳寿は、『三国志』『薛綜伝』に
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .呉の遺臣の中で薛瑩が最も早く叙任を受けたと記している
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
┴――- _」_
/´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Y⌒iヽ、__
fヽ7.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.从 :j _)}〕
iア'.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:__j_:.:.ヽ:.:.:.:`´.:.:.ー'.、
7.:/.:.‐∧:.:.:.:.:.: /イ示ミx:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
|:.j:.:.:.:f,zx、:. /イ iトrイ}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧一
V|;.:.:.:|{ irハ/ ゝ- '!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、
ー=彡ヽ:ハ ー ' |:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.:.:.从 陶濬も散騎常侍に任命されました
/:/.:.:.:.:.i ,ィ= ┐ j:.:.:.:.:.:|:.:.:.:. ,イ/
!イ.:.:.:Y. ヽ. ヽ __ノ /.:.:.:,イ/イ/
|/レゝ ' > __ ィ;!.:/ ̄:ヽ
/⌒`丶、: : : : :∧
/ \_ : : ∧
i ∨: : : :\
/ /: : : : : : :|: : : ::: : : U : : : :ヽー'"
./ ::/ ::|_,. (_ ∧::::/::: : : :',:: : : : : ヽ
_,./ :::|::イ"|: : : ::::/`ー/:|:::: : : : :|::: :: !::: |',
/ / : ::|/ ;ヘV: :::::/=≠=、:::::: : : :|::: :: |::: |: ',
./ ,' : : :: :/f::| V:::/f::::ヽ ヽ::::: : :/::: :: |::: |:: |
お前の所も丹陽の名門だしな 〈 =-/ : ::: :;弋ソ V |f:::c:! ∧::: :/ー、::: |::: |:: |
.', /,.イ:::::ハ 丶 弋ソ / }:::/´ |::: |:::/ヽ!
.', '"ヽ-ゝ、 __ |::/ー'":: へ{
.ヽ 〈T>`==` イT,.|/ ̄ ̄ヾ
\ | | | r、|r" 〉`ー-、
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .陶濬も散騎常侍に任命された一人だった。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .『隋書』『経籍志』に
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .薛瑩と共に晋の散騎常侍陶濬として名前が残っている。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .官職を授けられた十五人の一人であり、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .薛瑩・陸喜に匹敵する扱いを受けたと見るのが自然だろう
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
,. -― - .,
, ィ ´ ` 、
/ \
j i / { ヽ
ノ !、,く ,ィニニ二`_ ノ _ハ
ヽ`≧。}-}くヽー゚―ィ´_ ´r、ヽ
}、ライ/::::} `ー-‐ " くニ、} i
{ i f::::::ヘ、 ノ {r‐ ノ
ヽ ハr==ー`ヽ r' ,_/! 私は尚書郎に任命されました。
ハ´:i:i:i:i:i:i:i:iハ:i:iハ ! i i
イ:f 二二 ヽ:i:i\ j | こう見えて、お二方よりは若いですからな
i:i ヽ 〉:i:i:i:ヽ/ i
j:i、_/\_/:i:i:i:i/ !
/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/´ ムェィ==、f-、
f≦、rイ7/> ´ j/////、_ノ/:.:.:.:.:.:\ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j:::::::\
,イ∨|| |// 二ニj/////>:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\_ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
:::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
晋 尚書郎 胡沖 . i::::::::/::::::::::/ ::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::
|:::::/::::::::::/:::::::::::/:::::::/:::∧:::::::::::::::::::|
|:::」_:::::/⌒//:://:::/⌒ヽ:\ :::::::|
「{./ >:::::≦==ミ //斗==ァト、:∨|ノ
-=ニ二 く八 rリ / rリ ´ /::乂
とてもそうは見えんけどな |:\_ハ. じ , じ /:|/
|/| :: :∧ ::: ___ :::: 八|
r<^ァニニニ、:> ー' イ ::::ト、
{ {. }::V{` ーァ≦ |::::::|/}
/〉/ 小::マヘ ̄/ / | ::::| ,′
/::{ノ 「 j::}<V>―'´ |:::::|/
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .全員に名誉職を与えたわけではなく、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .中には実務的な官職に任命された者もいる
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/ / :| /::: |:::: \ `ヽ、
/イ / ::| :::::/ V:: ト、::: ヽ::::::.. \
/-イ :::;' ::::| ::/、_ V:: |_,-:::: ::: ';_::::::::ヽ
/ ::::| ::::/|/≠ミ`'V:: ,',.≦-::: :::: ',  ̄`ヽ!
| :::::| ::::/ / :r;: |` V: /イ:r;:';ヽ::::::: ';
| :::::::| ::::/ |: i::j :| V | ij: | ヽ:::::: | 周処は新平郡の太守だったな。
| ::::::{ | :::/ 弋::ソ , 弋ソ |ヽ::::: |
| :::::::::`|::/_、 ,-、_,、 ノノ|ヽ: | .何処にあるんだ?
|::::,.イ;,ィ!:::::::> 、 ー─' ,.イ:;へ:| ';'
|/ |/ ┬=≧=-r=┬
ト、 | |! / |
////////////////////i/. \//////////////////////j|
7///////////////i/|// / \////////////////////j|
|//////////////// :i//.′ ,.-_,z:::示<////////////////|
{/////////////// ,'// 〃´ c:゚::ハ :::///////////////j|
i/jV///////////___/:/ i′ !::::::q:::|///////////////,'!
Vi|∨///////,:=示=x' V::::7|:|////////////////i
聞いた話やと、 ',:i ∨/////イ, v:::c ゞ' !:////////////////∧
長安から安定郡に行く道中らしいで。 .ヾ V///∧ V:::', i:.!////////////////jム
/≠////∧ .ゞi ' ,':.|/////////////////i∧
周処殿はすぐに出発したけどな イ'´ \//jハ ,':.:,//////////////////,'∧
{>x/,'i r-; /:.イ////////////////////∧
V// 八 ´ _x<////////////////////////j∧
|//////>- _ _ /---------- <: ∨//////////////j∧
|//////////>'´ `ヽ、:`ヽ、: : : : : : : : : :.∨//////////////j∧
_
_∠二 ̄`ヽ \__
{、_, ´ ―ヽ
>― _、} 、\
/ / / 、 \ ``ヽ
,レ !__/ ヽ ヽ ヽ ,
辷彡 人_, ,} 、 '、 | |
ア l | / , //{ ! | ヽ ヽヽ! i |
/ 、___l Ⅳ! / // l八l\ i iヽl、 ゞミ、
{ { ¬ | !l l/l/ ,xャラア∧l !┬≧=-
ヽハ {ヾ、lへl ∠二二/ } / /ノ /
` jノヽ 「 厂 ―――ノル'r ト{ 古人は大官を辞しても小官を辞さなかったものだ
V ___ {/|川z┐
ヽ匸二.‐-、ヽ 丿 レ /∧
弋__\ く __// 〃 ハ
/{⌒ヽヽ彡≪ / ∧
,l∧__ン 》_〃 ` ‐- 、__
__/ !!`ー―― ´ {{ ` - 、_
_ -‐ /ll || `ヽ、
, ´ ||、______/|| / 丶、
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .新平郡は雍州にある。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .戎狄、すなわち胡人が多く住む地だった
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【紀元280年5月 晋首都 洛陽】
,.-'": : : :{ {: : : : : : : : : : : : : : \
,.-'" .... / / : : : : : : : : : : : : : : : `ヽ、
,.-'" : : ::::/: :/ : : : ::/:::イ:: :::: : :|:: : : : : : ヽ ̄ ̄
.. ̄ ̄ ̄`7 :::/ : : ::::イ:::/ |:: ::∧:: ト、::し' |:: : \
./ ::::,' : :::/ゝ≧、|: : /ー'|:,'ヽ::::: : :|:::::: : :ヽ
./ :::_,' :fX 〈 f : : } |: / T示リ',ヽ::::: : |:::: : : : : またえらい辺境だな
/'"´ /イ=ニ!|弋_C' |/ { ::::: } |',::: : ト,: r、| ̄
|fニミr、j `ー゚_/|',: :|ノ: |
.,イ `--{ ヽ、 ,-、 /´ ノ、|!  ̄
/| \ )、=、>-<| /Y\ヽ
/: \ ヽ/}: :\!/:: :::/ヽ/ /: : : \', イ:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.≫ __ノ.:.:.:.:.:
//.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.!
ー= .ィ'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i 、:.:.:.:.:.:_:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.|、
|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト :.:.:.:.:.:.:.:.:.:トー:.:.´.:.:.:.:.:.\|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.∧一
|:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.!ー :.:.:.:.:.:.:.:.:| ヽト、ヽ:.:.:.:.:i!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.∧
|:.ト:.:.:.:.:.:.:.:ノ ∨.:.:.:.:.:.: ! __,.z==ミ_:.:.:j!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:!:.:.:.∧
|/.:.〉、ト、:. z==ミ、!\:.:.:| 丁 j::i ヾ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.ト、:\
/イ /.:.:.:ヾi. Vハ `ヽ 弋zソ j!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i!:.:八
./.:.:.:.:.:.:.∧弋i /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:i:.:.:.:j!:/ _`
兄に比べたらマシだと思いますよ イ.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ ,. u /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:./:/.:/´__ }
|:./.:.:.:.:.:.:.:/.:. /イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:./i/イ: : : : : i
l/!:.:.:/.:.:.:.:/ _、 ー ^ .!:.:.:.:.:.:.:./.:./: :|: : : : : : : :!
! |:.:.:|/|/ (( )> イ !:.:.!:.:.:./_:/ : : ! : : : : : : :j
V、| `¨´ |: :_,ー:.:ハ ∨|:. /: : :`ヽ、_i!: : : : : : : 「
_> :´//´i / /∨: : : : : : : : >. 、 : : |:
r: i |: : :// / /: : : : : : : : : . : :/ ヽ:.:|:
【紀元280年5月 晋 交州 龍編】
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ .皇帝陛下は陶璜殿を元の官職のままとし、
l l ´=` l 新たに宛陵侯の爵位を授けると仰せです。
ノ ヽ _,、__ノ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 余人をもって代え難しとの事
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! ,.': : : : ;ィ: : : : : : : : : : : ;ィ: : : : : : : : : : : : ',
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| /: : : : /lll!:!!: : : : : : ;/: /lll: : l: : : : : :!lliiiiiiiiillj. ̄/
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: /:: : : :/ ` l:ll!: : : : : /: /llllll! :.l: : : : : :lllllllllllll/_.../
/{: : : ;ー-‐ T'; : : : /j:/ー--l: :!: : : : : :jlllr: :´'
/ ハ: : :' ィf芹ミ '; : / /ィf芹ミ.l:,': : : : : /': : : :,'
./ハ:.l 弋リ' ∨ ' 弋リ'/: : : : : /: : : : '
/: : l` /: : : : : /: : : : '
/: : / u / : : : : /: : : : /
/ : / > _ __-_‐- 、/: : : :/: : : :/
……分かりました .': :/ i≦γヽ≧-/: : :∠ _: イ/
; :/ r= l三ゝ<三_/: / 〉
l:/ i ,〉マl>-/; ' ´ ` ァ、
l{ / l// `-‐/' lll / l
l j lll {! lll / !
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .陶璜は交州牧に留任となった。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .これ以後、東晋初期に至るまで、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 交州の長官は呉の旧臣によって占められる
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【紀元280年5月 晋 広州 番禺】
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ 皇帝陛下は
l l ´=` l .滕脩殿の広州牧・持節・都督の地位はそのままとすると仰せです。
ノ ヽ _,、__ノ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 その上で安南将軍に任命し、武当侯の爵位を授けると
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ,イ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ,,,,,,/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∨:iハ
/}}/}:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:j:i:i:i}:i:j}:i:i:i:i:}:i:i:iハ
/〉j /:i:ij{:i:i:i:i:i:i:i:i j{ :i: }ヽ}:i:i: : }:i:i:i:iハ
//},'/:i:i:i}≧=-:i:i:i:i/´:jiノ j:i:i:i:ij{:i:i:i:i:i:i:i
/ ./: : :/ ァ:i: {笊ミ:彡'゛:イ笊ミ:、:i:i:i:j{:i:i:i:i:i:i:i}
, ,.ィ'゛: : : ' /ヽ:lハ乂ノ 乂シ '}:i:i:i:ij{ }:i:i:i:i:i:{
/ :: : : : : , ィ゛:i:i Ⅵ}` 丶 j:i:i:i:ij{:ノ:i:i:i:i:i:{
皇帝陛下に感謝を /≧=r ''" |:i:i:i:iム _ _ j{:i:i:i:j{ : :i:i:|:i: {
‐=ニ′ |:i:i:i:i:i:{iト ., 。oj{:i:i:i:j{:i:i:i:i::|:i: {
‐=ニ′ |:i:i:i:i:i:{i|:i:i:i≧≦: : :j{:i:i:i:j{ : :i:i::|:i: {
‐=ニニ{ Ⅵ :i:i:{i|i/(_jr‐ ' "j{:i:i:リ! {::i:i:i|:Ⅳ
‐=ニニ }:i:i:i:i:r'゛ /ハ {{:/:‐7ヽ: |:i:{
‐=ニニニレ'⌒ヽ:‐=≦:i:i:lリィ'゛:j ハ /.:{{‐==7 : :\i〉
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .同様に滕脩も広州牧に留任している。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .事実上、陶璜と滕脩は南方の統治を委任されたに等しい
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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【紀元280年5月 晋首都 洛陽】
,.-'": : : :{ {: : : : : : : : : : : : : : \
,.-'" .... / / : : : : : : : : : : : : : : : `ヽ、
,.-'" : : ::::/: :/ : : : ::/:::イ:: :::: : :|:: : : : : : ヽ ̄ ̄
.. ̄ ̄ ̄`7 :::/ : : ::::イ:::/ |:: ::∧:: ト、::し' |:: : \
./ ::::,' : :::/ゝ≧、|: : /ー'|:,'ヽ::::: : :|:::::: : :ヽ 俺も南方に流された事はあるが、
./ :::_,' :fX 〈 f : : } |: / T示リ',ヽ::::: : |:::: : : : : あんな地の果てに居続けるなんて考えたくもないぜ。
/'"´ /イ=ニ!|弋_C' |/ { ::::: } |',::: : ト,: r、| ̄
|fニミr、j `ー゚_/|',: :|ノ: | .他にやれる奴がいないんだろうけどな
.,イ `--{ ヽ、 ,-、 /´ ノ、|!  ̄
/| \ )、=、>-<| /Y\ヽ
/: \ ヽ/}: :\!/:: :::/ヽ/ /: : : \', イ:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.≫ __ノ.:.:.:.:.:
//.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.!
ー= .ィ'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i 、:.:.:.:.:.:_:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.|、
|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト :.:.:.:.:.:.:.:.:.:トー:.:.´.:.:.:.:.:.\|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.∧一
|:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.!ー :.:.:.:.:.:.:.:.:| ヽト、ヽ:.:.:.:.:i!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.∧
|:.ト:.:.:.:.:.:.:.:ノ ∨.:.:.:.:.:.: ! __,.z==ミ_:.:.:j!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:!:.:.:.∧
|/.:.〉、ト、:. z==ミ、!\:.:.:| 丁 j::i ヾ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.ト、:\
/イ /.:.:.:ヾi. Vハ `ヽ 弋zソ j!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i!:.:八
./.:.:.:.:.:.:.∧弋i /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:i:.:.:.:j!:/ _`
兄の運の悪さはガチなので イ.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ ,. u /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:./:/.:/´__ }
|:./.:.:.:.:.:.:.:/.:. /イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:./i/イ: : : : : i
l/!:.:.:/.:.:.:.:/ _、 ー ^ .!:.:.:.:.:.:.:./.:./: :|: : : : : : : :!
! |:.:.:|/|/ (( )> イ !:.:.!:.:.:./_:/ : : ! : : : : : : :j
V、| `¨´ |: :_,ー:.:ハ ∨|:. /: : :`ヽ、_i!: : : : : : : 「
_> :´//´i / /∨: : : : : : : : >. 、 : : |:
r: i |: : :// / /: : : : : : : : : . : :/ ヽ:.:|:
_,∧ ヘ ∨_,. -―- ム
〈 ヽ.∨>.:.:.:γ ヽ ‐- .,_:.:.:.:`ヽ、
ヽァ'".:.:.:.:.:.:.:.{ i )〕ヽ:.:.:.: \
ア.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ _ノ -‐ ´( イ ):.:.:.:.:.∧
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:_ト_ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∧
/⌒ソ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ、:.:| ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧
ゝ j!:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:∧l,イ んハ i:.:.:.:.:.:.:.j:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:トー それはさておき、
_.ノ.:.:.:.∨.:ト、\/ 込,リ |:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:i:.:.,イ:ト } 金城郡の太守になった吾彦殿はどんな人なんでしょう?
. ー 1:.:.:.:ト∧ { tト、 !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /.:/ j/
∨、:∨.:ヽ ゞ ,: /イ.:.:.:. /.:,イノレ .陶濬は会った事がないので分かりません
!:.:.ヾ:.:.i:∧ /.:.:.:./.:/ニミx、
l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.> ` :!:.:/ノイ ヽヽ
|:.:.:.:.:.λ/ Y ヽ>ー<レ : / vヘ、
Vい/ ゝイ、 /: // ∨ \ _、-''"´ ̄ ̄¨''ー、
{_}/_,.ィ i ∨: : \ 、-'" `ヽ.
/ ゙ヽ
/ ゙i
| |
/ , |
!、 i , i __ ,!
〉、∠ __ }! ,ィ二, レ′
〈`_ヲ ≡≦≡=- '" メ-ュ リ
仕方なかろう。 .∨/ ` 二゙- "" ,>ノ イ
l!'_,,≧: ,、-'' ィ゙_,、イ「゙i
何年か前に陸抗殿の推挙で建平郡太守になったのだから。 「「ミ`ニーミ、 | 「 /l! ゙i
| !``ー ヽヾ ノ ノ ,/ィリ |
!タ_,N"lii;, _ノ-''"_、-''" ノ/ |. \
/ |.ト-三ニ=_,ニ" :='/ .| ヽ、
/ ,'|.| 「 ナ'ニニィ゙ ,/ | `
' |.| レ'__二フ′ ィ' |
辺境に派遣されたお陰である意味平穏にやり過ごせるというね…
【紀元280年5月 晋 荊州 信陵】
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ 皇帝陛下は吾彦殿を金城郡の太守に任命すると仰せです。
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ .赴任する際、洛陽に立ち寄るようにとも
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! _, - ´  ̄ \
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| (⌒\ ヽ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ∨: ,: \ ヽ '.
/: /: ,:r-\ V r===ミ、_|_
{:イ:{: : |,ィォ=ミ、 ∨ ∧∧ 、 ̄}`\
{∧: | ヒj _|: \_,.--、Vム \、_≫
r ∨ </|: : : : |_フ: :|:∨\ ` Tく
'. _ |: : : : | : : : | : \_》 \>
確か涼州よね? ヽ`_,./:イ: :l: |: : |: : :|:从V〉
r --く /: イ}∧:{从: :}/ }
じゃあ、準備ができたら上洛させてもらうわ ∧ /´>-<〉 ∨
∨\/ }
/ l r、___,ハ
,.ィ∨ V ゝ'ー'く∧
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .吾彦は金城郡太守に任命された。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .当時の州制では秦州に当たり、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 樹機能に代表される胡人の反乱の舞台となった地である
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/\___/ヽ
/'''''' '''''':::::::\
. |(●), 、(●)、.:|
| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::| 涼州は後漢の頃より胡人が暴れ回っているような所です。
. | `-=ニ=- ' .:::::::|
\ `ニニ´ .:::::/ そこを元呉将に当たらせるとは、晋の朝廷の悪意を感じますな
,,.....イ.ヽヽ、ニ__ ーーノ゙-、
: | '; \_____ ノ.| ヽ i
| \/゙(__)\,| i |
> ヽ. ハ | || ∧二二,.、 く`ー' \
_,/_, ヽ ___
,ィニr--- 、 { ∨/´ ̄ ̄`7
/ /: : : : : :>: . ._ r≦=======≦、
'. ' : : : : : |: : : : : : >- 、 ヽ ` <>、____,≫
∨ : : : l: : |\: : : : |,\- \__ \ __、\ ̄ \
|:|l: : : {: : |⌒∨: : { ,ィ≦卞:>: r<´:{\( \\ \\
考え過ぎでしょ? |:|{: : :∧:下≧、、 : ∨ vzソl: /: : |_'ノ : | `ーァ\\ \〉
|八: :{: :{∧_ vソ \_〉 <}:イ : : |: : : : {__/ \_>
本当に晋の皇帝陛下が悪意を持ってたら、 . | \〉:V∧_> ' |: :.从: :|: : ∨
今頃アタシたちはこの世にいないんじゃない? \}:込、 v ア イ|: :/ }: ∧:\〉
|: : : : > _ イ/|:/ V }/
|∧: : | _}=rく / /\__
|' ∧: | / | ∨ / `ヽ
_/ | \/ {_ 〉 \/ : '.
r ´ T´/--, ,...-/ | { r 、 ∧
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .周処と吾彦の例を見るに、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 晋の朝廷は使い物になりそうな呉の武官を西方に放り込んでいる。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 樹機能の乱以来、火種が燻り続ける西方にだ。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .「南人をもって夷を制す」とでも言おうか?
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
. /\___/ヽ
./ _ノ '''''' \
|:::::: (一), 、(●)|
|:::: ,,ノ(、_, )ヽ、,,..|
|:::: `-,.<))/´二⊃ それに、南と北では人々の暮らしぶりも随分と違いますからね。
.\... / / '‐、ニ⊃
... \ l ´ヽ〉 困難な役目になると思いますよ。
''"::l:::::::/ __人〉
:::::::::|_/ヽ. /|||||゙!:゙、-、_ あなたなら任を果たせると信じていますが
:::::::/´∨/`ー'〉゙||i l\>::::゙'ー、
:::y′.: ',ゝ、_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
/: ://: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::| __ / | | _r´-`ー ´ ̄ `ヽ
「 ̄ \ { } } , ´ r'//イ/r-、_,-< \
V `ヽ、 ∨/ / (/ (/==>--`---、\__
\___ \{l{ / , , --< ̄ ̄ ̄}
_ \__r'_/ /⌒\ /: : : : : :\ |ヽ
⌒>======__/ /: : : /: >-:r: :´: : : :/ : : : : : \ | '.
/ _/ _/:/ : : //_/\|: : /: : /|: : : : : :V: } }
/ ̄ 7: :/: : / : : : |{ ハ斧ミ、}: /: : /イ´ : l: |:|:∨ / '.
〃 /: /: :__|: : : |: |:、Vzソ /:イ:/:/ }/: :/: |八{/ ー /
\ /イ:< <|: : : |: |/ }':イ斧フ}: :/: :/-く ,
` /イ: : : `从: : : :|-、 _ 'ゞ'rム'}: /} ヽ /
ありがと! |:∧「 ̄ \ : |}∧ {⌒V> 人:/:イ:∧ ∨
|' /´ ̄ ̄ヽ:\ }ゝ ´ イ:/}:ハ: /': : } }
_/{__,ィ } `-`=「´__,/ \{∧: : : | /
{ /乂_ _ _} , } ̄ 7、 /' }: : / 「
| {_ l」 l」 / ,: /-ァ -< /: イ_}
, |  ̄ ̄ イ / /::::/ /⌒>::\イ´
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー これは、天下統一後の晋と呉の関係を示す例として受け取られる。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .中原の人々が呉人を蔑視していたのは、諸々の記録から事実と分かる。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .しかし、当時の西方は戦乱からの復興途上にあり、
`ヘ:ゝ .' 小/ .即戦力に成り得る人材を欲していたのもまた事実である
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【紀元280年5月 晋首都 洛陽】
s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \
弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、
|ーr‐弌弋 `ヽ∟」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_
≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ
. l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。
s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。
| ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。
| ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。
| ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_
|____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i
|: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ
|::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ
|弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、
|:l:l〈::: | |/__||/Ⅵ . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^㍉。.,_ __|i:i口i:i|_
|从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_
|::::::: (:| |/__||__Ⅵ |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ
|-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_,
|::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡
|ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:|
二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:|
二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩
二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵
.γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| ほぉう! |
ヽ______乂
_ -=ニ=- _
/: : : : : ヽ: : }h、 /
/: ./: : : :.i|: :.V/: : :∨
.: : :__: : : :八: : V__: : :.
l: : 人: : /x=ミ{ {/i:〉:..| ___
ハ: :{ ゞヽ( vシV/〉:..|\「:Y_/
)八 '_ ノノ./: | //」(
/: : ヽゝ ' ィ(: : ./: 人/// /)
/: : :/ V´/: : /_: : \ 〈 ヽ__//___ 懐かしいメンツじゃん。
_ノ/⌒V//: : ィ(ニニ-_: : : \ _ノ ノ 〈ニ=‐‐っ
> ‐=ニ: /L._//〉⌒7ニニニニニ∨: : : ハ‐--^\\ ̄ チーッス!
/): : /: :./ニ〔i:i//-ィ、ニ/ニニニニニニ.∨: : :/( ≧=): : ⌒´:\
/⌒(: ( Yニ/⌒(: (/ニニニ/ヽニニニニニニ=-_ /ニニニ=‐ ``~、、: :\
>< ((┼)) ヽ: lY {:{ ヽ{ニニ/ニニニ\ニニニニ=‐ ニニニ./ヽ: :\ ⌒ヽ: : )
〔〔i:i:i:\イ\丿iノi:i|:| 人( V /ニ/‐=彡⌒ヽニ /ニニニニ /_{\: : :. )/
/⌒\i:i:i:i\‐=≦:i:i|:| \、 .Vニ〈i:i:i:i:i:ノ\\ \ニニニニ‐ /^〉 \( ´
.:i:i:i:i:◯i:i:\i:i:i:i\i:i:i:i:ノハ }。{ \、.V ∧ ̄ {‐‐‐\\ \_//i:i:i/ //⌒ヽ
/⌒>i:i:i:i:i:i:\i:i:i:i〉// .} .}。{ \、‐∧ニ=\{{i:i:i:ヽ _/i:i:i:i:/ //====}}
_> ´i:i:i:i:i:i// /⌒7.ヽ.}。{ \\ニニニ 〉i:i:i|\\i:i:i/__//=====}}
i:i:/i:i:i:i:i:i:i:ィ( イ V .〈 }。{ \\ニ/|i:i:i:|i:i:i:\\...//=====∥
⌒¨¨´ 〉 .}。{、 \_\\\i:」i:i:i:||/⌒//===== ∥
人 ノ.人\‐=≦ ⌒ \\\_/⌒.《====== ∥
/⌒¨ /ニニニ.\___ イニ.\\ア\_∥〉=====∥
/⌒¨¨¨´ニニlニニ/ニ/ニニニニ.{ニニニ.\\^^∥======∥
_ ヽ,ィ´ : ̄ヽ
`ヽ: : : :_,. ┴ 、 fヽ /), ァ
}/´ i __/ ̄: :ヽ、っ
〈 l r―- ..,_ ,イ  ̄ヽ : : }っ
∧ l _ _ィ -└―ト / \'
∧ Y Y.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、 / 〉
∧ ト-ァ.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.\:.:.:.:ヽr‐ 、. / ,イ
. ∧ ∨ .:.:.:.:.:./!:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ:.:.:.: V }/ ,イ
∧ |:.:.:.:.;ィ/ ̄|:.:i:.:.:.:.:.:/ i:.:i:.:.:.:.r"' ,イ おお!
∧ |:.:.:./ ヾハ:.:.:.:/‐ ト:j!:.:.:.:ゝ ,イ
∧ ,∧: {,.z==ミ |_/ ノイ.!:.:.:.:.i ,イ 孫楷殿ではありませんか!!
_/ィ \、xx ≠ミx !:.:.ノ ! /
. ∧ iヾ __ ' xx ノィ.:.:/ ,イ お久しぶりです!!!
レ {! ヽ\{ 7 /.:.:.:/ /
{! i: : 、y ー ィ:.:./ ./
{! ∨: ヽ T ´: :/イ ./ _ -=ニ=- _
∧ ヽ: ∧ j: : : : :/ / /: : : : : ヽ: : }h、 /
/: ./: : : :.i|: :.V/: : :∨
.: : :__: : : :八: : V__: : :.
l: : 人: : /x=ミ{ {/i:〉:..| ___
うんうん。 . ハ: :{ ゞヽ( vシV/〉:..|\「:Y_/
)八 '_ ノノ./: | //」(
みんな元気そうで安心したよ。 /: : ヽゝ ' ィ(: : ./: 人/// /)
/: : :/ V´/: : /_: : \ 〈 ヽ__//___
これから彦才殿の邸に行くけど一緒にどう? _ノ/⌒V//: : ィ(ニニ-_: : : \ _ノ ノ 〈ニ=‐‐っ
> ‐=ニ: /L._//〉⌒7ニニニニニ∨: : : ハ‐--^\\ ̄
/): : /: :./ニ〔i:i//-ィ、ニ/ニニニニニニ.∨: : :/( ≧=): : ⌒´:
/⌒(: ( Yニ/⌒(: (/ニニニ/ヽニニニニニニ=-_ /ニニニ=‐ ``~、、
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .彦才は驃騎将軍孫秀の字
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/ / :| /::: |:::: \ `ヽ、
/イ / ::| :::::/ V:: ト、::: ヽ::::::.. \
/-イ :::;' ::::| ::/、_ V:: |_,-:::: ::: ';_::::::::ヽ
/ ::::| ::::/|/≠ミ`'V:: ,',.≦-::: :::: ',  ̄`ヽ!
| :::::| ::::/ / :r;: |` V: /イ:r;:';ヽ::::::: ';
| :::::::| ::::/ |: i::j :| V | ij: | ヽ:::::: | 孫秀殿は元気にしているのか?
| ::::::{ | :::/ 弋::ソ , 弋ソ |ヽ::::: |
| :::::::::`|::/_、 ,-、_,、 ノノ|ヽ: |
|::::,.イ;,ィ!:::::::> 、 ー─' ,.イ:;へ:| ';'
|/ |/ ┬=≧=-r=┬ / / ‐- 、 \
ト、 | |! / | / / / /{ ', \ \ ヽ
/ / / /、 \. \ \ ヽ、 ,
. / / { {_,.斗‐==\ 彡ヾ , ,
/ , / /{ .{ { \{\ゞ\', ‐ 、 ' ,
. ' / i 代 ', { /゙´だ心ヽ ん ! i
それがさー。 .| / / \\', 弋tソ r'´ノ .| ,
|i.i ! | ,ィzx、 \ i´ ! ,
天下統一の一報が届いてから、 .|| ', ゝ_r.弋.ソ /| | ,
ずっと病気って言って自分の邸に引き篭もっちゃって。 || \ / } ' , .| | ,
ゝ / ∧ -‐ 、 ' .! } | ,
今から様子見に行くとこ _/__/_ヽ' 、 ` /_/´| ./ l\ ,
. ,r'―‐ 、_}´ / >‐-- '´<´ .!/ /:xz=ニニニx、 ,
/ f二_ノ .//´ヽノ/,イニミ 、 .l ∠/ xz=ニ=x} '
| ノ´=ニ/ / {ニニソ、:ヽ/ {={:∠/´  ̄ `ヽ \
ノ _/=ニ/ : : |/ 〉イ i: / /{={/ニニニニニニニ} \
__/、 ´/ヽ〉/ミ、:_,.ノ{ノニ/ |/ /〈_/: |ニニニニニニニ/ヽ、 \
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| チーッス! |
ヽ______乂
(二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ)
//_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===○
| |││││││││││││││││|| 孫 ||
| |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .||
| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .||
___________| |││││││││││││││││|| 秀.||____________
\/\/\/\/\/\| |││││││││││││││││|| .||\/\/\/\/\/\/
/\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\
""" ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄"""""""""
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
\::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::|
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
群臣は皆祝賀のために参内したという。 '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
しかし、驃騎将軍の孫秀は、 ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.`
病気と称してこれに加わらなかった ,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
, .: .: .: .:. :: : : : : : : : : : : : : ::: :. :. :. :. : 、
/ .: .: , .: :: :: : : : : : : : ::: ..: :. :. :. :. :. : \
_/.: .: .:..:/,.: .: .: .:.. .. .. .. :. :. :. :. :. :. :. :. :.ヽ.
〔 /,.: .: .::「゚゙' =<j |.: .: .: :: :: :: :. :/,.〕斗キ ''7:. :. :. i : : i(
レ'}{.: .: .: .:i 〝:く . : .: :: :. :≠ √: : i ノ: .ハ{
\i l: :小 ゚'vヘ}ノiレ" ハ: :i斗::レ'! 誰が来たかと思えば……
'¨¨¨}へ{ i八 | 、 i /: iノ::ノレ'
へ..__ | | |: -=}7^}/⌒ミ=-― 御無沙汰している。
. 八 ¨゚ --‐ i ー= ゚" / └., }
. } \ _'__ , :′ / ; 皆、洛陽に移って来たのか
:ノ 〕 、 " ̄^ ィ^| , i
.. /\ | i\ { |/ ,
. \ノ ノ `"´ __.У /
晋 驃騎将軍 孫秀 ー=ニ二_/ / : : : : : : : : : : : :\:\__,
/ /: : : : : : :|: : : ::: : : U : : : :ヽー'"
./ ::/ ::|_,. (_ ∧::::/::: : : :',:: : : : : ヽ
_,./ :::|::イ"|: : : ::::/`ー/:|:::: : : : :|::: :: !::: |',
帰命侯と重臣連中だけ、な。 / / : ::|/ ;ヘV: :::::/=≠=、:::::: : : :|::: :: |::: |: ',
./ ,' : : :: :/f::| V:::/f::::ヽ ヽ::::: : :/::: :: |::: |:: |
何だ。 〈 =-/ : ::: :;弋ソ V |f:::c:! ∧::: :/ー、::: |::: |:: |
.', /,.イ:::::ハ 丶 弋ソ / }:::/´ |::: |:::/ヽ!
病気と聞いたが元気そうじゃないか .', '"ヽ-ゝ、 __ |::/ー'":: へ{
.ヽ 〈T>`==` イT,.|/ ̄ ̄ヾ
\ | | | r、|r" 〉`ー-、
_,. r‐‐ 、 _
/ \
,.r' ゙z..
7 ,. ミ
ゝ ヾ、 l `ヽ. .,〉
`^y 入`'w人 //″
,rノ~ 'i ` ‐'_>
_ __/::\ ヽ. ,ァ' .病という事にしておいてくれ。
_/:.:.`<丶:::::::``ー-、_^..<_,.-- 、
|:::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、. \--┐ヽ:::i、:::,∩:.: ,.、 祖国の滅亡を祝う気にはなれんよ
|::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',:\ ´、] ',.:.∨:lュi:l レ'∠.
. i:::::::::::::::::::::_:::::/::::::\. \.\:.:.}ュ:}´.∠`'
. t_::::::::,.r:'::´___::',::::::::::::> \`´/l r^ '
``ヽ_,r'´ P:::::/\/\`ヒ丿 .l
,.-'": : : :{ {: : : : : : : : : : : : : : \
,.-'" .... / / : : : : : : : : : : : : : : : `ヽ、
,.-'" : : ::::/: :/ : : : ::/:::イ:: :::: : :|:: : : : : : ヽ ̄ ̄
.. ̄ ̄ ̄`7 :::/ : : ::::イ:::/ |:: ::∧:: ト、::し' |:: : \
./ ::::,' : :::/ゝ≧、|: : /ー'|:,'ヽ::::: : :|:::::: : :ヽ
./ :::_,' :fX 〈 f : : } |: / T示リ',ヽ::::: : |:::: : : : :
こっちで随分と厚遇されたって聞いたが、 /'"´ /イ=ニ!|弋_C' |/ { ::::: } |',::: : ト,: r、| ̄
心変わりまではしていないみたいで安心したぜ |fニミr、j `ー゚_/|',: :|ノ: |
.,イ `--{ ヽ、 ,-、 /´ ノ、|!  ̄
/| \ )、=、>-<| /Y\ヽ
/: \ ヽ/}: :\!/:: :::/ヽ/ /: : : \',
< >
ヽ. ∧
/ ∨、∨ ._ .
,' i i { i } | ヽ{// }
,' { ', {l .i /i/ ト .} |
i i ハ 从{ i .ィ斧芯ヽ}/`i .}
i i, ヘL_\ |/. うナ/ イ .i ま、その厚遇もこれからは変わりそうだけどね。
.{.{t {マ,ヾ⌒' ` `´ /.| .i
i{ム マ} }} } ゝ 、 -‐、 イ | i i ほい、中書省からもらった詔書だよ
tfヽ、 リ !ノ.ノs。_ヽ- ./ }》 | .}. l、
\ i:.:.:.:.ノ l_>/ }./!.|\
/ム リ:.∠ ◎ } / /:::∧ マ \
/::::::::ヽ-<し'´:.㌢./} .ィ /:::/⌒iヽ ヽ \
/::::::::::::::::::/......:::::....i /:.{ ./::// ‐┐、 ヽ ハ<
/:::::::::::::::::/}⌒x..:::::.:./{::::::l l::::| |/i ∧ ヽ ヽ }ヽ `'
,. -―--――- 、
/ ヽ.
/ ヽ
/ ノ / : ゝ.
ノ ノ ルl| __,:'.......; 、 ヽ.
ル' | ̄ ̄レiルi´ :: | .l i`
おお、すまんな。 レ'l ト、._ | | _;: イ ノ r'
`^'r|  ̄ノ  ̄ 彳 ,.r'^
何々、驃騎将軍孫秀の位を下げて伏波将軍とする。 λ `_'___ イ,.ル''´
_ヽ、 ‐ ,∠-|ー-、
なお、開府に関しては従来通り認めるものとする、か _...............__ ノ`ー┴ト--‐'r┴‐'''´ {.__,.. -―-- 、
/::::::::::::::::::::7:::::::;;;;;;:::| ノ;;;;;;::::::://:::::::::::::::::::::::ヽ.
ノ:::::::::::::::::::;ノ:::::::;;;;〕|::::| /::ノ/;;;;//l::::::::::::::::::::::::::::::::::}
}:::::::::::::::::::;i|:::::::::( (l |:::レ://) X /:::::ヽ;:::::::::::::::::::::::::::::::〉
< ; >
/ ; i! :, ヘ
/ i ; !i j ;, :, :,
; !i ; /j ハ .ト、 ;, i! :,
! i,-=- ; :, -=-、 i! ヽ ヘ :,
{! ; l| .k マ / .ナメ i N i| i!
l!:, } ァ-=- ゞ ァ-=- ヾ i! il !i
i :, i ' i /ハi! i
:, i i ヒ 》 i .ちなみに、孫楷は車騎将軍から渡遼将軍になりましたとさ。
il 人 ヤ フ 〆i /!
! > 。イ !i l / i i!! 広告塔の御役目終了ってわけだね
/ l! i i s。 ≦ _,,|川 i i! !i !
i! ∥ ; i! < 刄/ / i ! !
i! ./ ; _,,,z==∧ </ /=x_! ! ,. -―--――- 、
乂 ∧ ≠.⑪∧ < / / ; > i! / ヽ.
/ .i! ≠/ム i } / /i ; ヘ! / ヽ
/ ノ / : ゝ.
ノ ノ ルl| __,:'.......; 、 ヽ.
ル' | ̄ ̄レiルi´ :: | .l i`
分かっていた事だ。 レ'l ト、._ | | _;: イ ノ r'
`^'r|  ̄ノ  ̄ 彳 ,.r'^
開府の権利はせめてもの情けというわけか。 λ `_'___ イ,.ル''´
_ヽ、 ‐ ,∠-|ー-、
正直な所、もらってもしょうがないのだがな _...............__ ノ`ー┴ト--‐'r┴‐'''´ {.__,.. -―-- 、
/::::::::::::::::::::7:::::::;;;;;;:::| ノ;;;;;;::::::://:::::::::::::::::::::::ヽ.
ノ:::::::::::::::::::;ノ:::::::;;;;〕|::::| /::ノ/;;;;//l::::::::::::::::::::::::::::::::::}
}:::::::::::::::::::;i|:::::::::( (l |:::レ://) X /:::::ヽ;:::::::::::::::::::::::::::::::〉
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .『晋諸公賛』によれば、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 天下統一の後、孫秀は伏波将軍、孫楷は渡遼将軍に改めて任命された。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j どちらも四品官相当の将軍職であり、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .二品官相当の驃騎・車騎将軍から見れば、明確な降格人事となる。
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .呉が平定された以上、彼らを過度に厚遇する必要が無くなったためだろう
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
| |
/ , |
!、 i , i __ ,!
〉、∠ __ }! ,ィ二, レ′ .ですが開府と言えば、
〈`_ヲ ≡≦≡=- '" メ-ュ リ 役所を開いて属官を招聘できるはず。
∨/ ` 二゙- "" ,>ノ イ
l!'_,,≧: ,、-'' ィ゙_,、イ「゙i もらってもしょうがないとは、どういう事なのです?
「「ミ`ニーミ、 | 「 /l! ゙i
| !``ー ヽヾ ノ ノ ,/ィリ |
j ヒヘ、_,..} ゙Y _、-" 、イ f./ ト、 |/、
!タ_,N"lii;, _ノ-''"_、-''" ノ/ |. \ レ _____
/ |.ト-三ニ=_,ニ" :='/ .| ヽ レ! ,..::::'i¨ !:::::::::::: |
/ ,'|.| 「 ナ'ニニィ゙ ,/ | |/ /::::::: | |::::::::::::::|
' |.| レ'__二フ′ ィ' | V /:::::::::::: | |:::::::::::::ノ/ i
VWレ|:::::::::::::::| |:::::::::::イ |
|:::ヽ|:::::::::::::::| |:::::::::::::| ∧
!:::/ ! ::::::::::: | |:::::::::::/ ノノイ }
У ! ::::::::::: | |::::::/ /レく_/ ./
/ | :::::::::::!_|/VVイ/ /
この都には、呉人の下に付きたがる者などいないのさ 〈 __ ̄ ̄ r‐=ヘ
`ヽ / \rミ
└==‐- /
└ /
} /
八 . <二二二二二二二二
`ー─=<//// ||/////////////
///////////!!/////////////
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .本当の話である。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .中原の人々は呉からの亡命者の孫秀・孫楷に仕えず、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .晋の高官で開府の権限を持つ者は呉の人士を招聘しようとしなかった。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .こうした所にも呉人への蔑視はあった
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
. /::::::::::::::::::::::::::::/ |:::: | -‐∨:::::∧:::::::::::::::::::::::::::ハ
′:::::::::::::::::::::: / |:::::リ \:::::ヘ::::::::::::::::::::::::::::::l
. i:::::::::::::::::/:::::::/ l:::::; \:::\:::::::::::::::::::::::::l
|::l ::::::::::/:::::::/ |:::/ ,≠ ,千㍉ト::::\::::::::::::::::::::!
|::|::::::: /::::::; '=ミ、l::/ {:刈 :|::::::> .::::::::::::::|
|::Ⅳ::/:::::メ、 {;ハ :/ Ⅵリ :|::::::::::::::|:::::::::::::: !
. 八:{ V::/:ム Ⅵ! "´ |::::::::::::|::::::::::::::::l そっちはそっちで苦労しとるんやな
`/\Y:ム ゞ ′ ::::::::::::::リ:::::::::::::::::!
|::::::l ,::::::::::: /:::::::::::::::::::|
|::::込、 -、 ,::::::::::::/::::::::::::::::::::::|
|:::::::::::::> . ,. <,'::::::::::/::::::::::::::::::::::: | _ -=ニ=- _
|::::::::::::::::::::::::::::::ニ´ /:::::::::/::::> .::::::::::: | /: : : : : ヽ: : }h、 /
|:::::::::::::∧::::::::::::/l /:::::::::/_ --___\:::::::::| /: ./: : : :.i|: :.V/: : :∨
.: : :__: : : :八: : V__: : :.
l: : 人: : /x=ミ{ {/i:〉:..| ___
ハ: :{ ゞヽ( vシV/〉:..|\「:Y_/
)八 '_ ノノ./: | //」(
/: : ヽゝ ' ィ(: : ./: 人///
/: : :/ V´/: : /_: : \
これからは呉の人たちを招けるのがせめてもの救いだね _ノ/⌒V//: : ィ(ニニ-_: : : \
> ‐=ニ: /L._//〉⌒7ニニニニニ∨: : :
/): : /: :./ニ〔i:i//-ィ、ニ/ニニニニニニ.∨: : :/
/⌒(: ( Yニ/⌒(: (/ニニニ/ヽニニニニニニ=-_ /ニ
>< ((┼)) ヽ: lY {:{ ヽ{ニニ/ニニニ\ニニニニ=‐ ニニ
〔〔i:i:i:\イ\丿iノi:i|:| 人( V /ニ/‐=彡⌒ヽニ /ニニニニ
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .結果として、孫秀らは同郷の人々から人材を募るしかなくなった
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_,. r‐‐ 、 _
/ \
,.r' ゙z..
7 ,. ミ
ゝ ヾ、 l `ヽ. .,〉
`^y 入`'w人 //″
,rノ~ 'i ` ‐'_> 薛瑩よ。
_ __/::\ ヽ. ,ァ'
_/:.:.`<丶:::::::``ー-、_^..<_,.-- 、 .我らが生まれ育った呉はどうしてこうなったのだろうな
. /:'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ \::::::::.:.:.:.I::::::L:.:.:.:.\
|::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',:\ ´、] ',.:.∨:lュi:l レ'∠.
. i:::::::::::::::::::::_:::::/::::::\. \.\:.:.}ュ:}´.∠`'
. t_::::::::,.r:'::´___::',::::::::::::> \`´/l r^ '
``ヽ_,r'´ P:::::/\/\`ヒ丿 .l
ー=ニ二_/ / : : : : : : : : : : : :\:\__,
/ /: : : : : : :|: : : ::: : : U : : : :ヽー'"
./ ::/ ::|_,. (_ ∧::::/::: : : :',:: : : : : ヽ
_,./ :::|::イ"|: : : ::::/`ー/:|:::: : : : :|::: :: !::: |',
/ / : ::|/ ;ヘV: :::::/=≠=、:::::: : : :|::: :: |::: |: ',
./ ,' : : :: :/f::| V:::/f::::ヽ ヽ::::: : :/::: :: |::: |:: |
………… 〈 =-/ : ::: :;弋ソ V |f:::c:! ∧::: :/ー、::: |::: |:: |
.', /,.イ:::::ハ 丶 弋ソ / }:::/´ |::: |:::/ヽ!
.', '"ヽ-ゝ、 __ |::/ー'":: へ{
.ヽ 〈T>`==` イT,.|/ ̄ ̄ヾ
\ | | | r、|r" 〉`ー-、
/.: .: : :: : : : : : : : : : : : : : : ::: :. :. :. :ヽ
, .: .: .: .:. :: : : : : : : : : : : : : ::: :. :. :. :. : 、
/ .: .: , .: :: :: : : : : : : : ::: ..: :. :. :. :. :. : \
_/.: .: .:..:/,.: .: .: .:.. .. .. .. :. :. :. :. :. :. :. :. :.ヽ.
〔 /,.: .: .::「゚゙' =<j |.: .: .: :: :: :: :. :/,.〕斗キ ''7:. :. :. i : : i(
レ'}{.: .: .: .:i 〝:く . : .: :: :. :≠ √: : i ノ: .ハ{
\i l: :小 ゚'vヘ}ノiレ" ハ: :i斗::レ' .昔、討逆将軍は、
'¨¨¨}へ{ i八 | 、 i /: iノ::ノレ' .齢二十にして一介の校尉から大業を起こされた。
へ..__ | | |: -=}7^}/⌒ミ=-―
. 八 ¨゚ --‐ i ー= ゚" / └., } しかし今、後主は江南の地を全て打ち棄ててしまった
. } \ _'__ , :′ / ;
:ノ 〕 、 " ̄^ ィ^| , i
.. /\ | i\ { |/ ,
. \ノ ノ `"´ __.У /
__...。s' ゚'=- 、 / /
,.-'": : : :{ {: : : : : : : : : : : : : : \
,.-'" .... / / : : : : : : : : : : : : : : : `ヽ、
,.-'" : : ::::/: :/ : : : ::/:::イ:: :::: : :|:: : : : : : ヽ ̄ ̄
.. ̄ ̄ ̄`7 :::/ : : ::::イ:::/ |:: ::∧:: ト、::し' |:: : \
./ ::::,' : :::/ゝ≧、|: : /ー'|:,'ヽ::::: : :|:::::: : :ヽ
./ :::_,' :fX 〈 f : : } |: / T示リ',ヽ::::: : |:::: : : : :
ああ ./'"´ /イ=ニ!|弋_C' |/ { ::::: } |',::: : ト,: r、| ̄
|fニミr、j `ー゚_/|',: :|ノ: |
.,イ `--{ ヽ、 ,-、 /´ ノ、|!  ̄
/| \ )、=、>-<| /Y\ヽ
/: \ ヽ/}: :\!/:: :::/ヽ/ /: : : \',
/.: .: : :: : : : : : : : : : : : : : : ::: :. :. :. :ヽ
, .: .: .: .:. :: : : : : : : : : : : : : ::: :. :. :. :. : 、
/ .: .: , .: :: :: : : : : : : : ::: ..: :. :. :. :. :. : \
_/.: .: .:..:/,.: .: .: .:.. .. .. .. :. :. :. :. :. :. :. :. :.ヽ.
〔 /,.: .: .::「゚゙' =<j |.: .: .: :: :: :: :. :/,.〕斗キ ''7:. :. :. i : : i(
レ'}{.: .: .: .:i 〝:く . : .: :: :. :≠ √: : i ノ: .ハ{
\i l: :小 ゚'vヘ}ノiレ" ハ: :i斗::レ'!
'¨¨¨}へ{ i八 | 、 i /: iノ::ノレ'
へ..__ | | |: -=}7^}/⌒ミ=-― このために、宗廟も山陵も廃墟となるだろう
. 八 "゚ --‐ i ー= ゚" / └., }
. } \ _'__ , :′ / ;
:ノ 〕 、 " ̄^ ィ^| , i
.. /\ | i\ { |/ ,
. \ノ ノ `"´ __.У /
__...。s' ゚'=- 、 / /
,.-'": : : :{ {: : : : : : : : : : : : : : \
,.-'" .... / / : : : : : : : : : : : : : : : `ヽ、
,.-'" : : ::::/: :/ : : : ::/:::イ:: :::: : :|:: : : : : : ヽ ̄ ̄
.. ̄ ̄ ̄`7 :::/ : : ::::イ:::/ |:: ::∧:: ト、::し' |:: : \
./ ::::,' : :::/ゝ≧、|: : /ー'|:,'ヽ::::: : :|:::::: : :ヽ
./ :::_,' :fX 〈 f : : } |: / T示リ',ヽ::::: : |:::: : : : :
ああ ./'"´ /イ=ニ!|弋_C' |/ { ::::: } |',::: : ト,: r、| ̄
|fニミr、j `ー゚_/|',: :|ノ: |
.,イ `--{ ヽ、 ,-、 /´ ノ、|!  ̄
/| \ )、=、>-<| /Y\ヽ
/: \ ヽ/}: :\!/:: :::/ヽ/ /: : : \',
.
;
|
|
:
i
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|:
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:|
o
.;
O
:
i
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゚ ,、人,、'
`^⌒^´
|\ /\ / | // /
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∠ 悠悠たる蒼天よ!! >
/_ _ \
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_ ─'─ーャ__
_r´ 丶 , `ア
/ , - ´  ̄ヽルヒイ-、〉
. / < \ヽ,-─ヽ, ト _ ヽ\
/ `-ヤ´ r= 、 ヽ| リ
/´レル、_フ │ l_丨 リ レト ./
レ L=, / レ| / /
`レ,_  ̄ヽ\u - '" `-,// _ ':: ̄` -/ //
冫、ゝ ┴`─ヽ f`::\ _ '´:::::::::::::::::r" //
_, _ / /::( ヽ::::::::::::「 |:::::::::::`┐ r":::::::::::::::::::::::::|//
/::::::::::::vヽ / /.:::::::! }ヽ、:::! !:::::::::::::::ゝ- {::::::::::::::::::::::::::::::::\ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
::::::::::::/ ノ ! !::. ! | !:::||:::::::::::::::::! |:::::::::::::::::::::::::::::: ≧ <
::::::::::::! イ. ! !::::/ / ! |ヽ !.::┌┐/ /::::::::::::::::::::::::-=ニ こうなったのは誰のせいなのだ!!! ≦
::::::::::::| Y ヽ´ rイ ノ. |:::::::::| 「/ /::::::::::::::::::::::::::::::::::≧ ≦
::::::::::::! ! ノ ノ イ. }::::::::|/ /::::::::::::::::::::::::::::::::::/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
::::r"` ! | / , /|.:::::::/ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
ヽ ∠_ |.::::/. ∧::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_ ノ
⌒ヽ ヽ /ヽ、l、`/ / ヽ::::::::::r── .,_ - イ
::::::/ヽ ヽ /ヽ ヽ ヽ`7 / ヽ::::/ / ̄ ヽ ヽ
\ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
≧ <
(二二二ニ/ -=ニ ユニバァァァァァス!!! ≦
//_/__//_/__//≧ ≦
//_/__//_/__//Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===○
| |││││││││││││││││|| 孫 ||
| |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .||
| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .||
___________| |││││││││││││││││|| 秀.||____________
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/\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\
""" ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄"""""""""
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
\::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::|
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
やむなく晋へ亡命した孫秀は、 l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
呉を惜しむ気持ちが強かったのだろう。 `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
このあたりは、 rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
魏で劉備の死を祝賀しなかった黄権に通じるものがある ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.`
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
{ `'r‐r'´ |
>、∠二ニ'='‐=ニニ>ク
. く __.∠_ト\__\ ┏━┓
/レ, '´ / . / ', ヽ ヾ ┏┛
. / ./ i i { } ! ! i ・ よく孫秀が使っているユニバァースって言葉。
/ 八 ト、l _,.|\/l、_ レ| ∧
. 〈 _j\_{ _ _ jイ_ 〉 . あれはどういう意味なのかしら?
`マ ニ=ヾ=〈 , ノ=r'7
ヾ=-r`ソ≧=‐- -‐=≦、ソ´ .昔の深夜アニメで見たような?
. `ソ /´ 〈>z<〉`ヽ ソ
ヽ `~~⌒γ⌒ ノ
ヽー―'^ーイ
/// : :/: : /: .:i :i : :ヽ : :\i
{!/ : :/ , : / i: :ハ: . :|ヽ . :ト、 : :i : : :ヽ
| イ i . : !ィキラ""_.|/| ,' ∨__リ ヾト i: : : ハ!
|! | ! . :イ! ∨ィェz !/ イろfi了ミ | |: : / リ
!j i: : Y'´ろfi } 弋zソ | ! /リ
あれは呉の民が使う感嘆詞なんだそうです。 リ∧ト、 ヽ弋zソ " レ'//
\ト 、 イ-'
感情が昂った時に、 ヘ 、___, /ミミ.>
「なんてこったい」「素晴らしー」と同じ用法をするとか 丶、 , ':\
`ト __ , イi. : : :/
/|\ _ / |\/: ̄:7
/: :/ / { | l: : : `V . .、
r-‐ '´:/: : :/ | } | !: : : ::i: : : : \
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .晋の朝廷は、孫秀の振舞いを賛美したと干宝『晋紀』は記している
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.`
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 さて、次に述べる事も孫皓引見より前の出来事だ
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
【紀元280年5月 晋首都 洛陽】
, -――‐-v冖v-―――- 、
く: : : :r>―^ーヘノ)==ミ : : : :|
rクヘ:/ , , ヒr┬- 、: :/
. rク : :/ / l | 厶:ヾ、:_:》 :\
K_:_:/ / ,′ l |l | 厶 : : : : /
/| l/| レ1 / lメ、_/l l|ヽ、/ヽ、
. / l |イ | / / `7 リ=ミ__〉 .先の戦において、
. 厶イ>l | ノ ′`ヽ /| /ヽ、`二} .孫氏の将軍で戦死した人の家族を寿春に移しましょう。
く// ,小 ● ● ll=<| \
{_{_fて(ヘ⊃ 、_,、_, ⊂⊃彡} 匸´ それと、呉の民で江北へ移住したい人がいれば許可するわ
〃: : : :_:_∨_:__: : : : :ヽ
___/((┃)) {:r介、: :}}: : :_:ノi|_ ガリガリガリガリッ
/ /ヽ,,⌒) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(,,ノ、 \
/ /__________ヽ \
, -――‐-v冖v-―――- 、
く: : : :r>―^ーヘノ)==ミ : : : :|
rクヘ:/ , , ヒr┬- 、: :/
. rク : :/ / l | 厶:ヾ、:_:》 :\
K_:_:/ / ,′ l |l | 厶 : : : : /
/| l/| レ1 / lメ、_/l l|ヽ、/ヽ、
. / l |イ | / / `7 リ=ミ__〉
. 厶イ>l | `ヽ ′ ノ /| /ヽ、`二} 移住した人にはなんと!
く// ,小 ● ● ll=<| \
{_{_fて(ヘ⊃ 、_,、_, ⊂⊃彡} 匸´ 将軍と官吏は十年間、農民と工人は二十年間!!
` ̄,.-ヽ、 ゝ._) イァヽ
゚ヽ. | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|: :ヽ ダンッ 税を免除してあげましょう!!!
。 ゚ _(, _,) お得ですよ .( ,,)ノ
・/ヽ|. 奥さん |て \ ・。 :
/ .ノ|________|( \
【紀元280年5月 晋 揚州 鄱陽郡】
__ _____ ______
,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、
'r ´ ヽ、ン、 .おい聞いたか?
,'==─- -─==', i
i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i | 今、江南から江北へ移住すれば、
レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .|| 将軍と官吏の家は十年間、農民と工人の家は二十年間も税がタダだとよ。
!Y!"" ,___, "" 「 !ノ i |
L.',. ヽ _ン L」 ノ| .| もう江南でゆっくりするのは時代遅れだな
| ||ヽ、 ,イ| ||イ| /
レ ル` ー--─ ´ルレ レ´
__ 。o≦i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:≧s。 ____
ィi〔i:i:i:i:i:i:ヽi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i\
'i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iVi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i<\
/ィi:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧
/i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iV∧
/i:i:ィi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{⌒\
// }i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i|i:i:i:i:i:i:Vi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i{
/ ':i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i|i:i:i:i:i:i:i:iVi:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:}i:i:i:i:i:i:i:i:i:Vi:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iVi:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧
そうなん? /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iイi:i>、i:i:i:i:i:i:i}i:i:i:i:i:i:i:i:イi:i:Vi:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ }i:iⅥ> ------ <{ }i:i:iハi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ }i:i/ニニニニニニニ∧}i:/ Vi:i:i:i:i:i:i:i:i:∧
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ .イニニ≧s。-===-。o≦ニ〕iト Vi:i:i:i:i:i:i:i:i:∧
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ ,<ニニニニニニニニニニニニ>、Vi:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ /ニ>、-=ニニニニニニニニ=-/ニ∧i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .呉の民に対する江北への移住の奨励。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .この政策の意図する所は何だったのだろうか?
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ それは『晋書』に伝を持つ
`ヘ:ゝ .' 小/ .ある人物の記録からうかがい知る事ができる
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
__ 。o≦i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:≧s。 ____
ィi〔i:i:i:i:i:i:ヽi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i\
'i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iVi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i<\
/ィi:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧
/i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iV∧
/i:i:ィi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{⌒\
// }i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i|i:i:i:i:i:i:Vi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i{
/ ':i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i|i:i:i:i:i:i:i:iVi:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:}i:i:i:i:i:i:i:i:i:Vi:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iVi:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧
税金が十年間タダかぁ /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iイi:i>、i:i:i:i:i:i:i}i:i:i:i:i:i:i:i:イi:i:Vi:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ }i:iⅥ> ------ <{ }i:i:iハi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ }i:i/ニニニニニニニ∧}i:/ Vi:i:i:i:i:i:i:i:i:∧
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ .イニニ≧s。-===-。o≦ニ〕iト Vi:i:i:i:i:i:i:i:i:∧
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ ,<ニニニニニニニニニニニニ>、Vi:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ /ニ>、-=ニニニニニニニニ=-/ニ∧i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .この人物は元々鄱陽郡の出だった。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .父親は呉の揚武将軍を務めていたが、彼の幼少時に世を去っている。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 貧しく家柄も低かったが、
`ヘ:ゝ .' 小/ .母親の献身によって金品を用立て、地元の人士と交際を結んでいた
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/\___/ヽ.. ━┓
/ _ノ ~ \ ┏┛
. |:::::: (─), 、(●)| ・
. |:::: ,,ノ(、_, )ヽ、,,..|
. |::::::: `-=ニ=./;、 | 例の江北への移住に応じたい?
\ / / '‐、>
,ノヽ、__ノ 二〉 君のような有望な人材には鄱陽郡に留まってもらいたいな。
, /'"|::::_/ヽ. /:::::ヅ!:゙、-、_
''":::::::::::/´∨/`ー'〉 7:..ヽヽ:.:|:::::゙'ー、 .固有AAを孝廉に推挙すれば出世できるし
::::::::::::y′.: ',ゝ、_/::\:.:.:| |.イ:::::::::|:::!
__ 。o≦i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:≧s。 ____
ィi〔i:i:i:i:i:i:ヽi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i\
'i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iVi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i<\
/ィi:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧
/i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iV∧
/i:i:ィi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{⌒\
// }i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i|i:i:i:i:i:i:Vi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i{
/ ':i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i|i:i:i:i:i:i:i:iVi:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧
父上が生きとったら違うんやろうけど、 ./i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:}i:i:i:i:i:i:i:i:i:Vi:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧
さすがに暮らしぶりが苦しくてたまらんし…… ./i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iVi:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧
母上にこれ以上苦労させたくないんよ ./i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ }i:iⅥ> ------ <{ }i:i:iハi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ }i:i/ニニニニニニニ∧}i:/ Vi:i:i:i:i:i:i:i:i:∧
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ .イニニ≧s。-===-。o≦ニ〕iト Vi:i:i:i:i:i:i:i:i:∧
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ ,<ニニニニニニニニニニニニ>、Vi:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ /ニ>、-=ニニニニニニニニ=-/ニ∧i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .呉が平定された後、彼は江北への移住を決断する
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【紀元280年5月 晋 揚州 尋陽】
`ーr‐' ̄ ,.---------
r―'´○寿春 ,「◎建業 ○京城
,.----'´ ̄ ./
○新息 _/ . /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ○合肥 __{
○弋陽 |
○六安 横江○|○牛渚
} ̄ー' ̄} |
.∧∧∧∧ `ーv'○東興 ./
∧ ∧∧∧∧∧∧ `ーr―' ̄
∧∧∧∧∧∧ 濡須口○}
∧∧∧∧ r'
∧∧∧∧∧∧ _ノ
∧∧∧∧ 【廬江郡】 r―'
∧∧∧ 皖○ _,.-‐'
>-―‐、 ∧∧∧∧ |
| ○\_ .| /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
| 武昌 . ̄| ●尋陽 _r‐'´ :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
ヽ _/ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
'ー-、___イ : :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
○ ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
柴桑 移住先は廬江郡の尋陽県。 Ⅵヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ
【鄱陽郡】 \ヽ、 _ , イ!::/
.後漢末に民が江東へ逃げた結果、 / ヽ{ ト、ヽ l:′
人家が絶えたという地域に属している ∧\ マ三ソ| .\
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
i: : : :: : : : :|<V>| : : : !
......-――-..... __
____ ....:::´:::::::::::::::::::::::::::::\:`ーrく:::::::::::::`ヽ
/⌒>―:/:::::::::::::::::::::::::;イ{:::::::::::::::::\::ゝ.><\ ̄\
/⌒./:: /::::::::::::::::::::/ムrヘ:::::{::::::| ::: |:::::::ヽ `ヾ
/::::::/:::/:::/ゝー'^´ /\ム::| ::: |::::::::: |
./::::::/::|::|:i!:{ /,斗芯アt| ::: |::::::::: | おや、あなたも江南から移って来たのでしょうか?
| ::/|:::|:从N 〃〃bf:::爿 |::|:::|^ヽ::::|
|/ .|:::|:::∧⌒ { 乂少 j::/::|} }リ::/ 私は周訪、字を士達、本籍は豫州の汝南郡安城です。
{ |:::i!::::::ハvzイΥ"\_ イ/|:::| /::/
Ⅵ:|:(__{_ ノ' _ /' ./:/¨ル' .曽祖父の代に江南に移り、
从:::八 マ::::ノ /イル'_ .今度の布告でこの尋陽に移ってきました
\个i イ'_」 ィ^}} }
\{ゝ >ー< rf }} }} {{八
} }} }} ヾ ヾ \ >.:.´.:.:.:.:.:\ ィi〔i:i:i:i:i:i:ヽi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i\
'i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iVi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i<\
晋 汝南郡の人 周訪 /ィi:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧
/i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iV∧
/i:i:ィi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{⌒\
// }i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i|i:i:i:i:i:i:Vi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i{
/ ':i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i|i:i:i:i:i:i:i:iVi:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:}i:i:i:i:i:i:i:i:i:Vi:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧
私の名前は…… ./i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iVi:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧
./i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iイi:i>、i:i:i:i:i:i:i}i:i:i:i:i:i:i:i:イi:i:Vi:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ }i:iⅥ> ------ <{ }i:i:iハi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧
./i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ }i:i/ニニニニニニニ∧}i:/ Vi:i:i:i:i:i:i:i:i:∧
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ .イニニ≧s。-===-。o≦ニ〕iト Vi:i:i:i:i:i:i:i:i:∧
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .当時、彼の他にも廬江郡に移住した者はいた。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .どうも晋の朝廷は江北への移住を奨励する事で、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .人口が減少していた廬江郡一帯の人口回復を狙ったようだ。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ あくまで『晋書』の記述からの推測だが
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/:::::::::::::/三/:::::::::::::|\::::::::::::::::、:::::::::::::::::::\三\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
,'::::::::_,. -‐:::::|\:::::::::: |::::::::::::::::::::::::\:::::::::::::::::::\三\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/:::/ ::::::::::::: |:::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::::::::::::\三\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
. ,.:'::::::::::::::::::::::: !:::::::::::::::::{:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::ヽ:::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/:::::::::::/:::/:::::::::|:::::::::::::::マ!:::::::::::::、:::::、::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::ヽ:::::::::ト:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::/:::/::::{:::::{:::::::::::::::{ ':,::::::::::::::',::',:::',:::::::',:::::::::::::::::::',:::: !ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::/:::/ ::: |::::::',:::::::::::',',::::::::::::',:::',-!、::::::::',:::::::',:::::::',:::| ',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::|::::|::::::::|:::::::::\:::::::::\}:::::::::|::::|:イ::!:::| ',:::::::::||:::::::::|:::::::::::',:! ':,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::|::::|::::::::|:::::::::|:::::\::::::::\:::::|::::|リ!:::}, -―- 、}|:::::::::|::::::::::::Ⅵ !:::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::|::::|::::::::|:::::::::|,::-:::、\::::::::\!l::| l / ム::::::㍉ |:::::::::|::::::::: |:!/ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::|::::{::::::::{::::::イ\::::::\\::::::::\_ 抃::::::刈j!:::::::::i:::::::::::|:i' }::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:,::::::::l::::::',:::::',:::::', /斥::㍉ \_:::::::、_ 弋_こ ソ/::::::::;'::::::::::::}:| ;':::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 鄱陽郡の陶侃や
::マ:::::|:::::::ヽ::::::ヽ::::::ヽ! マ:::::心 }/  ̄´ ` " ´/:::::::/::::::::::::/::| '::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::マ:::{、::::::::::\::::\::::\弋こソ/ /::::::イ::::::::::::/ l/ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::\}ヽ::::::::::::\::::\:::ミ、 、 /:://:::::/:::/、_--、/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::/:::::::\::::::::::::\::::\::..._ _ /イ /:::/::/{/\/ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
::::::/::::::::::::::::\::::::::::::\::::::ミ、 ‘ ' /イ::/::/::| ̄´ ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::://ヽ
::::,'::::::::::::::::::::::::>、::::::::::\::::>::.........._ / ̄/イ/`リ/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::://///∧
::/:::::::::::::::::::::::::::::::/`ヽ、:::::>、ミ、:::/⌒ヽ/ /,.ィ⌒ヽ..イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::://///////
/:::::::::::::::::::::::::::::::/ }:ヽ::::/´ / /、/ //-::::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.. -7//////////
:::::::::::::::::::::::::::::::/ j/ `{ /{ l-:::''´:::::::::::::::::::::::::::____:::,.. -、 ´</\__///
::::::::::::::::::::::::::::/ - '-:::´::::::_,..-rr-r:.T7 ̄ ̄//////\////>-__二二二二,イ
::::::::::::::::::::::::::/ /:::::,.. - T7´ Ⅵl |:.:|/////////////∨///////////// /
>:::::::::::{{//:/:::/ ̄::::ヽ::|::::: z≦| :::::::\::::\}__<⌒ヽ
/´ ̄ ̄ .//:/::::::/:/乏≧ミ:↓≦幺t|:|::::::ヽ::\:::.:ヽ `
j/;/::::::/:::| |:|:::::::::|:::::::|:::\:.
/:/:!::::::ハ:|:| |:i!::::::::|:::::: | :::: |:゚。
.|:/:::!::::::|从{ 从\:::i!::::: |:::::|:|:::| .陶侃殿。
.|:|::::|:::::||  ̄ ̄ ̄\ / ̄ ̄ ̄Ⅶ::::::|:::::|:ト;:|
Ⅵ:::从 {r'― } {r'― } /イ:::::::|::::ハ!
|::::::=( 乂z少 ) ⌒ ( .乂少 )∩ト、ハ/ お互い支え合っていきましょう
|:::::::∧ ー― ' ー (\∧.Ⅶ/
八::: |::人 〈 ̄〉 \\} }}}
ヽ|从个::... ....r くj/Y ヽ.| /i:i:i:i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:/i:i:i:{i:i:vwi:i:i}i:|i:i:i:iVi:iVi:i:i:i:i:i:\
r<从:| ≧=≦ |ル\ ヽ| | ./ィi:i:i:i:i:i'i:i:i:i:i:i:i:ィi:i:i/i{i:i:{ }i:i:i}i:|i:i:i:i:i:Vi:iVi:i:i:i:i<^)i
__.ノ〃〃`¨ii TT ii¨´ヾi Y j | |i:i:i:i:i:i{i:i:i:i/i:斗-ォi:iVi:iVi:i:/}┼i:i/i:i}i:i:i:vi:i:i:i:i|
r<: : : : :∨ リ ,リ .| | {{ 从 { / ̄`i |i:i/i:i:i{i:i:i:i:i:i:i:i}/ Ⅵ Vi:i:i:/ノ∧i:ハi:}i:i:i:i}i:i:i:i:i:|
/: : :ヽ: : : : \{{ 〃 | | ヾ }}人{ ト、 レ'}i:i:i:i{i:i:i:i:i:i:ィぅ笊㍉ 〉i:〈 ^笊ぅミi:i:}i:i:i:i}Vi:i:i:|
}i:i:i:i{八i:iⅣ ん:ハ /∧i:i:>ん:ハ Ⅵi:i:i:} Vi:i:i|
}i:i:i:i:Vi:>、{ 乂ツ 乂ツ /i:i:i:i:} Vi:i|
}i:i:i:i:i:Vi:i:i:\, , ' , ,/i:i:i:i:i:iハ Ⅵ
}i:i:i:i:i:i:Vi:i:{^⌒ r ‐─ ┐ /ィi:i:i:i/i:∧ ',
ええなあ。 .}i:i:i:i:i:i:i:V込、 乂:::::::ノ /i:i:i:i/i:i:i:i:i:iーr'
}i:i:i:i:i:ii:i:ハi:i:i|≧s。 。o≦ノィi:iハi:i:i:i:i:i:∧
そういうの .':i:i:i:i:/j/ Vi:| _,r}  ̄ ト、_ }/ ∨i:i:i:i:i:∧
/i:i:i:i/ .。Ⅵニ{ノ Vニ≧s。 Vi:i:i:i:i:i:∧
Y^{i:i/ ィi〔ニニニ∧ /ニニニニ>、 Vi:i:i:i:i:i:i∧
/{ {/ /ニニ>、ニニ∧ /ニニニニ/ニ∧ vi:i:i:i:i:i:i:i:',
. /i:ハ V¨{ニニ7ニ>、ニニ∧__/ニニニ/ニニニ∧ 〉:i:i:i:i:i:i:i:}
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .鄱陽郡の陶侃。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .彼は移住先の尋陽で県の官吏となる
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
--------
__ ィi〔i:i:i:i:i:i:i:i:,ヘi:i:ヘi:i:i:i:i:i:i:〕iト ___
':i:i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/i:i:i:i:i:i:iVi:i:i:i:Vi:i:〈i:i:i:i:i:i\
. /i:i:i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:i:/i:/:i:i:i:i:i:i:i:i:iVi:i:i:i:Vi:i:i:Vi:i:i:i:i<ヽ
. /:i:i:i:i:i:'i:i:i:i:i:i:i:i:i/i:i:{i:i:i:i:ハvi:i:i:i:}i:}i:i:i:}i:i:i:i:i:vi:i:i:i:i:>、
. / 7i:i:i:i:|i:i:i:i:i:i:i:i:ィi:i:i:iVi:i::{ }i:i:i/i:i:}i:i:i:}i:i:i:i:i:i}i:i:i:i:i:i{⌒
. /i/i:i:i|i:i:i:i:i:i:i:斗i-r‐vi:i{ }i:iハ‐iォ-:/}i:i:i:i:i:i}i:i:i:i:i:i{
/イi:i:i:i:i|i:i:i:i:i:i:i:i:ハi:i:{/ Vi:iVi:/ V }/ }i:i:i:i:i:ハi:i:i:i:i:{
}i:i:i:i:从{i:i:i:i:iv Ⅵ 〉i:i〈 / }i:i:i:i:i} Vi:i:i:{
n _n__ }i:i:i:i:i:i:i:{i:iⅥi{ ===/∧i:〉 ===/i:i:i:i:iハ vi:i{ n _n__
l l└i七 }i:i:i:i:i:i:i:{i:i:i:乂_, , , ,/ィi:i:i:/i:', }i:i{ l l└i七 周訪殿、ええ人やなぁ。
LK⊆T }i:i:i:i:i:i:i八i:i圦⌒ /i:i:i:/i:i:i:} }i:i{ LK⊆T
. }i:i:i:i:i:i:i:i:i:iハi:i:i> ─ゝ --- 'ー <i:i:i:イi:i:i:i:iL/i:i{ 焼き魚まで御馳走してくれて
__n_ __ }i:i:i:i:i:i:i:i:>.:.:.:.、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.> vi:i:i:i:i:i:iァr-、__ __n_ __
ア 「└' _ /_____<.:.:.:o:.:.:.:}、.:.:.:.:─===─.:.:.:.:.:.>o。__/ / / /¨i__ ア 「└′
. 込 -勹 ̄7i:i ̄ ̄i<_.:.:.:.:.:.:.:}/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ィ//////>〈_/ / ,イ_ ̄ 込 -勹
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .当時二十五歳
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【紀元280年5月 晋首都 洛陽】
______ ______ ______ ______ ______
| ____, | |______ | |______ | .|______ | |______ |
|_| | | / / / / ./ / / /
| | | ̄|/ / | ̄|/ / | ̄|/ / | ̄|/ /
/ / | ,_/ | ,_/ | ,_/ . | ,_/
/ / // // // //
 ̄ ´ ´ ´ ´
f¨゙!
:┐ n /〉 <ヽ /^〉'
! }”/ ,、 <`ヽ ./:::/.,、
⌒!ィ f¨゚{ <´ 'ヽ Vハ |ヽ Y¨! |::::}イ { , -ー 、 _ /¨> r-‐,、 <⌒!
::〈人_r-ー- 、_r<}| >:::: ̄:`ヽ__, - 、__r 、r=¨>‐-! /:::::}__Vヘ }:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くノ ̄! ./;;;;;;;;;}_, ヘ⌒',
:.:.:.:}|:::::::::::::::::::|:{:. }:!:::::::::::::::::::::::: l:.:.:.:.:.:.|ィ ゝx}:::::: |::::::/:.:/ / > ¨⌒ヽ:'. V¨¨ヒ{_. V==<:::::`ヾア´:f⌒!ヽ:::::}
\f':!::::::::::::::::::lハ:.:リ'.:::::::::::::::::::::::∧:.:.:.:./ >イ::! :::: |:::::{Y/' 〈 /:::::::::::::::::}:' V::::::::::{ .} .}::::::::::|:.:.:.:.|:.:.:|:.:.}-:'
ヾ!,、:::::::::__/_/ ヽ::::::::::::::::/|レVWハ/::::::::/:::::: |::::::|ハ V!::::::::::::::::::!:/ ./:::::::;:::Y /^!:::::::{:ト、: |:.:.:|:./:::::
`Y゚ ̄ _/VレvイW:::::`ー-::__/:::::::::/:::::::| ヽ `!:::::i:::::::::::|' /:::::::/L_|  ̄⌒¨}>ヘ}:.:.:|”::::::::
、 f´ ̄::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::| ヽ .|:::::l::::i::::::| /:::::::::| >- ._ }} |:.: |ヽ:::::::
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .呉の重臣たちの任用と江南の民に対する江北移住の奨励。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .時系列的には、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .この二つの布告が出された後に司馬炎が孫皓を引見している
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
, -――‐-v冖v-―――- 、
く: : : :r>―^ーヘノ)==ミ : : : :|
rクヘ:/ , , ヒr┬- 、: :/
. rク : :/ / l | 厶:ヾ、:_:》 :\
K_:_:/ / ,′ l |l | 厶 : : : : /
/| l/| レ1 / lメ、_/l l|ヽ、/ヽ、
. / l |イ | / / `7 リ=ミ__〉
. 厶イ>l | `ヽ ′ ノ /| /ヽ、`二}
く// ,小 ● ● ll=<| \
{_{_fて(ヘ⊃ 、_,、_, ⊂⊃彡} 匸´ これからは軍縮するの!
` ̄,.-ヽ、 ゝ._) イァヽ
゚ヽ. | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|: :ヽ ダンッ
。 ゚ _(, _,) 六十歳以上 ( ,,)ノ
/ .ノ|________|( \
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .続いて司馬炎は、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .晋軍の士卒で六十歳以上を退役させ、各々の家に帰している。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .天下統一後、晋の州郡の兵は順次削減されていく。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ これに関しては、別に機会を設けて述べたい
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| 御褒美タイム |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:< そして、ようやく呉討伐の論功行賞が行われる
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
【紀元280年5月 晋首都 洛陽】
_ ,ィ≠ー-く
_, -‐'´: : `V^7: : : : : l|
{「: :`ヽ: : : ;r-トヘrィZ_: :ソ
∠,ニ_/ / l| l lト、 V
/ | l ,」-ト H|、! l| 賈充。
/ ー- 、」l 乂托ミヽノ抃!レヘ./
了二___}仝八_ソ ,ヾ' に_〉 話があると聞いたわ
 ̄{二ニZにZ_ ー ' 乂
: :`ヽフ ーュ-イ-、
|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.一:;:;:;:;:;:;:;ヽ
|:;`:;ー:;:r:;一:;":;:;:;:;:;:;:;:;x彡彡ハ
にト 、__l:;_:;_:;…" ̄彡彡彡彡:1
弋i fニ; : こフ ゙`ヾ三三彡ヘ
| __ ヽ __ 彡彡ィ }}
ゝ"ゞト| ,ィゞシ ゙彡”ツ リ
まずは呉討伐に際して与えられた i、 ノ"| \ 彡ftイ
ヽ ー一'" ヽ ///::::ヽ
、_l!__ 、 .イ//::::::::::「!
ヾニ¨ニ / //:::::::::::刈
__>rr‐一 ´ .イ,:'::::::::/ ヽ
.. ´ / {::ゝ. /::::::x≦ /
_ ,ィ≠ー-く
_, -‐'´: : `V^7: : : : : l|
{「: :`ヽ: : : ;r-トヘrィZ_: :ソ
∠,ニ_/ / l| l lト、 V
/ | l ,」-ト H|、! l|
/ ー- 、」l 乂托ミヽノ抃!レヘ./
了二___}仝八_ソ ,ヾ' に_〉
 ̄{二ニZにZ_ ー ' 乂
: :`ヽフ ーュ-イ-、
|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.一:;:;:;:;:;:;:;ヽ
|:;`:;ー:;:r:;一:;":;:;:;:;:;:;:;:;x彡彡ハ
にト 、__l:;_:;_:;…" ̄彡彡彡彡:1
弋i fニ; : こフ ゙`ヾ三三彡ヘ
元々、麿には呉討伐の意志はなく、 | __ ヽ __ 彡彡ィ }}
討伐の挙を固くお諌め申し上げました。 ゝ"ゞト| ,ィゞシ ゙彡”ツ リ
i、 ノ"| \ 彡ftイ
ところが陛下の御聖徳と :、 ̄ .! 、 彡レ\
諸軍の働きにより天下の統一が果たされた次第 ヽ ー一'" ヽ ///::::ヽ
、_l!__ 、 .イ//::::::::::「!
ヾニ¨ニ / //:::::::::::刈
__>rr‐一 ´ .イ,:'::::::::/ ヽ
.. ´ / {::ゝ. /::::::x≦ /
|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
├- 、__:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;;:-‐'"´;i
|;:;:;:;:;:;:;:`゙゙゙'''''ー-- 、、;;;;;;_;;;;;;; -‐''''"´:;:;:;:;:;ィ彡ミ,
,i====、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:-‐"´゙ミ三ミi
i三三ニニ' ̄`゙゙''''' ー- 、;:;:;:;:;:;:-一'" ミニ三i
i三三ニ三 _  ̄ r==、 'ヾ、ミi
_,i三三ニ三ゞ ニ三シ i ゞ"´ !ミ;iヽ
i"゙ヾ彡彡ァ"´ i ノ __ ,,,...、_,,. iミ| |
{ {`ヾ彡;シ′ , _ --‐- 、丿 ィ''"ノ(oツヽ'' |リノ
'、(、ヾ彡リ ィ'でo)'ヽ、 : ';:. 'ー-‐'"″ |リ
',ヽヾ、彡 ゝ`゙゙'''''"´ツ .、 i::.`ヽ、,,,,ノ |i| この賈公閭。
ヽ丶ヾリ, ` 、,,,,,,ノ .: i:::. リi
ゝ、,ヾリ , .:: '、::. リ ここに謹んで大同の世の到来を慶賀すると共に、
ヾi, /、 _ ,,' , / 呉討伐に異を唱えた罪により処罰して頂きとう存じまする
ヾ, / ´``ー''´ 、 ,' /
ヾ, ' : : ', , /、
ヽ、 , --‐‐一''ー─'''' ' /./::::ヽ.
i"i ヽ ,r' _,,,, ゝ--‐‐''´ー'" ノノ::::::::::ヽー-、
ノ, |', ヽ、 ` ; ; ; ; : : : ' /::::::::::::::::::\_`ヽ.
/::i | ', `ヽ、_ _,/:::::::::::::::::::::::::::::/ ヽ
_, -‐'''"i:::::::i .|; ',  ̄ ̄//:::::::::::::::::::::::::/ /\
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .『晋書』『賈充伝』によれば、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .賈充は自らが呉討伐に難色を示した事を恥じ、司馬炎に処罰を願い出た。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .史書での賈充は悪く脚色されがちだが、少なくとも恥を知る人ではあった
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_ ,ィ≠ー-く
_, -‐'´: : `V^7: : : : : l|
{「: :`ヽ: : : ;r-トヘrィZ_: :ソ
〉: : :{レィ^ー'′ ヽ \
∠,ニ_/ / l| l lト、 V そう言わないでほしいの。
/ | l ,」-ト H|、! l|
/ ー- 、」l 乂托ミヽノ抃!レヘ./ あなたがいたからこそ、呉討伐が上手く運んだのではないかしら?
了二___}仝八_ソ ,ヾ' に_〉
 ̄{二ニZにZ_ ー ' 乂 .ヒナは、この国にはまだまだ貴方が必要だって思っているわ
: :`ヽフ ーュ-イ-、
i;:、;:;:;:;:_:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;i,
/三、;:;:;:;:;`;:‐-;、、l_,;:;-‐;:';:´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ィ彡ニ、
l三三^'ー-:、、;:;:;:;:j::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:-‐イ彡三三i
i'l三Ξ. ,.=ミ`'ー-‐'";ニこ´ ィ彡三三7,.、
',lミシ" ` ̄´ `¨"´ `ーミ三彡7-ヽ
lミミ, :. _,.=、、 . ..: _,.〟、、..: ヾ彡〃//
〉l; ::.彳ヾ゚;ハ、:、 ,:' ,.ィヘ;゚ツゞ::' .::彡/ノ/
ヽli. :ヽ.`゙'''"フ`.: l::. ヽ`゙゙"´.:' .::::::彡ゝ/
……勿体無き御言葉 `li. `゙ " .:: l:::. ` ゙ "´ ..::::::::彡ー'′
_,.ト:.. .:' : :::::.、 .::::::::::彡′
,ィ'´r'"::ヘ:::.. /`'=、__,.ィ'' ' ヽ ..:::::::::::;ヲ
,r‐' ./:::::::::::::ヽ::::. : : 、.:::::::::::;ノ ヽ、_
, -‐''" ヽ::::::::::::::::\ ー-:こ=ニ=一 ノ .::::/l:::ヽ, ヘ`ー-、
, -‐" ヽ \::::::::::::::、\ `ー‐--´ " ::// /::::::::i l `ー-、、
\ \::::::::::\ヽ、____,./: :/ /:::::::::::l l `
\. \::::::::::ヽ、::. .: : : /./::::::::::::ノ /
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .司馬炎は賈充を咎めたりはしなかった。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .先に侍中の程鹹に賈充を労わせ、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .絹八千匹を下賜、食邑八千戸を加増して、大都督としての働きに報いた。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ また、賈充の従孫の賈暢を安陽亭侯とし、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 賈充の弟の陽裏亭侯賈混、賈充の従孫の関内侯賈衆の食邑も加増した
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \
弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、
|ーr‐弌弋 `ヽ∟」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_
≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ
. l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。
s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。
| ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。
| ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。
| ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_
|____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i
|: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ
|::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ
|弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、
|:l:l〈::: | |/__||/Ⅵ . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^㍉。.,_ __|i:i口i:i|_
|从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_
|::::::: (:| |/__||__Ⅵ |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ
|-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_,
|::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡
|ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:|
二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:|
二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩
二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| 平東将軍王濬 |
ヽ________乂
_ ,ィ≠ー-く
_, -‐'´: : `V^7: : : : : l|
{「: :`ヽ: : : ;r-トヘrィZ_: :ソ
〉: : :{レィ^ー'′ ヽ \
∠,ニ_/ / l| l lト、 V
/ | l ,」-ト H|、! l|
/ ー- 、」l 乂托ミヽノ抃!レヘ./
了二___}仝八_ソ ,ヾ' に_〉
 ̄{二ニZにZ_ ー ' 乂
: :`ヽフ ーュ-イ-、
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::/:::::::::::::::::\:::::::::::ヘ
,':::/:::::::/::::::::::::::/ハ::::::::::X:::::::::::.
.:::::!::::::/ :::::::::::::::/ |:::!ヽ:::::::::. :::::::::.
.:::: |:: /::::::::::::::::,:' ,:::,' \:::|:::::|:::::
呉討伐における功績顕著につき、 ..:::rt|:::!:::::::::::;ィK. /:/,x‐-- ,メ::::::!,、!
あなたを輔国大将軍・領歩兵校尉とします。 .::::! i|:::l;xィfr心 /ィ ,ィぅテトx:::::!リ::!
.:::::メ|::::! 弋Iツ 弋iシム:::|'::::!
大車五百・兵五百・親騎百人・官騎十人を .::::::::: !:: ト .イ7:: |:::::l
輔国の軍営に支給し、司馬の設置を許可します ./:::::::::λ::iヽ ' ハ:::|:::::|
/::::::::::/:::!::|::::ゝ、 ー一 .イ:::::!::|:::::!
/::::::::::/:::::|:::!:::::::::::jゝ、 t:´::::::::::|:::!::::|
/::::::::::/::::::::!::|:::::::,r''} ` ´ {frx::::::::|:::|::::l
.::::::::::::/::,ィ≠!::|テ´: : } { : : : : |:::!≧x、
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/:::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イ:::::::/::::::::ヽ
/:::::::::/::::::::::/::::::::::::::::::/ /::::::∧:::::::::::::.
,′:::::::::::::::::/:::::⌒ヽ/ /:::/ ::::::::::::::i
|::/⌒! :::::::/_斗=≪. // |:::::::::::::| .また、襄陽県侯に封じて食邑一万戸を与えます。
|::{. '^|:::::::/ィんkJ ヽ / ⌒ヽ│:::::::::::|
|::ト、._| :::::i 弋:::ソ / 斗x. |/::::::::::j .加えて子息の王彝殿を
|::l:|::::|:::::::l んiJハ /:::::::/:/ .楊郷亭侯に封じて食邑千戸を与えます。
|::l:|::::|:::::::| , 弋ン /:/:/|/
|::::|::::|::小、 .∠:イ:::::/ .最後に陛下より、
|::::|::::l::::〈 丶 ` ー イ::/::::/ 絹一万匹・衣服一式・銭三十万と食物が下賜されます
, .- ―┴┴ |:::Nハ \ ____,.. イ ::::/::::/
/ \ |:::| | l. /| ト、_::::::i::::/::::/
/ \ |:::| | | /| | }`トく ::/
| 八::| | |\ /厶| | i: i |∧
| i∨ ヘ| | | (⌒) | | i: i / } /' / / // , ヽ ヽ ヽ
/ ' ,/ /〃 /イ .i| i ! |i i i
/ ,イ 〃 //,' '"| || | ∥ i. || | i |
〃7 /' //..L ! ! !| ! |.! | || | | |
/ L./ !.._/ |! | `ト. !. |ヽ」」ム__」 || | | !
`' 爪 ト¬=ミ、 `ヾ ,.三 └.ル.」| | | |
二 i | ! |! ゝ_ソ ¬ ;¬ァ、|i ∥ | |
至れり尽くせりだが…… ィ i | ! || ' ゞ'ノ ' !! !) ! !
r:、 i│! fヽ. 、____ ,. || |! | |
', '、 | | | | ! |丶 ` ' ´ ,.ィi├|| |! | i !
,ム `n /.│l | ! ! i 〉:ー‐ '"i|│|│|| ||i ! !. l
/ ヽ、ヽ!. |! ! | !.| | | リ l|∥|│|| ||| | | |
(⌒ヽ / ノ .|∥ ! ! ィ'´ 丶 |│|| ||| | | |
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .呉討伐の勲功第一はやはり王濬だった。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .諸々の問題行動を重ねた末の結果であり、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 司馬炎が王濬の功績を高く評価していたのが分かるだろう
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
. /ー-=ニ/ :〃 / / / ハ ヽ\
.. / \ー:' i' / , '/j ,| l :i :.
. __| i|/x< / //'| | i| il
/,rl i仡芯くヽ /〃 } } i| i|
. 人 ゙| i|ゞ-' ,ニ7/ :ハ :i|
. 〃 /`| i| ヒツ,イiT| j_}ハj
.. / /t | i| t‐- 、 ' ,仆 il|´
/ー辷| i|、 ` "イ ili| | この褒賞、衝撃の若造より下という事はないだろうな?
. /{::{:/ ̄ `ヽ`::< /| li| |
{::/ V''^´ | li| |
. {::{ '. | li| |
八 '. '. Vili| |
:{::{\_'. '. V{ {
.. ::{::{::{::{:{:. ヽ `ー‐`
_!´ Yー、
>-tz._ノイ斗-ミ
//, ' ゝ、{`ヽ 〉
,イi //⌒/ // トz_ノ´
ないわよ .〃rソ●' / /⌒i ハ __!、
ヾそ!''' __ ●'.! ! ゝ'ハ \
`人 i_.ノ ''' rソ、 彡}イj
>z- ジ_ミ≧彡'ノ'´
( <介>'´ )
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .呉討伐直後の話である。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .王濬は己の功績の大きさを誇り、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .自身をありもしない罪で弾劾した王渾への不満を隠さなかった。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .そんな王濬を司馬炎は大目に見ていた
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
(二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ)
//_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===○
| |││││││││││││││││|| 王 ||
| |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .||
| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .||
___________| |││││││││││││││││||.濬..||____________
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/\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\
""" ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄"""""""""
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .王濬の親戚に益州護軍の范通という者がいた。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .恐らく王濬が
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 益州の士大夫との関係強化に、親族の娘を嫁がせた相手だったのだろう
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
-´─-` ¨ ̄¨ 、
´ __ ‐-、 ` 、
ーイ. / 、 \ \
// / / { ヽ ヽ ヽ
〃 /_i」 |! !ハ ’ ハ
|:{ j/从{! |」_| .! } }
. j!|i |イ笊卞 !ハ `ト、} ;' ’
|| 小弋ン ヽ' '芹ミ从 ;' /
|l :! ' 弋少' /. /
|| 八 __ / /: : イ /
j|-rく¨入ヽ / /:/ j/
{´ゞ`:::(>'/ー 、≦{. /ソ、
人_>'´二フ-─ァ<ヽ ! //´⌒ヽ
. // '´ノ〉/´¨〃VY「|i {:|: :/ ̄}'^ヽ γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
/' ∠_{:|::r'´ : }八从ノリ://⌒ヽ::∧ | まったく! |
,' ,. イ:: r': : : :{/´: : : _/:: :: :: :: V::∧ .ヽ________乂
. { / {:: :ゞ-'⌒ー─イ::{:: :: :: :: :: :V::::}
. /j イ´::> ノ:: ::}:: ::厂}´ ̄:: :∧:: :: :: :: :: :V::|
〉___:::人r':: :: ::7´/:: / :: :: :,':: ::::∧ :: :: :: :: ::ハ
V:: :: :: :: ::ヽ:: ::::{:: {:: :{::::::::::::{:::::::::::∧:: :: :: ::::::∧
V :: :: :: :: ::\:人::ヽoヽ::::::::‘;::::::::::::∧ :: :: :: :: ∧
. V :: :: :: :: :::::}::::::>、::Vハ::::::::‘,::::::::::::∧:: :: :: :: ::∧
、 :: :: :::::::::::::/ >.>::〉:::::::::}:::::::::::::∧:: :: :: :: ::∧
\:: :: :::::::/ {::{oノ::: :: ノ:: :: :: :::::∧ :: :: :: :: ∧
/:/ :: :: ::/ :: :: :: :: ::::::::::∧ :: :: :: :: :∧
/:: /:: :: :/:: :: :: :: :: :::::::::::::∧: :: :: :: :: ∧
,-'´, ィ ,i i .i ヽ ヾ、丶、ヽ、
./ / ,イ i! ||i ll ヽ ヽ丶.ヽ 丶
/ ノ ,/ /! ∥ |.l lヽ li. li ,i. l
/ ,イ! l l .l ,ハ. lヽヽヽ li li l i l
| .l .i ll i. l l_ l、 l ゝヾヽ」‐、l! ! .! li
‐' l .l! l'´!_' ´` `ェ_ l l! l. l.l
l .K´,-ァテナ '"ヤ'ニソヽl .l l ヽ .i l.l 今回の輔国大将軍の任命も色々文句が出たらしい。
l l、!` `'''´ l lノ.i l l.l l
l l.lヾ、 _ 丿 ハ l. l .l.l.ト、 ⌒) .人の功績を貶す事しかできん奴の何と多い事か
l l l l丶、 !、`丶 , イ!/ /l l. l l l.l.l 丶、 )
il! .l l l l ll丶--´ '´ .」フ' /l.l .l. 丶 l l.l.l 、_ノ
i|.l! l. l l,l ll ,iゝ、,-''"´ ./ / l.l .l 丶 l. l.l.l
,i.l.l! l l .l! .l lノ!,r'´\ ./ / \、. ヽ、 丶l. l.l.l /:::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::k
i.l l! l l .l /ィ´//l、ヽ〉ソ / / ヽ、丶 ヽ、.l.l ,i':::i::::::i::::::::::::::ハ:::::::::::::::::::::i:::::::::kヽ
i.l l! l lィ、 くィ´/l ll、ヽ/ / ./ ヽ, ヽ、l.l l:::::|:::::i:::::::_/. ヽ、 __::::i:::::::::|:::i,
. |:::::|:::::|:::'´/ ` ´ヽ、::゙ォ:::::::|::::i
. |:::::|::::::|/ `< イ:::::::|::::|
|::::::|::::::|ィ〒テァ、 -テ〒tk|::::::::|:::::|
. |::r'|::::::|r、ピ::」ぅ--f -ピ::ノ./|::::::|゙i:::|
王濬将軍。 :|::k|::::::|ヽ==='⌒ヽ====-'|::::::|ノ::|
. |::::|::::::|. ' |::::::|:::::|
あなたの功績は素晴らしいと言えますが、 .|: :|:::::::|、 rー‐、 ./:::::::|::::||
恨む所があろうとも何もしない事をお勧めします |::::|:::::::|::>、_ ー ' _,-'::|:::::::|::::| |
lル-、:::::l::::::ィ|゙゙ ー--‐''´|、::: |::::::|-┘
\「フ^ 、 / 》レ'´
_,.. -‐''´|.:k ヽ、 / ノ.:::|.::゙::ー ..,,_
r'´.::.::.::.::.::.::.:ゝ-\/介\/..::ノ.::.::.::.::.::.:: ゙̄::ュ、
|.::.::.::.::::::::::::::::::::::::::\ /:::::::::::::::::::::::::.::.::.::/.::::|
′ ` ' 、
/ //l l ||. |、 ! i \
. / / // /.| l.l| | ! ! iヽ ヽ
/ / :|/.l l i !| | | | .| |〉: |: |l
.i| |! ‐!‐リ- リ ! ,-l‐i|‐/ノリ
i | | || .||ィ孑テ' ` |ノイソ}:.| 何?
l | | || || ゞー' 、`´ | |
. !.| | |.| ||ゝ _ /| |
. | | | | | ||ii }` 、_ イl i | |
. | | | |ノ 〉_,_,_」-┤l.l | | /:: /:: :: :: ヽ :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :ヽ
. | | | | . / /∧ ∧ lil l | , ':: :: ::!:: :: :: :: :: ', :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ',
/:: :: :: :λ:: :: :: :: :: :';: :: :: :: :: :::i:: :;' :: :: :: :: :: :.
i:: :: /::/ \::\:: ',:: ! :: :: :: :: :: ! / / :: :: :: :: :::i
|:: ::l:: :! ' ´ \|ヽ,i:: :: :: :: :: :::├、´:: :: :: :: :: :::|
|:: ::|::| `ヽ',:: :: :: :: :: :: !r ヽ:: : :: :: :: :::|
|: :: ', :| 行ハ ' :: :: :: :: :: :| } / :: :: :: :: :: :|
',:: :: ト,! ヾノ ),:: :: :: :: :: :|_/:: :: :: :: :: :: ::|
偉業を成した以上は角巾私第になって、 ヽ::|: ',ミx==( / , :: :: :: :: ::| :: :: :: :: :: :: :: :!
呉を平定した事は口にされない方が良いでしょう。 `!:: ヽ/ ` ̄ ':: :: :: :: :::|,::: :: :: :: :: ::: :::|
|:: ヽ, ' :: :: :: :: | ',:: :: :: :: :: :: /
もし、人に聞かれたら、こう答えるべきです。 |:: :: :: 、_ ノ |:: :: :: :: :! ヽ、:: :: :: ::/
|:: :: :: ::` , |:: i:: ::|レ' , -‐ヽ─ ´
「呉の平定は聖主の徳と |:: :: :: :: :: ヽ -‐.i´レ|/- ´ /'、
諸将の功によるもので老夫の功績ではありあせん」と ヽ、__ノ、__| |r‐´ , ´:. :./:\
,ヘ__ ノu.! ./:. :. :. :./ :. :. \
_r_‐- ヽ',. ///.| ', /:. :. :. :. :/ :. :. , -‐-` 、
ノ- 、`! |/.,' ,.////.i | , ':. :. :. \ ̄:. :./:. :. :. :. :. l
} ‐-、l }/ ' /{ `////´:. :. :. :. :. :.〉:. :/:. :. :. :. :. :. :..|
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .角巾私第とは、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .古代の隠士がかぶった頭巾と私人の邸宅を指す。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ つまり范通は、功が成った以上は隠退するべきと進言したわけだ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
-´─-` ¨ ̄¨ 、
´ __ ‐-、 ` 、
ーイ. / 、 \ \
// / / { ヽ ヽ ヽ
〃 /_i」 |! !ハ ’ ハ
|:{ j/从{! |」_| .! } }
. j!|i |イ笊卞 !ハ `ト、} ;' ’
|| 小弋ン ヽ' '芹ミ从 ;' /
|l :! ' 弋少' /. /
|| 八 __ / /: : イ /
j|-rく¨入ヽ / /:/ j/
{´ゞ`:::(>'/ー 、≦{. /ソ、
人_>'´二フ-─ァ<ヽ ! //´⌒ヽ
. // '´ノ〉/´¨〃VY「|i {:|: :/ ̄}'^ヽ
/' ∠_{:|::r'´ : }八从ノリ://⌒ヽ:.γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
,' ,. イ:: r': : : :{/´: : : _/:: :: :: :: V| このようにすれば、万が一の場合の備えになります |
. { / {:: :ゞ-'⌒ー─イ::{:: :: :: :: :: : ヽ_______________________乂
. /j イ´::> ノ:: ::}:: ::厂}´ ̄:: :∧:: :: :: :: :: :V::|
〉___:::人r':: :: ::7´/:: / :: :: :,':: ::::∧ :: :: :: :: ::ハ
V:: :: :: :: ::ヽ:: ::::{:: {:: :{::::::::::::{:::::::::::∧:: :: :: ::::::∧
V :: :: :: :: ::\:人::ヽoヽ::::::::‘;::::::::::::∧ :: :: :: :: ∧
. V :: :: :: :: :::::}::::::>、::Vハ::::::::‘,::::::::::::∧:: :: :: :: ::∧
、 :: :: :::::::::::::/ >.>::〉:::::::::}:::::::::::::∧:: :: :: :: ::∧
\:: :: :::::::/ {::{oノ::: :: ノ:: :: :: :::::∧ :: :: :: :: ∧
/:/ :: :: ::/ :: :: :: :: ::::::::::∧ :: :: :: :: :∧
/:: /:: :: :/:: :: :: :: :: :::::::::::::∧: :: :: :: :: ∧
/:::/´::::::::::::::::::::::::、::::::\
/:::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::k
,i':::i::::::i::::::::::::::ハ:::::::::::::::::::::i:::::::::kヽ
l:::::|:::::i:::::::_/. ヽ、 __::::i:::::::::|:::i,
. |:::::|:::::|:::'´/ ` ´ヽ、::゙ォ:::::::|::::i
. |:::::|::::::|/ `< イ:::::::|::::|
|::::::|::::::|ィ〒テァ、 -テ〒tk|::::::::|:::::|
. |::r'|::::::|r、ピ::」ぅ--f -ピ::ノ./|::::::|゙i:::|
|::k|::::::|ヽ==='⌒ヽ====-'|::::::|ノ::| 趙の藺相如を御存知でしょうか?
. |::::|::::::|. ' |::::::|:::::|
. |: :|:::::::|、 rー‐、 ./:::::::|::::||
. |::::|:::::::|::>、_ ー ' _,-'::|:::::::|::::| |
lル-、:::::l::::::ィ|゙゙ ー--‐''´|、::: |::::::|-┘
\「フ^ 、 / 》レ'´
_,.. -‐''´|.:k ヽ、 / ノ.:::|.::゙::ー ..,,_ / l ', | ノヘ
r'´.::.::.::.::.::.::.:ゝ-\/介\/..::ノ.::.::.::.::.::.:: ゙̄::ュ、 / | } iト、 ', .| ハ
|.::.::.:::::::::::::::::::::::::::::\ /:::::::::::::::::::::::::.::.::.::/.::::| . / | | /|八 ヽ _' | '.
′ | | ,/ ィ"´ ̄ \l | } i
{ | j,」 /´ ノ ,ィテぅ ハ| ' : : |
∨ ,ィ'´N_ / Vしリ〉 | /:. i∧
', lヽlえぃ ゞ゚′ | /. :l |
あ、知ってるよ。 i ヽ.ト弋リ ' ' ' | . : :/l 八
|ヘ ハ, , 、 .勹 | / : / ノ'
趙の三大天の一人でしょ。 . { ', !込、 ー<_ '^′ j /|/
∨ヽ{__≧=‐- _ . イ斗 ≦L三ヽ
キ●グダムで読んだ //二二/三Уxヘ'" /三三三}
/ {三/ '二}//ハ三三三三三∠二二>、
_,/三{::::| ⌒}/xく⌒ヽY三三三三>'"三ヽ
}三三三〉:| ,_/⌒ヽ }三三三/三三三/
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::::::::/::::::::::::|::::::::::::/`ヽ、::::::ヽ
::::::::|::::::::::: |:::::::; く ヽ:::::::',
:::::::|:::::::::::::|::/ \ `<:::}
::::::|::::::::::::::|' _xzt、 、 _.. -}イ
::::;j:::::::::::::::| ′ ぅヾ _ ,'::i
/ .|::::::::::::: | 弋リ ´ィz, ::|
{ (| ::::::::::: | {', }トr {リ :::!
弋|::::::::::::: | ゞ=''´ 廴」フ:| 李毅さんがまともに官途に就けなかった理由がよく分かりました
:::::i|::::::::::::::| 八::|
::: ||::::::::::::::ト ^ ,イ::::: | \__人_人从_人_人从/
:::::!i::::::::::::::| >,、 __,.'::::|::::::::| _) (__
/j ';:::|!::::トi ト、::::::::::::::|::::::∧ ) ひどいッ!! (
\ , -‐´ /: `‐-Lトリ_ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
', イrト /: : : : : : : : : : ; '´`ヽ ,. , '´, /, / i ,. 、 \丶
.:\∥||ヾ、/ : : : : : : : : : : : / ', /, ' // 〃 / ,イ∥│ | l. ヽ \
/〃/ 〃 '/ ,/ / i i| | l |i ! iヘ
/´ / / // ∠.../! ,' | l| ト ! !! |! ! ',
′〈 /i / ヒル」' Li l」 ! 」」」_ || !! | i
'7,ir }, -rュミ、 \!ヾi`|ト.|| │ l
,',' !! i| ` ヒツ テ‐、`ヽ,! l |i
.,',' ∥ .|| , マ,._/ ヽ|| |! !!
……完璧、か r‐-、 ,',' ! l ! /|| |! ||
.\ 丶 ,',' l | iト、 '、ヽ ∠_」! |! ||
.ヽ ヽ , ┐ ',' ,i !∥!|丶 _, .ィi| i || |! ||
,ム Y ! ',' i| !∥!| |!`ー‐ ' ´!. i l∥ | !! |! ||
/ 、 \j l ,',' :i! .|∥i !_」! { 」 | !! !l| |!i |i
ノ 、 \__」 ,. ',' ∥ !」 '´ i ア ヽ.|| i|! |!.| !i
ヾ、 丶__,〉 } ,',' ム │ | / \|l !!.| ||
/:::/´::::::::::::::::::::::::、::::::\
/:::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::k
,i':::i::::::i::::::::::::::ハ:::::::::::::::::::::i:::::::::kヽ
l:::::|:::::i:::::::_/. ヽ、 __::::i:::::::::|:::i,
. |:::::|:::::|:::'´/ ` ´ヽ、::゙ォ:::::::|::::i
. |:::::|::::::|/ `< イ:::::::|::::|
|::::::|::::::|ィ〒テァ、 -テ〒tk|::::::::|:::::| はい。
. |::r'|::::::|r、ピ::」ぅ--f -ピ::ノ./|::::::|゙i:::|
|::k|::::::|ヽ==='⌒ヽ====-'|::::::|ノ::| 昔、藺相如が廉頗を屈服させた事がありましたが、
. |::::|::::::|. ' |::::::|:::::| 今、王渾将軍は廉頗と同じように御自分を恥じておられるのです
. |: :|:::::::|、 rー‐、 ./:::::::|::::||
. |::::|:::::::|::>、_ ー ' _,-'::|:::::::|::::| |
lル-、:::::l::::::ィ|゙゙ ー--‐''´|、::: |::::::|-┘
\「フ^ 、 / 》レ'´
_,.. -‐''´|.:k ヽ、 / ノ.:::|.::゙::ー ..,,_ /ィ,ィ r , , 、 ヽ
r'´.::.::.::.::.::.::.:ゝ-\/介\/..::ノ.::.::.::.::.::.:: ゙̄::ュ、 /,'´/ , ' / ,/ l i 、 、 丶 i!
|.::.::.:::::::::::::::::::::::::::::\ /:::::::::::::::::::::::::.::.::.::/.::::| , ',イ / /,' / イ l | i !. `、 i! i
/.//,.ク .// ,ク / ! ! i!l | li! i! l!
!/イ/ l //./ l / l i l! l | l! |! l
! ケ/イメ、i ,' | ,i! ハi! i! l! | l!
l l ト`i.、メ l ハ l l! |l l. ,'l! i l
! l lヽ!_;〉 `` 「`卞,ト| jl j ハ ヘ l!
| l! ! , ‐‐iテュ 、 `! ./ L.i! ヽ l!
li l! ヽ 、_ ヽニ' '´/./ ! ノト、 ヽ l!
なるほど l! ll l!丶 `ー- ,..j!/ ,'´l ヽ \ l!
! ll l! l.丶 --┬''"´ /'´ i! l. \ 丶
l! l! ハll \ヽ〕! / ノ.l i! \ 丶
! i´ !| ∥ / //,,. ‐'"´ ! ヽ 丶、
l r〈 i!.!」L ,イ/フ /二三 | 丶 丶
广、 ヽ`´ ィ'///// '´r‐ ヽ l 丶
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .藺相如は戦国時代の趙の人で、「完璧」の逸話で知られる。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .廉頗を屈服させたというのは、「刎頚の交わり」の逸話を指している
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/ / 丶
| | l l| | \
. / | | l l| | |', ', ∨\
/ /| | l l| | | ', ', ∨ \
| |」`ト」、l」}ハ 」ヽ〉
/ l_/ | | ,:==、 八
. /Y´- `:| | " `{ ; 鄧艾の二の舞にはなりたくない。
/ 人ヽ:l | |:::::__ 〉 ;
////>‐ | l {^ ∧ :. .猫をかぶって人心を得るに越した事はないか
≧s/ | | ヽ /_', :.
三三≧o_| |>‐'三三: 、
三三三三三≧=-ニニ/ `、 `、 , '´:: 、 :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: \
≧o。三三ニ/Ⅵイ三ニ=`、 ` /:: /:: :: :: ヽ :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :ヽ
三三三ニ≧∧ Ⅵ三三三:i、 `、 , ':: :: ::!:: :: :: :: :: ', :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ',
三三三三三∧ Ⅵ三三三ム `、 /:: :: :: :λ:: :: :: :: :: :';: :: :: :: :: :::i:: :;' :: :: :: :: :: :.
三三三三三=∧ Ⅵ三三三}\ \ i:: :: /::/ \::\:: ',:: ! :: :: :: :: :: ! / / :: :: :: :: :::i
|:: ::l:: :! ' ´ \|ヽ,i:: :: :: :: :: :::├、´:: :: :: :: :: :::|
|:: ::|::| `ヽ',:: :: :: :: :: :: !r ヽ:: : :: :: :: :::|
|: :: ', :| 行ハ ' :: :: :: :: :: :| } / :: :: :: :: :: :|
',:: :: ト,! ヾノ ),:: :: :: :: :: :|_/:: :: :: :: :: :: ::|
ヽ::|: ',ミx==( / , :: :: :: :: ::| :: :: :: :: :: :: :: :!
`!:: ヽ/ ` ̄ ':: :: :: :: :::|,::: :: :: :: :: ::: :::|
|:: ヽ, ' :: :: :: :: | ',:: :: :: :: :: :: /
はい |:: :: :: 、_ ノ |:: :: :: :: :! ヽ、:: :: :: ::/
|:: :: :: ::` , |:: i:: ::|レ' , -‐ヽ─ ´
|:: :: :: :: :: ヽ -‐.i´レ|/- ´ /'、
ヽ、__ノ、__| |r‐´ , ´:. :./:\
,ヘ__ ノu.! ./:. :. :. :./ :. :. \
_r_‐- ヽ',. ///.| ', /:. :. :. :. :/ :. :. , -‐-` 、
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .范通の進言は、王濬の自尊心を満足させたようだ
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
__
.: ´ ` 、
,. ´ ` 、
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/ 〃 〃| / | ゙、 ヽ \
. / ∥ ∥ : .' | ゙: ∨ 、
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/| || | | | | | | V ', :、
. / ,| || | | | | | | ', ', 、
/ / | || | | | l }} | : i ‘,
. / / /| || |‐- | | , ∥V l | | ‘,
/ / //| ||__| |_|` ', ./ V l | | ', ', ‘,
./ / ///| |zz≠テミぅxヽ \/ }_|--| | ', '
.../⌒ヽ| | {:.:.:.:し..} ヾ、 ,. }_| l ト. }
/ /⌒>x| | `ー―'′ ,ィ示テx/ | |_|∨
{ ( と| | {;;ノ」:/ :|
.\ ヽ | 。o≦| | , `" .l | .完璧而帰、か
ノ>/三ニニ| | 、 ′ /l |
ノ//三三ニニ=| |  ̄ " ‐- / |
/三三三三ニ| | /___゙、 :、
三三三三三ニ| |> イ三三ニニ∧ :、
三三三三三ニ| | ≧=- <三三三三三∧ :、
二二-=≦三三≧===≦三三三三三三三ニ=/:、 :、
三三三三三三三三三三三三≧o。三_/ :、 :、
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l .確かに王濬は批判されても仕方のない行動を重ねた。
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` しかし、時の人々の間には、
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 王濬の功績の重さに対して褒賞が軽いとする声もあった
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
【紀元280年頃 晋首都 洛陽】
_ -──-
ィ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:〕iト
/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iト 、:i:i:i:i:i:i:i:i\
_ ィi〔:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iV/ハ」ハ:i:iヽ:i:i:i:i:i:i:i:ヽ
/i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:|:i:i:i:|\:i:i:i::i:i:i:i:i:i:V ハi:i:i:i:i:i:i:i:i:.
/i:i:i{i:i/l :i:i:i:i:ハi:i:i:| /ヽi|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∨:i:i:i:i:i:i:i:.
/i:i:/i:V/ :i:i:i:i:| j} / _.」__:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∨i:i:i:i:i:i:i:.
.ハW:i:i:i|i:i:i:i:i:i:i:|/ ィ笊く |7i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|i:i:i:i:i:i:i:i:i:.
|/ :i:i:i:i:トヘ i:i:i:i:| /|卞^刈ハ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:.
|i:i:i:i|i:i:i|__ ヽ:i:i:| |Vz才 |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i{
|i:i:i:i|i:i:i|ィ 芥\、 " |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|i:i:i:i:i:i:i:i:iト《
|i:i:i:iYハ V才_ |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|i:i:i:i:i:i:i:i:i| 王濬は功績を立てる前から九卿に就いていた。
|i:i: 人 l |⌒ |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i从:i:i:i:i:i:i:i|
|i:i: / |\__ノヽ _ |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i /i:i:i:i:i:i:i:i: リ しかし、功績を立てた後、
|i:i:i| ││\ ′ |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iハ:i:i:i:i:i:i/V .寵人に与えるような屈辱的な称号を与えた。
|i:i:i| ││ | |` ,|i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ 乂:i:i/
∨i| | | |i:i:| 〕ト . イi|/|i:i:i:i:i:i/_____| )/ 四海はそれを見て失望するのではないだろうか?
V | ト_.〉 }「 V/7|i:i:i/Vニニニ}, ̄\
/ / ) く芥_|i:イ¨¨ ̄ ̄/ \
_/ / /\_ . ´ハ7{ {/’ ./ \___
// / ./⌒イ / / イ Xト,
./! 从 /^ __ '⌒ ̄/ // V{
//∧ / |{ //:.:.:\ / // ‘。
./ / ∧ r<l |{ ./:._/_:.:.:.:.:. / // ハ
/ / ∧ ハ .l |{ 〃:.:厂:.:. / // / ∧
/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: /| i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
|:i: /| :i:i:i:i:i:i:|i:iV\/V :i:i:i|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
|/W:i:i:i:i|i:i:i:|i:i: ∨ ::i:i:i:i:i:iト 、:i/:i:i:i:i:i:i:
|/V:i:i:i:iハi:i:ト i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i| /:i:i:ハ:i:i:i:i:
|i:i:i:i:i:_」__|i:i:|_ ヽ:i:i:i:i:i:i:i:i:i| ∨ |:i:i:i:i:
|i:i:i:i:i:i:i| |i:i:| \V\:i:i:i:i:i| =====ァ:i:
蜀は小さく呉は大きい! .|i:i:i:i:i:i:i|x=ヽ|=ミ. \∨ イ )ハ"Vi:i:i:
|i:i:i:i:i:i:《 ""ん)ハ r __ 乂zツ !:i:i:
蜀平定の後、鄧艾・鍾会に三公を加えたにも関わらず、 |i:i:i:i:i {{ ̄ 乂zツ }}⌒ |i:i:i:i:
今、王濬に降格人事を行い、天下が惑わないとでも言うのか!! |i:i:i:i:i:i:i≧====== ┛` __ |i:i:i:i:
|i:i:∧i:i:i:∧ r ⌒| |i:i:i:i:
|i/ |i:i:i|i∧ V | /|i:i:i:/
|i:i:i|i:i:i:i:〕iト ー イ V:i:i:/
.|i:i:i|i:i:i:i:i|/ ≧=-=≦ /i:i:/
‐┬─┐|/ハi:i:i:i| _| ,|i:i厶
/ /⌒トヘ V:i:i| / /\_______ノl|i∧ \
/ 〃 / 厂| \{,/ ハニ/芥Vニ|{ /
/ / / |__/} / V^V ,/
.| |:.:| | ̄`  ̄/ /
_ -──-
ィ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:〕iト
/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iト 、:i:i:i:i:i:i:i:i\
_ ィi〔:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iV/ハ」ハ:i:iヽ:i:i:i:i:i:i:i:ヽ
/i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:|:i:i:i:|\:i:i:i::i:i:i:i:i:i:V ハi:i:i:i:i:i:i:i:i:.
/i:i:i{i:i/l :i:i:i:i:ハi:i:i:| /ヽi|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∨:i:i:i:i:i:i:i:.
/i:i:/i:V/ :i:i:i:i:| j} / _.」__:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∨i:i:i:i:i:i:i:.
.ハW:i:i:i|i:i:i:i:i:i:i:|/ ィ笊く |7i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|i:i:i:i:i:i:i:i:i:.
|/ :i:i:i:i:トヘ i:i:i:i:| /|卞^刈ハ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:.
|i:i:i:i|i:i:i|__ ヽ:i:i:| |Vz才 |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i{ 往時の呉は
|i:i:i:i|i:i:i|ィ 芥\、 " |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|i:i:i:i:i:i:i:i:iト《 .三祖の神武によっても屈服させられなかった。
|i:i:i:iYハ V才_ |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|i:i:i:i:i:i:i:i:i|
|i:i: 人 l |⌒ |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i从:i:i:i:i:i:i:i| それを王濬は、
|i:i: / |\__ノヽ _ |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i /i:i:i:i:i:i:i:i: リ 蜀漢の士卒を率いて数十日で平定した。
|i:i:i| ││\ ′ |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iハ:i:i:i:i:i:i/V
|i:i:i| ││ | |` ,|i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ 乂:i:i/ 呉人の財宝を全て与えても足りないぐらいだろう
∨i| | | |i:i:| 〕ト . イi|/|i:i:i:i:i:i/_____| )/
V | ト_.〉 }「 V/7|i:i:i/Vニニニ}, ̄\
/ / ) く芥_|i:イ¨¨ ̄ ̄/ \
_/ / /\_ . ´ハ7{ {/’ ./ \___
// / ./⌒イ / / イ Xト,
./! 从 /^ __ '⌒ ̄/ // V{
//∧ / |{ //:.:.:\ / // ‘。
./ / ∧ r<l |{ ./:._/_:.:.:.:.:. / // ハ
/ / ∧ ハ .l |{ 〃:.:厂:.:. / // / ∧
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .そうした声の中心となったのが博士の秦秀であり……
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【紀元280年 晋 益州 犍為郡】
/:: :: :::| :: :: :: :: ::| , :: ::、 :: :: :: :: :: :', :: :: :: '
,' :: :: :: |:: :: :: :: :: |、\:: ::ヽ, :: :: :: :: :',: :: :: ::i
,' :: :: :: ::| :: :: :: :: ::|‐.ヽ,ヽ, 、 ', :: ',: :: ::l:: :: :: :|
, :: :: :: :: l:: :: :: :: :: :! `ヽ ヽ、:: ',:: :::|r 、 :: |
':: :: :: :: ::|, ::i :: :: :i,:| ヽ::i :: :| '`',:: |
|:: :: :: :: :::l ',:|ヽ :: :|リ x彡ミx ',|',:: ,') ./ ::|
|:: i :: :: :: :', ` ヽ,/ r, ,ノノ .V _/ :: i::'、
, :!, :: :, :: :i .x==、,.=ヾ‐'´/ i :: :: ',-ヽ
',:|ヽ :: ', :: '_´ > | ,  ̄ ',:: ::',_\
` \::!'-ヽヽ‐/ , ,! ヘ!,`,ヽ
ヽ `´、 ‐ ./ / /:. :.,ヽ,
` 、, / / /:. :./:. :. :`' .. .、 先の温県令、李密が申し上げます
`¨´リ, 〉' ./ :. :, ' :. :. :. :. :. :. :. ヽ,
//}|.|i/ :. :. :/:.,' :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.'
/', '//|.||:. :.__/ : i:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.:|
i:. :./,',/ .| i.!:.ヽ,: :. :.! :. :. :. :../ :. :. :. :.|
:. :.//V :||:/ :. :. :.!:.ヽ :. :/:. :. :. :. :. :. ;':|
|: ,':!´|.|:/|| :. :. :. :. :|:. ,' :. :. :. :. :. :. :. :. :. !::!
|:.| :. :. ',! :. :. :. :. :. :. :',/:. :. :. :. :. :. :. :. :. :i:. l
f`、 |:. :',:. :.ヽ :. :. :. :. :. :. :.!:. :. :. :. :. :. :. :. :. ;':. :.|
', .', ノ:. :. '、 :. :ヽ, :. :. :. :. r-' :. :. :. :. :. :. :. :. :.| :. :|
', .', , .-‐' :. :. ヽ,ヽ_ -─ i ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄!
,- '´'ヽ、'.r‐.i_ -‐ ´. :. :. :. :., -‐| _ _ -‐'┬───────────'─┐
| ヽ, ヽし' _ ,-─--'ニ,¨´:. :. :. :| | |
{´ _`ヽ、 ヽ,}r ´ , -‐ ヽ :. :. :. | | |
────‐'─`¨`─‐`‐'´────‐.' ─‐┴.───.┴────‐─‐─‐─‐─‐─‐.┴─
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .その中には蜀の李密も名を連ねていた
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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【紀元280年頃 晋首都 洛陽】
_....._ィ: : : : : : : . ,
/7: ̄: : : : : : : : : : ヽ
/ : : : : : /: : : : :l: : : : : ,
|l: : : ヘト≠ lヘ: | rキ从: : :l|
. ヘト: : :代シ ∨弋シハ : ノ
トゝ , ィノ ……などといった上奏文が届いています
. 、 っ ノ=ァ
...ィ /不 ト|: :ヽ r=-、 _,.......、
_ィ::::/:::∧イァvィ|::::,:::::ト、 }| ``ヽコァ' ´´ ̄`l}
/rl::<:::::| /^l rュ::/::::/::::; r' r== 、}j_}'´__,r==、゙、
_ r'\ 〉 ,.イ_j、>`` fr'
//`´`ヽ ヽ'=テ'´ー' ー'`ーヽ=r'´
j {_,. - '´ ト=彳 l ! ! l ヾ
、j ,イ { ,.{-!-|、 l__l_l | lト、
r=、{ ヽ ト、l、l,r=、N、ノ=、ノ`//' 〉
{{__, ト-`= r'__}_イヒソ ヒソ}ィ''´_ノ
`=-<ヽ_ニ〉、 、__,'_ ノニヽ、-'
もう少し上の官位を授けても良さそうね く fr'´ くくヽri´/ ''\_Yモこ,
.,‐/ ム、 \‐´'―i'\ヾヽ、,
/ノヽ l ,,=\_ノ「l Y===、`〉
. `'ー― i" ./ァ⌒l-{rー~>'
.|∠ム.__ノJ ゙ー ' \
\V .\
\ _.. -‐゙
` -‐ ´
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .後日、司馬炎は
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .王濬を鎮軍大将軍・散騎常侍に任命し後軍将軍を兼務させている
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
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| 続く |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
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` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:<
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-< .続きは日を改めて。
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! お疲れ様
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
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|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
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おつー
川勝義雄「魏晋南北朝」の初っ端の話題が陶侃だったことを思い出した
乙でした。
五胡十六国の時代に活躍した人の名がちらほらと出てきますな。
しかし、武功を挙げても誇り過ぎれば自滅、敗走すれば断罪と、当時を生きるのは大変だったでしょう。
乙ー
いつになっても変わらないねえ
乙
乙
勝つこと以上に勝った後の保身が難しい、敵以上に味方が怖いのは世の常か
乙乙
陶侃は後の名将だねぇ
>>1乙ー
ついに陶侃キター
洛陽にやってきた呉の大豪族たちとは対照的な出自の陶侃とその子孫は、
呉が東晋に、そしてのちの中国に残した最大の遺産の一つというイメージ
賈充の場合
本当に恥を知っていたのか
「処分できるもんならやってみろよ、ああ?」と
自分の権勢頼みに反対したことを有耶無耶にしようとしたのか
いまいちよく分からないw
いつでもポジティブで前向き思考の吾彦に
癒されるわー
>>1乙です
王濬の周りには、蜀滅亡以降の益州人士が結構集まっているんだな
王濬は益州人士のリーダーというか、庇護者的存在だったのだろうか
乙乙
そりゃ永安を拠点にして造船に励んでたからな。自然と益州人との繋がりも太くなる
>>288
大した処罰は無いだろうと踏んで大げさに言ったってのは間違いなくあるだろうな
投下乙ユニバァァァァァス!!
>>290
益州刺史ですから、州の有力者と関係を持つのは当然の振る舞いです。
改めて、お疲れ様でした。
孫秀の家が、実質的に晋における富春孫氏の中心になって行くのか。
戦時体制が終わったことで、これからが本当の苦難が……
李密の上奏文って凄そう
すごくハッピーエンド的な雰囲気だな
ここで終わる物語なら、大団円だったな(遠い目
>>298
陳寿に早く三国志を書き上げて、もらってめでたしめでたしで〆ないとな・・・
陳寿としての物語はそれで終わりですが、>>1先生には隋統一までの長い長い道のりが…。
今のペースで隋統一まで描くと、>>1含めて誰も生き残れません。
陳寿後を描くとして、切りがいいのはどのあたりかなあ
・永嘉の乱と東晋建国(八王の乱の結末まで描ける)
・東晋蘇峻の乱の鎮圧(個人的にこの乱で三国・西晋時代は完全に終わり、新たな東晋時代に入る始まりと思う)
・裴松之の三国志注編纂(正史の物語としては大きな一区切りだが、今から150年後という長さがネック)
・隋の天下統一(今から300年後。長い…)
・李世民の貞観の治(「魏晋南北朝400年の戦乱が産み落とした最大の至宝」の象徴みたいな李世民を締めに持ってくるのもありかも)
正直、永楽帝まで見たいですが
>裴松之の三国志注編纂
これは凄く興味あります。
盧弼「いっそわしの注ができるまではいかがかな」
>>212
>陶濬も散騎常侍に任命された一人だった
あ、陶濬は西晋でも生きてたのか
なんか「呉末期に船団の兵士たちが一夜に消え去った」後の消息は不明みたいに言われていることが多かったんでよかった
しかしこう見ると陶濬役に雪風って本当に当たり役だな
呉の生き残り勢のうち艦これ出典のAAに鳳翔・時雨・雪風がいるあたりが涙を誘う
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Ⅵヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ
\ヽ、 _ , イ!::/ 6/6(土)23:00頃より続きの投下開始
/ ヽ{ ト、ヽ l:′
∧\ マ三ソ| .\
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
l; : : : : \\.り/: : :i
6? (土)?
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Ⅵヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ
\ヽ、 _ , イ!::/ 6/6(火)23:00頃より続きの投下開始
/ ヽ{ ト、ヽ l:′
∧\ マ三ソ| .\
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
l; : : : : \\.り/: : :i
>300
まさかやる夫で苻堅がもう一度見られるなんて…
>>1さん乙です
待ってます!
※23:30から始めます
乙です。
>>1先生、待ってます。
【紀元280年5月 晋首都 洛陽】
s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \
弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、
|ーr‐弌弋 `ヽ∟」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_
≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ
. l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。
s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。
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|::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ
|弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、
|:l:l〈::: | |/__||/Ⅵ . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^㍉。.,_ __|i:i口i:i|_
|从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_
|::::::: (:| |/__||__Ⅵ |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ
|-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_,
|::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡
|ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:|
二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:|
二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩
二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵
.γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| おい、聞いたかっていう? |
ヽ_____________乂
.
____
/ \
/ ⌒ ⌒\
/ ( ●) ( ●)ヽ
.l ⌒(__人__)⌒ | 何をだお?
\ ` ⌒´ /
/ ヽ
/ ニYニヽ
/ (0)(0)ヽ
/ ⌒`´⌒\
| ,-) (- |
| l ヽ__ ノl |
尚書の張華様がもらった呉討伐の褒美だっていう。 .\ ` ⌒´ /
/ ヽ
破格の褒美だって評判になっているっていう / ヽ
| | |
ヽ_| |丿
| |
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
ト、 / \ ,:イ
| \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ |
| ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / 食邑の加増一万戸でしたっけ?
\ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ
 ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄ .麻呂より多くて、王濬将軍と同格とかどんだけって感じです
ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .呉討伐の論功行賞で目を引くのは、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .一貫して呉討伐を主張し続けた張華に対する恩賞だろう
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_ ,ィ≠ー-く
_, -‐'´: : `V^7: : : : : l|
{「: :`ヽ: : : ;r-トヘrィZ_: :ソ
〉: : :{レィ^ー'′ ヽ \
∠,ニ_/ / l| l lト、 V
/ | l ,」-ト H|、! l|
/ ー- 、」l 乂托ミヽノ抃!レヘ./
了二___}仝八_ソ ,ヾ' に_〉
 ̄{二ニZにZ_ ー ' 乂
: :`ヽフ ーュ-イ-、
/::::::::::::::::/:::::::::::::::::\:::::::::::ヘ
,':::/:::::::/::::::::::::::/ハ::::::::::X:::::::::::.
.:::::!::::::/ :::::::::::::::/ |:::!ヽ:::::::::. :::::::::.
尚書・関内侯の張華は、 .:::: |:: /::::::::::::::::,:' ,:::,' \:::|:::::|:::::
故太傅羊祜と共に大計を立案して勝利を収めた大勲があった。 ..:::rt|:::!:::::::::::;ィK. /:/,x‐-- ,メ::::::!,、!
.::::! i|:::l;xィfr心 /ィ ,ィぅテトx:::::!リ::!
よって、張華の爵位を進め、広武県侯として食邑一万戸を加増。 .:::::メ|::::! 弋Iツ 弋iシム:::|'::::!
..::::::::: !:: ト,,,,,,,, イ7:: |:::::l
また、その子一人を亭侯に封じて千五百戸を与える。 ./:::::::::λ::iヽ ' ハ:::|:::::|
/::::::::::/:::!::|::::ゝ、 ー一 .イ:::::!::|:::::!
最後に陛下より絹一万匹を下賜する ./::::::::::/:::::|:::!:::::::::::jゝ、 t:´::::::::::|:::!::::|
./::::::::::/::::::::!::|:::::::,r''} ` ´ {frx::::::::|:::|::::l
.::::::::::::/::,ィ≠!::|テ´: : } { : : : : |:::!≧x、
/::::::::::::/::rヘ: : :ヽ : : : λ''' __ '´}: : : : :レ' : : | ヽ、
. / :::::::::::: /::;イ λ: : : : : : : : h: :'´rt: `t: : : : : : : :λ ! ゝ
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .官位の昇進こそないが、恩賞の内容は王濬のそれに匹敵する
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/ \ \
,イ \ \::: : \
/ / ! :| :|ヽ\ \:::::. ヽ
,' .:/ .::::/ ,' :,' .::iハ . ヽ:::: :::ヽ:::::. ヘ
i .:/ ::/ / ::/!: .::,' | |∨:|ヘ:::: : :::ヘ:::::::ハ
| .:,' / .:/ ::/,' :::/ |:.! |:.:| |∨::::::::∧::::::i、
| .::i:./ .:::,イ ::_/:::/ リ !斗f‐-、::::::::::ハ::::| !
|/:|/ :/,ィ"´/:`` / |/'_」」. i:`: :::::::|::::| |
,ィ| / ::::::/i,.>''"アiヽ /´::::}`.|:::::::::::::l::::| |
/ | ,'::::/{ rT{::::::::::r ! {:::::rリ ∥:: :::::/ト、ハ|
{ | {::/::::::ヽ|:|乂、_,ノリ ヾ之' ,'|::::::::,'. | 乂
ヽ | |,' |::::|::::|`ト! ''' "´ 、 ,,,,, ハ|::::.::i ! `''ー‐
i |::::|::::l::::|ト、""゛ /:::|:::::::| ヽ ありがとうございます
ハ:: l: ::|::::|::::iハ \ ` ´ .イ:|!:::ハ:::::|
∧: !::::i:,.-、「|∧ > 、 _,. <:i::|:::|:::::.ヘ:::ヘ
/::::: _厶イ ./ |:.:.|` ー-L>、:::::::|::|:::|:::::::::.`iー\
. />< \ ヘ. i:.:.i ,'!ハ| `<ュ」::|::::::::.:.∧ `ー
. ,イ-― 、` 、\ ヽ|,イ /_||__〉 ハ`ヽ :::::.:.:.∧
/ :: :: :: :: \ \`'''" `''ー-イ>=<ヽ | !:: ヘ:::::.:.:.∧
,i :: :: :: :: :: :: :\ \ く/,' ハ ト、\ ` | |:: :: }:::::::.:.:.ヘ
. /:| / ̄\:: :: :/:ヽ ヽ // ,':: ヘヽ ) | |:: :/!:::::∧::.:.ヘ
/::::| :: :: :: :: :ヽ::/:: :: ヘ ヘ く/ /:: ::.∧. | |,イ/:::::::::::ヘ:::.:.ヽ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .何より重要なのは、この恩賞で張華が五等爵を与えられた点だ
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【晋の爵位制度】
┌─────────────────────────────────────────────┐
│●五等爵 ......│
│┌──────────────┐ .│
││公(郡公・県公) │ .│
││侯(郡侯・県侯・郷侯・亭侯) ......│ .│
││伯 │ ⇒ 五品官以上の士大夫に食邑と共に与えられる ...│
││子 │ .│
││男 │ .│
│└──────────────┘ .│
│ │
│●それ以外の爵位 │
│┌─────┐ .│
││名号侯 │ .│
││関中侯 │ .│
││関内侯 │ ⇒ 食邑は与えられず、名目的な礼遇のみ .│
││関外侯 │ .│
││五大夫 │ .│
│└─────┘ .│
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、 この時点までの張華は、爵位で言えば関内侯に過ぎなかった。
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Ⅵヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ .それが制度上では、
\ヽ、 _ , イ!::/ 五品官以上の士大夫しかもらえない五等爵を得て広武県侯となっている。
/ ヽ{ ト、ヽ l
∧\ マ三ソ| \ .西晋は貴族社会と言う人がいるが、
./: : \\ ヾ-〃 _ !______ そういう意味では張華は貴族の一員になってしまった.
l; : : : : \\」リ/ /
おおぅ出世だな
【紀元280年5月 晋首都 洛陽】
_ _ ___
´ `ヽ、
/ \ヽ\
, ' \.、ハ
. ,′ / .八!\ト、斗匕 ̄ヽ、 \\
l l | {.ト、\ \ ,ィ斗ェ=ミァ 、_ヾ: . ハ ヽ
| ! || .ィT弋, \ ゙Vュ:::::;Y´り: ハ :.リ )
. !.! |l i| `辷ツ !Y. ; :jノ
.l ハ 、 : :小 /⌒ :::: ノ:.ハ: : ; :\
. 乂 ハハ. : :l;ヘ、::: `- ' /V: :ハ : ; : : \
ノ ノノ}: :リ : i:`::ー―、‐', ィ´⌒V:廴.; :ヾ: :\
ノ.:/. : .!: i : i ::「 V ヘ ,ィ》ー‐'i⌒\ : \ 自分で自分を褒めてやりたいわね
. /イ: : : ィT!  ̄く≫|i }≪/ ll.| 〉 : : '.,
. ,!: /´ V《 l二ニ{_}ニコ ll | / }\: :ハ
,′{ \ V《 |_/ |\_| 》/ / .|: : .:, :ハ
,′:.| YV《 // | V 》/ ! !\:ハ: ハ
. /: : :∧ !. V《// ! V .》/ | |: ハ:ハ: |
. /:/ : { .| V/_ o| V》/ .,′ .!; : :.| :!; !
/:/: : / .∧/_ヽ) i .V / / |:!: : |: |i |
. /:.,': : / _|/ ´-、Yフ ! ./i !:| : :!!:| !|
/:./: :./ イ´ ,イ ,ィォ } | |.レ | ! : | !| ||
,: :,'i: :.:{ 《 { ノー' .| Y !::ハ | |! リ
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .この頃の張華について、『晋書』『張華伝』は次のように記している
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
ト、 / \ ,:イ
| \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ |
| ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | / 近いうちに三公になるんですかね?
\ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ
 ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄
ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ
/ ニYニヽ
/ (0)(0)ヽ
/ ⌒`´⌒\
| ,-) (- |
| l ヽ__ ノl |
あやかりたいもんだっていう \ ` ⌒´ /
/ ヽ
/ ヽ
| | |
ヽ_| |丿
| |
____
/ \
/ ─ ― ヽ
/ ( ●) ( ●)'
| (__人__) | チャイニーズドリームの体現者だお
\ ` ⌒´ ,/
/ ー‐ ヽ
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .張華の名は一世に重んじられ、皆の推服する所となった。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .晋史及び儀礼憲章は全て張華の手に委ねられた。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 当時の詔書は張華が起草した物であり、
`ヘ:ゝ .' 小/ .その名声はいよいよ高くなり三公の望みを持たれた
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| 持ち上げ過ぎじゃね? |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:< 度支尚書の張華が中書省の職分である
| | |::::::::| > イ |::::::::| 詔書の起草や史書の編纂に口を出せるとは思えない。
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 ただ、当時の晋の朝廷において、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! .張華の存在感が増していたのはうかがえるだろう
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
【紀元280年5月 晋 荊州 襄陽】
__ ,。t r‐‐- 。 _
__ ,。-‐ -。. __ !Ll Ll Ll `tュ _.ィzハュ、 x
「 Ll Ll ゙゚¨ i | _.. 。 - ― - 。 .._ 〔」 z杉イハミ八ハヾz
|_.. 。 - ― - 。 .._ | Ⅵ> ¨´ ̄ ̄`¨<Ⅵト '了彡ハッγシハハ
V¨´ ̄ ̄ ̄`¨V|「 トュ | fl fl =| | ____rュ ィッ彡森本木辷ハハ
| i^i i^i =|| ≠=| l;l ,ハ. l;l | ̄ ̄ ̄|>≠≦ 川杉ハソ≧森林杉z
| Ll Ll:iニLlニLlニ| Ll ー| 「 ̄ ̄ 彡シイィッ≠彡林森森
|= l |= | | ⅱⅱ〃メソ気シミγ木林森森
|- _ ├―――‐┤‐ =| {田} | ⅱⅱ7シイッハ杉巛人ハ八
火 |,/ヘ /ハ└L「L「L「Lll: ィ代 -l_________|_ ,イ川ヮツノX≦谷辷彡林巛
彡( ||土| |土| |!l V リ |ハ LL| =| |゙____ イソノ彡森林杉ヾレ
ハ彡 ||土| |土| l lLl =l iYi :| | | | | ,ィ彡レ盃幵卅ハYミ辷
林杉 二∠二∠二∠二∠二ヾド┼――‐┼===¬冖¬==┤ 山 ::| |_|_l ,.イシ彡ッィハ八ハハv林杉
木炎彡 TL「lTL「lTL「lTL「lTL「l | ,.へ. |= ー| | 〃ソジ彡木ミ木ハうY林杉
杉火彡゙ィ 二王二三二王二三二l〃 /'ヾ|‐ | _. :| (川ハ人ツ林ハ八ッハ林ミ
非杉彡火ッ゙人 三二王二三二王|l l :l|= ハ ハ | 山 ::| 〃ハvゥハレハハ本盆本木森
くシ杉木ハ辷ミメッt 二王二三二|===== L! Ll :=|__ ,lレ ハくくィヾ癶火っ㌍進≠z辷ミ
火杉彡'バ林ミ巛彡狩 ハパバヘミハミミヾミ、 二ニ======㍉v/´ イ彡不ミ刈_斗< ,, ' ̄
火彡辻彡イハ木杉ミミ狩 ハ彡杉森㌢ッッ ッッ ャャ ッッ_,.>'´. . . . . . ハバヾ杉. イハ杉辷林森森林
森杉ツ爻乂彡イ 爻乂ミッメ、 森㌢. . . 。o彡ф彡'¨ ̄. . . . . . . . . . . .ィ川く. . . . .彡ハ木杉'フハ本林森
森森爻林爻ミ彡 杉ハミ三仆宀 。o8ミ%8 ゚. . . . . . . . . . . . . . . . . . ¨´. . . . . . . 7ハバ’`¨ '¨¨彡イ¨ヾ
ヾ乂ノハ乂杉森広 ¨. . . . . _ピ‰£ミ彡イ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ 陛下は杜預殿を当陽県侯に封じ、
l l ´=` l 食邑九千六百戸を加増すると仰せです。
ノ ヽ _,、__ノ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 また、御子息の杜耽殿を亭侯に封じて食邑千戸を与えるとの事。
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 .さらに、杜預殿に絹八千匹を下賜すると
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: / ̄ ̄\
_,ノ ヽ、_ \
(●)(● ) |
(__人___) |
'、 |
| |
| , /_.{
使者殿。 `ァニニ<//〉、__ __
,./ /\ / : : : : : : > : :\
申し訳ないが…… _/ /|イ:::::/∨. : : :l: : : : : : : : : : :.丶
/. : : : :| ./`Y / : : : 」: : : /: : : : : : : : }
{ : :/. : : : :|/:::::/ : : : : : : : | : : : : : : : : : ,'
/ : :,' : : : : : |::::/ : : : : : r---く´ニ\: ヽ:ノ
、'ーr,_| : : : : : :|:/ : : : : :_/二ヽ V: : : : ` :´
/ :./ ̄>< :./ : : : : :/ 二 ヽ_」┘: : : ∨}
晋 鎮南大将軍 杜預
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
| (__人__)
| ` ⌒´ノ
| } 呉討伐の恩賞は辞退させてもらう
ヽ /
___イ.ヽヽ、___ _ノ゙-、.
: | '; \_____ ノ.| ヽ
| \/゙(__)\,| i
> ヽ. ハ | |
ΝИ:.:.:. ___ .:.:.:ΝИ
l, -‐=‐-、´__ __`<|.:ハi i i l
/|从 i i斗ァ77 }_} { {////77i i 从|
. ´ ヽi_ | |///// i三三i //////| | _i/
ヽ.i__ ̄ __}_} {_{__  ̄ __i イ
/ / / / / ∨ヽ
/ ,イ´. / / . / // / / `
/ / //`゙'</ / .//,.斗孑代_ ハ リ
ムイ .ィ .マ丁≧x| // ,x≦丁ア ノ ノ丿
何故そうなる? .!i/ハ{ 弋り^i/ 弋り }ハi.!
∧{ .圦 , ∧ }∧
.i lイ. > U ヘ}| i| i
l ! i i | .i .⊂ニつ イ ! | i|ヾl
.l |i i |_i:::::::/ ≧=≦ヽ:::.! .i 从 i l
ハ i .} i i::::::〈 /}ハ{\ .〉:} リ i 八
/::::::::::i川:::::::::ヽ .}__{ /::::::::::i /∨:::.ヽ
イ彡--ハ:::! !:::::::::::::ヽ/:::::::::::::::/ / :ト--ミヽ
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
| (__人__)
| ` ⌒´ノ .うちは代々官吏の家だからな。
| }
ヽ } .武功は功績に入らないのさ。
ヽ、.,__ __ノ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 .常識的に考えて
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: …オカシアゲルカラ , --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ
l l ´=` l
分かりました。 ノ ヽ _,、__ノ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
陛下にはそう伝えしましょう /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
イタダキマス ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .杜預は呉討伐の恩賞を辞退しようとした
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【紀元280年5月 晋首都 洛陽】
|!-‐== 、-‐: :  ̄ ¨__- 、 _____
! /: : : : : : : : : : : :.ヾく二 -‐‐ ¨フ
∨: : : ://:. ;〃: l: : : :i: : ∧ /
.〃:/: :〃:.:/ /l: :|ヽ: : l: :|: :.∨ /
//:/!: : lム⊥_{ W_ヾ:ト、l: : :.Yi
. l/ |!: :.{ ∨‐ - `メ リ: i :}:リ
. |! |\ir=ミ ≠=ミ ノ:.从リ
!::::::: , :::::::∠ノュ ノ. 却下。
ヽ ┌ ┐ ,.ィ:ァ<.
> 、_ .,.ィ ⊥ォ: : :.Y .陛下は恩賞辞退は許さないと仰せです
____ ノT゙ ̄/::ヽ: : ム
〃:::/:::}从/:::::/:::::ヾ: : ゙Y
〃-‐ヽノフ∠::_/¨::::;::-‐-Y: :{
,{:{::::::/ //:::::::>〃:::::::::::::}: : :)
/::{::::/ //::::/:::〃 ::::::::::::::i : : ゙ヽ, , --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ
………… _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
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丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .認められなかったが
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
そりゃそうだろそんなの認めたら今後の論功がおかしくなる
【紀元280年5月 晋 荊州 襄陽】
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ 駄目でした
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
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. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| / ̄ ̄\
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: /_ノ `⌒ \
_ | (● ) (⌒ ) .|
| ! | (__人___) |
| ! | ` ⌒ ´ .|
| ! ,.-, | |
_,ノ ┴、/ ,/ ヽ r
すまなかったな。 r `二ヽ ) i ヽ _ 、___, ト
| ー、〉 / _,,,,ノr ` /i\,,,,_
そういう事なら、謹んで頂くとしよう | r_,j j__,,.. r''''"/::;| \`'/ ,'::;;;r;;;;;;;;;;;;:: r ‐-、
| ) ノ ::::::::;;;;;;;/::;;;;| /\ /::;;; l;;;;;;;;;;:: ::;;;;;;;:: ヽ
ノニ-、 ,/::;;|:::;;;;;;;;;>::;;|/(::::ノ \/::;;;く;;;;;;;;;;;;:: i::;;;;;;;;;;;:: }
√..:::;;; ヽ、〉;:;;|::::;;;;;;;;{ ::;;;;;| "::く /:::;;;;/;;;;;;;;;;;;:: |::;;;;;;;;;:. ノ }
/..:::::;;;;;;;;;;;;;;;〉;;;;|::::;;;;;;;;;:{ ::;;;;| |:::::::| /:::;;;:/;;;;;;;;;;;;;:: |::;;;;;;;;;;;;;;;;:: }
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .ただ、辞退を却下された後、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .すぐに恩賞をもらっているため、謙譲の構えを見せただけのように思える
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/.:::::::::::厂 マニ=-<:::::::::::::::::::::/
.′::::::::::ヽ 丶 V⌒ヽ _______/
. |∨ :::: /\〉 丶 | \ ',
. |i ∨::/ | | l | \ l |:|│i i
∨ | ∧ !i|、丶 .斗|∧| | |
, │:| T Ⅵ厂\\{ 才笊 ! l |/
i |从 |jI斗七さ \〉 {:ソ{│N\
| ヽj⌒乂ソ ' l∧| ト\ 士大夫って、面倒臭いな
| ∧ 丶 ,、′//| |
′ / ∧ ∨ト . - ,、f゙/ //, |∧
/ / {∧ ∨'ー‐〕瓜 |Ii:i:i:く:i:i:. i
. / l:i:∧ ∨ 冂ノⅧi:i:i:ヽ:i> | . ___
/ /:i≧∧ ∨‐┘ .Ⅷi:i/:i:〉. | / \
./ / /:i:i:i:i:i:i:i:i:| │iト..., }/:i:i:i:i:i〉 | / _ノ \
. │ ( ●)(●)
| (__人__)
. . | ` ⌒´ノ
. | }
__,ノ ヽ.ヽ }゛
しかし、こうも物事が上手く運ぶと、 y彳 ";;;;;;ヽ ヽ'ヽ ノ
やはり俺の功績を後世に伝えたくなるな。 / ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;';, ヽ. ::::::>/
常識的に考えて、 / ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;', ,.r`i ヽ、
史書か石碑が定番なんだろうが .| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;', /::iヾ;;rァ /
| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'"', `!;;ノ! ト、
| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;', ,';;;;|i,.!;;;ヽ.
| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'';;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;ヽ,
/ ̄ ̄\
/ ,ノ ヽ、_
| ( ●)(●)
| (___人__)
| 、'
| |
}._\ , |
.__ __ ,.〈\\>ニニァ´ 自伝映画も悪くないな。
/: : < : : : : : : \ /゙i ゙i、
, ' .: : : : : : : : : : :l: : : .∨',:::::ト|゙i \_ .題して「俺の名は。」
.{ : : : : : : : :゙i : : :」 : : ::', Y´゙i. |: : : : .\
|: : : : : : : : :\ : : :\ : ',|::::::i |: : : : ',: : `, この功績を引っ提げて無双に本格参戦、
', : : : : : : : : : | : : : : : : :.',:::::゙i|: : : : . ',: : } あわよくばマリー・ローズちゃんと夢の競演も……
(,:/:/ニ`ン---r : : : : : ',::::| : : : : : ',: : ',
`: ´ : : : :V ,r'二ヽ_: : : : :',:|: : : : : : ',_,rー'、
{∨ : : :└」_,r' 二 ヽ: : : : ',|.: >< ̄\.: \
{: ∨ : : : : :」.ゝ-''゙~ ̄ ̄ ̄ ̄: : : : ゙i ム: : : ' ,
l: : ∨: : : ./: : : : : : : : : : : : : : : : 、/: : : : : : }
}: : : \ : : : : : : : : : : : : : : : /゛ ̄: : : : : : : :, '
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .ところで、呉討伐の論功行賞について、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .次のような言葉を聞いた事のある人は多いだろう
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
ない夫油断すると女体化されるぞその道はwwww
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| テンプレ |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ// .呉平定の功労者である王濬と杜預は、
| | >:´|、 - ,|`:< その後、権貴の前に不遇を囲う事になった。
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-< .権貴とは権力を持った人物を指す
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! .
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l .この言葉。
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` .王濬に関しては、
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 .秦秀のような見方をすれば確かに該当するだろう。.
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ ただ、彼の場合は高齢であり、
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l .自業自得の面も少なからずあった
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
【紀元280年5月 晋 荊州 襄陽】
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( 一)(●)
| (__人__)
| `⌒´ノ だが、まずは荊州の経営だな。
| ,.<))/´二⊃
ヽ / / '‐、ニ⊃ 呉の荊州の中心地たる武昌方面はきっちり抑えなければ
ヽ、l ´ヽ〉
''"::l:::::::/ __人〉
:::::::::|_/ヽ. /|||||゙!:゙、-、_
:::::::/´∨/`ー'〉゙||i l\>::::゙'ー、 }:./.:::ノ7 /.:::::::::://
:::y′.: ',ゝ、_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::! /.::::::ノ7_/.:::::::::://_,. -‐…‐-ミ.,
/: ://: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::| /.::>.''゛/.::::::::::/ 厂〕 )
/ }:::::::::::/_i|⌒ヽ
. / i::::::/ r==ノ
′ |:::/ / i: | |: i:|
}/ / -|: | | 从
l i / xミ|/|: /Ⅵ
, |: / / /杙り,|/乂{
′ //( | |^ /
お、戻ってきた i | |∧| ー ′
| | . \> .イ
| | 乂___ヽ__
| | |:i:i:i:i:、i:i\
く| l / ',i:i:i:i:i:゙'ー..Xミ、
/ , '.i:i:i:i:i:/i:i:i:i:}
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .一方、杜預の場合、この言葉は該当するのだろうか?
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .戦後の荊州統治を任されたのを不遇とするなら、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .そう評した人物の見識を疑わざるを得ないと私は思う。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .荊州は用武の地にして、交通の要衝なのだから
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/ ̄ ̄ \
/ __,ノ `⌒
| ( ●) (●)
| (___人__)
|. ` ⌒´ノ
| |
iヽ |
}、 `> ー-´-くヽ- 、___、
_ハ,>-ー< ̄/ :/ :: : : : : .7¨. ヽ 左伝の注釈も仕上げないとな
__/ :}Λ::√ У: : :./ : : : : : : / : : : : \
r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : : : //: : .ヽ
} : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :/ : : : : : : : : : : :/ : : : : : : . \
f : :i : : : :i ,':::::::/ : : / : : : : : : : : : : i :/:,: : : : : : : : : : .ヽ
/ : :i : : : :i i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : : : :V: {: : : : : : : : : : : : .\
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .杜預の晩年は、荊州の経営と『春秋左氏伝』の注釈の執筆に費やされる
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【紀元280年5月 晋 揚州 寿春】
∫ι__________ ./丁了
ヾー─ー─ー──ー──ー──ー─ー,ィ
||; |; |i |; |; |; |i |; |; |; |i | ||
||i |; |; |; |i |; |; |; |i |; |; | ||
弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ フ
弋ェェt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ェ,ィフ
il_,└───────┘ , i!
| ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l
|| ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄| ̄ ̄| ̄||
| ̄ ̄|i | ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄||
 ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ || ̄! ̄ ̄/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄.|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄
| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i  ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄| | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄
| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~ ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l  ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄| | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`ll`l
l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″|  ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄| | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄
| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄  ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄| | ̄| ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄
| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾ| ̄`.. ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄| | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄
| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄ | ̄ ̄ | ̄!,, ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :| i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄ll
| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄~~i ̄ ̄| ̄ i; ̄|| ̄ ̄| ̄| | ̄ ̄| ̄|| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄___
''- .._ ~""''' ‐- ...,,__ _,,..-‐''~""''' ‐- ...,,___,,.-‐'
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ 陛下は王渾殿の爵位を京陵県侯から京陵県公とし、
l l ´=` l 食邑八千戸を加増し、絹八千匹を下賜なされるそうです。
ノ ヽ _,、__ノ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 御子息の王澄殿を亭侯に、
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| _ /:::::::::::::::::::::::::::::::\
. /::::::::::::::::|:::::::/ ̄ ̄ ̄Z::::::::::::::::::l
|:::::::.へ:_:.ハ/_∠二Z `i:::::::::::::::::|
. ヽ:::::l≧=_, `‐ コ・エ7 |::::|ニ、::::/
\レ´:.:.:|  ̄ _ |::::| }/
{、:.:.:/ _,,..===''' |::::レヘ
<_/l ̄ `ー'´ _,,,―'''l |::::| \ ___
ありがたく頂戴しよう |ハ / Tニ―''' ̄| /::::| /l:::::::::::::::
|l ヽ ヽ__ノ /::::/ / .ト、::::::::::::
|l }、 ___ /:::::/ / |:::\:::::::
|l 〉:::::::::::::::::::::::::// |::::::::::',:::
. 〈_,.. ‐┬――‐′ /|::::::::::::.l:
. /:::::| /\ / |:::::::::::::|:
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ 周浚殿は射陽県侯から成武県侯とし、
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 食邑六千戸を加増、絹六千匹を下賜するとの事
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: | . . . . . . │. . .\ . . \ . . . . . . \ . . . . . . .\.∨| . .
│. . . . . . . .|.| . . . . |\ . . \. . / . .\. . . . . . . .|│| . .
│. . . . . . . .|.|i . . . . 、 \ . . Х>― .斗\ . . . |│| . .
│. . . . . . . .|八 . . . . \ ` ‐---/ 弌Y^ . . . . .ト|人厶
|. .| . . .l. .│ \\ . . \ 〈/V \ ヽ | . . . |├く ヘ
|. .| . . .| . .|____,\\. . \ \く___ノ | . |. ∧|. . . . . 〉
|. .| . . .|/| .斗≧=‐---- ノイ|/ 人_/〉
|. . . . . ∧. .'. Y^Vj弌 __/ . j. . .イ
. . . . . . . . . .V人 \__〉 |/. . /\イ
ありがたい話ね .\.〈\ . . \\ヽ. ′ ┐ ∧. ∧. . . .ソ
\ \ . . \トヘ. く ノ ∨__,>く
` ‐--- T\ / V ̄\
乂__≧=‐-----rく / \
( \_ノ、__,ノ/| / ト
/ ∧ _/ | \
/: : : : :`ーv - 、
/: : : : : : : : : : i: : : :丶
l: : : : : : : : : : :ノ: : : : : }
」: : く  ̄ \: ll: : :_: : :ノ
(Iヽ_/ヽ,ニミ ` '_´ ィ: /
r- 、 __ 千于i___ ノ <t:ァ`i'´ 時に都の様子はどうだ?
゛-'、ノ\_つl l l __ _ / /
/_>´ ̄ `i r`=y'` / 呉討伐の話題で持ちきりだろう?
」 ‐'二二) lヽ_ 二__/
... -‐' ヽ _二i ヽ:_:_:_:_:l ヽ‐-、
/ ̄ 〉 < ヽ__/、 .,l /l |  ̄\
ヽ ∧、__..ィ ヽ 八 l l
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
ええ、まあ…… | ヽ ' _ ` イ
l l ´=` l
しかし、衆目を集めるのは、やはり王濬将軍でして…… ノ ヽ _,、__ノ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
口さがのない者はこう申しております /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ
l l ´=` l 太原王氏は女々しい、と
ノ ヽ _,、__ノ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ ,-──── 、
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! .-ー  ̄ ̄`´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:ヽ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:r───、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}
{.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:___/|/ ,ィ´ ̄`ー ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.j
':.:.:.:.:.:.:.:≠=≧ rツY ̄ ̄ヽ Y:y一、ノ
\.:.:.:.〈 ..-ー─t | 0 | り イ ハ
\.:Y:::::::::::::::| | ー─一 |l tオ j
Z|:::::::::::::ノ/ .|l ノ
r} >ー一 t、 ゝ r==、__ノ |:yハ、 __
<ゝ>ヾ、 r== ソ |:.:i j`Y圭圭圭
.  ̄ | ヽ一' r==ニニニl j:.ノ / |圭圭圭
| ヽ | | /:/ / .|圭圭圭
| ト、. k二二二y /::j / |圭圭圭
| |:::}__ ===ー--'::::/ |圭圭圭
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::| |圭圭圭
└─┬''''''洲洲x'┘ j圭圭圭
圭圭圭| 州州从 /圭圭圭
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .『晋書』『王渾伝』によれば、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .当時の人々は王濬を誣告する王渾の様子を見て謗っていたという
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
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. V::::::::::::::::::::::::i:::::::/ ii ``' ヽ、:::::::f ´`ヽ:::::::/
. \:::::::::i`' <iヽ/ ノi _, V::::i´/ i::/
` . iへ、_ /ノ-=ニタ V::::i /:/
ヽィ'´:.:.:.ヽ ´ ` ' ‐ ' ´ i::::i_/:/ うぬ。
i:.:.:.:.:.:.:.:| i:::::i i
'、:.:.:.:.:.: | ,ィ===‐' i:::::i | .ここらが潮時か
. ゙ヽ‐‐ 'i_ _,、 〃 ,、-‐ ,'::::::i. i
、`ヽi`ヾ' _,.-‐'´ ,'::::::,' ',
`'" \ ≠" ,'::::::,' 人.、
', ___,/::::::/ / /:::ゝ、
i:::´:::::::::::::::::::::::::/./ ./::::::::::::i:`` . >''^´ `´ `''<
i::::::::::::::::::::::::::::::/´ /::::::::::::::::i::::: ァ' ヽ
, ィ:: ̄7i ̄ ̄ィ ̄ ,.':::::::::::::::::::i::::: . / ∨
. ,...:<::::::::::::::/,.へ´ ,.:':::::::::::::::::::::::i:::: . l l / ,, - 、 }
. | | | { / } ヽ从
从_ゝ / / ソ-、
. ∨ :: ) ̄ ̄,, ≠ミ ―アヽノノ
ゝ Y )‐v‐く 八 Y⌒ 人
ところで将軍。 ( ゝァ (__ノ彡::イ::__::彡ノノ
'^⌒`,|>ゞ-、
今後、長江以南の統治を考慮するのなら、 / ―――’、
近いうちに州都を寿春から建業に移すのが最善ではないでしょうか? ,ィ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iヽ
. /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ハ
. ,ハ:i:i:i:V:i:i:i:i:i:/:i:i:i:i:i:i:i:/i:i:|_
. /:|:i:i:i:i:i:|:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i':i:i:i:i:i7
八:|:i:i:i:i:i:|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/、:i:i:i:i:i:i∨ /
,':i:i:i:i:i:|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:マ 寸:i:i:i:i:i∨ /
,' / / l ,' ',
,' / / / l |
/ ' '´/ ̄ ̄``Vヽl、 | l } }
{ ,' l | { / -- V | V|\ | }
{ ! ,从 .| l ,l ,' _ ヽ| V| '⌒ヽ} l}
| l ヘ |ハ { =≠≠ミ ヾゝ Vl/ } l}
:. l人 ∨ {l ヾ _ / / / 幸い、刑名を尊ばない将軍の統治は、
, -\ { ヽー、 寸ー ⌒ヾ>/ /}/ 呉の人々からも評判が良いと聞いています。
./´/⌒\ - 、>ゝ , //
l { l }⌒}:.. ` ‐ /)} 彼らが「衝撃の王渾」の
` \_{、_ノヽ j .、 ィ .武名を恐れている間に移転を済ませたいのですが……
人 ゝ _′ > _ <ハ)
`ー//}h、 {r ̄-/
///////}h、 K ̄
, -'"////////////}h、{//\
__,,..-‐''//////\//////////ハヘ/\ |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
. i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::リ
. V::::::::::::::__::__::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
Y¨ヽ:::〉 _,,、`<::::::::ハ:::::,. ,、i::/
f } }}ゝ/-'´,--ゝ、_``' ゙_,ィ/ ゙i/
ゝ‐ァ‐h. Y:.:.:.:.:.:.:.:.}" /≦゚-'.i
悪くない。 {.} i__i,人:.:.:.:.:.:ノ | ./
._.,.、.-≦/:ハ iN.、 `".._,,,_ 、_ | __ ,.'≧::....、____
準備を進めておけ ‐::':::´:::::::::::::::::,.:'::::::| ','、:'、`゙'"、__,゙." /`'´::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:`::
:::::::::::::::::::::::::/::::::::::| ヽ',::ヽ `ニニ ii:::::::':、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::/::::::::::::|i ヽ:::ヽ,..-::‐::-:..i:i::::::::::::'、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::/::::::::::::::i '、 ヽ::::::::::::::::::::::ハ::::::::::::::',:::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::/:::::::::::::::::i ヽ /',--‐‐‐--.' i::::::::::::::::',:::::::::::::::::::::::::::::::::
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .天下統一後、王渾が揚州を治めていた時期は三年に満たない。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .それでも王渾が手を尽くして揚州を統治した結果、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .当初は晋の体制を警戒していた呉の人士も悦んで晋に帰服していった。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .揚州の王渾の邸の門には、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .賓客が絶えず訪れ、彼の周囲には空席がなかったという
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_,,..-‐''  ̄ ̄ 、
/ 丶 \
' / \
/ / / { ヽ ',
.' / | {、 ', l } }
{ l | ィl⌒`从 ', Y⌒ヽ } }
{ l l,ィ斧ミト、__', ィ斧ミァl/ ム
∨、 V{ゝVり Vりィ /_ノ_
{\ム ' -=彡' ノハ)
弋_入 マ ァ ィく___)(
( ゝ-‐≧r-‐彳l⌒
_,,..-‐/ {} リ ヾ. 、
/:{: : : ,' {、./ .|: : `ー.、
.r'^マニニニフ : ,' ,ィ^i^_入 | : : : : ハ では、そのように
j ‐乂_ノlノ: l/{lVV /: \|: :l: :lノ: :
}:.\ノ:}' : /: : : : : : : :∨ : : : : : : : : Y : l
V: ̄ : Υ{ : : : : : : : : : : : : : : : : : : ノ: : :
}: : : : : : 乂: : : : : : :-=========- 、: : l
{ : : : : : : : l`ー─‐彡: : : ̄ー-二二 Y:ヽ
丶: : : : : :/l: : : `ー: : : : : : : : ゝニ ノ: : l
\__/ : : : : : : : : : : : : : : : :マ ̄: : :ノ
/: : : : : : : : : : : : : : : : :ゝ-- '
/: : : : : : : : : : : : : : : : : :八
/: : : : : : : : : : : : : : : : : :/: : :.
(: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .翌太康二年。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .揚州の州都は建業に移る。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 以後、太康年間の揚州は、
`ヘ:ゝ .' 小/ .散発的に反乱が起こる以外は平穏な時期が続いていく
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【紀元280年6月 晋 豫州 安城】
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ 陛下は王戎殿を侍中に任じ、
l l ´=` l 爵位を貞陵亭侯から安豊県侯に進め、食邑六千戸を加増。
ノ ヽ _,、__ノ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 絹六千匹を下賜すると仰せです
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| /:::::::::::::::/ / \∨/ ∨:::::::::::::::::::}
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: . /:::::::::::::::/ / / ̄_Y_ ̄_ ̄\ ∨:::::::::::::::ハ
.:::::::::::::::::/ ' /´ `\ ∨::::::::::::::::i!
|::::::::::::::/ / / ∨::::::::::::::|
|:::::::::::/ / ! ! ,{ i i ∨::::::::::::|
|::::::::/ i! | .| | |__|__ハ | |.斗-ト、 | |r、.∨::::::::::!
|::::::/ | i! | | | !|| .!`| | ト、 Ⅵ i! | ,ハ ∨::::::!|
|:::::i Ⅵ Ⅵ |从N ,从 N Ⅵ.ヽリ! ! ,リ ∨::::リ
やっと都に帰れるな ∨:| {∧ Ⅶ从=ミx \! z≠=‐| |,イ .!:::/
Ⅵ \乂」 , ! ! | }∧
ヾ | 人 、 _, ,.| | i! / ∧
| / ,> ._ ...:::´::! ! | / ∧
| ! / `¨i´ | |⊥._ / / ∧
| ! r―rア'´ ̄ ̄! ! |  ̄`ヽ ∧
【>>345修正】
【紀元280年5月 晋 豫州 安城】
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ 陛下は王戎殿を侍中に任じ、
l l ´=` l 爵位を貞陵亭侯から安豊県侯に進め、食邑六千戸を加増。
ノ ヽ _,、__ノ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 絹六千匹を下賜すると仰せです
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| /:::::::::::::::/ / \∨/ ∨:::::::::::::::::::}
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: . /:::::::::::::::/ / / ̄_Y_ ̄_ ̄\ ∨:::::::::::::::ハ
.:::::::::::::::::/ ' /´ `\ ∨::::::::::::::::i!
|::::::::::::::/ / / ∨::::::::::::::|
|:::::::::::/ / ! ! ,{ i i ∨::::::::::::|
|::::::::/ i! | .| | |__|__ハ | |.斗-ト、 | |r、.∨::::::::::!
|::::::/ | i! | | | !|| .!`| | ト、 Ⅵ i! | ,ハ ∨::::::!|
|:::::i Ⅵ Ⅵ |从N ,从 N Ⅵ.ヽリ! ! ,リ ∨::::リ
やっと都に帰れるな ∨:| {∧ Ⅶ从=ミx \! z≠=‐| |,イ .!:::/
Ⅵ \乂」 , ! ! | }∧
ヾ | 人 、 _, ,.| | i! / ∧
| / ,> ._ ...:::´::! ! | / ∧
| ! / `¨i´ | |⊥._ / / ∧
| ! r―rア'´ ̄ ̄! ! |  ̄`ヽ ∧
【紀元280年6月 晋 梁州 永安】
_y-、_
_....-―一' ;:;:;:
,,....--'´ _;:;:;:′
_、 ..-‐'´ ィ ,,';:;:;:广
..-..,,_ _,〃 , ''''-...._,,_ _/’ ,,/ _i;:;:;:「
__..r'′ '' ̄"''";:;:;:;:;: ` ̄ ̄''''''゙廴 、 ''ゝ 丿 _u;:;:;:
/´ _ ,,、 ;:;:;:;:;: t_,];:;:;:;:;:;:;: .. ャ;j;:;:;:′ ゝ
_/ ゙ 〕 l;:;:;:;:;: ゙'、 ;:;:;:;:;:;:~~ _、 ,j;:;:;:;:l′
〃 _/'''''´ ..;:;:;:;:;:;: .._ ;:;:;:;:;: 丶 ゙;:;:;:;:’ ニ、_u;:;:;:;:;:-
ヽ ..-''´ ;:;:;:;:;: ;;:;:;:′ 、 '' ;:;:;:;:;:;: ..ィ' ゙/;:;:;:;:;:;:;:′ 、
′ r ゙''ー.... __ _ __..r''´ ,_;:;:;:;:;: ;:;:;:;: 丶 ";:;:;:;:;: u;:;:;:;:;:;:;:′
′丶 、 ´  ̄´ u‐^ ;:;:;:;:;:;:;:;: 、 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
、 _ ′ _..ィ;:;:;:;:;:;:! | 右将軍・都督巴東諸軍事の唐彬殿 |
`ー- ,, ''' ....-';:レ´ ;:;:;: ヽ________________乂
''ゝ、_ __l广 ''ll′ ;:;:、 `jr]「 '''´'t;:;:;:;:厂
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~~~~~~~~~
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
~~~~~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~~~~~
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ
l l ´=` l 陛下はあなたを右将軍・翊軍校尉に任じ、
ノ ヽ _,、__ノ 関内侯の爵位を改封して上庸県侯にすると仰せです。
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 食邑の加増は六千戸、絹六千匹が下賜されます
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ― 、 >、 r‐― 、 \ ∧∨ /
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: 〈―――>'" ゝ ´ \ \_ ∧∨
\ >_彡 \\| \ ∧',
y / j|__|_| } \― 、 ∨/∧∨
/ / i | \从 {\ト \ ゝ  ̄ |ヽハ ',
イ ∨|〈 x≠芋\ i \ | イ | i |
|人 i 从\ i rり / V |^Y 人\| 〈_〉
都に帰って来いと。 .' \〈 ヽ _彡 人イ 〈r―' / i
込 _ /ji i | 、 ⌒´
呉討伐が終われば、 〉` ´ 从 人 | ハ \ ____
巴東の軍勢の必要性も少なくなるわね 从个 _ ≦ヽ /r~|/7 〈 /
从〈~〈 / | V―― \¨´
_ ノ ̄ゝ~~ \/\ \ \
( / ノ \ /ソノ⌒Y' \
――=彡 7〈 \ (⌒´ |
晋 右将軍 唐彬
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .唐彬は呉が平定された時点で右将軍・都督巴東諸軍事に任命された。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .その後、翊軍校尉に任じられ、上庸県侯に封じられた模様。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .翊軍校尉はこの年の六月に新設された中央の武官職で、
`ヘ:ゝ .' 小/ .それを考えると、唐彬への恩賞が六月に入ってから出たのが分かる
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/ ///∧ 、
// , ≧o。. _ヽ i Y⌒7⌒ヽ_,
´// ////////,! \i7」丿/ / !
/ , i///////// ! |/{ / _/__
/ { i r=ュ !/////////,! lr:'――‐- ´ ⌒7’
, ヽ ヘ〈, ノ///////// ! lヘ -―‐ ―- /ーく
/ /: :\ヽ〈'/////////,|_j/ i: \
/ /: : : : : : ヽ ∨///≫ ´  ̄¨ 、 ! ヽ
. / ,. . : : : : : : : : : : :∧∨/ /:! \ ハ i
/. . : : : : : : : : : : : : : : : : :〉〈 / :| ヽ ` 、 ノ 、 l
≪: : : : : : : : : : : : : : : : : / ! ヘ : :! \ Yト、 \
` ≪: : : : : : : : :/ ̄ ; i 、 \ ィ│ヘ i` ー一
` ≪:_:_:_:/ / i \ '´ /! ィ\ :! 、
/ / / / , ヽ / ィ令i_, `ー 、ヽ
/_/ イ ' :i , -― ’ ; 夊沙 i
__/ ' / ! / : ト、 | しばらく休んでも
\ ! / 乂/ ̄「 イ i i : ノ 罰は当たらないでしょう
. \__ ノ/ \,」 ! l | i、 ノ
. ∨ γ⌒iーr一’ , 乂__ j/ \≦
` ー‐ァ一 ’ ; ! : ├ァ __rヘ. ヽ
/ / / ; i〈 ! i ;
/ / / / , ヽ ノ,ノ /i {
/ / ; ; / /_,_,_// /、` ー一
. / / / i , i77八{ハハ{:.:.:.:ヽ
/ / │ i :!7/ j! j: 乂:.:.:.:i___
. / / ! V ≧「 ̄ヽ\
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .唐彬もまた、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .呉討伐の功績で「貴族」の仲間入りを果たした。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 彼はこの後も晋の名将で在り続ける
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【紀元280年5月 晋首都 洛陽】
__
__ _r‐v´:x:―:=ミ __
,. :´ : : 二ヽ'⌒V__ : : : : { : :/
}: :/´ : : /^f┘ ` <: :{
く : : : : / ′ '. Y`゙ 、
. /: :\_ イ !{ !‐リ-ノ } Y
 ̄ Ⅳ从‐ァ廾、 ノz≠ミ リ ‐={ 羊琇。
/ { 八{ィf=ミ`´ ゞソ 厂 )´ __ノ
, ´ 乂__∧ ゞ'' ' , ノ r匕´__ノ .少し出かけるから供をして頂戴
. { _ (二7ゝ `__ ィ = ´_ テ
. 乂´ , ´ゝ‐‐)>┘__ 弌´: : : : ゝ
乂.ノ ∧: : 《: : : : 大: : : :》: : 〈
 ̄ /: :/ ゞ=彳 ゞ=彳 V 〉 __
ヽ/: : : : l| :|l : : : : ∨ '⌒\ _____ __
/: : : : :.l|: :|l : : : : : :, / -=ミv ´ ` v ´___ ',______
. /.: : : :. :.l| :|l : : : : : :′ ' ーヘ >//////////>´
/: : : : : : :l|: :|l : : : : : : ', /ィ / .′ }、,ヘ, -{//////>i´
. /.: : :. :. :. :.l| :|l : : : : : : : , /' | { i ′ }゙} }㍉, ''´V/>´ |
| j { i{ ィ /┼}- ミ "´V/\ |
ノ八 {从 /j/x==ミ ミ-、 ,i V//> |
丶ト{ )′ Vツ }} ノイ| <///> _
込 ' ' ' イト< l  ̄| ̄
ィ≦/〃个: ゚_ イ,.Li:ィ〉 l |
構いませんけど、どちらへお出かけで? {////{{i:i:{_/ニニニニ}//〈 _j__ |
_}/////V/ニニニニ}//ィ'////ヽ |
「///>´ニニニニ「///{//////‘. |
V/,'ニニニニ>'ニニV//}///////i} |
L{ニニニニ/ニニニニV/{////0//} |
杁ニニニニ{ニニニニ}/L//////∧ |
_ ,ィ≠ー-く
_, -‐'´: : `V^7: : : : : l|
{「: :`ヽ: : : ;r-トヘrィZ_: :ソ
∠,ニ_/ / l| l lト、 V
/ | l ,」-ト H|、! l| 呉へ行った仲思を覚えているでしょう?
/ ー- 、」l 乂托ミヽノ抃!レヘ./
了二___}仝八_ソ ,ヾ' に_〉 琅邪王が呉から連れ戻してくれて、今は琅邪王の邸にいるわ
 ̄{二ニZにZ_ ー ' 乂
: :`ヽフ ーュ-イ-、
/ ィ / / ′ / }、_,ヘ ', , </////////
. / / ′ / .′ }""}::} V/////////> ´
/ ′ / ィ' i: { } }i{ }/////>i´
ィ ' ,斗┼‐‐j- } ′ }l }< ´ |
:|: i { / { { /}i /} _j__/_ }! .////> . |
i|: l | ィぅて笊芋{ / j/ }/ `メ、ミ .'V//////\
l|: | ト、Ⅳ ,_)/:::::r{ 八 / x笊ぅミ、 ミ ィ V///////\
諸葛靚殿ですか。 从 } 个、{ 乂__rツ )' ,_ノ/::rハ ミ/ | 、////////\
)八 ト、 , , Vrツ Ⅳ}' | \////////
懐かしいですね。 丶{ ハ , , , 〈{/ i `</////
}>::. __ / \ {` </
一緒に会いに行きましょう /,ィ=丶 乂 〉 イ }> 、 、
ヽ{/<i:i:i:}ト . ¨´ 。o< / \ \
}//|i:ir}、_ > _ <:i:i:i:i:V/> <{ `ー=ミ、
__ |//liノニニニニニ==={i:i:i:i:i:i:// _\_ ゚。
//ヽ _ ィ{//{ニニ{_o二二ニ=v{i:i:i:i:i///⌒\ニニヽ }
////V//V{∧ニニニニニ='ニVハ/// _r、___,>、ニ', / ,
r─-=ミ . -┐
{ `'r‐r'´ |
>、∠二ニ'='‐=ニニ>ク
. く __.∠_ト\__\
/レ, '´ / . / ', ヽ ヾ
. / ./ i i { } ! ! i でも、仲思ったらひどいのよー。
/ 八 ト、l _,.|\/l、_ レ| ∧
. 〈 _j\_{ ○ ○ jイ_ 〉 せっかく侍中に任命したのに、すげなく断わられちゃったの。
`マ ニ=ヾ=〈 , ノ=r'7
ヾ=-r`ソ≧=‐- -‐=≦、ソ´ 呉の重臣で晋の官位を受けていないのは仲思だけよ
. `ソ/ 〈>z<〉`ヽ ソ
/ ,ヘ
' / ' , / / } 丶 . -=ミ、_____ ___ ____
/ / / / ′ ′ } V , <////////////> ´
. / ィ / ' / / ' / },、 V///////////> ´
/,.´| ′ / ¨ナ/- /_ / /'}l゙㍉ v/////>} ´
/´ | ′ / / / / ヽ / }i ミ }<´ |
| i l ィぅて笊㍉ ィ / 斗- ミ :///> |
昔から頑固な子でしたし、 | | { 〃 んィ/:{ )/ j/ ノ' ミ ' \/////> .
諸葛誕の乱の一件もありましたからね。 Ⅳl | Ⅳ八 乂_rツ/ x芹ミv/ / ` </////> . __
从 ト. | ⌒ んィ メi /{ { ̄ ̄  ̄ ̄
それで、直接会いに行ってみようと? 丶{ \{〉 ' ' , ゞツ /}' 、 、
〈{`r、 ' '〈{ノ \ \
話を聞いた限り、会ってくれるとは思えませんよ? }〉圦 ‐ 、 __ イ \ ヽ
/ ゙ヾ}ト }//≧v }〉 ', ゚。
/r=-.___}__≧o。 <=}///={ / __ } }
___ <{ }/{i:i:i:i:i:{ニニニニニ{i:i:i}//ニi{ /ニニニヽ
,ィニニニヽ _}/}i:i:i,イニ{。二二。}ニ≧}/ニ{≧'ニニニニニV /
__,>: : : : : ヽ: : :ヽノ : : : :_:_:_:ノィ
({ : : : : : : : : :_:_)辷不辷シ、)、)⌒ヽ
({: : : :__r<入ノ`ヽノゝ-ヘヘ.ヽ.ヽ 〔
く(hィ´: :x rチ { | i ヽ \\}`ヽ
Yフフフ ノ ! ! ! { l x‐l‐ 、', jヽく
ノlイ厂 i ヽ X´「从 jノ八ィ=ミハx彡く
. 〃 | { ', ヽ /ヽィ=ミ``´ rし'i 》jイr‐=ミx そこでヒナは琅邪の叔母様に仲介してもらう事にしたの。
. ,′ l| 八 ヽ. i 《 rし'l , ゞ゚''ィニニ」二二}
. `ー=ミー=≧トー=xゞ゚'' r ‐┐ ハ三辷ラ´ 肉親の情と今のヒナの勢いで訴えかければ、
)Y´ ̄ゝ-=ラ、 ヽ ノ .イー‐‐< 頑固な仲思の心もきっと落ちるに違いないわ
辷ゝ=ニ三ハ=≧=‐r‐ イ:_:j: : : : : : :ヽ、
` ¬くく乙( x‐rく <⌒ヽヽ: : : :.:.:.:::.: )
〃`小. ヽ ー' ノ: : :.:.:.:::ノく __ ___
人ー彡∧ 〈 ̄: :`:ー:r : : :ヽ: \ /⌒>- 、,. - ── - ., __ </////>
(::.:.:./// iヘ.丶: : : : :.i : : : : :ヽ: 〉 / / , ーヘ \ / /////> ´
〉:.〈// | i\\: : :.i : : : : : : \ / / , / }、_,, V///// ヽ
, / ′ / ' }'"゙㍉ V>< }
′ i / { / ミ v//>、
i: i l 斗-八 '/ ─- ミ }、////>、 {
|i l { ィチ笊㍉ /jィチ芹ミ、}} , <///> __
从 | 八Ⅳ乂ツ )' 乂ツ Ⅵ∧  ̄ ̄、⌒
まあ、とにかく会ってみないと何も始まりませんしね )八 N乂 ' ' i ' ' /ノ ', \
ヽ{/込、 イ¨
/ ___介: . ´ ` イ__ 、
{ li:i:i:i:i}__≧ ≦_{i:i:i:「二7 \
-=ミ { |i:i:ノ7ニニニニV、i:|ニ/ -==ミ 丶
'ニニニニ>v<V斗 〈ニニニニニ〉Vニ斗<ニニニニヽ \
/ニニニニ{ {ニニニ〉´-=ニニ=-`Vニニ} }ニニニニニ',
― 司馬伷邸 ―
(二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ)
//_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===○
| |││││││││││││││││|| 司.||
| |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .||
| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .||
___________| |││││││││││││││││||.馬 ||____________
\/\/\/\/\/\| |││││││││││││││││|| .||\/\/\/\/\/\/
/\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\
""" ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄"""""""""
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .司馬炎は琅邪王司馬伷への恩賞として、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .息子二人を亭侯に封じ、各三千戸を加増、絹六千匹を下賜している
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
jN{::U:jj二 , ミ} \
|{;{::::::ノ仁 :/ `ヾ||::::::ヽ
|j㍉=イK / / 、 ヽJ|:::U;:;h
U {||孑 l |!/| | 〃 |: ハ. l ヲし'::::::h
Vノ| |: /|:仁l | | | ハ | | | | ニハ=:::::ノ|!
{. | h|/{:P:;}ヾ|ヽい:仁Π :|l ,〈〃:::::イ |!
r〃` |ハ ^ 'ー ヽ '^P::} 〉h’/ヘ}:/ U
r〃´ :|い 'ー'イリ /ノ これがマイサンどもアル
N: |: : ト、 , '- ノ:/
: : l |: : ヽ\, {ミア ,、イ〃:h
:: : l: : : {: : : :ヽ: トァr='´: イ/: : :h
: : :'.,: : _,、 -:rユ‐‐: : : :〃 : : :リ
: : : : ヾ / : : : : : : : ' : : :h / \
,
晋 琅邪王妃 諸葛氏(諸葛太妃) . / ',
,′
|:. .:. |
|:::. .:. .:...:.. .::::::. .: :|
V::::...::::.. ..::{^ヽ::::ハ:.:八:::::..::::.:::::|
/`V:::i^ヽ从 V 从二V::|::|::/^i
{ Vム :, ‘, マ( )=彡 ノ
ゝ __ ;{i \ \:, \""´ γ⌒i、
__ -‐=ニ 「 | \ \ `ー \_,/ / |ニ=ー- _
 ̄ | ゝ、 :. 、 :.\ / |  ̄ ヽ
| |\ :.\ ./ :| ,
| | ゝ、 / | ′
| | \_}i, \ :| :,
. | | :/∧:. \ :| ,
/ l l l ヽ
/ ! l ゝ 、 ! ゝ ! i l 1 l l l
i / / l l l / l l\ lヘ l l l l l lヽ
i /l 1 l /l ! l ヘ l 入 ヘノノヽ_ノ\ノ ! l-、l l
l l│l ソ ソ ヽ1\ !,-´ ̄ ̄ ヽ━l / l ヽ l
ソ ゝ l /´ ̄ ̄ ヽ_ l 丿 lノ 6 1 l 初めまして叔父上。
ヽ l 弋 ,丿 \___ ノ 1 │/ l l
ヽl\l`─ ´ l i l l l 琅邪王司馬伷の次男、
l l │ 、 / l ヘ l、 l 東武公の司馬澹、字を思弘といいます
│ \ `_ / l │l l ゝ
l ! !\ -` _/ l l i l ヘ
i l l l lヽ、 / __ - l │ ヽ ∧
i l l ⊥ l ⊥`ー ´ __ /.:.:.:.:.:::l l lゝゝ ヘ
! //:::::::──=/:::::::::::.:..::.:.:.:l i i::::\ \
i 人::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:::/::i │l::::/::  ̄
i l /ヽ ::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::l ! !:::::::::::: /:::::::::::::/::::==‐-/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|ヘvヽ::::::`::..、
.′..:::::::∧ :::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|^^^ヾ:::::::::::::::.
晋 東武公 司馬澹 (字:思弘) |::::::::::::::{:::ヽ::::::::: ′ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::′ |::::::::::::::::.
|::::::::::::::{ ::::::\ :| :::::::::/::::::::::::/:::::::/:::::::::::::::::′ l::::::::::::::::::.
|::::::::::::::{ ::::::::::::.:|::::::::/::::::::::::/:::::::/i :::/::::::::/ | :::::::::::::::::|
|::::::::::::::{ ::/:/ ::::|:::::::′::::::::/'|⌒' |::/ ::/j/ヾx≦ニニ| :::::::::::::::::|
|:::::::::::::::V::/: '^ |::::::|::::::::::::, j/ }// 〃/////|::::::::::′i::|
|:::::::::::::::::V::::{ |::::::| ::::::|::|ヾ≠≠彡' ∨/////|..:::::/ ::∧{
同じく三男の東安公司馬繇、字を思玄。 ,::::::::::::::::::∨::\|::::::| ::::::|::| ‘ー─‐イ} :::/:::/
,:::::::::::::::::: \::::|::::::| ::::::|::{ 〉 / ::/jノ
以後お見知りおきを |:::「二二二二二二ヽ ::|`ヽ ' ´ .::::::′
|:::| | |::| 、 ー - ' /|:::::|二二二二 7
;::::, | |::| \ `"´ ´ |:::::| / /
/:::∧ | |:::、 ` _ ´ |::jノ / /
. /:::/'!::ヘ | |、:::\ | |::| / /
// |ニ∧ V\( ∧ jノ / /
, ' ヽ
// ,/ ′/ i
r=ミ、/{ ,' } /!i | 八! }l| }
{ Vハ i ' /7T打 }/ヂ}刈 ! |ノ
{! V} ! ! |/f坏ネ } リイ汽圦ノ! リ
人 '| ! ! |、弋ソ厶イ しノ | ! レ′
j川ゞ¬' | i | !! 、 }ル′ 見ての通り、諸葛の家の血が濃いネ
レN `ー{ { i !| .___, ,ハ
,. -‐==-V从{ 、 イl !!
/ V从¬=ゥ .__∠. j从!
,' }} 、} ,ケ竺}
}! }}/′ム
{ リ 〃 "´ `¬=ミ、
¦ レ’=='″ }八
..ニ .
,:;;;;::::;;;;;;;;:.ヽ
,′.;;;..;;;;;;从;}
息子が四人いるって聞いたけど、二人しかいないじゃないか。 . 八:;;;;;;;;「V ̄リ、
ヽ;ハ;!ヘ._j´
長男と四男はどこにいるの? _,ィ〈、 iト、!
,='″V;;;;、ヽ/j;;;i `ヽ
〃 V;;;;ヽ/;;/ i
r≦三Y二 /___/ ー=ニ二ヽ
/(_ノ::::| |ニ / / /|: \
ry:rl:::::::::::::| |-/ / :/ 〃 |: : ヽ. \\
>|::||:::::::::::::| | ′:′′: /l /| l: : l : l ト、|| Vハ .あいつらは大して出番ないからAAを省略してるアル。
|l|ヽ'ー―l/‐| : |: |ヘ/x=リミⅥ Ⅵ |l厂l lメ| |: l: |:|リ 特に長男は後十年ぐらいで何もせずに死ぬし、
~゙ \_〃 ‐| : ト | ィウfj | `ヽl N /ウ豕く j/: /:/|:/ AAを付けるだけ無駄無駄無駄無駄ーーアルヨ。
リ 丶|. : :| 弋 ツ l/ 廴リ jk/ィ「l/lノ′
\(|: : :|  ̄ └┴ ´l リムl| 誰彼構わずAAをつけると、
`|: : :| 、 ノ /||~゙ 最後までもたないって>>1も言ってるしネ
V : |、 __ ': :l||
V: | \ ´ヽ::ヽ /l: :/vム
∧:|、 > |::::| < l / vム / :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: \
_/ ゙l ニ. 、_ >┴、! j/ マム / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ヽ
_ノ ‐/ /`゙ヽ / マム / :.:.:.:.:.:.:/| A .ハヘ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
_ -‐ ´ 、{ / f⌒ヽ 、 f⌒i /.:.:.:.:.:.: /,r|キ-リト‐-リA.:.:.:∧.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
-‐ } ' 丿 r, ヘ 丶、 V ∧ ./ :.:.:.:.:.:/|{,ィ´・ } ヽ/~ i:.:,.:.:.:.:.:.:_.:.:.:.:.:.: : |
i: :.: /ハ|イ ’ ,/,r' i!'ヽ.:.:.|´ .`i.:.:.:.:.:.|
|ハ: :|夕'¨` ̄ ̄´ ヽ.:| |.:.:.:.:.:|
! |{´.} i! i.:.:.:.:.:.|
! iヽ ,、rヘ、 /.:.:.:.:.:i
{ <r'´ ̄::.`>、 ,_, r'|.:.:.:.:.:.|
ヽ ヽ:::::::::r' .ヽ j | ,、.:.:.:i
ヽ ヽ::::.| .ヽ j i! ヽi;,i!
色々とひどいな! ヽ ヽ::::| ,〃 , ' `ヽ
ヽヽ=='″ , ' | /
.ヽ`¨´ , r' | / /
ヽ、 _ ,、< | / /
ヽ .| / /
`>、 .! / /
/ |\ ./ /
/ , =- . 丶
ヘ _ ノ O \ ヽ
\ 〃 O 从〈  ̄トヽヘ
{0/`ヽ大 {! ● lⅣ ’ .おおおじさま。
Ⅵ ●  ̄ ⊂⊃ i
― N⊃ v  ̄ヽ l! l.| :| ’ .はじめまして。
从、 丶 _ ノ j 从乂从ヘ
. r- ,_ ム乂ヽ . ____,. イ ≠―z、 ろうやたいしのしばきんのちゃくし、 しばえい、あざなはけいぶんです
. l、 ~'''TTト≠ニ!rf<`Y´ >サlニニ「 ̄/7-
ヽ、 .l | |ニニ|&∞∞∞メ.|ニニ| //
` ー.l_l_|ニニ|::::::::人:::::::: |ニニ|ー'  ̄ /:.:.:.:///:.:/:.:.:.:/!:.:./l:.l:.:.:.:.l ',:.:.:.l '´\:.:.:.ヘヾ、:.:.:.l:.:.:.:.:. l:.:ll ト、::::::::::',
. ,':.:.:.:/:.://:.:.:i:.:.:.:/ l:.:.:l-l:.l:.:.:.:l ヽ:.:l \:.:ヘ ヽ:.:.lヽ:.:.:.:.l:.:ll `ー--1、
晋 司馬伷の孫 司馬睿 i:.:.:.〃:/:.l:.:.:.:l:.:.,'/',:.:.l ',:.:.:.:.:! ヾ、 ___`ヾ、 ',:.l !、:.:.:!:.ll l`ー--イァ
l:.:./:i:.:ハ:l:.:.:.,イ:.:l' ',:.l ヽ:.:.:.', Z-――-ミ レ' !:.i:.:.!:.l-、 !::::::::::/
l:./>l: l:.:l:.:./: :',:.l , ゞニミ \ヘ l:.:.!:.l:.:l-、V.__/
/V´. ',:!:.:.l:.:ll:.:.:.',:! 〃 , `ヽ l:.: l/:.:l、 ! i
ィ〃 l:.:.:.N !:.:.:.:i 〔 _ l:.:.:.:.:.,' ` ! l
|!l! ',:.:.l l:.:.:.:.l __`_.. --―┐ l:.:.:.:.:,'_.ノ /
おお、景文。 . ヽ:.l !:.:.:.:.l ト--‐ ''' ´ ̄l l:.:.:.:.,' ./
ヾ、l:.:.:.:.:ll ',::::/ ̄ ̄ l ,' :.:./"´
言われる前にちゃんと挨拶できるとはえらいアル。 ,'`:.:. ハ V: : : : : : : ! ,':.: /
,':.:.:.:/ ヽ、 ', : : : : : / ,i:.:.:/
お前は賢い子ネ !:.:.:/ \ ヽ、__/ /l:.:.,'--、
!:.:.i `丶、 ー‐' ,, '' l:.:.!フ, ヘ
!:.:.! ヽ、 ,, '' , !:.:l/: : :ヽr‐、,-
',:.:l /i`ー '' / イ:.:l: : : : : : lヽ: `
',:l ト、`ー-、 r '' ´/: !:.:l: : : : : :/: :l: : :
..ニ .
,:;;;;::::;;;;;;;;:.ヽ
,′.;;;..;;;;;;从;}
. 八:;;;;;;;;「V ̄リ、 この子は?
ヽ;ハ;!ヘ._j´
_,ィ〈、 iト、! うちらの系統じゃないよね?
,='″V;;;;、ヽ/j;;;i `ヽ
〃 V;;;;ヽ/;;/ i
-‐=¬  ̄ ̄`ヽ、
/ \
, ' ヽ
// ,/ ′/ i
r=ミ、/{ ,' } /!i | 八! }l| }
{ Vハ i ' /7T打 }/ヂ}刈 ! |ノ
{! V} ! ! |/f坏ネ } リイ汽圦ノ! リ
人 '| ! ! |、弋ソ厶イ しノ | ! レ′
孫。 j川ゞ¬' | i | !! 、 }ル′
レN `ー{ { i !| .___, ,ハ
たぶん母親似アル ,. -‐==-V从{ 、 イl !!
/ V从¬=ゥ .__∠. j从!
,' }} 、} ,ケ竺}
}! }}/′ム
{ リ 〃 "´ `¬=ミ、
¦ レ’=='″ }八
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .司馬睿、字を景文。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .琅邪王司馬伷の長男司馬覲と、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .夏侯淵の曾孫夏侯湛の妹夏侯太妃の間に生まれた長男である。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ この年五歳
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/ , =- . 丶
ヘ _ ノ O \ ヽ
\ 〃 O 从〈  ̄トヽヘ
{0/`ヽ大 {! ● lⅣ ’
Ⅵ ●  ̄ ⊂⊃ i
― N⊃ v  ̄ヽ l! l.| :| ’ ぜったいぴんくなんかにまけたりしません
从、 丶 _ ノ j 从乂从ヘ
. r- ,_ ム乂ヽ . ____,. イ ≠―z、
. l、 ~'''TTト≠ニ!rf<`Y´ >サlニニ「 ̄/7-
ヽ、 .l | |ニニ|&∞∞∞メ.|ニニ| //
` ー.l_l_|ニニ|::::::::人:::::::: |ニニ|ー'  ̄ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:..:.::.:..:.::.: .: : ..ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.::.:..:.:.:..:..:.:.: .: .ヽ
| ト::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:..:..::..:...: .:: .!
|::!l::::::::::::::::::::::::::::::ト、:::| jl:::::::::::::.::.:.::::::...:.:.::::: .: .: .!
|::l|:::::::::::/i::::::ト、:::Lヽ|川:::::lヽ:::::::::::::::::::...:...:.: .: .!
!i|::::::::i::l-ゝ::!| ヽ:::i-|ニニヽ:| ヽl、::::::::::::::..:.. . .: .|
ヽハ!|::|ィテく! `ト !::::ソ` - __l:..:/ヽ::::..: .: .!
下 !弋丿ト- l `ニ‐' / l:::.|´! |::::.. ./
何が言いたいのかよく分からないけど、 \!_, -イ ` ー‐''゛ !/ ソ/::: .:/
ヽ / l::ハ::|
\ ̄ / ゞ , -、
\ , -'" / \
ヽイ / 7‐、
/ヽ / / `ヽ
_ィ゙ │ / / \
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .彼の立ち位置を簡単に説明すれば、紀州の若様のような感じだろうか?
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/ ゙,
. l / .l
. / / | / lー-、_
/ / /| | / /| |ヽ,, | l::::::::::`ー-、_
/ / ,/ | | // /| /| / | / ヽ、|-‐ヽ | l:::::::::::::::::::::::ヽ
/ / / | | // / ,レ ,| / | //,.=─'',ヽ| l::::::::::::::::::::::::::ヽ
/ / / | レレ / ー==-、 レ 、 ' ゞノ ノ=| l::::::::::::::::::::::::::::::::l ところで母上。
/ | |ヽl、ヘ ゞノ ノ  ̄ ` ─‐'' ,| |:: ::: ::::::::::::::::::::::::l
/ / /ヽヽ` ─‐'' ,':| | ::: :::::::::::::::::::::/l 陛下はまだ来ないのかしら?
/ / /::::::``ヽ 、 , /::| |::: ::::::::::::::::::/ l
/ / /::::::::::::::::::\ , -、. /:::::| |:: :::::::::::::/ l
/ / /::::::::::::::::::::::::::ヽ、  ̄ /::... | | ::::::::::/ l
/ / /\::::::::::::::::::::::::::::::`.. . __ ':::.....::::::| |::::::/
\ \::::::::::::::::::::::::::::::..............::::::::::::| |//
/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
;:::::::::::|::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
|:|::::/::ト、::|:::|:l:::::l::::::|:::ト:::::::::::::::::::::l
|:|:::什|≧ト、|从:戈戎刈:|::::::::::l::::::|
|ハ::{i' 込刈 ̄ハ弋㌃ノ.八:::::::/ハ:/
И| ー '/ ` ー‐ ´ И/ リ
陛下!? | `. ' ι ,'. イ
、 { ̄ ¨ヽ /|::/
\ ー― ' / И_ __
\ ̄ . '´ レ'´ \
. ' ¨¨ハ ̄ /.::.::.::.::.:/ ̄ ¨¨ 、
/ /::.:ハ /.::.::.::.::.:;. ′ ヽ
, ' /.::.::И .:′.::.::.::.::; ′
,
. / ',
,′
|:. .:. |
|:::. .:. .:...:.. .::::::. .: :|
V::::...::::.. ..::{^ヽ::::ハ:.:八:::::..::::.:::::|
/`V:::i^ヽ从 V 从二V::|::|::/^i 姉上。
{ Vム :, ‘, マ( )=彡 ノ
ゝ __ ;{i \ \:, \""´ γ⌒i、 .今日は家族一同の集まりって聞いてたんだけど?
__ -‐=ニ 「 | \ \ `ー \_,/ / |ニ=ー- _
 ̄ | ゝ、 :. 、 :.\ / | ヒナ助が来るなんて、
| |\ :.\ ./ :| 一言も言ってなかったよね?
| | ゝ、 / |
| | \_}i, \ :|
. | | :/∧:. \ :|
| |、 / ∧:. .:::|\:! /(_ノ::::| |ニ / / /|: \
ry:rl:::::::::::::| |-/ / :/ 〃 |: : ヽ. \\
>|::||:::::::::::::| | ′:′′: /l /| l: : l : l ト、|| Vハ
|l|ヽ'ー―l/‐| : |: |ヘ/x=リミⅥ Ⅵ |l厂l lメ| |: l: |:|リ
~゙ \_〃 ‐| : ト | ィウfj | `ヽl N /ウ豕く j/: /:/|:/
まあ、そう言うなアル。 リ 丶|. : :| 弋 ツ l/ 廴リ jk/ィ「l/lノ′
\(|: : :|  ̄ └┴ ´l リムl|
エロ皇帝が来るのはただの偶然ヨ。 .`|: : :| 、 ノ /||~゙
V : |、 __ ': :l||
仲思に会わせる前金代わりに V: | \ ´ヽ::ヽ /l: :/vム
酢昆布十年分もらったなんて事はないネ ∧:|、 > |::::| < l / vム
_/ ゙l ニ. 、_ >┴、! j/ マム
_ノ ‐/ /`゙ヽ / マム
_ -‐ ´ 、{ / f⌒ヽ 、 f⌒i
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ 皆様。
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ .皇帝陛下の御一行が参られました
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: /(_ノ::::| |ニ / / /|: \
ry:rl:::::::::::::| |-/ / :/ 〃 |: : ヽ. \\
>|::||:::::::::::::| | ′:′′: /l /| l: : l : l ト、|| Vハ
l |::廴___//v |: ||: /‐||=| |V | : ||| l |||: l: |. Ⅳ|
|l|ヽ'ー―l/‐| : |: |ヘ/x=リミⅥ Ⅵ |l厂l lメ| |: l: |:|リ
~゙ \_〃 ‐| : ト | ィウfj | `ヽl N /ウ豕く j/: /:/|:/
リ 丶|. : :| 弋 ツ l/ 廴リ jk/ィ「l/lノ′
\(|: : :|  ̄ └┴ ´l リムl|
すぐに通すアル `|: : :| 、 ノ /||~゙
V : |、 __ ': :l||
V: | \ ´ヽ::ヽ /l: :/vム
∧:|、 > |::::| < l / vム
_/ ゙l ニ. 、_ >┴、! j/ マム
_ノ ‐/ /`゙ヽ / マム
_ -‐ ´ 、{ / f⌒ヽ 、 f⌒i
| ト::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:..:..::..:...: .:: .!
|::!l::::::::::::::::::::::::::::::ト、:::| jl:::::::::::::.::.:.::::::...:.:.::::: .: .: .!
|::l|:::::::::::/i::::::ト、:::Lヽ|川:::::lヽ:::::::::::::::::::...:...:.: .: .!
!i|::::::::i::l-ゝ::!| ヽ:::i-|ニニヽ:| ヽl、::::::::::::::..:.. . .: .|
ヽハ!|::|ィテく! `ト !::::ソ` - __l:..:/ヽ::::..: .: .!
下 !弋丿ト- l `ニ‐' / l:::.|´! |::::.. ./ 思玄殿。
\!_, -イ ` ー‐''゛ !/ ソ/::: .:/
! 〈 、 r/:::: ./ .厠はどこにあるんだい?
\ ̄ / ゞ , -、
\ , -'" / \
ヽイ / 7‐、
/ヽ / / `ヽ -‐<:::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::::::::::ヽ
_ィ゙ │ / / /:::::::::::::::::::::::::::::::::::⌒ヽ::::::::::∧:::::ヾ:::::::::.
_/ ! ! / / /:::::::::::::::::::::::::::::/ーヘ::::::::::.:∨::/::∧::::::::i:::::::i
′:::::::::::::::::::::::::/ V::::::::::V:::/::::}::::::::|:::::::|
i::::::::::::/::::i::::::::::′ V::::::::::V:::/::}::::::::|:::::::|
|l:::::::::ハ‐-{:::::jノヽ≦´=x ∨::::::::∨::::}::::::::|:::::::|
八 ::::|斗=ミ::::| {////,〉 |::i:::∧j::::/:::::::::::::::::,
\{ 匕ツヽ{ ヾ===ヘ j/jノ /⌒}::::::::::::::::::′
そこの廊下の一番奥です。 |:::. ヽ /| :::::::::::::{
.|:八 `_ __ /i^´ l:::::::::::::::|
ですが、もうすぐ陛下がやって来ますよ? |:::::i\ ー ` /「二ニニヽ ::::::::::|ヽ
|:::::| ` ___ ≦ | | |::::::::::::|
〈 ̄从::{ニニニニ=ヘ | | |::::::::::::|
\\ヽ /^} _//>‐- ヽ_.::::::|
\\ /....../ ,/// ニ==‐-
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .『晋諸公賛』に曰く。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .呉が滅亡した際、諸葛靚は洛陽に連れて来られたが、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .父諸葛誕を討った司馬昭の息子である司馬炎とは会おうとしなかった。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ 元々諸葛靚と幼馴染だった司馬炎は、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 彼が姉の琅邪王妃の所に来ていた時に会いに行こうとした
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
..ニ .
,:;;;;::::;;;;;;;;:.ヽ
,′.;;;..;;;;;;从;}
. 八:;;;;;;;;「V ̄リ、 少し腹の具合がね。
ヽ;ハ;!ヘ._j´
_,ィ〈、 iト、! 長く江南で暮らしてきた人間に、都の水は合わないらしい
,='″V;;;;、ヽ/j;;;i `ヽ
〃 V;;;;ヽ/;;/ i
/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::.|-ー^ヽ:::::::::::::::::::ヽ::::/∧ヘ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ヽ::i:::::::::::::::∨::/∧::.
′ :::::::::::::::::/::::::::::::::::| |:|\::::ヽ::::∨:/:::}::|
i:::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::|、 -─jノ ヽ::::}:::::|´ ::::}::|
|:::::::::::i::::::::::i^ヽ ::::i:::::::| \x====x V::::::|::::::/:::|
ノイ::::::::| ::::::::|'⌒\{ 、:::| {////////'} !::::::l⌒ヽ:::!
∨ ::| ::::::::|斗=≠ミヘ{ ヽ//////ソ |::::/ / '^}::|
なるほど。 V∧ ::::::|ヽ_V(シ `"""´ \|::/ )^ }::|
∨:\:::ヽ j/ヽ___/|::|
叔父上は忠と孝を貫かれるおつもりなのですね。 .ヽ |i::\{ ヽ , /:::::::::::|::|
|l::::::人 __ -‐ ´ 「二二二ニヘ{
御存分に .|l:::::::::| ー | | |ヽ
/~ニニニ|l:::::::::|二二〕ト /| | |
ヽ\ ,八:::::iノ ‘,` ー‐ ´ // |
\\ ヽ{ ,〉, // _ -‐く
\\ /....} | | /⌒> .
/ l l l ヽ
/ ! l ゝ 、 ! ゝ ! i l 1 l l l
i / / l l l / l l\ lヘ l l l l l lヽ
i /l 1 l /l ! l ヘ l 入 ヘノノヽ_ノ\ノ ! l-、l l
l l│l ソ ソ ヽ1\ !,-´ ̄ ̄ ヽ━l / l ヽ l
ソ ゝ l /´ ̄ ̄ ヽ_ l 丿 lノ 6 1 l ちょっと、いいの?
ヽ l 弋 ,丿 \___ ノ 1 │/ l l
ヽl\l`─ ´ l i l l l
l l │ 、 / l ヘ l、 l
│ \ `_ / l │l l ゝ
l ! !\ -` _/ l l i l ヘ .:::´:::::::::::::::::::::::`ヽ-‐:::::::::::::::::::::\:::::::::::\
i l l l lヽ、 / __ - l │ ヽ ∧ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::⌒ヽ:::::::::::::∧::::::::::::::ヽ
i l l ⊥ l ⊥`ー ´ __ /.:.:.:.:.:::l l lゝゝ ヘ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨::::::/::∧::::::::::::::::.
! //:::::::──=/:::::::::::.:..::.:.:.:l i i::::\ \ /::::::::::::::::::ハ:::::::::::::::/´^ヽ::::::::::::::∨ :::::/ ::} ::::::::::::::
ノイ:::::::::/:/ |:::::::::::/ | ::::::::::::::|::::::/::::::}:::::::::::::::
|i::::::::j/⌒ハ:::::jノ , -‐ - |::/:::::::::::|:/::::∨::::::::::::::′
八 ::::|符ぅ、|i:::lヽx===xノィ:::i::::::::::|l :::::::/:::::::::::::::′
\{ `ー八::{ 〈/////∧j/|:::::::::八 :::/:::::::::::::::′
|:::{ , ヽ ヽ////ソ |::::::/')}/::::::::::::::::′
|:::::. ヽ `""´ \,|:::/ノイ'::::::::::::::::::::′
叔父上にも立場というものがあるでしょう _|::::::::.、┌_, j/`{ l::::::::::::::::::::′
/_八:::::| ヽ 「 ニニニニニニニニ}:::::::::|
〈 く ヽ{ \___ ´ | | {:::::::::i|
\\ ∧ | | 〉、:从
\ヽ /.....} ヽヽ -‐,, <ニ>.ヽ
-‐=ニニ二〉 〉 /...../ / } }__ ´ `<二>.
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .ところが、司馬炎の来訪を知った諸葛靚は厠の中に逃げ込んでしまった
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【厠で篭城する諸葛靚さんの図】
:||:: \あの、隠れても無駄です ゴルァ! ドッカン ゴガギーン
:|| ::  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄_m ドッカン ☆
:||:: ___ ======) ))_____ / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
:|| | | | ̄.ミ∧_∧ | | ────┐||:: ∧_∧ < おらっ! 出てくるの仲思!!
:|| |___| |_..(羊琇) | | .___ │||:: ( ヒナ ) \____________
:|| |___| |_「 ⌒ ̄ ,|.. |. .|.|||:: / 「 \ ::.
:|| |___| |_| ,/  ̄ .  ̄ ̄ ̄ │||:: | | /\\
:||:  ̄ ̄ ̄  ̄| .| :||│ ;, │||; へ//| | |. |
:||:: :; ; ,, :| :.| ||│ (\/,.へ \| | ::( .)
:||:: :; 冫、. . | .i .|:||◎ニニニニ\/ \ |  ̄
:||.:,,''; ` .. . :: . | ∧. |:||│::::/ │||::.:. .Y ./ ..:: ;;
:||:;;;: ;;.. ::::: 冫、 : .:: .| | | |.||│ 冫、 ;;;,,│||:;;;. | .| ........
:||:;;;: ..... .. ` / / / /::||│ ` .,;;;,,.│||:;;;. | .| ...:L
:||;::: # ..: ./ / ./ ./ ||│|三三三|. │||;;:..:: | .| . #.. :: ;;
:||;::: #. ..: :::::: (_) .(_).ミ||│ │||;;;k、,,,|,(_).. ,,, :::
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,. -────- 、
/ \
/ / ヽ
!/// / / | i,ハ i
., イニミ /, ナナ/ | / ナナ,i ,ハ
j /::::::::|| i i//付ミ レ' 付ミ | | |
|{:::::::: || | レ'弋ソ 弋ソ レ| |
レヘ二天.レ' ., ! i'レ'
AAにするとこんな感じネ ヽY|\ ___ ノ| |
}、 、 __二´ ' レ'
/ヽ:::二ヽ.トハ
/ ...:::::::::\=}
./´ ̄`ヽ:::::::::::::::::::ヽ
.: : : : : : ,. ィ~'⌒゙ ` 、: : : : : : : : : : : :`ヽ、 /\
.: :, ´ ` ヽ 、.: : : : : : : : :': : /
;.:f´ | | `ヽ、--: :´: : く
| .| | l ヽ、: : :/. \
| l | | ,' ハ ,' ハ/
| ,.-‐-、 !| 厶.-/- 、/ / / ィ´
∠´ ヽ .从_/ L / /_/_/ / , イ 叔母様。
 ̄`~ヽ, `y ____ K_ -‐ ´ |
ヽ、 l/ '|「:_:_:_:_|「 〉 j \ ァ―――‐' .仲思によろしく伝えておいてほしいの
、 l /イ 〈 ̄ ̄/  ̄ ̄/
_ \ L/ / .jニニ/‐==、 く
i ノ`'´ / r、 rく <⌒ _ノ ノ /
〈{ . -─…─- . x≦三ニ=-
. ´ ヽ三三三ニ=-
/ ∨三三三ニ=─ァ
' :.三ニ=-  ̄ ̄
. / ィ / :}、_ :. ≧三ニ=-
/ ′ // ,イ | /''"゙ミ、 } ≧三ニ=─ァ
. /イ | ム-─ |l | ′ー- ミ :} :| ̄ ̄ ̄
|: | ´/ ______ |l |/_______ ミ .: |
|: l / ̄乂:ツ^八 |^乂:ツ ̄}ミ.: :|
. 八 Ⅳ ー‐一 ヽ| ー‐一 〃/ :|
お騒がせしました 丶|人 ' ' u 《イ :|
. 个: . . . ___^__ イ | |
. 《ト-イ ̄⌒ヽ | |
||///| 〈 〉:| |
||///| ∧三/ | |
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .さすがの皇帝司馬炎も、厠の中にまでは入り込めなかったようだ
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
(二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ)
//_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===○
| |││││││││││││││││|| 司.||
| |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .||
| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .||
___________| |││││││││││││││││||.馬 ||____________
\/\/\/\/\/\| |││││││││││││││││|| .||\/\/\/\/\/\/
/\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\
""" ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄"""""""""
..ニ .
,:;;;;::::;;;;;;;;:.ヽ
,′.;;;..;;;;;;从;}
. 八:;;;;;;;;「V ̄リ、 もう大丈夫だな。
ヽ;ハ;!ヘ._j´
_,ィ〈、 iト、! 少し外の風に当たってくるか
,='″V;;;;、ヽ/j;;;i `ヽ
〃 V;;;;ヽ/;;/ i
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .これによって諸葛靚は至孝の名が高まった
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/| /
|`ヽ、 ,':::::.......... /
.| ::::::::`ヽ、___./__/>>
| `;::::::::::::::::::::::::/",'
|、 ,':::::::::,' ̄ ̄ /
|::. ,':::::::::,' /
|::::::::....;:::::::::;'__//
|::::::::::::::::::::::::::: :::/
.|::::::::::::::::::::::::::::::::/
|: :::::::::::::::::::::::::/
|::::::::::::::::::::::: :::| γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
|::::::::::::::::::::::::::::::| | ………… |
,':::::::::::::::::::::::::::::::| .ヽ________乂
,':::::::::::::::::::::::::::::::::|
,':::::::::::::::::::::::::::::::::::|
,':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
/;:::::::::' `::::::::::::::::;`l
i' `;:::::::`ー‐':::::::::::::/ |
| ';::::::::::::::::::::::::/ .|
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ,' ザッ
', /
', /
`ー――――'
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .半世紀ほど後。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .『晋諸公賛』を書いた傅暢は、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 当時の論者の話として、次のように記している
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
. ,': ::: :: :: :: : : : : :: : : :: ::::、ー-、.
i::: : :::: : :: :: :: : : : :: ::: : ::::: ::::::::::ヽ、
. ::: :: : :: :: ::::: :::: ::::: : :: :: :: :::::: ::::::::::::::::::::ヽ、
i!:: : : ::: : ::: :/、:::::::::::::::: :、 ::: ::::::: : :::::::::::::::、-、_ヽ
. ∨:::::::::::::/i::i ヾ:::i:::::iヾ:::iヾ、:.i、:i::::::::::::::::::::::-ヾ. ヾ
. ';::::::::/i:i i::i`_ーヽiヽ:ヽ ヾi'ーヾiヾi i::::::r、:::i ヽ::ヽ
ハ::::::iヽi '、弋ンヾi ヾi_r 弋ソ`,ヾi'i:::/ i::::i ヾ、
{ ヾi ヽ、二´ ノ  ̄ ヽ、_ 二ノ i:/ノ ハi` γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
ヽト. iム/ | 諸葛靚と嵆紹の二人を見て、 |
i:'、 、 , /i::i ヽ______________乂
i/ヽ、 , - 、 イハi
ヾi ヽ、 .`ニ´ /iイi
_i :`ヽ、 __ , イ i'、_ __
/::i : : : :. i::::::`ヽ、 ___ /⌒ヽ ,. -=ミ、
_ノ:::::::::i `i:::::::::::ヽ {//≧s。 _ ,. -〈{-- ,./::::-=<⌒ヽ
_ .イ ̄:::::::::::::::i i:::::::::::::::` : . _ V//////〈ムマ:::`:::::::::::マ⌒ヽ::::\
> -=ニニニムマ:::i:::::-={i:V: : : V:::::',
.。o≦/////////}/::ミi:.ィ:::::乂V: : : V:::i:}
_ ,,ィi〔///////> ァ//////::::::::i:::::::/::::/:}V : : V从
⌒  ̄  ̄ ̄ ̄/: : /////,イv::::::、i彡:::::::rv{彡v: : Vノ
〃 : /}///イ:ト、V::ミ{::/:::/,イ{ V: : ',
//: :./,ノ/ }::|込≧===≦イ {:{ V: : : :.
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ /: /: : // ,:::レ -r‐ Ⅵ V: : : : .
| 初めて忠孝の道がそれぞれ別である事が分かる | ': : :./: : / ____ ,.厶斗匕´ i ≧s。L ___ V: : : : : 、
ヽ______________________乂/: : :./: : / {ヽ o l o ,イ}>、: : : : \
/: : : / : : ′{ニ\ o }: o /ニ} \: : : : 丶
.': : : /: : / |ニニニ>v , :.、 v<ニニ} 丶: : : :
. / : : /: : :.′ |ニニニニ}:. / .:{ \ . :,: iニニニl \
' : : /: : :/ ,〉ニニニハ::. /. : :i:. . : / lニニニ〈
/: : :/: : :/ {)=====} V:. : : : : :i: :. : : / , {=====(}
,::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.
..ム::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
|::::::::.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
.l:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::ハ::::::::::::ハ:::::ハ::::::::::::::l
.l:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::;'レ'l:::/ レヘ:::/ ∨斗::::::::::リ
.Ⅷ::::::::::::::::::::::i:::::;゙.__」斗-' .ヾ ‐,北ニ、!:;'l/
..マ:::::::::::::::::::、:::才イ ,r=x ヽ _i' {r'::リ レ. !
ヽ::::r‐ 、:::ト、ヾ i イ{::゚:::::!_ 「 ヽ`" ! / どこの家の子かな?
ヽ:, ¨!x、:',  ̄ヽ ゝ''“~ ノ 、`ー-イ
ヾ、 ゝヾ `''ー'' ´ ...:〉 ; .まだ若いのに立派な立居振舞いじゃないか。
マヽ-x _ /
ヽ::::::::..、 ´ ... / .きっと、親御さんや周りの育て方が良かったんだろう
ⅵ::::. ` : . /」7ヽ.
ヽ:. ` : . イイ////ヽ. _
,ィ} /イ////////. `
///!l /イ///////マ
_,イ////,!.! ./.イ///////,マ
イ ,'///////l" イ'///////,マ
.,'////////!イ////////マ
.,'///////,イ////////マ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .父諸葛誕への孝と皇帝孫皓への忠を貫いた諸葛靚。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .この後、本籍地の琅邪郡へ帰って隠遁、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .そこで暮らす間に諸葛頤と諸葛恢という二人の息子を儲けている。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ 後年、息子たちは晋の官吏となり、諸葛恢に至っては東晋の尚書令となる
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
__
/:::;_;:::::ヽ ヾ
';tr'┘V):} ヾ
ヽ.'_, ヘL _ ; ヾ; ヾ
V´/´ `ヽ 〃; ; ";ヾ
ヾ;"; ; ,fリ:/ l l " ;";ヾ
;ヾ;ヾ ; ;ヾ ハl::/ ! ヽ、 ;ヾ ;ヾ
";ヾ ;ヾ ; ヾ;", ; ", l /::/ V ! ;ヾ; "
〃";ヾ ;ヾ" ;ヾ ;ヾヾ l l::/ V ヽ ヾ ;
;" ヾ " ; ヾ ヾ ; ヾ ;ヾ 時の流れは止まらないんだな .lリ/ l , ィノ 〃";
ヾ;" ;ヾ ;ヾ ; ""ヾ ;ヾ 〈:〈_,r≦テヘ , イノ1 ヾ ; ";ヾ
/;ヾ; " ;;ヾ 〃"; ヾ lヾ<X>'::´::、:::`} { } " ;; 〃
;ヾ ;" ;";ヾ ";ヾ ;;ヾ ;" T!::::l::l:::::::::l:ヽ〈 ト、j ヾ ;ヾ "
〃 ";ヾ ;ヾ ;ヾ ; ; ヾ";ヾ" ;ヾ;ヾ , }l::::l::::l:::::::::l:::::`゙":ヽ ";ヾ 〃
;;ヾ;"〃;ヾ ;";ヾ ;ヾ" 〃 ; ヾ ;"〃; , .ヾ!:::l::::::l:::::::::l:::::::::::::::l ; ヾ ;
;;"ヾ; ; / ;ヾ ; ";ヾ〃 ;ヾ ヾ ";ヾ ";" .l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l、 "; ヾ
;ヾ;;ト;"ヾ ;";ヾ ;ヾ "〃ヾ " ヾ ;ヾ"; l::::::::::l:::::::::::::::l:::::::::ヽ::l、 "〃
;;〃;〉`/ヾ ;ヾ ;" ;;";"ヾ;ヾ ;ヾ ; ;〃 l::::::::::l:::::::::::::::::l:::::::::::l:::ヽ ;
ヾ;;/ /〃;; ;";ヾ;ヾ; ヾー、ヾ ;"〃;ヾ; .l:::::::l:::li::::::::::::::::l::::、::::::l:::::l ;
;;;/ /;; ;;; | rヾヾ ";ヾ 〃 ヾ {ラー_- _ _ ;ヾ;ヾ;〃ヾ;ヾ, .ヾ ;ヾ〃 ヾ l:::::::;l::::l::::::::::::::::l:::::l::::::::::::ヽ
;/ / ヾ;;; l l"〃; , -─- ‐ } tァ _r; fソ ;〃;ヾ ヾ 〃ヾ;" 〃ヾ ヾ ;ヾ;〃"; l::::::::;l:::::l::::l::::::::::::::::::l:::::::::::::〉
"'' - 、,_ j l/ f^( ヽ }、 ,、 { ヾ 〃";";ヾ ;ヾ;ヾ ;ヾ ヾ ; ヾ ;ヾ〃ヾ〃; l:::::::::::l:::::l:::::l::::::::::::::::::::_;:ィ
`"'' ー ,ヽ_ ラ 、 } `T'=_-r '´ 〃 ; ヾ ;"〃;ヾ; " ;;ヾ 〃";ヾ ヾ ; ヾ ;〃 l:::::::::::::l:::::l::::::l:::::::_r T ' ´ |
`^ ~'ーヘ、_ `,ニヘ、ヾ" ;ヾ; |/";ヾ〃 ;;ヾ;"〃;ヾ ;"; ヾ ;ヾ "; `'ー─┬┬‐ '⌒´ f⌒'、 - ''
 ̄`^'┘'' - ,, |,/;ヾ ;";ヾ ;ヾ"; ";; ヾ〃"ヾ|//;ヾ _〃,, 厂{ - ''' " ´ト、_人
`゙ "'' ' ー 、 、、|| ,,", ",,、" - '' "´ rr<ヽ_」 └┴┘
 ̄ ̄
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
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| 続く |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
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\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:<
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-< .続きは今日の23:00頃より。
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! お疲れ様
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
乙ー
勝者と敗者
乙ー
とうとう南朝の司馬睿が
ところで「うちらの系統じゃないよね」っていうのは
牛さんの子供、ってことじゃないですよね?
>>1
乙でした。
>.題して「俺の名は。」
珈琲をぶちまけそうになりましたww
>>1乙ー
司馬睿はジャンヌだったのか。
王導はだれになるんだろう?
おつー
前にも言われてるけどこの時点での大団円の雰囲気すごいなww
ゲームのEDでそれぞれのキャラの後日談見てる感じ
【紀元280年5月 晋首都 洛陽】
/// : :/: : /: .:i :i : :ヽ : :\i
{!/ : :/ , : / i: :ハ: . :|ヽ . :ト、 : :i : : :ヽ
/ / / i i Lリ_ | i l 十i=|=|ト、 | : : : :i
| イ i . : !ィキラ""_.|/| ,' ∨__リ ヾト i: : : ハ!
|! | ! . :イ! ∨ィェz !/ イろfi了ミ | |: : / リ
!j i: : Y'´ろfi } 弋zソ | ! /リ 陛下。
リ∧ト、 ヽ弋zソ " レ'//
\ト 、 イ-' 金城郡太守に任じた吾彦殿が都に到着しました
ヘ 、___, /ミミ.>
丶、 , ':\
`ト __ , イi. : : :/
/|\ _ / |\/: ̄:7
/: :/ / { | l: : : `V . .、
r-‐ '´:/: : :/ | } | !: : : ::i: : : : \
_!´ Yー、
>-tz._ノイ斗-ミ
//, ' ゝ、{`ヽ 〉
,イi //⌒/ // トz_ノ´
じゃあ、呉の旧臣を集めて宴席を設けましょう。 〃rソ●' / /⌒i ハ __!、
ヾそ!''' __ ●'.! ! ゝ'ハ \
色々と話を聞いてみたいわ `人 i_.ノ ''' rソ、 彡}イj
>z- ジ_ミ≧彡'ノ'´
( <介>'´ )
乙でした!
皇帝来てるのに厠に立て籠もるってすごいな…
|!-‐== 、-‐: :  ̄ ¨__- 、 _____
! /: : : : : : : : : : : :.ヾく二 -‐‐ ¨フ
∨: : : ://:. ;〃: l: : : :i: : ∧ /
.〃:/: :〃:.:/ /l: :|ヽ: : l: :|: :.∨ /
//:/!: : lム⊥_{ W_ヾ:ト、l: : :.Yi
. l/ |!: :.{ ∨‐ - `メ リ: i :}:リ
. |! |\ir=ミ ≠=ミ ノ:.从リ 吾彦殿。
!::::::: , :::::::∠ノュ ノ.
ヽ ┌ ┐ ,.ィ:ァ<. 陛下はあなたの呉討伐における振舞いを高く評価しておられます。
> 、_ .,.ィ ⊥ォ: : :.Y
____ ノT゙ ̄/::ヽ: : ム 酒の肴にあなたと話をしたいとの事
〃:::/:::}从/:::::/:::::ヾ: : ゙Y
〃-‐ヽノフ∠::_/¨::::;::-‐-Y: :{
,{:{::::::/ //:::::::>〃:::::::::::::}: : :)
,ィニr--- 、 { ∨/´ ̄ ̄`7
/ /: : : : : :>: . ._ r≦=======≦、
'. ' : : : : : |: : : : : : >- 、 ヽ ` <>、____,≫
∨ : : : l: : |\: : : : |,\- \__ \ __、\ ̄ \
|:|l: : : {: : |⌒∨: : { ,ィ≦卞:>: r<´:{\( \\ \\
|:|{: : :∧:下≧、、 : ∨ vzソl: /: : |_'ノ : | `ーァ\\ \〉
あら。 |八: :{: :{∧_ vソ \_〉 <}:イ : : |: : : : {__/ \_>
| \〉:V∧_> ' , |: :.从: :|: : ∨
名誉な話じゃない \}:込、 -- イ|: :/ }: ∧:\〉
|: : : : > _ イ/|:/ V }/
|∧: : | _}=rく / /\__
|' ∧: | / | ∨ / `ヽ
_/ | \/ {_ 〉 \/ : '.
r ´ T´/--, ,...-/ | { r 、 ∧
| Υ| \\:.:: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |\\ .`' . | //\/ '\
| | | /^ヽ \\ . : : : : : : : : : : : : : : : : : : | \\ /. /_/\/ '\
〈\. | | ∧ .| \\: : : : : : : : : : : : : : :.:.:,ィ| \_〕//_/_/\/ '\
|\\ | /ィА.:| .\\: : : : : : : : : :..:::,ィ蕊| .∩ | /_/_/_/ \/
| ` /ィ'双ヌА /^ヽ. \\: : : : : ..,ィi蕊ア' | `′∩ | /_/_/_/_/_
| /ィ'双双双А || | \\ ,ィi'蕊蕊/ | ∩ `' .| /_/_/_/_/_/
./ィ'双双ヌヌ双 Α || |. ./^ヽ ,ィi'蕊蕊㌢l/| `′∩ /_/_/_/_/_/__
/ィ'双双双双双'/ .|| | || .,ィi'蕊蕊㌢|:f,!/ .:| ∩ `' ./_/_/_/_/_/_
/ィ'双双ヌ双双ヌ/|| | \ |. ,ィi'蕊蕊㌢.|f,!|/\|. `′∩ ./_/_/_/_/_/_/
./ィ'双双ヌ双双ヌ入′.|| | \ ,ィi'蕊蕊㌢ |f,!|/ /\ `'./_/_/_/_/_/_/__
/ィ'双ヌ双ヌ双双;/|| |/^i| | ,ィi'蕊蕊㌢l |f,!.|/⌒vヘ∧. \ ./_/_/_/_/_/_/_
\/ィ'双双ヌ双ヌ;双入 || |/|| |ィi'蕊蕊㌢ f,!.|./ /^ヽ .|\ . /_/_/_/_/_/_/_/
;\\'ヌ双ヌ;双;双/|| |/^i| | || |蕊蕊㌢| |f,! / | . || l | .\/_/_/_/_/_/_/_/__
乂;;\\'双双入 || |/l| |/^i| |蕊㌢ f,!.|/ \| . || | .| /_.γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
乂;乂;`;<\/|| |/^l!| | || |/ll |㌢| |f,! / \\ || | . | ∩/_/ | えー、それではですね .|
乂;;乂;/;ィ\\.l |/.|| l/^i| | .|| | f,!,|/ \\ \.| |. `/_/ ヽ____________乂
乂乂/;乂;;乂\\ || |/l| l/^i| | /! ./^ヽ \\ . . .|. ./_/_/_/_/_/_/_/_/_
乂;;;/乂乂乂乂;\\ | || |/| |/ ./: : :|| |. : :. \\.| /_/_/_/_/_/_/_/_/_/
乂/乂;乂乂;;乂;乂;;r<\ l| l .l| | /.:::: : : :|| |: : : : : : : \|/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_
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, 〃´1
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ヾ==ミニテ‐‐:. :. :. :. :. :.、:. :. :.\ /
X /:. :.i:.i:. :. :ハ:. :.:ト_:_:. :.!:. ヾ',
゙y i:. : { L-,┼ヾ゙<__ヾ_`Y:. :. ト',
/:ィ:. :.イ!、z.く イz:c'〉j:. :. ハ
iハ:. :. :.KUzソ ゙ー' j:ノノノ
i! V\:.\" ' __ /_,,,,, 大同の世の到来と、中原と江南の人士の交流を祝って!
゙ヘ {´ j イ:ヽ´
` 、、`_ .イ;. ;!:. :〉
__,.;:;ァ' 《 》 ヾ\:ト
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\__人_人从_人_人从/
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) 乾杯ッ!!! (
 ̄ ̄) ( ̄ ̄
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_,/ `ヾ´´`ヽ、 ゚ .l :::ト、\
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/./ .::::/ ::::l | __ ..... _::::|} ヽ l-、
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/::::::::! ,>---‐'゙ー- ...__)イ ,. -‐‐-、ト、 |l::ヽ /;';';';';::::\
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/ ,ノ:::;';';';';';';';';'/ /ヽ、二ニ-イ ヾT ¨´ ,/;';';::`、. \';';';';';';';';';';〈::...
. / i::;';';';';';';';';';'/ ,イ.:::::::::::::::::: ! ヽ`ー‐'";';';';';';';ヽ \';';';';';';';';';!:::::
_| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|__| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|_| ̄|
|_ _|| | ̄ | | | | ̄ | |  ̄|
r┘└へ| |二コ ┌'| |二コ ┌| |二コ ┌'| |二コ ┌┘
〈 〈] ゚,、〈| | o ヽ| | o ヽ| | o ヽ| | o └「 ̄\
ヽ-ヘ_>ノ_ノ|_|、_ハ/|_|、_八ノ|_|、_ハ/|_|、_ハ/`⊇.ノ
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
___ | 薛瑩 |
_,,,,,,,,,_ {n_} .ヽ______乂
,,,x-─''''''''''''''''ー-─く,,,,:..:.:::..;~゙''',二区い}つ
,z'~:; 彡;:. : .::.;'':::.. ,,:.:;''..:.,~ミt、:::;;t~ {こ} __
,,,イ~ .;:`メ:;;...,'',:::..:::,:..;::::..;:. __,,,,,;;;;,二ュ,,,,,,,,,,__{n_}_
ン~;: ,,:' ,,,:::,':,;'::゙;;';;:...:::.'';::.,;:: ,r'~ `". ;:... .::::;;,;::,:'.:,,,;;;}い,}二)
__,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__ A彡ノ,''. :: ' ;,:.::, :::,Zx,,:::';;`,:; ,::,;..゙:: ';: ..;;::..,;:: ::;r''~,,__ 込}
i<___>! ∧,、{米ミ,,:.: ;:;.`::.;,'':...::'';''::,,ノヤ; 炎';;,.:. ::::,:.. :.;;:...;;;;/Y,,, i巛),
;;;;;;;;k,,;;;;;;;;;;;;;;;;;,,-'|__ノYて){ミ;爻i;;;.::;`:.:;;:.;;r‐'''~ ,,;ジ::,: ::,;; "::,,::';;;;;;;ッぎテ~..';;;ア(')}心ュ,,___________
..:. .|: ;::.. ; :::l:::.:| メヾW个`=ベ-ェ、,,;.:{;,,. ;=~~'''ュ,,,;,_:::.:,':...::,;===''~.:::;;;ソViYY)K)Ei゙ヾ,、 .. :.. :::...: : ..:....
. .: .|: L::. j ::|;;:::|. .いYソヽ/A(Yい)V台、>-、,,,,. ,:::,:..,;;~ヱ;;;,,,:::::.、、=X〆()のr、iミ}Tノル/゙j .. : ::..
:. . {・;;;;.::,,;;..;;.....} i`ヾ、、i^rひMべTノ のl'*=z=爻m≡'∧ひ,六俎ミどヾ)メ2ノハ)=ィ",ノ _,,,-‐'''"tュ~r-ミニ'‐-、,,,
..:. ::.人,;;__;;;ソ;;;..:_ `-、`ヾ、ッニ士t),;豆ZY)亘ミメX)rYt川广}ハir、tわ&YO,,=-'~,,-''~ i' (,_ 々(コ/´ ::;}J ,; .゙i
. ; .`''''':; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;,::. .~`-=,二二二二二二二二二二二二二二二二二二,=-''~ ...... .. .`-、,,_ `゙'"~ __,,,-´
 ̄~~~~~~~ ̄:
/ / :| /::: |:::: \ `ヽ、
/イ / ::| :::::/ V:: ト、::: ヽ::::::.. \
/-イ :::;' ::::| ::/、_ V:: |_,-:::: ::: ';_::::::::ヽ
/ ::::| ::::/|/≠ミ`'V:: ,',.≦-::: :::: ',  ̄`ヽ!
| :::::| ::::/ / :r;: |` V: /イ:r;:';ヽ::::::: ';
| :::::::| ::::/ |: i::j :| V | ij: | ヽ:::::: |
| ::::::{ | :::/ 弋::ソ , 弋ソ |ヽ::::: | 何か?
| :::::::::`|::/_、 ,-、_,、 ノノ|ヽ: |
|::::,.イ;,ィ!:::::::> 、 ー─' ,.イ:;へ:| ';'
|/ |/ ┬=≧=-r=┬
ト、 | |! / |
―-r ミ___
/ >r―y― く- . ヽ
j // : : ⌒: : ー': :)\ \
〔 /: /:〃 : /: : : }: : :⌒ヾ
//: :| l:/|!|:|l:! : 〃| :| |: : :}\
v:l: イ⌒l|!|:|l:!: :/|-ミ: |: : :}
/: :.从:j:ィ1{.l!|:|l:!:/ .|:j ヽ:|: : :}
(: : : 《: :.j{ {り f j 〔ヽ∨/}/
結局、孫皓が滅びた原因はどこにあったのかしら? ヽ: rニミっ , 乂り ノ |: j: : : ;
ハ:ノ从 ⊂⊃r彡く: : /
r彡く ノく:Υヽ . . ィ >); :zィ
《 ノ ./:} j>― 彡 ∧≪ヽヽ〔
〃 | ⌒ヽ r, ¨ , r" v
)八_ ノj ∧r,\|! { .j
/ / :| /::: |:::: \ `ヽ、
/イ / ::| :::::/ V:: ト、::: ヽ::::::.. \
/-イ :::;' ::::| ::/、_ V:: |_,-:::: ::: ';_::::::::ヽ .帰命侯が呉の主君だった時は、
/ ::::| ::::/|/≠ミ`'V:: ,',.≦-::: :::: ',  ̄`ヽ .つまらん連中を近付けて刑罰を濫用していた。
| :::::| ::::/ / :r;: |` V: /イ:r;:';ヽ::::::: ';
| :::::::| ::::/ |: i::j :| V | ij: | ヽ:::::: | .重臣や将軍たちは信用されず、
| ::::::{ | :::/ 弋::ソ , 弋ソ |ヽ::::: | 皆が帰命侯を恐れて、明日どうなるか分からない状態だった。
| :::::::::`|::/_、 ,-、_,、 ノノ|ヽ: |
|::::,.イ;,ィ!:::::::> 、 ー─' ,.イ:;へ:| ';' 国の滅亡に繋がる発端は、そこらへんにあったんじゃないか?
|/ |/ ┬=≧=-r=┬ .
ト、 | |! / |
r=-、 _,.......、
}| ``ヽコァ' ´´ ̄`l}
r' r== 、}j_}'´__,r==、゙、
_ r'\ 〉 ,.イ_j、>`` fr'
//`´`ヽ ヽ'=テ'´ー' ー'`ーヽ=r'´
j {_,. - '´ ト=彳 l ! ! l ヾ
なるほど。 、j ,イ { ,.{-!-|、 l__l_l | lト、
r=、{ ヽ ト、l、l,r=、N、ノ=、ノ`//' 〉
ところで話は変わるけれど、 {{__, ト-`= r'__}_イヒソ ヒソ}ィ''´_ノ
ヒナに呉の人士について教えてほしいの `=-<ヽ_ニ〉、 ,.、__,'_ ノニヽ、-'
く fr'´ くくヽr/_::::::::::_Yモこ,
ト、`´ )´7´r'-;::::r(ヽ〉 ̄
〉' `` く,イ{ 7ァ{`_ノ
/`ヽ /〈{ヾr'´ト|{ / }
〃 ヽ ヽヾ!八ヾノ
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .ある時、司馬炎は薛瑩に呉が滅亡した理由を尋ねた
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
ト- 、
l `丶、
i⌒丶、 ゙、 丶、
`ヽ \ ゙ 、 `'⌒ヽ‐- 、
丶 ヽ ,. - '"´ ,. 、 ``''ー--‐ ''ア
`、 l. / ィ´ \ ,/
/⌒ヽ、 ! / ,:/ /;:;:| ,:;' ;:;';:; ;';. `:、-‐'"
ノ 、 ||/´ ̄} ,ノ,:;:;:;/ ,:;',:ィ'⌒;ト ,:;:;:,.;:;:ム-ヤ''ト、 ',
,.ィ′ \丿Y /,.',:;:;:;:;:;:/,:;:;:/ ;:;:;:/ |:..,:;:;:;:;:;∧;:;:;:l :;l;:;:;:,. l ',
{ i゙ `丶、._,ノ r'′ r:';:;:;:;:;:;:;:;/.,:;:;〃;:;:/、、V.;:;:;:;:;/ `;:;:;:i;:|;:;:;:;:;. |;. . i
,!|{ )/ ./ ̄ ̄`゙ア;:;:;:;/ l:;//iミi V;:;:;/ ,r彡',:;:λ;:;:;:;:;. |:;. !
//! '!_  ̄'} ,ノノ /;:;:;:;:r' :'イ/ ム !l.V;/ '"/ ∨il|:;:;:;:;:; |;:;. : ',
ハ」 ゙!:::... _,.-'"イ′ ∠:':'-┬{ |,:;:;| ! r┘ | V __):::::: ,!{l!;:;:;:;n:;:;! :.゙'、
゙、 ヽ \/ !/ |;:;Y/^j `ー'゙ , \_ノ,ノi'i;:;:;/、|;:|;:;.,. ヾ:、
\\三ア^:、,/ ヽ l/`>'、 、__,..-、 '"/ ';://:;L:;__ \ まず呉の名士と言えば……
゙! :.:.:.:.:.:.:.:.:, .:/゙lァヘ、 ,.、"^'丶、 ヽ、_、シ ,/'ー'^';:;:∧|  ̄`
l . .:.:.:.:.;.'.:i:.:;. :.:.:.:.`¨二"/ 「`'´「rヘ>,、__,.. __、<ヘ:;:;/`ヾ/
゙ 、 :.: '.:.:.'.:.:..:.:.:.:.:.i '.:.:.:.,':ノ...:.:.;| _」ノ ].r<、 `¨'ス
`丶、 .:.:.:.:.:.:.:.:.:l .:.:.:.'/..:.:.:.∠,人/´/._厂 ノ.:/
`丶、:.:.:.:.:l.:.:.;.:.:.!:.:.:.;.:./ ,| ,/ i! /:.:.:ヽ
`:、:.:.l.:.'.:r┴':´:/ /'" /V´.:.:.:.:.ノ、
`!:':.:./ ..:.:.:/ / /.:,'.:.:.:.:.:./.:.:.:.\
|.:.:/..:.:.:./ , ' /:.:.:.:;.:.:.:./.:.:.:.:.: : : :}
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|.:./:.:.:.:/ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:./:.:.:,:.:'. : : : : : :\
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .薛瑩は呉が滅亡した理由を孫皓の暴政にあったと断じた。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .さらに呉の人物について尋ねられると
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 古今の呉の人士について、一人一人具体的な事例を挙げて答えた
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
.γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| 吾彦 |
___ ヽ______乂
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,,,x-─''''''''''''''''ー-─く,,,,:..:.:::..;~゙''',二区い}つ
,z'~:; 彡;:. : .::.;'':::.. ,,:.:;''..:.,~ミt、:::;;t~ {こ} __
,,,イ~ .;:`メ:;;...,'',:::..:::,:..;::::..;:. __,,,,,;;;;,二ュ,,,,,,,,,,__{n_}_
ン~;: ,,:' ,,,:::,':,;'::゙;;';;:...:::.'';::.,;:: ,r'~ `". ;:... .::::;;,;::,:'.:,,,;;;}い,}二)
__,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__ A彡ノ,''. :: ' ;,:.::, :::,Zx,,:::';;`,:; ,::,;..゙:: ';: ..;;::..,;:: ::;r''~,,__ 込}
i<___>! ∧,、{米ミ,,:.: ;:;.`::.;,'':...::'';''::,,ノヤ; 炎';;,.:. ::::,:.. :.;;:...;;;;/Y,,, i巛),
;;;;;;;;k,,;;;;;;;;;;;;;;;;;,,-'|__ノYて){ミ;爻i;;;.::;`:.:;;:.;;r‐'''~ ,,;ジ::,: ::,;; "::,,::';;;;;;;ッぎテ~..';;;ア(')}心ュ,,___________
..:. .|: ;::.. ; :::l:::.:| メヾW个`=ベ-ェ、,,;.:{;,,. ;=~~'''ュ,,,;,_:::.:,':...::,;===''~.:::;;;ソViYY)K)Ei゙ヾ,、 .. :.. :::...: : ..:....
. .: .|: L::. j ::|;;:::|. .いYソヽ/A(Yい)V台、>-、,,,,. ,:::,:..,;;~ヱ;;;,,,:::::.、、=X〆()のr、iミ}Tノル/゙j .. : ::..
:. . {・;;;;.::,,;;..;;.....} i`ヾ、、i^rひMべTノ のl'*=z=爻m≡'∧ひ,六俎ミどヾ)メ2ノハ)=ィ",ノ _,,,-‐'''"tュ~r-ミニ'‐-、,,,
..:. ::.人,;;__;;;ソ;;;..:_ `-、`ヾ、ッニ士t),;豆ZY)亘ミメX)rYt川广}ハir、tわ&YO,,=-'~,,-''~ i' (,_ 々(コ/´ ::;}J ,; .゙i
. ; .`''''':; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;,::. .~`-=,二二二二二二二二二二二二二二二二二二,=-''~ ...... .. .`-、,,_ `゙'"~ __,,,-´
 ̄~~~~~~~ ̄:
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r┘└へ| |二コ ┌'| |二コ ┌| |二コ ┌'| |二コ ┌┘
〈 〈] ゚,、〈| | o ヽ| | o ヽ| | o ヽ| | o └「 ̄\
ヽ-ヘ_>ノ_ノ|_|、_ハ/|_|、_八ノ|_|、_ハ/|_|、_ハ/`⊇.ノ
: : : : :l: : : : :|: |: : : : : : : |: : : :| : l: |: : |: : : : :|: |.: : :ハ.: :ヘ
.: : : :|: : : :|: l: : : : : : :|.: : :|:斗七 Tマト、.:|: |ヘ: : : :': : :ハ
.:l.: : :小.: : : |八.: : : : : : | : : : |: :|: l : ハハ: : |: |:ハ: : :|: : : :
.:| : : |:| ヘ .斗―\: : : : | : : : |: :l斗‐=ミx|: :ハ |: : |: :|: : : :'
.:|.: : :|:|/': :j \.: :| : : : |: :|γ⌒ヽ ヘ. |:|: : |: : |: : :i : |
.:|: : : 小 ソ,. -=ミ、 V : : : ハ: l |λ ハ },|:|: : |: : l: : :| : | これは皇帝陛下。
.:|: : : |:|: ∨ γ⌒ヽ. |: : :/ i/ ヤムィノ} l从: /|: / : 小: |
.:|l : : l:ト、:{ {λ .ハ l: :/ 乂辷ン //.:/: j/: /: :| | | アタシに何か用かしら?
.:|l : : 从八 マ乂イ/, l/ _/厶イ: |: : : : |:|l |
:八: : : : \ ゞ- ´ ′ ∨_/ |: :|: : : /|: l ,り
: lヘ\: : : : ヽ{__〉 ' : |: : /i |.:j __
: |:∧: : x;.;';';"/:::`ヽ _ ノ /: : :|: /: l | ' __ _r‐v´:x:―:=ミ __
: |': :/;';';'_;';';{_::::::::::}  ̄ / : : : |∧: |/ ,. :´ : : 二ヽ'⌒V__ : : : : { : :/
: | 厶-< ノ;/:::::>‐く. / | : : : : : l: :`ト、 }: :/´ : : /^f┘ ` <: :{
/ , イ;'厶、': : : ハ >.......、 . _ イ: : : |: : : :|.: :|:ヽ''"  ̄ `ヽ く : : : : / ′ '. Y`゙ 、
_イ;'> ´ヽノ : : : /::`::ー::::::'l |: : : :|: : : :|: :ハ:ハ \ . /: :\_ イ !{ !‐リ-ノ } Y
 ̄ Ⅳ从‐ァ廾、 ノz≠ミ リ ‐={
/ { 八{ィf=ミ`´ ゞソ 厂 )´ __ノ
, ´ 乂__∧ ゞ'' ' , ノ r匕´__ノ
. { _ (二7ゝ `__ ィ = ´_ テ
先の戦での戦いぶりは見事だったわ。 . 乂´ , ´ゝ‐‐)>┘__ 弌´: : : : ゝ
乂.ノ ∧: : 《: : : : 大: : : :》: : 〈
ところで、さっき薛瑩が  ̄ /: :/ ゞ=彳 ゞ=彳 V 〉
呉が滅亡した発端は孫皓にあるって言っていたけれど…… ヽ/: : : : l| :|l : : : : ∨
/: : : : :.l|: :|l : : : : : :,
. /.: : : :. :.l| :|l : : : : : :′
/: : : : : : :l|: :|l : : : : : : ',
. /.: : :. :. :. :.l| :|l : : : : : : : ,
_ ,ィ≠ー-く
_, -‐'´: : `V^7: : : : : l|
{「: :`ヽ: : : ;r-トヘrィZ_: :ソ
∠,ニ_/ / l| l lト、 V
/ | l ,」-ト H|、! l|
/ ー- 、」l 乂托ミヽノ抃!レヘ./
了二___}仝八_ソ ,ヾ' に_〉 貴方の考えを聞きたいわ
 ̄{二ニZにZ_ ー ' 乂
: :`ヽフ ーュ-イ-、
. ヾ≡≡≡≦ "゙゙゙ | | //
)) _., ≠―-=ミ. | | // __
. _∠¨´ `¨ヽ、 Ⅵ// .Y´r‐―
_ < _,z≠―‐-=ミ_.. `Y゙f|∠__,ノ ノ
/ _≠"7: : :. :. :.:.:| \: : :.`¨“ーミ、 ! !\ヽ ̄ ̄
゙Y´ |: : : : : : : :!. / \.: : : : : :.:.`ー| |. \\__
. | |: : : : : : : :!../_∠、∨.: .: : : : :.::| !冫´ ̄``ァ―、\_
. | |: : : : : .:.:.:|/∧: :}i .∨.: .: .: : :.:| ! /ー―`ー
. | ヽ、: : : : : :.\ 寸 .∨.:.: : : : :|...|、 /: : : : : : : :
\ \: : : : : : \У"..Ⅶ.: : : :./ .ハ /: : : : : : : : : :
゙ゝ=-‐'¨フ人:\: :.:_`=- ∨.: : :/ ./: : l: : : : : : : : : : : :.
// ゙i::/ヽ`=- l: : :/ ./.: : : l: : : : : : : : : : : :
そうねぇ // l:ヽ l: :/ ./.: : : :.:l、: : : : : : : : : : :
/ ./ }:.:.:.`ー、 r_ァ .Ⅵ..|.: : : :.:l \: : : : : : : : :
| | / ヽ: : : :.: !:、l´ |/ \: : ::
.  ̄ `Nヽ:.:N.ヽ/ \::
/ ̄ ̄ ̄ ` 丶.、
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .次に司馬炎は吾彦にも呉が滅亡した理由を尋ねた
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
.' /ヽ/
| , / ,.イ: : : : :ヽ
| / / ノ / |: : : : :|: : ハ
| ,ィ介〉 / ィ :_/ |: : : : :l: ∧|
_|/, -///イ ' / : |: / `ヽ}: /: ,イ: | }
{ //イ //l|/ イ: : : : |:ィ 斧/イ: :/ }:/
/イ{/ __| {|l|イ{Y|: : : : :|八 Vj /イ / 呉主は英俊で、宰相は賢明だったわ
〈/ {/-r' :_|_ノノ>r'|: : : : :|\> ` ,
/ _∨: //イ: : : :| |: : : : :| /
..〈-=ニ|: :|://: : : : : :l:| l: : : :从 ` ー r'
|:/〈/:|: /: :l: : :| |∧: : : { 、 __/
/' {:/:イ: 从:{八{ \: :| \ .. ≧s。,,: : :.` ぐx,,: : :.,,イ}卩厂i n从、: : :. :. :.{乂/
/|:/ |/| \ / . /№: : :. :.゜~,x夕´ 乂_k 丈x: : : :,xくヘ}_
/ / /⌒\ ∨ . / , ∧.: : : :,タ. / `k,: :`≧≪: : :.ヘ}_
, / ヽ 〉 ′. ∧: : ,タ , `k,: : : : :. :. :. :.ヘ}
/ ∧,タ. !. ′. ! ! `k,.: :/ ̄又ア
. / | !. l |. | l ト、.`k/. }. レ
′l i. | | !. / . /.|-∨ } } ,xくノ
乂i |. | |. | /i /}/ Ⅵ }//:/
その理屈はおかしくないかしら? .从.. |i 从 |. /. }/.彡芋ミ}. 从/ /:/´
く.ノ入 ト、.. l \ |/ 乂::_丿ノ// /:/⌒
君主も臣下も賢明なら、 くx=ミ,\| \ 人 {\l{. / ´ ⌒Y. //
国が滅びるなんて事にはならないでしょう? x冬ン 入 ト. \{ `、 ,x冬 /{ /
/. , く. \ 乂ヽ父s。 - ' x冬: : : 乂(.)'⌒
/三二ニツテヲ / / ≧s。,,__ ,ィ〔.: : :.:. :. :. :.
 ̄丈{ ( ノ>*≦⌒ヾ x冬: : : : : : :. :. :.
 ̄ ̄ /. ,x冬: :: : : : : : :. :. :. :.
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .思わぬ吾彦の言葉に、司馬炎は笑って話の続きを促した
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_,/_, ヽ ___
,ィニr--- 、 { ∨/´ ̄ ̄`7
/ /: : : : : :>: . ._ r≦=======≦、
'. ' : : : : : |: : : : : : >- 、 ヽ ` <>、____,≫
∨ : : : l: : |\: : : : |,\- \__ \ __、\ ̄ \
|:|l: : : {: : |⌒∨: : { ,ィ≦卞:>: r<´:{\( \\ \\
|:|{: : :∧:下≧、、 : ∨ vzソl: /: : |_'ノ : | `ーァ\\ \〉 .天運に限りがあるから、
|八: :{: :{∧_ vソ \_〉 <}:イ : : |: : : : {__/ \_> 呉主は陛下の捕虜になったのよ。
| \〉:V∧_> ' , |: :.从: :|: : ∨
\}:込、 -- イ|: :/ }: ∧:\〉 呉の滅亡は天命であって、人知の及ぶ話じゃないわ
|: : : : > _ イ/|:/ V }/
|∧: : | _}=rく / /\__
|' ∧: | / | ∨ / `ヽ __
_/ | \/ {_ 〉 \/ : '. __ _r‐v´:x:―:=ミ __
,. :´ : : 二ヽ'⌒V__ : : : : { : :/
}: :/´ : : /^f┘ ` <: :{
く : : : : / ′ '. Y`゙ 、
. /: :\_ イ !{ !‐リ-ノ } Y
 ̄ Ⅳ从‐ァ廾、 ノz≠ミ リ ‐={
/ { 八{ィf=ミ`´ ゞソ 厂 )´ __ノ
, ´ 乂__∧ ゞ'' ' , ノ r匕´__ノ
. { _ (二7ゝ `__ ィ = ´_ テ
考え方は人それぞれね . 乂´ , ´ゝ‐‐)>┘__ 弌´: : : : ゝ
乂.ノ ∧: : 《: : : : 大: : : :》: : 〈
 ̄ /: :/ ゞ=彳 ゞ=彳 V 〉
ヽ/: : : : l| :|l : : : : ∨
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/: : : : : : :l|: :|l : : : : : : ',
. /.: : :. :. :. :.l| :|l : : : : : : : ,
,. :´ : : 二ヽ'⌒V__ : : : : { : :/
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く : : : : / ′ '. Y`゙ 、
. /: :\_ イ !{ !‐リ-ノ } Y
 ̄ Ⅳ从‐ァ廾、 ノz≠ミ リ ‐={
/ { 八{ィf=ミ`´ ゞソ 厂 )´ __ノ
, ´ 乂__∧ ゞ'' ' , ノ r匕´__ノ
. { _ (二7ゝ `__ ィ = ´_ テ
. 乂´ , ´ゝ‐‐)>┘__ 弌´: : : : ゝ
乂.ノ ∧: : 《: : : : 大: : : :》: : 〈
 ̄ /: :/ ゞ=彳 ゞ=彳 V 〉
ヽ/: : : : l| :|l : : : : ∨
/: : : : :.l|: :|l : : : : : :, ジー
. /.: : : :. :.l| :|l : : : : : :′
/: : : : : : :l|: :|l : : : : : : ', ' / /::: ,.イ ::: / |:: /´ | :::|! ::::: |\:::
. /.: : :. :. :. :.l| :|l : : : : : : : , | ' / .'.::... / !: / |:::! !::::ハ ::::::|:::::\::::
.| | ::!:::::| ::::j -‐|‐|─ ト::| l::::| -‐─ヽ--ヾ::::
i⌒v::::|! ::|::::::ィ:´::| |: | |:::| ゝv ゝ:::::ヾ::::::ヽ
| v ::| i: l ::∧:::::| V -- ゝ \ __ \::::\
| |:::|:: !:::l:::| ヽ_:l _ __ __`_ー
吾彦殿。 .| | ::ハ::ij:::ハ::!イ`弋ゝ-'フ`` ´ !ノ__フハ
| | :::|:V:::::::ヽヽ  ̄ ` ´
尚書の張華よ。 , -v ,イ V::| ::::::ハ::\ ::::::::::: ,. ::::::::::::::
, -<. `| ` ヽ| :::/ゝ∧`´ <:i
ちょっといいかしら? , '⌒ヽ ヽ ヽ ヽ/ヘ/::l!
! | | -.ハ V|!:::∧
l ー| | r トi_ノ ゝ |:|:::|:::,.\ ´ ` . イ
| 人 i´ト l_ノl ノ/:::j:/::|::::ゝ.、 イ:::: |:::::
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .ちょうどこの場に張華もおり、彼は彼で吾彦を試すような質問をした
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
' / /::: ,.イ ::: / |:: /´ | :::|! ::::: |\:::
.| ' / .'.::... / !: / |:::! !::::ハ ::::::|:::::\::::
.| | ::!:::::| ::::j -‐|‐|─ ト::| l::::| -‐─ヽ--ヾ::::
i⌒v::::|! ::|::::::ィ:´::| |: | |:::| ゝv ゝ:::::ヾ::::::ヽ
| v ::| i: l ::∧:::::| V -- ゝ \ __ \::::\
| |:::|:: !:::l:::| ヽ_:l _ __ __`_ー あなたは呉の将軍として年月を重ねたそうね。
| | ::ハ::ij:::ハ::!イ`弋ゝ-'フ`` ´ !ノ__フハ
| | :::|:V:::::::ヽヽ  ̄ ` ´ けれど、あなたの評判は全く聞かなかったわ。
, -v ,イ V::| ::::::ハ::\ ::::::::::: ,. ::::::::::::::
, -<. `| ` ヽ| :::/ゝ∧`´ <:i それが不思議でならないのよ
, '⌒ヽ ヽ ヽ ヽ/ヘ/::l! .
! | | -.ハ V|!:::∧
l ー| | r トi_ノ ゝ |:|:::|:::,.\ ´ ` . イ _,. --- 、
| 人 i´ト l_ノl ノ/:::j:/::|::::ゝ.、 イ:::: |::::: ,ィ _,-、 `ヽ、
∧`ー' く-' \ , ======ァ
, -く-  ̄´ 、 >/__, =≪
r</ ̄ ̄: :`ヽ、 \ r≦< ̄ ̄___
{ /:/: : : : : : |: : : \_____,.--、>、==ミ、 ̄ ̄
∨/|: : : : :|: ∧: : : {/´\:V: ∨: 、:\ `ヽ、`ヽ、
l∧: : : : -V-、V: : ∨ィ 雫下: :∨: \:\__〉
{' |:{: : :{: :| ィ雫、: : l Vソ/ |: : :V:、: : : : ∨
{∧: : V{、_ V〉\:〉 V'|: : |:|: :∨: :、: \
∧: : V:V ´ , - v、 |: : |:|: |: ∨: } ⌒`
あっきれた!! \:}: 込、 ヽ ノ ィj: :/リ从: :|\〉
八 : : { > -r ´_,.{イ ∨\
{∧:从 _}--「} /`ー-、
| V } /、 r| \ / \__
|_」,ィ、__,〉 V l } } `ヽ
〈 /::::7 r-- { | | r--'' ノ}/ }
∧/:::::/ ー-、::::\ / ∨ `-' / ∧
\ \
 ̄ ̄ `ヽ /|\ ,イ¨¨7
-― /:'., `¨¨´ ,
/ / : : ::. /
´ /\ : : ::.. '
/ /: : : : :、: :‘,
/.:. : : : : : ‘,.: :.', /
____/ : : : : | , |.:|.: : : : : : : : | : : ',
/! | : : : : : : | /入ト、.: : : : : |!.:|/ }: :
/ : |! \ .! : : : : : : ! ム' :}! i}'.: : : : :.|!.:| .: :!
/.: : : :|!ィ乞旡ミ≧ト、',: : : : /イr'.::} /∧.: : .:.|!.:| }/
/|.: : : : : |!{! ∨:.r-爿}{ ,.: :./ 夊シ ' {!::∧.:.:.:|リ、 ノ
.________/ /!.:. : : : :|!ヾ、夊.rシ }/ `" Y\}.:.:.|!: : :.
.__ }: : :/〈〈|.:.: : : .:.|!: :.>ー ' ' / \:|!: : : ::. 陛下ですらアタシを知ってるのに、
{ |: : ー― t.:. : : .:.|!:\ ,r v ー イ} |!\: : : : ', アンタがアタシを知らないですって!?
.\ : : : : /|.: :.‘, : : {{.:. :.ト、 /´ ⌒∨ / |! \: : :.:. .
/ /: : : / _|: : : :\: : : : : :\≧≧=- ' / ト、 |! ‘,: |
/ /: : : /´ \: : : : \: : : : : :\ーく` -ー' | ∨ .|! |
/.: :/| 、.\: : :| \: : : : : ‘, Ⅹ ̄¨ ― 、{ ∨.|! ',|
' / / | ⌒ \:! \: : : : :.. \. `ヽ ∨| |
./ `\`ヽ \ : : :| \ Y ノ
ィ| \ \: }\_ \
/.:.¦ \ `\ {乍= `| トミ:._ \
\ |! \ ノ.r= リ |i\ `ヽ \
./| \ !! {三ニ彡' |ト.ノ `\
/..:| \ .|! {i} {!{ |i
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .吾彦は声を荒げて切り返した
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|__| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|_| ̄|
|_ _|| | ̄ | | | | ̄ | |  ̄|
r┘└へ| |二コ ┌'| |二コ ┌| |二コ ┌'| |二コ ┌┘
〈 〈] ゚,、〈| | o ヽ| | o ヽ| | o ヽ| | o └「 ̄\
ヽ-ヘ_>ノ_ノ|_|、_ハ/|_|、_八ノ|_|、_ハ/|_|、_ハ/`⊇.ノ
/: : : /: : : : : : : : : :/: : ,ィ: ::/!:.:l V: lV: : l: : : :':,: ヽ
/: : : /:.Λ: : : :/ヽ:./:.//:.:/ .}: l V:' V: :.l,: :.ハ::',: ::',
,': :l: :,:': :{ }: : /:ィ/X、// ':./ l:.l V:イ',: : :l: l: : :',
,: : :l::/: : :`´:.:У´  ̄ `,ィ< ‐-/, ' -リ'´ l:.:l l: : :l: l: : :.l
l: :レ': /: : , イ ,ィ;:, Y イ ´ ̄ `}/、.!:::/!:,': : ::l
l,:.':〃: :,ィ: :.l l ゝ' .′ l r:, ' Y:/:,'/: : ::,'
/;,イ/二.l: :' ヽ、 , ' l `' /: :/: : : ::,'
/,ィ: :l:.{ / }.l:.',  ̄ ,、 ` 、 __ ,イ: : : : : : /
〃 j: ,':ハ !: :, / :` -:, l; l: : : : /
,': ,: : : ゝ.- .l: :.l l::::::::::::,′ ノVl: : l/
/: /: : : : : :/:.l: ::l:.、 l::::::::::, /:l::',ヾ:. {
. /: /: : : : : :/: : l: :l: : l` - l:::::::/ , ..<: l :l: ハ
/: /: : : : : :/: : :.:l: :l: -} ゝ ' ̄: :´: : : : : l: l: : ',
. /: /: : : : :: : > ´ l: .! ノ l ̄`<: : : :: :l: l: : ハ
/: /: : :.> '´ l:.,i \ ト-l `<: :l: l: : : :',
,': : :,/ヾ l:,:! \ l l: l: : : :.l
l: :/⌒ヽ \ l:.' \, -― - l l:.l `ヽ:.:!
l:/、 \ヾ リ \-==,! l:.' Y
l,' ` 、 ヽ丶 \ l ,リ l
/ /: \ |
_ / / : : : : : ヽ /
. / 》x' / ___, ィヽ: : : :ヽ,: : : : :'. /
〃 //||| /.:斗-/- l: : : : ム:|、 : : ∨
辷彡'l |レ′ /|: / |:/ |: :|/ lハ:|: : : | あら?
/ト=彳 | /: |/f'だハ`ヽ.|: :/,rセヽl:|: :| リ
. 〃 〃 / l, イ: :|、乂ソ |:/ ヒソ,.ィ:|:/j/| アタシ、何か変な事言ったかしら?
/ |l / / |:|: :八{::/ ' `|:|':| ヽ
. ||厶<.|.: :从: : : \ _ 从 | /
. / /.:|: : : : \: : : \ ´ /|: :l:|/
\.厶个:∧ヾ : \: : : \ェ.- ´‐| | : リ _rv'⌒X>'´: : : : : :ヒ= 、
.  ̄|/l:ハ:Ν\l\: /⌒ヽ リハ: :| ___rレvュ-√: : : : : : : : : : | :ヽ\
| / |:/ />'´: : : : :/rヘニ>‐- 、:_:_:_:_ヽ:__>'
厶-―/ 〉、 . 〈r┘: : : : : : //ひヘノ`ーヘ仁ニ=-┘「丶、
r′ <ヽ-‐ _´ノ \ | : : : : : :/ ノ l ヽ ヽヽ、、└ヘj>! } }
r'X : : ;ィ7イ7| ト、ト、l | | l l| l| | ∨ 〈
rク :l //:/ )| | l | | | | | l ∟|-|‐┤! ,'ハ くミヽ
└'ー-く/:/_ノ | | | |_l | l | | l |」l_l_ ノ,'/! /\`ヽ\
/彡∨ ハ |l ヽX´ヽ、}ノ }ノ '  ̄`///^ヽ /人リh l
く\ //l l | Yヽ ,x≡ , "" { レイ彡' }ニ彳り
気にしなくていいわ。 `ヽレ-ヘヽミ}ヘ.′ "゙ r ^ / くんイ}ノ‐<_
ー个==彡仏‐ ヽ、 ヽ ノ , イ{/rク^7マ⌒)厂
}厂/ : :`ヽ:\_r=ニYヽ、: : ; : : : ヽ
/ : : : : : : : :厶ぐ:) rヘ、 ∨: : : : : }
/: : : : : : : / /^l ̄ (ヽ { ト、: : : :人
/: : : : : :.r‐{r‐ヘ / }_ノ { / :Vl : : : :〉
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .そんな吾彦を司馬炎は褒めたと『晋書』『吾彦伝』は記している
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/ // .::::::::::::`:ト、 〉 __ |
. / _ イ.::::/:::::::::::∧l< / l〕ト
<´ /:::::::i:::∧::::::::::::/ 、:::::\ | |i |圦\\
ヽ '::/::i::l/ \::::::l \::::}\_,| |i || |.\丶ヽ
. 人{/:::::|/==' \| ==ミ∨::::::::::::| lj || | | ゝ-'′
〈/∧::::⊂⊃ ⊂ニ⊃::::::八_,ノ| | |
// 〉::::{ |::::::::::::::::::::::| | |
. 〈/ l:::/l:\, ‐y‐ 、 !:::∧:::i:::::::∧|/
. j厶l::::/ 、 }_ イ|:/、∨:::::/ }
/ ∨ ノて/⌒ヽl. jリ′ ヽ::::/
八 { ゝ-'{ } /′,_, i/
. `トイ`ヽ _ >-、 \( ´⌒` |
ー=ニ二_/ / : : : : : : : : : : : :\:\__,
/ /: : : : : : :|: : : ::: : : U : : : :ヽー'"
./ ::/ ::|_,. (_ ∧::::/::: : : :',:: : : : : ヽ
_,./ :::|::イ"|: : : ::::/`ー/:|:::: : : : :|::: :: !::: |',
/ / : ::|/ ;ヘV: :::::/=≠=、:::::: : : :|::: :: |::: |: ',
./ ,' : : :: :/f::| V:::/f::::ヽ ヽ::::: : :/::: :: |::: |:: |
〈 =-/ : ::: :;弋ソ V |f:::c:! ∧::: :/ー、::: |::: |:: |
.', /,.イ:::::ハ 丶 弋ソ / }:::/´ |::: |:::/ヽ!
.', '"ヽ-ゝ、 __ |::/ー'":: へ{
.ヽ 〈T>`==` イT,.|/ ̄ ̄ヾ
\ | | | r、|r" 〉`ー-、
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .司馬炎からの問いかけにどう対応するのが正しかったのだろう?
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .薛瑩は呉の滅亡の原因は孫皓にあるとし、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .吾彦は呉の滅亡の原因は天運・天命が尽きたためと答えた。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ 前者は事実を述べたのに対し、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 後者は主君や同僚に対して批判がましい事は口にしなかった
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
rソ :::ゝヽ 〉,、r‐´'´ f/ \
rン _:_:_:__rrヾ_r ニシ^´:.:. f/ ヽ
ア´ . -‐`┴┴'^丶、:.:. (l ノ
// / ノ l ヽ__({ |}、
/ // :./ .::/l l Yヾ──-┘>
l :l l、:.:. :ト、:.:..,メ/-ノ‐ァ7::´./ :.:.:ハヽ \-''"´ー- 、
\_{ハ|‐'"^ `´ -── レムノjノ/ Y \
_f`ヽ / .:l''"´ ( つ ___/ ノノ / -‐ ==ソ
(___j /_ .:.:.こ) (`ヽ く___ `ヽ_,ノ /,.. -─‐く
、 〔 ̄`{二:{ (_ r┴゙万´ ) /´ ノ
\ヽ、 `ゝ、ー仁\ ヽ、__`厂r-‐/ ̄`丶、, -=ァ'´
\ \ 匚二ニく‐>_、.. ___ rく__/ ヽ<
\ l <_≦_/ __{:::;lト /,ニニニ7 ノ ̄`
\、 / __ |┌‐-、`〔J/ // }∠、 (ン⌒ヽ
Y´rヘ〉 l l{ / /|、ゝ、 | | _ー、 ー' ア 、 ヽ 」
___ __ ,、r- ‐- 、 | '´ヘ \ヽ/l | |,、l-‐⊂⊃┴-ヽ::. /{ヽ l´_ ̄ ̄´ } ̄})
,'´ .:: :. 丶、‐`ー─‐´┴゙r‐¬{ `ー'ー-r┴‐‐〈─‐/>|`ー─|じノ‐ォ |_/
'──-----─‐'´ノ <_`ー、__ソ;;;;;{:{;;;;;{::l;;;;;;こ近ム-‐ァ゙ マ_ー'__ノ´
ー─-----─ '' ´ ` ー===========─ '"
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .答えは各自の考え方によって異なるだろう。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .ただ、『晋書』『吾彦伝』の記述ぶりから、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 司馬炎自身は吾彦の解答を是としていた節が見て取れる
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
: : : : : i| |i斗ャ=¬| : :i| : : : : : : i| __,」L」_八|: : : : : : : : : :.‘, /
: : : : : i|'´ |i :|/__ 八: :i| : : : : : : jkf禿~゚'沁刈i|: :i : : : : : : : .', /
: : :/ i| _,」抖禿弐トV:i| i: : : : :.:刈{ ,刈 从.:i : : : : :i : : : :i|/
: : : : :,xf㌃{ 沁 八i: : : : :/ ノ炒 | :i : : : : i| : : : :i|
: : : : .:弌 ノ刈 | : : :/ ゞー'’_ノ| | :i : : : : i| : : : :i| あら。
:ヽ : : : . 乂辷炒 |: .:/ V/| |/i : : : :从: : : .'’
: : :. : : :V77 | / } `¨ .: :| : : :/ i| : : :/, .陸喜様じゃない
: : :.i : : \∨ / 八 | : : i| :.:.//
: : : i : : : : .\ _ ノ .イ : :ノ/: :/iリ/
: : : :i : : :i| :\ / ノ :/ : : /:八
i: : : :i : : i|: : .:i> .イ . : : : : : /:/>- 、
|i : : :i: : :リ : :|i 〕> . '′|{ 〃: : : : :〃{{. \ \ ′ i. ‘,
.|i : : |: : ′ : 从 /}\\____,//|\{{ { : : : :{{ 八 \ / :l /、 ‘, ',ヽ
八 : :|: / : : .:.:i八 {'′ ー----‐'′ 从| : : : 八: :‘, /⌒} / l /‐ -- .. _ i i
l ./- /l / \ \ l l
| '´ ′ ./ ,' / ヽ \
l l ′/ // ,ィf千示ミ|` ¨ ‐- :|
v l / ,x≠ミ/´ .ト:ハ ′ l |
v:l.//`. Vハ ゞリ | l |
陸家の将だったのが随分と立派になったもんや。 . /,´、 :|ヽ ゞリ , | ll |
ヽ `| `。 _ ,, | l:l |
金城郡へ行っても頑張るんやで .|: 〉. ヽ _ ノ / l l l
|: l .i> . _ : ´ l ′ , ', ‘,
| l / _..-| `/ , ‐‐ ,
l l/_ .. - / /、 , - / / 。 .ハ
l , ´ ./ , i ' i
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .この後、吾彦は金城郡に赴任する
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
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| また蛮族だよ |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
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|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:< それからほどなく、涼州で騒動が起きた
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! .
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
【紀元280年7月 晋 涼州 西平郡】
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, `Y´( ' ,/ く、 Y:ヒ、 ,、 || r┘.:|-┐|.;|:|::|:::::::|:::
工|工|工l工エエエl\ ) 、 / } ...`=|;:{二 |:| /\.||...::/〉:::::::,⊥;:|::rェェェェ
__|___|_,工工]エエ}ニTニ7〉ェェェュ :::::::::::::::::::::: \ノ! |;:厂 .r┴:/.::.:.└┐/.::: __|_rェェエlエ工
_|_|_;工工]エlエ|-[]─[[:ロ::ロ:{ .) ::::::::::::::::::::::ゝ ...|:;| |..::::':::: .r:、:...|:::::r┘..;;'エエ工[工[
__|_|_l工工;エエ|____]〕ニlニl .:::::::::::: 、.v,,!;:.v、ミ.:ゞ;yv;ゞ;ゞv;ゞ ,工/\>工工工
_|工|_;工工]エlエ|┴┬/>─‐>. .:::::::::::::::::::::::::. 、.v,,;..v、ミ.:ゞ;yv;ゞ;ゞv;ゞ.v;ゞゞ,上/ ./|エエ;工工
_|_|_,工工]エlエ}//. .) 、 )ヽ ( ミ゙':ヾvv'w:,ゞ;;;ヾ.:;ゞ ':;:. :::. . ..:.:λ:: ::'; ::,)、
__|二l_l工工;エエl/,,;;,/ . ) ( ( )ヽ ; ・ ) ; '.. .''、v,;.wVゞ;v;. ':;ヾ::.:ソ)人ノ从:.ソ)ノ )
_|_|_l. (. エエl-. .) ` ( ( ) ) ( ( )ヽ ( 、 )ヽ ; .._/\二: ::Vィ' (ソヘ (::.:
.: , ) ) )ヽ( ( :( ) ヽ、) ) ( ( ) ); ( ( (、 :. . 、.v,,. ',:; .::) て:;;
)ヽ (丶 )ヽ ( ( ) ( ;; ;、: ; ;)__) ) (____) ) )) ; . .:.(ノ (::
. ( ( .) )ノ | : ) _,,,-、__ ;; .、 (/(_)ヽ )ヽ ;;. .lニコ. .::::) ヘ ソハ ,ゞ
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .太康元年七月。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .涼州の西平郡で、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 蛮族の軻成泥が現地の晋の将軍以下三百余人を殺害する事件が勃発
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【紀元280年7月 晋 涼州 武威郡】
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ 陛下は馬隆殿を
| ヽ ' _ ` イ 平虜護軍・西平郡太守に任じると仰せです。
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ .配下の軍勢を率いて、軻成泥討伐に当たるようにと
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 /: : : : : :./: : : /i : : : : : : : : |: : : : : : : : : : ヽ: : : : : ヽ
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /:/: : : : : : :′: :/:八: : : : : : : :.|..: : : :.|: \: :..:.:|: : : : :| : :.
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ノイ: : : : : : : |: : :/:/ ヽ: : : : : :..|\ : : |、:..|ヽ: :.|: : : : :|: : :|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: |l: : : : :.i: :.|: :/j/ \: : : :.| -─‐-\{ V!: :.|: : : : : |
|l: : : : :.|: ::|V -‐‐- \ : |斗=≠≠ミ |: : |: /: : : |
|l: : : : :.|: :.|キ=≠气ミ ヽj V/ツ |: : j/: : : :
八: : : : |: :.| V/ツ |:./`ヽ: : /
ヽ: : :|: ∧ i! j/ }:/
\{\{: ヽ /:′
ヽ __//
それなら話が早いな 人 ー‐ ' イ:i: : :/
\ / |:| : /
|从{
`ト _ ´ /^ヽ
_∧ / 〉=‐-
// { / / ‐-
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .晋の朝廷は事態を憂慮したのか、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .早々に武威郡太守馬隆とその軍勢を軻成泥討伐に差し向けた。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .馬隆はまたも巧妙な戦術を用いて軻成泥の討伐に成功。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ 以後、西平郡の太守として、荒廃した同地の復興に当たっている
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【紀元280年9月 晋首都 洛陽】
| Υ| \\:.:: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |\\ .`' . | //\/ '\
| | | /^ヽ \\ . : : : : : : : : : : : : : : : : : : | \\ /. /_/\/ '\
〈\. | | ∧ .| \\: : : : : : : : : : : : : : :.:.:,ィ| \_〕//_/_/\/ '\
|\\ | /ィА.:| .\\: : : : : : : : : :..:::,ィ蕊| .∩ | /_/_/_/ \/
| ` /ィ'双ヌА /^ヽ. \\: : : : : ..,ィi蕊ア' | `′∩ | /_/_/_/_/_
| /ィ'双双双А || | \\ ,ィi'蕊蕊/ | ∩ `' .| /_/_/_/_/_/
./ィ'双双ヌヌ双 Α || |. ./^ヽ ,ィi'蕊蕊㌢l/| `′∩ /_/_/_/_/_/__
/ィ'双双双双双'/ .|| | || .,ィi'蕊蕊㌢|:f,!/ .:| ∩ `' ./_/_/_/_/_/_
/ィ'双双ヌ双双ヌ/|| | \ |. ,ィi'蕊蕊㌢.|f,!|/\|. `′∩ ./_/_/_/_/_/_/
./ィ'双双ヌ双双ヌ入′.|| | \ ,ィi'蕊蕊㌢ |f,!|/ /\ `'./_/_/_/_/_/_/__
/ィ'双ヌ双ヌ双双;/|| |/^i| | ,ィi'蕊蕊㌢l |f,!.|/⌒vヘ∧. \ ./_/_/_/_/_/_/_
\/ィ'双双ヌ双ヌ;双入 || |/|| |ィi'蕊蕊㌢ f,!.|./ /^ヽ .|\ . /_/_/_/_/_/_/_/
;\\'ヌ双ヌ;双;双/|| |/^i| | || |蕊蕊㌢| |f,! / | . || l | .\/_/_/_/_/_/_/_/__
乂;;\\'双双入 || |/l| |/^i| |蕊㌢ f,!.|/ \| . || | .| /_.γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
乂;乂;`;<\/|| |/^l!| | || |/ll |㌢| |f,! / \\ || | . | ∩/_/ | 陛下、一大事です .|
乂;;乂;/;ィ\\.l |/.|| l/^i| | .|| | f,!,|/ \\ \.| |. `/_/ ヽ____________乂
乂乂/;乂;;乂\\ || |/l| l/^i| | /! ./^ヽ \\ . . .|. ./_/_/_/_/_/_/_/_/_
乂;;;/乂乂乂乂;\\ | || |/| |/ ./: : :|| |. : :. \\.| /_/_/_/_/_/_/_/_/_/
乂/乂;乂乂;;乂;乂;;r<\ l| l .l| | /.:::: : : :|| |: : : : : : : \|/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_
乂;;乂;乂乂;乂;乂;/乂\\!'^i! |/.:::: : : : :|| | : : : : /^ヽ /_/_/_/_/_/_/_/_/_/__
/乂乂乂乂;乂乂/;乂;;乂\\l |: : : : : : : :.:.:\|: : : : :|| |/_/_/_/_/_/_/_/_/_/__
_ ,ィ≠ー-く
_, -‐'´: : `V^7: : : : : l|
{「: :`ヽ: : : ;r-トヘrィZ_: :ソ
∠,ニ_/ / l| l lト、 V
/ | l ,」-ト H|、! l| 一大事?
/ ー- 、」l 乂托ミヽノ抃!レヘ./
了二___}仝八_ソ ,ヾ' に_〉 もう天下は統一されたんだから、そう慌てる事もないでしょう
 ̄{二ニZにZ_ ー ' 乂
: :`ヽフ ーュ-イ-、
_ -=≠=-:: :: :: :: :: :: :: :: :: ̄¨¨ヽ:: :: :: ヽ
/´ /:: :: :: :: :: ::/ :: :: :: :、: :: :: :: :\:: :: ハ
. /:: :: :: :: ::/:/ ::{:: \:: :: :ヽ:: :: :: :: ::\:: :!
/: :: :: ::i:: / :{:: ::|ヽ:: ::ヽ :: ハ::ヽ: :: :: :: ヽ}
.::/ :: :: ::!::{:: :ハ : ! \斗-:|─トハ :: :: :: |::'
|:i:: :: :: ::|斗:七!: | ヽト::j j/ ヽ:: :: :: jハ
|:{:: :: :: ::{从! リヽj ⌒笊卞ミ }:: :://
|:ハ :: :: :‘, ィf笊卞 弋cソ'' |: /j/
それが封禅の儀を求める声であってもでしょうか? ノハ:: ヽ:: :ヽ弋ぅソ 厶イ
ヽ:: \:: ゝ ' 人ノ┐
`⌒`个 . ー ' イ`<:::」
≧=‐- </.!:: :: :ヽ
r-── 7´:::/_}__|「 ´ ト`ヽ┴─--、
.::マ´ ̄¨フ>'´/7ハ ノ }:::::::マ ̄¨7:::.
,::::::V:::/´ ´ ' /7{__{ /::::::::::〉:::::/::::::}
,'::::::::r'´ イ { 〉\_/:::::::<:::::/:::::::::!
: : : |: : : :八: : : :{{: : : : ∨: : : : }: : : : : : /: : :ハ: : :l: |: : : : } : : : ハ
; : : {\: : : 、ヽ: :', ',: : : : : : : : : ;: : : : : :/!: : //: : ノ: | : : : ; : : ://
:',: : :V>x:.. \、 ', ヽ{、: : : : : : ; : : : : / i: ://: /: 丿 : : ; : : //: :
圦: : :、==ミ弍\Vハ \: : : :ハ: : : :,仁|://イ: :/: : : .イ: /∧: :
{ /\: :ヽ:r‐┤ ヾ \ \/,ノ. イ' : : l'心/// : /:./: V: : \
lん( (:::ーrァ 、 ´ んr::::v‐=、く / イ: /、: : : : : : :
_八: : ゞ=-' : : ; {: :、::::ノ: : } V ル'⌒ヽ>. . . : : :
ヽ. : : : : ン 、: : : : :ノ ,}}/:.:. : : : :\. . . : : :
ニ=‐-‐ァ ̄  ̄ ̄ ̄ ハ:.:.:. : : : : : \. . : : !!?
―= イ :.::::::::::.:.:. )' :.:.:::::::::.:. ; : : ー=ニ二フ. . : :
: : . .丿.:::::::::::::::.:.:. :.:.:::::::::.: { . . . . . : : : /. . . : :
二ニ=ァ }二ニ==< . . : : : :
: . . ノ 仁二ニ=フ . : / : :
ー==フ .イニ=ニ二∠. . :'": : ノ :
: : .< ( 二ニ===⊃ /. .ゝ=ァ: : : : : : :  ̄: : : : :
_....._ィ: : : : : : : . ,
/7: ̄: : : : : : : : : : ヽ
/ : : : : : /: : : : :l: : : : : ,
|l: : : ヘト≠ lヘ: | rキ从: : :l|
. ヘト: : :代シ ∨弋シハ : ノ
トゝ , ィノ
尚書令の衛瓘殿が発起人のようでして…… 、 っ ノ=ァ
...ィ /不 ト|: :ヽ
_ィ::::/:::∧イァvィ|::::,:::::ト、
/rl::<:::::| /^l rュ::/::::/::::;
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 九月。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .晋の朝廷で、封禅挙行を求める声が上がる
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \
弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、
|ーr‐弌弋 `ヽ∟」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_
≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ
. l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。
s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。
| ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。
| ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。
| ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_
|____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i
|: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ
|::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ
|弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、
|:l:l〈::: | |/__||/Ⅵ . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^㍉。.,_ __|i:i口i:i|_
|从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_
|::::::: (:| |/__||__Ⅵ |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ
|-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_,
|::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡
|ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:|
二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:|
二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩
二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .『晋書』『武帝紀』によれば、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .群臣が天下統一が成ったのを理由に、封禅の儀を行うよう願い出たという
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ 『晋書』『礼志』には、
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` .この際の上奏文が載っている。
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ .興味深いのは上奏文に名を連ねた面々だ
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| i
\、|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;M、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ハ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;レ,.ィ´
- 、、,_」;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ N、;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;N ヽ;;;;;;;;;/ l;;;;;;;;;;;;;;;;;/
_」;;;;;;;;;;;;;;;;;ト! ∨∨ |;;;;;;;;;;;;;;7´
 ̄`ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ト、 ‐ 、 `i;;;;;;;;;/
_>;;;;;;;;;;;;;;;;Nヽv- ‐ ミ:、__ _,,ィァ¬、vj!;;;;;/
ヽ、`ヽ;;/rク7;;;ト、ミi{ {:::〉 l}>-z=i <i{ 〈:::} }/ Vニ,ヽ ,_,ィ=-、 __,rー 、
';'、 { !、レハ、! ヾミ=-ジ~´ `ニ=‐'" ,}K // //_, /,ィフ;;;;;/⌒ヽ
\};;;ヽ、>、 - i ヽ、 /゙ '^! 、、 ./ノ-'/ /;;{'´ _,/;∠ノ;;;;;∠,____
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;` ̄| }、 / ___ __ l ノl|'II゙_,ノ-';;;;ノ'´;;;;;;/;;;;;;;;;;_;;、-‐<´
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/| ヾミーム三三三三三ミニジノⅲ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'ー'´;;< ̄` 陛下は江湖沅湘の南を平定して、
;;;;;;;;;;;;;;;r‐<|!ヽ,l `ヾミ{从儿从儿从州' /Y^^i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; .鯨鯢を取り締まった上で罪を許した。
;;;;;;;;;;;;;ナ' ノ `ト、 `'ミ三三三三三ツ ハ ヽへ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;Iニコ / ! |ヽ、, ` ̄´ ` ̄´ /! Z;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; .八方は統一され、
;;;;;;;;;<, /{ | i、ヾ冖''´ `ア´ i } IニI;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 教化の声は四極にまで達しただろう
;;;;;;;;匕 ヽ〉 l | ヽ \___/ l ′ _,}_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;レ1 ヽ! ` ̄\ / l | `丁;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;匕┐ ! 、_// / K;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;Uvi } ヽ ´ / r 、Y;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ル'〉,, ′ 、_, r‐、 r vヘ_};;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i/〃viイフ、_,, n n ,_,ハ しト、};;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;厂´ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙´;;;;;;'‐''ljY^lj^゙W;;;;;;;ヽノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ }∧;;;;;;;;;;;
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .最初に名が出るのは尚書令の衛瓘。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 恐らく、彼がこの動きを主導していたと思われる。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ なお、鯨鯢という言葉は大悪人という意味があり、
`ヘ:ゝ .' 小/ ここでの意味合い的に呉の君臣を指しているのだろう
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
___ , -=ミ、
/: : : : :> イ ャ(_) __>‐- 、
./: : : : :/: / -‐く: : : : : : : :\
}/: : /: // : : : : : : : : :ヽ: : :l:|
/: : : : |:V/: : : : : :|: : : : : :|: : N
/: : : :_:_|: |′: : : :从: : : : 斗‐( ̄ヽ
/: :/: : :ハ:{: : :|: :ト|--\{/ イ刀レ(/│
/ : ' : : : / V: :ト :| イi丁 、 /圦 |i〕iトz.
/ : : : // ∨ }ハ、__ , レ:i:i:iX|:|i:i||〈 ̄`
厶 : : : : / __フ:/ト--≧=彳ヾi/ j:ハン./、 )
′: : :_/ Y: : :/ 人:i:i:i:i:ハ:i:VX〉イ/___ イ
/://´ /}:/ -‐く \i:i乂:i:i:l| /:ハ .黄帝の遠征、大禹の遠略、代々の周王の治世。
./:' : / __}:// /:i:i:i:i:i:i\_∧i:i:i:i〉イ {/ |
∧: :/ _}: :V .:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|」」 ̄ V:( | これらは今もなお語り継がれています。
,: : :V }: :V |i:i:i:i:i:i:i:i:i/! || /|
/: : :/ 乂( v---=彡 ,/__, |l l;ハ 泰山と梁父山で封と禅の儀式を行い、
,. : : : : 人_ ( ` \__ イ }i:i:i|| || n . 百世の後に晋の業績を伝えるべきでしょう
/: : : / ) | .:__厂 n ||
.: : : ∧___彡' | | ,ハ || i、
|/: / ー一 ´ /| | 、 :. | \
|: 〈 / .」 | { 、
人: :\___) 厂/ {__|_ ,ハ 、 .
ー‐一 ´ 广| Vl__/ノ| i| {_
〕 | 卜._/ || ハ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .尚書左僕射の山濤と尚書右僕射の魏舒、及び尚書の劉寔
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_ ____
´: : : : : : : : : : : : :`ヽ、
/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : _ヽ
/ .:.:.:.:.:.:/.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::ヽ
/.:.:/:.:.:.:.: / .:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::ヽ
/.:.:/.:.:.:.:. / .:.:.:/│:l :.:.:.:.\.:.:.: ヽ::::::::::::::ヽ
l.:.:/.:.: /.:.,' .:.:.:/.:.:l.: | \.:.:.: 丶.:.:.:.::ヽ::::::::::i
| .:|.:.:.:.| .:l.: __/.:.:ハ | ヽ_\__\.:.::::::ヽ、:::;
| .:|.:.:.:.|.:イ.:./.:.:/.:ハ! \-\.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.ヽi
.l .:|.:.:.:ハ.:.jィ仔テ女 ヽ ァ7仔i心、_.:ヾ.:.:.:.`ヽ
.l .:|: :ノヘ小ヘ::::::j| lヘ::::::j|│.:lヘ\:::::、.:.\
.| .:! ノ ハ{ r'仁j r'仁リ│.:|.:.!.:.:ハ |\.: ヽ
ノ イ.:.: /てヘ .:.:.::: , :::.:.:.: /!.:.j´j.:/}}:| | ヽ.:} 帝王の盛業は、天の望みでもあります
/.: /.: /しゝ、 、 , /./.:/.:/|ノ人! j/
/.: /.: /.:./.:.:..:> イ_l.:./.:/|´.:.: |.:. l.: |
/.:.,.':. / j:/.:.:.:./ l_,ハ` ‐- <|_,,V.:厶l.:.:.:. |.:. l. |
//.:/ /.:.:.:.///l ヽ /\_, '7/_ヽ.:.: !.:. l.: |
,'' /: :;,r‐‐〃´ ̄ゝ' r‐-..,,v,r‐‐ァ | l__// ̄`ヽ!: ヽ
/.:// i i .>イ从<´. ` ̄// / ヽ.ヽ
/::::::,' i .i i く__, イ.|.ト、__> // , \.ヽ
/:::::::::;i l. i i / /|.|.| | i i 'i.:.:.:\
/:::::::::::::::i i .i i .く_/ .| | |_| { { ヽ.:.:丶\
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .「司空」張華。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .『晋書』『礼志』の原文にはこうあるが、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .封禅の上奏文は太康元年に書かれたので、尚書張華の間違いだろう。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ この司空張華なる文言は、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 司空就任以前の時期にも平気で登場するため注意を要する
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【紀元280年9月 晋首都 洛陽】
/// : :/: : /: .:i :i : :ヽ : :\i
{!/ : :/ , : / i: :ハ: . :|ヽ . :ト、 : :i : : :ヽ
/ / / i i Lリ_ | i l 十i=|=|ト、 | : : : :i
| イ i . : !ィキラ""_.|/| ,' ∨__リ ヾト i: : : ハ!
|! | ! . :イ! ∨ィェz !/ イろfi了ミ | |: : / リ
!j i: : Y'´ろfi } 弋zソ | ! /リ
リ∧ト、 ヽ弋zソ " レ'// どうしましょう?
\ト 、 イ-'
ヘ 、___, /ミミ.>
丶、 , ':\ __
`ト __ , イi. : : :/ __ _r‐v´:x:―:=ミ __
/|\ _ / |\/: ̄:7 ,. :´ : : 二ヽ'⌒V__ : : : : { : :/
/: :/ / { | l: : : `V . .、 }: :/´ : : /^f┘ ` <: :{
r-‐ '´:/: : :/ | } | !: : : ::i: : : : \ く : : : : / ′ '. Y`゙ 、
. /: :\_ イ !{ !‐リ-ノ } Y
 ̄ Ⅳ从‐ァ廾、 ノz≠ミ リ ‐={
/ { 八{ィf=ミ`´ ゞソ 厂 )´ __ノ
, ´ 乂__∧ ゞ'' ' , ノ r匕´__ノ
. { _ (二7ゝ `__ ィ = ´_ テ
. 乂´ , ´ゝ‐‐)>┘__ 弌´: : : : ゝ
乂.ノ ∧: : 《: : : : 大: : : :》: : 〈
 ̄ /: :/ ゞ=彳 ゞ=彳 V 〉
ヽ/: : : : l| :|l : : : : ∨
/: : : : :.l|: :|l : : : : : :,
. /.: : : :. :.l| :|l : : : : : :′
/: : : : : : :l|: :|l : : : : : : ',
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 後世から見れば、笑い話にしか見えない人もいるだろう。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .しかし、当時の人々からすれば、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .約百年に及ぶ戦乱・三国鼎立の後の天下統一の到来である。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 封禅を行う意義は十分にあったと言える
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
竺i}: : : : : : : : : : __/竺i\: : : : : : : :
. /:竺ト:_:_:_:_:=:=≧竺i竺i/'kヲ'kヲ'k{: : : : : :
/: : : 竺i竺i竺i竺iイゝ、 ゞハツ ̄ メ'竺
,{: : :,'kヲノ /"゛ ./  ̄て_i ヽ,イ  ̄
/ Vkヲ} // /, ' /ゝ-' 〉 ヽ
, ' 弋ツ/ ,' /, ' ' `~' ̄
Y // //. , ' / ,' , ' '
. ヽ /ミ/ //, ' /, /i. / / :
Y {ミミi i i,' /,'/ l /i /i : ;
ヽ__卦人 l/ , /i | _i , ,' / | i i ;
__)) ̄ _ノ i'、 ,' イ|| ト_士≧li. !i /∧ノ /`メ|、/
 ̄, ‐ '" / \|i ノ,'行;;;;;;;ヾトi、i イ/ ,テ手ソイノ >/,
Y / , ' ノyノ|弋っノ ´ ' イ;;;;;;;;;;i トヾく
弋 (ミヽ、 / 代 ハ ニ´ 弋フ;;;ノノ /
::::__≧ヾミミ` y' {圭Vイ::::::: , `=二-/.//
}  ̄ヾ;人____ 人 、 :::::/ //
´=ミミ\ノ/三≧"´:ミミ> 、  ̄´ { //
ノ/ `ヾ≦-= 、キ迂ヾY> 、__, 一, 、てミヾ
( ( ノ /Y , -一" : : : ”迂ハ圭}/ 'ヽYノ
 ̄ {人(_ノ: : /: : : : : : :”迂Y ' }竺i
ゝ 「: : :/: : : : : : : : : : :”迂Y イ竺i
〉 l: : /: : : : : : : : : : : : : ”迂Y-<圭i
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .しかし、司馬炎が首を縦に振る事はなかった
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/_ }>--ミ iVハ:::/ . ------- .
}!⌒ 、]:{ ヾ } |{/ | : : |
L\ `ヽxイ{ 彡 .ハ. | : : |
ヽハ 、 、r-r' | : : |
.ノ:::L_. / ri ,、{_ノ | : : |
`}:ト、::\ 〈 / | : : |
ヽ寸ト、:丶、 ./ | : : |
ヽ::寸>x::`) < : : |
ー- ._ `ー- .フ | : : |
、_ノ二ニ x___ | : : | ..,,-===--─── -
ニヽ {: -=ニ二゚ ̄ ̄ .| : : | '´ . : ´ : : : : : : : : : : : > ` 、
=-:\ .ノ::::、::::::::::: \ | : : | / : : : /: : : : :/: : ヽ: : : : : :\ ヽ
王二:二二=--≧:、:::::::::\ | : : | // : : /://: : / : : : : \: : : : : :ヽハ
_]=-::::::-==ニ二三气:\::::::::\¨¨¨¨¨¨¨¨´ /イ: : : :/:/ :|: : :{: :!: : :、: : :ヽ : : : : ハ: .
. // : : : : /:/: : {: : ハ: |: : : ヽ : :ハ : : : : :’: .
〃: i: : : : :| :!_∠!_/ |」__:ハ: : :| : : : : }ハ }
/ |: {: : : : :!7j/ j/ jハ: :ノ ̄j` } : : : }ヘ: }’
. |:ハ: : : :{ィf笊卞 f芹心jヘ} : : /:ハ/
. |:! ヽ: :トヘ弋ツ 弋zソノ i: : /jハ:/!
今、蜀呉を平定したと言っても、 jノ \! :. 、 厶イ>ノ リ
外は賊から城塞を守り、内は百姓が安寧に暮らせていない。 八 爪≦、
.> .. ` ’ イ: : }ハ::::::\
これで盛徳を謳うべきではないと陛下はお考えです /⌒>- ≦ ノ|: : :!: }\/
/´ハ: : 厂¨`T!´. ト、ノノ
/´: /}: Y:{ |.! V:ヽ
,,≦{: : ∧jノ::‘, 人>、 }:::::::\_
/^::::::::V { : }>-::.`´`<⌒}ヽハ:::::/::::\
| |、 }:| 上
書 .| |:::V::| 奏
こ | }:::::V| 文
う | .}\ メ:::::: }| を
.|._ヽ:::::::\:::::::::|
、__ ____ノ'〈 ヽ:::、:::\:::ゝ..__ ___ノ
::>-:ヘ {=≧x〈YY! メ::::\::::ハ「 { 厂:::::::::::::::::::
:':::::::::ヾ:えミx:::{る7 、ヾ、::::::::V .}}::::::::::::::::::::::::
、::::::::V7':::::::::V_'7::::::\!.{ハ ヾx_ :::::::::::::::::::::::
::ヽ::::::\:ヽ::::::Vノ::::::::::人寸 }Y ̄`ヽ......::::::::::>'ヽ 俺は諦めんぞ
:::::\:::::::ヽヽ:::::V三 ̄ `ヽ ゞ=--彡 .....::::.:::ゝ.__
:::::::::::ヽ::::::V}::::::| ̄^ }ヾ、ァ /ィ x、  ̄.:
:ヽ:::::::::}:::::::N::::::|ァ i Lヽ .}. " "
::ノ:::::::/::::::/父i:リ パ ヽ. ヽ:ー~------~イ >.: : : :. ̄.: : : :.<
'::::::イ:::/:::{ハ7' ラ ヽ ヽヱヱヱヱァ_ノ/ //: : : : : : : : : : : : : :.ヽ
/:/|:/:-==}7八 ッ 。 ,、¨¨⌒¨¨¨´ ノ:: . : :/ : : : : : : : : : : : : : : : : :.',
:::/:::|'//:: |/:ゞ='7 _r- 、. ヽ|. \¨¨” '7::::::: ., : : ,: : : : :.′: :./: : : : }: : : : :.‘,
/:::/:::/::/::::::::<人==L二ニ≧ x_ |. ヽ ノ:::::::::: .′ .'.: : :. :.i: : :.,イ;: : : : :|!: :v: : : :V
/::::://:::::::::::::::|二ニ==- _ --\ マ::::::ィ´ニ i :/ |:_:_ l:ト、:/_i}V: : :; ハ: :}、 : : トヽ
.イ: :.k 二:_i:!{:ハ! リ V.:/リ十ナ{ :.; :|
´ フ: :; {  ̄ : |i ′ ´ |:/ i;
/ イ.: :', : : : |:,`ー― ´ ̄`ー ;.: :.}
随分食い下がりますね。 丶: : : : :.从 u. - 、 /.: :,
.\ヽ: :∧>.. ` _ . イ.: :/
何が父上を封禅に駆り立てているのでしょう? r‐`ー丶≧i/lル' | :/
/ /.:::;:::`ヽ _|/ _
./ _ / /::::::::::}-x' ヾ´ ヽ
.r′:::::::::::::{:::::::::::::::!:::::|っ_〉=ミ }
【書家として知られる衛瓘さんち】
、 i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|i
ヽ、i;;;;;;;;;;;;;/'`ヽ;;;;;;;;/'ヽ;;;;;;;;;/
__.i;;;;;;;;;i _ ヾ'' i;;;;;;;;'
ヾ;;;;;;;;iヽ--、 ,..-、,i;;;;/
ヽ 'i、`ヽ i、・,,'iヾ' .、・,..'ト'ヽ /i' _ r'/-'ニヽ
ヽi、 'ヽ' ヽ , ' ` ir'i,イ,./ iー-'゛'ー-'― 仮に封禅が行われたとしてだ。
;;;;;;;;i` ' ト、ヾニ'ニ'ニ'ニ'/ヽヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; .封禅の儀の石碑の碑文は、
;;;;;,/ ' 、ー‐ ‐/ 'イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; .誰が書いた文章を刻むんだろうな?
;;;;;;;i、 ` ー‐' i、 i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;ヽ ヽ ' ,イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
/ i{ ‘,
′ i{ | { } i}ミ
.{ i| ⌒{il ∧ .{ } 、 i} i{\ i| }
.{ i| { V \{\__{ \}ハ i| }
Ⅵ{ }x=ぉ  ̄㌻i灯ミi} | }
/ | \ 〈. Vり 弋zツ } } | 、
./ | \} ' / } l \
厶 イi{ | |ハ r i /} ./ / /\__}
ああ、なるほど Ⅵ! !Y⌒Y V⌒/ j /} / / /
Ⅵ .i|ハ }〕ト.. イi}/ }{ /{ .{
Ⅵ八 } }从 T {i/}/jVVⅣ
V\!⌒V}」 j/\,
/ V⌒}j / /^ __
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .衛瓘らは、都合四度に渡って封禅を促す上奏文を書いている
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
. __ ,._,r..rァ、
,r>'-ー`、ー- 、,r,ィ'´:.:.:.:{l ``tj
<:.:.:.:.:.:.:.:rヽ_r/:.:.:.:.:.:.ト|.:.:.. イ
.ゝr f_Tニヘ__ヘ>r、 ト| k
. 7'´ / 、くー -、<
// / l ゙ゝ,r ト-゙
/ ,' l:. ヽ:.|
'´ .:l..:,: . :.|.:. ヾ、
...:.:.ノ' :.:.:.|:.:.:.. ヽ
:/ :.:.:.|:.:.:.:.:.:.: _,>、
_ ........ _ :.:.:.|:.:.:.:._:.ィ" ノ
__ ....... _ ̄:.`:.:.:|:.:.´:._.. _='"' フ. r'f゙r、
,ィ `ヽ=三≧_Tニ<´ ̄`ヽー―r‐=`'、、 l
:.:.`¬'" 、 ゙ i }ノ
.、, i 'ソ"´゙ヽ ノソ
:/ \ ノ ゝ彡'
' ..:.:.:. `ヘ"´
-:ヽ_:.:._:.:<:.:.:. ハ
7¬'::ト、-‐ヽ:::ヽ:.. l
':/:/ |::ヽ /::::/:.:. |
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .諸王公からも封禅を勧める意見が出たが、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .司馬炎を翻意させるには至らなかったようだ
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
| Υ| \\:.:: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |\\ .`' . | //\/ '\
| | | /^ヽ \\ . : : : : : : : : : : : : : : : : : : | \\ /. /_/\/ '\
〈\. | | ∧ .| \\: : : : : : : : : : : : : : :.:.:,ィ| \_〕//_/_/\/ '\
|\\ | /ィА.:| .\\: : : : : : : : : :..:::,ィ蕊| .∩ | /_/_/_/ \/
| ` /ィ'双ヌА /^ヽ. \\: : : : : ..,ィi蕊ア' | `′∩ | /_/_/_/_/_
| /ィ'双双双А || | \\ ,ィi'蕊蕊/ | ∩ `' .| /_/_/_/_/_/
./ィ'双双ヌヌ双 Α || |. ./^ヽ ,ィi'蕊蕊㌢l/| `′∩ /_/_/_/_/_/__
/ィ'双双双双双'/ .|| | || .,ィi'蕊蕊㌢|:f,!/ .:| ∩ `' ./_/_/_/_/_/_
/ィ'双双ヌ双双ヌ/|| | \ |. ,ィi'蕊蕊㌢.|f,!|/\|. `′∩ ./_/_/_/_/_/_/
./ィ'双双ヌ双双ヌ入′.|| | \ ,ィi'蕊蕊㌢ |f,!|/ /\ `'./_/_/_/_/_/_/__
/ィ'双ヌ双ヌ双双;/|| |/^i| | ,ィi'蕊蕊㌢l |f,!.|/⌒vヘ∧. \ ./_/_/_/_/_/_/_
\/ィ'双双ヌ双ヌ;双入 || |/|| |ィi'蕊蕊㌢ f,!.|./ /^ヽ .|\ . /_/_/_/_/_/_/_/
;\\'ヌ双ヌ;双;双/|| |/^i| | || |蕊蕊㌢| |f,! / | . || l | .\/_/_/_/_/_/_/_/__
乂;;\\'双双入 || |/l| |/^i| |蕊㌢ f,!.|/ \| . || | .| /_.γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
乂;乂;`;<\/|| |/^l!| | || |/ll |㌢| |f,! / \\ || | . | ∩/_/ | 何故封禅を辞退されたのです? |
乂;;乂;/;ィ\\.l |/.|| l/^i| | .|| | f,!,|/ \\ \.| |. `/_/ ヽ________________乂
乂乂/;乂;;乂\\ || |/l| l/^i| | /! ./^ヽ \\ . . .|. ./_/_/_/_/_/_/_/_/_
乂;;;/乂乂乂乂;\\ | || |/| |/ ./: : :|| |. : :. \\.| /_/_/_/_/_/_/_/_/_/
乂/乂;乂乂;;乂;乂;;r<\ l| l .l| | /.:::: : : :|| |: : : : : : : \|/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_
乂;;乂;乂乂;乂;乂;/乂\\!'^i! |/.:::: : : : :|| | : : : : /^ヽ /_/_/_/_/_/_/_/_/_/__
/乂乂乂乂;乂乂/;乂;;乂\\l |: : : : : : : :.:.:\|: : : : :|| |/_/_/_/_/_/_/_/_/_/__
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .結局、封禅の話は立ち消えになってしまった
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_ ,ィ≠ー-く
_, -‐'´: : `V^7: : : : : l|
{「: :`ヽ: : : ;r-トヘrィZ_: :ソ
∠,ニ_/ / l| l lト、 V
/ | l ,」-ト H|、! l|
/ ー- 、」l 乂托ミヽノ抃!レヘ./ 天下統一は羊太傅の功績であって、ヒナの功績ではないでしょう
了二___}仝八_ソ ,ヾ' に_〉
 ̄{二ニZにZ_ ー ' 乂
: :`ヽフ ーュ-イ-、
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::X/ヘ
::::::::::::::::::::::::::::::: /::::::::::∧ィレ、::',:',
:::::::::::::::l::::::::::l:::/彡 ':::,' ',:l ,、!::トミ、
──‐.i===|7::::/⌒ l! l!Y:l ヽ
 ̄ ̄i::l:::::::::::|レ':::/== | i! !j |
:::::::::::l::! ::::::',:|::::;イケ ̄` / `、ミ、
:::::::::::`|:\::::Y´i!:::!`ハ | ̄
確かに ::::::::r‐',::::::\',ヘ弋::ノ !
:::::::人 ーV::::::::',.`ー /
:::::::::::::>',:::::::∧ __ __ ィ__
!ヽ::::::::::::∧:::::::::', /´!:::::// /
!:::|∨:::::::::∧:::::::::', / !::::レi /`i
!:::|::∨::::://≠::::::::ヽ !::::| ´/ ,`Y
!::::::::∨:// \::::::\l::::ト. l / ./、
::::::::::::/ \:::::ト、:| i `i_/i |
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 羊太傅とは羊祜の事。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .司馬炎は天下統一を群臣から祝賀されると、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .「これは羊太傅の功績である」と口にしていたと『晋書』『羊祜伝』にある。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 天下統一は羊祜の功績という意識が強かったのだろう
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
,. :´ : : 二ヽ'⌒V__ : : : : { : :/
}: :/´ : : /^f┘ ` <: :{
く : : : : / ′ '. Y`゙ 、
. /: :\_ イ !{ !‐リ-ノ } Y
 ̄ Ⅳ从‐ァ廾、 ノz≠ミ リ ‐={ 功績を賞して苦労を忘れない。
/ { 八{ィf=ミ`´ ゞソ 厂 )´ __ノ
, ´ 乂__∧ ゞ'' ' , ノ r匕´__ノ .それが国のあるべき道だってヒナは思うの。
. { _ (二7ゝ `__ ィ = ´_ テ
. 乂´ , ´ゝ‐‐)>┘__ 弌´: : : : ゝ .羊太傅の家に何か褒賞を与えられないかしら?
乂.ノ ∧: : 《: : : : 大: : : :》: : 〈
 ̄ /: :/ ゞ=彳 ゞ=彳 V 〉
ヽ/: : : : l| :|l : : : : ∨ . ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`
/: : : : :.l|: :|l : : : : : :, /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
/:.:.:./:.:.:.:.:. /i:.:/\:.:.:.:.:.:.:.:.:、
.′:./_:_.. '´ /:/ ヽ:.:.:.:.:.:.:.,
iⅥ:|/`ー ./'´__ i:.:.:.:.:.:.:.i
i:.:.|《゚刃 ァ=ミ、` |:. i:.:.:.:.′
ヽ:| ゞ' らハ、./:.:ム:.:.:′
|.'' '' 、 `" /:.:/_ノ:.′
|:〉 _ '' '' /:.:/:.:.:.:′
善処しましょう |:|. > ` _.. ./:.:イ:.:.:.:.:i
|:| } 二「_./イ.ム:.:.:.::.l
゙{ //./イ ヽ:.:.:l
/´./´ ゙:.: l
// i:. l
// .|:.:.l
〈/ .i /:.:.:l
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 司馬炎は羊祜への恩賞代わりとして、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .妻の夏侯氏を万歳郷君に封じ、食邑五千戸を与えている。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .また、絹一万匹・穀物一万石を下賜。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 破格の厚遇で故人に報いた形になる
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
__ _r‐v´:x:―:=ミ __
,. :´ : : 二ヽ'⌒V__ : : : : { : :/
}: :/´ : : /^f┘ ` <: :{
く : : : : / ′ '. Y`゙ 、
. /: :\_ イ !{ !‐リ-ノ } Y
 ̄ Ⅳ从‐ァ廾、 ノz≠ミ リ ‐={ そういえば、山濤から聞いたけれど、
/ { 八{ィf=ミ`´ ゞソ 厂 )´ __ノ 治書侍御史の陳寿を中書侍郎兼著作郎にするそうね?
, ´ 乂__∧ ゞ'' ' , ノ r匕´__ノ
. { _ (二7ゝ `__ ィ = ´_ テ 今度は呉の文献を整理させるのかしら?
. 乂´ , ´ゝ‐‐)>┘__ 弌´: : : : ゝ
乂.ノ ∧: : 《: : : : 大: : : :》: : 〈
 ̄ /: :/ ゞ=彳 ゞ=彳 V 〉 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
ヽ/: : : : l| :|l : : : : ∨ /::::::::::::::::/:::::::::::::::::\:::::::::::ヘ
/: : : : :.l|: :|l : : : : : :, ,':::/:::::::/::::::::::::::/ハ::::::::::X:::::::::::.
.:::::!::::::/ :::::::::::::::/ |:::!ヽ:::::::::. :::::::::.
.:::: |:: /::::::::::::::::,:' ,:::,' \:::|:::::|:::::
.:::rt|:::!:::::::::::;ィK. /:/,x‐-- ,メ::::::!,、!
.::::! i|:::l;xィfr心 /ィ ,ィぅテトx:::::!リ::!
.:::::メ|::::! 弋Iツ 弋iシム:::|'::::!
はい。 ..::::::::: !:: ト,,,,,,,, イ7:: |:::::l
/:::::::::λ::iヽ ' ハ:::|:::::|
適任ではないかと /::::::::::/:::!::|::::ゝ、 ー一 .イ:::::!::|:::::!
/::::::::::/:::::|:::!:::::::::::jゝ、 t:´::::::::::|:::!::::|
/::::::::::/::::::::!::|:::::::,r''} ` ´ {frx::::::::|:::|::::l
.::::::::::::/::,ィ≠!::|テ´: : } { : : : : |:::!≧x、
./::::::::::::/::rヘ: : :ヽ : : : λ''' __ '´}: : : : :レ' : : | ヽ、
/ :::::::::::: /::;イ λ: : : : : : : : h: :'´rt: `t: : : : : : : :λ ! ゝ、
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .唐の太宗李世民は『晋書』『武帝紀』で、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .司馬炎は封禅の礼を謙譲して行わなかったと評している。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .果たして司馬炎の本音はどこにあったのか?
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【紀元280年9月 晋首都 洛陽】
― 陳寿の家 ―
/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ヽ
/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/::::::ヽ
/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/::::::::::::
| ; |::::::::::::::|
| ゙ ; |::::::::::::::|
| _ _ _ ' |::::::::::::::|
| /_/_/_/_/_/ ___ ゙___. |::::::::::::::|
| | | |〃 ||〃 |; |::::::::::::::|
| |o ゙|  ̄ ̄ ̄,  ̄ ̄ ̄ ;|::::::::::::::|
| | | ヾ , |:::::::::/
| |.___゙| ,, |:::/ , --──-、
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ , イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ
陳寿殿は御在宅か? _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .最後に、陳寿の話をしておきたい
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
____
/ \
/ _ノ ヽへ\
/ ( ―) (―) ヽ
.l .u ⌒(__人__)⌒ |
\ ` ⌒r'.二ヽ< マジで?
/ i^Y゙ r─ ゝ、
/ , ヽ._H゙ f゙ニ、|
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ
冗談でこんな事は言いませんよ。 .l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ
朝廷は陳寿殿を中書侍郎に任命すると決めました ._, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .中書侍郎は五品官に相当する
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ
l l ´=` l 著作郎も兼任との事。
ノ ヽ _,、__ノ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 おめでとうございます
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
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/  ̄ ̄ \
/ノ ヽ__ \
/(―) (― ) \
|. (_人_) u |
どうもだお。 \ `⌒ ´ ,/
/ ヽ
呼ばれる理由は何となく察しはつくんだけど…… / l ,/ / i
(_) (__ ノ l
/ / ___ ,ノ
!、___!、_____つ
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 太康元年。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .陳寿は中書侍郎と著作郎を兼任している。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .彼がこの役職に就いていたという記述は、
`ヘ:ゝ .' 小/ 『晋書』と『華陽国志』の『陳寿伝』には無く、『晋書』『礼志』で確認できる
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ
l l ´=` l 著作郎も兼任との事。
ノ ヽ _,、__ノ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 おめでとうございます
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どうもだお。 \ `⌒ ´ ,/
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呼ばれる理由は何となく察しはつくんだけど…… / l ,/ / i
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/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .陳寿は中書侍郎と著作郎を兼任している。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .彼がこの役職に就いていたという記述は、
`ヘ:ゝ .' 小/ 『晋書』と『華陽国志』の『陳寿伝』には無く、『晋書』『礼志』で確認できる
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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【>>427は無しでお願いします】
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l さて、新しい元号を太康といった。
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` 太康年間は十年に及び、
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 秦漢以来の士大夫社会の繁栄が頂点に達する。
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ .世の人々が天下統一の恩恵に預かった時代であり……
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| 次回より新章突入 |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:< 『三国志』が執筆された時代でもある
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! .
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| おしまい |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:<
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-< 幕間は日を改めて。
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! .お疲れ様
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
【>>356修正】
/ l l l ヽ
/ ! l ゝ 、 ! ゝ ! i l 1 l l l
i / / l l l / l l\ lヘ l l l l l lヽ
i /l 1 l /l ! l ヘ l 入 ヘノノヽ_ノ\ノ ! l-、l l
l l│l ソ ソ ヽ1\ !,-´ ̄ ̄ ヽ━l / l ヽ l
ソ ゝ l /´ ̄ ̄ ヽ_ l 丿 lノ 6 1 l 初めまして叔父上。
ヽ l 弋 ,丿 \___ ノ 1 │/ l l
ヽl\l`─ ´ l i l l l 琅邪王司馬伷の次男、
l l │ 、 / l ヘ l、 l 司馬澹、字を思弘といいます
│ \ `_ / l │l l ゝ
l ! !\ -` _/ l l i l ヘ
i l l l lヽ、 / __ - l │ ヽ ∧
i l l ⊥ l ⊥`ー ´ __ /.:.:.:.:.:::l l lゝゝ ヘ
! //:::::::──=/:::::::::::.:..::.:.:.:l i i::::\ \
i 人::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:::/::i │l::::/::  ̄
i l /ヽ ::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::l ! !:::::::::::: /:::::::::::::/::::==‐-/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|ヘvヽ::::::`::..、
.′..:::::::∧ :::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|^^^ヾ:::::::::::::::.
晋 司馬伷の子 司馬澹 (字:思弘) .|::::::::::::::{:::ヽ::::::::: ′ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::′ |::::::::::::::::.
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|::::::::::::::{ ::::::::::::.:|::::::::/::::::::::::/:::::::/i :::/::::::::/ | :::::::::::::::::|
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|:::::::::::::::V::/: '^ |::::::|::::::::::::, j/ }// 〃/////|::::::::::′i::|
|:::::::::::::::::V::::{ |::::::| ::::::|::|ヾ≠≠彡' ∨/////|..:::::/ ::∧{
同じく三男の司馬繇、字を思玄。 ::::::::::::::::::∨::\|::::::| ::::::|::| ‘ー─‐イ} :::/:::/
,:::::::::::::::::: \::::|::::::| ::::::|::{ 〉 / ::/jノ
以後お見知りおきを |:::「二二二二二二ヽ ::|`ヽ ' ´ .::::::′
|:::| | |::| 、 ー - ' /|:::::|二二二二 7
;::::, | |::| \ `"´ ´ |:::::| / /
/:::∧ | |:::、 ` _ ´ |::jノ / /
. /:::/'!::ヘ | |、:::\ | |::| / /
// |ニ∧ V\( ∧ jノ / /
【>>411修正】
l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| i
\、|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;M、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ハ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;レ,.ィ´
- 、、,_」;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ N、;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;N ヽ;;;;;;;;;/ l;;;;;;;;;;;;;;;;;/
_」;;;;;;;;;;;;;;;;;ト! ∨∨ |;;;;;;;;;;;;;;7´
 ̄`ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ト、 ‐ 、 `i;;;;;;;;;/
_>;;;;;;;;;;;;;;;;Nヽv- ‐ ミ:、__ _,,ィァ¬、vj!;;;;;/
ヽ、`ヽ;;/rク7;;;ト、ミi{ {:::〉 l}>-z=i <i{ 〈:::} }/ Vニ,ヽ ,_,ィ=-、 __,rー 、
';'、 { !、レハ、! ヾミ=-ジ~´ `ニ=‐'" ,}K // //_, /,ィフ;;;;;/⌒ヽ
\};;;ヽ、>、 - i ヽ、 /゙ '^! 、、 ./ノ-'/ /;;{'´ _,/;∠ノ;;;;;∠,____
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;` ̄| }、 / ___ __ l ノl|'II゙_,ノ-';;;;ノ'´;;;;;;/;;;;;;;;;;_;;、-‐<´
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/| ヾミーム三三三三三ミニジノⅲ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'ー'´;;< ̄` 陛下は江湖沅湘の南を平定して、
;;;;;;;;;;;;;;;r‐<|!ヽ,l `ヾミ{从儿从儿从州' /Y^^i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; .鯨鯢を取り締まった上で罪を許した。
;;;;;;;;;;;;;ナ' ノ `ト、 `'ミ三三三三三ツ ハ ヽへ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;Iニコ / ! |ヽ、, ` ̄´ ` ̄´ /! Z;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; .八方は統一され、
;;;;;;;;;<, /{ | i、ヾ冖''´ `ア´ i } IニI;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 教化の声は四極にまで達しただろう
;;;;;;;;匕 ヽ〉 l | ヽ \___/ l ′ _,}_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;レ1 ヽ! ` ̄\ / l | `丁;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;匕┐ ! 、_// / K;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;Uvi } ヽ ´ / r 、Y;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ル'〉,, ′ 、_, r‐、 r vヘ_};;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i/〃viイフ、_,, n n ,_,ハ しト、};;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;厂´ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙´;;;;;;'‐''ljY^lj^゙W;;;;;;;ヽノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ }∧;;;;;;;;;;;
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .最初に名が出るのは尚書令の衛瓘。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .恐らく、彼がこの動きを主導していたと思われる。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ なお、鯨鯢という言葉は大悪人という意味があり、
`ヘ:ゝ .' 小/ ここでの意味合い的に呉の君臣を指しているのだろう
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
乙でした。
この頃までの司馬炎は名君ですな。
時と共に人が変質するのは避けられないのでしょうが、老いで名声は地に落ちる人が少なくないのが残念です。
乙ー
そして次の時代への扉が
ここで終わっておけば
「英邁で寛容かつ謙譲の美徳に溢れた皇帝が
野心と才能溢れた家臣団を見事に統率して中華統一を果たしました」
という最高のエンディングだったのに…
だがそうなったら三国志はここまで有名にならなかった。実に皮肉な話だ
>>1乙ー
吾彦が孫皓を擁護したのってなぜだろうな?
吾彦は孫皓に厚遇されていたという話もないし、そもそも直接会ったこともないかもしれない
「主君に対する礼儀」も、陸機に嫌われた逸話を見ると、吾彦はむしろ思ったことを素直にずばずばいう性格みたいだから
あんまりなさそう
大豪族である薛瑩のふがいなさに対する反論なのか、あるいはこのあとの張華との逸話をみると
「呉は弱くて負けたわけじゃないぞ」という負けん気の強さの表れなのか
>>1さん乙です
司馬炎名君過ぎるだろ…
司馬炎が死んだとたんに政争どころか殺しあい族滅しあいがはじまるのを見ると
西晋って司馬炎ひとりでもっていた王朝なんじゃないの?と思ったり
はじめに侠ありきの司馬炎乙
統一して調子に乗らないところが凄い
史書編纂って改めて考えてみると、かなりの大仕事だと思う
現代とじゃちょっと違うかもしれないが
今から100年以内の主な政治家の業績、逸話を残ってる資料から抽出して纏めろとか想像しただけでやばい
陳寿の作風ってか文体は、一人で作業したから、あんな簡潔になったのだろうか
そこがグダグダだと元史になるわけだな
乙
別のスレで封禅の話出た時に「司馬炎はしてないの?」と思ったんだがこういう経緯なのね
仮に蜀が天下統一したとしても
劉禅の諱に触れることになるから封禅は無理だった?
司馬炎の偉大な逸話ですな。
もしも私が統一した皇帝なら、スキップしながら封禅の儀式をしたでしょう。
ミラーボールも設置したかもしれない。
>>444
封禅の禅が他の字に変えられるんじゃないの?
>>437
吾彦にとって孫皓は天上人、当然よく知らない人物でもある。
そんな人物を伝聞だけで批難するのは憚られたんじゃないかな?
逆に薛瑩は孫皓との距離も近くそのやりようも直接目の当たりにする事も多かっただろう。
だいいち本人もその被害に遭ってる訳だからどうしても恨み言が出てしまうだろうさ。
【幕間】
二二三三三二二三三イ.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:ヽ、三二二三三二二
三二二三三三二二,イ.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:i.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:ヽ、二三三二二三
三三二二三二二 /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::|.|.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:`、三二二三三
二三三二二三三l.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::| |.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:::.',二二三三二
二二三三二二:::l.::.::.::.::.,::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::リ ';.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::',二三三二二
三二二三三二::l.::.::.::.:/:.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:ン' ヾ.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.、::.::.::.::.::.',三三二二三
三三二二三三l::.::.::.::.l::.::.::.::.::.::.::.::.::.:/ \.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.i::.::.::.::.::.:',三二二三三
二三三二二=i::.::.::.::.::{::.::.::.::.::.::.::.::./ \::.::.::.::.::.::.::.::.::.}::.::.::.::.::.:l二二三三二
二二三三二::l::.::.::.::.::.l::.::.::.::.::.::./ \::.::.::.::.::.::.:l::.::.::.::.::.::.l二三三二二
二二二三三i::.::.::.::.::_::|::.::.::.::/¨=z.、 ,.+=~"`ヽ、::.::.リ::.::.::.::.::.::.:|三三二二三
三二二二=:l::.::.::.ィ' ̄`l::.::./≧ェュ、`ヾュ /ッ''´ ,ィ=≦.ヾ::.:レ⌒ヽ::.::.::|二二二三三
三三二二=l::.::.::.:{ :f\|Y"´{:::;;;;;::ヽ. ` ~ ./チ;;;;;:::} ゙ }ツ/゙i }::.::.::.|二三三二二
三三三二:l::.::l::.:∧ ヽ、ヽ 乂三ツ、 ! {::≡:リ レ' / ノ::.::.::.:i三三二二三
三三三三l::.::|::.::.::.\ ~.〉.  ̄ `ー' /-‐' /::.::.::.::.::i二二二三
二二三=:|::.::|::.::.::.:/|::.: ̄::.ヽ , /`ー‐''::.::.::.::.::.::.::.::|二二三三
三二二::l::.:ノ|::.::.::./ l::.::.::.::.::.|ヽ、 :::{ ./,::.::.::.::.::ヘ::.::.::.::.::.::.::|二三三三
二二三レ' .l::.::.::/ l::.::.::.::.::|::.::`..、 、__, ,.イ::.:l::.::.::.::.::/ l::.::.::.::.::.::.::.|三三二二
三二=/ |::.::.:/ |::.::.::.::.|`、:.::.::',:ヽ、 `ー‐' ., '´ /::.::.|::.::.::.::./ :l::.::.::.::.::.::.:ム二二三三
三三:/ .|::.::./ .l::.::.::.:::|ヽヽ、:', ‐ ' /::.::.:|::.::.::.::/ l::.::.::.::.::.::.:l ヽ二三三
二三l l::.::/ l::.::.::.::|、;`、 ヾヽ、 /::.,+'|::.::.::.:/ ';::.::.::.::.::.::.l `、二二
二=:l .|::./ l::.::.::.:| lヾ、ヽ`'; `ー--‐'7//|::.::.::/ ';::.::.::.::.::.::.l :l二三
二::l |::./ l::.::.::.l ヽ、`:、ム ///l::.::.:/ ';::.::.::.::.::.:| ':,三三
三| |::./ l::.::.::.| `ーゞヽ-―-/ ̄フ-|::.::/ .';::.::.::.::.::.| ';三三
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 天下統一から間もない時期。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 晋の朝廷において、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .話題になったのは、専ら彼の所業についてである
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/三:三三三/三三三三三三三三三三三三三三三
/三三三三/三三三三ア//ニ三三三三三三三三三三三
i三三三三ll三三三三ア//ニ:三:三三三三三三三三三三
.l三三三三ll三三三夕≧=ヽ、ニ三三三三三三三三三三
l iニ三三三ll三三三 //ニニニ三三三三三三三三三三三
l:l lニ三三三:ll三三ア / ミ三三三三三三三三三三三三三
l:l l三三三三三三 //´二`\ニニニニ三三三三三三三
l:l l三ア´㌢`ヾ三/ <' {::::::::} >ニ:ニ三三三三三三三三
.l:l l三i /分三V __/_`丶、二´=‐'/ニ:ニ:三三三三三三三三
l:l :l三l l 代三三 三三≧、_,.≦三三三三三三三三三少、;
l:l l三ヽ ' ,'三三 三三三三三三三三ア 三三少‐='" : : : :'
l:l :l三三ヽ ヾ三|| 三三三三三三三ス _,.>='": : : : : : : : : : :
:ll l三三三ヽ、 `ヾ 三三三三三三少'".: : : : : : : : : : : : : : : :
ll l三三三三≧ニニ 三三三少='"´: : : : : : : : : : : : : : : : -'''゙
ll :l三三三三三三三 _,.=''"´: : : : : : : : : : : : : : : : : -''"´
,r‐─-、__,ll l三三三三三三少='": : : : : : : : : : : : : : : : : -''"´ ,.-‐'
__ノ ミ `ヽ l三三三三少=''": : : : : : : : : : : : : : : : : -''"´ ,.---'"
/ ミ ; ;, ',,∨少='"ll´: : : : : : : : : : : : : : : : : : -''"´ ,--//´
,.-'" ミ i ト-'"´ :ll: : : : : : : : : : : : : -''"´ ____ノ // _,. -''"
,r' ミ ', ゙l ヽ :ll_,.-i: : : : -''"´ / / // _,. -''"ニ:ニニ
r' i i|| ヽ -=ニ_ゞ''ニ','"´ ,.---'" / //,.-'"ニ:三三三三
.i゙ミ 、 l l||, =ニ三ミi i _,.-'、¨´三三', ,..,,___ノ / ./ _,. -''"´ニ:三三三三三三
.} ヽ :l l||k',三三三l :lダ i三三三:',' ./ /_,.-''"ニ:ニ:三三三三三三三三
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 人の顔を剥いで足を切り、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 自分から目を逸らし、平然と見返したりした者の目を抉り出す暴君。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .そうした孫皓の噂は、すでに中原の人々の耳にも入っていた
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| そこの御方 |
___ .ヽ________乂
_,,,,,,,,,_ {n_}
,,,x-─''''''''''''''''ー-─く,,,,:..:.:::..;~゙''',二区い}つ
,z'~:; 彡;:. : .::.;'':::.. ,,:.:;''..:.,~ミt、:::;;t~ {こ} __
,,,イ~ .;:`メ:;;...,'',:::..:::,:..;::::..;:. __,,,,,;;;;,二ュ,,,,,,,,,,__{n_}_
ン~;: ,,:' ,,,:::,':,;'::゙;;';;:...:::.'';::.,;:: ,r'~ `". ;:... .::::;;,;::,:'.:,,,;;;}い,}二)
__,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__ A彡ノ,''. :: ' ;,:.::, :::,Zx,,:::';;`,:; ,::,;..゙:: ';: ..;;::..,;:: ::;r''~,,__ 込}
i<___>! ∧,、{米ミ,,:.: ;:;.`::.;,'':...::'';''::,,ノヤ; 炎';;,.:. ::::,:.. :.;;:...;;;;/Y,,, i巛),
;;;;;;;;k,,;;;;;;;;;;;;;;;;;,,-'|__ノYて){ミ;爻i;;;.::;`:.:;;:.;;r‐'''~ ,,;ジ::,: ::,;; "::,,::';;;;;;;ッぎテ~..';;;ア(')}心ュ,,___________
..:. .|: ;::.. ; :::l:::.:| メヾW个`=ベ-ェ、,,;.:{;,,. ;=~~'''ュ,,,;,_:::.:,':...::,;===''~.:::;;;ソViYY)K)Ei゙ヾ,、 .. :.. :::...: : ..:....
. .: .|: L::. j ::|;;:::|. .いYソヽ/A(Yい)V台、>-、,,,,. ,:::,:..,;;~ヱ;;;,,,:::::.、、=X〆()のr、iミ}Tノル/゙j .. : ::..
:. . {・;;;;.::,,;;..;;.....} i`ヾ、、i^rひMべTノ のl'*=z=爻m≡'∧ひ,六俎ミどヾ)メ2ノハ)=ィ",ノ _,,,-‐'''"tュ~r-ミニ'‐-、,,,
..:. ::.人,;;__;;;ソ;;;..:_ `-、`ヾ、ッニ士t),;豆ZY)亘ミメX)rYt川广}ハir、tわ&YO,,=-'~,,-''~ i' (,_ 々(コ/´ ::;}J ,; .゙i
. ; .`''''':; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;,::. .~`-=,二二二二二二二二二二二二二二二二二二,=-''~ ...... .. .`-、,,_ `゙'"~ __,,,-´
 ̄~~~~~~~ ̄:
_| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|__| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|_| ̄|
|_ _|| | ̄ | | | | ̄ | |  ̄|
r┘└へ| |二コ ┌'| |二コ ┌| |二コ ┌'| |二コ ┌┘
〈 〈] ゚,、〈| | o ヽ| | o ヽ| | o ヽ| | o └「 ̄\
ヽ-ヘ_>ノ_ノ|_|、_ハ/|_|、_八ノ|_|、_ハ/|_|、_ハ/`⊇.ノ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } そうなると、真相を確かめたくなるのが人の性だろう
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
≦ ニ ニ _ `ヽ
/r'´ ` ミ、
/ j´ -─-、 ',
. / { ____ ´  ̄` l!
,′ミ辷彡-‐、‐ァ'ノjヒニ_‐ 、 }!
i 〉 `ニ゚彡´ lト、::::::::::ヽ了
「rニ{/ | ヽ _ ノ V
ヽヽ` く , -┤ lヽj! 私はこの国の朝廷で
\j | /ヾ__,ヘ /ノ .侍中の任にある潁川郡鄢陵の庾峻という者。
| / _rュ ヽ ,イレ´
/ ,.-‐' __ \ ∨ 呉の御方とお見受け致しますが、御尊名をうかがいたい
/ ィく \ i
⊥ __ヽ `ー' //
| ト、`¬,ィ ─┐
/¨ヽ、 \V/__厶ィ
_ -く::::::::::::`..r宀r':::::::::::::::| _jT冖…ー 、
_ ,r‐‐´ i:::::::::::::::L.::」:::::::::::::::::ト、 /7r' ̄⌒ 、 ヽ ヽ
-.‐.:´:::::::l L_::::::::/ \::::::::_」 \ /丨レ':で¨丁ヽ ヽ. ヽ
:::::::::::::::::::l  ̄  ̄ ト、 , /´:::_;:ニ='-‐1i i、 i i l
ハ{;ィi、、 jiム斗li¦ | |l|
晋 侍中 庾峻 . { i !仏込. /斥:升!l|∥ !l|
. |iヘ{トxく:ハ! 川|从ソリ
l lヽゞ》、丶_ _ レ//_j」ル′
ヽVWハ>,、 フ´ {
ヽ>ヘ⊥-'^ ´}_,. -┴i
r一'´ --、_」
あたしは弟の御史中丞の庾純よ ,√}/ ,ヘ.
j/ /「 ゝ、 } }
,ノ/_〈⌒.へ Y:,ハ 亅
. _/ ∧:;::;::;::| l::::::7′
`ヽノ ∨//| l::::;イ
x‐く⌒>--. . .ミ
. .-―‐-: : 、: : : : : :\
"´: : : : : : : : : : ヽ‐- : : : :⌒\
/ /: : : : : : : : : : : : : : : : \ : : : : : :.
/.:_: :/: : : _: : : : : : : : : :∨ : : : : :ヽ
. / :/: :/:..:/ >''"´ /: ://: : : : : : :∨: : : : : :}
/ :/: :/:/:/ } / : / /: : : : : : : : }::::⌒Y::::ヽ
. . :/ : /rx、 /:/ /: : : : : : : : : |乂::::ノ_;;;;ノ}
|/: :/: :ノrうk l/ 斗- 、: : : : : : :| : : :|: : : :V
|: :/ ノ ,)んソ { j : : : \ : : : :j: : : :| : : : Λ
|:/:/ //`ー _ | : : : :|: : : : :/ : :..ハ : : : Λ
|' :{ 、 ^示k、: : : :|: : : :/: :/: :|: : : : : Λ
j: :ハ ノ nハ : : :|: : :// : : : |: : : : : : Λ これは御丁寧にどうも。
. 八 : Λ 〈 乂 少小: : :|: :/く: : : :/|: : : : : : : :}
. \:/^ゝ //// |: \|:/ ノ: / ノ: : : : : : : :j 呉の侍中だった李仁です。
/\:.ぅー _ __|: : : /-く''" /: : : : : : : /
∥ /二二〔 /: :/ {ニヽ//: : : : : : : / .こう書いて"リジン"と読みます
∥ / |ニニニ} // (乂ニ/: / : /: : :/
. _∥__ ノ .|ニニニ/ / -ニ\:_/:/_,:イ
l( ∥ )-< |ニニ/ /ニ乂___,x彡くニニニ\
| ` --‐ .ilニニ\ |二/\/ニニニニニニニVニニニ\
.. /|: : : : : : : :i|アヘ二.Λ|ニ/ /ニニニニニニニニニVニニニニ\
>、ヽ: : : : : : i| ∨ニΛl /ニニニ>''ア" ̄ ̄ ̄~''くニニニニΛ
{ \) : : : : i| }ニニ}∨ニ>'"::::/ ''"´ ̄ Γ\ニニニニΛ
>\) : : : : .i| 八ニ/乂<:::::::/ / }Λ \ニニニ|
. 〈ノ |: : : : : :.i| /へ/ rャく ̄ / ..:j::Λ\ \ニニ}
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 晋の侍中の庾峻たちは、呉の侍中だった李仁に尋ねた
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
( / : : : : : : : : : /: : : : : :\ : : : :ヽ__ノ
⌒/ : : /: : : :./ :Λ : : : : : : : \: : : ⌒ヽ
乂_/ : : /: : :/ | :| ∨ : : : : : : : :∨ 乂__,ノ
/: : : : : /: :.イ⌒ | :| \ :⌒ヽ : : :∨ : : : :Λ
./ : : : |: /: : :/ ノ \ : :\ : :∨: : : : Λ
/ : : : : |: : : : :.xfノうk xf ノうk: >ー: : : : : :Λ
.: : : : : :.| : : : 《 {Ji゚jh {Ji゚jh 》: : : | :| : : : :Λ それで何か御用でしょうか?
| : : : : : |:|: :| 乂/ソ 乂/ン |: : :|ノ| : : : : : |
| : : : : : |:|: :Λ ''' ` '''' |: : : /: : : : : : |
| : : : : :.圦 : :Λ Λ|: // : : /: :/
| 人: : : | \::込 丶 イ |//: :// : / _ - ´ __ `丶、
\::| \ 个ト ,_ <{ニ\ / / / /.L - ニ´-──-`ニ丶j\
/ニニハ /ニ\ / /. / ´ `ヽ ヽ
/ {ニニ| /二ニニ.\ /. / -─-、 , ─- 、ヽ ヽ
l ! ´ ___ _, __ .| }
ヽミ ‐'ニ-rュラ´ ゝテ´一-ミ彡/
|`7´ `"´-‐´ ´ヽ、:::::::ノト-〈
. 丨| , "´ | .|´,ノ
少しばかり、おうかがいしたい事がありましてな。 .ヽ_`l< | ヽィ´/
| ヽ , ヘ /ヽ /./´
聞けば呉主は、 ! 〉' , `-、 \' /
人の顔を剥いで足を切ったとの事。 y' / ‐一 `ヽ、ヽ
/ヘ´ /`ヽ
本当にそんな真似をしたのですか? . _, - !ヽヽ _ /L_
|ヽ-'、_` ー、‐' | ___冫
_ ┤ /ヽ | ∧ ̄ f 、
_ -=.: .:.:.:┌ _ ヽ! //_ -‐┤.:\
. . .-=: : : : :‐-. .,
/: : : : : : : : : : : ´"': : 、
/: : :/: : : : : : : : : : : : : : `、__
__{: : /: : : : : / : :| \: : : : : : `;::::)
(:::(;;;)/: : : _/_|.: :| _ :_ : : : `、 キタコレ。
. /: : |: : : : : :/ \| \: : :|: :`、
/: : : | : : : 「 Τ::Τ Τ::Τ : :|: : :`、 .それは、そう言った人が間違えているのでしょう。
: : : : | : : :..:| ヒ:::ノ ヒ:::ノ {: :.| : : : i
|: : : : 圦 : : | }:/ : : : | 君子たる者は人の下には立ちたくないもので、
|: : : :..|\\|> _ ^ <|/. :. :. :.| 一度でも人の下に立つと
乂: : :.| _、r| `¨〔___ >: :.ノ 天下の悪事が全てその君子のせいにされると『論語』にあります。
. ― _、r二二|-―-「ニニ〉  ̄
/ \ニニ\ .|二/ ‘, ですけど、もし本当に
/ 「 `''‐-=\l/ _| そうした事があっても咎め立てするべきではありません
| /ニ、 /介〉 「ニニヽ
____ /ニ/ ̄ ̄ ̄)( ̄ ̄ ̄ )____
_ - ´ __ `丶、
/.L - ニ´-──-`ニ丶j\
/. / ´ `ヽ ヽ
/. / -─-、 , ─- 、ヽ ヽ
l ! ´ ___ _, __ .| }
ヽミ ‐'ニ-rュラ´ ゝテ´一-ミ彡/
|`7´ `"´-‐´ ´ヽ、:::::::ノト-〈
. 丨| , "´ | .|´,ノ
ヽ_`l< | ヽィ´/
| ヽ , ヘ /ヽ /./´
………… ! 〉' , `-、 \' /
y' / ‐一 `ヽ、ヽ
/ヘ´ /`ヽ
. _, - !ヽヽ _ /L_
|ヽ-'、_` ー、‐' | ___冫
_ ┤ /ヽ | ∧ ̄ f 、
_ -=.: .:.:.:┌ _ ヽ! //_ -‐┤.:\
____
. : : : : : : : : : : : : : : : : (//)_
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : :(///Y: 、
(//): : : : : : /: : : : : |「\: : : : : : :=彳: :..\
(///): :|: : : :/Λ: : : : || \: : : : : : : ', : : : \
. /: | : : : |: : ://⌒: : : |ト ―-- : : : : : : ', : : : : \
/: : | : : : |: :/ .: : || _ -=ミk、: : : : ',: : : : : : :. .昔、堯と舜の時代には五刑があって、
. /: : : | :l: : : :/_-=ミ \| ⌒ ノ,ハ⌒Y | : :八 : : : : : : 夏・殷・周の時代には七辟がありました。
/: : : : | :|: : ア⌒んハ 乂,ソ : | :/ : : : : : : : :}
. /: : : :...八|: : :::| 乂 ソ |: |/ : : : : : : : :/ このように肉刑の制度は
. : : : : : :|: :|: : :| |: | : : : : : : : :/ 必ずしも残酷とはされていません。
. : : : : : :|: :八: : :|〉 刈| : : : : : :/
. 八: : : : :.| : : :::\|Λ ⌒ ) |八:/ : :/ まして御主人様は、
\: : :|: : : : : | 八ト `¨ / | / :/ 一国の主として生殺の権を持っていました
. \| \: : :| うぅ=- イ |_
\| ノニ| |ニL_ .罪のある人が法の網に落ちた時、
-ニニ| ∨ニニ-__ .それに刑を加えて懲罰したとして、
-ニニニニ| /⌒\}ニニニニ-__ どうしてそれが罪を重ねた事になるのでしょう?
-ニニニニニ| /ニニニニ/⌒
/⌒ーニニニニ| ./ニニニ/ Λ
「  ̄-ニ二| /二ニニ/〉 Λ
. Λ  ̄-ニニニニニ// Λ
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 七辟とは、七種類の刑法を指す
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
. . .-=: : : : :‐-. .,
/: : : : : : : : : : : ´"': : 、
/: : :/: : : : : : : : : : : : : : `、__
__{: : /: : : : : / : :| \: : : : : : `;::::)
(:::(;;;)/: : : _/_|.: :| _ :_ : : : `、
. /: : |: : : : : :/ \| \: : :|: :`、
/: : : | : : : 「 Τ::Τ Τ::Τ : :|: : :`、 聖王の堯から誅罰を受けた人が、
: : : : | : : :..:| ヒ:::ノ ヒ:::ノ {: :.| : : : i .彼に怨みを持たないとは限りません。
|: : : : 圦 : : | }:/ : : : |
|: : : :..|\\|> _ ^ <|/. :. :. :.| 悪王の紂から恩賞を受けた人が、
乂: : :.| _、r| `¨〔___ >: :.ノ 彼に心を寄せないとは限りません。
. ― _、r二二|-―-「ニニ〉  ̄
/ \ニニ\ .|二/ ‘, これが人の情というものなのでしょう
/ 「 `''‐-=\l/ _|
| /ニ、 /介〉 「ニニヽ
____ /ニ/ ̄ ̄ ̄)( ̄ ̄ ̄ )____ _ - ´ __ `丶、
`¨¨´  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ /.L - ニ´-──-`ニ丶j\
/. / ´ `ヽ ヽ
/. / -─-、 , ─- 、ヽ ヽ
l ! ´ ___ _, __ .| }
ヽミ ‐'ニ-rュラ´ ゝテ´一-ミ彡/
|`7´ `"´-‐´ ´ヽ、:::::::ノト-〈
. 丨| , "´ | .|´,ノ
ふむ。 ヽ_`l< | ヽィ´/
| ヽ , ヘ /ヽ /./´
では、もう一つ、おうかがいしたい ! 〉' , `-、 \' /
y' / ‐一 `ヽ、ヽ
/ヘ´ /`ヽ
. _, - !ヽヽ _ /L_
|ヽ-'、_` ー、‐' | ___冫
_ ┤ /ヽ | ∧ ̄ f 、
_ -=.: .:.:.:┌ _ ヽ! //_ -‐┤.:\
/ j´ -─-、 ',
. / { ____ ´  ̄` l!
,′ミ辷彡-‐、‐ァ'ノjヒニ_‐ 、 }!
i 〉 `ニ゚彡´ lト、::::::::::ヽ了
「rニ{/ | ヽ _ ノ V 帰命侯は自分の前で人が目を逸らしたり、
ヽヽ` く , -┤ lヽj! 平然と自分を見返したりする行為を嫌ったそうですな。
\j | /ヾ__,ヘ /ノ
| / _rュ ヽ ,イレ´ .そして、そうした者たちの目を全て抉り出したとか。
/ ,.-‐' __ \ ∨
/ ィく \ i .本当にそんな真似をしたのですか?
´ | ヽ /ヾ
⊥ __ヽ `ー' //
| ト、`¬,ィ ─┐
/¨ヽ、 \V/__厶ィ x-ミ/:/ : : : : : : : /:/ : : : : : : : : \: : :v⌒Y
_ -く::::::::::::`..r宀r':::::::::::::::| ( ハ:./: : : : / : : /:/ ゙:, : : : \: : : :ハ: x‐ミノ
7:¨/: /:/.:. .:./ :Λ{: l \: : : : ゙:,: : : :.( )ハ
/ : /: //: : : // V: , \: : : ゙:, : : }`¨´: :‘,
//: : :Λ{/: : : / ⌒ \ ''"⌒ \: : }: : :}: : : : : : ,
. /: :/: : : { ∥: : /x笊示ミ、 ィ笊示ミ、:`¨: : : : : : : : :.
,: : : : : : : :{ l{ : :/jf {///ハ _)///} }!: : :} : : : : : : : .
. / : : /l: : : :{ ゙:.: : 乂/ ノ 乂/ ノ }: : :j : }: : : : : : }
これもそうした事実はありません。 { : : ,' {: : : :{ ゙: : Λ 丶 /:/:./ : ′: : : : :,
\: {: l: : : :| ∨:,Λ ,: /: /: :/: : : : : :
言い伝えた者が .{ : : : : :| \ \ 〈 ) イ //: :/: : : : : : /
正しく伝えていなかったのでしょう `ー\:.| > イ ^^^ア: : : : : :.:/
}  ̄ { /: : :/: /: /
,、--=ニ=〈 乂__⌒¨¨´
/冖ミニニニΛ__ /ニニニ=-、
/ `'<ニニΛ ⌒/ニニ>" ‘,
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 孫皓が己を正視されるのを嫌った事自体は『三国志』『陸凱伝』にある
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
__
. : : : : : : : : : : : : : . .
‐、/: : / : : : : : : : \ : : : :\⌒ヽ
( / : : : : : : : : : /: : : : : :\ : : : :ヽ__ノ
⌒/ : : /: : : :./ :Λ : : : : : : : \: : : ⌒ヽ
乂_/ : : /: : :/ | :| ∨ : : : : : : : :∨ 乂__,ノ
/: : : : : /: :.イ⌒ | :| \ :⌒ヽ : : :∨ : : : :Λ
. / : : : |: /: : :/ ノ \ : :\ : :∨: : : : Λ
/ : : : : |: : : : :.xfノうk xf ノうk: >ー: : : : : :Λ
.: : : : : :.| : : : 《 {Ji゚jh {Ji゚jh 》: : : | :| : : : :Λ 「上の者に対して正面から見やるのは傲慢である」
| : : : : : |:|: :| 乂/ソ 乂/ン |: : :|ノ| : : : : : |
| : : : : : |:|: :Λ ''' ` '''' |: : : /: : : : : : | 「帯より下に視線を向けるのは心配事があるから」
| : : : : :.圦 : :Λ Λ|: // : : /: :/
| 人: : : | \::込 丶 イ |//: :// : / 「目を逸らすのは悪い心があるからだ」
\::| \ 个ト ,_ <{ニ\ / / /
/ニニハ /ニ\ / 礼の定めによって相手を見る時、
/ {ニニ| /二ニニ.\ 視線の高さには常に慎重でなければいけません。
| .{ニニ| /二二二ニニニ\
| ∨二|\_/二二二二二/ ⌒ 相手が主君であれば尚更でしょう
| \Λ /二二ニニニ/ ∨
| ヽ\\∨ニニニニ/ / ̄ 〉
/| ∨ \::: ̄ ̄:::/ /
l八 } 7Λ ̄ / /
|ニ\__| /:Λ∨ / | / |
\ニニニ| {:::{ }::::} / | |
__
. : : : : : : : : : : : : : . .
‐、/: : / : : : : : : : \ : : : :\⌒ヽ
( / : : : : : : : : : /: : : : : :\ : : : :ヽ__ノ
⌒/ : : /: : : :./ :Λ : : : : : : : \: : : ⌒ヽ
乂_/ : : /: : :/ | :| ∨ : : : : : : : :∨ 乂__,ノ
/: : : : : /: :.イ⌒ | :| \ :⌒ヽ : : :∨ : : : :Λ
. / : : : |: /: : :/ ノ \ : :\ : :∨: : : : Λ
/ : : : : |: : : : :.xfノうk xf ノうk: >ー: : : : : :Λ
.: : : : : :.| : : : 《 {Ji゚jh {Ji゚jh 》: : : | :| : : : :Λ
| : : : : : |:|: :| 乂/ソ 乂/ン |: : :|ノ| : : : : : | 主君を見返すのは、礼の言う所の傲慢に当たります。
| : : : : : |:|: :Λ ''' ` '''' |: : : /: : : : : : |
| : : : : :.圦 : :Λ Λ|: // : : /: :/ .傲慢であれば礼を欠き、
| 人: : : | \::込 丶 イ |//: :// : / 臣下に相応しくない不遜な行動が多くなります。
\::| \ 个ト ,_ <{ニ\ / / /
/ニニハ /ニ\ / 不遜な行動があれば罪を犯し、
/ {ニニ| /二ニニ.\ .罪を犯せば不測の刑罰を受ける事にもなるのです
| .{ニニ| /二二二ニニニ\
| ∨二|\_/二二二二二/ ⌒
| \Λ /二二ニニニ/ ∨
| ヽ\\∨ニニニニ/ / ̄ 〉
/| ∨ \::: ̄ ̄:::/ /
l八 } 7Λ ̄ / /
|ニ\__| /:Λ∨ / | / |
\ニニニ| {:::{ }::::} / | |
/: : :/: : : : : : : : : : : : : : `、__
__{: : /: : : : : / : :| \: : : : : : `;::::)
(:::(;;;)/: : : _/_|.: :| _ :_ : : : `、
. /: : |: : : : : :/ \| \: : :|: :`、
/: : : | : : : 「 Τ::Τ Τ::Τ : :|: : :`、
: : : : | : : :..:| ヒ:::ノ ヒ:::ノ {: :.| : : : i
|: : : : 圦 : : | }:/ : : : | . 例え本当に目を抉り出す事があっても、
|: : : :..|\\|> _ ^ <|/. :. :. :.| どこに非難される謂れがあるのでしょうか?
乂: : :.| _、r| `¨〔___ >: :.ノ
. ― _、r二二|-―-「ニニ〉  ̄
/ \ニニ\ .|二/ ‘,
/ 「 `''‐-=\l/ _| _ - ´ __ `丶、
| /ニ、 /介〉 「ニニヽ /.L - ニ´-──-`ニ丶j\
____ /ニ/ ̄ ̄ ̄)( ̄ ̄ ̄ )____ /. / ´ `ヽ ヽ
`¨¨´  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ /. / -─-、 , ─- 、ヽ ヽ
l ! ´ ___ _, __ .| }
ヽミ ‐'ニ-rュラ´ ゝテ´一-ミ彡/
|`7´ `"´-‐´ ´ヽ、:::::::ノト-〈
. 丨| , "´ | .|´,ノ
なるほど。 .ヽ_`l< | ヽィ´/
| ヽ , ヘ /ヽ /./´
完璧な受け答えですな。 ! 〉' , `-、 \' /
y' / ‐一 `ヽ、ヽ
呉にあなたのような立派な人物がいるとは思っていませんでした /ヘ´ /`ヽ
. _, - !ヽヽ _ /L_
|ヽ-'、_` ー、‐' | ___冫
_ ┤ /ヽ | ∧ ̄ f 、
_ -=.: .:.:.:┌ _ ヽ! //_ -‐┤.:\
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 李仁の返答を庾峻たちは全て立派な答えだとした
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| 妙な質問をした事はお許し願いたい |
ヽ__________________乂
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_,,,,,,,,,_ {n_}
,,,x-─''''''''''''''''ー-─く,,,,:..:.:::..;~゙''',二区い}つ
,z'~:; 彡;:. : .::.;'':::.. ,,:.:;''..:.,~ミt、:::;;t~ {こ} __
,,,イ~ .;:`メ:;;...,'',:::..:::,:..;::::..;:. __,,,,,;;;;,二ュ,,,,,,,,,,__{n_}_
ン~;: ,,:' ,,,:::,':,;'::゙;;';;:...:::.'';::.,;:: ,r'~ `". ;:... .::::;;,;::,:'.:,,,;;;}い,}二)
__,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__ A彡ノ,''. :: ' ;,:.::, :::,Zx,,:::';;`,:; ,::,;..゙:: ';: ..;;::..,;:: ::;r''~,,__ 込}
i<___>! ∧,、{米ミ,,:.: ;:;.`::.;,'':...::'';''::,,ノヤ; 炎';;,.:. ::::,:.. :.;;:...;;;;/Y,,, i巛),
;;;;;;;;k,,;;;;;;;;;;;;;;;;;,,-'|__ノYて){ミ;爻i;;;.::;`:.:;;:.;;r‐'''~ ,,;ジ::,: ::,;; "::,,::';;;;;;;ッぎテ~..';;;ア(')}心ュ,,___________
..:. .|: ;::.. ; :::l:::.:| メヾW个`=ベ-ェ、,,;.:{;,,. ;=~~'''ュ,,,;,_:::.:,':...::,;===''~.:::;;;ソViYY)K)Ei゙ヾ,、 .. :.. :::...: : ..:....
. .: .|: L::. j ::|;;:::|. .いYソヽ/A(Yい)V台、>-、,,,,. ,:::,:..,;;~ヱ;;;,,,:::::.、、=X〆()のr、iミ}Tノル/゙j .. : ::..
:. . {・;;;;.::,,;;..;;.....} i`ヾ、、i^rひMべTノ のl'*=z=爻m≡'∧ひ,六俎ミどヾ)メ2ノハ)=ィ",ノ _,,,-‐'''"tュ~r-ミニ'‐-、,,,
..:. ::.人,;;__;;;ソ;;;..:_ `-、`ヾ、ッニ士t),;豆ZY)亘ミメX)rYt川广}ハir、tわ&YO,,=-'~,,-''~ i' (,_ 々(コ/´ ::;}J ,; .゙i
. ; .`''''':; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;,::. .~`-=,二二二二二二二二二二二二二二二二二二,=-''~ ...... .. .`-、,,_ `゙'"~ __,,,-´
 ̄~~~~~~~ ̄:
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| ささっ、御一献 |
ヽ_________乂
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この逸話は、裴松之が『三国志』『孫皓伝』の注として載せたものだ
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ─ ─ ヽ この手の問答は他にも多くあったんです。
| (●) (●) |
\ ' / さすがに全て載せると長過ぎるので、
/  ̄ \ .一番冴えている李仁の逸話を載せておきましょう
彡三三ミY彡三三ミ\--、 |
\ \\ \E | ノ
,. :-:.' ー ' ¨ :.ゝ.、
,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ.
,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ、
,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`、`ゝ
,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ハ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:',
/イハ:!:.:.:l:/ i/ ノノ ノリリハリ:!:i:.:.!:.l
i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ハ!
∨|:.:.! ノ/i/ノ
似たような逸話が『晋書』『王済伝』にある ヘ!:| ノ!/′
ヾ!>ー- -- <イリ
(;;;;;ソ⌒) ̄`´ ̄(⌒ヽ
ヽ;;=;;/__,,、_/;;`ソ
〉;;;;;;;;ソ:/A.i:l;;;;;;!′
ノ`;;;;;;;;;;i;!___i;!;;;;;ゝ、
(_;;;;;;;;;;;7;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;)
` ̄ ̄ ̄´` ̄ ̄ ̄´
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| 王済 |
___ .ヽ______乂
_,,,,,,,,,_ {n_}
,,,x-─''''''''''''''''ー-─く,,,,:..:.:::..;~゙''',二区い}つ
,z'~:; 彡;:. : .::.;'':::.. ,,:.:;''..:.,~ミt、:::;;t~ {こ} __
,,,イ~ .;:`メ:;;...,'',:::..:::,:..;::::..;:. __,,,,,;;;;,二ュ,,,,,,,,,,__{n_}_
ン~;: ,,:' ,,,:::,':,;'::゙;;';;:...:::.'';::.,;:: ,r'~ `". ;:... .::::;;,;::,:'.:,,,;;;}い,}二)
__,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__ A彡ノ,''. :: ' ;,:.::, :::,Zx,,:::';;`,:; ,::,;..゙:: ';: ..;;::..,;:: ::;r''~,,__ 込}
i<___>! ∧,、{米ミ,,:.: ;:;.`::.;,'':...::'';''::,,ノヤ; 炎';;,.:. ::::,:.. :.;;:...;;;;/Y,,, i巛),
;;;;;;;;k,,;;;;;;;;;;;;;;;;;,,-'|__ノYて){ミ;爻i;;;.::;`:.:;;:.;;r‐'''~ ,,;ジ::,: ::,;; "::,,::';;;;;;;ッぎテ~..';;;ア(')}心ュ,,___________
..:. .|: ;::.. ; :::l:::.:| メヾW个`=ベ-ェ、,,;.:{;,,. ;=~~'''ュ,,,;,_:::.:,':...::,;===''~.:::;;;ソViYY)K)Ei゙ヾ,、 .. :.. :::...: : ..:....
. .: .|: L::. j ::|;;:::|. .いYソヽ/A(Yい)V台、>-、,,,,. ,:::,:..,;;~ヱ;;;,,,:::::.、、=X〆()のr、iミ}Tノル/゙j .. : ::..
:. . {・;;;;.::,,;;..;;.....} i`ヾ、、i^rひMべTノ のl'*=z=爻m≡'∧ひ,六俎ミどヾ)メ2ノハ)=ィ",ノ _,,,-‐'''"tュ~r-ミニ'‐-、,,,
..:. ::.人,;;__;;;ソ;;;..:_ `-、`ヾ、ッニ士t),;豆ZY)亘ミメX)rYt川广}ハir、tわ&YO,,=-'~,,-''~ i' (,_ 々(コ/´ ::;}J ,; .゙i
. ; .`''''':; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;,::. .~`-=,二二二二二二二二二二二二二二二二二二,=-''~ ...... .. .`-、,,_ `゙'"~ __,,,-´
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_| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|__| ̄|_| ̄| | ̄|_| ̄|_| ̄|
|_ _|| | ̄ | | | | ̄ | |  ̄|
r┘└へ| |二コ ┌'| |二コ ┌| |二コ ┌'| |二コ ┌┘
〈 〈] ゚,、〈| | o ヽ| | o ヽ| | o ヽ| | o └「 ̄\
ヽ-ヘ_>ノ_ノ|_|、_ハ/|_|、_八ノ|_|、_ハ/|_|、_ハ/`⊇.ノ
| \ / |
| \r rイ |
「 ̄ , ィ´ ̄`7ハ^X^ヽ  ̄`7
」 ,// //i l ノノl l:、 /
L_//, イ/ l | | | |ノノ | V`、 腹ごなしに一局どうかしら?
ノ" | ||ト「「| | | | |フイ ゝ
(三人| ━ ━ |く=ァ/ .実はこないだ張華に勝ったのよ
{二f⌒ト"" 3 ""ノ.f⌒ヽ
 ̄ ̄ ̄`ー'  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ー'  ̄
` 、ー =‐------―…・・・…‐- .
丶:::::::::... r- 、 丶
. (____,> .:::::::|:: ::::.:.:. . . ヽ
` ̄> .: :::::::::::::|:: i:::::::::.: : . . ∨)
≠ ≠ .:::::::::::::::|:: l l :\::::::::: : . . : :ハ
/ /. :.:::::::::::j:::::|:: i i !斗\:::::::.: : : : : : : : : : ハ
( /:/ :::::::::」:::::|:: l l !斗‐ヲ\ヽ: :}: : : : :jヽ.: .:|
どうせ接待プレイだろう? j/ j{::::ハ::::|从|:::: 从广´ :ノ.: : :,ノノ }.: :|
八{ f :j 八{ /ノ: :彡' ,ノ.: :j
よし、受けて立とう。 八{く‐-、 __ // ムイ.: : :ノ
从 ` ィW |.: : :/
俺様はそんなに甘くねぇぞ 小 下、三 ノ / |: :/
ハ .イ::. {从
{ .....:::::::::: _{≧、
_`二ニ丁´ xz≦圭圭ヲ>、
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 司馬炎が王済と囲碁をしていた際の話である
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
r‐'´ ̄ ̄`ヽ_ __
\r< ̄`ヽ、>< ̄_\
/ `_フ ̄7´ ̄`弋ニ、__〉
. / / ⌒V´ l ¦ |`V_>
∧ | ! /| | | l l ト、
rヘ,ハ l |V¬-ハ l /| / lr'⌒!
! 丶 \ヽl -=ミ、 }ノ‐ナl lr个、/ 帰命侯も一緒にどうかしら?
. ∧ 、\r彡} '''' ` =ミ /厶 |: :〉
∠-ヘ \⊥ィヘ /` 7 '''ソ{三}/:/
└勺 : :\`>冫ニr<_:_:_:_>'′
/⌒ヾ : :<//介レヘく
,ィチ三三圭圭圭ヘ.
,イ二三三圭圭圭ミム
l三,'〉、三マ圭=ミ圭圭ム
マミl゙'_r=jーミ、'/、 .l 圭圭ム
ヾlフ リ ゝ'イ.圭圭圭ム
.`.、_, _´ l圭圭圭ミム
ヽ‐ ' ,l .l圭圭圭圭ム
まずは、お二人の打ち手を勉強させて頂きたく ,'ミl .l圭l!圭圭圭ム
.,'ミツ ,.:!ミリ'" ̄ ヾ圭ム
,'イ'_,ィ'.:.:l j/; , .lミ圭ム
,イミキ;'モ':;イチ r'"ヽ .liヾ;圭ム
.,'、ミヌーty'::/ヽノ._l! .lム ヾ、ミム
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この時、二人の対局を孫皓が観戦していた
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
i l|
lU |
、_ノ し/
`、 (
. ヽ r' `
゙i l⌒'、
| l、 `''- r⌒ヽ- r=< ヽ
. l|/`:.、 { {__,,ィ_,`-.、
/:l::l::/ `i-=`'--''(======) ゙ト
,/:l:l:l:/ ゙,`''''-- --て ̄ ,ィ {
'l:i:lll:i' `''-,,、_ ''''''''''"`''"ノ`''--'''⌒ヽ
ヽll::l-..、__,,,---`=、  ̄ _,...、_,,ノ ,/
`''-;;::::::::::::::::::::::::::::ノ ̄'''''''' ̄ /し '/
_...-----..._,,...--''' ̄ ̄'''--...,,_ _,,,|` ‐' /
::::..===..:::(:::::::::....======.....::::::::::::::)''''v''゙ ノ (
:::::::::::::::::::: ̄''-;;:::::::::::::::::::::::::;;--''゙,,-''^''-,,/ /⌒`\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/⌒i /
|/ 丶:::::::::... r- 、 丶
. (____,> .:::::::|:: ::::.:.:. . . ヽ
` ̄> .: :::::::::::::|:: i:::::::::.: : . . ∨)
≠ ≠ .:::::::::::::::|:: l l :\::::::::: : . . : :ハ
/ /. :.:::::::::::j:::::|:: i i !斗\:::::::.: : : : : : : : : : ハ
( /:/ :::::::::」:::::|:: l l !斗‐ヲ\ヽ: :}: : : : :jヽ.: .:|
j/ j{::::ハ::::|从|:::: 从广´ :ノ.: : :,ノノ }.: :|
. 八{ f :j 八{ /ノ: :彡' ,ノ.: :j
(ちょっと足を崩すかな) 八{く‐-、 __ // ムイ.: : :ノ
从 ` ィW |.: : :/
小 下、三 ノ / |: :/
ハ .イ::. {从
{ .....:::::::::: _{≧、
_`二ニ丁´ xz≦圭圭ヲ>、
i l|
lU |
、_ノ し/
`、 (
. ヽ r' `
゙i l⌒'、
| l、 `''- r⌒ヽ- r=< ヽ
. l|/`:.、 { {__,,ィ_,`-.、
/:l::l::/ `i-=`'--''(======) ゙ト
,/:l:l:l:/ ゙,`''''-- --て ̄ ,ィ {
'l:i:lll:i' `''-,,、_ ''''''''''"`''"ノ`''--'''⌒ヽ
ヽll::l-..、__,,,---`=、  ̄ _,...、_,,ノ ,/
`''-;;::::::::::::::::::::::::::::ノ ̄'''''''' ̄ /し '/
_...-----..._,,...--''' ̄ ̄'''--...,,_ _,,,|` ‐' /
::::..===..:::(:::::::::....======.....::::::::::::::)''''v''゙ ノ (
:::::::::::::::::::: ̄''-;;:::::::::::::::::::::::::;;--''゙,,-''^''-,,/ /⌒`\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/⌒i /
.|/
V三三三ミl\ミt、ヽ. /三三ア ヾj ノ l三
V.三三三l マミt、ヽ/三三ミ{ ,'´ /三
v三三三i. Y.三Y三三三ム ゝ-‐ 'l三ミ
\.三三| l三三三三三ミヽ. l三ミ
\.三l ,'三三三三三三モt、 l三三
\ミレ三三三三三三三三ミ、 l三三
ヾー=ニミ三三三三三三三ミi l三三ミ
………… ,.へ.)ミ三ヂ゙∨三三三:l l三三ミ
/.-‐、`゙ヾミ、 lミ三三三l _l三三三
r''"´ .ヽ、 ヾヌ:三三三l / l三三三ミ
', :、__,メ、 〉! ドーヾミ三リ'´ ,.-l三三三三
', ./l _l 、.rヘ.  ̄ l ̄ / l三三三三
ヾ.', / 、{ | ヾニ!. 、_ / .l三三三三ミ
, ' ,. -‐ ,:','三三三三三
, -――‐-v冖v-―――- 、
く: : : :r>―^ーヘノ)==ミ : : : :|
rクヘ:/ , , ヒr┬- 、: :/
. rク : :/ / l | 厶:ヾ、:_:》 :\
K_:_:/ / ,′ l |l | 厶 : : : : /
/| l/| レ1 / lメ、_/l l|ヽ、/ヽ、
. / l |イ/| / / \`7 リ=ミ__〉
. 厶イ>l | ○ ′○ /| /ヽ、`二} むむむ……
く// ,小⊃ 、_,、_,, ⊂⊃=<| \
{_{_fて(ヘ ィ /⌒i } 匸´
/⌒ヽ__>,、 __, イァ/ / ` ̄
\ // : : :_:_∨_:__: :ヘ__∧
// : : { {:r介、: :}}:ヾ:::彡' . : ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノ
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./|:.:.:.:.:.:.:.:.:.<
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.__>
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.ハ:.:.:.:./ヽ:.:.:.:.:.:.:.\
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧:.:.:/―--、/ i:.:.:/ , -‐:.:.:.:.ト、:.\
:.:.:.:.:.|:.:.: / /:.:/ // j/ヽ .|:.// |:.:.:./ \\
:.:.:.:.:.|:.:./ // z==ミ. j/ z=ミ.j:.:./ \
何がむむむだ。 \:.:.:∨ \. ムイ
:.:.:\:.:\ ∠/ .|
長考ぐらいは勘弁してやるから続けてくれよ \:.:.:\:.:\ __ |
`ミ\`ミ` .__ ,..-xテ´/ヽ/.| /
`ー-、_ンヽ \`'`′ / /
|:.:.:.:.:|. \ \/ヽ/ヽ/ヽ/ /
.ヽハ| \  ̄ ̄ ̄ |
____|____. `ー-..,,____ノ _
|____|___ ̄ ̄ ̄| |_
, ..:: :: :: :: :: :: :: :: :: :_:: :: :: ::: ::/
/:: :: :: :: :: :: :: :: :: ::/::{:: ≦彡' ,ィ
..:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: |:: :: ::`::ー::::‐=彡'
':: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : ::/:: :: ;: }:: :: :: :: ::ヾ‐='
,.: :: :: :: : : i/:; ::‐=//:: ::;イ::.:i:/}:: :: :: ヽ::\
{:: :: :: :: :: ::|/:: :/:;:厶ィ/ !::j::}ハl::.::i:: :: ::\::ミ=-
:: ::{ゞヽ:\::\ }/ / }f迅::ノリ:;:'ハj ところで帰命侯。
Ⅶ::ゞ.ニ\{ヾ{ ヽ、 /:圦{/::}/ /
Ⅵ::..:ヽ{ \ ,.ヘ ' /}:リ .あんたはどうして、人の顔を好んで剥いだんだ?
V:: ::.}ハ (v'ー` ニニ=ァ' 人{
ヾ::i:j. \ `⌒ニ=' / 趣味なのか?
}ノリ__ }
r≪:::::::::::::ミx、 >r===._′
- . /` ー=ミ≫x::::`>=-...={二ニ=ミx.._
`ヽ `≫x::.::.::.:}}::.::.}__ `ミx、
V三三三ミl\ミt、ヽ. /三三ア ヾj ノ l三
V.三三三l マミt、ヽ/三三ミ{ ,'´ /三
v三三三i. Y.三Y三三三ム ゝ-‐ 'l三ミ
\.三三| l三三三三三ミヽ. l三ミ
\.三l ,'三三三三三三モt、 l三三
\ミレ三三三三三三三三ミ、 l三三
ヾー=ニミ三三三三三三三ミi l三三ミ
……どうして、か ,.へ.)ミ三ヂ゙∨三三三:l l三三ミ
/.-‐、`゙ヾミ、 lミ三三三l _l三三三
r''"´ .ヽ、 ヾヌ:三三三l / l三三三ミ
', :、__,メ、 〉! ドーヾミ三リ'´ ,.-l三三三三
', ./l _l 、.rヘ.  ̄ l ̄ / l三三三三
ヾ.', / 、{ | ヾニ!. 、_ / .l三三三三ミ
, ' ,. -‐ ,:','三三三三三
,イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、
,イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘ.:.:.:`ヽ
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.):.:.:.:.:.l
. / ゙i /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:_/ |:.:.:.:.:.}
{ i /:.:.:.:.:.:.:.Y二∨,. ア-<~゙tッ _,,.|:.:.:.:.:l あなたのような
∧ ∨ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{ !、{'" ち;;リ ヽ =''"./:.:.:.:/ 無礼な相手がいたから剥いだのだ。
∧ ∨ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ーハ `" /チ`/i:.:.:/
.,,, -ヘ ∨ /:.r:、_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ヘ. r-..._, " /.// .きっちりな
f" r''"y-―''"ヽ、_ `ヾ=,-'ー''" ̄ `ヽ ./:.:`¨´:.:.:.:..l
. l .l | __{ ./ トミt、`ヽ.、 ト'、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
ヘ. ヘ :l `:;;;;;;':,/ トミミミム ` ‐ _ :|;;ヽ:.:.:.:.:.:.:.:l
. ヘ_.〉 l >―''- .. ゙i三} }};;〉 `ヽ :ト、;}:.:.:.:.:.:.:.l /: : : : : : : : : : : : : : : : :/\ : : : : : : : : : :\
ト、ー:ア jミ//// :i/:.:.:.:.:.:.:.:| {V: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :丶 : : : : : : : : : :ヽ
{_: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ : : : : : : \: :∨
. /: : : : : : : : : : : : : : : : :|: : : : : : : : : : : : : ヽ: : :ヽ トヽ
|: : : : : : : : : : :/ : __/|: :,'|: : j|: : : レ'\| ヘ: : : : : : Ⅳ
|: : : : : : : : : :イ.: : :/`|メ |: :/'| : : } 〃⌒ Y : : : :|
| : : : : : : : : : l: :'У""ミリ|/ |: : / イ {::}_从 : ∧}
: : : : : : : :l:彳 {::}ノ 从∧  ̄ リ′
\ : : : :', : :レヘ. `≦彡 〉 |
ッ!!? \: : :\ : :ヘ /: |
{ \: : \: ゝ ι |
. 込└个メヾ` _ =弍) ,'- .
`¨ ー\ ィ=ニ三 -‐ ´ ∧ >,
___ >入个  ̄ / })Y \
/>/ rf∧ > _ __/ニ|ニ=‐-
// ト〈 |ニ=≧―r┬─≧ -イ=≠=ニ|ニ===
// 人 \ ノニ==l !======ニイニ=/
. ,イ:::::::::::::::|l:::::::::::::::::::::::ヽ
. /::::::::::::::::::;へ:::::::::::::::::::::::∧
∧::::::::::::/ \::::::::::::::::::∧
|:::::::l:::::/ ,.≧::::::::|::::::∧
. l:;:‐、l'゙「~ヽ イ´ ::}゙ ゙/ニY:::::∧
l、 ヤi ー' ー' ,'‐' .ノ::::::::∧ 王済殿は陛下の御前にも関わらず、
|:`ー':、 ,.':: ̄::::::::::::::∧ 足を碁盤の下に伸ばして座っておりました。
|:::::::::::.ゝ.、 ヽニソ ,.ィ':::::::::::::::::::::::::::∧
|::::::::::::::::::::.i ー ´.{::::::::::::::::::::::::::::::::∧ .お許しになられるので?
|::::::::::::::::::::::l .';:::::::::::::::::::::::::::::::::∧
|:::::::::, -‐フリ ';:::、::::::::::::::::::::::::::::∧
. |:::::;´ /´ ';::ヽ't、:::::::::::::::::::::::∧
. |::::; /´ ´ ゙̄ー./`,ー==≧、::::::::::::::::∧ , -――‐-v冖v-―――- 、
く: : : :r>―^ーヘノ)==ミ : : : :|
rクヘ:/ , , ヒr┬- 、: :/
. rク : :/ / l | 厶:ヾ、:_:》 :\
K_:_:/ / ,′ l |l | 厶 : : : : /
/| l/| レ1 / lメ、_/l l|ヽ、/ヽ、
. / l |イ ⌒| / /⌒ `7 リ=ミ__〉
. 厶イ>l | ● ′● /| /ヽ、`二}
王済はこういう人なのー く// ,小⊃ 、_,、_,, ⊂⊃=<| \
{_{_fて(ヘ ゝ._) ィ /⌒i } 匸´
/⌒ヽ__>,、 __, イァ/ / ` ̄
\ // : : :_:_∨_:__: :ヘ__∧
// : : { {:r介、: :}}:ヾ:::彡'
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 孫皓が自身の噂話にかこつけて王済の無礼を指摘したというお話
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_ ,ィ≠ー-く
_, -‐'´: : `V^7: : : : : l|
{「: :`ヽ: : : ;r-トヘrィZ_: :ソ
∠,ニ_/ / l| l lト、 V
/ | l ,」-ト H|、! l| 時に帰命侯。
/ ー- 、」l 乂托ミヽノ抃!レヘ./
了二___}仝八_ソ ,ヾ' に_〉 南人は『爾汝歌』を好むと聞いたけれど、あなたも歌えるのかしら?
 ̄{二ニZにZ_ ー ' 乂
: :`ヽフ ーュ-イ-、
,..ィチ三三モt、
,ィチ三三圭圭圭ヘ.
,イ二三三圭圭圭ミム
l三,'〉、三マ圭=ミ圭圭ム
マミl゙'_r=jーミ、'/、 .l 圭圭ム
ヾlフ リ ゝ'イ.圭圭圭ム
.`.、_, _´ l圭圭圭ミム
ヽ‐ ' ,l .l圭圭圭圭ム
嗜む程度ですが、お望みとあれば披露致しましょう ,'ミl .l圭l!圭圭圭ム
.,'ミツ ,.:!ミリ'" ̄ ヾ圭ム
,ィ'7' ,.':;'lミ/ l圭ム
,'イ'_,ィ'.:.:l j/; , .lミ圭ム
,イミキ;'モ':;イチ r'"ヽ .liヾ;圭ム
.,'、ミヌーty'::/ヽノ._l! .lム ヾ、ミム
l、ヽ`゙ミラl.::/Y圭モカl! llミム マミ,ム
【>>472修正】
_ ,ィ≠ー-く
_, -‐'´: : `V^7: : : : : l|
{「: :`ヽ: : : ;r-トヘrィZ_: :ソ
∠,ニ_/ / l| l lト、 V
/ | l ,」-ト H|、! l| 時に帰命侯。
/ ー- 、」l 乂托ミヽノ抃!レヘ./
了二___}仝八_ソ ,ヾ' に_〉 南人は『爾汝歌』を好むと聞いたけれど、あなたも歌えるのかしら?
 ̄{二ニZにZ_ ー ' 乂
: :`ヽフ ーュ-イ-、
,..ィチ三三モt、
,ィチ三三圭圭圭ヘ.
,イ二三三圭圭圭ミム
l三,'〉、三マ圭=ミ圭圭ム
マミl゙'_r=jーミ、'/、 .l 圭圭ム
ヾlフ リ ゝ'イ.圭圭圭ム
.`.、_, _´ l圭圭圭ミム
ヽ‐ ' ,l .l圭圭圭圭ム
嗜む程度ですが、お望みとあれば披露致しましょう ,'ミl .l圭l!圭圭圭ム
.,'ミツ ,.:!ミリ'" ̄ ヾ圭ム
,ィ'7' ,.':;'lミ/ l圭ム
,'イ'_,ィ'.:.:l j/; , .lミ圭ム
,イミキ;'モ':;イチ r'"ヽ .liヾ;圭ム
.,'、ミヌーty'::/ヽノ._l! .lム ヾ、ミム
l、ヽ`゙ミラl.::/Y圭モカl! llミム マミ,ム
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『爾汝歌』というのは、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
__
,. ィ ''" ̄;;;;;;;;;;;;¨`ヽ、
. ,.ィ'';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`、
,イ;;;;;y、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`、
/;;;;;;;/ `、;;;;;;;;;;t、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、 \__人_人从_人_人从/
. l;;;;;;;f >へ;;;;\、;;;;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;;;、 _) (__
{;;;;;;;ト=、. .r''´,ィ-≧、=ヾ;;;};;;_;;;;;;;;;;;;;;、 ) 昔は汝の隣り人♪ (
. ';;;;i;;'vt-、 "{::::::::}`! `tj ,-、`i;;;;;;;;゙,  ̄ ̄) ( ̄ ̄
ヽ;|、;} {::」 `ー' j__ノ,.';;;;;;;;;;゙、 /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
` `.i ~´ (__.ノ;;;;;;;;;;;;;;;;、
`.、 ヽ_,,. --、 ,. ' {;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、
. i≧、. ',,. ' l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,i
l;;;;;;;;`~;;;;;;l !ェ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,i \__人_人从_人_人从/
,,..-―‐-、 |;;;;;;;;;;;;;;;;リ `フ::`..、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,i _) (__
<: : : : : : : : : `..、l;;;;;;;;;;;;/:| _,,y'''''" ̄‐ヾ_;;;;;;;;;;;;,i ) 今では汝の臣となる♪ (
`、 : : : : : : : : : :`..、./==ヲニ、y''''''" ̄~フ" ~>、;;;;;|i  ̄ ̄) ( ̄ ̄
. `ー-=: : : : : : : : :.\{__ノ`ー--‐''" / ';;;;;|i /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
~`ー-====-‐''",,..- / `、;;|i
,.ィ''" ,r''"~ /. `、;|i
,イ | / `、|i \__人_人从_人_人从/
li | ヽ. `ヽ / `ti _) (__
. {:| `、 | '; `、 ` ,( :、|i ) 汝に捧げる酒一杯♪ (
. | l `、 |: ';. `、 ,イ `:、 ` ̄ ̄) ( ̄ ̄
| l :.、:.:.:|:.:.:.:.';:.:.:.:.:.:ヽ /:.:.:.:.:.:.:`|¨゙ヾ ‐.、 /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\';ヾ、
| :l:.:.:.:.:':;:.::|:.:.:.:..';.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.::| `、 ` ヽ、 :'i
. | :l:.:.:.:.:.:';::|:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:.::{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| `t `、 |i
____
/一------- --─‐`,
,':::.. ::',
. ,'::::: _______ ::'
i!''"´─‐--- --- `"'}!
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i|////////////////////.}!
λ///////////////////.リ
ヽ////////////// ア
)h、///////// ィ(
`'ヾ//ゞ''´
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}/i{
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__,,, 。。イ//)h、,,,,,__
ゞ=ニニ二二二二ニ=ゞ \__人_人从_人_人从/
_) (__
) 汝の齢万々年♪ (
 ̄ ̄) ( ̄ ̄
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. l::::::::_:::::::::/::::::::::::::::斗‐ ´ |:::::::|
. |:::::/ 、`i:::ム一 ´ \ __|::::::|
|:::::| ( `Yレ′ ,>r=-、 ` / |:::::|
. |::::::ヽヽ、j ` l′ /! ,ィ斤||::ノ
. |::::::::::ゝ-ト、 ゙ー' ' l_〃|レ′ さあ、どうぞ
|::::::::::::::::::| ヽ /:::ハ
|:::::::::::::::::::| \ _ ' ノ::::::::ハ
. |::::::::::::::::::::| \ `ー' .<:::::::::::::::::l
. |:::::::::::::::::::::L___`七ニ´::::::::::::/|::::::::::l
|::::::::「 ̄ ̄ ,,, ,,, ,,, ,,, ,,, ,|:::::::::::/,,,|:::::::::::l , -――‐-v冖v-―――- 、
|:::::::::|''' ''' ''' ,,, ,,, ,,, ,,, ,,, |::::::::/ ,,, |:::::::::::: く: : : :r>―^ーヘノ)==ミ : : : :|
rクヘ:/ , , ヒr┬- 、: :/
. rク : :/ / l | 厶:ヾ、:_:》 :\
K_:_:/ / ,′ l |l | 厶 : : : : /
/| l/| レ1 / lメ、_/l l|ヽ、/ヽ、
. / l |イ/| / / \`7 リ=ミ__〉
. 厶イ>l | ○ ′○ /| /ヽ、`二}
く// ,小⊃ 、_,、_,, ⊂⊃=<| \
{_{_fて(ヘ ゝ._) ィ /⌒i } 匸´
/⌒ヽ__>,、 __, イァ/ / ` ̄
\ // : : :_:_∨_:__: :ヘ__∧
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 『世説新語』『排調篇』に曰く。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 司馬炎は宴の席で、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .すると孫皓が司馬炎に
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .『爾汝歌』を歌って杯を勧めたため、司馬炎は後悔したという
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_, _
_ -‐ >ニミく  ̄`ヽ、
「 / /\V \
| 厶-_∠_ ,イ l ヽ \
__ ソ `j7ンr</ l 、
} / l l |
. 、,ノl - ー、ニ´ l l |
\| \ ー ⊥._ | |
l \__ -、j | ……侮れないわね
` ─- 、 ∨〉 \ |
| lト─-- ニ二 ゝ
n ハ
/ ヽ / ト、
,、 _/| >く | \__ ..、 ___
ハ ̄´ | /{_∧ | `7 ⌒l _ . : : : : : : : : : : . 、
i , | / l ヘ. l ′ | ( У: : : : : | : : : : : : (⌒)
. / / : __ノ: : | ト .,_: : : : : :○.
/ : : : / ヽ| \: : : : : |
. /: : :l : ==== ==== |: : 八: :|
{: : : И| |: :/: : : l
さすがは御主人様です。 .\ : : :八 V⌒ソ ノ:|:/: : : /
ところで話は変わりますが…… /ニ|_,,,_/ニ\
<ニニ| /ニニニ\
/ \ニ」/ニニ=-  ̄
. | 只 |
. | < 人> |
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 以下余談
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
__{: : /: : : : : / : :| \: : : : : : `;::::)
(:::(;;;)/: : : _/_|.: :| _ :_ : : : `、
. /: : |: : : : : :/ \| \: : :|: :`、
/: : : | : : : 「 Τ::Τ Τ::Τ : :|: : :`、
: : : : | : : :..:| ヒ:::ノ ヒ:::ノ {: :.| : : : i .失礼な事言いますけど、
|: : : : 圦 : : | }:/ : : : | 潁川郡の庾氏なんて豪族、初めて聞いたのですが。
|: : : :..|\\|> _ ^ <|/. :. :. :.|
乂: : :.| _、r| `¨〔___ >: :.ノ 潁川郡と言えば、荀氏と陳氏がメジャーですよね?
. ― _、r二二|-―-「ニニ〉  ̄
/ \ニニ\ .|二/ ‘, 比較的新しい家柄なんでしょうか?
/ 「 `''‐-=\l/ _|
| /ニ、 /介〉 「ニニヽ
____ /ニ/ ̄ ̄ ̄)( ̄ ̄ ̄ )____ _ - ´ __ `丶、
`¨¨´  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ /.L - ニ´-──-`ニ丶j\
/. / ´ `ヽ ヽ
/. / -─-、 , ─- 、ヽ ヽ
l ! ´ ___ _, __ .| }
ヽミ ‐'ニ-rュラ´ ゝテ´一-ミ彡/
|`7´ `"´-‐´ ´ヽ、:::::::ノト-〈
そうですな。 . 丨| , "´ | .|´,ノ
ヽ_`l< | ヽィ´/
伯父の太僕庾嶷以来の家ですので、 | ヽ , ヘ /ヽ /./´
呉の方々が御存知ないのも仕方ありません。 ! 〉' , `-、 \' /
y' / ‐一 `ヽ、ヽ
これでもそれなりの家になった自負はあるのですが /ヘ´ /`ヽ
. _, - !ヽヽ _ /L_
|ヽ-'、_` ー、‐' | ___冫
_ ┤ /ヽ | ∧ ̄ f 、
_ -=.: .:.:.:┌ _ ヽ! //_ -‐┤.:\
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 潁川郡鄢陵の庾氏。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 南朝の名門豪族として有名な一門だが、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .当時の上奏文に荀顗・鍾毓と共に太僕庾嶷という人物の名前がある
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_jT冖…ー 、
/7r' ̄⌒ 、 ヽ ヽ
/丨レ':で¨丁ヽ ヽ. ヽ
, /´:::_;:ニ='-‐1i i、 i i l
ハ{;ィi、、 jiム斗li¦ | |l|
. { i !仏込. /斥:升!l|∥ !l|
. |iヘ{トxく:ハ! 川|从ソリ
l lヽゞ》、丶_ _ レ//_j」ル′ 本家は五等爵をもらっているけれど、
ヽVWハ>,、 フ´ { あなたの言う通り、比較的新しい家なのは間違いないわね
ヽ>ヘ⊥-'^ ´}_,. -┴i
r一'´ --、_」
,√}/ ,ヘ.
j/ /「 ゝ、 } }
,ノ/_〈⌒.へ Y:,ハ 亅
/ /_,.:'::::}く::::rリ レ::::! _j ___
. _/ ∧:;::;::;::| l::::::7′ _ . : : : : : : : : : : . 、
`ヽノ ∨//| l::::;イ ( У: : : : : | : : : : : : (⌒)
. / / : __ノ: : | ト .,_: : : : : :○.
/ : : : / ヽ| \: : : : : |
. /: : :l : ==== ==== |: : 八: :|
{: : : И| |: :/: : : l
\ : : :八 V⌒ソ ノ:|:/: : : /
勉強になりました。 .\ ト- > <レ八: :/
./ニ|_,,,_/ニ\
いつまでも後漢末の知識じゃいけませんね <ニニ| /ニニニ\
/ \ニ」/ニニ=-  ̄
. | 只 |
. | < 人> |
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 庾嶷の子の庾䨹は晋代に尚書に任じられ、陽翟子に封じられている。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 今登場している庾峻と庾純の兄弟は、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .西晋から東晋にかけて活躍する庾氏の面々は庾遁の系統である
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
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| おしまい |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
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` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:<
| | |::::::::| > イ |::::::::| 庾氏や謝氏は、
| | >-、\! !/::,-< 魏晋の士大夫社会では比較的新しい家というお話
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
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|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
【第六十四回に続く】
新規CAST
~晋~
●司馬澹(しばたん) 猿飛あやめ(銀魂)
●司馬繇(しばよう) 柳生九兵衛(銀魂)
●司馬睿(しばえい) ジャンヌ・ダルク(Fate/Apocrypha)
●庾峻(ゆしゅん) ノーマン・バーグ (THE ビッグオー)
~呉~
●李仁(りじん) 漣(艦隊これくしょん)
乙でした。
どの様な気持ちで晋で過ごしたのかは知らないですが、孫皓は度胸はありますね。
【>>474修正】
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. l;;;;;;;f >へ;;;;\、;;;;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;;;、 _) (__
{;;;;;;;ト=、. .r''´,ィ-≧、=ヾ;;;};;;_;;;;;;;;;;;;;;、 ) 昔は汝の隣り人♪ (
. ';;;;i;;'vt-、 "{::::::::}`! `tj ,-、`i;;;;;;;;゙,  ̄ ̄) ( ̄ ̄
ヽ;|、;} {::」 `ー' j__ノ,.';;;;;;;;;;゙、 /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
` `.i ~´ (__.ノ;;;;;;;;;;;;;;;;、
`.、 ヽ_,,. --、 ,. ' {;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、
. i≧、. ',,. ' l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,i
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<: : : : : : : : : `..、l;;;;;;;;;;;;/:| _,,y'''''" ̄‐ヾ_;;;;;;;;;;;;,i ) 今では汝の臣となる♪ (
`、 : : : : : : : : : :`..、./==ヲニ、y''''''" ̄~フ" ~>、;;;;;|i  ̄ ̄) ( ̄ ̄
. `ー-=: : : : : : : : :.\{__ノ`ー--‐''" / ';;;;;|i /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
~`ー-====-‐''",,..- / `、;;|i
,.ィ''" ,r''"~ /. `、;|i
,イ | / `、|i \__人_人从_人_人从/
li | ヽ. `ヽ / `ti _) (__
. {:| `、 | '; `、 ` ,( :、|i ) 汝に捧げる酒一杯♪ (
. | l `、 |: ';. `、 ,イ `:、 ` ̄ ̄) ( ̄ ̄
| l :.、:.:.:|:.:.:.:.';:.:.:.:.:.:ヽ /:.:.:.:.:.:.:`|¨゙ヾ ‐.、 /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
| :l:.:.:.:.:':;:.::|:.:.:.:..';.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.::| `、 ` ヽ、 :'i
. | :l:.:.:.:.:.:';::|:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:.::{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| `t `、 |i
乙ー
乙ー
潁川名士たちが肉刑復活させようとしたことを知っての受け答えだったのかな?
>>1乙ー
蜀人士たちは基本西晋に従順的なのに対して
呉人士たちは周処や吾彦、今回の孫皓李仁、後の陸機顧栄とみんな西晋に対して負けん気が強いのがすごいね
西晋や蜀人士は後漢末より洗練されたイメージがあるんだけど、呉人士はいまだ後漢末の尚武の気質を濃厚に残している感じがする
乙でした
エピソードを拾っていくと、孫皓って根は神経質なタイプだったのかなあと思いますね
東晋の有力豪族庾氏や謝氏って結構新しい家だったのか
西晋でもそういう階層の入れ替えみたいなのがあったんだな
そこら辺王導の推挙じゃなかったか
孫晧は頭は本当によかったのね。
頭が良かったからこそ呉に未来がないというのも解ったんだろうな
帝辛に徳川慶喜足して二で割ったような感じかね
なまじ頭が良いので先が見えるから諦めも早い
結果として勝敗がおぼつかないような泥沼に突入する前に降伏する
元より人心が離れていたので諦める為の材料にも事欠かないのが幸いしたと言うべきか
紂王が命助かって生き残ってたらこんな感じになりそう
>>1さん乙です
爾汝歌の逸話は結構印象的だな
『汝』は呉の国の方言で、さらに
塚本信也『南朝楽府民歌受容について』
http://www2.sal.tohoku.ac.jp/zhongwen/journal/02/02tukamoto.html
によると、ここでの『歌』とは嘲笑愚鈍のイメージを喚起する卑俗な歌謡のことという
中原人士が小ばかにしている呉の国の、方言と歌謡で皇帝に呼びかけやりこめる孫皓と呉人士の負けん気の強さと、
これほど小ばかにされてた呉の国の方言と歌が、後の南朝貴族や皇帝たちの間で大流行するという大逆転のダイナミックさが面白い
読み直してるけど石鑒って無能だし器は小さいしどうしようもない奴だな
なんでこんなのが卑賎の身から出世できたんだ
割と寒門出で出世した奴で、あんまり信憑性低い出展でsageられまくる人は共通してると思う
優秀だけど他者を糾弾するとかやたら不正に煩いとかそういう系の(周囲からすると)邪魔な奴ってのは多い
寵愛を受けた系ではない、皇帝にも庇われる系の人はどこかで必要以上の下げ受けてるの何人も出てるしなあ
【>>481修正】
【第六十四回に続く】
新規CAST
~晋~
●司馬澹(しばたん) 猿飛あやめ(銀魂)
●司馬繇(しばよう) 柳生九兵衛(銀魂)
●司馬睿(しばえい) ジャンヌ・ダルク(Fate/Apocrypha)
●庾峻(ゆしゅん) ノーマン・バーグ (THE ビッグオー)
●陶侃(とうかん) ジークリンデ・エレミア(魔法少女リリカルなのはViVid)
●周訪(しゅうほう) エルス・タスミン(魔法少女リリカルなのはViVid)
~呉~
●李仁(りじん) 漣(艦隊これくしょん)
1さんもまえに幕間で触れてたけど、「基本的に勢族しか世に出れない西晋社会で、寒門出身者たちがどう世に出ようとするのか」が
今後の西晋の、そして東晋五胡十六国の展開の重要な鍵になってゆくのかな
張華もそうだし、司馬倫の腹心となる孫秀や、異民族の劉淵、敗戦国呉の人士たち、そして庾氏や謝氏たちと
寒門といっても百人百様なわけで。
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
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| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| >>1が個人的に好きなお話 .|:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
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| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ// 今日は『世説新語』より、
| | >:´|、 - ,|`:< .ある名門豪族に生まれた男の話をしたい
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
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_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
`ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 始める前に注意事項を。
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ 『世説新語』は、
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` .後漢末から東晋に生きた名士たちの言行録だ。
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ .従って三国時代の人々も登場するが、
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ 虚構の逸話も多く、全てが真実とは限らない。
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、 .説話集として、肩の力を抜いて読むのが吉
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| part5 .|:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ// 「やる夫が正史を書くようです」 おまけ
| | >:´|、 - ,|`:<
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 AAで語る世説新語
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
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【その名は素晴らしき】
-―――=ミ
. : ´ : -=ミ : : : : : : \
/: : :/-=≦ミ \: : : : :_:ヽ
/: : :/ ヽニニ=≧x`¨¨ _}
/廴__彡 , =ミ: :{ ´ rfx≦¨V
{: : : : : : /て/:八 / }i `ー’ } 父上。
/廴__乂: : : : 乂_{: : : :〉 / 、 r ノ} ′
{: : : : : : : : : : : : : : / ′ \` 、__ } } .今日は折り入って相談がありまして……
乂: : : : : : : : : : : :/ { _`_ー- ' ノ
_>: : : : : : : : :/ 、 ,xく 太原郡の郝普殿の御息女を妻に迎えたく……
\: : : : : : : : :_:/ ヽ /: : : `フ
` ー‐zへ≦ニ=- \ /: : : :<
′ \ニニニニニ=- ≧=- {: : : : : :ノ -―――-
.′ ヽニニニニニニニニ/ヽ≧x、く /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
,.:.:.:.:.:.:. /.:.:.:.:.:.:./゙V|.:.:.:.:.:.:ヽ
晋 太原郡の人 王湛 /:.:.:/.:.:./.:.:.:/.:.:./ | 〈∨〉:'.
|.:.:.,' .:.: |.:.:./{.:.:.」 |.:.: /,、〉.:|
L.:.L.:-┴┘  ̄ ⌒│:〈/.:.:.:.:|
|.:lハ tッー 'tッー|.:.:.:.:.:.:.:.:|
郝普って洛陽県令の郝普よね? .|.:l.:.:} ー ー‐|.:.:.:.:/.:.:.|
|.:|:八 j.:.: /l.:.:. |
うちとは釣り合わないでしょう /N.:.:.个 、 っ イ.:.:.厶| :.: |
/::::::\:.!:::∧  ̄´ /|:. /::::ヽ :.:|
'::::::::::::: ヽ::{ハ / .j:イ:::::::::} :.:|
ノ::::::::::::::::::::: | ∨∨ |:::::::::::::l :.:.|
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .王湛、字を処仲。并州太原郡の人。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .魏の司空王昶の三男であり、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .晋の安東将軍王渾の実弟に当たる。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .名門太原王氏の一員であるが、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .その振舞いは一見すると変人奇人のそれだった
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
‐=ニ¨¨ミ 、
/:z_ \ -‐ヽ
ムイ ==≧z r辷く}
ノて{ / } '. }i
<: : V: :{ /、 ノ '. ハ
> : 八 `==ァ }人: ー1 父上も御存知の通り、私は変わり者で通っております。
<: : : : : : | '. ¨¨ イ:ト: ノ
>: : :_:_j 込、 / |: : : > .この機を逃せば、
-―――――≧=≦ {ニニニニ≧zzz八:> まほうつかいになる恐れもありますので
. / / マニニニく ヽム‘,、
/ { マニニニム /ニム‘,`ー-
{ __ ,x=ミ マニニニ〉〈ニニハ ‘,
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::iミyヘ:::::::::::::::..
.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i!` "!::::::::::::::::::i
'::::::::::::::::::::::!::::::::::!:::::!:::::::::::::| |:::::::::::/〉:::|
|:::i:::::::::::!:::::::|::::::::::|:::::|:::::!:::::::! !:::::〈V/::::::|
|:::|::::!:::::|!:::::i|::::::::::|:::::|:::::|:!:::」 |::::::/∧〉::::!
|:::|::::|::::ハ:::_」ー一レ ´ ̄`´ `ヽ. !:::://:::::::::::!
|:::|::::|‐',xrテミ、 ィrテミ、 !://!::::::::::::|
レ!::∧《 {r':ト {r'::| }ト!v|::|::::::::::::|
. T::::::.` ニ’ ニ’ ' |:::|:::::::::::::::|
そういう事なら好きになさい .|:::::::} |:::i:::::::::::::::|
|:::::∧ ′ |::::::::::::::::::::!
|:::::!::::\ rー 、 |:::::::i::::::::::::|
|:::::|:::::::::::i::.. ` ' . イ !:::::::!::::::::::::!
|::::::::::::::!::|:::::::≧ - < ,|::::::;!::::::::::::|
|::::::!::::::|:/!:::::::〈 ヾー――‐ ´ |::::/|::::::::::::i!
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .太原王氏の一門のほとんどが、彼をただのアホだと思っていた
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| いやあ、驚いたわね .|
ヽ___________乂
(二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ)
//_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===○
| |││││││││││││││││|| 王 ||
| |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .||
| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .||
___________| |││││││││││││││││||.昶..||____________
\/\/\/\/\/\| |││││││││││││││││|| .||\/\/\/\/\/\/
/\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\
""" ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄"""""""""
. /.::::::::::::::|:::::::N::::::::::ト、:::::::::::::〈 ∨〉
/.::::::::!:::::::|:::::::| |:::::::::| \:::::::::〉 〈.
,'.:::::::::::!::::::ィ:::::::j |::::::i::| ヽ::/ ∧〉!
. |:::::::::::::|:::::i |:::::::| i:トレ' , ´ ̄ 〉 /::::::::!
. !::::::!:::|'|:::/ ⌒ヽ! ,==ミ/ /::::::::::| あなたの嫁が
. |:::i::i:::ハレ ,z==ミ ' 込ソY::::::::i::::| ああも婦人の美徳を兼ね備えていたとは思わなかったわ。
. !:::i::i/:!ハ〈 込ソ |/::::::i::::|
Ⅵ::::::i::∧ 、 u. !:::::::::!:::| __ 鍾氏と比べても遜色ないでしょうね。
|::::::i::::::ハ ___ ノ j:::::: r‐‐</ /
|::::::i::::::::i:ヽ. ..イ:::::/⌒ヽ ヽ〈 .初めから分かっていて妻に迎えたのかしら?
|::::::i::::::::i::::::>r‐- イ、::i::::/⌒ヽ /
|::::::::::::::::!:::ノ  ̄`ivi´ ノ/::::i > /ー-、
, -‐-、_r‐‐''´\___j'^|____ ヽ:/ ∧ \
/..:.:: | /.:.:.:.:ノ‐ト、:.:.:.:.`Y ∧ ヽ )
/ ̄i:::::〉 \::::::::::/ 〈::::::::i ̄
r、 l::/ __  ̄ ̄ _,-‐、 V:::/ ノ
| ヽ|::l '´ r-=、_ _,≦=-ニ、ヽ ]::{/
はい。 ト \i::! 'ー--ュ≧=、_ イ____ノ |::!/
'\ j::} -‐─≦/ /\メ、_ |::| /
以前彼女が井戸で水を汲んでいるのを見ました。 ヾ!::i / |! \ リ::|/一
-一'/::ハ / |l \ i::ハ
その立居振舞いは落ち着き払い、 {::::::::.} / |:! \ /:::::L
周囲を気にする様子が全くありませんでした。  ̄|T∧ ' ィ |::〉 ヽ /,イ ̄
|:.i ヘ L く_ -'/ /'.:.:.:l
それで分かりました |:.:ヘ \ ` ー- --─一'´ ,/.:.:.:.:.:.:l
|:.:.:.:.\ヘ 、ー──ァ /.:.:.:.:.:.:.:.:.l
|:.:.:.:.:.:.:.:へ ¨ ̄ ィ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
,.:'..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::..
. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:r 、:./ 〉:.:.:.:.:.:.::.
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:./ミ:.:.:.:.:\ 〈:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
. /:.:.:.: :.: /:.: :.. /i:.:.:.:.:.:.:.:/ ',:.:.:.:.://ヽ〉:.:.:.:.:.:.:.:.::.
. ,′:.:.:.:.:/: :.:.: l:| |:.:.:.:.:.|l:.| '; : //:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
|:./:.:.: /:. :.:.:.: l:| |:.:.:.:.:.|l:.| ∨/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :.: :.:.::
|:l:.:.:.:.:|:.:.:.:l:.:.:.l:| |:.:.:.:.:.|l/ ̄ `ヽ〈/:./:. :.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.: ::
|:l:_:_:_:l‐{ x≠ミ ´ト r::( }ヽ:.:.:.:.:.:.:. :.|:.:.:.:.:.:.:.::i
. リ |:.l:.:ハ〃ト:r(! V)::::リノ:.:.:. :.:.:.: :.|:.:.:.:.:.:.:.::|
|:.l/:.:.:.ヽVリ ´""` l:.:.:.:.:.: .:.: :.|:.:.:.:.:.:.:.::|
|:.l:.:.:.:.::..´"` , l:.:.:.: :.:.:.:.: :.|:.:.:.:.:.:.:.::|
lノ }-、:.i:l __ l:.:.:.:.:|i :.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.::|
//rヘ}:八 V ノ |:.:.:.:.:|i .:.:.:.:.|:.:.:.:. :.:.: | そう
/ 从  ̄_Y:.:\ イ:.:.:.:.:|i:.:.:.: :.|:.:.:.:.:.:.: ::|
. / ヽ ー}:.:.:|l:.:..... .. _, |:.:.:.:. |i.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.::.|
, ノ}ノ:.:.:.|l:.:.:.:.:.: 〈┴―‐|:.:.:.:. |i/:.:.:.:.:.:.:.: .:.:.: |
. i /:.l:_:_:_/ ヽ:.:.:.:.:.:} |:.:.:/|-f:_;r‐-ミ: : :. :.:l
} { l/ /777Y´/7ヽ __ l/ィ/ //// /`ヽ: : l
| | // //// // // //////// ハ:.:.
| | //////// // // /////// /// }:.::.
. r| lヽ} ////// // /{ // /////〉//////{: :.::.
. 〈 ` ー‐ ' l////// //// Λ // //////// /// 〈:.:.:.:.::.
} |//// // / / / Λ// //}///////////Λ.:.:.:.::.
. 〈 〉∨////////// /Λ//{/////////////〉: :.:.:::.
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .ただ、父親の王昶のみが彼の異才に気がついていたという
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
(二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ)
//_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===○
| |││││││││││││││││|| 王 ||
| |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .||
| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .||
___________| |││││││││││││││││||.昶..||____________
\/\/\/\/\/\| |││││││││││││││││|| .||\/\/\/\/\/\/
/\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\
""" ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄"""""""""
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .しばらくして王昶が亡くなった
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
-―――=ミ
. : ´ : -=ミ : : : : : : \
/: : :/-=≦ミ \: : : : :_:ヽ
/: : :/ ヽニニ=≧x`¨¨ _}
/廴__彡 , =ミ: :{ ´ rfx≦¨V
{: : : : : : /て/:八 / }i `ー’ } 兄上。
/廴__乂: : : : 乂_{: : : :〉 / 、 r ノ} ′
{: : : : : : : : : : : : : : / ′ \` 、__ } } .父上の喪が終わったら、
乂: : : : : : : : : : : :/ { _`_ー- ' ノ .私は父上の墓所の近くに庵を構えて暮らしたい
_>: : : : : : : : :/ 、 ,xく
\: : : : : : : : :_:/ ヽ /: : : `フ
` ー‐zへ≦ニ=- \ /: : : :<
′ \ニニニニニ=- ≧=- {: : : : : :ノ ,'::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::_::_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
.′ ヽニニニニニニニニ/ヽ≧x、く i::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::/,._ ``'‐.、::::::::::::::::::::::::::::::/
{ \ニニニニニく マ/ . V::::::::::::::::::::::::i:::::::/ ii ``' ヽ、:::::::f ´`ヽ:::::::/
. \:::::::::i`' <iヽ/ ノi _, V::::i´/ i::/
` . iへ、_ /ノ-=ニタ V::::i /:/
ヽィ'´:.:.:.ヽ ´ ` ' ‐ ' ´ i::::i_/:/
i:.:.:.:.:.:.:.:| i:::::i i
ふむ。 '、:.:.:.:.:.: | ,ィ===‐' i:::::i |
. ゙ヽ‐‐ 'i_ _,、 〃 ,、-‐ ,'::::::i. i
誰かが父上の墓を守らねばならんが、 、`ヽi`ヾ' _,.-‐'´ ,'::::::,' ',
そのあたり、お前なら打ってつけだろうな。 `'" \ ≠" ,'::::::,' 人.、
', ___,/::::::/ / /:::ゝ、
任せるぞ i:::´:::::::::::::::::::::::::/./ ./::::::::::::i:``
i::::::::::::::::::::::::::::::/´ /::::::::::::::::i:::::
, ィ:: ̄7i ̄ ̄ィ ̄ ,.':::::::::::::::::::i:::::
. ,...:<::::::::::::::/,.へ´ ,.:':::::::::::::::::::::::i::::
゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ゙" ゙"'' _____
゙" ゙" ゙" ゙""' ゙"''" "゙" ゙"/::ヽ::::.. :: ::ヾ" ''゙" ゙
゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ゙" ゙"'' ゙" |ヽ/:::: ̄  ̄ ̄ヾ''" "゙"
゙" ゙" ゙" ゙""' ゙"''" "゙" ゙" |:: |::: :: | ゙"'' ゙"゙
゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ゙" ゙"'' |:: l ;;_::;;; -;:: ;;;; |゙''" "゙"
゙" ゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ゙"|: :|::. .:::| ''゙" ゙
゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ゙" "Wv,_|:: l:::: .. :::|、wW"゙"
゙" ゙" ゙" ゙""' ゙"''" "wWWlヽ::'ヽ|:::::_::______:_|::\W/ ゙
゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" V/Wヽ`―――――――――lV/W
゙" ゙" ゙" ゙""' ゙"''" "゙"WW''―――――――wwww' ゙"
゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ゙";; ;; ;;;:: ;; ;;;:: ::: ::;; ;;;;; ;;;:: ;;
/: : : : : : : : : : : : : : :\
, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
. /: : :/ \:ー ヘ/: : /ヽ : '.
/: : :〈 ` ≪: : :/ __ {: :'.
{ rミV: ム==≧x、__ `¨_,x彡ヘミ Yヘ
:乂__ノ{ { `}:{ ー=ニ≧Z' ,xく二二7 ハ }、__ イ
: : : : :八 八 ´ / }! \ / り: : : : /
\:_: :ノ V: : '. / }i ヽ /:/: : :彡_ ノ}
ー=彡 : /: :ハ / ノレ ∨/: : : : : : :ノ
乂:_:_: イ イi{ '. rz ー- __ /イトzー<彡
、__,x≦イ |八 ヽ ` ¨  ̄ / ハ. ‘, ー-
:/ / !//\ ハ /,xく/,ハ ‘,
/ |/////≧=- __ イ/////ハ ‘,
. / .|///////// \///////} ‘,
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .王湛は父の喪が終わると、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .そのまま父の墓の近くに庵を構えて暮らすようになった
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
| Υ| \\:.:: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |\\ .`' . | //\/ '\
| | | /^ヽ \\ . : : : : : : : : : : : : : : : : : : | \\ /. /_/\/ '\
〈\. | | ∧ .| \\: : : : : : : : : : : : : : :.:.:,ィ| \_〕//_/_/\/ '\
|\\ | /ィА.:| .\\: : : : : : : : : :..:::,ィ蕊| .∩ | /_/_/_/ \/
| ` /ィ'双ヌА /^ヽ. \\: : : : : ..,ィi蕊ア' | `′∩ | /_/_/_/_/_
| /ィ'双双双А || | \\ ,ィi'蕊蕊/ | ∩ `' .| /_/_/_/_/_/
./ィ'双双ヌヌ双 Α || |. ./^ヽ ,ィi'蕊蕊㌢l/| `′∩ /_/_/_/_/_/__
/ィ'双双双双双'/ .|| | || .,ィi'蕊蕊㌢|:f,!/ .:| ∩ `' ./_/_/_/_/_/_
/ィ'双双ヌ双双ヌ/|| | \ |. ,ィi'蕊蕊㌢.|f,!|/\|. `′∩ ./_/_/_/_/_/_/
./ィ'双双ヌ双双ヌ入′.|| | \ ,ィi'蕊蕊㌢ |f,!|/ /\ `'./_/_/_/_/_/_/__
/ィ'双ヌ双ヌ双双;/|| |/^i| | ,ィi'蕊蕊㌢l |f,!.|/⌒vヘ∧. \ ./_/_/_/_/_/_/_
\/ィ'双双ヌ双ヌ;双入 || |/|| |ィi'蕊蕊㌢ f,!.|./ /^ヽ .|\ . /_/_/_/_/_/_/_/
;\\'ヌ双ヌ;双;双/|| |/^i| | || |蕊蕊㌢| |f,! / | . || l | .\/_/_/_/_/_/_/_/_/
乂;;\\'双双入 || |/l| |/^i| |蕊㌢ f,!.|/ \| . || | .| /_._/_/_/_/_/_/_/
乂;乂;`;<\/|| |/^l!| | || |/ll |㌢| |f,! / \\ || | . | ∩/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
乂;;乂;/;ィ\\.l |/.|| l/^i| | .|| | f,!,|/ \\ \.| |. `/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
乂乂/;乂;;乂\\ || |/l| l/^i| | /! ./^ヽ \\ . . .|. ./_/_/_/_/_/_/_/_/_
乂;;;/乂乂乂乂;\\ | || |/| |/ ./: : :|| |. : :. \\.| /_/_/_/_/_/_/_/_/_/
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乂;;乂;乂乂;乂;乂;/乂\\!'^i! |/.:::: : : : :|| | : : : : /^ヽ /_/_/_/_/_/_/_/_/_/__
/乂乂乂乂;乂乂/;乂;;乂\\l |: : : : : : : :.:.:\|: : : : :|| |/_/_/_/_/_/_/_/_/_/__
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .さて、王湛の評判は皇帝司馬炎の耳にも届いていた
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_,-、
_!´ Yー、
>-tz._ノイ斗-ミ
//, ' ゝ、{`ヽ 〉
,イi //⌒/ // トz_ノ´
〃rソ●' / /⌒i ハ __!、 王済。
ヾそ!''' __ ●'.! ! ゝ'ハ \
`人 i_.ノ ''' rソ、 彡}イj .あなたの所のアホな叔父様はまだ生きているのかしら?
>z- ジ_ミ≧彡'ノ'´
( <介>'´ )
、__
__ イ \
` ̄7 ヽ
/イ / / | | ヽ | !
! | ' ! |T十-! !xヘ丁ヽ |
! | i| i iTfテ、ト、|`ィrテァi} rノ
`1リトト!  ̄ !  ̄ /イf|
ヽ! ヾ rソ
ああ、まあ…… ヽ ─_--、 イ/
r=ァ\ /_ハ=、 __
/´  ̄了ー〈 f T「 ̄ / ーr´ ̄  ̄`ヽ
/ / 〉ヽ }} 〈 ! i
.' / く__ {{ __> i ト、
/ __/ \ ヽ/ / ヽ !
ト、 イ o 〉 | 〈 o \ 〈
/ ]ヽニニ イ | / i ヽ ト ̄ヽ__/ i
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .司馬炎は王済に会うと、常に王湛をからかっていた。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .これには王済も答えに窮してしまっていた
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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/ ハ/:人::从: : ::l:::::::l::::.l::l:::::l:::::::::::ハ
l: :l: :l::::l:l ,へ∧:::::トヘハハN:::l:::|::::l:j
そもそも俺は叔父貴をよく知らん。 . ハ:l八::ソ弋赱z ヽ:|ヽiz赱フ |/::ト丿
l人,- l 丿/ l
今まで爺様の墓参りに来ても、 .ヽ| 〈! j /
叔父貴の庵には滅多に行かんし、叔父貴から出迎えに来た試しもない ヘ イ:j
\ -‐─‐- /从!
| \ / |
| ̄ ̄ ̄|  ̄ ´ 厂 ̄ ̄|
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .実の所、王済は叔父の王湛とほとんど付き合いがなかった。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .稀に王済が王湛の庵に立ち寄っても、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 時候の挨拶を交わす程度だったらしい
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ゙" ゙"'' _____
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゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ゙";; ;; ;;;:: ;; ;;;:: ::: ::;; ;;;;; ;;;:: ;;
_ .._
_ . : ´: : : : : : : : ` <
_ ,.:‐:':: : : : : : : : : : : : : : : : ` : ,
` ̄/: : : : : : : : : : : : : : : : : : ::::::丶
//: : : : : : : : : : : : : : : : : : ::::::::::::ハ
/ ハ/:人::从: : ::l:::::::l::::.l::l:::::l:::::::::::ハ
l: :l: :l::::l:l ,へ∧:::::トヘハハN:::l:::|::::l:j
やっぱこっちから挨拶に行くのが筋か? .ハ:l八::ソ弋赱z ヽ:|ヽiz赱フ |/::ト丿
l人,- l 丿/ l
ひとつ世間話でもして来るかね? . ヽ| 〈! j /
ヘ イ:j
\ -‐─‐- /从!
| \ / |
| ̄ ̄ ̄|  ̄ ´ 厂 ̄ ̄|
-‐==: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:´\`ヽ
‐- :____彡:.:./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:丶
/: : : :′: : : :|: : : : : :丶 : : : : : : : : : : : : ::;
/: : : :′{: : : :.:.:.|.: :.| :.{: : : :\: : : : : : : : : : : :
. /: : /: {:.:∧ : : :.:.:|: 斗fヤ: { : : : : : : : :} : : : : :;
/: :.: | : : :.ト、 \: :.:|′l,___\|\:.:|: : : : : : : : :.:.:|
. }.′:.:|: :.:V__ 丶 \| "´⌒`` 丶!: :.:.:.′.: : : ::|
: :/ : : : :.:.| '^| |: : :/ :/⌒Y:.| 叔父貴、いるかー!!
|/ V\: :.:| ノ |: :/:.:/ )Y^|:.|
丶| ヾ____ -‐vヘ レ' |/ に ノ: |
, Vヽノ / .′ ハ: :.:.:.|
, / } /::::::.==ミ
. ′ Vヽ_________ハ丿 /:::::: 冫 ヽ____
丶 `ー──‐‐ ....:::::: . / ;
\  ̄ ....:::::::::: / ノ / ̄i:::::〉 \::::::::::/ 〈::::::::i ̄
-‐ ¨” ̄ ̄ ̄{{`¨¨´ヽ::::: /_ -‐ r、 l::/ __  ̄ ̄ _,-‐、 V:::/ ノ
/ 〃 { ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 丶 | ヽ|::l '´ r-=、_ _,≦=-ニ、ヽ ]::{/
ト \i::! 'ー--ュ≧=、_ イ____ノ |::!/
'\ j::} -‐─≦/ /\メ、_ |::| /
ヾ!::i / |! \ リ::|/一
おお、武子か。 -一'/::ハ / |l \ i::ハ
{::::::::.} / |:! \ /:::::L
久しいな。  ̄|T∧ ' ィ |::〉 ヽ /,イ ̄
|:.i ヘ L く_ -'/ /'.:.:.:l
大したもてなしはできんがゆるりとしていけ |:.:ヘ \ ` ー- --─一'´ ,/.:.:.:.:.:.:l
|:.:.:.:.\ヘ 、ー──ァ /.:.:.:.:.:.:.:.:.l
|:.:.:.:.:.:.:.:へ ¨ ̄ ィ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .ある時、王済は墓参りの折に
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .王湛の庵を訪ねて、彼と話をしてみる事にした
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_ -‐/: : : :./: : : : :.:|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:|
. /: : : : .′: : : :.:.|: : :.:|: : \ : :.:.:|: : : : : : : :.::|
/:.′: : { : : : : : : |: : :.:|、: : ::|\: :|: : : : : : : :.:.|
. /: :|: : : : : : :′\ |: : :.:| X: |丶ヽ: : : : : : : : ::
//:|: : : : ::V x=ミ : : : :|/ 斗rテァ:: : : :.:/ ヽ′
|: :ハ: : 〈 _じ 丶: :| ー ´ |: : : :./ ))} そこに『周易』が転がっているが、少しは読んでいるのか?
|/ |: : :丶 | \ |ハ:/ ソ
|ハノ\ | / /`¨: / まさか枕代わりにしているとかないだろうな?
, ヾ _, /|: /V
′ 、_ -‐ |/_____
__丶 / | 7}:// }”¨ ‐- _ -‐ : ¨¨¨¨ :ミ: .、
-‐ ¨” ̄{{` __\ / /: :// \ /: : : : : : : : : : : : : : :\
/ /ヾ (\____ー‐______ /: : :.// ヽ , : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
.′ | }} 〉: : : : : : : : : : : : : : : : ::{ { } . /: : :/ \:ー ヘ/: : /ヽ : '.
/: : :〈 ` ≪: : :/ __ {: :'.
{ rミV: ム==≧x、__ `¨_,x彡ヘミ Yヘ
:乂__ノ{ { `}:{ ー=ニ≧Z' ,xく二二7 ハ }、__ イ
: : : : :八 八 ´ / }! \ / り: : : : /
\:_: :ノ V: : '. / }i ヽ /:/: : :彡_ ノ}
身体の調子が良い時に読んでいるのさ。 ー=彡 : /: :ハ / ノレ ∨/: : : : : : :ノ
乂:_:_: イ イi{ '. rz ー- __ /イトzー<彡
せっかくだし、 __,x≦イ |八 ヽ ` ¨  ̄ / ハ. ‘, ー- _
今日はお前と『周易』について話し合おうか / / !//\ ハ /,xく/,ハ ‘,
/ |/////≧=- __ イ/////ハ ‘,
. / .|///////// \///////} ‘,
/ |///////〈 〉//////| ‘,
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .王済が試しに世間話を始めた所、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .王湛の答えは明快であり、彼が思いもしない内容だった
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
. : ´ : -=ミ : : : : : : \
/: : :/-=≦ミ \: : : : :_:ヽ
/: : :/ ヽニニ=≧x`¨¨ _}
/廴__彡 , =ミ: :{ ´ rfx≦¨V
{: : : : : : /て/:八 / }i `ー’ }
/廴__乂: : : : 乂_{: : : :〉 / 、 r ノ} ′ いかんいかん。
{: : : : : : : : : : : : : : / ′ \` 、__ } }
乂: : : : : : : : : : : :/ { _`_ー- ' ノ .話が長くなってしまったな。
_>: : : : : : : : :/ 、 ,xく
\: : : : : : : : :_:/ ヽ /: : : `フ .酒でも持ってこよう
` ー‐zへ≦ニ=- \ /: : : :<
′ \ニニニニニ=- ≧=- {: : : : : :ノ
.′ ヽニニニニニニニニ/ヽ≧x、 !、r、__
ヽ __ ,ゝ  ̄`ヽトi、
≧ \ ヽ
/オ , / ヽ\\>、 ヽ ト
/イ /| i /,ムミ }/ィテァ7i !|rヽ !
!/ ル1|ハi ソ_ _, 川_り ゝ
ヘ. 'ニ´ イ─┴--ュ
/`!iーIト、_ / ! |
おお、もうこんな時間か ._/ !| 〉≡三ヲ_,r──┴- 、
/´ ̄ ヽ リニニフノ /´ ̄`ヽ
/ /〃// r、_「ヽ / /´ ̄ ̄\
_!ヽ / // | |__ \ト、\__/ !
ハ ー' y/ 二 --ミー-\ /
/ \_/  ̄`ヽ_/
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .次第に話は精妙な内容になっていき、王済を驚かせたという
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
. -‐===: : : : : : : : : : : : : \
<: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ー=ミ
_. -‐/: : : : : :/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
/: : : : / : /: : : : : :./ : : : : : 丶: : : : : : : : : :.
/: : : : :.:/ : :′ : : : :./ : : : : : : : : :\: : : : : : :.:.
-‐/: :′ :{ : : : : :〃:. :. : : :ト、: : :.| : : : : : : : : |
. ′: : { : :.: :___ ||i : : : : :.:| /|⌒: :.:.:.| : : :
: : :/ : : :.:.:| V___ 刈: : : :.:.:.:| 斗zミ : :| : : ′
|: /:{ : : :.:.:| 〈 (う ,V\: : :| < じノヽ: : : /
|/ Vハソヽ `"" " \| `""" }/^Y
{ ∧ | / } 八
丶∧ /| /
\ ′ u /ノ
' 、 ,x======x, 从
-‐==\  ̄ ̄ ̄ ̄ / |==‐-
‐- _ 〃 xく| \ ____ / |ヽ ヾ _ -‐
{{____ |゜゚¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨゚゜| ____}}
/  ̄}}ノ :::::::::::::::::}|{::::::::::::::::::::::::::::{{ ̄
/ \\::::::::::::::::}|{::::::::::::::::::::::://
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 王済はこれまで
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ほとんど叔父に対して敬意を払ってこなかった。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ しかし、叔父の話を聞いて畏れを抱き、身も心も引き締めたという
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
. -‐===: : : : : : : : : : : : : \
<: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ー=ミ
_. -‐/: : : : : :/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
/: : : : / : /: : : : : :./ : : : : : 丶: : : : : : : : : :.
/: : : : :.:/ : :′ : : : :./ : : : : : : : : :\: : : : : : :.:.
-‐/: :′ :{ : : : : :〃:. :. : : :ト、: : :.| : : : : : : : : |
. ′: : { : :.: :___ ||i : : : : :.:| /|⌒: :.:.:.| : : :
: : :/ : : :.:.:| V___ 刈: : : :.:.:.:| 斗zミ : :| : : ′
|: /:{ : : :.:.:| 〈 (う ,V\: : :| < じノヽ: : : /
|/ Vハソヽ `"" " \| `""" }/^Y
かなわねぇ。 .{ ∧ | / } 八
丶∧ /| /
一門の中に名士がいるのに、 \ ′ /ノ
三十年も気付かなかったとはな ' 、 ,x======x, 从
-‐==\  ̄ ̄ ̄ ̄ / |==‐-
‐- _ 〃 xく| \ ____ / |ヽ ヾ _ -‐
{{____ |゜゚¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨゚゜| ____}}
/  ̄}}ノ :::::::::::::::::}|{::::::::::::::::::::::::::::{{ ̄
/ \\::::::::::::::::}|{::::::::::::::::::::::://
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .王済は日を重ねて王湛と語り合った
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ゙" ゙"'' _____
゙" ゙" ゙" ゙""' ゙"''" "゙" ゙"/::ヽ::::.. :: ::ヾ" ''゙" ゙
゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ゙" ゙"'' ゙" |ヽ/:::: ̄  ̄ ̄ヾ''" "゙"
゙" ゙" ゙" ゙""' ゙"''" "゙" ゙" |:: |::: :: | ゙"'' ゙"゙
゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ゙" ゙"'' |:: l ;;_::;;; -;:: ;;;; |゙''" "゙"
゙" ゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ゙"|: :|::. .:::| ''゙" ゙
゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ゙" "Wv,_|:: l:::: .. :::|、wW"゙"
゙" ゙" ゙" ゙""' ゙"''" "wWWlヽ::'ヽ|:::::_::______:_|::\W/ ゙
゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" V/Wヽ`―――――――――lV/W
゙" ゙" ゙" ゙""' ゙"''" "゙"WW''―――――――wwww' ゙"
゙" ゙" ゙""'' ゙"''" "゙" ゙";; ;; ;;;:: ;; ;;;:: ::: ::;; ;;;;; ;;;:: ;;
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Ⅵヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ
数日して、王済が帰ろうとすると、王湛は門まで見送りに出た \ヽ、 _ , イ!::/
/ ヽ{ ト、ヽ l:′
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
l; : : : : \\.り/: : :i
i: : : :: : : : :|<V>| : : : !
_ .._
_ . : ´: : : : : : : : ` <
_ ,.:‐:':: : : : : : : : : : : : : : : : ` : ,
` ̄/: : : : : : : : : : : : : : : : : : ::::::丶
/ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :::::::∧
/ ハ/:人::从: : :: l::::l::::.::::::::::::::::::::::ハ
l: :l: :l::::l:l `゙ヽヘ:::::トヘr七::::l:::|:::l::::j
ハ:l八::ソ 弋:.ュ ヽ:|ヽrヒ.:フノ |/ト、ソ
l人,-  ̄ l  ̄ 丿/ l ところで叔父上は乗馬は好きか?
ヽ| 〈! j /
ヘ 、 イ:j
\ マ二二イ /从!
| \ / | -―― -. . 、
| ̄ ̄ ̄|  ̄ ´ 厂 ̄ ̄| . : ´ -=ミ: : : : : : : :\
/: : く \: : : : :>xヽ
/: : :/ィ≦≧=- 、  ̄ x≦ヽ :,
/: : / 廴__彡 ´ }ィ <、` } }
r ⌒7! ´/ {‘,ー‐' {/
人( / { / 〉 ‘, ハ
乂:-=彡 : V : { / / ‘, /i }
\: : : : :八: :{ / ___ } ∧ノ
まあ、好きだよ >:イ : ∧: 、 .′ r_´__} /: : `ー: :ノ
¨¨´ : : : : : : : `ト:、 -‐- ∧: : :_:_/
乂: : : : : : : : : :| ヽ イ: : \__ イ
> : : : : :_:_| 込 _ / |: : : : : : : ノ
乂:_:_:_:_彡イニニニニ=- ー―=彡./: \ー_´ ィ
/ .|ニニニニニニニニ=‐へニニヘ : : : : : /
. / |ニニニニニニニ / \ニハヽ_彡
_ ,.:‐:':: : : : : : : : : : : : : : : : ` : ,
` ̄/: : : : : : : : : : : : : : : : : : ::::::丶
/ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :::::::∧
/ ハ/:人::从: : :: l::::l::::.::::::::::::::::::::::ハ
l: :l: :l::::l:l `゙ヽヘ:::::トヘr七::::l:::|:::l::::j 俺たちが乗ってきた馬の中に、かなり乗り難い馬がいてな。
ハ:l八::ソ 弋:.ュ ヽ:|ヽrヒ.:フノ |/ト、ソ
l人,-  ̄ l  ̄ 丿/ l 試しに叔父上にも乗ってみてほしいんだ。
ヽ| 〈! j /
ヘ 、 イ:j 純粋に叔父上の馬術の腕前を見たい
\ マ二二イ /从!
| \ / |
| ̄ ̄ ̄|  ̄ ´ 厂 ̄ ̄| ,..-'''"二二"'''- .._
,.'"ニニニニニニニニ二"' 、
// /ニニニニニニニニ二二ニ_ニニヽ
/=:/ /ニニニニニニ二二二二> _` 、彑
/ニニ:i /二ニニニニニ/∠、ヽニニ/ ‐==ニゝ\l
ニニ二:ゝ - '"ニニニ二二二二l iニ二{ 〔"" ┐ >l
ふっ、よかろう。 ニニニニニニニニニニニニ二', iニ二', `> 〈
ゝ、_ニニニニニニニニニニニゝ一ニニニ:〉 / ゙、
ただし…… -‐ '"ニニニニニニニ二二二二/ └‐- ' / r ン
ニニニニニニニニニニニ二/ i / ` 、 ,r'´
ニニニニニニニニニ二二,r' l 〕
ニ=- ___二二二二/ ヽ f
/ ` ヽ― - ._ ` 、 ノ
ヽ_寸三ニ=-_ / `ー ´
ヽ`ヽ` 寸三ニ=._./
\. `寸三ニ、
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .この場で、王済は叔父の馬術の腕前を見たいと言い出した
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
|\ /\ / | // /
_| \/\/ \/\/ |∧/ ///
\ /
∠ 真っ二つだぞ!!! >
 ̄ / /∨| /W\ /\|\ .|  ̄
// |/ \/ \| , -―=ミ:、
, / _/{:_: : : : : :ヽ __ハ
// ´ ハ} _,ニミ>: : ー=彡
\、 .// ,xく {'/ `ヾ´ /:ハ:_:_:_:ノ
. \、 //.}i _ -‐ ハ、ー=ァ イノ´ \
\、r ト// }i ,. 、 -― 、_rzz――――‐ ¨¨ イ ∠≧z7' __ ヽ
`ゝ_ノ' }i r‐/ /rう_ r マ:iム ヽ > ´ .| /:/ / . ´ .
// || }i. `〈 〈 { {ノ ノ≧}i:i:i} > ´ 八 {/ / ノ }
/' || }i ` ー一 ´ `¨¨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ∨ x≪ __ }
|| }i x≪ > ⌒ .′
|! }i 、, __, -一 ー― 、r:≦ ー――― ´ > /
i `( )ニ===--- `┬‐_ Vi:iハ > rト、 ム
| /^Y \ `ーt__, ´ ̄¨¨`Vi:i:j_ -―┬― ´ / ニ=- }
| / 丶 ー==彡 ′
. / \ x≪ \ /
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┃ ┃┃ (´⌒;;) ;;;..,:⌒;;
┣━━ ´⌒;;''⌒゙;; (´⌒;;
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .王湛の馬上の姿勢は堂に入っており……
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/.:.:.:.:.:.:.<ヘ \ /
/{ イ:.:.:.:.:.:.ハ:.:/ ュ=、i \ /
{:.:.ー‐':.:.:.:.:.:.:t_ }::i_ 7´、_ \ /
ト、ニフ.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ゞ' /ヽr'´ ___ _\V_テ=-
ゞ.:.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:.ム_ j_,-──、 _/ ヽ-ち//\
ト、二フ:.:.:.:.:/_二>=' `ヽへ _. -‐ヘ::Y // /
\:.:.:.:.:.:/ ̄ / `ー-、_ _, -‐' }::l, -‐、_,./ /
ブ ̄ `´ j-' /
/ _ '´ /
/ iー─- 、 __ _. -‐' /
ト、 V ー- ¨ /
) i \ | // /
ゝ \ \Vし
| ヘ ,-──、-っ〉 <______
| |\ / てユ`// へ
| { \ _,.t '´ ,そ二/ /| 〉 \ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
| >、_/ /::| (エ/ / | | l ≧ <
| / {:::::し' ̄ /  ̄' / | | ∨ ≧ 騎射で向こうの山が真っ二つだ!! ニ=-
| / 亡/ / l | ∨ ≧ ≦
\ _,-‐' ̄ ./ l l l /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
┃ ┃┃ (´⌒;;) ;;;..,:⌒;;
┃ (´⌒;; ⌒;; (´ ;;; \__人_人从_人_人从/
┃ ┃┃ ,゙ ('⌒;;; _) (__
┣━━ ) すげぇッ!!! (
┃ ┃┃ ┃  ̄ ̄) ( ̄ ̄
┛ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .鞭裁きも鮮やかで、どんな騎手も王湛には適わないと思わせるものだった
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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|:.:.:.:.:.| :.:.:.:.:.|:.:.:.:.:| :.:.:. \ :.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.ト、:.:.:.:.:.\: _ -――:.:.:.:.:.:.\:.:. |:.:.:.:.:.:.:.
|:.:.:.:.:i|:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:|.__ :.:.:.:.:\ :.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.| \:.:.:.:. ´、:.:.:.\:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.\|:.:.:.:.:.:.:.
|:.:.:. ハ:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:l. 丁`fメ、: \:.:.:.|:.:.:.:.:.:.| /、:.:.:.:.:.:.__,,..-‐‐ ァ ミ`ー-ミ|:.:.:.:.:.:.:.
|:.:.:.:| | :.:.:.:,|:.:.:.:.:|! V斥z,ハ、:.:ヾ:.|!:.:.:.:.:.:| イ 孑だ゙心 / |:.:.:.:.:.:.:.
|:li:.:.| | :.:. ハ:.:.:.从. ゝ込り ヽ:. ハ:.:.:.:.:.| ゝ込zり / .|:.:.:.:.:.:.:.
_jハ:.| |:.: / \{ \_, }/| \:.:.:|  ̄ ̄ |:.:.:.:.:.:./
|:.! ! / | | \{ /:.:.:.:./
_j/ j/. | ′ /:.:.:/ こりゃ本物だ
', / 厶イ __,ノ
〈 /
\ , |
ヽ /
\ 、 _,-ァ /
\ 弋 二二二二二二二 斗 /
\ ` __ /
\ /
\ /
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .王済は叔父の底知れない才能に感嘆するばかりだった
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| 随分と長い墓参りだったな |
ヽ______________乂
(二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ)
//_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===○
| |││││││││││││││││|| 王 ||
| |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .||
| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .||
___________| |││││││││││││││││||.渾..||____________
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/\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\
""" ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄"""""""""
/: : : : :`ーv - 、
/: : : : : : : : : : i: : : :丶
l: : : : : : : : : : :ノ: : : : : }
」: : く  ̄ \: ll: : :_: : :ノ
(Iヽ_/ヽ,ニミ ` '_´ ィ: /
r- 、 __ 千于i___ ノ <t:ァ`i'´
゛-'、ノ\_つl l l __ _ / / いったい何をしていたのだ?
/_>´ ̄ `i r`=y'` /
」 ‐'二二) lヽ_ 二__/
... -‐' ヽ _二i ヽ:_:_:_:_:l ヽ‐-、
/ ̄ 〉 < ヽ__/、 .,l /l |  ̄\
ヽ ∧、__..ィ ヽ 八 l l (
` 、ー =‐------―…・・・…‐- .
丶:::::::::... r- 、 丶
. (____,> .:::::::|:: ::::.:.:. . . ヽ
` ̄> .: :::::::::::::|:: i:::::::::.: : . . ∨)
≠ ≠ .:::::::::::::::|:: l l :\::::::::: : . . : :ハ
/ /. :.:::::::::::j:::::|:: i i !斗\:::::::.: : : : : : : : : : ハ
( /:/ :::::::::」:::::|:: l l !斗‐ヲ\ヽ: :}: : : : :jヽ.: .:|
j/ j{::::ハ::::|从|:::: 从广´ :ノ.: : :,ノノ }.: :|
親父。 . 八{ f :j 八{ /ノ: :彡' ,ノ.: :j
八{く‐-、 __ // ムイ.: : :ノ
俺様はやっと叔父を一人見つけたぜ 从 ` ィW |.: : :/
小 下、三 ノ / |: :/
ハ .イ::. {从
{ .....:::::::::: _{≧、
_`二ニ丁´ xz≦圭圭ヲ>、
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .父の王渾に墓参りが長くなった理由を尋ねられた王済は事情を説明した
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
_ -‐/: : : :./: : : : :.:|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:|
. /: : : : .′: : : :.:.|: : :.:|: : \ : :.:.:|: : : : : : : :.::|
/:.′: : { : : : : : : |: : :.:|、: : ::|\: :|: : : : : : : :.:.| まあ、そんな次第だ。
. /: :|: : : : : : :′\ |: : :.:| X: |丶ヽ: : : : : : : : ::
//:|: : : : ::V x=ミ : : : :|/ 斗rテァ:: : : :.:/ ヽ′ 叔父上があそこまで出来る男だとは思わんかった。
|: :ハ: : 〈 _じ 丶: :| ー ´ |: : : :./ ))}
|/ |: : :丶 | \ |ハ:/ ソ 指パッチンで山が真っ二つとか人間技じゃねぇ
|ハノ\ | / /`¨: /
, ヾ _, /|: /V
′ 、_ -‐ |/_____ /::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
__丶 / | 7}:// }”¨ ‐ ,'::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::_::_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
-‐ ¨” ̄{{` __\ / /: :// \ i::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::/,._ ``'‐.、::::::::::::::::::::::::::::::/
/ /ヾ (\____ー‐______ /: : :.// ヽ . V::::::::::::::::::::::::i:::::::/ ii ``' ヽ、:::::::f ´`ヽ:::::::/
.′ | }} 〉: : : : : : : : : : : : : : : : ::{ { } . \:::::::::i`' <iヽ/ ノi _, V::::i´/ i::/
` . iへ、_ /ノ-=ニタ V::::i /:/
ヽィ'´:.:.:.ヽ ´ ` ' ‐ ' ´ i::::i_/:/
i:.:.:.:.:.:.:.:| i:::::i i
'、:.:.:.:.:.: | ,ィ===‐' i:::::i |
. ゙ヽ‐‐ 'i_ _,、 〃 ,、-‐ ,'::::::i. i
、`ヽi`ヾ' _,.-‐'´ ,'::::::,' ',
そうか `'" \ ≠" ,'::::::,' 人.、
', ___,/::::::/ / /:::ゝ、
i:::´:::::::::::::::::::::::::/./ ./::::::::::::i:``
i::::::::::::::::::::::::::::::/´ /::::::::::::::::i:::::
, ィ:: ̄7i ̄ ̄ィ ̄ ,.':::::::::::::::::::i:::::
. ,...:<::::::::::::::/,.へ´ ,.:':::::::::::::::::::::::i::::
. ,..<:::::::::::::::::::::::::://::::::::ヘ ,.'::::::::::::::::::::::::::::i::::
\:::::::::::::/ `ヽ:::/ l:::>'"´ `ヾ:::::::::::::::::::::::::::::
_ -‐ 、 \:::::/ ` ´ zx}::::::::::::::::::::::::::::
⌒そ / ヾ!´ヽ、 /丶、 \::::::::::::::::::::::::::::
/ _.ノ r‐z壬{ ‘ム,ィ _,.イ'´ ヽ ,'::::::::::::::::::::::::::::
,: /´ 'く i l/Y⌒゙〃イ ≦テ<,_ /::::::/`ヽ:::::::/
.: / `└{:.:.:.:.:.:'ー〉 〈 `"・‐ 、 /::::::/γヽ マ´
;: ,' /!夊:.:.:.:.:,l ゙ミ_ー‐ '’ i::::::::l /ヽ、 }
;: .: Ⅵ `"´:l  ̄"´ l:::::::l ) ノ
;: ,' ゙、 :l l::::::l )//
; ヽ :l _ _,,_ l:::::.! ./
ν_ / __ ヽ、 ,xキミュ、. ´ x彡'´⌒`゙''‐- .、 l:::::l /
.イ´'´ l // ./`ヽ´z ヽ `´ li 、 ,.イ l:::::l ,ハ ワシと比べてどうだ?
/ ´ .! iィ´ ゙.l ヘ、_ |:! `ヾ二三ニ=‐'゙´ j:::::.! / 、゙.
/ .{ ,へ,.-‐ ┴} 〉ゝ._ ノ / `ヽ. _/|:li ,.イ:::::l / lヘj
{ ,z-‐テ´ / /`"´ ./ / _ノ ,.ィΖ_|:::l `"¬─ /:::::::::j/ lニ\
ヽ .ili.. ヽ./ / / _,γ´"ア´≦壬∠ニ.l:::::! /:::::::::::/ !ニニヽ
ゝ、 '" そ= ‐ ┬‐ f‐''了´ /ニニニ.∠ニニj:::::: ̄ " '' ‐- .... ,.イ:::::::::::::/ lニニニヽ
└、 ハ L.イ 仁ニニ/ニニニ,':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ lニニニニ
/ニハ ,'ニl ヽノ ノニニニ/ニニニ/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ lニニニニ
/ニニニ} _.ノ.ニl /ニニニ/.ニニ厶ィL::::::::::::::::::::_/И/ !ニニニニ
/ニニニニニニl .ノ /ニニニ/ニニニニ「  ̄ ̄ ∠ヽ、 lニニニニ
,'ニニニニニニニニヽ.. ,. イl.ニニニ/ニニニニニ1 ∠ニニニヽ !ニニニニ
!ニニニニニニニFニ/` / /ニ|ニニニ/ニニニニニニ| ∠ニニニニニヽ lニニニニ
VニニニニニニE,ハ / /ニ.!ニニ/ニニニニニニニ! /〈ニニニニニニヽ lニニニニ
Yニニニニニニニl/ / ./ニニ|.ニ/ニニニニニニ1〈 Vニニニニニ/ \ lニニニニ
}ニニニニニ.ノ./ ./ニニニ|ニ/ニニニニニニニl ヽ Vニニニ/ ヽ lニニニニ
,イニニニニニ,イヽ} ./ニニニ|/ニニニニニニニニl ヽ. }ニニ/ ゙、 lニニニニ
, ..:: :: :: :: :: :: :: :: :: :_:: :: :: ::: ::/
/:: :: :: :: :: :: :: :: :: ::/::{:: ≦彡' ,ィ
..:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: |:: :: ::`::ー::::‐=彡'
':: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : ::/:: :: ;: }:: :: :: :: ::ヾ‐='
,.: :: :: :: : : i/:; ::‐=//:: ::;イ::.:i:/}:: :: :: ヽ::\
{:: :: :: :: :: ::|/:: :/:;:厶ィ/ !::j::}ハl::.::i:: :: ::\::ミ=-
:: ::{ゞヽ:\::\ }/ / }f迅::ノリ:;:'ハj
Ⅶ::ゞ.ニ\{ヾ{ ヽ、 /:圦{/::}/ /
Ⅵ::..:ヽ{ \ ,.ヘ ' /}:リ
V:: ::.}ハ (v'ー` ニニ=ァ' 人{
ヾ::i:j. \ `⌒ニ=' /
}ノリ__ } 俺様以上の人物だ
r≪:::::::::::::ミx、 >r===._′
___, -‐==ニニ=‐- . /` ー=ミ≫x::::`>=-...={二ニ=ミx.._
ィ⌒ヽ `ヽ `≫x::.::.::.:}}::.::.}__ `ミx、
/⌒ヽ.\ \ |:|::.::.::《::.::.::ア:ミx、 }:}――=ミ::....
//⌒>x:: ヽ 丶 _j:j::.::.::.:ヾニ)'::.::.::.::.:>x__|:|ミx、 ::...、
/ ,..::::::∧マハ ::... `㍉、::.:.::.::.\::.::.::.::.::.::≫'' `㍉、 \
./::::::::::::∧マハ :..、 ` ー=ミ==rr彡'" ヾx \
::::::::::::::::::∧マハ ハ Ⅵハ マx. ヽ
::::::::::::::::::::∧マハ ハ__ Ⅵハ マハ :、
:::::::::::::::::::::::∧マハ r:、__ > Ⅵハ マハ 、_\
::::::::::::::::::::::::::∧⌒ヽ、 ミニ:Y / Ⅵハ マハ`ー=::.._ ミ}::)ュ`7
::::::::::::::::::::::::::::∧ ー=ミx.⌒/:::::..... 厶ィ^ヽ マハ ` ー==:ニ__`ヾ /
| Υ| \\:.:: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |\\ .`' . | //\/ '\
| | | /^ヽ \\ . : : : : : : : : : : : : : : : : : : | \\ /. /_/\/ '\
〈\. | | ∧ .| \\: : : : : : : : : : : : : : :.:.:,ィ| \_〕//_/_/\/ '\
|\\ | /ィА.:| .\\: : : : : : : : : :..:::,ィ蕊| .∩ | /_/_/_/ \/
| ` /ィ'双ヌА /^ヽ. \\: : : : : ..,ィi蕊ア' | `′∩ | /_/_/_/_/_
| /ィ'双双双А || | \\ ,ィi'蕊蕊/ | ∩ `' .| /_/_/_/_/_/
./ィ'双双ヌヌ双 Α || |. ./^ヽ ,ィi'蕊蕊㌢l/| `′∩ /_/_/_/_/_/__
/ィ'双双双双双'/ .|| | || .,ィi'蕊蕊㌢|:f,!/ .:| ∩ `' ./_/_/_/_/_/_
/ィ'双双ヌ双双ヌ/|| | \ |. ,ィi'蕊蕊㌢.|f,!|/\|. `′∩ ./_/_/_/_/_/_/
./ィ'双双ヌ双双ヌ入′.|| | \ ,ィi'蕊蕊㌢ |f,!|/ /\ `'./_/_/_/_/_/_/__
/ィ'双ヌ双ヌ双双;/|| |/^i| | ,ィi'蕊蕊㌢l |f,!.|/⌒vヘ∧. \ ./_/_/_/_/_/_/_
\/ィ'双双ヌ双ヌ;双入 || |/|| |ィi'蕊蕊㌢ f,!.|./ /^ヽ .|\ . /_/_/_/_/_/_/_/
;\\'ヌ双ヌ;双;双/|| |/^i| | || |蕊蕊㌢| |f,! / | . || l | .\/_/_/_/_/_/_/_/_/
乂;;\\'双双入 || |/l| |/^i| |蕊㌢ f,!.|/ \| . || | .| /_._/_/_/_/_/_/_/
乂;乂;`;<\/|| |/^l!| | || |/ll |㌢| |f,! / \\ || | . | ∩/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
乂;;乂;/;ィ\\.l |/.|| l/^i| | .|| | f,!,|/ \\ \.| |. `/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
乂乂/;乂;;乂\\ || |/l| l/^i| | /! ./^ヽ \\ . . .|. ./_/_/_/_/_/_/_/_/_
乂;;;/乂乂乂乂;\\ | || |/| |/ ./: : :|| |. : :. \\.| /_/_/_/_/_/_/_/_/_/
乂/乂;乂乂;;乂;乂;;r<\ l| l .l| | /.:::: : : :|| |: : : : : : : \|/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_
乂;;乂;乂乂;乂;乂;/乂\\!'^i! |/.:::: : : : :|| | : : : : /^ヽ /_/_/_/_/_/_/_/_/_/__
/乂乂乂乂;乂乂/;乂;;乂\\l |: : : : : : : :.:.:\|: : : : :|| |/_/_/_/_/_/_/_/_/_/__
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .叔父の人となりを知った王済は、司馬炎の前でも彼を褒めてみせた
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_,-、
_!´ Yー、
>-tz._ノイ斗-ミ
//, ' ゝ、{`ヽ 〉
,イi //⌒/ // トz_ノ´
〃rソ●' / /⌒i ハ __!、 王済。
ヾそ!''' __ ●'.! ! ゝ'ハ \
`人 i_.ノ ''' rソ、 彡}イj .あなたの所のアホな叔父様はまだ生きているのかしら?
>z- ジ_ミ≧彡'ノ'´
( <介>'´ )
`> ̄ ̄ ̄` ヽ
__ イ \
` ̄7 ヽ
/イ / / | | ヽ | !
! | ' ! |T十-! !xヘ丁ヽ |
! | i| i iTfテ、ト、|`ィrテァi} rノ
`1リトト!  ̄ !  ̄ /イf|
ヽ! ヾ rソ
叔父上はアホじゃないぞ。 ヽ ─_--、 イ/
r=ァ\ /_ハ=、 __
文武両道に通じた素晴らしき男だ ./´  ̄了ー〈 f T「 ̄ / ーr´ ̄  ̄`ヽ
/ / 〉ヽ }} 〈 ! i
.' / く__ {{ __> i ト、
/ __/ \ ヽ/ / ヽ !
ト、 イ o 〉 | 〈 o \ 〈
/ ]ヽニニ イ | / i ヽ ト ̄ヽ__/ i
_ ,ィ≠ー-く
_, -‐'´: : `V^7: : : : : l|
{「: :`ヽ: : : ;r-トヘrィZ_: :ソ
∠,ニ_/ / l| l lト、 V
/ | l ,」-ト H|、! l|
/ ー- 、」l 乂托ミヽノ抃!レヘ./ その素晴らしき王湛は誰と比べられるのかしら?
了二___}仝八_ソ ,ヾ' に_〉
 ̄{二ニZにZ_ ー ' 乂
: :`ヽフ ーュ-イ-、
. : ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
/ :.: 「`:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.\|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
_:/:.:.: |:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.\ :.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
/: /:.:.|:.:.:.:\:.:.:.\:. , -‐ :\:.:. |:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
: /:.:.:.:\:.:.:.:.\:. /、 \:.:.:. \|: /:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.
/:.:.:.:.:.:. |\:.\ / .ィ 卞7 |/:.:.:/:.:.:/:. , -、:.:.
|:.:.:.:.:.:.:.:|‐-、 :.:.\ l__タ /:.:.:/:.:.:/:.:/ |:.:.
|: /|:.:.:.:ハ イfj \:.\ ////// j:.:.
|/゙ jハ/ | `7 ` ¨` /:.:.:.
山濤より下で、魏舒より上だろうな . | く /`ー':.:.:.:.
ヽ / |:.:.:.
. \`l__>、 / \
. i ゝ---~-' / ____
f´| / _ -‐'´::::::::::::::
| ヽ __,,..-‐'´-‐'´::::::::::::::::::_ -‐
. ,⊥-――-、 /::::::::::::::_ -‐'´
/ __ノ、:::::::::::::::|
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .山濤と魏舒は太康元年の時点で左右の尚書僕射を務めている。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .つまり王済は、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 王湛を朝廷の重臣と比べても遜色ない人物と見ていた事になる
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ 王済様が陛下の御前でそのように言ったそうです
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| -―――=ミ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: . : ´ : -=ミ : : : : : : \
/: : :/-=≦ミ \: : : : :_:ヽ
/: : :/ ヽニニ=≧x`¨¨ _}
/廴__彡 , =ミ: :{ ´ rfx≦¨V
{: : : : : : /て/:八 / }i `ー’ }
/廴__乂: : : : 乂_{: : : :〉 / 、 r ノ} ′
{: : : : : : : : : : : : : : / ′ \` 、__ } }
乂: : : : : : : : : : : :/ { _`_ー- ' ノ
私を季孟の間に置こうというのかね? ._>: : : : : : : : :/ 、 ,xく
\: : : : : : : : :_:/ ヽ /: : : `フ
` ー‐zへ≦ニ=- \ /: : : :<
′ \ニニニニニ=- ≧=- {: : : : : :ノ
.′ ヽニニニニニニニニ/ヽ≧x、く
{ \ニニニニニく マ/
ー――- 、 \ニニニニヽ 〈ニヽ
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .季孟の間とは中間の待遇を意味し、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .『論語』『微子篇』にある斉の景公と孔子の逸話に由来する
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
___
. : ´: : : : : : : ミ 、
/: : へ : : : : : へ: :ヽ
}:ノ __ \彡 __ヽ }
rく:{ ´r-≧x ,r≦z、`}ム
{う}! `"/ { ヽ ハ)}
{: 、/:V:{ / j} \ / }人
`ー=彡ヘ `rー_- .._ /ノ: : :`¨彡
. -=ニ¬一 ¨¨¨ > z ´ ̄`ヾ¨´ /{: : : :、`ー 彳 我が名は!
/ `¨¨¨¨7´ / }___/__ |: : : : :ー=彡:7
.′ / / |/ -=ミ 、\. -‐く 太原王氏!
{ { { __.ノ_/ } }_ ヽ \
八 ー′ ´ `ヽ_.ノ } `ヽト ヽ 素晴らしき王湛!!!
ハ / } }__}} ヽ }
.′ '. / / .} ∨ 〉 .人
{ '. { / } V { ヽ
{ '. / ̄¨¨ミ{ ̄ ¨¨¨¨彡 / .} ∨∧ ∧
{ } / \ ̄ / } } }i ∧
}i / _ } / } ′ ハ ∧
V }/ / `ー―┐ ′ ′ / / / . ∧
∨ ′ ` ___ノ / { / __ノ / ! ∧
V { / { イ リ .′ }
V { / , -―‐=彡 { / / }
Ⅵ /≧=―=彡i:i:i:i:i// / ムイ .′
込、__ /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i// . ′ ∧
\ ` ≪i:i:i:i:i:i:i≫ ´ / / '
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .こうして王湛は名を知られるようになり、二十八歳で初めて仕官している。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .『晋書』『王湛伝』等の記述を総合すると、咸寧年間に仕官した事になる。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 秦王文学を皮切りに、太子洗馬、尚書郎太子中庶子を経て、
`ヘ:ゝ .' 小/ .汝南国内史に就任するも、元康五年(二九五年)に四十七歳で病死
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
`ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l 太原王氏は
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ .魏晋南北朝を通じて名門豪族で在り続ける。
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.`
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 西晋期は王渾・王済の親子が中心となり、
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ 東晋期以降は王湛の子孫が中心となってゆく
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
, __
∠_ Y´( ヽ, __二三__く |
` 、 `ヽ >'´:::::::::::/ i::::::::::::::::::::::::
::::::::` 、/:::イ::::///ヽ、 |:::::::::::::::::::::::
:::::::::Y⌒y ' ̄ヾ`㍉ヾ、 ソ:::i|::::i::::::::::::
::::::::::| ( 辷ソ` 'i:::ノ:::/|::::::::::: 私は素晴らしき太原王氏の王慧龍。
::::::::人__, `'r=、`i:::::::::::
::::::::::::::::∧ ハⅣi´::::::::::::: .父祖の仇劉裕を討つべく、方々の力をお借りしたい
:::::::::::::/ _ ノ " ':::::::::::::::::
\X ', ' ノ::::::/ー'T
、 \\ , '::::::::/ |
', ', ', /´\_, '::::|:::::::/,' ̄ ̄ ∠,. -──- 、 ` ー- 、
', \ ', '∧:::::::::::::::::::::|::/., ' /:::::::::::::::::::::::::::::::::::\  ̄` o〉
..', ヾ \| ∧:::::::::::::::::|´ , ' /:::::::::::l::::::::l:::::::::::l::::::::::::\ ∧
', ',\ /\∧::::::::::::::|, ' l:::::::l:::::::::l、::::::|:::l:::::::ト、:::ヽ:|:::::',. /::::',
|ヽ::ヽ:_,斗ァ、::ト、|:_;斗‐、:::::|::::::} /::::::::}
北魏 洛城鎮将 王慧龍 ヽ::\\:ァ=ミヾ >=ミ、\!:::└':::::::::/
∨::`くfく_,ノ! fく _ハ ,':::::::::::::::::/
|:::::} {:辷ノ {:辷ノ/:::::::::::::::::/
|::::::i :::: ' ::::: /:::::::::::::::::/
あなたこそ真の貴種。 |::::::ヽ r=‐ 、 l::::::::::::::ハ/
|::::::::::`>、 ` ´ ,イ::::::::/ ,. -─ァ、
ぜひ私の姪をもらって頂けませんか /|:::::::/>=≧-ー_'彡|::::∠ /ー 、厶 }
/ ヽ//ー-、 `Yく /// /二ソ ヾヘ
>-、 /ー--、 ト、_/ { ∠_ } |
/ ├ ー 、 | |\ 〉 l | /
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .もっとも、王湛の子孫は
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .紆余曲折の末に南朝から北朝に転じるのだが、それはまた別の話である
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| おしまい |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:<
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-< 素晴らしき士大夫のお話
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
【第六十四回に続く】
新規CAST
~晋~
●王湛(おうたん) 素晴らしきヒィッツカラルド(ジャイアントロボ)
~他~
●王慧龍(おうけいりゅう) 上杉謙信(Ranceシリーズ)
乙でした!
乙です。
王湛を見ると、なんとなく平知盛を連想しました。
>>1乙ー
馬癖の王済から乗馬を評価されるとはすごいな王湛
しかし王済も、奢侈貴族の代表として悪名を轟かせてる一方で、こういういい逸話もあって面白い人物ね
>>1さん乙です
>あなたの所のアホな叔父様はまだ生きているのかしら?
からかいにしてもひどい物言いじゃありませんか陛下…
【>>523修正】
/.:.:.:.:.:.:.<ヘ \ /
/{ イ:.:.:.:.:.:.ハ:.:/ ュ=、i \ /
{:.:.ー‐':.:.:.:.:.:.:t_ }::i_ 7´、_ \ /
ト、ニフ.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ゞ' /ヽr'´ ___ _\V_テ=-
ゞ.:.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:.ム_ j_,-──、 _/ ヽ-ち//\
ト、二フ:.:.:.:.:/_二>=' `ヽへ _. -‐ヘ::Y // /
\:.:.:.:.:.:/ ̄ / `ー-、_ _, -‐' }::l, -‐、_,./ /
ブ ̄ `´ j-' /
/ _ '´ /
/ iー─- 、 __ _. -‐' /
ト、 V ー- ¨ /
) i \ | // /
ゝ \ \Vし
| ヘ ,-──、-っ〉 <______
| |\ / てユ`// へ
| { \ _,.t '´ ,そ二/ /| 〉 \ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
| >、_/ /::| (エ/ / | | l ≧ <
| / {:::::し' ̄ /  ̄' / | | ∨ ≧ 騎射で向こうの山が真っ二つだ!! ニ=-
| / 亡/ / l | ∨ ≧ ≦
\ _,-‐' ̄ ./ l l l /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
┃ ┃┃ (´⌒;;) ;;;..,:⌒;;
┃ (´⌒;; ⌒;; (´ ;;; \__人_人从_人_人从/
..┃ ┃┃ ,゙ ('⌒;;; _) (__
. .┣━━ ) すげぇッ!!! (
┃ ┃┃ ┃  ̄ ̄) ( ̄ ̄
┛ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .鞭裁きも鮮やかで、どんな騎手も王湛には適わないと思わせるものだった
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
乙でした
乙です
山が真っ二つってネタとわかってても誇張が過ぎるww
どうなんだろうね? そのへんは世説新語だから年齢とかは適当で史実と合わないとかあるのかもしれない
王済が30年気づかなかったんじゃなくて、28歳になるまで誰も気づかなかったってことを言ってるのかな
-―――=ミ
. : ´ : -=ミ : : : : : : \
/: : :/-=≦ミ \: : : : :_:ヽ
/: : :/ ヽニニ=≧x`"" _}
/廴__彡 , =ミ: :{ ´ rfx≦"V .>>546
{: : : : : : /て/:八 / }i `ー’ } >>518の三十年は概数で、長い間という意味になるのだ。
/廴__乂: : : : 乂_{: : : :〉 / 、 r ノ} ′
{: : : : : : : : : : : : : : / ′ \` 、__ } } .ちなみに私は元康五年(二九五年)に四十七歳で、.
乂: : : : : : : : : : : :/ { _`_ー- ' ノ .兄の王渾は元康七年(二九七年)に七十五歳で死んでいる。
_>: : : : : : : : :/ 、 ,xく
\: : : : : : : : :_:/ ヽ /: : : `フ .甥の王済はそれより前に四十六歳で死んだ。
` ー‐zへ≦ニ=- \ /: : : :<
′ \ニニニニニ=- ≧=- {: : : : : :ノ まあ、豪族の家にはよくある事だよ
.′ ヽニニニニニニニニ/ヽ≧x、く
{ \ニニニニニく マ/
ー――- 、 \ニニニニヽ 〈ニヽ
>>549
ありがとうございます
その手の表現はよくあるけど三十年は知らなかった
荀彧と荀攸のような
>>549
年の差あるね
酒見賢一「泣き虫弱虫諸葛孔明」最終巻読んでたら
祝融夫人は孔明の前に引き据えられていた。
「女丈夫と聞いていたが、なかなか魅力的なご婦人である。少々おてんばなのが難点ですか」
と孔明が言うと、祝融夫人は腕に鳥肌を立てて、
「いっそ殺しなさい。この変態が。わたしを辱めて、さんざんに責め嬲り、下級兵士にくれてやるつもりね。
そんな外道の手にかかるくらいなら、舌を噛みます」
杜預さんが喜びそうなシチュエーションが
「くっころ」からの「エ○同人みたいに」かww
前スレのこれを思い出した(七擒七縦や祝融は陳寿に笑い飛ばされたから、祝融にAA当てられてなかったよね?)
741:つか、ダクネスとめぐみんがどんな配役になるのか気になるwwww
801(スレ主):頭のおかしい爆裂娘と変態ドMクルセイダーはこのスレでの使い道が思いつきません。
祝融夫人まさかのダクネスww
|!-‐== 、-‐: :  ̄ ¨__- 、 _____
! /: : : : : : : : : : : :.ヾく二 -‐‐ ¨フ
∨: : : ://:. ;〃: l: : : :i: : ∧ /
.〃:/: :〃:.:/ /l: :|ヽ: : l: :|: :.∨ /
//:/!: : lム⊥_{ W_ヾ:ト、l: : :.Yi .御無沙汰しています。
. l/ |!: :.{ ∨‐ - `メ リ: i :}:リ
. |! |\ir=ミ ≠=ミ ノ:.从リ なかなか次回の話がまとまりませんが、
!::::::: , :::::::∠ノュ ノ. 7/6(木)の23:00頃から次回の投下を行います。
ヽ ┌ ┐ ,.ィ:ァ<.
> 、_ .,.ィ ⊥ォ: : :.Y 書きたい話は決まっているのに、
____ ノT゙ ̄/::ヽ: : ム .その話をするためには、
〃:::/:::}从/:::::/:::::ヾ: : ゙Y .結局時系列に沿って話を進めなければならないというジレンマ
〃-‐ヽノフ∠::_/¨::::;::-‐-Y: :{
,{:{::::::/ //:::::::>〃:::::::::::::}: : :)
/ ̄ ̄\
/ ヽ_ \
(●)(● ) | ____
なんだいつも通りじゃないか (__人__) U | / \
l` ⌒´ | /─ ─ \
. { | / (●) (●) \
まあ、この先は、 .{ / | (__人__) |
蜀討伐・呉討伐みたいな大戦を書かずにすむのが救いだお ヽ ノ \ ` ⌒´ ,/
/ ^ヽ / \
| | | |
>>1さん乙です
楽しみに待ってます
-‐  ̄ ̄ `丶、
/ ヽ
/ / /〃/{ { ヽ `ヽ. ∧
l / /斗/ハ ィー‐ヽ ∨ l
{ { レテく ヽ\{ヽ\ ヾ│
乂l f r'ハ __ 7ハ\リ l
(⌒⌒) .八,}弋ソ ''⌒ソノ ) 八 「やる夫が正史を書くようです」第六十四回よ。
. ヽ〃`ひ、 ノイ }ゝ" n "" { {´ 丶\
/ rz-、_ ,>‐r<_∧!>、 \丶 このスレの>>1は投下中にレス返しをしないし、
. , -‐" とノハ/ ヽ{>ロ<フ〈. ヽ \ 先の展開のネタバレ行為は禁止になっているわ。
// / / ヽ、__,/∨{ j><__〉\ 丶.ヽ
. {八 〃 ハ { /{ / 大 , < }ヽ } } .天下統一の先の景色、あなたたちの目で確かめてね
)/ ヽ(. ヽ人{ >‐ヽ/ j \/ ∨} ノ ヽjイノ
" ` ′ ヽ ヘ_,ん</__j_{_/ (( ( "
/ / | l
/ / .| l
/` V l .,′
`ー'′ ├-/
 ̄
【紀元280年秋 晋首都 洛陽】
s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \
弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、
|ーr‐弌弋 `ヽ∟」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_
≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ
. l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。
s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。
| ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。
| ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。
| ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_
|____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i
|: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ
|::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ
|弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、
|:l:l〈::: | |/__||/Ⅵ . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^㍉。.,_ __|i:i口i:i|_
|从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_
|::::::: (:| |/__||__Ⅵ |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ
|-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_,
|::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡
|ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:|
二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:|
二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩
二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵
.,イ.,ィ .∨
/// ii i i .i
i.i | | i .ii .ii i i |
i.i | | i .ii .ii i i |
i.i | .', i i .i /iノ.i.i.i i i |
i.i | i', i、 ', i, />i{弐マi i i.i
i.i | ',ヽイ、 iヽi\/、__ゞ'i / i i.i| 先輩。
ヽヾi ∨i,==ゝ .i´  ̄ ̄i/ i .i/ノ
i} .∨ii::::::,ィs。 , .イ::::i丿iノ
ヾ__ >ノゝv=-‐''":.:.:∨。,,,,,,、
>´/ ./ /==i:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:フ \
,{ | ∧ /:.:.:.:.:}i / ./ ><
,' i | ムニノ'''ヽイニiイ/ / >'´:.:.:.:.:.:.∨
,':.:.:∨ |ムニ./:.:.:.iニニニ./イ >´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i
晋 尚書都令史 虞溥 .ヽ、i;;;;;;;;;;;;;/'`ヽ;;;;;;;;/'ヽ;;;;;;;;;/
__.i;;;;;;;;;i _ ヾ'' i;;;;;;;;'
ヾ;;;;;;;;iヽ--、 ,..-、,i;;;;/
ヽ 'i、`ヽ i、・,,'iヾ' .、・,..'ト'ヽ /i' _ r'/-'ニヽ
ヽi、 'ヽ' ヽ , ' ` ir'i,イ,./ iー-'゛'ー-'―
やれやれ。 ;;;;;;;;i` ' ト、ヾニ'ニ'ニ'ニ'/ヽヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;,/ ' 、ー‐ ‐/ 'イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
忙しいもんだ .;;;;;;;i、 ` ー‐' i、 i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;ヽ ヽ ' ,イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`';;;;;;;'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ i;;;;;;;;;;;;
晋 尚書令 衛瓘
/ \ \
/
.. / |i ∨
| 八 |i |
l 八 ,,.斗笊. |i |
| \ /vう )] |i | そう仰らずに。
|\ \/ """ j / |i 八
| .∧⌒´ , /イ 从 ' .今が大事な時なのですから
| 个 ` / j/j/-‐-ミ
. 八 r≦/ /: : : : : :\
\{\{r〔i「i:i》 __/ : : : : : : : : : :.
. |/ -===-ミ: : : : : : : : : : ∨
_ -= \: : : : : : : : : 〈
、 i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|i
ヽ、i;;;;;;;;;;;;;/'`ヽ;;;;;;;;/'ヽ;;;;;;;;;/
__.i;;;;;;;;;i _ ヾ'' i;;;;;;;;'
ヾ;;;;;;;;iヽ--、 ,..-、,i;;;;/
ヽ 'i、`ヽ i、・,,'iヾ' .、・,..'ト'ヽ /i' _ r'/-'ニヽ
ヽi、 'ヽ' ヽ , ' ` ir'i,イ,./ iー-'゛'ー-'―
;;;;;;;;;;;;;/ i ヾ≡i≡i≡il7/ノ,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
何か天下を治める妙策はないもんかね ;;;;;;;;i` ' ト、ヾニ'ニ'ニ'ニ'/ヽヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;,/ ' 、ー‐ ‐/ 'イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;i、 ` ー‐' i、 i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;ヽ ヽ ' ,イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;ヾ、,.. _ r';;;;;;;;;;;;;;;;;,.__;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`';;;;;;;'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ i;;;;;;;;;;;;
, : : : { |∨ | \ 丶
/. :| | |⌒八. :.
. : . | | | x芹㍉:: |:.. :. 僭越ですが、
i|. :| | ∨| r ヒツ|:: |: : . :. 我が大晋は天命に応じるべきです。
||: . ||___}}⌒""""ト|イ: : :.小j
八 : : . |人 ̄ ` |:| !::| | .古代の先王が
\{\:|:. ' ’ 人!| |从| .定めた制度を復活させれば、大晋は末永く栄えるでしょう。
八 |:.:.:iト... /∨八|
)从.:.:{:八_|_ / 〉、__ _xへ .秦の始皇帝が定めた制度を真似すべきではありません。
\{ / /_\/ニニ| / \
-=ニ\Λ::::::|ニニニ/ _} 漢と魏は、秦を真似して滅んだのですから
/ |ニニニニ「:::|ニニ//斗-‐⌒ヽ
l. |ニニニニ|:::::|ニニ{_/ \ }.
l Vニニニ|::::::|ニニ| ト、 .}V:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
}::::\ 〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
\:::::`\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ヽ::::::::::::::::::::::::::::r ニ ヽ::::: ::::::>ー- 、::::::
\”::::::::::::::::::::::::::{ ゞ' .ノノ / ヽ::
ム:::r- 、::::::::::::::`¨¨´ .ィ ./:::
-=ニ:::::い .} x ≠x ミ=x }:{ _. イ::::::
先人もそう嘆いていたもんだが、 -=ミ、__フ´ {{ ____フ'( .{ 父:::::
結局改められずに終わっちまった。 ≠ム / _. -‐ 二二__::::::::} 、. 〈 〈X〉
/爪イ _ イ i>'´::::::/ .i :i r~
お? 、 .L_V>''` ̄::::::>'´ i ノ ヽ/
>=ム:::::::>''二 ̄__ _/. / .|
、__.. ≠=-:::::::::} ̄ / / .j
ミ、:::::::::::::::-====ミく / 〈
_二ニ=-::::::::::-=ミハ ./ }
. -=二:::-===二二:::ム _. イ /
-=::::::::::::::::::::::-==二二==丁 \ ハ
, ': : . \ ヽ : : \
,': : : :, . . , イ: . ', ', ヽ丶ヽ: : : : :ヽ
; : : : ;': ; ; i : i l; : : :'; : '; : : : `ヽ`ー:-:、ト、__
,' ;': : /: ; i:i| : i !:lヽ: : '; : :: ;: : :、: \:ヽ`ー、`
l ; : :,': :l: i|-!‐l-',i ヽ、ヽx‐:-;--:、 :`ヽ: ヾヽ!
i i : ;i: : :イ ,r≠ミ、', r≠ミレト- 、: ハ: ハ
!ハ : !: : ハ〈Vi: ハ ` V、:::ハソ |ソ/ ヽ!:ソ .これは尚書令。
ヽ!: ヽ : ハ弋zン 弋zン j lノ: : : ハ
Yノヽ: Yハ´ ' イ| |: : : : : :ハ 天下を治める妙策をお探しとの事
ノ メ Y l:!:ゝ ー ' イ: :.| | : l: : : : :ハ
´ T: : :`jノ:l|: |: : >, く´ ト,: : :! |: : i: : : : :ハ
l: i :ノ : j: :i:ィノ ̄ハ イ ̄ 〉`!:|‐,--: : : : :ハ
j: l: :i:r ノ _ ィノイ ト!jノヽ〉ミ、 l:|/ `ヽ: :',ハ
晋 尚書 張華 、 i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|i
ヽ、i;;;;;;;;;;;;;/'`ヽ;;;;;;;;/'ヽ;;;;;;;;;/
__.i;;;;;;;;;i _ ヾ'' i;;;;;;;;'
ヾ;;;;;;;;iヽ--、 ,..-、,i;;;;/
ヽ 'i、`ヽ i、・,,'iヾ' .、・,..'ト'ヽ /i' _ r'/-'ニヽ
お前さんか。 ヽi、 'ヽ' ヽ , ' ` ir'i,イ,./ iー-'゛'ー-'―
;;;;;;;;;;;;;/ i ヾ≡i≡i≡il7/ノ,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
耳のいいこった。 ;;;;;;;;i` ' ト、ヾニ'ニ'ニ'ニ'/ヽヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;,/ ' 、ー‐ ‐/ 'イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
何かあるかね? ;;;;;;;i、 ` ー‐' i、 i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;ヽ ヽ ' ,イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;ヾ、,.. _ r';;;;;;;;;;;;;;;;;,.__;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`';;;;;;;'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ i;;;;;;;;;;;;
〃 .:: ..: ! lヽ ヽ... ヽ:::.::.
.,' ..〃..:::: } .::i .:l }ハ :ヽ::::. :::::ヾ:::::ヽ
l .::://.::;:' , 〃../〃::/ i:l ',.:i',ヽ:::. :::::',:',::ヽ',
l .::///:///::://::::/ il i_Li_ヽ:::::::::l:::l::::i::!
.| ::/:::'ノノナ フサフ` / イ /」_ぃ::::::::l:::l::::| i
.|,彳/:::::ノイメi" ___ チ´::7` ! ::::::i:::l::::| i
.〃| ::l::::〃(ヤ"i:ッ===ミ i、:::ゎ l::::::::lリiヾ乂 戸籍を整理してはどうでしょう?
(( | ::|::〃::::ヾ、i::i ヾ-" ,ハ::::;;;;l li 乂、
` | ::レ i:::::::::::i::i ' ,':::i::::',:l_X'' `ー .戸籍を作って天下の人口を把握する事で、
| :::.: i::::::::::::i::iヽ `ー' _ ,ィ:i::::i:: :::,i ヾー .今後我々が採るべき施策が見えてくると考えます。
| ::: i :::::__」i:::! ` , ,( ヽ l::!::::ヽ::ヾ
! :::. _ノ-'´ノl i::::!`ー、__トえ:::::::\\___::::::::心ヽ .税収の目安としても戸籍は役に立ちますから
ノマヾ、、 ヽヽ::::! 瓜 (`rー-l"rz, ヽ::::',:::::',
/ '⌒ヽ、 ヽヾ、_ノシヽ、_/乙女 `ー‐ k´/ ヽ、:',:::::',
| \\ ̄ >'´,-只-、`コ. l i | rヘ ハ:',::::::ヽ
| ,- 、 \\ ヽー'/ ハ 〈 く l !'-'`|ヾャ }っ:,:::::ヽ
ヽ|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;レ
コ;;;;;;;;;Nヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;ハ;;;;;;イ
_」;;;;;;;/ '''W'' ヾ;;;7
ヾ;;;;;;ト、,,__、 ___ イ;;/
(r7トミ( O )>z=( O) !;;k) ノ|/
ヽ|ヾ-| ゙゙ r゙ i リン r=イ;;|r
;;;;;;;;ェェト、ミ{テ元元テ州ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
晋としての戸籍はないし、この機に戸籍を作り直すかね? ;;;;;;;;匕 ヽ ヾ三三三シノY1;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;レ ヽ____ア Zコ;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;匕 <ヽ >/ ノ | Iコ;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;zノ ) rk丁;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;匕ルハ儿/YKヽ;;;;;;;;;;;;;;/\;;;;;;
, : : : { |∨ | \ 丶
/. :| | |⌒八. :.
. : . | | | x芹㍉:: |:.. :.
i|. :| | ∨| r ヒツ|:: |: : . :.
||: . ||___}}⌒""""ト|イ: : :.小j 戸籍の作成。
八 : : . |人 ̄ ` |:| !::| |
\{\:|:. ' ’ 人!| |从| .統一王朝のそれとしては、
八 |:.:.:iト... /∨八| 後漢の桓帝の永寿三年以来になりますね
)从.:.:{:八_|_ / 〉、__ _xへ
\{ / /_\/ニニ| / \
-=ニ\Λ::::::|ニニニ/ _}
/ |ニニニニ「:::|ニニ//斗-‐⌒ヽ
l. |ニニニニ|:::::|ニニ{_/ \ }. -‐  ̄ ̄ `丶、
l Vニニニ|::::::|ニニ| / ヽ
/ / /〃/{ { ヽ `ヽ. ∧
l / /斗/ハ ィー‐ヽ ∨ l
{ { レテく ヽ\{ヽ\ ヾ│
乂l f r'ハ __ 7ハ\リ l
(⌒⌒) .八,}弋ソ ''⌒ソノ ) 八
. ヽ〃`ひ、 ノイ }ゝ" n "" { {´ 丶\
よく知っているわね。 / rz-、_ ,>‐r<_∧!>、 \丶
. , -‐" とノハ/ ヽ{>ロ<フ〈. ヽ \
では、あたしも仕事があるのでこれで失礼します // / / ヽ、__,/∨{ j><__〉\ 丶.ヽ
. {八 〃 ハ { /{ / 大 , < }ヽ } }
)/ ヽ(. ヽ人{ >‐ヽ/ j \/ ∨} ノ ヽjイノ
" ` ′ ヽ ヘ_,ん</__j_{_/ (( ( "
/ / | l
/ / .| l
/` V l .,′
`ー'′ ├-/
 ̄
/_ }>--ミ iVハ:::/ . ------- .
}!⌒ 、]:{ ヾ } |{/ | : : |
L\ `ヽxイ{ 彡 .ハ. | : : |
ヽハ 、 、r-r' | : : |
.ノ:::L_. / ri ,、{_ノ | : : |
`}:ト、::\ 〈 / | : : |
ヽ寸ト、:丶、 ./ | : : |
ヽ::寸>x::`) < : : |
ー- ._ `ー- .フ | : : |
、_ノ二ニ x___ | : : |
ニヽ {: -=ニ二゚ ̄ ̄ .| : : |
=-:\ .ノ::::、::::::::::: \ | : : |
王二:二二=--≧:、:::::::::\ | : : |
_]=-::::::-==ニ二三气:\::::::::\¨¨¨¨¨¨¨¨´ ./ \ ∨
/イ l
| i| | | |i |i
. { | i| / | | |i |i
. { |八 [ i| /j抖‐‐ミ, |i |i
. { | \[ i| .ィr Vソ }l |i |i
現在の尚書の面々の中で、張華殿お一人だけがお若い。 乂j/\「(\八)^^ゝ ‐‐彳 .|i |i
| 圦"´ | 从 从
朝廷の人々の間では、 j/\{/〔个 ‐‐ イ/}八イ
次の三公は張華殿との噂が絶えません ___≧≦ 从_ __
,丶⌒>/ /Yヽ 〉⌒〉>\
l「 {. ∧/⌒^〉 / / ∨
. ハ { /i:i/:::::/i‘,/ ,丶' ゙ ∨
| 〉 {,/i:i/:::::/i:i:i:i:i:/ /〉
、 i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|i
ヽ、i;;;;;;;;;;;;;/'`ヽ;;;;;;;;/'ヽ;;;;;;;;;/
__.i;;;;;;;;;i _ ヾ'' i;;;;;;;;'
ヾ;;;;;;;;iヽ--、 ,..-、,i;;;;/
ヽ 'i、`ヽ i、・,,'iヾ' .、・,..'ト'ヽ /i' _ r'/-'ニヽ 威儀が足らん。
ヽi、 'ヽ' ヽ , ' ` ir'i,イ,./ iー-'゛'ー-'―
;;;;;;;;i` ' ト、ヾニ'ニ'ニ'ニ'/ヽヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 周囲から見れば気取っているようにしか見えんのが何とも……
;;;;;,/ ' 、ー‐ ‐/ 'イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;i、 ` ー‐' i、 i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 一朝一夕に身につくもんじゃないがな
;;;;;;;;;;ヽ ヽ ' ,イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`';;;;;;;'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ i;;;;;;;;;;;;
., : : : { |∨ | \ 丶
/. :| | |⌒八. :.
. : . | | | x芹㍉:: |:.. :.
i|. :| | ∨| r ヒツ|:: |: : . :.
||: . ||___}}⌒""""ト|イ: : :.小j
八 : : . |人 ̄ ` |:| !::| |
\{\:|:. ' ’ 人!| |从|
言葉は悪いですが、家柄は嘘をつかないのですね 八 |:.:.:iト... /∨八|
)从.:.:{:八_|_ / 〉、__ _xへ
\{ / /_\/ニニ| / \
-=ニ\Λ::::::|ニニニ/ _}
/ |ニニニニ「:::|ニニ//斗-‐⌒ヽ
l. |ニニニニ|:::::|ニニ{_/ \ }.
l Vニニニ|::::::|ニニ|
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ .西晋期を代表する名士張華。
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.`
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 .同時代の人々は、
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ 彼の人となりを次のように書き残している
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| 威儀少なく様子ぶった男 .|:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:< 立居振舞いに威厳が足りない気取り屋
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! .
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Ⅵヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ
\ヽ、 _ , イ!::/ これは、西晋の張敏が書いた『頭責子羽』に記されている
/ ヽ{ ト、ヽ l:′
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
l; : : : : \\.り/: : :i
i: : : :: : : : :|<V>| : : : !
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ
『頭責子羽』は私張敏が姉の夫の秦子羽を批判した文章です。 l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ
『世説新語』『排調篇』に引用され、 _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
その注釈で全文を読む事ができます ./;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ 私は泰始元年に『頭責子羽』を書き、
| ヽ ' _ ` イ 当時付き合いのあった六人の名士の人柄を述べています。
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ その中の一人が張華殿という次第でして……
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ .確かに気取り屋なのが玉に瑕ですが、
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 .他の五人と一緒で文章は立派で思考が筋目立っているので、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! 権門に付き従って朝廷に列しているというのが私の見立てです
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
--=´::::::::::::::::::::::::::::::::: : ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ
/:: ,': : /i:::::::::::::::i:::i::::::::::::::ヽ\
. /i::: {:: /. '::::::::{::::ハ_|ゝ::::::::::::::',
{: : i..,'  ̄ ':::::::i!::,'. ヾ ̄ヽ::::::',::}
|',:: ',{====\ {`=====. i::::::::}/
また、『文士伝』という書物にも、 Ⅵ |;;;;;;| ` |;;;;;;| |::: : ,'
「張華は威儀少なく様子ぶった男」と記されている。 . i `"´ `"´ i:: : ,'
. `i> __ <|:: /
そういう人物だったのは間違いないのだろう l//: :ヽ=/: :\//
ヘ`゙<ヽ/>彳/
ヘ. ⊂只⊃ /
} 〃 ヾ {
s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \
弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、
|ーr‐弌弋 `ヽ∟」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_
≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ
. l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。
s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。
| ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。
| ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。
| ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_
|____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i
|: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ
|::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ
|弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、
|:l:l〈::: | |/__||/Ⅵ . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^㍉。.,_ __|i:i口i:i|_
|从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_
|::::::: (:| |/__||__Ⅵ |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ
|-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_,
|::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡
|ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:|
二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:|
二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩
二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| 太尉も尚書令ももう御年だ |
ヽ_____________乂
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .とはいえ、張華が貧しい境遇から這い上がり、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .天下統一の功臣にまでなった事については異論の挟みようがない
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
__
, ´ ` 、
/ 丶
/ :...:::\
〃 .:: ..: ! lヽ ヽ... ヽ:::.::.
,' ..〃..:::: } .::i .:l }ハ :ヽ::::. :::::ヾ:::::ヽ
l .::://.::;:' , 〃../〃::/ i:l ',.:i',ヽ:::. :::::',:',::ヽ',
l .::///:///::://::::/ il i_Li_ヽ:::::::::l:::l::::i::!
| ::/:::'ノノナ フサフ` / イ /」_ぃ::::::::l:::l::::| i
|,彳/:::::ノ=i_=ナテ=tヽ チ´::7` !:::::::i:::l::::| i
.〃| ::l::::〃(ヤ"i :::::::わ i、::ゎ l::::::::lリiヾ乂
(( | ::|::〃::::ヾ、ぃr'__;;;」 ヾ-" ハ::::;;;;l li 乂、
` | ::レ i:::::::::::i::i ' ,':::i::::',:l_X'' `ー
| :::.: i::::::::::::i::iヽ ー‐ ィ:i:::i:: :::,i ヾー
| ::: i :::::__」i:::! ` , イ:::::l::!::ヽ::ヾ これからはあたしの時代よ
! :::. _ノ-'´ノl i::::!`ー、__トえ:::::::i::::::l::i::::::::心ヽ
ノマヾ、、 ヽヽ::::! 瓜 (`ーャ、:::i::i::::',::::::',
/ '⌒ヽ、 ヽヾ、_ノシヽ、_/げい l i`ヽ、:::',::::::',
| \\ ̄ >'´,-只-、`コ. l i l:::',::::::ヽ
| ,- 、 \\ ヽー'/ ハ 〈 く l ! }:::':,:::::::ヽ
//レ' \ / ヽ ヽ <_/| i丶ヽ_> l | イヽ::::ヽ:::::::\
/::/::::! Y ヽ ヽ / / i! ヽヽ l |' /ヽヽ::::::ヽ::::ヽ\
/::;;:':::::/:| li ヘ. ∨./ i! ヽヽ| レ:::::::::ヽ:::::::::::丶:\\
,/ :;;'ソ::::::/:::| / | l │ / 〃 メ、ハ::::::::::::ヽ:::::::::::::ヽ \\
, ー ":,:: '/::::::/:::::| / ハ ヽ |_/ O〃 / ∧ ヽ::::::::::::::\:::::::::::ヽ \\
,' .:/ .::::/ ,' :,' .::iハ . ヽ:::: :::ヽ:::::. ヘ
i .:/ ::/ / ::/!: .::,' | |∨:|ヘ:::: : :::ヘ:::::::ハ
| .:,' / .:/ ::/,' :::/ |:.! |:.:| |∨::::::::∧::::::i、
| .::i:./ .:::,イ ::_/:::/ リ !斗f‐-、::::::::::ハ::::| !
|/:|/ :/,ィ"´/:`` / |/'_」」. i:`: :::::::|::::| |
,ィ| / ::::::/i,.>''"アiヽ /´::::}`.|:::::::::::::l::::| |
/ | ,'::::/{ rT{::::::::::r ! {:::::rリ ∥:: :::::/ト、ハ|
{ | {::/::::::ヽ|:|乂、_,ノリ ヾ之' ,'|::::::::,'. | 乂 ふふふ
ヽ | |,' |::::|::::|`ト! ''' "´ 、 ,,,,, ハ|::::.::i ! `''ー‐
i |::::|::::l::::|ト、""゛ /:::|:::::::| ヽ
ハ:: l: ::|::::|::::iハ \ ` ´ .イ:|!:::ハ:::::|
∧: !::::i:,.-、「|∧ > 、 _,. <:i::|:::|:::::.ヘ:::ヘ
/::::: _厶イ ./ |:.:.|` ー-L>、:::::::|::|:::|:::::::::.`iー\
. />< \ ヘ. i:.:.i ,'!ハ| `<ュ」::|::::::::.:.∧
. ,イ-― 、` 、\ ヽ|,イ /_||__〉 ハ`ヽ :::::.:.:.∧ /l::::::::::l:l::::::::/:::::/::/|:::|:::::::::j'::::::::::::::|:::::::::::::|::::{
/::|:::::::::::|{::::::/:::::/:/ |:::|::::|:::|:::::::::::::::|::::::::::::::|::::|
// |:::::::::::::|::::::|::/ リ :::||:::|、::. VL;;j_ハ::::::::::::|:::::|
∥ /j::::::::::::/|::::::|/ー==ミ、 、:::... \ リ:://ヽ}::|:::::|:::::l:.、
f{/ j::/::::::f゙{ l::::l:{ ゙' \ __L,,_ l::l:::::、:::l\:::..._
|V :::/::::::::|\、::ト、 ヽ´ ⌒ヾ /::\::::ト
∧:.V/::::::::::|:::::ハ:.、 ノ / j::/::/::7ー
{ y:/::::::::::::V::::::}ハ 、 /ノ/7/レ゙
ト....../イ:::|:::::::::::V::rrt} \ ― ’ ,.仆/:/:| |:|
t、 ,フ´ ̄Y|:::::::::::::V `< \ .. r:チ:::::l::/::::::| |:|
/i:i:i:i:i:i\i:i:、:::::::::::\ /} `''' 7゙<{::/::/::|/:::::::l }:{
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽi:i:、:::ト、< / | / /{ノ::/:::/:::/ ノ;イ ペコリ
/: : : : : : : : : : :/: : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : |: : : : ::.
/: : : : : : : : : : /: : : : : : : : ::/: : : : : : :l: : : : : l: :.、: : :
: /: : : : : : : : :/: : : : : : : :::::; : : : : : : :.|: : : : :/: : :., : : :
:/: : : : : : : : :/: : : : : : : :/::j: : : : : : : :|: : : :/-、: : :. : :.|:、
:./: : : : : : : : : : : : : : : : : /ヽ|: : : : :|: : :|: :/ 、: :}: : |::.、
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: : : : : : : : :.|: : : : : : : : :.|( _j: : : : : : 、:.|ヾうj:リ ヾ、/j: :/:l \:..__
:/: : : : : : : l: : : : : : : : : | ヽ|: : : : : :{ヽ: l \タ {/:./ }' 幽州の羊飼いが今や万戸侯。
: : }: : : : : :l: : : : : : : : : :|\}: :|: : : : | \ \
: : :|: : : : :.|: : : : : : : :|: :.|: : |: |: : : |: | / あやかりたいものよね
: : :|: : : : :|: : :|: : : : : |: :.l: :.|: :l: : : l: ::. /
: : :|: : : : :|: : :|: : : : : :|: :.l: :.l: :l: : : :. : :. `''ーr'゙
: : :|: |: : : |: : :|: : ::. : ::|: : :. :| : l: : : ::.、: 、 イ
、: :|: |: : : |: : :.}: : : : :ハ: : :、|、: :. : : : :ト、:. ...,__/::|
j:.l: : : ::l: : : |: : : }: : : 、: : :. \、: : : ::. \ }/ }/
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|:i:i:i:i|i: \:ハi:i:i:i:i:i:i:i:∧ハ:i:/ :i:i:i:i|i:i:i:i:i|
ヽ :i:i|i:i:i:i/\:i:i:i:i:i:i/斗r匕 :i:i:i:i:i:i:i|i:i:i:i:i|
V:i|i:i 芹芥 ト :i| イ 芥「了 :i:i:i|i:i:i:i:i|
ふん。 |i:i|i:iV V_ツ\i| V_ツ │i:i:i:i|i:i:/V
.|i:i|i:i┗━━⌒ |i:i:i:i:i|i/
陛下の御威光と死んだ廬欽殿の引き立てのおかげだろう .|i∧i:ii小. /:i:i:i:i:i|′
|l |i:i:i:i:i:iト - /:i:i:i:i:W
|i|i:i:i:i:i| 〕ト イ.|:i:i:/V
|ハ:i:i:i:i| ____}芥===V:i:/⌒ ー 、
/∨V´ /⌒\,/|i/ -─ヘ、
晋 博士 秦秀
/::::::::/::::::::::::::/:::::::::::::::::::-::::::::::‘:,
/::::::::/:::::::::::::/:/:::::::::::::/::::::::::::::::::::‘:,
,.:′::::/::::::::::::/::∨::::::::::::/::::イ:::::/:::::}:::::}
. /::::::::::/:::::::::::/:::∨:::::::/::///:::::/:::::::::::|:::::|
/:イ::::::/:::::::::::/⌒v:::::::/::/ /\/:/:::{::::::|:::::|
/' j::::/::::::::::::ハ 〈 }::::/{/ _ ' 、}Χ:::|::::/:::::; .捻くれているわね。
. / |::::{:::::::::::::{:::ヽ |::::|| ー=ミx 丿{::::::|、::::::/
{ /|::::|:::::::::::::l::::/ V:|| ^ ,《 :::|:/{/ 素直に賞賛すればいいのに
、__У/:::::|:::::::::::::|:/ 乂' 〈' 乂ノ
⌒イ:::::/::::|:::::::::::::|丶 、 、 / /
ー-=彡ハ::|:::::::::::::| \ 丶 冫 |
/´: \: }ハ::::::::|、:\ /{/ >‐く::::| | /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
/: : : : : : : :.、: :::|: l厂/ L 〈 |:::ハ::| } 〈::::::::::::::::::::::::/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::NNN:|
. {: : : : : : : : : : .、:∨: :|/\ 〈 | / |/: 从 /V::::::::::::::::::::|i:::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::|:|
}: : : : : : : : : : :.} : : : :\:.:\|[\」{:/: : : / ∨ ::::::::::::::八:::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::|:|
/ V::::::::::::/ ヽ::::::::::八{ :{ハ:::::::::::::::::::::jノ
/ヽ V::::::::/ ≧‐-\::/ -‐´ ∧::::::::::::::::/
/ \ _V:::.ハ〔 ≠= }}‐。、 =≠' ! :::::::::::/
/ /' i∨::∧`==┘′ | ::::/::/
/ / |l:::::::::个 r_┐ ィ|:::/::/
性分だ . / / 八:::::::/___>- ァ< ,j/、/
/ /‐-<¨¨\{ | /∧=ォ='´〉 \
/ / \_|l l |ニミ 、 / >- 、
イ\\ |..r,..ヽ/ //
ヽ / |:::::::\\!..../ // / ∧
 ̄ ─-/ \::::::::ヽ|/'二二二彡 / ∧
s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \
弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、
|ーr‐弌弋 `ヽ∟」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_
≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ
. l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。
s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。
| ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。
| ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。
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|弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、
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|从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_
|::::::: (:| |/__||__Ⅵ |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ
|-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_,
|::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ彡
|ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:|
二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:|
二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩
二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵
___
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ / \
| あら? | /⌒ ⌒ \
ヽ______乂 /(● ) (● ) ヽ
.| ⌒(__人__)⌒ |
.\ `⌒ ´ /
/ \
/:::::::/::::::::::/:::::::::::::∨\:.
/:::::::/::::::/::::|::::::::|::::::::∨::∨:.. l^l ./ 〉
′:::/::{:::/:/{::::::::{:::::::::::∨::::::::\_ || ./ / /〉
j{:::::::{::::{:::{/__ ∨::::{、:::::::::::j{:::::}:::l'⌒ || / / //
. j{:::::::::::::Ⅳ `Ⅳ:::| ∨:::/ l:::/:::ハ |└' └ ∠___
j{::::::|:::::::|ィ´斧x \、}ィ斧x/::::/:〈\ j , -‐ ′
j{:::::::|:::::::ト _以 .以_ .::イ:::|::\`丶 .′ .陳寿殿、久しぶりね。
j{::::::::|::::圦 , イノ/:::::|::|:| 、 ヽ ;
j{:::|:::::|ハ::::个 、 /「´::|::::|::|:| 丶 イ .中書侍郎への御就任、お祝い申し上げるわ
. j{::::|:::::|:∧:::{ \ ´ /:::|〉:::|::::|:У 〈 ー―‐へ
|::::::|::::::V:∧::\ >‐r<::::/::∧/::::乂_ 〉 }
Ⅳi入::::::V:∧::::_> |:::::::/Ⅳ 厶イ /` ー‐ ⌒\
,. ´ \:V }/ 「 ̄_ \ _>‐.、_∨ ハ
┌‐┴- _ j{ ‐- 、 / x<´ -‐ ∨ ∧
、_ `>x __ x< x<´ ∨ ∧
/ 〉〉〉
{ ⊂〉 ____
| | /⌒ ⌒ \
| | /(●) (● ) \
おお、謝衡殿じゃないかお。 | |/:::⌒(__人__.)⌒::: \
ヽ | |,┬‐ | |
久しぶりだおー .\.\ `ー ´ /
\ __ ヽ
ヽ (____/
/i:i:i:i:/i:i:i/7i:i:i:i:/7.ィ 7:i:i:Vハi:∨ハ:i:i∧
ハi:i:i:/7:i:i}/ i:i:i:/W//i:i:i:|i|_∧:i|i:VWi:ハ
|/Wi|/i:i:i:i:i:i:i:i/'|i:i:i:i:i:i:i:i:ハ:i:i:i:i:i|:i:i:i:i:i:i:i|
V:i:i:|i:i:i:|i:i:i: / |i:i:i:i:i:i / |i:iハi:i|:i:i:i:i:i:i:i|
|i:i:i:|i:i:i:ト:i:/ .|i:i:i:i:i:/ ,|i 斗 i:i:i:i:i:i:i:i|
|i:i:i:|i:i:/ |/ \,ハ:i:i:i|' /j/ V:i:i:i:i:i:i:iリ
_, く⌒つ《 ん芯 \| イ芥} 》|i:i:i:i:i:i/ 知り合いか?
/ヽヽ. |:i:i:i「| "" 7厂` "" |i:i:i:i:i:′
/⌒l |│ノ⌒7ハ====┘ ′ /|i:i:i:i:i|
_/ 〈ノノ .イ:i:i:人 , 、 イ:i|i:i:i:i:iト .__
.// r< |i:i:i:i:i:i:i|\ .イ |i:i|i:i:i:i/ \
/ .′ ∧ ヽi:i:i:i:i| | }≧= =≦{ | V|i:i:/ \ /: : : : : : : }: : : : : : : : :.\
ハ._/___/ │ ,|i:i:i:i/ ヽ〈.V⌒V_〉/ |i:i/ //: : :/: : : : : |: : : : : : : : : : : ヽ
//: : :/|:{: : : |: |: : : : :|: : :ヽ: : : : :Y
|:.|: :/T¨`\: :, |: : : |:.l: : : : l: : : : : :V
、∧:|ヽ'7リ''ッ`ー-: : /: : : : : |: : : : : :.}
∧ jノ '゙ /: : :/: }: : : : :|: : : : : :.|
l"´ /: : :/|: :l: : : : :.|: : : : : /
ええ。 } , イ: :./ム|: l: : : : : l: : : : :/:|
Yニフ ノ//T'|:/: : : : :.l: : : : /}:|
『諸葛亮集』の陳寿殿よ。 } / V: : : : : j|: : : :/ j
仆 .....,,_ '゙´ /: :/: : :/j: : : :{ j{
今度中書侍郎になったのだけど .{ /: : :/:ハ ノ/:/: : ://: : : : |ノ
、_V: : :/ィf'''}  ̄/ノ}: : //: : : : : 、ーァ
{: {レ /\j '" ///}:/|: :|: :、: . .,,,
ノハ、 { \ _,./'゙/イ'゙ V/`ー--
_,,.. '" / ,,.-、V yヘ{ }< Yrへ V\
/i:i:i:i:/i:i:i/7i:i:i:i:/7.ィ 7:i:i:Vハi:∨ハ:i:i∧
ハi:i:i:/7:i:i}/ i:i:i:/W//i:i:i:|i|_∧:i|i:VWi:ハ
|/Wi|/i:i:i:i:i:i:i:i/'|i:i:i:i:i:i:i:i:ハ:i:i:i:i:i|:i:i:i:i:i:i:i|
V:i:i:|i:i:i:|i:i:i: / |i:i:i:i:i:i / |i:iハi:i|:i:i:i:i:i:i:i|
|i:i:i:|i:i:i:ト:i:/ .|i:i:i:i:i:/ ,|i 斗 i:i:i:i:i:i:i:i|
|i:i:i:|i:i:/ |/ \,ハ:i:i:i|' /j/ V:i:i:i:i:i:i:iリ
_, く⌒つ《 ん芯 \| イ芥} 》|i:i:i:i:i:i/ 博士を務める新興郡の秦秀だ。
/ヽヽ. |:i:i:i「| "" 7厂` "" |i:i:i:i:i:′
/⌒l |│ノ⌒7ハ====┘ ′ /|i:i:i:i:i| よろしくな
_/ 〈ノノ .イ:i:i:人 , 、 イ:i|i:i:i:i:iト .__
.// r< |i:i:i:i:i:i:i|\ .イ |i:i|i:i:i:i/ \
/ .′ ∧ ヽi:i:i:i:i| | }≧= =≦{ | V|i:i:/ \
ハ._/___/ │ ,|i:i:i:i/ ヽ〈.V⌒V_〉/ |i:i/ -‐…、―-
/⌒::::::::::::::::-、:::::\
/:::/:::::/:::::::::::::::::\:::::::.
. /::/::::::::イ:::::::::/:/::::::::::∨::::.
{:/:::::∠_|::|:::://__:::::::::}::::::}
{{::::::{ _ .VI:::|' __ 、`:}::}::::イ
ノ八:::ィ≠ミ ∨ x≠ミ/::::仏:{
∧:rヾ , И::/:::::::.
お父上は魏の驍騎将軍だった秦朗様よ ,:::::}::ゝ ____ ,ノイ:::} ::::}
{:::/:::〈]:\ ` ´ /:[〉:::::::::::}
. {/:/{:::::::::::::>- < |::::∧::::VУ
∨ -‐ ァ/_」 ー-rr‐ ‐-、
r/ {{ .ノ {{ ノヽ
| \ {{ ‐- 、 -‐ ´ {{ / |
. / `丶」{_ __ -‐ /}
____
/ \
/ ⌒ ⌒\
/ ( ●) ( ●)ヽ 巴西郡の陳寿だお。
l ⌒(__人__)⌒ |
\ ` ⌒´ / .よろしくだお
/ ヽ
-──-
/:::::::::::::::::::::::::\
|:::::::〃:::::::::::::|::::::::|
|::::::廾:::::::廾¬ ::::|
|:::::rtッ∨/tッ|::::::::|
うむ。 |:::: ┯┛ |::::::/
|::::::/\ ` .イ :::/
中書侍郎というと、荀勗の所だな。 V/ ノ===|lΧ
_/|/^У \
偏屈な男だが、才には公平な男だから職務に励むようにな .|,\|:.:./__/ |
/ 〕:〔 ̄ ̄| |
人 /:::|:::l ノ| |
/ ||:::∧:| /| |
/ ハ:/ j V .
/ /_____ _| |
「 ̄ ̄ ̄/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| |
rく:i:i:i:i:i:i:i:i:/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\:i:i:i:i:i:ヽ
|:i:i:i: /i:i:i:i:i|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧
|:i:i:i:i|i:i:i:i:i:i|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iV:i:i:i:i|
|:i:i:i:i|i:i:i:i:i:i|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|i:i:|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|i:i:i:i:i|
|:i:i:i:i|i: \:ハi:i:i:i:i:i:i:i:∧ハ:i:/ :i:i:i:i|i:i:i:i:i|
ヽ :i:i|i:i:i:i/\:i:i:i:i:i:i/斗r匕 :i:i:i:i:i:i:i|i:i:i:i:i|
V:i|i:i 芹芥 ト :i| イ 芥「了 :i:i:i|i:i:i:i:i| 近頃は職務を疎かにして奢侈に現を抜かす輩が多い。
|i:i|i:iV V_ツ\i| V_ツ │i:i:i:i|i:i:/V
|i:i|i:i┗━━⌒ |i:i:i:i:i|i/ .嫌な時代になったものだ
|i∧i:ii小. /:i:i:i:i:i|′
|l |i:i:i:i:i:iト - /:i:i:i:i:W
|i|i:i:i:i:i| 〕ト イ.|:i:i:/V
|ハ:i:i:i:i| ____}芥===V:i:/⌒ ー 、 , ::::/:::::::{::::::::::::::::::∨::∨::∨:::::::::..
/∨V´ /⌒\,/|i/ -─ヘ、 /::::/::::::::::|::::::{:::::::::::::∨::∨::∨::::::::::i
/⌒\ Y⌒\/ " / / ′::{:::::::::::ハ::::::::::::::::::::::∨::∨ :::::::::::::|
/イ::::::{::::::::/ __、::\:::::::ト、:|V:::|:: !:::::::::::|
-=彡 |:::::::{:::::/´ \::ⅳ::l l| }Ⅵ:::|:::::|:::::|
l::::::::}:::{ __ 丶Ⅳ _}__Ⅵ::: |:::::|
ⅵ、::::小ィ≠ミ 〃'⌒^刈:::::|:::::|
|:::::\{ / |:::::|:::::|
|:::::| |:::. ′ .::::::::|:::::|
私はそうは思わないけれど |:::::| |:::Δ 、 _ノ Δ/:::::::::::|
|:::::| |:::::::::::ヽ、 イ:::/:::::/:::::j{
|:::::| l:::ト、:::::::::l >‐< |:|:/:::::イ:::::/ \
、:::ⅵ::| Иハ::| |/::/|:/
_\:、{> ´{ イ <レ′_
, ´ ⅶ _ 、 / _ iⅳ `丶
/ ⅶ ‐-\ /-‐ iⅳ .
.′::::::::::::{:/:::::|::::::∨:::::::::::::∧:.
./::::::/::::/::/{::::::::|::::::::∨:::::::::::::::∧::.
_/:::/:::::::::::/::∧{::::::::|::::::::::∨:::::::: }::::: }:::i
 ̄`/:::::::{::::{::/‐-{::{::::{、::::::::: |:: |::::::|:::::::|:::|
//:::::::|::::|'__ ⅶ::| ∨::::::{Ⅵ:::: |:::::小::.
/:{ |:}:::::|::^下ミx ⅳ Ⅳ}/__Ⅵ:/:::/::::::!:::.
. ′ リ:}:::小:| k炒 ィ斥Tヾ:: /:::::|::|:::::.
|::レ'::::|:::::| `´ k少 //::::::::|::|::::::i
|::|::/::|:::::| ′ イ:::::::::: |::|::::::| 逆に今のような素晴らしい時代は、
ⅵ{::: |:::::|::. 、 /┘::::::: 小|::::j{ . かつてなかったのではないかしら?
. Ⅵ::∧:::、::::\ ´ xく:::/::::::::イ::::::|:/ |
_ }ノ Ⅵ:\:ノ 丶 -< /:}:::/:イ:::::/::::::::|′|
r‐< ` // \:.、 }\〈//|:::Ⅳ}::::::| ノ
〉‐、 \ j{{ { ,′ }У/ |:八}>- 、 ──
′ \ \ j{{ `丶 、 / / ´ ⅶ /,.-‐ T′ ./:::::::::::::::::::::::::::::::::....、
/L::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
./:::::::::イ:::::::::|::::::|::::::::::::::::::::::::.
/:::::: X |::::::::ハ ::|::::::::::::::|::: -=|
|:::::::んトlハ::/‐┼:|::::::::::::::|::::::::::|
|:::::┗━^ ¨ん ト::::::::::::|::::::::/
|::::从 ' Vメ::::::::::::/::::::/
|:::::::::ヽ n | :::::: /::::lV
何? \|V^ ー<==|::::: イ:/
,r‐く |Wハ
/⌒\ 、 │
,| V| ∧
/ | }ハ 〉
〃 | V \___/
i │ | /|
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
.| 皇帝陛下は寛容の姿勢をもって天下に臨んでおられる |
.ヽ___________________________乂 _,ィ ⌒ヽー=≡≧x
,ィ≦圭Ⅳ::::/}::L:::::::::::::::::::::... 、
|圭圭圭才 ̄`寺≧x:::::::::::::::.》
|圭X才 `寺≧x..:::才
」圭/ `寺圭{
}IⅣ ハ \
/} / / ′ / ハ
/ リ∧/\ /}/ リ∧ / /
∨ ミlrtュハ{ セエソ / / /
∨ ミ乂 、 }彳彡ィ/
ゞ. ミ圭>- r'⌒:::::::::.:..`ヽ
Y::::r=ョf≧x:::::::::::::::::::::..{
rr< ,ィ ーくヾ{ ハ:::::::::::::::::::入
liレ/ : ゞ::\_,}:::r一''、::::::∧
,」/ / i : \:::::::{ ∨::::∧
_,ィ:::{i l l! : ,ト:::::ハ ∨::::∧
__/.::::::::::/乂: | i {:::::::::{ ノ.:::::::::..\
.ィ⌒ヾ::::::::::::イ } i | | ゞ::::::ハ /..:::::才⌒ヾ:\
/ r=f )::イ__/ ノ ム Y::::::::::// ,イ::::::.\
`⌒ .. "..:::::: : : : . .ー=≠=- ヾハ::::::::{ゝム //ノ.:::::::::::::::{
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ
l l ´=` l 私は讖緯の書を読みません。
ノ ヽ _,、__ノ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 何故なら讖緯の書は経書ではないからです
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ,' / / l
i .: ,' / / i l l
l : : . i / / ,' l l i l
l : : . l i / / / l ,.イ l l i l
! : : l l / /ノ l / リイ ! l i l
,' : , イ l ,.ィプ ´「 l / rァ7 ,' l l l
,',イ ', l l ,'l::::`ーイ l / ,':イ/ / ! ,' !
ノ ! ,ィ i ヽ、', ,'i ヽ、:::」 ノ └ソ,.イ ,' / ,'
覚悟はできているね? l / l/イ ,'_/',/ " ノ,' / / /
! ,' lノ/::',ヽ \ ーrー<ノ/- '´ ノ
ハ:::::::ヽ \ ` ァー '´ \ \
/:::::\:::::::\Lヾ、 , -‐ ` ‐、
/:::::::::::::\::::::\ ト、 // \
,'::::::::::::::::::::::ヽ:::::::\',ヽく__, ─ 、 ,.ゝ',ゝ
i::::::::::::::::::::::::::::::':;:::::::::',', ', r 「 ̄ ̄l、
| 讖緯説を用いず、信条の違いで儒者を迫害せず、 |
ヽ_______________________乂
|::::: / ! /"゛"、 i ヽ、::::|
ノ::/ | i ', | ヽ:!
〈/ | ' 7=- 、 , ',
,' | 、__ ___ _,'__ ヽ .' i . |
, /`!  ̄气 ,守ハ"`ミ ',. ! ト,、l |
| /〃| ゝ少ノ }` ヽ| ニヽΛ |
| {〈{ ! i ´ rテ、|!Λ !
| i ヽヽl! | V 八、}ノ
| | Y',. | 〉 Λ
| :j j ' , ! 、_ _ ,' | ここで死ぬ人間に何を語れというのかしら?
l/ / Λ l ` ン .イ |
/ / / ', , , ' ! |
/ / / , '、 / :| |
/ / /  ̄ ̄ヽ ヽー- ' :::| |
/ / \ \| ::| |
/ / \ \ .::| |
/ ,イ >― ,,.__ヽ__| |
/ // _,. ''''´..::..::..::..::..:..< |
,' / /  ̄`>..::..::..::..::..::..::..::..::..::..::..::..::ヽ_j
l / ,' /.::..::.::.::..::..::..::..::..::..::..::..::..::..::..::..ヽ
魏 皇帝 曹丕
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| 安易に臣下の命を奪ったりもしない .|
ヽ_________________乂
【紀元280年秋 晋首都 洛陽】
/: : : : : : : : /: : : : |: : : : : : : ::., : ::. : :.V: V
: : : : : : |: : : l: : : : :j、: : : : : : : :l: : :l: : : V:.V
l: :|: : : : :|: : : |: : :/:ハ: l: :: : : :::. :l: : :l: l: :.{: ::.
|: j: :|: : :.|: : : :l: |:レ-‐-: L;,: : : : l: |,ィ'":j: : |:.l::.、
V:./:|: : : l: : :|:.|:|:| __,\\: : :|V,ム\::|:.|:|:.ト-‐
//: :|: : : :|: : :l: |XrfT云ヾ、ヾ\|イ:j } )'/:.//::l
/ハ:.:|: : : :.|、: :.、:.`゙ V ,タ ー' ゙ノノ:./j/ 周囲がドン引きする秦秀殿の諫言も聞いてはくれる
/' |:l|: : : : | \: ト、  ̄ 〉 7/
}/}:|: |: : l__、\:.、 ,ム: |
}| /.:.lハ::. : :マハ\` 、--‐ フ /: : ト:.
ll /.: j{{、|: :、: : :\ > .,_  ̄ /.:::|: : :| ll /:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\
Y: ::/ ̄ ̄ <ヽ\:..:.,,_ >-- '、|:::::}: : :.| }} /i:i:i:i:i:i /:i:i:i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|i:i:i:i:i〈 ハ
ーj/ \:.\i:i:i:i:i:i:} \j: : : l jj |i:i:i:i:i:i:/^7 ハ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|i:i:i:i:i:i:i:i:|
/ \ ヽ:.Vi:i:i:i:i| ノ/: :レノ |^ ¨¨ |_,/__/__ノ:i:i:|i:i:i:i\/i:i:iハ i:i:i:i:i:i:i:|
|_ __ :|/ ∨ V:i:i:|i:i:i:/ \'__,|i:i:i:i:i:i:i:|
|i:i:i:|i:i:| -- \|i:i/ _ _ Ni:i:i:i:i:i:i:|
|i:i:i:|i:iハ 「¨V芯 ヽV_ ⌒V芯 |i:i:i:i:i:i:i:|
|i:i:i:|i:乂_ /i/i/i __ノ⌒ /i/i/i |i:i:i:i:i:i:i:|
|i:i:iハ:i:从 ̄ ̄ ̄ ′ u ハ:i:i:i:i:i:i:|
|i/|i:i:V:i∧ _ _ イi:|i:i:i:i:iV
|i:i:i|V ゝ. (__) イi:i:ハ|i:i:i:i:/
|i:i:i| V〕iト -=≦Vハi/ |i:i:i ′
\{ .ィ }芥ニニハ \ .|i:i/
/ V^V¨¨ ̄ \'
// / -─ヘ
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/: : : : : : : : /: : : : |: : : : : : : ::., : ::. : :.V: V
: : : : : : |: : : l: : : : :j、: : : : : : : :l: : :l: : : V:.V
l: :|: : : : :|: : : |: : :/:ハ: l: :: : : :::. :l: : :l: l: :.{: ::.
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V:./:|: : : l: : :|:.|:|:| __,\\: : :|V,ム\::|:.|:|:.ト-‐
//: :|: : : :|: : :l: |XrfT云ヾ、ヾ\|イ:j } )'/:.//::l
/ハ:.:|: : : :.|、: :.、:.`゙ V ,タ ー' ゙ノノ:./j/
/' |:l|: : : : | \: ト、  ̄ 〉 7/ かつての敵国の丞相の事績をまとめさせる度量の広さ
}/}:|: |: : l__、\:.、 ,ム: |
}| /.:.lハ::. : :マハ\` 、--‐ フ /: : ト:.
ll /.: j{{、|: :、: : :\ > .,_  ̄ /.:::|: : :| ll
Y: ::/ ̄ ̄ <ヽ\:..:.,,_ >-- '、|:::::}: : :.| }}
ーj/ \:.\i:i:i:i:i:i:} \j: : : l jj
/ \ ヽ:.Vi:i:i:i:i| ノ/: :レノ
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だお \ /
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/' j::::/::::::::::::ハ 〈 }::::/{/ _ ' 、}Χ:::|::::/:::::;
. / |::::{:::::::::::::{:::ヽ |::::|| ー=ミx 丿{::::::|、::::::/
{ /|::::|:::::::::::::l::::/ V:|| ^ ,《 :::|:/{/ そんな皇帝陛下の下で、
、__У/:::::|:::::::::::::|:/ 乂' 〈' 乂ノ 私たちは思い思いに毎日を過ごしていられる。
⌒イ:::::/::::|:::::::::::::|丶 、 、 / /
ー-=彡ハ::|:::::::::::::| \ 丶 冫 | これを素晴らしい時代と言わずして何と言うのかしら?
/´: \: }ハ::::::::|、:\ /{/ >‐く::::| |
. {: : : : : : : : : : .、:∨: :|/\ 〈 | / |/: 从
}: : : : : : : : : : :.} : : : :\:.:\|[\」{:/: : :
____
/ \
/─ ─ \
/ (●) (●) \
考え方は人それぞれだお | (__人__) |
\ ⊂ ヽ∩ <
| | '、_ \ / )
| |__\ “ /
\ ___\_/
/:::::/:::::::::::::::://::::/::::/ |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
/.:::::/:::::::::::::::://::::/∠-――ト:|::::::::l:::::::::::::::|:::::l:::::::::.
/::::::/:::::::::::::::://:::::{/ l:::|::::::::|:::::::::::::::|:::::|::::::::::.
:::::::;..::::::::::::::::j::::::ィ斧''""7ミx, :::l::::::::|::::|::::|:::::|:::::|:::::::::.
:::::::;..::::::/:::::::::|::::::|`|_ rf::j:}ミト ヽ::::::| :::|:::::|::l l::::|:::::::、:::.
}/.:::::::;..:l::::::::::::l:::{ \ レ'"7ハミレ:::::::::/ `ー
/:;'.:::::::l::::|:::::::::::::.,:l 〉 、j:::ノノ'/.::::::/
. /::;..:::::::::|:::|:::::::::::::::ト、 '゙ ヾ ,f7::/|
/::::l:::::::::::|::::|:::::::::::::::| \ 、 ./ノr'"|::::| この素晴らしい時代は本物よ。
::/:|::|::::::::|:::::l:::::::::::::::| ー- /|:::::|::::|}:::|
f゙|:|::|:::::::::|::::::l:::l::::|:::::ト、 ノ:::|:::::|::::| |::| -‐ , 大切にしなければね
リ::{ヘ:::::::l:::::::l::l::::l::::::| \ ,.ィチ::::::l::::::|::::| |::| / /
|::| ::::::::|::::ハ::l::::l::::::|: : : : : :, .,__ /:::/j、|::::|::::::|:::j j::: / /
l:::| }::::ノ }::|::::|:::::l: : : : :/::::::::::/:::/::ハ:ノ|::::__::{ j::/ / /
::|>'" j/ |::::ト、:::.、 /\:::::j:::/:::/ / j::::ハ \ / /{
>f { l::::j \\ { ''<:::ハ 、 /::/::j} } / / _L
| ト ..,,_ l::/ \\_ ,, 二 /ノ::/ } { / / / _}
| |  ̄j/'' ‐ 、 `,ァ-‐ ''" フイ } `'゙ Y / / Y
| | ` ´ } } { し_/ //
}〉┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰〈{
ヘへへハ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ハへへヘ
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
五ヾヾヾ ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ シシシ五
\三三ヾ.「 ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄|フ三三 /
({ \三三lニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ|三三/ })
/巫巫巫巫巫巫巫|===========================.|巫巫巫巫巫巫巫\
/////////| ┏─━─━─┓ |\\\\\\\\\
@@@@@@@@@| | 中 書 省 | |@@@@@@@@@
ヾ!⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ | ┗─━─━─┛ | ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥jジ
|.ニニニニニニニニニニニ | ,. -──- 、 | ニニニニニニニニニニニ.|
| | i i | |
| ,. -- 、 | | | | ,. -- 、 |
|. i i | | | | i i. |
≧ii≦ | | ,≧ii≦ | | ≧ii≦ | | ≧ii≦
⌒il⌒ | | '⌒il⌒ | | ⌒il⌒ | | ⌒il⌒
iコ─┘ └─‐.iコ‐───┘ └───‐.iコ.─┘ └──iコ
.γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| 既に御存知の方もいると思いますが…… .|
ヽ___________________乂
, 〃´1
,.. .:'.:´:. :. : :</ !}
ヾ==ミニテ‐‐:. :. :. :. :. :.、:. :. :.\ /
X /:. :.i:.i:. :. :ハ:. :.:ト_:_:. :.!:. ヾ',
゙y i:. : { L-,┼ヾ゙<__ヾ_`Y:. :. ト',
/:ィ:. :.イ!、z.く イz:c'〉j:. :. ハ
iハ:. :. :.KUzソ ゙ー' j:ノノノ
i! V\:.\" ' __ /_,,,,, 中書侍郎に任命された陳寿殿です
゙ヘ {´ j イ:ヽ´
` 、、`_ .イ;. ;!:. :〉
/´:::::::::::::::トzくく:>:>、/|::::`::...、 __
/::::::::::::::::::::ト<、 〉::ヘ /l::::::::::::::`<⌒v‐Y:.<:>:‐ヘ
i:::Y:::::::::::::::::l `<X:::::V>'l:::::::::::::::j::l‐'`ー'´`´ 〉:.〉ヾ
i::::{::::::::::::::::::j XYV |:::::::::::::::j::ヘ !:
___
/ \
/⌒ ⌒ \
前に中書省にいたけど、中書侍郎は初めてですお。 / (●) ( ●) \
| (__人__) |
よろしくお願いしますお \_ ` ⌒´ __/
/´:::/ヘ;;;/∨::\::::::::`ヽ
i:::,::>:::i/;;;;i /:::::::く:::::::,::::::ヘ
{:::i::ヽ::i;;;;;;;/:::::/::::::::i:::::::::}
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .さて、前回触れたように、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .陳寿は太康元年に中書侍郎と著作郎を兼任している。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .それは、『晋書』『礼志』に記されたある出来事から確認できる
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Ⅵヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ
\ヽ、 _ , イ!::/ 晋の東平国相に王昌という人物がいた
/ ヽ{ ト、ヽ l:′
./: : \\ ヾ-〃 _ !______
l; : : : : \\」リ/ /
i: : : :::\::\i../ /
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
実は私、少々込み入った家庭の事情を抱えていまして。 | ヽ ' _ ` イ
l l ´=` l
私の父の王毖は長沙郡の生まれで、 ノ ヽ _,、__ノ
後漢末に中原にやって来たのですが、 _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ そこで父は魏に仕えて黄門侍郎にまでなったのですが、
l l ´=` l 故郷の妻子と生き別れになったため、新たに妻帯する事にしました。
ノ ヽ _,、__ノ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 その新しい妻が私の母という次第です。
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 .つまり、形の上では私は後妻の子になります
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
,. :-:.' ー ' ¨ :.ゝ.、
,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ.
,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ、
,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`、`ゝ
,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ハ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:',
/イハ:!:.:.:l:/ i/ ノノ ノリリハリ:!:i:.:.!:.l
i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ハ!
∨|:.:.! ノ/i/ノ
王毖が長沙郡に残してきた妻子の消息は不明 ヘ!:| ノ!/′
ヾ!>ー- -- <イリ
(;;;;;ソ⌒) ̄`´ ̄(⌒ヽ
ヽ;;=;;/__,,、_/;;`ソ
〉;;;;;;;;ソ:/A.i:l;;;;;;!′
ノ`;;;;;;;;;;i;!___i;!;;;;;ゝ、
(_;;;;;;;;;;;7;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;)
` ̄ ̄ ̄´` ̄ ̄ ̄´
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ
l l ´=` l さすがに義母はもう亡くなったと思いますがね。
ノ ヽ _,、__ノ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 ただ、建前上は父の前妻が正妻になるでしょうから、
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
,. :-:.' ー ' ¨ :.ゝ.、
,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ.
,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ、
,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`、`
,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ハ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:',
/イハ:!:.:.:l:/ i/ ノノ ノリリハリ:!:i:.:.!:.l
i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ハ!
∨|:.:.! ノ/i/ノ
そこで王昌は、上司の東平王司馬楙を通じ、 ヘ!:| ノ!/′
朝廷に父の前妻の喪に服する許可を求めている ヾ!>ー- -- <イリ
(;;;;;ソ⌒) ̄`´ ̄(⌒ヽ
ヽ;;=;;/__,,、_/;;`ソ
〉;;;;;;;;ソ:/A.i:l;;;;;;!′
ノ`;;;;;;;;;;i;!___i;!;;;;;ゝ、
(_;;;;;;;;;;;7;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;)
` ̄ ̄ ̄´` ̄ ̄ ̄´
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ .何分、前例のない事なので、
l l ´=` l 私個人で服喪を行って、周囲に非礼と批判されてはたまりません。
ノ ヽ _,、__ノ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 九品官人法の手前、そうなっては子弟の立身に関わりますしね。
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 .だからこそ、朝廷に事の是非を問うのです
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
,. :-:.' ー ' ¨ :.ゝ.、
,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ.
,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ、
,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`、`ゝ
,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ハ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:',
/イハ:!:.:.:l:/ i/ ノノ ノリリハリ:!:i:.:.!:.l
.i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ハ!
ある意味で三国時代が生んだ副産物と言える。 ∨|:.:.! ノ/i/ノ
ヘ!:| ノ!/′
この王昌の一件は晋の朝廷で広く議論され、 ヾ!>ー- -- <イリ
我々も知る人物が何人も議論に参加している .(ヘ:::::\i=//:::::/)
{;;\::::::!n/:::::/;/
ト、;;\;;ii;;/;;;;イ
/;;;;ゝ;;;;∨;;;;;;ノ;ゝ、
(;;;;;(⌒)∨/(⌒);;;;)
`´ ̄` ̄ ̄´ ̄´
【紀元280年頃 晋首都 洛陽】
/: : :l: :/: : : : : : : \: : : :\
/: : /: :|:/: : : : :\: : : : :. : : : :.ヽ
/: : : : : : :|:|: : : |: : : ::.,: : : : :l: : : l: ::.
//: :/: :/:∧l: : : |: : : :l: l: : :|: :l: : : l: :::.
//: : :; : :l:/ 、:.l: :l: : : : l: l、: l: : l: : :|: : :.
/ノ|:.l: :.|: :|/¨ ''' -:l、:|ヽ: : :|: |゙: :|: :|: : :|: : ::.
'" /|:.|: : |: { _ ヽトゝj; :ハ|__:.j: :./:|: :|::.
V|: : :、<'"7心ミ、 ,.イ゙;;,ハ`>:/: :|: :.|::l
jf }:|: :ハ:.l,,Vij:リ Vjク /イ: : :.|: :.|::l
j:.{ j:..|: :|: :トゝ ̄ } ´ /}: : l: : :|、l 王毖殿には二人の妻がいるわけね。
|::| |:::|: :l: :l、、 /:j: : :l: : :| }:l .
|::V::::|:./: :|:ハ 、__, .心l: : :l: |: :| |:| 礼において害になるわけでもないし、
ヽ:|:ハ|:{: : :|:i:i述ト., __ _ /i:i:i:j: : :l: :.|: :| |:! 王昌殿が父親の前妻のために
::| }:|: : :ヾトi:i:i:i}ノ___V´ |j:i:i/:/:/: l: |: :V' 喪服を着ても問題ないのではないかしら?
ソハ: : : {}ノ:j゙ ´ー―'j {//j./:/ }/|/::ハ
__>' ¨¨¨''ヾト、l-‐| ` ー{ ヽ、/'_r..、. - '"¨¨ ヽ
( _\ /ii/ | Yノ / ヾハ __V_
/ (__\ jiif゙\ | }ノ / , }iii / r--{
( \i{ ` | | /,. '" |iil/_ )´ |
| \ |` t \ }` -- '|/ /ノ ̄ |
| \ } \ \/` ー''゙|i ) /ノ / |
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .例えば、陳郡陽夏の謝氏の発展の礎となった謝衡
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
___
>' ´ / ` 、
/ \
/ ∨
∨
| .| |
| |
. ! | .| / .王毖殿が魏で後妻を娶った時点で、
. !. .| { / | / .呉の前妻とは義絶したと見るべきでしょうね。
∨| .| ', / /| /
ヽ|\ト、∧_/从_/ .レ もし、王毖殿が存命で
_/~`y+・'‘´ ̄ ̄\ .二人の妻が健在であれば、両者の序列を定めたはずです。
/⌒ ̄ _,.。 *''" ∨
. /`: :ー一'''´: : : : :.:./∨ .そうなれば、
: : : :|: : : : : : : .:.:|:./: :\.∨ .それぞれの息子が生母の祭祀を執り行うのが筋なのですが
| ̄..|.. ̄ ̄  ̄ !/: : : : :\
| | ',: : : : : : ∨
{ | ',: : : : : : ∨`ー──‐──‐ァ
. ハ:::::::i:::::::::::...... ',: : : : : : ∨ /
. ',:::::|:::::::::::::::::::.... ',: : : : : .: ', /
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .『江表伝』の作者である虞溥
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_ -──-
ィ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:〕iト
/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iト 、:i:i:i:i:i:i:i:i\
_ ィi〔:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iV/ハ」ハ:i:iヽ:i:i:i:i:i:i:i:ヽ
/i:i/i:i:i:i:i:i:i:i:|:i:i:i:|\:i:i:i::i:i:i:i:i:i:V ハi:i:i:i:i:i:i:i:i:.
/i:i:i{i:i/l :i:i:i:i:ハi:i:i:| /ヽi|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∨:i:i:i:i:i:i:i:.
/i:i:/i:V/ :i:i:i:i:| j} / _.」__:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∨i:i:i:i:i:i:i:.
.ハW:i:i:i|i:i:i:i:i:i:i:|/ ィ笊く |7i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|i:i:i:i:i:i:i:i:i:.
|/ :i:i:i:i:トヘ i:i:i:i:| /|卞^刈ハ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:.
|i:i:i:i|i:i:i|__ ヽ:i:i:| |Vz才 |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i{
|i:i:i:i|i:i:i|ィ 芥\、 " |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|i:i:i:i:i:i:i:i:iト《
|i:i:i:iYハ V才_ |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|i:i:i:i:i:i:i:i:i|
|i:i: 人 l |⌒ |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i从:i:i:i:i:i:i:i|
|i:i: / |\__ノヽ _ |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i /i:i:i:i:i:i:i:i: リ 前妻と言っても兄の母なのだろう?
|i:i:i| ││\ ′ |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iハ:i:i:i:i:i:i/V
|i:i:i| ││ | |` ,|i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ 乂:i:i/ 何かおかしくないか?
∨i| | | |i:i:| 〕ト . イi|/|i:i:i:i:i:i/_____| )/
V | ト_.〉 }「 V/7|i:i:i/Vニニニ}, ̄\
/ / ) く芥_|i:イ¨¨ ̄ ̄/ \
_/ / /\_ . ´ハ7{ {/’ ./ \___
// / ./⌒イ / / イ Xト,
./! 从 /^ __ '⌒ ̄/ // V{
//∧ / |{ //:.:.:\ / // ‘。
./ / ∧ r<l |{ ./:._/_:.:.:.:.:. / // ハ
/ / ∧ ハ .l |{ 〃:.:厂:.:. / // / ∧
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .諫言の士として名を馳せた秦秀
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
|!-‐== 、-‐: :  ̄ ¨__- 、 _____
! /: : : : : : : : : : : :.ヾく二 -‐‐ ¨フ
∨: : : ://:. ;〃: l: : : :i: : ∧ /
.〃:/: :〃:.:/ /l: :|ヽ: : l: :|: :.∨ /
//:/!: : lム⊥_{ W_ヾ:ト、l: : :.Yi
. l/ |!: :.{ ∨‐ - `メ リ: i :}:リ
. |! |\ir=ミ ≠=ミ ノ:.从リ 何やら論争になっていますが、
!::::::: , :::::::∠ノュ ノ. 中書省としての見解を示しておきませんか?
ヽ ┌ ┐ ,.ィ:ァ<.
> 、_ .,.ィ ⊥ォ: : :.Y いずれ陛下からも御下問があるでしょうし
____ ノT゙ ̄/::ヽ: : ム
〃:::/:::}从/:::::/:::::ヾ: : ゙Y
〃-‐ヽノフ∠::_/¨::::;::-‐-Y: :{
,{:{::::::/ //:::::::>〃:::::::::::::}: : :) /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..
/::{::::/ //::::/:::〃 ::::::::::::::i : : ゙ヽ, /::::::::::::::::::::::::::::/::;:::::::::::::::::::.
.′::::::::::__::::/ /:::/\::::ハ::::::::.
.:::::::::::___` .//'ー‐\:l:::i::::}
{::::::::〈{ r'ハ. / ‐┬ ─ァj|:::}:::'
. ':::::: ゝ .乂ノ 乂ツ ムイ ;)
'::从 つ ⊂ /:/イ:{
お決めになるのは陛下だけどね V≧:... r 、 イ/::::::::::,
/:::::::::::::y⌒ヾ V:::::::::::::::::::':.
. '::::::::::::::/ }}___》::::::::::::::::}ヽ:
{::::ト、:::く_____彡⌒',{:::::::::::::/ }'
乂{ ヽ/:. | 冫::ノ}:/
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .中書監の荀勗と中書令の和嶠
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
,r- 、 ,ハ! 、 / `/ヽ.,/ / 〃 / l ! i ', i
`ー-ヽ ヽ !,r/ .l ‐∠\' // / | jl l !l l
\、 /Y' ′ {´/:i:::::::}ヘ. / , ' ! /_L. ,'| ,' | !
 ̄`ヽ /´ ̄ヽt.,' i | l し': ' // ,.r¬'、 l / l / |'
 ̄`ヽ.\ ヽ―- .._i i|. l `ー-' ´ //:;リ ノl/ヽ.l'
`ヽ ー_-`-ー_l l」 !l ,r¬.‐ 、 ヽン ./ ヽ\
,. -―- ̄. |.l ', !l / ヽ冫 ∧ ヽ. ヽ 王毖が前妻とその息子を中原に連れて来れば、
/:::::::く く::::::::`!ト、i |.lヽ{. / ,. '´ '、 i ヽ. '. 当然前妻の息子の方が彼女への服喪を行うべきだ。
/:::;. -―-ヽ':_:::::::l!:::::l l.ト ._` ーァ'´ _,. -=- .ヽ l! l|
冫'´,. -_ニニ ]`ヽ::::::::ハ l!|{二ニ{i}ニ}v'ヽr'´:::::::::::::', l| |! .仮に王毖が前妻を捨てたとしても、
. / / '´ _ -‐r‐、ヽ. Y´:::ヾ:::/ \.!/ \;;〉〉:::::::::::::i ll .前妻の息子が彼女の服喪を行うべきだろう
.f // ./ノ;r‐v´ ヽ、 i:::::::::/ ヽ:::::::::::::|,.イ
.l ' ! /j´rく ヽ _,.-lゝl:::::::/-― ー- 、ヽ.,.-ー \:::::::::::/
晋 中書侍郎 夏侯湛(字:孝若)
/ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ─ ─ ヽ
| (●) (●) |
だから、後妻の息子の王昌が父の前妻の喪に服する必要はなし、と .\ (__人__) __,/
/ ` ⌒´ \
_/((┃))______i | キュッキュッ
.. / /ヽ,,⌒)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(,,ノ \
/ /_________ヽ.. \
. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .彼らと共に、中書侍郎の夏侯湛と陳寿の名前が出てくる
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
.\ \::, .∨ r-.、
\ ヽ ∨}:::::::j
>` ゞミュ!
, \ 、ヽ
,゙ 、_`ハ ∨
ノ/ ゞュ.∨
. | ´_ -―-ミ )r}
. ゝ '´ `ー彡リ、 王昌は父親の前妻の喪に服するべきではありません
` 、 ー-ミ w,ノ
ハー―ュ i´`ヾ
,..<≦ ̄{三rト、
rー.: :´: : : : ヘ∨ハ {__マ}、
: : : : :.∨マ: : : : ∧∨ム {__マムミ : , , ―、 ,─ 、
; : : : : :.∨ : : : : ;ハ.トマヘ }_マム: : マ:、 / ─ Y ─ ヽ
/ γ∩Υ∩ヽ ヽ
晋 斉王 司馬攸 / ヽ∪人∪ノ ヽ
/ ´ ̄` ´ ̄` \
/ 、 , \
| ―} {─ |
王毖は江南の謀反を知って、魏で黄門侍郎になったっていう。 | ′ ′ ` ヽ |
| | \ ______ ノ | |
大義親を滅すという言葉があるのを知らないのかっていう? .\ ` ´ ̄` ′ /
\ /
/ \
/ \
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .また、この他にも斉王司馬攸や司徒の李胤
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/: :/: : : : : : |i: : : : : 从: : : : : :|:: : : : ::|L::|: : : : ::|辷!_-
. . : :::/: : : : : : : |i: : _:_:/_ Y: : : : : | : : : i「寸: : : : :|レ::|_-_
/ : : / : : : : : : : :ィ:7: :/ ` !: : : : :|_」: :_|i |i }i: : : : |i: リ-_-
/ / : : : : : |i: : : /芹芋ミ : : : : ::| ]/: :{`|i、 }i: : : : |{/}_-_-
: :/: /小 : : |i : : {k 爪 ハ }\:: 芹芋ミ |i 刈 : : : : 〈_-_- .でも、王毖の前妻と後妻は、
}/}:/ :|: : : :|i : : 圦之_ノ \{爪 ハ}〉}/ |i: : : : |: :}_-_- 住む場所は遠く離れていても
/ i:|: : : :|i: : :从 之_ノ / : :|i: : : : |: :|_(⌒ 同時に並び立っていたはずよね?
. i:|八: :|i: |:ハ } /}: : : i: : : : |: :|ハ
. i:|: : :\: :込 , __ .:: : : : :i: : : : |: :|_-| .さすがに何もしないのはどうかと思うわ
川: : : : ::\リう.,_ ィ : : : : : i: : : : |: :|_-|
i i:|: : : : : : : {kニ>,>- -=f爪〔::|: : : : : :|i: : : : |: :|_-|
. ,:j i:| : : : |i: ::∧ 寸ニ=‐==ニア]: :i|: !|: : : : ::|i: : : : |: :|_-{ l;:;:;:;:;:;:;:;:l;:;:;:;:;:;:;:;:`丶、;:;:;:;l
/: i i:i∧: ::|i: : ::∧ `寸_厶イ }: :i| :!|: : : : ::|i: : : : |: :| ,l;ィ'----┴――--、、;:丶、!
,ノ7 '"^ ^`' ,ィ'三ミ、_〉
晋 大司馬 陳騫 {:/, ニ丶 ,r,=-、 ヾ:::::::ミヾ
〃ィ'。`>ソ { ィ'。`'ァ::.. !::::::ミ:l
l:! `~´/ ,l、  ̄´ ,. }:::::三<
ll (、 っ) : ,l::::シ久'l
l ,.,__、 ,:' f::/ン ノ/
l 、 f{二ミァ ,) {,ツ>-‐'′
左様 ヽヽ`ー ' : ヽ ,_ソ/
丶、__, -―''"/,/
,} ヽニニ =彡シ,ンヽ,
,/(`=- r‐ ''" / ,/丶、
晋 太尉 賈充
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .大司馬の陳騫に太尉の賈充
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::|
|________|_|
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;|
/-‐ニ三三三 、っ rミ
/三ミミ三三彡 ニ 、 ニ、
,'三ミミ三彡シ ::ィ でi、 .rッl
{ミ{.r-、ヾミミシ ::`=^: ト { 江南に使者を遣わし、
`ミヾ ヽヾミ゛ r、 _) .} 王毖のかつての妻子の消息を尋ねるべきでおじゃ。
ヾ二 ミ ::/ / _ニ_ /
トミ ::' / /-'-'ア/ .その上で前妻を王毖と共に合葬するのも一つの手でおじゃる
/ .: ::::.:.: i : ::ヾェェシ:./
/7 ::' . ,-、ヾ`一 /
r-一∧\::: :::::::`ー-、‐<,-、. _ ,_ __
.f ヾ :::::ゝ \___//::::::ノ ノー、 ,-./: :.: :Y: ヽ'´: : : :ヘ
__,.:ヘ/:.:.l: : : : :l: : : : : : : : : ハ  ̄ > 、
_,>,ィ: /: : : : : :l: : : : :l、: : : : : : : : :.:ハ >
ヽ l//: : : : : :ハ: :l: : ::l V: :l: : : : : : : :ハ ィハ
y_ ,': : : : l: : l/V:l: : :l `ヽ:l-マ:.:lV: : : ハ\/:.:ハ
j:.',l: : : : ::x'´! ',:lV:.::! ,ォ=:ェオl:V: ト:.::l: : : : : :Λ
. ,': :.l: : : : : lV{,.ィ:ォ マ:! ,牝cぅ圦V:.l:V: : : : : : : ハ
,: : : l:.ハ: : :l,圦辷:リ ` ` ¨゚'´l: :.V!:ヘ: : : : ::l: ::ハ
(……太尉の所は他人事じゃないもんね) /: : : :V: V:.:l::.` ‐゚´ ' l: : :リ! ヽ: : : :l\::}
. ,': : :.,: : : : :ハ:l: .', ⌒ ,j: ::,' \:.:{ リ
. l :/l: : :ハ:.{ l: :.::ゝ、 /,': ::,' ヾ:,
. リ ',:. l V l:.:ハ:.l:::::` ‐r - '´.i /: /
. V:{ V:! V!\| ,ノ 〉‐‐ 、
r ' " ::| /::::::::::::> 、
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .汝南王司馬亮などの面々が議論に名を連ねている
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ
l l ´=` l 結局の所、
ノ ヽ _,、__ノ 私が父の前妻の喪に服する必要はないと判断が下りました。
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 正直、朝廷での反響の大きさに驚かされましたよ
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
,. :-:.' ー ' ¨ :.ゝ.、
,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ.
,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ、
,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`、`ゝ
,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ハ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:',
/イハ:!:.:.:l:/ i/ ノノ ノリリハリ:!:i:.:.!:.l
.i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ハ!
∨|:.:.! ノ/i/ノ
ヘ!:| ノ!/′
陳寿の朝廷での仕事ぶりが垣間見える貴重な記述である ヾ!>ー- -- <イリ
(ヘ:::::\i=//:::::/)
{;;\::::::!n/:::::/;/
ト、;;\;;ii;;/;;;;イ
/;;;;ゝ;;;;∨;;;;;;ノ;ゝ、
(;;;;;(⌒)∨/(⌒);;;;)
`´ ̄` ̄ ̄´ ̄´
【紀元280年秋 晋首都 洛陽】
}〉┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰〈{
ヘへへハ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ハへへヘ
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
五ヾヾヾ ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ シシシ五
\三三ヾ.「 ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄|フ三三 /
({ \三三lニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ|三三/ })
/巫巫巫巫巫巫巫|===========================.|巫巫巫巫巫巫巫\
/////////| ┏─━─━─┓ |\\\\\\\\\
@@@@@@@@@| | 中 書 省 | |@@@@@@@@@
ヾ!⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ | ┗─━─━─┛ | ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥jジ
|.ニニニニニニニニニニニ | ,. -──- 、 | ニニニニニニニニニニニ.|
| | i i | |
| ,. -- 、 | | | | ,. -- 、 |
|. i i | | | | i i. |
≧ii≦ | | ,≧ii≦ | | ≧ii≦ | | ≧ii≦
⌒il⌒ | | '⌒il⌒ | | ⌒il⌒ | | ⌒il⌒
iコ─┘ └─‐.iコ‐───┘ └───‐.iコ.─┘ └──iコ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
\::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:、 ';::::::|
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
それはさておき、 / | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
太康元年に陳寿が中書省に戻っていたのは確実だ。 .l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
`ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
そして、この事は '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
『三国志』の編纂に少なからず影響を与えたと私は思う rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.`
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
/ / ヽ `ヽ
{ / , ヽ
/ i ハ ! ′ }!
; | , ! ト、 | | }!
l |`ヽ{ } ; 斗匕、 | | }!
|i ,: x笊ミ }{ ,x芹示ミ| l ,ハ
. 八ハ! ;. {:し}八 l {::し:} 〉 rv /_:{
| ハ 乂ノ `^ 乂ソ | レ ,..::{:::ハ
l l圦 ′ l {/}::: {:::::{ まさか、そなたと共に仕事をする事になるとはな
_ ノ八个o。ゝ ノ , 八,::::::{___{
人__{_,}ハ!r==个ー= ニ〔 ,: `トミ: {
i{ r'::::ゝ__j jf^|::::|!:::::::::厶イ〕トミ `ヽ
i{ |:::::::::::::ゝ,ノ `ー=≦ }「リ{ ヽ__,ハ
fVハ__ハ ノ::::::>'゙´{ _ / } }! }V, \
} {fリ八_, 'v_´__ ノヘ i{__ ノ }! } v,_ノ
___
/ \
/⌒ ⌒ \
/(● ) (● ) \
そりゃこっちのセリフだお。 .| ⌒(__人__)⌒ |
\ `⌒ ´ /
ただの夏侯惇のコスプレイヤーじゃなかったのかお ./ ⌒ヽ
/ _ / |
'、__ヽ (  ̄ ̄ _/
/ j ./ / / // ヽ\
, /´./ .′ .′ ./ ヽ
i ゝ , / i ' ',
{ く ハ .′ i! i .| i .|
乂{ { ', | | ー 、 | .| , i | i
乂! i | /! メ|、 .} / 斗 七 } | .まだその話を引っ張る気か!
人. , { |/,ィf笊ミx/| / /ィ笊x , |
/;:.:.:.:ト.{ .| |《 んハ j/j/ .んハ 》/ .! 少なくとも余は夏侯惇より美男だぞ!!
/:.:/:.:.:.:.|:八| | Vzソ . Vッ ハ !
./,:.:/:.:.:.:./:.:.:.:ハ ! _ ' .从. , 青が夏侯惇で、赤が夏侯湛と覚えておけ!!
/:.:.:.し:.、:/{:.:.> ヘ. | / ヽ ∧ ! /
. ..,イ:.:.:.:./_r-=≦:{ {:.:∧ト ', \ 乂 ソ イ }∧ /
ー=Y (⌒)ー ':.:.:ヽ:.:ヘ V:.:.:.:.\{,7 ≧=- ≦:.:r全x j/
/ /,乂ミzzzz=≦fハ:.:.:.:ヽヽ:.:.:./ {/:../:.:.:.:.:.}≧=--- ヘ
____
/_ノ ヽ\
/ ( ●) (●)、
/::::::::⌒(__人__)⌒\
残念ながら、やる夫スレは白黒だお。 | |r┬-| |
\ `ー'´ /
もうちょっと判別できる工夫がほしいお ⊂⌒ヽ 〉 <´/⌒つ
\ ヽ / ヽ /
\_,,ノ |、_ノ
, 〃´1
,.. .:'.:´:. :. : :</ !}
ヾ==ミニテ‐‐:. :. :. :. :. :.、:. :. :.\ /
X /:. :.i:.i:. :. :ハ:. :.:ト_:_:. :.!:. ヾ',
゙y i:. : { L-,┼ヾ゙<__ヾ_`Y:. :. ト',
/:ィ:. :.イ!、z.く イz:c'〉j:. :. ハ
iハ:. :. :.KUzソ ゙ー' j:ノノノ お二人は知り合いだったんですね。
i! V\:.\" ' __ /_,,,,,
゙ヘ {´ j イ:ヽ´ 世の中広いようで狭いものです
` 、、`_ .イ;. ;!:. :〉
/´:::::::::::::::トzくく:>:>、/|::::`::...、 _
/::::::::::::::::::::ト<、 〉::ヘ /l::::::::::::::`<⌒v‐Y:.
i:::Y:::::::::::::::::l `<X:::::V>'l:::::::::::::::j::l‐'`ー'´` i ! i !. i i. | ,リレ’
i::::{::::::::::::::::::j XYV |:::::::::::::::j::ヘ ,イ i ! iノ ) ヽ ト、 .i ! i | / ,iヽ
./ } ,.ィヽ -‐'' ´ .. イ メ. ', 、ー-- ハ /i | | / ハ'
_/ { / i} ー-<´ -‐'' .iヽ ハ }ヽ! }/ i/! リ ト、 /イ
ー-..,,__`ヽ / ヽ }、 ヾ! ヽ! }/ .レ' .ィ三沙 | |リ/
昔、ちょっとな。 :.:.:.:.:.:.:.ヽ ヽノ ヽ `i ィ三彡 | !:.:.:i
:.:.:.:.:.:.:.:.:.i !ー- ,,.`Y′ .ハ 、 .i| ハ:.:.:.',
よし。 :.:.:.:.:.:.:.:.:.{. ヽ ヽ ハ __ リ ハ:.i:.:.:.i
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ \‐''´¨i i | ゝ . ´- ` / /:.:.:.l:.:.:.}
余の、夏侯孝若の、 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:', iヽ. ', i | >。.__ .ィ/ /:.:..:.j,-‐'
生きた証を見せてやろう :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i } ヽrハ. ';.:.ト、___ ,}:.:.:.:.|i|/ ,イ /--く __
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}. }‐ヘ }/∧ ヾヘ..__''ー'Y {:.:./'/ ,/:./ /ニニニオ≦笊
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ ヾ }:.:.:.:..:.ヽ {ー`:.:.:.:.:/ ハ ヾ i:/ / ,.ィ {:..:.:.:.:.:.:i:.:i | | |
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.} } !:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.,.r''"´`ヽ /'´, -‐ ヽヽ:.:.:.:.:!:.{.| | |
____
/ \
/ ⌒ ⌒\
/ ( ●) ( ●)ヽ
l ⌒(__人__)⌒ | 何を見せてくれるんだお?
\ ` ⌒´ /
/ ヽ
_ -===― 、
/'´ ,へ、―))> ヘ
,ィ/ /ア" ヾ ヘヽ_
〃 | | |. ヘ.ヾヽ
,'/ | | |. | ', ハ l
/ | ト、 | ハハ_l |. }ハ
. /.イ. V―ト'\ハ",_ レ' | }ハ
〃/ lィ==ミ , "⌒`l |Vノ
{{ , |ハ "" _ | |'/zzx
この『魏書』だ! l ハ. ゝ 乂:_:_ノ/.イ ∧ ̄
|ハ.{ Y 〕> _.イ_ィl| /|::::ヘ
{ ゝ 〈::|::::|^゙|::::::/イ__|::,斗_
,ィ=‐''´ヘ 、::| |::,ィ:::::≧、ニ=-、、
/i i i i }::::::::::::>、イ::::::::::::::::::ヾ i i i i ヽ
.>''´::':'~'^^^:::::>'^ ''~`''く:::::::::::::/:⌒⌒:::`―‐く
::::::::::::::::::::::::>'´ , `ヽ:::::/::::::::::::::::::::::::::::/
::::::::::::::::::::/ ___ V ___ V::::::::::/:::::::::ァ彳
魏書というと北魏の糞ほどの価値もないゴシップ史書を先に思い出す
/// : :/: : /: .:i :i : :ヽ : :\i
{!/ : :/ , : / i: :ハ: . :|ヽ . :ト、 : :i : : :ヽ
/ / / i i Lリ_ | i l 十i=|=|ト、 | : : : :i
| イ i . : !ィキラ""_.|/| ,' ∨__リ ヾト i: : : ハ!
|! | ! . :イ! ∨ィェz !/ イろfi了ミ | |: : / リ
!j i: : Y'´ろfi } 弋zソ | ! /リ
リ∧ト、 ヽ弋zソ " レ'// それ、未完成品ですよね?
\ト 、 イ-'
ヘ 、___, /ミミ.>
丶、 , ':\
`ト __ , イi. : : :/ > ´ ̄ `ヾメ、三ミ、
/|\ _ / |\/: ̄:7 ト..,,_ _,,> ´ ヽ ヾ メヽ |!|ハ
/: :/ / { | l: : : `V . .、 `ー -- ィ''´ ', ',ヾ く// ! /:.ヽ
r-‐ '´:/: : :/ | } | !: : : ::i: : : : \ ./ .i | | ヾy} /:.:.:,.:.:i
, | | | | ト. { く:.:.:./:.:.:j
i ! .i |. } ,!ィf刃 ,!ノ / ヾ:.:.<:.ハ
| ハ i!从ハ! '' ゞソ ハ / \:.:\:.ヽ
ヾ マソ ' '| | >-.、 \:.:\\
何、書き上げた暁には、 | ヽ' ' , - ;| |/ /:.:.ヽ ヾ:.:.ヽ:.ゝ
これが夏侯孝若の生きた証になるだろう。 .| >:.. ー≦ニ=ミ;:.:.> 二ミ= 、r==-、__
.| __/フー 川_}∨/ `ヾ\:.:.:.:.:〉
余の文才を注ぎ込み、 |/!/.:{ {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.} i ', ∨:.:.:.:./
魏と曹氏と夏侯氏の事績を伝える唯一無二の史書としてみせる ',:.:ヾ!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ ! ! }}:.:.:.:.`:..=-<
.}:.:.:.-=:.:.:.:.:.:.:イ:ヽヽ ノノ=- 、:.:.:.:.:.:.:.!
/:.:.:.:..:.:.:r'',Z ヽヽ:.:.:`ー 二 彡:.:! i:.:.:.:.:._/ヽ.
/:.:.:.:.:.:.:/ / \ヽ:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.ノ } !:.:./ }/
/:.:.:.:.:.:.:/. ', 7ミ二二二彡.}! 〈// /
r、/{ ,、
_|、 'レ' {/{_
/{ / '⌒{ ', / _,-,
__ / ヽ_ ,.フ,-' ̄ ∠___
{ , 、\ /: : : : :∧/ ‐、 ニ‐,zン
ヽ \\\__ /: : : : :./ }∨_x──r' ̄
>' `.\{ `ヽ、‐、 ノ: :;,;/{ ' ̄{___/
/ {ヽ、----、 、 `マ nn,-、_ /: ;,; : : : :ヽ、_八 _∠フ
! メ、_ヽ斗云ミ } ヽ} i/∠イ ノ: : : : : : : : : ___>‐'´
iヽミ.ヒタr_ ̄` 'イ }.Y: : :\_, イ´ {: : : : > ' ´
| 、{"".i' ̄:i j | .il |: : :/: : : : : :> '´ 我が才を見よ!
ヽ ヽミ ∨_ノ ,.: | | jレ': : ': : : : : / ___
{\ \ーイ/¨j/i /: : : /: : : / /:.:.:.:.:.:.:.: .万雷の喝采を聞け!!
rミ\トミ_jリ,∠...}/: : : :{: : :/ /,====
ゝミ三_/ . `ヽ: :l: :/ //: : : : : : : : .しかして讃えよ!!!
/ ,′ / ̄ ̄ヽ: { i i: : : : : : : : :
/ , ./ ハ;j ,イ.i: : : : : : : : :
レ──-V /: } /:ノノ: : : : : : : : : :
ヽ、 ゚o /: :/ _ノ:.:.//: : : : : : : : : : :
r、,イ:ヽ、__ノ` ̄ ⊇: へ、__ __/:.:.:.//: : : : : : : : : : : :
/{: :/: : :ミ:彡: :.ヽ{⊂⊃'´⊆⊇: \:.||_/'´ ̄: : : : : : : : : : : : : : : : : : //
.〈 V: : : :/: : : : :Vヽ{⊂⊃'´ /\: :\{: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ://
____
/ \
.. / ─ ─ \
気が早過ぎやしないかお? / -=・=- -=・=- \
| (__人__) U |
\ ` ⌒´ /
/' ノ_厶、Yメ、ヽ、
i! , '.´,' ,ィ : . ゙、`ヽ`、
ヽ /, , ,' i i! i、、 i:.i゙、
ノ//,'.:i.iハ!i i! i、!| ヘ!ノ.!:.∨
/! ,ハ'i|゚::ci゙ " ''i!゚::。i/ノ i!iヾ.i
,' i ,"'トベ"" _'_ ´"´!'i リ! i!
i! l トゝ,ゝ. ヽ. ノ , イ、ノ, ,' 丿 では、今日はこれで失礼させてもらう。
ヽ乂ミ゙〈:::::>.、,ィ.:i、:::::ノノ '
_,=-、__7::/::::|i|::メ、:〉_=‐ヾ.、_ 楽しみにしておくがよい
_,/`ヾノ,」i!iフ`¨¨`´. ↓≠ゞ´゙ヾ、
. 〉::::::ゝ、_!:/,ィ=¬○´,ィ `ヾ、::,フ:::::
.':::::::::,メ'´7'´、 =,゙○、´ , , ハ丿`ヽ、::
:::::/ 乂 ハヽ ´厶、 _ / `
___
/ \
/― ― \
あいよー /(● ) (● ) ヽ
| ⌒(__人__)⌒ |
\  ̄ /
/ \
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \ .しっかし、某メーカーのセ●バー濫造は、ザクのバリエ違いみたいだお。
| (__人__) |
./ ∩ノ ⊃ / .兵装変えたザクの群れを見てるようで、
( \ / _ノ | | . 新しいのが出てくるたびにまたかと思わされるお
.\ “ /__| |
\ /___ /
/ / / / :::::::/i ::、 ::ヘ ヽ ノ:::| /
,' //{ ,' ::::::::/ .| i ヽ、 :::| : ::::| :i V:::j/| /ヾ/
/ ,'::; / .,i ::j::/ |:ハ : : 、ヾ、 :i; ::;;|, :. |;. |: //j /ヾ/
| :i : ,ト、ハ. :i ,' {i ヘ : :i\:::、,,>'ヘ;´::| ::: |゙i |///
l::ハ :: i|`トミト,,i.」__,, |! 、_V__},,≦<´\ ヘ::l :::::: jハ V/::`ヽ /
!:| ;:::. .|ヽリ ! :| !ヽ、 j `ヽxハ´ _ヽ \ ;! :::;:::/ }|K;; ;;ノト、 /ヾ/ヾ/
. {!. V:::、 {!;ハ zリ=ュ、ヾ. >Xzr=≠=ュ>; , :::/::/ノ丿:::::`ト、ノ;;;;)
! ヽト、:i. ハ ::::::::`゙ ´:::::::::::::::: /; :::/:;/,イ:::::::::::::l::::::`ミ
ヽヾ、_} :::::::: , :::::::::::::::::/' l::/ / /:::::::::::::::|:::::::::::
/゙}:::八 ヽ イ' / /::::::::::::::::::ト:、::::::
,'::::ヾ::::::\ 、_., / /::::::::::::::::::::|::::::`ヽ
. i:::::::::i;::::::::::::>''`V /∧___ ,..ィ´ /:::::::::::::::::::::::l::::::::::::
. |:::::::::|::ト:::ノ r'´>' ´ )´ト、 /::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::
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!:::::::::V ' ヽリ. \ /::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::::
, 〃´1
,.. .:'.:´:. :. : :</ !}
ヾ==ミニテ‐‐:. :. :. :. :. :.、:. :. :.\ /
X /:. :.i:.i:. :. :ハ:. :.:ト_:_:. :.!:. ヾ',
゙y i:. : { L-,┼ヾ゙<__ヾ_`Y:. :. ト',
/:ィ:. :.イ!、z.く イz:c'〉j:. :. ハ .趣味嗜好は人それぞれですよ。
iハ:. :. :.KUzソ ゙ー' j:ノノノ
i! V\:.\" ' __ /_,,,,, それはそうと、
゙ヘ {´ j イ:ヽ´ 今日は陳寿殿に会ってもらいたい人がいます。
` 、、`_ .イ;. ;!:. :〉
/´:::::::::::::::トzくく:>:>、/|::::`::...、 _
/::::::::::::::::::::ト<、 〉::ヘ /l::::::::::::::`<⌒v‐Y:.
i:::Y:::::::::::::::::l `<X:::::V>'l:::::::::::::::j::l‐'`ー'´`
i::::{::::::::::::::::::j XYV |:::::::::::::::j::ヘ
━┓
・ ___⌒
/ ― 乂____ ━┓
/ノ (●/ ― \ ┏┛
. | (●) | (●) ヽ\ ・
誰だおー? . | (__ノl (⌒ (●) |
. │ 〉  ̄ヽ__) |
\__/´ ___/
/| ヽ
| | |
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .この当時、晋の中書省には二人の史家がいた
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
}〉┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰〈{
ヘへへハ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ハへへヘ
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
五ヾヾヾ ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ シシシ五
\三三ヾ.「 ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄|フ三三 /
({ \三三lニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ|三三/ })
/巫巫巫巫巫巫巫|===========================.|巫巫巫巫巫巫巫\
/////////| ┏─━─━─┓ |\\\\\\\\\
@@@@@@@@@| | 中 書 省 | |@@@@@@@@@
ヾ!⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ | ┗─━─━─┛ | ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥jジ
|.ニニニニニニニニニニニ | ,. -──- 、 | ニニニニニニニニニニニ.|
| | i i | |
| ,. -- 、 | | | | ,. -- 、 |
|. i i | | | | i i. |
≧ii≦ | | ,≧ii≦ | | ≧ii≦ | | ≧ii≦
⌒il⌒ | | '⌒il⌒ | | ⌒il⌒ | | ⌒il⌒
iコ─┘ └─‐.iコ‐───┘ └───‐.iコ.─┘ └──iコ
′ / } ',/}
| { ハ ', V}
{ / ⅰ { ト |ハ { /七} } : }i
|ⅰ i| |x==ミ ', {Ⅵ斗==ミ :} }′
|ⅰ i|Ⅵ{ V少 丶 V少 }/ |
Ⅵ}N: ∧::` , ´:::}i
ああ、そなたか ', 圦 ム i ,′
个 ´` イ }:::|i /
} | く::≧-=≦ :{ .}:::| /
{ハ/リ ヽ}ニニYニニ{/:::!′
__ -‐‐===‐-、 /: : :.}{: : :.∨__:} ___
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .一人は夏侯湛
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
〃 / i ヽ
. / 〃 / | i | ‘,
′ ′ / / | |ノ i: :.
. / / i 厶-‐/ ハハ i、-|:: }i
, / イ .:| /j/}/ / ∧ヽト、!:: 八
,〃´.: |:.. |' yfチ斧 斧Y|::i /i{ 夏侯湛殿。
/ .:::::/|:i: | ゛弋::リ ヒリ' |ノ' j八
, i: :::/{从ト、:.{ , ,i i/ 和嶠殿はこちらかしら?
{ ,ハ:. ヽ __` , 八|
レ ヽト、 ヽ |: 丶 ` / }| |
\ {ヾー- ≧=‐- く{/'j八{
ソ | i ト、 / { , ′
, イ | i | ヽ、 〃 / ! { ヽ ′ ,
r< `ヽ、 jY^ヽ__.イ`ヽ ノ / ,斗-┼- ミ } ! { }i
/rァ'゙ i{ {\{\ ハ ! | }i
/ ′ γ⌒ { x笊示ミx }i
,′ ,} }{ { 〃 {し,ハ l ハ { ハ
{ | | |lハ八 { 乂ソ }/ ;^ヽ ,:: |
} | | | r笊トヽ ; / } } ,:::: |
うむ。 八 | | |:, ゞ} // /_,ノ ノ ::: |
/ ハrヘハ:, 〈 __ / ' /,、,、 rf:::}i::::::: |
今さっき、陳寿殿も交えて三人で話をしてきた所だ } }i 圦 ´ , / /ハlノ::八::::: |
八} 介 ノ_八 /x'゙´”^i{'^´ 厂「
/ } /}ノ `ー=ニア )/::::::::::::::人___ /:::/^ー=
ノ イ ! :::::::::: }ア'゙ /:::/ 〕
/^ーァr=ニ二 _} | :::::: /'^ー/:::/…ァ‐zァ=rく
厂””¨フ 7^7^「 }/} |__/::::::::::/:: / / / ; }ハ
______
´ `丶
/⌒  ̄`丶 \
/ \ \
/ 丶 ヽ
/ /│ / | 丶 ヽ
/ / /| ' | | ' │
/ / /|_ :/ / :|/ :/| |│ | |
/ / ´/|⌒メ|│:/ /-|=- |∧ | 八 │
' | | /斗=ミ |/ '八| /\| │
|│ | lイ{. ト::(_ ∨/∨ _ァ=ミ. |/| |::\::..\|
|八 | | ハ. Vリ ト::(_ヾ、 | |:: |`⌒|\
ヽ{\| :i ` 弋.ンノ^│ ::: |:: │
/ \| ' 、、 厶イ:/:: 八
/ :人 、 厶イ:: |/:::: ハ ありがとう
/ .:::::::::::.... ´ イ:::// .::/
|:{. /::::/{:::::\__...,、 ´ |:/::: .::/ .:/| l |
|八.:::::::::/ 乂::::/{::r(|____/7:: .:〃 / :| ∧ノ
\レ′ ∨厶|´l/ |/{:: .:::/{: .:/ l/
-─r┬< iL|l | -┴=ァー─<
/| |│ ノ人∨ / /__/⌒\
/ │ /⌒\匕匸フヘ二二二ア ∧
| l / / ̄-―r' \ / / ∧ │
|\/ //⌒゙/ \/ / ∧ |
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .もう一人は華嶠といった
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
. / ‘. 、 \‘,
/ i | !| ! j{ i ヽ
. .′ i !| ト、 ヽリ _ト、_ハ ! ト ゝ
|八{ ∨´ヽ{ }/ Ⅵ :!| ‘,
i ヽ,斗‐ ヽ/ \ 〃斧ミx. | 八
|{ i i イⅥxュ、′ 弋うソ , / i .和嶠殿。
. 八ト、 | | 《 Vじj 厶イ |{
\ト、{ ヽ゛ゞ゚' , 八 八 .こんにちは
i ヽ ハ , イ ` / /
| ヽ ` / |_ |i / )ノ
|{ ≧ ‐ r ´ ,, ´ レ'}/
. 八ト、 iハ ト、ハトr< { ′ |!-‐== 、-‐: :  ̄ ¨__- 、 _____
` \{ }ノ_,ノ !i ノ ` _ ! /: : : : : : : : : : : :.ヾく二 -‐‐ ¨フ
, rf ´ ノ{ / \ ∨: : : ://:. ;〃: l: : : :i: : ∧ /
.〃:/: :〃:.:/ /l: :|ヽ: : l: :|: :.∨ /
//:/!: : lム⊥_{ W_ヾ:ト、l: : :.Yi
. l/ |!: :.{ ∨‐ - `メ リ: i :}:リ
. |! |\ir=ミ ≠=ミ ノ:.从リ
ああ、来ましたね。 ! , ∠ノュ ノ.
ヽ ┌ ┐ ,.ィ:ァ<.
陳寿殿、こちらが…… > 、_ .,.ィ ⊥ォ: : :.Y
____ ノT゙ ̄/::ヽ: : ム
〃:::/:::}从/:::::/:::::ヾ: : ゙Y
〃-‐ヽノフ∠::_/¨::::;::-‐-Y: :{
,{:{::::::/ //:::::::>〃:::::::::::::}: : :)
/::{::::/ //::::/:::〃 ::::::::::::::i : : ゙ヽ
,, , -‐ ‐`ヽ、
〃 / i ヽ
. / 〃 / | i | ‘,
′ ′ / / | |ノ i: :.
. / / i 厶-‐/ ハハ i、-|:: }i
, / イ .:| /j/}/ / ∧ヽト、!:: 八
,〃´.: |:.. |' yfチ斧 斧Y|::i /i{ 初めまして陳寿殿。
/ .:::::/|:i: | ゛弋::リ ヒリ' |ノ' j八
, i: :::/{从ト、:.{ , ,i i/ .散騎常侍を務める
{ ,ハ:. ヽ __` , 八| 平原郡の華嶠、字は叔駿よ。
レ ヽト、 ヽ |: 丶 ` / }| |
\ {ヾー- ≧=‐- く{/'j八{ 陳寿殿の御高名はかねがねうかがっているわ
ソ | i ト、
, イ | i | ヽ、
r< `ヽ、 jY^ヽ__.イ`ヽ
___
/ \
/ノ \ u. \ !?
中書侍郎の巴西郡の陳寿ですお。 / (●) (●) \
| (__人__) u. |
御高名って、そんな大したことはしてないお .\ u.` ⌒´ /
ノ \
/´ ヽ
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .さて、陳寿が晋で出世できた事について、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ よく「張華と仲が良かったから」と言われている。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .同時に陳寿が張華の党派だったために荀勗に嫌われたとも。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ また、そのために中書侍郎になれなかったと『華陽国志』なども記している
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
,. '" ⌒` 、
,. -=≦ \
/ ´ 、 ト | v,
/´ / .| l | {\ |丶 .|ヽl v,
' , |,从 |{ \|¬〒!^ヽ v,
l l| jI斗<{´ ` イ芯ヾ, ' }l
l l| | ´ { ,ィ芯 乂タ '’} ,.イ' 華嶠殿は、魏の司徒を務めた華歆殿のお孫さんに当たります。
从 |', ト、 从乂タ /イノ
ヽ ',{^{≧=- 丶 八 .お兄さんの華廙殿は城門校尉を務めていますよ
ヽ ゝ'人 ー ´ .イヽニ{
个s。 _ ,. イV / `
r'ー芥-'v_,人
,.斗r7 | .! ヾト '、__
,.斗 ≦/ニニ∧_/只\ ノ}ニVニ=- 、
___ ━┓
/ ― \ ┏┛
城門校尉? | (●) ヽ\ ・
l (⌒ (●) |
なんで名門の御曹司がそんな中途半端な役職を? 〉  ̄ヽ__) │
. /´ ___/
| ヽ
| |
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .ところが、実際に中書侍郎になっているのだから困りものだ。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .また、当時の晋の朝廷を見るに、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .「張華と仲が良かったから」出世できたというのは考え難い。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ 何度も言うが司馬炎時代の張華は、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 人事を左右する官職に就いておらず、そうした権限も有していなかった
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/./ / / / / \
/ /. / /イ // l i i l ヽ
/ /イ レ-/‐レ=ナ' l! l i ! ヘ
l l/ l l. イてうヽ l`ミレ、!. ! トハ
l lr' !l l 弋リ fぅ.、ゝ! ./lハl
', { イハ、 ! 、匕!ノ/イ / .l
ヽヽヽイ\l ′ !//
ヽi ̄ヽ rっ イ' 一昔前は今の杜預さんぐらいには偉かったんですけどね
マ777ヘ ! ヽ /
゛ア⌒ i`! ` /
( イ !r-、 T `´
〃人// `` ァトi
(/ f \ / ! ll:>‐、 . / ' i i ‘,
, ∠ / ハ \/ / 〉'/ヽヽ、 ′ / / ハ / } ‘,
i / / / /| / V ト、 .\
| ′ / / ! / }/ / ヽ{__}_i 、 i )
| / ,' j ハ斗/七/ / \ノハ:i |
/ i | / }厶≠x イ斧ミ | ハ{
, |{ | 〃f::::しj {じ:j″ / ノ
/ 八 . ヽ弋::ソ ゞ'゚ , j/ ヽ
. / \ ヽ !|′ ‘,
兄は偏屈と言うか間が悪いと言うか .′ ヽ ー ゝ ´ 八 i
i{ | 丶 \ , - .イ !|
. 八ト、 、 i ヽ > / /} 八
ヽ \ ヽ |ヽ{ r| ≧=‐ イノ} / ! /
. \{ )ノ \j ` TT ´ ̄ ヽ. jノ j//
` /ヽ | | ` ー=ミ
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .では、実際に荀勗から敵視されるとどうなるのか?
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
__ _
 ̄ ¨¨ミ .. ≦ ミ
´ ≦ ` ー ≧ .: ´ ‐… ≧ \
/ :/ .: / ヽ`Y´ .:/ : Y \: ヽ
/ .:/ / / / | ノ :/ ..: }: }\ `ヽ. \ ',
. / .;. / / /.¦ =彡i ; .: /,小.从トミ:.. ∨ .:ハ\:∧
″ / / .; / / :|// .:|l .:ソjノ{ //| |\:| ゝ `ヽ.:. ∨:|:. ∧
. } :/ / ′ ://| / ノ|:|/ :小 .:/イ{い //i | l }ト. }斗-\:. .: i:. ,
ー=≠彡〃// .:|:l .:/ i: |:/.:// |:|{ //'リ i { .:|八{: // :|ノ>≦ ソ ヽ. 从 l|:. ‘.
. // {:/// .斗|:7 ¨|ア^メ/′|八/ //:| l:从.:小/″ :| 斗芋≠ミ 小 .:ヒ.|ト、 : ,
// メ/ :/ ,.斗笊芋ミ /'/ /'`ヽ:从介;ムゝ .:| 〃{ノr{ } ノ j∧ :|ー ソ }:.∨ :,
. イ/ :{ イ:| { 八 { r{ノ} ァ芋ミ /∧アハィ弐\| 乂゚ツ ′Ⅵ`) 人: ∨ 八
. 〃 { 人| }{ ∧ V゚ツ {r{ノ} 》ソ.:.込.爪rハ __ . イ :} :. / .:. \
八 :. \ソ入 {乂 Vツ'〃彡イtヽゝソ, 〝 / `ヽ廴八:. 丶 \ \
\\ ヽ:.: \:.ゝ `〝 ' /.{: 彳ル小. ┐ 〈 .:ノ :》: `Y: \ \ :. \
. ヽ}\: ∨\:.≧ー ー /}i 小 人 丶 ノ イ 彡.: '’ ∧ :. :. \ :. \
. 了\;} `ヽY乂.> イ.:八 .;{ソ; > .. イ´ / .: ⌒ヽ、 \:. .:.ヽ\.丶
_丿ソ .: jノ ≧ ≧‐_ヂミー;/} .: /ノ { `ヽ:.:.≧‐:チ ..: / '¨  ̄ Y: \ \:. \:.
{ :. `ヽ. ー≠ ..._ 彡イ”^ノイ f´∨ ^¨ 彡...:≦ ..:彡 :{:. :.:.ヽ \:. \ゝ
. γ⌒ミ :.. \:. .._ ー=彡ヽ`ヽ 八 ゝ- .. ..:ン´ .:|:. :. :.:... ヽ\
{ ≧ミ ー…ミ:...__ .;ノ.: \ 入 :.:. .._..:.:/ .:{:.:. .:i :.:.:. .
i :. `ヽーz.. _ .:..__ ..:.:.: _,;}:.. / .:ノ≧ー… ´ : / .:/ .:〉:.:. |:. :.:.:. i
| ヽ:. { { \¨¨^~ ≧ \/ .: 彡 /′ .:乂/ _.. ノ .:i:.:.:.:. :.:. l:.:. l
¦ ≧ミ ∨ :.ヽ :. \ ( ).. ヽ 〃 . / .:r≦ ¨¨  ̄ .: .:.|:.:.}:.:i :.:. |:.:.} ¦
〈:. `Y.: {:. :. :∧:.:.. ..:.:.{:. : / .:/′´ .:彡/ .:.|:.:.|:.:| :.:. ¦:.i |
. ∨:. 乂: \:. ∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}:. .:/ ..:/ ..: / ..:.|:.:从|: l:.:. |:.:.| |
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .実例として、華廙と華嶠の兄弟の話をしたい
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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_________________ィ‐' ̄`ヽ
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| 続く |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
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\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:<
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-< .続きは日を改めて。
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! お疲れ様
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
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|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
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乙でした。
>幽州の羊飼いが今や万戸侯。
羊飼いで出世は、衛青を思い浮かべます。
あと、荀彧と同族とは思えない人が怖いですね。
乙でした
今回も楽しませてもらいました
羊飼いから後の大帝国になる国家の礎をきづいたり
羊飼いから巨人を倒して王様になったり
羊飼いのように民族丸ごと脱出させて約束の地を目指したり
意外とバカにできんぞ、羊飼い
怒涛のひつじも強い
司馬炎・・・なんという名君・・・
晋書でも華陽国志でも実像より大きく書かれる張華、
死去後の影響は多大なるものがあったんだなぁ
乙ー
ほんとうにねえ、司馬炎の一代をみればなんだけど
>>628
羊飼いから神の声を聞いて侵略軍撃破して王女ゲットしたり
>>630
フラグ立ちましたww
>>1乙ー
>>605
>……太尉の所は他人事じゃないもんね
そうか賈充さんも前妻と別れることになっちゃったんだもんな
別れてからも住居を用意したり扶養していたところを見ると
賈充さん前妻をずっと好きだったのかな
乙でした
項羽や劉邦を配下にした懐王も羊飼い出身だっけ
そういや昔の三国演義ドラマでは鄧艾が姜維に「元牛飼い乙」とか言われてた
和キョウと華キョウ、でいいのかねこの名前の読みは。
このキョウの字って中国ではよく使う字なんだろうか?
「高い峰」とか言う意味のようだけど余り使わないかと
もし山じゃなくて人なら
和僑と華僑に、なんて
そういえば岑昏の昏を当時に従って「昬」とこのスレではしてたけど
李世民の避諱のせいで「民」が「氏」にされたんだっけ
いい時代だ
まるで現代社会のような朗らかさ
::::::::: ___ :::::;;; ::::::: :::;
::;;::./⌒ ⌒\:::;;;;''
/<○> <○>\ シュー 則天武后は唐を征服したけど、
/ (__人__) \ 唐の太宗には征服されたに違いないおー。
| |r┬-| |
\ `ー'J / 高宗は手玉にとったけど、太宗には蹂躙されるとか、なかなかそそるおー
/ \
/ ̄ ̄\
/ ヽ、_ \
(●)(● ) |
(__人__) |
(`⌒ ´ |
暑さで頭がいかれちまったか { |
{ ノ
ヽ ノ
ノ ヽ
/ |
_....._ィ: : : : : : : . ,
/7: ̄: : : : : : : : : : ヽ
/ : : : : : /: : : : :l: : : : : ,
|l: : : ヘト≠ lヘ: | rキ从: : :l|
. ヘト: : :代シ ∨弋シハ : ノ
トゝ , ィノ お待たせしています。
. 、 っ ノ=ァ
> - .イ: :ト、 続きの投下は7/18(火)の23:00頃からになります。
...ィ /不 ト|: :ヽ
_ィ::::/:::∧イァvィ|::::,:::::ト、 .暑い日が続きますが、
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ // |:::/:::::::l
. イーュ 水 .// .__j:::|::::::::::}
. 人≦ュ=====彡 ゝっ Y:::::::::l
.
楽しみにしてます。
>>1乙です
>則天武后は唐を征服したけど、
>唐の太宗には征服されたに違いないおー。
え、じゃあAAの元ネタ的に、則天武后はウィンリィになったりするのだろうか?
【紀元280年秋 晋首都 洛陽】
,, , -‐ ‐`ヽ、
〃 / i ヽ
. / 〃 / | i | ‘,
′ ′ / / | |ノ i: :.
. / / i 厶-‐/ ハハ i、-|:: }i
, / イ .:| /j/}/ / ∧ヽト、!:: 八 .さっき話に出たけれど、
,〃´.: |:.. |' yfチ斧 斧Y|::i /i{ 私たちの家は祖父の華歆から始まるわ。
/ .:::::/|:i: | ゛弋::リ ヒリ' |ノ' j八
, i: :::/{从ト、:.{ , ,i i/ .若い頃には北海郡の邴原・管寧と一緒に学び、
..{ ,ハ:. ヽ __` , 八| 後漢末の戦乱で苦労なさったけれど、
..レ ヽト、 ヽ |: 丶 ` / }| | 清貧さと品行の高さと公平な議論で衆望を集めたの。
\ {ヾー- ≧=‐- く{/'j八{
ソ | i ト、 そうした所が評価されて三公になれたのでしょう
, イ | i | ヽ、
r< `ヽ、 jY^ヽ__.イ`ヽ
____
陳寿知ってるお。 /⌒ ⌒\
/( ●) (●)\
献帝の伏皇后を逮捕・連行して殺したクズだってこと | |r┬-| |
\ `ー'´ /
/ \
///////////////////
//////>… ‐=ミ/
r=////, \
/≧=/⌒^ヽ/// , }
{// ̄ ̄\// | /jハ ト、 、 ‘, 誰かしらね?
. / ̄ ̄ ̄`7ノイ 'j/X }ノ > ゝ i !|
/ ///八 | x=ミ yfぅx.、} 八 | そういうデマを吹聴する心無い人は。
. / -=ニこ ∨///,Ⅵi{{ ヒリ ヒ:ツj} , / 、
{ ⌒ー<,/、 ' 厶イ } 寝返り云々は朝廷の招請に応じたからで、
/\ \>‐=ニ)__ イ , ハ , 伏皇后云々は
.′ ` . \ i 「ノイ厶イノ Ⅵ 当時尚書令だった祖父がやる仕事じゃないわ
\ ` . _ _ | | ハ
` . ` < | \/ ‘,
, 、、 ,, 丿⌒ヽ、
, ' ____ " 、、 /⌒ ヽ
, ' /⌒三 ⌒\ ', ( す す )
; /( @)三(@)\ ; ) い ` (
; /::::::⌒(__人__)⌒:::::\ ; _ / ま 丿
| u |r┬-| u | ; ヽ 、_ノ せ /
\ u `,. -'"´´ ̄`ヽ ; ヽ、_ノヽ ん ノ
_ / (___ | ', ) : (
,、' / | ; ( /
、 ( ̄ | ; ヽ、_ノ
 ̄ ̄ ̄| | ;
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .華廙と華嶠の祖父に当たる華歆は、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .清廉な名士としての逸話と、伏皇后を迫害した逆臣としての逸話が伝わる
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
} .} > ヽ ._
ハ / ハ´ `> 、
/ レ _ 〉 ヽ. /
/ / / / ヽ ` . _ v /
. { l { .ハ __ >- . _ V /
ヽ} | イ }f外、 ' ニ 、 ` .} |
ハ 1 ハ i比ハ| ハ千丐ト. l {
Ⅳ{i从{ ',弋シ} {ェrf }ヽ | / ̄`i
廴`ー| ′ 弋込ノ 》 レ ′
{ ! 、 ""´ イ
ミヽ ー6´}',{
./ \ `ー 、 ィ { .ノ./ヽ
/ / , . ` _ . ィハ // /
_ . - ┴―‐-/ / ハ __. -‐..´r, / / ' / ./
‐ ´ / /  ̄ ハ \_//_ノ イ _./ イ
1 / .′ / { { } } }____//‐ ´ \
| / / /\ 弋zオ少' ∨ // ヽ
ヽ | / // ヽ __ ∨ /
ヽ、! ./ / ´ / ./
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .彼の事績は経歴故に魏と呉の史書に伝わるが、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .概ね好意的に描かれており、伏皇后の逸話のみ完全に浮いてしまう
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
__,,,..::-ーーァ''
,r‐´.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ、
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ.
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:lヾ、
/イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:l
l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:f゙i:.:|リ! 問題の伏皇后の事件も、
ヽト::;i、:/ ,ゝ!' __ 陳寿の『三国志』初め他の史書に採用される事はなかった。
r:r'''゙ ゙'゙'''ー-<ニ,y''゙゙゙ ̄l.||
.l i //:.`ヽ l|| 後に現存する『後漢書』が
| l i l: : : : :l r-'`、 .『曹瞞伝』の記述を一説として記載し、後世広く知られる事になった
.| l l l : : : : :l 〉 }
l. ゙ー‐-- .__,,j .|: : : : :.ヾ⌒〈
}ー──---=': : : : : : :ヽ.:ノ
/ :/ | | i :. i \‘,
. / .:′ /| | |、 | | ヽ ヾ、
/ :| :! /__| |/ ヽ -‐‐|ミト、 :. ヽ ヽ
. ′ 斗七/´ { /ヽ \ { jハ`:!、 i ‘, \
. / |/,x=ュ、 乂 \ ィ斧ミx、ヽ{ ! ト、 }
!| ! / yfし::ハ ゛ ∨じ::j j} |i: !| jノ、
.. 八 ト、 {ハヾ弋:::ソ ゞ゚ ' ″ ノl 八 \
もし、それが事実だとしたら、 ヽ!/ヽ{ i:. i: rfj/:i ` ヽ
『世説新語』などでもっと酷評されていたでしょうね。 ./ iト.:. /ゞ:'ノ| i ‘,
. |i八 { ) ′´ ! 、 :| :
どこかの麻呂みたいに .i |{、 丶 イ :| ∧ ハ ト、 |
|{ i 八 \ > イ jハ | / ヽ ヽ | )′
八{ヽ{ ヽ `ヽ |ー- 、 ,,‐!j/ ′ }// \ )ノ
\ `ヽ{ \ , YY ! / /
,, ´ | | ヽ、
. __ ,, ´ヽ ノ_ヽ 丶、
【紀元280年秋 晋首都 洛陽】
. / 〃 / | i | ‘,
′ ′ / / | |ノ i: :.
. / / i 厶-‐/ ハハ i、-|:: }i
, / イ .:| /j/}/ / ∧ヽト、!:: 八
,〃´.: |:.. |' yfチ斧 斧Y|::i /i{ ただ、祖父は魏に対して思う所があったのは間違いないわ。
/ .:::::/|:i: | ゛弋::リ ヒリ' |ノ' j八
, i: :::/{从ト、:.{ , ,i i/ 病気と称して、
{ ,ハ:. ヽ __` , 八| 三公を辞職しようとした事もあったのだけど……
レ ヽト、 ヽ |: 丶 ` / }| |
\ {ヾー- ≧=‐- く{/'j八{
ソ | i ト、 |!-‐== 、-‐: :  ̄ ¨__- 、 _____
, イ | i | ヽ、 ! /: : : : : : : : : : : :.ヾく二 -‐‐ ¨フ
r< `ヽ、 jY^ヽ__.イ`ヽ ∨: : : ://:. ;〃: l: : : :i: : ∧ /
.〃:/: :〃:.:/ /l: :|ヽ: : l: :|: :.∨ /
//:/!: : lム⊥_{ W_ヾ:ト、l: : :.Yi
. l/ |!: :.{ ∨‐ - `メ リ: i :}:リ
. |! |\ir=ミ ≠=ミ ノ:.从リ
! , ∠ノュ ノ.
ヽ ┌ ┐ ,.ィ:ァ<.
認められませんでしたよね .> 、_ .,.ィ ⊥ォ: : :.Y
____ ノT゙ ̄/::ヽ: : ム
〃:::/:::}从/:::::/:::::ヾ: : ゙Y
〃-‐ヽノフ∠::_/¨::::;::-‐-Y: :{
,{:{::::::/ //:::::::>〃:::::::::::::}: : :)
/::{::::/ //::::/:::〃 ::::::::::::::i : : ゙ヽ
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .ただ、魏建国後の華歆は、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 積極的に政治や権力に関わるのを避けていた節が見られる。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .孫の華嶠はこれを後漢の臣としての矜持の表れと見ていたようだ
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .なお、『世説新語』にある陳羣と華歆が後漢を惜しむ話は、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .華嶠が先祖の事績をまとめた『譜叙』に記した話を元にしている
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
,, , -‐ ‐`ヽ、
〃 / i ヽ
. / 〃 / | i | ‘,
′ ′ / / | |ノ i: :.
. / / i 厶-‐/ ハハ i、-|:: }i
, / イ .:| /j/}/ / ∧ヽト、!:: 八
,〃´.: |:.. |' yfチ斧 斧Y|::i /i{ 祖父は魏の太和五年に亡くなって、
/ .:::::/|:i: | ゛弋::リ ヒリ' |ノ' j八 父の華表がその後を継いでいるわ。
, i: :::/{从ト、:.{ , ,i i/
{ ,ハ:. ヽ __` , 八| .父は散騎黄門侍郎、侍中を経て、
レ ヽト、 ヽ |: 丶 ` / }| | .魏の咸熙年間に尚書に任じられて、観陽伯に封じられたの
\ {ヾー- ≧=‐- く{/'j八{
ソ | i ト、
, イ | i | ヽ、
r< `ヽ、 jY^ヽ__.イ`ヽ
____
/ \
.. / ─ ─ \
何というエリート / -=・=- -=・=- \
| (__人__) U |
\ ` ⌒´ /
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .華歆の本音を知る術はないが、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .こうした姿勢は息子の華表にも共通している
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【紀元254年頃 魏首都 洛陽】
.': /: /: :/: :/: : : : : : : : : : \: : : : : : :/: ハ::\: : :\: }
/:/: /: :/ : イ: : 、: :{: :| : : : : : \: :/: /: /: |、:::\: : : :|
.'〃:/:-/、:/ |: : : V: :VV:V:、 : : 、:∨:/: /: :∧ 、::::::\: :|
{' |: |: : |: |\{ : : : |、: |、|: |: :V: : :}: V: /: : , :::| \::::::\
|: |: : |:下雫、: : :|,.斗七}、: l: : ∧: }-、: :/ |::| \:::::::\
|∧ : l:∧ヒリ \:Vて雫ミ、: : ,: :ハ| }/ ,:::| ': ∨:::::::::. 高貴郷公は太祖の生まれ変わりよ!!
{ V:||:从 ,: \Vzソ ノ:,:/: / }_ノ' |:::| ' : V:::::::::.
ヽ|:込、 、__ /イ': / イ∨ ,:::} ,: ∨:十:|
|: | ` . V ヽ /: イ /⌒\ 、」 }: : \_/
|:/ \ー' ィ/´ / /´三`ヽ |: l : |
/ `¨´/ヽ/ /イ´ `ヽ |:/ : | /_/ L-=ミ、
,ィ\ \ {:l::| \}' |: , /⌒ /ヽ /´} }‘,
/ / / /⌒`''ヽ} } 、
魏 奮武将軍 石苞 / / / .:/{ ,:く、___ 〈 ∨ ヽ
{ { Ⅳ 二ヽ:{ / r‐ \ ∨ .
\∨ 〃fカ :|`^| f:カヽ } } }
ム乂__ ノ 乂 `¨^ ノイ / ; ′
__ノ :{ 〈| """´:}.ィ_/ /
`¨八 , __/ /
、 、 ` /} r ´
\ ,. '∠ _j}
rr――|ヽ.. 。< /__/_
{ \__「 ̄ ̄ 二ニ=‐⌒¨`ヽ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .華表が表舞台に立っていたのは、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 正始政変・淮南三叛・高貴郷公の変と、魏晋禅譲の過程の時代である。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j しかも、当時の華表は侍中の任にあり、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .高貴郷公曹髦の側近として仕える身だった。
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .そうした状況下で華表が選んだ行動は……
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
| , l }ヽ\,} jト、 }、 ,′
{ / | |\ヽV//ム、 ヽ、 ′
. V / /l } ヽ'′ } ヽ、 ハ
i ′,′ ノ {、 ヽヘ / ノ 大将軍。
|¦ { / 厶 ___\ \ }「 } /ヽ.
Ⅵ | / /ft㍉ ´,二二三三ヽ. i V l/ 〈 '. 僕、最近体調を崩しがちでねー。
ヽ| {、 厶゙=1={{ ´¬tf忙ハ } }/} } リ i
ヽ| V7ハ¬} ヾ、__ ̄ ̄´7 // /イリ/ノ / { 官職を辞して静養したい
/ /ハ. | ` ̄ ̄ ̄7イ / / / : : { / !
/ /∧ \ー _____, ,}///. : : : 7 |
{ { { vハ iヽ、 ー一 . ´ /: : : : / ハ __
| i l vハ 」 ハ、__ ィ´-‐: : ´: : -‐ ´ / ', 「ヽ ̄\ ゞ_、__
| l l vハV .ノ -‐ ´ / /入 \ _jl´frォ j}
/ / ` ーヽハ-メ_jヽ.
' ,' ,. - ´`ヾヽ !
i イ , =、 ォ= 、 川!
ゞハ, ハォ.j 辷j |メ.
`ハ :::: ' :::: イ_ ヾ
,.,ゝゝ、 ` ´ イミミjノ
お大事にしてほしいかしら l!V:三} ゙>< ゝ-'⌒丶
/ ゝリ! jハ! レ′ l
く :.:! o 〈 - |
ゝ l:.:.|'\ o _ .人 l 〆ノ
| :.:.| /介!V イ´
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 幾度となく病気と称して、邸に帰ってしまったのである。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『晋書』『華表伝』によれば、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .司馬昭の方も含む所があったのか、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .華表の行動を問題視した様子はうかがえない
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/ / レ´ } |
ト…┴ / |
/ l / !
. ′ , ィ 亅 { ト、
、 / / / / / .′. -‐} l | }}
} { ,′/ / /‐-// /  ̄ノ .ノ ノ ″
. 〈 r‐-、 { / ∨  ̄ ̄|‐‐七Z" ー=彡′
∨ ∧ V| { マソ"~ / 卜、 ノ
}イハ\_ ヽ、|ヽ、_ / ! /
/ \ ` ` ′′ く⌒ -━━ ミ
\ ヽ、 ー- = ´/ >≦三ミx: : : :厂厂(
\ ヽ、 > 、. __,. ´ .: r‐―< ̄: : :厂{⌒ 厂厂)
/: ∧:\\: : : : 厂(〔_@ミ 厂(
.: :/ /\:.\\: : 厂(〃}! 厂ノ
|: |: :l ⌒` ≦: :\⌒厂ノ⌒リ^
. V!ⅵぉ=ミ ¨¨ <: :_≧′
,=γ|!.乂ノ ≠ミ 〃):/
〔彡{ィfY1.〟 〟〟ィ1》:¨ミ
}ヱ1 `ヽ. ー ´_ .ノ }リ:ヾ:/
〔_入 ハ )―( _ イ,≧彡
「¨ΥV ス^ヽ「V ヱ:〟
ノ_,へヘ}, 1/ア ー ^ ̄ て_ ア 〉
/ | |! /_ノ
ヽ:.| |! / /
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 暗黙の了解とでも言おうか、双方の利害が一致していたのだろう。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .『晋書』『華表伝』は、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ この行動によって、華表は大難を免れる事ができたと記す
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【紀元280年秋 晋首都 洛陽】
〃 / i ヽ
. / 〃 / | i | ‘,
′ ′ / / | |ノ i: :.
. / / i 厶-‐/ ハハ i、-|:: }i
, / イ .:| /j/}/ / ∧ヽト、!:: 八 親族の不祥事で一度罷免されたけれど、
,〃´.: |:.. |' yfチ斧 斧Y|::i /i{ .泰始年間に入って、太子少傅・光禄勲・太常を歴任したわ。
/ .:::::/|:i: | ゛弋::リ ヒリ' |ノ' j八
, i: :::/{从ト、:.{ , ,i i/ .数年後、老病を理由に隠居して、
{ ,ハ:. ヽ __` , 八| 咸寧元年に七十二歳で亡くなったの。
レ ヽト、 ヽ |: 丶 ` / }| |
\ {ヾー- ≧=‐- く{/'j八{ 祖父同様に清潔淡白で、
ソ | i ト、 常に天下の事に思いを巡らせて身を退く事が出来る方よ
, イ | i | ヽ、
r< `ヽ、 jY^ヽ__.イ`ヽ
____
/ ― \
. / (● ) ヘ\
| (⌒ (● ) |
話を聞いただけだと、 ヘ  ̄`、__) |
エリートがエリートのまま人生を全うした感じですお ヽ |
, へ、 _/
. | ^ヽ
. | 1 |
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .ちなみに、華嶠は司馬昭の属官から起家している
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
. / ‘. 、 \‘,
/ i | !| ! j{ i ヽ
. .′ i !| ト、 ヽリ _ト、_ハ ! ト ゝ
|八{ ∨´ヽ{ }/ Ⅵ :!| ‘,
i ヽ,斗‐ ヽ/ \ 〃斧ミx. | 八
|{ i i イⅥxュ、′ 弋うソ , / i その父の跡目を継いだのが兄の華廙ね。
. 八ト、 | | 《 Vじj 厶イ |{
\ト、{ ヽ゛ゞ゚' , 八 八 兄の奥方は、
i ヽ ハ , イ ` / / .魏の司空だった范陽郡の廬毓様の御息女なの
| ヽ ` / |_ |i / )ノ
|{ ≧ ‐ r ´ ,, ´ レ'}/
. 八ト、 iハ ト、ハトr< { ′
` \{ }ノ_,ノ !i ノ ` _
, rf ´ ノ{ / \
′:|i| .イ`:く{ _____/ ハ ____
/ \
/ _ノ ヽ__ \
/ (● ) (● ) \
| (__人__) u |
廬植の孫娘が奥さんになるわけですかお \ ` ⌒´ /
/ (__`ヽ、 u \
\| `\ \___ノ |
| \___/ |
| {
【紀元249年頃 魏首都 洛陽】
∠_,.. 、o_\
く \ % /
. >― , < ̄ ̄\ ー―く
/ / ハ \ 、 \ ハ
{ { ,L.__ヽ Yヾ二 ヽ l ! 婿殿。
| ヽ|,.rn、 \l ´{_l_}`r‐` |
l 个r`′ ヽ `| | } 知っての通り、私はこの国の人事を握っているが、
| ハ、 '_ / | / 相手が婿殿だからと言って、手心を加える事はないからな
| ト、 ヽ ´ , イ l !′
| | \|` 一 '′| l |
| | / ̄/`ヽ~ ! ム
リ、 K ∧ ∧.レ'レ' , へ / i \ 、 \
ヽl ヽ ∧/⌒ヽ ヘ / // /l `y ヘヽ ヽ
,'/ /!ヾ、 /イヽヾ, ! ',
魏 尚書 廬毓 l ! /」!__ヽメ' TニT T ::l l
!l イj」=、イ{ヘ斗{うi}`> ::,'レ l
| ! ト|イヒリ ` ` ー'' l::/レト、
` 丶 レ>ソ/ ', l
人 - ´ ∠「::::!: ヾ
\ , ' !:::::!::::::!:: 、
望む所なんだな ./ `Tフ´__/ }::::l:::ヽ::!!::.. ヽ
,'/ /::ノ゚!l|゚ 。 > 、:_:!!:::.
. //r- ニ!。ノ-ヽo /`>、彡フヘ::::. \
,'/lY ! ´ }゚ `´ / Y lヽ:ト、 \
. / } jノ、_ / r ∠ _ 「==ー ヘ ヾ}`ー―
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 華廙は魏の司空廬毓の娘婿だった。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .廬毓は典籍の建前にこだわって華廙を推挙しなかったため、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 三十五歳の時にようやく中書通事郎という七品官の官職に就けた
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【紀元265年頃 晋首都 洛陽】
/ \
/ / ヽ
/ / / ィ /i /1 、
/ i / ∠ム/_ | // ! i
,' | i |/ レ トハ/イハ.| |
, /^レ| kィぅ卞z, 乂| /ト|、 | .管輅はまどマギの展開を
, { rハ |弋シ リレイ_. | `/i | 放映当時に全て見通して当てて見せたんだ。
/ ヽr- ヘ ! 辷癶,| / リ
, |! ヘ 、 /ル あまりに当たり過ぎて、
/ ト 、 \ r‐ ァ / 最後にはネタバレすんなって怒られたけどな
/ |i: : :` v\ _ -‐'
// i |⌒: :-[  ̄
イ | |: :/ ̄ ̄:.ヽ、
i i ! |/: : : : : : : : } _ _
/^>┴r<〕-┐
r'Χ」 ∨ ∨', ` く
∠V ○ ○ Vヘ._\
く\ l 〃┌┐〃 _j>く
凄いのー。 .くミ==イア '._ノ r==彳
辷>r=ミn==ミ _>- '´
ヒナも一度会ってみたかったわ く 辷z大z少 `ヽ
r /⌒Y〈l|l〉 /⌒リ
Lゝァ=' ,'| , ゝ= '
/ ,' l| ', ヽ
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .元々文筆の才を有しており、司馬炎と仲が良かったらしい。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .泰始年間に入ると、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .黄門侍郎、散騎常侍、前軍将軍、侍中、南中郎将を次々と歴任。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ 華々しい官歴であり、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 華家の跡取りが司馬政権下で重く見られていた良い証拠だろう
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Ⅵヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ
\ヽ、 _ , イ!::/ 泰始年間が終わる頃には、都督河北諸軍事にまでなっている
/ ヽ{ ト、ヽ l:′
./: : \\ ヾ-〃 _ !______
l; : : : : \\」リ/ /
i: : : :::\::\i../ / / / \ \ \
. / { ト \ ヽ
/ / ハ { :! } \ ヽ '
. / :| { ヽ .| :}ハ \ ハ ',
′ {| | ‘, }/ 丁孑芹ミト |:|^ヽ ,
{ { |斗‐- Vハ |〃r':::ハ 〉, }:| }: |
|∧ ´|ハ{芹ミ 人 ヽj V::ツ V ハj / |
| :∧ |ィf r'::ハ Ⅵ イ |: |
j/ Ⅵヘ Vソ 爪: !: |
V!:ハ , /! / |: ,
平たく言えば、冀州の都督だな .V 人 、 ノ イ .|' | 八
> .. イ__ 」 | ヽ
} ≧=<У : : : :} { \
//⌒ <: :\ー| 人 \ \
{/: : : : : : : \: :V:| \ \ \
{: : : : :\: : : : V:} | \ \ \
人 : : : : : \ : : }/八 ∧ \ ヽ \
∠ミ: ヽ: : : : : : \:{/: : :\ ∧ー‐、ヘ ハー-へ
【紀元280年秋 晋首都 洛陽】
____
/ \
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \
| (__人__) | 呉質(笑)でもなれる都督河北諸軍事
\ `⌒´ ,/
/ ー‐ \
_....._ィ: : : : : : : . ,
/7: ̄: : : : : : : : : : ヽ
/ : : : : : /: : : : :l: : : : : ,
|l: : : ヘト≠ lヘ: | rキ从: : :l|
あまり問題が起こらない所なので、 . ヘト: : :代シ ∨弋シハ : ノ
箔付けにはちょうど良い官職なんですよ。 トゝ , ィノ
. 、 っ ノ=ァ
...ィ /不 ト|: :ヽ
_ィ::::/:::∧イァvィ|::::,:::::ト、
/rl::<:::::| /^l rュ::/::::/::::;
i i
| ′ Ⅵ
|/ ヾ
/ i ‘,
. ′ i | i
i{ j{ i |{ } , でも、咸寧元年に父が亡くなると退官して、旧例通りに喪に服しているわ
. 八{ハ i j{ | ,ハ 八 ハノ
\ト、jハノ}/ヽ}ノj/
/ \
, イ \
r ´ \ , 、 / ` 、
/ , ― - ´ ̄`ヽヽ
/ 丶
/ / ヽ ‘,
. / ' i i ‘,
′ / / ハ / } ‘,
i / / / /| / V ト、 .\
| ′ / / ! / }/ / ヽ{__}_i 、 i )
| / ,' j ハ斗/七/ / \ノハ:i |
/ i | / }厶≠x イ斧ミ | ハ{
, |{ | 〃f::::しj {じ:j″ / ノ
/ 八 . ヽ弋::ソ ゞ'゚ , j/ ヽ
. / \ ヽ !|′ ‘, そんな時に事件が起きたの
. ′ ヽ ー ゝ ´ 八 i
i{ | 丶 \ , - .イ !|
. 八ト、 、 i ヽ > / /} 八
ヽ \ ヽ |ヽ{ r| ≧=‐ イノ} / ! /
. \{ )ノ \j ` TT ´ ̄ ヽ. jノ j//
` /ヽ | | ` ー=ミ
,, ´ | | /> _
r‐ ´| /∧ // / ヽ
|:{ | , ィ:´:ー::ヘ、 // / i
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .この司馬炎の寵臣と関係を持ちたいと考える人物がいた
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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【紀元275年頃 晋首都 洛陽】
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/::/:/:::: |::::::::/::::::::::::/:::::::/|::::::::::∧ ::::::::::::::: |::::::::|::::::|
.::/::::|:::::::|:::::/::::::::::::/::: / }:::::: / \ ::::::::::: |::::::::|::::::|
|::|:::: |:::::::| :/:::::::::/}/ ':::: / \ ::::: |::::::::|::::::|
:λ:: |:::::::|/::::::/ /:::/ / ';:::::|::::::::|::::::|
{| |::/!::::: |:::/ \ _ /:::/ __ / ヾ,!::::::::!_::::|
|/ |:::::::|/ ィ====z // z====z|::::: | ヽ|
|{.|:::::| 辷_:ソ__ノ ´ 辷_:ソ_ノ|::::: | }.!
|::._|:::::::| |:/:::::|_/ | さて
|::: |:::::::|::. , ,´:::::::|::::::|
|::: |:::::::|:::::. .::| :::::: |::::::|
|::: |:::::::|::::::::::. , '::: |:::::::::|::::::|
|::: |:::::::|::::::::::::\ ⌒ .....::::: : |:::::::|::::::|
|::: |:::::::|_ r ´| > < `i‐ r‐ |::::::: |::::::|
<⌒ヽT |:::::::| | |  ̄ | | |::::::: | ̄ ̄/ ̄\
/ \!::::: | | | | | |::::::: | / \
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .中書監の荀勗である
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::jヽ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::X/ヘ
::::::::::::::::::::::::::::::: /::::::::::∧ィレ、::',:',
:::::::::::::::l::::::::::l:::/彡 ':::,' ',:l ,、!::トミ、
──‐.i===|7::::/⌒ l! l!Y:l ヽ 大章。
 ̄ ̄i::l:::::::::::|レ':::/== | i! !j |
:::::::::::l::! ::::::',:|::::;イケ ̄` / `、ミ、 そろそろあなたも身を固めても良い年よ。
:::::::::::`|:\::::Y´i!:::!`ハ | ̄
:::::::::r‐',::::::\',ヘ弋::ノ ! 平原郡の華廙殿の御息女を迎えようと思うわ
:::::::::l⌒V:::::::::ト、 ''''' ,ィ /
:::::::::::::>',:::::::∧ __ __ ィ__
!ヽ::::::::::::∧:::::::::', /´!:::::// / / ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
!:::|∨:::::::::∧:::::::::', / !::::レi /`i / : /:::::::::::/:::::/:::::::::::|::ヽ::::::::::::::::::::::::.
!:::|::∨::::://≠::::::::ヽ !::::| ´/ ,`Y ,: .:':: :/::/::::::/::/:::|:::|::::|:::|:::::゙.:::゙.:::::::::: ゙.
!::::::::∨:// \::::::\l::::ト. l / ./、 |:|:::|:::::|:::|_/!:::!:::::!:::!::::l:::|: ::::|::::|::::::|::.. | l
::::::::::::/ \:::::ト、:| i `i_/i | |:|:::|:::::K:|:::/|:|:::::|゙、:≧‐-:|:::|::::|::::::|::::::::*::|
ヽ从ヽ:kチ≧ミヽヽ::ゝヽ_:::::从::!: :|:::::ハ::::*::l
|ヽ| 込ソ` 牛茶トミ_::::/:/※::::,'
|::::;; 込ソ ノ' }:::,':/7´:::::,'
華廙殿といえば、 ,'::::;;;; ′ ,':::::/イ::/:::::l
河北の名門の出で、陛下の信の厚い御方ですね。 ,:::::;;;;;;;;,、 、 ,'::::/:/V::::::::l
,:::::;;;;;;;;;;;;;\  ̄ _...イ/:::/:/ヘ7:::::::l
さすがです。お父様 ,'::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`;;,,-:::≦_..-ァ:::/::/ヘ7 :::::::|
,':::';;;;;;;;;;;;;;;;;;;//イ >< /:::/ Yヘ7 :::::::::|
/..::|;_>‐≦// /|/;;;;;ヽ /::::,' |ヽ{ :::::::::::|
. /|..:::| | /// |;;゚;;Уア::::|. // ≧-、|
-'"イ///////////////////////////l
. l///////////////////////////,l
. l////////V///////lV,ト、///////リ
lV///// ーV、/////-Vlー\'/////
l.V///,ト、_,.! ヾV// '、_ヾ_,.イ////
. /, Vl.V小  ̄´ ,イヾ!  ̄ ノ从ハ{
/ ,.' ` V 、 :、 /リ 先方が応じてくれると良いのですが
. / / rー、. , 、 ./ヽ イ .l
. ,' r‐ノ. ' { l/ ,. 、 r―-、 //.! .; l=-_
. / '.、 :. .l} .!、 .l \ 二 イ / .l./| lニニー-_
. ,' ヽ 、 .! l.ト、 、 \.__/ ' l l  ̄ ―=ニニ-
,.-={. 、 ハ \ヽ ./::::::', / .}/  ̄‐
i. ヘ / .l / ヽ\.{l::::::::ト /! ' /. ,: . . . ...:..:.i..:.:.: |:i::.:i |::.:|:::i :|::::|:::i::|::: |::i::|:| :::;::::
.′ . . . .i..:..:.|.:.: : |:i ::| |::.:|:::||::|:::i::|:::::|::i ::|:::|∨)::i
晋 荀勗の子 荀藩(字:大堅) i : :| ..:.i_」ニ|:::-‐|:i¬ |::|:::| |¬:‐-|::ニLj ::|:::[_,〉::::|
|:|i..:.| ..:.:.i: j.斗r‐‐ト、┴└‐ ┘ 斗r‐-ミ」:|i__|:::|)::::::::|
|八⊥ -‐ヘ〔 {:::し(_ {:::し(_ 八:i:| :: i::::::|
お兄様。 i .:.:.i小 V^ン V^ン i::: | :: | :.:.|
. .| .:.:.|::|∧ 、、、、 , 、、、 、 /|::: |∨|:::..:.
心配は無用です。 |..::..:|::i :∧ /个i::|〉〈|::.:..i
| ::.: l :::: i∧ _ _ / : |::i::|∧|::::::|
天下広しと言えども、 |..::.::.::.::.::| :::::...._ ` ´ ...::::::: |::i: |∨|::::::|
お父様の言葉を無碍にできる者などおりません |.::.::.:i..::.:.|.::.: / ニ- . . イ\ ::: |::i:::|〉〈|::::::|
|.::.::.:i ::.::.| ::/ /\ >‐- ´/ `'く|::i:::|∧|::::::|
| ::.::_l ::.::.|:/ ∧ 丶、___,. '′ ∧ ::::i:::|<|::::::|
_,.. -=ニ二| ::.::.| i \ /∧ / i i:::::::|ニニ‐-
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .ある時、荀勗は自身の息子の一人の妻に、華廙の娘を迎えようとした
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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/ i丶 \
/ / ∧. l \ ヽ
,' / !. / ', l ヽ ', /
! l l. / ', lヽ、___',. } / \
| l | / __ノヘ /リ! l |  ̄ ̄ ̄ヽ
| | l ̄ ', // _ l |
j l l _ V 〃 ̄ ` !〉 l/ │ │
. V 〉、 ! /´ ̄` l∧! │ │
!{ _\ l j ノ
l ゝ __ ヽl ___ /l __
! >. 丶__ノ イ l /__/ ヽヽ
l `> 、 __ . < | /
| リ丶____r‐'</)_j_ /
| _/_: : : : : :: >' /`ー 、\
| >'´ ..ィ: \_: :/-、/}>ァ'´ \', ─┼─
r<_. <: : : : : :./ ヽ Y i / \ │
l: :\: : : : : : :/ ヽ \〉l´V / \ ノ
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .しかし、華廙は娘に舞い込んだ縁談を断わった
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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|/i::il:::::::::|-|::/一 \::/:', |/__ xァ,:;':::::::;':::::j:::::|::::|:::::::|::|::::::::::::::|:|::::}::i::::::::::|!
|八:::::::| _ , xァ|/\;ゝ ""´ {::::::::|:::::{,::-|::‐!‐:/|::|::::::i::-‐::j-:}、|:::::::::ji
レ\::! `""´ ¦::::::l:::::{__:/:::/_/ ,__|_::人|__|:ハ_|_:|__::: 八
|\込 i ,|::::::::l:::::|〈 f ,}`::::::::::::::´f ., } 〉 ::::!i
| j/个:、. ___ /:|:::::(j:::::|: :乂,ノ::::::::::::::::::::乂 ノ |:::::|:| 信じられません。
/{ニ=_ j/|::ぅs、 ` ‐‐ ′,:' ::|::::::::l:::::|´ ̄ ̄  ̄i  ̄  ̄ ` :l:::::|:|
,_=二∧ニニ=_ l \>.. __/_ |::|:::::l:::::|:、 /:|:::::|:| お父様の申し出を
,_=ニニニ='∧ |\ニl // r =ミ\::|::|:::::|:::::!:::ゝ, ‐ ‐ /Xj:::::i::! こうもあっさり拒否するなんて。
,_=ニニニ= ∧ | \∨:// /|///\ |::|:::::|:::::|::::::::;>..._ _...<:::::|X|:::::|::
,_=ニニニ= 、| '∨\|: ∨/| !::|:::::|:::::|::::::|`''<  ̄ /}、 :::::|X|:::::|:: それにこれでは、
f ⌒ヽニ= /∧ |/∧ ;_::!:::::|:::::|: :.j! ハ´ ,:\ |X|:::::!::| .私がダメな子と思われるのでは?
ト、 \ /=/∨ __r__ ̄ Yニ|:::::|: :ハ .//∧ .〉: :ヾ:/:::/=- _
トニニ=_ `、 /=/: : : ∨/ `、 |: :|:::::|:/ \ ∧//ハ_ハ: : /:::/:ー==ニト、
_-_\ニ_ `、 /=/: : : : : : :丿  ̄`、 :廴!:/|:::::| `` 〉/! ' /:::∧ : : : : : : }: , 落ち着け
_-_-}ニ} `、 \ニ\ : : : : : { ー-、 '、 .}: |.:|:::::| j//| /:::/: i:|: : : : : : ; : |
ニ='ニ:/ `、 ``~、=_: : :{ 、 `、. Τ: :| |:::::| {//} ./:::/: : |:|: : : :、: / : |
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 華廙がどういうつもりで縁談を断わったのかは分からない。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 荀勗の話の持って行き方が悪かったのか、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .その辺りの経緯は不明だが、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 目上の人間が下の人間に縁談を断わられては面白くないだろう
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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. /::::::::::::/:::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::,, '´.:.:.:.:.:./::::::::::::/.:ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,
.. ,:::::,::::::::,':::::::::::::,':::_,..--─,, '´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:::::::::,、´.:.:.:.:.:.ヽ:::::::::::::i::::::::::::::::i::::::::::i
. ,::::/::::::,.':::::::::::::,::´::::::::::::,, '´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,.'::::::, '.:.:.:`ヽ、.:.:.:.:.ヽ:::::::::l::::::::::::::::l::::::::::l
. ,'::, i:::::::i::::::::::::::':::::::::,,ィ===、、.:.:.:.:.:.:.:.:,.'::::, '´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ、:::::::::l:::::::::::::::l_::::::::l
l:,' !::::::l:::::::::::::l:::,,,イ ,ィ示、 .:.:.:.:.:.,.'´/.:.:.:.:.:.:.:.:,イニ==、、.:.マ:::::l:::::::::::::::!::i::::::'
l! !::::::l:::::::::::::!'.:.:{{ i::::;;:::; .:.:./'´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:' ァ...、 ヾ〟マ::!:::::::::::::,:::::l_:::'
. ! ;:::::!::::::::::::l.:.:.:l! 弋::::ソ .:.:.:.´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ん:;;::::i ヾ.:.V:::::::::::::,::::::::i/
;::::l:::::::::::::!.:.:.:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 弋::::::ソ }}.:.':::::::::::::,':::::::::l
i.,:::!::::、:::::::,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.:.:.:.:..` ´ ".:.:,':::::::::::::!ノ:::::::i
|:i、:!:::::ヽ:::::, ,,,, , .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./::::/::::::,':::ゝ-:::!
!:l:`i::::::::ヽ:::、 ,,,, :.:.:.:.:./::::/:::::::, !:人_ノ
|:l::::|:::::::::::`i、:、 /::イ::::::::::,. .::::::::' 若造が
. |:!:::::l::::::::::::::! ヽ //l::::::::::. /::::::::'
. l,':::::::!:::::::::::l.、 ー---- 、 / ,::::::::::,.':::::::::::'
∥:::::::!::::::::::,':::::. ` ー /_'::::::::,'::::::::::i:::'
/::::::::::::!::::::::,::::::l:::ゝ. イ:::/::::::,.'::::::::::::l::'
. /::::::::::::::l::::::::'::::::l:::::::::::::... イ:::::::/::::::/::::::::::::::::i'
/::::::::::::::::l:::::::':::::::l::::::::::::,.i.> < ト.、:::::::/::::::/::::::::::::::::::::,
. /::::::::::::::::::l:::::,':::::::!:::,.,'´ . ! > < ! ヽ/:::::/::::::::::::::::::::::::,
/::::::::::::::::::::l::::,::::,, '´............レ'| ll......../::::/.、:::::::::::::::::::::::::,
. ,.:':::::::::::::::::::::,::::,'´.........................! !l....../:::/.........`.....、::::::::::::::,
.,:'::::::::::::::,, '´i:::/..............................! ,...../:,:'.........................`.....、:::!
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .結果として、荀勗は華廙を恨んだと『晋書』は記している
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【紀元280年秋 晋首都 洛陽】
____
/ ノ \\
/ (●) (●)\
/ ∪ (__人__) \
| ` ⌒´ | 中書監殿からの縁談話を拒否るとか、どんだけロックなんだお。
\ /⌒)⌒)⌒) //⌒)⌒)⌒)
ノ | / / / (⌒) ./ / / .あの杜預さんですら、
/´ | :::::::::::(⌒) ゝ ::::::::::/ 司馬家の娘さんを嫁にしている御時勢に
| l | ノ / ) /
ヽ ヽ_ヽ /' / /
ヽ __ / / /
_....._ィ: : : : : : : . ,
/7: ̄: : : : : : : : : : ヽ
/ : : : : : /: : : : :l: : : : : ,
{: : :|ハ|:_lム|: : ム_ト: :l : : }
|l: : : ヘト≠ lヘ: | rキ从: : :l|
華廙殿の真意は分かりませんが、 ヘト: : :代シ ∨弋シハ : ノ
権力者に尾を振っているように思われたくなかったのでしょう。 トゝ , ィノ
. 、 っ ノ=ァ
士大夫は面子を大切にしたがりますから > - .イ: :ト、
...ィ /不 ト|: :ヽ
_ィ::::/:::∧イァvィ|::::,:::::ト、
/rl::<:::::| /^l rュ::/::::/::::;
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .ちなみに、後年華廙は、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .時の権力者から何度か縁談を持ちかけられても全て断わっている。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 権力者が誰であろうと、そうした姿勢で一貫していたようだ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/// : :/: : /: .:i :i : :ヽ : :\i
{!/ : :/ , : / i: :ハ: . :|ヽ . :ト、 : :i : : :ヽ
/ / / i i Lリ_ | i l 十i=|=|ト、 | : : : :i
| イ i . : !ィキラ""_.|/| ,' ∨__リ ヾト i: : : ハ!
|! | ! . :イ! ∨ィェz !/ イろfi了ミ | |: : / リ
!j i: : Y'´ろfi } 弋zソ | ! /リ
リ∧ト、 ヽ弋zソ " レ'//
\ト 、 イ-' そして、それは荀済北も同じなのです
ヘ 、___, /ミミ.>
丶、 , ':\
`ト __ , イi. : : :/
/|\ _ / |\/: ̄:7
/: :/ / { | l: : : `V . .、
r-‐ '´:/: : :/ | } | !: : : ::i: : : : \
. ____
. / \
/ \
/ /) ノ ' ヽ、 \
そりゃそうだお . | / .イ '(ー) (ー) u|
/,'才.ミ). (__人__) /
| ≧シ' ` ⌒´ \
. /\ ヽ ヽ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .これまで見てきたように、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .西晋期の士大夫社会は非常に面倒臭い人々の集まりだった。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .さまざまな手段で保身を図る反面、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 己の家格と歴史を重んじ、面子を潰されたと見なした相手の排撃を企む。
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 先の呉討伐における王渾などは良い例だろう
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【紀元275年頃 晋首都 洛陽】
/:::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イ:::::::/::::::::ヽ
/:::::::::/::::::::::/::::::::::::::::::/ /::::::∧:::::::::::::.
,′:::::::::::::::::/:::::⌒ヽ/ /:::/ ::::::::::::::i
|::/⌒! :::::::/_斗=≪. // |:::::::::::::|
|::{. '^|:::::::/ィんkJ ヽ / ⌒ヽ│:::::::::::|
|::ト、._| :::::i 弋:::ソ / 斗x. |/::::::::::j
|::l:|::::|:::::::l んiJハ /:::::::/:/ 陛下。
|::l:|::::|:::::::| , 弋ン /:/:/|/
|::::|::::|::小、 .∠:イ:::::/ 一大事です
|::::|::::l::::〈 丶 ` ー イ::/::::/
, .- ―┴┴ |:::Nハ \ ____,.. イ ::::/::::/
/ \ |:::| | l. /| ト、_::::::i::::/::::/
.. \ |:::| | | /| | }`トく ::/
_!´ Yー、
>-tz._ノイ斗-ミ
//, ' ゝ、{`ヽ 〉
,イi //⌒/ // トz_ノ´
〃rソ●' / /⌒i ハ __!、
もう少々の事じゃ動じないのー ヾそ!''' __ ●'.! ! ゝ'ハ \
`人 i_.ノ ''' rソ、 彡}イj
>z- ジ_ミ≧彡'ノ'´
( <介>'´ )
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .そういう士大夫社会の頂点に立つのが荀勗だった
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
./:::::::::::::::::::::;::::::、\
/::/::::′:/::::/ヽ::::::}:::.
i:::l:::/:∠,./:::/、_、:::l:::i
|:::|::xi芹// i芹xl:::l:::| では、遠慮無く。
|:rl:{:tヒリ ヒぅl::f^i:
:、l:{:ゞ : 7::レ1 司隷校尉の傅玄殿より上奏があり、
::l:{:{:.、 ‐ ‐ イ::/::| 平原郡の鬲県令を務める陳郡の袁毅なる者が、
i八:V:≧ー i{:://:::::| 都の公卿たちに賄賂を贈って便宜を求めていたとの事。
.:┴rヘく/ Y/'ヘ┴ 、
/ f /ヘ{⌒ ,仏亢, i ヽ 賄賂を受け取ったとされる者の中には相当な大物の名前もあります
f′ 仏ヘ{,_,_,_,_,_,7⌒Vノ }
ヽ._〉 / : : [i⌒^⌒^i] : : ヘ ,_/
/"={ー┐[i:=====:i]┌‐ }="{
: : : |: : : :八: : : :{{: : : : ∨: : : : }: : : : : : /: : :ハ: : :l: |: : : : } : : : ハ
:',: : :V>x:.. \、 ', ヽ{、: : : : : : ; : : : : / i: ://: /: 丿 : : ; : : //: :
圦: : :、==ミ弍\Vハ \: : : :ハ: : : :,仁|://イ: :/: : : .イ: /∧: :
{ /\: :ヽ:r‐┤ ヾ \ \/,ノ. イ' : : l'心/// : /:./: V: : \
lん( (:::ーrァ 、 ´ んr::::v‐=、く / イ: /、: : : : : : :
_八: : ゞ=-' : : ; {: :、::::ノ: : } V ル'⌒ヽ>. . . : : :
ヽ. : : : : ン 、: : : : :ノ ,}}/:.:. : : : :\. . . : : :
なんですって!? .ニ=‐-‐ァ ̄  ̄ ̄ ̄ ハ:.:.:. : : : : : \. . : :
―= イ :.::::::::::.:.:. )' :.:.:::::::::.:. ; : : ー=ニ二フ. . : :
: : . .丿.:::::::::::::::.:.:. :.:.:::::::::.: { . . . . . : : : /. . . : :
二ニ=ァ }二ニ==< . . : : : :
: . . ノ 仁二ニ=フ . : / : :
ー==フ .イニ=ニ二∠. . :'": : ノ :
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .さて、華廙が父の喪に服していた頃、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .晋の朝廷ではちょっとした事件が起こっていた
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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:::::::::::::/.. /´Y`ヽ.. \ ::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::゙o ゚ ゚o/(/)(\)ヽo゚ ゚ o゙::::::::::::::::::
::::::::::::::::::__|./ ⌒`´⌒ \゙|__:::::::::::::::: 以上が賄賂を贈った相手だっていう。
::::::::::::::/. | ,-)___(-、| \::::::::::::::::
:::::::::::::::::| / | l `⌒´ l | \ |:::::::::::::::::::::::: .県令から出世したくてやったっていう
:::::::::::::::::(⊥_⊥) \ / (⊥_⊥):::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
. 〃 ¨ヽ\/¨ヽ〃 } \
〃 》´`Y}}′ /ヽ ヽ
{ {{ ヾjl / /| /l ' l ! i
`≧===`彡゚, ′ ′/-}ーァ十〃 、 j ! j 、 .
〃 ≠ ′ | 厶=≠ミ}/ 云ーУ! | |
{{ 〃 '{ / /′ィてハ ` ´ィfハヽV | l
\ _〃 ∧ i { ' /ゝ {///゚} {//} ノ} l {
やだこれ。  ̄¨{{_ノ′{∧ j\{ `""´ ‐yヽ,、"" : i !:八
. \ ∨∨ / / / h И: | 〉
一大疑獄事件になるんじゃない? _ゝ 八 {_ U / / ′/Yヽ }人j
i¨ ̄ ̄ ̄ ̄ミト _ / / / ' l l 人_
} ...::::::::  ̄ ≧〉:.、 | У__'__ /____ | ト<" ̄ ̄"j
`-=ニ二二ミiト\>/_/::::/::::/::::::/:ヽ| _j〈-……= ト,
)::::: ̄彡j ヽヽ{ ::::::::::::::::::::::::::::::::!::::`x=‐…_彡'
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .鬲県令の袁毅が中央の公卿たちに賄賂を贈っていた事が発覚。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .西晋期は賄賂による汚職が蔓延っていたが、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .袁毅の事件はその中でも最大級の事件だった。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ 派手にやり過ぎて足がついたといった所だろうか?
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
./: : : :/: : : |: :!: :.:.:|: : : : : : : \\\
//: : :/: : ://:.:.|: : : |:.!:|: : :.:.:|: :.:.|: :.゚。
i: |: : : |-‐//ト:/!: : //|_i!」: !: |: :.:.|: |: |
{:i!: : :.:|v=ミx' j:/}'´j从|メ!: |: :.:.|: |: | 袁毅でしたら、私の所にも来ましたよ?
Ⅶ: :.!:.|仆イリ ´ 芹卞v|:.:|: |: |: ル'
Ⅶ: |: | 辷ユ らzリ 》j: :|: |: |/ 私に駿馬を献上したいとの事でしたが、
ャ‐,f⌒Ⅵ: | `ー゚’ /:/}ハハ/ 儒者の私には無用の長物なんですよね。
∧人__从人 「 ̄ y ,//Y¨ ア
./: :∨ノ \ri::.. ー' イj:/ T\ト. .勿論、受け取りませんでした
./: : : :∠≦三.く \_ ニ!>、zハ/〉YⅥ: : ゚。
/: : /|^\ Ⅵ「≧<Y九.r/ // ∧Ⅶ:.:.:|
/: : : :Υ /l _
晋 河南尹 王恂 {/1/メ: : | |:ヽ/: ヽ
_y{l了レ: ト<: : {、 : : |
}。 r‐=彡 } : |: \: |
__、厶斗 イ: :ハ: : :V
何年か前に袁毅殿から絹糸を頂いたのは事実です。 rく:i:i:i:i:i:i|ニ7 ¨¨ !: : |
r─f\一f\ |  ̄ヽi|i:i厶 | : : |
賄賂と言えばそうなのですが、 ゝ __.ィ:i:i\/iV` .ノ\i:iハ .| \|
贈り物を受け取らないのも気が咎めるので、 .∨厂ヾУ / ̄ }\} | : : |
私の邸の蔵で絹糸を保管していました。 ¨\ イ___ /一’ `ト、|
 ̄ }i:i:i:i:l} { `ト|
おかげで埃だらけですが、証拠物件としてお役立てください 厂 ̄ 、 )ノ
.′ ヽ
/ \ ノ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .何しろ、袁毅が賄賂を贈った相手には、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 尚書右僕射だった山濤、河南尹の王恂といった司馬家の親族すらいた。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .もっとも彼らは、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 賄賂を突き返すなどして、隙を見せる真似はしなかった。
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ これも保身と言えるだろう
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
ヽ、 / / / l \ ':.
'. ∨ ,′ ,′ / l i ヽ l
ノ ∨ , _〃 ∠ノ_l / l
{ { { '´//// `ヽハ :l .- 、 取調べが終わり次第、袁毅は廷尉に引き渡しましょう。
) l l l:〃 { / ∨`} :l {: :}
..\ ヽ{ lゝ、_ ゝ、____ !/ /、 `‐’- ァ´ヽ それにしても、
> \ハ´ ̄, ´ ̄` 〃/ 八 ヽノ ノ . 袁毅は賄賂以外にも横着な振舞いが多かったみたいね。
(_ 八 、 , イ'´ ̄(  ̄´___彡く__ .
ト、__.> > __ ' _厶) `=<_ -‐ '’ ) .彼、范陽郡の盧氏の婿なんだけど、
ー, -―‐-ノ _{` v ´r‐‐ 1、 __ 、 _彡ノ__ 縁続きになる華廙殿の家と揉めていたそうよ
r‐〕 --- ´厶≧__l_ノ ` 7´ \ … 、 )
,{-l ji __ニ「 ニ `フ ′ '. _)
〃{-ヽ ___ノ´//7 ハ マ ¨´l l ト 、 . ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
/:.:.:./:.:.:.:.:. /i:.:/\:.:.:.:.:.:.:.:.:、
.′:./_:_.. '´ /:/ ヽ:.:.:.:.:.:.:.,
iⅥ:|/`ー ./'´__ i:.:.:.:.:.:.:.i
i:.:.|《゚刃 ァ=ミ、` |:. i:.:.:.:.′
ヽ:| ゞ' らハ、./:.:ム:.:.:′
|.'' '' 、 `""./:.:/_ノ:.′
……華廙殿も盧氏の婿でしたね |:〉 _ '' '' /:.:/:.:.:.:′
|:|. > ` _.. ./:.:イ:.:.:.:.:i
|:| } 二「_./イ.ム:.:.:.::.l
゙{ //./イ ヽ:.:.:l
/´./´ ゙:.: l
// i:. l
// .|:.:.l
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .袁毅は檻車に入れられて廷尉に送られ、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .彼から賄賂を受け取った人々は一部の例外を除いて全員罷免された。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ しかし、事はそれで終わらなかった
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ .袁毅の妻は、華廙と同じく范陽郡の盧氏の出だった。
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 つまり、この両者は縁続きであり、
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ 平原郡の一県令と有力豪族という間柄でもあった
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
【紀元275年頃 晋首都 洛陽】
/:::::/:::::::::::,.:::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::/i::::::::::::/.:.:\::::::::::::::::::::ハ:::::::::::l``.、::::::::i
,'::::::i:::::::::::::,:::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::,,'´.:..,:::::::::::/.:.:.:.:.:.:\:::::::::::::ハ::::::::::l!:::::ヽ::::::!
,::::::::l:::::::::::::l:::::::::::/::::::::::::::::::::,,'´.:.:.:.:.:,::::_:::, '.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\::::::::::::i:::::::::::l:::::::`-、l
. ,::::::::i::::::::::::::l::::::::/:::::::::::::::::/,,.:.:.:.:.:.:,'::::::.` ̄ ̄ ̄ ̄``ー\::::::::!::::::::::|::::::`:::::!l
. l::::i:::l::::::::::::::l::::::,':::::::::,.- '´.:.:.:.:.:.:.:.:./::::,:'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ::::l:::::::::::!ー'::::::::'`i
. !::::,!:::!:::::::::::::l::::l,..'´::, '.:.:.:.:.`.:.:.:.:.:.:/::, '.:.:.:.:.:.:.:.'´,ィァチテ、ヾ〟.:ヽ,::::::::::::!、ヽ-'::::::l,
. l::::l ;::l::::::::::::::l::´::::::,.'´ ._.:.:.:.:.:.://.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,イ ト:::::;;::::ハ ヾ.:.:i::::::::::::! .i::::ゝ=:::リ
;:::! :.::l::::::::::::::,:!:::, ',イ" ん:::心ヽ.:.'´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. V::::::::::リ !:.:,:::::::::::::' .::::::::ゝ:;
. l::! :,:l:::::::::::::::,/イi. V::::;;:∧.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ヽ==" .:.:.:./::::/::::::!./:::::::::::l/ なるほど。
!l ヽ:::::::::::::::,.:.:! ヽ:::::ソ.:.:.:.:.:. .:.:.:.:.:.:.: /::::/::::::::!':::::::::::::::}
. l! ∨::ヽ::::::::, /:/:::::::::∧:::::::::::::,:! 仔細は陛下に申し上げておきます
! iV:::::`..、:::., ` / /::::::::::,.、::∨:::::::::,!
;:::,:::::::::::` 、ヽ ,. ,::::::::::,......`....、::::::::,
;::::::,::::::::::::! `` イ.l,::::::::::,'..................., ,、
;:::/,:::::::::::!.......ゝ _..... -‐'´ .イ ,'::::::::/..................., ,...,'ヽ
/........,::::::::::|.............>..  ̄ , ´ /:::::::/....................' ,..., ヽ
r'., ,.........;:::::::::!....................iヽ≧ イ /:::::::/...................., ,'..,' ,.ハ
/!..., ,........;::::::::|......................., ` ≧ < /::::::/..................../ ,..../ / i
. f ,...., ,.......;::::::::!........................., /::::::/..................../ /.../ /. l
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .荀勗は先の縁談の意趣返しとばかりに司馬炎に意見した
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_ ,ィ≠ー-く
_, -‐'´: : `V^7: : : : : l|
{「: :`ヽ: : : ;r-トヘrィZ_: :ソ
∠,ニ_/ / l| l lト、 V
/ | l ,」-ト H|、! l| 荀勗。
/ ー- 、」l 乂托ミヽノ抃!レヘ./
了二___}仝八_ソ ,ヾ' に_〉 袁毅の事件についてどう思うかしら?
 ̄{二ニZにZ_ ー ' 乂
: :`ヽフ ーュ-イ-、
|
{ !. ...::::::::::::::::::::::::::`丶|
ィ彡三ミヽ `ヽ ..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
彡'⌒ヾミヽ `/::::::/ ::::::::::::ト、,,;;:::\:::::|
ヾ、 .::::::::::::::::::::::::::: |::: | \::::::::::::|
_ /:::::::::/::::::::::::/,|: /-―-ヽ :::::|
彡三ミミヽ i:::::::::::|::::::::/:;:;:;:|/:;,ィ=ミ '::::::|
袁毅が多くの者に賄賂を贈った事を .彡' ヾ、 |/|::::::i|:::x==ミ.;;;;/;;;;, {:::;;/}ハ| ::|
,ィ彡三ニミヽ .ヽ:::ハ Vソ '' /イ ::::|
さすがに事件の規模が大き過ぎますから。 .彡' ` ̄ |::::::. '' ' | :: |
_ │:::人 ー-='つ | :/|
袁毅の親族にも責を負わせるべきでしょう ,ィ彡'  ̄ | ::::|::j> ⌒ / ;|::/.|
.ミ三彡' |:::::j斗- 、_ノ下´ j/;;;|
.ィニニ= _ iイ ニニ} / } / |
,ィ彡' {. ‐r<トーy′ {_〉(二つ
// | {__/ /辷辷辷辷7\(二⊃
彡' . _│ |/ //ー~ー~‐/ ト、二)
. / │ 匸)/人二ニニ二7 匸[`ト-'
│ | i |┼┼┼┼|oi |
r─-=ミ . -┐
{ `'r‐r'´ |.
>、∠二ニ'='‐=ニニ>ク
. く __.∠_ト\__\
/レ, '´ / . / ', ヽ ヾ
. / ./ i i { } ! ! i
/ 八 ト、l 、_|\/l_,. レ| ∧
. 〈 _j\_{ ○ ○ jイ_ 〉 袁毅の親族?
`マ ニ=ヾ=〈 , ノ=r'7
ヾ=-r`ソ≧=‐ ∩ノ ⊃´ ソ´ 誰かいたかしら?
. `ソ 〈. 〈xく _ノ`ヽ ソ
ヽ ∠〉 ; }
〉ーく_} ̄ ´ _ノ ...:::::::::::::::::::::::::`丶、
..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/::::::/ ::::::::::::::ト、::::\::::::::::::::ヽ
.::::::::::::::::::::::::::: |::: | \::::::::::::::::::::::.
i:::::::::::|::::::::/ |/ ,ィ=ミ '::::::| ::::::::|
|/|::::::i|:::x==ミ. / {:::;;/}ハ| :::「ヽ :::|
V 八{ハ::;;ハ::::::::::::::::V::ソ リ:::::| ) )::|
最たる者は華廙殿ですね。 .ヽ:::ハ Vソ '' /イ :::|ィ::::::|
|::::::. '' ' | :: |i::::::::|
両者共に范陽郡の盧氏から妻を迎え、 │:::人 t フ | : 八 ::: |
袁毅の任地だった鬲県は平原郡、 .| ::::|::j> / :|::/´}::\|
つまり華氏一門の御膝元と言えます。 . |:::::j斗- 、_ノ下´ j/ 广广⌒ヽ
. _ iイ ニニ} / } / 〈. / \
これで全くの無関係という事はないでしょう 〃 |/ _ -‐う/⌒ ⌒|/\}| / ,ハ
{. ‐r<トーy′ {_〉 ∨ { ノ ノ
| {__/ /辷辷辷辷7o \ル-==≠ァ´
│ |/ //ー~ー~‐/ l |
│ 匸)/人二ニニ二7 匸匸)l |
r─-=ミ . -┐
{ `'r‐r'´ |
>、∠二ニ'='‐=ニニ>ク
. く __.∠_ト\__\
/レ, '´ / . / ', ヽ ヾ
. / ./ i i { } ! ! i
/ 八 ト、l _,.|\/l、_ レ| ∧
. 〈 _j\_{ ○ ○ jイ_ 〉 服喪中の華廙を処罰するの?
`マ ニ=ヾ=〈 , ノ=r'7
ヾ=-r`ソ≧=‐- -‐=≦、ソ´
. `ソ/ 〈>z<〉`ヽ ソ
...:::::::::::::::::::::::::`丶、
..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/::::::/ ::::::::::::::ト、::::\::::::::::::::ヽ
.::::::::::::::::::::::::::: |::: | \::::::::::::::::::::::.
/:::::::::/::::::::::::/ |: /-―-ヽ ::: | ::::::::|
i:::::::::::|::::::::/ |/ ,ィ=ミ '::::::| ::::::::|
|/|::::::i|:::x==ミ. / {:::;;/}ハ| :::「ヽ :::|
V 八{ハ::;;ハ::::::::::::::::V::ソ リ:::::| ) )::|
ヽ:::ハ Vソ '' /イ :::|ィ::::::|
|::::::. '' ' | :: |i::::::::|
│:::人 t フ | : 八 ::: |
それぐらいしなければ、群臣への示しがつきません | ::::|::j> / :|::/´}::\|
. |:::::j斗- 、_ノ下´ j/ 广广⌒ヽ
. _ iイ ニニ} / } / 〈. / \
〃 |/ _ -‐う/⌒ ⌒|/\}| / ,ハ
{. ‐r<トーy′ {_〉 ∨ { ノ ノ
| {__/ /辷辷辷辷7o \ル-==≠ァ´
│ |/ //ー~ー~‐/ l |
│ 匸)/人二ニニ二7 匸匸)l |
わぁ露骨
だから人気ないんだな
r─-=ミ . -┐
{ `'r‐r'´ |
>、∠二ニ'='‐=ニニ>ク
. く __.∠_ト\__\
/レ, '´ / . / ', ヽ ヾ
. / ./ i i { } ! ! i
/ 八 ト、l\|\/l/レ| ∧
. 〈 _j\_{ _ _ jイ_ 〉 仕方ないわね
`マ ニ=ヾ=〈 , ノ=r'7 - 3
ヾ=-r`ソ≧=‐- -‐=≦、ソ
. `ソ/ 〈>z<〉`ヽ ソ /::::::::::::/:::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::\
,..::::::::::::::/:::::::::/::::::::/:::::::::::::::::i::::::::::::::::ヽ
'::::::://::::::::/:}:::::::::λ :::::::::::::: |::::::::::|::::::::::.
/::/::::::/:::::/::::::::/::::/─-、 V::::::::|::::::::::| ::::::::::::|
'::/|::::::;'::/:::::::::::/:/::::::::::::::::\:';:::::::} ::::::::,::::::::::::::|
}′::::::|/ xz=z/´::::::::::::xz==zx ヾ::/:::::::::;':ヾ、:::::::
|::::::|:{ 芹ミx::::::::::::::::::孑 ミxゞV:::::::::::;'ヾ:}::}::::/
';:::::{::i 廴ノ:::::::::::::::::::::、 ノ ':::::::::::/-ゞ}:::}:/
\{::|::::::::、  ̄ /::::::::/' }}ゞノ:}
}:: | /:::::/::/ ノ'::::}ノ
では、後はお任せ下さい .:::::::. r ─- /-,‐´:::::; '= '´::::::|
/:::::::::人 ゝ - ′ /::::::;イ ::::::::::::::|
. /:::::::, ' /\ _ /::::::/ | ::::::::::::::: |
/::::/ /::::::::` ‐‐ i ..:::::::; ' -┴─ ┐:: |
. {:::/ ..:::::::::::::::::::::::| /::::/二ニ二三∧:: |
. |::{ /:::::::::/::::::::/:::::, 'ニ/ __\ニ:|
::|/:::::::::/:::::::>'::::::::/ニ / \\ニ
ヾ::::::::::/':::::::/ニ{:::::::/ニ, / \',ニ
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ 詔勅によれば、
l l ´=` l 華廙殿を袁毅による汚職事件の連座対象とするとの事です。
ノ ヽ _,、__ノ
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 処分内容はこちらに
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! '
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| / /.: /l ノ l ,
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: / / / _l / ,|: ∧ il l i
: ー/---l / |/―ソ| /}i l
{: l /====マ∨======| ./_ l
l:i:|/| 弋'ノ 弋' ノィl/ι) l
i:il l u lll イ l
:il: \ === / l| l
ノl: l ≧=‐ -=≦l) l
l: l / (_x___/ノ ヽ l
いや、その理屈はおかしくないか? l l l } Ⅷ / / l
l:l l l / / l /l}
,ll∨l l , / /,/ソ/ リ
l__l '/_/マ
l ̄入__ノ ̄ {_ ノ ´Y-‐- 、
`{l l _ ノ l_)
ゝ---ヘ______/
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .こうして荀勗の進言により、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .袁毅の罪に連座させられた華廙は、服喪中に爵位と食邑を没収された
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
……なんでこれで華氏にも責任があるようになるのか理屈が判らん
___,,.. -‐ '' "´::::::::Y::::::::::::::::::::个s。
フ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈
<::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ミh、__
⌒7 ::::::::::::: ┌─‐┐::::::::::::::::::::::::::::::>'´ :
/ ::::::::::::::::: | .l::::::::::::::::::::::::::::::::∨
__ノ:::::::::::::::::::::::|``~、!::::::::::::::::::ハ::::::::::::∨
⌒Y :::::::::::::::::::: |筏㍉ノ:::::::::::/ .|::::::::::::::::',
ノ:::::::::{ \|\{乂ソ/イ:::/r佗ぅ|::::::::::ト--\
 ̄ ̄|乂_ レ ゞ-'..|`, ::: |
|::::: ', /ノ::::N 華廙を庶人に落として廃嫡し、
|:::::::::', ヽ /\::八 .華廙の子の華混に後を継がせてはどうでしょう?
レ' |/込  ̄
_ / ≧s。__ イ
/⌒ヽ ¨ ー─イ / .| |
/ ∨ / \__/<>| | , --──-、
ノ | / <> \\_____ , イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
晋 大鴻臚 何遵 ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ
お待ちを。 _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|:::
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .華廙に対する追い打ちはさらに続く
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .ここに至って、大鴻臚の何遵が華廙を廃嫡するべきと主張
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
{:.:{
\_/´ ̄ ̄`二ミ 、/7^ヽ
/: : :.⌒⌒ヽ: : :.\ヒ7.: : : :.\
/: : :./ : : : : : : : \: : ヽ ∧: : : : :.ヽ
/: : : {.: : : : : : : :: :: :.}: : :.∨∧: : : : :.}
. {: : : : |: :{.: : :.i: :i: : : :|.: :: ::.}:\}.:. :. .:.|
i|: : :i─-、: : :.|: :|: : : :|.: :. .:.|: : ∧: : :.`\
r-、 ノ:{: : :|芹示 ト、´ ̄`}: : :.乂.:: :.∧: : :.\ ̄´
∨ヘ /∧: :| じ} \{芹示//: :.∧.: : : :.∧\_\ 陛下。
} }/{/{/: :.ヽ{ "" / じ} イ}: :厶イ.: : :. :. :.\_
r<_{八 |: :i: : :.ト、 、__, ""/../: : :.|: : :.| .人_ お呼びでしょうか?
/ ─`Y i从{\ .{乂ヽ _ イ/: :/イ: : /: : 人\ト、
〈 二ュ} } / ̄{⌒ン、_/`\-ノ/彡イ\≧=-
∧ Y /イ _}//个}} // ̄ ̄\
. ∧ } / L二二//二ユ´ ̄ \
晋 散騎常侍 何劭 r─-=ミ . -┐
{ `'r‐r'´ |
>、∠二ニ'='‐=ニニ>ク
. く __.∠_ト\__\
/レ, '´ / . / ', ヽ ヾ
何遵の上奏を読んだけれど…… . / ./ i i { } ! ! i
./ 八 ト、l\|\/l/レ| ∧
もう華廙には罰を与えたし、二重に罰したりはしないわよ。 〈 _j\_{ о о jイ_ 〉
`マ ニ=ヾ=〈 、_,、_, ノ=r'7
それに…… ヾ=-r`ソ≧=‐./´ ̄ ̄`/´ ̄ ̄/
. `ソ /´ γ⌒ヽ / Yヽ
ヽ ーヾ_ノ / 〈_ノ
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .しかし、これはさすがに司馬炎が認めなかった。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 結果、華廙への処分は爵位と食邑の没収で決着した
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
―-r ミ___
/ >r―y― く- . ヽ
j // : : ⌒: : ー': :)\ \
〔 /: /:〃 : /: : : }: : :⌒ヾ
//: :| l:/|!|:|l:! : 〃| :| |: : :}\
v:l: イ⌒l|!|:|l:!: :/|-ミ: |: : :}
/: :.从:j:ィ1{.l!|:|l:!:/ .|:j ヽ:|: : :} .確か、あなたたち兄弟も、
(: : : 《: :.j{ {り f j 〔ヽ∨/}/ 袁毅から賄賂を受け取っていたわよね?
ヽ: rニミっ , 乂り ノ |: j: : : ;
ハ:ノ从 ⊂⊃r彡く: : / .果たして何遵に華廙の処遇を論じる資格があるのかしら?
r彡く ノく:Υヽ . . ィ >); :zィ
《 ノ ./:} j>― 彡 ∧≪ヽヽ〔
〃 | ⌒ヽ r, ¨ , r" v ⌒ヽ
)八_ ノj ∧r,\|! { .j }...}
>: :´ ̄ ̄`メ:厶⌒\
/: : /: :{.: : : :.\: : \: ∧
/.: : :./.:. .:.人.: : : :. :.ヽ: : :.ヽ ト、
{./: : : :{.:..:. :.ト、芹示 ヽ 芹ミ: : :.} .i
./.: : :. :.|.:..:. :.| ヒリ .ヒリ / .人
`ー ィ.: : :.| rヘ: ト、 ' ∨.: : : :.\
いやー、袁毅殿の所とは同郷の好でお付き合いがですね。 |: : :.ノ ヘ..∧ \ ─ァ /: : :.ゝ┬=≦
人.: : : :.∨\\ `"/ : : /: :\_,
すいませんごめんなさい /: : :.\: : :.∨イ `Tマ: : // ̄´
_/\}イ^Y /⌒ー─ 、
/ / {⌒} j_/、 / ヽ
{ / `7 \ / }
.: :/: : : :/: : /:.:,': : : : : : : : : :l: : : : :.:|: : : : l:.:',: : : : : :l
,:.:/: : : : ': : /!:.:i{: : : : : : : : : :i{: :l: : : :l: : : : |: :l: : : : : :l
j{/: : l: :.:.|: /、}:.ハ: : : : : :.:l: : ハ: :ト;: : :l: : : :.:|:.:l: : : : : :|
〃: : :.{: : :|/ `ー',: : : : :.|: / ト{ ∨:.!: : : :.:|: }: : : : : :!
ノ: :.,、r: ∨:斗≠=ミ圦: : : : : |/ー┼-∨|: .; : : |イ: : : : : :| 何みっともない真似しているのよ?
`''7´ : :}: :∨:.{乂 じ ハ ヽ: : : } 斗≠=ミ{:/: : :.从: : : : : :!
/: : : : |: : {ヾ:. `"´ ノ \:{ 《 じ ノ才: : ; : :八: : : : :{ .これじゃあ、
.: : : : : : l: : :トjゝ ヾ `"´ /: /:.`ゝー`、: : : ', 私怨で華廙殿を叩いているように見えるわ
/: : : :イ: : ∨:.|∧ ' ノイ: :|: : :∧ \: :.`、
,/: :,、丶`i|: : :.:∨|: :.}ヽ _ .: : :λ:.l: : :}!∧ `ー
ー‐< |:.ト、: :ヾ!:.:.l:f´〕h、 ` イ: : : /:.}: l: :.八: :.\
ト:{ \:{: : :.| \ ≧=‐ 、ヽ`'}: : : :/: :.'; l:./ `''<:\ フ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈
弋 ヽゝ:| `r__y´ ノ: : :/ー‐=}ノ=- 、 `¨ <::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ミh、__´
γ==‐-‐'''"~⌒V}\ |三| /7/ ヽ ⌒7 ::::::::::::: ┌─‐┐::::::::::::::::::::::::::::::>'´ :
/ ', 、ヘ` \}ー‐ゝ´ ``ヽ、 /、 ¦ / ::::::::::::::::: | .l::::::::::::::::::::::::::::::::∨
__ノ:::::::::::::::::::::::|``~、!::::::::::::::::::ハ::::::::::::∨
⌒Y :::::::::::::::::::: |/⌒ヽノ::::::::::/ .|::::::::::::::::',
ノ:::::::::{ \|\{乂__/イ::://⌒ヽ::::::::::ト--\
|::::: ', u ||||./ノ::::N
すまん |:::::::::', ヽ /\::八
レ' |/込  ̄
_ / ≧s。__ イ
/⌒ヽ ¨ ー─イ / .| |
./ ∨ / \__/<>| |
ノ | / <> \\_____
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 何遵と何劭。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 共に当時太保だった何曾の息子であり、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ どちらも功臣の子弟の例に漏れず、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 長く司馬炎の側近として仕えた経歴を持つ
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
// <f'´: : : : : : : : : :.:〈⌒{、: : : :\__\-:.、
: :.{ /: : : : : : : : : : : : : : :\}.:八:\: : : :\ \:\
: : \_/: : : : : : : : : :\ : : : : : : :\八: : , : : : \ }: :.}
\: : :乂 : : : : : : : : : : : :\ : : : : : : :∨\:}: : : : : : :., }: :.}
 ̄ {: : : :{ : : : : : : :{: \:.\: : : :∧ ∨:八: : : : : : :.∨/
/}: : : { : : : : : : :{\: \_メ: : : :乂:\: }: : :.{: : : :.:〈
{ {: : : :,:\: : : :∨ メ芹宍┐{ : {.\{:.}: : : }: : : :.: }
}:{: : : : \:_\: : : 〈 / 乂ツ}:八: }_人::∨: ∧: : : :.{
}∧: : :く_芹=ト、ト、\ ,{/ 〉:}:{: : : {\: :.\ ̄` せっかく父上の顔に免じて処分保留にしてもらったのに
}::人:\:ヽ乂;}八  ̄ 八:{: }: : :.}: : \ ̄`
/{:.:/}\}: ̄\ , - 〈 __j}:.{: : :.八: : :.\
.{::{八:.:{∨: : : 〕Oo。. _///∨: ::/:./{\: : :.〉
.{:::\乂 } l 乂{:::{::リハ./: /{ .:乂:/乂_:\} ̄
\: :\>┴彡'´>‐〈:::::乂_ {/::::::/{ {⌒ヽ
/〉 {:::{ / \::::::`{:::::::{ _}, 乂__∧
フ \
/ ゝ
7 M ト, 、 i
' i .l--∨/-∨-Y 〉
”`l=== === l/} /
持つべきものは父親だよな l `__ i' /
` 、__ . イ "i'
v' " / ◇ ` 〈 `_、
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 彼らは袁毅と同じ陳郡の出であり、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 父の何曾の代から袁毅と付き合いがあったらしい。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .そうした関係上、彼らも袁毅から賄賂を受け取ったと弾劾されている
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
____
(: :(_rー=ミ、-- 、
//: :≦-レ'--- )≧s。\
(:(/: : : : ̄ ̄ : : : <ー====-- _
/≧=-: : : : : : : : :\: :\-=====--- _
___イ /: /: : : : : : : : : : : : : : : :ヽー=====----_
/____,}/: / : : : !: : : : : \_:! : : : ∨\-===---_〉
--==ミ ′{l: :!--:!: : : : : ト、{\| : }: : :i /-==/---/
〈 -===ミy, : :从 l\:{\: : : :{rゃ芯: :l: :八-===/---{′
∨ /-===レ : : }Nrゃ芯 \: 乂 vク }/:.〈-=\==---ノ
. ∨ /-==-,: : :|: :\vク 、 ⌒` /): : :〉-===--/
}-===-,: : |: : |⌒ ,,、、 イ |: /-===--/
j /-==\{\{/:i{>-((__))'} l |/-==ミk、′
∨ /-====-/:i:i:| { "" ! !=_\-==∨ まあ、いいわ。
∨ /=。s≦〉:i:i:i! \ ∧_jh、==\=/
〈 /===/ }:i:i:i____\}/ 人:i:i:i:i:、=-{ .私の顔見せは終わったから引っ込みましょう
j===∧ }:i:i:i 厂{ ∧==-_ー==ミk、________
|==∧ ';i:i:i:, \__{ ∧==-_===-_\:i:i:i:i:i:i:i/
/=!=イ 、':i:i:i:, __{__ //,==-!=====\ ̄ ̄
-=====_j{_人 、\:i:i:i:i; ̄ __{ 〉=_|=======-_
-========/===-\ヽ ';i:i:i:,__{_i __,.ィi{∧_|========-_
-=========/====-}/∧∨';i:i:i:,_{_(___.....ノ ∧!=========-_
-========/=====-〉、∧∨':i:i:i:i:、{ / /-∧==========-_
-=======/=====-/\ヽ \__)h、:i:i:、 ニニ{-==∧=========-_〉
-======{Y ∧∨ / ∧ \_ }__-=≧=-、:i:i:ヽ_∧=====-_/
-====={|/ ∧∨ ノ__} )/{ \:i:i〉`}====-_/
\-===∨ ∧∨ \__{__{ / 人 )'゙ }===-_/
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 何劭、字を敬祖。豫州陳郡陽夏の人。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 晋の太宰何曾の跡取り息子で、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 司馬炎が晋王太子になると太子中庶子に、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 皇帝になった後は散騎常侍として、常に司馬炎の側に控えていた
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
____
(: :(_rー=ミ、-- 、
//: :≦-レ'--- )≧s。\
(:(/: : : : ̄ ̄ : : : <ー====-- _
/≧=-: : : : : : : : :\: :\-=====--- _
___イ /: /: : : : : : : : : : : : : : : :ヽー=====----_
/____,}/: / : : : !: : : : : \_:! : : : ∨\-===---_〉
--==ミ ′{l: :!--:!: : : : : ト、{\| : }: : :i /-==/---/
〈 -===ミy, : :从 l\:{\: : : :{rゃ芯: :l: :八-===/---{′
∨ /-===レ : : }Nrゃ芯 \: 乂 vク }/:.〈-=\==---ノ
. ∨ /-==-,: : :|: :\vク 、 ⌒` /): : :〉-===--/
}-===-,: : |: : |⌒ ,,、、 イ |: /-===--/
j /-==\{\{/:i{>-((__))'} l |/-==ミk、′
∨ /-====-/:i:i:| { "" ! !=_\-==∨
∨ /=。s≦〉:i:i:i! \ ∧_jh、==\=/ .今日の晩餐は何かしら?
〈 /===/ }:i:i:i____\}/ 人:i:i:i:i:、=-{
j===∧ }:i:i:i 厂{ ∧==-_ー==ミk、________ .大金を投じているんだから、
|==∧ ';i:i:i:, \__{ ∧==-_===-_\:i:i:i:i:i:i:i/ .やっぱり美味しい物が食べたいなぁ
/=!=イ 、':i:i:i:, __{__ //,==-!=====\ ̄ ̄
-=====_j{_人 、\:i:i:i:i; ̄ __{ 〉=_|=======-_
-========/===-\ヽ ';i:i:i:,__{_i __,.ィi{∧_|========-_
-=========/====-}/∧∨';i:i:i:,_{_(___.....ノ ∧!=========-_
-========/=====-〉、∧∨':i:i:i:i:、{ / /-∧==========-_
-=======/=====-/\ヽ \__)h、:i:i:、 ニニ{-==∧=========-_〉
-======{Y ∧∨ / ∧ \_ }__-=≧=-、:i:i:ヽ_∧=====-_/
-====={|/ ∧∨ ノ__} )/{ \:i:i〉`}====-_/
\-===∨ ∧∨ \__{__{ / 人 )'゙ }===-_/
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .博学であり、よく文章を書き、
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .近い時代の事柄を示す様子は掌を指すように容易だったという。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 一方で豪奢な生活ぶりから、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .彼の事績は追々紹介するが、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ いかにも教養のある趣味人という印象を受ける
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` .以上が晋の朝廷を騒がせた汚職事件のあらましだ。
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ .内容を調べていて、
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ ついこんな感想を抱いてしまった
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
【紀元280年秋 晋首都 洛陽】
____
/ \
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \ .華廙殿という御仁は、
| (__人__) | お偉いさんの間じゃ嫌われてるんですかお?
\ `⌒´ ,/
/ ー‐ \
/// : :/: : /: .:i :i : :ヽ : :\i
{!/ : :/ , : / i: :ハ: . :|ヽ . :ト、 : :i : : :ヽ
/ / / i i Lリ_ | i l 十i=|=|ト、 | : : : :i
| イ i . : !ィキラ""_.|/| ,' ∨__リ ヾト i: : : ハ!
|! | ! . :イ! ∨ィェz !/ イろfi了ミ | |: : / リ
偏屈な人なのは間違いありませんけどね。 . !j i: : Y'´ろfi } 弋zソ | ! /リ
リ∧ト、 ヽ弋zソ " レ'//
まあ、朝廷ではよくある事ですよ。 \ト 、 イ-'
ヘ 、___, /ミミ.>
任愷殿の時はひどかった 丶、 , ':\
`ト __ , イi. : : :/
/|\ _ / |\/: ̄:7
/: :/ / { | l: : : `V . .、
r-‐ '´:/: : :/ | } | !: : : ::i: : : : \
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 皇帝の側近たちが
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 袁毅の事件を出汁にして、足の引っ張り合いをしているのでは、と。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .何とも見苦しい光景なのだが……
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/ `ヽ、
, ∥ } λ\
| / i ∥‐ナト }
| | i}《乂 ノノ∨| ノ
, | ,ィキ¨\ゝ'’.ィf゚7ソリ
| | i.i}.ィfチ, ゞ' |川 あれ以来、兄は暇を持て余して、
j | 入 ヽ《:沙 ノ从 家の者に経書の講義をしたり、庭弄りをしたりして毎日を過ごしたわ。
{!ソ ノノ ヾァ、_ゝ. , /ヽ,
リハ " ∨ト、` ‐-- イ i| 今年、呉平定を祝った大赦で赦免されて、
`ヾミゞソ_ノ__ ̄ ̄|匚》, !} .爵位と食邑を取り戻して城門校尉に復職した次第よ
/  ̄ ̄ミ、|ト◇、 ,==ミ
/ \ ゙’__ヽヽ:.: :.ヽ
| ヽ | /:.: :.: :.i ヽ...:::}
____
/ \
/─ ─ \
なるほど。 ./ (●) (●) \
| (__人__) |
というか、話してて気になったことがひとつ \ ⊂ ヽ∩ <
| | '、_ \ / )
| |__\ “ /
\ ___\_/
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ……荀勗と華廙の諍いには腑に落ちない点がある
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
____
/ \
/ ─ ─\ 華嶠殿。
/ ‐=・=‐ ‐=・= \
| (__人__) | .中書省でベラベラ喋っていて大丈夫なんですかお?
\ ` ⌒´ ,/
∨// /,イ ∨/////∧
∨ / l// | ∨//// .
/ / ,イ,イ |i ∨// |
/ ' -‐=/i ハ| |ハ l ∨
/ | ,' l' | |ヽ 丁`ヽ l | |
/ / | /ニミx \|i li ハ ト、
|/| ! ヘ{´l_豺ミ .彡lハ=.ハ| リ ト 、
! 八 |i l i::::j::} テ l_狄ミォ| トn' ゙ 、
大丈夫よ。 | | ヽ从 弋:ツ i::::j:リ/ / ソ
八 i| | ヾ=/ ィ // \ i
私、著作郎も兼任しているもの `’ \ト、 、 丶 厶イノィ ヽ l |
i \i\ r 、 ィ´|_ l ! ∧ハノ
|∧ |i `ト ´ _ ´ ∠´ |∧ ノ|/
l′\|\| `"ヽ r<"´/ ̄ ̄\
/ l`〈 | \
/ .〉 〉 /| ヽ
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー ひとつは、華廙が処罰された後に、弟の華嶠が著作郎を兼任した事。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 今更言うまでもないだろうが、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 荀勗と華嶠の間にわだかまりはなかったのだろうか?
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
. ,,´ .′ 、 ´ `ヽ、ヽ
. / | i ヽ \ ヽ
/ :/ | | i :. i \‘,
. / .:′ /| | |、 | | ヽ ヾ、
/ :| :! /__| |/ ヽ -‐‐|ミト、 :. ヽ ヽ
. ′ 斗七/´ { /ヽ \ { jハ`:!、 i ‘, \
. / |/,x=ュ、 乂 \ ィ斧ミx、ヽ{ ! ト、 }
!| ! / yfし::ハ ゛ ∨じ::j j} |i: !| jノ、
.. 八 ト、 {ハヾ弋:::ソ ゞ゚ ' ″ ノl 八 \
ヽ!/ヽ{ i:. i: rfj/:i ` ヽ
. / iト.:. /ゞ:'ノ| i ‘, それにね。
. |i八 { ) ′´ ! 、 :| :
i |{、 丶 イ :| ∧ ハ ト、 | 荀済北は御子息の嫁を
|{ i 八 \ > イ jハ | / ヽ ヽ | )′ .結局うちの一門から迎えているの。
八{ヽ{ ヽ `ヽ |ー- 、 ,,‐!j/ ′ }// \ )ノ
\ `ヽ{ \ , YY ! / / 私の従弟の華衍の娘の一人が、
,, ´ | | ヽ、 .荀済北の御子息の荀組殿に嫁いでいるわ
. __ ,, ´ヽ ノ_ヽ 丶、
/ : \ /{///ト、7777/`ヽ、__
. i \/ ゝf^ヘ ヾ'ソ : ヽ
i | ∨∧ i :.
| :. xュ、 ∨∧ __ : :.
| :. .イ三ニ≧ュ、 ∨∧ ,.ィ升,心、 i
| :. i .イニ三三三三ミx∨∧イ三三三,ハ !
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー もうひとつは、荀勗が息子の嫁を華氏一門から迎えた点だ。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 華廙の娘との縁談は諦めたにせよ、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .よく縁談合意に至ったものだが、手打ちの側面もあったのかもしれない
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Ⅵヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ
\ヽ、 _ , イ!::/ この辺りの事柄は、1965年に北京で出土した『華芳墓誌』に記されている
/ ヽ{ ト、ヽ l:′
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
l; : : : : \\.り/: : :i
i: : : :: : : : :|<V>| : : : !
/|/: : : : : : :/: : : : :./: : : : : : :<
ト,|: : : l : :\: /: : : :/: : : -:―: : : : : >
'; : : : :ゝー- ;-≠ 二=-: : : : : : : {
,ゝ: : ,= ゝ ぇ -一 ヾ: : :ヽ: : : \
、_フ: :/ _ i! ,ィ三≧ ゝ: : :\: : : > ___
7: :} ゞミシ介 杉",ー 、 }: : : : : : 〈/_ ̄ ハ/ ハ / ̄ハ
華芳というのは、 、_ノ:.;ヘ:', 、,二, }:: ノ::ヽ,-=-、 }: : : :r,ニY==- ノf=- ノ |f= ノノ⌒ヽ
華衍の娘で余の妻でもある女の名でな。  ̄ {ハ:.{ / | |:: \ j : : :.{┌────────{ヽ) ノノ
Y:.{ | |::. ヽー: : : :レ| ¨´
碑文から華芳の姉の華苕が、 .〉:.{/;' ゝ ノ ヽ ,}: : : : :.│ 太原晋陽王公故夫人
荀組に嫁いだのが分かるのだ }: : :{ r= 二二二ニヲ }: :.:_,ィ }ヽ
./: : : / }辷 ___ ニ _}V: :f U ノ 平原華氏之銘
./廴: : :ー1,, 、ゝ:テ:く,ィ:v゛: : : :| /|
. , イ 廴; :/: : :/: : ヽ: : : ヾ: : ー-、 |
/ i! "ヘ;/;,/;∧:ト、「`゛ ̄ ー=.弋|
【紀元280年秋 晋首都 洛陽】
,, , -‐ ‐`ヽ、
〃 / i ヽ
. / 〃 / | i | ‘,
′ ′ / / | |ノ i: :.
. / / i 厶-‐/ ハハ i、-|:: }i
, / イ .:| /j/}/ / ∧ヽト、!:: 八 .私自身は文帝の属官から起家したから
,〃´.: |:.. |' yfチ斧 斧Y|::i /i{ .荀済北には常々お世話になっているわ。
/ .:::::/|:i: | ゛弋::リ ヒリ' |ノ' j八
, i: :::/{从ト、:.{ , ,i i/ .もし、荀済北が華氏一門全てを敵視していたら、
..{ ,ハ:. ヽ __` , 八| 私はここにいないし、縁談も成立しなかったでしょうね
..レ ヽト、 ヽ |: 丶 ` / }| |
\ {ヾー- ≧=‐- く{/'j八{
ソ | i ト、
, イ | i | ヽ、
r< `ヽ、 jY^ヽ__.イ`ヽ
___
/ \
/⌒ ⌒ \
./(● ) (● ) ヽ
しかし、わざわざ著作郎になって何をするんですお? | ⌒(__人__)⌒ |
\ `⌒ ´ /
/ \
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } こうした事柄から、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
. / ‘. 、 \‘,
/ i | !| ! j{ i ヽ
. .′ i !| ト、 ヽリ _ト、_ハ ! ト ゝ
|八{ ∨´ヽ{ }/ Ⅵ :!| ‘,
i ヽ,斗‐ ヽ/ \ 〃斧ミx. | 八
|{ i i イⅥxュ、′ 弋うソ , / i
. 八ト、 | | 《 Vじj 厶イ |{ 夏侯湛殿が
\ト、{ ヽ゛ゞ゚' , 八 八 魏の史書を書いているのは知っているわね?
i ヽ ハ , イ ` / /
| ヽ ` / |_ |i / )ノ
|{ ≧ ‐ r ´ ,, ´ レ'}/
. 八ト、 iハ ト、ハトr< { ′
` \{ }ノ_,ノ !i ノ ` _
, rf ´ ノ{ / \
____
/ \
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \
| (__人__) |
さっき話していましたお \ ` ⌒´ ,/
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
. ´ ̄ ̄ ̄` 、
/ , '⌒ ´ ̄`丶
/ ヽ
/ ,
′ / / ! ‘,
. ′ ′ / | i | i i
, ノイ 厶 ‐ / 八{ ト、{‐- | ‘,
′ | i´/ | / j/ 乂 ヽ | i .
/ / }| Ⅳ Ⅳ / Ⅵ !ト ゝ
. / / j八 | x≠ミ x=ミ i 八
/ ′ { (ヽ | ハ/ 私はね。
. ′! j \ゞ\{ ' ′‘.
八{八ハ i ` ーr 、 ー / !| .後漢の歴史をまとめたいのよ
\{\ i |__` イ 八
\ハ{ ` ≧=‐< ! , ′
_,ノ | | 、 )ノ}/
. < | | ` r __
/´\ \ ノxへ_| i .
. ′ \ \ / \:ノⅣ! ! |
i ヽ \_/ i::::く ! |
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| 続く |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:<
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-< .続きは次の土日の予定。
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! お疲れ様
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
乙でした。
権力闘争が醜いですね。
乙
西晋は初っ端からこういう腐敗が見て取れるのがどうもね
結局九品官人法って上手く機能しなかったのかな?
乙
やっぱりいいイメージは抱けないよなあ
>>1乙ー
荀勗って本当一筋縄ではいかないというか、よくわからない人間だな
まあこの時代の西晋人士は「政争は行っても殺しまではしない」という一線を引いていたのかもしれないけど
>>700
してるよ!
司馬氏に従順な人間ばかりを起用するシステムとして!
【>>667修正】
【紀元275年頃 晋首都 洛陽】
/:::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イ:::::::/::::::::ヽ
/:::::::::/::::::::::/::::::::::::::::::/ /::::::∧:::::::::::::.
,′:::::::::::::::::/:::::⌒ヽ/ /:::/ ::::::::::::::i
|::/⌒! :::::::/_斗=≪. // |:::::::::::::|
|::{. '^|:::::::/ィんkJ ヽ / ⌒ヽ│:::::::::::|
|::ト、._| :::::i 弋:::ソ / 斗x. |/::::::::::j
|::l:|::::|:::::::l んiJハ /:::::::/:/ 陛下。
|::l:|::::|:::::::| , 弋ン /:/:/|/
|::::|::::|::小、 .∠:イ:::::/ 一大事です
|::::|::::l::::〈 丶 ` ー イ::/::::/
, .- ―┴┴ |:::Nハ \ ____,.. イ ::::/::::/
../ \ |:::| | l. /| ト、_::::::i::::/::::/
.. \ |:::| | | /| | }`トく ::/
_!´ Yー、
>-tz._ノイ斗-ミ
//, ' ゝ、{`ヽ 〉
,イi //⌒/ // トz_ノ´
〃rソ●' / /⌒i ハ __!、
もう少々の事じゃ動じないのー ヾそ!''' __ ●'.! ! ゝ'ハ \
`人 i_.ノ ''' rソ、 彡}イj
>z- ジ_ミ≧彡'ノ'´
( <介>'´ )
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .そういう士大夫社会の頂点に立つのが荀勗だった
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
個人的に、この頃の西晋を見ててパッと思い浮かんだのは
「金丸と小沢が居た頃の○民党」だったかなあ・・・
【それでも後漢末よりはマシだと思うんだ】
_....._ィ: : : : : : : . ,
/7: ̄: : : : : : : : : : ヽ
/ : : : : : /: : : : :l: : : : : , >>699
|l: : : ヘト≠ lヘ: | rキ从: : :l|
. ヘト: : :代シ ∨弋シハ : ノ >>700
トゝ , ィノ 九品官人法の性格上、善用もされれば悪用もされる所がありまして。
. 、 っ ノ=ァ
...ィ /不 ト|: :ヽ 手間と意欲の問題で、結局南北朝時代まで使われ続ける事になります。
_ィ::::/:::∧イァvィ|::::,:::::ト、
/rl::<:::::| /^l rュ::/::::/::::; >>702
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ // |:::/:::::::l 王戎殿曰く、「出来は良いが扱い難い」人だそうです
. イーュ 水 .// .__j:::|::::::::::}
. 人≦ュ=====彡 ゝっ Y:::::::::l
.
>>1さん乙ー
>>706
>魏晋で一括りに見れば、半世紀以上過ぎているので無理もないかなと。
なるほど、曹丕の魏建国から、いまの呉滅亡までちょうど60年だから
建国から68年目の現中国と同じくらい年を経た政権といえるんだな
もう腐り始めてもおかしくな時間が経ってたんだなぁ
で、統一によって弛緩した空気になると更にこれが…
魏の時もそうだったけど国って中心から腐り始めていくよね
ナポリの諺「魚は頭から腐る」
塩婆の本じゃ比較的頻出のセンテンス
乙でした
乙です
でもこのくらいの腐敗なんていつでもありそう
それはそうと長門さんに熱愛発覚だそうで
_....._ィ: : : : : : : . ,
/7: ̄: : : : : : : : : : ヽ
/ : : : : : /: : : : :l: : : : : ,
|l: : : ヘト≠ lヘ: | rキ从: : :l|
. ヘト: : :代シ ∨弋シハ : ノ .ごめんなさい。
トゝ , ィノ
. 、 っ ノ=ァ >>1体調不良のため、投下は火曜日か水曜日に延期します。
> - .イ: :ト、
...ィ /不 ト|: :ヽ .ある意味で西晋を象徴する
_ィ::::/:::∧イァvィ|::::,:::::ト、 .贅沢競争をどこで入れようか悩む今日この頃
/rl::<:::::| /^l rュ::/::::/::::;
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ // |:::/:::::::l
. 人≦ュ=====彡 ゝっ Y:::::::::l
了解です
お大事に
鷺沢競争に見えた(お大事に)
乙です。
御大事に。
' ' ,' ヽ \
. ' / / ' / / V :,
. / ' / / /} ∧ l , :,
' ' / ,.斗-==ミ、/ | / | l :,
. { |ハ ' / j/斗-ミ// | =ミく l| | ,
八 jレ', {/〃うr'} ,=ミ、`ヾ j| | |
∨⌒, { 乂ク んr} チ / '| ハ| 華嶠殿はこの中書省で、
ヽ(ハ { ゞ'’ ' / } / j/ .後漢の歴史書を編纂しています。
r―‐≧s。 ' '/// ´
`⌒/ヽ\}ト、 ` ー 八´ 後漢の史書の決定版はまだありませんからね
〈 )/ \ ,. イ
__) /^' ., }≧=- <
( ノニヽ `ヽ,「 、
。s≦\ニニ\ }l }≧s。., _ ∨// /,イ ∨/////∧
/ニニニニ\ニニヽ、 ' V,ヽニ\ニ∧ ∨ / l// | ∨//// .
ニ≧s。ニニ∧ニニ∧人 }ー:、、ニ'<ハ / / ,イ,イ |i ∨// |
/ ' -‐=/i ハ| |ハ l ∨
/ | ,' l' | |ヽ 丁`ヽ l | |
/ / | /ニミx \|i li ハ ト、
|/| ! ヘ{´l_豺ミ .彡lハ=.ハ| リ ト 、
! 八 |i l i::::j::} テ l_狄ミォ| トn' ゙ 、
| | ヽ从 弋:ツ i::::j:リ/ / ソ
少し前に張璠という官吏が書いた 八 i| | ヾ=/ ィ // \ i
『後漢紀』を読んだ事はあるかしら? `’ \ト、 、 丶 厶イノィ ヽ l |
i \i\ r 、 ィ´|_ l ! ∧ハノ
|∧ |i `ト ´ _ ´ ∠´ |∧ ノ|/
l′\|\| `¨ヽ r<¨´/ ̄ ̄\
/ l`〈 | \
/ .〉 〉 /| ヽ
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .現存する范曄『後漢書』が成立したのは、南朝宋の時代である。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 太康年間の頃には、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ また、魏から西晋にかけての人、張璠が『後漢紀』を執筆している
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/ ̄ ̄ ̄\
/ _,ノ ⌒ \
/ (●) (●) \
| 、 ´ |
\  ̄ ̄ //| 張璠の『後漢紀』は
/ /⌒ノ ̄ ̄ | ( ) 未完成のように見えて、表現力には見るべきものがありますね
| \ / / | .|
\ “ /l | .|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ / ̄|_____|./ ̄ ̄ ̄
宋 中書侍郎 裴松之
,. :-:.' ー ' ¨ :.ゝ.、
,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ.
,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ、
,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`、`ゝ
,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ハ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:',
/イハ:!:.:.:l:/ i/ ノノ ノリリハリ:!:i:.:.!:.l
この『後漢紀』。 i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ハ!
∨|:.:.! ノ/i/ノ
『三国志』『高貴郷公紀』の注で、 .ヘ!:| ノ!/′
裴松之はそのように記しているのだが…… ヾ!>ー- -- <イリ
(;;;;;ソ⌒) ̄`´ ̄(⌒ヽ
ヽ;;=;;/__,,、_/;;`ソ
〉;;;;;;;;ソ:/A.i:l;;;;;;!′
ノ`;;;;;;;;;;i;!___i;!;;;;;ゝ、
(_;;;;;;;;;;;7;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;)
` ̄ ̄ ̄´` ̄ ̄ ̄´
【紀元280年秋 晋首都 洛陽】
___
/_ノ '' 'ー\
/ ( ●) ( ●)\ いや、生憎。
/ :::::⌒(__人__)⌒::::\
| `'ーnl^l^l | .どんな史書なんですかお
\ l っ/
( ゝ
i \ . /´ \ `
. / 、 ヽ ヽ
/ / | l | 、 ヽ ハ
/ / / /| l,イ |l ヽ ハ '
// { /! |ハ! /,ハ ! i | 、ヽ
i| l l 从ノ | l ソ/!ヽjノjハ } ヽ\ !
l| ! |/ィ芹ミjノ /イノ ィ≠ミハノ | トヽ l
j人 l ハ`弋ソ ノ ト以}ヽl ! | ヽ、
内容は煩雑で文体が穢れていると言わざるを得ないわね ヽト、 |:: 弋ソノ ! / ハ ! |
/ ` i ` / ノイ jノ i ハ
. /イ .ゝ 、 , ムイ ! l
,/ ! i: \ ,.. // ./ ト !
. j八i /l { `ァ =r≦ ,.-'ト! / ハ | }
ヽノ j八/{ノ「T7'´ |ハ /i / jノjノ
,.-─ァr‐‐'´ !l | __ j.八ノ'`‐jノ、
イ i ! /ヽ <___〃 /⌒ヽ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 華嶠からの評価は辛かった模様
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \
| (__人__) | ちなみに、『東観漢記』はどうですかお?
\ ⊂ ヽ∩ <
| | '、_ \ / )
| |__\ “ /
\ ___\_/
∨ ∨/,'/////,'/
/ / ∨///////ハ
. / / ′ 、 ∨/////′
′ / __ / / ‘, ∨// |
i ,′ { /`i / ! } | ヾ |{
後漢の時代を通して、 |{ i | V寸x、 i |⌒ハ-j| i{ i 八
多くの士大夫が参加して編纂した意義は認めるわ。 八ト、{ i{ {:rj ヽト、{ 厶xハ 八 | i
. ,\ . ゞ' ヽ´ ん心, !| |
けれど、そのおかげで、 i{ ヽ{ 、 弋::ソ》 / 八 i !|
主義主張が入り乱れる事になってしまったのよね。 八{ 八 ノイ ′ ! 八
\ト、ヽ / }/ i 八 /
古文学派と今文学派の儒者では、 / \` __ ..:::// | / /
物の見方が異なるのは知っているでしょう? ′ }「 Y/´ ノイ
ノ :} {{__, イ _{{
j / {:::::: ト、___/  ̄`ヽ
/ ,ミx /^Y´|/// __
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『東観漢記』についても、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 当時の士大夫の間での評価は微妙だった。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .呉の華覈は孫皓への上奏文で次のように述べている
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
__
__,,.. .-‐' "".::`i
/:.:. ..:.:.:.:,:.:.:.:.:/.ー--、
. /:.:... ,:./:.:/ヘ:.:.イ{ヘ:.:.:.:.:!
/:.:.:.:.:.|/イ/- 、|:./-、.}:.:.:.:.|
,.:.:.:.:.:.:.:lイ'ィf示ミ }イ仡ミi:.:,:.:'{
. /:.:.:.i.:.:.:.:{i 弋zシ 弋リ}イ:.{イ
/ィ;.:'ィヘ:.:.:.| _ }.:.:.}′
. 7:.{ ヽ:.:! / 〉 /.:./ 班固が編纂した『漢書』は表現が典雅でした。
/:.:.:`ーヘ.:{ヽ. ー_´ .ィ':.:/
.  ̄`7:.:,:.:.Ⅳイ ̄ 7¨´7:.:{:.:/> . 劉珍や劉毅は『東観漢記』を編纂しましたが、
´¨7゙^ヽ \./\ゞ、「}イ~ 班固には遠く及ばず、特に叙伝はひどいものでした
/ ! }__.」イ´ `ヽ
/ l `¨ヽ ゙̄ヘ
/ | }、 .!
/ /「¨´ ′ゝイヽ
. 〈 -イ .} / / .、
ヽ. ヘ ヘ ;' {-= 〉
\ \.} ! .イ /
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 『東観漢記』は、『史記』『漢書』に匹敵する史書とは見なされていなかった
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【紀元280年秋 晋首都 洛陽】
,, , -‐ ‐`ヽ、
〃 / i ヽ
. / 〃 / | i | ‘,
′ ′ / / | |ノ i: :.
. / / i 厶-‐/ ハハ i、-|:: }i
, / イ .:| /j/}/ / ∧ヽト、!:: 八
,〃´.: |:.. |' yfチ斧 斧Y|::i /i{ 史書という物は、
/ .:::::/|:i: | ゛弋::リ ヒリ' |ノ' j八 相応の文才を持った一人の人物によって書かれるべきよ。
, i: :::/{从ト、:.{ , ,i i/
..{ ,ハ:. ヽ __` , 八| そうすれば、内容が矛盾するような事もなくなるでしょう?
..レ ヽト、 ヽ |: 丶 ` / }| |
\ {ヾー- ≧=‐- く{/'j八{
ソ | i ト、
, イ | i | ヽ、
r< `ヽ、 jY^ヽ__.イ`ヽ
___
/ \
/⌒ ⌒ \
そうですお /(● ) (● ) ヽ
| ⌒(__人__)⌒ |
\ `⌒ ´ /
/ \
_,, - ― - _
,,_ ´ __` .
. ,,´ .′ 、 ´ `ヽ、ヽ
. / | i ヽ \ ヽ
/ :/ | | i :. i \‘,
. / .:′ /| | |、 | | ヽ ヾ、
/ :| :! /__| |/ ヽ -‐‐|ミト、 :. ヽ ヽ
. ′ 斗七/´ { /ヽ \ { jハ`:!、 i ‘, \
. / |/,x=ュ、 乂 \ ィ斧ミx、ヽ{ ! ト、 }
!| ! / yfし::ハ ゛ ∨じ::j j} |i: !| jノ、
.. 八 ト、 {ハヾ弋:::ソ ゞ゚ ' ″ ノl 八 \
ヽ!/ヽ{ i:. i: rfj/:i ` ヽ
. / iト.:. /ゞ:'ノ| i ‘,
. |i八 { ) ′´ ! 、 :| : そこで『後漢紀』を整理して、
i |{、 丶 イ :| ∧ ハ ト、 | .後漢の歴史を一から書き直そうと思ったのよ
|{ i 八 \ > イ jハ | / ヽ ヽ | )
八{ヽ{ ヽ `ヽ |ー- 、 ,,‐!j/ ′ }// \ )ノ
\ `ヽ{ \ , YY ! / /
,, ´ | | ヽ、
. __ ,, ´ヽ ノ_ヽ 丶、
/ : \ /{///ト、7777/`ヽ、__
. i \/ ゝf^ヘ ヾ'ソ : ヽ
i | ∨∧ i :.
| :. xュ、 ∨∧ __ : :.
| :. .イ三ニ≧ュ、 ∨∧ ,.ィ升,心、 i
| :. i .イニ三三三三ミx∨∧イ三三三,ハ !
| :. '/三三三三三三,ミ}//ハ三三三三} |
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 華嶠はこうした状況を嘆き、後漢の史書を書き直そうと考えた
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/ 、 ヽ
. / ‘. 、 \‘,
/ i | !| ! j{ i ヽ
. .′ i !| ト、 ヽリ _ト、_ハ ! ト ゝ
|八{ ∨´ヽ{ }/ Ⅵ :!| ‘,
i ヽ,斗‐ ヽ/ \ 〃斧ミx. | 八
|{ i i イⅥxュ、′ 弋うソ , / i 中書省と秘書省には役立つ史料が豊富にあるわ。
. 八ト、 | | 《 Vじj 厶イ |{
\ト、{ ヽ゛ゞ゚' , 八 八 だから私は著作郎も兼任しているの
i ヽ ハ , イ ` / /
| ヽ ` / |_ |i / )ノ
|{ ≧ ‐ r ´ ,, ´ レ'}/
. 八ト、 iハ ト、ハトr< { ′
` \{ }ノ_,ノ !i ノ ` _
, rf ´ ノ{ / \
′:|i| .イ`:く{ _____/ ハ
____
/ \
. / \
. / /) ノ ' ヽ、 \
しっかし、後漢の歴史から学ぶことってありますかお? | / .イ '=・= =・= u|
/,'才.ミ) (__人__) /
. | ≧シ' ` ⌒´ \
/\ ヽ ヽ
ヾ==ミニテ‐‐:. :. :. :. :. :.、:. :. :.\ /
ヽ / /:. i:. :. :. i;. :. 、:. :.ヽ;.ヽ:. 、Y
X /:. :.i:.i:. :. :ハ:. :.:ト_:_:. :.!:. ヾ',
゙y i:. : { L-,┼ヾ゙<__ヾ_`Y:. :. ト',
/:ィ:. :.イ!、z.く イz:c'〉j:. :. ハ
iハ:. :. :.KUzソ ゙ー' j:ノノノ
i! V\:.\" ' __ /_,,,,, おや?
゙ヘ {´ j イ:ヽ´
` 、、`_ .イ;. ;!:. :〉 何やら妙な発言が
__,.;:;ァ' 《 》 ヾ\:ト
/´:::::::::::::::トzくく:>:>、/|::::`::...、 _
/::::::::::::::::::::ト<、 〉::ヘ /l::::::::::::::`<⌒v‐Y:.
____
/ \
後漢と言えば光武帝ばっか目立っていますけど…… /_ノ ヽ、_ \
/ (●) (●) \
初期は讖緯説を妄信して、 | (__人__) u |
中期は羌族にレ●プされ続けて、 r、 r、\ ` ⌒´ ,/
後期は外戚と宦官の専横で潰れた亡国の象徴みたいな国ですお。 ヽヾ 三 |:l1 > ー‐ ヘ
\>ヽ/ |` } ヽ
前漢を見習うべきで、 . ヘ lノ `'ソ イ | |
後漢は見習っちゃいけない的なことが『出師表』にも書いてありますお /´ / ./ | | |
\. ィ_ノ .| | |
| | |
i i
| ′ Ⅵ
|/ ヾ
/ i ‘,
. ′ i | i
i{ j{ i |{ } , ……学べているじゃない
. 八{ハ i j{ | ,ハ 八 ハノ
\ト、jハノ}/ヽ}ノj/
/ \
, イ \
r ´ \ , 、 / ` 、
,, , -‐ ‐`ヽ、
〃 / i ヽ
. / 〃 / | i | ‘,
′ ′ / / | |ノ i: :.
. / / i 厶-‐/ ハハ i、-|:: }i 私個人の意見だけど、
, / イ .:| /j/}/ / ∧ヽト、!:: 八 今、天下統一を果たした晋の現状は、
,〃´.: |:.. |' yfチ斧 斧Y|::i /i{ .かつての後漢の世祖光武帝の時代に似ていると思うの。
/ .:::::/|:i: | ゛弋::リ ヒリ' |ノ' j八
, i: :::/{从ト、:.{ , ,i i/ 進む道によっては、後漢のような惨状に陥るかもしれないわ。
..{ ,ハ:. ヽ __` , 八|
..レ ヽト、 ヽ |: 丶 ` / }| | .だからこそ、過去の例として記録を残すべきではないかしら?
\ {ヾー- ≧=‐- く{/'j八{
ソ | i ト、
, イ | i | ヽ、
r< `ヽ、 jY^ヽ__.イ`ヽ
/ \
/ _ノ ヽ__ \
/ (● ) (● ) \
| (__人__) u |
反面教師ってやつですかお .\ ` ⌒´ /
/ (__`ヽ、 u \
\| `\ \___ノ |
| \___/ |
| {
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ それを過去に求めようとすれば、
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` .秦・前漢・後漢と三つの類例が存在した。
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ しかし、法家至上主義の秦は国体が異なり、
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ 前漢は天下統一当時、社会制度が未成熟だった。
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、 .反面、後漢は儒教を奉じ、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ .成熟しつつあった士大夫社会の上に成立していた
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
_..-ェ- ..、
/il三三三liへ.
/il三三三三三l\
/三三三三三三三l\
/il三三三三三三三三li\
,∠三三三三三三三三三三li\ _,xェェ-.、
〈ニ三>'゙´i三三三三三三三三三≧ュ.、___,.ィ゙∠二二>
Ⅵ=l{ マ三三三三三三三三三三三l>≦;=-‐' ゙´
Ⅵll} /l三三三三三三三三li>xキチ二/
`゙′ /il三三三三三三li>'゙i´ / .ハニ/
,∠三三三三三>'゙´: :l: :.!V: :/:リ゙´
,∠三三三三>'゙´i: :l: : : :l!: :ト.: :/〈
_.xュ≦三二=-‐ '゙ヽ: :ヘ.: :l: :l: : :/i: :lノ´!: ハ
<三>'=´-‐' "´ ̄,ゞ-ュ┴┴─┴┴┴‐キァ . 晋王朝は儒教を奉じ、
Ⅵ三三三三三三三l/ . 成熟した士大夫社会の上に成立しており、
ヾニ三三三三三三〈 似た状況に立つ後漢の光武帝の施策は参考にしやすかった
ム三三三三三三∧.
/三三三三三三三三ヽ
i三三三三三三三三三:\
|三三三三三三三三三三`≦l\.
|三三三三三三三三三三三三liハ
|三三三三三三三三三三三三三!
|三三三三三三三三三三三三三|
|三三三三三三三三三三三三三l!
|三三三三三三三三三三三三三l|
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jl|三三三三三三三三三三三三三三!
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| 軍縮と戸籍調査 .|:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:< その象徴がこの二つだろう
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! .
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
【紀元280年頃 晋首都 洛陽】
. rク : :/ / l | 厶:ヾ、:_:》 :\
K_:_:/ / ,′ l |l | 厶 : : : : /
/| l/| レ1 / lメ、_/l l|ヽ、/ヽ、
. / l |イ | / / `7 リ=ミ__〉
. 厶イ>l | ノ ′`ヽ /| /ヽ、`二} 五月に出した
く// ,小 ● ● ll=<| \ 六十歳以上退役許可に続く、軍縮第二弾!
{_{_fて(ヘ⊃ 、_,、_, ⊂⊃彡} 匸´
` ̄ ,.> ,、 __, イァヽ
〃: : : :_:_∨_:__: : : : :ヽ
/ /ヽ,,⌒) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(,,ノ、 \
/ /__________ヽ \
. rク : :/ / l | 厶:ヾ、:_:》 :\
K_:_:/ / ,′ l |l | 厶 : : : : /
/| l/| レ1 / lメ、_/l l|ヽ、/ヽ、
. / l |イ | / / `7 リ=ミ__〉
. 厶イ>l | `ヽ ′ ノ /| /ヽ、`二}
く// ,小 ● ● ll=<| \
{_{_fて(ヘ⊃ 、_,、_, ⊂⊃彡} 匸´ 各郡に駐屯させる兵はこの通りよ!!!
` ̄,.-ヽ、 ゝ._) イァヽ
゚ヽ. | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|: :ヽ ダンッ
。 ゚ _(, _,) 大郡兵百人 .( ,,)ノ
・/ヽ|. 小郡兵五十人 .|て \ ・。 :
/ .ノ|________|( \
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 天下統一から間もない時期。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 司馬炎は詔勅を下し、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 州郡に所属していた兵士は帰農させる軍縮である
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
{ {. /==z 、
\ |l|w/L ,rVk、 \ |l|w/L ,r_/.. /-=ニ≦/Vk、
\\{w└ ¨ ´ Vト、` ー 、 /二二二二7 .\{w└ ¨ ´ / __ / __ /....Vト、` ー 、
\´ Vk `ー、 i //___.//.....\´. 〃 ヽ' .〃 ヽ' Vk `ー、 i
≡ = - > ; ’ ∠ Vk l/ .≡ = - 三 ≡ = - 三 / ―――‐ /= - > ; ’ ゝ _ノ ゝ. _ノ.....= -.Vk l/.- 三 ≡
/ }| Vk // // ../ }| Vk
/´ヾ, r、r‐|^` 〆 .〉 , -‐-v./ , -‐-v./ . /´ヾ, r、r‐|^`. 〆 .〉
// }´ / ノ 《 .ノ 《 .ノ // }´. / ノ
/ ゝ- ´  ̄  ̄ / ゝ- ´
みんなで歌うのもこれで最後か
もう歌わなくてもいい世が来るといいな
;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';
'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';
';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';
几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几
|\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/|.|\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄
|\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/|.|\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄
\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼
|\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/|.|\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄ ̄\_/||\_/ ̄
\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼ ▼ |_/\_| ▼
\ 皿 / .\ 皿 / \ 皿 / \ 皿 / \ 皿 / \
/ .\ / .\ / .\ / .\ / .\ /
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .かつて光武帝も行った平和の到来を告げる政策だ。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j そんな折に練兵が行われたのだが、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .意外な所から軍縮反対の声が出た
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
\_人_人∧从_人_∧_人_从_//
) >
< さあ祝おう!! >
< (
./`て)、 /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
/ (L >‐ミ、
___ . イ . :´ : : : : : \
/: : : : ∨: / /: : : : : | :│: : :\
: : : : : /: / .′ : : _l厶斗: : : :「
: : : :.´|: :| /: : : : : メャ芹ト l/|/
:/: : :|: :| |:イ: :| :/ _|il, 乂
: : : : :ハ:∧ /∧: Wー┐ 丨
: : /| \l. ∨/V: | l| イ …………
; : : : | ヾ---:|:/| \_/
: : : '/ ___〕iト-:i|: :|厂 ̄
: :/ ,イi:i:i:i:i:i:i:i:i:iマム: :∧ ) >
:/ /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:マiV: :| 、 < 日輪が出ずる時を!! >
' /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/V|:/|.ハ < (
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 山濤である
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/ __(l_0_l)____ \
/ /: : : : : : : : : : \ 、
/ .' : : : : : : : : : : : : : : ヽ \
l/; : : : : :|: : : : : : :.|: : : : : :.、
r'〈: : :/: : ハ: : : : : : :| : : : : : : V
| |: : |_l_/__l : : : : : 从l_:_:_: : : |
___| |WK木卞 : : : ;木卞勹: : ハ そもそも『孫子』にはこうあって云々……
.ィ l | | lハ _Vノ \:( Vノ |:/ ′
「 | l | レ ´) l| ′ |「 /|/ ……そう、『呉子』では述べています。
ト |.ノ ┘ ィ个 j| ( ) |l イ: |
八____/i{ |/| |:≧===≦: l |/| .軍縮を進め過ぎると、広島に蹂躙される巨人のようになります
/i:i/|i:i:i:i:i:i:i:i:}|: |__/_:片i:Ti:爿:_|__|: |_
乂{iハ:i:i:i:i:i:i:i/|/|TTT|i:i:(_)i:i:|TTT|/|i:i:i:i\
「¨¨¨¨¨¨ |: |」」」」i:i:i|l|i:i:|l」」」|: |i:i:i:i:i:i:i:.、
\ |/|i:i:i:i:i:i:i: |l|i:i:i:i:i:i:i:|/|i:i:i:i:i:i:i:∧
「 |: l ̄ ̄\|l|/  ̄ |: | ̄ ̄\i:} , -――‐-v冖v-―――- 、
、___|/l |l| |/| 7 _l. く: : : :r>―^ーヘノ)==ミ : : : :|
. \ rクヘ:/ , , ヒr┬- 、: :/
. < . rク : :/ / l | 厶:ヾ、:_:》 :\
/ K_:_:/ / ,′ l |l | 厶 : : : : /
/| l/| レ1 / lメ、_/l l|ヽ、/ヽ、
. / l |イ/| / / \`7 リ=ミ__〉
. 厶イ>l | ● ′● /| /ヽ、`二}
山濤がこんなに長く喋っているの初めて見たわ く// ,小⊃ 、_,、_,, ⊂⊃=<| \
{_{_fて(ヘ ゝ._) ィ /⌒i } 匸´
/⌒ヽ__>,、 __, イァ/ / ` ̄
\ // : : :_:_∨_:__: :ヘ__∧
// : : { {:r介、: :}}:ヾ:::彡'
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー 山濤はその場で軍縮政策に異を唱えた。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 何を話したのか詳細は伝わっていないが、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 日頃寡黙な彼にしては珍しく、長々と弁論を振るったらしい
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
\ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
≧ <
-=ニ 九天が王者の道を照らし出す!!! ≦
≧ ≦
: : :\ -/ >─- /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
: : : : :}/: :.:/ /: : : : : : : :`: .、
: : : : ′: : / /: : : : : : : : : : : : : \
: : /: : : : / /: : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
: / : : : : ′ ': :: : : :_:_:/l:_: : : |: : : : : : V
: |: : : :/ /: : : : : : V l:/\ } : : : l: : :|
: |: : :/ ___ ′ : : |: :Kド斧示ト \|: :l : /
/l: : :| | : : : : |: :| V 刈 { Vル′
V: l | //∧.|: : :.|: :|: :| 、 V 乂_
、、|.〈////ハ: : :|: :|V  ̄` /
\| ∨// V: W ̄ ̄l| ィ .′ 国家を治める者は戦を忘れてはいけません
.乂___| : /| l| し
〕iト.| / ハ. l| /
-‐===ミ、 }Y゚Y|: /: :{ 〕iト ----
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\:i:i:i:iレ: : ∧_Y__7: :/|
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iヾi∨: :.∧i:i:|: :/|i:i:\
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ハi∨: :.∧i|:/: |i:i:i:i:ハ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}i:i∨: :.∧: :/|\i:i:i} ≧ <
-=ニ いざ打ち開けよ王の道!!! ≦
≧ ≦
/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この逸話は『世説新語』『識鑒篇』に、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_ ,ィ≠ー-く
_, -‐'´: : `V^7: : : : : l|
{「: :`ヽ: : : ;r-トヘrィZ_: :ソ
〉: : :{レィ^ー'′ ヽ \
∠,ニ_/ / l| l lト、 V 言いたい事は分かるわよ。
/ | l ,」-ト H|、! l|
/ ー- 、」l 乂托ミヽノ抃!レヘ./ だから、この都や長安・許昌・鄴には大軍を駐屯させるわ。
了二___}仝八_ソ ,ヾ' に_〉
 ̄{二ニZにZ_ ー ' 乂 盗賊でも出るようなら、この軍勢を動かしましょう
: :`ヽフ ーュ-イ-、
′: : : : / : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : : : : : : :\ ヽ: : : :
/: : : : : : :l: : : : : : : : : : : :: |: : 、 : : : : : : : : : ハ ゚, :
./: : : : : : : :|: :l: : : : : : : : l: : |: : {\: : :}: : : : : :l/:::ヽ |: :
.: : : : : : : : :|: :|: :|: : : : : :厶斗‐====≠: ハ:!|::::::::| |: :
|: |: : : : : : :.ト: |: ハ: : : : : { ィた心¨了: : W|ハ::::::| |: :
|: | : : : : : 斗-== \: :V l_) 刈 ,|: /: | V/人 :
Ⅵ: : : : : : ヤ¨た心 ヽl 乂__り/:|/: : |__l__/ ヽ
: : :│: : ヽ. 乂_り 「 |: : : |__
\:ト: : 〕iト-- 丶 |l |: : /| /
宗族諸王が率いる軍をですか 、ー=:ト. l| - |l |: /: |i:7¨¨¨¨¨¨
|/:父ト ,厶イ |: : : |i′
/i|: : : |i:i:i:i:i≧=‐ く_刀刀/|: /: |i| l__.. -‐
./i: |: /: |i:i:i:i:i:| l__l |〕l〔_「|/ :: |iト -‐=≦
/i:i:i:|/: : |i:i:i:i:i:|_____ イi:{ { {i:|: : : |i| | | | | | |
./i:i:i ィ|: : : |二二| | | | | li:γ⌒|: : /|i|_|_|_|_|_|_|
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .これ以後、晋の軍勢は洛陽の禁軍と、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 長安・許昌・鄴などに駐屯する都督が率いる大軍によって構成される。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .この都督、特に長安・許昌・鄴に駐屯するのは司馬氏の宗族諸王である
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| オチは分かるな? |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:< 光武帝の軍縮も司馬炎の軍縮も、
| | |::::::::| > イ |::::::::| .後世の滅亡を防げなかった原因と批判される事がある。
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 .ただ、それを全て軍縮のせいにするのは酷だろう。
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| どちらの場合も、滅亡の要因は他にもあるのだから
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Ⅵヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ .なお、先に紹介した『竹林七賢論』は、
\ヽ、 _ , イ!::/ 後々の戦乱を踏まえて、「全て山濤の言葉通りになった」と記している。
/ ヽ{ ト、ヽ l:′
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
l; : : : : \\.り/: : :i
i: : : :: : : : :|<V>| : : : ! .__..-―: :==、
.__/: : : : : :ー-ミ: \
.{: r : : ー-ミ: : : : : :\:ヽ
./\ヽ : : :、:\ : : \ : 、‘,}`
..イ: : : :ー`: : :\ : : : : :\:ヽV:ノ
.{{ {: : : :}、ヽ-‐ , ≧==ー――:才
.:Ⅵi: :〃 ト、/ xr‐テフ Ⅵ: :\:`ヽ、
.{ ゝV :\i. `""//.: :ヽ: :.\:}:}
.ー=イ ヽ ヽ ,ィ{: |__: : ハ: :}乂
.小 }.>、  ̄ ∠/{/ ヽ- }:ノ: :イ
山濤殿は奥深く道に合致し、その深さは測り知れなかったな .{:八 |_lヽ`_´ -‐ ――-./、.:|/
\}〉|:.:,ィ i / /.:.:.:.:. \
iノ}: :/ // /.:.:.:.:.,':.:.:. \
|. / イ{∧__/.:.:.:.:.;. ,'.:.:.:.:.:.:.:ハ、
/ {: :_/, イ.:.:.:.:.:.:.:.::.,':.:.:.:.:.:.:.:.|__、
i====!イ=========,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.人
,' :./〈〉 .:.:.:.:.:.:〈〉,':.:.:.:.:.:ヽ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
!:. ',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',.:.:.:.:.:.:.:/` ‐- 、:.:.:.:.:.:.:.:. \
【紀元280年頃 晋 交州 龍編】
\__人_人从_人_人从/
_) (__
) 何ですって!!? (
 ̄ ̄) ( ̄ ̄
\_人_人∧从_人_∧_人_从_//
) >
< それは本当なの!? >
| ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄|| | ̄ ̄|l < (
l| ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄l ̄ ̄| ̄ ̄! ̄ ̄|l
| ̄ ̄|i | ̄ ̄|l | ̄ ̄|| || ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|| | ̄ ̄|| | ̄ ̄|i | ̄ ̄||
 ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄i ̄ ̄|゙ '' ̄i ̄ || ̄! ̄ ̄/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヾ ̄| ̄ ̄.|i ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄`~|i ̄ ̄| ̄ ̄
| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i  ̄ ̄| ̄ ̄i`~ ̄| ̄i| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄| ̄ ̄i ̄″| ̄ ̄|i ̄
| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~ ̄| ̄;゙|i ̄ ̄l  ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄i ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄~`ll`l
l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″|  ̄ ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i、 ;|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄l ̄ ̄| ̄`~|i ̄″| ̄
| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄  ̄i ̄`~| ̄ヾl; ̄ ̄l| ̄| ̄ ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄| ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄| ̄ ̄i| ̄ ̄| ̄ ̄
| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾ| ̄`.. ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄! ̄|| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ゙̄ ゙i ̄ ̄| ̄ヾi| ̄
| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄ | ̄ ̄ | ̄!,, ̄ ̄i| ̄! ̄ ; :|: : : : : : : : : : : : : : : i ̄| ̄ ̄|| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄| ̄i ̄ ̄| ̄ ̄i ̄ ̄ll
| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄~~i ̄ ̄| ̄ i; ̄|| ̄ ̄| ̄|: : : : : : : : : : : : : : : | ̄ ̄| ̄|| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄| ̄゛| ̄ ̄|i ̄ ̄| ̄___
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 軍縮反対の声は南方の交州でも上がった
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ はい。
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ 大郡には兵百名、
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 小郡には兵五十名しか置かないようにと陛下は仰せです
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ,、 ./.: : : : : :l: : : : : : : :.ムヽ: 'マ: : : ::!: : !: : : : : : : : :: : : : : ヘ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: ヘⅦ: : : : !: : :l: : : : : : : : ',ム マ:lマ: : :lマ/!: : : : : : : : : : : : : : :',
';:!: : : : !: : : !: : : : : : : : :',:l マ!マ: ;:!''マ:l: : : : : : : : : : : : : : : !
l!: : : : l!: : : !: : : : : : : : :.l!! ll ,レ:/ ';イ: : : : : : : : : : :.l: l: :.l
.l!: : : : l!: : : !マ: : : : : : : :!! ー ´j/ ./ 'l: : : : : : : : : : : !: !: :l
!!: : : : !マ:_: ム マ: : : : : :.l! / l :__: : : : : : : : :!.:.!: :l
lヘ: : : :' \¨ムーマ: : : :.! ´ ̄ ̄ ̄! : : : : : : : : : :!: !: :!
いや、それじゃ交州を守り切れませんから! l: ヘ: : :ヘ _``_____` ┘ _ !: : : : : : : : : :l: !: :!
.!: : ト、: :ヘ. / /´ `'ヽ: : : : : : : :.!:!: :!
それでどこかの郡で騒ぎが起きたら、 !: : !::>. 」:, ./ _/ '; :', : : : : : :.!!: :! _斗
あっという間に交州全土に飛び火しますから!! l: : :!::::::::::::::ヘ f:::'::/ '; :l: : : : : : l!: i´
! : l:::::::::::::::::ハ V:::{ ';': : : : : : l:l!l
涼州とか幽州でも同じでしょう!!! l: :.l:::::::::::::::::::ハ V:l /:'; : : : : :.!'ll
.!: :!:::::::::::::::::::;::ト、 ヾ, _ /::::/ ', : : : :l! |
l: :!::::::::::::::::/{::! ≧‐- ニー=...ニ/:ー ´ ∠',: : : !
.!: !::::::::::::::/ .l::l > ´ !::::::::::::::::>"三=',: :.ト、
, --──-、
, イ / ヘ ト 、
i !ー、〉 __ j j __〉-ノ i
ヾ_,,;;》 `-"::: `-"l_.ジ
| ヽ ' _ ` イ
l l ´=` l
ノ ヽ _,、__ノ ……私はただ詔勅を伝えに来ただけですので
_, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! ,.イ ___ __
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| / ´  ̄: : : : : : : : : : `丶、
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: /: : : -=: : : : : : : : : : : : : : 丶、
. /://: : : : : : : : : : : : : : : :!lliiiiiiiiillj. ̄/
/ .: : :/ : : : : : : : : : : : : : : : : :lllllllllllll/_.../
/ /: : :′ ィ: : : : : ,: : : : : : : ィ: :jlllr : :´: :i
i/i: : /: : i\ /{: : : : : :': }/ヽ}:: : : : } : : |
|i:./: : : :V/\i: : : :/ /}ハV.}: : : :}: : :,'
. ,': : : ;l :|弋:ノ .i / .弋::ノ /: : :/ : '
勅使殿。 i: :/ ! | ' /: :.:./ :/
l / {: ! /: :/- '
陛下に上奏文を書くので、それを届けてもらえませんか? .レ゙ レ `≧=‐r一 ./:/ ∨
| |/ V
,γ⌒)ノ|. | し' し }
(⌒ `ヽ | }
ゝ ,ノ
. ゛ー‐'`ー'"
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 陶璜は辺境を守る立場から軍縮に反対した
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【陶璜さんの上奏文】
┏───────────────────────────────────────────┓
交州は荒廃して南方とは断絶しておりますが、
通訳を重ねて山海の向こうから連帯を望む者もございます。
日南郡は交州から海路で千里余りも離れておりますが、林邑とはわずか七百里しか離れておりません。
夷帥范熊は何世代も盗賊を働いて王を自称し、幾度となく百姓を苦しめております。
また、扶南とも隣接して民族は雑多、一味同士が助けあい、要害に籠って服従致しません。
かつて呉に隷属していた時代に幾度も侵害を働き、郡県を攻め破り、長吏を殺害致しました。
┗───────────────────────────────────────────┛
r-‐´: : : : :r‐、:
康国 } : : : : : : : { }: :
大月氏 _r' ̄∨ヽ く: : : : : : :.丿 }: :
洛陽 `ー-'フ: : `, }: : : : : ノ ノ: : :
◎ r'´: : : : し'´ ,、ニ二_,-´: : :
\: : : : : : : },,{ ○ : : : : : :
ヽ 建業 }: : : : : : :o: : : : : : : : :
: :ソ 丿: : : : : :°: : : : : : : : :
: :`ーイ 身毒 ノ: ∩: : : : : : : : : : : : : : :
: : : : :| r‐--‐、 龍編○ ,- - '´: : ∪: : : : : : : : : : : : : : :
: : : : :| ,r'´~ : : : : : ヽ r'´`ヽ'´~: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : :: ', r-‐'´ : : : : : : : : : : ) { : : ⊂⊃: : : : : : : :{`}: : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : | ,ノ : : : : : : : : : : : : : `‐´ヽ 【日南郡】. : : : : : : : { .{: : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : し'´∧ : : : : : : : : : : : :o : : : : | r'´`ヽ ,ノ: : : : : : : : : : : : : :o し': : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : し': : : : : : : : : : : : : : : : : :{. {: : : : `レ'~: : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :o : : : `ヽヽ: : : : : : : : : : : : : : : : r-、:
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ミ`ヽ : \ヽ、: : : : : : : : : : :r‐´ ソ
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ ヽ: : :'., ヽ: : : : : : : :r‐´ く:
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ `ー、`ー': : : : :
┏──────────────────────────────────────┓
臣は愚鈍でありながら故国に用いられ、十年余の間南方を守っておりました。
幾度も征討して首魁を斬首致しましたが、
山深い洞窟に隠れるなどして逃げ延びた者もございました。
初め、臣の統率していた兵は七千余でした。
しかし、南方は蒸し暑く、空気には毒が多く、
また長年の征討によって次々と死亡し、今残っている者は二千四百二十人でございます。
┗──────────────────────────────────────┛
|//////| l: :, /: :|
|//////| |/: : : :.!
_ | 〈;////|: :: : : :/|― 、
. /////r=.、.. |У////|: : ././ /|__ _ _ _ _
. //////./: :,ィ´>、. |//////|/./ ./:/ ^ - _- ^ - _-./
|//////|: : :.:/|:::| |//////|/ ./:/ ^ - _- ^ - _-.^./
|//////| ./: :.:|:.:|. /三三三三 /:/ ^ - _- ^ - _- ^ -/
|//////| l: :, /: :|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄―――――――――'
|//////| |/: : : :.!
|//////|: :: : : :/|― 、
|//////|: : ././ /| _ _ _ _ _ _ _
|//////|/./ ./:/ ^ - _- ^ - _- ^ - _- ^ - _-,;./ ,.イ . .-. : ¨:¨: : : -. .
|//////|/ ./:/ ^ - _- ^ - _- ^ - _- ^ - _- ^:;./ /. ´: : : : : : : : : : : : :_> ヽ
. /三三三三 /:/ ^ - _- ^ - _- ^ - _- ^ - _- ^ - ./ ./: :.l: : : : : : :;l!:l: : : :V//!/
|///////////|/ ^ - _- ^ - _- ^ - _- ^ - _- ^ -.,:-/ /: : ;ィ:!!: : : : : : !lll:l,: : l: :V'´: l
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ^ - _- ^ - _- ^ - _- ^ - _- ^ - _- ^.:/ //: :'`!l マ-: : : :'-‐}!マ:.l: : !: : :.!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .{ハ: l┬┬‐.: : :/┬┬ V: : !: : : !
. l!ハl弋ノ ヽ/ 弋ノ /: : !: : :,
l'!.:.} /: : /: : /
!: ( , - 、 /: :.ム- '
l: :./¨ ァ=‐=ニ7: :/ ┐
.!:.i r' マニニノ!:/ / V
i:.l }ヽ〃`´ |{.、/ ヽ
v .〉 〉,、_r-ム、 \
┏───────────────────────────────────────────┓
今、四海は一統されて不服を抱く者は無く、
武器を片付けて礼楽を務めとすべきではありますが、
交州の人々は義を知る者が少なく、安楽を嫌い混乱を好んでおります。
また、広州の南岸は六千里余にもなり、服従しない者は五万戸余、
桂林郡で自立する者もまた一万戸もございますが、官の役務に服従する者は五千余家でございます。
交州と広州は唇歯の間柄であり、ただ兵によってのみ鎮められるのみでございます。
また、寧州の興古郡とは上流で隣接し、
交趾郡から千六百里離れておりますが、水陸共に通じており互いを守り合う間柄でございます。
州兵を削減して隙を見せてはなりません。
┗───────────────────────────────────────────┛
\ ¦ /
\ ¦ /
/ ̄ ̄ ヽ,
/ ', / _/\/\/\/|_
\ ノ//, {0} /¨`ヽ {0} ,ミヽ / \ /
\ / く l ヽ._.ノ ', ゝ \ < バーカ! >
/ /⌒ リ `ー'′ ' ⌒\ \ / \
(  ̄ ̄⌒ ⌒ ̄ _)  ̄|/\/\/\/ ̄
` ̄ ̄`ヽ /´ ̄
/\___/ヽ ∩____∩
/ノヽ ヽ、 / ヽ|
/ ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ / ● ● |
| ン(●),ン <、(●)<::| |`ヽ、 | ( _●_ ) ミ
| `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l |::::ヽl 彡、, |∪| ,,/ スチャ
.ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/ .|:::::i | ∧、 /.. ヽノ \ ∧
/ヽ !l |,r-r-| l! /ヽ |:::::l | /⌒ヽ\. //~⌒ヽ
/ |^|ヽ、 `ニニ´一/|^|`,r-|:「 ̄ | (●) | i\. /i |( ● )|
/ | .| | .| ,U(ニ 、)ヽ .ゝ_ノ .^i | .| i^ ゝ_ノ
/ | .| | .|人(_(ニ、ノノ |_|,-''iつl. l⊂i''-,|_|
[__|_|/〉 .〈\|_|__]
└―' '─┘
┏─────────────────────────────────────────────┓
そもそも戦塵の災いは非常事態から起こります。
臣は亡国の生き残りに過ぎず、議する所には不足もございますが、
聖恩は広く厚く、忝くも御抜擢を賜わり、我が罪過を晴らして地方の任を授けてくださいました。
命を投げ打ち御恩に報いたいと誓いを立てておりますので、臨み見た所を謹んで陳述する次第でございます。
┗─────────────────────────────────────────────┛
..........――........
x ≦::::::::::::::::::::::::::::::::>、
//:::;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/ /:::::/::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::.
,'::::::::l::‐-::::::::::::/::::::::::|i::::}:/ヽ::ハ
/{:∨沁、::::::x::/!::‐-::/::|:::|i:i:i/:::::}
r 、 /::::八:{::} リ')/彡芹ミ、|::ノ:::i/:::::::::/
マ厶 /::::::::::::::::::::! 乂ソ`'ソ::::/::::::::::::/
マ.厶 /:::::::::>‐‐八 /:::::/::::::::::::/
マ..厶 从:/ __ヽ` ´_..../::::::/:::::::::/
マ...厶 /{:::/ }ニr==‐x::::::/ /l:/
マ...厶 ―――{‐レ一、 /::i´ \ l
マ./:>.:. ̄マ ̄ ̄⌒ /::/| : ハ
//.:.:.:.:.:.:.:.:.ム ィ| i :: ハ
/::/´マ:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:ム /./マ ::: _ ハ
/::/ マ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ム l /.........} :::/∧_ハ__
r==ニ二三三l マ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ム/ニ:x.........} >'' ´//////∧
!i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:! マ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ム::::::::::::::}>'' ´////////////∧
!:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i! l マ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:厶>'' ´/////////////////∧
!:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i! lヽマ:.:.:.:.:.:.>'' ´.///////////////////////∧
!:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:>―´ >'' ´/////////////////////////////
!:i:i:i:i:i:i:i:ヒ___ >'' ´ ',////////////////////////////
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
`ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.`
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 陶璜は軍縮に対する意見を述べる一方、
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ .司馬炎に現地の状況を鑑みた提言を行っている
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
┏───────────────────────────────────────┓
合浦郡の土地は痩せていて農業は行われず、
百姓たちは真珠を取って生業としており、商人が往来して真珠と米を取引するのでございます。
┗───────────────────────────────────────┛
、--、 _ (´
ノ / /  ̄| `ヽ
、´ `~ ̄`) ,,_ノ `′ (_,、 `ヽ
ノ / (_ ,‐-っ, く `|
ノ く /`‐´ /´ ) /
く´~ ( 晋 / / レ´
,ッ-、__ノ~´ ) _,,ノ´ く,,_
―-、__-‐‐、 ̄`ヽ、 `ヽ, ´‐~◎ \
`ヽ, ´‐‐―` 洛陽 `>
`ヽ, ノ○~ ̄>
| _,,-―、, ,ノ´建業 し、_
| _ノ `ヽ、ノ~~`‐´ |
|, ○成都 _/~ ノ´
|, ,,ノ~ ノ
´| _ | |
~ `~ ノ
ノ
ノ´
【交趾郡】 ○【合浦郡】
龍編○ . / ̄( /´
_/ `´
【九真郡】/
│
┏──────────────────────────────┓
呉の時代には百姓たちが私的に真珠を散ずる事を恐れ、
厳しい禁令を布きましたが、人々は飢えに苦しむ事になりました。
また、献上される真珠は玉石混交で、常に規定量を満たせませんでした。
┗──────────────────────────────┛
__ _____ ______
: ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、:
: 'r ´ ..::::::::::::::.、ン、:
: ,'==─- -─==', i :
:i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i | : 交州でゆっくりしたけりゃ真珠を納めろ!
.: レリイi (◯), 、(◯)::::| .|、i .|`ヽ、
: !Y!"" ,rェェェ、 ".::::「 !ノ i |::::ヽl もう真珠がない!?
.: L.',. |,r-r-| .::::L」 ノ |:::::i |
.: | ||ヽ、 `ニニ´ .:::::,イ| |ヽル|:::::l | .てめぇの股間の真珠でも献上しろや!!!
/: レ ル` ー--─ ´ルレ`,r-|:「 ̄
./ | .| | .| ,,U(ニ 、)ヽ
./ | .| | .|人(_(ニ、ノノ
/\___/ヽ
/::::::: \
|:::. '''''' '''''' |
|::::.,(●), 、(●).|
|::::::: ノ ,,ノ(、_, )ヽ、,, |
\:::::.ヽ`-=ニ=- ' /
/ `一`ニニ´-,ー´
いくらで買ってくれるんだ? ./ | | / |
/ | | / | |
/ l | / | |
/ | ⊥_ーー | ⊥_
| `ーヽl_l_l.} ヽl_l_l.}
(、`ーー、ィ } ̄` ノ
`ー、、___/`"''-‐"
┏────────────────────────────────────────┓
そこで上物の真珠は三分の二、
それに次ぐ真珠は三分の一を献上する事とし、粗悪品を一掃してくださいませ。
十月から二月までは上物の真珠が取れませんので、昔のように商人たちの往来をお許し下さい。
┗────────────────────────────────────────┛
/\___/ヽ
/'''''' '''''':::::::\
. |(●), 、(●)、.:| なんとか昔のように
| ,,ノ(、_, )ヽ、,, u::| 商人との取引を認めてもらえないでしょうか?
. | u `-=ニ=- ' .::::::|
\ `ニニ´ .u ::/ このままでは、
,,.....イ.ヽヽ、ニ__ーーノ゙ -、 .合浦郡の民全てが股間の真珠を売るハメになります。
: | '; \_____ ノ.| ヽ i
| \/゙(__)\,| i | .生活が成り立ちません
> ヽ. ハ | ||
/j . -‐…‐-. 、 .、
/ : : : : : : : : : rヘ/
. /: :./!!: : : : /!!: !: l./: !
iイ:./ T',: : / Tl:j: :!: : !
. l:Vー-‐V'' ー-‐!: ;': : ;
分かったわ。 _「l:〈 ''' r‐‐ァ '''/:/: : /
{ ー)、>ァ+-‐=,7:/、¨´
. ヘ _.jュ-.ュ-'、` 、 /
ゝ ´ .}:!::‐:::l:ヽ{_/ /
{:l:::::::/::::ヾ==!
【紀元280年頃 晋首都 洛陽】
r─-=ミ . -┐
{ `'r‐r'´ |
>、∠二ニ'='‐=ニニ>ク
. く __.∠_ト\__\
/レ, '´ / . / ', ヽ ヾ
. / ./ i i { } ! ! i
/ 八 ト、l\|\/l/レ| ∧ なるほど。
. 〈 _j\_{ о о jイ_ 〉
`マ ニ=ヾ=〈 、_,、_, ノ=r'7 陶璜の懸念はもっともよね
ヾ=-r`ソ≧=‐./´ ̄ ̄`/´ ̄ ̄/
. `ソ /´ γ⌒ヽ / Yヽ
ヽ ーヾ_ノ / 〈_ノ
/// : :/: : /: .:i :i : :ヽ : :\i
{!/ : :/ , : / i: :ハ: . :|ヽ . :ト、 : :i : : :ヽ
| イ i . : !ィキラ""_.|/| ,' ∨__リ ヾト i: : : ハ!
|! | ! . :イ! ∨ィェz !/ イろfi了ミ | |: : / リ
!j i: : Y'´ろfi } 弋zソ | ! /リ
リ∧ト、 ヽ弋zソ " レ'//
\ト 、 イ-'
どうしましょうか? ヘ 、___, /ミミ.>
丶、 , ':\
`ト __ , イi. : : :/
/|\ _ / |\/: ̄:7
/: :/ / { | l: : : `V . .、
r-‐ '´:/: : :/ | } | !: : : ::i: : : : \
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .司馬炎は陶璜の上奏に従ったという。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } この上奏にもあるように、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .ただ、これについては司馬炎も対策の必要性を感じていたようだ
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
交州は軍縮されたらたまらんわな
r=-、 _,.......、
}| ``ヽコァ' ´´ ̄`l}
r' r== 、}j_}'´__,r==、゙、
_ r'\ 〉 ,.イ_j、>`` fr'
//`´`ヽ ヽ'=テ'´ー' ー'`ーヽ=r'´
j {_,. - '´ ト=彳 l ! ! l ヾ
、j ,イ { ,.{-!-|、 l__l_l | lト、 異民族の監視を役目にする中郎将と校尉を設置しましょう
r=、{ ヽ ト、l、l,r=、N、ノ=、ノ`//' 〉
{{__, ト-`= r'__}_イヒソ ヒソ}ィ''´_ノ
`=-<ヽ_ニ〉、 、__,'_ ノニヽ、-'
く fr'´ くくヽri´/ ''\_Yモこ,
,‐/ ム、 \‐´'―i'\ヾヽ、, / : : : /: : : : :/: : ヽ: : : : : :\ ヽ
/ノヽ l ,,=\_ノ「l Y===、`〉 // : : /://: : / : : : : \: : : : : :ヽハ
. `'ー― i" ./ァ⌒l-{rー~>' /イ: : : :/:/ :|: : :{: :!: : :、: : :ヽ : : : : ハ: .
.|∠ム.__ノJ ゙ー ' \ . // : : : : /:/: : {: : ハ: |: : : ヽ : :ハ : : : : :’: .
\V .\ 〃: i: : : : :| :!_∠!_/ |」__:ハ: : :| : : : : }ハ }
\ _.. -‐゙ . / |: {: : : : :!7j/ j/ jハ: :ノ ̄j` } : : : }ヘ: }’
` -‐ ´ |:ハ: : : :{ィf笊卞 f芹心jヘ} : : /:ハ/
|:! ヽ: :トヘ弋ツ 弋zソノ i: : /jハ:/!
jノ \! :. 、 厶イ>ノ リ
八 爪≦、
> .. ` ’ イ: : }ハ::::::\
分かりました ./⌒>- ≦ ノ|: : :!: }\/
/´ハ: : 厂¨`T!´. ト、ノノ
/´: /}: Y:{ |.! V:ヽ
,,≦{: : ∧jノ::‘, 人>、 }:::::::\_
/^::::::::V { : }>-::.`´`<⌒}ヽハ:::::/::::\
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ その結果が、異民族の保護・監視を目的とした中郎将・校尉の設置だ。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 基本的に州刺史や都督が兼務していたらしい
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【司馬炎時代に設置された対異民族を目的とした官職】
【東夷校尉】
、--、 _ (´
ノ / /  ̄| `ヽ
、´ `~ ̄`) ,,_ノ `′ (_,、 `ヽ
ノ 【護匈奴中郎将】 (_ ,‐-っ, .く `|
ノ く /`‐´ /´ ) /
く´~ ( 晋 / / レ´
,ッ-、__ノ~´ ) _,,ノ´ く,,_
―-、__-‐‐、 ̄`ヽ、 `ヽ, 【西戎校尉】´‐~◎ \
`ヽ, ´‐‐―` 洛陽 `>
`ヽ, ノ○~ ̄>
| _,,-【南蛮校尉】 ,ノ´建業 し、_
| _ノ `ヽ、ノ~~`‐´ |
|, ○成都 _/~ ノ´
|, ,,ノ~ ノ
´| _ | |
~ `~ ノ
ノ
【平越中郎将】 ノ´
【南夷校尉】 /
/ ̄( /´
_/ `´ /.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
/ :.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
│ ::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
それらの配置は大まかにこのようになる。 Ⅵヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ
\ヽ、 _ , イ!::/
見方を変えれば、 / ヽ{ ト、ヽ l:′
晋王朝がどこに爆弾を抱えていたのかが分かるだろう ∧\ マ三ソ| .\
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
i: : : :: : : : :|<V>| : : : !
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
`ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l 司馬炎は異民族対策に何もしなかったわけではない。
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` 異民族を追い返せという主張は採らなかったが、
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 .現実的な見地から打てる手は打っているし、
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ 強大化しつつあった鮮卑の拓跋力微は潰している。
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l 地方の都督や州刺史の手腕もあるだろうが
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
【紀元280年頃 晋首都 洛陽】
s。:::::≧s。≧s。::::::::ミs。:::ミs。 \
弋ー‐弌ナ__≧s。:::::::ミs。::ミs。`丶、
|ーr‐弌弋 `ヽ∟」::::::::::::ミs。::ミs。 ≧=- ..,,_
≧s。_,| | ̄~|トミノ::≧s。:::::::::::::ミs。::ミs。____ノ
. l | ̄ ̄ ̄|| ̄弌____ノ≧s。::::::::::ミs。:ミis。
s。__l |___ト 凵 ̄7^弌_ノ-ミs。:::::::ミs。:ミs。
| ̄::::::|≧s。 ̄ ≧s弌_ノ|^YTーt r'≧s。::::ミs。:ミs。
| ::::|──≧s。 ``rr─ゝ‐r'YY^灯二ア:::ミs。ミs。
| ::::|_____≧s。 ||____ト弌_ノノ弋弋ナs。ミs。::ミs。ー- .,_
|____,|-=ニ ̄ ̄≧o。|: ::::::|≧s。 `弌─‐r'´≧z{^Yミs。:::ミs。 ``¨ア .i
|: /) | ``'''<_|: ::::::|____≧s。::|─‐┘ミ凵弋ナナ≧ァァ::::::\/ rz≦≧zュ
|::(_ソ | .|:::||___|≧s。___::,| :::|三≧s。 |___ト、二二「l^^^ 弌竺竺竺テ
|弋 : (| lマニT.=┐ .|:::||弋) |.  ̄|::|≧| .::|______,|~~゙|≧s。,_|__|//゙ミs。 ,|:|i:口i:|:|、
|:l:l〈::: | |/__||/Ⅵ . |:::||:l:|::|:|_|| |::|_||:|::::: |::|‐||^|::::::|7ミ |,,,,|///////////ミs。^㍉。.,_ __|i:i口i:i|_
|从_)(:| | |_l||_ロ | .|:::|l从ノ:|_|| |::|/|:::: :|::|ート::|::::::| l^^|::::|.TTー‐TTーーTTT≧:.フ7ァァx__,,..。o≦フフフフフフフ≧o。..,,_
|::::::: (:| |/__||__Ⅵ |:::||乂) |_|| _rヶぅ,|::::: |::|二`|::::::|_|;;; |::::|;;|::|;;;;;;;;|:|;;;;;;;;;|:||:|ー弌テテミis。ーーrrーーrrーーrrーーーrrーァ
|-=ミ、|───---|:::||⌒ー|/( (゚_rソ:::: |::|;|二|::::::|ニニ:|::::|三三三三三三テ_,,,,|:| | |::|.|.|ノ777777777777777777777ァァs。..,,_
|::::: :: ,|二二||二二二|、___レ{ / (^ヽ: :: |::|;;|ニ:|::::::|:| ;; |::::|;;Y|_|ニフマY|_|‐ァ'ーー |ニニニニ|ーー弌ナーーーーー弌ナーー弌ナー弌テ
|ー=彡|-----------|_弋乂_ゝ__ノ‐:i|┴‐.┴::┴'‐┴┤弋ナ___弋ナ| .:|:| | |::|.|.|──||______rzzzュ_,||──‐||─‐|:|
二二二二二二二二──|:|:::::::::::::::::||::::i| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_二二ニ='=========┴┴=ニコ__||i:i:i:i:i:||::|:::|i:i:||__|「fis。.,|:|
二二二二二二二二二二|:|:::::::::::::::::i{::::i{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ||||||「∩
二二二二ニニ==──  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `'ミ|||凵
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .さて、今回の話の結びとして、戸籍調査に関する話をしたい
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
.,イ.,ィ .∨
/// ii i i .i
i.i | | i .ii .ii i i |
i.i | | i .ii .ii i i |
i.i | .', i i .i /iノ.i.i.i i i |
i.i | i', i、 ', i, />i{弐マi i i.i 先輩。
i.i | ',ヽイ、 iヽi\/、__ゞ'i / i i.i|
ヽヾi ∨i,==ゝ .i´  ̄ ̄i/ i .i/ノ .戸籍調査の結果が出ましたので、こちらをご覧下さい。
i} .∨ii::::::,ィs。 , .イ::::i丿iノ 驚くべき事に、
ヾ__ >ノゝv=-‐''":.:.:∨。,,,,,,、 我が国の戸籍人口はたったのそれだけです
>´/ ./ /==i:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:フ \
,{ | ∧ /:.:.:.:.:}i / ./ ><
,' i | ムニノ'''ヽイニiイ/ / >'´:.:.:.:.:.:.∨
,':.:.:∨ |ムニ./:.:.:.iニニニ./イ >´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i
ヽ|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;レ
コ;;;;;;;;;Nヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;ハ;;;;;;イ
_」;;;;;;;/ '''W'' ヾ;;;7
ヾ;;;;;;ト、,,__、 ___ イ;;/
(r7トミ( O )>z=( O) !;;k) ノ|/
ヽ|ヾ-| ゙゙ r゙ i リン r=イ;;|r
……マジか? ;;;;;;;;;;; !ヾ、ノ、____ンリ ノ|_ノ;;ノル゙;;
;;;;;;;;ェェト、ミ{テ元元テ州ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;匕 ヽ ヾ三三三シノY1;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;レ ヽ____ア Zコ;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;匕 <ヽ >/ ノ | Iコ;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;zノ ) rk丁;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;匕ルハ儿/YKヽ;;;;;;;;;;;;;;/\;;;;;;
/ / 丶 ヽ
/ / / |
/ / / / / | |
| } j| | | l
,'/ | | l | /| ./ /| |
' | | | | | | ^7¨l/7ミ-、| ,' | |
| | | | | | | /  ̄ ̄ ̄`| / | |
| | | 、 ト、 | ./ =≠≠ミァ}| ' : | .はい。
|l | | 、 、丶\ |_从 V ヾ____ソ ,イ , |
|l | | \|\从\| l{  ̄ ̄ ̄ レ' } ′ 二百四十五万九千八百四十戸。
乂.| |l 人\ /_ノ
八 |丶 `ー─ イ } / ハ { 一千六百十六万三千八百六十三人。
// V > イ ' / / 、
/ V、 |从 | > _ < | / / ' \ .これが、我が国の戸籍人口となります
_>‐ァ乂 ノ、-く/// |/
_/_/ / `ヽ r‐'´ Y X─-、
-‐ { ト /'⌒ヽ | } `丶、
{ |=\/l////∧ /| ノ ` 、
´ | _|ニニニ|'⌒∨ニニ=|_ }
/{ \ | / |ニニニ|///|ニニニ| \ / ノ \
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| 続く |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:<
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-< .残りは次の土日の予定。
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! 日を跨いでしまい申し訳ない
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
軍縮にしても
皇族の扱いにしても
難しいところよなぁ
乙でした!
人口の話どっかで読んだと思ったら09年の過去スレで述べてましたか
すごい人口の減少…
乙でした。
戦後は戦後でいろいろありますな。
司馬炎の柔軟な対応は有能そのもの…どうしてああなった?
司馬炎が居なくなってしまったからだろうな。
前漢から血族はあまり信用するなも考慮しとくべきだったのかも
万能の国家、政治体系は無いけど、有能な王様が
何でも決めちゃうような国は、引継ぎ失敗すると亡き後に酷い事になるよね…
>>1乙ー
司馬炎の軍備削減は正しい政策だと思うんだよな
国防費に膨大に金を注ぎ込んだことで反乱頻発した呉を見ても
軍備費を削って国内を休ませる必要があっただろうし
軍備は削減しても代わりの辺境対策もきちんと取っていたわけだしね
なんで王衍がDOGEZAがよく似合うキャラ??
シオニー王衍ほんとすき
>>764
後のエピソード調べりゃ分かるかと
ネタバレ禁止だからここでは言わないけど
王衍は彼女なのか?
乙でした
>>763
本編にもあったように、統一王朝と言っても辺境には敵は多いし、
この時代の軍備=兵の数みたいなとこがあるから、
それらを一気に軍の仕事取り上げて、不満を増大させないか、という心配もあるかと。
戦闘慣れした元兵士の大勢が山賊化したり、
中央に反抗的な諸侯に付いたりでもされたら面倒になる
>>763
そもそも西晋が滅んだ原因も
「軍備を削減した結果、周辺のヒャッハー蛮族が攻めこんできたから」…では全くないものね
自爆みたいなもんだよね
フランスのように王族に「ドーフィネ」だの「オルレアン」だの「アングレーム」だの
土地の名前だけ与えて小作料だけ懐に入るようにさせて首都で監視しといて
大規模な叛乱があったときだけ派遣させれば「異民族対策」「王族の独立対策」の両立が可能だった?
オルレアン平等公「せやな」
>>772
後漢がそれじゃなかった?
魏は封地で軟禁生活……という解釈でいいのかな?
西晋は前漢のやり方に戻したら、呉楚七国よりヒドイことになった、と。
軍備増強して防衛強化すれば財政が圧迫されて民衆に増税が課される
軍備削減して民力休養を図ると防衛が手薄になって有事の時に危険
地方の権限を削減すると有事の即応力が失われ
各地に軍事府を配すれば自立して中央のコントロールを受け付けなくなる恐れが
こういう政策にベターはあってもベストはないから難しい
地方の権限を削減したせいで外圧で滅んだっていうと宋とかかね
とかって言いつつ他の例思いつかないけど
清も一応中央が強くてかつ外圧で滅んだみたいなもんだから近いかな?
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
`ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l .戸籍。
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` .時の政権が
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 戸単位の人口把握のために作成した文書を指す。
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ これのおかげで、
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l .我々は昔の中国の人口を知る事ができる
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
,. :-:.' ー ' ¨ :.ゝ.、
,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ.
,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ、
,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`、`ゝ
,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ハ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:',
/イハ:!:.:.:l:/ i/ ノノ ノリリハリ:!:i:.:.!:.l
i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ハ!
∨|:.:.! ノ/i/ノ 『漢書』『地理志』によれば、
ヘ!:| ノ!/′ .前漢の平帝の元始二年(二年)に初めて戸籍が作られた。
ヾ!>ー- -- <イリ
(;;;;;ソ⌒) ̄`´ ̄(⌒ヽ .これより前の時代の中国の人口とされるものは全て推定である
ヽ;;=;;/__,,、_/;;`ソ
〉;;;;;;;;ソ:/A.i:l;;;;;;!′
ノ`;;;;;;;;;;i;!___i;!;;;;;ゝ、
(_;;;;;;;;;;;7;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;)
` ̄ ̄ ̄´` ̄ ̄ ̄´
ト、 ∧ ,ィ
|:::.、 / | ', /〃
.::i=、 、 /\ 厶大ミx /i ィ /7::′
}::}=ハ i \v >:::´:/'⌒:v.:`.:< .レ彡7 v7::{
l:::|=={ 、トミxく.:./\:{:v⌒:v:/ヽ:.:/イ/ ,人{::::|
ちょうど余の時代であるな。 ヾ:\ク77\ `´ 1 (O) r ' ´//777/::::ノ
\:::三三zY`三三≧;大≦三三'{ rく三三::::/
この時の戸籍では、 `ミ三{ヾミY;`ニ゚フ" _ `ニ゚ニ´.;Yノ┐三ニ/
戸数が一千二百二十三万三千六十二戸、 7∧i小;.. ,K:>ヘ ..:;小ィ∧ ̄´
人口が五千九百五十九万四千九百七十八人となっておった /////ハ Y´‐ = ‐`Y ハいくヾ\
///////ハ;. : ,:ニ水ニ、 ;イ川 トミ\ヽ\
. ////////イiハ/小!川Y川 i|八 \ヾ\丶
____r 、_厶//////イi〃/ ハi |! il| Y ヽ ヾ\ ヽ\
ト―-`Y}::::::::::7////ハ/ :′i| i | i| ハト__\\ ヾミ\
├―- 廴ー=ァ////ハ{ i ! : l ,人 v、 ヾニニニ7_
へ _
/^ \ヽ
_ __. / l lゝ、\ \
ljjし 弋ヽ\__ | レ|7ヽ-' ゝヽ ゝ
ー⌒=ソ \ ̄丶-、┼、 (_ヽ i’ ミ
 ̄ -- 、 l | ー-ェィヾlーl
丶、丶 | ゝ丶Lゝ<
ヽ- \ l lヲ、
| l vイ
_____ __/ /。 /
r、T 丶/ | ── ____/\ \/ / /_ -.、
LT)、 | / \ \ /。 ( / Y ノ
( \|__ ────── __ | /l \レ-'
\ノ ── __ |__/ \ \
─ 、=ニ  ̄ ̄- 、
r=≠ / ヽ \
/ ---|___ 丶
 ̄ 丶 _____ノ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .その後、王莽による簒奪と失政、赤眉の乱を経て光武帝の世となった
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
,. :-:.' ー ' ¨ :.ゝ.、
,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ.
,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ、
,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`、`ゝ
,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ハ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:',
/イハ:!:.:.:l:/ i/ ノノ ノリリハリ:!:i:.:.!:.l
i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ハ!
∨|:.:.! ノ/i/ノ 前回の戸籍調査から三十七年後の建武十五年(三十九年)。
ヘ!:| ノ!/′
ヾ!>ー- -- <イリ 『後漢書』『光武帝紀』によれば、
(;;;;;ソ⌒) ̄`´ ̄(⌒ヽ .光武帝はこの年に詔勅を発して、耕地と戸籍の調査を行わせた
ヽ;;=;;/__,,、_/;;`ソ
〉;;;;;;;;ソ:/A.i:l;;;;;;!′
ノ`;;;;;;;;;;i;!___i;!;;;;;ゝ、
(_;;;;;;;;;;;7;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;)
` ̄ ̄ ̄´` ̄ ̄ ̄´ ,' l |
,' l i | i | i | | | | |
,' / l .| | .| |i i | | | | | |
| il | | | il | l | .| lハ.l | | | |i
| l| | | l―ハ |lハ i. ,ハl リ-―l. | | | i
| ハ ヽ l |r T ̄T ||ヾ | 'T ̄`jヽl | | ∧.l
V | i V、 |ヽl-'::: | リ l ! |-'::: | /l |/ l l|
ところが調べさせた結果、 ', l | l ヾ.| 弋辷j ヽl. 弋辷j/ /V j リ
とんでもない数字が出てしまいましてね ', |V'iヽ__', , /ノ /| /
v .| l ヽ、 _ _ ノ i l / リ
VVヽ i\ イ / /V
ヽ|V,ri` ー--‐´ |VVv'
/ l |∧
// \ / l\
,. :-:.' ー ' ¨ :.ゝ.、
,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ.
,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ、
,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`、`ゝ
,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ハ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:',
/イハ:!:.:.:l:/ i/ ノノ ノリリハリ:!:i:.:.!:.l
i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ハ! .光武帝による戸籍調査の結果は、
∨|:.:.! ノ/i/ノ .肝心の『後漢書』の『光武帝紀』や『郡国志』には載っていない。
ヘ!:| ノ!/′
ヾ!>ー- -- <イリ 我々がそれを知る事ができるのは、
(;;;;;ソ⌒) ̄`´ ̄(⌒ヽ .『後漢書』の注に引かれた皇甫謐『帝王世紀』のおかげだ
ヽ;;=;;/__,,、_/;;`ソ
〉;;;;;;;;ソ:/A.i:l;;;;;;!′
ノ`;;;;;;;;;;i;!___i;!;;;;;ゝ、
(_;;;;;;;;;;;7;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;) ヽ ミh、}r-〈 `≧o。
` ̄ ̄ ̄´` ̄ ̄ ̄´ >..:´.:..ミh--z-<;;;;; ̄;;;_.:ミh。、 }
/.:.:.:.:.:.:.:.::.:/> ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ミh、ノ
/.:.:.:.:. ::.:.:.:,彡´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`h、
/.:.:_ > '.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_.:.:.:..:.:.:.:,、.:.::.:.:.:ヽ
{/ ./.:../i{.:.:.:.:.:.:.:.:./.::/.:./.:.:: /:/ }.:.:.:.:.:.:.∧
|: / ,{,/i.:.:.:i:.:/{.://゙'/://:/ /.:.:.:.:.:.:.:.:∧_____,
玄晏先生は歴史家の顔も持っていますよ。 {/ 〈/.:.',.:.:.レ',ィ芯s、. {/ ,':/ /.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:}⌒
{.:.:∧/ ∨iじ'クヾ レ / :://.:.:.:.:.::.:,'
それで光武帝時代の戸籍ですが、 .|.:.:.:∧ `゙ ' {///.:.:.:.:.:.:./
戸数が四百二十七万一千六百三十四戸、 |.:.:.:.:.:| ゙ ゙ ,ィjミ、.〈/.:.:.:..:.:.:/
人口が二千百万七千八百二十人だったそうです。 ._{{゙∨.:.:.:| ; ゝ,ツ》,/.:.:.:.>r;゙
>ー‐ 彡 '{{ヽ.:/ 。 ` - ゙ ゙ /.:.:彡´}丿}
何と人口が平帝時代の三分の一近くに減っています / ヾ {{ }' ヽ __ __ _ ィ.:i:.彡----、'
. / ∧,{{ ヾ } >´。o≦、< ̄ ̄
ノ,, ヾ、 ミh、 r-/:: ∧}ト ', ミ〉
/ ミh、 从 {¨¨¨ミh、/ .,{:::::: [i i] },ミ、〉
/⌒\/, -‐-、 ――- 、
/ `´ \ __ ヽ
/ ''´ ヽ ヽ
/ / ヽ ヽ
,-―/ / / ', ',
/: / / / ', l
_/: ::/ ,イ ..../ / ', |_,イ
__/: :: : ̄/ // .:::::::/ ...../ ', l ノ ,イ
: : : : : :`ヽ: : : |// .:::::::/ ..::::;イ ', `く二/ j .匈奴の討伐?
: : : : : : : : : :: :: :|/l ::::::/| .::::::::::/ヽl i | i | ::. ', ___ノヽ
__ : : : : : : : i:: :: ::i|::::/ l .::::::/-\ l/| ..:l| l|:. |:. ! | ',::::: | \_,イ \ 西域への救援?
 ̄ヽ: :: : ::l: : : :||/ | l:..:::∧ヽ弋。jヽl:: :::/l::レヽ|Vヽ:.. | | h::::j::::........./: : : : \
/ィ二_\: : \ .| l ∧/ rl彡` ゛'' 〉::::|ヾzニ三ミ、、 | } :| Vー―'´: : : : : : : : :ヽ .それより今は、
/‐'  ̄`ヽ: : ::ヘ V | ハ三 ノ \l ` jーゝ:j j:: ::j: : : :/: : : : : : : : __| 国力回復を優先しないと
\ \ ヽ: : ヘ lV ヾ≡ ヽ u u/::::イ /::::/ _/: : : : : -―‐ ´: : : : :\
 ̄ ‐- 、 \""ヽ ヽ、:l j |\ 、_ u イ‐´/ ̄ ̄ `ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : ̄ ̄
 ̄ ‐- ゝ__|ー、 | |. ヽ  ̄` イ/ / /  ̄ヽ―、 __: : : : : : : : :
ー'-__| | _>-‐'''´/ __,l""" r'´,,,,,,, / ヽ\: : :  ̄`ー、_
 ̄ ̄ ‐--' ヽl /r'´ ̄ .| |"""" / ,,,,,, / ヾ\: : : : : : : : :
 ̄ ̄ ー----ヽ__ヽ | / , , , ヾヘ: : : : : : : :
 ̄ ̄ `――i___/ ハ: : : : : : : :
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .六千万人近くいた人口が、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .二十数年の動乱を経て二千万人程度に減少した現実。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .光武帝が外征を先送りにして、内政に励んだ理由がよく分かる数字だ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
,. :-:.' ー ' ¨ :.ゝ.、
,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ.
,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ、
,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`、`ゝ
,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ハ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:',
/イハ:!:.:.:l:/ i/ ノノ ノリリハリ:!:i:.:.!:.l
i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ハ! その甲斐あってか、
∨|:.:.! ノ/i/ノ 百年近く経った順帝の時代には人口は大幅に増加。
ヘ!:| ノ!/′
ヾ!>ー- -- <イリ 『後漢書』『郡国志』によれば、
(;;;;;ソ⌒) ̄`´ ̄(⌒ヽ .戸数が九百六十九万八千六百三十戸、
ヽ;;=;;/__,,、_/;;`ソ 人口が四千九百一十五万二百二十人にまで回復した
〉;;;;;;;;ソ:/A.i:l;;;;;;!′
ノ`;;;;;;;;;;i;!___i;!;;;;;ゝ、
(_;;;;;;;;;;;7;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;)
` ̄ ̄ ̄´` ̄ ̄ ̄´ /:\ _,.>-=━━=―く
/: : : : :} _,. <: : : : : : : : : : : : : : :>.,
. : /: : : : :〈_.,: : : : : : :/: : : : : : : :ヘ: : : : : : `
. /:/: : : :∠ /: /: : : :/ : : : : : : : /:/|: : : : : : : : :.,
. / }: : : : : : 「 : : : : : : : : 斗--/}/ :_:_:_: : |: : :|iハ
]: : : : : :::|/ |: : : :::| : /}∠_ ´|___: : : |: : 八{
和帝の頃から、幽州・并州・涼州では、 ] : : : : : |i. |:: : : ::|ィ7アて¨^ ィテ「¨}: ::|: :/|
戦乱と天災で人口が減っているんですけどね。 ]: : : : :::八, [: : : -圦{ Uリ 代ノ 从: :/レ
]: : : : /: : 〕[: : : : : : ハ { 八/
それ以外の地域、中原と河北で増加したんでしょう。 .广ア⌒ヽニ]Ⅳ: : ::i|⌒ /: :|i
__,/∠ニニニニムi:iⅣ: 込.,_ ー― .イ: : :リ
やっぱり中国の中心ですし {¨アニニニニニニニハi:i:Ⅳ::|ニニ≧=- _,. <}∧: :/
},:仁ニニニニニニニニニ}:`寸ニニニニニ「 ̄)ニハ ∨
にニニニニニニニニニニ7! `寸ニ才 7 〈ニニニ} }
. 刈ニニニニニニニニニ7 }i (___,}_) } (ニニニ7 /
,. :-:.' ー ' ¨ :.ゝ.、
,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ.
,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ、
,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`、`ゝ
,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ハ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:',
/イハ:!:.:.:l:/ i/ ノノ ノリリハリ:!:i:.:.!:.l
i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ハ! それから二十年程経過した桓帝の永寿三年(一五六年)。
∨|:.:.! ノ/i/ノ
ヘ!:| ノ!/′ 戸数は一千六十七万七千九百六十戸、
ヾ!>ー- -- <イリ .人口は五千六百四十八万六千八百五十六人に達した。
(;;;;;ソ⌒) ̄`´ ̄(⌒ヽ
ヽ;;=;;/__,,、_/;;`ソ この数字も皇甫謐『帝王世紀』に記されている
〉;;;;;;;;ソ:/A.i:l;;;;;;!′
ノ`;;;;;;;;;;i;!___i;!;;;;;ゝ、
(_;;;;;;;;;;;7;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;) ヽ ミh、}r-〈 `≧o。
` ̄ ̄ ̄´` ̄ ̄ ̄´ >..:´.:..ミh--z-<;;;;; ̄;;;_.:ミh。、 }
/.:.:.:.:.:.:.:.::.:/> ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ミh、ノ
/.:.:.:.:. ::.:.:.:,彡´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`h、
/.:.:_ > '.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_.:.:.:..:.:.:.:,、.:.::.:.:.:ヽ
{/ ./.:../i{.:.:.:.:.:.:.:.:./.::/.:./.:.:: /:/ }.:.:.:.:.:.:.∧
|: / ,{,/i.:.:.:i:.:/{.://゙'/://:/ /.:.:.:.:.:.:.:.:∧_____,
{/ 〈/.:.',.:.:.レ',ィ芯s、. {/ ,':/ /.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:}⌒
{.:.:∧/ ∨iじ'クヾ レ / :://.:.:.:.:.::.:,'
約百二十年かけて、 .|.:.:.:∧ `゙ ' {///.:.:.:.:.:.:./
平帝の頃の水準に戻ったわけになりますね .|.:.:.:.:.:| ゙ ゙ ,ィjミ、.〈/.:.:.:..:.:.:/
_{{゙∨.:.:.:| ; ゝ,ツ》,/.:.:.:.>r;゙
>ー‐ 彡 '{{ヽ.:/ 。 ` - ゙ ゙ /.:.:彡´}丿}
/ ヾ {{ }' ヽ __ __ _ ィ.:i:.彡----、'
. / ∧,{{ ヾ } >´。o≦、< ̄ ̄
ノ,, ヾ、 ミh、 r-/:: ∧}ト ', ミ〉
【紀元280年頃 晋首都 洛陽】
/ / 丶 ヽ
/ / / |
/ / / / / | |
| } j| | | l
,'/ | | l | /| ./ /| |
' | | | | | | ^7"l/7ミ-、| ,' | |
| | | | | | | /  ̄ ̄ ̄`| / | |
| | | 、 ト、 | ./ =≠≠ミァ}| ' : | .はい。
|l | | 、 、丶\ |_从 V ヾ____ソ ,イ , |
|l | | \|\从\| l{  ̄ ̄ ̄ レ' } ′ 二百四十五万九千八百四十戸。
乂.| |l 人\ /_ノ
八 |丶 `ー─ イ } / ハ { 一千六百十六万三千八百六十三人。
// V > イ ' / / 、
/ V、 |从 | > _ < | / / ' \ .これが、我が国の戸籍人口となります
_>‐ァ乂 ノ、-く/// |/
_/_/ / `ヽ r‐'´ Y X─-、
-‐ { ト /'⌒ヽ | } `丶、
{ |=\/l////∧ /| ノ ` 、
´ | _|ニニニ|'⌒∨ニニ=|_ }
/{ \ | / |ニニニ|///|ニニニ| \ / ノ \
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .それがこうなる。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .後漢末の混乱から三国鼎立を経て、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .中国の人口は再び四分の一程度に落ち込んでしまった
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【前漢~西晋にかけての戸籍人口の推移】
┌──────────────────────────────────┐
│前漢 平帝 元始二年(二年) 12,233,062戸 59,594,978人 │
│ │
│後漢 光武帝 4,271,634戸 21,007,820人 .│
│ │
│後漢 順帝 9,698,630戸 49,150,220人 .│
│ │
│後漢 桓帝 永寿三年(一五六年) .10,677,960戸 56,066,856人 .│
│西晋 武帝 太康元年(二八〇年) 2,459,840戸 .16,163,863人 .│
└──────────────────────────────────┘
、 i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|i
ヽ、i;;;;;;;;;;;;;/'`ヽ;;;;;;;;/'ヽ;;;;;;;;;/
__.i;;;;;;;;;i _ ヾ'' i;;;;;;;;'
ヾ;;;;;;;;iヽ--、 ,..-、,i;;;;/
ヽ 'i、`ヽ i、・,,'iヾ' .、・,..'ト'ヽ /i' _ r'/-'ニヽ
ヽi、 'ヽ' ヽ , ' ` ir'i,イ,./ iー-'゛'ー-'―
;;;;;;;;i` ' ト、ヾニ'ニ'ニ'ニ'/ヽヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;,/ ' 、ー‐ ‐/ 'イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; .けどよぉ
;;;;;;;i、 ` ー‐' i、 i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;ヽ ヽ ' ,イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`';;;;;;;'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ i;;;;;;;;;;;;
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .この『晋書』『地理志』にある西晋の戸籍の記録は、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .後漢末から三国時代の戦乱による人口減を物語る材料にされる
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
、 i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|i
ヽ、i;;;;;;;;;;;;;/'`ヽ;;;;;;;;/'ヽ;;;;;;;;;/
__.i;;;;;;;;;i _ ヾ'' i;;;;;;;;'
ヾ;;;;;;;;iヽ--、 ,..-、,i;;;;/
ヽ 'i、`ヽ i、・,,'iヾ' .、・,..'ト'ヽ /i' _ r'/-'ニヽ
ヽi、 'ヽ' ヽ , ' ` ir'i,イ,./ iー-'゛'ー-'―
;;;;;;;;i` ' ト、ヾニ'ニ'ニ'ニ'/ヽヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; この戸数と人口の前にある「大凡」って何だ?
;;;;;,/ ' 、ー‐ ‐/ 'イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;i、 ` ー‐' i、 i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;ヽ ヽ ' ,イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`';;;;;;;'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ i;;;;;;;;;;;; / \
./ \ ∨
/イ l
| i| | | |i |i
. { | i| / | | |i |i
. { |八 [ i| /j抖‐‐ミ, |i |i
. { | \[ i| .ィr Vソ }l |i |i
さすがは先輩。 乂j/\「(\八)^^ゝ ‐‐彳 .|i |i
| 圦¨´ | 从 从
そこにお気づきになられるとは j/\{/〔个 ‐‐ イ/}八イ
___≧≦ 从_ __
,丶⌒>/ /Yヽ 〉⌒〉>\
l「 {. ∧/⌒^〉 / / ∨
. ハ { /i:i/:::::/i‘,/ ,丶' ゙ ∨
| 〉 {,/i:i/:::::/i:i:i:i:i:/ /〉
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .ところがこの記録。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .『晋書』『地理志』では、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .おおよその戸数と人口として記されている
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ 後漢期の戸籍の記録には「大凡」とは記されていない
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
, : : : { |∨ | \ 丶
/. :| | |⌒八. :.
. : . | | | x芹㍉:: |:.. :.
i|. :| | ∨| r ヒツ|:: |: : . :. .この戸籍文書は、
||: . ||___}}⌒""""ト|イ: : :.小j こちらの命令に応じて下が作成してきました。
八 : : . |人 ̄ ` |:| !::| |
\{\:|:. ' ’ 人!| |从| .天下統一後、
八 |:.:.:iト... /∨八| .随分と短い時間で調査したものだと思いましたが……
)从.:.:{:八_|_ / 〉、__ _xへ
\{ / /_\/ニニ| / \ .ひょっとしたら、
-=ニ\Λ::::::|ニニニ/ _} . 過去の三国の戸籍情報を繋ぎ合わせただけかも知れません
/ |ニニニニ「:::|ニニ//斗-‐⌒ヽ
l. |ニニニニ|:::::|ニニ{_/ \ }.
l Vニニニ|::::::|ニニ| .ハ
}! イ/:::{,ィL/
.|:'::::::::::::::::::ム ∠___
゙ミ、::,、_、:::::::::::/イ:::::::::≦zzz
.}zz,ヽA:::::::::::::::::::::二 ̄
ヾ゚” , ¨¨7::::::::::::::ミ==
,、 `¨ア ノ |:::::::::::::::ハ
./ \ ヽ_/|:::`´::::::::::::::::::{
〈 .ア ̄`丶}:::::::::/ ヽ::::::::::l
戸籍調査なんて、そう気軽にできるもんでもねぇしな ヽ /::::::::::::::::::::::::::::ゝ.ノ:::::::::::ヽ
\_入::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
`丶::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ
\::::::::::::、_> ´
.}:::::::::::ノ
/:::::::/
〈/ア/
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .従って、正確な調査結果ではなく、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .魏・蜀・呉の人口からの推測値の可能性がある
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
___
>' ´ / ` 、
/ \
/ ∨
u ∨
| u | |
| |
. ! | .| /
. !. .| { / | / それと問題はもう一つありまして。
∨| .| ', / /| /
ヽ|\ト、∧_/从_/ .レ 今回の戸籍調査の結果と、
_/~`y+・'‘´ ̄ ̄\ 魏・蜀・呉の戸籍人口の合計が全く噛み合わないのです
/⌒ ̄ _,.。 *''" ∨
. /`: :ー一'''´: : : : :.:./∨
: : : :|: : : : : : : .:.:|:./: :\.∨
| ̄..|.. ̄ ̄  ̄ !/: : : : :\
| | ',: : : : : : ∨
{ | ',: : : : : : ∨
. ハ:::::::i:::::::::::...... ',: : : : : : ∨
. ',:::::|:::::::::::::::::::.... ',: : : : : .: ',
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .では、人口減著しいとされる三国時代の人口はどうだったのか?
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【紀元221年4月 蜀首都 成都】
| ヽ!´ ´/:: :: :: :: ::ヽ:: :: : \:: :: :: : \ ! }
| な ク |.'/:: : :: ::: . :: :: :: i! :: : ::\:: :.:: :\ 、l ,、
| |:: ::/: :: :: :: :: :::!:: :|:: : . :. :: :\:: :. . : :\ 冫く
| ん ソ 7:/:: : . : :::: :: :: l::l::::|::l:: . ::. :: ::ヽ:: :. : :: ::ヽ '`
| |:::|::: : :: ::::: :: :: l::}:::ト、:: :: :: :: :: :::: : :::: :: ::`、
| て ッ }::|::::: :::: :::::: :: :: :::||::::|ヽ:ヽ:: :: :: :: l:::: :: :: :: :: }
| |:|::::: ::::: :::: :::::/::/ |::} \\:: :: :: |:: :: :: :: :: |
| 時 ヽ |::|:: :: :: : :: :: :/::/ // ヽ、_>:: ::|::: :: :: :: ::|∠
| |::ヽ:: :: :: :: ://:/ //--‐'´ ̄ヽ_,、 7:: :: :: :: :}く !
| 代 |::: :L-:‐:':´フ/ / '´_z='´⌒ /:/:: :: /l:/ ノ
| |::::ヽ:∨/=z=ノ ´ ノ/:: :::/ / .:
| だ {::::ハヽ-ヽ ´ ノ:::_ノ ' /:::
| 7、:::\`!弋 `. __, ´ ,} 「::::
| ! / ヽlニ-|::::::`‐ 、_ ´ . _,-'__,.-|冫く//:::::
| | ´ lヽ /:::::::i!:/: : `:`:l: ‐:-ァイ/ |'``く `ヽ-
|‐、_, :-:-:-:-'´} l |:::::::::i!へュ: : :二}三ハ===、_| /ハ |
蜀 丞相 諸葛亮
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .まず、蜀についてだが、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .『晋書』『地理志』は劉備が皇帝になった章武元年の人口を紹介する。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .それによれば、戸数が二十万戸、人口が九十万人だったという。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .なお、王隠『晋書』に蜀滅亡時の人口が記されているが、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .戸数二十八万戸・人口九十四万人と、何やら考えさせられる数字である
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【紀元242年頃 呉首都 建業】
./ ヽ
/ ',
/ ト!
, ' . . . . i: . : . i `
/ . . . . :r {: 、 .ト、ト、: /: :/: ; : ; :|
∠.... /ィ . : : . : { i!: . ',/≠ミヽ: イ: ∧ノ: :ハ
// . . : : : : :ヽ l: : : \ i' iト-}` .∨''/リ ∨V 我が国の戸数は
/:, イ: : : : : : |`!: : . ヽ` ̄ ヽ: : } .五十二万三千戸で、人口は二百四十万人か
 ̄ }: :/{ヽト、!.',:ト、: . ト| __ . ィ': : ト!
l/ \:::`::ヽ:ヽ: l ィ !ハ:/ / \
∧ \:::::::::::ヽ!>‐--'、 ' / \
/: ヽ \::::::::∧─--ヽ、 / >
/: : : 丶 /\ヽ:{ ヽヾ、`}_ゝヽ ,.,/ /
/: : : : :ヽ 〈 / \ ` ゝ`7ゝヽ ,..ノ } ./
/: : : : : ∧丶\/ \ .!i、 }ヽ ./ イ /
/: _: : : : / \\ \ !i ゝ}\ .イ ノ /
/´ `丶、:< | .| \ゝ7: \ イ|::{ , ' /
{ \: `ヽ ! l _ -‐ ニ>} }: :.\ ,. ィ´:::| |::/ ./
.! / >、: Y !ヽ、_ -‐ ニ -‐ ´ //{} }: : :ゝ-‐ ' ´: |::::::/ , '
', / / ヽ.!_.ニ=ニ ' -─ ! ' }}ト-'}: : /: : : : : L/ /
', ./ , ' 7 `, !、 ├‐ 二ニニ| ./イノ: : /: : : : : : ,' /
ヽ、 ./r'} | `、} |_..--- .| //!i!、: : : : : : : :/ /
ゝヘニヽ!' .i ',:\` ̄ ̄ ̄ // !i! \: : : _... -ニ! ∠、
',: \`-' ヽ: ヽ、 .// .> '::\ヽ:`ヽノ / `iノ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .次に呉の場合だが、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .『晋書』『地理志』は呉の赤烏五年の人口を紹介する。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .曰く、戸数が五十二万三千戸、人口が二百四十万人。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .なお、孫盛『晋陽秋』に呉滅亡時の人口が記されており、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .戸数が五十二万三千戸、人口が二百三十万人となっている
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| ? |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:< ここで問題になるのは魏の人口である。
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-< .『晋書』『地理志』には、
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、 .魏の戸籍情報に関する記述は存在しない。
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::| 蜀と呉については記されているのにだ
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
,. :-:.' ー ' ¨ :.ゝ.、
,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ.
,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ、
,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`、`ゝ
,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ハ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:',
/イハ:!:.:.:l:/ i/ ノノ ノリリハリ:!:i:.:.!:.l
i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ハ!
∨|:.:.! ノ/i/ノ 魏の戸籍人口は、唐の杜佑の著書『通典』に記録されている。
ヘ!:| ノ!/′
ヾ!>ー- -- <イリ 『通典』は魏の景元四年、
(;;;;;ソ⌒) ̄`´ ̄(⌒ヽ 蜀討伐の年の戸籍人口を次のように記す
ヽ;;=;;/__,,、_/;;`ソ
〉;;;;;;;;ソ:/A.i:l;;;;;;!′
ノ`;;;;;;;;;;i;!___i;!;;;;;ゝ、
(_;;;;;;;;;;;7;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;) 〃⌒ ,、
` ̄ ̄ ̄´` ̄ ̄ ̄´ !i ,l `ヽく⌒ヽー-- .、
{ゝ.__/\. \ ヽヽ. ,.- 、\
`ー'〈 ,/`ー 、 \ {l >-、ハ
. ハ / `ー 、{l /r〈l} .}
〉 i ⌒ '⌒ヾ::|'1| /
ヽl,.'f´ミ、 ィf`ミ 7└'ヽ
/ !弋リ . 弋リ ト/) └,
/Yi .>、 ∩ーー ,.イヾト、 //〉、
〉.ゝニ=' .| l>、‐ ハ、__ノノ \/_/
戸数は六十六万三千四百二十三戸、 〈 〈 ! ´.> {`~´ : ` ̄`ヽ
人口は四百四十三万二千八百六十一人だったかしら 'ァ-,rL r,|/ヽ-ァ、_ゝ- テー- 、 |
( ( ', ヾ´ ゙̄ヾソ \/ !
`゙. ', | /ハ <l:i .|
| ! / / 〉、 レiゞ、 ___,ノヽ
ゝ _ノ / 〈_,.ヘ `^V_、 ̄´ハ ヽ.
/人ノ <´\ ヽl∨゙ ハ
,. :-:.' ー ' ¨ :.ゝ.、
,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ.
,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ、
,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`、`ゝ
,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ハ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:',
/イハ:!:.:.:l:/ i/ ノノ ノリリハリ:!:i:.:.!:.l
i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ハ!
∨|:.:.! ノ/i/ノ
ヘ!:| ノ!/′
ヾ!>ー- -- <イリ
(;;;;;ソ⌒) ̄`´ ̄(⌒ヽ
ヽ;;=;;/__,,、_/;;`ソ
〉;;;;;;;;ソ:/A.i:l;;;;;;!′
ノ`;;;;;;;;;;i;!___i;!;;;;;ゝ、
(_;;;;;;;;;;;7;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;) 〃⌒ ,、
` ̄ ̄ ̄´` ̄ ̄ ̄´ !i ,l `ヽく⌒ヽー-- .、
{ゝ.__/\. \ ヽヽ. ,.- 、\
`ー'〈 ,/`ー 、 \ {l >-、ハ
. ハ / `ー 、{l /r〈l} .}
〉 i ⌒ '⌒ヾ::|'1| /
ヽl,.'f´ミ、 ィf`ミ 7└'ヽ
/ !弋リ . 弋リ ト/) └,
/Yi .>、 ∩ーー ,.イヾト、 //〉、
〉.ゝニ=' .| l>、‐ ハ、__ノノ \/_/
〈 〈 ! ´.> {`~´ : ` ̄`ヽ
'ァ-,rL r,|/ヽ-ァ、_ゝ- テー- 、 |
( ( ', ヾ´ ゙̄ヾソ \/ !
`゙. ', | /ハ <l:i .|
| ! / / 〉、 レiゞ、 ___,ノヽ
ゝ _ノ / 〈_,.ヘ `^V_、 ̄´ハ ヽ.
/人ノ <´\ ヽl∨゙ ハ
よく言われる4:2:1か
,. :-:.' ー ' ¨ :.ゝ.、
,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ.
,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ、
,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`、`ゝ
,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ハ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:',
/イハ:!:.:.:l:/ i/ ノノ ノリリハリ:!:i:.:.!:.l
i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ハ!
∨|:.:.! ノ/i/ノ 何かがおかしい。
ヘ!:| ノ!/′
ヾ!>ー- -- <イリ そう感じないだろうか?
(;;;;;ソ⌒) ̄`´ ̄(⌒ヽ
ヽ;;=;;/__,,、_/;;`ソ
〉;;;;;;;;ソ:/A.i:l;;;;;;!′
ノ`;;;;;;;;;;i;!___i;!;;;;;ゝ、
(_;;;;;;;;;;;7;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;) 〃⌒ ,、
` ̄ ̄ ̄´` ̄ ̄ ̄´ !i ,l `ヽく⌒ヽー-- .、
{ゝ.__/\. \ ヽヽ. ,.- 、\
`ー'〈 ,/`ー 、 \ {l >-、ハ
. ハ / `ー 、{l /r〈l} .}
〉 i ⌒ '⌒ヾ::|'1| /
ヽl,.'f´ミ、 ィf`ミ 7└'ヽ
/ !弋リ . 弋リ ト/) └,
/Yi .>、 ∩ーー ,.イヾト、 //〉、
何もおかしくはないわよ。 〉.ゝニ=' .| l>、‐ ハ、__ノノ \/_/
〈 〈 ! ´.> {`~´ : ` ̄`ヽ
別にカナはウソはついていないかしら 'ァ-,rL r,|/ヽ-ァ、_ゝ- テー- 、 |
( ( ', ヾ´ ゙̄ヾソ \/ !
`゙. ', | /ハ <l:i .|
| ! / / 〉、 レiゞ、 ___,ノヽ
ゝ _ノ / 〈_,.ヘ `^V_、 ̄´ハ ヽ.
/人ノ <´\ ヽl∨゙ ハ
【史書に記された三国の戸籍人口の比較】
┌──────────────────────────────┐
│魏 曹奐 景元四年(二六三年) 663,423戸 4,432,861人 │
│ ......│
│蜀 劉禅 炎興元年(二六三年) 280,000戸 940,000人 .│
│ ......│
│呉 孫皓 天紀四年(二八〇年) 523,000戸 2,300,000人 │
└──────────────────────────────┘
___
>' ´ / ` 、
/ \
/ ∨
u ∨
| u | |
| |
. ! | .| /
. !. .| { / | / こちらがかつての三国の戸籍人口です。
∨| .| ', / /| /
ヽ|\ト、∧_/从_/ .レ これを合計してみた所……
_/~`y+・'‘´ ̄ ̄\
/⌒ ̄ _,.。 *''" ∨
. /`: :ー一'''´: : : : :.:./∨
: : : :|: : : : : : : .:.:|:./: :\.∨
| ̄..|.. ̄ ̄  ̄ !/: : : : :\
| | ',: : : : : : ∨
{ | ',: : : : : : ∨
. ハ:::::::i:::::::::::...... ',: : : : : : ∨
. ',:::::|:::::::::::::::::::.... ',: : : : : .: ',
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .いくら人口の減少著しい三国時代とはいえ、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .魏の人口が蜀・呉と比べてあまりにも少な過ぎるのだ。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .これでは蜀と呉が結べば、立派に魏に対抗できると思えてしまう
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【三国と西晋の総戸籍人口の比較】
┌─────────────────────────────────┐
│三国合計 1,466,423戸 7,672,881人 .│
│ │
│西 .晋 太康元年(二八〇年) 2,459,840戸 .16,163,863人 │
└─────────────────────────────────┘
__〈⌒\
/ ¨ \
/ / ‘,
{ }
.|
',∧ r、 | | /|ノ
このようになりました。 >-‐-~-~`ヽ
./~、 /|
三国の戸籍人口と今回の戸籍人口の間で、 | |/`~、/ .|
戸数にして九十九万三千四百十七戸、 /¨| ./|
人口にして八百四十九万九百八十二人もの差があります | ./ / / !
∧ / \!
ゝ-' \
.| _\
|i _、+''"i~ | ⌒
|.| >''ニニ‘ | |
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .西晋の戸籍人口と比べても、魏の戸籍人口は不自然に過ぎる。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .先の前漢から後漢の戸籍人口の推移より、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .自然な人口増加を考慮しても、十数年で八百四十九万人増加は考え難い。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .加えて蜀呉の人口が確定なのを見るに、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .魏の時代には戸籍から除外されていた民がいたとしか思えない
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
-‐===‐-
\
/ \ \
/ \ \
/ / `、 ',
/ ト 、
| 、 .:|
| | N.─-.ヽ .:| |
| | ..|‐rfzzz } .|
| | .|\ | V.ソイ| ! |
|∧ |`、| \{ー '''´ .|/} ! .恐らくこの差の原因は、
| | |、\| / / / 屯田制にあると考えられます。
| | |込 ─ .イ/ /| ∧
八 |:::::≧s。. / /イ .∨ .屯田、特に民屯の屯田民は、
\|:::::::从ヽ __ ̄_,, -‐¨八─ .,,_ 各地の典農中郎将・都尉に管理され、
>- / ~ ̄/ | / `ヽ 一般の民草と異なる扱いでした。
イ ./ イ ∧ ./ >''~: :
/ .| /=}.___,' ニゝ'´ >''~.:.: : : : :.} .屯田が廃止に向かうのは、
/: : | /ニ/ ⌒/ニニ/ >''~ ./ : : : : :.:| .蜀討伐の翌年の咸熙元年の事です
__ /: : : |/ニ./ /ニニ//‐- 、、', //: : : : :
∧\`ヽ _,,.. -‐ '' "´ ̄ 〉、ニニ./ ..:ニニ〃 ∨: : : : : : : .|
..∧ \}_,.。 *''"_,,.. -‐ '' "´  ̄ ̄ ',ニ/ /ニニ/ ',: : : : : : : :.|
∧ ', ', ∨ /..ニニ.| : : : : : : : : |
. .∧ ', ', .| {..ニニ.| |: : : : : : :.:.|
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .その最たるものが屯田民だろう。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .咸熙元年(二六四年)の事だが、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .魏の各地にある典農部が順次廃止され、一般の郡県に編入された。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ これを見る限り、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ 屯田民は通常の戸籍を持っていなかった可能性がある
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【三国の戸籍人口の推測】
┌────────────────────────────────┐
│魏 曹奐 咸熙元年(二六四年) 1,656,840戸 12,923,843人 ....│
│ ..│
│蜀 劉禅 炎興元年(二六三年) 280,000戸 940,000人 .│
│ ..│
│呉 孫皓 天紀四年(二八〇年) 523,000戸 .2,300,000人 ....│
└────────────────────────────────┘
, : : : { |∨ | \ 丶
/. :| | |⌒八. :.
. : . | | | x芹㍉:: |:.. :.
i|. :| | ∨| r ヒツ|:: |: : . :.
||: . ||___}}⌒""""ト|イ: : :.小j 全部が全部屯田民のせいとは言いませんが、
八 : : . |人 ̄ ` |:| !::| | 戸籍人口にありえない差が出た大きな要因ではあるでしょう。
\{\:|:. ' ’ 人!| |从|
八 |:.:.:iト... /∨八| それを踏まえて人口差を是正してみました。
)从.:.:{:八_|_ / 〉、__ _xへ
\{ / /_\/ニニ| / \ .あくまで戯れで作成したので、スレ外には持ち出さないで下さい
-=ニ\Λ::::::|ニニニ/ _}
/ |ニニニニ「:::|ニニ//斗-‐⌒ヽ
l. |ニニニニ|:::::|ニニ{_/ \ }.
l Vニニニ|::::::|ニニ|
/// ii i i .i
i.i | | i .ii .ii i i |
i.i | | i .ii .ii i i |
i.i | .', i i .i /iノ.i.i.i i i |
i.i | i', i、 ', i, />i{弐マi i i.i 長々と愚見を述べましたが、
i.i | ',ヽイ、 iヽi\/、__ゞ'i / i i.i| .天下の人口が減少しているのは間違いない事実ですね。
ヽヾi ∨i,==ゝ .i´  ̄ ̄i/ i .i/ノ
.ヽi., iヽ\ `__ ,ィ // /i/ 中原はここ数十年安定していたのに、
i} .∨ii::::::,ィs。 , .イ::::i丿iノ .光武帝の時代より人口が少なかったのは衝撃でした
ヾ__ >ノゝv=-‐''":.:.:∨。,,,,,,、
>´/ ./ /==i:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:フ \
,{ | ∧ /:.:.:.:.:}i / ./ ><
,' i | ムニノ'''ヽイニiイ/ / >'´:.:.:.:.:.:.∨
コ;;;;;;;;;Nヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;ハ;;;;;;イ
_」;;;;;;;/ '''W'' ヾ;;;7
ヾ;;;;;;ト、,,__、 ___ イ;;/
(r7トミ( O )>z=( O) !;;k) ノ|/
ヽ|ヾ-| ゙゙ r゙ i リン r=イ;;|r
後漢末にどんだけ死人が出たんだって話だよなぁ ;;;;;;;;ェェト、ミ{テ元元テ州ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;匕 ヽ ヾ三三三シノY1;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;レ ヽ____ア Zコ;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;匕 <ヽ >/ ノ | Iコ;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;zノ ) rk丁;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;匕ルハ儿/YKヽ;;;;;;;;;;;;;;/\;;;;;;
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .人口減の他の原因として、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .豪族の下にいる民が戸籍に登録されていなかったためという人もいる。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .ただ、原因が何であれ、中国の人口が激減したのは事実だ。
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .議論の余地の残る調査結果ではあるが、
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .それだけ後漢末の混乱が深刻だった事を示す指標と言える
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
圧倒的な差だな、これは…
北伐に意味が見いだせないレベルの
.,イ.,ィ .∨
/// ii i i .i
i.i | | i .ii .ii i i |
i.i | | i .ii .ii i i |
i.i | .', i i .i /iノ.i.i.i i i |
i.i | i', i、 ', i, />i{弐マi i i.i
i.i | ',ヽイ、 iヽi\/、__ゞ'i / i i.i|
ヽヾi ∨i,==ゝ .i´  ̄ ̄i/ i .i/ノ 戦乱というだけでは考えられない減り方です
i} .∨ii::::::,ィs。 , .イ::::i丿iノ
ヾ__ >ノゝv=-‐''":.:.:∨。,,,,,,、
>´/ ./ /==i:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:フ \ \ |:::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
,{ | ∧ /:.:.:.:.:}i / ./ >< ト、 .}V:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
,' i | ムニノ'''ヽイニiイ/ / >'´:.:.:.:.:.:.∨ }::::\ 〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
,':.:.:∨ |ムニ./:.:.:.iニニニ./イ >´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i \:::::`\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ヽ::::::::::::::::::::::::::::r ニ ヽ::::: ::::::>ー- 、::::::
\”::::::::::::::::::::::::::{ ゞ' .ノノ / ヽ::
ム:::r- 、::::::::::::::`¨¨´ .ィ ./:::
-=ニ:::::い .} x ≠x ミ=x }:{ _. イ::::::
-=ミ、__フ´ {{ ____フ'( .{ 父:::::
もっと恐ろしいのは飢えだろうよ。 ≠ム / _. -‐ 二二__::::::::} 、. 〈 〈X〉
/爪イ _ イ i>'´::::::/ .i :i r~
食えなくなりゃ人はバタバタ死んでいく。 、 .L_V>''` ̄::::::>'´ i ノ ヽ/
>=ム:::::::>''二 ̄__ _/. / .|
後漢末にはそんな話がいくつもあったそうだ 、__.. ≠=-:::::::::} ̄ / / .j
ミ、:::::::::::::::-====ミく / 〈
_二ニ=-::::::::::-=ミハ ./ }
. -=二:::-===二二:::ム _. イ /
-=::::::::::::::::::::::-==二二==丁 \ ハ
l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| i
\、|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;M、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ハ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;レ,.ィ´
- 、、,_」;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ N、;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;N ヽ;;;;;;;;;/ l;;;;;;;;;;;;;;;;;/
_」;;;;;;;;;;;;;;;;;ト! ∨∨ |;;;;;;;;;;;;;;7´
 ̄`ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ト、 ‐ 、 `i;;;;;;;;;/
_>;;;;;;;;;;;;;;;;Nヽv- ‐ ミ:、__ _,,ィァ¬、vj!;;;;;/
ヽ、`ヽ;;/rク7;;;ト、ミi{ {:::〉 l}>-z=i <i{ 〈:::} }/ Vニ,ヽ ,_,ィ=-、 __,rー 、
';'、 { !、レハ、! ヾミ=-ジ~´ `ニ=‐'" ,}K // //_, /,ィフ;;;;;/⌒ヽ
\};;;ヽ、>、 - i ヽ、 /゙ '^! 、、 ./ノ-'/ /;;{'´ _,/;∠ノ;;;;;∠,____
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;` ̄| }、 / ___ __ l ノl|'II゙_,ノ-';;;;ノ'´;;;;;;/;;;;;;;;;;_;;、-‐<´
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/| ヾミーム三三三三三ミニジノⅲ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'ー'´;;< ̄`
;;;;;;;;;;;;;;;r‐<|!ヽ,l `ヾミ{从儿从儿从州' /Y^^i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 人を食わせるのは存外難しいのさ
;;;;;;;;;;;;;ナ' ノ `ト、 `'ミ三三三三三ツ ハ ヽへ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;Iニコ / ! |ヽ、, ` ̄´ ` ̄´ /! Z;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;<, /{ | i、ヾ冖''´ `ア´ i } IニI;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;匕 ヽ〉 l | ヽ \___/ l ′ _,}_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;レ1 ヽ! ` ̄\ / l | `丁;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;匕┐ ! 、_// / K;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;Uvi } ヽ ´ / r 、Y;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ル'〉,, ′ 、_, r‐、 r vヘ_};;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i/〃viイフ、_,, n n ,_,ハ しト、};;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;厂´ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .これ以後も中国の人口はジグザグに増減を繰り返す。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .しかし、人口が再び五千万人を超えるのは、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 唐の玄宗の時代まで待たなければならない
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
}〉┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰〈{
ヘへへハ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ハへへヘ
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
五ヾヾヾ ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ シシシ五
\三三ヾ.「 ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄|フ三三 /
({ \三三lニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ|三三/ })
/巫巫巫巫巫巫巫|===========================.|巫巫巫巫巫巫巫\
/////////| ┏─━─━─┓ |\\\\\\\\\
@@@@@@@@@| | 中 書 省 | |@@@@@@@@@
ヾ!⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ | ┗─━─━─┛ | ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥jジ
|.ニニニニニニニニニニニ | ,. -──- 、 | ニニニニニニニニニニニ.|
| | i i | |
| ,. -- 、 | | | | ,. -- 、 |
|. i i | | | | i i. |
≧ii≦ | | ,≧ii≦ | | ≧ii≦ | | ≧ii≦
⌒il⌒ | | '⌒il⌒ | | ⌒il⌒ | | ⌒il⌒
iコ─┘ └─‐.iコ‐───┘ └───‐.iコ.─┘ └──iコ
.γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| こちらが戸籍の調査結果を記した上奏文です |
ヽ_____________________乂
.
, ' / / ∨ ' ,
/ / ∨ ',
∨ ト
,' | .|、 |
. | .| N \. .:| |
. |/| ', | xf筏㍉ | |
どうかお役立て下さい .| ', 从从\|r 弋夕 } } } |
| ヽ_ノ ̄`ー一'''´/ /| |. ∧|
i |、 ヽ , / / :|八/\
', | \从> ` ∠イノ: : y 〉
ヽ| /_./ ¨} 。+・'‘ /, ''"¨"ヽ
イ ∨. {/==∨ ./ /: : : : .:.:.}
| ∨ /::〉‐/ ∨/ ,': : : :}: : : |
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/ \
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \
.| (__人__) | __
\ ` ⌒/ ̄ ̄⌒ ⌒ / 確かにお預かりしますお
(⌒ / /
i\ \ ,(つ ⊂)
| \ y(つ__ ,__⊆)
| ヽ_ノ |
___
/ \
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \
.| (__人__) | __
\ ` ⌒/ ̄ ̄⌒ ⌒ /
(⌒ / /
i\ \ ,(つ ⊂)
| \ y(つ__ ,__⊆)
| ヽ_ノ |
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .ちなみに、『三国志』の本文には戸籍人口に関する記述は一切無い
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/: : : :/ : : : : : : : : : : : : : : : : : ヘ. `ヽ、
/: : : ; ′ : : , ': : : . . . : : : : : : : :ヘ ヽ
,': : : /:,′ : : /: :,: : :.; : ノ: : : :,ィ. . . : : : :.ハ
: : : ;',ィ: : : : :/: ;イ: : ィ:,イ: : :ノ:ハ: : :.;i: : : : ',i,
: : : /i′ ,' / 「7ラ'''t-/_ノ l!: : ハ:,i: : : :i: :. ',',
: : :,':.{: : : : レ' ム-=、K. ノ'` ハ: ノ .lハ:,i: :.}: : : :.ハ!
: : :.rキi、: : |. {{ っ:::リ ヽ` ,' レ'_`'ix|ハ: i: : : :.,} l!
∨{ノ !ヘ: : :| ヒり -==、 リ>:,': : : /:| l
ヽ、 { ゝヽjヽ ´ ` Z::::} )/ノ: : :/|:.j ああ、陳寿殿。
\_二、゙ `ー' ん': : ノ リ
/: : ヘヘ rー ' / ''´ お勤め御苦労様です。
r': : : : : : )\ { ヽ フ /
ヽ: : : : : /\. \ ´ _ イ 中書侍郎の仕事はもう慣れましたか?
く:ヽ:,r<´ > ` - < ´
ソ´:.:.:ヘ ri ト- 、_
'´:.j:.:.:.:.:.ヽ、 .j | }ヘ:.\:.` ‐ - ,,,,_
ノ:.|:.:.:.:.:.:.:.ヽヽ、/、ヽ_ljヽ:.:.\:.:.:.:.:.:.:ハ
:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ` `く:.:.',ハ:.:.:.:\:.:.:.:.:.} ___
/ \
/_ノ ヽ_ \
/(●) (● ) u. ヽ
| (__人__) |
\ `⌒ ´ /
軽い内容のものとは言え、詔勅を書くとかなかなか重い御役目ですお / \
| ̄ ̄ ̄ ̄|~| |
. / | | .|-、 ノ | ヒョイッ
. // (つ .|と  ̄” ノ
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .これは、『三国志』の性格を語る上で重要な要素なのかもしれない
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
. /: : ://: : : : : : : /: : : : : : : : : : : ;|:| !: : : : : : : :.| : : : : : : ヽ
|: : :,'/: : : : : : : /: : /: : : /: : : : / !| ! : : : | : :.|: ! : : : : ヽ: :ハ
|: : / : : : : : : : ': : /: : :.:/| : : : / !| |: ! : :.!: : :!.:ト、 : : : : !: : !
|: /: : :/ : : : : :|:.:/|: : :/_⊥=≠ || j=|:≠|:≠|=!ミ : : : :.:|: : |
|/: : :/| : : : : : !::,x|=テ ̄|::/ リ j/ j/ j/ |: : : : :ノ: : '
|: : :/: |: : : : : :|/ レ′ ノ' |: : : :/ |:./ それにしても陳寿殿が
|: :/: : |: : : : : :| ,,x===ミノ: : :./ j/ 中書侍郎になった記録があって本当に良かった。
|:八: :人: : : :八 ,,x===- ´ /: :./
|′ ヘ| { \ : : :\〃 ``` ムィ .この官職なら、先々の展開に絡ませやすいですし。
ヽ. ヽ\: :ヾ、 ``` , |/
\ ヾ´゙ー─ ノ 主人公をフェードアウトさせなくて済みそうです
 ̄¨゙ミ:x ー ‐ ' /
{三三三>会; 、 /
/ : : :.:.ノi| > .. _ _..ィ
//: : : : :/=|\  ̄|ト、
|:| : : :/三ヘ ` ー-- < |ニ\
____
/ \
.. / ─ ─ \
今のセリフは聞かなかったことにしてくださいお / -=・=- -=・=- \
| (__人__) U |
\ ` ⌒´ /
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .中書侍郎は詔勅を担当する官職の一つである。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .この時代の詔勅の中に陳寿が書いた物もあったのかもしれない
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
戸籍人口の記述がない… ああ… なんか色々と腑に落ちるな
|!-‐== 、-‐: :  ̄ ¨__- 、 _____
! /: : : : : : : : : : : :.ヾく二 -‐‐ ¨フ
∨: : : ://:. ;〃: l: : : :i: : ∧ /
.〃:/: :〃:.:/ /l: :|ヽ: : l: :|: :.∨ /
//:/!: : lム⊥_{ W_ヾ:ト、l: : :.Yi
. l/ |!: :.{ ∨‐ - `メ リ: i :}:リ
. |! |\ir=ミ ≠=ミ ノ:.从リ .冗談はさておき、
! , ∠ノュ ノ. 今日は陳寿殿にお願いがあって来ました。
ヽ ┌ ┐ ,.ィ:ァ<.
> 、_ .,.ィ ⊥ォ: : :.Y 著作郎としての陳寿殿に
____ ノT゙ ̄/::ヽ: : ム
〃:::/:::}从/:::::/:::::ヾ: : ゙Y
〃-‐ヽノフ∠::_/¨::::;::-‐-Y: :{
,{:{::::::/ //:::::::>〃:::::::::::::}: : :)
___
/ \
/⌒ ⌒ \
そろそろ来るとは思っていましたお。 /(● ) (● ) ヽ
| ⌒(__人__)⌒ |
で、何をすればいいんですかお? .\ `⌒ ´ /
/ \
/ {/⌒ヽ
}ー=ミ, __/__//⌒' \
} \ ^⌒´ / ミ
丶/ . : : : : : : : : : : : : : : .\
∨ / : : : : : : : : : :И: .:/ : : : ∧
/ : .∨ .: : : : .:|: : : : : : :| :厶 |小: :∧
′: : :乂 { : : : : |.:|:|:イ|/ |人|/ : 八
. : : : : : : : : : : : :八 :|从:/ 汽 八|/ノ'
| : : : 人: : :| : : : : : Ν′ /)_ { '′
八: :| : : : \| :| : : : : 人 Vク ー┐
人| : : : : : .:人.: .: : : : .\ 〟
\: \: \. >ミ: : .{⌒ { ̄ 八
个ト \: \_, > ノ /
彡'⌒ミ廴__ ,>介ー{ 〕ト.._ ≧r―‐イ
: : ; -{_j: : :└=ミ __} : / :Lf ̄ミ x. ー┥ 呉に関する記録をまとめてもらえませんか?
.:/ `¨¨乂: : ノミ/ ;ノ. : : ;ノ.: .:≫=ミ∧__
入: : .Y : :フ/´ .:′ .:∧{
. `¨¨⌒^/ | : : .:,
/ :| .:| :| .:∧
/ .:| .:| :| .:/.:∧、
/ . .:| .:| :| :/ ミ ∧\
/ .: .:| .:| :| .: \ ハ
. ′ .:. .:.| :| .:| ヽ ;
〈 .: .:| .: .: .:| .: .:| }
\.: .__;ノ .: :} :| .: ー=| .: .:八
. __ -==ニ二廴 `ヽ;ノ .: |  ̄\.:. .:/
{ ̄ .: .:.r≦ .: .:|.: .: \ .:/
. .;ノ .: .:八.: \
. ∨ .: .: . \.: . \
∨ .: .:/ . .: .: \ .: .: . \
}〉┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰〈{
ヘへへハ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ハへへヘ
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
五ヾヾヾ ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ シシシ五
\三三ヾ.「 ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄|フ三三 /
({ \三三lニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ|三三/ })
/巫巫巫巫巫巫巫|===========================.|巫巫巫巫巫巫巫\
/////////| ┏─━─━─┓ |\\\\\\\\\
@@@@@@@@@| | 中 書 省 | |@@@@@@@@@
ヾ!⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ | ┗─━─━─┛ | ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥jジ
|.ニニニニニニニニニニニ | ,. -──- 、 | ニニニニニニニニニニニ.|
| | i i | |
| ,. -- 、 | | | | ,. -- 、 |
|. i i | | | | i i. |
≧ii≦ | | ,≧ii≦ | | ≧ii≦ | | ≧ii≦
⌒il⌒ | | '⌒il⌒ | | ⌒il⌒ | | ⌒il⌒
iコ─┘ └─‐.iコ‐───┘ └───‐.iコ.─┘ └──iコ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ:: ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
.l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
`ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
太康年間 rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.`
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
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ヘへへハ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ハへへヘ
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五ヾヾヾ ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ シシシ五
\三三ヾ.「 ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄|フ三三 /
({ \三三lニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ|三三/ })
/巫巫巫巫巫巫巫|===========================.|巫巫巫巫巫巫巫\
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@@@@@@@@@| | 中 書 省 | |@@@@@@@@@
ヾ!⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ | ┗─━─━─┛ | ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥jジ
|.ニニニニニニニニニニニ | ,. -──- 、 | ニニニニニニニニニニニ.|
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| ,. -- 、 | | | | ,. -- 、 |
|. i i | | | | i i. |
≧ii≦ | | ,≧ii≦ | | ≧ii≦ | | ≧ii≦
⌒il⌒ | | '⌒il⌒ | | ⌒il⌒ | | ⌒il⌒
iコ─┘ └─‐.iコ‐───┘ └───‐.iコ.─┘ └──iコ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ:: ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
.l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
天下統一が成された稀なる繁栄の時代。 `ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
皇帝司馬炎の治世下で人々は繁栄を謳歌し、 .rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
多くの史書や詩賦が残された史学と文学の時代でもある .ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.`
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
`ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` そして、一人の男が夢を叶えた時代でもあった
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| おしまい |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ// 幕間は、二、三日の間に。
| | >:´|、 - ,|`:<
| | |::::::::| > イ |::::::::| .お疲れ様
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! .
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
乙
やっとタイトル実現の時が見えてきましたね
乙でした。
人口は凄く興味をそそる話でした。
魏や晋を支えた華北、恐るべしですな。
「中原」という言葉は伊達やないんですな
1世紀2世紀に5千万6千万って人口もやはり凄いが
その分戦乱になったときの落ち込みの幅も凄いなぁと
>>1さん乙です
蜀呉が建国してから滅亡までそんな人口が増加していないのが意外だな
もっと人口増加したかと思ってた
乙
3世紀ぐらいは地球規模で寒冷化傾向があったそうで日本でも「古墳寒冷期」なんて言われたりするらしい
聞いた事ありますね。
遊牧民族の南下は寒冷化も原因のひとつだと。
西ローマ帝国もゲルマン民族の移動で滅びましたね。
そこら辺の話、以前出たような
たしか曹丕の代の長江東下艦隊が長江支流の凍結で東下できなかったってエピがらみで
この人口の民族構成比率とかになると、もはや知る術はありませんからね
平時には把握できた遊牧や漁猟に従事する非定住民の人数なんかも、戦時にはサッパリ分からないでしょうし
実際スカスカだったからいろんな民族が入り込んでたんだろうな
日本も将来そうなるのかな
乙でした
乙ー
>>823
313年のソグド人による手紙によればその頃Khunという民族が長安を占拠したそうで
洋の東西で2つの帝国を滅ぼしちゃったか
遅まきながら乙
三国時代も光武帝の時代も世界人口の約15%が死んでませんか?(震え声
蜀の人口90万で10万の兵を動員したりしたら人口が増えるわけないと思われ。
呉で増加しなかったのって魏に逃亡したりするのかしら。よく国内では山越の討伐とかで人口かっさらってきていたのに。
乙乙
>>821
この頃の動員力は兵種で多少変わるけど大体人口の10分の1。これが生産力がギリギリ落ちない最低ライン。
これで動員力を計算すると魏:蜀:呉はそれぞれ129万:9万:23万。
そして実際に常備してた兵力は魏:約60万、蜀:約10万、呉:約20数万。
動員力の半分しか軍備に回さない魏はどんどん人口が増えるし、逆に限界状態の蜀呉は現状維持が精一杯。
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
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| 遅くなりました .|:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
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` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:<
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
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| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
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【幕間】
|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
├- 、__:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;;:-‐'"´;i
|;:;:;:;:;:;:;:`゙゙゙'''''ー-- 、、;;;;;;_;;;;;;; -‐''''"´:;:;:;:;:;ィ彡ミ,
,i====、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:-‐"´゙ミ三ミi
i三三ニニ' ̄`゙゙''''' ー- 、;:;:;:;:;:;:-一'" ミニ三i
i三三ニ三 _  ̄ r==、 'ヾ、ミi
_,i三三ニ三ゞ ニ三シ i ゞ"´ !ミ;iヽ
i"゙ヾ彡彡ァ"´ i ノ __ ,,,...、_,,. iミ| |
{ {`ヾ彡;シ′ , _ --‐- 、丿 ィ''"ノ(oツヽ'' |リノ
'、(、ヾ彡リ ィ'でo)'ヽ、 : ';:. 'ー-‐'"″ |リ
',ヽヾ、彡 ゝ`゙゙'''''"´ツ .、 i::.`ヽ、,,,,ノ |i|
ヽ丶ヾリ, ` 、,,,,,,ノ .: i:::. リi
ゝ、,ヾリ , .:: '、::. リ
ヾi, /、 _ ,,' , /
ヾ, / ´``ー''´ 、 ,' /
ヾ, ' : : ', , /、
ヽ、 , --‐‐一''ー─'''' ' /./::::ヽ.
i"i ヽ ,r' _,,,, ゝ--‐‐''´ー'" ノノ::::::::::ヽー-、
ノ, |', ヽ、 ` ; ; ; ; : : : ' /::::::::::::::::::\_`ヽ.
/::i | ', `ヽ、_ _,/:::::::::::::::::::::::::::::/ ヽ
_, -‐'''"i:::::::i .|; ',  ̄ ̄//:::::::::::::::::::::::::/ /\
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .賈充には二人の正妻がいた。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .正確には前妻と後妻と言った方が良いかもしれない
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Ⅵヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 賈充の最初の妻を李婉という。
\ヽ、 _ , イ!::/
/ ヽ{ ト、ヽ l:′ 魏の中書令だった李豊の娘であり、才気に優れた女性だった
∧\ マ三ソ| .\
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
i: : : :: : : : :|<V>| : : : !
,':::::::::::::::::::::::::::::::::..:::::. :::::... :: :::::::::::::::::::',
i: ::::::::::::::::::;:::::;i1::::::::::::::::::::::::... :::::::::::::::::::',
l.: :.:::::::::::::/:::;ハ|::::::::::::::::::::、::::::::..:::::::::::::::::',
il::.::、:::::::::/::/ 'i:::l、:::::ト、:::、ヽ:::::::::::::::::. ::::::,
l|:::::{ヘ:::::::!:ムニ,‐-いヽ::{>;ゞ弌、:::::::::::::. :::::',
il:::::::'、l:::::::ト、廴バ ヾ'、ヽV 廴ソ,メヘ:::::::::.. ::::::',
!|:|:::::::::::::、ぃ  ̄ `  ̄ ゙|::..::::::::::::::::!
|」::::::::::::::',ゞヽ ,':::::::::::::::::::::!\
, '":l:!::::::::::::::::'、 、 ,. /::::::::::: :::::::::::i ヽ
/ !|:!:::::::::::::::ヽ __ ___ , 'i:::::::::::::::. :::::::::i \
/ |!:|::::::::::::::::l i\ ー /}. |:::::::::::::::: ::::::: :! ヽ
<.._ |!:|:::::::::::::::l| ヽ. ヽ、 / ,ノ |::::::::::::::::: :::::::.::! /
__,,. ニ=‐- 、|!:|:::::::::::::::|! `ヽ`_ー_'"-''". !:::::::::::::::::: ::::::::::| ∠_
魏 李豊の娘 李婉
【紀元254年2月 魏首都 洛陽】
j .:! l! | l≧ト廴_l! ハ l |__ l/ } |
/ .: } |l l! ハ l!ヘ j[`,=、 | l|⌒j!:/ ハ j
,' .: | | ! l| i|lヾYテ≠ミx l| ! /|r=''/ :/l/ ′/
,' j | | レ' ゞマ {っl! } ヘ jl/レ' /テニミ/::j / / .今日来てもらったのは他でもない。
,' .′l |:. ´¨ ー′ " 〃r~ァマ/ ,j /
,' /=、| |::. {!:.トミ-フ | /レト、 .ここしばらく、
. ' /`ー! !:::. ゞ=ィ¨ /レ′ \\ 貴方が宮中の宦官と何事か語り合っていると聞く。
' /:i:i:i:i| |::::::.. _ ´ ハ | \\
/:i:i:i:,r| lト、::::::.. ` / }! ! 〉 } .これはいったいどうした事なのか答えてもらいましょう
/:i:i:≦-| |゙`ト~ーx::.. _イ: j | /〃
:i:i:i:i:i\:| |≒\ `ー、::. _ イ乂フ:: ハ ! /〃
/ / | \ \ \ \ \
/ ,ィ /r.ニ.V \ \ \ \ \
 ̄ / li '::::::`i\ \ ト、\ \ \ \
i! l l 八ヾ;;;;リ l:::\ ヽ |::::ヽ|::>_、_ \ ∨
.i!| l lト::::ゝ __ノ:::::::::l\ ヽ l:::::::/ ィ:::::::::::i ヾ、`、 l
/ リヽヾ ヽミ::::  ̄ "" ヽ、 ヘ .|:::::{! ゞ;;::::;リ ノ::∨
∨.ヽゝ::: }::ヽ∨:::::::::ゝ、"__ ィ::::::::::l }
ヽk八 i!:::::::::::::.. ::::::::::::::::::::::::::i! イ
ヽ ∧ ノ:::::::::::::::::::... ....:::::::::::::::::::::/ /ノ
ソ \ ヽ:::;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ //
\ ` ._::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .しかし、父の李豊が
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .司馬師暗殺の陰謀を企てた事で彼女の人生は暗転する
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/、;:;:;:;:;:;:;:;:;ー-:;、_;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
./ミミミミミ、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ー-;:;、;:_;:;_:;::-‐'"´i
lミミミミミミミミミー-::、;;;;_;:;:;:;:;:;i;:;:;:;:;:;:;:;:i
,!ミミミミミミミミミ _;`-、;;;!:-‐'''´|ミi
//`,ヾミミミミシ‐'″ 'ー‐' : 'ニフ' i;/
l l ,rヾミミミ _,,,,, ノ _,,_ l
',ヽヾ、ヾミミ ィで)ヽ、 r';ィび、.ノ お父上は死罪と決まった。
ヽ、__,, ミミ `゙゙'''"フ` | `゙'''フ'i
〃 i l ミミ /´ | `ー'´l そなたは楽浪郡に流罪でおじゃ。
/ヾ.l ミミ /' | /
. /:::::',ヽヽ` / ` `゙ー-' / .こうなっては離縁せざるを得ぬ
r/::::::::::',ヽヽ i:i ', /
/::::::::::::::ヽヽ\ '"ー===-'/
、 \:::::::::::::::ヽ ` ー‐-t't::i´゙ー-、 i: ::::::::::::::::::;:::::;i1::::::::::::::::::::::::... :::::::::::::::::::',
.`-、 `ー-:、::::::ヾ'、 //:::l ヽ `゙ー- 、 l.: :.:::::::::::::/:::;ハ|::::::::::::::::::::、::::::::..:::::::::::::::::',
il::.::、:::::::::/::/ 'i:::l、:::::ト、:::、ヽ:::::::::::::::::. ::::::,
l|:::::{ヘ:::::::!:ムニ,‐-いヽ::{>;ゞ弌、:::::::::::::. :::::',
il:::::::'、l:::::::ト、廴バ ヾ'、ヽV 廴ソ,メヘ:::::::::.. ::::::',
そうね。 !|:|:::::::::::::、ぃ  ̄ `  ̄ ゙|::..::::::::::::::::!
|」::::::::::::::',ゞヽ ,':::::::::::::::::::::!\
そうしないと、あなたに累が及ぶかもしれない。 , '":l:!::::::::::::::::'、 、 ,. /::::::::::: :::::::::::i ヽ
/ !|:!:::::::::::::::ヽ __ ___ , 'i:::::::::::::::. :::::::::i \
ああ、娘たちにこれを渡してもらえない? ./ |!:|::::::::::::::::l i\ ー /}. |:::::::::::::::: ::::::: :! ヽ
<.._ |!:|:::::::::::::::l| ヽ. ヽ、 / ,ノ |::::::::::::::::: :::::::.::! /
__,,. ニ=‐- 、|!:|:::::::::::::::|! `ヽ`_ー_'"-''". !:::::::::::::::::: ::::::::::| ∠_
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .李豊の陰謀は失敗に終わり、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .李豊は夏侯玄らと共に処刑され、李婉は楽浪郡に流罪となった。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .ほとんど死罪一歩手前である
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【紀元255年2月 魏首都 洛陽】
,〃´;.;.:.:.:.:.;::.:.:.:.:.:`,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
,.'´,′//:.!:.:.:.:i:.:.:.:.i:.:.:.i:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:',
,',':.:.:.://:l:.l:.:.:.:.:l:.:.:.:.:l:.:.:.l:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.',
,',':.:.:.: ハ:./i:.:l:.:.:.:.:l:.:.:.:.:l:.:.:.l:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.i
丁´ _,,、-ー-、,,」:.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:l
lヘ´`` "¨ |:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.|
l:,:ヽ , 〃`_. |:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.|
l.:.:ミゞ!⌒{ ヾ==彡i :.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.|
l:'、_,'ノ ' 、 丿 |:.:.:.:.:.:.:!:..:.:.:.:.:! 弱い女だけが
|:.:.ヽ ` ー ´ |:.:.:.:.;.:.:i:.:.:.:.:.:.i .他家の犯罪に巻き込まれるのはおかしい。
|:.:.:.:.:\ `⊃ !:.:.:.:.;.:.:l:.:.:.:.:.:.l
l:.:.:.:.:.:.:|:\ /|:.:.:.:,':.:.l:.:.:.:.:.:.:! 嫁入り前の女は父母の家、
!:.:.:.:.:.:.:i!:.:.:` - 、< !:.:.:;':.:.:.l:.:.:.:.:.:.:l .嫁入り後は女は夫の家の処罰に服するべきだろう
l:.:.:.:.:.:.:i.!:.:.:.:.r=ソ─‐‐ーi:.:.;':.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.l
l:.:.:.:.:.:.:.i !_,、ソノ|::|. /:.;':.:.:.:.:.i'ー:、_:.:.:|
l:.:.:.:.:.:.:.ハソく//人. /:.;':.:.:.:.:.;'彡三ヘ、i,_
l:.:,,、<´;;;;{{;;ミ≧.\. /:/:.:.:.:.://´ `,
l:.:∨;;;彡"iソ;/∧;;;;;;;;/:/:.:.:.:// ',
;':.:.:ゝノ /;;;;;/_.,〉;;;/,.':.:./: :/ ',
,'//!─/;;;;;/´: :∨/:.:;/): :./ i
//:(_)ク/;;;;;/: : : :〈/;.;.;ノ: : :/ !
|/: : : :/: /;;;;;/: : : : : : : : : : : i i! . l
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 李婉にとって不幸だったのは、
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 当時尚書の何曾が提案した法律が成立する前だった点だ。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .翌年以降なら、李婉は父の罪に連座する事はなかった
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【紀元254年2月 魏首都 洛陽】
|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
i三``ー- 、,,_;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;::--‐‐一=ミミ三三ニニi
i三 ,--、 ``"´ ̄_,,,,,、 ミミニ=ニ三三i
|彡, ヾ=' !ニ彡' ,シミミ三ニ三ミミi
|;ツ : . `゙ヾミミ三ニミミ'
l;| ー-- ' .: ,,.... ,ィ -ー‐-、 ヾミミニ三ツー-、
l;l 、_ _ .: `゙;:' ヽ ミミ三ニノ⌒i.|
∥ ヾヱ'孑 :. '、ヾ弌ヱ='"´ ミミミミシ:`) i.l
l ー‐'" .: ヽ\ ̄ ミミミ' ノノ//
', ,.:: 、,. ミミ/ '/ 『女訓』?
', / :. __ い、. ミソー-;"
l / ` ー‐"´′ ヾ ミツiノソ .女子だてらに学問熱心な事よ
l ' : : ヽ、 〃 i、ヾ、
', _,、-ニ=ニ==、,, 〉 /ノl
ヽ ヽ、`゙"´,,/ ,,、 ,. / ,' i,-‐- 、
ヽ `゙゙゙゙゙ ´ .///, -‐'"::::ヽ
ヽ. , /,,. '/ '"::::::::::::::::::::ヽ
`ー--‐一''"´ /::::::;;;;---‐‐‐‐‐‐┴-、
/l | _,, -‐'''"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
_,,,,,,,//、y-‐'"´;;;;;;;;;;;;_;;;;::-‐一''''"´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ー-
i"´ ̄;;;;;;;;;;;;;;;-‐''"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .当時の賈充には、黙って李婉と離縁するしかなかった
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 李婉と離縁した賈充は、
Ⅵヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ その後程なく、太原郭氏の郭配の娘を妻に迎えている。
\ヽ、 _ , イ!::/
/ ヽ{ ト、ヽ l:′ 名を郭槐といい、賈南風の生母に当たる
∧\ マ三ソ| .\
./: : \\ ヾ-〃 ..∧
i: : : :: : : : :|<V>| : : : ! , .: : : : : : : : : : : : : :ヽ
/: : : : : : : : : : : : : : : : : \
.: : :.; : : : : : : : : : : : :\: :\: : \
. __ノ: : :/: : /{: : : : : {\: : : :ヽ: : : : : : ヽ
'⌒}: :.:/: : /ハ: : : : :  ̄j/ヽ :i:}: : : } \‘,
. {: : : : : {⌒_Ⅵ: :ノ〃⌒ミx从: : : : : : ::ミ=-
j人: : :f´ 沁 f::沁 癶ノi人入: >
. {ヽ人 ヒリ ヒツ |: : :|::|: : ノ
. |: : :{ ノ |: : :|::|/7{
. |: :八 _ _, |: : :|::|V:ハ
. |: : : : . |: : :|::| }:.:|:,
. |: : : : | \ / |: : :|i:| |:.:|:i
. !: : : i:| ー=r' |: : :|l:{_{:.:|:{
. ,: :|:| //::} -‐=| : : {>=-:\
. ‘,:|:|ー' { / : : i| ,.::::⌒ヽ
∧l:|__,ヘ __ ‘,l|/:::::::/:::\
/:::V: : : :/⌒く: : : : : :ヽ_Ⅵ::::::/::::::::::::::::.
,:⌒/: : : : {: :{: ̄¨: : : : : }:〃{r!::::::::::::::::\::::::‘,
┌────────────────────────┐
│ ┌──────────┐ │
│ 郭配 郭淮 ......│
│ .│ .│
│ ┌──┴──┐ .│
│ 賈充===郭槐 郭氏===裴秀 ....│
└────────────────────────┘
_/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
ー=ニ ァ: : : : : :/: : : :/: /: : : : :、: : : :`ヽ: : : : ヽ
/ ,: : : :〃: :/: : /: │: : : : :lヽ: : : : ハ: : : : :.ヽ
. / / : : //: :/: : /: : │: : : : ::|: :!: : : : i|: : l: : : :ヽ
/ イ : : : l |: :│: :j : : ∧: : : : :l: :|\: : i|: :│: : : :.\
l/ |: : : :| l: :∧: :ハ: : l '.: : : :ハ j ヽ i|: :│: : : :}
││: : l|│ナ下/-ヽ | ヾ: :/_ム'― 弋|: :│: : ! j
j. │: : |i V ,ィテ圷、ヽ ∨ ィチ示k l: : ト: : Ⅳ
ヽ: : | ハ` Vf:::::i} Vf:::::i} Y|: : ム N
賈充は郭槐と再婚した辺りから、次第に羽振りが良くなっていく ヽ |ヘ i l ゝー' `ー'' ハ!: :,) }i|
`l: :ヽム ' /:/: :ルイ
', : : |ヘ、 ‐ ィ' /: :/
ヽ: :lヽ >,、 イ/7: :/
\! V厶|>ー <レ_'/ //
, '´/ノ L、 /
,.-' | ___._ | `ー、
_..-‐'´ |´ _` ー<| `ー、_
【紀元260年5月 魏首都 洛陽】
/ヽ''" ゙̄"''‐-.、
. / _ ヽ
rmm、. / l_) \ ',
.,┴‐-、| /l// l,,..-‐-、ヽ ヽ ヽ、.',
/-―-、〉‐''"´ l`''‐-.,,_ l .'.,
. ヽl / 、........ \|ヽl
,' ,-l ` ̄ ./´ l
,' / ヽ / {ヽrj-、',
/ ''-,,_ ,イ/ ヽ'¨ヽ' .',
. 〈 _,,-''"´ .`´〈_,.-‐┬―‐┬‐-..,,_\
>‐''"ヽ _,,..-<´:::::::::::/:::::::::::::|::::::::::::::`''\
<彡}_, ヽ、_/ ヽ::::::/:::::::::::::::|::::::::::::::::l:::::::|
`''―''"/ .ゝ/:::::::::::::::::|:::::::::::::::::|:::::::| /㍉;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ィ彡三三i
', ___ヽ、 \::::::::::::|::::::::::::::::::l:::::::l l三`ー 、_;:;:;:;:;:;:j;:;:;:;:;:;:_;:;:;_;:〟-三三三三三l
ヽ /::::::::::::::ヽ ̄ ̄__\:::::|:::::::::::::::::::|:::::::', .l三 r=ミ''‐--‐';二,_ ̄ ,三三三彡彡l_
lミ′  ̄ ー-'" '=ミニ彡彡/‐、ヽ
l;l ,_-‐ 、 __,,.. - 、 彡彡彳、.//
∥ `之ヽ、, i l´ _,ィ辷ァ-、、 彡彡'r ノ/
1  ̄フ/l l::. ヽこ~ ̄ 彡彳~´/
ヽ ´ :l .l:::. 彡ィ-‐'′
ゝ、 / :. :r-、 彡′
/ ィ:ヘ `ヽ:__,ィ='´ 彡;ヽ、
_,,..-‐'7 /:::::::ヽ _: :_ ヽ ィ´.}::ヽ ヽ、
_,-‐'´ { ヽ:::::::::ヘ `'ー===ー-- ' /ノ /::::::ヘ, ヽー、
‐'"´ ヽ. \::::::::\ ー-‐‐' / //:::::::::::::} )
/ \ \:::::::::ゝ、___,,.. ‐ " //:::::::::::::::l ,'
'´ \ ヽ、;:::::ヘ 、 //::::::::::::::::ノ /
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .高貴郷公の変に関与して、後世からの汚名を被ったものの……
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【紀元264年頃 魏首都 洛陽】
r、- --ュ__
,. ´ゝ rr‐、jニヽ
,.′ ,/ \ { l、{薔} リ
レ'/ ゙=lイ~~ン^l
!|´⌒ '' `~ζシ .貴方の私に対する忠誠心は一点の曇りもないわ。
,,ュ}. ー 、 ー‐ {、 リ
k.,〉ヘ r‐、 〃 イ .だからこそ、貴方の娘を大猷の妻に迎えたいの。
,..コ::i-、ゝ、_ ,.ィ _ ハ
/ ゙{::´ン::仁ト:ヘ,--r〈 ̄ヽ .あの子の後ろ盾になって、助けてやってほしいのよ
|:イ そ_リ`i:!。|:!`>‐ ソ r,/
冫ヽ ゝィ '」.。レ 、ニ) \
/ 、 / >rrv'´ 「 ̄\_ \
. ハ ヽ,/ `´∧‐' ヽ- / ノ l;:;:;:;:;:;:;:;:l;:;:;:;:;:;:;:;:`丶、;:;:;:;l
,l;ィ'----┴――--、、;:丶、!
,ノ7 '"^ ^`' ,ィ'三ミ、_〉
{:/, ニ丶 ,r,=-、 ヾ:::::::ミヾ
〃ィ'。`>ソ { ィ'。`'ァ::.. !::::::ミ:l
l:! `~´/ ,l、  ̄´ ,. }:::::三<
ll (、 っ) : ,l::::シ久'l
(殿下は、この麿をそこまで買って下さるか!) l ,.,__、 ,:' f::/ン ノ/
l 、 f{二ミァ ,) {,ツ>-‐'′
ヽヽ`ー ' : ヽ ,_ソ/
丶、__, -―''"/,/
,} ヽニニ =彡シ,ンヽ,
,/(`=- r‐ ''" / ,/丶、
,∠三二二,,___,,. -― ''"~⌒`丶、、_
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .司馬昭からは、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .その見返りとばかりに手厚い扱いを受けている
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/ // / l __|__| / ハ__|__ l 丶 ヘ l
/ // | _ィ ̄/ l l|` / l l´ヘ ハ ` } 、 ヽ ヽ|
/ / / / / | ハ / l l l ハ l l ヽ ├─ ァ
─- 、_ / l ハ / l l l / // l l l l ! ハ l /
ヾ l ハ l _l_ ! / l -土_ | / l L! イ´
、 | | | V,xzzzミ | / / 彡⌒゙ヾ! / l | |
`ヽ、 1 !, l !/ ̄ ` ' i ´ レl l |
T1 {:{ 、│\ \ \ ′ \\\ ′ / |
! | ヾ! 丶ヘ ┌── マ ノ / / !
| | ハ ヽヽ V ノ ィ'/ / / | ヾ `丶 /,.:〃,'
| ! |_l ハ ヽ> _二二二__∠ニ_∨/| / / 1 ヾ`ヽ\ //.:;,イ
| | |::ヘ l::\:┌:::::::::::::─::::::─::┐l/:::l / / ! ' ,ミ:.、ヽ / ̄', //.:/
| l l:::::ヘ l::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::l / / | \ヾ ヽ_j、__,.iノ彡''´
"'''-,{` ̄´j <゙
魏 賈充の娘 賈荃 `ヽ. / ` ̄ ´ ', __
,ゝ、 :. .: ,:チ´ `
,..-'''" { ゝ、_ _.ノ }:.、
i//////,:ヽ ノ//ミヽ
{////////`ヽ_,__,:´//////}
}//////∧ || i j///////
|///////∧ .!! !'//////,i
r-、. |////////,ヘ{.!レ'//i////{
ヾ 、゙r、 !/////////,∨///!///,リ
ヾ ヽ_ゝ//////////>,.、ノ////,!
`丶_〃 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄//{/////
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .可愛がっていた息子の司馬攸の妻に
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .賈充と李婉の間に生まれた娘の賈荃を迎えたのもその一環だろう。
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .司馬昭にとって賈充は信用できる部下だったと思われる
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【紀元265年8月 魏首都 洛陽】
,.ィl :.l} , ィア´丁フヽしヽ丁ス:.:.:.:.l}
ア  ̄``┴/ ヽヽj}
:,:フ:.:‐.、 :.〃/ / ヽ>
.:/ヽ'' /: / / ヽ
..:.:.l:l.:.: l:.: : / /: i ',
、:.:.:.:.:.:|:l:.:.:..!l.: :.: !l l.|.: : l | お父様。
:.:\:.:.:l:l:.:.:.:l !.:__:._:_l_l_l_レ .:| / :/.:.!|
:.:.:.:.:Y_ヽヽ、ヽヽト、N l:l l:.:.:/:/、〃:.:/:.:/リ ヒナはこれからどうすればいいの?
‐-:.:.:_Y二ア、 " " " '////ヽーァ:.:.\
三-_ て\_丶、 ‐-_ヽ!」」ノ_ l、 ̄:.>′
' ヽヽ/T二´:..`Y|ヽュ lヾく
:.:... :. l.;.:.. ./ /Llノフ´ヽ,く |ヽ ヾュ!. ヾュ 〈、_ ‐- _ ∠ /::;:| |::::ヘ く
へ/:.:` </_/|ノュ } ,l :.:ヽ、:ヾュl} 廴 ̄二 ─ _______,厶 〈::/::| |::ト、:〉 く
、/:. .: /`ヽヽヽノ l l :.:.:.:.:.:ヽ/ | i 「  ̄ ̄ ̄ "" ⌒ー- 、レ、|::| |::ト、_f゙「
,:ヽ、:.:.......;.-/ .ヽヽト:.:.l .:.:.:/ . 、l | 、_, - ´__ ミミ;Ll Ll i i!
ヽ| __, ィ'´ 〒 、 !Y^ヽ l ,′
. ',´ ,ニ、 ゞニソ ′ l | fj/ / /
. ハハ、ィソ // 厶 'イ.
{ ハ "´ 、 u くく 〈 二不,
!八 _ _ 〉〉ゝ、_j..
貴方をよく知っているのは賈充かしら 〃X> 、 ´ //{/ /__了'
{{ r‐f'⌒.> 、 __ ,.イ__/_ \∠_
_八_j / ´ ̄ ──くヾー┬、\イ __人
下、  ̄廴 ノ「丁 l::ト、\{ /:::/.⌒ヽY
!  ̄}_ └t_ |:::| |::| \:':::/ (__ノノ
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .死の間際、息子の司馬炎に賈充を頼れという趣旨の遺言を残すほどだ
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
【紀元265年12月 晋首都 洛陽】
| Υ| \\:.:: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |\\ .`' . | //\/ '\
| | | /^ヽ \\ . : : : : : : : : : : : : : : : : : : | \\ /. /_/\/ '\
〈\. | | ∧ .| \\: : : : : : : : : : : : : : :.:.:,ィ| \_〕//_/_/\/ '\
|\\ | /ィА.:| .\\: : : : : : : : : :..:::,ィ蕊| .∩ | /_/_/_/ \/
| ` /ィ'双ヌА /^ヽ. \\: : : : : ..,ィi蕊ア' | `′∩ | /_/_/_/_/_
| /ィ'双双双А || | \\ ,ィi'蕊蕊/ | ∩ `' .| /_/_/_/_/_/
./ィ'双双ヌヌ双 Α || |. ./^ヽ ,ィi'蕊蕊㌢l/| `′∩ /_/_/_/_/_/__
/ィ'双双双双双'/ .|| | || .,ィi'蕊蕊㌢|:f,!/ .:| ∩ `' ./_/_/_/_/_/_
/ィ'双双ヌ双双ヌ/|| | \ |. ,ィi'蕊蕊㌢.|f,!|/\|. `′∩ ./_/_/_/_/_/_/
./ィ'双双ヌ双双ヌ入′.|| | \ ,ィi'蕊蕊㌢ |f,!|/ /\ `'./_/_/_/_/_/_/__
/ィ'双ヌ双ヌ双双;/|| |/^i| | ,ィi'蕊蕊㌢l |f,!.|/⌒vヘ∧. \ ./_/_/_/_/_/_/_
\/ィ'双双ヌ双ヌ;双入 || |/|| |ィi'蕊蕊㌢ f,!.|./ /^ヽ .|\ . /_/_/_/_/_/_/_/
;\\'ヌ双ヌ;双;双/|| |/^i| | || |蕊蕊㌢| |f,! / | . || l | .\/_/_/_/_/_/_/_/__
乂;;\\'双双入 || |/l| |/^i| |蕊㌢ f,!.|/ \| . || | .| /_γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
乂;乂;`;<\/|| |/^l!| | || |/ll |㌢| |f,! / \\ || | . | ∩/_/| 今日は賈充に折り入って話があるわ |
乂;;乂;/;ィ\\.l |/.|| l/^i| | .|| | f,!,|/ \\ \.| |. `/_/ .ヽ__________________乂
乂乂/;乂;;乂\\ || |/l| l/^i| | /! ./^ヽ \\ . . .|. ./_/_/_/_/_/_/_/_/_
乂;;;/乂乂乂乂;\\ | || |/| |/ ./: : :|| |. : :. \\.| /_/_/_/_/_/_/_/_/_/
乂/乂;乂乂;;乂;乂;;r<\ l| l .l| | /.:::: : : :|| |: : : : : : : \|/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_
乂;;乂;乂乂;乂;乂;/乂\\!'^i! |/.:::: : : : :|| | : : : : /^ヽ /_/_/_/_/_/_/_/_/_/__
/乂乂乂乂;乂乂/;乂;;乂\\l |: : : : : : : :.:.:\|: : : : :|| |/_/_/_/_/_/_/_/_/_/__
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .そんな父同様、息子の司馬炎も賈充を厚遇し続けた
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_ ,ィ≠ー-く
_, -‐'´: : `V^7: : : : : l|
{「: :`ヽ: : : ;r-トヘrィZ_: :ソ
∠,ニ_/ / l| l lト、 V
/ | l ,」-ト H|、! l|
/ ー- 、」l 乂托ミヽノ抃!レヘ./ 晋王朝建国を祝って大赦令を出そうと思うの
了二___}仝八_ソ ,ヾ' に_〉
 ̄{二ニZにZ_ ー ' 乂
: :`ヽフ ーュ-イ-、
|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.一:;:;:;:;:;:;:;ヽ
|:;`:;ー:;:r:;一:;":;:;:;:;:;:;:;:;x彡彡ハ
にト 、__l:;_:;_:;…" ̄彡彡彡彡:1
弋i fニ; : こフ ゙`ヾ三三彡ヘ
| __ ヽ __ 彡彡ィ }}
ゝ"ゞト| ,ィゞシ ゙彡”ツ リ
i、 ノ"| \ 彡ftイ
特に反対する理由はございませぬな :、 ̄ .! 、 彡レ\
ヽ ー一'" ヽ ///::::ヽ
、_l!__ 、 .イ//::::::::::「!
ヾニ¨ニ / //:::::::::::刈
__>rr‐一 ´ .イ,:'::::::::/ ヽ
.. ´ / {::ゝ. /::::::x≦ /
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .それを象徴するような逸話がある
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_ ,ィ≠ー-く
_, -‐'´: : `V^7: : : : : l|
{「: :`ヽ: : : ;r-トヘrィZ_: :ソ
∠,ニ_/ / l| l lト、 V
/ | l ,」-ト H|、! l|
/ ー- 、」l 乂托ミヽノ抃!レヘ./ 王淩と鄧艾の遺族も赦免するのだけど……
了二___}仝八_ソ ,ヾ' に_〉
 ̄{二ニZにZ_ ー ' 乂
: :`ヽフ ーュ-イ-、
|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.一:;:;:;:;:;:;:;ヽ
|:;`:;ー:;:r:;一:;":;:;:;:;:;:;:;:;x彡彡ハ
にト 、__l:;_:;_:;…" ̄彡彡彡彡:1
弋i fニ; : こフ ゙`ヾ三三彡ヘ
| __ ヽ __ 彡彡ィ }}
ゝ"ゞト| ,ィゞシ ゙彡”ツ リ
i、 ノ"| \ 彡ftイ
よろしいのではないかと :、 ̄ .! 、 彡レ\
ヽ ー一'" ヽ ///::::ヽ
、_l!__ 、 .イ//::::::::::「!
ヾニ¨ニ / //:::::::::::刈
__>rr‐一 ´ .イ,:'::::::::/ ヽ
.. ´ / {::ゝ. /::::::x≦ /
_ ,ィ≠ー-く
_, -‐'´: : `V^7: : : : : l|
{「: :`ヽ: : : ;r-トヘrィZ_: :ソ
∠,ニ_/ / l| l lト、 V
/ | l ,」-ト H|、! l|
/ ー- 、」l 乂托ミヽノ抃!レヘ./ せっかくだし、楽浪に流された李豊の娘も呼び戻しましょう
了二___}仝八_ソ ,ヾ' に_〉
 ̄{二ニZにZ_ ー ' 乂
: :`ヽフ ーュ-イ-、
|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.一:;:;:;:;:;:;:;ヽ
|:;`:;ー:;:r:;一:;":;:;:;:;:;:;:;:;x彡彡ハ
にト 、__l:;_:;_:;…" ̄彡彡彡彡:1
弋i fニ; : こフ ゙`ヾ三三彡ヘ
| __ ヽ __ 彡彡ィ }}
ゝ"ゞト| ,ィゞシ ゙彡”ツ リ
i、 ノ"| \ 彡ftイ
陛下がそうお決めになられたのなら、麿が口を挟む事ではございませぬ :、 ̄ .! 、 彡レ\
ヽ ー一'" ヽ ///::::ヽ
、_l!__ 、 .イ//::::::::::「!
ヾニ¨ニ / //:::::::::::刈
__>rr‐一 ´ .イ,:'::::::::/ ヽ
.. ´ / {::ゝ. /::::::x≦ /
_ ,ィ≠ー-く
_, -‐'´: : `V^7: : : : : l|
{「: :`ヽ: : : ;r-トヘrィZ_: :ソ
∠,ニ_/ / l| l lト、 V
/ | l ,」-ト H|、! l|
/ ー- 、」l 乂托ミヽノ抃!レヘ./ それなら、また奥方として迎えてあげなさい。
了二___}仝八_ソ ,ヾ' に_〉
 ̄{二ニZにZ_ ー ' 乂 .特例として、貴方が左右両夫人を置くのを認めるわよ
: :`ヽフ ーュ-イ-、
/、_:;:;:;:;:;:;:;:;:;|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
|:;:;:;:`:;――┼-----------{
/互7―- 、__|______|
{三,ゝ <三) (三> ,ノ三ヾ
r!ミ´ _,. .. 、 _ 、,..,_ `ヾ三ミ!
|{ミ' .:'イでiン'、 : ' ィ'でi)>.:.:. }三ム
゙ト{, `三シ' .: :::.`三彡:.:.:. lシ/り
なんですと!!? {j! ,r'.: :ヘ,:. fミ/、リ
`! / `^ー '^'ヽ liにソ
、 ,. -ti、_ ', /朴
ヽ. '、モェェッソ、 ノ イ〉ヽ、
,. -‐代、 `  ̄´ , ' / /:.:.:.:.`ト、
,. -‐/ /:.:.:.l ヽ丶 ___,' ィ´//:.:.:.:.:.:ノ /‐- 、、
, '´ 〈{、'、:.:.:ヽ ヽ ,-、 //:.:.:.:,. '´/ `丶、
,. '´ `ト、`ニ==ゝ‐'―'´≦ニ=‐'´_,. '′ 丶、
なんとぜいたくな
.∧三≧x_ _ _z≦三∧
‘<_二>{又}<二_>’
/ ∧ ∧ \
/ ハV ∨ Vハ ヘ
《 { 三} ● ● {三 } 》
ヽ{二} ワ ,{二}γ これぞ両手に花なの
ミ> - <彡 n_
/ n_  ̄ ̄{ }
X ̄{ } r一'彡
/ ー' ̄ !彡
|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;i!:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
|三三ニ ̄ ̄`゙゙゙'''''''ー‐'-一''''''""´´ ̄ ̄フ三三ヽ
|ミ三三、、 ィ三ヲ : (三ニ; ノ三彡彡ヘ
|ミミミツ″ .: . ゙ヾ彡彡彡l
rミミソ ,. _,,-‐ 、 __ :, -‐‐_,,,..,_ 、 ヾ彡彡l,_
. { ミミ .,ィ"で;)ヽ、 ) (: ,ィ"で;)`ゝ. 彡彡r、i
! lミミ :: . ` ̄"´^ : l::.、 `.. ̄"´. :: 彡'リi i}
',ヾミ, : l:::. ..彡ツ )/
i 、ミ ::.. , . : : ヽ. .::::彡i.ノ/
!、_ミ: :::.. /ヽ =、__,.ィ= ノ::. ..::::::彡i ノ
ミ : : ::.. / : : ヽ. ..::: : : :彡‐´
ヾ,: : : : :. ,ィニニ=ニニ=、_ ', . : :: : :〃ゞ
ヽ: : : : :. /、^'^^T^^``ー、 i : :; : ://、
ヽ: : : : | ト、_ .! _,,ィiヲ′,': :,' : /ト:||ヽ、
ヽ: : : ヾTエェェェエエン′ ,' :/: / 〉′i::\
ゝ: : `ー-----‐´ ノ /:/ / /::::::::ヽ-、
ィ‐':| |.\ /´ / /:::::::::::::::ヽヽ、
/ /:::| | ` 、,,___,,../ / /::::::::::::::::::::ノ ト、
,. -‐''"´/ /:::::ヽヽ / /::::::::::::::::::::/ ノ `ー、
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
`ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ 司馬炎は恩赦を出した折、
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` .楽浪に配流されていた李婉を赦免。
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ .そして、賈充に対して、
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ 左右両夫人を置く事を許す詔書を出した
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| 修羅場になる光景しか見えない |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ// このあたりの事情について、
| | >:´|、 - ,|`:< 王隠『晋書』と『晋諸公賛』は諸説書き記している
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::! .
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
【紀元265年12月 晋首都 洛陽】
′,' :/:.、.:/ ,′ /:: /l ::. .::i ハ l::. .i:ヽ: l
l ./ :l:、:.:/ :/ /:: 、/ | :i::. .::∧..::l |::: .|: l |
|::l .::|::.::′ .:′ ,'::/ \ | :|::. .::,'′Χ|: |:::. |:.. | |
「 ̄ ‐r-| .:l :i :|/ _、\|,ハ::.::/、∠.__|: |-,‐  ̄/
l`::< 》 | ::| :| :l,ィ´ん:ハ` ∨'イ_)ハヾ|: l 《>ィ:| 父上。
| .:i: l`:| ::l :| :l` 弋:ィリ い:ソ ,'l: ,':´::|::..:| |
l ::|::. l::∧ :ヽ|人 -‐ ‐- ,': /:i::: :|:i: | | .母上が帰って来たら、勿論家に迎えるわよね。
| ::|ハ |:'::∧.::.、::.、_\ ' /,.イ: |:: |:|: | |
. | ::|:::| l:./::∧ \ゝr:、 ,.-‐┐ ..イ:/:! ,': lノ:..| | 郭おばさんとは別れるべきよ
. | ::|: :| |::i:/ |:ヽ::..ハ:三≧r====='==r≦|: :/|: : |:: :.| l
. | ::|:.::| |: |' |:人\|三三|| .:r}`lュ jl三j:/._|: : l:: : |ノ
| ::|: ::| |: |_.. -‐ ´ヽ. ̄|:|´ ̄:rj_j ̄ ̄|:| ̄l`ヽ:::|: : :| /、;:;:;:;:;:;:;:;:;ー-:;、_;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
| ::|: : | |: | l__j::| 〔{_,}j:. |:|_| ,ハ::::. :| ./ミミミミミ、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ー-;:;、;:_;:;_:;::-‐'"´i
lミミミミミミミミミー-::、;;;;_;:;:;:;:;:;i;:;:;:;:;:;:;:;:i
,!ミミミミミミミミミ _;`-、;;;!:-‐'''´|ミi
//`,ヾミミミミシ‐'″ 'ー‐' : 'ニフ' i;/
l l ,rヾミミミ _,,,,, ノ _,,_ l
',ヽヾ、ヾミミ ィで)ヽ、 r';ィび、.ノ
ヽ、__,, ミミ `゙゙'''"フ` | `゙'''フ'i
〃 i l ミミ /´ | `ー'´l
/ヾ.l ミミ /' | /
. /:::::',ヽヽ` / ` `゙ー-' /
r/::::::::::',ヽヽ i:i ', /
/::::::::::::::ヽヽ\ '"ー===-'/
、 \:::::::::::::::ヽ ` ー‐-t't::i´゙ー-、
.`-、 `ー-:、::::::ヾ'、 //:::l ヽ `゙ー- 、
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .『晋諸公賛』に曰く。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 斉王妃となっていた賈荃は、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .状況から察するに、継母との仲が悪かったのだろう
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
′,' :/:.、.:/ ,′ /:: /l ::. .::i ハ l::. .i:ヽ: l
l ./ :l:、:.:/ :/ /:: 、/ | :i::. .::∧..::l |::: .|: l |
|::l .::|::.::′ .:′ ,'::/ \ | :|::. .::,'′Χ|: |:::. |:.. | |
「 ̄ ‐r-| .:l :i :|/ _、\|,ハ::.::/、∠.__|: |-,‐  ̄/
l`::< 》 | ::| :| :l,ィ´ん:ハ` ∨'イ_)ハヾ|: l 《>ィ:|
| .:i: l`:| ::l :| :l` 弋:ィリ い:ソ ,'l: ,':´::|::..:| |
l ::|::. l::∧ :ヽ|人 -‐ ‐- ,': /:i::: :|:i: | | お婆様も私と同意見よ
| ::|ハ |:'::∧.::.、::.、_\ ' /,.イ: |:: |:|: | |
. | ::|:::| l:./::∧ \ゝr:、 ,.-‐┐ ..イ:/:! ,': lノ:..| |
. | ::|: :| |::i:/ |:ヽ::..ハ:三≧r====='==r≦|: :/|: : |:: :.| l
. | ::|:.::| |: |' |:人\|三三|| .:r}`lュ jl三j:/._|: : l:: : |ノ
| ::|: ::| |: |_.. -‐ ´ヽ. ̄|:|´ ̄:rj_j ̄ ̄|:| ̄l`ヽ:::|: : :| /、;:;:;:;:;:;:;:;:;ー-:;、_;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
| ::|: : | |: | l__j::| 〔{_,}j:. |:|_| ,ハ::::. :| ./ミミミミミ、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ー-;:;、;:_;:;_:;::-‐'"´i
lミミミミミミミミミー-::、;;;;_;:;:;:;:;:;i;:;:;:;:;:;:;:;:i
,!ミミミミミミミミミ _;`-、;;;!:-‐'''´|ミi
//`,ヾミミミミシ‐'″ 'ー‐' : 'ニフ' i;/
l l ,rヾミミミ _,,,,, ノ _,,_ l
',ヽヾ、ヾミミ ィで)ヽ、 r';ィび、.ノ
ヽ、__,, ミミ `゙゙'''"フ` | `゙'''フ'i
〃 i l ミミ /´ | `ー'´l
/ヾ.l ミミ /' | /
. /:::::',ヽヽ` / ` `゙ー-' /
r/::::::::::',ヽヽ i:i ', /
/::::::::::::::ヽヽ\ '"ー===-'/
、 \:::::::::::::::ヽ ` ー‐-t't::i´゙ー-、
.`-、 `ー-:、::::::ヾ'、 //:::l ヽ `゙ー- 、
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋諸公賛』と王隠『晋書』に曰く。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 賈充の母の柳氏も李婉を迎えるよう促していた
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
― 賈充邸 ―
_ \__人_人从_人_人从/
f'/ K7-、 _) (__
_, ィ^'ヘ'''”::::::"::.そ ) 冗談じゃないッ!! (
_,,、/:::゙て”:::"::.”::.:::::.."::''、_  ̄ ̄) ( ̄ ̄
”:::":.:::::..”:::":.:::::..”:::":.:::::..`-'^、_ ______ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
::”:::":.:::::..”:::":.:::::..”:::":.:::::..”:::":.`,´ _r=、 _r=、 ,_r=、、
:::::..”:::":.:::::..”:::":.:::::”:::":.:::::...:∠ ',|田| ',|田| ',|田| \ /\ _
”:::":.:::::..”:::":.:::::..”:::":.:::::.:..”:::":.::`ヘ_、________\ェi. \f´:
::":.::::::..”:::":.:::::.:..”:::":.:::::.:..”:::":.:::::.:”〈ttttt| トtttttt| |tttttt.! ! r'::"::゙::"
:::”:::":.:::::.:..”:_":.:::::.:..”:::":.:::::.:..”:::":.::::/_ _ |_| ._ _ !_! _ _ | |.f::"::'::::'"
``\:..”:::":.:::::.:..”:::":.::..”:::":.:::::.:: ::::::.<´‐‐゙i f ‐‐゙i f --゙i !l::"::::::::::::
l";゙;ヽ:..”:::":.W`'''-'^^_`ー-‐''`^`ィ'゙'""::;;r、I_I_I」 .|_I_I_I.! .!:::":::":::":
|:lii;;;; i;|;レ'_;ィ | f´::ヽ‐、_-、⌒、 r==========r''´`~;7 >、:::"::
,|;ii;l;|;;:ll!:;;! l| | 「,,___ r';;::::ミヽ::ィ⌒、/ ̄ ̄\ i::;;;;:::_::_::,⊥_
|:;:il!;;;ii;;ll!;|_l|,,-' <ニニニニ゙、r::⌒ヽ ゙、 r'´::;;::;;::;:::::;;::;;;;
!:il!;";;ii゙;;ll;| 〉―― 〉_r-''´`'''‐-‐ 、 l;;;;;;;;::;;::;;::;;;;;;;;;;;;
,|:;:il!;;;ii;;ll;;l;;| /――‐「;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;> l::::::::::::::::::::::::;;;;;;
|:;:il!;;;ii;;ll;;l;;l| /__ 〉;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ ヽ:::;;;;;;;;;;;;;:::::::;;;;;
すげぇ女しかでてこねぇ
/: : : : : : : : : : : : : : : : : /: : : : : : : :, : : : : : : ))
ー=ァ彡': : : : : : : : : : :‐=彡': : : : ; : : : /: : : : : ::/::ハ
//: : : : : : : : : : : : : :;: ;' : /:/: ::/ー=ミ/: : : : : : }
ミ=-ff: : : : : : : : : : : : : /::{/}//::/ー=x://: : : : ): : ;
ー==彡': : :/: : : / 厄/: : : :// 弋ノ /: :/: : : :/ あなたが律令を定めて、
ー==彡'ヾ/:_: : 爪 ∨ : ; :.// ー=' //: :_彡' 建国の大業を補佐する
: : : : : :/ \:三}i:/: : /: ::/  ̄ノ{ 功績を立てられたのは私のおかげでしょう!?
: : : : :/ V/;.: : :/::,〃
―= " }/: : :/::人 ,.:::::‐=ァ ノ どうして李婉殿と私の扱いが対等なのよ!!?
,.:'./: : : :, (:::::`ヽ/ /j
/: /: : :/ ヽ... `ー= /: ::リ
/: : : : :/ /⌒ ..__/: : : :/
. /: : : : :/ /.__ //: : : :/ /、;:;:;:;:;:;:;:;:;ー-:;、_;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
.:' : : : : :/>=- { ヽ>x.//: : : :/ ./ミミミミミ、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ー-;:;、;:_;:;_:;::-‐'"´i
lミミミミミミミミミー-::、;;;;_;:;:;:;:;:;i;:;:;:;:;:;:;:;:i
,!ミミミミミミミミミ _;`-、;;;!:-‐'''´|ミi
//`,ヾミミミミシ‐'″ 'ー‐' : 'ニフ' i;/
l l ,rヾミミミ _,,,,, ノ _,,_ l
',ヽヾ、ヾミミ ィで)ヽ、 r';ィび、.ノ
ヽ、__,, ミミ `゙゙'''"フ` | `゙'''フ'i
〃 i l ミミ /´ | `ー'´l
/ヾ.l ミミ /' | /
. /:::::',ヽヽ` / ` `゙ー-' /
r/::::::::::',ヽヽ i:i ', /
/::::::::::::::ヽヽ\ '"ー===-'/
、 \:::::::::::::::ヽ ` ー‐-t't::i´゙ー-、
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 王隠『晋書』に曰く。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 郭槐は怒り、いきり立って夫を責めたという
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
___|二ニー-、、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
/rヽ三三三三三─‐-- 、;:;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
',i ,-三三三三三、 _,.ニ、ー-、!;: -‐二 ̄彡′
',、、ヾ三三'" ̄ ̄ `ー‐" ヾ-'" .〉′
ヽ ヽヾ三,' :::..,. -‐- 、 _,,..-‐、、,'
`ー',ミミ ::.弋ラ''ー、 i'"ィ'之フ l
/:l lミミ ::::.. 二フ´ l ヽ、.ノ ,'
,.-‐フ:::::| |,ミ l / 何故麿の身ばかりに
/r‐'":::::::::| |ヾ /__. l / 面倒事が舞い込むのかのう?
_,. -‐"i .|::::::::::::::::::',.',. \ ⌒ヽ、,ノ /ヽ,_
" l ヽ:::::::::::::::::ヽヽ. \ _,_,.、〃 /l | ___,. -、
',\\:::::::::::::::ヽ\ \ 、. ̄⌒" ̄/:::::| | ( ヽ-ゝ _i,.>-t--、
\\\;::::::::::::\\ `、.__  ̄´ ̄/::::::::::l | `''''フく _,. -ゝ┴-r-、
ヽ \`ー-、::::::ヽ ヽ  ̄フフ::::::::::::::ノ ./ ,.-''"´ / ̄,./´ ゝ_'ヲ
`ー-二'‐┴┴、__/‐'‐´二ー'".ノ / _,. く / ゝ_/ ̄|
 ̄`ー─--─‐''" ̄ / にニ'/,.、-t‐┴―'''''ヽ
/ / .(_ヽ-'__,.⊥--t-⊥,,_
/ / /  ̄ ) ノ__'-ノ
/ / ゝニ--‐、‐ |
/ /‐<_ ヽ |ヽ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 板挟みになった賈充は頭を抱えただろう
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
| Υ| \\:.:: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |\\ .`' . | //\/ '\
| | | /^ヽ \\ . : : : : : : : : : : : : : : : : : : | \\ /. /_/\/ '\
〈\. | | ∧ .| \\: : : : : : : : : : : : : : :.:.:,ィ| \_〕//_/_/\/ '\
|\\ | /ィА.:| .\\: : : : : : : : : :..:::,ィ蕊| .∩ | /_/_/_/ \/
| ` /ィ'双ヌА /^ヽ. \\: : : : : ..,ィi蕊ア' | `′∩ | /_/_/_/_/_
| /ィ'双双双А || | \\ ,ィi'蕊蕊/ | ∩ `' .| /_/_/_/_/_/
./ィ'双双ヌヌ双 Α || |. ./^ヽ ,ィi'蕊蕊㌢l/| `′∩ /_/_/_/_/_/__
/ィ'双双双双双'/ .|| | || .,ィi'蕊蕊㌢|:f,!/ .:| ∩ `' ./_/_/_/_/_/_
/ィ'双双ヌ双双ヌ/|| | \ |. ,ィi'蕊蕊㌢.|f,!|/\|. `′∩ ./_/_/_/_/_/_/
./ィ'双双ヌ双双ヌ入′.|| | \ ,ィi'蕊蕊㌢ |f,!|/ /\ `'./_/_/_/_/_/_/__
/ィ'双ヌ双ヌ双双;/|| |/^i| | ,ィi'蕊蕊㌢l |f,!.|/⌒vヘ∧. \ ./_/_/_/_/_/_/_
\/ィ'双双ヌ双ヌ;双入 || |/|| |ィi'蕊蕊㌢ f,!.|./ /^ヽ .|\ . /_/_/_/_/_/_/_/
;\\'ヌ双ヌ;双;双/|| |/^i| | || |蕊蕊㌢| |f,! / | . || l | .\/_/_/_/_/_/_/_/__
乂;;\\'双双入 || |/l| |/^i| |蕊㌢ f,!.|/ \| . || | .| /_γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
乂;乂;`;<\/|| |/^l!| | || |/ll |㌢| |f,! / \\ || | . | ∩/_/| 先日の詔書について話がありまする |
乂;;乂;/;ィ\\.l |/.|| l/^i| | .|| | f,!,|/ \\ \.| |. `/_/ .ヽ__________________乂
乂乂/;乂;;乂\\ || |/l| l/^i| | /! ./^ヽ \\ . . .|. ./_/_/_/_/_/_/_/_/_
乂;;;/乂乂乂乂;\\ | || |/| |/ ./: : :|| |. : :. \\.| /_/_/_/_/_/_/_/_/_/
乂/乂;乂乂;;乂;乂;;r<\ l| l .l| | /.:::: : : :|| |: : : : : : : \|/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_
乂;;乂;乂乂;乂;乂;/乂\\!'^i! |/.:::: : : : :|| | : : : : /^ヽ /_/_/_/_/_/_/_/_/_/__
/乂乂乂乂;乂乂/;乂;;乂\\l |: : : : : : : :.:.:\|: : : : :|| |/_/_/_/_/_/_/_/_/_/__
_ ,ィ≠ー-く
_, -‐'´: : `V^7: : : : : l|
{「: :`ヽ: : : ;r-トヘrィZ_: :ソ
∠,ニ_/ / l| l lト、 V
/ | l ,」-ト H|、! l|
/ ー- 、」l 乂托ミヽノ抃!レヘ./ どうしたのかしら?
了二___}仝八_ソ ,ヾ' に_〉
 ̄{二ニZにZ_ ー ' 乂
: :`ヽフ ーュ-イ-、
|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.一:;:;:;:;:;:;:;ヽ
|:;`:;ー:;:r:;一:;":;:;:;:;:;:;:;:;x彡彡ハ
にト 、__l:;_:;_:;…" ̄彡彡彡彡:1
弋i fニ; : こフ ゙`ヾ三三彡ヘ
| __ ヽ __ 彡彡ィ }}
ゝ"ゞト| ,ィゞシ ゙彡”ツ リ
夫人を二人置くような立派な扱いを頂くのは恐れ多き次第。 i、 ノ"| \ 彡ftイ
:、 ̄ .! 、 彡レ\
何卒辞退させて頂きとう存じまする ヽ ー一'" ヽ ///::::ヽ
、_l!__ 、 .イ//::::::::::「!
ヾニ¨ニ / //:::::::::::刈
__>rr‐一 ´ .イ,:'::::::::/ ヽ
.. ´ / {::ゝ. /::::::x≦ /
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 王隠『晋書』に曰く。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 賈充は詔書を辞退したい旨の発言をし、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .郭槐を憚って、李婉を家に迎えようとはしなかった
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
rクヘ:/ , , ヒr┬- 、: :/
. rク : :/ / l | 厶:ヾ、:_:》 :\
K_:_:/ / ,′ l |l | 厶 : : : : /
/| l/| レ1 / lメ、_/l l|ヽ、/ヽ、
. / l |イ | / / `7 リ=ミ__〉
. 厶イ>l | ノ ′`ヽ /| /ヽ、`二} しょうがないわね。
く// ,小 ● ● ll=<| \
{_{_fて(ヘ⊃ 、_,、_, ⊂⊃彡} 匸´ それじゃあ、
〃: : : :_:_∨_:__: : : : :ヽ
___/((┃)) {:r介、: :}}: : :_:ノi|_ ガリガリガリガリッ
/ /ヽ,,⌒) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(,,ノ、 \
/ /__________ヽ \
|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.一:;:;:;:;:;:;:;ヽ
|:;`:;ー:;:r:;一:;":;:;:;:;:;:;:;:;x彡彡ハ
にト 、__l:;_:;_:;…" ̄彡彡彡彡:1
弋i fニ; : こフ ゙`ヾ三三彡ヘ
| __ ヽ __ 彡彡ィ }}
ゝ"ゞト| ,ィゞシ ゙彡”ツ リ
i、 ノ"| \ 彡ftイ
かたじけなき仰せに存じまする :、 ̄ .! 、 彡レ\
ヽ ー一'" ヽ ///::::ヽ
、_l!__ 、 .イ//::::::::::「!
ヾニ¨ニ / //:::::::::::刈
__>rr‐一 ´ .イ,:'::::::::/ ヽ
.. ´ / {::ゝ. /::::::x≦ /
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .『晋諸公賛』に曰く。
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 司馬炎は李豊が司馬家に対して罪を犯し、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .ただし、この時点での賈南風は、まだ太子妃になっていない
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_____________ヾ;;(ヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾヽ;;;;ゝヾ;;ヽ;;;;ゝヾ;
|__________________,i'_________'i,________________ゞ;;;;ゝヾ; ;;;ソ ヽ;; ;;ゝ ヾ;;;;ヽヾゝゞ
|_______|_l_|______|| ll ||;;|______|_l_|_______| ゞヾ ゞヾヽ ヽヾ;;ヽ;;;;ゝヾヾ;
|_______|_l_|______||,,__ll_,,||;;|______|_l_|_______|ゞヾ;;;ゝヽヾ ;;;;ゝヾ;;ゝヾ ヽ
|________________{iiiiiii i::iiiiii}________________,| |;il| |il| ヾ:|il,,,..,,,
| |;|..,/| __ | |;| ̄ ̄ ̄ |;| | __ |;| | |;il| |il| ヾヽ、,);;;;) .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| |;| |/| |ロ| | |;|__| ̄ ̄|.|;| | |ロ| |;| | |;il| ,,,、,,((;;;ゝ);;));ヾ;;) | ……すまぬが |
| |;|_|_,|__,, | |;|__| l口l |.|;| | |ロ|___,,|;| | ,,,、,,;;;ゝ;;))ゝ;;;ゝ))ゝ;;;ミ .ヽ___________乂
ゞ ,, | |;|iiiiiiiiiiiii|| |;|__|[] |.|;| ||iiiiiiiiiiii|;| |ゞ((;;;ゝヾ;ヾ⌒;;;) ;;;)ヾミ
) ;;ゞ| |;| !!!!!!!!!!!|| |;|__|__|.|;| ||!!!!!!!!!!!|;| |;;(::;ゝ;;;ゝ));ヾ;;;;)))ゝソ
(;;;));|_____|=========|____ヾ;;;ソ(;;;ゝヾ;))ゝ;ミ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
r…―- ..,,_/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: イ
\ :::::::::::''´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
 ̄i `丶、:::`丶、_: :::::::::::::::::::::::: ト、
| ! iハト、 i、丶、___` ー--::::::::::::::::\
lハノ!イ仄ゝヽ ナアi`ー-=....,,,____,,.ゝ
|'、`┘ '^i下心!ハj ,ハ!
|/\ 、 ゞ-イ //
王隠『晋書』に曰く ☆ ' r‐i> ‐rァ='7.イ´
\ ⌒ヽ、,.ヘ.::´:::ハ
\rイ ,.ィヘ.:::::ハー- 、
└攵アト=ヘ、::::ヽ ::::::\
/ 〈::::::::::::\:::::::::::::::::l
〉―ァi'´ \ :::::::: |
. /_ア^'┘ `ヽ、::j
└ ′ `
/、;:;:;:;:;:;:;:;:;ー-:;、_;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
./ミミミミミ、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ー-;:;、;:_;:;_:;::-‐'"´i
lミミミミミミミミミー-::、;;;;_;:;:;:;:;:;i;:;:;:;:;:;:;:;:i
,!ミミミミミミミミミ _;`-、;;;!:-‐'''´|ミi
//`,ヾミミミミシ‐'″ 'ー‐' : 'ニフ' i;/
l l ,rヾミミミ _,,,,, ノ _,,_ l
',ヽヾ、ヾミミ ィで)ヽ、 r';ィび、.ノ
ヽ、__,, ミミ `゙゙'''"フ` | `゙'''フ'i 今後、そなたにはここで暮らしてもらうでおじゃ。
〃 i l ミミ /´ | `ー'´l
/ヾ.l ミミ /' | / .今の麿には……
. /:::::',ヽヽ` / ` `゙ー-' /
r/::::::::::',ヽヽ i:i ', /
/::::::::::::::ヽヽ\ '"ー===-'/
ヽ:::::::::::::::::ヾ、 ` 、 ゙'一''ー'ノ′ ,':::::::::::::::::::::::::::::::::..:::::. :::::... :: :::::::::::::::::::',
、 \:::::::::::::::ヽ ` ー‐-t't::i´゙ー-、 i: ::::::::::::::::::;:::::;i1::::::::::::::::::::::::... :::::::::::::::::::',
.`-、 `ー-:、::::::ヾ'、 //:::l ヽ `゙ー- l.: :.:::::::::::::/:::;ハ|::::::::::::::::::::、::::::::..:::::::::::::::::',
il::.::、:::::::::/::/ 'i:::l、:::::ト、:::、ヽ:::::::::::::::::. ::::::,
l|:::::{ヘ:::::::!:ムニ,‐-いヽ::{>;ゞ弌、:::::::::::::. :::::',
il:::::::'、l:::::::ト、廴バ ヾ'、ヽV 廴ソ,メヘ:::::::::.. ::::::',
!|:|:::::::::::::、ぃ  ̄ `  ̄ ゙|::..::::::::::::::::!
|」::::::::::::::',ゞヽ ,':::::::::::::::::::::!\
立場があるものね , '":l:!::::::::::::::::'、 、 ,. /::::::::::: :::::::::::i ヽ
/ !|:!:::::::::::::::ヽ __ ___ , 'i:::::::::::::::. :::::::::i \
/ |!:|::::::::::::::::l i\ ー /}. |:::::::::::::::: ::::::: :! ヽ
<.._ |!:|:::::::::::::::l| ヽ. ヽ、 / ,ノ |::::::::::::::::: :::::::.::! /
__,,. ニ=‐- 、|!:|:::::::::::::::|! `ヽ`_ー_'"-''". !:::::::::::::::::: ::::::::::| ∠_
'"´ !:|:::::::::::::::!:ヽ ,ノ::: ::::::::::::::::::::::::::|/ `
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 王隠『晋書』に曰く。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 賈充は洛陽の永年里に李婉のために邸を建てさせた
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
,. -‐ー 一ー -.. 、
, :'´ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
, ' .:::::::::::::::::::. :::::::::::::::::::::::ヽ
/:::...: .:: :: :.:.:::.. :. :::::::::::::::::゙:,
/::::::: .::::....:::::: ..:. ::::.. ..:::.. :::::::::::::::',
/::::::::..:::::::::::::::::. ::::.. :::... :. ::::::::::::::::::::::',
,':::::::::::::::::::::::::::::::::..:::::. :::::... :: :::::::::::::::::::',
i: ::::::::::::::::::;:::::;i1::::::::::::::::::::::::... :::::::::::::::::::',
l.: :.:::::::::::::/:::;ハ|::::::::::::::::::::、::::::::..:::::::::::::::::',
il::.::、:::::::::/::/ 'i:::l、:::::ト、:::、ヽ:::::::::::::::::. ::::::,
l|:::::{ヘ:::::::!:ムニ,‐-いヽ::{>;ゞ弌、:::::::::::::. :::::', でも、あなたは昔を忘れなかった。
il:::::::'、l:::::::ト、廴バ ヾ'、ヽV 廴ソ,メヘ:::::::::.. ::::::',
!|:|:::::::::::::、ぃ  ̄ `  ̄ ゙|::..::::::::::::::::! 皆あなたを人でなしと言うけれど、
|」::::::::::::::',ゞヽ ,':::::::::::::::::::::!\ 本当に人でなしなら、昔の女に見向きもしないわ
, '":l:!::::::::::::::::'、 、 ,. /::::::::::: :::::::::::i ヽ
/ !|:!:::::::::::::::ヽ __ ___ , 'i:::::::::::::::. :::::::::i \
/ |!:|::::::::::::::::l i\ ー /}. |:::::::::::::::: ::::::: :! ヽ
<.._ |!:|:::::::::::::::l| ヽ. ヽ、 / ,ノ |::::::::::::::::: :::::::.::! /
__,,. ニ=‐- 、|!:|:::::::::::::::|! `ヽ`_ー_'"-''". !:::::::::::::::::: ::::::::::| ∠_
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 『晋諸公賛』に曰く。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 賈充は李婉のために邸を建てさせた後、彼女とは行き来しなかった
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
別宅の本妻
_____________ヾ;;(ヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾヽ;;;;ゝヾ;;ヽ;;;;ゝヾ;
|__________________,i'_________'i,________________ゞ;;;;ゝヾ; ;;;ソ ヽ;; ;;ゝ ヾ;;;;ヽヾゝゞ
|_______|_l_|______|| ll ||;;|______|_l_|_______| ゞヾ ゞヾヽ ヽヾ;;ヽ;;;;ゝヾヾ;
|_______|_l_|______||,,__ll_,,||;;|______|_l_|_______|ゞヾ;;;ゝヽヾ ;;;;ゝヾ;;ゝヾ ヽ
|________________{iiiiiii i::iiiiii}________________,| |;il| |il| ヾ:|il,,,..,,,
| |;|..,/| __ | |;| ̄ ̄ ̄ |;| | __ |;| | |;il| |il| ヾヽ、,);;;;)
| |;| |/| |ロ| | |;|__| ̄ ̄|.|;| | |ロ| |;| | |;il| ,,,、,,((;;;ゝ);;));ヾ;;)
| |;|_|_,|__,, | |;|__| l口l |.|;| | |ロ|___,,|;| | ,,,、,,;;;ゝ;;))ゝ;;;ゝ))ゝ;;;ミ
ゞ ,, | |;|iiiiiiiiiiiii|| |;|__|[] |.|;| ||iiiiiiiiiiii|;| |ゞ((;;;ゝヾ;ヾ⌒;;;) ;;;)ヾミ
) ;;ゞ| |;| !!!!!!!!!!!|| |;|__|__|.|;| ||!!!!!!!!!!!|;| |;;(::;ゝ;;;ゝ));ヾ;;;;)))ゝソ
(;;;));|_____|=========|____ヾ;;;ソ(;;;ゝヾ;))ゝ;ミ
@@@@@@@@@
ト、 / \ イ
奥様の睨んだ通りだったわね。 | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ |
| ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | /
旦那様も昔の女が恋しいのかねぇ? \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ
 ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄
ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } しかし、王隠『晋書』の記述を見るに、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
@@@@@@@@@
ト、 / \ ,:イ
| \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ |
| ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | /
\ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ 報告は以上です
 ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄
ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ
‐=≦: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
ー==彡 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
/: : : : : : : : ./: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ∧
/ : : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : i
〃: : : : : : : : :-‐{ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : i
{{: : : : : : : : : : :从: : :/!: :ト、: : : :i: : : : : : : : : : : : : \: : :}
〃: : : : : :.:丐x.个/ :|: : !: :>x!: : : : : : : : : : : : : : : \i
{{ i: : : : : : 戈ン :i/ :八: :|:.从:.∧: : : : : ∧: : : : : : : : : : ≧=‐
そう。 八: : : : ,′ ノ 丐ミx ∧: : : : : ∧: : : : : : : : \
i从:.{ i 刄r歹》/ :\: : /、:\: : : : : : : : : >
下がっていいわよ ∧ ー=彡 : : : : / }: : : ≧==-‐ ̄
/:.ヽ ゝ.、 ,ィ彡: : : : ,/ ノ: : : : .x ´
/ : : ∧ 〃 ,/: : : :./入:{: : : :.x_,イ:ヽ
/: : : : : :` .‐―-- /イ: : ::/ /、 ̄ .{: : : : : : .
/: : : : : : / / i ./: : : :// .\ ∧: : : : : ∧
/: : : : : : /// |/: : : :/ __\∧: : : : : ∧
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 王隠『晋書』に曰く。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 郭槐はしばらくしてその事を知り、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .賈充が外出すると人を遣って彼の行き先を調べさせた
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/: : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\: : \:._;,:ヽ
/: : : : : : : :,i : : : : : : : : : !: : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : : :'ー‐ァ
,: : : : : : : : : :i : : : : : : : : : l.: : : ヽ: : : :. ヽ : : : : ヽ: :\-: ":!
. ,: : : : :,: : : ; : :.!: : : : : : : : : :|!: :.ト: :ヾ; : : : : i: : : : !: ;::::...: `:ー-ァ
; : ; : :/: : : :!: i.:l.: : : : : : : : : :!_;.ゞ‐ヽ}"ヽ┼-!: : : :.!:.i:i-===:.i´
. l: ; : .; : : i : l : l:ヽ: : : : : : : : :'{ ヽ{ _゙_ リ!:.;!:.!: : ;':.:l:.!.,ヽ,: :i: !
i :!: : l : : :l: :iヾ_,ヾ‐\: ::::::..: :.゙、,'〉f'巧ゞ''‐レ,!:j: :/:}:ノ |'、 l:.l:.!
; :l: :i.:l : : :::.; f゙ヾ_ __..\::::::\ゝ;'寸::゚:乃 l!'レ/: レ :.! '/: j,'
: :゙; :.!:.i: : :::::トゝイf;:心ヽ ヾ゙ー- ゝ ゞニン, '!:.: : : : : :|,.'/:!:/
. ゙; : ; ゙; ヽ: : :l、,j!V、゚::ル  ̄´ |: : : : : : :!,.i:_i,!.. んーーー……
. ; {ヽ\: ; _ヽ、` ゙ー_゙. 、 i : : : : : :.l:::ヾ'::..: :ヽ
ヾ `ヽ `. :.、. ノ l: : : : : : :! .'.;:::::..: :ヽ
|ヾ.: :. 、 ' i: ; : : : : :!. 、;:::::.: : :,
l : : : ::.、 | i : : : : :l. 丶::::::.:.: :,
l : : : :::::::.. -‐ ‐ i:.!: : : : :.i ` ::.: :.,
l : : : ::::.:::::` ´ ..::!l : : : : :! ` :,
| : : : ::::.:::::! ` . /::::l|: : : : :.l
i: : : :.::: .:::! _ >: ´ヽ !: : : : :.! ,ノ
l : : : ::: : :! _,. ‐ ヽ. i : : : : i ,. '⌒),.ノ!
l: : : : :: : l‐ ´ l: : : : :! j) | ,.
| : : : : : :!ー- 、 l : : : :.! / ̄フ ' ,:.'
,.!: : : : : :.! (゙._レ、 、 i: : : : l.__)フ; ,!
/ .!: : : : : :| ._ヽ. ヽ\ ! : : :.:l>; ,レ'´
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 以上が史書に見える賈充と二人の正妻の関係だ
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| 昼ドラにできそう .|:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:< 『世説新語』『賢媛篇』にある
| | |::::::::| > イ |::::::::| この三人に関する逸話を紹介したい
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
【『世説新語』『賢媛篇』より】
_____________ヾ;;(ヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾヽ;;;;ゝヾ;;ヽ;;;;ゝヾ;
|__________________,i'_________'i,________________ゞ;;;;ゝヾ; ;;;ソ ヽ;; ;;ゝ ヾ;;;;ヽヾゝゞ
|_______|_l_|______|| ll ||;;|______|_l_|_______| ゞヾ ゞヾヽ ヽヾ;;ヽ;;;;ゝヾヾ;
|_______|_l_|______||,,__ll_,,||;;|______|_l_|_______|ゞヾ;;;ゝヽヾ ;;;;ゝヾ;;ゝヾ ヽ
|________________{iiiiiii i::iiiiii}________________,| |;il| |il| ヾ:|il,,,..,,,
| |;|..,/| __ | |;| ̄ ̄ ̄ |;| | __ |;| | |;il| |il| ヾヽ、,);;;;)
| |;| |/| |ロ| | |;|__| ̄ ̄|.|;| | |ロ| |;| | |;il| ,,,、,,((;;;ゝ);;));ヾ;;)
| |;|_|_,|__,, | |;|__| l口l |.|;| | |ロ|___,,|;| | ,,,、,,;;;ゝ;;))ゝ;;;ゝ))ゝ;;;ミ
ゞ ,, | |;|iiiiiiiiiiiii|| |;|__|[] |.|;| ||iiiiiiiiiiii|;| |ゞ((;;;ゝヾ;ヾ⌒;;;) ;;;)ヾミ
) ;;ゞ| |;| !!!!!!!!!!!|| |;|__|__|.|;| ||!!!!!!!!!!!|;| |;;(::;ゝ;;;ゝ));ヾ;;;;)))ゝソ
(;;;));|_____|=========|____ヾ;;;ソ(;;;ゝヾ;))ゝ;ミ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
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r…―- ..,,_/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: イ
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 ̄i `丶、:::`丶、_: :::::::::::::::::::::::: ト、
| ! iハト、 i、丶、___` ー--::::::::::::::::\
lハノ!イ仄ゝヽ ナアi`ー-=....,,,____,,.ゝ
|'、`┘ '^i下心!ハj ,ハ!
|/\ 、 ゞ-イ //
賈充と別居して彼の邸には戻ろうとしなかった \ ⌒ヽ、,.ヘ.::´:::ハ
\rイ ,.ィヘ.:::::ハー- 、
└攵アト=ヘ、::::ヽ ::::::\
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└ ′ `
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f'/ K7-、
_, ィ^'ヘ'''”::::::"::.そ
_,,、/:::゙て”:::"::.”::.:::::.."::''、_
”:::":.:::::..”:::":.:::::..”:::":.:::::..`-'^、_ ______
::”:::":.:::::..”:::":.:::::..”:::":.:::::..”:::":.`,´ _r=、 _r=、 ,_r=、、
:::::..”:::":.:::::..”:::":.:::::”:::":.:::::...:∠ ',|田| ',|田| ',|田| \ /\ _
”:::":.:::::..”:::":.:::::..”:::":.:::::.:..”:::":.::`ヘ_、________\ェi. \f´:
::":.::::::..”:::":.:::::.:..”:::":.:::::.:..”:::":.:::::.:”〈ttttt| トtttttt| |tttttt.! ! r'::"::゙::"
:::”:::":.:::::.:..”:_":.:::::.:..”:::":.:::::.:..”:::":.::::/_ _ |_| ._ _ !_! _ _ | |.f::"::'::::'" γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
``\:..”:::":.:::::.:..”:::":.::..”:::":.:::::.:: ::::::.<´‐‐゙i f ‐‐゙i f --゙i !l::":::::::::::: .| ねぇ、あなた |
l";゙;ヽ:..”:::":.W`'''-'^^_`ー-‐''`^`ィ'゙'""::;;r、I_I_I」 .|_I_I_I.! .!:::":::":::": .ヽ________乂
|:lii;;;; i;|;レ'_;ィ | f´::ヽ‐、_-、⌒、 r==========r''´`~;7 >、:::"::
,|;ii;l;|;;:ll!:;;! l| | 「,,___ r';;::::ミヽ::ィ⌒、/ ̄ ̄\ i::;;;;:::_::_::,⊥_
|:;:il!;;;ii;;ll!;|_l|,,-' <ニニニニ゙、r::⌒ヽ ゙、 r'´::;;::;;::;:::::;;::;;;;
!:il!;";;ii゙;;ll;| 〉―― 〉_r-''´`'''‐-‐ 、 l;;;;;;;;::;;::;;::;;;;;;;;;;;;
,|:;:il!;;;ii;;ll;;l;;| /――‐「;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;> l::::::::::::::::::::::::;;;;;;
|:;:il!;;;ii;;ll;;l;;l| /__ 〉;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ ヽ:::;;;;;;;;;;;;;:::::::;;;;;
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_>、_::::::ヽ、 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
 ̄i `丶、:::`丶、_: :::::::::::::::::::::::: ト、
| ! iハト、 i、丶、___` ー--::::::::::::::::\
lハノ!イ仄ゝヽ ナアi`ー-=....,,,____,,.ゝ
|'、`┘ '^i下心!ハj ,ハ!
|/\ 、 ゞ-イ //
そんなある日 ☆ ' r‐i> ‐rァ='7.イ´
\ ⌒ヽ、,.ヘ.::´:::ハ
\rイ ,.ィヘ.:::::ハー- 、
└攵アト=ヘ、::::ヽ ::::::\
/ 〈::::::::::::\:::::::::::::::::l
〉―ァi'´ \ :::::::: |
. /_ア^'┘ `ヽ、::j
└ ′ `
, .: : : : : : : : : : : : : :ヽ
/: : : : : : : : : : : : : : : : : \
.: : :.; : : : : : : : : : : : :\: :\: : \
. __ノ: : :/: : /{: : : : : {\: : : :ヽ: : : : : : ヽ
'⌒}: :.:/: : /ハ: : : : :  ̄j/ヽ :i:}: : : } \‘,
. {: : : : : {⌒_Ⅵ: :ノ〃⌒ミx从: : : : : : ::ミ=-
j人: : :f´ 沁 f::沁 癶ノi人入: >
. {ヽ人 ヒリ ヒツ |: : :|::|: : ノ
. |: : :{ ノ |: : :|::|/7{ 私、李婉殿に御挨拶して来ようかと思っているの。
. |: :八 _ _, |: : :|::|V:ハ
. |: : : : . |: : :|::| }:.:|:, .まだ一度もお目にかかっていないし
. |: : : : | \ / |: : :|i:| |:.:|:i
. !: : : i:| ー=r' |: : :|l:{_{:.:|:{
. ,: :|:| //::} -‐=| : : {>=-:\
. ‘,:|:|ー' { / : : i| ,.::::⌒ヽ
∧l:|__,ヘ __ ‘,l|/:::::::/:::\ !::::::/´ ノ三三三三三三三二:::
ゝ'rァ '‐-、_三三三三三三三:::
/ \三三三ニ::: イニ.、
i :::rェ、_ 1三二::::/::ヽ 、
ゝ, .|ツ'´ i三ニ::/ t_ヽ `
./ !;;:' i三ニ::i い フ
/ : |三:::::!:::__,,/
/ __ :. ヽニ::!:::]ヽ_:-'"
ヽれ; '_=ノ ::::): : : ::;
i ::;:;:;;:/ ::;;
c,,,,,___ ::::::::::::;;;:;;/ ::;::
冫゛ :::::::::::;;./ \ ,,..
ヽ_::::. ::::::::;;:;;::/ ./ / __
ヽ_ノ;;;::l:::;;:;// /..-'‐"
`´`´ ゞz,/ ヽ__,,.-‐'"
ヒッ
/.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.ヽ
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iー=彡'.:.:.:.:.:.:.:.´¨¨.:./!:.:.:.:.:!:.:/!:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.
l:.:.:.:`¨彡:.:.:.:.:.:.:.:.;:イ |:.:.:.l!:i./ |!:. :.:.:..:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:ミ:.、_
. i:.l.:./:.:r:┤:.: ミ/Ⅵ,从7ル'-、}/!.:.:.l!:.;'}: !:.:.:.:.:.l.:.:!⌒`
. ‘:i/.:.:.{ ィ|ヽ:ヽ\ 、____, ` }: ;ル'‐|‐!: : l:.:.} .:}
〉、:.:.l!{ |: :`¨i¨´ ´ ̄`ヾ 厶イ_,,リ}.:./}:/}:/
. /`:ハ:.:.ヽ|:.:.:.:.:| ´ ̄`イ:.:/ j!' j!' それと、純粋に興味があるのよ。
/.:.:;'! ‘:.:. |:.:.:.:.:| ! /ル'
. /.:.:.;'.:! :|´'|:.:.:.:.:| 、 ´ イ あ な た が そ こ ま で 入 れ 込 む 女 性 に
/.:.:.:;'.:.}_| |:.:.:.:.:|\ `ニニ´ /;'.|
. /.: .:.>''`ヽ} |:.:.:.:.:| 丶. イ.:.:.i.:.|
/>''´ ヽ|:.l.:.:.:| ,'`_ー ゜ |:.:.:.l.:.|
< |:.l.:.:.:| i 、ヽ、 |:.:..:l.:.| /㍉;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ィ彡三三i
l三`ー 、_;:;:;:;:;:;:j;:;:;:;:;:;:_;:;:;_;:〟-三三三三三l
l三 r=ミ''‐--‐';二,_ ̄ ,三三三彡彡l_
lミ′  ̄ ー-'" '=ミニ彡彡/‐、ヽ
l;l ,_-‐ 、 __,,.. - 、 彡彡彳、.//
∥ `之ヽ、, i l´ _,ィ辷ァ-、、 彡彡'r ノ/
待つでおじゃ。 1  ̄フ/l l::. ヽこ~ ̄ 彡彳~´/
ヽ ´ :l .l:::. 彡ィ-‐'′
あの女は気性が強くて才気があっての。 ゝ、 / :. :r-、 u 彡′
/ ィ:ヘ `ヽ:__,ィ='´ 彡;ヽ、
そなたは行かぬ方が良い _,,..-‐'7 /:::::::ヽ _: :_ ヽ ィ´.}::ヽ ヽ、
_,-‐'´ { ヽ:::::::::ヘ `'ー===ー-- ' /ノ /::::::ヘ, ヽー、
‐'"´ ヽ. \::::::::\ ー-‐‐' / //:::::::::::::} )
/ \ \:::::::::ゝ、___,,.. ‐ " //:::::::::::::::l ,'
'´ \ ヽ、;:::::ヘ 、 //::::::::::::::::ノ /
,ィ'"´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `ヽ
,, ィ ''´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ
./: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
./: : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : i: : : : : : : : : : ヽ: : : :ヽ
/: : : : :./: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : l: : : : : : : : : : : ヽ: : : : ヽ
: : : : : :./: : : : : : : : : : :./: : : : : : : : : ヽ: : : : : : l: : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : ヽ
: :/: : :/: : : : : : : : : : :./: : : : : : :i: : : : : ヽ: : : : : : : : \: : : : : : ヾ: : : : : :ヾ、
: :l: : : l: : : : : : :l: : : :.∧: : : : : : :.l: : : : : : :ヽ: : :ヘ: : : : : ヽ: : : : : : ヽ: : : : :.}
: : : : :.l、: : : :.: :.l: : :./ ヽ: : : : : : lヽ: : : :l: : l: : :.l: \: : : : :ゝ: : : : : : ヽ: : : ト、
: : :l: : l_ヽ: : : : :l: : :l-==ヽlニヽ: : :l ヽ: : l: : l: : :l: : : :\: ヽ、: :  ̄´-‐': : : ト、ヘ
: :l: l: : 辷ヽ: : : i、: :l '"二リ `ヽ: :ト、 ゙i:∧:人: :l: : : : : : ヽ: ゝ-: -‐ァ: : : :.リ: ハヘ
:l: l: ゝ、frtミ、: : :l ヽl ´ィ'"``ゝミリ、. ` リl: リ: : :/: ヘ: : ゝ: _: `: ー-‐,: : l : / l/ ヾ
ノ: l: : :l`l iーヾ: :l "' f゙ー{:::::iヾ、 l: : : :/: : ハゝ:、: : :  ̄__彡 l: : / .大丈夫よ。
人:'; : :l.:l弋_}lヾl 从ゝ:ソ:::iヾk/: : :/: : : : l: : : `` ̄: : : : ヾi: /
`iゝ、ゝ`ー' 、ゞー=''"ノ /: :,ィ: : : : : :l`ヽ: : : ー‐-ヽィ彡、 読者のみんなが
l lヘ、l / `ー‐'' /'" l: : : : : :l´i }`ー‐--‐'"彡/ヾヽ 期待する展開にはならないから
lノ l ゙、 l: : : : : :l.ノ l二ニー''/彡/: : : : ヽ
ヽ ` l: : : : : :.l ノ: : : ,r'"´ ̄ヽ: : : : : ヘ
ヽ`vー ,、 _ l: : : : : :l´: : i:f´ ヽ: : : : : ヘ
ヽ ヽ=‐-ノ /: : : : : :/``゙ヾl ゙、: : : : :ヘ
ヽ `、´ , イ/: : : : : :/. .l`≧i }: : : : : ヘ
゙、 , ィ' ./: : : : : / , <´::::::l` ̄ ̄`ヽ}: : : : : : l
ゝ_ ィ<´`i、. /: : : : : /-‐''":::::::::::::::::::\ ̄ヽ//l: : : : : : :l
l: l: : |: : | } ./: : : : : /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::ヽ l: : : : : : :l
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 郭槐は李婉を見舞いに行きたいと言い出した
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_____________ヾ;;(ヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾヽ;;;;ゝヾ;;ヽ;;;;ゝヾ;
|__________________,i'_________'i,________________ゞ;;;;ゝヾ; ;;;ソ ヽ;; ;;ゝ ヾ;;;;ヽヾゝゞ
|_______|_l_|______|| ll ||;;|______|_l_|_______| ゞヾ ゞヾヽ ヽヾ;;ヽ;;;;ゝヾヾ;
|_______|_l_|______||,,__ll_,,||;;|______|_l_|_______|ゞヾ;;;ゝヽヾ ;;;;ゝヾ;;ゝヾ ヽ
|________________{iiiiiii i::iiiiii}________________,| |;il| |il| ヾ:|il,,,..,,,
| |;|..,/| __ | |;| ̄ ̄ ̄ |;| | __ |;| | |;il| |il| ヾヽ、,);;;;)
| |;| |/| |ロ| | |;|__| ̄ ̄|.|;| | |ロ| |;| | |;il| ,,,、,,((;;;ゝ);;));ヾ;;)
| |;|_|_,|__,, | |;|__| l口l |.|;| | |ロ|___,,|;| | ,,,、,,;;;ゝ;;))ゝ;;;ゝ))ゝ;;;ミ
ゞ ,, | |;|iiiiiiiiiiiii|| |;|__|[] |.|;| ||iiiiiiiiiiii|;| |ゞ((;;;ゝヾ;ヾ⌒;;;) ;;;)ヾミ
) ;;ゞ| |;| !!!!!!!!!!!|| |;|__|__|.|;| ||!!!!!!!!!!!|;| |;;(::;ゝ;;;ゝ));ヾ;;;;)))ゝソ
(;;;));|_____|=========|____ヾ;;;ソ(;;;ゝヾ;))ゝ;ミ
,.: : : : : : : : : : : : : : :. :. :. :.ヽ
./.: : : : : :.{\.: : : : : : : : : : :. :.゚。
,: : : : : : :从 ヽ.: :.ト、 }リ从: : : : \
}: : : : : 从―‐ 从 | ,ナー从}.: : : :.\
.ー=彡: : :./,イ示ミ 从},イ示ミメリト、人(⌒
.ー=彡: : { {{ ヒii} :} ヒii}.}} }.:ト、 \
.{: :∧ ´"` .: ´"` /: :} \ \
ここがあの女のハウスね ゚。 :∧. `´ /,).:リ \ \
‘,∧ 'こ` / / .\ \
.ヽ: :ヽ / `ーー─── \ \──────────--.ミ
./\: : ≧==<´_`.__.: : : :. :. :. :.\ \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄) )
.厂三三三\: : :.ヽニニニニニ二\: : : : : : : : \ \ /
./ニニニニニニ\: : \ニニニニ二二} ニ=-- \ \
<ニニニニ二二二二\: : \ニニニニニ{ : : : : : : : : : : : ) )ー-=
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 彼女は夫の制止を聞かず、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_____________ヾ;;(ヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾヽ;;;;ゝヾ;;ヽ;;;;ゝヾ;
|__________________,i'_________'i,________________ゞ;;;;ゝヾ; ;;;ソ ヽ;; ;;ゝ ヾ;;;;ヽヾゝゞ
|_______|_l_|______|| ll ||;;|______|_l_|_______| ゞヾ ゞヾヽ ヽヾ;;ヽ;;;;ゝヾヾ;
|_______|_l_|______||,,__ll_,,||;;|______|_l_|_______|ゞヾ;;;ゝヽヾ ;;;;ゝヾ;;ゝヾ ヽ
|________________{iiiiiii i::iiiiii}________________,| |;il| |il| ヾ:|il,,,..,,,
| |;|..,/| __ | |;| ̄ ̄ ̄ |;| | __ |;| | |;il| |il| ヾヽ、,);;;;)
| |;| |/| |ロ| | |;|__| ̄ ̄|.|;| | |ロ| |;| | |;il| ,,,、,,((;;;ゝ);;));ヾ;;)
| |;|_|_,|__,, | |;|__| l口l |.|;| | |ロ|___,,|;| | ,,,、,,;;;ゝ;;))ゝ;;;ゝ))ゝ;;;ミ
ゞ ,, | |;|iiiiiiiiiiiii|| |;|__|[] |.|;| ||iiiiiiiiiiii|;| |ゞ((;;;ゝヾ;ヾ⌒;;;) ;;;)ヾミ
) ;;ゞ| |;| !!!!!!!!!!!|| |;|__|__|.|;| ||!!!!!!!!!!!|;| |;;(::;ゝ;;;ゝ));ヾ;;;;)))ゝソ
(;;;));|_____|=========|____ヾ;;;ソ(;;;ゝヾ;))ゝ;ミ
@@@@@@@@@
ト、 / \ ,:イ
李婉様は御在宅でしょうか! | \___/ ___ ,,),,) ___ ヽ_/ |
| ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/ ヾ::::::::::/ | /
賈充様の正室の郭槐様が \ ....::::;;;;ジ::::::: ヾ;;;;;/ ヾ;;;;;/ |;;::. シ
あなたに御挨拶したいそうです!!  ̄ ̄ ̄|::::::::::::::::: i ̄i ̄i ̄i | ̄
ヽ::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ
,':::::::::::::::::::::::::::::::::..:::::. :::::... :: :::::::::::::::::::',
i: ::::::::::::::::::;:::::;i1::::::::::::::::::::::::... :::::::::::::::::::',
l.: :.:::::::::::::/:::;ハ|::::::::::::::::::::、::::::::..:::::::::::::::::',
il::.::、:::::::::/::/ 'i:::l、:::::ト、:::、ヽ:::::::::::::::::. ::::::,
l|:::::{ヘ:::::::!:ムニ,‐-いヽ::{>;ゞ弌、:::::::::::::. :::::', あら、あなたが郭槐殿?
il:::::::'、l:::::::ト、廴バ ヾ'、ヽV 廴ソ,メヘ:::::::::.. ::::::',
!|:|:::::::::::::、ぃ  ̄ `  ̄ ゙|::..::::::::::::::::! 私が李婉よ。
|」::::::::::::::',ゞヽ ,':::::::::::::::::::::!\
, '":l:!::::::::::::::::'、 、 ,. /::::::::::: :::::::::::i ヽ あなたの話は主人から聞いているわ
/ !|:!:::::::::::::::ヽ __ ___ , 'i:::::::::::::::. :::::::::i \
/ |!:|::::::::::::::::l i\ ー /}. |:::::::::::::::: ::::::: :! ヽ
<.._ |!:|:::::::::::::::l| ヽ. ヽ、 / ,ノ |::::::::::::::::: :::::::.::! /
__,,. ニ=‐- 、|!:|:::::::::::::::|! `ヽ`_ー_'"-''". !:::::::::::::::::: ::::::::::| ∠_ ./.: : : : : : : : :. :. :.ヽ
/.: :.l: : : : : : : : \.:.:',
, .:.:.:.|.:.:.|.:.ト.:トミ :\|
从.:.:Τ从|]厂] :!⌒l
}人:.:{艾ッソ 艾ッ从.:.ノ
ゞ 、 / :}/:.l
|:.:ト `ー イ: :/ |:.|
|:.:|____〕 ./.:∧ |:.|
ッ!? |/ / ., .:./ 厂⌒,
F 7芥ー/.:./_//:::::::::',
.∧/ | | /.:./ ::::: {::::::::::::::',
{ / :::| |>=< ::::::: |:::::::::::::: ',
.〈| l ::: | | {::}::::::::::::|:::::::::::::::::}
/V:::::::V :V:::::::::::::{____ノ
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 李婉邸に到着すると、李婉自身が出迎えに現れた。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j その様子を見た郭槐は……
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| 気高くて明朗な女性とね |
ヽ_____________乂
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.゚:.
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',:.:.!
;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!:.:‘;.:.:.:.ヽ_ム_,_
. 、__,イ.: .:.:.:.:.:.:.:.:.ム.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:i.:.: .:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:‘;.:.:.:.:辷´}!.:.:.:.:.:.ヽ
`¨7.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.゚;.:.:.:. :.:. |.:}.:.ト、:.:.゚:,:.:.:|:.:.:.:.!:ヽ:.:.:.:.:.ア'ニミ、:.:‘:.
. /イ.:.:.:.:. |!:._|:.:∧:.:.:.: : |/!: ! i}.:..:.゚;.:.|:.:.:.:.!:.:.:`ニ¨´ ` ゙ミ:、`}、
. |.:.:.:.:.: |!.:.:.: {≧x}!:.゚:, /、}__l斗/=jム}:.:.:.:.}ハミニ¨´ 〈{ヘ
{!.:.ト、:.|!.:.:.!:.代ソ}ト、ヘ:.:i!.:ノ 弋ソ '从.:/.:.:.}!ソ __/' ‘:.
ヽ{ Ⅵ从乂`"/' ヽ ´ `"" ノリイ :.:.:.| .i´ / ‘:.
| |:.:.`爪 , |:i:.:.:.:.i ,=='/ ‘:、_
| |:.:.:.i:| ヽ __ /|:!:.:.:.:i ,==、_/./ i‘:.
恐縮です | |:.:.:.|:|、ヽ>。 `ニ¨` 。´ !.:.:.:.:i/ . : ´ ! ‘:.
. ,}:_ !.:.:.|:|: \ヽミ≧。._ <ー、 _,|.:.:.:.:l. : ´ 、 、 l ‘:.
`「 :l.:. |:| :}ハ  ̄ヽ≧=、、_r‐´ _|.:.:.:.;' ヾ:. ‘:.
! :i.:.:.:.゚:, ハ:ヘ  ̄ ` 、 / !.:.:.:’ //\ ‘:.
| ‘:.:..:.゚:!} ‘;‘:. ヽ´l.:.:.:’ ,:',:' \ `ミ、
| ‘:.:.:.:.i i!:.:.ヽ __..::;ィ´|:.:.:’、 /' \ }:\
,′ ‘:.:.:.:| i!.:.:.;イ__ l:.:.:!、 ` ¨ / ヘ、 __,ィ ´ |:!:.:.:ヽ
i{ ‘:.:.:.| ル'!ヘニミ、___/!:.:| \ .。< . : ´ } ̄/ i |:i!:.:.:}
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ……思わず足を屈して跪いて再拝してしまった
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_,,、/:::゙て”:::"::.”::.:::::.."::''、_
”:::":.:::::..”:::":.:::::..”:::":.:::::..`-'^、_ ______
::”:::":.:::::..”:::":.:::::..”:::":.:::::..”:::":.`,´ _r=、 _r=、 ,_r=、、
:::::..”:::":.:::::..”:::":.:::::”:::":.:::::...:∠ ',|田| ',|田| ',|田| \ /\ _
”:::":.:::::..”:::":.:::::..”:::":.:::::.:..”:::":.::`ヘ_、________\ェi. \f´:
::":.::::::..”:::":.:::::.:..”:::":.:::::.:..”:::":.:::::.:”〈ttttt| トtttttt| |tttttt.! ! r'::"::゙::"
:::”:::":.:::::.:..”:_":.:::::.:..”:::":.:::::.:..”:::":.::::/_ _ |_| ._ _ !_! _ _ | |.f::"::'::::'" γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
``\:..”:::":.:::::.:..”:::":.::..”:::":.:::::.:: ::::::.<´‐‐゙i f ‐‐゙i f --゙i !l::":::::::::::: .| 参ったわねぇ |
l";゙;ヽ:..”:::":.W`'''-'^^_`ー-‐''`^`ィ'゙'""::;;r、I_I_I」 .|_I_I_I.! .!:::":::":::": .ヽ________乂
|:lii;;;; i;|;レ'_;ィ | f´::ヽ‐、_-、⌒、 r==========r''´`~;7 >、:::"::
,|;ii;l;|;;:ll!:;;! l| | 「,,___ r';;::::ミヽ::ィ⌒、/ ̄ ̄\ i::;;;;:::_::_::,⊥_
|:;:il!;;;ii;;ll!;|_l|,,-' <ニニニニ゙、r::⌒ヽ ゙、 r'´::;;::;;::;:::::;;::;;;;
!:il!;";;ii゙;;ll;| 〉―― 〉_r-''´`'''‐-‐ 、 l;;;;;;;;::;;::;;:
,|:;:il!;;;ii;;ll;;l;;| /――‐「;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;> l:::::::::::::::
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
r…―- ..,,_/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: イ
\ :::::::::::''´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
_>、_::::::ヽ、 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
 ̄i `丶、:::`丶、_: :::::::::::::::::::::::: ト、
| ! iハト、 i、丶、___` ー--::::::::::::::::\
lハノ!イ仄ゝヽ ナアi`ー-=....,,,____,,.ゝ
|'、`┘ '^i下心!ハj ,ハ!
|/\ 、 ゞ-イ //
郭槐は帰宅すると、夫に一部始終を語った ☆ ' r‐i> ‐rァ='7.イ´
\ ⌒ヽ、,.ヘ.::´:::ハ
\rイ ,.ィヘ.:::::ハー- 、
└攵アト=ヘ、::::ヽ ::::::\
/ 〈::::::::::::\:::::::::::::::::l
〉―ァi'´ \ :::::::: |
. /_ア^'┘ `ヽ、::j
└ ′ `
: : {/: : |: : :|: : : /: : / :|: : : : :// :j/: : } : : : : : : i:|: |
: : {: : 八_!: : /{: :/ |: : : :〃 : /: /:.': : : : : : : !.: :|
:、: : : { ∨厂/7!:/ー- .j: /: /: : :/: / /: : : : : : : :|: : {
: ヽ:{: | ∨从八{‐-、./イ: /: : : :/.:/:|: : /: : : : :|: : :.
:. : \{/ ィて心. ヾ. / }:/ /_.//¨:ト:/: : : : :/|: :{ :.
ヽ : :. ヾ {{::::::::リ / / =〃ミ、|/|: `: : /: !: :ト
{: \{ ゞ== ′ / 〃r心 ヾ. |: : : /: :j|: :j
: : :l: ` ー {{::::::ツ ノ:l从:/ : /|: / こっちは大勢で押しかけたのに、
: : :|:. ```` i:. `ニ" '´ィj/}/}::./ j:/ あっちはたった一人で出迎えてくれるなんて。
ハ:|::::.. ′ ```` ,イ//:/. |N /
:. :.:!: ::::\ r .._ /://:: ハ j| 肝の据わった人よね
: : l|___:::.`::..、 ` 一′ ,. :<l:/:/: : :/>}
:ハ:l|///} :::::::..丶.....:::::'´.:: |:{::{: : :/しハ
: : lトく/しへ、:::::::::: _.. j: : |: : {//八ヽ
:.::从 >///しx、 />ォ///7:|: :j|: : j/ ./ :.
i三へ:;:;:;:;:;l:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_x彡'三三|
|三 r=ミー‐r==く ̄ ,:三三彡イ|
Ⅳ ,.二´ `一" ゙=彡彡⌒i
リ ゝェミ、.i | 才ァ-、 彡彳ソ/
1  ̄イl |::.ゝ~ ̄ 彡「´ノ
だから言ったであろう ヽ. /:: ` 、 彡i"′
/ィヘ ヽ--=' _ 彡ト、
.. "´{ l//∧ 、____ ノ ` .イ j/∧ミx
.. "´ ヽ \//\こ二´ / / ////} }` 、
/ \ \//`ー一 ´ ノ./////j / `ヽ
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 郭槐という女性の人物像については、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
`ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` なお、李婉と郭槐の娘同士の仲は悪かったらしい。
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ 同じ『世説新語』『賢媛篇』には次のようにある
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
,. -‐ー 一ー -.. 、
, :'´ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
, ' .:::::::::::::::::::. :::::::::::::::::::::::ヽ
/:::...: .:: :: :.:.:::.. :. :::::::::::::::::゙:,
/::::::: .::::....:::::: ..:. ::::.. ..:::.. :::::::::::::::',
/::::::::..:::::::::::::::::. ::::.. :::... :. ::::::::::::::::::::::',
,':::::::::::::::::::::::::::::::::..:::::. :::::... :: :::::::::::::::::::',
i: ::::::::::::::::::;:::::;i1::::::::::::::::::::::::... :::::::::::::::::::',
l.: :.:::::::::::::/:::;ハ|::::::::::::::::::::、::::::::..:::::::::::::::::',
il::.::、:::::::::/::/ 'i:::l、:::::ト、:::、ヽ:::::::::::::::::. ::::::,
l|:::::{ヘ:::::::!:ムニ,‐-いヽ::{>;ゞ弌、:::::::::::::. :::::',
il:::::::'、l:::::::ト、廴バ ヾ'、ヽV 廴ソ,メヘ:::::::::.. ::::::',
!|:|:::::::::::::、ぃ  ̄ `  ̄ ゙|::..::::::::::::::::!
|」::::::::::::::',ゞヽ ,':::::::::::::::::::::!\
, '":l:!::::::::::::::::'、 、 ,. /::::::::::: :::::::::::i ヽ
/ !|:!:::::::::::::::ヽ __ ___ , 'i:::::::::::::::. :::::::::i \
/ |!:|::::::::::::::::l i\ ー /}. |:::::::::::::::: ::::::: :! ヽ
<.._ |!:|:::::::::::::::l| ヽ. ヽ、 / ,ノ |::::::::::::::::: :::::::.::! /
__,,. ニ=‐- 、|!:|:::::::::::::::|! `ヽ`_ー_'"-''". !:::::::::::::::::: ::::::::::| ∠_
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 賈充の妻の李氏は『女訓』を執筆し、世間で広く読まれた
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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′,' :/:.、.:/ ,′ /:: /l ::. .::i ハ l::. .i:ヽ: l
l ./ :l:、:.:/ :/ /:: 、/ | :i::. .::∧..::l |::: .|: l |
|::l .::|::.::′ .:′ ,'::/ \ | :|::. .::,'′Χ|: |:::. |:.. | |
「 ̄ ‐r-| .:l :i :|/ _、\|,ハ::.::/、∠.__|: |-,‐  ̄/
l`::< 》 | ::| :| :l,ィ´ん:ハ` ∨'イ_)ハヾ|: l 《>ィ:|
| .:i: l`:| ::l :| :l` 弋:ィリ い:ソ ,'l: ,':´::|::..:| | 父上は母上と合葬するべきよ。
l ::|::. l::∧ :ヽ|人 -‐ ‐- ,': /:i::: :|:i: | |
| ::|ハ |:'::∧.::.、::.、_\ ' /,.イ: |:: |:|: | | .母上が先妻なんだから当然でしょ
. | ::|:::| l:./::∧ \ゝr:、 ,.-‐┐ ..イ:/:! ,': lノ:..| |
. | ::|: :| |::i:/ |:ヽ::..ハ:三≧r====='==r≦|: :/|: : |:: :.| l
. | ::|:.::| |: |' |:人\|三三|| .:r}`lュ jl三j:/._|: : l:: : |ノ
| ::|: ::| |: |_.. -‐ ´ヽ. ̄|:|´ ̄:rj_j ̄ ̄|:| ̄l`ヽ:::|: : :| / ./ / \
| ::|: : | |: | l__j::| 〔{_,}j:. |:|_| ,ハ::::. :| / ./ / ヽ
/ / / / :.
/ / / /{ | | ! /! ! / / .!
| ,' | .ト、l、|、! /-/‐ハ / / ! .!
| ,' l l .lィfi芯ヽ'〃了心l / l |
| | ヽ八!弋ツ 弋ツ'/ / ,′
おや、おかしいですね。 | ! ハ ''' ' '' / / !
ノノ | ヽ ー一' _′/ |
李婉は離縁したとありましたよ。 | |: : `: -r _/ /: : |
_/ ./: ryノ::ハ:::/ /: : : |
この話を読み返してみて下さい // /{::::/イ/ハ}/ /Yヽ: : :.
// /:::::/} }/ / /⌒ヽゝ ',
晋 皇后 賈南風
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .李氏の娘は斉王司馬攸の妃であり、
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 郭氏の娘は恵帝の皇后となる賈南風だった。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j やがて賈充が亡くなると、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .二人の娘はそれぞれ自身の母と合葬させたいと願った。
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .しかし、年を経ても決着はつかなかったという
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
`ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` 事態が決着するのは、
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 .賈皇后が廃せられた後の事となる
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
/:i:i:i:i:i:i:{:i:i:i:i{ /:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}
{:i:i:i:i:i:i:i:i\:i:i\ ___ _ {:i:i:/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/
∧:i:i:i:i:i:i:iヽ:>-/⌒У \^ 、_ `V:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ \
| \:i:i:i:/ / \ \~\―― ' ヽ
| / , / ∨ ,ヽ 丶 l
Y / i ∨/| | |
| / i l ,| | l ∨| | |
/ / | | || / ,イ_|_ / \_, | |
. <_ / l{―l、八 l /-/ }/l /`| / < _ | |
| / | | \!==ミ\ l //,===|/ 、 |,/ |‐ / 八
. /| !/{ 、 { 《 i、)ij 「 \_{ 1、)ij | 》/ / / / / \
/y| \ \ \ ,辷_丿 辷__丿、/ / /| / 〉 .常識的に考えれば、
. / | \l,\{ ' <_,/_/ l / / お婆様はお爺様と合葬すべきだ。
. / /〃、ゝ 、_ _, ' l|ゾ l/ /
/ | /∥ `\ /´∥ / / 〉 邪魔者はいなくなったしな
. / 、 { |l _> 、_ イ、-. /'、 〈 / / ヽ
. { \ { |l  ̄/i //l :/ : :\ \__/ / /
. \ \ l{ ,-/j:i:/r‐..//: | : : : : 〈 \ 〈__/ / 〉
\ \ ////:i:`V´i:/: : : :{ : : : : : \ \ 〈 / /、
〈 \ }: ': :/ 入/:/:、: : :/: : : : : : : : :\ \.\_ ,/ 〉
. / \ 丶 _ /: : /:i:/ ̄: : : : : ̄ >: : : : : : : : : : : \_} 〈__ イ
〈 \__/ : : {/: ____/: : 、 : : : : : : : : : : : \ { ー ノ
. \ |//{ /: /|: \:_:/ :| : : : : : ー\ : : : : : : : : : \〈 /
. 〈 \ ///ハ ̄: : : |: :| : : : |: :| : : : : : : : :i ヽ: : : : : : : : : : ヽ /
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 賈充と李婉の血を引く孫の意向によって
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| おしまい |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:<
| | |::::::::| > イ |::::::::| 賈充さんちの家庭の事情
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
【第六十五回に続く】
新規CAST
~魏~
●華表(かひょう) ロイド・アスプルンド(コードギアス)
●李婉(りえん) 南空ナオミ(DEATH NOTE)
~晋~
●何遵(かじゅん) 藤丸立香(男)(Fate/Grand Order)
●何劭(かしょう)藤丸立香(女)(Fate/Grand Order)
●荀藩(じゅんはん) 司波達也(魔法科高校の劣等生)
●荀組(じゅんそ) 司波美雪(魔法科高校の劣等生)
●司馬冏(しばけい) アンチョビ(ガールズ&パンツァー)
【>>872修正】
_, ィ^'ヘ'''”::::::"::.そ
_,,、/:::゙て”:::"::.”::.:::::.."::''、_
”:::":.:::::..”:::":.:::::..”:::":.:::::..`-'^、_ ______
::”:::":.:::::..”:::":.:::::..”:::":.:::::..”:::":.`,´ _r=、 _r=、 ,_r=、、
:::::..”:::":.:::::..”:::":.:::::”:::":.:::::...:∠ ',|田| ',|田| ',|田| \ /\ _
”:::":.:::::..”:::":.:::::..”:::":.:::::.:..”:::":.::`ヘ_、________\ェi. \f´:
::":.::::::..”:::":.:::::.:..”:::":.:::::.:..”:::":.:::::.:”〈ttttt| トtttttt| |tttttt.! ! r'::"::゙::"
:::”:::":.:::::.:..”:_":.:::::.:..”:::":.:::::.:..”:::":.::::/_ _ |_| ._ _ !_! _ _ | |.f::"::'::::'" γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
``\:..”:::":.:::::.:..”:::":.::..”:::":.:::::.:: ::::::.<´‐‐゙i f ‐‐゙i f --゙i !l::":::::::::::: .| ねぇ、あなた |
l";゙;ヽ:..”:::":.W`'''-'^^_`ー-‐''`^`ィ'゙'""::;;r、I_I_I」 .|_I_I_I.! .!:::":::":::": .ヽ________乂
|:lii;;;; i;|;レ'_;ィ | f´::ヽ‐、_-、⌒、 r==========r''´`~;7 >、:::"::
,|;ii;l;|;;:ll!:;;! l| | 「,,___ r';;::::ミヽ::ィ⌒、/ ̄ ̄\ i::;;;;:::_::_::,⊥_
|:;:il!;;;ii;;ll!;|_l|,,-' <ニニニニ゙、r::⌒ヽ ゙、 r'´::;;::;;::;:::::;;::;;;;
!:il!;";;ii゙;;ll;| 〉―― 〉_r-''´`'''‐-‐ 、 l;;;;;;;;::;;::;;::;;;;;;;;;;;;
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
r…―- ..,,_/ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: イ
\ :::::::::::''´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
_>、_::::::ヽ、 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
 ̄i `丶、:::`丶、_: :::::::::::::::::::::::: ト、
| ! iハト、 i、丶、___` ー--::::::::::::::::\
lハノ!イ仄ゝヽ ナアi`ー-=....,,,____,,.ゝ
|'、`┘ '^i下心!ハj ,ハ!
|/\ 、 ゞ-イ //
そんなある日 ☆ ' r‐i> ‐rァ='7.イ´
\ ⌒ヽ、,.ヘ.::´:::ハ
\rイ ,.ィヘ.:::::ハー- 、
└攵アト=ヘ、::::ヽ ::::::\
/ 〈::::::::::::\:::::::::::::::::l
〉―ァi'´ \ :::::::: |
. /_ア^'┘ `ヽ、::j
└ ′ `
乙でした。
しかし、女の争いは醜いですな…賈充に初めて同情した気がします。
あと、司馬炎の小さな親切、大きな迷惑には笑いましたww
おっつおっつ
逆うわなりうち未遂までやるとかgkbr
乙
なんつーか、エリートって色々大変だな……
結婚一つとっても自分ではどうしようもないとは
>>1乙ー
この「正妻を二人とも面倒見て、子息は娘ばっかり」ていうのを知って
結構賈充さんへの印象変わったんだよな
娘たちに強く出れない父親キャラだったのかと
乙です
>当時の賈充には、黙って李婉と離縁するしかなかった
わざとじゃないだろうけど審議中のAA貼りたくなる
乙
ヒナが余計なことしなければここまで拗れなかったんじゃね?
乙
司馬冏アンチョビかぁ…まぁなんか調子に乗りそうなキャラだよね
賈充邸は洛陽の北端の宣武場の横みたいだけど、
永年里の位置がわからんな
【「やる夫が正史を書くようです」反省会会場】
. , : : : { |∨ | \ 丶
/. :| | |⌒八. :.
. : . | | | x芹㍉:: |:.. :.
i|. :| | ∨| r ヒツ|:: |: : . :. 今回紹介した三国の戸籍人口。
||: . ||___}}⌒""""ト|イ: : :.小j
八 : : . |人 ̄ ` |:| !::| | >>790にある蜀の場合、
\{\:|:. ' ’ 人!| |从| .戸数が八万戸増えたのに、人口は四万人しか増えていません。
八 |:.:.:iト... /∨八|
)从.:.:{:八_|_ / 〉、__ _xへ それと、お暇な方は、
\{ / /_\/ニニ| / \ >>797と>>800にある各国の人口を戸数で割り算してみて下さい
-=ニ\Λ::::::|ニニニ/ _}
/ |ニニニニ「:::|ニニ//斗-‐⌒ヽ
i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|i
__.i;;;;;;;;;i _ ヾ'' i;;;;;;;;'
ヾ;;;;;;;;iヽ--、 ,..-、,i;;;;/
ヽ 'i、`ヽ i、・,,'iヾ' .、・,..'ト'ヽ /i' _ r'/-'ニヽ
ヽi、 'ヽ' ヽ , ' ` ir'i,イ,./ iー-'゛'ー-'―
;;;;;;;;i` ' ト、ヾニ'ニ'ニ'ニ'/ヽヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
ほう、これはまたひどいな ;;;;;,/ ' 、ー‐ ‐/ 'イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;i、 ` ー‐' i、 i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;ヽ ヽ ' ,イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/ 何も見なかったことにするお
___/ \
| | / 、 _,.-‐-、 ミ ー-,..-‐-、 ミ
| | /  ̄ ̄_゙、!j.j.jJ___iJ.j.j.j.!____
| | | . ̄/______丶.,_,______,_ヽ.
 ̄ ̄ ̄ ....("二) .`――――-((」II.IIニニニニニニエ!
魏は一世帯7.8人、蜀は一世帯3.3人、呉は一世帯4.3人か。確かに酷い、これじゃ蜀も呉も人口増える訳がない
それと>>790で戸数だけ増やしてるのは徴兵と増税の為かな?やっぱ北伐って糞だわ
徴兵忌避、課税対象秘匿で日本の庚午年籍みたく
なぜか女子ばっかになってたとか
漫画の三国志でも、途中で孔明が国力疲弊してるからって、
北伐止めて、国力回復させた下りがあったなあ。
数ページで終わってたけど、戦国漫画でああいう描写が
ある事自体が珍しいから印象に残ってた
こんなに露骨に魏が回復にリソース割いてるんじゃ
このまま時間が経てばドンドン挽回不可能になるじゃねえか!!
と危機感を持ってた諸葛恪の言い分も凄く良くわかる
戸籍人口って、政府の把握人口だから、どこまで実際の人口と対応してるかわからないんだよね。
争乱期に激減してるの、みんな逃亡しちゃって把握できなくなってるからだよね。「戸籍」だから、登録地からいなくなると、別のところで平和に暮らしてても「いない」ことになる。
もちろん、戦乱で減ってないとは言わないけど、戸籍そのままの割合で人口減ってるかというと、そこまでではないと言うよね。
だから、この戸籍人口の減り方は、その地域の人口推移より、むしろ戸籍を作成・改訂する政府の地方統治機構が疲弊・壊滅してることを示してるよね。
戸籍人口=人口だとすると、日本の平安中期以降の人口は、江戸初期まで「ゼロ人」になっちゃう。
んな当たり前のことを「みんな気付いてないようだけど」みたいに言われても
夏休みの中学生かよ
乙
賈充の妻の話は面白いけど、肝心のソースがあれで本当?と疑ってしまう
>>905
そのものズバリ夏休み中ですしね
戦乱の時代だってのに流民が死なずにどっかの土地に流れ着いて
何のトラブルも起こらずに「平和に暮らせる」と思い込んでる辺り
中学生より小学生低学年だろうと思うけど
マジかよカープ最低だな
【おまけ】
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| 『世説新語』『容止篇』より |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:< 潘岳と左思は西晋期を代表する文人である
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
, ≦ ミ ´ マ ≧、_
/ア ´ , { ヽ ヽ ヾ ̄ { \
//' / i i } `、 ノノ.} `、
, イ/./ , / i l l lヽ ', ム .`、
/ // .{ il ムィ―イノ } .',, イハ j ',
// ,/ i l .lマ { j /」/.}./i i .L// } .i
// /} .,l .l .lマ´{∨ }i .ィf示 ̄アi } i l .l/ .}.l
{/i / i /l { { ,,ィァャ\マ 弋ツ ,l '}/} ./ /},l
| / {.,' { ', ヽ弋ノ l } i Y/ ,ィヽ リ
.. , | / .{i ∨ .lミヽ __ / j/ .,, ≦ハ. ヾ、
. ハ .{' { ∨ { ハ マ .i / /,, ≦i i l \ ヽ
V i }ヽY. ヽ ヽ ' i /7 .|.ノ { {. ヽ\
.} .l i ./j ` 、_ 彡 il ム ノj \ \ ヽ 石崇の所にでも遊びに行こう
.j ', .{ {イ ./ ハ≧ 、_,-マ j」≦}―ァ≦ト、ヾヽ `
\ , ´{.i ./_,,-{≧=- 、-ミ- {―-、 .i{ /' \\ヽ
ヽ ` 、 ´/ `{// // { ,トイ / {{ .{{ マ.',
.、 .',-、 /Y // /L_/i/ ヽ ノ .}} .}} ./ }
.\ / l .,/' {{ / /.l i`' .}} .}}/ ノ /
/ .}/ l j /' .{{ ' .ヘ { ii/ヽ } ,,ィミ .}}, ´/
.>、 Y/ ,イ 7ミュ, } 彡ッィ ´ ., 彡 /
/ノ}ミ、 ,,,' ∨/ .// ヽ ` ==彡 イ} , ´/ /
/ i iハ Y // `/ ' j ´ ./ i ./ マ、
.l l { { i.{ / ./ .{ / j.∨ ./
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 潘岳は大変美しい容姿をしており、何とも言えない風情があった
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/ :/-‐ ‐ ヽ \ \⌒\
// // /, ヽ ヽ }> {{ ヽ
/ /!/ { { { }} i :| レ',.小 i|
/// ∧ ト、V _jト、ト、┤ | /ハ ||
// / / ∧ィ斧ミ 、,.ィ芹ミ刈 ト、// ∧ :!|
/ i :/ / ハ代リ,. ヽ!{代ツイ レ | | !!
' レ' /| 八'' '' // | | | 从
∧/ !// /ヽ `ー- // :/ V//
{ { //:! ! | :〕7´/ / :/L !V
ヾ V/ | | jレ!V_ //V/ |∧
|ハ ヽ!/ :////,. =ミ、 _,.イヽ \
|乂/∧ //: : 〃 }} |\\ \ ~~~♪
レ': : :LヽV : : {{ 〃 八 \\ \
{: : : : : //: : : :V i / ヽ ヽ ヽ. ヽ
- 、: :〈〈: : : : :| -=彳 \ }} }}
ヽ: : : :| |: : : : | | ト、 V/ 〃
〉: : :| |: : : : | | | i } /
〈: : : :} }: : : : | | :! | |イ
}: : //: : : : 〈 ,. - :| :| | jノ
/: : :| !: : : : : :} :| :| |
〈___j |: : : : : / :!\ :| | \__人_人从_人_人从/
/ ―┐,.二二 / ∧ |\乂_ _) (__
/ : : : : | |: : : : / /: : V ヽ ) 潘岳様ッ!!? (
〈: : : : : :| |: : : / /: : : : >  ̄ ̄) ( ̄ ̄
冫、__j_ L__〉'´ ̄ /_-=彡ヘ /⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`、
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.〈 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 若い頃、弾弓を小脇に抱えて洛陽の街に出た所……
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
, ―― 、-- 、
, ィY , / i ヽ マ ャ ミ 、
., 彡/{// j i リi }、 マi ヽ \
,ィ .,´/ {/ }、{.ト}ノィムハ .} .Y.ヽ
((././ } ハf芯 i 芯. } ム ノハ }
ヽi.ム / ト.、 .ャ ァ .ノ} .ハ ノノ あら。
{' ./ , i {_≧ - ≦// ヽ
/ ハ{`/.jミ、)[ノ// \ 皆様御機嫌よう
./ / .j Yマ彡ヘ、 {/ ア 、 ` .、
./, イ , ノ / 7=- 、{ <' / } ヽ、 ヽ
-‐  ̄ ̄_ 、
-――‐- 、 / ̄ヽ´ / \ ヽ、
夏侯湛様は御一緒ではないのですか!? / / へ__「 ̄`ーへ----ヘ | ヽ
/ __ ヽ、 / / | ヽ ヽ、 | | ',
きゃあああぁぁぁッ!!! ./ /´___`ヾ、 | / / | | l l | | i
__ / r'´, 、 、、\゙'.| ! l ! | | l l | | |
__ ⌒ヽ,r '´ ` 〈 /´ ,--、/ ヽ r‐!‐、`l | ! l l ! | | l _L.-! ! |
あれ、潘岳様よ!? .∠/‐O‐/<ヽ/二二ヽ V / / l!_| |N__|_ l l | ! lT''‐L'、 |_|/イ_/! /! ! l |
Lr''´/ ̄`ヽ /l、、ヽ___| | トl/Vイ 。 l! 。 |l l | ! l !/l。:| ヽ/ /|。::ヽ、| | | |
////|! |_|_l 、 ! ト、 ´,-、| l ヽ \`| |ー, ー‐' l | VヽN| l:: l ! !::::::ノ/ | | | |
!l l´!l ヽヽ | |N |゚' ゚‐''| |)、、 \ 」 l、 --┐ / | | |ヽ""丶--┐"""' | | | |
お慕いしています!r―-、l ゚ ゚ ;// lr‐ヽフ | | ヽー‐、.!、_,\`ー' _,../__/ ', | | ト、 ヽ_ノ . イ ∧/Vヽ|
`(ヽ ヽト- //, (´ ト‐/ / / | l | l`´r| ∧. ! ! ∧ >- . _ イ´ l /::/:::/ヽ、_
!`ヽ \/// ヽ !/ イ レ' / / / />´/_ / ヽ.|∧/Vヽ|_...,--、__| /|/::://::::::::::::`::....、
!/_\ `´ /\ \| /― / //i´ i´―‐ン゙ /´`ヽr‐、 /::(、 ` `ヽ::::/:::::::::::::::::::::::::::::::\
/`/♀lr`ー‐´ / \ \ / / //| ! | / r' <ヽ | |/|::::::l´ |V:::::::::::::::::::::::::::::/
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ……出会った女たちは、皆が手をつないで彼を取り巻いた
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_________________ィ‐' ̄`ヽ
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| 抱いて!! |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
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|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
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` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ// 「奇童」「連璧」の面目躍如である
| | >:´|、 - ,|`:<
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
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|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
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/::  ̄ _ `ヽ、
/ ⌒`: : :: : :: ::\: :ヽ
/,ニニ:==-l:: :: :: : ',:: ::',
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/ l l::;:/下l| |:::厂|リh:: :::h::〃⌒ヽ、
/〃 .l l:::{,,レ-、 |ノ,、--、:| :|:「リ:ハ ::::い} そんな話があったんですよ。
/ /{ |:::} |://ノ ヽ:::::}
{/ | |::入 ,_'_ _, ..::}/:// }::ノ 私は可愛い系のイケメンですけど、
{ 乂|:::::{>ヘ=ヘ, 、:イ_}〃 |/ 潘岳殿はちょっとモノが違いますよね
_,、小{_:: :: :}-イ:::乂 ノ
/:::: :/〃^:: :ノ{ヽ/:::::l:::::`丶-r、
/:::: ;::::{ 三Y |j}/\ノ::::::::::::/:::::l
}:::: :: ::::} ^J{ :/::::::/::::::::::/:::::::::l
/:::: ::::rイ Y:| /:::/::::::::::::::/:::::::::::|
晋 散騎常侍 裴楷
,.⌒ヽ γ⌒ ヽ
〈● ノ\ /\ ●〉
ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ
面白い話を聞きました。 ) Y (
/γ⌒ ⌒ヽ\
そうすれば女の子にモテるんですね / | | ヽ
| ヽ__人__ノ |
\ `ー'´ /
____
/ ノ \\ 晋 秘書郎 左思
/ (●) (●)\
/ ∪ (__人__) \
| ` ⌒´ | ちょっと待つお。
\ /⌒)⌒)⌒) //⌒)⌒)⌒)
ノ | / / / (⌒) ./ / / 今の話は潘岳殿だから成り立つ話だお。
/´ | :::::::::::(⌒) ゝ ::::::::::/
| l | ノ / ) / 左思君のスペックじゃ話にならんお
ヽ ヽ_ヽ /' / /
ヽ __ / / /
,‐、 γ ⌒ ヽ
( ●ヽ 人 ● 〉
Y ヽ/ ヽ、 _ノ
) i い_
/γ ヽ \ 男は度胸。
i' i | .|
| ヽ_人___ ノ .| .何でも試してみるものです。
ヽ_ `ー'´ ___/
./ゝ/ノ::::::::::::::::::::::::\ .吉報を待っていて下さい
|ノ//:::::::::::::ヽ,::::::::::::::|
|^:::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::|
|^:::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::|
___
i⌒ l /ノ `ヽ\
. __ | | /(◯)ilil{(◯ )\
( \ | |/ (__人__) \
おい待て!! \ \ } | |i|||||||i| |
\  ̄` | |ェェェェ| /
早まるんじゃないお!!! ノ \ー‐―'⌒ヽ ーく
( ̄ ̄ ̄ / / ヽ
 ̄ ̄ ̄) | / ‘,
. _/ / ‘,
. (_/ ̄`ー――‐一'
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 左思はひどく醜かったが、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_|_/__/__/_/ ∧_Y⌒Y ._|_/__/__/_/ ∧_Y⌒Y
// / / / ハ |. ゝ_ノ // / / / ハ |. ゝ_ノ
/ /_/_/_/ / ハ / /_/_/_/ / ハ
/ / -三三- V / ハ / / -三三- V / ハ
| | 二、} レ二:、 V / /! | | 二、} レ二:、 V / /!
| |. (_i_)} {(_i_)_ V / | | |. (_i_)} {(_i_)_ V / |
ソ --ノ / -- `.ミ | /二Y ソ --ノ / -- `.ミ | /二Y 何カネゴンもどきが
{ _U_イl、__n_}\_ u レ/ / { _U_イl、__n_}\_ u レ/ / 潘岳様の真似してんだい!!
ゝ | fヽ} }|:.|ノヽ / | / ゝ | fヽ} }|:.|ノヽ / | /
| | | |エlエlエl| | / レ | | | |エlエlエl| | / レ
\ | | | | | | | / \ | | | | | | | / あたしらが喰ってやろうか!!!
\| | | |∧.∧.∧| | | | .\| | | |∧.∧.∧| | | |
ゝ. Y二二二Yノ / ./  ̄ ̄ ̄ ゝ. Y二二二Yノ / ./  ̄ ̄ ̄
| ´ ̄ ̄|:゚|` / | ´ ̄ ̄|:゚|` / ペッペッ
` ―― |゚:|'´ペッペッ ` ―― |゚:|'´
c イ ⌒ ヽ c , ‐ 、
c !、_ ノ Y /
r j i (
r⌒ヽ /γ 、\
/ /\ .|. | ヽ'i
〈__/ }|. !、 ___人_ノ/
か、勘弁してくれ!!! / \. / / /
/ `⌒´ \
/ / ̄ ̄ヽ )
"ヽ | i, i (_ノ
| ヽ/ ヽ、_/ /
ヽ、_/ / /
(/
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } すると老婆たちが
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \
| (__人__) | ぶっちゃけ、左思君はキモオタと変わらない気がするお
./ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
/::  ̄ _ `ヽ、
/ ⌒`: : :: : :: ::\: :ヽ
/,ニニ:==-l:: :: :: : ',:: ::',
/ / :|::/ / |::::|:: ::l :: :: l:: :::l
! .l..::|_|:::| |::::|:: ::|_:: :: lヽ:J_
/ l l::;:/下l| |:::厂|リh:: :::h::〃⌒ヽ、
/〃 .l l:::{,,レ-、 |ノ,、--、:| :|:「リ:ハ ::::い}
/ /{ |:::} |://ノ ヽ:::::}
石を投げられないだけマシじゃないでしょうか? {/ | |::入 ,_'_ _, ..::}/:// }::ノ
{ 乂|:::::{>ヘ=ヘ, 、:イ_}〃 |/
_,、小{_:: :: :}-イ:::乂 ノ
/:::: :/〃^:: :ノ{ヽ/:::::l:::::`丶-r、
/:::: ;::::{ 三Y |j}/\ノ::::::::::::/:::::l
}:::: :: ::::} ^J{ :/::::::/::::::::::/:::::::::l
/:::: ::::rイ Y:| /:::/::::::::::::::/:::::::::::|
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } なお、この逸話は書物によって異同があるのを断わっておく
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| おしまい |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:<
| | |::::::::| > イ |::::::::| 身の程をわきまえようというお話
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
西施の顰みに倣う、のような故事成語は生まれなかったのかな
乙です
いつの時代も※ただしイケメンに限る、は健在だな
乙です。
酷い話やww
【おまけ】
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
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| take2 |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
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` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:< 『語林』という書物にある類似した話も紹介したい
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
, ≦ ミ ´ マ ≧、_
/ア ´ , { ヽ ヽ ヾ ̄ { \
//' / i i } `、 ノノ.} `、
, イ/./ , / i l l lヽ ', ム .`、
/ // .{ il ムィ―イノ } .',, イハ j ',
// ,/ i l .lマ { j /」/.}./i i .L// } .i
// /} .,l .l .lマ´{∨ }i .ィf示 ̄アi } i l .l/ .}.l
{/i / i /l { { ,,ィァャ\マ 弋ツ ,l '}/} ./ /},l
| / {.,' { ', ヽ弋ノ l } i Y/ ,ィヽ リ
.. , | / .{i ∨ .lミヽ __ / j/ .,, ≦ハ. ヾ、
. ハ .{' { ∨ { ハ マ .i / /,, ≦i i l \ ヽ
V i }ヽY. ヽ ヽ ' i /7 .|.ノ { {. ヽ\
.} .l i ./j ` 、_ 彡 il ム ノj \ \ ヽ 今日は馬車で都中巡ってみるか
.j ', .{ {イ ./ ハ≧ 、_,-マ j」≦}―ァ≦ト、ヾヽ `
\ , ´{.i ./_,,-{≧=- 、-ミ- {―-、 .i{ /' \\ヽ
ヽ ` 、 ´/ `{// // { ,トイ / {{ .{{ マ.',
.、 .',-、 /Y // /L_/i/ ヽ ノ .}} .}} ./ }
.\ / l .,/' {{ / /.l i`' .}} .}}/ ノ /
/ .}/ l j /' .{{ ' .ヘ { ii/ヽ } ,,ィミ .}}, ´/
.>、 Y/ ,イ 7ミュ, } 彡ッィ ´ ., 彡 /
/ノ}ミ、 ,,,' ∨/ .// ヽ ` ==彡 イ} , ´/ /
/ i iハ Y // `/ ' j ´ ./ i ./ マ、
.l l { { i.{ / ./ .{ / j.∨ ./
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 潘岳は大変美しい容姿をしていた
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
, ,==、 ,. -‐/7
i l_, 、-ソ、 ヽ
、⌒ー ´`ー-‐ ヘ、 , '  ̄ ̄ヽー‐' `ヽ ヾ、_ヾ ,.--’┤
ヽ ヽ ヾ ヽ 「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/フ i `v ハ、ノ`ー´> ,、 i
>ー-、ー-ニニ」_ _ _____/ / | / !l .li , ' ´'_ヽ !
//il7ッ,==‐-- 、.、フ,二ニヽー-≦l  ̄ ./ , ! ソ, ' ´ / ヽ ノ
..i l`、|レ┌‐-――-//、 |l//ゞ、_/二ヲ〈,>〃ー‐┐ ./ `ー´
.i l`、( )|__ __ i l`、`!//! i‐//ヾ、|レ,ヽヽ´ i /
.li-‐ヲト'、ー「|  ̄ | レi├--( )-‐l | | L__( )-‐l | l i
. !v |lヽ// ヽv' | レ 'l|\シ/ i !, フ「iヾ.ン/ | !
ゝ、i_l.シ ゝ、ヾ.' _lレ .ノ ゝ '、!L, 人. ! \ />ーー,---- 、
`ー- ' `ー '  ̄  ̄ / :/-‐ ‐ ヽ \ \⌒\
// // /, ヽ ヽ }> {{ ヽ
/ /!/ { { { }} i :| レ',.小 i|
/// ∧ ト、V _jト、ト、┤ | /ハ ||
// / / ∧ィ斧ミ 、,.ィ芹ミ刈 ト、// ∧ :!|
/ i :/ / ハ代リ,. ヽ!{代ツイ レ | | !!
' レ' /| 八'' '' // | | | 从
∧/ !// /ヽ `ー- // :/ V//
{ { //:! ! | :〕7´/ / :/L !V
ヾ V/ | | jレ!V_ //V/ |∧
|ハ ヽ!/ :////,. =ミ、 _,.イヽ \
|乂/∧ //: : 〃 }} |\\ \
レ': : :LヽV : : {{ 〃 八 \\ \
{: : : : : //: : : :V i / ヽ ヽ ヽ. ヽ
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 彼が外出する際、洛陽の街に馬車を走らせると……
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
, ,==、 ,. -‐/7
i l_, 、-ソ、 ヽ
、⌒ー ´`ー-‐ ヘ、 , '  ̄ ̄ヽー‐' `ヽ ヾ、_ヾ ,.--’┤
ヽ ヽ ヾ ヽ 「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/フ i `v ハ、ノ`ー´> ,、 i
>ー-、ー-ニニ」_ _ _____/ / | / !l .li , ' ´'_ヽ !
//il7ッ,==‐-- 、.、フ,二ニヽー-≦l  ̄ ./ , ! ソ, ' ´ / ヽ ノ
..i l`、|レ┌‐-――-//、 |l//ゞ、_/二ヲ〈,>〃ー‐┐ ./ `ー´
.i l`、( )|__ __ i l`、`!//! i‐//ヾ、|レ,ヽヽ´ i /
.li-‐ヲト'、ー「|  ̄ | レi├--( )-‐l | | L__( )-‐l | l i
. !v |lヽ// ヽv' | レ 'l|\シ/ i !, フ「iヾ.ン/ | !
ゝ、i_l.シ ゝ、ヾ.' _lレ .ノ ゝ '、!L, 人. ! \
`ー- ' `ー '  ̄  ̄
// / / ハ
て _|_/__/__/_/ ∧_Y⌒Y
て // / / / ハ |. ゝ_ノ
/ /_/_/_/ / ハ
/ / -三三- V / ハ
あっ! | | 二、} レ二:、 V / /!
| |. (_i_)} {(_i_)_ V / |
そこを行く馬車ッ!! ソ --ノ / -- `.ミ | /二Y
{ _U_イl、__n_}\_ u レ/ /
もしかして潘岳様ではございませんか!!? ゝ | fヽ} }|:.|ノヽ / | /
| | | |エlエlエl| | / レ
\ | | | | | | | /
\| | | |∧.∧.∧| | | |
ゝ. Y二二二Yノ / ./  ̄ ̄ ̄
| ´ ̄ ̄|:゚|` /
` ―― |゚:|'´
, -''´ Y ミ丶、
/`'´ 、`ヽ ヽ_,、
./ イ/ // l 、ヘ ヽ ヽ
./ / ! |メ人 | /l l人! |ハ |
| !rl r==ミ从ノr==ミ |ヽ' ! !
.! |.!|. |::::: l :::::: | |,イ| | あら。
', .! ト、 l、 r―‐ ァ ,| ||.! /
`∨ ヾ个ト_=_-イ/,′! |/ お嬢様方、御機嫌よう
| |l lrィ≧{}≦メィ !
リ l | ',:::::/ | |
/ l 人 ∨ ノ ,八
// / / ハ // / / ハ
_|_/__/__/_/ ∧_Y⌒Y _|_/__/__/_/ ∧_Y⌒Y
// / / / ハ |. ゝ_ノ // / / / ハ |. ゝ_ノ
きゃあああぁぁぁッ!!! / /_/_/_/ / ハ / /_/_/_/ / ハ
/ / -三三- V / ハ / / -三三- V / ハ
| | 二、} レ二:、 V / /! | | 二、} レ二:、 V / /!
お嬢様ですって!! | |. (_i_)} {(_i_)_ V / | | |. (_i_)} {(_i_)_ V / |
ソ --ノ / -- `.ミ | /二Y ソ --ノ / -- `.ミ | /二Y
{ _U_イl、__n_}\_ u レ/ / { _U_イl、__n_}\_ u レ/ /
よろしければ、 ゝ | fヽ} }|:.|ノヽ / | / ゝ | fヽ} }|:.|ノヽ / | /
この果物をお召し上がり下さい! | | | |エlエlエl| | / レ | | | |エlエlエl| | / レ
\ | | | | | | | / \ | | | | | | | /
投げるんで受け取って下さい!! \| | | |∧.∧.∧| | | | .\| | | |∧.∧.∧| | | |
ゝ. Y二二二Yノ / ./  ̄ ̄ ̄ ゝ. Y二二二Yノ / ./  ̄ ̄ ̄
| ´ ̄ ̄|:゚|` / | ´ ̄ ̄|:゚|` /
` ―― |゚:|'´ . ` ―― |゚:|'´
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 常に潘岳を目にした老婆たちが彼の馬車に果物を投げ込んだ
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
. ___
,〟' ´ .`ーー 、
/ .〃^´ \
/ / :..:..:..:..:..ヽ
./ / :..:..:..:..:..:..:..ヽ
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i ,' :..:..:..:..:..:..:.. l
i . :..:..:..:... i
゙、 . :..:... ,′
ヽ /
ヽ ./
丶 /
ヽ、 / ./ / /. / / i \ .∧
`丶、___,,,,〟´ ./ /. / /| / l. | | | | ∧
| | | | l ー斥」、 | | | |. |
| | | | ∨/ V\ /l l j. !. |
| | 〃丶 | T≧=xz V 从 人才´,ノ |
| | |,| ソ|. | 代以ソ,′ x===z / / |
| |、 \∧. | `"´ 以ソ,'ム ′ l |
| | l :`┤. | `"´ }. ∨| |
今日も大漁だな .| | | i: : ト、 | / ∨ .| |
| | | |: : |::∨ ∧ 、_ / ∨ ! !
| | | |: : |: :∨ ∧ ` > /: : ∨ //
| | |: : |: : :∨ ト /: : : :∨ 〃
.ヽ |/ |: : |⌒Y∨ ∧ >- . : : : | : : ∨
.∨ ./: :/ ̄ ゙̄∨ |ヽ人 : : : : : : : :| : : : |
/ ./: :/ ∨ | ,ヘ .|: : : : : : : ::| : : : |
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } そのため、潘岳の馬車は果物で満たされた
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
// / / ハ // / / ハ
_|_/__/__/_/ ∧_Y⌒Y _|_/__/__/_/ ∧_Y⌒
// / / / ハ |. ゝ_ノ // / / / ハ |. ゝ_ノ
/ /_/_/_/ / ハ / /_/_/_/ / ハ
/ / -三三- V / ハ / / -三三- V / ハ
| | 二、} レ二:、 V / /! | | 二、} レ二:、 V / /!
この想い、潘岳様に届け!! | |. (_i_)} {(_i_)_ V / | | |. (_i_)} {(_i_)_ V / |
ソ --ノ / -- `.ミ | /二Y ソ --ノ / -- `.ミ | /二Y
{ _U_イl、__n_}\_ u レ/ / { _U_イl、__n_}\_ u レ/ /
もう十年若けりゃ、 ゝ | fヽ} }|:.|ノヽ / | / ゝ | fヽ} }|:.|ノヽ / | /
あたしがお持ち帰りされたろうに…… .| | | |エlエlエl| | / レ | | | |エlエlエl| | / レ
\ | | | | | | | / \ | | | | | | | /
ああいう綺麗な男を \| | | |∧.∧.∧| | | | .\| | | |∧.∧.∧| | | |
尻に敷くのがたまんないんだよぉ .ゝ. Y二二二Yノ / ./  ̄ ̄ ̄ ゝ. Y二二二Yノ / ./  ̄ ̄ ̄
| ´ ̄ ̄|:゚|` / | ´ ̄ ̄|:゚|` /
` ―― |゚:|'´ . ` ―― |゚:|'´
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ちなみに、この「果物を投げる」行為は、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
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| |:::::::::::::f \::::::::}
| 私を食べて |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:< 要するにこういう事だ
| | |::::::::| > イ |::::::::|
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
,.⌒ヽ γ⌒ ヽ
〈ー ノ\ /\ー 〉
ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ
) Y (
/γ⌒ ⌒ヽ \ という話があったのさ
/ | γ/^ヽ|
| ヽ__人__/ 〉|
\ `ー'´ 〈 / ⌒^ヽ
―――――――― \ _ _ _ )
/ ̄ ̄\
「 へ \
(● )(● ) |
面白い。 | | |
| ___`___ |
潘岳にできて俺にできないはずがない。 | `ー '´ |
r'ニ二ヽ_ |
女は文人にこそ惹かれるもんだからな ノ´─‐、)' ,ハ /
|. ご,¨lノー' / \
晋 安平郡の人 張載
,.⌒ヽ γ⌒ ヽ
〈ー ノ\ /\ー 〉
ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ
) Y ( そう上手くいくかね?
/γ⌒ ⌒ヽ \
/ | γ/^ヽ| その理屈通りなら、今頃俺は左右に美女を何人も侍らせてるよ
| ヽ__人__/ 〉|
\ `ー'´ 〈 / ⌒^ヽ
―――――――― \ _ _ _ )
/ ̄ ̄\
/ `ヽ \
(●)(● ) |
| | |
言ってろ。 l __`___ |
. { `ー'´ l
ちょっと行ってくるから、結果を楽しみにしてるといい { ./
γ⌒ヽノ ヽ ノ
( ⌒ ) ノ ヽ
ゝ_ イ / |
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 張載という文人がいた
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
, ,==、 ,. -‐/7
i l_, 、-ソ、 ヽ
、⌒ー ´`ー-‐ ヘ、 , '  ̄ ̄ヽー‐' `ヽ ヾ、_ヾ ,.--’┤
ヽ ヽ ヾ ヽ 「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/フ i `v ハ、ノ`ー´> ,、 i
>ー-、ー-ニニ」_ _ _____/ / | / !l .li , ' ´'_ヽ !
//il7ッ,==‐-- 、.、フ,二ニヽー-≦l  ̄ ./ , ! ソ, ' ´ / ヽ ノ
..i l`、|レ┌‐-――-//、 |l//ゞ、_/二ヲ〈,>〃ー‐┐ ./ `ー´
.i l`、( )|__ __ i l`、`!//! i‐//ヾ、|レ,ヽヽ´ i /
.li-‐ヲト'、ー「|  ̄ | レi├--( )-‐l | | L__( )-‐l | l i
. !v |lヽ// ヽv' | レ 'l|\シ/ i !, フ「iヾ.ン/ | !
ゝ、i_l.シ ゝ、ヾ.' _lレ .ノ ゝ '、!L, 人. ! \
`ー- ' `ー '  ̄  ̄
/ ̄ ̄\
/ 「 \
| ( ●)(●)
| | |
弾弓を小脇に抱えて、と。 | __´___ノ
| `ー'´}
じゃあ俺も馬車で都巡りと洒落込むかな ヽ /
___イ.ヽヽ、___ _ノ゙-、.
: | '; \_____ ノ.| ヽ
| \/゙(__)\,| i
> ヽ. ハ | |
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ 彼は大変醜い容姿をしていた。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j そんな彼が外出する際、洛陽の街に馬車を走らせた所……
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
, ,==、 ,. -‐/7
i l_, 、-ソ、 ヽ
、⌒ー ´`ー-‐ ヘ、 , '  ̄ ̄ヽー‐' `ヽ ヾ、_ヾ ,.--’┤
ヽ ヽ ヾ ヽ 「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/フ i `v ハ、ノ`ー´> ,、 i
>ー-、ー-ニニ」_ _ _____/ / | / !l .li , ' ´'_ヽ !
//il7ッ,==‐-- 、.、フ,二ニヽー-≦l  ̄ ./ , ! ソ, ' ´ / ヽ ノ
..i l`、|レ┌‐-――-//、 |l//ゞ、_/二ヲ〈,>〃ー‐┐ ./ `ー´
.i l`、( )|__ __ i l`、`!//! i‐//ヾ、|レ,ヽヽ´ i /
.li-‐ヲト'、ー「|  ̄ | レi├--( )-‐l | | L__( )-‐l | l i
. !v |lヽ// ヽv' | レ 'l|\シ/ i !, フ「iヾ.ン/ | !
ゝ、i_l.シ ゝ、ヾ.' _lレ .ノ ゝ '、!L, 人. ! \
`ー- ' `ー '  ̄  ̄
-‐  ̄ ̄_ 、
-――‐- 、 / ̄ヽ´ / \ ヽ、
/ / へ__「 ̄`ーへ----ヘ | ヽ
/ __ ヽ、 / / | ヽ ヽ、 | | ',
あの馬車はひょっとして! / /´___`ヾ、 | / / | | l l | | i
__ / r'´, 、 、、\゙'.| ! l ! | | l l | | |
__ ⌒ヽ,r '´ ` 〈 /´ ,--、/ ヽ r‐!‐、`l | ! l l ! | | l _L.-! ! |
潘岳様が .∠/‐O‐/<ヽ/二二ヽ V / / l!_| |N__|_ l l | ! lT''‐L'、 |_|/イ_/! /! ! l |
いらっしゃったの? Lr''´/ ̄`ヽ /l、、ヽ___| | トl/Vイ 。 l! 。 |l l | ! l !/l。:| ヽ/ /|。::ヽ、| | | |
////|! |_|_l 、 ! ト、 ´,-、| l ヽ \`| |ー, ー‐' l | VヽN| l:: l ! !::::::ノ/ | | | |
!l l´!l ヽヽ | |N |゚' ゚‐''| |)、、 \ 」 l、 --┐ / | | |ヽ""丶--┐"""' | | | |
r―-、l ゚ ゚ ;// lr‐ヽフ | | ヽー‐、.!、_,\`ー' _,../__/ ', | | ト、 ヽ_ノ . イ ∧/Vヽ|
果物の準備は? `(ヽ ヽト- //, (´ ト‐/ / / | l | l`´r| ∧. ! ! ∧ >- . _ イ´ l /::/:::/ヽ、_
!`ヽ \/// ヽ !/ イ レ' / / / />´/_ / ヽ.|∧/Vヽ|_...,--、__| /|/::://::::::::::::`::....、
万全よ!! !/_\ `´ /\ \| /― / //i´ i´―‐ン゙ /´`ヽr‐、 /::(、 ` `ヽ::::/:::::::::::::::::::::::::::::::\
/`/♀lr`ー‐´ / \ \ / / //| ! | / r' <ヽ | |/|::::::l´ |V:::::::::::::::::::::::::::::/
(ヽ三/) ))
♪ ( i)))
/ ̄ ̄\ \
/ -┘ \ ) ♪
| ( ー)(ー)
| | |
| __´___ノ
| `ー'´}
ヽ }
ヽ ノ
⊂ヽ γ く
i !l ノ ノ |
へ、‐  ̄ ̄ ̄ _ ‐
-――‐- 、 / へ/ヽ/`ヽ‐ヘ-/、`ー、`ヽ
/ `ヽ/ / / / | ´| | ヽ
/ __ ヽ、 / / / /. | l | | ',
/ /´___`ヾ、 | | | l ! | l | | !
__ / r'´, 、 、、\ヽ | | | __|_ !_イ | | | !
__ ⌒ヽ,r '´ 、 `ヽ〈 /´ /__/ ヽ ',‐| 、!ヽ.| | 「N| | //_!`メ、/| | !
∠/‐O‐/<ヽ/二二二| V / /´l_| |lN_.| | | | l! |/l。:|ヽ / /|。::::ヽ、| | | |
Lr''´/ ̄`ヽ /l、、ヽ、ヽ\ | トil/Vlイ゚:|` l! イ゚:::|〉 ! ', N! |:::| '´ |:::::::ノ/ | | | |
////|! |_|_| 、 ! N┬ゝ┬‐ l ! ! `| |ゞ' ゞ-' | | ト、! l""丶 """' | | | |
!l l´!l ヽ_ | |lN i lV /) 、\ | l、 ' _ / | | | |ヽ ‐ | | | |
∧l´ _ // | ト、`__ ./ ∧ト、 \ !、_,\ _,. /___/',. | | | i\ _ / /l イ /
///`ト- '//--\| r‐// )>-、| | | l`´r| !∧ | ∧イV V`_T´ / /l/l/ | /
! l !/´/ // _`', / ( ` ,イ / / />'´/_ ./ ヽ!>、 /::::j ///::::ト、
!/_イ_〃!'´ `|/ ヽ| `´ l / //i´ i´―‐ン゙ / _,..<::::::://:::::::::_ノ::::::\
\__人_人从_人_人从/
_) (__
) 何あいつ気持ち悪い!(
 ̄ ̄) ( ̄ ̄ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
/⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒\ ≧ <
≧ 潘岳様を騙った偽者じゃないの!!! ニ=-
≧ ≦
/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
擲 // ̄> ´  ̄  ̄ `ヽ Y , ´ ) 擲 え
連 果 L_ / / ヽ .果 |
璧 が / ' ' i .!? マ
だ 許 / / く .ジ
け さ l ,ィ/! / /l/!,l /厶,
だ れ i ,.lrH‐|'| /‐!-Lハ_ l /-!'|/l /`'メ、_iヽ
よ る l | |_|_|_|/| / /__!__ |/!トi i/-- 、 レ!/ / ,-- レ、⌒Y⌒ヽ
ね の _ゝ|/'/⌒ヽ ヽト、|/ '/ ̄`ヾ 、ヽト、N'/⌒ヾ ,イ ̄`ヾ,ノ! \_人_人∧从_人_∧_人_从_//
l は 「 l ′ 「1 /てヽ′| | | 「L! ' i'ひ} リ ) >
ヽ | ヽ__U, 、ヽ シノ ノ! ! |ヽ_、ソ, ヾシ _ノ _ノ < 最近多いわよね!! >
-┐ ,√ !  ̄ リ l !  ̄  ̄ 7/ < (
レ'⌒ヽ/ ! | 〈 _人__人ノ_ i く //! /^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
人_,、ノL_,iノ! /! ヽ r─‐- 、 「 L_ヽ r─‐- 、 u ノ/
/ / lト、 \ ヽ, -‐┤ ノ キ ブ 了\ ヽ, -‐┤ //
ハ キ { / ヽ,ト、ヽ/!`hノ ) モ サ |/! 「ヽ, `ー /) _ ‐'
ハ ャ ヽ/ r-、‐' // / |-‐ く | イ > / / `'//-‐、 /
ハ ハ > /\\// / /ヽ_ ! イ.ク ( / / // / `ァ-‐ '
ハ ハ / /! ヽ レ'/ ノ > ' ∠ -‐  ̄ノヽ /
≧ <
≧ 乙女の楽しみを奪うなんて許せない!! ニ=-
≧ ≦
/Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\ \_人_人∧从_人_∧_人_从_//
) >
< 石投げてやんなさい!! >
< (
/^Y ̄∨ ̄∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
_..-' _..-'"゛ _..-''"
-'" .'" ._..-'"゛ ._ / ´ , ‐ ._... ._..-‐
,..- .-'" _,,,,, ‐'" ./ 、 ._... _、 _..-'"゛
_, .,.. ‐'く..-'"..″ ,..r'" . ‐'´ ‘ .,゙..-ー'″ _..-'
, 、 _/゛ ゙'"゛ ,..y _..-'" ,,-..-'゙''''″ ,, -> ,,ノ゛ ‐
, ,..-'" .´ ..-''''', .iニ> , / ., ._. /ヽ '" =ニ′ ゙"゛ .''> _..-'
/ `゙´ _.. --、__ '―ー'゛ <、 ,./ , --、_ x=ー ″ _/´.,.
./''" .,r'"゛ _..".r `'‐.、 く....‐゙ / /゛ l__∠. へ、l二ノ . / '"
/ .ノ .‐" /___,, -'",`'; _ / " | ./ .,l_/ / i″ .‐"
.,i'" .,, - ̄ ̄/´ 、./ .... ''./ ./ ‐'" ヽ,`゙''"ーく..ア" , ー/._、
,! ./ - .' / . -'" /ー_-''!゙ .,〉 .''" `ー ___-'"
.l゙ .i`゙゙゙"'" .\ -‐'"¬''.,'''/ . / ' .,
.! .l ¬''‐ ,ニ-ー ̄ ̄ー/ / _ / _..-'"
.l .~_、 /. ,,、,.. -'彡′ / ,/゙.,..-'″
.\, : ´`'ー -ー''" , / _..-'"_/゛
`-..,,_____,,, -―'''''''" _/´ /
‐'._...、 ., / _..-'´
, .、 '゛''_..-'´ . /
_. .-'" .´ .`.,,, ._..-''ー'" . /
/ ,/`.''―'"゛ .゙_、 _.../ \ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人/
./ ゙'--‐'゛ .r‐i i!,.. " ,./ ≧ <
./ .゙''"._..〟 ._ ヘ, - ≧ 頭部危険球であの世に一発退場よ!! ニ=-
./ .`″ .,i――‐. ../゛ . / く'" / _. ≧ ≦
! .|゙ ゙̄/゙ . ‐ ._..!..―‐" ./ ッ‐ /Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y\
.! .l/'ゝ ./ / .〉...--、 .,ゝ
l ./ .._ノ / `゙/./ / / `
.ヽ ., ̄| /.l / ;,゙] `゙"./ ,、ヾ
゙!,゙‐'- ./ -_‐゙ _-'''"゛ ,、
/ ̄ ̄三
/ ヽ 三
(◎)(◎) u 三
| | 三
|__`_ U 三
{r┬-| 三 .こ、こらッ!
{ ┴-' .ノ/⌒ ̄ ̄' ̄ ̄)
ヽ /三三三三 石を投げ付けるんじゃない!!
(⌒ヽ、 / ヽ 三
\ ヽ /\ 三 投石ってマジで危険なんだぞ!!!
\__/ \ 三
/ ノ 三
/ /\ 三
{ ────ヘ 三
\____ソ ヽ 三
ヽ、_ソ \ 三
/ / へ__「 ̄`ーへ----ヘ | ヽ
/ __ ヽ、 / / | ヽ ヽ、 | | ',
/ /´___`ヾ、 | / / | | l l | | i
__ / r'´, 、 、、\゙'.| ! l ! | | l l | | |
見て見て! __ ⌒ヽ,r '´ ` 〈 /´ ,--、/ ヽ r‐!‐、`l | ! l l ! | | l _L.-! ! |
∠/‐O‐/<ヽ/二二ヽ V / / l!_| |N__|_ l l | ! lT''‐L'、 |_|/イ_/! /! ! l |
馬車の荷台が Lr''´/ ̄`ヽ /l、、ヽ___| | トl/Vイ 。 l! 。 |l l | ! l !/l。:| ヽ/ /|。::ヽ、| | | |
石でいっぱいよ! ////|! |_|_l 、 ! ト、 ´,-、| l ヽ \`| |ー, ー‐' l | VヽN| l:: l ! !::::::ノ/ | | | |
!l l´!l ヽヽ | |N |゚' ゚‐''| |)、、 \ 」 l、 --┐ / | | |ヽ""丶--┐"""' | | | |
受けるー!! r―-、l ゚ ゚ ;// lr‐ヽフ | | ヽー‐、.!、_,\`ー' _,../__/ ', | | ト、 ヽ_ノ . イ ∧/Vヽ|
`(ヽ ヽト- //, (´ ト‐/ / / | l | l`´r| ∧. ! ! ∧ >- . _ イ´ l /::/:::/ヽ、_
もう来ないでよ!!! .!`ヽ \/// ヽ !/ イ レ' / / / />´/_ / ヽ.|∧/Vヽ|_...,--、__| /|/::://::::::::::::`::....、
!/_\ `´ /\ \| /― / //i´ i´―‐ン゙ /´`ヽr‐、 /::(、 ` `ヽ::::/:::::::::::::::::::::::::::::::\
/`/♀lr`ー‐´ / \ \ / / //| ! | / r' <ヽ | |/|::::::l´ |V:::::::::::::::::::::::::::::/
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } 張載を目にした子供たちは、彼の馬車に瓦石を投げ込んだ
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
ひでぇww
. / ̄ ̄\
:/ _ノ ヽ、 \
: | (◎)(◎) |:
: | | u.│:
: | __`___ .|:
:|∪ |r┬-| |:
:ヽ ` ̄´ /: 投石怖い投石怖い……
: > <:
: / `ヽ: 悪意に満ちた石が俺の馬車を満たしている
: | | | l:
: /´ ヽ | l: ガクガク
: l | ヽ_⊥-‐ 、
:ヽ _,l- 、  ̄/ l
:∠ヽl´ |_ / ̄ `l_-‐ ´
`-‐´  ̄ヽ --‐'
,.⌒ヽ γ⌒ ヽ ))
((〈● ノ\ /\ ●〉
ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ
気に病むな。 ) Y (
γ⌒γ⌒ ⌒ヽ⌒ヽ
俺でもダメだったんだからさ (( | | | .|
(( ヽ ヽ__人__ノ .ノ
\ . `ー'´ /
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } そのため、張載の馬車は瓦石で満たされた
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
えぐい話や・・・(涙
/ ̄ ̄\
/ \
| -‐' へ |
| u.(ー ) (ー ) |
| | u | 慰めになってないぞ。
l U __´___ l
ヽ ! で、今日も蜀の話を聞きに来たのか?
ヽ ノ
/ く
/ ヽ
,.⌒ヽ γ⌒ ヽ
〈 ● ノ\ /\● 〉
ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ
. ) Y (
/γ⌒ ⌒ヽ\
ああ。 . . / | | ヽ
. | ヽ__人__ノ |
生の情報は一つでも多い方がいい。 .\ `ー'´ /
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
よろしく頼む ./ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ちなみに『晋書』『潘岳伝』には、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ .
`ヘ:ゝ .' 小/ .
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/ .
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
| |::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::::::::::::::\
| |:::::::::::::f \::::::::}
| おしまい |:::::::::::::| ゝ::::|
| |::::::::::::::ヽ ∨
| |ー:、::::::::::ヘ
| |::::::::::::::::::::::ヘ_
|_____________________ |:::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
\::::| |:::::::::ィ !{ ハ T tーr 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
` | |ー--レリル|rfiテ ヽl イテz rr----――― ' " ´
| | ヾN ゞソ ゞソ//
| | >:´|、 - ,|`:<
| | |::::::::| > イ |::::::::| たまには馬鹿な話が書きたかったというお話
| | >-、\! !/::,-<
| | /´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-、
| | l:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
| | /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
, ' ニ}く::/::::::::/:::::/|::::::::::::::::::::::::::|
| ーjヽ\::::::'"::/ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
ヽニj } \:/ \ |:::::::::::::::::::::::::::|
〈:| |V }>、___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
|:!.|:\ ノ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
|:!.|::::::`ー':::/ / |::::|:::::::::::::::::!:::::!
|:|_!:::::::::::::::/ / |:::::!::::::::::::::::|::::::|
|::::::::::::::::::/ / .!:::::!::::::::::::::::|::::::l
|::::::::::::::::/ / !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
!:::::::::::/ / |::::::|::::::::::::::::|::::::::!
【第六十五回に続く】
新規CAST
~晋~
●張載(ちょうさい) できない夫(2ch)
おっつおっつ
まああたしらも美女見てユニバァァァァァァァァスするし・・・
おっつおっつ
>>937
洒落にならないから(震え声
乙
乙です。
いつの世でも但しイケメンに限るなのか…
乙でした。
なにこれこわいww
乙
乙
籠城してるときにブサメンが同じことすれば…!
>>1乙ー
でも後の歴史を知れば「洛陽の平和な一日」みたいなほのぼのエピソードだよね。
※ただしイケメンに限る
乙
この行動力だけは見習いたいなww
女がほしけりゃ盗み出せから100年?
,.⌒ヽ γ⌒ ヽ
〈● ノ\ /\ ●〉
ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ
) Y (
/γ⌒ ⌒ヽ \
| | |. | 「やる夫が正史を書くようです」第六十五回だ。
.ヽ ヽ__人__ノ ノ
\ `ー'´ / このスレを読むに当たって注意事項は以下三点。
__/ニヘ ' 「L__
__,,,,==ニニ三三ヘ. ||三ニ==、__ 一、作者は投下中にレスに応じない。
/三三三三三rイ◯三ニ| \__,/ |三三三三ニ==、 一、先の展開のネタバレ禁止。
_|三三三ニ/ `ーイニ三;;| ./三\ |三三三三三三;\ .一、西晋最高の文人は潘陸ではなくこの俺。
_|三三三=广 \. `i,j! }ニ;| \三/ :|三三三三三三三|
|三三三iく \ { /三=| :|三| |三三三三三三三;| .よろしく頼むぞ
__/三三三|| \_}ー^三三三| |三;| |三三三三三三三;;|
/三三三三;|\__,リ三三三ニ| :|三;;| :|三三三三三三三;;;|
|三三三三三| /三三三ニ=;| |三ニ|:|三三三三三三三ニ;|
|三三三三三`==='三三三三三ニ| |三三||三三三三三三三三|
【紀元280年秋 晋首都 洛陽】
.γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| 呉に関する記録をまとめる? |
ヽ______________乂
}〉┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰┰〈{
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
五ヾヾヾ ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ シシシ五
\三三ヾ.「 ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄|フ三三 /
({ \三三lニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ|三三/ })
/巫巫巫巫巫巫巫|===========================.|巫巫巫巫巫巫巫\
/////////| ┏─━─━─┓ |\\\\\\\\\
@@@@@@@@@| | 中 書 省 | |@@@@@@@@@
ヾ!⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥ | ┗─━─━─┛ | ⊥⊥⊥⊥⊥⊥⊥jジ
|.ニニニニニニニニニニニ | ,. -──- 、 | ニニニニニニニニニニニ.|
| | i i | |
| ,. -- 、 | | | | ,. -- 、 |
|. i i | | | | i i. |
≧ii≦ | | ,≧ii≦ | | ≧ii≦ | | ≧ii≦
⌒il⌒ | | '⌒il⌒ | | ⌒il⌒ | | ⌒il⌒
iコ─┘ └─‐.iコ‐───┘ └───‐.iコ.─┘ └──iコ
____
/ \
/ ─ ─\ やっぱそんなとこですかお。
/ (●) (●) \
| (__人__) | けど、陳寿の時みたく、
./ ∩ノ ⊃ / 適当に呉の文人を見繕えば、それで終わりな気もしますお。
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| | .陳寿も呉のことに詳しいわけでもなし
\ /___ /
晋 中書侍郎 陳寿
|!-‐== 、-‐: :  ̄ ¨__- 、 _____
! /: : : : : : : : : : : :.ヾく二 -‐‐ ¨フ
∨: : : ://:. ;〃: l: : : :i: : ∧ /
.〃:/: :〃:.:/ /l: :|ヽ: : l: :|: :.∨ /
//:/!: : lム⊥_{ W_ヾ:ト、l: : :.Yi
. l/ |!: :.{ ∨‐ - `メ リ: i :}:リ
そう思いますよね。 .|! |\ir=ミ ≠=ミ ノ:.从リ
! , ∠ノュ ノ.
本当はそうしたかったんですが…… ヽ ┌ ┐ ,.ィ:ァ<.
> 、_ .,.ィ ⊥ォ: : :.Y
____ ノT゙ ̄/::ヽ: : ム
〃:::/:::}从/:::::/:::::ヾ: : ゙Y
〃-‐ヽノフ∠::_/¨::::;::-‐-Y: :{
,{:{::::::/ //:::::::>〃:::::::::::::}: : :)
晋 中書令 和嶠
, 〃´1
,.. .:'.:´:. :. : :</ !}
ヾ==ミニテ‐‐:. :. :. :. :. :.、:. :. :.\ /
ヽ / /:. i:. :. :. i;. :. 、:. :.ヽ;.ヽ:. 、Y
X /:. :.i:.i:. :. :ハ:. :.:ト_:_:. :.!:. ヾ',
゙y i:. : { L-,┼ヾ゙<__ヾ_`Y:. :. ト',
/:ィ:. :.イ!、z.く イz:c'〉j:. :. ハ
iハ:. :. :.KUzソ ゙ー' j:ノノノ .まずはこれを読んでみてください。
i! V\:.\" ' __ /_,,,,,
゙ヘ {´ j イ:ヽ´ .呉の韋昭という人が書いた『呉書』だそうです
` 、、`_ .イ;. ;!:. :〉
/´:::::::::::::::トzくく:>:>、/|::::`::...、 __
/::::::::::::::::::::ト<、 〉::ヘ /l::::::::::::::`<⌒v‐Y:.<:>:‐ヘ
i:::Y:::::::::::::::::l `<X:::::V>'l:::::::::::::::j::l‐'`ー'´`´ 〉:.〉ヾ
i::::{::::::::::::::::::j XYV |:::::::::::::::j::ヘ !:/
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \
呉人のクセに史書編纂とは生意気な…… .| (__人__) |
\ |\ / /|
/ /⌒ノ \/ ( )
| / / | |
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
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|:|::::::::>''"‐/' .V:::l::::::::l::::::::|
|:|:::::|≧x..、´ " ‐ 、ヽl:::::::,'::/:|
|:|:::::l弋ノ" x._ |=,=l -、::l
|:|:::::| 弋リ炒゙ノ::::l ,'::l
... .|:|:::::|ヽ ′ " |:::::l_./::::| 孫堅は洛陽に入ると、
/ ,、_`⊃ /|:|:::::|:::::\ ` , '.|:::::l:::::::::: .漢の宗廟を掃除し、太牢を供えて祭祀を行った。
. / .l´ /iヽ.. /_.l_|:::::|‐/ 〈i ‐ ' i l、::::::::::|::::l::::::::::|
l ノ .i. ‘, r´ .l:::::| .l \__. .<.l¨ ‐-|::::l::::::::::| 孫堅は軍を甄官井の近くに駐屯していたが、
〈 _ノ. ‘,′ l:::::| .l ./l lV ,'.l .,'::::l` ,:::: .毎朝井戸から五色の気が立ち上がったため、
,.r、l l、. \ .‘,:::l l /' |_/ lV / .l .l::::,' l:::| 軍中あげて驚き、その井戸で水を汲む者はなかった
l、l  ̄¨¨l´|、 ′ /./.,:::l ',/ ./l.l l .l ` .l l::::l _l:::
. ', \─‐‐/| ,′ / `/:::l-.',‐ ' |l l__l ___..! |::::| /::::::|
. '  ̄| l/ ′ 〈 ヽ:l. ',l__l.l l ‘, l::::| /::::::::|
| .l | |. \ ` ',/‐´ ./ |:::l l |::::::::
l. ‘, \/ .>´ ヽ|/|.|:::::::|
' ∧ l ` /‐ ´ , ' /::| |:::::::|
V ∧ ./| | /:::::| |:::::::|
.γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| ………… |
ヽ_______乂
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
/,':/::::::::::::::/:::::::::::::::::,::::::::::::::::::i:::::::::|
,' l:,':::::::::::/:::::::::::::::::/|::::::::::::::::::l::::::::|
|:|::::::::>''"‐/' .V:::l::::::::l::::::::|
|:|:::::|≧x..、´ " ‐ 、ヽl:::::::,'::/:|
|:|:::::l弋ノ" x._ |=,=l -、::l
|:|:::::| 弋リ炒゙ノ::::l ,'::l 孫堅が井戸を探らせた所、漢の伝国璽が見つかった。
... .|:|:::::|ヽ ′ " |:::::l_./::::|
/ ,、_`⊃ /|:|:::::|:::::\ ` , '.|:::::l:::::::::: .印文には、「受命于天 既寿永昌」とあり、
. / .l´ /iヽ.. /_.l_|:::::|‐/ 〈i ‐ ' i l、::::::::::|::::l::::::::::| .形は上が丸く下が四角、大きさは四寸あり、
l ノ .i. ‘, r´ .l:::::| .l \__. .<.l¨ ‐-|::::l::::::::::| 上の紐をかける所には五匹の龍が飾られ、
〈 _ノ. ‘,′ l:::::| .l ./l lV ,'.l .,'::::l` ,:::: .そのうちの一匹は角が欠けていた。
,.r、l l、. \ .‘,:::l l /' |_/ lV / .l .l::::,' l:::|
l、l  ̄¨¨l´|、 ′ /./.,:::l ',/ ./l.l l .l ` .l l::::l _l::: 昔、宦官張譲らが反乱して天子を拉致した際、
. ', \─‐‐/| ,′ / `/:::l-.',‐ ' |l l__l ___..! |::::| /::::::| 天子の側仕えの者たちは離散してしまい、
. '  ̄| l/ ′ 〈 ヽ:l. ',l__l.l l ‘, l::::| /::::::::| その中の印璽を預かる者が井戸に投げ込んだという
| .l | |. \ ` ',/‐´ ./ |:::l l |::::::::
l. ‘, \/ .>´ ヽ|/|.|:::::::|
' ∧ l ` /‐ ´ , ' /::| |:::::::|
V ∧ ./| | /:::::| |:::::::|
.γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| ………… |
ヽ_______乂
【紀元280年秋 晋首都 洛陽】
___
/ \
/ ノ \ \
/ (●) (●) \ 伝国璽って、王莽の手に渡ってロストしたんじゃないんですかお?
.| u. (__人__) | __
\ ` ⌒/ ̄ ̄⌒ ⌒ ./ そもそも印の文章からして、本物とは微妙に違ってるし……
(⌒ / /
i\ \ ,(つ .⊂) だいたい実物があれば、
| \ y(つ__ __⊆) 孫皓が洛陽に来た時に陛下に献上しているはずですお
| ヽ_ノ |
/// : :/: : /: .:i :i : :ヽ : :\i
{!/ : :/ , : / i: :ハ: . :|ヽ . :ト、 : :i : : :ヽ
/ / / i i Lリ_ | i l 十i=|=|ト、 | : : : :i
| イ i . : !ィキラ""_.|/| ,' ∨__リ ヾト i: : : ハ!
|! | ! . :イ! ∨ィェz !/ イろfi了ミ | |: : / リ
!j i: : Y'´ろfi } 弋zソ | ! /リ
ところが実際に献上されたのは黄金製の印璽が六個。 リ∧ト、 ヽ弋zソ " レ'//
\ト 、 イ-'
いずれも皇帝が用途に応じて用いる物でしたが、 ヘ 、___, /ミミ.>
`ト __ , イi. : : :/
/|\ _ / |\/: ̄:7
/: :/ / { | l: : : `V . .、
r-‐ '´:/: : :/ | } | !: : : ::i: : : : \
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .韋昭『呉書』にある漢の伝国璽の逸話について、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .三国時代が終わった太康年間にはどう思われていたのか?
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/
Ⅵヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ
\ヽ、 _ , イ!::/ 後に『江表伝』を編纂する虞溥は、その中で次のように述べている
/ ヽ{ ト、ヽ l:′
./: : \\ ヾ-〃 _ !______
l; : : : : \\」リ/ /
i: : : :::\::\i../ /
/ \
./ \ ∨
/イ l
| i| | | |i |i
『漢献帝起居注』を見るとこうあります。 . { | i| / | | |i |i
.{ |八 [ i| /j抖‐‐ミ, |i |i
「天子は黄河の畔から帰り、六個の印璽を閣の上で見つけた」 .{ | \[ i| .ィr Vソ }l |i |i
.乂j/\「(\八)^^ゝ ‐‐彳 .|i |i
また、太康の初年に . | 圦"´ | 从 从
孫皓は黄金製の印璽六個を献上しましたが、 j/\{/〔个 ‐‐ イ/}八イ
その中に玉製の印璽はありませんでした ___≧≦ 从_ __
,丶⌒>/ /Yヽ 〉⌒〉>\
l「 {. ∧/⌒^〉 / / ∨
. ハ { /i:i/:::::/i‘,/ ,丶' ゙ ∨
,イ ∨
.,イ.,ィ .∨
/// ii i i .i
i.i | | i .ii .ii i i |
i.i | | i .ii .ii i i |
i.i | .', i i .i /iノ.i.i.i i i |
i.i | i', i、 ', i, />i{弐マi i i.i
i.i | ',ヽイ、 iヽi\/、__ゞ'i / i i.i| 以上より、孫堅が手に入れた伝国璽が偽物なのは明らかです
ヽヾi ∨i,==ゝ .i´  ̄ ̄i/ i .i/ノ
i} .∨ii::::::,ィs。 , .イ::::i丿iノ
ヾ__ >ノゝv=-‐''":.:.:∨。,,,,,,、
>´/ ./ /==i:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:フ \
,{ | ∧ /:.:.:.:.:}i / ./ ><
,' i | ムニノ'''ヽイニiイ/ / >'´:.:.:.:.:.:.∨
__
, <´::::::::ヽ- ‐- 、
--=´::::::::::::::::::::::::::::::::: : ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ
/:: ,': : /i:::::::::::::::i:::i::::::::::::::ヽ\
. /i::: {:: /. '::::::::{::::ハ_|ゝ::::::::::::::',
呉に好意的な『江表伝』からして、 .{: : i..,'  ̄ ':::::::i!::,'. ヾ ̄ヽ::::::',::}
伝国璽に関しては否定する態度を取っている。 .|',:: ',{====\ {`=====. i::::::::}/
Ⅵ |;;;;;;| ` |;;;;;;| |::: : ,'
まして、虞溥は天下統一時に現役の晋の官吏だった。 .i `"´ `"´ i:: : ,'
`i> __ <|:: /
孫皓降伏の一部始終を見聞きしていただろう l//: :ヽ=/: :\//
ヘ`゙<ヽ/>彳/
ヘ. ⊂只⊃ /
} 〃 ヾ {
,. :-:.' ー ' ¨ :.ゝ.、
,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ.
,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ、
,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`、`ゝ
,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ハ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:',
/イハ:!:.:.:l:/ i/ ノノ ノリリハリ:!:i:.:.!:.l
i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ハ!
∨|:.:.! ノ/i/ノ それは陳寿も同じであり、
ヘ!:| ノ!/′ 『三国志』と『江表伝』には伝国璽絡みの話は出てこない。
ヾ!>ー- -- <イリ
(;;;;;ソ⌒) ̄`´ ̄(⌒ヽ .伝国璽の逸話に対する
ヽ;;=;;/__,,、_/;;`ソ 彼らの感想は裴松之が代弁しているように思われる
〉;;;;;;;;ソ:/A.i:l;;;;;;!′
ノ`;;;;;;;;;;i;!___i;!;;;;;ゝ、
(_;;;;;;;;;;;7;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;)
` ̄ ̄ ̄´` ̄ ̄ ̄´
/ ̄ ̄ ̄\
/ _,ノ ⌒ \
/ (●) (●) \
私が思うに孫堅は、 .| 、 ´ |
漢朝のために義兵を起こした者の中で、特に忠烈の名が高かった \  ̄ ̄ //|
/ /⌒ノ ̄ ̄ | ( )
| \ / / | .|
\ “ /l | .|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ / ̄|_____|./ ̄ ̄ ̄
/ ̄ ̄ ̄\
/ _,ノ ⌒ \
/ (●) (●) \ .しかし、もし彼が漢の皇帝の伝国璽を手に入れたのに、
| 、 ´ | .それをを秘匿して公表しなかったとすれば、
\  ̄ ̄ //| .密かに漢朝に二心を抱いていた事になってしまいます。
/ /⌒ノ ̄ ̄ | ( )
| \ / / | .| どうして世で言われていたような忠烈な人物と言えるのでしょうか?
\ “ /l | .|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ / ̄|_____|./ ̄ ̄ ̄
/ |
. / π |
| ノ { |
l i 从(´__ `ヽ_ {
ヽヽ .{/////`ー´77777ノ丿 / |
ちなみに洛陽での私の行動だが…… `ヽ i/////r-、//////ヽ─´ /, |
_ノ ∨/_ノ/ ヽ////>/ // _/
『三国志』『孫破虜伝』によれば、 て ', ヽ ` ̄ z /´ /_
董卓が暴いた皇帝たちの陵墓を修復しただけだ。 .-=> ', ニ= レイ く
|::::::::::::|/ ヽ ` / / ヽ ト--= _
『江表伝』では荒廃した洛陽を目にして涙を流したとある |:::::::::::{{ ,|_`ー- - ´ / |_ ノ:. :. :. :. 〉 〉
|:::::::::::|| |`ー------ イ _(:. :. :. :. : //
└:::::::::|| イ }t-:. :. :. :. :. //
-=ニ二三三::::::::::}} |/:. :. :. :. :. //
/ ̄ ̄ ̄\
/ _,ノ ⌒ \
/ (●) (●) \ 呉の史官たちは、
| 、 ´ | .伝国璽が呉に伝わった事を強調して国の誉れとしたかったのでしょう。
\  ̄ ̄ //| .
/ /⌒ノ ̄ ̄ | ( ) ですが、それが返って、
| \ / / | .| 孫堅の美徳を損なう事になるのが分かっていなかった
\ “ /l | .|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ / ̄|_____|./ ̄ ̄ ̄
/ ^ー=- . . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::
/: : : : : : : : : `i . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::
/: : : : : : : : : : : : :| . .:::: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::
|、: :j: : jl/wi: : :ム !7__ . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::
いi´i / ' _ lイ :|ノ: : / . . : : : :: : : :: : ::: :: : ::
< / ̄´三'~'-l// `ー、> . .... ..: : :: :::::::::::: : ::::
/^.:l^ナ´7ーヲ/ -y' . ..: : : ::: : :: ::::::::: ::::::::
| 'ヽ!´!ミ/ 、/l/7、 ::| . . .: : : :::::: ::::::::::::::::::::::::
'i`ヽソ;;j,`|yェ>i ̄ ::| ::| . .:: :.: ::: . ::::::::::::::::::::::::::
! .::7ノヽfェ゙l | .::! .:> . :. :. .:: : :: :: :::::::: : :::::::::
 ̄ `ー-' ̄ ̄ ̄ `ー´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ ̄ ̄ ̄\
/ _,ノ ⌒ \ 仮にこの話が事実だとすれば、
/ (●) (●) \ 伝国璽は孫堅の子孫に伝わっているはずですが……
| 、 ´ |
\  ̄ ̄ //| 例え伝国璽が六個の璽と別物としても、
/ /⌒ノ ̄ ̄ | ( ) 常人が持つべき物でないのは明らかでしょう。
| \ / / | .|
\ “ /l | .| .伝国璽を宝として私蔵して良いはずはなく、
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ / ̄|_____|./ ̄ ̄ ̄ .天命は天から授かるもので、孫皓から授かるものではありません
/ :. ィ.;:.:.:.:.:.:.:ヽ
イ:.:.:.:/-|/|∧:;、:.:.〈
リ:.:./ ● く!:,:.:..、
l:.:.l ●/:./ ̄
vヘ - ノ:./
余談になるが、 _,-+ 匸ヘ/V
「孫策が伝国璽を質にして袁術から兵を借りた」は『三国志演義』にある ,《 ヒ⌒j 》、
|:::::::ト,Vイ:::::|
|:::::::l介l:::::::|
l::::::|人|:::::::l
【紀元280年秋 晋首都 洛陽】
___
/ \
/ ノ \ \
/ (●) (●) \
.| u. (__人__) | __ こんな物を知らない連中が書いた史書とか、
\ ` ⌒/ ̄ ̄⌒ ⌒ ./ どこまで本当か分かったもんじゃありませんお
(⌒ / /
i\ \ ,(つ .⊂)
| \ y(つ__ __⊆)
| ヽ_ノ |
|!-‐== 、-‐: :  ̄ ¨__- 、 _____
! /: : : : : : : : : : : :.ヾく二 -‐‐ ¨フ
∨: : : ://:. ;〃: l: : : :i: : ∧ /
.〃:/: :〃:.:/ /l: :|ヽ: : l: :|: :.∨ /
//:/!: : lム⊥_{ W_ヾ:ト、l: : :.Yi
. l/ |!: :.{ ∨‐ - `メ リ: i :}:リ
そうでしょう? ! |\ir=ミ ≠=ミ ノ:.从リ
! , ∠ノュ ノ.
そこで陳寿殿には、 ヽ ┌ ┐ ,.ィ:ァ<.
その『呉書』の内容の精査をお願いしたいのです。 .> 、_ .,.ィ ⊥ォ: : :.Y
____ ノT゙ ̄/::ヽ: : ム
それともうひとつ 〃:::/:::}从/:::::/:::::ヾ: : ゙Y
,{:{::::::/ //:::::::>〃:::::::::::::}: : :)
/::{::::/ //::::/:::〃 ::::::::::::::i : : ゙ヽ,
_____ ━┓
/ ― \ ┏┛
/ノ ( ●) \ ・
.| ( ●) ⌒) |
.| (__ノ ̄ / 他にもあるんですかお?
.| /
\_ _ノ\
/´ |
. | / |
, 〃´1
,.. .:'.:´:. :. : :</ !}
ヾ==ミニテ‐‐:. :. :. :. :. :.、:. :. :.\ /
ヽ / /:. i:. :. :. i;. :. 、:. :.ヽ;.ヽ:. 、Y
X /:. :.i:.i:. :. :ハ:. :.:ト_:_:. :.!:. ヾ',
゙y i:. : { L-,┼ヾ゙<__ヾ_`Y:. :. ト',
/:ィ:. :.イ!、z.く イz:c'〉j:. :. ハ
iハ:. :. :.KUzソ ゙ー' j:ノノノ
i! V\:.\" ' __ /_,,,,,
゙ヘ {´ j イ:ヽ´
『呉書』の本紀の末尾を見てください ` 、、`_ .イ;. ;!:. :〉
__,.;:;ァ' 《 》 ヾ\:ト
/´:::::::::::::::トzくく:>:>、/|::::`::...、 __
/::::::::::::::::::::ト<、 〉::ヘ /l::::::::::::::`<⌒v‐Y:.<:>:‐ヘ
i:::Y:::::::::::::::::l `<X:::::V>'l:::::::::::::::j::l‐'`ー'´`´ 〉:.〉ヾ
i::::{::::::::::::::::::j XYV |:::::::::::::::j::ヘ !:/
___
/ \
/ ノ \ \
/ (●) (●) \
.| u. (__人__) | __
\ ` ⌒/ ̄ ̄⌒/⌒ / 孫皓の時代の途中で終わっているお
(⌒ / / /
i\ \ ,(つ / ⊂)
| \ y(つ__./,__⊆)
| ヽ_ノ |
/// : :/: : /: .:i :i : :ヽ : :\i
{!/ : :/ , : / i: :ハ: . :|ヽ . :ト、 : :i : : :ヽ
/ / / i i Lリ_ | i l 十i=|=|ト、 | : : : :i
| イ i . : !ィキラ""_.|/| ,' ∨__リ ヾト i: : : ハ!
|! | ! . :イ! ∨ィェz !/ イろfi了ミ | |: : / リ
はい。 !j i: : Y'´ろfi } 弋zソ | ! /リ
リ∧ト、 ヽ弋zソ " レ'//
その『呉書』は完成してはいるのですが、 .\ト 、 イ-'
孫皓時代の記述が途中で終わっているので、 .ヘ 、___, /ミミ.>
呉が滅びた今、何らかの形で補足する必要があります .丶、 , ':\
`ト __ , イi. : : :/
/|\ _ / |\/: ̄:7
/: :/ / { | l: : : `V . .、
r-‐ '´:/: : :/ | } | !: : : ::i: : : : \
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .韋昭らが編纂した『呉書』は、
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .後漢後期~二七三年前後までの記述しかなかったと言われている
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
____
/ \
/ ─ ― それを陳寿にやれと?
/ ( ●) (●)'
| (__人__) | .確かに『史記』も『漢書』も後から補足されてますけど、
\ ` ⌒´ / .あんまり手を加えたら、全く別物の史書になりませんかお?
/ ー‐ '
|!-‐== 、-‐: :  ̄ ¨__- 、 _____
! /: : : : : : : : : : : :.ヾく二 -‐‐ ¨フ
∨: : : ://:. ;〃: l: : : :i: : ∧ /
.〃:/: :〃:.:/ /l: :|ヽ: : l: :|: :.∨ /
//:/!: : lム⊥_{ W_ヾ:ト、l: : :.Yi
. l/ |!: :.{ ∨‐ - `メ リ: i :}:リ
そうなるようなら、陳寿殿が『呉書』を書いても構いません。 |! |\ir=ミ ≠=ミ ノ:.从リ
! , ∠ノュ ノ.
こちらとしては、 ヽ ┌ ┐ ,.ィ:ァ<.
完成された呉の史書が欲しいので .> 、_ .,.ィ ⊥ォ: : :.Y
____ ノT゙ ̄/::ヽ: : ム
〃:::/:::}从/:::::/:::::ヾ: : ゙Y
〃-‐ヽノフ∠::_/¨::::;::-‐-Y: :{
,{:{::::::/ //:::::::>〃:::::::::::::}: : :)
____
/ \
/ ─ ― .後、陳寿には呉人へのツテがありませんお。
/ ( ●) (●)'
| (__人__) | そのへんは紹介してもらえるんですかお?
\ ` ⌒´ /
/ ー‐ '
/ {/⌒ヽ
}ー=ミ, __/__//⌒' \
} \ ^⌒´ / ミ
丶/ . : : : : : : : : : : : : : : .\
∨ / : : : : : : : : : :И: .:/ : : : ∧
/ : .∨ .: : : : .:|: : : : : : :| :厶 |小: :∧
′: : :乂 { : : : : |.:|:|:イ|/ |人|/ : 八
. : : : : : : : : : : : :八 :|从:/ 汽 八|/ノ'
| : : : 人: : :| : : : : : Ν′ /)_ { '′
ええ、勿論です。 八: :| : : : \| :| : : : : 人 Vク ー┐
人| : : : : : .:人.: .: : : : .\ 〟
ひょっとしたら、陳寿殿と話が合うかもしれません \: \: \. >ミ: : .{⌒ { ̄ 八
.个ト \: \_, > ノ /
彡'⌒ミ廴__ ,>介ー{ 〕ト.._ ≧r―‐イ
: : ; -{_j: : :└=ミ __} : / :Lf ̄ミ x. ー┥
.:/ `¨¨乂: : ノミ/ ;ノ. : : ;ノ.: .:≫=ミ∧__
入: : .Y : :フ/´ .:′ .:∧{
. `¨¨⌒^/ | : : .:,
/ :| .:| :| .:∧
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
`ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l .
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ 陳寿は『三国志』を編纂するに当たり、
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` .孫皓時代の人物や出来事を
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 .呉の人々に取材した旨を『三国志』に記している
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
/.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li、:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/ |ノ--l:.: .:.lヾ、
: ::(|:.:.:.:| ‐‐ ‐-│::.:/ 何故そうしたのかと言えば、
Ⅵヘ.:.:.:l _ _ /.:.ノ 当時、孫皓時代を記した史書がほぼ皆無だったからだ。
\ヽ、 _ , イ!::/
/ ヽ{ ト、ヽ l:′ .裴松之が『三国志』の注釈に用いた呉の史書は、
./: : \\ ヾ-〃 _ !______
l; : : : : \\」リ/ /
i: : : :::\::\i../ / , ィ ´ ` 、
/ \
j i / { ヽ
ノ !、,く ,ィニニ二`_ ノ _ハ
ヽ`≧。}-}くヽー゚―ィ´_ ´r、ヽ
}、ライ/::::} `ー-‐ " くニ、} i
{ i f::::::ヘ、 ノ {r‐ ノ
例えば、私の『呉歴』は、 ヽ ハr==ー`ヽ r' ,_/!
『三国志』と同時期か、それより少し後に書かれています ハ´:i:i:i:i:i:i:i:iハ:i:iハ ! i i
イ:f 二二 ヽ:i:i\ j |
i:i ヽ 〉:i:i:i:ヽ/ i
j:i、_/\_/:i:i:i:i/ !
/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/´ ムェィ==、f-、
f≦、rイ7/> ´ j/////、_ノ/:.:.:.:.:.:\
晋 尚書郎 胡沖
-‐…‐-
/ / \ \
, : : : { |∨ | \ 丶
/. :| | |⌒八. :.
. : . | | | x芹㍉:: |:.. :.
i|. :| | ∨| r ヒツ|:: |: : . :.
||: . ||___}}⌒""""ト|イ: : :.小j 私の『江表伝』は、
八 : : . |人 ̄ ` |:| !::| | 元康年間、つまり西晋の恵帝の時代に書いた物です
\{\:|:. ' ’ 人!| |从|
八 |:.:.:iト... /∨八|
)从.:.:{:八_|_ / 〉、__ _xへ
\{ / /_\/ニニ| / \
_...._
_,.-':::::::::::::`ヽ、
,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
__ /:::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヘ
l::::::::::::::::::: ̄::::::ー.../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
`ハ_|ヾ 弋弍f'ー、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
'´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l .
rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.` つまり、孫皓時代の呉に関しては、
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、 先行する史書がないため、取材するしかなかった
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
/:::::/ | l::: ` ヽ、_ ヽ_,l:::::::::::::::::::::l
. | :::| | lヽ、__,. 、 ';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
. | | | |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
l. l ヽl. ..|::::/::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
ヽ ヽ.__ ノ | ::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
` ー- 一 ヘ |::::ー-、.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
/::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
/::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
/::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|:::::::::::`
【紀元280年秋 晋首都 洛陽】
(二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ)
//_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===○
| |││││││││││││││││|| 陸 ||
| |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .||
| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .||
___________| |││││││││││││││││||.喜..||____________
\/\/\/\/\/\| |││││││││││││││││|| .||\/\/\/\/\/\/
/\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\
""" ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄"""""""""
____
/ \
/ ⌒ ⌒\
/ ( ●) ( ●)ヽ
l ⌒(__人__)⌒ | ここがその男のハウスかお?
\ ` ⌒´ /
/ ヽ
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .逆に言えば、陳寿は孫皓時代に関する情報源を持っていた事になる
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
(二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ)
//_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===○
| |││││││││││││││││|| 陸 ||
| |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .||
| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .||
___________| |││││││││││││││││||.喜..||____________
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""" ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄"""""""""
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \ 散騎常侍を務めてる呉郡の陸喜。
| (__人__) |
./ ∩ノ ⊃ / .元は呉の尚書、あの陸遜の甥っ子で陸抗とは従兄弟同士。
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| | あれ、大物じゃね?
\ /___ /
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .孫皓と共に洛陽にやって来た呉の重臣たち。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .言わば、孫皓の治世を生き抜いた人々が陳寿の情報源だった
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
/ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::\
/:::::::::::::::::::::::::::::::::: ∧ ::::|: \:::::::::\:::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ '::::::| _\::::::::::::::::::::.
.::::::::::::::::::::::::::::::|:::::/ | :::|'´ \::::::::::::丶、
.:::::::::::::::::: /::::::::::|-/ :!::::' }丶:::::::::::\
|:::::::::::::::::: |/::::/|/ ::/ __ , ':::::::::::::::: ̄
|:::i::::::::::::::::| :::::/ / 〃´ ̄` ::::::::::::::::::.、 中書侍郎の陳寿殿やな。
|:::i::::::::::::::::|::::/ -=ミ : : : : |ハ::::::::::::::::\
|八|:::::::::::::| 人 〃 ' jーヘ:::::::::::::::::::\ 話は和嶠殿から聞いとるで。
ヽ ::::::::|/:::::\ : : : : --, .イ::::::::::::::::::::::::::::::::\
\:::i:::::\八 `'ー ∠::::::::::::::::::\ ::::::::::::::::::\ .何でも諸葛亮の文集をまとめた優れた史官とか
`i八:::::::::::マ=- 、...._ ∨\:::::::::::::::::\:::::::::::::::::::\
:::::::::::丶::::/∧ ゙7 >─- _\:::::::::::::::::::\
\::::::::::〈 | / 厂 >、:::::::::::::\
_,.イ\:::::::\|_ _,′ / // ∨:::::::::::::::\
晋 散騎常侍 陸喜
/  ̄ ̄ \
/ノ ヽ__ \
/(―) (― ) \
|. (_人_) u |
\ `⌒ ´ ,/
そいつは恐縮ですおー / ヽ
. / l ,/ / i
(_) (__ ノ l
/ / ___ ,ノ
!、___!、_____つ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
:::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
i::::::::/::::::::::/ ::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::
|:::::/::::::::::/:::::::::::/:::::::/:::∧:::::::::::::::::::|
|:::」_:::::/⌒//:://:::/⌒ヽ:\ :::::::|
「{./ >:::::≦==ミ //斗==ァト、:∨|ノ
-=ニ二 く八 rリ / rリ ´ /::乂 ウチ、諸葛亮に関心があってなぁ。
|:\_ハ. じ , じ /:|/
|/| :: :∧ ::: ___ :::: 八| .呉には諸葛亮を尊敬してる子が意外とおるんよ。
r<^ァニニニ、:> ー' イ ::::ト、
{ {. }::V{` ーァ≦ |::::::|/} こっちの話と引き換えに
/〉/ 小::マヘ ̄/ / | ::::| ,′ 諸葛亮の話を聞かせてもらえるとありがたいんやけど
/::{ノ 「 j::}<V>―'´ |:::::|/
.:::::〈 厂|::|ァ///tー‐'´│::j
::::::::∧ /_|::|/////\_,,人::|
./ 〉〉〉
.{ ⊂〉 ____
| | /⌒ ⌒ \
おおっ! | | /(●) (● ) \
| |/:::⌒(__人__.)⌒::: \
丞相を尊敬する人に悪い奴はいませんお。 ヽ | |,┬‐ | |
\.\ `ー ´ /
じゃあ、こっちは呉と陸氏の話を聞かせてもらうということで…… \ __ ヽ
───────────────────────────────────────────────
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .陸喜の事績は、『晋書』『陸雲伝』の付伝としてまとめられている。
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .それによれば、百編に及ぶ書物を著し、
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ 天下統一後に諸葛亮について記した『西州清論』を執筆したという
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
───────────────────────────────────────────────
滅んだ国の臣同士話も合うだろうなとちょっと思った
晋臣じゃそうもいかんだろうし
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| よろしくお願いしますお |
ヽ____________乂
_ -―
、_ _ -‐
_ >一ー―――- 、__ , ---―- 、 _ .. -‐
 ̄ } _ -‐ッ' `ー--、}
「 ̄ 「 ,.-、 ',
| } / \ 、
i jノ ノ `丶、 ヽ
| `゙´ ヽ }
/ ヽ |
: . . . /ヽ, -‐-、,r"ヽ 丶 .ィ´:、 . : : : :
: : : : : : : : : : / 〈 ⌒/ ゝ /⌒ヽ ヽ ∨ 、: 、. : : : :_ .. -‐  ̄
 ̄ ―- __: : : : / `´{ / ∠、 \ \__ノ \}_ .. -‐ "
 ̄ ―┘ `¨´、 /- /丶、 >‐'
`゙'、__/`--' ̄
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| 呉と蜀は唇歯の間柄やもんな |
\______________/
γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
| ところで…… |
ヽ_______乂
(二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ)
//_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===○
| |││││││││││││││││|| 陸 ||
| |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| .||
| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| .||
___________| |││││││││││││││││||.喜..||____________
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/\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\
""" ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄"""""""""
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \ 今の呉で一番の人物は、あの薛瑩って人なのかお?
| (__人__) |
./ ∩ノ ⊃ / .朝廷から一番最初に叙任受けてた
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
/ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::\
/:::::::::::::::::::::::::::::::::: ∧ ::::|: \:::::::::\:::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ '::::::| _\::::::::::::::::::::.
.::::::::::::::::::::::::::::::|:::::/ | :::|'´ \::::::::::::丶、
.:::::::::::::::::: /::::::::::|-/ :!::::' }丶:::::::::::\
|:::::::::::::::::: |/::::/|/ ::/ __ , ':::::::::::::::: ̄
|:::i::::::::::::::::| :::::/ / 〃´ ̄` ::::::::::::::::::.、
ちゃうで。 |:::i::::::::::::::::|::::/ -=ミ : : : : |ハ::::::::::::::::\
|八|:::::::::::::| 人 〃 ' jーヘ:::::::::::::::::::\
ウチや .ヽ ::::::::|/:::::\ : : : : --, .イ::::::::::::::::::::::::::::::::\
\:::i:::::\八 `'ー ∠::::::::::::::::::\ ::::::::::::::::::\
`i八:::::::::::マ=- 、...._ ∨\:::::::::::::::::\:::::::::::::::::::\
:::::::::::丶::::/∧ ゙7 >─- _\:::::::::::::::::
\::::::::::〈 | / 厂 >、::::
_,.イ\:::::::\|_ _,′ / // ∨
____
/ \
/ ─ ─\
/ ‐=・=‐ ‐=・= \
| (__人__) | 自分で言っちゃいますかお?
\ ` ⌒´ ,/
::::::::::::::::::::::::::::::ハ:::::::::::::∨:::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::|
::::::::::::::::::::::::::::7 ∨:::::::::::∨::::::::::::::::::::|::::::::::::::::|
:::::::::/:://:::::::,′ ヘ::::::::::::∨:::::::::::::::::i:::::::::::::::::|
::::::/::/ '::::::::/ \::::::::::ヽ::::::::::::::,':::::::::::::::::i
:::厶イ'::::::::/`´`ー---`ヽ、::::::::::::::y^ヽ::::::::::::::::ヽ
∧_ ./::::/ _zy T-x_ヽ、 }::::::::::::::::::::\
言ってみたかっただけや! ::::ヘ`ミ、 r≦'_r 、 |:::/ ,-、 {-、:::::::::::::::::::::::>-:............___
ヽ::tチ' ´  ̄ ̄`ー' .|:::{,.イ: :--z< ヽ-、:::::::::::::::>xー------:、:::ヽ
今なら : ',八 ,.- __ |j: : // ``ヽ. ヘトヽ、:::::::::::::::::::::::>-:...._ ∨ム
陸氏一門の頭領ヅラできると思うて!! .: :.V:::> _V: : : : : : : : :)..::::!:ヽ:// ヽ V: : :ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::>
ヽイV:::::::', ヽ: ー:Tニニ´/: :,:|:::::y' \',====-、:::::::::::::::::::::::::::::::::
/ V::::::',、 .\: :i /、イ: :|::::∧ `ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
∨::::', \イ ヘ./ ヽ:::!:::{::::ヽ }:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
:::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
i::::::::/::::::::::/ ::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::
|:::::/::::::::::/:::::::::::/:::::::/:::∧:::::::::::::::::::|
|:::」_:::::/⌒//:://:::/⌒ヽ:\ :::::::|
「{./ >:::::≦==ミ //斗==ァト、:∨|ノ
-=ニ二 く八 rリ / rリ ´ /::乂 けどな。
|:\_ハ. じ , じ /:|/
|/| :: :∧ ::: ___ :::: 八| 薛瑩殿は優れた文人やけど、
r<^ァニニニ、:> ー' イ ::::ト、 呉で一番の人物かと言われると答えは否や。
{ {. }::V{` ーァ≦ |::::::|/}
/〉/ 小::マヘ ̄/ / | ::::| ,′ ウチの五段階評価やと、四番目か五番目やな
/::{ノ 「 j::}<V>―'´ |:::::|/
.:::::〈 厂|::|ァ///tー‐'´│::j
::::::::∧ /_|::|/////\_,,人::|
___
/ \
/⌒ ⌒ \
とゆうと? /(● ) (● ) ヽ
| ⌒(__人__)⌒ |
\ `⌒ ´ /
/ \
l三ミl
l三三l
l三三li
__ l三三li
,.ィ'":::::::::::::::`ヽ. l、三チ'l
/ァ''" ̄ ̄`ヽ、:::`:.、 l,ー--'゙j.
// _,,...--、-.ヽ-、:::..、 lミ三チl
l::| ,.∠__,,ァ-ヽ、! }:::::ヽ |.  ̄ .l
、:レ'::l:.:.:.:.:.:.l!:i.(:・:) v:'::::::::::::ヽ | |
、:::::l-=__:.:.:.:.:. ,.、 ハ::::::::::::::::::>| |
ヽ:::',ヾ,ゞ':.:.:,ィ、. './ ';:::::::lイ「| .| .i
`ヾ、,:::`:::::::: ̄´:l 〉:::::|l:|.l .:| l
l:::::::::::::::;ィ;r<_/,ヘ::::|l:l.l、 -| l 、 γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
.l:::::::::/|/ヾ、_,.ィミ';:|ヾーミ| .l `.、 | 知っての通り、 |
l:::::::/ ./三シミ三.'|三三ミ| |. `.、 .ヽ_________乂
l::/ -{三ミj,..、l'ミ三彡ミミ| ト、. ヽ、
,::' ,ィ゙ヾ彡三三三三三ミ| :l. ヽ、
, ' ./:::::::|ヾ三三三三三ミ.| :l ヽ
. , ' .,ィ::::::::::| .l三三三三三ミ| |
, ' ,.ィ':::::::::::::| l三三三三三ミ| .l
, ' ,.ィ'::::;:::::::::::;:::| ,'三三三三ミチ"| l .γ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
,. ' ., ' l:::/l::::::/ヾ!./三三三ミチ<//:| | | 孫皓は暴虐を欲しいままにしてた |
,.' .,. ' l/ l/ /三三三テ'ミ>、ヾ/l l ヽ________________乂
,.' , ' l ,.ィ、゙ミ,ア/三,'l三l V//ヾ l. ,'
,.' ,.' i≦、ミぇ.' /ヾニ; lニ='l. Vミソ 、 ./
,.' .〈 ミ三ミt、/ミzニ.l l二ィハ,<´ ヽ、__,.イ
. l ヽ、 ヾミ三三i゙ー-'‐゙-‐''" ヽ ,.ィチツ
. | , 〉 ヾミミl. l/三オツ
、_ ', {. l | l三チ-'´
`、>' | |‐'´
/ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: \
.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ
′:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| \ :::::::::::::::::::::::i、::::::
i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: / : ∧:::::|'⌒ \:::::::丶::::::| ::::|
i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/⌒:::::/ |:::: イ芹、/|\::::::\
::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::: /|::/ ::/ Ⅵハ |:::::∨:厂 そんな御時世に
'::::::::::::::::::::::::::: ∨:::::::厶斗芹 / Vソ ∨:::|/ 龍や蛇みたいに身を潜めて、
'::::::::::::::::::::::::::/:::x≪ Ⅵハ . : : : Y::| 礼によって沈黙を保って変事に備える人。
':::::::::: \:::://\ ` Vソ /::::!
':::::::::::: \ ::::::::::\ : : : . , , .::::::::::、 これが第一
':::::::::::::: \ ::::::::::\ イ:::∧::::::::、
\::::::::::::::\ ::::::::::\ ___.... イ ∨\\::::::、
ヽ:::::::::::::: \:::::::::: \ { `卞、 ∨| \\::\
∨:::::::::::::::\:::::::::: \_/ /\|.」'//ト、 \::\
|::::::::::::::::::::/\:::::::::: \ \/ Ⅵ//,| ヽ. \::\
|:::::::::::::::::::|: /⌒\:::::::::: \///∧///\ ) :::)
____
/ \
/─ ─ \
/ (●) (●) \
| (__人__) |
この国の宣帝みたいな手合いですかお \ ⊂ ヽ∩ <
| | '、_ \ / )
| |__\ “ /
\ ___\_/
/ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: \
.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ
′:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| \ :::::::::::::::::::::::i、::::::
i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: / : ∧:::::|'⌒ \:::::::丶::::::| ::::|
i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/⌒:::::/ |:::: イ芹、/|\::::::\
::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::: /|::/ ::/ Ⅵハ |:::::∨:厂
'::::::::::::::::::::::::::: ∨:::::::厶斗芹 / Vソ ∨:::|/ 尊貴を避けて卑しきに在って、
'::::::::::::::::::::::::::/:::x≪ Ⅵハ . : : : Y::| 先祖代々に孝養を尽くし、
':::::::::: \:::://\ ` Vソ /::::! .深く静かに約束を守って物事にこだわらん人。
':::::::::::: \ ::::::::::\ : : : . , , .::::::::::、
':::::::::::::: \ ::::::::::\ イ:::∧::::::::、 これが第二
\::::::::::::::\ ::::::::::\ ___.... イ ∨\\::::::、
ヽ:::::::::::::: \:::::::::: \ { `卞、 ∨| \\::\
∨:::::::::::::::\:::::::::: \_/ /\|.」'//ト、 \::\
|::::::::::::::::::::/\:::::::::: \ \/ Ⅵ//,| ヽ. \::\
|:::::::::::::::::::|: /⌒\:::::::::: \///∧///\ ) :::
____
/ \
/─ ─ \
/ (●) (●) \
| (__人__) |
隠士とか逸民とか呼ばれてる連中ですかお \ ⊂ ヽ∩ <
| | '、_ \ / )
| |__\ “ /
\ ___\_/
/ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: \
.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ
′:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| \ :::::::::::::::::::::::i、::::::
i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: / : ∧:::::|'⌒ \:::::::丶::::::| ::::|
i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/⌒:::::/ |:::: イ芹、/|\::::::\
::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::: /|::/ ::/ Ⅵハ |:::::∨:厂
'::::::::::::::::::::::::::: ∨:::::::厶斗芹 / Vソ ∨:::|/ 敢然と礼によって国を治め、
'::::::::::::::::::::::::::/:::x≪ Ⅵハ . : : : Y::| 周囲の目を憚らずに政を執り行える人。
':::::::::: \:::://\ ` Vソ /::::!
':::::::::::: \ ::::::::::\ : : : . , , .::::::::::、 それが第三
':::::::::::::: \ ::::::::::\ イ:::∧::::::::、
\::::::::::::::\ ::::::::::\ ___.... イ ∨\\::::::、
ヽ:::::::::::::: \:::::::::: \ { `卞、 ∨| \\::\
∨:::::::::::::::\:::::::::: \_/ /\|.」'//ト、 \::\
|::::::::::::::::::::/\:::::::::: \ \/ Ⅵ//,| ヽ. \::\
|:::::::::::::::::::|: /⌒\:::::::::: \///∧///\ ) :::
____
/ \
/─ ─ \
立派なのは間違いないけど、 ./ (●) (●) \
主君や周囲からは目の仇にされる人ですお。 | (__人__) |
\ ⊂ ヽ∩ <
身を保つのは難しいお | | '、_ \ / )
| |__\ “ /
\ ___\_/
/ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: \
.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ
′:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| \ :::::::::::::::::::::::i、::::::
i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: / : ∧:::::|'⌒ \:::::::丶::::::| ::::|
i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/⌒:::::/ |:::: イ芹、/|\::::::\
::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::: /|::/ ::/ Ⅵハ |:::::∨:厂
'::::::::::::::::::::::::::: ∨:::::::厶斗芹 / Vソ ∨:::|/ 時宜を読み取って、
'::::::::::::::::::::::::::/:::x≪ Ⅵハ . : : : Y::| .乱に在るのが明らかでも、
':::::::::: \:::://\ ` Vソ /::::! .忠義を忘れずに世のためになる献策をできる人。
':::::::::::: \ ::::::::::\ : : : . , , .::::::::::、
':::::::::::::: \ ::::::::::\ イ:::∧::::::::、 これが第四
\::::::::::::::\ ::::::::::\ ___.... イ ∨\\::::::、
ヽ:::::::::::::: \:::::::::: \ { `卞、 ∨| \\::\
∨:::::::::::::::\:::::::::: \_/ /\|.」'//ト、 \::\
|::::::::::::::::::::/\:::::::::: \ \/ Ⅵ//,| ヽ. \::\
|:::::::::::::::::::|: /⌒\:::::::::: \///∧///\ ) ::
____
/ \
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \
| (__人__) |
自分にできることを精一杯やろうとしている人ですかお \ ` ⌒´ ,/
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ.
/ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: \
.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ
′:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| \ :::::::::::::::::::::::i、::::::
i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: / : ∧:::::|'⌒ \:::::::丶::::::| ::::|
i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/⌒:::::/ |:::: イ芹、/|\::::::\
::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::: /|::/ ::/ Ⅵハ |:::::∨:厂
'::::::::::::::::::::::::::: ∨:::::::厶斗芹 / Vソ ∨:::|/
'::::::::::::::::::::::::::/:::x≪ Ⅵハ . : : : Y::| .穏やかで慎み深くて、
':::::::::: \:::://\ ` Vソ /::::! 主に諂わずに従容と寵を保ってる人。
':::::::::::: \ ::::::::::\ : : : . , , .::::::::::、
':::::::::::::: \ ::::::::::\ イ:::∧::::::::、 .これが第五や
\::::::::::::::\ ::::::::::\ ___.... イ ∨\\::::::、
ヽ:::::::::::::: \:::::::::: \ { `卞、 ∨| \\::\
∨:::::::::::::::\:::::::::: \_/ /\|.」'//ト、 \::\
|::::::::::::::::::::/\:::::::::: \ \/ Ⅵ//,| ヽ. \::\
|:::::::::::::::::::|: /⌒\:::::::::: \///∧///\ ) ::
___
/ \
/⌒ ⌒ \
/(● ) (● ) ヽ
良く言えばそうなるけど、悪く言えば事勿れ主義ですお | ⌒(__人__)⌒ |
\ `⌒ ´ /
/ \
_ -─────- 、
,. <:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
, ´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::; /::::::::ハ__
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:'/ l:::::::::::::::::\
′:::::::::::;:::::::::::::::;::::::::// l:::::::|:::::::::::::::ヘ
.:::::::::::::::/:::::::::::/ムイ / l::::::∧::::::::::l:::::|
j::::::::::: /:::::,.:r 示云㍉ j::, x=ミ,:::::::::|V:|
,':::::::::::厶イ::::| {_,)/i| /´{)/| |》:::;:::| jリ
':/∨::/ |::::::::::| V/;リ Vリ |::::/}リ かつての呉ではなぁ。
;:/ l::{〈 |::::::::::| ゙:∧´
;/ .|::ゝ l::::::::::', ' 从∧ .第二より上の人らは
:| .|::::::::l:::::::::: ', c .イ:::::',マ:. 悔やんで死んでいったやろうし……
{:l !::::::::l:::::::::::::',> ., . イ::::::::::::゙ マ:.
v:. :r , ̄l:lv:::::::: ',:::::::::::/ ̄:::::::;' ∨::::::∧ マ:. .第三より下の人らは、
v:. /:| ′゙ l:!.V:::::::::', 、::: ` <≧=---ミ:: ∧.}:i .近くに讒言なんかで咎が及んだりしたわけや。
V:::/,| '{マV:::::::::',..\_ -─マ. . . .}:Y::::|:/
/:://.| ∧`V::::::: ', . ..\ |. . . l:.lv:::|′ 世の君子にはこの事を深く知ってほしいんよ
/:://.:::| .ヘ ∨:::::::i. . . .∧ |. . .//!゙,::|
,::::| |::::/、 ヽV:::::::| ミ . .∧ . |-//:::|_,>!
!::::| |:::ゝ、 ̄ | l:::::::|≧s。.,L゙ ,j/イ彡' ` 、
l:::::| | _| .| .l::::::|─ 7::LY::::\ \
l:::::ヘ , - | / 〉l::::::| /::::::',.|::::::::::\ ゙。
. l::::::::::::::::::| / |. l::::リ .′:::::::',マ:::::::::::::\ }
l::::::::::::::::: l ´ .| l:/ {::::::::::::::',∨::::::::::::ハ /
____
/ \
/ ⌒ ⌒\
/ ( ●) ( ●)ヽ ためになる話を聞かせてもらいましたお。
.l ⌒(__人__)⌒ |
\ ` ⌒´ / 薛瑩殿がどのぐらいの御方かも分かりましたし
/ ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
7:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
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i::i::::::::::::::::/:::::::::::::::::/:::::::/ {::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
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|| i::::/::::>'´ィ_ /:::/:、__ ∨:::::',::::::::::::::::::::::::::!
i!=彳V:::ヘ`rハ`ヽ ,:':/ __ ーV::::ム::::::::,'::::::::::::,'
とにかく、みんな苦労しとるんよ。 .ヾ V::::i ∨! 彳 Tc:r-z__、::::ヘ::::,':::::::::::::i
V:::!´" ,: V:リ ノ:ヽ::ヽ'::::::::::::::i
ウチなんか恵まれとる方やで .}:人''''' ´ ̄ 7::::::::ト、ヽ::::::::::i
/::::::::::> = ュ '''''' ..,':::::::/-、::::::::::::::|
/:::::::ハ::::::',: :>--t:::::::≦ .i/::::::/: / /ヽ:::::::::!
, '::::::::::{ V::::',ヽ: : : :.',、 ,.-/::::::/:.イ,.イ ,i !:::::::',
, ':::::::::::::::! V::::',、.\: :.', ̄´,':::::::,'彡':/ ,' |::::::::ヽ
,:'::/:::::::::::::::! ヽ:::',::>x' , ,'{:::::::{::::::/ { |::::::::::∧
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7///////////////i/|// / \////////////////////j|
|//////////////// :i//.′ ,.-_,z:::示<////////////////|
{/////////////// ,'// 〃´ c:゚::ハ :::///////////////j|
i/jV///////////___/:/ i′ !::::::q:::|///////////////,'! 手始めに、
Vi|∨///////,:=示=x' V::::7|:|////////////////i 廬江郡の王蕃の話をしよか。.
',:i ∨/////イ, v:::c ゞ' !:////////////////∧
ヾ V///∧ V:::', i:.!////////////////jム .孫皓の治世の
/≠////∧ .ゞi ' ,':.|/////////////////i∧ 犠牲者の一人なんやけどな
,イ'´ \//jハ ,':.:,//////////////////,'∧
{>x/,'i r-; /:.イ////////////////////∧
V// 八 ´ _x<////////////////////////j∧
|//////>- _ _ /---------- <: ∨//////////////j∧
|//////////>'´ `ヽ、:`ヽ、: : : : : : : : : :.∨//////////////j∧
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/ (__人__) \
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(YYYヾ Y (YYYヽ |
(___ノ-'-('___)_ノ
├=二_三二_____;:=‐'":::::;:-‐'´ ,/:::/:/ |:::::||:ll::::::::;:::::|
|:::::::::|::::::|::| ,l ̄|,イ≠=ミ;ニ‐'´ ̄ /:/:/ 、,_|::::||;イ:::::::|l::;:|
,|::::::::::l::::::|::| |:::::| |′ rヾ;ミヽ /:/:/ |`:| |:::::::|レ|:|
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|:::::::::::::|::::::|:||::::::| /t:;シ _,.-二-‐'´ ,彡=、, |::l,│:::/ l:/
,l::::::::::::::l:::::::::|l::::::| ヒソ′ ,.rリア ,リ! 」:::|,|:::::|,//
,|;;___」::::::|:|!:::::| 、、 .、. /t:;j'′ /;;|;:::l,|::;イ:/
〔:.:.:.:.:.:.:.:.'|:::::::|:l:::::| , ヒソ′ ,/;;;;;ri':::::|/':/
,ト―‐‐-、;」;::::::|:::::lト、_ 、. 、 /;;;;;_;:ニ|‐'´川′
〔:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|::::::::|:::||:.:.:.``ヽ、 丶 /;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ′`
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/l'´ ̄ヽ、ヽ;.:.:|:::::::::l||:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:;_;;;;;;;;;;;|;;;;;;;|;;;;;;|
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'::::| ヽ,ヾ、:::::::|、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/;;;;;;;;;;|!;;;;;ヾi;;;;|
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.. /( ○)三(○)\
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\ `ー'´ /
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .陳寿が『三国志』に記した
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .孫皓時代の士大夫の死に様は良くも悪くも生々しい
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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(二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ)
//_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
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| |││││││││││││││││|| 陸 ||
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ヽ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ィ::ニ'::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ `ヽ:::::::l
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,ン、:::::::::::::::::::::`:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::\ ';:::|
/ | |`ト 、_:::::::::::::::::::::`:::ー-......__/::::::::::::::\ヾl
l ト ト. ト、ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
関係者に直接取材したのだから、 '´く. 'ーイ l j、7ァt、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
当然と言ってしまえば当然なのだろうか? .rヽ 、 lー'-'ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- :::_:ノ
ヘ ヽ--j..-<}::::::::::::〈.`
,レ-'⌒:、 ヽ:::::::::::ヽ- 、
,. -‐、 ヽニ.:::::;r‐ '´ l::::::::::::::::::::ヘ
,r'::::.,.-' r'´ ::::ヽ __'Jノヽ::::::::::::::::::ハ
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(二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ)
//_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
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| |││││││││││││││││|| 陸 ||
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/ ( ―)三(― ) .\
| '" (__人__)"' |
\ ` ⌒ ´ /
/ゝ "` `ヽ.
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/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \ .
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー .
./!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ .
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } .そして、陳寿の孫皓評が手厳しい内容になるのも無理もない話だろう
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j .
ヽム:.} c;_j c;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ .' 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
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_________________ィ‐' ̄`ヽ
| |::::::::::::::::ヽ
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| 新スレ |:::::::::::::| ゝ::::|
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| (__人__) | 実は投下中に意識が飛んでいたのは内緒だお
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! /: : : : : : : : : : : :.ヾく二 -‐‐ ¨フ
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//:/!: : lム⊥_{ W_ヾ:ト、l: : :.Yi
. l/ |!: :.{ ∨‐ - `メ リ: i :}:リ
. |! |\ir=ミ ≠=ミ ノ:.从リ
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こらこら ヽ ┌ ┐ ,.ィ:ァ<.
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