幼馴染み「エイプリルフールだよ!」(15)

幼馴染み「さーて今年はどんな嘘をつこうかなぁ~!」

男「嘘ってそんなうきうきとつくもんだっけ?」

幼馴染み「ええー、せっかく嘘つけるんだからつこうよー」

男「よし、ならやってみ」

幼馴染み「え?えっとね、私は実は身長が180センチあります!」

男「嘘つけ」

幼馴染み「なんで分かった!?」

男「目の前にいるんだから見れば分かるだろ!」

幼馴染み「なら今度の嘘はどうだ!私はこう見えて宇宙人です!」

男「嘘つけ」

幼馴染み「なんでバレる!?」

男「最初に嘘って言ってるじゃんか」

幼馴染み「なんてこった」

男「もーちょい頭つかえ」

幼馴染み「ば、ばかじゃないもん!テストもちょー点数いいもん!」

男「ほれ」赤点のテスト

幼馴染み「ちょっとずつ点数あがってるの!嘘じゃないよ!」

男「確かに100点のテストで3点だったときよりは上がってるね」

幼馴染み「ほら!嘘じゃないもん~」むふー

男「どや顔できるほどの点数ではないぞ」

幼馴染み「そゆこと言わない」

幼馴染み「よし、なら嘘かホントか当ててみてね」

男「よしこい」

幼馴染み「私は数学が苦手です!」

男「赤点だしそれはホントだな」

幼馴染み「一言余計だけど正解だこんにゃろー!」

幼馴染み「じゃあ次、私はクワガタが苦手です!」

男「んー、たぶんホントかな?前に指挟まれて泣いてたし」

幼馴染み「何年前じゃ!というか恥ずかしいから忘れといてよ」

男「思い出大事」

幼馴染み「恥ずかしい思い出はいらないよ!」

幼馴染み「じゃあ次、私はサラダにはドレッシング派です!」

男「お前マヨネーズ派だからそれは嘘」

幼馴染み「ね、一回くらい騙されてくれてもいいじゃん?ね、ね?」

男「俺に頼んでどうする」

幼馴染み「そもそもなんで嘘ついていい日なの?」

男「嘘をつかないと宇宙人が攻めてくるんだ」

幼馴染み「え、ほんとに!?」

男「嘘です」

幼馴染み「こんにゃろー!」

幼馴染み「なんか見た目では分からない嘘ならいいのかな?」

男「その方がいいと思う」

幼馴染み「んー、あ!私はかつらなのです、とかどうかな?」

男「おりゃ」わしゃわしゃ

幼馴染み「ひゃあ!な、何するのバカ!」///

男「かつらじゃない確認かな?」

幼馴染み「ふーん。も、もしかしたらすっごいくっついてるのかもよ?」

男「へ?」

幼馴染み「だからね、もっと確認したほうがいいと思うの!」

男「なでて欲しいなら素直に言えよ」なでなで

幼馴染み「ひゃあ~♪」

幼馴染み「なかなか手強いなお主」

男「ふふふ」

幼馴染み「しかし私は諦めん、諦めんぞ!」

男「よしこい」

幼馴染み「あ、あんなところにUFO!」

男「それは嘘」

幼馴染み「あ、あんなところにウルトラマン!」

男「いないぞ」

幼馴染み「今から呼ぶから待って下さい」

男「あ、幼馴染み。うしろに黒いGが」

幼馴染み「嘘つけい!そんなのいないよーだ!」くるっ

ゴキ「やあ」

幼馴染み「ひゃああああっ!?こーいうのは嘘でいいから~!!」

幼馴染み「ひどい目にあった」

男「お疲れ様」

幼馴染み「あれからいろいろやっても全部バレるとは」

男「昔の思い出からお前の好きなものまで、途中から幼馴染みクイズみたいになってたな」

幼馴染み「自分のことが一番嘘つきやすいかなって」

幼馴染み「あー、嘘考えるのも疲れちゃったなあ。男ぜんぜんだまされてくれないし」

男「お前の嘘が分かりやすいんだよ」

幼馴染み「嘘つくの向いてない?」

男「向いてないねえ」

幼馴染み「というか男がすごすぎるだけのような気がするよ!よくいろいろ覚えてるね?」

男「何年間お前の幼馴染みやってると思ってんだよ。幼馴染みとの事はだいたい覚えてるよ」

幼馴染み「・・・・そっか」

幼馴染み「あ、あそこにホッキョクグマがいる!」

男「それは無理があると思う」

幼馴染み「不意打ちでもダメ!?もー、男なんて嫌いだよ!ふーんだ!」

男「ちょ、ごめんごめん」

幼馴染み「ふーいっ」

男「拗ねるなって」

幼馴染み「ふーい」

男(こいつはどこまで子供っぽいんだ・・・!?)

男「おーい、機嫌直せって」

幼馴染み「え、拗ねてないよ?」けろっ

男「え?・・・・あ!」

幼馴染み「いぇーい、嘘でしたー!」ピース

男「やったなこんにゃろ」でこぴん

幼馴染み「いたい!?なにすんじゃこんにゃろー!こんにゃろ真似するなこんにゃろー!」

幼馴染み「ふう、最後に男をだませて満足だよ」

男「最後のはズルいと思うんだけども」

幼馴染み「ん?もしかして嫌われちゃったか心配になったかな?」にやにや

男「違うから。そんなことはないから」

幼馴染み「嘘つけい!私でも分かるくらい慌ててたもん」

男「・・・・くそう。なんでバレた」

幼馴染み「何年間キミの幼馴染みやってると思ってる?私だって男の事だいたい分かるもん」むふー

男「真似するなこんにゃろ」

幼馴染み「ところで男知ってる?エイプリルフールについた嘘はね、1年間現実にならないんだって」

男「そうなのか?それは初めて聞いたけど」

幼馴染み「つまり1年間私は男を嫌いにならないって事だね。安心していいよ?」

男「・・・・別に、そんなの気にしてないし」

幼馴染み「嘘つけい!まあ、私は男を嫌いになんてならないし、ずっと一緒にいるからね♪」

男「・・・・・俺も一緒にいるつもりだし。今年もよろしく」

幼馴染み「ふふ、それはホントにしてよね?」

短いですが思い付いたので書きました
これで終わりです

見てくれた方ありがとうございましたm(__)m

うん、つづけろとはいわないがたのしいSSだったよ乙。

すっきりして読みやすい
おつ

とても可愛らしい良い作品だと思いました

いいね乙

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