男「……、だよな」
幼馴染「君的にどう思う? この状況って、ほら……昔あったよねゲームで」
男「状況だけならいくらでもあるだろ」
男「ある日孤島の館への招待状が届いて、迎えのバスやら船に乗って島へ行く」
男「んで、島の館へ着いて初日は楽しく他の招待状が届いた人とバーベキューしたり島を探検するわけだ」
男「館の執事やらメイド、ガイドの人達とな」
幼馴染「……そこまでなら凄い楽しい世界だったのにね」
男「翌日の朝に狙った様に大型の台風が島を直撃、電話は都内だってのに繋がらない」
男「それでもって……館の主人だったオッサンが殺され、全員部屋に入るよう言われて入ったら出られなくなった」
幼馴染「他の人達、知ってるのかな」
男「さっきからあんだけ叫んで扉を叩いてるのに、気付かないわけがないだろ」
男「……って言えたら良かったのにな」
幼馴染「うん」
男「【この館は主人の趣味で別館の図書館以外は全て、完全防音になっている】」
男「馬鹿だろ、マジで……」
幼馴染「扉も何で出来てるんだろうね、やけに重いとは思ってたけど分厚いし」
男「部屋の中にある道具じゃ扉を破壊することも出来ない、仮にハンマーがあっても壊せるか怪しいゴム質の対衝撃扉と防音加工」
男「俺達、このまま殺されるんかねぇ」
幼馴染「大丈夫だよ、きっと」
男「……」
幼馴染「……」
幼馴染「ね、僕お腹空いた」
男「ん?」
幼馴染「お腹空いたからさ、カロメでも食べない?」
男「昨日の夜に貰った奴か」
幼馴染「そうそう」
男「一本だけ貰うわ」
幼馴染「うん! あと、水持ってくるね」タタッ
男(……あいつだけは守ってやりたいなぁ)
男(元はと言えば、こんなのにアイツも誘った俺が悪いんだし)
男(こんな訳のわからない死に方は出来ないだろ)
男(つっても……犯人はどう来るんだろう)
男(館のオッサンが殺された時の死体の状態は、首を切断されていたわけだが)
男(……日本刀? 眠らせてから切り落としたとか?)
男(…………)ブルッ
< もぐっもぐっ……
男「……ん、ゴクッ」
幼馴染「味気ないねー」
男「まぁカロメだし」
幼馴染「それはそうだけどね」
男「ははっ」
幼馴染「なにその無理してる笑い」
男「いや、そりゃー……なぁ?」
幼馴染「はいお水」
男「サンキュ……んぐ、ブフッ!? んだっ、これ!? 苦っ……」
幼馴染「えー?」
男「お前、なんか変なの入れてねぇよな?」
幼馴染「入れてないよ」
男「…………本当に……?」
幼馴染「……男君、大丈夫だよ」
男「……な、じみ……?……」
< ドサッ
ほう?
いい
面白そう期待
支援
ヤンデレなんだろ? そうなんだよなぁ!?
ヤンデレわくわく
なるほど
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