……世の中は、理不尽だ。

しかしそこは私だって艦娘の端くれ。
平和と安寧を望み、絶望を拒絶する正義の味方であることになんの疑問もない。

でもさー、だからってちょっとくらい高望みしてもいいじゃない。

いや、わかってますよ？
どう考えても体格に合わないとか、脳筋に見える彼女たちが実は半端ないくらいジーニアスな頭脳の持ち主だってことくらいは。

キメ顔で格好つける半裸のゴリラだなんて思いませんって。

まったくもって人は見かけによらない。

……あんたらのことだよこのトンチキ共。
人が一生懸命机に向かって勉学に励んでいる向こう側で、一体何をしてくさりやがりますか。

私が胡乱げな視線を向ける先では箍の外れた珍獣が、失礼、戦場を駆る狼が半笑いでポーズを取っている。
かっこいい戦艦のポーズだ。
そしてその後ろでは露出趣味のポンコツ眼鏡が、またまた失礼、連合艦隊旗艦を務めた鎮守府きっての才女が笑い転げていた。

それもサイレントで。
衣擦れの音すら聞こえない完璧さ。
図書室ではお静かにってことだろうか？

ひとしきり笑ったあとで大淀さんがゴソゴソとなにかを取り出して、足柄さんに取り付けていく。
なんだろうと気になってみていると、足柄さんは戦艦になった。

艤装だ。
やっぱ様になるなぁ。じゃなくて。

どう考えても物理的にスカートのポケットに入らないであろう巨大な鉄の塊を身に着けた足柄さんは得意気にポーズを変えた。

寡黙な航空戦艦のポーズ。エネルギッシュな高速戦艦のポーズ。

……なにこれ、私に自慢しに来たの？
憤懣やるかたない私を余所に足柄さんはどんどんポーズを変えていく。
と、そこで「カンッ！！」という見かけによらず高い音を立てて艤装が机にぶつかった。
艤装は見るも無残にひしゃげている。

どうやら艤装はアルミ製だったらしい。
通りで軽々と振り回すわけだ。

というか、なに？　私をからかうためだけにこれ用意したの？

見てる、最近節制のために出撃を制限されてる空母の皆さんが鬼の形相でこっち見てる。
殺されちゃうよ。
……いや、この二人ならなんだかんだ返り討ちにしそうだけども。

しかし、周囲から向ける白眼視に気がついたのか、足柄さんはしゅんとうなだれいや違う！！これは大破のポーズだ！！
大淀さんが笑いすぎて痙攣を始めた。そのまま死ねばいいのに。

失礼、最近どうにも心が荒んでいるみたい。どうも思い詰めると良くないね、失敬失敬。
けどね、失言なんてこの二人の前では些細な事なんですよ。
ニュートラルかトップギアしかついてない足柄さんを乗りこなせるのは大淀さんだけだ。
それもハンドルを切ることで操縦するんじゃない。
障害物を前もって取り除いて無理やり直進させるという意味での操縦だ。

そりゃスピードも出ますよ。直進しかしないんだから。
ハンドルを切ってるところを見たことがない。完全無欠のドラッグレーサーなお二人です。
一度会ったらともだちで
毎日会ったら巻き込まれる
どうなってるの？この島は。ドーナッツ！

と、そこでストップがかかった。
「スパァーーーーン」という小気味良いハリセンの音が静粛の支配する図書室に響き渡る。
やっと来た。我らがアイドル霞ちゃんです。だいすき。ほんとあこがれる。
けれど悲しいかな。ハリセンはまずかった。
ツッコミの方法としてはオーソドックスで悪くないんだけど、今の二人には馬に打つ鞭にひとしい。

ほらきた、口元で人差し指を立てて「しーっ」のジェスチャーだ。
それを受けて霞ちゃんは口元をパクパクさせて抗議のジェスチャー。

……あのね霞ちゃん。コントやってるんじゃないんだから彼女たちのペースに合わせてあげる必要はないんだよ？
あー、やっぱり朝潮さんの妹だなぁ。芯から真面目なんだよね。
まぁそこがかわ「あねご！次はあたいにそれ貸して！」姉さんうるさい！！
図書室ではお静かに！

やがてひとしきり騒いで（静かだったけど）満足したのか、ぷりぷり怒る霞ちゃんに引きずられるようにして彼女たちは出ていった。
なにしに来たんだあの人達。

周囲から向けられる奇異の視線が痛い。
違うよ、私は違う。無関係です。
しかし、「お前も同類だろ」という視線が容赦なく私を貫く。

……あーあー、やだなぁ、私が「戦艦になりたい」って言った時の目とおんなじだ。
そうか、私はこんな目で見られていたのかぁ。
一緒にしないでほしいなぁ。

けれどもそこでふと思う。
これが、この気付きこそが、「大人になる」ということなのだろうか。

ひょっとしたら、私は気が付かないうちに大人になりつつあるのかもしれない。
だから、「戦艦になる」っていう至上命題がこんなにも疎ましく感じるのかもしれない。

よし、わかった。清霜、大人になります。

決意を新たに立ち上がると、向こうから大淀さんが引き返してくるのが見えた。
痙攣から回復して、正気に戻ったのかもしれない。
ふんだ、もう清霜は大人なんだから、アダルトチルドレンとは話をしてあげないもんね。

「清霜さんに言い忘れていたことがあったんです。明石さんが、戦艦にしてあげられるかもって――」
「行きます！！！！」

私は元気良く返事をしました。
大淀さんが意地の悪い笑顔になります。そして、

「図書室ではお静かに」

駆逐艦清霜は、――どうやらまだしばらくは子供のままらしい。
さっきまでの怒りも忘れ、ウキウキと工廠へと向かう私であった。

この物語は艦隊これくしょんの二次創作です。
キャラ改変等多数あります。
それでも構わないという方はお付き合いください。

末妹とはいえ夕雲型、内面ちょっと大人っぽく振る舞う清霜もありだな

きたい

期待

……いやね、わかってたんですよ。そんなうまい話はないって。
私は、私専用に誂えられたアルミ製の艤装を背負って、微妙な顔をしていた。
いやまぁ、確かに羨ましくは思ってたんですけどね、だからってこんなド直球のオチを用意しなくてもいいじゃない。

――なんて、照れ隠しのモノローグを準備する程度には、予防線を張っていた私である。
正直、期待はしていなかった。萎えかけている私の夢を奮起させるために、ひとまずは夢を叶えたであろう自分の姿を見ておきたかった。
たとえ、ハリボテでもね。素直にかっこよかったし。

「で、なんなんです？　これ」
「いいからいいから！」

なにがいいんだちくしょう。
今にもウケウケと笑い出しそうな明石さんから異様なオーラが漂っていた。
というか、素直に怖い。

工廠へ訪れた私を待っていたのはピカピカの戦艦用艤装ではなく、アルミでできたハリボテの艤装、でもなかった。
近未来的な椅子なんだか寝台なんだかよくわからないものに拘束（文字通り拘束だ）された私が装着したのは金属製のごついヘッドギアに怪しげなチューブ類。

……待って待って、いや待って、いやいや待って、いや待って。
なにこれ、なにこれ！？

「やだ！！　はなしなさい！！　はなせ！！　はーーーなーーーせーーー！！！！」

聞くも哀れな悲鳴を上げるのは私じゃなくて霞ちゃんだった。どうやら犠牲者は私だけではなかったらしい。合掌。

してる場合じゃない。ゴウンゴウンと音を響かせる得体の知れない機械が、「俺はやばいやつだぜ」と全力で主張しているのだ。

「あの、明石さん？　これ、大丈夫なやつですよね？」
「大丈夫だよ」

そうは見えねえよ。
端末を操作しながら振り向きもしない明石さんを呪いつつ、一縷の望みをかけて頼るべき大人たちに、あぁ、ダメだ。サムズアップだ。
頼りになる癖にびっくりするほど頼られない大人たちは、ニヤニヤとこちらを眺めるだけで欠片も心配してやがらない。

無駄だ、と気が付いた。
我が鎮守府は無法地帯だけど、この人達はもっと上だ。
退屈な日常に刺激が欲しいと言う人がいるけど、身の程を知りなさいと言ってやりたい。
貴方達のは、せいぜい雪球に石を入れるか入れないか程度で悩む、そんな刺激レベルでしょう？
お話になりませんよ。
この人達が求めてるレベルはそんなもんじゃない。

我らが礼号挺身隊はね、刺激を求めさせたら「月に行こうか！」とか体育会系スペース浪漫なノリが、身構えるより早く返ってくる所なんですよ。
動力なんてなくても、酸素が確保できなくても、例え月なんてなかったとしても、だれかが行くと言い出したらマジで考え始める、そういう舵取りなんだ！

……どうすべきか、既に退路に鉄板が打たれているのだけれど。
絶望的な状況は濃霧のように、依然として色濃く私を包んでいる。

詰んでるよねー。
今、王手飛車取りぐらい、詰んでるよ。
ツーアウト満塁で、私がバッターボックスに立った時くらい詰んでるよ。
ひどいよね、私がバッターボックスに入った途端、みんな守備範囲から露骨に前に出て来るんだよ？
くやしい！　そんなに私は非力ですか！？　ボールは前に飛びませんか！？
腹が立ってバントしてみたら、霞ちゃんに殴られるというオチがついた！

「そんなに怖がらなくても、これはシミュレーターだから大丈夫だって」

脂汗を流して身じろぎする私を見かねてか、明石さんが優しく言った。
現実逃避に夢中で、明石さんがこちらを覗き込んでいることに気が付かなかったらしい。

って、なーんだ、シミュレーターかぁ、なんのシミュレーターかわからないけどちょっと安心した。
……え？　シミュレーター？

「あ、じゃあ戦艦にしてくれるっていうのはこういうこと？」
「そうだよ。だからじっとしててね、危ないから」

なにがどう危ないのかの説明がないことに一抹の不安を覚えつつ、私はようやく肩の力を抜いた。
見ると霞ちゃんも憮然としてはいるものの、抵抗を止めたらしい。
さすが、肝が座っていると思う。

「シュイーン」という音を立てて頭上からおりてきた何かが私の視界を塞ぐ。
これは、……いわゆるヘッドマウントディスプレイと言うやつだろうか？

「じゃあ夢の中で説明があると思うから、それに従ってね？」
「え？　夢？」
「……説明があるなら今しなさいよ」
「ではグッドラック」

首筋に鋭い痛みが走った気がして、そこから急速に意識が遠ざかっていく。
……戦艦になったらどんな感じなのかなぁ、と思ったのが、私の最後の意識だった。

いいねぇ。
期待。

ああ、うん……礼号でスレそうな子って清霜しか思い浮かばないよね
期待

――


目が覚めたら、そこは海の上だった。なんてことはもちろんなく、目の前には大草原が広がっていた。
――え、大草原？
大草原！！！

……えぇー……

いや、そりゃあいきなり海に投げ出されるよりは良いけども、いきなりこんな、ハイジじゃないんだから。
でも、アニメで観たような荘厳なアルプスの山々はそこにはない。
どこまでも広がる草原は、どこまでも平面だった。

確か、……明石さんはシミュレーターとか言ってたよね？
なんのシミュレーターなのか結局説明はなかったけれど、私達艦娘がシミュレーターって聞けば当然思い浮かべるのは海上、それも海域戦闘なわけで。
仮に陸を描写するとしてもせいぜい港とかじゃないだろうか。

って、そうか、シミュレーターなのか、これ。
そう認識して改めて景色を眺めて見ると、なるほど嘘くさい。
なんだろう原風景って言うのかな？
どこか懐かしくて、どことなく物悲しいような、そんな情景。
――私は生まれも育ちも呉の海っ子なので、それはもちろん錯覚にすぎないのだろうけれど。

それにしても、ここは一体どこなんだろうか。
なかなか無いよね、今、こういう場所って。北海道とかかな？　いやでも、それにしたってここまで何も無いってことはないだろう。
どこか知らない国の景色を参考にしたんだろうか？

そんなことを考えるにつれ、だんだん頭が冴えてきた。
そして頭が冴えてくるにつれて、……だんだん腹が立ってきた。

戦艦は？
というか海は？
私、またからかわれたの？
いやいやほんとどこだよここ！！

青い空！
ドーナッツの雲！
地平線の見える草原。
ピンクのマンモ……ピンクのマンモス？
ピンクのマンモス！
ピンク。
色じゃない。
来てる。
マンモス。
ピンクマンモスが来てる。
待って、いい加減にして。
あれはないでしょ？
地面がっつんがっつん揺れてんじゃん。

温厚な私だってぶち切れるぞ！
おら！　マンモスは氷河期に帰りやがれ！
すみませんでしたぁ！
止まってくださいです！　お願いしますです！　この通りですぅ！
　

「うひゃあああっ！？」

土下座する私の５ｍ向こうを、ピンク色のマンモスが凄い勢いで駆け抜けていった。
風圧で飛ばされそうになるのを、必死で草むらにしがみ付く。

「うぅ……うぅぅ……」

揺れが収まっていく。
泣きそうだ。
当面の危機は去ったが、ここは一体どこなんだ。
私はシミュレーターの中にいるんじゃないのか。
あのもっともらしい機械はなんだったんだ。

いつの間にか、辺りにはお菓子の靴が飛び跳ね、幼稚園児が書いたようなラクガキ生命体が空を飛んでいる。
どこに隠れていたんだあんたら。、
アンニュイに情景を描写した私の身にもなってみろ。

……許されるなら、今一度、問いたい。
ここは何処ですか？

現実離れした世界には、慈悲の欠片も無かった。
人類に取って代わり、ここを支配しているのは、食物連鎖を全く無視した巨大生物どもらしい。
英知の効かぬ極彩色のユートピアは、でたらめなエナジーに満ちていて、何一つ常識が通用しない世界に今、私は素足で立っている。
それが私にできた、精一杯の現状認識。
ようするに、あれですか。
清霜、イン、ワンダーランド。ヤッホゥ！　ですか。
いいよ、お姉ちゃんに代わってあげるよ、清霜優しいから。
ちょっと、私はミスキャストですよね～。
誰が見てもそうですよねー。
鎮守府に帰して。

「なんじゃこりゃあああああっ！」
　
ようやく叫ぶ余裕が出来て、思い切り腹の底から叫んだ。
泣けるうちは元気とか言うが、本当に駄目な時はろくに声も出ないのだと悟った。
心を落ち着かせようと、目頭を押さえて闇に浸る。
瞼の裏に、悪魔とがっちり肩を組んで、千鳥足で二次会の相談をしている運命の神がいた。
目を開いた。
　　

「……いい？　まずよく考えて。あんたマンモスって見たことある？」
「……図鑑でしか、ない」
「それでいいわ。じゃあ思い出して。そのマンモスはどんな色をしてたのかしら？」
「……毛で覆われてて茶色かった」
「よし。じゃあマンモスは普通何色かしら？」
「茶色」
「よしよし、その調子よ。……じゃあそのまま思い出して。明石さんの髪の色は？」
「…………ピンク」
「よろしい。じゃあ聞くけど、あんたはさっき、なにを見たのかしら？」
「ピンクのマンモス！！！！！」
「……なんでそうなるのよ……」
「……なんでって言われても……」

いくら落ち着いて考えても、あれが明石さんに見えたらならそっちのほうがよっぽどよろしくないと思う。
人は地響きとともに四足歩行で猛ダッシュできないし、全身がピンク色の毛に覆われていたりもしない。
だれかとだれかを間違えることはあっても、だれかとマンモスを間違えることはいくら私でもない。絶対ない。

「……はぁ……。わかったわよ。あんたが見たのはマンモス」
「違うよ。ピンクのマンモス」
「……ピンクのマンモスね。じゃあ聞くけど、なんで海にマンモスなのよ」
「どこが海なのさ。どう見ても草原じゃない！！」
「…………は？　草原？」
「そうだよ！！　他のなにに見えるのさ！！　……いや、草原にもマンモスはいないだろうけど……」
「……ちょっと待って、あんたにはなにが見えてるの？」
「マンモス。ピンクの」
「いやそれはもうわかったから。他には？」
「草原。……霞ちゃんは？」
「見えてないわ。なにも。真っ暗」
「真っ暗って？」

むしろ色に溢れすぎてチカチカすると言いかけて、はたと気づいた。
そう言えば霞ちゃんの姿が見えない。――声は確かに聞こえるのに。
音声だけ出力されているのかな？　と考える。

……いや、その音声もよく聞けばちょっとおかしい。
いつも通りのハキハキした喋り方は変わらないのに、少しくぐもった声に聞こえる。
まるで布団の中で喋っているみたいに。
そう言えば、気持ち下から聞こえてきてるような気がする。

「まさかとは思うけど霞ちゃん、土の中にいるんじゃ……」
「……土の中にいて、どうして喋れるのよ」
「そりゃあ、えっと、……冬眠中の熊みたいに、穴の空いた空間に、とか？」
「あんたねぇ、あたしをなんだと思ってるのよ」
「なんだってそりゃあ……」

気が付いた。
声は字面からじゃなくて、私の腰のあたりから聞こえる。
そして、私の腰には。

「……」
「ちょっと？　……あ、見えた。って近い近い！！　顔が近いって！！」
「……」
「？　なによ、ちょっと離れなさ、あれ？　動けない」
「……まぁ、動けないだろうね、それだと」
「は？　ちょっと、私の顔に何かついてるの？」

ついてない。なにも。
霞ちゃん、――顔、ついてないです。

「なんとか言いなさいよ」

そう言われても、なにをどう言えばいいのかわからなくて私は黙り込む。

「清霜？」

顔だけじゃなくて、手も、足も、お腹も、おおよそ体と呼べるものはついていなかった。
私が見ているのは、……私が握っているのは。

「……ナイフ……」
「へ？」



霞ちゃんの声で喋る、それはそれはよく切れそうな、――抜身のナイフだった。

あ、やっちゃった。

>>29の前に



「ちょっと、あんまり揺らさないで！　あと清霜うるさい！」
「私じゃないもん！！　マンモス！！」
「馬鹿言わないで。なんでマンモスがいるのよ。いるわけないでしょ！？　明石さんじゃないの？」
「いたもん！！　マンモス！！　マンモスじゃなければすごいでかい象だよ！！　牙の生えた！！　ピンクの！！」
「……ちょっと落ち着いて。いい？　ゆっくり深呼吸して？　そして目を閉じなさい」

霞ちゃんの声にハッとして、私はかろうじて正気を取り戻した。
……確かに、ちょっと落ち着かなければいけない。
私は言われたとおり大きく息を吸って、ゆっくりと吐き出した。そのまま目を閉じる。


が抜けてた

ぐえー・・・、すごいモチベさがるなこれ・・・

元々カオス感あるからそこまで違和感無いぞ
セーフセーフ

いいねぇ。いいねぇ。パンツ脱いで続き待ってますよー。

続きはよはよはよ