犯人は…貴様だ
「ヤコ」
───────────────────
注:マンガ最終話直後を描いています
原作最後の『謎』についての考察です
全話読み終わったあとにお読みになることを強くお勧めします!!!
あと、すげー短い
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1480867502
弥子&茜(以下弥子)「やっと来たね。相棒 ずっとこの時を待ってたよ」
ネウロ「………」
弥子「取り敢えず、そこの席に座りなよ」
弥子「最近の飛行機ってすごいんだよ。座席を回して対面座りもできるようになってるの。」
ネウロ「……」ギシッ
弥子「………おかえり、ネウロ」
ネウロ「……何故だ」
弥子「理由なんてないよ。ただやりたいことをやっただけ」
弥子「あんたに見つけてもらえるように」
弥子「あんたには見える様に輝こうと思っただけ」
弥子「約束したでしょ? いつどこに帰ってきても見える様に」
弥子「輝いてみせるって」
弥子「あんたは、普通の生き物じゃないから」
弥子「例え、どの場所で輝いてもあんたには届かないと思ったんだ」
弥子「あんたがこの世界に惹かれる理由はただ一つ」
弥子「『謎』でしょ?」
弥子「だから私は…」
私は………
私は……考えたの
今まで私たちが出会った人たちのことは覚えてる?
『謎』にしか興味無いあんたには聞いても無駄か…
今まであった人たちはね
すごい人達だった
世界一アブナイ料理人に
世界一孤独な歌姫
世界一の怪盗や
世界一の勘違い観光者
世界一の脳科学者に
その彼が作った世界一のプログラム
果てには、世界一の犯罪者
彼らは、様々な『謎』を生み出してくれた
それでも、あんたの空腹は満たされなかった
だからね、私は考えたの
進化しようと、ネウロの願いを叶えるにはどうしたらいいのかと
そしたら気づいたんだ
世界一の怪盗でも成しえない
世界一の犯罪者でも成せなかったこと
世界一の支配、だよ
世界一の支配者の生み出すものこそが『究極の謎』たりえるんだよ
だから私は、探偵になった
探偵になって、世界を廻る
世界を廻って、世界を知る
その上でどうしたらいいのか気づいたんだ
私はね、テロリストとの交渉を沢山したんだ
テロリストの彼らを知り、彼らの心に入り込む
彼らを支配して、刑務所に服役させる
それがわたしの世界征服
ネウロ「一つ、聞きたいことがある」
弥子「なに?」
ネウロ「………確かに、貴様から『謎』の気配がする」
ネウロ「未だかつて無い『謎』の気配が」
弥子「だろうね」
ネウロ「だが腑に落ちない」
ネウロ「貴様から醸し出される『謎』の気配は」
ネウロ「今日明日で実現するものではなく」
ネウロ「貴様自身が発するものでもなく」
ネウロ「貴様のまわりを漂っているようだ」
弥子「………だろうね」
私の作る『謎』は、私が作るものじゃないから
ネウロ「なに?」
世界中のテロリストを支配して
全員が解放されたその日から私の『謎』は生まれるの
世界中で同時にテロが起こったらどうなると思う?
世界は恐怖に包まれて
きっとこれまでに無い『謎』を生んでくれると思うの
これが私の計画
それが私の世界征服
だからさ、
これまでみたいに
これまで以上に
私と一緒に
探偵をしてくれない?
きっと行く所々で『謎』はあるよ
私、有名な探偵だもん
だからさ、
また、手伝ってよ。 ………助手さん
────────────
フ
フフ
フハハハハハハハハハ
ナメクジ風情が我が輩を助手と呼ぶのか!
我が輩に監視をしろというのか!
実に不愉快だ!
イイだろう!乗ってやろう!
だが忘れるでないぞ。
我が輩が求めるものは『究極の謎』でありそれ以外の何物でもない
たとえ貴様が泣きわめいて喰わないでくれといっても
構わず喰うぞ
うん、それでいいよ………
それまでよろしく
相棒
終
先週のジャンプでネウロが出てきたからやった
後悔はしていない
依頼だしてきます
乙
大小様々な謎の可能性がある人間をテロで殺してまで生み出す謎とは結構ギャンブルっすな。
ネウロと殺せんせーの共演嬉しかったわ
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません