Aqoursの何もない1日 (54)


―朝のバス―

曜「おはよーしこー!」

善子「あら、おは曜」

曜「略された!?」

善子「おはよう曜って言いづらくない?」

曜「おはよう曜さんでもいいよ?」

善子「おはようさん」

曜「なんか違う」



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====

善子「灼熱の業火が身を焦がす....今日もあっついわね」

曜「ねー。こんな日は久しぶりに水泳部で泳ぎたいよ」

善子「え、曜ってまだ水泳部だったの?」

曜「ひど!?」

善子「ふふっ冗談よ。....でもそれを差し引いてもAqoursにいる時間のほうが長くない?」

曜「そ、そうなんだよ!それで最近は千歌ちゃんまで『あれ?曜ちゃんって水泳部やめたの?』って言ってきたり!」

善子「ち、千歌なりのジョークよ、きっと」

曜「それでこの前水泳部に行ったんだけどね...」

善子「うん」

曜「『こ、こんなとこにいて大丈夫なの!?ラブライブは!?練習は!?』ってみんなに心配されちゃったよ!」

善子「き、きっと水泳部流のジョークよ...っく」プルプル

曜「笑いながら言っても説得力ないよ!?」

善子「ぷっ、くくっ...だ、大丈夫よ。みんな曜のことちゃんとわかってるわよ...っく」プルプル

曜「とりあえず笑うのやめろー!」ウガーッ

====

―1年生教室―

善子「おはよう、はなまルビィ」

ルビィ「あ、おはよう善子ちゃん」

善子「ヨハネよっ」

花丸「おはよー。でもはなまルビィってなにずら」

善子「...ずらまルビィのほうが良かった?」

花丸「そこじゃないずら」

ルビィ「でもなんか合体みたいでかっこいいね」

善子「でしょ?」

花丸「そうかなぁ」

ルビィ「3人合わせて『よしまルビィ』だね!」

善子「.....」

花丸「.....」

善子「おはよう、ずら丸」

花丸「おはようずら」

ルビィ「あれ!?」

====

―お昼休み、部室―

曜「おや?花丸ちゃんたちも部室でご飯?」

花丸「曜ちゃんたちもずら?」

千歌「いやー部室ってなんか落ち着くよねー」

善子「ふっ。また新たなリトルデーモンが魔翌力に導かれこの場所に来てしまったようね」

梨子「はいはい。よっちゃん奥つめてー」

ルビィ「ま、まさか皆さん善子ちゃんの魔翌力に導かれて...」

千歌「善子ちゃん、ルビィちゃんが信じちゃうから堕天使禁止!」

善子「なんでよ!」

====

曜「よーそろー!みんなで食べるとご飯がうまい!」

梨子「ちなみに曜ちゃんはどこで食べても同じこと言ってます」

千歌「ねー」

曜「そうだっけ?」

花丸「ふふっ。....あ、梨子ちゃんその春巻きおいしそうずら」

梨子「ほしい?いいよ、あげる」

花丸「ほんと?じゃあマルはこの唐翌揚げあげるね」

梨子「い、いいの?唐翌揚げのほうがおいしそうだけど」

花丸「マルはこれ食べ飽きたずら」ハァ

ルビィ「そういえば花丸ちゃん最近ずっと唐翌揚げだね」

花丸「うん。お弁当の唐翌揚げ練習してるんだって」

花丸「....あ、春巻きおいしいずら」モグモグ

梨子「この唐翌揚げ十分おいしいよ?」モグモグ


善子「な、なんかリア充っぽいわね。千歌、ヨハネたちもおかず交換しましょ?」

千歌「いいよー。んーと、じゃあ千歌はミィトボォル!あげるから善子ちゃんのハンバーグ半分いいかな?」

善子「ふふっ...なんでミートボールだけマリーみたいな口調なのよ。もちろんいいわよ」

千歌「わーい」

曜「ル、ルビィちゃん。こっちも負けてられないよ」

ルビィ「これ勝負だったんですか!?」

曜「じゃあ私が出すのはこの....ミカン!」ジャーンッ

ルビィ「ミカン!?」

千歌「それさっき私が曜ちゃんにあげたやつだよね!?」

ルビィ「ミカンに釣り合うものなんてルビィは.....あっ」ガサゴソ

花丸「あったずら?」

ルビィ「ル、ルビィが出すのはこの....チョコ(4個)!」バーンッ

曜「.....」

ルビィ「.....」

曜「交換成立だね!」

ルビィ「わーい!」

4人「「「「......」」」」

曜「.......」

ルビィ「.......」

ようルビ「「私たちだけなんか違くない?」」

4人「「「「おそっ!」」」」

====

ゴチソウサマデシタ

善子「ふぅ、ごちそうさま」

善子「....リリー、今ならヨハネが膝枕されてあげてもいいわよ?」

梨子「なんか偉そうだからヤダ」

善子「そんな!?」ガーン

千歌「.....」

千歌「曜ちゅわ~ん。千歌ぁ~、横になりたいたらぁ~ん。膝枕してぇ~~ん♡」

曜「なんかキモいからヤダ」

千歌「そんな!?」ガーン

ルビィ「花丸ちゃん膝枕してー」キャッキャッ

花丸「いいよー」ニコッ

梨子「.....」

善子「.....」

千歌「.....」

曜「.....」

花丸「?みんなどうしたずら?」

4人「「「「断ろう!?」」」」

花丸「ずら!?」

====

―放課後、部室―

梨子「今日はほんと暑いねー...」グデリコー

ルビィ「うゅー...」グデルビー

千歌「堕天するー...」グデチカー

善子「セリフとらないでー...」グデヨハー

ダイヤ「ああもう、だらしないですわね!た、確かに今日はちょっと暑いですがこれくらいでバテてどうしますか!」

曜「そうだよみんな!暑いからこそ暑さと一体になるんだよ!1、2,3、ヨーソロー!」

花丸「じゃあマルの分の練習は曜ちゃんに任せるずらー...」グデマルー

曜「お任せ前進よーそろー!....ってそれじゃあ花丸ちゃんの練習にならないよ!?」

花丸「ばれたずら」

曜「あ、危うく花丸ちゃんの高等話術にひっかかるところだったよ...」

果南「いや、曜ちゃんが勝手にひっかかってるだけだよ」アハハ

ダイヤ「あ、果南さん。果南さんからも何か言ってくださいまし」

果南「って言っても....今日は特に暑いからねー」

マリ「そうよダイヤ。もう少し夕方になってからでもバチは当たらないわよ」

ダイヤ「うむむ」

果南「まぁ言うだけ言ってみるよ....」

果南「おーい、みんなちゅもーく」

全員「?」



果南「今日は確かに暑いけどさ。大丈夫大丈夫やれるやれる!体が熱くなれば自然と暑くなくなるって!どうしてここであきらめるのここで!?行ける行ける私たちなら大丈夫!もっと熱くなろうよ熱く!!」

全員「......」

果南「.....」

善子「果南....」

果南「な、なにかな善子ちゃん?」

善子「果南のせいで室温が3度くらい上がったわ....」グデヨハーーーー

全員「うん」グデーーーー

果南「なんで!?」

ダイヤ「か、果南さんのせいではありませんわ。もとはと言えばわたくしが果南さんにお願いしたのが原因で...」オロオロ

果南「それ全然フォローになってないからね!?」ガーン

マリ「かーなん♪」

果南「....なによ、マリ」

マリ「ドンマイ♪」



果南「」ブチッ

果南「おらー!!いつまでもグダってないでとっとと屋上行くわよこらーーー!!」ガーッ

千歌「わー果南ちゃんがキレたー!」

ルビィ「お、屋上行きましょう、屋上!」

ワー ギャー ドタバタ

ダイヤ「さ、さすが果南さん。結果オーライですわ」アセアセ

果南「ダイヤも行くのよ?」ギロッ

ダイヤ「はいぃ!」ピギィッ

====

果南「1,2,3,4....1,2,3,4....よしっ。ちょっと休憩しよっか。なにか聞きたいこととかあったら遠慮せずにねー」

ハーイ

ルビィ「あ、果南さんちょっといいですか?ここのステップなんですけど...」

果南「んー、あぁ、ここはねー....」

梨子「ダイヤさんここの振り付け見てもらえますか?」

ダイヤ「いいですわよ」



マリ「.....」

マリ「(ふふふっ。踊りなら果南やダイヤだと思ってる人が多いようだけど私もけっこう踊りは得意なのよ?)」

マリ「(カモーン!誰が聞きにきても先輩らしく答えてあげるわ!特に今日のステップは何回も練習したところだから完璧よ!)」

千歌「あ、マリさんちょっといいかな?」

マリ「ちかっちなら来てくれると信じてたわ!」

千歌「は、はい?」

マリ「ソーリィーソーリィーなんでもないわ。それより何か聞きたいんじゃないの?」

千歌「あ、うん。歌詞に英語入れてみたんだけど意味はこれで合ってるかな?」スッ

マリ「どれどれ~」

マリ「.....グッド!合ってるわ。でもこれならもう少し簡単な単語があるからそっちがいいかもしれないわね」

千歌「そうなの?」

マリ「イエス!えっとこれはね....」

千歌「....なるほど!つまり....」

マリ「そうそう、そういうこと」

千歌「ありがとー!マリさんの説明すっごくわかりやすかったよ!」

マリ「フフーン。まぁそれほどでも!」



マリ「.....」

千歌「?」

マリ「なんか違うわ!」

千歌「???」

====

千歌「恒例のアイスジャンケンするよー」

善子「えぇー...」

曜「よーしこー。心配いらないよ」ポン

善子「曜?」

梨子「運が悪いよっちゃんのために特別ルールを考えたの」ポン

善子「リリー....!」

千歌「特別ルール!善子ちゃんが1人負けした場合は2番負けの人が一緒に買いに行くよー」

全員「ハーイ」



善子「......」

善子「ヨハネが負けるの前提じゃない!」

====

負け:善子、マリ

イッテキマース

花丸「マリさんが負けるのって珍しいずら」

果南「花丸ちゃん。1番負けの善子ちゃんのことも思い出してあげて」

花丸「ずら?」

ルビィ「あんなに運が悪いなんて....やっぱり善子ちゃんは堕天使!?」キラキラ

花丸「ないずら」

果南「前から思ってたけどルビィちゃんって堕天使モードの善子ちゃん好きだよね」

ルビィ「うん!だって善子ちゃんカッコいいから!」

果南「カッコいい...の?」

花丸「カッコいい...ずら?」

ルビィ「カッコいいよー!黒魔術とか悪魔とかもカッコいいけどそれをやってる善子ちゃんがすっごくカッコよくてー!」キラキラ

花丸「ルビィちゃんがまぶしいずら」

果南「あ、あはは。そうなんだ(これってダイヤが知ったらけっこうヤバいんじゃあ...)」

ダイヤ「ル...ビィ?」

かなまる「「あ」」

ルビィ「あ、お姉ちゃん」

ダイヤ「い、今の話は本当ですの?」

ルビィ「?今のって....善子ちゃんがカッコいいっていうお話?」

ダイヤ「」

果南「お、落ち着いてダイヤ。ほらっ、感性は人それぞれだからさ、ね?」アセアセ

花丸「そ、そうずら。召喚の儀式とか呪文詠唱をするのはあくまで善子ちゃんであって、ルビィちゃんはルビィちゃんのままずら」アセアセ

ダイヤ「.....」

ダイヤ「ふふっ、2人ともなにを焦っているんですの?」

かなまる「「え?」」

ダイヤ「大丈夫ですわ。確かにちょっと驚きましたが、わたくしはルビィの好きなものにまで口を出すつもりはありませんわ」

ルビィ「?」

ダイヤ「花丸さんの言う通り別にルビィが堕天使になるわけでもありませんし」フフッ

花丸「ダイヤさん....」

果南「ダイヤ....大人になったね」ウンウン

ダイヤ「まったく2人とも失礼ですわ.....」

果南「あはは、ごめんごめん」

花丸「ずら~」



ダイヤ「......ところで」

3人「?」

ダイヤ「わたくしちょおっと売店の方向に用事ができましたので今から向かいますわ」ニコッ

かなまる「「全然大丈夫じゃなかったー!」」

ルビィ「そうなんだ。いってらっしゃーい」フリフリ

ダイヤ「前々からあの真っ黒の服装には文句を言おうと思っていたところですわ!」スタスタ

果南「わー、落ち着いてダイヤ!大丈夫だから!ルビィちゃんは影響されないから、多分!」ガシッ

花丸「善子ちゃんはやめろって言ったら余計やっちゃうずら!」ガシッ

ダイヤ「離してください2人とも!善子さんがルビィに、うちのルビィに悪影響を!」

果南「さっき口出ししないって言ったばっかじゃん!?いいから落ち着いてー!」ズルズル

花丸「ルビィちゃんは大丈夫ずら!小悪魔な堕天使とかにはならないずら、多分!」ズルズル

果南「あ、花丸ちゃ....」

ダイヤ「こ、小悪魔な堕天使!?ハ、ハレンチですわ!絶対に今日は善子さんに堕天を控えてもらいますわ!」

果南「花丸ちゃーん!」

花丸「ごめんずらー!」

ルビィ「ふふっ、お姉ちゃんたち仲良いなぁ」ニコニコ

====

曜「おー、あっちはにぎやかだねー」

梨子「ダイヤさんまで一緒に騒いでるのは珍しいね」

千歌「ほんとだー。よーし、私たちもまぜてもら...」

梨子「ち・か・ちゃん」ニコッ

千歌「はひ!?」

梨子「まだ作詞終わってないでしょ。あとは詰めるだけなんだから頑張って」

千歌「うえぇぇ」

曜「ま、まぁまぁ梨子ちゃん。何も練習の合間にやることは....」

梨子「一昨日」

曜「え?」

梨子「この作詞を千歌ちゃんが出すって言った期限」

曜「....」

梨子「....」

曜「ファイトだよ、千歌ちゃん!」

千歌「あうぅぅ」

====

曜「あ、期限で思い出した。今日新しい衣装持ってきたんだー」

梨子「そうなんだ?」

曜「うん。梨子ちゃんのだけ」

梨子「?なんで?」

曜「だって梨子ちゃん新衣装のたびに『恥ずかしい!』とか『これ短くない?』って言うから....」

梨子「そ、その辺は申し訳ないです」

曜「だから梨子ちゃんには一足先に新衣装を着てもらおっかな~と思って」ニコッ

梨子「よ、曜ちゃん。私のために...」ジーン

曜「よーそろー!」

梨子「...ということは、私が恥ずかしいと思ったり短いと思ったら直してもらえるんだよね!」パァ

曜「ようそろ?」

梨子「え?」

曜「違う違う。できるだけ早く新衣装に慣れてもらおうと思って」アハハ

梨子「そういうこと!?」

曜「例えばほら、残りの練習時間その衣装でやったら恥ずかしくなくなるでしょ?」

梨子「なるほどなるほどー」フフフ

曜「ねー」アハハ

梨子「.....」

曜「.....」

曜「というわけで、どうぞご試着ください!」スッ

梨子「お断りします」

曜「あれぇ!?」

====

タダイマー

善子「待たせたわねリトルデーモンたち!供物を持ってきてあげたわ!」

ルビィ「あ、おかえりー」

マリ「シャイニー!☆(ただいまー)」

曜「よーそろー!(おかえりー)」

梨子「何言ってるのかわかんないよ」

果南「そっかな?」

梨子「え?果南さんわかるんですか?(さすが2人の幼馴染)」

果南「うん。あれは多分ね...」

梨子「はい」

果南「『シャイニー!☆』と『よーそろー!』だね」

梨子「そのまんまですね!?」

====

ダイヤ「善子さん」

善子「?どしたのダイヤ?」

ダイヤ「その....暑くありませんかそのマント?別に取ってもいいんですわよ?」

善子「?ふふっありがと。でも心配には及ばないわ。なぜならこれはヨハネのアイデンティティの1つ。漆黒の翼を纏いし堕天使の象徴!」

ダイヤ「ならいいですわ」フイッ

善子「?変なダイヤ」....ピーン!

善子「なるほど。ダイヤもこのマントがほしいのね!大丈夫、私の家にまだストックが...むぐっ!?」

果南「善子ちゃん、ちょっとごめんねー」ガシッ

花丸「マルたちの頑張りを無駄にしないでほしいずら」ガシッ

善子「ふぁんはのよひったいー!?(何なのよいったいー!?)」

ダイヤ「くっ、鎮まれ。鎮まるのです私....」プルプル

千歌「あれ?もしかしてダイヤさんも堕天使ですか―?」ナーンテ

ダイヤ「」ピキッ

かなまる「「あ」」

ダイヤ「だ...だれが堕天使ですのだれがー!!」ガー

ワー!ダイヤサンガオコッター! オネエチャンオチツイテー!

====

花丸「あ。マリさんがすすめてくれたアイスおいしいずら」モグモグ

マリ「サンキュー花丸♪わざわざお取り寄せしてもらったかいがあったわ」

花丸「え?ば、売店のラインナップってマリさんが決めてるずら?」モグモグ

マリ「全部じゃないけどアイスには特に力を入れてるわ」フフンッ

ダイヤ「職権の乱用ですわよ...」モグモグ

マリ「ふっふっふ。でもダイヤが食べてるそのアイスも実は...」

ダイヤ「!?ま、まさか....!」モグモグ

マリ「その通りよダイヤ!あなたはすでに...私の手のひらの上で踊っているのよ!」ドンッ

ダイヤ「こんな...こんなことが....!」モグモグ

フッ、カッタワ ワタクシトシタコトガ...



曜「最近3年生の小芝居多いねー」モグモグ

果南「マリはともかくダイヤはどうかなー」モグモグ

ルビィ「お姉ちゃんは半分以上本気で言ってます」モグモグ

果南「やっぱりー?」モグモグ

====

善子「.....」

善子「マリー。このアイスもおいしいわね!」スクッ

マリ「よ、善子。急に立つとあぶなっ...」

善子「あっ」ズルッ

マリ「きゃっ」ドサッ

善子「マ、マリー大丈夫?ごめん、今どくから...」

マリ「善子....できればすぐに手をどけてほしいんだけど...」

善子「へ、手?そういえば何か柔らかいものが...」フニョ

善子「....」

善子「ご、ごめんマリー!右手が胸に....!」フニョ

マリ「い、言わなくていいから!早くどけて....!」

善子「.....」

マリ「?よ、善子?」

善子「マリー柔らかい....それに今すごくかわいい」ズイ

マリ「!?ど、どうしたの善子?」

善子「ねぇマリー....」

マリ「は、はい」

善子「このままヨハネと一緒に....堕天してみない?」スッ

マリ「....」

マリ「うん、もちろ....」

7人「ちょっと待ったーーーーー!!」

よしまり「「....」」

果南「善子ちゃんがこけたと思ったらまさかの展開だよ!?ついていけないよ!」

ダイヤ「ハ、ハレンチですわ2人とも!」

花丸「善子ちゃん胸ずらか!?む、胸ならマルも....!」

ルビィ「花丸ちゃんも落ち着こう!?」

千歌「ふ、2人ともそういうのは家で...!」

曜「家でもダメだよ千歌ちゃん!?」

梨子「よっちゃん、マリさん。悪ふざけはその辺にしてください」ハァ

6人「....え?」

善子「くっ、さすがにリリーはひっかからないわね」

マリ「まぁギルキスで散々やってるからね♪」

果南「え、なに?どゆこと?」

梨子「えっと....よっちゃんがこけるところから演技です」

果南「そうだったの!?」

マリ「売店行く途中に善子がね、『くっ、ヨハネが負けるの前提なんて...なんとかしてみんなを見返したいわ』って言ってたから」

善子「マリーが言うにはこうすればみんなが焦るって....半信半疑だったけどうまくいったみたいね」

マリ「ねっ。言った通りだったでしょ?」

善子「そうね。さすがマリーといったところかしら」フフッ

善子「....まぁ、何に焦ってたのかわからないのは残念だけど」

マリ「ふふふっ。善子にはまだ早いわよ♪」

善子「ヨハネよっ」

果南「はぁ...もうマリたちはほんとに」

ルビィ「で、でも、2人ともすっごく演技が上手だったよっ」キラキラ

花丸「いやルビィちゃん、もっと怒っていいずら」

千歌「すっかり騙されちゃったよー」アハハ

マリ「ソーリー、ソーリー♪」

曜「梨子ちゃんはどのへんで気づいたの?」

梨子「ん?よっちゃんのこけ方わざとらしいなーって」

曜「そ、そうだったかな?」

善子「くっ、リリーを騙すにはもっと演技力が必要のようね」

梨子「いや、騙さないでよ」マッタクモウ

ダイヤ「ふっ...」

よしまり「「?」」

ダイヤ「ふふふふふふ...」

マリ「ダ、ダイヤ?」

ダイヤ「二人ともそこに正座ですわーーー!!」

よしまり「「えぇ!?」」

ダイヤ「えぇ、じゃないですわ!ご、合意の上とはいえあんなハレンチな...!うちの妹になんてもの見せるんですの!大体あなたたちはいつもいつも...」

善子「マリーこれは...」チラッ

マリ「...ごめん善子。イタズラに夢中でアフターダイヤのことまで考えてなかったわ」

善子「くっ。石頭会長め」

ダイヤ「お二人とも聞いてますの!?」

よしまり「「はいぃ!」」

====

―練習後、屋上―

千歌「今日も疲れたー」クター

マリ「疲れたわー。果南ハグー」クター

果南「汗かいてるから後でねー」

マリ「えー。むしろ汗かいてるほうがいいー」

果南「変態か!」

マリ「......今よ、曜!」

曜「よーそろー!左がガラ空きだよ果南ちゃん!」ギュ-ッ

果南「ちょっ曜ちゃん!?なんでいきなりハグ!?」

マリ「すかさず私が右からハグよ!」ギューッ

果南「両側から抱きつかれたら動けないんだけど!?」

千歌「ふっふっふっ...。果南ちゃんは千歌たちのフォーメーションにひっかかったんだよ」

果南「ち、千歌まで」

千歌「私は後ろからぎゅーっ!」ギューッ

果南「ちょっ、3人とも....!?ダ、ダイヤ、助けてー!」

ダイヤ「はぁ、まったく....。皆さん、果南さんが困って....」

ルビィ「千歌ちゃんたち楽しそー。ルビィもやるー」トテトテ

果南「ルビィちゃん!?」

マリ「オッケイルビィ!今なら正面が空いてるわよ♪」

ルビィ「わーい」ギュー

果南「ル、ルビィちゃんまで....あれ?これマジで一歩も動けないんだけど」

果南「ダ、ダイヤー!」

ダイヤ「.....」

ダイヤ「ルビィが楽しそうですので、もうちょっと我慢してください果南さん」

果南「言うと思ったよこのシスコン!」

千歌「果南ちゃんいい匂いー」クンクン

曜「ほんとだよーそろー」クンクン

マリ「果南かわいいー」ギューッ

ルビィ「果南さん柔らかい...」ギュウ

果南「だっ」

果南「誰か助けて―!」

====

―部室―

花丸「....今日も疲れたずら」

千歌「?花丸ちゃんちょっと残念そうだね」

花丸「うん。最近学校が....というかAqoursの練習が楽しすぎて帰るのが残念ずら」

千歌「あ、それわかる!私も最近帰りたくないなーって思うよ」

花丸「千歌ちゃんもずら?」

曜「私もわかるなー。練習っていうかAqoursでいると楽しいんだよね」

善子「ま、まぁ、ヨハネにも理解できないことはないわね」

花丸「曜ちゃんと善子ちゃんも?」

善子「ヨハネよっ」

千歌「みんなそうなんだねー。.....う~ん」ピーン

千歌「....そうだ!みんな聞いて!」

全員「?」

千歌「今日は千歌の家で合宿だよ!荷物持って千歌の家に集合!」

全員「!?」

ダイヤ「なんですの合宿って?」

千歌「明日もどうせ朝練あるから私の家から出発しよう!」

果南「それって合宿じゃなくてお泊り....」

千歌「細かいことは気にしない!じゃあいったん解散して荷物を持って....」

梨子「曜ちゃんとよっちゃんは家が遠いから無理なんじゃあ...」

千歌「あ」


曜「よ、ようそろ~。今からじゃちょっと準備は....」

善子「せめて昨日言ってくれれば....」

千歌「そんな!?」

マリ「ふっふっふ....。私にお任せあれ!」

曜「マリちゃん?」

マリ「曜と善子の準備ができたら車で迎えに行ってもらうわ!」

曜「いいの!?やったぁ」

善子「そ、そう?マリーがそう言うんじゃあ行ってあげないこともないわね」

花丸「善子ちゃん、わかりやすいずら」クスッ

善子「うっさい」

ルビィ「お、お姉ちゃん。ルビィたちも行けるよね?」

ダイヤ「行けるとは思いますが9人はさすがに狭いでしょうし、突然だと迷惑になるかもしれないのでわたくしは家で....」

ルビィ「うゅ....。お姉ちゃん行けないの?」シュン

ダイヤ「もちろん行けますわ!ただし夜更かしは許しませんからね!」

ルビィ「わーい!」

7人「(ちょろ!)」

千歌「そうと決まれば急いで帰ろー!」

花丸「ずらー!」

善子「帰るのめんどくさいからリリーの家で待機....着替えもリリーのを着れば....」

曜「....なるほど!それなら私も善子ちゃんもマリちゃんの車を使わずに....!」

梨子「よっ...ちゃん、曜...ちゃん」ゴゴゴゴゴ

善子「と思ったけどやっぱり横着するのはよくないわね!」アセアセ

曜「そ、そうだよね!せっかくマリちゃんが迎えに来てくれるもんね!」アセアセ

梨子「はぁ。曜ちゃん最近よっちゃんに似てきた?」

曜「よーそろー!?今日一番のショックだよ!?」

善子「なんでよ!」

====

―帰り道―

ワイワイ ガヤガヤ 
ズラー ヨーソロー 

ダイヤ「.....」

果南「?どしたのダイヤ?」

マリ「今さらお泊りなしとかはノーよ?」

ダイヤ「いえ....今日は何もない1日でしたわね」

果南「?まぁそう....かな?」

マリ「そうね。あ、でも私と善子の演技のときのダイヤと果南ったら」フフッ

果南「あ、あれはほんとにびっくりしたんだからっ」

マリ「ソーリィーソーリィー」アハハ


ダイヤ「.....」

ダイヤ「たまに思うのです」

かなまり「「?」」

ダイヤ「Aqoursが結成して2年、『再』結成してまだほんの少し....もっと早くこの日常にたどり着いていたら、と」

果南「.....」

マリ「.....」

ダイヤ「わたくしはひどく遠回りをしたのではないかと....たまにですが、そう思うことがあるのです」

果南「.....」

マリ「.....」

かなまり「「....ふっ」」

ダイヤ「?」


かなまり「「ふっ、あは!あっははははははははは!!」」

ダイヤ「!?な、なんですの?何がおかしいんですの!?」

果南「いやー、ダイヤって昔から変わんないなーと」アハハ

マリ「ほんと。変なところでズレてるんだから」フフフ

ダイヤ「わ、わたくしはただ....」

果南「いい?ダイヤ?」

ダイヤ「?」

果南「千歌がスクールアイドルに興味を持って!」

マリ「曜が部員になり!」

果南「ルビィちゃんたちが入学して!」

マリ「梨子が転校してきた!」

果南「マリが留学から帰ってきて!」

マリ「果南の休学が終わった!」

かなまり「「これって奇跡じゃない!!」」

ダイヤ「!!」

マリ「むしろ最速じゃない?果南の休学明けてすぐよね?9人になったの」

果南「ちょっといざこざあったけどね....」アハハ

マリ「果南が素直じゃないから」

果南「も、もとはと言えばマリがケガ隠してライブに出ようとしたのが原因じゃん!」

マリ「そ、そんな前のこと時効よ時効!大体あのときだって果南が正直に言ってくれれば....!」

果南「なにをー!」

マリ「なによ!」

ギャーギャー

ダイヤ「.....」

ダイヤ「ふふっ。あなたたちも昔とあんまり変わってませんわよ?」クスッ

かなまり「「えぇ!?」」

梨子「おーい。バス来ちゃいますよー」

果南「はいはーい。ほら行こダイヤ、マリ」

マリ「レッツゴーバス!アンドお泊りね!」

ダイヤ「はいはい。いま行きますわよ」



ダイヤ「(....別に毎日何かが起こるわけではありませんわ)」

ダイヤ「(Aqoursの何もない1日は今も『昔』も変わりませんわね)」

ダイヤ「(ただ.....)」

曜「今日はバス混んでるねー。座れるかな?」

マリ「ルビィは私の膝に乗れば1人分解決ね♪」

ルビィ「お、重くならないように頑張ルビィ!」

善子「リリー。ヨハネを膝の上に乗せてくれてもいいのよ?」

梨子「まぁ....別にいいけど」

善子「いいの!?」

果南「じゃあ私は曜ちゃんの膝もーらい!」

曜「私が乗られるの!?」

千歌「私も曜ちゃんに乗るー」

花丸「マルもー」

曜「私つぶれちゃうよ!?」

ダイヤ「(昔よりもずっと....騒がしいですわね)」クスッ

ダイヤ「(まぁとりあえず....)」

ダイヤ「マリさん」

マリ「?なに?ダイヤ」

ダイヤ「ルビィはわたくしの膝の上ですわ!」

オ、オネエチャン...! サスガダイヤネッ
ヨー...ソロー ワーヨウチャンガー ワイワイ

『Aqours』の何もない1日

おわり

前作

梨子「よっちゃんのどこが可愛いのかわからない」

梨子「よっちゃんはね♪」

善子「リリー、ポッキーゲームするわよ!」

ルビィ「そういえば明日はハロウィンかぁ」

おつ

乙乙
ほっこりした

乙ずら
なんてことない日常に癒された

>>1-2のようよし好き

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