アリス「ドクターX?」 (14)

自分の好きなドラマ「ドクターX」の四期が始まった記念に、自分の好きなアニメ「きんモザ」をクロスさせました!

ちなみに「オリキャラ」も一人だけ登場します!

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1476803366

千葉 大宮家

シノ「ごちそうさまです・・・」

忍の母「忍。ご飯はもういいの?」

シノ「はい・・・」

アリス「シノ。元気がないよ?」

勇「良く見たら、顔色も悪いわね! 今日は休んで病院で診てもらった方がいいんじゃないかしら?」

シノ「アリス、お姉ちゃん。大丈夫ですよ・・・」

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アリス「いってきまーす」

忍の母「忍。もし、学校で具合が悪くなったら無理しないですぐに先生に言うのよ?」

シノ「はい。いってきます・・・」

勇「アリスも忍の事、お願いね?」

アリス「うん。任せて!!」

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実籾高等学校 下駄箱

アリス「おはよう♩」

カレン「オハヨウゴジャイマース、アリスにシノ」

陽子「おはよう」

綾「おはよう、二人とも」

シノ「お、おはよう・・・ございます」フラフラ

陽子「シノ? 大丈夫かっ??」

シノ「大丈夫ですよ・・・・・・・」

カレン・綾「「なにか心配デス(ね)」」

アリス「それじゃあ、アヤにカレン。シノをお願いね?」

綾「まかせて、アリス」

カレン「私とアヤヤにまかせるデス」

シノ「アリス。また後で・・・」

アリス「うん」

陽子「行くぞ、アリス」

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2年A組

久世橋「えー、ここはこうなりまして・・・、???」チラッ

シノ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

久世橋「大宮さん? どうかなさいましたか?」

シノ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

綾「シノ? 久世橋先生が呼んでるわよ?」

カレン「シノ??」

フラッ・・・バタンッ!!

シノ「」

久世橋「大宮さんっ!?」

カレン・綾「「シノっ!?」」

ざわざわっ、ざわざわっ

久世橋「大宮さんっ、しっかりしてください、大宮さんっ!? だ、誰か、他の先生と、出来たら救急車を呼んでくださいっ!!!」

千葉の、某病院

忍の母「先生! うちの娘は、忍は、どうなんですか?」

勇「・・・」

医師「うーん、はっきり言って良くありませんなあ! 検査の結果、大宮忍さんの心臓に生まれつきの異常があったことが分かりまして、それがだんだん進行してかなり重症になったようですね・・・。」

忍の母「そんなぁっ!?」

医師「しかし、こんなひどくなって良く普通に高校に通っていられたものです・・・。普段は笑顔を振る舞っていたそうですが、よほど我慢強い娘さんなんでしょうなぁ。もっとも、そのおかげで悪化させてしまったわけですが・・・。」

勇「忍・・・」

医師「とにかく今は入院してもらって、絶対安静でしばらく様子を見る事が大事です! それと、出来れば早く手術を受ける方がいいと思うんですが・・・」

忍の母「えっ、手術っ!?」

医師「はい。ただ、心臓の手術なので、もちろん危険もありますし、かといってほっといたら、あと一年もつかどうか、という状態にもなります・・・」

忍の母「!?」

勇「先生、お願いします! 何とか忍を、私の妹を助けてくださいっ!!」

医師「分かりました。ただ、手術をやるとしたらうちの病院ではなく、もっと設備の整った大病院を紹介します。後、手術費用もかなり掛かりますので、ご了承ください。」

忍の母「はい。お願いします!」

その夜 大宮家

アリス「えっ!? シノが、そんなひどい状態にっ!?」

勇「えぇ・・・」

アリス「そんなぁ・・・シノっ」

忍の母「・・・・・・」

アリス「そういえば、シノが大病院に転院するって言ってたけど、どこの病院なの?」

勇「確か、東京にある病院で、名前は「東帝大学病院」だったかしら?」

アリス「東京っ!? 県外の病院に移るの!?」

忍の母「私も驚いたわ。てっきり千葉市内の病院かと思ったけど、まさか東京とはねぇ・・・」

勇「東京だと、シノのお見舞いは休日にしか行けないわね・・・。それに電車代とかも掛かるだろうし・・・でも、医者の話だと一番設備の整ったのが、東京のその病院で、腕の良い医者もいるって話だから、そこを紹介されたのよ!」

アリス「そうなんだ・・・」

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実籾高等学校 2年A組 休み時間

綾「えぇっ!? シノが東京の病院に移る、ですって!?」

陽子「その話は本当なのか、アリス?」

アリス「うん・・・」

カレン「でも、東京だと通うのもそうデスが、お見舞いは休日しか行けマセンね!」

アリス「それは、イサミが言ってたよ! でも、シノのためなら県外でも行くよ、私は!!」

綾「それで・・・シノはもう転院したの?」

アリス「もうしてる頃かな? 確か、イサミとシノのマムの話だと、今日の午前中には東京に転院する予定だって言ってたよぉっ?」

陽子「病院の名前とかは分かるのか?」

アリス「うん。一応、メモしてあるよ。見る?」

カレン「見マス! どれどれ・・・あっ、この病院、知ってるデスっ!?」

アリス「えっ、ほんとう、カレンっ?」

カレン「ハイ。「東帝大学病院」はパパの古い知り合いだって人がいマス! その人は、病院長を務めてマシテ・・・一応、私も面識がありマス!」

綾「えぇっー!?」

陽子「大病院の院長という知り合いがいるとは・・・カレン、お前ってある意味すごいなっ!?」

カレン「パパの人脈のおかげデスっ♩」

放課後

アリス「明日が休みだから、今日は泊りがけで東京に行くんだよ! もちろん、シノのお見舞いだけど。」

陽子「そうか。私は明日、明後日は用事があるから、東京までシノのお見舞いに行けないけど、一応入院中のシノによろしくな!」

綾「私からもね。」

カレン「ワタシは暇なので、明日東京に向かいマスね! 明日、そこで落ち合うデス。」

アリス「うん。」

夜 東京行きの深夜バスの車内

アリス「シノ・・・。大丈夫かな!?」

勇「アリス。忍のことが心配でしょうけど、もう寝ないと体に毒よ?」

アリス「うん・・・」

翌日 東京

勇「お母さん。忍が転院している「東帝大学病院」はどこにあるの?」

忍の母「地図だとこの先ね!」

アリス(待っててね、シノ)

東帝大学病院 院長室

蛭間「それで、今度うちに転院してきた女子高生の患者が、あの資産家である九条の娘さんのご友人だというのは、本当かねっ!?」

南「はい。徹底的に調べ上げた情報ですので、間違いありません!」

黄川田「九条というと、数多くの資産家達の中では、かなり有名な方ですよね?」

北野「あぁ。元々はイギリスにいたみたいだが、現在は日本に移住してるんだったな・・・」

西園寺「評判だと金遣いが荒いって話で、マンションを一つまるごと借り切って家族で暮らしているとかって」

久保「まぁ、金持ちは贅沢をして、なんぼって感じはするわね。」

蛭間「はいはい。皆さん、金持ちの評判に対する言い合いは、これくらいにしておきましょう?」

黄川田「しかし、今度の患者があの九条さんの娘さんのご友人とは偶然なのでしょうか?」

久保「確か、九条さんとはご友人だという話ではありませんか、蛭間院長?」

蛭間「あぁ。あいつとは高校が一緒だっただけだが、実はと言うと、病院の経営とか色々かかる費用を半分あいつから支援してもらった事があってな・・・。それで、さっきの話を聞いて今回の手術、どうしても成功させないといけないのだよ!」

西園寺「つまり、今回、例の患者である大宮さんの手術を成功させなければ、この病院は大バッシングを受ける可能性があると・・・?」

北野「そうなるでしょうね。九条さんに支援という恩がある蛭間院長が、その九条さんの娘の友人が手術できずに亡くなってしまったなんてことになったら、きっと九条さんは怒るかもしれません。そして、評判が流れて「東帝」も終わりに繋がるでしょうね・・・」

蛭間「だから、何とかせねばならんのだよ・・・」

西園寺「しかし、このカルテを見る限りですと、手術はかなり難しいですよ。」

北野「生まれつきの「心臓病」で、冠動脈に狭窄が数か所、心臓弁膜も弱っていますし、血管を流れる血液の流れもかなり悪い。なにより血管が細すぎるためにまずは血管を広げなくてはならないが、細くてもろいために慎重に広げないとすぐに血管が破れる危険性もあり。」

久保「最悪の場合、手術中に亡くなるって可能性もあるわね・・・」

黄川田「とにかく早めに手術しないとこの患者は100%ヤバいですよ!」

蛭間「この中でそれが得意なのはまずいないというのは分かっていますので、この先生に執刀をお任せしましょう。入って来なさい!」

?「はい。失礼いたします。」ガチャ

西園寺「院長。この方は?」

蛭間「紹介しよう、今週からうちの病院で働くことになった「苦手勝(にがてまさる)」先生です!」

苦手「どうも苦手です。一応、心臓専門の手術を勉強をしてきましたので、初めて執刀する患者のため、この病院に貢献するために頑張りたいとも思います!」

蛭間「というわけだ。苦手君、今回の執刀は君に掛かっている。任せたよ!」

久保(大丈夫かしら?)

一方、忍に見舞いに来たアリス達は・・・。

アリス「シノっー」

シノ「あ、アリス! 来てくれたんですね!」

勇「アリス。早いわよ!」

忍の母「よほど忍に会いたかったのね。」

シノ「それにお姉ちゃんとお母さんも・・・」

アリス「大丈夫、シノ?」

シノ「さっき目を覚ましたばかりですが、何とか大丈夫ですよ♩」ニコッ♩

勇「あまり無理して言わないのよ?」

忍の母「そうよ。あなたは手術をひかえているのよ・・・」

シノ「大丈夫ですよ。初めてですけど、成功すれば助かるって話でしたしね♩」

アリス(シノ・・・)

病院の廊下

アリス「シノ。あんなこと言ってたけど、本当に大丈夫かな? もし、成功しないってことを考えたら・・・」

大門「あらっ、あんたが大宮忍ちゃんって子の友人?」

アリス「えっ、えっと!?」

大門「私は大門未知子! あなたと忍ちゃんの話は聞いたよ! 友人として本気で心配するなんて偉いね!!」

アリス「あ、どうもありがとうございます/// その、私は、アリス・カータレットと言います!」

大門「アリスちゃんね・・・まぁ、よろしく!」

アリス「はい・・・」

大門「じゃあ、私は行くから。」

アリス「はい。また・・・」

そして、次の日の手術当日 手術室の外で・・・。

忍の母「・・・」

勇「・・・」

アリス(シノ。お願い、助かって!!)

手術室

苦手「それでは今から、大宮忍さんの「心臓」の手術を開始します!」

苦手「メス!!」

4時間後・・・。

ガチャッ。苦手「・・・・」

忍の母「先生! 娘は、忍は・・・」

苦手「OKです。手術は何とか成功しました!」

勇「!!!」

アリス「やったぁーーーーー!!!」

病室

シノ「お母さん、お姉ちゃん、アリス。」

勇「忍。頑張ったわね・・・。」

忍の母「これで助かったのよ!」

アリス「シノ。良かったよぉ・・・また元気で一緒にいられるんだね♩」

シノ「はい。・・・・・・・・うっ!?」

勇・忍の母・アリス「「「!?」」」

シノ「く、苦しいです・・・。む、胸が・・・」

アリス「シノっ!? どうしたの??」

勇「忍!?」

忍の母「は、早く、先生を!!!」

そして、院長室・・・。

蛭間「大宮忍さんの容態が急変したと聞いたが、どうなっているのかね!?」

西園寺「検査した結果、心臓の血管にわずかな亀裂が見つかりました! どうやら万全な状態ではなかったみたいですね・・・。」

蛭間「苦手君。どういうことかね

苦手「はぁ・・・。どうやら、ステント手術で血管を広げる際に傷が付いたとみられまして・・・」

蛭間「見られましてじゃないよ、君!!」

久保(ほらね!私の思った通りになったわ・・・。)

黄川田「このまま亀裂を放って置けばすぐに広がってしまい、最後には「心タンポナーデ」を発症してしまうぞ!!!」

蛭間「くそっ!? なにか手はないのか!?」

北野「・・・・あるみたいですよ。」

蛭間「えっ!?」

北野「さっき、大門先生が大宮忍さんの再手術をするだとかで、手術室に入って行ったみたいですよ!!!」

一同(北野以外の)「なにっ!!??」

大門「今から大宮忍の心臓(今度は亀裂をふさぐ)、手術を開始しまーす! メス。」

加地「また、お前が行うのかよ!?」

大門「いいから黙ってメスを取りなさいよ!」

加地「・・・くっそ、分かったよ・・・」

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蛭間「また・・・・大門か!!!」

西園寺「中止にさせますか?」

蛭間「いや、もういい。やらせろ!」

黄川田「し、しかし・・・」

蛭間「もういいから・・・」

久保(やっぱり出て来たわね!)

そして、2時間後・・・

大門「執刀、終わり! お疲れ!」

シノ「」スッ←大門がそっと顔に手を当てる。

大門「あんた、いい友達が持ってるよ! 大事にしなよ!!」

忍の病室

シノ「んっ・・・・ここは?」ぱちっ

シノ「シノ・・・・!? 目が覚めたんだね!!」

シノ「あれっ、アリス? 私は・・・」

勇「手術は再び成功したのよ! 良かったわね。」

忍の母「忍・・・」←涙目になっている

ガラッ!

カレン「遅くなって申しわけないデス!」

アリス「カレン!」

勇「あらっ、カレンちゃん?」

カレン「シノの手術が終わったと聞きマシタので、急いできマシタ!」

アリス「どうして、今になったの?」

カレン「パパの仕事が急に入ってしまい、来れたのが今日になってしまったからデス」

勇「それはしょうがないことね・・・」

忍「カレンーーーー! 来てくれたんですね♩」

カレン「シノ。無事で良かったデス。本当に治って良かったデスー♩♩」

忍の母「ふふふっ♩」

院長室・・・。

蛭間「しかし、一時はどうなることかと思いましたよ・・・。」

北野「大門先生の執刀のおかげみたいですね・・・手術後の検査で、血管の亀裂が綺麗に塞がっている上に、予防としてバイバス手術まで行うとは・・・。これなら、今後悪くなるリスクは減りますね!!」

蛭間「今回の執刀についてですが、苦手先生!」

苦手「・・・はい」

蛭間「君の失態で患者が一度は危うい状況になった。というわけで、苦手君、責任としてきみを解雇する!!」

苦手「・・・申し訳ありませんでした!」

北野(大門先生。やはりあなたは・・・・・)

忍の退院の日

アリス「あっ、大門先生。シノを救ってくれて本当にありがとうございます!」ペコッ

大門「お礼はいいよ。それよりも少しだけしか話をしなかったけど、友達と仲良くね!」

アリス「はい♩」

忍「アリス。早く行きますよ?」

アリス「あっ、シノ!待って」

アリス「それでは、これで」ペコッ

大門「あぁ。」

ナレーション 群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、専門医のライセンスと叩き上げのスキルだけが彼女の武器だ。外科医、大門未知子。またの名を、ドクターX。

おしまい

このSSまとめへのコメント

1 :  京成3050形3056Fシノ   2017年11月15日 (水) 18:50:36   ID: 4j_01_pG

おもしろかった。

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