佐城雪美、ケミカルキャットと出会う (18)


特に読まなくても問題ない過去作

佐城雪美、未知との遭遇
佐城雪美、未知との遭遇 - SSまとめ速報
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雪美「…ただいま……」

ペロ「にゃあ」


雪美「…事務所……帰ってきた……。でも……、誰もいない……。…ちひろも……」

ペロ「にゃう、にゃう!」

雪美「…? 誰か…いる…って? …でも……人の気配……ない…」


ガタッ


雪美「……! 何か……いる…。…動物……?」


???「みゃ~お」

雪美「…迷い猫……? …どこ……」

ペロ「にゃ、にゃ!」

雪美「…Pの机の…下……?」

???「みゃ~お、みゃ~お!」

雪美「あっ……、…しっぽ…でてる……。…ふふ……、…あたま隠して尻隠さず……ね…。…ん……、…しっぽ……かなり…おおきい…」


雪美「…どんな子……? …ちょっと…わくわく……。…でておいで……」


???「…みゃ~お」スッ

雪美「わぁ…おっき……、……?」



しきにゃん「みゃ~お!」(半猫化した一ノ瀬志希)

雪美「」


雪美「…志希……、なに…してる……の…?」ワナワナ

ペロ「にゃあ」

しきにゃん「みゃお」

雪美「……! ペロ…、…志希と…話せるの…?」

ペロ「にゃにゃ!」

雪美「…すごい……。…志希……、…ほんとうに…猫になってる………。…よく見たら……ネコミミも…しっぽも…動いてる……。……手も……猫の手……?」

しきにゃん「んみゃ~お」

雪美「…うん……? …志希……、…どうしたの……?」

しきにゃん「んみゃ」スリスリ

雪美「…足のまわり……、体をこすりつけてる……。…仕草も猫そっくり…ね…」


雪美「…のどを…、…なでなで……」

しきにゃん「みゃ~お」ゴロゴロ

雪美「…のど…鳴らして……かわいい……」

しきにゃん「みゃ~お」ペロペロ

雪美「…ふふ……。…手…くすぐったい……」

しきにゃん「みゃ~」クンカクンカ

雪美「…ん……。…首筋……、…嗅いじゃ……や…。…もとの性格も……残ってる…?」


しきにゃん「んみゃ~」ジー

雪美「……? …なに………?」


しきにゃん「……みゃお!」ガバッ

雪美「きゃっ!」ドテ


雪美「……押し倒されちゃった……。…志希はやんちゃ……ね…」ナデナデ

しきにゃん「んみゃ~お」スリスリ

雪美「…ふふ……、猫の志希……かわいい……。…でも……そろそろ立ち上がりたい……かな……」

しきにゃん「…ん~みゃ!」ブンブン

雪美「…だめ……なんだ……。…どうしよう……」


しきにゃん「みゃお~ん」スッ

雪美「…手…? …なに……?」



しきにゃん「みゃお」フミフミ※

雪美「…えっ……///」


※フミフミとは  子猫が母猫のおっぱいをもらうときに、ミルクを出やすくするためにおっぱいを押して乳腺を刺激する行為。大人になってからも愛情表現として行うことがある。鷺沢文香とは関係がない。


しきにゃん「みゃおみゃお」フミフミ

雪美「…んん……! …だめ……、…私……おっぱい……でない…///」

しきにゃん「みゃお~ん」ペロペロ

雪美「……! …首筋……、だめって……いったのに……///」

しきにゃん「みゃお」フミフミ

雪美「……やあああ……! ……だ…誰か……!」


ガチャ

千秋「ふう。今戻ったわ…。グラビア撮影は体が凝るわね」



雪美「―――誰か……助けて………!」



千秋「! これは佐城さんの助けを呼ぶ声! 一体どこから!」

ペロ「にゃあ」

千秋「ペロ…、そっちにいるのね! 付いて行くわ!」

ペロ「ンギャア」

千秋「プロデューサーの机の下…。あっ!」



しきにゃん「みゃお~ん」フミフミ ペロペロ

雪美「……うう……///」


千秋「」


千秋「いいいい一ノ瀬さんっっ! あああああなた、なななな何をしているか分かっているのともかく離れるのよさあ早くハリーハリー!」ドカッ

しきにゃん「んみゃっ!」ズサー


雪美「……千秋……、…助かった……。ありがとう……」

千秋「さ、佐城さん、無事なのね! よかったわ、本当に!」



千秋「…それにしても一ノ瀬さん、なぜ佐城さんに破廉恥な行為を…? 突飛な行動は多いけど、アナタは子供に特別な興味があるように見えなかったのだけど。…事と次第によっては私も考えが…」

雪美「…千秋……。………志希……猫……なの…」


千秋「ね、猫? 前川さんのようにキャラクターを演じているだけではないのかしら。道化を演じて、佐城さんにいたずらしようとして」

雪美「…違う……。…触ってみて……」

千秋「一ノ瀬さんを?」


しきにゃん「みゃお~ん」クシクシ


千秋「……しっぽ、触るわよ」

しきにゃん「んみゃ!」フリー

千秋「ひゃあっ! う、動いたわ」


雪美「……手…、…見たら分かりやすい……。…志希……お手……」

しきにゃん「みゃん!」パシ

雪美「ふふ……。にくきゅう……ぷにぷに……あったかい…。…千秋も……触ってみて…」

千秋「え、ええ…。…こ、これは! ほ、本物ですって!? 一ノ瀬さん、あなた一体…」プニプニ


しきにゃん「みゃお?」

千秋「……そういえば、あなたは少し特別だったわね。最近は比較的まじめだったから、失念していたわ。大方、新薬の実証実験といったところかしら」

しきにゃん「みゃーん」

千秋「…しょうがないわね。今回のことは不問にしてあげるわ」

雪美「……千秋…。……分かってくれた…?」

千秋「ええ。それにしても、一ノ瀬さんはいつ元に戻るのかしら。何かヒントは…」

ペロ「にゃあ!」ペシペシ

千秋「あら、ペロ。どうしたの? …机の上に手紙があるわね。一ノ瀬さんからだわ。見てみるわね」


―――志希ちゃんより  誰かがこの手紙を発見したということは、実験は失敗だったみたいだにゃ~。本当は外見だけ猫っぽくなるはずだったんだよねぇ。でも、どうやら不確定要素で心まで猫になっちゃったみたい! いや~失敗、失敗! だけど安心していいよ~。薬の効果は2時間程度で、何もしなくても元に戻ります! その間はケミカルキャットしきにゃんを存分に可愛がれるのだぁ。こんな機会めったにないよ~。やったねしきにゃん、役得だよ! じゃあ、よろしくね~。


千秋「…この事態を想定していたということかしら。失敗の可能性がある実験を事務所でするなんて、自由奔放もいいところね」


雪美「…千秋……。…志希が戻るまで…一緒に……遊んであげよう……」

千秋「…そうね。このまま放っていおいたら、他で被害が出るかも知れないし、一ノ瀬さんを構ってあげましょうか。さあ一ノ瀬さん、こっちよ」チチチチ

しきにゃん「みゃん!」ガバァ

千秋「きゃあっ!」

雪美「…あっ…。…千秋も押し倒されちゃった……」


千秋「ちょ、ちょっと…! 一ノ瀬さん、あなたまさか」

しきにゃん「みゃ~ん」フミフミ

千秋「きゃ、きゃあ!///」ムニムニ

雪美「……千秋…、…すごい……! …おっぱい…むにむに……。……ミルク…本当に出そう……!」

千秋「で、出ないわよ、佐城さん!///」ムニムニ

雪美「…私……、…ぺたぺた…。……全然…ちがう……。…うらやましい……」

千秋「さ、佐城さんも大人になれば大きくなるわ。だ、だから…///」ムニムニ

雪美「…本当……? …千秋みたいに……なれる…?」

千秋「え、ええ。なれるわ! だ、だから早く助けて頂戴、佐城さん!!///」ムニムニ





その後、元に戻った志希は、千秋にこっぴどくお説教されるのでした。

おしまい

html化の依頼出しときます。

おつ

和んだ


文香のフミフミ(隠語)をフミフミ(意味深)したい

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