静「メイの世界」 (599)

※初めに

・このSSは「静・ジョースターの奇妙な日常」の続き・第十七話です。
現在アニメ放送中の、ジョジョの奇妙な冒険第四部の16年語を書くオリジナルSSです。

・話が全てつながっております。長いですが最初から読んでいただけると。

・展開予想はおやめ下さい。

・更新遅いですが、のんびりお待ち下さい。


一話
静・ジョースターの奇妙な日常
静・ジョースターの奇妙な日常 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1363790589/)

二話
仗助「静のやばい物を拾ったっス」
仗助「静のやばい物を拾ったっス」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1365094145/)

三話
静「ジャンケン教師がやって来た」
静「ジャンケン教師がやって来た」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1367669400/)

四話
静「引きこもりのうちへ遊びに行こう」
静「引きこもりのうちへ遊びに行こう」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1368951927/)

五話
静「泥棒をしよう」
静「泥棒をしよう」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1370177583/)

六話
静「ペーパー・バック・ライターは父親に憧れる」
静「ペーパー・バック・ライターは父親に憧れる」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373404472/)

七話
静「お見舞いへ行こう」
静「お見舞いへ行こう」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1379932767/)

八話
静「日本料理を食べに行こう」
静「日本料理を食べに行こう」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1383137249/)

九話
静「幽霊屋敷に住もう」
静「幽霊屋敷に住もう」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1386418852/)

十話
静「双葉双馬は静かに暮らしたい」
静「双葉双馬は静かに暮らしたい」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1391689545/)

十一話
静「吉岡純はお金が好き」
静「吉岡純はお金が好き」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1398837668/)

十二話
静「杜王町の人々」
静「杜王町の人々」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1404738764/)

十三話
静「静・ジョースターはキャンプをする」
静「静・ジョースターはキャンプをする」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1408711275/)

十四話
静「町の背後霊」
静「町の背後霊」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432295512/)

十五話
静「ぼくは未来人」
静「ぼくは未来人」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1445436858/)

十六話
静「彼の名はウォーケン」
静「彼の名はウォーケン」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454598348/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1468158253

…………

その日――……
一人の女が、寂れたアパートの一室で、誰の子どもかわからない『女児』を出産した。

様々な男の遊びに振り回された女だ。
妊娠が発覚してから、父親とおぼしき男に伝えても『おれの子ではない』の一点張り。

病院に行くカネすら無く、ついに女は自分の住んでいるアパートで子を産み落とし、
台所の流し台で産湯に浸からせた。

女は誰にも知られる事無く、一人で赤んぼうを育てようとするが……
ある日、限界は訪れる。

いや……とっくの昔に、限界は来ていたのだ。
金も、環境も、何もない女に……

赤子を育てる事は不可能だった。

女は赤子を、犬を捨てるかのように……ダンボール箱へ入れると、
児童養護施設の前に置き去りにし、
……アパートの一室で、首を吊って自殺した。

1999年、初夏の事である。

ダンボールの中にいた一人の女児は、軽い脱水症を起こした状態で発見される。
『5月』に施設に引き取られたその赤子は――……

……名を『冥(メイ)』と……名付けられた。

…………

…………

現在――

バァァアア――z__ッ……

メイ「……『らせん階段』『カブト虫』……『廃墟の街』『イチジクのタルト』」

ツツッ……

メイ「『カブト虫』『ドロローサへの道』……『カブト虫』……『特異点』」

ツツツ……

メイ「『ジョット』『天使(エンジェル)』……『紫陽花』『カブト虫』……『特異点』」

ツツ……

メイ「『秘密の皇帝』」

ピタッ

メイ「……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

メイ「忘れてないわ。私は、何も……天国に行くための事は、絶対、忘れていない」

チェスタ「……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

メイ「『極罪を犯した36名以上の魂』も……ウォーケン、彼のおかげで、全て集まった。もう近いわ。天国の時は近いの。……ああ、だけど……チェスタ……!」

チェスタ「……」

メイ「昔見た夢が、私を苦しめる……チェスタ、貴方が裏切る夢よ」

チェスタ「……」

ドクン……

メイ「スタンドを捨て去る『勇気』……それは、私の『死』を意味するんじゃあ、ないの?」

チェスタ「違う。『信頼』しろ……メイ。どうして俺がお前を裏切れようか?2010年の夏のあの日、俺は君を愛すると決めた。俺は人の法よりも神の法を尊び、君のために生きると決めた」

メイ「……うう……う……うううう……!」

チェスタ「近いんだ……天国の時は近い。あとは、メイ。君が俺を『信頼』してくれれば、それで良い。惑わされないでくれ。……血が減って弱っているのなら、いくらでも俺の血を飲んでくれ。眠くてぼうっとしているのなら、君のために子守唄を歌おう。だから……メイ」

メイ「……」

チェスタ「俺を『信頼』してくれ。俺は……君の唯一無二の『友』だ」

メイ「ううう……ああ……!」

ドクン……ドクン……

メイ「『来る』……!奴らが来るわ!私を……殺しに!」

チェスタ「!……『奴ら』……だと?」

メイ「向かってくる……『空条承太郎』!『東方仗助』!そして、『静』……『静・ジョースター』ッ!彼女を感じるッ!近づいてくるわッ!ああ……うああ……」

ドクン……ドクン……!!

チェスタ「……メイ、落ち着くんだ。俺が、お前を――」

ズルッ

チェスタ「……」

・ ・ ・

チェスタ「……『何』?」

ズル……ズル……!

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

チェスタ(今、確かに……メイの身体が……)

ズルリッ

メイ「……あああああ……うううう……」

ズルズル……

チェスタ「二つに……『二人』いる?」

メイ1「ひいいい……いい……」

メイ2「おおおおお……ああ……」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

チェスタ「こ……『これ』はッ!?この能力はッ!!?」

ドバアッ!!

メイ3「ああああああ」

メイ4「ううううううううううう」

メイ5「ひいいいい……!!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

チェスタ「まさか……いや、『違う』ッ!これは……この能力は、『屋敷』の――……!!!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨……

…………

今回はここまでです。


不安げなメイちゃんかわいい

今回も期待!支援!
http://i.imgur.com/eAokC2f.

貼りミスってすいませェん…
http://i.imgur.com/eAokC2f.jpg


祈っておこうかな…『完結』の無事を…

追い付いたァ……

メ、メイちゃんが増えたのか!?
一人もらっちゃっても構いませんよね!?

じゃあぼくはチェスタを♂

>>19
相変わらず非常にディモールトベネなイラストだ。感動が伝わったよ。人に何かを伝えるというのはすばらしいことだ。

相変わらず弱そうな吸血鬼だ……
この精神状態の間ならバックライターのラッシュですら労せず倒せそうなのに……

追いついた やっとこさ追いついたぜ
(sage出来てるよな?)

乙   そもそもみんなが展開予想を始めたのは俺が原因だからねこれからは自重するよ

承太郎も戦うのかなあ…

こんな精神状態だったらヴードゥー・チャイルドで
吸血鬼の生命力関係なくショック死させられそうだな

今更だけどヴードゥーチャイルドって割とチートだよな
触れればよっぽどの精神異常者じゃない限りは即死だもんな

ただゲス野郎とかトラウマ持ちみたいな精神的に弱い・弱点を持つ奴じゃないと効かないんだよな
コカキだって悪事は飽きるほどやっただろうけど本人にとっては作中のエピソードに比べれば些事だったようだし
「正しい奴・覚悟が決まってる奴には絶対に勝てない」ってのは色々と限界を感じさせる

普通なら誰でも多少なりとも嫌な思い出というのはあるだろうし、
スタンドを使える程度の精神では耐えられないのが事実かも。
対策は唇から出てくるトラウマを完全に跳ね除けるとか、もしくは受け入れるぐらいか?

昨日から読んで今日追いついたー!

>>33

シールが貼って有るのかはたまた……

シールが貼って有るのかはたまた……

メイ一体に対し100万円でも払える自信がある

>>35
>>36
いいや、シールを貼られるのはあたしにスタンドを出させるお前のほうだな!

>>35
>>36
これは確信犯

序盤に比べると静って凄い成長してるよね
最初→ジョースターは命を顧みない冒険をするものであり、それに憧れてしゃしゃり出てくるような子だった
今→ジョセフおじいちゃんが世界を救ったからとか、仗助兄さんが町を守ったからとか、ジョースターだからとか関係なく、静だからこそ町を守りたいと思っている
徐倫レベルだねこの成長。どっかのスレで「徐倫はタフだからアバ茶飲めそう」ってあったな。静も飲めるかな?

>>40
徐倫がアパ茶飲めるかはともかく
sageよう

確かに静がすごく成長してるのは感じる

徐倫も静も無理だと思うなぁ

父のために意地でも水分補給しなきゃならないとき以外無理だろ

ラスボスはメイちゃんなのかチェスタなのか

>>45
展開予想はNG

>>46
展開予想か?

ついに最終章かな?
ネット検索でこのSS見つけて以来
1話から全部読んでどれも面白すぎる。
最後まで見届けるぞ!

…………

ドヒュ――ッ

静「……」

双馬「……」

純「……」

仗助「……」

億泰「……」

承太郎「……」

ド ン

仗助「……康一には連絡したが、こっちに来れないらしい。他の奴らはよォー……巻き込む訳には行かねー」

億泰「……」

承太郎「……これで全員か?」

純「あー、いや……向こうで電話してるみたいで……」クイッ

承太郎「……」チラリ

ムーロロ『あ~~~~ッ!!あっあっあっあっあっああッ!!やめろってバカ、お前言っただろうがよォーッ。オレは電話のピピピっつー無機質な電子音が嫌いなんだ。あの音を聞くとケータイを本能的に叩き壊したくなるんだッ。電話ならこっちからするんだよッボケッ』

シーラE「やかましいわよムーロロ!重要な事はアンタに伝えなきゃあならないんでしょうが!あんましふざけた事抜かしてたら、今度テメーの頭に乗っかってるヘンな帽子吹き飛ばしてやるんだからッ!」

ムーロロ『何だと?テメーッはアレだよなああァ~~……いまいちオレに対する敬意が足りねえんだよなァ~~ッ……いいか?オレは上。お前は下だ。オレの指示に従わねえと、組織の立場ってモンがよォーッ――……』

シーラE「んな事言ってる場合かァ――ッ!!今ッ!あたし達は抜き差しならない所にいるッ!!」ゴオッ!

フーゴ「……シーラE、電話、僕が代わろうか?」

シーラE「引っ込んでなさい、フーゴ!!」クワッ!

フーゴ「……」

ムーロロ『だーん、だらららららららら……』

シーラE「あッ!ちょっとムーロロ!アンタ何やってんの?劇団『見張り塔』なんてやってる場合ッ!?」

ムーロロ『うっせえなッ!お前らがこの先どーなるか、オレが見てやろうってんだ。ほら、拍手だ拍手!』

シーラE「やかましゃぁぁぁ――話を聞けッ!テメェーのくだらない能力なんか今必要ないわッ!!」

フーゴ「……」ハァー

純「……長くなりそうね」

承太郎「今のうちに話を進めよう。それで、静……」

静「……」

承太郎「……『吸血鬼・メイ』の居場所が『わかった』……というのは、本当か?」

億泰「……」ゴクリ

静「……」

静「……ええ。だから、あたし達は今、この場所にいる……」

承太郎「……」

仗助「……この場所は……」

静「……この本が――」ゴソッ

ス ッ ・ ・ ・

静「――教えてくれた。これは、『ウォーケン』……『大間ケンヂ』が持っていた本。そして……『あたしはこの本に見覚えがある』」

静「この本は、『幽霊屋敷の本』よ」

バ ン

億泰「……『幽霊……』んん?何つったよ?今?」

仗助「『幽霊屋敷』……そうだぜ、以前静と康一とでこの場所まで来て、二人は幽霊屋敷の中に入った!」

静「康一さんがいない今……幽霊屋敷に案内出来るのは、あたしだけ……」

双馬「そして……承太郎さん、口を挟むようですが、言わせて欲しい。僕達の数少ない望みをだ」

承太郎「……」

双馬「僕達三人は、『吸血鬼・メイ』の退治に……幽霊屋敷突入作戦に、参加させてもらう」

ドン

承太郎「……」

仗助「おい、お前らよ……」

双馬「当然の権利だ。この本を手に入れたのは静だし、案内出来るのも静だけ、だ。それと!ついでに言っておく……この本が無ければ、幽霊屋敷の入口の扉は『開かない』……『見つける事すら不可能だ』」

承太郎「……」

静「……承太郎さん」

静「あたし、決めたの。本当は……怖くて怖くて仕方ない。きっと承太郎さんは……兄さんは、億泰は、言うでしょうね。『危険だぞ、命の保証はない』って。そんな事はわかってる。その事を考えると胸がバクバク痛むわ。メイに血を吸われて死ぬ自分を考えると、身体が芯から冷え切ってしまう。……けどね」

承太郎「……」

静「あたし……許せないの。まがい物の力で、『友達』とかいう、上辺だけの存在を作って……人々を狂わせる、メイが……許せない。……そのためなら、どんなに怖くったって……あたし、拳を握って、あいつをブン殴れるわ」

仗助「……」

静「あいつに見せてやりたいの。『親友』と『悪友』の力をね。だから……お願い。あたし達を……認めて」

仗助「……」

億泰「……」

承太郎「……君たちの言葉を聞かせて欲しい」クルッ

双馬「……」

純「……」

双馬「……申し訳無いですが、僕の目的はメイが所持している『弓と矢』です。メイがそれを使う前に、手に入れるのが僕の目的です」

純「私もさァ~~……正直言って来たくなかったっつーか……少なくとも、自分の命をかけてまで吸血鬼とかいうバケモンと戦う気は無いわよ。もし死にそうな目にあったら、一目散に逃げるわね」

承太郎「……」

双馬「ですが……」

純「だけど……」

双馬「メイはそれを使って『神』となる気です。ならば、それを阻止するため……静の力になってやりましょう」

純「コイツ、放ってたら前の戦いでも死んでたもん。そんなヤツほったらかしにしてベッドでグースカ寝る訳にはいかねーッ……コイツが死にそうな目にあったら、全力で助けてやるわ」

バァーン

仗助「……」

静「……二人とも……」

純「……いい気になってんじゃあねーぞ、フンッ」カアアッ

承太郎「……やれやれだぜ」

承太郎「作戦の説明をする。よく聞いてくれ……といっても、大したものでは無いがな」

静「……」

双馬「……」

純「……うう、お腹いたくなってきた」

承太郎「屋敷に突入後はチームで行動する。仗助、お前は億泰とだ。そして静達は三人で行動しろ」

億泰「久しぶりのコンビだな、仗助」ニカッ

仗助「ちょっと待って下さいっス、承太郎さんは?」

承太郎「おれは一人だ。『スタープラチナ』の時を止める能力は数秒……多人数を守るのには向かないんでな」

承太郎「静、屋敷の間取りは覚えているか?」

静「え?あー、うーん……ちょっと自信ない……入ってすぐの部屋が『ガラスのオブジェ』だったと思うんだけど」

仗助「なんだそりゃあ?」

静「あ!良い忘れてましたけど、屋敷の中のものは絶対壊さないで下さい!壊すとそりゃあもうとんでもない事に……!」

承太郎「らしいな……その事はすでに聞いている」

純「ちょっと待った。私それ初めて聞いたんだけど?何?とんでもない事って?」

静「っさいわね~~、後にしろっての」

承太郎「屋敷に入った後、おれと仗助達は二階へと向かう。もし三階があるのなら、おれが三階だ。静達は一階をくまなく探索しろ」

静「は、はい」プレッシャァー

承太郎「それと……全員にこれを渡しておく。小型の通信機だ」スッ

億泰「おおッ!なんかかっぴょイイじゃあないかよォ~~ッ!」

承太郎「ここのボタンを押せば会話が出来る。そして……こっちの赤いボタンを押すと、他チームの通信機が振動する。吸血鬼を見つけた時は、このボタンを」

双馬「振動……音や会話でさとられないようにするため、ですか?」

承太郎「……気休めだが、まあそういう事だ」

承太郎「今回の作戦は……『暗殺』という形になる。時刻は昼……吸血鬼ならば眠っている時間だからだ。いいか?吸血鬼は人を食い物にする怪物……もはやこの世にいて良い生物じゃあない。奴らを見つけた場合――……」

仗助「……」

静「……」ゴクリ

承太郎「ためらわず……『殺す』事だ」

億泰「……」

双馬「……」

純「……」ウゲッ

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

ザッ

静「……ここよ」

承太郎「……」

仗助「……」

静「ここに……メイがいる。感じるわ……」

純「……『ここ』って……何もないわよ、静」

億泰「そうだぜェ~~、何かの間違いじゃあねえのか?」

双馬「静、本を」

静「……」

スッ……

ブ ワ ッ

承太郎「!」

仗助「う……おおッ!?」

ズキュン!!

双馬「うッ……!?」ガクンッ

静「……」スタッ

純「あタタ……こ、ここは!?」キョロキョロ

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

億泰「どひぇええ~~ッ……いつの間にやら屋敷ン中にいるぜェ~~……」

仗助「……承太郎さん」

承太郎「ああ……」

行くぞ!

バ――z__ン

承太郎「……」ザッ

仗助「億泰、ボサッとすんじゃあねーぜ」

億泰「おう!しかし、でっけェ屋敷だぜ~~」

ザッ

静「双馬……純」

双馬「……」コクン

純「……ハァ~~……仕方ないわね、やったるわよ」

ザ ッ ! !

本日はここまでです

乙!


終わりが近づいてくるこの感じ、すごくゾクゾクする

いよいよ承太郎が参戦か…
単独行動って所がいかにも歴戦のリーダーらしくて格好いいな
とは言うものの、 三手に分かれるって事はメイとチェスタの
二人以外に敵がいるのか?康一がいないのも気になるし…

吸血鬼になってスペックの上がったイエスタデイワンスモアを攻略する方法の方は考えてあるのかなこの人ら

>>73
sageろ
それと展開予想はするな

皆、格好いい!
静も双馬も純もホントに成長したと思う。続きに期待!

3部のDIO退治に似た緊張とワクワクが凄い……
静ジョではもう誰1人欠けてほしくない
皆生存でフィナーレを迎えてくれ!

今や承太郎がジョセフのポジションか
静ジョ承太郎のコートってどんなだろう
デザイン考えてみるのも一興か。

6部を経てるから白コートではなさそう

康一君の戦いもスピンオフでみたい(無茶)

>>78
じゃあジョセフの様に血を吸われてメイがハイになるんですね分かります

DIOが身体に合わせた血を摂取して馴染んだんだから初めから合ってる血ならすごく強そう

続ききた!相変わらずジョジョらしさがすごくてほんと好きです!

承りのコートって、黒→白→黒って順番だから今回は白に戻ってると勝手に妄想しとく

いっそのこと全身金色タイツの承りさん

荒らしその1「ターキーは鶏肉の丸焼きじゃなくて七面鳥の肉なんだが・・・・」 
↓ 
信者(荒らしその2)「じゃあターキーは鳥じゃ無いのか? 
ターキーは鳥なんだから鶏肉でいいんだよ 
いちいちターキー肉って言うのか? 
鳥なんだから鶏肉だろ?自分が世界共通のルールだとかでも勘違いしてんのかよ」 
↓ 
鶏肉(とりにく、けいにく)とは、キジ科のニワトリの食肉のこと。 
Wikipedia「鶏肉」より一部抜粋 
↓ 
信者「 慌ててウィキペディア先生に頼る知的障害者ちゃんマジワンパターンw 
んな明確な区別はねえよご苦労様。 
とりあえず鏡見てから自分の書き込み声に出して読んでみな、それでも自分の言動の異常性と矛盾が分からないならママに聞いて来いよw」 
↓ 
>>1「 ターキー話についてはただ一言 
どーーでもいいよ」 
※このスレは料理上手なキャラが料理の解説をしながら作った料理を美味しくみんなで食べるssです 
こんなバ可愛い信者と>>1が見れるのはこのスレだけ! 
ハート「チェイス、そこの鰹節をとってくれ」
ハート「チェイス、そこの鰹節をとってくれ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1469662754/)


余談
7 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします sage 2016/07/28(木) 09:06:48.44 ID:10oBco2yO
ターキー肉チーッスwwwwww
まーたs速に迷惑かけに来たかwwwwwwwww

9 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします sage 2016/07/28(木) 09:12:33.84 ID:LxY8QrPAO
>>7
はいNG設定


この速さである
相変わらずターキー肉くん=>>1という事を隠す気も無い模様

>>86みたいなのって初めて見たがこれは荒らしなのか?

>>87

前からちょいちょい複数のスレに出没してる
触らぬが吉

荒らしだよ
通称ターキー肉君と自称嫉妬される名作者の>>1と俺の3人(2人)によるタッグ荒らしだよ

>>88
>>89
ありがとう、これで又一つ賢くなった

そんな無駄知識今すぐ忘れた方がいいぞ

>>90
今すぐヘブンズ・ドアーにその知識を消してもらうんだ

>>90
今すぐヘブンズ・ドアーにその知識を消してもらうんだ

>>92
>>93シールされてるぞw

当主の座にいるのはホリィだろうけど
ジョースター家は実質承太郎が仕切ってるんじゃないか?

>>90
ヘブンズドアー! 君は何も見えなくなって>>95まで吹っ飛ぶ!

>>95
まあ徐倫てことは無いだろうしね
ただsageよう

もうすぐ終わりかぁ~続き早く見たいけど、終わってほしくもないー!

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

静「チラリ」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

静「……うッ!?」

承太郎「……」ピタッ

仗助「?……なんだ静?ブサイクな顔しやがってよ~~」

静「ブサイク?はあ?メチャきゃわいいに決まってますけど?……ってか、んな事言ってる場合じゃあないっての」

静「変わってるの……『間取り』が」

双馬「……」

純「……『間取り』?」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

静「前は……そんな所にドアなんか無かった。窓の位置もオカシイわ」

仗助「オメーの記憶違いなんじゃあないっスかァ~~ッ?」

承太郎「いいや、あり得る話だ……この『幽霊屋敷』はスタンドと同じ、生命エネルギーの塊……形を変えてもなんらおかしくは無い」

仗助「……つまり、こういう事っスか?この屋敷は敵の『罠』で……中は迷路のように入り組んでいたりする可能性が……」

承太郎「十分予想されるだろうな……チームから逸れるなよ。それと、無闇やたらに通信機は繋がない事だ。情報が筒抜けになるおそれがあるからな。……おれ達は奥へ行くぜ……仗助、億泰」

仗助「……了解っす」ザッ

億泰「迷路だったらよォ~~、那由他のヤツが得意なんだがなァー」スタスタ

静「……」

双馬「静、僕たちはこっちだ。左の部屋に入ろう」

ギイッ……

バタン

純「……」ザッ

双馬「……」ザッ

静「……やっぱり……」

ザッ

静「違う。……見て。本棚に入ってる本。ここ最近発売された安ゥーいミステリばっかだわ……この屋敷がまだこの世にあった頃、こんな本は無かった」

純「私、ミステリ読まないんだよね……昔っから本とか買ってもらえなかったし」

静「……」

双馬「今重要か?その話?会話をするなら、もっと重要な事を話す方が良くないか?」

純「重要っつったらさ、この本『幽霊』なんでしょ?重さを感じずサッと仕舞えるって電子書籍の代わりみたいに使えねェー?一冊もらっとこ。重要案件」ガサゴソ

双馬「……そんな下らない物を手に入れているヒマがあったら、『弓と矢』を手に入れるために全力を尽くしたらどうだ?」ハァー

純「……」ピタッ

静「……」

双馬「メイは矢のエネルギーを使って神になろうとしているんだ。魂が集まったはずなのに何故まだ矢を使わないのかは知らんが……ダラダラしていたら本当に神になってしまうぞ」

純「……それだけじゃあねーだろ、メガネ」

双馬「……」

クルッ

双馬「何か言ったか?純」

純「お前はこの戦いより、『弓と矢』の方が大切なんだろ?……いい?私たちは『メイを止める』のが目的なのよ。『弓と矢を手に入れる事』じゃあない。足並み揃えられないっていうのなら、外に出て待ってろ」

双馬「……何を訳のわからない事を……」

純「アンタ、静がどんな気持ちでアイツを止めようと――……!!」

静「待って純。あたし、わかってるから」

純「!」

双馬「……」

静「わかってるの……双馬、アンタの望みはわかってる。アンタの目的もね。だけど……」

静「改めて、聞かせて」

双馬「……」

静「アンタは本当に……他の全てより、弓と矢の方が……大切だっていうの?」

純「……」

双馬「…………」

双馬「……母さんは、父を信頼していた」

純「……」

静「……」

双馬「ちっとも父さんの事を、恨んじゃあいなかったよ。心労で倒れ、病院のベッドに寝たきりになってからも、ずっと僕に言っていた。『双馬……貴方は愛されて産まれてきた子なの。母さんから、そして、父さんからね』……と」

静「……」

純「……」

双馬「しかし……事実は違った。スタンド能力に目覚め、父さんと母さんが出会ったこの場所、杜王町の地面の記憶を読んで、僕は知った。……僕はただ、復讐のためだけに孕ませられた子だと!」

純「……」

静「……双馬……」

双馬「聞きたいんだ……知りたいんだよ。僕の能力は、実際に起こった過去を読む事しか出来ない。だから、聞きたいんだ。父さんに……母さんの事を、僕の事を、本当に愛していたのかどうかを」

純「……」

双馬「そのためなら……今の僕から解き放たれて、幸せになるためなら、何だってする。邪魔をするなら……今ここでやりあってもいいんだぜ?静……純」

純「……な……」タラリ

静「……バーカ、双馬。なんでそんな無駄に疲れる事しないといけないのよ」

双馬「……」

静「邪魔なんて、しないわよ。けど、そうね……双馬、アンタ何か勘違いしてるようだから、言わせてもらうわよ」

双馬「……何?」

静「アンタ、今愛されてるわよ。純も、那由他ちゃんも、兄さんも億泰もみんなみんな、アンタの事好きになってるわ。もちろん……あたしだって」

双馬「……」

純「……いや、私は嫌いだけどな」ムスッ

双馬「……フン」

ザッ!

双馬「かなり時間を無駄にしてしまった……先へ進むぞ。静、純」

静「……はいはい」クスッ

純「仕切るな、双馬」ムッスー

双馬「……この部屋の鍵は……」カチャッ

ギィィイ……

双馬「……開いているな。静、この先に何があったのか、本当にわからないのか?」

静「うーん、間取り完璧に変わってるからなー……っていうか何でこの部屋ドアが6つもあんの?多すぎでしょ……」

双馬「……」コソッ

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

双馬「……暗い部屋だな。何もないのか?」キョロキョロ

純「明かりのスイッチは?壁についてるんじゃあないのォ~~?」

双馬「待て、むやみにつけるのは危険だ。……それに、奥に何かあるようだぞ……?」コソッ

双馬「 ! ! 」ギクリ



メイ「……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

双馬「――ッ!!」バッ!

静「!!」

純「!?なに――……」

双馬「シィ――ッ……!」ピタッ

純「!!」ムグッ

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

双馬「……」コソッ

キイ……

メイ「……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

双馬『いた……有栖川メイだ。ね……(寝ているのか?)横たわったまま動かないが……?』

静「……」

純「……」タラリ

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

双馬『しかし……今ドアを開けた時、結構大きな声で喋ってしまった……気づかないものなのか?なぜ何も反応が無い……?』

メイ「……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

双馬『……気づかないほど『弱っている』と考えるのは、甘すぎるか……?しかし何にせよ、このままドアの隙間から眺めているだけでは状況は変わらない……!!』

ズオッ!

紙人間『……』

双馬『戦うしかないッ!ヤツが動かないうちに、一撃を……』

メイ「……」

双馬「……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

双馬「……!!」

メイ「……」

ギョロリ

双馬「う!!」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

双馬「……」

純「……そ、双馬……?」

双馬「……ぐ、うう……目と目が合った。マズい……マズいぞ~~静、純」

純「!?」バッ

静「?……待って、双馬……おかしいわ。何か……何かおかしい」

双馬「今そんな事を言ってる場合じゃあないぜ、静」

メイ「……」グッ

ムクウッ!

メイ「……」ポキ、ポキ

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

双馬「おい、起き上がったぞ……首の骨をポキポキ鳴らして、寝起きの運動に僕らを殺す気満々って感じだぜ。いや!それとも僕らを朝ご飯にでもするつもりかもな~~……」

純「きゅ、吸血鬼って、力もスピードも人間以上のバケモノでしょう?……あるの?その……『勝算』っていうかさァ~~」

双馬「無くてもやるんだよ。そのために来てるんだッ!」

純「う……ううッ!!」

純「つ、『通信機』よッ!通信機の『ボタン』を押して、承太郎さん達に知らせないと――……!!」バッ!!

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

純「……!?」

ピタッ

純「……は?何……これ?」

静「え?」

双馬「どうした?押すなら早くボタンを――……」

純「『押してない』……私、押してないわ。なのに……けど……」

ブブブブブブブ……

純「『振動してる』……すでに……」

双馬「……!?」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

双馬「つまり……どういう事だ?『押した』のか?他の誰かが?それって……」

ガチャッ!

メイ「……」

ギイイ……

純「うッ!うおッ……!?」

双馬「くっ!」バッ

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

静「……アンタ……」

メイ「……」

初めて遭遇出来て超うれピー

静「……『誰』?」

双馬「……」

純「……へぁ?」

メイ「……」ニコリ

…………

今回はここまでです

>>127
おつです
静はメイに「誰?」って言ったんですかねなんにしろ分からないことが多くて続きが気になる
そして純の「へぁ」がかわいいwww

乙です


続きがすごく気になる終わり方だ……

乙です!
ヤバイ。続きが超気になるな!
素数を数えて続きを待とう。

もう既に複線らしき台詞が要所要所に…
どれとは言わんが

伏線だ。
伏線だよ……そりゃ、複線じゃあねえーぜ。伏線だ。
物語を盛り上げるために張り巡らすのは、伏線だ。

国語の教師か うう…うう…
うおお おっ おっ
オメーはよォォォォ

突然だけどPBWのイメージが亜人の黒い幽霊みたいな感じの奴は俺だけか?

>>135
俺もだ!支援絵があまりイメージと違うんだよなぁ

PBWって何?ペーパー・バック・ライターならPBRな気がするんだが…

検索すればわかるよ

Paperback Writer

夏を感じる一時

>>137
おっ小学生かな

せめてPBLなら火付けのライターと間違えたと擁護できたのだが

ひょっとしたらrighterかもしれない

>>135、136
俺は最初支援絵を見るまでは映画学校の怪談のどっかに出てきた紙人間をイメージしてた
でも支援絵見てからは支援絵がしっくりきてる

まあでも正直発音しない音を頭文字として抜き出すのはなんか気持ち悪い
じゃあどうやって書くんだよって言われるとそれまでだが

…………

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

ザッ

仗助「まいったな、承太郎さん何処行ったんだ?先々行くんだもんよ~~三階まで行っちまったのか?」キョロキョロ

億泰「しかしどうなってんだ?この屋敷はよォ~~。ちょいと広すぎるんじゃあねえか?」ザッ

スタスタ……

仗助「長ェー廊下だな……気を抜くなよ億泰。待ち伏せとかされてるかもしれねー」

億泰「こんだけ見通し良いのに何処待ち伏せするんだ?仗助~~?」

スタスタ……

ドサッ

億泰「……」

クルッ

億泰「……?」

仗助「……?どうかしたか?億泰」ピタッ

億泰「いや……今、何か『音』がよォ~~……」キョロキョロ

仗助「『音』?……」

億泰「何かが落っこちたよーな『音』が、後ろからしたと思ったんだが……おれの聞き間違いかァ?ネズミでもいんのかよ~~?」

……モゾッ

仗助・億泰「「 ! ! 」」

メイ「……ううう……ああ……」ムクリ

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

仗助「そ……その『顔』はッ!『有栖川メイ』ッ!!」ドン

億泰「何ィ――ッ!?吸血鬼がよォ~~天井に張り付いてたっつーのか?落っこちてくるなんざとんだマヌケだぜ――ッ!!」バッ!

ザ・ハンド『……』ドン

仗助「!待て億泰!何か……何か『奇妙』だッ!」

億泰「うるせーぜ仗助ェ――ッ!今ッ!再優先すべきはコイツを倒す事だぜ――ッ!!」

ザ・ハンド『空間を――……』

ガ ・ ・ ・

ドサッ ドサドサッ



億泰「……」ピタッ

仗助「……」

メイ1「……うう……あ……」

メイ2「ひい……い……!」

メイ3「すけて……た……けて……!」

メイ4「ころ……さ、ないで……お、ね……がい……!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

億泰「な……何ィ――ッ!?」

仗助「こ、コイツっ!何体いやがるんだッ!?実は『四つ子』とかってオチか?チクショウッ!」

メイ1「ああああ……ああ……!!」ヨロヨロ……

メイ2「ひいいい……いやああ……!」ズルッ、ズルッ!

億泰「近付いてきやがるぜッ仗助!ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』みてェ――にヨロヨロとよ~~ッ!!」

仗助「何だかわかんねーがヤベェーぜッ億泰!ここは先へ――……」

ドサドサッ

メイ5「うふふ……フフ……」

メイ6「ああ……うう……」フラフラ……

仗助「うおおおおああああ!?『前』にも落ちてきやがったァ――ッ!?」

ギャ――z__ン

仗助「『前門の虎、後門の狼』っつーがよ~~、『前門も後門も吸血鬼』じゃあねーかッ!!」

億泰「ちくしょうコイツら全員削り取ってやろうか~~ッ!?」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨……

???『待ってッ!!』

仗助「!?」

億泰「ああン!?」

仗助「つ……『通信機』だッ!この声は……静?」バッ!

静『待って兄さんッ!その……もしかして、兄さんの所にもいるの?……メイが?』

億泰「いるっつーかよォ~~、囲まれちまってるぜ!」

メイ2「だいすき……ふふ……」ズルズル……

メイ5「あたたかい……おひさま……」ズルリッ

億泰「ち……近づいてきやがるッ!ヒイイーッなんなんだコイツらはよォ~~ッ!?」

仗助「待て静!『兄さんの所にも』だと?……お前の所にもいるっつーのか!?」

静『ええ!クソッタレな事にね……そして言っておくけど!いい?よく聞いてね?』

静『そのメイは……『攻撃しちゃダメ』よ!!』

仗助・億泰「「……は?」」キョトン

静『そいつはメイじゃあない。……『幽霊』よ。この屋敷のスタンドそのもの……幽霊屋敷の幽霊なのッ!!』

ド――ン

仗助「ま……待て待てマテマテ、静!お前何言ってやがる?それに『攻撃するな』だと?んな事よォ~~……」チラリ

メイ1「あああ……」ヨロヨロ……

メイ3「うう……」ズリッ、ズリッ……

メイ6「じょう……すけ……おくやす……」ズリッ

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

仗助「……出来る訳ねえぞ」タラリ

メイs「「「「「「UUURYYYYYYYYYYY!!!」」」」」」

ドバアッ!!

仗助「マズイぜ億泰!!『クレイジー・――」ズッ……

億泰「どけェッ仗助!!」ドンッ!

仗助「ぐっ!?お……億泰!?」

億泰「『ザ・ハンド』ッ!!」

ザ・ハンド『ッシャアア――ッ!!』

ガオン!

ガオン!!

ガオオオォォ――z__ォォン!!!

メイ1「ブ!」ブシュッ!

メイ6「RY!!」ズバアッ!

スカッ!

億泰「いデッ!?」

ボトォ――ン

億泰「ぐ……おお……おれの『腕』が……何だ?こりゃあ……攻撃して倒したのはおれなのに……」

ドサッ

億泰「『腕』がッ!!き……切り落とされちまったァ――ッ!?」

仗助「『クレイジー・ダイヤモンド』ッ!!」バッ!

ズギュ――ン

バン!

億泰「び、ビックリしたぜェ~~……何だったんだ?今のはよ?」グッパッグッパッ

仗助「ムチャするんじゃあねー億泰!死んじまったらおれの『クレイジー・ダイヤモンド』でも治せねーんだぜ!?」

億泰「あんな大人数にフクロダタキにされたら、二人ともオダブツじゃあねーか!このボゲッ!!」

静『ちょ、ちょっと兄さん?もしかして……攻撃したんじゃあないでしょうねッ!?』

仗助「攻撃したのは億泰だ……敵を二人ばかり倒したはいいが、億泰の腕が切り落とされた。……攻撃を受けてないのに、だぜ……」

静『相手の攻撃は関係無いわ。問題はッ!この屋敷の『ルール』なんだから……』

仗助「『ルール』……だと?」

静『この屋敷のルールは……『屋敷の物は壊してはいけない』の』

仗助「……」

億泰「屋敷の……『物』?」

静『あのメイに見える幽(ザザッ)――は、この屋(ザザッ)の『スタ(ザザザッ)ド』なの。だから、そ(ザザッ)――『壊す』と、そのダメ(ザザザッ)は、自分に――……』ザザッ

仗助「何だと?おい静?よく聞こえねえぞ、おい?」

通信機『ザザザザ――ッ……』ガガッ

仗助「静?おい……聞こえてんのかよッ!?もしもーし!?」

億泰「仗助、今はよォ~~……おしゃべりしてる場合じゃあねーんじゃあねえか?」

仗助「!」

メイ2「うう……」ヨロッ

メイ4「ひどい……ひどいわ……!」

億泰「二人倒しても、まだ何人もいるんだからよォ~~……ここを乗り切らねエとマズイぜ、マジによ~~……」

仗助「……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

仗助「……しかし、ここを乗り切るには……」タラリ

億泰「……おれはもう覚悟を決めてるぜ」

仗助「!!」

・ ・ ・

億泰「……『頼む』ぜ、仗助」

仗助「ああ……『任せた』ぜ、億泰」

ザッ!!

億泰「ウオッラァ――このボゲェ――ッ!!」

ガガオ――ン!!

仗助「『クレイジー・ダイヤモンド』!どらあ!!」

ビシッ!

ズォォオオオオ……!!

バァ――ン

億泰「おれが全員ぶっ倒し!!」バン

仗助「おれが億泰の怪我を治すッ!!」ババン

ドォ――ン!!

億泰「行くぜ、仗助ェッ!!メチャクチャいてーぜゼッテェー許サネー!」

仗助「おう、先へ進むぜッ!!ケツ100タタキにしてくれる!!」

ドン!

…………

今回はここまでです。


億泰・仗助コンビの安定感すごく良い

さすが親友
でも妹の言葉にも耳かしてあげてw


ゾンビvsゾンビ(アタック)
ファイッ!!

承がどうなるか…

そうか、ヒーラーいないから承りがヤバイな

絶対的な攻撃翌力を持つ億泰に絶対的な回復力を持つ仗助、本当にいいコンビだ。

治しても出血は…

>>174 こぼれたものが傷口に入っていくんじゃね?

明子の腹ぶち抜いたシーンとかアクアネックレス登場回で人質の腹ぶち抜いたシーンとか見ると出血も直ってそうだね

だがガオンされた物はどうだか

ガオンされたら仗助でも直せないってさ。

使いまわしだし、最近アニメあった重ちー回を彷彿とさせる本編の億泰仗助コンビとは関係ないけど支援
http://i.imgur.com/gPIRBmT.jpg

それにしても億泰って何度やっても一発変換できない

>>172
荒木が脱走した!捕まえろ!

ところで>>1はこのSSが終わったあと
何か次のジョジョSSを書く予定はあるんですか?

結構いろいろジョジョSS書いてるぞ

酉で検索するとわかるけど
それなりの数 短編やら何やら書いてる
目に留まって読んだスレの酉に見覚えがあって
よくみたらここの>>1だったり

お薦めはありますか?

ここの>>1には個人的な話だがジョニィのss書いてほしい

もう書いてるんだよなぁ・・・

>>186 言い方悪かった、このss終わった後ってこと

すまん

確認してみたら好きなss全部この人のだった( ゚Д゚)これはもう運命だな

この人のツイッターでスタンド能力の説明をしている。
誰か教えてくれぇ。流石にマナー違反か?

>>190
ごめん…何言ってるか全然分かんない…

>>191
>>1のツイッターのアカウントがもしあるなら教えて欲しいと!
そう言っているんだぜこのダボがーーーッッッ!!!

>>192
おいおっさん。アンタの国語力のなさを聞き手の罪にしてんじゃあねえゼ。
黙って静ジョの関連ワード入れてツイッター検索してな。それで見つからなかったら無いんだろうぜ!

本日のNGID:/eRnL/qb0

Twitterアカウントあるよ。たまに更新通知してる。
白玉団子@静ジョの人で検索検索ゥ

そういえばこのシリーズで重ちーみたいな群体型スタンドってでてきたっけ?

>>196 サカナクションとか?

>>181
また新しいシリーズも見たいよな

>>197
あ、そういえばそうだな。
もしサカナクションで視覚を奪われてもヘブンズドアで「見える」って書き込めば助かるかな?

>>199
多分だけどヘブンズ・ドアーで“見えるようになる”って書き込んでも感覚(この場合だと視覚)はサカナクションに奪われたままだから見えるようにはなるけどサカナクションから感覚を奪い返さないと助からないと思う。

>>200
助からないってどういうこと?

もし荒木氏がそういう状況を描くとしたら
ヘブンズ・ドアーで本にしてみても視覚に関する情報がページごとゴッソリ抜けおちてて書き込んでもどうにもならないという表現になりそう

同じようにホワイトスネイクでもダメか

全部食われると過去に関すること以外何もなくなるのかな。
死んでる状態との違いはヘブンズドアーで読める状態にあるかどうかだけの。

>>203
ホワイトスネイクはプッチ自身がしたように他人からも視覚をディスクにして抜き取れるのなら、その抜き取ったディスクで回復できそう

サカナクションで消化されてしまったときの対処が、
ヘブンズドアーなら消えてしまった感覚を一から書き直す、
ホワイトスネイクなら該当する感覚を奪って移植する、か

まず目瞑って字書くのかなり難しいけどな

>>206
>>202が言ってるみたいに、ヘブンズドアだと奪われた感覚のページ自体が抜き取られてそうだから厳しいかんじがする

今気づいたがバックライターとヘブンズドアって正反対な能力だよな。

正反対っていうよりは対象が違うだけの同じ能力だと思う

>>208
感覚の情報を違うページに再構築するイメージで書いてたんだけど、
自分で書いてて「どうやるんだろう」とか思ってますた

もし静ジョシリーズに名前をつけるとしたら一番ぴったりくるのは何だろう?
ストーンオーシャンとかそういう話ね

作者が考えてるの潰しかねないから発表会はしないほうが良さげ

じゃあネタに走ればええんちゃう?「静のパイミニ過ぎだーす」とか「貧乳潮流」とか!

戦闘潮流とかダイヤモンドは砕けないとかそういうのだろ?
完結後まで発表がなければそのとき勝手に考えちゃうということで

生存報告です。土曜あたりに更新しようと思います。遅くなって申し訳ないです

静ジョのサブタイトルについては、考えているのはありますが、たぶん当たらないと思いますので(最終話のスレタイにする予定です)
好き勝手に創造してもらって大丈夫です
ただ、展開予想は控えてもらえると助かります。Twitterとかで展開予想してる人がいて、結構当てられているので……

静は生まれつきのスタンド使いだけど
メイって矢が刺さったからだっけ?それとも生まれつき?

まぁ展開予想当たったところで展開変えるような真似は>>1はしないだろうしそういうの関係なく面白いもん出してくるだろうけどいい気分はしないわな

予想された展開でもしっかり面白いのがすごいけどね(特に前回とか)

支援 http://i.imgur.com/LfYNPRJ.jpg

>>219
ディモールトベネ!

>>219
野生の荒木!

今追いついたけど、静も冥も孤児なのか。

メイの名前表記がMEIになるとかあるかな?
展開予想かもしれないが物語の根幹に関わらないと思うよ

>>223
言ってることが分からない……

DIO的な?

おっと英語が出来ないアホが一人登場~
メイを英語で書くとMAYってなるの知ってたか?マヌケ

>>226
ズルウウウ(皮膚のはがれる音)

承太郎も仗助もオリジナルの服か…良いね
ところで、2015年だから承りは45歳か…

>>228
6部に比べればこの支援絵の承太郎は落ち着いてるかなw

>>201

感覚がサカナクションに消化されて元に戻らないって言いたかったんす……

支援絵にジョジョが3人揃うってのはやっぱり壮観だわぁ

仗助って仕事の時髪型とかどうしてるの?
普段の仕事では問題なかったとしても
さすがに会議とか式典であの頭は無理じゃないか?

自分から髪型を崩す分にはいいんじゃない?
仗助が髪を下ろしてる姿を想像したら少し笑え....ハッ!!

仗助はあの髪型は曲げないだろうな
理解して許してくれる職場で働いてそう

考古学関連だから多少は自由が聞くんだろう

ハゲない限りはあの髪型続けるだろうなぁ。
もしくはリーゼントのヅラを被るか。

ハゲてリーゼントのヅラ被ったら仗世文みたいな側頭部になりそう

矢沢永吉になるんじゃないの

ハゲそうになったら矢が刺さってきてクレDが毛根までなおせるように進化するよ

まあジョセフもおじいちゃんもハゲてないから大丈夫そうだけど

>>240

ジョセフはいいとしておじいちゃん誰だよ

>>241
警官のおじいちゃんを忘れたのか

これ現在進行形のssだったのか

すまん

>>216
更新遅いのは仕方がないから待つけど
約束は守ってくれ。

土曜に必ず来るとは言ってないし、いつもここ見れるとは限らないんやで

>>1の家族入院してるらしいし、色々大変なんだろ
ファンなら黙って待とうぜ

>>245
お前何様だよ
黙って待てばいいんだよ

但し、考えることは止めないようにな

>>246
いつ誰が約束したんだよw

アンカーミスったわ>>246すまん

ここでいう屋敷幽霊ってのは原作でいう猫草みたいなもんか

>>252
どこがだよw

>>253
原作では吉良が『自分以外』の『人間ではない』スタンド使いである猫草を手なづけて利用してたわけじゃん?
展開予想になるからこれ以上は言わない。

もう全部言っちまったようなもんだし展開予想だとしてそれが当たってようが「だろうな」としか思わない

ニコ動配信の4部アニメのコメントでちょこちょこ見かけて、重い腰上げて検索して1から読んだらめちゃめちゃ面白いなここ!
しかも現在進行形ってことに謎の感激、今まで面白いSS全部とっくの昔に終わったスレだったんで。
支援絵もすごいなー。

やっと追いついた…

>>254
チェスタは吉廣になっちゃうのか

>>258
吉廣の最後とチェスタの最後って似通いそうじゃん

展開予想すんなっつったんだろアホ

…………

施設に拾われた子は、2歳の頃子どものいない老夫婦に養子として迎え入れられる。
聡明で可愛らしい娘の事を、老夫婦は我が子のように育てた。

……少女が原因不明の『病』にかかるまでは。

衰弱し、治療費ばかりかかる少女の事を、老夫婦は疎ましく感じ始める。
そんな寂しい少女には……生まれつき、ある『能力』を持っていた。

『どんな生物とも『友達』になれる』能力を――……。

少女は人に対して使おうなどという事は思いつきもしないで、小鳥や野良犬などと仲良くなって、
人に関わる事無く、いつか死ぬ自分の事だけを考えて生きていた。

少女は……ひとりきりだったのだ。
あの日……2010年の夏。

『チェスタ・テスタロッサ』に出会うまでは――……。

…………

…………

純「危ない静ッ!!」ドンッ!

静「きゃっ――……」

ドッゴォ!

純「くっ!」ブシュッ!

双馬「静!通信に夢中になってる場合じゃあないぜ。目の前にニセモノとはいえ、メイがいるんだからな~~」

静「え、ええ。悪かったわ……」チラリ

偽メイ「……」ギロリ

双馬「純、お前今ので怪我したのか?見せてみろ」

純「カスリ傷よ。あいつ破壊力は大したもんだけど、大ぶりで乱雑よ。注意してたら当たんないわ……で、静」

静「何?」

純「……あれが『幽霊』って?『幽霊屋敷』の?」クイッ

静「……」

偽メイ「……ふふ、遊びましょう……純」ニッコリ

静「そう。あいつは『幽霊』……この前この屋敷に来た時は、もっと不定形っていうか、よくわかんない形してたけど……間違いないわ。あいつはメイって感じしないし」

純「……その『感じ』っていうの、私にはよくわかんないんだけど」

双馬「そんな事はどうでもいい。静、さっき通信で仗助さんに言ってたな?『この屋敷の物は壊してはいけない』って」

静「うん。それが『ルール』なの……前来た時は、あの幽霊は直接攻撃しなくって……襲う『フリ』をして、あたし達に物や幽霊を壊させようとしていた」

純「けどさあ――おっと、伏せろ」バッ

偽メイ「SHYYYYAAAAA!!」

ギャオ――ン!!

ドッグォ!

純「~~……メチャクチャ攻撃してきてんじゃあね~~かよーッ!オイコラ静ッ!お前マジなんだろーな~~!?」

静「たぶん、『セキュリティ』みたいなモンだと思う。この屋敷の主である『メイ』を守ろうとしているの。番犬みたいにッ!!」

双馬「そしてこっちが攻撃したら、そのダメージは何倍にもなってこっちに返ってくるっていうのか?無茶苦茶すぎる……」

静「億泰が攻撃したみたいだけど……まああっちは兄さんがいるから無事かな。たぶん」

純「向こうの心配は後にしとこうか。今マジによ~~……ヤバイかもしんない」

偽メイ「……逃げないでよ……友達になって……鬼ごっこ……」ブツブツ

ヒュバアッ!!

双馬「走れ、二人共!」ダッ!

ドゴ!ドゴ!

ドグシャアッ!!

純「ヒーッ!やたらめったらに攻撃してくるわッ!!例えるならッ!家の中にゴキブリがいるの見つけてパニックになってホウキ振り回すお母さんって感じか~~!?」ダダッ

静「大ぶりで乱雑だけどスピードは結構なモンね~~。ずっと追いかけてくる気かな、コイツ」

双馬「そこのドアの向こうに行くぞ!この部屋に閉じ込めてやろう!!」ダダダッ!

ガシッ!

純「……?」ガチャガチャッ

静「ちょ、ちょっと純?何やってんの?早く開けなさいよ」アセアセッ

純「違……待って静、この『ドア』……!!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

双馬「おい、何を遊んでいるッ!?追いつかれるッ!逃げ場なんてないぞッ!!」

偽メイ「ふふ、うふふ……!!」バッ!

ドッヒャアッ!!

純「かっ!『カギ』がかかってやがるっこのドアッ!!ヒイイイ――ッ!!!」ブワッ!!

双馬「『ペーパー・バック・ライター』」

ドン

紙人間『ペラアッ!!』

バラッ!!

双馬「『ドア』を『本』にした……『幽霊屋敷』っつーのは『物』って事になるのかな?よくわからんが……」

ドサアッ!

純「とっ、通れたッ!!」

静「双馬、ドアを戻して!早く!!」

双馬「言われなくても……!」ペラペラペラ……

偽メイ「WRYYYYYYYY……!!」

グオッ……

バシィ――z__ン

純「……ハア、ハア……」

ガチャガチャガチャ……!

純「……フーッ!焦ったわ……ガチで……」

静「うえ、向こうからドアノブ回してるわ……自分の屋敷なんだから、カギくらいすぐ開けられそうなモンだけど」

双馬「とにかく、この隙にさっさと奥へ行くしかないな……攻撃出来ないっていうのは思ってた以上に厄介だ」

純「えーそうね。さっさと先へ……」

クルッ

メイs「「「「「…………」」」」」ゾロッ

ド――ン

純「きゃあああああああああああ!!!?」

双馬「うおおおおおお!!?まっ!?『待ち構えていたァ――』ッ!!何人もッ!!?」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

静「……!」タラリ

偽メイ3「ようこそ……ふふふ……」ヨロッ

偽メイ7「あははは……あひ……」ヨロヨロ……

偽メイ4「イヒヒヒ……あばばば……」ユラリ……

静「……離れて、二人とも」

ザッ

純「ちょ、ちょっと静!?アンタ、何する気?」

静「……逃げられないなら……被害は最小限でいい。あたしが……ここを食い止める」

純「な……!!」ゴクリ

双馬「馬鹿な……死ぬ気か、静」

静「出来たら死にたくないっての~~。あたしが相手してる間に、全力で兄さんか本物のメイか、どっちか探しだして欲しい。そうすりゃあ解決でしょ、この場はさ~~」

純「ま……待って、静!私……閃いたかも。もしかしたら……いける。これは……いけるわ」

静「……へ?」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

「「「「「KUWAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」」」」」

ドッヒャアッ!!

純「静ッもっと近くに寄れーッ!双馬テメェーもだあ――ッ!!」グイッ!

静「純!?一体何を――……」

純「『ルビー・チューズディ』!!」ギャン!

ルビー・チューズディ『パアキパキパキパキパキ……!!!!』ババババ……

静「!?」

双馬「!!」

ドグシャアッ!!

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

偽メイ2「……え?」ボキッ

偽メイ8「……なに……が……アハハ」ボロッ

純「……ハアー、ハアー、ハアーッ……」ドキドキ

静「……!?……いっ……『痛くない』……?」キョトン

双馬「……全く、無茶をするなあ、お前は……」

ルビー・チューズディ『パキパキ……!』キラン

純「私達の身体を『ルビー』に変えたッ!!コイツらの軟弱な攻撃なんか効かないようにね~~。攻撃出来ないっつーのならッ!正面切って受けきっちまえばいいのよッ!」

パキィン!!

静「……純。アンタってば……最高ね」ニヤリ

純「『屋敷は攻略した』ッ!!行くわよ、二人とも!!」

ドン!

今回はここまでです。
大変遅くなって申し訳ないです

あと4回くらいでこの話終わりの予定です

乙!
リアタイで居合わせたの初めてでしたのでとても興奮しながら読んでました!
ありがとうです。

面白い

おつ

乙です!

高校生トリオがどうやってこの場を切り抜けるのか楽しみにしてたがまさかこんな方法で切り抜けるとは……

仗助・億泰コンビとはまた違う良いチームだ!

乙乙
やっぱ純いいなあ

4部の億泰仗助康一トリオと似たようなもんだと思ったが、双馬だけ中学生だった
大林?誰それ

前回から賭けなくても任意にものをルビーに出来るようになったルビーチューズデイ便利過ぎやなw
静から伝染した闘争心と黄金の精神がスタンドを急激に成長させている…
純みたいな防御特化要員はジョジョじゃ珍しいイメージ

問題は単独行動の承太郎
どうやって攻略するんだろ
とは言いつつもそれほど心配なわけでもないのが
承りの凄いところだが

徐倫お姉ちゃんが出所して日本に来るのはもう少し先か

全盛期承りとか4部承りとかなら絶対大丈夫ってかんじの安心感があるんだがな
この時承り何歳だ?

承りは何歳だとしても『一人なら』大丈夫だろう

>>287
心臓殴ったら心臓がルビーになって殺せるんだぞ
攻守共に間違いなくチートクラス

>>292
落ちつけ
心臓を殴れるなら普通に潰せば能力使わなくても殺せる

それ言ったらスタンド全部人殺しなんてお茶の子サイサイだろ
精神エネルギーだから物体通過して心臓触る事出来るんだから。心臓マッサージしたスタプラみたいに
相手の身体殴るだけで血液とか身体の一部ルビーにして殺せるのは強いよ

結論、スタンドってすげー!

猫草が空気塞栓を起こそうとしたのと同じく、ルビーTで血液の一部をルビーに変えればもう勝ちだからな。
相手が吸血鬼だとか波紋使いみたいな、血流を弄れる能力持ちでない限りは。
応用すれば尿路結石すら引き起こせるから、生かさず殺さずもできるわけだ。

どこまでできるかは純次第だとは思うけどね
できると思い込めるか、まずやろうと思うか、躊躇しないか、性格などなど

その気になって触って相手に能力使えるのが前提ならほとんどのスタンドで同じことできそうだけどな
水を熱湯に変えるスタンドにすら同じこと言える

水熱湯だと防御は出来ないからなぁ

水熱湯はちゃんと操れれば触れたら相手は沸騰して死にそうだけどFF見た感じ勝手に動作しちゃってるよな…

あれは明らかにミスマッチなFFに入れたからで他のDISCのようにちゃんと適合する人物を選べば操れるようになるんじゃないか
まぁ原作にない描写を考えても仕方ない気もするけど

最終話のタイトルには『ワイルド・ハニー』が入ると思う

だから「ワイルド・ハニーは砕けない」に一票

展開予想はNG

神父が雨を熱湯に変えてなかったっけ?

最終決戦時に静は、2部や4部の様に『機転を効かせる』のか
3部5部7部の様に『新たな能力に目覚める』のか。
6部の様に『勝利の礎になる。』のか
若しくはそれ以外か。全く予想がつかないけど
とにかく次スレが楽しみだな。

このシリーズって四部のモブキャラである吉岡さんや
外伝である恥パとかのエピソードも盛ってるけど
ハイウェイスター戦時の赤ん坊って出てたっけ?
あとプロポーズを邪魔された男とか

タイトル予想は作者がいいって言ってるしどうせ当たらん言ってるからそーゆー単純なのではないと思う

終わる前に追いつけて嬉しい。初めて読んだSSがこんなに素晴らしい作品でよかった!更新楽しみだけど無理はしないでくれ!

>>306
出す必要なし

1スレ目で言ってた「これは私が本当の名前を見つける物語」「これは私が本当の名前を見つけ、空に羽ばたく物語」から、最後は羽ばたいたあとどうしたって形かな
旧題風に言えば静・ジョースター―その名の先―みたいな

もうそういう予想みたいな話をやめようや

ペーパーバックライターは父親に憧れるが折り返し地点だから
ワイルドハニーは〇〇〇ってなると思うんだが

>>312
しつこいやめろ

サブタイ予想は発表する側は楽しいかもしれんが聞く側が必ずしも楽しいとは限らないのじゃ

作者がいいって言ってなかったっけ??
気のせい?

多数が不快に思うなら止めとくべきじゃないですかね

何が多数かは知らないけど俺はやめろやめろ言ってるのを見る方が息苦しさ感じて不快ですね

Twitterでやればいい

サブタイ予想
○○○○○○
という風に、サブタイ予想するときは「サブタイ予想」の一文を入れておけば単語であぼーんできるので良いのでは?

>>1がここで展開予想するのはやめてほしいって言ってただろ?
どうしてもしたいならTwitterとかでやろうや

これからこうなると思う...のような展開予想はNGと>>1はいっているけど
サブタイトル予想に関してはOKしてるぞ。
まあ大人しく待とうや

何でここのスレはピリピリしてんるんだ……
もう少し他のスレを見習えよ……


以下、>>1の投下まで黙ろう
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

オレは『ホワイトスネイク』に『サバイバー』で仲間割れさせろって言われただけなのに……

アニメでジャンケン小僧がやってきたな
露伴に能力を封じられたようだけど
もし解放されたら勝つ度に相手のスタンド能力を取り込める相当強いスタンドじゃないだろうか

>>324
そうなんども勝てるわけではない。
エニグマとかボーイⅡマンのようなスタンドは
条件さえ満たせば世界やスタプラにも勝てるが
その条件を満たすのが難しいんだ

言うて半々だからな
ジャンケンが有利になるスタンド取り込めれば勝率はどんどん上がってっていずれは最強と言っていい強さになるだろうね

作中のは不意打ちみたいなもんだったがあれでヘブンズドアー取り込めればその時点でほとんど無敵になっただろうな
と言うか露伴に対する勝利にこだわらなければ2/3奪った時点でもう無双できただろう(もっともそんな精神力の奴ならいくら能力奪ったところでいずれ倒されるだろうが)

ダービー弟のスタンド取り込んだら無敵やな

ジャンケン小僧は他の能力使って勝とうとはしないだろ
『心の強さで勝つ』って言ってるんだから、自力にジャンケンをすると思う


関係ない雑談するなよ
以下作者以外書き込み禁止

なおジャンケン小僧は静ジョに登場してるので『関係ある』雑談です

アニメは関係ないだろ……

酉やっちまった

なんだ>>1だったのか
無駄雑嫌ならそう言ってくれよ

いいから黙れ

そうムキになんなよ、>>1の自演バレなんて大したことでもないのに

>>1がこういう雑談は嫌って言えばそれに従うだけだかんね
多分最後までプロットできてるだろうからあとは楽しみにして待つのみなんで
頑張ってください

ジョジョ実写化が決まった

なぜ話題になった漫画やアニメを実写にするのか
どうせテラフォーマーズ()とか進撃の巨人()みたいに爆死するのに

実写化に使うお金があるんだったらこのSSをアニメ化するべきだと思うのは俺だけか?

>>338-339
スレに関係ない無駄雑はやめろよ

>>341
ごめん



THE BOOKはニコニコで漫画化が公開されてたけど(野生の荒木による非公式)
誰かこのSSを漫画化してくれんかね。

>>343
無駄雑はNG

SSに関係あることなら別にいいだろ

>>345
黙って待つぐらいしよう

>>1が言うなら従うがまずお前が黙ってれば俺は何も言わなかったのに黙れとかほざくような人間の言うことに従う義理はない

>>347
日本語でおk

お前が何様なのか知らんが自治おっぱじめてでSSに関係すること話す人まで取り締まり始めたから俺が「別にいいだろ」って言わなきゃならなくなったんだろうが
俺はお前が来るまでずっと黙って待ってたのに「黙って待つぐらいしよう」とかテメェが日本語喋れやマヌケ、最低限他人を区別できるようになってから口開けやド低能が

自治厨も自治厨だが今までの流れから>>1が投下するまでは大人しくしておいたほうがいいって何故分からんかね?

お前の考えなんて知るか
大人しくしてほしいならまずお前が黙ってろ

>>351
>>345

何が言いたいのかも何がしたいのかもわからん
そうやって俺を煽っても関係ない話でスレが荒れるだけだが?

オレは『ホワイトスネイク』に『サバイバー』で仲間割れさせろって言われただけなのに……

書き込みないのはさみしいしSSに関係あることならええやん、投稿の間隔が空くと雑談が増えるのも読み辛くなるのもしゃーない
なんで自治厨はそんなに頑ななのか

もう70以上もレスがあるから
黙ろう

だから>>1がそう言ったら控えるよ
何で人のSSでたかが一読者のお前が勝手にルール決めてんだ

体をルビー化したからルビーの強度調べてみたらすごい強度だな
傷に対する強さのモース硬度はダイヤモンドにつぐ順位だからダイヤ以外の宝石では傷つかない
更に衝撃に対する強さは宝石の中で一番高いし汚れや薬品への耐性も高い
つまりルビーチューズデイは砕けない

>>358
なんか純の方が主人公に相応しい気がしてきた
スター『プラチナ』
クレイジー『ダイヤモンド』
『ゴールド』エクスペリエンス
『シルバー』チャリオッツ

>>359
ワロタww

花京院「『エメラルド』スプラッシュ!」

純のルビー・チューズデイもそうだけど触れたものを透明に出来るワイルド・ハニー、物を紙に出来るペーパー・バック・ライター。静達高校生組のスタンドは物を変化、若しくは影響を与えるスタンドが多いのな。

流石に投下されてないときでも何十レスもSSに無関係なアニメなんかの雑談でスレ進めるのはスレ主の指摘うんぬん以前にSSスレの基本的なマナー違反だから控えようね

>>343から下はSSに関係ある話ならいいだろっていう流れだったんだが今更何言ってんだこいつ

雑談はしてくれて結構です

酉つけてないから>>1じゃねえな

>>366
だ、だれも>>1なんて言ってねぇし……

ピリピリしてるなあ

まあまあ落ち着けよみんな。
お茶でも飲んで… >>1を待とうや……
スッ旦

雑談で伸びてるのにageると他の人が>>1が来たと勘違いするからやめてね

今更だが
>>1に注意されるまでやめないとか言ってた奴Twitter見てみろ

SSに関係ある話題だって本来はあんまり続いて>>1の許可なくスレ消費しすぎるのはマナー的によくないんだぜ 関係なければ尚更な

とりあえず
…わかった この話はやめよう ハイ!!やめやめ
それとも…『拾って』帰るか…?(AA略

悪いなスレにアドレスも貼ってないTwitterで言われても目に入らないんだ
まぁやめろと言ってるようならやめるよ、それでいいだろ

ハイ

雑談やめろって話じゃないのか
ならいいやどうでも

久しぶりに1話見たら2013年に立ってて時間の経過に驚かされた
3年間このクオリティで書けるのは尊敬する

>ID:BZ1iHGZR0
これ以上面倒持ち込もうとするならお前も同類だぞ
お前に反発してる以上俺も同類だが

というか今回の空きは今までに比べて長すぎるんだよなぁ
Twitter見る限り別の作品を書いてる...のか?そっちが優先みたいだな。
自治厨を抑えるためにもここに>>1が何か書いてくれないとな

静ジョのクオリティを出すにはネタが必要なんだよ
今はこれからのネタを考えている途中

ちなみに雑談も100レスに突入

>>380
ストーリーでなくていいんだ。
スレに関係ない雑談も自治厨もROMってろとでも>>1が書いてくれればいいんだよ

このスレの雑談って難しいよね
SSの事を話せば展開予想と言われて、それ以外を話すと自治厨がわざわざアンカーつけて返レスするし…
感想を書くことさえ難易度高い
まぁそれだけ意識高いスレなんだろうけど
っていうか>>1が怖いよ…酉を外して吉良みたいに紛れこんでいるなんて…

ぼくも他所で創作者やってるけど、普通に皆やってる事だと思うよ?作者って生き物のサガかな。

お前と>>1がやってるってだけで他を巻き込むのはやめてね

確かさ、あまりにも強すぎるスタンドって作者によって消されるんだよな?しげちーとかフーゴとかアヴドゥルとか
これ以上は言うまい

みんな幸せになりますよぉぉぉ・・・にッ

本文よりレスの方が面白いという事実

↑ミス
『多い』だった
どうでもいいけど多レスすまん

Twitter見るのだるい奴とかいると思うから一応雑談について書いとくべきだと思うんだが

もうあの人このスレのこと忘れてんじゃねえの
誰か続き書いてよ。モーツァルトのレクイエムの後半みたいになると思うけどね

一ヶ月更新無いだけで忘れたとかさすがに有り得んわ

そもそもVIPならまとめて書いてから投下しろで終わりだからな

もうサボり癖ついてるよな
こんなこと言うと自治厨が怒るかもしれないけど
このスレも終わりだな。誰か続き書いてくれよ~

>>392
>>そもそもVIPなら
は?

明日書くそうだから、落ち着け

>>395 マジ? キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

>>395
ソースはよ

本人のツイッターだな。

荒れれば荒れるほど、展開予想されればされるほど書く気がなくなるそうだ(当たり前だ。)
書く時まで大人しく待とう

>>399
『書きたくなる』だろ?

>>400
Twitterを見ろ
恐らく23時頃には来るだろう

お前らレヴェルが低いぞ少しは自重するべきだと思うぞ

自覚ない奴が一番タチ悪いわ

ここにきて何でこうも殺伐とした空気になるんだ?
前にも3か月近く更新が止まった事あったがここまで
ピリピリした雰囲気になった記憶無いぞ?

有名になりすぎた感

これもアニメ効果なのかね

楽しみだ!!やっと続きが読めるのかぁ
待ち遠しいぜよ

…………

『承太郎さん!そっちは大丈夫!?こっちは純のお陰で……承太郎さん?もしもーし、聞こえます?』

『静!言っとくけど全身ルビーにすんのは無理だからなッ!ある程度は自分で――……危なッ!通信切れ通信ンーッ!』

ザザザッ

『おい、一階はここで終わりなんじゃあないか?僕らも(ザザッ)……上へ……(ザザッ)』

ザザザザッ

「……」

『チクショ~~、キリがないぜ仗助ッ!それによォーなんだかおれ、ちょいとばかしフラッとすんだよな。貧血か?』

『流れちまった血は治す事は出来ねえんだ。はえーとこトッちめねーと持たないかもしんねー……承太郎さん、そっちはどんな感じっスか?』

『……?おい仗助ェ~~、通信機使い方あってんのか?聞こえねえーぜ、なんも……』

『もしも(ザザッ)……承た(ザザザッ)……無事で……』

ザザザーッ……

「……こいつはもう、いらないな……」

コトンッ

通信機『……』

…………

…………

チェスタ「す……すごいぞ、メイッ!『屋敷』が君を愛しているッ!君は愛されているんだ……『天国へ到達しろ』と言われているッ!!」

メイ「……ハァー、ハァー、ハァー……!」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

チェスタ「求められているんだ……君が天国へ到達するのを!君が神になるのを!この世界から求められているッ!!さあ、行こうメイ。ジョースターの血統はここで終わる。俺たちは……ゆっくりと待てばいい」

メイ「……『違う』……」

チェスタ「?」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

メイ「……見たことがあるわ。今、この状況……この部屋は、見た覚えがある」

チェスタ「……当然だ。俺たちは、この幽霊屋敷で暮らしていた……」

メイ「違う、違うわ。……『裏切る』夢は、ここで……!」

チェスタ「……また夢の話、か」

ガシッ!!

メイ「!!!」

チェスタ「……何と言ったら、信じてくれる?俺が、君にとっての『友』だと……どう伝えれば、思ってくれる?」

メイ「……何故、そうまでして……」

チェスタ「……」

メイ「……貴方は、行った事のない『天国』を……到達出来るかわからない、貴方のためにならない、私にとっての『天国』を……信頼するの?」

チェスタ「……」

チェスタ「……モノクロだった俺の世界は、君に出会って、色鮮やかな……憧れた、フルカラーの世界になった」

メイ「……」

チェスタ「そんな君が、モノクロの世界のまま、訳もわからない病によって、死のうとしている」

メイ「……」

チェスタ「……命を脅かされる事なく……幸せな世界で、生きて欲しいんだ。それが、俺を変えてくれた君に対する、俺の恩返し」

メイ「……チェス――……」

ガチャガチャッ!!

メイ「!!」

チェスタ「!!」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

チェスタ「……なんだと?」

メイ「あ……あああ……!!」ガタガタ

ガチャガチャガチャガチャッ……

チェスタ「鍵だ……鍵に手こずっている。今のうちにメイ、奥の扉の先の、階段へ……!!一本道で裏口から出られるルートへ!」

メイ「う、ううッ!!」

チェスタ「さあ、早く――……」

バキイッ!!

チェスタ「!!」

メイ「!!」

バラバラバラ……

承太郎「……」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

チェスタ「……空条……承太郎」

メイ「や……(やっぱり、夢と同じ……!!)」

承太郎「……おれが一番最初にたどり着いて、良かった。仗助や静達には……手を、汚させたくないからな」

ザッ

承太郎「悪いが、手加減は出来ない。殺すつもりで、行かせてもらう」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

メイ「チェスタ……チェスタ、チェスタ!!」

チェスタ「…………」

メイ「……やっぱり、貴方は……!!」

チェスタ「『サカナクション』」

ズアッ!!

メイ「!!」

承太郎「……」

チェスタ「……メイ……」

メイ「な……」

スッ……

ギュッ

メイ「!!」

チェスタ「……」



……チェスタに抱きしめられたメイは、
チェスタの暖かさと、鼓動を、感じた。

メイ「……何?なん……だって、いうの……?」

チェスタ「……メイ……」

チェスタ「命を常に狙われるっていうのは……辛かったよなぁ。怖かったよなぁ。俺を……信じられなくなるくらい……苦しかったよなぁ」

メイ「…………」

チェスタ「……だけど、もう少し……もう少しだけ、逃げてくれ。階段を下りて、裏口へ……逃げて、逃げて、逃げ延びてくれ」

メイ「……だって、けど……空条承太郎が……!!!」

チェスタ「俺が食い止める」

ザッ!!

メイ「!!!」

承太郎「……」

チェスタ「空条承太郎……今、俺は自分の『触覚』を奪った。来い……死ぬまで俺は倒れないぞッ!!」

承太郎「『スター・プラチナ』」

ドン

メイ「待って!チェスタッ!!私――……!!」

チェスタ「運べ、『サカナクション』ッ!!メイを逃がすんだァ――ッ!!!」

ゴウッ!!

メイ「チェ――……!!!」

チェスタ「『メイを守る』……それこそが、俺の『アイデンティティ』」

チェスタ「メイ……君を愛している」



ニ コ リ

ドバッ!! ドバ

シュバッ ドバ ドバ

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」

バショアアッッ



メイ「うあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

……………………

…………

……



……

…………

……………………



その女が、産んだ女児は……
『双子』だった。

ダンボール箱へ入れる前、
最後の最後に、彼女は自分の娘達を抱きしめる。

その暖かさを、その鼓動を、
どんな事があっても忘れないように。

双子のうち、一人は……
まるで『透明』にでもなったかのように、箱の中から姿を消した。



その存在は誰も知らなかった。
その行方は……誰も、わからない。

…………

…………



ド ス ウ ッ

メイ「がふっ」

……飛び散るチェスタの血を見た時、
自分を運ぶ魚型のスタンド、『サカナクション』から、
『生命のエネルギー』を感じなくなった時……



メイの、真っ暗な心に呼応するかのように、『矢』が動いた。

それは、メイの左肩の辺りを突き刺した。
丁度……ジョースター家の者たちが、『アザ』を持つ部分へ。



メイ「…………」

ドクン……ドクン……!!

メイのスタンド、『イエスタデイ・ワンス・モア』が、
ドロドロと溶けて黒いコールタールのようになる。

それは、幽霊屋敷の天井を突き抜けて、壊して、外へ飛び出して……

……杜王町の空へ広がった。

ガラガラガラガラ……!!

承太郎「……なんだ、これは……!!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

メイ「…………」

ドクン……ドクン……ドクン……

杜王町が、黒い『膜』のような、ドーム状のもので覆われる。
……『天国』の時が、来た。

…………

今回はここまでです

乙!
チェスタ……

乙、
出生のアレとかには踏み入らないと思っていたけど……おぉ…これは…

乙乙
なんと…

乙!
やっぱり双子だったか
黒いドームってことは太陽の光が届かないな

チェスタの死はワムウやブラフォード、形兆兄貴やプロシュート兄貴の死と並ぶな...

敵とはいえジョリーンに近い感じか

乙すぎる
やっぱここの>>1って神ってる
4部のアニメ化とか実写化とかしなくていいからここのSSをもっと広めていきたい

乙です!

あああああああ!もうすぐか!?もうすぐで最終ラウンドが来てしまうのか!?分からない!おれには一切、分からない!続きは素数を数えて待つとしよう!

うわあぁぁあッ!!!
続きが気になるるぅぅうッ次はいつなの!?


新たなDIOとなった少女とその宿命のJOJOである少女との関係は、奇しくもDIOの目指すものを受け継いだプッチとJOJOの目指すものを受け継ぐウェザーとの奇妙な因縁に似て
そして新たなDIOを天国へ押し上げるのはやはりDIOの息子とジョースターの血統だったと
静ジョもまた紛れもなく奇妙な血統と因縁の物語だったというわけか

ウォーケンが死んで、チェスタが死んで、精神的に完全なる孤独になった上に天国に至ったメイはどうなるのか
次回更新が楽しみだな。

承太郎・・・・

承太郎のやっちゃった感が…

>>449
スタンドが消えたからと言って死んだとは限らないし...仗助いるから....(震え声)

ジョジョにおいては全くの無駄な話だってことはわかってるんだけどメイと静って髪の毛の色違うよね・・・?

本当に感動した。俺の中では6部以降(から7部)はこの話が基準。ありがとう。次回も楽しみにしてる。

>>451
メイは病気のせいで白髪になっています

(科学的・医学的にはありえない話ですけど、まあ、物語ですから)

あと二人は血液型と身長は同じですが、静は筋肉質で、メイは病気のせいで痩せています
胸はないです
胸はないです

大事だな

大事だな

メイはアルビノってこと?
確か一卵性でも片方だけアルビノって例もあった希ガス

ただし胸は

病気だから後天性でしょう
胸は先天性みたいだけど

ペチャパイはステータスだ

胸筋もないから静に輪をかけて貧相だろうなメイ

純ちゃんは巨乳です

静とメイは共にスタンドの成長性はA。
バストサイズはA
(胸の)成長性はEという共通点があるという可能性も……?

胸の成長をスタンドに奪われている

うっ、嘘だろ承太郎・・・
てか追いついた!昨日みっけたんだがまさかまだ続いてるなんて超ウレピーってやつだ!いくらでも待つぞ!

>>463 読むのめっちゃ早いな

メイも養子になってたらverもみたい

すまん、メイはジョースターの血統で静と双子ってことか?つまり静も本当はジョースターの生まれ?

>>465
双子揃ってジョセフの性格を受け継ぐのか...無敵じゃあないか

>>466
静とメイは双子だけど、誰だか知らん女から産まれた。ジョースターの血統とはたぶん関係ない。ジョセフが浮気してなければ

静とメイは双子。現時点でどちらが姉かは不明
静はジョースター家の血統ではない
もしジョセフの浮気相手が静たちの母親だとしたら、ジョセフが見捨てるということは考えにくい。
よって静とメイの本当の両親は不明

お前らバカか?
ジョースターの子なら星型のアザがあるだろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

>>464
昨日今日と休みだったからね!ずっと読んでられるくらい面白かった
それにしても双子か・・メイももしかしたらジョセフやスージーQとほのぼのわいわい遊んでるような未来があったかもってことだよな、ちょっと切ない

奇しくも静は、兄と同じく『絶望』により新しい能力に目覚めた敵を相手にするわけか...

Twitterの方のメイが可愛すぎて全俺が萌えた

元から時間に干渉できる強力なスタンドだからか、プッチがあれほど固執してた『重力』とか『位置』とか『DIOの骨』とか『ジョースターの血』とか一切なしに悲しみと矢の二度刺しだけで『天国の時』がきちゃってるんだな
プッチともDIOとも違う圧倒的に弱い小娘のメイがイメージする天国とは如何に?スタンド名は何ヘブン?
次回投稿が楽しみである

展開予想はNG

なにも予想にはなってないのでセーフ

でも確かに骨はともかく重力の位置は気になるな あったのか
天国の思想が違えばスタンドも天国産じゃないかもしれないし

二人の囚人が鉄格子から外を眺めた。
一人は泥を見た。
一人は星を見た。

――――――――フレデリック・ラングブリッジ『不滅の詩』

>>478 どした?

期待

一部の冒頭か、あの詩いいよな好きだ

もしメイがチェスタを取り込んだら星型のアザがメイにできる!
そうすると……双子だから共鳴して静にもアザができるぞ!
よかったな静!
次回投稿が楽しみである

…………

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

双馬「何が……起こっている!?」

ガラガラガラガラ……

純「何?『屋敷』が……崩れてるっつーの!?」

静「熱あッ!!?痛――」ジュウッ!!

双馬「静?」

静「何!?うあつっ……え?え??」

純「何よ、私ら今アンタにかまってる暇ァないんだけど」

静「違ッ……なんか首の、背中のつけ根あたりがメチャクチャ痛くて……」

双馬「……『首』……?」

純「虫にでも刺されたんじゃあねーの?それより!今すぐここから脱出しねーとヤバイッ!」

双馬「『ペーパー・バック』……」バッ

双馬「『ライター』ッ!!」

紙人間『ペラペラペラペラ……!!』

バサアッ!!

双馬「……とりあえず、崩れた家に下敷きになって死ぬというのは避けられそうだ」

バサバサバサバサ……!!

純「うお、全部『紙』に……!」

双馬「大黒柱に頭打ちつけて死にたくなければ、離れるなよ。……仗助さん達は皆パワータイプのスタンドだし、大丈夫だろう」

静「双馬、この『紙』ッ!読んだら何が起こったのかわかるんじゃ……?」

双馬「ああそうだな。なんで崩れたのか、その原因を――……」

純「ま、待てッ!それより二人とも……『上』を……『空』を見ろッ!!」

静「は?」バッ

双馬「……なんだ?これは……?」ジッ

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨……

双馬「……杜王町の空が、黒いドーム状のもので……覆われている?」

純「い、今……『昼』だよな?吸血鬼が活動しにくい真っ昼間を狙って、私らここに来た……ん、だよな……?」

双馬「……」タラリ

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

純「見えねェーぞッ!『太陽』だッ!!私のスマホが狂ってねェーのなら、あるはずだぞッ!!空にッ!!」サッ!

『PM 14:14』

純「な……何も見えねえッ!真っ暗だッ!!スマホの表示は『昼の2時』だっつーのに……そ、それに、気のせいか?あれは……『星』が見えているんじゃあねえのか――ッ!?」

静「……メイ」ボソッ

双馬「?……なんだと?」

静「『わかる』……『感じる』の。メイは今……『新たなる力を手に入れた』……!!」

双馬「……静?おい、さっきからお前……おかしいぞ。メイの居場所がわかっているような口ぶりをしたり、幽霊とメイを明確に区別したり……それに今度は、『感じる』だと?お前……何が『わかってる』んだ?」

静「……」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

静「……あたしにも、サッパリよ。だけど……なんだろう。……わかるの。今……あいつがどんなに苦しい思いをしているのか、とか……どんなに悲しい気持ちでいるのか、とか……全部、わかる」

双馬「……静、お前――……」

純「うっ……」

ガクッ!

静「?……純?」

双馬「?」

ガラガラガラガラ……

純「……ハァー、ハァー、ハァー、ハァー……」タラリ

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

純「……私……『大マジ』よ。今、命がけの任務の最中だってこともよーくわかってる。昨日は、今日の事が怖くって、グッスリ寝付けなかったけど……それでも6時間は寝たわ。全然問題ねェー……はずなの」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

双馬「お前、何を言って――……」ヨロッ……

ガクンッ!!

双馬「うッ!?……な、こ……『これは』ッ!?」

純「そう……『眠い』の。こんな……屋敷が崩れてきて、杜王町が黒いモンに覆われて、なんだかわかんねーけどヤベーッて時に……『眠い』」

静「……ね……『眠い』?」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

双馬「嘘でも冗談でも無い。僕も……強烈な『睡魔』に襲われている。なんだ?……これが、静、お前の言う……メイの『新たなる力』なのか?」

静「……」

純「――っざけんなよッ静ァ!!不眠症で悩む人達を救う能力だってェーのかッ!?ありえねえだろッ!!ぐっ……うう……!」ヨロヨロ……

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

静「……」

ガラガラガラガラ……

静「『勇気』だ……メイは、自分のスタンドを『捨て去る』勇気を持った。今、溶けて空を覆っているのは、メイの『スタンド』……」

双馬「……天国へ行く方法、か。僕がチェスタの奴から聞いたのを、お前にも教えたな」

静「……『新しいもの』が産まれるの。この『睡魔』は、きっと……『前奏曲(プレリュード)』に過ぎない」

双馬「……」

純「……」

ガラガラガラガラ……

静「目覚めるの……あたしにも、よくわかってない。だけど……これから新しい『世界』が――……」

┣¨

双馬「――!!」

   ┣¨

純「……えっ」

         ┣¨

静「…………」

              ┣¨

                    ┣¨

メイ「…………」

静「…………」



┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

……崩れ落ちる屋敷の中から、有栖川メイは、現れた。
しっかりと、チェスタ・テスタロッサを、後ろから抱きしめて。

その姿は……我が子を愛する、母のようにも見えた。

もう死んだと思われたチェスタだったが。
最後の最後に――

残された力を振り絞り。



小さな声で、告げる。

『らせん階段』

『カブト虫』

『廃墟の街』

『イチジクのタルト』」

『カブト虫』

『ドロローサへの道』

『カブト虫』

『特異点』

『ジョット』

『天使(エンジェル)』

『紫陽花』

『カブト虫』

『特異点』

チェスタ「……『秘密の』…………『皇帝』……」

聞き取れないような、微かな声。
しかし、大切なその声を、最後に。



チェスタ・テスタロッサは……死んだ。

メイ「……」

静「……」

双馬「……」

純「……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

メイ「……失ってから……初めて、気付くの」

静「……」

メイ「彼は、いつもどんな時でも、私を愛してくれた……信頼出来る、友だった」

静「……メイ……」

メイ「彼は『天国』を望んだ。皆が、幸せに生きる世界を望んだの」

「……だから、私はそれを叶える」

「彼のような、真っ暗な人生を歩んだ者も……」

「私のような……死と、隣合わせで……」

「人々から、疎まれ続けた者も……」

メイ「――皆が幸せに生きる世界を、私は作るッ!!」

静「……メイ……」






有栖川メイは、泣いていた。

静・ジョースターも……泣いていた。

静「……どんな事があってもね」

メイ「…………」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

静「……人の人生を踏みつけて、幸せを見つけちゃあ……いけないのよ」

メイ「黙れエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!!」

バッ!!

メイ「私達は向かうのよッ!!全ての人々が幸せに暮らす、天国へ……新しい世界へッ!!」

双馬「……」

メイ「そこでは過去の因縁なんて関係ないわッ!!ジョースター家も私も、善人も悪人も人殺しだって!私を捨て去った奴だって!!私をクソッタレな病気にした『神』という存在がいるのだとしたら、そいつだって、『許す』――私達は全ての罪を洗い流して、素晴らしきこの世界を愛すッ!!!」

静「……」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

純「……ゆっくり聞いてる場合でも、ないでしょ……い、意識がモーローとしてきた。たお……倒さないとッ……!!」

双馬「ああ……その事、なんだが……な」

双馬「……純。すまない」

純「は?……え、何?」

双馬「……動けない」

静「……」

純「……は?」

双馬「ずっと……浴びせられてる。振り絞るような『殺意』が……僕に突き刺さっているんだ」

静「!!」



双馬は滝のような汗を流していた。
いつも冷静で、汗一つかかないような彼が……今。

泣きそうな顔で、立っている。

殺意を当てられ、精神を消耗し、
膝から崩れ落ちそうになりながらも、立っている。

立つのが精一杯だ。
動くなんて……出来ない。



静「……そ、双馬……!」

双馬「……畜生。ただの……純粋な、ドス黒い殺意なら、良いんだ。耐えられる。……なのに……!」

双馬「……なんなんだ、クソ。……吸血鬼だろうがッ!お前……人を食い物にする、化物……じゃあないのか!!」

メイ「…………」

双馬「なんで……そんな、辛そうな顔で……『本当は殺したくない』なんて、シミったれた偽善者ぶった顔で……内側からヒネり出すように、殺意出して、僕を見るんだッ!!!」

メイ「……私は、皆が手を取り合える世界へ行く。……だけど、ね……」

メイ「人では無く、『物』から『過去の記憶』を読む貴方は……貴方だけは」

双馬「……」

メイ「……連れていく事は、出来ないの。貴方の能力は……天国を壊すから」

純「……」

静「……は?」

双馬「……ハアッ!ハアッ!ハァ……!!」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

双馬「『ペーパー』――……!!」






ド ッ




双馬「……」

純「……?…………」

静「……そ……」

メイ「……『約束』するわ。……貴方の事は、忘れない」

双馬「…………」

メイ「……貴方という犠牲のもと……私達は、天国で生きる」

双馬「……」

グラッ……

「静……僕は……」



「……『草原』へ、行きたい」



「父と、二人……地平線の彼方、どこまでも続く、『草原』へ……」



「……馬が、のびのびと生きているような『草原』へ……行きたい」



「…………お前と、一緒というのも……悪くない、かもな……」


ドサァアアァッ

双馬「」



純「……あ……ああああ……!!」ガタガタガタ

静「……双、馬……?」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

有栖川メイの右腕は、
目にも留まらぬ速さで、正確に……





双葉双馬の、命を奪った。

純「双馬ァァァア――――ッ!!!!」

静「うああああああぁぁぁぁあああぁあああああ!!!!」

ド ン

ワイルド・ハニー『ドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラ』

メイ「無駄・無駄・無駄・無駄……無駄なのよ、静」

ガシッ!!

静「くッ!テメェ……離せッ!離しやがれッ!!メイィィィイイイイ!!!」

メイ「私達は向かうの。完成した私の能力によって……この世の人類が幸せになれる世界へと、向かうのよ……」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

メイ「名を冠するなら『ワンダフル・ワールド(素晴らしきこの世界)』……私は神となり、そして……貴女と幸せになるの」

静「!!……な……」

メイ「それじゃあ……おやすみなさい、静。新しい世界では……私と、いっぱい、仲良くしてね?」

静「……ふざけ――……」



ゴ 

   ウ 

       ン … …

夜が来る。
杜王町が、暗闇で覆われる。



耐え難い睡魔が人々を襲い、
町が、眠る。

静・ジョースターの記憶は……

……そこで、途切れた。



…………









…………………………………………







…………………………………………



……………………



…………



……



…………

???「……ずか……静…………起きなさい、静や」

「……」

???「起きなさい。これ……風邪をひいたらどうするんじゃ。静……」

「……はッ!」

ガバッ!!

ジョセフ「おお、起きたかの~~静」

静(5歳)「……こ、ここ……は……?」



……暖炉の火が、暖かい。
パチパチと燃える薪の音が心地よく、静は、いつの間にか眠っていたようだ。

ジョースター邸内の、この大きな暖炉がある部屋は、静が最も好きな部屋であった。

5歳の彼女には似合わないくらい、大きくて立派な、朝日のあたる部屋が、彼女の自室として与えられていたが、
それでも彼女は、この暖炉の部屋の方が好きだった。

ロッキングチェアに揺られて、暖炉の火に当たる父――静は『おじいちゃん』と呼んでいたが。
父、ジョセフ・ジョースターが語る冒険話を、ゆったり聞きながら絨毯の上で寝そべるのが大好きだったのだ。

ジョセフ「……なんじゃ、静。泣いておるのかのー?」

静「え?……あれ?なんで、あたし……ないて……?」

ジョセフ「怖い夢でも見たんじゃろう。よーしよし、わしがおるから大丈夫じゃぞ。よーしよし……」ナデナデ

静「……うん……あたし、こわい夢……見た、かも……」

静「夢の中で、あたし……もっと年上の、おねえさんになってて……」

ジョセフ「……」

静「それで……アメリカじゃあなくって、どこか遠くの、小さな町で……あたし、なんだか……大切なものを、失った……そんな、夢を見た気がするの」

ジョセフ「ふーむ……それは辛かったのう。ほれ、おいで静」

静「……うん」

ギュッ

ジョセフ「よしよし、大丈夫じゃ。お前さんはなーんにも、失っちゃあおらんからの」ナデナデ

静「……本当?」

ジョセフ「本当だとも!おじいちゃんはのー、静にウソなんか言った事ないわい」

静「……おじいちゃんの話す冒険話は、うそくさいけど、ね」ニヤッ

ジョセフ「むむむ……もっと格好いい所見せないといかんかのう……」

ジョセフ「ほれ、そろそろ行きなさい。静」

静「え?」

ジョセフ「お友達が来ておるよ。いつもの子じゃ。エントランスまで迎えに行ってあげなさい。今日は寒いが天気も良いしのー……一緒に外で遊んだらどうじゃ?」

静「……『友達』……?」

ジョセフ「ほれほれ、早く行ってあげなさい。お友達を待たせるもんじゃあないぞ」

静「……」

テテテッ……

静「……友達……あたしの、友達って……?」

静「……だって、ニッポン人の顔してるあたしの事、みんなあまり、話してくれないし……冒険ごっこだって、いっしょにしてくれない……」

静「あたしと、遊んでくれる人なんて……」

静「誰も……」

テテテッ……

タタタッ……

静「……ほら。エントランスになんか、誰も――……」

???「……あッ!」

静「え?」

タタッ!

???「やっと来たわね。フフフ……お昼寝でもしてたのかしら?一緒に遊ぼうって言ってたのに……忘れちゃった?」

静「う、ううんッ!忘れてなんかないっての。友達の……あなたとの約束、だもの!」

???「そうよね!フフフ……」

静「……え?けど……あ、アレ?」

???「なあに?どうかした?」

静「……あ、あなたって……?」

???「もう、静ったら!まだ寝ぼけてるんじゃあないの?」

静「ごめんね。えっと……?」

???「フフフ……」






「私は『メイ』……『有栖川メイ』よ」





⇐To be continued=・・・?

次回、完結。

『ワイルド・ハニーは砕かない』

というスレッドタイトルでお会いしましょう……

乙乙
ドーナツが食べたい

乙!!!!!面白かった!チェスタ、双馬・・・嘘だろ・・・

完全なる世界

乙です!
う、嘘だ……そ、双馬が、双馬が死ぬなんて……






双馬ぁああああああああああ!

番外編のチェスタの天国の話のくだり読んじまったんだからもうこんなの泣くに決まってる

乙!双馬……完全に命を奪われたのなら仗助でももう……
スレタイ(部サブタイ)といいメイの天国といい展開といいそうきたか!というしてやられた感が凄い
YOMの正当進化って感じのスタンドだなワンダフル・ワールド
MIHやザ・ワールド・オーバーヘブンとも全く違う、なんともメイらしい『天国』。通りで重力も位置もDIOの血も関係ないはずだ。無限月読だもの
波紋や透明化でどうやって破るのだろう……

「この世界の人類全てを『天国』へ連れて行き、全ての人々を神父として『幸福』にしようとしているお前は『どんな犠牲を払ってでも天国へ行く』ということが出来ず、『天国』へと到達することは出来ない」とかプッチに言っておいて結局自分はこうなることを選ぶってんだから、チェスタもまた奇妙な人生だったなぁ


今回は読んでて胸が苦しくなるような話だった……辛い。
そして次回ついに完結か……


今週の怒濤の投下と展開に仰天してる
SSで泣きそうになったのは初めてだ

双馬が死ぬなんて...嘘だああああ!!!

あーん!双馬が死んだ!

http://i.imgur.com/vdeUisa.png

追悼支援
http://i.imgur.com/2vEB6Lo.jpg

最後まで期待してます

あーん!双馬様が死んだ!
双馬さまよいしょ本&双馬さまF.Cつくろー!って思ってたのに…
くすん…美形薄命だ…
うっうっう…ひどいよお…ふえーん!!
この間「今、時代は双馬だ!」レスを出してまだ2週間じゃないですか!
どーして、どーして!?あれで終わり!?嘘でしょ!?
信じられないよおっあんなメイごときに殺られるなんてっ!! 純と差がありすぎるわっ!!生き還りますよね?ね?ね?
……泣いてやるぅ 私はあのおそろしく鈍い彼が(たとえド田舎人でもさ!ヘン!)大好きだったんですよっ!!
双馬さまあっ!死んじゃ嫌だああああああっ!!
>>1のカバッ!!え~ん

いや、今の状況は不明だけど
場合によっては生き返るかもしれないぞ!

>>553
全員「礼」だッ!
彼は組織の幹部、静ジョ公式絵師の人だッ!

恐ろしいまでの支援絵の早さとクオリティよ

>>551>>552>>554
でもただの一読者の手紙の内容がここまで流行して常套句になるってよく考えるとすごいよね……

第一話からリアルタイムで追っかけてる身としては本当に感慨深い、もう3年半位になるのか…
最後まで楽しませてもらいますよ

次の更新まで何を話題にしようか?
このssのCV?或いはEDに使う洋楽曲とか?

>>560
ここは雑談板じゃない
レスがある度に続きがきたのかと思ってガッカリする人もいるんだから控えよう

もうこのスレは終わりなので、展開予想とかあまりにも関係ない話以外なら好きなようにしていいんじゃないですかね
また新しいスレを立てたら誘導のレスします

EDはクラプトンが良いなぁ
俺の個人的な趣味だけど

>>561
そんなガッカリする人はいないだろ…

EDにはローリングストーンズがいいなぁ、合わないかもだけど

上げない。予想しない。関係ない話をしない。
どのスレにおいても言える常識を守ればいい。

新スレ待ってます

『この素晴らしき世界』か。。。なんかすごいしみじみ来る

いままでジョジョの仲間がただで死んだことなんて
あるか?双馬だって例外じゃないはず
これ展開予想になる?

>>567 予想まではしてないからセーフ

>>567
無意味に死んだ味方サイドならいると思うぞ
辻彩先生とか何のヒントも与えられず...ね

新スレの誘導まで あと33日(だったらいいな)

辻彩はそもそも味方っていうほど味方か?ってところからアレだが…
強いて言うなら運強過ぎの吉良を「帰宅中に偶然体格が似てる殺人鬼に遭遇して殺され人生を乗っ取られる」様なおっさんの運勢で固定したとか

ワイルド・ハニーは砕かないってサブタイ
誰かが当ててなかった?

>>302がニアピン
砕『か』ない
砕『け』ない
「クレイジーDは砕けない」だと他人が仗助を砕くのは不可能だってニュアンスに感じるのに「ワイルドハニーは砕けない」だとこれまでの展開を踏まえて静には他人を砕くことはできないってニュアンスに感じるのが面白いところ
さて正解の「ワイルドハニーは砕かない」はどういう展開を見せてくれるやら

さっき録画したアニメ見てたけど吉岡可哀想すぎ泣いた
それとその後の男も

幸せな世界を作って、その中に仲のいい自分を紛れ込ませる…。
モデルのメアリー・スーをとことん極めたような能力だなぁ

なるほど、だからメイの世界か

前身のスタンドが『あの素晴らしき日よ、もう一度』で、天国到達後が『素晴らしきこの世界』か。

しかし、やはりDIOや神父とは比べ物にならないくらい…良くいえば素朴?だよな まあだからこそある意味厄介かもしれんが
いつだったかある人物(一応伏せる)が似たような能力を使ったSSがあったよな

メイって4話の時点で『素晴らしきこの世界』って言ってるんだな
>>1は本当にすごいよ

>>579
あれも伏線だったとは

この生い立ちを踏まえて静と冥はそれぞれ精神の何を反映してスタンド能力を発現させたのかなぁ
冥は半身を失った喪失感を友だちで埋めようとしたのかもしれんが静はなんでまた透明に……
これ最終スレで回収されるかなぁ

このSSの結末は、まだ未完にしておく。

なぜなら、未完にしておけば私たちは貴方の心の中で永遠に生き続けるから。

そして、貴方に勇気を与え続けることを約束する。

このSSを読んでいる奴の中には、死にたいほどの悩みと戦ってる人がいるかもしれない。私にはどうすることもできない。悔しいけど、どうすることもできないんだ。

でも、このSSを読んで笑ったり泣いたりした経験は、確かに貴方自身のものよ。貴方は、このSSを読むことで、一つの人生を生き抜いたんだ。

この先は、私じゃなく貴方が主人公となって生きていく。挫けそうになっても負けちゃダメなんだ。

私はいつでも、貴方のそばにいるよ。

秋の夜長に満月を添えて。

主人公「静」より。

面白いと思ったの?

スルーしときゃいいんじゃあないかな>>1じゃないだろうし

これはちょっとひくレヴェル

>>580
原作でも言われてたけど、無防備な赤ん坊にとって外に放置されるって怖いことだろ?
静は身を守るために体を透明にすることによって外敵から身を守ろうとした。
メイは命の危機による恐怖ではなく孤独に対する恐怖であの能力に目覚めた....のかな?
自分なりの解釈でいいと思うよ。真実を知るのは荒木先生と>>1だけだから

コピペやで…

コピペだろうとなんだろうと引くもんは引く
ネタは受けなきゃネタや無いんやで

その理論で行くと使い古されて既に笑えなくなったネタはネタじゃないってことになるが
具体的に言うと>>551とか

お約束ネタには知名度が必要
ここでの知名度は無かった

もうこれ以上痛いコピペに構うな。荒れる原因だ
感想でも語りながら大人しく誘導を待とう

承太郎、年下の親族に手を汚させまいと
したのが裏目に出たか…実際3人の中で敵を
殺害までしてるのは承りだけだよな?

下げ忘れたスマン

>>591
仗助もネズミ殺してるぞ!(白目)

つーか琢馬実質的に殺してるけどな

初書き込み
一昨日見つけて追いつきました
どこかのスレに書き込むのも初の新参者ですがよろしくお願いします
sageはできてますかね………?
兄貴にシール貼られてないといいけど

次スレです

ワイルド・ハニーは砕かない
ワイルド・ハニーは砕かない - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1477133833/)

移動お願いします。
最後までお付き合い下さいませ

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

待ってました!

最後まで見届けるぞォォォッッ!!

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

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