『μ's版短編童話集』【ラブライブ】 (37)


*ラブライブを知らない方でも楽しめるかもしれません。

*時にキチあり時に鬱あり時に微エロありのssです。これらが許せる方、ぜひお付き合いください。



1.【うさぎとかめ、ことりとうみ】

むかしむかしあるところに、ことりという名の可愛らしい女と、うみという名の美しい女がいました。

2人は幼馴染で、とても仲の良い友人同士です。

悩みがあればなんでも相談し、終わらない仕事は夜まででも手伝う、

どんな時も互いを助け合い、励ましあって生きてきました。


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そんな2人ですが、一つだけ互いを認め合えない事がありました。

それはもう1人の幼馴染である、ほのかという女の事です。

2人はほのかの事が好きでした。

それ故2人はほのかの事になると、互いをけなして自己崇高をし、ほのかを奪い合ってきました。

この物語はそんなある日の出来事です。

ことり「ねぇねぇ海未ちゃん。」

うみ「どうしたのですか、ことり?」

ことり「そろそろ……決めない?」

うみ「決めるとは、一体何の事ですか?」

ことり「うみちゃんは鈍いなぁ。本当はわかってるんじゃないの?」

うみ「!?…さ、さて何の事やら…」

ことり「そろそろどっちがほのかちゃんにふさわしいか、勝負で決めようよって事!」

うみ「…!、しかしそれは…」

ことり「私達の友情に亀裂が入るかもしれない。そんな事はわかってるよ。」

ことり「でもうみちゃんだって見たよね、昨日のお祭りでのほのかちゃんの浴衣姿!」

ことり「あんなの見ちゃったら、どんな手段を使ってでもほのかちゃんを自分の物にしたくなるよ。」

ことり「でもそれって、うみちゃんも同じだよね?」

うみ「…!」


ことり「そうだよね?うみちゃん?」

うみ「それは………そうでないと言ってしまえば…嘘になります…」

うみ「…ですが!勝負と言った所で一体何をするのですか?何か良い提案があるというのですか?」

ことり「うみちゃん、昨日ほのかちゃんが言ってた事覚えてる?」


ほのか『足が速い人ってカッコいいよね〜』


うみ「はぁ…そういえばそんな事を言っていましたね。」

ことり「つまり、ほのかちゃんによりふさわしいのは、足が速い方って事だよ!」

うみ「となると、かけっこをして勝負を決める事になりますね。」

ことり「おぉ、今度は鋭い!勝負はそれが良いと思うんだけど…どうかな?」

と、ことりは不穏な笑みを浮かべました。

何故なら、ことりの足の速さと比べ、うみの足の速さは比べ物にならない程遅いからです。

普通にかけっこをしたら、うみに勝ち目はまずありません、

しかし、うみはこう言いました。

うみ「いいですよ、やりましょう。」

ことり「…えっ!?本当に良いの!?」

うみ「はい。受けて立ちます。」

その堂々とした答えと態度は、ことりの予想を大きく外れるものでした。


ことり「…よしっ、じゃあ明日の朝、オトノキ山に集合ね!一斉にスタートしてオトノキ山の頂上に速く辿り着いた方が勝ち!遅刻しないように速く来てね!楽しみにしてるよ!」

うみ「わかりました。ことりも私にビビって遅れたりしないでくださいね!」

ことり「……??……ま、また明日!バイバイ!」

うみ「さようなら。」


ことりには、どうして足の遅いうみがあれ程の余裕を持っていられるのか、わかりませんでした。

ことり(うみちゃんが私に勝てる訳ないじゃん!)

ことり(これでほのかちゃんは私のもの!)

ことり「〜♪」

ことりは勝利を確信し、鼻歌を歌いながら上気分で帰って行きました。」


そして翌日の朝、レースの当日。

オトノキ山にはかけっこを観に、たくさんの見物客が集まってきました。

町の皆がレースの結果を楽しみにしているのです。

先にことり、遅れてうみが到着しました。

ことり「うみちゃん、遂にどっちがほのかちゃんと結ばれるのか、白黒ハッキリつける時が来たね!」

うみ「心の中で、この日を今か今かと待っていました。絶対に負けませんよ!」

ことり「おぉ!うみちゃん言うね〜。でもその言葉、360度ひっくり返してあげる!」

バンッ

スタートの銃声が鳴り響き、2人は走り出しました。

2人の速さは天と地の差、互いの距離はみるみる遠ざかっていきます。

見物客の誰もに、ことりの勝利が目に見えていました。


頂上にはほのかが待っています。

2人はそれぞれ自分の勝利を信じて走っていました。

それでも差は開くばかり、勝負にならない泥試合のようなレースでした。



ことりは山を、順調に走っていました。

ことりが丁度、山の半分を過ぎた時です。

物陰から何かが飛び出してきました。

ことり「わっ!?…な、何!?」

警察「止まれ!警察だ。」

ことり「…警察!?」

警察「スピード違反だ。罰金を払うか、署まで来い。」

ことり「えっ…いや、これは違うんです!これは…その…」

警察「何が違うんだ!我々の言う事に従え!」

ことり「これはレースなんです!勝負だから違うんです!だから!」

警察「勝負も何も、スピード違反だ!」

ことり「違うんです!見逃してください!」

警察「何も違くないだろ!」

ことり「お、おまわりさぁん!お、ね、がいっ!」フリフリ

警察「そんな事しても無駄だ。」

ことり「っっ!、やめて!!」ダッ

警察「あっ、逃げるな!」

ことり「う、うるさい!」

バンッ

警察「何!?抵抗するのか!?」

警察「こうなったら、公務執行妨害で逮捕だ。」

ことり「うわ〜ん!」

こうしてことりは警察に連れられて行きました。

その頃うみは、持っていた賄賂を握りしめながらその様子を見物していました。



日も沈もうとしていた頃、遂にうみは頂上へ着きました。

頂上でうみとほのかは抱き合い、見物客からは拍手が巻き起こりました。

そのまま2人はめでたく結ばれたとさ。

めでたしめでたし


続きは明日。

こんな感じであと5話ぐらい書く予定。

海未ちゃんが賄賂持っててどうすんねん


2.【ぱいとりねえさん】(こぶとりじいさん)

むかしむかしあるところに、そこそこのおっぱいを持つ真姫という名の女が住んでいました。

ある日真姫は、山へしばかりに行きました。

パラパラ

真姫「雨が降ってきたわね。」

ザアザア

真姫「強くなってきたわ。あそこにあるお堂で雨宿りしましょう。」

真姫はお堂の中に逃げ込むと、そのままぐっすり眠ってしまいました。



〜♪

\ワイワイガヤガヤ/

ふと、お堂の外から賑やかな音が聞こえて、真姫は目を覚ましました。

外を見てみると、そこでは沢山の鬼たちが、音楽に合わせて踊ったりお酒を飲んだりしていました。

真姫「楽しそうね。ここはひとつ、私も一緒に踊ってみましょう。」

そう言って真姫はお堂から出ると、鬼たちの輪の中に入ってしまいました。


〜♪

鬼たちは音楽に合わせて、楽しく踊りを踊っています。

真姫も音楽に合わせて踊り始めました。

しかしこの真姫、運動があまり得意ではないのです。

なので、踊りも下手でした。

それを見て、とても怒った鬼たちは、

鬼「やめろやめろ!全然上手くないじゃないか。このおっぱいを返してやるから、もう来るなよ。」

と言って、前に他の人から取ったおっぱいを、真姫の胸にひっつけました。

真姫「ヴェェ…下手だなんて…踊りが下手な事くらい知ってたわよ…あの時…何でだろう…」

鬼「早くどっか行っちまえ!」

真姫「ヒッ、そ、そんな怒ることないじゃない…」ダッ

そう言いながら真姫は、鬼たちを後にして一目散に家まで逃げ帰りました。



家に帰った真姫は、自分の胸を見てみました。

そこそこの大きさだったはずの自分のおっぱいが、ナイスバディになっています。

真姫は鬼の事を思い出しては震えながらも、一方心の中では喜んでいました。


翌日 真姫は、隣に住むにこという名の女と会いました。

にこはとても小さなおっぱいを持つ女でした。

にこは真姫を見た途端、真姫の胸に違和感を覚えました。

よく見てみると、なんと昨日まで空気の抜けたサッカーボールのようだった、真姫のおっぱいが大きくなっているではありませんか!

にこ「ちょっと!?そのおっぱいどうしたのよ!?」

真姫は真っ先におっぱいの事を見抜かれ、恥ずかしくなってしまいました。

真姫「べ、別に…」

にこ「いや別にぃじゃないわよ!何があったのか説明してくれる!?」

にこ「真姫ちゃんはまだ仲間だと思ってたのにぃ…」

真姫「じ、実は昨日…」

真姫はにこに、昨日の事を大まかに説明しました。

にこ「そんなことが…!」

貧乳に悩んでいたにこはその事を知ると、鬼が怖くてもいいから早くおっぱいを大きくしたいと思いました。

にこ「そんなに簡単な方法があったなんて!真姫ちゃん教えてくれてありがとうにこっ!」

真姫「あそこの鬼は本当に怖いわ。全くの躊躇無しにすごい勢いで私の存在を否定したんだもの。」

真姫「あの時の鬼の眉間のシワは、村で一番シワの多いオババの変顔よりも強烈だったわ。にこちゃんも気をつけてね。」

にこ「鬼なんてぇ、にこのハートでメロメロにしちゃうにこっ!」

真姫「そうね、にこちゃんらしいわ。」

にこは真姫と別れると、急いで山へ出かけて行きました。


山に着いたにこはお堂に隠れると、鬼が来るのを待ちました。

しばらくすると鬼たちが現れ、音楽に合わせて踊り始めました。

にこは鬼が少し怖かったのですが、おっぱいのためだと思い、鬼の輪の中に入っていきました。

〜♪

音楽に合わせて鬼たちが踊っています。

にこも音楽に合わせて踊り始めました。

にこ(これで鬼たちが怒れば、にこもおっぱいを大きくしてもらえる…!)

にこは真剣に踊りを踊っていました。

しかしそれを見た鬼の反応は、にこの予想とは違ったものでした。

なんと、にこの踊りの上手さに、鬼たちが大喜びしたのです。

にこ「あれ?おかしいにこ…」


鬼のかしらがにこの所へやって来て、こう言いました。

鬼「ねえさん。実に踊りが上手じゃ。褒美に宝をやろう。また明日踊りに来なさい。それまでお前さんのおっぱいを預かっておく。」

鬼はにこのおっぱいを取ってしまいました。

にこ「えっ!?…ちょっと、何でよ!!」



何故にこが鬼を怒らせられなかったのか、

実は真姫、にこに踊りの事をきちんと説明していなかったのです。

真姫という女の性格には、少々素直でないという欠点がありました。

なので、自分の踊りが下手だと言いたくないが故に、踊りの事を少し誤魔化して説明していたのです。

踊りが下手な真姫とは逆に、にこは村の中でも一番といわれるほど踊りの上手い女でした。

そんなにこの踊りを見て、鬼が喜ぶのも無理はありません。



にこ「にこのおっぱいが本当にまな板になってしまったにこ…」

にこは貰った宝の袋を開けてみました。

中にはたくさんのトカゲが入っていました。

鬼「我々トカゲが大好物なんですよ。でも少し余っているので、貴方様にわけて差し上げあげようと思いまして…」

にこ「ぬわんでよ!」

ありふれた悲しみの果てのにこは、宝を持ったままトボトボ家に帰っていきました。

このお話が、後ににこが世界を代表するトカゲ研究者となる人生の始まりだったとさ。


めでたしめでたし


3.【一寸おっぱい】(一寸ぼうし)

むかしむかしあるところに、にこという名の女が住んでいました。

この女はとある事件をきっかけに、おっぱいを無くしてしまっていました。

おっぱいの無いにこは、毎日おっぱいが育つようにと神様にお祈りをしていました。

にこ「神様、どうかにこにおっぱいを授けてください。わがままは言いません。どんな小さなおっぱいでも構いません。」

そんなある日、驚いた事に、にこは自分の胸が少し膨らんでいるのに気がつきました。

神様からおっぱいを授かったのです。

一寸にも満たない小さなおっぱいでしたが、にこは大変嬉しがりました。

にこは早速そのおっぱいを一寸おっぱいと名付け、大切に育てました。

一寸おっぱいはたくましく頭の良いおっぱいになり、ある日にこにこう言いました。

おっぱい「お母さん、私におわんと箸と、何か武器になる物をください。」

にこ「一体どうするつもりにこ?」

おっぱい「都に行って、もっと大きく成長したいのです。」

にこは許しをあげ、一寸おっぱいは早速都へ向かいました。

一寸おっぱいは、剣の代わりにゴキブリの脚を、さやの代わりにフケをにこからもらいましたが、出発した後に道端に捨てていきました。


少し歩くと、一寸おっぱいはゴキブリに会いました。

おっぱい「ゴキブリさん、川はどこですか。」

ゴキブリ「チンゲンサイ畑を曲がった所だよ、はぁ…あんチキショー…」

そのゴキブリは酷く落ち込んでいるように見えました。

おっぱい「あの…どうかしたんですか?」

ゴキブリ「仲間が殺られた。あの民家の女に…!絶対に許さない!」

ゴキブリが指をさした方には、今さっきまで暮らしていたにこの家が見えました。

納得した一寸おっぱいは川に着くと、おわんに飛び乗り、矢のように川を下っていきました。

途中でナマコが一寸おっぱいを食べ物だと間違えて襲って来ましたが、一寸おっぱいは箸を使って何とかナマコを追い払いました。

波に揺られ、風に吹かれ、乳輪がちぎれ、やっとのことで都に着きました。

おわんを降りて町を歩いていくと、そこには立派な家が立っていました。

一寸おっぱいは、この家で働くこうと思い、家を訪ねました。

最初は相手にされませんでしたが、一寸おっぱいは頭が良く、交渉が成立してこの家で働く事になりました。

家には若い娘がおり、一寸法師はその娘からいろいろな事を教わったりしました。


ある日、娘は一寸おっぱいを連れて宮参りに出かけました。

その途中、二人の前に大きな鬼が現れました。

鬼「この娘は俺様が頂く。」バンッ

娘「キャァッ!ダレカタスケテー!」

なんとその鬼は、娘をさらいに来たのです。

おっぱい「悪い鬼め。お嬢さんにちょっとでも手を出せばただではおかないぞ。」

鬼「生意気な。食べてしまうぞ!」

と鬼は言うと、一気に一寸おっぱいを飲み込んでしまいました。

しかし、一寸おっぱいも負けていられません。

自分の中に蓄えていた乳を、鬼のパンツに向けて噴射しました。

通行人「見てあの鬼のパンツ!なんであんな堂々と漏らしてんのw」

通行人「ギャハハ!マジウケるw」

鬼はとても恥ずかしくなってしまいました。

鬼「…っ、くそぅ。今日の所は諦めてやる…それよりも早くパンツ変えないと…」

鬼は一寸おっぱいを飲み込んだまま家に帰っていきました。


それから数日が経ちました。

一寸おっぱいは未だに鬼のお腹の中にいました。

おっぱい「早く外に出たい…」

同じ頃、鬼もまた悩みを抱えていました。

鬼「この頃お腹の異物感がすごい。一体どうすればあいつをお腹から出せるんだろうか…」

鬼「オムツが何枚あっても足りん。ここは一つ医者に診てもらうとするか。」

鬼は病院へ行きました。



看護師「次の方どうぞ〜」

鬼「うっす、鬼っす。」

先生「ヴェェ…鬼…」

鬼「何か言いました?」

先生「いえなんでも。ところで今日はどうされました?」

鬼「実はこの前異物を飲み込んじゃったんですけど、取り出してもらえませんか?」

先生「わかりました。それでは今から部屋を案内しますので…」



鬼には手術が行われ、無事に一寸おっぱいが出てきました。

おっぱい「先生、本当にありがとうございます。貴方は私の命の恩人です。」

おっぱい「良ければお名前だけ聞いてもよろしいですか?」

先生「私は西木野真姫よ。」

おっぱい「真姫さん!お願いがあります。」

真姫「一体どうしたの?」

おっぱい「是非私を、貴方のおっぱいにさせて下さい!」

こうして真姫はますますナイスバディになったとさ。

にこ「ちょっと!!私の事忘れてない!?」


めでたしめでたし


4.【はなよのよめいり】(ねずみのよめいり)

むかしむかしある家に、花陽という名の可愛らしい娘がいました。

花陽の両親はいつもこう思っていました。

「花陽に世界で一番素晴らしい花婿を見つけてやらなくては。」と。

そして、花陽もとうとう結婚をする年齢になりました。

結婚するには花婿を決めなければなりません。

そこで、この世で一番素晴らしい人を花婿に選ぼうという事になりました。

花陽母「花陽、貴方が思う一番素晴らしい人は?」

花陽「一番素晴らしいのは…お米さんだよ!理由なんて…言わなくてもわかるよね。」

二人は早速田んぼにいるお米の所へ行って頼みました。

花陽「あ、あの、お米さん!あなたは世界で一番素晴らしい人です!わ、わたしと、け、結婚してください!」

お米「いやいや、花陽さん。私は世界で一番素晴らしくありませんよ。一番素晴らしいのは水さんです。水さんがいなければ私は死んでしまいます。」

花陽「なるほど、ありがとうございました!」

二人は水の所へ行って頼みました。

花陽「み、水さん!あなたは世界で一番素晴らしい人です!わたしと結婚してくれませんか?」

水「いえいえ、花陽さん。私は世界で一番素晴らしくありませんよ。一番素晴らしいのは土さんです。私は土さんがいないと流れる事が出来ませんから。」

花陽「確かに…ありがとうございました!」


二人は土の所へ行って頼みました。

花陽「土さん、あなたは世界で一番素晴らしい人です。わたしと、け、結婚してくれませんか!」

土「いやいや、花陽さん。私は世界で一番素晴らしくありませんよ。一番素晴らしいのは肥料さんですよ。肥料さんがいるからこそ、私は豊かな土になれるのです。」

花陽「なるほど!ありがとうございます!」

二人は肥料が保管してある肥料倉庫へ行って頼みました。

花陽「うんちさん、あなたは世界で一番素晴らしい人です。わたしと結婚してください!」

うんち「いやいや、花陽さん。私は世界で一番素晴らしくありませんよ。一番素晴らしいのは私を生み出してくれた凛さんです。凛さんがいなければ私は存在できませんでしたから。」

花陽「なるほど。凛さんって…確か隣に住んでる人だよね?」

花陽母「確か貴方と同い年…!丁度いいじゃない!」

花陽は隣に住む凛と結婚することにしました。

花陽「凛さん、あなたは世界で一番素晴らしい人です。わたしと結婚してください!」

凛「にゃ!?喜んで!」

こうして二人はめでたく結ばれたとさ。


めでたしめでたし


むかしむかしあるところに、凛という名の羊飼いの少女がいました。

凛は可愛らしい見た目をしていましたが、村でも随一の嘘つきです。

凛は村へ出ては、大きな声でこう叫ぶのでした。

凛「オオカミが出たにゃー!羊を襲いに来たにゃー!」 ・

すると、驚いた村人たちは次々に飛び出してくるのです。・

村人「何処だ何処だ!オオカミは何処だ! 」・

しかし、オオカミなんて何処にもいません。 ・

村人は騙されたことを知り、カンカンになって帰っていったのでした。・

凛「ハハッ!人を騙すのは楽しいにゃ〜。」

凛は一人の力で大衆を動かす快感を覚え、もっと人を騙してみたくなりました。

そして同じような事が何度か続き、その度に村人たちは騙されました。

何度も何度もこの事が繰り返されるうちに、次第に村人は凛の言うことを信じなくなっていきました。

・はどういう意図でやってるの?

>>21
なにこれ!?今気付いた!
>>20の「・」は無視して下さい。
すみません…


そんなある日の事、凛がいつも通り羊飼いの仕事をしていると、遂に本当にオオカミたちがやってきたのです。・

凛「今度は本当にオオカミが出たにゃー!羊を襲いに来たにゃー!」

しかし村人は、誰も凛の言う事を信じません。

凛「今度こそ本当なんだにゃー!助けてくれにゃー!」

凛は必死になって大声で助けを呼びました。・

それでも村人たちは、誰一人として凛の言う事を信じようとはしませんでした。・

とうとうオオカミは凛の羊たちを襲い始めました。

凛「あぁ…凛の羊が…」

そして羊を食べ終わったオオカミは、狙いを凛に定めました。

凛「…えっ…凛!?凛は美味しくないよ!?」

そんな凛の声も届かず、オオカミは凛に向かって猛突進してきます。

凛「ぐわし!にゃーーー!!」

バクッ

そのまま凛はオオカミに食べられてしまいました。



村人が凛の訃報を信じ始めたのは、凛がいなくなってから一日が経ってからでした。

村人は、凛がいくら嘘つきだったとは言え、可愛らしい羊飼いだっただけに悲しみました。

村では、誰かが助けを呼んだら嘘であっても助けに行かなければならないという決まりが定めらたりもしました。

それからというもの、村の中では誰も嘘をつかなくなりました。

そして村人の誰もが、事は取り敢えずこれで済んだように思っていました。

しかし、事は収まることなく、それどころかさらに深刻な問題となっていったのです


まずこの事件がらニュースや新聞で国中に大きく伝えられると、村への批難が殺到するようになりました。

世間の人たちは、こんなに可愛らしい子が嘘をつくはずがない、どうして助けを呼んだのに誰も助けなかったのか、全て村の責任だと思い込みました。

マスコミでは凛を擁護するような報道がされ、世間はますます村の過失を責める風潮になっていきました。

さらに、凛の死に対する損害賠償が求められ、裁判の結果は可決されました。

裁判所は村に対して、村一つでは到底払えないような高額の請求を求めました。

村の景気は一気に悪化し、

半年もしない内に村は破綻してしまいましたとさ。


めでたしめでたし?


昨日あと5話書くって言ったけど訂正。何話か追加して書きます。


あと>>20の題名忘れてた。
5.【オオカミ少女、凛】(オオカミ少年)です。
いろいろお粗末でごめんちゃい。


6.【えりの恩返し】(ツルの恩返し)

むかしむかしあるところに、貧しいおじいさんとおばあさんが暮らしていました。

ある寒い雪の日、おじいさんは町へ薪を売りに出かけた帰り道でした。

雪の中に何かが動いているのです。

おじいさん「一体あれは…なんじゃろ?」

なんと、自作のツチノコ捕り機に何かがかかってるではありませんか!

おじいさん「っしゃぁぁ!」

おじいさんは50年ぶりのガッツポーズをしました。

おじいさん「わしのやってきた事は間違いではなかったのじゃ!」ポロポロ

おじいさんさんは泣きながら大喜びしました。

おじいさんさんはこの日を今か今かと待っていたのです。

おじいさん早速ツチノコ捕り機の所へ行ってみました。

しかしよく見てみると、ツチノコの姿とは大きく掛け離れている姿をしています。

そうです、ツチノコ捕り機にかかっていたのはツチノコでは無くツルだったのです。

おじいさん「んじゃよツルかよ…」ペッ

おじいさんは唾を吐いてガッカリしました。

おじいさん「お前のせいで無駄泣きしてしまったじゃろ。とっととわしの前から消えてくれ。」

おじいさんはツルを、ツチノコ捕り機から追い出しました。

おじいさんに追い出されたツルは、すぐに空へと飛んで行ってしまいました。

おじいさん「全く嫌な事もあるもんじゃ…」

おじいさん「…ん?待てよ、あのツルを焼き鳥とかにして食べれたのか…!」

おじいさん「チクショー!逃がさなきゃよかったわ!」

おじいさんは後悔しながら、家に帰って行きました。


その日の夜、ふと家のドアをノックする音が聞こえました。

「だれでしょう。」とおばあさんは扉をあけたところ、美しい娘がそこに立っていました。

??「雪で道に迷ってしまいました。どうか一晩ここに泊めてもらえないでしょうか。」

おばあさん「今夜は特に冷える。さあ入んなさい。」

娘は喜び、そこに泊まることにしました。

??「私の名前は絵里です。よろしくお願いします。」

おじいさん「絵里って言うのかい、よろしくよろしく。」

その日から、絵里はおじいさんの家で暮らすようになりました。

ある日、娘はこう言いました。

絵里「私に一つ、部屋を貸して下さい。」

おじいさん「部屋を借りてどうするんた?」

絵里「おじいさんたちにこの恩を返すべく、働きたいと思っています。」

おじいさん「おぉ、それは素晴らしいことじゃな。自由に借りていいよ。」

絵里「ありがとうございます。ただし、私が部屋で作業をしている時は、絶対に決して部屋をのぞかないでください。」

おばあさん「わかりました、決してのぞきませんよ。それでは素晴らしい仕事を期待してますね。」

そう言って、絵里の恩返しは始まりました。


次の日の朝、絵里はおじいさんとおばあさんに札束を渡してこう言いました。

「昨日の夜に、早速仕事をしました。受け取ってください。」

おじいさんとおばあさんは大喜びしました。

そして次の日も、またその次の日も、毎日朝になると絵里は札束をおじいさんとおばあさんに渡すのでした。

二人は喜びながらも、とても驚いていました。

どうしたらこんな大金をたった一晩で稼げるのか、不思議でたまりませんでした。

絵里は昼間は部屋でぐっすり寝ています。

夜にする仕事なのです。

絵里は夜になると、家を出て町へ出かけます。

そして、数分経つとこっそり家に帰り、部屋にこもってはしきりに何かをしているようにも見えます。

二人は、絵里が一体どんな仕事をしているのか、気になって仕方がありません。

とうとう二人は、一日こっそり絵里を観察してみる事に決めました。



まずは、絵里が町へ出かけた後、二人は絵里の部屋を覗いてみました。

しかし、絵里の部屋には布団が敷いるだけで、特に変わったものはありません。

他に何かあるとしたら、部屋に漂う変な匂いです。

あまりいい匂いとはいえず、二人は少し不安になりながらも部屋を後にしました。

そして絵里が帰ってくると、二人は壁の向こうから絵里を観察しました。

絵里にはバレていません。

廊下を歩く絵里の近くには、何か別の大きい物が動いているように見えます。

そして絵里は、その何か大きい物と一緒に部屋に入っていきます。

やはり、部屋の中ではなにかがしきりに行われているのです。

二人は少し心配になりながらも、その日の観察をやめました。


そんな事があってからまた数日が経ち、絵里はいつものように町へ出かけて行きました。

そろそろ絵里の事が心配になってきたおじいさんとおばあさんは、絵里の事について話し合っていました。

おばあさん「あの子…まさか変な事とかはしてないわよね…?」

おじいさん「もしかしたら…枕営業とか…」

そこへ、絵里が帰ってきました。

絵里「今の話を全て聞いてしまいました。」

絵里「お二人ともそんなにスケベなことが大好きだったなんて…本当に信じられません。」

おじいさん「いや…こ、これは誤解じゃ、待ってくれ…」

絵里「私の正体はあの時おじいさんに助けられたツルです。」

絵里「私は今まであの時の恩返しのつもりで働いていました。お二人とも心の純粋な優しい方だと思っていたのに…もうこの家にはいられません。」

おじいさん「じ、じゃあ本当はなにをしていたんだ?」

絵里「ツルに変身して自分の羽毛で絹を織っていました。」

おばあさん「じゃあ、貴方が部屋に連れていた大きな物は?」

絵里「あれはミシンです。ミシンが無いと絹が織れないので、町へ行って毎晩借りてくるのです。」

おじいさん「どうして夜に?」

それは「私が夜行性だからですよ。」

おばあさん「あの部屋の変な匂いは?」

絵里「変な匂い?…それは私が鳥類だから貴方たちがそう感じるだけでしょう。」

絵里「とにかく、この家とも今日でお別れです。今まで本当にありがとうございました。」

そう言って絵里は、ツルに変身して大空へと羽ばたいていきましたとさ。


めでたしめでたし




ツルに変身した絵里は、空を飛んでいる途中ふとこんな言葉を呟きました。

絵里「この話を読んでいるそこのあなた。」

絵里「まさか、おじいさんやおばあさんのようなスケベな発想なんてしてなかったわよね?」

絵里「そもそも貴方たちは、ツルの恩返しという元のストーリーと結末を知っている。」

絵里「それなのにわざわざスケベな発想をしてしまったあなたはね…、」

絵里「ミトメラレナイワァ。」


めでたしめでたし


7.【マッチ売りの穂乃果】(マッチ売りの少女)

それは、ひどく寒い夜のことでした。

辺りはもう真っ暗で、こんこんと雪が降っていました。

寒い夜の中、みすぼらしい一人の少女が歩いていました。

少女の名前は穂乃果といい、マッチ売りをしているのでした。

「マッチはいりませんか。マッチを買ってください。」 ・

しかし、マッチというのも、マッチ売りというのも表面上の名前。

マッチの正体はマッチを模した麻薬、穂乃果は麻薬の密売人なのです。

本当ならこの時間に約束の人が来るはずなのですが、今日は何故だかなかなか来ません。

もうお腹もペコペコです。

でも、家に帰る勇気はありませんでした。

なぜなら、マッチが一箱も売れていないので、一枚の銅貨さえ家に持ち帰ることができなければ、恐いお父さんに怒られるに決まっているからです。

寒さにぶるぶるふるえながらゆっくり歩いていました。 ・

穂乃果「そうだ!マッチであたたまろう。」 ・

少女はマッチを模した麻薬を箱から取り出して、いつものお父さんを思い出し、見よう見まねで使ってみました。

穂乃果は幻覚を見ました。・

まるで、大きな鉄のストーブの前にいるみたいでした。いえ、本当にいたのです。目の前にはぴかぴかの金属の足とフタのついた、あたたかいストーブがあるのです。 ・

穂乃果「あったか〜い。」 ・

穂乃果はもっとあたたまろうと、ストーブの方へ足をのばしたその時、薬の効果は切れて、ストーブもパッと無くなってしまいました。

穂乃果はもう一つの薬を使いました。

すると今度は、目の前に白いテーブルクロスがかかったテーブルが現れ、豪華な料理と、ヒキガエルの丸焼きがのっていました。 ・

穂乃果「わぁ…おいしそう…」 ・

穂乃果はヒキガエルも美味しく見える程にお腹をすかせていました。

その時、また薬の効果が切れてしまいました。

穂乃果はもう一つの薬を使いました。

今度も幻覚が見えましたが、それは余り良い物ではありませんでした。

至る所についているダニが大きく見えるようになってしまったのです。

穂乃果「きゃあ!気持ち悪い!」

そう叫ぶと、ダニはふっと消えていきました。

もう薬は残り一つしか残っていません。

穂乃果は最後の薬を使いました。

今度は自分が海の中にいます。

目の前に人面魚が現れました。

よく見てみると、親友の海未ちゃんにそっくり!あっちの人面魚はことりちゃんみたい!

穂乃果は親友と仲良く泳ぎ回っていました。

今度はいつまで経っても幻覚は消えません!

穂乃果は楽しい夢を見ながら、永遠なる安らかな眠りに落ちていったとさ。


なんまいだーなんまいだー



8.【にこと豆の木】(ジャックと豆の木)

むかしむかしあるところに、にこという名の少女がいました。

少女は身長が低く、いつか身長を伸ばしたいと思っていました。

ある日、にこは町へ買い物に出かけると、不思議なおばあさんに出会いました。

おばあさん「どなたか欲しい方いませんか。魔法の種です。とても大きく育ちますよ。」

にこ(もしかして…その種を食べればにこも大きくなれる…!)

にこはその種を買い、早速飲みました。




翌日、

にこは星になったとさ。



なんまいだーなんまいだー


9.【のぞみ地蔵】(かさ地蔵)

むかしむかしあるところに、希という名の少女がいました。

希は、学校でアイドル活動を行っている美少女でした。

年も迫った大晦日、希は雪の中をパンパースを売りに町に出かけますが、ひとつも売れませんでした。

希は吹雪になりそうな気配がしたので、パンパースを売ることをあきらめ家に帰ることにしました。

吹雪の中の帰り道、希は6体のお地蔵さまを見つけました。

お地蔵様は真っ白に雪をかぶって、なんとも寒そうです。

希「これはこれはお地蔵様や。こんなに雪をかぶってさぞ寒いやろなぁ。このパンパースをかぶって温かくした方がええやん。」

そういって希は、売るはずだったパンパースをお地蔵様の頭にかけてあげました。

ところが最後のお地蔵様の分がひとつ足りません。そこで希は自分のはいていたパンツをかぶせてあげました。

6体の地蔵は、希の優しさに強く心を打たれ希推しになり、特に最後の地蔵は、一気にのぞキチに目覚めました。




それからというもの、希のアイドルグループは頻繁にライブを行うようになりました。

そしてそのライブでは、紫のペンライトをてにして頭にパンツを被る、6体の地蔵がよく現れたとさ。


めでたしめでたし



μ's短編童話集【終】


終わりです。依頼出してきます。

最後の方は投げやりな感じだったが

こいつあんきら裁判のやつじゃね?

>>20>>23>>31の「・」は全て、俺のアイフォンちゃんの誤変換です。無視して下さい。

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