いろは「とりあえずビールで」 (238)

八幡「おい」

いろは「店員さーん、生ビール二ついそいでくださーい」

八幡「ちょっと待て」

いろは「あ、あと焼き空豆と蛸わさも一緒に」

八幡「まてーい」

いろは「さっきからなんなんですか、まったくもう」

八幡「なぜ居酒屋なんだ、なぜ生徒会お悩み相談をここでする」

いろは「人間、酔わなきゃやってられない時もありますよ、先輩だってありますよね?」

八幡「ねえよ!俺たちまだ未成年で高校生だよ!学校にバレたら退学だよ!この居酒屋潰れちゃうよ」

いろは「はー世知辛い世の中ですね、もし退学になったら先輩責任とってくださいね?」

八幡「むしろおまえが取ってくれよ、ここに誘い出したおまえが俺を主夫にしてくれよ」

いろは「なかなか魅力的なご提案ですが、条件がかみ合いませんのでごめんなさい」

店員「へい、生二つに焼き空豆と蛸わさね、あとサービスでニンニクの素揚げね、これで頑張ってよ、げへへ」

いろは「わーありがとうございます、先輩、先輩、店員さんのためにも頑張らないといけませんね」

八幡「何を頑張るんだよ、明日学校があるのにニンニクなんて食わねえよ」

いろは「先輩、いいですか?」

八幡「なにがだよ」

いろは「わたし酔ったらすごいんですよ、きゃー先輩のエッチーわたしを酔わしてどうする気ですかー?」

八幡「いつもより騒がしいやつだ、よっこらっせ」

生ビールを一気飲みする八幡

いろは「先輩すごいですね!さすがわたしの先輩です、さーまだありますよ、ぐいぐいとどうぞ」


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八幡「はぁ~冷えたビールはうめぇな、おい!」

いろは「はい、なんですか?」

八幡「じゃんじゃん頼んでくれ、金ならある、たぶんある」

いろは「はい♪あ!すいません生ビールをピッチャーで」

八幡「おい、いろはおまえも飲めよ、今宵は宴じゃ」

いろは「はい♪飲みますよ、先輩勝負ですね」

八幡「いいぞ、おまえが勝ったらなんでも一ついうこと聞いてやる」

いろは「おお!お約束ですね、わたしが負けたらどうします?」

八幡「ん?そんなこと決まっておろう・・・お、ビールが来たな」

いろは「負けませんよ、生ビールをピッチャーもう一つお願いします」

店員「か、かしこまりました~」

八幡・いろは「「ゴクゴクごくごくゴクゴクごくごく、ぷはぁっー」」

八幡・いろは「「店員さんうまいもう一杯!あ、ピッチャーでね」

店員「よ、喜んで…」

八幡「ゴクゴク」

いろは「…ねぇ、先輩」

八幡「もう負けを認めるのか?」

いろは「違いますよ、違いますけどこの飲み比べもかなり違いませんか?」

八幡「と、いうと?」

いろは「これじゃ生徒会の相談になりませんよ」

八幡「それでいいんじゃないか」

いろは「え?」

八幡「他のことしていて話題にもならなくなるような悩みなんてどうでもいいだろ」

いろは「なるほど、確かにそうかもしれませんね」

八幡「だろ?だろ?ほら飲め飲め、飲んで騒ごうぞ」

いろは「はい!じゃありませんよ!こっちは大変なことになってるんですから!」

八幡「…どうで雪ノ下だろ?」

いろは「…はい、あの人…わたしに何か恨みでもあるんでしょうか…」

いろは「雪ノ下先輩が第二生徒会とかいう裏組織を作って先生たちを説き伏せ始めたんですよ」

八幡「…由比ヶ浜に聞いて知ってるよ、葉山をあごで使って活動してるらしいな」

いろは「はい…葉山先輩を使って女子生徒たちを集めてるんです」

八幡「川崎から聞いた、すでに全女子生徒の過半数が雪ノ下支持に回ったらしいな」

いろは「このままだと、わたしの生徒会がただの生徒会になってしまいます」

八幡「…ただの生徒会じゃなきゃどんな生徒会なんだよ」

いろは「権力なき生徒会に明日はありません」

八幡「…どうせ奉仕部でサボってるんだから、権力なんていらんだろ」

いろは「…権力がないと先輩と一緒に遊びにいけ…おっと」

八幡「権力使って遊ぶなよ」

いろは「それもこれも先輩のせいなんですよ、責任取ってくださいよ」

八幡「おまえはいつもそれだな、すぐに俺に責任取らせようとする」

いろは「だって、先輩の顔って責任押しつけたくなるんですもん」

八幡「…ゴクゴク、ぷはぁっー」

いろは「せ~んぱぁ~い」

八幡「わかったって、だからあまりくっつくな」

いろは「いいじゃないですか、この店、なんだか寒いです」

狙いすぎ

酉NGぶっ込み余裕

こういうSS見掛けるたびに思うわ、やっぱり居酒屋(本家)は次元が違ってたって

はいNG

とりあえず最後まで書いてくれ

乙?
続き待ってる

……裏組織?……第二生徒会??

八幡「ビールばかりじゃ体が冷えるか、趣向を少し変えるとしよう」

いろは「先輩、濃いめのお湯割り焼酎にしましょうよ」

八幡「だめだ、濃くすればするほど値段が上がっていく、濃いめトリックだ」

いろは「さすが先輩です、変な知識だけはたくさんお持ちで」

八幡「とりあえずボトルを頼むとしよう」

いろは「そうですね、はい、メニューですよ」

八幡「…今宵は寒い、そう遙か北の国ロシアのように寒い」

いろは「ウォッカですか、ウォッカならいい感じに酔えますね」

八幡「…JKにウォッカか、そこはかとなく危険な予感」

いろは「さっきの続きですからね、先に酔いつぶれたほうが負けですよ」

八幡「いいだろ、おーい店員さん、彼女にカシスオレンジ、僕には薄めのウーロン杯お願いします」

店員「へーい、らっしゃい」

いろは「ちょ、ちょっとちょっと先輩待ってくださいウォッカじゃないんですか?」

八幡「ふん、夜は長い日が昇るまでまだまだ時間がある、ゆっくりといこうではないか」

いろは「ウォッカが飲みたいです、ストレートで飲んで荒ぶる胃の舞を堪能したいです」

八幡「カシスオレンジ、ウーロン杯に使う甲類焼酎も広義に見ればウォッカだ」

いろは「広義に見過ぎじゃないんですかね」

八幡「うるさい、ほれ蛸わさくえ」

いろは「はい、あ~ん」

第二生徒会室

葉山「雪乃ちゃん、いい加減にするんだ、いったい何を考えているんだ」

雪乃「この総武高の実質支配」

葉山「そんなことになんの意味が」

雪乃「意味なんてあとあと付いてくるものよ」

葉山「すでに思考を放棄したのか」

雪乃「アーアー走り出したら止まらない」

葉山「雪乃ちゃん何があったんだ、相談に乗るからこんなことはやめよう」

雪乃「相談?誰にいってるのかしらね、校内相談屋こと奉仕部部長に大きく出たものね」

葉山「悪かったあやまるから、第二生徒会なんて馬鹿なことやめるんだ」

雪乃「やめないわ、絶対にやめない、ここで止まったらわたしの居場所がなくなるもの」

葉山「雪乃ちゃん」

ガラガラとドアが開く

結衣「やっはろーゆきのんお茶の時間まだ?お腹空いちゃったんだよね」

葉山「たははは、由比ヶ浜相変わらずだな」

雪乃「そうね、お茶にでもしましょう、はい、マッカンよ」

・・・十分後

結衣「・・・このマッカンの缶を見てると思い出すね、今頃どうしてるのかな」

葉山「…いやだからさ、ここ出て奉仕部に戻ればいつでも会えるよ」

雪乃「由比ヶ浜さん、彼をわたしたちの手に取り戻すためにもやるのよ」

結衣「ほえ?何をやるの?」

雪乃「第二生徒会による校内実行支配よ、教師すらわたしたちに跪くのよ」

結衣「…あ、ごめんね、メール来ちゃった」

雪乃「…あの男から?」

結衣「うん、なんか今駅前の魚みんって店にいるから来いって」

雪乃「魚みん?どんな店なのかしらね」

結衣「あ、いろはちゃんからもメールが来たし」

雪乃「またあの子と一緒なのね」

結衣「…勝負に勝った…なんのことだろこれ」

雪乃「またあの子と一緒、私じゃなくてあの子、あの後輩、あの生徒会長、あの女…」

葉山「雪乃ちゃん変な黒いものが体中から出てるよ」

続きが気になる

乙です

まだ?

結衣「ゆきのん、あたしちょっとヒッキーのところいってくるね」

雪乃「…え?あ…」

結衣「ゆきのんも一緒に行こう?」

雪乃「…私…私はいかないわ、由比ヶ浜さん一人で行ってきて」

結衣「ゆきのん…本当にいかないの?」

葉山「雪乃ちゃん…」

雪乃「誘ってもらってありがとう、でも誘われたのは私じゃないから…」

結衣「…わかった、もし来たくなったら来てね?」

雪乃「ありがとう、その気持ちだけ受け取っておくわ」

結衣「うん…それじゃ…」

雪乃「ええ、気をつけてね」

結衣「…」

超ダッシュで第二生徒会室から出て行く由比ヶ浜

葉山「雪乃ちゃん…君って人はどこまで自分に嘘をつく気なんだ」

雪乃「さっきから気になっていたのだけど」

葉山「なんだい?」

雪乃「なぜ雪乃ちゃん呼ばわりなのかしらね?」

葉山「……・ごめん」

雪乃「わかればいいのよ、あなたは私の支持者にさらなる協力を仰いでちょうだい」

葉山「ああ、その点なら抜かりはないよ、これから君の支持者たちと食事会だよ」

雪乃「…そう」

葉山「そろそろ、支持者と約束の時間だから、僕はいくよ」

雪乃「また私一人になってしまったわね…」

雪乃「最初からずっと一人だったじゃない」

雪乃「あの男のことボッチだと馬鹿にしてたのに…」

雪乃「私こそ真のボッチだったのね」

雪乃「わかっていたことだけど、改めてわかるとこみ上げてくるものがあるわね」

雪乃「…強くなるのよ雪ノ下雪乃…なんて私らしくないわね」

雪乃「帰ってパンさんと寝ましょう」

雪乃「傷ついた私をいやしてくれるのはパンさんだけ…」

??「コホン」

雪乃「平塚先生、いつもノックしてくださいと…」

平塚「すまないね、ドアが開いてたもんでね」

雪乃「…何かご用ですか?」

平塚「雪ノ下雪乃…残念だ」

雪乃「?」

平塚「君がクーデターを企てた疑いで連行するためにここにきた」

雪乃「クーデター?」

平塚「ああ、君は現生徒会政権を倒閣し新生徒会樹立容疑だ」

雪乃「そ、そんな…私は…ふざけた現生徒会に取って代わる正しい生徒会を…」

平塚「…生徒指導室へいくぞ、ついて来なさい」

魚みん

八幡「ウェーイ」

いろは「ウェーイ」

八幡「おら酒もってこいや、酒だ酒だ」

いろは「オラつく先輩、いつもと違ってかっこいいですよ」

八幡「オラオラ、もっとこっちこいや!」

いろは「強引にされると胸がキュンキュンします」

八幡「あざといいろは見てると股間がキュンキュンします」

いろは「先輩、その下ネタだけお断りしますごめんなさい」

八幡「今の台詞は八幡ポイント的にマイナスですよ」

いろは「もーしっかりしてくださいよ」

八幡「ウェーイ」

いろは「まさか薄めウーロン杯一杯でここまで酔うなんて」

八幡「グェーイ」

川崎「比企谷?」

八幡「!あ、ヤバっ」

いろは「?」

川崎「あんた、また酒飲んでるね」

意外と面白くてムカつく��

微妙にほんのりサーガっぽいのな

八幡「けっ!母ちゃ…川さ…川なんとかさんか」

川崎「あんた…」

いろは「あの、なんなんですか、先輩はわたしと飲んでるんですよ、邪魔しないでください」

川崎「ほら…帰るよ、しっかりしな」

八幡「よしてくれ…俺とおまえは何の関係も…」

川崎「…あんたはバカだよ、けーちゃんが待ってるからいくよ…」

八幡「今の俺がけーちゃんとどんな顔して合えばいいっていうんだよ」

川崎「いつも通りにしてればいいさ…」

八幡「沙希…」

川崎「あんた…」

いろは「あのぉ~先輩?川崎先輩とどんな関係なんですか?前から気になってたんですけど」

八幡「う~ん?関係?同級生?元相談者?同じ予備校生…?」

川崎「…体育祭のときに愛してるっていわれた…家が近い…妹さんから比企谷を任されてる」

いろは「それってたんなる同級生ってことですよね?恋人とか許嫁とか正妻とかそんなんじゃないですよね?」

川崎「もう少ししたら、おそらくそういう関係になる…」

いろは「…クックックッ、だったらやめてもらおう、今はわたしと先輩の二人っきりの時間、ターイムっ!」

川崎「なっ、そんなこといわなくたっていいじゃないか…グスン」

八幡「お、おい、泣くなよ、川崎」

川崎「だってぇ…この子がぁ~」

八幡「一色、とりあえず川崎に謝ってやってくれ、頼む」

いろは「どうしてですか?二人の邪魔をしてきたのは川崎先輩ですよ?」

八幡「わかってるよ、それでもだ…頼む謝ってくれ、今なら間に合うから」

いろは「いくら先輩の頼みでも…あ、メールだ…由比ヶ浜先輩…」

八幡「おい!」

いろは「先輩は少し黙っていてくださいね」

川崎「あんた…お願いだから、捨てないで…」

八幡「川崎…少し黙っていような」

いろは「…ふふふふ、来ますよ来ますよ、もうすぐ来ますよ、こーこーにっ!」

八幡「な、なにが来るっていうんだ!!!!」

いろは「総武高、二大乳女王の一人!」

八幡「あー由比ヶ浜ね、わかります」

いろは「ちなみにもう一人は…」

川崎「はい…あたしです、わかります」

いろは「…ちなみに貧乳二大女王…」

ビシッと八幡と川崎がいろはを指さした

いろは「ぐっ!」

川崎「もう一人は…」

八幡「その名前をいってはいけない」

川崎「あんた、まだあの女のことを…」

八幡「ただの情けだ…」

いろは「わたしと雪ノ下先輩って情けかけてもらわないといけない胸なんですね…」

八幡「恥ずかしい、いわせんな」

川崎「あんたにはまだ!」

いろは「ふ、二人してひどいです~せんぱぁ~い!」

総武高のと、ある廊下

戸塚「八幡どこいったのかな?」

戸塚「八幡の声聞くだけで体の底から痺れてくるんだよね」

戸塚「びりびりって…これって…」

戸塚「恋!僕にもやっと遅めの初恋なの!?」

戸塚「でもでも、僕は男の子だし八幡も男の子だし…」

戸塚「世間の流れ的に男と男でも問題ないよね、うん!ないよね」

戸塚「そのあたりはいざとなったら海老名さんに頼めばなんとかしてくれるかな」

戸塚「はぅ~ん、八幡~」

戸塚「あれ?平塚先生と雪ノ下さん?」

戸塚「二人ともどこへいくんだろ…」

総武高・生徒指導室前

平塚「さあ、入りたまえ」

雪乃「はい」

平塚が白衣のポケットをあさりたばこを取り出し火をつける

平塚「ふー、信じてた生徒を生徒会指導室(ここ)送りとはな…やりきれないな」

雪乃「先生…校内は禁煙ですよ、私が告発したら立場が逆転しますね、クスクス」

平塚「…見なかったことにしてくれるなら、貸し一つだ、どうだ?」

雪乃「先生…生徒に簡単に貸し作るのはどうかと…」

平塚「お、おう、そうだな…気にしないでくれ」

雪乃「……・ここが噂の生徒会指導室…」

平塚「そこの椅子に座ってくれ」

雪乃「椅子?床に敷かれたゴザしかないのですが」

平塚「我々、教師用語でゴザとは椅子のことなのだよ」

雪乃「ここで立っていてもいいですよね?」

平塚「いつ終わるかわからないが、それでもいいのか?」

雪乃「死んだ祖父の遺言でゴザを進める女を信用するなといわれました」

平塚「そうか…ところで腹が減ってないか?」

雪乃「いえ、特に空腹ではありません、それより帰りたいです」

平塚「…あの男の返しみたいだな」

雪乃「そばにいすぎたせいかもしれませんね」

総武高・某所

戸塚「雪ノ下さんが生徒指導室に…」

風が吹き戸塚の髪の毛をぐちゃぐちゃにした

戸塚「ふっふっふっ」

戸塚「僕から八幡を奪った罪だね」

戸塚「ずっとずっと僕が目をつけていたのに、平塚先生に頼って…」

戸塚「由比ヶ浜さんみたいなあほな子だったら、まだ許せたよ」

戸塚「でもね、でもね、雪ノ下さんみたいな子だと許せないんだよ」

戸塚「本当に不思議だね」

戸塚「君の失態を八幡に漏らして…」

戸塚「雪ノ下さん!幻滅されるがいい!!」

戸塚「八幡は僕がもらう!」

えっ

魚みん近所の自販機前

結衣「あれぇー?グーグルさん地図だとここだし」

結衣「自動販売機の前だし」

結衣「マッカンないし」

結衣「親分っぽい青い自動販売機だし」

結衣「…ヒッキーに会いたいよ」

優美子「あれ、結衣だし」

海老名「あ、本当だ、結衣じゃん、やっはろーはろーはろーはろーわーくはブラックばかり…」

優美子「擬態…JKが擬態した姿だったし…」

海老名「わたしはまだ本気出してないだけだし」

優美子「…映画化されるといいね」

結衣「二人とも、どうしてここに!?」

優美子「友達の結衣のことならなんでもわかるし…」

海老名「葉山くんが知らない女たちと遊びにいったから、その腹いせに付き合わされてここにいます」

優美子「隼人が浮気したし…浮気だし…」

結衣「優美子と葉山くんはまだ…」

海老名「それ以上いっちゃだめだよ、結衣」

結衣「……」

優美子「隼人とは…あれ?どこで知り合ったんだっけ?思い出せない」

結衣「ねえ姫菜、優美子は何をいっているんだろうね」

海老名「中の人の繋がりを…ゴフっ!」

優美子「あーしが知る限り特に繋がりはなかったし」

結衣「一目惚れだし」

海老名「…そうだね、繋がりがないなら優美子のことを好きになってくれる男の子探そうか」

優美子「うん…最近ね、授業中に目と目が合って気になってる男子がいるし」

結衣「そ、そうなんだ…(もう葉山くんはいいの?)」

海老名「きっとそれが本当の出会いだよ、優美子と相性ピッタリだよ、その男子って誰かな?」

優美子「えーえーえーええーえーえーーーーいきなりいうの恥ずかしいし」

結衣「ほら、わたしたちが応援出来るかもしれないし」

海老名「そうそう、優美子の好きな男子いってみなよ」

優美子「えっと…笑わない?」

結衣・海老名「笑わないし!」

あああ

俺かな?

魚みん店内

川崎「あんた、大丈夫?」

いろは「先輩~顔色悪いですよぉ?」

八幡「へいき、へいき、へいきだっていってんだろ!おら!やるのか!?」

いろは「先輩、天井にケンカ売らないでくださいよ」

川崎「やる、トイレでいい?」

いろは「え?」

川崎「やるのかって…」

いろは「えーっと、ただの勘違いだとおもいますよ」

川崎「そうか…」

いろは(この女、危険だ!)

八幡「由比ヶ浜ぁ~なでなでしてくれぇ~」

川崎「わかったからじっとしてろ…」

いろは「川崎先輩はいつから由比ヶ浜先輩になったんですかね」

川崎「生まれたときから由比ヶ浜だが、なにか?」

川崎の男口調ほんとやめて…

これ弟だろ

京豚の僕が書いたオナニーSS、読んでくれよな!!!





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八幡「…酒がねえ、もう終わりじゃ、世界が終わるのか」

いろは「先輩が酔いつぶれたからわたしの勝ちですからね?」

八幡「俺はボッチのまま死んでいくのか…女性の暖かさをしらずに死んでいくのか…」

いろは「そんなに知りたいならわたしが教えてあげましょうか?」

八幡「おっぱいに挟まれて死にたかった」

川崎「男は胸に母親を思い出すというしな、仕方がないあたしが…」

八幡「ぬ~女の子どうし争うんではねえ、酒がまずくなる」

いろは「ごめんなさい」

川崎「ごめん」

八幡「わかればいい、ほらじゃんじゃん酒をうぷっ」

いろは「先輩!ここで吐かないで吐くならトイレで!」

川崎「あたしが、このあたしがトイレに連れて行ってやる」

八幡「うーーぇっぷ」

川崎「ほら肩につかまれ、絶対に肩で吐くんじゃないぞ」

いろは「先輩…が他の女につれていかれる、しかし、今は止めるわけにはいかないのです」

八幡「うぅぅぅぅ」

男子トイレ

川崎「ほらトイレだ、吐くならここにしなよ」

八幡「…悪いな」

川崎「いいよ、あたしは外で待ってるからね」

八幡が川崎の手をつかんだ

八幡「いや、ここにいてくれ、俺と一緒にいてくれ」

川崎「あんた…」

八幡「川崎!頼む俺といてくれ、一生一緒にいてくれや」

川崎「その言葉、うれしいけど、ここ男子トイレだから」

八幡「あっ」

川崎「それじゃ、あたしは外で待ってるから…」

モブ男「……」

川崎「お騒がせしました…」

川崎って男口調じゃなくね? アニメでもそんなとこあったっけ?

男子トイレ前

川崎「……」

男子トイレ戸が開く

川崎「あ、ひき…すみません」

モブ男が迷惑そうに川崎を見ながら席へ戻っていった

川崎「…あたしは男子トイレ前でなにやってんだか」

ガラガラと戸が開いた

八幡「…川崎、待たせて悪い」

川崎「あたしはいいけど、あんた大丈夫なの?顔が真っ青だよ」

八幡「大丈夫だとはいえないな、まだ胸のあたりがムカムカしてこみ上げてくるものがある」

川崎「そう…少し休んで落ち着いたら帰ろう、あたしが送っていくよ」

八幡「川崎、助かるよ、まだ一人で帰れそうにないし」

川崎「いいよ、ほら席へ戻ろう、あの生徒会長の子も待ってるよ」

八幡「そうだった、あいつまだいるんだったな忘れてたわ」

川崎「…あんたってたまにサラッと酷いこというね」

八幡「聞かなかったことにしてくれ、あとさっきいったことも…」

川崎「あれはなかったことに出来ないよ、もう一生ついて行くよ」

八幡「…なかったことにしない?」

川崎「だ~めぇ」

二入していろはが待つ座席へもどった

店員「あしゃーすまたのご来店お待ちしております!」

八幡「高校生の俺たちお待ちしていいのかよ」

いろは「酔って吐いた人がいう言葉じゃありませんね」

川崎「ほら、あんた強がってないでこっちきなよ」

八幡「おお、悪いな肩借りるよ」

いろは「それじゃわたしが荷物お持ちしますね」

八幡「一色も悪いな、もう暗くなってきたから帰ってもいいんだぞ」

いろは「家に着くまでがデートですから、おうちまでお供しますよ」

八幡「いつからデートになってたんだ」

いろは「いつものことじゃないですかー」

川崎「ほらいくよ」

八幡「お、おう…ゆっくり頼むよ、まだのどのあたりに…こみ上げてくるし」

川崎「はいはい」

海老名「あー!二人ともいたよ!こっちこっち!」

八幡「ん?海老名さんか?」

結衣「ヒッキーどうしたの!?沙希に担がれてるし」

優美子「まさか、あんたがヒキオになんかしたの!?」

川崎「またあんた、見ての通り比企谷が酔いつぶれただけだよ」

いろは「はい、先輩お酒弱いくせに無理して飲むから…無理した先輩かわいかったですよ」

海老名「ほぉほぉー」

川崎の男口調やめろやマジで

乙です
期待してます

乙です

生徒指導室

平塚「まったく君というやつは」

雪乃「…なにか問題でも?」

平塚「おおいにあるだろ、学生が学校でクーデター騒動なんて聞いたこともない」

雪乃「今までの生徒が無能なだけだった…そういうことで」

平塚「そういうことじゃない!生徒たちが選んだ生徒会を自分の都合でひっくり返すなといっているんだ」

雪乃「生徒のためです、さらに強いては先生のためでもあると思うのですが」

平塚「…どうやら君と比企谷を合わせたのは失敗だったようだな」

雪乃「かもしれませんね」

平塚「まさかあの男が表の道をいき、裏の道を君がいくとはな…まったく予想外だよ」

雪乃「予想外だからこそ楽しいのでは?わたしはあの男を見ていてそう考えるようになりました」

平塚「違うな、今の君は彼の悪いところばかり吸収している」

雪乃「今までのわたしにはなかった考え方です、彼の存在はわたしの中で巨大なものになっています」

平塚「…どうやら奉仕部を作ったことは間違いだったようだな」

雪乃「以前のわたしなら間違いだったと断言したかもしれません、しかし今のわたしは胸を張っていえます奉仕部は正しかったと」

平塚「さて、どうしたもんかね」

雪乃「…話が終わったのなら帰りたいのですが」

平塚「君は本当に変わったな、以前なら自分の考えだけを押しつけてくるなんてことはしなかった」

雪乃「平塚先生の望んだ結果ですよ」

平塚「今の君を望んだ覚えはないのだがね」

これは酷い、最近は面白いSSが無くて悲しいよ。ヘイトかこういうクソみたいなのしかないな

乙乙

>>47
色々ひどいけどひどい点を挙げないでクソとか言ったらただの暴言

川崎をどうにかしろ

乙です

生徒指導室前

雪乃「失礼します」

平塚「気をつけて帰るのだよ」

雪乃「はい」

平塚「明日の放課後もここに来るように」

雪乃「…」

平塚「まったく、いきたまえ」

雪乃「失礼します」

ガラガラと戸を閉めた

雪乃「早く帰ってパンさんに慰めてもらいましょう」

生徒指導室から出てくる雪乃を見ていた生徒がいた…

戸塚「…八幡と雪ノ下さんの関係に亀裂が入ってる…」

戸塚「うまくやれば、僕にだってチャンスがあるかもしれない」

戸塚「…運動部のみんな、僕に力貸してくれるかな」

戸塚「やるなら徹底的にやるしかない、これも僕と八幡のためだよ」

さらに戸塚のを見ていた人がいた

城廻「たしか彼は比企谷君の友だちの東戸塚くん…ちがった戸塚くん」

城廻「…なんだか比企谷君の貞操の危機かもしれない」

城廻が指をパチンとならした

相模「…お呼びでしょうか?城廻元会長」

城廻「ブーめぐりんと呼んでください」

相模「めぐみん」

城廻「…ほっほっーわたしのことを頭のおかしいめぐみんと呼ぶのか、いいだろわたしが本当に頭がおかしいことを見せてやろうじゃないか!」

相模「すみません、城廻元会長の顔を見るとついからかいたくなってしまう」

城廻「もーひどいよー」

相模「それでわたしに何の用ですか?いきなり呼びつけたりして」

城廻「うん、あのね…戸塚くんを調べてほしいの」

相模「戸塚…戸塚ってあの戸塚彩加ですか?」

城廻「その戸塚くんだよ、彼が何をしようとしてるか調べてくれるかな?」

相模「…いやです」

城廻「そこをなんとか頼むよ~」

相模「いやです、比企谷一派と関わりを持ちたくありませんので」

城廻「まだ体育祭のこと根に持ってるんだね」

相模「そうですよ、悪いですか!」

城廻「人間もう少し適当に生きないと辛いだけだよ」

相模「城廻元生徒会長みたいに適当になんか生きられませんよ」

城廻「ひどーいー私はこう見えてもいろいろ考えてるんだよ」

相模「何をですか?」

城廻「帰ったら何しようとか、どこへ買い物に行こうだとか、あのお店おいしそうだなとか…」

相模「幻滅しました」

城廻「それにちゃんと将来のことだって…ちゃんと安定した家庭を築いてくれる人いないかなとか」

相模「相手は?」

城廻「えーえーえーえー、それを聞いちゃう?聞いちゃうの?恥ずかしいな~」

相模「ならいいです」

城廻「えっとね、怒らないでね私がいいなと思ってるのはひき…えーーーーーーーーー!」

相模「早く話を進めてください」

城廻「…えっとだから、戸塚くんが何をしようとしてるのか調べてほしいんだけど」

相模「…明確な指示もなしにですか?」

城廻「ほら、そこはあうんの呼吸で、空気呼んで、相模さん得意でしょ?」

相模「いろいろいいたいことはありますけど…相変わらずでたらめですね」

城廻「そのでたらめぶりのつじつま合わせするのは相模さんの役目でしょ」

相模「まったく、どれだけその役目のために酷い思いしたか…」

城廻「ごめんね~」

相模「わかりましたよ、戸塚が何をしようか調べます」

城廻「ありがとーうれしいよ」

相模「でも、それだけです、それ以上のことはしませんし、関わりません」

城廻「うん!されだけ調べてくれたら助かるよ、あとは私がなんとかするよ」

相模「なんとかですか…」

城廻「将来の幸せな家庭のためだもん!なんだってするよ!」

相模「…すでスタート地点で道を誤ってるし」

城廻「む~比企谷君はいい子なんだからね」

相模「そうですか、それでは調べがついたらいつも通りメールでお知らせします」

城廻「うん!待ってるよ」

相模「はい」

カラオケ屋

葉山「次に歌うのは誰かな?」

女の子1「はーい!はーい!わたし、わたし」

女の子2「えーあんたさっき歌ったし」

女の子3「ねー葉山くんそろそろ二人で抜けださいない?」

葉山「はははは、だめだよみんなで楽しもう」

女の子4「ねぇ、葉山くんはいいの?」

葉山「なにがだい?」

女の子4「本当は好きな人と一緒にいたいんじゃないかなっと思った」

葉山「僕はみんなといるの楽しいよ」

女の子4「そう…ならいいんだけどね」

葉山「……少し疲れたから場所変えようか」

女の子4「そうね」

夜道

川崎「……」

八幡「……」

結衣「沙希、疲れたら変わるし…」

川崎「大丈夫」

結衣「うん」

八幡「……」

いろは「…ねえ、先輩、先輩ったら」

八幡「んだよ」

いろは「先輩のカバン重いです」

八幡「教科書が入ってるからな」

いろは「重いです」

八幡「……」

結衣「なら、あたしが…」

いろは「大丈夫ですよ、いろいろと重いのはわかってましたから」

結衣「そうなんだ、はははは…」

川崎「……」

優美子「あーしなら、そんな重さなんて気にしないし」

八幡「なんで、三浦が一緒に帰ってんだよ」

優美子「なんかいった?」

八幡「いいえ、なにも…すみません」

八幡「……」

川崎・結衣・いろは・優美子「……」

海老名「…ヒキタニくんさ…」

八幡「あ?」

海老名「私に告白したこと覚えてるよね?ヒキタニくんと私って…なんとなくお似合いだよね私たちって」

優美子「海老名!?」

結衣「姫菜!?」

川崎「……」

いろは「告白って、先輩が告白したんですか?」

海老名「うん、修学旅行の最終日にね…突然だったからお断りしたけど…」

いろは「むーせ・ん・ぱ・い」

八幡「あの時は仕方がなかったというか、そうさざるえなかったというか…」

いろは「先輩の浮気者」

八幡「それはおかしいから」

川崎「…浮気者」

結衣「浮気だし」


面白いけど文化祭と体育祭が作者の頭の中でごちゃ混ぜになってるだろ。それくらい整理してから書け
あと川崎無言なのやめろ

男言葉を指摘されたら、今後は一転して無口になる川崎に笑った

乙です

雪ノ下のマンション
雪乃がドアを開け中へ入っていく

雪乃「はぁ~疲れたわ」

雪乃「お腹空いたな」

雪乃「……」

陽乃「玄関を開けたら2分でご飯する?」

雪乃「…姉さんいたのね」

陽乃「呼ばれた気がして」

雪乃「呼んでないわ」

陽乃「…帰るよ?」

雪乃「ええ、どうぞ」

陽乃「お姉ちゃんなのに…」

雪乃「姉さん有名よ、大学生にもなって卒業した高校にきて大きい顔をしてるって」

陽乃「…え」

雪乃「大学で友だちいないのかとか、いきたくもない大学だったから登校してないのかとか…」

陽乃「友だちいるし!大学楽しいからちゃんと登校してるし!」

雪乃「そう…よかったわ、なら帰っていいわよ」

陽乃「?」

雪乃「お父さんが大学いってるのか心配してたのよ、あとちゃんと周囲と馴染めてるのかって」

陽乃「お父さんが…」

雪乃「そうよ、お父さん心配してるからちゃんと大学いくのよ」

陽乃「いってるし!」

雪乃「あとお父さんが現実をみなさいって、きっとこれは総武高より大学を見なさいってことね」

陽乃「…雪乃ちゃんを慰めにきたのに…」

リビング

陽乃「なるほどね、あの後輩子ちゃんに比企谷くんを取られそうなんだ」

雪乃「…違うわ、彼女に校内の秩序が乱されそうなのよ」

陽乃「なるほどね、なるほどね」

雪乃「なにがなるほどなのかしらね」

陽乃「…とりあえず比企谷くんの奪回を考えないとね」

雪乃「姉さん…話を聞いてるのかしら?」

陽乃「…彼は結構、強情なところがあるからね…」

雪乃「……」

陽乃「根本的な原因は雪乃ちゃんなんだけどね」

雪乃「私?」

陽乃「…素直にならないと、大事なものを取られちゃうよ」

雪乃「……大事なもの」

陽乃「雪乃ちゃんだけじゃなくて、雪ノ下家にとっても大事なものなんだけどね…」

雪乃「それは姉さんが頑張れば…」

陽乃「無理無理、あの八方美人ぶりじゃね」

雪乃「……家のためにもあの男(ひと)を…」

比企谷家前

結衣「ヒッキー家に着いたよ」

八幡「お、おう…」

川崎「……」

いろは「ここが先輩のお家……」

優美子「なにやってんのさ、ほらポッチとな」

インターフォンを鳴らした
ピンポーンピンポーンピンポーン

八幡「なぜ連打する…」

優美子「き、緊張してた」

八幡「うちなんだ緊張しなくていい」

優美子「うん」

結衣「……」

川崎「…ほら、入るよ」

川崎が勝手にドアを開け家の中へ入っていった

川崎「…おら、入るぞ」

なんか妙なノリが変に面白いけど、川崎なんとかしてやれよ

小町「あ、あれ沙希さん?」

川崎「お邪魔します」

小町「え?え?あれお兄ちゃん?どうしたの?」

八幡「う~」

小町「お兄ちゃん顔真っ青だよ」

川崎「酔ってるんだよ」

小町「お兄ちゃん…」

結衣「小町ちゃんこんばんわ」

小町「あ、結衣さんお久しぶりです」

結衣「うん、ヒッキーちょっと酔っ払ってるからお水持ってきてくれるかな?」

小町「は、はい」

いろは「結衣先輩、今のは?」

結衣「ヒッキーの妹の小町ちゃんだよ」

いろは「あれが噂の妹さん…」

優美子「へーここがヒキオの家」

海老名「ぐふふふ」

川崎「それじゃあたしは比企谷を部屋に連れて行ってくるから…」

結衣「え?沙希はヒッキーの家に来たことあるの?」

川崎「ま、何度か来たことあるよ」

小町「お兄ちゃん、お水持ってきたよ飲める?」

八幡「お、サンキュー」

八幡「川崎、いつも悪いな…」

川崎「いいよ、もう少しで横になれるから我慢してね」

八幡「…みんなもゆっくりしていってくれ、妹の小町が相手してくれる」

小町「え!?小町が!?」

結衣「あ、沙希待ってよ、あたしもいくよ」

川崎「うん」

小町「それじゃみなさんこちらへどうぞ、お茶しかありませんけど」

いろは「……」

小町「あの、なにか?」

いろは「あなたが先輩の妹さん」

小町「先輩?えっともしかして一色さんですか?」

いろは「わたしのこと知ってるの?」

小町「ま、お兄ちゃんからいろいろ聞かされてますから」

いろは「あの、あの先輩ってあたしのことよく話すの?」

小町「毎日聞かされてますよ」

いろは「よっしゃー!」

小町「へ?」

比企谷家リビング

優美子「へーここがヒキオの家のリビング、いい趣味だし」

海老名「お、ヒキタニくんの靴下らしきもの発見」

優美子「!!??」

海老名「ぐふふふ」

小町「粗茶ですがどうぞ」

いろは「ご丁寧にどうもです」

小町「いえいえ、さーぐいぐいっとどうぞ」

いろは「…えっと」

小町「ところでお兄ちゃんがお酒飲むというか、こんなに女の人連れてくるのって初めてなんですが」

いろは「最初はわたしと二人だったんだけどね」

小町「ほほーお酒飲んで酩酊してるとか突っ込みどころありありですが…まずはその二人っきりのところからお願いします」

いろは「え?」

小町「なぜお兄ちゃんが一色さんと二人っきりだったのかですよ」

いろは「定例相談会というか定例デートというか…」

小町「あのお兄ちゃんがこんなにかわいい一色さんと二人っきり…」

いろは「か、かわいい…小町ちゃん」

小町「小町ちゃん?」

いろは「えっと…小町ちゃんはお姉ちゃんほしくないかな?」

小町「お姉ちゃんですか?」

いろは「そうお姉ちゃん」

小町「ほしいですね、押せばなんとかなりそうなところを押してるんですけどね、なかなかうまくいかないんですよね」

いろは「心配しないでいいよ、よかったらわたしが小町ちゃんの…」

優美子「こら、あんたは隼人につきまとってればいいんだし」

海老名「小町ちゃんのお姉ちゃんならこの私がなるよ」

優美子「どうしてだし」

海老名「比企谷くんから告白されたのって私だけだしね、もう決まりっしょ」

いろは「告白…」

優美子「今から告白してくるし」

いろは「…酔って倒れてる状況で告白って、どうやっても負け戦ですね」

優美子「そんなことないし、あーしが告白すれば」

川崎「なに騒いでるの」

結衣「みんな夜なんだし静かにしようよ」

小町「えっと…みなさん?」

川崎「……」

結衣「……」

いろは「……」

優美子「……」

海老名「小町ちゃん、このお茶おいしいね」

小町「どうも」

小町(なんて状況なんだろ、お兄ちゃんの嫁候補が一堂に会してしまった)

小町(一人足りない気もするけど…あの人は呼んでも来そうないしな」

小町(ここはお兄ちゃんと嫁候補さんたちの関係を一歩でも前進させなければ)

小町(お兄ちゃん、小町やるからね、やるときはやる妹だからね期待してね)

結衣「小町ちゃんが怖い顔してるし」

雪乃のマンション前

葉山「雪乃ちゃん…」

葉山「君が何を考えてるのかわからないけど…」

葉山「僕は最後まで付き合うよ…」

葉山「それが…幼なじみの僕のつとめだからね…」

通行人「……・」

葉山「コホン」

川崎の乙女みたいな女口調なんとかしろよ。極端すぎだろ

雪乃のマンション

雪乃「ふぅ~お風呂入ってさっぱりしたわ」

雪乃「…なにか冷たいものなかったかしらね」

ガサゴソと冷蔵庫をあさる雪乃

雪乃「あった…」

雪乃「MAXコーヒー…いくらなんでもあの男の影響を受けすぎかしらね」

雪乃「でも、これって変に中毒性があるから止められない」

雪乃「そう…あの男のように…」

雪乃「比企谷くん…比企谷八幡…」

雪乃「ふー」

雪乃「さて比企谷くんの代わりにパンさんに慰めてもらいましょう」

雪乃「ふーーーーーーーーーーーーーーっ、パンさぁーーーーーーーーーーーーーーんぁッ!」

ソファーの上に置いてあるぬいぐるみにダイブする雪乃

その後、雪乃がぬいぐるみ相手にナニをしたのかは秘密である

雪乃「はぁはぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

雪乃「……パンさんでストレス解消」

雪乃「パンさんごめんなさいね」

雪乃「あの男が悪いのよ…」

雪乃「私だってムラムラすることだってあるのに…あの男」

雪乃「どこまで年下好きなのかしらね」

雪乃「比企谷くんが望むなら…年したプレイだってかまわないっていうのに」

雪乃「むしろ、妹だから年下プレイのほうが得意なのだけど」

雪乃「なかなかうまくいかないものね…」

雪乃「少し甘えてみたら、少しは私を見てくれるのかしらね…」

雪乃「…パンさん…ごめんなさいね…もう一戦お願いするわね」

比企谷家、八幡の部屋

八幡「……・はぁ」

八幡「リビングが騒がしい…」

八幡「やつらまだ帰ってないのか」

八幡「もうすぐ日付が変わるってのに…」

八幡「寝よ」

ギギギギ、ドアが開いた

結衣「ヒッキー起きてる?」

八幡「寝てる最中」

結衣「…起きてるなら少しお話しよう?」

八幡「眠い」

結衣「…あのね…今日ね…みんなでヒッキーのお家に泊まることになったの」

八幡「マジか?」

結衣「うん…小町ちゃんがもう遅いから泊まっていってくださいって」

八幡「そうか…だったらゆっくりしていってくれ…」

結衣「あのね、あのね…一緒に寝ていい?」

八幡「は?」

結衣「いい?」

八幡「いや、ちょっ待てよ」

ゴソゴソ、結衣が八幡のベッドに潜り込んだ

結衣「向こうむいていてね、恥ずかしいから」

八幡「だったら、みんなと寝てろよ」

結衣「大勢と寝ると落ち着かなくて、なんだかヒッキーがそばにいると落ち着くし」

八幡「どうなってもしらないからな」

結衣「うん…いいよ」

八幡「…由比ヶ浜…」

結衣「恥ずかしいし、こっちみんなだし…」

八幡「俺だって恥ずかしい」

結衣「…お互い様だね」

八幡「おう、そ、そうだな」

結衣「ヒッキーがいると落ち着くし」

八幡「俺も由比ヶ浜がいると落ち着く」

結衣「うん」

八幡「いいか?」

結衣「…え、う…うん、いいよ」

八幡「由比ヶ浜…」

二人の唇が重なり合い、部屋に唾液が混じり合う音が響く

結衣「はぁはぁ…ヒッキー好きだよ…」

八幡「由比ヶ浜…由比ヶ浜!」

結衣「あっ、もうちょっと優しく揉んで」

八幡「わ、悪ぃ」

結衣「はぁはぁ……ヒッキー好きだよ」

がちゃり、ドアが開いた、暗い部屋に廊下の明かりが射し込む

川崎「…浮気者」

八幡・結衣「!!!!」

川崎「あんた、最低だよ」

八幡「ちょ、ちょっと待ってくれる、こ、これは」

結衣「ヒッキーこれはってなにかな?」

川崎「あたしのこと愛してるっていったくせに…」

八幡「あ、あれは…その、なんだ…」

結衣「あたしがいるのに沙希にも…なんか二人の空気が怪しかったし」

八幡「怪しくねえよ」

川崎「もう家族に紹介してたのに、ひどいよ…」

八幡「それは気が早くね?」

結衣「あたしだってお母さんとお父さんにヒッキーのこといってたし」

八幡「おまえな…」

川崎「けーちゃんは新しいお兄ちゃんだって喜んでたし」

八幡「……」

川崎「大志のやつはお義兄さんだって喜んでたし」

八幡「小町はやらん」

川崎「両家族に不平不満なく収まりそうだったのに…」

結衣「う、うちだって早く孫作れって、みんなで応援してくれてるんだよ」

川崎「う、うちだってあたしと小町が行き来してるし」

結衣「なにそれ、小町ちゃーん!話聞かせてほしいし」

川崎「小町、ここに来なよ」

八幡「お、おいうちのかわいい妹を脅すのは止めてあげてー」

結衣・川崎「「うるさいし」」

小町「いったい何の騒ぎすか?」

結衣「小町ちゃんが沙希の家を行き来してるって」

小町「してますよ」

川崎「ほら、お互いの娘を嫁にするんだし、当然だよ」

小町「嫁?」

川崎「大志の嫁になるんだよね?」

小町「?」

結衣「…なんで沙希の家にいってたのかな?」

小町「沙希さんがうちに来てたから、ご飯ぐらい用意してあげないとみんな飢えそうだったから」

川崎「えっと…それだけ?」

小町「それだけですけど…大志くん、料理の味付けにうるさいから、少し躾けたほうがいいですよ」

川崎「う、うん…」

結衣「ふふーん、どうやら沙希の思惑は外れていたみたいだし」

川崎「ぐっ、それでも比企谷を裏から支えてるのはあたしなのは変わりないし」

結衣「あたしだって支えてるし」

海老名「ねーなんでこんな時間に言い争ってるの?」

優美子「あーし、眠いんだけど」

八幡「すまん」

優美子「…あーし、肌寒いからあんたの横いっていい?」

八幡「え?」

優美子「よっこいしょ、おやすみだし」

ハーレムでもなんでもいいから川崎の小町呼びやめろよ。妹、だろ

比企谷家・玄関

八幡「三浦にベッドを取られてしまったし、腹が減ったからコンビニにいくとするか」

八幡「…深夜だからこわーい」

いろは「先輩、なに独り言いってるんですか?キモいですよ」

八幡「いろはか、ちょいとコンビニへいこうと思ってな」

いろは「コンビニですか…もう体調はいいんですか?」

八幡「心配掛けたな、もう平気だよ」

いろは「そうですか、よかったです、今まで見たとことないほど顔が真っ青でしたからね」

八幡「これにこりて、もう居酒屋へ連れ込むの止めてくれ」

いろは「…別の場所ならいいんですね」

八幡「場所による…それじゃコンビニへいってくるからおとなしく寝てるんだぞ」

いろは「あの…わたしも先輩と一緒にいってもいいですか?」

八幡「その格好で?深夜に制服姿で出歩いてたら間違いなく一緒にいる俺が通報されるんだが」

いろは「深夜でなくても通報されそうですけどね」

八幡「…ちょっと待ってろ、俺のスエットを貸してやるから、それ着ろ」

いろは「先輩の…」

コンビニ

いろは「あ、先輩、先輩、新商品ですよ」

八幡「お、おう、あまりくっつくな」

いろは「新しい味だ、このお菓子好きだったんですよね」

八幡「そ、そうか、当たってる、当たってる」

いろは「あ、このお水新フレーバー発売ですって」

八幡「お、おい、足を絡めるなよ、歩けない」

いろは「先輩、先輩、特性肉まん食べたいです」

八幡「…おまえ…こんなに場所はばかることなく強引にいくタイプだったけ?」

いろは「つい先輩のスエット着てたら興奮してきて、先輩がいけないんですよ?」

八幡「なにこの理不尽な仕打ち…」

いろは「先輩とコンビニでお買い物ってクリスマス会以来ですね」

八幡「そうだな…一色、これもうまいんだぞ」

いろは「本当ですか?まずかったら先輩が責任取ってくださいね」

八幡「おまえのそのすぐに責任取らせようとするの止めろ」

いろは「わたしの人生に責任取ってくれるなら止めますよ」

八幡「重いんだか軽いんだかわからん人生だな」

いろは「重いですよ、とてつもなく重いんです、わたしが知ってる限り先輩しかこの重さに耐えられませんよ」

八幡「非力の俺に期待するな」

いろは「いざとなったときの先輩を知ってるから期待しちゃいます」

八幡「ほれ、特性肉まん注文するんだろ」

いろは「特性肉まん一つください」

公園

いろは「深夜の公園で二人っきり…」

八幡「寒いから早く帰ろうぜ」

いろは「そう思って熱々のMAXコーヒーですよ」

八幡「…とりあえずベンチに座ろうぜ」

いろは「はい」

八幡「……」

いろは「相変わらずちびちび飲みますね」

八幡「ちびちび飲むのがうまいんだ」

いろは「そうですか…それじゃ特性肉まんいただきます」

八幡「腹減った俺の分は注文してくれなかったのか」

いろは「…もぐもぐ、はい、半分どーぞ」

八幡「食べかけよこしますか」

いろは「特性肉まんってことだけはありますね、他のより大きめです」

八幡「はいはい、食べますよ、一色味の特性肉まん」

いろは「…この時間に一個丸々はきついんですよ」

八幡「うまいな、これ、高いだけはある」

いろは「先輩、あごに肉まんのかけらが付いてます、動かないでくださいね」

八幡「え?」

いろは「あ」

顔と顔がくっつくような至近距離で止まる二人

深夜営業のラーメン屋

平塚「ふー食った食った」

平塚「今度、あいつを連れてきてやろう」

平塚「自動車じゃないとこれない場所だしな、しょうがない」

平塚「帰って風呂入ってビール飲んで寝るか」

平塚「…独り身は寂しい」

再び公園

八幡「…悪い」

いろは「…先輩なら・・・先輩ならいいですよ」

八幡「…キス?」

いろは「はい…」

八幡「本気か?」

いろは「本気ですよ」

八幡「…一色」

いろは「いろはでいいですよ」

八幡「いろは…」

いろは「先輩…」

ちゅるるん

八幡「悪い、メールだ」

いろは「後にしてください」

八幡「この着信音は由比ヶ浜だ」

いろは「由比ヶ浜先輩は空気が読めるのが得意なのに、こういうときに限って空気読んでくれないんですね」

八幡「空気読んでるこそなのかもな

結衣メール『ヒッキーどこにいるの?あといろはちゃんもいないし』

いろは「メールはなんと?」

八幡「ほれ」

いろは「…うわ、先輩の行動丸わかりですね」

八幡「一緒にいた時間が長いからな…」

いろは「…わたしも先輩のことわかるようになりたい」

八幡「これ以上、俺の行動読めるやつがいると怖くて登校拒否になりそうだな」

いろは「だめですよ、ちゃんと学校は卒業してくださいね」

八幡「…で、さっきの続きをだな」

いろは「メールで醒めました、またの機会にしましょう」

八幡「…由比ヶ浜のやつ」

いろは「わたしとキス出来なかったからって、由比ヶ浜先輩に責任取ってもらってキスするのはなしですからね」

八幡「しねえよ、おまえ、俺のことそんな風に見てたのかよ」

いろは「先輩ですからね、わかりません」

八幡「わかれれよ、そんぐらい」

いろは「もう少し一緒にいたらわかるかも知れませんね」

したかったなら携帯見なきゃいいのに、見といて由比ヶ浜のやつとか文句言うとかこの八幡ただの馬鹿だよね
最初からずっと変だけどさこのSS

>>85
すんごいブーメラン投げるのなwwwwww

俺はおもしろいから好きだけどな

だれも嫌いなんて言ってないさ
サーガの劣化版みたいで楽しいよ

乙です

翌早朝・比企谷家玄関前

八幡「遅刻すんなよ~」

優美子「シャワーして顔洗ったら家出るし」

海老名「わたしも」

結衣「あたしは少し寝たいかな、はははは」

八幡「寝たら遅刻するぞ」

結衣「そうだね、ヒッキー電話で起こしてよ」

八幡「目覚ましかけろ」

結衣「ケチ」

いろは「わたしは帰ったらすぐに先輩にメールしますね」

八幡「なんで」

いろは「かわいい後輩が無事家に帰れたか心配ですよね?」

八幡「いや、おまえを信用してるからな、おまえを信用してる俺を信じろ」

いろは「相変わらずわけわからないことをサラっといいますね」

八幡「……」

川崎「…朝ご飯作っていこうか?お腹空いてない?」

八幡「…おまえは早く帰ってけーちゃんの朝ご飯作ってやれ」

川崎「うん」

小町「ではでは、みなさんこれからも兄のことをお願いします」

総武高・校門

雪乃「…ここから再出発ね」

葉山「本当にやるのかい?」

雪乃「ええ、ここで演説するわ」

葉山「なにも登校に合わせて演説しなくてもいいんじゃないかな」

雪乃「甘いわ、そんなのだからあの男に遅れを取るのよ」

葉山「…遅れてもかまわないと思うけど」

雪乃「あの男を取り戻すためには、現生徒会を追い落とし新生徒会樹立するのよ」

葉山「雪乃ちゃん、最近考え方がぶっ飛んでるんじゃないかな」

雪乃「雪乃ちゃんは止めてといったはずよ、これからは…そう…」

葉山「……」

雪乃「新生徒会長と呼んでもらおうかしらね」

葉山「気が早いよ」

雪乃「葉山くん、あなたは…そうね…書記あたりがいいかしら」

葉山「書記…」

雪乃「私のおこぼれなんだから我慢してちょうだい」

葉山「で、演説の内容はどんなんだい?」

雪乃「…出たとこ勝負よ」

葉山「…雪…新生徒会長とは思えない思いっきりだね」

雪乃「なんだから膝がガクガクしてきたわ」

葉山「…今日は止めておくかい?」

雪乃「あなた書記なんだから、演説内容ぐらい考えなさい」

葉山「無茶振りすぎる、いきなり演説なんて思いつかない」

雪乃「あの…あの男なら瞬時に思いつくわよ」

葉山「なら、その男に頼めばいいじゃないか」

雪乃「……」

葉山「君が頼めば喜んで引き受けてくれるはずだ」

雪乃「いやよ、絶対にいや」

葉山「なぜ?」

雪乃「私が頼んだらあの小娘に負けたことになるわ、それだけは絶対にいや」

葉山「小娘って…いろはは君が思ってるほど子供じゃないと思うけどね」

雪乃「知ってるわ、それでも、あ・え・て、小娘と呼ぶわ、深い意味なんてないけど」

葉山「君ってやつは…」

雪乃「演説はあきらめて生徒会長辞めろコールにしようかしら」

葉山「理由は?」

雪乃「連呼してればいいだけだからかしらね」

雪乃「あら由比ヶ浜さんからメールだわ」

葉山「うれしいよ、君とメールしてくれる子がいて、それが結衣でも」

雪乃「失礼ね、こう見えてもJ組の子たちとはよくメールするのよ」

葉山「そうなんだ、どんなメールなんだい?」

雪乃「新しいラーメン屋の情報とかかしらね」

葉山「…どこまで彼に毒されてるんだ」

雪乃「えっと、由比ヶ浜さんどうしたのかしらね…」

由比ヶ浜メール『ヒッキーの家から朝帰りしちゃった(^_^)v』

雪乃「え…」

葉山「新生徒会長!どうしたんだい!顔色が悪いぞ」

雪乃「ごめんなさい、具合が悪くなったわ、先生に休むって伝えておいてちょうだい」

葉山「…なにがあったか聞かないでおくよ」

雪乃「ありがとう」

葉山「あとで詳しく調べてメールするから、しっかりするんだ」

雪乃「……」

通学路・自転車に二人乗りする比企谷兄妹(前、八幡・後ろ、小町)

八幡「ふぁ~眠ぃ」

小町「お兄ちゃんしっかり前見て運転してよ」

八幡「へいへい」

小町「もう、お兄ちゃんの大事な小町が後ろに乗ってるんだよ」

八幡「無理矢理、乗ってきたくせに」

小町「なにかいった?」

八幡「なんでもございません」

小町「たくさん彼女連れてくるのはいいけど、これからは前もって連絡してください」

八幡「は?ちげーし、彼女たちじゃねーし」

小町「いいんだよ、お兄ちゃん、素直に認めて」

八幡「シミジミいうなよ、泣けてくる」

小町「あの中で誰が本命なの?結衣さん?沙希さん?」

八幡「俺は紳士だからな、一人だけ選ぶことは出来ない、みんなを平等さ」

小町「はいはい、あ、あれって雪乃さんじゃないの」

八幡「え?」

ゆきのんが頭悪すぎる…
作者の写身かな?

これマジでサーガじゃないの?

毎日変なところで終わらせるな
楽しみにしてるんだぞ

八幡と小町の前方からとぼとぼと歩いてくる雪乃

八幡「雪ノ下…」

雪乃は二人に気づかずに横を通り過ぎていく

小町「お兄ちゃん、止めなきゃ」

八幡「おう」

八幡が雪乃の腕をつかんで強引に止める

八幡「どうしたんだよ、雪ノ下」

小町「雪乃さん…」

雪乃「あら比企谷くんに小町さんじゃない」

八幡「あらじゃない、あらじゃどうしたんだよ真っ青な顔して」

小町「そうだよ、フラフラ歩いてるし何かあったんですか?」

雪乃「あったといえばあったし、なるべくしてなったといえばなったわけだし」

八幡「何言ってるんだ」

雪乃「…私が後手後手すぎて嫌になるって話」

小町「……」

八幡「後手後手?」

小町「ねえ、お兄ちゃん」

八幡「ん?」

小町「小町は先に行くね、ちゃんと雪乃さんのこと見てあげるんだよ」

八幡「おい!」

小町「家に帰ったら話聞かせてね」

八幡「俺たちも学校へいこうぜ、遅刻するぞ」

雪乃「あなた一人で行きなさい、わたしは帰って寝るわ、パンさんと寝るわ」

八幡「そうか…気をつけて帰れよ、じゃな」

雪乃『…いじわる、そういうところ嫌いだわ」

雪乃が去りゆく八幡の裾をつかんでいた

八幡「学校行きながら話そうぜ、マジで遅刻するぞ」

雪乃「遅刻ぐらいなによ…あんなところにあなたはいきたいの?変わってるのね」

八幡「雪ノ下…いったいなにがあった、普段のおまえらしくないぞ」

雪乃「普段のわたしってどんなだったかしらね、覚えてないわ」

八幡「優等生で模範にはならないけどまじめな生徒だったよ」

雪乃「そう…ただ教師から嫌われたくなかっただけかもしれないわね」

八幡「…わかったよ、ロッジ風の名古屋発祥で全国チェーンの喫茶店にでもいって話すか?」

雪乃「いいけど、そこ紅茶置いてあるかしらね?」

八幡「喫茶店なんだし紅茶ぐらいあるだろ」

雪乃「ならいいのだけど…」

八幡「何自転車見てるんだ?」

雪乃「わたしも小町さんみたいにあなたの後ろに乗りたいわ」

八幡「…本当におまえらしくないな…いいよ、乗れよ」

雪乃「うん」

八幡「おい、なんで腕を俺の腰に回すんだよ」

雪乃「正しい青春の二人乗りよ」

八幡「そうですか…しっかり捕まってろよ」

雪乃「…これからもあなたに捕まっていくからよろしくね」

八幡「? なにかいったか?」

雪乃「なんでもないわ」

八幡がゆっくりと自転車をこぎ出した

精神的に弱ってるゆきのんかわいいのん

コメダいくと中日の文句言ってるおっさんしかいない

乙です

コンビニ前

雪乃「…喫茶店に連れて行ってくれるんだったのよね?」

八幡「まさか店内清掃で営業開始が午後からだとは…」

雪乃「珍しくあなたから誘ってくれたから、許してあげるわ」

八幡「そりゃどうも」

雪乃「まさか紙パックの紅茶をコンビニの前で飲むことになるとは、想像を超えているわ」

八幡「おまえがやらないことを体験させる男、それが俺だ」

雪乃「いやな男ね」

八幡「…悪かったよ、別の日に改めて誘うから許してくれ」

雪乃「…その約束忘れてはだめよ?」

八幡「え?なんのことだっけ?…記憶障害系主人公か…」

雪乃「変な団体からクレームが来そうな主人公ね」

八幡「…それで、なんであんなところ歩いてたんだ?あの先は…」

八幡(そう、あと数百メートルいけば俺の家だ)

雪乃「具合悪くなったから家に帰るところだったのよ」

八幡「…方向音痴すぎるだろ、おまえの家と正反対だぞ」

雪乃「…わたしぐらいの方向音痴になるとね、一周回って目的地に無事辿り着けるのよ」

八幡「自虐ネタかよ」

雪乃「…うるさいわね、たまには遠回りして帰りたいことだってあるのよ」

八幡「遠回りすぎる気もするが、おまえが学校をサボるなんて珍しいな」

雪乃「…決してサボりじゃないわ、早退よ」

八幡「まだ学校が始まってもいないのに早退かよ、早すぎだろ」

雪乃「あなた本当にうるさいわね、あまりうるさいとこの紙パックを口に突っ込むわよ」

八幡「ほれ食うか?この特製肉まんうまいぞ」

雪乃「…いらないわ、そんなに食べられないもの」

八幡「ほれ、だったらこっち食え」

雪乃「…あなたの食べかけなのだけど」

八幡「…すまん、ついいつもやられてるから、これが普通だと思い込んでた」

雪乃「…いつも食べかけをもらっているの?」

八幡「いつもではないな、たまにだたまにコンビニにいったりファミレスに行ったときにな」

雪乃「さすがシスコンね」

八幡「シスコン?なんで小町が出てくるんだ?」

雪乃「だって小町さんにやられてるんでしょ?」

八幡「いくら俺だって妹の食いかけを食べるほどシスコンじゃねえよ」

雪乃「え?…だったら誰にやられてるのかしらね」

八幡「そ、それは…」

雪乃「それは、その…由…さん?」

八幡「誰だっていいだろ」

雪乃「そうよね、わたしに関係ないものね、今はまだ関係ないわ」

八幡「?で、おまえは特製肉まん食うのか?食わないなら俺が食うけど」

雪乃が八幡の手から食べかけの特製肉まんをひったくった

雪乃「ちょうどお腹が空いていたところだからいただくわ」

八幡「……」

急にマジになるのやめてよww

乙です

教室

結衣「やっはろー」

海老名「やっはろー」

優美子「……」

結衣「あれ?元気ないね」

優美子「……」

海老名「さっきからずっとこんな調子なんだよ」

結衣「優美子、どうしたの?」

優美子「…いない、ヒキオがいない」

結衣「本当だし、いつもならもう座って優美子のスカートを睨みつけてる最中なのにいない」

海老名「結衣…」

優美子「ヒキオがいないなら、もう帰る、帰って寝る、バイトもサボる」

結衣「ちょ、本当に帰る支度しちゃだめだし」

優美子「…ねえ、結衣教えてほしいし、あーしはどうしたらヒキオに振り向いてもらえるかな?」

結衣「え?」

海老名「それを結衣に聞いちゃうんだ…」

優美子「あーし…さんざんヒキオに酷いこといったりしてたから、もう無理なのかな…」

結衣「…ヒッキーはそんなことじゃ嫌いにならないよ…たぶん…」

海老名「あ、サキサキ、どうしたの怖い顔して?」

川崎「なんでもないよ」

戸塚「あ、川崎さんおはよう」

川崎「……」

戸塚「?」

川崎が着席し机に突っ伏した

海老名「あらあら、サキサキまで元気なくなっちゃったよ」

結衣「……ちょっとヒッキーに電話してくる」

海老名「もう平塚先生来るからだめだって」

結衣「でも…心配だし」

海老名「さっきまで一緒だったじゃない」

結衣「それでも心配だし」

優美子の手がにゅいっと結衣の手を掴む

結衣「きゃっ」

優美子「あーしもヒキオに電話したい、電話番号教えてほしいし」

結衣「いやでもプライバシーだから、いくら優美子でも勝手に教えられないし」

海老名「だね、勝手に教えたら結衣にも迷惑かかるよ」

葉山「おはよう、みんな」

結衣「やっはろー」

海老名「隼人くんおはよう」

優美子「…おはよ」

葉山「?」

急にシュールギャグになるのやめてよwwww

葉山「どうしたんだ優美子?いつものおまえらしくないけど」

優美子「ほっといてよ…」

葉山「何かあったんなら相談に乗るけど?」

海老名「隼人くん、今日はほっといてあげてよ」

結衣「それがいいと思うし」

葉山「…わかったよ、僕が力になれることがあったら話してくれ」

優美子「わかったし」

葉山「……」

結衣「ヒッキー…」

海老名(まさかヒキタニくんがこんなにモテるなんて予想外…」

結衣「姫菜?」

海老名(修学旅行のときに振ったのは失敗だった!?)

結衣「ねぇ、ねぇ」

海老名(…なんとかあの告白で実は付き合ってることに出来ないかしら…)

結衣「姫菜が今までに見たこともないような、腹黒い顔してる…し」

海老名「うん!決めたよ」

結衣「何を?」

海老名「やっぱりヒキタニくんと付き合うことにした」

結衣「なっ!?」

海老名「ビックリした?」

結衣「う、うん」

平塚「した、ちょーした、海老名それは本気でいっているのか?」

海老名「あ…」

海老名が周りを見回すと教室にいる生徒たちが驚いて見ていた

結衣「ビックリしたし、どういうことだし」

平塚「そうだな訳を聞こうか…」

海老名「えっと、ここで?」

平塚「…今すぐ聞きたいが、海老名の対面もあるだろうこの後、職員室に来なさい」

海老名「マジっすか…これから授業なのですが…」

結衣「姫菜、姫菜、授業サボれるチャンスだよ」

海老名「んなもんいらんわ」

結衣「ならあたしが…」

平塚「別に由比ヶ浜に話があるわけではないんだが…」

結衣「あたしだって、あたしだってヒッキーとお付き合いするんだし」

平塚「由比ヶ浜…こういっては残酷だが…君はいつになったら比企谷を振り向かせられるんだい?」

結衣「えっと…それは…」

平塚「現実を見たまえ、クラスメートで同じ部活、その部活も三人しかいない極小部、いつも一緒にいるのにいまだに関係が進展しない…」

結衣「あう」

平塚「そして今や比企谷は、後から知り合った一色との関係のほうが進んでいるという、残念な結果になっている」

結衣「ヒッキーといろはちゃんはそんな関係じゃないし!ただの先輩後輩だし」

海老名「結衣がそう思うなら、そうなんだね、うんうん、わかるよその気持ち」

結衣「姫菜……」

1年某組

教師「あー一色さん」

モブ子「いろはったらいろは」

モブ個「もうほっときなよ」

モブ美「いい寝顔だね、いい夢みてるのかな」

いろは「ぐうぐう」

教師「一色さん、起きなさい」

いろは「…先輩ぃ、それはまだ早いでしゅよぉ」

教師「おい」

いろは「あん、先輩ったらダイイターン」

教師「許せ一色」

ペチン、教室に小気味よい音が響いた

いろは「あふん」

教師「一色、起きたか?顔洗ってくるか?」

いろは「…あ~おはようございます、昨晩はちょっといろいろあって、ほぼ眠れなかったもので」

ザワザワと生徒たちが騒ぐ

教師「……一色さん、あとで職員室に来るように」

いろは「…お手短くお願いしますね、先輩のところにいかなくちゃいけないので」

職員室

平塚「来たか、海老名」

海老名「平塚先生が呼んだんじゃないですか」

結衣「あたしも来ました!ヒッキーのこと聞いてください」

平塚「呼んだのは海老名一人なんだけどな、ま、いい」

海老名「来なくっていいっていったんですが…すみません」

結衣「ヒッキー彼女候補第一位のあたしだし、当然話を聞かれる義務があるし」

平塚「…由比ヶ浜の話は部活時間に聞くから…海老名、朝いったことは…」

教師「一色さん、君には生徒会長としての自覚が足りないんじゃないかね」

いろは「そんなことはありませんよ、わたしはみんなのために活動してますよ、主に先輩と」

教師「その先輩って、最近噂になっている二年の比企谷のことか?」

いろは「先生って意外とド直球なんですね、驚きました」

教師「その比企谷はあまりいい噂を聞かないんだが…そのなんだもっと生徒会長にふさわしい生徒をだな…」

いろは「あ…あ…あれですね、先生は人の見た目から入るタイプなんですね」

教師「いやそんなことはないと思うが」

いろは「先輩は先生が心配するような人じゃないので、心配無用ですよ」

教師「だが!」

海老名「平塚先生、あっちでヒキタニくんのことを話してるみたいですが」

平塚「うむ、もう少し聞いてみるか」

結衣「盗み聞きだし、いろはちゃんのプライバシー侵害だし」

教師「とにかく君を通じて生徒会を利用しているという噂が」

いろは「ふっ」

教師「生徒が教師に向かって鼻で笑った?」

いろは「仮にそうだとしても、利用出来る女がいる、それだけ先輩に甲斐性があるってことですよ」

教師「お、おい」

いろは「先生には利用出来る女性がいるんですか?」

平塚「…なんか話をはぐらかされているような」

海老名「相手の心を抉っていくやりかた、ヒキタニくんよりえげつがない」

結衣「なぜだかヒッキーを引き合いに出されると、ヒッキーが悪く言われる法則だし」

教師「そんなもんいなくても私は立派に教師をやっています」

いろは「荒れ放題のクラス…女子生徒、いや男子生徒の一人でもうまく利用出来たらもっと、うまくクラス運営出来たんじゃないんですかね」

教師「……私の話はいい、君の生活態度の話だ」

いろは「それこそ心配無用です」

教師「いやいや心配するから、君の生活態度かなりアレで心配するから」

いろは「いざとなったら先輩に責任取らせますから、だから心配ご無用」

教師「…君がそれでいいならいいが、人付き合いはよく考えてするんだよ」

いろは「はい!任せてください、人を見る目だけは自信がありますから」

海老名「あちらは話が終わったみたいですね」

平塚「ああ、そうだな」

結衣「よし!あたしもヒッキーについて熱く語るし」

平塚「いやいい…おまえらもう教室に帰っていいぞ、そろそろ授業が始まる…いや始まってるのか、急げ」

海老名「えー平塚先生が遅刻どうにかしてくださいよ」

結衣「むーあたしの話聞いてくれないし」

平塚「あとで数学の教師話しとく、早く戻りなさい」

海老名「頼みますよ」

結衣「平塚先生、部活のときに話聞くし」

平塚「いいから、早く戻りなさい」

結衣「むー」

なんで結衣ってどのSSでなにやっててもイラっとさせられるんだろうなあ
昔はそんなこと思ったこともなかったんだが

乙です

廊下

海老名「一色ちゃんがヒキタニくんのことをあんなに真剣だったなんて、意外だね」

結衣「ヒッキーが面倒見てるうちに好きになっちゃったのかな」

海老名「ヒキタニくんみたいな人って、希少性あるしね」

結衣「いろはちゃん妹属性だし、ヒッキーと合うのかも…」

海老名「…さすがに妹属性は無理だわー、私はなんとか同級生属性、やれて毎朝起こしてあげる幼なじみさんかな」

結衣「…?あ、いろはちゃんだ、おーい、いろはちゃん」

いろは「結衣先輩と海老名先輩じゃないですか」

海老名「見たよ職員室にいたでしょ」

いろは「あの非モテ教師に嫉妬で呼ばれただけです、あたしと先輩の仲を妬んで」

結衣「妬んではいないかと…」

いろは「結衣先輩たちはどうしてここに?お二人も呼び出されたましたか?」

海老名「正解、平塚先生に妬まれて呼び出されたんだよ、お互いモテる男を好きになるとやっかいごとが増えるね」

いろは「…?それってどういう意味ですか?」

結衣「なんでもない、なんでもない、あははは」

海老名「…ヒキタニくんは一色ちゃんだけのものじゃないってこと」

いろは「な、なんですかそれ!?」

結衣「姫菜、止めなよだし」

いろは「結衣先輩は黙っていてください」

海老名「…ふふん、大人の魅力を見せてあげるわ、ぐ腐腐腐腐」

いろは「すでに腐敗してますよ」

海老名「ぐ腐腐腐腐」

コンビニ前

八幡「……なあ、そろそろ学校にいかねえ?」

雪乃「いきたければあなた一人でいきなさい」

八幡「おまえ、マジでサボる気なのか?」

雪乃「サボりではないわ、けっしてサボってなんかいない、ただ体調がすぐれないだけよ」

八幡「……生理休暇」

雪乃「あん?」

八幡「襟首掴んで睨むのやめてください、ものすごく怖いです」

雪乃「私としたことが失礼、ちょっと頭に血が上ってしまって、あなたがいけないのよ」

八幡「はぁ…なぁ、第二生徒会なんてくだらないこと止めて、奉仕部に戻ってこいよ」

雪乃「いやよ、まだ戻れない、戻ったら負けを認めることになるわ」

八幡「なんの負けだよ」

雪乃「一色いろはさんによ」

八幡「意味がわからん、いつからおまえら争ってたんだよ」

雪乃「最初に奉仕部、いいえ、柔道場で見たときから争いは始まっていたのかもしれないわね」

八幡「ますます意味わからない…おまえら葉山争奪戦でもしてんの?」

雪乃「おう!いってまうどワレ」

八幡「懐から何か取りだそうとしないでください、あと目が怖いです」

雪乃「ごめんなさいね、最近文太兄の映画見せられてたもので、姉にあの駄目姉に」

八幡「そ、そうなんですか…はははは、雪ノ下さんはすぐに影響受けちゃうからもっと平和的な映画みたほうがいいですよ」

雪乃「まだ弾一発残ってるけんのう」

八幡「あの僕…学校があるんで、それじゃ…」

雪乃「冗談よ、怖がらないでいいわ」

八幡「もういい、何を争ってるのかいってくれ」

雪乃「……」

八幡「黙りだと話がすすまないし、俺がどんどん遅刻していく」

雪乃「……あなたのせいよ」

八幡「もう俺のせいでいいから学校いくぞ、これ以上遅れると平塚先生から酷い目にあわされる」

雪乃「あの教師もいつか私の権力(ちから)で他校へ放校してやるわ」

八幡「おまえに権力持たせたいけないことがわかった気がする」

雪乃「そんなことないわよ、私の権力は私の幸せのために使うのよ、結果的に全校生徒のためになるのよ」

八幡「いやいやどこの独裁者ですか、あなた」

雪乃「一色さんと同じことをするだけよ、これならあなたでもわかるでしょ」

八幡「なら一色のままでいいじゃねえか、同じことするんだろ?」

雪乃「だめなのよ、一色さんじゃ、私が一色さんの権力を奪い取って握らないとだめなのよ」

八幡「なんかがっかりだよ」

雪乃「え?」

八幡「雪ノ下ってそんなに権力志向の考え方だったんだな」

雪乃「え?え?」

八幡「俺は部室の窓際で紅茶を淹れてる、何気ない雪ノ下が好きだったんだけどな」

雪乃「え?え?え?私のことが好き?」

八幡「あ~あ~せっかく好きだったのに…残念だな」

雪乃「ちょ、ちょっとちょっと」

八幡「雪ノ下はこのまま第二生徒会樹立を目指したらいいんじゃないんですかね」

雪乃「もう一度、さっきの言葉いってくれないかしら」

八幡「葉山ならおまえの頼みなら笑顔で手伝ってくれるさ」

雪乃「比企谷くん!」

八幡「生徒会放り出された一色はサッカー部マネージャに戻るだけだ、戻れなくても奉仕部で面倒みるか」

雪乃「そ、それはだめよ」

八幡「なにがだめなんだよ?もう袂を分けた雪ノ下とは関係ない話だろ」

雪乃「関係あるに決まってるじゃない、あなたどこまで愚かなの」

八幡「第二生徒会なんてけったいなもん作ろうとしてるおまえほどじゃねえよ」

雪乃「いい、聞きなさい…私が第二生徒会を作りたいのは…」

八幡「……」

雪乃「あなたを取り戻すためよ」

八幡「は?俺を取り戻る?何から?誰から?意味わからん」

雪乃「現生徒会長、一色いろはから比企谷八幡を取り戻す、ただそのためだけよ」

八幡「そもそも俺は一色のものになった覚えがないんだが」

雪乃「あなたには自覚がないのね」

八幡「そんな自覚あってたまるか」

雪乃「いいわ、私の諜報能力を見せるときみたいね」

八幡「…諜報能力だと」

雪乃「あなたと一色さん…私が知ってる限りでも週に3回、放課後に一緒に帰って途中の公園で夫婦漫才してるわ」

八幡「暗いから駅まで送ってくださいって頼まれただけだが」

雪乃「先月のほぼ日曜は一色さんとデートしていた、そのうち2回は一色さん手作り弁当を二人で食べた」

八幡「…あの……雪ノ下さん」

雪乃「今月に入ってすでに二人の密会は3回、さらにそのうち1回は抱きしめ合っている」

八幡「えっと…雪ノ下さん、あなた自分がしてることわかってますか?」

雪乃「これはいいたくなかったのだけど、一色さんに触発された由比ヶ浜さんが!」

八幡「お~い」

雪乃がスマホを取り出し八幡に見せつける

雪乃「このメールを見ていうことがあるわよね?」

八幡「…おまえ本当に猫が好きなのな」

雪乃「え?」

雪乃が慌ててスマホを見ると猫が写っていた

雪乃「これを見なさい!」

雪乃が改めてスマホを八幡に見せつける

由比ヶ浜メール『ヒッキーの家から朝帰りしちゃった(^_^)v』

八幡「あのバカ…なんてメール送ってんだよ」

雪乃「どうこれで言い逃れ出来ないでしょ?」

八幡「それはだな…いろいろと事情があるんだよ」

雪乃「どんな事情があろうと由比ヶ浜さんがあなたの家に泊まったのは事実」

八幡「泊まったには泊まったが…」

雪乃「あなたは性欲の獣ね、同級生女子を自宅に連れ込むなんて」

八幡「連れ込む?ついて来てもらっただけだ」

雪乃「この期に及んでもいいわけするつもりなの、見下げた男ね」

八幡「…俺が悪かったよ、もう学校いかせてくれよ」

雪乃「まだ話は終わってないわ」

八幡「放課後にでも部室で話そうぜ」

雪乃「いやよ、何回もいわせないでちょうだい」

八幡「もう好きにしろよ、俺は学校いくからな、おまえは第二生徒会でもなんでも好きなことやってろよ」

雪乃「ちょっとあなたのためなのよ」

八幡「俺のためなら大人しくしていてくれ、いろはが迷惑するだろ」

雪乃「い・ろ・は、あなたいつから一色さんのことをいろはって…いいわ、もうあの小娘をぶっ殺してやる」

八幡「雪ノ下、落ち着け…もう今日一日おまえに付き合うから[ピーーー]だなんていうな」

雪乃「本当に?」

八幡「一日付き合うよ」

雪乃「はい…とりあえず場所変えましょう、みんな見てるわ」

キチガイしかいない世界

乙です

2年F組

数学教師「それではこれまで」

生徒「ふー授業終わった」

廊下からキョロキョロする男子生徒が数人

生徒「どうかした?」

男子生徒「悪いが戸塚くんを呼んでくれないか?」

生徒「戸塚?ちょっと待って呼んでくる」

男子生徒「サンキュー」

生徒が戸塚の席のほうへ歩いていく

男子生徒2「いつも戸塚くんがそばにいるとドキドキするな」

男子生徒3「だな、この動悸がマジヤバい、心臓破裂しそう

男子生徒1「俺は股間が破裂しそう」

男子生徒2・3「「俺もだよ」」

戸塚「あ、みんな、待たせてごめんね」

男子生徒1「全然気にしなくていい、さ、いくぞ」

戸塚「え?今から?すぐに次の授業が始まるよ」

男子生徒2「もう我慢出来ないんだ」

男子生徒3「他のやつらも待ってるからいくぞ、戸塚くん」

戸塚「みんなが…しょうがないな、ふふふふ」

戸塚と男子生徒たちのやりとりを見ている相模

相模「また…こんかい調査したら城廻先輩にいってこの調査を終わらせよう」

戸塚の後を追って相模が教室から出て行った
スカートのポケットからスマホを取り出し、そしてカメラアプリを起動させた
……

某運動部部室

中には大勢の体格がいい男子生徒たちがいた

戸塚「みんな待たせてごめんね」

うおおおおおおおおおおおおおおお!
男子生徒たちが授業中だということを忘れ雄叫びをあげた

戸塚「ダメだよみんな、まだ授業中なんだよ」

そうでした!!
また男子生徒たちが雄叫びをあげた

戸塚「はぁ、だからダメだって」

男子生徒たちはみんな半裸だ

戸塚「もう、みんな気が早いんだから…慌てなくても僕はここにいるよ」

男子生徒1「戸塚ぁーおまえはマジ天使だな、俺たちの天使だ」

戸塚「僕は君たちの天使じゃない、ただの君たちのお友だちだよ」

おっともだちちちいいいいいいいい!!!

また雄叫びをあげた

戸塚「もう!静かにしないと教室に戻るよ」

男子生徒2「戸塚くん、そろそろ頼む…も、もう俺は…」

男子生徒3「俺もだ!」

戸塚「わかってるって、いいかいみんな僕の力になってくれるね?」

うぉぉぉおおおおおおおおおおぉおぉおぉ!!
押さえられなくなった男子生徒が感情任せに叫ぶ

戸塚「まったくしょうがないな」

そういうと戸塚は男子生徒たちに飛び込んでいった

…その様子を隠れてスマホで動画録画撮影する相模の姿があった

夕方・比企谷家

八幡「ただいま」

小町「お帰り、お兄ちゃん」

八幡「とんだ一日だった」

小町「雪乃さんどうだった?」

八幡「…どうやら俺のために戦うそうだ」

小町「戦うって何と?お兄ちゃん頭大丈夫?」

八幡「ダメかもしれない、雪ノ下の頭が…」

小町「どういうこと?」

八幡「一色を生徒会長から引きずり落として、雪ノ下が生徒会長になるそうだ」

小町「そんなこと出来るの?」

八幡「出来るわけない、ないよな?」

小町「そんなこと知らないよ、なんで雪乃さんがそんなこと言い出したの?」

八幡「…いいたくない」

小町「お兄ちゃん!」

八幡「耳のそばで大声だすなよ、耳が痛えよ」

小町「ごめん、どうして雪乃さんが?」

八幡「男のためだとよ」

小町「それは聞いたよ」

八幡「一色から男を奪いたいそうだ…」

小町「いろはさんの男?えっとそれって…」

八幡「…なんで俺を見る」

小町「昨日のいろはさんの様子だとお兄ちゃんかと」

八幡「……そうです、それがわたすです、目が腐ってる八幡さんです」

小町「うわっ、雪乃さんといろはさんがお兄ちゃん巡って戦うの?」

八幡「雪ノ下が一方的に宣戦布告してるだけだ、それも一色の知らないところで」

小町「雪ノ下さんて予想以上に重い人だったんだね、重いとは思っていたけど」

八幡「重いのは構わないけど、俺を押しつぶさないでほしい」

小町「お兄ちゃんがはっきりしないからだよ」

八幡「そんなこといわれてもな、俺には女心なんてわからないしな」

小町「結衣さんと沙希さんだっているんだよ」

八幡「うっ、そいつらのことを忘れてた、二人にメールしないと」

小町「お兄ちゃんやったね、メールが溢れてるよ」

八幡「うれしくない」

小町「小町的にハーレムルートはポイント低いですというか、マイナスです」

翌朝・総武高校舎前

居並ぶ生徒たちの前に雪乃と葉山が立っていた

雪乃「みなさん、おはようございます」

葉山「……」

雪乃「前回の生徒会長戦に敗北した雪ノ下雪乃です」

生徒たち「……・」

雪乃「こうしてみなさんの前に立つのは久しぶりのことです、あまり目立ちたくない性分なもので」

生徒たち「あの男と同じ部活のくせに目立ちたくないって…」

雪乃「あの男のことを出されるのは不本意なことですが…」

葉山「そろそろ話まとめないと、また生徒指導室に連行されるよ」

雪乃「わかってるわ…今回ここにいるのは、私を生徒会長にさせてください」

雪乃がみんなに頭を下げた
生徒たちと葉山が驚く

雪乃「本日、現生徒会長にリコール要求出します…しかし私一人じゃ意味がないのです」

葉山「……」

雪乃「だからみなさん署名してください、全生徒3分の2反対すればリコール要求が通ります」

葉山「…そんな要求が通ったらいろははどうなると思ってるんだ」

雪乃「あの子なら喜んで生徒会長を譲ってくれそうよね」

葉山「全生徒の半数以上がいろはを否定するんだぞ、だいたいなんでリコール要求なんてあるんだ」

雪乃「昨晩、入浴中に思いついたのよ、政治家ですらリコール要求されるんだから、生徒会長だってリコール要求あってもいいかと」

葉山「…いいわけあるか」

なんで所々サーガみたいなノリになるんだよこれww

雪乃「今の生徒会長よりよりよい学校生活のために署名お願いします」

生徒「よりよい学校生活ってなによ、俺は今の学校好きだぜ」

生徒2「一色会長かわいいし、今までにないことやるし楽しいよ」

雪乃「それがダメなのです、そんな一代限りの奇をてらった活動なんて意味がない」

生徒3「私たちは楽しければなんでもOKだよ」

雪乃「十年後のことを考えてください、高校時代を振り返ったときに普通じゃない学校生活をどう思いますか?」

生徒「…たしかにタウン誌みたいなの作ってました、なんか女子力高い活動してましたなんていやだな」

雪乃「ですよね、私が生徒会長になった暁には骨太な生徒会に戻し、健全な学校生活をお約束します」

生徒3「なんか今の学校が健全じゃないみたい…」

雪乃「健全じゃありません、生徒会長の思いつき一つで変なイベントが開催され、お友達だけが呼ばれる状態です」

生徒会「マジかよ」

雪乃「お友達生徒会です、あなたたちは一般生徒はたんなる駒にすぎない、いわばただのモブ、モブ生徒」

生徒2「俺たちモブだったのか、どうりでなんの活躍もなければ浮ついたストーリーもないはずだぜ」

雪乃「このままモブとして学校生活を送り、卒業していくのですか?」

生徒たち「「「「ガヤガヤ」」」」

葉山「なんて単純なやつらなんだ…本当に進学校なのか、ここは…」

雪乃「所詮やつらは雑魚、私たちの言葉に抗うことなど出来やしない」

葉山「君って人は…」

雪乃「葉山くん、あなただって私次第でいつでもモブに降格出来るのよ?」

葉山「くっ…」

雪乃「ほら葉山くんの出番よ、あそこにいる女子生徒たちを勧誘してきなさい、手段は好きにしていいわ」

葉山「この僕に手を汚せというのか…君は…」

雪乃「私のために頑張ってね」

葉山「…雪乃ちゃんの笑顔見ると頑張らずにいられない」

雪乃「…もう一手、何かほしいわね、烏合の衆だけではちょっと不安だわ」

戸塚「雪ノ下さん!それなら僕たちが応援するよ」

戸塚の後ろに整列する体格のいい男子生徒たち
全員顔色がツヤツヤしている

雪乃「戸塚くん、どうしたの?」

戸塚「僕も雪ノ下さんの考えに賛同したんだ」

雪乃「それじゃ…」

戸塚「雪ノ下さんが生徒会長になるために僕たちは協力を惜しまない」

雪乃「彼らは?」

戸塚「総武高闇武道各部長と部員だちだよ、みんな格闘技に精通してる」

雪乃「また微妙な連中を引き連れてきたわね」

戸塚「僕には僕にしか出来ないことがあるからね」

雪乃「なぜかみんな顔色がツヤツヤして戸塚くんを見る目がいやらしいのか聞かないでおくわ」

戸塚「ふふふふ、雪ノ下さんを生徒会長にするよ」

闇武道各部員たち「「「「「ぐおおおおおおおお!!!」」」」」

まるで獣の咆吼のような声をあげた

まったく先が読めなくておもろいわ

総武高校門

いろはがキョロキョロしながら誰かが来るのを待っている

いろは「…あ、来た来た」

いろはが手を振る

八幡「……・」

いろはの横をスルーしていく八幡

いろは「ちょっと先輩!なんで無視していくんですか」

八幡「…悪い、俺に手を振ってたのか、気がつかなかった」

いろは「一瞬、わたしと目が合いましたよね?」

八幡「そうだっけ?記憶にございません」

いろは「…先輩、先輩、大変なんですよ」

八幡「一色が俺に大変なこといがい話題持ってきたことがあったか?」

いろは「先輩のいじわる…あといろはって呼んでください」

八幡「それは、さすがに学校だと誤解されそうだしな」

いろは「わたしは誤解されたいんです」

八幡「わかったよ、いろは」

いろは「はい…そうでしたほら校舎前見てくださいよ」

八幡「なんか騒がしいな」

いろは「雪ノ下先輩と葉山先輩です…」

八幡「ああ、雪ノ下が作ろうとしてる第二生徒会の活動か」

いろは「違うんです、どうやらリコール要求してわたしを失脚させようとしてるみたいなんですよ」

八幡「リコール?おまえ不良品なの?」

いろは「怒りますよ?」

八幡「わかってる、そうか短い間ご苦労だったな」

いろは「先輩!」

八幡「おいおい、泣き出すことないだろ、冗談だよ冗談」

いろは「先輩…のばかぁ」

八幡「…みんな見てるからな、ほら泣くなよ」

いろは「他の人はいいんです」

八幡「ほらいろいろと噂されるとおまえに迷惑かかるしな」

いろは「先輩との噂なら迷惑になりませんよ、むしろうれしいです、ぐす」

八幡「……」

いろは「先輩は迷惑なんですか?」

八幡「迷惑っつかなんつうか、うれしいかも」

いろは「ですよね、わたしみたいなかわいい後輩と噂になれていやになる人なんていませんって」

八幡「いきなりぶっちゃけたな」

いろは「照れなくてもいいんですよ先輩、もう全生徒公認カップルになればいいんですから」

八幡「そんなことになったら俺は教室で殺されそうだ」

いろは「先輩がわたしを選んだといえばみなさん納得しますよ」

雪乃「そんなこと納得するわけないと思うのだけれど」

八幡「!!」

いろは「いつの間に雪ノ下先輩がここに?校舎前で生徒に媚び売ってたはずなのに」

雪乃「とんだいわれようね、一色さん」

八幡「雪ノ下…」

雪乃「あら比企谷くん、昨日は楽しかったわ」

八幡「……」

いろは「?」

雪乃「またよかったら誘ってもかまわないわよ」

いろは「先輩、どういうことですか?」

八幡「それは…」

雪乃「私は昨日一日この男と一緒にいたのよ、映画見たり、食事したり、公園で語り合ったり、本当に充実しい時間だったわ」

いろは「…先輩はわたしの…わたしの…」

雪乃「わたしのなんなのかしら?」

いろは「うっ…先輩…」

八幡「いきなり俺に振らないでくれよ、どう反応したらいいのか悩むだろ」

いろは「嘘でも彼氏とかフォローしてくださいよ」

八幡「いや、まだ彼氏じゃないのに彼氏なんていったらドン引きしない?」

いろは「しませんよ、変なところで律儀にならないでください」

雪乃「相変わらず仲がいいのね」

いろは「そ、そうでもないですよ、いやだなーもーね?先輩」

八幡「毎日放課後部室で会うぐらいだ、あとたまに土日に会っていろんな場所に連れて行かれるだけの関係だ」

雪乃「…昨日、わたしたちがしたようなことをしょっちゅうやっていたのね」

八幡「しょっちゅうはやっていない、たまにだ、たまにだ」

いろは「毎日、毎週でも構わないんですけど、先輩がなかなか誘いに乗ってきてくれないんですよね、たまには先輩から誘ってくださいよ」

八幡「いやだよ、おまえとどこか行くと酷い目ばかり合うしな」

いろは「そんな…」

八幡「これからは由比ヶ浜と過ごすことにする」

いろは「そ、それってどういう意味ですか…」

雪乃「やっぱりあなたと由比ヶ浜さんの関係って…」

八幡「これからは由比ヶ浜との関係に比重を置き、学校生活を送っていく所存であります」

いろは「先輩ひどい…わたしにあんなことやそんなことまでさせておいて、結衣先輩に走るなんて」

雪乃「あなたは私のものよ、いくら由比ヶ浜さんでも譲ることなど出来ないわ」

八幡「いいや、俺は何もしてないし、誰のものになった覚えもないぞ」

雪乃「昨日した約束は嘘だったというの?」

八幡「いつおまえと約束したんだよ」

いろは「お腹には先輩の子供がいるんですよ?」

八幡「いねえよ、おまえとまだキスすらしてねえよ」

いろは「…わかりました、今からキスしましょう」

八幡「こんなところでするか」

いろは「わたしは他人の目なんて気にしてませんから、さーどうぞ先輩」

雪乃「私だって他人になんと思われよと気にしないわ、私とキスしましょう」

八幡「…おまえらとりあえず落ち着け、雪ノ下、おまえが集めた連中がこっち見てるぞ」

雪乃「…こほん、そうだった、一色さん」

いろは「はい」

雪乃「あんたのリコール要求定数集まり次第、署名を学校に提出するわ、それであなたは最後ね」

いろは「……先輩」

いろはが八幡の手を強引につかみ取り握った

八幡「お、おい、一色」

いろは「先輩…」

いろはがあざとく上目遣いで八幡を見つめる」

八幡「相変わらずあざとい」

いろは「先輩、助けてくださいよ」

八幡「…助けないわけないだろ」

いろは「さすがわたしの先輩ですね」

雪乃「いつまで二人の世界にいるつもりかしらね、比企谷くん終わったならいくわよ」

八幡「いくってどこにだよ」

雪乃「あなたもわたしのために働くのよ」

八幡「は?」

雪乃「あたりまえじゃない、あなたはわたしの家の人間になるのだから、わたしのために動きなさい」

八幡「なんだよそれ、いつ決まったんだよ」

雪乃「だいぶ前から決まっていたことよ、昨日一緒にいて確定したわ」

八幡「勝手に確定するなよ」

雪乃「いやなの?」

いろは「先輩…」

八幡「ちょっと待ってくれ…ん?」

八幡の手が急に引っ張られた

川崎「おはよう、さ、教室に行くよ」

八幡「お、おう」

川崎「ほら急いで」

八幡「お、おう、そうだな、一色、いくぞ」

いろは「あ、はい」

これもう分かんねえな

校内

八幡「かわ…」

川崎「いい加減にして…」

八幡「川崎…ありがとな」

川崎「ん」

いろは「…先輩とこの人、普通じゃない」

八幡「…普通だよ、普通すぎて普通に見えなくなってる」

いろは「?」

川崎「周りがおかしいとね」

八幡「だな」

いろは「…先輩!」

八幡「なんだ、いきなり大声だして」

いろは「なんかムカつきました…」

八幡「なんにムカついてんだよ」

いろは「先輩とこの人との関係にです」

八幡「そんなこといわれてもな…」

川崎「…一色さん、だったよね?」

いろは「はい、そうですけど」

川崎「一年の教室はあっち」

いろは「…知ってますよ」

川崎「生徒会長が遅刻したらまずいんじゃない」

いろは「まだ時間には余裕が…え?いつの間にこんな時間に」

川崎「早くいったほうがいいよ、ほらあんたもいくよ」

八幡「お、おう、一色またあとでな」

いろは「先輩~」

八幡「おまえも早く教室にいけよ」

いろは「先輩のば~か~」

階段

先に階段を上っていた川崎が振り返りながら、八幡を見つめる

川崎「あんた、あの子のことどうするつもりなの?」

八幡「…あの子とはどの子だ?」

川崎「一色さん」

八幡「どうするも、こうするもただの先輩後輩だが」

川崎「そのとぼけるの悪い癖だよ」

八幡「はぁ~おまえこそどうしたいんだよ」

川崎「なにが?」

八幡「俺との関係だ」

川崎「いっている意味がわからないんだけど」

八幡「…ならいい、ほらいくぞ」

川崎「うそ」

八幡「……」

川崎「…あんたと一緒にいたい」

八幡「……」

川崎「あんたはあの子とか由比ヶ浜とか雪ノ下じゃなきゃだめなの?」

八幡「いきなり二人増やすなよ、一色のことじゃないのかよ」

川崎「あとの二人だってあんたのこと好きだよ、見てればわかるよ」

八幡「…それは勘違いだ、おまえの目も腐ってるんじゃないのか」

川崎「あんたから感染させられたのかな」

これもうマジでわかんねえな

凄い密度やww

教室

八幡「よっこらせ」

川崎「…おじさんくさい」

八幡「…うるせえよ」

川崎「ま、あんたがおっさんでもいいけどね」

八幡「……」

川崎「私がおばさんになっても…」

八幡「ああ、サイパンでもディスコでも連れて行くしオープンカーをかっこよく走らせるよ」

川崎「本当に変わらない?」

八幡「けーちゃんをずっと大切にするよ」

川崎「…ぶつよ?」

ガラガラ、平塚先生が教室に入ってきた

平塚「みんなー席に着け」

平塚「お、なんだ比企谷と川崎か…珍しい組み合わせだな」

八幡「そんなことないですよ」

川崎「…ちっ」

平塚「ほう、教師に舌打ちとはたいした度胸だな」

八幡「見境なくケンカ売りすぎ、怖すぎだろ」

川崎「…すみませんでした」

平塚「え?いや以後気をつけるように」

川崎「はい…」

八幡「おまえが素直に謝るなんて珍しいな」

川崎「あんたが怖いっていうから…」

八幡「川、川崎…おまえってやつは」

川崎「先生が睨んでるから、また後で」

八幡「お、おう」

平塚「もういいか?」

八幡「いいんじゃないんですかね」

平塚「教室で朝から生徒同士のいちゃつきを見せられるとは…」

ガラガラ、ドアがいきなり開きそこには一人の女子生徒が立っていた

雪乃「やっはろー」

八幡「雪ノ下」

平塚「な、なにをやっているんだ」

雪乃「やっはろ、はろはろ」

平塚「雪ノ下、おまえの教室はここじゃないだろ」

雪乃「本日付でこちらにクラス替えになりました、雪ノ下雪乃です」

平塚「何をいっているんだ、冗談は時間を選べよ」

雪乃「由比ヶ浜さんにお願いしてクラスを変わってもらいました」

平塚「聞いていないぞ、第一そんなことが許されるわけがない、早くJ組に戻るんだ」

雪乃「次期生徒会長に命令するとは、恐れを知らない教師ね」

平塚「…おい、比企谷、雪ノ下をどうにかしろ」

八幡「いやですよ、今の雪ノ下と関わりたくないですよ、面倒くさい」

平塚「お、おまえ、雪ノ下の隠れ彼氏だろ」

八幡「なんですか、その隠れ彼氏って」

平塚「コソコソ隠れて恋人みたいなそぶりを見せつけてたから、みんなそう呼んでるぞ」

八幡「マジでか!そんな事実まったくないのですが」

平塚「とにかくなんでもいい、雪ノ下を追い出せ」

八幡「あ~雪ノ下…雪ノ下さん」

雪乃「何からしら、あなた」

八幡「えっと、由比ヶ浜は?」

雪乃「由比ヶ浜さんならJ組で楽しくやってるはずよ」

八幡「楽しくですか」

雪乃「今日から私はこの教室であなたとラブコメやりながら、間違ってない青春を送るわ」

八幡「…いきなり間違ってますが」

雪乃「あら、どうして?私がいてあなたがいて、あなたを狙う恋敵が数人いる、まさに理想的状況」

八幡「俺を狙ってる女子なんていませんけど、何か」

雪乃「そうかしら、さっきから私のことを睨んでる女子が数人いるわよ」

八幡「…挑発はよそう」

雪乃「話は休み時間にしましょう、ほら席に座りなさい、平塚先生がお待ちよ」

八幡「おまえ、いったい何を考えてるんだ」

雪乃「だから、あなたがよく読んでいるラノベを参考に生徒会長兼ヒロイン券クラスメートになってみたのよ」

八幡「ぐっ!平塚先生黙ってないで何かいってやってくださいよ」

平塚「夫婦の問題は二人で解決しろ、あと雪ノ下、J組に戻れ、そして由比ヶ浜にも戻れと言ってきてくれ」

雪乃「夫婦なんてまだ婚約してませんよ、いくらお似合いだからって話が飛びすぎです」

八幡「おまえが一番飛んでることはスルーですか、そうですか」


ガラガラ、ドアが開き由比ヶ浜が泣きそうな顔で立っていた

結衣「ゆきのんひどいよ…J組いったらみんなでひどいこといわれたし、もう生きていけないし」

八幡「由比ヶ浜!」

結衣「ヒッキー!」

ダキッ! 結衣が八幡に抱きついた

結衣「もうやだよ、J組のみんながひどいこというし、もういやだよ」

八幡「…由比ヶ浜」

結衣「もうヒッキーの側にいるし、あたしを守って?」

八幡「あ、あた…」

三浦「あ、あああんたにあーしのこと守らせてあげるんだし、感謝しなさいよね」

海老名「…なんでツンデレ?」

三浦「ほら優しくするんだし、あーしのこと大切に出来てうれしいでしょ?」

葉山「優美子…」

川崎「あんたらさ、いい加減にしてくんない?勝手に人の男で遊ばないでくれる?」

三浦「は?」

雪乃「かわんんとかさん、あなたまだいたのね」

結衣「ヒック、沙希までなの」

海老名「サキサキ…友だちでも好きな男子は譲れない」

平塚「比企谷モテモテだな…先生も混ぜてもらっていいか?」

八幡「冗談は年齢だけにして、こいつら止めてくださいよ」

ぷつーん、ガーガーガー、いきなり校内放送が始まった

???「あーあーてすぅてすぅ」

???「生徒会からのお知らせですぅ」

???「今朝、校舎前でおこなわれていた現生徒会長リコール署名運動ですが…」

???「残念ながら、今回の署名は無効になりました」

???「校則にリコール運動についての記述がありません」

???「そして、校長先生にリコールって有効?って聞いたらノーというご返事をいただきました」

???「よって署名は無効です…生徒会からでした」

???「あっ、先輩、放課後、ちょっと付き合ってくださいね、じゃ!」

いうだけいって校内放送は終了した

雪乃「…一色…さん…」

八幡「いろは…」

結衣「いろはちゃんだったよね?」

八幡「ああ、いろはだった」

結衣「いろは?い・ろ・は?」

雪乃「平塚先生」

平塚「なんだね?」

雪乃「おさがわせしました」

平塚「自分の教室に戻りたまえ」

雪乃「…比企谷くん」

八幡「雪ノ下」

雪乃「あとで一色さんと一緒に第二生徒会室に来なさい」

八幡「お、おう、一色と一緒でいいんだな?」

雪乃「ええ、それじゃ」

そういうと雪ノ下はきりっとした表情で歩きだし教室から出て行った

八幡「な、ところで第二生徒会室ってどこなんだ?」

結衣「さー?どこだろ」

八幡が葉山だったら性格的にぴったりっぽかったんだがなあ

廊下

平塚「なんなんだよ、ったくよ、あいつらときたら…」

平塚「比企谷は私が最初に目をつけたんだぞ」

平塚「ラーメンデートだって順調にこなしてるのに…」

平塚「…比企谷と私か…似合ってる思うんだがな…」

放課後

いろは「あ、先輩!」

八幡「よっ」

川崎「…」

結衣「や、やっはろー」

三浦「あんたついて来てくれっていうからついてきたんだし」

海老名「…」

いろは「なんなんですか、この人たち」

八幡「しらん、勝手についてきた」

いろは「先輩」

八幡「なんだ」

いろは「その浮気癖どうにかしてくださいね」

八幡「浮気なんてしてないが」

いろは「自覚がないんですか…」

結衣「いろはちゃん、ヒッキーからかうのやめてほしいし」

三浦「あんたね、いい加減にしなさいよ、だし」

いろは「先輩はわたしのだし、先輩はわたしのことが好きだからわたしのために頑張ってくれてるんですよ」

結衣「それは違うよいろはちゃんを生徒会長にしたのだって、ヒッキーは奉仕部部を守るために…」

いろは「奉仕部ですか、部長の雪ノ下先輩、部活放り投げて変な校内運動に身を投じますけどね」

結衣「そ、それは…」

川崎「あんたね、いい加減にしなよ」

いろは「妹をだしに先輩をたぶらかしている人…ですね」

川崎「…ねぇ、あんたこいつ殴っていいかな?」

八幡「殴るのは止めてあげて」

みてるでー

いろは「ほら、先輩いきますよ」

八幡「お、おう」

結衣「うん」

川崎「…」

三浦「いくし」

海老名「仕方ないね」

いろは「…あの~」

結衣「なにかな?」

川崎「ほら行こう、雪ノ下が待ってるよ」

三浦「…ね、あんたちゃんとあーしを守るし」

八幡「俺が?」

三浦「あ?なんかいった?」

八幡「いいえ」

海老名「変なところで仲いいね」

いろは「なんだろ、ムカつく」

第二生徒会室(仮)

ガラガラ、ドアが開き八幡が入ってくる、続いていろは、続いて結衣、続いて…みんな入ってきた

八幡「雪ノ下、来たぞ」

いろは「ちゃんと来ましたよ」

結衣「あはは、あたしも来ちゃった」

川崎「……」

三浦「あーしもついて来たし」

海老名「やっはろー私もいるよ」

雪乃「…私が呼んだのは比企谷くんと一色さんだけよ」

結衣「ほら、みんないたほうが楽しいかなって」

雪乃「楽しくなくてもいいのよ」

結衣「そんな、ヒッキーだって楽しい方がいいよね?」

いろは「結衣先輩はたまに空気読めない子になりますよね」

三浦「空気読むことだけが取り柄の子だし」

海老名「あははは」

結衣「ヒッキー、みんながいじめるし」

八幡「おーよしよし、大人しくしてような」

結衣「むっ、バカにされたし」

雪乃「コホン、まあいいでしょう、本題からいいます」

いろは「……生徒会長なら辞めませんし、雪ノ下先輩にも生徒会長の座を譲りませんよ」

八幡「そういうことだ、あきらめろん雪ノ下」

葉山「結論はそう早まらずに、ゆっくり考えていこうじゃないか」

いろは「は?何言ってんですか?葉山先輩いたんですか?黙っていてください」

葉山「雪乃ちゃ~ん」

雪乃「もう葉山くんはいいわ、教室に帰りなさい」

葉山「そ、そんな…雪乃ちゃんがいうなら帰るよ」

八幡「あの葉山が雪ノ下ではただの甘えん坊に…恐るべし雪ノ下」

いろは「先輩も気をつけてくださいね、先輩が甘えていいのはわたしだけですからね」

八幡「お、おお」

川崎「バカじゃないの」

三浦「あーしにも甘えていいし、どんどん甘えるし」

海老名「お姉さんの胸で甘えさせてあ・げ・る」

結衣「ヒッキーはあたしのだし、誰にも渡さないし」

八幡「いつおまえの男になったんだよ」

結衣「えへへ」

雪乃「由比ヶ浜さん、この男はねあなたが思っているような男じゃないのよ」

結衣「どんな男だし、ヒッキーはヒッキーだし」

雪乃「二人きりになるとすぐに手を出そうとする、ただのスケベ男なのよ」

八幡「お、おま、いきなり何言ってんだよ」

雪乃「あら、本当のことじゃない」

いろは「先輩、どういうことですか、わたしと二人の時、何もしてくれなかったじゃないですか」

八幡「雪ノ下がとんでもないこというから、こいつが誤解しちまったじゃねえか」

雪乃「あんだけのことしておいて、私のこと捨てようとするからよ」

八幡「何もしてねえし」

結衣「ヒッキーとゆきのんが…ウソだ、ヒッキーウソっていってよ」

八幡「だからウソだって、俺がおっぱい星人なの知ってるだろ」

結衣「あ、そうだったし、それでドン引きした記憶があるし」

いろは「おっぱい星人…だから私に何もしてこなかったんですね」

川崎「あの時、やけに胸に拘っていたのはそういうことだったのね」

結衣「サキサキ?」

川崎「あ、なんでもないよ、あんた帰ったら話があるから」

八幡「いや、なんでも俺の奥さん風なの?」

川崎「…あ、いや、何でだろうね」

三浦「照れるなら最初から奥さん風吹かすなし」

川崎「あ?」

三浦「あん?」

海老名「優美子止めておきなって、また泣かされるから」

三浦「…う」

八幡「とにかくだ、一色は生徒会長を譲る気はないし、そんなこと出来ない」

雪乃「あらどうして?一色さんが生徒会長辞めれば再選挙になるんじゃないかしら」

八幡「残念だったな、その場合は副会長が生徒会長代行することになる」

いろは「そうですよ、知らなかったんですか?」

雪乃「そんなのウソよ」

平塚「本当だ、何回も説明してやっただろ」

いろは「平塚先生いたんですね」

平塚「なんとなく呼ばれた気がしたからな」

雪乃「平塚先生、それは本当なんですか?」

平塚「何度も君に説明したんだがな…君は何かに集中すると都合の悪いことは耳に入らなくなるようだ」

雪乃「そんなことはありません」

八幡「ここで言い争っても意味がないからな」

雪乃「…比企谷くん、これから私はどうしたらいいのかしらね」

いろは「なんで先輩に頼ろうとするんですか」

雪乃「それは雪ノ下家の婿になる男だからよ」

八幡「ならねえよ、おまえどうしちまったんだよ」

雪乃「なぜかしらあなたがとても冷たい人に思えるわ」

結衣「さっきからゆきのんが変なことばかりいうからだし」

雪乃「…由比ヶ浜さん、あなたのこと友だちだと思っていたのにね、残念だわ」

いろは「無理矢理、重い空気にして逃げようとしてませんか?」

雪乃「な、なんのこちょかしゅら」

戸塚「雪ノ下さん心配いらないよ、僕が再選挙するように校長先生に掛け合ってあげるよ」

雪乃「戸塚くん」

戸塚「僕にはそれだけの力があるからね、おーい、みんなー」

八幡「なんだかとてつもなく汗くさくなってきた」

いろは「先輩、気持ち悪いです」

八幡「まるで俺が気持ち悪いみたいじゃないですか」

いろは「違いますよ」

戸塚「…八幡のためだよ」

八幡「え?」

戸塚「闇武道部だよ、みんなで校長先生にお願いしてくるよ」

八幡「お願いって」

結衣「お願いされてどうにかなるものなのかな」

いろは「ならないでしょ」

結衣「だよね」

戸塚「それじゃ行ってくるね」

いろは「あの先輩、戸塚先輩本当に行ってしまいましたよ?いいんですか?」

結衣「ヒッキーどうするの?」

八幡「ほっておこう、最近の戸塚はなんだか見ていて気持ち悪い」

結衣「ヒッキーひどい、でもその気持ちわかるかも」

いろは「ですよね。なんだか戸塚先輩お肌がテカテカしてぴちぴちしていてキモいです」

雪乃「彼は私のために動いてくれているのよ、悪くいうのは止めて」

八幡「まさかおまえからそんな言葉が聞けるとはな」

雪乃「あら、私は基本優しくていい人なのよ?」

結衣「あはは」

校長室

戸塚「失礼します」

戸塚が校長室に入ると、そこには校長、城廻と相模がいた

城廻「いらっしゃい、戸塚くんだったよね?」

戸塚「はい、えっとなんで元生徒会長の城廻先輩がここに?」

城廻「あ、わたしのことは気にしなくていいよ、ね、相模さん」

相模「…ほら、校長先生に話しがあるんでしょ」

戸塚「あ、うん」

校長「私に話しって何ですか?」

戸塚「それは…一色生徒会長の辞任要求です」

校長「ほう、それはただ事ならない話ですね」

戸塚「本来だったなら、一色さんではなく雪ノ下さんが…」

バラバラ、相模が何かを校長の机の上にばらまいた

相模「手が滑りました」

城廻「相模さん、タイミングが少し早いかな」

相模「城廻先輩がいった通りにすべての画像をプリントしておきましたので」

城廻「ありがとう」

校長「なんだね、この写真は?ん?んん?戸塚くん…」

校長の前にばらまかれた写真には戸塚と闇武道部部員たちの乱交姿が映っていた

戸塚「こ、この写真は…」

校長「これは問題だよ」

戸塚「そ、それは僕の個人的な友だちたちで…」

校長「同性愛を否定するつもりはないけが、さすがに乱交はいただけませんね」

戸塚「しょうがないじゃないですか、こうしないと、みんな僕に協力してくれなかった」

校長「…協力してもらうために体を売る、なんというか君はいい生徒だと思っていたんですがね」

戸塚「このことは後で怒られます、まずは一色生徒会長の件を…」

城廻「何をいっているんですか?こんな痴態がバレてなお個人的理由で辞任要求するつもりなのかな?」

戸塚「う、城廻先輩…まさか城廻先輩が裏で手を回して…」

城廻「さー何のことだろうね」

相模「戸塚がいっていることの意味がわかりません」

校長が電話を手に取り、内線番号を押す

校長「私で、副校長と生徒指導の先生に大至急校長室へ来るようにいってください」

戸塚「あの…校長先生」

校長「闇武道部の生徒たちはここに来ているのかね?」

相模「外にいるようです」

校長「彼らにも聞きたいことがあるから、そこにいるように伝えてください」

相模「わかりました」

城廻「それでは私は失礼します、校長先生厳正な処分をしてくださいね」

校長「わかっています、戸塚くん覚悟してくださいね」

戸塚「校長先生…」

相模「失礼します」

城廻と相模が校長室から出て行った

戸塚「僕はただ八幡のことが…」

校長「君が誰のことを好きになろうといい、ただ相手は君のことをどう思っているんだね?」

戸塚「彼は僕のことをよく天使だっていってくれてます」

校長「きっとそれは彼の冗談だったんじゃないだろうか」

戸塚「そんな、八幡がそんなこと…」

校長「君の性癖は否定しないが、みんな君と同じ性癖だと思ってはいけない」

戸塚「校長先生…」

コンコン、ドアが叩かれた

校長「入りなさい」

副校長と生徒指導の先生が校長室に入ってきた

校長が写真を見せながらいきさつを説明した

副校長が目を見開き、生徒指導の先生は唖然として立ち尽くした

廊下、城廻と相模がいる

相模「よかったの?」

城廻「何が?」

相模「戸塚のことよ」

城廻「んーもう少し、役に立つかなと思ったんだけどね、まさかあそこまでだとね、引くね」

相模「引く、ドン引き、あれなら比企谷のほうがまし」

城廻「比企谷くんと戸塚を比べないでくれるんかな?なんだかムカつく」

相模「…すみません」

城廻「わかればいいんだよ。さて、わたしは比企谷くんのところへ行くけど相模さんはどうする?」

相模「わたしはここで失礼します…」

城廻「ん、わかった。またね」

相模「出来れば二度と会いたくないんですが」

城廻「あははは、何かいったかな?」

相模「なんでもありません、失礼します」

城廻「またね~」

相模「……」

ニヤニヤしながら読んでる

第二生徒会室(仮)

雪乃「それにしても戸塚くん遅いわね、いつまで待たせる気かしらね、早く来ないかな吉報」

八幡「絶対に来ないと思うぞ」

雪乃「あらどうして?こう見えても私って強運の持ち主なのよ」

八幡「へーその強運とやらを俺にも少しばかり分けてもらいたいもんだ」

雪乃「いつも私の側にいればいいと思うわ」

八幡「いやーそれはない、まったくもってない」

雪乃「あら、どうして?私たちってお似合いだと思わないかしら?ねえ、由比ヶ浜さんどう思って?」

結衣「あはは、どうっていわれても、ね?いろはちゃん」

いろは「はっきりいって不釣り合いだと思います、先輩とお似合いなのは生活感漂うような普通の子」

川崎「生活感…」

三浦「あーしならピンク色の生活送らせてやれるし」

海老名「一緒にプリキュアの話が出来る子がいいと思います」

八幡「それな、それ一理ある、プリキュア大事」

いろは「先輩!プリキュアならお泊まりした朝に一緒に見ればいいだけですよ」

八幡「お、そうだな」

結衣「お泊まりって、ヒッキーまさかもう…」

八幡「しまった、また誤解を生むような流れに」

川崎「あんた、帰ったら…わかってるよね?」

八幡「いや、わからないよ?なんのことだろー」

雪乃「コホン、みんな楽しそうでいいわね」

結衣「ゆきのんもこっちにおいでよ、生徒会長なんて諦めてさ」

雪乃「いや、それだけはいやなの…」

いろは「雪ノ下先輩…そんなに…」

八幡「一色、気にしなくいいぞ」

いろは「はい、先輩がいうなら気にしません」

雪乃「なんでかしらね、私が恋い焦がれば恋い焦がれるほどどんどん遠ざかっていく」

八幡「それは、おまえの追いかけ方が普通じゃないからだろ」

雪乃「普通よ、どこにでもあるありきたりの求め方だわ」

八幡「本当かよ」

雪乃「本当よ、たとえばあなたに恋してるわ」

八幡「ほんまかいな」

雪乃「ええ、ほんまよ。そしてあなたと家庭を持って子供は産めるだけ産みたいわね」

八幡「いきなりとんだな」

雪乃「そのための試金石が生徒会長なのよ、だからもう一度、何度でも挑戦するわ」

八幡「話が見えてこないんだが」

雪乃「あなたと二人で生徒会に入り、校内公認熱々生徒会カップルになるのよ」

八幡「ならないからな」

雪乃「熱々のまま卒業式を迎え、あなたは卒業式、私は産婦人科で一人目の子供を出産するわ」

八幡「…いきなり重すぎてお断りさせてください」

雪乃「そうね、その日は雪がいいわ、私の名前に合わせて雪の日にしましょう」

いろは「自分に酔ってますね」

結衣「なんだか重怖いし」

八幡「夢ぐらい見させてやろう」

川崎「あんんた」

八幡「嫌な予感がするから何もいうな」

川崎「卒業式の日にプロポーズしてほしいと思う…」

八幡「…いや進学控えてる俺にとてつもなく重い未来を背負わせないでくれ」

ニヤニヤしながら読んでる

がらがらードアが開く

城廻「比企谷くーん、お待たせしちゃってごめんね」

八幡「城廻先輩?」

結衣「え?なにどうして城廻先輩が?」

いろは「…城廻先輩」

城廻「ふふん、比企谷くんのことを邪魔する悪い子はお仕置きしておいたからね」

八幡「悪い子?」

城廻「ほらなんっていったけ、かわいい彼、比企谷くんの天使ちゃん」

八幡「と、戸塚…」

城廻「そうそう、彼ね、今ね校長先生や生徒指導の先生や担任に怒られてるんだよ」

八幡「ど、どうして戸塚が?」

城廻「ま、高校生にあるまじき行為をしたってことかな」

八幡「あるまじき行為だと」

城廻「そ、君なら分かりそうだけどね、いわなくても」

八幡「最近、気持ち悪くなったと思ったが、やはりだったのか…」

城廻「彼って最近肌つやよかったしね、それにやたら体のライン強調するジャージ着てたし」

いろは「城廻先輩、ちょっといいですか…」

城廻「なにかな?」

いろは「城廻先輩…まさか先輩のことを…」

八幡「な!な、ん、だ、と…めぐりんが俺のことを…す、きだと…」

結衣「ヒッキーサイテーだし」

川崎「…絶対に帰ったら話聞かせてもらうよ」

まってたよ

ニヤニヤしながら読んでる

乙です

城廻「めぐりん…めぐりんはね比企谷くんのことが好きです」

八幡「!!」

いろは「ちょっと待ってください!」

城廻「なにかな?一色後輩ちゃ~ん」

結衣「そうだし、待ってください、いきなりヒッキーに告白しないでほしいし」

城廻「あれ?あれ?まさか、みんな比企谷くんのことが好きなのかな?」

いろは「ちょ、ちょっとこんなところでなに暴露しちゃってるんですか!」

結衣「ヒッキーは誰にも渡さないし」

川崎「うちの旦那(決定)に手を出さないでほしい」

三浦「あわあわ」

海老名「優美子落ち着いて」

三浦「うん」

雪乃「あなたたち身分というものを考えて発言してほしいものだわ」

結衣「ゆきのん…まだいたんだ」

雪乃「由比ヶ浜さん、あなたたまにさらっと酷いこという癖治したほうがいいわよ」

結衣「ヒッキー…ゆきのんがいじめるし」

八幡「……」

結衣「ハッ!また胸見てるし!あとでゆっくり見せてあげるから、ゆきのんに何かいってほしいし!」

八幡「そういうわけだ雪ノ下…残念だがおまえの野望は潰えた…」

いろは「ここでいきなり話を掘り返しましたね」

八幡「そろそろけりをつけておかないとな、家に帰れない」

いろは「それですか」

八幡「小町が晩ご飯作って待っているからな、早く帰らないと怒られる」

いろは「恐妹家ですね」

ニヤニヤしながら読んでる

なんでこうもガハマはウザイのか

ニヤニヤしながら読んでる

城廻「高校三年間待ったかいがあったんだから、絶対に比企谷くんを諦めないんだから」

いろは「先輩みたいなかわいい人だったら先輩みたいな人じゃなくてもモテるじゃないですか」

八幡「そうそう、っておい!」

結衣「ヒッキーはあたしが一生面倒見るんだし」

川崎「…けーちゃん捨てて他の女に走るの?」

八幡「いや君たちは黙ってようね、話が重くなるからさ」

いろは「わたしのお腹に先輩の子がいるんですよ、それなのに城廻先輩のところにいくなんて」

八幡「君、いきなり何を言ってくれちゃってるのかな?」

結衣「ヒッキーあとで教室でしようね?」

川崎「あんたさえ気にしないなら、今ここでもいいよ?」

八幡「しねえよ、こんな埃っぽいところでするか」

いろは「じゃ先輩のお家でしますか?」

八幡「…なんで俺の周りには盛りの付いた女だらけなんだ」

三浦「ね、ね、あーしはあんたが望むまで待ってるし」

八幡「…ずっと待っていてくれ」

三浦「うん、待ってる」

海老名「むほほーん」

八幡「海老名さんいきなり奇声をあげない」

海老名「モテモテですな比企谷くん、彼女の私としてはうれしいよ、モテモテの彼氏の身に降りかかる修羅場」

雪乃「彼女、赤ちゃん、セックス…比企谷くんは婿なんだからいつでも私を好きにしていいのよ」

八幡「雪ノ下まで盛りだした…」

八幡「どうしたらこの場を納めることが…雪ノ下はもう生徒会長いいのか?」

雪乃「あなたという伴侶を手に入れたから目的は達成されたわ」

八幡「…まさか俺のために生徒会転覆を狙っていたのか?」

雪乃「もちのろんよ」

八幡「いやいやありえないでしょ」

雪乃「どうして?」

八幡「奉仕部でいつもおまえと顔会わせてるのに、わざわざ騒動起こすなんて」

雪乃「あなたが悪いのよ、あなたが一色さんなんかにうつつを抜かしてるから」

八幡「はぁ?」

雪乃「校内であなたと一色さんの噂って知っていて?」

八幡「噂だと?」

雪乃「おしどり夫婦、校内公認カップル、卒業後は即結婚かなどなどよ」

八幡「根拠のない噂だな、俺と一色はそんな関係じゃない」

雪乃「火のないところに煙りは立たないものなのよ」

八幡「…おい、一色、雪ノ下に何かいってくれ」

いろは「はい、みなさんに認められて早、半年、先輩と公認カップルだなんてうれしいです」

八幡「俺たち付き合ってねえだろ」

いろは「えー先輩、外堀が完全に埋まってるのにまだ逃げるんですか?もう認めちゃってくださいよ」

雪乃「あなたたち本当に仲がいいのね、うらやましいわ」

ニヤニヤしながら読んでる

城廻「比企谷くん…」

八幡「はい…なんでしょうか?」

城廻「私とおつきあいしてください」

八幡「すみません、いきなりなのでどう返事したらいいのか分かりかねます」

城廻「おつきあいしてくれたら、比企谷くんがしたいような、あーんなことやこーんなことしてあげてもいいよ?」

八幡「とても魅力的な条件ですが、そういうのは男が望んで女がいやいややるから興奮するんじゃないでしょうか」

城廻「それもそうだね、さすが比企谷くんだね、一筋縄ではいかないね」

いろは「そんな簡単に落とせるなら、私がすでに落としてますよ」

結衣「だよね、あたしだってヒッキーの大好きなおっぱいで何回も釣ってるのに、全然釣れないし」

川崎「私も比企谷が好きな黒パンツをはいたり、母性的なところ見せてもなかなか難しい」

三浦「ピ、ピンクのパンツを見せつけても距離が縮まらないし」

海老名「そりゃ私っていう彼女がいるからね」

八幡「…たしかお断りされたはずですが」

海老名「あっれーそうだったけー」

八幡「たしかに地味目の海老名さんには惹かれるけど、これじゃない感も感じる」

海老名「なによそれ」

城廻「…比企谷くん、この子たちはいいから私とおつきあいして」

八幡「えっと…マジで俺なんかで…」

いろは「先輩は年下好き」

八幡「お、おまえ今それをいうなよ」

見てるから
頑張って

ニヤニヤしながら読んでる

八幡「城廻先輩…」

城廻「なにかな?」

八幡「城廻先輩の気持ちはすごくうれしいです。俺も城廻先輩みたいな彼女がほしいです」

城廻「それじゃ…」

八幡「だめなんです。俺には城廻先輩を幸せにする資格がない」

城廻「資格?資格試験ならとっくに合格してるよ?」

八幡「その資格じゃなくてですね。今の俺にはこいつが…いるんです…」

城廻「それって…」

いろは「そうですよ、わたしがいるんですから」

結衣「ヒッキー…ヒッキーがあたしのことを…」

川崎「…うちの両親も早く孫の顔が見たいっていってた」

三浦「これから毎日、ヒキオが好きなピンク下着しか着けないし」

海老名「…そんなみんなのまえで、恥ずかしいよ」

雪乃「ふっ、さすが私が見込んだ男ね」

八幡「…そういうわけなので、ごめんなさい」

城廻「…まさか現実にハーレムを作る生徒がいたなんて」

八幡「へ?ハーレム?チョット何を言っているのですか?」

城廻「だって、みんなのことが好きなんだよね?」

八幡「え?」

みんな「え?」

城廻「好きなんだよね?」

八幡「あははは」

みんな「……」

八幡「なんていうか、俺にも選ぶ権利が…」

城廻「好きになってもらえるだけで喜ばないとね」

八幡「俺の権利…」

いろは「先輩…わたしはいやですよ、わたし以外に好きな人がいるだなんて」

八幡「一色…」

いろは「先輩…」

結衣「ヒッキー」

八幡「なんだ?」

結衣「うれしい、あたしのこと想っていてくれていうれしいし」

八幡「…それなー」

結衣「もう離さないし」

八幡「由比ヶ浜…」

結衣「結衣だよ、八幡」

八幡「…結衣」

結衣「うん」

雪乃「こほん」

八幡「雪ノ下…」

雪乃「浮気者」

八幡「え?」

雪乃「あなたに浮気する権利なんてないんのよ」

八幡「えっと、何目線?」

雪乃「妻よ。私はあなたの妻なのよ」

八幡「勝手に妻にならないでくれ」

ニヤニヤしながら読んでる

こんなに思い込みが激しい奴らをどうやって納得させるのかな

雪乃「あら私にそんなこといっていいのかしらね、婿養子が今から歯ごたえするなんてね」

八幡「…おまえ、本当に婿取るつもりがあるなら、その性格直したほうがいいぞ…」

雪乃「あなたしか婿に取るつもりないわよ」

八幡「…めちゃくちゃ嫌なんですが、それは」

雪乃「どうしてなのかしらね?私の婿になれば将来千葉県議会議員になれるわよ?権力使い放題よ?」

八幡「おまえ…さらっととんでもないこと言うなよ」

一色「先輩…雪ノ下先輩が怖いです」

八幡「ほっておこう、そのうち白馬の議員馬車に乗った婿候補が助けてくれるだろ」

一色「それが先輩だという気もしますが、ま、いいでしょう」

八幡「なあ、一色よ、そろそろ家に帰りたいのだが」

一色「そうですね。あ、先輩のお家に寄っていってもいいですか?」

八幡「寄り道しないで真っ直ぐ家に帰りましょう」

一色「ほら近いうちに先輩のお家がわたしのお家になるじゃないですかー」

八幡「なにそれ怖い」

一色「その時のために少しずつ馴れていったほうがいいと思うんですよね」

八幡「いつその時が来るんですかねー」

一色「そうですね、先輩が将来をこれだと決めてくれて、絶対になってみせるっていうんだったら卒業と同時でもかまいませんよ?」

八幡「こっちはかまうんだが」

結衣「ヒッキーのお嫁さんはあたしだし!一色ちゃんは他の人探して」

歯ごたえ・・・?

川崎「ねえ、アンタ」

八幡「ん?」

川崎「わたしそろそろ帰りたいんだけど、けーちゃん迎えにいかないといけないし」

八幡「そうだな、けーちゃん待たすわけにはいかないから行くか」

川崎「うん」

八幡「それじゃ、明日な」

結衣「ちょい待つし!」

いろは「なんで何事もなかったように帰ろうとしてるんですか」

八幡「いやほら、けーちゃんが待ってるから、かわいそうだろお迎えが来ないと」

いろは「それはそうですけど、先輩がいかなくても」

八幡「一色がそんなに冷たいやつだったとはな、見損なったぞ」

いろは「え?そんな…」

八幡「けーちゃんをおいて自分たちだけが楽しんでればいいなんて、俺には無理だ」

いろは「先輩がそんなに子煩悩だったなんて、わたしたちの子供もかわいがりましょうね」

八幡「……」

いろは「ねー♪」

八幡「あー川崎よ、行くとするか」

川崎「あ、うん」

三浦「ちょい待てだし!

八幡「なんだよ?急いでるんだが」

三浦「う~あーしも子供好きだし、ヒキオの子ならいつでも産めるんですけど!」

八幡「じゃしたくなったら呼ぶんで、それまでは待機しておいてください」

三浦「あーし待つし!いつまでも待つし!」

八幡「あーはいはい」

海老名「その扱いはどうかなと思うよ」

八幡「海老名さんとなら暖かい家庭築いていけると思います」

海老名「え?え?」

八幡「結婚してください」

海老名「…本気?」

八幡「練習…」

海老名「な?」

八幡「プロポーズの練習」

海老名「振った仕返し?」

八幡「これでおあいこだな」

八幡「川崎、今度こそいくぞ」

川崎「うん」

八幡「また明日な」

ガラガラ、八幡と川崎が教室から出て行きドアが閉った。

ニヤニヤしながら読んでる

>>189
細かいミスは放っておこう

自転車置き場

八幡「けーちゃんによろしくな、じゃーな」

川崎「え?一緒に迎えにいってくれるんじゃないの?」

八幡「そんな約束してないんだが?」

川崎「は?」

八幡「え…」

川崎「ほら自転車だして」

八幡「あの…」

川崎「あんた憧れてたんでしょ、彼女と二人乗りで下校するの」

八幡「…マジで乗るのですか?」

川崎「いいから、ほら早くして」

八幡「へいへい・・・ん?」

川崎「なに?どうしたの?」

八幡「メールみたいだ」

川崎「……」

八幡「今はスルーですね。はい」

川崎「分かればいいよ、どっこいしょ」

八幡「その掛け声はどうかと」

川崎「うるさいな、ほらこいでこいで」

ニヤニヤしながら読んでる

キコキコキコキコ
俺たちは長い長い坂を上り始めた
あの高みを目指して…

川崎「あんた、なに黄昏れてんの?」

八幡「いや、前に見たアニメを思い出してた…」

川崎「ふーん。どんなアニメ?」

八幡「…桜舞い落ちる坂道で一人の少女と出会い、演劇部を作るアニメだ」

川崎「おもしろいの?」

八幡「おもしろいとかじゃない、ひと言でいうなら人生だ」

川崎「人生…そんなアニメがあるんだ。今度けーちゃんに見せてあげてよ」

八幡「…たぶん女子供には理解出来ない」

川崎「…よくわからないけど、プリキュアみたいなのじゃないの?」

八幡「雪ノ下のお姉さんに聞くといい。すごく詳しく説明してくれるから」

川崎「そうなんだ…」

八幡「ちなみに雪ノ下母でもいいぞ。俺からしたらこのキャスティングは狙っているというほかにない」

川崎「…そ、そうなんだ…」

八幡「ちなみに俺と小町もいろいろあってな、まさか兄妹になるとはな、これも狙ってるのかもしれない」

川崎「へー…すごいんだね」

ニヤニヤしながら読んでる

スーパー前

川崎「あ、ちょっとストップ!ストップ!」

八幡「あ?なんだよ急に」

川崎「晩ご飯の買い物しなきゃ」

八幡「は?けーちゃん迎えに行くんだろ、あとにしろよ」

川崎「…いいの?」

八幡「なにがだよ」

川崎「見ようによっては親子だよね…」

八幡「…いいんじゃねえの、それでも」

川崎「うん。あんたがそれでいいなら…」

八幡「じゃ、行くからなしっかり掴まれよ」

川崎「うん」

八幡「……」

川崎「……」

その頃、第二生徒会室

いろは「……結衣先輩!!」

結衣「ふぁい!?」

いろは「このままでいいんですか!?」

結衣「えっと…なにがだし」

いろは「先輩のことですよ、あの怖い川崎先輩に先輩持って行かれていいんですか?」

結衣「はぁう!よくないし」

いろは「だったら、今から追いかけましょう」

結衣「でも、行き先が分からないし」

いろは「川崎先輩の妹といえば、クリスマス会の時の場所ですよ」

結衣「…ここから結構距離あるし」

いろは「そうでした…だったら…だったらどうしましょう」

結衣「どうしよう」

海老名「ふむ、メールは返ってこないか」

いろは「…先輩とメールしてたんですか?」

海老名「この中で唯一告られたわたしだしね」

いろは「…それって嘘告白ですよね」

海老名「それでも告られたことには違いないよ、あの時、わたしがOKしてたら…どうなってたんだろうね」

結衣「……」

雪乃「……」

いろは「……」

三浦「この空気なんだし…」

再びスーパー前

けーちゃん「はーちゃんの自転車たのしー」

八幡「そりゃよかったな」

けーちゃん「うん」

川崎「自転車引かせてごめん」

八幡「しょうがねえよ、さすがに三人乗りはまずいからな」

川崎「うん」

けーちゃん「はーちゃんのさーちゃん、仲いいね」

八幡「…」

川崎「けーちゃんのお兄ちゃんになるかもね」

けーちゃん「はーちゃんがー?」

川崎「そうだよ」

八幡「お、おい!」

けーちゃん「はーちゃんがお兄ちゃん?」

八幡「え?お、お、おう、お兄ちゃんだぞ」

川崎「あんたシスコンだし妹が一人や二人増えても構わないよね?」

八幡「小町意外妹認めたくないが…けーちゃんは例外だな」

川崎「…けーちゃんよかったね、はーちゃんがお兄ちゃんになってくれるって」

けーちゃん「うん!はーちゃんがお兄ちゃん!」

八幡「お、おう、よろしくな」

けーちゃん「うん、よろしく!」

みてるぞ

ニヤニヤしながら読んでる

読んでるよ

住宅街

いろは「結衣先輩、川崎先輩のお家って本当にこの辺なんですか?」

結衣「うん、前にこの辺だって聞いたし」

雪乃「あの……そろそろ休みにしたらどうかしら、あなたたち疲れてるみたいだし」

いろは「…休憩にしたいなら、そこら辺で勝手に休んでいてください」

結衣「ゆきのん、なんで着いて着たし、体力ないんだから大人しく部室で待ってればいいのに」

雪乃「しょうがないじゃない、私の旦那の女問題のだから」

いろは「まだ、それ言ってるんですか、先輩にその気がないってきっぱりはっきり言われたじゃないですか」

結衣「そうだよ…あまりヒッキーを困らせたらだめだし」

雪乃「まさか、あなたたち二人にそれを言われるとはね」

いろは「三浦先輩と海老名先輩…」

結衣「ヒッキーの家に行って待ち伏せするって」

いろは「それって大丈夫なんでしょうか」

結衣「不安だよね」

いろは「はい」

ニヤニヤしながら読んでる

路地に浮かぶ三つの人影。

いろは「あ!来たみたいですよ、結衣先輩」

結衣「うん!あれはヒッキーに間違いないし」

雪乃「…そうかしら、なんとなく人違いな気がするんだけども」

結衣「そうかな…あの寝癖間違いなくヒッキーだよ」

いろは「そうですね、あの猫背気味の歩き方間違いありませんよ」

結衣「うん」

いろは「こっちに来ますよ」

雪乃「そうね…うーん…」

結衣「ゆきのん、眼悪すぎだし。めがねしたほうがいいよ」

雪乃「旦那が許してくれたらするわ」

結衣「あははは」

いろは「来ました!」

結衣「ヒッキー!」

いろは「な!」

結衣「どうして沙希と子供連れて歩いての…」

いろは「結衣先輩、この子は川崎先輩の妹さんですよ」

八幡「げ!おまえらここで何してんだよ」

屑山君がいないだけで話が平和ですな。
屑山君制裁の話も書いてほしいですな。

>>208
じゃあ人のを乗っ取らないで自分でスレ立てて書けよ

いろは「先輩にいろいろとお話がありまして」

結衣「うんうん、お話しよヒッキー」

八幡「…悪いな、今は忙しいんだ」

川崎「……」

いろは「どうしてなんですか…」

八幡「何が?」

いろは「どうしてその人なんですか…」

八幡「…その人とは?」

いろは「お隣にいる川崎先輩ですよ」

八幡「……えっと、前から約束してたから?」

いろは「約束すれば誰とでもほいほいついて行っちゃうんですか!」

八幡「一色、おまえは何に怒っているんだ?」

結衣「ヒッキーの態度に怒ってるし」

八幡「俺の態度?俺がおまえらに何かしたか?」

いろは「何もしないから怒ってるんですよ」

川崎「あのさ、ちょっと先をいそいでるんだけど」

八幡「悪い悪い、由比ヶ浜、一色またな」

いろは「ちょっと先輩!」

結衣「あーまたそうやって逃げるし」

八幡「逃げねえよ、冷凍物が溶けるだろうが」

いろは「川崎先輩と家族ごっこは楽しいですか?」

川崎「か、家族…って」

八幡「…いつかは俺も家庭を持つかもしれないからな、予行練習だ」

川崎「家族になったときの予行練習…」

いろは「だったら、わたしとでもいいんじゃないかと思いますけどね」

結衣「あたしでもいいし、なんならそのまま両親に挨拶すませてもいいし」

いろは「結衣先輩は話が跳びすぎですよ」

結衣「えへへ、そうかな…」

八幡「というわけだ、今度こそ、またな、ほらけーちゃんいくぞ」

けーちゃん「うん、はーちゃんまってー」

川崎「それじゃ」

いろは「あっ」

結衣「行っちゃったし…」

いろは「なんかお似合いの三人でした…」

結衣「だね…これからどうしよっか…ヒッキー待つ?」

いろは「帰りましょ、ここで待ってると哀れっぽくていやです」

結衣「わかった、帰ろう帰ろう!」

いろは「そうですね、そうだ帰りに駅前のサイゼリヤで今後について話し合いを…」

結衣「あーーーー!」

いろは「どうしました?」

結衣「ゆきのんのこと忘れてたし…」

いろは「そういえば…どこへ置いてきたんでしたっけ…」

雪乃「私ならここにいるわよ」

結衣「ゆきのん、ごめんね」

雪乃「お腹空いたわ、一色さんサイゼリヤに案内してくださる?」

いろは「え?はい」

結衣「そうだ優美子たちに電話しておくね」

いろは「そうでした、そっちにもいたんでした」

雪乃「あなた…人間関係ぞんざいに扱いすぎね」

いろは「…すみません」

雪乃「あの男の影響を受けていいのは私だけなのよ」

いろは「……」

川崎家

川崎「上がってお茶でも飲んでいって」

八幡「おう、悪いな」

けーちゃん「おう、わるいな」

川崎「こらけーちゃん」

八幡「お邪魔します」

川崎「居間で待っていて、お茶すぐに用意するから」

八幡「俺はいいから、先に買った物冷蔵庫に入れてくれ」

川崎「あ、うん」

八幡「待ってる間、けーちゃんと遊んでるからさ」

川崎「うん、助かるよ」

八幡「ほら、けーちゃん行くぞ」

けーちゃん「うん」

川崎「……」

けーちゃん「はーちゃんはーちゃん」

八幡「ほーらほーら」

けーちゃん「きゃきゃきゃ」

八幡「ぐるんぐるん」

けーちゃん「あひゃひゃひゃ」

川崎「遊んでもらって悪いね」

八幡「いいってことよ、役割分担だ」

川崎「うん、はい、お茶飲んで」

八幡「サンキュー」

川崎「けーちゃんはりんごジュースね」

けーちゃん「はーい」

八幡「……」

川崎「どうしたの遠い目して」

八幡「けーちゃん見てると小町が小さかったころを思い出す」

川崎「あんたの妹もけーちゃんみたいだったの?」

八幡「まーな、今よりずっと素直でかわいかったからな」

川崎「子供好きなの?」

八幡「好きかと聞かれたら好きだな」

川崎「そう…よかった」

八幡「かわ、川崎も子供…好きだよな」

川崎「まね、好きじゃなきゃ兄妹だからって面倒みてられないよ」

八幡「いつでも嫁にいけるよな」

川崎「…相手いないし」

八幡「……そのうち見つかるだろ、おまえ見た目いいしさ」

川崎「あんたはどうなの?」

八幡「俺みたいなの好きになる物好きなんていないだろ」

川崎「…あの子らに聞かせてやりたいよ」

八幡「やめてあげてください」

川崎「じゃ条件」

八幡「くっ!この体好きにしろ」

川崎「…名前」

八幡「え?」

川崎「八幡って呼んでいい?」

八幡「いいけど、そんなのでいいのか?」

川崎「うん、もう一つ、わたしのこと沙希って呼んでほしい」

八幡「……マジっすか?」

川崎「マジ…呼んでくれないとみんなに言う」

八幡「さ、沙希」

川崎「八幡」

八幡・川崎「「……恥ずかしい」」

八幡「名前で呼び合う仲…つまり恋人」

川崎「こ、恋人、わたしたちが…」

八幡「いや冗談だから、俺とじゃ嫌だろ」

川崎「そんなことないし」

八幡「…沙希」

川崎「八幡」

けーちゃん「ねーなんで二人で睨めっこしてるのー?」

川崎「けーちゃん、こ、これは…」

八幡「そうだけーちゃんも睨めっこするか?」

けーちゃん「するするー」

けーちゃん「あひゃひゃひゃ」

八幡「おっと、もうこんな時間か…」

川崎「帰るの?夕飯食べていってよ」

八幡「さすがにそこまでは悪いから」

川崎「そう…」

八幡「また来た時にごちそうになるから、落ち込まないでくれ」

川崎「また来てくれるの?」

八幡「けーちゃんと約束したしな、また遊ぶって」

けーちゃん「また遊ぼうね」

八幡「おうよ」

川崎「わかった、期待していてね」

八幡「楽しみにしてるよ」

川崎「……八幡、何が食べたい?」

八幡「沙希が作った物なら、なんでもいい」

川崎「それ困る」

八幡「んーじゃ、けーちゃんが食べたい物でいいよ」

川崎「分かった、なるべく八幡が喜びそうなもの作るよ」

八幡「期待してるから、それじゃな」

川崎「うん、また明日」

なにこの夫婦お似合いじゃない

サイゼリヤ

店員「らっしゃい、好きなところ座ってくんな!おっと!床に直に座るのはなしだぜ!」

結衣「…雰囲気かわったね」

いろは「ですねーなんか、居酒屋みたいですね」

雪乃「うちの旦那はこんな店を気にいってるのかしら…」

いろは「旦那じゃないですよ」

雪乃「時間の問題だわ」

結衣「ゆきのん、その冗談つまらないし」

雪乃「由比ヶ浜さんが辛辣なのだけれども、一色さんなんとかしなさい」

いろは「嫌ですよ、それより早く席に座りますよ」

結衣「ほら、行くよゆきのん」

雪乃「なんなのかしらこの身分差、いつの間にか最下層になっているわ」

いろは「…ここの席でいいですね、他の席から死角になって見えないですし」

結衣「うん、いいと思うし」

雪乃「どうせなら窓側に…」

いろは「雪ノ下先輩、さっさと座ってとっとと食べたい物決めてください」

結衣「ゆきのん、ほらそこ座って、これメニュー、メニューの見方分かる?」

雪乃「二人ともかなり失礼なんですけど」

いろは「もう呼び鈴押しますよ」

結衣「うん」

雪乃「あなたたちもう決めたのかしら?」

いろは「当たり前です」

結衣「ま、ね。いつもこれ頼まないと怒り出すしね」

いろは「ですねー毎回これ頼まないとお冷や一気飲みさせられますし」

結衣「あれ、止めてほしいよね」

いろは「先輩の命令ですし、嫌でも体が勝手に動いちゃうっていうか…」

結衣「あーそれわかるしーヒッキーの言ったことってやってあげたくなっちゃうんだよね」

雪乃「あなたたちの話を聞いていると、ここがとても卑猥なお店に聞こえてくるのは気のせいかしらね」

乙です

結衣「いろはちゃん…どうしようか…」

いろは「このままだとまずいかもしれませんね…」

雪乃「……あのオリーブオイルって…」

いろは「好きに使ってください、ラーメン屋のコショウみたいなもんですから」

結衣「あはは、サイゼリヤかラーメン屋だもんね」

いろは「はい、だからわたしから連れて行きたい店を提案して強引に引きずって行くしかないんですよね」

結衣「…ヒッキーはいろはちゃんだと着いていってくれるんだ」

いろは「言い訳めいた理由付けが必要ですけどね」

結衣「言い訳か…」

いろは「行きたいところに誘って、断ってきたら煽って強引に連れ出す…こんな感じです」

結衣「なるほど、ためになるし」

いろは「…由比ヶ浜先輩は煽りなしで誘って来てもらったほうがいいと思いますよ」

結衣「…来てくれたら、こんなに悩まないし…」

いろは「ですよねーすみませんでした…」

結衣「なんで、あんなに捻くれてるし…」

いろは「あのウケル女が原因ですかね…」

結衣「あーあの調子のいいモジャ女…」

いろは「はい」

結衣「調子に乗りすぎだよね、ヒッキーに告白されたぐらいで」

いろは「本当にそうですよね、告白ならわたしだって何回もされてますもん」

結衣「え?」

いろは「え?」

雪乃「とんでもないことをポロリといったわね」

結衣「…えっと、いろはちゃん…」

いろは「はい」

結衣「告白されたって誰に…かな?」

いろは「えっと…あの…」

雪乃「素直に言ったほうが身のためよ」

いろは「はい…でも、本当に言っていいんですか?」

結衣「答えによっては…」

いろは「よっては?」

雪乃「[ピーーー]わ」

いろは「ひっ!」

雪乃「うちの関係者によって…社会的によ」

いろは「…社会的にですか…比企谷になれば問題ないですね」

雪乃「なッ!」

結衣「はっ!」

いろは「比企谷いろは…ん!悪くはないですね」

みてるでー

ぎゅるぎゅるぎゅるぎゅるーーーー!
それは録画装置が高速回転する音だった

いろは「先輩…」

八幡「一色……」

いろは「せんぱ~い、それはどうかと思いますよ?」

八幡「…悪い、いろは」

いろは「はい!」

と、あるラブホテルの一室の禁書録

八幡「本当にいいのか?今なら…」

いろは「わたしには先輩しかいません…」

八幡「いろは…」

いろは「先輩!」

八幡「…八幡って…恋人なんだし…」

いろは「は、はあはははっはっはは、はぁはぁはぁ」

八幡「…悪い、無理に呼ばなくていい」

いろは「すみません。でも、先輩は名前呼ばれるより先輩のほうが興奮しますよね?」

八幡「なっ!」

いろは「正直にお願いします」

八幡「……っ」

プチッ
ぎゅるぎゅるぎゅるぎゅるーーーー!
ぎゅるぎゅるぎゅるぎゅるーーーー!

赤ん坊「おぎゃーーーーーーーーーーおぎゃーーーーーーーーーーーーー!!」

看護師「…女の子ですよ」

いろは「……っ」

待合室

看護師「比企谷さん!」

小町「!!」

八幡「はい!」

看護師「おめでとうございます、女の子ですよ」

小町「はぁっ!お兄ちゃん生まれたって!」

八幡「あ、あああああ…看護師さんありがとうございます」

看護師「それは、奥さんにいってあげてください。彼女頑張りましたから…」

八幡「は…はい…」

小町「よかったね、お兄ちゃん」

八幡「お、おう…ありがとな小町…うっ」

小町「いろはお義姉ちゃんのところにいってくるね」

八幡「た、頼む。俺も行ってやりたいがこ、腰が…」

小町「わかってるって、あんだけいろいろあったもんね~…」

雪ノ下家

雪ノ下母「…ねぇ」

陽乃「…お母さんはっちゃんの大学入学金工面してよ」

母「…娘の学費なんて旦那に相談しなさい」

陽乃「弁護士なのに、なんで左に走るかな~もうパートやだよー」

母「雪乃ちゃん」

雪乃「はい」

母「もう彼のことは諦めて、次の見合い相手と結婚しなさい」

雪乃「…見合いなんていやよ、絶対にいや!比企谷くんと結婚するの!」

陽乃「…あんたね、来年で30よ、いい加減彼のこと忘れなさいよ」

雪乃「おかしい!おかしい!おかしい!どこで道を間違えタ!」

陽乃「はぁ~いい加減にしてよね~あんたは振られたの、比企谷八幡に振られたの」

雪乃「ひひひひひひひひひひひひ、この私が振られる振られるわけがわけがないない」

陽乃「おかーさん、また発作だよ~」

母「は~陽乃、早く葉山くんと子供作って安心させてちょうだい」

陽乃「隼人にいっておくよ」

母「とんだイケメンだわ、何年たっても子供作れないなんて…はぁ…」

陽乃「本当よねー強引にでも比企谷くんと結婚しとけばよかった…」

母「雪乃に気を遣うからよ…」

陽乃「一応、妹だしね~」

結衣「ヒッキーあのね…」

八幡「ん?」

結衣「今と同じ家賃で今より広いマンション見つけたの」

八幡「お?マジか?」

結衣「うん」

八幡「…今書いてるラノベの原稿料が入ったら契約しような…」

結衣「うん…で、でもね…」

八幡「?」

結衣「お父さんがね…」

八幡「…おお、おう…」

結衣「子供が生まれるならね…」

八幡「…なら?」

結衣「籍入れて…」

八幡「……」

結衣「ご、ごめん、いろはちゃんと結婚するんだよね…」

八幡「しない」

結衣「え?」

八幡「俺は…俺は…」

結衣「ヒッキー…」

ブスッ!

いろは「なーんてね!先輩後ろから刺されたいなら他の女といくらでも子作りしてください!」

八幡「お、おう…」

いろは「…あとですね…」

八幡「あと…なんだ…」

いろは「お腹にいる子、双子らしいですよ♪」

八幡「そ、そうか…もっと頑張らないとな、子供たちのために」

いろは「そうですよ、せ・ん・ぱ・い♪」

建て売り会場

八幡「な~ここで決めないか?」

いろは「もうちょっと見て周りましょうよ」

八幡「しかしだな…」

いろは「あなたがローン返済していくんだし、ちゃんとした場所選びたいですし」

八幡「ここだってちゃんとした場所だろ…」

いろは「両隣に挟まれてるのが欠点ですね、出来れば角地がよくて…」

八幡「わかったわかった、もう少し探そう」

いろは「はい…これからもずっと一緒なんですからゆっくり探していきましょう」

八幡「おう」

新築比企谷家

引っ越し業者「このテーブルどこに置いたらいいですか?」

八幡「居間…おーい、いろはテーブルは居間でいいんだよな?」

いろは「はい、居間にお願いします」

八幡「居間でお願いします」

引っ越し業者「居間ですね、分かりました…奥さん若くて素敵な方ですね」

八幡「…褒めても何も出ないぞ」

引っ越し業者「うらやましいっす」

八幡「嫁はやらんぞ」

引っ越し業者「…そういう意味じゃないんですが」

八幡「そうなのか?ま、いいや、早いところ終わらせてください」

引っ越し業者「了解しましたー」

いろは「あなた、なんの話してたの?」

八幡「おまえの自慢だよ、かわいい嫁だろ、いいだろってさ」

いろは「…なんで棒読みになるんですかね」

八幡「恥ずかしいからな」

いろは「もっ!そうだ子供たち見ていてください、ちょっとそこのコンビニで飲み物でも買ってきます」

八幡「おう、悪いな、俺は…」

いろは「いろはすでいいですよね」

八幡「はい」

いろは「甘い缶コーヒーみたいなのばかり飲んでると糖尿病になってしまいますよ」

八幡「好きだったのにな…」

いろは「家族のためだと思って諦めてください」

小学校前

八幡「ついに我が息子と娘が小学生か、感慨深いものがあるな」

いろは「そうですね、この間、生まれた気がしますね」

八幡「だな…」

いろは「…そろそろもう一人いいかもしれませんね」

八幡「お、おう、パパ頑張っちゃうぞ」

息子「パパー何がんばるのー?」

娘「なにがんばるのー?」

いろは「お仕事頑張るの」

八幡「おまえたち弟か妹ほしくないか?」

息子娘「「ほしーい」

いろは「もうあなたったら」

八幡「ほら式が始まるぞ」

職場

後輩「比企谷さん、ここのチェックお願いします」

八幡「おう、そこに置いておいてくれ」

後輩「はい…先輩、スマホ着信してますよ」

八幡「おっ、サンキュー…もしもし」

いろは『あなた、今診察が終わったところ』

八幡「で、どうだった?」

いろは『はい、妊娠してました』

八幡「そうか、よかった。帰ったら祝賀会だな」

いろは『もう、大げさなんだから』

八幡「デパ地下で何か買っていくから、何がいい?」

いろは『子供たちが喜びそうなのお願いします』

八幡「おまえが喜びそうなの買っていくよ」

いろは『もう、家で待ってますから早く帰ってきてくださいね』

八幡「了解。そんじゃ気をつけて帰れよ」

後輩「お子さん出来たんですか?」

八幡「三人目が出来た」

後輩「おめでとうございます」

産婦人科病室

赤ちゃん「おぎゃーおぎゃー」

八幡「お、おお、二人目の男の子か」

いろは「はい、二人目です」

看護師「お父さんに似てますね、特に目元が」

八幡「似てはいけないところを似てしまったか」

いろは「そんなことないですよ、あなたの目元そっくりかっこいいとおもいます」

八幡「後半、棒読みだったのはなぜだ」

いろは「本当のことになると棒読みになる癖なんですよ」

八幡「おまえな…」

看護師「本当に仲がよくてうらやましいです」

いろは「高校時代からの付き合いですからね」

八幡「ほら、おまえたちも弟の顔見てやれ」

息子「おーほんとーにお父さんそっくりの目だー」

娘「目だーちょっとこわーい」

八幡「こら、怖いはないだろ」

娘「赤ちゃんの手ちっちゃーい、あたしも大きくなったらお父さんの子供うむー」

八幡「お、おい、それは…」

いろは「パパはママのものだから駄目よ」

娘「ママのけちんぼー」

嘘つき底辺捏造野郎hyperbolicsinco
他人の作品はパクリと言いつつ証拠を出せと言ったら削除された、ローカル保存がと謎の言い訳をしだす。
こいつの作品はよくあるアンチヘイト作品なのでこいつの方がパクリである。しかも内容はゴミ。
30代無職童貞嘘つき野郎wwww

…………
……


いろは「先輩!先輩ったら!起きてくださいよ」

八幡「ん?」

いろは「なーに寝てるんですか」

八幡「?」

いろは「これから結婚式場の見学に行く予定ですよ」

八幡「……ん?」

いろは「はぁ…これからだっていうのに、ぼけるの勘弁してくださいよ、まったく」

八幡「お、おう」

いろは「はい、先輩はこれに着替えてください」

八幡「…あ、ああ」

いろは「その襟が伸びきったシャツで行く気ですか?」

八幡「分かってるよ、着替えるって」

いろは「あと、ズボンもあっちのにしてくださいね」

八幡「そこまで…」

いろは「そこまでです、しゃんとしてください」

八幡「うぃーす」

いろは「もう、就職して同棲して何年経つと思ってるんですか、もう」

八幡「結婚前から尻に敷かれるってどうなんだ」

いろは「先輩がしっかりしないからですよ」

八幡「いろはよ」

いろは「はい?」

八幡「その先輩はいつになったら止めてくれるんだ?」

いろは「うっ、だって、恥ずかしいじゃないですかー」

乙です

保守

まだ生きてるのか

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年05月29日 (日) 01:57:50   ID: b0ddX4Sk

勢いは好き

2 :  SS好きの774さん   2016年08月18日 (木) 07:29:29   ID: jUViBMDw

あーしさんがなんか健気でかわいい

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