■間桐邸地下
臓硯「カ、カカカ。儂は、し、ぬのか……」
ナナシ「今のアンタは百害にしかならない。ここで討たせて貰う」
臓硯「まさか、まさか、桜が貴様ほどの、サーヴァントを喚び、出すとは、」
ナナシ「……」 【原天使サタン】【魔人ホワイトライダー】【魔人ペイルライダー】
シュン
臓硯「――……・」
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ナナシ「……」
慎二「う、うわぁぁあああああ」
>慎二は恐怖のあまり階段を急ぎあがり逃げていく
ダグザ『小僧。アレは追わなくて良いのか』
ナナシ「向かってくるなら相手をする。それよりも、今はマスターを運ばないと」
ナナシ「いつまでも、こんな所にいるのは身体に悪い」
ダグザ『東狂に比べればマシだろう』
ナナシ「魔人が闊歩するような所と比べるな」
■間桐家 リビング
桜「……ん。ここは」
桜(おじいさまに言われてサーヴァントを召喚して……。どうなったんだっけ)
桜(身体が怠い。魔力が、勢いよく抜けていく感じ)
桜(――)
ナナシ「……マスター。目が覚めたか?」
桜「あなた、は……?」
ナナシ「セイヴァーのサーヴァント。名前はナナシだ」
桜「セイヴァー?」
ナナシ「救世者が属する英雄に与えられるクラス」
ナナシ「クラス名は呼び慣れなれてないから、聖杯戦争のルールから外れるが、できたら呼び慣れている「ナナシ」と呼んでくれ」
桜「……は、はい」
>桜はソファーから起き上がろうとしたがふらつき床に倒れた。
桜「あの、聖杯戦争に応じた、と、言う事は、願いがあるんですよね」
桜「……私は、戦いたく、ありません」
ナナシ「そうか。なら、別にいい」
桜「――え」
ナナシ「シェーシャをぶっ倒したいって願いがあるけど、特に絶対叶えたいって訳じゃ無いから、マスターが戦いたくないと言うのなら、極力戦わないようにしよう」
桜「シェーシャ?」
ナナシ「あー、巨大な蛇だ。二度倒したけど、三度目の復活したときに、幼なじみの子を食べられて、そのまま勝ち逃げされたままだからな」
ナナシ「最後に見た勝ち誇った笑みは特にむかつく。更にフリンの格好をしているのが更にむかつく」
ナナシ「――そうだ。マスターには謝らなければいけない」
桜「え?」
ナナシ「召喚の所にいた老人を、俺が殺した。憎く思うのなら、令呪でなんでも命令してくれ。……受け入れる」
桜「おじいさまが、死んだ?」
>悲しみはない。逆に嬉しさも無い。ただ縛る鎖が1つ、無くなった。そんな感じだ
桜「……いえ。いいです」
>意識がはっきりとしない。まるで夢現だ
ナナシ「……急激に魔力を使わせて貰ったからその反動かもしれないな」
ナナシ「マスターの方針通り戦わないが、自衛は必要だ」
ナナシ「今はゆっくりと休むといい」
桜「……はい」
【CLASS】セイヴァー
【マスター】間桐桜
【真名】ナナシ
【性別】男
【身長・体重】?
【属性】中庸
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷D 魔力B 幸運E 宝具?
【クラス別スキル】?
【固有スキル】?
【宝具】?
【解説1】
間桐桜に召喚された英霊。
腕にスマホを装着できる籠手を付け、天叢雲剣を所有している
外見が少年なのは、本人が活躍した年齢がその時だからである。
またマスターの影響からか本人のステータスが低下しており。YHVHを斃した時と比べて半分以下。
【蠢く魔王様[1]】
慎二「くそっくそっくそっ」
>慎二は苛立ちを近くにあったゴミ箱にぶつける
慎二「なんなんだよ!」
慎二「いや、そうだ。桜からアイツに命令させて僕のいいなりにすれば」
???『まぁ待て』
慎二「誰だ」
???『姿を現してやりたいが、今は無理だ。力が無い』
???『だが、力が蘇れば、貴様の望む力を与えようぞ』
慎二「はぁ。そんな都合のいい事っ」
???『ならば、どうする。家に帰り、小娘に頼むか』
???『だが、小娘が喚びだしたサーヴァントは手強い。さてさて、お前さんにそれは可能か』
慎二「……っ」
???『心配するな。力が復活すれば、それ相応の力を与えてやる。さぁ、どうする』
慎二「わ、わかった。やってやるよ!」
???『では、まずは人を集めろ。そして欲。特に色欲を貪れ。そうすれば力が復活する。この魔王マーラの力が!』
とりあえずここまで。
夜には続きが書けるハズ――
期待
YHVH倒す前にアサヒちゃん
あれ?
宇宙の卵クリアするあたりでアサヒちゃん復活するんじゃなかったか?
一応期待
>>13
それが済んでも一回完全に倒したいって話じゃない?結局最後は目的通り宇宙卵になったんだし、まぁその後内部にいた多神連合は軒並み倒したけど
フリンじゃなくてよかった
金ぴかがカツアゲ…じゃなくて資金提供されてしまう
メガテン4にYHVHでるのか・・・よく出せたなぁ
>ナナシは桜を部屋まで連れて行き寝かせた
ダグザ『小僧』
ナナシ「?」
ダグザ『何体かの仲魔が、召喚の影響で離反しているぞ』
ナナシ「は?」
ダグザ『レベルとステータスが落ちているのが原因だ』
ダグザ『離反した時点で、マグネタイトの供給はない。ほうっておけば自然消滅するだろう』
ナナシ「だとしても、放って置いて何か被害が出たら目覚めが悪い」
ダグザ『だが、今の小僧には何も出来ないぞ』
ダグザ『地下の戦闘で小娘の魔力をほぼ使い切っている。これ以上、戦闘すれば小娘から魔力を抜きすぎて小娘が死ぬ』
ナナシ「サーヴァント故の制限か」
ナナシ「どの道、しばらくは静観するしかないのか」
>ナナシはリビングに戻るとソファーに座る
ナナシ(今の内にスマホを確認しておくか)
>悪魔合体が可能な邪教の館を起動させる
ピー
【ERROR】【ERROR】【ERROR】
【現在、邪教ノ館ハ利用不可能デス】
【時間ヲ置イテカラ起動シテ下サイ】
ダグザ『俺がなんとかしよう。だが何か制限はあるかもしれないが、それは承知しろ、小僧』
ナナシ(邪教の館が使用できないか)
ナナシ(……仲魔はどうだ)
【原天使サタン】【魔人ホワイトライダー】【魔人ペイルライダー】
【破壊神ミトラ菩薩】【魔神オーディン】【地母神イナンナ】
【魔王ルシファー】【魔神クリシュナ】【大天使メルカバー】
【鬼女マーメイド】【屍鬼アリス】【夜魔リリス】
【妖精デモニホ】【凶鳥モー・ショボー】【英傑ジャンヌ・ダルク(Fate.ver)】
『ERROR』
【魔王マーラ】【邪神ミシャグジさま】
ナナシ(嫌な予感しかしないのが抜け出している)
ナナシ(マーラとミシャグジさまか……)
ナナシ(絶対に厄介ごとを起こしすに決まっている)
ナナシ(聖杯戦争は静観する予定だから、こっちを先に手を打てればいいが)
ナナシ(問題はサーヴァントとして現界しているためステータスとレベルが低下していることだ)
ナナシ(マーラとミシャグジさまが離反したように、今残っている仲魔も離反する可能性がある)
ナナシ(特に多神連合に属していた仲魔は、な。油断できないのはクリシュナとミトラ菩薩、イナンナか)
ナナシ(オーディンはダグザから派生した神。他と違って真っ向勝負のイメージが強いから裏切ることはないと思う)
ナナシ(マスターの方針で戦わないのはいいが、向かってくる敵と戦う事は必要だ)
ナナシ(仲魔を召喚せずに戦うことも視野にいれる必要がある)
ナナシ(別に問題はないが、戦いには油断も慢心も禁物だ)
ナナシ(少しの気の緩みが一瞬で全滅することだってある)
ナナシ(――全ては他のサーヴァントが、どこの、英雄として召喚されたかだ)
ナナシ(今は考えてもしかたない)
ナナシ(今日はもう休むか)
>ナナシはソファーに横になり目を閉じた
「――。――――。――――――」
ナナシ「……ん」
桜「あ、おはよう。ございます」
ナナシ「ああ。おはよう、マスター」
桜「サーヴァントも寝るんですね。かなり熟睡してたみたいです」
ナナシ「1度寝ると中々起きられないんだ。昔はアサヒによく起こして貰ったな」
ナナシ(たまにトキがいると、修羅場になることがあった。女同士は恐い)
ナナシ「それよりも体調は大丈夫なのか」
桜「はい。一晩寝たらある程度は回復しました」
ナナシ「……なら、いいが」
桜「あの、ナナシ、さん。どうしますか?」
ナナシ「マスターの意思を尊重する。聖杯戦争は静観の方針だ。ただ……」
桜「ただ?」
ナナシ「現界したときに仲魔が二体、離反した。それは必ず回収するつもりだ」
桜「ナカマ?」
ナナシ「そうだな……使い魔みたいなものだと思ってくれていい」
ナナシ「逃げ出した二体は、ある意味で問題児だ。必ず何かしらのトラブルを起こす」
ナナシ「理想としては、起きる前に捕らえるのが理想なんだけどな」
桜「難しいんですか……?」
ナナシ「この屋敷内にはないのは間違いない。外に出たら、誰かに取り憑いている可能性が高い」
ナナシ「取り憑かれていると、サーチで探し出すのは不可能に近い。アクションをとってくれれば、なんとかなるんだが」
ナナシ「マスター。今日の予定は?」
桜「学校に行ってもいいですか」
ナナシ「学校。確か勉強するところだな。別に構わないが、万が一の場合は令呪で強制召喚を行ってくれ」
桜「はい」
ナナシ「俺はしばらく外を散策して、逃げ出した悪魔二体の足取りを追う」
桜「分かりました。あの、気を付けて」
ナナシ「ああ」
今回はここまで。
シェーシャに関しては>>15が書いてくれている感じです。
シナリオ上しかたないとはいえ多神連合の中で勝ち逃げした感じが強いのでシェーシャは。
勝ち誇ったような表情で宇宙卵になったのはイラッとした。
ジャンヌに関しては外見やら性格はFate基準。趣味です
能力やスキル構成は回復と補助がメインな感じ。
出番はあります。仲魔で唯一回復・補助メインなので。
ナナシ&フリンのコンビなら英雄王を緊縛ファンドして有り金全部巻き上げられることでしょう。
正座で空を舞うスカサハ師匠は見れなかったか
乙
ナナシ「近代的な町並みを太陽の下を歩くのは新鮮だな」
>ナナシがいた時代は、東京はマサカド公の身体に覆われ長らく太陽の光とは縁がなかった。
>ただシェーシャーが穴を開けたお陰で、一部のみ太陽光が降り注ぐようにはなったが。
ナナシ(とりあえず寺へ向かうか。寺とか霊的な何かがありそうだ)
■柳洞寺 参道
ナナシ「長い階段だ」
>ナナシは参道を上る
ナナシ「――」
ナナシ(何か、いる。参道の先、門のところだ)
ナナシ(感じからしてサーヴァントだろう)
ナナシ(今は朝。戦闘など目立つことは控えるべきだな)
ナナシ(それにマスターの方針もある)
ナナシ(ここは退いておくか)
>ナナシは柳洞寺参道を後にした
■深山町 交差点
ナナシ(向こうが新都か)
>ナナシは新都へと向かう。
?「冗談でしょう。なんで朝っぱらサーヴァントが普通に闊歩してるのよ」
?「ありえない。どれだけ自信満々なマスターよ……」
?「エセ神父からも急かされてるし、今夜にでも喚ばないと」
■新都 冬木中央公園
ナナシ「……」
ナナシ(周りと違い、ここは俺がいた東京と似た雰囲気だ)
ナナシ(マーラやミシャグジ様がいるとすれば、この辺りか――)
ナナシ(キャスター辺りと組まれると厄介だから、早めに回収をしたいな)
?「朝っぱらから街を偵察か」
>ナナシは背中の天叢雲剣の柄を掴んだ。
ナナシ(青い髪、赤い目、ラフな冬着。見た目は一般人を装っているが、この感じからしてサーヴァント)
ナナシ(初めて見る……はずなのに、なんだか既視感がある)
?「マスターからの命令なんでな。ここで戦わせて貰うぜ」
>男は紅い槍を出した。
ナナシ「ランサーのサーヴァント……」
ランサー「ああ。そういうテメェはセイバーか」
ナナシ「いや、セイヴァーだ」
ランサー「一緒だろうが」
ナナシ「セイバーは剣士で、セイヴァーは救世主だ。発音が似てるから」
ランサー「セイヴァー……ねぇ。イレギュラークラスか。どれほど確かめさせて貰うぜ」
ナナシ(ランサーはやる気だ。マスターの方針と反するが、ここは戦うしかないか)
ダグザ『今は小僧自身が、戦うな。視られているぞ』
ナナシ「視られている?」
ダグザ『遠見の魔術だ。キャスターの可能性が高い』
さぁ、青タイツ緊縛ファンドショーの始まりや
ナナシ「――仲魔に戦わせるとして、言う事を聞いてくれそうなのは」
ダグザ『オーディンを喚べ。ヤツなら、ランサーと相性がいい』
ナナシ「分かった」
ナナシ「――オーディン」
>ナナシはスマホを操作して、オーディンを喚び出した。
ランサー「――な。サーヴァントが、サーヴァントを召喚した、だと!」
ランサー「柳洞寺のヤツ等といい、今回の聖杯戦争はどうなってやがる」
ナナシ(ヤツ等……・。柳洞寺にはサーヴァントが二体いるということか)
オーディン「征くぞ、クー・フーリン」
ランサー「……! なぜ、俺の真名――ちっ」
カン キン キン キン カン
>ゲイボルクとグングニルがぶつかりあい激しく火花を散らした
ダグザ『互いに必中と貫通の特性がある槍使い同士の戦いだ』
ナナシ(妙だ)
ナナシ(オーディンが強いのは良いとして、ランサーがクー・フーリンと言うのなら動きが鈍い)
ナナシ(マスターの所為で、ステータスが劣化しているのとはまた別な気がする)
ナナシ(……オーディン相手に、本気を出さずに出来るほど自信過剰な英雄とは思わないが)
オーディン「どうした。クランの猛犬。手を抜いて、我を倒せると思ってるのか」
ランサー「……」
オーディン「それとも我が気づかないとでも思ったか」
ランサー「は。そんなつもりはねぇよ。――こっちとしては、本気でやりたいんだが」
ランサー「まあいい。……行くぞ、全知全能の神よ」
>ランサーは深紅の魔槍に魔力を貯める
オーディン「面白い」
>オーディンも槍に魔力を集中させる
>互いが睨み合い、魔力を高め、威圧は空間を軋ませる
ナナシ(決まる。必中と貫通の槍を持つ者同士。相打ちか、あるいは――)
ゲイ
――刺し穿つ、
>宝具が発動したと思った瞬間。
>ランサーの姿は消え去った
オーディン「宝具がほぼ発動しかけた状態からの強制空間転移か」
オーディン「ふん。どうやらクー・フーリンはマスターに恵まれなかったようだ」
オーディン「大方、本気を出せないのもマスターの意向か」
>オーディンは白けた感じとなり自ら召還して、スマホへ戻った
今回はここまでです
オーディンは死に様以外は良いんですけどね
ガストンに負けたら槍は渡すまでは良かった。
なのに、負けて消えるときに「ダグザァァァァアア」と叫びながら消えるのはかっこわるかった
おつ
乙
緊縛ファンド(カツアゲ)をする
ナナシを見られるのは当分先かなw
桜ちゃんの目の前で敵にやったら彼女が卒倒しそうだけど。
乙
何くれるだろう?
【番外編 聖杯戦争には仲魔が必要だ その壱】
■腐逝木市 死ン都
ナナシ「――ここはどこだ」
>冬木市新都と似ているが、周りは火があがり、瘴気が濃い
>建物は倒壊。人の気配がまるでない
ダグザ『どうやら異界か、或いは平行世界に迷い込んだようだ』
ダグザ『起点となるモノさえ倒せば、元に戻れるだろう』
ナナシ「分かった」
>ナナシは周りを探索することにした
ナナシ「ゾンビばかりだ。悪魔でもいれば交渉するんだけどな」
カン カン カン キン
ナナシ「戦闘音だ」
>ナナシは音がする方向へと走る。
>そこでは褐色の肌をした少女が、ゾンビ達と戦っている
「ああもう。やざったい!」
>戦闘はすぐに終わった
「誰!」
ナナシ「待て、敵対する気はない」
「……この世界で、ゾンビ以外のを初めて見た」
ナナシ「俺はナナシ。サーヴァントだが、マスターはこの世界には不在だ」
「サーヴァント……聖杯戦争の関係者?」
ナナシ「ああ」
「――そう」
「私の名前は、……クロエ。クロエ・フォン・アインツベルン」
ナナシ「クロエか。なぜこんな場所にいるんだ?」
クロエ「気がついたら、ココ、にいたの」
クロエ「違うか。私が望んだ。魔術師としての生、聖杯戦争に参加したいって」
クロエ「その結末が、こんな所に終末の冬木に飛ばされるなんて、なんて皮肉なの」
ナナシ「……」
クロエ「聖杯戦争がどんな形で幕を閉じたか知らない。でも、結果はコレ。碌でもないことなんでしょう」
クロエ「――貴方は、ここで起きた聖杯戦争の生き残り?」
ナナシ「違う。別の世界の冬木市から、突如飛ばされた。……まあ迷子だな」
クロエ「迷子のくせに余裕そうね」
ナナシ「困っていても事態は解決しない。困難でも前に進むしか無い」
クロエ「……そうよね」
クロエ「どうしようもなくてゾンビに八つ当たりしてたけど、もう、それも飽きてきたし」
クロエ「ナナシ、だっけ。一緒に行ってもいい?」
ナナシ「ああ」
クロエ「それじゃあ、今後ともよろしくね」
>幻魔 クロエ・フォン・アインツベルンが仲魔になった
NAME クロエ・フォン・アインツベルン
種族 幻魔
■参照
平行世界からやって来た少女
聖杯戦争の儀式の器だったイリヤスフィール・フォン・アインツベルンが、両親により一連の事を封印され、それが奥底で育ち、ある出来事をきっかけに肉体を得た存在。
「家族が欲しい」「友達が欲しい」「なんの変哲もない普通の暮らしが欲しい」……とは願わず、聖杯戦争に参加したいという願望を叶えたIFの存在である(イリヤのクロに対するフラグ管理が失敗した結果)
投影魔術得意とした接近戦型の弓兵。得意な獲物は夫婦剣、干将莫耶。
クロエ「それで、これからどうするの」
ナナシ「起点を探す。者か物かは分からないが、それを破壊すれば戻れるだろう」
ナナシ「何か知らないか」
クロエ「分からない。気がついたら、ここにいて、鬱憤と八つ当たりで、ゾンビを倒しまくってたから」
ナナシ「……そうか」
ナナシ「とりあえず探索するか」
クロエ「また、同じ場所……。これで何回目よ」
ナナシ「10回目だ。――どうやら新都しかこの世界には存在しないようだな」
ナナシ「他に行こうとすれば、新都のどこかにワープする仕組みらしい」
クロエ「はあ、さっさと普通の世界に戻りたい」
ナナシ「たぶん俺がいた世界に戻るだろうけど、それからどうする」
クロエ「聖杯戦争に参加したかったけど。ここにいたら、なんかどうでもよくなっちゃった」
クロエ「当分の間は、ナナシに協力するわ」
>しばらくナナシとクロエは辺りを探索した
ダグザ『小僧。止まれ』
ナナシ「どうした、ダグザ」
ダグザ『此処が起点だ』
ナナシ「……焼け野原だが、見覚えがある。確かランサーと戦った場所だな」
>ダグザはスマホから姿を現した
クロエ「うわっ。ビックリした……」
>ダグザが魔術を唱えると空間に歪みが生じて穴が生まれる
ナナシ「さすが魔術の神」
ダグザ「まだだ。――来るぞ」
シャドウサーヴァント「■■■■■」
>現れたの黒い靄に覆われた二振りの槍を持つサーヴァント
ナナシ「もの凄い憎悪と怨念だ。ランサーがバーサーカーにクラスが変異するほどの恨み、か」
シャドウ・サーヴァント「■■■■■!!」
ナナシ「行くぞ、クロエ」
クロエ「はいはい」
――至高の魔弾――
シャドウ・サーヴァント「ァッ■■■■、■■■――」
ナナシ「――やっかいな槍だった」
クロエ「本当にね」
シャドウ・サーヴァント「■■、赦サン、貴様等ハ、絶対ニ。アッア■■■■■アア。――聖杯ニ、呪イ、アレ!! 願望ニ、災イ、アレ!!! アアガアア■■■■■――!!」
>呪詛に等しい言葉を発しながらシャドウ・サーヴァントは消滅した
クロエ「……あのサーヴァントが望んだ結果が、この世界?」
ナナシ「分からない。起点にいたところからして、一因であるのは間違いないだろう」
クロエ「――」
ナナシ「戻るか」
>ナナシがダグザが空けた穴に触れると、空間に身体が飲まれた。
【番外編 聖杯戦争には仲魔が必要だ その壱】 【終】
今回はここまで。
ナナシに緊縛フォンドされたクロのif話はまたいつか
Fate/GO
☆3の子ギルが出ない。
☆4並にでない。
ピックアップされているハズなのに出ない
これでクロエがもし来たら財布が死ぬなぁ
【[閑]仲魔にも絆が必要だ】
クロエ「ここがスマホの中ね――」
クロエ「結構広いじゃな、い?」
クリシュナ「ロンだよ」
メルカバー「グゥぅぅぅ」
ルシファー「ふん。安い手であがることだ」
クリシュナ「今は親だからね。連荘させてもらうよ」
メルカバー「……次はこうはいかないぞ」
クロエ「――向こうには近づかないようにしましょう」
アリス「こんにちは。お姉ちゃん」
クロエ「あ、こんにちは?」
アリス「お姉ちゃんも、お兄ちゃんの仲魔になったんだね!」
アリス「私はアリス。よろしくね」
クロエ「クロエ・フォン・アインツベルンよ」
アリス「クロエお姉ちゃんって言うんだ。あのね、アリス、友達が欲しいんだ」
アリス「――お姉ちゃんは、私の友達になってくれる?」
クロエ「別に友達ぐらいはいいけど」
クロエ(あんなのばかりじゃ友達もできないでしょうね)
アリス「やったー!」
アリス「あのね。あのね。友達になってくれるなら、お願いがあるの」
クロエ「……お願い?」
クロエ(うわぁ。なんかもの凄い嫌な予感がする)
アリス「死 ん で く れ る?」
クロエ(やば。これ、呪殺系の魔術――っ)
ジャンヌ「そこまでです。アリス」
アリス「ちぇ。邪魔がはいっちゃった。またねクロエお姉ちゃん」
ジャンヌ「あの、大丈夫ですか?」
クロエ「……」カチャ
ジャンヌ「待って下さい。私に敵対意思はありません」
クロエ「――。オーラから感じてそうみたいね」
ジャンヌ「アリスは屍鬼でして、仲魔を自分と同じ屍鬼に変えようとする、少しやんちゃな所もありますが、良い子なんですよ」
クロエ「ごめん。私の中の定義だと、やんちゃってレベルでもないし、良い子でもないわ」
ジャンヌ「あ、呪殺無効系の装備をしても貫通で通るので注意して下さいね」
クロエ「十二分に危険よ! 野放しにしないでよっ」
ジャンヌ「大丈夫です。瀕死になっても私が蘇らせますから!」
クロエ「死ぬの前提なの!?」
メデューサ「――騒がしいですね」
ジャンヌ「あ、ごめんなさい。新しい仲魔の子と話をしてました」
メデューサ「そうですか。私はメデューサです。今後ともよろしく」
クロエ「……。なんとなく直感だけど、見た目、違うこと無い?」
メデューサ「世界観が違えば存在も異なります。東京の守護者であるマサカド公も、首だけだったり、武者姿だったり、歌舞伎役者もみたいなのも存在します」
メデューサ「郷には入れば郷に従え、ですよ」
クロエ「つまり、この世界のメデューサに合わせたわけ?」
メデューサ「はい」
ジャンヌ「あ、私もそんな感じです」
どっちも見た目は4F基準なのか
ジャンヌはいいけどメデューサはあれか…
4のメデューサはアレだけど4Fのメデューサはまだ可愛いだろ
アリスちゃんは築地根願寺でのクリシュナ戦で大活躍だったわ。
宇宙の卵だといきなりヴィシュヌフリン戦で、本気モードのクリシュナさんとは戦えなかったのは残念。
入口でのオーディン戦みたいなのがクリシュナにも欲しかったな。
まあ真Ⅳのメデューサやアスモデウスをデザインした韮沢靖は亡くなられてしまったわけだが……
ごめんなさい。
言葉足らずとクロエの言葉で誤解させてしまいました。
メデューサとジャンヌはとりあえずFate基準です
Fateの世界に召喚された形なので、今回はFate基準としています。(郷(型月)には入れば郷(型月)に従え)
クロエじゃなくてナナシに突っ込ませるのも考えましたが、本編でメタ的な言い回しもどうかと思い今回のことになりました。
関係ないけどメデューサって本編のイベント専用キャラで唯一フリンとナナシの両方に討伐された悪魔ですね
クロエ「そういえばさ。ナナシって何者なの?」
ジャンヌ「何者と言われても――。そうですね。一言でいうならば東京を救った救世主でしょうか」
メデューサ「唯一神を零落して、斃した神殺しでもあります」
ジャンヌ「私たちに聞くよりも、本人に聞いたら答えてくれますよ。過去を語りたがらない人じゃ無いですからね」
メデューサ「それかあそこで麻雀をしている三柱か、審判役をしているサタンに聞くのもいいと思いますよ」
クロエ「あんな高位のヤツに訊くなんて無理だから。私は死にたくないから」
ジャンヌ「そんなに恐がらなくても、同じ仲魔なんですから、きっと大丈夫ですよ」
メデューサ「万が一、殺されたとしてもジャンヌが復活させてくれます」
クロエ「だから、死ぬの前提で話さないでくれる!?」
クロエ「ハァハァ。――この中にいるのは、貴方たちで全員なの」
ジャンヌ「いえ。オーディン。イナンナ。リリス。デモニホ。ホワイトライダー。ペイルライダー。クレオパトラ。それとナナシに憑いているダグザ。私たち同様にこちら側に来て少し変異したメフィストがいます」
メデューサ「メフィストはこちら側に来て変態になったので十二分に注意した方がいいですよ」
クロエ「……そうさせてもらう」
ジャンヌ「色々とあるとは思いますが、同じ仲魔同士。仲良くしましょう」
クロエ「ええ。まともなのが貴方しかいないのが残念だけど」
メデューサ「……私は?」
クロエ「人間を石に並べるような悪魔をまともとは言わないから」
メデューサ「う゛っ」
クロエ「……まぁでも。まもとじゃなくても、ここにいる他のからすれば、十分に話せる相手よ。よろしくね」
メデューサ「はい。こちらこそ」
【[閑]仲魔にも絆が必要だ】 【終】
【2/2】
■冬木市。新都
桜「……兄さん。いなかったですね」
ナナシ「ああ」
ナナシ(聖杯戦争は横に置いて、離脱した二体の仲魔を探している)
ナナシ(召喚された時にあの場所にいたのは、マスターの兄である間桐慎二)
ナナシ(彼に取り憑いて外に出た可能性が高い)
ナナシ(だから、マスターと共にいきつけの場所を探っているが、中々尻尾を掴ませない)
ナナシ(デモニホを索敵に回してるのに捕らえられないとなると、よほど上手に潜伏しているのだろう)
ナナシ「マスター。今日はもう家に帰ろうか。明日も学校だろ」
桜「――いいんですか」
ナナシ「これぐらい探して見つからないとなると、少し探し方を変えた方がいいと思う」
ナナシ「それにマーラの方は一度斃しているし、どんな仲魔がいるか知っている」
ナナシ「ある程度の力を貯めるまで、探し当てられないようにするはずだ」
桜「兄さんは、その、無事でしょうか」
ナナシ「以前、依り代になった人物が無事だったんだ。大丈夫だ」
桜「――はい」
ナナシ「――」
桜「ナナシさん?」
ナナシ「向こうから戦闘音が聞こえる。マスター。念のため、様子を見に行ってもいいか」
桜「――」
ナナシ「マスター?」
桜「は、い。お願いします。私もついていきます」
ナナシ「それは構わないけど……いいのか?」
桜「なにか嫌な、予感がするんです」
ナナシ「分かった。来いメデューサ」
メデューサ「なんでしょう。ナナシ」
ナナシ「マスターの警護を頼む。戦闘になり、マスターが危険に陥いりそうになった場合、速やかに離脱させてくれ。こっちはなんとでもする」
メデューサ「わかりました」
桜「あの、この人は?」
ナナシ「メデューサ。聞いた事ぐらいあるだろう」
桜「は、はい。えっと、間桐、桜です。よろしくおねがいします」
メデューサ「間桐桜ですね。わかりました」
ナナシ「ん」
クロエ「――」
ナナシ「クロエ? 勝手に召喚(で)てきたのか」
クロエ「私の願いは聖杯戦争に参加すること。それに文句ある?」
ナナシ「……いや。文句はない」
ナナシ「ただ。マスター、大丈夫か」
桜「は、い。なんとか、大丈夫です。いけます」
ナナシ(三体も仲魔を召喚していると、マスターへの負担が大きいか)
ナナシ(ある程度はスマホで仲魔へのはなんとかしているとはいえ、この世界のルール上、一体、表に出すとマスターへの消耗がある)
ナナシ(マスターに負担をかけない意味でも、戦闘はできるだけ避けたいな)
バーサーカー「■■■■■」
セイバー「グッ……ッッ」
遠坂「厄介な細工っ」
イリヤ「まるで素早い猫ね。」
ナナシ「あっちで戦っているのは、見た感じ、セイバーとバーサーカーのサーヴァント……」
ナナシ「向こうはセイバーとバーサーカーのマスター同士の戦いか?」
クロエ「違う。遠坂凛のサーヴァントは向こうから弓を構え、鷹の目で戦場を見ている弓兵……」
ナナシ「クロエ?」
クロエ「――……」
クロエはナナシにそれだけ言うと、イリヤの元に飛んでいった
今回はここまでです
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イリヤが使役する使い魔の形状が鳥から剣へと変化する
イリヤ「これでおしまい。はしたない牝鹿には、串刺しがお似合いよ」
凛「――ぅっ」
ヒュン
猛スピードで剣は凛へと向かう。
が、剣は突如と介入してきた赤い外套の少女によって阻まれた
凛「え、アーチャー…………じゃない!」
クロエ「……」
イリヤ「――誰。ううん。なにもの」
クロエ「……」
イリヤ「なに、この、気持ち悪さ。まるで自分が、同一している感じは」
クロエ「そうでしょうね。私はアンタなんだから。どうして存在してるかってのは、ここで言っても意味ないわ」
イリヤ「……」
再びイリヤは使い魔を喚び出し、今度は凛ではなくクロエに向けて攻撃を始めた
ナナシ(なんだ。クロエの攻撃が精彩に欠いている。似ているあの少女との間に何かあったのか?)
ナナシ(……いや、クロエと会ったあそこは謂わば終末の場所。この世界とはあまり関係ないはずなんだが)
ナナシ「銀髪の少女の隙を突いて、黒髪の少女は一先ずは引いたな」
その途中で、オレンジ色の少年と出会い合流した。
桜「今、どうなって、ますか?」
ナナシ「クロエと銀髪の少女が戦ってる。が、なぜかクロエの精彩が欠いているため、押されている」
ナナシ「ツーテールみたいな黒髪の少女と、オレンジ色の髪をした少年が合流。バーサーカーとセイバーが戦っている場所に向かっている最中だ」
桜「――」
ナナシ「マスター?」
桜「まさか。でも、確かに、手に刻印が、ああぁぁ」
桜は膝を地面について打ち拉がれる。
桜「…………ナナシ、さん。お願いします。この戦いを中断、させてください」
桜「先輩を、――」
言質を躊躇えば令呪を使用も厭わない感じであった。
ナナシ「分かった。この戦闘を止めよう」
ナナシ「安心してくれマスター。オレは受けた依頼(クエスト)は、必ず達成してきた」
ナナシ「メデューサ。マスターを頼んだ」
メデューサ「分かりました」
セイバーとバーサーカーは正面から激突。
バーサーカーの首元から上を吹き飛ばし、セイバーの勝利のように思えた。
セイバー「……!」
セイバー「これは、自己再生――。いや、あれは時間の巻き戻しに近い、蘇生の呪い……死した瞬間に発動する宝具か!」
士郎「セイバー!」
セイバー「シロウ?」
士郎はセイバーの手を引いて、バーサーカーから距離を取ろうとする
同時に、高層ビルからアーチャーの必殺の矢が放たれた
――偽・螺旋剣
――至高の魔弾
放物線を描く2つの飛び道具は、空中で激突。
巨大な爆発を起こした
凛「まさか、この気に及んで新勢力の介入!?」
ナナシはバーサーカーとセイバーのほぼ中間の位置に立つ
そして息を吸い込み、大きく叫んだ
ナナシ「この場限りの停戦を提案する」
凛「はぁ!?」
士郎「停戦?」
セイバー「……」
バーサーカー「……」
ナナシ(あの少年か。マスターが気にしていたのは……。人の事はいえないが、幸薄そうな感じがする)
クロエ「――う、ぅぅ」
森からクロエが深刻なダメージを受けた状態で、ナナシの元へとやってきた
ナナシ(やっぱり精彩に欠けた状態だと危険だった)
クロエ「……はぁはぁ」
ナナシ「クロエ。一旦戻れ。お前をこんな所で亡くす訳にはいかない」
首を振るクロエ
イリヤと決着をつけたいようである
ナナシ「何を思っているか知らないが、その精神状態では勝てるものも勝てない」
ナナシはそれだけ言うと、クロエを強制的に召還した
イリヤ「へぇ、それは貴方の使い魔だったの。私に似せたのはどういう訳かきかせてもらおうかしら?」
ナナシ「……確かにクロエはオレの使い魔だ。ただ、キミと似ている事については埒外のことだ」
イリヤ「埒外?」
ナナシ「仲魔集めで、この世界と似た終末を迎えた場所で会って交渉をして仲魔になってもらった。事情については知らないな」
イリヤ「――そう。なら、喚び出しなさい。もう一人の自分なんて気持ち悪い。この場で殺してあげる」
誰も知らないが、高層ビルの屋上で同意するような苦笑をした弓兵が居たりする
ナナシ「断る。仲魔を売り渡すような真似はしない」
イリヤ「……そう」
バーサーカー「――――」
続きを待ってた
ナナシ「一応、オレはこの場限りの停戦を申し入れたんだけど?」
イリヤ「そんなの誰も同意してないわ。バーサーカー。やっちゃっえ!」
バーサーカー「■■■■■!!」
地面に落ちた斧剣を掴むと、ナナシに向かって行く
ナナシ「……」
ナナシ(一応、マスターの願いには、この銀髪の子およびサーヴァントは含まれてないだろうけど)
ナナシ(どうしたものか)
ナナシ(正直、どこの英霊かは知らないが、斧剣の力業で攻撃する相手はさほど脅威じゃない。――元々のステータスなら、の条件が付くが)
イリヤ「どうしたの逃げてばかりじゃない。そんな事で停戦を申し出るなんてね」
ナナシ「――実力を示せばいいんだな」
イリヤ「え」
ナナシは天叢雲剣を抜く
――アカシャアーツ――
ナナシが使える物理攻撃でも最強の技をバーサーカーへ叩き込む
イリヤ「無駄よ。バーサーカーは十二回斃さないと死なないわ」
ナナシ「そうか――」
セイバーの時と同じようにバーサーカーは再生した。
バーサーカー「■■■■■ッッ」
ナナシ「……」
――アカシャアーツ――
同じ技をナナシはバーサーカーへ叩き込んだ
イリヤ「ふ。無駄よ、バーサーカーは一度受けた攻撃は二度目は無効化するわ」
ナナシ「それはどうかな」
アカシャアーツの直撃を受けたバーサーカーは一度目と同じように肉体が吹き飛んだ
イリヤ「嘘。うそよ。なんで。ありえない」
ナナシ「オレは自分の攻撃を『貫通』させることができる。吸収、耐性、無効だろうと関係ない」
イリヤ「――っ」
ナナシ「後、10回繰り返して、今回の聖杯戦争から早々に敗退したいというなら相手になる」
ナナシ(これは嘘だ。アカシャアーツを後10回も使用するなんて不可能もいいところだ。せいぜい後一回だ)
ナナシ(至高の魔弾にアカシャアーツを二回。マスターにはかなりの負担をかけているだろう)
ナナシ(これで不利を悟って逃げてほしい)
イリヤ「――…………バーサーカー。帰るわよ」
バーサーカー「■■■■」
イリヤ「覚えておきなさい。次に会ったときは、こうはいかないわ」
ナナシ「ああ」
バーサーカーはイリヤを肩に乗せると、跳躍してこの場を去って行った
ナナシ「さて」
ナナシは士郎とセイバー、凛の見る
ナナシ「先も言ったが、オレはここでの停戦を提案する」
凛「なぜ停戦を申し込むのか理由を言いなさい。それもなしには受け入れないわ」
ナナシ「オレのマスターの命令だ。とりあえずはここでの戦いは中断させてほしいと言うな」
凛「……貴方のマスターは近くに居るようね」
ナナシ「アーチャーのマスター。1つ言っておくが、アーチャーで探し出してマスターを狙うことはやめておくんだな」
ナナシ「ここからなら、オレの方が早く手が届く」
凛「……」
凛は士郎とセイバーを見る。
凛「――衛宮くん。停戦を受け入れなさい。今日、いきなりマスターと言われて色々と整理したいことだってあるでしょう」
士郎「あ、ああ」
凛「私も停戦を受け入れるわ。ただし」
ナナシ「ただし?」
凛「貴方のマスターをこの場に呼びなさい」
凛「私たちはマスターとしての姿を見られているのに、そちらはマスターの姿を見せないのは卑怯よ」
凛「停戦を受け入れる条件は、貴方のマスターがここに現れること。それが条件よ」
ナナシ「……」
ナナシ(赤いマスターが、この場にマスターが現れる事を中断の条件として出してきた)
桜(そう、ですか)
ナナシ(ここで断ってもアーチャーのマスターとセイバーのマスターが交戦するとは考えにくい気がする)
ナナシ(マスターの判断に従う)
桜(――そこに行き、ます)
ナナシ(いいのか?)
桜(……はい)
ナナシ「マスターがこっちに来るそうだ」
メデューサに連れられて来た桜を見て二人のマスターは驚きを隠さなかった。
凛「……桜。貴女――」
士郎「え。桜?」
桜「……」
ナナシ「アーチャーのマスター。これで停戦は合意されたと考えていいんだな」
凛「……ええ。いいわ」
ナナシ「セイバーのマスターも問題ないな」
士郎「あ、ああ」
ナナシ(空気が思い。こういうのは昔から苦手だ)
ナナシ(セイバーのマスターの方は予想していたが、アーチャーのマスターの方も既知だったとは)
ナナシ(例の件のこともある。同盟までは持って行けなくても不干渉程度に結べればオレとしてはありがたい)
ナナシ(マーラ様とミシャグジ様。この二柱をいつまでも放置にはしておけない)
ナナシ「ここに居るマスターは、お互い知り合いのようだ。一旦、場所を移して話し合いを持たないか?」
ナナシ「その後で、戦っても遅くはないだろう」
ナナシ「さっきと違ってこれは、こちら側の陣営のワガママだ。受けてくれなくても構わない」
士郎「俺は受け入れる」
セイバー「シロウ」
士郎「桜や遠坂と話してみたいんだ」
セイバー「……分かりました」
凛「私の方も受け入れるわ。……――」
凛は桜を見る。
ナナシ「ありがとう。とりあえず移動しようか。さっきの戦いで、警察とかに来られた面倒だ」
桜とナナシ、凛と士郎とセイバーは、とりあえず衛宮士郎宅へと向かった
今回はここまでです。
乙でした。
乙でした
メガテンss珍しいから嬉しいな
保守
保守
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