海未「ことりはいつも甘い匂いがしますね」(405)
ことり「え……そ、そうかな?」
海未「はい。ことりが近くにいるとすぐわかります」
ことり「シャンプーの匂いかな……」
海未「たしかに、髪から匂いがしているような気がします」クンクン
ことり「や……嗅がないでよぉ」
海未「え、あ、すみません」
ことり「もう……海未ちゃんのバカ」
海未「だって……あまりにイイ匂いがするものですから」
ことり「そ、そんなにイイ匂いかな……?」
海未「はい。ことりの匂いを嗅ぐと心が安らぐようで……私の一番好きな匂いです」
ことり「ううっ……海未ちゃんのバカっ」
海未「な、なんでですか!?」
ことり「どうせ海未ちゃんは他の子にもそういうこと言ってるんだよね」
海未「言ってません。というか、言ってどうするんですか?」
ことり「海未ちゃん、モテモテだもん……きっと今みたいにいろんな子を口説いてるんだ」
海未「く、口説いてなんていませんっ! 人聞きの悪いことを言わないでください」
ことり「じゃあじゃあ……ホントにことりのことが一番好きなの?」
海未「はい、そうですよ」
ことり「ホントにホント?」
海未「ホントです」
ことり「……えへへ、海未ちゃぁん♪」ギュッ
病気かな?
海未「こ、ことり?」
ことり「んー?」スリスリ
海未「急にどうしたのですか?」
ことり「なんだか海未ちゃんにくっつきたい気分なの♪」
海未「仕事を終わらせないと……」
ことり「雑談始めたのは海未ちゃんだよ?」
海未「それはそうですけど……」
ことり「私とくっつくの、イヤ……?」
海未「そ、そんなわけないですっ」
ことり「じゃあもうちょっとだけ、ね♪」ムギュッ
海未「まったく……しょうがないですね」
ことり「ところで」
海未「はい?」
ことり「海未ちゃんはことりのこと抱きしめてくれないの?」
海未「抱きしめた方がいいですか?」
ことり「もちろんですっ」
海未「では……」ギュッ
ことり「海未ちゃんあったかぁい♪」
海未「ことりもあったかいですよ。それに……」
ことり「なぁに?」
海未「とっても柔らかいです」
ふむ
ことり「……海未ちゃんのエッチ」
海未「なぜそうなるのです!?」
ことり「ことりの胸の話でしょ?」
海未「ちがっ、違います!」
ことり「じゃあどこの話?」
海未「なんというかこう、全体的に……」
ことり「そうかなぁ」
海未「ですが、その……む、胸が一番柔らかいです」
ことり「やっぱりエッチ!」
ええやん!
海未「本当にいやらしい意味ではないんです! ただ抱きしめていると心地よくて……」
ことり「そんなに否定しなくてもいいのに……」ボソッ
海未「え?」
ことり「なんでもありませんっ」
海未「で、ですが」
ことり「もうこの話は終わり! これ以上続けるとー……」
海未「続けると?」
ことり「海未ちゃんの……く、唇ふさいじゃうぞっ」
海未「この状況では無理だと思いますが」ギュッ
ことり「……もういいよぅ、海未ちゃんのバカバカバカっ」
帰り道
海未「──ということがありまして」
絵里「はぁ……」
海未「それからことりが口を利いてくれないんです」
真姫「うん、まぁ……それはしょうがないわね」
海未「や、やはり私がなにかまずいことをしたのでしょうか」
絵里「あまりに察しが悪いのは……ねぇ?」
真姫「海未に期待することりもことりだけどね」
海未「な、なんですか」
真姫「なんでもないわ」
海未「なんだかすごく馬鹿にされてるような気がします……」
海未「結局私はどうすればいいのでしょうか……」
真姫「答えを教えてあげるのは簡単だけど」
絵里「こればっかりは自分で気がつかないと意味ないものね」
海未「せめてヒントだけでも……!」
真姫「ヒントって言われても……」
絵里「とりあえず、ことりの機嫌をなおす方法だけは教えてあげようかしら」
海未「ぜひお願いしますっ」
絵里「そのあとは自分でどうにかするのよ?」
海未「もちろんです。それで、どうやってことりの機嫌をなおすのですか?」
絵里「いい? 帰り道で、このあとふたりきりになったら──」
にこ「ちょっとことり……なんか後ろですごい作戦会議されてるわよ」
ことり「ことりは関係ないよ?」
にこ「どう見てもアンタと海未のことでしょうが」
希「ことりちゃんが不機嫌になるときは絶対海未ちゃん絡みやもんね」
ことり「う……そ、そんなことないよ?」
にこ「ことりも意外と子どもっぽいとこあるわよね」
希「ワガママ言って海未ちゃんに甘えてるんよね~」
にこ「ま、そういうのわからなくもないけどね。にこも真姫ちゃん困らせたいし」
ことり「海未ちゃんがせめて真姫ちゃんくらい鋭かったらよかったのに……」
希「でもニブニブな海未ちゃんだから好きなんよね?」
ことり「……うん♡」
たまらん支援
にこ「今もアンタのためにあんなに必死になってるのよね、海未」
ことり「えへへ~♪」
にこ「ニヤけるくらい嬉しいならさっさと許してあげなさいよ」
ことり「それはわかってるんだけど……」
希「あんまりやり過ぎると海未ちゃんに愛想尽かされちゃうで?」
ことり「……あ、あとでちゃんと謝る」
希(まあ海未ちゃんがことりちゃんに愛想尽かすなんてありえないけど)
にこ(はたから見たらただのバカップルよね)
穂乃果「じゃあ海未ちゃん、ことりちゃん、また明日ねっ」
ことり「うん、バイバイ穂乃果ちゃん」
海未「明日は寝坊しないでくださいよ、穂乃果」
穂乃果「き、気をつけるよ。それじゃおやすみ、ふたりとも!」
ことり「おやすみ~」
海未「おやすみなさい、穂乃果」
ことり「……」
海未「……」
ことり「あ、あの、海未ちゃ──」
海未「それでは、私達も帰りましょうか」
ことり「あ、うん。そうだね……」
海未「ことり……」
ことり「なぁに? 海未ちゃん」
海未「ふたりきりですね」
ことり「え……」ドキッ
海未「実は、ずっとことりとふたりきりになりたいと思っていたんです」
ことり「そ、そうなんだ。どうして?」
海未「ことりと……手をつないで帰りたくて」
ことり「ふぇっ!? 手っ!?」
海未「いいですか?」
ことり「う、うん……」
海未「それでは失礼します」ギュッ
ことり(海未ちゃんから、手を……どうしよう、ことり嬉しすぎて死んじゃうかも)
俺も嬉しすぎて死んじゃうかも…
海未「ことりは手も柔らかいですね」
ことり「あ、ありがと……」
海未「私は武道を嗜んでいるものですから……すっかり硬くなってしまいました」
ことり「でもそれは海未ちゃんが頑張ってきた証拠でしょ?」
海未「そうですが、女子には似つかわしくないです」
ことり「そんなことないよ。私は好きだよ、海未ちゃんの手」
海未「ことりは優しいですね」
ことり「ウソじゃないよ? ホントに好きで、大好きで……頬ずりだってできちゃう♪」スリスリ
海未「こ、ことりっ」
ことり「えへへ~、海未ちゃんのおてて~♪」スリスリ
海未(ことりの頬、柔らかい……)
ことり「スベスベで気持ちいい♪」スリスリ
海未「もう、頬ずりしすぎですよ……でもよかったです」
ことり「え?」
海未「ことりが機嫌をなおしてくれて」
ことり「あっ……海未ちゃん、ごめんね」
海未「いえ、いいんです。きっと私がことりの気に障ることをしてしまったんでしょう?」
ことり「違うの、ただのことりのワガママだったの……」
海未「それでも構いません。ことりはいつもまわりに気を遣っていますから、私くらいにはワガママを言ってください」
ことり「海未ちゃん……じゃあ早速ワガママ言っていい?」
海未「はい、いいですよ」
ことり「ことりのこと、抱きしめて?」
海未「お安い御用です」ギュッ
ことり「ひゃん……♡」
最高やんけ!
ことり「ことりね……海未ちゃんに抱きしめられてるとき、すごく幸せなの」
海未「ふふっ、大げさなんですから」
ことり「大げさじゃないもん、ホントだもんっ」ギューッ
海未「はいはい、わかりましたよ」
ことり「むぅ~、信じてないなぁ……」
海未「頬を膨らませても可愛いだけですよ?」
ことり「な、なに言ってるのっ! バカバカバカっ!」
海未「でも本当のことですから」
ことり「うぅ……海未ちゃんのくせにズルいよぅ」
海未「いつもとは逆になってしまいましたね」
ことり「……ずいぶん嬉しそうだね、海未ちゃん」
海未「まさか、気のせいじゃないですか?」
ことり「ウソつきの悪い子は~……こうだっ! ふぅ~」
海未「ひゃうっ!?」
ことり「海未ちゃんは耳弱いんだよね~♪ ほらほら、ふぅ~……」
海未「ことり、やめてくださ──ひうっ!」
ことり「すごい反応……甘噛みしたらどうなっちゃうのかなぁ?」
海未「それはダメですっ……ぜ、絶対にしてはダメですよ、ことり!」
ことり「……かぷっ」
海未「はうんっ! だ、ダメ、やめてっ、ひあっ!」
ことり「はむはむっ」
海未「ふあっ、ことりっ、ひゃっ、あっ、あっ、ああ──」
5分後
海未「はぁ、はぁ……」
ことり「ふふふっ、海未ちゃん可愛い~♪」
海未「やっぱりことりはズルいです……」
ことり「海未ちゃんだってズルかったもん」
海未「それはことりが可愛いからです」
ことり「ま、また言って!」
海未「照れてることりが可愛いから余計言いたくなるんです」
ことり「……はむっ」
海未「ひゃっ……照れ隠しに甘噛みしないでくださいっ」
ことり「海未ちゃんはもっと自分の発言を考えるべきですっ」
海未「なぜです!?」
ことり「ことりの心臓に悪いから」
海未「ことりはよく言われてるじゃないですか、可愛いって」
ことり「他の人に言われるのと海未ちゃんに言われるのじゃ全然違うのっ!」
海未「そ、そうなのですか……」シュン
ことり「あ、イヤってことじゃなくて……」
海未「ではなにが違うのです?」
ことり「海未ちゃんに可愛いって言われると……ことり、ドキドキが止まらなくなっちゃうの」
ことうみ最高
海未「それでしたら……私だって、ことりといるときはよくドキドキしてますよ?」
ことり「えっ……ホントに?」
海未「はい。今だって、ほら……」スッ
ことり(う、海未ちゃんの胸……!)
海未「ドキドキしてるの、わかりますか?」
ことり「うん……」
海未「だから、おあいこです」
ことり「海未ちゃん……海未ちゃん海未ちゃん海未ちゃぁん♡」ムギュッ
海未「ことり……♡」ギュッ
ことり「今日の海未ちゃんはいつも以上に素敵……♡」
海未「そ、そうですか?」
ことり「海未ちゃんから手をつなごうって言ってくれたし」
海未「あ、それは……」
ことり「海未ちゃんが積極的だとことり嬉しいな♪」
海未「実はですね……」
ことり「ん?」
海未「手をつなぎたいと言ったのは……絵里からそうしたらいいと助言を受けまして」
ことり「……」
ことり「じゃあ……海未ちゃん、ホントはことりと手をつなぎたいなんて思ってなかったの……?」
海未「ちがっ、違います! ことりとはずっと前から手をつないで帰りたいと思ってました!」
ことり「……ホント?」
海未「はい。ただ、今まで言い出せなくて……絵里から助言を受けてやっと決心がついたんです」
ことり「そっか……絵里ちゃんからの助言はそれだけ?」
海未「はい、そうですよ」
ことり「海未ちゃん、無理してないよね?」
海未「してません。今日言ったことは全部私の本心です」
ことり「よかった……♪」
ことり「あんな言い方されたから勘違いしちゃった」
海未「すみません……」
ことり「ううん、いいの。海未ちゃんはことりに隠し事したくなかったんだよね?」
海未「はい」
ことり「海未ちゃんの誠実なところ、ことり大好き♡」
海未「大好きなんて……ほ、ホントに大げさなんですから……♡」
ことり「えへへ~……ねぇ、海未ちゃん?」
海未「なんですか?」
ことり「……ちゅっ♡」
海未「へ……」
ことり「送ってくれてありがとね♪ 明日もこうやってふたりで帰りたいな♪ それじゃあバイバイ!」
翌日
海未「……」ポケーッ
真姫「ちょっと、今日の海未どうしちゃったの?」
絵里「知らないけど、どうせことり関係でしょ」
真姫「それにしても今までにない気の抜けっぷりよ?」
海未「……ふふっ♪」
真姫「ほら、また……頬に触るたびにニヤけて、ハッキリ言って怖いわよ」
絵里「頬にキスでもされたのかしら」
真姫「それだけ? それだけであんなふうになる?」
絵里「初めてだったらすごく嬉しいものじゃない?」
真姫「まあ、そうだけど……初めてなの?」
絵里「あのふたり、私達の想像を絶するくらい進展遅いから」
ことり「えへへ~♪」ルンルン
にこ「やけに幸せそうね」
ことり「え、そうかなぁ?」
希「あのあと海未ちゃんとなにがあったん?」
ことり「え、えぇ? なんにもないよ?」
にこ「ことりにそんな顔させられるのは海未だけでしょ。いいからさっさと話しなさい」
希「ウチらも昨日心配してたんよ? 話くらいは聞かせてほしいな~」
ことり「で、でも恥ずかしいよぉ~……♪」
にこ「つまり、恥ずかしくなるようなことをしたわけね」
ことり「や、やめてよぉ~……♡」
希「で、結局なにがあったん?」
ことり「他の人には言わないでね?」
にこ「わかってるわよ。いいからほら、早く」
ことり「そのね……ふたりで帰ってるときに、海未ちゃんから手をつなぎたいって言ってくれたの♪」
希「……うん?」
にこ「それだけ……?」
ことり「それだけじゃないよっ! 別れ際にね……」
にこ「別れ際にっ!?」
希「まさか……!?」
ことり「海未ちゃんの……海未ちゃんのほっぺにチューしちゃったの!」
にこ・希「……ほっぺ?」
希「あー……それはことりちゃんの方からしたん?」
ことり「うん! すっごくドキドキしちゃったぁ……♡」
にこ「ほっぺで……?」
ことり「海未ちゃんのほっぺ、とっても柔らかかったよ~♪」
にこ「そういうことじゃないんだけど……」
希「なんで唇にしなかったん?」
ことり「だって……やっぱり唇には海未ちゃんの方からしてほしいから……♡」
にこ「……ねぇ、本当にこれでいいの?」ボソッ
希「本人がとっても幸せそうだから、別にええんやない?」ボソッ
すごくいい!
練習中
絵里「はい、ストップ……海未? またステップ遅れてたわよ?」
海未「うう……すみません」
にこ「もぉ~……何回同じところで間違えれば気が済むのよ」
海未「気をつけてはいるのですが……その……」チラッ
ことり「ん?」
海未「い、いえ……すみません、少し休んできます……!」ダッ
ことり「あっ、海未ちゃん……どうしちゃったんだろ」
にこ「……どう見てもことりが原因よね」ボソッ
希「毎回ことりちゃんと近づくところでミスしてるからね~……」ボソッ
絵里「ことりを意識しすぎて集中できないみたいね」ボソッ
海未「はぁ……情けないです……」
真姫「そう思ってるならもう少しどうにかしてほしいわね」
海未「真姫……すみません、わかってはいるのですが」
真姫「……ことりが気になって気になってしょうがないって?」
海未「は、はい!? なにを言ってるのですか!? べ、べべ別にことりが気になっているわけではありません!」
真姫「ふーん、そう……そのわりにはことりの方ばっかり見てリズムを乱してるみたいだけど」
海未「そ、そんなはず──」
真姫「ないって言うの?」
海未「……すみません、そのとおりです」
海未「今日のことり、いつにも増して可愛くありませんか?」
真姫「……は?」
海未「間違いありません。ことりはいつも可愛いですが、今日はさらに可愛さが増していて……」
真姫「へ、へぇ~……」
海未「見ているだけで胸が高鳴って……目が離せないんです」
真姫「そう……」
海未「しかもっ! 目が合ったら小さく手を振ってくるんですよ!? もう可愛すぎます!」
真姫「もうわかったから……」
海未「ホントにことりが可愛すぎて……私、気がおかしくなりそうです」
真姫(もう充分おかしいんだけど)
ことり「海未ちゃん?」ヒョコッ
海未「こ、ことり!?」
ことり「大丈夫? どこか具合悪いの?」
海未「い、いえ、そういうわけではないんですが」
真姫(しいて言うなら頭の具合が悪いわね)
ことり「今日の練習、あんまり調子良くないみたいだから……」
海未「大丈夫です、少し身体のキレが悪いだけですから」
ことり「でもなんだか顔赤いし……心配だなぁ」
海未(それはことりの顔が近いからですっ!)
いいね
ことり「海未ちゃん、水分補給はした? こまめに飲まないとダメだよ?」
海未「あ、そういえば向こうに置きっぱなしで……」
ことり「じゃあことりのあげる。はいっ」スッ
海未「え……」
ことり「ちゃんと水分補給して、海未ちゃん」
海未「ですが、これはことりの……」
ことり「ことりはもう飲んだから、海未ちゃんが飲んでいいよ」
海未(こ、ことりが口つけたあと……! ことりのあの柔らかな唇が……!)
真姫(なに考えてるのかまるわかりね……)
いいねぇ
期待
海未(昨日、私の頬に触れたあの唇が……ことりの唇、ことりの……唇……!)ドキドキ
ことり「海未ちゃん?」
海未「は、はい?」
ことり「飲まないの?」
海未「えーっと、その……」
ことり「……ことりが口つけたやつじゃイヤ?」
海未「ち、違います! 決してそういうわけではないです!」
ことり「でも海未ちゃん、全然飲もうとしないから……」
海未「今から飲みます! それではいただきます!」グイッ
海未「あ……なんだか甘いです」
ことり「ハチミツ入れてあるの。ことりの手作りなんだよ?」
海未「なるほど……とっても美味しいです」
ことり「ふふっ、ありがと♪ ことりも嬉しい♪」
海未「え、なぜですか?」
ことり「だって……海未ちゃんと間接キスしちゃったから♡」
海未「なっ……!」
ことり「海未ちゃん顔真っ赤~♪」
海未「ことりのせいですっ。だいたい、間接キスなら今までだって何度もしてるじゃないですか……」
ことり「それでも嬉しいの。海未ちゃんは嬉しくなかった?」
海未「……嬉しいに決まってるじゃないですか」
ことり「海未ちゃん……♡」
ことうみ……��
真姫「……コホン」
海未「ま、真姫……いたのですね」
真姫「ずっといたわよっ」
海未「す、すみません」
真姫「すぐふたりの世界に入るんだから……」
ことり「あ、え~っと……真姫ちゃんも飲む?」
真姫「えぇ? 別にいらな──」
海未「それはダメですっ!」
真姫「……え?」
ことり「海未ちゃん……?」
海未「真姫は自分の飲み物を持っているのですから、それを飲めばいいと思います」
真姫「そのつもりだけど……なんで海未がダメって言うのよ」
海未「それは……飲み物がなくなったらことりが困ると思いまして」
真姫「ふーん」ジトッ
海未「な、なんですか」
真姫「……自分以外の人がことりと間接キスするのがイヤなんでしょ」
海未「なっ……!?」ギクゥ
こんな海未かわいいな
ことり「海未ちゃん……そうだったんだ♡」
海未「べ、別にそういうわけでは……!」
ことり「じゃあことりが他の人と間接キスしても海未ちゃんは気にしないんだ……」ショボン
海未「なぜそうなるのですか!」
ことり「違うの……?」
海未「うっ……」
ことり「やっぱり気にしないんだ……」
海未「あ、あの……」
ことり「なに……?」
海未「……できれば私以外の人とはしないでほしいです」
ことり「……はい♡」
海未「ことり、すみません……私のワガママで……」
ことり「ううん、いいの。ことりの唇は海未ちゃんのモノだから♡」
海未「わっ、私のモノ……!?」
ことり「うん♪ ことりの唇は、海未ちゃんの好きにしていいんだよ?」
海未「わ、私の好きに……!」ドキドキ
ことり「なんでも言ってね♪」
海未「でしたらまた、昨日のように……わ、私の頬に──」
真姫「……ねぇ、また私のこと忘れてるでしょ?」
絵里「ちょっと3人ともー? また全員で合わせたいんだけど」
海未「あ、はい。今行きます!」
絵里「もう大丈夫なの? 海未」
海未「もちろんです。ことりに恥ずかしいところは見せられませんから」
ことり「海未ちゃん、一緒に頑張ろうね!」
海未「はいっ! 行きましょう、ことり!」
絵里「なんかすごい変わりようだけど、なにがあったの?」ボソッ
真姫「ひたすらイチャついてただけよ……付き合いきれないわ」ボソッ
シャラポワ え?
urx.mobi/sCIF
このスレ甘過ぎますねぇ…
角砂糖かじってるみたいな気持ちになります
虫歯になりそうですねモットモット!!
帰り道
ことり「海未ちゃん、手つなごっ♪」
海未「はい。もちろんいいですよ」ギュッ
ことり「あっ、違うよ海未ちゃん」
海未「え?」
ことり「手のつなぎ方は、こうやって指を絡めて……」ギュッ
海未「ほぉ……ことりはこういうつなぎ方が好きなのですか?」
ことり「海未ちゃん、このつなぎ方をなんて呼ぶか知ってる?」
海未「いえ、わかりません。なにか特別な呼び方があるのですか?」
ことり「このつなぎ方はね……恋人つなぎって言うの♡」
海未「恋人っ!?」
ことり「恋人同士がよくやるつなぎ方なんだって♪」
海未「な、なるほど……」
ことり「今の私達、恋人みたいに見えてるかなぁ?」
海未「ど、どうでしょうか……」
ことり「もしそうだったら、ことりは嬉しいな……♪」
海未「え……ことり、それって──」
ことり「じゃあ帰ろっか♪ 今日もことりの家まで送ってくれるの?」
海未「あ、はい。もう暗いですから」
ことり「海未ちゃん優しい……ありがと♪」
海未(もしかして、ことりは私のこと……なんて、そんな夢みたいなことありえないですよね……)
いいね
ことり「海未ちゃん、今日も送ってくれてありがとね♪ バイバイ♪」
海未「あっ、ことり……」
ことり「ん?」
海未「その……」
ことり「どうしたの?」
海未「う……」
ことり「なにか言いにくいこと?」
海未「言いにくいというか……ことりにお願いがあって……」
ことり「なに? 海未ちゃんのお願いならなんでも聞いちゃうよ♪」
海未「その、また、昨日みたいに……」
ことり「みたいに?」
海未「私の頬に……くっ、くくく口づけをしていただけないかと思いましてっ」
ことり「海未ちゃん……」
海未「あああっ、すっ、すみません! そんなのイヤですよねすみません今のは聞かなかったことに──」
ことり「海未ちゃんはことりにチューしてもらいたいの?」
海未「へっ、あ、あのあの……!」
ことり「違うの?」
海未「ち……違くない、です……」
ことり「そっか……海未ちゃんはことりにチューしてもらいたいんだ……♡」
海未「うう……そうですぅ……」
ことり(海未ちゃん可愛い……少しイジワルしちゃおっかな♪)
海未「あの、ことり……? してくれるのですか……?」
ことり「えぇ~どうしよっかなぁ~?」
海未「やっぱりイヤなんですね……」ショボン
ことり「イヤじゃないけど、ことりだけっていうのも不公平だよね?」
海未「不公平? どういうことでしょうか」
ことり「ことりは昨日、すっごく勇気を出して海未ちゃんにチューしましたっ」
海未「あ……ことり、もしかして……」
ことり「だからね……今日は海未ちゃんからもチューしてほしいなぁ♡」
海未「そんなの無理ですっ!」
ことり「海未ちゃん……そんなにことりにチューしたくないんだ……」ウルッ
海未「ああっ、ち、違うんです! 泣かないでください、ことり……」ギュッ
ことり「じゃあどうして無理なの……?」
海未「無理というか……は、恥ずかしくて」
ことり「ことりだって恥ずかしいけど頑張ったのに……」
海未「それはわかっているのですが……」
ことり「どうしてもダメ……? 海未ちゃんにとってことりはその程度なの……?」
海未「うっ……」
かわいすぎ
海未「本当にいいのですか? 私がことりの頬に……く、口づけしてしまって」
ことり「海未ちゃんだからしてもらいたいの」
海未「そ、その言い方はズルいですっ」
ことり「でもホントだよ? ことりがチューしてもらいたいって思うのは海未ちゃんだけだもん」
海未「もう……そんな言い方されたら断れないじゃないですか」
ことり「むぅぅ……その言い方だとホントはしたくないみたい」
海未「そこまで求めないでくださいっ」
ことり「じゃあ頷いてくれるだけでいいから、ね? 海未ちゃんは、ことりのほっぺにチューしたいですか?」
海未「……」コクン
ことり「えへへ、海未ちゃぁん♡」スリスリ
海未「はぁ……やっぱりことりはズルいです」
ことり「海未ちゃん……して?」
海未「え、えっと……」
ことり「海未ちゃん?」
海未「あの……目を瞑ってもらえますか?」
ことり「えっ……な、なんで?」
海未「見つめられていると、やはり……恥ずかしくて……」
ことり「あっ、そうなんだ。わかった、はい?」
海未「じゃあ……しますよ?」
ことり「うん……?」
海未「ことり……ちゅっ?」
ことり「海未ちゃん……して♡」
海未「え、えっと……」
ことり「海未ちゃん?」
海未「あの……目を瞑ってもらえますか?」
ことり「えっ……な、なんで?」
海未「見つめられていると、やはり……恥ずかしくて……」
ことり「あっ、そうなんだ。わかった、はい♡」
海未「じゃあ……しますよ?」
ことり「うん……♡」
海未「ことり……ちゅっ♡」
海未「ふぅ……ちゃ、ちゃんとしましたよっ」
ことり「海未ちゃんの唇って……プルプルなんだね♪」
海未「そ、そうですか?」
ことり「うん♪ なんだかもう1回してほしいなぁ……♪」
海未「なっ……それはズルいです! 次はことりの番です!」
ことり「お願い、もう1回だけっ! ね?」
海未「ダメなものはダ──」
ことり「海未ちゃぁん……おねがぁい♡」ムギュッ
海未「はうっ!」ドキッ
ことり「ダメ……?」
海未「……1回だけですよっ」
数日後
海未「はぁ……♡」
絵里「どうしたのよ、ため息なんて吐いて」
海未「最近少し困り事がありまして……」
真姫「なに? またことり関係?」
海未「ええっ!? ど、どうしてわかったのですかっ?」
真姫「わかるわよ……」
絵里「そんなに困ってるなら相談にのるけど」
海未「それがですね──」
生徒会室
海未「すみません、遅くなりました!」
ことり「あっ、海未ちゃん。弓道部の用事は済んだの?」
海未「はい、かなり長引いてしまって……ところで、ことりだけですか?」
ことり「うん。だいたい終わったから穂乃果ちゃんには先に練習行ってもらったの」
海未「そうですか……すみません、大変だったでしょう」
ことり「穂乃果ちゃんも頑張ってくれたんだけど……少し疲れちゃったぁ」クター
海未(グッタリしてることりも可愛い……)
ことり「ねぇ、海未ちゃん? 頑張ったご褒美がほしいな♪」
海未「お菓子なら、ことりの好きな甘いものがいくつか……」
ことり「それも嬉しいけど、ことりがほしいのはね……?」
海未「はい、なんですか?」
ことり「海未ちゃんのチューですっ♡」
海未「は、はいっ!? ここは学校ですよ!?」
ことり「でも生徒会室だし、誰もいないよ?」
海未「そういう問題ではありません!」
ことり「そっかぁ……学校じゃダメなんだ……」
海未「当然です。節度はわきまえないといけません」
ことり「ことりもお返しにチューしようと思ってたのに……」
海未「えっ……!?」
ことり「ねぇ海未ちゃん、それでもダメかなぁ?」
海未「し、しかし──」
ことり「……ちゅっ♡」
海未「ふぇ」
ことり「はいっ♪ これで海未ちゃんもことりにチューしなきゃダメだよね?」
海未「……ことりはズルすぎますっ」
海未「──こんな感じで、ことあるごとに頬への口づけをねだってきて……♡」
真姫「そう……」
絵里「困ってるって言ってたわりにはずいぶん幸せそうだけど」
海未「こ、困ってるのは本当です! ことりにも、せめて学校では控えてほしいと言っているのですが……」
真姫「本当にイヤなら、ちゃんと断ればいいじゃない」
海未「イヤというほどでは……」
絵里「結局そこよね。今の話もそうだけど、喜んでるのがバレバレだもの」
真姫「海未はことりに甘すぎるのよ」
海未「だって……ことりが笑ってくれると、私も嬉しくて」
ヴェェェ…甘過ぎる…
もっとください
絵里「じゃあいいじゃない。ことりの好きにさせておけば」
海未「ですが……ことりの求めることは恥ずかしいのが多くて……」
真姫(恥ずかしがる海未を見たくてわざとやってるのよ、それ……)
絵里「生徒会室でのことでしょ? 私も希と似たような感じだったわよ?」
真姫(ふたりの場合は頬にキスじゃ済まないでしょ)
海未「生徒会室だけじゃないんです! 最近はもう、ふたりきりになったらどこでもといった感じで……」
真姫「ふーん、例えば?」
海未「昨日なんて──」
アルパカ小屋
ことり「やぁ~ん、いつ見てもアルパカさん可愛い~♪」
海未「はぁ、そうでしょうか……?」
ことり「つぶらな瞳で、モコモコしてて、すっごく可愛いよぉ~♪」
海未(ことりの方が可愛いです)
ことり「あっ、見て見て! 毛づくろいしてる! 仲良いんだね~♪」
海未「まあ、いつも一緒にいますから……仲は良いんでしょう」
ことり「じゃあ海未ちゃんもことりに毛づくろいしてくれる?」
海未「へ?」
海未「な、なにを言ってるんですか」
ことり「毛づくろいって愛情表現でもあるんだよ? だから海未ちゃんに愛情たっぷりな毛づくろいしてもらえたら、とっても嬉しいな♪」
海未「しかし、毛づくろいなんてどうやればいいか……」
ことり「ことりのカラダに触ってくれるだけでいいの。ね、手貸して?」グイッ
海未「わっ」
ことり「例えばこうやって……脇腹を撫でたりとか♪」
海未「な、なんだかとってもいけないことをしているような……」
ことり「そんなことないよ~♪ 海未ちゃんの好きに触ってみて?」
海未「好きに、ですか……じゃあ髪に触れてもいいですか?」
ことり「うん、もちろんだよ♪」
海未「それでは失礼して……ことり……」サラサラ
ことり「ん……♡」
海未(ああ、ことりの髪はなんてサラサラなんでしょう……それに私の大好きなことりの匂い……)
ことり「海未ちゃん……毛づくろいは手だけじゃなくて、唇でもしていいんだよ?」
海未「えっ、唇……?」
ことり「うん……ほっぺにチューしてほしいな、海未ちゃん……」
海未「わかりました……ちゅっ♡」
ことり「あっ……♡」
海未(ことりの匂いを嗅いでいると幸せです……ずっとこうしていたいです……)ギュッ
ことり「やんっ……海未ちゃん?」
海未「ことり……ちゅっ♡」
ことり「きゃっ……♡」
海未「ちゅ、ちゅっ……♡」
ことり「あっ、やぁん♡」
海未「ことり、ことりっ……ちゅっ♡」
ことり「だ、ダメだよぉ、こんなところで……海未ちゃぁん……♡」
海未「ことり、私は──」
花陽「ことりちゃん……? 海未ちゃんも……」
凛「アルパカの真似かにゃー?」
海未「──もう最悪です! 花陽と凛に見られてしまうなんて……!」
絵里「でも今の話って……」
真姫「きっかけはことりだけど、結局夢中でキスしてたのは海未じゃないの?」
海未「それはっ、そうなんですが……!」
絵里「欲望が暴走しちゃったのね」
海未「だってしょうがないじゃないですか! ことりの甘い匂いを嗅ぐと、私、私っ……!」
真姫「ずいぶんと重症ね……」
絵里「海未にとってはことりの匂いがフェロモンみたいなものなのね」
海未「以前はこんなことなかったんですが……」
絵里「ことりを強く意識するようになったんでしょ」
海未「たしかに、最近は寝ても覚めてもことりのことを考えている気がします……」
真姫「例えば?」
海未「……言えません」
真姫「まあなんだっていいけど、ひとまず海未のしたいようにしてみれば?」
海未「ダメです! ことりに迷惑はかけられません!」
絵里「迷惑なことなの?」
海未「きっと嫌がるに決まってます……」
絵里「どう思う?」ボソッ
真姫「どうせ海未の勝手な思い込みよ」ボソッ
ことり「──それでね、海未ちゃんが何度もチューしてくれたのっ!」
にこ「あのウブな海未がねぇ……」
希「よかったやん。最近グッと距離が縮まってきたんやない?」
ことり「希ちゃんもそう思う? 私もそう感じてたんだぁ♪」
にこ「……甘いっ! 甘いわよ、ことり!」
ことり「ええっ!?」
希「なにが甘いん?」
にこ「まだ海未からキスしてきたわけじゃないでしょ! このままじゃ唇へのキスなんて夢のまた夢よ!」
ことり「そ、そんなっ……!」
希(そういえばにこっちもずいぶん苦労したんよねぇ)
いい…
いい!!
にこ「海未のことだもの、きっと我に返ってから頭を抱えたに違いないわ」
ことり「……言われてみると、今日はちょっとよそよそしいかも」
にこ「でしょ? やりすぎたって反省してるのよ」
ことり「どうしよう……」
希「海未ちゃんを安心させてあげればええんやない?」
ことり「安心かぁ……」
希「ことりちゃんの気持ちを伝えるだけでも充分やん」
にこ「いっそ告白しちゃえば?」
ことり「む、無理だよぅ! 絶対フラれるもん……」
にこ(そんなわけないでしょうが……)
希(こういうところは海未ちゃんと似てるんやね)
その日の夕方・ことりの部屋
海未「お邪魔します」
ことり「うふふっ、いらっしゃい♪」
海未「ことり……? なんだか嬉しそうですね」
ことり「海未ちゃんがことりの部屋に上がるの、久しぶりだなぁって思って♪」
海未「そういえば……3週間ぶりくらいでしょうか」
ことり「それに……今日は1回もふたりきりになれなかったから」
海未「た、たまたまでしょう」
ことり「むぅ……」
海未「そ、それより私に見せたいものとはなんですか?」
ことり「あ、うん。ちょっと待っててね。今出すから」ゴソゴソ
海未(ことり……昨日のことは気にしていないのでしょうか……)
ことり「じゃーん! これなんだかわかる?」
海未「つけ耳でしょう」
ことり「半分正解だよ♪ じゃあなんの動物の耳だと思う?」
海未「たれ耳、ですよね……犬ですか?」
ことり「大正解っ! これはミニチュアダックスの耳なんだ♪」
海未「衣装に使うのですか?」
ことり「うん。今度はいろんな動物がモチーフなの」
海未「ウサギなら前つけましたよ?」
ことり「ウサ耳海未ちゃんも可愛かったね~♪ 写真いっぱい残ってるよ♪」
海未「ことりは何枚も撮りすぎです……」
海未「それで、このつけ耳がどうしたのですか?」
ことり「このたれ耳を見てて思ったんだ……海未ちゃんのワンちゃんになりたいって」
海未「……はい?」
ことり「海未ちゃんのワンちゃんになって、毎日海未ちゃんに可愛がってもらえたらとっても幸せだなぁって思ったの!」
海未「ことりの発想にはたまに本当に驚かされます……」
ことり「だからね……海未ちゃんさえよければ、ワンちゃんになったことりを可愛がってくれないかなぁ?」
海未「わかりました……できるかぎりやってみましょう」
ことり「じゃあ早速つけるね♪」スチャ
ことり「……くぅん」
海未「はうっ……!」キュン
ことり「くぅ~ん……」
海未(な、なんですかこれはっ……! いくらなんでも可愛すぎませんか……!?)
ことり「海未ちゃん……? これは寂しいときの鳴き声だよ?」
海未「え、あ、はい……ことり、こちらへ」
ことり「わんっ♪」ムギュッ
海未「よしよし……」ナデナデ
ことり「ん~……♪」スリスリ
ニヤニヤ
ことり「わうっ」ゴロン
海未「えーっと、これは……?」
ことり「お腹を見せるのは、お腹を撫でて~っていうおねだりだよ♪」
海未「お腹ですか。どれどれ」ナデナデ
ことり「はぅん……♡」
海未「気持ちいいですか? ことり」
ことり「わふっ♡」
海未「ふふっ、それはよかったです」ナデナデ
ことり(海未ちゃんの優しい手つき、キモチイイ……♡)
海未(少し体勢がきわどい気もしますが……私の気にしすぎでしょうか)
ことり「うぅ~……わんっ♪」ギュッ
海未「おっと……」ギュッ
ことり「ちゅっ♡」
海未「ひゃっ!? こ、ことり……!?」
ことり「ワンちゃんも愛情表現にチューするよ?」
海未「な、なるほど……」
ことり「だからことりも海未ちゃんに愛情表現♪ ちゅっ♡」
海未「あっ……♡」
ことり「ちゅ、ちゅっ♡ んー……ちゅっ♡」
海未(ああ……もうこのまま死んでもいいです……♡)
ことり「海未ちゃん、ことりにいっぱいチューされると嬉しい?」
海未「はい、もう……最高です」
ことり「あのね……ことりも同じ気持ちだったよ?」
海未「え? 同じ?」
ことり「昨日……海未ちゃんが何度もチューしてくれて」
海未「あっ……き、昨日のあれは──」
ことり「ことりは嬉しかったよ? とっても嬉しかった」
海未「……本当ですか?」
ことり「うん♪」
海未「ことり……♡」
ああ……もうこのまま死んでもいいです……��
海未「今日部屋に呼んでくれたのは、本当はこのためだったんですね」
ことり「だって海未ちゃん、今日ずっとよそよそしいんだもん……」
海未「す、すみません……」
ことり「照れ屋さんなのは知ってるけど、ことり寂しかったな……」
海未「もう2度とことりに寂しい思いはさせません! 約束します!」
ことり「海未ちゃん……じゃあこれつけて?」スッ
海未「へ……?」
ことり「今日あんまり一緒にいられなかった分、海未ちゃんからもたくさんチューしてほしいな♪」
海未「そ、それでなぜつけ耳をつける必要が……?」
ことり「ことり、ワンちゃんになった海未ちゃんを可愛がるのも夢だったんだ♪」
海未「どんな夢ですかっ!?」
ことり「……ダメ?」
海未「くっ……ことりはズルいです……」スチャ
ことり「たれ耳海未ちゃんも可愛い~♪」
海未「私は恥ずかしいのですが……」
ことり「ことりしかいないから気にしないで大丈夫だよ♪」
海未「そういう問題でしょうか……」
ことり「海未ちゃん、お手♪」
海未「お、お手!?」
ことり「ワンちゃんにお手ってよくやるでしょ?」
海未「だからって私にまでやらせないでくださいっ」
ことり「うーみーちゃん?」ジーッ
海未「う……」
ことり「はい、お手っ♪」
海未「……わんっ」ポスッ
ことり「わぁ♪ 海未ちゃんイイ子♪」ナデナデ
海未(これはこれで──って私はなにを考えているんですか!)
やっぱこの海未可愛すぎ
ことり「ねぇ海未ちゃん? ワンちゃんってよく膝に頭乗せてくるよね?」
海未「そ、そうですか?」
ことり「うん、疲れたときにそのまま膝で寝ちゃったりするよ♪」
海未「つまり……?」
ことり「う~みちゃん♪ おいで♪」ポンポン
海未(こ、これは俗に言う膝枕では……!?)
ことり「ほら、ことりの膝が空いてますよ~♪」ポンポン
海未「わ……わう」ゴロン
ことり「ふふっ、海未ちゃん可愛いっ♪」ナデナデ
海未(ことりの太もも、柔らかい……それに……)
ことり「よしよし♪」ナデナデ
海未(ことりに撫でられるとすごく心地いいです……♡)
ことり「海未ちゃん、ナデナデされるの好き?」
海未「……わん♡」スリスリ
ことり「じゃあもっとナデナデしてあげるね♪」ナデナデ
海未「んっ……♡」ピクッ
ことり「キモチイイんだね、海未ちゃん……♡」
海未(これは本当にクセになりそうです……♡)
ことり「海未ちゃんの髪はサラサラだね~♪」ナデナデ
海未「ん……すぅ……♡」
ことり「あれ、海未ちゃん……?」
海未「すぅ……すぅ……♡」
ことり「わわっ、本当に眠っちゃダメだよ! 海未ちゃん!」ユサユサ
海未「ふぇ……? ナデナデはもう終わりですか……?」
ことり「また今度してあげるから、ね? 海未ちゃん、起きて?」
海未「んゆ……わかりました……」ムクッ
ことり(あ、写真撮っておけばよかった……)
ことり「起こしちゃってごめんね? でも海未ちゃんからもチューしてほしくて……」
海未「あ、そうでしたね……」
ことり「いっぱいしてね、海未ちゃん♪」
海未「い、いっぱいですか……」
ことり「うん♪ 昨日みたいにいっぱい♪」
海未「昨日のことは……思い出すとすごく恥ずかしくて……」
ことり「大丈夫! 海未ちゃんは今ワンちゃんだから!」
海未「それのどこが大丈夫なんですか!?」
ことり「ワンちゃんはなんにも気にせずに愛情表現していいんだよ♪」
海未「そう言われても難しいです……」
ことり「んー……昨日はどうしてあんなにチューしてくれたの?」
海未「あ、あれは……」
ことり「なんで?」
海未「……ことりの甘い匂いを嗅いだからです」
ことり「え……に、匂い?」
海未「ことりの匂いを嗅ぐと、胸が愛おしい気持ちでいっぱいになるんです」
ことり「そ、そうなんだ……」
海未「すみません、気持ち悪いですよね……」
ことり「……いいよ?」
海未「え?」
ことり「ちょっと恥ずかしいけど……匂い、嗅いでもいいよ?」
海未「ほ、本当にいいのですか?」
ことり「うん……ワンちゃんは匂い嗅ぐの好きだもんね」
海未(犬は関係ないのですが……)
ことり「じゃあ、その……海未ちゃん、おいで?」
海未「ことり……」ギュッ
ことり「やんっ……♡」
海未「ああ、ことりっ……」クンクン
ことり「ううっ……」
海未「すごくイイ匂いです、ことり……」クンクン
ことり「は、恥ずかしいからあんまり言わないでっ」
海未「でも本当にイイ匂いですから……ちゅっ♡」
ことり「あっ……海未ちゃん♡」
バカップルめ……………
海未「ことり、可愛いです……ちゅっ♡」
ことり「えへへ……海未ちゃん、もっとチューして♡」
海未「はい、もっとですね……ちゅっ、ちゅっ♡」
ことり「んっ……♡ 海未ちゃぁん♡」ギューッ
海未(こ、ことりの胸がっ……!)
ことり「海未ちゃん……もっと♡」ボソッ
海未「ことりっ……!」ギュッ
ことり「きゃっ……♡」ドサッ
海未「あ、す、すみません……!」パッ
ことり「あっ……離れちゃうの?」
海未「お、重いでしょう……?」
ことり「離れちゃやだよ、海未ちゃん……」
海未「ですが……」
ことり「ことり、このまま横になってるから……匂い嗅いだり、チューしたり、海未ちゃんの好きにしていいよ?」
海未「なっ……!」ドキッ
ことり「だからね、海未ちゃん……来て?」
海未「……ことりは可愛すぎますっ」ガバッ
ことり「あんっ、海未ちゃぁん……♡」ギュッ
海未「ことり、ことりっ……」クンクン
ことり「やぁん……くすぐったいよぉ♪」
海未「ことりの匂い、大好きです……♡」クンクン
ことり「海未ちゃん、ホントにワンちゃんみたい♪」ナデナデ
海未「もうことりの犬でいいですから……もっと匂いを嗅がせてくださいっ」クンクン
ことり「もちろんいいよ♪ でもチューもしてね?」
海未「はい、もちろんです……ちゅっ、ちゅ♡」
ことり「あっ、んぅっ……♡」
甘っ!
なんだこのスレ砂糖入れすぎってくらい甘いな………
生きる希望
海未「ことりの頬は本当に柔らかいです……ちゅっ♡」
ことり「んっ……♡ ことり、海未ちゃんのチュー大好き♡」
海未「私もことりにチューするの大好きです♡ ちゅっ♡」
ことり「やんっ……ホント? 海未ちゃん、ホントにことりにチューするの好き?」
海未「でなければこんなに何度もしませんよ?」
ことり「海未ちゃん……♡ 海未ちゃぁん♡」ギュッ
海未(ま、またことりの胸がっ……!)
ことり「ね、海未ちゃん……ことり、海未ちゃんにお願いがあるんだけど、聞いてくれますか……?」
海未「は、はい! ことりのお願いでしたらなんでもっ!」
ことり「あのね、ほっぺじゃなくて──」
俺も大好き
翌日
にこ「──で、その戦果が首筋のキスマークってわけね」
ことり「えへへ~♪」
真姫「絆創膏で隠してると逆に目立つわね……」
ことり「えっ、そう? 外した方がいいかな……」
にこ「ことりと海未の関係を知ってる人じゃないとわからないでしょ」
ことり「じゃあ大丈夫だよね♪」
真姫(μ'sのメンバーにはバレバレってことなんだけど……)
真姫「ところで、なんで首筋だったの?」
ことり「キスマークって言ったらやっぱり首筋かなぁって♪」
真姫「いや、そうじゃなくて……唇にキスしてもらえばよかったじゃない」
ことり「それは海未ちゃんからしてくれるのを待ってるの……♡」
真姫「……なんか他人事に聞こえないわね」チラッ
にこ「な、なんのことにこ?」
ことり「にこちゃんも真姫ちゃんからキスしてくれるまで待ってたの?」
にこ「ズバリ言うんじゃないわよっ!」
真姫「ねぇ、キスマークをねだった理由を当ててもいい?」
ことり「え、真姫ちゃんわかるの?」
真姫「ええ。ことりは自分が海未のモノだっていう証がほしかったんでしょ?」
ことり「すごいっ……真姫ちゃん、どうしてわかったの?」
真姫「以前、同じことを言われたから」ジーッ
にこ「こっち見るなぁっ!」
ことり「わぁ♪ にこちゃんもことりとおんなじだったんだね♪」
にこ「ち、違うわよっ!」
真姫「違わないでしょ」
にこ「と、とにかくっ! なんとか一歩前進できたみたいだけど喜ぶのはまだ早いわよ、ことり!」
ことり「ええっ!? なんでっ!?」
にこ「今回のキスマークだって、ことりからお願いしてやっとつけてもらったんでしょ」
ことり「そうだけど……でも、ことりにチューするの好きだって海未ちゃん言ってくれたもん」
にこ「それとあっちからキスしてくるかは別問題よ。一歩進んだと思ったら二歩下がったりするんだから」チラッ
真姫「な、なによっ」
にこ「べっつにぃ~? ヘタレを相手にするときの心得を教えてるだけですけどぉ?」
真姫「だ、誰がヘタレですってぇ!?」
にこ「別に真姫ちゃんのことだなんて一言も言ってないんだけどなぁ~」
真姫「くっ……!」
にこ「ことり、いい? ヘタレはいつも不安なの」
ことり「不安?」
にこ「そっ。なにするにしても、こんなことしたら嫌われるかも……なんて余計なことばっかり頭で考えちゃうの」
ことり「たしかに……海未ちゃんっていつもなにかする前に確認してくるかも」
にこ「相手からいいよって言ってもらわないと安心できないのよ。だからあっちからキスしてもらうって相当大変よ」
ことり「むむっ……ちなみに、にこちゃんはどうやって真姫ちゃんからキスしてもらったの?」
にこ「へ? に、にこ?」
ことり「うん。参考に聞かせてほしいな♪」
にこ「そ、それはぁ……」
真姫(墓穴掘ってるんじゃないわよ……)
紗栄子交際宣言
bitly.jp/?gf26et02
にこまきもいいなぁ
キスマークを絆創膏で隠すことりとかマジ可愛い
海未が気付いて顔真っ赤とかやと尚可愛いけどなぁ…(チラッ
絵里「あっ、いたいた……海未っ」
希「う~みちゃん」
海未「あ……ふたりともどうしたんですか? やけに楽しそうですが」
絵里「ふふっ……見たわよ~♪」
希「ウチも見たで~♪」
海未「はい? なんのことですか?」
絵里「……ことりの首筋よ」
希「あれ、海未ちゃんがつけたキスマークやろ?」
海未「なっ……!?」ギクリ
海未「な、なぜわかったのですか……!?」
絵里「なぜって?」
希「どういうこと?」
海未「ちゃんと絆創膏で隠してたはずです!」
絵里「ああ、そういうこと」
海未「もしかして外していたのですか……!?」
絵里「絆創膏はつけてたわよ」
希「ウチらがことりちゃんに会ったのはさっきの休み時間なんやけどね──」
休み時間
ことり「あ、絵里ちゃんに希ちゃん」
絵里「あら、ことり。移動授業?」
ことり「うん。さっきまで化学の実験だったの」
絵里「へぇ~、そう……ところで首、どうかしたの?」
希「ケガ?」
ことり「あっ、これは……えへへ♡」
絵里「ことり、それもしかして……」
ことり「こ、ここじゃ恥ずかしいからあとで教えるね♡」
希(その笑顔が答えみたいなものやん)
絵里(恥ずかしいって言いながら喜びを隠しきれてないわよ、ことり……)
絵里「あんな嬉しそうなことり初めて見たわよ」
希「海未ちゃんも隅におけへんな~♪」
海未「ち、違うんです! あれはことりからお願いされたからであって……!」
絵里「そんな言い訳しなくてもいいでしょ」
希「むしろウチらは『海未ちゃんよくやった!』って思ってるんよ?」
海未「か、からかわないでください……」
希「からかってないよ? 海未ちゃんとことりちゃんのことはずっと応援してるんやから」
絵里「最近進展のスピードが上がってきたみたいでなによりだわ」
からかうのぞえり
恥ずかしがる海未
嬉しそうなオノロケことり
最高過ぎるんだけど?
ニヤニヤしすぎてる俺気持ち悪いんだけど?
海未「で、ですがキスマークなんて……破廉恥ではないでしょうか……」
絵里「つけた張本人がそれを言う?」
海未「昨日はその……冷静さを失ってしまって」
希「ことりちゃんに夢中だったんやね」
海未「ことりは可愛すぎるんです……」
絵里「だから自分のモノにしたかったと」
海未「そ、そんな身勝手なこと考えてません!」
希「でもキスマークをつけるってそういうことになるよ?」
海未「そうなのですかっ!?」
希「そういえばことりちゃんからお願いされてつけたんやっけ」
絵里「海未のモノになりたい……ことりらしい考えね」
海未「こ、ことりが私のモノに……♡」
絵里「……顔、ニヤけてるわよ」
海未「ハッ! わ、私はなんてことを考えて……最低です……」
希「海未ちゃん、気にしすぎ」
絵里「ことりだってそれを望んでるんだから別にいいじゃない」
海未「いえ、絵里の勘違いでしょう……ことりがそんなこと望んでるはずありません……」
絵里(望んでなかったらキスマークなんてねだらないわよ……)
生徒会室
穂乃果「今日のお仕事終わったー!」
海未「まだです。まだ片付けがありますよ、穂乃果」
穂乃果「……海未ちゃんって小学校の頃、遠足は家に帰るまでが遠足ですってよく言ってたよね」
海未「ワケのわからないこと言ってないで早く片付けてください」
穂乃果「はーい……」
ことり「片付けは私達でやっておくから、穂乃果ちゃんは先に部室行ってていいよ?」
穂乃果「え、いいのっ!?」
海未「ことり、穂乃果を甘やかさないでください!」
ことり「にこちゃんが穂乃果ちゃんに話あるって言ってたから、早めに行った方がいいと思って」
海未「む……しかし……」
ことり「海未ちゃん、今日だけは許してあげて?」
海未「はぁ……わかりました。ことりがそう言うのなら」
穂乃果「わぁーい! ことりちゃん、海未ちゃん、ありがと!」
海未「今日だけですからねっ」
穂乃果「うん、任せて!」
海未「なにが任せてですか、まったく……」
穂乃果「じゃあお先に──あ、そうだ。ことりちゃん、ちょっといい?」チョイチョイ
ことり「ん? どうしたの?」
穂乃果「……頑張ってね! 応援してるよ!」ボソッ
ことり「な、なに言ってるの穂乃果ちゃん!」
穂乃果「ふふっ♪ じゃあふたりとも、またあとでね!」
海未「まったくもう……ことりは穂乃果に甘いんですから」
ことり「ごめんね、海未ちゃん。穂乃果ちゃんの分もことりがやるから」
海未「なに言ってるんですか。ふたりなんだから半々でいいでしょう」
ことり「海未ちゃんのお仕事まで増やすわけにはいかないよ……」
海未「別に大した量ではないですし、平気ですよ」
ことり「でも……」
海未「前にも言ったかもしれませんが、もっと私を頼ってください。そのためにそばにいるのですから」
ことり「……海未ちゃん♡」
海未「さ、早く終わらせて私達も練習に行きましょう」
ことり「はいっ♪」
海未「ふぅ……こんなところでしょうか」
ことり「そうだね。海未ちゃん、ありがと♪」
海未「お疲れ様です、ことり。ではそろそろ行きましょうか」
ことり「あっ、海未ちゃん待って。少し話があるの」
海未「なんでしょう」
ことり「あの……ことりの首筋の痕のことなんだけどね」
海未「え……!?」
ことり「ちょっと見てくれる?」ペリペリ
海未(な、なぜでしょう……ただ絆創膏を剥がしているだけなのにすごく色っぽいです……!)
最高だ!
>>1の書くことうみ最高!
てかどのキャラもいい味出してる!好き!
ことり「どう?」
海未「綺麗な首筋です、ことり……♡」
ことり「あ、ありがと……でもそうじゃなくて、痕が薄くなったりしてないかな?」
海未「あ、すみません……そうですね、あまり変わりないでしょうか」
ことり「それならいいんだ♪」
海未「早く消えた方がいいのではないですか? ずっと隠してないといけないですし」
ことり「え~……ことりは海未ちゃんのキスマークだったらずっと残っててほしいな♪」
海未「私のキスマークがあってもいいことなんてなにもないでしょう?」
ことり「そんなことないよ! 海未ちゃんの痕がついてるだけでことりは嬉しいもん♪」
海未「どうして……?」
ことり「だって……これはことりが海未ちゃんのモノだっていう証だから♡」
海未「な、なにを言ってるんですか……!」
ことり「……海未ちゃんはことりなんていらない?」
海未「違いますっ! ことりにはずっと隣にいてほしいと思っています!」ギュッ
ことり「わっ……海未ちゃぁん♡」スリスリ
海未「ですが、その……モノだなんて、そんな言い方はしたくなくて」
ことり「海未ちゃんはことりの嫌がることは絶対にしないって信じてるから」
海未「たしかにするつもりはありませんが……」
ことり「だから海未ちゃんのモノでいいの♡ 海未ちゃんだけの私♡」
海未「ほ、本当にいいんですか? 私のモノで……」
ことり「うん♪ ことりを海未ちゃんのモノにしてくださいっ♡」
海未(まさか絵里の言うとおりだったなんて……!)
ことり「だからね……キスマークが薄くなってきたら、またキスマークをつけてほしいの♡」
海未「ええっ!? そ、それはちょっと……」
ことり「イヤ……?」
海未「イヤではないのですが……キスマークは目立つので」
ことり「ちゃんと絆創膏で隠すよ?」
海未「それでもわかる人にはわかりますから……絵里や希は気づいてましたし」
ことり「むぅ~……」
海未「せめて見えないところにしませんか?」
ことり「見えないところ……う、海未ちゃんのエッチ!」
海未「なぜっ!?」
ことり「だって、見えないところって……胸とかでしょ……?」
海未「な、なんでそうなるんですか! 私が言ってるのはお腹とかです!」
ことり「でもお腹じゃ衣装に着替えたときに見えちゃうよ?」
海未「う……言われてみれば……」
ことり「やっぱり胸?」
海未「それはダメです! 破廉恥すぎますっ!」
ことり「じゃあどこ?」
海未「あ、足の甲とか?」
ことり(足の甲にキスって……ことりにかしずく海未ちゃん!? そ、そんなのって……!)ドキドキ
海未「ことり……? どうでしょうか?」
ことり「それは危険だからダメ、禁止ですっ!」
海未「危険なのですか!?」
なにその最高のシチュ
ことり「海未ちゃんがチューしたいところはどこ?」
海未「ちゅ、チューしたいところですか……」
ことり「うん♪」
海未(唇……なんて言ったら嫌われますよね……)
ことり「どう? 思いついた?」
海未「そ、そうですね……うなじなどいかがでしょうか」
ことり「うなじかぁ……たしかにまわりからは見えないけど、ことりも見えなくなっちゃう……」
海未「大丈夫です。私が毎日ちゃんと残っているかチェックしますよ」
ことり「ホント? じゃあうなじでいいよ♪」
ことり「じゃあチューしていいよ、海未ちゃん♡」
海未「え、今すぐですか!?」
ことり「だって海未ちゃん、チューしたいんでしょ?」
海未「首筋の痕が消えたらではないんですか?」
ことり「せっかくだし今しちゃおうよ♪」
海未「は、早く練習に行かないと……」
ことり「う~みちゃんっ♡」ギュッ
海未「はわわっ」
ことり「……チューしてほしいな♡」ボソッ
海未「はうっ……!」キュン
ことり「お願いっ♪」
海未「やっぱりことりはズルいです……」
キュン
海未「では……背中を向けてもらえますか?」
ことり「はいっ♪」クルッ
海未「あと、髪を前に流してもらえますか?」
ことり「あ、そうだよね。ちょっと待ってね」ファサ
海未(あっ……ことりの甘い匂いが……♡)
ことり「どうかな? これでいい?」
海未「はい……ことりはうなじも綺麗ですね♡」
ことり「えへへ、ありがと……♡」
海未「あの……口づけする前に、匂いを嗅いでもいいですか?」
ことり「え……う、うん。いいよ」
海未「では失礼します……」ギュッ
ことり「あんっ……♡」
海未「ことり……♡」クンクン
ことり「ひゃっ……」ゾクゾク
海未「イイ匂い……甘くて、優しい、ことりの香りです……♡」クンクン
ことり(ううっ……後ろからだとなんだかゾクゾクするよぅ……)
海未「はぁ……幸せです……♡」クンクン
ことり「んっ……う、海未ちゃん? そろそろチューして?」
海未「わかりました……ちゅっ♡」
ことり「ひゃぁんっ!」
海未「えっ!? あ、す、すみません! 痛かったですか!?」
ことり「ち、違うの……痛くはなかったんだけど……」
海未「でも、声が……」
ことり「あ、あのね……ことり、うなじ弱いみたい」
海未「私の耳みたいなものですか?」
ことり「うん、たぶんそんな感じ……」
海未「なるほど……それは声が出てしまうのも頷けますね」
ことり「ごめんね、びっくりしたでしょ?」
海未「少し驚きました。今までに聞いたことのない声でしたから……」
ことり「うー……恥ずかしいよぅ……」
海未「その……すごく可愛い声でしたよ?」
ことり「や、やだっ……海未ちゃんのバカっ! エッチ!」
海未「え、あ、あの……すみません!」
ことり「む~……」プクー
海未「あ、あの……怒ってますか……?」
ことり「……海未ちゃん」
海未「は、はい」
ことり「む~……」プクー
海未「あ、あの……怒ってますか……?」
ことり「……海未ちゃん」
海未「は、はい」
ことり「ホントに可愛い声だと思った?」
海未「へ? あ、はい! それはもうっ!」
ことり「ううっ……海未ちゃんのエッチ!」
海未「どう答えればいいんですか!?」
甘い、匂いだけじゃない…甘すぎる!
ことり「可愛いって言ってくれるのは嬉しいけど……ホントに恥ずかしいの……」
海未「すみません……やっぱりうなじはやめた方がいいですね」
ことり「あ、でも……うなじにチューがイヤってわけじゃないよ?」
海未「ですが、声が出てしまうようでは……」
ことり「海未ちゃんにだったら聞かれてもいいから……♡」
海未「え……♡」ドキッ
ことり「だからね、うなじにチューはことりの部屋で……ね?」
海未「わ、わかりましたっ」
ことり「海未ちゃん、ごめんね? ことりから言い出したことなのに……」
海未「いえ、いいんです。私としても助かります」
ことり「え、どうして?」
海未「だって……ことりの可愛い声を他の人に聞かれたくありませんから」
ことり「ふぇっ」
海未「ことりは……わ、私のモノなのでしょう? だから、ことりの可愛い声を聞いていいのも私だけです」
ことり「海未ちゃん……うん、そうだよっ♪ 海未ちゃんだけが聞いていいの♪ 海未ちゃんにしか聞かせてあげないっ♪」ギューッ
海未「こ、ことり……♡」ギュッ
ことり「……今日もことりの部屋でたくさんチューしてね?」
海未「はい、もちろんです……♡」
海未の独占欲イイゾ!
2週間後
海未「はぁ……」
穂乃果「うーみちゃん? また手が止まってるよ?」
海未「ハッ……すみません。集中します」
穂乃果「……そんなにことりちゃんのことが心配?」
海未「な、なにを言って……ただの風邪だと本人が言ってたじゃないですか」
穂乃果「海未ちゃん、今日何回も『ことり……』って声に出してたよ?」
海未「ええっ!? そんなはずないです!」
穂乃果「やっぱり自覚なかったんだね……」
穂乃果「早くお見舞いに行きたいんでしょ?」
海未「それは、まあ……帰りに行くつもりですが」
穂乃果「今すぐ行っちゃえば?」
海未「無理ですよ……生徒会の仕事に練習もあるんですから……」
穂乃果「仕事なら穂乃果がやっておくよ! 練習だって全員集まらなくてもできることはいっぱいあるし!」
海未「穂乃果……練習はまだしも、この仕事はあなたひとりじゃ終わるはずないでしょう」
穂乃果「大丈夫! 希ちゃんと絵里ちゃんに助けてもらうから!」
海未「そこは『自分ひとりでもなんとかする!』くらい言えないんですか!?」
穂乃果「あ、あはは……」
海未「まったく、穂乃果らしいと言えばらしいですが……」
穂乃果「そ、そんなことより! きっとことりちゃん寂しがってるよ? お家でひとりだもん!」
海未「……本当に任せてしまってもいいんですか?」
穂乃果「安心して! あのふたりがいれば百人力だから!」
海未「せめて自分も数に入れてください……」
穂乃果「いいからほらっ! 早く帰りの支度しないとだよ!」
海未「穂乃果……ありがとうございます。絵里と希にもお礼を言っておいてください」
穂乃果「うん! ことりちゃんによろしくね!」
海未「はい。それではお先に失礼します」
絵里「急に呼ばれたと思ったら……ホント勝手に話を進めるんだから」
穂乃果「ご、ごめんね。でもことりちゃんと海未ちゃんのためだと思って!」
絵里「わかってるわよ。昼休みに少し話したけど、今日の海未は完全に上の空だったもの」
希「ことりちゃんのことが心配で心配で仕方なかったんやろね」
穂乃果「海未ちゃんの気が抜けてるときは、だいたいことりちゃんになにかあったときだから」
絵里「昔からこうだったの?」
穂乃果「うん。海未ちゃん、昔からことりちゃんには特別優しいもん」
絵里「へぇ……あのふたりっていつから両想いなの?」
希「あ、ウチもそれ聞きたい」
穂乃果「海未ちゃんはよくわかんないけど、ことりちゃんは──」
10年前
ことり「ほのかちゃんは好きな人っている?」
ほのか「んー好きな人かぁ……よくわかんない!」
ことり「そっかぁ……」
ほのか「ことりちゃんはいるの?」
ことり「えっ……ことりは……」
ほのか「あー! いるんだ! いるんでしょ! 教えて、ことりちゃん!」
ことり「で、でも……」
ほのか「だれにも言わないから、ね! おねがい!」
ことり「ホント……? 約束だよ?」
ほのか「うん! 約束する!」
ことり「あのね、ことりの好きな人は……う、うみちゃんなのっ」
ほのか「えっ……うみちゃん?」
穂乃果「──あのときは驚いたなぁ」
絵里「10年前って……予想以上だったわ」
希「ことりちゃん一途やなぁ」
穂乃果「すごいよね!」
絵里「それに気づかない海未もある意味すごいけどね……」
穂乃果「海未ちゃん鈍感だから」
希「穂乃果ちゃんに言われたら終わりやね」
穂乃果「ひどいよ希ちゃん!」
ことりの部屋チュウ期待させて2週間後か…
まぁロリこと可愛いから許す
甘あま続き期待しているはよはよ
ことりの部屋
ことり「海未ちゃん、来てくれてありがとう♪」
海未「お礼なんていいですから……調子はどうなんですか?」
ことり「今は微熱くらい……明日には学校行けるといいな」
海未「無理はしないでくださいね?」
ことり「うん、わかってるよ」
海未「ことり……」ジーッ
ことり「な、なに?」
海未「いくら熱が下がっても、今日は衣装を作ったりしてはいけませんよ?」
ことり「う……しないよ?」
海未(これはするつもりですね……)
海未「そういえば……今日はゼリーを買ってきたのですが」
ことり「あ、食べたい食べたい!」
海未「もちろん、ことりのために買ってきたものですから……ただしっ!」
ことり「ただし?」
海未「今日はしっかり休むと約束してください! でないとゼリーはおあずけです!」
ことり「……海未ちゃん、お母さんみたい」
海未「なんと言われようと構いません。ことりが一番大事ですから」
ことり「も、もうっ! 海未ちゃんってば……♡」
海未「ことり……約束してくれますか? 今日はしっかり休む、と」
ことり「はい♡ 海未ちゃんの言うとおりにします♡」
海未「それでは食べましょう。ブドウとイチゴ、どちらがいいですか?」
ことり「んー……イチゴ!」
海未「わかりました。では、ことり……あ~んっ」
ことり「あむっ」
海未「美味しいですか?」
ことり「うん♪ もっとちょうだい♪」
海未「はいはい……ほら、ことり? あ~んっ」
ことり(風邪をひいたときはコレがあるからちょっぴりお得なのです……♪)
ことり「はぁ~……美味しかった♪ 海未ちゃん、ありがと♪」
海未「ふふっ、喜んでもらえてなによりです」
ことり「海未ちゃんが食べさせてくれると普段より美味しい気がする♪」
海未「気のせいでしょう」
ことり「そうかなぁ……」
海未「そうですよ。ですが……」ナデナデ
ことり「ふあっ……海未ちゃん?」
海未「そう言ってもらえると嬉しいです」ナデナデ
ことり「えへへ……♪」
癒される
海未「他に困っていることはありませんか?」
ことり「困ってることかぁ……」
海未「なんでも言ってください」
ことり「あのね……寝てたら結構汗かいちゃって」
海未「あ、着替えを出しましょうか?」
ことり「着替えの前にね……身体を拭いてもらいたいの」
海未「か、身体を……?」
ことり「うん。背中だけでいいから、あったかいタオルで拭いてくれないかなぁ?」
海未「わ、わかりましたっ……用意してきます」スクッ
海未「では、その……ふ、拭いてもいいですか?」
ことり「うん、お願い♪」
海未「し、失礼しますっ」スッ
ことり「んっ……」
海未「熱くないですか? ことり」
ことり「あったかくてキモチイイよ、海未ちゃん♪」
海未「よかったです。それでは続けますね」ゴシゴシ
ことり「はぅん……♪」
海未(なんて白くて綺麗な背中でしょう……)ウットリ
海未「ふぅ……こんなところでしょうか」
ことり「海未ちゃん、ありがと♪」
海未「サッパリしましたか?」
ことり「うん、とっても気持ちよかったよ♪」
海未「では着替えを──」
ことり「ね、海未ちゃん……前の方も拭いてくれる……?」
海未「ま、前っ!? そ、それはいくらなんでも……!」
ことり「うふっ、冗談だよ♪ 前は自分でやりますっ」
海未「もう……心臓に悪い冗談はやめてください……」
ことり「あ、そうだ……うなじの痕はどうなってる?」
海未「ちょっと失礼しますね」スッ
ことり「ひぁっ……♡」ゾクッ
海未「結構薄くなってるでしょうか」
ことり「そうだよね、もう3日経つもんね」
海未「明日、ことりの熱が下がっていたらつけましょうか」
ことり「……今すぐつけてほしいな」
海未「えっ!?」
ことり「つけてくれるよね?」
海未「ですが今日は……」
ことり「ことりが海未ちゃんのモノじゃなくなってもいいの……?」
海未「それは……イヤです」
ことり「じゃあキスマークつけて?」
海未「きっと明日まで残ってますよ……ほら、早く服を着ましょう」
ことり「海未ちゃぁん……」ムギュッ
海未「こ、ことりっ!? ふっ、ふふふ服をををむむっ、胸が──」
ことり「チュー……して?」ボソッ
海未「……はいっ!!」
海未「ことり……ちゅっ♡」
ことり「んっ♡」ゾクッ
海未「んんー……♡」
ことり「あっ、んっ……♡」ゾクゾク
海未「んー……ちゅっ♡」
ことり「あンっ♡」
海未「ふぅ……ちゃんとつきましたよ、キスマーク」
ことり「えへへ……また海未ちゃんのモノにされちゃった……♡」
海未「はい、ことりは私のモノです……♡」ギュッ
ことり(あっ……海未ちゃんの腕が胸に……♡)
海未「ことりはずっと私のモノです……♡」ギューッ
ことり「えへへ、嬉しいな……くちゅんっ」
海未「ハッ! す、すみません。今、着替えを出しますね」
ことり「あ、上の下着も出してくれる?」
海未「し、下着っ!?」
ことり「うん。一番上の段に入ってるから」
海未「わ、わかりました……」
ことり(海未ちゃん、耳まで真っ赤……ことりのこと、少しは意識してくれてるのかな……)
海未(ううっ……なぜことりの下着だと思うと、こんなにもドキドキしてしまうのでしょうか……)
ニヤニヤしてる俺キモい・・・
でもこのことうみ最高だ
海未「ど、どうぞ……」
ことり「海未ちゃんはピンク色が好きなの?」
海未「あ、いえ、これは……ことりに似合うと思いまして」
ことり「そこまで考えてくれたんだ♪」
海未「ええ、まあ……」
ことり「嬉しい♪ ありがとっ♪」
海未「わ、わかりましたから早く服を着てください……」
ことり「は~い♪」
海未(言えません……ただの私の好みだなんて言えません……!)
ことり(今度買うのはピンクにしよ♪)
海未「さて、そろそろ私は帰りますね」
ことり「あ、うん……」
海未「……と思いましたが、やっぱりもう少しいます」
ことり「え?」
海未「まだ帰ってほしくないみたいなので」ニコッ
ことり「……ズルいよ」ボソッ
海未「はい?」
ことり「ううん、なんでもない」
海未「そうですか?」
ことり(普段は鈍感なくせに……海未ちゃんはズルいよ……)
ことり「じゃあ……ことりが寝たら帰っちゃっていいから、それまで手を握っててくれる?」
海未「はい、いいですよ」ギュッ
ことり「海未ちゃんの手、安心する……♪」
海未「安心して寝てください、ことり」
ことり「ね……ナデナデもしてほしいな」
海未「ふふっ、甘えんぼですね」ナデナデ
ことり「んぅ……♡」
海未「ことり、早く元気になってくださいね」ナデナデ
ことり「うん……明日は学校、行くょ……」
海未「だからと言って無理はダメです」
ことり「もう……海未ちゃんのぉ……」
海未「ことり? そろそろ寝ますか?」
ことり「ん……うみちゃ……」
海未「大丈夫です。ここにいますよ」ギュッ
ことり「うみちゃん……す……」
海未「ずっとそばにいます、ことり」
ことり「うみちゃ……す……すき……」
海未「……えっ?」
ことり「んう……すぅ、すぅ……」
海未(聞き間違い、ですよね……)
好きだっ!!!!!!!!!!!!!
にこ「──で、結局ことりが起きるまで海未はいてくれたの?」
ことり「うん、海未ちゃんもウトウトしてたの。でも手は握ってくれたままだったよ♪」
にこ「なんていうか……愛されてるわねぇ」
ことり「そ、そうかなぁ……♪」
にこ「ウチの真姫ちゃんなんて……」チラッ
真姫「な、なによ。私だってそれくらいなら……」
にこ「ホントぉ~? にこのこと看病してくれる?」
真姫「そんなの……当たり前じゃない」
にこ「やぁん、真姫ちゃん優しい♡」ギュッ
真姫「ちょ、ちょっと! ことりもいるから……!」
にこ「いつもことりのノロケ話聞いてばっかりなんだから、たまにはいいでしょ~」
真姫「も、もう……しょうがないんだから……」ナデナデ
ことり「わぁ♪ ラブラブだぁ♪」
真姫「と、ところでことり? キスはもうしたの?」
ことり「……まだだよ」ズーン
真姫「あ、そう……なんかごめん」
にこ「バカねぇ真姫ちゃん。キスまでしてたらもっとノロケまくってるわよ」スリスリ
真姫「それもそうね……っていい加減離れなさいよっ」
にこ「ちぇっ、わかったわよ……」スッ
真姫(まったくもう……にこちゃんのバカ……)ドキドキ
ちょいちょい挟む別のカプがとても良いスパイス
ことり「やっぱり海未ちゃんにとって私ってただの幼馴染みなのかなぁ……」
にこ「ないない、ありえない。キスマークを欠かさずつけるのに友達なんてありえないから」
ことり「それも私がお願いしてるからかも……海未ちゃん優しいから、断れなくて……」
にこ「ことりを自分のモノって言うくらいなんだから、意識してるに決まってるでしょ」
ことり「でも……好きって言われたことない……」
にこ「海未は鈍感とか言ってるけど、ことりも大して変わらないわよね」ボソッ
真姫「ことりの場合は鈍感っていうより、自信がないんでしょ」ボソッ
こんな感じのにこ好き
海未「絵里、希。昨日は生徒会の仕事を代わっていただいてありがとうございました」
希「気にしないでええよ。ウチらも久々で結構楽しかったし」
絵里「そうね。ことりのためでもあるし」
希「ことりちゃん喜んでたやろ?」
海未「そ、そうですね……♡」ポッ
絵里「……なんで顔を赤らめるの?」
海未「いえ、その……昨日のことを思い出しまして」
絵里「まさか海未、あなた……!」
希「弱ってることりちゃんになにしたん!?」
海未「ご、誤解です! 決してことりの嫌がることはしてません!」
絵里「まあそうよねー。そんな一足飛びみたいなことできるわけないわよね」
希「海未ちゃんにそんな度胸があるわけないもんね」
海未「なぜでしょう、誤解は解けたのに全然嬉しくないです……」
希「ごめんごめん、ちょっと言い過ぎやったね」
絵里「誠実で純粋なのが海未のいいところだものね」
希(ことりちゃんはそういうところを好きになったわけやし)
絵里「それで? ホントはなにしたの?」
海未「ことりのお願いを聞いていただけなのですが……甘えてくることりがそれはもう可愛くて……♡」
希「あ~……ウチもわかるわ、それ。好きな人が自分に甘えてくれるとすごく嬉しいんよね」
絵里「ちょっと希!?」
希「んー? どしたんエリチ? 慌てて」
絵里「えっと……あ、あんまり話を脱線させないようにね?」
希「そやね~。甘えんぼなエリチはウチだけが知ってればいいし」
絵里「や、やめてよ!」
海未(希に甘える絵里……少し見てみたいですね)
希「エリチ、顔赤いで?」
絵里「誰のせいよ、もう……海未はことりに甘えることってないの?」
海未「え、私ですか?」
絵里「ええ。海未にも甘えたいときくらいあるでしょ?」
海未「そ、そうですね……私もことりには結構甘えてると思います」
希「どんなとき?」
海未「やはりふたりきりのときでしょうか」
絵里「どんなふうに甘えるの?」
海未「あ、あの……どうしてそんなこと聞いてくるんですか?」
このssののぞえり最高に良いスパイス
絵里「だって海未の甘える姿って想像できないし」
希「興味わくやん?」
海未「恥ずかしいから言いたくないのですが……」
絵里「あら、なおさら聞かせてほしいわね」
海未「むっ……じゃあ先に絵里が話してください」
絵里「へ……?」
海未「絵里も希に甘えたりするのでしょう? それを話してくれたら私も話します」
絵里「そ、それはちょっと……」
希「これは1本とられたね」
海未「希が話してくれても構いませんよ?」
絵里「の、希? まさか話したりしないわよね?」
希「んー……ウチ的には恥ずかしがるエリチを見るのもアリなんやけど」
絵里「ナシよ! ホントにやめてよ!?」
希「ま、本人もこう言ってるし……やっぱり甘えんぼなエリチはウチだけのモノにしときたいから」
絵里「ホッ……」
海未「では私の話もなしということで」
希「あーやっぱり話そかな」
絵里「だからやめてってば!」
希に甘える絵里ねぇ……
本編のことうみ終わってからんk番外編でいいよ
待っとくからな
海未「でも意外です……希の口から『絵里は自分のモノ』なんて台詞が出てくるなんて」
希「そらまあ……恋人やし。それにエリチの方がヤキモチやきやで? 前なんか、ことりちゃんと話してただけで──」
絵里「希っ! もう私の話はいいでしょ!?」
希「あらら、怒られてもうた」
絵里「まったく、あなたって人は……それに海未!」
海未「ええっ、私もですか!?」
絵里「あなただってことりにキスマークつけて自分のモノにしてるんだから、他人のこと言えないでしょう!」
海未「うっ……それは……」
希「そやなあ。しかも海未ちゃんの場合、ことりちゃんは恋人やないし」
海未「さ、最初に言い出したのはことりですよ? キスマークをつけてほしいって」
絵里「だからっていつまでも今の関係を続けるつもり?」
海未「それはどういう意味でしょうか……」
絵里「海未……あなた、わかってて聞いてるでしょ?」ズイッ
海未「ひっ……」
希「まあまあ。海未ちゃんはシャイやから自分から口に出すのも恥ずかしいんよね?」
絵里「希は甘いのよ。これで恥ずかしがってたら告白なんて一生できないわよ?」
海未「こ、告白っ……!」
海未「それはつまり……ことりに私の想いを告げて、恋仲になることを提案するということでしょうか……」
希「まあそうやけど、なんでそんな堅苦しいん?」
海未「そ、そんなのっ……無理ですっ……!」
希「どうして?」
絵里「ことりのこと、好きじゃないの?」
海未「違います! ことりのことはもちろん好きです!」
絵里「じゃあなんで?」
海未「だ、だって……もし断わられてしまったら、私はもう生きていけませんっ……!」
絵里(断わられるわけないじゃない……)
希(奥手を通り越して臆病のレベルやね、これは)
絵里「まあ告白はまだ無理かもしれないけど、もう少し海未の方からアタックしてみたら?」
海未「アタック、ですか……」
絵里「ええ。受け身のままじゃことりに意識してもらえないわよ?」
海未「例えばどういうことをすればいいのでしょうか……?」
絵里「そうね……今はことりからお願いされてやってることを、自分からしてみるだけでもいいんじゃない?」
希「うんうん。海未ちゃんだってことりちゃんにチューしたいとは思ってるんやろ?」
海未「い、一応私からも口づけはしますよ……? たまにですけど……」
絵里「あら、そうなの?」
海未「はい。昨日だって──」
昨日
ことり「すぅ……すぅ……」
海未(なんて綺麗な寝顔なんでしょうか……本当に天使のようです)
ことり「ん……うみちゃん……」
海未「え……ことり?」
ことり「ん、むにゃ……」
海未(寝言ですか……もしかして私の夢を見てくれているのでしょうか)
ことり「うみちゃぁん……」ギュッ
海未(か、可愛いっ……!)
ことり「んぅ……すぅ……」
海未(す、少しくらいならいいですよね? ことりもいつもねだってきますし……)
ことり「ん……」
海未「大好きです、ことり……ちゅっ♡」
絵里「──ってことりが寝てるときじゃない!」
希「なんでそれを起きてるときにしてあげないん!?」
海未「む、無理に決まってます! ことりが寝てるからできたのであって……!」
希「あーこれは報告やね、報告」
絵里「そうね、ことりに教えてあげましょう」
海未「や、やめてください! お願いします、それだけはやめてください!」
絵里「どうしてよ」
海未「寝てるときに口づけされてたなんて、気持ち悪いに決まってるじゃないですか!」
希「いつもしてることなんやから気にしないって。むしろことりちゃん喜ぶと思うよ?」
海未「それでもダメです! 絶対に言わないでください……!」
絵里「まあそこまで言うなら……」
希「ウチは絶対教えてあげた方がいいと思うけどなぁ」ボソッ
教えちゃえ教えちゃえw
絵里「じゃあ寝てるとき以外だと海未からキスしたことはないの?」
海未「というより……私からしたのは昨日の1回だけです……」
絵里「たまにはするって言ってなかった?」
海未「すみません、少しウソをつきました……」
絵里「ウソっていうより、海未もホントは自分からキスしたいんでしょ?」
海未「ま、まあ……したいと思うことはあります、結構」
希「しちゃえばええやん」
海未「急にしたら嫌がられませんか……?」
希「それはムード次第やね」
海未「む、ムードですか……昔から私は雰囲気やムードといったものに鈍感で……」
希「まあそうやろね……」
絵里「しょうがないわね……私が必勝法を教えてあげるわ」
海未「必勝法?」
絵里「いい? まずはことりの目をジーッと見るの」
海未「ことりの目を見つめる、と」
絵里「それでことりが顔を赤らめたら……オッケーのサインよ」
海未「口づけしてもいいということですか? 本当に……?」
絵里「大丈夫。これで拒否されたことないから」
海未「あれ? それってもしかして……」チラッ
希「……好きな人に見つめられたら頬染めたってしょうがないやん?」
海未「ふたりの経験談ですか……」
初々しい海未ちゃんいいぞ!
あとどっかで初々しかったのぞえりも頼むわ
生徒会室
穂乃果「ふぅ~……今日はこれで全部? もうない?」
海未「穂乃果……」ジロッ
穂乃果「あ、わかってるよ! また片付けって言うんでしょ? 言われなくてもや──」
海未「今日は先に練習行っていいですよ」
穂乃果「……へ?」
海未「やはり穂乃果はリーダーですから、みんな待っていると思いますし」ニコッ
穂乃果「こ、ことりちゃん! 海未ちゃんが怖いよ……!」ボソッ
ことり「どうしたんだろうね。今日は機嫌がいいのかも」ボソッ
海未「申し訳ありませんが、ことりは片付けを手伝ってもらえますか?」
ことり「うん、もちろんいいよ」
穂乃果(あっ、もしかして海未ちゃん……)
海未「穂乃果、私とことりはもう少しかかると言っておいてください」
穂乃果「ほぉ~、ふぅ~ん、へぇ~……」
海未「な、なんですか変な声を出して」
穂乃果「海未ちゃん、ちょっと耳貸して」
海未「はい? なんですか?」
穂乃果「ことりちゃんとふたりきりになりたかったんでしょ?」ボソッ
海未「なっ……!? ち、違いますっ! そんなこと考えてません!」
穂乃果「素直じゃないなぁ~♪ じゃあふたりともごゆっくり~♪」
海未「ほ、穂乃果っ!」
空気が読めた主人公
屋上
絵里「──それで穂乃果だけ先に来たのね」
穂乃果「うん」
希「エリチのアドバイスを早速実行するつもりなんかな?」
穂乃果「どんなアドバイス?」
絵里「簡単に言うと、キスのためのムード作りかしら」
穂乃果「ほぇ~、さすが絵里ちゃん……」
真姫「詳しくはわからないけど、それって海未に実行できるものなの……?」
絵里「そんな大したことじゃないから、たぶん大丈夫だと思うけど」
にこ「いや、絶対無理ね」
絵里「なにも断言しなくても……」
希「ま、実際はふたりきりになった時点で結構いいムードだと思うんやけどね」
真姫「すぐふたりだけの世界に入るからね……」
にこ「そのわりには進展しないけどね」
穂乃果「海未ちゃんシャイだからなぁ……」
絵里「穂乃果はずっとそばで見てきて、やきもきしなかったの?」
穂乃果「んー……もう慣れちゃった」
希「10年も見てきたらそうなるのも当たり前やね」
にこ「10年!? あのふたり10年もこんなことやってんの!?」
絵里「ふたりっていうか、少なくともことりは10年前から海未のことが好きみたいよ?」
穂乃果「初恋だって言ってたよ」
にこ「にしても10年って……ことりも海未のこと言えないレベルの奥手じゃないの……」
凛「ねぇねぇ、なんの話してるの~?」
絵里「そうね……凛にはまだ早い話かしら」
凛「あーっ! 絵里ちゃんが凛のこと子ども扱いしたーっ!」
真姫「子どもなんだから別にいいでしょ」
凛「真姫ちゃんまでーっ! 誕生日が早いからってひどいにゃ!」
希「大丈夫やって。凛ちゃんもそのうちわかるから」
凛「むー……さっぱりわかんないよ。かよちんはわかった?」
花陽「え、わ、私はっ、その……」
希「ふふっ、花陽ちゃんはちゃんとわかってるみたいやね~」
にこ「花陽も苦労しそうね……」
再び生徒会室
海未「ことり、そちらは終わりましたか?」
ことり「うん。終わったよ~」
海未「そうですか。では……」
ことり「私達も練習行こっか」
海未「あ、そ、その! ちょっと待ってください!」
ことり「え? まだお仕事残ってる?」
海未「そうではないのですが……」
ことり「じゃあどうしたの?」
海未「す、少しお話しませんか?」
ことり「お話? うん、いいよ♪」
海未(早速実践です!)ジーッ
ことり「海未ちゃんからお話しようなんて珍しいね♪」
海未「え? そ、そうですか?」
ことり「うん。いつもは練習優先なのに」
海未「イヤでしたか……?」
ことり「ううん、逆だよ。すっごく嬉しい♪」
海未「それならよかったです」
ことり「えへへ、海未ちゃん……♡」ピトッ
海未「こ、ことりっ?」
ことり「ふたりきりだね……♡」スリスリ
海未(ぜ、全然見つめられません……!)
海未「あの、ことり……? 私の目を見てもらえますか?」
ことり「目?」ジーッ
海未(うう……なんだか恥ずかしいです……)
ことり(海未ちゃん、綺麗な瞳だなぁ……)
海未(それにしても、ことりは本当に可愛いです……可愛すぎます!)
ことり(あっ……海未ちゃん、すごく顔が赤くなってきた)
海未(こんな可愛いことりに私は見つめられてっ……わ、私、私っ……!)
ことり「ね、海未ちゃ──」
海未「やっ、やっぱり無理ですぅ!」ギュッ
ことり「ふぇっ!? 海未ちゃん!?」
このヘタレ!!
海未「ううっ、やっぱり私にはできません……!」ギューッ
ことり「海未ちゃん、落ち着いて?」ナデナデ
海未「ハッ! す、すみません、私……」
ことり「いいんだよ♪ 見つめ合ってたから恥ずかしくなっちゃったんだよね?」
海未「はい……」
ことり「これから少しずつ慣れていこうね♪」ナデナデ
海未「ことりは優しすぎます……」ギュッ
海未「実は……また絵里からアドバイスを受けまして」
ことり「今度はどんなアドバイスだったの?」
海未「その……口づけしていいか確かめる方法です」
ことり「それが見つめ合うこと?」
海未「はい。相手を見つめて、相手が顔を赤らめたら……」
ことり「チューしてもいいってこと?」
海未「そ、そうですっ」
ことり「ふぅん、そうなんだぁ……」
海未「あくまで絵里の経験談ですから、必ずしもそうとは──」
ことり「ちゅっ♡」
海未「へ……」
ことり「海未ちゃん、さっき顔真っ赤にしてたよ? だからチューしていいってことなんだよね♡」
海未「それはそうなんですがっ……やっぱりことりはズルいです!」
ニヤニヤしてまうやんけ……!
ことり「でもそっかぁ……海未ちゃんはことりにチューしようとしてたんだ……♪」
海未「い、イヤですか……?」
ことり「そんなことないよ♪ ことりは嬉しい♪」ムギュッ
海未「こ、ことりっ……!」ドキドキ
ことり「ねぇ、海未ちゃん? 絵里ちゃんのアドバイスもいいけど……もっとことりのこと見てほしいな」
海未「ことりのことを……」
ことり「ちゃんと見てくれたら、きっとわかると思うから……」
海未(これは、もしかして……)
ことり「海未ちゃん……♡」
海未「ことり……ちゅっ♡」
キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!
ことり「ね、ちゃんとわかったでしょ?」
海未「はい……それでも不安でしたが」
ことり「海未ちゃんは心配性だもんね。でも大丈夫だよ」ギュッ
海未「大丈夫とは……?」
ことり「ことりは海未ちゃんのチューが大好きだから、絶対嫌がったりしません♪」
海未「ですが、ムードは大事でしょう……?」
ことり「もちろんそうだけど、そこまで気にしなくてもいいと思うよ?」
海未「なぜですか?」
ことり「だって……だって海未ちゃんとふたりきりっていうだけで、ムードは最高だから♡」
海未「そ、そうなのですか……♡」
そうなのですね
ことり「海未ちゃんはどう? ことりとふたりきりで……ドキドキする?」
海未「はい、とっても……」
ことり「じゃあ……ことりにチューしたいって思う?」
海未「し、したいですっ。ことりに……チューしたいですっ」
ことり「これからはことりがお願いしなくてもチューしてくれる?」
海未「わ、私、あの……が、頑張ります!」
ことり「海未ちゃん……♡ 嬉しいっ、嬉しいよ♪」ギューッ
海未(ことりがこんなに喜んでくれるなんて……勇気を出してよかったです!)
海未「ですが、たまにはことりからもおねだりしてくださいね?」
ことり「ふぇ? どうして?」
海未「ことりのおねだりはすごく可愛いですから」
ことり「か、可愛いって……も、もうっ! なに言ってるの海未ちゃん!」ポカポカポカ
海未(こういう仕草も可愛いです……♡)
ことり「もぉ……不意打ちはズルいよ」
海未「ふふっ、すみません。でも本当に可愛いので、これからも聞きたいんです」
ことり「わ、わかったよぅ……ね、海未ちゃん?」
海未「はい、なんでしょう」
ことり「ことりに……チューして?」
海未「可愛いです、ことり……ちゅっ♡」
またまた屋上
海未「すみません、遅くなりましたっ」
ことり「みんな、遅れちゃってごめんなさいっ」
絵里「ううん、大丈夫よ。ふたりは準備運動しっかりね」
海未「はい。では始めましょうか、ことり」
ことり「うんっ!」
絵里「……ねぇ、どう思う?」ボソッ
真姫「どうって、ふたりの顔を見ればわかるじゃない」ボソッ
希「にこっちの予想は外れたみたいやね~♪」ボソッ
にこ「ま、それくらいはやってもらわないと」ボソッ
(^8^)
数日後
真姫「そう……やっと海未からキスしてくれるようになったのね」
ことり「うん♪ イイ雰囲気になると、なにも言わなくてもチューしてくれるの♪」
にこ「でもキスって言ってもほっぺにでしょ?」
ことり「ほっぺだけじゃないよ? うなじにもチューしてくれるもん」
にこ「で、唇は?」
ことり「それは……まだ、だけど……」
にこ「やっぱりね……結局ヘタレなのよ、海未は」
ことり「で、でも! きっと近いうちに海未ちゃんからキスしてくれると思う!」
にこ「どうしてそう思うのよ」
ことり「えっとね……私の気のせいかもしれないんだけど、最近海未ちゃんが私の口元をよく見てるような気がするの」
真姫「うーん……たしかに意識はしてるんだろうけど、海未のことだから行動に移すまではすごく時間かかりそうね」
ことり「大丈夫、待つのには慣れてるから!」
にこ「10年後とかでもいいの?」
ことり「う……そこまで長いのはイヤかも……」
真姫「海未の場合だと本当にありえそうだから怖いわね……」
にこ「やっぱり告白した方が早いんじゃないの?」
ことり「それは……けど、告白は……」
にこ「そろそろしてもいいと思うけど」
ことり「その、ね……海未ちゃんが唇にキスしてくれたら、告白しようと思ってるの」
真姫「どうしてキスが先なの?」
ことり「海未ちゃんもことりのこと好きなんだって、信じられるから……」
真姫「……ことりって意外とメンドクサイわよね」
ことり「ご、ごめんなさい……」
真姫「べ、別に責めてるわけじゃないわよ」
真姫「けど正直なところ、それってかなり難しいと思うわ」
ことり「そ、そんなに……?」
真姫「ええ。海未は律儀な性格だから、キスは恋人になってからするものって考えてそうじゃない?」
にこ「あー……それはありえる。っていうか絶対そう思ってるわよ!」
ことり「でもほっぺにチューならしてくれるよ……?」
真姫「同じキスでも、頬と唇だとやっぱり全然違うでしょ?」
ことり「うん……」
真姫「海未もそれがわかってるから、今の曖昧な関係だと一歩を踏み出せないのよ」
にこ「結論出たわね」
ことり「え、結論?」
にこ「ことり、告白しなさい!」
ことり「ええっ!? む、無理だよぅ、そんな急に……!」
にこ「急じゃないでしょ。ずっと好きだったんだから」
ことり「そ、そうだけど……今告白したってきっとフラれちゃうよ……」
にこ「キスマークはねだれるのに告白できないってどうなのよ」ボソッ
真姫「答えを知るのが怖いんでしょ。気持ちはわかるわ」ボソッ
にこ「しょうがないわね~。とっておきの方法を教えてあげるわ」
ことり「とっておきの方法?」
にこ「そ。にこと真姫ちゃんが初めてキスしたときのやり方よ」
ことり「わぁ♪ ついに教えてくれるんだ♪」
真姫「ちょっと待って! アレを教えるの!?」
にこ「ことりにはピッタリの方法でしょ」
真姫「私はあんまりいい方法だとは思えないけど……」
にこ「そう? 真姫ちゃんだってアレでキスしてくれたじゃない」
真姫「まあそうなんだけど……わかったわよ、とりあえず話すだけ話してみれば?」
にこ「そうね、最終的に決めるのはことりだし」
ことり「教えて教えて♪」
にこ「よぉく聞きなさいよ? にこが真姫ちゃんにやったのは──」
絵里「へぇ……やっとムードが読めるようになってきたの」
海未「はい。ことりの顔を見てると、なんとなく……」
希「キスしてほしそうな顔してるん?」
海未「まあ、その……少し熱っぽい視線と言いますか、そんな感じです」
絵里「そしてキスしちゃうと」
海未「はい……あ、でも口づけするのは頬ですよ?」
絵里「それでも充分よ。相手からなにかしてくれるっていうだけで嬉しいものだから」
希「そやね。そうやってお互いの気持ちを確かめ合うんやし」
やべぇ、告白怖がることりかわいい
海未「しかし……私の気持ちはことりに伝わっているのでしょうか」
絵里「大丈夫よ。ことりだって薄々感づいてるはずだから」
海未「ですが、今まではまったく気づいてもらえませんでしたし……」
希(それはお互い様やけどね)
絵里「今までの海未は全然アタックしてなかったじゃない」
海未「く、口づけはそうですけど、私なりにいろいろやってたんですっ」
絵里「例えば?」
海未「えっと……休日にお出かけに誘ったりですとか」
希「それだけじゃ友達と変わらないやん」
海未「ことりに詩を贈ったこともありますっ」
絵里「海未らしいけど、ちょっとまわりくどいわね……」
海未「ま、まだありますよ! 料理をするようになってからは、毎年バレンタインデーにチョコをあげています!」
希「毎年って何歳から?」
海未「小学4年生のときからです」
絵里「即答ね……」
海未「初めて渡すときはすごくドキドキしたので、よく覚えてるんです。今でもドキドキしますが……」
希「でも小4からだと逆にわかりづらいかもやね」
海未「わかりづらい……?」
希「毎年のことだから、本命だと思われてないんやない?」
絵里「そうね。ただでさえ女子同士だし、ことりは友チョコだと思ってそう」
海未「そ、そんなっ……ちゃんとハート型にしているのに……」ズーン
絵里「ところで今の話で気になったんだけど、海未っていつからことりが好きなの?」
海未「……え?」
希「今の話しぶりだと小4より前から好きなんよね? いつから?」
海未「そ、その話は今関係ないと思います」
絵里「いつも相談にのってるんだから、それくらい教えてくれたっていいじゃない」
希「うんうん、ウチも興味あるなぁ♪」
海未「わ、私はこれで──」
希「ダーメ、逃さへんよ?」ガシッ
海未「は、離してくださいっ」
希「話してくれたら離すよ?」
海未「つまらないダジャレはやめてください!」
絵里「お願い、海未。誰にも言わないから」
希「ぜぇーったい秘密にするっ」
海未「……本当ですね? 約束ですよ?」
絵里「ええ、約束するわ」
希「うん、ウチも」
海未「はぁ……わかりました。話しますから離してください」
希「ほいっ」パッ
海未「ふぅ……ことりは、幼稚園の頃にこの街に引っ越してきたのですが──」
幼稚園・ことりが転園してきた日
ほのか「ことりちゃんホントにイイにお~い♪」クンクン
ことり「きゃ、きゃあ~♪」
うみ「こら、ほのか。はじめて会う子にいつまでも……しつれいですよ」
ほのか「は~い、やめればいいんでしょ~……」スゴスゴ
うみ「まったくもう……すみません、困ったでしょう?」
ことり「ううん、仲良くしてくれてうれしい♪」
うみ「そうですか? やさしいんですね。えっと、み、みな──」
ことり「ことりっ」
うみ「えっ」ドキッ
ことり「ことりって呼んで? おねがい、うみちゃん♪」
うみ「わ、わかりました……ことり」ドキドキ
海未「──そのとき思ったんです。なんて可愛い子なんだろうって……」
絵里「えっと……つまり、一目惚れってこと?」
海未「そ、そうですね。そういうことになるでしょうか……♡」
絵里「衝撃だわ……私は絶対ことりが先だと思ってたのに……」
希「ウチもそう思ってた……」
海未「どういう意味ですか? ことりが先?」
絵里「あ、なんでもないわ。こっちの話よ」
希「気にしないでええよ、海未ちゃん」
海未「……?」
一途すぎかわいい
希「これはますますふたりにはうまくいってもらいたいなぁ」
絵里「ホントにね。せっかくお似合いのふたりなんだし」
海未「そうでしょうか……私は女の子らしいことりとはあまり釣り合っていないような……」
希「ううん、ことりちゃんには海未ちゃんしかいないと思う」
絵里「私もそう思うわ。だから自信持って」
海未「ありがとうございます……私、頑張ってみます」
絵里「大丈夫よ。きっとうまくいくわ」
希「晴れて付き合えたらウチらに教えてな?」
海未「一応、付き合えたら報告はします。付き合えたらですが……」
報告待ってる
廊下
ことり「あっ! 海未ちゃ~ん♪」
海未「ことり? どうしたのですか?」
ことり「海未ちゃんを探してたの♪」
海未「私を? なにか用ですか?」
ことり「そうなんだけど、ここだとちょっと話せないから……ふたりきりになれるとこに行こ?」
海未「ふ、ふたりきりですか……」ドキドキ
ことり「うん……ダメ?」
海未「い、いえ……それでは生徒会室に行きましょうか」
ことり「はぁい♪」
生徒会室
海未「それで、用というのはなんですか?」
ことり「むー……海未ちゃん……」ジーッ
海未「え、えっ? わ、私、まずいことしましたか……?」
ことり「……ううん、なんでもない」プイッ
海未「なんでもないようには見えませんが……」
ことり「海未ちゃんは真面目だよね……」
海未「そ、そうですね。生まれつきこんな性格で──」
ことり「せっかくふたりきりなのに……」
海未(あ……そういうことですか)
海未「ことり……♡」ギュッ
ことり「きゃっ……♡」
海未「すみません、やはり私は察しが悪いようで……ことりの考えていることに気づいてあげられなくて」
ことり「ことり、単純だから……海未ちゃんとふたりきりだって思うと、その……すぐくっつきたくなっちゃうの」
海未「嬉しいですよ、ことり……ちゅっ♡」
ことり「海未ちゃん……えへへ♡」スリスリ
海未「急ぎの用でないのなら、もう少しこうしていてもいいですか?」ナデナデ
ことり「うん、もちろんだよ♡」
ニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤ
海未「今日もことりはイイ匂いです……♡」クンクン
ことり「もう……海未ちゃん、すぐ匂い嗅ぐんだから……♡」
海未「だって、ことりの匂いを嗅いでいると幸せなんです……♡」クンクン
ことり「こんなことならつけ耳持ってくればよかったなぁ」
海未「そ、それはやめてください!」
ことり「あれぇ? いつも喜んでことりのワンちゃんになってるよね?」
海未「あれはことりの部屋だからできるんですっ」
ことり「でも海未ちゃん……こうされちゃったら……」ナデナデ
海未「ひゃ、だ、ダメ……んぅ……♡」
ことり「ほ~ら、イイ子イイ子♪」ナデナデ
海未「わう……♡」
海未「ハッ! い、いけません、これ以上は──」
ことり「よしよし♪」ナデナデ
海未「わふぅ……♡」
ことり「うふふ、海未ちゃん可愛い♪」
海未「くっ……ことりのナデナデは反則です……」
ことり「ホントは膝枕もしてあげたいんだけど……」
海未「だからそういうのはお家の中だけにしてください!」
ことり「お家の中だと海未ちゃんも気兼ねなく甘えられるもんね♪」
海未「そ、そうです……つけ耳もつけますから……」
ことり「この前肉球グローブ買ったから、それもつけてくれる?」
海未「いいですよ……ことりが可愛がってくれるのなら」
ことり「わぁい♪ 海未ちゃんありがとう♪」ムギュッ
海未「ことり……♡
ことり「海未ちゃん? 顔赤いけどなに考えてるの?」
海未「えっ……べ、別にやましいことは考えてませんよ?」
ことり「ホントぉ?」
海未「ホントですっ」
ことり「じゃあなに考えてたのか言ってみて?」
海未「う……」
ことり「やましくないなら言えるよね♪」
海未「その……ことりの太ももの感触を思い出しまして……」
ことり「ふぇ……う、海未ちゃんのエッチ!」
海未「こ、ことりが無理矢理聞き出したんじゃないですかっ」
ことり「だってエッチなことだって思わなかったんだもん……」
海未「え、エッチじゃないですっ。そのままの意味ですから!」
ことり「むぅ~……」
海未「信じてください、ことり!」
ことり「……チュー」
海未「えっ……」
ことり「チューしてくれたら信じてあげる」
海未「もう、ホントにズルいんですから……ちゅっ♡
ことり「お家の中だと海未ちゃんも気兼ねなく甘えられるもんね♪」
海未「そ、そうです……つけ耳もつけますから……」
ことり「この前肉球手袋も買ったからつけてくれる?」
海未「いいですよ……ことりが可愛がってくれるのなら」
ことり「わぁい♪ 海未ちゃんありがとう♪」ムギュッ
海未「ことり……♡」ギュッ
ことり「……たっぷり可愛がっちゃうからね♡」ボソッ
海未「た、たっぷり……!」ドキドキ
ことり「海未ちゃん? 顔赤いけどなに考えてるの?」
海未「えっ……べ、別にやましいことは考えてませんよ?」
ことり「ホントぉ?」
海未「ホントですっ」
ことり「じゃあなに考えてたのか言ってみて?」
海未「う……」
ことり「やましくないなら言えるよね♪」
海未「その……ことりの太ももの感触を思い出しまして……」
ことり「ふぇ……う、海未ちゃんのエッチ!」
海未「こ、ことりが無理矢理聞き出したんじゃないですかっ」
ことり「だってエッチなことだって思わなかったんだもん……」
海未「え、エッチじゃないですっ。そのままの意味ですから!」
ことり「むぅ~……」
海未「信じてください、ことり!」
ことり「……チュー」
海未「えっ……」
ことり「チューしてくれたら信じてあげる」
海未「もう、ホントにズルいんですから……ちゅっ♡」
(∪^ω^)可愛いお!!
ことり「嬉しいよ、海未ちゃん……♡」スリスリ
海未「ふふっ、くすぐったいですよ♡」
ことり「……ことりから海未ちゃんにお返し! ちゅっ♡」
海未「ことり……私もお返しですっ♡ ちゅっ♡」
ことり「きゃっ……♡ もぉ~海未ちゃんまでしちゃったらお返しにならないよぉ♡」
海未「ことりの頬は柔らかいからチューしたくなるんです……♡」
ことり「じゃあ……こっちのほっぺにもして?」
海未「はい、いいですよ……ちゅっ♡」
ことり「えへへ……♡ 海未ちゃぁん……♡」ムギュッ
海未(あぁ……やっぱりことりは世界一可愛いです……♡)
ことり「あ……そろそろ休み時間終わっちゃう」
海未「もうそんな時間ですか……そういえば、ことりの用事というのは?」
ことり「あ、そうだった……あのね、海未ちゃんとしたい遊びがあるの。ちょっと待ってね」ゴソゴソ
海未「ですが時間が……」
ことり「大丈夫! そんなに時間かからないから!」
海未「それならいいですけど……」
ことり「えっとね……このポッキーを使うんだ♪」
海未「ポッキー、ですか……?」
ことり「ことりがポッキーのこっち側を咥えるから、海未ちゃんは反対側を咥えてほしいの」
海未「へ……? ふたりで1本のポッキーを?」
ことり「うん♪ そしたらふたりで食べ進めるの♪」
海未「た、食べ進める!? そ、そんなことをしたらそのうち唇がっ……!」
ことり「うふふ……先にポッキーから口を離した方が負けっていう遊びだよ♪」
海未「か、勝てる気がしないのですが……」
ことり「罰ゲームは負けた方が勝った方の言うことを1つだけ聞くことね♪」
海未「ええっ!? そ、そんな……」
ことり「ことりが勝ったらぁ……海未ちゃんにどんな衣装着てもらおっかなぁ……♪」
海未(こ、これは負けたら大変なことに……!)
さあ早く負けるんだ!!
ことり「それじゃあ海未ちゃん……始めるよ?」
海未「ま、待ってくださいっ。心の準備が──」
ことり「待ったはなしです♪ あむっ」
海未「ひぃっ……!?」
ことり「ん~♡」
海未(わ、私がもう片方を……!? しかし……!)
ことり「んー?」
海未(も、もしことりが口を離さなかったら……せ、接吻!? ですが私とことりはまだ……!)
ことり「ん~、ん~っ」
海未「……わ、私の負けです!」
ことり「……え?」ポロッ
ことり「海未ちゃん、まだ咥えてもいないのに……」
海未「だ、だってこんなの無理です……恥ずかしすぎますっ!」
ことり「じゃあ海未ちゃんが最初に咥えてて? ことりが反対側咥えるから」
海未「そういう問題じゃないです! この遊び自体が無理なんです!」
ことり「そっかぁ……残念、海未ちゃんとポッキーゲームしたかったんだけどな……」シュン
海未「あの、ことり……すみません、私……」
ことり「あ、気にしないで? 海未ちゃんは照れ屋さんだもんね」
海未「というか……ことりは気にならないんですか?」
ことり「え、なにが?」
海未「も、もし互いに口を離さなかったら、その……」ゴニョゴニョ
ことり「海未ちゃん?」
海未「……や、やっぱりなんでもないです!」
ことり「そう?」
海未(もしかして、ことりは私とキスを──って私はなにを期待してるんですか……!)
ことり「じゃあ海未ちゃん、今夜ことりの部屋で罰ゲームね♪」
海未「えぇっ!? それは有効なんですか!?」
ことり「そうだよ? 海未ちゃんだって負けを認めてたでしょ?」
海未「いや、しかし……」
ことり「それともポッキーゲームしてくれる?」
海未「それは無理です!」
ことり「じゃあやっぱり罰ゲームだね♪」
海未「ううっ……あんまり恥ずかしい衣装はやめてくださいね……?」
ことり「えぇ~どうしよっかなぁ~♪」
海未「ことりっ!」
>今夜ことりの部屋で罰ゲーム
なんて素敵な響きなんだ
ことりの部屋
海未「お邪魔します……」
ことり「海未ちゃん? いつもより元気ない?」
海未「ことり……わかってて聞いてるでしょう?」
ことり「なんのこと?」キョトン
海未「……もういいですっ」プイッ
ことり「やん、海未ちゃん怒らないで♪ ねっ♪」ムギュッ
海未(あぁ、ことりの柔らかな感触が──ってこれではいけません!)
海未「そ、そうやって誤魔化そうとしてもダメです!」
ことり「そういうつもりじゃないのに……海未ちゃん、そんなにイヤ?」
海未「イヤに決まってます!」
ことり「そっか……海未ちゃんのために頑張って作ったんだけどな……」
海未「あっ……こ、ことりの衣装がイヤというわけではないですよ……?」
ことり「じゃあ着てくれる?」
海未「そもそもそういう罰ゲームじゃないですか!」
ことり「やっぱり喜んで着てもらいたいから……海未ちゃんがイヤならやめる……」
海未(恥ずかしいのはイヤです……しかし、ことりの悲しむ顔は……!)
ことり「海未ちゃん……どうかなぁ……?」
海未「……着ますよ。せっかくことりが作ってくれた衣装ですから」
ことり「ホントっ? 嬉しい、ありがとう♪」ギューッ
海未(やっぱりことりは笑顔が一番可愛いです……♡)
ことり「今日、海未ちゃんに着てもらいたい衣装はね……これですっ!」バッ
海未「これは……チャイナドレス!?」
ことり「うん♪ 大正解♪」
海未「も、もちろんスパッツは穿いていいんですよね……?」
ことり「うふふっ♪」
海未「あ、あはは……」
ことり「ダメだよ?」
海未「そんなぁっ!?」
ことり「海未ちゃんの脚線美が映えると思ってチャイナドレスにしたんだから、スパッツはダメです!」
海未「私の脚線美なんて……そういうのは絵里や真姫の方がいいと思いますが」
ことり「そんなことないよ♪ 海未ちゃんの脚だってとっても綺麗だもん♪」
海未「やはり同意しかねます……そうです、ここは別の衣装で──」
ことり「うーみーちゃーん?」
海未「じょ、冗談です……」
ことり「もうっ……自覚ないかもしれないけど、海未ちゃんの脚ってホントに綺麗なんだよ? だから自信持って!」
海未「そんな自信はいらないです……」
ことり「じゃあお着替えしよっか♪」
海未「はぁ、わかりました……」
ことり「なにか手伝うことある?」
海未「ないですから! 後ろ向いててください!」
ことり「えぇ~……いつも部室で一緒に着替えてるのに」
海未「状況が全然違います! 見られてると着替えられません!」
ことり「わかったよぅ……」クルッ
海未「まったくもう……ことりの部屋というだけでドキドキしてるんですから……」ゴニョゴニョ
ことり「え? 海未ちゃん、なにか言った?」
海未「い、言ってませんっ」
早くチャイナドレス着チャイナよ!
なんてね……
3分後
海未「こ、ことり? もうこっち向いていいですよ」
ことり「あ、はぁい♪」クルッ
海未「えっと……どうでしょうか……?」
ことり「わぁ……♡」
海未「ことり……? お気に召しませんでしたか……?」
ことり「あっ、ううん! すごく綺麗だから、思わず見惚れちゃった……♡」
海未「お、お世辞はやめてください」
ことり「お世辞じゃないよ! ホントに綺麗……♡」
海未「それはきっと、ことりの作った衣装が素晴らしいからですよ」ニコッ
ことり「ふぇ……あ、ありがと」
海未「しかし……このスリットだけはやめてほしかったです……」
ことり「スリットがあるから海未ちゃんに着てもらいたかったんだよ♡ ね、ちょっとずらしてみて?」
海未「はいっ!? イヤですよ、恥ずかしい!」
ことり「ことりしかいないから平気♪ だからお願い、海未ちゃん♪」
海未「だからそういう問題では──」
ことり「海未ちゃぁん……」ウルッ
海未「はうっ」ドキリ
ことり「ねぇ……おねがぁい……」
海未「くっ……少しだけですよ……」チラッ
海未「も、もう終わりですっ」パッ
ことり「あっ……もっと見たい!」
海未「ダメです! これ以上は絶対しませんからね!」
ことり「そんなぁ……」
海未「か、可愛い声を出してもダメですっ」
ことり「……わかった。じゃあ海未ちゃんはそのままでいいよ」ズイッ
海未「えっ……こ、ことり……?」ビクッ
ことり「動いちゃダメだよ? 海未ちゃん」スッ
海未「こ、怖いのですが……」
ことり「ホントに綺麗な脚……ちゅっ♡」
海未「ひゃっ……ことり、なにをっ……!?」
ことり「海未ちゃんの脚がとっても魅力的だから……チューしちゃった♡」
海未「は、破廉恥ですっ!」
ことり「……イヤだった?」
海未「ど、どうしてすぐそうなるんですか……イヤとは言ってないでしょう」
ことり「じゃあ……もう1回してもいい?」
海未「そこまでは言ってないのですが……」
ことり「海未ちゃん……チューさせて……?」
海未「もう……その上目遣いは反則です」
ことり「えへへ、ごめんね……ちゅっ♡」
海未「あっ……♡」
ことり「ことりね……昔から海未ちゃんの脚が好きなの♡」
海未「初耳なのですが……」
ことり「だって言ったら海未ちゃんに嫌われると思って……」
海未「嫌ったりはしませんけど……私の脚に魅力があるとは思えません」
ことり「ううん、すごく魅力的だよ……♡ ことり、見てるだけで……」
海未「見てるだけで?」
ことり「や、やっぱり言わない」
海未「言ってください! 気になるじゃないですか!」
ことり「ぜーったい言わないっ」
(^8^)言っチャイナ
翌日
絵里「──結局ことりが言いかけたことはわからなかったのね」
海未「はい、頑なに教えてくれなくて……ふたりならわかりますか?」
絵里「さぁ、私にはわからないわ」
希「ウチもサッパリ」
海未「そうですか……やはりことりから直接聞き出すしかないですね」
希(……なーんて、ホントはなんとなくわかるけど)
絵里(海未に丈の短いスカートを穿かせたがるのはそういうことだったのね)
希「それよりもウチは、その前のポッキーゲームの方が気になるなぁ」
海未「ポッキーゲームですか? アレは結局やらなかったので……」
絵里「やればよかったじゃない。ことりとキスできたかもしれないのに」
海未「だからやらなかったんです! わ、私とことりはまだ交際していないのに……!」
希「キスは付き合ってからって海未ちゃんは考えてるん?」
海未「当然でしょう。交際前にそんなこと……不純です」
希「あらら、つまりウチらは不純ってことやね」
海未「え……」
絵里「まあ……そういうことね。海未の考え方もわかるけど、順序よくなんてあんまりいかないものよ」
希「そうそう。ウチらはキスして想いを確かめ合ったんやし」
海未「それはどちらから、その……キスを……?」
絵里「一応、私になるのかしら」
海未「どうしてキスしようと思ったんですか?」
絵里「どうしてって……好きだからに決まってるじゃない」
海未「いくら好きだからって……拒否されたらどうするつもりだったんですか……?」
絵里「んー……きっとすごく傷ついたんでしょうけど、あんまり考えなかったわね」
希「あの日はなんかもうそういうムードだったんよね」
とある夏の日・生徒会室
絵里「はぁ……最近目の回るような忙しさね」
希「そやねぇ。やっぱり部活と生徒会の両立は大変やね」
絵里「ホントにね。受験勉強もあるし……」
希「……エリチ、μ'sに入って後悔してる?」
絵里「ふふっ、まさか。忙しいくらいが私にはちょうどいいわ。可愛い後輩もできたしね」
希「ん、それならよかった」
絵里「希……これもアナタのおかげよ」ギュッ
希「え、エリチ……?」
絵里「本当に感謝してるの……ありがとう、希」
希「そ、それはわかったけど……エリチ、手……」
絵里「え? あ、ごめんなさい……」パッ
希「もう……ウチはいいけど、他の子にやったらアカンよ?」
絵里「どうして?」
希「エリチみたいな美人さんに手握られたら、みんなドキドキしちゃうやん」
絵里「それって……希もドキドキしたってこと?」
希「……うん」
絵里「そ、そうなのね……♡」
希「も、もういいからはよ仕事しよ!」
参ったなぁニヤニヤしちゃった・・・
控えめに言って最高だわ
(´・ω・`)
仕事中
絵里「あ……希、消しゴム取ってくれる?」
希「はい、これ」スッ
絵里「ありがと」ギュッ
希「えっ」ドキッ
絵里「あ、ごめんね。間違えちゃったわ」
希「え、エリチ……今の絶対わざとやんっ」
絵里「だって……希に触れたくて」
希「だ、だからって……」ドキドキ
絵里「ねぇ……少し中断しましょ?」
希「……練習遅れて海未ちゃんに怒られたらエリチのせいやからね」
絵里「希の手って綺麗よね……♡」ナデナデ
希「え、エリチっ」
絵里「なに?」
希「その触り方……アカン」
絵里「……ドキドキする?」
希「心臓飛び出そう……」
絵里「希……頬まで真っ赤だわ」スッ
希(エリチ、顔近いってぇ……!)
希「きょ、今日はどうしたん? いつもはこんなことしないのに……」
絵里「しないだけよ。ずっとしたいと思ってたわ」
希「な、なに言うてるん……アホ」
絵里「希と触れ合って……もっと距離を縮めたいの」
希「……これ以上縮めるの?」
絵里「希はイヤ……?」
希「そうじゃないけど……初めてやからよくわからなくて……」
絵里「私だってそうよ……でも、初めては希がいいから」
希「そ、そんなん……ウチだって初めてはエリチがいい」
絵里「じゃあ……いい?」
希「待って、エリチ……手」
絵里「手?」
希「手、握ってほしい」
絵里「こう?」ギュッ
希「うん、ありがと……♡」
絵里「……目を瞑って、希」
希「……ん」
海未「──は、破廉恥ですっ」
絵里「私も話してて恥ずかしくなってきたわ……」
希「うん、ウチも……」
海未「ふ、ふたりが生徒会室でそんなことをしていたなんて……!」
絵里「まあそのとおりなんだけど、海未には言われたくないわね」
希「海未ちゃんだってことりちゃんとの逢引に使いまくってるやん」
海未「私とことりはキスまでしてません!」
絵里「でもしたいんでしょ?」
海未「なっ……!?」
絵里「ことりとキス、したいんでしょ?」
海未「わ、私は、私はっ……!」
希「別に隠さないでええやん。好きな人とキスしたいなんて普通のことやし」
海未「……でも私とことりは付き合ってませんから」
絵里「私達の話聞いてた? 別に付き合ってからじゃなくてもいいのよ?」
海未「それはふたりが両想いだったからでしょう? 私の場合は片想いですし……」
希(まだ気づいてなかったんや……)
絵里「じゃあ告白するしかないわね」
海未「や、やはりそれしかないのでしょうか……」
絵里「だってそうじゃない。付き合ってからじゃないとキスしたくないって言うんだから」
海未「ですが……ことりは私のことをどう思っているのか……」
絵里「相手の気持ちがわかってたら誰も苦労しないわよ」
希「エリチだって泣きそうになりながら告白してきたもんね」
絵里「余計なこと言わないでいいからっ」
希「あはは、ごめんごめん」
絵里「はぁ、まあいいわ……海未? 急かすつもりはないけど、後悔だけはしないようにね」
希「そやね。あのときこうしてればよかった……ってならんようにね」
海未「……はい」
待ってた!!!!
やっぱことうみ×別カプになると一層ニヤニヤしてまうわ
真姫「──結局ポッキーゲームは失敗に終わったのね」
ことり「うん……ごめんね、せっかく教えてもらったのに」
真姫「別にいいわよ。正直、最初からことりと海未には無理だと思ってたし」
にこ「ちょっと! それどういうことよ!」
真姫「ポッキーゲームでファーストキスしちゃうなんて私とにこちゃんくらいってことよ」
にこ「なによぉ~……真姫ちゃんはあのファーストキスが不満ってわけ?」
真姫「そうじゃないわよ。私達らしいって言ってるの」
にこ「……それだけ?」
真姫「もう、メンドクサイわね……嬉しかったに決まってるでしょ」ギュッ
にこ「えへへ……真姫ちゃん♡」スリスリ
ことり(いいなぁ……ことりも海未ちゃんと、こんなふうに……)
ことり頑張れ!!!!マジ頑張れ!!!!!
ことり「真姫ちゃんはどうしてにこちゃんに告白しようって思ったの?」
真姫「な、なによ急に……」
にこ「いいじゃない、教えてあげれば」
真姫「にこちゃんまで……ことりの参考になるような話じゃないと思うけど」
ことり「それでもいいの。どうやって勇気を出したのか知りたいから」
真姫「そういう意味だと理由は単純ね……にこちゃんが卒業しちゃうから」
ことり「あ……」
真姫「ことり達はまだ1年は一緒にいられるけど、私とにこちゃんはそうじゃないから……今言わないと後悔するって思ったの」ギュッ
にこ「……あのときの真姫ちゃん、素敵だったよ♡」
真姫「バカ、なに言ってるのよ……♡」
ことり「私も……海未ちゃんと一緒にいられなくなるってなったら、勇気が出るのかなぁ……」
真姫「さぁ、それはわからないわね。きっかけは人それぞれだから」
にこ「そうそう。わざわざ卒業まで待つことなんてないのよ。今告白したっていいんだから」
ことり「い、今は……無理、です……」
にこ「はぁ~……ホントふたり揃ってヘタレなんだから」
真姫「にこちゃん、あんまり急かさないの。ふたりにはふたりのペースがあるんだから」
にこ「はいはい……じゃあ今日も考えましょ、海未がことりにキスしてくれる方法」
真姫「私、思うんだけど……あとはシチュエーションだけの問題じゃない?」
にこ「いや、どう考えても一番の問題は海未の意気地のなさでしょ!」
真姫「けど最近は海未からキスしてくることも多いんでしょ?」
ことり「うん♡ ほっぺだったら海未ちゃんからしてくれるよ♡」
真姫「ね? だから自然とキスしちゃうようなシチュエーションさえ用意できれば……」
にこ「例えばどんなシチュエーションよ」
真姫「ふたりでベッドに腰掛けて、ことりから海未に寄りかかるとか」
にこ「それくらいなら今までだってしてきたでしょ?」
ことり「ん~……電車に乗ってるときに、海未ちゃんの肩で居眠りしちゃったことはあるよ♪」
真姫「そ、そう……それはちょっと違うかしら」
ことり「じゃあそういうシチュエーションになったことはないかも」
真姫「まずはそこからね。海未を部屋に呼んで、ふたりでベッドに腰掛けるのよ」
ことり「わかった! それで海未ちゃんに寄りかかればいいんだね!」
真姫「ええ。次に海未の手を握るの」
ことり「海未ちゃんの、手を、握るっと……」メモメモ
真姫「最後にちょっと上目遣いで海未の目を見つめるのよ」
ことり「そしたら……海未ちゃんがキスしてくれる?」
真姫「断言はできないけど、すっごくイイ雰囲気になってることは間違いないわ」
にこ「……甘い! そんなんじゃ甘すぎるわよ!」
ことり「ふえぇっ!?」
真姫「急に大声出さないでよ……」
にこ「あの海未がそんな簡単にキスしてくるわけないでしょ。どうせことりが寄りかかったあたりでトイレとか言って離れるに決まってるわ!」
真姫「そう? 最近の海未だったらそこまで怖気づくことはなさそうだけど」
にこ「真姫ちゃん甘いっ! どんなにうまくいってもそれじゃイイ雰囲気止まりよ!」
真姫「だったらにこちゃんにはなにかいい案があるわけ?」
にこ「あるに決まってるでしょ!」
真姫「なによ」
ことり「なになにっ?」
にこ「い……色仕掛けよっ」
ことり「い、色仕掛け!? そんなの絶対できないよぅ!」
真姫「はぁ……本気で言ってるの? そもそも色仕掛けの意味わかってる?」
にこ「わかってるわよ!」
真姫「じゃあどんなふうに色仕掛けするの? 具体的に言ってみて」
にこ「うぐっ……そ、それは……」
真姫「やっぱりね……どうせ言葉の響きだけでそれっぽいこと言いたかっただけでしょ」
にこ「ち、違うわよ! あ、あれでしょ、ちょっと色っぽく迫ってみたりとか……」
真姫「もういいから。ちんちくりんなのは見た目だけにしてよね」
にこ「誰がちんちくりんよぉっ!」
真姫(色仕掛けなんて知ってたらまず私にしてくるはずだしね)
にこ「むうぅ~……あのムッツリな海未をその気にさせるいい方法だと思ったのに」
真姫「確かに海未はムッツリっぽいけど、それ以上にウブだからどうせなにもできっこないわ。それに……」チラッ
ことり「ふぇ?」
真姫「ことりの好きになった海未は、色仕掛けに負けて間違いを犯すような人じゃないでしょ?」
ことり「……うん! 海未ちゃんはすっごく誠実な人だから!」
真姫「そういうこと。にこちゃんだって可愛い後輩に後悔する付き合い方はしてほしくないでしょ?」
にこ「そうね……ごめん、ことり。この話は聞かなかったことにして」
ことり「ううん、私のために一生懸命考えてくれて嬉しいよっ♪ にこちゃん、ありがとう♪」
にこ「べ、別にお礼言われるようなことじゃないわよ」
真姫「にこちゃん、顔赤いわよ」
にこ「うっさい!」
ことり「ひとまず次は真姫ちゃんに教えてもらったやり方を試してみるね!」
真姫「ええ、報告楽しみにしてるわ」
ことり「うん、にこちゃんも待っててね♪」
にこ「期待しないで待っとくわ……ところで、ことり」
ことり「なに?」
にこ「ことりはないの? こういうシチュエーションでキスしたいとか」
ことり「えっ、私……?」
真姫「それもそうね。理想のシチュエーションがあるなら、まずはそれを試してみれば?」
ことり「私の理想のシチュエーションは──」
海未「ことりは今日も綺麗ですね」ニコッ
ことり「ふぇ……う、海未ちゃん?」
海未「艶のある髪に、琥珀色に輝く瞳……ことりは本当に魅力的です」
ことり「お、おだててもなにも出てこないよ?」
海未「お世辞ではありません。本心からの言葉です」
ことり「でも……ことりにそんな魅力ないと思うけど……」
海未「いいえ、魅力的ですよ。特に……この、柔らかそうな唇が」クイッ
ことり「きゃっ……♡」
海未「とても柔らかそうで……食べてしまいたくなります」
ことり「た、食べるって……♡」
海未「ことり……目を、瞑っていただけますか?」
ことり「はい……♡」
ことり「──そして言われるがままのことりは海未ちゃんに優しく唇を奪われちゃうんだ……♡」
真姫「あの、なんていうか……」
にこ「そうね、いろいろ言いたいことはあるけどまず最初に……そんなの無理に決まってるでしょうがっ!」
ことり「そんなぁっ!?」
にこ「漫画でも見たことないわよ! どんだけ頭の中お花畑なのよアンタは!」
ことり「でも海未ちゃんに唇奪ってもらうのが10歳からのことりの夢なのっ」
真姫「100歩譲って海未からキスしたとしても、そんなキザな台詞を海未が言えるわけないでしょ……」
ことり「ううっ、真姫ちゃんまで……」
にこ「なんかことりが未だに海未と付き合えない理由がわかった気がするわ……」ボソッ
真姫「ただキスするだけならまだしも、ここまでの夢を求めていたなんてね……」ボソッ
にこ「ことり、アンタの理想は絶対叶わないからきっぱり諦めなさい」
ことり「え、でも……」
にこ「でもじゃない! そういうことは付き合ってから海未に頼んでやってもらえばいいでしょ!」
真姫「私もそれが賢明だと思うわ。ファーストキスはもっと普通のでいいでしょ」
ことり「ぐすっ、ことりの夢が……」
真姫「仮に海未がさっきみたいなキザな台詞を吐けるとしたら、それはもう何人かの女性と付き合ったあとね」
ことり「えっ……そ、そんなのヤダっ」
真姫「でしょ? だから普通でいいのよ、普通のキスで」
ことり「うん、わかった……」
真姫「それに……どんな形であれ、海未とのファーストキスはきっと最高に幸せなものになると思うわよ?」
にこ「そうそう。にこと真姫ちゃんがそうだったみたいにね♪」
疲れきってるぼくを癒してくれるのはここなんだ
まだかな
その日の帰り道
ことり「海未ちゃん、今日もことりの部屋に来ない?」
海未「今日ですか? 昨日もお邪魔したのに迷惑では……」
ことり「そんなことないよ♪ 海未ちゃんに来てほしいの♪」
海未「ですがことりのお母様にも気を遣わせてしまいますし……」
ことり「お母さんも海未ちゃんのこと好きだから平気だよ?」
海未「それでも連日となると……ただでさえ最近よくことりの部屋に行ってますし」
ことり「じゃあ今日はもう帰っちゃうの……?」
海未「いえ、私もことりと一緒にいたいので……今日は私の部屋に来ませんか?」
ことり「海未ちゃんの部屋? いいのっ?」
海未「はい。もちろん帰りは家まで送りますよ?」
ことり「わぁい♪ 行く行く♪」ムギュッ
海未「も、もう……喜びすぎですよ……♡」
海未の部屋
海未「適当にくつろいでください──なんて、今さら言う必要もないと思いますが」
ことり「そうだった……」ボソッ
海未「ことり? どうかしましたか?」
ことり「あ、ううん! なんでもない!」
海未「どこでも座っていいですよ?」
ことり「うん、ありがと。この座布団借りるね?」
海未「はい。それでは私は飲み物をとってきますね」
ことり(うぅ、忘れてた……海未ちゃんはお布団派だから部屋にベッドないんだ……!)
ちょっとワロタ
人の家のお布団を敷くとか難しいわな
海未「麦茶でよかったですか?」
ことり「うん、それはいいんだけど……」
海未「どうしました?」
ことり「海未ちゃん……どうしてそっちに座るの?」
海未「え?」
ことり「ことりの部屋だといつもとなりに座ってくれるのに……」
海未「そういえば……特に意識していませんでした」
ことり「むぅ~……」
海未「あの、ことり……?」
ことり「こっち来てよぅ、海未ちゃぁん……」
海未「わ、わかりましたっ!」スクッ
ことり「えへへ、海未ちゃん♡」スリスリ
海未「ことり……♡」クンクン
ことり「あっ、もぉ~……海未ちゃん、また匂い嗅いで……♡」
海未「ことりがとなりにいると思うと、我慢できないんですっ」クンクン
ことり「やぁん、海未ちゃんってばぁ……♡」
海未「あぁ、ことり……ちゅっ♡」
ことり「きゃっ……♡ 海未ちゃん、素敵……♡」
海未「ことりは可愛くて素敵です♡ ちゅっ♡」
ことり(今日ならいけるかも……よぉし、ベッドがなくてもやり遂げてみせます!)
ことり「海未ちゃん、肩貸してもらえる?」
海未「肩? いいですよ」
ことり「ありがと♪」ピトッ
海未「もしかして眠いのですか?」
ことり「ううん、そうじゃないけど……海未ちゃんの肩は安心できるから♪」
海未「そうなのですか?」
ことり「うん♪ ことり、あの枕じゃないと絶対眠れないんだけど……海未ちゃんの肩だけは違うの♪」
海未「そ、そうですか……♡ なんだか嬉しいです♡」
ことり「えへへ……ことりにとって海未ちゃんは、とっても特別なんだよ♡」
海未「わ……私にとってもことりは特別ですから!」
ことり「海未ちゃん……♡ すっごく嬉しいよ、ちゅっ♡」
海未「あっ……♡」
よっしゃ!
ここからが本番やんけ!
ことり「ね、手を握ってもいい?」
海未「はい、もちろん♡」
ことり「やったぁ♪」ムニッ
海未「なっ……!?」
ことり「海未ちゃんのおてて、優しくて好き♡」ムニュムニュ
海未「あ、あのっ、ことり……!」
ことり「んー?」
海未「い、いえ……なんでもありません」
ことり(海未ちゃん、顔赤い……いつも手をつないで帰ってるのに、なんでだろ?)
海未(腕がことりの胸の間にっ……! や、柔らかい……♡)
海未(で、ですがこれは……刺激が強すぎます!)
ことり「海未ちゃん? どうしてことりのこと見てくれないの?」
海未「えっ、そ、そういうわけでは……」
ことり「じゃあこっち見て?」
海未「は、はい……」チラッ
ことり「海未ちゃん……♡」ジーッ
海未(くぅっ……! ことりはこんなに純真ですのに、私ときたら……最低ですっ!)
ことり(い、イイ雰囲気になってる……かな? 顔は真っ赤だけど……)
ことり(あ、あとはことりが目を瞑って──)
海未「こ、ことりっ!」クワッ
ことり「ふぇっ!?」
海未「あ、あのですね……」
ことり「う、うん……」
海未「非常に言いづらいのですが……さっきから当たっているんです」
ことり「当たってる?」
海未「で、ですから、その……ことりの胸が」
ことり「え……きゃあっ!」バッ
海未(なぜでしょう、これでよかったはずなのに……少し名残惜しいです……)
ことり「海未ちゃん……最初から気づいてたの……?」
海未「はい……ことりが手を握ってきたときから」
ことり「もしかして、顔が赤かったのもそのせい……?」
海未「た、たぶん……」
ことり「う、海未ちゃんのっ、海未ちゃんの……!」
海未(あぁ、これはいつもの──)
ことり「……海未ちゃんのエッチ!」プイッ
海未(やはりこうなるのですね……)
ことり「……」ツーン
海未「ことり……怒ってますか……?」
ことり「……海未ちゃんのエッチ」ボソッ
海未「ほ、本当にすみません……」
ことり「海未ちゃん……どうしてすぐ教えてくれなかったの?」
海未「それは……あまりに心地よい感触なものですから……」
ことり「なっ……なに言ってるの! 海未ちゃんのエッチ!」
海未「とは言え、普通当たってたらわかるでしょう? だからてっきりことりは気づいてるものかと……」
ことり「気づいてたらあんな恥ずかしいことできないよぅ!」
海未「そ、そうですよね。すみません……」
ことり(海未ちゃんとキスすることで頭がいっぱいだったことりもことりだけど……)
いいぞ!もっと頑張れ!!
はよ
ことり「海未ちゃんは……海未ちゃんは他の人にもこうなの?」
海未「え? どういう意味ですか?」
ことり「他の人が抱きついてきても、ドキドキして顔を赤らめちゃうの……?」
海未「ことり以外の人とはこんなことしませんから」
ことり「でも穂乃果ちゃんや凛ちゃんはすぐ抱きついてくるよね?」
海未「たしかにあのふたりはそうですけど……別にドキドキはしませんよ?」
ことり「じゃあ……海未ちゃんがドキドキするのは、ことりだけ?」
海未「はい……ことりのそばにいるだけで、私はドキドキしてしまうんです♡」
ことり「そうなんだ……♡ えへへ、海未ちゃぁん♡」ムギュッ
海未「こ、ことり……!? その、また胸がっ……!」
ことり「そんなの知らないっ♡ それより海未ちゃんもことりのこと抱きしめて♡」
海未「わ、わかりました……♡」ギュッ
ことり「ね、今もドキドキしてる?」
海未「は、はい……とっても……♡」
ことり「うふっ、ことりもだよ♡」
海未「あの、もう怒っていないのですか……?」
ことり「怒ってたら抱きついたりしないよ?」ムニュ
海未「はわわっ……!」
ことり「これだけ密着してると、お互いの胸の鼓動もわかっちゃうね」
海未「そ、そうですね……」
ことり「もっとドキドキして、海未ちゃん……ちゅっ♡」
海未「ひゃあっ!?」ドッキーン
ことり「あっ、今すっごくドキッてしたぁ♡」
海未「こ、これ以上はダメです!」
ことり「えぇー? どうしてぇ?」
海未「ドキドキしすぎて死んでしまいます!」
ことり「そっかぁ……じゃあ海未ちゃんがことりをドキドキさせてくれる?」
海未「え、あ、あのっ……」
ことり「もっとドキドキしたいの、海未ちゃん……♡」
海未「……ちゅっ♡」
ことり「えへへ……海未ちゃん、わかった? ことりの胸がドキッてしたの」
海未「はい、感じました……♡」
ぼくはニヤニヤします!
ことり「ことりもね、海未ちゃんだけなんだよ? こんなにドキドキしちゃうの♡」
海未「う、嬉しいです、ことり……♡」
ことり「たくさんことりのこと感じてね、海未ちゃん♡」ムギュッ
海未(ち、近いっ……! それこそキスができそうなくらいに……!)ドキドキ
ことり「海未ちゃぁん……♡」ジーッ
海未(大好きなことりがこんな近くに……! し、しかもむむむ、胸がっ……!)ドキドキ
ことり「……大好きだよ、海未ちゃん♡」
海未「……きゅぅ」バタリ
ことり「え……う、海未ちゃん? 海未ちゃーんっ!」
翌日
にこ「──唇まであと3cmで気絶って……ヘタレにも限度があるでしょ!」
真姫「海未って思ってた以上の大物だわ……」
ことり「海未ちゃん、ビックリしちゃったんだと思う……」
にこ「顔近づけただけで? それじゃあ一生キスできないじゃない」
ことり「昨日は急だったから……真姫ちゃんに教えてもらったムード作りも最後までできなかったし……」
真姫(抱き合って頬にキスできるならムードは充分だと思うけど……)
にこ(っていうか海未の反応で両想いだってわかるでしょ!)
海未…………ここまでヘタレだとは………
やっぱヘタレが似合うわw
海未ちゃんがんばれ!
はよ
にこ「ここはやり方を変えましょ」
真姫「変えるって?」
にこ「押してダメなら引いてみろって言うでしょ?」
真姫「……また言いたいだけ?」
にこ「違うわよ! ことりが迫れば迫るほど海未はヘタレちゃうんだから、一旦引いてみるのはいい考えでしょ?」
真姫「どうかしら……海未の方から進展するとは思えないけど」
にこ「わっからないわよ~? ことりのことになると目の色変えるから、海未は」
ことり「そ、そうかなぁ……♡」
にこ「ことり、いい? 一度海未と距離をおくのよ」
ことり「うう……我慢できるかなぁ……」
にこ「手をつなぐのも抱きつくのもダメだからね」
ことり「……ほっぺにチューも?」
にこ「当たり前でしょ。ことりから好き好きアピールするのは全部ダメ」
ことり「そんなぁ……」
にこ「恋愛は駆け引きなの! こっちから追うだけじゃなくて、たまには待ってみるのも大事なのよ!」
ことり「海未ちゃんに追われることり……ちょっといいかも……♡」
真姫(ことりってかなりのロマンチストね……)
なるほど、いい案だ!
今後の海未にめっちゃ期待
ことり「にこちゃんもわざと真姫ちゃんと距離をおいたりしたの?」
にこ「え? ま、まぁね」
真姫「なに言ってるのよ。毎日鬱陶しいくらい絡んできたじゃない」
にこ「ちょっとぉ!?」
真姫「どちらかと言うと距離をおいてたのは私ね。にこちゃんはそんなのお構いなしだったけど」
ことり「にこちゃん、真姫ちゃんのこといつも気にかけてたもんね」
真姫「私の気も知らずにね。本当に面倒だったわ。まぁ……だから好きになったんだけど」
にこ「け、計画通りね!」
真姫「よく言うわ。私が告白したとき泣いて喜んでたくせに」
にこ「なぁっ……!?」
ことり「そうだったんだぁ♪ にこちゃん可愛い♪」
にこまきと言えば
真姫→にこ からのイメージが強かったんだけどここでは逆かぁ
でも新鮮な感じがしていいなぁ
別カプの話もちょこちょこ入れてくれてめっちゃ楽しい
真姫「ことり、あんまりにこちゃんの言うことを真に受けたらダメよ」
ことり「どうして?」
真姫「にこちゃんだって恋愛のことよくわかってないんだから」
にこ「真姫ちゃんよりはわかってるわよ!」
真姫「大して変わらないでしょ。お互い初恋なんだから」
ことり「わぁ♪ すごく運命的だね♪」
真姫「大袈裟ね……だいたい、それを言うならことりだって運命的な恋じゃない」
ことり「私は違うよ……海未ちゃんの初恋が私だったらそうかもしれないけど……」
にこ(どうせ海未の初恋もことりに決まってるわよ)
真姫(海未がことり以外の人を好きになるなんて想像もできないわね)
にこ「海未と恋愛話とかしたことないの?」
ことり「穂乃果ちゃんとはたまにするけど、海未ちゃんとはしたことないよ」
真姫「してみれば? 海未の気持ちが少しは読めるかもしれないわよ」
ことり「……できないよ」
にこ「なんでよ」
ことり「海未ちゃんの好きな人を聞いて……私以外の人の名前が出てきたら、絶対泣いちゃうもん……」
にこ「ああ、なるほど……」
真姫「まあ気持ちはわからなくもないわね……」
にこ「教えてくれないならまだしも、ことり以外の名前が出てくるなんてありえないけどね」ボソッ
真姫「本人は気づいてないんだから、それは言ってもしょうがないことよ」ボソッ
待ってた!!
絵里「──ことりに好きって言われたかもしれない?」
希「それって告白されたってこと?」
海未「こ、告白というわけでは……そもそも記憶も曖昧ですし……」
絵里「普通、そういうことって鮮明に覚えてるものだと思うけど」
希「しかも好きな人に言われたらなおさらやんね。絶対忘れられないと思う」
海未「これには深い事情があるんです!」
絵里「事情って?」
海未「……笑わないで聞いてくださいよ?」
絵里「笑わないわよ」
希「で、どんな事情なん?」
海未「その、私……気絶してしまったんです」
すまんワロタ
絵里「き、気絶……?」
希「ことりちゃんになにされたん……?」
海未「なにかされたわけではないんですが……昨日はことりのスキンシップがいつも以上に激しくて」
絵里「あら、いいことじゃない」
海未「もちろん嬉しかったです! ことりの顔がすごく近くて……ほ、本当にキスができそうなくらい近かったんです!」
希「ことりちゃん、積極的やなぁ♪」
海未「ことりのイイ匂いと柔らかな感触に包まれて……い、今までにないくらいドキドキして、頭がクラクラしてきてっ」
絵里「それで?」
希「キスしたん?」
海未「……気づいたときにはことりに膝枕されていました」
絵里「なんでそうなるのよ……」
希「興奮しすぎて気絶しちゃったんやね」
海未「情けないです……あんな不甲斐ない姿を見せて、ことりに嫌われてしまったかもしれません……」
希「じゃあ汚名返上すればええやん」
海未「どうやって?」
希「そんなん決まってるやん? ことりちゃんの唇にぃ……キスするんやで♪」
海未「ま、また気絶してしまったら……」
絵里「心配するのはそこなのね……」
希「海未ちゃんが自分から迫るなら心の準備もしやすいから平気やない?」
海未「永遠に心の準備が終わらないかもしれません……」
絵里「それじゃあ永遠にことりとキスできないけど、いいの?」
海未「……ことりとキスしたいです」
ンミチャーがんばれ
海未「しかし、ことりが私を受け入れてくれるとは思えません……」
絵里「好きって言われたんでしょ?」
海未「いえ、きっとあれは私の願望が見せた夢だったんです……」
絵里「そうやって悪い方に考えるの、海未の悪い癖よ?」
海未「じゃあ絵里は、ことりが……わ、私のことを本当に好きだと思うんですか?」
絵里「これ、言っちゃっていいのかしら?」ボソッ
希「あくまでエリチはこう思ってるってことで、自信つけさせるくらいならええんやない?」ボソッ
絵里「好きって言われたのが本当かはわからないけど、ことりは海未のこと好きだと思うわよ」
海未「ど、どうしてそう思うんですか?」
絵里「あのね……普通は好きじゃなきゃキスをねだったりしないし、キスマークつけてほしいなんて言わないの」
海未「なるほど……」
希「あと、ことりちゃんがワガママ言ったり拗ねたりするのって海未ちゃんの前だけやん?」
海未「そう、ですね……ことりは優しくて気遣い上手ですから、普段はワガママなんて滅多に言いませんね」
希「そんなことりちゃんが海未ちゃんにだけは甘える、と……これってすごいことやない?」
絵里「好きな人にしか見せない一面って絶対あるものよね」
海未「……私のことが好きだから甘えてるということですか?」
希「ま、あくまでウチの予想やけどね?」
絵里「つまりね、私達からしたらことりは海未に恋してるようにしか見えないの」
海未「ことりが私に恋を……♡」
絵里「昨日だって、ことりの方から抱きついて顔を近づけてきたんでしょ?」
海未「そ、そうですっ」
絵里「それってきっとことりも海未とキスしたかったんじゃない?」
希「前もポッキーゲームを持ちかけてきたり、ことりちゃんは絶対キスしたがってるよね~」
海未「……本当にそう思いますか?」
希「うん」
絵里「というより、こういうのって私達よりも海未がどう思うかよね」
希「海未ちゃん、まだことりちゃんは自分のことが好きじゃないと思う?」
海未「私は……」
海未「その……ことりが私のことを想ってくれていると感じることは何度かありました」
絵里「そのフィーリングを信じればいいと思うわよ」
海未「ですが、やはり確証が持てなくて……私の勘違いだったらと思うと、どうしても勇気が出てこないんです」
希「確証なんてないのが普通なんよ?」
海未「わかっています……わかっているのですが……怖いんです、ことりに拒絶されるのが」
絵里「じゃあ……告白するつもりはないの?」
海未「あ、ありますっ……卒業前には必ず告白しようと思っているんです」
希「あと1年以上も先の話になっちゃうよ?」
絵里「それまでことりが誰とも付き合わないなんて保証はないのよ?」
海未「ことりのそういう話はこれまで聞いたことがないですし……」
絵里「……穂乃果はなにか知ってるみたいよ」
海未「えっ……!? ど、どういうことですか?」
絵里「詳しくは聞いてないけどね。ただ、ことりから恋愛相談されたことがあるって言ってたわよ?」
海未「ことりが、穂乃果に……? 私にはそんな話、一度も……」
絵里「海未は見るからにそういうことに疎いから相談しなかったんじゃない?」
海未「穂乃果だって恋愛経験はありませんよ!」
絵里「でも実際に穂乃果はことりから相談を受けたって言ってるから」
海未「むむっ……」
絵里「で、どうするの? このままなにもせずに卒業まで過ごす?」
海未「……ほ、穂乃果に話を聞いてきますっ」ダッ
中学生でももうちょいスピード早いよな
まぁことうみはこんな感じがいいけど
希「エリチ? あそこまで言っちゃってよかったん?」
絵里「しょうがないでしょ。ああでもしないと海未はいつまでも行動起こさないわよ」
希「まあそうやけど、急かす気はないって言ってたやん」
絵里「前はそう言ったけど……やっぱり私達の卒業までには決着つけてほしいじゃない?」
希「そやね~……ウチらが相談にのれるのもあと少しやし」
絵里「だいたいね、結果はわかりきってるんだから躊躇う必要はどこにもないのよ」
希「当事者には意外とわからないものやん? エリチだって2年もウチのこと待たせて」
絵里「それはあなたが全然わかりやすい態度をとってくれなかったからよ」
希「えぇ~? ウチはすっごくわかりやすかったと思うけど」
絵里「よく言うわ、ホントに……」
別カプの話もどんどん入れてくれよ!
海未「穂乃果! 話がありますっ!」
穂乃果「ええっ!? な、なにも悪いことしてないよ……?」
海未「怒っているわけではありません! とりあえずこちらに来てください!」ガシッ
穂乃果「ひぃっ!? こ、ことりちゃんも一緒に来て!」
ことり「え、ことりも?」
海未「それはダメです!」
ことり「……ダメなの?」
海未「あっ、そ、その……穂乃果とふたりで話したいので、ことりには悪いのですが……」
ことり「そ、そうなんだ。じゃあ私は待ってるね」
穂乃果「そんなぁ……!」
海未「さぁ穂乃果、行きますよ!」グイッ
穂乃果「た、助けて~っ!」
ことり(強引な海未ちゃんもいいなぁ……)
生徒会室
穂乃果「う、海未ちゃん……話ってなに……?」ビクビク
海未「……聞きたいことがあるんです」
穂乃果「聞きたいこと……?」
海未「はい……あ、まず約束してください! この話は絶対誰にも言わないと!」
穂乃果「わ、わかった」
海未「ありがとうございます……そ、それでは早速本題なのですが」
穂乃果「う、うんっ」
海未「ことりは……」
穂乃果「え……ことりちゃん?」
海未「ことりには……す、好きな人はいるのでしょうか!?」
っ鏡
穂乃果「……ことりちゃんの好きな人?」
海未「はい。知っていますか?」
穂乃果(海未ちゃん……まだ気づいてないんだ……)
海未「なんですか、私の顔をジッと見て」
穂乃果「ううん、なんでもない……ことりちゃんの好きな人かぁ」
海未「穂乃果ならことりから聞いているのではないですか?」
穂乃果(う~ん……言っちゃダメだよね、やっぱり……)
海未「どうなんですか、穂乃果!」ガシッ
穂乃果「ひゃぁ! い、いると思うよ!?」
海未「そ、それは本当ですか……?」
穂乃果「以前好きな人いるって言ってたから、たぶん今も……」
海未「そうですか……わかりました……」
穂乃果(っていうか海未ちゃんのことなんだけどね)
海未(これが失恋ですか……思っていた以上に辛いものですね……)
(・8・)やっぱことうみなんだよちゅんなぁ
1週間後
ことり「海未ちゃん、全然追っかけてきてくれない……」
にこ「むぅ~……おかしいわね、海未がことりをほっとくはずないのに」
真姫「そもそも最近の海未は様子が変よ。気力がまるでないわ」
ことり「そうなのっ! いつも暗い顔で、口数も少なくて……なにか悩み事があるのかな……」
にこ「海未の悩み事ねぇ……ことりが距離をおいたから嫌われたとか勘違いしたんじゃないの?」
真姫「それもありえるけど……私にはむしろ海未の方から距離をおいてるように見えるわ」
ことり「私、嫌われたのかな……」
にこ「それだけはありえないから安心しなさい」
真姫「そうね、海未がことりを嫌いになるはずないもの」
ことり「じゃあ海未ちゃんはどうして……」
真姫「そこまではわからないけど……元気がないのは間違いないから、ことりが励ましてあげたら?」
ことり「でも、どうやって……?」
にこ「簡単なことよ。ことりがキスしてあげたら海未はきっとすぐ元気になるわ」
ことり「そ、そんな単純な話じゃないと思うよ……?」
にこ「甘いわねぇ、ことり。キスのパワーってすごいのよ?」
ことり「そうなの……?」
にこ「真姫ちゃんなんてどんなに不機嫌なときでも、にこがキスしてあげたらすぐデレデレになるんだから」
真姫「な、なってないわよ! デタラメ言わないでっ!」
(・8・)
(^8^)
素敵なアドバイス
さすにこ
ことり「それはほっぺにするの? それとも……唇?」
にこ「唇に決まってるでしょ」
ことり「わぁ……にこちゃんすごい……」
にこ「なぁに他人事みたいに言ってるのよ。ことりもやるんだからね」
ことり「えぇっ!? わ、私は無理だよっ! ほっぺにしかチューしたことないもん……」
にこ「それじゃいつもと変わらないでしょ。海未を励ましたいならいつもと違うことしないと意味ないわ」
ことり「ぜ、絶対できないよぉ……」
真姫「この前はキスまであと少しだったんでしょ?」
ことり「そうだけど……あれから全然話してないから、きっとそんなムードにならないよ……」
真姫「弱気になりすぎよ。海未がことりを無下にしたことが今まである?」
ことり「ない、けど……」
真姫「でしょ? 今だってホントはことりと触れ合いたいに決まってるわ」
にこ「どうせことりが好き好きアピールしたらすぐ元通りになるわよ」
ことり「……たくさん甘えちゃっていいかな?」
真姫「ええ。ことりのしたいようにするといいわ」
にこ「ことりのことしか考えられなくなるくらいメロメロにしちゃいなさい!」
ことり「私……もう一度頑張ってみる! 今度こそ海未ちゃんとキスするんだ!」
にこ「その意気よ、ことり!」
真姫(また海未が気絶しないといいけど……)
ことり「あ、でも……やっぱり初めてのキスは海未ちゃんからしてもらいたいな……♡」
にこ「またそれ? まぁ気持ちはわかるけど」
真姫「もうストレートに『キスして』って言えば?」
ことり「うー……それはズルい気がする……」
にこ「やっぱり自然な流れでキスしてほしいわよねぇ」
真姫「にこちゃんまで……」
ことり「真姫ちゃん……なにかいい方法ないかな?」
真姫「あるにはあるけど……いつもにこちゃんが私にやってくるやつ。音楽室で」
にこ「にこが? 音楽室で? なんだっけ?」
真姫「だ、だからアレよ──」
なにかな?はよ続けたまえ
>>1は放置プレイの達人
まだかな?
はよ頼むわ
音楽室
真姫「次はなにが聴きたい? リクエストがあるならどうぞ?」
にこ「それもいいけどぉ……真姫ちゃん♡」ムギュッ
真姫「ちょ、ちょっと……急になんなのよ」
にこ「ピアノ弾いてる真姫ちゃん素敵なんだもん♡」ギューッ
真姫「だからって……く、くっつきすぎよ!」
にこ「真姫ちゃんってホント綺麗な手してるわよねぇ」スリスリ
真姫「に、にこちゃんってば……!」ドキドキ
にこ「真姫ちゃんがピアノ弾いてるといつも思うのよね」
真姫「なにを……?」
にこ「その綺麗な手で……にこに触れてほしいって」
真姫「こ、ここで……? できないわよ、廊下から見えちゃうわ……」
にこ「あっそ……真姫ちゃん? 手、出して?」
真姫「手……?」スッ
にこ「えへへ……ちゅっ♡」
真姫「きゃっ……に、にこちゃん!?」
にこ「真姫ちゃんの指、好き……♡ ちゅっ♡」
真姫「ダメよ、にこちゃん……! こ、こんなのっ……!」ドキドキ
にこ「真姫ちゃん大好き……ちゅっ♡ ちゅっ♡」
真姫「はぁ、はぁっ……に、にこちゃん……!」
にこ「ん……真姫ちゃん?」
真姫「……にこちゃんっ!」ギュッ
にこ「あっ──んんっ!? ん、ちゅっ、んぅ♡」
真姫「ちゅっ、ん、ふぁっ……ちゅ、ちゅっ♡」
にこ「んふ、んー……もぉ~、いきなりスイッチ入るんだから♡」
真姫「だ、だってにこちゃんがあんなことするから……!」
にこ「はいはい……それで、真姫ちゃんはもう満足したの?」
真姫「……まだ」
にこ「じゃあ、ほら……もっとしてよ、真姫ちゃん……♡」
真姫「にこちゃん……ちゅ、んぅ、ちゅっ♡」
にこ「んむっ、んっ、んうぅ……♡」
ことり「ふたりとも、音楽室でそんなことしてたんだ……♡」
真姫「ちがっ……わ、私はいつも止めてるわよ! でもにこちゃんが……!」
にこ「なーに言ってるのよ。最終的には真姫ちゃんの方が夢中になってるでしょ、いつも」
真姫「にこちゃんだって何度もキスねだってくるじゃない!」
にこ「だって真姫ちゃんとキスしたいし」
真姫「うっ……そ、それは私だって同じよ……」
にこ「じゃあいいじゃない」
真姫「そういう話じゃないんだけど……もういいわよ」
ことり「つまり、海未ちゃんの手にキスしたらいいってこと?」
真姫「まぁそうね。手の甲だったり指だったり」
ことり「真姫ちゃんはなんで手にキスされるとスイッチ入っちゃうの?」
真姫「なんでって……言わなきゃダメなの?」
ことり「できれば知りたいなぁって……イヤ?」
にこ「教えてあげなさいよ。にこも知りたいし」
真姫「はぁ……目の前で手にキスされると、唇がよく見えるのよ。それで唇をすごく意識しちゃうの」
ことり「あ、そういうことなんだぁ」
にこ「ふぅん、そうなのねぇ……♪」
真姫「やっぱり言わなきゃよかった……」
(・8・)やっぱことうみにこまきのぞえりなんだよちゅんなぁ
にこ「ことり、これならいけるわ! 海未も絶対ことりにキスしたくなるはずよ!」
ことり「そ、そうなの?」
にこ「にこが真姫ちゃんで実証済みだもの! ことりが海未にやったらイチコロに決まってるわ!」
ことり「イチコロ……♡ 海未ちゃんがことりの虜に……♡」
真姫(今でも充分ことりの虜だけどね、海未は)
にこ「早速実践よ!」
ことり「うん! 私、今度こそやり遂げてみせますっ!」
海未「はぁ……」ズーン
絵里「ちょっと海未……まだ落ち込んでるの?」
海未「立ち直れる気がしません……」
絵里「もう1週間よ? そろそろ気持ちの整理もつくでしょう?」
海未「10年以上好きだったんです……1週間で切り替えられるわけありませんっ……!」
絵里「っていうか勘違いでここまで落ち込まれると鬱陶しいわね……」ボソッ
希「まあまあ……先輩としてサポートしてあげよ?」ボソッ
絵里「私までため息が出そうだわ……」ボソッ
絵里「ねぇ海未? ことりの好きな人の名前まで聞いたわけじゃないんでしょ?」
海未「そうですけど……」
絵里「じゃあことりの好きな人が海未って可能性もあるわけじゃない?」
海未「ありえません……」
希「どうして?」
海未「ことりは昔からその人のことが好きだったようです……でも、私に対してそれらしい素振りは一切ありませんでした」
希「キスとかねだられてるやん?」
海未「それは最近のことですから……きっとことりの気まぐれでしょう……」
絵里「……本当に面倒くさいわね」ボソッ
希「鈍感もここまでくると罪やね」ボソッ
鈍感海未ちゃんほんすこ
てかこのssマジで好き
はよ
絵里「気まぐれでキスねだったりできるほど、ことりが器用だとは思えないけど」
希「ことりちゃん乙女やもんね~。軽い気持ちでそういうこと言えないと思う」
海未「それは同感ですけど……」
絵里「じゃあやっぱり海未が好きってことなんじゃない?」
海未「や、やめてください……また期待してしまうじゃないですか」
希「この前はことりちゃんと両想いかもって言ってたやん」
海未「あれは自惚れていたんです……」
絵里「別に自惚れだとは思わないけど。ことりの言動を見てたら好きな人って海未に決まってるもの」
絵里の発言に鈍感海未はどう答える?!
希「自惚れてもええと思うけどね。それで勇気を出せるなら」
海未「そんなの……フラれたときに余計辛いだけじゃないですか」
希「まぁそうやけど、フラれる前からウジウジしてるよりはよっぽどええんやない?」
海未「うっ……」
絵里「希の言うとおりね。諦めるにはまだ早いわよ、海未」
希「どうせ諦めるなら玉砕した方が悔いも残らんと思うよ?」
海未「玉砕は決定なんですか!?」
希「あくまで可能性の話やって。ウチはうまくいくと思ってるよ」
絵里「私も同感。ことりはきっと海未が告白してくるのを待ってるはずよ」
何故続きが来ないし
はよ
エタ?
もう来ないのかな?
海未「き……決めましたっ」
絵里「海未……やっとその気になったのね!?」
希「ことりちゃんに告白するんやね!?」
海未「ことりに告白します……恋文で!」
絵里「……恋文?」
希「ラブレターってこと? なんでそんなまわりくどい方法にするん?」
海未「面と向かってフラれたら……私は死んでしまいます……」
絵里「大げさね……」
希「いや、海未ちゃんならホントに切腹するかもしれんよ?」
絵里「そもそもラブレターなんて書けるの?」
海未「これでもμ'sの作詞担当ですから!」
絵里「そういうことじゃなくて……ことりへの想いを綴るのよ? ちゃんと最後まで書ける?」
海未「う……」
希「あー……海未ちゃんのことだから、書いてるうちに恥ずかしくなって筆を捨ててしまいそうやね」
海未「や、やりきってみせます! 今回は本気です!」
絵里「そんなこと言って完成まで1年かかったりして」
海未「半年……いえ、3ヶ月で書いてみせます!」
絵里「充分長いわよ……」
希「ウチら卒業してるやん……」
海未「こればかりは悔いを残したくないので……私の想いをすべてしたためます」
絵里「その考えは立派だけど、前も言ったようにことりがそれまでフリーな保証はないのよ?」
希「そやなぁ。しかもこれから卒業シーズンやし」
海未「ことりは卒業しませんよ?」
希「チッチッチッ……海未ちゃん知ってる? ことりちゃんってウチらの学年ではすっごぉく人気あるんよ?」
海未「それは……当然でしょう。ことりはスクールアイドルですし」
希「それだけじゃないよ? 2年生で一番可愛いのはことりちゃんってみんな言ってるんよ」
海未「もちろんそのとおりです。ことりは一番可愛いです」
希「のん気やねぇ……そんなことりちゃんに、卒業前に告白しようって人が出てくるのわかってへんの?」
海未「へ……? 卒業生がことりに告白……?」
海未「ま、まさかそんな……いくらことりが可愛いとは言え……」
希「ウチの知るかぎり、3人はことりちゃんに告白しようって人がおるね」
海未「3人!?」
絵里「私は5人知ってるわ」
海未「ご、5人っ!?」
希「いやぁ~やっぱりことりちゃんの人気はすごいなぁ。これから告白ラッシュやねぇ」
絵里「ことりはどう応えるのかしら。もしかしたらその中にすごく素敵な人がいて……」
希「……付き合うことに?」
絵里「なっちゃうかもしれないわね?」
海未「ことりが……私以外の人と……?」
希(まぁ人数はテキトーなんやけど)
絵里(1人2人ならまだしも、5人もいるわけないでしょ)
のぞえりのチームワークの良さw
どんどん続き頼む!!!
海未「わ、私は……できることなら自分の手でことりを幸せにしてあげたいです!」
絵里「それならやることはわかってるでしょ?」
希「恋文なんて悠長なこと言ってたら、他の人にことりちゃんを奪われちゃうかもしれへんもんね?」
海未「……ちょ、直接告白します!」
絵里「ふふっ、覚悟は決まったみたいね」
希「じゃあ今日は練習早めに切り上げよっか」
海未「えっ!? 今日なのですか!?」
絵里「早い方がいいに決まってるわ。これまで散々ことりを待たせたんだから」
希「決意が鈍らないうちに行動した方がええやん?」
海未「それはそうですけど……」
かっこいい海未ちゃんになるのか、いつも通りのヘタレ海未なのか………
はよ
海未「ち、ちなみに告白はどこで行えばいいのでしょうか……?」
希「うーん、そやねぇ。部室とか、屋上とか……あとは帰り道?」
海未「そんな普通な場所でいいんですかっ?」
希「どういう意味?」
海未「いえ、その……なんと言いますか、ロマンチックなところでするものかと……」
絵里「知ってるの? ロマンチックなところ」
海未「知りませんけど……」
絵里「じゃあなんで言ったのよ……」
はよコクったとこ見たいぞ
はよ
希「海未ちゃん? 場所も重要やけど、一番大切なのは自分の想いをちゃんと伝えることやで?」
海未「わかってはいるのですが……私は口下手ですから自信がなくて……」
絵里「あのね、海未……告白するのは場所じゃなくてアナタなのよ? こだわるにしても順序があるでしょ」
海未「うぅ……しかしなにを言えばいいのか……」
絵里「気取った言葉なんて必要ないから、想いの丈をぶつければいいのよ」
海未「想いの丈、ですか……絵里は希になんと言ったのですか?」
絵里「え、私……?」
希「あらら」クスクス
海未「参考にしたいのでよければ教えていただけませんか?」
絵里「えー……まぁいいけど……」
早く教えて頂けませんか?
まだ?
エタか
あー
とある夏の日2・生徒会室
希「……進路希望調査?」
絵里「ええ、夏休み明けにまたあるじゃない? そろそろ第一志望くらいは決めたでしょ?」
希「んー……そう言われてもウチ、やりたいこととかないしなぁ」
絵里「またそんなこと言って……っていうか真面目に考えてるの?」
希「実はあんまり、あはは」
絵里「笑い事じゃないわよ……自分のことになるとホントいい加減なんだから」
希「そのかわりエリチがウチのこと考えてくれるし」
絵里「それにだって限度があるわよ……」
希「エリチはもう決めてるんよね?」
絵里「一応ね」
希「じゃあウチもそこにする」
絵里「あのねぇ……そんな軽々しく将来を決めるんじゃないの」
希「でもウチのやりたいことって言ったら……エリチのとなりにいることやし」
絵里「も、もうっ……それがイコール同じ大学に行くことじゃないでしょ」
希「大学が違ったら疎遠になってまうやん」
絵里「なに言ってるのよ。大学が違うくらいで離れてしまうような関係じゃないでしょ、私達」
キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!
続きはよ!
希「そんなん言うても……ウチらはただの友達やん」
絵里「……私はそうは思ってないけど」
希「じゃあどう思ってるん?」
絵里「この前……き、キスしたじゃない。もう友達なんて言葉で済む関係じゃないでしょ」
希「ふぇっ……な、なに言うてるんよ」
絵里「なにって……私はそういうつもりでキスしたんだけど」
希「あ、あのときはそんなこと一言も言ってなかったやん!」
絵里「キスだけで精一杯だったのよっ」
のぞえり最高
ほ
つ、続きを
続きをください……
まだ?
もう続きないのかな…
希「じゃあ……今やったらちゃんと言ってくれる?」
絵里「え、えーっと……」
希「む……やっぱり言う気ないやんっ」
絵里「ち、違うのっ。ただ、少しっ、心の準備が……」
希「準備……それならウチが手伝ってあげる」
絵里「え? 手伝うって、あの、そういう準備じゃないわよ……?」
希「いいから、ね? エリチ、少し屈んで?」
絵里「な、なに……?」
希「エリチ……ちゅっ♡」
絵里「っ……!?」
ありがとうございます!!!
このSSまとめへのコメント
ことうみ厨ssって、面白くない