【ガルパン】まほ「みほとエリカが仲直りできて本当に良かった」 (36)

まほ「この前、大洗に寄港した時は2人で一緒に街をまわったらしい」

まほ「すっかり元通り、いやそれ以上に仲良しになってるみたいだ」

まほ「エリカはみほと仲直りしたおかげか、物腰も丸くなってな」

まほ「今まで距離をとっていたウチの隊員達とも打ち解けていて」

まほ「放課後もよく同学年の友達と遊んでいるよ」

まほ「前はずっと私と一緒だったのにな」

まほ「昔は私以外と食事に行くことも無くて心配だったが、喜ばしいことだ」

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まほ「同学年の友達と言えば、みほにはたまに電話するんだが」

まほ「いつも友達の話ばかりでな」

まほ「先日なんか『ごめんねお姉ちゃん。いま皆で鍋パしてるからまた今度ね』って」

まほ「切られてしまった。本当に楽しそうな声が電話口から聞こえてきた」

まほ「転校先であれだけ友達に恵まれて、幸せそうで何よりだ」

まほ「唯一の心残りだったエリカとの関係も改善されて、順風満帆だな」

まほ「いやあ、まったく、みほもエリカも私がいないとダメだと思ってた」

まほ「だけどふたりともすっかり周りに友達が出来て……ふふ」

まほ「みほとエリカが仲直りできて本当に良かった」

まほ「良かった、よかったよ、本当に」

まほ「これで……安心だ」

まほ「そして、私は」



まほ「私が一人になったんだが!?!?!」

クール姉キャラは専門外ではポンコツな風潮

アンチョビ「急に大声出すなよ。びっくりしたなぁ」

まほ「すまない、つい熱くなって」

アンチョビ「ほとんど一人で語ってたじゃないか。もう私いらないんじゃないか?」

まほ「ま、ま、まってくれ。お前、いやあなたがいなくなったら私はここでも一人になってしまう」

アンチョビ「色んなやつと話せばいいだろ?せっかくの宴会なんだから」


ワイワイ ガヤガヤ キャーキャー ザワザワ


まほ「そうやって宴会だからって誰とでも仲良くなれるという考え方からもう違う」

アンチョビ「違うってなんだよ!?」

まほ「ああ、別に宴会が嫌とかそういうわけじゃない。こうやって試合後に盛大にもてなしてくれて感謝している」

アンチョビ「そりゃこっちだって、ウチみたいな学校と練習試合してくれて感謝してるよ。ボコボコにされたけどな!いい勉強になった」


まほ「え、あ、そうだな」

アンチョビ「それだ!そういう感じ!」

まほ「え?」

アンチョビ「会話が終わっちゃったじゃないか!そうじゃないんだよ」

アンチョビ「こういうのはさ、いやそれにしてもアンツィオのあそこの粘りはすごかったー!とか
こっちもあの場面は危なかった、とか。そうやってほめて会話を繋げるんだよ!」

まほ「うーん……ノリと勢い以外で褒める点が特に見当たらないんだが」

アンチョビ「ひどいなお前!?」

まほ「いや、でも料理も美味しいな」

アンチョビ「そうか?そうだろー?うちの子たちは料理に妥協は一切しないからな!」

まほ「料理が出来ても戦車道の腕とは関係ないがな」

アンチョビ「だからっ!辛辣すぎるんだよ!」

まほ「す、すまん」

アンチョビ「普段友達とどういう会話してるんだよ?」

まほ「……」

アンチョビ「ごめん」

まほ「……みほが転校してからはだいたいエリカと一緒だった」

まほ「エリカに友人がずっといないみたいで心配してたんだ。私が一緒にいてやらないとこの子は一人になってしまうと」

まほ「だけど逆だったんだな。エリカが一緒にいてくれないと私が一人になってしまった」

アンチョビ「お、おいそう気を落とすなって」

まほ「私は隊長として、皆から少なからず慕われているはずだ。自分で言うのもなんだが」

まほ「だけどこういう性格だし、隊長だし……訓練中は慕ってくれてもプライベートでは……」

まほ「私に近づいてきてくれたのはエリカだけだったな」

まほ「エリカ……私はお前がいないと……エリカは今何を」

アンチョビ「あーあいつならあっちのほうでウチの副隊長としゃべってたな、ほら」


エリカ「~~~~!」

ペパロニ「~~~♪」


まほ「……楽しそうだな」

アンチョビ「ペパロニは誰とでもすぐ仲良くなるからなー」

アンチョビ「私達もあっちに混ざるか?」スタスタ

まほ「あっまっまっ」グイッ

アンチョビ「いやなに慌ててるんだよ」

まほ「まってくれ、そんな、私がいきなりそんな輪に加われるわけない」

アンチョビ「大したことないだろー?ほとんど知り合いじゃないか」

まほ「あ、あのペパロニという副隊長は、顔は知ってるけどそれだけだし……」

アンチョビ「も~~~なんでそこまで怯えるかなぁ?」

まほ「当たり前だ」

アンチョビ「じゃあ私とはなんで話せるんだよ?ぶっちゃけ私らだってお互いは知っててもまともに話すのは初めてだろ」

まほ「それは、隊長同士という枠があるから……自然な流れで周りからも見られるだろうし」

まほ「しかも宴会が始まって、そっちから話しかけてきてくれたしな」

まほ「隊長同士で何か話している、という枠が終わってしまったらあとは自由行動、そうなるとまずい」

アンチョビ「う~ん……よくわからん」

とりあえずこんなもんで
ここからまほエリになるのかまほチョビになるのか他の何かになるのかはまだ決まってないです

可愛い妹の姉はポンコツという風潮

アンチョビの知人がいない中あのメンツをまとめ上げたコミュ力は異常

まーたぽんこつお姉ちゃんか壊れるなあ(歓喜)

まほチョビいいぞー
まほにはチョビみたいな幼馴染がいてほしかったって個人的な思い

まほ「頼む、宴会が終わるまでは一緒にいてくれ」


アンチョビ「はぁ、しょうがないなぁ……でもそれ根本的な解決になってないんじゃないか?」


まほ「うっそれはそうだが」


アンチョビ「隊長同士……そうだ。いいこと考えたぞ」


まほ「いいこと?」


アンチョビ「まずは隊長仲間と仲良くすればいいんだよ。私が連絡とるからさ。
みんなで交流会でもしようじゃないか!」


まほ「た、隊長同士か……連絡先わかるのか?」

アンチョビ「うん。この前の大学選抜との試合が終わった時に交換した」


アンチョビ「継続の奴らは先に帰っちゃったけどまあダージリンに聞けば大丈夫だろ」


まほ「化け物みたいなコミュニケーション能力だな」


アンチョビ「いや、別にこのくらいは誰でも……まあいいや。じゃあ連絡するぞ」


まほ「まっまってくれ」


アンチョビ「今度はなんだよ?」


まほ「あの個性的な連中とうまく交流できるだろうか」


アンチョビ「そんな難しいことじゃないだろ?美味しい食事さえあれば交流なんて簡単だ!」


まほ「そうか、そこまでいうなら……わかった

アンチョビ「うちのOGが経営してる美味しいイタリアンの店が陸にあるんだ、そこに集まろう!みんなの予定は私が調整するから、お前も空いてる日教えてくれ」


まほ「幹事力も高い……」


アンチョビ「ほら、なんだかんだで楽しみになってきただろ?」


まほ「う、うむ」


アンチョビ「じゃあ私はこれで」


まほ「まっまっまっ」

交流会当日


「こちらのお席でお待ちください」


まほ「はい」ペコリ


まほ「」ソワソワ


まほ「まだ誰も来てないか。気分が高翌揚して1時間前に来てしまった」


イラッシャイマセ


まほ「あっ誰か来たみたいだな」


まほ「誰だろう……」ソワソワ


ミカ「こんにちは」


まほ「」

まほ(最悪だーーーー!!)


まほ「こ、こんにちは」


まほ(一番よくわからない人が最初に来てしまった!)


ミカ「」ポロロン♪


まほ(案の定なんか楽器持って一人の世界みたいになってるし……)


まほ「今日は参加してくれて感謝する」


ミカ「冬空の下で夢を見に来ただけさ」ポロロン♪


まほ「そ、そうか」


まほ(会話が成立しない……誰か来てくれ、誰か)

ブーブー


まほ(アンチョビから電話?まさか遅れるとか言うんじゃないだろうな)


まほ「もしもし」


アンチョビ『ごっめーん!ちょっとうちの隊員達の間でインフルエンザが流行っちゃってさあ!今日の屋台の当番を代わったり看病してやらないといけないから、今日はいけない!』


まほ「なんだって!?」


アンチョビ『今回は私抜きで楽しんでくれ!あ、他のみんなにはお前のアドレス教えておいたから!頼んだぞ!』ピッ


まほ「お、おいちょっと」

まほ(アンチョビが来ないなんて。潤滑油が無くなってしまった)


まほ(だが今となっては誰でもいい、この人と二人きりが辛すぎるから誰か来てくれ)


ミカ「人の心が広ければ、それだけすきま風も吹くんだよ」ポロロン♪


ピロリン


まほ(メールだ)


ケイ『ソーリー!アリサがインフルになっちゃったから今日は行けないわ!グッドラック!』


まほ(なにいいいいいい)

ピロリン


ノンナ『カチューシャがインフルエンザになりました。申し訳ありませんが今回はキャンセルさせたいただきます』


ピロリン


ダージリン『こんな言葉を、えーと、頭がボーッとして思い出せません。インフルエンザになってしまいましたわ。失礼』


ピロリン


西『わたくし今まで風邪をひいたことなどなかったのですがインフルエンザという流行り病にかかってしまいました!』


ピロリン


みほ『ごめんねお姉ちゃん、私は大丈夫なんだけど大洗の半分くらいのひとがインフルエンザになっちゃったから今回は遠慮するね』


まほ「……みほが無事で良かったけど」

まほ(まさかの参加者ふたり!?)


まほ「ど、どうやら巷でインフルエンザが流行ってるみたいだ。そっちの学校は大丈夫か?」


ミカ「この地球にとっては、私たちこそがウイルスなのかもしれないね?」ポロロン♪


まほ(もう限界)




その日の夜


エリカ「隊長、おかえりなさい……ごほっごほっ。交流会はどうでした?」


まほ「マルゲリータが美味しかった」


エリカ「料理じゃなくて内容は……ごほっ」


まほ「その質問は人生にとって大切なことかな?……ごほっ」



この後ふたりで仲良く寝込んだ



おしまい☆

ありがとうございました
短いけどこれで終わりです

インフルエンザが治ったらみんな仲良くなるはず


インフルこわいなーとずまりすとこ

乙!

急転直下な展開にワロタ

乙様

ああ…そういやミカって隊長だったんだな…

ミカを出すのはいいんだけど特に会話もなく唐突に終わらせるのはもったいないと思った


継続高校も人見知りばっからしいからしゃーないさ


こんなに流行ってるインフルエンザにもかからないなんて、やっぱすげえよミカは…

なんか面白かったわ!

フィンランド人は外が-183℃でも牛の乳絞りとかしてる民族だからウィルスには滅法強いんだろう

いやむしろその環境下だとウイルス死んでるから、滅菌室状態じゃなかった?

だから逆にウイルスには滅法弱いはずだけど。特殊カーボンで保護されたミカすげぇよ!

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