モバマスのPがアイドルに復讐する話の11スレ目です。女の子がひどい目に遭うのは堪えられないよ!、復讐するは何も生まない!という方はそっ閉じ推奨。
また、ホラーゲーネタや系列会社キャラも出てくる場合がございます。ご了承ください
終わったアイドル(順不同)
・復讐
日野茜
渋谷凛
高垣楓
橘ありす
荒木比奈
佐城雪美
塩見周子
向井拓海
佐久間まゆ(ジョイン)
城ヶ崎美嘉
城ヶ崎莉嘉
諸星きらり
ヘレン
櫻井桃華
棟方愛海
片桐早苗
水本ゆかり
八神マキノ
鷹富士茄子
高橋礼子
及川雫
柊志乃
姫川友紀
メアリー・コクラン
クラリス(ジョイン)
五十嵐響子
衛藤美紗希
村上巴
高峯のあ
斉藤洋子
緒方智絵里
依田芳乃
島村卯月
赤城みりあ
一ノ関志希
関裕美
池袋晶葉
的場梨沙(この人から始めます)
・復讐(一時中断)
二宮飛鳥
・復讐(番外)
qp(棟方P)
・救済
星輝子
双葉杏
白坂小梅
白菊ほたる
三船美優
高森藍子
大原みちる
前川みく
神崎蘭子
輿水幸子
神谷奈緒
小日向美穂
速水奏
結城晴
柳瀬美由紀
市原仁奈
東郷あい
龍崎薫
北条加蓮
道明寺歌鈴
森久保乃々
安部菜々
アナスタシア
本田未央
鷺沢文香
新田美波
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1453130414
モバ付けろって言ってんだろうがゴミクズ
さっさとくたばれ
スレ立て乙
こんだけやっててもアイドル総数の20%行かないくらいか、恐ろしいな
モバ付けろカス
新スレ乙!
いい加減クソスレ建てんなやゴミクズ
クソスレやんけ
せやで
クソスレに来んな優等生
飛行機ビュンビュンの自演にさわんな
乙
大分増えたがコンプにはまだまだ遠いな
続きなんか必要ないよ
さっさと依頼出しとけ
>>10
すまん。こっちが大人にならなきゃだよな
自演擁護とかくっせぇな
加蓮「ただいまー」
美穂「あ、お帰りなさい加蓮ちゃん」
加蓮「これ、おみやげ」
美穂「ありがとう。なにかな?」
加蓮「ナゲット。温めてくるね」
美穂「うん。お願い。Pさんは?」
加蓮「今来るよ。部屋に荷物置いてる。はい、出来た」
美穂「うわぁ、おいしそう」
加蓮「おいしいよ~。私お墨付きだもん」
美穂「あれ、ソースは?」
加蓮「ん? あぁ、それないの。なくておいしいってやつ。あ、でもお好みでケチャップつけてもおいしいよ」
美穂「ン、ホントだ。おいしい」
加蓮「火傷しないようにね」
美穂「あふ……」
加蓮「言ってるそばから」
美穂「アハハ」
加蓮「…………」
美穂「どうしたの?」
加蓮「焼けてるなぁって思って」
美穂「ここ日当たりいいから。そういう加蓮ちゃんも焼けてるよね」
加蓮「あ、うん。私の場合は……」
P「病院焼けだね。お邪魔します」
加蓮「邪魔するなら帰ってくださ~い」
P「辛子蓮根持ってきたんだけどそうか」
美穂「え?」
加蓮「ウソウソ。まっ、病院焼けだね」
美穂「病院焼け?」
加蓮「入院してたとこ窓辺だったから。日当たりよくてね~」
邪魔だから早く落として
モバP「安価でアイドルに復讐する。11スレ目」【拾うか捨てるか】
モバP「安価でアイドルに復讐する。11スレ目」【拾うか捨てるか】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1453149697/)
早く堕とす?
>>20
くだらない事言ってる暇あったら死んで
美穂「紫外線大丈夫?」
P「最近の病院は紫外線カットの窓ガラスを設置してるところもある」
加蓮「ね。家より快適かも。個室だから全裸になっても平気だし。全身ほどよく焼けてるよ」
美穂「ちょっと加蓮ちゃん!」
加蓮「ん?」
P「気にもしてないだろうけど一応オレに配慮して」
加蓮「あ、そうだった。ゴメン」
美穂「気を付けなきゃダメ。ね?」
加蓮「はーい」
P「ところでシャワー入った?」
美穂「あ、まだです」
P「クラリスさんは教会にいっていないから今日はどうするか」
加蓮「あ、それなら私やる」
P「出来る?」
加蓮「出来るよ。私がどれだけ介護されてきたと思ってるの?」
P「それなら頼む」
加蓮「それじゃ支度しよっか。着替えの用意は出来る?」
美穂「うん」
加蓮「それじゃお風呂の支度してくる」
P「手伝う」
加蓮「……これくらいでいいかな?」
P「お風呂にいれるときは……」
加蓮「お姫様抱っこでしょ? わかってるよ」
P「少し違うが概ね合ってる。先に足だけを入れて、次に上半身ってやり方もあるけど、小日向さんはそこまで悪くないから本人の手も借りて入って」
加蓮「ハーイ。ところでクラリスさんだっけ? 何しに教会に行ってるの?」
P「糞の役にも立たない説法しに行ってる」
加蓮「言葉、汚ないよ」
P「すまない」
加蓮「たしかに役に立たないのはそうだけどさ」
P「そこは否定しないのか」
加蓮「病院にたまに来るよ。奉仕活動だっけかな。前入院してるときも来たけど思ったんだよね。あんな話聞いても救われないって」
P「目的は信者を増やすことだからね。汚ない言葉使って悪かった」
加蓮「…………」
P「服はだけさせてどうした」
加蓮「きれいに焼けてると思ったけどやっぱナチュラルな太陽光で焼きたいよね。ほら、ここ」
P「服脱いで焼かないとそこまでは焼けないよ」
加蓮「いつか焼きたいなぁ~」
P「夢を持ってられるなら生きていけるよ」
加蓮「だね。ほらほら、胸」
P「見せなくていい」
邪魔
加蓮「あ、ところでさ」
P「シャンプーはこれを。新しいのに入れ換えた」
加蓮「あ、うん」
P「それでなに?」
加蓮「Pさんってあんまり名前で呼ばないよね。なんで?」
P「ただの癖。さて、小日向さんを呼んでこよう──」
みちる「お年玉おめでとうございます。明けましてください!」
P「頭は明けてるね。明けましておめでとう。それで何できたの?」
みちる「お年……さみしいと思いまして! それとお節に飽きた頃だと思うのでパンを持ってきました」
P「お節は飽きない工夫をしてる」
みちる「お邪魔します!」
P「ここまで来たから追い出すのもね」
みちる「あれ、優しい!?」
P「新年だからね」
邪魔
最近みちるがかわいく見えてきてしまった
邪魔
みちる「それじゃあお年玉ください!」
P「それは別」
みちる「掃除とかします!」
P「あける前に掃除は済んでる」
みちる「ほら、あの~魚臭いティッシュペーパーとか」
P「オレをなんだと思ってる」
みちる「あけましておめでとうございます!」
杏「あけおめ~」
みちる「お年玉もらいました?」
杏「もらってないよ~。飴はもらったけどね」
みちる「なんとっ」
杏「とりあえず栗食べる? おいしいよ」
P「国産栗使った栗きんとんだからね。芋は紅アズマ」
みちる「ジュルリ……」
P「よだれ垂らさないで」
邪魔なんだよ
杏「あ、そうだ。お年玉ちょ~だい♪」
P「思い出したかのように言わないで」
杏「お年玉くれたら良いことしてあげるからさぁ~。チラ」
P「胸をしまってね。姫始めはまだだよ」
みちる「あたしもするからお年玉ください!」
杏「ちょうだぁい」
みちる「ください!」
P「あげない」
杏「ちょうだいよぉ」
みちる「ください!」
P「あげない」
杏「いらない」
P「うん」
杏「引っ掛からなかったか……」
みちる「おせち食べましょう。お腹の調節はバッチリです」
P「君は切り替えが早いね──」
検索妨害しんでね
歌鈴「お、おじゃ、お邪魔します~」
P「いらっしゃい。早かったね」
歌鈴「今日は早く帰してくれて。あ、これ持ってきました」
P「ありがとう」
みちる「フゴフゴゴッフ」
歌鈴「あ、こんにちは」
杏「あけおめ~。まぁ気軽に上がってよ」
歌鈴「あ、これ」
P「ありがとう」
みちる「それは?」
P「後でのお楽しみ。北条さん達が来たら開けるよ」
歌鈴「あ、そういえばクラリスさんも今来ると思います。シフトがそろそろ終わるので……あぁ!!」
P「わかった。どうしたの?」
歌鈴「し、神具を持ってきちゃいました! どうしましょう!?」
杏「ちょうどいいから飾ろう。そうしよう」
P「今から行くと混雑に巻き込まれるから次の時に返した方がいい」
歌鈴「そ、そうします……壊さないように保管しとかないと……!」
加蓮「たっだいま~!」
歌鈴「うわはぁ!?」
加蓮「え?」
歌鈴「セ、セーフ……」
加蓮「どうしたの?」
歌鈴「な、なんでもありません」
加蓮「ふ~ん。あ、そうだ。今日こんなの買ったよ」
みちる「お守りですね。開眼?」
加蓮「なんでも、才能が花開くようにだって」
歌鈴「あ、それってうちの神社でも売ってるのです」
加蓮「えっ、マジ?」
歌鈴「はい。受験生に人気だそうで、バイト先の神社でも取り扱いが始まりました。詳しくはクラリスさんに聞かないとわかりませんが……」
杏「…………」
P「…………」
杏「今思ってること同じでしょ?」
P「思うだけなら失礼には当たらない」
みちる「糸目なのにですか?」
歌鈴「えっ……? あっ! でも、そ、それでも参拝者からは苦情はき、きてないとけぁ……!」
P「道明寺さんも落ち着いて」
さっさと落とせよゴミ屑
邪魔なんだよ
さっさと堕とす?
邪魔
>>41
お前も作者共々地獄に落ちろ
なんで草加が沸いてるんですかねぇ
このSSより草加が巧に復讐する話の方が面白そう
最近香ばしいのが沸いてるな
長く続いてるスレだとこういうのがな
>>46
香ばしいなお前
みちる「あの目開いたらどうなるんでしょう」
杏「それはアレだよ。草木は芽吹き、鳥達は歌い、人は改心するんだよ。杏さえも改心してニートから家事手伝いになる」
みちる「おぉっ!」
歌鈴「それって変わってないんじゃ……」
杏「大いに違うよ。定休日と昼休憩くらい違う」
加蓮「あっ、そういえばおみくじ引いたんだけど小吉だった。みんなはどうだった?」
みちる「パンを買うべきか迷って引いたおみくじは吉でした」
加蓮「私よりいいね。杏ちゃんは?」
杏「杏が家から出ると思う?」
加蓮「それもそっか」
杏「ところで小吉と吉ってどっちが上なの?」
加蓮「吉じゃない? 小さいってついてるし」
歌鈴「神社によって違いますけどバイト先では吉の方が上です。うちは小吉です。なにを奉ってるかによっても変わるとも言われてます。例えば疫病神やあまり良くないものなどの場合は、吉でも厄を吸い取ってくれている、加護を受けたからという観点から小吉の方が上だったり」
加蓮「へ~」
みちる「小さい……あぁ~」
P「オレを見るな」
まゆ「Pさんのは小さくありません。まゆが保障します」
邪魔
P「お帰り」
みちる「どこかいってたんですか?」
まゆ「地元の方へ少し」
杏「まぁ、普通だよね。杏には少し大きいけど」
P「正月早々何を話してる」
まゆ「これでもアリバイ作り苦労したんですよ? プロデューサーしつこかったですし」
P「いろいろ起こってるからね。警戒するのも当然だよ」
まゆ「信じてもらえて嬉しいですけど♪」
杏「信頼とても大事」
依頼出せ
まゆ「──今年もよろしくお願いします」
みちる「カンパーイ」
クラリス「…………」
歌鈴「飲まないんですか? あ、もしかして私が運んできたからご利益が……」
クラリス「あ、いえ、そうではなくて……飲んでもいいのでしょうか?」
P「日本に来て何年ですか? それとも教会に籠ってて知らないんですか?」
クラリス「未成年が飲酒……」
歌鈴「屠蘇なので大丈夫です。本当は違法みたいなんですけど宗教の自由だとかで……お父さんが言ってました」
P「法は家庭に入らずの精神だね」
クラリス「…………」
P「ワインみたいなものですよ。酒ではなく血だと考えればいいんです」
歌鈴「あ、それにそんな強いものではないので大丈夫です。転けなかったし落としませんでしたから!」
加蓮「日本酒ってあまり飲んだことないけど弱いんだね。これな、イケるかも」
菜々「調子に乗って飲みすぎると倒れますよ? ナナ…………は親戚のおじさんウサミンから聞きました!」
文香「上善如水。上善は水の如しと言います……水はよく万物を利して争わず、衆人の恵む所に処る……私もかく生きてみたいものです……」
奈緒「おい、加蓮大丈夫か?」
加蓮「大丈夫だよ? なんでー?」
ほたる「もっと飲んだら……ご利益……ありますかね……」
歌鈴「あ、ほたるさん」
ほたる「初詣で押されて間違ってなけなしの五千円をお賽銭に入れてしまい、いつも通りおみくじは凶、歌鈴さんはバナナの皮で転びそうになり……あれ……これっていつもの日常?」
P「正月早々災難だったね」
ほたる「プロデューサーからお年玉もらったのがいけなかったんでしょうね……こんな私がお年玉もらうなんて烏滸がましいですもんね……」
P「なんでここ来たの?」
ほたる「いっそ……と思いまして……このお酒が原因で週刊誌にかかれて……」
P「悪いお酒だね」
みちる「パンに日本酒……うーむ」
美穂「…………」
P「辛子蓮根ならすぐ出来るよ」
美穂「えっ!?」
P「お正月だから今日くらいはね」
杏「無礼講じゃ、杏は苦しゅうない。飴ぇよこせ」
P「まゆ」
まゆ「はぁ~い」
みちる「どこかいくんですか?」
まゆ「みなさんはゆっくりしててください。まゆは少し用事があるので」
加蓮「あれあれ? なんか怪しい雰囲気」
P「そういうのじゃない」
まゆ「すぐ戻ってきます」
P「それまでの責任者は……頼みますね」
クラリス「……はい」
杏「杏も部屋に引っ込もうっと」
まゆ「いざ」
P「気が早いな」
まゆ「あ、ところで文香さんはなんでここに来たんですか? 三が日は来ないと思ってました」
P「一日は挨拶回りしてたって。本人曰く読み初めだとか」
まゆ「ふぅん」
P「さておまちかね」
まゆ「わっる口、わっる口」
P「楽しそうだな。けどその前にやることがある」
まゆ「プロフィール?」
P「それは前にやった」
まゆ「まゆとの添い寝?」
P「やりたくない」
まゆ「ぶぅ」
P「出掛ける前に自分で言ってただろ」
まゆ「何でしたっけ?」
P「新曲の評価。輿水さんも出てるって推してたよね」
まゆ「そうでした。どうでした?」
P「感想は後で言う。忘れてたってのはそれほどでもないんだろう」
まゆ「知っての通り焦らされるのも好きですよぉ?」
P「本題に入ろう」
まゆ「どんなことが書かれてるんでしょう」
>>59、>>60
的場梨沙に対する悪口・アンチレスをお願いします
それ以外またはあまりにも変なものは安価下
なんか生意気そう
馬とヤッてたのを見たことがある
鹿とやってた
パパって援交相手のことなんだろ
まゆ「なんか生意気そう。ナマイキ?」
P「大人びてる分人に対して歯に衣着せぬ物言いをする。この世界に入ってからは酷いとさ。学校の担任の評価だ」
まゆ「長所と短所は紙一重ですね」
P「あとは……」
まゆ「なんだか変なの多いですね」
P「動物とのふれあいが多いからな。まともなのは……あった」
まゆ「パパって援交相手のことなんだろ?」
P「まぁ、あの格好でパパというとそっちに行くね」
まゆ「そこのところどうなんですか?」
P「援交相手ではなく実父だ」
まゆ「ただのワガママファザコンですか。面白くないですね」
P「ただ一つ見るべき所がある」
まゆ「見るべき所?」
P「馬だ」
まゆ「馬? あのヒヒーンと嘶く馬?」
P「比喩としての馬だ」
まゆ「馬が合うの馬ですね」
P「そういう意味の馬」
まゆ「パパはお馬さんですか」
P「語弊のある言い方だな」
まゆ「望むならまゆが馬になりますよぉ」
P「ならなくていい」
まゆ「いつもは犬ですけど。犬スタイル」
P「犬と言えばユニット名を変えようとか言ってたな」
まゆ「誰がですか?」
P「アナスタシアさんのところ」
まゆ「女の子に犬ってつけると雌犬のことですもんね」
P「更に愛犬ときたら飼い主は誰だってことになる。おかげでアンチでも一部のファンサイトでもそういう扱いだ」
まゆ「新しい名前はどうなるんでしょう?」
P「それなら話は聞いてるよ──」
久しぶりにアーニャ初登場の劇場見たら誰だこの子
的場梨沙「ハァ~」
的場P「ため息なんてどうしたの?」
梨沙「どうしたもこうしたもないわ! なんでアタシがあんなアイドルの相手しなきゃいけないの!」
的場P「あんなアイドル?」
梨沙「おじさんの靴の臭いするなんて聞いてない!」
的場P「そんな事ないよ」
梨沙「あれはそうなの! もう、ホント勘弁してほしいわ!」
的場P「動物飼ってるって言ってたんだから仕方ないよ」
梨沙「それでもアタシのプロデューサー? 少しパパに似てるからっていい気にならないでよね。パパだったらアタシを……」
晴「うーっス」
梨沙「あ、晴。おはよ」
晴「おはよう。なんか大声聞こえたけどお前?」
梨沙「聞いてよ晴。いくらなんでも臭いのはダメよね」
晴「は?」
梨沙「この番組で会ったアイドルが臭かったのよ。ありえなくない?」
晴「あ~あれか。ペット飼ってんじゃなかったか? オレの勘違いか?」
梨沙「それならなおのこと臭いに気を付けなさいっての。あぁ、思い出しただけでムカムカする!」
晴「んなこと言われてもな。運動とかもすんだから臭くなるのはしかたなくね?」
梨沙「思い出したら臭ってきた。シャワー入ってくる」
P「──流すよ」
晴「ップハ。あ~、ふ~い……」
P「サッカーで打ったところは大丈夫?」
晴「これくらいいつものことだって」
P「それでこれの本意は?」
晴「本意?」
P「なんでこんなことしたのかってこと」
晴「サッカーしててケツ打った」
P「そうじゃなくて。なんで一緒に風呂に入りたがったの?」
晴「ただの気まぐれだって」
P「そうか」
晴「…………」
P「湯船に浸かろうか」
晴「…………」
P「どうした? そこに立ってると体が冷えるよ」
晴「……なぁ。オレって臭うか?」
P「今は臭わない」
晴「そりゃそうだろ。そうじゃなくてさっきだよ、さっき」
P「さっきは臭ったよ。サッカーしてきたからね」
晴「だよなぁ」
P「好きな人でも出来た?」
晴「そんなんじゃねぇよ」
P「誰かから言われた?」
晴「それよりなんつうかさ……最近他の奴の体が気になんだよな。なんなんだろな、これ」
P「そういう時期なんだよ」
晴「そっちはそれでいいけどオレはもやもやすんだよ」
P「それはわかる。具体的にはどう気になる?」
晴「臭い。体臭っての? いや、オレは気にしてないけどうるさいやつがいんだよ。そんな気になるもんなのか?」
P「酷い人は公害レベル」
晴「想像できねぇ」
P「口臭もよく問題になる」
晴「そういや奏がなんか食ってたな」
P「臭いといえばシャンプーはどう? 変えなくていいかな?」
晴「今のままでいい。スースーして好き」
P「わかった」
晴「あ、それよりよ。あとでまたアレしてくれよ。気持ちいいからはまっちまった」
P「いいけどやり過ぎると熱出すよ」
晴「そしたら学校休めるからラッキーじゃん。こういうのなんつったっけ。一石二鳥?」
P「卑怯姑息」
晴「ま、なんでもいいや。とにかくやってくれよな──」
奈緒「よーし勝ちぃ!」
晴「あ、ずりぃ!」
加蓮「大人げないよ奈緒」
奈緒「なんで責められてんのアタシ……」
晴「もう一回やろうぜ」
奈緒「何度来ても同じだって」
晴「負けるのが怖いのか?」
奈緒「んなっ!」
加蓮「あ~あ」
ヴァリサがデレステに登場したタイミングで復讐やってるとは…
奈緒「もう手加減なしだからなぁ!」
晴「元からしてないだろ」
加蓮「二人とも子どもみたい」
みちる「ほほえましいですね~」
P「何しに来たの」
みちる「お年玉もらいに来ました!」
P「いの一番がそれか」
みちる「あ、それとうちのパン屋からこれを」
P「パンか。ありがとう」
みちる「新開発のお餅パンです」
加蓮「それってどうなの?」
安価の意味あったのこれ?
くっそつまらん
みちる「明けましておめでとうございます」
加蓮「あ、おめでとう」
みちる「あなたにはこれを」
加蓮「フッフッフッ、主も悪よのぉ」
みちる「いえいえ」
P「コンビニの肉まんで何してる」
加蓮「こっち来るって言ってたから来るときにって頼んどいたの」
みちる「パン屋の娘としては屈辱的でした、はい」
キャラの特徴も掴めてないクソss
加蓮「本当はポテトがよかったんだけどね」
みちる「ここら辺にファーストフードはないですからね」
P「…………」
みちる「なんですか?」
P「いや、なんでもない」
加蓮「ところでパン屋の娘だよね? パン屋の娘的にはファストフードってどうなの?」
みちる「えっ? 別になんとも」
加蓮「え、そうなの? あんな出来合いのはパンじゃない!みたいなのはない?」
みちる「まずおいしさが違います。それにうちは自営業なので人生かけてますからね! あれ、涙が……」
加蓮「はい、ハンカチ」
みちる「あ、すみません……」
加蓮「よく食べに行く?」
みちる「はい。パンはどれだけ食べても怒られませんから足しげく通ってました。あ、それはそうとちょっといいですか?」
P「何?」
みちる「ちょっとこっちへ」
みちる成分の補給に来ますた
P「それで?」
みちる「あけましておめでとう」
P「おめでとう」
みちる「…………」
P「それで?」
みちる「えっ? それだけです」
P「わざわざ呼び出さなくてもいいじゃないか」
みちる「いや~、両親に言われまして。お世話になってる人にキチンと挨拶しなさいって」
P「それだとオレじゃなくて担当プロデューサーにしなきゃ。まぁ、今年もよろしく」
みちる「担当さんよりお世話になってますから。主に下の世話で」
P「台無し」
みちる「これは大原ベーカリーからです」
P「ありがとう」
みちる「それとこれはあたし個人からです。へっへっへっ、これで今年もひとつよろしくおねげぇしやす」
P「賄賂じゃないんだから」
みちる「照れくさくて。真面目にあいさつしたことなくて」
P「これから機会も増えるだろうから慣れていかなきゃ」
みちる「どうぞよろしくお願いします」
P「オレが教えるのか」
みちる「授業料はパンで払います。なんならパンパンで払います」
P「売春は流石にさせられない」
みちる「?」
P「忘れて」
みちる「そんな忘れろだなんて! 覚えてられません」
P「それでこそ大原さん」
みちる「うへへ」
P「戻ろうか」
みちる「はい」
薫「──せんせぇ~」
P「どうした?」
薫「せんせぇってろりこん?」
みちる「あたしじゃないです!」
みく「み、みくでもないにゃ!」
薫「?」
P「ロリコンじゃないよ。それがどうかした?」
薫「あのね、この前梨沙ちゃんが言ってたの。ファンはろりこんだーって。ファンってかおるたちを好きな人たちのことでしょー?」
P「そうだよ。でもロリコンは言っちゃいけない言葉、悪口だから人前で言わないように」
薫「はーい!」
みく「……びっくりしたにゃ。まさか薫チャンの口からロリコンって単語が出てくるなんて」
みちる「なんだったんでしょう」
P「とあるアイドルがする、ファンの呼び方だよ」
みちる「ひどいこしょーですね」
みく「みくは問題ないにゃ。ファンは子猫ちゃんにゃ!」
みちる「……せめて人間のファンを集めましょうよ」
みく「にゃ!? それじゃみくが寂しい人みたいにゃ! ファンはれっきとした人間にゃ!」
P「…………」
みちる「深刻な顔してどうしたんですか?」
P「悪影響だなってね」
みちる「ネコミミが?」
P「いや、的場梨沙がだ」
みく「ちょっと待って。今聞き捨てならない言葉が聞こえたにゃ」
みちる「わかってますよ。ネコミミは大事な商売道具。ですよね?」
みく「ネコミミはみくの人生そのものなの。つまりネコミミは人生。ネコミミイズライフアンドライフライン。リピートアフターミク。ネコミミイズライフ、アンドライフライン。はい」
みちる「ネコミミイズライフ、アンドライフライン」
みく「それを忘れないように。それで的場リサチャンって誰?」
みちる「ネコミミイズライフアンドライフライン」
みく「それはもういいにゃ」
まゆ「的場梨沙ちゃんってのはこの子です」
みく「どれどれ……あ、なんか見たことあるかも」
みちる「あ、見たことあります。なんか遊んでそうな子ですよね」
みく「人を見かけで判断しちゃダメにゃ」
P「人は見かけによらないというが大半は見かけ通り」
みく「それ言っていいの?」
P「問題ない」
まゆ「容姿での悩みって独特なものありますからね」
みちる「巨乳死すべし!」
みく「みくを見ながら言うなんていい度胸にゃ!」
まゆ「死んじゃえばいいのに……」
みく「やめて! 冗談に聞こえない!」
みちる「なんだか悩みなさそうですよね」
P「程度の差はあっても誰しも持ってるものだよ。特に好きな人がいるとなればね」
みちる「容姿の悩み……アタシの場合は太れないことですかね」
みく「今の発言は結構な数敵に回したにゃ」
みちる「かなり辛いものですよ? 特に問題ないのに心配される身にもなってください」
みく「にゃ……」
まゆ「私は服装ですね」
みく「そうなの?」
まゆ「はい。まゆの読モ時代を知る人からは特に。雑誌と普段着が違うんだねって。まゆ、雑誌ではよくロリータ系着てましたから」
みちる「ロリータ……? あ、蘭子ちゃんが着てるみたいなものですね!」
まゆ「ちょっと違いますけど概ねそんなものです」
みく「色使いが白やピンクが主で、幼児的なフォルムやフリルやレースが過剰にあしらわれたファッションのこと」
みちる「なるほど」
まゆ「よく知ってますね」
みちる「もしかして着たことがあるとか?」
みく「……みくにもそういう時代があったってだけにゃ。それにそんなに着てない。一度着てやめたにゃ。何事にも似合う似合わないがあるにゃ──」
乃々「ハァハァ……も……ムリなんで……す、け、ど……」
梨沙「アンタ体力ないわねぇ。ダサッ」
乃々「そんなこと……言われても……っハァ……」
梨沙「なんでアタシまで巻き込まれなきゃいけないのよ。こんな根暗の相手なんてしてらんない」
乃々「そんなこと言われても……森久保……っ、は森久保……ですし」
梨沙「パパとのデートに遅れちゃったじゃない!」
乃々「そんなの知りませんけど……」
梨沙「アンタのおかげで今日のレッスンはレベルひっくいたらありゃしない!」
乃々「…………」
これは徹底的にやっちゃってください
梨沙「こんなんじゃパパにほめてもらえないじゃない!」
乃々「そ、そんなの森久保知りませんけど……」
梨沙「ホントにアタシより年上なの? 年だけ食うってこの事ね!」
乃々「うぅ……」
梨沙「机の下でこもってなさい。そんで一生出てくんな」
乃々「森久保はそうしたい……」
梨沙「えっ、開き直り? キモッ。あ、パパからだ。なにパパ♪ ううん、今終わったとこ──」
みく「おっ昼、おっ昼、おっ昼にゃー♪ あれ?」
梨沙「ン?」
みく「梨沙チャン、早いにゃ」
梨沙「アンタが遅いだけ」
幸子「フフーン! カワイイボクが来ましたよ!」
みく「あ、幸子チャンお疲れ様」
幸子「ムッ、カワイイボクより先にお弁当食べるなんて!」
みく「みくは今来たとこ。今日のおべんとはなんだろにゃ~♪」
幸子「ありました。これですね」
みく「…………」
幸子「どうしたんですか? 選ばないならボクが先に選びますよ?」
みく「ぎにゃー!!!」
幸子「ど、どうしたんですか!?」
みく「魚しか残ってないってどういうことにゃー!」
梨沙「ア?」
幸子「本当ですね」
みく「梨沙チャン張り紙読んだ!?」
幸子「張り紙?」
梨沙「うん。でも他に食べたいのないし」
みく「魚食べれないって書いてあるでしょー!」
梨沙「知らない。食べればいいじゃん。死ぬわけじゃないんだし。それにアンタネコでしょ? ネコなら魚食えばいいじゃん」
みく「というかそもそもこういうのはセンパイから選ぶもんにゃ! 終わる時間わかってたでしょ!?」
梨沙「早い者勝ち。あ~おいしい♪ 魚が嫌だったら魚以外食べりゃいいじゃん。そうじゃない?」
みく「ぐぬぬ……うぅ……漬物とご飯だけなんてあんまりにゃ」
梨沙「アハハ」
みく「魚臭いにゃぁ……」
幸子「……みくさん!」
みく「えっ? あ、みくのお弁当!!」
幸子「なんですかその態度は! 作った人に失礼じゃないですか! そんな人に食べられるなんて作った人にもお弁当にも失礼です!」
みく「返すにゃ!」
幸子「また魚臭いと嘆くためですか?」
みく「それでも食べないよりマシにゃ!」
幸子「そんな態度の人に食べさせるお弁当はありませんよ! これは味がわかるボクがいただきます。あなたはそこで見ていてください」
みく「うぐぐ……」
幸子「お弁当を二つ食べてもボクはカワイイですね! 大食らいなボクもカワイイ!」
梨沙「好き嫌いがあるなんてダサぁい。食べ終わったしじゃーね♪」
みく「うぅ……みくのごはん」
幸子「…………」
みく「あっ、ぁ……あぁ……にゃぁ……ぁッ……」
幸子「……ふぅ。ごちそうさまでした」
みく「…………」
幸子「それにしても濃い味付けでした。繊細なボクの舌には少し重かったです」
みく「…………」
幸子「なに寝てるんですか? ほら、行きますよ」
みく「お腹がすいて、力が、でないにゃ……」
幸子「これから口直しにどこかへ食べに行きましょう」
みく「え?」
幸子「あ、お金のことなら心配しないでください。腐るほどありますから!」
みく「さ、幸子チャン……!」
幸子「カワイイボクは恩なんて売ったりしません! 遠慮なく食べてくださいね! フフーン」
晴「ただいまー」
みく「ゴェップ」
晴「きたねぇ。てか、くせぇな」
みく「焼肉食べたにゃ」
晴「マジか。だからみちるがよだれ垂らしてんのか」
みちる「おいしそうですね。じゅる」
みく「冗談はやめるにゃ」
小梅「おいし……そう……ふふ」
みく「冗談はやめるにゃ……!」
晴「昼から焼肉かぁ。よく金あんな」
みく「フフーン、これもみくの人徳の成せる技にゃ」
P「換気してね」
晴「肉くせぇ」
みちる「肉臭いみく。略して肉」
みく「略せてない」
みちる「肉臭いみく、肉臭いみく、みく臭い肉。あ、これ早口にできますね」
みく「みく臭いってなに!?」
晴「あれじゃないか? 洗ってない犬みたいな。どんなのかわかんねぇけど」
みく「みくはネコなのに!?」
みちる「お茶飲みたい」
みく「みくの話聞いてる? お、ちょっとみちるチャン」
晴「なぁ。風呂借りていいか?」
P「お風呂くらい入って来なよ」
晴「入ろうとしても男子が恥ずかしがんだよ」
P「男女で別れてないの?」
晴「施設シュクショウ?ってやつで小さくなった」
P「それでシャワー室になって、しかもそれは共用になったと」
晴「オレだってすぐ入りてえのに時間決まってんだぜ? 男子は遊んでてすぐ入んねえ」
P「交渉は?」
晴「交渉? あぁ、話し合いか。したけど順番だとさ。んで、しかたねえから男子に一緒に入るか?って言ったの」
P「何にしろ困るだろうな」
晴「そんなもんか?」
P「そんなもんだ」
晴「あの時恥ずかしかったか?」
P「全然。恥ずかしいのは年頃の男子だからだよ」
晴「ふ~ん。オレ、嫌われてんのかな」
P「オトコ女とは入りたくないって言われたでしょ」
晴「あ、言われた。よくわかったな」
P「好意持たれてる証拠だよ」
晴「そんなもんか?」
P「そんなものだよ」
晴「どう好きなんだかわかんねえけど伝わらなくないか?」
P「そうだね」
晴「ま、嫌われてないってのがわかって良かったぜ。サッカーはチームワークだからな」
P「それじゃ入ってきてね」
晴「おーう。あ、一緒に入るか?」
P「夕飯の支度がある」
晴「後で良くね? またアレやってくれよ。背中かいてくれ。今日はずっとかゆくてさ」
P「夕飯はハンバーグだから目が離せない」
晴「マジで!? よし、すぐ入ってくる!」
P「きちんと洗いなよ」
みちる「──ごちそうさまでした!」
みく「みちるチャン、片付け」
みちる「あたしを片付けると!?」
みく「みちるチャン、食事、食べた。片付けする、いい?」
みちる「オーケー」
晴「…………」
P「どうした?」
晴「最近風呂入ってばっかだなって」
みちる「普段は入らないんですか?」
晴「たしかにめんどくさい時ははいんねえけどさ。そうじゃなくてよ」
みく「普段意識してないことを意識するとそういうことあるよね。気にしない方がいいよ」
晴「う~ん」
みちる「晴ちゃんも悩みがあるんですね」
晴「お前に言われたかねえよ」
みちる「なんと!」
みく「二人とも。片付け」
晴「へーへー」
みちる「はーい」
みく「ところでまゆチャン達いないね」
P「今日は寮の方でやることがある」
みく「薫チャンも?」
P「薫は仁奈の部屋にお泊まり。たまには戻らないとね」
晴「そういうの何て言ったかな」
みちる「アリバイ工作?」
晴「それだ」
P「なんとでも言って」
みく「二人ともお喋りしてないで。口動かさないで手動かして」
みちる「下ネタ?」
晴「今ののどこが下ネタなんだ?」
みく「みちるちゃん」
みちる「野生的勘で危機を察知しました。やります」
晴「野生的勘ってなんだよ」
みちる「あたしは怒られた数だけ成長するんです」
P「怒られなくても成長して」
晴「これ持ってくぞ」
P「まだ油ものやってるから持ってこないで」
みちる「テーブルを拭きましょう」
みく「みちるチャン、晴チャンも。お皿拭いて」
晴「これどうすんだ?」
P「持ってきて」
晴「へいへーい」
みちる「…………」
みく「どうしたの? まだ汚れてる?」
みちる「カッパ!」
みく「……それはないにゃ」
晴「あ、そういやこの前の洗濯もん持って帰るの忘れてた」
P「トレーニングウェアなら畳んでおいた」
晴「サンキュー」
みちる「そういえばあたしもパンツを忘れてました」
P「ここにはないよ」
みちる「……売りました?」
P「そんなことしない」
晴「誰も買わねえよ」
みちる「お気に入りのピンクサファイア色のやつなんですが知りません?」
みく「みく、それ見たにゃ」
みちる「どこでですか?」
みく「トレーニングルーム近くのロッカールーム。奥のロッカー使おうとしたら普通に置いてあった。リボンついてるでしょ」
みちる「あ、たぶんそれです。でもなんでそんなところに?」
みく「知らない」
みちる「シャワー使ったときに忘れたのかも……しれないのかもしれないかもしれません」
晴「なんだよそれ。結局なんなんだ?」
P「大原さんのトレーニングウェアも洗っといたよ」
みちる「おおっ、ありがとうございます。あ、変なことに使ってませんよね?」
晴「変なこと?」
みく「みちるチャン。そういうことは言わないの」
みちる「それにしてもあたしがトレーニングルーム……あぁ夢のようです」
みく「どういうこと?」
P「プロダクションに上がらないと使えないからね」
みく「えっ、そうなの?」
晴「そうなんか?」
みちる「そうなんです。といってもあたしもプロデューサーから聞いて初めて知ったんですけどね」
P「だいたい事務所に併設されてたり、近くにあったりするからね」
みく「みくって恵まれてたんだ……」
P「片付けの続きをするよ──」
梨沙「キモい!!」
的場P「どうしたの?」
梨沙「キモいキモいキモいキモいキモいキモい! あのオヤジあたしのことヤラシイ目で見てた!」
的場P「気のせいじゃない?」
梨沙「絶対見てた! えっと、あれしてよ、あれ! コーギ!」
的場P「いや、確証のない事で抗議は出来ないよ」
梨沙「あたし被害者なのよ!?」
的場P「…………」
梨沙「パパに言い付けてやる!」
的場P「…………」
梨沙「思い出したら気持ち悪くなってきた。シャワー浴びてくる! あぁキモいキモいキモいキモいキモい……」
晴「……なんだ今の?」
的場P「あ」
晴「おっす。今のなんだ?」
的場P「いつもの事だよ」
晴「あんたも大変だな」
的場P「今日はなんの用? 約束?」
晴「近くでサッカーしてたんだよ。んで、汚れたから洗濯もん洗いに来た」
的場P「あ、そうなんだ。近くにそんなとこあったかな……」
晴「あー、なんていうだああいう。ミニサッカーだっけ?」
的場P「フットサル?」
晴「あぁそれそれ。で、貸してくれんのか?」
的場P「いいよ。今シャワールームは的場さんが使ってるから気を付けてね」
晴「へーへー。ところでよ」
的場P「ン?」
晴「普通、名前で呼ばないか?」
的場P「誰を?」
晴「担当アイドル」
的場P「名前で呼ぶなって言われたからね」
晴「ふ~ん。じゃ、借りるな」
的場P「はいはい」
梨沙「──ちょっと!」
的場P「えっ? いきなりどうしたの?」
梨沙「えっ?じゃない! シャンプーの補充くらいしなさいよ!」
的場P「知らないよ」
梨沙「この事務所任されてるのアンタでしょ。備品のチェックくらいしなさいよ!」
的場P「だからってそんな怒んなくても……」
梨沙「それとアレはなに!」
的場P「アレ?」
梨沙「この前の収録で着た私服!」
的場P「あれなら洗ったよ」
梨沙「毛だらけなんだけど!」
的場P「え?」
梨沙「これ!」
的場P「それ出てた覚えない。出てないよそれ」
梨沙「いいわけしない! 男なら黙ってハイって言いなさいよ!」
的場P「……わかったよ」
梨沙「まだあるわよ。これなに?」
的場P「不在表だな」
梨沙「不在表だな、じゃない! 受け取り頼んだよね?」
的場P「その時手が空かなかった。てか、個人的なものなら寮の方にでも送ってもらってよ」
梨沙「ていうかなんでまだ事務所にいるの? 外出て仕事探してきなさい! 男は働いて頭下げてなんぼなの!」
的場P「…………」
梨沙「男は仕事でしか自分現せられないの。わかってるの!?」
的場P「……あぁ」
梨沙「それと仕事。動物系はやめて。汚いし臭い」
的場P「えっ? それは困るよ! あのアイドルと仕事はいってんだよ!?」
梨沙「向こうのアイドルとあたしのどっちが大切なの?」
的場P「…………」
梨沙「噂じゃ臭いらしいし、そんなのと仕事なんて無理」
的場P「そんなのただの噂じゃないか」
梨沙「とにかく近付けないで」
実際ハムスターをケージじゃなくてそのまま事務所に連れてくるのはどうかと思うよな
的場P「じゃあ共演NGにしとく」
梨沙「エヌジー? なにそれ」
的場P「させるなってこと。共演されないでくれってこと」
梨沙「それだと印象悪くなるわ。そういうのはしないでアンタの力でどうにかして」
的場P「それは無理難題だよ」
梨沙「パパったらそういうのにうるさいのよ。人を嫌うなって。バレたらヤだもの」
的場P「わかった。なんとかしとく」
梨沙「ごまかさないではっきり言って」
的場P「やるよ」
梨沙「それでよし♪」
的場P「この際だから聞いておく。他にはいない?」
梨沙「いる」
的場P「誰? また他んとこのアイドルか?」
梨沙「あ~次はうちかな? ほらあの臭いの」
的場P「臭い?」
梨沙「うん」
的場P「それさっきと同じ人じゃないか?」
梨沙「名前わかんないのよ」
的場P「特徴は?」
梨沙「臭い」
的場P「それ以外」
梨沙「……白い」
的場P「白い。他には?」
梨沙「冷たい」
的場P「冷たい?」
梨沙「そして臭い」
的場P「それはもういいよ」
梨沙「あ、他に思い出した。あの恐いプロデューサーいるじゃない? あの人に名前で呼ばれてた」
的場P「名前で? あ、もしかして城ヶ崎の妹?」
梨沙「違う」
的場P「臭いそうな要素持ってるのいないぞ? よく木登りとかするから臭うんだろ?」
梨沙「その臭いじゃない。なんていうか体臭?」
的場P「他に名前で呼ぶ人は……あっ、わかった──」
まゆ「ただいま戻りましたぁ」
薫「ただいまー!」
みく「あ、お帰りまゆチャン、薫チャン。外寒かったでしょ」
みちる「カレー出来てますよ」
薫「わーい!」
みちる「そしてここにはなんとあたし特製ナンが!!」
薫「ごはんは~?」
みちる「難癖つけられました! ナンだけに!」
みく「みくにすがらないで!」
まゆ「薫ちゃん。作ってくれたのは誰?」
薫「あ……ごめんなさい」
みちる「許します! ナンの様に広い心で」
薫「あ、おっきい!」
まゆ「美味しそうね。手、洗いましょう」
薫「うん!」
みちる「千切っては食べ! 千切っては食べ!」
みく「それにしてもここ人多いにゃ」
みちる「たしかにそうでフゴ」
みく「そんなわけで先輩は敬うにゃ」
みちる「あっ、あたしのお肉!」
みく「指導料にゃ!」
みちる「ここではあたしがセンパイです!」
みく「アイドルとしてはみくが先輩にゃ!」
みちる「時期的に変わんないですよ!」
みく「いいからよこすにゃ!」
みちる「あぁ、ナンがっ!」
みく「パリパリはいただいたにゃ!」
晴「お前らなにしてんだ?」
みく「あ、晴チャン」
アナスタシア「外まで聞こえてますね」
みちる「フゴ? フゴゴゴフゴフーゴ」
晴「なに言ってっかわかんねえよ」
みちる「珍しい組み合わせですね」
晴「そこでバッタリな」
みく「晴チャンは聞いてたけどあーにゃんは聞いてないよ?」
アナスタシア「アー……ついフラッと」
奏「そんなんじゃ、お尻叩かれるわよ?」
晴「おっ、奏じゃん」
アナスタシア「オシリ?」
奏「そう。お尻」
晴「叩くんか?」
奏「叩くの」
アナスタシア「…………」
晴「あっ、おい、飯は……行っちまった」
奏「フフ、お尻叩かれたくないんじゃない?」
晴「まぁ、そりゃ嫌だよな」
みちる「…………」
みく「みくの取らない……!」
みちる「あいたー!」
奏「フフ。ン、おいし」
みく「奏チャンまで!?」
晴「なぁみく、メシないの? カレーって言ったらメシだろ」
みく「ナンでも食ってにゃ」
晴「オレに当たんなよ」
P「それで何の用事?」
アナスタシア「…………」
P「君の事に手が回らない」
アナスタシア「…………」
P「なにか悩み事?」
アナスタシア「…………」
P「…………」
アナスタシア「…………」
P「……話がないなら作業に戻るよ」
アナスタシア「…………」
P「…………」
アナスタシア「…………」
P「……そんなにくっつかないで」
アナスタシア「…………」
P「……なんでスカウトされたかについては答えられるよ」
アナスタシア「…………」
P「ハーフだから」
アナスタシア「…………」
P「それが理由」
アナスタシア「…………」
P「それだけ」
アナスタシア「…………」
P「帰るならもう遅いから泊まっていきなね」
アナスタシア「…………」
P「ん、それじゃ」
まゆ「…………」
P「君も何か用事かな?」
まゆ「そんな他人行儀に言わなくてもぉ」
P「緊急の用事?」
まゆ「まゆもスカウト理由を聞きに」
P「じゃない」
まゆ「うふ♪ それにしてもあんな言い方しなくてもいいじゃないですかぁ。意地悪な人」
P「間違ってはいない。それで何の用事かな」
まゆ「何の連絡もなくて心配になって」
P「連絡しなくてすまない。計画は進んでる」
まゆ「そうですか」
P「呼んでもらいたい人がいる──」
晴「おはよう」
P「おはよう。眠そうだな」
晴「昨日はうっさくてな」
薫「せんせぇおはようございまー!」
P「…………」
薫「す!」
P「おはよう」
みく「おはやうにゃ……」
P「眠そうだね」
みく「ご飯は右か左かで討論してたの……」
みちる「真ん中派を忘れてますよ?」
奏「私の勝ちね」
みく「負けてないにゃ」
みちる「真ん中派を忘れてますよ?」
晴「どっちでもよくね?」
薫「あれ?」
晴「どうした?」
薫「いい匂い!」
晴「ハ?」
みちる「クンクン……じゅるり」
P「お弁当出来てるよ」
薫「ほんとだー! せんせぇありがとう!」
晴「こっちは誰の分だ?」
P「君たちの分」
みく「みく達のもあるの?」
みちる「おぉ~」
奏「こんなの作って……勘違いしちゃってもいいの?」
P「他意はないが嫌なら食べなくていい」
奏「ウソよ……おいしそうだから食べたいの」
薫「違うよ奏お姉ちゃん! おいしいよ!」
奏「フフ、そう?」
晴「食いたいならあんなこと言わなきゃいいのに」
みちる「フゴフゴ」
みく「それお昼でしょ? 今食べて大丈夫なの?」
奏「そろそろ時間だから出るわ。それじゃまた」
みく「みくも行くにゃ」
薫「行ってきまーす!」
P「行ってらっしゃい」
晴「んじゃ行ってくる」
P「ちょっといいかな」
晴「なんだ?」
P「これを」
晴「弁当? もう持ってるぜ」
P「君に特別に」
晴「オレに?」
P「あんまりお弁当に向かないけどね」
晴「中身なんだ?」
P「開いてからのお楽しみ。あまり振らないでね」
晴「オレがそんな風に見えるか? オレはみちるじゃねえ」
P「食べきれないなら誰かにあげてもいい」
晴「食いきれるよ」
P「それじゃいってらっしゃい」
晴「う~っす」
P「さて……」
ほたる「あの……なにか?」
P「来てくれてありがとう。とりあえず頭を拭いて」
ほたる「……はい……私にだけ雨が降ってきて……」
P「ベランダでガーデニングやってる人多いからね」
ほたる「あの、それでなんですか? あ……もしかしてバナナの皮で滑ったから責任取れですか? あの……今お金持ってないので……」
P「違う。そうじゃない」
ほたる「もしかしてとうとう……あぁ不運です」
P「やってほしいことがある。的場梨沙は知ってるか?」
ほたる「あ、はい。番組であったことあります。といっても直接あったことありませんけど……NGくらったので」
P「今回も会うことはないだろうね」
ほたる「あ、隠れるのは得意です。よくいない扱いされますから……されますから……」
P「やってもらうことは──」
奈緒「加蓮、死ぬな加蓮!」
加蓮「奈緒……私……もうダメみたい……」
奈緒「加蓮!!」
加蓮「約束……守れなくて……ごめ……んね……」
奈緒「加蓮! あたしと……あたしと映画観るんじゃないのかよ!」
加蓮「…………」
奈緒「おい加蓮……? 加蓮!? カレェェェェン!」
小梅「か……カット……」
加蓮「奈緒、間違えたでしょ」
奈緒「うっ、ま、間違ってないぞ」
加蓮「あそこ、映画じゃなくて絵画って言うところだよ?」
奈緒「てかこれのどこがビジュアルレッスンなんだよ」
加蓮「ごまかさない」
小梅「表情の……作り方……とか?」
奈緒「表情かぁ……」
小梅「うまく……笑えない……」
奈緒「あ~わかる」
加蓮「表情なんて意識しないもんね」
奈緒「うまく出来ないよな」
加蓮「でもあれはどうかと思うな」
奈緒「あれ?」
加蓮「奏」
奈緒「あれは型にハマりすぎてすごい」
小梅「…………」
奈緒「どうしたんだ?」
小梅「一人……いない……」
加蓮「ちょっと奈緒、腕痛い」
奈緒「また恐い話か?」
小梅「ううん……えっと…………梨沙ちゃんが……いないの」
アーニャ…w
はえええちお
奈緒「えっ、いない!?」
小梅「うん……」
加蓮「あ~もしかして嫌になって帰っちゃったかな。そんな感じだったもん」
奈緒「イヤになったって何でだよ?」
加蓮「さぁ。やる気なくなったとかじゃない? 私もそのタイプだからわかる」
奈緒「サボりか……ん?」
小梅「どうしたの……?」
奈緒「アーニャもいなくないか?」
加蓮「トイレじゃない?」
奈緒「マジか。いつのまに」
加蓮「演技に集中しすぎ。もっと私達みたいに力抜こうよ。ね、小梅ちゃん」
小梅「ゾンビのように~……」
加蓮「ように~♪」
奈緒「わかった、わかったからまとわりつくなぁ~!」
梨沙「……あ~やってらんない。演技なんて何が楽しいのかわかんない。ごっこ遊びなんてする年じゃないもの。それにオタクと根暗とギャルとレッスンなんてイヤよ」
アナスタシア「…………」
梨沙「何が梨沙のためになる、よ。なんたらプロジェクトだか知らないけど、そんな事よりパパに連絡して、ン?」
アナスタシア「…………」
梨沙「アレって……」
アナスタシア「…………」
梨沙「ケホケホ!」
アナスタシア「ア……」
梨沙「レッスンルームが近いから汗"臭い"わ~。シャワー浴びなきゃ~」
アナスタシア「…………」
ほたる「…………」
P『もしもし』
ほたる「……あ、すみません」
P『そっちは順調?』
ほたる「あ、はい。順調です」
P『嫌なこと頼んで悪いね』
ほたる「いえ……私もされたことありますから……あれは前の前の事務所でのことでした。私の不運が周りに周知され、周りの人の応対も変わってきた頃。朝、ロッカールームにいきました」
P『手は動かしてね』
ほたる「あ、はい。それでロッカーを開けると……中にはちり紙がたくさんありました……」
P『辛かったね。仕返しするなら手伝うよ』
ほたる「誰がやったのかわかってます。出来ることなら仕返ししたいですけど……私が放っておいてもその人事故に遭っちゃいまして……ウフフ」
P『それは拍子抜けだね』
ほたる「仕返し出来ないなんて……あぁ不運です」
P『仕掛けは済んだ?』
ほたる「あ、はい」
P『それじゃあ戻ってきて』
ほたる「はい」
P「あとは目撃させれば……」
まゆ「まゆ、最近思うんです。仲間外れって寂しいなぁって」
P「藪から棒になんだ」
まゆ「見えてる棒ですよぉ。今回もまゆを遠ざけて何のつもりですか? 知ってますよね。まゆが、好きな人の事で知らないことがあるのが気に入らない性格だって」
P「見張りなら任せられる。それ以外は手を出さないで」
まゆ「見張りといってもカメラもマイクも仕込み済みですしぃ。手持ち無沙汰」
P「それならその状態で監視を続けて」
まゆ「固定カメラだからつまんない……あ、いっその事誰かの小物に仕込むのなんて面白いかも。ピアスやネックレスなんていいかもしれません。なるべくならあまりユラユラしないのがいいですねぇ。まゆの他にチョーカーいたかしら」
P「そこで想像を膨らましててくれ」
誰も読んでないのにようやるな
小梅「ただい……ま……」
まゆ「お帰りなさい小梅ちゃん。外寒かったでしょう。鼻、真っ赤」
小梅「ちょっと……痛い……」
まゆ「今、温かいものいれるわねぇ」
奈緒「……おっす」
P「お帰り」
奈緒「加蓮置いてきてよかったんかな」
P「心配?」
奈緒「……ちょっと」
P「食堂に行って温かいの飲んできな」
小梅「いこう……?」
奈緒「あ……おう」
梨沙「あ~さっぱりした。あんなとこいたら汗だけじゃなくて陰気臭いのもついちゃう」
梨沙「オタク臭いの取れたかしら? スンスン……う~んいまいち自分じゃわからないわ。まっ、いっか。着替えよ」
梨沙「パパにあげるチョコどうしよう。やっぱ手作りがいいかな。ピンクの袋デコって……あ、でもそれだとクリスマスとかぶっちゃうか」
梨沙「……パパ喜んでたなぁ。あんな感じのでいいかな。ううん、あれ以上の作んなきゃ。そういえばパパに色目使ってたのいたっけ。パパ狙ってるのバレバレ。寒さで死んじゃえばよかったのに。だいたい病弱のくせに……」
加蓮「ハ~つかれた。あ、お疲れ~」
梨沙「お疲れ~」
加蓮「梨沙ちゃん今日どうしたの?」
梨沙「どうって?」
加蓮「レッスン。途中でいなくなったから心配したんだよ? 特に奈緒が」
梨沙「あ~え~っと……うん。ちょっと気分がのらなかっただけ。レッスンの気分じゃないなぁって」
加蓮「そうなんだ。わかるなぁ、その気持ち。たまにサボりたくなるときあるよね」
梨沙「そう。それじゃ今日はこの後用事あるから帰……なにこれ!?」
加蓮「どうかした?」
梨沙「あっ、いやなんでもない! なんでもないから!」
加蓮「ふ~ん」
梨沙「な、なんで下着に茶色いのがついてんの……! しかも後ろ!」
加蓮「誰かと電話?」
梨沙「えっ、うん。そんなとこ」
加蓮「早く着替えないとトレーナーさんに怒られるよ~?」
梨沙「そ、そうね……!」
加蓮「ねぇ、ほんとに大丈……あ」
梨沙「!!」
加蓮「あ~……そういうこと。はいはいはい」
梨沙「ち、違う! これはそういうんじゃなくて……!」
加蓮「隠さなくていいよ。私も昔入院してたときにやったことあるから。気にすることないよ」
梨沙「漏らしてない!」
加蓮「体調悪いときって水っぽくなるよね。電車が長かった? いつの間にかしたくなくなって気が付いたらってパターンかな?」
梨沙「だから漏らしてない!」
加蓮「うんうん。そうだね。漏らしてないね」
梨沙「信じてないでしょ!?」
加蓮「それよりお気に入りっぽいのだけど大丈夫? 白にその色は目立つし。よかったら医務室行って替えの下着もらってくるよ。少しサイズが大きくなるかもしれないけど、履いてないよりかはマシだから」
梨沙「だから違うの!!」
加蓮「そんな大声出すと」
ベテトレ「ロッカールームでお喋りしてる暇があったらレッスンを……ムッ、的場」
加蓮「あちゃ~」
ベテトレ「的場……貴様私のレッスンをサボるなんていい根性をしているな。サボっただけでなく堂々とここで休憩か? 私も舐められたものだ」
梨沙「こ、来ないでよ!」
ベテトレ「今隠したものを出せ。無理矢理取られたいか?」
梨沙「や、やだ!」
ベテトレ「自分から差し出せば今回の事は不問としてやる。さぁ、出しなさい」
梨沙「ぜっっっっったいにお断りよ!」
ベテトレ「しかたない……」
梨沙「アッ!!」
ベテトレ「まったく、なにかと思えば下着か。こんなものを隠すだなんていったい何を考えている。もしや年不相応な下着じゃないだろうな? 心の乱れはこういうところから始まる。ただでさえ世間の風当たりが強いんだ。こうなったら、改めさせてもらうしかな……い……な」
梨沙「…………」
ベテトレ「的場。私の事をどう思ってるのかわからないが、いくら私でも体調不良の者に無理矢理レッスンさせるほど鬼ではないぞ。体調不良なら体調不良と言ってくれれば休ませる。相応の理由があるならそれは仕方のない事だからな」
梨沙「ち……ちがっ」
ベテトレ「今から医務室に行くぞ。この下着は汚れ物の洗濯に出しておく。心配するな。バレないようにする。それと北条」
加蓮「はい?」
ベテトレ「この事はくれぐれも口外しないように」
加蓮「は~い。私も気持ちわかるから大丈夫ですよ」
ベテトレ「うむ。それでは的場。準備が出来次第すぐに医務室に──」
加蓮「たっだいまぁ!」
P「いらっしゃい」
奈緒「おっ、加蓮。遅かったな」
加蓮「あ、奈緒」
奈緒「居残りどうだった?」
加蓮「自主練っていってくれないかなぁ。バッチリだったよ」
奈緒「そっか。今温かいの飲んでるんだけど加蓮もいるか?」
加蓮「用事終わったら行くよ」
奈緒「おう。待ってるな」
加蓮「うん。さてと」
P「面白いものは見れたか?」
加蓮「面白いものってカレーのついた下着のこと?」
P「わかったか」
加蓮「さすがにね。カレーかそうじゃないか見抜くなんて朝飯前。というか間違えないでしょ」
P「感想は?」
加蓮「スッキリしたかな。でもさぁ、よく本人にああいうこと言えるよね」
P「何の事だ?」
加蓮「君は悪口言われてる、なんていうかな普通」
P「事実を話したまでだ」
加蓮「たしかにそんなに素行はいい方じゃないけど同類っぽいのに言われてるなんてね」
P「同族嫌悪ってやつだ」
加蓮「それだと私が梨沙ちゃんと同類ってことになるけど?」
P「同類だろ」
加蓮「あ、ひどーい。傷付いた。あーあ、この傷はなかなか癒えないだろうなぁ」
P「何がほしい」
加蓮「バッグと服。って言いたいところだけどポテトがいいかな。最近あんま食べれてないし」
P「用意しておく」
加蓮「それにしてもPさんってよくわかってるよね」
P「何がだ?」
加蓮「どうやったら女子が嫌悪するかって事。嫌いな人と一緒にされる事ほどイヤなことはないよ」
見とるで
P「そこまで効果的だったか」
加蓮「私に対する返事でわかる。普通に返事してたけど抑圧ないし。まるで病院の先生みたい。バレないようにバレないようにって注意するあまりバレバレみたいな」
P「患者を嫌ってるのか」
加蓮「結構いるらしいよ。迷惑な患者。病気になりたくてしかたないーって人。病気になれればなんでも通るって思ってる人。ふざけんなって話だよね」
P「なりたがるのは健康で病気の怖さを知らないからだな」
加蓮「なんでだろうね。尋常じゃなくて恐いのにそこまでして病気になりたいんだろ」
P「得をする人がいるんだよ。生活保護とかね」
加蓮「か弱い女子高生には重い話。まぁでもさ……こんなに怒ったの久しぶりかな」
P「ストレス発散できてよかったよ」
加蓮「そのストレスを持ってきたの誰かな~?」
P「ナゲットもつけよう」
加蓮「ラッキー♪ 小学生の言うことだから流すんだけどさすがに限度があるよね」
P「病弱って得。こんなこと言われたら怒るのも納得できる」
加蓮「自慢できる話じゃないけど、苦しんでる子や泣いてる子見てきた立場としては、これくらいで済ませたことに驚いてる」
P「それだけ逆鱗に触れたってことだ」
加蓮「それじゃポテトとナゲット楽しみにしてるね♪」
P「うん」
加蓮「それでは奈緒でもからかいにいきますか。奈緒~?」
まゆ「加蓮さんとのお話楽しかったですか?」
P「楽しい話はしていない」
まゆ「上機嫌で部屋を出ていきましたよ?」
P「頼んだことをしてくれたからお礼をしてたんだ」
まゆ「まゆにもくれますか?」
P「何かしてくれたらね」
まゆ「それでは早速……三船さんがそこで待ってます」
P「わかった」
まゆ「それじゃあ私はこれで。何かあったらまゆを頼ってくださいね。うふ、うふふふふ……」
美優「あの……これ」
P「お疲れ様です」
美優「いえ、そんなことは……」
P「慣れない人と話すのは疲れますよね。しかもそれを録音するとなると特に」
美優「はい……」
P「録音は後で聞きます。彼と話していてどうでした?」
美優「梨沙ちゃんの事を考えてるいいプロデューサーだと思います」
P「プロデューサーですからね。何か思うところがあるみたいですね」
美優「一事が万事ですね」
P「というのは?」
美優「アイドルってもっと華やかなものだと思ってました。実際に華やかではあるんです。華やかなんですが、やはり大人の性なんでしょうか……暗いところが見えてしまって……」
P「それで落ち込んでるわけですね」
美優「OLをやっていた頃はする立場だったのに、アイドルになってされる立場になってみると見方が変わるんですね」
P「普通なら自分を決めるのは自分ですが、アイドルや芸能界は自分を決めるのは他人なんですよね。人からの評価、評判、願望。それが自分を決定するんです」
美優「私も噂されてるんでしょうか」
P「されてますね。根も葉もないものだったり、何気ない発言が曲解されていたり」
美優「…………」
P「致命的なものはないので安心してください」
美優「……はい」
P「まだ何かあるみたいですね」
美優「奈緒ちゃんが……奈緒ちゃんの私を見る目が少しおかしいような気がして」
P「どんな風にですか?」
美優「戸惑いとでもいうのでしょうか……困惑してるように思えます。なのでなにか聞いてないかと思って……」
P「何も聞いてません」
美優「そうですか……」
P「この事を頼んだのはオレですから後で聞いておきますよ」
美優「お願いします。私からも聞いてみます」
梨沙「あーもう! ロリコンたちキモい!」
文香「…………」
梨沙「なんなのあれ。野太い声で人の名前呼んで! 名前呼んでいいのはパパだけなの!」
文香「…………」
梨沙「プロデューサーもプロデューサー! あいつらに言っといてよね! 名前で呼ばれるだけで背中が気持ち悪くなる!」
文香「…………」
梨沙「ハ? なに首縦に振ってるの? 振ってない? 音でバレバレよ!」
文香「…………」
梨沙「ちょっとありす! ねえ聞いてるの!? ありす! あっ、切った!」
文香「…………」
梨沙「腹立ってしょうがない! 誰かいないの誰か!」
文香「…………」
梨沙「今週は根暗によく会うわ……ハァ……こういうのなんて言うんだっけ? 気が寝入る?」
文香「気が滅入る……ではないでしょうか……?」
梨沙「うわっ、しゃべった!」
文香「突然……すみません……」
梨沙「いるんだかいないんだかわかんなくてキモい」
文香「申し訳ありません……ですが……言葉は正しく用いた方が……良いかと思いまして……」
梨沙「こんなんじゃパパへのプレゼント作れないじゃない。根暗まで包んじゃないそう」
文香「…………」
梨沙「どっか行こっ」
乃々「──あの……」
文香「…………」
乃々「なんかここ来てからおかしいんですけど……少し怖いんですけど」
文香「…………」
乃々「あの……とりあえずそこは森久保の場所なので……退いてくれると……はい」
文香「あ……すみません……」
乃々「わ、わかればいいんです……」
文香「…………」
乃々「…………」
文香「…………」
乃々「…………」
文香「…………」
乃々「……あの……」
文香「……はい……?」
乃々「あ……な、なんでもない……です……けど」
文香「…………」
乃々「…………」
文香「…………」
乃々「顔色すごいんですけど……怖いんですけど……」
文香「…………」
乃々「……ポエムが読めないんですけ」
文香「実は……」
乃々「ど、ひぃ……! い、いきなりしゃ、しゃべらないでくださいんですけどっ」
文香「あ、すみません……」
乃々「…………」
文香「…………」
乃々「そ、それで、なんですか?」
文香「実は……」
乃々「実は……?」
文香「名前は伏せますが……年端もいかない女の子に…………きつい物言いをしてしまって……」
乃々「は、ハァ……?」
文香「それまでは……全く……全然…………これっぽっちも……そんな事を言う気はなかったんです……ですが……」
乃々「ひ、ひとつ聞きたいんですけど……」
文香「なんでしょう……?」
乃々「何を言われたのか……その……はい」
文香「正確に……琴線に触れたのがこれだと……言えないのですが…………たしか……根暗だったと覚えています……」
乃々「ネクラ?」
文香「事実無根の根に……暗中模索の暗です……」
乃々「な、なるほど……」
文香「何故かそれが……私の琴線に触れたらしく……次の瞬間には……」
乃々「きつい物言いをしていた……ですか……」
文香「はい……今考えてみれば少し前から……」
乃々「…………」
文香「……あ、すみません」
乃々「い、いえ……ま、まぁ……森久保もたまにそういう時ありますけど……口には出せませんけど……」
文香「これは……何なのでしょう……」
乃々「さ、さぁ」
まゆ「こんばんはぁ」
乃々「ひっ……!」
まゆ「あ、乃々ちゃん。ここにいたんですかぁ」
乃々「も、森久保に何か?」
まゆ「乃々ちゃんが部屋にいなかったから心配になって捜してたの。ここで何を?」
乃々「え、絵本読みに来ただけですけど……」
まゆ「絵本を?」
文香「お恥ずかしながら……後学のためにと……絵本も読んでいるのです……」
まゆ「そういえばPさんが言ってました。将来は絵本作家になりたいって」
文香「正確には児童文学ですが……」
乃々「あ、あの人のところに行かなくていいんですか……? あ、文句じゃありませんけど……その……えっと……はい」
まゆ「今回はまゆ仲間外れ状態なの。酷いと思わない?」
乃々「ハ、ハァ……?」
まゆ「次の準備が出来たって話してくれましたけど……ちょっと寂しい」
文香「何かしらの考えがあっての事…………ではないでしょうか? あ、いえ……確証はありませんが……」
まゆ「でも寂しいものは寂しいですよぅ」
文香「そういったもの……でしょうか?」
まゆ「そういったものです。そんなわけですので机の下に入りに来たんですけどいいでしょうか?」
乃々「最初と目的変わってるんですけと……」
まゆ「はい?」
乃々「な、なんでも……ありませんけど……」
文香「この様なところで良ければ……」
で、この三文芝居は延々続くん?
嫌なら見なければと何度言えば
乃々「…………」
まゆ「…………」
文香「…………」
乃々「あの……」
まゆ「はい?」
乃々「えっと……笑顔で何を?」
まゆ「お茶いる?」
乃々「あ……っと……」
まゆ「いる?」
乃々「あ、はい……」
まゆ「文香さんはいりますか?」
文香「私は、結構です……」
まゆ「はぁい」
乃々「…………」
まゆ「フンフンフン、フフフンフンフーン♪」
乃々「あの……」
まゆ「はい?」
文香「…………」
乃々「えっと……少し、少しだけセマイのでその……も……少しそっちにいってもらえると助かるん……ですけど」
まゆ「わかりましたぁ」
文香「…………」
まゆ「…………」
乃々「…………」
まゆ「大切な場所って、いつの間にかなくなっちゃうものなの……」
乃々「いまの森久保みたいに……」
まゆ「文香さぁん……!」
文香「私に泣きつかれても……その……」
乃々「じょ、冗談ですけど──」
うるせぇゴミカス
さっさとしね
梨沙「ハァ!?」
的場P「なに?」
梨沙「何じゃないわよ! 仕事断ったってどういうこと!?」
的場P「共演NGだから断ったんだけど……」
梨沙「男は仕事でしか自分表せれないから仕事しなさいよ!」
的場P「いや、だから仕事した結果がこれなんだけどさ」
梨沙「仕事断るのが仕事って何!」
的場P「NGにしたのはそっちじゃないか……そもそもそんな言葉誰から……」
梨沙「関係ない! あぁもう今週はいいことない! パパへのプレゼントも買えないし、疫病神女は近くによってくるし。あんなの撮影現場に連れて来るのが間違いなのになんでわかんないのよ」
的場P「ちょっとどこ行くの。これからレッスンが」
梨沙「ない。そんなことよりプレゼントが大切なの。じゃね」
的場P「なんなんだ……そういやこの前選んだプレゼントどうした?」
梨沙「ハァ? 別にどうしたっていいじゃない。アンタに関係ないでしょ」
的場P「関係ないって……一応協力したじゃないか」
梨沙「アンタじゃやっぱダメだったわ。パパと違って顔もなにもかもダメだから。コンランするってああいうこというのね。勉強になったわ」
的場P「えっ、それって……」
梨沙「じゃね」
的場P「あっ、ちょっと……」
未央「むむっ、むむ~」
藍子「どうしたんですか?」
未央「おやおや? 敬語ですかな?」
藍子「なにか悩んでるようだったから……」
未央「あ、うん。そうなんだ。この前、ビーズとか使ってアクセ作ったじゃん?」
藍子「楽しかったぁ~」
未央「未央ちゃんとしてはまだまだ作れたような」
藍子「わっ、楽しみですねぇ」
未央「ふっふっふっ、楽しみに待ってていてくれたまへ。あ、それでねそのアクセなんだけどさ、どこやったかなって思って」
藍子「家じゃないですか?」
未央「まだ完成させてないから事務所のロッカーに入れて置いたんだけど……う~ん」
別に来なくても誰も待ってないから安心しろよw
藍子「もしかして置き忘れ?」
未央「それはないと思うんだけどな~。あ、もしかしてあまりの出来の良さに誰かがもらっちゃったとか!?」
藍子「カワイイ出来でしたからね~」
未央「でも未央ちゃんはへこたれないのだ。だってプレゼントだから!」
藍子「誰かにあげる予定だったんですか?」
未央「あーちゃんにあげようと思って……ほら、あのお店紹介してくれたのあーちゃんだしさ」
藍子「そんなことしてくれなくてもいいのに」
未央「え?」
藍子「だってそうしたらお返しにもっといいお店紹介したくなっちゃう」
未央「なんと、あれ以上のお店があるというのかぁ!?」
藍子「フフッ」
梨沙「うっさ……こっちは作り直してんだから静かにしてよ」
未央「おやおや? さっきから一人でなにしてるのかな?」
梨沙「ッ! ちょっと、手元が狂ったじゃない!」
未央「あ、ゴメン。ビーズのアクセサリー?」
梨沙「趣味じゃないから作り直してるのよ。で、なんのよう?」
未央「いや~気になっちゃって。誰かへのプレゼント?」
梨沙「誰でもいいじゃない」
未央「あやしいですなぁ~。もしかして好きな男の子とか!?」
梨沙「パパ以外の男子とか興味ない」
未央「ありゃ?」
藍子「…………」
未央「ねぇ、それって……」
梨沙「ア?」
未央「あ、いやその形どこかで見たな~って思って」
梨沙「ふ~ん」
未央「私が作ったのに似てるかも~って……」
梨沙「ハァ? アタシが盗んだって言いたいの?」
未央「あ、いやそうじゃなくて、その……ごっ、ゴメン。やっぱ勘違い、かな……」
梨沙「人疑うにしても調べてから疑いなさいよ。イメージだけ先走らせるんじゃないわよ」
未央「ゴメン……」
藍子「…………」
梨沙「あー気分悪い」
未央「あ……行っちゃった──」
蘭子「ナーハッハッハッ! 我が地獄の業火に焼かれるがいい! 愚かさに身を焦がせぇい!」
輝子「ヒャー! ハハハハァ! 回れ回れェ! 臓物を飛び散らせろォォォ!」
菜々「グ、グロイ……」
小梅「ウサミン星も……こ、こんな……感じ?」
菜々「い、いえ……そもそもウサミン星とはなんの関係もないですって。たしかにウサって書いてありますけど……」
小梅「そうなんだ……あ……輝子ちゃん…………それは……裏にある工場から……入って……」
ほたる「弔うだけで経験値がもらえるなら私はどのくらい成長してるんでしょうか……フフ」
歌鈴「私に言われても……家は神社ですし……」
加蓮「あのさ」
奈緒「ん?」
加蓮「夜7時から狂暴になるってなんかいい子だよね。しかも一秒と誤差なく毎日」
奈緒「生ける屍でも規則正しい生活をしてるというのにあたし達ときたら」
加蓮「達? ノンノン。達じゃなくて奈緒だけでしょ? 知ってるよ。奈緒が夜中起きてるの」
奈緒「うっ……それを言われると……」
蘭子「ムッ、意識の海に刹那に浮かぶ幻の大陸……」
菜々「これってアレですよね? ライトセー……」
輝子「ヒャッハァー! ロードロォォォォラーだァァァァァ! アヒャヒャヒャ」
小梅「清掃車も……オススメ……」
未央「…………」
菜々「あ、未央ちゃんお帰りなさい」
未央「あ……ただいま……」
菜々「どうかしたんですか?」
未央「ううん。なんでもない」
菜々「はぁ……?」
みちる「フゴロロロォォォ」
みく「緑に光るもの食べるからにゃ」
みちる「だって、青々としてたから!」
みく「青々としたホットドッグ食べるの!?」
みちる「ほうれん草を練り込んだパンを作れば再現は可能かと……ハッ!」
みく「えっ、作るの?」
未央「…………」
菜々「?」
未央「ところでこれ何?」
菜々「以前菜々が参加したゲームのイベントでお世話になった人から貰ったものです。菜々の趣味ではなかったので放置してたんですけど、ここにも置いてあるので持ってきました。オンラインもあるので複数人で出来ますし」
未央「ふぅ~ん」
菜々「未央ちゃん?」
輝子「アタシの叫びを聞けェェェェェェェェ!」
蘭子「マンドラゴラの阿鼻叫喚」
未央「……よし! 未央ちゃんも混ぜて混ぜて♪」
菜々「未央ちゃん!?」
加蓮「奈緒……私……もうダメみたい……」
奈緒「加蓮! がんばれよぉ! 加蓮」
加蓮「最後に……ホットドッグ…………食べ……た……かっ……」
奈緒「加蓮? おい、ウソだろ加蓮。加蓮!」
未央「それどうやるの?」
奈緒「うわぁぁ! お、脅かすなよぉ」
加蓮「まずはコントローラーを持って」
未央「ふんふんそれでそれで?」
奈緒「あ、おい無視か? あたしの事は無視なのかぁ?」
加蓮「で、そこ押すと」
未央「おおっ!」
奈緒「てか、こういうのやったことあるのか?」
未央「ん? あ~、たしかどっちかが持ってたからね。ところでこの女装してるヘンタイは誰かな?」
加蓮「奈緒だよ」
未央「……未央ちゃんはどんな趣味でもナオナオを受け入れるよ」
奈緒「いいじゃなんか。ゲームの中でくらい変な格好しても。そんなこといったら加蓮なんてヒゲだぞ!?」
加蓮「ダンディズム」
未央「なるほどダンディズム」
菜々「…………」
小梅「?」
菜々「…………」
小梅「どう……したの?」
菜々「あぁ、いえ。なんでも!」
小梅「未央ちゃん……?」
菜々「えっ? あ~……はい」
小梅「楽しそう……だね……」
菜々「でもなんだか……泣いてるような気が……」
小梅「風……が……?」
菜々「いや、別に菜々は中二病じゃないですよ。いろいろ気になりますが、まぁ……」
文香「そこの角に本が落ちているので……拾っておいて損はない……かと」
未央「おぉ!? ふみふみいつの間に!?」
文香「先程からいましたが……」
奈緒「何冊でも持てるから気にせず拾えよな」
文香「知識が武器になる……なんと素晴らしい世界なのでしょうか」
未央「未央ちゃんの新たな魅力、ここに誕生ぉ♪」
菜々「よしとしましょう♪ ウサミーン……ハッピー! キャハッ♪」
輝子「燃えろ燃えろ! 燃えちまえェェェ!」
蘭子「地獄の舞踏会!」
輝子「ダンスパーティーだぜェェェェェェェ! ヒャハハハハハハー!」
つっまんねぇ
結局なんのゲームなんだ…
まゆ「ただいま戻りましたぁ」
未央「あ、ままゆ」
まゆ「こんばんは未央ちゃん。盛り上がってるけど何をしてたんですか?」
未央「みんなでゲーム」
まゆ「あら、楽しそう」
未央「Pさんどこにいるか知らない?」
まゆ「今出掛けてるの。なにか用事?」
未央「あ、うん。ちょっとね……そっかいないか」
まゆ「?」
奈緒「おーい未央ー?」
未央「あ、ゴメン。今行くー!」
まゆ「今からお夕飯作るから待っててくださいねぇ」
未央「あ、私も手伝うよ」
まゆ「未央ちゃんお料理できるの?」
未央「なにおぅ?」
まゆ「うふ♪」
まゆ「──そんなわけで未央ちゃんがなにか用事があるようです」
P「そうか。もう遅いから明日聞く」
まゆ「そうしてください。未央ちゃんも遊び疲れて寝ちゃいました。ところでお墓参りはどうでした?」
P「掃除をしてきた」
まゆ「汚れてましたか?」
P「汚れてた。あまり行けてなかったからね」
まゆ「……そうですか。今回は時間がかかってるようですが、まゆ手伝いましょうか?」
P「君には頼んでることがある。それをやっててほしい」
まゆ「直接関われてないようで寂しいんですよ?」
P「寂しい思いをさせてすまない」
まゆ「終わったあとはたぁっぷり甘えさせてもらいます♪」
P「あぁ」
まゆ「何してもらおうかしらぁ。お腹枕にしようかしら。オーソドックスに腕枕? あ、添い寝もいいかも。うふふ♪ あら? 誰か来ましたねぇ。まゆとPさんの空間を邪魔するのは誰ですかぁ?」
P「三船さん」
まゆ「まだ見えてないのにどうしてわかるんですか?」
P「呼んだのはオレだから」
まゆ「なんでですか? なぜ呼んだんですか?」
P「頼んでたことがあるからその報告」
まゆ「ふぅん」
美優「夜分遅くにすみません」
まゆ「こんばんは三船さん。寒かったでしょう。なにか温かい飲み物持ってきますねぇ」
作者自身の気持ち悪さとウザさがなぁ…
P「持ってきてくれましたか?」
美優「はい。2通受け取ってきました」
P「ありがとうございます」
美優「…………」
P「どうしました?」
美優「その中身は……」
P「察しの通りの内容です」
美優「そうですか……」
P「気持ちはわかりますが、あなたが落ち込む話でもないですよ」
美優「それじゃ私はこれで……」
P「今日はどこで寝るんですか?」
美優「藍子ちゃんの部屋で寝ます。最近眠れないのでお茶を飲んで寝ているらしく、私も飲んでみようかと」
P「寝る時間には気を付けてください」
美優「はい。あ、それと……」
みちる「フゴルルル……さ、ささ寒い」
小梅「寝たら……死んじゃうよ……?」
輝子「中には、入れな、ないのか?」
みちる「中でお楽しみ中でしょうし、邪魔しちゃいけません。それに暖まりたいならここにフォカッチャが……し、死んでる!」
小梅「冷たく……なっちゃってる…………ね」
みちる「それでも中はまだ温かハグッ……くない……」
P「待つなら中に入りなよ。室内廊下で凍死するぞ」
みちる「フゴジュル」
小梅「鼻水……」
まゆ「いらっしゃい」
みちる「おじゃじゃじゃじゃ」
まゆ「口が回ってないわよ? ひゃっ」
小梅「手、冷たい?」
まゆ「んもぅ小梅ちゃん!」
小梅「フフッ」
P「それで何の用事?」
みちる「わからない事があって来ました」
P「わからないこと?」
みちる「大自然の中で生きることの難しさを学びました」
P「学んだのか。それで?」
みちる「動物とのふれあいも学びました」
P「それはよかった」
みちる「ゲームって奥深いですね」
P「奥深いね」
みちる「そこで質問なんです」
P「やっと本題だね」
みちる「マモ……マモス……」
P「何?」
みちる「マモス……フィット?ってなんですか?」
P「なんだって?」
みちる「あれ、違いますかね。なんだったっけ?」
小梅「マモス……フィート?」
輝子「フットじゃなかった、か、かな?」
みちる「とにかくしの意味がわからなくて。愛称なのはわかるんですけど……なんですか?」
P「言いたいことがわからない」
みちる「言ってることがわからないのであたしも何を聞きたいのか……英語難しい」
小梅「英語……なの?」
みちる「あっ、でも警察に一泡ふかせてやる!ってのはわかりました」
P「何が聞きたいのかわからない。英語の事ならアナスタシアさんに聞いてみればいい」
みちる「ロシア人なのに?」
P「英語もできる」
みちる「オォ~イェイ」
小梅「…………」
みちる「そういうことなら今度聞いてみます。それじゃあたし達はこれで」
輝子「あ、そうだ。こ、これを……今週の分、だ」
P「ありがとう」
みちる「キノコ?」
輝子「た、ただのキノコじゃない……私のあ、あ愛情が、詰まった、キ……キノコ、だ」
みちる「ほほう」
まゆ「お待たせしました。みんな、ココアよぉ」
みちる「お邪魔しました」
まゆ「え?」
みちる「え?」
まゆ「まゆの淹れたココア……飲んでくれないんですか?」
みちる「もう夜も遅いですし、寝る前に甘いものは……」
まゆ「本当に……飲んでくれないの?」
みちる「飲みたいのは山々なんですが……」
P「オレを見るな。たまにはいい。処理するのも大変だからな」
みちる「それではいただきます!」
まゆ「熱いから気を付けてください♪」
まゆ「──大好きーだよー囁いてよー頬ペターがまぁ♪」
P「…………」
まゆ「さっきからボーッとしてどうしたんですか?」
P「ミスをしてね。出しっぱなしにしたのがいけなかった」
まゆ「ゲームの事ですか? 珍しいですね。Pさんらしくないミス」
P「やることが多くてね」
まゆ「他に何をやってるのかは知りませんけど気を入れてください」
P「気は入れてる」
まゆ「まゆを頼らないからそうなるんですよ? もっと、もぉっとまゆを頼ってくれていいんですよぉ?」
P「頼るべきときはそうしてる」
まゆ「まゆは最初から最後までまゆだけで、酷使してくれてもかまいません」
>>180
喋りかけんなカス
P「頼めることは頼んでるし、頼れることは頼ってる」
まゆ「好きな人のためにはもっと協力したくなるのがまゆなんです」
P「それなら明日頼みたいことがある」
まゆ「なんでもいってください。掃除に洗濯、朝の目覚ましから夜のお世話までなんでもします♪ あっ、朝抜きもしますよ?」
P「明日はみんなと協力して的場梨沙と遊んでくれ」
まゆ「遊ぶ?」
P「ただ遊んでくれればいい。メンバーはそんなに多くない。本田さんに神谷さんに晴」
まゆ「そしてまゆの四人ですか。私の担当プロデューサーに話は通しておきます。彼、見た目通りのお節介で。いつもはそれなりに嬉しいんですけどこういう時はただ厄介なだけなので」
P「お節介なのが彼の長所だと思うが……そこの調節はまかせる」
まゆ「監視となるとなにか持っていった方がいいですね。編み物なんてどうでしょう? やってて違和感がない上に誰も気にしません」
P「明日のみんなの予定はバラバラだがお互いに連絡は密に取り合ってほしい」
まゆ「未央ちゃんのアドレスは入ってるけど晴ちゃんの入ってたかしら?」
P「個人で携帯電話持ってないから無理だな。持っているとしたら"防犯"のために持たされてる社内用のしかない」
まゆ「それなら連絡は直接会ってするしかありませんね」
P「アイドルとしての仕事は入ってないから張り付くのは楽だろう」
まゆ「サッカーに誘われたらどうしましょう」
P「なるべく時間を長く取ってほしい。そうだな……働ける時間ギリギリが理想的だ」
まゆ「夜の十時前ですね。わかりました。任せてください」
P「任せはするがとりあえずの計画を聞かせてほしい。誰をどう動かすか」
まゆ「晴ちゃんは運動したがると思いますが室内なので出来ることは限られます。それに外に出られるとその流れで帰られる可能性があるので室内に留めます」
P「それからどうする」
まゆ「遊び道具は以前未央ちゃんが持ってきたものがあるのでそれを使います。上層階から今のところに移っているので取るのも楽ですし、目を離す時間がかなり短いのは精神的に楽です」
P「なるほど。他二人はどう動かす?」
まゆ「未央ちゃんはノリが良いので提案をすれば協力してくれます。ですが、発想力があるので突拍子のない行動を取られる可能が捨てきれません。だから釘を刺す必要があります。といっても傷付けるわけじゃありませんよ?」
P「それはわかってる」
まゆ「ならうれしいです♪」
P「具体的にはどう釘を刺す」
まゆ「やっておかなければならないことは外に出ないことです。撮影か或いは社内と言えど暗くなると危ないと言えば外に出なくなります」
P「撮影を理由に使うのはお勧めできない。その撮影を見に行こうとする可能が大きい」
まゆ「未央ちゃんは演劇をやっていますよね? 部外者がいることによって気が散って撮影に支障が出ると言えば行かなくなります。あくまで予想ですが」
P「残る一人はどうする」
まゆ「奈緒さんといえば最近私の事を妙な目で見ていることがあるような気がするんですけど何か心当たりありませんか?」
P「本人に聞いてみればいい」
まゆ「聞けないからいってるんですよぉ。私にも遠慮や心遣いはあるんですよ?」
P「知ってる。それでどう動かす」
まゆ「そうですねぇ──」
晴「あっ! ちくしょう!」
未央「イッエーイ! 未央ちゃんの勝ちぃー!」
晴「もう一回!」
未央「いよーし、もう一回だね!? いっくよーせーの」
梨沙「……ハァ」
未央「ホイッと」
晴「させるかっての」
未央「オオッ!?」
晴「っしゃ! 勝ちぃ」
未央「うわ~負けたー」
梨沙「…………」
晴「お前さっきからどうした?」
梨沙「……どうもしない」
未央「リサリサも遊ぼうよ」
梨沙「パス。そんな子どもっぽい遊びやだ」
未央「バドミントンは嫌い?」
晴「これブタじゃね?」
梨沙「ここにいるより早くパパのところに帰りたいんだけど」
晴「しかたねえだろ。もう6時過ぎてるから迎えがくるまでこの部屋で待機しなきゃいけねえんだから」
梨沙「で、その迎えはどこ?」
未央「プロデューサーは他のアイドルの撮影に付き合ってるからもう少しかかる……かな?」
梨沙「かかるのか、かからないのかどっちよ……ったく。てか、あのプロデューサーに送ってもらうとか、知らない人がみたらただの連れ去りよね」
晴「あ~、たしかに」
未央「こらこら、そんなことを言ってはダメだよ?」
晴「でもあんなのに迫られたらオレでもビビるぜ」
梨沙「スカウトに行ったら絶対に警察が付いてくるプロデューサーなんて問題よね。まっ、アタシだったらパパに言いつけちゃうけどね♪」
未央「プロデューサーの評判って……」
まゆ「お待たせしましたぁ」
晴「おっ、よっすまゆ」
まゆ「お腹空いてると思って軽食持ってきたの。よかったら食べてください♪」
晴「マジか。あ、もしかして菜々んとこの?」
まゆ「はい」
晴「ハムもーらい」
梨沙「アンタ意地汚いわね」
晴「あ? こういうの早い者勝ちだろ。遅いやつがいけねえ」
未央「まあまあ。まだまだたくさんあるし仲良く食べよう♪」
奈緒「焦ってノドに詰まらせるなよ」
晴「おっ、飲み物サンキュー」
未央「せめて座ろ。ね?」
晴「ん? あぁ」
まゆ「お手拭きは一杯ありますからねぇ」
梨沙「ったく……ん?」
奈緒「何?」
梨沙「食事前にイヤなもん見た」
奈緒「は?」
梨沙「顔に毛虫ついてる」
奈緒「エッ!?」
梨沙「あ、違った。ただの眉毛だった。ゴメン」
奈緒「このっ……!」
梨沙「はぁ~こんなとこから早く帰りたい」
未央「お~いかみやーんなにしてんのさー?」
奈緒「えっ、ちょっ……ちょっと」
未央「リサリサもおいでよ。サンドイッチおいしいよ。あ、もしかしてクラブハウスサンド派?」
梨沙「…………」
未央「さっ、いこ。かみやん列車しゅっぱーつ!」
奈緒「お、押すなって!」
梨沙「……チッ」
晴「…………」
梨沙「何? アンタも怒りたいわけ?」
晴「なんかお前ダサい」
梨沙「…………」
つまらないのに長いとかBIG魔王クオリティですわ
晴「前はこんなやつだと思ってなかったけど……勘違いってのだったな」
梨沙「アンタに言われたくないわ。人を心配させてばっかの子に」
晴「オレのどこが心配させてるってんだよ? あ?」
梨沙「少しは考えたら? なんでも人に聞かないでよ。自分のパパにでも聞いてみたら? ま、アンタに似て頭悪いだろうけどね」
晴「ア? オヤジは関係ないだろ」
梨沙「もしかしたらそのダサくてセンスのカケラもない服装のせいで心配させてるのかもね」
晴「ハァ? これのどこがダメなんだよ」
梨沙「だから少しは考えなさいよ」
晴「さっきから黙ってりゃなんなんだよお前」
梨沙「黙ってないじゃん」
晴「ア?」
未央「おぉーっと待ったぁー!」
晴「ア?」
未央「洋服のことならスーパーコーディネーターの未央ちゃんにお任せあれ!」
晴「なんで未央に頼むんだよ。てかそんなことやってんのか?」
未央「うおぉう……疑いの眼差し……こう見えても千葉コーディネーターの名を欲しいままにしてるのだよ!」
晴「つか今はそんなことよりこいつの……」
奈緒「まあまあ晴ちゃん」
晴「奈緒までなんだよ。おい、ちょっと離せって……オレはアイツに一言言わないと気がすまな……だぁー離せって!」
奈緒「今は我慢。な?」
晴「ガマンならないんだよ」
奈緒「……とにかく今は我慢して」
晴「……ったく。わかったよ」
奈緒「助かる」
晴「まぁ、オレも少しは学習ってのしてるしな」
未央「なんと、そんな組み合わせが!」
晴「なんか心配になってきた」
奈緒「大丈夫だって……たぶん」
梨沙「バチ? そんなの当たるわけないじゃない」
未央「いやいや、わかりませんぞ?」
梨沙「なにそのキモいしゃべり方。この前コスプレしてたのも言ってたけどバチなんてものないに決まってるじゃない。転けるのだって単にトロいだけだし鈍くさいだけ。他のもののせいにしてるんじゃないっての」
未央「え、知らないの? この事務所あった事件。あるアイドルがプロデューサーのアドバイスを聞かなくてファンに……」
梨沙「作り話にひっかかるほどバカじゃない」
未央「冷めてるなぁ──」
うんこ
晴「ただいまーっす」
未央「たっだいまー!」
P「いらっしゃい」
晴「ハァ~なんか疲れた」
未央「でも楽しかったね!」
晴「そうかぁ? オレは疲れただけだぜ。あの後も梨沙のワガママに付き合ってよ」
未央「ちっちっちっ、リクエストに答えるのも司会進行の役割なのだよ」
奈緒「カフェの営業時間過ぎてたけどな」
晴「菜々忙しそうだったな」
未央「手伝わなくて大丈夫だったかな?」
まゆ「ああ忙しいと慣れてない人が手伝うと逆に仕事が増えかねませんし、あれでいいと思います」
未央「まぁ、未央ちゃん渾身の折り紙だからね!」
奈緒「ウサギなんてよく折れるよな」
未央「何事も練習あるのみ! へへ~ん」
晴「……やっぱ納得いかねぇ」
BIG魔王の次ぐらいにつまらん
奈緒「…………」
未央「晴ちん、もう忘れようよ」
晴「忘れられるかよ。ファールしてないのにファール取られた気分だぜ」
未央「あ~そういうのなんて言ったっけ? マレーシアだっけ?」
晴「あ? 知らねぇよ」
未央「そういうことあったの?」
晴「あったぜ。この前なんて向こうが突っ込んできたのに……」
未央「フンフン……へ~」
奈緒「……なぁ」
P「何?」
奈緒「ちょっとこっち来て」
P「わかった」
奈緒「…………」
P「…………」
奈緒「この部屋いい?」
P「どうぞ」
奈緒「ん……」
P「それで何かな?」
奈緒「今日晴がイライラしてたから心配しなくていいなんていったんだけど……言った手前聞きにくいんだけどさ……なにか用意してる……よな?」
P「状況がいまいち飲み込めない」
奈緒「晴が梨沙ちゃんの言動にイライラしてたんだけどPさんが何かやってるって思って、ここは我慢しろって抑えさせたんだ」
P「それで?」
奈緒「単刀直入に聞くけどさ……なにか用意してる?」
P「用意はしてる。けどなんでそんなことを考えるんだ?」
奈緒「なんとなくかな。ほら、ここ最近色々あったから……」
P「頼んでる事がキツかったらやめてくれても構わない」
奈緒「いや、それだとあたしの気がすまないっていうか……それにそれだとなんか代用がきくみたいでなおの事イヤだ」
P「特上のを用意してある」
奈緒「やっぱ用意してたんだ……それってなんだ?」
P「見ようとしなければ見れないものだから他人からでは効果が分かりにくいもの」
奈緒「謎解きは得意じゃない」
P「なら楽しんで」
奈緒「どうやって楽しむんだよ……」
P「アイドルの楽しみ方がわかったんだからこれも楽しみ方を見つけてみなよ」
奈緒「……いじわるな言い方だな」
P「オレの意地が悪いのはまゆから聞いてるだろ」
奈緒「……身をもって知ってる。てか、そんな風に言われたらひけないっての……楽しみ方を見つける。これでいいか?」
P「楽しみ方はこれから見つけるって言葉を聞けただけで進歩だ」
奈緒「…………」
P「これだけだと気分が悪いだろうね。今回はこれをあげるよ」
奈緒「これは?」
P「見たままだよ──」
梨沙「ハァ~やっと帰れる。なんであんなとこに押し込まれなきゃいけないのよ」
梨沙「しかもせまいったらないわ。パパに言いつけようかしら。怖い男の人が変な目で見てくる~って言えば……」
梨沙「やっぱやめとこ。こんな日くらいパパに負担かけたくないもん」
梨沙「いつもよりかなり遅くなっちゃったけどパパ心配してないかしら。今日はさすがに帰ってるわよね……」
梨沙「あ~もうサイアク……何が未央ちゃんコーデよ。あんなのただの変な女じゃない。ギャルなんて趣味じゃない」
梨沙「……さっ、笑顔笑顔!」
梨沙「ただいまパパ~♪」
梨沙「遅くなってゴメンなさい。アイドルのお仕事が忙しくて……」
梨沙「あ、でも今日は特別な日だからこうしてキチンと……あれ?」
梨沙「パパ~? リビングにいないとしたら……お風呂かしら?」
梨沙「たまには一緒に入るのもいいかも♪ 忙しくてパパも寂しかっただろうし。パパ~♪」
梨沙「……お風呂にもいない。パパの部屋かしら?」
梨沙「パパ~?」
梨沙「ただいまーパパ~? 開けていい?」
梨沙「返事ない……寝ちゃったの?」
梨沙「開けるね~? あれ、カギ開いてる」
梨沙「パパ~♪ あら、いない」
梨沙「まだ帰ってない?」
梨沙「あ、そうだ。ケータイ、ケータイ……ハ?」
梨沙「えっ、ちょっと圏外ってなによ。ここ電波あるわよね? ド田舎じゃあるまいし電波ないってことは……もう少し捜してみよ」
梨沙「……やっぱ電波こない。使えないケータイ」
梨沙「これじゃこっそり持ってきた意味ないじゃん。あとは……トイレ?」
梨沙「……いない」
梨沙「残業? でもパパから留守電入ってないし……」
梨沙「食事の用意でもしとこうと」
梨沙「冷蔵庫から出すだけだけど、ん?」
梨沙「手紙? 書いた覚えない……あ、パパからだ♪」
梨沙「もしかしてラブレター!? や~ん、両思い! これは法改正?するしかないわ!」
梨沙「開けちゃお♪ ンーフフーン♪」
梨沙「……え?」
奈緒「──なぁ、これってつまりさ。別れの手紙だよな」
P「そうとも取れる。正確に言えばプレゼントだ」
奈緒「これが? 自分の誕生日に人にあげるっておかしいだろ」
P「親から子供への最高のプレゼントだよ。子供の自立を願う。これほど最高のプレゼントはない。しかも最後の優しさとして住むところを提供してくれている」
奈緒「でもさぁ……せめて手渡ししてくれた方がいいって」
P「手紙にも書いてある通り、顔を見たら決心が鈍るからだよ。父親も娘も両方ね」
奈緒「……でもパソコンで打った文字じゃ味気ないって」
P「手書きの方も持ってるけど文字が震えてて読めたものじゃない。それに悲しみが伝わってきて辛くなる」
奈緒「その手紙って今ある?」
P「これだよ」
奈緒「…………」
P「感想は?」
奈緒「…………」
P「ハンカチいる?」
奈緒「いや……いい」
つまんね!!!!!
P「そう」
奈緒「自分の居場所に胡座かいちゃダメなんだな……」
P「子供は本来それでいい。そこを守るのは親や大人の役割」
奈緒「あたしもいつこうなるかわからない……よな」
P「そうだな」
奈緒「……あたしを見捨てんなよ」
P「それは君次第」
奈緒「もしかしてあたしもああなってた可能性が……」
P「どうだろうね。君の場合は……」
奈緒「場合は? あたしの場合はどうなんだよ?」
P「…………」
奈緒「な、なぁ。あたしの場合はどうなんだ? おっ、おい」
P「やっぱり言わない」
奈緒「気になるじゃんかよー!」
P「それを気にしながら生きていけば、ああはならないよ」
奈緒「なんだかあたし弄られてばっかりだ……」
まゆ「こんばんは、奈緒さん」
奈緒「ッ!!?」
まゆ「?」
奈緒「ま、まゆか。脅かすなよ……」
まゆ「脅かすつもりはありませんよぉ?」
P「どうした」
まゆ「お二人が遅いので心配になってきた見に来ました。何をしてるのかと思いまして。うふ」
奈緒「話してただけ……だよな?」
P「そうだな」
まゆ「本当にお話ししてただけですか? 他に何かやりながら話してた……そんなことありませんよね?」
奈緒「お、おう」
まゆ「……ウソついたら……ひどいですよ?」
P「そうやって脅すな」
奈緒「ほ、ほんとだって」
P「そんなに疑うなら手元の映像で確認してみてくれ」
奈緒「は?」
まゆ「プー。それじゃ雰囲気台無しじゃないですか。ウソついて確認する。そこが重要なんじゃないですかぁ」
P「ごっこ遊びか」
奈緒「心臓に悪いのはやめてくれよ……」
まゆ「半分くらいは本気……ですよ? Pさんに何かしたらまゆ……許しません」
奈緒「な、なにもしないって」
まゆ「うふふ♪」
P「もう遅いから寝よう」
まゆ「晴ちゃん達は寝かせてきました」
P「助かる」
奈緒「あたしはどこで寝ていいんだ?」
まゆ「廊下で寝ます?」
奈緒「寒いって……」
P「ソファーベッドが空いてるからそこで寝て。毛布ならたくさん使っていい」
奈緒「ん、ありがとう」
まゆ「リビングは音が響くから今日は控えてくださいね♪」
奈緒「な、何をだよ」
まゆ「うふ。それじゃあお休みなさい。奈緒さん」
奈緒「お、おう……おやすみ」
P「おやすみ」
奈緒「……あたしってそんなに声大きいかな」
的場P「──ってわけで今日から寮住まいだな」
梨沙「…………」
的場P「おいおい、そんな顔するなって。異動なんだから仕方ないだろ」
梨沙「そうね……てかアンタキャラ違わない?」
的場P「そうかな? とりあえずここからは迎えが来るとか……」
梨沙「子どもじゃないんだから一人で行けるっての……」
的場P「なんかいったか?」
梨沙「なんでもない……」
的場P「誰が来るんだっけな……」
梨沙「ハァ? アンタそれくらい覚えときなさいよ。バッカじゃない」
??「あ、いたいた。おーい!」
梨沙「……え?」
的場P「あー、たぶんあの人だ」
加蓮「遅れてすみません。電車が混んでて」
的場P「わざわざすみません」
加蓮「こんにちは梨沙ちゃん♪」
梨沙「…………」
的場P「あいさつ」
梨沙「…………」
的場P「すみません。なんか緊張してるらしくて」
加蓮「ううん。いいっていいって。初めての一人暮らしみたいなものだもん。緊張もしますって」
的場P「でもあなたみたいな明るい人が一緒で助かります」
加蓮「お隣さんになるんだし、困った時は助け合いですよ」
梨沙「え? おとなり……?」
的場P「ン?」
加蓮「さっ、梨沙ちゃん。行こっか♪」
的場P「よろしくお願いします」
加蓮「♪」
梨沙「…………」
加蓮「──ん~おいし~♪」
奈緒「どうしたんだ加蓮? 今日はやけに機嫌いいな」
加蓮「ん~? あー、ちょっとスカッとすることあってね。たぶんそれ~」
奈緒「スカッとすること?」
加蓮「嫌いな人が痛い目に遭うのってスカッとしない?」
奈緒「おいおい、それってアイドルとしてどうなんだ?」
加蓮「アイドルの前に人間だもん」
奈緒「う~ん……まぁ……なんていうか……不愉快な人が懲らしめられるとスッキリはするよな」
加蓮「でしょ? それと同じ」
奈緒「怖いったらありゃしない。まったく」
加蓮「でもちょーっとだけ疲れちゃったかな。外面モードだったから顔の筋肉が……」
奈緒「…………」
加蓮「はいそこっ。無言で救急車呼ぼうとしない」
奈緒「だって顔の筋肉がおかしいって……」
加蓮「ただの比喩よ、比喩。というかおかしいといえば奈緒も昨日Pさんの部屋に行った後くらいからおかしくない?」
奈緒「えっ、そうか?」
加蓮「もしかしてぇ~」
奈緒「な、なにも、なにもないぞ!」
加蓮「だよね~。奈緒には愛しの人がいるもんね」
奈緒「あ、あぁ、あたしにそんな人はいないって……!」
加蓮「またまたぁ。ていうかいい加減教えてよ。いるんでしょそういう人」
奈緒「だから本当にいないって」
加蓮「怪しいなぁ」
奈緒「そんなこと言ってるとお粥食べさせるよ」
加蓮「なんで?」
奈緒「なんでって……今日ポテトやナゲット食べまくりだろ? だからPさんに言って夕飯をお粥にしてもらう」
加蓮「向こうに行かなきゃいいだけの話じゃん」
奈緒「あそこの近くのフライドポテトうまいんだよなぁ……」
加蓮「真の狙いはそっちか。人質とは卑怯な……」
奈緒「へへ~ん。あたしだってやられっぱなしじゃないっての」
まゆ「何の話……ですか?」
奈緒「遅かったな。混んでたのか?」
まゆ「前の人が会計で転けてしまい、お財布の中身を盛大に撒き散らしてしまって……」
加蓮「うわっ、悲惨」
奈緒「ケガなかったか?」
まゆ「私にもその人にも怪我はありません。痛そうなことは痛そうでしたが、見た感じ転け慣れてるといった感じでした」
奈緒「なんだそれ」
加蓮「それより早く食べようよ」
奈緒「まゆの狙うなって」
加蓮「だっておいしそうなんだもん」
まゆ「焦らなくても逃げないです」
奈緒「たかがオニオンリングだろうに……」
加蓮「いやいや、フライドポテトやナゲットがおいしいんだもん。オニオンリングも絶対おいしいって!」
奈緒「わかったわかった」
加蓮「ファストフードソムリエの私が言うんだから間違いない」
奈緒「なんだよそれ」
まゆ「うふふ♪」
薫「──まゆちゃんいいなー!」
まゆ「うふ。薫ちゃんは今日学校どうだったの?」
薫「かおるはね、跳び箱跳んだよ! 5段! スゴいでしょー!」
P「あんなに出来ないって言ってたのにな」
薫「えへへ~」
まゆ「それじゃあ、今日は薫ちゃんの背中を洗ってあげるわね」
薫「うん! それじゃねそれじゃね、かおるはせんせぇの背中洗う!」
P「さっき洗った」
まゆ「薫ちゃんには私の背中洗ってもらってもいい?」
薫「うん! かおるがんばりまーす!」
P「こっちに泡飛ばさないでね」
奈緒「…………」
杏「うあ~」
奈緒「……う~ん」
杏「あ~……」
奈緒「う~ん……う~ん……」
杏「ぅぁ……」
奈緒「う~む……」
杏「……さっきからなにさ。人がだらけてるときに」
奈緒「いや、Pさんって何者なんだろうって思ってさ」
杏「何者も何もあそこで働いてた人じゃない?」
奈緒「そうじゃなくてこうなんていうか、行動理念とか行動規則っていうか……」
杏「つまり何してるか知りたいってこと?」
奈緒「……たぶん」
杏「別に探らなくてもよくない? 探っても良いことないし」
奈緒「気にならないか?」
杏「余計なことしないのが一番だって」
奈緒「でもなぁ……」
杏「杏には探ろうとする気持ちがわからないよ」
奈緒「…………」
薫「たっだいまー!」
杏「おかえり~」
奈緒「Pさんは?」
薫「まゆちゃんとお話があるんだって! 先寝ててって!」
奈緒「話?」
杏「寝れって言われたんなら寝るしかないね。杏、睡眠大好き~♪」
薫「杏ちゃん、一緒に寝よー!」
杏「杏は睡眠は一人で寝る派なんだよ」
薫「えーつまんなーい」
杏「睡眠はね、なんていうか救われてなきゃダメなんだよ。一人でぐっすりすやすやと……」
奈緒「…………」
薫「え~つまんなーい」
奈緒「薫ちゃん」
薫「なに~?」
奈緒「薫ちゃんが見たいって映画あったよね?」
薫「うん。でももう終わってるよ?」
奈緒「ブルーレイ明日届くから、今日早く寝たら明日一緒に観ようか」
薫「ホント!? ならかおる寝る!」
杏「物でつるとは……」
奈緒「そ、そんな言い方ないだろー!?」
薫「奈緒ちゃん! うるさくてかおるねられませーん!」
奈緒「うっ、ご、ごめん……」
杏「ぐぅ……」
奈緒「……やっぱ人誘うのって苦手だ」
まゆ「Pさんにも梨沙ちゃんのあの顔見せてあげたかったです♪ まゆが隣室だって知ったときの驚いた顔……うふ……うふふ」
P「たまに女子寮に遊びにいくのもいいかもね。君の気が向けばだけど」
まゆ「寮住まいじゃないっていつ気がつくでしょうか」
P「生活リズムが違うから時間かかるだろうね。それに本人はそれどころじゃない。世界滅亡の危機に貧してるからね」
まゆ「気が付いたら大切な人がいなくなる。それも自分の行いのせいで。ああいう子には一番の薬です」
P「…………」
まゆ「どうしました?」
P「少し疲れただけだ」
まゆ「それなら今日はもう寝ましょう。これからの事を決めるのは明日にしましょう」
P「物によっては準備がある。リズムを崩すわけにもいかない」
まゆ「意地っ張りな人」
P「…………」
まゆ「…………」
P「…………」
まゆ「…………」
>>231
ジュニア(~12歳まで)かティーン(13歳~19歳まで)かアダルトかお願いします
>>233
復讐か救済かをお願いします。復讐の場合は軽くか徹底的かもお願いします
ティーン
救済
救済
P「次は……」
まゆ「まゆに選ばせてくれませんか?」
P「やりたいことでもあるのか?」
まゆ「はい」
P「具体的には誰だ?」
まゆ「>>235」
>>235
モバマスのティーンアイドルをお願いします
それ以外または連取は安価下
夕美
クソSSに番外編とか(笑)
番外編もいいけど飛鳥ちゃん終わらせなきゃ
まゆ「相葉夕美さんです」
P「あぁ、あのガーデニングの。興味があったなんて意外だね」
まゆ「ただの気まぐれです。Pさん最近忙しいですから休憩できるでしょ?」
P「なにき出来ることがあったら言ってくれ」
まゆ「それだと意味ないんですけど……でもわかりました」
P「…………」
まゆ「裏はありませんよ?」
P「そう」
まゆ「あ、信じてませんね? まゆ、ショックです」
そういえば木星っぽい3人は最近出ないな
P「プロフィールのお復習をする。気まぐれで決めたから覚えてないだろ?」
まゆ「お願いします。読んでる間、まゆの匂い嗅ぎますか? お風呂にはいったあとなので全身良い匂いしますよ」
P「好きにして」
まゆ「はぁい♪」
P「集中出来ないから体には触らないでね」
まゆ「お触り禁止ですか。ちょっと残念」
P「それじゃ読む。相葉夕美、ガーデニングにパッションを注ぐ18歳、大学1年生。身長158cm、体重42kg、体脂肪率は16.82」
まゆ「あ、スリーサイズは覚えてます。上から81・57・80ですよね」
P「よく覚えてたね」
まゆ「プロデューサーを好きになるなら他の子のことも調べるのが"まゆのキャラらしい"ですから」
P「仕事人だな。続けよう。誕生日は4月15日、牡牛座でO型。利き手は右」
まゆ「良い子の日ですか?」
P「日本弁護士連合会的にいえば遺言の日。出身は神奈川県。趣味はガーデニング」
まゆ「まゆもガーデニングやってます。Pさんとの愛を育ててるんです♪」
P「根腐れを起こしてる」
まゆ「栄養材をプスッと刺してあげないといけませんね」
P「向こうとの愛はどうだ?」
まゆ「最近相手してくれる回数が減ってきて……アイドル的にはそれでいいんですけど女としては寂しいばかりです」
P「何も出来ないが気を強くもって頑張ってくれ」
まゆ「ぁん♪ 先手打たれたぁ」
P「どこまで行くのか計画を聞いておきたい。場合によっては手配しなければいけない」
まゆ「そうですねぇ……やっぱり一通りの生活リズムは掴んでおきたいです」
P「なら神奈川までいくことになるか」
まゆ「大学生に見つかっちゃったらどうしましょう」
P「将来入学したいから下見をしているとでも言えばいい。それと大学までいくと年齢が関係なくなる。三十代なんて珍しくもない。堂々としていれば誰も気にしない」
まゆ「ノミの心臓ですからドキドキしちゃいます」
P「相葉さんの生活リズムがわかれば自ずと見えてくるものがある」
まゆ「Pさんは何が問題かもう知ってるんですか?」
P「教えたらそれだけ解決が早くなって休めない」
まゆ「ふふっ、なんだか杏ちゃんみたい♪」
BIG魔王といい、この手の安価シコスレは延々ダラダラ続ける気かよ
P「これからの事を考えて距離には気を付けてほしい。怪しまれたらやりにくくなる」
まゆ「なんとかなると思います。今までなんとかなってますから」
P「彼女は普通の大学生だ」
まゆ「わかりました」
P「それじゃおやすみ」
まゆ「まゆの隣、空いてますよ」
P「部屋で寝る」
まゆ「まゆの匂いに包まれて寝たくないんですか? 他の女の匂いに包まれて寝たいんですかぁ?」
P「誰にも触れられず眠りたい」
まゆ「それじゃあ、まゆの部屋で寝てください。誰にも邪魔させません」
P「明日に響く」
まゆ「こう見えて徹夜は得意なんですよ?」
P「寝るなら毛布を持って」
まゆ「怪しい人がきたらバサーっと?」
P「本来の使い方をして」
つまらない+長い=最悪
本当につまらん
杏「──それで朝まで起きてたから寝不足、と」
まゆ「そうなの」
杏「バカでしょ」
まゆ「それを言われると弱いわぁ」
小梅「目の下の……クマ…………すごい……」
まゆ「少し寝たら神奈川に行こうと思って……」
杏「ここから何時間かかるか知ってるの?」
まゆ「ん~……おまんじゅう?」
杏「ダメだこりゃ。寝なよ」
まゆ「はぁ~い……」
ただ無駄に長いだけで話に抑揚が無い
ネットに晒す文章かよ、これ
しっかり読んでて草
小梅「立てる……?」
まゆ「大丈夫、こぅめちゃん」
小梅「フラフラ……だね……まるで…………ゾンビ……みたい……」
まゆ「ごめんなさい、奏さん……呼んどいて用件を言えなくて……」
奏「気にしてないわ」
まゆ「それじゃあ、おやすみなさぁい」
杏「ハァ……」
奏「あなたは何をしてるの?」
杏「あの感じだと電車の経路検索してないだろうからその検索」
奏「あなたがやることじゃないと思うんだけど」
杏「ここにいさせてもらってるわけだし、たまにはこうやって協力しないとね」
奏「ふ~ん」
杏「たまのお手伝い。これ、ニートを続ける秘訣」
奏「ふぅん」
杏「何?」
奏「聞いてるキャラと違うと思って」
杏「噂は噂、杏は杏」
奏「ふぅん」
杏「別に杏はいいけどさ、その気のない返事やめた方がよくない?」
奏「えっ、そう? 特にそんな事は思ってないのだけれど」
杏「良くてミステリアスって取られるくらいだよそれ」
奏「美貌の秘訣」
杏「遠くの人にとってはね。近くの人にとっては胃が痛くなるだけだよそれ」
奏「…………」
杏「どうしたの? なんか気に障ること言った?」
奏「それ他の人にも言われたなって思い出したの」
杏「ふ~ん」
奏「興味ないわね?」
杏「うん。わからないことじゃないし興味ない」
奏「それならわかる話しましょうか。なんで私はここに呼ばれたのか」
杏「そんなの手伝ってもらうために決まってるじゃん」
奏「本当に?」
杏「呼んだ本人じゃないから確定はできないよ」
奏「私に何を手伝ってもらうのかしらね」
杏「さぁね。財布の中身見てたから一緒に行ってもらいたいってとこまでは予想できるけど」
奏「私に出来ることねぇ」
杏「色仕掛けじゃないかな」
奏「色気、ねぇ……」
杏「まぁ、Pさんの目もあるしそこまでのことはしないよ。たぶん」
奏「壁に耳あり、障子に目ありだものね。不思議よねあの人も」
杏「杏が言うのもなんだけど後ろめたいって必要な感情だよね。抑止力になるもん」
いつ終わるのー?
奏「想う人がいるから止まるってこと?」
杏「そんな感じ。居場所なくなるのヤじゃん」
奏「なくなったその先というのも見てみたくないかしら?」
杏「杏はパス。そんな面倒なことしない。私は人を大事にするぞ。目指せ印税生活」
奏「それはそれでどうなのかしら」
杏「さて、杏は自宅警備に戻る」
奏「それって今度映画化するやつ?」
杏「そうなの?」
奏「小梅が話してた。私もあとで知ったのだけどね」
杏「ふぅ~ん」
奏「でもピザ屋とか言ってたから雰囲気が少し違うような気がする」
杏「これ意外と忙しいんだよね」
奏「ホラー映画はあんまり進んで観ないけどたまには見てみようかな」
杏「あ、ミスった」
奏「それどうなの?」
杏「やってみる? 操作簡単だし出来るよ。まだ2日目だしそんなに難しくないしさ──」
相葉夕美「おはようございまーす」
相葉P「おはよう相葉ちゃん」
夕美「今日も早いですね、プロデューサー」
相葉P「そっちこそ早くないか? たしか今日は午後から」
夕美「大学で授業です。今の生活になかなか慣れなくて……早起きしすぎちゃいまして」
相葉P「あーわかるわかる。大学入りたてってそうなる」
夕美「プロデューサーも大学のときそうだったんですか?」
相葉P「まあね。あのさ、それまだ治らない?」
夕美「それ?」
相葉P「敬語」
夕美「これクセみたいで。急に周りが年上ばかりになったからですかね」
相葉P「なんか壁を感じるなぁ」
夕美「そのうち治りますって」
相葉P「そこは軽いんかい」
夕美「アハハ。あ、そういえば植木鉢に水あげました?」
相葉P「あげたはず」
夕美「ちゃんと覚えておいてくださいね。植物も生きてるんですから」
相葉P「覚えとく覚えとく」
夕美「心配……」
相葉P「ちょうどいい。仕事について聞きたいことあるから会議をしよう」
夕美「そうですね。それがいいかも」
相葉P「仕事相手についてだけど鷺沢……」
文香「──こんにちは……」
夕美「こ、こんにちは」
文香「……そんなに堅くならずにしていただけると……うれしいのですが……」
夕美「す、すみません」
文香「顔合わせという事で……こうして……会うのはやはり緊張するものです……」
夕美「そ、そうですね。あ、あの私、文学のことはよく知らなくて……」
文香「そんなに……難しいことでは……ありません……それに……かくいう私も…………他人が思うほど文学の知識があるわけでは……ありません」
夕美「そ、そうなんですか?」
文香「それに……言葉使いにうるさい……ということもありません……ですので……その様に言葉を選んで喋る必要は……ないかと」
夕美「気を付けま……」
文香「…………」
夕美「気を付けなきゃね、うん」
文香「…………」
夕美「…………」
文香「今日は……幸い……お互いの顔合わせだけと……いうことなので…………私達二人です……」
夕美「あ、そうですね」
文香「なので……少しばかり暗い話をしませんか?」
夕美「暗い話? 事件話でしょうか?」
文香「まぁ……そういった事でもいいのですが…………出来ることならばもう少し身近な事の方が……良いと思うのです……」
夕美「身近な暗い話……?」
文香「愚痴……と申しましょうか…………そうですね………………あ…………例えば私なら……よく読書が趣味というと……暗く見られる事がありすぎて……少しばかり気が滅入るときがあります……」
夕美「あ~なんかわかります。私もそういうところあります。私の場合、人より虫は平気なんですけど素手で触れるかと言われると……」
文香「かくいう私も……そう思っているのですが…………違うのですか?」
夕美「はい。さすがに毛虫を素手では無理です。それに室内置きと庭置きでは全く違って……」
文香「そうなのですか……」
内容もつまらないけど作者もウザい
夕美「一番困ったのはアレが出たときですね」
文香「アレとは?」
夕美「アレですよ、アレ。ゴで始まる四文字の虫。ガーデニングやってるから平気だろって言われても無理なものは無理なんですって感じです」
文香「それで困ってる……といったことは?」
夕美「それはきちんと言いました。それに虫の除去には専用の道具があって……」
文香「専用の道具……ですか? よろしければ……後学のために…………お教え願えないでしょうか?」
夕美「箸みたいなものでですね──」
文香『……と言った感じで…………どうやら趣味についての悩みはない……様です』
まゆ「ありがとうございます文香さん」
文香『いえ、お役に立てず……申し訳ございません……』
まゆ「いいえ、そんな事はないです」
文香『そう言っていただけると…………それでは私はこれで……』
まゆ「お疲れ様です。あ、それと頼んだこともお願いします。文香さんが嫌でなければですが」
文香『Pさんのこと……ですよね。私でよければ…………逆に私でいいのかと思っている次第で……』
まゆ「うるさいタイプではないので文香さんも居やすいかと思います。あ、もちろん関係を持つならきちんと避妊を……」
文香『そういったことはありません……』
まゆ「文香さんは魅力的ですから読書してる姿にムラムラーっと」
文香『読書をしている姿に?』
まゆ「気付いてないんですか? かなり魅惑的な姿です。まゆもあんな風に読書してみたいなって思ってます」
文香『はぁ……?』
まゆ「あ、そろそろ電車が来るのでこれで。また連絡します」
文香『あの……もう一度言いますが…………私とあの人はそういった男女の関係には……』
まゆ「はぁ~い。信用してます。それじゃ♪」
文香『はい……ありえないのでなりえません……』
まゆ「お土産期待しててくださいね♪ それじゃ」
文香「…………多分」
みちる「なにがですか?」
文香「あ……いえ…………なんでもありません……」
みちる「そうですか」
文香「それで……ここにはどういった用事で来たのですか?」
みちる「辞書を借りようかと思いまして」
文香「辞書を? 慣用句の辞書ですか? それとも……四字熟語ですか?」
みちる「花です。草木」
文香「花言葉ですか……それなら……」
みちる「写真がついてるとうれしいです」
文香「文字に写真ですか…………それなら図鑑がいいかと……」
みちる「あ、それお願いします」
文香「わかりました……少々お待ちください……」
みちる「あ、手伝います。文香さんにやらせるわけには」
文香「それにしても……」
みちる「はい?」
文香「なぜ草花に興味が……?」
みちる「ゲームやっていたら気になりまして。パンに練り込んだらおいしそう!って」
文香「そうですか……」
みちる「それとなぜかソーセージが食べたくなってきちゃいまして……こういうのなんて言いましたっけ? サボタージュ効果…………あっ、刷り込み!」
文香「サブリミナル効果……ですね。刷り込みの一種だと思いますが……正確には……」
オチはいつ?起承転結は?
まゆ「…………」
奏「さっきから窓の外を眺めてどうしたの?」
まゆ「窓の外眺めてたらおかしいですか?」
奏「心ここにあらずだもの。どうかしたの?」
まゆ「苦手なことに触れることで克服出来るってよく言いますよね? あれウソだと思います」
奏「苦手なものはいつまで経っても苦手なまま。まぁ、そうね。そのままでいいものばかりなのかもしれないわね」
まゆ「今のうちに向こうでの算段を振り返りましょう」
奏「駅についたら大学に一直線。校内に入って見て回る。そうしてから目的の人物を捜す、でしょ?」
まゆ「はい」
奏「本当にこんなのでいいの?」
まゆ「少しの事実と多くの嘘。アリバイの出来上がり♪」
奏「大学には少し興味があったからいいけど」
まゆ「お昼は学食で食べましょう」
奏「用事が終わったら宿泊場所へ」
まゆ「ホテル楽しみですね」
奏「私達の年齢で泊まるにしては少し高めじゃないかしら?」
まゆ「たまの贅沢?」
奏「普段も贅沢な場所よ、あそこは」
まゆ「でもあなたの役に立ってるでしょう? 時々寮から消える担当アイドル。ミステリアス」
奏「それもそうか」
まゆ「もちろんバレたらそれなりの措置はとらせてもらいます♪ うふ」
奏「…………」
まゆ「バレなきゃいいだけの話ですよ?」
奏「仮にバレたらどうなるの?」
まゆ「Pさんのお嫁さんが一人増えるということもありえます。それかお人形」
奏「冗談……よね?」
まゆ「どうでしょう、うふふ。そろそろ着きますから準備してください」
奈緒「──ううぅ~」
P「唸ってどうしたの」
奈緒「納得できるような仕方ないような……でも納得したくねぇ!」
P「その本の事なら気にしないって言ってたじゃないか」
奈緒「それはあくまでその、なんだ、えっと、フ、フツーのプレ……本の場合の話で……」
P「ジャンルの違いは大きいね」
奈緒「大体なんであたしとプロデューサーが付き合ってるんだっての……」
P「そうじゃないとそのジャンルは成立しない」
奈緒「そもそも友達から渡されるってどんなシチュエーションだっての」
P「年齢的に持っててもおかしくない」
奈緒「そもそものそもそもはPさんのせいだからな!」
P「たしかにこちらから頼んだことだけど制御するのは神谷さんの責任。見てしまっても放っておいて、触らないでいればよかった」
奈緒「でも自分がモデルのそういう本がありゃ誰だって驚くって……」
P「頼んだ責任、受けた責任。これから先必要になってくる」
奈緒「たしかに受けたのはあたしだけどさ……ああもう!」
P「それに年上とどう接するかのいい勉強になっただろう」
奈緒「たしかにそうだけどさ……この歳でアニメ好きなんて言えないしさ……ほら菜々だってこの手の話題になると口ごもることが多くなるだろ? それくらいこの歳でしかも女子がアニメの話題ってのは……ちょっとな」
P「ネイルに興味のある男子高校生みたいなものか」
奈緒「いるのか?」
P「メイクさんと呼ばれる人は結構そうだ」
奈緒「あ~、たまに見るかも。てか、何気に多いよな」
P「だな」
奈緒「…………」
P「片付けておく」
奈緒「あ、いや、あ……あたしが読んだんだから、あ、あたしが片付けるよ」
P「借り物だから汚さないでね」
奈緒「汚さないよ! てか、これ誰から……」
P「誰だろうね」
奈緒「……この臭い。あ……」
P「さて、そろそろ休みたいんだが」
奈緒「えっ、もう?」
P「色々持ってきてくれて嬉しいけど今日は休みたい」
奈緒「まゆに頼まれたから持ってきたのに……どうしようこれ」
P「お菓子もたくさんあるな」
奈緒「男子と過ごすなんてよくわかんねえからさ……」
P「…………」
奈緒「……帰るか」
P「……最近は色々頼んでたな。その時に見た物も含まれてる?」
奈緒「あぁ、あるよ。人にアニメなんてすすめたことないから品揃えは同じ」
P「なら確認も含めて観よう。まゆに嘘の報告は通用しないからな」
奈緒「ありがと……」
P「さて、観る前にもう一つ」
奈緒「もうひとつ?」
P「そこで赤くなってる三船さんをどうにかしよう」
(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」
(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」
(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」
(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」
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(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」
(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」
まゆ「──フンフンフン♪」
奏「ご機嫌ね」
まゆ「こういうの楽しくありません?」
奏「ホテルのレストランで食事した後に部屋直行が?」
まゆ「なにか不満ですか?」
奏「たまには夜遊びしない?」
まゆ「する勇気があるならしてみればいいんじゃないですか?」
奏「あなたは?」
まゆ「もうそんな立場じゃないので。それに今出ていったらナンパやキャッチ程度じゃ済みません」
奏「ナンパか……それはウザいかも」
まゆ「だからここにいましょ」
奏「でも暇じゃない?」
まゆ「明日の確認」
奏「なんか学校の勉強みたい」
まゆ「予習はする方ですか?」
奏「しない。しても意味ない。気紛れで変わるもの」
まゆ「マジメな方じゃないんですか?」
奏「方であって別に真面目ってわけじゃないわ」
まゆ「そうなんですか」
奏「…………」
まゆ「フフフフーフフン♪」
奏「ねぇ、キスしない?」
まゆ「私に同性愛の気はないです」
奏「……明日の確認って何してるの?」
まゆ「回る経路と調べること」
奏「これは何の予定?」
まゆ「夕美さんの予定表」
奏「いつのまに調べたの?」
まゆ「思い立ったとき」
奏「素早いわね」
まゆ「速さが自慢です♪」
奏「こういうことに呼ぶなら加蓮か美波辺りじゃない?」
まゆ「ふい? まふまふぇんふぁんふぁ」
奏「おまんじゅう食べ終わってからでいいわ」
まゆ「加蓮さんは体力的な問題。長距離移動って疲れるの。車じゃなくて電車ですし」
奏「美波は?」
まゆ「美波さんは──」
P「大丈夫ですか?」
美優「え、えぇ……まだ少し顔が熱いですが……」
P「ずいぶん驚いてましたね」
美優「私ってあんな風に見られてると思うと……」
P「嘘と本当と噂が合わさってああなったんですよ」
美優「温泉要素はどこから……」
P「テンプレらしいですよ」
美優「一番驚いたのは……本当に誰にも話してませんよね?」
P「話す人がいません」
美優「こんな正確に描いているなんて……」
P「温泉ロケや更衣室での着替えの時に見られたのだと思いますよ」
美優「そもそもこれはどうして……」
P「さっきも言いましたけど噂等でこうなることはよくあります。それこそ、スタッフやプロデューサーやマネージャーの欲望や愚痴、根も葉もない噂や欲望やこうあってほしいという渇望等々」
美優「私のプロデューサーが私にこうあってほしいと?」
P「どこからそうなったのかわからないので滅多なことは言えませんが、そういう妄想や想像をしたことがあるかもしれませんね」
美優「ら……」
P「もう一人に関してもそうです。年端もいかないとはいえあの魅力ですからね。同い年の中でも比べてみればかなり上です」
美優「この業界にはいったのは最近のことですがこういったことはよくあるんですね」
P「普通の職業から転職して、尚且つこういった本に触れてない人からしたら衝撃的ですね。普通の職業、元OLというのも影響してるんでしょう」
美優「影響……?」
P「サラリーマンというのはなってみなければ何をやっているのかわからないように、OLというのもそうなんです。外から見てみればかなり的はずれな想像の塊になりやすい」
美優「あ……何だかわかる気がします。プロデューサーによくお茶汲みの事聞かれました。別にイヤということはない、上司にもそんなことを頼む人はいませんでした。それに頼まれたとしても横柄な態度ではありませんでした」
P「そういった想像の産物の一つがこれなんです」
美優「想像って怖いですね……」
P「これ以外にもアイドル像や理想像というのもあります」
美優「例えばなんでしょうか?」
P「例えば新田美波です」
美優「そういえばまゆちゃんが連れていかなかった見たいですね。大学の見学に行くとか言ってたのに……」
P「色気がありすぎて今回の事では使いづらいんですよ。香りの強いアロマみたいなものです。家で楽しむのはいいが外にその匂いが漏れると迷惑になる」
美優「それで奏ちゃんなんですか」
P「大学を見学ですからね。もう大学生がやるよりまだ大学生になってない人が見学してる方が自然ですから。それに目立つといってもムンムンとしたものは持っていなくて、仄かに相手にそう思わせる程度の色気ですからね。使いやすい」
美優「美波ちゃんは私から見ても大人びてみえます。時々こう変な気持ちになりそうな時が……」
P「男が感じる男の色気みたいなものですね」
どこまでやることを目標としているのか?
アイドル全員を裁くか救うかするのか?
ラスボスはあいつなんだろうけど
依頼出して終了だよ
誰も読んでないゴミスレだしな
まゆ「──理由はそんなところです」
奏「それが理由なのね。まぁ、たしかに目立つと言えば目立つ方ね」
まゆ「大学生のノリに変に慣れてるより慣れてない方が怪しまれないですから」
奏「子供だって言いたいの?」
まゆ「そうは言ってないですよ? それにナンパをあしらえるくらいでなければ……あ、食堂開いてます。なにか食べましょうか」
奏「ホテルで食べてきたじゃない。というか朝から開いてるものなのね」
まゆ「朝ごはん食べるために開いてるみたいです。朝定食和と洋にお粥に……」
奏「それにしてもこれから関係者を捜すなんて時間に余裕あるの?」
まゆ「すぐ見つかります。まずはサークル探しをしてそこで情報集めです。その合間に授業を覗いて大学見学しつつ……」
奏「本人に会ったらどうするの?」
まゆ「予定は把握してますし会うことはないです。会っても向こうはこっちの顔を知りませんし素知らぬ顔をしてれば大丈夫です」
奏「人の事よく見てるのね」
まゆ「そうですか?」
つまらないのにひたすらダラダラ長い
糞マズいのにやたら量だけ凄いゴミ飯みたい
見に来るたびに本編以外のゴミが目に付いて不思議
どっちも長いね
ラーメン二郎で美食語ってるやついんな
奏「この食堂にいる人たちの事もわかるんじゃない?」
まゆ「誰の事もわかりませんよ? 私をスパイかなにかだと勘違いしてません? 人の秘密をほじくりかえす人は別にいます」
奏「そうなの? 怖い。でもプロデューサーのことは詳しいじゃない」
まゆ「それは好きな人ですもの。好きな人の事はなんでも知りたいですから」
奏「知られたくない事もあるの。特に私みたいな人は、ね。秘密も美貌の秘訣だし」
まゆ「美貌はいつまでもあるものじゃないですよ? モデル友達でもケアを忘れて大変なことになった人います」
奏「それにしてもここの食堂、人が多いと思わない?」
まゆ「こんなものじゃないですか? みんな朝ごはん食べに来てるわけですし」
奏「なんだか私達浮きそうね」
まゆ「朝帰りの人とその話を聞く人に見えてますよ」
奏「どっちが朝帰り?」
まゆ「もちろん奏さん」
どうせBIG魔王みたいに埋められてオシマイだろ
奏「やっぱりそんなイメージ?」
まゆ「雰囲気に溶け込むならそれがピッタリです」
奏「爛れすぎじゃない?」
まゆ「大学生なら普通です」
奏「そうは思えないんだけど」
まゆ「それよりここを少し見てどう感じました?」
奏「食堂を?」
まゆ「掲示板も含めて」
奏「そんなに見て回ったわけじゃないからどうとも思わないけど……強いて言うならそうね、なんだか聞き慣れない単語が多いって思うわ。勉強の用語なのかしらね。そっちはどうなの?」
まゆ「特異な感じがします。あまり見ないものがあるといった感じです。例えばアレです」
奏「ゴルフクラブね」
まゆ「そう、ゴルフクラブです。あそこの人はさっきからパターが、親指を握れば安定すると言ってます」
奏「ゴルフクラブ、この場合サークルか。ゴルフサークルがあるのかしら」
まゆ「さっき掲示板に募集のポスターが貼ってあったのでそうですね」
奏「あったの?」
まゆ「見ませんでした?」
奏「見てない。他には何があった?」
まゆ「他には乗馬サークル、テニスサークル、サッカーサークル、それとゴルフサークルが二つ」
奏「軟式と硬式みたいな?」
まゆ「さぁ、そこまでは知りません。ゲートボールと被ってるとかじゃないですか?」
奏「謎ね」
まゆ「はお、謎で……」
奏「どうしたの?」
まゆ「少し静かにしててください」
奏「え?」
まゆ「…………」
奏「…………」
まゆ「…………」
奏「…………」
まゆ「……大丈夫です」
奏「いきなりどうしたの?」
まゆ「今通った人とは関わっちゃいけないような気がして……」
奏「鼻唄混じりに歩いてた女性が?」
まゆ「私の勘は当たるんです」
奏「そんなに疑うところなさそうだけど」
まゆ「ここからだと遠いので聞こえないですが、口調は穏やかなんですけど言ってることはキツいですね」
奏「あんなににこやかに喋ってるのにね」
まゆ「ああいうのは無意識に人を傷つけるタイプです。誰かが矯正しない限りはずっとあのまま」
奏「でも男の人にああいうのは人気かもしれないわね」
まゆ「一部の人には、ですけども。普通の人にとってはキツい女性という印象しか残りません。言ってることはなんであれ」
奏「怖いわね」
まゆ「怖いですねぇ。さて、人が増えてきましたので校舎の方に退散しましょう」
糞
奏「こっちに逃げてきてよかったの? そろそろ授業始まる時間だと思うけど」
まゆ「始まったら始まったで適当に教室を覗けばいいですよぉ。だって私たちは将来のために見学してるんですもの」
奏「私がいうのもなんだけど学校はどうしたの?」
まゆ「奏さんはどうしたんですかぁ? まさかサボりですか」
奏「これでも真面目な方なんだけど。たまにはサボりたくなるわよ。たまにいなくなる女生徒。ミステリアスでしょ?」
まゆ「頭痛の種です。まぁ学校には対策してあるらしいですけど」
奏「対策?」
まゆ「詳しいことはしりません。でも安心していいです」
奏「ふぅん……」
まゆ「日当たりがいいですしもう少し座ってます? 授業に興味ない方が大学生っぽいですし」
奏「そうね」
まゆ「明日からは相葉さんの動向を見ながら行動しますので落ち着かなくなりますし」
奏「向こうは顔知ってるの?」
まゆ「私は一緒にお仕事したことないので知りません。奏さんもありませんよね」
奏「どうかしらね」
まゆ「ありません」
奏「……時々あなたが怖くなる」
まゆ「うふふ──」
いちいち糞スレ上げんなよ
モバ付けるか落とせカス
奏「それで……」
まゆ「えい」
奏「私たちはなんで」
まゆ「あっ、見てくださいストライクです! うふふ。ボーリングって楽しいですね」
奏「ホントね。ボーリング、楽しいわね」
まゆ「プロデューサーに近付いた女の人想像しながら投げると真ん中にキレイに逝きます」
奏「すごい」
まゆ「なんていうか大きなカボチャみたいなものを割ったときのような、そんな快感♪」
奏「まさかの連続」
まゆ「ハマりそう♪」
奏「まさかまさかね」
まゆ「何がですか?」
奏「まず、あなたがボーリングに行こうなんて言った事」
まゆ「まゆもたまには遊びたくなりますよ?」
奏「それでボーリング?」
まゆ「おかしいですか?」
奏「買い物ならわかるけどボーリングねぇ。見たところあまりやったことない風だったわね。それなのにここに来てボーリング?」
まゆ「おかしいですか?」
奏「普通そういうの地元でやらない?」
まゆ「おかしいですか?」
奏「他のところで初めての事しにくいわよ。特に初めての土地だもの」
まゆ「おかしいですか?」
奏「さっきからそれしか言わないし」
まゆ「おかしいですか?」
奏「おかしい」
まゆ「おかしいですか……」
奏「うん。それに迷いなくここに入ったし」
まゆ「友達の話を聞いてて急にやりたくなる事ってありません?」
奏「付き合いでやるかもしれないけど自分からそういうことはね」
まゆ「友達と話しててやりたくなった。それだけの話です」
奏「友達いるの?」
まゆ「ひどい……」
奏「冗談よ。ホント驚きの連続」
まゆ「奏さんも男の人漁りながら楽しんでるじゃないですか」
奏「人聞きの悪いこと言わないでくれないかしら。これでも驚いてるんだから。まさか男の人に声かけられるなんてね。いやあれは……」
まゆ「ナンパに慣れてないんですか? 慣れてそうなのに」
奏「ナンパなんて面倒なだけよ。それに誰だって驚くわよ」
まゆ「そうですか? 私もよく男女問わず声かけられますよ?」
奏「お年寄りにナンパされたことあるの?」
まゆ「ありません」
奏「まさかお年寄りにナンパされるなんてね」
まゆ「ナンパ慣れてないんですか?」
奏「それさっき話した」
まゆ「お年寄りからナンパされるなんてさすが奏さんって感心しました」
奏「だから……もういいわ。それでなんで入ったの?」
まゆ「好きな人と同じ気持ちになりたいじゃないですか。あの人がこう思うから同じ気持ちになりたい、共有したい、共感したい。思いません?」
奏「どうかしらね。驚いたことはそれだけじゃないわ」
まゆ「驚くことあるんですね。驚いたことって?」
奏「私だって人間だもの。ボーリング場で小気味のイイ音なんて珍しくないけど、まさか人があんなきれいな音をたてて転けるなんてね」
まゆ「きれいにすっ転んでましたね」
奏「この靴滑らないはずなのに」
まゆ「滑らないからじゃないですか?」
奏「なるほど」
まゆ「それにしてもコロッケ美味しかったですね」
奏「肉屋のコロッケなんて初めて食べたけどなかなかね」
まゆ「初めて?」
奏「普段ああいうところ行かないから」
まゆ「寄り道して食べないんですか?」
奏「これでも真面目な方だもの。寄り道してもああいうところじゃないから」
まゆ「ふぅん」
奏「それにアイドルがああいうところ寄ってると幻滅しない?」
まゆ「普通だと思いますけど」
奏「肉屋のアイドルなんてあだ名されたらさすがの私も傷付くわ。まぁそういうのは隠すでしょうけど」
まゆ「うちのプロダクションはそういうの隠さないらしいですよ? オープンなのが売りだとか」
奏「へぇ」
まゆ「神奈川のアイドルといえばという問題が出たら、うちのプロダクションのアイドルを知ってる人なら相葉夕美!と答えるくらいにオープンです」
奏「出身地でそういうこと言われた時の気持ちってわからないのよ」
まゆ「東京ですもんね」
夕美「──ハァ、今日も疲れた」
夕美「日に日にレッスンが厳しくなってくるなぁ。ついていけるかなぁ。少し心配……」
夕美「あ、そうだ。お花に水あげないと」
夕美「よっと。おまたせ~。ほーらお水だよー」
夕美「あ、もう栄養剤ない。新しく買ってこなきゃ」
夕美「花はいいなぁ。喋らなくてもただそこにいるだけでいいんだもん……」
夕美「それに引き換え私ったら……やめよ」
夕美「植え替えが必要なのはっと……どれもこれもお気に入り以外元気」
夕美「お前だけだぞー元気ないのはー」
夕美「……ハァーアなにしてんだろ。明日は大学なのに……」
夕美「園芸部のコンパかぁ。他のとこと合同なのがまたなあ。花言葉、また聞かれるんだろうなぁ。定番なのならまだいいけどレアなのはちょっと……」
夕美「趣味言わなきゃ……でも園芸部入ってる時点でわかるよね。どうしよう……」
夕美「あれ、電話? プロデューサーからだ。はい、もしもし」
相葉P『おう、お疲れさん』
夕美「お疲れ様、プロデューサー。こんな時間に電話なんて珍しいね」
相葉P『ん? あぁ、別に明日でもいいんだけど気になってさ。忘れるとうるさいし』
夕美「なんの事?」
相葉P『こっちの話。それより本題に入るけどなにか仕事で悩みあるか?』
夕美「仕事での悩み? どうして?」
相葉P『あーまぁなんというかアフターケアだよ、アフターケア。スカウトしましたはい終わりといかないのがうちのプロダクションだ。それどなにかあるか?』
夕美「悩みかぁ。う~んなんだろうな」
相葉P『なければないでいいぞ?』
夕美「ない……かなぁ」
相葉P『そうか。じゃな』
夕美「うん。またね。おやすみ」
相葉P『う~す』
夕美「仕事に関係ないし言えないよね」
デレマス神奈川組
相葉夕美 荒木比奈 高橋礼子 藤本里奈 松山久美子
間中美里 向井拓海 吉岡沙紀 森久保乃々 天海春香
加蓮「それでプロデューサーったらひどいんだよ? ずーっと病気の事聞くんだよ。私をなんだと思ってるのかな」
美穂「でも心配する気持ちわかるかも。自分が気になる人だもん。それに担当だし」
加蓮「え~、でもしつこくない? それに仕事での電話ついでに聞かれてもうれしくない。てか、アフターケアが負担になるってどういうこと? 本末転倒」
美穂「う~んどうなんだろう。男の人じゃないからよく分からない……」
加蓮「男心的にどうなの?」
P「オレに聞くな」
加蓮「だって今男の人Pさんしかいないし。ね?」
美穂「う、うん」
P「双方に慣れがないことが要因なのかもしれない」
加蓮「慣れ?」
P「北条さんは慣れを通り越して煩わしさすら感じてる状態だが、しつこく聞かれることに慣れていない」
加蓮「全くされないのもあれだけどさ。だって昔からなにかしらある毎にケガはないか?病気は?再発の心配は?だよ? そりゃイヤにもなるって」
P「聞かれる人は違えど内容は同じか」
加蓮「うん」
P「じゃあ悪いのは彼だな」
加蓮「でしょ?」
美穂「あの……」
加蓮「なに?」
美穂「あ、加蓮ちゃんじゃなくて」
P「オレに何か?」
美穂「考え事してますよね?」
加蓮「考え事?」
P「してるよ」
美穂「やっぱり」
加蓮「えっ、なに? つまりながらで髪の毛洗われてたの?」
美穂「手つきがいつもと違ったからあれ?って思って」
P「些細なことだ」
加蓮「見えないのを良いことに手抜かれてた……」
美穂「あ、いや、その……えっと……で、でもきちんと丁寧に洗ってた……と思う。手付きが違うだけでしっかりした手付きだったよ?」
作者の出しゃばりが糞うぜぇ
ただでさえ大して面白くもないのに
加蓮「私よりも大事な考え事ってなに?」
P「飲み会」
加蓮「私は飲み会に負けたの?」
P「そこで起こることだよ」
加蓮「吐くとか?」
P「そういうことじゃない」
美穂「お料理?」
加蓮「料理? 好き嫌いってこと?」
P「それも含まれる」
加蓮「よくわかんないこと考えてる」
P「取り分けや席順やイッキ飲みやら」
加蓮「あ~この時期よく聞くよね。体に悪いことやるなんて贅沢」
P「その飲み会に体育会系がいたら面倒なことこの上ない」
加蓮「オレの酒が飲めないのかー!?みたいな?」
P「そんなとこ。それと女同士や男同士の攻防。主に恋の鞘当てと呼ばれるもの」
加蓮「いるいるそういうの。カッコいいとこ見せようとして無茶振りする人。女子だと気のきくアタシ♪が涌くよね」
美穂「の、飲み会いったことあるの?」
加蓮「文化祭の打ち上げとかかな。ま、そうはいっても又聞きだけど。やらかした人や巻き込まれた人から聞いた話」
美穂「私、そういうの知らないからちょっと羨ましい……かも」
加蓮「それで飲み会がどうしたの?」
P「何故イッキ飲みをするのか」
加蓮「良いとこ見せたいからじゃない? あと人付き合い」
P「そんなとこか」
美穂「そんな事されて嬉しいのかな……私はその、申し訳ない気持ちになるかも」
加蓮「嬉しいんじゃない? 私は贅沢だなーくらいにしか思わない。あ、奏がいたら『フフ、そんなところもカワイイじゃない♪』とか言いそう」
美穂「二人とも仲良いよね。ちょっと羨ましいかも」
加蓮「結構疲れるよ?」
P「それは向こうもそう思ってるよ」
加蓮「あちゃ~思われてたか。でもああ見えて弱いとこもあるよ? 押されると超弱い」
P「それは危ないな」
加蓮「ね」
美穂「危ない?」
加蓮「飲み会にセクハラは付き物ってこと。気を付けた方がいいよ。最初は軽いタッチから始まってその内段々過激になるから」
P「許容範囲を拡張していくのさ」
加蓮「エッチなのはいけないと思います」
美穂「それなに?」
加蓮「さあ? 奈緒がよく言ってるから移ったのかも。詳しくは奈緒に聞いて」
P「特に小日向さんは気を付けてほしい。何が足元を崩すかわからない」
加蓮「私は?」
P「北条さんは心配ない。幸か不幸か売れてないし」
加蓮「えっ、ひどくない?」
P「それでも敵はそれなりにいるから同じか」
美穂「いるの?」
加蓮「いるいる。超いる。それも理不尽な理由で。昔から文化祭や体育祭のときなんか必ず雨降ったりケガしたりで出場できなくてね。それを雨女はいいとしても悲劇のヒロインぶってるなんて言われてもね。階段で躓いて転んで、その日帰って次の日医者行ったら折れてます宣言される気持ちがわかるの?って感じ」
美穂「苦労してるんだね……」
加蓮「一番キツかったのはこれでも毎日学校行ってた時期あったんだけどね、その時に言われた一言がキツかったかな」
美穂「何て言われたの?」
加蓮「北条は毎日学校来てるから体育の成績を5未満に下げられないって言われた。あれはショックだったなぁ~。教師がいうセリフ?って思った。後で帰宅してから部屋でかなり泣いた」
美穂「加蓮ちゃん……」
加蓮「でも高校になってからは気にしなくなったかな。逆にざまみろって思ってる。最近はアイドルが悩みだったかな」
美穂「え?」
加蓮「あ、なんでもない」
P「話してもいいんじゃないか?」
加蓮「う~ん」
美穂「ど、どんなこと?」
加蓮「ひかない?」
美穂「う、うん……たぶん」
加蓮「たぶんじゃ話せないなぁ」
美穂「ぜ、絶対ひかない!」
加蓮「主に女子に言われることなんだけどね。偉い人とどれだけ寝たんだーって類いの話」
美穂「あ……」
加蓮「はっきり言ってそんな体力ないし、発想が子どもだなぁって感じ」
P「一般のイメージなんてそんなものだよ」
加蓮「こっちの人気を低迷させようとして必死なのが手に取るようにわかるだけに虚しい」
P「だな。それじゃ流すから目を瞑って」
加蓮「ッフゥ。でさ、女子の下ネタって生々しいじゃん?」
P「ただの過ぎた願望だよ」
加蓮「自分を省みずに理想だけ話すなって思うよね。でね、意外と周りが矛盾したこと考えてるって気付いたんだ」
美穂「矛盾してること?」
加蓮「偉い人とどれだけ~って考える一方でその同じ人が若い頃からガチガチの世界で窮屈そうって考えてるの。矛盾してるでしょ」
美穂「たしかに」
加蓮「そういう人見ると、あぁ都合のいいとこしか見てないなぁって思う。プロデューサー見てても思うけどホントそういうことにうるさいよね。主に下ネタ。年頃だからしかたないじゃん」
美穂「そう……なのかな」
加蓮「そうは言っても人前で大声で話すわけじゃないし、話したとしても毛の処理とかくらいだよ? 他の子みたいに誰それとヤってどうこうなんて話さないし。そういうのない?」
美穂「私のプロデューサーはそうでも……あ、でも服装にはうるさいかな」
加蓮「ミニスカとか履くの?」
美穂「あ、そうじゃなくてその……胸元とか」
加蓮「あー、そういうとこね。てか、アイドルってエッチなこととか禁止だし、わざわざそんな面倒になることしないよね。やる気元気がない私でも怒られるのはイヤだもん」
美穂「あ、それと」
加蓮「それと?」
美穂「ナンパについてよく聞かれる」
加蓮「見た目によらず……」
美穂「えっ、わ、私がしてるわけじゃないよ!」
加蓮「わかってるって。それでナンパがどうしたの?」
美穂「ナンパされるかって聞かれて……」
加蓮「あるある」
美穂「そんなに心配になるのかな?」
加蓮「そういうもんじゃない? フラフラ~っとついていっちゃいそうだし」
美穂「ついてかないよ……」
加蓮「断りきれなくてなし崩し的に?みたいな」
美穂「たしかにそういうの断るときはどうすればいいか困るけど……」
加蓮「ナンパの断り方かぁ。私は普通に断ってるかな。アナタはタイプじゃありませんって」
美穂「相手怒らない?」
加蓮「よほど自分に自信がなきゃ怒らないよ。そういうのほどナルシストだし」
美穂「そうなんだ……」
加蓮「それにナンパされるとしたら数人でいるときだし。一人だと向こうの逃げ場がないから声かけにくいんじゃない?」
美穂「なるほど……」
加蓮「あ、それと制服着てるとナンパ率高いかも」
美穂「そうなの?」
P「お前の事を知ってるぞ、知ったぞの心理が働くからね。アドバンテージを取ったに等しい」
美穂「アドバンテージ?」
P「制服というのは学校によって違う。最近では学校毎に個性を出してきている。制服が売りの学校もあるくらいだ。話を戻そう。この制服というものは意外と調べればすぐどこの学校かわかるものなんだ」
加蓮「地味でも?」
P「大抵は近くの高校な事が多い。高校生の制服での行動範囲は限られてる。遠くへはあまり行かない。無意識的な縄張り意識が働くからね」
美穂「そうなんだ……」
P「断ったらどうなるかわかってるなという印象を与えたら、これはとても大きなアドバンテージだ。あとで言い訳にもなる。そんな印象は向こうの勝手な想像だってね。それより外でのナンパより身近な人からの下心の方が厄介だ」
加蓮「あ、なんかわかるかも」
P「外には外の厄介があるが身近だとそれがついて回る事が多い」
加蓮「こいつ手助けすればちょろそうって思われるのヤだよね。特に私なんて体弱いしそう見られるよ」
P「多少の下心くらいならまだしもな」
加蓮「ね。あ、それよりこれ新しいシャンプーだよね? いい匂い」
P「いつものが売り切れていて同じ系統の新商品が出てたからそれを買った」
加蓮「やっぱそうなんだ。泡の感じがいつもと違うなぁって思ったんだけどやっぱそうなんだ」
P「終わったからお湯に浸かって」
加蓮「持ち上げてよ」
P「自分で立って入って」
加蓮「私にはしてくれないの?」
P「小日向さんと違って自分で立てるだろ」
加蓮「特別なの?」
P「病人に見られたいの?」
加蓮「それ言われたらやるしかないか。あ、今見たでしょ。プロデューサーのエッチ」
P「見ないし、それにオレはプロデューサーじゃない」
加蓮「身近なナンパねぇ。奏は大変そう」
美穂「…………」
加蓮「あ、でもナンパのあしらい方はスゴかったかな。サラッと流してたし。内面覗かれるの好きじゃないくせにアナタは私を知らないからで断るなんてなかなかの策士じゃない?」
P「知ろうとすればするほど相手は遠ざかり」
美穂「…………」
加蓮「身近にもいるのかな。しつこい男」
P「どうだろうね」
美穂「…………」
加蓮「大学になったら更に大変そうだなぁ」
P「人によっては寮生活になるからな。家の近くにいられる事になる」
加蓮「そうなったらストレスで吐きそう。そういえば身近に大学生っていないなぁ」
美穂「…………」
名前欄での作者様の自己主張がひたすらウザい
SSの中身もカスなのに
加蓮「大学生っていうと人生楽しんでるイメージあったけど実際話聞いてみるとそんな事ないんだよね」
美穂「…………」
加蓮「どうしたの?」
美穂「……えっ、あ、私!?」
加蓮「他に誰がいるの?」
美穂「てっきりPさんに話してるのかと思って」
加蓮「両方に話しかけてたんだけどなぁ。それでボーッとしてどうしたの?」
美穂「えっ、あ、その、どうしたら話しかけられないのかなって」
加蓮「俯いて歩くのは?」
美穂「それだと余計話しかけられそうで」
加蓮「出会い頭にハイテンション」
美穂「無理だよぅ。出来ることならもっと穏便に……」
加蓮「自分は特別扱いされて当然って態度はどう? 自意識過剰になればよってこないかも」
美穂「その後、生活しにくそう……」
加蓮「試してみたら? 私はアイドルだぞ! あの小日向美穂なんだぞ!って」
美穂「無理だよぉ……!」
加蓮「さんはいっ」
美穂「えっ、あっ、えぇっとぉ、こっ、小日向美穂だぞぉ!」
加蓮「なんか間延びしてる。もう一度」
美穂「そ、そんなぁ」
P「そろそろ出ないとのぼせるぞ」
加蓮「もうそんな時間経った?」
P「北条さんから先に出て」
加蓮「見ないでよ?」
P「小日向さんの出る準備で忙しい」
加蓮「忙しくなきゃ見るんだ。ヘンタイ」
P「手摺に掴まって……そう、その調子──」
奏「それにしても……」
まゆ「はい?」
奏「これまで何人かに話を聞いていたけどなんだかイメージ違うわね」
まゆ「誰のですか?」
奏「大学生。もっと人生楽しんでる人ばかりだと思ってた」
まゆ「絵に描いたような大学生活なんてほんの一握りの人間にしか歩めないらしいです。それぞれに何かしらの悩みがあり、それに起因して問題が起き、繰り返していく。そんな事をPさんがいってました」
奏「それにしても正解に当たらないわね。同じ部の人を捜すなんて簡単だと思ったのに」
まゆ「そろそろ正解の目星をつけましょう」
奏「今までやってなかったの?」
まゆ「うふふ。えーっとあの人がいいですね。すみませ~ん」
よし埋めるか
頼むわ
女性「はい?」
まゆ「ここら辺に植物がたくさんあるところしりませんか?」
女性「植物が多いとこ? それなら園芸部かな」
まゆ「ありがとうございます」
女性「なんの用? あ、もしかしてサークル選び悩んでるとか?」
まゆ「はい。どこにしようか迷ってて」
女性「それなら入るとこには気を付けてね。園芸は今年も問題起こしそうだから」
まゆ「なにかあったんですか?」
女性「少人数サークルは歓迎会を合同でやるとこあってそんときに問題起こしやすいからさ。馬があわないっての?」
まゆ「そうなんですか。ご忠告ありがとうございます」
女性「あ、それと馬術には特に気を付けて。あそこの子ムカつくから」
まゆ「重ね重ねありがとうございます」
女性「それじゃね」
まゆ「……だそうです」
奏「スゴいわね。あそこまで教えてもらえるなんて運がいい」
まゆ「これで少しは考えてるんですよぅ?」
奏「そうは見えなかったけど」
まゆ「あの人にだって観察の末話しかけたんです」
奏「いつの間にやってたの。そしてどうして話してくれるなんてわかったの?」
まゆ「美貌の秘訣はミステリアスであること、でしたよね?」
奏「…………」
まゆ「そんなにガッカリしなくても教えますよぉ。うふふ。まず、持ち物に注目してください。気になるところはありませんか?」
奏「服装のわりにカバンが大きい」
まゆ「大きいですね」
奏「服装とのバランスがとれてないわ」
まゆ「他には?」
奏「他には……なにかしら」
まゆ「持ち物が多くありませんか?」
奏「持ち物の量? たしかに多いわね」
まゆ「カバンの中身、あれほとんど資料なんです。食堂で広げてるところを目撃しました」
奏「それから?」
まゆ「食堂を利用し慣れてるところから見て、二年生以上です。それと授業表です。あれは一年生から聞かれたとき、困っているときの為のものでしょう。そしてなにより私達の事を気にしないところです。あれは大学に他の人がいることに慣れてる人です。つまり、背景となんら代わりないということです」
奏「意外と見てるのね」
まゆ「以上の事から話好き及び説明好きな性格の人だとわかります」
奏「スゴいわ」
まゆ「まゆなんてまだまだですよぉ?」
奏「私には到底真似できないわ。内面に入るのも入られるのも嫌いだもの」
まゆ「否応なしに入られてきますよ?」
奏「そうなったら居場所がなくなるわね」
まゆ「さて、次は気を付けるべき人物というのはどういう人なのかを探っていきましょう」
奏「気を付ける人物……危ない人ってこと?」
まゆ「乱暴そうなのはもちろんの事。私達の場合は詮索してくる人から身を守らなきゃいけません」
奏「詮索してほしくないわね」
まゆ「茶髪と金髪とピアスに注意です」
奏「偏見じゃない?」
まゆ「本当は服装にも気を付けなきゃいけないんですけど」
奏「私を見て何?」
まゆ「まぁ、私もロリ系の服装ですから奏さんの事言えませんけど」
奏「言うほど今日のはそうじゃなくないかしら?」
まゆ「芋臭さを出してみました」
奏「逆に目立たない?」
まゆ「そこは後でのお楽しみです。あっ、あの人に話しかけてみましょう──」
まゆ「はい、ありがとうございます♪」
奏「…………」
まゆ「どうかしました?」
奏「さっきから当たりばかり引いてるけど何かコツでもあるのかしら?」
まゆ「当たりですか? 欲しい情報をもっていそうな人に話しかけてるだけですよぉ」
奏「何を基準に話しかけてるの?」
まゆ「足元を見ることです。足元を見るといっても酷いことじゃなくて靴です」
奏「靴?」
まゆ「服装と靴があってない人がいるの気が付きましたか?」
奏「甘系でもオトナ系でもスニーカーの人が多かったわね。でもヒールがついてる靴履いてる人からも話聞いてたわよね?」
まゆ「ヒールに土がついてるのに気が付きましたか?」
奏「……えぇ」
まゆ「普通、ヒールを履いているなら土があるところは歩きにくいので通りません」
奏「えぇ。たしかにそうね。転けたら危ないもの」
まゆ「でも私が話しかけたヒールの人にもスニーカーの人、両方に土がついてました」
奏「それだけでわかるものなの?」
まゆ「土を避けるべきなのに土がついてる。それはつまりどうしても入らなければいけない、或いは土を気にしないということが考えられます。土を嫌っているなら靴の甲の部分に土がついているのは我慢できません。ですがそれを気にしなかった。もちろん他にも理由はあります」
奏「ふぅん」
文香「──寮生活……ですか?」
奈緒「あ、あぁ。大学の生活ってどんなものなのか気になって……」
文香「あいにく私は実家暮らしだったもので……寮には入っていません」
奈緒「そうだったのか……てっきり大学生ってみんなそうだとばかり思ってた」
文香「お役に立てなくてすみません……」
奈緒「他に誰いたかな」
文香「差し出がましいようで恐縮なのですが…………そういったことは美波さんに聞いた方がいいかと……」
奈緒「あ、いやさ、あたしもそう思ったんだけど……」
文香「なにか問題でも?」
奈緒「なんか聞くの怖くてさ。聞かなきゃよかったってこと聞きそうで」
文香「はぁ……?」
奈緒「なんていうかその……合コン三昧とか、クラブとか、あとはその……よ、夜の事とか……うん」
文香「夜の事……? それはもしかして、夜の生活ということでしょうか?」
奈緒「ちょっ、は、恥ずかしいこというなぁ……!」
文香「たしかに美波さんにはそういった……酒色に耽溺するというイメージがありますが…………」
奈緒「しゅ、シュショクにタンデキ?」
文香「酒色、酒や色事の事です……耽溺というのはあまり良くないことを楽しむ、それに没頭する……という意味です」
奈緒「まぁ、そんなんだから、その……聞くのが怖い」
文香「たしかに美波さんには……そういったイメージがあります……」
奈緒「だろ? ん、なんだこれ。デジャブか?」
文香「…………」
奈緒「…………」
文香「…………」
奈緒「な、なぁ……さっきから聞きたかったんだけどさ……」
文香「……はい」
奈緒「なんでアザラシのキグルミ着てるんだ?」
文香「仁奈ちゃんからこれを着るようにと……言われたので」
奈緒「仁奈ちゃんから?」
文香「なんでも私があまり面白くない表情をしていたので……見かねた仁奈ちゃんがこれをと…………アザラシの気持ちになるのが重要らしく……いつもとは違った面白さを発見できる……との話らしく……」
奈緒「そ、そうか……」
文香「アマザラシ……」
奈緒「ハ?」
文香「晴耕雨読という四字熟語から思い付いたらしく……私のために持ってきてくれたのです……折角のお気遣い、無下にするわけにもいかなく……」
奈緒「そうなった、と」
文香「お役に立てなくてすみません……」
奈緒「あ、いや、あたしの方こそ、その、なんだ、勝手なイメージで聞いちゃってごめん……なさい」
文香「お気になさらないでください……逆に私としては少しうれしい気持ちがあります。私に大学生としてのイメージを持っていただき……今までそんな事はなかったので……」
奈緒「喜んでくれたならうれしい……か、かも」
文香「あ……少し連絡をしても?」
奈緒「えっ? あ、あぁ」
文香「それでは失礼します……」
奈緒「…………」
文香「…………」
奈緒「…………」
文香「お待たせいたしました……」
奈緒「お、おう。えっと、いったい誰に?」
文香「はい?」
奈緒「あ、えっと、あぁっと、ごめん! 聞くことじゃないよな……! う、うん」
文香「まゆさんに連絡をしていたのです」
奈緒「まゆに?」
文香「はい……夕美さんが出掛けたら連絡をしてほしいと言われたので……それの返信を待っていて、先ほど来たのでそれに返信を」
奈緒「ふーん。あ、それ着てくれたんだ」
文香「はい……折角なので着てみようかと」
奈緒「どうだった?」
文香「私には少々刺激が強かったように思えます……ですが同時に新たな自分を発見できた……そう感じました」
奈緒「よかった。知り合いも喜ぶ」
文香「知り合い? お知り合いからの物なのですか?」
奈緒「あぁ。あっ、でもそれは始めから文香さんに着てもらおうって」
文香「私のためにですか?」
奈緒「なんでも将来は服飾の仕事したいらしくて、その修行がてらアイドルの写真見てたら文香さんが目についた、だってさ。で、調べてみたらあたしと同じ会社だったんであたしに渡したってわけ」
文香「何かの縁でしょう」
奈緒「でもよかった。イヤな顔されたらどうしょうかと思った──」
輝子「た、ただいま……」
P「お帰り。どうだった?」
輝子「ちゃんと、も、持ってきた……後の人は、あ、後……から」
P「いくつあった?」
輝子「ご、5個……ぜ、全部窓辺に……あ……あった」
P「五鉢ということは全部窓の外にあったのか」
輝子「こ、これがどうかした……のか?」
P「なんでもない鉢植えだよ。なんでもない鉢植えだからこそ何かをする」
輝子「な、ナゾナゾは苦手……だ」
P「そのうちわかるよ」
輝子「あ、そ、それより……早くごほうびがほ、欲しい」
P「まだお昼だから我慢して」
輝子「ヒッ、ヒヒッ……びしょ濡れになりそう……フ、フヒ」
P「他の人たちが帰ってきたよ」
小梅「た、ただいま……」
P「お帰り」
乃々「なんで森久保まで……」
輝子「い、一蓮托生……フ、フフ。乃々はト、トモダチ……!」
乃々「ただのパシリなんですけど……人の部屋に忍び込むなんて犯罪なんですけど……」
幸子「ちょっと! カワイイボクが帰ってきたのに出迎えのひとつもないなんてどういう事ですか!?」
P「お帰り。飲み物冷えてるよ」
幸子「いつまでもメソメソしないでください乃々さん! もう侵入しちゃったものはしかたないじゃないですか」
乃々「達観しすぎなんですけどぉ……」
幸子「さっ、運びますよ!」
小梅「幸子ちゃん……はりきってる」
輝子「そ、そんな」
小梅「こんなで……」
乃々「終わったんですけど……」
P「お疲れ様」
小梅「幸子ちゃん……いない」
P「入れ方が完璧じゃないから整理するって言ってたよ」
乃々「早く帰りたいんですけど……おうちぃ」
小梅「でも……い、今帰ったら……し、質問攻めに…………あ、あうと思う……」
乃々「うっ……それはむーりぃー……」
輝子「そ、それなら部屋でき、キノコでも、み、見るか?」
乃々「……漫画なら」
小梅「じゃ……行こ?」
P「輿水さんには伝えとくよ」
小梅「うん……それじゃ」
輝子「グゥゥゥゥゥッバァァァァイィィ!」
乃々「ヒッ……!」
P「…………」
幸子「……行きましたね」
P「行ったね。それでなんの用事かな」
幸子「今日の事についてです。今日の事はあなたを信用してやったんですからね。理由もなしに人を傷つける行為だったら許しませんよ」
P「傷付けはしないよ」
幸子「ボクの信用を裏切らないでくださいね。それにボクがいないと円滑に物事を運べない人選でした。まったく、人を選ぶことも出来ないんですか? ボクがカワイイだけでなく、賢くて助かりましたね! 感謝してください」
P「助かってるよ」
幸子「……もう一度確認しますが本当に傷付けることじゃないんですよね?」
P「傷付けない」
幸子「本当の本当にですか?」
P「傷付けない」
幸子「裏切ったらどうなるかわかってますね? 容赦しませんからね!」
P「裏切らない」
幸子「おうむ返しに返事したら後悔しますよ。ボクもあなたも後がないんですから」
P「こっちはもうない」
幸子「…………」
P「…………」
幸子「本当に傷付けないでくださいね。ボクは勿論ですが特に……」
P「わかってる」
幸子「…………」
P「…………」
幸子「ほら、ボクが落ち込んでるんですよ? 触るなら今のうちですよ」
P「……掃除したばかりで手が汚ない」
幸子「チャンスを逃す人ですね。残念ですね!」
P「…………」
幸子「…………」
P「明日は出掛けてくる」
幸子「留守番はしませんからね。ボクは忙しいんです」
P「ここには薫がいるから留守番の心配はしなくていい」
幸子「卑怯な人ですね……もう遅いので寝ます。小梅さんたちもドアの外で待ってますし」
名前欄がウザい
いつ終わるんだよBIG魔王のパクリ野郎
そうやって終わるまで待っててくれるお前はいい読者やでツンデレか
>>330
あの時みたいに埋めていいよ
奏「──ふぅ」
まゆ「お疲れ様です」
奏「私は何もしてないけどね。帰ってきてから気になってるのだけどそれなに?」
まゆ「工作です。外に開くところをちょこーっと」
奏「…………」
まゆ「なんですか?」
奏「何かできることある?」
まゆ「特にはありませんね。それがなにか?」
奏「……たまには役に立ちたいだけ」
まゆ「役には立ってますよ」
奏「実感したいのよ」
まゆ「……風邪でもひきました?」
奏「…………」
まゆ「シャワー浴びてきます? 私はもう少しかかるのでお先にどうぞ」
奏「そうするわ……」
まゆ「振り向かせてあげるーパステルピンクな~あら?」
まゆ「ここの構造どうなってるのかしら? Pさぁん……」
まゆ「そういえばいないの忘れてた……ケータイで調べましょう」
まゆ「これが外に開くときの角度に影響があり…………なるほど」
まゆ「ここは弄っても……経年劣化に見せれば自然…………」
まゆ「問題は右と左のどちらを……利き脚はたぶん……」
奏「お先に」
まゆ「どうでした?」
奏「やっぱり広いシャワー室はいいものね。使い勝手もいい」
まゆ「うちのもこのくらいの広さですけどホテルには敵いませんね」
奏「ところで」
まゆ「はい?」
奏「あなたの部屋、ほらあの部屋。あそこだけ少し広めだけどなんでなの?」
まゆ「特別に浴槽を変えてますし広いのは当然です。それにPさんがいますし」
奏「あの部屋の浴槽、マンションにあるものというより民家にありそうな感じ」
まゆ「使い慣れてるものの方がいいです。ところで長い時間入ってましたけど大丈夫ですか?」
奏「考え事してただけ」
まゆ「考え事もいいですが倒れないでくださいね。ここで倒れられたらスキャンダルものです」
奏「それで首尾は?」
まゆ「あと一ヶ所やれば終わりです」
奏「それよく持ち出せたわね」
まゆ「本人がいないときを狙えばなんてことありません」
奏「いないときがわからないのよね。それに隠し場所なんてもっとわからない」
まゆ「そこは下調べですよぉ。聞いた話をまとめると週末は学校に来ないことが多い、名前をつけるほど熱心ですのでキチンとした場所に置いてある可能性が高い。以上のことからロッカーを探しました。そうしたら一発で見つかりました」
奏「充分普通じゃないわ」
まゆ「うふふ♪」
奏「その工作技術は編み物で?」
まゆ「裁縫得意なんです。薫ちゃんの靴下も縫ったりします。ほら、いつも履いてる花柄の」
奏「人の足元見ないからわからないわ」
まゆ「他にもバッジを縫い付けたりとか。流石に警察のバッジを頼まれたときは驚きましたけど。あれは裏に安全ピンを付けて……」
奏「警察のバッジ?」
まゆ「一日署長をやったときのです。知りません?」
奏「聞いたことはある。定番らしいわね」
うっわ
まだ生きてたのかよ
まゆ「一日署長やってみたいですか?」
奏「署長なんて出来る柄じゃないわ」
まゆ「ノウハウはあるところですよ? 前にもアイドルを受け入れたとかなんとか」
奏「ふ~ん」
まゆ「のぼせてませんか?」
奏「どうかしらね」
まゆ「体調に関してミステリアスなのはいけません。それでのぼせてるんですか?」
奏「……少し」
まゆ「それなら今日はもう寝てください。明日に響くので」
奏「そうさせてもらうわ。おやすみ」
まゆ「おやすみなさい──」
誰も待ってねえよカス
さっさと依頼出してこい
それとも日本語読めないのか?
奏「…………」
まゆ「そんなこと言って布団に入ったのはいいですけど寝れてませんね?」
奏「……えぇ」
まゆ「お風呂での考え事がまだ長引いてるんですか?」
奏「…………」
まゆ「どんなことを考えているかは聞きませんが悩んでも仕方ないことですよ?」
奏「まるで何考えているか知ってるって口調ね」
まゆ「考えてることはわかりません。でも、それは今考えてても仕方ないことです。それより今は目の前の問題に取り組んでください」
奏「頼まれてばかりじゃなくてたまには自分で動きたいわ」
まゆ「考えて動いてるじゃないですか。知っているんですよ? Pさんと何をしているか」
奏「何のことかしら」
まゆ「別に隠さなくてもいいですよぉ。Pさんと了承してることですから」
奏「なぜそう思うの?」
まゆ「納得しなければああいうことはしません。今の奏さんを貶めようとしても益がありませんから悪用する理由も見当たりません。それに別にいいじゃないですか。キスの練習なんて普通です」
奏「そうかしら」
まゆ「悩んだ上での行動ですもの。それにPさんに隠し事なんて無理です。例え、隠れて物事をしてても見つかっちゃいます」
奏「試してみないとわからないじゃない」
まゆ「試してみてどうでした? ダメだった……でしょう? 隠し事をしてもすぐ見透かされる。違いますか?」
奏「あなたも大概よね」
まゆ「うふ♪ これ以上は詮索しません」
奏「そうしてもらえると助かるわ」
まゆ「あ、でも一つだけ。Pさんとはどうでした?」
奏「どうって?」
まゆ「こっちの事を探りながらしてくるでしょう?」
奏「ぎこちなさが印象に残った。ただそれだけ」
まゆ「それだけだったらここまで続かないと思います」
奏「あなたどこまで知ってるの?」
まゆ「それさっきも言ってましたよ」
奏「あなたとしてはどうなの? なんであれPさんをとられるかもしれないのよ?」
まゆ「Pさんはまゆのものじゃないですし最後まゆのところに戻ってきてくれればそれでいいです」
奏「…………」
まゆ「ですからPさんと何をしてようと構いません」
奏「何のことかしら?」
まゆ「さっきの会話でバレバレですよ?」
奏「何もないことがバレちゃったわね」
まゆ「惚けちゃダメです」
奏「私のことはいいわ。それより彼女のことは何がわかってるの?」
まゆ「これ以上追求しても言わないでしょうし、この話題はまた今度にでも。彼女のことはさっき話しました」
奏「なんでそれを細工してるのかわからないわ。スペアなんてそれこそ部室にたくさんあるんじゃない?」
まゆ「道具を選ばない人ならそうでしょうけど彼女は昔からやってるので馴染んだものを使います。拘りとかジンクスといったものです」
奏「それだけだとまだ弱い気がする。それだけで選んだの? そもそも昔からやってるなんてどうしてわかるの?」
まゆ「部室にいったのは覚えてますか?」
奏「えぇ」
まゆ「あのタイプは一つしかなかったです。それに見る限り女性はそんな多くありません。彼女以外にいるとしたら1人、いても2人くらいです。それとなんというか意気込みが違います」
奏「どこで判断したの?」
まゆ「この手の道具には詳しくありませんが使い込みが違います。よく使い重要なものは昔馴染みのもの、そんなに重要でないものは同系統のもの。それと名前ですね」
奏「名前?」
まゆ「彼女自身の口から何度か出てきた名前がありますよね? それです」
奏「あれは彼氏の名前じゃないのかしら」
まゆ「違います。話してるときの顔つきが人間話をしている時とは違いました」
夕美「──おはようございます」
相葉P「おはよう」
夕美「植木鉢の水、交換しますね」
相葉P「たのむ」
夕美「ところでなにか悩み事ですか?」
相葉P「ん? あぁ、ちょっと。プロデュース業やってるとどうしてもね。ストレス発散もなかなかできないし。そういえば趣味ガーデニングだっけ? いいよな、悩みなさそうで」
夕美「え?」
相葉P「植物は人のストレス感じとるっていうし、こんな大きな木に育てられるなんて悩みないんだろうなあって思ってな」
夕美「え、あ……そう……ですね」
相葉P「あ、そうだ。共演NGの話だけどなんかある? ないならこの前と同じにしておくけど」
夕美「…………」
相葉P「……おーい?」
ボケ老人の尿漏れみたいにダラダラチマチマといつまでも気持ち悪い奴だな
夕美「これでも悩みがないわけじゃないんですよ?」
相葉P「そうなのか。悩みってなんだ?」
夕美「それは……」
相葉P「それは?」
夕美「先輩の悩み……とか」
相葉P「ないようなもんだろそれ。先輩やった身としては後輩も面倒なんだぞ? いや、先輩も面倒なんだけどさ」
夕美「アハハ……」
相葉P「ま、そこはお互い様だ」
夕美「プロデューサーの悩みってなんですか?」
相葉P「給料が上がんなくてな。条件は満たしてるんだけどさ」
夕美「それなら待つしかないんじゃないですか?」
相葉P「朝起きたら給料上がってないかな。なんかそういうことない?」
夕美「まぁ、ないこともないですけど……」
相葉P「朝起きたら悩みが解決! 夢だよな」
夕美「ふふ、なんだか子供っぽい」
相葉P「それじゃNGの件は進めとくな」
まゆ「──んふふ♪」
奏「機嫌いいわね。何かいいことあった?」
まゆ「自分のやったことが成功すると嬉しいですよね♪」
奏「私がいない間に何をやってたのかしらね」
まゆ「奏さんが楽しく話してる間にやることをやったまでです」
奏「囮に使われたってわけね」
まゆ「囮もきちんとした役割です」
奏「それでどうなったの?」
まゆ「さぁ、どうなったでしょう♪ 雑誌読みながら聞かれても答えに困りますよぉ」
奏「バレちゃったわね。どうなったかそんなに興味はないの。あるのは私たちに被害が来ないか、疑われないか。それだけ」
まゆ「その事なら心配ありません。それに周りには事故を起こしたからその処分はしかたないと思わせられれば……うふ」
奏「出来るのかしら」
まゆ「鶏飼ってる人は鶏肉が食べれないと思いますか? それに彼女がそうじゃない、むしろ逆なのは周知の事実です」
奏「そんなものまで調べたの? スゴいわね」
まゆ「気になったことは気がすむまで調べるのが私です」
奏「発つのは明日の朝から?」
まゆ「明後日の午前中です。翌日に発つと目立つので余裕をもって帰ります。私達はあくまで遊びに来た女子なんです」
奏「それで彼女はどう誘うの?」
まゆ「そこはまだヒミツです」
奏「それだけでも教えてくれない? 夢見が悪いわ」
まゆ「あなたの夢見なんて知りません。でも少しだけなら教えてもいいですよ?」
奏「教えてくれるの?」
まゆ「少~しだけなら。そうですねぇ……悩みがあるときって寝付きが悪いですよね。寝られたとしても起きると憂鬱。普段気にしない、しなくていいところまで気になって杞憂に耽るなんてことも珍しくないですよね」
奏「アンニュイという感情ね」
まゆ「それが原因で遅刻なんて事になっていたらますます落ち込んでしまいます。負の連鎖です」
奏「そうね」
まゆ「大学での遅刻がどのくらいのことなのか、私にはわかりません」
奏「気にしなくていいなんて話も聞くくらいだし、本当に気にしなくてもいいんじゃない? 大切なのは何を学ぶかだって文香も言ってたもの」
まゆ「それでも気にする人は気にするものです。授業に遅れて入っていく時の気まずさと注目の的といったら……想像できますよね?」
奏「うちの学校では珍しくない光景よ」
まゆ「まぁ、底辺校」
奏「なんとでも言って」
まゆ「でもそんなことがある朝目覚めたらなくなっている。素敵だと思いません?」
奏「ステキね。朝食も味が変わるかもしれないわね」
まゆ「話せることはこんなところです」
奏「……あなたなりに考えてるのね」
まゆ「恐縮です。うふ」
作者はキチガイか
奏「それで解決できてスッキリを実感出来るのはいつなの?」
まゆ「次に大学に来たときには実感できます。激しい印象がない人ですけどそれほどまでにインパクトがある人でしたから」
奏「もう過去の話なのね。気が早くないかしら」
まゆ「それほどまでに自信があるんです」
奏「羨ましい」
まゆ「奏さんはそういうのないんですか?」
奏「男の人をからかうことかしら」
まゆ「一番からかいがいがあったのは誰ですか?」
奏「考えたこともなかったわね。でもそうねぇ……シンデレラプロジェクトのプロデューサーかな。ああ見えて可愛いところあるのよ」
まゆ「ギャップ萌えですか?」
奏「ギャップはあるわね。ハンバーグが好きなところとか」
まゆ「ハンバーグは私も好きです。お肉が多いと作りがいあります」
奏「彼は食べる専門っぽいわよ」
まゆ「料理しないですからね。夕食は専らコンビニや惣菜ですから」
奏「そうなのね。知らなかったわ」
まゆ「ハンバーグ好きって結構いるんです。蘭子ちゃんもみくちゃんも好きですし」
奏「あなたの想い人は?」
まゆ「プロデューサーも好きですね」
奏「へぇ」
まゆ「まゆの愛する人はそんなに好きじゃないですけど」
奏「ん?」
まゆ「はい?」
アナスタシア「──プロデューサー」
P「…………」
アナスタシア「プルルォデューサー」
P「…………」
アナスタシア「プ、ルォ、デューサー!」
P「オレの事呼んでるの?」
アナスタシア「この部屋には私とプルォデューサー。二人しか、いません」
P「プロデューサーじゃないって何度言えばわかるのかな」
アナスタシア「考え事ですね?」
P「そんなところ」
アナスタシア「私、声大きかった、ですね?」
P「防音してるって言っても限度がある。下に聞こえてたかもね」
アナスタシア「私とアナタ、二人だけです」
P「まずはシーツを替えよう。びっしょりだ」
アナスタシア「お汁でビチョビチョ、ですね」
P「いつもと違ってストレス発散も兼ねてる様子だったけど何かストレスがあるのかな?」
アナスタシア「…………」
P「話したくないなら無理に話す事はない」
アナスタシア「…………」
P「……甘えるなら他の人に甘えてくれ」
アナスタシア「髪の毛、臭います?」
P「風呂に入ったから臭わない」
アナスタシア「でもマジワリました」
P「体臭の事なら気にすることはない。臭いが違うのはしかたない」
アナスタシア「…………」
P「新田さんの事か」
アナスタシア「ミナミが言うこと聞いてくれないのは、私が周りと違うからです」
P「年上としてのプライドだよ」
アナスタシア「違います。ミナミは対等に見てくれてます。だから、悪いのは私です」
P「言うことって何を言ったんだ?」
アナスタシア「ミナミはカワイイ、キレイです伝えました」
P「本人としてはそう見られる事に困ってるだろうね」
アナスタシア「だから、伝えました。私、間違ってない、ですね」
P「本人にそう見られる要素がないわけじゃない。だからそう見られる」
アナスタシア「ミナミはカワイイです! 私とは違います!」
P「日本語には『妖艶』なんて言葉があるからね」
アナスタシア「ヨウエン?」
P「妖しく艶やかな様子の事。どちらかというと新田さんの場合は妖美かな」
アナスタシア「ミナミは怪しくありません。黒くありません」
P「詳しくは鷺沢さんに聞いて」
アナスタシア「フミカいません」
P「夕方には来る。新田さんが言うことを聞かないのは君のせいじゃなくて彼女自身の問題」
アナスタシア「…………」
P「考え込んだって良いことはない。なにか食べよう。動いてお腹空いただろう。それと水分補給しなきゃね」
アナスタシア「マユ……」
P「まゆがどうした?」
アナスタシア「マユとプロデューサーの関係、フシギです」
P「オススメ出来る関係じゃない」
アナスタシア「でもマユ、アナタが突き放してるのに嫌がってません」
P「それは本人の性格」
アナスタシア「突き放されてもガマン出来る人になりたい、です」
P「頑張って」
アナスタシア「がんばります、ですね」
P「ロシア語使わないのは続けられてる?」
アナスタシア「ヤー」
P「駄目そうだね」
アナスタシア「アナタはイジワル、ですね」
P「いつもと違ったのはやっぱりストレスが原因だね。ロシア語を使わないのもストレスの一因になってる。さっきもロシア語、ロシア風にブツブツ言ってたよ」
アナスタシア「……スミマセン」
P「そこまで治せとは言わないよ。長い間の癖だからね」
アナスタシア「よろこぶ顔、様子うれしいです」
P「そういう人にはなかなか機会がないからね。ましてやハーフととなるとね」
アナスタシア「アナタはうれしいですか?」
P「オレみたいな人は普通に生きていたら君みたいな人とは絶対に機会がないからね。接点さえも持てない。ただ、そういう関係抜きにしても会えて嬉しい」
アナスタシア「…………」
P「…………」
アナスタシア「少しだけ、マユの気持ちわかりました……」
P「そうか。少し電話を掛けてくる」
アナスタシア「あ…………マユの気持ち、わかりました……」
夕美「──ン、ン~……もうお昼かぁ。授業やどなぁ」
夕美「……ううん、落ち込んでてもしかたない。気持ち切り替えてやるっきゃない」
夕美「えっと、まずはなにか食べよっと。あっ、でもその前にメールのチェックしなきゃ。クセになってやらなきゃ落ち着かなくなっちゃった」
夕美「プロデューサーからの連絡は……ないっと。大学関係は……わっ、いっぱいだ」
夕美「こんなに貯まったことない。何気に新記録? えっと、なになに……」
つまんね
ゴミ
夕美「速報? ニュースサイトからかな? でもニュースサイト入ってないし……あ、これサークルのメールアドレスからだ」
夕美「……結構長いなぁ。あ、SNSからも誰かのウワサ話だ。えっと、誰が何したのかな?」
夕美「ケガ? ひどい、人がケガして喜ぶなんて!」
夕美「あ、これも。これで気分晴れて大学行けるなんて……いったい誰がケガしたんだろ。大丈夫かな……」
夕美「あ、ここに書いてある。ケガをしたのは……お花? お花って誰のことだろう」
夕美「んっと……あっ、ここにあった。ケガをしたのは……え?」
夕美「あの先輩が? えっ、どうしてケガしたんだろ」
相葉P「──おはようございます」
夕美「あ、プロデューサー。おはようございます」
相葉P「おっ、今日は早いな。どうした?」
夕美「そうですか? プロデューサーは逆に遅いですね」
相葉P「あー、まぁな。昨日は書類仕事終わんなくて残業しててな」
夕美「お疲れ様です」
相葉P「なぁ、やっぱなんかあったか?」
夕美「何かあったかって聞かれればありました」
相葉P「やっぱり。何があった?」
夕美「知り合いがケガしちゃいまして。痛そうだなぁって」
相葉P「それは災難に」
夕美「でもなんでそう思ったんですか?」
相葉P「いや、話し方がいつもと違うというか戻ってるというか」
夕美「そうですか? 自分じゃよくわからないです」
相葉P「しかしケガかぁ」
夕美「ケガって怖いですよね。ヘタしたら道を諦めなきゃいけなくなりますし」
相葉P「あー、そうだなあ」
夕美「私もレッスン中に大ケガしないようにしないと。いつも怖いんですよ?」
相葉P「だなあ」
夕美「それにお花の世話もありますから」
相葉P「オレも気を付けないとな」
夕美「あ、プロデューサーがケガしても私一人で動けるので大丈夫です♪」
相葉P「なぁ、やっぱいつもと違わないか?」
夕美「えっ、そうですか?」
まゆ「デジャブって怖いですねぇ」
菜々「はい?」
まゆ「なんでもありません。あ、今日のオススメなんですかぁ?」
菜々「今日のオススメはウサミンサンドイッチです」
まゆ「ウサギのサンドイッチ?」
菜々「こ、怖い想像させないでください。ニンジンが入ったポテトサラダのサンドイッチです!」
まゆ「なるほどぉ」
菜々「想像しちゃったじゃないですかぁ……もう」
まゆ「うふ♪」
菜々「ところでさっきから何を聞いてるんですか?」
まゆ「秘密です」
菜々「あ、ところで……」
まゆ「はい?」
作者気持ち悪い
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サービス終了のお知らせ
「ラビリンスバインド」は、2016年3月31日(木) 17:00をもちまして、全てのサービスを終了させていただきました。
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BOKU西條拓巳bat要るじゃないか千有余橘純一悪じい
菜々「さっきから何を聞いてるんですか?」
まゆ「秘密です♪」
菜々「あ、もしかして新曲ですか? いいなぁ。私も新曲ほしいなぁ」
まゆ「担当プロデューサーに頼んでみたらどうですか?」
菜々「頼んでみたんですけど……出す曲には困ってなくて……」
まゆ「はい?」
菜々「あ、実は地下で活動してたときの曲のストックがあって、それで毎回誤魔化されていて……ナナはそういうんじゃなくて新品の生まれたてホヤホヤの新曲がいいんです!」
まゆ「みくちゃんみたいにストライキ起こします?」
菜々「さすがにそれはお店に迷惑がかかるかと……いいんです。ナナは忍耐する事にかけては人一倍自信があります。友人にいつまでごっこ遊びをしてるのと煽られたときも……」
まゆ「?」
菜々「ああっと、まっ、まぁナナはナナでどうにかしてみます! はい」
まゆ「そうですか」
菜々「あ、そういえば今日そっち行っていいですか?」
まゆ「その事はここで話さないでください。誰が聞いてるかわかりません」
菜々「ご、ごめんなさい……」
まゆ「気を付けてくださいね。持っていった荷物が少し散らかってますがそれでもいいなら来て下さい」
菜々「ありが」
まゆ「で、何しに来るんですか?」
菜々「えっ、と、特に用事というほどの事は……というか近いですってまゆちゃん」
まゆ「…………」
菜々「う、疑りの目……ここ何日か仁奈ちゃんに会ってないなぁなんて……」
まゆ「出掛けてる間来てないんですか?」
菜々「カフェの方が忙しくて……」
まゆ「それじゃあ……違うんだ……」
菜々「はい?」
まゆ「はい?」
菜々「今、違うって……」
まゆ「ところで注文したものは?」
菜々「あっ! いっけなーい! 店長ぉー注文入りましたぁ!」
まゆ「……うふふ♪」
杏「──うあぁぁ~」
奏「…………」
杏「ぶぁぁ~」
奏「何してるの?」
杏「出ていってほしい。なんで杏の部屋にいるのさ」
奏「会えると思って」
杏「Pさんなら出掛けてるよ。私はお留守番なのだ。会いたいなら捜しに行けばいいんじゃない? さっきからここで黙りこくってるだけじゃなくてさ」
奏「会えなかったら会えなかったでいいのよ」
杏「ふ~ん」
奏「…………」
杏「考え込むと老けるよ」
奏「ずいぶんな事言うのね。あなたと同い年だと思うんだけど」
杏「考え込むのはいいけどさ、ここじゃなくて向こうでしてくれない? 杏は攻略で忙しいからさ」
奏「…………」
杏「聞いてる?」
奏「……ねぇ」
杏「もしかして杏に話しかけてる?」
奏「私はあまり目立ったり、ましてや自分の内面を見られるのは好きじゃないけど……」
杏「いきなり語りだした」
奏「それでも裏方の仕事って少し寂しいものね」
杏「評価されにくいもんね。杏も目立つのは好きじゃないけど評価されないと入ってくるものが入ってこないもん。主にお金とかお金とか現金とか」
奏「贅沢なのかしらね、私」
杏「あちこちに居場所求めてるわけじゃないしいいんじゃない? まっ、杏に被害がなければご自由にって感じだよ」
奏「案外冷たいのね。いえ、ドライというのかしら」
杏「北の大地は乾いてるんだよ。空っ風の潮風だよ」
奏「ふふっ、なにそれ」
杏「エネルギー消費を抑えないとすぐ死んじゃう」
アナスタシア「アンズただいま、ですね」
杏「今日は来客が多いなぁ」
奏「お帰り」
アナスタシア「カナデ、お久しぶり、ですね」
奏「何日も会ってなかったものね。まぁ、普段からあまり会ってないけど」
アナスタシア「一緒のユニットでも、あんまり会いませんね」
杏「で、なにか用事?」
アナスタシア「マユが言ってました。ア~……人が増える?」
杏「また増えるのかぁ。まぁ、杏に影響なければいいよ」
奏「積極的に関わろうとしないのね」
杏「すると思う?」
奏「ううん、全然」
アナスタシア「賑やか、いいですね。パーティ好きです」
奏「うるさいのは好きじゃないけど打ち上げでやったパーティみたいのは好きよ」
杏「あ~、ドレス着てワンフロア貸し切ったあれね。加蓮が話してたよ」
夕美「──ハァ……疲れた。今日は収録も講義も目一杯だったなぁ」
まゆ「…………」
夕美「私イヤな子なのかなぁ。ケガしたって見たときちょっと喜んじゃった……」
まゆ「…………」
夕美「少し気が晴れたしなぁ……やっぱイヤな子かも」
まゆ「…………」
夕美「でもこれでお花の世話に専念できるかも。あ、でも真っ先に疑われるの私かも……」
まゆ「…………」
夕美「取り巻き多い人だからなぁ……ハァ」
まゆ「そんな夕美さんに朗報です♪」
夕美「っ!!?」
まゆ「どうかしました?」
夕美「い、いつからいたの?」
まゆ「ロッカーにいたらおかしいですか?」
夕美「そ、そうじゃないけど……」
まゆ「それで"理由はわかりません"が何か困ってるようだったので声をかけたんですが、迷惑だったですか?」
夕美「う、ううん……いきなりだったからビックリしただけ」
まゆ「夕美さんはたしか大学の寮でしたよね?」
夕美「うん、そうだよ。いいとこだよ」
まゆ「でも困ってますよね? それも致し方ないですよね。何せ女の人の集まりですから問題も出てきます。私の推測ですが、何かそれで困ってるんですよね? たぶん、違うグループのリーダー格と仲が悪いとか」
夕美「ま、まぁ……うん」
まゆ「それで困ってるんですね。ふふ、そんな夕美さんに朗報です♪」
夕美「朗報?」
まゆ「うふ♪ 朗報です」
夕美「──ね、ねぇ本当にこんなところにあるの?」
まゆ「もう少しで着きます」
夕美「こんなところあるんだね」
まゆ「路地裏に通じる路地ですからねぇ」
藍子「あれ?」
夕美「あっ、藍子ちゃん」
藍子「こんなところで何してるんですか?」
夕美「私はまゆちゃんに連れられて……藍子ちゃんは?」
藍子「私は……」
まゆ「話が長くなりそうなので話は向こうでしましょう。いいですよね、藍子さん」
藍子「あ、はい」
まゆ「それじゃ歩きましょう」
夕美「……ね、ねぇちょっといいかな?」
藍子「なんですか?」
夕美「どこにいくかわかる?」
藍子「あ、それはわかります。とてもいいところです♪」
夕美「いいところ?」
藍子「はい。一部を除けばですけどとてもいいところです」
一部…
こいつまだ人間不信こじらせてるのか
さっさと依頼出せよゴミクズ
夕美「それにしてもこんなところテレビでしか見たことないよ」
まゆ「極々一般的なところだと思いますよ? たしかに他と比べたらセキュリティがちょっと厳重ですし、エントランスなんかもきらびやかですが中はそんなに変わりません」
夕美「大丈夫かな。私、浮いちゃわないかな」
藍子「大丈夫ですよ。家と比べればたしかにすごいですけど中は普通です。私も最初の頃は驚きの連続でした。あっ、驚きの連続といえば~」
まゆ「そろそろ着きます」
藍子「あっ、それじゃあ私はここですので」
夕美「藍子ちゃんここなの?」
藍子「はい。良ければ遊びに来て下さいね。お待ちしてます♪」
まゆ「私達はもう少し上です。行きましょう──」
みく「オライにゃオライにゃ。はい、置いて」
みちる「よっと」
みく「えっと次は……」
蘭子「我が友よ。ここに来たれ!」
みく「なに?」
みちる「次はなんですか?」
蘭子「我が声は届いた! 今こそ向かう時!」
みく「えっ、もう着くの? 早くない?」
蘭子「細やかなる宴故にこれで良い」
加蓮「カメラここでいい?」
美穂『あっ、もうちょっとだけこっちに……あ、行き過ぎちゃった』
加蓮「こう?」
美穂『うん、それそれ。ありがとう』
加蓮「出来たら持ってくね。奈緒が」
奈緒「ハッ、あたし!?」
加蓮「あ、かわいそう。仲間外れだ」
奈緒「な、なんであたしのせいになるんだよ!?」
加蓮「ははっ、冗談だって。私が持っていくよ」
奈緒「食事班みてくる」
薫「未央おねーちゃんこれ持ってってー!」
未央「はいはーい」
歌鈴「お、お煮物出来ましたぁ……!」
菜々「配膳ならナナにお任せ! キャハ☆」
蘭子「ハイゼンベルグ!」
薫「あ、蘭子おねーちゃんこれ持ってってー」
晴「うまそ~……少しくらいいいよな」
薫「あ~! つまみ食い禁止だよ!」
美由紀「薫ちゃんこれは?」
薫「あ、それはねぇ……あっち!」
奈緒「…………」
加蓮「何してるの?」
奈緒「あ、加蓮」
加蓮「食事班はどう? 持ってける?」
奈緒「それ聞きに来たんだけどあれでさ」
加蓮「わっ、忙しそう。あれじゃ聞けないね。あ、でも」
奈緒「ん?」
加蓮「あそこに用意してあるトレーに乗ってるのそうじゃない?」
奈緒「あ、本当だ。よく気付いたな」
加蓮「ま、これでも周りは見るタイプだからね。病人スキルは伊達じゃない」
奈緒「自慢できるスキルか?」
加蓮「全否定された気分」
奈緒「全否定って……あたしは別に」
加蓮「ふふっ、ウソ」
奈緒「あ、おい。からかったな」
加蓮「まだそうだし、私達は向こうで待ってましょう。これ以上増えると混乱するだけだし」
奈緒「……だな」
加蓮「そんなわけで二人とも戻りましょう」
奈緒「は?」
加蓮「そこに隠れてる二人」
奈緒「そこ?」
??「ギクッ」
奈緒「あ、いた」
加蓮「どうせつまみ食いしに来たんでしょ?」
みく「み、みくはつまみ食いなんてしないよ!? ただ、つまみ食いしに来たみちるちゃんを止めに来ただけ!」
加蓮「じゃあなんでその"みちるちゃん"が後ろにいるの?」
みく「え? あっ! いつの間に!」
みちる「ダメじゃないですかつまみ食いなんて」
みく「な、なんにゃこの悔しい気持ちは……!」
加蓮「はいはい、いいから戻るよー」
みく「あ、待つにゃ!」
みちる「…………」
奈緒「行くぞ」
みちる「フゴ~……」
文香「…………」
輝子「…………」
乃々「………………」
ほたる「…………」
乃々「………………」
文香「…………」
輝子「…………」
ほたる「…………」
文香「…………」
乃々「なんなんですか……この状況……」
文香「……ぁ…………」
乃々「……ッ!」
まゆ「──ンっ…………お疲れ様です♪」
P「お帰り」
まゆ「久しぶりのPさん……あぁ」
P「歓迎会お疲れ様」
まゆ「Pさんも来ればよかったのにぃ」
P「今は頭と精神を休めてほしい。オレが出ていって混乱させるのは悪い。人との出会いは体力を使うからね」
まゆ「それは同意です。あ、ところでいつもと味が違いましたけどもしかして少し解消しました?」
P「どうだろうな」
まゆ「隠し事はいけませんよぉ? 濃さでわかります。喉に絡み付くかつかないか、量も判断材料です。あ、それと他の女の味がしました」
P「そこまで判断できてるなら問題ない。今日は疲れただろう。早く休みなさい」
まゆ「まゆの憩いの時間を省こうとしても出来ませんよ? あなたとの共同作業はまゆの楽しみのひとつです。唯一といっても……」
P「何が言いたい」
まゆ「わかってるくせにぃ」
P「明日くらい休めばいい」
まゆ「そう言って自分だけでやるつもりですよね。まゆにはわかります」
P「どうだかね」
まゆ「まゆの楽しみを奪うんですか? そんな酷いことするんですか?」
P「必要と判断すればやる」
まゆ「……そういう人ですよね、Pさんは。それでどうします? 計画があるんですよね。まゆ、あなたの事ならなんでも……」
P「わかってる」
まゆ「うふ♪」
P「まゆは何かあるか?」
まゆ「まゆはあなたの言うとおりにします」
P「それなら寝て」
まゆ「きこえませーん」
P「>>385に>>387」
安価します
>>385
ジュニア(~12歳まで)かティーン(13歳~19歳まで)かアダルト(20歳~)かをお願いします
>>387
軽くか徹底的かをお願いします
連取またはそれ以外は安価下
アダルト
徹底的にいこう
徹底的
P「アダルトに徹底的にいこう」
まゆ「はい? なんですか? 聞いてませんでした」
P「具体的には……」
まゆ「あの、なんて言いました?」
P「>>392」
>>392
モバマスのアダルトアイドルをお願いします
連取またはそれ以外は安価下
服部瞳子
楓
わくわくさん
P「服部瞳子」
まゆ「はっとりとうこ?」
P「明日から動く」
まゆ「…………」
P「腹をつねるな。怒るのは筋違いだ」
まゆ「えいっ、えいっ」
P「…………」
まゆ「チューかキスをしてくれれば、まゆの機嫌は治ります♪」
P「…………」
まゆ「ん……」
P「これで治ったか?」
まゆ「Pさんの唇ってガラスみたいですねぇ。あ、まゆの機嫌が治ったかどうかですか? スマホに写った担当プロデューサーとのキスはノーカンです」
P「キスはした」
まゆ「まゆは今、愛する人に求めてるんです」
P「…………」
まゆ「ぁんっ……首筋にするならするっていってくださいよぉ。ちょっと驚いちゃいました。まゆ、あなたのそういうところ嫌いじゃないです♪」
P「プロフィール……プロフィール」
まゆ「まゆにキスした唇ですぐ他の女のことを話すのもPさんらしくていいと思います。嫌いですけど」
P「服部瞳子、服部瞳子」
まゆ「えいっ、えいっ」
安価とった意味…
楓さん終わっとったやろ確か
P「プロフィールのお復習するからやめて」
まゆ「はぁい」
P「服部瞳っ子……」
まゆ「フフ」
P「…………」
まゆ「まゆが悪かったですから部屋からでようとしないでください……!」
P「次やったら出てく」
まゆ「佐久間まゆ、頑張ります!」
P「服部瞳子。クールな雰囲気漂う25歳。身長169cm、体重48kg。体脂肪率は16.81。スリーサイズは上から78、57、80」
まゆ「クールなのもそうですが重い雰囲気漂ってません? 三船さんとは違う類いの重苦しさ」
P「後がない事から来る雰囲気だ。誕生日10月11日の天秤座でO型。左利き」
まゆ「遠い位置の天秤座と覚えました」
P「出身地は大分県。趣味は熱帯魚鑑賞と温泉めぐり」
まゆ「温泉巡りは他にもいませんでした?」
P「そっちはスーパー銭湯」
まゆ「あ、そうでした」
P「今日はここで終えよう。続きは明日だ」
まゆ「もう一回シません?」
P「さっきした」
まゆ「他の女の味がして、その上Pさんは他の女の名前を口にして終わり。虚しいと思いません?」
P「語弊のある言い方しないで」
まゆ「次はまゆっ!まゆっ!って言いながらさせてみせます」
P「そっちも連日の調査や作業で疲れてるだろ。溜まった分はさっき消化したよね?」
まゆ「その後溜まっちゃいましたぁ」
P「それなら明日担当プロデューサーに」
まゆ「ン……ン……いったァい」
P「喋ってる時にやるからだ」
まゆ「舌噛むなんてひどぃあふっ」
P「見せて」
まゆ「んぁイ」
P「これくらいなら大丈夫。念のために今日はもう休もう」
まゆ「ごほうひなら他でも出来ます」
P「オナラを嗅ぐ趣味はない」
まゆ「んもう。Pさんのイジワルぅ……こんな時にあの人の名前出さないでください」
P「その時じゃないから出した」
まゆ「PそんってSっ気ありますよねぇ。次はどんなことさせられちゃうんでしょう。プロデューサーさんに電話を掛けながら後ろから? それとも前から? ァ……側面からもいいかも」
P「おやすみ」
まゆ「うふ、ふふふ、うふふふふ♪」
前のスレで軽くだから重複可言うてたやん…
いつまで続くん?このBIG魔王スレ
夕美「──流れぼーしをフフフフフン♪」
まゆ「おはようございます」
夕美「あ、まゆちゃん。おはよう」
まゆ「花ですか」
夕美「あ、うん。飾ったらきれいかなって思って。迷惑だった?」
まゆ「いえ、そんなことはありません。花粉症の人もいませんし」
薫「ぉはょぅござぃまー……」
まゆ「おはよう薫ちゃん。顔、洗った?」
薫「まだ~……せんせぇはぁ……?」
まゆ「ほらほら、顔洗ってきたら教えるから。洗ってきて。ね?」
薫「はぁ~い……」
夕美「…………」
まゆ「なんですか?」
夕美「えっ、あ、なんでもないよ?」
まゆ「私が小さい子の面倒みるのがそんなに意外でしたか?」
なんなんだよこのクソ作者
安価の意味ないわ、名前欄でクソ気持ち悪い語りするわ、偉そうだわ、面白くないわでよ
ほんと死ねよ
そうそう、何が一番キモいかって名前欄の自己語りなんだよなあ
SSそのものがつまらないのに作者本人の気持ち悪さが加わって最低最悪だわ
そうだねプロテインだね
夕美「あんまり見たことないから……」
まゆ「これから嫌でも見ることになりますよ?」
夕美「ここって小さい子多いの?」
まゆ「それなりには」
夕美「大変じゃない?」
まゆ「それなりに楽しいです」
夕美「よかったら手伝うよ? 将来そういう職に就くかもしれないし」
まゆ「アイドルやめるんですか?」
夕美「ン~、なんだろう。保険……かな。私、アイドルとしてこれ!っての持ってないし」
まゆ「大学生は進路に悩む何て言われてますよね。こんな身近にいたなんて」
夕美「アハハ……」
まゆ「まぁ、ゆっくり考えてください。ここでならゆっくり考えられます」
夕美「そうなの? 結構騒がしかったような……」
まゆ「パーティーの時はあんなものです。普段の静かさはあの文香さんにもお墨付きをもらいました」
夕美「ところで私はどこ使っていいの?」
まゆ「部屋なら後で案内します。陽当たりはばっちりです」
夕美「ありがとう」
まゆ「換気機能もいいのにしてます」
夕美「換気を?」
まゆ「色々撒くと臭いが出ますよね? それを抜くための換気システムをつけました。そんな大袈裟なものではないですけど」
夕美「もしかして家庭菜園やってるの……」
まゆ「野菜を作るのは良いですけど名前をつけるのはどうかと思います」
夕美「~っ!」
まゆ「そんなに暴れなくても……フフ」
夕美「だって、だって家庭菜園だよ!? おばさんみたいで恥ずかしい!」
まゆ「そうですか? 結構やってる人いると思いますけど」
夕美「あうぅ~」
小梅「──ぁ」
文香「……どうかしたのですか?」
小梅「い、今……ゾンビみたいな…………気配がした……ような気がして……」
文香「ゾンビ、ですか……」
小梅「うん……でも……気のせいだったみたい……」
文香「精神的ゾンビ、と言われる私がいるから……だと思います」
小梅「?」
文香「感情がない、または感情の起伏がない。そんな人を……例える言葉です」
小梅「がおー……って噛みつくの?」
文香「噛みつきはしません……もっとも……物理的にも精神的にも、噛みつくだけの牙は持っておりません……」
小梅「ふぅん……」
文香「ところで……その本はもう読み終えたのですか? でしたら、新しい巻を……」
小梅「…………」
文香「…………」
小梅「…………」
文香「……あの……なんでしょう……? 先程から見つめてるようですが……」
小梅「ここって……電子機器ない……よね……スマホも……」
文香「読書に集中したいので、私の我が儘ではありますが…………そういった類いのものを置かないでもらっています……ないと不便でしょうか?」
小梅「ううん……いいと……思うよ?」
文香「はぁ……?」
小梅「もしもね……もしも……ここで私が……文香さんを襲ったら…………どうする?」
文香「襲うというのは……?」
小梅「噛みついたり……殴ったり……だよ? どっちにしろ、助けを求めること……出来ない…………よね」
文香「あの……」
小梅「フフ……フフフ、フフフフ……」
P「とりあえず外に出て通報する」
小梅「阻止……する……よ?」
P「出来るものなら」
小梅「ガバーって襲い掛かって…………ぶら下がる」
P「ズルズル引き摺られてる現状を鑑みても?」
小梅「ネバー……ギブアップ……」
文香「先程から何か考え事をしているようにお見受けしますが………………いったいなにを?」
P「とある事だ」
文香「とある事ですか……」
P「とある事だ」
文香「…………」
P「…………」
小梅「…………」
幸子「読書は黙ってするものですが会話は黙っていては出来ませんよ?」
小梅「あ、幸子ちゃん……」
幸子「全く、なんですかこれは。静かに読書ができると思ってみれば……会話について講義することになるとは思いませんでした。ボクの心の平穏はどうなるんですか。まったく……」
文香「飲み物もなくすみません……」
幸子「ボクくらいになると本の近くで飲み物は飲みません。とは言っても渇くときは渇きます。ですが、そんな時に困らないよう、賢いボクは水筒を持ってきてるんです!」
小梅「矛盾……?」
幸子「もちろん本末転倒にならないよう、本と水筒は離してます。左右に分けて、しかも高さを違えて置いてます。ボク賢い!」
文香「生活の知恵ですね……」
幸子「フフーン!」
小梅「でも幸子ちゃん……遠すぎない? そんな端っこで読まなくても……」
幸子「読書というのはなんと言いますか、救われてないとダメなんです。独りで、平穏で、豊かで……」
小梅「ゾンビ映画……みたいなもの?」
幸子「豊かで救われるゾンビモノってなんですか。それより先程のとある事というのはなんですか?」
P「とある事だ」
幸子「だからそれを話してください。まさかこのボクに隠し事ですか? 言いたくないなら話さないでください」
P「聞かれたから答えただけだ」
幸子「なんですかその犯罪者や悪役の言い分は」
小梅「幸子ちゃん……刑事さんみたい……」
文香「聞きかじりの知識ですが…………カツ丼は利益供与になるので出してはいけない……らしいです。それと自腹なのでそこまでする人がいない……だとか」
P「よく知ってるね」
文香「熟知したものでなくてお恥ずかしい限りですが……」
幸子「それでとある事ってなんですか!? ボクはこのくらいの事では流されませんからね!」
>>414
服部瞳子に何をされたかをお願いします
あまりにも変なものまたはそれ以外は安価下
スレ終了
実家に毎日イタズラ電話を繰り返され母親がノイローゼになり現在も入院中。父親はそんな母親の介抱に疲れ蒸発
残った自宅は心無い親戚に売られた
P「実家に毎日イタズラ電話を繰り返され母親がノイローゼになり現在も入院中。父親はそんな母親の介抱に疲れ蒸発。残った自宅は心無い親戚に売られた」
幸子「…………」
文香「…………」
小梅「…………」
幸子「それ……この本の描写ですよね?」
P「うん」
幸子「調べればすぐにわかるウソをつかないでください」
文香「調べるといっても……どのようにでしょう?」
幸子「簡単ですよ。知り合いや友人に聞けばいいんです!」
小梅「友達……いるの?」
P「いないこともない」
文香「その友人を捜すところからですね……」
幸子「…………さ、佐久間さんに聞いてみれば、か、簡単にわかります……! ふ、文香さんが……!」
文香「私が……ですか? 私はまゆさんとそんなに仲が良くないので、そういったプライベートな事は……」
幸子「じ、じゃあ小梅さんで……!」
小梅「まゆちゃん……逃げちゃう……」
幸子「あの佐久間さんが逃げるなんてなにしたんですか?」
P「まぁ、頑張ってくれ」
ヘタクソという以前にやる気無いだろ
やめちまえ
文香「──という事がありまして……」
まゆ「そんなことがあったんですか。それはそれは」
文香「嘘というのは本当なのですか?」
まゆ「半分嘘です」
文香「半分……ですか?」
まゆ「まゆが調べたときもそれが出てきました。やられたのは違う人からですが」
文香「それはつまり……」
まゆ「Pさんの事を調べたらそれが出てくるようになってます。ですがそれは実際に起こったことです」
文香「……なるほど」
蘭子「美味である!」
まゆ「気に入ったようで良かった♪」
みく「うんめーにゃ!」
文香「…………」
まゆ「どうですか?」
文香「……変わった味がします」
小梅「まゆちゃんは……食べないの?」
まゆ「私はいいです。私の分も食べて♪」
蘭子「んふふ~♪」
アナスタシア「口元についてますね、ルァンコ」
みく「美味しいのはわかるけどきれいに食べるにゃ。はい、これで拭いて」
まゆ「…………」
美波「おいしいけど……あまり食べたことのない味」
まゆ「……フフ」
小梅「……ンク」
みく「あ~あ~小梅チャンもだらしないにゃ。ほら、ついてるよ」
小梅「ぁ……ん…………あ、ありがとう」
みちる「んっんっ!」
みく「テメーで拭けにゃ。やりすぎ」
みちる「…………」
文香「…………」
みちる「あ……ありがとうございます」
文香「いえ……」
まゆ「ところでPさんは?」
文香「あの方なら……今は私の部屋で調べものをしております……」
まゆ「わかりましたぁ。あ、文香さんの部屋に行っても?」
文香「あ、はい。大丈夫です……」
小梅「食べ終わったら……映画みよう……かな」
蘭子「ッ!!」
小梅「…………」
蘭子「…………」
小梅「…………」
蘭子「…………」
小梅「…………」
アナスタシア「平和、ですね」
美波「そう……なのかしら?」
作者に質問
面白いと思って貰えてると本気で思う?
安価もアレだがこれは酷い
意味ねーもん
P「──ふぅ」
まゆ「お疲れ様です」
P「そっちもお疲れ」
まゆ「夕美さんと会わなくていいんですか?」
P「そのうちね。今はやることがある」
まゆ「そういえば、まゆがいない間にお墓参りに行ったんですね。美優さんから聞きました」
P「行った」
まゆ「一緒に行きたかったのに……」
P「タイミングが合わなかっただけだ」
まゆ「んもぅ……それで今は何をしてるんですか?」
P「これだ」
まゆ「アンチスレですか。なにか面白い書き込みありました?」
P「あった」
まゆ「というかそれこそ一緒にやることじゃないですか?」
P「ふれあいは大切だ」
まゆ「こっちの方が大切です。それで面白い書き込みというのはどれですか?」
>>426
>>427
>>428
服部瞳子に対する悪口・アンチレスをお願いします
美しすぎる
可愛すぎる
無能なプロデューサーに足を引っ張られてるのに頑張っていて可哀想すぎる
どうせ「また」自分で安価踏む癖にガタガタ言うなよヘタクソ
作者は日本語が読めないから仕方ない
幾らなんでもいろいろ酷過ぎると思うぞ…
それは作者に言ってるのか読者様()の便所の書き込みに言ってるのか
P「美しすぎる」
まゆ「はい?」
P「可愛すぎる」
まゆ「Pさんがまゆの事をそう評価することはありません。だから……目が腐っちゃいました? でも大丈夫です。まゆを、まゆだけを見つめてくれればすぐ治ります♪ さぁ、Pさぁん……このまま真っ直ぐまゆを見つめて……」
P「書き込みの事だ、書き込みの」
まゆ「アンチスレを見ていたと思ったら褒めちぎっていた! まゆは何が起こったかわかりません」
P「それは?」
まゆ「この前奈緒さんがやってました。楽しそうに電話で話してました」
P「なるほどね」
まゆ「それでさっきのは何ですか? あれは悪口じゃないです」
P「立派な悪口だよ。美しすぎる何々、可愛すぎる何々、丸々過ぎる何々。これは全て、良い評価に見えるがその実何の評価も下してない。中身のないどころか考える事さえしていない」
まゆ「たしかにお世辞や社交辞令の類いみたいですね。あっ、でもまゆがPさんの事を愛しすぎると思ってるのは本当ですよ?」
P「それは今聞いてない」
まゆ「なんだかまるでその人の事を考えてないみたいですね」
P「まさにそう。考えていない。粗を探されるまで人気がない」
まゆ「じゃあこの人達はただ悪口が書きたいだけなんですか?」
P「もちろんそういう人もいるがこの二人は違う。服部瞳子を嫌っているのは主に主婦層や同性から」
まゆ「あぁ、そういうことですか。なるほど。たしかに再出発組ですから夢諦めた人などからは嫌われますね」
P「それがこのレスに凝縮されている。もちろん証拠はある。まず……」
まゆ「長くなります?」
P「……明日に響くな。悪かった。今日はもうこれくらいにしよう」
まゆ「今回はどのようにやります? 血は出しますか? 傷はつけますか?」
P「今回はその類いじゃない」
まゆ「そうですか……残念」
P「相手の土俵で戦おう」
安価捌きがドヘタクソすぎ
事実誰もまともに安価協力する気無いじゃねえか
「中身が無い」
「考えることさえしてない」
このSSと作者そのものだな
自己紹介か?
まぁ安価は下手だったけどちょっと言い過ぎじゃないか?
見なきゃ良いだけなんだし冷静になろうぜ?
クソ安価しかないからしかたない
よくやってるよクソ安価しかないわりに
誰も読んでないからこのまま消えろカス
読んでないのに書き込みなんて
ツンデレかな
まゆ「相手の土俵で戦うんですか?」
P「これといったものがないからだ。一番の理由は彼女が再出発組だからだ」
まゆ「私みたいに前の職業、まぁ職業と呼べるか怪しいですけど、前職がある転職組。瞳子さんみたいに以前芸能界やアイドルをやっていて一度辞めた再出発組、別名再発組に分かれてるでしたよね?」
P「そうだ。アイドルを病気に見立てた呼び方だが、そう呼ばれるかどうかは以前の活躍にもよる」
まゆ「瞳子さんはそう呼ばれてるんですか?」
P「どうだろうね。それを調べるのも楽しみのひとつだとオレは思う」
まゆ「知ってることを隠されるのキライなの知ってますよね?」
P「教えなくても、君がその後調べるのを知っている」
まゆ「不言実行が長所ですから♪」
P「今回のメンバーだが……」
まゆ「人払いは任せてくださいね。そういうの得意ですから。少しだけお金がかかる場合もありますけどそこはポケットマネーで済ませます」
P「今回はかからない」
まゆ「そうなんですか? 未央ちゃんとかが見たらショック受けちゃいますよ?」
P「本田さんにも若干の耐性はついてきている。それに今回はいてほしいんだ。メインのメンバーはもう決まっている」
まゆ「Pさんに必要とされるなんて妬ましい♪ 人払いも人集めも必要ないとすると、まゆは今回何をすればいいんですか? あ、目を瞑って隅っこに挟まって、口だけ開けて雨と埃だけ食べて辛うじて生きるとか!」
P「なんだそれは」
まゆ「この前輝子ちゃんだか乃々ちゃんが言ってました」
P「口内環境がヤバくなりそうだな」
まゆ「歯医者か口腔内科に連れていくことになるかもしれませんね。説得が大変そうですが、Pさんにかかればあっという間に涎を垂らしながら懇願しますね♪ あの薫ちゃんもPさんの説得で」
P「語弊のある言い方をしない」
まゆ「はぁい」
P「それになんてことはない。ただ恥ずかしいと思うところを別の場所に移すだけなんだから。さて、話がずれた。元に戻そう。やってもらいたい事がある」
まゆ「Pさんのためならまゆ、なんでもしますよぉ──」
服部瞳子「…………」
服部P「おはようございまーす。ん、なに読んでるんだ?」
瞳子「これ」
服部P「雑誌? なになに……美しすぎるアイドル、クールビューティー、復活の女神。なかなか評判良いな」
瞳子「そう書かれていても実感ないわ」
服部P「なんか大きな仕事しないとダメだなこりゃ。って言っても上が回してくんないんだよなー。ガキんちょにばっか大きな仕事回しやがってよ」
瞳子「そんなものよ」
服部P「そんなに再デビューさせたくないんかねぇ」
瞳子「一度は諦めた夢。それに向かって走っていくと決めたけど、私も業界も昔と変わらないものね」
服部P「大人の魅力ってのわかってねぇよ」
瞳子「そういうあなたはどうなの?」
服部P「どうって何が?」
瞳子「若い子の方がいいんじゃないかしら?」
服部P「それ前も聞かれたな。若いのがいいんなら最初から断ってないっての」
瞳子「なんだったかしらね。たしか、一度は若い子を担当することになりそうだったのよね?」
服部P「あぁ。でもなんだか嫌だから断った」
瞳子「強気よね。原因はなに? 若かったから以外に」
服部P「名前だな」
瞳子「名前?」
服部P「アイドルってのは、まあアイドルに限らないが、仕事ってのは二人三脚でやってくもんだろ?」
瞳子「そうね。それで?」
服部P「隣にいない、二人三脚出来そうにない名前だったから断った。名は体を表すっていうだろ?」
瞳子「そうね。でもあの子のは名前じゃなくて苗字じゃない?」
服部P「同じ同じ。巡り合わせってやつ」
瞳子「結果的にあっちにはあなたみたいなプロデューサーがついたみたいね」
服部P「ガラ悪いのと一緒にすんなよ」
瞳子「フフッ。それにしても……」
服部P「ん?」
瞳子「あなたの喋り方、最初は驚いたわ」
服部P「同い年だし変じゃないだろ?」
瞳子「同い年?」
服部P「変わんない変わんない。それに敬語って肩凝りそうなんだよ。そういうのない?」
瞳子「堅苦しいのはたしかに肩が凝るわね。息も詰まるし」
服部P「だろ? 固いのは絆だけでいいっての」
瞳子「それでプロデューサーさん。私にお仕事、あるの?」
服部P「そのことなんだけどな」
瞳子「朗報?」
服部P「おしい。やり方変えようと思ってな」
瞳子「仕事の種類を変更するってこと?」
服部P「取ってくる方法を変えるってこと。有名どころや若いのから仕事が回るのは話したよな?」
瞳子「えぇ」
服部P「ならそれを使えばいい」
瞳子「長いものには巻かれろってこと?」
服部P「違う違う。利用するんだよ」
瞳子「利用?」
服部P「どうせ仕事がこっちに回ってこないならこっちから歩いていけばいい」
瞳子「無理矢理にでも入るってこと?」
服部P「砕いて言えばそうなるな。経験あるだろ?」
瞳子「ない事もないわ」
服部P「たしか手元の資料によれば……」
瞳子「待って。そんなものあるの?」
服部P「つっても雑誌だぞ。担当アイドルのこと調べるのは当たり前だろ?」
瞳子「たしかにそうね。ごめんなさい。それでどうやって仕事に入り込んでいくのかしら?」
服部P「簡単だ。若い女子ってのはお喋りだろ? そこでだ──」
奈緒「なんでって言われても……なぁ?」
加蓮「たしかに」
みく「それはみくから説明するにゃ」
未央「みくにゃんから?」
みく「コホン。みくは思ったの。仕事を待ってるだけがアイドルじゃないって」
未央「たしかにそうだよね。ユニットの名前とか方針とか自分達で決めたいよね」
みく「それだけじゃないにゃ。まず人数を確認するにゃ。みく達のプロジェクトだけで何人いる?」
未央「12人だけど人数がどうしたの?」
みく「次にみく達のプロデューサーを思い浮かべるにゃ。この人数を一人でまとめてるよね?」
未央「たしかに」
みく「みくたちはもう大人にゃ。大人は自立しないと大人じゃないにゃ。それにプロってのは自分から動かないとダメにゃ」
未央「うんうん。つまり自分達で企画して何かしようってことだね!」
みく「……まぁ砕いていえばそうにゃ」
未央「それなら提案があるんだけどいいかな!? 実はこの前言おうとしたんだけど止めたのがあって……」
みく「待つにゃ」
未央「えっ、ここまで来てお預け?」
みく「未央チャンは二人を置いていくつもり?」
未央「置いていく?」
みく「そう。置いてく。これはこれからの修行や訓練を兼ねてるんだよ? 自立っていっても自分勝手に進むのはちがくない?」
未央「たしかに……」
奈緒「みくが言うか……」
みく「なんか言ったにゃ?」
奈緒「な、なんでもない……」
みく「自立するっていうのは周りが見えてないと自立したって言わないの。自分勝手に進むのはただの傍若無人だよ?」
未央「重々承知しております。心当たりありすぎて……」
みく「だから仕事に関してはみくが選んできたにゃ。この中から選ぶにゃ」
未央「早い者勝ち?」
みく「未央ちゃん」
未央「うっ……冗談だって」
みく「もう」
加蓮「いっぱいあるね」
奈緒「着ぐるみの仕事にCDの販売、なんか変なのばっかだな。普通こういうのって募集するもんなのか?」
みく「今はどこも不景気にゃ」
奈緒「だからってCDショップがライブする人募集するって……なぁ?」
みく「場所が空いててもタダで空いてるわけじゃなくて維持費がかかってるにゃ。商売のチャンスなら使わない手はないにゃ」
加蓮「なんか時々関西人ぽいよね、みくちゃん」
みく「みくをなんだと思ってるにゃ」
加蓮「魚嫌いな人」
みく「それは……そうだけど」
未央「要するに小さなことからコツコツとって事だよね?」
みく「にゃ」
加蓮「それでどれにする? 私はこれなんか奈緒にいいと思う♪」
奈緒「どれどれ……ハァ!? 却下だ、却下!」
未央「なになに……一流の服はどんな物もまず着ることから。モデル募集します……モデルの仕事かぁ。いいじゃん」
奈緒「よく読めぇ! 写真みろぉ!」
未央「写真? 変わった制服にしか見えないけど……あれ?」
奈緒「それアニメのだからなあ!? それ、コスプレだからなあ!」
未央「あ、本当だ」
加蓮「え~そうだったのー? 知らなかったぁ」
奈緒「ウソつくなよな、加蓮! この前貸したDVDのやつだよ!」
加蓮「え~知らな~い」
奈緒「かーれーんー!」
みく「じゃあこれは却下ね」
未央「あれ? 意外。みくにゃんこういうの好きそうじゃん」
みく「ネコはみくのアイデンティティーであり、生きざまにゃ。ごっこ遊びじゃないにゃ」
未央「そんな理由なんだ……」
奈緒「他になんかないか?」
菜々「他は掃除のお仕事ですね」
加蓮「え~ネイルが汚れちゃーう」
奈緒「女子高生かよ」
加蓮「女子高生だよ?」
奈緒「……だよな」
加蓮「ねえねえ」
奈緒「ん?」
加蓮「これって似たような曲あるよね」
奈緒「あぁ、あるな。なんて言ったっけ?」
加蓮「そのままじゃなかった?」
菜々「幸せの象徴ですよねぇ」
奈緒「幸運じゃなかったか?」
みく「焼き鳥食べたいにゃ」
加蓮「他ない~?」
未央「これなんてどう?」
加蓮「どれどれ~? フンフン…………なんか奏が好きそう」
未央「たしかに」
奈緒「見る専じゃないのか?」
加蓮「働いてるとこ想像できないね」
菜々「映画館の制服似合うと思いますよ?」
加蓮「ちょっと想像してみよっか」
奈緒「ん」
加蓮「制服着て映画館にいる奏」
菜々「想像できますね」
加蓮「さらにそこで館内の掃除をしてる奏」
奈緒「ん……ん?」
加蓮「さらにさらにこぼれたポップコーンを笑顔で掃除してる奏」
未央「ブッ!」
加蓮「笑顔でまたお越しくださいませ~!」
奈緒「フッ!」
加蓮「勝った」
奈緒「なんの勝負だ!?」
菜々「…………」
加蓮「あれ? 意外に冷静だね。こういうの弱そうなのに」
菜々「ナナは鍛えてますから! それにJKですし、J!K!」
奈緒「他には……」
未央「あ、これなんてどうかな?」
奈緒「派手なチラシだけどそれは……ミニライブ?」
菜々「あ、ここナナ知ってます。よく使ったことのあるライブハウスの系列です。店員さんが丁寧でこういうのには珍しく物腰が普通で」
加蓮「他のところは違うの?」
菜々「ジャンルが偏ってたり、拘りという名の門前払いは当たり前、上から目線も珍しくありません」
加蓮「サイアク」
菜々「それでも使う側は我慢するしかありません。それに比べそこはまずは料金が違います!」
加蓮「それで結局なにがいいの?」
菜々「たまに大きなライブ開くときがあるんです。ウワサによればそのイベントは歌手としての登竜門だとか」
加蓮「私、やる気ないよ?」
奈緒「そこは出せよ……」
未央「これにしない?」
奈緒「あたしはどっちでもいい」
加蓮「あれ? 意外。断るかと思ったのに」
奈緒「いつまでも断ってばっかじゃあれだし、それに最近はその……」
加蓮「奈緒……」
みく「二人の世界にゃ」
菜々「それでどれにします?」
未央「…………」
加蓮「面白そうだけどなんかどれもなんだかなぁ」
菜々「ワガママ言わなければもっと」
加蓮「だって」
奈緒「あたしに言うなよ!?」
みく「いつの間にかいる菜々チャンに誰もつっこまないにゃ……」
未央「こ、これなんてどうかな!」
加蓮「ライブハウス? 掃除の仕事だったらパスかな。ノド痛くしちゃうし」
奈緒「だからな加蓮」
みく「ちょっと見せるにゃ。フムフム……」
加蓮「掃除の仕事?」
みく「ミニライブやるにゃ」
奈緒「は?」
みく「これミニライブやるから参加者募集ってチラシにゃ」
加蓮「なんだそんなことかぁ」
菜々「あれ?」
加蓮「どしたの?」
菜々「ちょっとそれ見せてください」
加蓮「いいけど……?」
菜々「…………」
加蓮「?」
菜々「こ、ここってすごいところじゃないですか!」
奈緒「スゴいところって何がだ?」
菜々「有名になる登竜門ですよ! ここに出演して優勝した人、いやしなくても運気上昇っていうライブハウスです!」
加蓮「パワースポット?」
菜々「スゴいもの見つけましたね未央ちゃん!」
未央「え? あ、そっ、そうかなぁ……アハ、アハハ」
加蓮「未央ったら持ってるぅ」
奈緒「誰目線だよ」
未央「未央ちゃんはスゴいのだよ!」
加蓮「いよっ、未央大明神!」
未央「もっと誉めてくれたまえ」
みく「参加条件はどうなってるにゃ?」
菜々「待ってくださいね……すぐにピントが合わなくて…………参加条件は特にあるようなことは書いてませんね。五人一組ならいいとしか書いてません」
加蓮「私、奈緒、みく、未央……あれ、一人余る」
奈緒「あたしは出るの前提かよ」
菜々「出たいけど若い子に道を譲る……あぁでもでも……!」
奈緒「…………」
加蓮「どうする? これ、うまくいけば賞金も出るっぽいよ」
みく「一、十、百…………万!? さ、3位でこんなに……! 1位は……ッ!!」
未央「みくにゃんが気絶した!」
加蓮「ところで奈緒、さっきからなんか考えてる風だったけど」
奈緒「なぁ──」
瞳子「ライブバトル?」
服部P「あぁ。小さなライブハウス、と言ってもホント小さいんだけどな。そこでライブのトーナメントがあるんだが出ないかと思ってな」
瞳子「それが次に繋がるなら出るわ」
服部P「決まりだな」
瞳子「…………」
服部P「どした?」
瞳子「何か隠してない?」
服部P「ないない」
瞳子「…………」
服部P「さっそくレッスンの申し込みしておくからな。昼過ぎでいい?」
瞳子「…………」
服部P「おーい?」
瞳子「小さなライブハウスでの仕事にレッスンする必要があるの?」
服部P「どんな仕事でも万全の体勢で臨むのがプロだろ。違うか?」
瞳子「言い方変えるわ。貴方にしては珍しいわね。いつもは余裕を余裕をうるさいくらいなのに、今回は即座にレッスンの予約まで取るなんて。しかも」
服部P「あっ……!」
瞳子「やっぱり。レッスンも珍しいのにレッスン先がプロダクションだもの。怪しまない方がどうかしてる」
服部P「…………」
瞳子「説明してくれる? 私こう見えてもやる気はある方なの。やる気が実力にすごく影響するの」
服部P「気負わせたくないからあまり言いたくないんだがな……こうなったらしかたないか。そうだよ、そっちの言うとおり。これは小さな仕事だが中身は違う」
瞳子「……説明して」
服部P「有名になる第一歩なんだよ。小さいライブハウスだけど来る人が偉い人ばかりらしい」
瞳子「だから気合いが入ってたのね」
服部P「だからこそ話したくなかったんだ」
瞳子「それくらいで私が気負うと思う? 有名じゃないにしろ、初めてアイドルになった小娘じゃあるまいし」
服部P「小娘か。言うね」
瞳子「イメージとの違いに戸惑って逃げるとでも? 踊れなくなる、歌えなくなるとでも? 舐められたものね」
服部P「気負わせたくないのは本当だったけどそれこそ気負いすぎだったな」
瞳子「それで参加条件は?」
服部P「条件らしい条件は五人一組で参加だけだな」
瞳子「……参加できそうにないわね」
服部P「プロダクションの方から何人か回してもらえば大丈夫だ」
瞳子「プロダクションは有名な子ばっかじゃない?」
服部P「新規プロジェクトもあるからそこから回してもらう」
瞳子「うまくいくの?」
服部P「そこなんだけどな──」
奈緒「…………」
加蓮「おっはよう奈緒♪」
奈緒「…………」
加蓮「奈緒?」
奈緒「…………」
加蓮「奈緒~?」
奈緒「…………」
加蓮「ふぅ~」
奈緒「ッ!!?」
加蓮「おはよう奈緒」
奈緒「み、耳に息吹き掛けんな!」
加蓮「だって反応ないんだもん。反応ないのは私の専売特許だよ?」
奈緒「考え事してたんだよ……」
加蓮「考え事なんて珍しい」
奈緒「あたしだって考え事くらいするっての」
加蓮「それで考え事って?」
奈緒「……あの事だよ」
加蓮「あの事?」
奈緒「昨日の話」
加蓮「昨日……? あぁ、あれね。まだ考えてたんだ。気にすることないのに」
奈緒「内々だけじゃないしさ……」
加蓮「まぁ、外が関わると面倒だよね。私は気にしないタイプだからいいけど。それで何悩んでるの? 誘って断られないか?」
奈緒「それもあるけどさ……」
加蓮「あるけど?」
奈緒「なんか問題起きたらどう対処すればいいかわかんなくてさ。部外者のプロデューサーの手借りるわけにもいかないだろ?」
加蓮「部外者ねぇ」
奈緒「なんだよ」
加蓮「べっつに~。そっか、部外者か」
奈緒「か、加蓮だってよくプロデューサーの事厄介がるだろぉ!?」
加蓮「私のとは違わない? 私の担当プロデューサーは本当に厄介なんだもん」
奈緒「心配してくれんだからいいだろ」
加蓮「それが嫌なんだって。いつまでも過去に縛られてるみたいで。過去なんて見たくないのに見せられる身にもなってての」
奈緒「たしかに過保護かもしんないけどさ。あれは本気で……」
加蓮「それが嫌なの。ベタベタされたくない。外見は簡単にいじれるけど内面は難しいの」
奈緒「加蓮……」
加蓮「てか、私の話じゃなくてそっちの話しようよ。不安なのは問題が起きたときだけ?」
奈緒「他にもあるけど……人生の先輩は向こうだけどアイドルの先輩としてきちんとアドバイス出来るか心配でさ」
加蓮「そんな気負わなくてもいいんじゃない? なるようになるって」
奈緒「それに今回のメンバーはあたしのワガママで振り回しちゃってるからさ」
加蓮「それは私に対するいやみかな~?」
奈緒「か、加蓮……!」
加蓮「フフッ、冗談。PさんもOKしてくれたし問題ないんじゃないかな。まゆが言ってたけど問題あったら首を縦に振らない人だし」
最悪、こいつまだ生きてたのかよ
あのまま消えてろよカス
この作者は日本語読めない知的障害者かな?
ヤクでもやってるか生まれつき障害持ちか、確実にどっちかだろうな
前回の失敗を踏まえて飛行機飛ばして時間空けて投稿
いちおー学習機能はついてるようだ感心感心(おい)
いきなり自己紹介してどした?>>465
消えてないのかといいつつ書き込みがあるとすぐ飛んでくる、ツンデレかな
この見事なまでの自演末尾O
本気でばれなてないと思ってるのか
飛行機はお前っていうね
IDの末尾が物語ってるのに食い下がるねちっこさ
味方がいない現実を受け入れらんない末に自演認定
キモカワイソウ
よく見たらID:PSHbSbwK0くんは昨日モバマスSS雑談スレの870から叩かれてた子じゃないか!
こんなとこでうさ晴らしなんてやることがちゃっちいぞ☆
自演擁護乙
自演認定くん涙目書き込み乙であります
自演擁護してる暇あったら依頼出せよ自演作者末尾O
よしんば違ったとしても作者と同じ末尾Oだから擁護は逆効果だけどな
まあ作者だろうけど(笑)
ぼくがかんがえたかしこいれす
奈緒「いつの間にそんなこと……」
加蓮「この前の講演の時。ほら、私とまゆと美穂と他でやったあれ」
奈緒「あれか。ふふっ」
加蓮「どうしたの? いきなり笑ったりなんかして」
奈緒「おはようからおやすみまで……加蓮でも照れるんだな」
加蓮「あっ、奈緒ぉ!」
奈緒「おはようからおやすみまでぇ……ダメッ! セリフに照れが……!」
加蓮「私そんな風に言ってないよ! 美穂と混ざってる!」
奈緒「アハハハハ」
加蓮「もう……協力しようと思ったけどやめようかな」
奈緒「あっ、ちょっと、え?」
加蓮「ウソウソ。協力はするよ。ポテトで」
奈緒「安いな」
加蓮「お手頃な女と言って」
奈緒「それも変わらないだろ……ポテトはMサイズでいいか?」
加蓮「奈緒の私に対する評価ってポテトのMサイズなの?」
奈緒「うっ……!」
加蓮「私そんな純な女の子じゃないよ? ポテトのLサイズを所望する♪」
奈緒「しかもLかよ!」
加蓮「ただのポテトだと思ってるでしょ? 残念!」
奈緒「は?」
加蓮「私がただのポテト欲しがるわけないじゃん」
奈緒「ど、どんなのなんだ? まさか……」
加蓮「そう、そのまさか♪ 駅前の特製ポテト盛り合わせLサイズだよ♪」
奈緒「あ、あれを食べるのか!? 食べれるのか!?」
加蓮「私が何のために入院してたと思うの? もちろんポテト食べるためだからね」
奈緒「マジか……」
加蓮「あ、ナゲットも美味しいって評判だしそれも食べようかな」
奈緒「…………」
加蓮「大丈夫だよ、奈緒。ただ高いだけじゃなくて安全安心美味しいから高いんだよ。私の健康に一役買ったわけだ。うんうん」
奈緒「くそぅ……」
加蓮「ま、何にしろ今回の事は気にしないでいいと思う。さっきも言ったけどダメだったら首を縦に振らないし」
奈緒「そうだけどさ……」
加蓮「そんなに心配なら彼氏にでも慰めてもらえば?」
奈緒「か、彼氏って……そ、そんなのいないっての」
加蓮「ふ~ん」
奈緒「な、なんだよその笑い顔は」
加蓮「べっつに~。ま、困ったらいつでも相談乗るよ?」
奈緒「他人事みたいに……でもまぁなんだ、あ、ありがと……」
加蓮「え、何?」
奈緒「か、加蓮~!」
加蓮「冗談だって、冗談♪ もう奈緒はからかいがいがあるなぁ」
菜々「──う~ん」
みちる「うなってどうしたんですか? あ、便秘なら良い薬知ってますよ」
菜々「ウ、ウサミン星人は排泄なんてしないんです。それに違いますよ。ちょっと考え事ですって」
みちる「考え事?」
菜々「なんか見た覚えがあるんですけど思い出せないんですよ」
みちる「あ、知ってます。ソクシカンですよね」
菜々「既視感ですよ、みちるちゃん」
みちる「それでその見覚えがあるってのはなんですか?」
菜々「この広告なんですけどね、なんかこう前にも見たような……」
みちる「どれどれ……これって今度みんなが出るってライブトーナメントのですか?」
菜々「はい。なんか見たことあるんですよ。たしかナナが中学生の頃のような……」
みちる「デザインの事はわかりませんがちょっと古臭いですね」
菜々「ふ、古……!?」
みちる「こうなんというかもっと色をいっぱい使うものじゃないかと。ほら、プロダクションの垂れ幕や広告もそうじゃないです」
菜々「言われてみれば。オーディションでさえもカラフルですからたしかに古……古……臭いといえばそうですね」
まゆ「なにが……古臭いんですか?」
みちる「あ、おはようございます」
まゆ「おはようございますみちるちゃん」
菜々「このデザイン古臭いと思いません?」
まゆ「デザインの事はわかりませんが一昔前の広告みたいな感じです」
みちる「やっぱりそう思いますよね。うんうん」
菜々「あ、ところでナナになにかご用ですか?」
まゆ「Pさんが呼んでます」
菜々「ナナをですか?」
みちる「何をしたんですか?」
菜々「ナナは別になにも……してませんよね?」
まゆ「Pさんが怒るようなことはなにもしてないと思います」
みちる「呼ばれるのに怒られない……?」
みく「みんながみんな、みちるチャンみたいに怒られるわけじゃないにゃ。おはようまゆチャン」
まゆ「おはようございます」
みちる「いきなり出てきて言うじゃないですか」
みく「そもそも菜々チャンが怒られると思う? ね、菜々チャン」
みちる「ははーん。それは選ばれなかった事への八つ当たりですか?」
みく「そんなんじゃないにゃ。選ばれないのには慣れてるし」
菜々「ア、アハハハ。あっ、それじゃナナは行ってきます」
みく「だいたい、みくが選ばれなかったのだって、適所じゃなかっただけでみく自身の能力がないわけじゃないもん。それに……」
みちる「それに?」
みく「やっぱりなんでもない。みちるチャンこそ悔しいんじゃないの?」
みちる「こういうことで選ばれないことにかけては自信があります。えっへん」
みく「威張ることかにゃ」
みちる「他のことで選ばれればいいんです。パン作りとか」
みく「え?」
みちる「ん?」
加蓮「──お疲れ~」
奏「お疲れ様。なにか落ち込んでるの?」
加蓮「ん? 別に落ち込んでないよ。そんなこと聞くなんて珍しいけどそっちこそ何かあった?」
奏「どうかしらね」
加蓮「もしかして選ばれなかったからガッカリしてない?」
奏「それもどうかしらね。というかここでしていい会話じゃないわ」
加蓮「あ、それもそっか。それでどうなの?」
奏「どうって言われてもね。まぁ、アイドルとしてはガッカリしてるかも。有名になるためにやってるわけじゃないけど、私にもそれなりの競争心はあるもの」
加蓮「意外。奏に競争心があったなんて……!」
奏「私は普通の女子高生よ? 競争心は少しくらいあるわ」
加蓮「え? あっ、そういえばそうだったような……今まで忘れてた」
奏「ひどいわね」
加蓮「だってねぇ……? あ、そういえば杏も同い年だったよね」
奏「…………」
加蓮「今、考えたでしょ」
奏「なんのことかしら」
加蓮「でもさぁ」
奏「今日はよくしゃべるわね」
加蓮「選ばれなくて悔しいって思うようになるなんて意外」
奏「また私のこと? 意外としつこいのね」
加蓮「奏の事じゃないって。私の事」
奏「あなたの?」
加蓮「ほら、私ってやる気元気ってキャラじゃないじゃない?」
奏「じゃないじゃないじゃないわね」
加蓮「わっ、ややこしい。それでさ、努力して何かを成すってわけでもないから」
奏「なんでそうなったのかしらね」
加蓮「担当プロデューサーとの出会いが私を変えたの……!」
奏「ごめんなさい。私は奈緒じゃないから小芝居なんて出来ないわ。でもそれ嘘でしょ?」
加蓮「あ、バレた? いやぁ、世間的にはこれの方がおいしいかなって思って」
奏「出会いって不思議なものよね。私だってあなたとこうなるなんて思ってもなかったもの」
加蓮「好き勝手出来る外見と違って人間関係は好き勝手出来ない。好き勝手やった結果どうなるかなんて目に見えてるし」
奏「それも経験談?」
加蓮「どうかな~?」
奏「ミステリアスね」
加蓮「ただの隠し事。でも奈緒が名乗り出すってホント予想外だった」
奏「たしかに。選ばれなくて悔しいのはそれが原因?」
加蓮「どうだろ。奈緒の事あんまり知らなかったらそう思うだろうね」
奏「親友っていいわね」
加蓮「お婆ちゃん臭いよ、それ。あ、ところで今日あそこ行く?」
奏「だからここでする話じゃないわ」
加蓮「あ、じゃあ下のカフェ行こう」
奏「風の吹くまま気の向くまま……ね」
加蓮「今度はお爺ちゃん臭くなった」
奏「もう、なんて言えばいいのよ──」
奈緒「…………」
P「ようこそ」
奈緒「……あぁ」
P「準備は?」
奈緒「メンバーは決まってるけど…………ごめん」
P「オレの考えてたメンバーとそう変わらない」
奈緒「……そっか」
P「他に悩みがありそうだね」
奈緒「こんな風に決めていいのか……?」
P「こんな風にってどんな風に?」
奈緒「小さいライブステージにこうやって打ち合わせて出るってなんか卑怯な感じでさ」
P「卑怯とは?」
奈緒「ほら、うちらって有名な芸能プロダクション所属だし、それが固まるのはどうなのかなって……」
P「そこは心配ない。メンバーに連絡は?」
奈緒「…………」
P「まだだね」
奈緒「あぁ……悩んでてさ。全員にはまだ。特に向こうはなかなか連絡取れなくて……ブログに書き込むわけいかないしよ」
P「それはこっちに任せてくれていい。ライブの事は知らせてあるんだよね?」
奈緒「それは伝えてある。返事、まだ……それにみんなにどう紹介したら……」
P「考えなきゃね。君が考えなきゃ意味がない」
奈緒「あたしも同じタイプだからわかるんだよ……だから……」
P「わかるからの悩みや迷い」
奈緒「ところでさ……」
加蓮「おっ邪魔しまーす♪」
奈緒「か、加蓮!?」
加蓮「あ、奈緒。なんだ奈緒も来てたんだ。誘ってくれてもいいのに」
奈緒「ご、ごめん」
P「それじゃ、そのまま進めて」
奈緒「あ、おっ、おう」
加蓮「二人でないしょ話? 怪しい」
P「なにか用事かな?」
加蓮「遊びに来ちゃった♪ あ、連絡はしてあるからね」
P「今さっき見た。用件は書いてなかった」
奈緒「じゃあ、あたしは部屋にいる」
加蓮「またね奈緒~ん」
奈緒「あ、あぁ」
P「それで用事は? 遊びに来たなんて苦しいよ」
加蓮「遊びに来たのはホント。聞きたいことがあるんだけどいい?」
P「答えられることなら」
加蓮「今回なんで私を選ばなかったの? 会話が聞こえちゃって」
P「聞かせたからね」
加蓮「性格悪~い。それでなんで選ばなかったの? 私の曲あるじゃん。えっと『薄荷』だ。あれ聴かせれば優勝じゃない?」
P「ライブの雰囲気と合わない。盛り上がりに来た客に聞かせても逆効果。それにあれは北条加蓮を知ってる人にしかわからない曲だ」
加蓮「知らない人にはわからない、か。複雑」
P「それと速水さんを選ばなかった理由も説明する」
加蓮「私に説明しても意味なくない?」
P「仲が良いから伝わるし、気になってるのはわかる」
加蓮「それで奏を選ばなかったのはなんで?」
P「強烈すぎる」
加蓮「あ、納得。でもそれ伝えづらくない?」
P「頑張って」
加蓮「奏も私も決め付けられるの嫌いなんだよ?」
P「伝言の練習も社会勉強だよ。繕うのは得意でしょ。それに君も決め付けで行動するときあるよね」
加蓮「ないよ?」
P「薫の担当医から聞いた」
加蓮「あの医者め」
P「神谷さんから選ばれなかった理由も同じ」
加蓮「……そっか」
P「そう」
加蓮「なんか最近同じ事続けてるみたい」
P「変化がほしい?」
加蓮「多少はね。刺激はいらないけど」
P「大怪我してから学んだね」
加蓮「そのループから抜け出すのが変化なのかも」
P「かもな」
加蓮「あ、ところで今日の晩御飯なに?」
P「ほうれん草」
加蓮「健康食品はんたーい」
P「今日はまゆも夕飯一緒で薫もいる。まゆが黙ってない」
加蓮「……ポテト食べたい」
P「我慢しなさい」
晴「おーっす」
加蓮「あ、晴」
晴「おっ、加蓮。来てたんか」
P「お帰り」
晴「晩飯なに? 動きすぎて腹ペコペコだぜ」
P「ほうれん草」
晴「マジ?」
加蓮「ね、信じられないよね」
晴「あぁ」
P「北条さんはほうれん草が嫌いなんだって」
晴「えっ、マジ? ダサ。つか、信じらんねぇ」
加蓮「えっ、好きなの?」
晴「ウマイじゃん。お浸し」
P「決め付けで行動する時がある。実感できたね」
加蓮「……うるさい」
晴「?」
P「お風呂入ってきな」
晴「あ、背中洗ってくれね? 今日、背中でボールトラップしちまってよ。肩がいてぇ」
P「手が空かないから北条さんにやってもらって」
加蓮「私も今日レッスンのしすぎで体痛いなぁ。誰か洗ってくれないかなぁ」
P「少し待ってて」
晴「早くしてくれよー」
加蓮「これがイジワルにならないから困るよねぇ。プロデューサーならあたふたしてるレベルなのに」
晴「ブツブツ言ってないで行くぞ。汗が気持ちわりぃ」
加蓮「ねえねえ、私の事お姉ちゃんって呼んでみない?」
晴「は? しねえよ。気持ち悪い」
加蓮「奏まだかなぁ……あとどれくらいかな~」
晴「風呂出たら炭酸飲も──」
瞳子「フ~」
服部P「お疲れ」
瞳子「何しにきたの?」
服部P「近くまで来たから応援に。うまくいってるか?」
瞳子「以前より踊れるようになってきたのを実感するくらいには」
服部P「ならよかった。それにしても気合い十分だな。すごい威圧感だ」
瞳子「以前もこうだったの。仕様みたいなものだから気にしないで」
服部P「これで誰にも、少なくとも名前だけのやつには負けない」
瞳子「そうね。それでメンバーは?」
服部P「何人か用意できた。これで安心だ」
瞳子「名簿はないの?」
服部P「どうだかな。あったとしてもそもそも入手が難しい。そういうこと聞くなんて珍しいな」
瞳子「少し自身をつけたなかった。ただそれだけ」
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お、マザコンストーカーニートじゃん
自演がバレたから埋め荒らしとか芸がないよな
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>>528
毎日欠かさず粘着監視ご苦労だねマザコンストーカーニートちゃん(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」
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>>536
オカンに埋め荒らし手伝ってもらってるってマジ?
>>536
おっ自己紹介か
その会心の出来の顔文字もおかあちゃんと一緒に考えたんだよな良くできてるよ(o^-^o)
なかいいのはいいけどいい加減おかあちゃんを許してあげなね?もう悪いのおかあちゃんじゃなくてキミ自身が原因なんだからp(^-^)q
>>528
毎日欠かさず粘着監視ご苦労だねマザコンストーカーニートちゃん(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」
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もう顔真っ赤にして頭回んなくなっちゃってコピペとかかわいそうな子
>>536
来なくていいとこなのに毎日粘着ご苦労
マザコンストーカーニートとか三歳児が思いついた悪口みたいな事をまとめサイトの※欄でもあちこち吐いて回ってる知的障害者ちゃん過剰反応しすぎてゲボキモっwwwwwwww
知能の低さはBIG魔王以下だなwww流石40過ぎてまだママに養って貰ってるだけの事はあるわwwwwwww
自殺しろよwwww
だから自己紹介しなくていいって
キミのことはもうわかったから帰って家族と今日こんなことがあったんだよーて話そ。ね?
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言われたことを逐一まとめサイトの※欄やあちこちいって調べ回る子がいるのはこちらですー
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よほど「マザコンストーカーニート」が堪えたか…。
打たれ弱いっスね
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うんっ
[ゴンベッサ]
http://i.imgur.com/fF9gvAD.jpg
ネット上でゴンベッサと呼ばれている、都道府県SSの後書き「で、無視...と。」の作者。
2013年に人気ss「涼宮ハルヒの微笑」の作者は自分であると詐称し、炎上した。
詳しくは「ゴンベッサ」で検索
なお、本人は現在も自分のヲチに一人で粘着して三年以上の自演活動を続けており、
さっさとネットから消えればいいものを自演による燃料投下をやめないため
現在も枯れない油田状態になっている模様 →http://goo.gl/HbQkN5
SS作者ゴンベッサとは何者か?
http://www64.atwiki.jp/ranzers/pages/10.html
ついに更新止まっちゃったか
服部P「たしかにどんなのが出るかがわかると気が楽だな。だが間違いなく出場者の中では一番だ。保証する」
瞳子「ありがとう。レッスン、いってくるわ」
服部P「おう」
瞳子「あなたはどうするの?」
服部P「いつも通り。電話したりなんだり」
瞳子「……そう」
服部P「レッスン間に合わないぞ」
瞳子「そうね。それじゃ」
服部P「あぁ……行ったか。さて電話電話」
服部P「━━はい……はい……それじゃまた今度で…………ふぅ」
美優「あの……」
服部P「はい?」
美優「あ、すみません。私、服部瞳子さんに以前お世話になっていた……」
服部P「誰?」
美優「あの私……三船と申します」
服部P「その三船さんが何のようですか? てか瞳子なら今は……」
美優「あ、先ほどここから出てくるのをお見掛けしました。なにやら真剣な表情だったので声はかけなかったのですが……少し気になってしまい」
服部P「ライブに出ることになったのでその練習にいったんですよ。レッスンですよ、レッスン。つってもちっさい会場でやるライブですから必要ないですけど」
美優「自信がおありなんですね」
服部P「プロデューサーとしてそれなりの経験積んでますし、参加者はほとんど子供やアマチュアばかり。初めて業界に入ったならいざ知らず、そうじゃない瞳子なら勝てます」
美優「……手強いかもしれませんよ?」
服部P「こっちは仮にもプロなんですよ? アマチュアやプロアマには負けませんよ。それに大人の魅力で勝ちますよ。子どもには出せない大人の魅力で」
美優「大人の魅力……ですか」
服部P「明日は出場者に感謝しなければいけませんね。勝たせてくれてどうもって」
美優「大人の魅力も若さや天真爛漫、若い力には負けます」
服部P「天真爛漫や若い力って考えなしにつっこむことですよね? そんなので勝てるほどこの業界は甘くない」
美優「……そうですね」
服部P「ところであなたは何をやってる人なんですか? 良かったらアイドルやりません?」
美優「あ……そういうのは間に合っていますので……」
服部P「あなたならいいところまでいけそうですけど」
美優「私には私のやることがありますので……」
服部P「あ、そうだ。瞳子の祝賀会の時呼びますよ。番号教えてください。あ、でも瞳子の番号知ってますよね」
美優「お恥ずかしながら……ケータイを落としてしまい、消えてしまっていて……」
服部P「あ、それなら…………これにかけてください。仕事用のケータイ番号です」
美優「はい。それでは何かありましたらお電話を……」
服部P「何もなくてもお気軽にどうぞ」
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美優「━━ただいま戻りました」
P「お帰りなさい。どうでした?」
美優「概ね言った通りの展開でした。それとこれを……」
P「携帯電話の番号ですか。ありがとうございます。そっちの登録は済んでますか?」
美優「はい……癖って怖いです。掛けない、コミュニケーション取らないとわかっていても登録してる自分がいる。それに気が付いたときの気持ちといったら……」
P「とりあえず登録は社会人としての筋や社交辞令ですからね。それで彼はどんな様子でした?」
美優「余裕があるというか、既にその先を見ているというか……何か違和感があります」
P「自分本意な人の計画なんてそんなものです。アイドルを見てない違和感でしょう。だいたいのプロデューサーはアイドルを見てるものですから」
美優「瞳子さん、可哀想ですね……」
P「人との出会いも運ですから。運も実力のうち。それのもう歳が歳ですので、向こうもどう人と接していくかはわかってますよ」
美優「……大人の魅力ってなんでしょうか」
P「自由に出来ると思われること。実際はそんな人一握りもいない」
美優「今思えば、社会人の時は……あれはあれで自由だったんですね。今は社会人と呼べるかどうか…………暗い話をしてすみません」
P「外から見るのと中から見るのではまったく違いますから。芸能界を特別な場所に戻したくなる気持ちもわからなくもないですね」
美優「……あぁ、それってあの……」
P「話が脱線しましたね。今日は泊まっていってください。変なところで担当プロデューサーに会うと厄介なので」
美優「そうさせていただきます……あの……仁奈ちゃんはどこに……?」
P「神谷さんの部屋にいます」
美優「ありがとうございます……それでは……」
P「あと一つだけ。今日、部屋の灰汁抜きを済ませて、アロマも置いておきました。細やかながらお礼です。お風呂の後にでも楽しんでください」
美優「はい。ありがとうございます……」
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P「…………」
まゆ「優しいんですねぇ」
P「お帰り」
まゆ「まゆにも……プレゼント…………してくれてもいいんですよ?」
P「物がないと動かないのか?」
まゆ「そう言われると……ずるい。あ、でもぉ……まゆいつももらってますね……」
P「それでそっちの首尾はどうだ」
まゆ「少し苦労しましたけどなんとかやり遂げました」
P「お疲れ様」
まゆ「アイドルにあんなこと頼むなんて何考えてるんですかぁ?」
P「それを了解するアイドルもアイドルで何考えてるんだろう」
まゆ「愛する人のことを考えてぇ。それでなんであんなことを?」
P「少しだけ後押ししてあげてるだけだ」
まゆ「もしかして、それやるから未央ちゃんを入れなかったんですか?」
P「どうだろうね」
まゆ「……誰か来ました」
奈緒「なぁ、今……あ、ごめん」
まゆ「こんばんは、奈緒さん」
奈緒「あ、おう……」
まゆ「それでは私はこれで……部屋にいますね♪」
P「わかった」
まゆ「フフフフーフフン♪」
奈緒「…………」
P「それで何の用事かな?」
奈緒「緊張で寝れなくて……明日どうしようかなって」
P「いつも通りやればいいさ」
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奈緒「そういってもリーダーなんて初めてだし……どうやってみんな動かせばいいかなんてわかんないし……プロデューサーってこんな気持ちなんかな」
P「そういうことならうちのプロデューサーは対象外。人生かけてるわけでもないし、首かけてるわけでもないし、二人三脚でもない」
奈緒「なんかドライだな……」
P「大手はそんなものさ。いないわけじゃないが二人三脚やりたいなら小さい事務所」
奈緒「小さい事務所か。でも……」
P「小さい事務所だから力がないってわけじゃない。思い当たることはない?」
奈緒「思い当たること……そういえばあの事務所、なんつったかな……忘れたけどそこにも資格マニアがいるとかいないとか。どこにでもいるもんなのか」
P「新田さんと彼女は大同小異だがその『小異』が決定的な違いだ。話が脱線したね」
奈緒「あ、いや、こっちこそ……その……ごめん」
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P「アイドルグループのリーダーについては門外漢だけど、まずは誰に目を掛けるかを決めておいた方がいい」
奈緒「誰に……やっぱ同じ事務所の方がいいのか……?」
P「何に主眼を置くか、それを決めてないことには何ともね。何かによって変わってくる。今回は何が目的なのか、優勝か参加かそれ以外か」
奈緒「そりゃ参加して優勝してが一番だけどさ」
P「二兎を追う者は一兎も得ず。人を動かすのに慣れてないから一石二鳥を狙うのは無謀」
奈緒「やっぱ同じ事務所の仲間が……」
P「それでいいなら」
奈緒「…………」
P「状況が決めてくれるのが一番楽だがそんな事はなかなか起こらない」
奈緒「わかってる……わかってるけどさ……」
P「まぁ、今回は北条さんを外してるからこれ以上の決断に迫られることはそうそうないよ」
奈緒「別に、順位つけてるわけじゃないけどさ。あたしはイヤなやつじゃないし……だけど……」
P「共感しやすい方を選ぶのも手だ」
奈緒「…………」
P「…………」
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服部P「━━いよいよ当日だな!」
瞳子「そうね」
服部P「緊張しなくても一番は揺るがない。実力差を見せてやろう!」
瞳子「…………」
服部P「ん、どうした?」
瞳子「私より張り切ってるなと思って」
服部P「そりゃそうさ。自分のアイドルの晴れ舞台だから興奮もする。さっ、いってこい! みんな待ってる」
瞳子「えぇ。控え室は……向こうね」
奈緒「…………」
加蓮「奈緒ー」
奈緒「…………」
加蓮「奈緒ー? おーい」
奈緒「…………」
加蓮「なーおー?」
奈緒「えっ、あっ、あぁびっくりした……!」
加蓮「さっきから呼んでるのに返事ないんだもん」
奈緒「わ、悪い……」
加蓮「もう、しっかりしてよね。せっかく応援に来たのにこれじゃ先が思いやられるよ?」
奈緒「悪い、悪い」
加蓮「緊張でいつもと違うよ?」
奈緒「えっ、何か変か?」
加蓮「変ていうか……その三つ編みなに?」
奈緒「え?」
加蓮「三つ編み。いつもはしてないじゃん」
奈緒「そうか?」
加蓮「しかもちょっとヘタだし。女子なんだから三つ編みくらい出来なきゃ。私がやろっか? こんなんだから練習する時間いっぱいあったし」
奈緒「別にこれはあたしがやったわけじゃ……」
加蓮「ん?」
奈緒「なんでもない」
加蓮「ふ~ん」
奈緒「……今回はごめん」
加蓮「何の事?」
奈緒「グループから外したこと」
加蓮「あ、その事。大丈夫、気にしてないよ」
奈緒「そっか……ん?」
加蓮「どうしたの?」
奈緒「これ、なんだ……」
加蓮「ここのパンフレット。これみてここ来たんでしょ」
奈緒「そりゃそうだけど……!」
加蓮「どうしたの?」
奈緒「参加者五人じゃないのかよ……!」
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マザコンストーカーニート兄貴おっすおっす
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マザコンストーカーニートとは?
・モバマスSSをメインにしている荒らし
・年齢40歳前後の男性でニート。エレ速大好きでエレ速の米欄至上主義のまとめキッズ
・作者のツィッターは常に監視。ストーキングを繰り返しエレ速の米欄や本スレに報告
・主な荒らしの方法はエレ速やツィッターを絡めた幼稚な罵詈雑言・作者の人格否定・
母親に手伝わせてスレの埋め荒らしなど
例)「エレ速の米欄でも叩かれていた」
「作者のツィッター見たけどキモいな」
・SSの内容については批判しない。というか理解力が乏しい為に批判できない。たまに
まともな批判を書いたかと思えば、本スレやエレ速に書き込まれた他人の批判を丸々
パクっただけのものというお粗末ぶり
・上記の点を指摘すると発狂し、作者認定・自演認定を行って逃走する。例)よう作者(笑)。
また、相手にせずに無視すると母親を動員して埋め荒らしをする真性構ってちゃん
・怒りがピークに達すると作者や自分を批判した人間のなりきりスレを立てる
・時々「ママのおっぱいでも吸ってな」など今時B級アメリカ映画でも言わないような
セリフを吐く。ママという言葉を多用するので普段から母親をママと呼んでいるのが
容易に想像出来る
・以上の特徴から『マザコンでストーキングが趣味のニート』を合わせてマザコン
ストーカーニートと名付けられた。もしヤツがあなたのスレ現れても相手にせず
放っておこう
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>>724
マザコンストーカーニートが釣れたわwwwwwwwwwww
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この基地外作者まだ生きてたのか
さっさと[ピーーー]ばいいのに
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P「安価でアイドルに復讐する。12スレ目」【選ぶか迷うか】
■ SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)自治スレッド Part18 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1465045720/)
立てました。続きはこちらでやります
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新スレ立てた
http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1471343299
続きはそっちでやります
なかなか来れなくてすみません
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>>994
[ピーーー]
>>999
プッ
このSSまとめへのコメント
本スレで荒らしてる中坊ジャマ
キミ滑ってるからな?わかってる?
中坊にゃわかんねえか
作者様ちーす
読む価値ないゴミスレ
滑ってんのはこのssだろ(笑)
まだこのゴミ続いてたの?
読んでて何がしたいのかさっぱりわからん
ぶっちゃけ俺は面白いと思うんだけどなぁ…
まぁそれも俺の好きなキャラが救済されてるからだろうが。
自分の好きなキャラが性格悪いようにされるのはムカツクし気分も悪くなるよなそりゃ