一時間前
先生「卒業後はどうするつもりだ?」
男「えと……あーっと……」
先生「……」
男「……」
先生「……」
男「……よくわからないです」
先生「おまえなぁ…二年の冬だぞ?」
先生「もういいかげんにしないと手遅れだぞ?わかってるのか?」
男「……」
先生「なんか興味あることないのか?」
男(興味って…女とか言ったら怒るに決まってるし……マンガ読んでたいな)
先生「夢はやりたいことは?」
男(楽に暮らしたい、遊びたいそれだけだよ)
先生「ほんとにまじめに考えてるのか!?周りの奴はみんな目標に向かってるんだぞ!?」
男「……」
先生「黙っててもしかたないだろ!!」
男「こっちだって考えてんだよ!!!!」
先生「!?」
男「なにが自分にあってるか、なにができそうか、毎日考えてんだよ!!!!」
男「なにもかもわかったようなこと言いやがって、どんなに考えても興味なんてでねぇんだよ!!!!!!」
最悪だこいつwww
俺は男の味方
真剣に考えて何も思い付かなかったらまわりと比べられて知ったような口聞いて怒られて……
そりゃムカつくわな
考えるだけじゃ無駄、なんでも一回くらいやってみないとわからんよ。
現在
男「ブチぎれて面談すっぽかしてかえってきたわけだが……」
男「こんなことで退学はないよな、成績はそれなりだし」
男「……」
男「はぁ……」
男「俺ってなにがしたいんだろうな」
なにがしたいとか以前に人間としてオワットル
男「才能ある奴はいいよな、部活の延長で食っていけるわけだし」
男「俺だって部活がんばってたのにこの差は才能だよな……」
男「まぁそこまで好きでもないしそれで一生すごすのもなんかもったいないよな」
男「芸術も手を抜いたことないのにどうしてあんなに差がでんだろ」
男「はぁ……」
男「そもそも働きたいと思う奴なんているわけ?」
男「人間の最大の理想は遊んで暮らすじゃん」
男「でもいきるためには働かなきゃいけない」
男「しかたないから働く」
男「だれだってそんなもんじゃないのか?」
男「いきるためにしかたないから働く、そのなかで一番いいのは遊びが仕事になること」
男「俺はマンガ読むのが好き」
男「でもマンガを読む仕事はない……」
男「まぁかろうじて編集者になりたいなんて思ったこともあったな」
回想去年の夏休み前
先生「男、進路考えたか?」
男「まぁ、編集者になってみようかなーなんて……」
先生「……編集者か」
先生「おまえ文系の成績ひどいけど大丈夫か?」
先生「職種の特性上文系の大学を目指すことになるが今のままじゃ無理だぞ」
先生「がんばれるのか?」
男(no…なんていえるわけないだろ)
男「まぁ…がんばりたいです」
先生「まぁっておまえ……」
先生「本気でがんばらないとだめだぞ?」
先生「おまえは理系なんだからそっちに進んだ方が楽にはなるんだ」
先生「あえて苦手な道をいくってのは厳しいぞ」
男(そんな言われると萎えるわぁ……)
先生「適当に決めたんじゃないよな?」
男「マンガ読むのが好きだからってのはだめですか?」
先生「……」
男「……」
男(沈黙こえーよ……)
男「先生……」
先生「ん?」
男「もっかい考えてみます」
先生「まだ時間はある、ゆっくり考えろ」
男「やっぱ向いてないのはだめなのかぁ……」
男「まぁ編集者やりたい訳じゃなくて、やってもいいって感じなだけだったしほか探すか」
回想エンド
面談抜け出すとかそれはあかんwwww
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